笹山登生の掲示板-過去ログ集 その9-
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[6000] Re:[5999] [5998] 自然を保護できるの? 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/03/31(Sat) 13:23  

笹山 さん、
> 全国でも、この埋め立ての代償行為としての人口干潟作りで、外国からの小生物の種の混じった砂が持ち込まれ、あらたな生態系が、図らずも、生成されていく。

以前、堂本さんが国会でこの問題について追及していましたね。

日本の砂浜海岸では黒い色の砂が多く、白砂青松のイメージにそぐわないということからでしょうが、白い砂を輸入して黒い砂の上に撒くということが、長崎県や和歌山県などで実際に行われています。珪砂であればともかく、石灰質の白い砂は比重が軽いので、黒い砂の上でマダラ模様を作ってしまい、それはもう見苦しいものです。

沖縄はじめ高知などでも同様ですが、港湾、航路浚渫、そしてダム工事で出てくる土砂の捨て場探しと埋立てとがドッキングするケースが多いようで、大きな利権の材料になっていると思われます。

中城湾北部における新港の大規模な埋立てから始まって、その航路浚渫土砂利用による更なる埋立て計画が現在泡瀬干潟で進行中です。おまけに10年前に開始され、たしか今年度に完了している湾の南部の与那原湾の埋立て事業もあります。

オカヤドカリ事業は、それら一連のの埋立て事業から取り残された自治体に対する配慮だったのだろうと裏を読みました。

これらの埋立地はすべて出島方式で建設され、掘割部分に数本の橋がかけられています。与那原湾のケースを画像で見てください。http://www.town.yonabaru.okinawa.jp/MTP/project/project.html

沖縄で潮干狩りができるもっとも豊かなコモンズが徹底的に壊された上に、沿岸水産生物も資源崩壊です。与那原湾はそのU字型地形から湾奥でサーフィンにとてもよい波が立っていましたが、それも失いました(沖縄ではサンゴ礁があるためサーフィンできる場所はごく限られていて、ベストのビーチがここでした)。

いずれ竜神の怒りに触れて大地震と大津波が起こったら、これらの出島から避難する人々がひき起こす橋の上の混乱は想像を絶するでしょう。


[5999] Re:[5998] 自然を保護できるの? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/31(Sat) 10:40  

beachmolluscさん。
横レスですみません。
なるほど、沖縄でも、官庁得意の人口干潟免罪符作りが進められていたってわけですね。
で、全国でも、この埋め立ての代償行為としての人口干潟作りで、外国からの小生物の種の混じった砂が持ち込まれ、あらたな生態系が、図らずも、生成されていく。
そうそう、諫早湾問題の時に、片寄俊秀さんが、いいこといっていましたね。
「干潟をつぶさなければ、毎日の晩酌のただのツマミガ取れるのに、何で、そんなもったいないことするんじゃ−−」なんてですね。
片寄さんの締め切り堤防一周道路案には、ちょっと、賛成しにくかったのですが、この晩酌のつまみ論には、妙に共感するところがありましたね。
確かに、干潟は、漁具なしに、大人から子供まで、男子から女子まで、平等にアクセスし、晩酌のつまみになる魚介類が取得できる、コモンズですね。
まさか、干潟に立ち入り禁止のロープを張るような行政当局は、いないでしょう。
beachmolluscさんのサイトの「海辺の浅瀬は水産動物のこども達のゆりかごです 」は、そのまんま「海辺の浅瀬の水産動物は、晩酌のつまみです。」とも、いえそうです。
ドイツの自然観というものは、日本の自然観に比べて、概念がはっきりしているように思えますね。
これも、トロール(Carl Troll )http://www.tscholars.com/encyclopedia/Ecotope
など、先人の学者たちの定義が、現代にそのまま生きているんでしょう。
つまり、
人為が加わった自然と、人為が加わらない自然、遷移の過程にある自然と、遷移が定着している自然、生態系機能復活のための添え木としての自然保護と、がりがり何でも自然保護、生態系機能の復活を伴った自然景観と、経済作物によって構成される自然景観、これらを細かくセグメントしてかかる必要がありそうです。
日本の場合は、熊さん鹿さんのような、自然を自然として直視しないで、擬人化して、情緒的にとらえてしまう、幼稚性のある自然観の跋扈(それが環境にやさしい人だと思う、環境スノビズムの横行)が、結果的には、開発の跋扈をも許してしまったというジレンマがあるようです。

この点からいえば、馴致と非馴致、これをどう位置づけるかが、ときさんの問題意識の一部なんでしょう。
つまり、馴致は、自然の遷移過程なのだが、経済動物から見ての馴致は、どのような位置づけなのか、ってことなのでしょうかね。


[5998] 自然を保護できるの? 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/03/31(Sat) 07:35  

ときさん、
<自然保護というのは、やはり、何がしかのけっして小さくはない利権がありそうですね。>

私は「自然」保護という言葉が、もとの概念を表さない言葉である理由で使わないことにしています。
野生生物保護と環境保全、そして資源管理を全部ひっくるめて表す言葉はありませんかね。「自然」という言葉ががあいまいすぎているので困ります。

ときさん、ではなくて鳥のトキの保護事業において、野生絶滅動物を他所から持ってきてまで「復活」させるのであれば、消えたニホンカワウソの生態的な代役としてヨーロッパカワウソを河川に放してもらいたいと思うこのごろです。鮎の害敵になる外来生物の移入は河川漁師からのブーイングでだめかもしれませんが、ロシアとの外交で効果的な道具になりませんか。

冗談はさておき、最近は環境保全や野生生物保護を口実、大義名分に摩り替えた(あるいは隠れ蓑、アリバイとして使う)公共事業が跋扈しているようです。事業が予算化されてから正体がわかっても、大義名分を盾にして行政側ががんばってしまうので、止めることができません。

沖縄でのこの手の最高傑作と思っているのは、天然記念物のオカヤドカリ保護を謳った中城湾での埋立て関連事業でした。大学のサーバーにあった私のHPのコラムは消えてしまっているので、ブログに再掲載しておきました。事業主体のさいとからこの件の情報はすでに消去されているようです。
http://beachmollu.exblog.jp/




[5997] 「感染したら、ラッキーかもしれない」と思いきや・・・ 投稿者:とき 投稿日:2007/03/30(Fri) 21:22  

>『最近このフレーズをブログなどで、よく見かけるなぁと思ったら元ネタはこれですか。』
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=45126&pg=20051129
(ちょっと古いお話ですが。)

 結局、新聞記者さんがたも、ウイルス感染症と細菌・寄生虫感染の区別が明確についていないのかもしれませんね。ウイルスと免疫にはまことに適確に言いえて妙だったのですが。「自然免疫(非特異的免疫反応)」と「特異的免疫応答(獲得免疫)」を明確に区別できるほどの知識を持ち合わせていなかったのかもしれません。

◇国立感染症情報センター インフルエンザ流行レベルマップ
http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/inf-keiho/index.html
(どうやら、今回のワクチン設計も予想は外れたらしいという噂もあるようで…。予防接種やっても罹っているそうです。最初から効かないワクチンってことはないとは思いますが…。ワクチン株に適合しない別の型のものが流行っていると考えておいていいのかもしれません。)

「なあに、かえって免疫力がつく。」とおもって、ウイルス増殖を助ける解熱剤を飲まないで、頭だけは冷やすようにこころがけ水分補給に気をつけて、部屋を温かくしてじっとしてれば、大概は3〜5日で自然に治ります。無茶しないかぎり。それは、人間だけではなく、免疫機構を持っている恒温動物は同じことです。もちろん、ウイルス感染につける薬はありません。自身の免疫が力を発揮してくれます。すばらしい脊椎動物の体のしくみです。
http://www.amazon.co.jp/dp/4770024282/


◇大手養鶏会社元会長ら有罪 鳥インフルエンザ届け出怠る
2007年3月30日(金)14:39 朝日新聞
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/life/K2007033001920.html

 病気にならないかたちでのウイルス感染の「事実」を知ってしまって、それを表にしなかったら有罪になってしまう「制度」とは如何。とても生きていくのに酷な話ではないでしょうか。まったく自前の検査をやらないで不明にしておくか、最後まで頬被りを貫いてバレないようにやれということなのか。
 そもそも、ウイルス感染などというものは、どうやっても人為ではいかんともしがたいものです。空気(飛沫核)感染するありふれたものほど。本来、重い病気にならないで免疫を獲得する、これほど都合のいいものはないはずです。
 それを、日本の家畜防疫制度は、「清浄国」思想の下、一律に罰してしまうのです。当該養鶏場さんは、まるでソクラテスの心境そのものなのではないでしょうか。ウイルス感染症に対するこのような日本の家畜防疫制度は完全に間違っています。
 これを招いたのも結局は「人獣共通感染症(伝染病)」や「動物由来感染症」などという言葉のように、さもさも動物の病気が人間に感染することが一般的な事象であるかのように思わせていることに根があります。微生物で起こるできごととしては非常に特殊な事例であるにもかかわらず。それをきちんと洞察できない御用学者の良識とはいかほどのものなのか非常に疑問を感じます。それはもはや「科学的知見」というには、ほど遠い感さえ抱きます。

【国内における豚コレラの清浄化について】
http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070330press_16.html

 日本の獣医学界は、ジェノサイド推進団体なのでしょうか?


◇トキ3羽、相次ぎ死亡 観察路を閉鎖 佐渡 2007年3月29日(木)20:36 朝日新聞
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/life/K2007032902720.html
◇佐渡のトキ1羽、骨折で死ぬ 新潟日報2007年3月29日
http://www.niigata-nippo.co.jp/pref/index.asp?cateNo=2&newsNo=231761

 あきらかに何らかの体調を崩し弱らせるものが流行してるのではないか?
 もしこれがインフルエンザ感染であったなら、もちろん全量処分するのでしょうね。助けることを試みることもなく。H5型だけが(H9型もそうなると言われた方もいましたが)、なぜかくも異常な扱いをしてしまうのか不思議でしょうがありません。H1もH3もウイルスの基本的な性状に何もかわりないはずなのですが。

◇佐渡でトキ野生順化施設完工(新潟日報2007年3月28日)
http://www.niigata-nippo.co.jp/pref/index.asp?cateNo=1&newsNo=231737

>同施設は敷地面積約23ヘクタール。採餌と飛行、集団生活を訓練する順化ケージのほか、繁殖ケージ八棟や管理棟、施設全体を見渡すことが可能な観察棟などを備える。順化ケージは広さが4000平方メートルで、高さ15メートルの天井と四方をネットで囲む。内部には棚田をイメージした水場を配置し、コナラなど現地の樹木や植物を移植した。総事業費は14億2600万円。

 自然保護というのは、やはり、何がしかのけっして小さくはない利権がありそうですね。
 隔離育成後の自然馴化というのは、ことウイルス感染症の免疫に関しては非常に危ういような…。各地の放し飼い育成地鶏のほうが丈夫かもしれませんね。

◆鳥インフルエンザ問題の今後(215)(2007.3.29)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza354.htm

>『そして現在、唯一勧められて居る、遮蔽と消毒によるバイオセキュリティも個々の発生事例に対してはほとんど効果を示して居ないことも実証された。それにしてはそれ以後の感染が拡がらない理由についてウイルス学的に納得できる説明は皆無である。』

>『食い物を捨てることを何とも思わず、捨てなければ犯罪になり、それを豚の餌に再利用することで納得されてしまう。何処までも安心と安全の保証を求める、何とも恐ろしいまでに意識の進んだ国と国民になった。八百万の神々も居なくなったようだからもう食い物のバチも当たるまい。』
http://genyosya.blog16.fc2.com/blog-entry-3.html
http://www.melma.com/backnumber_45206_2371814/

◇宮崎鳥インフル 被害額8億円超 県見通し「風評対策などで抑制」
3月29日10時7分配信 西日本新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070329-00000048-nnp-l45

 盲目な制度のおかげで、血税も鶏の命も無駄に費やされているようなもの。まるで、大東亜戦争にのめりこんで、かつ、やめることができなかった、あの当時の日本の意思決定組織そのものの再来ではないでしょうか。

「『昭和16年夏の敗戦』の意味」(3月1日)
http://www.inose.gr.jp/mailmaga/mailshousai/2007/070301.html
http://www.inose.gr.jp/mailmaga/index.html
http://www.amazon.co.jp/dp/4093942382/
>『「日本的意思決定システム」の恐ろしさ』


[5996] Re:[5993] 中国で「ニセ塩」中毒死&発がん性物質含有タオル 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/30(Fri) 18:07  

掲示板からさん
情報ありがとうございました。
このうち、中国の「ニセ塩」問題については、このサイトhttp://big5.ce.cn/xwzx/gnsz/gdxw/200703/20/t20070320_10758426.shtml
写真つきで詳しく書かれていますね。
それによりますと、広州、東莞には、工業塩など、偽の塩があふれているようです。

また、海側の徐聞、雷州で、個人が塩田で作った塩1万トン程度が、広州に流れ込んでいるようです。
工業塩の食用への紛れ込みもあるようです。
こうして、広州の市民の四分の一は、この偽塩を食べさせられているともかかれていますね。
一年間で10万トンの偽塩があるようです。
人間が0.2グラム-0.5グラムの亜硝酸塩九州で中毒を引き起こし、また、3グラムの亜硝酸塩を吸収するとしにいたるといいます。

http://big5.ce.cn/xwzx/gnsz/gdxw/200703/20/t20070320_10758426.shtml


[5995] 米地裁判事、精肉業者による独自のBSE検査は可能との判断 投稿者:虹屋 投稿日:2007/03/30(Fri) 17:58  

米国の小規模精肉業者・クリークストーン・ファームズ・プレミアム・ビーフ社が牛肉輸出の再開を目指して独自のBSE(牛海綿状脳症)検査実施の認可を求めている訴訟で、連邦判事・コロンビア地区連邦地裁のジェームズ・ロバートソン判事は、独自の検査は可能との判断を下した。これは、検査器具の政府専売を覆す判断となる。
政府の上訴期限である6月1日までは発効しない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070330-00000389-reu-int


[5994] Re:[5992] [5990] [5988] 夜間小児科救急医療における過労自死判決 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/30(Fri) 17:01  

通りすがりさん。
いやー。
http://ameblo.jp/med/entry-10029287106.html
のほう、すごい盛り上がりですね。
そして、予想通りの意見の展開がされています。

その根っこにあるのは、やはり、
1.医師法17条(第17条 医師でなければ、医業をなしてはならない。)であり、
2.救急救命士と医師との間のぬきがたい相互不信であり、
3.救急医療におけるインフォームドコンセントの問題であり、
4.救急医療における「よきサマリア人法」的考えの不在であり
この四点に、ほとんど、尽きてしまうんではないかと思います。


[5993] 中国で「ニセ塩」中毒死&発がん性物質含有タオル 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/03/30(Fri) 16:56  

発がん性物質含有タオル、広東・台湾当局警戒
http://jp.epochtimes.com/jp/2007/03/html/d35277.html
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1175072144/
【食品】中国で「ニセモノの塩」が氾濫”中毒死も
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1174671047/

日本の輸入分は安全なのでしょうか。
加工品も多数ありますが。


[5992] Re:[5990] [5988] 夜間小児科救急医療における過労自死判決 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/03/30(Fri) 15:59  

> 日本の場合、救急医療において、救急救命士ができる領域がアメリカに比して、制限されているがために、ことさら、医師への精神的・肉体的負担が、過重になるという問題が、背景にあります。

この部分気になった事があったので[5988]のリンク先のコメント欄で質問してみました。
上手くまとめてここに書けそうにない(冗長な文章になりそう)ので、
興味が湧いたのであればコメント欄の「通りすがり (2007-03-30 08:57:20)」以降を読んでみて下さい。


[5991] 御料牧場-宮内庁の経済活動の薦め- 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/30(Fri) 09:31  

恐れ多くも、ということだが、天皇皇后両陛下が、二十九日午後、静養のため、二〇〇五年三月以来、二年ぶりに高根沢町の御料牧場を訪れ、出迎えた御料牧場職員に笑顔であいさつをされた
という記事なのだが。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tcg/20070330/lcl_____tcg_____001.shtml
この栃木県高根沢町の御料牧場、農・畜産事業の総合的経営を行う牧場で,皇室用の乗馬・輓馬の生産をはじめ,各種家畜・家禽の飼養管理や皇室・内外賓客接伴用の牛乳・肉・卵などの生産を行い,在日外交団の接遇の場としても使用されているとのことだ。
まあ、宮内庁の内需向けの食品生産を一部行っているという意味では、宮内庁の持つ、唯一の生産部門ということになる。
そこで、まことに不謹慎な話なのだが、せっかくのこれらの、御料牧場の持つ生産機能を、宮内庁予算の充実のためのスキームに変えることはできないのだろうか。
イギリスの王室が、窮屈になった王室予算対策のために、王室資産の有効活用策をはじめていると同じように、これらの宮内庁の持つ農畜産関連施設からの皇室ビジネス産品ブランドが輩出されれば、 日本の農家も、結構、自信と誇りを取り戻せるのかもしれないのだが。



[5990] Re:[5988] 夜間小児科救急医療における過労自死判決 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/30(Fri) 07:06  

通りすがりさん。
謎工さん。
この判決文の中の「空き時間に横になれば、体を休めることはできた。」という言葉が、ひときわ冷たく聞こえますね。
この場合は、夜間小児科救急医療の医師の過労自死という問題ですね。
日本の場合、救急医療において、救急救命士ができる領域がアメリカに比して、制限されているがために、ことさら、医師への精神的・肉体的負担が、過重になるという問題が、背景にあります。
アメリカではパラメディック(救急看護士)の領域が、一次救命措置(BLS-Basic Life Support)と二次救命措置(ACLS-Advanced Cardiac Life Support) であるのに対し、日本では、救急救命士の領域が、一次救命措置(Basic CPR)のみに限られているために、このようなことが起こっているのです。
最近になって、AED(自動式体外除細動器)の使用など、デ・レギュレーションも図られてきましたか、これらも、医師の指示の領域が、結果として増えてしまうという問題も、あるわけですね。
その意味で、この判決は、日本の救急医療の置かれた特殊な背景というものが無視されての判決のように、思えます。
参考
「秋田の救急救命士がおこなった気管内挿管は、悪いことではない。」
http://www.sasayama.or.jp/diary/2001nov21.htm
「救急措置で、市民がAED(自動式体外除細動器)を使うには、「善きサマリア人法」的な救済措置が必要」
http://www.sasayama.or.jp/opinion/S_31.htm



[5989] Re:[5988] 無題 投稿者:謎工 投稿日:2007/03/30(Fri) 06:52  

某人材派遣会社社長の発言を地で行くような判決ですね。


[5988] 無題 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/03/30(Fri) 00:15  

ここで扱われる話題ではないとは思いますが、あまりに酷い判決だと思われるので、
より多くの人に知ってもらうためにも貼らせてください。

http://ameblo.jp/med/entry-10029287106.html


[5987] Re:[5986] タミフルのために異常行動が起きた疑いが濃い例 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/28(Wed) 21:49  

虹屋さん。
少なくとも、この例の場合は、インフルエンザによる異常行動ではなかったといえるのでしょうね。




[5986] タミフルのために異常行動が起きた疑いが濃い例 投稿者:虹屋 投稿日:2007/03/28(Wed) 16:38  

<タミフル>9歳女児が異常行動 インフルエンザ陰性
毎日新聞

女児は9歳だった昨年3月、近くの開業医を受診した。39度の発熱で風邪と診断されたが、家族の要望でタミフルや解熱剤などを処方された。
 その日の夜、女児はタミフルを服用した後に就寝したが、2、3時間後に目覚め、叫んで家の外へ飛び出そうとした。家族が体を押さえ、異常は5分ほどでおさまった。
 約1時間後に同小児病院を受診、久保田医長が診察したところ、意識は清明で、受け答えも正常だった。インフルエンザの迅速診断キットで検査したが、結果は陰性だった。さらに、のどの粘液と血液を採取し、東京都健康安全研究センターに検査を依頼したが、インフルエンザウイルスは検出されなかった。


久保田医長は「女児の異常行動は、タミフルの影響ではないか」と指摘する。一方で「タミフル発売前にインフルエンザで39度の熱を出し、2階から飛び降りた男子小学生も知っている。タミフルで起きる異常行動と、インフルエンザで起きる異常行動の両方があるのではないか。少なくとも、インフルエンザと診断されないのにタミフルを服用するのは避けてほしい」

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070328k0000e040072000c.html


[5985] ときさんへの投稿 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/03/28(Wed) 13:01  

ときさんは実に面白い方ですね。きっとすでに免疫が出来ている方ではないでしょうか。もし、新型インフルエンザが流行し始めた「とき」には、最前線でがんばっていただきたいと思います。
 さて、先日より気になっていたことを投稿してみます。あまり深刻に考えずに。
1.「競合排除法」は腸内細菌叢でのことで、ウイルスには使わない。これに類する言葉を捜すとすれば、「交差免疫」とでも言うのでしょうか。
2.「この方法ですべて安心」と言う方法は元々なかった訳で、「タミフルを絶対視」していたことそのものに問題があったわけです。また、このような「絶対視できる対策」を求めること自体に、人間の心の弱さを感じます。これは、風評被害の原因。また、恐怖の原因。
3.AIについては発生確立と発生時の被害度によって、対策を実施すべき。数値で出すとすると、発生確率 X 発生被害の2乗 X 百万。(X 百万)の理由は、食品のリスクは百万人当たり何人の被害が出るかで考えられることが多い。2乗の理由は、心の問題があるため。(ヤマビコ式計算方法)
AIでは、0.000000001%X(4,000,000)の2乗X百万で、1.6X10の8乗。これが恐怖を与える数値がどうかはときさんに聞いてください。
4.自然免疫ですが、私の印象では現代はあまり自然免疫を獲得する機会はないのではと思っています。第一に、子供は屋外で遊ばない。第二に、現在の子供はハナタレ小僧はいなくなっています。言い換えれば、隔離された所で育っています。この様な子供たちに自然免疫をつける手法をときさんは公開しなければいけません。
5.私はワクチン擁護派です。人間のインフルエンザワクチンの接種率が下がると確実にその冬はインフルエンザが流行します。典型的なところは老人ホームなどで、人用インフルエンザワクチンは70%とか80%しか有効性はないと言われながら、老人ホームなどでの接種率が上がると死亡者は発生しませんし、施設内で流行もしません。実験室内の試験と疫学的な実証試験は、人用インフルエンザワクチンに関しては明らかに異なった成績となっているのです。どうも日本人は疫学的思考が欠落し、実験室内至上主義の国のようです。


[5983] Re:[5981] [5980] 「なあにかえって免疫力がつく」 投稿者:とき 投稿日:2007/03/27(Tue) 14:56  

笹山様
> タミフル神話崩壊の後の受け皿というのは、まったく見当たりませんね。
> フェイルセーフなしです。
> これぞ、本当の恐怖の到来といえるでしょう。

 まずはそういうほとんどありもしない起こりもしないことを「あるある」と思い込ませることに見事成功しさえすれば、実感としての「恐怖」をかきたてる事によって成り立つ産業もあるのではないかと思いますが…。まさしく「ワクチン」と「検査」に関連する産業とか。
 これまでの経緯を思い返してふと思い起こすのは「Y2K」騒動です。
http://www.kantei.go.jp/jp/pc2000/index.html
 しかも今回は「未知のウイルス」(笑)だけになおさらタチが悪いのでは…。
http://www.amazon.co.jp/dp/487954163X/
http://homepage2.nifty.com/sisibata/infuruenza.html


◇発熱時の電話相談を新設 厚労省、新型インフル指針(共同)
(2007年03月26日 21時40分)
http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2007032601000555.html

◇新型インフルエンザ 厚労省がガイドライン案
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kur/20070215/ftu_____kur_____000.shtml
◇備蓄は最低2週間分
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kur/20070215/ftu_____kur_____001.shtml
(東京新聞 2007.02.15)

 「Y2K」騒動と同じ仕掛けとしたら、脚本・演出の 妙がやけに冴えているのではないかと…。「地球温暖化」や「ツボカビ」や「タミフル副作用」や「従軍慰安婦」や「南京大虐殺」などの“ネタ”同様に。
http://d.hatena.ne.jp/schazzie/20051110

 流れは、94年に中止になったインフルエンザワクチン集団接種プログラムへの復帰に向かって民意世論誘導に思えてしようがありません。(タミフル同様、これも天下りがからんでいるだろうことはまず確かでしょうけれど。)
http://www.amazon.co.jp/dp/4087203131/
http://opendoors.asahi.com/data/detail/7996.shtml

白金 ☆★東大医科研★☆ part2
http://science6.2ch.net/test/read.cgi/life/1172852717/l50

◆鳥インフルエンザ問題の今後(214)(2007.3.24)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza353.htm

 高等動物の「抗体」をつくる能力としての「免疫」をもうすこし踏まえておいていいのではないかと思います。生体レベルでのインフルエンザ克服は、けっして「排除」ではなく「経験」こそが最重要要素であります。(B細胞のBは、鳥類のbursa of Fabricius が由来) ウイルス感染は、いかに上手に経験しておくかが大事なことであると。日本人にはもともと「養生」という言葉もありますし。
http://www.amazon.co.jp/dp/4121006917/
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0217.html

>『熱を下げるために、氷のバスにつかり、熱を華氏97度(摂氏36度)にまで下げた。』([5982] )

 ウイルスに抵抗するための正常な体の反応を阻害してしまったのですね。対症療法だけの知識しか持ち合わせていないと、往々にしてこういうことをやってしまいます。それは医療従事者とて同じことです。現在、生活そのものを見直すありかたが必要な根治療法を目指さなくなった医療は、患者を減らすどころか増やすことを許すことにもなっています。


[5982] アンナ・ニコル・スミスさんの、死亡前のタミフル服用経過 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/27(Tue) 13:31  

2月8日に急死したモデルで女優のアンナ・ニコル・スミスさんの検視結果が26日発表され、スミスさんが処方薬を大量に服用したことが死因であると断定された。

このうち、タミフルについては、下記のとおりの服用経過だったようである。

2月5日午後7時半
この日、彼女は、華氏105度(摂氏40度)の熱があったが、病院にはいかずに、抗生物質とタミフルを服用し、熱を下げるために、氷のバスにつかり、熱を華氏97度(摂氏36度)にまで下げた。
その後、二匙の抱水クロラールを服用し、眠りについた。

参考
「Anna Nicole Smith's Last Days」
http://www.showbuzz.cbsnews.com/stories/2007/03/26/people_late_great/main2610901.shtml



[5981] Re:[5980] タミフル問題 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/27(Tue) 11:38  

若隠居K さん。
タミフル神話崩壊の後の受け皿というのは、まったく見当たりませんね。
フェイルセーフなしです。
これぞ、本当の恐怖の到来といえるでしょう。


[5980] タミフル問題 投稿者:若隠居K 投稿日:2007/03/27(Tue) 10:10  

笹山さん
ありがとうございます。スイスに限らず、ベトナムやインドネシア、日本にあっても養鶏現場では、タミフルもワクチンも欠かせないでしょう。
ただわたしが今、感じていることは、「恐怖」のあとに起こった「神話崩壊」というパラドックスの妙なのです。


[5979] スイスのインフルエンザ・パンデミック・プランにおけるタミフルの位置づけ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/26(Mon) 21:52  

若隠居Kさん。
5973において、
「ロシュのあるスイスに学べ(「タミフルをほとんど使わないスイス」http://www.swissinfo.org/jpn/front/detail.html?siteSect=105&sid=7648896&cKey=1174637435000)というのも、皮肉な話です。」
と、書きましたが、実際のスイスのインフルエンザ・パンデミックプランにおけるタミフルの位置づけはどんなものかと、ちょっと調べてみました。
下記のとおりです。
参考
「Swiss Influenza Pandemic Plan 2006」
http://www.bag.admin.ch/influenza/01120/01134/03058/index.html?lang=en

「インフルエンザのパンデミックで引き起こされたダメージを制限するもっとも効果的な方法は、ワクチネーションであり、それが第一に重要な、とるべき第一歩である。
ワクチンのタミフルの備蓄体制の確立は、スイスのパンデミック対策の重要な要素である。
これは「スイス・インフルエンザ・パンデミック・プラン2006」で述べられている戦略的原理の重要な部分を構成しており、このことによって、スイスへのウイルスの進入を防ぎ、動物を起因としているウイルスの人間への適応を妨げ、健康システムを組織化し、市民に対する基本的なサービス供給を保証し、健康管理にか関する専門家、権威者、市民が情報を共有しうる。

スイスは、2005年末から、タミフルを備蓄し始め、その総量は、二百万人の患者を治療するに十分なものであり、医療に当たる要員を保護するのに十分なものである。
この総量は、スイス人口の25パーセントをカバーするものであり、WHO推奨の最初の流行期で゜のレベルに対処しうるものである。
いざ、パンデミックが不可避である場合には、もし、商業ルートでの供給が枯渇してしまった時には、供給確保のために、備蓄の10パーセントは、配達されることになる。
さらに、連邦政府は、一万人の患者を治療するに十分な、非常用備蓄の早急な配置を行えるようにしている。」

ということで、スイスのパンデミックプランにおいても、タミフルは、ワクチンとともに、位置づけられてはいるようですね。




[5978] タミフル神話の崩壊 投稿者:若隠居K 投稿日:2007/03/26(Mon) 21:03  

笹山さま
いやあ、すてきな言葉です。「タミフル神話の崩壊」。これ以上の鳥インフルエンザをめぐる行政・権力・御用どもの軌跡を照らす鏡はないかも。
タミフル神話壊れて、真実ぞ浮かびあがるでしょうか・
僕は、個人的には、美馬医師の語り口が好きなのですが、神話崩壊のほうが、いま人類がかかえている状況を説明するのにはぴったりかと思います。あ、これって、ヤマビコさんの論なのか。
思うに、日本における鳥インフルエンザ問題の胡散臭さは、科学者の沈黙につきます。補助金こじきの仲間なのですかね。シンジられないですね。


[5977] Re:[5974] 不確かな恐怖・不確かな安心 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/26(Mon) 16:57  

若隠居Kさん。
この美馬医師の文
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/v/01/
も、恐怖が真実の場合もあり、真実でない場合もある、ということは否定していないんですよね。
であれば、フェイルセーフの設定を否定することはできないが、過剰防備をするについては、その前に、いくつかのオルタナティブがある、ということなんでしょう。
であれば、リスク対策は、できるだけ、分散化したものでなければならない、ということなんでしょう。
今の状況は、唯一確保してきた避難路が閉ざされつつある、ということについての困惑なのでしょう。
タミフルが、行政責任の慇懃な無視政策のツールとしては、まことに便利な存在であったのが、その神話が崩れた今、新たな、分散化・多様化した対策が構築されるべきときです。




[5976] Re:[5975] [5973] [5972] タミフルと新型インフルエンザ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/26(Mon) 16:25  

ヤマビコさん。
明確な問題点の整理、ありがとうございました。
第一点ですが、これについては、過日、韓国で、作業要員管理体系マニュアルにもとずいて、防除作業をおこなっていた公務員が、鳥インフルエンザ感染疑いになった時のことを思い浮かべます。
(もっとも、この場合は、3月12日になって、鳥インフルエンザ感染ではないことが判明しましたが。
http://www.cbs.co.kr/nocut/show.asp?idx=458170参照)
作業要員管理体系マニュアルに基づけば、作業に当たる人に対しては、作業当日から毎日一粒ずつ 1週間服用することになっており、7錠のタミフルが渡されていましたが、作業の始まった2月上旬くらいから、タミフル異常行動問題が、韓国の新聞をもにぎわした結果、作業に当たった人のうち、マニュアルどおり、タミフルを服用していなかったことがわかっています。
参照「韓国で、鳥インフルエンザ防疫体制の不完全さに非難の声。」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=717

今後、ますます、このような傾向が強くなっていくでしょう。

ご指摘の第二点の「摘発淘汰法によるAI対策そのものに大きな問題が存在することになります」は、重要な指摘かと存じます。
すなわち、本来トータルなフェイルセーフであるタミフル服用に、副次的な、別なハザードが生じているということですから、トータルのハザード除去のためには、おっしゃるような「摘発淘汰法によるAI対策そのもの」の見直しが必要になってくるでしょう。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=717


[5975] Re:[5973] [5972] タミフルと新型インフルエンザ 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/03/26(Mon) 13:53  

> それと、タミフルなき場合の、鳥インフルエンザ感染鶏防除作業が、果たして成り立つのかどうかの検証も、必要ですね。
より具体的な議論を吹っかけた方がよさそうなので、またまた投稿します。
 現在鳥インフルエンザが発生した場合の対応従事者は確か茨城のケースから使用しているはずです。茨城の場合には対応従事者及び農場関係者の抗体陽性者は、90数人いたとの報道があったかと思います。また、これは重要な点でが、1名対応従事者の死亡がありました。この従事者は1日作業し次の日の午前中異常症状があり、午後昏睡状態に入り翌日か翌々日に死亡となったと聞いています。死亡原因はおそらく熱中症ではないかと風の便りで聞きました。この死亡者のAI検査では陰性であったとの報道もなされていました。(しかし、予防的にタミフルを使用した場合の抗原検出は難しいし、感染がなかったと言う証明は、感染があったという証明と比較し格段に難しい。)
 養鶏場のAI発生は、今後継続的に起こるものと思ってさしつかえないと思いまし、タミフル使用で突然死も起こり得ると言う認識は重要です。この条件で、議論を吹っかけます。
1.対応従事者は予防的にタミフルを使用するべきかどうか。理由は、タミフルが「突然死」を招くとの認識に至った現在、予防的に使用することのリスクは再検討されなければなりません。
2.先の死亡者はタミフル服用、あるいはタミフル服用プラスAI感染によって起こった可能性の有無はキチンと科学的に解明されなければなりません。詳細な解明はなされていないと思いますが、なされていれば開示されるべきですね。このようなリスクが存在するならば、摘発淘汰法によるAI対策そのものに大きな問題が存在することになります。また、タミフルによる茨城ウイルスの感染予防効果があったのかなかったのかについても何らかの検証が必要です。
 タミフル使用について、養鶏場で発生したAI対策ですら多くの検証する点と議論する点、国民的な合意を得る点があります。これらの点を曖昧にすると、養鶏場の従業員や対応従事者がいなくなるばかりか、「危ない人」と差別されるようになります。また、最も重要な新型インフルエンザの発生のリスクを高めることにもつながります。重要な点は、全てのAI対策にリスクゼロはあり得ないと言う認識と全ての国民のためにリスクが一番低い方法でこの難題を切り抜けようとしている気持ちが重要です。行政も重要な点は隠してはいけなし、科学者は自分の研究のための変な発言をしてはいけない、と思いますが。

[5974] 美馬医師はタミフル問題をどう考えるのかな? 投稿者:若隠居K 投稿日:2007/03/26(Mon) 11:24  

笹山さん、ヤマビコさん
わたしは、浜医師のお仕事についてはとても素晴らしいと思うケースと、いやはたしてそのとおりなのかな?というケースがあります。高脂血症薬メバロチンの乱用をたしなめる研究はその通りだと思いましたが、アトピー薬としてのプロトピックに対する警告は一面的だと思いました。タミフルについては、美馬達哉氏の発言が心をヒットします。脅すこと、恐怖を与えるのは、権力サイドの思惑がある可能性を指摘されています。
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/index.html
しかし、笹山さんがいわれるように新型インフルエンザという人類全体のリスクが現れたとき、タミフルを使用するリスクと使用しないリスクのどちらが大きいかという問いかけが起こるのでしょうね。ただ、日本ではなぜか「プレパンデミック・ワクチン」が話題にならない。このワクチンで利益を得る構図が出来上がっていないということなのかな。
いまそこで起こっている災害よりも、起こるかもしれない災害対策のほうが人々の心を揺さぶるというのは、やはり報道に問題があるのでしょうか。


[5973] Re:[5972] タミフルと新型インフルエンザ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/26(Mon) 10:26  

ヤマビコさん。
確かに、タミフルなくしての新型インフルエンザ対策というものが、成り立つのか、という、そもそもの検証が必要なときですね。
ヴェトナムは、タミフルを見捨てないと公言したようですが。
それと、タミフルなき場合の、鳥インフルエンザ感染鶏防除作業が、果たして成り立つのかどうかの検証も、必要ですね。
そもそもの安全対策の基本であるフェイルセーフの回路(DOUBLE、REDUNDANT、BACK UP、LOAD DROPPING、FOOL PROOF)が、この鳥インフルエンザ対策にしても、新型インフルエンザ対策にしても、成り立っていないというのは、一眼志向のWHOの罪であったともいえます。
ロシュのあるスイスに学べ(「タミフルをほとんど使わないスイス」http://www.swissinfo.org/jpn/front/detail.html?siteSect=105&sid=7648896&cKey=1174637435000)というのも、皮肉な話です。
タミフル以外のオルタナティブとして、リレンザが、急遽、スターの座に上ってきてはいますが、吸入器などの面倒さが、どう影響してくるのか、第一、備蓄に耐えられるだけの増産体制にあるのかどうなのか、非常に課題が大きいと思います。
富山化学の、抗インフルエンザウイルス薬「T-705」の臨床第I相試験が今月9日に、アメリカで始まったようですが、これらのオルタナティブとしての活用も、急がれるところです。
タミフル耐性については、プレジデントの記事でもコメントしましたが、人間側、ウイルス側両方での耐性という問題もあるようですので、このへんの検証も急がなければならないでしょうね。
ヤマビコさん、おっしゃるように、今必要なのは、おどろおどろしく、タミフル薬害を連ね上げることではなく、タミフル抜きのパンデミック対策が可能なのかを、原点に返って、検証することが、第一になすべき課題であると、私も思います。


[5972] タミフルと新型インフルエンザ 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/03/26(Mon) 10:05  

 笹山さん、皆さんが投稿されないので私があえて投稿します。
 新型インフルエンザ対策としてタミフルの備蓄が叫ばれた時がありました。しかし今やその様な雰囲気にありません。このような時こそ、新型インフルエンザ対応について意見が出されるべき時と思いますが、いかがでしょうか。おそらくどのような対策でも、100%安全と言う方法はないかと思います。言い換えればリスクゼロはあり得ない。だからこそ、国民のコンセンサスが必用で、「タミフルに隠された真実、第二の薬害エイズに発展か?」などの言葉はタミフル問題には適当ではありません。真の議論すべき点は、パンデミックのインフルエンザ対策ではないでしょうか。


[5971] さらに拡大するメニューフーズ社のペットフードのリコール 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/26(Mon) 09:37  

5941でお知らせしたカナダのメニューフーズ社のペットフードが、中国のねずみ駆除剤で汚染されていた問題だが、昨日になって、メニューフーズ社は、そのリコールの範囲をさらに拡大し、「Wet Pet Food 」までも、対象にすることに決めたようである。
今回の措置のリコール対象製品一覧は、このサイト「Recall Information」
http://www.menufoods.com/recall/index.html
をご参照ください。
私のサイトへのアクセス動向を見る限り、結構、猫用フード「Nutro Choice」
http://www.rakuten.co.jp/koji/391483/391796/
など、日本でも使われているようですね。

http://www.menufoods.com/recall/PRESS%20RELEASE03241409.htm


[5970] クマタカ、鶏舎を襲い死ぬ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/26(Mon) 08:20  

熊本県自然保護課によると、今月14日、同市坂本町の農家の敷地内にある鶏舎にクマタカが入り込み、ニワトリ9羽のうち1羽を捕殺。
飼養者が追い出そうとしたところ、支柱に頭などをぶつけ、死んだ。
飼養者の知人からはく製にしたいとの相談を受け、県が対応を協議している最中に、相良村のクマタカの感染が判明。
八代市と相良村は直線距離で約20キロで、県は19日に念のため鳥インフルエンザの簡易検査を行い、22日に陰性で感染していないことが確認された。

との記事だが、記事の意味するところは、クマタカが、鶏を襲うことがある、ということをいいたかったのか。
それとも、言外の意味があるのか、ちょっと、疑問ですね。
「したがって、相良村のクマタカは、感染鶏を食して、感染」なんて、ストーリーの根拠にされがちの記事ですね。

http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/043/043_070324.htm


[5969] キッチュとしての都知事選挙政見放送 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/25(Sun) 18:52  

朝から見ていた東京都知事選挙政見放送で、キッチュとして、抜群に面白かったのは、この外山恒一
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%96%E5%B1%B1%E6%81%92%E4%B8%80
候補の政見放送。
http://www.youtube.com/watch?v=l2C9lv5t0yQ

2chなどでは、この手のものは、受けるんではないのかな?
しかし、政治不信のアイロニーとしては、妙に真実性の感じられるものではあった。

ちなみに、Wikipediaにおいて、キッチュとは「あまりにも陳腐であるが故に、周囲の注目を集め、独特の存在感を呈するもののみがキッチュたりうる。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%A5
と書かれている。
うーん。これも、妙にあってるなあ。

http://www.youtube.com/watch?v=l2C9lv5t0yQ


[5968] 立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/25(Sun) 07:39  

「タミフルに隠された真実、第二の薬害エイズに発展か?」
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/tachibana/media/070324_tamiflu/index.html
という、これまた、おどろおどろしいタイトルがついている。
二匹目のドジョウを狙おうとの魂胆なのでしょかね?
「厚労省を突き動かしたネットの力」とも書いてあるのだが、浜六郎医師ネットだけ取り上げているのは、ちょっと、片手落ちのような気がする。
それにしても、このタミフル問題、もっと地道に問題の本質を追っていないで、ある頃の成熟段階に入って、初めて、おどろおどろしいタイトルを引っさげて、オピニオンリーダーの主流に躍り出ようとの浅ましさが、この種のオピニオンリーダーの行動に垣間見られるのは、どうしたものなのか。

http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/tachibana/media/070324_tamiflu/index.html


[5967] この掲示板で交わされた公務員人材バンク構想 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/24(Sat) 13:40  

昨年2006/07/23に、「4456-派遣地方公務員という発想はいかが? 」ということで、次のような投稿を私がしている。
「日曜日のフジテレビの日曜放談で、横浜市の中田市長さんなどの話を聞いて、地方公務員の削減の難しさを聞かされたのだが。
多くの地方自治体では、臨時職員の実質長期雇用で、低質の事務は、こなしているようなのだが。
基幹職員までも、臨時的人材というのは、なかなか、難しいようだ。
そこで、一定の定数を、遊軍的活躍のできる「派遣地方公務員」的人材の定数に当て、道州制的範囲内での人材プールを作り、広域の地方自治体での「派遣地方公務員」的役割を果たさせることはできないものであろうか。」

この提案に対して、山梨評論さんが、4459で
「基幹職員(幹部、部長、局長級)こそ派遣にするとよい、将来の道州制予定地域内でのシステムを作る、それは公務員派遣人材バンク。
それを総務省からの天下りに代える。もちろん総務省から移籍して派遣人材バンク(NPO法人のような民間組織)に登録してもよい。もちろん国家公務員以上の高給で、派遣先との給与差額はバンクが補償する。
バンクの資金源は、認定NPO法人として国民の寄付による。
以上、真夏の夜の夢。」
と応じ、
さらに、これらに対して、桜の花さんが、4462で、独自の提案をされています。

まあ、現下の状況は、山梨評論さんの言われる「真夏の夜の夢」が、夢になるかならないかの微妙な端境期にあるといえましょう>


http://www.sasayama.or.jp/kakolog/kakolog9.htm


[5966] 無題 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/03/24(Sat) 11:31  

笹山さんには感心します。例えば、すぐにいろいろと調査をし、ぱっと参考となる資料のホームページが出されることは誰にでもできることはないと思います。
 さて、日本のAIの汚染状況について皆さん大いなる意見が出ておりますが、この事自体は誠に良いことです。しかし、「疫学的感覚」からすると、多くの意見が人間的過ぎてかみ合っていないように思えます。この点について、疫学的見地からみると次の様になるのではないかと思います。
 1.肉用鶏、採卵鶏ともに現在では数万羽の単位で95%以上が飼育されておりますので、それも同一エイジで同一遺伝子(それに近い遺伝子群)で飼われておりますので、いくらかでも病原性があれば必ず群として異常が現れます。現れないとしても、他の感染症が重なればまた異常として認識されます。理由:ウイルスがいくらかでも鶏体内で増える事なしには群として感染が広がりませんし、このいくらかでも鶏体内で増えることは全く鶏に影響を与えないと言うのは間違いです。茨城のケースも他の感染症があったためわかったことです。例えば、NDで非常に弱いウイルスが鶏群では広がらず、培養された細胞のみに感染することはあります。この様なNDウイルスは生ワクチンの効果を発揮することはありません。やはり、生ワクチン効果を発揮するウイルスは10の4乗以上の鶏体内での増殖することが基本です。
2.野鳥については、これは全く判りません。しかし、小さな範囲でAIウイルスが感染を繰り返している可能性は否定できません。大槻氏自身が野鳥について1990の初め頃抗体を調査し、確か数%陽性になったとの科学雑誌への報告があります。この掲示板にもいつだったか書き込みました様に、組織的に全国レベルでサーベイランスすべきと私は思っています(ウイルス抗原の検査ではなく、抗体検査の実施です)。



[5965] 香港の女子のH9N2感染について 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/24(Sat) 05:13  

無明さんのお話の中にある中国・香港の生後9ヶ月の女子のH9N2感染ですが、今月3月4日に、呼吸器感染と発熱の症状を呈し、3月6日に九竜の病院に入院、3月9日に退院、その後、3月20日になって、この子供ののどから綿球採取した粘液から、H9N2を検出した、とのことですね。
感染の機会と考えられるのは、この女の子の祖母が、発症の一週間前、この子を連れて、近所の市場から、鶏を買ってきたことが、感染の機会と考えられるとのことです。
現在のこの女の子の症状は、軽微で、熱はなく、鼻水の症状を呈しているとのことです。

http://news.bbc.co.uk/chinese/trad/hi/newsid_6470000/newsid_6473600/6473657.stm


[5964] Re:[5961] 学者とウイルス感染症にはつける薬がない? 投稿者:無明 投稿日:2007/03/23(Fri) 23:49  

タイトルが間違ってますね。
「ときさんにはつける薬がない」が正しいのでは。

私はサンデー毎日の記事を読む気もありませんが、日本がワクチン接種に向かって
世論誘導をしているなどと言うことがあるのでしょうか。それは養鶏業界の事でしょう。

オランダとフランスがEUの中でAIワクチンを許可したことは事実ですが、その内容をご存じでしょうか。
オランダでは、従来から運動場を使って飼養する養鶏とペットとバックヤードヘンの中間のような
飼育形態の野外で鶏を飼育するものに限って許可をしています。屋内飼育の養鶏場では接種をしていません。
フランスは、銘柄地鶏に限っての接種で、それ以外はありません。基本的にワクチンを使わない戦略です。





>  簡単な集合論の問題として、「検査」がオールマイティではないということは暗黙の了解、常識のはずでは…。環境をすべて把握できているわけでもなければ、検査結果がすべてでもないはずです。あくまでも検査とは、個別具体の「確認」の道具なだけであって、目に見えないウイルスの存在を把握することに対しては、ほんの一部の役割を担っているにすぎません。それをもって生態系・環境すべてを説明できるわけでもありません。目に見えた起こった現象について、後追いの確認だけが「検査」というものによって可能になっただけのことです。実際に起こっていても検査で把握できないことの方が多いわけですし。

何も環境中の全てを検査するというわけではないでしょう。家禽に限ってAIはないことは明らかでしょう。
ときさんは、ウイルスの宿主特異性をずいぶんと強調されていましたが、宗旨変えですか。


>  軽く済んで馴致(抗体を獲得する)のかの予後を見極めるべきではないでしょうか。ただただ「死ぬ死ぬ」と言っているのでは、その学究の姿勢に疑問を感じるほかありません。簡単に生き延びることがわかると何か都合のよくないことでもあるのでしょうか?

前にもいいました、清武の種鶏場のほぼ全滅状態が、今回の予後です。日向も後数日で同じ状況になるところ
でしたが、発見が早かったので、拡大はしませんでした。
それより、放置して予後を見るとして、その周囲の養鶏場の人はどのように感じるのかを考えたことがありますか。
ウイルス量のべらぼうな増加、他農場への飛び火のリスクとか。


おまけに、中国?(ちょっと記憶が不確かですが)で人からH9亜型が分離されたとの報道がありますね。
H5、H7以外にH9もでしょうか。確かにH9は鶏に対する病原性の強いものもありますね。
将来は高病原性に位置づけられる可能性も考えられます。 



[5963] Re:[5958] [5957] [5944] 遅ればせながら「サンデー毎日」の記事を読んで・・・読んで読んで 投稿者:若隠居K 投稿日:2007/03/23(Fri) 21:44  

笹山さん
思いますに、経済行為・経済動物のことだから、といっても「痛み」を感じるのか否かの問題なのでしょうか。鳥インフルエンザという鳥の病気が痛みをあたえているのは、ひとつは鳥、もうひとつは養鶏業者、そして突然変異という大きな距離をおいて人類全体、それも南北の問題が間にはさまっています。痛みを感じながら人類は科学や宗教や法律をつくってきたという理解をしています。2006年、ヨーロッパはアフリカへのAI感染拡大を心配しました。EUは、イタリアのワクチン接種を理解しました。アジアもまた、日本がワクチン接種に踏み切れば助かるのに、という思いがあるのではないでしょうか。笹山さんが、「オルタナテイブ」という言い方で、痛みを弱め、産業として成立する条件に思いを寄せられていることに頭を下げる次第です。


[5962] 椎名素夫さん、ご逝去 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/23(Fri) 19:01  

椎名さんは、私の一期上の昭和54年初当選組で、親しくさせていただきました。
名古屋大学理学部のご出身ということで、科学技術へのご造詣もお深く、ご指導いただくことも多かったようです。
いつのときだったか、私が「椎名先生は、ハト派なんでしょうか。」などと、私が愚かな質問をすると、ちょっと色をなしたように、「私をハト派なんて思っている人は、誰もいませんよ。」といわれ、あれっと思ったことがありました。
日米の議員交流を大切にされ、中曽根総理の訪米の地ならしを椎名先生が特命を受けてやったという話は、有名です。
しかし、長い議員生活を無派閥ですごし、政務次官も委員長もおやりにならずに、政治生活を終えた後も、独特の古武士のような存在感を示されておられました。
まさに、政界の泥中の蓮的存在であったように思えます。
椎名さんの回顧録「不羈不奔 椎名素夫回顧録」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/kikaku/022/1.htm
の「不羈不奔」は、不羈がUninhibited、不奔が、Does not rushで、「束縛されず、だが周囲を無視した奔放にも流れず」という意味だそうです。

つつしんで、ご冥福を祈ります。

http://www.sakigake.jp/p/flash/news.jsp?nid=2007032301000435


[5961] 学者とウイルス感染症にはつける薬がない? 投稿者:とき 投稿日:2007/03/23(Fri) 16:39  

◆鳥インフルエンザ問題の今後(213)(2007.3.23)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza352.htm

>『現場として注目したのが、隣国オランダ、ベルギーがH7N7HPAIにこっぴどくやられた際にも一件しか発症例がないとされたNDワクチン強制国のドイツの例であった。近年接種率が落ちたといえ日本も、育成業を中心にNDワクチンは普及している。そして何よりも実際発生した浅田農産ではそれが抜けて居たとの情報があったからだ。そして自然飼育方式と目される、野外のウイルスとの接触を防ぐことが難しい飼い方を取って居る仲間達は、その多くが実際に競合排除によりフィードバックされていると感じている。このことは清浄国論の我が国はさておき、ほとんど家禽での発症を見ないドイツでも、環境の調査ではありとあらゆる亜型が見つかって居ることからも察せられる。』

 「競合排除」っていうのには今ひとつなじめませんが…。

>『日本に他の(H5あるいはH7以外)AIがすでに流行していると言う認識は大いなる間違いです。農水が定期的に実施しているAIの抗体検査はH1からH15までの感染全てを検出出来るものです。』([5959])

 簡単な集合論の問題として、「検査」がオールマイティではないということは暗黙の了解、常識のはずでは…。環境をすべて把握できているわけでもなければ、検査結果がすべてでもないはずです。あくまでも検査とは、個別具体の「確認」の道具なだけであって、目に見えないウイルスの存在を把握することに対しては、ほんの一部の役割を担っているにすぎません。それをもって生態系・環境すべてを説明できるわけでもありません。目に見えた起こった現象について、後追いの確認だけが「検査」というものによって可能になっただけのことです。実際に起こっていても検査で把握できないことの方が多いわけですし。
 いかに『感染全てを検出出来る』と言っても、感染すべてが目に見える発症をともなうわけでもありませんし。通常、感染があっても、それといって重い病気が出なければ、見過ごされる場合が多いのですし。必ずしも「感染」と「ウイルスの存在」を「すべて検出できる」わけではありません。検出できているのはほんの一部に過ぎないと思っておくことも必要です。学者・研究者であるならばなおさらのこと。

 本来、学者・研究者ならば、そのウイルス感染について、どのような条件のときに重症化し斃死するのか、あるいは、軽く済んで馴致(抗体を獲得する)のかの予後を見極めるべきではないでしょうか。ただただ「死ぬ死ぬ」と言っているのでは、その学究の姿勢に疑問を感じるほかありません。簡単に生き延びることがわかると何か都合のよくないことでもあるのでしょうか?

『 非常に危険です。』
http://www.nbi.ne.jp/talk5.html
「ウイルスの脅威から地球を守る」〜パンデミックを起こさないための国としての対策を
http://www.jili.or.jp/kuraho/inochi/web04/i_web04.html

【「高病原性鳥インフルエンザに関する意見交換会」】
http://www.maff.go.jp/syoku_anzen/161015tori_iken_kokan/bird_flu.htm
【日本における鳥インフルエンザ問題の現状と課題】
http://wwwsoc.nii.ac.jp/osj/japanese/materials/birdflu/birdflu_main.html



[5960] BSEとBASEについての新たな研究 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/23(Fri) 15:56  

このサイト「Scrapie may not be the cause of BSE 」によると、これまで、イギリスのBSEは、スクレイピーに罹患した羊を牛が餌にして、BSEが発生したと考えられていたが、今回、このプロセスを実験室ベースで、スクレイピーを牛に与えるという再現プロセス(Duplicate process)で検証したところ、その実験は失敗に終わったという。
この研究は、ヨーロッパの研究グループによるもので、the New Scientistの2007年3月18日号に発表された「New twist in tale of BSE's beginnings」
http://www.newscientist.com/article/dn11395-new-twist-in-tale-of-bses-beginnings.html
という論文である。
それでは、何がBSEの原因なのかということになるが、ここでは、自然にあるBASE(Bovine Amyloidotic Spongiform Encephalopathy 牛アミロイド型海綿状脳症)が、変異して、BSEになったのだとしている。
その証拠として、イタリアや日本で発見された非定型BSEをあげている。
すなわち、この非定型BSEは、BSEではなくて、自然にもとからあったBASEなのだという。
なお、非定型BSEについては、私のブログ記事「非定型BSEの位置づけ方のむづかしさ」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=121
をご参照
このブログでも書いたことなのだが、上記の考え方は、Separate TSE仮説といわれるものであり、この仮説が真実であると、これまでの肉骨粉BSE原因説が、全部吹き飛んでしまいかねない、影響力のあるものである。

http://www.allaboutfeed.net/tsal/allaboutfeed.portal/enc/_nfpb/true/_nfpb/true/_pageLabel/ts_page_news/ts_portlet_news_singleeditorschoice_3_actionOverride/___2Fportlets___2Fts___2Fcore___2Fnews_singleeditorschoice___2Fcontent___2FshowDetailsList/_mode/view/ts_portlet_news_singleeditorschoice_3channel/102/ts_portlet_news_singleeditorschoice_3id/7107/_desktopLabel/allaboutfeed/


[5959] Re:[5958] [5957] [5944] 遅ればせながら「サンデー毎日」の記事を読んで・・・ 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/03/23(Fri) 10:55  

> ときさん。
> 「「ワクチン政策」はあくまでも国費によってなされるということでもあります。」ですか。
> 何やら、人間へのワクチンの皆接種構想(universal vaccination plan)の議論と似てきましたね。
> つまり、疾病災害に対するソフトのインフラ構築としての皆接種という考え方についての可否論ですね。
> ただ、私のワクチンについてのスタンスは、家禽疾病に伴うミチゲーションのための、オルタナティブのひとつとして位置づけられるものです。
> 国費によってなされるとの議論にいたるとすれば、その前に、養鶏企業体自体の、事業継続か、廃止かの、もうひとつのオルタナティブが、その前にあるべきです。
 物申すことは、時に怒り、時にいたたまれない心であろうかと思います。今回の投稿は、兎に角、我々は頭を冷やしながら議論をしなければならない内容があろうかと思い、投稿します。いきなり全農家にワクチン接種すると言う議論は、めちゃくちゃな議論と思います。実施すべき手順と要件を整理し、その上での実施となるべきです。そうでなければ、一番重要な消費者からの理解は得られません。
 AIワクチンを国全体に接種することは現在その状況にないと考えます。理由は
 1.今年度のAI発生とを基に、ワクチン使用した場合についてシミュレーションを行い、費用対効果をキチンと出しておくべきで、この場合には農家の全損害をも含めなければいけません。これを基に多年度の損害も見積もる必用があります。(これは国の仕事)
 2.ワクチン接種を実施するためには、DIVAシステムが完備されなければなりません。現在日本では喜多氏らが開発したNSたんぱく質に対する抗体検査法を進めていますが、この方法は野外で実証されておらず、Dr.Capuaが進めたDIVAが世界的な流れになっています。いずれにしても、実証されたDIVA技術が実施できる体制が確立されなければなりません。(これも国の仕事)
 以上は必須の条件で全国にこれを勧める体制は、いずれの国においても全くありません。この点について、日頃の管理体制が確立しており、DIVAが実施できる現実的方法としてWTOの中でのOIEとしてコンパートメンタリゼイションが提唱された訳です。(日頃の管理体制は農家の仕事で、管理体制が出来た農家でワクチンを実施すべきである。)
 第二の点として、日本に他の(H5あるいはH7以外)AIがすでに流行していると言う認識は大いなる間違いです。農水が定期的に実施しているAIの抗体検査はH1からH15までの感染全てを検出出来るものです。誤解がない様に。とりあえず。



[5958] Re:[5957] [5944] 遅ればせながら「サンデー毎日」の記事を読んで・・・ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/23(Fri) 08:54  

ときさん。
「「ワクチン政策」はあくまでも国費によってなされるということでもあります。」ですか。
何やら、人間へのワクチンの皆接種構想(universal vaccination plan)の議論と似てきましたね。
つまり、疾病災害に対するソフトのインフラ構築としての皆接種という考え方についての可否論ですね。
ただ、私のワクチンについてのスタンスは、家禽疾病に伴うミチゲーションのための、オルタナティブのひとつとして位置づけられるものです。
国費によってなされるとの議論にいたるとすれば、その前に、養鶏企業体自体の、事業継続か、廃止かの、もうひとつのオルタナティブが、その前にあるべきです。


[5957] Re:[5944] 遅ればせながら「サンデー毎日」の記事を読んで・・・ 投稿者:とき 投稿日:2007/03/23(Fri) 00:03  

笹山様
> 記事の見出しが、「農水省も困惑!養鶏農家を困惑させた鳥インフルエンザ権威の問題発言。」とあり、その横に「生産者は見殺しか!」という、おどろおどろしい、ものである。

 週刊現代〜篠原養鶏場HP〜京都産業大学HP〜笹山掲示板〜サンデー毎日〜環境省クマタカH5N1感染確認報道〜日本鶏卵生産者協会全国集会・・・。

 顧みて反芻すればするほど、「現代」と「毎日」、「釣り」と「煽り」に見えてしまいます。別な喩えをするならば、現代版「泣いた赤鬼」的に(「現代」が青鬼で、「毎日」が赤鬼のような。結局は体よく村人を騙したお話でしたっけ。)。

 結局、目論むところのものは、『ワクチン予防接種は世界的潮流』というところなのでしょうね。これでいちばん利得のある方々というのは、けっして現場の養鶏(飼養・肥育)業者ではないと思います。ワクチン体制になるということは、「清浄国論」から脱却するという意味にはなるとはいうものの、ひょっとすれば、末端の現場では今と大して状況は変わらず、発症発覚確認した場合は、全数淘汰という対策は残したままということになりかねません。
 本来、病気対策とは「根絶・撲滅」ではないはずです。「免疫」の観点からみた「ウイルス感染症」と言う場合はとくに。あまりに旧態依然の細菌学時代の「人獣共通伝染病」の枠組みに囚われてはいないでしょうか。

 はしょって言ってしまえば、ワクチンの処方は、孵化育成レベルでしかも大規模養鶏が農政国策との建前になった暁は、防疫制度の枠組みのなかで公的助成にもとづいてなされることになるのではないかと思います。となれば、「ワクチン政策」はあくまでも国費によってなされるということでもあります。それの実際の効果効能如何にかかわらず。
 ウイルス感染症の免疫獲得という意味からいえば、実は日本の鳥類環境では、ワクチンに頼らずとも、生きていける環境になってしまっているのではないか、と思わずにはいられません。野生はもちろんのこと家畜家禽界も。
 その上に、ワクチンを使わなければならないと思わせてしまうような状況というものは、まさに「清浄国論」ゆえの「偽装」ではないかと思えてなりません。
 自然界の野鳥同様、家禽界も「馴致」できてしまっているのではないのかという推測は、いまだ単なる個人的な思い込みだと言えるでしょうか?

 今回のサンデー毎日の記事を拝見して、徐々にワクチン政策に誘導、あるいは焚きつけしているように見えますが、ワクチンは、インフルエンザ対策にとって、本当に必須のものなのでしょうか? まずそのような疑念を抱きました。
 これも結局は、まずはじめに何がしかのストーリーあるいはシナリオに基づいている一貫した流れの中での記事なのではないかと。もしかすれば週刊現代と連動している一連の何かがあるのではないかと。そう思わせてしまうだけの何かがこの「鳥インフルエンザ」騒動にはまとわりついているように思えてなりません。

 鳥ウイルスが直に人間に感染したり(1997年〜)、なにやら、異種間を飛び越えてリアソートするといった定かでない「仮説」が「事実」であるかのように一人歩きしてしまったり…。トンデモなストーリーだらけに思えてなりません。一般の専門家でない方々も、いまや必死に生物学の基本と原則を学び直さなければならない状況になってしまっているのではないかと思います。
 専門家の言うことをそのまま受け取って信用することができない時代になってしまったようです。『科学リテラシーを身につけると、もっと生活が面白くなる』なんて悠長なことは言っていられないほどに。
http://www.amazon.co.jp/dp/4101035210/

◆鳥インフルエンザ問題の今後(212)(2007.3.21)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza351.htm

>『相変わらず弱毒が強毒に変異することだけを一方的に懸念しているのは寧ろ日本だけで、アメリカ各州など、そのH5N1でさえ「あれは弱毒株だった」と切って捨てている状態だ。今回、クマタカがH5N1に感染死していたとの報道があったが、不自然といえば茨城株以上に宮崎、岡山での点状発生は不自然である。ただ今回はいくらなんでもワクチンのせいには出来ない。大本が不自然な清浄国論に立って、それに抵触する事実を皆伏せてしまえば、総てがウイルス学的説明がつかなくなる。事実、感染経路一つ解明出来て居ない。』

 往々にして、「不都合な真実」から目をそらし続けるような恣意性を強くまとったとき起こりがちなことではないでしょうか。たとえば、「家禽から家禽の感染」の可能性を捨象したりとか。
 多くのウイルス感染のホスト側の「免疫」の意味は、一度やんわり経験しておけば二度なしということでもありますし。たとえ感染源になろうとも。つまり、少なくともインフルエンザに関しては、感染は早くの経験に如かず、ということでは。予防接種のなかったころのはしかやおたふく風邪のように。


[5956] ロッシュの、日本のタミフル問題についてのサイトが消えています。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/22(Thu) 18:43  

このサイト「New data from the US and Japan support: no established causal link between neuropsychiatric symptoms and treatment with Tamiflu」
http://www.roche.com/med-cor-2007-03-20
ですが、5949と5954で紹介したのですが、今になって、このサイトが削除されています。
おりしも、厚生労働省が、「タミフルと異常行動との因果関係なし」とのこれまでの見解を、今日になって、事務次官会見で、白紙に戻したのと、なにか関係があるのでしょうか。
このロッシュのサイトでは、おととい、「日本の厚生労働省が、タミフルと異常行動との因果関係がない。といっている。」と、紹介し、ロッシュ自らは、クロシロをいわないで、間接的に、日本の厚生労働省が安全性についてのお墨付きを与えた表現となっていました。
こちらのサイトhttp://www.roche.com/home/media/med-cor.htmにあった表題「New data from the US and Japan support: no established causal link between neuropsychiatric symptoms and treatment with Tamiflu」も削除されていますね。
以下の別のサイト
http://www.engelpub.com/News/index.cfm?articleid=425257
に、引用文として、焼け跡が残っているようですね。


[5955] Re:[5952] 日本のデビットカードは大丈夫?? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/21(Wed) 23:38  

虹屋さん。
私自身も、海外のPlusやCirusなどと提携した海外発行のデビッドカードを持っていますが、暗証番号は、Pin Codeといって、大体、4桁の数字です。
日本でも、このごろ、スイカなどで、信用機能のついていない、自分のデポジット分だけ、買い物などでも使えるカードが出てきていますが、それに当たるものと考えていいでしょう。
VISAカードとしても使えますが、あくまで、自分の残高の範囲だけしか使えませんので、その意味では、クレジットカードの場合よりも、被害金額が固定されていますので、残高をおかなければ、安全といえます。
PlusやCirusなどと提携したデビットカードは、日本の郵貯ATMや新生銀行、シティバンクのATMでも使えますが、引き出しはできるが、デポジットは、このごろではできなくなっているようです。
不正送金に使われるとの懸念での機能制限なのでしょうか。
日本の銀行発行のデビットカードは、つかったことはないのですが、どうなんでしょう。
デビットカードのスキミングが多いというのは、銀行ATMばかりでなく、商店での決済にも使われるので、その際、スキミングがしやすい環境にあるため、と、みられますね。
海外送金の監視が強くなっており、以前は、日本の銀行で、親御さんが、国際カードを作り、それを海外の子弟に渡して、親がその口座に残高をおくということができましたが、これについても、制限が出てきているようですね。
現在は、海外送金には、10万円分送ろうとしても、ばっちり、2−3千円の送金手数料が取られますし、また、海外から送金があった場合は、その金の性質について、「テロとは関係ないですよね。」との確認電話が、銀行からあるようですね。
現在では、郵便局のマネーオーダーが一番手軽で安いようです。



[5954] Re:[5953] [5951] インフルエンザと異常行動 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/21(Wed) 23:20  

通りすがりさん。
この二つの例は、私が、自分の言い分を補強しようとして引用したのではなく、前にも5949でもかきましたように、ロッシュ社が、昨日のサイトで、日本の二つの例として出してきたものですので、誤解のないように。
ただ、問題なのは、ロッシュ社が、自身の見解を示さずに、「日本の厚生労働省が、タミフルと異常行動とのリンクはないといっている。」といっており、いわば、このロッシュ社のサイトでは、日本の厚生労働省が、ロッシュ社に対して、お墨付きを与えてしまっている形になっていることは、問題だと思います。

http://www.roche.com/med-cor-2007-03-20


[5953] Re:[5951] インフルエンザと異常行動 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/03/21(Wed) 23:13  

表題の件、あっさり検索で出てきたのでとりあえず。
(既出でしたっけ?)

http://www.k-net.org/temporary/flu/pub.htm
> 何も内服をしていない例や、タミフル以外の内服後に出現したものもあります。

>また、このページの転載は禁止しますが、リンク・紹介して頂くのは構いません。
>しかし、何らかのコメントをする場合、最低限、製薬会社から公式発表されている内容と、
>抗インフルエンザ薬使用についての現状での専門医の見解も、参考にして下さい。


[5952] 日本のデビットカードは大丈夫?? 投稿者:虹屋 投稿日:2007/03/21(Wed) 22:17  

笹山さん。
日本の銀行のキャッシュカードには、自動的にデビットカードの機能が付いていて、使用金額の制限がないと記憶していますが、下記のような情報漏れで、盗用されたら、補償はされるのでしょうか?


>米国、スキミング犯罪が横行〜デビット情報漏れやすい小売店レジ
東海岸のスーパーマーケット・チェーン「ストップ&ショップ」で先月、買い物客1000人以上のデビットカード情報が盗まれ、10万ドル以上が銀行口座から引き落とされる事件が起きた。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、客の少ない夜間に4人の男が入店し、従業員の注意をそらしながら店のカード読み取り機と独自のスキミング(情報読み取り)装置を交換する行為を複数の店で繰り返した。装置にはデビットカード情報と暗証番号を記録する回路が組み込まれている。数日後に装置を回収し、収集したデータで偽のデビットカードを作成、一緒に盗んだ暗証番号を使ってATMで現金を引き落としたと見られる。
http://www.usfl.com/Daily/News/07/03/0320_007.asp?id=52869



[5951] Re:[5949] [5948] [5947] (以下略) 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/03/21(Wed) 22:04  

> 「日本での1219人の患者の調査に基づけば、異常行動は、それらの患者の1.7パーセントであった。

この1.7パーセントという数字ですけれど、全体を扱う(専門家的)人間にすれば、
例えば3,500万人に適用した場合約60万人と実数が大きくなるので、
「大きい数字」として扱うべき物ではあるけれども、
マスコミで時々言われていたりする
「一般人の目線で」
みたいなコメントに合わせて一般人的な感想でいうと「小さい数字」だよなぁ、と思う。
(身近な人100人がタミフルを使っても98人は異常行動しないわけだし)

[5950]
>中外製薬の関係者さん。

いっそこれに改名するのも面白いかも、と思ったけれど、
身分詐称とかでトラブルになるのも面倒なので止めときます。

>一人か二人だけで、薬の服用が原因ではなく、本人の問題として片付けたいのでしょ。

例えば3,500万人の内3,000万人位に異常行動が見られれば、
薬が、人間に共通する部分に作用して異常行動をとらせたといえるでしょう?


[5950] Re:[5948] [5947] 10代へのタミフル中止 厚労省が中外製薬に指示 投稿者:外中関係者 投稿日:2007/03/21(Wed) 19:35  

> のべ約3,500万人が使い、約3,500万人には異常行動が無かったわけでしょう?
> 公正に原因を調べた結果、
> 「異常行動を起こした人間の方に原因があった」
> という結果がでるような気がするけれど、
> 仮にそうなったとき遺族はちゃんとそれを認めるんだろう
か?

 中外製薬の関係者の人のような発言ですね。副作用はすべての人に起こる訳ではないですよ。少なくともタミフルの服用と異常行動になんらかの関係があると疑われるようなケースが起きた場合、調査するのは当たり前でしょ。一人か二人だけで、薬の服用が原因ではなく、本人の問題として片付けたいのでしょ。私が中外製薬の関係者なら一人であろうが、そういうケースが生じたら徹底的に調査して、問題があるようであれば注意を喚起します。消費者は、責任ある製薬会社であると見直すと思いますよ、中外製薬の関係者さん。


[5949] Re:[5948] [5947] 10代へのタミフル中止 厚労省が中外製薬に指示 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/21(Wed) 19:16  

通りすがりさん。昨日付けのロッシュのサイト「New data from the US and Japan support: no established causal link between neuropsychiatric symptoms and treatment with Tamiflu 」http://www.roche.com/med-cor-2007-03-20
では、次のように書いてありますね。

「日本での1219人の患者の調査に基づけば、異常行動は、それらの患者の1.7パーセントであった。
別の報告では、50人の小児患者が、インフルエンザで入院した。
このうち、28パーセントが、異常行動を理由にしての入院であった。
中略
ロッシュは、このほかにも、タミフル服用者に関しての、異常行動をともなう精神錯乱をふくむ神経精神病的徴候に関する多くのレポートを、日本から得てきている。
日本の厚生労働省は、これらの症候とタミフルとの因果関係はないとしている。」

何やら、この文章は、わかりづらいですが、ロッシュ側としては、因果関係があるともないともいっていないで、日本の厚生労働省が、因果関係がないとしている、ということですね。
もし、この場合、事実認識が間違っているとすれば、その責は、この文章を読む限りでは、ロッシュ側になくて、日本の厚生労働省にある、ということになってしまうのですが、厚生労働省さん、それでいいんでしょうかね。

なお、上記でロッシュ側が引用している1219人の例というのは、次の論文「原啓太 他 インフルエンザの経過中に異常言動・行動を呈した症例の検討 日本小児科学会誌 2007, 111、38-44」のことのようですね。

また、後段で、ロッシュ側が引用の50人の入院例というのは、「国立病院機構三重病院小児科中野貴司医師の「タミフルと異常行動の関連性」」発表の例のようですね。

http://www.roche.com/med-cor-2007-03-20


[5948] Re:[5947] 10代へのタミフル中止 厚労省が中外製薬に指示 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/03/21(Wed) 18:35  

のべ約3,500万人が使い、約3,500万人には異常行動が無かったわけでしょう?
公正に原因を調べた結果、
「異常行動を起こした人間の方に原因があった」
という結果がでるような気がするけれど、
仮にそうなったとき遺族はちゃんとそれを認めるんだろうか?


[5947] 10代へのタミフル中止 厚労省が中外製薬に指示 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/21(Wed) 07:08  

厚生労働省は20日、インフルエンザ治療薬「タミフル」の輸入販売元の中外製薬に対し「10代の患者には原則として使用を差し控えること」と添付文書の警告欄を改訂し、緊急安全性情報を医療機関に配布するよう指示した。

というのだが、深夜の記者会見というのも、異常なことであるし、裏に、何があったのか?とも、かんぐりたくなりますね。
おそらく、この3週間を経ての早期での厚生労働省の方針転換の力になったのは、この掲示板の5916.5919でも話題になった、例の3月13日の横浜市立大学教授への中外製薬からの寄付金騒動や、厚生労働省安全対策課長、審査管理課長歴任の厚生労働省役人の中外製薬への天下り問題、など、いろいろな「ズブズブの関係」の露呈などか、方針転換を早めたのだろう。

http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2007032190022739.html


[5946] Re:[5945] なるほど棄民ですよね 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/20(Tue) 13:00  

若隠居Kさん。
ハザード除去に対する費用対効果という概念で考えれば、生産者に対して、オルタナティブを与えないのであれば、それ相当の補償というのは、当を得た考え方でしょうね。
また、ミチゲショーンの考え方からすれば、オルタナティブが本来はあるのに、それを人為的に、そのオルタナティブへの迂回路を閉ざすという考え方ですね。


[5945] なるほど棄民ですよね 投稿者:若隠居K 投稿日:2007/03/20(Tue) 12:24  

笹山さん
サンデー毎日のコメント読みました。鳥インフルエンザ対策は、立派な棄民だと思いますが、かの喜田さんもこの大槻さんもそんなことを感じてもいないのでしょうかねえ。もちろん補償金額がかさめば政府はワクチンに踏み切るというのは、イタリアに先行事例がありますが、ワクチンをめぐってあまり科学的でない科学者発言を許す日本の学者先生は、いったい何を思っているのでしょうか?


[5944] 今日発売の「サンデー毎日」に、私のコメントが載っています。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/20(Tue) 09:10  

記事の見出しが、「農水省も困惑!養鶏農家を困惑させた鳥インフルエンザ権威の問題発言。」とあり、その横に「生産者は見殺しか!」という、おどろおどろしい、ものである。
この掲示板でも何度か取り上げさせていただいた、例の週刊現代での大槻公一教授の発言をめぐっての記事だが、中立的な立場でのコメントということでしたので、そのようなスタンスで、コメントしておきました。
養鶏業者さんたちの、これについての抗議集会的大会は、あさってとのことですね。

http://www.excite.co.jp/News/magazine/MAG3/20070320/83/


[5943] Re:[5942] [5939] [5937] [5936] [5935] ようやく発表? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/20(Tue) 06:52  

無明さん。
なるほど。
ちょっと、かんぐりすぎでしたかな?
確かに、「クマタカが渡りをして、感染」または、「行動を共にする、他のサシバなど渡りをするタカからの感染」というストーリーでなく、「クマタカが、既感染鳥を捕食して感染」というストーリーのほうが、ありえますね。
しかし、そうなると、「高次捕食者の地位にある、生態ピラミッドの頂点にあるものほど、感染している」というストーリーが新たに出てきてしまいますね。




[5942] Re:[5939] [5937] [5936] [5935] ようやく発表? 投稿者:無明 投稿日:2007/03/19(Mon) 22:46  

多少情報を(今回のクマタカのことではありませんが)を持っていると、
それほど不思議ではありません。
当時、H5N1の発生で関係者が右往左往していた時期ですね。環境庁のインフル調査
(発生農場周辺の野鳥)の検査は鳥取大学が一手に引き受けていたと思います。
その中で、発生地以外の地域から持ち込まれた検体の検査が遅れたのは自然ではないでしょうか。

あまり移動をしないクマタカの感染源としては、野鳥(渡をスルしない似関わらず)、野生動物
(いま話題のネズミのグループ)が主な物なのでは。あまりクマタカが鶏舎の近くにいるとか、養鶏場から
鶏を捕ったとか、考えられるのでしょうか。可能性はゼロに近くてもあるでしょうが。
決してこれが鶏が皆既に感染している事にはなりません。

渡り鳥の中に、クマタカの被捕食者のなるものがあったと考えるのが自然でしょうか。
ただ、それほど多くの渡り鳥が感染していたとも現時点では言い切れませんね。
多くの渡り鳥が感染しているのなら、発生はもっと多く、多く雄農場が密集している場所に集中していたとおもいます。


[5941] メニューフーズ社のリコール対象商品名 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/19(Mon) 16:55  

カナダ オンタリオ州のペットフード大手メーカーMenu Foods(メニュー・フーズ)がドッグフード50銘柄とキャットフード40銘柄の大規模リコールを開始した。
今回の大量リコールは、同社のペットフードを食べた10匹の犬・猫などのペットが腎不全で相次ぐ死亡報告がきっかけとなった。
具体的な商品名は、下記のとおり。
猫用ペットフード
Americas Choice, Preferred Pets.Authority.

Best Choice.Companion.

Compliments.

Demoulas Market Basket.

Eukanuba.

Fine Feline Cat.Food Lion.Foodtown.

Giant Companion.Hannaford.

Hill Country Fare.Hy-Vee.

Iams.

Laura Lynn.Li'l Red.Loving Meals.

Meijer's Main Choice.

Nutriplan.Nutro Max Gourmet Classics.Nutro Natural Choice.

Paws.Pet Pride.Presidents Choice.Price Chopper.Priority.

Save-A-Lot.Schnucks.
Science Diet Feline Savory Cuts Cans.Sophistacat.
Special Kitty Canada.Special Kitty US.Springfield Prize.Sprout.

Total Pet.Wegmans.

Western Family.White Rose.Winn Dixie.

犬用ペットフード
Americas Choice, Preferred Pets.Authority.Award.

Best Choice.Big Bet.Big Red.Bloom.Bruiser.

Cadillac.Companion.

Demoulas Market Basket.

Eukanuba.

Food Lion.

Giant Companion.Great Choice.Hannaford.

Hill Country Fare.Hy-Vee.Iams.

Laura Lynn.Loving Meals.

Meijers Main Choice.Mighty Dog Pouch.Mixables.

Nutriplan.Nutro Max.Nutro Natural Choice.Nutro Ultra.Nutro.

Ol'Roy Canada.Ol'Roy US.

Paws.Pet Essentials.Pet Pride - Good n Meaty.
Presidents Choice.Price Chopper.Priority.Publix.

Roche Bros.

Save-A-Lot.Schnucks.Shep Dog.Springsfield Prize.
Sprout.Stater Bros.

Total Pet.

Western Family.White Rose.Winn Dixie.

Your Pet.

なお、同社のリコールに関連して、"Iams"、"Eukanuba"、"Science Diet"、"Nutro"なども、Menu Foods製造のペットフードのリコールを発表した。

それにしても、膨大なリコールの数ですね。
参照
http://www.nhregister.com/site/news.cfm?newsid=18094299&BRD=1281&PAG=461&dept_id=590581&rfi=6

http://www.menufoods.com/recall/


[5940] Re:[5938] [5934] 種子混入ではなく遺伝子汚染ではないか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/19(Mon) 14:48  

虹屋さん。
遺伝子レベルですか。
しかし、どのように検出されるのでしょうかね。
あるいは、種子をすりつぶして、ホモジェネートしたものを検体にして、検出したというのでしょうかね。
まあ、これだと、一粒一粒あたらなくても、検出は可能ですね。


[5939] Re:[5937] [5936] [5935] ようやく発表? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/19(Mon) 14:45  

ときさん。
熊本県のクマタカの場合、「1月4日に瀕死の状態で保護され、まもなく死亡。当初、鉛中毒の疑いから北海道釧路市の研究機関で検査。簡易検査で陽性。後に鳥取に移され、2月10日に陽性反応が出てからウイルス分離まで1カ月以上が経過」とありますね。
ちょっと、この点不自然ですね。
なんらかの「配慮」が働いたかな?
この熊本県相良村は、川辺川利水訴訟の発祥地、しかも、ここの村長さんは、例の獄中立候補の矢上雅義前衆院議員さんですね。
今回の熊本県相良村と、宮崎市との間の距離は、直線距離で、70キロ。
クマタカの飛行速度は、時速50〜70キロメートルぐらい。急降下は時速250キロメートルといいいますから、まあ、クマタカにとって見れば、お庭みたいなもんなのでしょうね。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20070319/20070319_025.shtml


[5938] Re:[5934] 種子混入ではなく遺伝子汚染ではないか? 投稿者:虹屋 投稿日:2007/03/19(Mon) 14:31  

笹山様、
下記のように、今回のCL131では種子混入ではなく遺伝子レベルでの混入=遺伝子汚染ではないでしょうか?

2006年8月のAPHISの声明では、
trace amounts of a bioengineered variety of rice were detected in samples of commercial rice seed
、商業用の米(長粒種)に遺伝子組換え米(LLRICE601)が微量検出され(国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部による要約)

2007年3月のAPHISの声明では、
the presence of trace levels of genetic material not yet approved for commercialization in Clearfield 131 (CL131) rice seed
市販が承認されていない微量の遺伝子(genetic material)が存在する可能性(国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部による要約)

また検出限界0.01%で検査されたCL131の50〜80%がLL62、601陽性を示しています。この事も、単なる種子混入ではないことの裏付けになるのでは。

米国の米作農家は、代わりの種籾も入手できず、水田ですから大豆作にも適しませんから大変なようです。
http://deltafarmpress.com/news/070315-clearfield-ban/



[5937] Re:[5936] [5935] ようやく発表? 投稿者:とき 投稿日:2007/03/19(Mon) 13:44  

笹山様

 そのクマタカのH5N1感染が判明した時期はいつごろだったのでしょうか?(タイミングを見計らって発表?)

> むしろ、渡りをする鳥(たとえばサシバやハチクマ)と、漂行中の渡りをしない鳥(クマタカなど)との接触によって、クマタカが、H5N1感染というストーリーのほうが、ありえるような気がしていますが。

> 感染に強い渡りが、実は、うようよいたっていうストーリーですね。

 渡り鳥が伝播媒体になっているというストーリーはもちろん排除できませんが、逆に、家禽(人為的な移動を含めて)が伝播の元になっているのではないかという可能性もけっして排除できないと思います。(いまだ、養鶏界家禽の感染源・感染経路が不明となっていることも含めて考えれば。)
 いままでの情報発表による(民意世論への)「思わせ方」からすれば、環境中の野鳥界ではもうすでに抗体をもって共生状態になってしまっているのではないかとみなされることは、これまでの「産・官・学」の対策・政策のあり方からすれば全く正反対のことが現実に起こってしまっているということにもなってしまいますね。でも、それが「現実」ではないかとも思っております。

 いわば意識下の「ストーリー」にもとづいた「対策・政策」に徒に振り回されてしまう現場の方々は、何かとても可哀相でもあり、かつ滑稽でもあります。なんだか昔から繰り返されてきた人間社会の情けない姿なのかもしれません。先日は全国ほぼ一斉の白粉まみれ養鶏場脚色演出もありましたし、今度は「野鳥対策」ですか。
 「ない」ものを「ある」と思い込ませつづけることや、「ある」ものを「ない」と演じつづけるのも、それはそれでつくづく大変なことなのだなと推察したくもなってきます。(この「鳥インフルエンザ」の基本思想には、ホストが「(特異)抗体をつくる」ということがごっそり抜けているのではないでしょうか。つまり「免疫(疫を免れること)」の知識が足らないのではないかと。)

◇養鶏業者に野鳥対策を要請 熊本県、クマタカの鳥インフルで
2007年3月19日(月)11:00 共同通信
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/life/CO2007031901000133.html

 別に環境中の野鳥にウイルスがあったって、不思議でも何でもないと思うのですが、「ない」「ない」と言い続け思わせ続けてきたばかりに、やってもやらなくても現実具体の大勢はなんら変わることのない余計な「(行政)行動」の役割がさもさもまっとうな行動であるかのように見えてしまいます。本来、何が「目的」で、何が「手段」だったのか…。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50787697.html
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50761422.html
http://homepage3.nifty.com/kinmirai/

◇クマタカから鳥インフル、現地で調査へ
>熊本県相良村で、野生のクマタカから高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出された問題です。環境省と熊本県は現地に職員を派遣し、調査する予定です。
>19日午前10時半から熊本県人吉市の県の施設に環境省や県の職員が集まり、この後、鳥インフルエンザウイルスに感染したクマタカが見つかった相良村の山中を調査する予定です。
>この調査は付近で野鳥の異常死が見られないかを確認するとともに、今後どのような調査をどの場所で行うかを検討するものです。
>また熊本県は、鳥100羽以上を飼育する養鶏農家に、野鳥防止ネットの点検や消毒の徹底をあらためて呼びかけました。ウイルスの毒性は判明していませんが、鳥インフルエンザウイルスは今年1月におよそ60キロ離れた宮崎県の3つの市と町でも検出されています。(19日11:42) TBS
http://news.tbs.co.jp/part_news/part_news3519493.html

《追記》
【農林水産省 報道発表資料】
http://www.maff.go.jp/www/press/press.html
◇3月19日 獣医師法第8条第2項の規定に基づく獣医師の処分について[PDF:24KB]
http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070319press_1.pdf


[5936] Re:[5935] ようやく検出? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/19(Mon) 07:59  

ときさん。
クマタカというのが、微妙ですね。
タカで渡りをするものがあるという説http://www.gix.or.jp/~norik/hawknet/hawknet0.html
もあるのですが、どうなんでしょう。
むしろ、渡りをする鳥(たとえばサシバやハチクマ)と、漂行中の渡りをしない鳥(クマタカなど)との接触によって、クマタカが、H5N1感染というストーリーのほうが、ありえるような気がしていますが。
または、クマタカが絶滅危惧種であるがために、感染が発見されたとの見方も、できるはずです。
つまり、感染に強い渡りが、実は、うようよいたっていうストーリーですね。


[5935] ようやく検出? 投稿者:とき 投稿日:2007/03/19(Mon) 00:48  

◇クマタカから鳥インフル=熊本県内で衰弱死−環境省
3月18日23時1分配信 時事通信

 環境省は18日、熊本県相良村で衰弱して見つかった雌のクマタカ1羽からH5N1亜型の鳥インフルエンザウイルスが確認されたと発表した。
 クマタカは1月4日発見された。外傷がないのに衰弱死したため、同省九州地方環境事務所が釧路湿原野生生物保護センターに送付、簡易検査で陽性とされた。さらに鳥取大農学部に検査を依頼した結果、18日に鳥インフルエンザウイルスが分離された。
 同省は引き続き毒性の検査を依頼するとともに、クマタカが発見された地域周辺で野鳥に異常がなかったかを調べる。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070318-00000094-jij-soci



[5934] Re:[5927] 米国の遺伝子組換え米、LL601騒動の続報 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/18(Sun) 22:12  

虹屋さん。
超遅レスですみません。
なるほど、この調査結果では、事実上、アメリカでは、遺伝子組み換え米は、野放しの状況のようですね。
ハリケーンによる、遺伝子組み換え米の飛散などという要因もあるのでしょう。

また、今回、CL131にも、遺伝子組み替え米汚染が見つかったということですが、これは、過日のルイジアナ州立大学農業センターが育種した2003年シェニエール( Cheniere)品種(クローリーのリサーチステーションで開発された新品種)が出た原種には、Clearfield 131には、混入していなかったという報告とは、相反する事実ですね。。




[5933] Re:[5932] http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/18(Sun) 08:19  

この掲示板サイト、最初は、削除と思ったけれど、ちょっと、面白いので残しておきますね。


[5932] http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi 投稿者:国際航空郵便でお届けしています) 投稿日:2007/03/17(Sat) 21:03  

http://www.loft-prj.co.jp/OJISAN/bbs/bbs.cgi
国際航空郵便でお届けしています)



[5931] Wordpressの文字の大きさを変えたいときの方法 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/17(Sat) 20:07  

ブログでWordpressを使って、海外のthemesのデザインを使うと、スタイルシートが英語文字用に、設計されているために、それに日本語文字を書き込んだ場合、表示される文字が、日本語の場合は、著しく小さく表示されてしまうことがある。
こんな場合は、そのthemesのファイルの中に入っている「style.php」を、開いて、その中の『content』(ここの部分は、制作者が何人であるかによって、変わってくる。たとえば、制作者がドイツ人である場合には、ここの部分は「inhalt」と書いてあるはずだ。)という文字を検索で探し、その横にある「font-size: 1.2em;」などと表示されている数値を、たとえば「1.5」などに書き直し、上書きして、その「style.php」分だけをアップロードしなおせば、かなり見やすくなるはずだ。
もっとも、この「content」の部分は、通常、ブロックに分けられていて、そのブロックごとにfont-size画指定されているので、一部だけを直すと、画面のバランスが悪くなってしまう。
もし、これまでの文字バランスをそのままに、大きな文字で、という場合には、最初の段の方にある「body」の部分に、「font=**.*%」と書いてある部分があるので、この数値を、たとえば、これまで、「62.5%」と、書いてあったら、これを「90.5%」などと、修正すると、「content」の各部分の指定文字が、そろって、均等の比率で拡大することができる。
また、ついでに、その横にある「line-height」の数値も、たとえば「line-height: 150%;」と書いてあったら、「line-height: 160%;」と修正しておくといい。
なぜなら、英文字と違って、日本語のフォントの場合には、高さが要求されるからだ。

また、新しいWordpressバージョンME2.1.2 にかえると、それまで投稿画面についていた「クイックタグ」欄がなくなっていて、記事中にハイパーリンクをつけるのが、非常に面倒になる。
この場合は、「Auto-hyperlink URLs」というプラグインをダウンロードし、ファイル「plugin」に入れて、アップロードした後、、管理画面の「プラグイン」をクリックして、「Auto-hyperlink URLs」と、表示されている右横の「有効化」をクリックすれば、URLが記事中で、そのまま、ハイパーリンクに変わってくる。


[5930] これって、抗議集会? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/17(Sat) 08:20  

日本鶏卵生産者協会(梅原宏保会長)は3月22日午後1時30分から、東京都港区虎ノ門の虎ノ門パストラルで全国集会を開く。

週刊現代の3月3日号に掲載された、大槻公一京都産業大学客員教授名の「こんなことで鶏肉と鶏卵を食べて安全なのか―鳥インフルエンザの闇ワクチンを警告する」と題する記事が、消費者に多大な誤解を与えるとともに、風評被害の大きな要因ともなりかねないため、養鶏生産者による全国集会を緊急に開いて対応を協議することにしたもの。

というが、何やら、抗議集会の様相もあるような。

http://www.keimei.ne.jp/article/20070315n1.html


[5929] 奨学寄付金の摩訶不思議 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/15(Thu) 22:23  

電車の吊るし広告で、タミフルの文字が躍る今週だが、このサイト「タミフル研究者に1000万 危うい奨学寄付金」http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20070315/mng_____tokuho__000.shtml
では、奨学寄付金の摩訶不思議さと危うさについて、克明な記事を書いている。
ご関心のあるかたはご一読を。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20070315/mng_____tokuho__000.shtml


[5928] どこが発表元の記事?(風説の流布?) 投稿者:とき 投稿日:2007/03/15(Thu) 16:37  

◇国会議員や報道機関も接種対象 新型のインフルワクチン 2007年3月14日(水)21:00 共同通信
>新型インフルエンザ対策で国が備蓄しているワクチンの接種対象者について、国会議員や都道府県知事、報道機関職員が含まれる方向であることが14日分かった。同日開かれた厚生労働省の専門家会議の指針案に盛り込まれた。このワクチンは、新型発生後、本格的な供給態勢が整うまでの間、医療従事者ら社会機能の維持に不可欠な人々に緊急接種するため、アジアで採取した鳥インフルエンザウイルスから製造。
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/life/CO2007031401000736.html

 情報発表元の不確か不明瞭な記事を配信してしまってもいいのでしょうか? メディアはもっと、情報の責任主体を明確にした記事を出すようにつとめるべきではないでしょうか。

 それにしても、『アジアで採取した鳥インフルエンザウイルスから製造』には、だいぶ引っかかるものを感じます。「鳥のウイルス」から製造して人間に使う?(まあ、不活化してしまえば毒にはならないとは思いますが。)

◇「第1回ワクチン産業ビジョン推進委員会」の開催について
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/s0322-2.html

(なにやら怪しげなフライング報道のようにも思えますが…。役所の中の人間がこんな“情報漏らし”をやって、情報制御世論誘導まがいのことをやっているのだとしたら、機密なんて何もあったものではないのでは。このような「事実」の作られ方で、「鳥(新型)インフルエンザ」が作られてきたとするならば…。)


◆鳥インフルエンザ問題の今後(211)(2007.3.15)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza350.htm
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/ai.htm

>『我が国の《清浄国論》も具体的な「茨城闇ワク論」あたりから、その明らかな徴候が見え始めて居る。もういい加減で「闇ワク論」を打ち切りたい当局の意向も漏れ聞こえるそんな中での週刊誌大槻発言である。大槻さんはその点、変幻自在な喜田さんと違って、今までの当局の方針に忠実な根っからの御用学者である。だから余計なことだが国の方針が変わったら生き延びることは不可能だと見る向きさえある。』

 農水省の「食の安心・安全」部局(消費安全局)の異質さが際立っているのではないでしょうか。「消費者のため」という「錦の御旗」の元、リスク0を追求するあまりに、「異質なもの」(と思い込んでしまうもの)に対して、徹底的な「排除・根絶・撲滅」の思想は、一種、カルトの教義の臭いさえしてきそうではありませんか。ウイルス感染症のそもそもの「免疫の意味」をまるで無視しているようでもありますし。

 風説の流布といえば…。

◇日本の株式市場はとことんイカサマです
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=41506&pg=20070313
◇日本経済新聞社はいますぐ解散せよ!
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=41506&pg=20070314



[5927] 米国の遺伝子組換え米、LL601騒動の続報 投稿者:虹屋 投稿日:2007/03/14(Wed) 22:34  

昨年の夏8月18日、米国産米に、無許可の遺伝子組換えイネの米(長粒種いわゆる外米)の混入が発覚し、輸入停止、回収と大騒ぎになりました。このお米、LL601に米農務省USDAは11月に栽培許可をだして、事実上の安全宣言をして幕引きを図りました。欧州EUは年間30万トンを輸入し85%が長粒米。EUは、米国側の検査でLL601が含まれないとの証明書がない米国産長粒米は輸入を禁止しました。ところが証明書があってもLL601が検出されえたり、フランスでは米国米の中にLL601とは別の未承認GM米・LL62も発見しています。こうしたため、EUは、検査を11月に義務化しました。その1月末までの結果が、先日3月6日に発表されました。
http://www.bvl.bund.de/nn_494450/DE/06__Gentechnik/08__Nachweis__Kontrollen/Reis__Ergebnisse__Untersuchung.html

その結果では、お米の636検体中91から組換え米、うち90検体はLL601を、一つはLL62を検出しました。混入率は0.5%と低いのですが、90/636、約14%の検体で検出されていますから、米国の広い地域でLL601が栽培されていたことになります。LL601は、実験場から一歩も外に出ていません。2001年に野外栽培実験を終えてお蔵入り。LL62とLL06の系統が開発が継続されていましたが、混入が発覚した時点では、実用化つまり販売されておらず、なぜ米国で広く栽培されたのか?
参照『アメリカの未審査・遺伝子組換え米混入は、「残留実験作物」問題ともいえる。』
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=641

9月時点での、欧州精米連盟(米貿易の90%にかかわる)の検査では、LL601は検出率は33/162、20%で検出。米国で予め検査をした上での今回の検査では、90/636、約14%。米国の検査能力が疑われるのですが、米国は今それどころではないようです。

米国内でのLL601の混入を調べる検査で、非遺伝子組換え長粒米CL131(クリアフィールド131)でのLL62による遺伝子汚染が1月のアーカンソー米評議会による検査の結果、判明したのです。
http://www.aphis.usda.gov/publications/biotechnology/content/printable_version/ia_ge_rice.pdf

その後の調査では、CL131からはLL62とLL601による遺伝子汚染が認められたそうです。
3月9日には、とうとう2005、2006年の収穫済みのCL131は販売は禁止、2007年の栽培も禁止措置がとられました。。既にCL131を蒔いてしまった生産者は除草剤処理や物理的破壊などのいくつかの対応方法を取り、その後別系統の米や大豆などを栽培することができるそうです。CL131は栽培品種の30%を占める人気品種で、影響大。
http://www.aphis.usda.gov/newsroom/content/2007/03/ge_riceseed_statement.shtml
http://www.aphis.usda.gov/newsroom/content/2007/03/CL131update3-9-07.shtml

新潟県上越市で組換えイネの野外栽培実験が行われましたが、@コメの花はほとんどが自家受粉するA十分な隔離距離・措置をとるので遺伝子汚染はおきないと説明していたのですが、今回の事態で、みごとにひっくり返りました。どの様な経過でCL131へのLL601やLL62での遺伝子汚染が起きたのか不明ですが、ほとんど起きないはずの交雑が起きてしまっているのですから。県民の声で、穂に袋掛けするかまたは不織布等で覆う追加措置を採らせてよかったです。


[5926] Re:[5925] [5922] 京都産業大学が掘った墓穴かも 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/14(Wed) 22:08  

ヤマビコさん。
かつての象牙の塔は、いまや、塔のそれぞれの窓から、手を差し出したバベルの塔と、化しているような気がしますね。
その手を出す大義名分として、公的使命というものが、過剰武装されて、市民の前にプレゼンテーションされてくる。
そんな感じがしています。


[5925] Re:[5922] 京都産業大学が掘った墓穴かも 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/03/14(Wed) 16:06  

> 笹山さんは、この大学のHPは防波堤?と書かれましたが、あらためて京都産業大学のHPをのぞいてみましたが、ちょっと驚きました。一言でいえば、現状は研究態勢も施設もないが、ゆくゆくは東大、北大、鳥取大のような研究センターになりたい、そのような「研究センター」とするために顔のキク大槻さんをセンター長にしたらしいことが読み取れる。P3レベルの研究施設はつくれないなどの課題があるから、P2レベルで、弱毒性AIの検査はしますとのことだ。
> さて、笹山さんは「闇ワクチン云々」のくだりに大槻さんのウソがあるというご指摘で、まったくその通りだと思います。が、さらにその前段の「ワクチン推進派には業界においても政界においても闇の部分がある、という指摘」について
>  現在、業界を始めどこからもワクチン接種を要望する強い意見は聞かれておらず、また、積極的なワクチン接種を推進している団体もありません。宮崎県および岡山県の発生事例においても、早期発見とすばやい初期対応がなされており、ウイルスの封じ込めが成功しているからです――という記述、業界を始めどこからもワクチン接種を要望する強い違憲は聞かれておらず――へえ?と声を出しました。生産者と農水省の間での論争、要望書は存在しなかったというのですかな?次に、京都産業大学なる大学さんよ、自分のHPで、弁明を発表するにあたって、そのような要望があったのかなかったのかをどう確かめたのですか?まあ、なにしろこれからセンターをつくっていかねばならないのだから、センター長は守らなければならないのだから、その大槻さんがいうのだからということでつくった防波堤なのでしょうか。僕には、大学さんも墓穴を掘ったように思えるのですがねえ。
>
  改めて京都産業大学のホームページを読むと、底の浅い大学の希望が見え隠れしますね。確かに。鳥インフルエンザウイルスを扱うことは、言い換えればP3施設を維持管理することは大変なことで、メンテナンス費用も相当かかりますし、優秀なスタッフも抱えなければならないはずです。大槻氏を抱えただけで、P3施設が完備するとは私には思えない。それをなんとか適えてもらうかもしれないと思って、大槻氏の言うがままに、公開した内容に思えます。中身のない、薄っぺらな弁明で、大学としてどの様な研究をし、どのように社会に寄与しようとしているのか全く判りません。特に、研究目的の一つとして、鳥インフルエンザ(AI)だろうと思いますが、ワクチンの研究が挙げられていることは、注目に値します。AIワクチンは使ってはならないと言っている研究者が、またワクチンの研究をすると言う、とてもおかしな論理がまかり通っている、とは思いませんか。とにかく、大槻氏も、大学も適当にそれらしい話題を振りまけばそれで良いとしているのかも知れません。学生が来ますからね。また、適当に研究費を取ることが出来ればそれでよしとしているのでしょう。柳の木の下に2匹目のドジョウはいないと思いますがね。

http://www.maff.go.jp.syoku._anzen/20070202/index.html


[5924] Re:[5922] 京都産業大学が掘った墓穴かも 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/14(Wed) 14:50  

若隠居Kさん。平民さん。
確かに、この京都産業大学の弁明文は、つつかれれば、隙間だらけの、練り上げられたものではありませんね。
混乱に輪をかけうる、粗雑なものと感じられます。
私は、このワクチネーション問題を論じる場合は、やはり、世界のコントロール手段の考え方の変異-とくにEUでの新司令の持つ意味-というものを前提にして考えなければならないものと思っております。


[5923] Re:[5921] 京都産業大学さんの名誉毀損への防波堤? 投稿者:平民 投稿日:2007/03/14(Wed) 14:42  

Well put.


[5922] 京都産業大学が掘った墓穴かも 投稿者:若隠居K 投稿日:2007/03/14(Wed) 14:39  

笹山さんは、この大学のHPは防波堤?と書かれましたが、あらためて京都産業大学のHPをのぞいてみましたが、ちょっと驚きました。一言でいえば、現状は研究態勢も施設もないが、ゆくゆくは東大、北大、鳥取大のような研究センターになりたい、そのような「研究センター」とするために顔のキク大槻さんをセンター長にしたらしいことが読み取れる。P3レベルの研究施設はつくれないなどの課題があるから、P2レベルで、弱毒性AIの検査はしますとのことだ。
さて、笹山さんは「闇ワクチン云々」のくだりに大槻さんのウソがあるというご指摘で、まったくその通りだと思います。が、さらにその前段の「ワクチン推進派には業界においても政界においても闇の部分がある、という指摘」について
 現在、業界を始めどこからもワクチン接種を要望する強い意見は聞かれておらず、また、積極的なワクチン接種を推進している団体もありません。宮崎県および岡山県の発生事例においても、早期発見とすばやい初期対応がなされており、ウイルスの封じ込めが成功しているからです――という記述、業界を始めどこからもワクチン接種を要望する強い違憲は聞かれておらず――へえ?と声を出しました。生産者と農水省の間での論争、要望書は存在しなかったというのですかな?次に、京都産業大学なる大学さんよ、自分のHPで、弁明を発表するにあたって、そのような要望があったのかなかったのかをどう確かめたのですか?まあ、なにしろこれからセンターをつくっていかねばならないのだから、センター長は守らなければならないのだから、その大槻さんがいうのだからということでつくった防波堤なのでしょうか。僕には、大学さんも墓穴を掘ったように思えるのですがねえ。



[5921] 京都産業大学さんの名誉毀損への防波堤? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/14(Wed) 10:31  

京都産業大学さんが、このサイト「週刊現代(3月3日号)こんなことで鶏肉と鶏卵を食べて安全なのか「鳥インフルエンザの闇ワクチン蔓延を警告する」の記事について」
http://www3.kyoto-su.ac.jp/more/2007/305/20070223_airc.html
で、週刊現代で、京都産業大学 鳥インフルエンザ研究センター長大槻公一教授が書かれた記事に対して、弁明これ勤めているのだが。

まあ、この掲示板でも、先に述べたとおり、このとおりとすれば、名誉毀損で、大槻教授自体が訴えられかねない記事のものであるので、京都産業大学としては、このような弁明記事を出すことによって、防波堤構築を図ったのだろう。

それにしても、ひどい記事でしたね。

しかし、京都産業大学さんには、追い討ちのようで恐縮ですが、このサイトの文中の次の表現は、ちょっと、違うような。

すなわち、「したがって闇ワクチンについて警告する必要性がまったくなく、この発言は一切しておりません。 」
という箇所ですね。

闇ワクチンについての警告は、大槻教授が所属されている家禽疾病小委員会でのグアテマラ株」との高率での相同性(homology)疑いとして、公式見解として、表明されておられます。

2005年9月2日、農林水産省家禽病小委員会委員長である北海道大学の喜田宏教授が、記者会見において、「今回の鳥インフルエンザ流行の感染経路は、非認可のワクチンを接種した結果の可能性がある」ことを明らかにしています。

また、動物衛生研究所による遺伝子配列解析の結果によると、日本のウイルスはメキシコとグアテマラのウイルス株に94〜97%一致(concordance rate)すると、この時点でいっています。

また、グァテマラ株疑いの検証のために、大槻教授自らが、中南米に行き、その報告として、2006年9月28日に、高病原性鳥インフルエンザ感染経路究明チームがまとめられた「高病原性鳥インフルエンザ感染経路究明チーム報告書」http://www.maff.go.jp/tori/kentoukai/report2005.pdf
の中の89ページに、「メキシコにおける鳥インフルエンザワクチン使用に関する調査」として、大槻教授などの報告が載っていますね。

このなかでは、国立感染症研究所の西藤岳彦氏による、「A/chicken/EI Salvador/102711-1/01について、98パーセントの相同性」との記述や

「メキシコ以外の中米諸国で生産されたワクチン、あるいは東南アジア発生国において中米株を用いたワクチンが生産され、使用された可能性も否定できない」との大槻教授ご自身の記述も見られます。

したがって、大槻教授ご自身、または、所属される産業産業大学ご自身、
「したがって闇ワクチンについて警告する必要性がまったくなく、この発言は一切しておりません。 」
または
「ましてや前述したように国内の養鶏界には闇ワクチンなるものは存在していません。」
といえるお立場にはないということですね。

まあ、こんなことで、京都産業大学の鳥インフルエンザ研究センターが、「お酉つぶし」に会わないことを祈るばかりですが。

http://www3.kyoto-su.ac.jp/more/2007/305/20070223_airc.html


[5920] Re:[5901] [5900] 鳥インフルエンザ事件とシロアリ商法の類似点 投稿者:芥川鶏之介 投稿日:2007/03/11(Sun) 15:05 投稿者:平民 投稿日:2007/03/14(Wed) 10:25  

> 怪しげな陰謀論をいちいち気にしていたらきりがありませんよ(笑)

 気にしているのではなく、文脈からするとこの人が張本人のような気がします。


[5919] Re:[5916] [5910] ズブズブの関係? 投稿者:平民 投稿日:2007/03/14(Wed) 10:23  

> インフルエンザ治療薬「タミフル」と異常行動死の因果関係を調べている厚生労働省研究班主任研究者の横田俊平・横浜市立大教授の講座が、タミフルの輸入販売元「中外製薬」(東京都中央区)から寄付金を受けていた問題で、横田教授は13日、厚労省内で記者会見し、「寄付金をもらっているから手心を加えるようなケチな考えはもっていない」と、研究への影響を否定した。
>
>  横田教授は、「研究のデータ処理は外部の機関で行い、それを複数の研究者で検討している」と、透明性を強調した。
>

横田教授の発言が説得力があると思う人はいるのでしょうか。私は絶対に信用しません。この問題が指摘されたときにときさんが、マスコミ誘導とか言っていましたよね。根拠もなしに。鳥インフルエンザ関係の責任者である北海道のなんとか教授にしろ、はたけばホコリがぼろぼろ出る奴ばかりじゃないですか。情けない。


[5918] Re:[5917] [5916] Re:[5910] ズブズブの関係? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/14(Wed) 03:35  

科学者さん。
適切なコメントありがとうございます。
「ケチな考えはもっていない」と、開き直れるほどの、ご自身、強い立場には、客観的にはない、という意味で、申し上げたのです。
政治家でも、このような「ケチな考えはもっていない」との開き直り発言で、結構、墓穴を掘る例もありますので。

いえいえ、けっして、なんとか還元水のことを言っているのではありませんが。


[5917] Re:[5916] Re:[5910] ズブズブの関係? 投稿者:科学者 投稿日:2007/03/14(Wed) 01:13  

いったいどういう経緯で中外製薬は寄付をすることになったのか、また、厚生労働省はどういう理由で横田教授のグループに研究を依頼したのかをできるだけ公開し、余計な疑惑は払拭するべきだと思います。またタミフル服用後の異常行動死に国民が関心を持っているときにこのようなニュースが流れると、調査そのものに疑問が持たれかねないので不適切であると言われても仕方がないでしょう。
しかし、

>というのだが、李下に冠を正さず、という言葉もある。
当然、そのような類推をされても、仕方がないのではないのかな。「寄付金をもらっているから手心を加えるようなケチな考えはもっていない」とはいわれたそうだが、そのようなケチな考えを持つのが、普通の人間なんだから。

これを元国会議員が言うのは首を傾げます。
裏金が教授に渡っていたというならともかく、これは正規ルートの寄付であり公開されているので調べればすぐにわかります。笹山さんは政治献金を出した企業には手心を加えていたのでしょうか?(笑)

もちろん冗談ですが。



[5916] Re:[5910] ズブズブの関係? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/13(Tue) 22:20  

インフルエンザ治療薬「タミフル」と異常行動死の因果関係を調べている厚生労働省研究班主任研究者の横田俊平・横浜市立大教授の講座が、タミフルの輸入販売元「中外製薬」(東京都中央区)から寄付金を受けていた問題で、横田教授は13日、厚労省内で記者会見し、「寄付金をもらっているから手心を加えるようなケチな考えはもっていない」と、研究への影響を否定した。

 横田教授は、「研究のデータ処理は外部の機関で行い、それを複数の研究者で検討している」と、透明性を強調した。

 一方、記者会見に同席した同大付属病院の阿部万里雄管理部長は、「今後、大学関係者が国の研究メンバーとなり、利害関係のあるところが調査対象となる場合は、奨学寄付金を受けないようにすることを検討したい」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070313-00000214-yom-soci

というのだが、李下に冠を正さず、という言葉もある。
当然、そのような類推をされても、仕方がないのではないのかな。
「寄付金をもらっているから手心を加えるようなケチな考えはもっていない」とはいわれたそうだが、そのようなケチな考えを持つのが、普通の人間なんだから。

下記は横田教授の研究報告

http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/dl/tp1020-2.pdf


[5915] ドメインに『タミフル』名が不法占拠 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/13(Tue) 19:29  

このサイト『まぎらわしいドメインの不当占拠、譲渡を求める訴えが世界的に増加』http://journal.mycom.co.jp/news/2007/03/13/382.html
によると、商標登録された名称のドメインを不正に登録されたとして争われたケースが激増しており、この中には、鳥インフルエンザ問題の加熱で、タミフル名を不法占拠するドメインも増えているという。
具体的には、「ordertamiflunow.com」「tamiflu-vaccine.com」「tamiflu.net」など、計64の"タミフル"を含むドメインが不当に登録されているという。


[5914] Re:[5913] [5910] (官の中の方の)ズブズブの関係? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/13(Tue) 18:22  

ときさん。
こちらも、ズブズブですか。
どうも、学者というものをパラメーター(媒介項)にして、官と民が、一定のシナリオの元でのスキームを、双方向からすり合わせる、といった構図が、ここにも見られているようですね。
これは、アメリカとのBSE問題にも見られた構図でした。
独法化の弊害きわまれり、ってとこでしょう。


[5913] Re:[5910] (官の中の方の)ズブズブの関係? 投稿者:とき 投稿日:2007/03/13(Tue) 17:09  

◇霞ヶ関テルミドール 2007-03-08 (池田信夫 blog)
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/5ef78aa3198cf7088b5e6a002917480f



[5910] ズブズブの関係? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/13(Tue) 15:16  

インフルエンザ治療薬「タミフル」服用後の異常行動を調査している厚生労働省研究班の主任研究者である横田俊平横浜市立大教授(小児科)の講座に、タミフル輸入販売元の中外製薬から2006年度までの6年間に計1000万円の寄付金が渡っていたことが13日、分かった。
 同大や中外製薬によると、同社は横田教授が担当する小児科の講座に、研究目的であれば使途が限定されない「奨学寄付金」として、01年度から04年度までと06年度に毎年150万〜250万円、計1000万円を寄付していた。研究用試薬や書籍代、出張費などに使われたという。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070313-00000066-jij-pol


[5909] Re:[5907] [5906] [5905] [5903] [5902] 日本型「近自然」の誤解 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/13(Tue) 09:40  

beachmollusc さん。
日本において、近自然工法なるものを推進してきたのが、リバー フロント 整備 センターのようですが、そもそも、この近自然の語源は、ドイツの「Naturnahe」または「 halbnaturliche 」を直訳したもののようですが、その原点のものとは似て非なる「日本型近自然」の概念を、都合よく作り出してしまった不幸が、そこにあるようですね。
つまり、ドイツのNaturnaheの考え方が、エコシステムの持っている潜在的な力を、補助するためのサブシステムを人為的に作ろうという考え方に対して、日本の近自然の考え方は、形のほうから入ってしまい、もっともらしいが、生態的には、何の価値もない、擬木のようなものを、近自然工法と称することから、誤解が始まっているようです。
もともとのNaturnaheの考え方を適用する前提なり処方箋としては、その近自然工法適用のスポットでの、エコシステムの破壊と、その修復に関するデータベースとなる綿密な既存の生態系を構築する環境区画の掌握と、生態系の再設計から始まって、そこに添え木を与えるための最小限の近自然工法が適用されるべきなのですが、日本の近自然工法には、ラブホテルまがいのいやらしい自然まがいの装飾が施されているだけなのには、がっかりです。
また、既存のエコシステム機能保持のためのネットワークでの回復という考え方が、日本では皆無というのも、本場のドイツの考え方とは、まったく、異なっている点のように見えますね。
理念なき技官の浅薄な知恵の跋扈というものが、すべてを害しているようにも見えます。
ハインリッヒ・コッタ(Johann Heinrich Cotta)http://de.wikipedia.org/wiki/Heinrich_Cotta
を考え方の始祖とし、ザリッシュを、日本への考え方の伝達者とする森林美学(「Anweisung zum Waldbau 」(Instruction in Afforestation) )の概念が北海道大学に導入されたときには、決して、そのようなチャランポランな、自然生態系に対する考え方では、日本も、なかったはずなのですが。


[5908] Re:[5907] [5906] [5905] [5903] [5902] ウイルスの感染経路 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/03/13(Tue) 09:13  

>>一方、野生のクロメダカですが、生育環境としての小川(用水路)がコンクリート化され、河川との行き来から分断されたことと水田の長期乾田化が主な繁殖場所を消滅させたと考えられます。宮崎県のようにカダヤシやグッピーがほとんど入っていないところでも、メダカは全県的に消えていますので、外来種に駆逐されたなどというのは思い込みだけで実際はニッチが空いた場所にマッチした連中が入っているものと考えています。外来タンポポと在来タンポポの関係のケースと似たようなものでしょう。>>

めだかとは懐かしくなります。年がわかりますね。私も田舎育ちですので、めだかは良く見ました。今は皆さんが言われる様に全くみなくなりました。田舎は、人もめだかも皆住めなくなってくるんだろうと思っています。過疎はものすごく深刻で老人化(65歳以上)率40%は普通で、10年後には60%〜70%になるだろうとのこと。ウイルスの感染経路がめだかになり、過疎になりました。

http://www.maff.go.jp.syoku._anzen/20070202/index.html


[5907] Re:[5906] [5905] [5903] [5902] ウイルスの感染経路 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/03/13(Tue) 07:29  

> 今、メダカの通販で、月収数十万円を稼いでいる起業家が何人もいるようですね。
> これって、環境省の絶滅危惧種のマッチポンプが、新たな雇用を生み出しているってわけですか。

ペット産業として、飼育交配のもとで新たに作出されている珍奇なメダカが色々あって、それが希少性から高値をつけていると思います。観賞用の金魚や鯉と同列と見てよいのではないでしょうか。

一方、野生のクロメダカですが、生育環境としての小川(用水路)がコンクリート化され、河川との行き来から分断されたことと水田の長期乾田化が主な繁殖場所を消滅させたと考えられます。宮崎県のようにカダヤシやグッピーがほとんど入っていないところでも、メダカは全県的に消えていますので、外来種に駆逐されたなどというのは思い込みだけで実際はニッチが空いた場所にマッチした連中が入っているものと考えています。外来タンポポと在来タンポポの関係のケースと似たようなものでしょう。

九州地方の水田では外来種のジャンボタニシが栄えています。ところが在来のマルタニシほかタニシ類は県内を広く探しまわっていても全く見つかっていません。この様子から、外来種による置き換わりと勘違いする人がいるかもしれません。ジャンボは野生化して生き延びる生態的な条件を満たしていただけです。今の水田の営農環境の中で在来のタニシ類が繁殖、成育することは期待できません。ヘイケボタルやメダカの消滅と同じ構図です。

> 希少性をあおることで、人為の「自然」が栄えるっていう構図は、どう見ても、それ自体不自然ですね。

ちょっと前までいくらでもいたものが希少になったことに鈍感力を発揮しているのが問題でしょう。希少=貴重というのは明らかに勘違いです。

国土交通省では河川の環境に手を入れる「多自然型」と称するわけのわからない事業を進めています。私はその実態から「不自然型」と呼ぶべきだと思っています。 以前はたしか、「近自然型」とか言っていましたっけ。自然という言葉をいいように捻じ曲げて、都合よくイメージを操って税金の無駄遣いを続けることはいい加減に止めてもらいたいものです。

http://beachmollu.exblog.jp/


[5906] Re:[5905] [5903] [5902] ウイルスの感染経路 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/12(Mon) 21:28  

beachmollusc さん。
なるほど。
>>メダカを日本全国レベルで危惧種にしたのは環境省の委員会の勇み足だったと私は見ています。>>
ですか。
今、メダカの通販で、月収数十万円を稼いでいる起業家が何人もいるようですね。
これって、環境省の絶滅危惧種のマッチポンプが、新たな雇用を生み出しているってわけですか。
希少性をあおることで、人為の「自然」が栄えるっていう構図は、どう見ても、それ自体不自然ですね。



[5905] Re:[5903] [5902] ウイルスの感染経路 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/03/12(Mon) 19:44  

<外来種問題でも、同様なことを感じますが。どうなんでしょう?
人間サイドからのインパクトを含めての、エコスポットでの社会的遷移過程というものを、そのまま受け入れる覚悟というのも、いまの環境省には、必要なのかも知れません。>

勇気あるご発言、私も賛成です。環境原理主義という新興宗教
にかぶれてしまった人々が大勢いるようです。(その極端な姿をたとえて言えば)生物進化や生態を理解しないで、ある時点、ある空間にたまたま見られた姿を「あるべきもの」として後生大事に守ろうとするのは、あえて言えば、とても「不自然」な考え方であると思っています。

野生生物と鑑賞のための飼育生物、家畜、栽培植物の境界部分が重複しています。特に人里、里山で人の営みで形成され維持されてきたた生態系の構成要素であった生物が軒並み「レッドリスト」に掲載されて、世間的には希少生物=保護対象生物と短絡してしまっています。

たとえば、ただのドジョウが野生生物としてメダカ以上に危ないレベルの希少動物となっているようですが、地方によっては養殖も盛んです。メダカを日本全国レベルで危惧種にしたのは環境省の委員会の勇み足だったと私は見ています。おかげで数県を除いて頭に倣えです。各地でメダカ保護の運動が盛んなようですが、メダカの減少問題の本質を理解していないようです。

宮崎県のレッドデータブックでは杉と檜が共に絶滅危惧IA類として掲載されています。(ただし、「自生」のもの)
県内の杉林の面積は25万ヘクタールあるそうです。我が家の周囲は杉に囲まれていて、風が吹くたびに枯れ枝がバラバラと降り注ぐので掃除が大変です。密植されすぎたまま手入れがされていないせいか、ほとんど花粉を作らないようです。杉にウイルス感染症でも起こったら、個人的には、ずいぶんすっきりするような気がします。

http://beachmollu.exblog.jp/


[5904] 『ルイセンコ先生なんて冗談かと思ってたが・・・』 投稿者:とき 投稿日:2007/03/12(Mon) 15:06  

>『鳥インフルの原因「野鳥の可能性低い」 京産大センター長が指摘 …と言うことは、「人」がばら撒いたのでは?』

 擁護したい気持ちもわからなくはありませんが…。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza342.htm
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/ai.htm

◇鳥インフルエンザ:大規模なら処分に8日 府警戒本部会議、防疫対策など報告 /京都
3月10日17時1分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070310-00000256-mailo-l26

 やはり第一に「家きんから家きんへの感染」を念頭においておくべきなのではないかと思います。おそらく、雛の段階で充分に自然馴致できることになっているのではないかと。

 国内では、H5N2はおろかH5N1でさえ、もはやまん延しつくして自然に耐過馴致過程になってしまっているとみなして、研究をすすめるべきではないかと思います。(いままでの学説と齟齬をきたすようになるのは覚悟の上で。)

 ウイルスを「根絶」「撲滅」対象にしてしまう思想にこそ、「現実」(事実)から乖離することになる元があると思います。最初から、どう見ても「できない」ことを「できる」と思い込むことに、間違いの端緒があるわけですし。
 それと、(A型)インフルエンザウイルスの「宿主特異性」を無視したような学説と。(いわば、ヘルペスウイルスが、魚類ヘルペスも鳥類ヘルペスも豚ヘルペスも牛ヘルペスも、ヘルペスと名前がついてるのは、みな人間にも感染する可能性があると言っているのに等しいと思います。)

【白金 ☆★東大医科研★☆ part2】
http://science6.2ch.net/test/read.cgi/life/1172852717/


◇鳥インフル対策など協議 防疫指針など見直しも
2007年3月12日(月)10:28
>農水省は12日、地方農政局長会議を開き、鳥インフルエンザ対策や4月から始まる農業の経営安定対策などの課題を議論した。宮崎、岡山両県で発生した高病原性鳥インフルエンザについて、同省は両県の対応を検証した上で防疫指針など見直す方針。各農政局も、感染防止に向けた取り組みを進めている。経営安定対策は、中核的な農業経営者に政府の補助金を重点配分する仕組み。
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/business/CO2007031201000174.html

◇[販売戦略]日本IBM、グリッドコンピューティング研究支援サイトを日本語化
3月12日10時40分配信 BCN
>現在は、「FightAIDS@Home」「ヒトたんぱく質解析フェーズ2」「がん撲滅支援」「ゲノム比較」「筋ジストロフィー治療支援」の5つの公的、または非営利団体が実施する研究プロジェクトを支援しており、今後、気候予測、米供給のモデリング、鳥インフルエンザ、デング熱などの研究プロジェクトを支援する予定。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070312-00000008-bcn-sci

やはりいまだに「鳥インフルエンザ」と人間世界の「インフルエンザ」がごっちゃにされているのでは…。

◇インドネシア:鶏飼育禁止でジャカルタ市民困惑
http://www.janjan.jp/world/0703/0703091400/1.php

 身近な食料確保のために養鶏飼養を行っている世界のほとんどの地域では、ニワトリが弱ったり死んだからといって、わざわざ検査するなどということはしないで、すぐ食料になるわけです。
 要は、H5N1だろうが何だろうが、生き残る体質のものを飼っていく、それを繁殖させていく、それの繰り返しでやっていくのが自然の生きる姿であります。そのようなごくごくまっとうなことすら「研究(ラボ)」世界に生きる人々は「実感」を失ってしまっているのかもしれません。それは、制度設計に関わる人々も同様なのかもしれません。

>『ルイセンコ先生なんて冗談かと思ってたがすごいことになってきた 』
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1169122599/l50



[5903] Re:[5902] ウイルスの感染経路 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/12(Mon) 10:06  

beachmollusc さん。
そうですね。
所詮、人間は、病んだ渡り鳥が、渡りの途中で、失速して、海上に墜落する瞬間を見ているわけではないので、地上で、ああだ、こうだだと、想像しているだけなんでしょう。
>>海外からの攻勢も向こうが感染症で自滅したので競合する日本の水産養殖、特にクルマエビは消滅寸前だったのが生き延びています。>>
というのは、感染症が、見えざる貿易障壁と化している、いい例なんでしょう。
鶏卵業者とブロイラー業者との、ワクチンをめぐっての思惑の違いというのも、そのあたりにあるんでしょう。
しかし、鯉ヘルペス問題は、社会的な負の数値からすれば、どの程度のものか、私には、ちょっと、過大な数値を見込みすぎているようにも、思えます。
外来種問題でも、同様なことを感じますが。
どうなんでしょう?
人間サイドからのインパクトを含めての、エコスポットでの社会的遷移過程というものを、そのまま受け入れる覚悟というのも、いまの環境省には、必要なのかも知れません。


[5902] ウイルスの感染経路 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/03/12(Mon) 06:56  

そのうち、自作自演で補償金をもらって転業する業者が出るかもしれない、というのはただのブラックジョークです。気にしないでください。ウイルス感染症で養殖業が壊滅的な影響を受ける水産では、発症しても何も補償されませんから自分達でがんばって自衛しています。海外からの攻勢も向こうが感染症で自滅したので競合する日本の水産養殖、特にクルマエビは消滅寸前だったのが生き延びています。

韓国では留まるところを知らないようですが、こちらでは一応今シーズンは終息して、来シーズンに備えることになるだろうと思います。ただし、沖縄あたりで発生しそうな予感もあります。

次に備えるとして、養鶏業者はいったいどうすればよいのか農水は説明、指導できているのでしょうか。つまり、肝心の感染経路です。徹底検証をやっているような気配が感じられないのですが、毎度おなじみのように忘れてしまうのでしょうか。

渡り鳥が近くまでウイルスを持ってきていたとしても、それがどうやって鶏舎内の鳥たちに渡されるかがわかっていないのですね。空気、水、人、野鳥、小動物、昆虫、それぞれについて感染経路モデルを想定して検証しているんですかね。

たとえば、ハエが感染野鳥の糞を取り込んで、それが侵入してから鳥に食べられて、という経路があるとします。まず、前に指摘されたように野鳥がウイルスを糞の中に出す可能性は極めて低いのでしょうか。病気の鳥は長距離の渡りができない、死んだ鳥は飛びません、というのがどこかに書いてありましたが、感染してから飛びはじめて到着と同時に発症してウイルスを出すような鳥の種類とその渡りの経路は見当がつくのでしょうか。感染しても発症しないでそのまま体内か体外に持って運んでいた場合には、渡ってきてから後はどうなるんでしょう。
とにかく渡り鳥説は穴だらけですので説得力がありません。

http://beachmollu.exblog.jp/


[5901] Re:[5900] 鳥インフルエンザ事件とシロアリ商法の類似点 投稿者:芥川鶏之介 投稿日:2007/03/11(Sun) 15:05 投稿者:きばやし 投稿日:2007/03/12(Mon) 01:01  

怪しげな陰謀論をいちいち気にしていたらきりがありませんよ(笑)


[5900] 鳥インフルエンザ事件とシロアリ商法の類似点 投稿者:芥川鶏之介 投稿日:2007/03/11(Sun) 15:05  

1.H5N1ウィルスを運ぶ野鳥は世界のどこに? 日本・英国・カナダ・アイスランド、どこでも発見されず 

http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/earth/epidemic/07021001.htm

http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=8018

>日本へのH5N1ウィルス侵入経路については渡り鳥説が有力視され、それを念頭においた侵入遮断対策に力が注がれているようだが、H5N1ウィルスを運んでくる渡り鳥は一体どこにいるのだろうか。

2.鳥インフルエンザは大手製薬会社の詐欺ではないか?
http://benjaminfulford.typepad.com/benjaminfulford/2007/02/post_27.html

以下、上記URLより引用

>ここ最近毎日のように、鳥インフルエンザパニックをあおるような記事を世界中のマスコミでみかけます。お陰で米国元国防長官のドナルド・ラムズフェルトが元会長を勤めた製薬会社は大儲けしています。しかし今流行中の鳥インフルエンザは1959年からあるもので、本当に危険かどうかというのは怪しい。実際に日本国内でタミフルの副作用で亡くなった人は54人にものぼる。世界中トータルだとかなり多くの数字になります。結局のところ、鳥インフルエンザで死亡する可能性の人数よりも、タミフルの副作用で亡くなる数の方がずっと上回っています。それなのに製薬会社と政府が鳥インフルエンザをパニックのように大げさに報道させ、タミフルを売ろうとする行為は極めて悪質で絶対に許せない。歴史上で一番鳥インフルエンザが流行したといわれる1918年の旧型鳥インフルエンザでさえも、死者はたったの2%でした。皆さん、鳥インフルエンザをおあるような記事をみかけてもどうか気にしないで下さい。パニックをあおるための悪質商法ですから。

3.大槻公一氏の「鳥インフルエンザ闇ワクチン原因説」について

家禽疾病小委員会の大槻公一さんは平成19年3月3日発売の週刊現代の中で「鳥インフルエンザは闇ワクチンが原因」と推測し、鳥インフルエンザの被害にあった農家が闇ワクチンを使用したかのような記事を書いている。しかし現実は全く逆であり、闇ワクチンの使用に反対する養鶏農家ばかりが鳥インフルエンザの被害にあっているのだ。例えば、今年1月に鳥インフルエンザの発生が確認された宮崎県は全国一のブロイラー(食肉用鶏)産地であるが、ブロイラー団体の日本食鶏協会は以前から闇ワクチンの使用に反対しており、これは週刊現代の大槻公一さんの記事にも記載されている。また、鳥インフルエンザの被害者であるにもかかわらず、闇ワクチン使用疑惑の汚名を着せられて逮捕された愛鶏園関係者も闇ワクチン反対派であった。実際、鳥インフルエンザの被害にあった複数の養鶏農家は過去にも未承認ワクチン販売目的の執拗な営業妨害を受けていたのだ。
http://www.asyura2.com/0610/nihon21/msg/588.html

仮に闇ワクチン原因説に遺伝子学的な根拠があるとしても、「養鶏業者が闇ワクチンを使用した」のではなく、「闇ワクチン業者がワクチンのウイルスを散布した」可能性はありそうだ。いわゆるシロアリ商法である。事前にシロアリを撒き、後日訪問して「お宅にシロアリがいます。このままでは危険だから駆除しましょう」という営業法だ。

http://www.asyura2.com/07/senkyo30/msg/464.html
鳥インフルの原因「野鳥の可能性低い」 京産大センター長が指摘 …と言うことは、「人」がばら撒いたのでは?

http://www.asyura2.com/0610/nihon21/msg/588.html


[5899] 遺伝子修復の働きをする酵素「UBC13」の解明 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/11(Sun) 14:52  

京都大学などの研究チームが、傷ついた遺伝子を自己修復(PRR-Post Replication Repair-)する酵素「UBC13」の働きを解明し、3月9日付けの「Molecular Cell」に「A Critical Role for the Ubiquitin-Conjugating Enzyme Ubc13 in Initiating Homologous Recombination 」として発表した。

これによると、ニワトリのがん細胞にエックス線をあて遺伝子を傷つけた後、酵素「UBC13」を含む細胞の遺伝子修復過程を見たところ、照射直後から修復が始まり、12時間後には4分の3が元通りになった。
また、「UBC13」酵素のない細胞は半分程度が修復されないまま残ったという。

http://www.sciencedirect.com/science?_ob=ArticleURL&_udi=B6WSR-4N6XNH8-3&_user=10&_coverDate=03%2F09%2F2007&_rdoc=3&_fmt=summary&_orig=browse&_srch=doc-info(%23toc%237053%232007%23999749994%23645907%23FLA%23display%23Volume)&_cdi=7053&_sort=d&_docanchor=&_ct=12&_acct=C000050221&_version=1&_urlVersion=0&_userid=10&md5=928d1cbc76e9e0d131a50d35e36871de


[5898] 鳥インフルエンザのデータベースアクセス方法 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/10(Sat) 13:22  

かねてからこの掲示板でも話題になっていた、鳥インフルエンザに関する世界的データベースへのアクセス方法だが、
これは、Swiss Institute of Bioinformatics(SIB)とGISAID( the Global Initiative on Sharing Avian Influenza Data )と、SmartGeneとが協力してのデータベースで、具体的には、
このSmart Geneのサイト http://www.smartgene.com/
のSmartGene INFLUENZA
http://www.smartgene.com/pages/documents/contactform_002.pdf
http://www.smartgene.com/pages/e_services_01.shtml
のこのサイト
http://www.smartgene.com/pages/documents/evaluationform_061206.pdf
で、申し込みのファックス用紙を取り出して、これを所定の電話番号 +41 (41) 711 15 83へファックス通信すればいいらしい。
私は、まだやっていないので、なんともいえませんが。

http://www.isb-sib.ch/infos/info/infos-news_2007.htm#070220b


[5897] 「沈黙の螺旋」は、ネット社会でも有効か? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/10(Sat) 08:13  

このサイト
http://rblog-media.japan.cnet.com/mugendai/2007/03/post_101b.html
では、今回の都知事選挙に絡んでの『後出しジャンケンがなぜ有効なのか』について、そこに、沈黙の螺旋現象がおきているからだとしている。

「沈黙の螺旋」の構造とは
1.社会的存在として自分の意見の孤立を恐れる。
2.社会を観察し、自分の意見が優勢か否かを判断する。
3.自分の意見が優勢と判断した時には、自分の意見をよく表明する。劣勢と認識した時は、意見表明を差し控え沈黙する

というもののようだ。

まあ、瀬踏みともいうが、世間の評価とフィードバックして、自らの意見をインバーターのごとく、増幅したり、縮小したりという過程のことを、ここでは言っているのだろう。
今回の丸山弁護士の出馬検討というのも、浅野さんの生硬さというのが、出馬後、いまいち、都民への受けが乏しいと、判断しての、後だしジャンケンといったところなのだろう。
いずれも、テレビ主体のマスコミの力というものを前提にしての、もののように思える(所詮『世間の評価』というものは、マスコミが作り上げているというおごりのようなものも、そこには見える。)が、ネット社会が蔓延する時代でも、この沈黙の効果というものは、有効に作用するものなんだろうか?
むしろ、ネット社会では、「沈黙」は「炎上」につながっているようにも、見えるのだが。
意見のビッグプッシュという効果も、このほかにあるんではなかろうか。

もっと『千万人と雖(いえど)も吾(われ)行かん』(自反而縮雖千萬人吾往矣)との気概のある行動は、取れないもんだろうか。

http://rblog-media.japan.cnet.com/mugendai/2007/03/post_101b.html


[5896] 韓国で、鳥インフルエンザ防疫体制の不完全さに非難の声。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/09(Fri) 19:59  

先月2月10日発生の鳥インフルエンザの防疫にあたった韓国の公務員が、ヒト感染疑いとなったことで、韓国では、これまでの防疫にあたる作業要員管理体系見直しの声が強まっているという。

すなわち、作業要員管理体系マニュアルでは、

高熱, 高血圧など健康に異常がある人を問診などを通じて、作業要員から除く。
保護服, マスクなどの着用方法とタミプルの服用方法を徹底する
タミフルは、作業当日から毎日一粒ずつ 1週間服用する。
防護服は、着用手順の逆に脱いで、現場で焼却する。
インフルエンザワクチンの接種などを検討する。
防護に当たった要員については、二週間後に血清と呼吸器検体を採取して詳細な調査をする。
また、高熱を伴った呼吸器系統の異常がないかを観察する。
タミフルの副作用について、検討する、

などとなっているが、本当に守られていたのか、という点についての非難である。

このうち、今回は、一部公務員たちが、作業の時、保護めがねやマスクを脱いで作業をしていた例が見られ、また、タミフルの服用についても、タミフル服用時に、嘔吐などを起こしたものが、一人7錠支給されたタミフルを適切に飲んでいなかった例もあったという。
これは、タミフルの副作用が報道されたことで、要員たちが、渡されたタミフルを、服用規則を守らずに、適切に飲まなかったものと、指摘されている。
まだ、防護服は、外気との空気を完全に遮断できていないものであったため、たとえ、タミフルを適切に服用しても、感染を完全に防げたかは、疑問とする声も、上がっている。

今回のヒト感染疑惑となった金さんは、入院時に、初期隔離収容などの措置なしに、脳髄膜炎患者として分類されて、入院したということも、適切な措置とはいえないとしている。
また、金さんは、作業要員として登録される予備診断で、軽い風邪の症状を示していたにもかかわらず、問題なしとして、要員候補となってしまったという。
下記サイト参照

http://www.yonhapnews.co.kr/society/2007/03/09/0701000000AKR20070309116600061.HTML


[5895] Re:[5894] 機種依存文字 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/09(Fri) 16:08  

通りすがり さん。
おやおや、まだ、こんなおろかなことをやっているんですね。
元はといえば、シンセサイザー協会の勇み足の署名活動の結果の愚作が、このような痕跡でのこっているとは---。

「電気用品に該当しないため削除」というのも、目立ちますね。
これは、外部電源かどうかも確認しないで、闇雲にリストに入れてしまったためのようにかんぐられますね。
BOSE 501Zは、スピーカーですが、バイアンプではない(これの後継機種のBOSE AM-5IIIは、バイアンプですが。)のに、いったんリストに載せて、あとで『電気用品に該当しないため削除』としていますね。
「 生産中のため削除」というのも、いい加減ですね。

http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/tetsuduki_annai/vintage/list070228.pdf


[5894] 機種依存文字 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/03/09(Fri) 15:32  

経済産業省の電気用品安全法のページがとても恥ずかしいです。
ビンテージリストの更新まだやってるんですね。
密かに。最低ですね。

http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/keikasochi/keikasochi_q&a_new.htm


[5893] 韓国の鳥インフルエンザのテレビ報道 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/09(Fri) 14:32  

以下、いくつかのビデオのサイトをご紹介します。
画面の下の300K 56Kをクリックしてご覧ください。

http://news.kbs.co.kr/article/newsplaza/200703/20070309/1314035.html
http://sports.kbs.co.kr/article/news9/200703/20070308/1313876.html
http://news.kbs.co.kr/article/local/200703/20070308/1313835.html
http://news.kbs.co.kr/article/local/200703/20070309/1313991.html
http://news.kbs.co.kr/article/local/200703/20070309/1314061.html
http://news.kbs.co.kr/article/local/200703/20070309/1313992.html



[5892] Re:[5889] 機種依存文字 投稿者:アイシティkofu 投稿日:2007/03/09(Fri) 13:46  

丸数字で1は ① 以下 9313 〜 9331 で丸数字20迄は表示できる事を確認しています。MacintoshでもOKのはずです。
アンパーサント、ナンバーサイン、4桁数字、セミコロンという組み合わせです。

http://www3.ocn.ne.jp/~ictkofu/jourei/jourei_text0701.htm
甲府市自治基本条例(市民案)これで使いました。
私自身が書く時は文書でもWebページでも丸数字は使いませんが。

http://www3.ocn.ne.jp/~ictkofu/


[5891] 中央分離帯のない高速道を放置していいのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/09(Fri) 13:24  

地方の高速道では、財政難と利用者の少なさで、中央分離帯のないデモシカ高速道が増えており、ここでの正面衝突事故も結構多いようだ。
このニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070309-00000002-yom-soci
は、今朝起こった磐越道での事故の様子だが、すさまじいものがある。
この場合は、「片側1車線の緩やかな左カーブで、対向車線にはみ出した」と、書いてある。
実は、私も、このような中央分離帯のない秋田−北上間の高速道の雪道で、4駆車であったにもかかわらず、スリップし、一回転し、中央分離のゴムのポールをなぎ倒して、いったん反対車線へ出た後、元の車線にもどったという経験がある。
吹雪で見えづらかった前方車のテールライトが急に見えてきたので、ちょっと、ブレーキを踏んだだけで、このようなことになってしまった。
幸い、対向車も後続車も、遠くの方にいたので、事故は免れたが、タイミングがちょっと狂っていたなら、命は、なかったものと、今でも、思っている。
このような自らの経験から言えば、中央分離帯のない高速道それ自体、建設することは、無謀である。
これによって事故った人は、高速道の構造上の欠陥によるものとして、施設管理者を訴えることも可能だと思う。
当然大事故となりうる構造上の危険性を秘めたこのような中央分離帯のない高速道をそのまま放置しておいて、果たして、いいものだろうか?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070309-00000002-yom-soci


[5890] 丸山弁護士か。面白いですね。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/09(Fri) 07:48  

テレビ番組などで活躍する弁護士の丸山和也氏(61)が8日、東京都知事選(22日告示、4月8日投開票)の立候補届け出に必要な書類を、都選挙管理委員会から取り寄せたことがわかった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070308-00000514-yom-pol
という記事なんだけど。
こっちの方が、なんとなく、面白そうですね。
そのまんま東流からいくと。
しかめっ面して、『改革改革』と、政治が改革レトリックに裨益する時代は、当に過ぎたと見れば、ですね。


[5889] Re:[5888] 機種依存文字 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/08(Thu) 17:09  

通りすがり さん。
ごめんなさい。
以後気をつけます。
ブログのほうは、どんな文字でもいいので、つい。
こうしてみると、結構使っていましたね。
直せるところから、このページだけでも直していきますので。
ご容赦を。

http://www1.kiwi-us.com/~mizusawa/penguin/html_hint/moji.shtml


[5888] 機種依存文字 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/03/08(Thu) 16:47  

5886で丸数字を使用されていますね。
Macではおかしな表示になっていますよ。
Macユーザーはスルーですか?


[5887] 韓国で、新たな鳥インフルエンザ発生と、ヒト感染疑い。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/08(Thu) 13:57  

韓国・忠清南道・天安市東面花渓里の農場で、鳥インフルエンザが発生、昨年11月23日以来、7番目の感染例となった。(1.11月23日2.11月27日3.12月10日4.12月21日5.1月20日6.2月10日)
http://www.cbs.co.kr/nocut/show.asp?idx=455178
http://imnews.imbc.com/replay/nwdesk/article/1498293_1548.html
参照

また、これとは別に、京畿道の安城で、鳥インフルエンザの防除作業をしていた38歳の公務員キムさんが、今月5日から、腰痛を伴った咳き込みの症状を示しており、ヒト感染鳥インフルエンザかどうかの精密検査をしている。
この公務員は、先月、2月10日に、安城市一竹面長岩里で発生した鳥インフルエンザの防除作業を2月13日から4日間にわたりしていたという。
キムさんは保護装具を着用して作業し、1週間以上、タミフルを服用したという。
http://news.kbs.co.kr/article/society/200703/20070308/1313499.html参照


[5886] コンピュータの静音化対策は、何が一番有効だったのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/08(Thu) 09:49  

今回のマザーボードを換えるにあたって、コンピュータの静音化もということで、以下の三つの対策をしました。
1.電源ファンの静音化、2.ケース・ファンの静音化、3.CPUファンの静音化
で、結果としては、静音化に有効だった順序としては、
意外にも、 3.2.1.の順序でした。
コストからいうと、
高い順では、1.(4000円)2.(2200円)3.(1900円)ということでしたから、最も安いコストで、3.のCPUファンの静音化を図るのがもっとも有効ということですね。
ファン以外のファンレス冷却の方式は、水冷化とか、ヒートシンクとかがありますが、そのほか、ペルチェ冷却(「サーモモジュール」)というのがあるようです。
一時、ナショナルの冷水器に、このペルチェ素子(Peltier device)を使ったのがあって、面白半分に使ってみたことがありますが、時間がかかるのが難点でした。
DELLのコンピュータも持っていますが、これが静かなのは、なぞの緑色のカバーによる、ファンレスの自然冷却方式というのを使っているようです。
もっとも、これは機種によって異なっているようで、私のもっているDELLでは、CPUの上にファンが取り付けられてなく、むき出しのCPUの横に、ヒートシングと直結したファンが噴出しているという構造のようです。
一番、原始的なのは、コンピュータ自体を、地下に設置してしまうというものなのだそうですが、実用性はあるんでしょかね?
もっとも、通常の個人の使用の場合には、CPUファンは、はずしてしまっても差し支えない、という人もいるようですが。


[5885] がんの仕組みは、遺伝子120個の変異が主因と、イギリスの研究チームが解明 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/08(Thu) 08:02  

英ウエルカム・トラスト・サンガー研究所(Wellcome Trust Sanger Institute)を中心とする国際研究チームの研究によると、肺や胃など、人間のさまざまながん細胞を網羅的に調べたところ、約120個の遺伝子の変異が細胞のがん化やがんの進行に直接かかわる主因であることがわかった。
3月8日付の英科学誌ネイチャー
http://www.nature.com/nature/current_issue/index.html
に発表したものだが、これは、論文ではなくて、News and Viewsの中で、『Cancer: Drivers and passengers 』との表題のもとに紹介されているもののようだ。
この研究チームでは、ヒトゲノムの三分の一のシーケンスのなかで、癌ゲノムのデコーディングを解明し、二億五千万のDNAコードの中で、200種を超える癌から、それに関連する518のキナーゼ試料を選んで塩基配列を解読した。
その結果、癌の進行を促す腫瘍形成遺伝子の変異は、以前に考えられていたよりも、多く、1000以上のものが明らかになった。
さらに、癌にいたるドライバーとしての変異ばかりでなく、その過程で、ヒッチハイクで乗り込んでくる乗客としての癌に至る変異というものがあり、これが、複雑にさせているのだという。
そこで、どれが、癌進行にいたるドライバーであり、どれが、途中から乗り込んでくる乗客なのかを、区別してかからなければならないとしている。
このチームの研究では、これまで、キナーゼとよばれる500以上の遺伝子に注目し、これが、最初に癌を引き起こす主因であるとしていた。
癌進行のドライバーとしての遺伝子変異は、がん細胞を増殖させる遺伝子変異であり、乗客としての遺伝子変異は、がん細胞を増殖させることには、かかわりあっていない遺伝子変異であるという。
そこで、研究の結果、このドライバーとしての遺伝子変異は、これまで知られていなかった120の遺伝子変異であることを突き止めたという。
研究チームでは、これまで考えられてきた遺伝子変異のほとんどは、癌の増殖には、かかわりあっていない、乗客としての遺伝子変異であったと、語っている。
しかし、それらの乗客としての遺伝子の中にうずもれているドライバーとしての遺伝子変異は、かなり多くのものであったという。
また、キナーゼたんぱく質の変異の役割としては、細胞分裂などの細胞の行動をコントロールするスイッチ・オン・オフの役割や、リレーの役割をしているのだという。
また、変異自体には、そのなかに、重要なコード化されたメッセージを運ぶ役割があり、その中には、10年以上前に活動的であった変異プロセスを伝えるものもあるのだという。
その考古学的な変異メッセージのなかには、過去における紫外線照射、タバコなどに含まれる発がん性化学物質への曝露、などが含まれているという。
参考
「Drivers and passengers on the road to cancer」

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-03/wtsi-dap030507.php


[5884] 「選挙運動のネット利用最前線」にご紹介いただいております。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/07(Wed) 21:53  

「選挙運動のネット利用最前線」というサイトが、一昨日からあり、その第一回目として、この掲示板にもたびたびおいでいただく吉田つとむさんが「第一回 政治家ホームページを形作ってきた政治家たち」http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/topics/netcampaign/070305_1st/
と題して、その中で、私のホームページをご紹介いただいております。
吉田さん、光栄です。
なお、吉田さんは、先月、町田市議会議員を辞職され、東京都議会議員補欠選挙に出馬されるべく、がんばっておられるようです。
心から、ご健闘をいのります。

http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/topics/netcampaign/070305_1st/index1.html


[5883] 世界一最も引用される論文著者 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/07(Wed) 18:10  

米文献データベース会社トムソンサイエンティフィックは7日、2005〜06年度に世界の学術誌で最も多く引用された論文を発表した研究者は前年度に引き続き、大阪大の審良静男教授(免疫学)だったと発表した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070307-00000116-jij-soci
下記サイトにランク付けベスト17人の名前が書いてある。
「THOMSON SCIENTIFIC NAMES HOTTEST RESEARCHERS OF 2005-2006」
http://scientific.thomson.com/press/2007/8366084/

まことにおめでたい限りなのだが、例の捏造論文騒ぎのあった大阪大学の先生だけに、ちょっと、という気持ちもある。


[5882] 世界を巡る同時株安は、何とか、くいとまったのかな? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/06(Tue) 21:56  

今日の日経平均で、何とか、株安の連鎖は、くいとどまったようだし、円高も、今朝になって、何とか落ちついようだが、東京市場以降にひらく市場は、どうかと注目していたが、インド市場は、何とか微増、問題の欧州株式市場は、FTSEは現地時間で11時55分現在で、52.9ポイントアップとなったようだ。
何とか、世界同時株安は、これで、食い止めたのでしょうかね。
ヨーロッパでは、あさって、ヨーロッパ中央銀行が、利上げを決めるようだ。
これで、日本との金利格差が、元通りになり、円高に歯止めがかかりそうな情勢ではあるようだ。
日本時間の午後11時30分からニューヨーク市場が開くのだが、アメリカでは、住宅ローン不良債権増加という悪材料が出てきたので、あんまり期待は、できないようだ。
もっとも、午後2時にバーナンキさんが、ワシントンから衛星中継で、スピーチをやるそうだ。
水戸黄門みたいに、『静まれ静まれ』と、いくかどうか。

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601103&sid=aZSC_nSIa.zk&refer=us


[5881] 現時点での円ドル相場 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/05(Mon) 20:18  

円ドル115.37円
http://quotes.ino.com/chart/?s=FOREX_USDJPY&v=s
http://quotes.ino.com/chart/?s=FOREX_USDJPY

円ユーロ151.27円
http://www.avafx.com/?tag=INO-Leader1
上記のサイトの赤字がダウン、緑色がアップです。

今晩中に115円を割るかどうかが見ものですね。


[5880] 「新型インフルエンザは世界でまだ一例も確認されていない」という我が秋田魁新報の記事 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/05(Mon) 19:17  

昨日付けの我が秋田県の地元紙である秋田魁新報の社説「社説:新型インフル対策 実効性確保の手だてを」
http://www.sakigake.jp/p/editorial/news.jsp?kc=20070304az
の中に、「新型インフルエンザは世界でまだ一例も確認されていない。」とあるんですけれども、こう簡単に言い切っていいもんでしょうかね。
たとえば、私のブログ記事「インドネシアのヒト→ヒト感染疑い鳥インフルエンザの詳細」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=606
で紹介した「インドネシアの北スマトラ州Karo郡Kubu Sembelang村の家族が次々とH5N1に感染」の例などは、きわめて、クロに近い例であるんだが。
どうも、このごろ感じるのだが、新聞の社説などで、この種のネタを扱う場合、やけに力が入って、肝心の事実の検証を怠りがちのようにみえるのは、どういうわけなんでしょうかね。
この前の産経新聞の例もそうだったし。

http://www.sakigake.jp/p/editorial/news.jsp?kc=20070304az


[5879] アメリカは、「管理されたBSEリスク国」となる公算大 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/05(Mon) 19:01  

OIEの5月の総会で、アメリカは、「管理されたBSEリスク国(controlled risk region)となる公算が強くなった。
その理由として、アメリカは、2004年6月1日以来、75万頭以上のハイリスクの牛の検査を、拡大サーベイランスプログラムの一部として実施してきたこと、その結果、2頭のBSE牛を発見したこと、などをあげている。
さらに、アメリカは、OIEの要求以上のBSE対策を実施してきたことなどもあげている。
OIEから「管理されたリスク国(controlled risk region)として値認められれば、今後の牛肉輸出の可能性も広がると、肉牛生産地ではこの見通しを歓迎しているという。
参考
「OIE Panel May Upgrade BSE Rating for United States」

http://www.wisconsinagconnection.com/story-national.php?Id=477&yr=2007


[5878] いよいよ高まる円キャリートレード巻き戻しの恐怖 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/05(Mon) 13:45  

[5867] 円キャリートレードは、巻き戻せる(unwinding)のか?
で述べたような懸念が、今日になって、ますます、世界に広まっている。
今日の円は、対ドルで115.47円、対ユーロで152.24円と、異常な円高を見せている。
その背景に、これまで、低利な円を借りて世界市場の運用にまわしてきた、ヘッジファンドなどが、ニューヨーク株式市場暴落の後、急速に、これまでの円キャリートレードの巻き戻し(unwinding)に入っているからだ。
この点をちょっと詳しくいうと、こういうことなのだろう。
すなわち、円も金利も安いときに、円ベースで借り入れて、これを円売りドル買いで、ドルに換えて、運用資金をドルロングポジション、円ショートポジションにして、円を売り持ちにしておく。
その後の円相場にもよるが、調達時の低金利と、円をドルに買えるときの為替差益と、円が安くなることで、ドルロングポジション、円ショートポジション自体も、利益を生み出すという、一挙三得が得られる。
しかし、いったん、日本の金利が上がり始めると、その金利が中期的に上がる前に、円ベースの借り入れを返そうとする動きが強くなる。
同時に、それによって、円が高くなり始めると、今度は、ドルロングポジション、円ショートポジションに損が出始めるので、急速にポジション解消にはいるうごきがでてくるとともに、ドル売り円買いでは、為替差損が出るので、円キャリートレードの巻き戻しによる動きがいっそう強くなってくる。
こうして、円相場が上がってくればくるほど、円キャリートレードの解消の動きそれ自体が加速してくる。
ということなのだろう。
今回の急激な動きの背景には、今回の株暴落によるヘッジファンドの巨額な損失というものも、背景にあるようだ。
いったい、世界で、どのくらいの金額の円キャリートレードによる借り入れがこれまであったのか、日本の財務省も把握できていない、不気味さである。
このサイト『 Yen carry trade fears grow 』
http://www.thestandard.com.hk/news_detail.asp?pp_cat=1&art_id=39414&sid=12505128&con_type=1
では、アジア経済に再び、金融危機を招きかねない状態と、憂いている。
この強烈な円キャリートレードの巻き戻しが始まったのは、先週の金曜日であるといわれている。
ドイツ銀行のエコノミストMichael Spencer氏は、『この円キャリートレードの総額がどのくらいか、検討もつかない。』といっている。
また、Michael Spencer氏は、「昨年9月時点でのBISの統計では、オフショアへの円の借り入れが、1530億ドルとしているが、実際にポジションを構築しているのは、これの数倍とみなければならない。』としている。
となると、この金額分の投資額が、市場から、退場し、円キャリートレード借り入れの返済に充てられるとしたら、世界規模での株式市場の収縮が起きるはずである。
Michael Spencer氏によれば、この円キャリートレードの巻き戻しで、もっとも影響を受けるのが、インド、マレーシア、インドネシアであるという。
さらに、フィリピンと、インドネシアは、外貨準備高が少ないため、円キャリアトレードの巻き戻しで、大きな影響を受けるという。
この混乱のいったんは、日本政府にも日銀にもあるだろう。
つまり、日米の金利格差を長いこと放置しておいて、円キャリートレード借り入れの増えるがままにしてきた付けが、ここにきて、世界恐慌の前夜にも似た状況を引き起こしているのである。
円キャリートレードについては、私が大分以前に書いた『『円は、来年も、キャリー・トレードの中心となる。』とのアナリスト達の見方』http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=523をご参照

現在の為替相場は、このチャート
http://www.devisen-trader.de/devisenkurse2.html
をご参照


[5877] Re:[5876] 【国際】アメリカ農務省、人間の遺伝子を組み込んだコメの栽培を認可 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/04(Sun) 23:01  

掲示板からさん。
情報ありがとうございました。
このサイト『USDA approves genetically modified rice』http://www.chinapost.com.tw/news/archives/international/200734/103793.htm
によりますと、今月3月30日までに、パブリックコメントを行い、その後に認可ということのようですね。
人間の遺伝子を組み込んだコメを開発したVentria Bioscience社では、カンサス州の3,000エーカー(1,215ヘクタール)の農地で、この米を栽培する計画のようです。
カンサス州では、有力なバイオ産業の立地に期待をかけているようです。
米は、圃場の現地で、ミル化し、専用の貯蔵容器の元に、下痢止め用の薬品化し、他の米との混入を防ぐようです。
ただ、アメリカ内でも、このプロジェクトには、賛否両論があるようで、たとえば、トルネード(竜巻)が発生した場合などは、他の米との混入の危険性があるのではないかと、指摘する声もあるようです。
また、輸送途中のヒューマンエラーによる混入を心配する声もあがっているようです。
ラクトフェリン(lactoferrin 商品名はLactiva)とリソザイム(lysozyme 商品名は、Lysomin)という酵素の入った遺伝子組み換え米から作った経口補水薬をペルーの小児病院の子供たちに人体実験をしたことでも、非難があるようですね。

で、なぜラクトフェリン(lactoferrin )とリソザイム(lysozyme)という酵素の入った遺伝子組み換え米が、下痢に利くかということですが、
この研究「Rice Expressing Lactoferrin and Lysozyme Has Antibiotic-Like Properties When Fed to Chicks」
http://jn.nutrition.org/cgi/content/abstract/132/6/1214
でのヒヨコによる実験では、十二指腸における絨毛の高さが高くなり、基底膜が薄くなるということが見え、これらのことから、これまでの下痢用の抗生物質であるバシトラシン(bacitracin )やロキサルソン(roxarsone)に変わりうる効果がえられたとの実験結果が出ていますね。

上記の研究を含むVentria Bioscience社のプロジェクトについては、下記のサイトをご参照

http://www.answers.com/topic/ventria-bioscience


[5876] 【国際】アメリカ農務省、人間の遺伝子を組み込んだコメの栽培を認可 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/03/04(Sun) 22:33  

【国際】アメリカ農務省、人間の遺伝子を組み込んだコメの栽培を認可
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1172994350/

[5974] 美馬医師はタミフル問題をどう考えるのかな? 投稿者:若隠居K 投稿日:2007/03/26(Mon) 11:24  

笹山さん、ヤマビコさん
わたしは、浜医師のお仕事についてはとても素晴らしいと思うケースと、いやはたしてそのとおりなのかな?というケースがあります。高脂血症薬メバロチンの乱用をたしなめる研究はその通りだと思いましたが、アトピー薬としてのプロトピックに対する警告は一面的だと思いました。タミフルについては、美馬達哉氏の発言が心をヒットします。脅すこと、恐怖を与えるのは、権力サイドの思惑がある可能性を指摘されています。
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/index.html
しかし、笹山さんがいわれるように新型インフルエンザという人類全体のリスクが現れたとき、タミフルを使用するリスクと使用しないリスクのどちらが大きいかという問いかけが起こるのでしょうね。ただ、日本ではなぜか「プレパンデミック・ワクチン」が話題にならない。このワクチンで利益を得る構図が出来上がっていないということなのかな。
いまそこで起こっている災害よりも、起こるかもしれない災害対策のほうが人々の心を揺さぶるというのは、やはり報道に問題があるのでしょうか。


[5973] Re:[5972] タミフルと新型インフルエンザ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/26(Mon) 10:26  

ヤマビコさん。
確かに、タミフルなくしての新型インフルエンザ対策というものが、成り立つのか、という、そもそもの検証が必要なときですね。
ヴェトナムは、タミフルを見捨てないと公言したようですが。
それと、タミフルなき場合の、鳥インフルエンザ感染鶏防除作業が、果たして成り立つのかどうかの検証も、必要ですね。
そもそもの安全対策の基本であるフェイルセーフの回路(DOUBLE、REDUNDANT、BACK UP、LOAD DROPPING、FOOL PROOF)が、この鳥インフルエンザ対策にしても、新型インフルエンザ対策にしても、成り立っていないというのは、一眼志向のWHOの罪であったともいえます。
ロシュのあるスイスに学べ(「タミフルをほとんど使わないスイス」http://www.swissinfo.org/jpn/front/detail.html?siteSect=105&sid=7648896&cKey=1174637435000)というのも、皮肉な話です。
タミフル以外のオルタナティブとして、リレンザが、急遽、スターの座に上ってきてはいますが、吸入器などの面倒さが、どう影響してくるのか、第一、備蓄に耐えられるだけの増産体制にあるのかどうなのか、非常に課題が大きいと思います。
富山化学の、抗インフルエンザウイルス薬「T-705」の臨床第I相試験が今月9日に、アメリカで始まったようですが、これらのオルタナティブとしての活用も、急がれるところです。
タミフル耐性については、プレジデントの記事でもコメントしましたが、人間側、ウイルス側両方での耐性という問題もあるようですので、このへんの検証も急がなければならないでしょうね。
ヤマビコさん、おっしゃるように、今必要なのは、おどろおどろしく、タミフル薬害を連ね上げることではなく、タミフル抜きのパンデミック対策が可能なのかを、原点に返って、検証することが、第一になすべき課題であると、私も思います。


[5972] タミフルと新型インフルエンザ 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/03/26(Mon) 10:05  

 笹山さん、皆さんが投稿されないので私があえて投稿します。
 新型インフルエンザ対策としてタミフルの備蓄が叫ばれた時がありました。しかし今やその様な雰囲気にありません。このような時こそ、新型インフルエンザ対応について意見が出されるべき時と思いますが、いかがでしょうか。おそらくどのような対策でも、100%安全と言う方法はないかと思います。言い換えればリスクゼロはあり得ない。だからこそ、国民のコンセンサスが必用で、「タミフルに隠された真実、第二の薬害エイズに発展か?」などの言葉はタミフル問題には適当ではありません。真の議論すべき点は、パンデミックのインフルエンザ対策ではないでしょうか。


[5971] さらに拡大するメニューフーズ社のペットフードのリコール 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/26(Mon) 09:37  

5941でお知らせしたカナダのメニューフーズ社のペットフードが、中国のねずみ駆除剤で汚染されていた問題だが、昨日になって、メニューフーズ社は、そのリコールの範囲をさらに拡大し、「Wet Pet Food 」までも、対象にすることに決めたようである。
今回の措置のリコール対象製品一覧は、このサイト「Recall Information」
http://www.menufoods.com/recall/index.html
をご参照ください。
私のサイトへのアクセス動向を見る限り、結構、猫用フード「Nutro Choice」
http://www.rakuten.co.jp/koji/391483/391796/
など、日本でも使われているようですね。

http://www.menufoods.com/recall/PRESS%20RELEASE03241409.htm


[5970] クマタカ、鶏舎を襲い死ぬ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/26(Mon) 08:20  

熊本県自然保護課によると、今月14日、同市坂本町の農家の敷地内にある鶏舎にクマタカが入り込み、ニワトリ9羽のうち1羽を捕殺。
飼養者が追い出そうとしたところ、支柱に頭などをぶつけ、死んだ。
飼養者の知人からはく製にしたいとの相談を受け、県が対応を協議している最中に、相良村のクマタカの感染が判明。
八代市と相良村は直線距離で約20キロで、県は19日に念のため鳥インフルエンザの簡易検査を行い、22日に陰性で感染していないことが確認された。

との記事だが、記事の意味するところは、クマタカが、鶏を襲うことがある、ということをいいたかったのか。
それとも、言外の意味があるのか、ちょっと、疑問ですね。
「したがって、相良村のクマタカは、感染鶏を食して、感染」なんて、ストーリーの根拠にされがちの記事ですね。

http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/043/043_070324.htm


[5969] キッチュとしての都知事選挙政見放送 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/25(Sun) 18:52  

朝から見ていた東京都知事選挙政見放送で、キッチュとして、抜群に面白かったのは、この外山恒一
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%96%E5%B1%B1%E6%81%92%E4%B8%80
候補の政見放送。
http://www.youtube.com/watch?v=l2C9lv5t0yQ

2chなどでは、この手のものは、受けるんではないのかな?
しかし、政治不信のアイロニーとしては、妙に真実性の感じられるものではあった。

ちなみに、Wikipediaにおいて、キッチュとは「あまりにも陳腐であるが故に、周囲の注目を集め、独特の存在感を呈するもののみがキッチュたりうる。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%A5
と書かれている。
うーん。これも、妙にあってるなあ。

http://www.youtube.com/watch?v=l2C9lv5t0yQ


[5968] 立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/25(Sun) 07:39  

「タミフルに隠された真実、第二の薬害エイズに発展か?」
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/tachibana/media/070324_tamiflu/index.html
という、これまた、おどろおどろしいタイトルがついている。
二匹目のドジョウを狙おうとの魂胆なのでしょかね?
「厚労省を突き動かしたネットの力」とも書いてあるのだが、浜六郎医師ネットだけ取り上げているのは、ちょっと、片手落ちのような気がする。
それにしても、このタミフル問題、もっと地道に問題の本質を追っていないで、ある頃の成熟段階に入って、初めて、おどろおどろしいタイトルを引っさげて、オピニオンリーダーの主流に躍り出ようとの浅ましさが、この種のオピニオンリーダーの行動に垣間見られるのは、どうしたものなのか。

http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/tachibana/media/070324_tamiflu/index.html


[5967] この掲示板で交わされた公務員人材バンク構想 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/24(Sat) 13:40  

昨年2006/07/23に、「4456-派遣地方公務員という発想はいかが? 」ということで、次のような投稿を私がしている。
「日曜日のフジテレビの日曜放談で、横浜市の中田市長さんなどの話を聞いて、地方公務員の削減の難しさを聞かされたのだが。
多くの地方自治体では、臨時職員の実質長期雇用で、低質の事務は、こなしているようなのだが。
基幹職員までも、臨時的人材というのは、なかなか、難しいようだ。
そこで、一定の定数を、遊軍的活躍のできる「派遣地方公務員」的人材の定数に当て、道州制的範囲内での人材プールを作り、広域の地方自治体での「派遣地方公務員」的役割を果たさせることはできないものであろうか。」

この提案に対して、山梨評論さんが、4459で
「基幹職員(幹部、部長、局長級)こそ派遣にするとよい、将来の道州制予定地域内でのシステムを作る、それは公務員派遣人材バンク。
それを総務省からの天下りに代える。もちろん総務省から移籍して派遣人材バンク(NPO法人のような民間組織)に登録してもよい。もちろん国家公務員以上の高給で、派遣先との給与差額はバンクが補償する。
バンクの資金源は、認定NPO法人として国民の寄付による。
以上、真夏の夜の夢。」
と応じ、
さらに、これらに対して、桜の花さんが、4462で、独自の提案をされています。

まあ、現下の状況は、山梨評論さんの言われる「真夏の夜の夢」が、夢になるかならないかの微妙な端境期にあるといえましょう>


http://www.sasayama.or.jp/kakolog/kakolog9.htm


[5966] 無題 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/03/24(Sat) 11:31  

笹山さんには感心します。例えば、すぐにいろいろと調査をし、ぱっと参考となる資料のホームページが出されることは誰にでもできることはないと思います。
 さて、日本のAIの汚染状況について皆さん大いなる意見が出ておりますが、この事自体は誠に良いことです。しかし、「疫学的感覚」からすると、多くの意見が人間的過ぎてかみ合っていないように思えます。この点について、疫学的見地からみると次の様になるのではないかと思います。
 1.肉用鶏、採卵鶏ともに現在では数万羽の単位で95%以上が飼育されておりますので、それも同一エイジで同一遺伝子(それに近い遺伝子群)で飼われておりますので、いくらかでも病原性があれば必ず群として異常が現れます。現れないとしても、他の感染症が重なればまた異常として認識されます。理由:ウイルスがいくらかでも鶏体内で増える事なしには群として感染が広がりませんし、このいくらかでも鶏体内で増えることは全く鶏に影響を与えないと言うのは間違いです。茨城のケースも他の感染症があったためわかったことです。例えば、NDで非常に弱いウイルスが鶏群では広がらず、培養された細胞のみに感染することはあります。この様なNDウイルスは生ワクチンの効果を発揮することはありません。やはり、生ワクチン効果を発揮するウイルスは10の4乗以上の鶏体内での増殖することが基本です。
2.野鳥については、これは全く判りません。しかし、小さな範囲でAIウイルスが感染を繰り返している可能性は否定できません。大槻氏自身が野鳥について1990の初め頃抗体を調査し、確か数%陽性になったとの科学雑誌への報告があります。この掲示板にもいつだったか書き込みました様に、組織的に全国レベルでサーベイランスすべきと私は思っています(ウイルス抗原の検査ではなく、抗体検査の実施です)。



[5965] 香港の女子のH9N2感染について 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/24(Sat) 05:13  

無明さんのお話の中にある中国・香港の生後9ヶ月の女子のH9N2感染ですが、今月3月4日に、呼吸器感染と発熱の症状を呈し、3月6日に九竜の病院に入院、3月9日に退院、その後、3月20日になって、この子供ののどから綿球採取した粘液から、H9N2を検出した、とのことですね。
感染の機会と考えられるのは、この女の子の祖母が、発症の一週間前、この子を連れて、近所の市場から、鶏を買ってきたことが、感染の機会と考えられるとのことです。
現在のこの女の子の症状は、軽微で、熱はなく、鼻水の症状を呈しているとのことです。

http://news.bbc.co.uk/chinese/trad/hi/newsid_6470000/newsid_6473600/6473657.stm


[5964] Re:[5961] 学者とウイルス感染症にはつける薬がない? 投稿者:無明 投稿日:2007/03/23(Fri) 23:49  

タイトルが間違ってますね。
「ときさんにはつける薬がない」が正しいのでは。

私はサンデー毎日の記事を読む気もありませんが、日本がワクチン接種に向かって
世論誘導をしているなどと言うことがあるのでしょうか。それは養鶏業界の事でしょう。

オランダとフランスがEUの中でAIワクチンを許可したことは事実ですが、その内容をご存じでしょうか。
オランダでは、従来から運動場を使って飼養する養鶏とペットとバックヤードヘンの中間のような
飼育形態の野外で鶏を飼育するものに限って許可をしています。屋内飼育の養鶏場では接種をしていません。
フランスは、銘柄地鶏に限っての接種で、それ以外はありません。基本的にワクチンを使わない戦略です。





>  簡単な集合論の問題として、「検査」がオールマイティではないということは暗黙の了解、常識のはずでは…。環境をすべて把握できているわけでもなければ、検査結果がすべてでもないはずです。あくまでも検査とは、個別具体の「確認」の道具なだけであって、目に見えないウイルスの存在を把握することに対しては、ほんの一部の役割を担っているにすぎません。それをもって生態系・環境すべてを説明できるわけでもありません。目に見えた起こった現象について、後追いの確認だけが「検査」というものによって可能になっただけのことです。実際に起こっていても検査で把握できないことの方が多いわけですし。

何も環境中の全てを検査するというわけではないでしょう。家禽に限ってAIはないことは明らかでしょう。
ときさんは、ウイルスの宿主特異性をずいぶんと強調されていましたが、宗旨変えですか。


>  軽く済んで馴致(抗体を獲得する)のかの予後を見極めるべきではないでしょうか。ただただ「死ぬ死ぬ」と言っているのでは、その学究の姿勢に疑問を感じるほかありません。簡単に生き延びることがわかると何か都合のよくないことでもあるのでしょうか?

前にもいいました、清武の種鶏場のほぼ全滅状態が、今回の予後です。日向も後数日で同じ状況になるところ
でしたが、発見が早かったので、拡大はしませんでした。
それより、放置して予後を見るとして、その周囲の養鶏場の人はどのように感じるのかを考えたことがありますか。
ウイルス量のべらぼうな増加、他農場への飛び火のリスクとか。


おまけに、中国?(ちょっと記憶が不確かですが)で人からH9亜型が分離されたとの報道がありますね。
H5、H7以外にH9もでしょうか。確かにH9は鶏に対する病原性の強いものもありますね。
将来は高病原性に位置づけられる可能性も考えられます。 



[5963] Re:[5958] [5957] [5944] 遅ればせながら「サンデー毎日」の記事を読んで・・・読んで読んで 投稿者:若隠居K 投稿日:2007/03/23(Fri) 21:44  

笹山さん
思いますに、経済行為・経済動物のことだから、といっても「痛み」を感じるのか否かの問題なのでしょうか。鳥インフルエンザという鳥の病気が痛みをあたえているのは、ひとつは鳥、もうひとつは養鶏業者、そして突然変異という大きな距離をおいて人類全体、それも南北の問題が間にはさまっています。痛みを感じながら人類は科学や宗教や法律をつくってきたという理解をしています。2006年、ヨーロッパはアフリカへのAI感染拡大を心配しました。EUは、イタリアのワクチン接種を理解しました。アジアもまた、日本がワクチン接種に踏み切れば助かるのに、という思いがあるのではないでしょうか。笹山さんが、「オルタナテイブ」という言い方で、痛みを弱め、産業として成立する条件に思いを寄せられていることに頭を下げる次第です。


[5962] 椎名素夫さん、ご逝去 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/23(Fri) 19:01  

椎名さんは、私の一期上の昭和54年初当選組で、親しくさせていただきました。
名古屋大学理学部のご出身ということで、科学技術へのご造詣もお深く、ご指導いただくことも多かったようです。
いつのときだったか、私が「椎名先生は、ハト派なんでしょうか。」などと、私が愚かな質問をすると、ちょっと色をなしたように、「私をハト派なんて思っている人は、誰もいませんよ。」といわれ、あれっと思ったことがありました。
日米の議員交流を大切にされ、中曽根総理の訪米の地ならしを椎名先生が特命を受けてやったという話は、有名です。
しかし、長い議員生活を無派閥ですごし、政務次官も委員長もおやりにならずに、政治生活を終えた後も、独特の古武士のような存在感を示されておられました。
まさに、政界の泥中の蓮的存在であったように思えます。
椎名さんの回顧録「不羈不奔 椎名素夫回顧録」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/kikaku/022/1.htm
の「不羈不奔」は、不羈がUninhibited、不奔が、Does not rushで、「束縛されず、だが周囲を無視した奔放にも流れず」という意味だそうです。

つつしんで、ご冥福を祈ります。

http://www.sakigake.jp/p/flash/news.jsp?nid=2007032301000435


[5961] 学者とウイルス感染症にはつける薬がない? 投稿者:とき 投稿日:2007/03/23(Fri) 16:39  

◆鳥インフルエンザ問題の今後(213)(2007.3.23)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza352.htm

>『現場として注目したのが、隣国オランダ、ベルギーがH7N7HPAIにこっぴどくやられた際にも一件しか発症例がないとされたNDワクチン強制国のドイツの例であった。近年接種率が落ちたといえ日本も、育成業を中心にNDワクチンは普及している。そして何よりも実際発生した浅田農産ではそれが抜けて居たとの情報があったからだ。そして自然飼育方式と目される、野外のウイルスとの接触を防ぐことが難しい飼い方を取って居る仲間達は、その多くが実際に競合排除によりフィードバックされていると感じている。このことは清浄国論の我が国はさておき、ほとんど家禽での発症を見ないドイツでも、環境の調査ではありとあらゆる亜型が見つかって居ることからも察せられる。』

 「競合排除」っていうのには今ひとつなじめませんが…。

>『日本に他の(H5あるいはH7以外)AIがすでに流行していると言う認識は大いなる間違いです。農水が定期的に実施しているAIの抗体検査はH1からH15までの感染全てを検出出来るものです。』([5959])

 簡単な集合論の問題として、「検査」がオールマイティではないということは暗黙の了解、常識のはずでは…。環境をすべて把握できているわけでもなければ、検査結果がすべてでもないはずです。あくまでも検査とは、個別具体の「確認」の道具なだけであって、目に見えないウイルスの存在を把握することに対しては、ほんの一部の役割を担っているにすぎません。それをもって生態系・環境すべてを説明できるわけでもありません。目に見えた起こった現象について、後追いの確認だけが「検査」というものによって可能になっただけのことです。実際に起こっていても検査で把握できないことの方が多いわけですし。
 いかに『感染全てを検出出来る』と言っても、感染すべてが目に見える発症をともなうわけでもありませんし。通常、感染があっても、それといって重い病気が出なければ、見過ごされる場合が多いのですし。必ずしも「感染」と「ウイルスの存在」を「すべて検出できる」わけではありません。検出できているのはほんの一部に過ぎないと思っておくことも必要です。学者・研究者であるならばなおさらのこと。

 本来、学者・研究者ならば、そのウイルス感染について、どのような条件のときに重症化し斃死するのか、あるいは、軽く済んで馴致(抗体を獲得する)のかの予後を見極めるべきではないでしょうか。ただただ「死ぬ死ぬ」と言っているのでは、その学究の姿勢に疑問を感じるほかありません。簡単に生き延びることがわかると何か都合のよくないことでもあるのでしょうか?

『 非常に危険です。』
http://www.nbi.ne.jp/talk5.html
「ウイルスの脅威から地球を守る」〜パンデミックを起こさないための国としての対策を
http://www.jili.or.jp/kuraho/inochi/web04/i_web04.html

【「高病原性鳥インフルエンザに関する意見交換会」】
http://www.maff.go.jp/syoku_anzen/161015tori_iken_kokan/bird_flu.htm
【日本における鳥インフルエンザ問題の現状と課題】
http://wwwsoc.nii.ac.jp/osj/japanese/materials/birdflu/birdflu_main.html



[5960] BSEとBASEについての新たな研究 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/23(Fri) 15:56  

このサイト「Scrapie may not be the cause of BSE 」によると、これまで、イギリスのBSEは、スクレイピーに罹患した羊を牛が餌にして、BSEが発生したと考えられていたが、今回、このプロセスを実験室ベースで、スクレイピーを牛に与えるという再現プロセス(Duplicate process)で検証したところ、その実験は失敗に終わったという。
この研究は、ヨーロッパの研究グループによるもので、the New Scientistの2007年3月18日号に発表された「New twist in tale of BSE's beginnings」
http://www.newscientist.com/article/dn11395-new-twist-in-tale-of-bses-beginnings.html
という論文である。
それでは、何がBSEの原因なのかということになるが、ここでは、自然にあるBASE(Bovine Amyloidotic Spongiform Encephalopathy 牛アミロイド型海綿状脳症)が、変異して、BSEになったのだとしている。
その証拠として、イタリアや日本で発見された非定型BSEをあげている。
すなわち、この非定型BSEは、BSEではなくて、自然にもとからあったBASEなのだという。
なお、非定型BSEについては、私のブログ記事「非定型BSEの位置づけ方のむづかしさ」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=121
をご参照
このブログでも書いたことなのだが、上記の考え方は、Separate TSE仮説といわれるものであり、この仮説が真実であると、これまでの肉骨粉BSE原因説が、全部吹き飛んでしまいかねない、影響力のあるものである。

http://www.allaboutfeed.net/tsal/allaboutfeed.portal/enc/_nfpb/true/_nfpb/true/_pageLabel/ts_page_news/ts_portlet_news_singleeditorschoice_3_actionOverride/___2Fportlets___2Fts___2Fcore___2Fnews_singleeditorschoice___2Fcontent___2FshowDetailsList/_mode/view/ts_portlet_news_singleeditorschoice_3channel/102/ts_portlet_news_singleeditorschoice_3id/7107/_desktopLabel/allaboutfeed/


[5959] Re:[5958] [5957] [5944] 遅ればせながら「サンデー毎日」の記事を読んで・・・ 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/03/23(Fri) 10:55  

> ときさん。
> 「「ワクチン政策」はあくまでも国費によってなされるということでもあります。」ですか。
> 何やら、人間へのワクチンの皆接種構想(universal vaccination plan)の議論と似てきましたね。
> つまり、疾病災害に対するソフトのインフラ構築としての皆接種という考え方についての可否論ですね。
> ただ、私のワクチンについてのスタンスは、家禽疾病に伴うミチゲーションのための、オルタナティブのひとつとして位置づけられるものです。
> 国費によってなされるとの議論にいたるとすれば、その前に、養鶏企業体自体の、事業継続か、廃止かの、もうひとつのオルタナティブが、その前にあるべきです。
 物申すことは、時に怒り、時にいたたまれない心であろうかと思います。今回の投稿は、兎に角、我々は頭を冷やしながら議論をしなければならない内容があろうかと思い、投稿します。いきなり全農家にワクチン接種すると言う議論は、めちゃくちゃな議論と思います。実施すべき手順と要件を整理し、その上での実施となるべきです。そうでなければ、一番重要な消費者からの理解は得られません。
 AIワクチンを国全体に接種することは現在その状況にないと考えます。理由は
 1.今年度のAI発生とを基に、ワクチン使用した場合についてシミュレーションを行い、費用対効果をキチンと出しておくべきで、この場合には農家の全損害をも含めなければいけません。これを基に多年度の損害も見積もる必用があります。(これは国の仕事)
 2.ワクチン接種を実施するためには、DIVAシステムが完備されなければなりません。現在日本では喜多氏らが開発したNSたんぱく質に対する抗体検査法を進めていますが、この方法は野外で実証されておらず、Dr.Capuaが進めたDIVAが世界的な流れになっています。いずれにしても、実証されたDIVA技術が実施できる体制が確立されなければなりません。(これも国の仕事)
 以上は必須の条件で全国にこれを勧める体制は、いずれの国においても全くありません。この点について、日頃の管理体制が確立しており、DIVAが実施できる現実的方法としてWTOの中でのOIEとしてコンパートメンタリゼイションが提唱された訳です。(日頃の管理体制は農家の仕事で、管理体制が出来た農家でワクチンを実施すべきである。)
 第二の点として、日本に他の(H5あるいはH7以外)AIがすでに流行していると言う認識は大いなる間違いです。農水が定期的に実施しているAIの抗体検査はH1からH15までの感染全てを検出出来るものです。誤解がない様に。とりあえず。



[5958] Re:[5957] [5944] 遅ればせながら「サンデー毎日」の記事を読んで・・・ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/23(Fri) 08:54  

ときさん。
「「ワクチン政策」はあくまでも国費によってなされるということでもあります。」ですか。
何やら、人間へのワクチンの皆接種構想(universal vaccination plan)の議論と似てきましたね。
つまり、疾病災害に対するソフトのインフラ構築としての皆接種という考え方についての可否論ですね。
ただ、私のワクチンについてのスタンスは、家禽疾病に伴うミチゲーションのための、オルタナティブのひとつとして位置づけられるものです。
国費によってなされるとの議論にいたるとすれば、その前に、養鶏企業体自体の、事業継続か、廃止かの、もうひとつのオルタナティブが、その前にあるべきです。


[5957] Re:[5944] 遅ればせながら「サンデー毎日」の記事を読んで・・・ 投稿者:とき 投稿日:2007/03/23(Fri) 00:03  

笹山様
> 記事の見出しが、「農水省も困惑!養鶏農家を困惑させた鳥インフルエンザ権威の問題発言。」とあり、その横に「生産者は見殺しか!」という、おどろおどろしい、ものである。

 週刊現代〜篠原養鶏場HP〜京都産業大学HP〜笹山掲示板〜サンデー毎日〜環境省クマタカH5N1感染確認報道〜日本鶏卵生産者協会全国集会・・・。

 顧みて反芻すればするほど、「現代」と「毎日」、「釣り」と「煽り」に見えてしまいます。別な喩えをするならば、現代版「泣いた赤鬼」的に(「現代」が青鬼で、「毎日」が赤鬼のような。結局は体よく村人を騙したお話でしたっけ。)。

 結局、目論むところのものは、『ワクチン予防接種は世界的潮流』というところなのでしょうね。これでいちばん利得のある方々というのは、けっして現場の養鶏(飼養・肥育)業者ではないと思います。ワクチン体制になるということは、「清浄国論」から脱却するという意味にはなるとはいうものの、ひょっとすれば、末端の現場では今と大して状況は変わらず、発症発覚確認した場合は、全数淘汰という対策は残したままということになりかねません。
 本来、病気対策とは「根絶・撲滅」ではないはずです。「免疫」の観点からみた「ウイルス感染症」と言う場合はとくに。あまりに旧態依然の細菌学時代の「人獣共通伝染病」の枠組みに囚われてはいないでしょうか。

 はしょって言ってしまえば、ワクチンの処方は、孵化育成レベルでしかも大規模養鶏が農政国策との建前になった暁は、防疫制度の枠組みのなかで公的助成にもとづいてなされることになるのではないかと思います。となれば、「ワクチン政策」はあくまでも国費によってなされるということでもあります。それの実際の効果効能如何にかかわらず。
 ウイルス感染症の免疫獲得という意味からいえば、実は日本の鳥類環境では、ワクチンに頼らずとも、生きていける環境になってしまっているのではないか、と思わずにはいられません。野生はもちろんのこと家畜家禽界も。
 その上に、ワクチンを使わなければならないと思わせてしまうような状況というものは、まさに「清浄国論」ゆえの「偽装」ではないかと思えてなりません。
 自然界の野鳥同様、家禽界も「馴致」できてしまっているのではないのかという推測は、いまだ単なる個人的な思い込みだと言えるでしょうか?

 今回のサンデー毎日の記事を拝見して、徐々にワクチン政策に誘導、あるいは焚きつけしているように見えますが、ワクチンは、インフルエンザ対策にとって、本当に必須のものなのでしょうか? まずそのような疑念を抱きました。
 これも結局は、まずはじめに何がしかのストーリーあるいはシナリオに基づいている一貫した流れの中での記事なのではないかと。もしかすれば週刊現代と連動している一連の何かがあるのではないかと。そう思わせてしまうだけの何かがこの「鳥インフルエンザ」騒動にはまとわりついているように思えてなりません。

 鳥ウイルスが直に人間に感染したり(1997年〜)、なにやら、異種間を飛び越えてリアソートするといった定かでない「仮説」が「事実」であるかのように一人歩きしてしまったり…。トンデモなストーリーだらけに思えてなりません。一般の専門家でない方々も、いまや必死に生物学の基本と原則を学び直さなければならない状況になってしまっているのではないかと思います。
 専門家の言うことをそのまま受け取って信用することができない時代になってしまったようです。『科学リテラシーを身につけると、もっと生活が面白くなる』なんて悠長なことは言っていられないほどに。
http://www.amazon.co.jp/dp/4101035210/

◆鳥インフルエンザ問題の今後(212)(2007.3.21)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza351.htm

>『相変わらず弱毒が強毒に変異することだけを一方的に懸念しているのは寧ろ日本だけで、アメリカ各州など、そのH5N1でさえ「あれは弱毒株だった」と切って捨てている状態だ。今回、クマタカがH5N1に感染死していたとの報道があったが、不自然といえば茨城株以上に宮崎、岡山での点状発生は不自然である。ただ今回はいくらなんでもワクチンのせいには出来ない。大本が不自然な清浄国論に立って、それに抵触する事実を皆伏せてしまえば、総てがウイルス学的説明がつかなくなる。事実、感染経路一つ解明出来て居ない。』

 往々にして、「不都合な真実」から目をそらし続けるような恣意性を強くまとったとき起こりがちなことではないでしょうか。たとえば、「家禽から家禽の感染」の可能性を捨象したりとか。
 多くのウイルス感染のホスト側の「免疫」の意味は、一度やんわり経験しておけば二度なしということでもありますし。たとえ感染源になろうとも。つまり、少なくともインフルエンザに関しては、感染は早くの経験に如かず、ということでは。予防接種のなかったころのはしかやおたふく風邪のように。


[5956] ロッシュの、日本のタミフル問題についてのサイトが消えています。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/22(Thu) 18:43  

このサイト「New data from the US and Japan support: no established causal link between neuropsychiatric symptoms and treatment with Tamiflu」
http://www.roche.com/med-cor-2007-03-20
ですが、5949と5954で紹介したのですが、今になって、このサイトが削除されています。
おりしも、厚生労働省が、「タミフルと異常行動との因果関係なし」とのこれまでの見解を、今日になって、事務次官会見で、白紙に戻したのと、なにか関係があるのでしょうか。
このロッシュのサイトでは、おととい、「日本の厚生労働省が、タミフルと異常行動との因果関係がない。といっている。」と、紹介し、ロッシュ自らは、クロシロをいわないで、間接的に、日本の厚生労働省が安全性についてのお墨付きを与えた表現となっていました。
こちらのサイトhttp://www.roche.com/home/media/med-cor.htmにあった表題「New data from the US and Japan support: no established causal link between neuropsychiatric symptoms and treatment with Tamiflu」も削除されていますね。
以下の別のサイト
http://www.engelpub.com/News/index.cfm?articleid=425257
に、引用文として、焼け跡が残っているようですね。


[5955] Re:[5952] 日本のデビットカードは大丈夫?? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/21(Wed) 23:38  

虹屋さん。
私自身も、海外のPlusやCirusなどと提携した海外発行のデビッドカードを持っていますが、暗証番号は、Pin Codeといって、大体、4桁の数字です。
日本でも、このごろ、スイカなどで、信用機能のついていない、自分のデポジット分だけ、買い物などでも使えるカードが出てきていますが、それに当たるものと考えていいでしょう。
VISAカードとしても使えますが、あくまで、自分の残高の範囲だけしか使えませんので、その意味では、クレジットカードの場合よりも、被害金額が固定されていますので、残高をおかなければ、安全といえます。
PlusやCirusなどと提携したデビットカードは、日本の郵貯ATMや新生銀行、シティバンクのATMでも使えますが、引き出しはできるが、デポジットは、このごろではできなくなっているようです。
不正送金に使われるとの懸念での機能制限なのでしょうか。
日本の銀行発行のデビットカードは、つかったことはないのですが、どうなんでしょう。
デビットカードのスキミングが多いというのは、銀行ATMばかりでなく、商店での決済にも使われるので、その際、スキミングがしやすい環境にあるため、と、みられますね。
海外送金の監視が強くなっており、以前は、日本の銀行で、親御さんが、国際カードを作り、それを海外の子弟に渡して、親がその口座に残高をおくということができましたが、これについても、制限が出てきているようですね。
現在は、海外送金には、10万円分送ろうとしても、ばっちり、2−3千円の送金手数料が取られますし、また、海外から送金があった場合は、その金の性質について、「テロとは関係ないですよね。」との確認電話が、銀行からあるようですね。
現在では、郵便局のマネーオーダーが一番手軽で安いようです。



[5954] Re:[5953] [5951] インフルエンザと異常行動 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/21(Wed) 23:20  

通りすがりさん。
この二つの例は、私が、自分の言い分を補強しようとして引用したのではなく、前にも5949でもかきましたように、ロッシュ社が、昨日のサイトで、日本の二つの例として出してきたものですので、誤解のないように。
ただ、問題なのは、ロッシュ社が、自身の見解を示さずに、「日本の厚生労働省が、タミフルと異常行動とのリンクはないといっている。」といっており、いわば、このロッシュ社のサイトでは、日本の厚生労働省が、ロッシュ社に対して、お墨付きを与えてしまっている形になっていることは、問題だと思います。

http://www.roche.com/med-cor-2007-03-20


[5953] Re:[5951] インフルエンザと異常行動 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/03/21(Wed) 23:13  

表題の件、あっさり検索で出てきたのでとりあえず。
(既出でしたっけ?)

http://www.k-net.org/temporary/flu/pub.htm
> 何も内服をしていない例や、タミフル以外の内服後に出現したものもあります。

>また、このページの転載は禁止しますが、リンク・紹介して頂くのは構いません。
>しかし、何らかのコメントをする場合、最低限、製薬会社から公式発表されている内容と、
>抗インフルエンザ薬使用についての現状での専門医の見解も、参考にして下さい。


[5952] 日本のデビットカードは大丈夫?? 投稿者:虹屋 投稿日:2007/03/21(Wed) 22:17  

笹山さん。
日本の銀行のキャッシュカードには、自動的にデビットカードの機能が付いていて、使用金額の制限がないと記憶していますが、下記のような情報漏れで、盗用されたら、補償はされるのでしょうか?


>米国、スキミング犯罪が横行〜デビット情報漏れやすい小売店レジ
東海岸のスーパーマーケット・チェーン「ストップ&ショップ」で先月、買い物客1000人以上のデビットカード情報が盗まれ、10万ドル以上が銀行口座から引き落とされる事件が起きた。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、客の少ない夜間に4人の男が入店し、従業員の注意をそらしながら店のカード読み取り機と独自のスキミング(情報読み取り)装置を交換する行為を複数の店で繰り返した。装置にはデビットカード情報と暗証番号を記録する回路が組み込まれている。数日後に装置を回収し、収集したデータで偽のデビットカードを作成、一緒に盗んだ暗証番号を使ってATMで現金を引き落としたと見られる。
http://www.usfl.com/Daily/News/07/03/0320_007.asp?id=52869



[5951] Re:[5949] [5948] [5947] (以下略) 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/03/21(Wed) 22:04  

> 「日本での1219人の患者の調査に基づけば、異常行動は、それらの患者の1.7パーセントであった。

この1.7パーセントという数字ですけれど、全体を扱う(専門家的)人間にすれば、
例えば3,500万人に適用した場合約60万人と実数が大きくなるので、
「大きい数字」として扱うべき物ではあるけれども、
マスコミで時々言われていたりする
「一般人の目線で」
みたいなコメントに合わせて一般人的な感想でいうと「小さい数字」だよなぁ、と思う。
(身近な人100人がタミフルを使っても98人は異常行動しないわけだし)

[5950]
>中外製薬の関係者さん。

いっそこれに改名するのも面白いかも、と思ったけれど、
身分詐称とかでトラブルになるのも面倒なので止めときます。

>一人か二人だけで、薬の服用が原因ではなく、本人の問題として片付けたいのでしょ。

例えば3,500万人の内3,000万人位に異常行動が見られれば、
薬が、人間に共通する部分に作用して異常行動をとらせたといえるでしょう?


[5950] Re:[5948] [5947] 10代へのタミフル中止 厚労省が中外製薬に指示 投稿者:外中関係者 投稿日:2007/03/21(Wed) 19:35  

> のべ約3,500万人が使い、約3,500万人には異常行動が無かったわけでしょう?
> 公正に原因を調べた結果、
> 「異常行動を起こした人間の方に原因があった」
> という結果がでるような気がするけれど、
> 仮にそうなったとき遺族はちゃんとそれを認めるんだろう
か?

 中外製薬の関係者の人のような発言ですね。副作用はすべての人に起こる訳ではないですよ。少なくともタミフルの服用と異常行動になんらかの関係があると疑われるようなケースが起きた場合、調査するのは当たり前でしょ。一人か二人だけで、薬の服用が原因ではなく、本人の問題として片付けたいのでしょ。私が中外製薬の関係者なら一人であろうが、そういうケースが生じたら徹底的に調査して、問題があるようであれば注意を喚起します。消費者は、責任ある製薬会社であると見直すと思いますよ、中外製薬の関係者さん。


[5949] Re:[5948] [5947] 10代へのタミフル中止 厚労省が中外製薬に指示 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/21(Wed) 19:16  

通りすがりさん。昨日付けのロッシュのサイト「New data from the US and Japan support: no established causal link between neuropsychiatric symptoms and treatment with Tamiflu 」http://www.roche.com/med-cor-2007-03-20
では、次のように書いてありますね。

「日本での1219人の患者の調査に基づけば、異常行動は、それらの患者の1.7パーセントであった。
別の報告では、50人の小児患者が、インフルエンザで入院した。
このうち、28パーセントが、異常行動を理由にしての入院であった。
中略
ロッシュは、このほかにも、タミフル服用者に関しての、異常行動をともなう精神錯乱をふくむ神経精神病的徴候に関する多くのレポートを、日本から得てきている。
日本の厚生労働省は、これらの症候とタミフルとの因果関係はないとしている。」

何やら、この文章は、わかりづらいですが、ロッシュ側としては、因果関係があるともないともいっていないで、日本の厚生労働省が、因果関係がないとしている、ということですね。
もし、この場合、事実認識が間違っているとすれば、その責は、この文章を読む限りでは、ロッシュ側になくて、日本の厚生労働省にある、ということになってしまうのですが、厚生労働省さん、それでいいんでしょうかね。

なお、上記でロッシュ側が引用している1219人の例というのは、次の論文「原啓太 他 インフルエンザの経過中に異常言動・行動を呈した症例の検討 日本小児科学会誌 2007, 111、38-44」のことのようですね。

また、後段で、ロッシュ側が引用の50人の入院例というのは、「国立病院機構三重病院小児科中野貴司医師の「タミフルと異常行動の関連性」」発表の例のようですね。

http://www.roche.com/med-cor-2007-03-20


[5948] Re:[5947] 10代へのタミフル中止 厚労省が中外製薬に指示 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/03/21(Wed) 18:35  

のべ約3,500万人が使い、約3,500万人には異常行動が無かったわけでしょう?
公正に原因を調べた結果、
「異常行動を起こした人間の方に原因があった」
という結果がでるような気がするけれど、
仮にそうなったとき遺族はちゃんとそれを認めるんだろうか?


[5947] 10代へのタミフル中止 厚労省が中外製薬に指示 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/21(Wed) 07:08  

厚生労働省は20日、インフルエンザ治療薬「タミフル」の輸入販売元の中外製薬に対し「10代の患者には原則として使用を差し控えること」と添付文書の警告欄を改訂し、緊急安全性情報を医療機関に配布するよう指示した。

というのだが、深夜の記者会見というのも、異常なことであるし、裏に、何があったのか?とも、かんぐりたくなりますね。
おそらく、この3週間を経ての早期での厚生労働省の方針転換の力になったのは、この掲示板の5916.5919でも話題になった、例の3月13日の横浜市立大学教授への中外製薬からの寄付金騒動や、厚生労働省安全対策課長、審査管理課長歴任の厚生労働省役人の中外製薬への天下り問題、など、いろいろな「ズブズブの関係」の露呈などか、方針転換を早めたのだろう。

http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2007032190022739.html


[5946] Re:[5945] なるほど棄民ですよね 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/20(Tue) 13:00  

若隠居Kさん。
ハザード除去に対する費用対効果という概念で考えれば、生産者に対して、オルタナティブを与えないのであれば、それ相当の補償というのは、当を得た考え方でしょうね。
また、ミチゲショーンの考え方からすれば、オルタナティブが本来はあるのに、それを人為的に、そのオルタナティブへの迂回路を閉ざすという考え方ですね。


[5945] なるほど棄民ですよね 投稿者:若隠居K 投稿日:2007/03/20(Tue) 12:24  

笹山さん
サンデー毎日のコメント読みました。鳥インフルエンザ対策は、立派な棄民だと思いますが、かの喜田さんもこの大槻さんもそんなことを感じてもいないのでしょうかねえ。もちろん補償金額がかさめば政府はワクチンに踏み切るというのは、イタリアに先行事例がありますが、ワクチンをめぐってあまり科学的でない科学者発言を許す日本の学者先生は、いったい何を思っているのでしょうか?


[5944] 今日発売の「サンデー毎日」に、私のコメントが載っています。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/20(Tue) 09:10  

記事の見出しが、「農水省も困惑!養鶏農家を困惑させた鳥インフルエンザ権威の問題発言。」とあり、その横に「生産者は見殺しか!」という、おどろおどろしい、ものである。
この掲示板でも何度か取り上げさせていただいた、例の週刊現代での大槻公一教授の発言をめぐっての記事だが、中立的な立場でのコメントということでしたので、そのようなスタンスで、コメントしておきました。
養鶏業者さんたちの、これについての抗議集会的大会は、あさってとのことですね。

http://www.excite.co.jp/News/magazine/MAG3/20070320/83/


[5943] Re:[5942] [5939] [5937] [5936] [5935] ようやく発表? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/20(Tue) 06:52  

無明さん。
なるほど。
ちょっと、かんぐりすぎでしたかな?
確かに、「クマタカが渡りをして、感染」または、「行動を共にする、他のサシバなど渡りをするタカからの感染」というストーリーでなく、「クマタカが、既感染鳥を捕食して感染」というストーリーのほうが、ありえますね。
しかし、そうなると、「高次捕食者の地位にある、生態ピラミッドの頂点にあるものほど、感染している」というストーリーが新たに出てきてしまいますね。




[5942] Re:[5939] [5937] [5936] [5935] ようやく発表? 投稿者:無明 投稿日:2007/03/19(Mon) 22:46  

多少情報を(今回のクマタカのことではありませんが)を持っていると、
それほど不思議ではありません。
当時、H5N1の発生で関係者が右往左往していた時期ですね。環境庁のインフル調査
(発生農場周辺の野鳥)の検査は鳥取大学が一手に引き受けていたと思います。
その中で、発生地以外の地域から持ち込まれた検体の検査が遅れたのは自然ではないでしょうか。

あまり移動をしないクマタカの感染源としては、野鳥(渡をスルしない似関わらず)、野生動物
(いま話題のネズミのグループ)が主な物なのでは。あまりクマタカが鶏舎の近くにいるとか、養鶏場から
鶏を捕ったとか、考えられるのでしょうか。可能性はゼロに近くてもあるでしょうが。
決してこれが鶏が皆既に感染している事にはなりません。

渡り鳥の中に、クマタカの被捕食者のなるものがあったと考えるのが自然でしょうか。
ただ、それほど多くの渡り鳥が感染していたとも現時点では言い切れませんね。
多くの渡り鳥が感染しているのなら、発生はもっと多く、多く雄農場が密集している場所に集中していたとおもいます。


[5941] メニューフーズ社のリコール対象商品名 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/19(Mon) 16:55  

カナダ オンタリオ州のペットフード大手メーカーMenu Foods(メニュー・フーズ)がドッグフード50銘柄とキャットフード40銘柄の大規模リコールを開始した。
今回の大量リコールは、同社のペットフードを食べた10匹の犬・猫などのペットが腎不全で相次ぐ死亡報告がきっかけとなった。
具体的な商品名は、下記のとおり。
猫用ペットフード
Americas Choice, Preferred Pets.Authority.

Best Choice.Companion.

Compliments.

Demoulas Market Basket.

Eukanuba.

Fine Feline Cat.Food Lion.Foodtown.

Giant Companion.Hannaford.

Hill Country Fare.Hy-Vee.

Iams.

Laura Lynn.Li'l Red.Loving Meals.

Meijer's Main Choice.

Nutriplan.Nutro Max Gourmet Classics.Nutro Natural Choice.

Paws.Pet Pride.Presidents Choice.Price Chopper.Priority.

Save-A-Lot.Schnucks.
Science Diet Feline Savory Cuts Cans.Sophistacat.
Special Kitty Canada.Special Kitty US.Springfield Prize.Sprout.

Total Pet.Wegmans.

Western Family.White Rose.Winn Dixie.

犬用ペットフード
Americas Choice, Preferred Pets.Authority.Award.

Best Choice.Big Bet.Big Red.Bloom.Bruiser.

Cadillac.Companion.

Demoulas Market Basket.

Eukanuba.

Food Lion.

Giant Companion.Great Choice.Hannaford.

Hill Country Fare.Hy-Vee.Iams.

Laura Lynn.Loving Meals.

Meijers Main Choice.Mighty Dog Pouch.Mixables.

Nutriplan.Nutro Max.Nutro Natural Choice.Nutro Ultra.Nutro.

Ol'Roy Canada.Ol'Roy US.

Paws.Pet Essentials.Pet Pride - Good n Meaty.
Presidents Choice.Price Chopper.Priority.Publix.

Roche Bros.

Save-A-Lot.Schnucks.Shep Dog.Springsfield Prize.
Sprout.Stater Bros.

Total Pet.

Western Family.White Rose.Winn Dixie.

Your Pet.

なお、同社のリコールに関連して、"Iams"、"Eukanuba"、"Science Diet"、"Nutro"なども、Menu Foods製造のペットフードのリコールを発表した。

それにしても、膨大なリコールの数ですね。
参照
http://www.nhregister.com/site/news.cfm?newsid=18094299&BRD=1281&PAG=461&dept_id=590581&rfi=6

http://www.menufoods.com/recall/


[5940] Re:[5938] [5934] 種子混入ではなく遺伝子汚染ではないか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/19(Mon) 14:48  

虹屋さん。
遺伝子レベルですか。
しかし、どのように検出されるのでしょうかね。
あるいは、種子をすりつぶして、ホモジェネートしたものを検体にして、検出したというのでしょうかね。
まあ、これだと、一粒一粒あたらなくても、検出は可能ですね。


[5939] Re:[5937] [5936] [5935] ようやく発表? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/19(Mon) 14:45  

ときさん。
熊本県のクマタカの場合、「1月4日に瀕死の状態で保護され、まもなく死亡。当初、鉛中毒の疑いから北海道釧路市の研究機関で検査。簡易検査で陽性。後に鳥取に移され、2月10日に陽性反応が出てからウイルス分離まで1カ月以上が経過」とありますね。
ちょっと、この点不自然ですね。
なんらかの「配慮」が働いたかな?
この熊本県相良村は、川辺川利水訴訟の発祥地、しかも、ここの村長さんは、例の獄中立候補の矢上雅義前衆院議員さんですね。
今回の熊本県相良村と、宮崎市との間の距離は、直線距離で、70キロ。
クマタカの飛行速度は、時速50〜70キロメートルぐらい。急降下は時速250キロメートルといいいますから、まあ、クマタカにとって見れば、お庭みたいなもんなのでしょうね。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20070319/20070319_025.shtml


[5938] Re:[5934] 種子混入ではなく遺伝子汚染ではないか? 投稿者:虹屋 投稿日:2007/03/19(Mon) 14:31  

笹山様、
下記のように、今回のCL131では種子混入ではなく遺伝子レベルでの混入=遺伝子汚染ではないでしょうか?

2006年8月のAPHISの声明では、
trace amounts of a bioengineered variety of rice were detected in samples of commercial rice seed
、商業用の米(長粒種)に遺伝子組換え米(LLRICE601)が微量検出され(国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部による要約)

2007年3月のAPHISの声明では、
the presence of trace levels of genetic material not yet approved for commercialization in Clearfield 131 (CL131) rice seed
市販が承認されていない微量の遺伝子(genetic material)が存在する可能性(国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部による要約)

また検出限界0.01%で検査されたCL131の50〜80%がLL62、601陽性を示しています。この事も、単なる種子混入ではないことの裏付けになるのでは。

米国の米作農家は、代わりの種籾も入手できず、水田ですから大豆作にも適しませんから大変なようです。
http://deltafarmpress.com/news/070315-clearfield-ban/



[5937] Re:[5936] [5935] ようやく発表? 投稿者:とき 投稿日:2007/03/19(Mon) 13:44  

笹山様

 そのクマタカのH5N1感染が判明した時期はいつごろだったのでしょうか?(タイミングを見計らって発表?)

> むしろ、渡りをする鳥(たとえばサシバやハチクマ)と、漂行中の渡りをしない鳥(クマタカなど)との接触によって、クマタカが、H5N1感染というストーリーのほうが、ありえるような気がしていますが。

> 感染に強い渡りが、実は、うようよいたっていうストーリーですね。

 渡り鳥が伝播媒体になっているというストーリーはもちろん排除できませんが、逆に、家禽(人為的な移動を含めて)が伝播の元になっているのではないかという可能性もけっして排除できないと思います。(いまだ、養鶏界家禽の感染源・感染経路が不明となっていることも含めて考えれば。)
 いままでの情報発表による(民意世論への)「思わせ方」からすれば、環境中の野鳥界ではもうすでに抗体をもって共生状態になってしまっているのではないかとみなされることは、これまでの「産・官・学」の対策・政策のあり方からすれば全く正反対のことが現実に起こってしまっているということにもなってしまいますね。でも、それが「現実」ではないかとも思っております。

 いわば意識下の「ストーリー」にもとづいた「対策・政策」に徒に振り回されてしまう現場の方々は、何かとても可哀相でもあり、かつ滑稽でもあります。なんだか昔から繰り返されてきた人間社会の情けない姿なのかもしれません。先日は全国ほぼ一斉の白粉まみれ養鶏場脚色演出もありましたし、今度は「野鳥対策」ですか。
 「ない」ものを「ある」と思い込ませつづけることや、「ある」ものを「ない」と演じつづけるのも、それはそれでつくづく大変なことなのだなと推察したくもなってきます。(この「鳥インフルエンザ」の基本思想には、ホストが「(特異)抗体をつくる」ということがごっそり抜けているのではないでしょうか。つまり「免疫(疫を免れること)」の知識が足らないのではないかと。)

◇養鶏業者に野鳥対策を要請 熊本県、クマタカの鳥インフルで
2007年3月19日(月)11:00 共同通信
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/life/CO2007031901000133.html

 別に環境中の野鳥にウイルスがあったって、不思議でも何でもないと思うのですが、「ない」「ない」と言い続け思わせ続けてきたばかりに、やってもやらなくても現実具体の大勢はなんら変わることのない余計な「(行政)行動」の役割がさもさもまっとうな行動であるかのように見えてしまいます。本来、何が「目的」で、何が「手段」だったのか…。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50787697.html
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50761422.html
http://homepage3.nifty.com/kinmirai/

◇クマタカから鳥インフル、現地で調査へ
>熊本県相良村で、野生のクマタカから高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出された問題です。環境省と熊本県は現地に職員を派遣し、調査する予定です。
>19日午前10時半から熊本県人吉市の県の施設に環境省や県の職員が集まり、この後、鳥インフルエンザウイルスに感染したクマタカが見つかった相良村の山中を調査する予定です。
>この調査は付近で野鳥の異常死が見られないかを確認するとともに、今後どのような調査をどの場所で行うかを検討するものです。
>また熊本県は、鳥100羽以上を飼育する養鶏農家に、野鳥防止ネットの点検や消毒の徹底をあらためて呼びかけました。ウイルスの毒性は判明していませんが、鳥インフルエンザウイルスは今年1月におよそ60キロ離れた宮崎県の3つの市と町でも検出されています。(19日11:42) TBS
http://news.tbs.co.jp/part_news/part_news3519493.html

《追記》
【農林水産省 報道発表資料】
http://www.maff.go.jp/www/press/press.html
◇3月19日 獣医師法第8条第2項の規定に基づく獣医師の処分について[PDF:24KB]
http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070319press_1.pdf


[5936] Re:[5935] ようやく検出? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/19(Mon) 07:59  

ときさん。
クマタカというのが、微妙ですね。
タカで渡りをするものがあるという説http://www.gix.or.jp/~norik/hawknet/hawknet0.html
もあるのですが、どうなんでしょう。
むしろ、渡りをする鳥(たとえばサシバやハチクマ)と、漂行中の渡りをしない鳥(クマタカなど)との接触によって、クマタカが、H5N1感染というストーリーのほうが、ありえるような気がしていますが。
または、クマタカが絶滅危惧種であるがために、感染が発見されたとの見方も、できるはずです。
つまり、感染に強い渡りが、実は、うようよいたっていうストーリーですね。


[5935] ようやく検出? 投稿者:とき 投稿日:2007/03/19(Mon) 00:48  

◇クマタカから鳥インフル=熊本県内で衰弱死−環境省
3月18日23時1分配信 時事通信

 環境省は18日、熊本県相良村で衰弱して見つかった雌のクマタカ1羽からH5N1亜型の鳥インフルエンザウイルスが確認されたと発表した。
 クマタカは1月4日発見された。外傷がないのに衰弱死したため、同省九州地方環境事務所が釧路湿原野生生物保護センターに送付、簡易検査で陽性とされた。さらに鳥取大農学部に検査を依頼した結果、18日に鳥インフルエンザウイルスが分離された。
 同省は引き続き毒性の検査を依頼するとともに、クマタカが発見された地域周辺で野鳥に異常がなかったかを調べる。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070318-00000094-jij-soci



[5934] Re:[5927] 米国の遺伝子組換え米、LL601騒動の続報 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/18(Sun) 22:12  

虹屋さん。
超遅レスですみません。
なるほど、この調査結果では、事実上、アメリカでは、遺伝子組み換え米は、野放しの状況のようですね。
ハリケーンによる、遺伝子組み換え米の飛散などという要因もあるのでしょう。

また、今回、CL131にも、遺伝子組み替え米汚染が見つかったということですが、これは、過日のルイジアナ州立大学農業センターが育種した2003年シェニエール( Cheniere)品種(クローリーのリサーチステーションで開発された新品種)が出た原種には、Clearfield 131には、混入していなかったという報告とは、相反する事実ですね。。




[5933] Re:[5932] http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/18(Sun) 08:19  

この掲示板サイト、最初は、削除と思ったけれど、ちょっと、面白いので残しておきますね。


[5932] http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi 投稿者:国際航空郵便でお届けしています) 投稿日:2007/03/17(Sat) 21:03  

http://www.loft-prj.co.jp/OJISAN/bbs/bbs.cgi
国際航空郵便でお届けしています)



[5931] Wordpressの文字の大きさを変えたいときの方法 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/17(Sat) 20:07  

ブログでWordpressを使って、海外のthemesのデザインを使うと、スタイルシートが英語文字用に、設計されているために、それに日本語文字を書き込んだ場合、表示される文字が、日本語の場合は、著しく小さく表示されてしまうことがある。
こんな場合は、そのthemesのファイルの中に入っている「style.php」を、開いて、その中の『content』(ここの部分は、制作者が何人であるかによって、変わってくる。たとえば、制作者がドイツ人である場合には、ここの部分は「inhalt」と書いてあるはずだ。)という文字を検索で探し、その横にある「font-size: 1.2em;」などと表示されている数値を、たとえば「1.5」などに書き直し、上書きして、その「style.php」分だけをアップロードしなおせば、かなり見やすくなるはずだ。
もっとも、この「content」の部分は、通常、ブロックに分けられていて、そのブロックごとにfont-size画指定されているので、一部だけを直すと、画面のバランスが悪くなってしまう。
もし、これまでの文字バランスをそのままに、大きな文字で、という場合には、最初の段の方にある「body」の部分に、「font=**.*%」と書いてある部分があるので、この数値を、たとえば、これまで、「62.5%」と、書いてあったら、これを「90.5%」などと、修正すると、「content」の各部分の指定文字が、そろって、均等の比率で拡大することができる。
また、ついでに、その横にある「line-height」の数値も、たとえば「line-height: 150%;」と書いてあったら、「line-height: 160%;」と修正しておくといい。
なぜなら、英文字と違って、日本語のフォントの場合には、高さが要求されるからだ。

また、新しいWordpressバージョンME2.1.2 にかえると、それまで投稿画面についていた「クイックタグ」欄がなくなっていて、記事中にハイパーリンクをつけるのが、非常に面倒になる。
この場合は、「Auto-hyperlink URLs」というプラグインをダウンロードし、ファイル「plugin」に入れて、アップロードした後、、管理画面の「プラグイン」をクリックして、「Auto-hyperlink URLs」と、表示されている右横の「有効化」をクリックすれば、URLが記事中で、そのまま、ハイパーリンクに変わってくる。


[5930] これって、抗議集会? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/17(Sat) 08:20  

日本鶏卵生産者協会(梅原宏保会長)は3月22日午後1時30分から、東京都港区虎ノ門の虎ノ門パストラルで全国集会を開く。

週刊現代の3月3日号に掲載された、大槻公一京都産業大学客員教授名の「こんなことで鶏肉と鶏卵を食べて安全なのか―鳥インフルエンザの闇ワクチンを警告する」と題する記事が、消費者に多大な誤解を与えるとともに、風評被害の大きな要因ともなりかねないため、養鶏生産者による全国集会を緊急に開いて対応を協議することにしたもの。

というが、何やら、抗議集会の様相もあるような。

http://www.keimei.ne.jp/article/20070315n1.html


[5929] 奨学寄付金の摩訶不思議 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/15(Thu) 22:23  

電車の吊るし広告で、タミフルの文字が躍る今週だが、このサイト「タミフル研究者に1000万 危うい奨学寄付金」http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20070315/mng_____tokuho__000.shtml
では、奨学寄付金の摩訶不思議さと危うさについて、克明な記事を書いている。
ご関心のあるかたはご一読を。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20070315/mng_____tokuho__000.shtml


[5928] どこが発表元の記事?(風説の流布?) 投稿者:とき 投稿日:2007/03/15(Thu) 16:37  

◇国会議員や報道機関も接種対象 新型のインフルワクチン 2007年3月14日(水)21:00 共同通信
>新型インフルエンザ対策で国が備蓄しているワクチンの接種対象者について、国会議員や都道府県知事、報道機関職員が含まれる方向であることが14日分かった。同日開かれた厚生労働省の専門家会議の指針案に盛り込まれた。このワクチンは、新型発生後、本格的な供給態勢が整うまでの間、医療従事者ら社会機能の維持に不可欠な人々に緊急接種するため、アジアで採取した鳥インフルエンザウイルスから製造。
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/life/CO2007031401000736.html

 情報発表元の不確か不明瞭な記事を配信してしまってもいいのでしょうか? メディアはもっと、情報の責任主体を明確にした記事を出すようにつとめるべきではないでしょうか。

 それにしても、『アジアで採取した鳥インフルエンザウイルスから製造』には、だいぶ引っかかるものを感じます。「鳥のウイルス」から製造して人間に使う?(まあ、不活化してしまえば毒にはならないとは思いますが。)

◇「第1回ワクチン産業ビジョン推進委員会」の開催について
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/s0322-2.html

(なにやら怪しげなフライング報道のようにも思えますが…。役所の中の人間がこんな“情報漏らし”をやって、情報制御世論誘導まがいのことをやっているのだとしたら、機密なんて何もあったものではないのでは。このような「事実」の作られ方で、「鳥(新型)インフルエンザ」が作られてきたとするならば…。)


◆鳥インフルエンザ問題の今後(211)(2007.3.15)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza350.htm
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/ai.htm

>『我が国の《清浄国論》も具体的な「茨城闇ワク論」あたりから、その明らかな徴候が見え始めて居る。もういい加減で「闇ワク論」を打ち切りたい当局の意向も漏れ聞こえるそんな中での週刊誌大槻発言である。大槻さんはその点、変幻自在な喜田さんと違って、今までの当局の方針に忠実な根っからの御用学者である。だから余計なことだが国の方針が変わったら生き延びることは不可能だと見る向きさえある。』

 農水省の「食の安心・安全」部局(消費安全局)の異質さが際立っているのではないでしょうか。「消費者のため」という「錦の御旗」の元、リスク0を追求するあまりに、「異質なもの」(と思い込んでしまうもの)に対して、徹底的な「排除・根絶・撲滅」の思想は、一種、カルトの教義の臭いさえしてきそうではありませんか。ウイルス感染症のそもそもの「免疫の意味」をまるで無視しているようでもありますし。

 風説の流布といえば…。

◇日本の株式市場はとことんイカサマです
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=41506&pg=20070313
◇日本経済新聞社はいますぐ解散せよ!
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=41506&pg=20070314



[5927] 米国の遺伝子組換え米、LL601騒動の続報 投稿者:虹屋 投稿日:2007/03/14(Wed) 22:34  

昨年の夏8月18日、米国産米に、無許可の遺伝子組換えイネの米(長粒種いわゆる外米)の混入が発覚し、輸入停止、回収と大騒ぎになりました。このお米、LL601に米農務省USDAは11月に栽培許可をだして、事実上の安全宣言をして幕引きを図りました。欧州EUは年間30万トンを輸入し85%が長粒米。EUは、米国側の検査でLL601が含まれないとの証明書がない米国産長粒米は輸入を禁止しました。ところが証明書があってもLL601が検出されえたり、フランスでは米国米の中にLL601とは別の未承認GM米・LL62も発見しています。こうしたため、EUは、検査を11月に義務化しました。その1月末までの結果が、先日3月6日に発表されました。
http://www.bvl.bund.de/nn_494450/DE/06__Gentechnik/08__Nachweis__Kontrollen/Reis__Ergebnisse__Untersuchung.html

その結果では、お米の636検体中91から組換え米、うち90検体はLL601を、一つはLL62を検出しました。混入率は0.5%と低いのですが、90/636、約14%の検体で検出されていますから、米国の広い地域でLL601が栽培されていたことになります。LL601は、実験場から一歩も外に出ていません。2001年に野外栽培実験を終えてお蔵入り。LL62とLL06の系統が開発が継続されていましたが、混入が発覚した時点では、実用化つまり販売されておらず、なぜ米国で広く栽培されたのか?
参照『アメリカの未審査・遺伝子組換え米混入は、「残留実験作物」問題ともいえる。』
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=641

9月時点での、欧州精米連盟(米貿易の90%にかかわる)の検査では、LL601は検出率は33/162、20%で検出。米国で予め検査をした上での今回の検査では、90/636、約14%。米国の検査能力が疑われるのですが、米国は今それどころではないようです。

米国内でのLL601の混入を調べる検査で、非遺伝子組換え長粒米CL131(クリアフィールド131)でのLL62による遺伝子汚染が1月のアーカンソー米評議会による検査の結果、判明したのです。
http://www.aphis.usda.gov/publications/biotechnology/content/printable_version/ia_ge_rice.pdf

その後の調査では、CL131からはLL62とLL601による遺伝子汚染が認められたそうです。
3月9日には、とうとう2005、2006年の収穫済みのCL131は販売は禁止、2007年の栽培も禁止措置がとられました。。既にCL131を蒔いてしまった生産者は除草剤処理や物理的破壊などのいくつかの対応方法を取り、その後別系統の米や大豆などを栽培することができるそうです。CL131は栽培品種の30%を占める人気品種で、影響大。
http://www.aphis.usda.gov/newsroom/content/2007/03/ge_riceseed_statement.shtml
http://www.aphis.usda.gov/newsroom/content/2007/03/CL131update3-9-07.shtml

新潟県上越市で組換えイネの野外栽培実験が行われましたが、@コメの花はほとんどが自家受粉するA十分な隔離距離・措置をとるので遺伝子汚染はおきないと説明していたのですが、今回の事態で、みごとにひっくり返りました。どの様な経過でCL131へのLL601やLL62での遺伝子汚染が起きたのか不明ですが、ほとんど起きないはずの交雑が起きてしまっているのですから。県民の声で、穂に袋掛けするかまたは不織布等で覆う追加措置を採らせてよかったです。


[5926] Re:[5925] [5922] 京都産業大学が掘った墓穴かも 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/14(Wed) 22:08  

ヤマビコさん。
かつての象牙の塔は、いまや、塔のそれぞれの窓から、手を差し出したバベルの塔と、化しているような気がしますね。
その手を出す大義名分として、公的使命というものが、過剰武装されて、市民の前にプレゼンテーションされてくる。
そんな感じがしています。


[5925] Re:[5922] 京都産業大学が掘った墓穴かも 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/03/14(Wed) 16:06  

> 笹山さんは、この大学のHPは防波堤?と書かれましたが、あらためて京都産業大学のHPをのぞいてみましたが、ちょっと驚きました。一言でいえば、現状は研究態勢も施設もないが、ゆくゆくは東大、北大、鳥取大のような研究センターになりたい、そのような「研究センター」とするために顔のキク大槻さんをセンター長にしたらしいことが読み取れる。P3レベルの研究施設はつくれないなどの課題があるから、P2レベルで、弱毒性AIの検査はしますとのことだ。
> さて、笹山さんは「闇ワクチン云々」のくだりに大槻さんのウソがあるというご指摘で、まったくその通りだと思います。が、さらにその前段の「ワクチン推進派には業界においても政界においても闇の部分がある、という指摘」について
>  現在、業界を始めどこからもワクチン接種を要望する強い意見は聞かれておらず、また、積極的なワクチン接種を推進している団体もありません。宮崎県および岡山県の発生事例においても、早期発見とすばやい初期対応がなされており、ウイルスの封じ込めが成功しているからです――という記述、業界を始めどこからもワクチン接種を要望する強い違憲は聞かれておらず――へえ?と声を出しました。生産者と農水省の間での論争、要望書は存在しなかったというのですかな?次に、京都産業大学なる大学さんよ、自分のHPで、弁明を発表するにあたって、そのような要望があったのかなかったのかをどう確かめたのですか?まあ、なにしろこれからセンターをつくっていかねばならないのだから、センター長は守らなければならないのだから、その大槻さんがいうのだからということでつくった防波堤なのでしょうか。僕には、大学さんも墓穴を掘ったように思えるのですがねえ。
>
  改めて京都産業大学のホームページを読むと、底の浅い大学の希望が見え隠れしますね。確かに。鳥インフルエンザウイルスを扱うことは、言い換えればP3施設を維持管理することは大変なことで、メンテナンス費用も相当かかりますし、優秀なスタッフも抱えなければならないはずです。大槻氏を抱えただけで、P3施設が完備するとは私には思えない。それをなんとか適えてもらうかもしれないと思って、大槻氏の言うがままに、公開した内容に思えます。中身のない、薄っぺらな弁明で、大学としてどの様な研究をし、どのように社会に寄与しようとしているのか全く判りません。特に、研究目的の一つとして、鳥インフルエンザ(AI)だろうと思いますが、ワクチンの研究が挙げられていることは、注目に値します。AIワクチンは使ってはならないと言っている研究者が、またワクチンの研究をすると言う、とてもおかしな論理がまかり通っている、とは思いませんか。とにかく、大槻氏も、大学も適当にそれらしい話題を振りまけばそれで良いとしているのかも知れません。学生が来ますからね。また、適当に研究費を取ることが出来ればそれでよしとしているのでしょう。柳の木の下に2匹目のドジョウはいないと思いますがね。

http://www.maff.go.jp.syoku._anzen/20070202/index.html


[5924] Re:[5922] 京都産業大学が掘った墓穴かも 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/14(Wed) 14:50  

若隠居Kさん。平民さん。
確かに、この京都産業大学の弁明文は、つつかれれば、隙間だらけの、練り上げられたものではありませんね。
混乱に輪をかけうる、粗雑なものと感じられます。
私は、このワクチネーション問題を論じる場合は、やはり、世界のコントロール手段の考え方の変異-とくにEUでの新司令の持つ意味-というものを前提にして考えなければならないものと思っております。


[5923] Re:[5921] 京都産業大学さんの名誉毀損への防波堤? 投稿者:平民 投稿日:2007/03/14(Wed) 14:42  

Well put.


[5922] 京都産業大学が掘った墓穴かも 投稿者:若隠居K 投稿日:2007/03/14(Wed) 14:39  

笹山さんは、この大学のHPは防波堤?と書かれましたが、あらためて京都産業大学のHPをのぞいてみましたが、ちょっと驚きました。一言でいえば、現状は研究態勢も施設もないが、ゆくゆくは東大、北大、鳥取大のような研究センターになりたい、そのような「研究センター」とするために顔のキク大槻さんをセンター長にしたらしいことが読み取れる。P3レベルの研究施設はつくれないなどの課題があるから、P2レベルで、弱毒性AIの検査はしますとのことだ。
さて、笹山さんは「闇ワクチン云々」のくだりに大槻さんのウソがあるというご指摘で、まったくその通りだと思います。が、さらにその前段の「ワクチン推進派には業界においても政界においても闇の部分がある、という指摘」について
 現在、業界を始めどこからもワクチン接種を要望する強い意見は聞かれておらず、また、積極的なワクチン接種を推進している団体もありません。宮崎県および岡山県の発生事例においても、早期発見とすばやい初期対応がなされており、ウイルスの封じ込めが成功しているからです――という記述、業界を始めどこからもワクチン接種を要望する強い違憲は聞かれておらず――へえ?と声を出しました。生産者と農水省の間での論争、要望書は存在しなかったというのですかな?次に、京都産業大学なる大学さんよ、自分のHPで、弁明を発表するにあたって、そのような要望があったのかなかったのかをどう確かめたのですか?まあ、なにしろこれからセンターをつくっていかねばならないのだから、センター長は守らなければならないのだから、その大槻さんがいうのだからということでつくった防波堤なのでしょうか。僕には、大学さんも墓穴を掘ったように思えるのですがねえ。



[5921] 京都産業大学さんの名誉毀損への防波堤? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/14(Wed) 10:31  

京都産業大学さんが、このサイト「週刊現代(3月3日号)こんなことで鶏肉と鶏卵を食べて安全なのか「鳥インフルエンザの闇ワクチン蔓延を警告する」の記事について」
http://www3.kyoto-su.ac.jp/more/2007/305/20070223_airc.html
で、週刊現代で、京都産業大学 鳥インフルエンザ研究センター長大槻公一教授が書かれた記事に対して、弁明これ勤めているのだが。

まあ、この掲示板でも、先に述べたとおり、このとおりとすれば、名誉毀損で、大槻教授自体が訴えられかねない記事のものであるので、京都産業大学としては、このような弁明記事を出すことによって、防波堤構築を図ったのだろう。

それにしても、ひどい記事でしたね。

しかし、京都産業大学さんには、追い討ちのようで恐縮ですが、このサイトの文中の次の表現は、ちょっと、違うような。

すなわち、「したがって闇ワクチンについて警告する必要性がまったくなく、この発言は一切しておりません。 」
という箇所ですね。

闇ワクチンについての警告は、大槻教授が所属されている家禽疾病小委員会でのグアテマラ株」との高率での相同性(homology)疑いとして、公式見解として、表明されておられます。

2005年9月2日、農林水産省家禽病小委員会委員長である北海道大学の喜田宏教授が、記者会見において、「今回の鳥インフルエンザ流行の感染経路は、非認可のワクチンを接種した結果の可能性がある」ことを明らかにしています。

また、動物衛生研究所による遺伝子配列解析の結果によると、日本のウイルスはメキシコとグアテマラのウイルス株に94〜97%一致(concordance rate)すると、この時点でいっています。

また、グァテマラ株疑いの検証のために、大槻教授自らが、中南米に行き、その報告として、2006年9月28日に、高病原性鳥インフルエンザ感染経路究明チームがまとめられた「高病原性鳥インフルエンザ感染経路究明チーム報告書」http://www.maff.go.jp/tori/kentoukai/report2005.pdf
の中の89ページに、「メキシコにおける鳥インフルエンザワクチン使用に関する調査」として、大槻教授などの報告が載っていますね。

このなかでは、国立感染症研究所の西藤岳彦氏による、「A/chicken/EI Salvador/102711-1/01について、98パーセントの相同性」との記述や

「メキシコ以外の中米諸国で生産されたワクチン、あるいは東南アジア発生国において中米株を用いたワクチンが生産され、使用された可能性も否定できない」との大槻教授ご自身の記述も見られます。

したがって、大槻教授ご自身、または、所属される産業産業大学ご自身、
「したがって闇ワクチンについて警告する必要性がまったくなく、この発言は一切しておりません。 」
または
「ましてや前述したように国内の養鶏界には闇ワクチンなるものは存在していません。」
といえるお立場にはないということですね。

まあ、こんなことで、京都産業大学の鳥インフルエンザ研究センターが、「お酉つぶし」に会わないことを祈るばかりですが。

http://www3.kyoto-su.ac.jp/more/2007/305/20070223_airc.html


[5920] Re:[5901] [5900] 鳥インフルエンザ事件とシロアリ商法の類似点 投稿者:芥川鶏之介 投稿日:2007/03/11(Sun) 15:05 投稿者:平民 投稿日:2007/03/14(Wed) 10:25  

> 怪しげな陰謀論をいちいち気にしていたらきりがありませんよ(笑)

 気にしているのではなく、文脈からするとこの人が張本人のような気がします。


[5919] Re:[5916] [5910] ズブズブの関係? 投稿者:平民 投稿日:2007/03/14(Wed) 10:23  

> インフルエンザ治療薬「タミフル」と異常行動死の因果関係を調べている厚生労働省研究班主任研究者の横田俊平・横浜市立大教授の講座が、タミフルの輸入販売元「中外製薬」(東京都中央区)から寄付金を受けていた問題で、横田教授は13日、厚労省内で記者会見し、「寄付金をもらっているから手心を加えるようなケチな考えはもっていない」と、研究への影響を否定した。
>
>  横田教授は、「研究のデータ処理は外部の機関で行い、それを複数の研究者で検討している」と、透明性を強調した。
>

横田教授の発言が説得力があると思う人はいるのでしょうか。私は絶対に信用しません。この問題が指摘されたときにときさんが、マスコミ誘導とか言っていましたよね。根拠もなしに。鳥インフルエンザ関係の責任者である北海道のなんとか教授にしろ、はたけばホコリがぼろぼろ出る奴ばかりじゃないですか。情けない。


[5918] Re:[5917] [5916] Re:[5910] ズブズブの関係? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/14(Wed) 03:35  

科学者さん。
適切なコメントありがとうございます。
「ケチな考えはもっていない」と、開き直れるほどの、ご自身、強い立場には、客観的にはない、という意味で、申し上げたのです。
政治家でも、このような「ケチな考えはもっていない」との開き直り発言で、結構、墓穴を掘る例もありますので。

いえいえ、けっして、なんとか還元水のことを言っているのではありませんが。


[5917] Re:[5916] Re:[5910] ズブズブの関係? 投稿者:科学者 投稿日:2007/03/14(Wed) 01:13  

いったいどういう経緯で中外製薬は寄付をすることになったのか、また、厚生労働省はどういう理由で横田教授のグループに研究を依頼したのかをできるだけ公開し、余計な疑惑は払拭するべきだと思います。またタミフル服用後の異常行動死に国民が関心を持っているときにこのようなニュースが流れると、調査そのものに疑問が持たれかねないので不適切であると言われても仕方がないでしょう。
しかし、

>というのだが、李下に冠を正さず、という言葉もある。
当然、そのような類推をされても、仕方がないのではないのかな。「寄付金をもらっているから手心を加えるようなケチな考えはもっていない」とはいわれたそうだが、そのようなケチな考えを持つのが、普通の人間なんだから。

これを元国会議員が言うのは首を傾げます。
裏金が教授に渡っていたというならともかく、これは正規ルートの寄付であり公開されているので調べればすぐにわかります。笹山さんは政治献金を出した企業には手心を加えていたのでしょうか?(笑)

もちろん冗談ですが。



[5916] Re:[5910] ズブズブの関係? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/13(Tue) 22:20  

インフルエンザ治療薬「タミフル」と異常行動死の因果関係を調べている厚生労働省研究班主任研究者の横田俊平・横浜市立大教授の講座が、タミフルの輸入販売元「中外製薬」(東京都中央区)から寄付金を受けていた問題で、横田教授は13日、厚労省内で記者会見し、「寄付金をもらっているから手心を加えるようなケチな考えはもっていない」と、研究への影響を否定した。

 横田教授は、「研究のデータ処理は外部の機関で行い、それを複数の研究者で検討している」と、透明性を強調した。

 一方、記者会見に同席した同大付属病院の阿部万里雄管理部長は、「今後、大学関係者が国の研究メンバーとなり、利害関係のあるところが調査対象となる場合は、奨学寄付金を受けないようにすることを検討したい」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070313-00000214-yom-soci

というのだが、李下に冠を正さず、という言葉もある。
当然、そのような類推をされても、仕方がないのではないのかな。
「寄付金をもらっているから手心を加えるようなケチな考えはもっていない」とはいわれたそうだが、そのようなケチな考えを持つのが、普通の人間なんだから。

下記は横田教授の研究報告

http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/dl/tp1020-2.pdf


[5915] ドメインに『タミフル』名が不法占拠 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/13(Tue) 19:29  

このサイト『まぎらわしいドメインの不当占拠、譲渡を求める訴えが世界的に増加』http://journal.mycom.co.jp/news/2007/03/13/382.html
によると、商標登録された名称のドメインを不正に登録されたとして争われたケースが激増しており、この中には、鳥インフルエンザ問題の加熱で、タミフル名を不法占拠するドメインも増えているという。
具体的には、「ordertamiflunow.com」「tamiflu-vaccine.com」「tamiflu.net」など、計64の"タミフル"を含むドメインが不当に登録されているという。


[5914] Re:[5913] [5910] (官の中の方の)ズブズブの関係? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/13(Tue) 18:22  

ときさん。
こちらも、ズブズブですか。
どうも、学者というものをパラメーター(媒介項)にして、官と民が、一定のシナリオの元でのスキームを、双方向からすり合わせる、といった構図が、ここにも見られているようですね。
これは、アメリカとのBSE問題にも見られた構図でした。
独法化の弊害きわまれり、ってとこでしょう。


[5913] Re:[5910] (官の中の方の)ズブズブの関係? 投稿者:とき 投稿日:2007/03/13(Tue) 17:09  

◇霞ヶ関テルミドール 2007-03-08 (池田信夫 blog)
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/5ef78aa3198cf7088b5e6a002917480f



[5910] ズブズブの関係? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/13(Tue) 15:16  

インフルエンザ治療薬「タミフル」服用後の異常行動を調査している厚生労働省研究班の主任研究者である横田俊平横浜市立大教授(小児科)の講座に、タミフル輸入販売元の中外製薬から2006年度までの6年間に計1000万円の寄付金が渡っていたことが13日、分かった。
 同大や中外製薬によると、同社は横田教授が担当する小児科の講座に、研究目的であれば使途が限定されない「奨学寄付金」として、01年度から04年度までと06年度に毎年150万〜250万円、計1000万円を寄付していた。研究用試薬や書籍代、出張費などに使われたという。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070313-00000066-jij-pol


[5909] Re:[5907] [5906] [5905] [5903] [5902] 日本型「近自然」の誤解 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/13(Tue) 09:40  

beachmollusc さん。
日本において、近自然工法なるものを推進してきたのが、リバー フロント 整備 センターのようですが、そもそも、この近自然の語源は、ドイツの「Naturnahe」または「 halbnaturliche 」を直訳したもののようですが、その原点のものとは似て非なる「日本型近自然」の概念を、都合よく作り出してしまった不幸が、そこにあるようですね。
つまり、ドイツのNaturnaheの考え方が、エコシステムの持っている潜在的な力を、補助するためのサブシステムを人為的に作ろうという考え方に対して、日本の近自然の考え方は、形のほうから入ってしまい、もっともらしいが、生態的には、何の価値もない、擬木のようなものを、近自然工法と称することから、誤解が始まっているようです。
もともとのNaturnaheの考え方を適用する前提なり処方箋としては、その近自然工法適用のスポットでの、エコシステムの破壊と、その修復に関するデータベースとなる綿密な既存の生態系を構築する環境区画の掌握と、生態系の再設計から始まって、そこに添え木を与えるための最小限の近自然工法が適用されるべきなのですが、日本の近自然工法には、ラブホテルまがいのいやらしい自然まがいの装飾が施されているだけなのには、がっかりです。
また、既存のエコシステム機能保持のためのネットワークでの回復という考え方が、日本では皆無というのも、本場のドイツの考え方とは、まったく、異なっている点のように見えますね。
理念なき技官の浅薄な知恵の跋扈というものが、すべてを害しているようにも見えます。
ハインリッヒ・コッタ(Johann Heinrich Cotta)http://de.wikipedia.org/wiki/Heinrich_Cotta
を考え方の始祖とし、ザリッシュを、日本への考え方の伝達者とする森林美学(「Anweisung zum Waldbau 」(Instruction in Afforestation) )の概念が北海道大学に導入されたときには、決して、そのようなチャランポランな、自然生態系に対する考え方では、日本も、なかったはずなのですが。


[5908] Re:[5907] [5906] [5905] [5903] [5902] ウイルスの感染経路 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/03/13(Tue) 09:13  

>>一方、野生のクロメダカですが、生育環境としての小川(用水路)がコンクリート化され、河川との行き来から分断されたことと水田の長期乾田化が主な繁殖場所を消滅させたと考えられます。宮崎県のようにカダヤシやグッピーがほとんど入っていないところでも、メダカは全県的に消えていますので、外来種に駆逐されたなどというのは思い込みだけで実際はニッチが空いた場所にマッチした連中が入っているものと考えています。外来タンポポと在来タンポポの関係のケースと似たようなものでしょう。>>

めだかとは懐かしくなります。年がわかりますね。私も田舎育ちですので、めだかは良く見ました。今は皆さんが言われる様に全くみなくなりました。田舎は、人もめだかも皆住めなくなってくるんだろうと思っています。過疎はものすごく深刻で老人化(65歳以上)率40%は普通で、10年後には60%〜70%になるだろうとのこと。ウイルスの感染経路がめだかになり、過疎になりました。

http://www.maff.go.jp.syoku._anzen/20070202/index.html


[5907] Re:[5906] [5905] [5903] [5902] ウイルスの感染経路 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/03/13(Tue) 07:29  

> 今、メダカの通販で、月収数十万円を稼いでいる起業家が何人もいるようですね。
> これって、環境省の絶滅危惧種のマッチポンプが、新たな雇用を生み出しているってわけですか。

ペット産業として、飼育交配のもとで新たに作出されている珍奇なメダカが色々あって、それが希少性から高値をつけていると思います。観賞用の金魚や鯉と同列と見てよいのではないでしょうか。

一方、野生のクロメダカですが、生育環境としての小川(用水路)がコンクリート化され、河川との行き来から分断されたことと水田の長期乾田化が主な繁殖場所を消滅させたと考えられます。宮崎県のようにカダヤシやグッピーがほとんど入っていないところでも、メダカは全県的に消えていますので、外来種に駆逐されたなどというのは思い込みだけで実際はニッチが空いた場所にマッチした連中が入っているものと考えています。外来タンポポと在来タンポポの関係のケースと似たようなものでしょう。

九州地方の水田では外来種のジャンボタニシが栄えています。ところが在来のマルタニシほかタニシ類は県内を広く探しまわっていても全く見つかっていません。この様子から、外来種による置き換わりと勘違いする人がいるかもしれません。ジャンボは野生化して生き延びる生態的な条件を満たしていただけです。今の水田の営農環境の中で在来のタニシ類が繁殖、成育することは期待できません。ヘイケボタルやメダカの消滅と同じ構図です。

> 希少性をあおることで、人為の「自然」が栄えるっていう構図は、どう見ても、それ自体不自然ですね。

ちょっと前までいくらでもいたものが希少になったことに鈍感力を発揮しているのが問題でしょう。希少=貴重というのは明らかに勘違いです。

国土交通省では河川の環境に手を入れる「多自然型」と称するわけのわからない事業を進めています。私はその実態から「不自然型」と呼ぶべきだと思っています。 以前はたしか、「近自然型」とか言っていましたっけ。自然という言葉をいいように捻じ曲げて、都合よくイメージを操って税金の無駄遣いを続けることはいい加減に止めてもらいたいものです。

http://beachmollu.exblog.jp/


[5906] Re:[5905] [5903] [5902] ウイルスの感染経路 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/12(Mon) 21:28  

beachmollusc さん。
なるほど。
>>メダカを日本全国レベルで危惧種にしたのは環境省の委員会の勇み足だったと私は見ています。>>
ですか。
今、メダカの通販で、月収数十万円を稼いでいる起業家が何人もいるようですね。
これって、環境省の絶滅危惧種のマッチポンプが、新たな雇用を生み出しているってわけですか。
希少性をあおることで、人為の「自然」が栄えるっていう構図は、どう見ても、それ自体不自然ですね。



[5905] Re:[5903] [5902] ウイルスの感染経路 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/03/12(Mon) 19:44  

<外来種問題でも、同様なことを感じますが。どうなんでしょう?
人間サイドからのインパクトを含めての、エコスポットでの社会的遷移過程というものを、そのまま受け入れる覚悟というのも、いまの環境省には、必要なのかも知れません。>

勇気あるご発言、私も賛成です。環境原理主義という新興宗教
にかぶれてしまった人々が大勢いるようです。(その極端な姿をたとえて言えば)生物進化や生態を理解しないで、ある時点、ある空間にたまたま見られた姿を「あるべきもの」として後生大事に守ろうとするのは、あえて言えば、とても「不自然」な考え方であると思っています。

野生生物と鑑賞のための飼育生物、家畜、栽培植物の境界部分が重複しています。特に人里、里山で人の営みで形成され維持されてきたた生態系の構成要素であった生物が軒並み「レッドリスト」に掲載されて、世間的には希少生物=保護対象生物と短絡してしまっています。

たとえば、ただのドジョウが野生生物としてメダカ以上に危ないレベルの希少動物となっているようですが、地方によっては養殖も盛んです。メダカを日本全国レベルで危惧種にしたのは環境省の委員会の勇み足だったと私は見ています。おかげで数県を除いて頭に倣えです。各地でメダカ保護の運動が盛んなようですが、メダカの減少問題の本質を理解していないようです。

宮崎県のレッドデータブックでは杉と檜が共に絶滅危惧IA類として掲載されています。(ただし、「自生」のもの)
県内の杉林の面積は25万ヘクタールあるそうです。我が家の周囲は杉に囲まれていて、風が吹くたびに枯れ枝がバラバラと降り注ぐので掃除が大変です。密植されすぎたまま手入れがされていないせいか、ほとんど花粉を作らないようです。杉にウイルス感染症でも起こったら、個人的には、ずいぶんすっきりするような気がします。

http://beachmollu.exblog.jp/


[5904] 『ルイセンコ先生なんて冗談かと思ってたが・・・』 投稿者:とき 投稿日:2007/03/12(Mon) 15:06  

>『鳥インフルの原因「野鳥の可能性低い」 京産大センター長が指摘 …と言うことは、「人」がばら撒いたのでは?』

 擁護したい気持ちもわからなくはありませんが…。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza342.htm
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/ai.htm

◇鳥インフルエンザ:大規模なら処分に8日 府警戒本部会議、防疫対策など報告 /京都
3月10日17時1分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070310-00000256-mailo-l26

 やはり第一に「家きんから家きんへの感染」を念頭においておくべきなのではないかと思います。おそらく、雛の段階で充分に自然馴致できることになっているのではないかと。

 国内では、H5N2はおろかH5N1でさえ、もはやまん延しつくして自然に耐過馴致過程になってしまっているとみなして、研究をすすめるべきではないかと思います。(いままでの学説と齟齬をきたすようになるのは覚悟の上で。)

 ウイルスを「根絶」「撲滅」対象にしてしまう思想にこそ、「現実」(事実)から乖離することになる元があると思います。最初から、どう見ても「できない」ことを「できる」と思い込むことに、間違いの端緒があるわけですし。
 それと、(A型)インフルエンザウイルスの「宿主特異性」を無視したような学説と。(いわば、ヘルペスウイルスが、魚類ヘルペスも鳥類ヘルペスも豚ヘルペスも牛ヘルペスも、ヘルペスと名前がついてるのは、みな人間にも感染する可能性があると言っているのに等しいと思います。)

【白金 ☆★東大医科研★☆ part2】
http://science6.2ch.net/test/read.cgi/life/1172852717/


◇鳥インフル対策など協議 防疫指針など見直しも
2007年3月12日(月)10:28
>農水省は12日、地方農政局長会議を開き、鳥インフルエンザ対策や4月から始まる農業の経営安定対策などの課題を議論した。宮崎、岡山両県で発生した高病原性鳥インフルエンザについて、同省は両県の対応を検証した上で防疫指針など見直す方針。各農政局も、感染防止に向けた取り組みを進めている。経営安定対策は、中核的な農業経営者に政府の補助金を重点配分する仕組み。
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/business/CO2007031201000174.html

◇[販売戦略]日本IBM、グリッドコンピューティング研究支援サイトを日本語化
3月12日10時40分配信 BCN
>現在は、「FightAIDS@Home」「ヒトたんぱく質解析フェーズ2」「がん撲滅支援」「ゲノム比較」「筋ジストロフィー治療支援」の5つの公的、または非営利団体が実施する研究プロジェクトを支援しており、今後、気候予測、米供給のモデリング、鳥インフルエンザ、デング熱などの研究プロジェクトを支援する予定。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070312-00000008-bcn-sci

やはりいまだに「鳥インフルエンザ」と人間世界の「インフルエンザ」がごっちゃにされているのでは…。

◇インドネシア:鶏飼育禁止でジャカルタ市民困惑
http://www.janjan.jp/world/0703/0703091400/1.php

 身近な食料確保のために養鶏飼養を行っている世界のほとんどの地域では、ニワトリが弱ったり死んだからといって、わざわざ検査するなどということはしないで、すぐ食料になるわけです。
 要は、H5N1だろうが何だろうが、生き残る体質のものを飼っていく、それを繁殖させていく、それの繰り返しでやっていくのが自然の生きる姿であります。そのようなごくごくまっとうなことすら「研究(ラボ)」世界に生きる人々は「実感」を失ってしまっているのかもしれません。それは、制度設計に関わる人々も同様なのかもしれません。

>『ルイセンコ先生なんて冗談かと思ってたがすごいことになってきた 』
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1169122599/l50



[5903] Re:[5902] ウイルスの感染経路 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/12(Mon) 10:06  

beachmollusc さん。
そうですね。
所詮、人間は、病んだ渡り鳥が、渡りの途中で、失速して、海上に墜落する瞬間を見ているわけではないので、地上で、ああだ、こうだだと、想像しているだけなんでしょう。
>>海外からの攻勢も向こうが感染症で自滅したので競合する日本の水産養殖、特にクルマエビは消滅寸前だったのが生き延びています。>>
というのは、感染症が、見えざる貿易障壁と化している、いい例なんでしょう。
鶏卵業者とブロイラー業者との、ワクチンをめぐっての思惑の違いというのも、そのあたりにあるんでしょう。
しかし、鯉ヘルペス問題は、社会的な負の数値からすれば、どの程度のものか、私には、ちょっと、過大な数値を見込みすぎているようにも、思えます。
外来種問題でも、同様なことを感じますが。
どうなんでしょう?
人間サイドからのインパクトを含めての、エコスポットでの社会的遷移過程というものを、そのまま受け入れる覚悟というのも、いまの環境省には、必要なのかも知れません。


[5902] ウイルスの感染経路 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/03/12(Mon) 06:56  

そのうち、自作自演で補償金をもらって転業する業者が出るかもしれない、というのはただのブラックジョークです。気にしないでください。ウイルス感染症で養殖業が壊滅的な影響を受ける水産では、発症しても何も補償されませんから自分達でがんばって自衛しています。海外からの攻勢も向こうが感染症で自滅したので競合する日本の水産養殖、特にクルマエビは消滅寸前だったのが生き延びています。

韓国では留まるところを知らないようですが、こちらでは一応今シーズンは終息して、来シーズンに備えることになるだろうと思います。ただし、沖縄あたりで発生しそうな予感もあります。

次に備えるとして、養鶏業者はいったいどうすればよいのか農水は説明、指導できているのでしょうか。つまり、肝心の感染経路です。徹底検証をやっているような気配が感じられないのですが、毎度おなじみのように忘れてしまうのでしょうか。

渡り鳥が近くまでウイルスを持ってきていたとしても、それがどうやって鶏舎内の鳥たちに渡されるかがわかっていないのですね。空気、水、人、野鳥、小動物、昆虫、それぞれについて感染経路モデルを想定して検証しているんですかね。

たとえば、ハエが感染野鳥の糞を取り込んで、それが侵入してから鳥に食べられて、という経路があるとします。まず、前に指摘されたように野鳥がウイルスを糞の中に出す可能性は極めて低いのでしょうか。病気の鳥は長距離の渡りができない、死んだ鳥は飛びません、というのがどこかに書いてありましたが、感染してから飛びはじめて到着と同時に発症してウイルスを出すような鳥の種類とその渡りの経路は見当がつくのでしょうか。感染しても発症しないでそのまま体内か体外に持って運んでいた場合には、渡ってきてから後はどうなるんでしょう。
とにかく渡り鳥説は穴だらけですので説得力がありません。

http://beachmollu.exblog.jp/


[5901] Re:[5900] 鳥インフルエンザ事件とシロアリ商法の類似点 投稿者:芥川鶏之介 投稿日:2007/03/11(Sun) 15:05 投稿者:きばやし 投稿日:2007/03/12(Mon) 01:01  

怪しげな陰謀論をいちいち気にしていたらきりがありませんよ(笑)


[5900] 鳥インフルエンザ事件とシロアリ商法の類似点 投稿者:芥川鶏之介 投稿日:2007/03/11(Sun) 15:05  

1.H5N1ウィルスを運ぶ野鳥は世界のどこに? 日本・英国・カナダ・アイスランド、どこでも発見されず 

http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/earth/epidemic/07021001.htm

http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=8018

>日本へのH5N1ウィルス侵入経路については渡り鳥説が有力視され、それを念頭においた侵入遮断対策に力が注がれているようだが、H5N1ウィルスを運んでくる渡り鳥は一体どこにいるのだろうか。

2.鳥インフルエンザは大手製薬会社の詐欺ではないか?
http://benjaminfulford.typepad.com/benjaminfulford/2007/02/post_27.html

以下、上記URLより引用

>ここ最近毎日のように、鳥インフルエンザパニックをあおるような記事を世界中のマスコミでみかけます。お陰で米国元国防長官のドナルド・ラムズフェルトが元会長を勤めた製薬会社は大儲けしています。しかし今流行中の鳥インフルエンザは1959年からあるもので、本当に危険かどうかというのは怪しい。実際に日本国内でタミフルの副作用で亡くなった人は54人にものぼる。世界中トータルだとかなり多くの数字になります。結局のところ、鳥インフルエンザで死亡する可能性の人数よりも、タミフルの副作用で亡くなる数の方がずっと上回っています。それなのに製薬会社と政府が鳥インフルエンザをパニックのように大げさに報道させ、タミフルを売ろうとする行為は極めて悪質で絶対に許せない。歴史上で一番鳥インフルエンザが流行したといわれる1918年の旧型鳥インフルエンザでさえも、死者はたったの2%でした。皆さん、鳥インフルエンザをおあるような記事をみかけてもどうか気にしないで下さい。パニックをあおるための悪質商法ですから。

3.大槻公一氏の「鳥インフルエンザ闇ワクチン原因説」について

家禽疾病小委員会の大槻公一さんは平成19年3月3日発売の週刊現代の中で「鳥インフルエンザは闇ワクチンが原因」と推測し、鳥インフルエンザの被害にあった農家が闇ワクチンを使用したかのような記事を書いている。しかし現実は全く逆であり、闇ワクチンの使用に反対する養鶏農家ばかりが鳥インフルエンザの被害にあっているのだ。例えば、今年1月に鳥インフルエンザの発生が確認された宮崎県は全国一のブロイラー(食肉用鶏)産地であるが、ブロイラー団体の日本食鶏協会は以前から闇ワクチンの使用に反対しており、これは週刊現代の大槻公一さんの記事にも記載されている。また、鳥インフルエンザの被害者であるにもかかわらず、闇ワクチン使用疑惑の汚名を着せられて逮捕された愛鶏園関係者も闇ワクチン反対派であった。実際、鳥インフルエンザの被害にあった複数の養鶏農家は過去にも未承認ワクチン販売目的の執拗な営業妨害を受けていたのだ。
http://www.asyura2.com/0610/nihon21/msg/588.html

仮に闇ワクチン原因説に遺伝子学的な根拠があるとしても、「養鶏業者が闇ワクチンを使用した」のではなく、「闇ワクチン業者がワクチンのウイルスを散布した」可能性はありそうだ。いわゆるシロアリ商法である。事前にシロアリを撒き、後日訪問して「お宅にシロアリがいます。このままでは危険だから駆除しましょう」という営業法だ。

http://www.asyura2.com/07/senkyo30/msg/464.html
鳥インフルの原因「野鳥の可能性低い」 京産大センター長が指摘 …と言うことは、「人」がばら撒いたのでは?

http://www.asyura2.com/0610/nihon21/msg/588.html


[5899] 遺伝子修復の働きをする酵素「UBC13」の解明 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/11(Sun) 14:52  

京都大学などの研究チームが、傷ついた遺伝子を自己修復(PRR-Post Replication Repair-)する酵素「UBC13」の働きを解明し、3月9日付けの「Molecular Cell」に「A Critical Role for the Ubiquitin-Conjugating Enzyme Ubc13 in Initiating Homologous Recombination 」として発表した。

これによると、ニワトリのがん細胞にエックス線をあて遺伝子を傷つけた後、酵素「UBC13」を含む細胞の遺伝子修復過程を見たところ、照射直後から修復が始まり、12時間後には4分の3が元通りになった。
また、「UBC13」酵素のない細胞は半分程度が修復されないまま残ったという。

http://www.sciencedirect.com/science?_ob=ArticleURL&_udi=B6WSR-4N6XNH8-3&_user=10&_coverDate=03%2F09%2F2007&_rdoc=3&_fmt=summary&_orig=browse&_srch=doc-info(%23toc%237053%232007%23999749994%23645907%23FLA%23display%23Volume)&_cdi=7053&_sort=d&_docanchor=&_ct=12&_acct=C000050221&_version=1&_urlVersion=0&_userid=10&md5=928d1cbc76e9e0d131a50d35e36871de


[5898] 鳥インフルエンザのデータベースアクセス方法 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/10(Sat) 13:22  

かねてからこの掲示板でも話題になっていた、鳥インフルエンザに関する世界的データベースへのアクセス方法だが、
これは、Swiss Institute of Bioinformatics(SIB)とGISAID( the Global Initiative on Sharing Avian Influenza Data )と、SmartGeneとが協力してのデータベースで、具体的には、
このSmart Geneのサイト http://www.smartgene.com/
のSmartGene INFLUENZA
http://www.smartgene.com/pages/documents/contactform_002.pdf
http://www.smartgene.com/pages/e_services_01.shtml
のこのサイト
http://www.smartgene.com/pages/documents/evaluationform_061206.pdf
で、申し込みのファックス用紙を取り出して、これを所定の電話番号 +41 (41) 711 15 83へファックス通信すればいいらしい。
私は、まだやっていないので、なんともいえませんが。

http://www.isb-sib.ch/infos/info/infos-news_2007.htm#070220b


[5897] 「沈黙の螺旋」は、ネット社会でも有効か? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/10(Sat) 08:13  

このサイト
http://rblog-media.japan.cnet.com/mugendai/2007/03/post_101b.html
では、今回の都知事選挙に絡んでの『後出しジャンケンがなぜ有効なのか』について、そこに、沈黙の螺旋現象がおきているからだとしている。

「沈黙の螺旋」の構造とは
1.社会的存在として自分の意見の孤立を恐れる。
2.社会を観察し、自分の意見が優勢か否かを判断する。
3.自分の意見が優勢と判断した時には、自分の意見をよく表明する。劣勢と認識した時は、意見表明を差し控え沈黙する

というもののようだ。

まあ、瀬踏みともいうが、世間の評価とフィードバックして、自らの意見をインバーターのごとく、増幅したり、縮小したりという過程のことを、ここでは言っているのだろう。
今回の丸山弁護士の出馬検討というのも、浅野さんの生硬さというのが、出馬後、いまいち、都民への受けが乏しいと、判断しての、後だしジャンケンといったところなのだろう。
いずれも、テレビ主体のマスコミの力というものを前提にしての、もののように思える(所詮『世間の評価』というものは、マスコミが作り上げているというおごりのようなものも、そこには見える。)が、ネット社会が蔓延する時代でも、この沈黙の効果というものは、有効に作用するものなんだろうか?
むしろ、ネット社会では、「沈黙」は「炎上」につながっているようにも、見えるのだが。
意見のビッグプッシュという効果も、このほかにあるんではなかろうか。

もっと『千万人と雖(いえど)も吾(われ)行かん』(自反而縮雖千萬人吾往矣)との気概のある行動は、取れないもんだろうか。

http://rblog-media.japan.cnet.com/mugendai/2007/03/post_101b.html


[5896] 韓国で、鳥インフルエンザ防疫体制の不完全さに非難の声。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/09(Fri) 19:59  

先月2月10日発生の鳥インフルエンザの防疫にあたった韓国の公務員が、ヒト感染疑いとなったことで、韓国では、これまでの防疫にあたる作業要員管理体系見直しの声が強まっているという。

すなわち、作業要員管理体系マニュアルでは、

高熱, 高血圧など健康に異常がある人を問診などを通じて、作業要員から除く。
保護服, マスクなどの着用方法とタミプルの服用方法を徹底する
タミフルは、作業当日から毎日一粒ずつ 1週間服用する。
防護服は、着用手順の逆に脱いで、現場で焼却する。
インフルエンザワクチンの接種などを検討する。
防護に当たった要員については、二週間後に血清と呼吸器検体を採取して詳細な調査をする。
また、高熱を伴った呼吸器系統の異常がないかを観察する。
タミフルの副作用について、検討する、

などとなっているが、本当に守られていたのか、という点についての非難である。

このうち、今回は、一部公務員たちが、作業の時、保護めがねやマスクを脱いで作業をしていた例が見られ、また、タミフルの服用についても、タミフル服用時に、嘔吐などを起こしたものが、一人7錠支給されたタミフルを適切に飲んでいなかった例もあったという。
これは、タミフルの副作用が報道されたことで、要員たちが、渡されたタミフルを、服用規則を守らずに、適切に飲まなかったものと、指摘されている。
まだ、防護服は、外気との空気を完全に遮断できていないものであったため、たとえ、タミフルを適切に服用しても、感染を完全に防げたかは、疑問とする声も、上がっている。

今回のヒト感染疑惑となった金さんは、入院時に、初期隔離収容などの措置なしに、脳髄膜炎患者として分類されて、入院したということも、適切な措置とはいえないとしている。
また、金さんは、作業要員として登録される予備診断で、軽い風邪の症状を示していたにもかかわらず、問題なしとして、要員候補となってしまったという。
下記サイト参照

http://www.yonhapnews.co.kr/society/2007/03/09/0701000000AKR20070309116600061.HTML


[5895] Re:[5894] 機種依存文字 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/09(Fri) 16:08  

通りすがり さん。
おやおや、まだ、こんなおろかなことをやっているんですね。
元はといえば、シンセサイザー協会の勇み足の署名活動の結果の愚作が、このような痕跡でのこっているとは---。

「電気用品に該当しないため削除」というのも、目立ちますね。
これは、外部電源かどうかも確認しないで、闇雲にリストに入れてしまったためのようにかんぐられますね。
BOSE 501Zは、スピーカーですが、バイアンプではない(これの後継機種のBOSE AM-5IIIは、バイアンプですが。)のに、いったんリストに載せて、あとで『電気用品に該当しないため削除』としていますね。
「 生産中のため削除」というのも、いい加減ですね。

http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/tetsuduki_annai/vintage/list070228.pdf


[5894] 機種依存文字 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/03/09(Fri) 15:32  

経済産業省の電気用品安全法のページがとても恥ずかしいです。
ビンテージリストの更新まだやってるんですね。
密かに。最低ですね。

http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/keikasochi/keikasochi_q&a_new.htm


[5893] 韓国の鳥インフルエンザのテレビ報道 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/09(Fri) 14:32  

以下、いくつかのビデオのサイトをご紹介します。
画面の下の300K 56Kをクリックしてご覧ください。

http://news.kbs.co.kr/article/newsplaza/200703/20070309/1314035.html
http://sports.kbs.co.kr/article/news9/200703/20070308/1313876.html
http://news.kbs.co.kr/article/local/200703/20070308/1313835.html
http://news.kbs.co.kr/article/local/200703/20070309/1313991.html
http://news.kbs.co.kr/article/local/200703/20070309/1314061.html
http://news.kbs.co.kr/article/local/200703/20070309/1313992.html



[5892] Re:[5889] 機種依存文字 投稿者:アイシティkofu 投稿日:2007/03/09(Fri) 13:46  

丸数字で1は ① 以下 9313 〜 9331 で丸数字20迄は表示できる事を確認しています。MacintoshでもOKのはずです。
アンパーサント、ナンバーサイン、4桁数字、セミコロンという組み合わせです。

http://www3.ocn.ne.jp/~ictkofu/jourei/jourei_text0701.htm
甲府市自治基本条例(市民案)これで使いました。
私自身が書く時は文書でもWebページでも丸数字は使いませんが。

http://www3.ocn.ne.jp/~ictkofu/


[5891] 中央分離帯のない高速道を放置していいのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/09(Fri) 13:24  

地方の高速道では、財政難と利用者の少なさで、中央分離帯のないデモシカ高速道が増えており、ここでの正面衝突事故も結構多いようだ。
このニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070309-00000002-yom-soci
は、今朝起こった磐越道での事故の様子だが、すさまじいものがある。
この場合は、「片側1車線の緩やかな左カーブで、対向車線にはみ出した」と、書いてある。
実は、私も、このような中央分離帯のない秋田−北上間の高速道の雪道で、4駆車であったにもかかわらず、スリップし、一回転し、中央分離のゴムのポールをなぎ倒して、いったん反対車線へ出た後、元の車線にもどったという経験がある。
吹雪で見えづらかった前方車のテールライトが急に見えてきたので、ちょっと、ブレーキを踏んだだけで、このようなことになってしまった。
幸い、対向車も後続車も、遠くの方にいたので、事故は免れたが、タイミングがちょっと狂っていたなら、命は、なかったものと、今でも、思っている。
このような自らの経験から言えば、中央分離帯のない高速道それ自体、建設することは、無謀である。
これによって事故った人は、高速道の構造上の欠陥によるものとして、施設管理者を訴えることも可能だと思う。
当然大事故となりうる構造上の危険性を秘めたこのような中央分離帯のない高速道をそのまま放置しておいて、果たして、いいものだろうか?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070309-00000002-yom-soci


[5890] 丸山弁護士か。面白いですね。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/09(Fri) 07:48  

テレビ番組などで活躍する弁護士の丸山和也氏(61)が8日、東京都知事選(22日告示、4月8日投開票)の立候補届け出に必要な書類を、都選挙管理委員会から取り寄せたことがわかった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070308-00000514-yom-pol
という記事なんだけど。
こっちの方が、なんとなく、面白そうですね。
そのまんま東流からいくと。
しかめっ面して、『改革改革』と、政治が改革レトリックに裨益する時代は、当に過ぎたと見れば、ですね。


[5889] Re:[5888] 機種依存文字 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/08(Thu) 17:09  

通りすがり さん。
ごめんなさい。
以後気をつけます。
ブログのほうは、どんな文字でもいいので、つい。
こうしてみると、結構使っていましたね。
直せるところから、このページだけでも直していきますので。
ご容赦を。

http://www1.kiwi-us.com/~mizusawa/penguin/html_hint/moji.shtml


[5888] 機種依存文字 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/03/08(Thu) 16:47  

5886で丸数字を使用されていますね。
Macではおかしな表示になっていますよ。
Macユーザーはスルーですか?


[5887] 韓国で、新たな鳥インフルエンザ発生と、ヒト感染疑い。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/08(Thu) 13:57  

韓国・忠清南道・天安市東面花渓里の農場で、鳥インフルエンザが発生、昨年11月23日以来、7番目の感染例となった。(1.11月23日2.11月27日3.12月10日4.12月21日5.1月20日6.2月10日)
http://www.cbs.co.kr/nocut/show.asp?idx=455178
http://imnews.imbc.com/replay/nwdesk/article/1498293_1548.html
参照

また、これとは別に、京畿道の安城で、鳥インフルエンザの防除作業をしていた38歳の公務員キムさんが、今月5日から、腰痛を伴った咳き込みの症状を示しており、ヒト感染鳥インフルエンザかどうかの精密検査をしている。
この公務員は、先月、2月10日に、安城市一竹面長岩里で発生した鳥インフルエンザの防除作業を2月13日から4日間にわたりしていたという。
キムさんは保護装具を着用して作業し、1週間以上、タミフルを服用したという。
http://news.kbs.co.kr/article/society/200703/20070308/1313499.html参照


[5886] コンピュータの静音化対策は、何が一番有効だったのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/08(Thu) 09:49  

今回のマザーボードを換えるにあたって、コンピュータの静音化もということで、以下の三つの対策をしました。
1.電源ファンの静音化、2.ケース・ファンの静音化、3.CPUファンの静音化
で、結果としては、静音化に有効だった順序としては、
意外にも、 3.2.1.の順序でした。
コストからいうと、
高い順では、1.(4000円)2.(2200円)3.(1900円)ということでしたから、最も安いコストで、3.のCPUファンの静音化を図るのがもっとも有効ということですね。
ファン以外のファンレス冷却の方式は、水冷化とか、ヒートシンクとかがありますが、そのほか、ペルチェ冷却(「サーモモジュール」)というのがあるようです。
一時、ナショナルの冷水器に、このペルチェ素子(Peltier device)を使ったのがあって、面白半分に使ってみたことがありますが、時間がかかるのが難点でした。
DELLのコンピュータも持っていますが、これが静かなのは、なぞの緑色のカバーによる、ファンレスの自然冷却方式というのを使っているようです。
もっとも、これは機種によって異なっているようで、私のもっているDELLでは、CPUの上にファンが取り付けられてなく、むき出しのCPUの横に、ヒートシングと直結したファンが噴出しているという構造のようです。
一番、原始的なのは、コンピュータ自体を、地下に設置してしまうというものなのだそうですが、実用性はあるんでしょかね?
もっとも、通常の個人の使用の場合には、CPUファンは、はずしてしまっても差し支えない、という人もいるようですが。


[5885] がんの仕組みは、遺伝子120個の変異が主因と、イギリスの研究チームが解明 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/08(Thu) 08:02  

英ウエルカム・トラスト・サンガー研究所(Wellcome Trust Sanger Institute)を中心とする国際研究チームの研究によると、肺や胃など、人間のさまざまながん細胞を網羅的に調べたところ、約120個の遺伝子の変異が細胞のがん化やがんの進行に直接かかわる主因であることがわかった。
3月8日付の英科学誌ネイチャー
http://www.nature.com/nature/current_issue/index.html
に発表したものだが、これは、論文ではなくて、News and Viewsの中で、『Cancer: Drivers and passengers 』との表題のもとに紹介されているもののようだ。
この研究チームでは、ヒトゲノムの三分の一のシーケンスのなかで、癌ゲノムのデコーディングを解明し、二億五千万のDNAコードの中で、200種を超える癌から、それに関連する518のキナーゼ試料を選んで塩基配列を解読した。
その結果、癌の進行を促す腫瘍形成遺伝子の変異は、以前に考えられていたよりも、多く、1000以上のものが明らかになった。
さらに、癌にいたるドライバーとしての変異ばかりでなく、その過程で、ヒッチハイクで乗り込んでくる乗客としての癌に至る変異というものがあり、これが、複雑にさせているのだという。
そこで、どれが、癌進行にいたるドライバーであり、どれが、途中から乗り込んでくる乗客なのかを、区別してかからなければならないとしている。
このチームの研究では、これまで、キナーゼとよばれる500以上の遺伝子に注目し、これが、最初に癌を引き起こす主因であるとしていた。
癌進行のドライバーとしての遺伝子変異は、がん細胞を増殖させる遺伝子変異であり、乗客としての遺伝子変異は、がん細胞を増殖させることには、かかわりあっていない遺伝子変異であるという。
そこで、研究の結果、このドライバーとしての遺伝子変異は、これまで知られていなかった120の遺伝子変異であることを突き止めたという。
研究チームでは、これまで考えられてきた遺伝子変異のほとんどは、癌の増殖には、かかわりあっていない、乗客としての遺伝子変異であったと、語っている。
しかし、それらの乗客としての遺伝子の中にうずもれているドライバーとしての遺伝子変異は、かなり多くのものであったという。
また、キナーゼたんぱく質の変異の役割としては、細胞分裂などの細胞の行動をコントロールするスイッチ・オン・オフの役割や、リレーの役割をしているのだという。
また、変異自体には、そのなかに、重要なコード化されたメッセージを運ぶ役割があり、その中には、10年以上前に活動的であった変異プロセスを伝えるものもあるのだという。
その考古学的な変異メッセージのなかには、過去における紫外線照射、タバコなどに含まれる発がん性化学物質への曝露、などが含まれているという。
参考
「Drivers and passengers on the road to cancer」

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-03/wtsi-dap030507.php


[5884] 「選挙運動のネット利用最前線」にご紹介いただいております。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/07(Wed) 21:53  

「選挙運動のネット利用最前線」というサイトが、一昨日からあり、その第一回目として、この掲示板にもたびたびおいでいただく吉田つとむさんが「第一回 政治家ホームページを形作ってきた政治家たち」http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/topics/netcampaign/070305_1st/
と題して、その中で、私のホームページをご紹介いただいております。
吉田さん、光栄です。
なお、吉田さんは、先月、町田市議会議員を辞職され、東京都議会議員補欠選挙に出馬されるべく、がんばっておられるようです。
心から、ご健闘をいのります。

http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/topics/netcampaign/070305_1st/index1.html


[5883] 世界一最も引用される論文著者 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/07(Wed) 18:10  

米文献データベース会社トムソンサイエンティフィックは7日、2005〜06年度に世界の学術誌で最も多く引用された論文を発表した研究者は前年度に引き続き、大阪大の審良静男教授(免疫学)だったと発表した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070307-00000116-jij-soci
下記サイトにランク付けベスト17人の名前が書いてある。
「THOMSON SCIENTIFIC NAMES HOTTEST RESEARCHERS OF 2005-2006」
http://scientific.thomson.com/press/2007/8366084/

まことにおめでたい限りなのだが、例の捏造論文騒ぎのあった大阪大学の先生だけに、ちょっと、という気持ちもある。


[5882] 世界を巡る同時株安は、何とか、くいとまったのかな? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/06(Tue) 21:56  

今日の日経平均で、何とか、株安の連鎖は、くいとどまったようだし、円高も、今朝になって、何とか落ちついようだが、東京市場以降にひらく市場は、どうかと注目していたが、インド市場は、何とか微増、問題の欧州株式市場は、FTSEは現地時間で11時55分現在で、52.9ポイントアップとなったようだ。
何とか、世界同時株安は、これで、食い止めたのでしょうかね。
ヨーロッパでは、あさって、ヨーロッパ中央銀行が、利上げを決めるようだ。
これで、日本との金利格差が、元通りになり、円高に歯止めがかかりそうな情勢ではあるようだ。
日本時間の午後11時30分からニューヨーク市場が開くのだが、アメリカでは、住宅ローン不良債権増加という悪材料が出てきたので、あんまり期待は、できないようだ。
もっとも、午後2時にバーナンキさんが、ワシントンから衛星中継で、スピーチをやるそうだ。
水戸黄門みたいに、『静まれ静まれ』と、いくかどうか。

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601103&sid=aZSC_nSIa.zk&refer=us


[5881] 現時点での円ドル相場 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/05(Mon) 20:18  

円ドル115.37円
http://quotes.ino.com/chart/?s=FOREX_USDJPY&v=s
http://quotes.ino.com/chart/?s=FOREX_USDJPY

円ユーロ151.27円
http://www.avafx.com/?tag=INO-Leader1
上記のサイトの赤字がダウン、緑色がアップです。

今晩中に115円を割るかどうかが見ものですね。


[5880] 「新型インフルエンザは世界でまだ一例も確認されていない」という我が秋田魁新報の記事 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/05(Mon) 19:17  

昨日付けの我が秋田県の地元紙である秋田魁新報の社説「社説:新型インフル対策 実効性確保の手だてを」
http://www.sakigake.jp/p/editorial/news.jsp?kc=20070304az
の中に、「新型インフルエンザは世界でまだ一例も確認されていない。」とあるんですけれども、こう簡単に言い切っていいもんでしょうかね。
たとえば、私のブログ記事「インドネシアのヒト→ヒト感染疑い鳥インフルエンザの詳細」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=606
で紹介した「インドネシアの北スマトラ州Karo郡Kubu Sembelang村の家族が次々とH5N1に感染」の例などは、きわめて、クロに近い例であるんだが。
どうも、このごろ感じるのだが、新聞の社説などで、この種のネタを扱う場合、やけに力が入って、肝心の事実の検証を怠りがちのようにみえるのは、どういうわけなんでしょうかね。
この前の産経新聞の例もそうだったし。

http://www.sakigake.jp/p/editorial/news.jsp?kc=20070304az


[5879] アメリカは、「管理されたBSEリスク国」となる公算大 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/05(Mon) 19:01  

OIEの5月の総会で、アメリカは、「管理されたBSEリスク国(controlled risk region)となる公算が強くなった。
その理由として、アメリカは、2004年6月1日以来、75万頭以上のハイリスクの牛の検査を、拡大サーベイランスプログラムの一部として実施してきたこと、その結果、2頭のBSE牛を発見したこと、などをあげている。
さらに、アメリカは、OIEの要求以上のBSE対策を実施してきたことなどもあげている。
OIEから「管理されたリスク国(controlled risk region)として値認められれば、今後の牛肉輸出の可能性も広がると、肉牛生産地ではこの見通しを歓迎しているという。
参考
「OIE Panel May Upgrade BSE Rating for United States」

http://www.wisconsinagconnection.com/story-national.php?Id=477&yr=2007


[5878] いよいよ高まる円キャリートレード巻き戻しの恐怖 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/05(Mon) 13:45  

[5867] 円キャリートレードは、巻き戻せる(unwinding)のか?
で述べたような懸念が、今日になって、ますます、世界に広まっている。
今日の円は、対ドルで115.47円、対ユーロで152.24円と、異常な円高を見せている。
その背景に、これまで、低利な円を借りて世界市場の運用にまわしてきた、ヘッジファンドなどが、ニューヨーク株式市場暴落の後、急速に、これまでの円キャリートレードの巻き戻し(unwinding)に入っているからだ。
この点をちょっと詳しくいうと、こういうことなのだろう。
すなわち、円も金利も安いときに、円ベースで借り入れて、これを円売りドル買いで、ドルに換えて、運用資金をドルロングポジション、円ショートポジションにして、円を売り持ちにしておく。
その後の円相場にもよるが、調達時の低金利と、円をドルに買えるときの為替差益と、円が安くなることで、ドルロングポジション、円ショートポジション自体も、利益を生み出すという、一挙三得が得られる。
しかし、いったん、日本の金利が上がり始めると、その金利が中期的に上がる前に、円ベースの借り入れを返そうとする動きが強くなる。
同時に、それによって、円が高くなり始めると、今度は、ドルロングポジション、円ショートポジションに損が出始めるので、急速にポジション解消にはいるうごきがでてくるとともに、ドル売り円買いでは、為替差損が出るので、円キャリートレードの巻き戻しによる動きがいっそう強くなってくる。
こうして、円相場が上がってくればくるほど、円キャリートレードの解消の動きそれ自体が加速してくる。
ということなのだろう。
今回の急激な動きの背景には、今回の株暴落によるヘッジファンドの巨額な損失というものも、背景にあるようだ。
いったい、世界で、どのくらいの金額の円キャリートレードによる借り入れがこれまであったのか、日本の財務省も把握できていない、不気味さである。
このサイト『 Yen carry trade fears grow 』
http://www.thestandard.com.hk/news_detail.asp?pp_cat=1&art_id=39414&sid=12505128&con_type=1
では、アジア経済に再び、金融危機を招きかねない状態と、憂いている。
この強烈な円キャリートレードの巻き戻しが始まったのは、先週の金曜日であるといわれている。
ドイツ銀行のエコノミストMichael Spencer氏は、『この円キャリートレードの総額がどのくらいか、検討もつかない。』といっている。
また、Michael Spencer氏は、「昨年9月時点でのBISの統計では、オフショアへの円の借り入れが、1530億ドルとしているが、実際にポジションを構築しているのは、これの数倍とみなければならない。』としている。
となると、この金額分の投資額が、市場から、退場し、円キャリートレード借り入れの返済に充てられるとしたら、世界規模での株式市場の収縮が起きるはずである。
Michael Spencer氏によれば、この円キャリートレードの巻き戻しで、もっとも影響を受けるのが、インド、マレーシア、インドネシアであるという。
さらに、フィリピンと、インドネシアは、外貨準備高が少ないため、円キャリアトレードの巻き戻しで、大きな影響を受けるという。
この混乱のいったんは、日本政府にも日銀にもあるだろう。
つまり、日米の金利格差を長いこと放置しておいて、円キャリートレード借り入れの増えるがままにしてきた付けが、ここにきて、世界恐慌の前夜にも似た状況を引き起こしているのである。
円キャリートレードについては、私が大分以前に書いた『『円は、来年も、キャリー・トレードの中心となる。』とのアナリスト達の見方』http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=523をご参照

現在の為替相場は、このチャート
http://www.devisen-trader.de/devisenkurse2.html
をご参照


[5877] Re:[5876] 【国際】アメリカ農務省、人間の遺伝子を組み込んだコメの栽培を認可 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/04(Sun) 23:01  

掲示板からさん。
情報ありがとうございました。
このサイト『USDA approves genetically modified rice』http://www.chinapost.com.tw/news/archives/international/200734/103793.htm
によりますと、今月3月30日までに、パブリックコメントを行い、その後に認可ということのようですね。
人間の遺伝子を組み込んだコメを開発したVentria Bioscience社では、カンサス州の3,000エーカー(1,215ヘクタール)の農地で、この米を栽培する計画のようです。
カンサス州では、有力なバイオ産業の立地に期待をかけているようです。
米は、圃場の現地で、ミル化し、専用の貯蔵容器の元に、下痢止め用の薬品化し、他の米との混入を防ぐようです。
ただ、アメリカ内でも、このプロジェクトには、賛否両論があるようで、たとえば、トルネード(竜巻)が発生した場合などは、他の米との混入の危険性があるのではないかと、指摘する声もあるようです。
また、輸送途中のヒューマンエラーによる混入を心配する声もあがっているようです。
ラクトフェリン(lactoferrin 商品名はLactiva)とリソザイム(lysozyme 商品名は、Lysomin)という酵素の入った遺伝子組み換え米から作った経口補水薬をペルーの小児病院の子供たちに人体実験をしたことでも、非難があるようですね。

で、なぜラクトフェリン(lactoferrin )とリソザイム(lysozyme)という酵素の入った遺伝子組み換え米が、下痢に利くかということですが、
この研究「Rice Expressing Lactoferrin and Lysozyme Has Antibiotic-Like Properties When Fed to Chicks」
http://jn.nutrition.org/cgi/content/abstract/132/6/1214
でのヒヨコによる実験では、十二指腸における絨毛の高さが高くなり、基底膜が薄くなるということが見え、これらのことから、これまでの下痢用の抗生物質であるバシトラシン(bacitracin )やロキサルソン(roxarsone)に変わりうる効果がえられたとの実験結果が出ていますね。

上記の研究を含むVentria Bioscience社のプロジェクトについては、下記のサイトをご参照

http://www.answers.com/topic/ventria-bioscience


[5876] 【国際】アメリカ農務省、人間の遺伝子を組み込んだコメの栽培を認可 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/03/04(Sun) 22:33  

【国際】アメリカ農務省、人間の遺伝子を組み込んだコメの栽培を認可
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1172994350/


[5875] 「ドライブにディスクがありません。」というエラーメッセージ対応 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/04(Sun) 20:00  

マザーボードを変えてからというもの、いろいろ、エラーメッセージが出て、ちょっと、対応が忙しい。

そのひとつに、起動時に「ドライブにディスクがありません。ディスクをドライブ\Device\Harddisk1\DR2に挿入してください」とのエラーメッセージが出るのだが。

これの対応も、サイトで調べてみると、次のような対応があり、これを試してみたら、ぴったりでなくなった。

『コントロールパネル』クリック→『システム』クリック→「ハードウェア」クリック→「デバイスマネージャー」クリック→「USBコントローラー」の+を-にクリック→「USB大容量記憶装置デバイス』にマウスをあて右クリック→「有効」を『無効」にクリック→『ファイル』クリック→『終了』クリック→『システムのプロパティ』の「OK」クリック→再起動

ちなみに、マザーボードの交換は、今回で三度目だが、なかなか、そのたびごとに、新しい問題が出てきて、慣れるというところまではいっていない。

今回は、静音化も課題で、まず、ケースファンの静音化は済み、今度は、CPUファンと電源の静音化に取り組むことにしている。

まあ、こうしてみると、結局いじらなかったのは、ケースと、CPUと、メモリーと、CD-DVD-ROMとカードリーダーだけに過ぎなくなってしまったのだが。
所要経費は、マザーボード5,000円、ハードディスク(250ギガ)7,000円、静音ケースファン(2,000円)で、しめて、14,000円であった。
残り、静音電源4,000円、静音CPUファン2,000円ということになる。


[5874] Re:[5873] [5872] Outlook Expressで、受信はできても、送信ができない対処法 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/04(Sun) 17:47  

アイシティkofuさん。
ご教授ありがとうございました。
なるほど、ご紹介のサイトに次のように書いていますね。

「Outbound Port 25 Blocking(OP25B)はインターネットサービスプロバイダの悪意ある顧客が自前のサーバからスパムを送信したり、SMTP拡大型のウイルスに感染したPCからウイルスメールが送信されることなどを防止するために、インターネットサービスプロバイダ側で許可した特定のサーバ以外のSMTP(TCPポートの25番)の送信をブロックするという対策方法である。」

逆に言えば、TCPポートの25番で支障ないサーバーは、ダメサーバということになりそうですね。
まともなサーバのようで、一安心です。
これを利用して、ブログへのスパム対策にできないもんでしょうか。

ところで、ご紹介のサイトに、山梨県の情報ハイウェイの話のひとつとして、上野原市の例が出ていて、なぜ、ドメインを.netにしてしまったのか、というような、ドメインの格のような話が出ていて、興味が惹かれました。
実は、私のサイトのドメインは、属性jpドメイン or.jpなのですが、これをとるとき、政治団体のドメインは何なのか、について、ちょっと、議論と戸惑いがあったようです。
NPOのドメインの場合などは、本来、or.jpなんでしょうが、あまり、これで取っているNPOは、少ないようですね。
上野原市は、中央高速では、ここに来ると、四車線になって、気持ちよく、つい飛ばしたくなってしまうところでもあります。


[5873] Re:[5872] Outlook Expressで、受信はできても、送信ができない対処法 投稿者:アイシティkofu 投稿日:2007/03/04(Sun) 17:37  

> どうも、サーバーとの相性のようだ。
> サーバーを変えたりした直後などは、注意のようだ。

これはサーバーとの相性と言えますが、実は迷惑メール送信対策の一環としてきちんとしたプロバイダーはメールサーバーの「使われ方」を変更しているからです。

Outbound Port 25 Blocking(OP25B)
http://ja.wikipedia.org/wiki/Outbound_Port_25_Blocking
http://seclan.dll.jp/ccblk25.htm
Inbound / Outbound Port 25 Blocking (IP25B / OP25B) 実施 ISP 一覧
など、検索するとインターネットの状況が分かります。

尚、Outlook Expressそのものがメールソフトとしては本来使いたく無い駄目な奴です。
受信を先に行い、その認証が通ってから送信できるという仕組みのメールソフトが正常なソフトだと、私は思っています。

http://www3.ocn.ne.jp/~ictkofu/joho_uenohara.htm


[5872] Outlook Expressで、受信はできても、送信ができない対処法 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/04(Sun) 16:45  

使っているメールソフトOutlook Expressで、ある日、受信ができても、送信ができなくなる場合がある。
エラー番号:0x800CCC0F
または
エラー番号:0x800CCC78
が出てくる。
その場合の対処法だが
サイトで調べてみて、次のように対処したら、私の場合は、解決しました。
どうも、原因はダウンロードされたOutlook Expressのデフォルトの設定値にあるようで、

ツール→アカウント→「対象メールアドレス」クリック→「プロパティ」クリック→「詳細設定」クリック→「送信メール(SMTP)」が、デフォルト既定値「25」となっているのを「587」に変える。→「サーバー」クリック→「送信メールサーバー」の「このサーバーは認証が必要」にチェックを入れる→『OK』クリック→再起動→

これでOKのようだ。

どうも、サーバーとの相性のようだ。
サーバーを変えたりした直後などは、注意のようだ。


[5871] 世界の観光競争力順位 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/04(Sun) 11:32  

世界経済フォーラム(WEF)(本部ジュネーブ)は1日、世界の旅行・観光分野の競争力を比較した報告書を公表した。調査対象の124カ国・地域中、トップはスイスで、オーストリア、ドイツが続いた。日本は25位にとどまった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070301-00000219-jij-int 参照
 報告書は、各国の旅行・観光分野に関して、規制の枠組みや安全性、交通インフラ、価格競争力など13項目を分析。日本は新幹線に代表される陸上交通インフラ(6位)、人的資源(11位)、自然・文化資源(14位)で高い評価を受けたが、価格競争力は107位。 

国別一覧は、下記のサイトご参照
「Travel and Tourism Competitiveness Index 」
http://www.weforum.org/en/initiatives/gcp/TravelandTourismReport/CompetitivenessIndex/index.htm

ということだが、イタリアが33位というのは、意外ですね。
やっぱり、すりや詐欺師が多いことと関係しているのでしょうかね。
また、『微笑みの国』タイが、43位というのも、微笑だけでは、なかなか、観光客は、来ない、政情も関係しているのでしょう。
ちなみに最下位は、Chad でした。

日本では、アウトバウンド(外国への日本人観光客の増加)からインバウンド(日本への外国人観光客の増加)へということなんだが、たとえば、デポジットカードを使うのに、日本ほど不便なところはないのではないでしょうかね。
PlusやCirrusなどのカードは、新生銀行や郵貯、セブン銀行などのATMで使えることは使えるが、引き出しはできるが、このごろになって、預け入れはできないという不便さ。
それに、外国人は、郵便局のATMは、あまり利用する人はいないんだそうだ。
理由は簡単で、外国では、郵便局が金融サービスをしていない国が多いので、外国人があまり郵便局に近寄らないんだそうだ。
セブンイレブンのATM利用も、来日外国人にとっては、想定外かもしれませんね。
テロ資金対策もあるんだろうが、ここら辺から、インバウンド対策は、していかないとね。
でないと、来日外国観光客は、腹巻して、宿でとまらなくてはならない羽目になる。



[5870] Re:[5869] 鳥H5N1の汎存在性が着実に進行してる中で… 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/03(Sat) 22:11  

ときさん。
種鶏の場合などは、国際的なフェイルセーフのための分散型供給体制がととの得られているようですが、日本国内の雛の供給の場合も、計画的な分散供給体制が整えられる必要があるのではないかな、と、思っていますが。

http://www.msnbc.msn.com/id/17412315/


[5869] 鳥H5N1の汎存在性が着実に進行してる中で… 投稿者:とき 投稿日:2007/03/03(Sat) 14:47  

平成19年3月1日 農林水産省
農林水産省高病原性鳥インフルエンザ対策本部の開催について
http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070301press_3.html
http://www.maff.go.jp/www/press/press.html

議事内容の概要の発表がまだのようで…。

◇養鶏場監視、5月まで継続=鳥インフル対策本部を開催−農水省 3月1日19時0分配信 時事通信
>農水省は1日、岡山、宮崎両県で鳥インフルエンザ発生に伴う鶏や卵の移動制限が全面解除されたことを受けて対策本部を開き、養鶏場の監視を5月7日まで継続することや、アジアなど他の発生国と緊密に情報交換することなどを決めた。対策本部長の松岡利勝農水相は「関係者の迅速で的確な対応の結果、早期解除につながった。今後は感染経路の究明を進めていきたい」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070301-00000143-jij-pol

◇鳥インフル影響 ふ化場自己破産 福岡・田川市 =2007/03/03付 西日本新聞朝刊=
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20070303/20070303_004.shtml

 どのような出荷体制になっていたのかは詳しく存じませんが、ただ単に一時的な出荷減少だけが要因なのかどうか。今後、他の孵化場は? (ウイルスフリーの雛を供給していくとなれば、出荷先でのトラブルも増加することになる予想が生じますが。)

 「清浄国」論の前提が、やはり国内の現場では、すでに崩壊していかざるを得ない状況になっているのではないかと、深く“邪推”しております。



[5868] まただ!米国産牛肉 投稿者:虹屋 投稿日:2007/03/03(Sat) 08:17  

>米産牛肉:神戸港に不許可輸入品 農水省が米に調査要請
 農林水産省と厚生労働省は2日、米国から神戸港に届いた貨物に「牛肉」と表示されたソーセージ1281キロが含まれていたと発表した。現在、米国産牛肉の加工品は輸入が認められていない。両省は米政府に調査を要請する一方、家畜伝染病予防法などに違反するとして、取り扱った米輸出業者、ジョバーズ・ミート・パッキング社(カリフォルニア州)からの輸入を停止した。

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070303k0000m020099000c.html


[5867] 円キャリートレードは、巻き戻せる(unwinding)のか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/02(Fri) 20:50  

日銀の第二次利上げ以後、いったん円安に転じた円は、ニューヨーク株式市場の暴落後、一転して、急速な円高へと進んでいる。
昨日は、116.97円となったが、これは、12月13日以来の高値である。
この円安をどう見るかなのだが、これまで、低利の円で資金を借りて海外投資をしてきた投資筋が、これまでのキャリートレードのための借入金を急速に返済し始めたと見る見方が強い。
今回のニューヨーク株式市場の暴落も、ヘッジファンドが、これらの返済のために、市場から、資金を引き上げ始めたことも一因としてあるようだ。
しかし、このサイト「Yen strength raises fears over carry trade」http://www.msnbc.msn.com/id/17412315/
において、ミスター円こと、榊原氏は、「今週の動きは、円キャリートレードの終わりを示すものではなく、今年いっぱいは、円は、115−120円のレンジの中で推移するだろう。」としている。
その理由として、日米の金利格差の継続を挙げ、「市場では、今年の5月に、日銀は、第三次の利上げをするのではないかとの観測が流れているが、現在の日本と世界との金利格差は、あまりにも大きいので、円キャリートレードの流れを変えるまでには、いたらないのではないか。』との観測を示している。

http://www.msnbc.msn.com/id/17412315/


[5866] Re:[5865] タミフル問題に思う 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/02(Fri) 17:16  

ヤマビコさん。
特に日本における脳炎とタミフルとの関係については、以前から、海外でも、いくつかの論文が発表されているようですね。
参考「Pediatric Safety Update for Tamiflu Pediatric Advisory Committee Meeting November 18, 2005」
http://www.med.or.jp/kansen/r_fda_pad.pdf

Morishima T et al. Encephalitis and encephalopathy associated with an influenza
epidemic in Japan. Clin Infect Dis 2002; 35:512-7.
http://www.journals.uchicago.edu/cgi-bin/resolve?id=doi:10.1086/341407&erFrom=2292105017481581328Guest

Newland JG et al. Encephalitis associated with influenza B virus infection in 2 children
and a review of the literature. Clin Infect Dis 2003; 36:e87-95.
http://www.journals.uchicago.edu/cgi-bin/resolve?id=doi:10.1086/368184

Straumanis JP et al. Influenza B infection associated with encephalitis: treatment with
oseltamivir. PIDJ 2002; 21(2):173-5.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=PubMed&list_uids=11840091&dopt=Abstract


[5865] タミフル問題に思う 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/03/02(Fri) 16:09  

 このタミフル問題はかなり深いものがあるのではないかと思い、投稿することにいたしました。
1.憶測で申し訳ありませんが、タミフルの効果はノイラミダーゼ阻止剤、言い換えれば感染細胞から感染のあるウイルスが放出されないことから、人体の他の組織に感染拡大をさせない効果が予想されます。しかし、インフルエンザを含むミクソウイルス属やパラミクソウイルス属のウイルスは感染後期に、脳炎症状が出ることは周知のことです。タミフルは血中を通して感染組織に働き、ウイルス増殖阻止効果を発揮しているものと考えた方がよさそうです。しかし、脳炎になる場合の感染様式は細胞から細胞への感染と言われており、治療薬としてタミフルが効かないことが考えられます。いくら血中に治療薬をいれても全く効果で出ません。
 この様な薬剤が使用された場合には、熱などが出ず感染者は表面上元気で、かつ異常行動を起こす脳炎は進行するというアンバランスが生じたものと、私は憶測しています。では、この場合、この問題をタミフルの副作用と捉えるのか、ウイルス感染よるものと捉えるのか、困りませんか?
2.私の家内は山間部の老人ばかりを相手にした医者をやっています。しかし、冬になるとインフルエンザの患者として、小中学生がやってくるそうです。「いやだいやだ」と思いながら、タミフルを処方しているそうです。今回の件で、タミフルを処方する機会は半分以下になりそうだと言っています。山間部でも、家には年寄りばかり、若夫婦はどこかにお勤めとのこと。子供がいる家庭でも、異常行動があった場合にはどうすることも出来ません。ただ、救いなのは、村落組織が残っていて、これまで大問題として語られなかっただけのことです。
3.深い問題と言うのは、今日まで人間は幸せになるためにいろいろの社会活動をして来た、また治療薬を開発してきたが、本当にこのままで良いのか、と漠然と思っています。

http://www.maff.go.jp.syoku._anzen/20070202/index.html


[5864] Re:[5863] [5858] タミフル服用者異常行動問題で、保護者監視体制 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/02(Fri) 13:06  

虹屋さん。
>>この問題は、子供が病気になっても勤めを休めない状況が根底にある、>>
ですが、確かに確かに。
先に、小樽保健所の所長さんの外岡立人さんが、地域での新型インフルエンザ対策の小樽市での行動計画で、自宅療養をその対策のひとつにいれたところ、市議会あたりから、「病院に通わせないのは、人権問題だ。」といったような非難を浴びたというような経緯を思い出しますね。
タミフル頼みの新型インフルエンザ対策のもろさが、こんなところにも覗いていますね。


[5863] Re:[5858] タミフル服用者異常行動問題で、保護者監視体制 投稿者:虹屋 投稿日:2007/03/02(Fri) 10:57  

4年ほど前、新潟市内の高層マンションの9階から、男子中学生が転落した事故がありました。植え込みの上に落ちたので、幸い、かかとの骨を折る程度の怪我で済みました。当時は、通っていた中学校でのイジメとの関連が疑われ、学校長が記者会見の準備を行うまでになりましたが、男子生徒がタミフルを服用していたことがわかり取りやめになりました。
 この件がタミフルの副作用かどうかわかりませんが、中学生男子が譫妄状態になり暴れたり、テラスを乗り越えようとするのを保護者が、自宅で看病する母親が止められるものでしょうか??

 2日間も保護者が看病できるのなら、そして子供が脱水症状を起こさないのなら、インフルエンザは自宅で寝ているのが一番ではないでしょうかね?

 この問題は、子供が病気になっても勤めを休めない状況が根底にある、早く、子供の熱を下げて保育園なり学校に出して勤めに出なければならない、休んでいると首になる状況があると思いますが、、


[5862] ふげん 25地点の強度が設計基準満さず 敦賀本部認める 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/03/01(Thu) 23:36  

ふげん 25地点の強度が設計基準満さず 敦賀本部認める
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20070210k0000e040036000c.html
古い記事ですが 深刻な内容かと



[5861] 大容量のハードディスクに変えても、認識されない場合。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/01(Thu) 22:14  

マザーボードを換えるついでに、これまでの内臓ハードディスクが手狭になったので、250GHZの大容量のものに変えてみたのだが、マイコンピュータに表示される容量は、137GHZに過ぎない。
バルクの安いハードディスクだったので、さては、だまされたかと、一時は思ったが、よくよく、サイトで調べてみると、OSの関係で、137GHZ以上は認識されず、大容量のハードディスクを使うには、レジストリーエディターを調整しなければならないらしい。
ということで、このサイト「WindowsXPにSP1を適用したが、なぜか137Gを超える大容量のHDDを認識しない。」http://www5f.biglobe.ne.jp/~sharkey/PC-DATA/BigDrive.htm
などを参考にして、調整してみたところ、大容量らしく、すいすいと、動くようになった。
皆さんも、同様のことで、店に「何だ、中身と包装が違うじゃないか。」と文句をつける前に、この点をチェックしてくださいね。

http://www5f.biglobe.ne.jp/~sharkey/PC-DATA/BigDrive.htm


[5860] シュレジンガーさん、ご逝去 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/01(Thu) 20:49  

ケネディ大統領の特別補佐官を務めたアーサー・シュレジンガー氏がご逝去されたという。
シュレジンガーさんといえば、「ケネディ : 栄光と苦悩の一千日」(1965年)という河出書房新社からの翻訳本を、若いころ、丹念に読んだ記憶がある。
キューバ危機の時、キューバに基地建設のために向かうソ連船に逃げ場を残しておくことを決定したくだりなど、今でも、新鮮に思い出される。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070301-00000113-yom-int


[5859] Re:[5857] 「OIEのコード改正」に思う 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/28(Wed) 22:25  

ヤマビコさん。
昨年の5月のOIEのAlejandro Thiermann博士の以下のサイトが、現在のOIEのこれらの問題についての考え方を集約的に示しているようですね。
このサイト「Avian influenza situation in Europe-the role of the OIE-」
http://www.ecdc.eu.int/documents/Uppsala060516/Day%202/Session%207/1.Alex_Thiermann.pdf
ですが、compartmentalizationなどについては、11ページで、下記のような位置づけで語られています。

すなわち、

「家禽におけるウイルス負荷と、循環の急速な減少のためにとられべき措置」として

1.早期発見と透明性を持った告知
2.適切な国家戦略と、実行計画
3.国内の鳥と、野鳥についてのサーベイランス
4.すみやかなる対応
(1疑わしい鳥の迅速な確認
(2)抑制的・人道的なスタンピングアウト
(3)適切な補償措置計画
(4)生物学的封じ込め(biocontainment)の改良(区画化-コンパートメンタリゼイション-)
(5)適切な場合のワクチンの使用

以下原文
Rapid reduction of virus load and circulation in poultry
1;early detection, and rapid and transparent notification
2;appropriate national strategy and implementation plan
3;surveillance in domestic and wild birds
4;rapid response
(1);rapid confirmation of suspects
(2);confinement and humane stamping out
(3);appropriate compensation schemes
(4);improve biocontainment(compartmentalization)
(5);use of vaccination if appropriate

そのようなことで、Alejandro Thiermann博士の考えは、上記の諸点の包括的な実施にあるのであって、コンパートメンタリゼイションは、そのうちのひとつの措置という位置づけで考えられたらと、存じます。

http://www.ecdc.eu.int/documents/Uppsala060516/Day%202/Session%207/1.Alex_Thiermann.pdf


[5858] タミフル服用者異常行動問題で、保護者監視体制 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/28(Wed) 21:12  

小樽保健所の外岡立人さんサイトの情報だが、本日(28日)厚生労働省は緊急発表として、インフルエンザ罹患乳幼児と未成年者を、最低2日間は一人にせず、保護者が監視するように、医師が保護者に警告するようにとの通知を出したとのことです。

これはインフルエンザ罹患により、異常行動または精神異常を来す可能性があることからの通知とのことです。

タミフル服用により、自殺とみられる事故などが相次いでいるための緊急措置ですが、タミフルとは直接関係ないとのコメントも付け加えられているようです。

下記のサイトがその通知のようですね。
 

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/02/h0228-3.html


[5857] 「OIEのコード改正」に思う 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/02/28(Wed) 15:14  

食品に関するリスクコミニュケーション(OIEコードの改正に関する意見交換会)及びその結果としての「OIEへの報告」に関して、意見を述べます。
 この内容の重要な論点は「鳥インフルエンザ(AI)対応に関するコンパートメンタリゼイション」かと思います。EU諸国ではすでにAI対応として家禽由来の食材等の輸出入を考える場合には現在採用している国単位あるいは州単位の対応には限界があるとした対応です。
 まだ議事録は出ておりませんが、この「意見交換会」に出席した科学者の前向きでない意見は、消費者の不安感情のみにのったもので、大変現状認識が遅れていて困るものです。
 養鶏業界の実情は、鶏卵の自給率は90数パーセントで、鶏肉は60%内外です。現在近代化が進んだ農場での衛生管理は、食品工場と同等の衛生管理手法で各生産過程において高い基準を設定、安全性確保に努力しています。勿論、養豚企業についても同様です。
 コンパートメンタリゼイションは、欧米諸国でもこの様な現状から、地域を主体としたバイオセキュリティよりも施設を中心としたバイオセキュリティの方が、定期的検査〔モニター〕や記録管理等すべてに渡って安全性が確保できると考えたものでしょう。
 日本の提案は、日本の養鶏が未開発国と同じようなバックヤード養鶏を念頭にしたものととらえられるようなものと感じられます。養鶏だけでなくすべての家畜家禽の生産現場をよく理解した科学者がいなければ、農業はだめになるのでは?
 

http://www.maff.go.jp.syoku._anzen/20070202/index.html


[5856] 何やら、今朝のメディアは、タミフル問題が錯綜しているような。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/28(Wed) 11:23  

どうやら、今朝のメディアは、タミフル問題を、副作用如何に限定してしまった、矮小化された報道がされているような気がしますね。
厚生労働省は、「副作用は、タミフルにある。」と、認めたうえで、「タミフルには、そのほかに、小児を中心とした日本人特有の人間の体の側でのタミフル耐性の問題があるということと、青海株やヴェトナム株には、それに加えて、ウイルス側のタミフル耐性も、疑われている。
しかし、現在の新型インフルエンザ対策では、タミフルに頼るしか、今のところ、方法はないのだ。」と認める発言を厚生労働大臣が、すればいいだけのことなのでしょう。


[5855] Re:[5852] [5790] [5789] [5786] 転落死は、タミフルのせい? 投稿者:以上 投稿日:2007/02/27(Tue) 23:46  

> 笹山様
>
> ◇「専門的な検討必要」=タミフル服用転落死で厚労相−中外製薬に情報提供指示(時事通信) (27日12時32分)
> http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070227-00000050-jij-soci
> http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/science/influenza/
>
>  「タミフル危険」から「やっぱり安全ワクチン」への世論誘導でしょうか?
>
> 【医療】新型インフルエンザのワクチン 来年にも承認申請
> http://news21.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1161182193/l50
> 【医薬】FADがタミフル服用時の異常行動について注意喚起要求(異常行動報告9割が日本から)
> http://news21.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1163613424/l50
>

薬には副作用がつきものです。世論誘導などとおおげさな。やっぱり、あなたは心が屈折していますね。以上。


[5854] Re:[5852] [5790] [5789] [5786] 転落死は、タミフルのせい? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/27(Tue) 21:01  

ときさん。
確かに、現在の新型インフルエンザ対策は、タミフル依存型対策ではありますね。
タミフルの効用を否定してしまうと、対策そのものが成り立たなくなってしまう、そのような脆弱さがかんじられますね。


[5853] Re:[5851] (以下略) 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/02/27(Tue) 19:56  

>  排出ウイルスの絶対量と記述しましたのは、(以下略)

> @ワクチン使用は少なくとも1万倍多ければ一億倍少なく、
これは10の4乗多いことと10の8乗少ないことに因果関係があるという書き方です。
ウィルスの突然変異率を10の8乗分の1と固定するのであればこの書き方が既に間違いです。

> 「跳躍的な変化」と言われますとやや意味が異なっているように思います。

でも「ヤマビコさんは」適応と突然変異を並べた訳です。
本来の意味の突然変異はそれによって生じた遺伝子(の変化)が適応的(≒生き残れるくらいに変化が小さい)かどうかは関係ないにも拘らず、です。
つまり「ヤマビコさんにとっての突然変異は」適応的ではない、すなわち「生き残れないくらいに変化が大きい」事をイメージしていることを示しているわけです。
(実際に今回もそのように書いていますし)

> このウイルスを鶏に感染させますと、必要感染量は元の親株より高くなっています。

この程度の<書き方の>間違いであれば大抵の人は正しく読み替えてくれますが、
ヤマビコさんの書き方の中には読み替えが難しい間違え方をしているものが結構あるので気をつけてください。


[5852] Re:[5790] [5789] [5786] 転落死は、タミフルのせい? 投稿者:とき 投稿日:2007/02/27(Tue) 17:50  

笹山様

◇「専門的な検討必要」=タミフル服用転落死で厚労相−中外製薬に情報提供指示(時事通信) (27日12時32分)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070227-00000050-jij-soci
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/science/influenza/

 「タミフル危険」から「やっぱり安全ワクチン」への世論誘導でしょうか?

【医療】新型インフルエンザのワクチン 来年にも承認申請
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1161182193/l50
【医薬】FADがタミフル服用時の異常行動について注意喚起要求(異常行動報告9割が日本から)
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1163613424/l50



[5851] Re:[5850] [5849] [5848] [5847] [5845] (以下略) 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/02/27(Tue) 16:46  

> ちょい訂正
>
> > (1)=ワクチンによる抑制効果
> > (4)=ワクチン接種群から排出される絶対ウイルス量
> >
> > は分かりました。これから
> > (3)=ワクチンを接種していない群から排出される絶対ウイルス量
> > も推定できますが、
>
> この3と4は逆でした。

 排出ウイルスの絶対量と記述しましたのは、変異株の出現量を示したものではなく、感染した鶏から環境に出されるウイルスの総量を示しました。突然変異株は既述の様に、10の6乗〜8乗分の1となりますので、1億個のウイルス総量であった場合にはおそらく1〜100個の突然変異を起こしたウイルスが含まれているだろうと予想したものです。ワクチン接種鶏に10の6乗個の感染があった時には1万倍のウイルス抑制効果を示した場合には、(ワクチンを接種した)初感染鶏からウイルスが環境に排出される総量は10の2乗程度で、この場合の突然変異株の出現率は10のマイナス4乗〜6乗になると言ったものです。「跳躍的な変化」と言われますとやや意味が異なっているように思います。私は遺伝子が複製される時に起きた大きな遺伝子変化を『突然変異』として述べたもので、これらの『突然変異ウイルス』のほとんどはは感染性がなかったり、複製できなかったりするもので、生き残れる遺伝子は極僅かであろうと思います。言い換えるならば、突然変異ウイルスのほとんどは自己複製能力を継続的に有しないものです。しかし、極僅かの自己複製能力を持つウイルスが、問題となる「新型ウイルスの原となる株」になる可能性を有するAIウイルスとして出現する(人が認識できる)株になると思っています。「跳躍的な変化」となるまでには「極僅かの自己複製能力」を持つウイルスの中でさらに10の何乗か分の1となると思います。新型インフルエンザウイルスの出現率はこの「跳躍的な変化」までに至らなくても起こり得る事柄と考えた方が適当かと思います。なぜなら、過去100年の中で、数回新型インフルエンザが発生している事実から、数万年に一回あるいはそれ以上の長い年月の出現率ではない事象と見られるからです。例えば、「H5N1のOO株とXX株がYY動物に重複感染し、その動物がKKと言う環境にあったとき、新型インフルエンザが高い確率で発生する」といった様な発生するための条件があるわけで、この時どの程度の突然変異なり、適応変化なりが必要なのかについては判っている部分と判っていない部分とがあるわけです。何度も言いますが、遺伝子の変異は想像以上に起こっているものです。AIウイルスでいいますと、鶏で継代してきたウイルスを、卵で10代継代しただけで、卵で増殖し易いウイルスとなります。このウイルスを鶏に感染させますと、必要感染量は元の親株より高くなっています。 


[5850] Re:[5849] [5848] [5847] [5845] (以下略) 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/02/27(Tue) 12:22  

ちょい訂正

> (1)=ワクチンによる抑制効果
> (4)=ワクチン接種群から排出される絶対ウイルス量
>
> は分かりました。これから
> (3)=ワクチンを接種していない群から排出される絶対ウイルス量
> も推定できますが、

この3と4は逆でした。


[5849] Re:[5848] [5847] [5845] (以下略) 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/02/27(Tue) 11:41  

> > 何(1)が何(2)に対して「1万倍多ければ」何(3)が何(4)に対して「一億倍少なく」なのか、
> 実験室内での攻撃試験でのAIワクチンの効果: 10の4乗以上の抑制効果(1万倍多ければ)
> 野外での推定抑制効果:10の8乗以上の抑制 (1億倍少ない)です。
> 結論としては:野外での摘発淘汰法とワクチン接種法との環境に出てくる絶対排出ウイルス量の比較で、ワクチン効果が10の4乗の抑制効果(多ければ)があれば、ワクチン接種群から排出される絶対ウイルス量は1億倍すくないことが予想される。と言う意味です。

(1)=ワクチンによる抑制効果
(4)=ワクチン接種群から排出される絶対ウイルス量

は分かりました。これから
(3)=ワクチンを接種していない群から排出される絶対ウイルス量
も推定できますが、
(2)がぜんぜん分かりません。
ワクチンによる抑制効果が<何(の効果)と比較して>多いのか? です。
以前のワクチンによる抑制効果に対して10の4乗多いのか(恐らく違うでしょう)?
多分、単純に、「多い」と書いたのがヤマビコさんのミスなのでしょう。
(「多い」というのは比較に使う言葉なので、比較元が無いと意味が通じません)

あと、突然変異の件ではヤマビコさんのイメージに近い言葉としては「跳躍的な変化」といった方が多分適切でしょう。
因みに「跳躍的な変化」については
http://members.jcom.home.ne.jp/natrom/virusevo.html#leap
を参考に。

それと、
「ワクチンによる抑制効果が10の4乗ならば環境に排出されるウィルスの量も10の4乗低くなるだけのはずなのに10の8乗低くなるのはおかしい、
どこか考え方問題があるのではないか」
と思います。
もう一度どの数字がどれを指しているか考え直してみて下さい。


[5848] Re:[5847] [5845] (以下略) 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/02/27(Tue) 09:19  

> > 返信:誠に舌足らずで申し訳ありません。鳥用AIワクチンを接種することによって環境に対してウイルス排出が抑制される量を示しおります。(以下略)
>
> 何か、余計にわからなくなりました。
> 何(1)が何(2)に対して「1万倍多ければ」何(3)が何(4)に対して「一億倍少なく」なのか、
>
> それと、
> > > B(中略)出てくる絶対量に比例し変異株が出現するはずです。
> > 「出てくる絶対量」というのは、ワクチン接種したにも拘らず発病した鶏が「出てくる絶対量」とすると意味が通りそうだけれど、
> そういう理解でいいの?
>
> に対する答えらしきものが読み取れませんでした。
> 何(5)が「出てくる絶対量に比例し変異株が出現するはず」と考えているのですか?
>
> (1)〜(5)に入る言葉<だけ>を書いて下さい。
実験室内での攻撃試験でのAIワクチンの効果: 10の4乗以上の抑制効果(1万倍多ければ)
野外での推定抑制効果:10の8乗以上の抑制 (1億倍少ない)です。
結論としては:野外での摘発淘汰法とワクチン接種法との環境に出てくる絶対排出ウイルス量の比較で、ワクチン効果が10の4乗の抑制効果(多ければ)があれば、ワクチン接種群から排出される絶対ウイルス量は1億倍すくないことが予想される。と言う意味です。


[5847] Re:[5845] (以下略) 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/02/26(Mon) 18:40  

> 返信:誠に舌足らずで申し訳ありません。鳥用AIワクチンを接種することによって環境に対してウイルス排出が抑制される量を示しおります。(以下略)

何か、余計にわからなくなりました。
何(1)が何(2)に対して「1万倍多ければ」何(3)が何(4)に対して「一億倍少なく」なのか、

それと、
> > B(中略)出てくる絶対量に比例し変異株が出現するはずです。
> 「出てくる絶対量」というのは、ワクチン接種したにも拘らず発病した鶏が「出てくる絶対量」とすると意味が通りそうだけれど、
そういう理解でいいの?

に対する答えらしきものが読み取れませんでした。
何(5)が「出てくる絶対量に比例し変異株が出現するはず」と考えているのですか?

(1)〜(5)に入る言葉<だけ>を書いて下さい。


[5846] 今日発売の雑誌『プレジデント』に私のコメントが載っています。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/26(Mon) 15:53  

今日発売の雑誌『プレジデント』(2007/03/19号)に私のコメントが載っています。
156ページ「「殺人」鳥インフルエンザが日本を襲う日」です。
タミフル耐性のことについて聞かれましたので、答えておきました。
つまり、タミフル耐性の二面性というか、人間側のタミフル耐性と、ウイルス側のタミフル耐性ですね。
後者のウイルス側のタミフル耐性とは、H5N1では、R152K、H274Y、N294Sでの変異、H5N2では、E119G/A/D/V,R292K での変異ということですね。
日本では、とかく、前者の人間側のタミフル耐性だけが語られがちですが。

http://www.president.co.jp/pre/20070319/index.html


[5845] Re:[5844] [5842] AIウイルスの特性について 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/02/26(Mon) 15:52  

> > AIウイルスの突然変異やワクチンの効果について多くの投稿ありがとうございます。一つ一つ説明する必要がありそうなので、ここに投稿することにしました。
> > 1.(以下略)
>
> つまり、[5833]での
> > 生物体において遺伝子が変化することには2つのケースがあります。
>
> というのは、「遺伝子が変化すること」の<原因>である突然変異と遺伝子シャッフルの「2つ」ではなく、
> 「遺伝子が変化すること」の<結果>である「適応」的変化と「『適応』的変化でない変化」の「2つ」ということですね。
> 了解。
>
> > 2.(以下略)
>
> [5833]での「一億倍少なく」が、ワクチン接種の有無で比較した鶏1個体からのウィルスの(推定)排出量のことらしいことは分かりましたが、
> 「1万倍多ければ」が何を指しているか分かりません。
> ワクチン接種する鶏の個体数? 鶏1個体当たりの接種量(あるいはワクチンの性能というか力価)?
返信:誠に舌足らずで申し訳ありません。鳥用AIワクチンを接種することによって環境に対してウイルス排出が抑制される量を示しおります。すなわち、AIワクチンを鶏に適切に接種された場合には、接種量が10の6乗個であったとき、ワクチン効果として1万倍低下する場合には10の2乗のウイルスが排出されるとみたものですが、これを実際の養鶏場に見た場合には、既述のように環境に排出される量は100個と10の8乗以上の差となるわけです。野外での感染量は最大でも10の4乗程度と見られていますので、実際にはワクチンを接種した場合は1固体だけで終わり、この1固体から1個のウイルスが環境に最大排出され、ワクチンを接種しなかった場合では、1固体だけでも一億個ウイルスが排出されるものと考えるものでした。誠に一人だけが納得したものですいませんでした。


[5844] Re:[5842] AIウイルスの特性について 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/02/26(Mon) 14:20  

> AIウイルスの突然変異やワクチンの効果について多くの投稿ありがとうございます。一つ一つ説明する必要がありそうなので、ここに投稿することにしました。
> 1.(以下略)

つまり、[5833]での
> 生物体において遺伝子が変化することには2つのケースがあります。

というのは、「遺伝子が変化すること」の<原因>である突然変異と遺伝子シャッフルの「2つ」ではなく、
「遺伝子が変化すること」の<結果>である「適応」的変化と「『適応』的変化でない変化」の「2つ」ということですね。
了解。

> 2.(以下略)

[5833]での「一億倍少なく」が、ワクチン接種の有無で比較した鶏1個体からのウィルスの(推定)排出量のことらしいことは分かりましたが、
「1万倍多ければ」が何を指しているか分かりません。
ワクチン接種する鶏の個体数? 鶏1個体当たりの接種量(あるいはワクチンの性能というか力価)?


[5843] Re:[5837] [5836] [5833] AIに関する更なる2つの問題 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/02/26(Mon) 11:49  

> 無明さん。
> ご指摘の問題点のうちの
> >>A発症が明確で早期発見ができる状況と、ワクチンによってどの鶏が野外株に感染したかが分からないで、野外株がマスキングされて広がることとどちらがリスクが高いのかを評価する必要があります。ワクチン抗体と感染抗体を区別することは現段階では無理でしょう。>>
> については、非常に関心があります。
> 野外株までも清浄国化しようなどといわれるかたは、まさかおられませんでしょうから、野外株は、与件であり、レッセフェールであるといえるでしょう。
> 問題は、次の
> >>ワクチン抗体と感染抗体を区別することは現段階では無理でしょう>>
> についてなのですが、DIVAについての考え方の両面性というものが日本においては、希薄のように思えます。
> つまり、DIVAによって、何を守っていくのか、その社会的な目的が、家禽の清浄化をまもるのか、野生生物のウイルス侵食をモニターするのか、その前者にのみ、重点が置かれているようにも思えます。
> つまり、野生生物のウイルスは、レッセフェールなのですから、清浄家禽?とのDIVAの格差は、どんどん広がってくる。そこで、DIVAの識別機能を高めるために、識別可能なワクチン株を、いたちごっこで作り上げている、
> それでも、足りなくなると、今度は『H領域だけでなく、N領域も』なんて言い出してくる、そんな感じもしています。
> 現在、recombinant fowlpox virus-vector vaccinesなど、遺伝子組み換え型ワクチンが、鳥インフルエンザワクチンの分野にも現れてきていますが、これらは、家禽側から見たDIVAにとっては、有用でしょうが、では、これらが、野生生物に与える影響というものは、考慮されていないような気がするのは、私だけでありましょうか。
> 遺伝子組み換えワクチンについては、このサイトhttp://vetmedicine.about.com/od/vaccinations/f/FAQ_recomvacc.htmなどをご参照
 ご存知と思いますが、DIVAには現在世界的は2つの考え方があります。OIEのDr.Capuaなどが提唱したDIVAはAIウイルスのNの部分に対する抗体産生で区別しようとするもので、この欠点は予め流行しているAIウイルスに型がわかっていなければいけませんし、多くのワクチン株も用意されていなければなりません。(Dr.Capuaはすでにワクチン株の準備を提唱しているようですが)Dr. KidaはAI感染鶏ではNS(非構成物質)が発現するため、このNSに対する抗体を検出する方法を提唱しています。この方法は米国のDr.Swayneらも検討し、有用としていますが、Dr.Capuaはイタリアの野外で検討した結果ではあまり感度は良くなかったとの発言をしております。また、NSに対する抗体をチェックする方法ではワクチン中に微量に含まれるNSを取り除くことも要求される可能性があります。
 笹山さんの言われる様に、疫学的にこのDIVAはどの程度有用なのかについは、難しい議論と私は思っております。


[5842] AIウイルスの特性について 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/02/26(Mon) 11:14  

AIウイルスの突然変異やワクチンの効果について多くの投稿ありがとうございます。一つ一つ説明する必要がありそうなので、ここに投稿することにしました。
1.遺伝子の変化は、固定的なものではなく小さな変化は我々の想像以上に日常的に起こっています。これが起こる生物学的な目的は、環境が変わってもそれに適合させるためのもので、不要なものはなくなっていくだけです。要は遺伝子の中にすでに変化することが組み込まれた遺伝子学的な変化とでもいいましょうかこのようなシステムが存在していることは多くの研究が明らかにしています(申し訳ありませんが、現在適切な文献を示せません。)AIウイルスについても同様に常にバリエイションのある遺伝子を放出する可能性を遺伝子学的にも変化できるように出来ています。従って、バリエイションの中から、環境に最適な変異株が次第に生き残れるようにしている訳です。遺伝子学的には、この遺伝子の変化はあり得る変化です(適応呼びました。)。この様な性格を利用し国内の鳥用AIワクチンの製造株は作出されています。しかし、遺伝子は突然全く想像できないような変化を見せることがあります。この出現率は遺伝子複製の10の6乗とか8乗分の1とかいわれておりますが、性状が全く異なった遺伝子の出現です。
  多くの科学者が問題にするのは、突然変異ではなく遺伝子の適応変化の範疇に入る遺伝子の変異でも「新型インフルエンザ」の出現があるのではないかと言う懸念です。この場合の危険率は、突然変異の出現率と比較し格段にリスクが高いものです。一般にはあまり知られておりませんが、人で流行するインフルエンザとAIが人あるいは鶏において重複感染(同時に罹る)をするときに危険率が最大になるものと思われています。しかし、この様な新型のAIウイルスの性状を具体的に想定はできていません。多くの研究者は、この様な適応型の遺伝子変異だけでは新型AIウイルスは出現できず、何らかの遺伝子の突然変異が起こらない限り出現できないであろうと思っています。従って、新型AIウイルスの出現は、人あるいは鶏で流行するインフルエンザウイルスが突然変異を起こし、どちらかの動物で重複感染を起こしたときにリスクは最大なるわけです。人型インフルエンザウイルスあるいはAIウイルスが単独で新型AIウイルスになる確率は10の12乗以上で、現状ではあり得ないと思います。このようにH5N1型AIだけが新型AIになるわけではないと言う理論はここにある訳です。ただ、高病原性と言われるAIウイルスは、蛋白分解酵素が存在しなくても多くの細胞に(in vitroで)感染する性格を有していますので、高病原性AIは恐れられているわけです。私の理解はこの様なものです。
2.AIワクチンの効果についてもう少し詳しくと言うお話がありましたので、投稿させていただきます。
 AIウイルスが鶏に感染したとき、気管粘膜上では1スワブ当たり、10の4乗とか6乗採れております。これをml単位に直しますと、10倍から20倍おおくなります。では鶏全体ではどのくらいかといいますと少なくとも10の8乗位になると言われております。場合によれば糞便中にはグラム当たりこのくらいのウイルスが検出されることもあるとのお話もありますので、10の8乗以上と考えた方が適切かもしれません。また、この数値は、ある時間の点をとったもので、経過を加えればもっと大きなウイルス量を想定しなければならないと思います。さて、1羽当たりの排出ウイルス量を10の8乗と仮定して、3年前の京都の事例では最大感染羽数は約10万羽でしたので、10の5乗をかけますとあの農場では環境に10の13乗ウイルスが出ていたわけです。遺伝子の突然変異の出現率を10の8乗としますと、10の5乗の変異株が環境に出ていたわけです。
 AIワクチンを接種した場合は、海外で一番効果があると想定されたワクチンの効果は10の6.2乗の山口株による攻撃〔感染〕でウイルス分離がありません。この結果を基にシミュレーションしますと(仮定として初感染のウイルス量を10の7乗であったとします)、排出ウイルス量は最大でも10個以下で、排出される期間も限られます。他の鶏への2次感染は当然10個以下では起こりません。ここでは10の7乗と言う実験室内で行うような量でお話しましたが、現実的には、最大でも数百個のウイルスでAIの発生が起こっているだろうと多くの疫学者は考えていますので、人への感染リスク差は数値だけを比較しますと、無限大とゼロになります。日本で一番かけている科学分野は疫学で、この疫学的検討がなされないまま、AI対策が採られているところにあります、と私は思っております。



[5841] Re:劇症型「鳥インフルエンザ」、in vitroでは「あるある」、in vivoでは・・・。 投稿者:ある科学者 投稿日:2007/02/25(Sun) 21:46  

ときさん、あなたは自分の頭で理解できないことを「あるある
大辞典の捏造と同じだ」と主張しておられるように見えますが、それは真剣にインフルエンザウイルスの研究に取り組んでいる人間、さらに言うなら自然科学に対する冒涜です。

>法律上というのでなくて、まったく学説上の信念として、「鳥ウイルスから変異して人間に感染できるようになる(という推測に基づいた一つの「仮説」)」を防御することが、

感染報告が毎年のようにあるのをすべて捏造だとでも言うつもりですか?「直接トリからヒトにトリインフルエンザウイルスが感染することはないだろう」と研究者は考えていましたが、その壁を越えることが明らかになった以上、「トリからヒトへ感染したものがさらにヒトへと感染するようになる」ことを警戒するのは当然です。

>現在の世界的な野生鳥類界での発生と耐過馴致、ならびに人間での発生報告の状況から鑑みるに、ますます、『鳥インフルエンザウイルスが人に直接感染し、死亡させること』(p.120)に疑問を抱かざるを得ません。
 
失礼ですが、あなたはトリインフルエンザが人に感染したことを報告する論文を一つもまじめに読んだことがないのでしょう。ここでもまたそれらの論文がすべて捏造だとでも言うつもりですか?
あなたの主張にはあなたがどう思うかという以上の証拠は一つもありません。あるのは勝手な思いこみと、自分の知識にあわないことはたとえそれが事実であってもを直視しようとしない偏狭な姿勢だけです。

> そうでないほうの仮説に沿った研究も是非進めていって欲しいものですが…。鳥分離ウイルスと人分離ウイルスの根本的な相違についてとか、適合レセプターの相違とかについてとか…。

「トリインフルエンザウイルスが人に感染した」という事実が報告されているにもかかわらずなぜそのような仮説に沿って研究をしなくてはいけないのか全く意味不明ですが、
当然ながらとっくに研究されています。この報告もときさんの手にかかると捏造になるのでしょうか?
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20061116/index.html


[5840] 今日の午後7時のNHKニュースの構成は、ちょっとおかしかったが。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/25(Sun) 21:13  

今日の午後7時のNHKニュースの構成は、最初の7分間以上を、安倍総理と拉致家族との一問一答を克明に報じた後、なお、総理が訪れた長岡での様子を克明に伝えるなど、通常の夜の7時のニュース構成とは、著しく異なるものであったのは、どうしたことなのでしょうかね?
まあ、これが『命令放送』のスタイルなのかどうかわからないが、拉致問題に便乗して、総理の活動についての報道が、通常のニュースよりも濃密な内容となったのは、命令放送が、間違うと、官邸のプロパガンダ放送ともなりうる危険性をも示唆したもののようにも、思える。


[5839] 劇症型「鳥インフルエンザ」、in vitroでは「あるある」、in vivoでは・・・。 投稿者:とき 投稿日:2007/02/25(Sun) 20:34  

 そして「鳥H5N1ウイルス」は、in vivoではあくまでも「ないない」。(いくらありふれるようになっても。H5N2のように。)

◆鳥インフルエンザ問題の今後(208)(2007.2.25)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza347.htm
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/ai.htm

 まだまだ、「鳥インフルエンザH5N1」問題は、ごくごく一部の人々の間における“現実”問題です。それが本当に、一般大衆レベルになってくると、そのマヤカシペテン話にアレレと疑問を感じる人がたくさん出てきます。いまのところ、“一般大衆”にとってはさしたる喫緊性のない無関心でいられる出来事でしかありません。(逆に今後、大問題化させないための動きをする人々も出てくるかもしれませんが。)
 なお、かの週刊誌記事に関して、当事者業界の中の人間は由々しき問題という反応になるのも仕方がないとは思いますが、傍から見るぶんには、いわゆる「ナガタメール」的な傍観者としての捉え方が普通ではないかと思います。そのような記事があったことさえ知らないのが大多数でもありますし。かえってあのような記事が出てしまうことで、おかしな説を振りかざすものの居場所がわかりやすくなったり、その証拠になるだけのことです。
 
>『茨城株はワクチンとは似ても似つかぬ、自分で宿主に取り付いて増え続ける野外株の一つである。野外に永く隠れて存在し続けて居るからこそ野鳥と共通性のある鶏にも馴致していると考えられる。そしてそれは発症せぬ限り、前述のWHO推奨の鳥インフルエンザウイルス実験室診断マニュアルに採用されるプライマーにも反応しない(感染研)、見方によって取るに足らない野外株であると言えるのである。』

>『そんな馬鹿なことはすまいと思っても、いざとなれば國は日本中の鶏を空っぽにすることだって法律上は出来るのだから。』

 法律上というのでなくて、まったく学説上の信念として、「鳥ウイルスから変異して人間に感染できるようになる(という推測に基づいた一つの「仮説」)」を防御することが、「科学的事実」に基づいた政策として妥当であり、現実的であると本気に考えてしまっている学者一派が確実に存在しているようですから。家きんのジェノサイドについて、何ら疑問や痛痒を感じることもなく、当然妥当な対策でかつ無謬であると思い込んでいるようです。

>『1997年以前の学説に固執して、家禽のAIが人には絶対感染しないという考えを早く切り替えて欲しいと願っております。』([5830])

>『とすると、鳥の放牧スタイルというのは、イメージ的には消費者受けしますが、鳥インフルエンザの観点からは問題ありますネ。』
>『 非常に危険です。』
http://www.nbi.ne.jp/talk5.html

 この方の学説に従えば、鳥類と人間は隔絶して生きていかねばならないようです。そして鳥H5N1は、1997年に忽然と地球上に現れた、宿主を簡単に飛び越えることができる、人類にとってとてつもなく脅威となるウイルスなのだそうです。

>『鳥インフルエンザがアジアで流行し、死者が出ている。日本では2003年暮れから2004年初頭にかけて山口、大分、京都で高病原性鳥インフルエンザが流行し、マスコミを賑わした。最近(2005年6〜8月)、茨城で病原性の弱い鳥インフルエンザの発生が拡大しているが、アジアで今も流行中の高病原性H5N1鳥インフルエンザウイルスのことは、日本ではほとんど話題になっていない。しかし、アジアではさらに死者が出ており、しかも最近ロシアにも広がった。このような状況から、このウイルスが世界的な流行を起こしても、私たちインフルエンザ研究者はまったく驚かないというのが現状である。そのような事態が起こらないことを願うばかりである。 2005年8月 著者』(p.172)
http://www.amazon.co.jp/dp/4087203131/

 現在の世界的な野生鳥類界での発生と耐過馴致、ならびに人間での発生報告の状況から鑑みるに、ますます、『鳥インフルエンザウイルスが人に直接感染し、死亡させること』(p.120)に疑問を抱かざるを得ません。
 そうでないほうの仮説に沿った研究も是非進めていって欲しいものですが…。鳥分離ウイルスと人分離ウイルスの根本的な相違についてとか、適合レセプターの相違とかについてとか…。



[5838] 全国の都道府県議会で、『土建業』議員が減少 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/25(Sun) 18:25  

毎日新聞の調べで、都道府県議会で本人または親族が公共事業関連の土木・建設会社の役員などに就いている「土建業議員」の割合が、全議員の7.5%を占めることが分かったという。
03年2月の前回調査から2.2ポイント減。小泉改革によって公共事業が減ったことなどが影響したとみられる。
ただ、依然として、18道県で1割を超えているという。

この『土建業議員』の概念は、「議員本人または配偶者、親兄弟、子供がその都道府県内の公共事業の入札資格を持つ土木・建設会社の役員や社員になっている(事実上のオーナーも含む)ケース」とした。

土建業議員がおいのは、割合が多いのは(1)石川県26%(2)新潟県23%(3)群馬県、岐阜県各20%――の順のようだ。
前回調査から減少数が多かったのは(1)茨城県10人(2)千葉県8人(3)大阪府7人(4)富山県、神奈川県各6人――の順。

また、今回の調査には対象外となったが、『土建業知事』も、秋田県や広島県など、数県、まだ。あるようだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070225-00000005-mai-pol


[5837] Re:[5836] [5833] AIに関する更なる2つの問題 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/25(Sun) 07:47  

無明さん。
ご指摘の問題点のうちの
>>A発症が明確で早期発見ができる状況と、ワクチンによってどの鶏が野外株に感染したかが分からないで、野外株がマスキングされて広がることとどちらがリスクが高いのかを評価する必要があります。ワクチン抗体と感染抗体を区別することは現段階では無理でしょう。>>
については、非常に関心があります。
野外株までも清浄国化しようなどといわれるかたは、まさかおられませんでしょうから、野外株は、与件であり、レッセフェールであるといえるでしょう。
問題は、次の
>>ワクチン抗体と感染抗体を区別することは現段階では無理でしょう>>
についてなのですが、DIVAについての考え方の両面性というものが日本においては、希薄のように思えます。
つまり、DIVAによって、何を守っていくのか、その社会的な目的が、家禽の清浄化をまもるのか、野生生物のウイルス侵食をモニターするのか、その前者にのみ、重点が置かれているようにも思えます。
つまり、野生生物のウイルスは、レッセフェールなのですから、清浄家禽?とのDIVAの格差は、どんどん広がってくる。そこで、DIVAの識別機能を高めるために、識別可能なワクチン株を、いたちごっこで作り上げている、
それでも、足りなくなると、今度は『H領域だけでなく、N領域も』なんて言い出してくる、そんな感じもしています。
現在、recombinant fowlpox virus-vector vaccinesなど、遺伝子組み換え型ワクチンが、鳥インフルエンザワクチンの分野にも現れてきていますが、これらは、家禽側から見たDIVAにとっては、有用でしょうが、では、これらが、野生生物に与える影響というものは、考慮されていないような気がするのは、私だけでありましょうか。
遺伝子組み換えワクチンについては、このサイトhttp://vetmedicine.about.com/od/vaccinations/f/FAQ_recomvacc.htmなどをご参照


[5836] Re:[5833] AIに関する更なる2つの問題 投稿者:無明 投稿日:2007/02/25(Sun) 00:33  

私は今回のH5N1が新型インフルエンザに変化するかどうかは何とも言えないと考えています。通りすがりさんのいうようにその可能性に対して対応をとることは必要だと思います。

> @AIウイルスの絶対数を減少させること、
> AAIウイルスと人との接触を減少させること、
> BAIウイルスの突然変異を起こさせることを行わないこと
この問題の建て方は納得するのですが、その方法論については意見が違います。

@はワクチンによってどの程度環境中のウイルス量を減らせるかは未知の領域だと思います。野鳥のウイルスをどうするのか、これは難しいでしょう。
A発症が明確で早期発見ができる状況と、ワクチンによってどの鶏が野外株に感染したかが分からないで、野外株がマスキングされて広がることとどちらがリスクが高いのかを評価する必要があります。ワクチン抗体と感染抗体を区別することは現段階では無理でしょう。
B私の仮説ですが、青海湖系統が出現した背景に中国における広範囲なワクチン接種のプレッシャーがあったのではないでしょうか。ワクチンが直接変異を誘導することはないと考えますが、変異の早いインフルエンザは様々なヴァリエーションを作りだし、鶏に入りにくくなったために野鳥に感染する傾向を持った株がドミナントになったのでは?


beachmollusc さん
現在行われている抗体検査ですが、ゲル内沈降反応とHIテストがありますが、ゲル沈は広範囲に調べるには適していますが、亜型はわかりません。ピンポイントに調べるには、HIがよいのですが、まさにそのもののウイルス株を用意する必要があります。H5N1でいえば、青海湖系統のウイルスを用意すれば、そのウイルスによる感染は確認できますが、他のH5N1の感染が確認できるかは難しいかも。数多くのウイルス株に当てないと分からないようです。野鳥での調査では難しい(血清量も少ないでしょうし)のでは。

長くなりますので、とりあえずここまで。




[5835] Re:[5826] AIに関する2つの問題 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/02/24(Sat) 20:58  

>  AIウイルスの分離を野鳥から行う場合、野鳥は分離を行う時にウイルスを排泄していなければいけません。多くの渡り鳥では、すでに様々な型のAIに感染している可能性が高く、ウイルス感染しても発症せず、ウイルスの排泄は極限られた期間でしかなされていないと思います。また、感受性の低い野鳥でも同様に、発症せずウイルス排泄の期間は限られている訳で、考えてみれば渡り鳥や野鳥からAIのウイルスを分離することはとっても運の良いことです。
>  また、現実問題として発症した鳥類が人の目に触れることはこれも少なく、市町村の現場ではこのような野鳥の死骸を届けないように口頭で指導もしています。言い換えれば、AIウイルスを分離することの方が難しいお話でありますので、農水あるいは厚労省が本格的に調査をしなければ実態は判りません。

ヤマビコさんのコメント通りだと思います。環境省や鳥類研究所が出動して、地方行政の何も基礎ができていない調査員を動員して調べても、明白な二次感染くらいしか検出できないだろうと思われます。感染経路の調査を鳥屋さん任せにするのは不十分なことでしょうね。いつも同じパターンで、ネガティブな結果が報告されて話が切れて終わるようです。当該のウイルスが環境中に「存在しない」ことを証明するという仕事は実際には果てしない仕事であるように思われます。発症していたのは存在していたからですが、それが消えていることをどうやったら実証できるのか、私には想像すらできません。一定期間、水平感染や二次感染が起きていないことで間接的に推定するだけでしょうか。

ヤマビコさんの指摘は鳥から出てくるウイルスの検出の話でしょうが、たとえ体内に持っていても検出される可能性が低い排泄物よりも唾液検査で調べる方が良いという意見も見ました。また、抗体から見た感染歴調査で検出する場合、どこまでウイルスの株をピンポイントで認識できるのか、知りたいのですが、教えていただけますか。

http://beachmollu.exblog.jp/


[5834] Re:[5833] AIに関する更なる2つの問題 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/02/24(Sat) 20:47  

> 生物体において遺伝子が変化することには2つのケースがあります。
> 1つは突然変異によって起こるもので、他の1つは適応によって起こる変化です。

訊かれた事とちょっと違うけれど、「突然変異」に対して「適応」ってのは違うでしょう。
この場合「交配」というか「遺伝子(あるいは染色体)のシャッフル」といったことが当てはまります。

> ここでは必然的に新型インフルエンザが必然的に発生するものと考えるべきと思っております。

対策を決定するべき人達などが心構えとして「考えるべき」事かも知れなくても、
そうでない場合に「必然的に新型」と「考えるべき」とまで言えるものだろうか? という気がする。
(この場合前者がいわば「経済的な問題」後者がいわば「科学的な問題」に相当する)

> @ワクチン使用は少なくとも1万倍多ければ一億倍少なく、

これ、何が何に対して「1万倍多ければ」何が何に対して「一億倍少なく」なのかが分かり辛いので、もう少し詳しく書いて欲しい。

> Bもちろんワクチン接種が突然変異を誘発するものではありませんので、出てくる絶対量に比例し変異株が出現するはずです。

「出てくる絶対量」というのは、ワクチン接種したにも拘らず発病した鶏が「出てくる絶対量」とすると意味が通りそうだけれど、
そういう理解でいいの?

> 科学的な問題と経済的な問題を区別して議論しませんとおかしな議論になります。

というのと同様、書かれた内容を正しく理解して「議論しませんとおかしな議論にな」るので確認させてください。
(とはいえ、確認するだけで、議論に参加しない気もしますが)


[5833] AIに関する更なる2つの問題 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/02/24(Sat) 17:55  

1.人に感染する新型インフルエンザの発生確率のことが議論されているようです。
この問題については具体論で議論をしませんとおかしなことになると思いますので、議論のきっかけとして私見を述べさせていただきます。
生物体において遺伝子が変化することには2つのケースがあります。
1つは突然変異によって起こるもので、他の1つは適応によって起こる変化です。
実際の野外での遺伝子の変化は、マイナーな変化の積み重ねによって起こるもので、人に感染するようなAIが突然出てくることはありません。
では新型インフルエンザが発生する確率はないかと言いますと笹山さんの言われるように危険性は少なくないと思っております。
昔、「偶然と必然」と言う本が出ておりましたが、新型インフルエンザの発生はどの様にして起こるかといいますと、偶然に起こるある事象により発生すると見るべきで、ここでは必然的に新型インフルエンザが必然的に発生するものと考えるべきと思っております。
その必然的な事象について現在人間は未知の世界であり、想定し予防できることは予想できる必然的事象の発生リスクを減らすことだと思います。
@AIウイルスの絶対数を減少させること、
AAIウイルスと人との接触を減少させること、
BAIウイルスの突然変異を起こさせることを行わないこと
などです。
これらの点についてそれぞれのAI対策及び新型インフルエンザ対策を評価しなければ科学的な議論とはならないのではないかと思います。
面白いことに、AIワクチンを鶏群に使用するという観点から摘発淘汰法と比較しますと、AIワクチンの鶏への使用は
@ワクチン使用は少なくとも1万倍多ければ一億倍少なく、
A摘発淘汰では多量のウイルスがある中での作業となり、人がウイルスに接触する頻度、量共に摘発淘汰の方が分が悪く、
Bもちろんワクチン接種が突然変異を誘発するものではありませんので、出てくる絶対量に比例し変異株が出現するはずです。
これらの点について大いなるご意見を賜りたいと願っております。

2.鶏病のワクチンについて議論が続いています。
AIも自然淘汰され、免疫が出来て生き残った鳥に卵を産ませれば良いのではないかという議論もあるようです。
しかし、現実には家畜家禽には多くのワクチンが使用されています。
1980年代には抗生物質が多用されましたが、現在では細菌性の病気に対してもワクチンが開発され、使用されるようになっています。
これは費用対効果の問題で、現在の1パック200円前後で販売されるためには、病気対策としてワクチンが一番効率的なのです。
AIに罹って生き残った鶏からの卵を得るためのは、1パック10,000円程度の販売価格になるかも知れません。
この様な高価な卵を買う消費者がいれば、産業として問題はありません。
反論を待ちたい。
科学的な問題と経済的な問題を区別して議論しませんとおかしな議論になります。


[5832] 黒川紀章さんの『破壊と再生』 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/24(Sat) 09:34  

黒川さんが都知事選挙に出るということで、石原さんのコメントが「建築家が知事になるのは問題」とのコメントをしていたが、それは、ちょっと違うような。
というのは、黒川さんは、以前から、都市の再生と破壊をテーマにされて、いろいろな提案をされている。
つまり、既存の都市は、空間をそれまでの構築物で埋め尽くされ、後世の住民は、過去の住民の設定した空間にしか甘んじざるを得ない現状を打開するため、黒川さんは、『破壊しやすい建築物』というものを建築することによって、後世の住民に対しても、柔軟な都市構造を提供できるとの考えをもたれていたようだ。
黒川紀章インタヴュー「都市、万博、メタボリズム──破壊と再生のプログラム」では、メタボリズム:新陳代謝には「増殖・交換・分裂・破壊」という4つのモメントが求められているとしている。
しかし、黒川紀章氏が設計した中銀カプセルタワービルは、まさに、破壊しやすい建築物の代表的なものだったのだが、実際には、建築物を取り巻く法制度の硬直性と、建築物をめぐる既得権の発生により、いまや老いさらばえた中銀カプセルタワービルは、腐食の進行の中で、いまだに再生できないでいるのは、なんとも皮肉なことではある。
まあ、『変わる・改革』のキーワードに政治的な裨益を求め、いまだに変われない政治家のメタボリズムと、おんなじようなもんではあるのだが。
同じ黒川氏の設計になる大阪・心斎橋の「ソニータワー」は、解体にこぎつけたようだ。
まさに、こっちのほうは、『もって瞑すべし』の口だろう。

http://tenplusone.inax.co.jp/archives/2004/09/16143532.html


[5831] Re:[5830] [5828] [5825] [5824] ワクチンは積極的に黒になることを受容すること。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/23(Fri) 23:50  

無明さん。
生ワクチンの中国製の可能性ですが、
一昨年2005年11月に中国で大問題になった、大量の闇ワクチン製造摘発事件(中国語では、『仮疫苗事件』というようだ。)の金宇集団・蒙古生物薬品廠で製造していた闇ワクチンは、滅活疫苗というもので、二種類あったようです。
@禽流感二價滅活疫苗(H5N28、H9N2),
A禽流感三聯四價滅活疫苗(H5N28、H9N2)
中国語で生ワクチンは、「活毒疫苗 」不活化ワクチンは「滅活疫苗』のようです。
現物は、下記の写真のようですね。
また、スプレイによる家禽用鳥インフルエンザワクチンとしては、オランダのAkzo Nobelが、 開発しています(これは、プロトタイプがIntervet社とthe German Friedrich
Loeffer Institute.社が開発していたもので、これに Akzo Nobel社が加わるというもののようです。
参照http://www.oti.globalwatchonline.com/online_pdfs/36629X.pdf)し、また、 アメリカとドイツの学者が共同で、スプレイ可能な、 ニューカッスルとのハイブリッドワクチンを開発したとのことです。
同じようなことは、 『Auditing Vaccine Application Procedures in Poultry』http://www.thepoultrysite.com/articles/341/auditing-vaccine-application-procedures-in-poultry
でも述べられているようです。
パキスタンでもそのようなうごきがあるようです。
このように、ニューカッスルなどの用途を含めた 家禽用ワクチンのハイブリッド化が、スプレイワクチンを中心に実用可能となっているように感じられます。
スプレイ方法には、『粗いスプレイ』(Coarse Spray )と『細かいスプレイ』(Fine Spray または、mist)とがあるようですね。
北朝鮮でも家禽用鳥インフルエンザワクチンの開発が進めーられているようですが、詳細は、 よくわかりません。

http://images.google.com/images?hl=zh-TW&q=%E5%81%87%E7%96%AB%E8%8B%97%E3%80%80%E3%80%80&btnG=%E6%90%9C%E5%B0%8B&lr=&ie=UTF-8&oe=UTF-8&um=1&sa=N&tab=wi


[5830] Re:[5828] [5825] [5824] ワクチンは積極的に黒になることを受容すること。 投稿者:無明 投稿日:2007/02/23(Fri) 22:50  

>  鳥インフルエンザウイルスH5N1に関しては、直に人間に感染する可能性がある、とあまりに過剰に演出流布されてしまったようで、その間違ったイメージのおかげで、家きんのジェノサイドがスタンダードにされてしまったことが残念至極です。知を先導する方々が、自己煽動から目覚めて、はやく気を確かにして欲しいと願っています。

私は1997年以前の学説に固執して、家禽のAIが人には絶対感染しないという考えを早く切り替えて欲しいと願っております。


>  養鶏現場では、はっきり言って、ワクチンなんか用いずとも、自然淘汰ならびに自然馴致で十分やっていけるようだなと推測いたします。飼育履歴によっては、ほとんど大量斃死を起こさないようですから。日本の地鶏生産では見事なまでに。

ニューカッスル病も手なずけるのですか?自然養鶏あるいは無薬養鶏をやられている方でも、必要なワクチンは使っています。使わなければ、業としては成り立たないでしょう。


>  H5N2はおろかH5N1も、おそらく攻撃試験をして抗体産生を確認することをやってみれば、思いのほか早い反応が見られるのではないでしょうか。(むしろ、徹底した囲い込みをやって飼養してしまった群ほど、いろんなウイルスの感染経験もなく弱いというのも当然のことですし。)

囲い込み(多数羽飼育、大規模化)が人件費の高い日本で、卵の値段を上げずにきた一つの要因だと考えております。
また、今回のAI発生時に伝播が拡大せずに4つの独立した農場だけで発生を止められたのは、かつてのように各農家が少数の家禽を飼育している状況から、大規模集約化に変化したことも要因だと思います。
もちろん、大規模化・集約化の弊害として、感染症の問題が大きくなっていることは事実です。ワクチンなどを用いないと市ペイ対策ができないことはその通りでしょう。


ヤマビコさん
私は、茨城の事例は、生ワクチンだと思います。不活化ワクチンだと、一羽ずつの注射になります。聞いたところでは、ワクチン接種を生業としている方で、腕が良くても5,000-8,000羽/日が限度だそうです。しかもこれは、若鶏の段階で、成鶏ではありません。
採卵鶏農場で不活化ワクチンを接種飼養とすれば、効率はもっと落ちますね。100万羽の農場で200日かかる計算です。
コマーシャル農場では、飲水投与かスプレーでしょう。
また、闇ワクチンと言っても、市販されているものだけではないのではとも、考えております。全くのアンダーグラウンドのワクチンもありでしょう。これは推測ですが。もっともそれに大手の農場が手を出すかは少々疑問ですが。



[5828] Re:[5825] [5824] ワクチンは積極的に黒になることを受容すること。 投稿者:とき 投稿日:2007/02/23(Fri) 19:44  

笹山様

> その辺を、ギリシャでの例を引きながら、明確に分析しているように思えます。
> すなわち、ギリシャで過去において、部分的な風疹のワクチネーションを行ったために、それが、結果として、後に1993年の大発生を招いたが、これが、部分接種ではなく、皆接種の場合は、風疹をギリシャから根絶しえたであろう、としています。
> この場合、個人としてのワクチネーションの権利とトレードオフになりうるのは、そのワクチネーションによって、副作用があるかどうかの一点に絞られうる。としており、皆接種による集団免疫(Herd Immunity)こそが、地域医療にとって推進すべきものである、との考え方をしています。

 ワクチンについての認識のすりあわせと補足を。

 ワクチンを用いるということの基本認識は、「ウイルスの感染を防ぐ」ということではなくて、あくまでも感染後の「発症ならびにその重篤化を抑える」ということに尽きます。つまり、いついかなるときところでも野生株の感染が起こりうるということを前提としています。発症は目に見えなくても感染は常に起こっているということが前提になっています。

 ゆえに、『風疹をギリシャから根絶しえたであろう』は、正確に言いますと、『風疹の「発症」をギリシャから根絶しえたであろう』であって、けっして「感染を根絶」でもなければ「風疹ウイルスを根絶」でもありません。

 本来、生まれてはじめての感染の場合50%ほどの顕性感染率である風疹を、できるだけ不顕性感染に低減させようと試みるのがワクチン接種です。風疹ワクチンは「弱毒生ワク」とのことですが、必ずや本物の野生株に晒されるだろうことが前提になっています。ウイルス感染症を考えたとき、「感染を経験しないにこしたことはない」とは言い切れないというのが正直なところです。できれば早いうちにやんわりと経験しておいた方がいいものも数々あるのもまた事実のようです。これがいつも「ウイルスの排除・根絶」に疑問を抱く根っこの感慨でもあります。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4022613211
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4086500760
(「子どものうちにかかっておいたほうがいい病気」)

 以上、ワクチンとは決してウイルスの排除と根絶を目的にしたものではなく、むしろ積極的に共存共生しようという風に考えたほうが妥当だということです。この点で、痘瘡(天然痘)ウイルスは、だいぶ特殊事例であったと思っておいたほうがよさそうです。(本当に根絶されてしまったのかということに関しては、いくばくかの疑問をのこしておいたほうがいいかもしれません。感染があっても極度な発症が見られなくなっただけかもしれませんし。)

 かつて、「抵抗力とは病気に罹らない力のことではなく、罹っても死なない力のことです」と静かにそれでいてしっかりとした口調で言い切ったかかりつけの若い小児科医が妙に頼もしく見えたこともありましたっけ。余談ですが。

 鳥インフルエンザウイルスH5N1に関しては、直に人間に感染する可能性がある、とあまりに過剰に演出流布されてしまったようで、その間違ったイメージのおかげで、家きんのジェノサイドがスタンダードにされてしまったことが残念至極です。知を先導する方々が、自己煽動から目覚めて、はやく気を確かにして欲しいと願っています。

 養鶏現場では、はっきり言って、ワクチンなんか用いずとも、自然淘汰ならびに自然馴致で十分やっていけるようだなと推測いたします。飼育履歴によっては、ほとんど大量斃死を起こさないようですから。日本の地鶏生産では見事なまでに。

 H5N2はおろかH5N1も、おそらく攻撃試験をして抗体産生を確認することをやってみれば、思いのほか早い反応が見られるのではないでしょうか。(むしろ、徹底した囲い込みをやって飼養してしまった群ほど、いろんなウイルスの感染経験もなく弱いというのも当然のことですし。)



[5827] Re:[5826] AIに関する2つの問題 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/23(Fri) 18:24  

ヤマビコさん。
情報ありがとうございました。
問題1についてですが、これについては、私も、「[5806] Re:[5804] 週刊現代の大槻公一さんの「鳥インフルエンザの闇ワクチン蔓延を警告する」という記事」で、ちょっと、問題にしたことがありました。
すなわち、現在、世界で開発されている公式の鶏用鳥インフルエンザワクチンは、私が把握している限り、46ありますが、そのうちのほとんどが、不活化ワクチンで、Liveのワクチンは、
@中国の「Harbin Veterinary Research Institue」のH5の「A/Goose/Guangdong/1996」をワクチン株にした「recombinant avian pox virus vector」のワクチンと、
Aフランスの「Merial」のH5の「A/Turkey/Ireland/83 」をワクチン株にした「recombinant Fowlpox vector」のワクチンとに過ぎないようです。
ご参照「イギリスの「家禽用鳥インフルエンザ・ワクチンに関するQ&A」」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=707
また、不活化ワクチンにしても、公式のものは、ワクチン株がわかっているのですから、このそれぞれについての相同性を、家禽疾病小委員会は、検証し、闇なら闇とご主張されればいいだけの話なのです。
簡単なことです。
ワクチン株が手に入らないものについては、データベース上で公開されているシーケンスとの相同性でも、やむを得ないでしょう。
大槻公一さんは、ワクチンの専門家ではないのですから、何も、メキシコまで、無駄足を運ぶ必要はなかったのです。
データベース上で手に入れられるシーケンスで、まず相同性の概略を検証するだけで、一定の成果は、挙げられたでしょうに。
しかし、公式報告「高病原性鳥インフルエンザ感染経路究明チーム報告書」(このうちの西藤岳彦氏(国立感染症研究所)報告分)
http://www.maff.go.jp/tori/kentoukai/report2005.pdf
を見る限りでは、現在世界の公式のワクチン46のなかで、そのうちの11について、ワクチン株に使われているA/Chicken/Mexico/232/94/CPA (H5N2)との相同性すら、どうやら、検証されていない(この報告で相同性が検証されているメキシコ株なるものは、ワクチン株には使われていないA/chicken/Queretaro/14588-19/95などのようである。)ようなのには、驚きました。

それをやらないで、しかも、なにやら、週刊現代の誌上では、農林水産大臣のスキャンダラスをにおわすような発言までされて、最大の味方を敵にしてまで、闇ワクチン説を広言される必要は、まったくなかったわけですね。

問題の第二は、参考になりました。
同じ感染した野鳥でも、糞にウイルスが混じる時も混じらない時もあるということなのですね。
これでは、ジョハンズ農務長官のBSE発言ではないですが『枯れ草の中から針を見つけ出す』に似た確率となるのかも知れませんね。

この、いつまでつづく家禽疾病小委員会の『狂気』には、まさに、『やんぬるかな』(已んぬる哉)の感じさえ、いだかせるものがあります。



[5826] AIに関する2つの問題 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/02/23(Fri) 16:27  

1.週刊現代での大槻氏〔発言〕のもう一つの問題:この記事においてなぜ大槻氏は「闇ワクチン」を生ワクチンとか不活化ワクチンとかに特定しないのかについて不思議に思います。不活化ワクチンであった場合にはワクチンの接種痕が残るため、特定できるはずです。この件は、すでに接種痕は認められなかったという報告が出ておりますので、家禽疾病小委員会の委員であれば当然知っているわけですが、なぜ敢えて「闇ワクチン」の中に不活化ワクチンが含まれているような発言がでるのか判りません。むしろ、この発言は、何か別の意図が隠されているように思いますが。
2.様々なAIウイルスの分離について議論がなされております。現状ではあまりウイルスは分離されないことが多いように思います。その1つの理由について私見を述べさせていただきます。
 AIウイルスの分離を野鳥から行う場合、野鳥は分離を行う時にウイルスを排泄していなければいけません。多くの渡り鳥では、すでに様々な型のAIに感染している可能性が高く、ウイルス感染しても発症せず、ウイルスの排泄は極限られた期間でしかなされていないと思います。また、感受性の低い野鳥でも同様に、発症せずウイルス排泄の期間は限られている訳で、考えてみれば渡り鳥や野鳥からAIのウイルスを分離することはとっても運の良いことです。
 また、現実問題として発症した鳥類が人の目に触れることはこれも少なく、市町村の現場ではこのような野鳥の死骸を届けないように口頭で指導もしています。言い換えれば、AIウイルスを分離することの方が難しいお話でありますので、農水あるいは厚労省が本格的に調査をしなければ実態は判りません。


[5825] Re:[5824] ワクチネーションの権利 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/23(Fri) 13:47  

ときさん。
この問題を、やや、別の視点から捉えてみると、『ワクチネーションの権利』という視点から、捉えられると思います。
もちろん、人間にとってのワクチネーションの権利と、養鶏業という生業を営む人間としての「ワクチネーションの権利』というものは、異なりますが。
人間のワクチネーションの権利については、個々人にとっては、ワクチン接種を拒否する権利と、地域医療としてのワクチネーション接種を推進する義務との相克というものがあるように思えます。
このサイト「Vaccination policies: individual rights v community health 」
http://www.pubmedcentral.nih.gov/articlerender.fcgi?artid=1117187
では、その辺を、ギリシャでの例を引きながら、明確に分析しているように思えます。
すなわち、ギリシャで過去において、部分的な風疹のワクチネーションを行ったために、それが、結果として、後に1993年の大発生を招いたが、これが、部分接種ではなく、皆接種の場合は、風疹をギリシャから根絶しえたであろう、としています。
この場合、個人としてのワクチネーションの権利とトレードオフになりうるのは、そのワクチネーションによって、副作用があるかどうかの一点に絞られうる。としており、皆接種による集団免疫(Herd Immunity)こそが、地域医療にとって推進すべきものである、との考え方をしています。
一方、これとまったく対照的な考え方は、「Vaccine policy: a shot at your rights? - includes related information - Vaccination: The Issue of Our Times」http://findarticles.com/p/articles/mi_m0838/is_n79/ai_18223190
などで、ここでは、ワクチネーション拒否の権利は、親権の履行に優先する、などという考え方もあるようです。
また、アメリカの一部議員立法では、宗教上などの理由で、ワクチン接種を拒否する権利は、あるとする見解もあるようです。

翻って、これを、「鶏に対するワクチネーションを養鶏業者が行政に要求しうる権利」というものも、このさい、考えてみる必要があるのかも知れません。

一昨年、EUが、新指令の発令によって、部分的なコントロール手段として、ワクチネーションを認める理由は、次のような明確なものでした。
参照「低病原性鳥インフルエンザ対応のEU新司令のもつ意味について-Stamping Out政策からの転換 -」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=452
「1.鶏段階での弱毒性のままの状態では、人への影響がない。→
→2.鶏へのオプションとしてのワクチネーションは、人への影響がない。→
→3.であれば、鶏の弱毒性のままにある段階で、部分的にワクチネーションで対応したほうが、社会的にも、経済的にも、プラスである。」

つまり、ここでも、ワクチネーションの副作用がない限りは、ワクチネーションは、地域医療の観点から優先しうるという考え方のようです。

では、一部学者の方々が、この段になって、鶏のワクチネーションを拒否する権利(これら学者の方々のご主張は、人間にとっての鶏へのワクチネーション拒否の権利なのか、鶏?にとっての鶏へのワクチネーション拒否の権利なのか、ちょっと、判然としないところもありますが。)を主張されるのであれば、まず、鶏への接種による、人体への副作用というものを立証しなければならない段階にきているものと思われます。
それは、獣医というテリトリーを超えた立証努力を、隣接領域の助けを借りて、しなければならないことです。


[5824] 「学者のウソ」も密かにまん延? 投稿者:とき 投稿日:2007/02/23(Fri) 12:11  

◆鳥インフルエンザ問題の今後(206)(2007.2.23)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza345.htm
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/ai.htm

>『しかしこれを放って置くと、野外の弱毒株が見つかる度に<闇ワク>として業者は悪質のレッテルを張られて葬られることになりかねないのだ。』

 そこまで一般大衆の情報のリテラシーが劣化しているとは思いませんが…。


『学者のウソ』掛谷 英紀 (著)
http://www.amazon.co.jp/dp/4797337060/
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50761422.html

『環境保護は、現代の宗教である。』
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/1c3853529fcf69961723f74b11dd1060

『トマス・クーンは、学問的なパラダイムが「通常科学」になる条件として、パズルの生産力をあげている。大きな科学者集団を維持するには、新しい問題が次々に作り出され、それを理論的に解明して実証的に確かめる手続きが明確で、多くの研究者が生活するための仕事がつねに生み出される必要がある。』
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/95d3adf9ab70ecda6604c71a807eedaf

>第4章 ウソを見破る手立て
>1.学歴エリートに騙されない方法
>【目的と手段を分離せよ】
(「学問のウソ」p.208)

 ご紹介まで。


[5823] 「印刷できない(はずの)政治資金収支報告書が印刷できてしまう方法」だそうで。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/22(Thu) 17:53  

このサイト「印刷できない(はずの)政治資金収支報告書が印刷できてしまう方法」
http://slashdot.jp/articles/04/03/28/1141209.shtml
http://www.policejapan.com/contents/syakai/20070222/index.html
では、いろいろな方法が提示されているが、まさに、『秘すれば現る』の類なんでしょうね。

私は、このような場合は、「CaptureXP」というソフトを使って、難なくクリアしていますが。
このソフト、例の捏造論文のELISA画像にもつかえそう?
ちょっと、これで政治資金収支報告書
http://www.seijishikin.soumu.go.jp/
が印刷できるかどうか、実際に、今、試してみましょうか。
あ、専用のビューワーをダウンロードするって仕掛けですね。
これで出てきた画像をそのままカットし、印刷っと。
簡単に印刷できましたね。

そのような方法があることをご存じなくて、「印刷できない」などともったいをつけているほうが、まさに裸の王様なんでしょうね。
まあ、どんなにしたって、印刷できる方法はあるのだから、総務省さんも、わざわざそんなにもったいぶらないで、普通のpdfで公開されたらいかがなんでしょうかね。
どうしても隠したいのなら、隠したい画像の上に、透明GIFをダミーで表示させれば、PrintScreenなどでのコピーはできないようだが。


[5822] Re:[5821] 「心ここにあらず」を決め込んでいくしか・・・ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/22(Thu) 17:35  

ときさん。
確かに、私も、この裁判の決着には、複雑なものを感じますね。
コンプライアンスはともかくとして、結論が何一つ出ない茨城の鳥インフルエンザ事件の、体のいい幕引きに使われたようで、ご当人に対しては、お気の毒な感じさえいだきます。
京都の例といい、このような鳥インフルエンザ事件のたびに、陰隠滅滅な形で、はからずもの人柱による決着がみられるのは、なんとも気分のよくないものです。


[5821] 「心ここにあらず」を決め込んでいくしか・・・ 投稿者:とき 投稿日:2007/02/22(Thu) 17:21  

◇愛鶏園元会長に懲役1年6月求刑=鳥インフル感染届け出ず−水戸地裁
2月22日12時32分配信 時事通信
>茨城県内の自社養鶏場で鶏が鳥インフルエンザに感染したのを知りながら、県への届け出を怠るなどしたとして、家畜伝染病予防法違反罪に問われた養鶏会社「愛鶏園」(本社横浜市)元会長斎藤太洋被告(67)らと法人としての同社に対する論告求刑公判が22日、水戸地裁(林正彦裁判長)で開かれ、検察側は斎藤被告に懲役1年6月、罰金30万円、同社には罰金180万円を求刑した。判決は来月30日。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070222-00000074-jij-soci

◇養鶏業者に1年6月求刑 鳥インフルで検査妨害
2007年2月22日(木)12:32 共同通信
>05年に茨城県で発生した鳥インフルエンザで、鶏が感染したことを届けなかったり、検体をすり替えて検査を妨害したとして、家畜伝染病予防法違反の罪に問われた養鶏会社「愛鶏園」(横浜市)の元会長斎藤太洋被告(67)ら計4人に対する論告求刑公判が22日、水戸地裁で開かれ、検察側は「組織ぐるみで悪質な犯行」と指摘。斎藤被告に懲役1年6月、罰金30万円などを求刑した。
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/life/CO2007022201000359.html

 法は「病」の定義はあっても「感染」の定義ではないわけですし…。
 もはや、いかに「病死」を避けつつ、と同時に、余計な「検査」も避けつつやっていくかしか現場に残されたすべはないように思います。「事実」をきちんと把握認識するということははなから諦めて。

◆鳥インフルエンザ問題の今後(205)(2007.2.21)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza344.htm
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/ai.htm

>『しかしことごとく業者を悪者にして、ことさら消費者の不安をあおりながら一方で生産物は大丈夫だと太鼓判を押して見せる当局のマッチポンプ政策には緻密な細かい操作も必要となり、大ざっぱな人には使いこなせない感じだ。しかし一見ガチガチに武装しているようでも見る人がみれば裸の王様と映るだろう。』

>『その前年の浅田農産事例などを含め、或る場合は報告漏れの糾弾、また或る場合は表彰されるなどいろいろな事例こそあれ、そのすべてが適切な殺処分によって以後の感染の拡がりが防げ清浄国が保たれたとするのが当局のシナリオである。ただそのシナリオのなかで、実際のウイルスの世界では考えられないような不自然さが随所に見られるのは、言うまでもなく清浄国論のシナリオ故である。』

>『何れにしても我々現場は清浄国論のシナリオとは別に、鶏の《不審な死》を見る前の摘発を心掛けるよりない。』


◇高病原性鳥インフルエンザで要請 日本成鶏処理流通協議会( 2003.10.05発行)
http://www.keimei.ne.jp/article/20031005t3.html
◇「高病原性鳥インフルエンザに関する意見交換会」平成16年10月15日(金)
http://www.maff.go.jp/syoku_anzen/161015tori_iken_kokan/bird_flu.htm

 表向きの制度組み入れの動きがこのあたり(もう事後の動きではありましょうが)からはじまっていたような…。



[5820] Re:[5817] [5809] 「日々の仕事(ザッヘ)に帰れ」 投稿者:思いこみ 投稿日:2007/02/22(Thu) 10:48  


> トリインフルエンザウイルスが直に人に感染することは世界中の研究者の間で常識となっています。それを否定するような論文はまったくありません。あなたはいったい何を根拠にそのようなことを言っているのですか?
> 根拠があるなら是非論文を発表し、世に問うべきです。
>

 ときさんは、自分の思いこみ(それを絶対視している)とこだわりだけで、能書きを垂れているように思えてなりません。(養鶏場のおっさんー失礼ーのホームページをいつも引用したり)しっかりした自分の意見を何らかの形で世に問うべきです。インフルエンザ関係でよく出てくる喜田、河岡さんたちにも胡散臭さを感じますが、ときさんに賛同する人が
少ないのは、あなたの主張に真実をなかなか見いだせないからです。


[5819] Re:[5818] [5809] 「遷移の過程にある」ことを認める覚悟 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/22(Thu) 10:24  

beachmollusc さん、通りすがりさん、無明さん、ときさん。

皆さん方のご議論を興味深く拝見する過程で、ちょっと、気になりましたので、いまや古典的となりましたH1N1ウイルスの過去の発見年別の数を途中までですが、勘定してみました。

途中なのでなんともいえませんが、
1918年-1、1930年-1、1931年-2、1933年-7、1934年-1、1935年-5、1937年-1、1938年-1、1939年-1,1940年-3、1942年-2、1943年-4、1946年-3、1947年-4、1948年-2、1949年-3、1950年-2、1951年-2、1952年-2、1954年-4、1955年-2、1956年-4、1957年-5、1961年-1、1963年-1、1967年-1、1974年-2、1976年-10、1977年-13、1978年-15、1979年-6、1980年-10、1981年-11、

以下、途中までしか、みていませんので、飛ばして、

2006年-42

となっています。

これ最後の「2006年-42」が何を意味するかは、わかりませんが、言ってみれば、社会的な閥値が上がっていること、検査技術の向上、発展途上国の衛生管理の向上、などの要因があるはずです。

技術の進展によって、検査機器の閥値がいくらでも上がっているのに、その結果を従来の閥値でしか判断し得ないで、旧来の政策システムが用意され続けてしまうと、お犬公方的な政策の羅列となってしまうのではないでしょうか。

それを防ぎうるのが、ミチゲーション的な考えなのではなかろうかと、思っています。

一見きれいに見える芝山も、「森林⇒草原⇒裸地」の遷移過程のなかで、いわば途中下車している山の姿だとすれば、その他のいろいろな、一見、異にみえる事象についても、「それは遷移過程にある姿」と見る覚悟ができさえすれば、今でしかなしえない、クリティカル・パスを通過するための、欠かせない政策措置が浮かび上がってくるはずなのですが。


[5818] Re:[5809] 「日々の仕事(ザッヘ)に帰れ」 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/02/22(Thu) 08:49  

>  受容、共生する姿勢を失ってしまうと、まるでおかしな「胃ガン防止のため健康な胃までを切除除去する」といったようなことになりがちなのでは。「机上の空論」「絵に描いた餅」の現実化、物象化ではないでしょうか。(マツクイムシ対策を見てもそのように思えてなりません。目先の排除できるものを排除してよしとする短絡的な問題解決の姿勢は、何かお粗末な人間性の現れに思えてなりません。苦しみもまた受容せざるを得ない場合が多いのが「現実」なのにとも…。)
> http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070216i406.htm

黄砂にしてはへんな霞が空一面にかかっている状態が時々見られたのを気にしていました。昨年まで住んでいた沖縄でも、今の宮崎でも同様です。あちらからはスモッグも輸出してもらっているようですね。衛星写真で見える状況というのはただ事とは思えません。

沖縄県がマツクイムシ根絶計画をたてて(とっくに過ぎ去った年度までの5年間で根絶宣言して)から、実際は毎年悪化し続けていました。

この問題に関して他府県で起こってきたことについて情報を集めて分析し、生態的に合理的な戦略を立てるようなことはしないまま、国から補助金を入れて消滅寸前の地元の林業の助成金に使うという戦略でした。どんな名目でも構わないから、とにかく中央からのお金を引っ張る努力に明け暮れる県行政です。

マツクイムシ(マツノザイセンチュウ)との共存を図る努力は敗戦を認めた一部の自治体ですでにやっています。しかし、ベクターであるカミキリムシの駆除を目的としている殺虫剤の空中散布を続けている自治体はまだ数多くあります。(駆除事業が利権化した結果だと見ています)大義名分さえあれば、関連業界は何でも公金に食らいつくようですね。

カミキリムシだけでなく、昆虫類その他のホロコーストを長年やってきて、その影響がどうなったかは調べもしないし、肝心の事業効果はさっぱりの結果が出ていても、懲りずにまだやっているのは行政の心の病気としか思えません。環境省がこの件で何をやっていたか気にしてネットで調べた範囲では、腰が完全に引けていたし、日本最大の自然保護団体も同様でした。(林野庁の管轄問題はノータッチという美しい縦割り行政)

サンゴを食い荒らすオニヒトデの問題も同じ構造になりました。(山火事の生態的な機能と同様に)サンゴ礁の若返り現象とみなし、特定の経済的な場所(潜水観光などの目玉の地点)や食害終了後のサンゴ再生を促すための種場となる場所の保全に集中的に努力して、長い眼でオニヒトデと付き合うことを私は提言していましたが、不幸にも中央政府からたっぷり補助金(実際は丸抱えだから補助ではない!)が来てしまいました。

30年前の第一波の時は、サンゴを守るのでなく、ターゲットのオニヒトデの殺戮に摩り替えられて、事業実績が「ヒトデの駆除数」で報告され、結果としてサンゴは丸坊主になったような状況が1990年当時の環境庁のサンゴ礁センサス調査で明白でした。(沖縄本島沿岸のサンゴ礁は95%以上が丸坊主、生きているサンゴの被度)でした。その後、白化死滅現象もあって壊滅状態が長引きましたが、それでも時間の経過でサンゴは回復してきました。ただし、人間による撹乱が続いた場所ではどうしても回復しません。

問題生物と付き合うときには、不都合な相手を排除することにだけ集中的な努力を続けるようなことはしないで、相手を良く知る努力と、付随して環境破壊を伴うような行動を避けながら、調和的な道を探ることが大事なことであると思います。

http://beachmollu.exblog.jp/


[5817] Re:[5809] 「日々の仕事(ザッヘ)に帰れ」 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/02/22(Thu) 03:28  

ときさんがおっしゃるようにトリインフルエンザや柑橘系の病気を放置した結果おこるであろうさらなる大量死の損害の補償は誰がするんでしょうか?
法律に従って殺処分したわけでもないものを国や自治体が補償するわけにはいかないはずです。
養鶏家や農家の自己責任で損害はすべて彼らがかぶるのですか?仮にときさんが考えるように馴致が起こるとしてもそのまえに養鶏家や農家は廃業です。

>このウイルス感染症はできれば、古い排除根絶式獣医学の手法は早く捨て去って、人間の医学に準じた考え方に転換すべきだと思います。そのまえに「鳥インフルエンザウイルスH5N1が直に人間に感染した」というホストレンジを無視したような虚妄の学説を捨て去ることも必要ですが…。

トリインフルエンザウイルスが直に人に感染することは世界中の研究者の間で常識となっています。それを否定するような論文はまったくありません。あなたはいったい何を根拠にそのようなことを言っているのですか?
根拠があるなら是非論文を発表し、世に問うべきです。



[5816] Re:[5809] 「日々の仕事(ザッヘ)に帰れ」 投稿者:無明 投稿日:2007/02/22(Thu) 00:35  

>  つまり、プロの養鶏家の腕として、育成段階でごくごく自然馴致でこなせてしまっていることにより病気発生が避けられてしまっていることに対して、学界はそのことを知らずに、原因を何らかのワクチン接種による抗体獲得だと思い込んでしまってはいないかということです。

あなたのいうプロの養鶏家とはなんですか。H5N1を飼い慣らせる養鶏家がいるのですか?
今回の発生の農場での死亡鶏の増加をどう評価するのですか。第一例目では、防疫措置を介しいた時は発生鶏舎の鶏はほぼ全滅状態だったんです。
それが今回のインフルエンザの予後ですよ。

しかも、そのウイルスを(できもしない迷妄の「旧来の細菌学的」観念による)「排除・根絶」すべきものとしての定義にしたがって。

なにも自然界にあるウイルスを根絶やしに飼養というのではなく、鶏に感染性を持ったH5NIをなくそうと考えているのです。
現在の日本の状況では、摘発淘汰が最前の方法だと思います。
4例の発生に関連した続発が発生しなかったことは、方法論として正しいのだと思います。


>  このウイルス感染症はできれば、古い排除根絶式獣医学の手法は早く捨て去って、人間の医学に準じた考え方に転換すべきだと思います。そのまえに「鳥インフルエンザウイルスH5N1が直に人間に感染した」というホストレンジを無視したような虚妄の学説を捨て去ることも必要ですが…。

はっきり言います、ワクチンを使いたい為に、その障害となる「清浄国論」と「人と共通の病原体である」との2つの事柄を闇雲に否定しようとしているだけではないですか。
養鶏は産業なんですよ。ペットの病気じゃないんです。
このことは、柑橘類の病気でも同じです。温州みかんは日本の農場の中で珍しい輸出産業です。これもウイルス病だから、放って置けばよいと?
私にはその感覚が全く理解できません。



[5815] H5N1早期診断システム開発の動き 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/21(Wed) 21:01  

H5N1のパンデミックの早期阻止に障害となるのは、これまでのH5N1診断のPCR法が、結果が出るまで時間がかかることだ。

Arbor Vita社が、the Naval Health Research Center (NHRC)と昨年6月に調印し、現在、共同研究中なのが、H5N1を、他のH3N2やH1N1などウイルスと、時間をかけずに見分けられる早期診断キット(リアルタイムRT-PCR法)の開発だ。
http://www.arborvita.com/news_PR2.html参照

これは、Arbor Vita社がもつ、PDZというヒト細胞へのシグナル経路を組織し調整するたんぱく質をベースにした診断方式が、注目されたためである。

だが、この完成がいつになるのかは、まだわからないようだ。

上記のArbor Vita社を含む、現在開発中の早期診断システムの各社の動向は、下記のとおり。

Real time RT-PCR

QIAGEN/Artus  Influenza/H5 LC RT-PCR kit
EikenLAMP  Loopampプライマーセット Avian Flu H5
TIB Molbiol Light Mix Light Cycler real time RT-PCR.
Arbor Vita

Self-contained kits

Response Biomedical
Cepheid
GeneXpert

参照
「Febrile Respiratory Illness Surveillance and Research at Naval Health Research Center: Evaluating Unique Populations」
http://www.iom.edu/Object.File/Master/39/546/11.%20NHRC%20IOM_GEIS_December2006_NHRC(faix).pdf

http://72.14.235.104/search?q=cache:jdaTwfSkPM8J:www.biospace.com/news_story.aspx%3FStoryID%3D22551%26full%3D1+Arbor+Vita+avian+flu+PDZ&hl=ja&ct=clnk&cd=2&gl=jp


[5814] 韓国・忠清南道牙山で、また、鳥インフルエンザ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/21(Wed) 18:08  

韓国・忠清南道の牙山市屯浦面の農場で、2月19日に、鶏200羽が大量死した。
鳥インフルエンザによるもので、牙山市では、昨年12月に続いて、二度目の発生である。
今回は、低病原性ということで、移動制限措置は、とられていない。
福井県北潟湖のH5N2と同じかどうかは、まだ確認が取れていない。

http://www.mdtoday.co.kr/news.html?cate=2&no=72498


[5813] さらに拡大するモスクワの鳥インフルエンザ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/21(Wed) 09:01  

拡大を続けるモスクワでの鳥インフルエンザだが、さらに、3地域が加わり、トータルでは、8地域での鳥インフルエンザ発生となっている。
新たに、鳥インフルエンザが発生したのは、モスクワ郊外のEroshevskiye Dachi とSolodovo で、感染した鳥は、モスクワの南西のthe Ptichiy Market で買ってこられたものだという。
最初の鳥インフルエンザの発生は、2月10日から19日の間に、 Domodedovo, Odintsovo, Podolsk, Naro-Fominsk, Taldom 、 Volokolamskの5地域で発生していた。
ペットバードに対する警戒感も広がっており、ペットバードの市場で知られている"Ptichka" や"Birdie"というペット市場も閉鎖されている。
鳥インフルエンザの原因として、当局では、コーカサスや中東から来た渡り鳥が原因であると見ているようだ。
参考
「Russia suspects bird flu in more farms near Moscow」
http://www.alertnet.org/thenews/newsdesk/L20454579.htm
「Two More Bird Flu Outbreaks outside Moscow」

http://www.kommersant.com/p744531/Bird_Flu_Moscow_Outbreak/


[5812] インドの北東部カルカッタ近くで、H5N1 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/20(Tue) 21:24  

インドの北東部カルカッタ近くBurdwan のGolapbag地区の国営養鶏場での12サンプルから、H5N1が発見された。
インドでは、ちょうど一年前に、 Maharashtra のJalgaon で、H5N1が発見されている。
ちょっと不気味なのは、今回のH5N1が発見された地点から150マイルのところに、先月1月26日に、ミステリアスな人の死(32歳の男性とその妻)があった北西Bangladesh の村Beloyaが位置している点である。
参照
「Bird flu experts join probe of mystery Bangladesh deaths」
http://news.yahoo.com/s/afp/20070214/hl_afp/healthflubangladesh_070214120005

「H5N1 In Northeastern India」

http://www.recombinomics.com/News/02190704/H5N1_India_NE.html


[5811] 何やらわかりにくい、小沢さんの秘書宿舎建設問題 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/20(Tue) 20:19  

うーん。
この資金フローを整理するとこういうことなのかな?

3億7000万円(地代3億4264万円、建物建築費2569万円)のうち、地代についての売買契約書は、誰の名義になっているのか?
政治資金団体が、売買契約書の当事者とはなれないはずだが、別の報道では、「購入契約は陸山会」とも「陸山会代表小沢一郎」ともなっているといわれており、売り手買い手双方当事者同士の合意があったということなのだろう。
上物も個人名義での登記かどうかはわからないのだが、同じとして、みてみると、

売買契約書の時点で、契約者が政治資金団体であれば、土地については、登記の時点で、政治資金団体から政治家個人へのフローからストックへの資金移転、
上物については、上物建設費は、建設時に、政治資金団体からのフローからストックへの支出としても、政治家個人名登記の時点で、政治資金団体から政治家個人へのストックからストックへの資金移転。

ということになるのでしょうかね。

税務当局が、この資金フローの起算点をどう解釈するかにかかっているのでしょうね。

まあ、このスキームで行くと、政治資金団体をトンネルにしての、贈与税逃れ、なんてことも、可能になるのでしょうかね。
たとえば、このスキームを相続税回避のための生前贈与のスキームに使うとすると、政治家を子供に持つ資産家の親が、自分の土地について、その子供の主宰する政治資金団体と売買契約をし、子供の主宰する政治資金団体に売り、子供が、今回のスキームを利用して、贈与税なしに、自分の名義にし、後の相続税を回避できるというスキームだ。
節税ロンダリングマシーンを確保するために、子供を政治家にする、なんて親が増えてきたら、困りものですね。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070220-00000122-jij-pol


[5810] Re:[5809] カンキツグリーニング病 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/20(Tue) 16:18  

ときさん。
ご紹介の喜界島のカンキツグリーニング病(citrus  greening)は、なかなか、厄介な病気のようですね。
こんな感じhttp://www.aphis.usda.gov/ppq/ep/citrus_greening/images.html
になってしまうようですね。
対策は、ウイルスフリーの木を使うことと、媒介する虫のコントロール、などのようですが。
媒介する虫は、アフリカとアジアとではことなっていて、アジアでは、ミカンキジラミ(Diaphorina citri Kuwayama)のようです。
この虫は、通常のミカンよりも、ゲッキツ(月橘)を好むようです。
ジャスミンの香りがするもので、月の照る夜にこの香りがするところから月橘という名がついたようです。
喜界島では、生垣にこのゲッキツ(月橘)を使っているためにカンキツグリーニング病が見られるものと思われます。
喜界島みかん もあるようですが。
しかし、ミバエの不妊化と違って、しらみの不妊化ってできるんでしょうかね?
地球温暖化とともに、これらの虫対策がますます、重要視される世の中になっていくんでしょうかね?
喜界島とは、懐かしい名前です。
ここの島での思い出は、島にある唯一のホテルでの焼酎の飲み放題で、10銘柄以上の焼酎のビンに蛇口を取り付け、さかさまにくくりつけたのを飲みくららべる、というものでした。
空港のすぐ近くに、鄙にはまれの名曲喫茶みたいのがありましたっけ

http://www.dogflu.ca/02142007/21/protein_may_lead_to_hiv_vaccine


[5809] 「日々の仕事(ザッヘ)に帰れ」 投稿者:とき 投稿日:2007/02/20(Tue) 14:23  

『職業としての学問』
http://www.amazon.co.jp/dp/4003420950/

 つくづく学問とは何かということを考えさせられてしまいます。「産官学の連携・融合」という概念も下手をすれば弊害だらけになるのではないかとか…。

◆鳥インフルエンザ問題の今後(204)(2007.2.20)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza343.htm

 あくまでも一部の方々の間でと言っておきますが、養鶏業界に対する学界の、学界に対する養鶏界のそれぞれの思い方に、何かきちんと情報の交流がなされていないことによって生じるお互いの誤解があるとはいえないでしょうか。

 つまり、プロの養鶏家の腕として、育成段階でごくごく自然馴致でこなせてしまっていることにより病気発生が避けられてしまっていることに対して、学界はそのことを知らずに、原因を何らかのワクチン接種による抗体獲得だと思い込んでしまってはいないかということです。
 なぜにこのような勘違いが生じるかといえば、学者研究者側が、「予後」を知らないことに尽きるのではないでしょうか。ただただ「劇症」で感染すればほぼ100%斃死してしまうとの思い込み思い込まされに基づいて論考をすすめてきたからではないかと。しかも、そのウイルスを(できもしない迷妄の「旧来の細菌学的」観念による)「排除・根絶」すべきものとしての定義にしたがって。

 分離ウイルスを用いて、実際の条件に近い形での攻撃試験をやってみればいいだけのことではないかと思うのですが…。(月齢によって、かなり症状の軽重に差が出るように思いますが。それと生活環境、たとえば気温・湿度・気圧などによって差がでることと。)

 このウイルス感染症はできれば、古い排除根絶式獣医学の手法は早く捨て去って、人間の医学に準じた考え方に転換すべきだと思います。そのまえに「鳥インフルエンザウイルスH5N1が直に人間に感染した」というホストレンジを無視したような虚妄の学説を捨て去ることも必要ですが…。


◇鹿児島県大島郡喜界町において実施する防除の内容についての意見・情報の募集について(平成19年2月20日 農林水産省)
http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070220press_3.html

 これも、「ないこと」を前提として構築されてしまった制度が、実際に「あること」がわかってしまったときに生じる現実との齟齬の現れでしょうか?
 受容、共生する姿勢を失ってしまうと、まるでおかしな「胃ガン防止のため健康な胃までを切除除去する」といったようなことになりがちなのでは。「机上の空論」「絵に描いた餅」の現実化、物象化ではないでしょうか。(マツクイムシ対策を見てもそのように思えてなりません。目先の排除できるものを排除してよしとする短絡的な問題解決の姿勢は、何かお粗末な人間性の現れに思えてなりません。苦しみもまた受容せざるを得ない場合が多いのが「現実」なのにとも…。)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070216i406.htm



[5808] エイズのワクチン効果に貢献しうる、脆弱性を持つたんぱく質発見 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/20(Tue) 09:40  

これは、NIAID(the U.S. National Institute of Allergy and Infectious Diseases) のワクチンリサーチセンターのPeter Kwong氏が発見したもので、この たんぱく質の発見によって、今後、ワクチンの効果がより発揮できるようになるものと、期待されている。
これは、エイズウイルスの中に、「long sought site of vulnerability」といわれる、エイズウイルスの脆弱性を持つサイトを発見したものである。
この脆弱性を持つサイトに対して、ワクチンによって抗体を作ることによって、エイズの初期感染を防ぐことができるというもののようだ。

このたんぱく質の名前は「gp120」というもので、「 b12 」という抗体によって、攻撃をうけやすいもののようだ。
従来、この「gp120」は、CD4という免疫系と、バインドすると考えられていたが、実は、このバインドは、二段階にわたって行われていることがわかった。
第一段階は、いわば、弱い握手のようなもので、そのバインドは、不安定なものであった。
その後、第二段階では、形を変えて、硬いバインドに変わるのだという。
一方、「 b12 」という抗体は、HIV感染者をさまざまなウイルスから守る働きをしているという。
更なる研究の結果、この「 b12 」という抗体は、「gp120」とCD4との、第一段階での「弱い握手」の段階で、形を変えないで、「gp120」と、バインドすることを発見したもののようだ。

現在、エイズのワクチンとしては、Merck社と, Sanofi-Aventis社とのふたつがある。
参照
http://www.towleroad.com/2007/02/weakness_detect.html
http://www.ajc.com/health/content/shared-auto/healthnews/immu/601899.html

http://www.dogflu.ca/02142007/21/protein_may_lead_to_hiv_vaccine


[5807] 佐治敬三さんは、ファミリー企業見直しの先駆者 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/20(Tue) 06:58  

今朝もそうだったが、早朝のNHK教育テレビの番組「知るを楽しむ 私のこだわり人物伝−佐治敬三 良く稼ぎ、良く使え− 」で、堺屋太一さんがサントリー二代目社長の佐治敬三を語っており、興味深い。
私が佐治さんと初めてお会いしたのは、1990年に大阪の鶴見緑地で行われた「花の万博」いわゆる「花博」の時だったが、今の皇太子さんのご接待で、皆緊張している中で、佐治さんは、婿さんのチェロリストの堤剛さんの話をされていて、「うちの婿は、座頭市のようなかっこうして、チェロを弾いておる。」なんて、平気で、お話されていて、緊張した座を和ませておられた。
今日の堺屋太一さんのお話では、佐治さんは、ファミリー企業の強みを引き出された先駆者との表現をされていたが、なるほどな、と、おもった。
近時、ファミリー企業の優位性が見直されている中、佐治さんは、早くから、その優位性に注目されていたというわけだ。
とかく、ファミリー企業は、その体質改善を急ぐあまり、外部からの近代的経営手法を身につけた、小ざかしい輸入人材を重用する結果、それまで地道に会社を支えてきたネイティブの人材のやる気をそいでいくという傾向があったが、佐治さんは、その内外の人材のハイブリッドなバランスを、見事に達成していたということなのだろう。
私も、選挙をやるときに、情勢が有利なときには、黙っていても、スタッフに、人材が集まるが、情勢が不利のときには、人材が集まらなかったこともある。
それでも、いわば、ありあわせの山賊集団で、なんとか選挙を戦える智恵を身につけてきたことからいえば、どんな人材でも戦えるという体制に持っていくことが、ファミリー企業の強みを生かすということなのだろう。
それには、まず、ネイティブな人間の能力と可能性を、トップが信じることから、すべては始まるのかもしれない。

http://www.nhk.or.jp/shiruraku/200702/tuesday.html


[5806] Re:[5804] 週刊現代の大槻公一さんの「鳥インフルエンザの闇ワクチン蔓延を警告する」という記事 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/19(Mon) 19:24  

若隠居Kさん。ときさん。
なるほど、これが今日話題の週刊現代ですか。
一読して、まず、心配だったのが、この記事の内容では、週刊現代さんではなく、大槻公一さんご自身が、名誉毀損で訴えられそうな記事であるということですね。
もちろん、これでは、家禽疾病小委員会の委員も、あやういでしょうね。

名誉毀損にあたる部分としては、農林水産大臣への献金について、「何かしらの便宜がほしいという業界の思惑が、見え隠れしているように思えます。」という部分と、「現在、日本養鶏協会のある会員は、海外から、(認可された)ワクチンを輸入している会社の社長を務めています。目先の利益ばかりを考えるあまり、将来の養鶏産業全体を長期的に見る視点にかけているのではないか。」という部分ですね。

アジュバントの人体への危険性についても、練られた上でのご反論ではないようですね。

それと、茨城株と中南米株との相同性の検証についてですが、公式発表のこのサイト「2005 年に発生した高病原性鳥インフルエンザの感染経路について」http://www.maff.go.jp/tori/kentoukai/report2005.pdfによれば、世界のワクチン株の中でもっとも使われている(10程度の世界のワクチンのワクチン株として使われている)A/CK/Mexico/232/94/との相同性は、検証されていないようですね。
これについては、私のブログ記事「福井県「北潟湖」のマガモの糞から、H5N2検出」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=710もご参照

それと、この記事の中では、「しかし、この事件ではさらに重大な疑惑が浮上しました。国の認可が下りていない「生ワクチン」の使用が疑われたのです。」と書かれていますが、現時点で世界に出回っているLiveのワクチンの主なものは、@中国の「Harbin Veterinary Research Institue」のH5の「A/Goose/Guangdong/1996」をワクチン株にした「recombinant avian pox virus vector」のワクチンと、Aフランスの「Merial」のH5の「A/Turkey/Ireland/83 」をワクチン株にした「recombinant Fowlpox vector」のワクチンとに過ぎません。
参照「イギリスの「家禽用鳥インフルエンザ・ワクチンに関するQ&A」」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=707
のなかの「参考 世界のワクチン株別 ワクチン生産動向一覧」
これら二つのワクチン株との相同性のご検証はされたのでしょうか。

さらに、中国産の闇ワクチンとしては、一昨年2005年11月に金宇集団・蒙古生物薬品廠で製造の大量の闇ワクチン-H5N2ワクチン株使用(H9N2とH5N28)事件がありましたが、それらのワクチン株シーケンスとの相同性についても、検証されたのでしょうか。

公式報告書を見る限りは、上記のいずれとの相同性も、検証されていないようなのですが。

それでもって、なぜ、確信を持たれた発言を、家禽疾病小委員会の席ではなく、このような週刊誌の席で、述べられたのでしょうか。
理解に苦しみます。
まあ、同じ現代が書いた八百長騒ぎも法廷闘争となったようですし、こっちの問題も、法廷で、シーケンスの相同性を立証していただければ、この際、双方、すっきりするかも知れませんね。


[5805] 「色即是空 空即是色」(宗教観ではなく) 投稿者:とき 投稿日:2007/02/19(Mon) 15:17  

◆鳥インフルエンザ問題の今後(203)(2007.2.19)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza341.htm

>『本質をズバッと言える《とき》様がうらやましい。』

 「養鶏業界」とは全く何もしがらみがないからと言えます。損得勘定について全く頓着する必要もなく、ただただ「現象」を捉えたときの「解釈」(科学)について、自分なりに考えたことを放言しているようなものですから。「裸の王様」に対して、一番先に指差しして「王様は裸だ」と言ってしまう童のようなものかもしれません。みんなわかっているのにもかかわらず言わないことを。

 この現実と制度のねじれ現象の主体者はあくまでも養鶏業界です。その中の大きい声で意見を言える立場の人が言わない限り、民主主義の意思決定手続きのなかでは、その誤った制度をどうにも変えようがありません。外野席でいくら頑張ってもどうにもならないもどかしさも感じております。
 それでも、おかしいものはおかしいと、言い続けていくほかありませんが。

>『我々現場にとってもレベル4の話であり、公式情報だけの云わばレベル1の話とはもともとかみ合う筈もない。』

 実はウイルス感染症の病理病態から鑑みれば、レベル4ほど広がりにくく、レベル1ほど容易に拡がりやすいということでもあり、実際のウイルスの動態は、「現実」ではいわば、レベル1はレベル4、レベル4はレベル1といった感じになります。
 しかも、いまの鳥H5N1の感染伝播と発症状況をよく見ていけば、けっして重篤斃死ばかりではないということにも気付くわけですから。

 一般に流布されてしまった「H5N1感染重篤劇症化」そのものがどうにも怪しい説だということにもなってくるのではないでしょうか。「病」というのは、あくまでも病原体だけで起こるのではなくて、「病原体」と「宿主」と「環境」、それぞれの「要因」が複雑に絡み合った相互関係の中で起こるのですから。
 その意味で、「ウイルス」だけに「病態」の重い軽いを求めることも間違いだと思っております。ゆえに、「強毒・弱毒」だとか「高病原性・低病原性」などという定義もことインフルエンザウイルスに関して言うことは的外れではないかとも思っております。
 まずは、(感染症の)「病」というのは、いちばん重篤なところだけをみて、それを標準にしない慎重さが必要だと思います。それは「感染」現象全体のごくごく一部の特殊例なのですから、そのようなことを一般化してしまうような針小棒大化の愚は、つねに避けるよう心がけていく賢明さも失わないようにしていたいものです。(その意味で、いまの日本社会の「制度設計」はやや「不健全」さに踏み込んでいるのかもしれません。)

(追記)
◆週刊現代3/3号 大槻教授インタビュー記事を読んで(2007.2.19)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza342.htm

 何か、学界とメディアの、おどろおどろしい本性をさらけ出してしまったような…。もしくは、養鶏業界の中にこそ、そういう輩が跋扈しているということなのか。



[5804] 大槻某 投稿者:若隠居K 投稿日:2007/02/19(Mon) 13:10  

笹山さん

力価の件、ありがとうございました。わたしには難しすぎます。聞きかじりで、世界には効くワクチンもあるし効かないワクチンもあるとのことで、喜田ワクチンはさぞかし効かないのだろう、それは力価が低いからと思った次第。ウエブスター発言でも明らかなように、世界にはすでに「感染防止」のできるワクチンが存在するのに、日本の「権威」は相当に古い知見に支えられているようですね。
それにしても、今日発売の「週刊現代」での大槻某の発言にはあきれ返った。アジュバンド有害説。なんだか情けなくなってしまいましたよ。喜田ワクチンの弱点はまさにアジュバンドなのかと、これは想像。いやはや。


[5803] Re:[5795] [5793] 今度は「不二屋食品」、安全性未審査のコメで大福販売 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/02/18(Sun) 23:02  

中国酒 日本酒 みりん ス 和菓子 せんべい 玄米系食品 玄米茶 もち 米粉パン みそ 麺のフォー

米由来食品の一部。。。産地の表示が何もありませんが
これも業者の自主調査報告だのみなんですかね


[5802] Re:[5801] 喜田ワクチン 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/18(Sun) 22:10  

若隠居Kさん。
なかなか、専門的になってきて、やや、手に負えないことになりつつありますが、ここでおっしゃっているワクチンの力価というのは、抗体(セロコンバージョン-seroconversion-抗体)出現にいたる幾何平均力価(Geometric Mean Titers (GMT))のことを言われているのでしょうか。
各種鶏用鳥インフルエンザワクチンを比較しての幾何平均力価(Geometric Mean Titers (GMT))比較表は、今の所、見つけ出していないのですが。

このサイト「Strategic Vaccination for Avian Influenza in Asia The Hong Kong Experience」
http://72.14.235.104/search?q=cache:-1lSrerTr5cJ:www.fao.org/docrep/009/ag098e/ag098e09.htm+bird+flu+vaccine+Geometric+Mean+Titers+(GMT)+fold+Antibody&hl=ja&ct=clnk&cd=10&gl=jp
に香港でのH5N1を対象にした実験結果がのっていますね。

このGeometric Mean Titers (GMT))は、一対いくらという数値で表されているようで、たとえば、ここでの、香港のA/CK/Mexico/232/94をワクチン株にしたワクチンでの、接種後十日後のH5N1への抗体のGMTは1対238.9 という結果になっているようですね。

このサイト「Prevention of Avian Polyomavirus 」
http://www.birdboard.com/forum/showthread.php?t=3050
のテーブル2においては、Biomune, Inc.,のワクチン(商品名は、書いていないのですが、A/Turkey/Wisconsin/68 (H5N9)をワクチン株にした「Layermune AIV H5N9」と思われます。)を使っての、二度目のワクチン接種後二週間後の結果が出ています。
セロコンバージョン率(seroconversion rate)65パーセントで、GMTは、1対295.2 との数字が出ています。

これらから、接種後何日後にもよりますが、GMTは、230以上300内外といったところなんでしょう。

「Seroconversionが 4-fold 以上増加」というのがひとつの基準になっているようです。

これらについては、下記のサイトもご参照ください。
「Controls, Preventions and Vaccines」
http://www.nal.usda.gov/awic/aflu/Controls.htm
「H5 Adult - Chiron Study of Bird Flu Vaccine」
http://clinicaltrials.gov/ct/show/NCT00280033



[5801] 喜田ワクチン 投稿者:若隠居K 投稿日:2007/02/18(Sun) 21:05  

笹山さま
笹山さんが指摘した「喜田ワクチンのシークエンス」問題を想起しました。聞くところによれば、喜田ワクチンの昨秋のウイルス学会の発表は相当にひどいものだっとか。攻撃試験のウイルス量の単位も国際的なものとは言えず、科学者のレポートとは程遠かったとか。
問題なのは、自分の開発したワクチンの力価をベースに「不活化ワクチンは効かない」(家禽小委員会発言)などの発言がされていることです。多分、喜田ワクチンは相当に効かないのでしょう。
鳥インフルエンザワクチン問題で思い出すのは、河村たかし代議士が備蓄ワクチンの価格を国会で問うたことです。価格は問うたが、効果、力価は論じられていないのですよね。
ワクチン・薬はどのような効用がいくらでできるのかが問題なのだと思いますが、なんと国会はひどいものですね。備蓄ワクチンの力価比較の公開というのは無理なものなのでしょうか。


[5800] Re:[5798] インターナショナル懐古 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/18(Sun) 17:15  

若隠居Kさん。
しばらくです。
この掲示板では、2006年3月9日以来のご登場ですね。
前回は、雑誌「論座」や毎日新聞の記事などについてのご高察をいただいたようです。
そうですね。
その隠れたる貿易障壁とは、バイでの動物衛生条件のことですね。
これにつきましては、ブログのほうでも、問題にしたことがありました。
ウイルスが世界を飛び交っているのに、孤立国の論理が通用できるのでしょうかね。

まったく、ためにする議論のように思えますね。
ところで、世界の鶏用鳥インフルエンザワクチンのワクチン株別一覧表を、このサイト「イギリスの「家禽用鳥インフルエンザワクチンに関するQ&A」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=707
の末尾につけてありますので、ご参照ください。

せっかくインターナショナルが出てきましたので、ここで、ちょっと替え歌を。(ウイルスが鳥を扇動しているスタンスですが。)

1番(歌詞は無産社版準拠)

たて 呪われし鶏
たて 飢えたる渡り鳥
ウイルスの炎は 今こそもゆる
過去をば捨てて 飼われしものよ たて たて
世はくつがえる 無よりすべてに
タミフルとの戦いに つどえよ明日は
インタナショナル われらがものよ

2番(歌詞は、戦旗社版準拠)

聞け我等がおたけび 天地轟きて
屍越ゆるわが手羽 行手を守る
ケージの金網破りて 堅きわがモミジ
今ぞ高く掲げん わが勝利の鶏冠
いざ戦わん 奮い起ていざ!
ああインターナショナル 我等がもの
いざ戦わん 奮い起ていざ!
ああインターナショナル 我等がもの

音楽クリップでのインターナショナルですが、
日本語(歌詞は戦旗社版)のものは、こちら
http://mirukashihime.cool.ne.jp/sound/int_jap.mp3
この音楽クリップ
http://www.kvinnonet.org/audio3/Internationale.ram
の二番目は、 本場フランス(作詞Eugene Pottier、1871年、作曲Pierre Degeyter、1888年)のもの(一番目がペルシャ語、三番目がロシア語)のようです。
http://www.anu.edu.au/polsci/marx/int/int.html参照

こんな日本語のサイトhttp://www.geocities.co.jp/HeartLand-Namiki/3684/kaihou/inter.htmもありますね。

現代のインターナショナルの歌は、下記のMP3のようになっているようです。
http://folk.ntnu.no/makarov/temporary_url_20060919zkkfg/internationale-instr-coco-briaval-1996.mp3
一聴ハワイアンのようですが、ジプシー音楽の現代版のようです。
遊び心で革命ってわけですかね。
以下のものが中国の伝統的インターナショナルの音楽クリップです。

http://acc6.its.brooklyn.cuny.edu/~phalsall/sounds/internationale-chinese.ra


[5799] Re:[5796] 気付かぬうちにやんわりと・・・ 投稿者:無明 投稿日:2007/02/18(Sun) 16:16  

> >『普段いろいろな病菌ウイルスに身近かな現場感覚からすると、ウイルスとはもっと素直な存在で有る筈だが、最近は茨城から飛び出さないウイルスであったり、4カ所も飛び火しながら環境中には存在しなかったり、不自然どころの話ではなく、どうにも理解しかねる話ばかりだ。更にもっと不思議なのは、その理解しかねる話に、学者も業界も誰ひとり異議を唱えないことである。』

それほど不思議な事ではないでしょう。発生4農場で鶏、鶏糞の移動がなかった事から、ウイルスは環境から農場へ侵入したのでしょう、
環境に濃厚にウイルスが存在するのなら、家禽飼育数や農場の多いところで多く発生するハスですが、そうはなっていません。
とすると、環境中にもそれほど多くの感染野鳥がいる訳ではないと考えた方が素直でしょう。当然現在の野鳥の捕獲・検査ではなかなか引っかからないのでは。
また、新富町の例を除いて2004年,2007年の発生は鴨類の生息数の少ない山間地や人家のそばで起こっています。何か第3の要因があるような木がします。たとえば、カモ類やカラスではない鳥類による伝播など。


> >『鶏病の早期発見、早期摘発を心掛けさえすれば、鶏の風邪など暖かくなれば自然に消滅する筈である。』

風邪と感冒とは全く違う病気だと私は考えていますが。


>  妥当な考え方ではないでしょうか。それに比して日本では…。(ハエだとかネズミだとか…。)

ハエかどうかは私も疑問に思いますが、何者かが鶏舎内にウイルスを持ち込まなければ、発生はないはずです。
既に蔓延しているとの説をときさんがおっしゃっていますが、その根拠は何なのでしょうか。
全国サーベイランスの結果をどう評価しているのでしょう。また、今回の株は青海湖系統であることから、2005-2006年に感染拡大したものが、今冬に朝鮮半島と日本に波及してきたと考えるのが妥当でしょう。


>  鳥ウイルスH5N1の宿主域を、鳥にとどまらず人間にまで拡大してしまった知見は、やはり間違いなのではなかったか、という疑念がますます膨らむばかりです。

何を根拠におっしゃられているのか示して頂きたいですね。根拠がなければただの妄想ですね。


>  要は、目に見えないウイルスですから、検査の方法や精度を恣意的に調整しておけば、いつまでも見つからないままで通せるというのもありかもしれませんが…。

これは、鳥インフルエンザ対策のためにウイルス検査や防疫に当たって努力している多くの方々を侮辱している様に思えます。この発言は許せないですよ。しっかり訂正してください。


[5798] インターナショナル懐古 投稿者:若隠居K 投稿日:2007/02/18(Sun) 15:28  

笹山登生さま
いやあ、産経新聞の主張、本当に笑ってしまいました。この日本と言う国には、地球各地、各国に生きる人々へのヒューマニズムというものはないのかと常々感じています。「清浄国論」とやらは、結局、一種の非関税障壁で輸入を排除しているのですね。タイがただいまワクチン接種に踏み切れないのも日本がワクチンを禁じているからですよね。日本がワクチン接種に踏み切れば、アジアの多くの国が助かって、そしてウイルスの環境内総量を減じて突然変異をも防ぎうるでしょうに。昔歌ったインターナショナルが懐かしく思えるこの頃です。


[5797] Re:[5796] 気付かぬうちにやんわりと・・・ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/18(Sun) 14:33  

ときさん。
それにしても、このごろの鳥インフルエンザ報道には、こっけいなのも、なかにありますね。
今日の産経新聞の「【主張】鳥インフルエンザ 許されない身勝手な行動 」
http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/shucho/070218/shc070218001.htm
は、結構力が入りすぎていて、笑っちゃいましたが。
インドネシアの言い分は、十分、わかります。
ワクチンをWHO自身が作るのなら、このへんの論拠も正鵠を得ているのでしょうが。
もっとも、こうなると、WHOが胴元になって、ウイルスシーケンスを競りにかけなければならない事態にも、なってしまいますね。
貧困国にとっては、ウイルスのシーケンスも、守るべき知的所有権なのでしょう。
せっかく舞い込んだウイルスのシーケンスなのだから、国際的製薬会社のタダ取りは、許されない、というのも、一理あるような気がしますね。
たとえ、譲ったとしても、その遺伝子で開発したワクチンの提供については、そのウイルスシーケンス提供国に対し、優遇措置を設けるべきでしょう。
この掲示板にこられる学生さんの中で「ウイルス・シーケンスのパブリックドメインについて」なんて、論文を書かれる方、いないんでしょうかね。
結構面白いと思いますが。

ご紹介の記事の中にあるスイスのSwiss Institute of Bioinformatics
http://www.isb-sib.ch/
主体の鳥フルデータベース作りの動きですが、昨年8月までの動きは、あるようですが、その後の動きは、よくわかりませんね。
Global Initiative on Sharing Avian Influenza Data (GISAID)
http://gisaid.org/
との関係もあるようなのですが。
Chaosさんあたり、ごぞんじでしょうか?

http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/shucho/070218/shc070218001.htm


[5796] 気付かぬうちにやんわりと・・・ 投稿者:とき 投稿日:2007/02/18(Sun) 13:26  

◆鳥インフルエンザ問題の今後(202)(2007.2.18)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza340.htm
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/ai.htm

>『普段いろいろな病菌ウイルスに身近かな現場感覚からすると、ウイルスとはもっと素直な存在で有る筈だが、最近は茨城から飛び出さないウイルスであったり、4カ所も飛び火しながら環境中には存在しなかったり、不自然どころの話ではなく、どうにも理解しかねる話ばかりだ。更にもっと不思議なのは、その理解しかねる話に、学者も業界も誰ひとり異議を唱えないことである。』

 業界は業界の、学界は学界の、官界は官界の、「清浄国論」には、それぞれのストーリーに則った思惑が出来上がっているのかもしれません。実際には激しく起こらないようになってしまっている「病」であればなおさらのこと。それに「出る杭は打たれる」的な日本の世間心情がマッチしたということでしょう。ささやかながら、ネット言論だけがその多様性を担っているのかもしれませんが。

>『季節的な産卵低下の話は随所で聞かれる。』
>『鶏病の早期発見、早期摘発を心掛けさえすれば、鶏の風邪など暖かくなれば自然に消滅する筈である。』
>『何れにしても先ず自分で確かめる眼を持つことが手遅れにしない為にも重要であると思う。』

 そのウイルスの動態が、人為ではいかんともしがたい以上、しかもどうやら家きんの中に存在しているようなふしがあることから鑑みれば、『手遅れにしない為』ということは、何か違和感を感じます。起こる時は起こる、家きんの移動行為を行なう限り、というような感慨を抱かざるをえないように思います。(と同時に、起こらないということは、すでに経験してあるからだということも。)

>『北海道大大学院の喜田宏教授は「侵入防止も必要だが、鶏のストレスを軽減して抵抗力を高めることや、新鮮な空気でウイルスを拡散、不活化させることが大事だ」と話す。』
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/life/K2007021403280.html

 なにかやや「清浄国論」に反したことをおっしゃっているような…。自然の理から見た場合、いたって適確至極なお言葉ですが。

>『英獣疫検査局(VLA)は「家禽(かきん)から家禽への感染」が最も可能性が高い』
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/business/K2007021403270.html

 妥当な考え方ではないでしょうか。それに比して日本では…。(ハエだとかネズミだとか…。)


【フランス】鳥インフルH5N1関連で世界初の公開データベース[02/17]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1171735134/l50
【ロシア】モスクワで発生した鳥インフル、「人への感染は誤報」[02/17]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1171734622/l50


 鳥ウイルスH5N1の宿主域を、鳥にとどまらず人間にまで拡大してしまった知見は、やはり間違いなのではなかったか、という疑念がますます膨らむばかりです。

 「清浄国論下家きん界」と同じことが、「指定感染症」制度の下で、人間にも同じ状況になってしまうような気が致します。ほとんどクロなのにシロと言い張っていなければならないオセロゲームのように…。
 要は、目に見えないウイルスですから、検査の方法や精度を恣意的に調整しておけば、いつまでも見つからないままで通せるというのもありかもしれませんが…。とにもかくにも、「清浄国論」によるところの算盤勘定の世界になっているのかもしれません。「事実」はあとまわしで。それは、養鶏界だけでなく、人間の分野でも同様なのでしょう。



[5795] Re:[5793] 今度は「不二屋食品」、安全性未審査のコメで大福販売 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/18(Sun) 11:11  

「掲示板から」さん。
情報、ありがとうございました。
このうちの
>>昨年9月の輸入業者による自主検査では問題がなかったため、県は、これ以降に混入したとみている。>>
については、ちょっと、疑問ですね。
これについては、「アメリカの未審査・遺伝子組換え米混入は、「残留実験作物」問題ともいえる。」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=641で問題にした、例の中国産の遺伝子組み換え米粉の問題がありましたし、「枯れ草の山の中から針を見つけ出す」ような、検査体制の無理からして、なんとも、信用できません。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=641


[5794] Re:[5789] [5786] 転落死は、タミフルのせい? 投稿者:意見 投稿日:2007/02/18(Sun) 10:29  


>  このようなまことしやかな、その実、非常に不確かな報道・記事によって、さもさもタミフルがなんらかの強い効果・作用があるとの印象操作になってはいますまいか・・・。
>

タミフルが原因ではないとも言い切れないでしょう。ですからちゃんとした検証をすべきなのです。マスコミは情報を垂れ流すだけですから。何でも決め付けはよくないでしょ。


[5793] 今度は「不二屋食品」、安全性未審査のコメで大福販売 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/02/18(Sun) 10:26  

今度は「不二屋食品」、安全性未審査のコメで大福販売

 福島県は15日、不二屋食品(福島県伊達市、佐藤克彦社長)が、安全性が未審査の遺伝子組み換え米を原料にした大福を製造・販売したとして同日から自主回収を始めたと発表した。
 問題の原料は、中国産の粉状のもち米。同社は1日約1万個を製造、33都道府県の小売店などに出荷してきた。昨年9月の輸入業者による自主検査では問題がなかったため、県は、これ以降に混入したとみている。
 最後の製造は1月31日で、消費期限は今月5日だったため、大半は回収困難とみられる。
 問い合わせは同社(フリーダイヤル0120・482222)へ。

(2007年2月15日19時28分 読売新聞)



[5792] Re:[5765] 遺伝子組換えで育種されたGM種には、遺伝子組換えで再活性化した”進化と栽培化の過程で沈黙化した遺伝子”があるのではないか? 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/02/18(Sun) 09:07  

> 私が遺伝子組換えで起こりうると考えている事の一つ、栽培化の過程で沈黙させた遺伝子などが復活するのはないかということを下記にまとめてみました。コメントいただけるとありがたい。

というわけでコメント。
こういったページを書く人間は
・自分の興味の対象だから
とか
・安全性を確認する場合の優先事項だから
といったことを錦の御旗として、予測の出来ない<悪>影響のみ取り上げて予測の出来ない<よい>影響を取り上げないでおくわけです。
こういう情報に接すると人間不思議なもので、
「GMには予測の出来ない<悪>影響のみ存在し、予測の出来ない<よい>影響は存在しない(あるいは少ない・小さい)」
と考え・感じるようになりやすい。
読んだ人間がそういう風に考え・感じれば、こういうページの作られた目的は達せられたわけです。
というのも、予測できない影響なんだから<悪>影響かどうか、それが<よい>影響より大きいかどうかすら予測できないのに
GMのほうが非GMより<悪>影響が大きい「気がする」ようになる。
こういう「気がする」ということは感情的な部分であるため、間違っていたからといって(感情や気分を)「訂正」という訳にも中々いかないし、
しかもこういう「気がする」ための(誘導された)根拠もある分余計に「訂正」しにくい。
さらに、多くの人がこういう方法で「感情的に」GMを拒否させられば、拒否の多いことがGMを攻撃する理由として機能するようになるわけです。

以上がこういった情報に対するコメントです。


[5791] NHKのCWD(鹿の狂牛病)報道について 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/18(Sun) 07:57  

今朝のNHKでは、NHKとしては珍しく、海外からの話題として、鹿の狂牛病であるCWD(Chronic Wasting Disease)の報道をしていた。

このCWDについては、この掲示板でも、まりちゃんさんを中心にして、幾度も、話題になっていた。

このNHK報道では、このCWDの原因を、肉骨粉説のみによっていたが、そうではないとする説もある。

すなわち、ケンブリッジ大学のDavid R. Brown博士の研究によれば、CWDは、肉骨粉によるものではなく、プリオンの増殖が銅を必要としているところから、銅が不足し、その状態のところに、マンガンの供給があると、そこで、プリオンは、脳を消耗させる方向へと、急展開するという説を展開している。
参照「Consequences of manganese replacement of copper for prion protein function and proteinase resistance」
http://www.nature.com/emboj/journal/v19/n6/abs/7592231a.html

鹿は、土をなめるという行為(mineral licks)を常時しており、そのなめる土が、マンガンを多く含むものであると、CWDにかかりやすいのだという。
殺虫剤ホスミットがBSEを引き起こすという説の根拠として、この殺虫剤が体内に入ると、銅を使う能力を抑止する働きを持ち、脳へのミネラル分のアンバランスが、BSEを引き起こすとの説もある。
これらについては、私のブログ記事「鹿が土を舐める行為と、プリオン伝達との関係についての研究」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=588
もご参照

いずれにしても今日のNHKのCWD報道は、やや、消化不足であり、もし、このCWDの問題を取り上げるには、伝達性海綿状脳症(TSE; Transmissible Spongiform Encephalopathy)一般の問題としての問題のひとつである羊のスクレイピーの問題も取り上げなければならないのだが。

私自身の問題意識として、日本におけるスクレイピー発生頭数の農林水産省公式発表の数(昭和59年の初発以降、33戸63頭というのだが、初発が昭和59年というのも疑問だし、絶対数も、そんな数ではありえないと、私は思う。)が、あまりに少なすぎるということが気になる。
多くのスクレイピー死亡羊が、闇処理されていた可能性が、強い。
農林水産省は、その事実を把握しているのかも知れないが、それが明らかにされれば、「英国からの肉骨粉黒船被害説」がくずれ、行政責任にかかわることになるので、黙っているのかもしれない。
それらスクレイピーにかかった羊を単なる死亡羊として、レンダリング処理し、肉骨粉にして、北海道の牛の飼料にしたという事実はあるのだろう。
それが、今の北海道を圧倒的なBSE発生地にしている根本的な理由なのだろう。

ちなみに、北海道も、稲倉石型マンガン鉱床を中心に、マンガンを含む土壌が多いようだ。
http://www.noastec.jp/kinouindex/data1999/10n_ippan_39.html参照

それにしても、ワイルスミスのスクレイピー起源説(羊のスクレイピーが牛に感染して、1986-88年にかけてBSEが初めて出たという説)を受け入れるかどうかは別にしても、では、そもそも、日本のスクレイピーは、いつからあったのか、については、根本から検証しなおす時期に来ているようだ。

つまり、ひとつの仮説を立てうるならば、日本のBSE発生には、二つの要因が絡んでおり、ひとつは、イギリス発の外来の肉骨粉による「黒船型BSE」と、もうひとつは、日本国内でのスクレイピー死亡羊の闇レンダリング処理で、牛の飼料に混入し発生した「内在型BSE」の二種類のBSEが混在して、現在、発生している、という仮説だ。

(日本では、1981年に初めて、羊のスクレイピーの発生が確認。これは、1974年にカナダから北海道に輸入された、サフォーク種の羊。
1984(昭和59)年に、北海道の発生例が最初に学会で報告され、ほぼ同じ頃に、本州および九州からも症例が報告された。)

http://www3.nhk.or.jp/news/2007/02/18/d20070218000001.html


[5790] Re:[5789] [5786] 転落死は、タミフルのせい? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/17(Sat) 22:07  

ときさん。
その後の報道の見出しは、「転落死の中2女子、「タミフル」を服用」と書くなど、どんどん断定的になってきていますね。
その後も不安げにアクセスは、伸びています。


[5789] Re:[5786] 転落死は、タミフルのせい? 投稿者:とき 投稿日:2007/02/17(Sat) 12:32  

笹山様
> このニュース「中2女子がマンションから転落死 愛知・蒲郡市」http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070217/mng_____sya_____005.shtmlのせいなんですね。

 このようなまことしやかな、その実、非常に不確かな報道・記事によって、さもさもタミフルがなんらかの強い効果・作用があるとの印象操作になってはいますまいか・・・。



[5788] 伊藤善市さん、ご逝去 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/17(Sat) 11:54  

東京女子大学名誉教授の伊藤善市さんが、ご逝去されたという。
私が、最初に出会った伊藤さんのご著書は、「国土開発の経済学 」(1961年、春秋社)
http://opac.ide.go.jp/cgi-bin/exec_cgi/ibibdet.cgi?CGILANG=japanese&U_CHARSET=utf-8&ID=TW00120449
であった。
当時は、全総、新全総がこれから華やかになっていく時で、「地域開発」という言葉自体も、まだ、定着していないときだった。
私の卒論のテーマが、「公共投資の投資基準論」ということで、この伊藤善市さんのご著書に書かれていた、当時としては、先駆的な投資基準論であるチェネリー(Hollis B. Chenery)の「社会的限界生産力基準(the social marginal productivity (SMP))」などの各種投資基準などを、大いに参考にさせていただいた。
その後も、地域開発セミナーなどでも、お教えいただいたこともある。
ひとつの時代の先駆者だったようにも思える。
山形訛の残る朴訥な方であった。
謹んで、ご冥福をお祈りしたい。

http://www.jiji.com/jc/c?g=obt_30&k=2007021600681


[5787] 「成長力底上げ戦略構想」を説明する塩崎官房長官と大田経済財政担当大臣の手振りが意味するものは? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/17(Sat) 11:30  

この「成長力底上げ戦略構想」を説明する塩崎官房長官と大田田弘子経済財政担当大臣のテレビで見る手振りは、まったく同じだったんで、ちょっと、イチャモンをつけたくなったのだが。
両手を体の右側に出して、左手を下(底辺)に、右手を上(天井)にして、底上げを説明したのはいいのだが、それを上下させるときに、その両手の間隔を縮めずに、おんなじ幅で、底から天井へ両手を押し上げていたということは--------。
おんなじパイの元で、所得の再配分なくして、こんなことはできるはずはない。
底をあげるんだったら、天井を縮めるしかないのだが。
どうでしょうかね 。塩崎さん。太田さん。

http://www.news24.jp/76498.html


[5786] 転落死は、タミフルのせい? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/17(Sat) 11:13  

今朝ほどから、私が大分以前に書いた「タミフルと、リレンザの副作用一覧」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=497
に対して、異常な数のアクセスがあるので不思議に思っていましたが、このニュース「中2女子がマンションから転落死 愛知・蒲郡市」http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070217/mng_____sya_____005.shtmlのせいなんですね。


[5785] Re:[5783] [5782] ラベルで発覚、月齢条件違反も 投稿者:虹屋 投稿日:2007/02/17(Sat) 11:08  

2/17日本農業新聞
2月1日に横浜港に到着した。倉庫業者が日本向けとは箱のラベルが違うことに気付き、5日に農水省動物検疫所川崎分室に報告。

日本向け米国産牛肉には適格品リストに記載されるプロダクトコード(下1桁のJが日本向けを示す、写真ではD-2517-AZJ)が印刷された外装シール(バーコード付き)が付いているが、今回見つかった物には適格品リストに記載のないプロダクトコード(D-2159-AZ9)が印刷された外装シールが付いていた。

この外装シールに一部重なるように、横幅が倍の白地に黒枠のシールが付いている。このシールにEVJの記載がない。
日本向けには「BONELESS BEEF (改行) SHORT RIBS (改行) U.S.D.A CHOICE OR NIGWER (改行) 7054  EVJ」
今回の物には「BONELESS BEEF (改行) SHORT RIBS (改行) U.S.D.A PRIME (改行) 364」

2月17日10時0分配信 時事通信
タイソン社のスポークスマンは16日、問題牛肉が月齢21カ月以上の牛から取れた肉で、「対日(輸出)条件を満たしていない」と認めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070217-00000037-jij-int


[5784] ウクライナからのコメントスパム 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/16(Fri) 17:44  

先ほどから、一時、私のブログhttp://www.sasayama.or.jp/wordpress/へのアクセスができず、ご迷惑をおかけしました。
ウクライナからのコメントスパムによるものと判明しました。
現在は、アクセスできます。
それにしても、ウクライナからとは。
私は、ウクライナには、何の恨みを買う理由も、ないのですが。
でも、ググッて見ると、いろいろなところで、このウクライナからのコメントスパムにあって、被害が出ているらしいですね。

http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rls=GGLJ,GGLJ:2006-29,GGLJ:ja&q=%e3%82%a6%e3%82%af%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%8a%e3%80%80%e3%80%80%e3%82%b3%e3%83%a1%e3%83%b3%e3%83%88%e3%82%b9%e3%83%91%e3%83%a0+


[5783] Re:[5782] 無題 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/16(Fri) 15:47  

「共同通信の記事から」さん。
情報ありがとうございました。
タイソン(Tyson Fresh Meats)は、昨年二月の台湾向けの骨入り牛肉に続いて、二度目ですね。
ネブラスカ州には、Lexington、Dakota City があり、West PointとNorfolkの工場は、閉鎖のようですが、このうちのLexingtonということてですね。




[5782] 無題 投稿者:共同通信記事から 投稿日:2007/02/16(Fri) 13:17  

★米産牛肉に輸入条件違反か1施設からの輸入を留保

 厚生労働省と農水省は16日、輸入した米国産牛肉の中に、生後20カ月以下とする輸入条件に違反する可能性がある牛肉が見つかったとして、牛肉を出荷した米国の1食肉処理施設からの輸入を当面留保すると発表した。米側調査によると、誤って日本向けに出荷されたという。

 厚労省などによると、問題の牛肉は、輸入に必要な米政府発行の証明書に記載されておらず、輸入条件である生後20カ月以下と証明することができない。脳や脊柱などの牛海綿状脳症(BSE)と関係する特定危険部位は含まれていないという。

 米タイソン社のレキシントン工場(ネブラスカ州)からの出荷で、横浜港に到着した。
今月5日に業者から動物検疫所川崎分室に報告があった。冷凍牛肉約9トン、473箱のうち2箱で見つかった。

 日本政府は詳細な報告を受けるまで、レキシントン工場からの輸入手続きを当面留保する。

http://www.47news.jp/CN/200702/CN2007021601000267.html


[5781] こんな動きも・・・。 投稿者:ビアード・パパ 投稿日:2007/02/16(Fri) 07:54  

ひさしぶりに、おじゃましてみました。
コメントは、昨年の12月23日以来です。

前回のここ、

http://fsr.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_28cd.html

が、ちょっと面白い見方で書いてあったのと、

こんな動きも出て来た様です。

http://syokuhin-supporter.cocolog-nifty.com/sceg/2007/02/post_b11e.html

さて、ビジネスになりますかね?「食の安全」は。


[5780] 福井県「北潟湖」のマガモの糞から、H5N2検出 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/15(Thu) 21:08  

福井県が今日発表したところによると、「あわら市」の北潟湖
http://www.erc.pref.fukui.jp/gbank/wetland/wet008.html
に飛来したマガモのふんの一部から、鳥インフルエンザウイルスH5N2亜型を検出したという。
 
検出されたのは、北潟湖で昨年十一月三十日に採取されたふん十八検体のうち一検体と、十二月五日採取の三十検体のうち二検体。
ふんの採取は、国立感染症研究所の依頼を受け県衛生環境研究センターが行った。
三方五湖でも昨年十一、十二月に六十八検体を採取したが、いずれもウイルスは見つからなかったという。

北潟湖に飛来する鳥類は、ガンカモ科鳥類では、多い順に、@マガモ、Aカルガモ、Bマガン、Cコガモ、Dヒドリガモ である。
http://www.erc.pref.fukui.jp/gbank/w_fowl/area2.html参照

なお、最近のアジアでのH5N2は、日本の茨城でのA/chicken/Ibaraki/1/2005 と台湾のA/chicken/Taiwan/CE9/2005 の二例しかない。

A/chicken/Thailand/CK-160/2005(H5N1)に対するA/chicken/Taiwan/CE9/2005 の交差相同性(cross homology)は、71パーセントのようである。
これについては、このサイト
http://72.14.235.104/search?q=cache:QTbuZT38bPUJ:www.real-time-pcr.com/H5N1.pdf+A/chicken/Thailand/CK-160/2005%E3%80%80%E3%80%80A/chicken/Taiwan/CE9/2005&hl=ja&ct=clnk&cd=1&gl=jp
http://www.maff.go.jp/tori/kentoukai/report2005.pdf
もご参照

また、家禽疾病小委員会での検証によれば、日本の茨城でのA/chicken/Ibaraki/1/2005と台湾の A/chiken/Taiwan/1209/03 との相同性は、HA 91.6%、NA 91.8%とのことである。

その他、Intervet UK社開発の鶏用インフルエンザワクチンのノビリス IA inac(Nobilis Influenza Vaccine)は、DIVA(Differentiating Infected from Vaccinated Animals) のために、H5N2を基株としており、このウイルス名はA/chicken/Mexico/232/94/CPA である。

例の茨城闇ワクチン騒動で、農林水産省の家禽疾病小委員会が、ほのめかしたグァテマラ株は、2002年のA/Chicken/Guatemala/194573/02 、2000年のA/chicken/Guatemala/45511-1/00 の二つがあり、いずれも、H5N2である。

しかし、家禽疾病小委員会が、その相同性を検証したのは、上記の二つのグアテマラ株を含む以下の8種類のウイルスに過ぎなかった。(他の台湾株などの相同性検証は、データベース上のシースケンスによったようだ。)

相同性の高い順に並べると、下記のとおりである。

相同性(%)相同性検証対象ウイルス名
@98.0    A/chicken/EI Salvador/102711-1/01
A97.7    A/chicken/Tabasco/234-8289/98
B97.5    A/chicken/Guatemala/45511-3/00
C96.7    A/Chicken/Queretaro/14588-19/95
D95.3    A/chicken/Queretaro/14588-19/95
E94.7    A/chicken/Queretaro/14588-19/95
F94.3    A/chicken/Guatemala/194573/02
G93.7    A/chicken/Queretaro/14588-19/95

しかし、メキシコ株についてみると、A/chicken/Queretaro/との相同性は検証されているにもかかわらず、もっとも、世界のワクチンの基株として使われているA/CK/Mexico/232/94/との相同性は、検証されていないのは、驚きである。

中国・香港のワクチンも、Nobilis同様、メキシコのA/CK/Mexico/232/94/(H5N2)を基株としているようだ。

中国本土での、正式な?鶏用鳥インフルエンザ・ワクチンとしては、四種類を使っているが、このうち、H5N2ウイルスを基株に使っているN28ワクチンには、A/Turkey/England/N28/73(H5N2)を使っているようだ。
http://www.agri.gov.cn/ztzl/gdztzl/P020061023368539641012.pdf参照

このサイト
http://yebio.en.alibaba.com/
が、中国でネットで売られているワクチンのようだ。

また、中国の闇ワクチンには、メキシコ株など、いろいろなものが使われているようだ。

以下は、まったくの余談だが、例の茨城の闇ワクチン検証のために、大槻委員がわざわざ中南米に飛び、何の成果もなく帰ってきたのだが、ちょっと、飛んだ方向が見当違いのようで、私なんかから言わせれば、中国か香港に飛んだほうが、成果が得られたのではないのかとも、思ってしまう。

ちなみに、一昨年2005年11月に中国で大問題になった、大量の闇ワクチン製造摘発事件(中国語では、『仮疫苗事件』というようだ。)の金宇集団・蒙古生物薬品廠で製造していた闇ワクチンは、H5N2基株(H9N2とH5N28)のものであった。
http://www.xumu.com.cn/news/c020101/05111412325961471.htmhttp://www.cn315.org.cn/info_news.asp?classid=3&nclassid=3&newsid=167
http://www.cetsgm.com/2005-11/20051116111854.htm
http://72.14.253.104/search?q=cache:IQLm3AgD9FIJ:www.szfc.gov.cn/news/showsina.com.asp%3Furl%3DNewsNews/c/2005-11-24/11178392185.shtml+%E7%A6%BD%E6%B5%81%E6%84%9F%E3%80%80%E3%80%80+H5N2+%E2%80%9C%E5%81%87%E7%96%AB%E8%8B%97&hl=ja&ct=clnk&cd=16&gl=jp
参照

http://www.fukuishimbun.co.jp/topics.php?code=14625


[5779] 血液からHIVも除去できる『ナノ・フィルター』 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/15(Thu) 19:43  

オーストラリアのクイーンズランド科学技術大学のHuai Yong Zhu助教授
http://www.sci.qut.edu.au/profiles/zhu/
が開発した『ナノ・フィルター』(nanostructured ceramic membranes)という「ろ過技術」が、注目されているという。
これは、微細なセラミック膜を利用したもので、いろいろな用途に使えるが、特に、医療関係や食品工業関係や製薬工業関係では、血液からHIVを ろ過したり、水や空気や血液からのウイルスやバクテリアの ろ過ができたりと、応用範囲が広いようだ。
Huai Yong Zhu助教授によれば、さらに、『ナノ・メッシュ技術』は、進歩を見せており、より微細な粒子のフィルタリングも、可能になってきているという。
鳥インフルエンザなどのウイルスにしても、これらの『ナノ・メッシュ』を使うことによって、ナノメートル以上に大きなウイルスであれば、フィルタリングできるとしている。
また、すでに血液が汚染されている人間においては、ウイルスを攻撃するためには、感染した細胞集団をも除去しなければならないことになるが、血流の過程にフィルタリングをすることも考えられるという。
これらの技術は、単に医療・食料・製薬関係にとどまらず、たとえば、飲料水に困窮して、汚染された水に依存している地域にとっては、これらのチタン・メッシュや、ナノ・メッシュによる飲料水のフィルタリングが可能になるという。

http://www.abc.net.au/worldtoday/content/2007/s1848924.htm


[5778] <プリオン調査会>豪州など13カ国の牛肉評価方針 投稿者:毎日新聞記事から 投稿日:2007/02/15(Thu) 17:40  


 内閣府食品安全委員会のプリオン専門調査会は14日、オーストラリア、メキシコなど米国・カナダ以外の13カ国から輸入している牛肉について、健康影響評価に取り組む方針を決めた。同委の正式決定後、作業に入る。
同調査会は「輸入牛肉などのリスクが必ずしも明らかではない」としている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070214-00000103-mai-soci


[5777] 誤った部品でBSE検査 厚労省「陽性はなし」 投稿者:朝日新聞記事から 投稿日:2007/02/15(Thu) 17:39  

 厚生労働省は13日、食肉衛生検査所1カ所で、牛海綿状脳症(BSE)のスクリーニング検査をする機器に間違った規格の部品を付けたまま、異常プリオンたんぱくの有無を測る1次検査をしていたと発表した。

 期間は昨年12月18日〜今年2月7日。厚労省は、検査結果を再検討したが、正しく測った場合に陽性が疑われるような検体はなかったとしている。

 部品は一定の波長の光のみを検体に当てるフィルターで、
日本バイオ・ラッドラボラトリーズ(東京都荒川区)が納入した。
取り付けたフィルターには正しい波長を示すシールがあったが、実際は別の波長のフィルターだったことが、1月末の定期検査でわかった。
間違ったフィルターを通すと本来の数値より低く出るが、
二つのフィルターの差を考慮して計算し直しても、陽性値となる検体はなかったという。

 同省は、これがどの検査所かは「風評被害の恐れがある」として明らかにしていない。

http://www.asahi.com/life/update/0213/008.html


[5775] Re:[5766] 投稿者:虹屋 投稿日:2007/02/14(Wed) 22:32  

笹山さん、ご教示有難うございます。
この遺伝子の沈黙は、遺伝子発現制御による生命活動の制御、生物の自己防御機構の解明という基礎科学的関心と応用面でも、一度不活化した遺伝子がまた働くようになる例もある一方、組換え生物中で導入遺伝子が働かなくなるジーンサイレンシングという現象がかなり頻繁に起こることから効率よく組換え植物作出等に役立つとか、遺伝子の発現を自由に制御できるような技術の開発は、様々な疾病の治療を可能とする新薬の開発につながると期待されるといった関心で、研究が盛んなようですね。
私の拙稿との関係で言えば、「二本鎖 RNA →small RNA→ヒストン修飾→DNAメチル化という経路が、多様な真核生物で共通に観察される 。」
参照
遺伝子サイレンシング研究の動向 2004年6月科学技術政策研究所レポート
http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/stfc/stt039j/0406_03_feature_articles/200406_fa01/200406_fa01.html
ヒストン修飾とクロマチン構造変換による転写 京都大学教授 生田 宏一
http://www.cosmobio.co.jp/product/product_epigene_sousetu.asp

読み通し転写(リードスルー)や断片の挿入は、除草剤ラウンドアップ耐性大豆(40-3-2株)とラウンドアップ耐性トウモロコシ(NK603)で観察されています。
参照
http://www2.odn.ne.jp/~cdu37690/saisinsawomotomeruikensyo.htm


[5774] Re:[5773] [5770] ウイルスの正直と人間の錯誤? 投稿者:素人 投稿日:2007/02/14(Wed) 22:04  

私は素人なので、コメントができないのですが、失礼ですが、ときさんがこの問題の世界的権威とは思われません。(世界的権威が何か言ったからといって信じるわけではありませんが、、、)何につけてもいちゃもんをつけているように思われてなりません。St. Jude Children’s Research HospitalのRichard Webby 氏らの研究は研究で意味があると思います。
ここで主張されることも必要ですが、ここ以外で、ご自身で何か発表し、世に問うべきではないでしょうか。


[5773] Re:[5770] ウイルスの正直と人間の錯誤? 投稿者:とき 投稿日:2007/02/14(Wed) 18:01  

笹山様
> St. Jude Children’s Research HospitalのRichard Webby 氏らの研究によると、
> マウスの実験で予めH1N1(ソ連株)ワクチンを投与しておき、その後H5N1ウイルスを感染させた場合、死亡率は半減するという結果が出たそうだ。
> これは、N1部分に対する免疫が成立した結果ではないかと考えているようだ。
> これを交差予防(Cross-React )効果と言うのだそうだ。
> また、38人の正常人の血液を調べ、2種類のH5N1ウイルスと反応させ、抗体が存在するか調べたところ、2割程度に抗体を見いだしたという。
> このことは、正常人の中にもH5N1ウイルスに対する抗体が既にあり、それは、たぶん、H1N1(ソ連株)に感染、または通常のインフルエンザワクチン(H1N1株も含まれる)接種によりN1に対する免疫が出来ているせいではないかと推定しているという。

 なんか今の(派手に起こらない)H5N1感染実態の現実に対して、ご都合な、とってつけたような、あとづけの理由でしかないように思えてなりません。

『マウスの実験で予めH1N1(ソ連株)ワクチンを投与しておき、その後H5N1ウイルスを感染させた場合、死亡率は半減するという結果』

 ここにも、依然として、ウイルスの宿主域の問題が横たわっております。はたして本当に“感染”が成立している実験系なのかということが。(ウイルスのキャラクターを決めている因子は決して‘g’と‘N’だけではないと思いますが…。単純に言えば、Hは、増殖可能細胞に入り込むためのタンパクのトゲで、Nは細胞内で増殖したウイルス粒子が細胞外に飛び出すためのタンパクのトゲの型式にすぎないということなだけです。)

『38人の正常人の血液を調べ、2種類のH5N1ウイルスと反応させ、抗体が存在するか調べたところ、2割程度に抗体を見いだした』

 これはずばり、もうすでにH5N1感染経験があるということの証左と考えておくべきではないかと思います。つまり従来のインフルエンザと区別がつかない症状で、あるいはまったく自覚症状のない不顕性感染のかたちで、もはや感染経験を済ましてしまってると考えるほうが素直ではないでしょうか。ヘンな「交差予防」などという創造(発想)は必要のないことだと思います。

 先の論文に漠然と感じるのは、まずはじめに想定してある物語に、都合のよいエピソードを配置したにすぎないのではないかということです。ところどころ、少し無理っぽいエピソードをちりばめて…。


【Characterization of an avian influenza A (H5N1) virus isolated from a child with a fatal respiratory illness.】
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=PubMed&list_uids=9430591&dopt=Abstract

 このときに、「“鳥”インフルエンザウイルスが直接、人間に感染した」と判断してしまったことが、その後のすべての錯誤の起源になっているのではないかと思えてなりません。

 ついでにいえば、「まず最初に想像した物語に、都合のよいエピソードをちりばめた」恣意的なお話という印象は、今回の週刊新潮2月15日号の『特集「今年は危ない」と専門家が警告する「鳥インフルエンザ」』にも強く感じましたが…。(何か核心ずらしではないかとの印象も。とても松岡議員のスキャンダルねたにはなりそうもありませんし。)
 人ワクチン予算の大盛り化への民意・世論誘導でも企ててるのでしょうか、厚生労働省さん? パンデミーの不安を煽りつつ…。ワクチン(備蓄)をめぐるに利権に関しては、鳥用ばかりではないのでは…。


平成19年2月14日 農林水産省
高病原性鳥インフルエンザ感染経路究明チーム第3回検討会の概要について
http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070214press_3.html



[5772] H5N1鳥インフルエンザ・ウイルスに対して、H1N1ウイルスのN1部分に対する自然免疫が、効果を発揮しているとの学説 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/14(Wed) 09:35  

「[5770] N1部分に対する免疫効果についての研究 」
で紹介しました、昨日発表されましたSt. Jude Children’s Research HospitalのRichard Webby 氏らの学説
「Cross-Reactive Neuraminidase Antibodies Afford Partial Protection against H5N1 in Mice and Are Present in Unexposed Humans 」
についてですが、非常に注目すべき学説と思いますので、関係資料を補足して、私のブログ記事
「H5N1鳥インフルエンザ・ウイルスに対して、H1N1ウイルスのN1部分に対する自然免疫が、効果を発揮しているとの学説」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=708
に、若干詳しくまとめておきましたので、ご参照ください。

まあ、このことが、鶏の世界にもいえるとなると、この掲示板でのときさんのこれまでのご主張が真実性を増すことも考えられますが。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=708


[5771] 「IWC(国際捕鯨委員会)正常化会合」ボイコットのもうひとつの理由 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/14(Wed) 05:40  

「IWC(国際捕鯨委員会)正常化会合」(Normalizing the International Whaling Commission )
http://www.iwcoffice.org/_documents/commission/IWC58docs/58-12.pdf
が13日、東京で開かれたが、IWCの全加盟国(72カ国)を招待したが、豪州、英国、米国、ニュージーラングをはじめ反捕鯨国の大半の26カ国が、会議をボイコットしたという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070213-00000007-maip-soci
この背景の一つとして、これについては、日本のメディアは一言も書いていないのだが、昨年6月16日から、カリブ海のセントクリストファー・ネビスで開かれた国際捕鯨委員会(IWC)の年次総会
http://www.iwcoffice.org/_documents/commission/IWC58docs/iwc58docs.htm
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=610
において、『日本が、対外援助と引き換えに、票を買ったのではないか。』という、環境団体側からの疑惑があるようだ。

(このときは、Tuvalu, Palau, Kiribati, the Marshall Islandsは、日本側提案に賛成票を投じ、さらに、日本側と見られていたGambia と Senegalは、最初の投票には、遅れて間に合わなかった?が、次の投票では、日本側に回ったとされる。)

それを揶揄するように、一万円札に、特定の疑惑国の名を記して、貼られたキャンペーンもあったようだ。

参考
「Whaling talks boycotted」

http://tvnz.co.nz/view/page/411366/988829


[5770] N1部分に対する免疫効果についての研究 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/13(Tue) 22:55  

小樽市保健所の外岡立人さんのサイト
http://homepage3.nifty.com/sank/jyouhou/BIRDFLU/2007/reuter213.html
の情報から知ったのだが、

St. Jude Children’s Research HospitalのRichard Webby 氏らの研究によると、

マウスの実験で予めH1N1(ソ連株)ワクチンを投与しておき、その後H5N1ウイルスを感染させた場合、死亡率は半減するという結果が出たそうだ。
これは、N1部分に対する免疫が成立した結果ではないかと考えているようだ。
これを交差予防(Cross-React )効果と言うのだそうだ。
また、38人の正常人の血液を調べ、2種類のH5N1ウイルスと反応させ、抗体が存在するか調べたところ、2割程度に抗体を見いだしたという。
このことは、正常人の中にもH5N1ウイルスに対する抗体が既にあり、それは、たぶん、H1N1(ソ連株)に感染、または通常のインフルエンザワクチン(H1N1株も含まれる)接種によりN1に対する免疫が出来ているせいではないかと推定しているという。
この論文の名前は、
「Cross-Reactive Neuraminidase Antibodies Afford Partial Protection against H5N1 in Mice and Are Present in Unexposed Humans 」
http://medicine.plosjournals.org/perlserv/?request=get-document&doi=10.1371/journal.pmed.0040059
というもので、2007年2月13日発行のPLoS Medicine
http://medicine.plosjournals.org/perlserv/?request=index-html&issn=1549-1676
に発表されたものだ。

その他ニュースサイトは、下記のとおり。
「Flu exposure may help protect against H5N1」
http://www.ctv.ca/servlet/ArticleNews/story/CTVNews/20070213/birdflu_exposure_070213/20070213?hub=Health
「Are some people immune to avian flu?」
http://www.innovations-report.de/html/berichte/medizin_gesundheit/bericht-78703.html
「Flu or shots may aid pandemic immunity」
http://thechronicleherald.ca/Canada/558766.html
「Some People May Be Immune to Bird Flu, Mouse Study Suggests」
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601102&sid=an9OPpomJh_8&refer=uk
「Study Suggests Possible Bird Flu Immunity」
http://www.javno.com/en/lifestyle/clanak.php?id=20379


[5769] アメリカの4上院議員が、USDAに対して、カナダからの生体牛輸入規制緩和について、反対の意見書提出 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/13(Tue) 22:14  

アメリカの上院議員であるMike Enzi議員Byron Dorgan議員,Jeff Bingaman議員、John Thune議員の4氏が、USDAに対して、カナダからの生体牛輸入の条件を、1999年3月1日以降に生まれた月齢30ヶ月以上の牛にまでに規制緩和することについての反対の意見書を提出した。
現在の、このUSDA案は、来月3月12日締め切りでのパブリックコメント中である。
この4上院議員によると、カナダでの今回の9例目の新たなBSE発生もあり、アメリカの畜産業者に対して、著しくマイナスの影響を与えかねないとしている。
さらに、この規制緩和によって、アメリカで、さらに、カナダ産BSE牛の発見をもたらしかねないとしている。

USDAのこれについてのパブリックコメントは、このサイト『Bovine Spongiform Encephalopathy; Minimal-Risk Regions; Importation of Live Bovines and Products Derived From Bovines 』
http://www.regulations.gov/fdmspublic/component/main
ご参照

http://www.ntxe-news.com/artman/publish/article_40412.shtml


[5768] 『暖冬・暖春が、中国の鳥インフルエンザ対策を、邪魔するであろう。』とのロイターの記事 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/13(Tue) 10:00  

中国の農業副大臣は、その理由として、
1.春は、中国で、鳥インフルエンザが発生しやすい時期であること。
2.中国北部と、中国中央部では、例年より暖冬・暖春なので、渡り鳥が、中国国境付近に、例年よりも、長くとどまると予測される。
ということで、これまでは、青海湖やチベットで、何とか、鳥インフルエンザを食い止めてはきたが、今年は、より、高い警戒度を持って、渡り鳥の動向についてのモニタリングを強化して行かなければならない。
と、語っている。
参照

http://www.alertnet.org/thenews/newsdesk/PEK17897.htm


[5767] Re:[5765] (以下略) 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/02/12(Mon) 23:55  

> 私が遺伝子組換えで起こりうると考えている事の一つ、栽培化の過程で沈黙させた遺伝子などが復活するのはないかということを下記にまとめてみました。コメントいただけるとありがたい。

これについてはまたあとで。

> さて、遺伝子組換え作物、動物などのGMの安全性(危険性)について、通りすがりさんと論じて来たのですが、どうも論じている対象が全く違うようです。
(中略)
> 通りすがりさんは、「非GM大豆<GM大豆」のように定量化して扱っている。

[5673]
> 「遺伝子的に存在し、体内でも発現しながら」人間が見つけられない(顕在化していない)影響が、大豆なら非GM大豆<GM大豆と考えているからです。


> 「減りようがない」と書き込んだのは、”不要な、しかも未知な、有害な”遺伝子が複数あれば、当然、複数の種類の影響が起こる。その遺伝子群の一つでも働かなくなれば、種類は減ると考えたからです。

これは虹屋さんの考え・想像力が不十分だったという告白ということですね。


[5766] Re:[5765] 遺伝子組換えで育種されたGM種には、遺伝子組換えで再活性化した”進化と栽培化の過程で沈黙化した遺伝子”があるのではないか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/12(Mon) 21:30  

虹屋さん。
>>栽培化の過程で沈黙させた遺伝子などが復活するのはないかということ>>
についてですが、大きな問題なので、少し調べなければわかりませんが、

キーワード的には、

「沈黙させた遺伝子」が「silence gene expression」または、「Killing the messenger」または「gene silencing」で、

その方法が「Short interfering RNAs」(低分子干渉RNA)または、「to use duplex RNAs to induce DNA methylation」(遺伝子の発現を静かにさせるといわれる二本鎖DNAを用いて、DNAメチル化を誘導させる。)で、

「復活」が「gene reexpression」または「reexpression of the silenced gene」で、

それがどうして起こるかといえば「Loss of DNA methylation induced by homozygous(or heterozygosity) deletion of the DNA-methyltransferase gene (or aberrant methylation )results in reexpression of previously silenced genes 」(DNAメチルトランスファーゼという酵素のホモ接合性欠失(または、ヘテロ接合性消失、または、異常メチル化 )が、以前に沈黙化させた遺伝子の再発現を招く)ということで、

では、この「ホモ接合性欠失」(homozygous deletion)または「ヘテロ接合性欠失」(heterozygosity deletion)が何によって起こるかについては、そこに、「epigenetic(後成的)な 過剰メチル化(hypermethylation)されたプロモーター(promoter)または、刷り込みの欠損(loss of imprinting)というものが関与しているのではないのか。」

というようなことのようですね。

虹屋さんのサイトの中にある『局所的な高メチル化・発現抑制による機能喪失』とは、このことを言われているのでしょうね。


[5765] 遺伝子組換えで育種されたGM種には、遺伝子組換えで再活性化した”進化と栽培化の過程で沈黙化した遺伝子”があるのではないか? 投稿者:虹屋 投稿日:2007/02/12(Mon) 19:10  

私が遺伝子組換えで起こりうると考えている事の一つ、栽培化の過程で沈黙させた遺伝子などが復活するのはないかということを下記にまとめてみました。コメントいただけるとありがたい。
http://www5.plala.or.jp/nijiya231-9288/HATAKE/idennsi/hatake_0704_tinnmoku.htm

さて、遺伝子組換え作物、動物などのGMの安全性(危険性)について、通りすがりさんと論じて来たのですが、どうも論じている対象が全く違うようです。
>遺伝子の存在が在り得る、否定できない以上、それが働いて、影響が定性的にはあるだろうと考えています。定量化は、”未知な”遺伝子ですから無理です。
と私は書き込みました。遺伝子組換えによる影響も、未知ですから定量化は、無理なのは自明です。
通りすがりさんは、「非GM大豆<GM大豆」のように定量化して扱っている。以前の書き込み
>つまり<非GM>には「遺伝子的に存在し、体内でも発現しながら」人間が見つけられない(顕在化していない)影響が、予測できないほど存在する。
でもお伺いしたのですが、ご返答は『大量か少量か、予測できればここでの話の対象外になるので必然的に「影響が存在する」かどうかの話になる』とありましたので、通りすがりさんも、定量化できない影響を考えていると思ったのですが、どうも定量化できる影響でお考えのようで論じている対象が全く違うようです。

「減りようがない」と書き込んだのは、”不要な、しかも未知な、有害な”遺伝子が複数あれば、当然、複数の種類の影響が起こる。その遺伝子群の一つでも働かなくなれば、種類は減ると考えたからです。


[5764] そのまんま東知事の秋田版を探してみると。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/12(Mon) 18:13  

そうですね。来年は知事選挙だし。
これほど政党不信だと、来年まで、これが、尾を引くことになりそうですね。
となると、そのまんま東知事の秋田版を探さなくてはならないことになるのだが。
いたいた。
「ギバちゃん」こと、柳葉敏郎さん、くらいかな?
すでに、家族とともに、秋田暮らしのようだし。
もっとも、酒癖とか、学歴とか、うるさく言う人もいるかもしれませんね。

あとは、小倉智昭さん位かな?
こっちは、糖尿が鬼門かな?
ともかく、これらの選択も、既成政党がつばをつけたとたんに、吹き飛んでしまいような、危うい選択のようだ。
もっとも、秋田の場合は、長野と同じく、次回は、正統派への、ゆり戻し的軌道修正の要素のほうが強いのかもしれない。

有権者には、ジャンクフードと、懐石料理とを、交互に、お口直し的に、食べ比べてみるような癖もあるようだ。

http://72.14.235.104/search?q=cache:V321xC6jWGUJ:ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%B3%E8%91%89%E6%95%8F%E9%83%8E+%E6%9F%B3%E8%91%89%E6%95%8F%E9%83%8E&hl=ja&ct=clnk&cd=1&gl=jp


[5763] もし、円安時に、日本が、保有米国債を売却するとなると 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/11(Sun) 18:22  

まあ、こんなことは、実際には、ありえない話だが。
たとえば、米国の長期金利が下降傾向にあり、ドル高・円安になった場合は、債券価格の上昇によるキャピタルゲインと為替差益との両方が、売却メリットとして出てくる。
日本の米国債保有高が、6400億ドル程度(2006年11月時点 6374億ドル)、
この一年で見れば、

為替相場は、
2006年2月で、1ドル115.00円
2007年2月で、1ドル121.63円
為替差益は、約4兆円

米国債のイールドと債券価格は

30年物で
2006年2月で
4.550、
2007年2月で
4.860.
シティグループ米国国債指数(WGBI)543.72(2007/01)

昨年同期のシティグループ米国国債指数(WGBI)がわからないので、なんともいえないのだが、キャピタルゲインは、さしての変化はないようなのだが。

しかし、恒常的な円安傾向が続くとすると、橋本元総理ではないが、『米国債売却の誘惑に駆られ』
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=33
かねない状況であるともいえそうだ。

http://www.foodby.com/aspLinkChildren.asp?lnkID=104
http://index.nikkocitigroup.com/cgi-bin/bond/IX_html.cgi?IX34
http://money.cnn.com/markets/bondcenter/
http://finance.yahoo.com/q/bc?s=%5ETNX&t=2y&l=on&z=m&q=l&c=
http://finance.yahoo.com/q/hp?s=%5ETYX&a=01&b=11&c=2006&d=01&e=11&f=2007&g=d&z=66&y=0
http://www.ustreas.gov/offices/domestic-finance/debt-management/interest-rate/yield.shtml
http://www.bloomberg.com/markets/rates/index.html
http://fixedincome.fidelity.com/fi/FIHistoricalYield?refpr=obrfi14




[5762] Re:[5761] [5760] 「H5N1ウィルスを運ぶ野鳥は世界のどこに 日本・英国・カナダ・アイスランド、どこでも発見されず』との記事 投稿者:無明 投稿日:2007/02/11(Sun) 17:47  

> > 「H5N1ウィルスを運ぶ野鳥は世界のどこに 日本・英国・カナダ・アイスランド、どこでも発見されず」

私は、これはサンプリングの問題と、野鳥のうちでウイルスを持っているものがそれほど多くないためだと考えています。


>  畜産の中でおこっているウイルス感染症は、まずは畜産界の中の鳥類すなわち家禽の移動交流によっておこる可能性がいちばん高いということを前提であるとするならば。

畜産一般のウイルス病、鶏でいえば、マレック病とかIBとか野話をしているのではなく、
H5N1について論じているのです。議論を混同しているのでは。
日本に常在しているウイルスではないでしょう。

2004年の京都の事例は極めて特殊な例です。それ以外のH5N1の発生では鶏の移動はありません(岡山と新富は情報がこれからですが)。


[5761] Re:[5760] 「H5N1ウィルスを運ぶ野鳥は世界のどこに 日本・英国・カナダ・アイスランド、どこでも発見されず』との記事 投稿者:とき 投稿日:2007/02/11(Sun) 17:18  

笹山様
> 「H5N1ウィルスを運ぶ野鳥は世界のどこに 日本・英国・カナダ・アイスランド、どこでも発見されず」

 『H5N1を運ぶ野鳥』ということでいえば、それが畜産養鶏界の中から見た場合、いたって的確なのかもしれません。

 畜産の中でおこっているウイルス感染症は、まずは畜産界の中の鳥類すなわち家禽の移動交流によっておこる可能性がいちばん高いということを前提であるとするならば。

 ますます、日本でもそのように見る必要があるのではないでしょうか。

◇浅田農産事件で隠蔽されている日に何があったのか? 2004.03.15(極東ブログ)
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2004/03/post_31.html



[5760] 「H5N1ウィルスを運ぶ野鳥は世界のどこに 日本・英国・カナダ・アイスランド、どこでも発見されず』との記事 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/11(Sun) 16:12  

この「H5N1ウィルスを運ぶ野鳥は世界のどこに 日本・英国・カナダ・アイスランド、どこでも発見されず』http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/earth/epidemic/07021001.htmという記事だが、ちょっと、書く前に結論が決まっているような書き方なのだが、細かいことをいうようだが、「どこでも発見されず」 というのが、「日本・英国・カナダ・アイスランドのなかの、どこでも」ならわかるが、「日本・英国・カナダ・アイスランド以外でも、どこでも」という意味なら、『韓国の美湖川』では発見されているようですね。
それと、イギリスの「バーナード・マシューズ社のハンガリー工場からイギリスの工場への感染」の可能性については、まだ、結論は出ていないようですね。

http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/earth/epidemic/07021001.htm


[5759] Re:[5758] [5757] なかなか 投稿者:補足 投稿日:2007/02/11(Sun) 11:43  


> 研究されるのはいいのですが、肝心の鳥インフルエンザ対策の元締めである日本の農林水産省の家禽疾病小委員会での議論が、その私利思惑に振り回されているというのが、一番のガンだと思いますが。
>
 その通り!


[5758] Re:[5757] なかなか 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/11(Sun) 11:34  

補足さん。この記事は、私の掲示板でも取り上げていますね。
研究されるのはいいのですが、肝心の鳥インフルエンザ対策の元締めである日本の農林水産省の家禽疾病小委員会での議論が、その私利思惑に振り回されているというのが、一番のガンだと思いますが。

こうなると、例の茨城でのグァテマラ株一致『闇ワクチン』疑惑かもし出し作戦も、「あるある大事典」の鳥インフルエンザ版と見て取れなくもないですね。
つまり、他の競合ワクチンけん制のために投げられた、巧みな投球に、NHK「クローズアップ現代」も引っかかったんだと、解釈すると、おもしろいですね。

http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rls=GGLJ,GGLJ:2006-29,GGLJ:ja&q=%e9%b6%8f%e7%94%a8H5N1%e3%83%af%e3%82%af%e3%83%81%e3%83%b3%e9%96%8b%e7%99%ba%e3%80%80%e5%8c%97%e5%a4%a7%e3%81%8c%e5%9b%bd%e5%86%85%e5%88%9d%e3%80%81%e5%82%99%e8%93%84%e7%9b%ae%e6%8c%87%e3%81%99


[5757] なかなか 投稿者:補足 投稿日:2007/02/11(Sun) 11:22  

http://www.nicol.ac.jp/~honma/chem10/weekmol049.html



鶏用H5N1ワクチン開発 北大が国内初、備蓄目指す(Y!ニュース,2004/09/13) ※喜田宏教授らによる

とあります。ニュース元は既に削除されていますが、喜田という人物なかなかの商売人ですね。


[5756] Re:[5755] [5751] [5750] 使わないワクチンの備蓄と承認 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/11(Sun) 10:59  

国産AIワクチンさん。
そのストーリーの延長で、株式会社ビーエルと、喜田教授との共同特許での「NS1に対する抗体検出」(「インフルエンザA型ウイルスの免疫検出法」)【公開番号】特開2006−67979(P2006−67979A))へ持っていくというストーリーができあがるというわけですね。

まさに、官を巻き込んだ、自作自演の日本の鳥インフルエンザ対策というわけですか。
スキャンダラスな臭いさえ、してきましたが。


[5755] Re:[5751] [5750] 使わないワクチンの備蓄と承認 投稿者:国産AIワクチン 投稿日:2007/02/11(Sun) 10:41  

> 『イギリスの「家禽用鳥インフルエンザ・ワクチンに関するQ&A」』
> http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=707
> にまとめてありますが、
> ここで、ノビリス IA inac(Nobilis Influenza Vaccine)開発のIntervet UK社のJim Hungerford氏は、こういっていますね。
>
> 引用始め
> Q 問題を起こしているウイルスがH5N1なのに、どうして、H5N2のワクチンをつかうのですか?
>
> A Intervet UK社が、現在問題を引き起こしているH5N1と密接な関係を持つH5N2ワクチンを使っているのは、感染した鳥に対して、区別を可能とするためです。
>
> つまり、区別を可能とするために、あえて、H5N2を使っているというわけです。
>
> その点、H5N1株をあえて使っている国産ワクチンは、どういうお考えなんでしょうね。
>


笹山さん、情報及びご指摘ありがとうございます。

 まず、ワクチン接種をした鶏の抗体上昇と、自然界でウイルスに感染した鶏の血液の抗体上昇の区別をするためにあえてH5N2を使うという考え方は、分かるのですが、ワクチンの効果の鍵は、ワクチンの品質とともに、流行株とワクチン原株の抗原の一致にもあるのです。
流行株はH5N1強毒株で、それも常に変異しています。ワクチン株はH5N2で、Hは一緒ですが、N は違います。(Nの違いはさほど重要ではないらしいです。)H5N2は弱毒株ですが、既存のH5N2ワクチンのワクチン原株はかなり以前に作製されたものと聞いています。新型インフルエンザに向けて国が製造している人用ワクチンの原株もより新しいものを採用しているのは、抗原性の一致を考慮してのことです。したがって、区別はつくが、効果があるかどうか疑問です。そういう意味で農水省が既存の不活化H5N2ワクチンの効果を疑問視するのは理解できるのです。
 発言を引用した石川清康氏が同じ雑誌で、「分離株で作る体制があるのであればそれを使って製造したワクチンが効果がより高いというのは周知のことです」と、述べていますが、これは流行株とワクチン原株の抗原性の一致の重要性を指摘しているのです。

ノビリス IA inac(Nobilis Influenza Vaccine)開発のIntervet UK社のJim Hungerford氏が「H5N2ワクチンを使っているのは、感染した鳥に対して、区別を可能とするためです」という面と、H5N1株は強毒型なので通常のワクチン作製法ではワクチンができず、それを克服するためにはリバース・ジェネティクスという技術が必要になり、特許の問題がからんでくるからです。Intervet社では特許を取得していないので、自社が製造しているH5N2の優位性を強調せざるを得ないわけです。

 H5N1を使っても技術的には区別がつくと思うのですが、専門の方のご意見や情報があれば、ありがたいです。



[5754] Re:[5752] [5748] [5747] [5743] [5742] [5741] [5719] [5717] 宿主域の拡大という物語? 投稿者:無明 投稿日:2007/02/11(Sun) 10:37  

beachmollusc さん、おはようございます。

> ハエが自分で飛んで行かなくても、トラックや車などで離れた養鶏場の間を行き来する可能性を質問しました。その理由として、鶏糞処理場がhubになるかもしれないという懸念を持ったからです。宮崎県内に何箇所そのような場所があって、それぞれにどのような範囲でどこから搬入されているのか、というような情報がわからないので質問したしだいです。今回発生したそれぞれの養鶏場は規模が大きかったようですから、処理場に運ばずに自前で処理しているとは考えにくいかな、とも考えました。

確かにウイルスをつけたハエがトラックなどで運ばれる事はあると思います。ハエではありませんが、蚊などは風にはこばれてかなりの距離を動きます(京都で離した蚊が琵琶湖湖畔で捕獲された例)。
今回のケースでは糞の移動がどうなっているかの詳細はこれから検証ということになります。ただ、たとえばかも類の糞に汚染したハエが堆肥場に入ってそれを汚染して、そこから農場へ伝播の仮説はありますが、その確率は相当に低いのではと思います。
日向の場合、ブロイラー農場ですので、糞の搬出は無いと思います。どこか発生があって無届けの農場があれば。可能背は会いますが、果たして隠せる様な病気なのか?と思います。今後の調査によって明らかになるのではないでしょうか。

> ところで、日向市の塩見川と富高川では昨年の冬に比べて今年はカモなどの飛来数が一桁くらい少なかったようです。他の河川、たとえば一ツ瀬川などでも通りすがりで見た感じでは激減しているような気がします。これが暖冬の影響かなにかでフライウエイが変化したのか、集団が縮小したのか、とにかく何が起こったのか気にしています。具体的にどこからどのような経路で飛来してきているのか知りませんが、インフルエンザで大量死している集団の生き残りだったら恐ろしいでしょうね。
>
> これらのカモ類が多く飛び回っているのは河川の下流部であって、東郷町のような中流部では少ないようにも思えます。渡り鳥がウイルスのキャリヤーであれば、確率的には塩見地区などの周辺にある養鶏場でより発生しやすいような気がします。


確かに、新富町以外は各発生農場はそのエリアの中でもカモ類の生息場所としては良好ではない様ですね。これは2004年の発生も同様です。なぜ比較的カモが少ない地区で発生しているのかもか発生メカニズムを考える上では重要ですね。
あと、カモの数ですが、暖冬だとあまり南にはおりてこないことも理由の一つでしょうか。それと、世界的に水鳥の数が減っていると言うのも理湯の一つでしょうか?
しかい、今のところ野鳥の集団死亡例が韓国や日本などの極東では報告がありませんよね。これをどう考えるのかですね。


[5753] 韓国の鳥インフルエンザ発生のその後 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/11(Sun) 09:32  

昨日の
「[5744] Re:[5743] [5742] [5741] [5719] [5717] また、韓国で、鳥インフルエンザですか。 」
で伝えました韓国の鳥インフルエンザのその後ですが、このサイトで、新しいKBSのテレビ・ビデオ映像http://sports.kbs.co.kr/article/news9/200702/20070210/1299414.html
が入ってきています。
写真の下の300K、56Kをクリックしてください。

これによりますと、先月の天安市との関係は薄いとしています。
その理由として、先月の天安市での発生後20日以上が経過していること、天安市との距離が遠いこと、などをあげています。
しかし、渡り鳥が移動しながら、韓国全土に感染を広げていることについての懸念はあるとし、渡り鳥が帰る3−4月ころまでは、韓国全土に、鳥インフルエンザが散発する可能性はあるとしています。

http://sports.kbs.co.kr/article/news9/200702/20070210/1299414.html


[5752] Re:[5748] [5747] [5743] [5742] [5741] [5719] [5717] 宿主域の拡大という物語? 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/02/11(Sun) 08:13  

無明さん、おはようございます。

> 私の言おうとしたことは、鶏舎へのウイルスの持ち込みがハエではとの仮説に対して、
> ハエがウイルスを持っていたのは鶏舎内で発生した鳥フルのウイルスをハエが持ち出したのではないかと考えたからです。
> もちろん鶏糞中に病原体があれば、ハエがそれを運ぶことはあり得ることだと思います。

ここまでは、しっかり理解して質問しました。

> 但し、今回の発生では、発生場所がかなり離れていますので、ハエが農場間伝播に関与したとは考えにくいのです。

ハエが自分で飛んで行かなくても、トラックや車などで離れた養鶏場の間を行き来する可能性を質問しました。その理由として、鶏糞処理場がhubになるかもしれないという懸念を持ったからです。宮崎県内に何箇所そのような場所があって、それぞれにどのような範囲でどこから搬入されているのか、というような情報がわからないので質問したしだいです。今回発生したそれぞれの養鶏場は規模が大きかったようですから、処理場に運ばずに自前で処理しているとは考えにくいかな、とも考えました。

> 要は今回おそらく海外から侵入し、鶏舎周囲にあったウイルスを何が持ち込んだのかを論じています。

ところで、日向市の塩見川と富高川では昨年の冬に比べて今年はカモなどの飛来数が一桁くらい少なかったようです。他の河川、たとえば一ツ瀬川などでも通りすがりで見た感じでは激減しているような気がします。これが暖冬の影響かなにかでフライウエイが変化したのか、集団が縮小したのか、とにかく何が起こったのか気にしています。具体的にどこからどのような経路で飛来してきているのか知りませんが、インフルエンザで大量死している集団の生き残りだったら恐ろしいでしょうね。

これらのカモ類が多く飛び回っているのは河川の下流部であって、東郷町のような中流部では少ないようにも思えます。渡り鳥がウイルスのキャリヤーであれば、確率的には塩見地区などの周辺にある養鶏場でより発生しやすいような気がします。

とにかく、仮説検証的な調査がなされるように望みます。

http://beachmollu.exblog.jp/


[5751] Re:[5750] 使わないワクチンの備蓄と承認 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/11(Sun) 07:14  

国産AIワクチン さん。

週刊新潮の記事のうちの、この部分
>>農水省消費・安全局担当者の発言として、国が鶏に対して予防的ワクチン接種を行わないのは「ワクチンを打つと鶏に抗体ができてしまうため、いざ感染が疑われた場合、抗体検査でどの鶏が感染したかの特定が困難になるのです」。>>
に関してですが、

これは、すでに輸入承認して備蓄している輸入の三ワクチン(「ノビリス IA inac」、「AI(H5N2亜型)不活化ワクチン(NBI)」、「レイヤーミューンAIV」)について言われているんでしょうが、このうち、ノビリス IA inac について言えば、ちょっと、違うような。

すでに、プログ記事
『イギリスの「家禽用鳥インフルエンザ・ワクチンに関するQ&A」』
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=707
にまとめてありますが、
ここで、ノビリス IA inac(Nobilis Influenza Vaccine)開発のIntervet UK社のJim Hungerford氏は、こういっていますね。

引用始め
Q 問題を起こしているウイルスがH5N1なのに、どうして、H5N2のワクチンをつかうのですか?

A Intervet UK社が、現在問題を引き起こしているH5N1と密接な関係を持つH5N2ワクチンを使っているのは、感染した鳥に対して、区別を可能とするためです。

Q 感染した動物と、ワクチン接種した動物とを区別することは、できるのですか?

A Intervet UK社のワクチンは、現在、出回っているH5N1とは異なるH5N2を使っています。
ワクチンがH5をベースにしていますので、H5ウイルスに対しては、フルに機能します。
もし、あなたが、H5N2ワクチンを接種すれば、接種された動物は、それ以上の抗体を獲得することになり、もし、H5N1の鳥からの感染を見ても、感染をしないのです。
引用終わり

つまり、区別を可能とするために、あえて、H5N2を使っているというわけです。

その点、H5N1株をあえて使っている国産ワクチンは、どういうお考えなんでしょうね。

さらに、日本におけるDIVAの考えは、本場での "DIVA" (Differentiating Infected from Vaccinated Animals) システムの、「おとり鶏」(sentinel bird)の部分についてのみ、部分的な、クリームスキミング(いいとこ取り)をしているような感じもしています。
http://www.maff.go.jp/www/counsil/counsil_cont/kanbou/kakin_sippei/dai11/giji.html
参照

この上記サイトの家きん疾病小委員会審議の中で、次のような委員からの意見があるのですが、では、その際に、H5N1国産ワクチンを使った場合の日本型DIVAのシステムがどうあるべきかは、まったく議論されていないのですから。

以下の家きん疾病小委員会での議論では、要するに、今はH5N2が流行していず、H5N1主体だから、H5N2ワクチンによって、DIVAの役割を果たしているが、では、H5N2が流行してきたら、H5N2ワクチンは、それ自体DIVAの役割を果たせないじゃないのか、では、どうするんだ、というような議論ですね。

ということは、それを、そのまま、国産のH5N1ワクチン(、『A/duck/Hokkaido/Vac-1/04(H5N1株)』と 『A/duck/Hokkaido/Vac-2/04(H7N7株) 』を使用)についても、なおさらいえることで、では、国産H5N1株使用ワクトンについてのDIVAシステムは、どうなっているの?って言う疑問につながるのですが、家きん疾病小委員会の喜田委員長は、それに答えていないということになりますね。

であったら、Intervet UK社のノビリス IA inac(Nobilis Influenza Vaccine)は、H5N1主体で流行を見ている現時点においては、DIVA機能を有しているといえるんじゃないでしょうかね。

もっとも、この喜田委員長の言われている『はっきりと例えばNS1に対する抗体が検出されるかされないかということでやれば、インフルエンザAウイルスについて全部言えますから、本当のDIVAということになると思いますが、』に関しては、しっかり、「 インフルエンザA型ウイルスの免疫検出法
出願番号 : 特許出願2004−258880 出願日 : 2004年9月6日
公開番号 : 特許公開2006−67979 公開日 : 2006年3月16日
出願人 : 株式会社ビーエル 発明者 : 喜田 宏 外3名 」http://blog.goo.ne.jp/riibs/e/02fb80ec23d643cfc5f8192ab79070ab
という形で、特許をとっていらっしゃる。

株式会社ビーエルについては、このサイトhttp://www1.odn.ne.jp/~cbw78200/ご参照

この株式会社ビーエルという会社は、北海道の石狩市新港西一のフロンティア・サイエンス内に「生物化学研究所」を設立し北大出身の研究者一人を雇用して稼働しているようです。
http://www5.hokkaido-np.co.jp/keizai/bio_special/new_bio/20030118.html参照

この方向に誘導されようとしているということのようにも見えますね。

なんかなあ、って言う感じですね。産学協同も、ここまで、露骨にやられると、っていう感じです。

それにしても、大槻委員の、絶妙な判官ぶりも、鼻につきますね。


以下、家きん疾病小委員会の議論から

○喜田委員長
 あれ(注 国産ワクチンのこと)は3年後には完成という予定で進んでおりますが、試作はしまして、株もお配りして、つくったわけです。力価試験をすれば答えは出てきます。諸外国から輸入するよりは、いいワクチンになるはずでございます。

○大槻委員
私もそう思います。
去年の2月でしたか、緊急輸入ということで320万ドーズを農水省で輸入したのですけれども、そのときもいわば超法規的にということですので、それと同じ形で、今回は輸入するということではなく国内で製造するという形で可能ではないでしょうか。

○喜田委員長
今のところ、DIVAシステムというものは、どのサブタイプで高病原性鳥インフルエンザが発生するかもわからないのに、H5N2だからDIVAシステムを満足させるよと先に決めてかかって言っているわけです。これは間違いなんです。
 メキシコでH5N2が、今もはやっていますが、昔もはやって、そのときにつくったワクチンがH5N1の発生のときにはワクチン抗体と感染抗体が区別できるということで、DIVAシステムと。それならそれで、はっきりと例えばNS1に対する抗体が検出されるかされないかということでやれば、インフルエンザAウイルスについて全部言えますから、本当のDIVAということになると思いますが、今のあいまいなDIVAシステムをちゃんとクリアするのでなければワクチンを打ってはいけないというようなことは、本末転倒の話なんです。だから、こういう論理的な矛盾をもっと正していく必要はあると思います。
 ワクチンを打っていて清浄というのは検査方法に非常に左右されるわけです。検査方法でDIVAシステムだけに頼っているのだったら、今申し上げたように、お話にならないわけです。

○大槻委員
 今のご意見のとおりだと思うのですけれども、DIVAシステムができたのは、最初に発生があって、そのワクチンをつくって、それを識別するためにパキスタンのウイルスをNが違うということで後からつくったわけですね。今度はそれが先行してしまって現在あるわけです。でも、実際にはどういうNのタイプのウイルスによる発生があるか、わからないわけですね。
 
○喜田委員長
 Nが9種類ありますからね。
 
○大槻委員
 ええ。DIVAがDIVAでなくなってしまう可能性がかなりありますから。
 
○喜田委員長
 そうなんです。
 
○大槻委員
 ですから、そういう方法は最初から除外して、より確実性の高い方法で行かないと意味がないと思います。

参考「インフルエンザA型ウイルスの免疫検出法 」の内容

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2006−67979(P2006−67979A)
(43)【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
(54)【発明の名称】インフルエンザA型ウイルスの免疫検出法
(51)【国際特許分類】
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2004−258880(P2004−258880)
(22)【出願日】平成16年9月6日(2004.9.6)
(71)【出願人】
【識別番号】593025712
【氏名又は名称】株式会社ビーエル
【住所又は居所】静岡県沼津市神田町6番26号
(74)【代理人】
【識別番号】100091502
【弁理士】
【氏名又は名称】井出 正威
(74)【代理人】
【識別番号】100125933
【弁理士】
【氏名又は名称】野上 晃
(72)【発明者】
【氏名】喜田 宏
【住所又は居所】北海道札幌市豊平区月寒西3条5丁目1−1
(72)【発明者】
【氏名】迫田 義博
【住所又は居所】北海道札幌市西区八軒3条西3丁目605−14
(72)【発明者】
【氏名】難波 靖治
【住所又は居所】静岡県沼津市西沢田108 株式会社ビーエル内
(72)【発明者】
【氏名】望月 剛
【住所又は居所】静岡県沼津市西沢田108 株式会社ビーエル内

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=707


[5750] 使わないワクチンの備蓄と承認 投稿者:国産AIワクチン 投稿日:2007/02/11(Sun) 05:39  

週刊新潮の最新号に鳥インフルエンザに関する特集記事が載っていますが、面白い小見出しが付いています。「使わない『危険な鳥ワクチン』820万羽分を『大量備蓄』する農水省」。820万羽分は正確には、820万ドースですが、それは、さておき、面白い指摘ではあ〜りませんか。

農水省消費・安全局担当者の発言として、国が鶏に対して予防的ワクチン接種を行わないのは「ワクチンを打つと鶏に抗体ができてしまうため、いざ感染が疑われた場合、抗体検査でどの鶏が感染したかの特定が困難になるのです」。

又、国立感染症研究所の岡部信彦氏も「確かに、現在のワクチンは発生数を少なくすることはできる。しかし、ウイルスを根絶やしにはできないため、一見治ったように見えるだけで、実はまだウイルスが残っているケースがある。現に、メキシコやベトナムでは、ワクチン使用後も発生が続いている。そうなると、人への感染も高まりますからね」と、言っています。

国は、使わないワクチンをなぜ備蓄しているのでしょうか。専門誌「鶏の研究」(2006年題5号)で、農水省消費・安全局動物衛生課の石川清康氏は「、、、いずれにしても一般的不活化ワクチンの性能の限界を考えると今のワクチン政策(予防的には使わない、淘汰が困難になった場合に使う)が変わることはないのではないかと考えています。つまり、国産ワクチンが開発されることと、予防的なワクチン接種は直接リンクするものではないということです。」

今年に入って国内メーカー3社の鶏用鳥インフルエンザワクチンが承認されましたが、基本的には使わないということですね。備蓄用の輸入ワクチンの有効期限が切れた場合、国産のワクチンを備蓄に回すかもしれませんね。つまり、ワクチンは鳥には使わないが、備蓄には「使う」わけですから、国内メーカーは損はしないんですね。「使うな」というお方が、せっせとワクチン株を作製していた意味も少しは理解できました。

備蓄用の輸入ワクチンを含めて国産のワクチンも性能に限界があるとのことですが、そんなものを淘汰が困難になった時に使って効果があるとは思いません。農水省の皆さんが言っていることは、矛盾だらけだと思うのは私だけなのでしょうね。(ワクチン使用に関しては、後でもう少し敷衍します。)



[5748] Re:[5747] [5743] [5742] [5741] [5719] [5717] 宿主域の拡大という物語? 投稿者:無明 投稿日:2007/02/10(Sat) 20:19  

beachmollusc さん、こんばんは
>
> 鶏糞処理場には各地の養鶏施設からトラックなどが集まってくるのではないかと思われますが、ハエがそれらの間でやり取りされるという事はありえますか。

多少誤解されたかなと思いますが、感染研が2004年の京都の事例で、発生農場周辺のハエからH5N1ウイルスを分離したことは事実です。
私の言おうとしたことは、鶏舎へのウイルスの持ち込みがハエではとの仮説に対して、
ハエがウイルスを持っていたのは鶏舎内で発生した鳥フルのウイルスをハエが持ち出したのではないかと考えたからです。
もちろん鶏糞中に病原体があれば、ハエがそれを運ぶことはあり得ることだと思います。
但し、今回の発生では、発生場所がかなり離れていますので、ハエが農場間伝播に関与したとは考えにくいのです。

要は今回おそらく海外から侵入し、鶏舎周囲にあったウイルスを何が持ち込んだのかを論じています。
鶏舎周辺のハエの問題は、いまでも多くあります。とくにヒメイエバエは防除が難しく養鶏農家が周辺の
住民とトラブルになる原因ですね。


[5747] Re:[5743] [5742] [5741] [5719] [5717] 宿主域の拡大という物語? 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/02/10(Sat) 19:39  

無明さん、こんばんわ

> 今日、感染研はハエの可能性とのニュースがありますが、私はハエは原因ではなく結果なのではと考えています。

鶏糞の直接的な移動が無くても、汚染ハエが養鶏場間をリレー式で運ばれる可能性はありませんか。

以前、青島で犬の糞で発生したハエが私の車に入り込み、それを日向市まで運んでしまったことがありました。

鶏糞処理場には各地の養鶏施設からトラックなどが集まってくるのではないかと思われますが、ハエがそれらの間でやり取りされるという事はありえますか。

http://beachmollu.exblog.jp/


[5746] Re:[5745] [5740] [5738] エコツーの矛盾 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/02/10(Sat) 19:21  

追加のコメントです。
先日、地元のふるさとの自然を守る会による情報交換会に出席して、特に印象に残った話を紹介します。
日向市南部には耳川という川がありますが、そこの河川漁業組合からの話です。
最近の林業の経営形態で、木を切り出す大型の機械と運び出す大型トラックを走らせる林道建設が進んだ結果、大雨のたびに斜面の崩壊と土砂流出を招き、河川水の汚濁が進んでいるそうです。昔は沢筋を使って運んでいたのでそのような問題はなかったのが、木材の価格の低迷で、やむなく採っている方式だということでした。山肌を縦横に切り刻んでいる林道は遠くからでもはっきり見えます。
河川の主要な漁獲対象だったアユが激減したことは当然の結果です。現在、その漁協では川漁で生活できる人はいない、そして遊漁者に来てもらって楽しんでもらうことも、それから収入を得ることもできない状態だそうです。流域にあるアユの養殖場でしかアユが見られないと嘆いていました。

宮崎県の最北部の北川では、河川漁協でお金を出して流域の森林を借り、伐採を防止する自衛策を採っています。自分たちの自慢のアユを守るためですが、ここまで追い込まれているのが現状です。

http://beachmollu.exblog.jp/


[5745] Re:[5740] [5738] エコツーの矛盾 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/02/10(Sat) 18:39  

> ただ、「メグリの海と陸と干潟」という概念には、興味を持っています。
> この範囲の中に、コモンズがあり、里海のツーリズムがあるって感じですかね。

エコツーリズムに関する法案について論評された笹山さんの文章を拝読しました。
manaさんが努力されている、海は誰のものかという問いかけについてですが、日本ではご承知のように、厄介なことに、漁業権との不整合があります。しかし、沖縄では海辺の入り会いについておおらかな面があり、またダイビングを含む観光漁業に漁民が直接関与する地域が出てきて、本土の沿岸漁民の話とはかなり違った様相を示しました。つまり、海辺でウエットスーツ姿になっただけで漁民に見つかったら簀巻きにされる恐れがあるような本土とは大きく異なります。

笹山さんが整理された各々の論点は正しいと思います。しかし、沖縄を例にとって具体的に見ると、私には海辺のエコツーリズムは基本的に成立していないと思います。名前はエコと言っていても、エコノミーツーリズムでしかありません。

全国一律に変な網をかぶせる法案を考える以前の問題として、次の話題にもあるように、サンゴ礁の里海環境は事実上崩壊しています。数十年前までは沿岸に多数あった建干し網(その前にあった魚垣はとっくの昔に消え)がほぼ消滅していますが、それは沿岸に棲息する魚類が消えてしまったからです。さらに網には夏場に猛毒のハブクラゲが沢山入ってどうしようもなくなっていました。クラゲが多くなった理由は、おそらくコンクリートで海岸を固めまくった結果ではないかと思われます。

また、海岸で貝類などを狙った潮干狩りをしても、ろくに獲物がなく、多くの海岸で以前見られた漁り風景が消えました。

海外のサンゴ礁や沖縄の昔の姿を知らない人たちにとって、まあまあ透明でそこそこサンゴが生えている場所でダイビングを楽しめるし、陸上からのサンゴ礁景観はきれいに見えます。それをベースにしているダイビングショップは県内に数百あり、陸上観光は多彩で繁盛しているようです。

要するに、エコツーリズムとは無縁な世界が出来上がってしまっています。一方、奄美群島では若干荒れ方が穏やかであり、エコツーも少し根付いているようです。この差を生んだのは、中央政府から投入されてきた公共事業という名目のお金の額です。たとえば、海岸の1集落ごとに漁港を建設しています。最新の空中写真を見たら、人工ビーチと漁港の数の多さにびっくり仰天するはずです。

金権亡者によって海の自然が破壊された沖縄に見切りをつけ、宮崎県に疎開してきて、農村や山村を観察して1年近くなりました。ここでも基本的に同じことになっています。メダカがいなくなっているだけでなく、水田からはタニシが消え、ドジョウが消え、ホタルが消え、餌の虫もいないので空にコウモリは飛ばない、レンゲソウの花畑も見られない、などなど金にならない自然はほとんど失っています。それでもエコツーですかね。

> 話は変わりますが、beachmollusc さんのご専門にはいるらしき、セラチア菌とサンゴの死滅の関係ってのは、興味がそそられますね。
> セラチア菌による感染症の90%以上は、グラム陰性菌であるSerratia marcescens によるとのことですが、そのSerratia marcescens の毒であるendotoxinと 嫌気性菌であるClostridium difficileの毒であるenterotoxinとの相互作用なんてのもあるんでしょうね。
> Clostridium difficileについては、昨年、『院内感染菌「クロストリジウム・ディフィシル」の変異株が日本でも感染拡大の兆し』
> http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=673
> にまとめて置きました。
> それにしても、院内感染菌が、自然破壊につながるなんて。

セラチア菌は院内感染で有名になりましたが、大腸菌と同様な人間社会の周辺で普遍的に見られる、常在性の細菌です。
フロリダ沿岸のサンゴの一種の死滅は、下水から出てきたセラチアが、水質汚染で感受性が高まってしまった特定のサンゴを攻撃するようになったと見られています。今のところ、1種だけのサンゴが影響を受けていますが、それがあいにく現地のサンゴ礁でもっとも高密度に成育する、海中景観を造る主要なものでした。

セラチア以外にもサンゴ類の死滅を引き起こす疫病が色々出てきています。サンゴ礁でも新興感染症がゾロゾロ出ています。

アフリカからカリブ海に飛んできているダストの中に含まれているコウジカビの一種がある種のサンゴ類に病死を引き起こしているらしいという報告もあります。これも常在性のカビであって、実験では発症は水質環境(確か窒素レベルの上昇)に依存していたと記憶しています。この問題はその後下火になってきたようですが、生き延びたサンゴが耐性を獲得したのかもしれません。

自然環境あってのエコツーリズムですが、その構成要素の破壊が著しい現状を認識せずに、法制化でいったい何をしようと考えているのだろうというのが私の印象です。

http://beachmollu.exblog.jp/


[5744] Re:[5743] [5742] [5741] [5719] [5717] また、韓国で、鳥インフルエンザですか。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/10(Sat) 18:28  

無明さん。
情報ありがとうございました。
今回発生した韓国の京畿道・安城市の一竹面長岩里は、先月 20日発生の忠清南道・天安市 豊歳面と去年 12月発生の 忠清南道・牙山市湯井面、そして、カモにウイルスが発見された忠清北道・清原郡・美湖川と接している場所のようですね。
今回も発生農場の近くに、渡り鳥の多く飛来する河川があるようです。
また、この京畿道には、水鳥の飛来地で有名な始華湖(シファ湖)
http://freepasskorea.web.infoseek.co.jp/tanken_sub/higata.htm
があるのが気がかりです。
京畿道で鳥インフルエンザウイルスが確認されたのは、2003年12月の利川市栗面、2004年3月の楊州市隠県面に続いて3度目とのことである。
現地の様子を伝えるテレビ画像は、このサイト
http://news.kbs.co.kr/article/economic/200702/20070210/1299322.html
の写真の下にある300Kまたは56K
または、
このサイト
http://news.sbs.co.kr/section_news/news_read.jsp?news_id=N1000217846
の写真の下にある赤マークをクリックしてご覧ください。

http://www.anseongnews.com/newskMember/316/main/view.asp?n_id=412989&cate_id=15050657&com_id=316


[5743] Re:[5742] [5741] [5719] [5717] 宿主域の拡大という物語? 投稿者:無明 投稿日:2007/02/10(Sat) 15:37  

今回の発生で糞の移動はありませんが、岡山と新富町の例は採卵系なので、発生のあった鶏群の導入が何時かは重要ですね。
発生の直近に導入しているのでなければ、鶏舎への外部からの侵入と言うことになります。

海外からの侵入はおそらく野鳥によってではないでしょうか。発生を見ていると、新富町以外は養鶏農場の集積地ではないですね。
パラパラと発生していることからウイルを持った野鳥はそれほど多くはないのではと考えています。
多数の感染野鳥がまんべんなくいるのであれば、農場の多い所での多発となりそうですが。

で、今問題になっているのは、何が鶏舎内にウイルスを持ち込んだかだと思います。当然セキュリティヲ考える上で重要です。

今日、感染研はハエの可能性とのニュースがありますが、私はハエは原因ではなく結果なのではと考えています。
http://www.asahi.com/national/update/0210/SEB200702090009.html
鶏舎内に入るものとして、ネズミや小鳥などの野生動物、水、飼料、人、機材などがありますが、
それぞれを検証する必要があります。

あと、気になるニースが2つほどありますね。
水鳥の減少
http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2007021001000121.html
韓国での新たな鳥インフルエンザの発生
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070210/kra070210003.htm
これまでの例からすると、また日本で新たな発生の可能性がでてきましたね。


[5742] Re:[5741] [5719] [5717] 宿主域の拡大という物語? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/10(Sat) 14:46  

無明さん。
そうですか。
となると、この4例は、糞の移動による関与はなく、sporadicに起こったものということになりますね。
それが、宮崎3例と、岡山2例ということですか。
となると、岡山の例は、それとして、宮崎の3例が、sporadicな要因によって、30キロの範囲内で続けざまに発生しうる、その要素というものは、何か、ということになりますね。


[5741] Re:[5719] [5717] 宿主域の拡大という物語? 投稿者:無明 投稿日:2007/02/10(Sat) 14:20  

>  鳥類でおこっている鳥フルH5N1は、分離ウイルスも得られ、限りなく確からしい感染の「事実」と思います。
>  しかしながら、人でおこっているその「感染らしきもの」は、ごくごく一部の人が言い張っているにすぎません。単なる目視での状況証拠によってということが大半です。ウイルス分離がなされたと言っても真相は闇です。とくに、人で起こっているといわれている国々は、鳥類世界で確認された中でも限定されています。(だからと言って、その外側ではおこっていないことが鳥由来であると説明する科学的な根拠にはなりません。)

ときさん、初期の人H5N1感染に関しては、症状などでそのように判断した例もあるとは思います、
しかし、東南アジアの状況を見ると、WHOがH5N1感染とした人の例は、ウイルスの分離など科学的な証拠に基づくものです。
当該国では、インフルエンザ症状を呈した人の例で、かなり鳥インフルエンザの疑いという報道が
出されますが、そのほとんどが後の検査で否定されています。発表されている事例は、それらの多くの疑い
といわれている例から科学的フィルターを通してきたものなのです。
単に症状が似ているから、鳥インフルエンザの発生地域だからということで決めているのではないのです、


笹山様
新富町の例ですが、高床式開放鶏舎で約10万羽飼育と聞いております。
糞の量は一日当たり10トン程度でしょう。高床式は鶏ケージから糞が直接階下の床に落ちるタイプで、
ある程度糞がたまる、または鶏群のアウトの後で糞を搬出します。今回は搬出されていないのでは。
直立型のケージでは毎日ベルトで糞を鶏舎外に搬出する必要がありますので、農場内に処理施設がなければ
それを外部の処理場に運ぶ補とになります。

また、日向の例ですが、ブロイラーのコマーシャル鶏ですので、鶏の出荷(アウト)以後でないと糞の鶏舎からの
搬出はありません。
そういう意味で、今回の4例は糞の関与はないのではと考えています。おそらく鶏の移動のないのでしょう。



[5740] Re:[5738] エコツーの矛盾 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/10(Sat) 13:14  

beachmollusc さん。
どうぞ、ごゆっくり。
まなさんのほうですから、その分類で行くと、金萬さん系統ってことになるんでしょうかね。
現場の実践家の皆さんとは、接触していませんので、なんともいえませんが。
ただ、「メグリの海と陸と干潟」という概念には、興味を持っています。
この範囲の中に、コモンズがあり、里海のツーリズムがあるって感じですかね。

話は変わりますが、beachmollusc さんのご専門にはいるらしき、セラチア菌とサンゴの死滅の関係ってのは、興味がそそられますね。
セラチア菌による感染症の90%以上は、グラム陰性菌であるSerratia marcescens によるとのことですが、そのSerratia marcescens の毒であるendotoxinと 嫌気性菌であるClostridium difficileの毒であるenterotoxinとの相互作用なんてのもあるんでしょうね。
Clostridium difficileについては、昨年、『院内感染菌「クロストリジウム・ディフィシル」の変異株が日本でも感染拡大の兆し』
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=673
にまとめて置きました。
それにしても、院内感染菌が、自然破壊につながるなんて。


[5739] カナダで、9例目のBSE発生 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/10(Sat) 08:23  

カナダのAlberta で、2003年来、9例目のBSEが発生した。
この牛は、2000年生まれの雄牛で、カナダでの1997年の飼料規制以降に生まれた、いわゆるBARB牛(Born After the Real Ban または Born After the Reinforced Ban)であるとされる。
このことによって、アメリカとの牛肉・生体牛貿易への影響はないとされる。
しかし、今回の飼料規制以後出生のBSE牛の発生で、カナダの飼料規制の有効性が疑問視されている。
特に、アメリカのR-CALFのMax Thornsberry氏は、『この時期に、アメリカが、カナダからの規制を緩和しようとし、カナダを ‘BSE Minimal Risk Region’ とし、月齢30ヶ月以上を輸入しようとしているのは、いかに"ridiculous"(おかしく)であり、"premature "(時期尚早)であるかがわかる、としている
参照
http://foodconsumer.org/7777/8888/B_iological_A_gents_38/020911542007_Canada_confirms_ninth_mad_cow_case.shtml
http://www.nctimes.com/articles/2007/02/09/business/news/24_28_462_8_07.txt
http://www.brownfieldnetwork.com/gestalt/go.cfm?objectid=A870F63F-9A41-C1DA-04A6FFEE07CD4EDD
http://www.komotv.com/news/health/5724871.html

http://www.cattlenetwork.com/content.asp?contentid=104765


[5738] エコツーの矛盾 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/02/10(Sat) 08:13  

笹山さんが提示されたエコツーとコモンズの関係ですが、今日はこれから一日中外出予定ですので、後で、頭を整理してからコメントします。
中南米を中心にしたエコツーリズムの光と影について何年か前に勉強しました。石垣島で私の研究室の卒業生などもエコツーを始めたり、西表では色々なトラブルあり、本島では鳴かず飛ばずの動きがあったりして、悩ましいことだらけでした。

ところで、里海運動は高知の黒潮実感センター関係でしょうか、それとも東京湾のきんのり丸さんでしょうか。後者の里海講座に私はいくつか論説を出しています。

http://beachmollu.exblog.jp/


[5737] トルコのH5N1にもタミフル耐性S227N変異がみられる。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/10(Sat) 05:36  

エジプトやトルコなどにおいて、昨年に続いて見られるH5N1青海株(the Qinghai strain)について、タミフル耐性変異であるS227N変異が見られることが、この再出現と関係か゜あるのではないかと、このサイト「S227N Re-emerges in Qinghai H5N1 in Egypt」http://www.recombinomics.com/News/02090703/Egypt_S227N_2007.html
では言っている。
このS227N変異は、人間への感染を容易にしうる変異といわれ、最初は、2003年に、福建省を訪問した香港の感染死亡家族から検出されたものである。


[5736] Re:[5730] [5725] [5724] 貝塚の貝はきれいなんですね。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/09(Fri) 19:06  

beachmollusc さん。
>>農、山、漁村と都市住民の交流ができる仕組みをなんとか作らないと、このままでは循環的再生産資源、食料生産の基盤が完全に崩壊し、将来が危ないと思っています。笹山さんの提言は正しいと思いますが、その方法論がやや甘いのではないかと思います。とにかく農村に張り付いて現場を良く観察してみないと根っこが見えてこないと思います。>>
厳しいお言葉、受け止めます。
ファクト・ファインデングが、近頃、ちょっと、たりないのかな?という、自己反省を込めて。

ところで、里山にもご関心があるようで。
私の方は、里海のお仲間とのお近づきができたようですので、こちらのほうにも、興味を惹かれています。
詳しくは、『コモンズ的視点を欠いたエコ・ツーリズムでいいのか?』
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=609
をご参照ください。


[5735] Re:[5734] [5732] [5731] [5728] [5727] 教育改革国民会議の提言 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/09(Fri) 18:22  

中澤さん。
あ、そうでしたね。
この掲示板さんのは、小渕恵三首相(当時)が2003年3月に設立した教育改革国民会議の資料でしたね。
となると、今回の教育再生会議とは、直接つながっていない資料ということで、掲示板さんの勘違いなのでしょうかね?
「きっこの日記」
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20061121
を見ると、こっちの方も、ちょっと、勘違い気味のようですね。

http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/kaisetsu/news/20070113ddm004070003000c.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%99%E8%82%B2%E6%94%B9%E9%9D%A9%E5%9B%BD%E6%B0%91%E4%BC%9A%E8%AD%B0
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku/index.html


[5734] Re:[5732] [5731] [5728] [5727] 教育改革国民会議の提言 投稿者:中澤 投稿日:2007/02/09(Fri) 16:31  

> これらのトンデモさんは、今回に限らず、以前から、このような発言を繰り返されていたのですね。
というよりも,「今回」ではなくて,これらの発言が7年前のものだということです。教育改革国民会議は7年前に終わっていて,現在それに代わるものとして活動しているのが教育再生会議なのだと理解していますが。

http://phi.med.gunma-u.ac.jp/humeco/myfavor/20001025.html


[5733] M&Aは、花盛り−儲かる会社作りから買収されやすい会社作りへの転換かな?- 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/09(Fri) 16:14  

アサヒビールが、3年間の中期経営計画の中で、企業の合併・買収などによる飲料や食品の事業拡大を柱としてという。
その手始めという意味なのか、カゴメと業務・資本提携するほか、ベビーフード最大手の和光堂、チルド飲料のエルビーなどを傘下に収めたという。
対抗するキリンビールは、昨年末にメルシャンを買収したほか、ハム会社の米久やトマト飲料の長野トマトなどを持ち株会社の傘下にいれるという。
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200702070038a.nwc
まさに、M&A花盛りの世の中なのだが、これについて、このサイト「ファンドから日本企業への警鐘」http://www.sentaku.co.jp/keisai/kantou.htm
では、佐山展生氏が次のようなことを言っている。
1.投資ファンドにとって、もっとも安心して投資できるのは、大企業の子会社の買収
2.二番目に安心して投資できるのが、元オーナー企業の買収
3.買収に際してファンドはその会社の本当の価格を見極めようとするが、そのとき、買収される会社は、そのときになって、初めて、自分の会社の安さに気づくのだという。

佐山展生氏がいうに、中途半端な会社は、サッカーを続ける方法を探すのか、アメフト参戦の準備をするのか、すなわち、買われない準備をしておくのか、買われる準備をしておくのか、どっちかに、早くから決めておいたほうがいいのだという。
もし、これを躊躇していると、「気づいたらコートに立たされ、タックルを受ける羽目になります」というのだ。

こうしてみると、会社も、儲かる会社作りから買収されやすい会社作りへの転換を迫られているのかも知れませんね。



[5732] Re:[5731] [5728] [5727] 教育改革国民会議の提言 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/09(Fri) 14:28  

中澤さん。
ご活躍で何よりです。
そうですか。
これらのトンデモさんは、今回に限らず、以前から、このような発言を繰り返されていたのですね。
「床の間」必要論がお茶の水女子大学名誉教授森隆夫氏で、「飼い馴らす」発言が京都造形芸術大学大学院長の山折哲雄氏で、「バーチャル・リアリティーは悪である」発言が、曽野綾子氏というわけですか。
なんと稜々たるわが国のオピニオンリーダーたることよ、ですね。
それにしても、この教育改革国民会議のセンスはひどい。
これら、政府関係会議に巣食っているトンデモ・オピニオン・リーダーたちのパージがなければ、世の始まりはない、という感じですね。



[5731] Re:[5728] [5727] 教育改革国民会議の提言 投稿者:中澤@昼休み 投稿日:2007/02/09(Fri) 12:00  

こちらへの書き込みは初めてです。よろしくお願いします。
これは2000年に出た文書で,当時も物議をかもしましたが,まとめ方がまずいという側面も否めません。当時,web日記で「公開しない方がましかもしれない」と書きましたが(リンク先をご覧ください),こうやって取り上げられるところをみると(先日,あの「きっこの日記」でも取り上げられていましたし),当時もっと騒いでwebから削除してもらっておくべきだったかもしれませんね。

いま問題にするなら教育の現場にいる人がほとんど入っていない教育再生会議のずれっぷりでは?
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku/index.html

http://phi.med.gunma-u.ac.jp/humeco/myfavor/20001025.html


[5730] Re:[5725] [5724] 貝塚の貝はきれいなんですね。 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/02/09(Fri) 09:48  

> 貝塚の貝って、こんなに新鮮できれいなものとは、ついぞ知りませんでした。
> まさに、古代が蘇るといった感じですね。

土中で水に触れて石灰が溶出と沈殿を繰り返した貝殻では表面が侵食されて元の美しさを失いますが、純貝層という貝殻がびっしりになっているために元の状態が保全された殻は見事なものです。ハマグリの殻の色素は安定度が抜群ですし、色の発現は遺伝することで、古代からの集団遺伝的な変化を追跡できるものと考えています。

開発工事で貝塚がじゃんじゃん出てきていますが、緊急調査が終わると埋め戻されて貝殻にアクセスできなくなります。考古学では人間が加工した貝殻は大切にしていますが、食べかすは粗略に扱われます。

> 日向市の塩見は、東郷町とは、地図で見ると、ほんのわずかに距離にあるようですね。
> 今回発生のアミューズは、東郷町にも、育成などの各種事業所があるようですね。
> それらと新富町との移動の関係はどうなんかと、心配したこともありました。

鶏糞の処理工場への運搬が点を結ぶ線になっているだろうと思いますが、ネットでは情報が読み取れません。アミューズの前社長が鶏糞処理工場からみの贈賄容疑で逮捕されたのですが、その収賄側が新富町の前の町長でした。鶏糞よりもくさい関係を作ってはいけません。

> まあ、ウイルス付きの黄砂が西日本に降ってくるとは、思いたくはありませんが、以前、黄砂が、赤潮を発生させるのではないかとのブログ記事
> http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=670
> は書いたことはあります。

拝見しています。
アメリカの研究者グループが海洋の生産力増強を目指して、大規模な鉄の添加実験をやろうとしていたことがありました。さすがに批判が出てそれは実現しなかったと記憶しています。

一方、オーストラリアでは、サンゴ礁に対する栄養塩添加実験は実行されました。たいした成果はあがっていませんが、生態系を意図的に、大規模にいじることは相当用心せねばならないでしょう。でも、意図的でない撹乱は大々的に進んでいます。

> 今後とも、よろしくお願いします。

こちらこそ。

農、山、漁村と都市住民の交流ができる仕組みをなんとか作らないと、このままでは循環的再生産資源、食料生産の基盤が完全に崩壊し、将来が危ないと思っています。笹山さんの提言は正しいと思いますが、その方法論がやや甘いのではないかと思います。とにかく農村に張り付いて現場を良く観察してみないと根っこが見えてこないと思います。

> それと、そうそう、このサイトhttp://www.silkroad.ne.jp/tianjin/li-home/ryouri.htm
> によると、天津麺も、本場にはないようですね。
> 「芙蓉蟹(肉)」(蟹玉)は、あるようですが。

やはり、そうでしたか。
ラーメンも日本のオリジナルでしたっけ。

http://beachmollu.exblog.jp/


[5729] Re:[5728] [5727] 教育改革国民会議の提言 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/02/09(Fri) 09:23  

政治と行政では本音をストレートに出さないはずですが、これは驚いた。トンデモを装ったショック療法で国民を目覚めさせる、なんてことではなさそうですね。
まさにself-domesticateの世界に突入ですか。世も末です。
奉仕とボランティアの峻別もできない人たちが世の中を仕切るとえらいことになります。
提言のリストの面白いところを英語に翻訳して海外のヘッドラインニュース用に提供しましょうか。

http://beachmollu.exblog.jp/


[5728] Re:[5727] 教育改革国民会議の提言 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/09(Fri) 07:49  

掲示板さん。
情報ありがとうございます。
図らずも、この教育改革国民会議なるものの、『トンデモ』ぶりが、この表にかかれた表現のはしはしから、うかがわれますね。
それにしても、教育改革国民会議とはいえども、言っていいことと、悪いことがあるとは思いますけれどもね。
特に、「子どもを厳しく「飼い馴らす」必要があることを国民にアピールして覚悟してもらう」という表現は、即刻、取り下げてもらいたいものです。
『子供を飼う・子供を飼い馴らす』という表現が、日本の教育改革国民会議の公式文書であり、しかも、日本の総理官邸の公式サイト
http://www.kantei.go.jp/jp/kyouiku/1bunkakai/dai4/1-4siryou1.html
に載ること自体、国辱ものですね。
『国民』の名は、この際、はずしてもらいたいほどの赤面ものですね。
これを英語に訳して、サイトアップしたらどういう表現になるかということも、考えていただきたいものですね。
house-breakですか? tameですか? domesticateですか?break inですか? feedですか? raiseですか?breed ですか?keepですか?
それとも、この教育改革国民会議の有識者なるもののプライベートなお宅では、自宅に、『床の間』をしつらえて、そこを『子供の檻』にして、『子供を飼って』いらっしゃるとでも言うんでしょうかね。
これから比べれば、柳沢失言なんて、かわいいもんです。
それと、『<小学生>簡素な宿舎で約2週間共同生活を行い肉体労働をする 』の部分では、まるで、オームのサティアンを連想させました。

ところで、子供の『飼いならし』の功罪については、このMiguel Ruizの本『The Four Agreements: A Practical Guide to Personal Freedom』
http://search.barnesandnoble.com/booksearch/isbninquiry.asp?ean=9781878424310&displayonly=CHP&z=y
の第一章「Domestication and the Dream of the Planet」に、いみじくも、書かれていますね。
その一部によれば、
『人は、犬やペットと同じように、子供を飼いならそうとするが、それが成功するためには、子供は、飼いならさせることへの報酬を求める。
その報酬とは、親からの愛であったり、社会から受け入れてもらえそうな評価であったりする。
しかし、子供が、それらの評価を得ようと努力する過程において、失うものが多くある。
それは、『これこれをしなければならない』と、親から言われたときに、親からの評価なり報酬を得たいために、『ノー』といえないことであり、そのことは、外界で、自分を守ることを放棄することにつながってしまう。』
などとある。
なるほど、 子供の『飼いならし』がお好きな教育改革国民会議の皆さんに読ませてあげたいような内容のようですね。


[5727] 教育改革国民会議の提言 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/02/09(Fri) 07:18  

■教育改革国民会議の提言

ソース:首相官邸公式サイト
http://www.kantei.go.jp/jp/kyouiku/1bunkakai/dai4/1-4siryou1.html

・子どもを厳しく「飼い馴らす」必要があることを国民にアピールして覚悟してもらう
・家庭教育について対話できる土壌をつくるため、企業やテレビと協力して古来の諺などを呼びかける
・「ここで時代が変わった」「変わらないと日本が滅びる」というようなことをアナウンスし、ショック療法を行う
・名刺に信念を書くなど、大人一人一人が座右の銘、信念を明示する
・遠足でバスを使わせない、お寺で3〜5時間座らせる等の「我慢の教育」をする
・ 地域の偉人の副読本を作成・配布する
・ 学校に畳の部屋を作る
・学校に教育機関としてのシンボルを設ける
・有害情報、玩具等へのNPOなどによるチェック、法令による規制
・バーチャル・リアリティは悪であるということをハッキリと言う
・団地、マンション等に「床の間」を作る
・警察OBを学校に常駐させる
・文部省、マスコミが1、2週間程度学校で過ごす
・教育基本法を改正を提起し、従来の惰性的気風を打ち破るための社会的ショック療法とする

<小学生>簡素な宿舎で約2週間共同生活を行い肉体労働をする
<中学生>簡素な宿舎で約2週間共同生活を行い肉体労働をする
<高校生>満18歳で全ての国民に1年ないし2年間の奉仕活動を義務づける


[5726] H5N1青海株、トルコでも再出現 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/09(Fri) 07:13  

[5718] 不気味なH5N1青海株の再出現という現象
でも述べた「H5N1青海株の再出現」だが、このサイト「Bird Flu Re-emerges in Turkey」http://www.recombinomics.com/News/02080701/Bird_Flu_Turkey.html
によると、今度は、トルコでも、H5N1青海株の再出現を見たようだ。
前回のトルコでの発生は、2005年10月であった。
となると、いよいよ、H5N1青海株は、ヨーロッパ・中東・アフリカを、さまよっていることが、確実のようだ。
それとも、渡り鳥が、毎年、青海株を、持ってきては、持ち帰っての繰り返しをしているのだろうか。


[5725] Re:[5724] 貝塚の貝はきれいなんですね。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/09(Fri) 06:57  

beachmolluscさん、
おいでいただき、ありがとうございます。
ブログ
http://beachmollu.exblog.jp/
のほうも、拝見しました。
貝塚の貝って、こんなに新鮮できれいなものとは、ついぞ知りませんでした。
まさに、古代が蘇るといった感じですね。
日向市の塩見は、東郷町とは、地図で見ると、ほんのわずかに距離にあるようですね。
今回発生のアミューズは、東郷町にも、育成などの各種事業所があるようですね。
それらと新富町との移動の関係はどうなんかと、心配したこともありました。
今回の農林水産省からの西日本所在1000羽以上養鶏場への一斉消毒指示は、どのような根拠に基づくものかは、わかりませんが、渡り鳥感染説に基づくものとは考えられます。
ただ、渡り鳥感染説によったとしても、その後の二次媒介がハエなのか、何なのか、が、よくわからないままの暗中模索なのでしょう。
ご紹介の
http://www.randdmanagement.com/c_genome/ge_037.htm
の、中国でのワクチン事情についても、心配ですが、香港でのワクチン使用(Intervet社のワクチン)は、公然の事実ですし、他の中国においても、飼料へのアマンタジン配合も公然の事実でしょう。
ただ、中国のワクチンの菌株は、南米株がベースになっているようですね。
そんなところから、日本での南米株との一致などで、あらぬ、疑心暗鬼が生まれているのかもしれませんね。
まあ、ウイルス付きの黄砂が西日本に降ってくるとは、思いたくはありませんが、以前、黄砂が、赤潮を発生させるのではないかとのブログ記事
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=670
は書いたことはあります。
今後とも、よろしくお願いします。
それと、そうそう、このサイトhttp://www.silkroad.ne.jp/tianjin/li-home/ryouri.htm
によると、天津麺も、本場にはないようですね。
「芙蓉蟹(肉)」(蟹玉)は、あるようですが。



[5724] 天津飯 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/02/09(Fri) 00:29  

ブログなどのH5N1情報を見てから、掲示板を見始めたら止まらなくなるほど興味深いかったので、足跡を残しておきます。

ときさん、無明さん、チャオスさん(昔、それ行けスマートというナンセンス・スパイ番組では悪の結社ケイオスというのがありましたね、なぜ日本語ではカオスになったのか?)、笹山さんの皆さんのやり取りは興味をそそられます。

天津飯ですが、私は天津麺が好物で、自分でも作ります。これも中国には無いのでしょうか。沖縄のラーメン屋では飯はあっても麺はありませんでした。

ご紹介のhttp://www.birdflubreakingnews.com/を見たら、
西日本の1000羽以上の養鶏場を消石灰漬けにする命令が出たそうですね。

実は、今の私の家が日向市の塩見(小原:コバル)にありまして、新富で発生したアミューズの小原施設とは数百メートルしかありません。その施設には近寄らないようにしていますが、道路わきの別の養鶏場を撮影しました。まるで雪景色みたいになっています。興味のある方はブログの写真を見てください。

私はウイルス付きのダストが飛来しているという妄想に取り付かれています。そして、工場式の養鶏場が感受性の高いアンテナ代わりになっているかもしれないと想像しています。開放型の地鶏の施設などでは全く感染騒ぎが起こっていないようなので、ときさんのお話がもっともらしく思えます。

http://beachmollu.exblog.jp/


[5723] スシ・ポリスって、なんじゃ? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/08(Thu) 15:27  

このところ、安手の趣味で、放射線照射済みになる前の香辛料に凝っているのだが。
コリアンダーを肉じゃがに入れてみたり、ガラムマサラを鍋焼きうどんに入れてみたり、オレガノを納豆に入れてみたり、している。
まあ、ミスマッチもあるが、食べられないことはない。
今週のニューズウイーク(2月14日号)
http://www.newsweekjapan.hankyu-com.co.jp/
に「ここが変だよ、スシ・ポリス」という記事で、日本の農林水産省が始めようとしている『正しい日本食店認証制度』の頓珍漢振りを伝えている。
この「スシ・ポリス」という言葉自体は、先月1月27日のフィナンシャルタイムズの記事「Japan's 'sushi police' are on a roll」
http://us.ft.com/ftgateway/superpage.ft?news_id=fto012620071731382423
で使われていたものの引用だろう。
このフィナンシャルタイムズの記事では、『日本だって、たらこ・スパゲッティなどというのを開発して、西洋料理のオーセンティシーを崩しているじゃないか。』などと、反論している。
このニューズウイーク紙のほうでは、スシ・ポリスが、不合格と判定するであろう珍なる日本食として、『モスクワの豚焼きそば』『北京の4色トビコ軍艦巻き』『北京のチョコ寿司』『ニューヨークのすき焼き』『モスクワの味噌カプチーノ』などをあげている。
まあ、このニューズウイーク紙と日本の農林水産省とは、あることで、近時、冷戦状態にある(農林水産省のクレーマー集は、こちらのサイト
http://www.maff.go.jp/www/houdo/houdo.html ご参照)
ようだから、今回の意趣返しともみえなくもない記事に、再び、ドンパチが始まるのかも知れないが。
それにしても、『正しい日本食店』という言葉は、何か、安倍総理の『美しい国づくり』と、一致するものを感じるのだが、『異なるものを排し、キッチュなものを絶滅させる。』という、モノトーンの食文化が、そこから透けて見えるのだが。
要は、和と和のコラボレーション、和が主体の洋とのコラボレーション、洋が主体の和とのコラボレーション、ってのが、食の底辺を広げる、その時代に生きる人類の知恵ってことなんじゃないんでしょうかね。

このブログ
http://surrealu.blogspot.com/2006/01/mayora-mayonnaise-lova.html
は、例の「うまい党」
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200702070009a.nwc
党首の石塚さんの『まいう』を紹介した外国人の方のブログだ。
コメント欄に『'Maiyu' is not a new Japanese term, it is what they say on the show instead of 'umai.' 』なんて、おせっかいなコメントもついているようだ。

ついでだか、このニューズウイークの記事で知ったことなのだが、天津飯ってのを、本場中国の天津の人は、知らないらしいってのには、びっくり。
さあ、今晩は、クミンをお茶漬けに振りかけて、食べてみることにするか。


[5722] Re:[5721] AIのニュースサイト 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/08(Thu) 14:56  

Chaosさん。
ご紹介の「Bird Flu Breaking News」
http://www.birdflubreakingnews.com/
は、便利なサイトですね。
その中で、「Investigation of bird flu in Britain grabs attention in USA - USA Today 」
http://www.birdflubreakingnews.com/templates/birdflu/window.php?url=http%3A%2F%2Fwww.usatoday.com%2Fnews%2Fhealth%2F2007-02-07-britain-bird-flu_x.htm
という二ユースに目が行きました。
今回のイギリスでの七面鳥食肉会社Bernard Matthewsでの鳥インフルエンザ発生に、アメリカの大手養鶏行関係者が、そのウイルスの侵入経路に大きな関心をいだいているというニュースですね。
その理由として、イギリスのDEFRAの鳥インフルエンザ管理基準が、アメリカのそれとが、そっくりのためということのようですね。
ウイルス進入の経路ですが、この食品会社の支店があるハンガリーでの1月の鳥インフルエンザとの関係も、取りざたされていますが、この一か月、ハンガリー支店と行き来したスタッフはいないと言い切っていますね。
問題は、渡り鳥との関係で、そこが突破口(breach)になったのではないかとの推測をしているようです。

http://www.birdflubreakingnews.com/templates/birdflu/window.php?url=http%3A%2F%2Fwww.usatoday.com%2Fnews%2Fhealth%2F2007-02-07-britain-bird-flu_x.htm


[5721] AIのニュースサイト 投稿者:Chaos 投稿日:2007/02/08(Thu) 12:59  

笹山様

Chaosです

こんなの ↓ を見つけました
http://www.birdflubreakingnews.com/
時系列でリストされています。

厚生労働省のフェーズ4以降の対策は、週刊誌が
妙に煽ってますね。
有限のリソースで、最大限の効果を得る場合、
自分と家族と知人が対象外なら総論賛成
対象になる場合は絶対反対ということになりそうな....

在インドネシア米国大使館が「ネコに注意」という警告を
出したそうです。ジャカルタは現在水びたしで、対策が
停滞中。



[5719] Re:[5717] 宿主域の拡大という物語? 投稿者:とき 投稿日:2007/02/08(Thu) 11:58  

笹山様
> H5N1のもつ「宿主域の拡大(expanded host range)」という特異性の問題であろうかと思います。
> この「宿主域の拡大(expanded host range)」ということが何によって起こっているかについては、従来は、「NA 遺伝子の塩基配列における、 NA 幹部(Stalk regionまたはStalk portion)配列での、二十数個のアミノ酸の欠失(amino acid deletion)が、そのウイルスの宿主域を拡大させる効果を持つとされ、これは、ウイルスの家禽への適応能力と関係しており、さらに、異なるホスト間での伝染力の能力が増すことと関連している。」とされてきたのですが、最近、エジプトでのGharbiya株という青海株については、この肝心のNA 幹部(Stalk regionまたはStalk portion)配列での、二十数個のアミノ酸の欠失が見られないにもかかわらず、ヒトへの感染を拡大させている、といった、状況も見られるようですね。
> この宿主域の拡大のレンジの大小なり程度は、ウイルスによって異なり、特にH5N1においては、そのレンジが広いものと考えられる、という前提で、論じなければならない点もあるようです。


 鳥類でおこっている鳥フルH5N1は、分離ウイルスも得られ、限りなく確からしい感染の「事実」と思います。
 しかしながら、人でおこっているその「感染らしきもの」は、ごくごく一部の人が言い張っているにすぎません。単なる目視での状況証拠によってということが大半です。ウイルス分離がなされたと言っても真相は闇です。とくに、人で起こっているといわれている国々は、鳥類世界で確認された中でも限定されています。(だからと言って、その外側ではおこっていないことが鳥由来であると説明する科学的な根拠にはなりません。)

 私は、いまインドネシアで起こっていることと、日本やそのほかの国々の養鶏界で実際に起こってしまっている集団ヒステリーのようなジェノサイドを見るにつけ、なにかその理論の根本に誤りがあるのだなと思っております。

 まずは、CDCが確保したという「1997年ホンコン・人分離ウイルスH5N1・17株」が、本当に人から分離されたものかどうかを非常に疑っております。それが家きんから分離されたものなのではないかと。(ホンコン衛生当局とCDCのやり取りの中で何かほんの些細な、しかし重大な思い違いくいちがいがあったのではないかと…)
http://www.amazon.co.jp/dp/4087203131/
(p.122)

 そこから、思い違いの連鎖が始まったのではないかと。


[5718] 不気味なH5N1青海株の再出現という現象 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/08(Thu) 07:33  

パキスタンで、昨年と同時期に、今年も、H5N1青海株が再出現したということで、不気味な状況となっている。
これで、昨年とほぼ同時期に、H5N1青海株が再出現したのは、このパキスタン(昨年は2月)と、イギリス(昨年は4月)、ハンガリー(昨年は2月)、エジプト(昨年は2月)、ナイジェリア(昨年は2月)ということになる。
参照
「Qinghai H5N1 Re-emerges in Pakistan」

http://www.recombinomics.com/News/02070703/H5N1_Pakistan.html


[5717] 宿主域の拡大という問題 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/08(Thu) 06:56  

ときさん。無明さん。国産AIワクチンさん。
ちょっと、議論の整理のために、横レスしますが、要は、H5N1のもつ「宿主域の拡大(expanded host range)」という特異性の問題であろうかと思います。
この「宿主域の拡大(expanded host range)」ということが何によって起こっているかについては、従来は、「NA 遺伝子の塩基配列における、 NA 幹部(Stalk regionまたはStalk portion)配列での、二十数個のアミノ酸の欠失(amino acid deletion)が、そのウイルスの宿主域を拡大させる効果を持つとされ、これは、ウイルスの家禽への適応能力と関係しており、さらに、異なるホスト間での伝染力の能力が増すことと関連している。」とされてきたのですが、最近、エジプトでのGharbiya株という青海株については、この肝心のNA 幹部(Stalk regionまたはStalk portion)配列での、二十数個のアミノ酸の欠失が見られないにもかかわらず、ヒトへの感染を拡大させている、といった、状況も見られるようですね。

この宿主域の拡大のレンジの大小なり程度は、ウイルスによって異なり、特にH5N1においては、そのレンジが広いものと考えられる、という前提で、論じなければならない点もあるようです。


[5716] Re:[5711] 「ウイルスまん延説」の「封じ込め」に成功? 投稿者:無明 投稿日:2007/02/08(Thu) 00:06  

何かまた訳の分からないコメントですね。いったい何がいいたいんですか。結論ありきから論議をするとこういう結果になるのでしょうね。


>  ほとんどの現場の真面目な鳥飼の方々のかような姿勢が結果的に、奇しくも、早期迅速な顕性感染個体の淘汰根絶につながり、不顕性感染個体、つまり耐性・馴致個体の選別行為につながっているように見えてしまうのですが。

あれ、早期発見ではないとどなたかが論じていたような。


>  検体の恣意的な提出は、例の愛鶏園さんばかりの問題ではないのでは・・・。少なくとも、ウイルス検査に関しては、よほど発症状態でない限り、健康体では陽性になることはまずありえないと思えますし。(人の場合でも簡易検査で捕捉できるのは、ほんの一時期ですし。)

検査は病原検索だけでなく、抗体検査も行っているのです。簡易キットはウイルス検出でしょう?


>  鳥の場合も、よほど体調を崩してるとき以外は、保持していても検査で捕捉しづらいのだなと推測いたします。それと、昔から、家畜由来の感染症の様態はあまり変わりがないのだと思いますし。1997年に始まるH5N1に対する特別視は、何か異様にも感じます。

始めて認知されて以来10年も経過しているのに、弱毒かしてこない株自体が従来のインフルエンザの性状からかけ離れた特異なものだと認識すべきでは。


>  ウイルス感染症に関しては、どうしても、『“鳥”インフルエンザウイルス「H5N1」』が、人間に感染したというのはいまだに解せません。もし本当に人間の発症者からもH5N1型が分離されているのならば、それは「鳥ウイルス」なんてものではなくて、「人ウイルス」そのものです。現実に人での感染が起こっているというのであれば、やはり“その程度”の頻度でしか起こらないということです。どうしてもなにかペテンな話に思えてなりません。

現状をどう認識して、どう対応するかを論じているとときに、これは単なる言葉遊びですね。

とにかく何がいいたいのかもう少しクリアカットに発言していただかないとね。






[5715] Re:[5714] [5711] 「ウイルスまん延説」の「封じ込め」に成功? 投稿者:とき 投稿日:2007/02/07(Wed) 23:57  

国産AI ワクチン様

> 人にも鳥にも感染するウイルスではないのですか。

 「感染」ということを、そのとりついた体細胞内で増殖が成立するという定義にあてはめてみたときに、それが成立するということについては、「ウイルス(という寄生体)」と「ホスト(宿主)」の関係には「特異性」があるということが、まずはウイルス学の基礎中の基礎です。
 それ(感染するということ)については細胞生命体である「細菌」とは全く様相が異なります。それは非常に厳密なものです。RNA型にしろDNA型にしろ。ウイルスの宿主特異性の厳密さについては、人と猿の間でさえそうです。ましてヒトウイルスのマウス感染実験をや。ヒトに感染して(しかも初度のみ)病気を起こすように、マウスに病気を起こすなんてことは、たとえばA型インフルエンザウイルスであってもまずありません。ヒトはヒトの、ブタはブタの、トリはトリの、それぞれを宿主とするウイルスの種族があるということです。それは非常に厳密なものです。牛痘ワクチンが有効だった、ポックスウイルス(天然痘の)でさえそうです。

 その従来の定説を、「H5N1」だけはくつがえしてしまったのです。それが「事実」であるかどうかは、いまだに確認されたものだとは到底いえない状況にあると思います。勝手に認定されてしまった一部の方々はおられるかもしれませんが。それはまだまだ「仮説」の段階でしかありません。しかも、限りなくクロの…。

 それと、通常、ウイルス感染症には、必ず顕性感染と不顕性感染がつきものです。教科書によれば、たとえば、ポリオは0.1〜1%(小児)の顕性感染(大人でも10%以下)、日本脳炎で0.1〜4%、ノロウイルスやアデノウイルスで約50%、EBウイルスで乳幼児1%(学童で10%以下)、大人で35〜50%(慢性疲労症候群的な症状)、そして、インフルエンザは50〜60%の顕性感染の頻度になるのだそうです。

 (初度の)ウイルス感染による症状は、そのウイルスの種類と、宿主の側の生まれつきの体質・耐性、ならびに感染を受けたときの体調ならびに生活履歴と環境によって、非常に個別多様な病態様相を示すことは当然のことです。実験室の中できちんとそろったような病態を示すことはまずほとんどないというのが現実です。

  私自身も多少生物学に関心ある人間として、『人にも鳥にも感染するウイルス』が本当に天然自然に存在するものなら、それがどんなに生き物に悪さをするものであろうとも、非常にワクワクする気持ちが起こってくるのもわからなくはありません。でもそれは、現在までの正規のウイルス学と感染症学の知識知見から言って、まずありえないことです。そのようなところに「仮説」を立ててしまった無謀さには、さすがに敬意を感じることはできません。むしろ今惹き起こしもたらしてしまった、さまざまな社会的障害のほうを非常に憂慮いたします。

 あえて、ウイルスとそれによって起こる「病」を「根絶・淘汰すべき対象」としてしまったのですから。



[5714] Re:[5711] 「ウイルスまん延説」の「封じ込め」に成功? 投稿者:国産AI ワクチン 投稿日:2007/02/07(Wed) 22:58  


>  ウイルス感染症に関しては、どうしても、『“鳥”インフルエンザウイルス「H5N1」』が、人間に感染したというのはいまだに解せません。もし本当に人間の発症者からもH5N1型が分離されているのならば、それは「鳥ウイルス」なんてものではなくて、「人ウイルス」そのものです。現実に人での感染が起こっているというのであれば、やはり“その程度”の頻度でしか起こらないということです。どうしてもなにかペテンな話に思えてなりません。
>

人にも鳥にも感染するウイルスではないのですか。
なお、ときさんの考えで示唆的なのは、鳥インフルエンザウイルスを研究している科学者の中には鳥インフルエンザウイルスに感染しても発症しない人や、発症しても重篤化したり、死亡しない人もいると思われます。(科学者ばかりでないですが)そうであれば、このウイルスに感染して死ぬ人と死なない人がいるのはなぜなのか、という問題が出てきます。ふと考えさせられました。


[5713] Re:[5710] 無題 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/07(Wed) 22:27  

国産AI ワクチンさん。
>>ワクチン使用反対論者の急先鋒の人がワクチン株をせっせと作っていたのは、ちょっとおかしいですね。>>
ですが、まったく、同感ですね。
政治の世界なり、労働組合の世界には、反対運動の急先鋒をきっていたはずのひとが、実は、陰で、猟官運動をやってたり、なんていうのは、よくある話ですが、学者の世界もそうなんでしょうかね。
いつかも話したのですが、羊羹を囲んでいるみんなに、「お前ぇら、闇の羊羹、くってたんだろう。そんなおめえらが、虎屋の羊羹なんて、まだ食うんじゃねえぞ。」なんてけん制していながら、真っ先に、手をつけるやからに似たものを感じますね。


[5712] イギリスの「家禽用鳥インフルエンザワクチンに関するQ&A」 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/07(Wed) 22:20  

イギリスの「家禽用鳥インフルエンザワクチンに関するQ&A」というわかりやすいサイトがありましたので、ブログ記事『イギリスの「家禽用鳥インフルエンザワクチンに関するQ&A」』http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=707のほうに、概訳しておきました。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=707


[5711] 「ウイルスまん延説」の「封じ込め」に成功? 投稿者:とき 投稿日:2007/02/07(Wed) 21:35  

◇高梁・鳥インフル 県・環境省が野鳥調査--02/07-12:42 岡山日日新聞
http://www.okanichi.co.jp/20070207124259.html

◇兵庫県尼崎市東海岸町における鳥大量死
http://homepage3.nifty.com/surgery/botsu.html

【「今年は危ない」と専門家が警告する「鳥インフルエンザ」】
▼「70億円市場」鳥ワクチンに今年1月「製造承認」が下りていた
(週刊新潮2月15日号)
http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/
(闇ワクチンのときと同じガセネタまがいと思うのですが…。「恫喝」してるのはどういう専門家の方々かわかるだけでも…。あとで購入してまいります。)


◆笹山政策道場のご議論を現場から覗く(2007.2.7)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza334.htm

>『現場から云いますと、今の体制では早期発見にまるでなって居ません。これはこのホームページで主張しています。劇症といわれながらIBはおろかNDにくらべても明らかに感染速度が遅いのはやはり人間のインフルエンザ同様通常は囲って仕舞わない限り、まるっきりの接触感染だと思います。それだったら早期発見、早期淘汰、早期遮断で対応出来る筈です。ただ今まで発症が確認されたケースはすべて手遅れと見て居ます。早期摘発というのはあくまで初発の一羽の鶏です。十数羽では既に群内で水平感染を起こして居てウイルスは爆発的に増えて居るはずです。』

『ただ今まで発症が確認されたケースはすべて手遅れと見て居ます』と思ってみるか、その中にこそ感染源となりうるものが存在し、ゆえに被感染側の発症個体が生じていると見るのは、立場が異なるからでもあります。よく見れば、履歴の異なるものが同居存在しているのではないかと疑われてなりません。発症死亡するものと、死なないものの差が何かということを見極める必要があるのではないかと思っています。(それは、茨城のH5N2事例のときも強く感じましたが。どうやら、野鳥からの感染ではないのではないか。家きんの中に存在しているのではないか、あらかじめ…。だからまた、「ワクチン」処方の嫌疑もかかったわけで。ワクチンでなく、馴致株ではないのか?)

>『実際の感染速度に比べて攻撃試験の結果が激烈過ぎる疑問は検査方法に問題有りではというのは現場の話を聞いてもほんとにそう思います。』

 [5701]で触れた「劇症」の問題ですが、それと全く同じことは、『[5546] Re:[5544] まるで、バイオ兵器の感染実験?』と『[5544] まるで、バイオ兵器の感染実験?』で触れた科学雑誌に発表された論文にも全く同じように言えることのように思います。何か「病」の捉え方に根本の誤りがあるのではないかと思っております。

◆鳥インフルエンザ問題の今後(196)(2007.2.7)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza333.htm

>『防疫マニュアル通りにきちんとやっていて尚且つ発生するのはマニュアルに欠陥があるからだろう。現実に数カ所で発症しているのに野鳥からも環境からもウイルスが見つからないのは見つけ方に問題があるからだ。発生の原因をすべて農家に押し付けて来たこれまでの研究者や行政側の言い分を裏返すとそういうことにもなる。実際、火の粉はそこらじゅうに落ちて居ると見るべきだ。各自が警戒を厳重にして火の粉が飛んで来たら小火にならないうちに消火すべきなのに、今のやりかたときたら火の粉を被っても絶対自分で消すな、現場の保存を第一に考えて先ず報告してくれと云って居るようなものである。これでは火事にならないほうがおかしい。現場を知らない学者先生達の考えそうなことである。』

>『このようにまだ1〜2羽のうちの観察にもとずく淘汰は治療手段を全く持たない鶏飼いにとって鳥フルなど全く意識していない昔から、最も重要な防疫の第一歩であった。「養鶏の成功は鶏舎の足跡の数に比例する」と云うのは今も変わらぬ真理である。これまでと同じように鶏舎に入るのを恐れず、最初の一羽を発見することに全神経を集中させよう。』

 ほとんどの現場の真面目な鳥飼の方々のかような姿勢が結果的に、奇しくも、早期迅速な顕性感染個体の淘汰根絶につながり、不顕性感染個体、つまり耐性・馴致個体の選別行為につながっているように見えてしまうのですが。

 検体の恣意的な提出は、例の愛鶏園さんばかりの問題ではないのでは・・・。少なくとも、ウイルス検査に関しては、よほど発症状態でない限り、健康体では陽性になることはまずありえないと思えますし。(人の場合でも簡易検査で捕捉できるのは、ほんの一時期ですし。)

 鳥の場合も、よほど体調を崩してるとき以外は、保持していても検査で捕捉しづらいのだなと推測いたします。それと、昔から、家畜由来の感染症の様態はあまり変わりがないのだと思いますし。1997年に始まるH5N1に対する特別視は、何か異様にも感じます。

『銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎』
http://www.amazon.co.jp/dp/4794210051/
(人は人の、家畜は家畜のそれぞれの病気がどのようにして伝播し病気として現れるかの概略。そこでも気をつけておかねばならないのは、バクテリアで起こるものと、ウイルスでおこるものは峻別しておくことです。)

 ウイルス感染症に関しては、どうしても、『“鳥”インフルエンザウイルス「H5N1」』が、人間に感染したというのはいまだに解せません。もし本当に人間の発症者からもH5N1型が分離されているのならば、それは「鳥ウイルス」なんてものではなくて、「人ウイルス」そのものです。現実に人での感染が起こっているというのであれば、やはり“その程度”の頻度でしか起こらないということです。どうしてもなにかペテンな話に思えてなりません。

 いろいろヘンな防疫訓練が先行してなされてしまっていますが、一番肝心な発見確認することの検査体制がろくに整備されていない現状で「ヒトH5N1」がどうして報告されることになるのでしょうか。もしすでに存在していてまん延してしまっていたとしても、ほとんど気づかれないままというのが現実ではないでしょうか。まさに家きん世界と同じように…。

◇感染症法に基づく医師及び獣医師の届出について
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-07-01.html
◇インフルエンザ様疾患の患者検体からのインフルエンザA/H5ウイルスの検出に推奨される診断検査法
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/34who-labtest.html
◇RT-PCR法によるH5鳥インフルエンザウイルス遺伝子の検出(第2版)(05/7/22 国立感染症研究所)
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/RTpcr.html

 私が勝手に推測するように、家きん世界の中に、H5N1株がまん延常在化しているということになれば、現行体制の中では、まず養鶏業界にとっては不都合が生じるでしょう。それとまずいと感じるのは、鳥H5N1の人間に対する脅威をめいっぱい煽りつつ、潤沢な研究費に与りながら、それに則った論文を量産してきた学者研究者の方々もでしょう。

 まずは、鳥のウイルスが人間に感染したとの結論を出したところの「分離ウイルス」が本当に人間から分離されたものなのかを強く疑ってみることも必要ではないでしょうか。
http://www.growingenius.com/paper5.htm

 家きん類に対する適正なワクチン処方も、「清浄国論」がもとになっている『特定家畜伝染病防疫指針』が改められない限り、実際に用いることは無理な話です。ワクチン使用の大前提は「環境中に存在していて根絶できない」ということが前提なのですから。
http://www.maff.go.jp/tori/bousi.htm
http://www.maff.go.jp/tori/index.html
 養鶏業界自体がいつまでも「清浄国論」の方を好んでいるうちは打開されることもないでしょう。(「ある」ものを「ない」と言い張り続けてきたのなら、なおさらのこと困難ではないでしょうか。)



[5710] 無題 投稿者:国産AI ワクチン 投稿日:2007/02/07(Wed) 19:50  

現在、国が備蓄しているものは輸入ワクチンで、国産の鳥インフルエンザワクチンの承認は歓迎すべきことですが、ワクチン使用反対論者の急先鋒の人がワクチン株をせっせと作っていたのは、ちょっとおかしいですね。研究することと実際に使用することは違う、というのですかねえ。すっきりしませんね。


[5709] Re:[5708] [5644] [5643] [5642] 土俵の広さを変えても、疾病対策になるのかな? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/07(Wed) 14:34  

国産AI ワクチンさん。
情報、ありがとうございました。
『動物医薬品データベース』http://www.nval.go.jp/asp/asp_dbDR_idx.asp
でも確認しました。
ワクチンの詳細は

“京都微研”ポールセーバーAI
http://www.nval.go.jp/asp/asp_showDetail_DR.asp?argeCode=8992
ナバックAI
http://www.nval.go.jp/asp/asp_showDetail_DR.asp?argeCode=8993
オイルバックスAI
http://www.nval.go.jp/asp/asp_showDetail_DR.asp?argeCode=8991
のようですね。
いずれも、先月下旬での承認のようです。
タイミングがいいような悪いようなって言う感じですね。
そうですか。
喜田ワクチンの正体がわかったのはいいのですが、A/duck/Hokkaido/Vac-1/04(H5N1株)
http://flu.lanl.gov/search/view_record.html?accession=AB259715&database=fluA
のほうは、The Influenza Sequence Database
http://flu.lanl.gov/search/
にすでに登録されているようなのですが、
A/duck/Hokkaido/Vac-2/04(H7N7株)
の登録のほうはまだのようですね。
シーケンス情報が公表・公開されないで、ワクチン承認ってのも、ちょっと変かな、と思ってしまいますね。
シーケンス情報も、立派な公開すべき情報なのですから。
閉ざされた情報では、あってならないはずです。
ましてや、このワクチンは、アジュバント・ワクチン(Adjuvant vaccine)なのですから。
H7N7 としては、
A/Hokkaido/W182/04 
A/Hokkaido/W34/04
A/duck/Hokkaido/143/03
A/Hokkaido/114/03
A/Hokkaido/238/03
A/Hokkaido/249/03
は、登録されているようですが。

ご参考までに、米国特許商標庁(USPTO)の審査官が審査手続を進めるための審査基準であるMPEP(Manual of Patent Examining Procedure)におけるシーケンス・ディスクロージャー基準については、「 Nucleotide and/or Amino Acid Sequence Disclosure」http://www.uspto.gov/web/offices/pac/mpep/documents/appxt_5_2.htm
をご参照
こちらのサイト「Chemical and Biochemical Practice at the EPO」
http://www.ladas.com/Patents/Biotechnology/EPOBiotechInventions/DisclosureSufficiency.html
には、the European Patent Organisation (EPO)でのamino acid sequences をめぐる紛争処理などが書いてある。



[5708] Re:[5644] [5643] [5642] 土俵の広さを変えても、疾病対策になるのかな? 投稿者:国産AI ワクチン 投稿日:2007/02/07(Wed) 11:56  

> それにしても、『すぐに出る、すぐに出る」で、なかなか、正体を表さない、その国産ワクチンの正体は、何なのでしょうね。
> 2006年に、鳥フルH5N1のデータベースに、喜田 宏 (KIDA Hiroshi). 迫田義博 (SAKODA Yoshihiro) 両氏の名前で、A/duck/Hokkaido/Vac-1/04
> http://flu.lanl.gov/search/view_record.html?accession=AB259715&database=fluA
> が、新たに登録されているのですが、このことなのでしょうか。
> (そのほか、H5N3として、 A/duck/Hokkaido/101/04(Soda,K.) と、 A/duck/Hokkaido/193/04(Soda,K.)とA/duck/Hokkaido/299/04(Soda,K.) 、H10N5 として、A/duck/Hokkaido/24/04(Kida,H. and Sakoda,Y.) 、H7N7 としてA/Hokkaido/W182/04(Kida,H. and Sakoda,Y.)を登録。)
>

農水省は、今年に入りメーカー3社に対して鶏用鳥インフルエンザワクチンの製造販売を承認しました。
京都微研の「ポールセーバーAI」、日生研の「ナバックAI」、化血研の「オイルバックスAI」です。いずれの商品も有効成分は、鳥インフルエンザウイルスH5N1亜型(A/duck/Hokkaido/Vac-1/04(H5N1)株)と鳥インフルエンザウイルスH7N7亜型(A/duck/Hokkaido/Vac-2/04(H7N7)株) とあります。これらは、大学と動物用ワクチンメーカーが共同で開発を進めてきたものだそうです。




[5707] 鳥インフルエンザH5N1とH7N3との不気味な関係 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/07(Wed) 09:29  

このサイト『Circulation of H5N1 and H7N3 in England 』http://www.recombinomics.com/News/02050701/H5N1_H7N3_England.html
では、今回のイギリスで発見されたH5N1と、昨年イギリスで、発見されたH7N3とは、関係あるのではないかとしている。
すなわち、今回のエジプトで発見されたH5N1には、M230Iの変異において、イギリスの昨年のH7N3における変異と一致しているとしている。
エジプトのH5N1においては、このM230Iの変異は、人間と野鳥の、二つのケースにおいて見られた。
人間のケースにおいては、M230Iの変異は、アジアの変異と一致しており、そのほかの二つの変異-一つは、HA のV223I 、もうひとつは、NA のM29I -も、Shantouの鴨の変異と一致していた。
ところが、エジプトにおける野鳥より採取のH5N1ウイルスにおいては、M230Iの変異は、昨年のイギリスのH7N3での変異と一致していたということだ。
そこで、この昨年のH7N3が、ヨーロッパ圏内において、循環していたのではないかと、思われるということだ。
問題は、 H7のほうが、H5よりも、ヒトに感染しやすいということだ。
受容体ドメインにおけるM230I 変異に加えて、人間のケースにおいては、エジプトにおいては、V223I, S227Nの変異、トルコにおいては、S227N変異、イラクにおいては、N186S, Q196R変異、アゼルバイジャンにおいては、N186K変異が見られるということも、これらの変異が、ヒトへの感染を容易にしているのではないかと、見られているようだ。

http://www.recombinomics.com/News/02050701/H5N1_H7N3_England.html


[5706] Re:[5704] [5689] 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/02/07(Wed) 06:57  

>  ただし、例えば、現在、扱っているエンレイ大豆(もちろん非GM)とそれに除草剤耐性の遺伝子組換えをしたもの、GMエンレイとでも称しましょうか、を較べた場合、「遺伝子的に存在し、体内でも発現しながら」人間が見つけられない(顕在化していない)影響は、GMエンレイで低減することはないと思います。エンレイにそれをもたらしている”不要な、しかも未知な、有害な”遺伝子を除く、働かなくする操作が行われないからです。影響を引き起こしている遺伝子が、除かれる、働かなくならいのですから、減りようがないと考えます。

[5689]
つまり虹屋さんが「非GM大豆<GM大豆」と「予測」している「影響」はこの話の対象外になり、
虹屋さんがそう予測している限り必然的に「非GM大豆>GM大豆」という影響の話になります。

この場合、エンレイ大豆に対して
> 除草剤耐性の遺伝子組換え
をすると、同時に
> ”不要な、しかも未知な、有害な”遺伝子
に対して
> 除く、働かなくする操作
に相当する方向の影響(遺伝子組換え)が起きている場合の話になります。
虹屋さんが「『除く、働かなくする操作』に相当する方向の影響ではない」と<予測>した」から。
だから、その後の戻し交配によってその影響が除かれる必要が無いし、減らなくて良いわけです。


[5705] Re:[5701] 「プリオン病」も「あるある」? 投稿者:無明 投稿日:2007/02/07(Wed) 01:08  

>  「H5N1鳥インフルエンザ」の症状・病態に関して、あまりに「劇症」であるとのイメージに洗脳されてしまってはいないか? 実は非常に緩いのではないのか?(罹り方にもよるかもしれないが…。) 特に今の迅速淘汰では、ろくに予後も観察できないし、感染したら本当にそうなるのかの確認もできない。つまりだれもそのH5N1感染の実態に対する知識を持つ機会を失わさせられているようなものです。

第一例の清武の例では、4000羽のうち通常の死亡(1-2羽/日)から、10-20羽/日が3日間続き、その後205羽、500羽、1000羽と死亡数が倍増しているのです。それでも病原性が弱いとおっしゃるのですか?
経緯を見るべきとは、感染症の防疫について素人としか思えませんね。それこそときだんがおっしゃっているような、研究室から出ないで現実を知らない学者先生の言い分ですよ。


>  もう今や、たまたま発覚したところだけが淘汰されているに過ぎないのではないのか? (病性鑑定についても、血管の中にじかに分離ウイルスを打ち込むやりかたは、実際の感染とは違い、単なる異物を直接血管内にぶちこんでいるのと同じ反応を起こすはずではないでしょうか。それはけっして実際におこる感染症の症状ではないと思います。)

OIEの国際基準に沿った判定法をして何かまずい点でもあるのでしょうか。当然死亡鶏の剖検、病理的な診断も行っているはずです。異物接種とは一目両全でしょう。もちろん、後で通常の感染ルートからの実験はあると思いますが、第一義的な判断はこれで行うのが決まりです。


>  結局のところ、現場では、きちんと表でH5N1感染の現実実態について、知識を蓄えている人間はいないということになります。そしてただただ、検査をして「陽性」になったら目の前のものを淘汰根絶して終わり、ということで済ましてしまうことになっていますが…。(ところが、病気を起こさない要領のわかる人は…。とくに種苗生産に関わる人は…。)

病原性の強弱に寄らず、感染症は早期発見早期対処が原則です。こんな発言をするのは感染症が理解できていないからかな。感染が拡大すれば、鶏舎内のウイルス量が飛躍的に増えて、外部環境への影響、作業従事者への影響も大きく、リスクが増大します。
リスク管理のイロハも勉強した方が良いのでは。


[5704] Re:[5689] 投稿者:虹屋 投稿日:2007/02/06(Tue) 22:32  

>> 私は「それを告発する自分は正義の味方」ではなく、安全で安心して食べていただける食品をお客さんに届けたいと思っている食べ物屋にすぎません。

私は、安全で安心して食べていただける食品をお客さんに届けたいと”思っている”のであって、私がお届けしている食品が100%安全であるとは言っておりません。安全性の高い物を選んで仕入れ、お届けしていると自負はしていますが、100%安全な食品ということはできない。だから”思っている”、という願望の表現になります。
 これを『「安全」か「そうでないか」という白か黒』と客観的に「安全な食品を扱っている」と解釈されたのは、読解がおかしいのではないですか?
 
<非GM>には「遺伝子的に存在し、体内でも発現しながら」人間が見つけられない(顕在化していない)影響が、存在する。
という考えは、愛媛大学の阿部先生の「育種過程で取り残された”不要な、しかも未知な、有害な”遺伝子が存在する」という考えによっています。
参照 愛媛大学の阿部先生の分子細胞生物学研究室のHP
http://web-mcb.agr.ehime-u.ac.jp/
 このような遺伝子の存在が在り得る、否定できない以上、それが働いて、影響が定性的にはあるだろうと考えています。定量化は、”未知な”遺伝子ですから無理です。

 ただし、例えば、現在、扱っているエンレイ大豆(もちろん非GM)とそれに除草剤耐性の遺伝子組換えをしたもの、GMエンレイとでも称しましょうか、を較べた場合、「遺伝子的に存在し、体内でも発現しながら」人間が見つけられない(顕在化していない)影響は、GMエンレイで低減することはないと思います。エンレイにそれをもたらしている”不要な、しかも未知な、有害な”遺伝子を除く、働かなくする操作が行われないからです。影響を引き起こしている遺伝子が、除かれる、働かなくならいのですから、減りようがないと考えます。


[5703] 価格暴落時「産地廃棄」野菜のエタノール利用は可能なのかな? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/06(Tue) 21:37  

農林水産省は6日、野菜が価格暴落した際に実施する「産地廃棄」について、見直しが可能か検討する委員会を近く設置する方針を明らかにした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070206-00000118-mai-soci

というのだが、エタノールの本場ブラジルでは、野菜からすら、エタノール利用、バイオディーゼル利用、vegetable oil利用が試みられているようだ。
これ「Transesterificationof Vegetable oils employing ethanol」
http://www.ifqc.org/member/briefings/2004briefings/Miguel%20Dabdoub.pdf
は、そのサイトだ。
またこの『the Big Green Bus』http://engineering.dartmouth.edu/thebiggreenbus/WVO.html
は、アメリカの大学が共同しての、野菜オイルなどを利用しての代替燃料の研究だ。

ただ、それが可能だとしても、その処理を、野菜産地のオンサイトでできるかどうかなどと考えると、気の遠くなる話には、違いないのだが。

『Biodiesel: A Renewable Fuel 』
http://www.renewingindia.org/newsletters/ethanol/current/news_vol1_06.htm
などもご参照


[5701] 「プリオン病」も「あるある」? 投稿者:とき 投稿日:2007/02/06(Tue) 20:24  

笹山様

 それでは、私も掲示板から。

------------------------------------------------------------------
マニュエリディスはこの分野では「有名人」。
以前はハムスターへの感染実験を中心にしていたが、その実験は再現性が無いことで有名。
昔から「プリオン病はウィルス性の疾患だ」と主張。それどころか「アルツも痴呆性疾患は一般にウィルス性で感染する」と主張www
で、動物実験でそういう結果を「出してる」のだが、勿論世界中のラボで再現されない。実験系自体の信頼性が低いということだ。
ま、思い込みが激しい人なんだろうなw
 
これまで電顕の専門家がどんなに細かく調べてもウィルスを示唆するような所見は無かったのに、最近電顕をやり始めたと思われる、しかも「そういう過去のある」
こういうデータは眉唾でかからざるを得ないw
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1170603804/34
------------------------------------------------------------------------

 ご紹介まで。

 なにやら先ほどのスパム投稿のHNが気になったものですから、いろいろと考えましてこれに行き着いたわけですが…。
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/filmnc06/eri_qa.html

 地震予知を超えて、「地震予防」学に踏み込んでしまったようなものが、いまや「鳥インフルエンザウイルスH5N1」の学者研究者の方々ではないでしょうか。

 その現実離れした思い込みがもたらしたものは…。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200701270004.html
http://jp.epochtimes.com/jp/spcl_qlg_4.html

 やはり、ハエからまでH5N1が分離されてるということは、常在化していると思っておいて間違いないはずです。
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=703
http://idsc.nih.go.jp/iasr/26/303/kj3031.html
http://jp.epochtimes.com/jp/2005/09/html/d86140.html

 これ(H5N1)は、鳥のも人のも、今起こってる以上のことは起こさないと思います。人のH5型も従来のインフルエンザのなかに紛れて、気づかれないまま起こって済んでしまうものである可能性が高いと推測しております。一連の流れを見るに([5649])、業界は耐過馴致体制で生産している可能性が高いなとしか見えないわけですから。


◆鳥インフルエンザ問題の今後(195)(2007.2.6)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza332.htm

>『とにかく浅田農産事件以来、現場に研究者やお上の意見、指導が入るようになり、単純なこれまでのやりかたが出来無くなった感じでやたらややこしくなった。初発をつかんで淘汰するという一番重要で普通のやりかたが、違法ではないにせよ脱法に見られかねなくなってきた。しかし治療薬の使えない、鶏の感染症対策は人間のガンの場合と同じである。何十万羽飼おうと初発の一羽の発見がすべてで、それを摘発したにもかかわらず同一鶏舎内に転移を見たら例え数羽でもその小屋はアウト。更に別の鶏舎に飛ぶようだと数は少なくても、もう立派な第4期で鶏の場合回復の可能性はゼロである。』

 「H5N1鳥インフルエンザ」の症状・病態に関して、あまりに「劇症」であるとのイメージに洗脳されてしまってはいないか? 実は非常に緩いのではないのか?(罹り方にもよるかもしれないが…。) 特に今の迅速淘汰では、ろくに予後も観察できないし、感染したら本当にそうなるのかの確認もできない。つまりだれもそのH5N1感染の実態に対する知識を持つ機会を失わさせられているようなものです。

 もう今や、たまたま発覚したところだけが淘汰されているに過ぎないのではないのか? (病性鑑定についても、血管の中にじかに分離ウイルスを打ち込むやりかたは、実際の感染とは違い、単なる異物を直接血管内にぶちこんでいるのと同じ反応を起こすはずではないでしょうか。それはけっして実際におこる感染症の症状ではないと思います。)

 結局のところ、現場では、きちんと表でH5N1感染の現実実態について、知識を蓄えている人間はいないということになります。そしてただただ、検査をして「陽性」になったら目の前のものを淘汰根絶して終わり、ということで済ましてしまうことになっていますが…。(ところが、病気を起こさない要領のわかる人は…。とくに種苗生産に関わる人は…。)



[5700] 「BSEは、プリオンが原因ではない」とのイェール大学の研究 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/06(Tue) 19:32  

ちょっと、紹介するのが遅れましたが、ちょうど、国内32頭目のBSE発生ということですので、遅ればせながら、2月2日に発表された「BSEは、プリオンが原因ではない」とのイェール大学の研究を以下に紹介します。

これは、今月の『Neuron』誌
http://www.neuron.org/
の2007年2月1日号に発表されたもので、論文の題は、『Targeting Cellular Prion Protein Reverses Early Cognitive Deficits and Neurophysiological Dysfunction in Prion-Infected Mice』
http://www.neuron.org/content/article/fulltext?uid=PIIS0896627307000086
http://www.neuron.org/content/article/abstract?uid=PIIS0896627307000086
というものです。
Giovanna R. Mallucci博士らによる研究で、まず、研究チームは、もし、脳の中に、自然のプリオンがなかったら、悪玉プリオンへの変換もないであろうし、悪玉プリオンによる脳細胞の損傷も防ぎうるはずだと考えた。
そこで、生後9週間のマウスについて、プリオンを作る遺伝子を取り除きうる酵素を生成しうるよう、遺伝子操作したうえで、そのマウスに、プリオンを感染させてみた。
そうすると、そのマウスは、一定の感染症状を見せ始めるのだが、そのマウスが、自らのプリオンを生成し始めると、それまでの感染症候が、ストップすることがわかったという。
そして、これらの遺伝子操作を施さないマウスは、症状がますますひどくなり、死んでしまったという。
このことから、研究グループでは、BSEによる脳疾患は、プリオンが原因ではなく、ウイルスのような過渡的神経毒性種( transient neurotoxic species,)と言うべきものによって、引き起こされているものとした。
http://www.news-medical.net/?id=21654
http://www.earthtimes.org/articles/show/26167.html
http://www.medicalnewstoday.com/healthnews.php?newsid=62223
http://www.health24.com/news/Brain_Neurological/1-896,39123.asp
http://www.cattlenetwork.com/content.asp?contentid=102861

http://www.neuron.org/content/article/abstract?uid=PIIS0896627307000086


[5699] Re:[5698] 国内32頭目のBSE感染牛確認…北海道帯広 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/06(Tue) 18:34  

掲示板からさん。
情報ありがとうございました。

これまでの日本国内で発見されたBSE牛の出生コホート一覧は、下記のとおり。(出生順)

1992.02出生.24例目.2006.03発見.長崎県壱岐市

1995.12出生.05例目.2002.08発見.神奈川

1996.02出生.06例目.2003.01発見.北海道川上郡・和歌山
1996.02出生.13例目.2004.09発見.奈良
1996.03出生.16例目.2005.03発見.北海道天塩郡天塩町
1996.03出生.07例目.2003.01発見.北海道網走市
1996.03出生.01例目.2001.09発見.北海道常呂郡・千葉
1996.03出生.04例目.2002.05発見.北海道白糠郡音別町
1996.03出生.10例目.2004.02発見.神奈川
1996.04出生.02例目.2001.11発見.北海道宗谷郡猿払村
1996.04出生.11例目.2004.03発見.北海道川上郡標茶町
1996.05出生.19例目.2005.06発見.北海道野付郡別海町
1996.08出生.15例目.2005.02発見.北海道中川郡本別町
1996.08出生.03例目.2001.12発見.群馬

1999.03出生.12例目.2004.06発見.熊本
1999.08出生.18例目.2005.05発見.北海道砂川市
1999.11出生.28例目.2006.08発見.北海道天塩郡幌延町・苫前郡羽幌町
1999.11出生.31例目.2006.12発見.北海道河東郡鹿追町

2000.02出生.21例目.2005.12発見.北海道千歳市
2000.04出生.25例目.2006.04発見.北海道枝幸郡枝幸町・岡山
2000.06出生.29例目.2006.09発見.北海道天塩郡幌延町・中川郡中川町
2000.07出生.23例目.2006.03発見.北海道中川郡中川町
2000.08出生.26例目.2006.05発見.北海道瀬棚郡今金町
2000.08出生.20例目.2005.06発見.北海道河東郡鹿追町
2000.08出生.27例目.2006.05発見.北海道中川郡豊頃町
2000.09出生.17例目.2005.04発見.北海道河東郡音更町
2000.09出生.22例目.2006.01発見.北海道野付郡別海町
2000.10出生.14例目.2004.10発見.北海道河東郡鹿追町

2001.06出生.30例目.2006.11発見.北海道千歳市(飼養地)
2001.08出生.32例目.2007.02発見.北海道帯広市

2001年10月15日肉骨粉禁止、以後は、BARB牛

2001.11出生.08例目.2003.10発見.栃木・福島

2002.02出生.09例目.2003.11発見.兵庫・広島

http://www.sankei.co.jp/seikatsu/shoku/070205/shk070205001.htm


[5698] 国内32頭目のBSE感染牛確認…北海道帯広 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/02/06(Tue) 16:33  

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/bovine_spongiform_encephalopathy/

人の輸血でvCJDの4例目もでましたね。


[5697] Re:[5695] [5693] 国際間の自由貿易体制の中で 投稿者:Moron 投稿日:2007/02/06(Tue) 11:51  

私には、無明さんの見解の方が説得力があるように思われます。


[5696] Re:[5694] [5693] 疾病対策にもミチゲーション的考え方を、ということでしょう。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/06(Tue) 07:55  

ちょっと、補足です。
>>すでに災害対策の分野では、それまでの『防災』という考え方から、『減災』という考え方へ、シフトしていますね。>>
ですが、どうして、災害対策でこのような変換を迫られたかということで、これを、疾病対策になぞらえる意味で、アメリカのミシシッピー川の氾濫対策を例に補足しておきますと、下記のとおりです。

@アメリカのミシシッピー川では、災害にたち向かえば向かうほど、思わぬ別なところで、自然からシッペ返しを受けるという事例が多くなってきた。
Aそこで、これまで川の水路に少しでも近く堤防をつくっていたものを、川の流れからよりとおくに堤防をつくることで、氾濫原(遊水池)の利用によって、川全体の災害に対するキャパシティを高めることとした。
Bそのためには、これまでの何百年にわたる川の流れの変化を重ね合せ、その最大公約数の右岸、左岸に堤防をつくることにより、川のキャパシティを高めることとした。
Cその結果、堤防の内側に広大な氾濫原(遊水池)ができるが、これをいかに、公的に利用するかが、これからの課題となっている。
Dこのように、剛構造の"防災インフラ"をつくることをやめ、柔構造の"減災インフラ"をつくることで、@に述べたイタチごっこから逃れるという考えにたっている。

以上の例から、疾病対策の『減災化』を考えるには、若干無理がありましょうが、『清浄化』が、剛構造の"防災インフラ"であり、『多様な疾病コントロールのオルタナティブ』が、柔構造の"減災インフラ"と考えれば、いくらかの、ヒントになるのかもしれませんね。

つまり、疾病か疾病でないかについての黒白の閥値(しきい値)を低めながら、グレーゾーンを拡大しつつ、そこに、多様なコントロール手法を適用することによって、総体としての費用対効果を高める、という考え方でしょうか。

http://www.sasayama.or.jp/opinion/S_07.htm


[5695] Re:[5693] 国際間の自由貿易体制の中で 投稿者:無明 投稿日:2007/02/05(Mon) 23:50  

>  「法」を上手に要領よく利用して利益につなげるという発想は、こと「疾病対策」には適用しない方がよいと思われます。人間のほかの生き物ましてや病原体やウイルスなぞは、到底制御しきれるものではないのですから。とくにウイルスが惹き起こす「疫病」は全く自然災害そのものです。地震や津波を起こさなくしようと考えてしまう愚はあまりにもみっともありません。学者や政策策定の側の方々も早く気づいてほしいものです。「鳥のウイルスが人間に感染する」という思い違いと、ウイルスの感染と拡大が人為では制御不能だということを。特にインフルエンザウイルスは。

私は、家畜の病気を防除する事は極めt経済的な活動だと考えていますが、それがイケナイのですか?また、ワクチン以外の方法でウイルス病を押さえ込んだ例がいくらでもあります。人出いえば、SARSや時折発生しますがエボラ出血熱はワクチンはありません。同じことがどうして家畜のウイルス病でできないと考えるのですか。
病は自然災害だから、「鎮西八郎為朝の御宿」と書いた紙でも家の玄関に飾るんですか?

近年口蹄疫や2004年の鳥インフルエンザが日本に定着して広まっているというのですか。それぞれの発生は、検査・摘発・淘汰の手法で押さえ込みましたよ。少数の発生ではコントロール可能だと思います。

今回の鳥インフルエンザは、大陸のウイルスが野鳥によって持ち込まれ、それが鶏舎に侵入したのだと考えていますが、新たにウイルスが持ち込まれ続けなければ、今の日本の家禽類飼育状況からは常在化しないと考えています。

もうひとつ、ウイルス病の発生は自然仁尾凝るものだけではありません、英国の口蹄疫は密輸された畜肉に由来すると考えられています(パンエイシアという中国由来株)し、かつてジンバブエの独立運動の時に当時の南アフリカがウイルスを使った生物兵器戦を行ったことがあります。


[5694] Re:[5693] 疾病対策にもミチゲーション的考え方を、ということでしょう。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/05(Mon) 19:45  

ときさん。
>>とくにウイルスが惹き起こす「疫病」は全く自然災害そのものです。地震や津波を起こさなくしようと考えてしまう愚はあまりにもみっともありません。>>
ですが、すでに災害対策の分野では、それまでの『防災』という考え方から、『減災』という考え方へ、シフトしていますね。
ミチゲーションも、それに沿った考え方です。
疾病に伴う、総和としての社会的コストを最小にするためのオルタナティブを考える時代に来ている、ということなのでしょう。



[5693] 国際間の自由貿易体制の中で 投稿者:とき 投稿日:2007/02/05(Mon) 19:35  

笹山様

 「清浄国」であるということは、非常に好都合な体のよい理由を伴った国内の産業保護政策のための非関税障壁となっているということです。病気を出さないで「清浄国」を装い続けられるのであれば、これくらい好都合なことはありません。海外からの輸入産品との価格競争にじかにさらされなくてもよいのですから。一旦、製品となるものにワクチンが用いられていたり、発生をし根絶できないところの国のものは、輸入禁止を継続させておくことができるのですから、国内産業にとって、競争にさらされることなく、これほどラクにやれることはありません。となれば、なんとしても病気を発覚させないようにしてやり抜こうとするのもまた人情かもしれません。損得勘定を抜きに、科学的なものの見方をした現実とはまったく別の思惑を優先させることになっているのかもしれませんが。

 「ウイルス」が存在していても、「病」が見当たらなければ、基本的に「法」(家畜伝染病予防法)の原則はクリアーできるということです。「法」が対象にしているのは、あくまでも「ウイルスの存在」ではなく、「病」なのですから。このことが、この「法」の時代おくれになっている点でもあります。(また、この点で、あの「愛鶏園摘発事例」がこじれているところでもあります。表面的な「病」がなければ報告の義務は基本的にはないのですから。)

 いまだにこのような科学的な知識知見からみたところの実態にそぐわない「法」を放置したままにしているということは、「立法府」はもちろんのこと「学界」も含めて怠慢以外のなにものでもありません。なにはともあれ、実質の当事者であるところの畜産業界から何も意見が出ないというのもまたあまりにも当事者感覚に欠けているのではないでしょうか。それともやはり、「法」は「法」として、我関せずの姿勢で独立独歩でやり抜く覚悟でいるのかもしれませんが。

 「法」を上手に要領よく利用して利益につなげるという発想は、こと「疾病対策」には適用しない方がよいと思われます。人間のほかの生き物ましてや病原体やウイルスなぞは、到底制御しきれるものではないのですから。とくにウイルスが惹き起こす「疫病」は全く自然災害そのものです。地震や津波を起こさなくしようと考えてしまう愚はあまりにもみっともありません。学者や政策策定の側の方々も早く気づいてほしいものです。「鳥のウイルスが人間に感染する」という思い違いと、ウイルスの感染と拡大が人為では制御不能だということを。特にインフルエンザウイルスは。


[5692] Re:[5691] [5690] 業界は独自の闇武装をしなければ生き残れないのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/05(Mon) 19:01  

Moronさん。
ときさんに聞いて見なければわかりませんが、実態から遊離した「清浄国論」を振りかざすことによる、一種の利得というものがあるのではないか、ということなんではないでしょうか。


[5691] Re:[5690] 業界は独自の闇武装をしなければ生き残れないのか? 投稿者:Moron 投稿日:2007/02/05(Mon) 17:45  

私は、頭が悪いのか、結論がわかりません。結局、何をおっしゃりたいのですか。現実に対する憂いよりも、具体的対案を示してください。ときさんの話の展開はいつも抽象的で、よく分かりません。阿呆は私でもわかるように、結論と対案を示してください。


[5690] 業界は独自の闇武装をしなければ生き残れないのか? 投稿者:とき 投稿日:2007/02/05(Mon) 12:16  

◆鳥インフルエンザ問題の今後(194)(2007.2.5)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza331.htm

>『世はウインドウレス集団養鶏の全盛で、しかも清浄国論にそって抗体を持つことさえ許されぬ時代とあらば、やっぱり鳥インフルエンザは恐いのである。』

 全くの観念の世界によって創出された恐怖。幻影に恐れおののくようなもの。それが「制度」によってもたらされています。かぎりなくいかがわしいと思わなくてはならない科学的根拠によって。

 ふと思い浮かびましたが、これではまったく武装をしないで丸腰で「永世中立国宣言」をしているようなものです。地球を村のごとくとびまわる野鳥に飛び乗って移動して歩くウイルスを相手に。あまりにも無防備ではありませんか。

http://no-war.net/manga/
 まさかこのような発想がベースにあるとでもいうのでしょうか? これでは、“まんが”にしかなりません。
 
 となれば、現実には、真剣に生き残っていくとなれば、隠密に独自の私的な武装をするほかありません。もちろん脱法行為でしょうけれど。そうすると、世間的には「ヤ○ザ」という方々の生き方になってしまうのですが…。

 現実に目の前に存在しているウイルスに対して、いつまでも抗体を保有することも許さずに丸腰でやっていなさいとはどういうことでしょうか? そんな莫迦な話があるわけがないではありませんか。

 小規模零細の行き当たりばったりの毛の生えた養鶏業ならいざ知らず(そういう方々は、むしろ無自覚のまま馴致してしまっている可能性もあると思いますが)、巨大な規模の設備施設と人材を抱えてやっている方々が、丸腰でやっていると思うほうが現実離れした観念に思えてなりません。学者先生方は、業界が本当に丸腰でやっていけてると見ているのでしょうか? であるならば、実験室の中の引きこもりニートというほかありません。そういう現実を知らない方々が、もろに現実現場の中で生きているものの実態を何も知らされず、自らの思い込みの世界の中で描いた設計図を現実にあてはめようとしているのが今なのでしょう。

 結局のところ、「清浄国論」は、こと大規模な養鶏企業体にとっては、まだまだリスクよりもメリットの方が大きいと判断されている現われなのかもしれませんが。

 ウイルス感染症の病理病態の常として、ウイルス・キャリアー(感染耐過馴致保有体)は、それがノンキャリア群に対しては感染源になれども、それ自身が発症して発覚するということは皆無であるということもあります。いま、養鶏群で起こっていることは、そのようなことなのではないのでしょうか?

 外部からの何らかの感染病原体が侵入するとするのであれば、まずは、鶏群の中においてこそそれが起こっていると考えておく必要があるのではないでしょうか。内実を知っているかたがたにとっては、実質これっぽちもH5N1は脅威になっていないのではないかと勘ぐってしまうのですが…。それに比べて世間では、学者やお役所が、その脅威をやたら煽ってくれてますが、ありもしないおこりもしない「強烈な病気」があると思わせることに成功すれば、それはそれで多大なるメリットが生じることにもなるのでしょう。それがまさに(架空の)「イベントリスク」ということではないでしょうか。

 ありもしない「病気」をでっち上げることができれば、それにともなう研究開発費や対策費用が潤沢に注がれることにもなるのでしょうし。
http://www.usfl.com/Daily/News/07/02/0202_015.asp?id=52345
http://www.brh.co.jp/seimeishi/1993-2002/30/pdf/s30_300.pdf
(「ルイセンコの時代があった」)

 「タミフル耐性」に関しても、最初からさほど効果のない薬剤を、それであるとばれる前に、効かなくなったといっているようにしか見えないということもあります。『タミフル耐性』という概念そのものが絵空事の可能性もありだなと懐疑を抱いております。この世は「あるある大事典」に満ち満ちていると思っておいたほうが無難なのではないでしょうか。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/entertainment/aruaru_forgery/

>『民主主義の世の中で、支配的な「政治、法曹、メディア複合体」がたとえ根拠がなくとも何らかの恐怖を広め大衆を操作する構図を社会学者ホフマンは「恐怖の極相」(マイクル・クライトン 『恐怖の存在』)と呼んだが、ターゲットとなるのは、“見えないもの”、あるいは“マイナーなもの”に限られる。』(p.100)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480687300
http://d.hatena.ne.jp/schazzie/20051110



[5689] Re:[5673] [5665] 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/02/05(Mon) 10:50  

> もし、これで宜しければ、洗い出せない慢性毒性なと長期的影響は、それがあった場合は、どう対処すればよいとお考えなのですか。GM食品も多々有りますから、コーデックス報告書にもあるように上市後の調査といっても難しいと思うのですが。

「GM食品も多々有」るからだけではなく、仮にGMをとめても非GMにある「洗い出せない慢性毒性なと長期的影響」が不足分(?)を埋めるからです。
もし、非GMにある「洗い出せない慢性毒性なと長期的影響」が洗い出せるならその方法を用いてGMのほうも洗い出せばよい。
(最初から僕が主張してきたように)

> [5654]に書き込みしましたように、「無い」と「ある」という白か黒かではない、言うなれば灰色。全てが除かれているわけでははないが、全く除かれていないわけではない、灰色です。(中略)おかしいと思われたらご指摘下さい。

[5654]で虹屋さんは
> 私は「それを告発する自分は正義の味方」ではなく、安全で安心して食べていただける食品をお客さんに届けたいと思っている食べ物屋にすぎません。

と書いてある。つまり「安全」か「そうでないか」という白か黒かで。それに対して僕は

[5656]
非GMの”予期しなかった、予測できない”非意図的影響をどうやって・どれくらいに見積もって安全だとしているんだ?
(当たり前だけれど、非GMの”予期しなかった、予測できない”非意図的影響を見積もる方法があるのであれば
GMにおいて同じ方法で見積もればいい事になり、問題なくなることになる)

と「おかしいと思」ったから「ご指摘」したら、

[5662]
GMの”予期しなかった、予測できない”非意図的影響を見積もる方法(中略)が開発されたら非GMにおいて同じ方法を適用し見積るべき

と「非GMにおいては”予期しなかった、予測できない”非意図的影響を見積もっていない(あるいは見積もりが不十分)」
という発言。
これも「おかしいと思」ったから「ご指摘」しておくね。

> >実際に流通して人に大きな影響を与えている非GMより、人の方へはあまり流通していないGMを調べる方を急ぐ理由はなぜ?
> (中略)
> 「遺伝子的に存在し、体内でも発現しながら」人間が見つけられない(顕在化していない)影響が、大豆なら非GM大豆<GM大豆と考えているからです。

さて、ここでは”予期しなかった、予測できない”影響について話しています。
(予測できるようなら調べる方法も対策(前にも書いたけれど、最悪の場合は廃棄や計画そのものの中止)も、基本的には可能だから)
つまり虹屋さんが「非GM大豆<GM大豆」と「予測」している「影響」はこの話の対象外になり、
虹屋さんがそう予測している限り必然的に「非GM大豆>GM大豆」という影響の話になります。

> これは「影響が存在する」と理解すれば宜しいのですか?
> それとも、「予測できないほど”大量に”存在する」または「予測できないほど”少量”存在する」と理解すれば宜しいのですか?

大量か少量か、予測できればここでの話の対象外になるので必然的に「影響が存在する」かどうかの話になる、
”予期しなかった、予測できない”影響の話を持ち出した側ですので虹屋さんにはそれ位の覚悟(?)はあると思いますが。


[5688] タミフル耐性の二面性 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/05(Mon) 09:03  

これまで、この掲示板や私のブログで、『タミフル耐性』(Oseltamivir Resistance)という言葉を再三使ってきた。

当初は、この『タミフル耐性』という言葉は、

「河岡義裕氏などのタミフル耐性論についての論議が盛んになる。」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=474

「「日本人には、タミフルが効かなくなる」と、香港の薬理学者が警告」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=466
で書いたように、日本人が、単なる風邪で医師からタミフルを処方されることによって、日本人の体にできつつあるタミフル耐性のことについてであったり、
また、
「中国のアマンタジン飼料混入疑惑と、人体のアマンタジン耐性化への影響」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=297
で書いたように、中国の養鶏家が、飼料にアマンタジンを配合したりすることによって、鶏や人体にアマンタジン耐性ができることを問題にしたものであった。

ところが、ヴェトナムでの少女の死以来

「インフルエンザA型H5N1感染治療中のタミフル耐性について」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=525

「エジプトで、タミフル耐性のH5N1ウイルス検出との報道だが。」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=697

「タミフル耐性のH5N1青海株変異は、地理的なものなのか?という論調」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=704
に書いたように、鳥インフルエンザ・ウイルス自体に、タミフル耐性ができつつあることが、問題視されるようになってきたのである。

H5N1でいえば、R152K、H274Y、N294Sでの変異のことであり、H5N2でいえば、E119G/A/D/V,R292K での変異のことである。

いわば、現在のいずれもタミフル頼みの鳥インフルエンザ体制なり新型インフルエンザ体制は、この『タミフルが効かなくなった人間』側からと『タミフルが効かなくなったウイルス』側からとの、二面性化したタミフル耐性という両刃の刃で、もろくも崩れかねない状況に陥りつつあると見るのだが。

こうなると、鳥インフルエンザ問題も、特に、ウイルス遺伝子情報についての、農林水産省と厚生労働省との十分な情報の共有が必要であるし、獣医と医師との十分な情報の共有が必要な時に至ったと、感じるのだが。


[5687] 通知が遅れたことで攻められているイギリスの鳥インフルエンザ発生会社 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/05(Mon) 08:12  

イギリスの七面鳥の世界的な輸出会社Bernard Matthews社で鳥インフルエンザが発生したのだが、発生からDefra(イギリス環境・食料・農村地域省)への通知が、48時間以上たって行われたことに対して、非難が集まっているようだ。
現地の模様を伝えるビデオは、こちら
http://www.kamera.com/content/anm/UK_Bird_Flu.ram
Bernard Matthews社で、最初に55羽の七面鳥が死んだのが、先週の火曜日で、翌日には、さらに186羽が死んだ。
木曜日になって、急激に死亡が増え、860羽に上った。
Bernard Matthews社は、この時点で、Defraに通知をしたという。
その後、獣医が訪れ検査をしたが、その獣医によると、水曜日には、報告すべきものであったという。
木曜日の遅くに検査結果がわかり、隔離措置がとられた。
社長のBernard Matthews氏は、農場に隣接する居宅にいたが、会見を拒否したという。
その翌日には、1500羽が死んだ。
そして、金曜日に、加工工場はストップしたという。
この工場の従業員は、ポルトガルからの移住労働者で、千人以上おり、多くは、近辺のBecclesという町からバスで通っているという。
その辺の心配も、近所の住民にはあるようだ。

この会社、いろいろ、話題の多い会社のようで、二年前に、テレビ・シェフが、七面鳥に含まれる脂肪の多さを指摘し、学校給食から七面鳥を取り除くようになったところ、Bernard Matthews社は、脂肪分の少ない七面鳥を開発し、逆に売り上げを伸ばしたこともあるようだ。
しかし、今回の鳥インフルエンザ発生時の広報体制のまずさは、今後、尾を引くのではないかと、このサイト「The firm: Bad publicity strikes Bernard Matthews … again. 」http://www.sundayherald.com/news/heraldnews/display.var.1168538.0.0.phpでは警告している。

http://www.thisislondon.co.uk/news/article-23384160-details/Bernard%20Matthews%20took%2048%20hours%20to%20report%20turkey%20deaths/article.do


[5686] Re:[5664] 鳥インフルエンザ発生地への他県からの要員派遣について 投稿者:無明 投稿日:2007/02/04(Sun) 23:56  

> 今回、鳥インフルエンザが発生した宮崎県に他県からの要員派遣が相次いでいるが、パンデミックのリスク管理なりミチゲーションの点から行くと、果たしてどうなのだろう。

防疫の応援には確かにリスクは伴うと思いますが、
防疫服、マスク、ゴーグルなどの装備品、作業方法の改善などで、そのリスクはかなり低くなっていると思います。
防疫担当者の発症事例はないようですね。
かつて、米国ペンシルバニアでの発生時(1980年代)に、防疫作業従事者の調査が行われ、作業直後の喉のぬぐい液からウイルスが分離されていますが、翌朝の検査ではウイルスは見付かっていません。
当時に比べれば、装備の性能は格段に上がっていると思います。

また、防疫作業を行った人は、その後数日間家禽類への接触(関連場所への立ち入り)も禁止となると思います。
むしろ、応援がなく、少人数で防疫、周辺農場の検査を行うことの方が危険だと考えています。宮崎県は家畜の飼養頭羽数に比べて、家畜防疫員の数が少ない県ですね。


[5685] Re:[5684] ナイジェリアの人のケースのその後 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/04(Sun) 21:51  

無明さん。
今回のナイジェリアのH5N1感染のポイントは、エジプトと同じ、N294S変異またはH274Y変異による、タミフル耐性の青海株だったかどうかにあるようです。
ナイジェリア株とエジプト株との共通する変異シーケンスは、 G196A, G496A, C661T, C727T, A878G, C1018T, C1261T, C1686Tとのことです。
また、HIVとの関係も焦点になるようです。
ですから、同じ、これまでの青海株の世界伝播問題とは、異なったアプローチが求められるようですね。
さて、日本の宮崎・岡山でのH5N1ですが、この株にタミフル耐性があるかどうかは、後処理作業に当たられているかたがたにとっては、重大な問題なのですが、なぜか、マスコミは、素通りのようですね。
ご参考
「タミフル耐性のH5N1青海株変異は、地理的なものなのか?という論調」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=704


[5684] ナイジェリアの人のケースのその後 投稿者:無明 投稿日:2007/02/04(Sun) 21:40  

ナイジェリアでの人の感染に関して、WHJOがH5N1の感染を確認したようです。
2月4日付け
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070204-00000701-reu-int

こちらは、未確定の第一報ですね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070201-00000053-mai-int

今回のケースは人→人の感染はないようです。

ナイジェリアで鶏から検出されているウイルスは青海湖系統で、
日本で今回検出されているものと類似ですよね。やはり早期発見で火種をけす事がどうしても必要でしょう。


[5683] 北橋健治さん。おめでとう。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/04(Sun) 20:43  

北橋健治さんが、北九州市長選挙に、ただいま、当選されたようで、おめでとうございました。
北橋さんとは、環境委員会などで、ご一緒させていただきました。
いかにも、民社党のプリンスといった感じでしたが、柔和な見かけによらず、毅然とした態度を貫かれることも多かったようです。
北九州の市長は、これまで、官僚上がりの末吉 興一さんだったが、これからは、北橋さんが、柔軟な考えの下での市政を行ってくれるに違いない。
これからのご奮闘を祈ります。
それにしても、このRKB
http://www.rkb.ne.jp/local_senkyo/
の開票速報、RKBの独自集計のようだが、開票率0パーセントで、当確が出ている。

http://www.rkb.ne.jp/local_senkyo/


[5682] イギリスの鳥インフルエンザ発生に伴う種鶏・原種鶏輸入停止の影響は? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/04(Sun) 16:34  

イギリスでH5N1鳥インフルエンザ発生に伴って、農水省は2月4日付けでイギリスからの鳥や鶏肉などの輸入を停止した。
これらの影響については、以前、2006年5月13日時点で、私のブログ
『欧州の鳥インフルエンザ拡大による原種鶏・種鶏の輸入停止で、日本の養鶏業はどうなる?』
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=600
にまとめておいたのだが、基本的には、そのときの事情と変わらないようだ。
すなわち、平成17年におけるイギリスからの肉用鶏初生ひなの用途別、国別検疫状況を見てみると、
原種鶏 雄 58,566羽 雌 128,012羽 
種鶏 雄 12,312羽 雌 79,304羽 
合計 雄 70,878羽 雌 207,316羽
という状況だ。
最新時の統計については、『農林水産省動物検疫所』のサイト
http://www.maff-aqs.go.jp/tokei/index.htm
の中の『初生ひな(鶏)国別輸入状況』をクリックして、ご覧ください。
肉用鶏の原種鶏がイギリスからのみということである。
卵用鶏については、原種鶏についてはドイツとアメリカがほとんどなので影響はないが、種鶏の一部がイギリスからの輸入となっているようだ。
コマーシャル鶏については、卵用鶏・肉用鶏とも、影響はないようだ。

もっとも、イギリスのAviagen Ltdから原種鶏を輸入している株式会社日本チャンキーなどでは、Aviagen Ltdが、イギリス以外の5ヶ国(米国・ブラジル・オーストラリア・ニュージーランド・南アフリカ)からも原種鶏を供給できる体制を確立 しているところから、米国とオーストラリアからの代替輸入が可能のようだ。

イギリスのその他の育種会社としては、次のものがあるようだ。

ブロイラー
Cobb Breeding Company Ltd.(イギリス)
Ross Breeders Limited (スコットランド)(企業グループ BC Partners Ltd. - Aviagen Group Ltd. - Ross Breeders - Arbor Acres - Nicholas )

ブロイラー種鶏育種会社のシェア

Aviagen (Ross Chickens生産、イギリス) 49%
http://www.aviagen.com/
Cobb Vantress (Cobb Chickens生産、イギリス) 31%(うちTyson Foods6%)
http://www.cobb-vantress.com/
Groupe Grimaud La Corbiere (Hubbard Chickens生産、フランス) 10%、
http://www.grimaud.fr/en/expertise_en.html
Nutreco/Hybrobreeders (Hybro Chickens生産、オランダ) 3%
http://www.nutreco.com/
と、寡占化が進んでいる。

いずれにしても、この問題は、養鶏業界にとっては、まさに、前門のトラ・後門の狼で、国内の鳥インフルエンザに匹敵する大問題と、今後、なりそうな気配である。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=600


[5681] アーブ(arb)な地方再生戦略を!! 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/04(Sun) 15:22  

安倍総理大臣が、地方重視のパフォーマンスに、わが郷里秋田を訪れたとのニュースがにぎわっているが、この季節では、農業・農民の実態は、あまりわかるまいに。

与野党とも、地方再生の知恵があるかといえば、ないのが現状で、それは、担当の各省庁の官僚も、同じ事情なのだろう。

で、以下は私の日ごろの考えなのだが、もっと、地方再生にアービトラージ(arbitrage)な考えを導入したら、ということだ。
アービトラージ(arbitrage)には、日本語では適当な訳がないし、無理に『裁定』などの訳を当てはめると、なお、わけがわからなくなってしまうのだが、英語では、略してアーブ(arb)ともいうようだ。

要するに、今の日本では、大規模店の進出で、世界標準が蔓延してしまって、法外に安い値段のものとか、あるものの値段が上がると、下がるものとかの、価格の穴場ができにくい時代になってしまったのだが、その穴場を利用したり、隙間の鞘取りができるスキームを故意に作り出したりすることで、地方の活性化の戦略構築ができるのではないのか、という考えだ。

たとえば、『国民年金で暮らせる街づくり』というキーワードで考えれば、では、いかに、その町に、価格の穴場作りや隙間の鞘取りをしていくスキームを作ることができるか、との一点に戦略が絞られる。

トータルで、年金月額の最高の6万6千円で、一ヶ月を暮らせる街づくり、などとという目標が、具体的に定まるというわけだ。



[5680] Re:[5679] 「日本は清浄化に成功」してるのか? 投稿者:無明 投稿日:2007/02/04(Sun) 15:16  

まだまだ誤解があるようですね。

 隣接養鶏場は確認もせずに殺処分に踏み込んだのでしょうか? 証拠隠滅のようなものでは? 実はそちらが感染源・感染経路になっていたのでは?

これは同じ系列の農場で、まさに隣接していますね。経営者が地がうちだけと聞きました。鶏舎配列、構造、取り付け道路が同じで、多分間に塀もなさそうな。


>
> ◇鳥インフルの原因「野鳥の可能性低い」 京産大センター長が指摘
> 1月28日22時17分配信 京都新聞
> >宮崎県清武町で発生した高病原性鳥インフルエンザについて、「鶏舎の構造上、野鳥が入る可能性はほとんど考えられない」と述べ、ウイルス感染した野鳥が直接原因となった可能性は低いとの見方を示した。

>  「野鳥が感染源ではない」ということは、かなり確からしいのではないかと思います。

これは、鶏舎への侵入ルートとして直接野鳥が飛び込んだ野ではない、との発言で鶏舎に既に常在していたと言う非科学的な考察とは違います。

>  一養鶏事業所500万羽体制構築に乗ろうとしてる方々が、何か裏と表を使い分けてやっているのではないかと勘ぐらざるを得ないことが、次から次と起こっているような気がいたします。

何がいいたいのかな?

>  すくなくとも放し飼い養鶏ではこれまで発生事例が皆無であるということはどうしたものでしょうか?

2004年の大分の例は放し飼いでしたね。



>  今回の一連の事例を眺めて、ますます、このウイルスは養鶏種の中に定着している可能性もあるなという感を強くせざるを得ません。

根拠は何ですか、いい加減な推量をいわないでください。

今回死亡数が少ないのは、発見が極めて早い段階で行われ、報告されているからです。宮崎の第一例目は、死亡数が指数的に上昇しています。
病原性が、2004年のものよりも若干弱い(本来の症状がある)とは感じますが、2004年のものが甚急性であったためでしょう。

今年の発生は、大陸で感染した野鳥が、日本に飛来して発生したのでしょう。ただ、以前の経験から農場の防疫体制画工乗しており、野鳥が直接鶏舎内に侵入する事はほとんどなくなったので、鶏舎内侵入はそれ以外の要因によると考えた方がしざんでは。



[5679] 「日本は清浄化に成功」してるのか? 投稿者:とき 投稿日:2007/02/04(Sun) 14:56  

 日向事例についての、対策措置の異常さと、それに比べて報道の相対的な小ささの方が気になります。3例目の飛び地的感染発覚と、4例目の大きさと…。
http://www.maff.go.jp/tori/miyazaki.html#b

◇<鳥インフル>鶏2万羽の埋め立て作業続く 宮崎・日向
1月27日11時47分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070127-00000037-mai-soci
>宮崎県日向市東郷町の養鶏場「佐藤ブロイラー農場」(佐藤欣一社長)で鳥インフルエンザに感染した鶏が大量死した問題で、県は27日、殺処分した鶏を含む約2万羽の死がいをビニール袋に入れて密閉した上で、近くの山林に埋める作業を始めた。大量死が起きた鶏舎とは別の4棟の鶏舎で飼っている残り約3万羽と、隣接する養鶏場の約5万羽の計8万羽も順次殺処分して埋める。

 隣接養鶏場は確認もせずに殺処分に踏み込んだのでしょうか? 証拠隠滅のようなものでは? 実はそちらが感染源・感染経路になっていたのでは?

◇鳥インフルの原因「野鳥の可能性低い」 京産大センター長が指摘
1月28日22時17分配信 京都新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070128-00000029-kyt-l26
>宮崎県清武町で発生した高病原性鳥インフルエンザについて、「鶏舎の構造上、野鳥が入る可能性はほとんど考えられない」と述べ、ウイルス感染した野鳥が直接原因となった可能性は低いとの見方を示した。

 「野鳥が感染源ではない」ということは、かなり確からしいのではないかと思います。

 一養鶏事業所500万羽体制構築に乗ろうとしてる方々が、何か裏と表を使い分けてやっているのではないかと勘ぐらざるを得ないことが、次から次と起こっているような気がいたします。

 すくなくとも放し飼い養鶏ではこれまで発生事例が皆無であるということはどうしたものでしょうか?
 それと、2例目以降、あまりにも斃死率が少なすぎるのも、いままで流布されてきた鳥インフルエンザの発症病状のイメージとはあまりにもかけ離れています。

 大規模であればあるほど、あらかじめ何らかの大量へい死を起こさない措置を講じているのではないかと思えてなりません。耐過馴致措置とか…。病気が起こらなければ報告の必要はないわけですし、さらに専属の研究員・研究所を抱えていれば、どのような状態で検査にかけたら陽性になるのかなどは確認済みではないでしょうか。公的な研究機関よりは遥かにデータを持っているというのは当然のことでしょう。学問の世界の学者研究者に比較すれば、その道のプロはむしろ養鶏業者お抱えの研究員のほうではないでしょうか。渡世にかけても。

 今回の一連の事例を眺めて、ますます、このウイルスは養鶏種の中に定着している可能性もあるなという感を強くせざるを得ません。「清浄国」なぞ、所詮制度上の願望に過ぎず、現実はそれで向かっていくとますます齟齬をきたすことが多発することになるのではないでしょうか。「ある」のにもかかわらず「ない」と言い張り続けなくてはならないのですから。


[5678] イギリスのH5N1鳥感染は、初めてではないのに。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/04(Sun) 13:57  

このTBSの報道http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3485168.htmlでは、「イギリスでH5N1型のウイルスが鳥から検出されるのはこれが初めてで、イギリス当局は飼育場の残りの七面鳥を処分すると共に、飼育場一帯で家きん類の移動を禁止することにしています。」
としていますが、イギリスでは、過去に3回、H5N1感染に見舞われています。
第一回が、1991年で、このときのウイルスは、A/Turkey/England/50-92/91 です。
第二回は、2005年10月で、これは、台湾からスリナムを経由してイギリスのペットバード業者に送られてきたオウムが、鳥インフルエンザに感染していたもので、これについては、私のブログ『ペットバードの鳥インフルエンザ感染・媒介・拡大の可能性について』http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=482でも取り上げたことがあります。
これは、中国の福州港から、台湾へ輸送されたペットバードのようでした。
第三回は、2006年4月で、スコットランド東海岸FifeのCellardyke村で発見された白鳥の死骸に、H5N1型鳥インフルエンザ感染が確認されたものです。
http://www.defra.gov.uk/news/2006/060406c.htm参照
しかし、このときのウイルスは、鳥フル・ウイルスのデータベースには、登録されていないようです。



[5677] Re:[5674] [5671] [5668] 『似非科学が跳梁する現代』 投稿者:Mr.Chombo 投稿日:2007/02/04(Sun) 13:15  

笹山様
政策転換の判断はどの国でも相当に困難を極めると思います。サイエンスの問題としても十分難しい上に,清浄国と非清浄国の取り扱いの違いがあります。一旦ワクチンを使用すれば,清浄国化への道はうんと遠のきます。だからこそ,実際にワクチン使用に踏み切る国はまだ限定されています。ましてや日本は清浄化に成功し3年間維持してきたのですから。まだ,正常化路線を維持するのは不思議とは思いません。

http://niah.naro.affrc.go.jp/disease/poultry/infl_vaccine.html


[5676] Re:[5675] [5671] [5668] 『似非科学が跳梁する現代』 投稿者:Mr.Chombo 投稿日:2007/02/04(Sun) 12:55  

> 失礼ですが、この人が何か言ったからといって、それほど信憑性があるものと思われません。普通に考えれば分かる事でではないでししょうか。

誤解を招いたのなら,申し訳ありません。喜田教授も,可能性は否定しておられません。ただ,現在の高病原性トリインフルエンザH5N11の,豚への親和性が現在のところ高くないことや,過去のヒトインフルエンザウイルスに高病原性トリインフルエンザを母体にしたものが無いことからの発言と思います。
私は,豚の体内で,新型ヒトインフルエンザウイルスが発生するという説を打ち立てた本人の言葉として,「備える必要は認めつつ,パニックになるほどではない。案外他の株から新型が発生することになるかも」ということばは,意味が大きいと思ったまでです。

http://niah.naro.affrc.go.jp/disease/poultry/infl_vaccine.html


[5675] Re:[5671] [5668] 『似非科学が跳梁する現代』 投稿者:部分的不一致 投稿日:2007/02/04(Sun) 11:54  

> なお,喜田教授の意見では今回のH5N1が,新型インフルエンザに結びつく可能性はとりたてて言うほどには大きくないというものだそうです。

失礼ですが、この人が何か言ったからといって、それほど信憑性があるものと思われません。普通に考えれば分かる事でではないでししょうか。


[5674] Re:[5671] [5668] 『似非科学が跳梁する現代』 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/04(Sun) 10:52  

Mr.Chomboさん。
ちょっと、横レスになりますが、ご紹介の感染病研究部長 山口成夫さんのサイト『鳥インフルエンザのワクチンによる防疫と清浄化』
http://niah.naro.affrc.go.jp/disease/poultry/infl_vaccine.html
読ませていただきました。
基本的には、Stamping Out政策のオルタナティブとして、コントロールのオプション政策としてのワクチネーション政策への転換という方向には、ご異論がないようにも、拝見されました。
ただ、ミチゲーションという観点からは、EUの新指令で述べられている以下の5つの要素の最小化という視点は、忘れてならないものと思われます。
1.効果的サーベイランスの方法
2.コントロール措置や防止策、
3.健康上のリスク
4.経済的費用
5.社会に対するマイナスのインパクト、

上記の前提としては、「人間の健康的視点からは、問題ないのに、なぜ、大量の動物の殺戮が行われるのか」という素朴な疑念が生じてきているということなのでしょう。

この最小化のために、これまでのスタンピングアウト政策一辺倒のやり方から脱するためのオルタナティブを見つけるということなのだと思います。

そのためには、以下の三つの流れを、各段階で、検証するということなのでしょう。

1.鶏段階での弱毒性のままの状態では、人への影響がない。→
2.鶏へのオプションとしてのワクチネーションは、人への影響がない。→
3.であれば、鶏の弱毒性のままにある段階で、部分的にワクチネーションで対応したほうが、社会的にも、経済的にも、プラスである。

また、言外におっしゃっているように見える「SARS蔓延時の措置が、その後の香港でのH5N1の強毒化を招いている」という視点は、仮説としては、成り立つのかも知れませんが、現在のところ、確たる証拠は見つかっていないようですね。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=452


[5673] Re:[5665] 投稿者:虹屋 投稿日:2007/02/04(Sun) 10:49  

>GMの、遺伝子的に存在しながら顕在化しない性質
これ、通りすがりさんが、GMで組み込んだ新規の遺伝子は発現しているが、それ以外の組込み遺伝子の断片等は遺伝子的に存在しながら体内でも発現していない事例とかをご存知ではないかと考えて、お聞きしたのですか、やっぱり今のところないのですか、残念。
 GM遺伝子組換えは、現在は、組み込まれた新規遺伝子の発現する組織や時期を制御できない、これが、GMの安全性上の最大の問題点だと考えていますので、上記のような事例やそうできる技術・技法があれば、そうした制御を可能にするでしょうから、その糸口になるでしょうから期待したのですが、やっぱり、今のところ無いですか、残念。


>GMは非GMと同様であるから「遺伝子的に存在し、体内でも発現しながら」人間が見つけられない(顕在化していない)影響があるので、(今は)動物実験である程度拾い上げるわけです。

[5630]の通りすがりさんの書き込みで補足すると、貴方のご意見は下記のように理解してよろしいですか。
「GMは『遺伝子的に存在し、体内でも発現しながら』人間が見つけられない(顕在化していない)影響があるので、(今は)動物実験である程度拾い上げるわけです。<この動物実験で通常の食べ方による、急性毒性などの比較的短期的な影響位は洗い出せるでしょう。>

もし、これで宜しければ、洗い出せない慢性毒性なと長期的影響は、それがあった場合は、どう対処すればよいとお考えなのですか。GM食品も多々有りますから、コーデックス報告書にもあるように上市後の調査といっても難しいと思うのですが。

>それにしても非GMについて「表現型及び特徴が顕れなくなるまで」と<虹屋さんが>書いたから<それに合わせて>書いたのに、非GMは「表現型及び特徴の全ては除かれない」と書いたり、一体どっち?
[5654]に書き込みしましたように、「無い」と「ある」という白か黒かではない、言うなれば灰色。全てが除かれているわけでははないが、全く除かれていないわけではない、灰色です。育種過程での選抜のこの点は、私が育種学を学んだウン十年前からの言わば常識、愛媛大学の阿部先生のHPをみてもウン十年後も変わってはいない。一般的に言っても、栽培、飼育される品種が不要な形質を一切持たないと考えるのは、単なる夢想にすぎないのは自明ではないですか。
 全て除かれていると考えるのも、全て除かれていないと考えるのも実態に合わないことは、私よりもこの分野の知見をお持ちの通りすがりさんなら先刻ご承知ではないですか?実態に合わない前提で論議しても無駄ではないですか?<それに合わせて>いただく必要はございません。おかしいと思われたらご指摘下さい。


>つまり<非GM>には「遺伝子的に存在し、体内でも発現しながら」人間が見つけられない(顕在化していない)影響が、予測できないほど存在する。

人間が見つけられないのですから、予測できないのは当たり前。これは「影響が存在する」と理解すれば宜しいのですか?
それとも、「予測できないほど”大量に”存在する」または「予測できないほど”少量”存在する」と理解すれば宜しいのですか?

>実際に流通して人に大きな影響を与えている非GMより、人の方へはあまり流通していないGMを調べる方を急ぐ理由はなぜ?虹屋さんは、非GMが異常で望ましくない表現型及び特徴の全ては除かれないまま、安全だとはいえないにも拘らず
その流通に関わっているんじゃないの?それとも虹屋さんのところで非GMは止めているの?


「遺伝子的に存在し、体内でも発現しながら」人間が見つけられない(顕在化していない)影響が、大豆なら非GM大豆<GM大豆と考えているからです。その理由が、まさにこの論議で議論されていることですが、・・

すみません、時間切れです。また、時間を作ってご返事します。


[5672] どうしてイギリスの鳥インフルエンザ感染が話題になっているのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/04(Sun) 07:57  

イギリスで七面鳥がH5N1鳥インフルエンザ感染になったということで、日本のデパート筋からもアクセスがあるので不思議に思っていたのだが。
イギリスでは、2006年4月にすでに青海株が上陸済みであるし、それ以前に台湾からのペットバードによる福建株も、持ち込まれずみであるので、なんら、今回の鳥インフルエンザ感染が話題になる理由はないのだが。
どうやら、今回の七面鳥の感染農場が、世界的に、七面鳥の輸出で有名な Bernard Matthews社の農場(イギリス東部の Lowestoft 近くに所在)で発生したからのようだ。
Bernard Matthews社は、ニュージーランド、ドイツ、フランス、ハンガリーなど、世界に七面鳥を輸出している最大手のようだ。
会社独自の、非GMのオーガニック飼料による肥育で、信頼を集めているようである。
この分では、日本にも、相当の顧客がいるようですね。
ちなみに、これ
http://www.bernardmatthews.com/
がBernard Matthews社のサイトだが、この中で「Bootiful Family Food」とあるのは、初代の社長が、1980年に、自ら、はじめてテレビ・コマーシャル出演をしたときに、ノーフォーク訛りがひどくて、それが、逆に話題になったことを逆利用してのもののようだ。
そのときの実際のコマーシャル映像は、このサイト
http://www.bernardmatthews.com/CompanyHistoryTVAds.asp
で見ることができる。
参照
「H5N1 Confirmed in England」
http://www.recombinomics.com/News/02030703/H5N1_England_Confirmed.html

http://en.wikipedia.org/wiki/Bernard_Matthews


[5671] Re:[5668] 『似非科学が跳梁する現代』 投稿者:Mr.Chombo 投稿日:2007/02/03(Sat) 23:56  

ときさん
高病原性鳥インフルエンザは,有史以来何度も発生してきましたが,そのたびに自然に消えていたものです。今回のような蔓延を経験するようになったのは,交通の発達とワクチンや,抗ウイルス剤が大量に使われ,ウイルスの発生源が隠れてしまう事態が生じてからです。あの香港の高病原性鳥インフルエンザは中国で抗ウイルス薬のおかげで生き延びたのだと信じています。その痕跡はウイルスに刻まれていますから。もし,シベリアの営巣地に高病原性H5N1が持ち込まれ,冷凍越冬するようになってしまえば,そのときは,ときさんの意見に妥当性が生まれると思います。
しかし,今はまだ間に合うかもしれない。そう願っています。
なお,喜田教授の意見では今回のH5N1が,新型インフルエンザに結びつく可能性はとりたてて言うほどには大きくないというものだそうです。やはり,不確定な要素の多い中での確率論的議論が現実なのですね。

http://niah.naro.affrc.go.jp/disease/poultry/infl_vaccine.html




[5669] Re:[5667] [5660] [5658] [5652] [5650] [5645] [5644] [5643] [5642] 土俵の広さを変えても、疾病対策になるのかな? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/03(Sat) 17:16  

Mr.Chomboさん。
で、鴨(Goose)をホストとするA型鳥インフルエンザの過去の歴史を、データベース「The Influenza Sequence Database 」http://flu.lanl.gov/search/で拾い出してみると、下記のようなものとなりました。
結構、ばらつきがあったんですね。
H5N1が顔を出したのが、1996年以降で、1981年-1995年間の空白の後、ひょっと、出てきてますね。
ちなみに、H5N1の最初は、1959年のスコットランドの鶏のA/Chicken/Scotland/59 で、鴨のH5N1が出現する前のH5N1は、この1959年のスコットランドの鶏のA/Chicken/Scotland/59 の分と、1965年のオンタリオの七面鳥のA/turkey/Ontario/7732/66、1975年のウィスコンシンのマガモ(Mallard)のA/Mallard/Wisconsin/428/75、1981年のミネソタのアヒルのA/duck/Minnesota/1525/1981、1983年のペンシルベニアのカモメのA/gull/Pennsylvania/4175/83 1991年のイギリスの七面鳥のウイルスのA/turkey/England/50-92/1991でした。
この、1981年-1995年の間や1999年の空白はなんなのでしょう?
やはり、2005年以降の異常さが際立ちますね。
転換点は、2000年の香港あたりでしょうか。

1976年 H1N1A/Goose/Hong Kong/8/76、 H3 A/Goose/Hong Kong/10/76 、H3N2 A/goose/Hong Kong/10/1976、
1977年 H6N4 A/goose/Hong Kong/17/77
1978年 H5N3 A/goose/Hong Kong/23/1978
1979年 H7N7 A/goose/Leipzig/137/79ほか2、
1980年 H9N2  A/Goose/Minnesota/5733/80ほか1、
1981年-1995年 なし 
1996年 H5N1 A/Goose/Guangdong/1/96
1997年 H5N1 A/Goose/Guangdong/3/97ほか2、H6N9  A/Goose/Hong Kong/W217/97ほか1、H6N7 A/goose/Hong Kong/W222/97、H6N2 A/goose/Hong Kong/W375/97、
1998年 H7N2  A/Goose/NJ/8600-3/98
1999年 なし、
2000年 H5N1 A/Goose/Hong Kong/3014.5/2000ほか7、
2001年 H5N1 A/Goose/Hong Kong/76.1/01ほか5、H9N2  A/goose/Tel Adashim/830/01ほか1、
2002年 H5N1 A/goose/Hong Kong/739.2/02ほか1、
2003年 H5N1 A/goose/Fujian/bb/2003ほか2、
2004年 H5N1 A/goose/Guangxi/1198/2004ほか13、H9N2 A/goose/Heilongjiang/LJH-1/04、H7N7 A/goose/Italy/4692-11/2004、
2005年 H5N1 A/Bar headed goose/Qinghai/1A/2005ほか76 、H6N1 A/snow goose/Maryland/353/2005ほか2、
2006年 H5N1 A/goose/Guangxi/1458/2006ほか77 、H3N8 A/maned Goose/Netherlands/CN-27/2006、



[5668] 『似非科学が跳梁する現代』 投稿者:とき 投稿日:2007/02/03(Sat) 15:53  

【正論】東京大学教授・松井孝典 「納得する」仕組みをどう作るか
>『一見「科学風」でなくても、自らにそう思い込ませるような認知情報処理システムは誰しもが持つものだ。それがブラックボックス化した現代社会では、特に顕著になるのかもしれない。一方で、国民の科学リテラシー(理解度)が世界に比べ著しく低いという調査結果もあり、非合理主義の跳梁を勢いづかせている。』
http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/seiron/070203/srn070203000.htm

◇地球温暖化のメディアバイアス 2007-02-02(池田信夫 blog)
>『悲しいことだが、これが日本のメディアの実態である。』
>『カーゴ・カルト・サイエンス(大切な本質がぽかっとぬけている科学)』
>『見出し (池田信夫) 2007-02-03 12:59:16
>各社が見出しまでほとんど同じなのはどういうことですかね。
>今世紀末、6・4度上昇 予想超え進む懸念も(共同)
>今世紀末の平均気温、6・4度上昇も…国連報告が警告(読売)
>地球の平均気温、今世紀末までに1.1−6.4度上昇も(日経)
>今後100年間で気温6.4度上昇と予測(TBS)
>日経以外は「最大値」というただし書きさえついていない。ワイドショーなんかも、みんなこういう感じなのでしょう。』
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/f4ebd3172c222e69bc9916e4a87701e8


 では、鳥H5N1ウイルスの場合はどうか? それだけを特別視するに足るものなのでありましょうか?(以前から存在していたにもかかわらずそれまで在ることが気づかれず、たまたま、ある時期に初めて発見確認されただけの可能性はないのですか? それまで全く存在していなかったということこそが不確かです。)

 となれば、それは全く「自然(生態系)」の中の存在ではなく、どこかの国のウイルス兵器として人為的に生み出されたものだとでも言い出すのでしょうか?(それこそまさに妄想そのもの。)

 ウイルス学の知識に少しでも関心がおありなら、例の1950年代オーストラリアでのヨーロッパウサギ撲滅作戦のエピソードはご存知のはずです。ウイルスと生き物はおちつくところに落ち着くほかありません。それが自然の中の存在です。H5N1根絶政策など、もはや無駄な足掻きです。現実世界に「実験室」内で完結した理論から導き出されたところの設計思想は持ち出すべきではないと思います。

>『「理に挟まれて苦しい」のは、理にかなっていないのではく、理を狭くとらえているからだ。』
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/25373933.html
>『この「仮想的」というのが、ポイントである。(中略)「アンリアル」が「リアル」を見下しているわけである。』
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50505768.html

 いまさら、必死に「根絶淘汰」「排除清浄化」にしがみ続けるだけの科学的根拠があるのかどうかすら非常に疑わしく思えてなりません。そちらの方角に対してなぜこうも「思考停止」したままなのでしょうか? その面でも疑念が増すばかりです。現実的なウイルスの対処に関して、いろいろ多様な考えがあってもいいのではないでしょうか。「政策」はそれとして。


(追記)
◆鳥インフルエンザ問題の今後(192)(2007.2.3)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza329.htm

>『鶏での攻撃試験の結果も潜伏期間もなくいきなりの全身症状であったり脳症脳炎であったりする。』

 感染症状ではない異常な症状で死んでいるのならば、その「攻撃試験」そのものの手法を疑うことも必要です。正規の「ウイルス感染症」の『病原性判定試験』とはとても言えないことになるのですから。

>『レッセフェールの問題は、むしろ実態からどんどんずれて来る《清浄国論》そのものに向けられるべきであるかも知れない。』

 学界を代表するウイルス学者の言い分を疑ってみることも必要なのではないでしょうか。
http://www.jili.or.jp/kuraho/inochi/web04/i_web04.html
http://www.nbi.ne.jp/talk5.html
http://www.jpa.or.jp/news/item/2001/08/22/010822_cho_ko.html



[5667] Re:[5660] [5658] [5652] [5650] [5645] [5644] [5643] [5642] 土俵の広さを変えても、疾病対策になるのかな? 投稿者:Mr.Chombo 投稿日:2007/02/03(Sat) 14:05  

笹山様
先日,インフルエンザに関する言葉が専門家の間でも混乱して使われているのが困ると,講演会でぼやかれておりました。おまけに,行政的にH5やH7は弱毒性も強毒とする定義をH5N2騒動の少し前に作った(間違ってたらすみません。どなたかフォローしてください)ものですからさらにわかりにくい。しかし,今問題なのは,過去類例の無いパンデミックを起こしているH5N1です。
非病原性のカモインフルエンザとは切り離してください。これは,鶏には通常感染しません。
ときさんが健康な鶏にA型インフルエンザ抗体が見つかることをしきりに強調されますが,おそらくこれはヒトインフルエンザの影響ではないでしょうか?
ただし,弱毒性を見過ごし強毒してしまったり,ワクチンの使い方を誤り,蔓延化した過去の例を念頭に置くとこの対策理解はできると思います。実際の毒性によってのみ分類するのとどちらがいいかは微妙な問題です。

http://niah.naro.affrc.go.jp/disease/poultry/infl_vaccine.html


[5666] Re:[5663] [5659] [5653] [5652] [5650] [5645] [5644] [5643] [5642] 土俵の広さを変えても、疾病対策になるのかな? 投稿者:部分的同意 投稿日:2007/02/03(Sat) 09:55  

>  実際に海外で人での感染が起こっているとしても、それは感染全体のほんのわずかのことで、ほとんどが不顕性感染で終わっていると想定しておくことが必要です。しかもいまのところ2003年以来200人足らず。
>
上記部分だけ同意。インドネシアで死者が多いですが、実際に感染しても発症しない人もいるでしょう。きちんとした検査をやってみるべきです。


[5665] Re:[5662] [5656] 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/02/03(Sat) 09:08  

> [5511]から始まるこの話の中で私は、
> 非GMの異常で望ましくない表現型及び特徴の全ては除かれないまま流通して問題ない、安全だとはいっておりません。
> (中略)
> 「虹屋さんは言っている<ことになる>」というのは、誤解です。
> (中略)
> GMはそれが頻度や内容(質)からみて、自然交配による非GMより急がれると考えております。

実際に流通して人に大きな影響を与えている非GMより、人の方へはあまり流通していないGMを調べる方を急ぐ理由はなぜ?
虹屋さんは、非GMが異常で望ましくない表現型及び特徴の全ては除かれないまま、安全だとはいえないにも拘らず
その流通に関わっているんじゃないの?それとも虹屋さんのところで非GMは止めているの?
それにしても非GMについて「表現型及び特徴が顕れなくなるまで」と<虹屋さんが>書いたから<それに合わせて>書いたのに、
非GMは「表現型及び特徴の全ては除かれない」と書いたり、一体どっち?

> >GMの、遺伝子的に存在しながら顕在化しない性質
> これはGM生物の体内では、顕在しているが、人間が見つけられない、そういった意味で顕在化していないと考えますが、通りすがりさんは、遺伝子的に存在しながら体内でも顕在化していないとお考えなのですか。それはどんな物でしょう??

今ゲノムプロジェクトが色々な<非GM>で進んでいます。しかも通常は代表的なごく少数の品種で。
つまり<非GM>には「遺伝子的に存在し、体内でも発現しながら」人間が見つけられない(顕在化していない)影響が、予測できないほど存在する。
GMは非GMと同様であるから「遺伝子的に存在し、体内でも発現しながら」人間が見つけられない(顕在化していない)影響があるので、(今は)動物実験である程度拾い上げるわけです。


[5664] 鳥インフルエンザ発生地への他県からの要員派遣について 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/03(Sat) 07:45  

今回、鳥インフルエンザが発生した宮崎県に他県からの要員派遣が相次いでいるが、パンデミックのリスク管理なりミチゲーションの点から行くと、果たしてどうなのだろう。

宮崎県へは、全国28道府県から家畜防疫員が現地へ派遣され、宮崎県内での清浄性確認検査に携わるという。
そのほか、2月1日になってからは、長崎県から、獣医師ら県職員計十三人を宮崎県に派遣することを決定、大分市では獣医師1人と保健師2人の合わせて3人の職員を宮崎の現地に派遣することにしたという。

一見、麗しい話なのだが、もしものことを考え、新型鳥インフルエンザ感染の恐れから言うと、山林火災に、飛び火を伴う籾殻をぶっ掛けているような感じもするのだが。
それに、前にも述べた今回の日本での青海株 (H5N1 Clade 2.2(Clade 2/subclade 2.2))のタミフル耐性が未知であることも、気がかりである。
特に、それぞれの県なり市においての養鶏現場に近い人の応援は、帰県した後に、恩があだになる可能性も強いのではなかろうか。
通常の災害派遣要請とは、異なった観点からのアプローチが必要な気がするのだが。


[5663] Re:[5659] [5653] [5652] [5650] [5645] [5644] [5643] [5642] 土俵の広さを変えても、疾病対策になるのかな? 投稿者:とき 投稿日:2007/02/03(Sat) 00:00  

> 何もしなければ、おそらく数千万羽〜数億羽の鶏が犠牲になるかもしれません。

> 当然増幅されたウイルス量は膨大になりますので、人への関連リスクはあがります。

> もし、人で感染・発症・死亡事例が出れば、日本の養鶏業は壊滅的な打撃を受けるでしょう。

 これこそ、まさに全く何も根拠がない。針小棒大に、ありもしない脅威で危機感や不安を煽るべきではないでしょう。

 鳥フルH5N1ウイルスの人間への感染の脅威を煽る方々の言うことが本当ならば、即、岡山地域と宮崎地域は半径10キロとは言わず、相当広範囲に人間の移動を禁止して封鎖しておく必要があると思いますよ。(ばかばかしい。)

 実際に海外で人での感染が起こっているとしても、それは感染全体のほんのわずかのことで、ほとんどが不顕性感染で終わっていると想定しておくことが必要です。しかもいまのところ2003年以来200人足らず。
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/case200700/case070129.html
 こんなものが脅威になどなりようがない。今もって、ごく普通のインフルエンザの流行の方が圧倒的に脅威です。

 鳥H5N1も、もう野生の鳥類では感染馴致個体が圧倒的多数になりつつあるのではないですか。(そもそも、野生のカモはすべての型の宿主であるらしいことはわかっているのではないですか。野生の鳥類も根絶しますか?)
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/toriinf-map.html
◇海外における高病原性鳥インフルエンザの発生状況[PDF:111KB](平成19年1月25日現在)
http://www.maff.go.jp/tori/index.html



[5662] Re:[5656] 投稿者:虹屋 投稿日:2007/02/02(Fri) 23:57  

通りすがりさん。早速にレス頂有難うございます。
[5511]から始まるこの話の中で私は、
非GMの異常で望ましくない表現型及び特徴の全ては除かれないまま流通して問題ない、安全だとはいっておりません。
GMの”予期しなかった、予測できない”非意図的影響を見積もる方法、バイオテクノロジー応用食品に関するFAO/WHO合同専門家会の議報告書などを見ますと世界中で研究されているようですが、方法が開発されたら非GMにおいて同じ方法を適用し見積るべき(特に放射線等で突然変異を多数誘発するほうほうで育種された物)と考えております。
「虹屋さんは言っている<ことになる>」というのは、誤解です。

GMはそれが頻度や内容(質)からみて、自然交配による非GMより急がれると考えております。

>GMの、遺伝子的に存在しながら顕在化しない性質
これはGM生物の体内では、顕在しているが、人間が見つけられない、そういった意味で顕在化していないと考えますが、通りすがりさんは、遺伝子的に存在しながら体内でも顕在化していないとお考えなのですか。それはどんな物でしょう??


[5661] タミフル耐性のH5N1青海株変異は、地理的なものなのか?という論調 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/02(Fri) 23:34  

エジプトで発見された、青海湖株H5N1にタミフル耐性が見つかったということについては、私のブログ「エジプトで、タミフル耐性のH5N1ウイルス検出との報道だが。」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=697
で述べたことだが、今日の「Migrating Tamiflu Resistance in Qinghai H5N1」http://www.recombinomics.com/News/01310702/H5N1_Tamiflu_Migration.html
では、このエジプトのタミフル耐性変異である N294Sでの変異以外にも、H274Yでの変異(この変異は、ヴェトナムで死亡した少女に見られたタミフル耐性変異)が、Astrakhanの白鳥に見られたとしている。
また、このGharbiya株の特徴として、通常、見られるNA 遺伝子の塩基配列における、 NA 幹部(Stalk regionまたはStalk portion)配列での、二十数個のアミノ酸の欠失(amino acid deletion)が、このGharbiya株には、見られないということである。
このNA 幹部(Stalk regionまたはStalk portion)配列での、二十数個のアミノ酸の欠失(amino acid deletion)が、どのような意味を持つかについて、このサイト『Biological significance of amino acids deletion in NA stalk of H5N1 avain influenza virus』
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=pubmed&dopt=Abstract&list_uids=17037051
では、次のようにいっている。
「 NA 幹部(Stalk regionまたはStalk portion)におけるアミノ酸の欠失は、そのウイルスの宿主域を拡大させる効果を持ち、ウイルスの家禽への適応能力と関係しており、さらに、異なるホスト間での伝染力の能力が増すことと関連している。」
H5N1鳥インフルエンザの遺伝子型には、genotype Vとgenotype Zがあり、そのうちのgenotype Zは、タイやベトナムで2003年暮れから2004年初頭にかけて分離されたものや、2003年暮れから2004年初頭にかけて広東で分離されたものに見られ、それらのZ genotypeにおいては、上記のようなNA 幹部(Stalk regionまたはStalk portion)におけるアミノ酸の欠失という特徴があり、この特徴は、青海株にも見られるのだが、今回エジプトのGharbiya地方で発見されたGharbiya株には、二十個のアミノ酸の欠失が見られなかったということだ。
その意味では、Gharbiya株は、genotype Zの新しいタイプともみられる。
このサイト「H5N1 Evolution Via Recombination in China」
http://www.recombinomics.com/News/10120601/H5N1_China_Evolution.html
もご参照。
これらのことから、タミフル耐性をもたらすH5N1青海株変異は、その地域・地域によって、いろいろなシーケンスでの変異をもたらしているのではないのかとの疑念を示している。
となれば、現在、宮崎・岡山で発見されているH5N1にしても、新たなタミフル耐性を持った青海湖H5N1株である可能性も、否定はできないということになってしまう。

このところ、タミフル耐性についての私のブログ記事へのアクセスが続いているのは、ひょっとして、タミフルを飲んで、大量の鶏の処理に当たっている鳥インフルエンザ発生の宮崎・岡山の現場のかたがたからのアクセスかもしれないと思うと、ちょっと、憂鬱になってしまうのだが。

なお、これまでのタミフル耐性変異のシーケンスとしては、H5N1では、R152K、H274Y、N294Sでの変異があり、H5N2では、E119G/A/D/V,R292K での変異がある。


[5660] Re:[5658] [5652] [5650] [5645] [5644] [5643] [5642] 土俵の広さを変えても、疾病対策になるのかな? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/02(Fri) 23:09  

Mr.Chombo さん。
しばらくです。
となると、Mr.Chombo さんのご見解では、H5N1のみを、標的にすればいいというご見解なのでしょうか?
高病原性と低病原性との仕切りがあいまいになっている中で、昔の概念の仕切りが残ったまま、現在の疾病対策が構成されているところに、混乱があると、私は、見ているのですが。
(日本では、病原性の強弱にかかわらずH5亜型及びH7亜型のウイルスはすべて高病原性鳥インフルエンザとして取扱うこととしており、H5亜型及びH7亜型ウイルス確認の場合には、病原性の強弱にかかわらず、発生農場及び発生農場と同一飼養者が管理している農場の飼養鶏は、すべて殺処分としている。
その一方で、PCR検査が有効なのは、病気で死ぬ間際あるいは直後の、ウイルス粒子のある段階での検査で、その発症衰弱・へい死の原因がある特定のウイルスによるものではないかとの推定に基づいて、あるかないかの判別をするだけであり、 「PCR検査」の陽性陰性が、「ウイルスの感染経験」を判別「確定」するものたりえていない。ご参考「低毒性時代の日本の鳥インフルエンザ対策についての、ひとつの提案」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=429)

これまでの高毒性・低毒性の仕切りを一度、今日的にリセットし、ヒト感染鳥インフルエンザの場合には、開裂部位の変異が、サイトカイン・ストームを起こすかどうかを決定し、「受容体結合ドメイン」の変異が、人間への感染の容易性を決定するという仕切りで、考えなくてはならない時代に来ているということですね。


[5659] Re:[5653] [5652] [5650] [5645] [5644] [5643] [5642] 土俵の広さを変えても、疾病対策になるのかな? 投稿者:無明 投稿日:2007/02/02(Fri) 23:06  

ときさん

>  これこそまさに、「合成の誤謬」というものではないでしょうか。
何を言湾としているのか理解でしません。

ときさんは、鳥インフルエンザを総てごっちゃにしているように思います。
茨城の事例と今回のH5N2は別に考えるべきではないでしょうか。

>  一番の根本的な誤りは、「鳥ウイルスが人間に感染した(1997ホンコンH5N1事例)」というところにあるのではないかと思っております。もう一度原点に立ち返って、そこの部分を科学的に精査すべきではないでしょうか。

前にも書きましたが、インドネシアでの例で人からH5N1亜型のウイルスが採れ、その遺伝子が鶏のそれと似ていると言うこと、
数日前に、ナイジェリアで人での発生があり、ウイルスが分離されていますよね。
また、鳥のH5N1発生地域の中だけに人の事例があることをどのように理解されているのですか。
疫学的には、関連あると考えるのが普通です。そうでないならその証拠を示すべきです。20年前の教科書は通用しません。

>  『鶏肉・鶏卵を食べることによって感染した例は世界的に報告されていない』
鶏卵に関しては問題ないでしょうが、鶏肉を生で食べれば感染の可能性はあるとは思います。虎や猫が発症して死んでいますよね。

>  「人間をその感染から守るためには、鶏を殺すことも仕方のないことだ」は、もはや信仰信念の世界の話であって、決して「原因と結果」に基づいてものごとを考えていく「科学」の姿勢ではないように思えてなりません。
今回のH5N1の事例に関しては、今行われている事は正しいと思います。以前より発見が早く、
押さえ込むことができると思います。星火遼原と言いますが、星火で止めることが必要でしょう。
ときさんの主張のように何もしなければ、おそらく数千万羽〜数億羽の鶏が犠牲になるかもしれません。
当然増幅されたウイルス量は膨大になりますので、人への関連リスクはあがります。
もし、人で感染・発症・死亡事例が出れば、日本の養鶏業は壊滅的な打撃を受けるでしょう。


[5658] Re:[5652] [5650] [5645] [5644] [5643] [5642] 土俵の広さを変えても、疾病対策になるのかな? 投稿者:Mr.Chombo 投稿日:2007/02/02(Fri) 22:55  

横レスで失礼します。どう考えても笹山さんは誤解もしくは曲解されています。
今,問題になっているのはH5N1高病原性ウイルスの問題です。そもそも,高病原性インフルエンザはインフルエンザウイルスの中の鬼子なのです。通常に,分布などせず,殺しすぎて自滅するタイプのものです。
その母源となる,カモ類中の非病原性ウイルスとは厳然とした区別があります。
似た例で言えば,体内の腫瘍細胞が似た例といえるでしょうか。切れるときは切る。無理なときは化学療法や免疫療法で気長に付き合う。
今は,それがどちらなのか?ということです。わたしは,日本では,まだ十分切れる段階と理解しています。


[5657] ジャーナリスト気取りの「パブリックジャーナリスト」 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/02(Fri) 21:58  

今日も、こんな記事http://news.livedoor.com/article/detail/3010577/
が載っているのですが、このジャーナリスト気取りのスタンス、何とかならないもんでしょうかね。


[5656] Re:[5654] [5630] 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/02/02(Fri) 21:04  

> 私の遺伝子組換えで、”予期しなかった、予測できない”非意図的影響は、自然交配によるものに遺伝子組換えによるものが加重されてあるという考えにコメントいただけるとありがたい。

ちゃんとコメントしてあるのに理解できてないようなので以下にもう少し書きます。

> >「栽培に供されるには異常で望ましくない表現型及び特徴が顕れなくなるまで「固定化」されてから」って書いてるジャン。
> >加重されていようがいまいがそれが顕在化しなければ問題はない。
>
> とお考えのようですが、選抜育種、連続的な戻し交配といった技法で、異常で望ましくない表現型及び特徴の全ては除かれないことをお忘れですか?

非GMの<顕在化した>異常で望ましくない表現型及び特徴の全ては除かれないまま流通して問題ない(と虹屋さんは言っている<ことになる>)のに、
GMの、遺伝子的に存在しながら顕在化しない性質の何が問題になるというの?

> 栽培、飼育される品種で、不要遺伝子をすべてが取り除かれている=不要な表現型・特徴を持たないと考えるのは、阿部先生の詳細なご指摘をまつまでもなく、単なる夢想にすぎないのは自明ではありませんか?
> 非GMに関する通りすがりさんの書き込みを拝見しますと、こうしたことはご存知と思っておりましたが、私の文が舌足らずで誤解を与えたようで申し訳ない。

つまり誤解したのは虹屋さんのほうな訳です。


> 私は、個々の「非意図的な影響による食品の危険性」のハザードとリスクによって規制されるべきと考えます。
> (中略)
> 私は「それを告発する自分は正義の味方」ではなく、安全で安心して食べていただける食品をお客さんに届けたいと思っている食べ物屋にすぎません。

というならば、非GMの”予期しなかった、予測できない”非意図的影響をどうやって・どれくらいに見積もって安全だとしているんだ?
(当たり前だけれど、非GMの”予期しなかった、予測できない”非意図的影響を見積もる方法があるのであれば
GMにおいて同じ方法で見積もればいい事になり、問題なくなることになる)



[5655] アメリカCDCのパンデミックプラン 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/02(Fri) 19:54  

昨日、2月1日付けで、アメリカのCDC(米国疾病予防管理センター)から、新型インフルエンザがプレ・パンデミック状態になったときのコミュニティとしての対処法を書いた『Pre-pandemic Planning for Community Mitigation 』
http://www.pandemicflu.gov/plan/community/community_mitigation.pdf
が発表された。
このプランの特徴は、「pandemic severity index」(汎発性流行深刻度指数)というものにあり、ハリケーンの危険度をあらわすに似た5つのカテゴリー別のインデックスを設けているのが特徴だ。
外岡立人さんが、この『pandemic severity index』の図示部分だけ抜き出している
http://homepage3.nifty.com/sank/jyouhou/BIRDFLU/2007/cdc201.pdf
が、図示部分だけをご覧になりたい方は、以下のページに書いてあるので、ご参照願いたい。

10ページ 
Figure 1. Pandemic Severity Index
11ページ 
Table 1. Summary of the CommunityMitigation Strategy by Pandemic Severity
18ページ 
Figure 1.Goals of Community Mitigation
24ページ 
Figure 2.Effect of R0 on Epidemic Curves
30ページ 
Table 1. Pandemic Severity Index by Epidemiological Characteristics
31ページ 
Figure 3A. Projected Mortality* of a Modern Influenza PandemicCompared with that of 20th Century Pandemics (1918, 1957, 1968)
Figure 3B. Pandemic Severity Categories as Determinedby Differences in Case Fatality Ratio
32ページ 
Figure 4. Pandemic Severity Index
34ページ 
Table 2. Summary of the Community Mitigation Strategy by Pandemic Severity
40ページ 
Table 3. Triggers for Implementation of Mitigation Strategyby Pandemic Severity Index and U.S. Government Stages

これで、新型インフルエンザが発生したときの「政府プラン」「州・地方行政プラン」「個人プラン」「会社プラン」「学校プラン」「公衆衛生プラン」「コミュニティプラン」が全部そろったことになる。
このサイトhttp://www.pandemicflu.gov/plan/community/index.html
の上のそれぞれの項目をクリックすると、見ることができる。
また、このサイトhttp://www.pandemicflu.gov/whereyoulive/index.htmlの地図上で、自分が住んでいる地図をクリックすると、その州の連絡場所などが出てくる。
それにしても、膨大なプランなのだが。
このホームサイトhttp://www.pandemicflu.gov/#mapには、簡単な啓蒙ビデオもある。
次の二つのサイトも、自分が住んでいる州の危険度がすぐわかるようになっているので、ご参照
http://healthyamericans.org/
http://www.pandemicfluandyou.org
このうち、http://healthyamericans.org/ では、新型インフルエンザ以外にも、各州の健康度がわかるようになっていて、たとえば、ハワイでは、子供が生涯かかる小児喘息(Childhood Asthma)の比率が、全米12.4% に対して、ハワイ17.1% と、高い、などということがわかるようになっている。
余談ですが、どうして、ハワイには、小児喘息が多いのでしょうかね。
サイトで調べたら、アメリカ本土に比べて、タバコを吸う大人が多いので、子供たちが受動喫煙(secondhand smoke )になる比率が高いためなんだそうで。


[5654] Re:[5630] 投稿者:虹屋 投稿日:2007/02/02(Fri) 14:53  

通りすがりさん。レスが遅れて申し訳ない。纏まめられるまで待って、これ以上レス遅れると失礼なので、舌足らずですが、ご容赦を。
私の下記の書き込みにたいして
「選抜育種、連続的な戻し交配といった技法で、異常で望ましくない表現型及び特徴を持った個体を排除することで”予期しうる、予測可能な”非意図的影響は除かれてます。”予期しなかった、予測できない”影響も異常で望ましくない表現型及び特徴をもたらすものは、排除されます。栽培に供されるには異常で望ましくない表現型及び特徴が顕れなくなるまで「固定化」されてからですから、実用される種苗などでは、”予期しなかった、予測できない”影響の一部が問題となります。」

>「栽培に供されるには異常で望ましくない表現型及び特徴が顕れなくなるまで「固定化」されてから」って書いてるジャン。
>加重されていようがいまいがそれが顕在化しなければ問題はない。

とお考えのようですが、選抜育種、連続的な戻し交配といった技法で、異常で望ましくない表現型及び特徴の全ては除かれないことをお忘れですか?

種苗法では品種(固定品種)とは「重要な形質に係る特性の全部又は一部によって他の植物体の集合と区別することができ、かつ、その特性の全部を保持しつつ繁殖させることができる一の植物体の集合」と規定されています。その特性の全部を保持しつつ繁殖させることができるようにするのが固定化です。ハイブリッド品種や三元交配などされる家畜品種では、その親の世代で固定化されて、栽培される、飼育される世代でその特性の全部を保たれるようになる事です。これは、全ての異常で望ましくない表現型及び特徴の個体が選抜排除されていることを必要としません。栽培や飼育などで不利なものは、排除されますが、そういった不利益をもたらさない異常な表現型及び特徴は排除されるとはかぎりません。どれを排除するかは、選抜に当たる育種者が、どの表現型に目を付けているか、どんな測定方法によるかなどによります。

 愛媛大学の阿部先生によれば、「エンドウの品種におけるアピラーゼという主要なタンパク質の遺伝子の構造を調べていますが、グリーンピースの系統とキヌサヤエンドウの系統ではかなり塩基配列の違った部分が見出されます。しかもエンドウは自家受粉であるにもかかわらず数種類のことなる配列が同じ品種でも見られます。もともとこれらのエンドウは明治以降いくつかの共通の親から育種されており種変異とは考えにくく、育種過程で取り残された”不要な、しかも未知な、有害な”遺伝子のひとつではないかと見られます。 なお、このタンパク質に関係する形質は分かっておらず(当研究室で研究中)見かけの形質的にはこの遺伝子が混合していることの区別はまったくつかず育種親に由来するものがそのままバッククロス(戻し交配)で除かれずにのこっているものと考えられます。」

すなわち、外観での表現型に着目して選抜すると、こうした見かけの形質的には区別のつかない見逃されます。
 タンパク質レベルで調べても先回[5615]でふれた、低グルテリン米の事例のように、「総蛋白質量やアミノ酸組成を分析するといった標準的な栄養分析によって、その変化を検知することはできない。」という観測系の問題もあります。
 何らかの差異を観測しても、個体間や環境による変動、笹山さんの言われるノイズの範囲に収まるのか否かと言う解釈の問題もあります。多くの量的形質は多数の遺伝子が関与しているので、この解釈・判断が難しいと考えます。

阿部先生は「(交配による)伝統育種では、わからない形質を選抜できないため、バッククロスでこれらの不要遺伝子をすべて取り除けない宿命があることを知っておいてください。しかもこれはあたりまえのことなので、なにかと関係していることがわからない限り異なる遺伝子が残っているだけでは論文にもなりません。」と指摘されています。栽培、飼育される品種で、不要遺伝子をすべてが取り除かれている=不要な表現型・特徴を持たないと考えるのは、阿部先生の詳細なご指摘をまつまでもなく、単なる夢想にすぎないのは自明ではありませんか?

非GMに関する通りすがりさんの書き込みを拝見しますと、こうしたことはご存知と思っておりましたが、私の文が舌足らずで誤解を与えたようで申し訳ない。片言雙句に拘らずに、私の遺伝子組換えで、”予期しなかった、予測できない”非意図的影響は、自然交配によるものに遺伝子組換えによるものが加重されてあるという考えにコメントいただけるとありがたい。

愛媛大学の阿部先生の分子細胞生物学研究室
http://web-mcb.agr.ehime-u.ac.jp/

なお
「動物実験によって「非意図的な影響による食品の危険性が分か」ろうが分かるまいが流通してもかまわないのであれば、動物実験する意味がありません。」という文言は、[5556]での通りすがりさん、貴方の書き込みです。

私は、個々の「非意図的な影響による食品の危険性」のハザードとリスクによって規制されるべきと考えます。動物実験で通常の食べ方による、急性毒性などの比較的短期的な影響が見出されたたら、多分、その時点で開発・育種は停止されるでしょう。慢性毒性も見出されたら、そのハザードとリスクによる何らかの規制が必要になるでしょう。その内容は、大豆イソフラボンはご存知のような摂取に関する勧告が出される程度ですし、アマメシバはその粉末や錠剤など加工食品について、長期にわたり摂取した際の気管支炎との因果関係が否定できないことから、粉末や錠剤などの加工食品の販売を2003年9月に厚労省は禁止しています。

 GMは、「非意図的な影響による食品の危険性」が生じる頻度、その内容(質)が、それをもたらす遺伝子レベルでの”予期しなかった、予測できない”非意図的影響での頻度、その内容(質)が非GMと異なると考えています。頻度に関しては、現状の遺伝子組換えでは、”予期しなかった、予測できない”非意図的影響が、自然交配によるものに遺伝子組換えによるものが加重される、特に、牛、豚などの哺乳動物では体細胞クローン処理によるそれがさらに加重されると考えています。量は質に転化しますから、安全性という質では、非GMとGMは扱いを違えるべきと考えます。その内容(質)は今後。

私は「それを告発する自分は正義の味方」ではなく、安全で安心して食べていただける食品をお客さんに届けたいと思っている食べ物屋にすぎません。また時間を作って、話を続けたいと思っております。舌足らずな内容ですが、ご容赦を。


[5653] Re:[5652] [5650] [5645] [5644] [5643] [5642] 土俵の広さを変えても、疾病対策になるのかな? 投稿者:とき 投稿日:2007/02/02(Fri) 14:41  

笹山様。
> しかも、行政が、養鶏産業育成にまじめになればなるほど、その異常性が、皮肉にも、増してくる。

 これこそまさに、「合成の誤謬」というものではないでしょうか。
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/0ae1ffbda6586ba9e9ac6995a925aa84
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/896d3da4d9ab72fe01f97672be7a38ce

> どこかで、養鶏産業のレッセフェールのスキームを確立しないと、とことんまで、行きついてしまう、ということなんでしょう。
> しかし、そこまで行くと、一種の文明史観・産業史観とも言うべきものになってしまい、きとさんが言われるのも、そんなところなんでしょうが、結論が出なくなってしまうのが難ですが。

 「一種の文明史観・産業史観」にまで話を広げる必要は全くなくて、要はどこでボタンの掛け違いをしてしまったのかを精査する必要があるのだと思います。ウイルス感染症学的な観点からの病理・病態について、科学と非科学がごっちゃにされているのではないでしょうか。

 一番の根本的な誤りは、「鳥ウイルスが人間に感染した(1997ホンコンH5N1事例)」というところにあるのではないかと思っております。もう一度原点に立ち返って、そこの部分を科学的に精査すべきではないでしょうか。

 『鶏肉・鶏卵を食べることによって感染した例は世界的に報告されていない』にもかかわらず、感染が発覚したとはいえ、発症へい死の見られないものまで十把一絡げに殺処分して廃棄するありかたは、もうとても尋常とはいえません。早急に改める方向へ転換するべきと思います。これは単なる冬のいつもの風邪ひきと思うほかないと思います。学者先生方は、感染試験をするのならば、「全部死ぬ」なんていつまでも「恫喝」してないで、予後をきちんと観察し、どのようにしたら「死なない」のかを真剣に考えるべきではないのですか? 野鳥界ではもはや世界的に蔓延して、いついかなるときでもところでも、感染をうけても何ら不思議のない仕方のない状況になっているのもまた確からしいことになっているのですから。

 「人間をその感染から守るためには、鶏を殺すことも仕方のないことだ」は、もはや信仰信念の世界の話であって、決して「原因と結果」に基づいてものごとを考えていく「科学」の姿勢ではないように思えてなりません。



[5652] Re:[5650] [5645] [5644] [5643] [5642] 土俵の広さを変えても、疾病対策になるのかな? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/02(Fri) 09:15  

きとさん。ときさん。
何やら、ややこしくなってしまいますが。
それは、ときさん一流のアイロニーなんでしょう。
本来は、庭先養鶏で、自然と、ウイルスも含めて共生していたのが、企業養鶏の進行で、無菌化がすすみ、養鶏が、自然と隔離するに従って、清潔志向の中で、鶏そのものが、悪者になってしまっていく。
本来は、バックヤード養鶏が自然なのであって、そこでは、ウイルスの進化にしたがって、鶏自身も馴化していったのが、それが企業養鶏・大規模養鶏という、俗世から隔絶された存在になってくると、鶏自身が悪者になって行き、養鶏家自身が悪者になっていってしまう。
ましてや、ウイルスごとき発生で、養鶏家が、マスコミを中心にした世間の指弾を受け、自死の道を選ばざるを得ない、なんて、京都の異常な例まで出てしまう。
鶏の死の心配はしても、野鳥の死の心配はしない、ウイルスで騒いで、養鶏家を、自死においこんでいく、その浮世の倒錯した異常性というものは、多分にあると思いますが。
しかも、行政が、養鶏産業育成にまじめになればなるほど、その異常性が、皮肉にも、増してくる。
ワクチンといえども、畢竟、それは、自然の時の流れを速める馴化促進剤に過ぎない。
どこかで、養鶏産業のレッセフェールのスキームを確立しないと、とことんまで、行きついてしまう、ということなんでしょう。
しかし、そこまで行くと、一種の文明史観・産業史観とも言うべきものになってしまい、きとさんが言われるのも、そんなところなんでしょうが、結論が出なくなってしまうのが難ですが。


[5651] 「自民党内で柳沢辞任を促すことが、倒閣運動につながってしまう。』というジレンマ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/02(Fri) 06:16  

何やらわかりにくい構図になってしまった、柳沢伯夫さんの失言問題だが、わかりやすく言えば、「[5468] 何やら、リクルート事件の時のような、相次ぐ閣僚辞任の予感 』に書いたように、1989年の竹下登さんの辞任の時のトラウマがあるということなのだろう。
このときにも書いたのだが、このときも、年末の1988年12月9日と12月30日と年明けの1989年 1月24日に閣僚が辞任し、竹下さんは、1989年4月25日に、予算成立と引き換えに、記者会見で首相退陣表明をし、実際の退陣は、1989年5月31日になった。
時期的にも、予算審議の時期と、参議院選挙のあった年、ということで、今回の例と一致しているので、このときのトラウマは、ベテラン議員であれば、十分、不気味なものと映るかもしれない。
しかも、皮肉なことに、このとき、安倍総理のご尊父の安倍晋太郎さんは、ポスト竹下の最有力候補ではあったのだが、秘書のリクルートコスモス非公開株問題で、後継を、宇野さんに持っていかれてしまった。
同時に、そのころ、病魔に冒されていく。
そして、その後継の宇野さんは、その年の夏の第15回参議院議員選挙で土井たか子さんのマドンナ旋風で、大敗してしまい、スキャンダルも手伝って、選挙の翌日に退陣表明し、海部さんに総理の座を譲った。
こうなると、何やら因果は巡るというような話になってしまうのだが、ここで、もう一人、柳沢さんがやめるということになると、まさに、このトラウマどおりの展開となってしまうのだから、自民党内で、『柳沢辞任』を口にすること自体、すなわち、倒閣志向ありと、断罪されかねないことになり、自民党の皆さん、だんだん、唇寒しの雰囲気になってきているということなのでしょう。
私は、柳沢さんとは、昭和55年初当選の同期の間柄なので、お人柄は、十分に承知していて、そんな、女性の敵のようなお考えを持ったお方では、決して無い(奥様の紀子さんは、名の通った版画家として、立派に自立されている。http://www.chunichi-tokai.co.jp/ichi/ichi024.shtml)ということは、十分に保障しますが、まじめなかたなので、聴衆が、県会議員さんの後援者の皆さんのレベルということで、無理に俗受けするような冗談を言おうとして、毒消しをいれずに、不適切な発言をしてしまったということなのでしょう。


[5650] Re:[5645] [5644] [5643] [5642] 土俵の広さを変えても、疾病対策になるのかな? 投稿者:きと 投稿日:2007/02/01(Thu) 23:59  

>
>  で、結果的に、養鶏生産現場では、世界的な潮流として(それがまた自然の摂理でもありますが)、「死ぬものは死んで生きるものが生きる」「生きたものでやっていく」というごくごくあたり前のところに落ち着いているのだと思われます。
>
>  となれば、最初から、ワクチンなんてのは必要ないということは自明の理ではないのでしょうか? あくまでも仮説としておきますが…。

>  いまの防疫指針は恣意的で現実離れをしたもののように思います。

結局、何を言いたいのですか。じゃ、あなたなりの防疫指針を提示してください。


[5649] アミューズ株式会社事業所立地の気になるところ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/01(Thu) 19:42  

今回の宮崎県児湯郡新富町で鳥インフルエンザ発生のアミューズ株式会社
http://www8.ocn.ne.jp/~akagi8/
の宮崎県内事業所を見てみると、下記のとおりである。
前回発生の東郷町に6事業所が立地しており、しかも、種鶏・育雛・育成の各種の事業所となっている。
http://www.yukan-daily.co.jp/news.php?id=11958参照

本社 日向市大字財光寺3442
赤岩孵卵場 日向市大字財光寺2759-4

吉牟田第2種鶏場 日向市東郷町山陰甲700-57
田野川第5種鶏場 日向市東郷町山陰己914-4
板山第22育雛場 日向市東郷町山陰戊21
田野川第23育雛場 日向市東郷町山陰己914
仲瀬第25育雛場 日向市東郷町山陰戊428
深瀬第38育成場 日向市東郷町山陰丁

権現原第20種鶏育雛場 日向市大字塩見14047
ひむかPF小原第6種鶏場 日向市大字塩見9830-2

本村第7種鶏場 日向市大字平岩9446-5

新富農場 宮崎県児湯郡新富町大字新田19031

長野第4種鶏場 児湯郡都農町大字川北坂の上20885



[5648] 宮崎・新富町もH5型 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/01(Thu) 18:37  

宮崎県児湯郡新富町大字新田19031のアミューズ株式会社新富農場で発生した鳥インフルエンザウイルスを動物衛生研究所(茨城県つくば市)で調べた結果、H5型の高病原性鳥インフルエンザであることが確定した。
宮崎県は発生養鶏場が飼っている鶏9万3000羽の殺処分などに着手する。
動物衛生研究所はさらにウイルスを解析し、詳しい型や毒性の強弱を調べる方針。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070201-00000136-jij-soci 

http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=32%2F4%2F33.758&lon=131%2F27%2F5.039&layer=1&ac=45402&mode=aero&size=s&pointer=on&sc=4


[5647] Re:[5646] パブコメ:新型インフルエンザ対策ガイドライン 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/01(Thu) 16:48  

Chaos さん。
情報ありがとうございました。
ただ、ちょっと感じたのですが、この種のプランに対して、パブリックコメントという手法がなじむものかどうか、ちょっと、疑問でした。
つまり、公と私が、真っ向から対立する課題においては、むしろ、フォーカスグループを形成しての、専門化された民意を問うということが必要なのではないでしょうか。
前に、小樽保険所の外岡立人さんが、病院に来ないで、自宅に待機する旨のパンデミックプランを提示したところ、市会議員を含めた民から、総スカンに近い扱いを受けたことを思い出します。


[5646] パブコメ:新型インフルエンザ対策ガイドライン 投稿者:Chaos 投稿日:2007/02/01(Thu) 16:38  

笹山様

厚生省が「新型インフルエンザ対策ガイドライン」のパブリックコメントの募集を開始
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/09.html




[5645] Re:[5644] [5643] [5642] 土俵の広さを変えても、疾病対策になるのかな? 投稿者:とき 投稿日:2007/02/01(Thu) 15:17  

笹山様
> 世界の潮流は、すでにスタンピングアウト一辺倒から脱しつつあるのに、日本は、貿易上の二国間での家畜衛生条件にこだわるあまり、方針転換できない、そんな業を抱えて、生産者のみが苦しんでいるのです。

 で、結果的に、養鶏生産現場では、世界的な潮流として(それがまた自然の摂理でもありますが)、「死ぬものは死んで生きるものが生きる」「生きたものでやっていく」というごくごくあたり前のところに落ち着いているのだと思われます。ヘンな抵抗をしているのは、「産業経済」的に、余計な“格好”をつけてやっている「産業政策畜産養鶏」だけでしょう。地域住民にとって、重要な食料としての需要を抱えてるところ(発展途上国など)ほど、自然のままの「耐過馴致自然淘汰」方式でやりぬきます。インフルエンザごときで弱って死んだものは、死んだものから食っていきます。

 今、報告されている斃死個体数とその割合を鑑みたとき、それがいままで起こっていなかったと100%信頼に足ることだと思うでしょうか。いままでだったら、強毒甚急性のH5N1ウイルス感染症であるとのイメージが強すぎて、多少の日常茶飯事的な死亡は、周辺地域の養鶏生産事業者のことも考慮すれば、むやみに報告は控えてきたというのが人の世の常と思います。今回は、ほんの数羽の何らかの発症あるいはへい死について、まさか出ないだろうという軽い気持ちで何気なしに検査をしてみたらば、見事に陽性発覚といった按配になったのではないでしょうか。あまりにも、全体数から見た死亡率が低すぎます。むしろ、感受性の個体差ならびに、飼育履歴によっては免疫をすでに獲得しているのではと思わねばならないくらいの発生状況です。

 国内でもすでに、養鶏種自体がもうそうなっているのではないのでしょうか? とても、野鳥が感染源・感染経路になっているようにはおもえません。そうであるならば、開放鶏舎あるいは放し飼い養鶏では、もっとバンバン発症がみられてもおかしくないはずです。これほど静かで発生例が少ないとなれば、むしろ全く逆のことを考えておく必要があります。

 養鶏業界の家きんは、そのほとんどが、もうすでに感染経験を済まして免疫を持っていて、感染しても発症しなくなっている、と。

 となれば、最初から、ワクチンなんてのは必要ないということは自明の理ではないのでしょうか? あくまでも仮説としておきますが…。(あとの判断ができるかどうかは、実際の養鶏現場の人が一番よく知っているのではないでしょうか。)

 あくまでもこの問題は、養鶏業界自らの問題ですが、大規模営農のプランに従おうとすれば、むしろこの際に、病気のついでに補償を与えて廃業してもらったほうが好都合だと思っている方々もいないとも限らないな、というイジワルな思いも抱きたくもなってきます。それくらい、いまの防疫指針は恣意的で現実離れをしたもののように思います。


[5644] Re:[5643] [5642] 土俵の広さを変えても、疾病対策になるのかな? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/01(Thu) 13:13  

おなまえさん。
ご同感いただきまして、ありがとうございます。
それにしても、『すぐに出る、すぐに出る」で、なかなか、正体を表さない、その国産ワクチンの正体は、何なのでしょうね。
2006年に、鳥フルH5N1のデータベースに、喜田 宏 (KIDA Hiroshi). 迫田義博 (SAKODA Yoshihiro) 両氏の名前で、A/duck/Hokkaido/Vac-1/04
http://flu.lanl.gov/search/view_record.html?accession=AB259715&database=fluA
が、新たに登録されているのですが、このことなのでしょうか。
(そのほか、H5N3として、 A/duck/Hokkaido/101/04(Soda,K.) と、 A/duck/Hokkaido/193/04(Soda,K.)とA/duck/Hokkaido/299/04(Soda,K.) 、H10N5 として、A/duck/Hokkaido/24/04(Kida,H. and Sakoda,Y.) 、H7N7 としてA/Hokkaido/W182/04(Kida,H. and Sakoda,Y.)を登録。)

国産化への意気だけは、買うべきなんでしょうが、そもそも、ウイルスの株自体が、国際横断型なのですから、国産のワクチンだけにこだわって、時を失するほうが、失礼ながら、愚かしいことのようにも、見えますね。
それにしても、こんなにもたもたしているうちに、H5N1株の進化のほうが早くて、使い物にならなくなってしまうことを危惧するものです。

ヒト用H5N1ワクチンでも、これまでのクレード1対応から、クレード2対応、さらには、クレード2 サブクレードT、サブクレードU、サブクレードV対応と、めまぐるしく変化している時代ですから。

自分が羊羹をほおばりたいために、相互牽制のために、闇ワクチンへの疑心暗鬼を掻き立てつつ、周りのみんなに、「ちょっと待て」といっているような構図が、垣間見えますね。

世界の潮流は、すでにスタンピングアウト一辺倒から脱しつつあるのに、日本は、貿易上の二国間での家畜衛生条件にこだわるあまり、方針転換できない、そんな業を抱えて、生産者のみが苦しんでいるのです。
ご参照「低病原性鳥インフルエンザ対応のEU新司令のもつ意味について-Stamping Out政策からの転換 -」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=452


[5643] Re:[5642] 土俵の広さを変えても、疾病対策になるのかな? 投稿者:おなまえ 投稿日:2007/02/01(Thu) 10:57  

それよりも、「家きん疾病小委員会」さんとしては、スタンピング・アウトのみに頼った現在の疾病コントロールの手法を見直すべきほうが、先決のような気がするのは、私だけであろうか。

100%以上同感です。動衛研の山口成夫研究管理監は、「鶏の研究」(2007年第2号)でワクチンを使用しないで済む防疫が望ましいと結論付けながら、鶏用「国産ワクチンの開発に向け、平成16年から大学と動物用ワクチンメーカーとの共同開発事業を開始し、近日中にH5およびH7亜型ワクチンの実用化が見込まれる」と書いています。
 あの喜田先生は、「ワクチンでは感染は防げない。実際にアジア各地でワクチンを使用したものの、防げなかったケースが出ている」と言っておられるようです。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200701290316.html

しかしながら、良質のワクチンを効果的に使って成果を上げた実例があるとも聞いています。農水省内部の限られた人が政策決定をするのではなく、予防的ワクチンの使用について(現在の政策は淘汰が困難になった時の緊急的措置)幅広く意見を求め、政策決定に反映させるべき時期に来ていると思われてなりません。


[5642] 土俵の広さを変えても、疾病対策になるのかな? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/02/01(Thu) 06:31  

日テレニュース
http://www.news24.jp/76507.html
によれば、
「農水省は先月31日、鳥インフルエンザ対策について、ウイルスの専門家などとの話し合いを行い、移動制限を5キロに縮小しても差し支えないと判断した。
 31日に行われた「家きん疾病小委員会」では、ウイルスの専門家らが鳥インフルエンザ対策について話し合った。この中で専門家らは、現在、鳥インフルエンザが発生した養鶏場から10キロの範囲としている鶏や卵の移動を禁止する区域について、5キロに縮小しても問題はないと判断した。これは、鳥インフルエンザの発生が局地的で、発生がそれぞれ1つの養鶏場に限定されていることが理由。」
とある。

一方、時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070201-00000012-jij-pol
によれば、「食肉処理場に直行する鶏に限り、出荷を認めても問題ない、とした。」とある。

『いったいどっち?」ということで農林水産省のサイトhttp://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070131press_8b.pdf
をみると、「0−5キロメートル以内が、移動制限区域、5−10キロメートル以内が搬出制限区域、ただし、搬出制限区域であっても、防疫上の条件を付して、食鳥加工場への移動は、可能。」
ということらしい。

同様の措置は、京都の場合http://www.pref.kyoto.jp/toriinf/040331_kuiki.html
でも、特例的に行われていたのだが。
これを恒久的ルールにということなのかな?

まあ、事情はわかりますが、本来、移動制限は、疾病対策のものであって、生産者への配慮とは、別の視点でやらなければならないものとは、思うのだが。
それに「発生がそれぞれ1つの養鶏場に限定されていることが理由」といっても、現在がそうであっても、将来が、常にそうであるとの確証は何にもないのに。
今回の宮崎の場合、養鶏業者の密集地帯でもあり、さらに、移動制限範囲内に、JAの液卵センター(経済連液卵加工センター. 宮崎市佐土原町、今回の発生場所から約7キロの地点)やブロイラーの処理センター(宮崎くみあいチキンフーズ株式会社 中部工場(高鍋町、今回の発生場所から約6キロの地点)、佐土原孵化場、食鶏加工センター(宮崎市佐土原町、今回の発生場所から約7キロの地点)があるというのが問題なのだが、これに対する例外措置は、本来は、疾病対策とは、別の次元にたってのデ・レギュレーションを図るべきものと思うのだが。
この前の茨城の時のウインドレスへの特別優遇措置にしても、後になってみれば、ウインドレスの無力ぶりがわかったのだし。
このような、その場その場の、場当たりのデ・レギュレーションが、結果として、生産者への混乱と、生産者間の不公平(この場合は、商系と系統とのアンバランスも考えられる。)を与え、生み出すことにつながってしまうのだが。
生産者は、相撲の土俵の広さが、場所ごとに違って、混乱している力士のようなものだ。
それよりも、「家きん疾病小委員会」さんとしては、スタンピング・アウトのみに頼った現在の疾病コントロールの手法を見直すべきほうが、先決のような気がするのは、私だけであろうか。



[5641] 宮崎県児湯郡新富町で、宮崎三例目の鳥インフルエンザ疑い 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/30(Tue) 18:54  

農林水産省は30日、宮崎県新富町の養鶏場(採卵用)で23羽の鶏が死に、高病原性鳥インフルエンザの疑いがあると発表した。
同省と県は、この養鶏場に鶏の隔離を、半径10キロ以内にある周辺の養鶏場に対し、鶏や卵の移動自粛をそれぞれ要請した。
同省によると、この養鶏場は、約9万3000羽の採卵鶏を飼育しており、現在、ウイルスについて鑑定している。
http://www.the-miyanichi.co.jp/domestic/index.php?typekbn=1&top_press_no=200701300110

ということで、いよいよ、宮崎地鶏のメッカ、児湯郡にウイルス進出ってとこでしょうか。

野鳥の大集結基地の一ツ瀬川河口
http://www.miyazaki-catv.ne.jp/~h2940/tori.htm
には、3キロメートル足らずのすぐであり、宮崎港の一ッ葉入り江にも15キロの位置にあるのが心配です。

電話登録されている新富町の養鶏場は、このサイトhttp://phonebook.yahoo.co.jp/list?a2=45402&g3=8037000ご参照。
ただし、この前の日向市のように、電話登録されていない養鶏場もあるようですね。
大字日置が11、
http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=32%2F4%2F51.236&lon=131%2F30%2F4.492&layer=1&sc=5&ac=45402&size=s&mode=aero
大字新田が2、
http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=32%2F5%2F11.59&lon=131%2F26%2F44.055&layer=1&sc=5&ac=45402&size=s&mode=aero
大字上富田が2、
http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=32%2F3%2F35.319&lon=131%2F29%2F9.456&layer=1&sc=5&ac=45402&size=s&mode=aero
大字下富田が1
http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=32%2F3%2F0.763&lon=131%2F29%2F49.685&layer=1&sc=5&ac=45402&size=s&mode=aero
ということで、大字日置に集中していることも、気がかりです。
航空写真で見える白い細長い建物が養鶏場なのでしょう。

今回の発生の場所は、航空自衛隊新田原基地の近くということですから、この地点
http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=32%2F4%2F54.039&lon=131%2F27%2F8.773&layer=1&ac=45402&mode=aero&size=s&pointer=on&sc=4
の近くということになりますね。
Yahoo電話登録の業者では、上富田の業者または、新田の業者
ということになりそうですが。
となると、宮崎県児湯郡新富町新田 溜水 周辺
http://www.its-mo.com/emmctl.htm?ENC=88b4gMLu%2FeSr2oRVNpPa4WG8HoHQnTYL1sxKUhafDZxjybAH9C7k20jQ9FO01YLCNpQm6T9olt%2FYtaSidlHk6RSKv5KY60c48yt3ZHhHcskjffpk8KRs7gS%2BMT196PT9u9JxPolutKX5y5AaP3KwpZR3q9jyNindTUbDqOB83g6v6mhPxJv6Z2gipM5RTl2m3PB0B8B4NmorHklmX%2BTbVsGiWicyjAD7Ymvd6Mntwmacen7kRa9lyqgupEExaRL6uajHD1K085geeZQomJLxTRe%2BXwTnpJ0gzci2WeMkFEjkoZiDCu5rjHxgEMotD%2BUtIdvTrEaxMSFWp0B42cI7XQ%3D%3D
ということになるようです。
しかし、そのほかに電話登録していない業者もあるようですので、確定はできません。
日テレの空撮は、このサイト
http://www.ntv.co.jp/news/asx/070131019_300k.asx
TBSの空撮は、このサイト
http://news.tbs.co.jp/ram/news3482501_11.ram

養鶏の密集地帯だけに、ひょっとして、発生場所しだいで、半径10キロメートル以内に、児湯養鶏のメッカが、全部入ってしまうかも知れませんね。
この地図http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=32%2F4%2F51.236&lon=131%2F30%2F4.492&layer=1&sc=6&ac=45402&size=s&mode=mapで見る限り、児湯郡の養鶏場のおおくが、半径10キロメートル以内に入ってしまう、かなりヤバイ状態のようです。(北は、児湯郡高鍋町 大字上江付近まで、南は、宮崎市大字塩路付近まで、西は、西都市大字鹿野田付近まで。北西は、西都市大字南方付近まで。北東は、児湯郡高鍋町大字持田付近まで。南西は、 宮崎市大字大瀬町付近まで。)
児湯郡では、高鍋町(電話登録業者は、7軒)をまたいで隣の川南町(電話登録業者は、24軒)が一番業者が多いようですが、地図では、この川南町の一部まで10キロメートル以内にかかってしまいかねない状況ですね。(現場から川南町への最短距離で、10.8キロメートル程度ということで、すれすれのようだ。)
いまさらながらではありますが、養鶏場アロケーションの地勢的リスク分散ということも、これから考えていかなければならないことも、感じさせられます。

(アミューズ株式会社新富農場)の位置

http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=32%2F4%2F33.758&lon=131%2F27%2F5.039&layer=1&ac=45402&mode=aero&size=s&pointer=on&sc=4


[5640] 裁判員フォーラム “サクラ”動員の一部始終がカメラに… 運営は「電通」に委託 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/01/30(Tue) 18:30  

裁判員フォーラム “サクラ”動員の一部始終がカメラに… 運営は「電通」に委託
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1170139093/
裁判員フォーラム “サクラ”動員の一部始終がカメラに…

 裁判員制度をPRするフォーラムで、参加者の2割がいわゆる「サクラ」でした。
市民が刑事裁判に参加する裁判員制度をPRするために、最高裁判所などが主催した
フォーラムで、共同主催した産経新聞が、報酬を支払って参加者を集めていたことがわかりました。
JNNのカメラが、この様子の一部始終を捉えていました。

「信号を渡ってあっちへ行って下さい」(派遣会社の男性)
「この信号向こうに渡るんですね?」(女性)
「ここのちょうど裏側です」(派遣会社の男性)

「名簿のようなものを持った男性3人が、何か受付をしているようです。そして受付を済ませた女性たちは、いったいどこへ向かうのでしょう」(記者リポート)

 一団が向かったのは、最高裁判所などが主催する裁判員制度のフォーラム会場でした。

 会場には、一般参加者としておよそ400人が集まりましたが、実はそのうち70人は、共同主催した産経新聞が人材派遣会社に依頼し、1人5,000円の日当で集めた、いわゆる「サクラ」だったのです。

「(Q.興味あって来られたんですか?)サクラです」(フォーラムに参加している男性)

「私たちアルバイトなんです。(Q.お金もらって来ているんですか?)そうですね」(フォーラムに参加している女性)

「(Q.何人集まったんですか?)聞いてませんけど…、ほぼ満席、400人だそうです。全国民に理解してもらうには、マスコミの力をお借りしないと、絶対出来ないと思っています」

 同様の「サクラ」を動員する行為は、おととし10月から去年1月にかけて、大阪や千葉などで開かれた、3回のフォーラムでも行なわれていたということです。

「報道機関としての新聞社の社会的責任を忘れた行為であり、深くおわび申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」(産経新聞大阪本社の会見)

 産経新聞は、少しでも多くの人を集めたかったと話しています。

 フォーラムは最高裁などが、新聞社などと全国50ヵ所で開催しているものですが、運営は広告代理店の電通に委託され、さらに参加者の募集は、新聞各社に委託されていました。 (01/30 12:52)

MBS http://www.mbs.jp/news/kansai_NS219200701301121400.shtml
 動画 http://www.mbs.jp/news/kansai_ram/NS219200701301121400.ram




[5639] 「静かなる一揆」は、すでに始まっているのかも知れません。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/30(Tue) 17:28  

うーん。なかなか、安倍内閣の支持率下落が止まりませんね。
この日経BPにしては、珍しい『安倍晋三のタイミングの悪さ』http://www.nikkeibp.co.jp/news/biz07q1/524089/
というような理由もあるのかも知れませんね。
それよりも、何よりも、改革の恨み節というのが、メタンガスのごとく、沸々と湧き上がっているのかも知れませんね。
その恨み節の当事者とは、たとえば、小泉改革の嵐の中で、強引に銀行に貸し剥がしを受け、家を奪われた人たちとか、税金の取立てで、人権を損なうような形で、公務員から面罵を受けた人たちとか、老人・弱者などの、届かない思いを抱えた人たちとか、それらの人たちによる、目に見えない無数のアリのごとき反乱が、静々と、そして、沸々と、起こっているのかも知れませんね。
まあ、ありていに言えば、小泉さんがご在任中に口癖のように言われていた「改革の痛み」というものが、言われる『分かち合う』という程度のものではなく、それに便乗して、居丈高に庶民の人間性までをもないがしろにしてしまった金融機関など、一部民間や徴税吏も加わって、相当の痛手の後遺症を、恨みつらみという形で、庶民に残してしまったということなのでしょう。
米騒動のときは、たまりたまった地方資本家に対する鬱憤の全国的連鎖であったように。
しかし、その『静かなる一揆』が、どのような形で現れるのかは、神のみぞ知る由もないということなのでしょう。

http://www.nikkeibp.co.jp/news/biz07q1/524089/


[5638] 依然ブッシュしだいのドーハラウンド再開の成功度 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/30(Tue) 14:21  

世界貿易機関(WTO)が、ダボスで、1月27日に非公式閣僚会合を開き、昨年7月に凍結したままだった多角的通商交渉(ドーハ・ラウンド)を本格的に再開することで一致したというのだが、その鍵を握るのは、依然、今年の6月にファスト・トラック権限が切れるブッシュさんしだいということのようだ。
インドの通産大臣の Kamal Nathさんのように『ブッシュのファストトラック権限に左右されない』という意見の持ち主もいるが、イギリスのブレア首相にしても、概して、ドーハラウンド決着に楽観的なのは、アメリカのブッシュ大統領がファストトラック権限切れに迫られて、EUに対して、大幅な譲歩をするのではないかとの期待が、底にあるようだ。
もちろん、アメリカのホワイトハウスは、表面的には、アメリカ議会に対して、12ヶ月のファストトラック期限延長をお願いする構えは、崩していないが、本音としては、やはり、期限切れ前に、決着をしたい構えのようだ。
これが解決しないと、2007年農業法のフレームワークが固まらないというのも、皮肉なのだが、日本の黄色い政策の友連れであるアメリカの新青の政策さんがいなくなるのかどうなのかについても、私としては、興味のあるところである

http://business.guardian.co.uk/davos2007/story/0,,2001022,00.html


[5637] 「Mr.Chombo」さん「無明」さん 投稿者:とき 投稿日:2007/01/30(Tue) 13:47  

 じつによく業界の裏表を知っていらっしゃるようで、いつもいつも、いろいろと大変参考になります。ありがとうございます。

 ふと、つかぬことを思い浮かべますが、ひょっとして、養鶏業界内の方々? しかも、この制度を策定するにあたって、官と学の方面から強くアプローチされて、業界を代表してその制度の要望・要請に関わった方々の関係者ではないですか?

 のってしまった船である現行制度にいつまでも固執するのは、いまの現実の状況を鑑みれば、あまりにも愚行になりつつあります。ここは臨機応変に制度を変えていくべきでしょう。

 それに対して頑迷な抵抗をするというのは、一番最初の制度策定時に、何らかの「事実」に関して口をつぐんでしまって、あたかもないふりをしてしまったことがあり(いわゆる「偽装」)、いまさらそれが発覚することに対して、非常に都合の悪い立場になる可能性があることを有している方々もおられるのでしょうか? たとえば、「ウイルスの感染伝播媒体はずばり養鶏種苗そのものである」といったこととか、「茨城株H5N2感染の原因は闇ワクである」は故意に流布されたガセネタで、実は、「海外で種苗段階で(あるいは種親に)処方された生ワクだった」とか…。

 私にとって、この「H5N1」騒動は、いわば「冥王星」のようなものだな、という感覚感慨をもっております。歴史的に脅威を与えたかつての人間のインフルエンザウイルス株も、いまや馴致共生状態でちっとも大流行するような病気を起こすこともないのですから。生体は常にウイルスレジスタントで繁殖し生き延びていくことになり、それがごくごく当然の自然の摂理でもあります。養鶏業界といえども、それにしたがっていかざるを得ないと思います。

 「鳥ウイルスが人に感染した」(あるいは、「感染する可能性がかなり高く確実に脅威になる」)というガセも、早く改められて欲しいと願っております。
 一番最初は、ほんの些細なボヤのような思い違いから始まったものでも、大火になってしまうと鎮火するのに大変にてこずり難儀をする見本のような出来事です。(「地球温暖化論」と同じく。)
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/ea62733a1c786d22584403e80079ba29
http://d.hatena.ne.jp/schazzie/20051110


平成19年1月30日 農林水産省
◇家畜改良増殖法施行規則の一部を改正する省令案に関する意見・情報の募集について
http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070130press_2.html

 どういう内容になっているのか全く存じませんが…。(直接には関連がないかもしれません。)


◆鳥インフルエンザ問題の今後(190)(2007.1.30)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza327.htm

>『むしろ精度が上がった形での、環境を無視した鶏だけを対象の、その後の焼け跡(抗体)調査での摘発のほうが怖く、これだと本当に鶏は居なくなりかねない。』

 人にとっても鳥にとっても、ウイルス感染自体が惹き起こす病の方は、その実、実際は大したこともなく、現行「防疫指針」の方が、今一番の大恐怖の「病」のようなものだということです。
 中世の「魔女狩り」と全く同じ様相のことを、いまだになんら疑問を感じることもなく、かつ思考停止させて、平気で同じ過ちを繰り返しているということです。人間の愚かしさは、進歩も退歩もないのですねと言いたくもなります。しかもそれを主導する方々は、今の時代ではそれなりの「知恵者」ということでもありますし。


[5636] 世界最小の家庭用コージェネレーション(熱電併給)システム 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/30(Tue) 10:20  

ちょっと遅ればせのニュースですが、大阪ガスと京セラが、世界最小の家庭用コージェネレーション(熱電併給)システムを共同開発したとのこと。
容積が従来品の半分で、小規模住宅やマンションにも設置可能。
標準的な4人家族が使う電力の70〜80%をまかなえ、光熱費は1年間で7万円程度節約できるとのこと。
08年度の発売を目指す。
価格は、1台50万〜60万円ていどとのこと。
ちょっと、魅力的ですね。

http://www.asahi.com/life/update/0125/016.html?ref=rss


[5635] 鳥インフルエンザ発生の高梁市の「橋本農場」岡辰登さんの言葉 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/30(Tue) 09:45  

岡さんは「国はワクチンを使わせず、業者がウイルス発見のリトマス試験紙にされている。うちもどうなるか分からない」と不満を募らせる。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200701290316.html


[5634] 無題 投稿者:無明 投稿日:2007/01/30(Tue) 00:15  

ときさん、
何十年も前から人の間で流行を繰り返しているH1とかH3の議論をしているのではありません。
今ここで論じているのは、H5N1の話です。また、一般論に議論をすり替えるのはルール違反でしょう。
あなたが、H5N1が今日本の殿にでも鶏にいるのだと取れるような論を立てておられるので、
質問があったのだと思います。

全国一斉サーベイランス(H9ウイルスを抗原のしていると思います)で鶏のA型総ての抗体を検出できる検査を
しても陽性はなかったのですよ。この検査は今でも継続しているはずです。
既に広く潜在的に存在するという根拠は何ですか?

なぜかまた、以前の繰り返しみたいですね(笑)


[5633] 「病」と「感染」と「ウイルス」と「ホスト」の関係。 投稿者:とき 投稿日:2007/01/29(Mon) 23:00  

(参考)
◇インフルエンザHI抗体保有状況
http://idsc.nih.go.jp/yosoku/Flumenu.html

 大きな流行や発症がなくとも、抗体を保有しているのはなぜでしょうか? それは、目に見える病気がおこらなくとも、感染はつねにおこっているからです。それがウイルスの基本的な生態。

 では、鳥類の世界ではどうか? よっぽど派手に病気がおこって大量に斃死がおこり、わざわざ検査に付されなければ、通常、それが存在していると認識されることは滅多にありません。わざわざ物好きでつかまえて検査をすることもなければ、そんなことにわざわざ公的な予算もつきません。見つけたからといっても何の足しにもなりませんし。
 鳥フルH5N1の2004年国内初確認から、本当に、国内の鳥類に一切存在してないと言い切れるのでしょうか?そのウイルスが。私は、在るのが当然だと考えております、大きな流行として病気が起こっていなくても。となれば、開放鶏舎や放し飼い養鶏ではもうかなりの割合で、このウイルスにも感染経験があり、すでに馴致個体となっている可能性も高く、だからこそ、大方が発症せずに済ませられてることもあると判断いたします。
 だから逆に、意識して大事大事に感染から防御しようとして育成されたものほど免疫を獲得する機会がなく育てられてしまい、常に感染を受けた場合、大きな割合での発症が見られるのだと思っております。ウイルス感染症の原則は、やはり「二度なし」ですから。
 人間の場合も、海外のツアーコンダクターさん方がよく言われることですが、海外で現地の料理を食べても、往々にして日本旅行者だけがおなかを壊すそうです。あまり衛生的にキレイな生活をしつづけて、かなりヤワになっているのではないかとのこと。ウイルスに対する最大の防御は、一度やんわりと経験しておく(特異的免疫応答力をつけておく)、これしかないわけです。

 それと同じことが、放し飼い養鶏とウインドウレス鶏舎の鶏の体質の差になっているように強く思う昨今です。

 ウイルスに対して、高病原とか強毒とかのレッテル貼りをするような認識も誤りではないかと思います。バクテリアのように相互に抑制しあうような抗生物質を出し合っているわけではないのですから。ウイルスは、バクテリアのように、そんな化学兵器は持ち合わせていません。バクテリアによっておこる病気と、ウイルスによっておこる病気の、病理病態は全く似て非なるものです。混同して考えてはならないと思います。そこを曖昧に見てしまうおかげで、「鳥ウイルスが人間に感染する」などという錯誤も起こるのだと思います。ウイルスは細菌とちがって、外部にある細胞生命体ではありません。その遺伝情報はホストがあってこその持続“力”です。その意味で、外部に放出されとりつくホストに出会えなかったものは、ほとんど「存在」ですらないと思います。そんなものに正直、脅威は感じません。ホスト(宿主)と「共生」する。それが「ウイルス」という存在の意義であり意味だと認識いたします。病気をおこすものとしてしか「ウイルス」を見ていない方々は、おそらく、生態系における「ウイルス」の「存在」全体を理解することはかなわないのではないでしょうか。「病原体」としての性格は、その存在のほんのごく一部の側面でしかないわけですから。あまりにも針小棒大にウイルスの性質のごく一部を捉えすぎているのではないでしょうか。「悪者」だとか「敵」だとかにみなして。本物のウイルス学者だったら、決してウイルスを、「敵」とは思っていないなという感触をかつて持ったのも確かなことです。

 その基本思想に基づけば、現行の「家畜伝染病予防法」も、とてもじゃないが「ウイルス感染症」には適合しないなと思うのは当然のことです。その法体系はすでに「らい予防法」のようなものに成り下がっています。だから、「鳥インフルエンザ」や「コイヘルペスウイルス病」の対策が、現実にそぐわなくなるのも自明の理です。
http://www.maff.go.jp/syohi.html
 「ウイルス」は、常にホストと「共生」するというのが基本的な生態であり、「排除」「根絶」「清浄化」などの思想に、とてもとてもなじむような存在ではないわけですから。


[5632] Re:[5629] [5627] [5624] [5620] 「空からの感染対策」? 投稿者:無明 投稿日:2007/01/29(Mon) 22:20  

まだまだ誤解があるようなので。

感染鶏がウイルスを伝播する最もリスクの高いものであることはその通りですが、
少なくとも宮崎のブロイラー2例ではそれはないでしょう。ブロイラーは通常農場単位のオールイン・オールアウトで、
採卵鶏のように農場に複数の日齢のことなった鶏群が混在することや、飼育中の農場に新たに鶏を導入はしません。
地域によっては市町村単位または組合単位でオールイン・オールアウトをします。鶏の導入は原因となりません。

宮崎の場合複数の鶏舎のうち1棟だけで発生があり、隣接鶏舎で発生がないことは、飼養管理が良好だったと考えても良いでしょう。
岡山の例は写真で見る限り、従来型の開放鶏舎のようで、ウイルスの鶏舎への侵入は別かもしれません。

あと、既に多くの鶏に蔓延しているのなら、なぜ移動禁止区域ないの農場で抗体・ウイルスが検出されないのでしょうか?
また、今回の発生は2004年のものには似ていますが、茨城のケースとは全く別物ですね。


[5631] Re:[5629] [5627] [5624] [5620] 「空からの感染対策」? 投稿者:Mr.Chombo 投稿日:2007/01/29(Mon) 21:04  

とき様
以前から議論を見ていて疑問に思っておりますが,強毒性鳥インフルエンザウイルス(H5N1)がどこに蔓延していると考えられておられるのですか?日本ですか?アジアですか?
そして,何に蔓延しているのですか?日本の野鳥ですか?日本にやってきた渡り鳥ですか?それとも,日本の鶏ですか?
ふだん,どこにいるのですか?


[5630] Re:[5626] [5615] 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/01/29(Mon) 20:37  

> 「核心」部分に入る前に、論議を生産的なものにしたいので、改めてお尋ねします。お答え下さい。
> >食品の危険性なんだから、第一は食べたときにどうか、であり、動物実験で(ある程度)分かるわけです。
> と発言されておられますので、どの程度、動物実験で遺伝子組換えなどの非意図的な影響による食品の危険性が分かるとお考えなのでしょうか。

通常の食べ方による、急性毒性などの比較的短期的な影響位は洗い出せるでしょう。

> >動物実験によって「非意図的な影響による食品の危険性が分か」ろうが分かるまいが流通してもかまわないのであれば、動物実験する意味がありません。
> [5538] などを見ますと、通りすがりさんの基本的な立場だと思いますが、そう理解してよろしいでしょうか?

これがよく分からない。
「非意図的な影響による食品の危険性」なんてものを持ち出しておいて、
その結果を現実に反映(この場合流通の制限)させないのであれば、
ただ単にGMに対する恐怖を煽って「それを告発する自分は正義の味方」とアピールしたいだけという意味しかない。

> ”予期しなかった、予測できない”非意図的影響は、自然交配によるものに遺伝子組換えによるものが加重されてあることになります。

自分で

> 栽培に供されるには異常で望ましくない表現型及び特徴が顕れなくなるまで「固定化」されてから

って書いてるジャン。
加重されていようがいまいがそれが顕在化しなければ問題はない。


[5629] Re:[5627] [5624] [5620] 「空からの感染対策」? 投稿者:とき 投稿日:2007/01/29(Mon) 17:38  

笹山様
> >>「畜産養鶏界」における、鳥フルウイルスの、最も可能性の高い「感染伝播媒体」は、ずばり「養鶏」そのものではないかと思います>>
> ですが、なるほどまさに「敵は我にあり」ですね。
> であれば、『根絶・絶滅』というような勇ましい鳥インフルエンザ対策から、いち早く脱して、ミチゲーション的『減災』の観点に立った対策に転換したほうが、生産者も行政も、場合によっては、消費者も、ウィン・ウィンの関係になりうるということですね。

◇農水省 空からの感染に対策を
>宮崎県での2件に続いて、岡山県高梁市にある養鶏場で死んだ鶏も鳥インフルエンザウイルスに感染していたことが確認されたことをうけて、農林水産省は、29日朝、対策本部の会合を開き、野鳥などを通じた空からの感染対策の徹底を各都道府県に要請していくことを確認しました。
>宮崎県の清武町と日向市に続いて、岡山県高梁市にある養鶏場で死んだ鶏も、詳しい検査の結果、病原性の高い「H5」型の鳥インフルエンザウイルスに感染していたことが確認されました。これを受けて、農林水産省は、29日朝、対策本部の会合を開き、この中で、松岡農林水産大臣は「岡山県は宮崎県から三百数十キロ離れており、陸を伝っての感染とは考えられず、野鳥などを通じた空からの感染の可能性が大きい」と指摘しました。そのうえで、松岡大臣は、感染拡大の防止に向けて、各都道府県に対して、養鶏場への野鳥の侵入を防ぐネットの設置を徹底するなど、空からの感染対策を強化するよう求めていく考えを強調しました。また、この会合では、岡山県での新たな感染の確認を受けて、養鶏業者への風評被害も懸念されるとして、国民に正しい情報を迅速に提供していくことなども確認しました。
(1月29日 11時53分 NHKニュース)
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/01/29/k20070129000051.html
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/01/29/d20070129000051.html

 実効性を論じる以前の問題では・・・。養鶏現場の方々は、どういう思いでこの報道をみたのでしょうか。いま起こっているのは、どちらかといえば、開放鶏舎や放し飼い養鶏ではなく、きちんとしたウンドウレス鶏舎のほうではないのでしょうか?

『富山でも鳥インフル発生したみたいで、
 農水省で会議はじまったな 』
http://ex20.2ch.net/test/read.cgi/livemarket1/1169508610/348

さて?


[5628] どうなるの?今年の鋼材価格? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/29(Mon) 16:42  

私は、別に鉄鋼業界に詳しいわけではないのだが、たまたま、2005年2月22日に、日本の鉄鋼大手が、ブラジルのリオドゼとの、2005年度の鉄鉱石価格交渉で、前年比7割増で決着したことをブログ
「さらに、気がかりになってきた、鉄鋼・鋼材価格の推移」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=264
「世界に戦慄と波紋を呼ぶ日本の鉄鋼大手の鉄鉱石7割値上げ合意」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=235
で書いたこともあって、この年初明けから、いろいろな方から、今年の鉄鋼価格はどうなるかとの照会を受けているのだが。
現時点では、昨年末の 2006年12月26日に、新日本製鉄など鉄鋼大手5社とブラジルの資源大手リオドセが進めていた2007年度の鉄鉱石価格交渉が、9.5%の値上げで決着したということや、中国鉄鋼最大手、宝鋼集団が、同じ2006年12月26日に、豪英系のBHPビリトン、リオ・ティントと前年度比9.5%の値上げで合意しているところから、日本の鉄鋼大手五社も同じ上げ幅で合意するということのようだ。
これによって、鉄鉱石の値上げは5年連続となり、また、4年連続で過去最高値を更新するということになる。
今後は、自動車用鋼板など製品価格への転嫁に焦点が移るが、もっとも不透明なのは、円安による鋼材価格への影響のようだ。


[5627] Re:[5624] [5620] 感染伝播媒体のメインは鶏そのもの? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/29(Mon) 14:37  

ときさん。
>>「畜産養鶏界」における、鳥フルウイルスの、最も可能性の高い「感染伝播媒体」は、ずばり「養鶏」そのものではないかと思います>>
ですが、なるほどまさに「敵は我にあり」ですね。
であれば、『根絶・絶滅』というような勇ましい鳥インフルエンザ対策から、いち早く脱して、ミチゲーション的『減災』の観点に立った対策に転換したほうが、生産者も行政も、場合によっては、消費者も、ウィン・ウィンの関係になりうるということですね。

ところで、例の宮崎の知事さんですが、やられることは、農林水産大臣への宮崎地鶏の手土産やら、口をあけ、地鶏をぱくついてのパフォーマンスやらで、決して、やられることは、新風を吹き込んでいるようには、、鳥インフルエンザ問題に関する限り、見えてきていませんね。

http://avian-influenza.w3j.com/


[5626] Re:[5615] 投稿者:虹屋 投稿日:2007/01/29(Mon) 14:21  

通りすがりさん。時間が余り無いので、一部しか書けません。申し訳ない。

「核心」部分に入る前に、論議を生産的なものにしたいので、改めてお尋ねします。お答え下さい。
>食品の危険性なんだから、第一は食べたときにどうか、であり、動物実験で(ある程度)分かるわけです。
と発言されておられますので、どの程度、動物実験で遺伝子組換えなどの非意図的な影響による食品の危険性が分かるとお考えなのでしょうか。
>動物実験によって「非意図的な影響による食品の危険性が分か」ろうが分かるまいが流通してもかまわないのであれば、動物実験する意味がありません。
[5538] などを見ますと、通りすがりさんの基本的な立場だと思いますが、そう理解してよろしいでしょうか?

さて

従来の自然交配に基づく育種では望まなかった意図しなかった形質が導入されるという”予期しうる、予測可能な”影響と”予期しなかった、予測できない”影響という2つのグループ・種類の非意図的影響が起こると考えられます。相同組換えなどにより生じるものですが、選抜育種、連続的な戻し交配といった技法で、異常で望ましくない表現型及び特徴を持った個体を排除することで”予期しうる、予測可能な”非意図的影響は除かれてます。”予期しなかった、予測できない”影響も異常で望ましくない表現型及び特徴をもたらすものは、排除されます。栽培に供されるには異常で望ましくない表現型及び特徴が顕れなくなるまで「固定化」されてからですから、実用される種苗などでは、”予期しなかった、予測できない”影響の一部が問題となります。

遺伝子組換えでは、現状では組込み遺伝子の発現の組織特異性(細胞のもつ遺伝子の中で、必要な遺伝子のみが発現しており、他の遺伝子は発現していない)や時間特異性(発生のある特定の時期だけに発現する)を制御できません。それは、遺伝子組換えがランダムに組み込み遺伝子を挿入する技術しか持たないためです。ランダムに遺伝子やその断片が挿入されることにより、既存の遺伝子が破壊されたり、蛋白質の発現が変化したり、新たな代謝物が生成されるといった影響が生じます。

 「遺伝子改変によっておこる非意図的な影響は、2つのグループに分けられる:一つは意図的な影響と代謝との関連あるいは遺伝子の挿入位置に関する情報に基づく"予測可能な(predictable)"影響であり、もう一つは"予期しない(unexpected)"影響である。」(バイオテクノロジー応用食品に関するFAO/WHO合同専門家会、2000年 5月29日〜6月2日、の議報告書より)
 挿入位置に関する情報、遺伝子の働き、代謝経路などに対する知見が予測可能性を左右しますが、残念ながら、現状は挿入位置は網羅的に調べられていませんし、知見は浅く予測可能性はかなり低い。「低グルテリンの遺伝子改変米では、酒の醸造に関係する米の保存蛋白に関して改善がみられているが、グルテリンの量を減らすことによりプロラミンの量が非意図的に増加した。・・、リジンを増加した遺伝子組換え大豆では、予期しない効果として油の含有量が減少したものがあったり、遺伝子組換え米「ゴールデンライス」ではベータカロテンを増加させたことによりキサントフィルが蓄積するという予期しない効果がみられている。・・低グルテリン米の事例では、総蛋白質量やアミノ酸組成を分析するといった標準的な栄養分析によって、そのプロラミン量の変化を検知することはできない。」(同上)
 したがって、遺伝子組換えで生じる非意図的な影響は、大半が”予期しなかった、予測できない”影響と言えます。ただし、遺伝子改変の精度が上がり遺伝子の働きの知見が深まれば、非意図的な影響が予見することがより容易になるでしょうし、組込み遺伝子発現の組織特異性や時間特異性の制御が高まれば、それに応じて非意図的な影響が少なくなるでしょう。

 さて組込みが成功した組換え生物が、そのまま種苗などに用いられることはまずありません。自然交配で継代栽培、飼育されます。それは、遺伝子のサイレンシングがおこり組み込んだ遺伝子が働かなくなった個体の排除。導入した遺伝子はその挿入される場所によって発現レベルが異なりますから、期待したレベルに達していない個体の排除と優良個体の選抜という従来の育種でも行われた選抜育種法で選別されます。その際には異常で望ましくない表現型及び特徴が顕れている個体も排除されるでしょう。また最終的に種苗として用いるためには、ある程度の量が必要ですから増殖も目的です。
 そして、自然交配が行われ当然にそれによる”予期しなかった、予測できない”非意図的影響が発生します。実用される遺伝子組換えで育種を行った種苗などに存在する”予期しなかった、予測できない”非意図的影響は、自然交配によるものに遺伝子組換えによるものが加重されてあることになります。この自然交配による部分は、従来の育種により実用される種苗でのそれとは相同であり、遺伝子組換えによる予期しなかった、予測できない非意図的な影響、個別的には無理ですから概略・大枠を考えればよいのではないでしょうか。


[5624] Re:[5620] 感染伝播媒体のメインは鶏そのもの? 投稿者:とき 投稿日:2007/01/29(Mon) 11:41  

笹山様
> 今回の青海株の日本への伝染が、渡り鳥によるものとしても、では、どうして、渡り鳥の入り込めない鶏舎内にまで、入ってきてしまったのか、については、なぞが残っているのですが、専門家の中では、ハエが、二次的な役割をしているのではないかと、される方もあるようです。

> 感染の可能性として、次の要因を挙げているようです。
> 1.鳥同士が近接している場合は、空気感染もありうる。
> 2.呼吸器分泌物や糞などの汚物への直接的接触。
> 3.垂直感染は、起こっていない。
> 4.鶏の集団内では、次の感染要素がある。
> インキュベーター内で卵が壊れた場合、雛への感染がある。
> 感染した鶏が、集団内を移動することによる感染拡大。
> 汚染設備や、従業員の衣類・靴など感染の媒介となるものの、集団内移動
> 野生の鳥や水鳥への接触
> 飲み水の糞による汚染
> 鶏舎内のハエ

 「畜産養鶏界」における、鳥フルウイルスの、最も可能性の高い「感染伝播媒体」は、ずばり「養鶏」そのものではないかと思います。もう内在、共生しているのではないかと。
 そう思って眺めれば、症状の顕性化したところは、飼育履歴の異なる「群」が、同じ鶏舎あるいは飼養環境に中途から合わさった(同居した)ところにおいて発生したのではないかとも思えてなりません。畜産養鶏界において、もっとも激しい「渡り」をしているのは、「養鶏」そのものなのですから。と思えば、「感染」や「発症」は、自然に起こっているのではなくて、あくまでも人為の範疇だとも思えます。

 要は、(インフルエンザのような感染防御不能のウイルス性の)病気は、「排除」や「根絶」という考え方で対処するのではなく、あくまでも「耐過・馴致・馴化・養生」の考え方で良いのではないかと思っております。
 感染は、目に見えないだけで、ごくごくあたり前に起こっていることで、要は発症あるいは発病、もっと言えば、重篤化と斃死を低減させることさえできれば、その存在を受容しながらやっていけばいいだけのことではないでしょうか。(というよりも拒絶できない。)

 その方が経済産業政策としても順当にすませることができるはずですが…。「鳥ウイルスが人間に感染する可能性のリスク」の、科学的な因果関係にもとづいた、真っ当な「評価」を期待したいものです。錯誤錯乱から出でた恫喝情報に惑わされずに。「“鳥ウイルス”が人間に感染している(あるいは、感染する可能性がある)」などというのは、いまだ、科学的なデータ(因果関係)にもとづいた「事実」ではないのですから。


[5623] Re:[5622] [5621] 岡山県の鳥インフルエンザ発生農場は「橋本農場」 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/29(Mon) 11:31  

通りすがりさん。
すでに、準地元紙の中国新聞など、実名を出して、報道済みのようですね。
所在地については、テレビの現場空撮映像から、私が独自に航空地図から割り出したものですが、地元の山陽新聞http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2007/01/29/2007012911113255012.html
では、川上町三沢までの実名を出しています。

http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=34%2F43%2F16.348&lon=133%2F29%2F57.892&layer=1&ac=33209&mode=aero&size=s&pointer=on&sc=3


[5622] Re:[5621] 岡山県の鳥インフルエンザ発生農場は「橋本農場」 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/01/29(Mon) 11:07  

「橋本農場」と言うのは本当ですか?


[5621] 岡山県の鳥インフルエンザ発生農場は「橋本農場」 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/29(Mon) 09:49  

岡山県の鳥インフルエンザ発生農場は岡山県高梁市川上町三沢 八頭の「橋本農場」(橋本忠志さん経営)とのことである。

http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=34%2F43%2F16.348&lon=133%2F29%2F57.892&layer=1&ac=33209&mode=aero&size=s&pointer=on&sc=3


[5620] 鳥インフルエンザ感染と、ハエ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/29(Mon) 09:02  

今回の青海株の日本への伝染が、渡り鳥によるものとしても、では、どうして、渡り鳥の入り込めない鶏舎内にまで、入ってきてしまったのか、については、なぞが残っているのですが、専門家の中では、ハエが、二次的な役割をしているのではないかと、される方もあるようです。
5608でも紹介したのですが、サイト「2004年高病原性鳥インフルエンザ国内流行地で採集されたクロバエ類からのH5N1亜型インフルエンザウイルスの検出と分離」http://idsc.nih.go.jp/iasr/26/303/kj3031.html
は、国立感染症研究所の研究ですが、ここにおいては、大分県九重町と京都府丹波町で冬季に活動するハエ類の採集を行い、それら採集個体からH5N1亜型インフルエンザウイルスの検出と分離を試みたところ、オオクロバエ、ケブカクロバエの一定割合から、H5N1が、検出されたとしています。
では、ウインドウレスではどうかというと、これについても、以前、私のブログ記事「ウインドウレス鶏舎に対する防疫上の特別扱いは、やめるべし。」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=443
でも述べたように、開放鶏舎や放し飼い鶏舎に比べ、感染リスクは低いとはいえ、吸気部分のメッシュは、ハエの侵入を防ぐほど、細かくはない、ということのようです。
以下は、前にも引用しました「Avian Influenza (Bird Flu): Agricultural and Wildlife Considerations 」
http://www.cidrap.umn.edu/idsa/influenza/avianflu/biofacts/avflu.html
ですが、感染の可能性として、次の要因を挙げているようです。

1.鳥同士が近接している場合は、空気感染もありうる。
2.呼吸器分泌物や糞などの汚物への直接的接触。
3.垂直感染は、起こっていない。
4.鶏の集団内では、次の感染要素がある。
インキュベーター内で卵が壊れた場合、雛への感染がある。
感染した鶏が、集団内を移動することによる感染拡大。
汚染設備や、従業員の衣類・靴など感染の媒介となるものの、集団内移動
野生の鳥や水鳥への接触
飲み水の糞による汚染
鶏舎内のハエ

このうち、最後の「鶏舎内のハエ」については、「Garbage flies (suspected of transmitting the virus during the 1983-1984 epidemic in Pennsylvania) 」とあり、1983年から1984年にかけての、ペンシルベニア州でのH5N1(A/Gull/Pennsylvania/4175/83)感染拡大の原因と推測される。」とあります。
このペンシルベニアでの事例について、このサイト「Wishful Thinking」http://birdflubook.com/a.php?id=76
では、「鳥インフルエンザウイルスの汚染された池の水が、地下水に滲み出してきた。」としていますが、これでは、やや、推測に難があるようにも見えます。


[5619] Re:[5613] [5612] [5611] ウイルスは感染できる特定の相手がある 投稿者:質問2 投稿日:2007/01/29(Mon) 00:32  

> > インドネシアなどで人が鳥インフルエンザに感染して死亡していますが、どう説明するのですか。
>
>  きちんと、確認検証しなおすべきです。鳥から分離したものと人から分離したものを確実につかまえて。
>
>  東南アジアでの人での発生例に関して、その場の環境、現象面だけから、目視だけの思い込みで判断するのではなく、それが本当に鳥から感染したウイルスであるかどうかを科学的根拠にもとづいて精査するべきと思います。そのことについて、なぜかしら及び腰にみえるのは私だけでしょうか。(最初言い出してしまった人々と、それに追従してしまった人々などをかばっているのかもしれませんが。)

よくわかりません。結局、鳥インフルエンザウイルスに人も感染しているということではないのですか。でなかったら、何のウイルスに感染して死んでいるのですか。


[5618] Re:[5616] [5613] [5612] [5611] 青海株は、さらに、どこから来たのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/28(Sun) 22:45  

無明さん。
青海株が、世界を駆け巡ったことは、わかりましたが、そもそも、この青海株が、どこから来たのか、については、依然、なぞに包まれているようですね。
わずかに、「Probable H5N1 in Sicily Italy」http://www.recombinomics.com/News/02110603/H5N1_Sicily.html
など、Recombinomicsの記事において、この青海株のオリジンは、インドにあるとしているのですが、そのインドにおいて、肝心のウイルスの検出ができていないようですね。
まだまだ、なぞは、続くようです。
日本への青海株の伝播ルートにしても、渡り鳥による感染としても、それが、モンゴルからの直行なのか、韓国経由の各駅停車のものなのか、それとも、青海湖直送のものなのか、まだ、わからないことが多そうですね。
何やら、大乗・小乗の仏教伝来の話のようになって来ましたが。

なお、青海株の進化については、「H5N1 Evolution Via Recombination in China」http://www.flutrackers.com/forum/showthread.php?t=11302をご参照


[5617] 柳沢厚生労働大臣の失言を、リプロダクティブ・ヘルツ・ライツ論から見ると 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/28(Sun) 22:01  

柳沢厚労相は27日に松江市で開かれた島根県議の会合で講演し、「(女性という)産む機械、装置の数は決まっている。あとは1人頭で(多くの子供を産むように)がんばってもらうしかない」と発言した。厚労相はその場で「機械と言ってごめんなさい」と謝罪し、「産む役目の人」と訂正した。

といったというのですが、リプロダクティブ・ヘルツ・ライツ(性と生殖に関する健康・権利)論からいうと、著しく、かけ離れた論理展開となってしまいますね。
すなわち、リプロダクティブ・ヘルツ・ライツ論からすると、子供を産む産まないは女が決めるのであって、まさに、機械のように、操作される側から、一方的に、出産を押し付けられるものではないという、女性の権利をうたったものなのですね。
また、大臣が言い直したという「産む役目の人」というのも、当を得ていなくて、一方的な社会的な規範の力で、女性に生む役目を強要するものではないはずですね。
もっとも、このプロダクティブ・ヘルツ・ライツに、堕胎の権利(the right to legalized abortion )が含まれているかどうかについては、微妙な議論があるようです。
http://en.wikipedia.org/wiki/Reproductive_rights
参照
ところで、千葉県知事の堂本暁子さんは、熱烈な「リプロダクティブ・ヘルツ・ライツ」主張論者なのですが、環境委員会でご一緒していたあるとき、私ども、男性陣に対して、「男性にも、リプロダクティブ・ヘルツ・ライツは、あるのよ。」といわれたことがあるのを、明確に覚えています。
しかし、これについても、先ほど述べた堕胎の権利( the right to legalized abortion)や、避妊の権利( the right to legalized contraception )を含むかどうかのきわどい議論となると、論争を呼んでしまうでしょうね。

柳沢厚生労働大臣としてはウカツにも、もっとも、気をつけなければならない地雷を踏まれてしまったようですね。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070128i112.htm?from=main1


[5616] Re:[5613] [5612] [5611] ウイルスは感染できる特定の相手がある 投稿者:無明 投稿日:2007/01/28(Sun) 21:41  

> > インドネシアなどで人が鳥インフルエンザに感染して死亡していますが、どう説明するのですか。
>
>  きちんと、確認検証しなおすべきです。鳥から分離したものと人から分離したものを確実につかまえて。
>
>  東南アジアでの人での発生例に関して、その場の環境、現象面だけから、目視だけの思い込みで判断するのではなく、それが本当に鳥から感染したウイルスであるかどうかを科学的根拠にもとづいて精査するべきと思います。そのことについて、なぜかしら及び腰にみえるのは私だけでしょうか。(最初言い出してしまった人々と、それに追従してしまった人々などをかばっているのかもしれませんが。)
>

昨年のWHOの情報ですが、
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/62who1.html

まあ、この議論は昨年さんざんやりましたので、今はむしかえしません。

関連事項ですが、今回宮崎で分離されたウイルスは、青海湖で分離されたものと近縁ですが、
必ずしも青海湖由来ではないでしょう。
中国(多分南部)で野鳥に感染して発症させるタイプに変異したウイルスが、
各地に拡散し、その一部が青海湖で分離されたのでは。別ルートでロシア、モンゴル、内蒙古に行き、
そのグループが今回日本に侵入したのでしょう。
つまり、青海湖分離株は日本に侵入した株のルーツではなく、親戚では。
北大では近縁のモンゴル株の生物学的性状を研究しているようですね。


[5615] Re:[5583] GM生物は、非GMより遺伝子の異常の頻度が高いのではないか? 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/01/28(Sun) 18:53  

>  また、遺伝子組換えによる非意図的な影響と自然交配による非意図的な影響は、質的にも違うのではないでしょうか?

「予期できない」はどうして削ったの?
質的に違おうが予期できればそれを調べて対策(最悪の場合は廃棄や計画の中止)しておけば問題なくなる。
「予期できない」は非意図的な影響が問題となるには必須なんだけど?
まぁ単なるつけ忘れとして言えば、
虹屋さんが予期した遺伝子組換えによる非意図的な予期できない影響と
虹屋さんが予期した自然交配による非意図的な予期できない影響は、質的にも違うかもしれません。

この答えが虹屋さんとのやり取りの核心となると「僕は」思いますけど。


[5614] ブログ「花崗岩のつぶやき」さんのブログに、私のブログが紹介されています。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/28(Sun) 15:37  

ブログ「花崗岩のつぶやき」http://blog.livedoor.jp/tnakadat/さんのブログに、私のブログが紹介されています。
光栄です。
それにしても、この「花崗岩のつぶやき」さんは、どのようなかたなんでしょうね。
私は、お名前から、「石っ子賢ちゃん」の、平成の宮沢賢治さんのイメージを思い浮かべていました。


[5613] Re:[5612] [5611] ウイルスは感染できる特定の相手がある 投稿者:とき 投稿日:2007/01/28(Sun) 12:08  

> インドネシアなどで人が鳥インフルエンザに感染して死亡していますが、どう説明するのですか。

 きちんと、確認検証しなおすべきです。鳥から分離したものと人から分離したものを確実につかまえて。

 東南アジアでの人での発生例に関して、その場の環境、現象面だけから、目視だけの思い込みで判断するのではなく、それが本当に鳥から感染したウイルスであるかどうかを科学的根拠にもとづいて精査するべきと思います。そのことについて、なぜかしら及び腰にみえるのは私だけでしょうか。(最初言い出してしまった人々と、それに追従してしまった人々などをかばっているのかもしれませんが。)



[5612] Re:[5611] 無題 投稿者:質問 投稿日:2007/01/28(Sun) 01:09  

>  本当に、「H5鳥インフルウイルスが人間に感染した」と流布してしまった方々は、トンデモな罪作りのペテン師だと思います。大変な大仕掛けになってしまったものです。これはES細胞捏造データ論文どころの話ではありません。WHO・OIEともに、人間の感染症ウイルスの専門家はいないのでしょうか? とにもかくにも、一番最初に、鳥インフルエンザウイルスが人間に感染したと判断してしまった方々の罪は重いと思います。


インドネシアなどで人が鳥インフルエンザに感染して死亡していますが、どう説明するのですか。



[5611] 無題 投稿者:とき 投稿日:2007/01/27(Sat) 20:59  

笹山様 ご教示ありがとうございます。

 なにやら、ヒステリックな状況になってまいったようです。

◇インドネシア国軍に出動命令、鳥インフルエンザ対策で
2007.01.27 Web posted at: 14:13 JST - CNN/REUTERS
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200701270004.html

『検査実施前の3日間の家きん群の死亡率が10%以上であることが確認され・・・』(p.7)
http://www.maff.go.jp/tori/h161118.pdf
というのをふまえずに、無闇に神経質になって検査を始めてしまったら、おそらく、いたるところで陽性発覚ということが起きるのではないかと思います。まったく空恐ろしいことがおこりかねません。現実の実態を無視した「清浄国論」の招く災いそのものです。

 H5型であっても、ウイルスフリーを維持するというのは、実質不可能になっているというのが自然生態系の現状だと思うのですが…。
http://www.maff.go.jp/tori/hassei_map070125.pdf
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/toriinf-map.html

 本当に、「H5鳥インフルウイルスが人間に感染した」と流布してしまった方々は、トンデモな罪作りのペテン師だと思います。大変な大仕掛けになってしまったものです。これはES細胞捏造データ論文どころの話ではありません。WHO・OIEともに、人間の感染症ウイルスの専門家はいないのでしょうか? とにもかくにも、一番最初に、鳥インフルエンザウイルスが人間に感染したと判断してしまった方々の罪は重いと思います。


[5610] Re:[5609] 岡山県高梁市で鳥インフル疑い例 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/27(Sat) 20:46  

通りすがりさん。
情報、ありがとうございました。今度は、岡山ですか。
岡山では、1月15日に、立ち入り一斉検査をやったばかりですね。
高梁市には、インテグレーション養鶏が多いようで、下記の数社に限られてしまいますね。
高梁市川上町 のようですから、
有限会社アグリフーズ 岡山県高梁市川上町仁賀6869
有限会社高山ブロイラー 岡山県高梁市川上町高山933
があがってきますが、採卵養鶏となると、前者のようにもみえますが、国道313号線沿いということですから、これではなさそうですね。
国道313号線沿いの川上町の地名としては、川上町領家、または、川上町地頭、川上町三沢 川上町吉本 の四地点に限られてきます。
この前の日向市のように、電話登録していない養鶏場もあるようですので、確定はできません。
「高橋養鶏場」なんて、固有名詞も、出ているようですが、わかりませんね。
このテレビhttp://www.news24.jp/76240.htmlと、このテレビhttp://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3480639.html
http://news.tbs.co.jp/ram/news3480639_2.ram
の、二つの画像の国道の上りからと下りからの両方向から見た国道の形状からすると、下記の岡山県高梁市川上町三沢 八頭のあたりのようなんですが。
メインの鶏舎らしき白い建物の向きも、空撮どおりですし、その下の緑の小島も、TBSのほうの空撮の画像とそっくりですね。

http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=34%2F43%2F16.348&lon=133%2F29%2F57.892&layer=1&ac=33209&mode=aero&size=s&pointer=on&sc=3


[5609] 岡山県高梁市で鳥インフル疑い例 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/01/27(Sat) 20:21  

農水省プレスリリース 1月27日
高病原性鳥インフルエンザが疑われる事例の発生について、その概要をお知らせします。

事例の概要
所在地:岡山県高梁市
   飼養状況:約12,000羽(採卵鶏)

これまでの経過
本日(1月27日)、岡山県庁から農林水産省に高病原性鳥インフルエンザの発生が疑われる事例(1月26日から17羽死亡)の連絡があり、現在、現地においてウイルス分離等の病性鑑定を実施しているところです。
今後の対応
(1)緊急の措置として病性鑑定が終了するまでの間、農林水産省及び岡山県は以下の対応を実施することといたしました。
 [1]家畜伝染病予防法に基づく当該農場の飼養家きんの隔離
 [2]周辺農場に対する移動自粛の要請
 [3]当該農場周辺の家きん飼養農場の状況等についての早急な把握
(2)高病原性鳥インフルエンザと確認された場合には、飼養家きんの殺処分、発生場所の消毒、周辺農場における法的な移動制限等、必要な防疫措置をとることとしています。
※移動の制限:鶏等の家きん、病原体を拡げるおそれのある物品等を対象とし、当面、発生農場を中心とした半径10q以内の区域で実施
こうした措置は、他の養鶏農場に本病が広がることを防止するためのものです。

http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070127press_2.html


[5608] Re:[5607] 「まん延防止」政策はすでに形骸化してる? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/27(Sat) 19:55  

ときさん。
山口のH5N1と、青海株のH5N1の開烈部位でのシーケンスの違いですが。

山口株(A/chicken/Yamaguchi/7/04など)-「RERRKKR」-2005年のヴェトナムにおける毒性中位の配列と同じ。

青海株(Goose/Qinghai/0510/05など)-「GERRRKKR」-上記の先頭のRがGに。Rがひとつ多い。

なお、日本でこれまで発生のH5N1は、下記のとおりです。
2003年 A/duck/Yokohama/aq10/2003、
2004年 A/Chicken/Yamaguchi/7/2004 、A/chicken/Kyoto/3/2004 、A/blow fly/Kyoto/93/2004 、A/crow/Kyoto/53/2004 、A/chicken/Oita/8/2004 、A/crow/Osaka/102/2004 、A/duck/Hokkaido/Vac-1/04など、

このうち、最初のA/duck/Yokohama/aq10/2003;横浜株 は、2003年5月に中国から日本に輸入されたアヒル肉から検出されたものです。
参照
http://www.naro.affrc.go.jp/top/seika/2005/niah/do05008.html

また、このサイト「2004年高病原性鳥インフルエンザ国内流行地で採集されたクロバエ類からのH5N1亜型インフルエンザウイルスの検出と分離」http://idsc.nih.go.jp/iasr/26/303/kj3031.html
は、京都の鳥から検出のウイルスと、クロバエとの関連の研究のようです。

最後のA/duck/Hokkaido/Vac-1/04は、よくわかりませんが、北海道大学の喜田教授の関係のようですね。


[5607] 「まん延防止」政策はすでに形骸化してる? 投稿者:とき 投稿日:2007/01/27(Sat) 12:56  

◇日向市の処分は10万羽に ウイルスは強毒型と判定
2007年1月26日(金)20:40 共同通信

>宮崎県日向市東郷町の佐藤ブロイラー農場で県内2例目の高病原性鳥インフルエンザが確認された問題で、宮崎県は26日、感染拡大防止のため、同農場に隣接する別の農場が飼育する計5万羽も殺処分することを決めた。この日処分が始まった佐藤ブロイラー農場の約5万羽と合わせ、処分は計約10万羽になる。
>農水省は同日、病原性判定試験でウイルスを強毒型と判定したと発表した。国際獣疫事務局(OIE)のマニュアルに沿い、同農場の鶏から検出したウイルスを25日に8羽の鶏に接種したところ、26日にすべてが死んだという。同省などは引き続きウイルスの型の分析を進めている。
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/nation/20070126a4590.html

 発症がなくとも、感染はあるとの前提あるいは想定に基づいているのでしょうか? まるで、胃ガンや乳がんになるからといって、健康体から切除するような発想ではないでしょうか。それとも、ウイルス分離がなされず、抗体確認されてしまうと厄介だから、今のうちにさっさと処分ということでしょうか? あるいは、そちらが実は感染源・感染経路かもしれないという可能性もあるわけで…。「感染」と「発症」がイコールじゃないということを、常に「感染=発症」と誤魔化し続けているようにしか見えません。「発症と斃死」が、実は感染実態のほんの一部の現象にすぎないことを気づかせないために。
http://www.maff.go.jp/tori/bousi.htm


『なお、今回は1月25日に鶏8羽に接種し、26日に結果判定(全て死亡)。』
http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070126press_11.html
 これは、養鶏家さんからみても、インフルエンザ(ウイルス感染症)の病態とは見えないのではないでしょうか? 今実際に起こっている感染症とは異なり、激烈すぎて、まるでアレルギーショック症状のようなものでは…。([5546] のワシントンポストの記事の中での指摘にも似たような状況では。)
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/01/17/AR2007011702395.html

 周辺環境の野鳥調査も、ウイルス分離がなく、抗体保有が確認された場合は、発表するかどうか疑わしいのではないでしょうか。それは環境省のお仕事で、農水省の「家畜伝染病防疫」対策とは別のことですし。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070125-00000014-nnp-l45
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070125-00000020-nnp-l45
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070126-00000018-nnp-l45
http://www.the-miyanichi.co.jp/domestic/index.php?typekbn=1&top_press_no=200701260105

◇「カモが犯人」説浮上 糞から鳥インフルのウイルス
2007年1月27日(土)11:15 朝日新聞
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/K2007012600154.html

 渡り鳥や野鳥が抱えているとしたなら、今突然に入ってきたとは、どうしても思えません。以前の山口、大分、京都のときのシーケンスとの比較はどうなんでしょうか?

>感染経路究明チームの座長を務める伊藤寿啓・鳥取大教授(獣医ウイルス学)によると、感染源には(1)野鳥が運んできた(2)人の靴などに付いて運ばれた(3)物に付いて持ち込まれた、などが考えられるという。

 もうひとつ、つけくわえるとしたら、養鶏(あるいは種苗)そのもので運ばれているということも。


◆鳥インフルエンザ問題の今後(187)(2007.1.27)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza324.htm
>『近くに落ちた火の粉を鶏舎内に持ち込むのは何の場合も多くはネズミだった。今回のはネズミに対する毒性はウイルス2〜3個か(97年香港)その50万分の一(浅田農産)か。』

 『ネズミに対する毒性はウイルス2〜3個か(97年香港)』、ここをいま一度、徹底的に検証・確認してみる必要があるような気がいたします。本当に鳥から分離されたウイルスによる感染実験かどうか非常に疑わしいところです。(しかも、上のワシントンポスト紙の記事に取り上げられた論文を発表した方と同じ人。)



[5606] Re:[5605] [5604] [5603] もうイッチョ 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/01/27(Sat) 11:43  

あるあるの放送作家m高瀬真尚さんは企業のコンサルティングや広告制作を行う株式会社を立ちあげてるそうで。

http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/01/3_4caa.html
>ということは、ワタシは、この国の人たちの食行動について情報操作できるってことになる。
>怖い怖い。
>皆さん、ご安心を。そんなこと絶対しませんから。
ry
>国益だけを考えてきちんと番組作りしないと、
>自分が間違ったら大変なことになっちゃう・・などとも思う。
ry




[5605] Re:[5604] [5603] もうイッチョ 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/01/27(Sat) 11:30  

掲示板からですが

■「民衆などというものは、いつでも支配者の思い通りになる。
 『・・・攻撃されるぞと恐怖をあおり、平和主義者の奴らには、愛国心がなく、国を危険に晒していると非難しておけばいい。
 このやり方は、どこの国でもうまくいく。』」
by ヘルマン・ゲーリング


[5604] Re:[5603] クレプトクラシー 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/27(Sat) 08:57  

掲示板からさん。
泥棒国家(クレプトクラシー)(kleptocracy)も、発展途上国に見られる原初的・古典的なものから、時代によって、進化しているようですね。
Wikipediaによると、最近のクレプトクラシーは、企業の国家に対する影響力の増大といった形をとっているようです。
このクレプトクラシーの増大に対抗する要件としては、
1.政治的力の乱用のチェック
2.情報の自由な流れ
3.腐敗したリーダーを除去できる市民のパワー
であるとされているようですね。

http://en.wikipedia.org/wiki/Kleptocracy


[5603] 面白いのをひろってきました。 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/01/27(Sat) 08:14  

■「泥棒国家(クレプトクラシー)の完成」(米経済誌「フォーブス」元記者ベンジャミン・フルフォード著)より抜粋

(1)現在の日本は、人類史上類をみない「泥棒国家」(クレプトクラシー)である。
民主主義国家ではありえないとされる一部の特権階級によるオリガーキー(寡頭政治)が行われている国であり、
本当の意味での国民の代表者が政治を行っていない。
彼ら、すなわち、政治屋、官僚、ゾンビ企業、ヤクザらが、
あなたが毎日一生懸命働いてつくりだした富を、手を替え品を替えて奪っているのである。
これは、まさに国家による収奪である。(中略)
そればかりか、2003年11月の総選挙で小泉“インチキ改革”政権の続投が決まったことによって、
このシステムはさらに強化されているのだ。(後略)
(2)なぜ、多くの日本国民が、いまだに自民党政治が、国民の財布からお金を巻き上げるだけの
「泥棒政治」(クレプトクラシー)であることに気がつかないのだろうか?(中略)
この国では、国民一般の勤勉さ、真面目さに比べ、
政治家や官僚など支配層の人々の卑しさは、あまりにも異常だ。

彼らが一部の業界やヤクザと組んでこれまでやってきたのは、国民の税金を勝手に使って、
「車が通らない高速道路」「ただ水を貯めるだけに存在するダム」
「野菜を運ぶためだけの地方空港」「誰も利用しない市町村ホール」
「ただ官僚が天下るためだけに存在する豪華保養施設」などをつくることだけではなかったか?(中略)
そして、これらの公共工事と称する利権ビジネスで票とリベートをもらい、
それで私腹を肥やし、この国を民主主義国家から特権階級が支配する国家に変えてしまったのである。
その結果は途方もない借金の山である。
その結果、日本の国債の格付けは、アフリカの小国ボツワナ以下になってしまった。(中略)
それなのに、泥棒たちは、いまだに借金をやめようとしない。
国債を発行しまくり、道路もダムもまだつくるといって、年金カットや増税策を推し進めている。(中略)
それなのになぜ、あなたは怒らないのか?
なぜ、このような犯罪集団を選挙のたびに選んでしまうのか?(後略)
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%89

尾身財務相、税金は「取られるもの」ではなく自分達の代表の決定に従い「自ら納めるべきもの」であると自覚を★2
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1169846109/


[5602] 遺伝子組み換え米、中国産ビーフン・もち米に混入…全量保管中で国内は未流通 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/01/26(Fri) 23:29  

遺伝子組み換え米、中国産ビーフン・もち米に混入…全量保管中で国内は未流通
http://www.asahi.com/life/update/0126/016.html
>昨年10月以降に輸入された、米を主原料とする加工品について未流通


[5601] Re:[5599] [5598] タイで、毒性が弱いとされるH3ウイルスで、男性らが死亡 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/26(Fri) 21:36  

ときさん。
これに関して続報が入ってきました。
すなわち、死亡者は、三人に増え、それらの患者から生前採取したウイルスはH1N2 または H3N2 であったが、その後も、強毒性を増してきてはいるが、変異は、認められず、これらのウイルスは、普通の人に見られるウイルスであったということです。
なんか、ときさんがいつもいわれているような、これまでの変異神話が崩れてしまうような事件ですね。

http://www.bernama.com.my/bernama/v3/news.php?id=243574


[5600] 「日銀の犯した大いなる過ち」という英国紙の記事 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/26(Fri) 19:48  

イギリスの「Money Week」というサイトで、モルガンスタンレーのStephen Roach氏が書いた「The Bank of Japan's big mistake」http://www.moneyweek.com/file/24615/the-bank-of-japans-big-mistake.html
という記事が、今日、掲載されている。
ざっと、訳してみると、このような内容である。

中央銀行の独立性に対しての一撃の中で、日本銀行は1月18日の政策決定で、深刻なへまをしでかしてしまった。
市場に対して、正常化に焦点をあわせた通貨引き締め策をセッティングした後で、日銀は、政治的圧力の下で、曲げられてしまい、当初の方針を貫けず、公定歩合据え置きを決定してしまった。
このことは、正常化への道への手痛い回り道となった一方で、この事件は、日本の自民党支配の有力性を示す事件でもあった。
このことは、過去のポスト・デフレの日本経済の新たな経済のイメージを潜在的に、徐々に傷つけていく、信頼性を大きく損なうものであった。
どうして、日銀は、経済的なミスを犯さず、政治的なミスをおかしてしまったのか?
皮肉なことに、日銀は、政策決定に関する限りでは、悪いことはしていない。
日本の通貨当局は、消費者物価指数(CPI)ベースのインフレーションのレンジを0から0.25パーセントにおいていたし、最近の数値では、断片的に、正領域があるだけであった。
さらに、いわゆるコアの消費者物価指数(CPI)では、三月には、負の領域に、一時的に下落するものと見込まれている。
したがって、最近の個人消費需要のブレは、日本の経済の回復性についての一抹の不安を提起しうるものであり、これらを考え合わせれば、政策正常化への途中で、時期尚早な結果となりうることからすれば、賢明かどうか疑うには、十分の数字ではある。
金融政策の正常化への遅々として進まないペースで行くのが、いまだ、か弱いデフレ脱却後の日本経済にとって、正しい選択なのだろう。
問題は、日銀の福井総裁が、彼の政策的英知をかけて、毅然として、利上げが不可避であるとの印象を1月にしめしたことである。
同時に、自民党は、早期利上げの危険性を示した。
われわれの眼から見ると、そして、多くの市場関係者の目から見ると、政治から独立した中央銀行であるならば、日銀は、そのような論争に打ち勝つべきものと見る。
明らかに、われわれは、この自民党と日銀との主導権争いについて、悪い評価を抱いた。
日銀政策決定後の円安の動きや、日本国債価格の下落は、われわれに対して、われわれの悪印象は、間違っていなかったことを確信させた。
悲しいことに、福井総裁のしり込みは、日銀の独立性が、いまや、危機に瀕していることを物語っているのである。
日銀が、政策ターゲットとする展望の下に、正しい判断をしている一方で、市場との対話の上で、大きな失敗をやらかしてしまったのである。
市場を、これまでなかったような引き締めに向けてセットすることで、日本の中央銀行への信頼性と独立性を市場に知覚させることを、かえって、傷つけてしまったのである。
以下略

http://www.moneyweek.com/file/24615/the-bank-of-japans-big-mistake.html


[5599] Re:[5598] タイで、毒性が弱いとされるH3ウイルスで、男性らが死亡 投稿者:とき 投稿日:2007/01/26(Fri) 19:02  

笹山様
> この患者は、41歳の男性と、5歳の少女である。
> 男性の方は、Nong KhaiのSi Chiang Mai から来たひとで、月曜日になくなった。
> 少女の方は、タイ南部のPrachuap Khiri Khanから来た人で、同じく、今週なくなった。
> このH3ウイルスのサンプルは、the Medical Sciences Departmentのthe National Influenza Centreに送られ、WHOの協力も得て、検査されるという。
> Nong Khai村では、H5ウイルスで汚染された農場があり、ここで、H3ウイルスが何らかの変異を見て、強毒化したのではないかと、専門家は、推測しているようだ。

 まずはじめに考えられることは、対処方法を過ってはいないか、ということです。解熱剤を処方してしまったらたぶん…。肺炎や脳症など重篤化させなければ十分助かるはずの病気なのですが。特に、白血球値だけをみて、免疫抑制作用のある薬剤を処方してしまうと、脳炎、髄膜炎、肺炎に移行しやすいとのことです。(人でおこった感染症の場合、ひとまず、「鳥インフルエンザ」とは切り離して考えておいたほうがよろしいかと思います。現実を正確に見ることを誤りそうです。)



[5598] タイで、毒性が弱いとされるH3ウイルスで、男性らが死亡 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/26(Fri) 18:39  

タイの公衆健康局は、毒性が弱いとされるH3ウイルスで、男性が死亡したことで、その原因究明のため、WHOに協力を求めることとした。
この患者は、41歳の男性と、5歳の少女である。
男性の方は、Nong KhaiのSi Chiang Mai から来たひとで、月曜日になくなった。
少女の方は、タイ南部のPrachuap Khiri Khanから来た人で、同じく、今週なくなった。
このH3ウイルスのサンプルは、the Medical Sciences Departmentのthe National Influenza Centreに送られ、WHOの協力も得て、検査されるという。
Nong Khai村では、H5ウイルスで汚染された農場があり、ここで、H3ウイルスが何らかの変異を見て、強毒化したのではないかと、専門家は、推測しているようだ。

http://www.bangkokpost.com/News/26Jan2007_news12.php


[5597] 日向市の鳥インフルエンザ農場がわかるまで 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/26(Fri) 18:05  

今回、日向市の鳥インフルエンザ発生農場名は、当初マスコミでは、報じられなかった。
「日向市東郷町」とのみの報道だけであった。
しかし、唯一、地元の宮崎テレビ
http://www.umk.co.jp/
のみが、発生農場の所在を「日向市東郷町下三ケの養鶏場」と報じており、現場からヘリコプターでの空撮を映してした。
そこで、当方としては、Yahoo!地図情報
http://map.yahoo.co.jp/address?ac=45206で、「日向市東郷町下三ケ」地点の航空写真情報
http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=32%2F20%2F42.212&lon=131%2F23%2F20.727&layer=1&sc=5&ac=45206&size=s&mode=aero
を取り出し、宮崎テレビの空撮映像と同じような形をした、養鶏場らしき建物を、サーチした。
すると、そっくりの建物配置の白い建物
http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=32%2F20%2F50.539&lon=131%2F24%2F4.246&layer=1&sc=3&mode=aero&size=s&pointer=on&p=&CE.x=208&CE.y=320
が、おぼろげながらもあるではないか。
もっとも、今回の「佐藤ブロイラー農場」は、Yahoo!電話帳http://phonebook.yahoo.co.jp/list?a2=45206&g3=8037000
には登録されていなかったので、たとえ、「日向市東郷町下三ケ」の情報を得ていたとしても、現地の確定までには、マスコミのかたでも、迷われた方も多かったのではなかろうか。
ちなみに、Googleの地図では、何やら、判然とはしなかった。


[5596] 厚労省が労働契約法案要綱…就業規則で労働条件を変更可能に 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/01/26(Fri) 10:01  

【社会】厚労省が労働契約法案要綱…就業規則で労働条件を変更可能に
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1169729372/

36 :名無しさん@七周年:2007/01/26(金) 01:41:21 ID:ICVKSft10
■自民党が経団連に操られている理由

http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1166453985/
【政治】"公的資金投入後に急増" りそな銀行、自民党への融資残高3年で10倍
自民党に対する大手銀行の融資残高が05年末で約80億円に達し、3年間で倍増したことが17日、わかった。(中略)
将来の企業献金を返済にあてることが融資条件で、経団連(現日本経団連)の平岩外四会長(当時)が
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「経団連が返済に協力する」との念書を銀行側に示したとされる。


[5595] 宮崎県日向市の鳥インフルエンザは、H5型と判明 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/25(Thu) 19:49  

日向市東郷町下三ケの養鶏場「佐藤ブロイラー農場」で鶏が大量死した問題で県は25日、鶏から検出されたウイルスは高病原性のH5型と発表した。動物衛生研究所(茨城県つくば市)が確認した。
発生場所の「佐藤ブロイラー」の地図は、こちら、ご参照
(白い建物が鶏舎で、長い鶏舎が左下がりの斜めに二つ並んでいて、短い鶏舎が三つずつ、ふたつのブロックで、段違いで横に並んでいる。)
http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=32%2F20%2F50.539&lon=131%2F24%2F4.246&layer=1&sc=3&mode=aero&size=s&pointer=on&p=&CE.x=208&CE.y=320

http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070125press_2.html

http://www.the-miyanichi.co.jp/domestic/index.php?typekbn=1&top_press_no=200701250111


[5594] Re:[5593] 「吉野家の牛丼の味は、米国産牛肉でなければだせない」と言っていませんでしたっけ? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/25(Thu) 19:22  

虹屋さん。
遅レスですみません。
なるほど、日本人の牛肉嗜好も、アメリカ牛肉なき間に、かなり変わってきているということですね。
しかし、期待のオーストラリアも、旱魃にかなり痛めつけられているようですね。
農家の自殺率も、年々、上昇してきているようです。
これに加えて、アルゼンチンのコーン輸出規制がこの2月から始まりますと、各国の穀物自給は、かなり、
厳しいものになってくるようですね。


[5593] 「吉野家の牛丼の味は、米国産牛肉でなければだせない」と言っていませんでしたっけ? 投稿者:虹屋 投稿日:2007/01/25(Thu) 18:49  

日経1月25日「米産牛肉のない風景」定着
輸入量は禁輸前の月間平均に比べ1割以下の水準。
2003年度の国内牛肉消費は90万4千トン、04年度は80万9千トン。国産は2千トンの減少(消費量は35万5千トン)、輸入は9万3千トンの減少(45万4千トン。
その中でも販売が伸びたのは豪州産。「米国産がそっくりそのまま豪州産と入れ替わった」ライフコーポレーション。豪州産はパサパサとした食感とのイメージが強かったが、赤身肉に脂肪が入る穀物肥育牛が増え「日本人の舌に合うようになってきたのが要因」(いなげや)
>昨年12月から毎日時間限定で牛丼を販売する吉野屋は豪州産、メキシコ産など米国産以外の牛肉比率が約3割。9月の一割弱から拡大した。
 国産牛肉の卸価格は高値が続いている。ただ、高値でも生産は増えていない。後継者難に加えて、将来の資料高を懸念する生産者が多いためだ。
 牛肉の代りに消費量が上向いたのは豚肉だ。

現在の吉野家の安部社長は、九州地区本部長時代に牛丼オンリーからの脱却をはかりウドンを置いたりの多品目化をはかり失敗したそうですが、今回、結果的に単品経営から多品種経営へ、供給元の多元化になり吉野家にとっては、メデタシ・メデタシなのでしょうか。
参照 http://www.nikkei.co.jp/neteye5/fukabori/20040114e3m1400714.html

豪州産牛肉も旱魃の影響で先細りだし、穀物価格もトウモロコシなどのバイオ・エタノール需要で下がりそうもない。
いい加減、輸入飼料にたより多頭化、大規模化による安価供給から日本国内の飼料化できる資源を活用する方向で畜産業の再構築に舵を切る時期ではないでしょうかね。


[5592] 青海湖のH5N1株は、どのようなコースをたどって、日本にたどり着いたか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/25(Thu) 14:38  

「中国の青海湖のH5N1株は、どのようなコースをたどって、日本にたどり着いたか?」
というような、お問い合わせが数多くありますので、わかりやすい地図を下記に示しておきます。
まず、地図の真ん中の青丸が青海湖の場所で、これが、一端、シベリアやモンゴルに北上してから、二手に分かれて南下し、

@一方は、バルカン半島を経て、ヨーロッパに渡り、ここからさらに南下してアフリカ・エジプトに渡るものと、

Aもう一方は、中国北東部や韓国や日本へと、南下するコースと
があります。

参照
http://www.recombinomics.com/qinghaill.jpg
青色2005/05 ⇒橙色2005/07 ⇒黄色2005/07⇒緑色2005/08/15⇒赤色2005/08/31⇒紫色2005/09⇒白色2005/10⇒空色2005/11⇒灰色2005/12⇒褐色2006/01⇒2006/02さび色

2005/05-中国・青海省 剛察縣⇒
2005/06-中国・新疆 塔城地區⇒
2005/08-モンゴル、カザフスタン、ロシア、中国・西藏自治區 拉薩市⇒
2005/10-トルコ、ルーマニア、クロアチア、インド、中国・內蒙古自治區 呼和浩特市、安徽省 天長市、湖南省 湘潭縣⇒
2005/11-中国・遼寧省、山西省、湖北省、新疆維吾爾(ウイグル)自治區 、湖北省 、寧夏回族自治區、湖南省、雲南省⇒
2005/12-ウクライナ、中国・広西省、江西省、福建省、⇒
2006/01-イラク、中国・四川省、成都⇒
2006/02-ギリシャ、イタリア、フランス、ドイツ、オーストリア、グルジア、ナイジェリア、ニジェール、エジプト、スイス、ハンガリー、ブルガリア、スロベニア、スロバキア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、イラン、パキスタン、中国・せっ江省⇒
2006/03-アフガニスタン、イスラエル、パレスチナ、ヨルダン、カメルーン、アルバニア、アゼルバイジャン、セルビア・モンテネグロ、ポーランド、デンマーク、チェコ、中国・広東省、上海⇒
2006/04-ブルキナファソ、コートジボアール、ジプチ、イギリス⇒
2006/06−中国・深せん⇒
2006/07-スペイン⇒
2006/10スーダン⇒
2006/11韓国⇒
2007/01日本

なお、中国内での感染については、一部、青海株だけでなく、福建株も、含む。
「中国・鳥インフルエンザの発生時期と発生市町村名一覧」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=503
や、
このサイトhttp://www.fsc.go.jp/sonota/tori/tori_iinfq1.pdf

「禽流感地区分布示意図」
http://www.chinamil.com.cn/item/qinliugan/txt/yqtb29.htm

「中国人感染禽流感疫情分布図」
http://www.czcdc.com/Article2/ShowArticle.asp?ArticleID=1403
もご参照
青海株ではないもの-ベトナム、タイ、カンボジア、インドネシア、、マレーシア、ミャンマー、ラオス

http://www.recombinomics.com/H5N1_Map_2005_QinghaiL.html


[5591] 郡山市が相指名業者の下請け禁止 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/25(Thu) 10:04  

福島県郡山市が市発注工事の指名競争入札で、落札業者が他の入札参加業者(相指名業者)に下請けさせることを禁じる通知を出していたことが分かった。
業者のなかには「純粋な下請け業者は請負額が低く抑えられるため、立場を強めようと元請けの入札に参加しているようだ」と話すものもいるという。
東北地方整備局契約課は「元請けからの下請けは民間同士の契約であり、特に指導はしていない。一般競争入札が原則となれば、そうした問題は生じ得ない」としているようだが、一般競争入札でも、このようなことはありえるだろうし、「臭いものは、元から絶たなければ」なのではなかろうか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070125-00000004-khk-soci


[5590] 韓国の渡り鳥捕獲調査 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/25(Thu) 09:42  

韓国の豊歳川や美湖川で、渡り鳥の分泌物にH5N1が、忠南大, 忠北大などの合同調査によって、確認されたことで、当局では、本格的な渡り鳥捕獲によるH5N1調査を、家畜衛生研究所の協力によって、広範囲にわたって、700羽程度の捕獲によって、進めることにしたようだ。
当面、この4月までに、留鳥を中心に、環境府環境科学院が250羽、鶴農村環境生命研究所が250羽を捕獲することとした。引き続き、季節ごとに渡り鳥を捕獲し、検査する予定のようだ。
捕獲対象地域は、下記のようだ。
浅水湾(한편 천수만)、 間月号(간월호)、牙山湾(아산만)、錦江(금강)、ハグオン(하구언 )
参照
http://www.dailian.co.kr/area/news/n_view.html?t_name=dc_news&id=3934

http://www.cctoday.co.kr/news/articleView.html?idxno=211625


[5589] 富山化学のT-205とは? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/24(Wed) 17:41  

富山化学が、抗インフルエンザウイルス薬「T−705」の日本国内での臨床第I相試験を、今日から開始したということで、株価もにぎわっているようである。
http://company.nikkei.co.jp/index.cfm?scode=4518参照
一部では、タミフルか、T-705か、ということのようなのだが、実際は、どうなのだろう?
このサイト
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=151038&lindID=4
によると、T−705は、RNAポリメラーゼ阻害剤ということで、2004年1月に、NIAID(米国立アレルギー感染症研究所)との間に「サンプル提供契約」を締結し、NIAIDより委託を受けた米国ユタ州立大学が、インフルエンザウイルスに対しての様々な試験を行い、H5N1型トリインフルエンザウイルスの感染マウスモデルにおいて、高い治療効果を示したということのようだ。

ただ、この提供を受け、効果を示したというウイルスが、A/Duck/Minnesota/1525/81
http://flu.lanl.gov/search/view_record.html?accession=AF082040&database=fluA
という、ふた昔以上前のウイルスという点が、素人目ながら、気になるところなんだが。

ちなみに、このA/Duck/Minnesota/1525/81 というウイルスの開烈部位でのシーケンスは、A/Mallard/Wisconsin/428/1975やA/gull/Pennsylvania/4175/83やA/mallard/Ohio/184/86 などと同じく、「RGLF」(PEIPKGSRVR RGLF)というシーケンスを持っているようだ。

で、このサイト
http://www.newfluwiki2.com/showDiary.do?diaryId=234
によれば、USDAは、これらの株を低病原性と宣言したようだ。
「弱毒性の場合は、単一のアルギニン(Arg)を開裂部位に持つ」のに対して、「強毒性の場合は、アルギニン(Arg)または、リジン(Lys)の塩基性アミノ酸が開裂部位に連続して配列されている(multi-basic cleavage site)」ということなのだが、イタリアの1999年発見のH7N1( A/turkey/Italy/99 (H7N1) )では、次のような配列で、低毒性と高毒性を仕切ったようだ。
開烈部位での低毒性配列「PEIPKGR -//- GLF」
開烈部位での高毒性配列「PEIPKGRKRKTR -//- GLF」
参照
「Host Range Restriction and Pathogenicity in the Context of Influenza Pandemic」の一番下の配列
http://www.cdc.gov/ncidod/EID/vol12no06/05-1336.htm
「Strukturell and Function of Large Molecular Assemblies Folie 1」
http://erice2006.docking.org/vcourse/15thu/1600-Heinz/Heinz.ppt
参照-私のブログ記事
「気がかりな、モンゴルのマナヅル繁殖地での鳥インフルエンザ拡大」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=460
その辺はどうなんでしょうね?
富山化学さん。

参照
「Efficacy of Orally Administered T-705 on Lethal Avian Influenza A (H5N1) Virus Infections in Mice 」
http://aac.asm.org/cgi/content/abstract/AAC.01051-06v1



[5588] 韓国では、天安市に隣接する忠清北道でも警戒態勢に。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/24(Wed) 09:11  

今回の鳥インフルエンザが発生した忠清南道の天安市から2キロメートルの、郡を隣接する忠清北道の清原郡の美湖川で、マガモの分泌物から、H5N1が検出されたのに続いて、同じ忠清北道の陰城郡三成面で、低病原性ながらも、ウイルスが確認されたことで、忠清北道でも、警戒態勢に入った模様。

http://www.cctoday.co.kr/news/articleView.html?idxno=211446


[5587] Re:[5579] <番組ねつ造>社長の辞任不可避の見方 菅総務相 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/01/24(Wed) 09:11  

http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1169577465/
175 :名無しさん@七周年:2007/01/24(水) 06:07:57 ID:O3UDh9j10
>「番組を完全にねつ造していたのなら、減給処分で済む話では>ない」と述べ、責任の取り方が不十分として、辞任は不可避>との見方を示した。」

>じゃあヤラセ・タウン・ミーティンクの責任取って安倍も辞めないとな゛

↑もっともですね。見直しが必要ですね。

他にも、台本を書いた放送作家のブログの納豆コメント
http://www.google.com/search?q=cache:tzq2FHQJhCUJ:yaplog.jp/takasemasanao/+http://yaplog.jp/takasemasanao/&hl=ja&ct=clnk&cd=1&lr=lang_ja

スポンサー花王が販売している飲料のカテキンも番組で宣伝されていた旨が出てますよ。
http://www.google.com/search?hl=ja&q=%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%82%E3%82%8B%E3%80%80%E3%82%AB%E3%83%86%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%80%80%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%80%80%E8%8A%B1%E7%8E%8B&lr=


[5586] 宮崎県日向市で、鳥インフルエンザ発生 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/23(Tue) 19:54  

ときさん。
>>茨城の二の舞でしょうか>>
ですが、
茨城の場合も、野鳥の感染は、ありえたのでしょうね。
茨城県で鳥インフルエンザが発生する一ヶ月前の2005年5月27日に、千葉県から福島県にかけての海岸で、渡り鳥のハシボソミズナギドリが大量に死んでいるのが確認されてはいたのですが、誰も、その因果関係を調べようともしませんでしたね。
今回の宮崎の場合は、鳥取大学の応援を得て、環境省も、野鳥の調査のやり直しを決めたようですね。

以下は、ときさんの情報と重なりますが。

宮崎県日向市東郷町下三ケの養鶏場で、高病原性鳥インフルエンザの感染の疑いがある肉用鶏の大量死を確認したと発表した。この養鶏場から22日夕、延岡家畜保健衛生所に連絡があり、飼っている約5万羽のうち243羽が死んでいることを確認。11羽を簡易検査したところ、1羽が陽性、4羽が疑陽性だったという。
日向市東郷町と清武町との位置関係は、下記のとおり。
日向市東郷町は、清武町の北方66キロメートルあたりのようですね。

日向市東郷町下三ヶ
http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=32%2F20%2F45.048&lon=131%2F23%2F50.589&layer=1&ac=45206&mode=aero&size=s&pointer=on&sc=9

http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=32%2F20%2F45.048&lon=131%2F23%2F50.589&layer=1&ac=45206&mode=aero&size=s&pointer=on&sc=3
清武町
http://map.yahoo.co.jp/print?lat=31%2F50%2F27.829&lon=131%2F23%2F53.105&mode=aero&pointer=on&memo=%C3%AB%B8%FD%D5%DB%CD%F1%BE%EC%01%A1%A1%BD%BB%BD%EA%A1%A7%B5%DC%BA%EA%B8%A9%B5%DC%BA%EA%B7%B4%C0%B6%C9%F0%C4%AE%C2%E7%BB%FA%CC%DA%B8%B65556-3%A1%A1%C5%C5%CF%C3%C8%D6%B9%E6%A1%A70985-85-0163&prop=red_pin&proplat=31.50.27.829&proplon=131.23.53.105&sc=9

なお、日向市の渡り鳥の飛来地は、塩見川河口の干潟
http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/47/0000011347/90/img23e482a7knk8eo.jpeg
のようです。
発生場所と塩見川河口との距離は、約14キロメートル。
塩見川の位置関係は、こちら
http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=32%2F24%2F8.111&lon=131%2F38%2F44.013&layer=1&sc=9&size=s&pointer=on&mode=aero


[5585] 仮想の「清浄国論」から脱すれば楽なのに・・・ 投稿者:とき 投稿日:2007/01/23(Tue) 19:20  

 これも、民意とか世論しだいということなのでしょうが…。(そこを変えるのが最も難しい?)

◇宮崎でまた鳥インフル=日向市のブロイラー300羽死ぬ
1月23日19時1分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070123-00000146-jij-pol

 また、茨城の二の舞でしょうか。
 はやく、日本も「馴致」してもいいようになって欲しいものです。隣の大陸にある大国のように。(いつまでも、人間にうつかもしれないという「恫喝」理論に屈していないで、そこからできるだけ早く脱して…。)


[5583] GM生物は、非GMより遺伝子の異常の頻度が高いのではないか? 投稿者:虹屋 投稿日:2007/01/23(Tue) 19:07  

遺伝子組換え食品の供給源のGM生物では非GMに比べ遺伝子の欠損などの異常が多いのではないでしょうか。
この話題の発端となったのは、キリンの開発したクローン牛です。GM動物、家畜はクローン処理でなければ産まれません。GM家畜の安全性、危険性では一体として考慮すべきです。食品的に重要なのは牛や豚などの哺乳類になりますが、クローンの成功率、出生が極めて低い(流産率がきわめて高い)。遺伝子の欠損などの異常は、機能障害や奇形、流産、死産などに顕れます。

牛でみれば、人工授精での流産率は3%前後、体細胞クローンでは94%前後。クローンと同じく胚移植を行う体外受精(受精卵移植)では50%前後ですから、これに較べても異常に高い。体外受精の牛では、受精卵移植から50日以降は流産は殆ど起きないが、体細胞クローンでは約44%の流産が起きる。

胎子が母体外で生活能力を持つ期間すなわち最短妊娠期間(胎齢250日程度)に達したのち、死亡して産まれてきた死産、生きて分娩された後、まもなく(概ね24時間以内)死亡した生後直死(せいごちょくし)を合わせた割合・発生率は、体細胞クローン牛では、30.0%。一方、国内で一般に飼養されているホルスタイン種では、5.3%。

流産や死産などに至らない遺伝子の異常も、同様に、多いと推測されます。例えば、米ハワイ大柳町隆造教授やホワイトヘッド生物医学研究所(マサチューセッツ州)などの研究グループは、体細胞クローンのマウスで遺伝子の発現異常が高頻度で起こっていることを2002年に報告しています。約一万個の遺伝子について、肝臓と胎盤での発現状況を通常のマウスとクローンマウスの比較した結果、約4%、25個に1個の割合で遺伝子の働きが極端に盛んだったり、逆に遺伝子の発現が抑えられているなどの異常が確認されています。
 科学1月号(岩波書店)の記事に拠れば、この発現の異常がクローンマウスの仔に伝わるか、遺伝するのか検証中だそうです。

 また、遺伝子組換えによる非意図的な影響と自然交配による非意図的な影響は、質的にも違うのではないでしょうか?この点は改めて述べます。


[5582] 宮崎の鳥インフルエンザウイルスは、青海株と判明 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/23(Tue) 17:08  

宮崎県清武町のウイルスを県が採取し、その遺伝子を茨城県つくば市の動物衛生研究所が解析した結果、2005年5月に中国・青海湖で発生が確認されたH5N1型の強毒性鳥インフルエンザウイルスの遺伝子と塩基配列が99%以上、一致したという。今日開催された第22回家きん疾病小委員会及び高病原性鳥インフルエンザ感染経路究明チーム第2回検討会の席上で、山口委員(動物衛生研究所)から、次の報告がされた。
すなわち、
今回の分離されたA型鳥インフルエンザウイルスは、H5N1亜型で強毒タイプであり、遺伝子性状検査から、
@全ての遺伝子分節が鳥由来であること、
A2005年に中国の青海湖(Qinghai Lake : チンハイ・レイク)で分離されたウイルス株と同じ系統であり、同系統のウイルスは他にモンゴル、韓国、ロシアなどでも分離されていること、
Bインドネシア、タイ、ベトナムで分離されたウイルスとは異なること、
C2004年にわが国で発生した際に分離されたウイルスとは異なること、が報告された。
http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070123press_10b.pdf
これまでの下記の私の一連のブログ記事もご参照

「韓国でいっそう高まるH5N1渡り鳥感染源説」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/
「鳥インフルエンザ-「日本・韓国・モンゴル」のトライアングル-」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=698
「エジプトで、タミフル耐性のH5N1ウイルス検出との報道だが。」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=697
「宮崎県清武町の鳥インフルエンザ問題」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=696
「韓国で、大規模な鳥インフルエンザ発生」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=675



http://www.asahi.com/national/update/0123/TKY200701230294.html


[5581] 韓国でいっそう高まるH5N1渡り鳥感染源説 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/23(Tue) 10:32  

韓国の二度目の鳥インフルエンザ感染地の天安市から2キロ離れた美湖川で、鳥の糞などの分泌物からH5N1が検出されたことで、昨年来の鳥インフルエンザ感染も、渡り鳥によるものではなかったのか、という観測がいっそう高まっている。
その理由として、昨年から今年にかけての鳥インフルエンザ感染地の近くには、いずれも、渡り鳥の大きな飛来地があるということだ。
すなわち、昨年、最初に発生した益山市咸悦邑惜売里と、二番目に発生した益山市黄登面は、いずれも、渡り鳥の終結基地である錦江とは、10キロメートル余しか離れておらず、第三次に発生した金堤市孔徳面も、渡り鳥の集結基地である万頃江と接しており、第四次発生地である牙山市湯井面も、渡り鳥が多くくるゴックギョチォンに近い。
今回の発生の天安市の農家は、豊歳川と100メートルの距離にある。
このようなことから、韓国当局としては、渡り鳥の観察だけでなく、これら感染した渡り鳥の排泄物と接触する可能性のある鵲・雀・鳩など留鳥に対する監視も、強める構えのようだ。

http://www.nongmin.com/article/ar_detail.htm?ar_id=133528&subMenu=readcnt


[5580] 秋田県知事の「県民アンケート」賛成誘導発言 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/23(Tue) 08:11  

秋田県が検討している「子育て新税」構想で、県民負担の賛否を問うため、県が実施中の県民アンケートについて、寺田典城知事が定例記者会見で、「賛成は最低30%欲しい」と述べたことへの批判が高まっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070123-00000002-khk-soci

というのだが、「県民アンケート」をする前に、このような賛成誘導発言をするというスタンスは、例のヤラセ・タウンミーティングの意識構造となんら変わっていないし、むしろ、こっちの方が露骨なのかも知れませんね。
こうなってしまったら、いったん、知事さんは、取り下げるしかないようですね。

課税自主権にもとづく法定外税にも、
@負担が県民外に及ぶもの、
A負担が県民のみに及ぶもの、
B負担が県民内外に及ぶもの、
いろいろあって、さらに、Aでも、
A-1負担が特定の業者のみに及ぶもの
と、
A-2負担が県民一般に及ぶもの
とにわけられえますね。

県民の理解が得られるのは、@⇒B⇒A-1⇒A-2 の順になるのは、やむを得ないことのようで。

その点、東京都のホテル税は、@のもっとも反対の少ない法定外税の例なんでしょうね。
森林環境税は、@とBとA-1、ってとこでしょうか。

その辺の感度を、知事さん、見誤ったことも、災いしているんでしょうね。
つまり、仮想敵国をつくることから、法定外税は、始まるって事を。
もっとも、あんまり仮想敵国を締め付けすぎると、イソップ物語の「金の卵をうむメンドリ」ってことになりかねない。
地域内外での域際収支という点からも、地域内の資金の再配分では、域際収支は、黒字とならない。
となれば、たとえば、地域進出企業などの地域外からの法定外税をとるようなスキームでないと、地域内資金循環上、意味がないのだが。
以下は、札幌市の『札幌市財源に関する研究会報告書』における「課税自主権の具体化にあたって考慮しなければならない7つの基本的考え方」だが、やや、奇麗事に過ぎる嫌いも見られるのだが。

課税自主権の具体化にあたって考慮しなければならない7つの基本的考え方
基準1 特定の産業や企業等を対象としないこと−中立性
基準2 札幌市の課税が他の市町村に大きな影響を与えないこと−中立性
基準3 国の税制との一貫性、整合性があること−中立性
基準4 税収の安定性
基準5 税負担の公平性
基準6 零細課税でないこと
基準7 税としての徴収の妥当性
(出典) 『札幌市財源に関する研究会報告書』2001.
http://warp.ndl.go.jp/cgi-bin/netwp/BNWPLinkChk2.cgi?fl=ndl.go.jp%2Fjp%2Fdata%2Fpublication&mt=000000000280&cl=00000000000022552&ln=refer%2F200303_626%2F062605.pdf参照

参考
当日の知事記者会見
(記 者)
今、その県民負担についてはアンケートを発送してますけども、そのアンケートで出てきた結果というのは、それは結果出てみないことにはわからないと思いますが、どれぐらいこう知事の中で導入の是非を判断するのに重きを置いてらっしゃるか、例えばどれぐらいまで賛成、どれぐらいまで反対だったら・・・。
(知 事)
政治っていうか、行政っていうか、私たちはね、将来を見越してものをやるべきだと思ってますし、やっぱり最低30(%)は欲しいですね。
http://www.pref.akita.lg.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1168913272878&SiteID=0000000000000&FP=whatsnew

http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070122/eve_____sya_____014.shtml


[5579] 機能性食品と、「発掘!あるある大事典」との関係は? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/23(Tue) 07:57  

納豆減量捏造問題で、「発掘!あるある大事典」のスポンサーの花王が、手を引いたというのは、ちょっと、象徴的な出来事のように思えましたね。
つまり、機能性食品の大元の会社が、スポンサーから手を引いたということは、なにを意味しているのかな?ってことですね。
あるいは、類が機能性食品、トクホ(特定保健用 食品)全般に及ぶことを懸念したのかも知れません。

この番組のなかでは「テンプル大学アーサー・ショーツ教授の日本語訳コメントで、「日本の方々にとっても身近な食材で、DHEAを増やすことが可能です!」「体内のDHEAを増やす食材がありますよ。イソフラボンを含む食品です。なぜならイソフラボンは、DHEAの原料ですから!」 という発言したことになっておりますが、内容も含めてこのような発言はございませんでした。」
ということでしたが、このようなうたい文句は、普通に、テレビコマーシャルの中にありますね。
もう一度、いろいろな機能性食品のテレビコマーシャルなりテレビ番組の中にある文言を、エコナも含めて、検証する必要が、消費者としては、あるのかも知れませんね。

http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070122/eve_____sya_____014.shtml


[5578] Re:[5577] [5576] [5575] [5574] [5571] [5569] [5567] 「熊遠大説」 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/23(Tue) 07:32  

Chaosさん。
なるほど、そうでしたが。
Googleのピクチャーで検索すると、この方ですね。
広州市衛生局副局長の熊遠大さんのようですね。
まさに、「名は、体をあわす」といったとこでしょうか。

http://gd.news.sina.com.cn/local/2005-09-23/1721313.html


[5577] Re:[5576] [5575] [5574] [5571] [5569] [5567] 「熊遠大説」 投稿者:Chaos 投稿日:2007/01/22(Mon) 21:40  

笹山様 とき様

Chaosです。
英文でも、誤報説が流れ始めました
いちおう、しばらくは、広州のニュースも
監視対象に入れておきます。

熊遠大 百度とか中文のgoogleで引くと
      たくさん出てきますが、人名ではないかと??
      広州市衛生局の副局長さんの名前??





[5576] Re:[5575] [5574] [5571] [5569] [5567] 「熊遠大説」 投稿者:とき 投稿日:2007/01/22(Mon) 18:02  

笹山様
> 「 誤傳」は、そのまま、わかりますが、「熊遠大説」ってのは、どのような意味なんでしょうかね。

 遠くの熊が何やらデカいことを云った?
 痛くも痒くもないってことでしょうか?(笑)。

 えっ、え〜っ?!っていう感じです。



[5575] Re:[5574] [5571] [5569] [5567] 「熊遠大説」 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/22(Mon) 17:01  

ときさん。
今回の香港の「星島日報」のSARS報道は、「 誤傳」であり、「熊遠大説」なんだそうですね。
「 誤傳」は、そのまま、わかりますが、「熊遠大説」ってのは、どのような意味なんでしょうかね。
参考「廣東回應香港媒體誤傳:廣州未發現人禽流感或非典」
http://big5.xinhuanet.com/gate/big5/www.gd.xinhuanet.com/newscenter/2007-01/22/content_9099060.htm


[5574] Re:[5571] [5569] [5567] SARS捲土重来? 投稿者:とき 投稿日:2007/01/22(Mon) 16:39  

> ProMedの方でも、同様の会見の報告が
> 載りました。誤報でよかった。
> 最近は、当局の反応も速いですね。

 どうでしょうか? 誤報と断じてしまうには…。いろいろと行事(春節大移動、奥林匹克、上海万博…)を控えてることもありますし。警戒を怠らないことは必要かとおもいます。心配しすぎてもいけませんが、しなさすぎも問題です。情報の洪水の中で、どうしても忘れがち水に流しがちの国民性でもありますし。

 鳥インフルエンザ(鶏)同様、人間の場合もまったく同じで、あちらで起こったことは必ず日本国内でも起こると思って心の準備をしておくことが必要だと思います。そのためによく“相手”を知っておくことも。



[5573] 今週の週刊エコノミストの記事で「農林官僚の死」。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/22(Mon) 16:24  

今週の週刊エコノミスト(2007年1月30日号)
http://www.mainichi.co.jp/syuppan/economist/
を本屋で立ち読みしていたら、「修羅場くぐった官僚の死、農水省の衝撃」という、おどろおどろしいタイトルが飛び込んできた。
この掲示板の5514でも書いた、農林水産省の須賀田菊仁さんの死について語られていた。
その他の、農林官僚の死として、私が述べた城知晴さんのことについては、触れられていなかったが、紀内祥伯さんのことについて、この記事では触れていた。
正直、私は、紀内さんの例も、思ってはいたが、彼の場合は、自死であり、扱うには、ふさわしくないと思ったので、書かなかった。
というより、あまりに悲惨で、書けなかった。
しかし、私との付き合いからいえば、私が、サトウキビ・ビートの毎年の価格決めをする小委員長の時に、彼は、砂糖類課長だったこともあって、お付き合いは、深いものがあった。
彼の後の課長が、例の熊沢さんだった
紀内さんは、その一週間前にも、私の部屋に、法案の説明に来ていたので、その死を知ったときの衝撃は、私にとって、すごいものがあった。
あれから早いもので、もう、10年2ヶ月もたってしまった。
今でも、彼の最後の場所である中央線のあの駅を通過するときには、彼のニコニコした顔を、思い出し、手を合わせたくなる。
確か、彼の家は、百恵ちゃんの家の隣だったはずだ。
墓所は、駒込の染井と、聞いている。


[5572] 発達障害:支援必要な児童・生徒 県内で4400人、全体の3.5% /滋賀 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/01/22(Mon) 10:54  

発達障害:支援必要な児童・生徒 県内で4400人、全体の3.5% /滋賀
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070121-00000188-mailo-l25
>注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)、広汎(こうはん)性発達障害(PDD)など脳の何らかの機能障害が原因でコミュニケーションや学習に困難がある「発達障害」を抱え、教育現場での特別な支援が必要な児童・生徒が県内で約4400人にのぼることが、県教委の調査で明らかになった。【高橋隆輔】
 
>調査は昨年9月1日現在の県内公立小・中学校在籍生を対象に行った。全児童・生徒約13万人に対し、支援が必要な児童・生徒は3・5%にあたる4430人。内訳はLDが2301人(1・8%)、ADHDが1628人(1・3%)、自閉症など広汎性発達障害(PDD)が1972人(1・6%)。(以下略

ちょっと多すぎませんか?




[5571] Re:[5569] [5567] SARS捲土重来? 投稿者:Chaos 投稿日:2007/01/22(Mon) 10:32  

笹山様

Chaosです。
ProMedの方でも、同様の会見の報告が
載りました。誤報でよかった。
最近は、当局の反応も速いですね。

お騒がせしました。




[5570] 韓国の鳥インフルエンザの現場から2キロに、マガモの分泌物からH5N1検出 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/22(Mon) 07:46  

韓国の鳥インフルエンザ発生の現場から2キロの美湖川付近で、マガモ(Anas platyrhynchos)の分泌物からH5N1が検出されれたということで、忠清南道は緊急防疫対策会議を開いて渡り鳥接近遮断方案を論議したという。
「現場周辺に渡り鳥狩りの犬を放す」などのチン案が出されたという。
このサイトは、その様子を伝えるビデオである。
写真の下の赤いマークまたは、「300K」「56K」をクリックしてください。
http://news.sbs.co.kr/section_news/news_read.jsp?news_id=N1000210464

http://news.kbs.co.kr/article/news9/200701/20070121/1287309.html


[5569] Re:[5567] SARS捲土重来? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/22(Mon) 07:06  

Chaosさん。
下記のサイトでは、廣東省衛生廳副廳長が、新聞記者との接見に応じて、香港メディアが報じたような「鳥インフルエンザ感染者一人と、隔離者20人が、広東第八人民病院にいる」との報道の事実を否定していますね。

http://www.takungpao.com/news/07/01/22/GW-681962.htm


[5568] Re:[5567] SARS捲土重来? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/21(Sun) 21:22  

Chaosさん。
本年もよろしくお願いします。
なるほど、鳥インフルエンザ疑いかあるいは、SARSかということですね。
香港の「星島日報」
http://www.singtao.com/
http://www.singtao.com/yesterday/loc/0121ao02.html
が報道したもののようで、廣州第八人民醫院に、疑似SARS患者がおり、数人から数十人が隔離されているとのことのようですね。

http://news.sina.com.tw/global/ttv/tw/2007-01-21/134712310450.shtml

[5567] SARS捲土重来? 投稿者:Chaos 投稿日:2007/01/21(Sun) 19:48  

笹山様

Chaosです。
遅ればせながら、本年もよろしくお願いします。

ソースがちょっと? なのですが
広州でSARS? 疑い患者が隔離
http://www.singtaonet.com/society_focus/t20070121_450408.html
http://www.wenweipo.com/GB/?www.wenweipo.com/news.phtml?news_id=CH0701210012&cat=002CH

誤報だといいのですが

ちょうど新刊で2003年のドキュメンタリーが出版

史上最悪のウイルス 上/下 ―そいつは、中国奥地から世界に広がる (文芸春秋) 
ISBN-13: 978-4163687902
ISBN-13: 978-4163688008 




[5566] 韓国の忠清南道天安市近くの川で、H5N1に感染したマガモを発見 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/21(Sun) 18:55  

韓国の報道では、農林部家畜防疫課長の発表によると、今回、鳥インフルエンザが発生した天安市の ヨンジョン里産卵農場ちかくの豊蔵川と、他の川との分流点で採取した野鳥(マガモ)(Anas platyrhynchos)(フライウェイは、こちらのサイトhttp://www.thaiwaterbirds.com/map05_vietnam01.html
ご参照)にH5N1の感染が見られたことから、感染原因は、渡り鳥の可能性が強いとの見解を出した。

http://www.mdtoday.co.kr/news.html?cate=2&no=46403


[5565] 今日のスーパーの納豆売り場の状況は? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/21(Sun) 17:04  

関西テレビの「納豆減量番組捏造発覚」で、今日のスーパーの納豆売り場の状況如何?と、見てきたのだが。
スーパーの店員さんに、「今日の売り上げ、どうですか?」と聞いてみると、何でも、今日の入荷分は、二日前に発注した分なんだという。
で、これまでの品薄で、今日で、ようやく、通常の実需分の三分の一に戻ったのだという。
メーカーサイドで、今日から出荷調整するかどうかはわからないが、捏造報道があっても、通常分に戻るのは、来週早々との見込みだそうだ。
メーカー側は、出荷調整に入るだろうから、店頭での在庫増加ということにはならないらしい。
結局、馬鹿を見たのは、いくら食べてもやせない納豆を過剰に食ってしまった消費者と、需要増を見込んで、生産増強体制に入ってしまったメーカー側ということなんだろうか?
今でこそ、関西の人も納豆を食べるようになったそうだが、もともと、納豆の消費圏ではない関西テレビが、余計なことをしてくれたおかげで、関東の消費者が迷惑をこうむっているという構図なのかな?


[5564] サイト「たまご屋おやじの独り言」に、ご紹介いただいております。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/21(Sun) 10:21  

サイト「たまご屋おやじの独り言」
http://d.hatena.ne.jp/fujioikn/?of=0
さんに、鳥インフルエンザ関連サイトとして、私の、この掲示板サイトと、外岡立人さんのサイト
http://homepage3.nifty.com/sank/
を、ご紹介いただいております。
光栄です。

http://d.hatena.ne.jp/fujioikn/?of=0


[5563] 今回の韓国・日本の鳥インフルエンザは、2003年12月から 2004年 1月の再来?との論説 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/21(Sun) 08:29  

このサイト「H5N1 in Central South Korea」
http://www.recombinomics.com/News/01190703/H5N1_C_S_Korea.html
では、昨年から今年にかけての、韓国・日本での鳥インフルエンザ発生の状況が、2003年12月から 2004年 1月にかけての鳥インフルエンザの状況と酷似しているとしている。
このときも、2003年12月に韓国で鳥インフルエンザが発生し、2004年1月に日本の山口で、鳥インフルエンザが発生した。
ここでは、韓国での鳥インフルエンザ発生は、発生時期から見て、モンゴルから飛来したオオハクチョウ(Whooper swans) (Cygnus cygnus)が関係しているのではないという仮説を立てている。
しかし、日本への感染がオオハクチョウによったものとは、断定してはいない。
概して、オオハクチョウは、北日本中心にみられるが、まれに、九州でも、この時期、諫早湾に見られたとの報告もあるようだ。
しかし、韓国の浅水湾などのコロニーで、他の鳥に感染が広がり、別の渡り鳥がウイルスを日本へ運んだとの仮説もありうるだろう。
モンゴルでのオオハクチョウのH5N1感染は、昨年、A/whooper swan/Mongolia/2/2006 のウイルスとして、確認されていいる。
参照「H5N1 Qinghai Emergence in Mongolia 」
http://www.recombinomics.com/News/07060602/H5N1_Qinghai_Mongolia.html
このモンゴルのウイルスの変異は、次の10箇所にあるとされている。
G59A, T211C, C268T, A539G, C796T, T868C, A1300G, C1330T, G1562T, C1618T.
このうち、青海株での変異と一致しているのは、ひとつを除いて、全部のようだ。
興味あるのは、今回、日本の宮崎で発見されたウイルスの変異箇所が、このモンゴルのオオハクチョウのウイルスA/whooper swan/Mongolia/2/2006の変異箇所と、どの程度一致しているかによって、感染経路がかなりはっきりしてくるのではなかろうか。
ちなみに、日本に飛来するオオハクチョウの追跡調査については、東京大学大学院農学生命科学研究科・樋口 広芳教授
http://www.es.a.u-tokyo.ac.jp/bs/staff/higuchi/index.html
らの、衛星追跡にもとづく次の研究があるようだ。
「Kanai, Y., Sato, F., Ueta, M., Minton, J., Higuchi, H., Soma, M., Mita, N. and Matsui, S. 1997. The migration routes and important restsites of Whooper Swans satellite-tracked from northern Japan」

青海株の変異箇所は、下記の通り。
PB2 A1398G T1460C PB1 T87C C557T G1362T T2196C PA T147C G228A T571C T1594C G1825G HA G59A  C796T A1300GG1562T NP C74T G343A  NA C162T C979T G1361A MP C559A NS T41A A849G A851G G59A, T211C, C268T, A539G, C796T, T868C, A1300G, C1330T, G1562T, C1618T.
参照「Tuva and Mongolia H5N1 Bird Flu Sequences Are Similar」
http://www.recombinomics.com/News/07260601/H5N1_Tuva_Mongolia.html
A/whooper swan/Mongolia/2/2006の遺伝子配列については、下記のサイトご参照

http://flu.lanl.gov/search/view_record.html?accession=AB265202&database=fluA


[5562] Re:[5561] 関西テレビ あるある大辞典の捏造報道--何のための新聞広告だったのでしょうね? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/21(Sun) 07:33  

掲示板さん。
私がこのことを知ったのは、納豆製造各社が、品薄お詫びの新聞広告を出したことで知りました。
いわば、品薄お詫び広告が、さらに、テレビ番組による品薄に拍車をかけてしまった側面も否定できないのではないでしょうか。
もちろん、製造メーカーとしては、本当の意味での品薄お詫び広告の意図だったのでしょうが、結果としては、消費者に納豆パニックを起こさせた、テレビ番組以外の、もうひとつの原因ともなってしまったようですね。
それとも、間接的に販売促進を意図した、あおり広告としての品薄お詫び広告だとかんぐっては、かわいそうでしょうか。
でも、一部では、納豆業者に対しては、この番組の内容を内内に知らせていいたというし。
消費者に対して、信用度を補強しうる、巧妙に事前に仕組まれた、お詫び広告だったのかも知れません。
今日のスーパーの店頭での納豆のあまり具合を見るのは、なんとも、増産体制に入ったばっかりの、メーカーさんにとっては、見るに忍びない光景でしょう。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070121-OHT1T00085.htm


[5561] 関西テレビ あるある大辞典の捏造報道 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/01/21(Sun) 01:21  

以前から○○が美容にイイ!体にイイ!と放送した後に、関連製品のCMが入ったりして、なにやってるんだかと思うことがありましたが、ついに騒ぎになりましたね。

また、いかに一般市民が流されやすいかが如実にわかる事件でした。


[5560] Re:[5559] タミフル耐性? 投稿者:とき 投稿日:2007/01/20(Sat) 22:28  

 すわ、タミフル耐性ウイルス出現か、というほどには、タミフルにしろリレンザにしろ、劇的な効果が目に見えるといった薬剤ではないように思いましたが…。実際に、私自身で人体実験をしてみた結果。

 ちょっと口の悪い言い方をすれば、最初から大して効果のないクスリを過大に効くと思わせてしまっていれば、拍子抜けする場合が大有りだと思います。服用したとしても、しっかり、症状は出て経過を辿りますし、けっして、症状が出ないとか症状をぴたりと止める効果はないのですが。

 基本的には、ヘルペスウイルス増殖阻害剤以外は、いまだ、ウイルス感染症にじかにきくクスリはないと思っておいたほうがよさそうな気がします。タミフル備蓄狂奔劇も何だったのかと気付く前に、なにやら、実際に使われる段になったら、「なんだちっとも効かないや」と思われてしまう前に、耐性ウイルス出現とかの情報を流布させて、釘を打っておいてるのかな?とイジワルに思いたくもなります。

 最初から、タミフル備蓄ドタバタ劇は、地方自治体レベルから見たら、県民や議員から、何も対策をしてないと言われないために、仕方なしにやっている面もありました。なんだか、ヘンな情報に散々煽り立てられて、いいように動かされてしまったのではないかというのが、大方の(私のまわりの行政マン)感慨です。こんな、大して効かないクスリなのに…。使ったことのない人が特効薬のように思い込んでしまったのでしょうか。とても不思議です。まじめに対策をやっている方々には申し訳ない話ですが。失礼がありましたらご容赦くださいませ。


[5559] 「陳胡痒のWorld view 」に私のブログ記事をご紹介いただいております。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/20(Sat) 20:56  

「陳胡痒のWorld view 」
http://plaza.rakuten.co.jp/chinkokaiworld/
というブログに私のブログ記事「エジプトで、タミフル耐性のH5N1ウイルス検出との報道だが。」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=697
をご紹介いただいております。
光栄です。
このご紹介の記事の中に、「わかる人にはさりげなく背筋が寒くなることが書かれている。」とありますが、これは、おそらく、上記の私のブログ記事の中での次の部分と思われます。
ひとつは、「タミフル耐性は、エジプトでのタミフル投与によってできたものではなくて、中国の青海株の時点で、すでに、タミフル耐性ができていたのではないか。」という点。
もうひとつは、「M230Iの変異は、ヒト・インフルエンザの H1N1, H3N2, インフルエンザ Bの三つのタイプにも見られる変異であり、これは.鳥インフルエンザウイルスの変異ではなく、HIVの変異だとする見方もあるようだ。」との点であろうかと、思われます。
中国の青海湖発の鳥インフルエンザが、ヨーロッパを経て、アフリカに到達したときに、一番、懸念されていたことが、HIVとの混合感染であったのです。
もし、今回のエジプトでのヒト感染が、HIVとの混合感染であったとしたら、その点が、しいて言えば「背筋が寒くなること」なのかも知れません。
しかも、タミフル耐性は、青海湖発の時点から、備わっていたとなると、これも、「背筋が寒くなること」なのかもしれませんね。
このサイト「HIV Could Launch Bird Flu Pandemic 」
http://www.natap.org/2005/newsUpdates/112905_04.htm
では、その懸念が、これまた、淡々と書かれていますね。
ここでは、Robert Webster 博士によれば、すでにHIVに感染している患者は、免疫系が弱っているために、H5N1を、人間に感染しやすい形に変えてしまうといっていますね。
これは、なにも、HIVに限らず、同じく、免疫系が弱っている、がん患者についても言えると、Robert Webster 博士は、いっているようですね。
ちなみに、エジプトにおけるHIV患者は、公式には、1986年来、1800人ということにはなっていますが、これ以外に隠された患者が相当数あると推測され、その数は、2003年時点で、5000人から30000人が、いるとされ、これでいくと、エジプト人の2355人に一人が、HIVであるとの数字もあるようです。
参考「Egypt confronting HIV」
http://www.post-gazette.com/pg/05072/470110.stm
また、同じサイトの数字では、インドネシアにおけるHIVは、130000人といわれています。
偶然か、HIVの多い国でのH5N1による死亡者が多いのは、どうしたわけでしょうね。

http://plaza.rakuten.co.jp/chinkokaiworld/


[5558] 韓国の忠清南道天安市で、鳥インフルエンザ発生 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/20(Sat) 16:24  

韓国の忠清南道天安市豊歳面の養鶏場で20日、高病原性鳥インフルエンザの発生が確認された。
昨年12月に忠清南道牙山市で高病原性鳥インフルエンザが確認されて以来、5番目の発生だ。
忠清南道は「19日正午ごろ、ニワトリ大量死の届出があった天安市豊歳面竜井里の産卵用ニワトリの養鶏場に対し、国立獣医科学検疫院が診断したところ、高病原性鳥インフルエンザと判明したと連絡を受けた」と発表した。
大量死があった養鶏場は約3万羽を飼育中で、19日に157羽が死んだことを受け、すぐに防疫当局に届け出た。
忠清南道は鳥インフルエンザ緊急行動指針に基づき、まず発生養鶏場から半径500メートル以内の「汚染地域」で家きん類を処分し、生産物を廃棄することを決めた。
この範囲には、12農場があり処分羽数は、二十七万羽と見られている。
また、発生養鶏場から半径3キロメートル以内を「危険地域」に指定するなど、緊急防疫態勢に入った。
なお、今回発生の天安市
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E5%AE%89%E5%B8%82
と、昨年末発生の牙山市
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%99%E5%B1%B1%E5%B8%82
とは、隣あわせである。
今回の発生の農場は先月発生の牙山市の農場から、 8キロしか、離れていないようだ。
この地域は、2003年12月から 2004年 1月にかけても、鳥インフルエンザが発生し、有名になった集団飼育地帯でもある。
このとき、忠清南道では、天安, 牙山両地域の6つの農場で鳥インフルエンザが発生し、140万羽が殺処分され、306億ウォンの損害をこうむった。


忠清南道には、渡り鳥の飛来地である浅水湾がある。
現地の様子の写真や報道は、下記サイトご参照
ビデオは、このサイト
http://news.kbs.co.kr/article/news12/200701/20070120/1286966.html
の「300K」または「56K」をクリックしてください。
写真は、次のサイト
http://news.sbs.co.kr/section_news/news_read.jsp?news_id=N1000209860

http://news.google.com/news?hl=ko&ned=kr&ie=UTF-8&scoring=d&q=%EC%B6%A9%EB%82%A8%EB%8F%84++%EC%9D%B8%ED%94%8C%EB%A3%A8%EC%97%94%EC%9E%90++%EC%B2%9C%EC%95%88+&btnG=%EA%B2%80%EC%83%89


[5557] Re:[5556] 投稿者:虹屋 投稿日:2007/01/20(Sat) 11:54  

通りすがりさん。
時間が余り無いので、一部しか書けません。申し訳ない。
>この問いの前提となる、動物実験によって「非意図的な影響による食品の危険性が分か」った場合にどうするか? について虹屋さんの見解が今ひとつハッキリしません。

個々の「非意図的な影響による食品の危険性」のハザードとリスクによると考えます。それで、「非意図的な影響」の検出や、動物実験による確認について愚考を重ねています。個体間や環境による変動、笹山さんの言われるノイズの除去については、育種のような応用科学だけの問題ではなく、本来は基礎的な生命科学の領域で解決すべき問題だ、少なくともノイズ除去の技法はあるだろう、私が素人で疎いので知らないだけだろう、と思っていましたので、論議の中間点に当たる基礎的な生命科学の現状の検討をへず、>それらが「(今回のGMの)見た目正常」との差以上ではないことはどうやって確認するつもりなの?といわれた時は、ビックリしました。
 改めて、お尋ねしますが、個体間や環境による変動、笹山さんの言われるノイズの除去について基礎的な生命科学の領域ではどのようなのでしょう?。またどの程度、動物実験で遺伝子組換えなどの非意図的な影響による食品の危険性が分かるとお考えなのでしょうか。

>動物実験によって「非意図的な影響による食品の危険性が分か」ろうが分かるまいが流通してもかまわないのであれば、動物実験する意味がありません。
[5538] などを見ますと、通りすがりさんの基本的な立場だと思いますが、そう理解してよろしいでしょうか?

>虹屋さんは、GMではないもの(すなわち「非意図的な影響による食品の危険性が分か」らないもの)は、それが分かるまで流通させるべきではない、という考えなのでしょうか?
 この点は以下の見解とも関連し、長くなりますので、別の機会に書かせて頂きます。
例1 GMでない物に対して非意図的な、予期せぬ影響を検出出来ないので、GMでない物は<GMと同様に>そういった影響(危険性)がある。
例2 GMでない物は現実に長期間大量に流通しているため非意図的な、予期せぬ影響は大体検出済みなので、
GMも同様に長期間大量に流通させれば非意図的な、予期せぬ影響は大体検出できる。


[5556] Re:[5554] [5537]の続き 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/01/20(Sat) 10:22  

> 通りすがりさんは、
> >食品の危険性なんだから、第一は食べたときにどうか、であり、動物実験で(ある程度)分かるわけです。
> と発言されておられますので、どの程度動物実験で遺伝子組換えなどの非意図的な影響による食品の危険性が分かるとお考えなのでしょうか。

この問いの前提となる、動物実験によって「非意図的な影響による食品の危険性が分か」った場合にどうするか? について虹屋さんの見解が今ひとつハッキリしません。
動物実験によって「非意図的な影響による食品の危険性が分か」ろうが分かるまいが流通してもかまわないのであれば、動物実験する意味がありません。
虹屋さんは、
GMではないもの(すなわち「非意図的な影響による食品の危険性が分か」らないもの)は、それが分かるまで流通させるべきではない、
という考えなのでしょうか?


[5555] エジプトで、タミフル耐性のH5N1ウイルスが検出されたとの記事なのだが。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/19(Fri) 20:50  

H5N1に感染し昨年末に死亡したエジプトの2人から、抗ウイルス薬タミフルに耐性のあるウイルスが検出されたと、世界保健機関(WHO)が18日発表したというのだが。
WHOによると、エジプト北部Gharbiyaで同じ家に住む親せき同士のWarda Eidh Ahmedという名の16歳女性と26歳男性が相次いで感染し、女性のほうは、昨年12月19日に、男性の方は、昨年12月17日に入院し、12月21日から、一日2錠のタミフルによる治療を始めたという。
12月23日に、二人は、referral hospitalへ移されたが、女性のほうは、12月25日に、男性の方は、12月28日に、死亡したという。
投与開始2日後に採取した検体の、ポジション294にNからS への変異(N294S)が見られ、タミフルに中程度の耐性のあるウイルスであることがわかったという。
また、ヒトへの感染と関係のあるreceptor binding domainのポジション230でのMからIへの変異(M230I)も認められたという。
しかし、専門家の話によると、タミフルの治療を始めてから変異にいたるまでの時間が短すぎるのではないかとの指摘もある。
そこで、実際は、青海株においても、同じN294S変異があったにもかかわらず、公にされなかったのではないかと、推測する向きもあるようだ。
つまり、エジプトでタミフル治療を行う前から、ウイルスには、タミフル耐性が備わっていたのではないかという推測だ。
N294Sは、Vietnamでもみられたタミフル耐性変異のひとつでもあり、エジプトでのタミフル服用による変異ではないようにもみえる。
また、M230Iの変異は、ヒト・インフルエンザの H1N1, H3N2, インフルエンザ Bの三つのタイプにも見られる変異であり、これは.鳥インフルエンザウイルスの変異ではなく、HIVの変異だとする見方もあるようだ。
ポジション230にMからIへの変異(M230I)が見られたケースとしては、中国で、2001年と2002年に見られたウイルスの二つ(A/duck/Zhejiang/bj/2002(H5N1) と A/Duck/Hong Kong/380.5/2001)があるが
このエジプトの患者のウイルスに見られる変異としては、このほかに、V223Iが見られるという。
V223Iは、A/bar-headed goose/Mongolia/1/05にも、A/chicken/Yamaguchi/7/2004にも見られた変異である。

なお、タミフル耐性のウイルスの変異としては、H5N1では、R152K、H274Y、N294Sがあり、H5N2では、E119G/A/D/V,R292Kがある。
なお、タミフル耐性のウイルスの変異としては、H5N1では、R152K、M230I、H274Y、N294Sがあり、H5N2では、E119G/A/D/V,R292Kがある。

H5N1
R152K(ポジション152でのアルギニンからリシンへの変異、N1)
H274Y(ポジション274での、ヒスチジンからチロシンへの変異、N1) 、
N294S(ポジション294でのアスパラギンからセリンへの変異、N1)

H5N2
E119V、G、A、D(ポジション119での、グルタミン酸からバリンまたはグリシンまたはアラニンまたはアスパラギン酸への変異、N2 ),
R292K(ポジション292でのアルギニンからリシンへの変異、N2)

この例のうち、H274Y(ポジション274での、ヒスチジンからチロシンへの変異、N1)については、ヴェトナムの少女でタミフル耐性があったもので、これについては、私の以前のブログ「インフルエンザA型H5N1感染治療中のタミフル耐性について」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=525
に詳しく書いたことがある。

参考
「N294S Tamiflu Resistance Marker In H5N1 Ducks」など

http://www.recombinomics.com/News/01180703/H5N1_Egypt_N294S_Ducks.html


[5554] [5537]の続き 投稿者:虹屋 投稿日:2007/01/19(Fri) 13:51  

人間のゲノム解析ができその情報を元にした新薬の開発が言われだして数年経ちました。特定の病気、生体機能→関連する蛋白質→遺伝子という従来からの帰納的研究から、遺伝子→蛋白質→特定の病気、生体機能という演繹的研究が可能になったといわれました。一つの方法は、遺伝子をノックアウトして働かなくして影響を調べることで、ノックアウトマウスが様々作成されています。東大微生物薬品化学教室では、真核細胞の転写伸長因子S-IIの遺伝子をノックアウトしたマウスで「S-IIがマウスの発生において必要不可欠な役割を演じていることを明らかにしている。ゲノム創薬研究所は、東京大学の研究室との共同研究により、S-IIの遺伝子ノックアウトマウスの創薬への応用を目指している。特に最近では、制ガン剤のターゲットとしてのこの因子の重要性に着目した研究を行っている。http://www.f.u-tokyo.ac.jp/~hassei/sangaku/sangaku.html」そうです。
 今回の正常型プリオンとウシ抗体の遺伝子をノックアウトしたGM牛では、12頭が生まれています。正常型プリオンなどは牛の発生で必要不可欠では無いようです。ただし、産仔率が不明ですから、まったく影響がなかったのかは不明です。体細胞クローン牛の産子率は近年は約5%。

 そして研究チームは「牛は、現在のおよそ2歳であり、完全に健康です。・・正常なプリオンタンパク質は牛の通常の発育と生存に必要でないことを首尾よく示しました。」としています。ノックアウトマウスでは、初期にはこれと同じく健康、正常とされていましたが、後になって、 出生直後は正常に発育するものの、発育するにつれ運動失調や長期記憶、潜在学習能力の低下が認められたと報告されています。

 クローン牛、仔ウシと正常発育した動物の正常性の検討で必要になる項目には、血中リンパ球数とヘモグロビン濃度の減少の有無などが挙げられています。(平成11年度厚生科学特別研究事業、クローン技術を利用した動物性食品の安全性について 中間報告)その中には、マウスで異常が認められた運動失調や長期記憶、潜在学習能力はありません。こうした検査項目、何処に着目するかが、GM生物の表現型での正常性・異常性の検討する際にははまず問題ですが、その観測結果、観察結果から個体間の差異・変動、生育環境の違いに由来する差異・変動を考慮して、結果が正常の範囲内なのか異常なのか判断することになります。病的な、あるいは誰が見ても明らかな特徴が出ていれば簡単でしょうが、そうでなければかなり難しいと思います。

 発現している蛋白質のレベル、遺伝子発現プロファイルのレベルに舞台を移しても同じことではないでしょうか。ノックアウトした遺伝子に由来する蛋白質の変動の原因は自明ですが、それ以外の蛋白質でも観察結果から個体や生育環境の違いに由来する差異・変動を考慮しても、意味ある変動が見つかれば、それは遺伝子間のネットワークなどを示唆する、貴重な発見です。

 正常型プリオンは、発生や生存に必要不可欠ではないし、欠損で病的な、あるいは誰が見ても明らかな特徴が直ちにでるものでもないようです。私はシステムが安定的に稼動するには冗長性が必要とされますから、正常型プリオンの機能を代行できる蛋白質がそもそもあり、それが発現して機能を代替して人間が飼育する環境下では、一見、正常で健康に育っていると考えていますが私見は脇に置いて、生存に必要不可欠ではないし、欠損で病的な、明らかな特徴がでない遺伝子、それがコードする蛋白質の機能は、ノックアウトのやり方でどうやって調べているのでしょう?

通りすがりさんは、
>そもそも遺伝子発現プロファイルのことをいうならGMでない方の遺伝子発現プロファイルをどうすんだ?
>個体間の遺伝的な差、生育環境の微妙な違いに由来する遺伝子発現の差、
>それらが「(今回のGMの)見た目正常」との差以上ではないことはどうやって確認するつもりなの?
とお尋ねですが、同じ事を、私はゲノム情報を利用し、遺伝子→蛋白質→特定の病気、生体機能という演繹的方法で研究なさっている方にお聞きしたい。
 研究者の皆さん、貴方が、ノックアウトなど措置した遺伝子で、蛋白質レベル、個体レベルであらわれる影響・変動を、その措置をしなくても顕れる個体間や生育環境に由来する差・変動とどうやって区別しているのですか?

正常型プリオンの機能の研究経過やほかの研究の経過を見ても、素人の私には、こうした演繹的研究は遺伝子の機能が発生や生存に必要不可欠な場合や、欠損などが病的な、あるいは誰が見ても明らかな特徴が顕れる場合が先行していて、そうでない場合、個体間や生育環境に由来する差・変動を考慮して検出しなければならないような場合は非常に立ち遅れていると思えます。つまり科学が未熟だとおもいますので、専門家の阿部教授の奮起を願うのですが、

 つまり、現状では、遺伝子組換えなどの非意図的な影響、発現を引き起こされた新規蛋白質や、これまでもあった蛋白質や代謝物における変化が、病的な、あるいは誰が見ても明らかな特徴が顕れる場合以外は検出できず、かなり高濃度の新規蛋白質など対象物質を含んだ餌を実験動物に与え、その実験結果を超低濃度に換算するという従来の微量慢性毒性を検出する方法が適用できず、したがって、通りすがりさんのいう、
>食品の危険性なんだから、第一は食べたときにどうか、であり、動物実験で(ある程度)分かるわけです。
の成立は、かなり困難だと考えます。

通りすがりさんは、
>食品の危険性なんだから、第一は食べたときにどうか、であり、動物実験で(ある程度)分かるわけです。
と発言されておられますので、どの程度動物実験で遺伝子組換えなどの非意図的な影響による食品の危険性が分かるとお考えなのでしょうか。


[5553] 日銀利上げ見送りで、日本国債のイールドは、大幅にダウン 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/19(Fri) 10:52  

日銀利上げ見送りで、今日の日本国債のイールド(利回り)は、大幅にダウンしている。
午前10時現在、
10年国債イールドは、1.7パーセント から1.675パーセントへダウン。(国債価格は、 0.255 円上昇し、100.212円)
5年もの国債イールドは、3.5ポイント下降し、1.19 パーセント。
「日本売り」は、すでに始まっているのか?

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601101&sid=apLwRZmTrtLY&refer=japan


[5552] 突然の日銀の金利引き上げ中止に、フィナンシャルタイムズ紙は、インサイダーの疑いも投げかける。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/19(Fri) 09:41  

今日のフィナンシャルタイムズの記事「BoJ seen bowing to political pressure」
http://www.ft.com/cms/s/7b4a5cd6-a728-11db-83e4-0000779e2340.html

「The BoJ under pressure」
http://www.euro2day.gr/articlesfna/27319292/
では、日銀の中立性に疑問をなげかける論調が相次いでいる。
この中では、
「The sudden switch of tack, anticipated by Japanese media on Wednesday, presumably enabled at least some traders to benefit. 」
(水曜日に、日本のメディアが予測したところによると、この急な進路転換で、おそらく、一定のトレーダーには、利益を上げることを可能とさせただろう。)
とか、
「政府をハッピーにさせるために、日銀は、利上げを見送った。」(BoJ keeps rates unchanged to keep govt happy)
などと、著しく日銀の信用性を疑わせるような論調が続いている。
まあ、政府与党関係者で、FX投資なんてのをやっている方がいれば、今回の一件で、売り持ちで、一定の利益は、上げられたでしょうね。

http://economictimes.indiatimes.com/News/Economy/Finance/BoJ_keeps_rates_unchanged_to_keep_govt_happy_/articleshow/1289248.cms


[5550] Re:[5549] ノックアウト遺伝子 投稿者:虹屋 投稿日:2007/01/19(Fri) 08:53  

笹山さん、RNA干渉法のノックアウトの情報有難うございます。

【ワシントン27日時事】遺伝子情報の伝達を阻止する技術を使って、変形するとBSE(牛海綿状脳症)の原因になるたんぱく質の働きを90%抑制することに成功したと、米テキサスA&M大学の研究チームが27日付の全米科学アカデミー紀要(電子版)に発表した。
 この技術は「リボ核酸(RNA)干渉法」と呼ばれ、細胞内の遺伝情報伝達を阻止する。塩基配列さえ分かれば導入が可能で、近年、医療研究者やバイオテクノロジー(生命工学)企業から注目を浴びている。
 同大の研究チームはBSE対策としてRNA干渉法に着目。ヤギの胎児にこの技術を施した後、脳細胞を調べたところ、「PrP」と呼ばれるBSEの原因物質の機能が90%抑制されていることを突き止めた。 
(時事通信) - 2006年3月28日11時0分更新

今回のキリンのGM牛の方法は、これとはまた違う方法です。
参照 http://www.bioportal.jp/columns/12/



[5549] Re:[5548] [5540] ノックアウト遺伝子 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/19(Fri) 07:58  

虹屋さん。通りすがりさん。
どうも、ややこしくて、よくわからないのですが、このノックアウト遺伝子を生成するには、二つの方法があるようで、ひとつは、化学物質やX線、ガンマ線などの放射線を使って、DNAそのものを傷つけて、変異を誘発させる方法、もうひとつは、RNA干渉によって、遺伝子発現を特異的に抑えてしまう方法、があるようですね。
前者の意図は明確ですが、後者の意図は、予期に反した結果となる場合もある。
ということで、その検証が必要というわけですね。
で、虹屋さんが指摘されているのは、その予期せぬ発現を、どうやって、検証しうるのか、ほとんど、できないじゃないか、という点を問題にされているようですね。
それに対して、通りすがりさんは、予期せぬ発現と、それ以外のノイズとをどう区別できるのか、そもそも、ノイズを特定できるものがないじゃないか、と、言われているようですね。
ややこしい議論ですが、私なりにまとめると、このようになるのですが。

http://www.mitils.co.jp/news/kaisetu/21_main.html


[5548] Re:[5540] (以下略) 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/01/18(Thu) 19:01  

> 通りすがりさん。
> あれ? この例1、例2は、どこかの学校のディベートの反論材料に使われていたような気がするんですが。

特に思い当たる件は記憶に無いんですけど、まあ「非意図的な、予期せぬ影響」なんてものに対する受け答えなんて色んな所に腐るほどあるでしょう。

何にせよ、
「GMでない物に対する<虹屋さんからの回答>がそのままGMに対する<虹屋さんへの回答>になります。」
ってことです。

あと、全くの余談ですが、ロスリン研究所はドリーのときも今回のも、
それまで道筋も見えて無かったような状態からポンと結果が出てきてるような印象を受けます。
(以前、どこで聞いたか忘れましたが、鳥類の遺伝子組換えはかつての哺乳類のクローン作成並に不可能に近いと聞いた気がします)


[5547] 利上げ見送りで、腰抜け日銀の姿が見えた。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/18(Thu) 17:25  

日銀は18日、政策委員会・金融政策決定会合を開き、追加利上げの見送りを6対3の賛成多数で決めた。無担保コール翌日物金利を年0.25%前後に誘導する現行の金融政策を維持し、金融機関向けの補完貸付金利(旧公定歩合)も0.4%に据え置いた。政策委は正副総裁3人と審議委員6人で構成。決定会合では、伸び悩んでいる個人消費や物価の動向をさらに見極めたいとの慎重論が過半を占めたもようだ。
 ただ、会合では一部委員が金利正常化を重視して早期利上げを主張したもようで、採決は全員一致とはならなかった。反対票3票は過去最多に並び、今回が5回目。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070118-00000102-jij-bus_all

というのだが、まずは、反対票を投じたお三人の皆様(反対したのは須田美矢子、水野温氏、野田忠男の3審議委員)のご見識に対して、評価をしたい。
で、どの視点から、利上げを見るかだが、やはり、国際経済の中での国際金利との金利格差という視点が忘れられてはなるまい。
特に、アメリカが、利下げに慎重な状態では、日銀が利上げをする以外、日米の金利格差は、縮まらないのである。
その辺のご見識を、反対票を投じなかった政策委員の皆様は、考えておられたのだろうか。
日銀総裁のスキャンダルで、政治家に尻尾をつかまれた、リーダーシップなき、日銀の姿が、今日の利上げ見送りなのだろう。
「``Japan's politicians may pressure the BOJ into further delays,'' 」( Neil Jones)
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601087&sid=acK9.qP6FWRY&refer=home
との疑心暗鬼が、世界の金融関係者の間に広がっている。
これは、国際金融における日銀の立場を著しく傷付ける結果となるだろう。

日銀利上げ見送り決定後の為替相場は下記のとおりであり、円売りの流れが続いており、2005年12月12日以来、約1年1カ月ぶりのドル高/円安水準となっている。

ドル・円 120円48銭から121円34銭まで上昇。
ユーロ・円 155円98銭から157円32銭まで上昇。
ユーロ・ドル 1.2934ドルから1.2978ドルまで堅調推移。
ポンド・ドル 1.9695ドルから1.9750ドル、
ドル・スイス1.2453フランから1.2475フランで推移。
豪ドル・円 95円64銭から94円77銭、
NZドル・円84円30銭から83円43銭、
カナダ・円 103円37銭から102円69銭、
ポンド・円 239円60銭から237円42銭


[5546] Re:[5544] まるで、バイオ兵器の感染実験? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/18(Thu) 16:58  

ときさん。
まことに、タイミングよくというか、悪くというか、よく、このような時期に、ぴたりと、論文が発表されてくるものですね。
妙な意味で感心しました。
また、「サイトカイン・ストーム」を、「免疫暴走」と訳した日本の新聞の迷訳ぶりも、目に付きましたね。(runaway immune responses という言葉は、ないではないようなのですが、一般的ではないようですね。)
論文名は
「Aberrant innate immune response in lethal infection of macaques with the 1918 influenza virus」
というもののようですが。
1918年の死亡者の組織から、リバース・ジェネティクスで、当時のウイルスを復元したもののようですね。
実験は、7匹のマカクザルを使って、21日間にわたって行われたとしていますね。
しかし、8日を過ぎたところで、マカクザルの病状が重くなり、動物倫理の観点から、安楽死(euthanize)させたとされます。
実験は、ウイルスをサルの鼻や口や目にかけ、さらに、気管に直接噴射したされています。
その後、数時間、密閉状態で置いたとしています。
しかし、この実験に対して、マウント・シナイ微生物学教授のアドルホ・ガルシア・サストレ教授などは、「研究の対象を免疫応答にのみ絞り込むのは、間違いである(It may be a mistake to focus so heavily on immune system response. )」としています。
むしろ、「免疫応答システムにそれだけ大きな損傷( damaging immune response system)が生じているということは、ウイルスの量が、それだけ増えているからだという点を、もっと、重視しなければならない。(It is largely because the virus grows so much)」としているようです。
つまり、「ウイルスがたくさんあればあるほど、免疫応答(immune response)が激しくなるという簡単な事実を忘れてはいけない。(It's like a vicious circle, you get more viruses, you get more immune response and this results in damage)」、というようなことをいっていますね。

http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/01/17/AR2007011702395.html


[5544] まるで、バイオ兵器の感染実験? 投稿者:とき 投稿日:2007/01/18(Thu) 16:23  

◇「スペイン風邪」免疫異常で重症化 人工ウイルスで実験 2007年1月18日(木)06:10
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/K2007011704420.html

>『残されていた当時の標本などからウイルスの遺伝子配列がわかり』

 いまの知識知見から見て、似たようなウイルスがたまたまそこに存在してただけで、本当に病気を起こしたかどうかは不明で、実際は別のものが原因であるのかもしれません。それは確認のしようがありません。ですから、それを原因だときめつけるのもどうかと…。

>『人工ウイルスを生物学的にヒトに近いカニクイザルに感染させ、症状を調べた。』

 宿主の特異性を考慮すれば、まずは、人間の病気とじかに関連するとは言い切れないと思います。しかもその人工ウイルスはあくまでも天然に存在しない「虚構(フィクション)」のようなもの。

>『その結果、体内でウイルスが増え続けて肺炎や肺水腫を起こし、死に至ることがわかった。』

 「感染」(細胞組織内での増殖)が確認されてるかどうかは疑問ですが…。暴露による障害だけでは何ともいえません。それこそ激しいアレルギー反応かもしれませんし。ウイルス自体に「病原性」の高低があるという発想そのものに間違いがあるのではないかとも思っております。「病」の必要条件は、あくまでもウイルスがあるかないかではなく、宿主の側の生物体(細胞組織体)レベルでの「生活履歴(経験)」にあるわけですから。単なる体内への異物混入(によるサイトカイン反応)なのか、それとも、きちんと細胞組織レベルでの「感染(吸着・侵入・脱穀・合成・形成・放出)」が成立しているのかは、非常に疑問を感じます。すくなくとも、「感染」が成立するということは、B細胞系も働いて、抗体産生に向かうのですが…。それとも「鳥インフルエンザウイルス」を、「狂犬病原因ウイルス」のように捉えているのでしょうか? それはお笑い種かもしれませんね。

 インフルエンザ関連で、今現実的に考えておかなければならないことは、けっして「鳥インフルエンザ」ではなく、春節の大移動を目前にして、中国国内で流行している人のインフルエンザのほうです。(どうやら確からしいようです。)
http://jp.epochtimes.com/jp/2007/01/html/d66774.html
 せめて、型とかを公表してくれたらいいのですがね。今シーズンのワクチンが適合してるかしてないかぐらいは判断したいのですが…。渡航禁止は不可能ですので、まん延防止も不可能です。罹った場合は、体力を消耗させたり体を冷やさないようにし、脱水をおこさないようにしながら、治るまで安静にすることを心がけるほかありません。それが、人のA/H5型であっても驚くに値しませんし…。(国内でも感染は実質おこっていてもなんら不思議がないということは、茨城県で実証されているようなものですし。確認されたのは、H5N2型ですが。だからといって、N1がないと確信できるわけもありません。)

 かつて、どこかで、病気を起こしたことがあるウイルスが、今存在してれば、「必ず病気が起こるはずだ」という思い込みからも脱しておく必要があると思います。

>『自由と秩序は、前者なしで後者がありえない辞書的順序になっているのである』
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/16d34ed43d9cd8a5a20743d93e1f8ca9
をもじれば、「ホスト(宿主、「病」の本体)」と「ウイルス(病原体)」は、前者なしで後者がありえない辞書的順序になっているのである」ですね。それを「根絶」だの「封じ込め」だのというのですから何をかいわんや。
 畜産業界が真に考えなければいけないのは、自然環境(生態系)にあわせた、育種における不断の「耐性系統の確立」しかないと思いますが…。どっちみち変異新型ウイルスの出現も、人為の畜産業界(人間の農業活動)に発していると思うほかないのですから。大昔から。

(この時期の情報流布というのは、やはり、研究予算対策でしょうか?)


[5542] タイで、鳥インフルエンザ対策にワクチン使用を検討か? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/18(Thu) 16:21  

タイの農業省の特別委員会で17日、家禽用ワクチンを鳥インフルエンザ対策に利用することなどが検討されたという。

委員のほとんどは、ワクチン使用に賛成で、委員会は、ワクチン使用には否定的な意見もあるため、どのような条件下でワクチン導入が可能かを詳しく説明する予定という。

参考
http://www.bangkokshuho.com/news.asp?articleid=1167
「Bird flu vaccine for poultry still banned in Thailand 」

http://etna.mcot.net/query.php?nid=27116


[5540] Re:[5538] [5537] [5534] [5533](以下略) 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/18(Thu) 10:22  

通りすがりさん。
あれ? この例1、例2は、どこかの学校のディベートの反論材料に使われていたような気がするんですが。


[5539] H5N1鳥インフルエンザウイルスの遺伝子配列変異による分離株の由来の見分け方 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/18(Thu) 10:17  

これについては、私のブログ記事「宮崎県清武町の鳥インフルエンザ問題」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=696
に詳細に記していますが、時節柄、お問い合わせが多いので、こちらの掲示板のほうにも、要点のみ、記載しておきます。

1.サイトカイン・ストームをもたらす開烈部位PB2 E627Kでの遺伝子配列変異

@「RESRRKKR」-インドネシア(2005年と2006年発見)、インドネシアの猫よりのもの。(A/Indonesia/321H/2006など)
A「RERRRKKR」-アジアでもっともポピュラーなパターン、1997年香港、2004年ヴェトナムで発見、ヴェトナム、タイ、カンボジアの配列(A/ Viet Nam/ 1194/ 2004など)
B「RERRKKR」-2005年のヴェトナムにおける毒性中位の配列で、上記Aから「R」がひとつ無くなっている2005年ヴェトナムの配列(日本のA/chicken/Yamaguchi/7/04など)
C「RERRRKR」-中国・福建株、中国のウイルスで、上記Bから、「K」がひとつなくなり、「R」がひとつふえている。(A/DK/Fujian/1734/05など)
D「GERRRKKR」-中国の青海湖での発見ウイルスで、Cの冒頭の「R」が「G」に変わっている。トルコ、イラク、アゼルバイジャン、エジプトのウイルスの配列もこれと同じ、インドネシアのバリ島で発見されたA/duck/Badung-Bali/05/2005も同じ(Goose/Qinghai/0510/05など)
E「REGRRKKR」-中国・湖南( A / swine / Anhui / 2004など)
F「REGGRRKR」-中国・湖南その2(A/chicken/Hunan/2246/2006など)
G「RERRRRR」-中国・湖南その3、二人の人間より検出(A/Hunan-Xiangtan-he/12/2005など)
H「GERRRRKR」-モンゴルの白鳥より検出(A/whooper swan/Mongolia/3/05など)
I「REGGRKKR」-中国・河北(A/chicken/Hebei/326/2005など)
J「RERRRIKR & RERRRIKK」−インド(2003年)
K「RDRRRKKR」−中国・上海(アヒル)(A/duck/Shanghai/1/2000など)
L「GEGRRKKR」−スーダン(A/chicken/Sudan/1784-10/2006など)
M「GDRRRKKR」−ルーマニア(A/chicken/Romania/4793/Tl/2005など)
N「GERIRKKR, GERKRKKR, GEKRRKKR」-novel Europe

2.開烈部位の上流の配列変異

「LRERRRKR-以下、開烈部位のシーケンスの先頭のポジション-」-福建株の配列
「QRERRRKKR-以下、開烈部位のシーケンスの先頭のポジション-」-アジアに見られる配列

3.ヒトへの感染を容易にしうる「受容体結合ドメイン」(receptor binding domain)での配列変異

position 187でのアミノ酸配列変異-D187N (Hunan分離株-isolates-)
position 188でのアミノ酸配列変異-A188E (Shanxi分離株)
position 189でのアミノ酸配列変異-A189T (Shanxi分離株) or A189E (Hunan分離株)
position 190でのアミノ酸配列変異-E190D ( Vietnamese分離株) or E190V ( Vietnamese分離株)
position 192でのアミノ酸配列変異-T192I (Shanxi & Hunan 分離株)
position 194でのアミノ酸配列変異-L194I (Shanxi & Hunan 分離株)
position 214でのアミノ酸配列変異-V214M (Shantou 分離株)
position 220でのアミノ酸配列変異-R220K (Shanxi 分離株)
position 222でのアミノ酸配列変異-K222Q (Shanxi 分離株) or K222R (Shantou 分離株)
position 223でのアミノ酸配列変異-V223I (Shantou 分離株)
position 225でのアミノ酸配列変異-G225D ( Vietnamese分離株)
position 226でのアミノ酸配列変異-Q226L ( Vietnamese分離株)
position 227でのアミノ酸配列変異-S227R (Shantou 分離株) or S227N(Turkey分離株)
position 228でのアミノ酸配列変異-G228S ( Vietnamese分離株)
position 230でのアミノ酸配列変異-M230I (Egypt分離株)

上記の見方-たとえば、「D187N 」と書いてある場合には、「ポジション187において、D(アスパラギン酸)からN(アスパラギン)に変異した」ということを指す。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=696


[5538] Re:[5537] [5534] [5533](以下略) 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/01/18(Thu) 08:28  

> 健康食品の広告には、「使った、治った、効いた」という三つの「た」つまり「三た論法」がよくあります。これが、有効性の科学的証明にはならないことはご存知だと思います。

健康食品では大抵はGMと違って科学的に有意な実験(によって「効いた」という証明)が無いからね。

> (前略)私が問題にしている、(中略)非意図的な、予期せぬ影響を検出できるかはかなり疑問ではないでしょうか。

msg5534
>そもそも遺伝子発現プロファイルのことをいうならGMでない方の遺伝子発現プロファイルをどうすんだ?
>個体間の遺伝的な差、生育環境の微妙な違いに由来する遺伝子発現の差、
>それらが「(今回のGMの)見た目正常」との差以上ではないことはどうやって確認するつもりなの?

GMでない物に対するこれらのことへの<虹屋さんからの回答>がそのままGMに対する<虹屋さんへの回答>になります。

例1 GMでない物に対して非意図的な、予期せぬ影響を検出出来ないので、GMでない物は<GMと同様に>そういった影響(危険性)がある。

例2 GMでない物は現実に長期間大量に流通しているため非意図的な、予期せぬ影響は大体検出済みなので、
GMも同様に長期間大量に流通させれば非意図的な、予期せぬ影響は大体検出できる。


[5537] Re:[5534] [5533](以下略) 投稿者:虹屋 投稿日:2007/01/18(Thu) 00:12  

健康食品の広告には、「使った、治った、効いた」という三つの「た」つまり「三た論法」がよくあります。これが、有効性の科学的証明にはならないことはご存知だと思います。
>食品の危険性なんだから、第一は食べたときにどうか、であり、動物実験で(ある程度)分かるわけです。
 というご意見は、動物にだべさせてみれば、ハザードの有無はわかるというご意見だと思いますが、私が問題にしている、導入遺伝子を組み込むことにより、組み込まれた宿主の遺伝子がオフになったり、他の遺伝子の発現に影響する場合など非意図的な、予期せぬ影響を検出できるかはかなり疑問ではないでしょうか。それがヒトにとって、農薬などにおける発がん性などの長期微量摂取による慢性的毒性であった場合は特にできるでしょうか?

 発ガン性の場合ですと、ある人が一生その濃度に暴露されたとして新たに発ガンする確率を10万分の1程度に抑えようとしていますが、実験的に本当にこれを証明しようとしたら、1000万匹の実験動物が必要になります。現実には、1000万匹などというレベルの実験はできない。そこで、数100匹の実験動物を用いて、かなり高濃度の対象物質を含んだ餌を与え、そして、その実験結果を超低濃度に換算する、外挿するという方法が採られてます。

 非意図的な、予期せぬ影響が全くわからない場合に、丸ごとのGM食品を使う動物に与える方法が考えられますが、
実験動物に与えることのできる量は量が多くなると満腹になるため、通常はヒトの食事に含まれると考えられる量の数倍程度でしかなりません。ですから、実験動物は数100匹では済みませんから給与実験の実施は困難です。数100匹単位の実験では、「三た論法」よりも実証のレベルが落ちるのではないでしょうか?

 非意図的な影響、発現を引き起こされた新規蛋白質や、これまでもあった蛋白質や代謝物における変化が明らかとなった場合は、数100匹に、かなり高濃度の対象物質を含んだ餌を与え、その実験結果を超低濃度に換算するという方法が適用可能かもしれません。ただし実験動物の餌の中の濃度を増す(減らす)必要が生じ、結果食餌のバランスを壊すことになり、そうすると、対象の食品成分には無関係の毒性が観察されることが起こりえるので、大変ですが・・

>GM食品のハザード(有害性)を検出する

ためには、どのような非意図的な影響、新規蛋白質や従来の蛋白質や代謝物における変化を検出することが第一歩になりますが、その点でも、今回のキリンの結果は興味深いのですが、
時間が無いので、それは別の機会にいたします。

おやすみなさい。


[5536] Re:[5534] [5533]遺伝子発現プロファイル 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/17(Wed) 13:24  

通りすがりさん。
>>「挿入された場所がどこか、全ての場所が分からない状態では、…」という表現にすべきだと思います。>>
には、納得ですね。
>> そもそも遺伝子発現プロファイルのことをいうならGMでない方の遺伝子発現プロファイルをどうすんだ?>>
という視点も、納得です。
どの視点から、この遺伝子組み換え問題を論じるのか、望遠鏡を引きすぎても、顕微鏡を引きすぎても、その、ほどほどの度合いというものが、検証される必要があるのかも知れませんね。
以前、私のブログ「デザイナーフードという名の遺伝子組み換え食品」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=22
で、紹介したような、アイスランド政府の取り組みのような、マクロでもあり、ミクロでもある、官民上げての、国民の健康増進に資する、遺伝子操作の研究視点が必要なものと思われます。
ところで、ご紹介のRoslin Instituteが開発している遺伝子組み換え鶏から生まれた、卵の特定のたんぱく質が、今後の医薬品開発に多大の貢献をするであろうとの記事は、興味あるものですね。
ここは、遺伝子組み換え羊のDollyも、開発しているようですね。


[5535] 【残業代ゼロ】 「過労死は、自己管理の問題」「祝日も労基署もいらない」「格差なんて甘え」 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/01/17(Wed) 11:37  

http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1168768300/
↑の風刺なんでしょうが面白かったのでご紹介
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1168966905/17
よくもじりますね。


[5534] Re:[5533](以下略) 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/01/17(Wed) 11:35  

> コードする遺伝子を挿入するのはいいのだが、それが、どことどこをコードするかわからない状態では、危険性の判定は、困難である、という意味なのでしょうか。

「どことどこをコードする」という表現はちょっと違うでしょう。
「挿入された場所がどこか、全ての場所が分からない状態では、…」
という表現にすべきだと思います。

ところで、食品の危険性なんだから、第一は食べたときにどうか、であり、動物実験で(ある程度)分かるわけです。
それ以外では、例えば環境に対する影響(花粉をばら撒く植物とか回遊する魚ではないから、感染症関係くらいか?)とかになるわけで、
どういうハザードが想定されるか、わざわざゼロから考える必要は無い。
つまり<虹屋さんが主張した>
「阿部教授が、まずなさることは、GM食品のハザード(有害性)を検出する手段を開発することではないでしょうか。」
というのがそもそも間違いなわけです。
そもそも遺伝子発現プロファイルのことをいうならGMでない方の遺伝子発現プロファイルをどうすんだ?
個体間の遺伝的な差、生育環境の微妙な違いに由来する遺伝子発現の差、
それらが「(今回のGMの)見た目正常」との差以上ではないことはどうやって確認するつもりなの?

GMがらみで
http://www.thecancerblog.com/2007/01/14/cancer-fighting-gm-chicken-eggs/
の話題が出るかと思っていたけれど、中々出ないので自分で出しときます。



[5533] Re:[5511] [5499] BSEにかからないGM牛の安全性は? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/16(Tue) 22:39  

虹屋さん。
遅レスですみません。
なかなか、この手の話、難しいですね。
こういうことなのでしょうか。
コードする遺伝子を挿入するのはいいのだが、それが、どことどこをコードするかわからない状態では、危険性の判定は、困難である、という意味なのでしょうか。

ところで、アメリカは、カナダの牛肉を、ミニマムリスク論を振り回して、カナダにとっては好条件で、輸入しようとしていますね。
これに対して、例によって、R-CALFが反対してているようです。
参照「Mad cow 'minimum risk' from Canadian beef, U.S. says」
http://www.chicagotribune.com/news/custom/newsroom/chi-070115madcow,1,4468187.story?coll=chi-news-hed


[5532] 韓国でvCJD患者発生 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/16(Tue) 18:49  

韓国の順天郷大学病院で、痴呆症状のために入院していた患者に、金曜日、vCJDの疑いがあることがわかった。
昨日、月曜日に韓国当局が発表したもので、この患者は、70才代の男性である。
しかし、この病院には、vCJDのためのスタッフも設備もないので、確定検査ができないという。
韓国の疾病管理予防センターによると、2001年から昨年9月にかけて、韓国では、75人の遺伝性CJD(注-ゲルストマン・ストロイスラー症候群-GSS-のことをさしていると思われる。)患者が発生したが、そのいずれも、vCJD患者ではなかったという。

http://times.hankooki.com/lpage/200701/kt2007011518101553460.htm


[5531] Re:[5528] [5526] ※報道ヤ*ザへの上納金は忘れずに払いましょう 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/16(Tue) 14:08  

今後は、
こちら
http://company.nikkei.co.jp/index.cfm?scode=2211

こちら
http://company.nikkei.co.jp/index.cfm?scode=2201
がペアで安定上昇していくものと思われますが。


[5530] 宮崎県清武町の鳥インフルエンザは、H5N1型 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/16(Tue) 13:57  

動物衛生研究所(茨城県つくば市)の発表によると、 宮崎県清武町の養鶏場「谷口孵卵場黒坂農場」で発生した高病原性鳥インフルエンザのウイルスは、H5N1型であることが確認された。
遺伝子解析の発表はまだのようだが、一昨年の茨城県の場合のように、遺伝子シーケンスを公表しないで、当局関連委員会が「闇ワクチン」のうわさのみ流すような、後味の悪い中途半端な発表の仕方は、やめてもらいたいものだ。
遺伝子シーケンスの発表をすれば、すべてがわかる時代なのだから。

http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070116press_3.html


[5528] Re:[5526] ※報道ヤ*ザへの上納金は忘れずに払いましょう 投稿者:とき 投稿日:2007/01/16(Tue) 13:50  

 こういう、ネット情報の用い方があるのかな?と感心してしまいます。株価と連動させるような、「風説の流布」(工作)の一環?

 そういえば、こんな情報もありましたが…。

◇これがインサイダーでなかったら何だ?
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=41506&pg=20070114

 叩けば叩くほど下落して、買収しやすくなる?(以前のWEネタも、なにやら怪しげではありましたが…。)


[5527] Re:[5525] [5524] NHKが、清武町の鳥インフルエンザの野鳥調査で、誤報 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/16(Tue) 13:18  

ときさん。
行きがかり上、NHKに電話までしてしまいましたが、確かに、朝の原稿では、「養鶏場の半径300メートルを中心にした地域」となっているようですね。
NHKのほうでは、電話の向こうで、当の原稿を読み上げていただきました。
こういうシステムになっていたんですね。
妙なこだわりでしたが、一件落着です。
お騒がせしました。


[5526] ※報道ヤ*ザへの上納金は忘れずに払いましょう 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/01/16(Tue) 12:22  

不二家はマスコミから広告を引き上げたのでこれからボコボコに叩かれる
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/liveplus/1168911991/

これ面白いですね。


[5525] Re:[5524] NHKが、清武町の鳥インフルエンザの野鳥調査で、誤報 投稿者:とき 投稿日:2007/01/16(Tue) 12:00  

笹山様
> 天下のNHKが、どうして、このような、誰が考えてもわかるような誤報をしてしまうのか?

 まだ、訂正してないようです。(記事の期限まで、たぶん放置でしょうか?)
 かなり情報の正確性にたいする感覚が鈍感になってしまっているのではないでしょうか。直接、人の命にかかわるものではないですし…。

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◇養鶏場周辺に渡り鳥 関連調査
 この問題は、宮崎県清武町の養鶏場で1万2000羽のニワトリのうち3900羽が死んだもので、病原性の高い鳥インフルエンザのウイルスに感染していたことが確認されました。環境省では専門の職員を現地に派遣し、渡り鳥などの野鳥がニワトリと接触していた可能性がないかや、どのような渡り鳥が付近に飛来しているのか、調査を行いました。その結果、養鶏場の半径300メートルを中心にした地域には、31種の鳥類が確認され、このうちマガモやオシドリなど16種類が海外から飛来した渡り鳥だったということです。しかし、野鳥が大量に死んだケースは確認されず、野鳥の生息数も例年どおりで、特に異常は見られなかったということです。環境省では、今後、養鶏場周辺の水辺などでフンを採取するなどして、渡り鳥が原因となった可能性がないか、引き続き調べることにしています。(1月16日 6時11分)
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/01/16/d20070116000009.html
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 調査をしたところとは別に、「半径300メートルを中心にした地域」ということなのでしょうか?

 それにしても、先日の宮崎大医学部教授の記事は、繰り返し読むたびに、なにかイライラご立腹の様子が伺えるようで…。(思い過ごしかもしれませんが。)


[5524] NHKが、清武町の鳥インフルエンザの野鳥調査で、誤報 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/16(Tue) 09:48  

今朝の5時半と、6時半のニュースで、NHKが、宮崎県清武町の鳥インフルエンザの環境省と宮崎県の野鳥調査の報道をしていたが、その中で、その調査範囲を、二回にわたって、「半径300メートル」と、アナウンスとテロップの両方で報道していた。
昨日の西日本新聞の記事では、確か、「半径3キロメートル」と、報道していた。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20070113/20070113_044.shtml参照
「半径300メートル」では、現場から隣接する宮崎大学医学部付属病院までにも、届くかと届かないかの距離なので、おかしいと思って、環境省に電話してみると、「半径3キロメートル」が正解で、そのことについては、昨日の環境省野生生物課の記者会見でも、はっきり述べているという。
天下のNHKが、どうして、このような、誰が考えてもわかるような誤報をしてしまうのか?
現場に出向かない報道姿勢が、そこに、蔓延しているのではなかろうか?



[5523] 「日銀の再利上げで痛し痒しの思惑」とのロイター報道 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/16(Tue) 05:28  

このロイターの記事「Yen's woes go beyond any near-term BOJ rate relief」
http://today.reuters.com/news/articlenews.aspx?type=reutersEdge&storyID=2007-01-15T153010Z_01_T152500_RTRUKOC_0_US-JAPAN-YEN.xml&pageNumber=0&imageid=&cap=&sz=13&WTModLoc=NewsArt-C1-ArticlePage4
では、日銀の再利上げをめぐる、別の失望がある(are seen likely to face yet another disappointment.-さらに、もうひとつの失望に直面する可能性がある。-)としている。
すなわち、これまでの低金利と、日米の金利格差の拡大の時代が長期化してきたことによって、日本の投資家の保有する外貨建て資産は、1741億ドル、日本円で21兆円に達しており、これらが、すべて、国内投資のヘッジングの役割を果たしてきたという。
すなわち、日本の投資家のこれまでの 自国資本選好(home bias)という性向が、長期間のゼロ金利で変わってきてしまっていたということになる。
また、非負制限のある日本の金利の定率によって、ドルを始めとして、他国の通貨は、相対的に、オーバーバリューの状態にあったという。
となれば、日本は、世界の通貨のオーバーバリューという、罪作りをしてきた面もあったのではなかろうか。
Morgan StanleyのStephen Jenさんは「グローバル化の進行のなかで、過去に容認してきた以上の通貨の未調整部分(misalignments)が生じてきてしまっているのではないかと、懸念している。」と、語っている。
これが、日銀の再利上げとなって、日米の金利格差が縮まると、これまでの外貨建て資産によるヘッジ機能の低下が始まるとしている。

なるほどこうしてみると、なにやら、国民の懐具合と、デフレ脱却いまだしを大儀名分にして、日銀の再利上げを強行に反対している政府・与党の一部の勢力の、真の思惑が透けて見えてくるような感じがするのだが。

http://today.reuters.com/news/articlenews.aspx?type=reutersEdge&storyID=2007-01-15T153010Z_01_T152500_RTRUKOC_0_US-JAPAN-YEN.xml&pageNumber=0&imageid=&cap=&sz=13&WTModLoc=NewsArt-C1-ArticlePage4


[5522] Re:[5499](以下略) 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/01/15(Mon) 20:09  

> (前略)
> 食品のかび毒を、遺伝子食品は、押さえられるということで、
> (以下略)

この部分にのみ関連する情報を見つけたのでとりあえず。

http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2007/070110/detail.html


[5521] 米国FDA 医薬品等へのBSE危険物質利用禁止を提案 わが国での利用は? 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/01/15(Mon) 19:33  

米国FDA 医薬品等へのBSE危険物質利用禁止を提案 わが国での利用は?
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/07011202.htm


[5520] 牛の脊柱って特定危険部位でなかったでしたっけ? 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/01/15(Mon) 19:31  

TBSの華麗なる一族というドラマのサイトからですが
http://www.tbs.co.jp/karei2007/curry1_2.html
>牛の随、背骨のブツ切りを下さるんです。
>それをお野菜とお肉と一緒に煮込むと、髄液が溶け出て、何>とも言えないコクが出るんですよ。

随???


[5519] 歌会始の秋田県の人の歌は? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/15(Mon) 18:41  

5438で、今年の歌会始に秋田県から二人が選ばれたことから、どのような歌が詠まれたのか興味を持っていたが、次のような歌だった。

秋田県 田村伊智子さん

月光をたよりて屋根の雪をきる音かすかして子の丈みえず

秋田県 山中律雄さん

映像に見し月山の朝のあめ昼すぎてわが町に移り来

なるほど、予想としては、5438では、雪の月明かりを歌ったのではないかと想像していたが、田村伊智子さん の歌のほうは、想像通りでしたね。
このごろは、農村部でも勤めを終えてから雪下ろしをする人もいるらしく、このような歌ができるというわけでしょう。
というか、この場合の「屋根の雪をきる音」というのは、屋根の上にあがったのではなく、「雪屁」となって張り出してきている屋根の下屋の雪と、前の雪下ろしで、屋根に届くくらい積もっている下の雪とが、くっついて、屋根が引っ張られるのを防ぐために、屋根の雪と、下の雪を切り離したという意味なんでしょう。
雪国の人でないと、このあたり、わかりづらいかもしれませんが。
次の休みの日まで待つと、家の屋根が持たないなんて状況なんじゃないですかね。
親孝行の息子さんですが、ちょっと、嫁さんの影がないように、歌から感じるのは、私だけでしょうか。
それとも、息子さんは、普段は、実家以外で生活されているのかもしれません。
つまり一人暮らしの70歳の元教員のお母さんのために、雪の始末、ってとこでしょうか。
ひょっとして、息子さんも、教員なのかもしれませんが。
そこまで考えてしまうと、やや、深刻ですね。

山中律雄さんは、山形県境に近い旧仁賀保町のかたなんで、このようなことになるんでしょうね。
天気は、南から変わっていくようです。
ちなみに、月山という名前は、山の山頂に、ツキヨノミコトを奉ってるところから、このようにいうのだそうで。
イザナギが左の目を洗って生まれたのがアマテラスオオミカミで、日のご担当、イザナギが右目を洗って生まれたのがツキヨミノミコトで、夜のご担当、イザナギが鼻を洗って生まれたのがタケハヤスサノオノミコトで、海のご担当。
というわけですね。

http://www.asahi.com/national/update/0115/TKY200701150191.html


[5517] Re:[5516] [5515] ちょっと、様子が変わってきた、世界の原発論議 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/01/15(Mon) 14:46  

米科学者 ローレン・モレ氏のインタビューだそうです。
http://www.asyura2.com/0505/genpatu3/msg/516.html
糖尿病の話の他、ロンドンマネーというのもどうなんでしょうか?


[5516] Re:[5515] ちょっと、様子が変わってきた、世界の原発論議 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/15(Mon) 14:12  

掲示板さん。
このタウンミーティングのインチキ性は、ともかくとして、年明けからの世界の原発を巡る論議は、ちょっと、風向きが変わってきましたね。
イギリスの方針転換については、以前にも、私のブログ記事「イギリスが、原子力発電所立地へ方針転換」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=602
でご紹介したとおりですが。
特に、ここにきての、ドイツのメルケル政権の豹変ぶりが際立っていますね。
参照「Merkel Questions German Plan To Close Nuclear Power Plants」
http://www.playfuls.com/news_10_8285-Merkel-Questions-German-Plan-To-Close-Nuclear-Power-Plants.html
やはり、大きなきっかけは、ロシアのベラルーシ(Belarus)共和国経由の石油パイプラインの一方的な閉鎖事件にあるようですね。
それに、原油価格の大幅な低落も、関係しているのかもしれません。
ボリビアなど南米産油国の、資源を背景にした居丈高振りも、腹に据えかねます。
もう、いい加減に、石油のリスクに巻き込まれたくない、OPECの脅しの効く時代でも、なくなった、との思いが、原油を輸入に頼る世界各国の本音が、出てきたのでしょう。
私も、正直言って、ここらで、日本としての原発へのスタンスを見直すべきとの考えを、ひそかに持っています。
環境マフィアからおこられそうな考えですが。
しかし、原油を世界からの輸入に頼っていることで、今後とも、永遠に、世界の永遠のイベントリスクに巻き込まれる「リスク」と、原発事故による事故によるリスクとの、秤量比較からすれば、どちらか、カントリーリスクとして、軽微なリスクなのか、これまでの議論は、一度リセットして、考えて見たらいい時期に来ていると思います。
もちろん、廃炉をめぐる議論と、新設をめぐる議論とは、峻別してかからなければならないでしょうが。
私としては、今後、原子力発電の比重を、日本としては、高めていく必要があると、このごろ、感じています。


[5515] <隠蔽されていた原発推進やらせ質問>「会社員」実はメーカー社長/原発タウンミーティングでも「やらせ」 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/01/15(Mon) 13:30  

<隠蔽されていた原発推進やらせ質問>「会社員」実はメーカー社長/原発タウンミーティングでも「やらせ」
http://www.asyura2.com/0505/genpatu3/msg/520.html

>二〇〇三年八月三十一日に福井市で開かれた「原子力との共生タウンミーティング」です。地元財界がつくる「福井県環境・エネルギー懇話会」と政府の共催でした。

>「最初に発言した人物は会社員と名乗っているが、高速炉エンジニアリングという原発メーカーの社長だ」と暴露。ほかの発言者も一人をのぞき原発推進・賛成ばかりで、共催団体メンバーの経営団体役員だと(ry




[5514] 哀悼 須賀田菊仁さん。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/15(Mon) 09:33  

農林水産省元経営局長の須賀田菊仁さんが、おととい、お亡くなりになったとのことで、びっくりしています。
一昨年秋ころから、体調を崩され入院加療されていたとは、聞いていましたが。
私が須賀田さんを知ったのは、大臣官房企画室上席企画官の時代で、少し、日本の農業を元気づけるビジョンをということで、いろいろ、お知恵を借りたことが、きっかけです。
当時は、まだ、初々しささえ残っていた、一見、やんちゃ坊主風の、バリバリの時代でしたが、その後、BSE問題の後始末など、ご苦労もされたようですね。
時折拝見する画像でのご風貌の変化に、そのご苦労のほどがしのばれました。
それにしても、前の城 知晴さん(農林水産大臣官房総務審議官、2000年3月8日ご逝去、52歳。)にしても、お若いのに、健康を害されて、農林行政の有為の人材が、お亡くなりになっていくのは、なんとも、残念なことですね。
謹んで、ご冥福を祈ります。

http://www.jiji.com/jc/c?g=obt_30&k=2007011400116


[5513] Re:[5512] これは、的確と思います。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/14(Sun) 21:37  

ときさん。
なるほど。
ところで、宮崎大学医学部や宮崎大学付属病院と、今回発生の谷口孵卵場とは、300メートルしか離れていないのですね。
そんなことや、宮崎大学付属病院に入院中の患者さんのお気持ちなどを思いながら、岡山昭彦・宮崎大医学部教授のお話、リアルに聞きました。
このサイトhttp://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20070112/20070112_044.shtml
では、「一方、鳥インフル感染の疑いがある養鶏場近くの宮崎大学医学部付属病院では12日朝から、「院内感染対策委員会」を開き、対応策を協議。通院、入院患者への対応などを話し合った。」とありますね。
通行止めが響いているようです。

http://map.yahoo.co.jp/print?lat=31%2F50%2F27.829&lon=131%2F23%2F53.105&sc=3&pointer=on&memo=%C3%AB%B8%FD%D5%DB%CD%F1%BE%EC%01%A1%A1%BD%BB%BD%EA%A1%A7%B5%DC%BA%EA%B8%A9%B5%DC%BA%EA%B7%B4%C0%B6%C9%F0%C4%AE%C2%E7%BB%FA%CC%DA%B8%B65556-3%A1%A1%C5%C5%CF%C3%C8%D6%B9%E6%A1%A70985-85-0163&prop=red_pin&proplat=31.50.27.829&proplon=131.23.53.105&mode=map


[5512] これは、的確と思います。 投稿者:とき 投稿日:2007/01/14(Sun) 21:10  

◇鳥フル、冷静に対応 岡山昭彦・宮崎大医学部教授に聞く
2007年1月14日 宮崎日日新聞
http://www.the-miyanichi.co.jp/domestic/index.php?typekbn=1&top_press_no=200701140103

>『多くの場合、ウイルスにはそれぞれ人や鳥など特定の感染相手がいる。今回の型のウイルスが自然界で密接な接触なしに人に感染した例はない。鶏と間近で接触する機会がない一般の県民は、心配無用だ。野外で舞っていた羽やふんを微量に吸い込んだとしても心配はほとんどない。』

>『毒性の強い鳥インフルエンザウイルスが突然変異したり感染者の体内で人に感染しやすい型に変わったものが、新型インフルエンザ。多くの人は免疫を持っていないため、世界中で大流行することが懸念されている。ただし、新型ウイルスはあくまで可能性の段階で、実際に発生するかは専門家の間でも意見が分かれている。』

 ますます、「新型インフルエンザ」も「地球温暖化」(似非)ネタと同じように思えてきます。実は、鳥でも人でも、それぞれの「H5」型は、実はかなりまん延しつくして常在化してる地域がザラにあるのではないかと思えなくもないですが…。(大して重症化しないまま馴致してしまってるのではないか。検査しなければあることにも気づかれないわけですし。茨城のH5N2抗体のように。人でも鳥でも。たいていのウイルス感染症においても、顕性と重症化は感染のうちのほんの一部でもありますし。)

◇危険を煽りすぎるのが何より危険だ(p.82)
◇研究費欲しさの恫喝はもううんざり(p.84)
http://www.gfighter.com/0004/20070109002395.php



[5511] Re:[5499] BSEにかからないGM牛の安全性は? 投稿者:虹屋 投稿日:2007/01/14(Sun) 20:40  

笹山さん。情報有難うございます。
この遺伝子組換えで、正常型プリオンとウシ抗体の遺伝子を働かなくしてBSE狂牛病に感染しないようにしたGM牛の安全性を考えるには、起き得るハザード(障害)では
@体細胞クローン処理によるもの
A遺伝子組換え処理によるもの
B正常型プリオンとウシ抗体がなくなることによるもの
少なくとも、この3つの視点から考えるべきだと思います。

Bの正常型プリオンの働きについては、金子清俊先生の科学(岩波書店、2006年11月)に書かれたものをよんでも、現在でも「良く判らない」。ウシ抗体が産出できないのなら、免疫力の低下が起きているとおもわれます。

@の哺乳動物での体細胞クローン処理に関しても、ア)胚が着床しても異常に流産が多く、出産間際まで流産する。体外受精の牛では、受精卵移植から50日以降は流産は殆ど起きないが、受精卵クローンでは4%、体細胞クローンでは44%の流産が起きる。イ)出生直後や1週間以内、1ヶ月以内での死亡が多い。ウ)出生時の子牛の体重が通常よりも大きい。エ)これらの原因は、不明。DNAのメチル化パターンが核の提供親とクローン子では違うことから、親と子では遺伝情報は同じでも、メチル化され働かなくなっている遺伝子が違う、つまり働ける遺伝子が違うので、それが有力視されているが詳しくは不明。
 2000年頃までの成功率、胚100個当たりの産子率が1%位で近年5%位に上がったようですが、これは核を取る体細胞の種類や核移植を受ける卵子細胞、仮親のの選別・管理を行い成功率の高い方法が主流になった結果のようです。それでも、体外受精の10分の一、受精卵クローンの八分の一程度。

Aは、今回の場合DNAを解析して、正常型プリオンの遺伝子の所在地を明らかにして、その前の位置に、それ以降の遺伝子領域の転写および翻訳をノックアウトする遺伝子配列を挿入してます。その遺伝子操作を受けたDNAを増幅し、電気泳動で確認しています。ウシ抗体の遺伝子も同じ方法でノックアウトされています。
 さて問題なのは、ノックアウトする遺伝子配列が他の場所にも挿入されていないかは、確認されていないことです。正常型プリオンとウシ抗体の遺伝子以外の遺伝子がノックアウトされていないかは不明です。

 このように、正常型プリオン、ウシ抗体はないのはわかっていますが、それ以外の影響は予想も出来ない。正常型プリオンの働きが不明ですから、無くなったことによる影響は全く不明。それ以外の遺伝子レベルでの変化による牛の健康や成育への影響も、まったく不明。それを検出する手段も飼育観察という状況です。
 研究チームは「牛は、現在のおよそ2歳であり、完全に健康です。」「プリオンタンパク質の遺伝子をノックアウトして、健康な子牛を生産することによって、私たちのチームは、正常なセルプリオンタンパク質は牛の通常の発育と生存に必要でないことを首尾よく示しました。」 と声明していますが、ウシ抗体がなく免疫力が低下し、かなり特殊な環境下で飼育されているのですから、牛の健康や成育への影響がまったくないというのは、あまり当てにできない結論です。

 この様な状況では、このGM牛は食品として「危険である」とも「安全である」とも断定できない。ハザード(有害性)が不明ですから、リスク(ハザードが実際の影響として現れる可能性、または確率)は想定できない。
 「100%安全な食べ物はない。・・・食の安全は科学をベースに統計学や疫学の観点から考えて、確率論的に論じ、その危害を及ぼす割合が100万人に1人、1000万人に1人、あるいは1億人に1人が許容範囲なのかあらかじめ国民のコンセンサスを得れば良いと思う。仮に、自分がその1人になりたくなければ、その食べ物を食べなければ良いことである。(食品安全委員会委員長、見上 彪)」というのは、ハザード(有害性)が判っていて、統計学や疫学の使えるデータがあってこそ成り立つ議論です。GM牛ではハザード(有害性)が不明ですから、リスクを実際の影響として現れる可能性、または確率を論議しようがないでは?

 阿部教授が、まずなさることは、GM食品のハザード(有害性)を検出する手段を開発することではないでしょうか。その上で、リスクを導き出し、食品のかび毒などのそれと比較して小さいから、受け入れるべきであると大衆を説得なされば、良いのではないでしょうかね。


[5510] Re:[5509] 本当に(まれであっても)、「鳥インフルエンザ」が人間で起こるのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/14(Sun) 19:32  

ときさん。
この2005年12月時点での国立感染症研究所の感染症情報センターのQ&Aが、どうして、削除されたのかは、知る由もありません。
しかし、やはり、その後の鳥インフルエンザの動きの中で、一番ショッキングだったのは、昨年4月27日から5月22日にかけて、インドネシアの北スマトラ州Karo郡Kubu Sembelang村で、家族が次々とH5N1に感染したことで、ヒト→ヒト感染が懸念されたことではなかったでしょうか。
このとき、8人の感染者のうち、生き残ったのはJoned Gintingさんただ一人でした。
参照「インドネシアのヒト→ヒト感染疑い鳥インフルエンザの詳細」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=606
明確にクラスターが、この場合は、あったと見たほうがいいでしょう。
もっとも、このサイト「Obstacle in bird-flu battle: black magic」http://seattletimes.nwsource.com/html/health/2003236909_birdflu30.html
のように、この一家が、治療に非協力的だったとの証言もあるようですが。

その点からすると、感染症情報センターのQ&Aの、おっしゃるなかでは、Q4の「しかし、現時点ではヒトからヒトへの感染は極めてまれであり、例外的であると考えられます。」は、ちょっと、楽観的過ぎますし、また、 Q9の「ヒトのインフルエンザワクチンは鳥インフルエンザに効きますか?」の答えの「このため鳥インフルエンザウイルス感染の可能性の高い方には、ヒトの間での通常のインフルエンザ流行期には現在使用されているヒト用のインフルエンザワクチンの接種が勧められています。」というのは、今では、「とんでも」の部類に入るような答えでしょう。

そうでもないのかな?
この通知「感染が懸念される人はすべて予想される危険への暴露に先立ちできるだけ早く現在WHOが推奨するインフルエンザワクチンを接種しなければならない。この接種はH5N1に対して特に防御を与えるものではない。」は、まだ、生きているのでしょうかね? 
あ、生きているようですね。
「通常のヒトインフルエンザワクチンを接種していないスタッフは原則として患者に接してはならない(ヒトインフルエンザワクチンで鳥インフルエンザウイルス感染は防御できないが、両ウイルスの混合感染による遺伝子再集合を予防する意味で)」と書いてある。
しかし、この辺、どうなんでしょうかね?
CIDRAPの記事「Avian Influenza (Bird Flu): Implications for Human Disease」
http://www.cidrap.umn.edu/cidrap/content/influenza/avianflu/biofacts/avflu_human.html
では、この点(ヒト・インフルエンザと、鳥インフルエンザのウイルスのgenetic reassortment による combined infection )について、「何の証拠もない」とは、書いていますが。

また、青海株や福建株が感染拡大を続けている中でも、日本の厚生労働省は、つい、昨年の秋ごろまで、「クレード2」対応ワクチン生産に取り掛かる動きを見せなかったことを見れば、このあたりの回答は、対応のまづさを自ら露呈してしまいかねない、現時点では、そぐわないものとなっているのではないでしょうか。

http://72.14.235.104/search?q=cache:my6uMp2-CDQJ:idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/QA051221.html+%EF%BC%A1%E5%9E%8B%E3%80%80%E9%B3%A5%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B6&hl=ja&gl=jp&ct=clnk&cd=10


[5509] 本当に(まれであっても)、「鳥インフルエンザ」が人間で起こるのか? 投稿者:とき 投稿日:2007/01/14(Sun) 18:06  

 その推測や憶測にすぎないものを、マコトシヤカに流布しつつ、「確認と検証」を放置して(というか、本質的にできないのではないか)おいているから、鳥類(養鶏)でおこったことに対して過敏にならざるをえない状況になっているわけで…。
 はっきりいって、現時点の知識知見では、まず起こりえないことを、起こるように(起こったように)いってしまったことが誤りではないかと、かなり疑って見ております。(私の中ではかなり確信に近い観がしております。)いつまでたっても、従来の流行シーズンでおこっている以上のものが起こらないわけですし、現状、ヒトで起こっているものの中から「A/H5N1」がすでに分離されていることから鑑みるに、不顕性感染までふくめると、もはや相当まん延していてもおかしくないと判断せざるをえません。(茨城県のH5N2抗体保有実態も含めて。)
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/case200700/case070111.html
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html

 97年の香港事例のときに、ボタンの掛け違いをしてしまったのではないでしょうか? どうにもこうにも、そこの疑念が晴れません。家禽と人間は、まったく別のウイルスによって、それぞれ別に起こっていたのではないかと。

 なお、このリンク先の文書は、なぜ、削除されたのでしょうか?
http://72.14.235.104/search?q=cache:my6uMp2-CDQJ:idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/QA051221.html+%EF%BC%A1%E5%9E%8B%E3%80%80%E9%B3%A5%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B6&hl=ja&gl=jp&ct=clnk&cd=10

>『Q1:高病原性鳥インフルエンザウイルスとは何ですか?』
>『いずれにしても、この「高病原性」は鳥に対する病原性を示したものであり、ヒトに対する病原性を示したものではありません。』
(以上は、妥当と思います。)

>『Q2:鳥からヒトに感染しますか?』
>『鳥からヒトへの鳥インフルエンザウイルスの感染は、非常にまれにしか起こりません。しかし、世界的にみると現在までにいくつかの感染事例が報告されています。』
>『Q3:どのような場合に鳥からヒトに感染しますか?』
>『Q4:ヒトからヒトへ感染しますか?』
>『Q5:ヒトが感染したときにはどのような症状がでますか?』
>『Q6:ヒトの鳥インフルエンザ感染の診断はどのようにして行いますか?』
>『Q7:ヒトの鳥インフルエンザ感染の治療はどのようにして行いますか?』(以下省略。すべて、「鳥インフルエンザ」にヒトが罹るということを前提にした文書。)

(以上はすべて、あくまでも「推測(憶測)」にすぎないことであって、きちんと「確認・検証」されたものではないと思います。今後明らかに間違いであると指摘されかねない箇所ではないでしょうか?)

 公的機関も含めて、『「鳥インフルエンザ」に人間も罹る』という、いわば「妄想・空想」へミスリードし、いたずらに「不安」を煽って、結果的にいわゆる恫喝情報を流布させてしまったのではないかとの疑念が膨らむばかりです。WHOも含めて。鳥類でおこっているH5バリエーション・バードフルと、人間でおこっているH5インフルエンザを混同して。となれば、世界の鳥類で起こってきたのと同様に、人間でも、もうすでに起こってまん延してしまっていても何ら不思議のないことだと思うのです。そう考えると、茨城の人間でのH5型抗体保有についても、なんら不思議にも思いませんし、インドネシアやタイの人間でのH5感染事例も、表面化したものは、感染実態全体のほんの氷山の一角なのではないかとか…。そう思ってみておいたほうが、すなおに腑落ちするのですが…。

 まず先に、「防止・防御」とか「封じ込め」とか「根絶」とかを考えてしまう方々は、現実を素直に見ることよりも、頭に描いたプランのほうを優先させてものを考え見てはいないでしょうか。あるいは机の上でだけとか。WHOやOIEの方々も。あるいは、人の都合を優先させて対策拠出金や研究費獲得を優先させたりとか、はたまた、起こりもしないことに対して、対策費用を費やすように仕向けたり、いろんなワクチンや製剤を備蓄させたり開発したり…。
http://72.14.235.104/search?q=cache:DL2uT5Lqc6oJ:news.www.infoseek.co.jp/market/story/12bloomberga1QXC_9I9ALU/+%E9%B3%A5%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AB%E9%96%A2%E9%80%A3%E6%A0%AA%E6%80%A5%E4%BC%B8&hl=ja&gl=jp&ct=clnk&cd=2

 茨城事例同様、いま目の前でおこっている宮崎事例においてもまた、法令にのっとった日本の「鳥インフルエンザ」対策は、現実実態を反映したものではないように思えてなりません。NHKのニュースで、野鳥の対策をしたほうがいいと言われた、O教授もとてもまともなウイルス学者にはどうしても思えませんでした。と同時に、新しい研究センターの我田引水ではないかと思ってしまいましたが…。(具体的な養鶏業界の鶏を生かし産業を育成していくことには、どうやらつながっていかないわけですし。) 

 鳥インフルエンザが人間ではおこらない、ということをはっきりさせれば、そんな鶏だけでおこる病気なんかは、わざわざ「法」を変えなくても、「省令」をいじって、防疫対象から除外してしまえばいいことです。各地の地鶏生産などは、かなり自然育成に近いスタイルなわけですし。いまの「鳥インフルエンザ」対策は、現実現場にとっては、まったく百害あって一利なしです。ということも、現場の方々は、思考停止してるようですが…。(ですから、解決へ開けていかないということにもなったり、闇ワクガセねた流布されたり、検体すりかえでつまらない起訴をされたりということになっています。)

 この「ウイルス」をめぐる「知」は、現実と異なるところで、妙なかみ合わせになってしまっております。このままでは、犠牲者がいたずらに増えるばかりです。なんとかならないものなのでしょうか。非常に愚かで時代錯誤な政策が放置されたままになっております。


[5507] Re:[5506] [5503] [5500] [5497] [5494]宿主特異性とグリカン 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/14(Sun) 15:25  

ときさん。無明さん。
この宿主特異性(host specificity)というキーワードは、いろいろなことをわれわれに教えてくれそうですね。
で、H5N1ウイルスに関していうと、この宿主特異性(host specificity)を左右するのが、グリカン(Glycan)(糖鎖)であるとされ、このグリカンを、あらゆる宿主について、マイクロアレイ法(microarray technology)に基づいて、調べ上げていくと、一定の因果関係がわかってくるのではないかということが言われているようですね。
参考
「Study: Minor H5N1 Virus Mutations Increase Pandemic Threat」
http://health.dailynewscentral.com/content/view/0002167/48/
「ウイルスとグリカン」
http://www.medissue.co.jp/virus/journal/v53-2pdf/virus53-2_127-131.pdf
「Glycan microarray technologies: tools to survey host specificity of influenza viruses」
http://www.nature.com/nrmicro/journal/v4/n11/abs/nrmicro1530.html


[5506] Re:[5503] [5500] [5497] [5494] 本当のような嘘と、嘘のような本当のことと・・・。 投稿者:とき 投稿日:2007/01/14(Sun) 13:26  

無明様 ご指摘ありがとうございます。

> それと、マラリアとコクシジウムは全く別物ですよ。

> ところで、人獣共通感染症の概念からウイルスを除くというのも無理があるのでは。
> 狂犬病や日本脳炎は全く同じウイルスが人と動物に感染するんですが。

■マラリア(IDWR 感染症の話)
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k05/k05_04/k05_04.html

 なお、出典を明記しておけばよかったと思いましたが、マラリアをコクシジウム感染症に括ったのは、「微生物」(文光堂)、「寄生虫各論」「1.原虫」の項によります。この項の執筆担当者は、太田伸生氏です。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4830605111

 「人獣共通感染症の概念」の件ですが、厳密に言ってしまえば、その言葉自体が、現実実態を反映している言葉であるとはいえないと思います。人の“「病」の現れ”と、獣の“「病」の現れ”が、ただ単純に『同じ「外来病原体」で起こっている』との誤解を与えかねないことになっているわけですから。
 「病」が起こるか起こらないかは、「外来病原体」だけが「決定要因」なのではなくて、あくまでも「ホスト側」の状態ならびに生活環境履歴に由来した体調によるということが主たる要因ですから。ゆえに、「病原体」の存在があっても、人によっては、その起こり方は非常にまちまちになっているのが現実現場の状況です。

 なお、狂犬病と日本脳炎について。
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k03/k03_18/k03_18.html
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k02_g1/k02_01/k02_01.html
>『感染しても日本脳炎を発病するのは100〜1,000人に1人程度であり、大多数は無症状に終わる。』(日本脳炎)

『ウイルスの多くが宿主特異性を持つことはその通りだと考えますが、元来宿主細胞の中でのみ増殖するものですから、そのような特徴があるのでしょう。』

 という、認識をふまえておれば、対象とするウイルスがどのような特性を持っているかで、「ウイルス感染症」をいわば十把一絡げにしてしまうことはないと思いますが…。

 要は、ウイルスとホストの“マッチング”によって、感染の容易さ困難さとか、症状の軽重が決まっております。ミスマッチなもの(本来の宿主でないもの)に暴露(通常、感染と言っておるみたいですが)した場合ほど、激しい症状が出て、「狂犬病」のようなことになります。(『狂犬病は一度発症すれば、致死率はほぼ100%である。』) しかしながら、基本的に容易に人には感染成立しづらいものです。
 それに比較して、フル、ノロ、ロタ、ヘルペス、ムンプス、パラミクソ(麻疹)、コロナ……、「感染防止」などということがそれこそ絵空事に思わなければならないもののほうがはるかに多いのが実情です。

 ウイルスで起こるさまざまな病気のうち、ことさら特殊・特異なものをとりあげて「ウイルス現象」を一般的に語るのもどうかと思います。まずは、起こっていることの中で、どれが一般的な事象で、どれが特殊なのかをよく峻別して認識できるようにしておきたいものです。

 もちろん、人間も獣も鳥も、同じDNA型の生物体であることには変わりありません。(それを言えば、バクテリアも細胞レベルで見れば、基本的には同じ組織で動いているともいえますが。)

 人間の「病」を対象にしたとき(それは産業的な「家畜」もそうですが)、どうしても「病」が外からやってくるという“感覚”でとらえがちなところからは、もうそろそろ脱却して考えるようになってよいと思います。あくまでも、「病」は「身から出たサビ」ならぬ「身の内」からいでたものという受け止め方で。それが「排除・根絶」思想を克服できることにつながると思うのですが…。そのことが、除外できるものとできないものをきちんと見分けられるかどうかの判断力認識力の鍵でもあります。(それが、「免疫」を重視した「医」に関わる方々の基本認識でもあります。)
http://www.med.niigata-u.ac.jp/zoo/welcome.html
http://www.nishihara-world.jp/

 フルのように、マッチングしやすいものは端から、到底、除外できるわけもなく、「感染防御」という思想はまさに「机上の空論」です。ヒト(ウイルス)はもちろんのこと鳥(ウイルス)においても。普段生活してると、肉眼では見えないだけに、生き物は莫大な数の微生物まみれである、ということも忘れてしまってるのでしょう。排泄されるウンチの実に約三分の二は、体の中で活動し繁殖した余剰の腸内細菌のかたまりであることも…。


[5505] Re:[5503] [5500] [5497] [5494] 本当のような嘘と、嘘のような本当のことと・・・。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/14(Sun) 08:50  

無明さん。
本年もよろしくお願いします。
鳥インフルエンザ・ウイルスの宿主特異性(host specificity )についての研究として、EUのINN-Flu (Influence of viral proteins of avian influenza virus on the innate immune response of birds)という加盟国共同プロジェクトがあるようですね。
2006年から3年間にわたるプロジェクトで、予算は、百八十万ユーロ(3億円弱)ということのようです。
その内容としては、
1.H5N1の初期感染段階において、ホスト側が影響をうける決定要因は何か。
2.鶏の品種によって、H5N1に対する抵抗性は、異なるのか。
3.宇宙衛星からのトラッキングにもとずいての、家禽と野鳥とのコンタクトポイントの調査
などのようです。
なかなか、興味のある内容ですが、鳥インフルエンザ・ウイルスに宿主特異性があるかどうかについての研究は、始まったばかりのようですね。
今後の課題として、H5N1に強い品種改良なんてのも、視野に入っているのでしょうかね。
INN-Fluについては、下記のサイトが詳しいようです。
http://ec.europa.eu/research/press/2006/pr1710en.cfm
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=MEMO/06/381&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en

http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=MEMO/06/381&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en


[5504] おざなりの環境省の鳥インフルエンザ野鳥調査 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/14(Sun) 08:26  

環境省と宮崎県が、鳥インフルエンザの発生した清武町の養鶏場周辺約3キロ四方を調査範囲として、野鳥の生息調査を実施したが、野鳥の大量死などの異常は見当たらなかったとしている。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20070113/20070113_044.shtml参照
調査対象の野鳥は、確認した野鳥32種のうち、マガモやツグミ、オオバンなど15種の渡り鳥で、野鳥の種類や生息場所などを調べた結果、「野鳥に関しては普段の状況と変わりはなかった」という。
しかし、ここで問題なのは、「鳥インフルエンザの発生した清武町の養鶏場周辺約3キロ四方」を調査範囲としたということだ。
家禽は、半径10キロメートル以内移動禁止なのに、野鳥の調査は、何で、3キロ四方(半径3キロメートル)なの?っていう、素朴な疑問がわいてくる。
それに、今回の場合には、9.3キロ先に、野鳥の大集結基地の宮崎港の一ッ葉入り江があるのに、それを、問題視していないようなのである。
現場の地図は、下記のサイトからどうぞ。
左下の目盛りが移動制限の範囲である10キロの目盛りである。
地図の中心に「谷口孵卵場」というのが、今回の鳥インフルエンザの発生場所で、地図の右斜め上が、宮崎港の野鳥の飛来地である一ッ葉入り江である。
一ツ葉入り江の場所はこの地図
http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=31%2F55%2F18.242&lon=131%2F28%2F19.931&layer=1&ac=45201&p=%A5%B5%A5%F3%A5%DE%A5%EA%A1%BC%A5%CA%B5%DC%BA%EA&mode=aero&size=s&sc=6
「谷口孵卵場」の位置は、下記の地図

http://map.yahoo.co.jp/print?lat=31%2F50%2F27.829&lon=131%2F23%2F53.105&mode=aero&pointer=on&memo=%C3%AB%B8%FD%D5%DB%CD%F1%BE%EC%01%A1%A1%BD%BB%BD%EA%A1%A7%B5%DC%BA%EA%B8%A9%B5%DC%BA%EA%B7%B4%C0%B6%C9%F0%C4%AE%C2%E7%BB%FA%CC%DA%B8%B65556-3%A1%A1%C5%C5%CF%C3%C8%D6%B9%E6%A1%A70985-85-0163&prop=red_pin&proplat=31.50.27.829&proplon=131.23.53.105&sc=6


[5503] Re:[5500] [5497] [5494] 本当のような嘘と、嘘のような本当のことと・・・。 投稿者:無明 投稿日:2007/01/14(Sun) 00:08  

だいぶ遅くなりましたが、今年も宜しくお願いします。

さて、誤解があるようなので、
> ウイルス感染症に関しては、それぞれの宿主にそれぞれのウイルスが限局されているというのが基本認識です。
>それが、「細菌」や「原虫」による感染症と明らかに異なる点です。
>ちなみに、マラリアは、「コクシジウム(Coccidia)感染症」(寄生虫‐原虫‐単細胞性真核生物)の一つです。

ウイルスの多くが宿主特異性を持つことはその通りだと考えますが、元来宿主細胞の
中でのみ増殖するものですから、そのような特徴があるのでしょう。
原虫についてですが、その生態によってまちまちなので、まとめて論じるのは無理ですね。
ここであげられている、マラリアやコクシジウムは、アピコンプレックサ門の胞子虫類に属する原虫です。
(原虫は3つの門からなってまして、門のレベルは脊椎動物門と同等です。)
胞子虫類は総て細胞内寄生性なので、ほとんどの種が宿主特異性を持っています。
種によっては、ウイルスよりも厳密です。
それと、マラリアとコクシジウムは全く別物ですよ。
マラリアも人とサルでは寄生種が違います。コクシジウムではたとえば鶏寄生のものは、他の鳥類には感染しません。
細菌はあまり詳しくありませんが、同種であっても血清型などで宿主を厳密に選ぶものもあります。

ところで、人獣共通感染症の概念からウイルスを除くというのも無理があるのでは。
狂犬病や日本脳炎は全く同じウイルスが人と動物に感染するんですが。

 


[5502] 宮崎県の鳥インフルエンザは、H5亜型と発表 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/13(Sat) 19:34  

宮崎県における鳥インフルエンザウイルスは、H5亜型のA型インフルエンザであるとの発表があったが、N1なのかどうか、や、遺伝子型についての発表は、持ち越されたようだ。

なお、遺伝子型などについては、ブログ記事「宮崎県清武町の鳥インフルエンザ問題」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=696
にまとめておいたので、ご参照願いたい。
問題の焦点は、開烈部位のPB2 E627K遺伝子配列が、青海株(the Qinghai strain)か、福建株(the Fujian strain )かによって、伝播ルートがある程度、特定されうるということだ。

参考 開烈部位のPB2 E627K遺伝子配列13のパターン
@「RESRRKKR」インドネシア(2005年と2006年発見)、インドネシアの猫よりのもの。(A/Indonesia/321H/2006など)
A「RERRRKKR」」アジアでもっともポピュラーなパターン、1997年香港、2004年ヴェトナムで発見、ヴェトナム、タイ、カンボジアの配列(A/ Viet Nam/ 1194/ 2004など)
B「RERRKKR」2005年のヴェトナムにおける毒性中位の配列で、上記Aから「R」がひとつ無くなっている2005年ヴェトナムの配列(日本のA/chicken/Yamaguchi/7/04など)
C「RERRRKR」」中国・福建株、中国のウイルスで、上記Bから、「K」がひとつなくなり、「R」がひとつふえている。(A/DK/Fujian/1734/05など)
D「GERRRKKR」中国の青海湖での発見ウイルスで、Cの冒頭の「R」が「G」に変わっている。トルコ、イラク、アゼルバイジャン、エジプトのウイルスの配列もこれと同じ、インドネシアのバリ島で発見されたA/duck/Badung-Bali/05/2005も同じ(Goose/Qinghai/0510/05など)
EREGRRKKR-中国・湖南( A / swine / Anhui / 2004など)
FREGGRRKR-中国・湖南その2(A/chicken/Hunan/2246/2006など)
GREGGRKKR-中国・河北(A/chicken/Hebei/326/2005など)
HRERRRIKR & RERRRIKK−インド(2003年)
IRDRRRKKR−中国・上海(アヒル)(A/duck/Shanghai/1/2000など)
JGEGRRKKR−スーダン(A/chicken/Sudan/1784-10/2006など)
KGDRRRKKR−ルーマニア(A/chicken/Romania/4793/Tl/2005など)
LGERIRKKR, GERKRKKR, GEKRRKKR-novel Europe

もうひとつの問題点としては、日本の対応ワクチンについてである。
これまで、日本のH5N1ワクチンは、ベトナム株をもとにしたクレード1対応としてきたが、昨年秋に、クレード2対応ワクチンとして、インドネシア株をもとにしたクレード2サブタイプT対応ワクチン開発を決め、国立感染研究所で対応済みである。
しかし、これが、クレード2 サブタイプUと、クレード2 サブタイプVについても有効であるかどうかについては、検証されていないようだ。
なお、Sanofi-Aventis(サノフィ-アベンティス)社傘下のサノフィ・パスツールのワクチンのように、クレード1に属するヴェトナム株ウイルスを基に作成されているものであっても、クレード2に属するウイルスに対しても、効力があるものもあるようだ。

ご参照
@クレード1-ヴエトナムを中心とした東南アジア
Aクレード2-サブ・クレードT-インドネシア
        サブ・クレードU-青海株−中国西部、韓国
        サブ・クレードV-福建株−中国南東部、東南アジア

http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070113press_1.html


[5501] ユニークな秋田市の「事業仕分け会」 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/13(Sat) 15:38  

秋田市の事業について市民が評価する「事業仕分け会」が12日、秋田市役所正庁で開かれた。市民7人が評価委員として参加し、市民の森造成事業など3事業の適否などについて意見を交換した。

 事業仕分けは、行政改革を進めていくための一手法。市民らが評価委員となり、市が実施している事業やサービスの要不要、適否などを外部の視点から評価する。

 評価の対象となったのは、市民の森造成事業と、不法投棄未然防止強化対策事業、高齢者バス優遇乗車助成事業。市当局からの事業内容や進ちょく状況などの説明を受けた後、評価委員が意見交換。それぞれの事業に対し「費用対効果をどう考えているのか」「事業完了後の活用方針はどうなっているのか」などの質問が出された。
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20070113b

との記事だが、

まあ、ひとつの参考になる評価法だが、評価委員の質と、これらの評価委員に対する議員からの働きかけの遮断など、課題も、残るのではなかろうか。
これらの評価をベースにしての、補正指数の用意が必要ということなのだろう。
また、短期の評価と、長期の評価、直接効果と間接効果など、これらの市民評価を増幅なり補正しうる、多角評価の裏づけがないと、かえって、不公平なものとなるおそれもありうる。
市民の意見を呈して、それらを補正しうる、専門家集団によるアドボケーターの存在が、ぜひとも、必要のように思える。
ご参考
http://www.city.akita.akita.jp/city/gn/mn/zigyousiwake-shikou.htm

http://72.14.235.104/search?q=cache:oOYZ8ZervakJ:www.4qconference.org/en/previous_quality/3QC/DE_How_to_develop_a_more_citizen_friendly.doc+How+to%C2%A0develop+a+more+citizen-friendly+municipality&hl=ja&gl=jp&ct=clnk&cd=1


[5500] Re:[5497] [5494] 本当のような嘘と、嘘のような本当のことと・・・。 投稿者:とき 投稿日:2007/01/13(Sat) 13:46  

笹山様。
> 「鳥の感染症」なんだそうで。
> こうなると、ウイルス自体もセグメントされて、「鳥の感染症のウイルス」とか、いわなければならない羽目になるかもしれません。
> マラリアのような熱帯感染症については、宿主ごとに、「**についたマラリア」とは言わないようですが。

 ウイルス感染症に関しては、それぞれの宿主にそれぞれのウイルスが限局されているというのが基本認識です。それが、「細菌」や「原虫」による感染症と明らかに異なる点です。
 ちなみに、マラリアは、「コクシジウム(Coccidia)感染症」(寄生虫‐原虫‐単細胞性真核生物)の一つです。

 「ウイルス」に関しては、もはや「人獣共通感染症」というものの範疇から除外して認識されるべきではないかと思っております。「細菌学」とか「血清学」とかの時代の、古い遺物的な認識の名残といってしまってよいものです。いまや、「微生物学」や「免疫学」の時代なのですから。
 「分子生物学」の知識知見は、まだまだ、「一般の知」としてなじんでいないのかもしれません。これもまた、「知識と教育に関わるプロ」のスキルの問題なのかも…。
http://www.microbes.jp/aimai/aimai.html
http://www.amazon.co.jp/dp/4003420950/
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062128357/


[5499] Re:[5495] [5492] [5491] 愛媛大学阿部俊之助さんの遺伝子組み換え食品安全論拠 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/13(Sat) 08:22  

虹屋さん。
お察しのとおりで。
この愛媛大学阿部俊之助さんの遺伝子組み換え食品安全論の論拠は、至極単純なもので、簡単に言えば、遺伝子組み換え食品の害が具体的に検証できていない中で、食品のかび毒を、遺伝子食品は、押さえられるということで、現時点での功罪論からいえば、後者のカビ毒を抑えられうる功のほうが勝っているため、遺伝子組み換え食品は安全である。というような論拠のようですね。
参照
http://web-mcb.agr.ehime-u.ac.jp/
http://web-mcb.agr.ehime-u.ac.jp/bunnshi/default.htm
http://web-mcb.agr.ehime-u.ac.jp/gmo/rec_data/related/helth1.htm

クローン牛の生存率(survival rates)は、2001年のこのサイト「Biotech Companies Trying to Milk Cloning for Profit 」
http://www.genetics-and-society.org/resources/items/20011216_latimes_gellene.html
で、3パーセントから5パーセントのようですが、現在も、その低生存率の課題は、残っているようですね。
最近の資料としては、
「Assisted reproductive technologies in cattle: a review」
http://www.oie.int/eng/publicat/RT/2401/24-1%20pdfs/33-mapletoft393-404.pdf
「Effects of different reproduction techniques: AI, MOET or IVP, on health and welfare of bovine offspring.」
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=PubMed&list_uids=10735051&dopt=Abstract
などがあるようです。

それにしても、学生の方か教授ご本人か(使われているIPの数、昨日の14:55:10から15:33:58にかけて、133.71.126.23 133.71.126.203 133.71.126.209 133.71.126.210 133.71.126.213 から言うと、学生さんなのでしょうが。)わかりませんが、他のサイトの邪魔をしてでも、というようなご意図がちょっとわかりかねますが。
でしたら、ちゃんと、ご意見を述べていただいたほうがよろしいのですが。
もっとも、この愛媛大学のIPで、WikiPediaもあらされているようで、相当、たちが悪いようですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%A9%E7%94%A8%E8%80%85%E2%80%90%E4%BC%9A%E8%A9%B1:133.71.176.109参照


[5498] Re:[5496] [5485] [5484] [5481] [5480] [5476] 「ホワイトカラー・エグゼンプション」後の就労形態を想像してみると。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/13(Sat) 06:03  

まりちゃんさん。
ちょっと、私は、ペシミスティックな考えなのですが、このままいっても、日本の勤労者にとっては、あまりいいこともなさそうみたい、労働組合なんてのも、実質、崩壊してしまっているし、戦線なるものも、勤労者にとっての、労働組合に代わりうる駆け込み寺も用意しなければならないし。
ってことですと、今、この時点で、「ホワイトカラー・エグゼンプション」スキームに反対してみたところで、明日は浮かばれない、だったら、いっそ、ガラガラポンの可能性のある新スキームの創出に賭けてみたら、っていう発想なんです。
もちろん、オランダモデルにしても、日本人にとっては、麗しき誤解があるのは事実ですが、私は、現在の状況を改善しうる新スキームたりうると思っているのです。


[5497] Re:[5494] 本当のような嘘と、嘘のような本当のことと・・・。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/13(Sat) 05:21  

ときさん。
本年もよろしくお願い申し上げます。
ところで、今日の読売新聞の社説http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20070112ig90.htm
では、面白い見出しを使っていますね。
「鳥の感染症」なんだそうで。
と思って、ググって見ましたら、結構、この言葉は普通に使われていたのですね。
まあ、いいたい意味はわかりますが、どうなんでしょう?
これでいくと、BSEは、「牛の感染症」で、スクレイピーは、「羊の感染症」ってことになりますね。
こうなると、ウイルス自体もセグメントされて、「鳥の感染症のウイルス」とか、いわなければならない羽目になるかもしれません。
人間の医者と獣医との仕切りがある限り、このような言葉の使われ方は、続くのかもしれません。
マラリアのような熱帯感染症については、宿主ごとに、「**についたマラリア」とは言わないようですが。
ちょっと、余計なことでしたが。


[5496] Re:[5485] [5484] [5481] [5480] [5476] 「ホワイトカラー・エグゼンプション」後の就労形態を想像してみると。 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/01/13(Sat) 03:29  

> まりちゃんさん。
> 企業体質の問題は、ミクロの問題でしょうが、今回の問題は、厚生労働省の政策プレゼンテーションの仕方がまずかったためでしょう。

笹山さん、
外国資本の企業と、こてこての日本企業と、外国の皮をかぶった日本企業を経験した私から言わせていただきますとね、
日本じゃまだ無理ですよ。現場の土壌が違います。これ、ミクロじゃなくて、日本的マクロの問題と思います。
プレゼンの問題じゃないと思います。

平気で、400万以上がホワイトカラー対象といっているドケチ連が日本の企業の代表やってるんですよ。企業の代表です。400万を育てて800万平均にする、とかそんなこと考えてないんですよ。
押してしるべしです。

いまこの制度を導入したら、悪用されて、コツコツやってるまじめな労働者がいい食い物にされるだけです。

・・・・外国も、こういうのありますけれども、、最終的にこれを目指してるんですかね?
タイソン・フーズ社の安全な職場・安全な食品に関する事実
http://www.labornetjp.org/labornet/worldnews/namerica/usnews/20040720local556fact
ローカル556から農水省への申し入れ
http://www.labornetjp.org/labornet/worldnews/namerica/usnews/20040720local556doc




[5495] Re:[5492] [5491] 牛など哺乳類のクローンの成功率は? 投稿者:虹屋 投稿日:2007/01/12(Fri) 20:04  

笹山さん。
本年もよろしくお願いいたします。
某国立大学農学部というのは、従来の育種、自然交配による育種では、遺伝的にはフランケンシュタイン生物と言う説を唱えてられる教授のいる農学部ですか??
 人類は、今のところ、自然交配で繁殖していますから、当教授を含めて全ての人間は遺伝的にはフランケンシュタインとなりますがね。科学的に妥当かどうかは別として、遺伝子組換え育種を大衆に納得させようとしている割には、リスコミ的には無茶苦茶な言説を展開している教授の大学ですか?

昨年末にBSEにかからない牛をキリンビール子会社を含む日米の研究チームが遺伝子操作でつくったと、報道されました。
キリン医薬カンパニー(本社東京渋谷区)、米バイオベンチャーのヘマテック(コネチカット州所在のキリンの子会社)、米農務省家畜疾病センターなどの共同研究チームです。
 チームは2004年5月?にウシ抗体の遺伝子とプリオンの遺伝子を破壊した牛の体細胞の核を、核を抜いた受精卵に移植して子宮に戻す体細胞クローン技術で受胎させ、05年2月、正常プリオンと牛抗体を全く持たないホルスタイン牛を12頭誕生させました。

 体細胞クローンでの牛の成功率は、100回の胚移植で1〜2頭生まれる。そのうち半数くらいは、離乳する前に死亡するという2000年ごろのデータしか持ち合わせていませんので、お尋ねした次第です。


[5494] 本当のような嘘と、嘘のような本当のことと・・・。 投稿者:とき 投稿日:2007/01/12(Fri) 19:40  

笹山様。
 遅ればせながら本年もよろしくお願い申し上げます。
 初投稿であります(ちょくちょく拝見いたしておりました)が、ネット情報(言論)の自由な活動が可能な限り、五月蝿がられても何とか続けたいと思っております。
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_01/t2007011201.html

「ホワイトカラー・エグゼンプション」について、ご紹介まで。

【池田信夫 blog】
◇労働は時間ではない(2007-01-09)
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/f04ba9e037aed869b9ee78e854969e06
>『労働を時間で測るのは、工業社会の遺物である。商品の価値が労働時間で決まるという労働価値説は100年以上前に否定されたのに、いまだに賃金が労働時間で決まっているのが時代錯誤なのだ。』
>『「フラット化」する世界の中で日本の企業と労働者が生き残るには、むしろ率先して雇用の多様化を進める必要がある。』

◇ゾンビの経済学(2007-01-12)
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/3c23abe9c9ac0f15d3d308a65174aa77
>『重要なのは、いまだに大量に残っているゾンビを安楽死させ、人的・物的資本を新しい企業に移動するメタボリズムの向上である。』

 この件に関してのウィキさんは、なにやら偏っているような…。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%88%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%82%B0%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%97%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3

◇2ちゃんねる化するウィキペディア (2006-12-27)
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/47db22512dc2fe36b22b7596361760b9

『情報に関する責任の主体が、発信者から受信者へ移行してることを何故理解できないのだろうか?』
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20061126/1164501645
ということについて、きちんと理解し身につけて情報にあたるということが、まだまだ日本のネット言論環境でも常識になっていないような…。統制とか規制を当然のごとくに言う人が引きもきらないようで。

 宮崎県発の鳥インフルエンザ“情報”マスコミ各社騒動も、何やら“過剰”にハデでありますが、
『感染した鳥の肉や卵を人間が食べても感染することはない。』
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/K2007011100124.html
http://www.maff.go.jp/tori/index.html
が基本であることは以前より申し上げてまいったのですが…。
 あくまでも、「病」ホストの「感受性」の問題だけであって、ウイルスが周辺環境の野鳥にまん延しているだろうということも想定の範囲内と思います。いつまでも、「病気が発生していないから、ウイルスは存在してない」という思い込みの政策はやめたほうがいいと思うのですが、これもどうにもなりません。養鶏業界自体が、その存在を認めたがらないというのもあるのでしょう。一大養鶏地帯がとても悲惨なことになりつつあるのかもしれません。検査して検出できるようになってしまった(その存在を確認できるようになったことによる)「悲劇」です。いわば、「法規」を含めた制度設計上の(人間の側の)過ちです。いつになったら気づくのでしょうか?
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50696909.html
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/25373933.html
>『「理に挟まれて苦しい」のは、理にかなっていないのではく、理を狭くとらえているからだ。』

 という、日本やほかの国の事情を尻目に、こんなお“めでたい”報道も…。なんなんでしょうね。

◇鳥インフルから回復、免疫もついてめでたく退院―安徽省 1月12日14時28分配信 Record China
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070112-00000010-rcdc-cn

(この情報から類推するに、もはやこれは、鳥のウイルスではなく、単独別個のヒトのウイルスと思われます。おそらく、インドネシアのもタイのも、そうだと思います。けっして、鳥や家禽から感染したものではなく、ヒトヒト間で感染しているものとしての。病状も通常流行期のインフルエンザ程度ではないのかと。)
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/case200700/case070111.html

 まずは、マスコミ情報に関わる方々は、「H5N1型鳥インフルエンザウイルス」と、ヒトの「A/H5N1インフルエンザウイルス」を、峻別して認識していただきたいものです。「指定感染症」についての記事も、中には、「鳥インフルエンザ」と思い込んだような記事も目に付きましたし…。喜田教授が最初から危惧されていたことが、実際に起こってしまっています。農水省さんも、ヘンな勘違い(変異してヒトに感染するとの脅威に対する過剰な妄想「不安」)を抱いてしまってはいないか?

>『高病原性鳥インフルエンザの定義においても、鶏に接種して決めるんだ、鶏に対してしか病原性はわかっていないのだということを周知した方がいいような気がします。』
>『高病原性と言うものですから、一般の人は、人がかかったらみんな死ぬと思っているんですよ。』
>『世界中で鵜の目鷹の目で見ているから、わずかの人が亡くなっても、それは感染していたのだということがわかるようになりましたが、これは有史以来ずっとあったことではないかと想像しています。』
http://www.maff.go.jp/www/counsil/counsil_cont/kanbou/kakin_sippei/dai11/giji.html

【国民の皆様へ(鳥インフルエンザについて)】(農林水産省)
http://www.maff.go.jp/tori/20040309info.htm

 “プリオン”とか“地球温暖化”にしてもそうですが、この“鳥ウイルス”にしても、非常に摩訶不思議なオカルト的な情報がマコトシヤカに流布されてしまっています。けっして「科学的」とは言えない情報が。「仮説」は、けっしていまだ「事実」ではないのにも関わらず…。

(どうもありがとうございました。)

※追記(1/13)
◆鳥インフルエンザ問題の今後(181)(2007.1.13)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza318.htm
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/ai.htm
>れっきとした細胞性免疫によるものだとされていることは、交差免疫の範囲がかなり広いもので、そうだとすればやはり強毒株がシフトしてしまう懸念も拭えないことなのだろう。
>H5N1が更に変異していることにもなろうかということなのだろうか。
>人為では如何ともし難い気もするのだが。

 変異は、勝手気儘なものであることは確かなことですが、変異更新よりも、実際的なホストの更新のほうが早いというのが現場ですので、要は、ウイルスの強毒(高病原性)か弱毒(低病原性)かが問題なのではなく(最初から、ウイルス自体に内包する能力・特性なのではなく)、あくまでも、「(発育段階における)感受性(の違い)」とか「免疫能の獲得(すでに経験してあるかいないか)」とかのホスト側の都合によって、「病」の現れ方に差が出るということでしかないと思います。
 「病(感染症)」にとって、「病原体(細菌、ウイルス)」は、あくまでも、「十分条件」であって、「必要条件」ではないということをきちんと理解しておくことが非常に重要なことです。それらの「存在」は、まさに『人為では如何ともし難い』のですから。しかも、遠ざけようとすればするほど、ホストにすれば、ますます脆弱になることに向かっていくことになるのですから。
 「ない(なくすること)」ことを前提にするのではなくて、「ある」ことのなかでうまくやり過ごす知恵(知識と技術)を身につけておきたいものです。「民意」とか「世論」としても。



[5493] 宮崎が、鳥インフルエンザの場合のウイルスの型の可能性 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/12(Fri) 17:36  

渡り鳥伝播説によった場合、その開裂部位の遺伝子配列が、下記のどちらに該当するかによって、シベリアよりの直接飛来なのか、韓国経由なのかがわかるだろう。

ちなみに、韓国の鳥インフルエンザウイルスは、Eの青海湖のもの(the Qinghai strain)と同じであった。
参照「Qinghai H5N1 Confirmed On South Korean Farms」

青海湖株(the Qinghai strain)は、一昨年5月に、中国の青海湖で発見されたもので、ここから、2005年夏に、ロシア、モンゴル、カザフスタンにわたり、それから、2005年後半殻2006年初頭にかけて、ヨーロッパ、中東、アフリカ、インド、アフガニスタンへと、拡大していったものである。

このサイト、「Suspect Qinghai H5N1 Infections in Japan」では、日本のものも、この青海湖のもの(the Qinghai strain)であろうと推測している。

これとは別に、A/DK/Fujian/1734/05(H5N1)など、福建株(the Fujian strain )と呼ばれるものがあるが、このなかで、A/Guinea fowl/Shantou/1341/2006(H5N1)だけが、青海湖株(the Qinghai strain)であるとされている。
参照「福建株が、鳥インフルエンザの大きな要因とのアメリカ・香港共同研究チームの指摘」



[5492] Re:[5491] 牛など哺乳類のクローンの成功率は? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/12(Fri) 17:19  

虹屋さん。
本年もよろしく。
すみません。
この5487.5488.5489.5490は、四国地方の某国立大学農学部からのアクセスによる、ほとんど、いたずらに近い投稿ですので、マジレスされなくても、結構です。
どういうわけか、時々、あるんですね。
ここからは。



[5491] 牛など哺乳類のクローンの成功率は? 投稿者:虹屋 投稿日:2007/01/12(Fri) 16:12  

GEASEさん、作付け氏さん、無題さん、ピッコロさん、
遺伝子組換え技術を使った育種では、クローンが欠かせないと思いますが、牛、ウマなど哺乳類でのクローン(体細胞クローン)の成功率はどれ位でしたっけ??

作成したクローン胚の受胎率、
生出率、
天寿をまっとうされる率


[5490] 無題 投稿者:ピッコロ 投稿日:2007/01/12(Fri) 15:33  

遺伝子組換えと有機農法ー有機農法の将来は本当にばら色かー有機農法への期待と限界の交錯、そして地域性

http://web-mcb.agr.ehime-u.ac.jp/library/know/rec_disc/rec_arg9.html


[5489] 無題 投稿者:無題 投稿日:2007/01/12(Fri) 15:32  

遺伝子組み換え

http://www.cbijapan.com/p_merit/p_merit.html


[5488] 無題 投稿者:作付け氏 投稿日:2007/01/12(Fri) 15:23  

遺伝子の恐怖

http://www.cbijapan.com/s_qa/qa_food.html


[5487] 組み換え食品について 投稿者:GEASE 投稿日:2007/01/12(Fri) 14:58  

どうぞ!

http://www.fsic.co.jp/bio/honto/honto2.html#mail20


[5485] Re:[5484] [5481] [5480] [5476] 「ホワイトカラー・エグゼンプション」後の就労形態を想像してみると。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/12(Fri) 11:32  

まりちゃんさん。
企業体質の問題は、ミクロの問題でしょうが、今回の問題は、厚生労働省の政策プレゼンテーションの仕方がまずかったためでしょう。
まず、マクロの方向として、
オランダモデル的な日本版コンビネーション・シナリオにもとづく雇用関係を志向するという大前提があって、それを実現するために必要ないくつかのサブシステムの一つとして、このホワイトカラー・エグゼンプション問題を位置づけるということなのでしょう。
そのプレゼンテーションがないままに、単体として、ホワイトカラー・エグゼンプション問題を政策プレゼンテーションしてしまったという、拙劣さに原因があったと、私は、見ています。
ホワイトカラー・エグゼンプションの方向性自体、間違っているとは、私は思ってはいません。


[5484] Re:[5481] [5480] [5476] 「ホワイトカラー・エグゼンプション」後の就労形態を想像してみると。 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/01/12(Fri) 08:59  

笹山さんおはようございます。
> ただ、一度硬直化した賃金体系をバラすためには、どうしたらいいのか、ということも、考えていかなければならないとは、思うんですけれども。

硬直化した賃金体系の改善よりも、企業体質を正しい方向に変えることのほうが先だと思いますね。

残業云々については、サービス残業をさせた企業、関係者、担当者を厳罰、刑事罰にすればいいんですよ。そうしたら適正化していくと思いますよ。

社員が満足しないと、まず、その会社の製品の質が落ちますよね。
いい加減なものもかなり出てくる。また、社員を酷使してまともな生活ができないようにすれば、まず、生活者の視点に立った優れた製品は生み出せない。

企業は宣伝広告や政治資金にお金を出してる暇があったら、足元から立て直すべきなんです。原材料、製品と社員という財産にお金をかける。大事にする。足元をおろそかにして、宣伝ばかり(しかも、くっだらないゴミみたいのが多い)にお金をかけて、消費期限切れの牛乳だの、安いから、と産地不明、餌不明の飼料で育った素材を使って「フレッシュで安全、えりすぐりの原材料を用いた○○」と宣伝してみたり、中身がアレなのに盛り付けばかりを自慢したり、見てくればかりで使えない製品を作ったり、イメージ先行で牛の脳を使って化粧品作ってみたり、白い粉と薬品まぜて「じっくり煮込んだ、創業○○年の伝統の味」なんて宣伝してみたり、危険な製品売りつけといて人殺しておいて、ばれた途端盛大に広告費使ってみたり。。人殺す前にやっとけ、と。

いや本当に「誇り」というものはどこにいってしまったのか、と。
恥ずかしくないのかな?恥知らず?っていう企業が多すぎます。

お金かけるべきところが違うと思うんですよね。

本物でなくインチキ、偽物のウワベばかりよくして、一時は消費者をだませたとしても、まぁ続きはしませんよね。そうして、酷使して使い捨てた屍の上に立って儲けたお金で遊んで本当に幸せになれるものですかね。

まぁ今は企業というものが「本物のものづくりをするところ」ではなく「投機の対象」になっちゃってて、「いいものを作る、いいものを作る人がいるから出資する」っていうんでなく、マネーゲームの対象ですからね、

こんな醜い社会をますます醜くする、自称「美しい国」、あきれちゃいますわねー



[5483] 宮崎県清武町で、鳥インフルエンザ疑い 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/12(Fri) 05:39  

宮崎県宮崎郡清武町内の養鶏場で今月10日から11日にかけて、飼育しているニワトリ1万2千羽のうち、およそ750羽が死んだ。
獣医師による簡易検査では、鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出ており、宮崎県家畜保健衛生所がさらにウイルス分離検査を実施し、結果は13日に判明するとのことである。
これを受け宮崎県は、この養鶏場を隔離するとともに、半径10キロ以内にある17の養鶏場にもニワトリや卵などの移動を自粛するよう要請した。

地図で見る限り、この清武町には、特におおきな水鳥飛来地は、ないようなのだが、日向灘や、それらへの河口には近いようだ。
日向灘の宮崎県側には、一ツ瀬川河口域(児湯郡、宮崎市)や、宮崎港の一ッ葉入り江(宮崎市)をはじめとして、多くの干潟などがあり、そこには、冬場では、イソシギ、カワウ、カルガモ、マガモ、ミサゴ、イソシギ、ズグロカモメ、シロチドリ、ハシボソカラス、ダイサギなどの水鳥が多数見られるようだ。
一ツ瀬川河口域は、韓国の済州島などとともに、クロツラヘラサギの越冬地としても、知られているようだ。
一ッ瀬川の水鳥については、このサイト
http://www.miyazaki-catv.ne.jp/~h2940/fmap.htm
一ッ葉入り江の水鳥については、このサイト
http://web.mac.com/miutom/iWeb/Site/Fauna%20Hitotuba.html
http://web.mac.com/miutom/iWeb/Site/Bird.html
ご参照
この時期の韓国との渡り鳥の往来については、わからないが、昨年11月末の韓国の鳥インフルエンザ発生との関係は、見ておかないといけないだろう。
つまり、この韓国のフライウェイ
http://www.segye.com/photo/2006/11/27/aoo1128-07-3.jpg
の矢印の先に、日本の九州があるという事実だ。
「韓国で、大規模な鳥インフルエンザ発生」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=675参照

ちなみに、宮崎県は、児湯養鶏農協など、ブロイラーの全国一の生産地だ。
児湯郡と宮崎郡とは、宮崎市を間に挟んで、日向灘沿いに、隣り合わせ。
知事選挙の最中だけに、気がかりですね。

追記-1月12日夜記載-
新たに、鶏が死んでいる。
10日約250羽、11日約500羽、12日約1650羽
合計2,400羽(同養鶏場の約1万2000羽の5分の1)

http://news.tbs.co.jp/top_news/top_news3468013.html


[5482] 官邸の景観感は、修景的な景観感なのでしょうかね? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/11(Thu) 21:32  

塩崎長官は安倍晋三首相が唱える「美しい国造り」に向けた国民運動を始める考えを表明。具体案の1つとして、官邸中心で、身近にある美しい景色などを国民から募集してコンクールを開く方針を示した
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070111-00000116-jij-pol
というのだが、どうも、この記事を見る限りは、官邸の景観感は、日本百景的な修景的景観感のようであるように思われる。
現代の景観感の主流を成すのは、むしろ、トポロジー(位相)的景観感(景観構成要素の上下,左右,前後の隣接関係)である。
http://screenshots.simutrans.com/cpg/thumbnails.php?album=topn&cat=0&page=1参照
すなわち、トポロジー(位相)には、人間の視点からのトポロジー(位相)もあり、生物の視点からのトポロジー(位相)もあり、それらから、景観の用と美が融和一体化して、ひとつのランドスケープがはからずも作られるという考え方だ。
となると、日本百景的景観とは、まことに、狭義の空間とも言えるわけだ。


[5481] Re:[5480] [5476] 「ホワイトカラー・エグゼンプション」後の就労形態を想像してみると。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/11(Thu) 21:02  

まりちゃんさん。
本年もよろしくお願いします。
そうですね。
ちょっと、刺激的だったかもしれませんね。
厚生労働省さんの言われる「管理監督者一般の平均的な年収水準(現状では900万円以上と想定、対象20万人程度)を勘案」の基準をベースに、その下位層まで、実質及んでくるのではないのかという危惧があるんでしょうね。
ただ、一度硬直化した賃金体系をバラすためには、どうしたらいいのか、ということも、考えていかなければならないとは、思うんですけれども。


[5480] Re:[5476] 「ホワイトカラー・エグゼンプション」後の就労形態を想像してみると。 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/01/11(Thu) 20:48  

笹山さん、本年もよろしくお願い申し上げます。

> しかし、ぶちあけた話をすれば、そもそも、残業代が、ひとつのインセンティブになって、慢性化した残業が続いているという側面も、あるのではなかろうか。

上記のように、インセンティブとなるほど残業代がついている会社なんて少数だと思いますよ。大概は長時間の残業をしながらも、賃金換算はある程度、たとえば、20時間までとか、時間数を区切られているところが多いと思います。

私には、その、たとえば20時間、の賃金をコストダウンする目的以外感じられませんが。




[5479] オランダ・モデルのその後 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/11(Thu) 19:48  

以前、私のサイト「オランダモデル」http://www.sasayama.or.jp/library/tosyo-36.htm
でも紹介したオランダの「コンビネーション・シナリオ」(combination scenario)のその後だが、これまでの法律「Work and Care Act」(オランダ語では「Kaderwet Arbeid en Zorg」)が、衣替えし、昨年1月より実施され、一年目を迎えたようである。
http://www.reformmonitor.org/httpd-cache/doc_reports_2-2441.html参照
このコンビネーション・シナリオは、別名「One-and-a- Half-Breadwinner」モデル({1.5人前稼ぎ手モデル」とでも、訳すんでしょうか?)とも呼ばれ、家族は共働きによって、二人分の所得を稼ぐのではなく、一.五倍の所得を稼ぐことで、生活優先を志向できるというスキームである。
このためには、フルタイム労働と パートタイム労働との 格差をなくすことが必要であり、日本でも、実質、そのような形態の家庭が多いようにも見える。
このオランダの「One-and-a- Half-Breadwinner」モデルは、過渡的な目標であり、究極は、「two-breadwinner families」モデルを目指しているのだという。
http://www.socsci.auc.dk/ccws/Workingpapers/2001-22-DifferentRoutestoImprovedEmploymentinEurope.PDF参照
「ホワイトカラー・エグゼンプション」問題も、このような新しい就労形態の可能性にまで言及しないと、その意味が、労働組合どっぷりの政党の諸先生方には、わからないのかも知れませんね。
つまり、入り口が「ホワイトカラー・エグゼンプション」で、中間目標が「One-and-a- Half-Breadwinnerモデル」で、最終目標は、「two-breadwinner familiesモデル」であるというスキームの流れを具体的に示さないことには、先を読めぬポピュリストのやからが、むやみに反対するという構図のようだ。

http://www.eu-newgov.org/database/DOCS/P18aD01_life_course_policies_paper_vdmeer_leijnse.pdf


[5478] 「第二・第三の夕張市は、続く」とのネバダの記事 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/11(Thu) 15:40  

いつも、ちょっと、警戒的な記事で知られるネバダのサイトの記事だが次の記事「2006年の総括」http://www.collectors-japan.com/nevada/main/m_070101_1.html
は、ちょっと、面白い。
そういえば、私の郷里の平成の市町村合併でも、合併市町村を増やすことばかり考えて、これまで箱物を多く作りすぎた町(M町)も、これまで箱物を少なく作ってきた町(J町)も、選別せずに、一把一からげに、「みんなでわたれば怖くない。」で、特例債目当てに合併にこぎつけたのはいいが、これでは後が怖いですね。


「日銀が金利を引き上げれば、金融市場から潮が引いたように<お金>が遠ざかっていきますから、まさに1989年後に起こったバブル崩壊が起こることになるのです。事はこれだけではありません。

夕張市の破綻の影響が日本国中に吹き荒れることになり、地方自治体の破綻があちらこちらで見られ連鎖破綻が見られることになり、その際には地方自治体の債務250兆円(一般的には200兆円と言われていますが、一部では250兆円にも上ると言われています)と国の短期・長期債務700兆円、合わせて1,000兆円もの債務がクローズアップされるはずです。
1%金利が上昇するだけで、単純計算で10兆円もの金利支払いになるのです。
今の国債利息(予算計上ベース)である2%が昔の6%になれば40兆円もの金利増になり、税収の殆どが利息支払いで消えてしまうというまさに破産状態に陥るのです。
地方では既に預金(積立金)が枯渇した自治体も多くなってきており、もはや後がない状態になっている自治体も多いにもかかわらず危機感がない自治体が圧倒的な数になっていますが、一旦破綻の連鎖に陥れば、職員数は半減以下になり、給料も35%以上引き下げられ、退職金も出ないところも出てくるでしょう。住民にも物凄い負担を強いられますが、そこまでいって始めて、『そこまで悪かったのか』と気づくのでしょうが・・・。
中略
今後金利が上昇していけば、地方の破綻どころか国の破綻が待った無しになります。
本来なら3年前に国家破産してもおかしくはなかったのです。
それを先送り続けてきたために、いまや、借金が膨らみ続け、もはやどうしようもない事態に追い込まれてしまっているのです。
2007年も先送りするのでしょうか?そうしている間にも、地方自治体の破綻が一つ、また一つと増えていき、気がつけば日本国の足元がガタガタになっているはずです。 」


[5477] 公定歩合が上がろうと、円安は、続くとのクレディ・スイスの見方 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/11(Thu) 09:01  

このサイト「Yen May Weaken Even as Rates Rise, Credit Suisse Says 」http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601101&sid=a9O1J9UfajKw&refer=japan
では、クレディ・スイスの見方として、たとえ日銀が再利上げに踏み切ったところで、日米間、日ユーロ間の金利格差がある以上、円によるキャリートレードは続き、円安は、今後とも続くであろうとの見方をしている。
欧州中央銀行は、昨年、6回にわたる利上げをし、3.5パーセントとし、イングランド銀行も、2回の利上げをし、5パーセントとし、アメリカのFEDは、4回の利上げをし、5.25パーセントとした。
日銀は、0.25パーセントの利上げをしただけであり、いまだに、非負制限の身動きの取れない状況である。
1月17日からの日銀金融政策決定会合で利上げがあるとの観測があるにもかかわらず、ここで、日銀が、更なる利上げをしたところで、アメリカの利下げが見送られる公算が強い現在の状況では、金利格差の縮小は、ならず、引き続き、円キャリー・トレードは続くとの見方であるようだ。
円キャリー・トレードについては、私のブログ記事「『円は、来年も、キャリー・トレードの中心となる。』とのアナリスト達の見方」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=523をご参照

追記
今日の為替相場(11日午後5時現在)
円・ドル 1ドル=119円95―97銭 円安・ドル高
円・ユーロ 1ユーロ=155円53―57銭 円安・ユーロ高
ユーロ・ドル 1ユーロ=1.2966―68ドル ユーロ安・ドル高

ドル>ユーロ>円 ということで、やはり、アメリカの利下げが遠のいたことによる日米ユーロ金利格差が円安の原因のようだ。

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601101&sid=a9O1J9UfajKw&refer=japan


[5476] 「ホワイトカラー・エグゼンプション」後の就労形態を想像してみると。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/10(Wed) 21:47  

「ホワイトカラー・エグゼンプション」について、厚生労働省が、制度導入の対象者を「管理監督者一般の平均的な年収水準(現状では900万円以上と想定、対象20万人程度)を勘案」と明記し、その対象労働者の仕事内容を「職務記述書」などで明確化する(制度の対象となるのは「企画、立案、研究、調査、分析」の5業務。)としたのに対して、公明党は、「年収要件は将来変更される可能性があることや、結果的に長時間労働を強いられる恐れがある。現在の案では、国民の不安がぬぐえたとは言いがたい」として、慎重な態度を、崩していないという。
しかし、ぶちあけた話をすれば、そもそも、残業代が、ひとつのインセンティブになって、慢性化した残業が続いているという側面も、あるのではなかろうか。
そのインセンティブをなくした場合、どのような就労形態になるかを想定すると、あながち、この「ホワイトカラー・エグゼンプション」制度は、悪い側面だけあるわけではないことが、わかるのではなかろうか。
ちなみに、このサイト「「社員いじめ」撃退法 」http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/yw/yw07012101.htm
では、うまいことを言っている。
すなわち、この「ホワイトカラー・エグゼンプション」制度は、短期的には、携帯電話なら『定額かけ放題』のような制度で、一見、企業側に、圧倒的にメリットのある制度のように見えるが、長期的には、「日本企業にとって『ドーピング』のようなもの」で、「会社の組織をむしばんでいく劇薬」のようなものとなりうるとしている。
まあ、私から見れば、その劇薬によって、長年培われていた日本型雇用関係が、奈良の若草山の山焼きのごとく、いったん淘汰された後、新たな適切な関係が生まれでうるものともいえる。

http://www.asahi.com/life/update/0110/004.html


[5475] ビルトインスタビライザー機能復権には、ビッグプッシュが必要 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/10(Wed) 09:15  

一年前の私のブログ「「日銀の量的金融緩和政策解除で木が枯れる。」のかなあ?」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=531
で述べた状況は、この一年の間に、日銀が、0.25パーセントの利上げをしただけで、基本的な構図は、ほとんど、変わっていないようだ。
この間、アメリカは、0.25パーセント刻みで、4回の利上げをした。
http://images.usatoday.com/money/_photos/2006/06/29/fed_funds_rate_062906.gif参照
このときにも述べたように、ビルトインスタビライザー機能から言えば、現在の日本の状況は、財政政策発動も、金融政策発動もできない中で、風呂の上の部分のお湯の暖かさのような、岩戸景気からイザナギ景気、そして、今度は、イザナギの妹であるとともに妻のイザナミ景気の到来というような、自己満足的、おためごかしの景気論が、大手を振って歩いているといった状況のようである。
このビルトインスタビライザー機能復権のために、金融政策と財政政策とが、足並みをそろえるために、お互い、待っている状況というのが、現在の状況といえるのかもしれない。
しかし、この際、どちらかが、先行をきるといったビッグプッシュが必要なのではなかろうか。
まず、金融政策が、先行の公定歩合引き上げを図り、2ポイント程度の日米金利差( interest rate differentials between the US and Japan)の縮小というビッグプッシュを図る。
「年明けての、アメリカの金利引下げは、遅れる見通し」との現在だから、今年の三月までが、絶好のタイミングだと思うのは、私だけであろうか。

追記
竹中さんは、去年と、おんなじことを、今年も言っているようだ。
しかし、日本財政の健全化は、日本国債のデフォルトを待つより、長く、時間がかかりそうなのだが。(これは、冗談ですが。)

参照「1月の利上げ、適切ではない=竹中元経済財政担当相」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070111-00000297-reu-bus_all

「「経済も財政もまだ正常化していない。そのなかで金融だけが先に正常化しようとすると、シナリオが崩れる可能性がある」と述べ、「金融政策が適切に行われれば、緩やかな景気拡大が続く」といった。」


[5474] 「移住コンシェルジェ」は、田舎暮らしのいいとこだけを薦めるのかな? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/09(Tue) 20:59  

移住コンシェルジェなるものが、定年を迎える団塊の世代など、都市から農村・地方へ移住したい人に対して、懇切丁寧な橋渡しをするというのだが。
移住コンシェルジェは、あくまで、民間業者なので、対象者が移住して落ち着いた時点で、手が離れるということなのだろう。
でも、田舎暮らしのいいところは、最初の二三ヶ月なので、それからが、田舎暮らしのアラが見えてくるところなのだろう。
そのあたりの田舎暮らしの功罪までも、見通せるコンシェルジェでないと、後々、難民砂漠ができることにもなるのだが。
第一、田舎は、物価が安いと錯覚しているところ辺りから、移住者に対して、眼を覚ましうるコンシェルジェでないと、困るんですがね。
田舎は、実は、決して、物価は、安くないんです。
もちろん、自家用野菜を作る部分は、確実に負担は、軽くなるが、そのほかの肉・魚・食料品は、決して安くはない。
衣料品がいくらか、安いのかな?
それでも、都会の安売りに比べれば、安売りの程度が違うし。
それに、どこへでも、車を使わざるを得ないもんですから、ガソリン代が、東京生活に比べて、格段に高くなる。
今後、5年後にもなれば、「こんなはずではなかった」というような方が、かなり出るはずだ。

http://plaza.rakuten.co.jp/gnetoffice/diary/200701030000/


[5473] 遺伝子情報は、個人情報なのだが、特定の地名を明らかにすることは、どうなのだろうか?。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/09(Tue) 08:52  

[5472] で、「脳梗塞の発症率、特定の遺伝子が左右」の論文 を紹介したのだが、、せっかくの論文にケチを着けるつもりは、毛頭ないのだが、この中で気になるのは、「清原裕九州大教授と理化学研究所の久保充明チームリーダーが、52,608の遺伝子のタグSNPを分析し、さらに、日本の福岡県の脳梗塞患者と福岡県久山町の健常者それぞれ1126人を選び、比較研究をした結果」の部分である。
論文の原文によれば、
SNP情報は、 the JSNP database
http://snp.ims.u-tokyo.ac.jp/index.html
からセレクトし、
福岡県久山町の情報は、14年間にわたるfollow-up cohort study (1961年から実施している生活習慣病の疫学調査「久山町研究」)から得られたとしている。
つまり、この研究のベースには、膨大な脳梗塞患者と健常者の遺伝子情報があるということである。
遺伝子検査から得られる遺伝子情報も個人情報保護法によって守られるべき重要な個人情報であり、そのためには、個人を特定する情報と遺伝子情報がつながることがないよう匿名化し、直接個人を特定できないような仕組みにしていなければならない。
上記の研究で問題なのは、「福岡県久山町の健常者」ということで、地名の固有名詞を出していることである。
つまり、特定の個人と遺伝子情報とがリンクすることは、たとえ防げても、地域としてのコホートデータベースが、固有の地名を表に出していることによって、間接的なリンクがされていることである。
もし、これが、特定の風土病的偏見につながることがあってはいけないし、このような研究の場合には、特定の地名を明らかにすることは、避けたほうがいいのではなかろうか。

なお、参考までに、このサイト「平成16年度科学技術振興調整費 先導的研究等の推進「久山町における生活習慣病のゲノム疫学研究」実施計画」http://61.193.204.197/html/20404F00002.htm
には、次のように書かれている。
「40歳以上の久山町住民の大多数を対象に精度の高い健診を行い,血液サンプルを3省合同の倫理指針にしたがって収集した。過去の久山町研究のデータとともに,この新たな集団の臨床・健診・剖検情報および遺伝情報を久山町ヘルスC&Cセンターにおいてデータベース化するとともに,同センター内にデータベースの管理システムを構築する。」

http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2006/060913/index.html


[5472] 「脳梗塞の発症率、特定の遺伝子が左右」の論文はこちら 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/08(Mon) 22:40  

今日の日本の各新聞を騒がせている「脳梗塞の発症率、特定の遺伝子が左右」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070108-00000501-yom-soci
の論文の原文は、こちら「A nonsynonymous SNP in PRKCH (protein kinase C ) increases the risk of cerebral infarction」
http://www.nature.com/ng/journal/vaop/ncurrent/abs/ng1945.html
http://www.nature.com/ng/journal/vaop/ncurrent/suppinfo/ng1945_S1.html
である。
概要は、
人の体質の個人差は遺伝暗号のわずかな差(SNP-Single Nucleotide Polymorphism-)(遺伝子の塩基配列中に一塩基の変異が集団内で1%以上の頻度で見られること。一塩基多型)によって決まってくるが、清原裕九州大教授と理化学研究所の久保充明チームリーダーが、52,608の遺伝子のタグSNPを分析し、さらに、日本の福岡県の脳梗塞患者と福岡県久山町の健常者それぞれ1126人を選び、比較研究をした結果、細かい血管が詰まる「ラクナ脳こうそく」の発症に関わる遺伝子を解明した。
その結果、脳梗塞の患者は健康な人と比較して、「プロテインキナーゼCエータ」と呼ばれるたんぱく質を作る遺伝子の特定の部分が、1〜2個置き換わっている人が多く、この人々は、その配列の違いで脳こうそくの発症率は2.8倍に高くなることが分かった。
この遺伝子は「PRKCH」と呼ばれる。
また、PKCは、血管内皮細胞に現れ、人間のアテローム動脈硬化症障害において、泡状のマクロファージとなって現れ、障害のタイプが進展するにつれ、これらの現象は、増大してくるとしている。

http://www.nature.com/ng/journal/vaop/ncurrent/abs/ng1945.html


[5471] 夕張市の成人式の町の予算が1万円だったことを知らなかったらしい、杉村議員 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/08(Mon) 21:57  

昨日、北海道の夕張市を訪れた自民党の杉村太蔵衆院議員の様子が、今日のテレビで映し出されていたが、どうも、テレビの画面で見る限り、この杉村議員、夕張市の成人式に対する予算が1万円だったということを知らなかったようなのだ。
これには、びっくり。
杉村議員は、検討チーム「夕張再生プロジェクト」の座長というから、なんとも、お寒い限りである。

http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20070108&j=0023&k=200701077451


[5470] 1月8−9日に、アメリカ−韓国間の牛肉再輸入に関する話し合いの予定 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/08(Mon) 21:31  

年を越したアメリカ牛肉の韓国輸入再開に関する米韓の話し合いだが、「テクニカル・コンサルテーション」と称する話し合いが、1月8−9日に開かれる見通しとなった。
これは、1月15日に予定されている米韓FTA貿易交渉締結に先立ってのものとされている。
アメリカ側は、骨の大きさによって、骨入り牛肉を認めることを韓国側に要望しているが、韓国側は、この提案を拒絶する予定という。

http://www.capitalpress.info/main.asp?SectionID=67&SubSectionID=782&ArticleID=29560&TM=34934.77


[5469] 「国交省の天の声」ってのは、まずいんじゃないの? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/07(Sun) 10:35  

官製談合問題第二陣ということで、報道各社とも、水門設備工事にかかわる国土交通省の官製談合事件を取り上げているのだが。
この毎日新聞の記事「<国交省官製談合>天下り後の旧建設省首脳が仕切る」http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070107-00000005-mai-soci
は、その辺の経緯をリアルに取り上げている。
「チャンピオン(受注予定社)を書いた紙を見せると元技監はうなずいた」
「(談合の仕切り役)の了承を得ると、世話役が各社に連絡する。「A社に決まりましたので、よろしくお願いします」。入札でチャンピオンが最も低い金額を書き込み談合が完成する。」
なるほど、リアルですね。
それにしても、今回は、国土交通省だけを取り上げているようだが、これらとおんなじようなシステムは、技官のいる他の省にも、完備しているようにも、見えるのだが。

この「弁護士阪口徳雄の自由発言」http://blogs.yahoo.co.jp/abc5def6/25248271.htmlでは、通常の談合は100%に限りなく近い『ハゲタカ談合』か、『控えめ談合』の95%前後の落札率(落札価格÷予定価格×100)なのであるが、これに限らず、落札率が極めて低い場合でも、談合がありうるとしている。
その場合の官製談合のタイプには、次の5つのタイプがあるのではないかと、分析している。

1 『節度ある談合』のケース。
制限価格でも十分儲かるのだから、世間の厳しい批判との関係で、せめて80台で何とかならないのかと思うことがある。あり得ないと思うが、仮説としては成り立つ。

2 官側がチャンピオン業者を決めても、予定価格の積算を業者がする場合がある。その場合にチャンピオン業者が積算を間違えたケース

3 予定価格を教えた内部の人間が談合に協力させられることに良心の呵責に悩まされ、又は頭にきて、制限価格に近い金額を意図的に『間違えた振り』をして教えたケース

4 予定価格をチャンピオン業者に教えた内部の人間が、その価格を積算係りから本当に間違えて聞いたか、又は見まちがえてチャンピオン業者に制限価格を教えたケース

5 通常なら本来のチャンピオン業者がいたが、官庁側に何らかの理由で今回のチャンピオン業者に落札させる事情が生じた。そこで今回のチャンピオン業者は低い落札金額を希望しているとか、又はこの工事の予算が少ないとか理由をつけて、その業者を下ろさせたケース


それにしても、談合の仕方について、懇切丁寧に書いたサイトがないので、なんともなのだが、沖縄の例http://www.okinawatimes.co.jp/day/200506091300_02.html
をとってみると、次のようなもののようである。

1.「貸し借り表」を作成し、業者が共有する。
「貸し借り表」への記載事項は、工事一件ごとに落札金額、落札業者、入札の日程など。
これによって、これまでの談合で、どの業者に対して落札を譲った「貸し」があるのかが一目瞭然でわかる。

2.貸し借りのカウントをする。
貸し借りのカウントは、落札件数や金額で計るのが通常。
落札件数によるカウントでは、たとえば、十社が参加する談合では、落札業者一社に対し、残りの九社は「貸し」一件とカウントされる。
金額によるカウントでは、五千万円の工事なら落札業者に対して、五千万円分の「貸し」ができる。
これらの貸し借り表には、長期にわたる蓄積があるとされる。

3.チャンピオン業者を決める。
落札希望業者が名乗り出るのだが、落札業者が複数になると、「調整時間」が用意され、二社単位で過去の貸し借りを基に調整する。
また、リーグ戦のように表を作って総当たりで二社ごとに話し合い、その結果を投票し、落札業者=チャンピオンを決める手法もある。

4.チャンピオン業者の役割
チャンピオン業者は、入札に参加する全社分の見積もりを作り、入札前に配る。(ファックスの場合もある。)
チャンピオンが五千万円なら、他の業者は五千八十万円、五千二百万円、と割り振る。
一社ごとに書式を変え、まとめて作ったことは分からないようにする。

5.談合後、入札後の調整
この見積もりよりも低い価格を入札し、チャンピオンとは別の業者が落札した場合、チャンピオンの借りをどうするかは、後日集まって決める。

やれやれ、といったところですね。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070107-00000005-mai-soci


[5468] 何やら、リクルート事件の時のような、相次ぐ閣僚辞任の予感 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/05(Fri) 18:21  

何やら、もう一人閣僚辞任の予感なのだが。
この掲示板で、以前に言ったような、「男子、三日会わずば刮目して見よ」とはならないのかも。
となると、1988年から1989年にかけての、相次ぐ閣僚辞任の構図と、似てきそうなのだが。
このときは、1988年12月9日に宮沢蔵相が辞任し、その後、12月26日に竹下首相は、内閣改造を実施したのだが、直後の12月30日に長谷川峻法務大臣が辞任し、それにとどまらず、年を越しての1989年 1月24日に 原田憲経済企画庁長官が辞任し、結局は、竹下さんは、1989年4月25日に、予算成立と引き換えに、記者会見で首相退陣表明をし、実際の退陣は、1989年5月31日に、宇野宗佑さんが選出されるまで、持ち越された。
この事実上、竹下内閣死に体の1989年5月に、私は、海外出張したのだが、役人から、「笹山さん、まさに、センチメンタル・ジャーニーですね。」なんて、冷やかされたことがありましたっけ。
この間にも、昭和天皇のご崩御があり、諸行事があったなど、今思っても、あわただしい、半年間であった。

そんな、過去のデータから見ると、安倍内閣も、もうひとり、閣僚辞任があると、きわめて危険水域に近づいてしまうことになるのだが。

http://in.today.reuters.com/news/newsArticle.aspx?type=worldNews&storyID=2007-01-04T120355Z_01_NOOTR_RTRJONC_0_India-282238-1.xml&archived=False


[5467] レッセフェーレの少子化対策へのシフト 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/05(Fri) 15:01  

この朝日新聞のコラム「少子化を受け入れよう」http://www.asahi.com/business/column/TKY200701050088.html
は、私が、常日頃思っていることを、代弁している。
つまり、やれ、「うちの嫁にも、少子化対策だ」などと、世の女性を、雅子さん的苦衷に追い込む前に、むしろ、少子化になると、困る政策スキームを見直すことから始めなければならないのではなかろうか、という問題意識である。
少子化になると、困る政策スキームとは、人口構成が、右肩上がりで、これまで、成り立っていたスキームということである。
ちょっと、たとえは悪いが、マルチ商法で、上位階層の会員(アップライン)に、結果的に貢ぐことになる下位階層の会員(ダウンライン)が増えないような状態のものと、考えれば話は早いだろう。
年金は、まさにそうだし、規模の経済で成り立っているスキームは、多かれ少なかれ、この影響をうける。
地方経済の疲弊は、そもそも、過疎化で規模の経済が成り立たない経済圏に、規模の経済メリットで成り立っている大手スーパーが、闖入してきたことによる、クラウディング・アウト的疲弊でもある。
また、これまでの、インフレに裨益しての、後世代の実質負担軽減のスキームの破綻を前提にしての、新しいスキーム作りというものを、考えていく必要があるのではなかろうか。
これは、安易な、デフレ脱却論や、功利的なインフレターゲット論からの脱却であり、いたずらな、インフレ回帰志向からの回避でもある。
このような観点から、少子化にあった、各種政策スキームを編み出していくことこそ、これから必要なことかも知れない。
これぞ、レッセ・フェーレ(レッセ・フェール)への少子化対策への、パラダイムシフトというべきか?


[5466] 花より団子−憲法改正より景気回復- 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/04(Thu) 22:31  

一昨年の郵政改革選挙の成功にあやかって、またもや、ワン・イシュー選挙に持ち込みたいのだろうが、今、この地方の疲弊のさなかに、憲法改正でもないでしょうにね。
老舗が倒産するかどうかのときに、その老舗の家訓がどうのこうのと、論じていても、倒産は、迫ってきている、それと同じような状況なのにね。
どうも、民の心を察するのに、今の政権は、生来鈍感にできているようだ。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070104i104.htm


[5465] ボタ山再生のイギリスの例 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/04(Thu) 10:41  

福岡県田川市が、同市夏吉の「旧三井鉱山夏吉坑(通称三井六坑)のボタ山」について、「管理経費を負担できない」との財政難から、三井鉱山(東京)から打診されていた無償譲渡を拒否していたという。
参照http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070104-00000014-mai-soci
市は基本計画で文化財としての保存を打ち出していたが、財政難のため、方針を転換したという。
ボタ山の再生は、日本ばかりの課題ではない。
しかし、多くのボタ山の中には、その再生プロジェクトに成功しているところもある。
次に掲げるのは、イギリスのIfton Meadows の例である。
Ifton Meadowsは、19.6ヘクタールの面積を持ち、1968年の閉山までには、日産400トンの石炭を産出し、ピークで、1300人が働いていた時期もある石炭鉱山である。
1970年代に、Oswestry Borough Council が、ボタ山を、政府よりの補助を得て、買いとり、緑の採草地としての再生に取り掛かった。
ボタ山の再修景と、自然再生のための盛土などによってである。
土は、外部より運び込まれ、生垣が植え込まれ、歩道が整備された。
木には、酸性を好む樹種が使われた。
最近、この再生事業に取り掛かってから25周年を迎えたが、今では、小鳥や昆虫などが住み着く、自然保護地域としての貫禄も示しているようだ。
参考
http://www.bbc.co.uk/shropshire/content/articles/2005/03/21/geological_tour_ifton_meadows.shtml

なお、現地の写真については、下記サイトをご参照
http://images.google.co.jp/images?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rls=GGLJ,GGLJ:2006-29,GGLJ:ja&q=Ifton%20Meadows&oe=UTF-8&sa=N&tab=wi

http://images.google.co.jp/images?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rls=GGLJ,GGLJ:2006-29,GGLJ:ja&q=Ifton%20Meadows&oe=UTF-8&sa=N&tab=wi


[5464] コモンズとしての「里海」概念定着の一歩になるか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/04(Thu) 07:50  

環境省が干潟・藻場対象に「海域保護区」新設のための懇談会を設置するというニュースだが、歓迎すべきことなのだろう。
環境省は数多くの生き物が住む干潟や藻場などの自然を守るため、「海域保護区」を新設するというのだが、それは、単なる凍結的な保護区なのではなく、里海という概念の元での、人間の生業と、生態系との、コモンズ的な共有・総有の場としての検討が進められることを祈りたい。
エコツーリズム推進法案策定の際にも、私は、環境省に対して、凍結的地域指定ではない、コモンズの場としてのスキームづくりをと、提案していたが、かなわなかった。
今回の海域保護区の概念設定においても、同様に、コモンズ的発想に元ずくものであることを祈りたい。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070103i101.htm


[5463] フセインの異母兄弟は、明日、死刑執行の予定 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/03(Wed) 21:06  

フセインの異母兄弟であるBarzan Ibrahim と、 Awad Hamed al-Bandarは、当初、フセインと一緒に死刑執行される予定であったが、フセインのみの執行となり、この二人の処刑は、延期されてきたが、次の木曜日、明日に死刑執行されることとなった。
なお、携帯電話画像の流出で、フセイン死刑批判が増幅しているが、当日の死刑執行官(検事)のMunkith al-Faroon氏は、シーア派の、『神は、預言者ムハンマドと、その子孫を祝福するであろう。(”May God bless the Prophet Muhammad and his descendants.”)』とのチャントが沸き起こった瞬間に、死刑執行を取りやめさせようとしたと、語ったという。
参考
http://www.localnewsleader.com/brocktown/stories/index.php?action=fullnews&id=39284

http://www.theage.com.au/articles/2007/01/03/1167777130516.html


[5462] 今日の朝日新聞の朝刊には、イラクの文字がまったくない。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/03(Wed) 17:16  

間違いかと、念のため、朝日新聞の朝刊の1面から『声』欄のある6面まで、調べたんですが、驚くことに、『イラク』の三文字がまったくないんですね。
まあ、CNNも、携帯電話による音声入り処刑映像が出るまでは、勝手な報道をしていたし、日本の読売新聞などでは、『フセインが、『雑魚』といった』などとのいい加減な報道をしていたし。
いろいろ、当たり障りのある鬼門の話題なんでしょうが。

ご参考
12月31日読売新聞配信の記事「「この雑魚が」フセイン元大統領、執行人に捨てぜりふ 」
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20061231it12.htm?from=top
「これに対し元大統領は大きな笑みを浮かべながら、「この雑魚が」と応じた。」

携帯ビデオの音声のアラビア語でのフセインの会話
「”Heya hay il marjala…?” 」(”Is this your manhood…?”)(それが、あなたの示す男らしさか?)

詳しくは、下記の私のブログ記事をご参照

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=692


[5461] Re:[5458] イザナミ景気 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/03(Wed) 14:31  

宅間新一さん。
5441で、新税調会長の香西さんが、今回の景気の名称をリストラ景気と名づけたというお話をしましたが、宅間さんの説によれば、流通の肥大化によって、製造業が、「技術開発無きコストダウンの常態化」を迫られているから、ということなのですね。
もし、そうだとすると、サプライチェーンプロセスでの「全体最適化、部分非最適化」(あるいは、その逆の「全体非最適化、部分最適化)ということにより発生する「合成の誤謬」の現象なのでしょう。
WikiPediaによれば、本来、「ロジスティクスとは、サプライチェーンプロセスの一部であり、顧客の要求を満たすために、発生地点から消費地点までの効率的・発展的な「もの」の流れと保管、サービス、および関連する情報を計画、実施、およびコントロールする過程である。」とありますが、
日本の場合は、トヨタカンバン方式的、ヒエラルキーのもとでの、日本的ロジスティックスなために、トータルでの最適化と、利益配分の適正化が、うまくいっていないということなのでしょう。
トヨタカンバン方式を実現するために、適時納入の際の周辺の道路が混んで、社会インフラのミスマッチが発生する、なんてのも、部分不最適の例のひとつになるのでしょう。
おそらく、おっしゃる「流通の肥大化」とは、総量としての肥大化ではなく、適時納入の時系列に合わせた、ワンショットでの『摩擦的流通の肥大化』とでも言うべきものなのではないでしょうか。
地方経済の疲弊も、分散最適の経済が働かなくなっているということによるのかもしれません。

追記−ちょっと、無責任な引用なり発想だが、こんな場合、Mitchel Resnickの『非集中システム』(Explorations in Massively Parallel Microworlds〈Resnick, Mitchel〉-この場合は、原語の題名よりも、日本語の題名のほうがわかりやすい題ですね。)
http://www.coronasha.co.jp/np/detailindex.do?goods_id=1467
http://www.amazon.com/Turtles-Termites-Traffic-Jams-Explorations/dp/0262680939
なんて考え方が役に立つのかもしれない。


[5459] Re:[5457] 残高不足 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/03(Wed) 14:10  

ちいーまんさん。
mixiのほうでも、お世話になっています。
このサイトhttp://www.ginkou.info/modules/tinycontent/index.php?id=7
は、最新時点のものかどうかは、わかりませんが、現時点での各銀行の振り込み手数料や、ATM手数料の一覧比較表です。
残高100円の場合は、営業時間内に、そのカードの銀行のATMで、900円を、硬貨で入金して、千円引き出すということで、残高をゼロにすることができますね。
営業時間内にかぎり、引き出しは、無料のようです。




[5458] イザナミ景気 投稿者:宅間新一 投稿日:2007/01/03(Wed) 10:06  

 今回の景気回復は「豊かさの実感無き景気」ということで
イザナミ景気と命名されたらしい。
しかし、これ以前の10年以上も続いた不況のほうが異常であった
ことを忘れてはならないと思う。これは奇しくも、リチャードクー氏がバランスシート不況と呼び、バブルの焦げ付きを返済しようとして生産的な活動への投資がなかなか活発化しなかったということらしい。
 しかしバランスシート不況から回復しても賃金は一向に伸びない。先のバランスシート説は非製造業にあてはまるが、製造業の説明にはならない。製造業が抱えている問題は、「技術開発無きコストダウンの常態化」である。グローバリゼーションが原因でそうなっているとする説が一般的であるが、本当はそうではなく流通の肥大化に原因がある。




[5457] 残高不足 投稿者:ちいーまん 投稿日:2007/01/03(Wed) 09:01  

残高100円おろすのに手数料がそれ以上なら、おろせないことになるんでしょうか。すると合法的なかっぱらいと同じですね。

http://sea.ap.teacup.com/abryu/


[5456] 「自分のお金を引き出すのに、得られる利子よりも多い手数料を払わなければならないのはおかしい」投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/01(Mon) 18:56  

これは、東京スター銀行のタッド・バッジ頭取の言葉である。
参照http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=a_6j2dHErTZU
いみじくも、適格な言葉を述べたものと、感心する。
それと、かねてからこの掲示板でも問題としている繰り延べ税金資産の問題がある。
銀行は不良債権の処理や将来の発生に備えて引当金を積むのだが、このときに、税金も納める。
融資の返済がなく、損失が生じた場合には、銀行は先に引き当てた引当金で穴埋めするのだが、その際、当然、引当金積み増しのときに同時に収めた納めた税も戻ってくる。
戻し方は、銀行が黒字になった時点で、その年の納税額から差し引かれることで決済される。
問題は、その戻ってくる税金につく還付加算金である。
これについては、2002年10月31日のブログ「銀行の税効果会計で、高率運用?の還付加算金がかえってくる?」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=341
で述べたように、公定歩合+4%(ただし、上限年7.3%)という、市中運用よりも、格別に高い利子がついてかえってくることである。
返せるか返せないか、微妙なグレーゾーン債権を、強引に貸しはがしし、不良債権に仕立て上げ、サービサーにジャンク債権として、安くバッタ売りして、売り飛ばせば売り飛ばすほど、以前に納めた税金に高利の利息がついて、還付加算金として、帰ってくる、という構図だ。
なんとも、理不尽な話ではありませんか?


[5455] あけまして、おめでとうございます。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/01/01(Mon) 13:07  

皆様、お元気でお正月をお迎えのことと存じます。
本年もよろしく、お願い申し上げます。
それにしても、新年らしからぬ新聞記事の大見出し、激動の一年を予感させますね。


[5454] 確かに、生活感のない安倍総理夫人のブログ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/30(Sat) 22:40  

この「安倍昭恵のスマイルトーク」
http://www.akie-abe.jp/
なんだが、ネットサイトの一部では、セレブ感覚丸出しなんて酷評もされているらしい。
確かに、今のところの話題は、有名人との交流の話ばっかりで、まことに、生活観のない話ばかりである。
じゃあどんな話を書けばいいのかと、言われると、なんとも、言いようもないのだが、普通の生活視点で、食、物価、ライフスタイル、なんてのについて、率直なご自分のお考えを、ちょっと、滑り込ませるような感覚でいいのではないでしょうかね。
あるいは、鋭い社会感覚をお持ちなのであったら、官邸の住人から見た官邸諸経費の無駄、なんて視点だと、受けるでしょうにね。
まさに、[5445] 「ごく自然にパーティー会場から立ち去る特技」に書いたように、「特権は特権を持たない人々への義務によって釣り合いが保たれるべきである。」なのですから。

http://www.akie-abe.jp/


[5453] サダム・フセイン処刑 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/30(Sat) 14:21  

Al-Iraqiya TV
http://www.whatsonarabtv.com/arab_links/alIraqiyatv.html
が伝えるところによると、サダム・フセインは、本日、絞首刑によって、処刑されたという。
69歳であった。
同時に、フセインの異母兄弟であるBarzan Ibrahim と、 Awad Hamed al-Bandarも、処刑された。(一部の報道には、これら二人の処刑は延期され、処刑は、フセイン一人だけだったとの報道もある。)
Nouri al-Maliki首相は、この処刑には、立ち会わなかったという。
この模様は、テレビで放送され、『サダムの処刑は、イラクの歴史の中の暗闇の部分の終わりを告げるものだ』とのテロップが流されたという。
Nouri al-Maliki首相は、事務所を通じてのコメントで、「われわれの人権に対する尊厳の気持ちは、フセインの処刑を必要とした。そこには、処刑を遅らせる何ものもなかった。」との趣旨のコメントを出した。
参照
「Iraqi TV Says Saddam Hussein Executed」
http://abcnews.go.com/International/wireStory?id=2760640

このフセイン処刑のニュースは、正月明けの、アメリカの株価や、原油市場に対して、大きなイベントリスクを与えるのではないかと、予想する向きもある。(ニューヨーク株式市場は、1月1日はニューイヤー、1月2日は、元フォード大統領の死去を悼む臨時休場で、1月3日からとなる。)

なお、フセイン処刑を伝えるテレビ報道は、下記のとおり。
LiveLeakは
http://www.liveleak.com/view?i=bcd021658a
をクリック。
アルジャジーラ・ライブ・テレビは、
http://www.imvite.com/index.php?t=0e0477ba1aa2d32f
をクリック。
その他のイラクからのテレビは、下記のサイトをクリック。
http://www.lyngsat.com/freetv/Iraq.html

なお、処刑の映像は、公開される予定だが、このサイト
http://www.liveleak.com/view?i=15d0eda076
で、「I agree」をクリックすると、TurkmenEli TV (Iraq)
http://www.turkmeneli.televizyonu.com/
の映した処刑のスクリーンショット「SADDAM HUSEIN IS DEAD」を見ることができる。

首にロープがかけられるまでの処刑前、そして、処刑後の白い布の中のフセインの顔などの映像は、このサイト
http://news.bbc.co.uk/#
の中の画像の下の『Watch Continuing TV coverage』をクリックしてください。
また、LiveLeakでは、『Iraqi TV shows body of Saddam』
http://www.liveleak.com/view?i=b3a00b5684&p=1
に、白い布にくるまれた遺体のフセインのビデオを公開している。(「I agree」をクリック)

次のビデオ「Video of Saddam Hussein being executed 」
http://video.google.com/videoplay?docid=-7532034279766935521
や「Saddam Hussin Execution (Banned From Media) 」
http://video.google.com/videoplay?docid=-1734042717556560160
は、公式発表のビデオではなく、Cellphoneで映した映像のようだが、フセインの足元の板がはずされて墜落する瞬間まで捉えている。

同様の映像は、YouTubeでも「Saddam」
http://www.youtube.com/index?&session=gAJ9cQEoVQxlcnJvcl9maWVsZHNxAmNfX2J1aWx0aW5fXwpzZXQKcQNdhVJxBFUGZXJyb3JzcQVdcQZVKFRoaXMgdmlkZW8gaGFzIGJlZW4gcmVtb3ZlZCBieSB0aGUgdXNlci5xB2FVCG1lc3NhZ2VzcQhdcQl1Lg==
として、LiveLeakでも、「Full Saddam Execution Video Leaked from Cellphone」
http://www.liveleak.com/view?i=863ce7d4a3
として、公開されている。(ただし、見るには、認証手続きが必要)

ただ、このサイト『New Video Shows Hanging Of Saddam』
http://www.wjactv.com/mostpopular/10640601/detail.html
によると、このビデオは、グラフィックの可能性もある(”Some of these images are graphic and may upset those viewing it.”-それらのイメージのいくつかは、グラフィックのものがあり、それらを見る人を混乱させるかもしれない。)としている。

フセインは、処刑時に黒い袋の目隠しをかぶせられることを断り、素顔をさらして、処刑されたという。

これら、フセインの最後の模様は『The final moments of Hussein』
http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?file=/c/a/2006/12/31/MNGL3NAR3O1.DTL
に詳しい。
なお、上記によれば、読売新聞の記事「「この雑魚が」フセイン元大統領、執行人に捨てぜりふ 」http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20061231it12.htm?from=topというような事実はなく、「ムクタダ、ムクタダ」とイスラム教シーア派強硬指導者ムクタダ・サドル師の名を叫ぶ死刑執行人に対して、フセインは、「ムクタダ?」と、笑いを持って皮肉を込めて、問い返しただけだったようである。(Hussein smiled, said the witnesses, and said, sarcastically: "Muqtada?" )

追記

なお、上記の『The final moments of Hussein』や『Saddam died to taunts of ‘Muqtada, Muqtada’』http://www.newsday.com/news/nationworld/world/ny-woiraq0101,0,3647273.story?coll=ny-top-headlines
によれば、フセインの最後は、次のようなものであったという。

「土曜日の夜明け前、 サダムフセインは、静かに、絞首台の前に立っていた。
彼の首には、太い黄色の縄が巻きつけられ、 現在のイラクらしからぬ秩序だった中で、死のうとしていた。
彼の後ろには、黒覆面をし、皮ジャケットをまとった三人の死刑執行人がいた。
フセインの首に縄がつけられ、これから開く絞首台のプラットホームの上に立つ前に、フセインは、「私はアラーの神に頼る。( “I rely on God.”)」といった。
フセインの絞首刑をみまもる立会人のグループの間から、突然、シーア派の、『神は、預言者ムハンマド と、その子孫を祝福するであろう。(”May God bless the Prophet Muhammad and his descendants.”)』とのチャントが沸き起こり、部屋を埋め尽くした。
ある立会人が、反米の聖職者ムクタダ・アル・サドルへの忠誠を示すかのごとく、「ムクタダ、ムクタダ、ムクタダ(”Muqtada, Muqtada, Muqtada.”)」と叫んだ。
フセインは、穏やかに、かつ挑戦的に、笑いを浮かべ、そのものへ、皮肉を込めて、「ムクタダ?これは、あなたの一人前の男としての考えなのか? (”Muqtada? Is this your idea of manhood?”英語訳では、そのほかに、フセイン自身は、”Muqtada? “とはいわず、単に、”Is this your manhood…?”(それが、あなたの示す男らしさか?)といったとの報道や、 “Is this what you call manhood?” (これが、あなたの言うところの男らしさというものなのか?)との報道や、 “Is this how real men behave?”(これが、男らしい男のやることなのか?)との報道もある。アラビア語では、”Heya hay il marjala…?” )」と、やや、声を震わせ、問いかけた。
このフセインの言葉に反応して、『地獄に落ちろ。”Go to hell,” 』との声が、一人の立会人から発せられた。
フセインは、これに対して、『地獄とは、イラクのことなのか?(”The hell that is Iraq?”)』と、いった。(この発言は、なかったとする報道もある。)
他の立会人からは、『Muhammad Bakr al-Sadr万歳(”Long live Muhammad Bakr al-Sadr” )』との叫びがあがった。
再び、『地獄に落ちろ。(”Go to hell,” ) 』との声が上がった。
それから、死刑を執行するMunqitf Faroun氏から、フセインを侮蔑するのをやめさせるよう、忠告があった。
「私は、皆さんにお願いがある。このものは、今、死刑執行されようとしている。どうか、そのようにいわないでほしい。( “I beg you. The man is facing execution. Please don’t do this.”)」
部屋は、静まった。
フセインは、「アッラーのほかに神はなく、ムハンマドは使徒である。( “There is no god but God, and Muhammad is His messenger.” アラビア語では、”Ashadu an la ilaha ila Allah, wa ashhadu ana Mohammedun rasool Allah…” )」との信仰告白(Shahada)をはじめた。
フセインが二回目の祈りを唱え始め、その途中で、絞首刑執行人は、沈黙を要請した。
おおきなドサッという音とともに、絞首台の足元が開いた。
フセインの最後の言葉は、「ana Muhammad」であった。
他のものが祈りを唱えている中で、立会い人の一人が、『いまや、暴君は倒れた。神は、彼をののしるであろう。(”The tyrant has fallen,May God curse him!” )』と、叫んだ。
誰かが、『フセインを、このまま、つるしたままにしておけ。(”Let him swing there.” )』といった。
絞首台の下へ落ちたフセインの体は、およそ五分間は、縄にぶら下がったままであった。
それから、下におろされ、白い布でおおわれた。
医師が、検死をした後、立会人の間に回された。
そして、フセインの絞首刑は、終わった。
なお、5人の立会人やイラク政府、アメリカ関係者の話によると、フセインは、アイロンをかけた黒のズボンと、アイボリー・ホワイトのシャツと、黒の豪奢なトップコートを着ていたという。
彼の靴は、磨かれていたという。
彼は、髪の毛を黒に染め、銀色のあごひげは、切りそろえられていたという。
彼は、厳然として、絞首刑を待っていたという。」

以上のような模様だが、携帯電話でうつした、音声も入ったビデオが公開されたことで、それ以前にCNNなどが報道されていた内容が、恣意的なものであったことが判明したと、報道各社に対する非難が高まっているようだ。

その恣意的な内容とは、
@フセイン自身は、”Muqtada? “とはいっていなかったのではなかったのか?
A『Muhammad Bakr al-Sadr万歳(”Long live Muhammad Bakr al-Sadr” )』といったのは、死刑執行人ではなくて、他の立会人ではなかったのか?
Bフセインの最後の言葉を”Muqtada al-Sadr” とするCNNの報道「Witness: Saddam Hussein argued with guards moments before death」は誤りである。

との三点のようで、このようなことから、死刑執行が、きわめて、ずさんな立会人管理の下で、宗教裁判的な環境の下に、不公平に行われたのではないか、という指摘である。



[5452] 選挙の候補者の旬は、決まるまで? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/29(Fri) 23:33  

参議院議員選挙の候補者が次々と決まっていくのだが、長年、このような選出の過程を見ていると、もっとも、マスコミに露出度が多いのは、候補者として、決まるまでの期間のように思える。
決まったあとは、マスコミは、ほとんど書いてくれないし、金はそこをついてくるし、候補者にとっては、孤独と不安の静かなる期間が始まる。
そして、決まったあとは、その候補者が年に似合わぬ独身者だったりすると、『あれは、もーほー』だとか、何とかだのと、私生活にまつわる、うわさのみ、飛び交うことになる。
理想的には、マスコミをじらしじらししながら、短期決戦的に、選挙に持ち込むのが理想的なのだが、そうも、いかないのかもしれない。
それにしても、ご苦労さんなことです。


[5451] サダム・フセインは、いつ処刑されるのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/29(Fri) 22:30  

このABCニュース「Saddam to Be Turned Over to Iraqis Today, Official Says」http://www.abcnews.go.com/GMA/story?id=2758566&page=1
では、次のように書いてある。
「サダム・フセインの身柄が、アメリカ軍側からイラク政府側に引き渡されるのは、今日中とのことである。
処刑の日にちは、イラク側に任かされていて、秘密であるという。
イラクの首相によれば、処刑を遅らせることはないが、そのタイミングについては決まっていないという。
フセイン側の弁護士は、フセインの身の回りの品をピックアップする準備を始めたが、処刑がいつかは、わからないという。
フセインの処刑には、イラクの国内外から、数千人の死刑執行人の志願者がいるようだが、彼らの安全のために、その名は、伏せられているという。
死刑執行のカウントダウンが始まると、フセインには、最後の食事と、祈りの時間が与えられるという。
死刑執行に当たっては、特設の絞首台にフセインを導く前に、係りのものが、三度、フセインの名前のタグを確認し、絞首刑にあたっては、聖職者が最後の儀式を挙行するが、この模様は、イラク政府側のカメラマンによって、撮影され、そのいくつかの撮影部分については、死刑が執行された後に、放映される予定であるという。
フセインの足と手には、手錠がかけられ、頭には、フードがかぶせられ、首に縄がかけられた後、フセインの足元の踏み板がはずされ、死刑が完了するという。
死刑執行によって、スンニ派のフセイン党による暴動が懸念されるため、イラク政府は、死刑執行が完了した後に、アナウンスをする予定であるという。
また、死刑執行の後、バグダッドには、夜間外出禁止令が出されるかも知れないという。
アメリカは、このことについては、イラク国内の問題として、関与しない方針ではあるが、フセイン死刑執行後の暴動を強く、懸念しているという。」

なお、アルジャジーラのライブテレビは、下記サイトからどうぞ。

http://www.imvite.com/index.php?t=0e0477ba1aa2d32f


[5450] 石綿労災:厚労省、事業所名の公表拒む 昨年度以降判明分 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/12/29(Fri) 08:51  

石綿労災:厚労省、事業所名の公表拒む 昨年度以降判明分
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20061229k0000m040151000c.html

経団連が厚労省の役人やってそうな勢いですね。


[5449] 全国都道府県落札率ランク表 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/29(Fri) 00:03  

国土交通省は28日、都道府県が05年度に発注した公共工事の入札状況について調査結果を発表した。
この掲示板では、発表された発注側が想定する落札予定価格に対する実際の落札価格の比率を示す落札率を、落札率の高い順に並べ替えてみた。
ランクの上位県ほど、談合疑いありの不健全県、下位県ほど、健全県といえるだろう。
もっとも、例の和歌山県などは、30位に付けているのだが。
以下は、ランク表

1.宮崎県96.6% 2.福井県96.5% 3.熊本県96.4% 4.富山県96.1% 5.千葉県95.8% 6.石川県95.7% 7.鹿児島県95.5% 8.福島県94.8% 8.群馬県94.8% 10.愛知県94.7% 10.佐賀県94.7% 12.北海道94.6% 13.島根県94.5% 14.香川県94.4% 15.奈良県94.3% 16.新潟県94.2% 17.茨城県94.0% 17.埼玉県94.0% 17.山梨県94.0% 17.岡山県94.0% 21.福岡県93.9% 21.山口県93.9% 23.栃木県93.6% 23.高知県93.6% 25.青森県93.1% 26.岐阜県92.6% 26.鳥取県92.6% 28.愛媛県92.4% 29.大分県91.9% 30.神奈川県91.6% 30.静岡県91.6% 30.和歌山県91.6% 33.広島県91.4% 34.沖縄県91.1% 35.兵庫県90.8% 36.京都府90.6% 36.大阪府90.6% 38.秋田県90.3% 38.三重県90.3% 38.長崎県90.3% 41.山形県90.2% 42.東京都89.7% 43.徳島県89.4% 44.岩手県89.2% 45.滋賀県85.2% 46.長野県78.6% 47.宮城県75.6%

http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha06/01/011228/01.pdf


[5448] 消費税と個人所得税と法人税との、三次元ポートフォリオはいかが? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/28(Thu) 20:37  

小沢民主党が来年夏の参院選に向け、まとめた基本政策で、消費税問題を含む財源問題をすっぽかしたというので、きわめて、説得力を欠く印象を世間に与えているようだ。

すなわち、「すべての年金制度を一元化するし、基礎部分の財源はすべて税とするが、消費税率は5%を維持し全額を年金基礎部分に充てる。」というのだが、昨年の総選挙でのマニフェストでの、3%の年金目的消費税の導入が、いつの間にか、消えている。

今回のは、マグナガルタであって、マニフェストでないという、珍なる言い訳も、用意されているようだ。

どうも、選挙目当てのこの種のつじつまあわせでは、国家百年の財政建て直し構想は、そもそも、無責任政党に期待するほうが、無理なのかもしれない。

で、このサイト水上保治さんの「税理士の常識は、世間の非常識」のなかの「消費税が上がり、所得税が下がる」http://www.tabisland.ne.jp/webseminar/mizukami/mizuk_08.htm
は、これらの政党の行き詰った財政再建策に、コロンブスの卵的、眼からうろこ的、一抹の光明を与えてくれるようだ。

水上さんの言われるのは、
@「消費税が上がれば、個人所得税は、最高税率がいまの法人税の税率に近いまでに下がってくる。」
A「個人所得税が下がれば、法人税は、相対的に割高になり、これまで、税金逃れのために、法人になっていた法人は、個人所得税適用に、なだれ込む」
という論理だ。
つまり、消費税と個人所得税と、法人税とを、新たな、三次元のポートフォリオの軸に配置し、それぞれ同士の、トレードオフを考えていく、というやり方だ。

その際のトレードオフの根源は、節税という強力なインセンティブに支えられているという、実務者ならではの主張だ。

これまでの、三すくみの税構造に、新たな三次元ポートフォリオを構築すると、消費税を上げたところで、国民は、納得するというご意見のようである。

事実、国際的に個人所得税の税率がどんどん下がり法人税に近づいている現状がある。

今の日銀の第二次利上げ論議でも交わされているような、法人の懐具合が、個人の懐具合に及ぼすというような考え方自体、古いのかもしれない。

つまり、そこには、上流から下流へのストリームは、すでに途絶えているのかもしれない。

であれば、消費税を上げる代わりに、個人所得税と法人税との逆転状態を作り上げるポートフォリオを作る、というほうが、どれだけ、インパクトのあるスキームになるかも知れないのである。

どうです。
世間の風を気にして、消費税論議を店の棚から、上げたり下げたりしている小沢民主党さん。
国家百年の計は、民の本音の節税インセンティブを利用しての朝三暮四的論議から始めたほうがよろしいようで。

http://www.tabisland.ne.jp/webseminar/mizukami/mizuk_00.htm


[5447] Re:[5446] ノロウイルス 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/28(Thu) 10:31  

「掲示板から」さん。
ノロウイルスは、通常、クルージングの長期航海などで、なぞの病気として発生していることで有名ですが、航空機での発生は、まれ、とされています。
しかし、このサイト
http://www.bmj.com/cgi/reprint/330/7498/989.pdf
の中の『Norovirus decimates crew on international flight』にありますように、
2002年に、ロンドン-フィラデルフィア間の飛行機で、14人の航空乗務員のうち8人が、下痢症状を起こしたため、これらの8人は、業務から解放し、飛行機の後ろの座席に座らせて、感染拡大を防ぎ、その後、8時間のフライトを続けたとされています。
着陸後、二人は、入院し、ノロウイルスとわかったようです。
その飛行機の乗客194人についてアンケート調査したところ、全体の5.4パーセントが、18時間後から60時間後の間に、ノロウイルスの症状を見たといいます。
調査では、この感染拡大の原因として、乗務員も乗客も共同につかう飛行機のトイレが原因だとしています。

秋田のプールでの感染拡大は、おそらく、糞便の片が未処理のまま、プールの水中を浮遊したのではないでしょうか。
ちょっと、汚い話ですが、私も、ある岩手県の温泉で、お年寄りの集団の入浴中に出くわし、漬かっている温泉の鼻先に、黄色い浮遊物が、漂着したという経験がありましたものですから。
あれは、浮くもんなのですね。
なんとなく、わかるような気がします。
それと、レジオネラ菌対応(塩素濃度0.4ppm以上)よりも、塩素濃度の高いものがノロウイルス対応(塩素濃度200ppm)には、必要なものですから、これまでの、温泉などでのレジオネラ菌対応のプロトコルでは、ノロウイルスの感染拡大は、防げないのではなかろうかという、専門家の指摘も、あるようですね。

http://www.bmj.com/cgi/reprint/330/7498/989.pdf


[5446] ノロウイルス 投稿者:掲示板から 投稿日:2006/12/28(Thu) 09:28  

【ノロウイルス】 今度はプールで感染か…秋田県総合プール一時閉鎖へ
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1167232292/

【航空】機内への塩素系漂白・除菌剤配備始まる 航空各社、ノロウイルス対策で嘔吐物処理に[12/27]
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1167232507

未だにスーパー等で二枚貝の剥き身をトレイにそのままむき出し、スーパーの店員が取り分け販売している場合があります。
汁が垂れたりする場合もあるし、新型の感染力が強いノロウイルスとあり、大丈夫なのでしょうか?


[5445] 「ごく自然にパーティー会場から立ち去る特技」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/28(Thu) 07:04  

時々立ち寄っている「かんべえの不規則発言」
http://tameike.net/comments.htm
の最近号に、こんな記事があって、興味を惹かれた。
なんでも、不思議な運命のめぐり合わせから、「大使夫人」になった女性がいて、慣れないで困っていたところ、「先輩」の大使夫人から、いろいろ、大使夫人としての立ち振る舞いについてのアドバイスがあって、助かったという話である。
その中に、
一つ「パーティーでは、あなたが最初に椅子に座りなさい。そうでないと、ほかの人が座れないでしょう?」
二つ「パーティー会場からは、ごく自然にたち去りなさい。」
アドバイスの要は、「いちばん偉い人」が気づいてくれないものだから、周囲が振り回される、なんてことがないようにしなければならないってことらしい。
そして、この「かんべぇの不規則発言」では、「いちばん偉い人はどんな風に振舞うべきか」を教えてくれる人が、近頃、あまりいなくなったので、逆に「いちばん偉い人」の見苦しい振る舞いが、昨今の政府税調会長の例などのように、目立ってきた、として、ノブレス・オブリージを感じさせてくれる人は、とみに、減ってきた、と、嘆いている。
確かに、確かに。
もっとも、この『その二つ』の「パーティー会場からは、ごく自然にたち去りなさい。」も、土地柄があって、地方のほうだと、「長き滞在を尊し」とする風潮のあるところもあって、ややこしい。
特に、ライバル同士が、鉢合わせたパーティーなど、「あっちの先生は、最後までいてくれた』などと言われるものである。
そんな中で、ノブレス・オブリージ風に、『ごく自然に』立ち去ろうなどとしようものなら、あとで、ライバルから、『あいつは、怒って帰っていった』などと、主催者にあらぬ告げ口をされて、自分と主催者との離反の材料にされてしまう、なんてこともあるようだから、ご注意、ご注意。
政治家なんてのは、なかなか、そんなこんなで、ノブレス・オブリージには、なれないもんなんでしょう。
「特権は特権を持たない人々への義務によって釣り合いが保たれるべきである。」-モラル・エコノミー-(WikiPediaより)

http://tameike.net/comments.htm


[5444] 「リストラ景気」の命名主は、新税調会長の香西さん? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/27(Wed) 22:20  

NBonlineで、今回の景気の名称を読者から募集したところ、大賞に選ばれたのが、『リストラ景気』という言葉なのだそうだが、果たして、この言葉の命名主は、だれだったのか?
ということで、調べてみると、このサイト「<景気拡大期>ふさわしい名前は?」http://u235.exblog.jp/1999409/
で、今年の5月1日(毎日新聞)時点で、今回の新税調会長となった香西泰さんが、次のように言っているのだが。
「香西泰さんは『リストラ景気』がふさわしい」と話す。「痛みを伴った回復。イノベーション(技術革新)による回復ではない。負け戦の陣容は立て直したものの、他国を大きくリードする状況ではない」と冷静に分析する。」とかいてあるのだが。
この5月1日の毎日新聞に先立って、「週刊エコノミスト」4月18日号でも、香西氏は、下記のように言っている。
「物価については、景気の回復が物価に反映されるのであって、金融緩和だけで物価は上昇しない。
また、03年、04年(デフレが続いている時期である)の景気回復について、「企業のリストラ成功の結果」である。
03年6月の日銀短観で大企業・製造業が、売り上げ・輸出共に減少を予想したのに、経常利益は前年比十数%増になったことが(減収しても利益を上げる自信を持ち始めた事例として)印象的だった。
「物価さえ落ち着いていたらバブルが起きてもいいのでしょうか」

となると、どうも、『リストラ景気』の命名主は、香西さんのように思われるのだが。

http://u235.exblog.jp/1999409/


[5443] 「インターネットの“支配者”はだれか?」という興味ある視点のコラム 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/27(Wed) 20:25  

このサイトhttp://www.ciojp.com/contents/?id=00003532;t=0
がそうだが、このコラムでは、きわめて興味ある視点が展開されている。
ただし、アメリカでの話である。
もともと、インターネット社会は、通信回線の中を流れるいかなるトラフィックも平等に扱われることで成り立っているのだが、近年、この中を流れるトラフィックからなるコンテンツの収益性によって、階層化が進んでおり、今後、ますます、その階層化が激しくなるであろうという視点である。
それをあらわす例として、このサイトでは、次のような言葉で、表されている。
「コンテンツの種類には、IP TVやビデオゲームのような広帯域を常に確保しなければならないものと、音声ファイルのダウンロードのようにさほどの帯域と安定性とを必要としないものがある。もしあなたがIP TVでスーパーボウルの試合を見ていて、一方でだれかが音楽をダウンロードしているとすると、我々はあなたが使用しているビデオ信号のほうを優先すべきだと考える。音楽配信のほうは、多少の遅れが生じても問題がないからだ。さらに、電子メールとなると、帯域幅や安定性はほとんど関係ない。しかし、ビデオ信号の場合、それらの影響は致命的だ」
すなわち、もし、通信会社が、これらの優先順位の上位になる情報の広帯域トラフィックを円滑にしてくれるなら、コンテンツ会社は、通信会社に割増料金を払うであろうというのである。
そこで、通信の平等性は、崩れていくことになる。
そして
「スーパーマーケットにおける人の目の高さの陳列棚に相当するようなオンライン・サービスを電気通信会社が提供するようになれば、ネットワークを利用する企業は、自分たちが受け取るはずの利益のうちの多くを支払ってでも、その陳列棚(サービス)を確保しようとするだろう。新しいサービスが多くの売上げと利益をもたらすことが分かっていれば、ほとんどの企業が、喜んで追加料金を支払おうとするはずだ。しかしながら、追加料金など高額な料金を支払っても、ビジネスの発展につながるという保証はなく、支払う価値があるのかどうかが判明するまでには何年もかかる可能性が高い。 」
との視点も生まれてくるのだそうだ。
このようなネットの階層化の序章は、ネット社会に対してのある種の幻想を、静かな形で打ち砕いていくのだろう。

http://www.ciojp.com/contents/?id=00003532;t=0


[5442] 香西泰さんと、経済白書の校正 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/26(Tue) 19:20  

新政府税調会長は、ひょっとして「イノベーション」経済白書の誤訳の張本人?
なんてことはないとは思うが、本間さん辞任の後を受けて、内々決定したという、香西泰さんが書かれた文章をサイトでさがしてみると、こんな一節が。
「度忘れと3Cブーム」
http://www.ne.jp/asahi/itoh/seiichi/paper/essay/kousai.html
という、経済企画庁ご勤務中での失敗談を書かれた一文なのだが、その中で、
「34年夏、私は内国調査課総括班の新兵で、白書はまだ書かせてもらえず、用字用語の統一と校正を一手に引受けていた。」
「ところが出来上がった白書をみると、白表紙のタテに「昭和34年度年次経済報告」とあるべきところ、「度」がない。水も漏らさぬ校正をしたつもりだったが、表紙を度忘れしていた。白書をずらり書棚に並べると、この年だけ「度」が抜けていて、目立つことおびただしい。この失敗、白書が保存されるかぎり残るのだから、今も気が重い 。」とある。
こんな具合http://www.ne.jp/asahi/itoh/seiichi/paper/essay/img/WhitePaper.jpg
なのだそうだ。

ちなみに、この「昭和34年度年次経済報告」なのだが、私のブログ記事「「イノベーションを技術革新と訳したのは、誤訳である」との意見」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=654
で書いたように、経済白書にはじめて、「イノベーション(技術革新)」との記載があったのは、1958年(昭和33年度)ではなくて、その二年前の1956年(昭和31年度)の経済白書である。
で、「経済白書データベース」http://wp.cao.go.jp/cgi/WpMain.cgi?CHK_FILE=WP_NML_SEARCH.htm
で調べてみると、香西さんが校正をご担当された昭和34年度の経済白書では、「イノベーション」という言葉は、一切使われていなかった。
次に、経済白書にイノベーションなる言葉か使われたのは、昭和37年度年次経済報告 、昭和40年度年次経済報告 であった。
よかったですね。
それにしても、ずいぶん枯れた人材を起用したものですね。
塩崎パパの発案でしょうかね。
経済企画庁のご出身で、税制ご担当というのは、難儀なことでありましょうが。
つまり、インセンティブの効果を検証されてきたかたが、今度は、インセンティブを与える側に回ると、そこに、妙なトートロジーや、レインのいう精神病的「結ぼれ」が生まれるのではないのか、という予感。
言い換えれば、これまで、ボイラー利用の暖房の温度管理をする側に回っていた人が、今度は、ボイラーを焚く側に回ると、「おかしいな、まだ、効きが悪いな。こんなはずじゃないのにな。」と、ボイラーを過度に焚きすぎて、火事になってしまうという予感。
税効果発現までのタイム・ディレイのアンバイは、火が回ってくるほうよりは、火をつける側の方が、よくわかるということかな?


[5441] Re:[5440] 話ついでというか、肺炎球菌ワクチンの製法概要 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/12/26(Tue) 11:02  

萬有製薬のですけれど、牛の脾臓とか使ってるんですよね。こういうのをお医者さんはちゃんと説明してくれるんですかね?

販売名
ニューモバックス

*本剤は、培養工程の初期段階でウシの心臓、骨格筋、脂肪組織、骨髄、結合組織、乳及びウサギ血液由来成分による原料を使用し、精製工程でウシの膵臓抽出成分による原料を使用している。これらは伝達性海綿状脳症(TSE)回避のための欧州連合(EU)基準に適合している。なお、製品の添加物としてウシ由来原料は含まれていない。他の医薬品と同様に、本剤の投与によりTSEがヒトに伝播したとの報告はない。
このことから、本剤によるTSE伝播のリスクは極めて低いものと考えられるが、理論的リスクは完全には否定し得ないため、その旨を患者へ説明することを考慮すること。

製法の概要
本剤は、肺炎球菌中で高頻度にみられる下記23種類の莢膜型の肺炎球菌を型別に培養・増殖し、殺菌後に各々の型から抽出、精製した莢膜ポリサッカライドを混合した液剤である。なお、本剤は肺炎球菌の莢膜由来成分であり、製造工程にウシの膵臓抽出成分を、また培地に心臓、骨格筋、脂肪組織、骨髄、結合組織、乳及びウサギの血液由来成分を使用している。

新しい?のはTSE対策済み?

ニューモバックスNP
製法の概要
本剤は、肺炎球菌中で高頻度にみられる下記23種類の莢膜型の肺炎球菌を型別に培養・増殖し、殺菌後に各々の型から抽出、精製した莢膜ポリサッカライドを混合した液剤である。なお、本剤は肺炎球菌の莢膜由来成分である。また、種菌を調製する前段階でウシ由来成分 (ヘミン) を使用し、製造工程に用いる酵素の製造にウシの乳由来成分 (カザミノ酸) を使用している
http://www.info.pmda.go.jp/psearch/html/menu_tenpu_base.html


[5440] 「細菌性髄膜炎、日本もワクチン承認へ」という朝日新聞の記事について 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/25(Mon) 23:39  

「細菌性髄膜炎、日本もワクチン承認へ」という朝日新聞の記事なのだが、ここでは、「厚生労働省は、重症率が高い乳幼児の病気、細菌性髄膜炎の主原因であるインフルエンザ菌b型(Hib)ワクチン(商品名アクトヒブ)を承認する方針を固めた。26日の専門家による会議をへて、1月下旬にも承認される見通し。Hibワクチンは世界100カ国以上で承認されており、先進国で未承認なのは日本だけだった。 」としている。
しかし、この記事だけでは、髄膜炎を一把一からげにしたような記事であり、また、いくつか、正確を欠く部分もあるので、誤解を生みかねない。
ここで、若干補足説明が必要な気がする。
1.二つの髄膜炎
すなわち、二年ほど前に、私のブログ「流行性脳脊髄膜炎ってなんだ?」で書いたように、
髄膜炎は、大きく次の二つに分けられる。
@ウィルス性髄膜炎(Viral meningitis)
A細菌性髄膜炎(Bacterial meningitis)

@のウィルス性髄膜炎(Viral meningitis)には、ワクチンは、必要ない。

2.三つの細菌性髄膜炎

Aの細菌性髄膜炎(Bacterial meningitis)は、さらに、次の三つのタイプに分かれる。
@髄膜炎菌性髄膜炎(Neisseria meningitidis (Meningococcal Meningitis )))
A肺炎球菌性髄膜炎(Pneumococcal Meningitis )
Bヘモフィラス・インフルエンザ菌性髄膜炎(Haemophilus influenzae Meningitis)

3.髄膜炎菌性髄膜炎には、13種類の血清型グループがある。
@の髄膜炎菌性髄膜炎(Neisseria meningitidis (Meningococcal Meningitis ))には、13種類(A, B, C, D, X, Y, Z, E, W-135, H, I ,K, L)のN(ナイセリア).serogroup(血清型)と、サブタイプがあるが、このうち、主要なserogroupとしては、A, B, C, Y, W135のグループに分けられ、感染流行のN. meningitidisとしては、 A, B, C 、W135があげらている。
Serogroups A(菌株名 Z2491)は、アフリカ、アジアで見られるが、アフリカ以外で発生したのは、1994-95年のモンゴルのみである。
Serogroups B(菌株名 MC58)は、アメリカ・ヨーロッパに見られる。
Serogroups C( 菌株名 FAM18 )は、アメリカ、ヨーロッパに見られ、1995-97年のスペイン、1992-93年のアメリカ/カナダに発生したものである。そのほか、アフリカでも、見られる。
W135は、2000年と2001年に、サウジアラビアの巡礼団に見られたほか、2002年には、ブルキナファソ (Burkina Faso)に見られ、一万三千人感染、一千五百人死亡となっている。

4.髄膜炎菌とヘモフィラス・インフルエンザ菌との違い

ここで、髄膜炎菌(Neisseria)とヘモフィラス・インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae )との違いを見てみると、
@の髄膜炎菌(Neisseria)のクラス(綱)は、 ベータ・プロテオバクテリア綱 (Betaproteobacteria)(他の主な病原菌としては、バークホルデリア,アルカリゲネスなどがある。)に属すのに対して、
Bのヘモフィラス・インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae )のクラス(綱)は、ガンマ・プロテオバクテリア綱 (Gammaproteobacteria)(他の主な病原菌としては、レジオネラ,コクシエラ,シュードモナス,ビブリオ,腸内細菌科などがある。)に属し、菌株名は、「Rd KW20」となっている。
参考
「Neisseria_lactamica_ST640: list of ORFs 」
「TAXONOMY」
「Meningococcal meningitis 」
「New genome sequence focuses search for type B meningitis vaccine」

5.細菌性髄膜炎対応ワクチンの現状

以下、細菌性髄膜炎(Bacterial meningitis)対応ワクチンを見てみると、次のとおりである。
(1).髄膜炎菌性髄膜炎(Neisseria meningitidis )対応ワクチン
髄膜炎菌性髄膜炎(Meningococcal Meningitis )対応のワクチンとしては、主要なserogroupであるA, B, C, Y, W135のうち、Serogroups B(連鎖球菌streptococcus Escherichia coli, Listeria monocytogenesなど)を除いては、すべてのグループに適応したワクチンがある。
また、現在、対応するワクチンがないSerogroups Bについても、、Novartis MeNZB™ vaccine など、Serogroups B対応ワクチンの開発も近いとされている。

以下は、Serogroupsごとの対応ワクチン一覧である。
@M.P.S.V.4 (Menomune)-1970年代から使われてきた多糖類ワクチン(polysaccharide vaccine)。-Serogroups A,C, Y, W-135に対応-
AM.C.V.4 (Menactra)-2005年に認可された結合型ワクチン(conjugate vaccine)-Serogroups A,C, Y, W-135に対応-
BMeningococcal conjugate C vaccine [Menjugate C または、NeisVac C または、 Meningitech] -serogroups C 対応ワクチン-

(2).肺炎球菌性髄膜炎(Pneumococcal Meningitis )対応ワクチン
@Pneumococcal conjugate vaccine [Prevnar]
APNEUMOVAX 23(日本商品名「ニューモバックス」)
BPnu-Imune

(3).ヘモフィラス・インフルエンザ菌タイプ B 性髄膜炎(Haemophilus influenzae type b (Hib)Meningitis)対応ワクチン
@Haemophilus b conjugate vaccine [ActHIB]
AHibtiter
BOmnihib
CPedvax HIB
DProhibit

6.インフルエンザ髄膜炎は、インフルエンザ脳炎とは、まったく異なるものである。
ここで、誤解を招きやすいのが、上記の新聞記事の中にある「インフルエンザ菌b型(Hib)」という言葉である。
インフルエンザという名前がついているため、ウイルスと誤解されてしまうが、これは、名前と異なり、ウィルスではなく、バクテリアによる感染である。
これは、かつてインフルエンザの原因と間違われたためその名が付いたパスツレラ科(Pasteurellacae ) ヘモフィラス属(Haemophilus) の細菌(ヘモフィルス属の細菌としては、インフルエンザ菌、軟性下疳菌、ヘモフィルス・エジプチウス(コッホ・ウィークス菌)などがある。)で、実際にはインフルエンザとは関係はない。

「ヘモフィラス・インフルエンザ菌タイプ B」といったほうが正確なのだが、日本語では、なぜか、紛らわしい「インフルエンザ菌b型」ということはが使われている。

紛らわしいものに、インフルエンザ脳炎(インフルエンザ脳症  Influenza Encephalitis)というのがあるが、このインフルエンザ脳炎は、正確には、Influenza-Associated Encephalitis-Encephalopathy(インフルエンザ関連の脳炎)ということで、インフルエンザ(特にA香港型によって惹き起こされるものが多いといわれる。)や水痘、はしか、おたふく風邪、単核症、口辺疱疹などのウィルス感染の後に発症するものであり、これには、蚊の伝播による脳炎も含まれものである。

今回のワクチンの対象となるのは、インフルエンザ髄膜炎(Influenza Meningitis )であって、このインフルエンザ脳炎(インフルエンザ脳症  Influenza Encephalitis)とは、まったく、異なるものである。

7.バクテリア感染の細菌性髄膜炎の流行の主流は、すでに、ヘモフィラス・インフルエンザ菌タイプ Bから髄膜炎菌性髄膜炎や肺炎球菌髄膜炎へと、移行してきている。
今回、厚生労働省が承認の方向という「アクトヒブ」(ActHIB)は、フランスの製薬大手サノフィ・アベンティス(sanofi pasteur)から、日本のサノフィパスツール第一ワクチンが輸入するものである。
「アクトヒブ」(ActHIB)は、多糖類蛋白結合型ワクチン(conjugate vaccine)であり、破傷風トキソイド(Tetanus Toxoid Conjugate) 結合型ワクチンである。
なお、これまでのバクテリア感染の髄膜炎は、80パーセントが、Haemophilus influenzae type bとNeisseria meningitidis (causing meningococcal meningitis)とStreptococcus pneumoniae (causing pneumococcal meningitis)で占められており、現在の傾向としては、これまでのHaemophilus influenzae type bから、髄膜炎菌-Neisseria meningitidis- (髄膜炎菌性髄膜炎- meningococcal meningitis-を引き起こす。)と肺炎連鎖球菌-Streptococcus pneumoniae- (肺炎球菌髄膜炎- pneumococcal meningitis-を引き起こす)に移行してきているといわれる。
したがって、今回、日本が遅ればせながら、Hibワクチン認可の方向をとったにせよ、細菌性髄膜炎全体の解決とは、またまだ、ならないのである。

リンク付きの私のブログ記事「「細菌性髄膜炎、日本もワクチン承認へ」という朝日新聞の記事について」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=688
も、ご参照




[5439] 韓国に向けたアメリカ牛肉のダイオキシンは、予想以上に高いレベルだった。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/25(Mon) 11:42  

この掲示板でも話題になった、韓国向けのアメリカ牛肉に含まれていたダイオキシンだが、どうも、予想以上に高いレベルのもののようだった。
この牛肉(chuck short rib)は、12月1日に韓国に着いた10.2トンのうちのひとつであり、1グラム当たり、6.26ピコグラムのダイオキシンが検出されたという。(先に日本の報道では、6.1ピコグラムとの報道がされたようだが。)
これらの積荷は、骨片が見つかり、12月6日に、輸入拒否をされた積荷のうちの第三陣のものだったという。
韓国の基準では、5ピコグラム以上は、禁止とのことであるから、その基準をはるかに上回る含有量だったという訳だ。
韓国でのダイオキシンの検査は、年間の牛肉輸入の中から、100サンプルを任意に取り出し、検査しているものだという。
韓国のKBSテレビのニュースは、このサイト
http://news.kbs.co.kr/article/news9/200612/20061222/1272838.html
の肉の画像の下の「300K」「56K」をクリックすると見られます。
画像の中にうつっているダイオキシン入りと見られる箱には、くっきりと、「Premium Black Angus」と映し出されています。
箱に記載されているマークは、Creekstone Farms社のマーク
http://www.laughing-stock.com/assignments/images/SN-Creekstone%20Far.jpg
このクリークストーン社のサイト
http://www.creekstonefarmspremiumbeef.com/news_bse_press.html
によると、このCreekstone Farms® Premium Beef, LLCは、現在、USDAに自主検査の問題で、訴訟中であるが、最優秀の牛肉生産のために、10年前に設立されたもので、輸出に当たっては、Sun Capital Partners, Inc.社(2005年にCreekstoneをTOB)とともにあたっているのだという。
この問題については、この検索サイトに関係記事が入っている。
http://www.google.co.jp/search?q=Creekstone%E3%80%80%E3%80%80korea++beef&hl=ja&lr=&rls=GGLJ,GGLJ:2006-29,GGLJ:ja&start=0&sa=N

どうも、今回の事件、相手が、USDAと訴訟を起こしているクリークストーン社であるだけに、陰謀めいたものを感じているのは、私だけであろうか。

なお、上記のビデオの中に紹介されているように、アメリカ上院議員のByron Dorgan氏は、自らのウェブサイトhttp://dorgan.senate.gov/newsroom/record.cfm?id=267048
の中で、「もし、韓国が、これ以上、理不尽に、アメリカ牛肉の輸入を拒み続けるのであれば、自動車やエレクトロニクスの韓国製品のアメリカ輸入について、報復的経済制裁の方法も考えなければならない。」としている。

参照
「South Korea: Dioxin in U.S. beef exceed acceptable level」
http://www.chinapost.com.tw/news/archives/asiapacific/20061224/98326.htm

韓国語での報道は、下記のとおり。

http://news.google.com/news?hl=ko&ned=kr&q=%EB%8B%A4%EC%9D%B4%EC%98%A5%EC%8B%A0++%EC%87%A0%EA%B3%A0%EA%B8%B0&ie=UTF-8&scoring=d


[5438] 歌会始に、秋田県から二人の入選者 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/25(Mon) 11:27  

今年は、お題が、「月」で、。選考対象となったのは2万3737首。そのうち十人が入選者に選ばれた。
そのうちの二人が、秋田県のかたで、
秋田県大仙市、無職、田村伊智子(70)
秋田県にかほ市、僧侶、山中律雄(48)
のご両人である。
すごい確率だと思うのだが。
それとも、秋田から見る月は、歌が詠みやすいのでしょうかね。
秋田ならではの月なんてのがあるわけはないのだが、強いて言えば、冬の月明かりに照らされた雪の放つ、増幅された、神々しいまでの雪光とでもいおうか。
これらのかたがたは、どのような光景を詠まれたのか、大いに関心がある。
一人は、海岸から見た月、もう一人は、山地から見た月の姿のはずである。
もっとも、私が知っている毎年応募のSさんは、今年も、残念となったようだが。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061225i502.htm?from=main5


[5437] Re:[5436]腰砕け?のプリオン専門部会 投稿者:虹屋 投稿日:2006/12/24(Sun) 12:21  

笹山さん、有難うございます。
牛タンなど内臓肉欲しさ?に、OIE基準よりも全体的には緩めの輸入基準で合意した日本の責任が大ですね。

OIE基準より厳しい20ヶ月齢以下の点も、来春、2〜3月には米国が30ヶ月齢以下に変更を求めてくることははっきりしています。当然、食品安全委員会、そのプリオン専門部会での審議になりますが、その前哨戦ともいうべき米農務省の「米国におけるBSE 有病率推計」に関する議論が、先日13日の第40回プリオン専門部会でありました。議事録はまだ出ていませんが、資料3:米国BSEサーベイランス見直しに対する見解(案)が公表されています。
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/index.html

昨年2005年11月の答申では6、結論への付帯事項Aで
「 米国及びカナダにおけるBSE の汚染状況を正確に把握し、適切な管理対応を行うため
には、健康な牛を含む十分なサーベイランスの拡大や継続が必要である。管理対応があ
る程度効果を示し、流行が不連続で地域的な偏りや散発的な状況になった場合には、最
低限、高リスク牛の全てを対象とした継続的なサーベイランスが必要であると考えられ
る。」
とありますが、今回の見解案では、2.今後実施されるサーベイランスについて
「 今回公表されたサーベイランス計画は、100万頭に1頭のBSE感染牛を発見する目的からすれば、高リスク牛により重点を置いたサーベイランスであり、その考え方自体は理解できるものであり、サンプル数そのものは少なくなるからといって一概に問題であるとは言えないと考える。」

食品安全委員会や専門部会は、180度変わった意見の根拠を、消費者・国民に説明すべきではないでしょうか?それが、リスコミというものでしょうに。


[5436] Re:[5435] [5431] [5429] 中国本土に、米国産牛肉は何時、上陸できるか 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/24(Sun) 10:39  

虹屋さん。
これは、アメリカ側の情報なのでなんともいえませんが、このサイト限りでは、そのように書いていますね。
また、このサイト「Much riding on OIE decision next May」
http://www.brownfieldnetwork.com/gestalt/go.cfm?objectid=974C9754-F84F-923A-217C33504A85BD0E
では、 the National Cattlemen’s Beef Associationの. And Gregg Doud氏が、「来年のOIE総会で、アメリカが、コントロール・リスク国になろうと、ネグリジブル・リスク国になろうと、大して問題ではない。月齢がどうであろうと、骨なしであろうと、骨付きであろうと、所詮は、二国間の問題なのだから。」と、強気の発言をしている一方で、
USDAのRon DeHaven氏は、「アメリカとしては、ネグリジブル・リスク国になることを願っている。そうなれば、中国などの国との貿易交渉がやりやすくなる。問題の三例目の出生記録がないことは、障害だが、貿易相手国が、必ずしも、OIEガイドラインにのっとらなければならないということでもなく、結局は、各国は、自国の規則に従うのだから。」といっているようですね。

http://www.brownfieldnetwork.com/gestalt/go.cfm?objectid=974C9754-F84F-923A-217C33504A85BD0E


[5435] Re:[5431] [5429] 中国本土に、米国産牛肉は何時、上陸できるか 投稿者:虹屋 投稿日:2006/12/24(Sun) 10:08  

笹山さん、情報有難うございます。
輸入条件(質檢總局公布、2006年第89號)そのものの変更交渉には応じないが、条件違反が判明した場合は、日本のように全面停止にはしない、45日の改善猶予期間を置くということなのでしょうか?
 中国側が何時でも好きな時に、サンプリング調査で「飼育に関し整っている記録があって、必ずその誕生の農場にさかのぼることができる。」条項違反で、プラント施設ごとに輸入を止められると言うことでしょうかね。


[5434] 右旋回しなければならないときに、左旋回している小沢民主党 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/24(Sun) 10:03  

小沢一郎さんが、参議院選挙を前にして、社民党や共産党との選挙協力を重視するあまり、左旋回しているのだが、どうも、民主党を政権をとらえるワシや鷹にたとえるとすれば、自民党に失望して、右方向に、バラけているクラスターがあるにもかかわらす、票になるかならないかわからない左方向の、食えない獲物に目を向けているという、ちぐはぐさが見られるようで。
食べ過ぎた貝のドーモイ酸で、空間記憶障害になってしまったシャチのような、この方向感覚のずれは、どうしようもないようだ。

http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20061224AT3S2301223122006.html


[5433] Re:[5430] 地下水汚染が深刻 硝酸性窒素濃度4.2%に/環境省 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/24(Sun) 08:55  

まりちゃんさん。
この話題は、十数年前のEUでの、旧東欧を中心にしての、有機農業の進展による、糞尿の土壌への過剰投与による地下水の硝酸塩化という事態とまったく同じですね。
もっとも、この場合は、糞尿をシャワー状に、土壌にまくという大掛かりなものでしたが。
EUでの経験が、この際、大いに参考になりそうな気がしています。
この問題については、いろいろなサイトがありますが、たとえば、こんなサイト
「Groundwater recharge and agricultural contamination 」
http://www.springerlink.com/content/41pf8pqlxjpby1bv/
「Understanding the Water System」
http://www.ca.uky.edu/agc/pubs/ip/ip1/ip1.htm
「Human Impact on Groundwater」
http://www.balticuniv.uu.se/swm/Lektion08/Moment08b.htm
「Solid Waste Landfill 」
http://www.comanco.net/solidlandfill.htm
「Development of a Recharge Pollutant Flux Model using a Geographic Information System」
http://urgent.nerc.ac.uk/Meetings/2000/2000Proc/water/thomas.htm
「Groundwater contamination inventory: a methodological guide」
http://unesdoc.unesco.org/images/0013/001325/132503e.pdf
なんか、参考になりそうですね。


[5432] 首相補佐官は、すでに、テレビのオチャラケ番組で、おちゃらけ気味 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/24(Sun) 07:13  

はたからみても、すでに気になる安倍総理の支持率急落なのだが、昨日の「さんま」のテレビ番組(さんま&SMAP 美女と野獣スペシャル)では、首相補佐官の一人が、おちゃらけ気味というのには、唖然とした。
首相補佐官といえば、総理の女房役中の女房役。
これでは、だんなが、もはや、気息奄々、重症の病床にあるときに、女房が歌舞伎見物や新宿コマ劇場めぐりをしているようなもんで、いったい、この首相補佐官ってのは、なんのためにあるの?って、安倍さんに、逆に聞いてみたくなるような光景だった。
この番組
http://tv.goo.ne.jp/contents/program/008/0004/20061223_2100/index.html
は、1995年度から日本テレビ系で毎年12月のクリスマス期間、放映されるもので、例年、高視聴率で有名の番組のようなのだが、まさか、このような番組出演で、時間を費やすのが、官邸機能強化や、安倍さんの支持率回復につながるとは、とても、思えないのだが。


[5431] Re:[5429] 中国本土に、米国産牛肉は何時、上陸できるか 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/23(Sat) 21:38  

虹屋さん。
この日本農業新聞の情報は、アメリカ側の報道と、ちょっと食い違っているようですね。
たとえば、12月15日付けの「US Gets China Pledge To Help US Meat Exporters」
http://www.cattlenetwork.com/content.asp?contentid=91300
では、次のように報じています。

「北京から帰ったアメリカのUSDA食品安全次官リチャート・アーモンド氏が、12月14日に語ったところによると、中国の食品安全・動植物疾病問題担当事務次官のGe Zhirong氏と、次の点で合意の署名をした。
すなわち、もし、中国に輸出されたアメリカの肉製品に、何らかの問題が発生したときには、中国側は、アメリカ側に通告し、45日以内に、アメリカ側は、その問題について、評価し、そのようなことが再び起きないように、アメリカ側のプラントとともに、それを保障するための作業を行う。」

http://gov.people.com.cn/BIG5/61361/4653176.html


[5430] 地下水汚染が深刻 硝酸性窒素濃度4.2%に/環境省 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/12/23(Sat) 21:04  

地下水汚染が深刻 硝酸性窒素濃度4.2%に/環境省
掲載日:06-12-22
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/bulletin0/article.php?storyid=26
 肥料や家畜ふん尿などの過剰投与が原因とされる、硝酸性窒素による地下水汚染が深刻化していることが21日、環境省の発表した2005年度地下水質測定結果で分かった。調べた4122本の井戸のうち、174本で地下水中の硝酸性窒素濃度(亜硝酸性窒素含む)が環境基準(1リットル当たり10ミリグラム)を超えた。この超過率4.2%は、カドミウムや鉛など、ほかの調査項目と比べて最も高く、環境省は「農水省など関係省庁と連携し、総合的な削減対策を行う必要がある」(土壌環境課)としている。

 ・・・(詳しくは日本農業新聞紙面



[5429] 中国本土に、米国産牛肉は何時、上陸できるか 投稿者:虹屋 投稿日:2006/12/23(Sat) 17:40  

中国が7月に公表した米国産牛肉の輸入条件(質檢總局公布、2006年第89號)には、
第1条、牛の条件の第2項で「飼育に関し整っている記録があって、必ずその誕生の農場にさかのぼることができる。有完善的記録,可以保證追溯到其出生農場。」と定めています。

2006年3月にアラバマ州で摘発されたアメリカBSE牛の第三例目では、とうとう出生地は不明でしたから、なぜ米国がこのような条件を飲んだのか、実質的に輸出できる牛は極少数になる条件を飲んだのか、不思議でしたが、2006年12月22日の日本農業新聞によれば

『中国は4月に貿易再開で合意し、6月末に具体的な輸入条件を一方的に発表。米国は交渉を通じた再検討を要求しているが、中国側は応じず、通商代表部は「中国の不透明さを象徴している」と批判を強めている。』


[5428] 韓国の財経部と農林部とが、アメリカ牛肉のダイオキシンで衝突投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/23(Sat) 14:27  

5414と5415で話題の韓国に輸入されたアメリカ牛肉にダイオキシンが混ざっていたという問題だが、この問題をめぐって、韓国政府内の財経部と農林部とが、衝突しているのだという。
財経部のほうでは、アメリカとのFTA交渉にこの問題が差しさわりのならないようにというスタンスだが、農林部の法は、衛星条件をたてに、譲らないのだという。

http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2006122307318


[5427] Re:[5426] 食の安全通信簿投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/23(Sat) 14:09  

ビアード・パパ さん。
「食の安全通信簿」という、第三者機関による、食品産業の食の安全度を偏差値化し、経営者の安全確認の指標にしようとする、広島・岡山での動きですね。
その裏には、いくら、ハセップの講習を受けても、なかなか、現場では、通用しがたい理論的なもので、もっと、実践的なシステムがほしいというニーズが、食品業界にあるということのようですね。
この場合は、ネットサービスという情報産業と、従来の検査専門の東洋産業という会社とが、組んで、食の安全の85項目からなる偏差値システムを生み出したということですね。
コストは、年4回実施で、一回6万円、年24万円ということのようです。
いずれは、自前の自社システムに卒業していくのでしょうから、その過渡期のアウトソーシング検査システムとしての、立ち上げとしては、いいシステムなのでしょう。
ただ、ビデオの中の、こんな会話のやり取りが気になりました。
インスペクター「体調はいいですか?」従業員「はい、いいです。」これでバスでは、まずいんじゃないでしょうか。
よりいっそうのシステムの精緻化が望まれるようです。


[5426] こんなの見つけたが・・・? 投稿者:ビアード・パパ 投稿日:2006/12/23(Sat) 11:55  

「ノロウイルス」や 「食中毒」のニュースが飛び交っておりますが、

こちらの「食の安全通信簿」は、どうなんでしょうか?

内容説明の動画は → http://www.youtube.com/watch?v=fa9BwUFMOXo

内容の説明は   → http://fsr.cocolog-nifty.com/blog/




[5425] ノロウイルスと入浴について。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/23(Sat) 10:41  

ノロウイルスについて書いた私のブログ
「ノロウィルスってなんだ?」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=190

「感染症としてのノロウイルス対策が必要な時。」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=686
を見られたTさんというかたから、次のような趣旨のメールが届いた。
長文なので要約して紹介すると次のようなものだ。

「マスコミや厚生労働省は避けている様だが、浴槽水からの感染はないのだろうか?
腸内の増殖環境と浴槽水の環境が大変似ており心配している。
東京都や福山市のノロウイルスマニュアルにははっきりと、入浴中の排便や二次感染の経路として明記されている。。
(ノロウイルスは、塩素殺菌に対しても、強いのだから、それらの現場で、)レジオネラ菌とノロウイルスと混同して塩素殺菌が効果が有ると思って入浴設備から集団感染が広がる可能性があるのではないか。
浴槽水からノロウイルスが感染する可能性が有るのだったら、東京都や・福山市のように明確に皆さん方へ感染予防啓発を推進すべきでは無いのだろうか?」

以上のような趣旨のお便りである。

なるほど、ノロウイルスは通常の塩素殺菌では、なかなか、効果ないのだから、レジオネラ菌と同じと考えてもらっては、困るのだが。
この問題は、入浴習慣の違う日本ならではの課題なのだろう。
もちろん、アメリカにおいても、入浴時に子供が遊ぶ入浴遊具に感染の恐れありとしている。
その他、施設においては、病院における透析の水とか、換気装置、浴槽、物理療法用のセラピータンク、氷の貯蔵タンク、洗眼液やシャワー、蛇口、桶、冷却タワー、歯科用施設、などに感染の恐れがあるとしている。

参照
「Preventing Healthcare Associated Infections:
The Role of Chlorine Products in Risk Reduction」
http://www.waterandhealth.org/newsletter/preventing3.pdf
「Protecting Yourself from Illness: General Information and Helpful Tips」
http://www.accesskent.com/Health/HealthDepartment/CD_Epid/Illness_Prev.htm

もっとも、逆に、水を利用したノロウイルス対策として、独立行政法人産業技術総合研究所のサイト
「Norovirus Inactivated by using Micro-bubbles, First in the World- Making it possible to market safe and good-tasting oysters -」
http://www.aist.go.jp/aist_e/aist_today/2004_12/hot_line/hot_line_26.html
のように、超微小の泡を発生させることによって、ノロウイルスを不活性化する技術もあるようだ。
となれば、超音波風呂なんてのは、ノロウイルス退治に効果的なのかも知れない。

参考
福山市の「 ノロウイルス対応マニュアル(施設編) (家庭編) 」
http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/life/detail.php?hdnKey=271
東京都の「社会福祉施設等におけるノロウイルス対応標準マニュアル 」
http://www3.metro.tokyo.jp/cgi-bin/infobee/bin/clicklog.cgi?TITLE=%bc%d2%b2%f1%ca%a1%bb%e3%bb%dc%c0%df%c5%f9%a4%cb%a4%aa%a4%b1%a4%eb%a5%ce%a5%ed%a5%a6%a5%a4%a5%eb%a5%b9%c2%d0%b1%fe%c9%b8%bd%e0%a5%de%a5%cb%a5%e5%a5%a2%a5%eb&URL=http%3a%2f%2fwww%2efukushihoken%2emetro%2etokyo%2ejp%2fshokuhin%2fmicro%2fnoro%5fmanual%2ehtml


[5424] 何やら、乱戦模様の宮崎県知事選挙 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/22(Fri) 22:11  

そのまんま東さんに、持永さんのご子息が加わったと思ったら、林野庁長官の川村秀三郎さんhttp://www.jacom.or.jp/manh06/mahn101s0610120201.jpg
も加わるという動き。
川村さんは、林業のまち起こしで有名な、綾町のご出身だし、元知事の松形祐堯さんも、林野庁長官だったし。
まさに、因果は巡るですね。



[5423] 韓国・忠清南道牙山でも鳥インフルエンザ発生投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/22(Fri) 19:31  

韓国の忠清南道牙山の某カモ農場が産卵率が低下しているとの通報をし、調査したところ、高病原性鳥インフルエンザに感染していたことがわかった。
これを受け、発生農家から半径3キロ以内で飼育中のニワトリ、カモなど家きん類2万3000匹余りをすべて処分するなど、防疫措置を取ることにした。
忠清南道の位置は、この地図で見るとおり、
http://www.hotelwide.com/japanese/main_image/map_jp-1.gif
最初に発生した全羅北道のすぐ隣接して北にあたる。
ここの瑞山市には、韓国最大の渡り鳥の飛来地の浅水湾があるが、このことが気がかりである。
もっとも、瑞山市と牙山市とは、間に唐津郡をおいて、離れてはいるが。

なお、韓国でのテレビ報道は、下記サイトの12月22日のVODをクリック。

http://newssearch.kbs.co.kr/newssearch.php?v_db=2&v_sort1=1&v_sort_type=1&v_kw_query=%C1%B6%B7%F9%B5%B6%B0%A8


[5422] ミーリングカッターでSRMの背根神経節は除去できるか?? 投稿者:虹屋 投稿日:2006/12/22(Fri) 12:02  

背割り後の硬膜除去に際して、背根神経節がどの程度硬膜に付着してくるか、すなわちどの程度背骨より除去されているか(除去率)をしらべた研究があります。
この研究では、ミーリングカッターではなくナイフ等による手作業による除去率が調査されていますが、原理的には、ミーリングカッターでも神経節手前で神経が切れてSRMの背根神経節の100%除去はできないのではと思われます。ミーリングカッター使用時における背根神経節の除去に関して、情報があったら教えてください。
ミーリングカッターを使用すれば、背根神経節の100%に近い除去が行えるのなら、そうした背骨付き肉でもBSE安全性・SRM除去はかなり高いことになりますが・・

厚生労働科学特別研究事業 「伝達性海綿状脳症に係わる牛のせき柱からの背根神経節の除去に関する研究」中間報告 九郎丸 正道(東京大学・獣医解剖)、柴田 秀史(東京農工大学・家畜解剖)
 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/11/dl/s1114-4c.pdf



[5421] Re:[5413] 食品安全委員長・寺田氏が辞任…後任に見上氏 投稿者:虹屋 投稿日:2006/12/22(Fri) 11:17  

下記の見上氏の見解を読むと、氏はプリオン専門部会の米国、カナダでの交叉汚染への懸念を全く理解してないのではないか?昨年11月の答申を果たして読んでいるのであろうか??答申の2 . 2 暴露・増幅リスクの比較を理解した上で、こうおっしゃるのなら、日本でも飼料規制は以前のままでよいのであり、食品安全委員会発足の背景を全く理解していないのではないか?

また、輸血ナドによるヒト→ヒト感染が起こる以上、BSE問題は摂食した人だけがリスクを負担する「食の安全」に止まらない性質の問題であるが、氏は認識しているであろうか?

「100%安全な食べ物だけが安心なの?」
食品安全委員会委員長代理  見上 彪
 100%安全な食べ物はない。動物にとって無くてはならない塩だって食べ
過ぎると毒である。以上は良く聞く話だが、このことがキチンと理解されてい
るように思われないのはどうしてだろう。
その1つの理由に「安全」と「安心」の混同があるように思われる。安全と安
心は同意語でも、もちろん対語でもなく、それぞれ意味が全く違う。実は、食の
安全は科学の問題で、安心は心理学や精神の問題である。それ故、食の安
全は科学をベースに統計学や疫学の観点から考えて、確率論的に論じ、その
危害を及ぼす割合が100万人に1人、1000万人に1人、あるいは1億人に
1人が許容範囲なのかあらかじめ国民のコンセンサスを得れば良いと思う。
仮に、自分がその1人になりたくなければ、その食べ物を食べなければ良いこ
とである。
100%ではないが極めて安全な食べ物に対して、さらなる安全確保を求め、
膨大な税金を使うことは決して賢い選択とは言えまい。例えば、牛海綿状脳症
(BSE)に関して言えば、牛肉の安全性確保に最も重要なことは、特定危険部
位(SRM)の除去、ピッシングの廃止などであり、全頭検査ではない。検出限界
がある以上、全頭検査は牛肉の安全性を担保する手段にはなりえない。BSEが
多発したEUの人々を含め、日本人以外の多くの世界中の人は、SRMを除去し
た未検査牛を食べている。
大切なことは、「安全」と「安心」をはっきり区別すること。そして、実質的に意味
のない事に費用をかけるのはほどほどにすべきではないか。

食品安全委員会e−マガジン 第20号(平成18年10月20日)の3.委員随想


[5420] サルとBウイルス 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/12/22(Fri) 11:10  

ニホンザルからBウイルス検出 八峰町で捕獲の6匹
http://www.sakigake.jp/p/akita/national.jsp?kc=20061220o

といえば以前、ワクチンにサルの細胞を使うことで問題になっていたような。


[5419] Re:[5416] 硬膜も除去できる装置を導入 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/22(Fri) 11:08  

このミーリングカッターについては、名古屋市でのリスコミで、アメリカの事情についての詳しい説明があったようですね。
参照http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/iken/txt/050513-1c.txt
日本でも、東京都などで導入されているようです。


[5418] Re:[5417] [5415] [5414] 米産牛肉:基準値超えるダイオキシン、韓国で検出  投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/12/22(Fri) 10:01  

> 笹山さんありがとうございます。
> これって飼料中の物質?油脂?水?一番の原因は何か知りたいところですね。

訂正:原因を把握して改善できるものであれば改善いただきたいですね。


[5417] Re:[5415] [5414] 米産牛肉:基準値超えるダイオキシン、韓国で検出  投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/12/22(Fri) 09:59  

笹山さんありがとうございます。
これって飼料中の物質?油脂?水?一番の原因は何か知りたいところですね。


[5416] 硬膜も除去できる装置を導入 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/12/22(Fri) 09:57  

他の加工場や米国では硬膜の扱いってどうなってるんでしたっけ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061221-00000007-cnc-l21

「特定部位」確実に除去 JA飛騨ミートが牛肉加工装置導入
12月21日11時36分配信 中日新聞


 【岐阜県】飛騨牛を中心とした牛肉の処理や加工、販売を行う食品工場「JA飛騨ミート」(高山市八日町)が、確実に特定部位を除去し、安全な食肉を消費者に供給する「牛硬膜除去装置(ミーリングカッター)」を導入した。今月1日開催の競り市で上場された枝肉で、その稼働を始めた。

 JA飛騨ミートでは、牛海綿状脳症(BSE)発生以来、BSEスクリーニングの全頭検査を実施するほか、頭部にグラスファイバーの器具を挿入して脳や脊髄を破壊して牛体を不動化する「ピッシング」を廃止するなどしてきた。

 牛硬膜除去装置の設置は、さらに食肉安全を高めるのが目的。4年前に導入した脊髄吸引装置が、脊髄の除去はできていたが硬膜について除去できず、手作業では作業効率が悪かったため、それを改善するのが狙いで、費用は約1400万円。

 全国でも数カ所という同装置の導入により、脊髄吸引後の骨溝をカッターで削り、削りくずを吸引しながらの作業が可能となった。特定部位の飛散による枝肉や作業員、施設などへの汚染もなくなり、目視や手作業よりも確実な除去ができるという。

 JA飛騨ミートの小林光士参事(52)は「国内でも最高レベルの衛生管理になったと自負している。今後、ISO22000(食肉安全マネジメントシステム)の取得を目指したい」と話している。 (矢嶋宏明)


最終更新:12月21日11時36分



[5415] Re:[5414] 米産牛肉:基準値超えるダイオキシン、韓国で検出  投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/22(Fri) 09:51  

今から10年ほど前に、アメリカの食品中に含まれるダイオキシンが問題になりましたが、事情は、今も、改善されていないのでしょうかね。
古い数字ですと、下記のとおりです。

単位1グラム中のピコグラム

牛肉のミンチ肉 1.5ppt(parts per trillion)
ソフト・ブルー・チーズ 0.7
牛肉のリブ・ステーキ 0.65
羊ラム肉のサーロイン 0.4
ヘビー・クリーム 0.4
ソフト・クリームチーズ 0.3
アメリカン・チーズ・スティック 0.3
ポーク・チョップ 0.3
ボロニヤ・ソーセージ 0.12
コテージ・チーズ 0.04
牛肉リブ/サーロイン・チップ 0.04
チキン・スティック 0.03
コダラ 0.03
料理ハム 0.03
スズキ 0.023
タラ 0.023

参考「Meat Eating」
http://www.mindfully.org/Food/Meat-Eating-PWG14apr02.htm

 



[5414] 米産牛肉:基準値超えるダイオキシン、韓国で検出  投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/12/22(Fri) 09:12  

これは同じ輸入国の日本でも調査すべきと思うんですが、肉に出てくるなら脂肪の多い乳製品をもっと調べる必要がありそうな。。以前ニュースになっていたと思いますが。


米産牛肉:基準値超えるダイオキシン、韓国で検出
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20061222k0000m030191000c.html
 韓国の聯合ニュースによると、同国農林省は21日、今月1日に輸入、骨の一部が発見されたため検疫不合格とした米国産牛肉から、基準値を超えるダイオキシンが検出されたことを明らかにした。同省は米国に対し原因究明を要求した。

 米韓は自由貿易協定(FTA)締結に向けて交渉中だが難航しており、ダイオキシン検出が新たな障害となりそうだ。

 ダイオキシンが検出された牛肉10.2トンは返送もしくは廃棄処分されており、市場には流通していない。韓国政府による検査の結果、基準値の1グラム当たり5ピコグラムを超える6.1ピコグラムのダイオキシンを検出したという。

 韓国は、米国で牛海綿状脳症(BSE)感染牛が見つかったことから2003年12月に輸入を禁止。今年10月30日に米国産牛肉の輸入を再開したが、牛肉から骨片が見つかり、検疫不合格としていた。(共同)

毎日新聞 2006年12月22日 0時42分 (最終更新時間 12月22日 0時45分)



[5413] 食品安全委員長・寺田氏が辞任…後任に見上氏 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/22(Fri) 05:13  

内閣府食品安全委員会の初代委員長、寺田雅昭氏(70)が健康上の理由から21日付で辞任し、後任に見上彪(みかみ・たけし)委員(68)が選出された。

見上氏のこれまでの言動からさっするに、今後は、BSE問題については、寺田時代よりも、よりバイアスを強く含んだものになりそうな気配ではある。
こういうのを、「鳥なき里のこうもり」とでも、いうのでしょうか。


[5412] Re:[5411] [5408] [5401] [5400] ELISAとPCR 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/22(Fri) 01:02  

ASKさん。
情報ありがとうございました。
PCR法と比較してのELISA法の平均値は、一致率81.3%、感度62.6%、特異性98.9% ということですね。
それにしても、この病気、検査結果を出してみたところで、じきに直ったのでは、「だからなんなの?」って、ウイルスから居直られるような無力感を味わいそうですね。


[5411] Re:[5408] [5401] [5400] ELISAとPCR 投稿者:ASK 投稿日:2006/12/22(Fri) 00:02  

笹山様、Mr.Chombo 様

すでにご存じかもしれませんが、一応。
http://idsc.nih.go.jp/iasr/26/310/dj3108.html

以前ご紹介のあった栄研 Loopamp も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061220-00000006-ryu-oki

いずれにしても、検査法が確立し、普及すれば「確定数」は増える という世の習いかと。インフルエンザ然り、溶連菌然り。(こちらは保険適用効果の方が大?)
とはいえ、この流行は新型ゆえか?と言われていますが、ノロ研究者からのコメント(アナウンス)がありませんね。




[5410] Re:[5408] [5401] [5400] ELISAとPCR 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/21(Thu) 23:24  

Mr.Chombo さん。
ELISAによって、見かけ上の感染者が増えているということではないのですね。
ご指摘ありがとうございました。
なお、ノロウイルスのワクチン開発の進展度については、「[5355] ノロウイルスのワクチン開発について。」で述べたように、 LigoCyte Pharmaceuticals, Inc.社の粘膜ワクチンが開発済みで、FDA認可を受けるために、cGMP(現行医薬品の製造管理及び品質管理に関する基準)準拠テストと、GLP(毒性試験実施に関する基準)準拠毒性テストを行っており、2007年の第二四半期には、フェーズ1のセーフトライアルを実施する計画であるとのことです。
参照http://www.ligocyte.com/pdf/norovirus.pdf



[5409] Re:[5406] [5398] アメリカのBSEリスクが、「無視できるリスク国」になれそうもない心配と理由 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/21(Thu) 23:16  

虹屋さん。
そうでしたね。
こちらのほうの該当のようですね。
ご指摘ありがとうございました。


[5408] Re:[5401] [5400] ELISAとPCR 投稿者:Mr.Chombo 投稿日:2006/12/21(Thu) 21:52  

笹山様
丁寧な対応いつもありがとうございます。
誤解がありますので,一つ正しておきます。食中毒などの行政検査では通常行政はPCRを使用しています。精度が悪いために見かけ上増加しているといううことではありません。検査精度が上がり,実態が明るみに出たといううことです。ELISAは民間で主に使われているようです。一部で免罪符的にELISA検査の結果を使用している業者がいると聞いたもので。
なお,全国でPCRがこんなにも普及したのは炭素菌テロのときの国の補助金によるものと聞いています。
人→人感染のある病原体の対策についてですが,おっしゃるとおり,やっかいです。従来の食中毒防止3原則でふせぎきれない部分は確かにあります。
ポリオが撲滅できたのは食品衛生対策ではなく,ワクチンによるものでした。おなじようにノロもワクチンの対象なのかもしれません。(ずいぶん前に開発中との情報に接して以来何も聞こえてきませんが)


[5406] Re:[5398] アメリカのBSEリスクが、「無視できるリスク国」になれそうもない心配と理由 投稿者:虹屋 投稿日:2006/12/21(Thu) 18:04  

笹山さん、情報有難うございます。

このアラバマの件からは、むしろOIEコードの2.3.13.3条(無視できるリスク国negligible)、と2.3.13.4条(管理されたリスク国controlled)、この両条の第3項を満たせない米国の現状を示しているのではないでしょうか?

B)すべてのBSE 感染牛及び生後1年の間に、生後1年までBSE感染牛とともに飼育され、かつ、調査により当該期間に同じ汚染した可能性のある飼料を摂取したことが示されたすべての牛
又は
調査の結果が得られない場合には、感染牛と同じ群において、感染牛が生ま れた前後12ヶ月の間に生まれたすべての牛、 について、国、地域又はコンパートメント内で生存している場合には、永久に 識別され、かつ、移動が管理され、並びにと殺又は死亡時に完全に処分されること。

米国農務省(USDA)が2009年完成を予定している家畜識別・追跡システムへの参加を義務化する方針を農民の激しい抵抗で取り下げ、参加は任意となったそうですから、米国がこの条件を満たすのは、事実上不可能に思えます。
不明リスク国(undetermined)としか評価できないのでは??

米国 家畜識別・追跡システムへの義務的参加は廃案へ
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06121301.htm



[5405] 西表のリゾート開発訴訟、動植物原告と認めず  投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/21(Thu) 15:00  

竹富町西表島の浦内川河口付近のリゾート開発をめぐり、地元住民や西表島に生息する動植物を構成メンバーとした自然環境保護団体「とぅどぅまり浜」が事業主のユニマット不動産を相手に、リゾートホテルの建物撤去と営業差し止めを求めた訴訟で、那覇地裁は20日、訴えを却下した。
田中健治裁判長は判決理由で「原告となれる『法人でない社団』とは認められず、訴えは不適法」などと述べた。
同開発をめぐる訴訟で今回は5次提訴。弁論は1度も開かれておらず、原告側は控訴の方針。

という記事だが、この解釈は、これまでの「景観・環境にたいする住民の直接的価値は、反射利益であり、それ以外の価値は認めない」とする司法判断を踏襲したもので、「ましてや、自然そのものに原告適格をもとめる自然の権利裁判は、ありえない。」という解釈に基づくものなのだろう。

もっとも、この裁判では、地域以外のものを原告適格ありとして認めているという点では、画期的な裁判なのだが、その原告適格の理由とは「民事上の給付の訴えにおいては,自己が給付請求権の主体であると主張する者には原告適格が認められるというべきであるから」としかかれておらず、続いて、「西表島の住民である原告ら以外の原告らの請求は,その余の点について判断するまでもなく,失当である。」と書かれ、「西表島の住民である原告らの請求を求めないのだから、西表島の住民である原告ら以外の原告らの請求は、論外」という解釈のようである。

世界各国の環境権に対する考え方を見ても、環境権の権利主体は、自然人であるとの見解が有力である。
しかし、、ドイツのように、憲法に環境権を織り込む際、保護する対象を、「人間の自然的な生活基盤」におくか、「自然的な生活基盤」におくか、政党間で、論争となったが、結果、前者の「人間の」の部分が削除され、可決となったのであるが、その意味するところは、「環境権は生命体中心主義の立場をとる」ということを明言したという解釈をしたものとされる。

環境権の権利主体を、自然人においた場合、
環境権の対象となる環境被害の対象地域の広範化、加害原因の複合化、被害住民の被害の多数化と多様化によって、個人のみを原告適格とすることには、問題を生じてきているし、
また、日本のように、クラスアクション(集団訴訟)が認められてない国では、個人個人ごとの利益の比較秤量の総量の確定が、できにくい。

そこで、環境権の対象に、公共信託の考え方が導入される必要があるというわけだ。

この公共信託の考え方とは、国が、次世代をも含む国民にかわって天然資源を受託し管理するという考え方だ。

この考え方は、「自然享有権」なる概念にも通じる。
すなわち、この「自然享有権」は、「人が、生まれながらにして等しく有する、自然の恩沢を享有する権利」であり、「自然の一員として、自然の生態系のバランスを維持する権利」であり、「自然自身および将来の国民から信託された、自然を保護・保全する権利」である。

さらに、この権利は、地域的に限定されない権利であり、権利主体にも、制約のない権利であり、さらに、個人の権利のみでなく、自然自身や将来の世代をも代表する権利であり、その自然生態系なり景観に接することのできない人々の「非使用価値」に基づく権利でもある。

今回の裁判の地である西表島は、近々、世界遺産登録に向けての運動が展開されようとしている地でもある。
このような、日本を代表する生態系を有する地において、このような狭量な見地からの司法判断が示されること自体、世界遺産登録申請地としては、失格なのではなかろうか。
地元での健全な環境マインドが熟成する日が近いことを祈りたい。
しかし、地元の町議会では、このサイト
http://www.y-mainichi.co.jp/?action_article_show=1&article_id=6704
のような議論が続けられているのだから、唖然としてしまうのだが。
さらに、追い討ちをかけるように、この上記裁判沙汰の地の近くの宇奈利崎の保養施設「太陽の村」があった町有地7.5ヘクタールを利用して、共立メンテナンス(本社東京)が、ホテルを整備する計画があり、町有地の貸付を許可するかどうか、もめているようだ。
http://www.y-mainichi.co.jp/?action_article_show=1&article_id=5672参照

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061221-00000014-ryu-oki


[5404] Re:[5403] 腸内細菌をめぐる二つの話題 投稿者:通りすがり 投稿日:2006/12/21(Thu) 11:33  

エキナセア。免疫力をたかめるというハーブとして巷にあふれていますよね。ハーブ店、健康食品店などでブームになっています。女性は知っている人も多いと思います。


[5403] 腸内細菌をめぐる二つの話題 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/21(Thu) 10:34  

ひとつは、アーカンソー大学の研究によるもので、アメリカインディアンが用いていた風邪に効き目があるという薬草「エキナシア」(echinacea)(日本名は「ホソババレンギク」)を飲んでいると、腸内バクテリアが、増加してくるという話題。
健康な15人の成人に10日間、エキナシアを飲ませたところ、腸内バクテリアが増加してきたという。
腸内バクテリアの「バクテロイデス」の中のある菌株が、腸の炎症や下痢を起こす要因となっており、これが、結腸癌に関係しているとの研究があるが、エキナシアの服用と、これらとの関係について、更なる研究が進められる予定である。
この研究は、「the Journal of Clinical Pharmacy and Therapeutics」(December 2006 - Vol. 31)に「Echinacea purpurea supplementation stimulates select groups of human gastrointestinal tract microbiota 」
http://www.blackwell-synergy.com/doi/abs/10.1111/j.1365-2710.2006.00781.x
として、発表されている。
参照「Study connects echinacea, tract bacteria」
http://www.montereyherald.com/mld/montereyherald/news/breaking_news/16285123.htm

もうひとつの研究は、ワシントン大学の研究によるもので、腸内細菌は、バクテロイデス(B)類(Bacteroides)かファーミキューテス(F)類(Firmicutes)のいずれかのグループに属しているが、このうちのバクテロイデス(B)類が少なく、ファーミキューテス(F)類の多い人ほど、太っていて、
バクテロイデス(B)類が多く、ファーミキューテス(F)類の少ない人ほど、やせていた、
とのことである。
この研究は、12月21日発行の英科学誌ネイチャー(Volume 444 Number 7122 )に「Physiology: Obesity and gut flora 」との題で、発表されている。
参考「肥満、腸内細菌で決まる?…米ワシントン大」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061221-00000201-yom-soci





[5401] Re:[5400] ELISAとPCR 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/21(Thu) 08:30  

Mr.Chombo さん。
対処方法のプロトコルがないまま、高感度ではあるが、特異度でおとり、交差反応性のあるELISA法での検出増加で、「検査済みノロウイルス患者」続出という状況なのでしょう。
どうも、順序が逆のような感じもするのですが。
それと、これまでは、Foodborneでの、食中毒対応人材できたのが、Person to Personの感染症となると、彼らにとっては、手に負えない領域になりつつつあるという、こともあるのでしょうね。
「ウイルスの進化が、人間の職を奪う」そんな現象もあるのかもしれません。


[5400] ELISAとPCR 投稿者:Mr.Chombo 投稿日:2006/12/21(Thu) 00:36  

検査法についても少し整理しますと,ELISAは特定の蛋白,PCRは特定の遺伝子配列を検出するものです。いずれもウイルスそのものを追っかけますが感度と確度では圧倒的にPCRの勝ち。手元に資料は無いのですが某地方衛研の検査員の話では検出率で30%は違うとのこと。ELISAはBSEでスクリーニングに使われていますが,値段がかなり安い。民間機関で,ELISAの結果を持って陰性証明を出しているといううわさを聞きましたが正直,ノロウイルスの感染力を考えると眉唾なことと思います。


[5399] ノロウイルスに関して 投稿者:Mr.Chombo 投稿日:2006/12/21(Thu) 00:08  

近頃,ノロウイルスノイローゼの方が増えているようですので一言。
私は,必ずしも,ノロ中毒が過去より増えているとは信じていません。すでに,ご承知と思いますが,ノロは人工増殖できずかつては電子顕微鏡で確認するのみでしたが,ここ数年PCRの普及(検査可能機関数では世界一との説も)で今まで,原因不明の食中毒とか,おなかの風邪とか言われていたものの正体がすべて,ノロとばれてしまった。おまけに,衛生状態がよくなったから,対策が本当に難しいノロだけが消え残ってしまった。だけなのだと思っています。
みなさんどうか冷静に。かかった人はよほど体力が弱ってなければ,水飲んで家で3日間ねててください。
ただし,症状がなくなっても時には3ヶ月もウイルスを出し続けます。トイレ,外出の後と調理,食事の前はよく手を洗うのが日本の常識。石鹸でようく手を洗ってください。
http://www.n-shokuei.jp/saikin/14_handwash_manual.pdf


[5398] アメリカのBSEリスクが、「無視できるリスク国」になれそうもない心配と理由 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/20(Wed) 22:06  

OIEは、今年5月のコード改正のためのミーティングにおいて、各国のBSEリスクについて、三つのカテゴリーを設けた。
すなわち、無視できるリスク国(negligible)、管理されたリスク国(controlled)、不明リスク国(undetermined)との、三つのカテゴリー分けである。
ここにきて、アメリカは、このうちの無視できるリスク国(negligible)になれるかどうかを気にしているらしい。
この無視できるリスク国となりうる条件として、OIEコードの2.3.13.1条にもとづいた侵入評価と、暴露評価をし、的確なることが条件なのだが、このうち、侵入評価が、できないという事情があるらしい。
「OUTLOOK 07: US Pins Hope Of Beef Trade On Safety Status」
http://www.cattlenetwork.com/content.asp?contentid=91755
によれば、 その理由として、 アラバマ州で発見されたアメリカBSE牛の第三例目の牛の出生地が把握することができず、 今年の5月に、 その確定を断念したという経緯がある。
このことから、アメリカでは、BSE牛の由来を確定できないのではないかということから、 無視できるリスク国(negligible)には、 なれないのではないかという心配が広がっているということである。
新OIEコードについては、下記サイトご参照
http://www.maff.go.jp/syoku_anzen/20060214/siryou3-1.pdf


[5397] 環境省調査評価委が、、「諌早湾干拓事業は00年に起きたノリ不作の要因の一つ」と報告。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/20(Wed) 19:39  

環境省の「有明海・八代海総合調査評価委員会」(委員長・須藤隆一生態工学研究所代表)は20日、「諌早湾干拓事業は00年に起きたノリ不作の要因の一つ」とする報告書をまとめたが、干拓事業が与えた影響の程度には踏み込まなかった。
報告書は、有明海の潮流の速さを97年の潮受け堤防の完成前後で比較し、速さの平均値が最大18%下がったと指摘し、潮の流れが遅くなることで海底に泥や有機物がたまり、二枚貝などの生物による分解が追いつかずに酸素が不足するほか、赤潮を誘発し、ノリの不作などにつながった可能性があるとしている。
しかし、「ノリ不作の要因は水温上昇や集中豪雨による日照不足など気象条件だけでなく、ノリ養殖のための肥料や病害予防の消毒剤による汚染もある」として、干拓事業の影響の程度に踏み込む記述はなかった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061220-00000102-mai-soci


[5396] Re:[5394] [5389] [5388] [5387] ノロウイルスの検査方法の一長一短 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/20(Wed) 18:51  

ときさん。
整理しますと、次のようになるのですか。

PCRは
ウイルスの「核酸(遺伝子本体)」を標的
「ウイルス核酸(遺伝子)の一部分をコピー」し増やして検出

ELISAは
ウイルスの「カプシド(殻タンパク)」を標的
「酵素によって標識された抗体」を用いて、直接検体から「ウイルスのタンパク(抗原)」を検出

http://www.bcm.edu/molvir/eidbt/images/noro1.jpg
上記の図の栗のイガイガのようなものが、カプシド(capsid)というものですね。


[5395] えっ?政務調査費で、車検に自動車税・重量税・自賠責保険だって? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/20(Wed) 17:06  

師走の街中を足早に過ぎ去ろうとすると、何やら、街角で、大声でわめいているおじさんが。
近寄ってみると、「目黒区よりひどい杉*区」との紙っ切れの元で、おじさんが、同様の言葉を口走っている。
まあ、以前、目黒区でテレビ報道され問題になり、一部の区議が辞職した時と同じような、杉*区の政務調査費の意外な使い道として、紙っ切れに、所狭しと書いてある。
中に、「車検や自動車税・重量税・自賠責保険にも流用」と書いてある。
えっ?本当かいな。
いくら心臓の強い地方のベテラン県会議員さんだって、ここまでは、請求しないよな。
でも、自動車税・重量税・自賠責保険でも、領収書が出るしな。
まあ、そうでないことを祈りつつ、現場を立ち去る。


[5394] Re:[5389] [5388] [5387] ノロウイルスの検査方法の一長一短 投稿者:とき 投稿日:2006/12/20(Wed) 16:21  

笹山様
> 検査結果が、陰性であっても、陰性ではない場合は、ELISA法の方が多いといえるのでしょうか。

 たいへん申し訳ございません。[5388]について、大きな誤りがありましたので、どうか訂正させてくださいませ。

 PCR法も、ELISAも、その標的は「ウイルスそのもの」でありまして、遺伝子本体である「核酸」の「特異的」な一部位を、酵素によって増幅させて検出する方法がPCRで、こちらの認識については(普段わりにお付き合いがあるということもあって)間違いございませんでした。が、ELISAについては、抗体を検出するとばかり思っておりまして、大変な思い違いをしておりました。たいへん申し訳ございませんでした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ELISA
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%BC%E9%80%A3%E9%8E%96%E5%8F%8D%E5%BF%9C
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9

 PCRがウイルスの「核酸(遺伝子本体)」を標的にするのに対し、ELISAの標的はウイルスの「カプシド(殻タンパク)」を標的にしたものでした。PCRの場合が「ウイルス核酸(遺伝子)の一部分をコピー」し増やして検出するのに対して、ELISAの場合は、「酵素によって標識された抗体」を用いて、直接検体から「ウイルスのタンパク(抗原)」を検出する方法で、用いる「道具」と「標的」が異なれども、直接、ウイルスをめがけていくことに大きな違いはありませんでした。

 となれば、明らかにウイルス粒子が排出され存在する場合は検出可能なはずなのですが、そのことと「検体試料中」に確実に存在しているかどうかはまた別の話になることも有り得ます。試料の採取・保存条件にも左右されることも多々あります。ウイルス量に比較的左右されにくいのはPCR法とはいえますが…。どちらにしても、「試料の固定」あるいは「検体中のウイルスの保全」は、結構簡単ではなく、ウイルスというのは、意外と(当然に)大変もろいものでもあります。砂粒のように壊れにくいと思っていたら大間違いだということにも気づいて欲しいものです。

>[5391] 混乱に輪をかけているノロウイルス報道のあいまいさ。

 カキに関しては、「生」で食しようとするからダメなのであって(健康な人が食する場合は、ほとんどは大丈夫だと思いますが。通常、カニミソだって、あたる人にはあたるわけですし)、なんのものでも「生」食は、体調のすぐれない人は避けておいたほうがいいわけで、ごくごく一部のあたる人に基準をあわせたような報道は、まさに「偏向」してるとしかいいようがありません。野菜だって、基本的には「サラダ」で食すなんてのは、歴史的にみたら、ほんの最近流行るようになったわけですし…。本来、日本では野菜を生で食す習慣はなかったと思います。(特に最近の有機となれば…。)

 「ノロ」だという「名前」に過剰に反応してるだけで、昔からあった「おなかにくる風邪」だと思っておけばさして大したことない、つまらないことだと思うのですが…。患者数だって、全体からいえば、ごくごく一部で起こっているに過ぎないわけですし。病院・医院が、一面では感染源になってるというのは、あらゆる感染症がそうであることで、インフルエンザが流行する時期もごくごく当然の常識的な範囲内のことです。

 狂犬病ウイルスならいざしらず、簡単容易に感染伝播してしまうウイルスの「防御」は、まさに「机上の空論・画餅」のようなもので、実際にできることは、「(感染)発症」に対して上手に(重症化させないように)やり過ごすということだけです。それが、小児科、内科、耳鼻咽喉科などの「現場」のお医者さんがたの共通認識です(私がお付き合いしてる方々だけかもしれませんが…)。

 なにかマスコミさんがたは、「記者クラブ」の統制統御なのかどうかわかりませんが、あまりにも簡単に反応しすぎて、まさに「お祭り騒ぎ」のようになってはいないでしょうか? 顕性、不顕性含めて、感染をみなが経験してしまえば終わってしまい、散発的には起こっても、散発する限りにおいて当分流行は起こらないものです。(ほとんどの人が経験をしてこないまま、いきなり流行した場合、目に見える絶対数も多くなり、大流行という形になるだけのことです。)

 感染しないようにと(できるわけがありませんが)過剰にがんばってしまうということは、まったく無駄な足掻きであると同時に、それに対して脆弱になっていくことを自ら望もうとするようなものです。流行するときというのは、「経験」を「力」に変える時期だと思って、ラク(プラス)に考えておくことも必要ではないかと思います。



[5392] Re:[5386] 避けようとすればするほど脆弱になるの図? 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/12/20(Wed) 10:56  

> かなり深刻なレベルになってるかも…。

足が浮くような満員電車のホコリや、多数の人間が利用する駅のトイレの汚さはある意味東京など首都圏の名物といってもいいと思いますが。
こんなところに感染性の強いウイルスがきた日にはあなた、と私はいつも思います。


[5391] 混乱に輪をかけているノロウイルス報道のあいまいさ。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/20(Wed) 08:25  

比較的にまとまっていると、小樽の外岡立人さんなどから推奨を受けている河北新報の社説
http://www.kahoku.co.jp/shasetsu/2006/12/20061220s01.htm
ですら、肝心のポイントを指摘していないようだ。
いたずらに、牡蠣は、危険かどうかなどの、報道が続けられているのは、どういうものなのだろうか。

昨日も、西日本のある牡蠣生産者から、メールが来て、私のブログ記事「ノロウイルスってなんだ?」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=190
をサイトに引用したとの連絡があった。
「ノロウイルスは、これまでのGTタイプから、GU/4タイプに移行してきており、いまや、これまでの食中毒対応では済まされず、感染症のひとつとしての対策が必要である。」との認識が、まだ希薄なせいなのだろう。

今年のノロウイルス問題のポイントは、二つあって、

ひとつは、今年の流行しているウイルスの主流が、GU/4変異株であるということなのだが、そのことが、一向に報道されていない。
つまり、ヒト→ヒト感染主体の感染拡大なのであって、食ルートによる感染は、まれであるとの認識がないことが、混乱を招いているようである。
ウイルスのタイプがGTかGUかの判断は、デンカなどのラピッド検査キットでは、誤差が多い(5387で書いたように、GT、GUとの交差反応性があるようだ。)ようなので、その辺の検査・公表体制をどうするかが、ポイントのように見える。

どうも、医療現場も、混乱しているようである。

単なる下痢か、ノロウイルスによる下痢か、確定診断できない状況の中で、そのまま、帰っていく患者も多いようである。

こうなると、お医者さんの待合室自体が、感染現場の坩堝と化している可能性もある。

4−5日すれば、直るのだから、ご当人としては、単純な下痢だったのか、ノロウイルスによるものだったのかは、結果オーライで、頓着ないのだろうが、その間に、感染者が増え続けていくのは、社会総体としては、社会的負担がそれだけ、大きくなっていっているということでもある。

イギリスのような「自宅待機」という選択肢は、日本の患者たちにはないようなのだから、その点、始末に終えない。

食中毒対応ではなくて、感染症のひとつとしての対応が必要なのだが、そのためには、ウイルスの遺伝子タイプがGTかGUかの早期確定・公表の必要性がある。
しかし、いまだ、その体制になっていないということが、混乱をひきおこしているのだろう。

もうひとつのポイントは、一昨年の経験から、高齢者施設でのノロウイルス対処マニュアルも、かなりしっかりしてきているところもあるようなのだが、患者へのウィルスの潜伏期間は、24時間から48時間であることから、発症した入所者をそれぞれの個室に帰すことを制限したり、発症した職員をホームの仕事に復帰させるのに、症状回復後、48時間たってから、現場復帰させる、ということが、ウィルスコントロールの決め手になるという点である。
その施設における流行曲線を見て、その対処方法の漏れがないかを検討する必要があるのだろう。
高齢施設でのマニュアルの点検と、画一化した対応ができる体制づくりが必要なのだろう。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=190


[5390] "宮司を強迫し、韓国人を新役員に…鳥居も撤去" 脱税目的で京都の神社を乗っ取り! 投稿者:とお 投稿日:2006/12/19(Tue) 23:47  

これをどう見ますか

神社本庁の役員会が十二月七日に開かれ、平成十九年度一般会計予算大綱などが協議されたほか、本庁業務検討委員会が提出した第一号報告書、京都府内の神社に関して公正証書原本不実記載罪で刑事告発したことが報告された。
 報告事項では、京都舞鶴市内の神社において、宮司を強迫の上、代表役員変更登記が行われた事件が発生したことから、神社本庁が刑事告発したことの説明があった。
 府神社庁の調査によれば、被告発人は「同神社の土地を買い取ったので、神社を潰す」
などと言って宮司を強迫。被告発人らが総代会を開き、韓国人三人を新役人に選任している。
 脱税を目的とした神社乗っ取りと見られ、十一月二十二日には、同神社の社務所・石鳥居が撤去されたことが確認されている。
●神社から東へ1km地点には、海自の弾薬整備所
●高浜原発まで、わずか10km

http://maps.google.com/maps?f=q&hl=ja&q=%E8%88%9E%E9%B6%B4&ie=UTF8&z=16&ll=35.484803,135.354974&spn=0.009295,0.026479&om=1


[5389] Re:[5388] [5387] ノロウイルスの検査方法の一長一短 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/19(Tue) 21:51  

ときさん。
なるほど、「感染の痕跡」と「ウイルスのある・なし」との違いで、そのどちらにも該当するものもあるし、しないものもあるということですね。
検査結果が、陰性であっても、陰性ではない場合は、ELISA法の方が多いといえるのでしょうか。


[5388] Re:[5387] ノロウイルスの検査方法の一長一短 投稿者:とき 投稿日:2006/12/19(Tue) 20:25  

笹山様 
> ノロウイルスの検査方法としては、ELISA法(酵素免疫定量法)によるものと、RT-PCR(逆転写ポリメラーゼ連鎖反応)法によるもの、その一部としての遺伝子増幅法(核酸増幅方法-nucleic acid amplification method-)をもちいたもの、
> がある。

 ご存知かとは思いますが、補足させてくださいませ。
 
 「ELISA」は、あくまでも、「抗体」検査法であって、感染の“痕跡”を確認するための検査方法。(抗体産生には、期間のなかで、確実に消長があります。タイミングによっては、「確認」できないことがあります。)

 「PCR」は、あくまでも、「ウイルス」遺伝子の断片を検出する、“その検体について”の「ウイルス(あくまでも狙った断片)」の「ある・なし」を確認するための検査方法です。

 ゆえに、そのどちらの検査方法であっても、「感染」経験を100%捕捉できるかどうかとなれば、どうしてもすり抜けることもあって、確実ではないといえます。「ポジティブ(陽性)」になった場合は「確実」に「ある」と言えますが、「ネガティブ(陰性)」だからといって、必ずしも「ない」とは言い切れないということが、実際に検査にたずさわるものの共通認識です。陰性・陽性の結果に一喜一憂すべきものでもないというのが、「検査結果」をみるときの心得と思います。



[5387] ノロウイルスの検査方法の一長一短 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/19(Tue) 18:02  

ノロウイルスの検査方法としては、ELISA法(酵素免疫定量法)によるものと、RT-PCR(逆転写ポリメラーゼ連鎖反応)法によるもの、その一部としての遺伝子増幅法(核酸増幅方法-nucleic acid amplification method-)をもちいたもの、
がある。

ELISA( enzyme-linked immunosorbent assay)法を 利用した検査方法としては、NV-AD「生研」、IDEIA(イディア)NLV kit、RIDASCREEN Norovirus( ドイツ R-Biopharm社)がある。

このうち、 NV-AD「生研」とIDEIA(イディア)NLV kitとを比較してみると、

NV-AD「生研」-高感度、特異度(陰性識別の度合い)は劣る。GT、GUとの交差反応性あり(偽陽性を示す可能性がある。)。サポウイルスとの交差反応性あり。

IDEIA(イディア)NLV kit-低感度、特異度(陰性識別の度合い)100パーセント、GT、GU抗原との識別ができる。(交差反応性なし。)

という結果となり、以上のことから、NV-AD「生研」も、IDEIA(イディア)NLV kitも、RT-PCR法に取って代わることはできない。

nRT-PCR(a nested reverse transcription-PCR ) (逆転写・入れ子式ポリメラーゼ連鎖反応 )法は、 GII検出のために作られており、検出率は、100パーセントである。

NV2oF2 と NV2oRは、以前のセットであるG2F3 と G2SKR とともに使うように、設計されている。

遺伝子増幅法を用いた診断キットとしては
栄研化学社「LoopampノロウイルスGT検出試薬キット」
「Loopamp ノロウイルス GU検出試薬キット」
(Loop-Mediated Isothermal Amplification )
などがある。

12月14日から発売で話題の島津製作所の「アンプダイレクト・テクノロジー・ノロウイルスG1検出試薬キット/同G2検出試薬キット」(糞便直接RT-PCR法)も、この遺伝子増幅法を用いた診断キットである。

参考
「Evaluation and Comparison of Two Commercial Enzyme-Linked Immunosorbent Assay Kits for Detection of Antigenically Diverse Human Noroviruses in Stool Samples」
http://www.pubmedcentral.nih.gov/articlerender.fcgi?artid=427881&tools=bot
「Emergence of a New Norovirus Genotype II.4 Variant Associated with Global Outbreaks of Gastroenteritis 」
http://jcm.asm.org/cgi/content/full/44/2/327


[5386] 避けようとすればするほど脆弱になるの図? 投稿者:とき 投稿日:2006/12/19(Tue) 17:25  

以下、ご紹介まで。

◇日本フィギュア陣が体調を崩した理由
http://sasakima.iza.ne.jp/blog/entry/88914

>振り返ると、あの食べ物だったとわかるのですが、ロシア人は「胃が違うから」とか言ってかかったことのある人をあまり見たことがないし、「街で売っているものはすべて、衛生管理が悪いと思え」と指摘されたこともあります。

 あまり公衆衛生管理思想が行き過ぎてしまうと、かえって脆弱になっているのかもしれませんね。日本はその面で「クリーン」すぎるのかもしれません。世界最先端の衛生管理というのも、実際の「世界標準」から、どんどんずれていってるのではとの自覚も必要になっているような…。

『「ウイルス・フリー」を目指せば目指すほど、それに対しては脆弱に育成してしまうことになる。』([5249])

『清潔はビョーキだ 』藤田 紘一郎 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E6%B8%85%E6%BD%94%E3%81%AF%E3%83%93%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%81%A0-%E8%97%A4%E7%94%B0-%E7%B4%98%E4%B8%80%E9%83%8E/sim/4022613211/1/

かなり深刻なレベルになってるかも…。


[5385] Re:[5375] ノロウイルス対策について 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/12/19(Tue) 12:39  

庶民が行う対策といえば、手洗いとマスクでしょうが、

TVで薬丸さんという人が感染した話をしていて、
「水道の蛇口!あれにウイルスついてますよね!扉と!どうするんですかね?!」
とかいう話をしてたんですけれども、

水道の蛇口やトイレの扉などについては、公共施設やスーパーなどではなんとか、手を触れずにひじで開けるタイプや足踏みタイプにしてほしいですよねー。

あと、中村明子先生が以前いわれてましたが、トイレの手洗い乾燥機?、ジェット強風で吹き飛ばすタイプですが、あれ、細菌などの検査したらどうなんでしょうね?便利ではありますが。。

======
最近まだまだ各地に大商業施設が出来てますが、そのあたりぜんぜん考えられていない上に、バリアフリーについても使いづらかったり動線がぜんぜんだめなところが多くて、これからの少子化改善やら老人社会を迎えるというのに、どういうゼネコン、どういう人が設計してんだろーと思うきょうこのごろです。

余談ですが、ノロウイルスに感染した友人がいるんですが、どう考えても感染源が受診した小児科としか考えられないとぼやいてました。実際はわかりませんが、患者さんが集まるところですし、病院は要注意ですね。それと、この時期の駅員さん、(^^;お気をつけて。。
中央線には空気清浄機付き車両も登場したとのことですが、もっと普及してほしいですねー。


[5384] 予想通り、追加利上げは見送り 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/19(Tue) 11:22  

日銀は19日、政策委員会・金融政策決定会合を開いた。
足元で消費の弱さや物価の上がりにくさを示す統計が目立つことから、短期金利(無担保コール翌日物金利)を年0.25%前後に誘導する現行の金融政策の維持を決定する見通しだ。追加利上げは、経済情勢をさらに見極めた上で、年明け以降に改めて判断するとみられる。

との記事だが、予想通りといったところで、当面の円相場には、折込済みといったところだろう。
問題は、今後の日米金利格差の動向だが、ヨーロッパ中央銀行葉、今月7日に、4年ぶりの高い水準の3.5パーセントとし、年明けにも、二回目のと上げとの観測もあり、アメリカFOMCの利下げは、第三四半期にもといったところである。
市場には、日銀は、この分では、今年度末(2007/3)過ぎまで、第二次利上げはできないのではないかという観測も、流れているようだ。
いつまで続く、非負制約。
いまや、日本には、景気対策としての財政政策も、金融政策も、不在となってしまった。
なるようになれ、というところかな? 
それとも、慇懃な無視(ビナイン・ネグレクト)政策で、円高対策としようとする魂胆なのか?


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061219-00000038-jij-bus_all


[5383] Re:[5382] カラ予約 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/19(Tue) 11:12  

wmsさん。
音楽配信さんの記事を見ますと、カラ予約分も、カウントしてのヒットチャートという点の真偽がポイントのように思えますね。
何やら、政府のタウンミーティングのやらせの風潮が、ここにも、という感じです。
もっとも、限定盤の趨勢が、その後の売り上げ動向を左右するとなれば、カラ予約での前景気が必要低うことなのでしょう。



[5382] 言論弾圧? 投稿者:wms 投稿日:2006/12/19(Tue) 09:42  

すでにごぞんじかもしれませんが、

>オリコンが自分たちに都合の悪い記事を書いたジャーナリストを潰すべく高額訴訟を起こす
http://xtc.bz/index.php?ID=396

音楽業界という狭い世界でのことではありますが、ちょっと気になる話です。


[5381] Re:[5379] 湯沢市の空洞化がサンデープロジェクトで 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/18(Mon) 18:54  

ウエルブムさん。
情報ありがとうございました。
そうでしたか。
湯沢市が、疲弊する都市の例として、全国放送されていたのですか。
もっとも、秋田の他の都市も、横手も含めて、湯沢と同じような、ダイナミズムを欠いた都市設計となっているように、見えます。
番組の中にあったようですが、病院の移転地は、保守系の前市長さん時代に、ユートピア(雄湯郷)計画(特養、病院、子どもセンター、温泉などの複合施設)のあったところです。
その後、共産系の市長さんに変わって後、財政難もあり、いろいろ、変わったようですね。

湯沢市は、柳町商店街の疲弊を避けるために、アーケードを整備し、ドイツ風の町並み整備を図ってきたのですが、根本的な都市の考え方が、ダイナミズムをよびこめなかったのでしょうね。
私にも、責任はあるのですが。
その都市に対する考え方の違いとは、「都市とは、血も肉も精神もかよった、生物体のひとつ」という考え方なのでしょう。
その生物体を切り刻んできたのが、モータリゼーション対応の都市計画による都市の直線化・広幅化と、集落移転による既存のコミュニティの分断・破壊といったところなのでしょう。
もっとも、その都市の直線化・広幅化は、下水道整備や豪雪地帯特有の流雪溝整備とのトレードオフの一面もあったのですが。
そのインセンティブを与え続けた国土交通省の責任と、見通しのなさもあるでしょう。
しかし、これらの都市計画に対する誤りは、何も日本ばかりでなかったのです。
私のこのサイト「ヨーロッパのアメニティ都市-両側町と都市葉-」http://www.sasayama.or.jp/library/tosyo-42.htm
にその辺の経緯を、簡単にまとめてありますが、戦後、日本の都市計画の最高の雛形として、名古屋市の都市計画があげられ、日本の都市計画者たちは、名古屋に学べ、との勢いで、全国各地に、ミニ名古屋の都市計画を蔓延させていったのだと思います。
その当時、住宅団地の見本は、高蔵寺ニュータウンでありましたが、ここも、時代の流れの中で、廃墟化が進んでいるようですね。
ですから、生態的に循環し得ない都市は、その時点でいくらすばらしい都市計画であっても、いずれは、硬直化し、都市は、死んでしまうということなのでしょう。
かつてのモデル団地で有名なスウェーデンのシャルホルメン(Skärholmen)団地も、荒廃としたものになりつつあるようで、現在、年金依存世代以外の世代を呼び込むための、「リ・ジェネレーション計画」が進んでいるようですね。
http://www.poseidon-partnership.net/180466.0/参照

コンパクトシティの考え方を、私が知ったのは、今から30年前の1976年に「コンパクトシティ : 豊かな生活空間四次元都市の青写真」(G.B.ダンツィク,T.L.サアティ著)という本が出版されたときでした。

まさに、目からうころの考え方でしたが、その後、コンパクトシティの考え方自体にも、変遷が見られ、現在では、持続可能な都市の同義語として扱われているようです。

テレビでご紹介されたという伊達市のコンパクトシティとは、高齢者の移住や長期滞在を促進するため、高齢者が住みやすいまちづくりを行い、都市機能が、コンパクトに集中し、徒歩圏での都市機能の利用ができる都市ととらえたほうがいいのでしょうか。

そのためには、既存の培ってきた、コミュニティが、都市計画によって、分断されない都市づくりであるということなのでしょう。

では、現実問題となっている全国のシャッター街をどう再生するか、なのですが、まさか、直線化し、広幅化した街路を、元の曲がりくねった町並みにできるわけではないのですから、商店街の協業化をどう、無理のない形で進めていくか、また、商店の所有と居住の分離策を図り、古い商店街に、起業的な新しい血を入れるため、行政が何らかのインセンティブを与える、というようなことしか、当面はできないのではないかと思います。

しかし、将来的には、上記の「ヨーロッパのアメニティ都市」にかかれているような、ジェイコブスの都市の四つの原則にならった、両側街の再形成といったスキームが、政策的に用意されてしかるべきでしょう。

参考 ジェイコブスの都市づくりの四つの原則

第一、街路は、できるだけ曲がっていて、幅の狭いほうがよい。
第二、再開発に際しては、ふるい建物をできるだけ残したほうがよい。
第三、都市を構成する各地区は、それぞれがアイデンティティを持った多様なものでなくてはならない。
第四、都市の各地区の人口密度は、高くなっているほうが望ましい。



[5380] Re:[5375] ノロウイルスのGII/4変異株は、なぜ、毒性が強いのか? 投稿者:とき 投稿日:2006/12/18(Mon) 18:07  

笹山様。
> 結論から言うと、まだわかっていないということになるらしい。

 鳥(鶏)のウイルスの場合と全く同じですが、ウイルス自体に「病」そのものの強弱の「鍵」はないと思います。あくまでも「病」の「主体」の側に、その要因を求めるべきではないかと。

 同じウイルスでも、「鶏では病気を起こすが、アヒルには全然病気は起こさないかもしれない」(喜田氏)といったことと同じと思います。
http://www.maff.go.jp/www/counsil/counsil_cont/kanbou/kakin_sippei/dai11/giji.html

 「病」現象において、「ウイルス」は「十分条件」であって、必ずしも「必要条件」にはなっていないということを強く認識しておくべきではないかと思います。それと、検査技術が進歩しすぎて、存在が確認できるようになったおかげで、ちょっと過敏に反応しすぎではないかとも思います。どうしても、大して深刻な感染症とも思えないのですが…。2〜3日安静にしてれば治る“下痢症”なだけなのですが。しかも子供は比較的軽く済んでいます。(昔から似たような感染症は、時期になればあったように思いますが…。それと、逐一全部の患者の“検査”がなされているとは到底思えないのですが。ほかの原因のものも紛れ込んでしまっていやしないかとか。)

◇安倍首相がノロウイルス対策を指示
http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/061218/shs061218001.htm

 そんな仰々しい問題なのでしょうか?


[5379] 湯沢市の空洞化がサンデープロジェクトで 投稿者:ウエルブム 投稿日:2006/12/18(Mon) 16:22  

昨日のサンデープロジェクトで湯沢市を空洞化現象の典型例として放映されていました。とくに中央病院の郊外移転が、市街地の悲惨な状況にさらに最後の一撃を加えたようで、見ていて大変、心苦しかった。前の市長さんや現職市長さんも、のんきにコメントをしていましたが、どちらも問題意識を微塵も感じさせない純朴さだけが印象に残っています。
同じ空洞化現象の町、群馬の伊勢崎市もとりあげられ、シャッター街が風俗街に『進化』しつつある状況をリポートしていました。ところが市長ほか行政の幹部は、完全に取材拒否というかたくなな態度。驚愕ものです。市の恥を全国に垂れ流しにするよりは、無言を選択したのでしょう。
これらと対局にある例として、コンパクトシティを実践してきた北海道の伊達市は、見事でした。
一つの尺度では測れないとはおもいますが、天と地ほどの差が生じている印象を受けましたね。



[5378] Re:[5377] 無題 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/18(Mon) 16:05  

愛国心さん。
なるほど、ジョンレノンさんは、ここまで語っていたのですか。
この音楽クリップhttp://viet4me.com/musics/thangkho_John%20Lennon%20-%20Imagine.wma
と、かかれた歌詞を対照して聞いて見ると、その深遠さがわかりますね。
人類の視点に立つということは、自らのミトコンドリアをたどり、「ミトコンドリア・イヴ」
http://members.at.infoseek.co.jp/J_Coffee/mitokondoria.html
に聞けということですか。

http://viet4me.com/musics/thangkho_John%20Lennon%20-%20Imagine.wma


[5377] 無題 投稿者:愛国心 投稿日:2006/12/18(Mon) 15:33  

国家というもの自体、物の原理の性質である自己保存、自己凝集、無秩序の増大(エントロピーの法則)を経て、いずれ消滅する。

従って、愛国心を云々する国家は、自己主張、自己保持に陥り易く、最後には悪を犯すようになる。国を愛することは大切なことだが、国とか、民族とかにとらわれ過ぎると、とろくなことはない。人は、人類の視点に立たないと永久に救われないであろう。

そういう意味で、ジョン・レノンのイマジンを私流に訳したものをここに。

天国なんてないと思ってごらん。
やってみれば簡単なこと。
足下には地獄はなく、上にあるのは空だけだ。
みんな、思ってごらん、今日の為に生きているということを。

国なんかないと思ってごらん。
難しいことじゃない。
人を殺す理由もなくなり、国の為に死ぬこともない。
そして、宗教もない。
みんな、思ってごらん、平和な人生を送っていると。

人は、僕の考えを現実離れというかもしれない。
でも、こう思うのは僕一人じゃない。
いつかみんなも僕たちと一緒になって、
世界が一つになったらいいと思う。

財産なんかないと思ってごらん。
君にできるかな。
むさぼる心もなくなり、飢えもなくなる。
人類は、みな兄弟。
みんなで世界を分かち合っていると思ってごらん。

人は、僕の考えを現実離れというかもしれない。
でも、こう思うのは僕一人じゃない。
いつかみんなも僕たちと一緒になって、
世界が一つになったらいいと思う。


私見:世界が一つになることはないでしょう。


[5376] アーミテージさんのいう「北朝鮮問題−4つのシナリオ」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/18(Mon) 14:45  

今朝の読売新聞のアーミテージさんのいう「北朝鮮問題−4つのシナリオ」は、わかりやすくて、面白かった。
その4つのシナリオとは、
@韓国が北朝鮮を助け、朝鮮半島南北統一の過程で、漸進的に解決していく。−デメリットは、時間がかかること。
A金体制が崩壊し、北朝鮮が、暴走しだすこと。デメリット−韓国・中国にとっては、最悪のシナリオ。
B韓国・中国が協力し、北朝鮮の安定化を図っていく。デメリット−アメリカ・日本にとっては、最悪のシナリオ
C北朝鮮が、そのまま、わが道を進むこと。デメリット-四カ国にとって、最悪のシナリオ。

上記の四つのシナリオで、ポートフォリオを描き出してみると、四カ国それぞれにとってウィンウィンゲームとなりうるシナリオというのは、皆無ということになるのだが。

原文は、「Stay focused on achieving nonnuclear North Korea」http://www.yomiuri.co.jp/dy/features/culture/20061218TDY10001.htm
でどうぞ。


[5375] ノロウイルスのGII/4変異株は、なぜ、毒性が強いのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/18(Mon) 11:04  

結論から言うと、まだわかっていないということになるらしい。
GII.4遺伝子配列から見ると、22のカプシドたんぱく質(capsid protein)配列に変異が見られるようで、ORF1(オープンリーディングフレーム)配列(非構造蛋白をコード)のC領域末端(the C-terminal end of ORF1 )から、 ORF2 配列(660アミノ酸の構造蛋白をコード)のN領域(the N-terminal region of ORF2 )にかけてエンコードされたVP1(大きなカプシドたんぱく質)とVP2(小さなカプシドたんぱく質)のうち、この両者がオーバーラップ(塩基重複)しているジャンクション部分における変異に、大きななぞがあるとしている。
参照「Emergence of a New Norovirus Genotype II.4 Variant Associated with Global Outbreaks of Gastroenteritis 」
http://jcm.asm.org/cgi/content/full/44/2/327

参考 GII/4の遺伝子配列の例
「VIRAL GASTROENTERITIS UPDATE 2004 (36)」
http://www.promedmail.org/pls/askus/f?p=2400:1001:10030420710140893853::NO::F2400_P1001_BACK_PAGE,F2400_P1001_PUB_MAIL_ID:1010,27518より
(不一致があるのは、5.30.89.103.116.125.137.209.210.215.223各番目)

10 20 30 40
GGII4 cons CAGCCCTAGA AATCATGGTT AAATTCTCCT CAGAACCACA
GGII4 2002 CAGCTCTAGA AATCATGGTT AAATTCTCCT CAGAACCACA
GGII4 2004 CAGCTCTAGA AATCATGGTT AAATTCTCCC CAGAACCACA
50 60 70 80
GGII4 cons TTTGGCTCAG GTAGTCGCAG AAGACCTTCT TTCTCCTAGC
GGII4 2002 TTTGGCTCAG GTAGTCGCAG AAGACCTTCT TTCTCCTAGC
GGII4 2004 TTTGGCTCAG GTAGTCGCAG AAGACCTTCT TTCTCCTAGC
90 100 110 120
GGII4 cons GTGGTGGATG TGGGTGACTT CAAAATATCA ATCAATGAGG
GGII4 2002 GTGGTGGATG TGGGTGACTT CACAATATCA ATCAACGAGG
GGII4 2004 GTGGTGGACG TGGGTGACTT CACAATATCA ATCAACGAGG
130 140 150 160
GGII4 cons GTCTCCCCTC TGGGGTGCCC TGCACCTCCC AATGGAACTC
GGII4 2002 GTCTCCCCTC TGGGGTACCC TGCACCTCCC AATGGAACTC
GGII4 2004 GTCTTCCCTC TGGGGTGCCC TGCACCTCCC AATGGAACTC
170 180 190 200
GGII4 cons CATCGCCCAC TGGCTTCTCA CTCTCTGTGC GCTCTCTGAA
GGII4 2002 CATCGCCCAC TGGCTTCTCA CTCTCTGTGC GCTCTCTGAA
GGII4 2004 CATCGCCCAC TGGCTTCTCA CTCTCTGTGC GCTCTCTGAA
210 220 230 240
GGII4 cons GTTACAAACT TGTCCCCTGA CATCATACAG GCTAATTCCC
GGII4 2002 GTTACAAATC TGTCCCCTGA CATCATACAG GCTAATTCCC
GGII4 2004 GTTACAAACT TGTCTCCTGA CACCATACAG GCTAATTCCC

http://journals.cambridge.org/production/action/cjoGetFulltext?fulltextid=54262


[5374] ノロウイルスの空気感染について。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/18(Mon) 09:33  

テレビでのコメンテイターたちのなかにも、この点については、まだ、誤解があるようなのが、ノロウイルスの空気感染についてである。
私のブログ「ノロウィルスってなんだ?」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=190
にも以前書いたように、ノロウイルス患者たちの糞便や嘔吐物などの汚染物質が微粒子化(aerosolized vomitus)して、大気浮遊微粒子(Airborne particles)となり、エアコンなどがおこす対流に舞って、空気感染するというのが、ノロウイルスのヒト→ヒト感染の大きな要因となっている。
このサイト「Evidence for airborne transmission of Norwalk-like virus (NLV) in a hotel restaurant. Epidemiol Infect 2000」(by Marks PJ, Vipond IB, Carlisle D, Deekin D, Fey RE, Caul EO.)(Epidemiology and Infection (2000), 124:p.481-487.)http://journals.cambridge.org/production/action/cjoGetFulltext?fulltextid=54262
は、その辺の分析を克明にしているようだ。
これは、イギリスのホテルのレストランでの発症例で、一人の客が嘔吐し、集団発症したのだが、発症者のテーブルごとの発症率を調査したところ、最初の嘔吐者のテーブルに近いテーブルほど、発症率が大きかったということで、嘔吐物などの汚染物質が微粒子化(aerosolized vomitus)して空気感染したと分析している。

http://journals.cambridge.org/production/action/cjoGetFulltext?fulltextid=54262


[5373] 本間正明氏は、政府税制調査会長を即刻辞任すべし。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/17(Sun) 20:48  

官舎に不適切な形での入居や、家族以外の女性の入居で、その政府税制調査会長としての資質を問われている本間正明氏だが、今日になって、自民党税制調査会長の津島雄二氏も、「胸に手を当てて考える時もあるのではないか。」として、暗に辞任すべしとの考え方を示している。
まあ、一般庶民感覚からすれば、正妻(つまり、オカアチャン)の扶養控除の獲得で手一杯なのに、扶養控除の必要のない方をも、まかなえる税調会長なんぞに、われわれの扶養控除の問題など扱われたくはないわ、というような気持ちの方が多いのではないんだろうか。
本間正明氏は、即刻、政府税制調査会長を辞任すべし。
それにしても、捏造論文問題など、お騒がせ続きの大阪大学ですね。
官邸も、、日銀総裁に引き続き、政府税調会長と、傷つきものをはべらせて、果たして、これで、官邸のガバナビリティが高まるのか、低くまるのか?

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061217STXKA003917122006.html


[5372] 社会性 投稿者:深嶋 修 投稿日:2006/12/17(Sun) 20:10  

 桜の花さんのおっしゃる「社会性を前提であれば当然の意味であると考えております。これ以外の考え方を主張することこそ的外れだと考えています。」に特に同感します。

 個人はどうあがいても社会への依存なくして生きていけない。
 逆に、公へのなんらかの貢献なしには、個の生活は成立しない。
 いずれにしても自分からは切り離せない郷土や国家や世界であるなら、愛とまでは言わないまでも、好意を持ち続けたいと私は思います。

http://ameblo.jp/seikatushahoni/


[5371] 右も左も同じ穴の・・・。 投稿者:とき 投稿日:2006/12/17(Sun) 18:51  

笹山様 どうもありがとうございます。

またまた、ご紹介だけで申し訳ございません。
とある、新聞社の記者ブログのコメント欄に…。
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/87573/

>ところで何かすごいもの見つけたんですが国会前ってリアルで毎日こんな風なんですか?orz
http://www.youtube.com/watch?v=ay8mSCMl8RI

それと、ワシントン駐在記者のブログ記事。

■安倍首相は靖国にもう参拝しない?(2006/12/17 02:15)
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/88068

で、やはり長期的にみれば、気になるのはこの見解。

>早く「マッカーサー偽憲法」を廃絶しませんと、日本の国防予算は、日本のためではなくて、まったくアメリカのために使われるようになるんですよ。米国人の「侮日」がそれを許します。米国人の侮日の最大の理由は、日本人がマック偽憲法を廃絶できないでいることです。
http://sorceress.raindrop.jp/blog/2006/12/#a000743

と、たわいないことかもしれませんが、コチラ。
>面倒な取材をパスして感想文を書くと、大家でもこうなっちゃう。他山の石にしたいと思います。
http://sorceress.raindrop.jp/blog/2006/12/#a000744

日本という地理的な位置(地政学的なポジション)は、つねに微妙な立場を強いられているように思います。

>戦争の最大責任は時の趨勢(すうせい)だ。
>65年かかって、日本は逡巡を認める平静さを取り戻したのであろうか。
http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/seiron/061207/srn061207000.htm

「作家」という方々の思考の限界なのかもしれませんが…。

結果的に「教育」問題につながるのかもしれませんが、下記の惨状に関しては、いつまでもヒトゴト感覚ではいられないのでは(明日は我が地域と…)。いつまでも「国」にオンブにダッコでやってきた地方の「国民」の民度の現れといえるかもしれません。何かが確実に失敗しているのでは…。やがて、「国」も?(失敗を糊塗するための「増税」を、すんなり納得できるかどうか…。)

◇「夕張より酷い『借金漬け』7市町村の実名――『実質公債費比率』ワースト100リストを独占入手」(「週刊文春」 06年12月7日号より)
http://www.inose.gr.jp/mailmaga/mailshousai/2006/061207.html
http://www.inose.gr.jp/mailmaga/index.html



[5370] Re:[5369] 『愛国心』の色々。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/17(Sun) 14:38  

桜の花さん。ときさん。深嶋さん。
日本を単一民族国家と考えていること自体が、すでに、勘違いの愛国心ですね。
このごろは、養老の滝でも何でも、酒場の店員さんたちは、日本人ではないケースが多いようです。
そんなチャンポンな日本語がとぴかう酒場から、頭が変になりそうになりながら、帰って、夜中につけるインターネットでは、すでに、世界市民感覚。
そして、日中のテレビに流れる国会中継では、かしこまった日本人論。
なんか、頭がくらくらしてきます。
ときさんの例に挙げられた「愛国心発揚仮想敵国」論では、この掲示板の8月8日に紹介した、次の漢詩が、言い当てているように思えます。

「狡兎死して 走狗煮られ、
高鳥尽きて良弓蔵われ、
敵国敗れて謀臣滅ぶ」

(ずるがしこいウサギが死んでしまうと、それまで、このウサギを追っていた猟犬が、お役ごめんになって、煮て食われてしまい、
高い空を飛んでいた鳥が、失速し、墜落すると、それまで、これらの鳥を射るためのすばらしい弓矢がお蔵入りになってしまい、
これまでのライバルだった敵国が滅んでしまうと、泰平の世の中となり、これまでの戦いの知恵者が要らなくなってしまう。)

狡兎が、竹中さんで、高鳥が、小泉さんで、敵国が、郵政改革反対派と見ると、何やら、言い当てているような。

国家というものを、ミクロからマクロにいたる一応の閥値と考えれば、それぞれの段階での閥値は、ガバナンスのための、いろいろな裨益効果をもたらしている、と見たほうが、いいのでしょう。
その中での愛国心とは、少しでも、異なるものを排除しうる大義名分のツールとしては、きわめて、有効に働くことでありましょう。

つまり、愛国心とは、日教組つぶしの踏み絵のようなもんでして、それにつき合わされているのが、学校の生徒さんたち。
何とかならないのか。ともいいたくなりますね。



[5369] 『愛国心』の色々。 投稿者:とき 投稿日:2006/12/17(Sun) 14:17  

ご紹介まで。

◇愛国心の進化 2006-08-23 (池田信夫 blog)
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/27ceb08814b16655936d029d23846949

>国家は、ベネディクト・アンダーソンのいう想像の共同体であり、具体的な実体をもたないがゆえに、それを愛する心は人工的につくらなければならないのである。

>近代国家では国民を徴兵制度によって大量に動員する。これが成功するには兵士は、金銭的な動機ではなく、国のために命を捨てるという利他的な動機で戦わなければならない。逆にいうと、このような愛国心を作り出すことに成功した国家が戦争に勝ち残るのである。

>対外的な競争が激しく、群内の個体の相互依存関係が強い場合である。内輪もめを続けていると、群全体が滅亡してしまうからだ。利他的行動は戦争と共進化するのである。

>そもそも明治以前には、日本という国民国家が成立していなかったのだから、愛国心という概念もなかった。

>現在のように対外的に平和になる一方、国内で競争が激しくなると、愛国心が薄れるのは当然である。それを強めるには、愛国心教育を行うよりも、対外的に敵をつくるほうが有効だ。その意味で、中国や韓国を挑発して敵を作り出した小泉首相の演出は、なかなか巧みだったといえよう。

>小泉氏が引退して、安倍氏が参拝しなければ、問題は自然消滅するのではないか。いま日本が、中国・韓国と本当の意味で争う理由はないからである。



[5368] Re:[5367] [5365] 愛国心を語るには、面映ゆけれど。 投稿者:桜の花 投稿日:2006/12/17(Sun) 05:43  

笹山さん ご無沙汰しております。
私には 強く関心を持つテーマですので書かせてください。
笹山さんと似ているのですが もっと簡単な考え方をもっております。

『愛国心は 国を支える不特定多数の国民の意思の総称』と捉える 観念に過ぎないと思っています。

ですから 多民族国家でも単一民族国家でも 民族だけでも存在していて当然だと思っています。

個人個人は この総称に準じる意識に止める事に拠って 個人個人が示す愛国心の発露を 大切な時期と状況で引き出せると思っています。
こういう国家の方針こそが 健全な国家の姿の一つではないでしょうか。

普段の生活の中でも 日常的に意識している 意識していないにかかわらず 社会性を前提であれば当然の意味であると考えております。
これ以外の考え方を主張することこそ 的外れだと考えています。

総論で『国を支える不特定多数の意思の総称』です。
私達の日常的な意識の中で 愛国心は観念であると言うことにすぎないものなのです。

未だに教育基本法の改正に鑑みて 多数の考え方が出るのが不思議です。そういう大人の教育こそしなおす事が国家の愛国心の発露と言う皮肉さえ 議論の中で生まれても面白いことだと思います。






[5367] Re:[5365] 愛国心を語るには、面映ゆけれど。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/16(Sat) 18:17  

深嶋さん。
しばらくです。
まさに「愛国心を語るには、面映ゆけれど」ですが、安倍さんのような政治家には、そのような、テレがないようですね。
で、このサイト「The End of Patriotism 」(by Dr. William Pierce )http://www.natall.com/free-speech/fs995b.html
は、その辺の愛国心の概念の微妙さを、よく語っていますね。
氏によれば、愛国心とは、知的概念でもって語られるものではなく、それは、ほとんど、本能に近い概念であるということをいっています。
一般的には、自らが生まれ育った土地なり、その先祖に対する気持ちであるが、ユダヤのように、生地を持ちない民族にとっては、まさに、民族そのものが、愛国心の対象であるとしていますね。
では、アメリカの愛国心とは何かといえば、先住民族は、別にして、多くは、ヨーロッパやアフリカからの移民であり、彼らは、彼らの祖先や、その祖先の生まれた土地へのこれまでの忠誠を、移民地であるアメリカの国家への忠誠心へ、シフトさせてきたものであるとしています。
ある国に帰属する民が、愛国心を持つのは、それらの本能的な愛国心を動機とするものとは別に、愛国心を持つことでもって、あるいは、表明することによって、一定の裨益を得るものがあるからであるとしています。
となれば、愛国心とは、もともと、相対的な概念であり、本能的な愛国心を重視するとすれば、愛国心の閥値を、最小レベルに下げた、民族の血の騒ぐに任せた愛国心になるのであり、民主主義という都合のよいパラメーターでくくられた愛国心とは、その国家に所属することで、一定の裨益を得るための愛国心−ひとつのパラメーターとしての愛国心−ということになりますね。
民が愛国心を持つことでの裨益より勝るのは、その国の統治者にとってであり、愛国心でひとくくりにすることでのガバナンスの効率性を確保しうるという裨益効果があるということですね。
つまり、管理・コントロール手段としての愛国心の概念の効用ということになります。
公共という概念が、まるで、個とは無関係に成り立っているかのような一人歩きは、危険であると思います。
この Dr. William Pierce氏の論説においても、真の愛国者たりえるのは、組織化された政府であろうとなかろうと、それらの政府に先んじて、人々の生存と、自由と進歩を図ろうとするものであり、多数派に屈することなく、愛国的な少数派に甘んじる人である、としていますね。
この場合は、岩手のアテルイなんてのを想像していただくと、わかりやすいかもしれません。
ガバナンスを、愛国心のトレードオフにしない人が、真の愛国者ということになるのでしょう。
民主主義のレトリックの下での愛国者とは、たぶんに、政治的な裨益を、内心希求している、思惑もちの愛国者であるともいえます。
安倍さんが、そうだといっているわけではありませんが。
皮肉な見方をすれば、愛国心が必要なのは、活躍の場が、ドメスティックな範囲にとどまらざるを得ない、政治家と、税金の徴収人、ということになるのかもしれません。
地球公共財を愛しうる地球市民の出現には、かなりの時間がかかるでしょうし、地球公共財のガバナンスの主体も、既存の国家組織の集合体で代用しているというのが、今の状況ですから、それまでの間は、ひとつの、遷移期ということで、「あるような、ないような愛国心」ということで、我慢していただくしかないようですね。
それにしても、私にとりましては、あまりに語るには、面映い愛国心論議ではあります。

http://www.natall.com/free-speech/fs995b.html


[5366] 群馬県が中国富裕層向けの「人間ドック+温泉」観光企画 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/16(Sat) 16:46  

群馬県は、経済成長の著しい中国の富裕層を狙い、県立病院での人間ドックと、温泉や観光農業などを組み合わせた新たな観光ツアーを企画した。
ツアーは、心臓ドックなどに取り組んでいる「県立心臓血管センター」(前橋市)で日帰り人間ドックを受けられるのが特徴。このほか、県内にある草津温泉や伊香保温泉での宿泊、観光農園での収穫体験、富士山周辺の観光などが含まれている。近畿日本ツーリストが中国・上海市でパンフレットを配布するなど募集を始めた。
第1弾は2月25日〜3月4日までの7泊8日を予定し、料金は約45万円。人間ドックへの病院側の対応を考慮して定員は10人。好評であれば継続して募集する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061216-00000406-yom-soci

という話題だが、以前、私のブログ「世界のメディカル・ツーリズムは、大盛況」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=502
で話題にした、メディカルツーリズムの日本版の始まりである。
日本の観光地でのインバウンド化(訪日外国人旅行、反対の日本人の海外旅行がアウトバウンド)は、日本の観光業にとって、緊急の課題ではあるのだが、それにしても、料金約45万円というのは、あまりに、高すぎるのではなかろうか。

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061215AT3S1501815122006.html



[5365] 教育基本法 投稿者:深嶋 修 投稿日:2006/12/16(Sat) 16:38  

 笹山様お久しぶりです。

 その後何とかブログの更新続けています。

 下記に弊ブログの記事をコピペさせていただきます。


 改正教育基本法では、愛国心を「伝統と文化を尊重し、わが国と郷土を愛する態度を養う。」と定義しています。

 私は、この定義や「個」から、「公」をより重視する方向は間違っていないと思います。

 ただ、私は以下の追記が絶対必要と考えます。

 「自分達と同じように愛国心を持つ他国の民族と共感を深める。更には地球人として平和と共存に貢献する。そのことこそが究極の愛国心につながる。」

 「国家および地方自治体は、伝統と文化を尊重し、国民に愛される国家や郷土を築き上げる義務を負う。」

 愛国心とは、同じように愛国心を持つ他民族をも愛する心です。

 日本国民が愛国心を失ったことの最大の原因は教育にあるのではなく、国や地方自治体が国や郷土の魅力を失わせたことであることを認識すべきです。

http://ameblo.jp/seikatushahoni/


[5364] 「改革加速・格差加幅」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/16(Sat) 16:34  

アメリカのバーナンキ議長が、中国に対して、自由化の加速化と固定通貨制度の廃止を要求し(China needed to accelerate liberalization and stop fixing its currency )、また、北京で14、15日に開かれる「米中戦略経済対話」で、米国は中国に対し、人民元改革など一連の「改革の速度」を上げるよう求めるのだという。
一方で、日本では、自民党の若手議員が、小泉元総理を顧問にして、「改革加速議員連盟」という名の議員連盟を立ち上げるのだという。
図らずも、この両者に共通なのは、「加速」というキーワードなのだが、どうも、日本では、いまだに、改革というレトリックに政治的裨益を求める動きがあるらしい。
しかし、どうなのだろう。
いまや、改革を歓迎する民意は、冷え切り、「改革加速」は、「格差加幅」につながるレトリックと見る向きのほうが増えているのではなかろうか。
まさに、改革のレトリックは、すでに、日本では、アナクロニズムのそしりを受けかねない領域に突入しているのだ。
「かつて成功したスキームの踏襲こそ、次なる失敗の最大の原因である。」というような意味の、「失敗の科学」的格言を言ったのは、だれでしたっけ?

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061215AT3S1501815122006.html


[5363] Re:[5362] 内閣府の政府広報室長が更迭となったけれども。 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/12/16(Sat) 12:38  

笹山さん、とても面倒な話ではありますが、もうひとつ。
プリオン専門調査会の議事、討論内容と、そのときの報道内容がまったくかけ離れていたことについて、いつか、入念に検証してもらいたいものだなぁと思いました。

あの当時は、調査会内容とマスコミ報道はひどく乖離していて、メディア界にどこかしら、なにがしかの介入があったとしか思えない誤報?、偽報道?ばかりでしたから。

傍聴者には当時の報道は世論誘導としか思えませんでした。専門調査会の先生も文句いってましたよね。

あれでずいぶん株が上下して儲けた人もいるんじゃないでしょうか。



[5362] 内閣府の政府広報室長が更迭となったけれども。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/16(Sat) 10:06  

この際、内閣府のタウンミーティングばかりでなく、主要二社(「(社)新情報センター」、「(社)中央調査社」、「(株)日経リサーチ」、「(株)日本リサーチセンター」などがあるが、実質は、前二社の中央調査社と新情報センターに集中)に丸投げ状態の世論調査の真正性についても、調査したほうがいいんじゃないんでしょうかね。
これも、タウンミーティング以上に世論誘導の武器になっているんでしょうから。
この際、世論の捏造疑惑−民意偽装問題には、徹底的にメスを入れないとね。

参考までに、上記の会社のうち、新情報センターについては、2005年9月に日銀から受託した「生活意識に関するアンケート調査(第23回)」について、社団法人 新情報センターの世論調査捏造が発覚している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061216-00000024-jij-pol


[5361] Re:[5360] ノロウイルスのワクチン開発 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/16(Sat) 03:33  

小森冬彦 さん。
ご指摘ありがとうございました。
そうでしたか。
どうも、環状グアノシン一リン酸は、PDEIII阻害薬という効能はあるようなのですが、ノロウイルスとの関係がないようなので、?と思っていました。
「cGMP:current GMP=current Good Manufacturing Pratice=現行医薬品の製造管理及び品質管理に関する基準」ということですね。
早速訂正させていただきます。
ご指摘ありがとうございました。
今後とも、ご指導ください。


[5360] ノロウイルスのワクチン開発 投稿者:小森冬彦 投稿日:2006/12/16(Sat) 00:00  

笹山様
こんばんは。
貴掲示板をいつも見ています。
[5355] ノロウイルスのワクチン開発について、の記述の補足をさせて下さい。
「このワクチンについてのcGMP(環状グアノシン一リン酸)生成テスト」なんですが、cGMPとは、実はcurrent GMPの略です。まぎらわしいですね。
少し古い資料ですが、日本製薬工業協会GMP委員会発行の「GMP関連用語集」の975頁に
「cGMP:current GMP=現行GMP」
とあり、995頁には
「GMP:Good Manufacturing Pratice=医薬品の製造管理及び品質管理に関する基準」
とあります。
従って、ご紹介いただいたpdf資料中のこの箇所は「このワクチンについては、規制にかなった製造と」とでも訳せるでしょうか。

貴掲示板には日頃大いにお世話になっていますし、ワクチンに関心の高い人達が大勢読んでいると思いまして、重箱の隅をつつくようですが、迷った末に、書き込みさせていただきました。
以下は、私がグーグルで「cGMP」と打ち込んでみたら、トップに出てきたサイトです。これをご覧になれば納得していただけると思います。
http://www.cgmp.com/about.htm



[5359] 発火事故を起こした韓国製のハロゲンヒーターは、こちら 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/15(Fri) 22:32  

この写真
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061215-04906273-jijp-soci.view-001
のハロゲンヒーターが、発火事故を各地で起こしている模様。
雑貨輸入業者「優」が02年9月〜同12月に輸入し、東海地方の小売業者に計約2万台販売した。一部は関西方面でも販売されたという。
ご注意。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061215-00000110-mai-soci


[5358] Re:[5354] 山形県で、BSE擬陽性、確定検査結果は、明日の予定。 投稿者:笹山登生投稿日:2006/12/15(Fri) 14:15  

酒田市で飼育されたメスのホルスタイン(8歳)が、県の牛海綿状脳症(BSE)スクリーニング検査で陽性だった問題で、県は14日、国立感染症研究所(東京都新宿区)の確認検査の結果、陰性だったと発表した。
県は同日、農場に指示していた同居牛の移動自粛を解除した。
県内ではこれまで2回、スクリーニング検査で陽性反応があったが、確認検査の結果、いずれも陰性だった。

空振り情報も、こうも何回も、繰り返されると、果たして、いいことなのか、悪いことなのか。
山形県は、もう一回、検査システムと、発表のシステムを考え直してみたらどうなのだろう。



[5357] Re:[5356] [5351] タウンミーティングのキックバックは、なかったのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/14(Thu) 20:49  

そうですね。
これば情報公開法に基づいてのオンブズマンの検証をすれば、すぐわかることなんでしょうけれどもね。
かなり疑わしいケースであると、私は、見ています。


[5356] Re:[5351] タウンミーティングのキックバックは、なかったのか? 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/12/14(Thu) 20:46  

笹山さん、この件領収証の照合をちゃんとするんですかね。


[5355] ノロウイルスのワクチン開発について。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/14(Thu) 19:43  

日本列島に猛威をふるっているノロウイルスだが、以前に私のブログ「ノロウィルスってなんだ?」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=190に書いたように、現状では、このノロウイルスに対するワクチンは、ない。
しかし、 LigoCyte Pharmaceuticals, Inc.という会社
http://www.ligocyte.com/
で、現在ワクチンを開発済みで、FDAの認可取得に向けての各種検査をしている段階のようだ。
このLigoCyte 社で開発のワクチンは、粘膜ワクチンといわれるもので、乾燥した白い粉を鼻腔内に吸い込むもののようである。
このワクチンは、ウイルス状粒子(VLP)をプラットフォームにしたもので、転写の遺伝子物質を取り除いたものであり、また、鼻でのデリバリーを最大限にしうる、かつ、ワクチンの防護効果を果たしうる、アジユバントを含んだものであるという。

LigoCyte 社は、現在、このノロウイルスVLPワクチンについて、9つのパテントをとっており、このワクチンについてのcGMP(現行医薬品の製造管理及び品質管理に関する基準)準拠テストと、GLP(毒性試験実施に関する基準)準拠毒性テストを行っており、2007年の第二四半期には、フェーズ1のセーフトライアルを実施する計画であるという。
このフェーズ1のセーフトライアルにおいては、健康なボランティアによるワクチンの安全性評価テストと、免疫原性(免疫反応を起こす抗原性)評価テストを行うという。

http://www.ligocyte.com/pdf/norovirus.pdf


[5354] 山形県で、BSE擬陽性、確定検査結果は、明日の予定。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/14(Thu) 17:21  

山形県は、酒田市の農家が出荷したホルスタイン1頭が、BSE1次検査で陽性反応を示したと12日夜に発表したが、15日ごろに検査結果が出る見込み。
国立感染症研究所で13日に最終的な確認検査が行われた。
疑陽性だったのは、1998年8月生まれの8歳4カ月の雌のホルスタイン。
山形県内では、2002年7月と2003年6月に1次検査が陽性となった牛が出たが、いずれも確認検査では陰性だった。




[5353] Winny裁判の自己矛盾 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/14(Thu) 16:49  

[5346]で、私は、「 「Winny(ウィニー)」判決は、トートロジー的判決内容でしたね。」と書きましたが、このサイト「Winny裁判、罰金刑は重いか?軽いか?--自己矛盾を抱えた判決」http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20338740,00.htmでも、同じような Winny裁判の自己矛盾性を下記のように指摘していますね。

1.氷室裁判長は、情状酌量の理由として
「著作権侵害を目的にしたのではなく、新しいビジネスモデルを生み出すためだった」と述べた。

2.しかし金子被告の意図が著作権侵害ではなかったのだとしたら、その行為がなぜ「著作権侵害の幇助」に問われなければならなかったのか? 

3.この点は、自己矛盾ではないのか?

http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20338740-2,00.htm


[5352] 秋田県の県工事受注実績上位会社は、いずれも、政治家がらみ会社 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/14(Thu) 14:00  

秋田県建設管理課は13日、17年度秋田県発注工事受注実績の上位30社を公表した。
県内政治家の関連企業が上位を占める傾向は例年と同じ。
一位は、元衆議院議員関連会社(18億2965万7000円)
四位は、知事親戚会社(知事の生家の会社)(13億8612万5000円)。
もう一つの知事関連会社(知事が創業した会社)とあわせると、知事親戚関連グループ二社合計(20億5499万2000円)は、一位を上回る。
その他、6位、9位、18位が、県会議員関連会社。

官製談合問題も、ここまで、あっけらかんの、あからさまになると、秋田県では、かえって、日の目を見にくいのかもしれませんね。
つまり、役者と振り付け師とが入れ子状態で、一緒ということで。
まあ、ロシアの観光土産の人形マトリョーシカ
http://image.www.rakuten.co.jp/ruinok/img10361650133.jpeg
の、入れ子構造を想像してもらえば、わかりやすいかもしれないが。
私からあえていわせてもらえば、これらの企業が、入札参加すること自体、恥を知れ、という感覚なのだが、当事者は、そうでもないらしい。
そこが、あっけらかんとしたところなんですね。
これらの方々は、自ら進んで、当然疑われる立場に、いるのだから、何を言われても仕方がない立場なんで、その意味では、「もって瞑すべし」というしかないが、せめて、彼らに贈る言葉は、「李下に冠を正さず。」ということなのでしょう。

http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20061214f


[5351] タウンミーティングのキックバックは、なかったのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/14(Thu) 13:45  

タウンミーティングの不祥事で、総理はじめ関係大臣が、給与返上という一見麗しい話なのだが、どうも、このタウンミーティングの企画予算過大計上の経緯を見ると、それぞれの会において、ご都合あわせ的に、単価が整合性を欠いて計上されていたり、日当10万円などという、不自然な数字があるところを見ると、何らかのためのキックバック予算ひねりだしのための操作が行われていたと見るのが、ふつうだろう。
誰しも抱くであろうその辺の疑問の解明は、そのままに、関係閣僚の給与返上で、お茶を濁そうという思惑、見え見えのようなのだが。
まだまだ続くぬかる道、である。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061214-00000005-yom-pol


[5350] もち代って? 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/12/14(Thu) 06:43  

自民、「もち代」で1人300万円支給
 自民党は13日、冬の政治活動費(もち代)を党所属の衆参国会議員に支給した。支給額は原則300万円で、無派閥の議員(閣僚経験者を除く)には100万円を上積みした。各議員が責任者を務める党支部の銀行口座に振り込んだ。先に復党した衆院議員11人は党支部長に就任していないため、今回は支給しなかった。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20061214ia01.htm
何に消えるんですかね
パンフレットとか?国民のために?



[5349] 為替相場 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/14(Thu) 06:08  

ドル・円 116円65銭、ユーロ・円上昇に連れ高。
ユーロ・円 155円02銭から155円50銭。ユーロ導入後高値更新。
ユーロ・ドル 1.3266ドルから1.3289ドル。小動き。

ユーロ高の理由は、昨日のFOMCの声明では、日米の金利格差が、どの程度になるかの方向感がわからず、結果、金利差がわかっている日本とユーロとの金利格差に注目して、金利の安い円が売られ、ユーロが買われた、ということが理由らしい。
ユーロ・ドル間は、ほぼ一定なので、結果、ドル・円も、ユーロ高にひきづられた形で、ドル高となったという構図のようである。
欧州中央銀行(ECB)の利上げと、日本銀行の利上げとどちらが早いのか、これへの思惑もあるのかもしれない。
このサイト「Flush Times for Europe's High-Yield Market」
http://www.businessweek.com/investor/content/dec2006/pi20061213_407798.htm
では、欧州中央銀行(ECB)は、年内に、現在の3.25%を、0.25%アップ、そして、さらに、2007年はじめに、0.25%アップの方向とのことである。
この日本ユーロ金利格差を維持するためには、日銀は、0.5%の第二次利上げをしなければならない勘定となるのだが。
相変わらずもたもたしている日銀だが、利上げは明日の短観次第で、ということだが、市場では、日本銀行の年内利上げは難しいとの見方が、急速に強まっている。
個人消費の低迷を気にする安倍さん、そして、さらには、安倍さんの支持率低迷が、日銀の第二次利上げ戦略までをも狂わせ兼ねない状況となっているようだ。
日銀は「企業部門の好調さが家計部門に波及する」として個人消費はいずれ持ち直すとの認識のようだが、ちょっと、この辺は、ずれているような。
日銀は、企業の短観ばかりでなく、消費者の懐具合の短観もやってくれよ。
これは、余談だが、昔、若いときに、日銀のかたと、農業問題について、話し合ったことがあったのだが、日銀の職員が、農業に対して、あまりにきれいすぎるというか、ファクト・ファインディングがないというか、世間知らずのスキームを抱いているのに、がっかりしたことがありましたっけ。


[5348] 久しぶりに、ノロウィルスのサイトがにぎわっています。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/13(Wed) 22:52  

昨年の初頭にまとめた「ノロウィルスってなんだ?」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=190
のサイトが久しぶりににぎわっているようです。
今年は、例年よりも、一ヶ月ばかり、流行するのが早いようですね。
今年は、人から人への感染を繰り返す、新しいノロウィルス「GII4」と呼ばれる遺伝子型のものが特徴とか。
アメリカでも、オレゴン州で、韓国から輸入の牡蠣が原因と見られるノロウイルスが発生するなど、各地で騒ぎが広がっているようですね。
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601103&sid=a1G_nw4Z22Ks&refer=us


[5347] Re:[5346] こっちは無罪、三菱自のタイヤ脱落虚偽報告 投稿者:虹屋 投稿日:2006/12/13(Wed) 18:58  

人が死ぬような欠陥を隠していても、無罪。

>起訴状などによると、横浜市で2002年1月に大型車から脱落したタイヤの直撃を受けるなどして母子3人が死傷した事故を受け、国土交通省が指示した調査に、宇佐美被告らは同年2月、破損するとタイヤ脱落につながる部品「ハブ」の欠陥を隠して報告し、リコールを逃れた。
 裁判では、報告に虚偽があったことを宇佐美被告らが認識していたか、国が求めた報告が法に基づくものだったのかが争点になった。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061213it03.htm




[5346] 「Winny(ウィニー)」判決は、トートロジー的判決内容でしたね。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/13(Wed) 16:27  

ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」開発の元東京大大学院助手金子勇さんに対する判決が京都地裁であり、著作権法違反(公衆送信権の侵害)ほう助罪で、罰金150万円(求刑・懲役1年)の有罪判決を言い渡したが、被告側は控訴するという。
判決は「ウィニーの技術自体は有意義で、価値は中立的」と指摘し「被告は著作権侵害を十分認識していたが、侵害をまん延させることを積極的に企図したとまでは認められない」と判断はしている。
では、どの部分が有罪なのか?
「不特定多数により著作権侵害に広く利用されている状況を認識しながらホームページで最新版を公開し、悪用者2人の犯行をほう助した」と認定し「弊害を十分知りながら、自己の欲するままウィニーを公開、提供しており、独善的で無責任との非難は免れない」としている。
よくわかりづらい判決だが、ここでは、「公衆送信権の侵害」が入れ子的に、二重の意味で、使われているように見える。
すなわち、ウィニーのソフトそのものの、公衆送信権の侵害、そして、ウィニーのソフトをサイト上に公開したことについての公衆送信権の侵害、この入れ子状態の中で、判決では、前者については、技術自体は有意義で、価値は中立的とし、後者については、弊害を十分知りながら、自己の欲するままウィニーを公開、提供し、悪用者2人の犯行をほう助したとしている。
なんか、この論理、トートロジー的じゃないですかね。
たとえていえば、エロファイルを引き出しうるソフト自体には、罪がないが、それを「こんな使い方もできますよ」と、扇動指導したこと自体が、公衆送信権の侵害ほう助罪に当たるということですよね。
でも、待ってください。
もともと、この裁判って、P2Pのソフトの公衆送信権の侵害性如何を問う裁判だったんではなかったでしたっけ。
それが、いつの間にか、入れ子状態になっているうちに、論理がすれかわっている、そんな苦しい裁判官のいいわけや、辻褄合わせも、かいま見える判決でした。
まあ、昔でいえば、すばらしくよく消えるマジックインキ消しを開発した人に対して、マジックインキ消しに罪はないが、そのマジックインキ消しに、こんな効用があるんですよ、と、吹聴した(かどうかは、わかりませんが。)がために、罪に問われる。これって、かなり犬公方的判決ですよね。(このせこい論理を逆転すれば、大岡裁判になりうるものを。もったいない。)
金子さんを励ますために、あらためて、私のオピニオン「ピア・ツー・ピア時代に日本の著作権法は適応できるか?」http://www.sasayama.or.jp/opinion/S_30.htm
を、ここにかかげておきます。
こちらのサイトhttp://www.asahi.com/tech/apc/040915.htmlもご参照

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061213-00000002-yom-soci


[5345] Re:[5336] [5335] [5334] [5332] [5331] 輸出戻し税 投稿者:影絵 投稿日:2006/12/13(Wed) 15:45  

またまた、お久しぶりでした。

> でもまぁ、間違いがあるのは訂正いただくとしても(きっこの日記にメールあて先がありますよ)、

有難う御座いました、私はBLOGの方を見てましたので気付きませんでした、HPに有りましたので先ほど書いてきました。

> どこかの知事みたいですが、金持ちほどケチ、守銭奴、とはよくいったもんで。あの世にもってけるわけでなし。

禿げ同!です。


[5344] Re:[5335] [5334] [5332] [5331] 輸出戻し税 投稿者:影絵 投稿日:2006/12/13(Wed) 15:40  

> おやおや、そんなに、デムパが進んでいるんですか。

ええ、そのようです。しかも当の記事の中で前半の理解と後半の解説にズレが有るので読者も?になり検索したのでしょう。

> 「きっこの日記」さんの勘違いの一点は、次のフレーズによく現れているようにも見えるんですが。
> 「「輸出戻し税」を廃止すれば、それだけで年間に2兆円もの税収が増えるんだから、逆に、消費税なんか増税しなくたって良くなるじゃん。」
> ここでは、「きっこ」さんは、「「輸出戻し税」を廃止すれば」と書いてありますが、この点は、「輸出対象分は、『非課税』ではなく、『0%税率』を適用」ということをご理解いただかないと、この勘違いは、永遠に続くと思いますね。
> それと「消費税が2倍になれば、トヨタに返還される2000億円もの「輸出戻し税」も2倍の4000億円になるワケだし、キャノンに返還される700億円もの「輸出戻し税」も2倍の1400億円になるワケだ。」の部分は、故意にか、「仕入れに支払う消費税も二倍になる」という点を書き落としていますね。

仰るとおりでね、実は他からもこの件で解説を頼まれました、やはり影響力は大きいですね。



[5343] 内閣府タウンミーティングのやらせでけじめをつけるとか 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/12/13(Wed) 13:08  

朝日の珊瑚KY事件の記者はどうなったんでしたっけ。
テレビ番組でやらせが判明した場合はその番組が無くなることもあったような。

「やらせ」で何十億というレベルの血税を無駄にしたわけで。どうやってけじめつけるんですかね。
電通は費用返還、請負、入札禁止とか?


[5342] 鳥インフルエンザのウズラの卵、大量流通のおそれ。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/13(Wed) 12:32  

鳥インフルエンザ発生の、韓国の全羅北道金堤市のウズラ農家から、最近までウズラの卵が大量に出荷されていた事実が確認され、ウイルス拡散の懸念が高まっている。
全羅北道AI防疫対策本部と農家関係者が12日に明らかにしたところによると、この農家では全羅北道益山市の養鶏場で鳥インフルエンザが発生した直後の先月28日まで1日平均10万個余りのウズラの卵を生産し、卸売業者などを通じ全羅北道内と忠清地域の加工工場などに供給していた。
その後も鳥インフルエンザが発生する8日まで、1日平均数万個の卵を出荷していたという。
ウイルスの潜伏期間は最長21日とされることから、少なくとも100万個以上の卵が汚染された状態で全国に出回った可能性がある。
特にウズラの卵の場合、出荷時に特別な洗浄過程を踏まないため、卵に付着した便などを通じウイルスが拡散する恐れがある。

http://japanese.yna.co.kr/service/article_view.asp?News_id=552006121201900&FirstCd=03


[5341] 「日銀は市場コンセンサス型政策運営なので、第二次利上げは、円高にはつながらない」との論評なのだが。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/13(Wed) 11:54  

このサイト「日銀の利上げは円高要因とはならない」
http://markets.nikkei.co.jp/ranking/news/index.cfm?id=i39cc000_12&date=20061212&genre=i3
では、
「日銀は市場コンセンサス型政策運営なので、第二次利上げをしたところで、すでに数週間前から、日銀幹部は、利上げを示唆し、それに対して、市場は、円高に反応しているので、第二次利上げを発表をしている頃には、逆に、円安に振れているだろう。」との見方なのだが、果たしてそうなのだろうか。
非常にドメスティックな考えに支配された見方のように思えるのだが。
むしろ、ここで問題にしなければならないのは、日米の金利格差なのだろう。
この掲示板で何回も繰り返しているように。
「日銀が第二次利上げ」→「日米の金利格差縮小」→「ドル売り加速」→「米国債価格上昇、イールド低下」→「アメリカの長短金利フラット化」→「アメリカは、ドル安放置のビナイン・ネグレクト・ドル政策で、双子の赤字解消へ」
などのシナリオが描けるかもしれない。
参考
「これまでの経済の常識を覆す、六つの謎」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=252
「日米金利差放置を求めるグレン・ハバードさんの意図は、ドル暴落阻止メリットにあり。」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=251

http://markets.nikkei.co.jp/ranking/news/index.cfm?id=i39cc000_12&date=20061212&genre=i3


[5340] Re:[5333] アメリカで、青ネギにO-157 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/12/13(Wed) 08:31  

日本でも輸入冷凍小口切りネギが販売されてるみたいなんですが、

「加熱用」といっても加熱して使いますかね?

産地は知りませんが。。今度その手のスーパーにいって見てきますね。

・・・それで放射線当てたいんですかね国は


[5339] FOMC声明で、ドル売り加速 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/13(Wed) 07:52  

昨日のFOMC声明は、予想通り、利率据え置きではあったが、従来のコメントに、とくに「経済成長の減速化は、部分的には、住宅市場の相当な冷え込みを反映してのものである。」との一項が付け加えられたことによって、これが、来年の利下げを示唆したものと、受け取られ、ドルが売られた。
このように、近時のドル安は、日米金利格差縮小への思惑を要因としたもので、それが、日銀が、第二次利上げに踏み切っての日米金利格差縮小なのか、FEDが、利下げに踏み切っての日米金利格差縮小なのか、いずれの要因も、ドル売りにつながるという市場環境になってきているようだ。

昨日のFOMCの声明文は、下記の概訳の通り。
なお、今回も、Jeffrey M. Lacker氏は、0.25%の利上げを主張し、反対投票をした。

「連邦公開市場委員会は、本日、フェデラルファンドの利率を5.25%の据え置きとすることを決定した。
経済成長は、年間を通じて、減速化してきており、これは、部分的には、住宅市場の相当な冷却化を反映してのものである。
昨今の各種指標は、いろいろな傾向を示しているが、つまるところは、経済は、来るべき四半期に向かって、穏やかなペースで、拡大しているように見受けられる。
コアインフレの数値についてみれば、上昇しており、資源利用の高度化もあるところから、依然、インフレ圧力は、あるものと見られる。
しかし、インフレ圧力は、時を経るにつれ、緩和の基調にあり、これは、エネルギー価格(高騰)からの(インフレ圧力)推進力が減少していること、インフレ期待の抑制、通貨政策措置や他の総需要抑制要因の累積的効果発現によるものと見られる。
それにもかかわらず、連邦公開市場委員会としては、一定のインフレリスクが残っていると判断した。
これらのリスクに対応した追加的措置の程度とタイミングについては、今後入ってくる情報の意味するインフレと経済成長の見通しの進展に従う。」

http://www.federalreserve.gov/boarddocs/press/monetary/2006/20061212/


[5338] Re:[5336] [5335] [5334] [5332] [5331] 輸出戻し税 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/13(Wed) 07:22  

まあ、願わくば「わかりやすい言葉で、危機的状況を、正しく、伝えて」いただきたいもんですね。


[5337] 若年性認知症、厚労省が初の実態調査へ…支援策探る 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/12/13(Wed) 07:17  

若年性認知症、厚労省が初の実態調査へ…支援策探る
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061213i201.htm
厚生労働省は、65歳未満で発症する若年性認知症について、初の本格的な実態調査を行うことを決めた。

 今年度中に3県で先行調査を実施、2007年度以降、約10の都道府県に拡大する。専門医の確定診断に基づき、全国の患者数を推計するほか、医療・介護保険の利用状況を把握し、支援のあり方を探る。

 若年性認知症は記憶障害を中心とする病気で、アルツハイマー病や脳血管障害などが原因となる。働き盛りや子育て中に発症するため、本人や家族の経済的、精神的負担が大きいが、高齢者に比べると、受け入れ施設は少なく、公的な支援は十分に整っていない。

 調査は、厚生労働科学研究の「若年性認知症の実態と対応の基盤整備に関する研究」(主任研究者=朝田隆・筑波大大学院教授)で、今年度は、群馬、茨城、愛媛の3県で実施する。患者が受診する医療機関や、デイサービスセンター、民生委員などを通じて、対象となる疑いのある患者を把握。若年性認知症にあたるかや、詳しい病名を専門医が確定診断する。さらに、本人や家族から、生活や介護の様子や悩みなどを聞き取る。

 若年性認知症については、旧厚生省の研究班が1996年度にアンケート調査を実施、全国の患者数を2万7000〜3万5000人と推計している。

(2006年12月13日3時5分 読売新聞)

========
若年性認知症 患者数
http://www.google.com/search?hl=ja&q=%E8%8B%A5%E5%B9%B4%E6%80%A7%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E7%97%87+%E6%82%A3%E8%80%85%E6%95%B0&lr=
>患者数は10万人にもおよぶ。

厚生労働省と民間の見方に隔たりがあるような?



[5336] Re:[5335] [5334] [5332] [5331] 輸出戻し税 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/12/13(Wed) 07:10  

笹山さん、影絵さん、おはようございます。
でもまぁ、間違いがあるのは訂正いただくとしても(きっこの日記にメールあて先がありますよ)、
「越後屋、お前も悪よのう」的、弱者からむしりとる構造を推進しようとしている経団連の一番の問題点を無視して「あれがうまい」だの「これが人気」だのしか報道しないマスコミより、わかりやすい言葉で危機的状況を伝えていただいている点で重要なサイトだと思いますね。

どこかの知事みたいですが、金持ちほどケチ、守銭奴、とはよくいったもんで。あの世にもってけるわけでなし。



[5335] Re:[5334] [5332] [5331] 輸出戻し税 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/13(Wed) 05:20  

影絵さん。
おやおや、そんなに、デムパが進んでいるんですか。
「きっこの日記」さんの勘違いの一点は、次のフレーズによく現れているようにも見えるんですが。
「「輸出戻し税」を廃止すれば、それだけで年間に2兆円もの税収が増えるんだから、逆に、消費税なんか増税しなくたって良くなるじゃん。」
ここでは、「きっこ」さんは、「「輸出戻し税」を廃止すれば」と書いてありますが、この点は、「輸出対象分は、『非課税』ではなく、『0%税率』を適用」ということをご理解いただかないと、この勘違いは、永遠に続くと思いますね。
それと「消費税が2倍になれば、トヨタに返還される2000億円もの「輸出戻し税」も2倍の4000億円になるワケだし、キャノンに返還される700億円もの「輸出戻し税」も2倍の1400億円になるワケだ。」の部分は、故意にか、「仕入れに支払う消費税も二倍になる」という点を書き落としていますね。


[5334] Re:[5332] [5331] 輸出戻し税 投稿者:影絵 投稿日:2006/12/13(Wed) 05:07  

こんばんは、きっこ嬢にして混乱しますか!今見てきました。
昨日から「輸出戻し税」の検索からのアクセスが急増しまして何事かと思ったら・・・これでした。
しかし、凄い影響力ですね本人談では日に7・8万アクセスだそうですから、家なんか太平洋の無人島見たいな物ですよ。

あそこは書き込みが出来ないので知らせようにも方法が有りません。それにしても書き出しの部分では理解しているように読めるのですが、如何して後半になってしまうのか?
不思議ですね。



[5333] アメリカで、青ネギにO-157 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/12(Tue) 23:21  

アメリカで、青ネギにO-157が発見された。
Yum Brands Inc社の「YUM!!」ブランドの Taco Bell レストランの青ネギが原因のようである。
これまでに、五州の六四人がかかり、そのうちの八二%が入院し、一三%が腎臓障害を起こしてるという。
Taco Bell レストランは、全米五八〇〇のレストランから、青ネギを除去したという。

http://www.smartmoney.com/bn/ON/index.cfm?story=ON-20061212-000138-0430


[5332] Re:[5331] 輸出戻し税 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/12(Tue) 13:55  

これについては、昨年10月6日のこの掲示板の:[1659] [1660] の「輸出企業は「消費税」で大儲け?!。」をご参照ください。
この過去ログサイトhttp://www.sasayama.or.jp/kakolog/kakolog7.htm
の中にあります。
ここでも書きましたように、この点については、輸出税のある国と、日本のようにない国とでは、観点が異なるということですね。
繰り返しになりますが、
輸出税のある国、たとえば、中国などでは、払い戻し率を上下させています。
中国における、日本の消費税に当たる税は、増値税ですが、輸出については、日本と同じく、ゼロ税率が適用されるため、本来、輸出業者の輸出にかかわる税負担はゼロですが、この払い戻し率とのセットによって、実質、輸出税を合わせた負担は、還付率の改定によって、異なってくるというわけです。
日本の場合など、輸出税のない国では、あくまで、「最終消費者が国内でない以上、消費税は国内の業者・消費者からは徴収できない。」との原則に立って、還付されることになります。

これは、輸出税のない国については、世界共通(消費地課税原則による国境調整税として完全非課税)ということで、別に、日本だけが特殊なことではありません。
(参考−「輸出される商品の原価は、税抜きの原価でなければならない」(消費地課税の原則)、または、「輸出品は仕向地国の税制に服する。」(仕向地主義))
消費税法第7条第1項《輸出免税等の範囲》》参照
参考「消費税の輸出免税について(事業者の場合) -国税庁-」
http://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/extsukan/ippan/003extsukan5003_jr.htm

輸出対象分が、『非課税』ではなく、『0%税率』を適用しているからこそ、消費税は『売り上げの消費税-仕入れの消費税』ということですから、「売り上げの消費税」は、輸出品であるために、『0%税率』適用で、ゼロ、そして、すでに支払っている仕入れの消費税分が、マイナスで残るから、この分が、還付で、帰ってくるということなのですね。
納税額=消費税受取額(0パーセント)−消費税支払額(5パーセント)=マイナス5パーセント=5パーセント分還付
ということです。
WTOにおいても、輸出税に関しては、不問ということなので、国によって、実質、輸出のインセンティブやディスインセンティブの効果を、「売上税率プラス輸出税率」のワンセットで、操作している国があるということになります。
この「きっこの日記」の記事は、その意味で、失礼ながら、若干勉強不足の記事のようにみうけられます。
「見る前に跳べ」(W.H. Auden)「跳ぶ前に見よ」(John Heywood)という言葉がありますが、この「きっこの日記」さんに対しては、失礼ながら、「アジル前に見よ」(Look before you agitate )といいたいですね。

http://www.sasayama.or.jp/kakolog/kakolog7.htm


[5331] 松浪議員「庶民が(家賃9万の赤坂官舎に)そんなに住みたきゃ議員になればいい」発言 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/12/12(Tue) 11:43  

松浪議員「庶民が(家賃9万の赤坂官舎に)そんなに住みたきゃ議員になればいい」発言
http://www.youtube.com/watch?v=oLr8Tt2J4W4

私も含めて、こういう人間に辞めてもらうためなら、議員になってみたいなぁと思う方々も少なくないと思いますが(w

経団連って、水戸黄門のドラマに出てくる代官と商人みたいですね。「輸出戻し税」のこと知りませんでした。
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20061211


[5330] 韓国で、再び、鳥インフルエンザ発生 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/12(Tue) 10:12  

今回発生したのは、韓国の全羅北道の金堤市のウズラ飼育場で、今月7日から10日までに約3200羽のウズラが死に、毒性の強い高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたという。
これについての韓国のKBSテレビでの報道は、このサイトhttp://news.kbs.co.kr/news.php?id=1266427&kind=c
の下の方の 「VOD」をクリックしてご覧ください。

なお、今日発売のサンデー毎日http://www.mainichi.co.jp/syuppan/sunday/
の「これでいいのか、日本の鳥インフルエンザ対策-日本は、後進国!?」に私のコメントが載っていますので、コンビニなどの立ち読みで、ごらんいただけるかたは、ごらんになってください。
「鶏用ワクチン接種肯定論」です。

http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2006121101000295.html


[5329] 民主党は、黙っていれば、いいのに。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/12(Tue) 08:01  

その支持率低下に勢いづいたのか、民主党が、忘れていた外相不信任案を引っ張り出そうとしているようなんだが。
どうも、その点がわかっちゃいないんだな。
逆に言えば、民主党が黙っているから、小沢さんがおとなしくしているから、安倍さんの支持率が、勝手に、どんどん下がっているという、微妙な力関係を、まだ、おわかりになっていらっしゃらないらしい。
別に、安倍さんの支持率が下がって、民主党の支持率が、急上昇しているって状態に、民意はなっていないんだな。
ところで、私のサイトに「安部総理大臣 潰瘍性大腸炎」なんてキーワードでアクセスあったみたいなんだけど、これって、?なに?
と思ったら、どうやら、厚生労働省の懇談会が、潰瘍性大腸炎の公費負担を削るとのニュースに呼応してのアクセスらしい。
とにかく、私のサイトは、いろんな病気の名前や薬の名前でちりばめられているので、こんな奇異なキーワードでも、引っかかってきてしまうという、いいような悪いような、特色があるのです。

http://www.toonippo.co.jp/news_kyo/news/20061211010008221.asp


[5328] たかが支持率、されど支持率 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/11(Mon) 22:39  

安倍内閣の支持率推移
毎日新聞での調査経緯
09月26.27日調査67%
11月25.26日調査53%
12月09.10日調査46%
参照http://ca.c.yimg.jp/news/20061212102509/img.news.yahoo.co.jp/images/20061212/maip/20061212-00000002-maip-pol-view-000.jpg
09月26.27日調査を指数100とすると、11月25.26日調査指数79.12月09.10日調査指数68.

このままのテンポでの下落率で推移するとなると、今年のクリスマスの時点では、支持率38パーセントとなってしまう計算なんだが。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061211-00000122-mai-pol


[5327] マルハとニチロ、来年10月に経営統合 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/11(Mon) 21:43  

国内水産最大手のマルハグループ本社と業界3位のニチロは11日、2007年10月1日に経営統合すると発表した。
株式交換方式で、純粋持ち株会社のマルハグループ本社の傘下にニチロが入る形となる。統合により、売上高が1兆円に迫る巨大水産企業が誕生する。

いうニュースだが、昔の漁撈業界を知っている私としては、信じられないほどの大合併ですね。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061211-00000012-yom-bus_all


[5326] Re:[5325] 続報 アメリカのスイフト社からの牛肉に胸腺混入投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/11(Mon) 21:10  

虹屋さん。
情報ありがとうございます。
このご紹介の厚生労働省さんの要約では、次の肝心の点がぬけ落ちていますね。

すなわち、10月30日31日付けのスイフト社からの手紙では、次のように書いてあったという点についてですね。

「今回の根本原因は、それぞれのボックスに対しての電子スキャン手続きに問題があったということ、
そして、今回の胸腺のボックスについては、トレーニングを受けていない従業員が、日本向け輸出の牛舌のパレットのところに胸腺のボックスをおいてしまったためであろうということ。」

以下原文
In response Swift Establishment 969 issued two letters dated October 30 and 31, 2006, to the importer pertaining to this incident.
In the letters, Swift Establishment 969 management hypothesized the cause of the problem and presented corrective measures to prevent this error from happening on future loads.
The letters identified the root cause as a problem with the electronic scanning procedure for each box and pallet of product.
It was also determined that an untrained employee might have placed the wrong box (beef sweetbreads) on the pallet of beef tongues designed for export to Japan.
To prevent future mishaps,Swift Establishment 969 will be altering their shipping procedures for offal products.
Each box will be electronically hand-scanned to confirm that each box on a pallet bears the appropriate product code.



[5325] 続報 アメリカのスイフト社からの牛肉に胸腺混入投稿者:虹屋 投稿日:2006/12/11(Mon) 15:38  

この件の米農務省の調査報告書が公表されています。
胸腺混載の米農務省報告書 仮約
 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/12/dl/h1208-4a.pdf
  本文は
 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/12/dl/h1207-1a.pdf

参照 [5112][5119]

大阪港に届いたのは、成牛の胸腺。子牛のそれに比べて硬く、加熱処理が3回ほど必要だとか。

原因を見ると胸腺ではなく危険部位の脳が届いてもおかしくない、注文通りに納品するシステムがそもそも無かったのですね。

韓国の骨片残留肉と考え合わせると、米国産牛肉に特定危険部位の神経根(背根神経節)による汚染が心配になりました。
米国、韓国への牛肉輸出、3回とも失敗、米国産牛肉は危険部位による汚染が無いのか?
http://www5.plala.or.jp/nijiya231-9288/HATAKE/hatake_06/hatake_0650_BSE-kannkoku.htm



[5324] Re:[5321] 利益をむさぼる 「あこぎなリサイクルショップ」投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/11(Mon) 09:26  

なかなか、興味あるデータですね。
実際、私自身の経験でも、オーディオ関係ですと、買い取り価格は、最高で、定価の二割。
買い取り後に、店頭に出すのは、買い取り価格の2.5倍(原価率40%)から三倍(原価率33%)、さらには、場合によっては、四倍(原価率25%)、といったのが、通り相場のようですね。
となると、
当初の定価対比ですと、
消費者8割、中古業者2割、
中古流通後の価格対比ですと、
中古業者75パーセント、中古買い取り依頼者25パーセント
ということになりますね。
これを流通の当初からさかのぼりますと、
新製品で100万円の中古オーディオが、
中古業者に20万円で買い取られ、これが、60万円で売りに出されるとすると、
中古業者の実質取り分は、40万円となり、
新品価格の4割を中古業者が回収できるというわけですね。
これに、買い取り条件付き、新製品購入というインセンティブがつくと、新品・中古兼用販売者の場合は、二重の恩恵が受けられるというわけです。
今年のPSE問題の時には、中古業者のことばかり論じられましたが、中古製品ユーザーの視点というものが、もっと論じられていいような気がしています。
つまり、いったい、本当にPSE問題で馬鹿を見たのはだーれ? というわけですね。
つまり、焦らせられて、ハードオフさんのはからずものチャンスをいかしての在庫中古品一斉処分キャンペーンに踊らせられて、不要な中古品を買い込んでしまった、おばかな中古品ユーザーというわけですね。


[5323] 円キャリー・トレードの終焉 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/11(Mon) 08:21  

影絵さん。
本当にお久しぶりですね。
今回の円高は、前にも、ブログなどに書きましたように、ひとえに、日米の金利差が、今後も続くかどうか、によって、振れた円高のように思えますね。
日銀の第二次利上げを巡っての右往左往ぶりが、円高を刺激したのだと思います。
逆に言えば、これまでのドル高をささえてきたのが、ひとえに、日本の低金利であったということですね。
過去1年前に「『円は、来年も、キャリー・トレードの中心となる。』とのアナリスト達の見方」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=523
にも書いたとおり、日本の金融機関から低利の円を借りて、高金利の米社債などに投資する『円キャリー・トレード』(yen-carry trade)が、ドル高を支えてきたといえますね。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=523


[5322] Re:[5318] 影絵さんのブログに引用いただきました。 投稿者:影絵 投稿日:2006/12/11(Mon) 02:48  

こんばんは 本当にお久しぶりに成ってしまいました。

このところネットでは噛み付く相手がいなくなって、彼方此方うろついております・・・(苦笑)。

> 中京経済は、相変わらず、堅調でしょうか。
> 近頃の円高、ちょっと気になりますね。

そうですね、統計的には堅調でしょうね、生活経済は全国レベルと大差ないでしょうけど・・・。
現在では輸出(大手企業)は生活経済とは切り離されていますから、特に興味も無いのですが・・・円高は一時的でしょう、投機資金は近いうちに引くでしょうから、その時には又円安に振れると思います。
この辺りに振り回されない為にも「トービン税」が欲しいところです、ものすごい抵抗を受けるでしょうが。



[5321] 投稿者:投稿日:2006/12/10(Sun) 23:30  

<FONT SIZE=7 COLOR=green><B>利益をむさぼる
「あこぎなリサイクルショップ」
に気をつけましょう!</B></FONT>
<a href="http://www.kaihousouko.com/" target="_blank"><img src="http://www.kaihousouko.com/logo.jpg" border="0"></a>
のとある支店で・・・
<font size="6"><b>
中古DVDで、そんなに値打ちのある物ではないのに
定価1,575円、4,935円(どちらも税込み)がそれぞれ
1,200円、3,980円(どちらも税込み)で売られていた。
こんな高値なら新品で買えます。
*定価4,800円のビデオ買い取り価格500円
販売価格→980円
*定価3,990円のDVD買い取り価格450円
販売価格→なんと2,100円(ボロ儲け)
*約5年前の定価4,935円のアニメDVD買い取り価格450円
販売価格→なんと3,700円(ボロ儲け)
*約5年前の定価6,090円のアニメDVD買い取り価格450円
販売価格→なんと4,200円(ボロ儲け)
買い取り500円のVHSを980円ならともかく、
450円のDVDが4,200円(約9.4倍)には驚きです
さらに、10円のVHSビデオを315円で売る始末
新品同様のソフトであっても発売日から何年も経って
いる物は定価の1割未満〜2割
新しい物は、2割〜良く出て3割半
EPレコードだと1枚20円、30円と思えば良いでしょう
<font color="red">
低額買い取り→高額販売・・注意しましょう!
</font>
約10枚のDVDと5本のビデオを買い取ってもらい
調べた結果です
</b></font>
<br>
<FONT SIZE=7 COLOR=green><B>利益をむさぼる「あこぎな通販」
に気をつけましょう</B></FONT>
<BR>
<IMG SRC="http://www.yazuya.com/items/common/head.jpg">
<IMG SRC="http://www.yazuya.com/items/ninniku/images/ninniku.jpg">
<FONT SIZE=5 COLOR=red><B>
ここの年間売上高は約270億円(平成15年4月〜平成16年3月)、
資本金2000万円、社員数60名(平成16年4月1日)
にもかかわらず、テレビCM・新聞広告・折り込み等、
数千億売り上げる一流企業顔負けの宣伝をしている。
いかに、製造原価が安上がりなのかと言うことが伺える。
まあ、この手の通販は、100円・200円のものを1600円
程度で売るのはざらに有るでしょうが</B></FONT>
<BR>
<B>「やずや」誇大広告の疑い 黒酢食品、公取委が調査</B>

 テレビCMで知られる健康食品の通信販売大手「やずや」(福岡市)が、
黒酢を原材料とした健康食品を販売した際、成分表示を誇大に広告していた
疑いが強いことが10日、関係者の話で分かった。公正取引委員会もこうし
た事実を把握、景品表示法違反に当たる可能性があるとみて調査しているもようだ。
 誇大広告の疑いが持たれているのは、同社の人気商品「熟成やずやの香醋(こう
ず)」。同社の公表資料によると、中国産の黒酢を濃縮加工してカプセルに詰めた
もので、昨年から今年にかけて販売された商品に「黒酢を当社独自の研究開発によ
り約20倍に濃縮しエキス化することに成功」などと表示していた。
 しかし実際には、商品の主要成分であるアミノ酸の濃度は原材料の4−6倍程度
とみられ、関係者は「消費者に誤解を与えかねない表示」と指摘している。
(共同通信) - 7月11日2時1分更新
<BR>
<B> これらも同等です(誇大広告に変わりなし)</B>
<IMG SRC="http://www.amochinmi.com/top_img/m.jpg">
あも珍味(尾道ラーメン)
<font color="red">:新聞広告をしょっちゅう出している
 本当に良い物ならこれほど広告を出さなくても客は手を出す</font>
資本金  2,000万円
従業員  160名(平成18年3月現在)
年間売上高 無表示
<BR>
<IMG SRC="http://kenko.3838.com/0406images/b02pro.gif">
資本金 1億円
従業員  無表示
年間売上高 無表示
<BR>
<IMG SRC="http://www.kenkoukazoku.co.jp/company/images/logo.gif">
資 本 金 8,800万円
従業員 120名
年間売上高 無表示
<BR>
<FONT SIZE=5><B>ここに挙げたのはほんの一例です</B></FONT>
<FONT COLOR=red SIZE=5><B>健康、美味しいなどと言って客の心理を駆り立て、僅かな製造原価で仕上げた物を高利益を得て売り付け、その利益で誇大広告を行っているのです。 あなたは、広告を買っているのです。 たかだか資本金2,000万円の小規模な会社が、新聞一面広告というトヨタやソニー、松下の超一流企業を真似た広告を出しているのですよ。 1000円のものを100万食売っても10億円、1000万食でも100億円です。 いかに、製造原価が安上がりなのかがわかります。</B></FONT>


[5320] どうして、ファイザーは、新規のコレステロール降下剤・トルセトラピブから撤退したのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/10(Sun) 22:46  

どうして、ファイザーが、突如として、開発したCETPを抑える作用を有する医薬品トルセトラピブ(Torcetrapib)から撤退したのか?
このサイト「Drug companies seek less expensive production methods」http://www.clarionledger.com/apps/pbcs.dll/article?AID=/20061210/BIZ/612100355/1005
によれば、次のような事情があるらしい。
ファイザーは、この薬の開発に、八億ドルを費やしてきたが、これほどの巨額な開発投資では、経済モデルとしては、実用的ではなくなってしまっているのだという。
そこで、よりコストのかさまない方法での新薬の開発が求められているのだという。
もう一つは、製薬会社のR&Dが、かつてのものよりも、生産性が下がってきているためだという。
R&D投資額が、397億ドルであったのに対して、2005年には、たった20の新薬しか開発しておらず、これは、前年実績を36もダウンしているのだという。
このため、製薬会社では、臨床実験によって、パフォーマンスを上げたり、研究開発部門をコストの安い、発展途上国に移したりしているのだという。

http://www.clarionledger.com/apps/pbcs.dll/article?AID=/20061210/BIZ/612100355/1005


[5319] Re:[5302] H教授の環境行政時評の「拡大ミティゲーション論」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/10(Sun) 14:34  

この「[5302] H教授の環境行政時評に私の掲示板の記事の紹介がされています。」
で紹介されている「拡大ミゲーション論」を、私なりに解釈し、ブログ記事
「久野武さんの「拡大ミティゲーション論」を、オプションのスキームに当てはめてみる」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=684
のほうにまとめてみました。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=684


[5318] 影絵さんのブログに引用いただきました。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/09(Sat) 22:00  

私の掲示板の「[5298] コピーですが、タイトルとまとめ方が面白かったので。」の「掲示板から 」さんの記事をご引用いただいております。
http://kagee.blog23.fc2.com/
です。
光栄です。
影絵さん。
久しぶりです。
中京経済は、相変わらず、堅調でしょうか。
近頃の円高、ちょっと気になりますね。

http://kagee.blog23.fc2.com/


[5317] oryzaの環境備忘録さんの話題から「冬期湛水」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/09(Sat) 10:25  

この掲示板にもいらっしゃるoryzaの環境備忘録さんの話題に「冬期湛水」の話が載っていて、興味を引かれた。
私どもの秋田のように、豪雪地帯では、やむを得ざるに関わらず、実質「冬期湛水」となってしまうのだが、この話題の豊岡では、意識的に、冬に田んぼに水を張ることで、効果を上げているらしい。
寒い日には、子供たちの天然のスケートリンクになることもあるのだろう。
この「冬期湛水」と「稲わら施用」という自然農法を組み合わせると、いいのかもしれない。
この「稲わら施用」というのは、秋の収穫後、生ワラが茶褐色に変色した時点で、田に鋤きこみ、腐植させ、四月の耕起の段階で、乾燥させ、腐植が進んだ段階で、田植えをするというような農法です。
冬期湛水は、この冬期間での腐植の進捗を進める効果があるのかな、とも思いますが。
ただ、問題は、農用水をダムに頼っている地帯では、冬期間でのダムの放流というものが難しいでしょうから、その点どうなんでしょうね。

以下は、oryzaの環境備忘録さんのからの引用
冬の田に水を張る「冬期湛水(たんすい)」という農法が、兵庫県内で広がり始めた。微生物から虫、魚、鳥など生物の力を借り、農薬に頼らずに安全な米が作れる。コウノトリとの共生を目指す豊岡市で始まり、農薬代や除草などのコストが省けるため県内各地の農家が注目するが、農閑期に大量の水を使うため、水の確保が課題となっている。

http://oryza.perma.jp/sb/


[5316] Re:[5309] ランセットにvCJDの論文 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/08(Fri) 23:04  

このロンドン大学インペリアル・カレッジのジョン・コリンジ(John Collinge)教授を中心にした研究グループの論文「 Clinical presentation and pre-mortem diagnosis of variant Creutzfeldt-Jakob disease associated with blood transfusion」

Stephen J Wroe FRCP , Suvankar Pal MRCP , Durrenajaf Siddique MRCP , Harpreet Hyare FRCR , Rebecca Macfarlane MRCS , Susan Joiner MSc , Jacqueline M Linehan BSc , Sebastian Brandner MRCPath , Jonathan DF Wadsworth PhD , Patricia Hewitt FRCPath and Prof John Collinge FRS
(The Lancet, Volume 368, Number 9552, 09 December 2006)

の概要は、次のようなもののようです。
なお、下記の中の「二人のプリオン感染者について、死亡前にvCJDであることがわかったケースについては、2004年に報告した。」とは、「A.H. Peden et al., "Preclinical vCJD after blood transfusion in a PRNP codon 129 heterozygous patient," Lancet, 364:521-529, 2004.」のことをさしているものと思われます。
私の当時のブログ記事「「プリオン蛋白遺伝子(PRNP)のコドン129に異型遺伝子をもつ患者における輸血後の未発症vCJD」とのLancet論文の仮訳」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=55も、ご参照
また、下記の中の「MRC PRION-1 trial」とは、Medical Research Council (MRC)(イギリスの医療審議会)のファンドによるキナクリンをつかったvCJD療法の臨床試験適用ケースということのようです。
先月の私のブログ記事「vCJDに利く薬「キナクリン」とは?」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=660
「POTENTIAL TREATMENTS FOR CREUTZFELDT-JAKOB DISEASE 」http://www.cjd.ed.ac.uk/TREAT.htmをご参照

以下、概訳

輸血によるvCJD感染の懸念が増してきているが、我々の研究では、vCJDを発症したドナーから輸血を受けたことがわかっているグループの中で、二人のプリオン感染者について、死亡前にvCJDであることがわかったケースについては、2004年に報告した。
今回は、このグループの中の他の患者の一人についての報告であり、この患者は、神経症状を見せ、国立プリオン診療所へ、転院されたものである。
この患者は、過去の輸血の経緯について、調査するために、入院となった。
vCJD診断の後、MRC PRION-1 trial として、登録された。
患者が死んだとき、脳と扁桃腺の組織がえられ、そこから、免疫ブロット法と、免疫組織化学によって、プリオンタンパクの存在が、確認された。
臨床診断で、ほぼ、確実にvCJDとわかったので、扁桃腺生検は、行われなかった。
この患者は、キナクリンによる手当を行ったが、典型的なvCJDの臨床経過をたどった末、病状悪化し、死亡した。
これらの生前にvCJDと識別された、vCJD感染患者たちは、vCJDのドナーからの輸血を受けてから、少なくとも、5年間生き残った23人のうちの、三例である。
グループの残りの人たちについても、vCJDリスクは、高いとみられ、これらの人々に対しては、専門家による、フォローアップと、調査が要求される。
扁桃腺生検は、プリオン初感染の場合と同様、他の医源的にリスクにさらされている人にとっても、早期の、前兆候段階でのvCJD診断を可能にするものである。


[5315] 国内31例目の狂牛病確認 1999年生まれの北海道河東郡鹿追町の牛 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/12/08(Fri) 19:46  

国内31例目の狂牛病確認 1999年生まれの北海道河東郡鹿追町の牛
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06120801.htm
北海道本当に多いですね。われわれは狂牛病の牛のミルクを飲んだり肉やエキスなど副産物を食べたりしてきたんでしょうね。


[5314] BSE31例目発見 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/08(Fri) 18:27  

今回発表された31例目のBSE牛は、北海道鹿追町で飼育されていた1999年11月に生まれたホルスタインの雌牛。
鹿追町でのBSE発生は、2005.06発見の20例目(2000.08出生).2004.10発見の14例目(2000.10出生)があり、今回は、2006.12発見の31例目(1999.11出生)の三例目となる。
いずれも、同じ出生コホートと見えなくもない。

これまでの日本国内で発見されたBSE牛の出生コホート一覧は、下記のとおり。(出生順)

1992.02出生.24例目.2006.03発見.長崎県壱岐市

1995.12出生.05例目.2002.08発見.神奈川

1996.02出生.06例目.2003.01発見.北海道川上郡・和歌山
1996.02出生.13例目.2004.09発見.奈良
1996.03出生.16例目.2005.03発見.北海道天塩郡天塩町
1996.03出生.07例目.2003.01発見.北海道網走市
1996.03出生.01例目.2001.09発見.北海道常呂郡・千葉
1996.03出生.04例目.2002.05発見.北海道白糠郡音別町
1996.03出生.10例目.2004.02発見.神奈川
1996.04出生.02例目.2001.11発見.北海道宗谷郡猿払村
1996.04出生.11例目.2004.03発見.北海道川上郡標茶町
1996.05出生.19例目.2005.06発見.北海道野付郡別海町
1996.08出生.15例目.2005.02発見.北海道中川郡本別町
1996.08出生.03例目.2001.12発見.群馬

1999.03出生.12例目.2004.06発見.熊本
1999.08出生.18例目.2005.05発見.北海道砂川市
1999.11出生.28例目.2006.08発見.北海道天塩郡幌延町・苫前郡羽幌町
1999.11出生.31例目.2006.12発見.北海道河東郡鹿追町

2000.02出生.21例目.2005.12発見.北海道千歳市
2000.04出生.25例目.2006.04発見.北海道枝幸郡枝幸町・岡山
2000.06出生.29例目.2006.09発見.北海道天塩郡幌延町・中川郡中川町
2000.07出生.23例目.2006.03発見.北海道中川郡中川町
2000.08出生.26例目.2006.05発見.北海道瀬棚郡今金町
2000.08出生.20例目.2005.06発見.北海道河東郡鹿追町
2000.08出生.27例目.2006.05発見.北海道中川郡豊頃町
2000.09出生.17例目.2005.04発見.北海道河東郡音更町
2000.09出生.22例目.2006.01発見.北海道野付郡別海町
2000.10出生.14例目.2004.10発見.北海道河東郡鹿追町

2001.06出生.30例目.2006.11発見.北海道千歳市(飼養地)

2001年10月15日肉骨粉禁止、以後は、BARB牛

2001.11出生.08例目.2003.10発見.栃木・福島

2002.02出生.09例目.2003.11発見.兵庫・広島

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061208-00000101-jij-soci


[5313] Re:[5312] 選挙のときに突如沖縄の人口が増えていたと指摘するブログが 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/08(Fri) 18:15  

推定値ですし、特定政党批判にもなりかねませんので、私のこの掲示板では、パスとしましょう。
いずれ、実数がわかるでしょうから。
それからでもいいでしょう。


[5312] 選挙のときに突如沖縄の人口が増えていたと指摘するブログが 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/12/08(Fri) 16:03  

http://alcyone.seesaa.net/article/28967340.html
http://alcyone.seesaa.net/article/29105168.html
万単位で住民票移動って本当ですかね?(^^;


[5311] Re:[5310] FDAがvCJDの感染の恐れがある血液製品を回収 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/08(Fri) 16:02  

これでみると、いろいろなリコールがあるんですね。
REASONが、vCJD由来の関係では、その配布先は、他国に渡っていますね。
カナダ、オーストラリア、スイス、オーストリアなんてのが主要国ですね。
特に、オーストリアが多いみたいです。

血液と関係ないリコールとして、日本の企業の名前も見えますね。
日本光電という会社で、筋電図策定システムの機械のリコールのようですね。
濾電流で、長く使っていると、患者に表在性熱傷を起こさせるとありますね。
ここは、除細動器も作っている会社のようですね。


[5310] FDAがvCJDの感染の恐れがある血液製品を回収 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/12/08(Fri) 15:20  

だそうです。
http://www.fda.gov/bbs/topics/enforce/2006/ENF00981.html

プリオン病のせいでどんどん大変なことになってきているのに日本の外食産業や広告代理店やマスコミの人たちは関係ないという顔をしてるんですね。


[5309] ランセットにvCJDの論文が(見るのに登録必要) 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/12/08(Fri) 15:04  

Clinical presentation and pre-mortem diagnosis of variant Creutzfeldt-Jakob disease associated withblood transfusion
Researchers report the details of the UK’s third case of variant Creutzfeldt-Jakob disease (vCJD) associated with blood transfusion. The case highlights the risk faced by other recipients of vCJD infected blood and suggests that blood transfusion is an efficient route of transmission for vCJD......
http://www.thelancet.com/journals/lancet
The Lancet, Current Issue, Volume 368, Number 9552, 09 December 2006
つづきはこちらから↑

扁桃腺生検もあれですけど、私は盲腸手術につかった器具の洗浄とか、ディスポーザブルなのか、とか、その辺りも気になってるんですけど。あれってよくある割には危険部位ですよね。
いまは薬でちらすほうが多いのかな?


[5308] 外国為替相場 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/08(Fri) 12:44  

ドル対円
115円13銭
円高へ。最新値115円15-20銭

ユーロ対円
152円97銭から153円17銭
最新値153円00-05銭

ユーロ対ドル
1.3278ドルから1.3288ドル

ということで、市場は、昨日に引き続き、日銀BOJ-の利上げ期待が、依然として多く、円高にシフトしており、一部には、12月18−19日のく金融政策決定会合で、利上げか、との観測も、流れているようだ。
参照「 Japan economy 'not worse than expected'」
http://www.smh.com.au/news/Business/Japan-economy-not-worse-than-expected/2006/12/08/1165081121556.html

以下ご参考

ユーロ対ドル
1.3278ドルから1.3288ドル

ポンド対ドル
1.9615ドルから1.9635ドル

ドル対スイス
1.1947フランから1.2961フラン

豪ドル対円
90円94銭から90円72銭

NZドル対円
79円46銭から79円14銭

カナダドル対円
100円28銭から100円10銭

ポンド対円
226円31銭から225円93銭

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061208-00000030-fis-brf


[5307] Re:[5306] 大変失礼いたしました 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/08(Fri) 09:32  

what's my scene?さん。
わざわざすみません。
取り上げていただいて、光栄です。
今後とも、よろしく。
今朝未明あたりから、結構多くの方が、what's my scene?さんから、飛んでこられております。
感謝です。


[5306] 大変失礼いたしました 投稿者:wms 投稿日:2006/12/08(Fri) 09:20  

笹山さん、掲示板からさん、うっかりとは言え、大変失礼なことをいたしました。ブログの記事は訂正いたしましたのでご了承ください。


[5305] 「what's my scene?」にこの掲示板記事のご紹介。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/08(Fri) 07:00  

これまでにも何度か、私の掲示板やブログの記事をご紹介いただいている「what's my scene?」さん
http://blog.livedoor.jp/whats_my_scene/archives/50489440.html
に、この掲示板の「[5298] コピーですが、タイトルとまとめ方が面白かったので。」が紹介されていますね。
なお、what's my scene?さんは、この記事は、私が書きこんだとされていますが、「掲示板から」さんが書き込まれたものですね。
なるほど、「what's my scene?」さんは、この内容を次のような語句に整理されて一覧化されているのですが、こうして、あらためてみますと、格差社会の推進力の働きを、図らずも、この労働契約法案 は、果たそうとしているかのようにも見えますね。
これらは、民主党さんの支持母体でもある労働貴族的と化している連合さんのテリトリーの枠外にある問題となってしまっていますね。
久方ぶりの1%以上賃上げ要求春闘に力こぶを振り上げている連合さんとは、次元の異なる話となってしまっているのは、何とも、悲しい話です。
昨日は、久しぶりに、高木剛さんのご勇姿をテレビで拝見した直後でなんなんですが。

経団連と連合との、大きい同士の、妙な運命共同体ができていまいそうな予感もします。

以下は、「what's my scene?」さんの記事からの引用です。 

もう残業代は払いません
もっと首を切りやすく
非正社員は一生奴隷でいろ
派遣は一生派遣
もはや日本人はイラネ
よーしパパ売国頑張っちゃうぞ
再チャレンジ? あれは冗談w、釣られた?

http://blog.livedoor.jp/whats_my_scene/archives/50489440.html


[5304] 「バーナンキは、声高にインフレの危険性を叫べども、市場は、耳をふさいで、聞かないふりをしている」との論評 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/08(Fri) 06:48  

このサイト「The Fed that cried wolf」
http://money.cnn.com/2006/12/07/news/economy/fed_walkup/index.htm
では、FEDのバーナンキ議長や他の関係者たちが、いくらインフレーションの到来の危険性を声高に話しても、市場は、まだ、来年初頭の利下げがあるのではないかと、聞こえていても、聞こえないふりをしているというのだ。
「誰もが、金利の緩和を、理知的にも、論理的にも、予測しうる状況にはない。」と、シカゴのハリス・プライベート銀行のJack Ablin,氏は、いう。
昨今、発表される各種経済指標は、いずれも、予想よりは、いい数字を出している。
FEDが景気指標よりも、インフレーションの警戒をしているのは、利上げをしようとしているのか、少なくとも、インフレーションの動向が定かになるまでは、金利の据え置きをしたいということなのだろう。
「市場の誰も、FEDのいうことなんか信じていない。彼らは、自分の仕事をしようとしているだけなのだ。彼らの使命は、インフレとの戦いなのだ。」と、ボストンにあるEvergreen Investments のアナリスト、John Lynch氏はいう。
しかし、依然として、市場関係者は、来年初頭にかけて、利下げがあるのではないかと、期待している向きが多い。
その理由として、経済の減速化に対応して、FEDは、利下げをするのではないかと期待しているがために、近時のダウ平均は、高騰をつづけており、債券市場も、近い将来の低金利に賭けているのだという。
「FEDの見通しが間違っているのか、債券市場の見通しが間違っているのか、まだ、わからない。しかし、アメリカ経済は、多くの人々が考えている以上に、力強い成長を、結果として遂げるのではないか。しかし、そこでは、住宅市場の動向如何が、大きな鍵となる。もし、住宅市場が、このまま低水準であるならば、来年の金利引き下げはあるとみている。」と、Evergreen Investments のアナリスト、John Lynch氏はいう。
一方、「住宅市場に影響を与えるモーゲージ金利は、長期金利の影響を受ける。来年、住宅市場は、インフレ圧力をかけることに、転じてくるのではないのか。」と、クリーブランドの Allegiant Asset Management Co.のBrian Stine氏は、いう。
「インフレを回避するために、金利をどうしょうかと、FEDが悩む必要は、ないのであって、FEDは、ひたすら、近い将来において、安定を心がけていればいい話であって、例え、来年、予想以上の経済成長になったところで、金利を引き上げる必要はないのだ。FEDは、健全な経済成長のために、タッチ・アンド。ゴーの姿勢で、金利をコントロールしていけばいいのだ。」ともBrian Stine氏は、いう。
しかし、それでも、市場の一部に「FEDガ来年利下げするだろう。」との観測が正しいことを伺わせる要因も、あるという。
それは、コアインフレの動向であるという。

http://money.cnn.com/2006/12/07/news/economy/fed_walkup/index.htm


[5303] 保険は誰のため? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/07(Thu) 23:36  

期限を迎える損害保険があったので、損害保険の代理店におじゃまして、ひとしきり、昨今の保険業界の話で、雑談が始まった。
その中で、ちょっと、見過ごせないな、という話題を三つ。

その1.
損保会社や金融機関なりサラ金などから融資を受けるときに、団体信用保険(略して団信保)をかけさせられることがある。
それは、すでに償還が90パーセント進んでいたかたでも、まだ、残債が、90パーセントもある方も、保険料率は同じってことです。
貸付金利に上乗せすることで、そのときの残高に応じて、一年に一回、保険料を徴収しているということで、金利換算で約0.3%であるといわれています。
でも、保証する残債が減っていけば、総体としての融資のリスクは、減っていく勘定なんですから、その分、年ベースでは、保険料率は、安くならなければならないのに、これっておかしい話ですね。
いわば、自動車で、事故率が低ければ、保険料率は、低くなるという理屈は、ここには、ないようですね。
それに、サラ金の場合なんて、根抵当なんだし、いったい、残債ってのが、どこまでの範囲の話なんでしょうね。
融資対象の消費者に融資し、団体信用生命保険をかけさせて、根抵当権のありったけの残債を対照に、事故らせたほうがメリットという仕組みに、見えなくもない。
おまけに、この団体信用生命保険は、今、銀行の窓販の対照になっていて、銀行は、融資の金利で儲かり、団体信用生命保険の販売手数料で儲かり、という、両手に花の状態のようですね。
これぞ、貸し手のための保険ってとこでしょう。



その2.
住宅金融公庫からアパート建築融資などを受けると、最初に、融資期間中の損害保険を融資の償還期間分、一括して、付保し、その保険証券は、融資機関である住宅金融公庫に、付保質入れする。
しかし、住宅金融公庫から融資を受け建てた建物は、毎年、減価償却され、簿価は、減っていく。
まして、定額償却でなくて、定率償却の場合は、帳簿上の建物評価額は、急速に減価していく。
しかし、融資前に、一括してかけた保険金の根拠の建物評価額は、償還期間中、当初から、満期日まで、変わらない。
となると、融資を受けた人は、年ベースでは、建設当初の10分の一に減価した建物に、建設当初のままの評価額で、保険をかけていることになる。
この保険も、住宅公庫に質入れしてあるのだから、借入者は、手を出すことはできない。
これって、住宅金融公庫と、損保会社(たしか、合併前の安田損保、合併後の明治安田損保だったかな?)と、グルって話じゃない?

その3.
毎日、テレビのコマーシャルで、地井武男が「まだ、はいってないの?」と、脅迫するアメリカン ホームダイレクト のコマーシャル。
でも、いいことづくめで地井さんが、並びあげるメリットを全部履行できる保険なんて、ないそうだ。
となれば、これって、今話題の近未来通信の手口と同じパターンじゃないんだろうか?
つまり、新規加入者が増えていれば元は取れるし、約束も履行できるけれども、最後の加入者は、ババを引くってパターン。
マルチ商法で、下位者の支払った金品を上位者が分配し、上位者だけが、儲かるっていう仕組みと同じですね。
こんな、社会悪につながりかねないコマーシャルを、よくも、テレビ会社も、視聴者も許しているね。

以上の話を延々とされた後、ふっと、「今の保険会社ってのは、ユーザーのことなんか、一つも思ってないんですね。思っているのは、金融庁と、運用先の外資の動向だけなんですね。」といわれたのには、がっくり。


[5302] H教授の環境行政時評に私の掲示板の記事の紹介がされています。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/07(Thu) 23:08  

前にもご紹介した「H教授の環境行政時評」
http://www.eic.or.jp/library/prof_h/h061207_1.html
の今月号(第46講その4)に、私の掲示板の5123と5126の記事が紹介されています。
ご参照
http://www.eic.or.jp/library/prof_h/h061207_3.html
光栄です。

http://www.eic.or.jp/library/prof_h/h061207_1.html


[5301] 発表された今年の年次改革要望書には、郵貯問題は、どう書かれていたのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/07(Thu) 21:42  

12月5日に発表された年次改革要望書には、日本の郵貯問題について、どう書かれていたのか、ざっとみてみると。

何しろ、大部なので、はしょり気味にはなるがお許しを。

郵貯問題は、おおむね次の箇所で扱われている。

1.8ページの「PRIVATIZATION」「 RECOMMENDATION HIGHLIGHTS Level Playing Field - Savings and Insurance:」

2.30ページからの「COMPETITION POLICY
I. Improving Antimonopoly Compliance and Deterrence」において、31ページの「G.」

3.39ページから始まる「Annex - 31」の「III. Policyholder Protection Corporation (PPC).」

4.41ページから44ページにかけて、「Annex - 33」の「PRIVATIZATION」の「II. Japan Post」

以上の4カ所において述べられている。

まず、1.においては、
「日本の郵貯改革については、アメリカとしても、大きな関心を抱いていた。」
として、
「これらの改革が、マーケットオリエンテッドな形で進められれば、日本の経済にとって、潜在的な力になるであろう。」
とし、
「これらの進められ方については、透明性が求められ、かつ、他の競争相手の銀行業務の民間部門と、最高レベルのプレイイングフィールドになることが不可欠であると思っている。」
としている。
そのためには、
「郵貯は、民間の競争相手と、同じ税制、法的規制、監査水準のもとに、おかれるべきである。」
としている。

2.においては、民営化後の郵貯が
「競争阻害行為をしないようにすることが必要である。」
としている。

3.においては、
「もし、日本が、郵貯ファンドを元にしての、アメリカのPolicyholder Protection Corporation (PPC)のシステムに習いたいのであれば、歓迎をするし、そのためには、法制度の備えが必要だ。」
としている。

4.においては、
「郵貯改革後に必要なのは、他の金融業務との対等な競争関係を生み出しうる諸制度の改正と用意である。」
とし、そのためには、
「政府保証の伴うものはなくし、民間企業と同一の税制、諸規制などの下での、競争がされることが必要である。」
とし、それには、
「新郵貯は、アームス・レングス・ルール(arm's length rule)(情実融資など、通常と異なる条件で取引することを禁止したルール)を基礎にしたものでなければならない。」
とし、そのためには、
「内部でのリスク移転を避けたものでなければならない。」
とし、そこに、
「金融システムの安定のために、金融庁の果たすべき役割が、大きくなる。」
としている。
また、
「郵貯の果たすべき、ロジスティックスの役割について、アメリカは、重大な関心を持っており、これらの業務についても、前期と同様、民間競合企業と、同一の税制、諸規制などのイコールの条件での競争環境が整備される必要がある。」
としている。

参考「Annual Reform Recommendations from the Government of the United States to the Government of Japan under the U.S.-Japan Regulatory Reform and Competition Policy Initiative December 5, 2006」

http://www.ustr.gov/assets/World_Regions/North_Asia/Japan/Regulatory_Reform_Initiative/asset_upload_file724_10213.pdf


[5300] Re:[5299] 韓国、米牛肉3次輸入分からまた骨片 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/07(Thu) 20:00  

虹屋さん。
この問題、韓国では、アメリカ・韓国のFTA交渉と絡められているようですね。
このサイトhttp://imnews.imbc.com/citizen/creport/1472279_1833.html
は、韓国の民主労働党の反対集会の模様のようです。
下記サイトの写真などもご参照
http://www.newscham.net/news/view.php?board=news&id=38123&category2=8
http://www.pressian.com/scripts/section/article.asp?article_num=30061207175052
下記のサイトはBSEに関する韓国のテレビ報道です。
「VOD」をクリックするとごらんになれます。
早速、アメリカでのvCJD発生の話題もテレビ報道しているようですね。

http://newssearch.kbs.co.kr/newssearch.php?v_dblist=2&v_kw_str=&v_db_str=&v_cmp_str=&v_start=1&v_pnum=10&v_expmode=0&v_rtype=0&v_sort=100&v_sort_type=1&v_field=%C0%FC%C3%BC&v_kw_query=%B1%A4%BF%EC%BA%B4&x=24&y=13


[5299] 韓国、米牛肉3次輸入分からまた骨片 投稿者:虹屋 投稿日:2006/12/07(Thu) 16:59  

米国産牛肉はこれで1、2、3回目のいずれも搬入拒否で返送されることになった。
米国は「世界貿易機関(WTO)への提訴も視野」(東京新聞)だそうだが、OIEの規約でも骨無し肉になっているのだから、名分は韓国側にある。

>中央日報
農林部は、1日に輸入された米国産牛肉10.2トンの検疫過程で骨片が検出されたため、不合格判定を下したと、6日、明らかにした。輸入分はすべて返送または廃棄され、米国国内の該当作業場の輸入承認も取り消される。

姜文日(カン・ムンイル)国立獣医科学検疫院長は「X線異質物検出器での調査は問題がなかったが、肉眼検査の結果、3箱から7つの骨片が見つかった」と述べた。骨片は最大0.3センチX0.6センチ、最小0.7センチX1センチだったが、厚さが1ミリと薄かったため、X線で検出されなかったと推定される。

姜院長は「刃物で骨が薄く切られ、出てきたものと考えられる」と説明した。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=82491&servcode=300&sectcode=300




[5298] コピーですが、タイトルとまとめ方が面白かったので。。 投稿者:掲示板から 投稿日:2006/12/07(Thu) 15:21  

経団連自民党が、「 も う 残 業 代 は 払 い ま せ ん 。」って言っている法律。
 【政治】 "どうなる残業代" 労働時間の規制はずす…ホワイトカラー・エグゼンプション素案、明らかに★2
 http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1164394945/

経団連自民党が、「 も っ と 首 を 切 り や す く 。 」って言っている法律。
 【行政】リストラ解雇要件を明記 厚生労働省の労働契約法素案
 http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1164103605/

経団連自民党が、「 非 正 社 員 は 一 生 奴 隷 で い ろ 。 」って言っている法律。
 【政治】 "経済界が反発したから…" 契約社員らの正社員化規定を削除…労働契約法素案★7
  http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1164520118/

経団連自民党が,  「派 遣 は 一 生 派 遣 。」 と言っている法律。
 【経済】 "派遣の固定化の恐れも" 派遣期間の制限廃止を提案、直接雇用原則揺らぐか…経済財政諮問会 議★4
 http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1165022760/

経団連自民党が、「 も は や 日 本 人 は イ ラ ネ 。 」って言っている法律。
 【安倍内閣】単純労働者受け入れ課題に…アジア・ゲートウエー会議(議長・安倍首相)
 http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1164095735/
 【政治】ITなど資格や免許、アジア共通に安倍首相が「相互認証」を提唱へ 「アジア・ゲートウェイ戦略会議」が検討
 http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1164578602/

経団連自民党が,  「よ ー し パ パ 売 国 頑 張 っ ち ゃ う ぞ 。」って言っている法律 。
 【政治】外資50%超、政治献金OKへ 改正案が衆院委で可決★6
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1165144950/

経団連自民党が,  「再 チ ャ レ ン ジ ?  あれは冗談w 、 釣 ら れ た ?」 と言っている法律。
 【政治】 "ニート・フリーター支援のはずだったのに…" 「再チャレンジ支援税制」、ニート・フリーターを除外
 http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1165214466/





[5297] Re:[5295] CJD治療につながうかもニュース 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/07(Thu) 10:04  

ご紹介されているプリオン病を遅らせる技術についてですが。
当該論文は、Qingzhong Kong 博士の
「RNAi: a novel strategy for the treatment of prion diseases」
http://www.jci.org/cgi/content/abstract/116/12/3101?maxtoshow=&HITS=10&hits=10&RESULTFORMAT=&fulltext=Craig+Mello&searchid=1&FIRSTINDEX=0&volume=116&issue=12&resourcetype=HWCIT
というもののようですね。
内容は、プリオン感染後、PrPC(プリオンタンパク質)のレベルを低下させることで、生存期間を延ばすことができるとしていますね。
この場合、RNAi(RNA−リボ核酸− 干渉 )が、配列特異的(特異的な遺伝子にコードされた配列での遺伝子の働きとでもいいましょうか。)な転写後遺伝子の働きを静めるとしていますね。
同時に、RNAiは、神経細胞のPrPCの働きを抑える作用もあるとしていますね。

上記でのRNAi(RNA 干渉 )は、siRNA(small interfering RNA)を細胞内に導入することにより、RNA干渉を誘導し、特定遺伝子の発現を抑制できる、というもののようです。

http://www.jci.org/cgi/content/abstract/116/12/3101?maxtoshow=&HITS=10&hits=10&RESULTFORMAT=&fulltext=Craig+Mello&searchid=1&FIRSTINDEX=0&volume=116&issue=12&resourcetype=HWCIT


[5296] Re:[5294] 米国で変異型ヤコブ病三例目&CJD院内感染の心配のニュース 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/07(Thu) 09:46  

まりちゃんさん。
情報ありがとうございました。
このサイト「Confirmed Case of Variant Creutzfeldt Jakob Disease (vCJD) in the United States in a Patient from the Middle East」http://www.cdc.gov/ncidod/dvrd/vcjd/other/vCJD_112906.htmがCenters for Disease Control and Prevention(CDC)からの公式発表ですね。
サウジアラビアに生まれ育ち、2005年後半からアメリカに住んでいるが、それまで、アメリカへは、2003年に3ヶ月ほど滞在したほか、1989年には、短期アメリカ滞在があった人、ということのようですね。
また、この患者は、過去に輸血の経験がなく、脳外科手術の経験もなく、他の諸国を訪れた経験もないこと、さらに、食関連のvCJDの潜伏期間は、7年あると考えられているところなどから、この患者は、サウジアラビアでの食事の関係から感染したものとされていますね。

http://www.cdc.gov/ncidod/dvrd/vcjd/other/vCJD_112906.htm


[5295] CJD治療につながうかもニュース 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/12/07(Thu) 09:32  

Could RNA interfere with prion disease?
http://www.nature.com/news/2006/061127/full/061127-15.html
Silencing The Cause Of Mad Cow Disease
http://www.sciencedaily.com/releases/2006/12/061201180736.htm
Revamp of brain 'could slow CJD'
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/6198072.stm
New Approach To BSE Successful In Lab
http://www.medicalnewstoday.com/medicalnews.php?newsid=58058&nfid=rssfeeds
でてましたっけ?



[5294] 米国で変異型ヤコブ病三例目&CJD院内感染の心配のニュース 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/12/07(Thu) 07:59  

U.S. CASE OF VARIANT CJD CONFIRMED
http://www.meatnews.com/index.cfm?fuseaction=Article&artNum=13231
サウジアラビアご出身とありますが?
Third U.S. mad cow case reported in Virginia, CDC says
http://news.yahoo.com/s/nm/20061206/hl_nm/madcow_usa_saudi_dc_1


CJD closes operating theatres in Canada
http://www.news-medical.net/?id=21215

London, Ont., hospital cancels surgeries after possible case of CJD
http://ca.news.yahoo.com/s/capress/061205/health/health_health_cjd_hospital_1

高齢化にともない白内障手術も増えてるんでしょうが脳外科以外も、器具どうなってるんですかね


[5293] 激しい円・ドル・ユーロのアップダウン 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/06(Wed) 20:56  

円対ドルは、
1ドル=114円79―82銭
一時は、114円53銭まで上昇

円対ユーロは、
1ユーロ=152円71―79銭近辺
円はユーロに対して続伸

ドル対ユーロは
安値1.3306ドル、高値1.3342ドル
ユーロは対ドルで小反落

ということで、日本の日経の記事「外為17時・円114円80銭前後に4日続伸」http://www.nikkei.co.jp/news/market/20061206m2ds0imf0606.html
は、ドル安の原因を、アメリカ経済の減速化が主因ととらえているのに対して、ロイターの記事「Yen gains as BOJ keeps up hawkish rhetoric」
http://za.today.reuters.com/news/newsArticle.aspx?type=businessNews&storyID=2006-12-06T101303Z_01_BAN622552_RTRIDST_0_OZABS-MARKETS-FOREX-20061206.XML
は、「日銀政策責任者のコメントが、公定歩合の上昇を期待する市場の期待に火をつけた。」としている。
この「日銀政策責任者のコメント」とは、西村清彦審議委員が、6日に、長野県松本市での記者会見で、経済情勢について日銀と市場の認識が「完全に一致しなくても、必要とあれば(利上げに)動けない訳ではない」との考えを示したことを指している。
この点では、明らかに、ロイターの市場観測のほうが当たっているようにも見えるのだが。
つまり、これまで、ドル高を支えてきた日米の金利格差が縮小するとの見通しで、ドルが売られて、円が買われているという事実だ。


[5292] 恒久の目で外来種問題を見てみれば。投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/06(Wed) 13:28  

ひたすら異端を排する環境省さんの外来種問題への取り組みについては、ある種、皮肉な意味での賞賛を送りたいのだが、ここで、一呼吸をおいて、「外来種の進入も、これまた、エロコジーの一つなのだ」、という、やや、「一利一害」というような耶律楚材的観点からの対策というのは、考えられないのだろうか。
つまり、弱肉強食の生態系の変化の改変ではなくて、コントロールという視点からの対策だ。
ある意味、これは、現在の学校のいじめ問題と、あい通じるものがあるのかもしれない。
つまり、生態系として、学校のいじめ問題をみてみる。−−ちょっと飛躍してしまうが。
異なるものを排するという意味では、ナチの人種純化政策と、ある意味似ているのだが。
このサイトの記事「<小笠原諸島>東洋のガラパゴス…世界遺産登録に難題 」http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061206-00000059-mai-soci
という記事では、小笠原諸島の世界遺産の登録の障害となっている外来種や本土開拓民の入植当時に明治時代、燃料用に持ち込まれた常緑広葉樹アカギの問題について、書いてある。
しかし、なぜ、現在の島民が、エコツーリズムなり世界遺産登録を望んでいるか、そのニーズは、現世代の居住民にとっての換金回路の用意なのだろう。
そして、そのお墨付きなり、そのシンボルとしての世界遺産登録なのだろう。
生態系の変化を、一つの遷移期としてみるのか、それとも、現在の生態系が未来永劫に続くとしてみるか、そのスタンスによって、この問題に対する考え方は、異なってくるのだろう。
外来種の進入は、生態系の一つの遷移期なのである。
ちょうど、森林が切り倒され、笹や芝やワラビなどが生えてきて、草地となり、その草地に人間が、採草、火入れ、放牧などの手を加えていくと、裸地になるように、芝とか牧とかいうものは、森林と、裸地との間に途中下車しているような存在であると同様に。
環境省の、外来種をひたすら排する環境マフィア的考え方は、後者の生態系が未来永劫に続く、いや、つづけなければならない、という悲壮感によって、裏付けられたものとすれば、なんと、それは、ドンキホーテ的な考えなのだろう。
また、生態系と人間との交わりの中でできる文化的景観なり、文化的エコトープは、所詮は、モラルあるその時代の人為によって、書き換えられているものだとすれば、もっと、自然の遷移過程に従った、動態的な取り組みが必要なのであろう。
それらのこれまでの人為との永久の交わりの過程をすっ飛ばしたように、「今更、急に善人面されての、自然保護」では、時すでに遅しなのである。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061206-00000059-mai-soci


[5291] 罪作りな日銀−日本と、アメリカ・ユーロとの金利格差の不透明さ− 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/06(Wed) 10:18  

今月のFOMCは、来週12月12日だが、この前に、シカゴ連邦準備銀行総裁のMichael Moskow氏が、気になる発言を繰り返している。
氏は、各種経済データでの経済の停滞振りとはべつに、インフレーションへの警戒のため、連邦準備金利を引き上げるべきであると、先週来、各方面で主張している。
氏によれば、連日のダウ平均の記録更新にもかかわらず、米国債価格は、上昇し、イールドは、このチャートhttp://seekingalpha.com/wp-content/seekingalpha/images/10year.jpgのように、10ヶ月も、低位水準に甘んじているという。
このことが、投資家にとっては、アメリカ経済鈍化への懸念となり、FOMCに対して、来年の金融政策の緩和への期待を生んでいるという。
氏の言うに、第4四半期の経済成長の低下がはっきりしてきたので、投資家は、次なるFOMCの来年第1四半期での準備金利低下への期待をいよいよ、強めているという。
また、近時ドルは、このチャートhttp://seekingalpha.com/wp-content/seekingalpha/images/usd_jpy.jpgのように、著しい低落を示しているが、これについては、このサイト『Dollar Decline? What Dollar Decline?! It's Arbitrage.』http://usmarket.seekingalpha.com/article/21656では、本来、通貨変動は、アービトレイジ(Arbitrage)なもので、対象国ごとに、いろいろな要因で動くものであり、現在の状況と、アメリカの貿易赤字問題とはなんらの関係もない要因で動くものであるとしている。
そして、現在のドルとユーロとの関係は、このチャートhttp://seekingalpha.com/wp-content/seekingalpha/images/eur_usd.jpgのようであるが、円とユーロとの間は、このチャートhttp://seekingalpha.com/wp-content/seekingalpha/images/eur_jpy.jpgのように、円安に触れているのは、ひとえに、日銀が、当分は金利引き下げができなくて、金利格差は、そのまま当分は、続くであろうとの予測からそうなっているのだという。

連邦準備金利と日本の金利格差は、日米双方に変動要因があるから、今後、広がるかも知れないし、広がらないかもしれない。
ECB-ヨーロッパ中央銀行-は、これ以上の金利引き上げはしないであろうから、日本との金利格差は、日銀次第だが、当分一定との見方であろう。
となれば、不安定要因は、ユーロよりも、アメリカ側にあるという、アービトレイジな見方なのであろう。
しかし、その基準となるのは、日本の金利という見方である。
いわば、日銀総裁の不祥事で弱みをつかまれた日銀が、独自に身動きできない中で、円が、対主要通貨に対して、アービトレイジな動きをしている、という構図なのだろう。

http://money.cnn.com/2006/12/01/news/economy/fed_moskow.reut/?postversion=2006120117


[5290] 岡田晴彦さん、ご逝去 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/06(Wed) 09:20  

元雪印乳業副社長の岡田晴彦さんが、ご逝去されたという。
岡田さんと、私とは、岡田さんが雪印に移られる前の職場で、ご一緒だった。
温厚を絵に描いたような方で、落語もよくされるようなかたであった。
私と同じく、独身貴族時代が長くて、岡田さんの部屋に行けば、当時としては、珍しいクーラーやら、カラーテレビやら、三種の神器がそろっていた。
私も人づてには、聞いていたが、例の雪印食品の食肉偽装事件では、親会社の副社長として、相当のご苦労をされたらしいですね。
そんなご心労が、若い死を招いたのかも知れません。
謹んで、ご冥福を祈ります。

 


[5289] イサカ・カレッジってのは、おもしろそうな大学ですね。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/06(Wed) 08:03  

私のブログ記事「欧州の鳥インフルエンザ拡大による原種鶏・種鶏の輸入停止で、日本の養鶏業はどうなる?」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=600にアクセスしてきた、アメリカのイサカ・カレッジ (Ithaca College)http://www.ithaca.edu/ってどんな大学?って調べてみると、意外に面白そうな大学のようなんですね。
Wikipediaによると、そもそもは、1892年に、バイオリンの先生であるWilliam Grant Egbertという人が、音楽学校として、設立したもののようだ。
今では、下記のように多様化した学部構成となっているようだ。
いってみれば、国際教養大学といったところで、秋田の大学とも、提携があるようだ。
この大学のインターネットラジオがこのサイトhttp://www.ithaca.edu/radio/vic/にあるのでお試しを。
それにしても、この大学が、種鶏の研究をしているのかどうかは、わからずじまいだった。

学部
Roy H. Park School of Communications
School of Business
School Health Sciences & Human Performance
School of Humanities & Sciences
School of Music
Division of Interdisciplinary and International Studies

http://en.wikipedia.org/wiki/Ithaca_College


[5288] ようやく新聞も問題にしたPLC問題 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/05(Tue) 07:36  

私のこの掲示板でも、いろいろな方が論じられてきた電力線を使っての通信−PLC−の問題点について、今日の毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061205-00000009-mai-soci
が、ようやく、取り上げたようですね。
私の掲示板でのPLC問題の議論は、[5168] [5164] [5163] [5162] [5159] [5158] [5154] [5153] [5151] [5149] [5148] [5140]などをご参照

http://www.wikihouse.com/HamRadio/index.php?%A3%D0%A3%CC%A3%C3%CC%E4%C2%EA%2F%A3%B2%A3%B0%A3%B0%A3%B6%BD%A9


[5287] 珍なる処罰だが 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/04(Mon) 18:51  

自民党は4日、衆院経済産業委員会で11月29日に行われた官製談合防止法改正案採決を無断欠席した片山さつき、佐藤ゆかり両衆院議員について(1)所属常任委員会を変更(2)国会開会中の海外渡航を1年間禁止(3)来年3月末まで国会対策委員会への出席を停止−するとの処分を決めた。

というのだが、なんやら珍に見えるこの処罰だが、「党規約に基づく処分」を避けて、「国対で、できる範囲内での最大限の処罰」と考えると、なるほどと、わかってくる。
とくに、(2)の「国会開会中の海外渡航を1年間禁止」は、国対の承認が必要だからだ。
「あらゆる採決に、来年3月まで、動員参加」なんて罰だったら、選挙区帰れませんものね。
となれば、寛大な措置とみた方がいいのでしょうね。
それにしても、当の国対の中は、あっちもこっちも、かつての復党者だらけなんだもんね。
ご両人も、気軽に、「復党反対−−」なんていっていると、あらぬ方の神経を、結果として、逆なでしていることもあり、だからね。
まあ、「元気だしなよ、ご両人」、といったところなんでしょう。

http://www.toonippo.co.jp/news_kyo/news/20061204010002841.asp


[5286] チェコで、今年二例目のBSE発生 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/04(Mon) 09:28  

チェコは、今年二例目のBSE発生を公表した。
昨年は、8例あり、2001年の最初の発見以来、25例目となる。
この5年間BSEの根絶を目指してきたが、そこまでには、至っていない。

そういえば、チェコの日本大使は、例の熊沢さんでしたね。

http://www.foodproductiondaily.com/news/ng.asp?n=72470-bse-czech-republic


[5285] Re:[5274] 英国政府、著作隣接権延長を断念か 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/04(Mon) 07:34  

謎工さん。
遅レスですみません。
ご紹介のサイトの中にある「the creative mix」というものに対しての評価ですね。
これが原作品の歴史的余命を長引かしているということに注目すれば、隣接権と著作権とのバランスというものが、結果として、原作品の歴史的価値を高めうるという考え方なのでしょうか。

以下、謎工さんのブログにコメントしたものを自分の掲示板にも、再掲。
間違っているかもしれませんが。

イギリスの著作権法について

2003年の「The Copyright and Related Rights Regulations 2003」
http://www.opsi.gov.uk/si/si2003/20032498.htm
において、
182条に下記の点が追加されたようなのですが。

Section 182: Consent required for recording, &c. of live performance .
「録音やライブ実演において、求められる同意」

182.&#8212;(1) A performer's rights are infringed by a person who, without his consent&#8212;
(a) makes, otherwise than for his private and domestic use, a recording of the whole or any substantial part of a qualifying performance, or
「演奏家の権利は、次の人間によって、 侵害される。 すなわち、同意なくしての
(a)資格ある実演の全体又はいずれかの実質的部分の録音物が、 私的、家庭内使用以外に、作成された時」
の後に、次を追加
making a copy of a recording includes making a copy which is transient or is incidental to some other use of the original recording
「一時的な録音物の複写や、 または、オリジナルな録音物を他の使用とする際に付随しておこる録音物の複写の作成。」
こちらもご参照「Copyright, Designs and Patents Act 1988 」
http://www.jenkins-ip.com/patlaw/cdpa2.htm



[5284] 今日的な代用燃料車とは? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/03(Sun) 09:30  

安倍晋三首相は30日夕に開かれた経済財政諮問会議で、道路特定財源の一般財源化について、現行税率を維持しつつ、揮発油税も含めた道路特定財源の見直しを指示したというのだが、いろいろな議論があるようだ。

そこで、原点に立ち返ると、二つの問題が浮かび上がってくるようだ。

一つは、そもそもの、揮発油税というものの原点は何か、ということと、もうひとつは、その使途としての道路特定財源化をはかった当時の時代的背景は、どうだったのか、ということについての検証である。

前者についてみれば、そもそもの揮発油税の創設は、昭和12年4月に、代用燃料生産を助長する目的で創設されたということである。
つまり、当時の代用燃料車であった木炭車などの普及を目指してのイコールフッティングをはかるための下駄的存在だったということだ。

後者についてみれば、昭和29年4月の道路特定財源化への当時の社会的ニーズとしては、インフラ整備のための特定財源確保というものがあったということだ。

要は、このそれぞれの創設当時のニーズを、全部覆すのではなくて、そのそれぞれのニーズの今日的な再検証をはかるということから始めればいいというわけだ。

そこで、前者についてみれば、今日的な代用燃料車としては、Alternative-Fueled Vehicle (AFV)開発への世界的な傾向がある。
そもそも、この代用(または、代行)燃料車(代燃車)が世界に現れたのは、1990年代の日本でいう明治初期に、ヨーロッパ各国で 開発されたもののようで、日本では、大正時代から開発研究が進み、昭和9年に、陸軍がガス発生装置(陸式)を考案し、これを民間のガソリン節約のために使用することを奨励して後、急速に、民間サイドで、各種代燃車が考案されたが、戦後のディーゼル車の普及で、急速に姿を消していったという代物である。
しかし、近年になり、当時の代用燃料車とは異なった先進的な技術を取り入れた代行燃料車ガ、出現するようになった。
現在の代用燃料車の主流は、エタノール車と、ハイブリッド車のようだ。
また、代用には、補助的代用と、完全代用の二つの考え方があり、補助的代用車は、Substitute−Fueled Vehicle であり、完全代用車は、Alternative-Fueled Vehicle (AFV)ということのようである。

後者の特定財源化への政治的経緯からみれば、大儀名分として、「受益者負担」を掲げ、1953年(昭和28年)に議員立法「道路整備費の財源等に関する臨時措置法」がつくられ、「揮発油税」が道路特定財源となったという経緯がある。

では、この二つの歴史的経緯を原点に、逆回転させてみるとどういうことが?

ということだが、揮発油税のインセンティブとしては、今日的な代用燃料促進という社会的ニーズは、昭和12年当時よりも強いものがあるということで、原点にあったインセンティブの今日的なニーズへのシフトは可能である。

また、揮発油税の特定財源化については、そもそも、社会的インフラを、受益者負担原則で、徴税できるのか、という、問題がある。
昭和28年当時の自動車の保有台数は、自家用車についても、法人所有車についても、ごく特権的な階層に限られていたはずである。
昭和30年時点での自動車保有台数は、百五十万台、平成17年8月時点での自動車保有台数は、七千九百万台、である。
この限りでは、昭和28年時点では、受益者負担原則は、通用したかもしれないが、国民悉皆自動車保有状況の今日では、受益者負担原則は、通用はしないだろう。

また、たとえ、譲って、受益者原則を認めたとしても、その「受益」の概念は、より、広範なものとなっているし、その受益分を還元すべき社会的対象も異なってきている。

自動車の及ぼす影響は、単に、道路という狭いインフラのみに及ぼすものではなく、地球公共財の視点からの、地球温暖化への影響ということも考えると、どうなのだろうか。

上記のところを足して二で割ってみると、次のようなことは、いえるのではなかろうか。

@揮発油税の税率水準の今日的な見直しと、エタノール燃料などの今日的な代用燃料関連税制とのイコールフッティング。

A特定財源化は、堅持するが、その財源用途は、道路財源に限定されない、今日的な見直しが必要。

B特定財源と排出権とのトレードオフによる新スキームの確立

などということなのだろう。

ちなみに、アメリカでのエタノール課税については、民主党の Tom Daschle上院議員が提出した、「 “American Jobs Creation Act of 2004.”」(通称” the JOBS bill “(H.R. 4520)」(それ以前は、「the Jobs and Growth Reconciliation Tax Act」(通称”the FSC&shy;ETI bill”)(H.R. 2)がある。

2004年までは、ガソリンが一ガロン18.4セントの課税に対し、エタノールは、一ガロン13.2セントであり、そのうちの10分の一は、Underground Storage Tank Trust Fundにいき、一ガロンあたり2.5セントは、the General Fundにいき、一ガロン10.6セントは、the Highway Trust Fund (HTF)に蓄積されていた。

これが、American Jobs Creation Act of 2004,(H.R. 4520)の発効によって、エタノール課税は、一ガロン、18.4セントとなり、そのすべてが、現在、 the General Fundに蓄積されている2.5セント分とともに、直接、the Highway Trust Fund (HTF)に蓄積されることになっている。

さらに、容量エタノール物品税控除(VEETC ;Volumetric Ethanol Excise Tax. Credit)制度が創設された。

これによって、表面的には、ガソリンとエタノールの税率は、ともに、一ガロン18.4セントであるが、エタノールについては、一ガロン5.2セント分の税控除がされ、その分をクレジットという形でVEETCが立て替え払いをすることによって、エタノールについての実質のブレンダーの税負担額は、一ガロン13.2セントとなるが、別途、ブレンダーは、VEETC分として、一ガロン13.2セントの負担を強いられるということになった。
http://apps.mtc.ca.gov/meeting_packet_documents/agenda_388/4_Bulger.doc
http://www.ethanolrfa.org/objects/documents/358/er212.pdf参照

現在の代用燃料車の世界的傾向の写真は、下記のサイトでどうぞ。

http://images.google.co.jp/images?q=Alternative%E3%80%80Fuel+Vehicle&ndsp=20&svnum=10&hl=ja&lr=&rls=GGLJ,GGLJ:2006-41,GGLJ:ja&start=0&sa=N


[5283] Re:[5281]詐欺師は米国?韓国? 投稿者:虹屋 投稿日:2006/12/03(Sun) 08:56  

最初から不可能な事がわかっていて契約するのを「詐欺」と言うのではないでしょうか?詐欺師は米国?韓国?
 ところで、現在、対日輸出の米国食肉施設への抜き打ち査察を米国農務省、厚労省、農水省が実施中だそうですが・・(30日参院農水委員会)

>【ワシントン1日聯合】全米肉牛生産者・牛肉協会(NCBA)のワシントン事務所長は、韓国の牛肉市場規模は年間4億ドルに上るが、船積条件や検査規定が厳格なため1億6000万〜1億7000万ドルの費用がかかるとしている。骨がまったく含まれない食肉だけを輸出することはほぼ不可能だとの主張だ。

 NCBAはまた、米政府に書簡を送り「韓国とは産業的レベルで収益の合った貿易をすることはできないことが明白になった」と述べ、韓国政府が両国間の合意に従うと保障しなければ、貿易を再開すべきではないと主張した。

(YONHAP NEWS) - 12月2日17時49分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061202-00000016-yonh-kr



[5282] タウンミーティング 電通社員 日当10万 大盤振る舞い露呈 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/12/03(Sun) 08:47  

タウンミーティング 電通社員 日当10万 大盤振る舞い露呈
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061202-00000001-san-pol
うひゃ!
牛肉でも意見交換会に電通の第三事業部の方がいらしてましたけど、彼はどこから日当をいただいてたんですかね?広告代理店っていい商売ですねー


[5281] 韓国のアメリカ牛肉輸入停止措置に対して、アメリカの牛肉業界は、猛反発 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/03(Sun) 00:01  

韓国が、アメリカからの牛肉に骨片がまじっていたことを理由に、アメリカからの牛肉輸入をストップしたことに対して、アメリカの牛肉業界やUSDAは、猛反発している。
ジョハンズ農務長官は、カンサス州のクリークストーン社からの出荷が止められていることについて、
「韓国は、我々と交渉もしていない新しい輸入の標準を作り出したようだ。」
と皮肉った。
また、チャック・ランバート農務次官代理は、「ピーナッツほどの大きさの骨片を見つけ出すのに、韓国は、一ヶ月もかかっている。」
と皮肉った。
NCBA(全国肉牛生産者・牛肉協会)も、
「骨は危険部位ではないのに、輸入禁止措置を執るのは、韓国が保護主義に傾いているからだ。
今回のことは、今後、韓国とアメリカとのFTA交渉にも影響してくる。
韓国は、もはや、我々アメリカ人にとっては、当てにならない貿易相手国と化してしまった。」
と怒っている。

http://www.farmandranchguide.com/articles/2006/12/01/ag_news/updates/update03.txt


[5280] YouTubeに「Wii(ウィー)」のトラブル映像が、数多く公開 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/02(Sat) 20:39  

任天堂の新型の次世代ゲーム機「Wii(ウィー)」が2日、全国で発売されたが、アメリカでは、11月19日に、先行発売されている。
ところが、YouTube上では、早くも、wiiのリモコン事故などについての映像がいくつも、公開されている。
この映像http://www.youtube.com/watch?v=z_gNN0qY_ZIがその一つで、テニスをしようとして、リモコンがすっぽ抜けて、テレビを割ってしまったという映像だ。

そのほかにも、下記のように、いろいろなトラブル映像がサイトアップされている。
http://www.youtube.com/watch?v=DyUWXuGLMVg
http://www.youtube.com/watch?v=wpnT9fkEGO4
http://www.youtube.com/watch?v=X7uIEA168lQ
http://www.youtube.com/watch?v=rUy-2iIPEsM

もっとも、アメリカには、任天堂憎しの業界筋が、多くいるようだ。


[5279] Re:[5278] [5276] 疾病とイベントリスク 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/02(Sat) 20:07  

まりちゃんさん。
確認しましたら、そうでしたね。
「 HDCV 発現事象: 効果を減弱
理由・原因: 狂犬病ワクチンに対する免疫応答の阻害 」
と書いてありました。
ご指摘ありがとうございました。


[5278] Re:[5276] 疾病とイベントリスク 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/12/02(Sat) 16:44  

> 1.メファキン「ヒサミツ」錠275 *製造販売元/久光製薬株式会社 製造元/メファ社(スイス)

笹山さん、これはマラリアのお薬で狂犬病のワクチンを一緒に使うと効果が減弱するということだったような。

話は変わりますが

アスベスト対策のパブコメ期限が迫ってるとのことですが、どこにでも使われちゃってるので、たとえば隣の家の駐車場に使われてるが、隣家住民が不在とかいないとかいう場合はどうしたらいいんでしょうね?!そういう問題これから多数でてくると思いますが。。

意見募集の期日は、メール及びファックスが12月5日(火)17時まで

意見募集要項
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=8682&hou_id=7662


[5277] ワーグナーのオペラの幕切れと、小泉劇場の終演との相違 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/02(Sat) 10:37  

そうですね。
小泉さんがこよなく愛されたオペラ、その中でも、特に相似性を示していたのが、ワーグナーのオペラでしょうね。
そのワーグナーのオペラの中でも、守旧派と改革派との対決という点からすれば、ワーグナーのオペラ「ニュルンベルグのマイスタージンガー」なんてのが、両者の比較の対象として、ふさわしいのかもしれませんね。
で、このマイスタージンガーの中では、歌合戦という形で、改革派のヴァルターが、守旧派のベックメッサーを打ち負かす、というあらすじなのですが。
ここまでは、郵政改革反対派を打ち負かしたストーリーと全く同じですね。
歌合戦に勝ったものには、職人組合の親方の娘であるエーファと結婚できるというおまけまでついていますね。
小泉チルドレンたちは、この歌合戦の周りではやし立てる取り巻きともいえるんでしょう。
で、違いは、最後の大団円 にあるようで。
この改革派のヴァルターには、日頃から改革的民衆芸術論を展開しているザックスという職人がついていて、このザックスが、オペラの最後で、歌合戦で対決したヴァルターとベックメッサーとを、明日のドイツの祖国のためにという、もっともらしいまとめをして、握手させ、仲直りをさせる役割を演じているのですが。
(「Verachtet mir die Meister nicht 」
http://cat-ra.universal-music-group.com/_classics/_ram/s1/028947080022_04_14_00.00-01.30_s1.ram

このビデオクリップhttp://www.klassikakzente.de/_ram/dvd/meistersinger_0730949_dvd2_17.ramの「目覚めよ(Wach auf! Es nahet gen den Tag)」という合唱の後ですね。)
しかし、小泉劇場の終演には、この大団円の場面に、ザックスのような、これまでの対決をアウフヘーベンさせるような説得力をもつ登場人物が、不在だったということですね。
強いていえば、森喜朗さんあたりかな?
つまり、小泉さんは、ヴァルターにはなれても、ザックスにはなれなかったということなのでしょう。
いつの選挙だったか、私も、県会議員の一人から、「自分が壇上で演技をしてから、観客席にまわって、拍手をしているような選挙をしてはいけない。」と諭されたことがありましたっけ。
小泉さんも、自分の舞台が終わった後も、一生懸命、観客席で拍手をしているんですが、周りの聴衆がシラーっとしている、ってのが、今の安倍内閣支持率低下の国民の声なんでしょう。


[5276] 疾病とイベントリスク 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/02(Sat) 08:48  

以前、この掲示板の[5178] で、狂犬病ワクチンの国内製造メーカー一覧を出したとき、国内では、
1.メファキン「ヒサミツ」錠275 *製造販売元/久光製薬株式会社 製造元/メファ社(スイス)
2.乾燥組織培養不活化狂犬病ワクチン 製造販売/財団法人 化学及血清療法研究所 販売/アステラス製薬株式会社
3.乾燥組織培養不活化狂犬病ワクチン 製造販売/財団法人 化学及血清療法研究所
とがあると記載した。
では、今回の狂犬病騒ぎで、このうちの上場会社であるアステラス製薬の株価がどうなっているのかを調べてみると、
次のようになっている。
http://company.nikkei.co.jp/index.cfm?scode=4503
10月5日頃に、取引高がピーンと、増えて、株価は、10月26日に、5,420円と、年初来最高値をつけている。
で、京都の狂犬病患者が、フィルピンで、犬にかまれたのが、8月で、日本へ帰国したのが、11月1日、入院したのが、11月13日、死亡したのが、11月17日。
まあ、一見すると、この株価推移と、この国内36年ぶりに発症した日本男性の狂犬病感染とは、何の関係もないようには、見えるのだが、果たして、この患者は、犬にかまれた8月から、日本へ帰国する11月1日までの間は、何らの医療措置をとっていなかったのか?
ちょっと、「壮大なインサイダーがあったのではないか」などという、謎めいたものは、感じられる。

これに限らず、疾病というのは、株価とかオプションにとっては、一つのイベントリスク( event risk )となるのだから、売り建てているポジションにとっては、絶好の好機となるはずである。
シカゴ先物には、家畜類の先物相場も、結構あって、たとえば、「Live Cattle(生牛)」「Feeder(飼育牛)」などがそろっている。

これらは、たとえば、カナダで、BSEが発生すると、Live Cattle市況が下落し、ここで、確実に、売り建てているポジションの関係者が、儲かるという仕組みになっている。

本当の話かどうか、真偽は、定かではないが、イベント・リスクで儲けたという神話的例としては、例の9.11テロ
http://www.icmarc.org/ImageCache/rc/content/marketview/chart/2002/20020104dowjones_2ectt/v1/Image[@id=%22chart%22]/1/chartwk20020104.gif
の時に、アルカイダ関係者が、直前に、巨額の売り建てを行い、9.11イベント・リスクの発生によって、ダウが大幅に値下げしたときに、買い戻し(返済買いし、クローズ)して、巨額の運動資金を得たという話が、ある。

こうなってくると、世界中のあらゆる疾病報道も、この陰で、巨額のイベントリスクで裨益している関係者がいるのではないかと、疑わしくもなってくる。


[5275] Re:[5236] [5235] [5150] [5147] [5146] American Beef、Kaikakumanを忘年会で歌いませんか! 投稿者:パトリック 投稿日:2006/12/02(Sat) 08:16  

> パトリックさん。
> 今度は、BSE版ではなくて、鳥インフルエンザ版のパロディ曲をお願いしますね。

これは検討します。世界の一番安全American Beefがいっぱい売られて資金が入ってからになるかと思いますけど。(ニコニコ)
この季節だと、題名は「Christmas Turkey Blues」でなく、「Christmas Turkey Flues」かな?

http://listen.jp/store/artist_200004131.htm


[5274] 英国政府、著作隣接権延長を断念か 投稿者:謎工 投稿日:2006/12/02(Sat) 01:01  

正式発表は来週と思われます。そもそも「アメリカに合わせて95年に延長しろ」などと言う理由が
ふざけていた訳ですけれど、日本の文化庁は「これは隣接権の話で著作権とは関係無い」と
強弁するのでしょうかね。

Musical copyright terms 'to stay'
http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/6186436.stm

ちなみに、EU全域の隣接権延長は一昨年の7月に断念されています(下記2.2.3.1参照)。

http://europa.eu.int/comm/internal_market/copyright/docs/review/sec-2004-995_en.pdf


[5273] えっ?小泉チルドレンが、学級崩壊状態だって? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/01(Fri) 21:44  

このサイトによると、「小泉チルドレンが本会議場で“本鈴”が鳴っても席に着かなかったり議場で雑誌を読むなど“学級崩壊”状態に陥っていることも発覚。党内外から「なめているのか」と怒りが渦巻いている。中略  「1年生議員は浮かれてしまっていて、最低限のこともできない。何も分かってない」とは自民党関係者。河野議長は10月下旬にも、本会議欠席が目立つとして出席の徹底を指示している。」とのことである。

小泉チルドレンが提出するというアノ法律の行方は、大丈夫なんだろうか?

http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2794436/detail


[5272] これがタウンミーティングの請求書 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/01(Fri) 21:38  

保坂展人さんのサイトにリンクされてあった、平成13年度分タウンミーティングの電通からの請求書は、下記の通りです。
前期分http://www.kiyomi.gr.jp/photo/bunsho1201.pdf
後期分http://www.kiyomi.gr.jp/photo/bunsho12012.pdf
辻元さんのサイトからの引用のようですね。

ずいぶんふっかけましたね。
電通さん。
まあ、内閣府相手では、赤子をだますようなもんなんでしょうけれども。

そういえば、食品安全委員会が終わる前のプルデンシャルビルの前の、食品安全委員を送る黒塗りのハイヤーの列も、壮観でしたね。


[5271] Re:[5269] 韓国、米国産牛肉2回目の輸入分からも骨片、検疫不合格 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/01(Fri) 20:59  

虹屋さん。
この肉が混ざっていたのは、ネブラスカ州の Premium Protein Products LLCという会社が加工した肉のようですね。
日本向け輸出牛肉EVプログラムリストにも載っている会社ですね。
この会社は、日本の米久株式会社(本社:静岡県沼津市)と、業務提携をしているようです。
http://www.ams.usda.gov/Lsg/arc/LSOfficialListingEVJapan.pdf参照
Premium Protein Products社の CEOである Steve Sands 氏は「混ざっていた骨片がどの程度の大きさのものなのかを確認するまでは、コメントできない。」としているようですが。
「S.Korea Finds Bones in U.S. Beef Order」
http://www.chicagotribune.com/business/ats-ap_business12dec01,0,4707215.story?coll=sns-business-headlines
ご参照

一方では、USDAは、カナダからの月齢30ヶ月以上の牛肉を、アメリカの食用に輸入する方針のようですね。
ますます、気がかりな事態がきそうな感じはします。
参照「U.S. May Accept Older Canadian Cattle」
http://www.wisconsinagconnection.com/story-national.php?Id=2494&yr=2006

http://company.nikkei.co.jp/index.cfm?scode=4503


[5270] Re:[5268] ポジティブリスト制度の波及効果? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/12/01(Fri) 20:29  

ときさん。
中国語で、マラカイトグリーンは、「孔雀石香vというんだそうで。
このサイト「 如何吃得安全放心 多寶魚事件警示了什&#20040;? 」
http://big5.xinhuanet.com/gate/big5/news.xinhuanet.com/food/2006-12/01/content_5417534.htm
て゜は、このほど、上海当局が食品市場を抜き打ち検査したところ、30種類の違法な成分を含む食品を摘発したとしていますね。

http://company.nikkei.co.jp/index.cfm?scode=4503


[5269] 韓国、米国産牛肉2回目の輸入分からも骨片、検疫不合格 投稿者:虹屋 投稿日:2006/12/01(Fri) 17:53  

>【ソウル1日聯合】農林部は1日、先月23日に輸入された米国産牛肉3.2トンから骨片が3個発見されたため、検疫不合格判定を下すと明らかにした。該当牛肉は全て返送または廃棄され、米国内処理場の輸入場承認は取り消される。先月24日には、10月末に輸入された牛肉8.9トンから検疫過程で骨片が発見され、返送と輸入場承認取り消し措置が取られている。2年10か月ぶりの再開となった米国産牛肉の輸入だが、1回・2回目の輸入分いずれも骨片混入が確認されたことになる。現在は3回目の輸入分10トンが通関待機中だ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061201-00000016-yonh-kr


[5268] ポジティブリスト制度の波及効果? 投稿者:とき 投稿日:2006/12/01(Fri) 13:05  

平成18年11月30日 農林水産省
◇飼料原料となる魚粉へのマラカイトグリーン及びロイコマラカイトグリーンの混入について
http://www.maff.go.jp/www/press/2006/20061130press_7.html
http://www.maff.go.jp/www/press/press.html

◇中国の食品違法添加物問題:卵に続き、平目にも発がん性物質など検出【大紀元日本11月26日】
http://jp.epochtimes.com/jp/2006/11/html/d15627.html

水産養殖は、常に、水生菌(ミズカビ)や細菌感染症との闘いの連続とは思いますが…。
http://www.maff.go.jp/syohi.html#4
(水産用医薬品の使用について(第19報))

 何か、かの国の生産者は総じて、生産物に対する根本の認識が違うのではないかと…。見た目さえしゃんとしてればどうでも売り物になると思っているのではないかと…。


[5267] 世界のインターネットテレビにつながっている「imbite」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/30(Thu) 21:44  

私のトップページにリンクされている「imbite」http://www.imvite.com/index.php?cat=tv&gclid=CLrP2cCk7YgCFQ0XTAodlyDLiw
は、世界のインターネットテレビにつながっている優れものである。
国ごとにも検索できるし、テーマごとにも、検索できる。
中東のテレビも、マイナーなテレビ局にも、つながってくれて、言葉はわからないが、それなりにおもしろい。
例のアルジャジーラテレビもある。
お試しあれ。

http://www.imvite.com/index.php?cat=tv&gclid=CLrP2cCk7YgCFQ0XTAodlyDLiw


[5266] 韓国の鳥インフルエンザの殺処分範囲拡大 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/30(Thu) 07:15  

韓国の益山で、最初に発生した農場と、次に発生した農場のそれぞれ周囲3キロメートルにある家禽について、殺処分がされる見通しになった。
この措置によって、最初に発生した農場の半径3km内にいる鶏40万羽と、2番目に発生した農場の半径3km内の70万羽の鶏、合計100万羽余りの鶏が殺処分されるものと見こまれる。
この地図http://honam.breaknews.com/imgdata/honam/200611/2006112535541179.jpgでみると、かなりの広範囲にわたることがわかる。

http://contents.innolife.net/news/list.php?ac_id=2&ai_id=66081


[5265] Re:[5264] [5260] [5259] 夜光塗料 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/11/30(Thu) 07:09  

100円の幼児のおもちゃから鉛が検出されるご時世ですが、そのあたり大丈夫なんですかね。。


[5264] Re:[5260] [5259] 夜光塗料 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/29(Wed) 21:49  

虹屋さん。
ご指導ありがとうございました。
なるほど、このうちの「自発光性夜光顔料」というのが、放射線を含んでいるというわけですね。
これに関する規制は、このサイトhttp://www.tokunaga.ne.jp/doc/kikaku/07.htmlによると、次のもののようですね。

「自発光性夜光塗料を用いた時計」の公的規格としては、

国際基準としてIAEA(国際原子力機関)Safety Series No.13 のRadiation Protection Standards for Radioluminous Timepieces(放射性発光時計の放射線防護規格)の規格
http://www.moh.govt.nz/notebook/nbbooks.nsf/8b635a98811e8aed85256ca8006d4e51/4c25695a001b5785cc256e21000c9ec6?OpenDocument

と、

ISO(国際標準化機構)のISO 3157 Radioluminescence for time measurement instruments - Specifications(時計用放射性発光 ― 仕様)の規格
http://www.sfs.fi/luettelo/iso.php?standard=008330

がある。

IAEAの規格では、トリチウムとプロメチウムの外にラジウムが存在しているが、ラジウムは、近年使われず、欧米ではトリチウムが、日本ではプロメチウムが使用されてきた。

トリチウムの許容放射能量は、一般携帯時計で277.5MBq(7.5mCi)以下、クロックなどの非携帯時計で370MBq以下、ダイバーズウオッチやミリタリーウオッチなどの特殊時計で925MBq以下となっている。

またプロメチウム―147の許容放射能量は、一般携帯時計で5.55MBq以下、非携帯時計で7.4MBq以下、特殊時計で18.5MBq以下となっている。

ISO規格でも近年まではラジウムが存在していたが、1991年の改正時にラジウムは削除された。

トリチウムとプロメチウムの許容放射能量は、IAEAの基準と同じ。

ISO 3157では、許容放射能量の基準のみでなく、この自発光性夜光塗料を用いた夜光時計の仕様として詳細な基準を定めている。




[5263] Re:[5262] fulwiki がリニューアル 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/29(Wed) 21:34  

Chaosさん。
情報、ありがとうございました。
このFluWikiに掲げているコミュニティ・ミチゲーションの概念(Community Mitigation During Pandemic Influenza Stakeholders Meeting, )がおもしろそうですね。
疾病に関してのコミュニティに対するリスク軽減回避策とでもいうのでしょうか。
こちらのサイト「CBMC: Community-Based Mitigation Committee」http://www.communitymitigation.org/cbmc.htmは、市民の防災のためのコミュニティ・ミチゲーションのようですね。
いろいろなところに、この概念は、使えそうな感じがしています。

http://www.newfluwiki2.com/showDiary.do;jsessionid=3AE971A9404C313DD5E87F2369A546C6?diaryId=338


[5262] fulwiki がリニューアル 投稿者:Chaos 投稿日:2006/11/29(Wed) 21:19  

笹山様

Chaosです。
FulWikiが新装開店しています
http://www.newfluwiki2.com/frontPage.do

世界中の鳥フル関連ニュースを、毎日まとめて
リンクしてあるのが便利です。

ご参考まで


[5261] 切れた神経9センチ再生、京大が新治療技術投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/11/29(Wed) 19:03  

切れた神経9センチ再生、京大が新治療技術
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061129AT2G1700W29112006.html
>腕の神経を切断した患者では神経を長さ9センチにまで成長させてつなぐことに成功、まひがなくなり腕を正常に動かせるようになった

素晴らしいニュースですね(^^


[5260] Re:[5259] 夜光塗料 投稿者:虹屋 投稿日:2006/11/29(Wed) 16:03  

笹山さん、夏の夜店に売っていた、光る棒などには蓄光性塗料が使われています。折ると光りだす棒は、2液の混合で化学反応を起こし光る物です。
身近な放射能源としては、煙探知機に使われているアルファー線減の方が、処理などで問題が多いと思います。


>夜光顔料には「自発光性」と「蓄光性」の2種類があり、自発光性夜光顔料は放射線によって一晩中発光する事が可能ですが、わずかながらも放射性物質を含んでいるため、用途の制限があり、生産や廃棄などのも厳しい管理が必要です。
蓄光性は光の吸収−発光−吸収−発光を何回でも繰り返すことができる化合物。

詳しくは、下記ご参照
http://www.nemoto.co.jp/showroom_j.html


[5259] Re:[5256] [5240] [5226] ポロニウム210って? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/29(Wed) 14:28  

まりちゃんさん。
この印刷やペンキ関係というのは、夜光塗料(luminous paint)
http://www.theglowcompany.co.uk/acatalog/GLOW_IN_THE_DARK_PAINT.html
の意味のようですね。
このサイト「Radium;the Benchmark」http://fas.org/sgp/othergov/doe/lanl/pubs/00326629.pdf
によれば、夜光塗料は、1908年にドイツで発明されたもののようです。
このサイトhttp://americanhistory.si.edu/archives/d8069c.htmによれば、1902年にWilliam J. Hammerが。バリにいるキューリー夫人を訪れたときに、9本のラジウムの入ったチューブと、一本のポロニウムの入ったチューブをもらってき、これを、亜鉛の硫化物と混ぜ合わせて、作ったとのことです。
1913年からアメリカで製造が開始されたものののようです。
現在の夜光塗料に含まれているかどうかは、まだ、調べてはいませんが。
まさか、夏の夜店に売っていた、光る棒なんてのが、そうなのでしょうかね。
このサイト「Luminous Watch Dial Risks」
http://elginwatches.org/help/luminous_dials.html
では、ヴィンテージウォッチといわれる高級腕時計の夜光表示板(Luminous Dials)に使われている、ポロニウムを含む放射性物質の危険性について、述べているようです。
こんな感じ
http://www.capa.com.au/pics/ls1_acc_luminous2.jpg
のものですね。
これには、トリチウム(tritium)が使われているようです。
その他の関係サイトは、下記よりご検索ください。

http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rls=GGLJ,GGLJ:2006-41,GGLJ:ja&q=Polonium%e3%80%80%e3%80%80luminous+paint


[5258] 「【社説】下野を悩む時間があったら国の将来を心配しろ」ただし、韓国の話でした。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/29(Wed) 13:48  

鳥インフルエンザ情報で、韓国サイトに接する機会が多くなっているが、この中央日報の「【社説】下野を悩む時間があったら国の将来を心配しろ」http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=82228&servcode=100&sectcode=110
には、思わず、我が国のことかと、耳をそばだたせるものがあった。

「大統領が下野を話せば国民は胸がどきっとし、大統領が「頑張ってやってみる」と言えば国民は胸をなでおろした。
そうして3年9カ月が流れた。その大統領が昨日また下野の問題を言及した。任期があまり残ってないところに大統領の心理の萎縮がいつになく大きく、今回の発言はさらに気になる。大統領の言葉には敗北感、不安と自信の喪失が濃く染み出ている。大統領は「屈服した」と言った。人事を間違えれば撤回し、また頑張ればいいことなのだが、大統領は敢えて屈服だと描写した。」

とある。

この韓国の大統領、「やめる、やめる」と騒いでばかりいて、いっこうにやめないOLさんのようなかたなんでしょうかね。

http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=82228&servcode=100&sectcode=110


[5257] 風化はしていない、韓国・鳥インフルエンザの3年前の記憶 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/29(Wed) 13:38  

2003年の韓国全土をおそった鳥インフルエンザの燒結ぶりの記憶の風化が懸念されるところであるが、このSBSテレビhttp://news.sbs.co.kr/section_news/news_read.jsp?news_id=N1000191884では、韓国の主婦が、鶏料理を唐揚げに切り替えるなど、三年前の教訓が生きていて、消費者も、今回は、比較的に冷静のようである。
ビデオを見るには、画面の下にある赤マークをクリックしてください。

http://news.sbs.co.kr/section_news/news_read.jsp?news_id=N1000191884


[5256] Re:[5240] [5226] ポロニウム210って? 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/11/29(Wed) 12:53  

>放射性物質ポロニウム210について、ロシアが毎月、計8グラムを外国に輸出していると明らかにした。
>長官は輸出先として、米国の企業を挙げ、印刷やペンキ製造設備などに使われていると指摘。英国に対しては、約5年前から輸出を停止しているという。ほかに輸出先があるか言及しなかった。
http://www.excite.co.jp/News/world/20061129004642/Kyodo_20061129a330010s20061129004642.html
印刷やペンキ製造設備などに、とありますが?


[5255] Re:[5254] 米国FDA 人間由来血漿製剤によるvCJD感染リスクを評価 専門家の意見を求める 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/29(Wed) 10:08  

まりちゃんさん。
引用のサイトでのキーワード「pdF[」では、出てきませんね。
「Plasma-derived Factor VIII 」(「血漿由来第VIII 因子製剤」)でないと、出てこないようです。
VIII因子製剤には、人間の血漿由来のもの(Plasma-derived Factor VIII )と、遺伝子組み換え技術によるもの(The recombinant factor VIII products)とがあるようです。
後者の遺伝子組み換え技術によるものの方(血友病治療薬・Kogenate、リコネイト、アドベイトなど。一般名は、「ルリオクトコグ アルファ」)には、凝固因子の働きを妨害(中和)してしまう抗体「インヒビター」が形成されるという懸念が残っているということのようですね。
ですから、Plasma-derived からrecombinantへの完全切り替えが、遅れているということなのかもしれませんね。
で、vCJDのリスクと、「Plasma-derived Factor VIII 」(「血漿由来第VIII 因子製剤」)との関係については、2004年9月にイギリスの「The Haemophilia Society Petersham House,」から出された「理論的リスクに関する概況報告書」(INFORMATION FACT SHEET)http://www.haemophilia.org.uk/uploads/vCJD%20headed%20Sept%2004.pdf
がありますね。
また、FDAでは、2006年9月18−19日に行われた、「TSEAC」(The Transmissible Spongiform Encephalopathies Advisory Committee )会議での報告書を「Unofficial Summary For the TRANSMISSIBLE SPONGIFORM ENCEPHALOPATHIES ADVISORY COMMITTEE MEETING」http://www.fda.gov/OHRMS/DOCKETS/ac/06/minutes/2006-4240M-updated.pdf
として出していますね。

日本語でも、「血液製剤調査機構だより」http://www.bpro.or.jp/newsletter/pdf/067.pdf
で、記述があるようですね。(最も、これは、2003年のTESAC会議での模様の報告のようですが。)

なお、「ルリオクトコグ アルファ」製剤については、このサイトhttp://www.baxter.co.jp/hi/cate1.html
をご参照



[5254] 米国FDA 人間由来血漿製剤によるvCJD感染リスクを評価 専門家の意見を求める 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/11/29(Wed) 07:27  

米国FDA 人間由来血漿製剤によるvCJD感染リスクを評価 専門家の意見を求める
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06112801.htm
>FDAによると、米国ではBSEは3例発見されただけで、米国でvCJDに感染したケースはまったくないから、米国で生産された牛肉を食べてvCJDに感染した血漿供与者のリスクは極度に低いと考えられるが、・・・・・・

頭からお花が生えていそうな脳天気さですね


[5253] Re:[5252] 対策に若干の修正? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/28(Tue) 23:11  

ときさん。
なるほど。
この二三日、私のサイトに、スタンピングアウトについてのアクセスが頻繁にあるようになった訳が、ちょっと、わかりました。
路線に修正があったのかどうかは、はっきりしませんが、そのような方向にあることは、事実のようですね。
以前、皆様方からのご提言を受けての、私のブログでのとりまとめ
「低毒性時代の日本の鳥インフルエンザ対策についての、ひとつの提案」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=429
や、
「低病原性鳥インフルエンザ対応のEU新司令のもつ意味について-Stamping Out政策からの転換 -」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=452
の記事などでの方向での修正が、なされうるものとも思われます。
具体的には、愛鶏園裁判への影響もあるかもしれませんね。
少なくとも、これまでの日本の鳥インフルエンザ対策は、「夜明け前」の状態にあったともいえます。


[5252] 対策に若干の修正? 投稿者:とき 投稿日:2006/11/28(Tue) 22:55  

■鳥インフルエンザ指針を改正 11月28日 19時43分 NHK
>国内の養鶏場などで鳥インフルエンザの感染が確認された場合の対応について、農林水産省は、毒性の弱いウイルスに感染した形跡はあるものの現在はウイルスが存在しない鶏については処分しなくてもよいように対応指針を改めることになりました。
http://www3.nhk.or.jp/news/2006/11/28/k20061128000153.html
>これは、28日、農林水産省が開いた専門家の会合で決まったものです。鳥インフルエンザの感染が確認された場合、現在の対応指針では、毒性の強いウイルスと弱いウイルスを区別せず、原則としてその養鶏場の鶏をすべて処分することになっています。しかし、毒性の弱いウイルスは、症状がほとんど出ず、感染しても1〜2週間で鶏の体からウイルスが消えるうえ、鳥肉や卵にも問題がないことから、区別して対応すべきではないかという意見があり、検討を続けてきました。その結果、28日の会議では、毒性の弱いウイルスに感染した形跡はあるものの現在はウイルスが存在しない鶏については、同じ鶏舎を4週間監視してウイルスが確認されなければ、処分する必要はなく、肉や卵も出荷できることになりました。ただし、こうした監視措置を取るか従来どおり処分するかどうかは、生産者と地元の都道府県それに農林水産省がそのつど協議をして選択することにしています。変更された対応指針は来月には実施される予定です。

◇農林水産省高病原性鳥インフルエンザ対策本部の決定事項について 11月27日
http://www.maff.go.jp/www/press/2006/20061127press_3.html

 ご紹介まで。(H5N2型のほうでしょうか?であれば、あの茨城事例のすったもんだはどうなる? 裁判とか…。)


[5251] 韓国の鳥インフルエンザ関連最新ビデオは、下記サイトのなかの「VOD」をクリックしてください。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/28(Tue) 20:33  

韓国の鳥インフルエンザ関連最新ビデオは、下記サイトのなかの「VOD」をクリックしてください。(音声だけのも混ざっていますが。)

http://newssearch.kbs.co.kr/newssearch.php?v_db=2&v_sort1=1&v_sort_type=1&v_kw_query=%C1%B6%B7%F9%B5%B6%B0%A8


[5250] Re:[5249] [5246] 他山の石として・・・(けっして誰の所為でもなく) 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/28(Tue) 20:19  

ときさん。
ご紹介の喜田宏・北海道大教授(微生物学)の話 「韓国政府は素早く適切な対応を取っていると期待でき」との話と現地情報とでは、かなりの落差がありますね。
農林水産省は、韓国政府と、この鳥インフルエンザ問題について、情報の共有をはかっていると大臣記者会見などでいっていますが、それがどの程度のものか、喜田宏さんがこの程度の認識では、不安になってしまいます。
このサイト
http://www.cbs.co.kr/Nocut/Show.asp?IDX=372560
の記事では、全羅南道の順天湾を、例年なら訪れる観光客の数が、今回の鳥インフルエンザ騒動で、三分の一に減ってしまっていると、嘆いているようですね。
しかし、おっしゃるように、韓国内でも、今回の原因をすべて渡り鳥のせいにすることについては、専門家の間からも、疑義が出ているようですね。

まさに、「人災も忘れた頃にやってくる。」といったところでしょうか。
「「ウイルス・フリー」を目指せば目指すほど、それに対しては脆弱に育成してしまうことになる。」というのは、至言ですね。


[5249] Re:[5246] 他山の石として・・・(けっして誰の所為でもなく) 投稿者:とき 投稿日:2006/11/28(Tue) 19:45  

笹山様
> なお、この段になって、韓国の鳥インフルエンザ早期防疫のための初動体制の確立の遅れが指摘されてきた。
> 最初に発見の益山の養鶏農場主は、地方自治体など関連機関に申告せず、死んだニワトリを数百キロを積んで運ぶなどしていた。
> また、主務部署である農林部は発病1週間が経っても発病場所半径500メートル以内の家畜現況さえまともに把握できていなかった。
> この結果、最初の発生以後の、申告が遅れたことが響き、現在、鳥インフルエンザが発生した全国4地域はすべて最初の集団死後4〜6日が過ぎてから防疫当局に届けた有様であったという。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=82200&servcode=400&sectcode=400
> また、全羅南道地域では、ここ1ヶ月の間に全羅北道の最初の感染農家である益山の養鶏場と接触していた養鶏農家が67軒に達しているとして、神経質になっているという。

 鶏であれ、人の感染症であれ、実際に起こるときは、人為ではいかんともしがたいということの実例と捉えておいた方がよろしいと思います。

 なぜ、「病」が起こるか。もちろん「原因ウイルス」の暴露も要因のうちの一つですが、じゃ、「暴露」したら必ず起こることになるのか、ということも考察しておいてもいいと思います。感受性の低いうちに「経験しておいたら…」とか。

 「病」が起こることだけ(しかも、特定の条件下だけの〜「清浄(ウイルス・フリー)下」〜)ではなく、なぜ起こらないのか、どのような条件の時に起こるのか(あくまでもホスト側を主体にして)、その「必要条件」と「十分条件」をよく鑑みる必要がありそうです。(野鳥・渡り鳥、ならびに、生きた鶏(鳥)の移動によってウイルスが伝播されるというのは、「事実」として認識しておいたほうがよさそうですが…。「公式」には、なかなかそれを認めたがらないようですが。)

>『自然科学に反した法律やしつけというのは本来ありえない以上、少なくともある法律が自然科学的に機能するのかのチェックというのはなされるべきなのではないか。法律、すなわち「人理」は、物理を超えることはできないのだから。』
>『誰のせいでもないものを、誰かのせいにすることは、法律では最もやってはならないことなのではないか。』
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50696909.html

>『どうも我々は「理」というものを狭くとらえがちな生き物らしい。』

>『まず、最も古く、そして強い「理」として、宇宙の「理」、すなわち「物理」がある。』
>『次に、生物としての「理」、すなわち「生理」がある。歴史は40億年ほど。遺伝子の理といってもいいだろう。』
>『そして、やっと「脳の理」が登場する。歴史は長く見て、カンブリア紀までさかのぼっても6億年に満たない。』

>『狭理から来る傲慢に、我々はもっと敏感である必要があるだろう。「理に挟まれて苦しい」のは、理にかなっていないのではく、理を狭くとらえているからだ。』

>『その傲慢のもっともたるものが、「法理」を「文系」とすることではないだろうか?円周率を3とか4とかに定めたところで、物理の神にあざわらわれるだけなのに、この手の法のなんと多いことか。』
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/25373933.html

 「鳥インフルエンザウイルス感染症」の問題は、その病理・病態の「理」を狭く捉えすぎる「人理(心理・法理)」による「齟齬」あるいは「非合理」の問題ではないでしょうか。「家畜伝染病予防法」は「細菌学」の時代の遺物であって、「免疫能獲得」とか「抗体産生能」とかの免疫学の知識・知見が加味されたものとは到底いえません。ただひたすら、目に見えるところの「病」が対象です。「不顕性感染」の実態すら反映される体系にもなっていませんし、「ウイルス」が原因で起こる病気を、そのままそれにあてはめてしまったら、『自然科学』的な『物理』『生理』に反することは、いまや、「現実」に目の前で繰り広げられていることにもなっているのですが…。残念ながら、現場は「理」のことには「思考停止」、「理」のことを考えてる方々は、「机上」で「画餅」を描くばかり…。まるで、漫画のような出来事が実際に起こってしまってると思うしかありません。非常に残念なことです。まことにヘンな分業体制になっているものです。哀しいかな、それが現実。(鳥のウイルスなんか、自然界にありふれていることを、認めちゃえばずいぶんと考えもラクになると思うのですが…。いろいろ、どちらかの方面の方々の思惑もあるのでしょうね。)

>■日本への拡大ほとんどない
>鳥インフルエンザに詳しい喜田宏・北海道大教授(微生物学)の話 「韓国政府は素早く適切な対応を取っていると期待でき、鳥インフルエンザの流行を抑え込むことは可能だろう。既に鶏肉については輸入停止措置が取られており、韓国での鶏の流行を早期に抑え込んでしまえば、渡り鳥などを通じてウイルスが日本に拡大する可能性はほとんど考えなくていい。鶏の検査を日常的に実施すること、鳥インフルエンザが確認されたら鶏を素早く処分することが重要だ」(産経新聞) - 11月26日8時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061126-00000007-san-int

 本気?それとも気休め?
 問題は、渡り鳥による感染伝播があるとすれば、それに感染させた大元はどこにあるのかということですが…。養鶏畜産の鶏(家禽)界から発源しているように思えてなりません、新しいタイプのウイルスは。高病原性であれ、低病原あるいは無病型であれ。目に見えてる流行は、ほんのいっときの「現象」だと思っています。ただし、「ウイルス・フリー」を目指せば目指すほど、それに対しては脆弱に育成してしまうことになるというのも、対「ウイルス感染症」の極意とは言えますまいか。抗体産生能を獲得しとけばへっちゃらなわけですし。
 実質、日々生き物と付き合っている現場は、生かしてナンボの世界なわけですし。不如意に死なすことになるのは「腕が悪い」ということでもあります。


[5248] Re:[5247] 運営スタッフを過剰配置 内閣府「水増し」調査へ  投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/28(Tue) 19:41  

これについては、5131でも書いたのですが、下記の通りのようですね。

タウンミーティングにかかわる業者との契約金額

平成13年度939,329,495円(随意契約・電通)
平成14年度193,410,669円(朝日広告・電通)
平成15年度297,110,000円(電通)
平成16年度242,186,845円
平成17年度295,540,185円(朝日広告)

http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=82197&servcode=400&sectcode=400


[5247] 運営スタッフを過剰配置 内閣府「水増し」調査へ  投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/11/28(Tue) 18:30  

運営スタッフを過剰配置 内閣府「水増し」調査へ 
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20061126&j=0023&k=200611268534
あんまりすごいんで全文コピーさせていただきますね。返還請求とかできないんですかねー?

2006/11/26 07:17
 「やらせ質問」が問題となった政府主催の教育改革タウンミーティング(TM)で、過剰な運営スタッフが契約上、雇用されていたことが25日、内閣府の資料で明らかになった。スタッフ数が参加者の3割超に当たるケースもあった。内閣府は突出したケースについて、経費の水増しの有無などを調査する方針だ。

 スタッフが参加者の3割を超えたのは、2004年10月の和歌山市(参加者354人)の110人、同年11月の大分県別府市(同312人)の107人、05年6月の静岡市(同340人)の108人。過剰な要員配置が、計7回の教育改革TM(資料がない06年9月の青森県八戸市を除く)の1回当たり平均経費約960万円という「高コスト」につながったといえそうだ。

 静岡市のTMでは、閣僚1人、有識者2人の計3人の登壇者に対し、送迎用ハイヤー(1台当たり費用3万円)を契約上15台使用していたことも分かった。ほかの6回は6−4台しか使っていなかった。

 TM運営については、内閣府が想定する参加者や作業内容を示し、大手広告代理店が1回当たり経費を入札して契約。契約した代理店は入札時に設定した「会場整理」など100数10項目の単価に、当日の作業人数をかけて最終的請求額を決めた。

 このほかの教育改革TMのスタッフ人数は、03年12月の岐阜市(参加者473人)80人、04年4月の山形県米沢市(同389人)71人、同5月の松山市(同431人)79人、05年3月の松江市(同422人)95人だった。

ほかにもこんな記事が。
開催初年度は経費3倍 タウンミーティング 調査委、契約精査へ  2006/11/28 07:39
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20061128&j=0023&k=200611288969
内閣府は二十七日のタウンミーティング調査委員会(議長・林芳正内閣府副大臣)で、開催初年度の二○○一年度前期のタウンミーティングの運営経費が、一回当たり二千百八十五万円(広告費を除く)に上り、最も少ない時期の約三倍かかっていたとの調査結果を明らかにした。

 ○一年度前期は小泉純一郎政権発足に伴い、大手広告代理店「電通」と随意契約。十六回のタウンミーティングで広告費を除き計三億四千九百五十六万円を支払った。

 競争入札に変更した同年度後期以降は、一回当たり一千万円前後で推移、最少だった○二年度前期は一回当たり七百十九万円だった。

 林氏は会合後の記者会見で「(○一年度前期は)ちょっと高いなという印象がある」と述べ、契約の細部を精査する考えを示した。

 また、全百七十四回のうち、司会者が氏名や経歴を示して発言を求めたケースが八十一回、計二百八十二人あり、うち少なくとも二十五回、六十五人に五千円ずつ謝礼を支払っていたこともあらためて確認。謝礼は○二−○四年度に集中しているが、五十回、百八十五人が発言した○一年度は「資料が現存していない」(林氏)としている。





[5246] 韓国の益山で、また、鳥インフルエンザ発生 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/28(Tue) 14:03  

韓国での第一回目の発生地の益山で、再び、鳥インフルエンザが発生した。
この農場は、初めに発生した益山の養鶏農場からわ3キロ離れた地点にあり、26日から2日で206羽が集団死したという。
28日午後に、確定判定結果が出る見通し。

なお、この段になって、韓国の鳥インフルエンザ早期防疫のための初動体制の確立の遅れが指摘されてきた。
最初に発見の益山の養鶏農場主は、地方自治体など関連機関に申告せず、死んだニワトリを数百キロを積んで運ぶなどしていた。
また、主務部署である農林部は発病1週間が経っても発病場所半径500メートル以内の家畜現況さえまともに把握できていなかった。
この結果、最初の発生以後の、申告が遅れたことが響き、現在、鳥インフルエンザが発生した全国4地域はすべて最初の集団死後4〜6日が過ぎてから防疫当局に届けた有様であったという。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=82200&servcode=400&sectcode=400

また、全羅南道地域では、ここ1ヶ月の間に全羅北道の最初の感染農家である益山の養鶏場と接触していた養鶏農家が67軒に達しているとして、神経質になっているという。

追記
益山での二例目の鳥インフルエンザ疑いについて、国立獣医科学検疫院で精密検査を行なっところH5N1型に判明した。

農林部など防疫当局は、該当農場と初めて感染が確認された農場との関連性を調べる疫学調査を進めている。
今回の農場は、初めて感染が確認された農場から半径3キロ、すなわち「危険地域」の境界付近に位置している。

http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=82197&servcode=400&sectcode=400


[5245] 期限切れ弁当を飼料に 大手コンビニ、リサイクル活発化投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/11/28(Tue) 11:08  

期限切れ弁当を飼料に 大手コンビニ、リサイクル活発化
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061128-00000003-san-bus_all
>セブン−イレブンの持ち株会社セブン&アイ・ホールディングスは、食品リサイクル会社アグリガイアシステム(千葉県八街市)と共同で、1日200トンの食品廃棄物を飼料化する施設を来年5月にも稼働させる。

以前、”牛”の飼料にコンビニのパン→動物油脂などの問題→行政把握せず、という問題がありましたけれども、そのあたりも考えてるんでしょうか。

動物の健康上もどうなんですかね。塩分も強いだろうし、中に入ってるビニール類はちゃんと取り除くんでしょうかね?

どこかにパンをビニールごとやってるところがあるなんて書いてあってぎょっとしましたけど。

ところでですが、菓子パン類でクリームを使ってるやつ(98円のロールケーキとかのクリーム!)のトランス脂肪なんかの量はどのくらいあるんでしょーか。98円でロールケーキ1本つくるにはどんな材料を使うのか興味津々なのですが。




[5244] 奇妙な復党反対論 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/28(Tue) 09:53  

例の自民党の復党騒ぎで、揺れているようなんだが、復党に反対されている新人議員さんたちの論理でいくと、これまで、新進党から自民党にちゃっかり潜り込んだ議員さん方をも、やり玉に挙げなくてはならない論理になるんだが。

司馬遷の『史記』の「刺客列伝」(曹沫、専諸、豫譲、聶政、荊軻の5人)にある刺客のひとりである荊軻は、次のような詩を残しているようですね。

渡易水歌 
風瀟々として易水寒し
壮士ひとたび去って、復び還らず
(風蕭蕭兮易水寒、壮士一去兮不復還)
(「風はもの寂しく吹き渡り  易水の流れは寒々としている
 壮士として私は一たび去れば  二度と還ることはないのだ」)
http://homepage2.nifty.com/zaco/text/kan/juhat/juhat01_shun_en.txt

なんか、時節柄、しみじみとしてくる詩です。
刺客成功後、悠々自適の余生を送ることのできたのは、 楼蘭王を殺した漢の傳介子ぐらいのもののようですね。
やはり、人に恨まれることをすることは、いつの世も、禁物のようですね。
TOBでも、明星食品や王子製紙のように、敵対的TOBは、成功しない世の中のようですから。
まあ、古来、刺客は、義人であり。義民であり、義士であり、なんで、もともとは、正義を貫き死罪になることをも辞さず、というスタンスなんで、本来は、対価を求めてはならない存在なんだということでしょう。
それが、言葉を換えていえば、小泉さんの言われる「使い捨てをされることをも辞さず」ということなんでしょう。


[5243] サイバー大学が認可 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/27(Mon) 21:20  

文部科学相の諮問機関「大学設置・学校法人審議会」は27日、来春開校予定の大学や大学院など計25校の新設を認めた。今回、すべての授業をインターネットだけで行い、キャンパスを持たない大学が初めて認められた。

福岡市に新設予定の「サイバー大学」は、ソフトバンクが71%出資する「日本サイバー教育研究所」が設置。IT総合学部と世界遺産学部の2学部を設ける。ネットで授業を行うため、教室やキャンパスはない
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061127-00000013-yom-soci

との記事ですが、このほか、アジアサイバーカレッジhttp://www.waseda.jp/dcc/3rd/new/dcc/acc.htmlという構想もあるようですね。
また、韓国には、Yeungjin Cyber Collegeというのもあるようです。
http://en.wikipedia.org/wiki/Yeungjin_College
タイのサイバー大学は、こちら
http://www.thaicyberu.go.th/officialtcu/main/main.asp

Java技術を使うことで、アプリケーションソフトウェアを利用してのカリキュラムなんてのが、組めそうな気がしているのですが。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E5%A4%A7%E5%AD%A6


[5242] Re:[5240] [5226] 「遡上高」と「津波の高さ」との誤差 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/27(Mon) 20:50  

まりちゃんさん。
ここで重要なことは、「遡上高」と「津波の高さ」との誤差ということなのでしょうね。
気象庁が発表する津波注意報・警報での津波の高さは、海岸での津波の高さであって、津波が海岸に到達後、陸上を遡上するときの高さではないということですね。
津波の遡上高は、海岸での津波の高さと陸上での摩擦力に影響されるということですので、気象庁としては、警報の出しようがないのでしょうが、通常は、遡上高は検潮記録による津波の高さの1.0〜4.0倍であり、平均して2.0倍の高さになるということのようですね。
もちろんのこの倍数は、その海岸から陸地にかけての地形などの形状によって異なるということなのでしょう。
警報の改善が必要な時期にきているのかもしれません。
寺田寅彦の「天災は、忘れた頃にやってくる。」の格言(もっとも、寺田寅彦さんの著書中には、そのような文言はないそうですが。)が、今更になって身にしみる今回の例ですね。

http://www.city.ishigaki.okinawa.jp/100000/100100/tunamidata/Yosoku.htm


[5241] 韓国の鳥インフルエンザで、渡り鳥原因説に論争 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/27(Mon) 19:25  

このサイト
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=82166&servcode=400&sectcode=400
によると、
今回の韓国の益山での鳥インフルエンザの原因について、国立獣医科学検疫院では、渡り鳥を原因と見ているようだ。

その理由として鳥インフルエンザが確認された益山の農場が、渡り鳥がたくさん集まる錦江(クムガン)の河口から10キロほど離れている所にあるからだとしている。
しかし、環境運動連合のキム・キョンウォン湿地海洋チーム長は「原因を野生鳥類に断定したら、防疫に問題が生じうる」とし「足りない鳥インフルエンザ関連の研究者を補足するのが急がれる」と指摘している。

また、SBSテレビhttp://news.sbs.co.kr/section_news/news_read.jsp?news_id=N1000191280
では、鳥インフルエンザ発生に伴う、鶏肉加工業の影響についてふれ、ここ2年間順調にきた鶏肉加工産業は、今回の事件で三割の減産体制を迫られるとしている。
画像の下の赤いマークをクリックしてみてください。

http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=82166&servcode=400&sectcode=400


[5240] Re:[5226] ポロニウム210って? 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/11/27(Mon) 18:24  

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200611270013.html
新たなテロの脅威という感がありますね。

ところでですが、
http://www.asahi.com/life/update/1127/005.html
先日の津波警告で避難しなかった人も少なくないそうですが、もし東京に津波警報・注意報がでたときの地下鉄や地下の店舗への警報ってどうなってるのでしょう?


[5238] 総理と本 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/27(Mon) 15:29  

安部総理が公邸に引っ越しするので、その前に本屋で買い物をしたというテレビがあったのだが。
なにを買われたのかは、定かではないのだが、こんな話題で思い出したのが、鈴木善幸総理の総理大臣室を訪問したときに、総理のテーブルの前にポツンと置かれていたのが、田中康夫さんの「なんとなくクリスタル」であったということだった。
何とも、不釣り合いの本なので、今でも、総理大臣と本という話題だと、この光景が思い出されてしまう。

本好きの政治家といえば、前尾繁三郎さんだが、確か、前尾さんは、江戸川の同潤会江戸川アパートに書庫を持っておられたようだった。
それに劣らず、大平正芳さんも、無類の本好きだったし、総理ではないが、伊東正義さんも、議員会館の部屋いっぱいに本を積み立てておられたかたであった。

それにしても、何を読んでいるかを公衆の面前にさらされるのは、恥部をみられるに等しい感じがするのは、私だけであろうか。
まさか、テレビカメラの前で、荒木経惟の本を買える政治家は、居るまいに、である。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AA%E3%82%93%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%80%81%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%AB


[5237] 今度は、韓国の忠清南道・瑞山市で、鳥インフルエンザ。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/27(Mon) 14:56  

忠清南道・瑞山市の養鶏場で、鳥インフルエンザ1次抗体試験の結果、陽性反応が確認された。忠清南道が27日、明らかにした。現在、国立獣医科学検疫院に精密検査を依頼した状態だ。
この養鶏場は、高病原性鳥インフルエンザが発生した全羅北道・益山市の養鶏場から卵の供給を受けていたふ化場からひよこを購入し飼育していた。

これで、韓国での鳥インフルエンザ(未確定を含む)は、全羅北道・益山市、京畿道・平澤市、京畿道・楊平郡介郡面、忠清南道・瑞山市の四件となった。

韓国報道による関係記事は下記のサイトで。

http://news.google.com/news?hl=ko&ned=kr&ie=UTF-8&q=%EC%A1%B0%EB%A5%98%EB%8F%85%EA%B0%90++%EC%84%9C%EC%82%B0%EC%8B%9C&scoring=d


[5236] Re:[5235] [5150] [5147] [5146] American Beef、Kaikakumanを忘年会で歌いませんか! 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/27(Mon) 14:21  

パトリックさん。
今度は、BSE版ではなくて、鳥インフルエンザ版のパロディ曲をお願いしますね。
ところで、今年のJibJab
http://www.jibjab.com/weird_al/do_i_creep_you_out
には、例年のブッシュものはないようですね。
パロディからも見捨てられたということなのでしょうかね。

http://www.jibjab.com/


[5235] Re:[5150] [5147] [5146] American Beef、Kaikakumanを忘年会で歌いませんか! 投稿者:パトリック 投稿日:2006/11/27(Mon) 11:59  

申し訳ないですが、またパトリックの音楽の宣伝をさせて頂きます。
 政治、BSE等の問題に興味のある方は楽しい忘年会にしましょう! American Beef, Kaikakumanを忘年会で歌いましょう!カラオケバージョンは有料配信で購入できます。一曲わずか150円、まずい第三(なんらか麦とホップのないお酒)一本よりやすい!!!
 カラオケバージョンの商用はJASRACの規定に従って「演奏権」を利用できます。一般的には曲ごとのライセンスでなく、その場所の一年間のライセンスになります。店の方は、カラオケバージョンを購入したら既在のライセンスで利用できるはずですが、分からない時はJASRACに確認して下さい。
 個人で購入した場合は、自分でCDかplayerにコピーして忘年会にもっていけば自由に利用できます。友達と一緒に曲を聞くことと同じようなもんですね。それで、パトリックの音楽が気に入ったら友達にWacca/Listenで買ってもらいましょう!パトリックの音楽を楽しく使って宣伝しましょう!
 よろしくお願いします。パトリック
http://wacca.tv/a/patrick/
http://wacca.tv/m/listen/wacca0000000053
パトリックのために宣伝したい方はこちらの電子チラシ等を使って下さい!
http://www1.parkcity.ne.jp/patrick1/

http://listen.jp/store/album_wacca0000000053.htm


[5234] 韓国の京畿道で、また、鳥インフルエンザ疑い 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/27(Mon) 11:07  

先に韓国の京畿道の平沢市で鶏283羽が低病原性の鳥インフルエンザが原因で死んでいたが、その同じ京畿道の楊平郡介郡面で飼育されていた鶏800羽余りがこの3〜4日間で死亡したことがわかった。
これが鳥インフルエンザによるものだとすると、韓国での鳥インフルエンザは、これで、三例目となる。

http://www.yonhapnews.co.kr/news/20061127/150100000020061127080042K4.html


[5233] 韓国の鳥インフルエンザ情報については、多くなってきましたので、ブログ記事の方にまとめてあります。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/27(Mon) 10:05  

こちらのブログ記事「韓国で、大規模な鳥インフルエンザ発生」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=675です。

こちらの掲示板で紹介してきました、韓国のテレビ報道も、参考2として、一括リンクしています。
また、難しい韓国語読みでの渡り鳥の生息地の場所も、参考1として、紹介しています。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=675


[5232] 続報−鳥インフルエンザについての韓国のテレビ報道 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/27(Mon) 09:48  

新しいテレビ報道が入りました。
映像そのもの自体は、過去のものの焼き直しが多くなってはまいりましたが。

下記のサイトです。

http://news.kbs.co.kr/article/economic/200611/20061127/1258390.html
http://sports.kbs.co.kr/article/newsplaza/200611/20061127/1258342.html
http://news.kbs.co.kr/article/local/200611/20061126/1258042.html
http://sports.kbs.co.kr/article/local/200611/20061125/1257970.html
http://sports.kbs.co.kr/article/economic/200611/20061125/1257928.html
http://sports.kbs.co.kr/article/newsplaza/200611/20061125/1257782.html
http://news.kbs.co.kr/article/local/200611/20061124/1257694.html
上記サイトは、画面の下の青マーク(300Kまたは56K)をクリックすると、みられます

http://news.sbs.co.kr/section_news/news_read.jsp?news_id=N1000190764
上記サイトは、画面の下の赤マークをクリックすると、みられます

http://www.cbs.co.kr/Nocut/Show.asp?IDX=368896
上記サイトは、画面の下の青マーク(VOD)をクリックすると、みられます。



[5231] 韓国の農業大臣が、鶏肉の安全性を強調するためのデモンストレーション 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/26(Sun) 22:55  

韓国の農業大臣が、今日、鶏肉を食べさせる食堂や、鶏肉を扱う市場を視察し、鶏肉を食べたり、さわったりして、その安全性を強調していた。
このサイトhttp://news.kbs.co.kr/article/news9/200611/20061126/1258270.html
がその模様を報道したKBSテレビ。
写真の下の青マーク(300Kまたは56K)をクリックすると、みられます。
食べているのは参鶏湯(サムゲタン)でしょうかね?

http://news.kbs.co.kr/article/news9/200611/20061126/1258270.html


[5230] 「大学発タウンミーティング」でも、やらせ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/26(Sun) 12:34  

読売新聞社の調べでは、2002年11月に産官学連携などをテーマに京都市で行われた「大学発タウンミーティング」(内閣府と京都大の共催)で、内閣府が事前に用意した質問案に沿って1人が質問を行っていたとのこと。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061126-00000401-yom-soci参照
当日のビデオは、こちら
http://www.townstream.go.jp/meta/021102/sync_b00.asx

なお、当日のコーディネーターは、アナウンサー上がりではなくて、松重和美(京都大学教授)氏であったようだ。
この司会の女性は、ちょっと名前がわからないが。

http://off3.2ch.net/test/read.cgi/offmatrix/1147182074/


[5229] PSE問題についての2chの過去ログにこんな記事が。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/26(Sun) 12:10  

こんなのが載っていましたね。
記念の意味で、この掲示板にも保存しておきましょう。
ちょっと、意味がわかりませんが。
この記事が書かれている日付からして、いわれている意味は、おそらく、私がブログ記事「いい加減なビンテージ・リストに逃げ込んだPSE問題の帰結」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=644
で、坂本龍一氏の署名行為を間接的に批判したととられ、坂本信者の気持ちをさかなでさせたためともみられますが。
以下引用開始
337 :1:2006/09/09(土) 22:10:23 ID:Mc5bkY2j
山羊をまぜるってスケープゴートってことかね。
やれやれ。
笹山のpig野郎は、間抜けなぐログで、
坂本龍一が日本にいないと思って、ビンテージリストなんて違法行為の責任を、 音楽家どもに押し付けようとしてるが。
しかし坂本は断固、拒否したんだよな。「妥協はしない」と。
笹山の家にはテレビもないのか?
受け入れたのは別の連中だ。別スレの阿呆も含めて。
そいつらと経産省が同罪だって理屈なら、確かにその通り。
対応業者と経産省と同じ穴のむじなって話ならわからんでもない。
だから中途半端な妥協が笹山みたいなPig野郎に、つけこまれる隙をつくるんだよ。
前に何度も警告した通り。
以上引用終わり

http://off3.2ch.net/test/read.cgi/offmatrix/1147182074/


[5228] その後の韓国の鳥インフルエンザ問題 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/26(Sun) 08:23  

昨日、韓国の鳥インフルエンザウイルスがH5N1であったことが判明したことを受けて、発生養鶏場の周囲500メートル以内にある6つの養鶏場の鶏二十三万六千羽を殺処分することとした。
また、これには、300頭の豚と577頭の犬の処分も含まれる。
さらに、10キロメートル以内を隔離地域とし、その中での鶏や卵の移動を禁止した。
さらに、今後、3キロメートル以内の家畜の殺処分へと、拡大する予定である。
このように、対象養鶏場がさらに拡大されることもあり、最大、221養鶏場五百万羽に及ぶことも考えられる。
この図http://img.khan.co.kr/news/2006/11/26/6k2705b.jpgをご参照

この韓国SBSテレビの映像http://news.sbs.co.kr/section_news/news_read.jsp?news_id=N1000190592
では、洛東江(ナクトン(Naktong)川)近辺を飛び交う渡り鳥のすさまじい大群を映し出していて、日本への影響が懸念される映像である。
(左側の鶏の写真の下にある赤いテレビマークをクリックすると、テレビがみられます。)
また、もう一つの韓国SBSテレビの映像http://news.kbs.co.kr/article/local/200611/20061124/1257661.html
では、さらに、深く、鳥インフルエンザと渡り鳥の関係を映し出していて。これによると、今回の鳥インフルエンザ発生地と渡り鳥の休憩地とは、10キロメートルしか離れていなくて、そこに、60万羽の野鳥がいるという。

参考
「S. Korea scurries to stem spread of highly virulent bird flu」
http://english.hani.co.kr/arti/english_edition/e_national/174362.html

http://www.pressian.com/Scripts/section/article.asp?article_num=10061125225052


[5227] 談合摘発で、安値落札が倍増という記事 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/26(Sun) 07:56  

国土交通省発注の予定価格1000万円以上の工事のうち、落札価格が予定価格の60%を切る安値落札が9月末現在、昨年度同期の2倍以上となる計69件に達することがわかった。
安値落札は特に、大型工事で目立つ。
昨年以降、談合事件の摘発が続いた影響で、ゼネコンなどが入札での「たたき合い」に走っていることが背景にあると見られる。
ダンピングは「下請け泣かせ」や「手抜き工事」につながりかねないとして、国交省は、材料費や人件費など積算根拠を提出する義務を業者側に負わせるほか、ダンピングに対する契約拒否のルールを明文化する方針だ。
同省発注の予定価格1000万円以上の工事(港湾関係を除く)のうち、落札率(予定価格に占める落札価格の比率)が60%未満の案件は昨年度、112件だったが、9月末現在では30件で、今年度より大幅に少ない。また今年9月末現在の安値落札69件のうち、10件は海外企業も入札できる7億2000万円以上の工事で起きており、大型工事で目立っている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061126-00000001-yom-soci

という記事なのだが、実質、不落随契(誰も落札できずに、最後の札を出した最低価格応札者と、話し合いの上、随意契約。この不落随契は、廃止の傾向にあり、落札者がいない場合には、そのまま、随意契約には移行せず,当該入札は不調とし,指名替えを行うという方向に代わりつつある。)の変型で、大手のゼネコンが最後を落としている、という形が横行しているのだろう。
過渡的には、これでかまわないのではないのか。
そもそも、これまで、予定価格をはじき出していた積算価格なるものは、かなりいい加減なものなのであるのだから。
まあ、政治家へのリベート込みとまではいわないが。

http://www.city.matsuyama.ehime.jp/cals/menu.files/youryou/teinyuu2006_4_1.pdf


[5226] ポロニウム210って? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/25(Sat) 22:22  

ロシアのスパイが殺されたというポロニウム210ってのは、どんなもの?

このサイトhttp://www.seilnacht.com/Lexikon/84Polon.htmによれば、ポロニウムは、世界の埋蔵量2500トンしかないんだそうで、トリウム鉱石やウラニウム鉱石に含まれているものだそうだ。
こんな岩石http://www.seilnacht.com/Lexikon/pechble2.JPGの中にあるらしい。
放射能は、ウランの330倍強いという。
また、致死量は1兆分の7gという天文学的数字のようだ。
最初に発見されたのが、1898年で、ウラン含有の瀝青ウラン鉱のサンプルの中から発見されたもののようだ。
発見者は、あのキューリー夫人(Marie Curie )だそうだ。
使い道としては、科学用のアルファ粒子原料として売られるもののようで、このサイトの写真
http://nobel.scas.bcit.ca/resource/ptable/po.htm
のような形で流通されるものらしい。
原子炉の中性子として、または、アルファ粒子生成のために、使われることがあるという。
有毒物質なので、扱うときには、適切な保護具が必要であると書いてある。


[5224] 韓国の鳥インフルエンザは、H5N1と判明 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/25(Sat) 19:29  

韓国農業省のLee Yang-Ho氏は、本日、今回の韓国での鳥インフルエンザウイルスは、H5N1であると判明したと発表した。
これに関する韓国のテレビはこちらhttp://news.kbs.co.kr/article/science/200611/20061125/1258035.html
からどうぞ。

なお、韓国での渡り鳥飛来地の有力な一つである錦江は、今回の第一例目の発生地点から近いので、渡り鳥と、日本との関係が懸念される。
なお、錦江に飛来する冬鳥の種類は、コハクチョウ、マガモ、ミヤコドリ、ズグロカモメなどとのことである。
これについては、私のブログ「韓国で、大規模な鳥インフルエンザ発生」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=675をご参照
参考
「South Korea confirms bird flu outbreak 」
http://www.physorg.com/news83657338.html
「South Korea confirms bird flu of H5N1 strain」

http://thestar.com.my/news/story.asp?file=/2006/11/25/worldupdates/2006-11-25T153016Z_01_NOOTR_RTRJONC_0_-277754-1&sec=Worldupdates


[5223] これが、韓国に輸出されたアメリカ牛肉の中にあった骨片 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/25(Sat) 08:15  

24日、国立獣医科学検疫院の仁川(インチョン)支院が米国産牛肉から出てきた骨の欠片を公開した。
この骨は今年9月の輸入再開決定後、初めて搬入された牛肉(8.9トン)から出てきた。永宗島(ヨンジョンド)検疫場には2回目の輸入分3.6トンも保管されている。
写真はこれ
http://japanese.joins.com/upload/images/2006/11/20061124185934-1.jpg

http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=82113&servcode=300&sectcode=300


[5222] 韓国で二例目の鳥インフルエンザ発生 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/25(Sat) 07:43  

今回発生したのは、京畿道 平澤市( Pyeongtaek)の南70キロメートルにある農家で、今週の火曜日から、200羽が死亡したという。
低毒性のものというが、確定はされていない。
参照
「Low-grade bird flu kills 200 chickens in Seoul: ministry 」
http://english.people.com.cn/200611/24/eng20061124_324763.html

なお、二例目に関しての
ビデオ放送は、こちらhttp://news.sbs.co.kr/section_news/news_read.jsp?news_id=N1000190524
のサイト(左側の鶏の写真の下にある赤いテレビマークをクリックすると、みられます。)

韓国語ニュース報道は、下記サイトご参照

http://news.google.com/news?hl=ko&ned=kr&q=%EC%A1%B0%EB%A5%98%EB%8F%85%EA%B0%90++%ED%8F%89%ED%83%9D&ie=UTF-8&scoring=d


[5221] 渡り鳥は、鳥インフルエンザ発生の朝鮮半島を経由して、南に向かう季節 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/24(Fri) 23:38  

今回の韓国での鳥インフルエンザ発生は、渡り鳥シーズンだけに、及ぼすところ、大きそうだ。
特に、ロシアやカザフスタンやモンゴルから南に向かう渡り鳥の休憩地が朝鮮半島であるところから、韓国政府は、頭を抱えているようだ。
とりあえず、渡り鳥の季節には、家禽を屋内にとどめておいたり、渡り鳥の鳥インフルエンザ感染状態をモニターする体制をしくとかの対策しか、思いついていないようなのだが。
ちなみに、シベリアからのフライウェイは、この図http://www.scwp.info/maps/eastern_color.jpg
のように、朝鮮半島をかすっていっている。
韓国の渡り鳥の飛来地としては、忠清南道浅水湾、京畿道シファ湖、坡州市臨津江、江原道鉄原郡、全羅南道栄山湖順天湾などがある。
参照
「S.Korea poultry farm has suspected bird flu case」

http://thestar.com.my/news/story.asp?file=/2006/11/23/worldupdates/2006-11-23T093123Z_01_NOOTR_RTRJONC_0_-277456-2&sec=Worldupdates


[5220] まだまだ続く知事不祥事ドミノ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/24(Fri) 21:12  

今日、官邸で行われた政府主催の全国知事会議では、相次ぐ都道府県の不祥事に対して、知事会内に上田清司埼玉県知事を座長とする談合防止のためのプロジェクトチームを設置したことを報告したというのだが、その最中に、長崎県では、裏金問題で、金子知事が頭を下げていた。
この分では、当分、まだまだ、不祥事ドミノは、続くことであろう。
とりあえず、土建屋さんと関係ある知事さんは、即刻、辞任してもらうしかないのかな。

http://www.sankei.co.jp/news/061124/sei005.htm


[5219] 今朝から、全国の都道府県庁から「スタンピングアウト」のキーワードでのアクセスが猛烈にあるのですが。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/24(Fri) 19:51  

何か、あったんでしょうかね。
ちなみに、「スタンピングアウト」については、こちらの私のブログ記事「低病原性鳥インフルエンザ対応のEU新司令のもつ意味について-Stamping Out政策からの転換 -」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=452
もご参照

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=452


[5218] 米女性ジャズ歌手アニタ・オディさんご逝去 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/24(Fri) 17:26  

30年代にシカゴのジャズクラブで歌い始め、「レット・ミー・オフ・アップタウン」がヒット、40、50年代を代表する女性ジャズ・シンガーとなった。「二人でお茶を」などの曲で知られ、「歌手の中の歌手」と呼ばれた。
その中から、ビデオ・音楽クリップを。

1963年の東京でのライブのビデオクリップがありましたね。
このサイト
http://www7.ocn.ne.jp/~jbbcon/newherdrecord050313.htm
では、「アニタ・オディ・イン・トウキョウ‘63
1963年12月30日赤坂TBSスタジオにて録画・録音」と書いてありますね。

「Anita O'Day Live in Tokyo '63」
http://www.anitaoday.com/Performance.html

ごらんになるには、クイックタイムの新バージョンのインストールが必要です。

「Anita O'Day Live in Tokyo '63」
http://www.anitaoday.com/quicktime/ThatOldFeelingfcm.mov
「Four Brothers-Timex All-Stars 1958 & Live in Tokyo '63」
http://www.anitaoday.com/quicktime/Four%20BrothersFCM.mov
「Thanks For The Boogie Ride」
http://www.anitaoday.com/quicktime/ThanksFCM.mov
「LET ME OFF UPTOWN」
http://www.anitaoday.com/quicktime/LetmeoffrevFCM.mov

そして、これ
http://www.anitaoday.com/quicktime/QThoney_cingbig.mov
が、2001年9月25日の最晩年82才の時のビデオ。迫力ですね。

「レット・ミー・オフ・アップタウン」
http://www.lushlifemusic.com/arrangements/audio/uptown.mp3
「 "The Gene Krupa Story" 」
http://www.sonypictures.com/cthe/genekrupa/krupaondrums_low.asx

アニタ・オディのサイトは、こちら
http://www.anitaoday.com/

http://www.anitaoday.com/Indestructible!.html


[5217] グチャグチャになってきた、自民党の復党問題 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/24(Fri) 17:07  

〈1〉郵政民営化を含む党の政権公約(マニフェスト)の順守〈2〉安倍首相の所信表明への支持――などを示す誓約書を27日午前までに提出するのが条件というのだが、まあ、政党交付金のもらえる新党結成のタイミングまで、あと、約一ヶ月あるってのが、売り手市場か買い手市場かを決める、ミソなんでしょうかね。
問題は、小泉さんのメンツのみってとこでしょうか。
いつでしたか、「過ちを認めるのにはばかる事なかれ」とかいって、勝手に国民福祉税構想を引っ込めたのは、武村正義さんでしたっけ。
好い面の皮でしたね。あのときの細川さんは。


[5215] 歯科医「抑制」提言…厚労省検討会 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/11/24(Fri) 16:52  

歯科医「抑制」提言…厚労省検討会
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20061122ik01.htm
新規歯科医、55%削減必要=供給過剰の防止策−厚労省検討会が試算
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061121-00000145-jij-soci

いや、まじめに、感染管理の状況をちゃんと公表してくれなければ歯医者に行く気がしないです。


[5214] 院内感染菌「クロストリジウム・ディフィシル」変異株について 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/24(Fri) 10:25  

これについては、まりちゃんさんから、 [5199]で問題提起されたものですが、いろいろ、複雑な問題のようですので、ブログ記事「院内感染菌「クロストリジウム・ディフィシル」の変異株が日本でも感染拡大の兆し」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=673の方に、一応まとめておきました。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=673


[5213] Re:[5211] タウンミーティング:「エレベーター手動」で1万5千円 送迎等)として、スタッフ1人当たり「4万円」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/24(Fri) 07:40  

まりちゃんさん。
例の食品安全委員会の奇っ怪なリスクコミュニケーションの事務局の住所の件ですね。
昨年、私のブログ「「食品に関するリスクコミュニケーション」事務局は、個人の屋敷地内にあった!!」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=519
で指摘した後に、食品安全委員会にメールしましたら、次からは、下記のような「株式会社コンベンションリンケージ業務提携先:株式会社アプテック」という断り書きを入れているようですね。
しかし、これでも、民間委託業者が、個人情報を握るがままにさせているということになり、個人情報保護上は、きわめて問題ありとしなければなりませんね。
つまり、これらの民間委託業者は、日本列島どこの誰が、アメリカ牛肉輸入に対して、賛成か反対かを承知しているわけで、これが、民間業者団体に筒抜けとなる事態が生じたら、どうなるのか、というところまで、考えなければなりませんものね。
ちなみに、この株式会社コンベンションリンケージという会社、業務概要
http://www.c-linkage.co.jp/
には、「主な実績」として「外務省・内閣府・環境省・厚生労働省主催のタウンミーティング 」とかかれており、厚生労働省の場合は、このサイトhttp://www.mhlw.go.jp/sinsei/chotatu/zuii/dl/05honsyo1.pdf
の440のように、金額50,981,481円を「企画競争を行ったことにより、予算決算及び会計令第102条の4第3号に該当するため」として、随意契約で入り込んでいるようですね。
まあ、今回のタウンミーティングのやらせのように、本来民間人の立場を堅持すべき民間委託のコーディネーターまでが、「女将面」して、やらせに関わりあっていた、ということは、何とも、腹のたつことですね。

参考
(申込み先について)
申込み先:「食品に関するリスクコミュニケーション(東京)」事務局
(株式会社コンベンションリンケージ業務提携先:株式会社アプテック)
・FAXでのご応募:048−718−1151
・ハガキでのご応募:
〒344-0112 埼玉県春日部市西金野井1745
「食品に関するリスクコミュニケーション(東京)」事務局

http://www.fsc.go.jp/senmon/risk/r-dai21/risk21-siryou_bangounasi4.pdf


[5212] 郵便事業、200億円超の実質赤字・郵政公社の今期見通し 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/11/24(Fri) 03:18  

郵便事業、200億円超の実質赤字・郵政公社の今期見通し
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20061121AT3S2100K21112006.html

えーと、民営化したらどうなるんでしょうか。保険とかは今は政府保証がついてるんでしたっけ?


[5211] タウンミーティング:「エレベーター手動」で1万5千円 送迎等)として、スタッフ1人当たり「4万円」 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/11/24(Fri) 03:08  

タウンミーティング:「エレベーター手動」で1万5千円
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20061123k0000m010130000c.html
なんか記事が変わってるみたいなのでこちらも
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1164199453/

笹山さん、初期の、食品安全委員会の狂牛病のリスクコミュニケーションのときも、ご案内係がいましたけれども、あの時は、職員の方だったんですかね? その後、申込者等のとりまとめを外注にして、よくわからん場所にFAXさせるようになったりしましたけれども、さて、今は?

輸入再開問題で揺れる最中、突如勃発した唐木英明氏や外食産業と電通PR社事務局の、「食の安全・安心を考える会」、でしたっけ、あれ主催の豪華シンポジウムのときも、ダークスーツにインカムつけたスタッフが大量にいて、電通さん、ウハウハじゃん!と思った記憶がありますが。

なお、こんな記事も
タウンミーティング:教育改革…教員ら100人動員 愛媛
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20061124k0000m010111000c.html


[5210] Re:[5209] 猩紅熱 北朝鮮 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/23(Thu) 22:59  

Chaosさん。
情報ありがとうございます。
このA群溶血性レンサ球菌(group A hemolytic streptococcus)というのも、やっかいな代物のようですね。
化膿レンサ球菌というものを、正常な人の5パーセントから15パーセントの人たちは、常時、体内の呼吸器系に、何の症状もなしに、宿しているもののようですね。
それが、体が弱ってきたり傷ついてくると、化膿連鎖球菌が、いろいろな感染を引き起こしてくるというもののようですね。
この化膿連鎖球菌は、連鎖球菌性咽頭炎や猩紅熱や産じゅく熱などを引き起こすばかりでなく、その後遺症として、リウマチや、急性糸球体腎炎などを引き起こすことでも、やっかいな存在のようです。
その際に、Mタンパク質の役割というものが、重要になってくるというもののようですね。
このMタンパク質をコードする遺伝子が、emm 遺伝子というもののようですね。
参照
「M protein gene ( emm ) typing Streptococcus pyogenes」
http://www.cdc.gov/ncidod/biotech/strep/M-ProteinGene_typing.htm
「Streptococcus pyogenes」

http://textbookofbacteriology.net/streptococcus.html


[5209] 猩紅熱 北朝鮮 投稿者:Chaos 投稿日:2006/11/23(Thu) 22:02  

笹山様

鳥フルで韓国の日本語版ニュースを見ていたら

猩紅熱 北朝鮮「しょうこう熱」拡散、当局が非常対策
http://english.yonhapnews.co.kr/Engnews/20061115/910000000020061115140019E2.html
http://japanese.yna.co.kr/service/article_view.asp?News_id=142006112201200&FirstCd=06

日本国内状況 
http://idsc.nih.go.jp/idwr/douko/2006d/44douko.html

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
菌が産生する毒素に免疫のない人では猩紅熱となって全身症状を呈する場合がある。

猩紅熱という病気があるのかと思っていましたが、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の病態だったんですね。日本でもかなり流行っています。




[5208] 「霧にむせぶ夜」ってどんなメロディでしたっけ? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/23(Thu) 21:17  

「霧にむせぶ夜」を歌った黒木憲さんがご逝去というニュース
http://www.nikkansports.com/entertainment/p-et-tp0-20061123-120506.html
だが、この「霧にむせぶ夜」って、どんな歌だったの?、って検索したら、このような曲
http://www.kousei-zi.com/~karaoke/E72.htm
でした。
そういえば、カラオケで、よく聞こえていた歌でしたね。
それにしても、このサイト、著作権的には、微妙なんだが、声の主は、サイトの持ち主、伴奏は、既成のCDなどのカラオケ音楽使用ってとこなのでしょうかね。
そういえば、先日、ビートルズ生演奏でスナック経営者著作権法違反なんてのがありましたね。

http://www.kousei-zi.com/~karaoke/E72.htm


[5207] 韓国で、大規模な鳥インフルエンザ発生 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/23(Thu) 13:00  

韓国南部の全羅北道(Jeollabukdo)郡 益山(Iksan)市(地図は、こちらhttp://www.hotelwide.com/japanese/main_image/map_jp-1.gif
ご参照)の養鶏場で、大規模な鳥インフルエンザが、発生した。
先週日曜日以来、養鶏場の鶏一万三千羽のうち、六千羽が死亡しているという。
ウイルスの型などは、不明であるが、今週の土曜日までに確定する見通しである。
韓国での大規模な鳥インフルエンザの発生は、2003年12月以来のものである。
http://www.cbs.co.kr/nocut/show.asp?idx=368794

韓国語ニュースサイトでの鳥インフルエンザ関連報道は、下記の通り。
http://news.google.com/news?hl=ko&ned=kr&q=%EC%A1%B0%EB%A5%98%EB%8F%85%EA%B0%90&ie=UTF-8&sa=N&start=20
韓国語の翻訳は、このサイトhttp://j2k.naver.com/k2j_frame.php/japan/
からどうぞ。
ビデオは、韓国語ですが、こちらhttp://news.kbs.co.kr/article/local/200611/20061123/1256736.html
からどうぞ。

http://news.google.com/news?hl=ko&ned=kr&ie=UTF-8&q=%EC%A1%B0%EB%A5%98%EC%9D%B8%ED%94%8C%EB%A3%A8%EC%97%94%EC%9E%90


[5206] Re:[5205] [5203] 「白い狂気の島」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/23(Thu) 10:26  

Mr.Chomboさん。
こういう小説があるんですね。
なんか、この概説ストーリー
http://book-t.seesaa.net/article/14523364.html
を見る限りでは、フィクションの世界とは、思えませんね。
ましてや、この著者は、お医者さんだとなると、なおさら。


[5205] Re:[5203] 狂犬病発症2例目、フィリピンから帰国の男性 投稿者:Mr.Chombo 投稿日:2006/11/23(Thu) 09:06  

何かこの2つには関連なしといわれても釈然としないですね。
「白い狂気の島」という小説をふと思い出しました。
関係ありませんが,海外へ行かれる方に追加のご注意。
動物に咬まれなくとも,舐められたり,顔に息を吹きかけられただけで感染した例があります。
大昔の予防注射は副作用がひどかったのですが,現在のものはほとんど問題になりません。積極的に使用してください。


[5204] Re:[5202] [5201] [5200] [5199] クロストリジウム・ディフィシル変異菌株について 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/22(Wed) 19:32  

5200の話がちょっとややこしかったので、以下に、新しい変異したクロストリジウム・ディフィシルについて、まとめてみました。

クロストリジウム・ディフィシルは新生児の糞便中で約半数程度に認められ、その存在自体で、消化器症状をみることはないのですが、抗生物質の投与によって、腸内細菌叢が変化し、菌交代によって増殖を始め、トキシン-A、トキシン-Bと呼ばれる毒素を産生し、この、トキシン-A(A-toxin)が産生する毒素(エンテロトキシン−enterotoxin −)と、トキシン-B(B-toxin)が産生する毒素( サイトトキシン-cytotoxin-)が腸管粘膜に障害を起こすことがあります。

このトキシンの産生をコントロールするものとして、tcdC遺伝子(toxin regulator gene)というものがあるのですが、近時、発見されたクロストリジウム・ディフィシル(PCR ribotype 027(toxinotype III))には、遺伝子が変異しており、毒素産生を制御しているtcdC遺伝子内に18bpの核酸が欠失されており、このためトキシンの産生をコントロールすることができないため、トキシン-A、トキシン-Bの産生がそれぞれ16、20倍に増加していることがわかっています。

このクロストリジウム・ディフィシルには、トキシンA、トキシンBにくわえ、第3の毒素と言われるバイナリー・トキシン(binary toxin、ADP-ribosyltransferase 、ADPRT)が産生しているもので、これをトキシノタイプIIIとして、分類しています。


[5203] 狂犬病発症2例目、フィリピンから帰国の男性 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/22(Wed) 14:30  

厚生労働省は22日、フィリピンから一時帰国した横浜市の65歳の男性が狂犬病を発症したと発表した。
マニラ近郊で8月に犬に手をかまれたという。
国内での狂犬病患者は16日に京都市の男性が36年ぶりに確認されたばかりで、今年2例目。
厚労省は海外渡航者向けに全国の検疫所を通じ空港や港に狂犬病への注意を促すポスターを張り出した。
男性は仕事のためフィリピンに滞在、今年10月22日に一時帰国した。11月15日に風邪のような症状と右肩の痛みを訴え、19日に病院で受診、いったん帰宅したが夜に呼吸困難になり翌日に再度受診した。
狂犬病の疑いがみられたため、別の病院に転院。現在は人工呼吸器を付け重体という。
厚労省によると、京都の男性との関連性はない。

との記事。この掲示板でのやりとりが、現実の脅威になりつつある感じですね。

http://smartwoman.nikkei.co.jp/news/article.aspx?id=20061122ax017n1


[5202] Re:[5201] [5200] [5199] 牛の初乳からとった免疫ミルクが、クロストリジウム・ディフィシルを防ぐというお話。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/22(Wed) 09:10  

4837でも述べたことがあるのですが、クロストリジウム属菌は中温菌(30℃〜40℃)ということになっているようですね。
クロストリジウム・ディフィシルが産生する二つの毒素(エンテロトキシンとサイトトキシン)のうち、エンテロトキシンは、熱に強いようですね。


[5201] Re:[5200] [5199] 牛の初乳からとった免疫ミルクが、クロストリジウム・ディフィシルを防ぐというお話。 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/11/22(Wed) 08:27  

笹山さん、これ、食中毒菌の分類もされてるみたいですけれども、加熱用の肉を生食で食べたりすることでも感染するんですかね?


[5200] Re:[5199] 牛の初乳からとった免疫ミルクが、クロストリジウム・ディフィシルを防ぐというお話。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/22(Wed) 07:34  

まりちゃんさん。
このクロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)というのは、どこの国でも、やっかいなものとなっているようですね。
で、このサイト「ImmuCell’s Milk Immunoglobulin Technology」http://www.immucell.com/human.php
では、ドナー牛の初乳からとった DiffGAMという製品(IMMUCELL CP社製)が、耐性化してきかなくなった抗生物質の代わりに、CDAD (クロストリジウム・ディフィシル関連下痢症、Clostridium difficile associated colitis) に効くとしていますね。
初乳に含まれる免疫グロプリンが、効果的のようですね。
次のサイトもご参照
「Colostrum」
http://cdiffsupport.com/phpBB/viewtopic.php?t=201&sid=76b3fb121718432baed34ca0547196c4

また、ご紹介の新聞記事でいうクロストリジウム・ディフィシルの変異株とは、毒素の産生量を調節するための遺伝子が欠損した高度毒素産生クロストリジウム・ディフィシル株(18bp核酸欠損変異クロストリジウム・ディフィシル、toxin regulator gene 18bp deficient mutant strain of Clostridium difficile)のことを、いっているように思えますが。
これについては、「Clostridium difficile Toxins: Mechanism of Action and Role in Disease」http://cmr.asm.org/cgi/content/full/18/2/247?ck=nck
「Characterization of a toxin A-negative, toxin B-positive strain of Clostridium difficile.」
http://www.pubmedcentral.nih.gov/articlerender.fcgi?artid=258212
http://www.biomerieux.com/upload/api_news_no.14.pdf
「Clostridium difficile PCR ribotype 027, toxinotype III in the Netherlands」
http://registration.akm.ch/einsicht.php?XNABSTRACT_ID=19096&XNSPRACHE_ID=2&XNKONGRESS_ID=26&XNMASKEN_ID=900
をご参照

また、PCR ribotype 027(toxinotype III)については、
こちらのサイト「Molecular Analysis of Clostridium difficile PCR Ribotype 027 Isolates from Eastern and Western Canada」http://www.pubmedcentral.nih.gov/articlerender.fcgi?artid=1489423ご参照

で、「PCR ribotype 027(toxinotype III)」ということがどういうことを指しているかは、こちらのサイト「Table 2. Correlation of toxinotyping with other typing methods」http://www.mf.uni-mb.si/Mikro/tox/images/Table%202.pdfをご参照。
つまり、
ToxinotypeがIIIで
Serogroup(血清群)がA1, A5, G で
Ribotypeが027、034、075、080あるうちの027ということになりますね。



[5199] 毒性強い院内感染菌、国内で初確認 北米では死亡例 クロストリジウム・ディフィシルの変異株 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/11/22(Wed) 02:05  

毒性強い院内感染菌、国内で初確認 北米では死亡例
http://www.asahi.com/national/update/1121/TKY200611210325.html
 3年ほど前から北米の病院や高齢者施設で広がり、重症の大腸炎や下痢などで死者を出している院内感染菌「クロストリジウム・ディフィシル」の変異株が、国内で初確認された。国立感染症研究所などのグループが学会で報告、「今後国内でも広まる可能性がある」と医療機関などに注意を呼びかけている。

 感染研によると、中部地方の病院で昨春、潰瘍(かいよう)性大腸炎で入院していた30代の女性が下痢を起こし、直腸などにこの菌特有の病変が見つかった。1カ月後にも下痢を再発したが、その後回復した。直腸内から菌とこの菌がつくる毒素を検出。米国で見つかったのと同じ変異型と判明した。国内への侵入経路は不明という。

 この菌は健康な人の腸でも見つかり、抗生物質を使うと、腸内でこの菌だけが異常増殖することがあった。今回見つかった変異株は大量に毒素を出すため、北米では発症者の死亡率が2〜3割に達している。カナダでは10万人あたりの重症例が91年の35.6人から03年は156.3人に上昇。特に65歳以上での重症化が目立ち、一部薬剤への耐性も確認されている。

 米疾病対策センター(CDC)は昨年12月、「これまでリスクが低かった健康な人も危険性がある」と指摘している。患者の便などを介してうつるので、感染予防には手洗いの徹底が有効だ。

 感染研の荒川宜親・細菌第二部長は「日本では患者が見落とされている可能性がある。医療施設での流行状況を早急に把握する必要がある」と言っている。 (朝日新聞)

========
ProMED翻訳
06-22 (0625-0030)#C#クロストリジウム・ディフィシル、病毒性の増強-英国 (イングランド)(03)#
http://sank100.exblog.jp/3015821/
>2005年1月から5月の5ヵ月間で265名が新型クロストリジウム・ディフィシル菌_C. difficile_に感染し、23名が死亡したこと、従来のクロストリジウム・ディフィシル菌_C.difficile_より約20倍毒素産生性が高いPCRリボタイプO27型であること
怖いですねー(^^;

変異株ではないですが、ググったうちからいくつか

BD I's eye: クロストリジウム・ディフィシルの真実
http://www.bdj.co.jp/micro/series/ignazzo/1f3pro00000lar7u.html
↓対策マニュアルを作成、公開している素晴らしい病院。
http://www.city.shimonoseki.yamaguchi.jp/byoin/eKansen/manuCDiff.pdf
http://www.city.shimonoseki.yamaguchi.jp/byoin/iccManual.html
その他
http://www.okayama-u.ac.jp/user/hos/kensa/nvirus/cdtoxa.htm
http://www.jarmam.gr.jp/situmon2/cdad.html

これは人間だけの問題じゃなくて家畜もなんですね。
http://www.pref.mie.jp/NKATIKU/HP/Eiseijyoho/Usi/clost-tai0u.htm



[5198] 英国 BSE検査誤魔化しが横行? 検査官労組が告発 検査官いじめも米国なみ 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/11/22(Wed) 01:42  

英国 BSE検査誤魔化しが横行? 検査官労組が告発 検査官いじめも米国なみ
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06112101.htm

表面に出てくる、というか出す数字だけでリスク計算、という風潮はいずこも同じなんですかね。

BSEじゃないんですけど、ちょっと気になる指摘を見つけました。今も輸入とかどうなってるんですかね。しいたけの件はきいたことあるなぁ。。
http://www.bund.org/opinion/20060925-1.htm



[5197] Re:[5193] [5191] [5186] [5182] [5181] [5174] [5173] [5172] [5170] [5169] ハムスターは?? 投稿者:Mr.Chombo 投稿日:2006/11/21(Tue) 23:41  

まあそういうことですが,野犬は計算に入っていません。
戦後の混乱期狂犬病が大発生したときは,かなりの接種率になったいいますが,現在は平和です。開業獣医さんによっては狂犬病の予防注射なんて無駄と言い切る御仁もあるとやら。
しかし,今回のケースが,犬だったら,あるいは,感染場所が不明だったら,どのようなことになっていたかを考えると,どうか皆さん,予防注射をしてください。(なお,猫にも予防注射を広げるという意見もありますが,愛猫家の皆さんの反対があって実現しません。ちなみに最後の日本の動物発生例は猫です)


[5196] 抗生物質「セフトリアキソンナトリウム」の副作用 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/21(Tue) 20:48  

医療機関で感染症の治療に使う抗生物質「セフトリアキソンナトリウム」の副作用とみられる重い肝臓障害で死者が3人報告され、厚生労働省は21日、医療関係者に対し安全性情報を出して、この薬の使用に注意を促した。
セフトリアキソンナトリウムは、敗血症などの重い感染症の治療に、注射や点滴で使う薬。これまでも肝機能障害などが報告されていたが、過去3年間で50代男性、80代男女の3人が、薬の使用後に劇症肝炎で死亡した。年間で推計約104万人が使用している。

との記事だが、このセフトリアキソンナトリウム(Ceftriaxone sodium )の副作用としては、次のものがあるようだ。

1.頭痛
2.発疹
3.掻痒症
4.下痢
5.アレルギー反応
6.注射箇所の炎症
7.目眩
8.吐き気・嘔吐
9.膵臓の炎症−膵炎−
10.大腸の炎症−大腸炎−
11.血液凝固
なお、セフトリアキソンナトリウムの商品名は、 Rocephin(Roche)であるが、セフェム系抗生物質としては、このサイト
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%B3
にみるように、多くあるようだ。
セフトリアキソンナトリウム(Ceftriaxone sodium)は、このうちの第三世代セファロスポリンにあたるということのようだ。

参考「Rocephin」
http://www.netdoctor.co.uk/medicines/100002297.html


[5195] 英国の著作隣接権延長反対署名 投稿者:謎工 投稿日:2006/11/21(Tue) 20:05  

 どこの国もやってることは大して変わらないと言うか(EU全域の隣接権延長は2年前に失敗したので「英国だけでも延長しろ」とメジャーの一角が必死になっているのだそうです)。

 実は「請願署名のやり方を教えてもらえないだろうか」と言う相談を受けているのですが、請願は請願で集める一方、法的根拠は無くとも数が集まったら叩き付けた際のインパクトは有るオンライン署名も案外、馬鹿に出来ないのかも知れないと思い始めました。

http://www.releasethemusic.org/five-minutes/sign-our-petition/

 しかし、Lessigは相変わらずRecordのRelated Rightsを「copyright for recordings」と書いているんですね。

http://lessig.org/blog/archives/003588.shtml
http://lessig.org/blog/archives/003597.shtml


[5194] アルゼンチンがトウモロコシの輸出停止 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/21(Tue) 09:38  

アルゼンチンの農務長官Miguel Campos 氏は、11月17日、次期収穫期(2月)の新しいコーンについて、輸出を停止すると発表した。
すでに契約済みのコーンの契約トン数は、一千五十万メトリックトンあるといわれる。
輸出停止の理由として、輸出量の増加が、アルゼンチン国内流通量を制約する結果、国内消費者に高いコーンを買わせている結果(国内消費分は、一千七百五十万トンのうち、八百万トン程度とみられている。)となっているためとの理由をつけている。
この輸出停止が、すでに契約済みの一千五十万メトリックトン分にも及ぶかどうかは定かではないが、コーンの国際市況に大きな影響を与えるものとみられる。
この発表のあと、シカゴのコーンの相場は、1996年7月以来、10年来の高値を示し、3パーセント以上の上昇を示した。
ちなみに、世界のトウモロコシの輸出量のうち、米国が70%であり、アルゼンチンは、2位の13%、そして三位は、中国の、3%である。
日本のトウモロコシ輸入量に占めるアルゼンチンのシェアは、年なり季節なりによって異なるが、 5 %から15%程度とみられている。
以前は、口てい疫の関係で、飼料用がストップしたことがあったほか、二三年前には、遺伝子組み換えコーンの輸入騒ぎもあったようだ。
このアルゼンチンのコーン輸出停止は、世界のエタノール生産の今後にも、少なからぬ影響を与えるものとみられる。
また、アメリカの干ばつの影響によるコーンの不作もあり、きわめて不安定な市況となるものと、今後、みられる。
参考
「Corn Rises as Argentina Halts Exports to Conserve Supplies 」
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601086&sid=aw6OfxnMoo0s&refer=news

「Argentina Said to Take Action on Corn Exports」

http://www.agweb.com/get_article.asp?pageid=132716&src=agnews


[5193] Re:[5191] [5186] [5182] [5181] [5174] [5173] [5172] [5170] [5169] ハムスターは?? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/21(Tue) 08:05  

Mr.Chomboさん。
整理しますとこういうことでしょうか?
「狂犬病の表向き予防接種率は犬の登録頭数に比して全国平均73.8%である。→
実際の犬の登録率は70%程度と想像されている。→
従って、実際の接種率は50%程度と推定される。→
一般に狂犬病を押さえ込むためには70%程度の接種率を必要といわれる。→
従って、現在の予防接種率を、パーセントにして、大体20ポイント上げないと、海外から、犬や犬以外の狂犬病罹患のおそれのある動物を持ち込まれると、流行を食い止めきれない恐れがある。」

日本にいる実際の犬の数=Xとすると
登録犬の数=0.7X
予防接種された犬の数=0.738×0.7X
∴実際の接種率=0.738×0.7X÷X=0.5166
実際に必要な接種率=0.7
∴狂犬病を押さえ込むのに必要な接種率の要上昇ポイント=0.7-0.5166=0.1834ポイント

これでいくと、現在の犬の登録率のままで実質接種率70パーセントを達成するには、
0.7÷0.738=0.9485
ということになるのですが、ちょっと驚異的な悉皆に近い接種率となってしまいますね。
野犬狩りで、分母切りをはかっていくしかないのでしょうかね。
何やら、社会保険庁に似てきましたが。


[5192] インターネットコム と gooリサーチ が行った調査による「Blog をやめた理由」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/20(Mon) 23:00  

インターネットコム と gooリサーチ が全国の10代から60代以上のインターネットユーザー1,041人を調査対象に行った調査によると、Blog 作成経験が「ある」と答えた人は全体の41.50%(432人)おり、このうち133人はすでに Blog をやめているという。
ブログをやめた理由は次の順位のようである。
1位「更新が面倒になったから」(89人)
2位「飽きたから」(29人)、
3位「SNS(mixiなどのコミュニティサイト)の方が面白いから」(23人)、
4位「作成していた題材のネタがなくなったから」(22人)、
5位「なんとなく」(17人)、
6位「訪問者が少ないから」(13人)
参照

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061117-00000002-inet-inet


[5191] Re:[5186] [5182] [5181] [5174] [5173] [5172] [5170] [5169] ハムスターは?? 投稿者:Mr.Chombo 投稿日:2006/11/20(Mon) 22:55  

[5186]で重大なミスをしました。狂犬病の流行を防ぐのに有効な予防注射接種率は70%以上の誤りです。
ですので,もし,日本に犬や猫,野生動物などが狂犬病を持ち込んだとき流行を食い止めきれない恐れがあるといいたかったのです。すみません。


[5190] Re:[5189] [5187] [5186] [5182] [5181] [5174] [5173] [5172] [5170] [5169] 日本の狂犬病対策 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/19(Sun) 21:32  

なるほどなるほど、
狂犬病で中国サイトを検索すると、ぞろぞろ出てきますね。
日本にとっては、中国伝来ってわけでしたか。
オーストラリアが清浄国ってのも、ちょっとわかりませんね。

http://news.google.com/news?hl=zh-TW&ned=hk&q=%E7%8B%82%E7%8A%AC%E7%97%85&btnG=%E6%90%9C%E5%B0%8B%E6%96%B0%E8%81%9E


[5189] Re:[5187] [5186] [5182] [5181] [5174] [5173] [5172] [5170] [5169] 日本の狂犬病対策 投稿者:Mr.Chombo 投稿日:2006/11/19(Sun) 21:24  

狂犬病はrabiesの翻訳ではありません
日本では古代から知られていた病気で,中国での病名です。
本来,イヌ科の動物の固有の病気であったと考えられているようで,イヌ科の集団(変種はこうもりの集団)で保持されているウイルスであること実際に日本では現在の狂犬病予防法で狂犬病を撲滅しえたことを考えれば,狂犬病も間違った名前とまではいえないと思います。
申し上げたかったのは,奇跡の清浄国状態を保ち続けるための留意点と無防備な旅行者への注意です。


[5188] 狂犬病と鳥インフルエンザ 投稿者:Mr.Chombo 投稿日:2006/11/19(Sun) 21:16  

いささか蛇足ですが,狂犬病と鳥インフルエンザが対策に大きな違いがある点を説明しておきます。
狂犬病はワクチンがなければ確実に感染=発病=死となります。逆にワクチンの効果は強く健康保菌者や健康保菌動物が問題となりません。このため,ワクチン接種がきわめて効果が高い予防策となります。


[5187] Re:[5186] [5182] [5181] [5174] [5173] [5172] [5170] [5169] 日本の狂犬病対策 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/19(Sun) 21:04  

mR.cHOMBOさん。
情報ありがとうございます。
日本でいつから、「rabies」を『狂犬病』と、訳してしまったのかはわかりませんが、今となっては、著しく誤解を生む名前になってしまいましたね。
私も、ドイツの農村にいった時、『キツネの狂犬病にご注意』と書かれたポスターが張ってあるのを見て、えっ、と思ったくらいですから。
この「rabies」は、もともとラテン語で、狂気・激怒の意味で、犬とは限定されていないのですね。
名前を変えたほうがいいかもしれませんね。
見方によっては、日本の狂犬病対策は、『犬の狂犬病対策』であって、『狂犬病一般の対策』とはなっていないのかもしれません。


[5186] Re:[5182] [5181] [5174] [5173] [5172] [5170] [5169] ハムスターは?? 投稿者:mR.cHOMBO 投稿日:2006/11/19(Sun) 20:47  

この際ですので,狂犬病について一言
狂犬病は日本、英国、スカンジナビア半島,ニュージーランド,オーストラリアの国々など一部の地域を除いて、全世界に分布します。
海外へ行かれる方はそのことを念頭に置きすべての哺乳類(こうもりを含む)との接触に気をつけてください。
まあ,かわいいと手を伸ばすあなたの行為に回りは真っ青ということも聞きます。
なお,長期にわたり,インド,中国,東南アジアなどの濃厚汚染地域に行かれる方は6ヶ月前からの狂犬病予防接種(4回:1回6〜7000円)をお勧めします。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/index.html
さらに追加しますと,これだけ,周囲に濃厚感染国があるため,何らかの原因で海外から狂犬病が進入する危険性が高いと考えられます。日本の狂犬病対策は犬にのみ狂犬病予防注射を義務付けている点と,その接種率が不十分である点にあります。
表向き予防接種率は全国平均73.8%ですが,これは登録頭数に対する比率です。登録率は70%程度と創造されていますので,実際の接種率は50%程度です。
一般に狂犬病を押さえ込むためには50%程度の接種率を必要といいますので,大体20%は接種率を上げる必要があると考えられます。
見方によれば,病気としての格は,BSEや,鳥インフルエンザをしのぐといえます。どうか真剣にお受けとめください
ゼロリスク神話などといわずに。


[5185] カーギル社子会社が、カナダ農家向けの飼料をリコール 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/19(Sun) 18:59  

カーギル社のカナダ子会社であるAgribrands Purina Canada Inc社は、カナダの農家100軒に向けた飼料に、危険部位が入った肉骨粉がはいっていたとして、当該飼料をリコールとした。
この飼料は、総量400トンから500トンといわれ、10月31日から11月14日にかけて、出荷されたものという。
影響を受ける地域は、カナダのオンタリオ州と、ケベック州であるという。
カナダのThe Canadian Food Inspection Agency (CFIA) は、調査を開始した。
参照
「CFIA Launches Feed Investigation」
http://www.ccnmatthews.com/news/releases/show.jsp?action=showRelease&searchText=false&showText=all&actionFor=622703

http://ca.today.reuters.com/news/newsArticle.aspx?type=domesticNews&storyID=2006-11-19T035835Z_01_N18163030_RTRIDST_0_CANADA-MADCOW-CANADA-FEED-COL.XML


[5184] 赤潮発生と黄砂発生との因果関係なんてあるのでしょうかね。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/18(Sat) 22:43  

長崎大学の環東シナ海海洋環境資源研究センターの研究チームが、西日本各地で深刻な漁業被害を引き起こしている赤潮プランクトン「コクロディニウム・ポリクリコイデス」の発生源が東シナ海であることをDNA解析で突き止めたという。
参照
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061118-00000018-nnp-l42
ここで、思い出したのだが、黄砂と赤潮の発生という、奇妙な因果関係について、いつだか、耳にしたことがあったのだが。
以前に書いたサイトの記事「生態学的な仮説にもとづく有明海の調査を」http://www.sasayama.or.jp/diary/2001feb3.htm
でも書いたのだが、赤潮発生に「鉄仮説」(The Iron Hypothesis)
http://www.sasayama.or.jp/diary/iron.htm
というものがあるということだった。
1996年アメリカとカナダとの国境・エリー湖で見られた水中の鉄分に反応する赤潮が存在するなど、特定成分に反応した赤潮発生が、世界各地から報告されているという。
また、珪藻は、その発生のためには、オルト珪酸の形で珪素をとりこまねばならないという栄養要求性をもっているという。
今回の長崎大学の研究対象のコックロディニウム・ポリクロコイデス(Cochlodinium polykrikoides)は、珪藻でなく、渦鞭毛藻だが、珪藻から渦鞭毛藻への遷移という事態も、考えられるとの説もある。
ところで、黄砂の成分だが、、シリコンが24〜32%、アルミニウムが5.9〜7.4%、カルシウムが6.2〜12%、微量の鉄などが混じっているという。
となると、あながち、上記の鉄仮説も、珪素と珪藻の発生の関係も、あながち、因果関係がないは、いえきれなさそうにも見えるのだが。
ちょっと奇抜すぎるかな?
ちなみに、黄砂が降る範囲は、この地図http://weather.goo.ne.jp/weather/img/u/term/yougo05.jpg
のようである。
見事に、今回の研究の東シナ海と一致していますね。



[5182] Re:[5181] [5174] [5173] [5172] [5170] [5169] ハムスターは?? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/18(Sat) 21:53  

Chaosさん。
ご紹介のこの地図http://www.who.int/rabies/resources/en/wsr99_a8.pdfを見てましたら、くらくらしてきましたね。
ひどいですね。
中米、アフリカ東海岸、東欧といったところでしょうか。
ザル法といわれる日本の狂犬病対策の見直しも、この機会に必要なのかも知れません。
情報、ありがとうございました



[5181] Re:[5174] [5173] [5172] [5170] [5169] ハムスターは?? 投稿者:Chaos 投稿日:2006/11/18(Sat) 20:53  

笹山様

Chaosです。
CDCのEIDは鳥フル関連しか見ていなかったので
気づきませんでした。 
ググって見たら、少々古いですが
1999年のWHOのレポートを見つけました
分布とか、感染源とかが国別にまとまっています。
これを見ると、中国は安全な方かもしれません。

http://www.who.int/rabies/resources/wsr1999/en/


[5180] まだ、高いワード・エクセルのソフトを買おうなんて思っていらっしゃる方へ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/18(Sat) 13:59  

コンピュータの初歩のかたが、最初に薦められるのが、ワード・エクセルの使い方ってのが定番のようで。
そんなかたが、高いワード・エクセルを、パソコン教室に通うために、買わせられているとしたら、それは、むごいお話。
そこで、ここの掲示板にこられるかたなら、そんなことは、とうにご存知なことでしょうけれども、耳寄りなお話を。
結構高い値段(Microsoft Office 5万円)のするワード・エクセルのソフトを、無理して買う必要は、まったくありません。
名前は、ちょっと違いますが、ワード・エクセルとまったく同じ機能で、本当のワード・エクセルで作ったファイルも、このソフトで開けるOpenOffice.orgを、ただでダウンロードされてみては?
このサイト
http://ja.openoffice.org/
からダウンロードできますよ。
実は、私も、以前のワードは、秋葉原のジャンク屋さんで、正体不明のワード(一応、プロダクトキーは、ついていましたが。)を千円で売ってたのを使ってたんですが、今は、この、ただのOpenOffice.orgを使って、何事もこなしています。
これには、ワード・エクセルのほか、パワーポイントもついていて、合計6種類のソフトが使えます。
各アプリケーションの概要は、このサイト
http://blow-away.net/openoffice/public/screenshot.html
からどうぞ。
実は、このソフト、ドイツ製(ドイツの StarDivison 社)なんですが、このごろでは、日本語での解説サイトも数多くあり、不自由しません。
それに、マイクロソフトのワード・エクセルと、ほとんど同じ使い方なので、便利です。
一部には、マイクロソフトの経営基盤を侵すのではないかと、心配する向きもあるほどのようですね。
企業の中には、これまで、マイクロソフトを使っていて、そのバージョンアップ費用を節約するために、全社で使っているマイクロソフトのワード・エクセルソフトを、この無料のOpenOffice.orgにのり換えて、大幅なコスト削減を図っているところもあるようですね。

参考
Microsoft Office との対応
機能 OpenOffice.org 対 Microsoft Office
ワープロ Writer 対 Microsoft Word
表計算 Calc 対 Microsoft Excel
データベース Base 対 Microsoft Access
プレゼンテーション Impress 対 Microsoft PowerPoint
HTML編集 HTML Editor 対 Microsoft FrontPage
描画ツール Draw 対 Microsoft Draw
数式作成 Math Editor 対 Word の数式エディタ


[5179] いつもながらの強行採決への受け止め方が、今回は、ちょっと違うような感じが。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/18(Sat) 11:06  

例によって、例の如しの教育基本法の強行採決だが、自民党のほうは、国民の理解が得られるような、いつものような強気の談話をしていたが、在野から、公平に見ていると、今回ばかりは、ちょっと、国民の強行採決への受け止め方が、異なっているようにも、見えるんだが。
まあ、いろんな要素があるんでしょうが。
アメリカの中間選挙での民主党の躍進ってのも、関係ないようで、関係あるのかも知れないし。
連日の子供たちの自殺ドミノも、関係ないようで、関係あるのかもしれないし。
引き続いての秋田の母親の子殺しも、関係ないようで、関係あるのかも知れないし。
一口で言えば、日本列島、一億教育不信のアラシが吹き荒れている中で、なんか、道学者ぶったシレッとした形で、いま新教育基本法が登場しても、何の足しにもならないっていう感じなんだろうか。
まあ、たとえていえば、飢餓難民キャンプに、パンでなくて、聖書が差し入れられても、何の足しにもならないのと、同じように。
いろんな要素が、強行採決とオーバーラップして感じられてしまうタイミングに来ているということでしょうかね。
まあ、あくまで、カンでの話しなんですが。
違っていたら、ごめんなさい。
理念法の採決を急ぐ理由は、まったくないんだし。
双方、疲れきるまでやるっていう、大人の発想は、なかったんでしょうかね。


[5178] Re:[5177] [5174] [5173] [5172] [5170] [5169] 狂犬病とワクチン 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/18(Sat) 10:36  

まりちゃんさん。
「[5169] 狂犬病は、犬だけではないのに。」 でご紹介した以下のワクチンは、日本ではどうなのでしょう?
「HDCV(Chiron Behring社Sanofi-Pasteur社),
PCECV(Chiron Behring社)、
AVA/Biothrax(Bioport社),
PHKCV(地方メーカー)
PVRV(Sanofi-Pasteur社)」

ご紹介の検索サイトで『狂犬病 ワクチン』のキーワードで検索してみますと、以下の三つしか出てきませんね。

1.メファキン「ヒサミツ」錠275 *製造販売元/久光製薬株式会社 製造元/メファ社(スイス)

2.乾燥組織培養不活化狂犬病ワクチン 製造販売/財団法人 化学及血清療法研究所 販売/アステラス製薬株式会社

3.乾燥組織培養不活化狂犬病ワクチン 製造販売/財団法人 化学及血清療法研究所

このうち、1のメファキン「ヒサミツ」錠275は、HDCV(Chiron Behring社Sanofi-Pasteur社)相当ということのようですが。



[5177] Re:[5174] [5173] [5172] [5170] [5169] 狂犬病とワクチン 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/11/18(Sat) 10:16  

狂犬病 で検索するとワクチンの成分や注意事項が出てきます。
医療用医薬品の添付文書情報
http://www.info.pmda.go.jp/psearch/html/menu_tenpu_base.html
洞窟に入っただけで(コウモリの糞から)感染した例もありませんでしたっけ。

余談ですけど、

生物由来製品感染等被害救済制度の仕組み
http://www.pmda.go.jp/kansen/index.html
感染救済給付業務 > 生物由来製品一覧
http://www.pmda.go.jp/kansen/seibutuitiran_betten1.html



[5175] サンプル調査で問題ない分譲マンションは今のところ74/387件 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/11/18(Sat) 10:00  

国交相、「安心くださいまでいってない」 耐震偽装1年
http://www.asahi.com/national/update/1117/TKY200611170154.html
>同省が姉歯物件以外の検証として、民間検査機関が確認した耐震強度が基準ぎりぎりの103件を調べたところ、15件に構造計算の不備が判明。一部は強度不足が濃厚だ

>全国387の分譲マンションを抽出したサンプル調査でも、これまでに問題なしと判定されたのは74件

このままの状態じゃマンションなんかとてもじゃないけど買えませんねぇ。

川崎市もトンデモの模様で。。
http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-243.html
川崎で物件探してる友人に教えておかなきゃ。



[5174] Re:[5173] [5172] [5170] [5169] ハムスターは?? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/17(Fri) 21:32  

Chaosさん。
この地図
http://www.cdc.gov/ncidod/EID/vol11no12/05-0271-G.htm
を見ますと、中国でも、特にひどいのが、この地図の黒塗りのところの江西省、湖南省、広西壮族自治区のようですね。
犬によるものが中心のようですが、犬ばかりでなく、こうもりにかまれて発症する人も多いようですね。
参照
「Pivotal Role of Dogs in Rabies Transmission, China」

http://www.cdc.gov/ncidod/EID/vol11no12/05-0271.htm


[5173] Re:[5172] [5170] [5169] ハムスターは?? 投稿者:Chaos 投稿日:2006/11/17(Fri) 20:29  

笹山様

> Chaosさん
> 中国は、大変な数字ですね。
> これは、何を媒介にしたものなのでしょうか。

統計データからとってきたので、場所や感染源までは
わかりません。いちおう中国全土の公式の数字ですが
実情は、これより多いのではないかと思います。
結核を抜いて、死亡者数は一位です。

1-10月までの感染者 2705 死亡者 2143 死亡率 79%



[5172] Re:[5170] [5169] ハムスターは?? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/17(Fri) 20:11  

虹屋さん、Chaosさん。情報ありがとうございます。
ProMEDによると、2003年に南米のボリビアで、狂犬病のハムスターにかまれ、すくなくとも、40人が治療を受けたとしていますね。
http://www.promedmail.org/pls/askus/f?p=2400:1202:872788029604051042::NO::F2400_P1202_CHECK_DISPLAY,F2400_P1202_PUB_MAIL_ID:X,20295
参照
もっとも、このハムスター、クリスマスプレゼント用に、買ってきたもののようで、南米の別の国から輸入されてきたもののようですね. 
別のサイトによると、ハムスター自体は、狂犬病ウイルスの宿主となることはなく、犬などの唾液に、ハムスターが接触する場合としていますね。
Chaosさん
中国は、大変な数字ですね。
これは、何を媒介にしたものなのでしょうか。
このサイト
http://www.chinadaily.com.cn/en/doc/2003-09/03/content_260977.htm
では、中国の狂犬病の増加は、ワクチネーションの不徹底によるものとのことですね。




[5171] Re:[5169] 狂犬病は、犬だけではないのに。 投稿者:Chaos 投稿日:2006/11/17(Fri) 19:37  

笹山様

Chaosです。 中国もかなりひどい状況のようです。

2006 感染 死亡
1月 156 104
2月 158 120
3月 204 170
4月 219 177
5月 241 192
6月 257 198
7月 307 237
8月 386 301
9月 393 318
10月 384 326

大使館が在留邦人向けに注意を呼びかけています。

米国でも、ProMedにときどき載りますね。



[5170] Re:[5169] ハムスターは?? 投稿者:虹屋 投稿日:2006/11/17(Fri) 19:30  

>最近、北京在留外国人が、狂犬病に感染したハムスターに噛まれ、急遽病院で治療を受ける、という事例がありました。昨年も、青空市場で購入した子犬について、同様の事例がありました。日本人が感染したとの情報はありませんが、狂犬病による中国での死亡者は、毎月200人前後で、感染症による死亡者中最多です。動物に噛まれた場合、他の感染症に感染する危険もあります。 在中国日本国大使館
http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/joho050919_j.htm

>世界的には、ハムスター等を始めとする小げっ歯類が、人への狂犬病の媒介動物となることは非常に希であると考えられており、動物種毎の危険度に応じた対応が取られているところです。 厚生労働省健康局
http://www.forth.go.jp/mhlw/animal/down/1dog/information-update.pdf


[5169] 狂犬病は、犬だけではないのに。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/17(Fri) 18:49  

フィリピンで、犬にかまれて狂犬病になり死亡した京都の60代の男性のニュースで、テレビは、もちきりだが、肝心の『狂犬病は犬ばかりではない。』という点がしっかり伝えられていないような気がする。
狂犬病を人に伝染させる動物としては、犬のほかには、次の動物が含まれるようだ。
猫(Cat), アライグマ(Raccoon), キツネ(Fox), スカンク(Skunk)、こうもり(Bat)、リス(groundhog )などがある。

このビデオ
http://www.thewbalchannel.com/video/4980096/detail.html
は、猫の狂犬病の話、
このビデオhttp://www.nbc6.net/health/9587926/detail.html#
は、アライグマの狂犬病の話、
このビデオ
http://www.yourskinandsun.com/rabies.html
は、
こうもりの狂犬病の話
このビデオ
http://www.youtube.com/watch?v=ttbTsLyOb5Y
は、キツネの狂犬病の話
である。
ご参考まで。

ちなみに、狂犬病のウイルスは、ラブドウイルス(rhabdovirus、HIRRV)科で、このウイルスは、鯉、うなぎ、ひらめ、雷魚などの魚にもあるという。
狂犬病のウイルスは、このラブドウイルス科(Rhabdoviridae)のなかの、リッサウイルス(lyssavirus )とされている。
これに対するワクチンとしては、HDCV(Chiron Behring社Sanofi-Pasteur社), PCECV(Chiron Behring社)、AVA/Biothrax(Bioport社),PHKCV(地方メーカー) PVRV(Sanofi-Pasteur社)などがある。

発症すると、恐水病(hydrophobia)となる。
この文字通り、水を恐れる症状で、水を飲めなくなってしまうという。
凶暴性狂犬病(Furious Rabies)と、寡黙性狂犬病(Dumb Rabies)とがあるようだ。

感染から、発症までには、次の三段階があるとされる。
第一段階
前駆期(prodromal period)といわれる期間で、およそ、1日から4日までの間。
この期間は、熱、頭痛、筋肉痛、食欲不振、吐き気、セキ、咽頭炎などが続く。
動物にかまれた跡が、うずくような引きつるような感じになる。
第二段階
脳炎のような症状を見せ始める。
神経過敏となり、幻覚症状を見せ始める。
筋肉の痙攣が始まり、異常な姿勢をとり始める。
音や、触感に、きわめて敏感になる。
唾液や涙が絶え間なく出始め、声帯が麻痺して、声が出なくなる。
最終段階
神経系の破壊が始まる。
顔の筋肉を動かすことができなくなり、呼吸をすることが困難になり、つばを飲み込むこともできなくなる。
その結果、口から泡を吹いてくる。
最後は、昏睡状態になり、呼吸停止となる。
狂犬病の症状が出てから、4日から20日以内に死に至る。
参考
「Rabies - rare but deadly infection」

http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/scotland/2491749.stm


[5168] Re:[5164] 無題 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/17(Fri) 18:18  

One of Threeさん。
この問題、いろいろ、大変ですね。
お話のブレーカーは、このサイトhttp://www.kawamura.co.jp/electric/catalog/pdf/DB-153.pdf
によると、単3中性線欠相保護付サーキットブレーカーというもののようですね。
いろいろと、この問題、勉強になります。


[5167] ミルトン・フリードマンさん、ご逝去 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/17(Fri) 10:52  

レッセ・フェーレの重鎮であるミルトン・フリードマンさんが、ご逝去されたという。
まあ、市場経済への父親という観点から見ると、ケインズは、金は出すが、口も出すガミガミ父親で、フリードマンは、金は出すかどうかは、わからないが、口は出さない自由放任父親ということなのだろうが、しかし、このレッセ・フェーレという言葉自体、そんなに、単純化ができるものでもなさそうで、この機会にもっと、この言葉なり概念を、今日的に考えなおさなければならないのかなぁ、とも、思う。
もともと、この言葉、wiki pediaによれば、フランス語の「 "laissez faire, laissez aller, laissez passer," 」(英語では、"let make, let go, let pass"日本語では、"作らせよう、行かせよう、通過させよう")という意味なんだそうで。
参考「Laissez-faire」
http://en.wikipedia.org/wiki/Laissez-faire
もともとは、18世紀の重農主義者たちが、政府の取引制限に対して、使った語句なんだそうだ。
重商主義に対峙する言葉として、使われたとの記述もある。
それが、アダムスミスの『見えざる手』による市場の予定調和説につながるのだが、その後、大恐慌が起こり、この大恐慌の原因は、レッセ・フェーレとの指弾を受けて後、しばらく、レッセ・フェーレ論は、後退を余儀なくされる。
そして、その復活を提起したのが、このたびご逝去されたミルトン・フリードマンであった。
ミルトンフリードマンは、大恐慌ガおきたときには、すでにフーバー大統領政権の規制に見られるごとく、政府の管理規制や高税賦課が始まっていて、それを、ルーズベルト大統領のニューディール政策が、いっそう、経済への国家管理政策を推し進めたと、主張した。
その後フリードマンに加えて、ハイエクが、この概念を、個人の経済的自由という領域にまで、拡大していった。
今日のレッセフェーレは、これまでに見たような、原初的な意味でのそれではなく、経済への一定の政府干渉を含んだものとして、とらえられている。
それは、自由市場が自由であるがためのセーフティーネットだったり、国際協約に元ずく、コンプライアンスの遵守だったり、寡占禁止のための独占禁止法の強化だったりしている。
つまり、レッセフェーレの概念は、日々、進化し、かつ、変質してきているのである。
小泉改革での市場万能主義は、やや、その点を見誤った、古い意味でのレッセフェーレに走りすぎた感じも見られる。
フリードマン亡き後、新時代にあったレッセフェーレの概念を切り開くのは、おそらく、政府・民間・NPO・市民にとっての『モデラート にコントロールされたレッセフェーレ』ということになるのだろうか?

http://en.wikipedia.org/wiki/Laissez-faire


[5166] オランダで二人目のクロイツフェルトヤコブ病死亡者 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/17(Fri) 09:20  

オランダで、16歳の少年がvCJD(クロイツフェルトヤコブ病)で、二週間前に死んだと、オランダのThe Dutch Institute for Health and Environment (RIVM) が、昨日、発表した。
オランダでのvCJDによる死亡者は、昨年5月に死亡した26歳の女性についで二人目である。
なぜ、発表が死後二週間も遅れたのかについては、RIVMは明らかにしていない。
参考
「'Mad cow' kills second Dutch victim」

http://www.iol.co.za/index.php?set_id=1&click_id=117&art_id=qw116369190368S433


[5165] 知事逮捕のドミノ現象 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/17(Fri) 07:52  

福島、和歌山に次ぎ、宮崎も、怪しくなってきた。
次は、どこなのだろう。
これらに共通するのは、選挙応援とのトレードオフでの、県単事業あるいは、県補助付き事業への配慮である。
私も、知事選挙の応援は、これまで、何度もしてきたが、まさに、現職の知事選挙というのは、土建業者の大名行列で、知事の選挙カーの行く手を、土建業者が、先周りしては、街頭で選挙カーを出迎える人々の動員、そして、交通整理と、なんとも、うらやましい、選挙体制であった。
どこの知事選挙でも、似たりよったりの体制なんだろう。
これらの選挙時の借りが、その後の、今回の一連の事件のような不祥事につながっているとしたら、なんとも、恐ろしい話ではある。
旧自治官僚出身の知事ですら、今回の和歌山のように、簡単に汚染されていく。
ましてや、土建屋さん上がりの知事さんでは、その裏も表も、すなわち、応援する側もされる側のやり口も、知っているわけだから、なんとも、やりきれない話ではある。
いったい、地方分権って、一定のモラルなり相互牽制力のある中央から、モラルのない、そして、相互牽制力が機能しない地方への、分権、ってことなのかしら、って考えさせられてしまう、昨今である。


[5164] 無題 投稿者:One of Three 投稿日:2006/11/16(Thu) 23:19  

笹山さん、大き目のマンションなんかは皆、単三になりつつありますね。(40A以上の契約ですが)
200Vなら電熱製品も電流が少なくてすみますのでオール電化なんてのもいいかもしれません。
最近は起こらないと思いますが、単三の場合、中性相が断線すると赤黒それぞれにつながっている器具が直列接続されたことになるので、いずれかの器具が分圧されて100V以上の電圧がかかることになります。
小さい頃、私の実家で経験したことがあります。
なにしろ、蛍光灯は真っ黒になるわ、ラジオはブンブンうなるわ、そりゃ凄まじいものでした。
もう、40年も前のことです・・・
今ではそれに対応したブレーカを使っているとか聞きますが。



[5163] Re:[5162] [5159] [5158] [5154] [5153] [5151] [5149] [5148] PLCはひどい代物です 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/16(Thu) 12:48  

oryzaさん。
なるほど、私的には、下記の点が参考になりました。

「日本の家庭は単相3線式200V。これは
A―― +100V
C――  0V
B―― −100V   +−は交流式なので反転もします。
家庭内で普通使用する 100v は A-C もしくは B-Cの間を配線しています。 大きなエアコンなどは A-Bで200vで使用します。
既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、 A-C回路と B-C回路は接続していません。相間通信はできないということですから、回路の接続されていない A-C と B-C では通信できません。 つまりコンセントによって配電盤からの配線が異なるため、通信できないこともあるということです。隣の部屋とでは繋がらないという事もあり得るのです。」
っていう部分なんですが、
これでいくと、同じ宅内の100Vにしても、「黒白」の100Vと「赤白」の100Vとがあって、この相互は、PLCは交信できない、ってことなんでしょうかね。

で、このサイトhttp://lunatear.net/archives/000416.htmlを見ますと、下記のようなバランスが必要とされるらしいですね。
「単相三線から100Vの電気を取り出す場合は赤白間・黒白間それぞれ同じぐらいの負荷(つまり電力消費)になるように設計をしなければならず、それがバランスということらしいです。
もし、このバランスが崩れると
ブレーカーがトリップしやすくなる
電線自体の抵抗の影響が大きくなって電圧が低下しやすくなる
等の問題があるようです。」
とのことのようですね。


[5162] Re:[5159] [5158] [5154] [5153] [5151] [5149] [5148] PLCはひどい代物です 投稿者:oryza 投稿日:2006/11/16(Thu) 11:07  

笹山さん こんにちは。
PLCについて批記事書いておられるBLOG紹介。
反対押し切っての見切り発車の感が強いですね。
http://nonomura.iza.ne.jp/blog/

http://oryza.perma.jp/sb/


[5161] 鳥インフルエンザウイルスの二つの遺伝子の突然変異が、人への感染を広めるとの、河岡義裕教授らグループの研究 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/16(Thu) 08:38  

これは、11月16日のネイチャー(Volume 444 Number 7117 )に発表されたもので、論文名は、「Haemagglutinin mutations responsible for the binding of H5N1 influenza A viruses to human-type receptors」。
研究者は、次の方々である。
Shinya Yamada, Yasuo Suzuki, Takashi Suzuki, Mai Q. Le, Chairul A. Nidom, Yuko Sakai-Tagawa, Yukiko Muramoto, Mutsumi Ito, Maki Kiso, Taisuke Horimoto, Kyoko Shinya, Toshihiko Sawada, Makoto Kiso, Taiichi Usui, Takeomi Murata, Yipu Lin, Alan Hay, Lesley F. Haire, David J. Stevens, Rupert J. Russell, Steven J. Gamblin, John J. Skehel and Yoshihiro Kawaoka

この研究は、H5N1のヘマグルチニン(血球凝集素)の分析によったもので、これらが作り出すたんぱく質が、ウイルスの細胞の表面を溶かし、中の細胞壁を裂き開き、ウイルスの遺伝子が、細胞内に入ることを許すということのようだ。
研究クループは、細胞への感染のしやすさを決定するとされる「ヘマグルチニン(HA)」のアミノ酸配列を解析した結果、182番目と192番目のアミノ酸の変異置換が、ヘマグルチニン(HA)先端の変形を促し、これが、人間への感染の容易さを決定するとしている。
参考
「Two Bird Flu Gene Mutations Might Lead to Faster Human Spread 」

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601101&sid=ajBRCtFH1jvQ&refer=japan


[5160] Re:[5156] [5155] 津波 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/11/16(Thu) 07:14  

> 国際的な共同の使用済み核燃料再処理施設候補地としては、千島列島のシムシル島( Simushir Island )が候補地として上ってはいるようですね。

http://ueno.cool.ne.jp/fujiwara/3.html
笹山さん、こんなの見つけましたが、千島列島も当然地震の巣ですよね。。


[5159] Re:[5158] [5154] [5153] [5151] [5149] [5148] PLCはひどい代物です 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/16(Thu) 02:29  

PLCは問題多すぎ さん。
あ、そういうことですか。
滲み出しの少ないキリットした搬送波を数多く立てるということですね。
で、立ててない周波数帯も、すそが狭い、というわけでしょうか。
何やら、満員電車で、スカートの女性をご遠慮願って、スラックスのかたにたってもらう、ってことですか。
で、お邪魔な周波数帯には、立つことはしないけれども、その脇には、ナローに、ぴっちりたてる、ってようなことですかね。
ま、ざらざら映りの悪いテレビを遠目に見るようなもんだと、割り切っているのでしょうかね。
微弱電波資源の開発ということが、やや、行き過ぎているともいえますね。


[5158] Re:[5154] [5153] [5151] [5149] [5148] PLCはひどい代物です 投稿者:PLCは問題多すぎ 投稿日:2006/11/16(Thu) 01:25  

笹山様

ちょっと専門的になりますが,OFDMもwavelet OFDMもサブキャリア(搬送波)をたくさん立て,それらに情報を分割して送受信する点では同じです。普通のOFDMではサブキャリアがガウシアンなので周波数軸方向に広く裾が延びるのに対し,WaveletOFDMではサブキャリアの裾の広がり方が狭いwaveletを用いています。ノッチフィルタを入れているのではなくある周波数域にサブキャリアを立てないだけです。

短波帯の周波数帯で空いている周波数はありません。遠い海上を飛んでいる飛行機との通信には短波が使われています。微弱な信号をやりとりすることで乗客の安全を守っています。同じように遠洋漁業などとの通信も短波が未だに使われています。短波放送では海外からの放送が聞こえますし,逆に,日本から海外向けに放送しています。国内だけではありません。アマチュア無線,警察,防衛,標準時,電波天文など,皆,微弱な電波を受信しています。

PLCはこれらの全てに大きな妨害を与えます。にも関わらず,自民党の代議士が強力にPLC推進を擁護したのが理解できません。


[5157] DVDのリージョンコード解除ソフト 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/15(Wed) 23:32  

この「Unreal DVD2 」http://www.internal.co.jp/products/util/dvd/about/
ソフトのインストールで、あらゆるリージョンコードのDVDが見られるという触れ込み。

http://www.greenpeace.org/raw/content/russia/en/press/reports/international-initiatives-to-c.doc


[5156] Re:[5155] 津波 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/15(Wed) 21:50  

国際的な共同の使用済み核燃料再処理施設候補地としては、千島列島のシムシル島( Simushir Island )が候補地として上ってはいるようですね。

http://www.greenpeace.org/raw/content/russia/en/press/reports/international-initiatives-to-c.doc


[5155] 津波 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/11/15(Wed) 21:31  

大変なことになっていますが住民の方々のご無事を、
原発は大丈夫なんでしょうか
太平洋沿岸にも注意報がでてます

千島列島沖でM8.1の地震、北海道太平洋沿岸東部・オホーツク海沿岸に津波警報[11/15]
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1163593628/


[5154] Re:[5153] [5151] [5149] [5148] PLCはひどい代物です 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/15(Wed) 19:27  

PLCは問題多すぎさん。
こういうことでしょうか。
今回のパナソニックのPLCの周波数帯は、4〜28MHzということで、短波の60mバンド以上11mバンドまでいたる広範囲のものであるが、 パナソニックでは、Wavelet OFDM方式という名のバンドエリミネーションフィルタを使って、干渉しうる特定の周波数成分については、減衰させるというもの。
OFDM方式は,密に並んだ多数の搬送波を使い,各搬送波ごとに送信データを割り当てるものであるが、今回のパナソニックのWavelet OFDM方式では、アマチュア無線などで使われている信号をカットすることで短波への影響を少なくできるとしている。
しかし、恣意的に、 アマチュア無線に使われる信号を除外したところで、短波ファンは、スイープで、 発信受信しているわけで、また、 ナロー・ワイド両方で聞いているわけで、不必要な電波資源というものは、ないはずなので、その点が、短波を聴く皆様との利害が合わない点なのでしょうね。

この細かい周波数帯を数多く使って、データを、細かくセグメントして、搬送し、あとで最終合体というやり方は、ちょうど、コンピュータのeDonkeyのようなファイル交換ソフトと、同じような考えのようですね。


[5153] Re:[5151] [5149] [5148] PLCはひどい代物です 投稿者:PLCは問題多すぎ 投稿日:2006/11/15(Wed) 18:33  

PLCは,屋内限定ですし,速度が出ません。せいぜい2Mbpsであると,開発をしているパナソニックの方が総務省の会議で発言しています。
http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/joho_tsusin/cispr/pdf/060522_1.pdf
の3ページ,「日立の実験では・・・」のところを読んでください。しかも条件が悪ければ通信できない,とも。

ノイズ問題も解決されず,見切り発車しました。ところが松下電器は,アマチュア無線と日経ラジオの周波数だけは使わないような姑息なやり方を取った。妨害が起きるからです。


[5151] Re:[5149] [5148] PLCはひどい代物です 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/15(Wed) 18:01  

One of Threeさん。
総務省さんからアクセスありましたよ。
といっても、『[5136] ああ。懐かしや、短波放送 』で書いたNHK放送命令批判についてではなさそうで、One of Threeさんが提起されたPLCについてのもののようですね。
One of Threeさんが5148で紹介されていたリンク先からのようです。
この問題、調べれば調べるほど、問題点が広がっていっている、私サイドでは、そんな感じです。



[5150] Re:[5147] [5146] American Beef 国内販売 投稿者:パトリック 投稿日:2006/11/15(Wed) 08:35  

> この改革マンって、小泉さんのことなんでしょうかね?

A: 曲をよく聴いて、適切に判断して下さい!!!

(ニコニコ)

http://wacca.tv/m/listen/wacca0000000053


[5149] Re:[5148] PLCはひどい代物です 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/15(Wed) 07:43  

One of Three さん。
情報ありがとうございました。
なるほど、日本の事情というものがかなりあるようですね。
ひとつは、日本の家屋構造は、シールドのない木造構造であること。
もうひとつは、日本では、家屋での引き込みが、単相三線式(赤と黒と白)で、宅内で200V(三線、赤と黒と白、3P.平衡線路)と100V(二線、赤と白、または、黒と白、2P.不平衡線路)に分けていること。
などなどのようですね。
それに、おっしゃる平行2線は、立派なアンテナとして機能してしまいますものね。
この白の中性線は、宅内を出て、柱上トランスにまでいってしまうのかな?(ということは、柱上トランスのところで、対地アース)
といって、給電線に同軸線を使うというのは、大げさすぎますし。
郷里の田舎の家でステレオを聞いていると、時々、人の声(無線でしょうかね。)や電気ドリルを使ったらしき雑音などが入ってくるような事があるのですが、このPLCの普及によって、電線経由の、または、平行線を介しての、雑音が、近隣から入ってくる可能性は、増えるものと見なければなりませんね。
電線を介しての近隣トラブルが増えてくる予感?
機器自体も、フェライトのシールド効果にEMC対策を依存し勝ち、といった事情も垣間見られますが。
アイソレーションレギュレーターがますます、必要になってくる気配です。
このサイト『BPL - Broadband Over Power Lines』
http://www.internetworldstats.com/articles/art072.htm
では、これらの技術は、『退廃を運命づけられた技術』(doomed-for-obsolescence technology )といっていますね。
正攻法からいけば、Ethernetでの電源供給が可能なわけ(例のPSE問題の時に、4013で「IEEE802.3af-2003」標準規格ってのがあって、「Power over Ethernet(PoE)」技術ってのがあるってことを勉強させていただきました。)ですから、こちらの方が正統派なのでしょうが、既存のインフラ活用ということで、PLCが、過渡的に注目されているという事情なのでしょうね。

このサイト「 Test results - Power Line Emissions BPL」
http://forums.whirlpool.net.au/forum-replies-archive.cfm/308260.html
にPLC(BPL)についての、いろいろな意見が出ているようです。
カナダ・オーストラリアなどの例はどうなんでしょう。
このサイト
http://www.sv15.com/net/pub/0400commnet.htm
では、BCLファンが怒っておられるようですし。


[5148] PLCはひどい代物です 投稿者:One of Three 投稿日:2006/11/15(Wed) 01:19  


PLCですが、総務省が膨大なパブコメの反対を押し切って推進しているものですね。

委員会の中でパナのエンジニアが2Mbps程度と明言しているのに
http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/joho_tsusin/cispr/pdf/060522_1.pdf

笹山さんのおっしゃるようなインターホン程度にしかならんものなんですよ。

ツイストペアを使っておいて、TCPで実行速度が55Mbpsを確認したとか言ってますが、普通の家庭の屋内配線は平行2線ですので、実際には短波帯に妨害出しまくりってことになります。
無線LANのときと同じ構図で消費者を欺くものです。

すでに100人以上の原告団が組織され、行政訴訟の準備がすすんでいるようです。
青山貞一さんなんかも無線やってるんで、書いてますね。

松下電器はどうなるんでしょうか。(昔松下のショップ店やってたのでファンだったのに)
こんな貧しいことやってないで、掛け値なしで挿せば動く高速ネットワークを開発して欲しいもんです。

まとめサイトとか
http://hfplc.jpn.org/

アマチュア無線屋とか
http://www.wikihouse.com/HamRadio/index.php?%A3%D0%A3%CC%A3%C3%CC%E4%C2%EA%2F%A3%B2%A3%B0%A3%B0%A3%B6%BD%A9



[5147] Re:[5146] American Beef 国内販売 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/14(Tue) 20:02  

パトリックさん、
しばらくです。
今年の初頭に「「American Beef 」というパロディ曲」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=554で紹介させていただいた方ですね。
今度はどんな曲なんでしょう。
楽しみにしています。
これhttp://wacca.tv/music/listen.php?music_id=4706がサンプルミュージックのようですね。
この改革マンって、小泉さんのことなんでしょうかね?
一方の竹中改革マンは、アメリカで再就職、もう一方のオペラ好きの改革マンは、イタリアへ移住なんてうわさもあるようですね。
改革の宴(うたげ)の後の寂しさ(ワカルカナ?この意味)が、サンプルミュージックには、よく出ていますね。

http://wacca.tv/music/listen.php?music_id=4706


[5146] American Beef 国内販売 投稿者:パトリック 投稿日:2006/11/14(Tue) 19:38  

お邪魔します。以前、私の曲を面白がって頂いたパトリックです。申し訳ないですが、ちょっとの自己宣伝をやらして頂きます。私の音楽の国内販売がようやく始まりました。一曲150円で何度も笑える「American Beef」に「Kaikakuman」(「改革マン」)というコメディーの歌や元気を取り戻せるような「Reflections」(「熟考」)等の曲があります。やっと日本語で安全なサイト(Wacca経由でダウンロードのメージャリーガーListenJapan)で購入ができます。皆、買って友達等に宣伝して下さればうれしいです。
宣伝用の電子チラシはこちらにあります。
http://www1.parkcity.ne.jp/patrick1/
販売サイトはこちらです。
http://wacca.tv/a/patrick/
よろしくお願いします。

http://wacca.tv/a/patrick/


[5145] コレクション情報の交換サイトSquirl 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/14(Tue) 18:00  

Squirlは35種類のコレクション分野について、秘蔵のコレクションを投稿できるウェブサイトのようです。
同じ趣味のかたがたと、コレクションをウエブ上で共有できることを目的としているようです。
こちらのサイトhttp://squirl.info/からどうぞ。
サインアップは必要ですが、無料です。

http://squirl.info/


[5144] Re:[5143] [5142] 日本のBSE牛の出生コホート一覧 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/14(Tue) 17:36  

虹屋さん。
どうもご指摘ありがとうございました。
訂正させていただきました。
それにしても、30例も羅列すると、圧巻ですね。


[5142] 日本のBSE牛の出生コホート一覧 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/14(Tue) 14:40  

昨日発表された、BSE30例目の牛は、2001年6月に、北海道・千歳市内の牧場で出生。
ということで、これまでの日本国内で発見されたBSE牛の出生コホートを改めて見てみると、下記のとおり。(出生順)

1992.02出生.24例目.2006.03発見.長崎県壱岐市

1995.12出生.05例目.2002.08発見.神奈川

1996.02出生.06例目.2003.01発見.北海道川上郡・和歌山
1996.02出生.13例目.2004.09発見.奈良
1996.03出生.16例目.2005.03発見.北海道天塩郡天塩町
1996.03出生.07例目.2003.01発見.北海道網走市
1996.03出生.01例目.2001.09発見.北海道常呂郡・千葉
1996.03出生.04例目.2002.05発見.北海道白糠郡音別町
1996.03出生.10例目.2004.02発見.神奈川
1996.04出生.02例目.2001.11発見.北海道宗谷郡猿払村
1996.04出生.11例目.2004.03発見.北海道川上郡標茶町
1996.05出生.19例目.2005.06発見.北海道野付郡別海町
1996.08出生.15例目.2005.02発見.北海道中川郡本別町
1996.08出生.03例目.2001.12発見.群馬

1999.03出生.12例目.2004.06発見.熊本
1999.08出生.18例目.2005.05発見.北海道砂川市
1999.11出生 28例目.2006.08発見.北海道天塩郡幌延町・苫前郡羽幌町

2000.02出生.21例目.2005.12発見.北海道千歳市
2000.04出生.25例目.2006.04発見.北海道枝幸郡枝幸町・岡山
2000.06出生.29例目.2006.09発見.北海道天塩郡幌延町・中川郡中川町
2000.07出生.23例目.2006.03発見.北海道中川郡中川町
2000.08出生.26例目.2006.05発見.北海道瀬棚郡今金町
2000.08出生.20例目.2005.06発見.北海道河東郡鹿追町
2000.08出生.27例目.2006.05発見.北海道中川郡豊頃町
2000.09出生.17例目.2005.04発見.北海道河東郡音更町
2000.09出生.22例目.2006.01発見.北海道野付郡別海町
2000.10出生.14例目.2004.10発見.北海道河東郡鹿追町

2001.06出生.30例目.2006.11発見.北海道千歳市(飼養地)

2001年10月15日肉骨粉禁止、以後は、BARB牛

2001.11出生.08例目.2003.10発見.栃木・福島

2002.02出生.09例目.2003.11発見.兵庫・広島




[5141] 親自由貿易主義(Pro-Free Trade)からの曲がり角 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/14(Tue) 09:51  

アメリカの中間選挙での民主党の躍進は、これまでの親自由貿易主義(Pro-Free Trade)から、反自由貿易主義への曲がり角をも、招きかねない状況となっているようだ。
この論評「Major trade fight predicted in next Congress」http://www.workdayminnesota.org/index.php?article_1_106
では、その辺を次のように分析している。
アメリカ上院は、下院に比して、これまで、親自由貿易主義者の上院議員が多かった。
しかし、今回の中間選挙で選出されたオハイオ州選出のSherrod Brown議員や、ノースカロライナ州選出の下院議員Heath Shuler氏やインディアナ州選出の下院議員Joe Donnelly氏らは、いまや、変化の時が来たとして、親自由貿易主義(Pro-Free Trade)に対する挑戦を、公然と口にしている。

そして、その挑戦の先頭に立つ議員として、Sherrod Brown上院議員は、みずからと、Bernie Sanders下院議員とをあげる。
Public Citizen Trade CampaignのディレクターであるLori Wallach氏の見方によると、今回の改選で、上院のこれまでの親自由貿易主義的議員のうちの33議員が、離脱すると見ている。
また、大統領のファストトラック権限についても、これまでの無条件承認ではなく、そこに、一定の労働的・環境的標準の元での承認になるべきという。
そして、彼ら反自由貿易主義的議員の最初の役割は、来年6月にくる大統領のファストトラック権限阻止にあると、公言する。


http://www.workdayminnesota.org/index.php?article_1_106


[5140] パナソニック、家庭内電力線をネットワーク化するPLCアダプタ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/13(Mon) 22:42  

 パナソニックは、家庭内の電力線をブロードバンドネットワーク化するアダプタ「PLCアダプタースタートパック(BL-PA100KT)」を12月9日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は2万円前後の見込み。PLCアダプタは、2006春より海外で販売されているが、日本での展開は同製品が初。

という記事、
そういえば、昔、電力線を配線にしての家庭内、インターホンなんてありましたっけ。
誘導ハム音がひどいということで、消えてしまいましたが、今度は、どうなんでしょう。
原理は、このインターホンと同じようで、電力線搬送通信(Power Line Communications "PLC" )という技術のようですね。
これを、単に、宅内という範囲から、学校、病院、ホテル、一定のコミュニティなどに広げると、かなりの可能性が出てくるようですね。
ウェブカメラと連動してのモニタリングなどにも、応用できそうです。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/1113/pana.htm


[5139] Re:[5137] [5136] ああ。懐かしや、短波放送 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/13(Mon) 15:59  

ときさん。
しばらくです。
なるほど、このような裏事情があるとするなら、拉致問題や『しおかぜ』問題が、完全に、政治のつまみになっているって感じですね。
それに、短波放送が入るラジオなんて、日本でも、株取引する人ぐらいしかもっていないんだし、それが、北朝鮮だと、どれほどのものかなってことだし、中波のラジオも、北朝鮮では、周波数が固定されているらしいってことだし。
なんかなあ、って感じですね。


[5138] APECは、ドーハラウンド早期再開を叫べども。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/13(Mon) 15:39  

アジア太平洋経済協力会議(APEC)の高級事務レベル会合(SOM)が12日、ベトナムのハノイで始まり、中断している世界貿易機関(WTO)新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)早期再開の必要性を強く訴える声明を閣僚や首脳レベルで出すことで合意したという。 
しかし、問題は、アメリカのブッシュ大統領にある。
今回の中間選挙で、上院・下院とも、過半数を失い、アメリカ議会へのコントロール権をうしなっさたブッシュ大統領だが、来年の夏(2007年7月1日)までは、ファストトラック権限( 早期一括審議 )(米国の憲法は、「通商に関する権限は議会にある」と定めているが、この権限をファストトラック権限として、大統領に期限付きで与えている。)があるので、アメリカ議会の如何にかかわらず、大統領は、ドーハラウンド再開に向けての、行動ができる。
というのは、2005年7月1日のファストトラック権限期限切れのときに、ブッシュ大統領が2年間の延長を要請したが、期限までに上下両院で不承認案が審議されなかったので、自動的に2007年7月1日までの期限延長が決まっていたからである。

しかし、この2007年7月1日を過ぎると、まさに、ブッシュ大統領は、レームダックとなってしまう。
それを乗り切れるのは、超党派(バイパルチザン)(by-partisan )対策のみ、といわれているようだ。
となると、ブッシュ大統領は、さらなるファストトラック権限の延長を求めるのか、それとも、初の女性の上院議長である民主党のNancy Pelosi氏をパートナーにしての、新たな展開を試行錯誤するのか、注目される。
参考
「通商交渉とファストトラック権限」
http://www.iti.or.jp/kiho45/kiuchi.pdf
「APEC officials urge revival of WTO talks」
http://english.www.gov.tw/TaiwanHeadlines/index.jsp?categid=8&recordid=101730
「Apec summit to focus on trade drive」
http://www.thepeninsulaqatar.com/Display_news.asp?section=Business_News&subsection=market+news&month=November2006&file=Business_News2006111342830.xml
「Stephen King: Bernanke vs Trichet... Who's your money on? 」
http://news.independent.co.uk/business/comment/article1963656.ece
「Now what?」
http://www.lahontanvalleynews.com/article/20061113/Opinion/111130018


[5137] Re:[5136] ああ。懐かしや、短波放送 投稿者:とき 投稿日:2006/11/13(Mon) 15:16  

笹山様 
> それは、NHK放送命令なんて、仰々しいことをやらなくても、NHKは、自主的にやるはずだ。
> この点については、NHKさんにご同情申し上げる。

少しばかり事実誤認、あるいは、知らされてない経緯があるようで…。

『菅総務相が、NHKに拉致問題について「命令放送」を行わせると発言したことが波紋を呼んでいる。メディア各社は「政府の介入を許すな」などと論じているが、どうも基本的な事実関係がよく理解されていないのではないか。』
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/5111fdc13d7dcaff4501ea23f0c8d5be
(NHKは、もうそろそろ、グレーな「公共放送」なんていう存在じゃなくて、「民営」にするのか、「国営」にするのか、ハッキリさせた方が今後の「受信料」制度も明確にできるようになって都合がいいはずですが…。コンテンツに応じた料金ということであれば「民営化」を意味します。デジタル化スクランブル放送となれば。罰則付きで払えとなれば「国営化」ですね。今、それが不明瞭です。灰色で、「国民」の善意に基づいて運営してるということです。これまでの経営形態では、今後はちょっと困難ではないでしょうか。)
http://antikimchi.seesaa.net/article/27224189.html

以下も、コピペで申し訳ございません。
--------------------------------------------------------------------------------------------------

【NHK放送命令騒ぎのあらすじ】

1)北朝鮮拉致被害者が、北朝鮮の国民と家族に向けてメッセージを放送する短波ラジオ「しおかぜ」を運営。

2)しかし、「しおかぜ」は有志によるボランティア…。
  もっと頻繁に電波を送りたいし、妨害電波対策に出力もアップしたいのだが、いかんせん資金不足で苦しい。

3)民主党(中川と森ゆう子)が、「しおかぜ」の支援を国会で提案。(※24:00辺りから)
  http://www.shugiintv.go.jp/jp/video_lib3.cfm?deli_id=31710&media_type=wb

4)自民党も民主党の提案を快諾、NHK新潟に「しおかぜ」の援助を要請。

5)すると、どーゆーわけかNHK労働組合が拒絶。もちろん北朝鮮擁護が、その理由。

6)問題化すると、NHKが逆ギレ、「報道の自由を侵された!」と自民党に噛み付く。
  「今の政権が北朝鮮叩きで人気だから、今回も人気取りが目当てなんだろう」←(゜Д゜ )ハァ?

7)すると、どーゆーわけか、民主・鳩山が「政府がマスコミに介入するなんて恐ろしい話だ」
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061013-00000151-mai-soci
  (゜Д゜ )ハァ?もともと民主党の発案なんだが〜???

8)かつてシン・ガンス釈放に協力した菅直人と社民・福島瑞穂も、北朝鮮への国連決議に反対するついでに、 「しおかぜ」への援助に猛烈反対。

9)マスゴミはこぞって“放送命令”を取り上げ、「放送の自由を侵害する安倍は独裁者」と非難。
  しかし、「しおかぜ」の話には全くふれずに、あくまで「国から放送内容を命令された」点ばかり強調して、なんか被害者ヅラする始末。
http://kagemitsu.iza.ne.jp/blog/entry/71231
------------------------------------------------------------------------------------------------

こうやってみてみると、左系マスコミさんや政治家さんたちの政権への攻めのヒネリ方も、なかなか巧妙ではありませんか? ネタを利用した、便乗商法みたいなもので…。

『あいつら(拉致問題に取り組むグループ)は報道の自由を侵害しているとバッシングしたいという政治的な構図』
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20061110/1163117816

今後、官公労組(日教組を含め)への国民の監視はますます厳しいものへなるように思われます。「高校必修科目の単位偽装」や、「学校のいじめ・自殺」、あるいは、「岐阜県裏金問題」や、「地方労働局の不正経理問題」にもかい間見えておりますように。
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/71045
もちろん、マスコミの労組へも。

民主党さんは、官公労組との関係によっては、運命共同体になる覚悟を持っていくということになるのですが。非常に危ういような…。(いつまでも「政権交代」というだけでは駄目だとも思いますが…。それはあくまでも「結果」なのですし。)


[5136] ああ。懐かしや、短波放送 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/11(Sat) 23:45  

総務大臣の放送命令なんて、いかにも、おどろおどろしく、官憲支配くさい言葉なのだが、どんなことなのか。

平たく言えば、現在、北朝鮮拉致被害者救済のためのラジオ放送「しおかぜ」があるが、これでは不十分なので、もっと、NHKがNHKラジオ国際放送(「NHKワールド・ラジオ日本」)
http://www.nhk.or.jp/nhkworld/japanese/radio_j.html
で北朝鮮による拉致問題を重点的に取り上げるようにNHKに命令するってことなのかな。

でも、肝心の放送「しおかぜ」を運営する「特定失踪者問題調査会」のほうでは、『しおかぜ』そのものに対して、金銭的支援などをしてくれるのならともかく、NHK国際放送の『命令放送』で『しおかぜ』を流してほしいとは思わない』と、有難迷惑のようである。
参考「「『命令放送』のひとり歩きは迷惑」 対北朝鮮放送代表」
http://www.asahi.com/national/update/1106/TKY200611060293.html

特定失踪者問題調査会が、真に要望しているのは、次の二点のようである。

1、現在の英国にある放送配信会社「VTコミュニケーションズ」(VT社)経由の送信に関わる費用の負担

2、茨城にあるKDDIの送信施設の利用が可能であれば、手続き、技術面、資金面での具体的かつ早急な対応

「荒木和博BLOG-しおかぜについての見解-」
http://araki.way-nifty.com/araki/2006/11/post_14c9.html参照

大体、プロパガンタ放送の有効性というのは、極端に薄れているし、ましてや、北朝鮮で、一般庶民が、そのような敵性放送を聞くための短波ラジオを持っているはずもない。

まだ、中波ラジオなら、まだしも。

日本海側に住むものにとって、深夜になると、700ヘルツあたりからがんがん聞こえてくる大陸の中波放送の威力を、東北出身の総務大臣なら、わかっていそうなはずなのだが。

特定失踪者問題調査会の荒木和博氏は、「NHKは現在の内容のままでも、中波放送を北朝鮮に聞こえるよう工夫するだけで北朝鮮に対するきわめて有益な放送が可能だ」と提言している。

「特定失踪者問題調査会」がいわれるように、そんな短波のNHKラジオ国際放送(「NHKワールド・ラジオ日本」)(ハングル語での番組は、<a href="http://www.nhk.or.jp/nhkworld/korean/guide.html">こちら</a>)を使うよりも、日本の国内の中波放送の内容を不自然でないかたちで、実質それ用の内容を含ませたり、アンテナの指向性(元も、中波の指向性は、そんなに鋭いものではないのだが。)をちょっと、大陸向けに調整することで、かなりの効果が、実質出るはずだ。

それは、NHK放送命令なんて、仰々しいことをやらなくても、NHKは、自主的にやるはずだ。

ここ
http://senryaku-jouhou.jp/img/061104_9645%20.mp3
に、実際、中国の瀋 陽 (シェンヤン)で、「しおかぜ」第一放送を受信した音声受信ファイルがある。

ずいぶん、クリアーに聞こえていますね。

そして、これhttp://www.intervalsignals.net/files/kre-shiokaze_japanese_311005.ramがInterval Signal Onlineに収録されている2005年10月31日放送の音声ファイルだ。(英語版の2006年2月7日放送の音声ファイルは、こちらhttp://www.intervalsignals.net/files/kre-shiokaze_english_070206.ram)

参照「Interval Signal Online-KOREA, NORTH-」http://www.intervalsignals.net/countries/korea_north.htm(ここで、”Clandestine”と書いてあるのは、「地下放送局」の意味)

『しおかぜ』の送信所は、49mバンドの時代は、北朝鮮向けの短波放送「開かれた北韓放送」(Open Radio for North Korea)(音声ファイルは、http://www.intervalsignals.net/files/kre-ornk_061205.ram)とともに、ロシア・イルクーツクから、送信されていた。

しかし、北朝鮮政府が、この「開かれた北韓放送」の送信について、ロシア政府に対してクレームを付け、ロシアが「開かれた北韓放送」の送信を一方的に中止したため、日本の「しおかぜ」と、「開かれた北韓放送』をともに配信している英国のVT社は、『しおかぜ』についての送信についても、同様の懸念を持った。

そこで、特定失踪者問題調査会は、拉致被害者向けの呼びかけと、ニュースや解説の放送とを分離し、さらに放送時間や周波数、そして送信地も変更する方針を決め、VT社との契約を変更し、周波数を31mバンドにかえるとともに、送信所を北朝鮮と国交のない東アジアの某国に変更したという経緯があるようだ。
参照「特定失踪者問題調査会の北朝鮮向け短波放送「しおかぜ」送信地・放送時間・周波数を変更」
http://www.abiweb.jp/shiokaze/shiokaze0606.htm

この構図からすると、このNHK放送命令という、いさましい話、拉致問題に政治的裨益を求めたがる大臣なり政治家たちのパフォーマンスに振り回された形の結果のようだ。

それにしても、放送命令、命令放送とは、いやな言葉だ。

この点については、NHKさんにご同情申し上げる。

『基地*に刃物』ならぬ『総務大臣に**』ってとこですかな? 

ところで、肝心の『しおかぜ』のほうだが、短波放送の49mバンドの5.89MHz(5890KHz)のほうが、2006年6月15日で廃止になり、2006年6月15日から、いずれも、31mバンドとなり、第一放送(9645キロヘルツ):午前5時30分〜6時 第二放送(9730キロヘルツ、11月11日からは、9950キロヘルツ):午後7時30分〜8時に放送となっている。

ジャミング対応についてだが、基本的に電波妨害できる範囲はそれほど広くなく、北朝鮮全国土をカバーすることは不可能とのことである。

とはいえ、このサイトhttp://senryaku-jouhou.jp/tayori.htmlに見るように、依然、妨害電波は、出ているようだ。

こんなことで、久しぶりに、短波放送なんて、なつかしい言葉が出てきて、納戸に突っ込んであった、かつてのソニーの名機「Sony ICF-6800W」http://www.universal-radio.com/catalog/commrxvr/icf6800w.html
を引っ張り出してきた。

うーん、いかにもメカっぽいのが、なんとも、いい感じですね。

まだ、機能しているようだ。

この「Sony ICF-6800W」、BCLの機械としては、ヤエスなどに比して、安物に入るが、機能的には、BFO (Beat Frequency Oscillator)など、一応、すべてついているという、コストパフォーマンスものだ。

でも、これって、PSE対象外なんですね。

ひょっとして、例のヴィンテージリストにはいっているかしら?

ほかにも、AOR AR3000AU
http://www.usascan.com/files/ar3000u.html
というのも持っていたが、どこに突っ込んでしまったのか、さっぱり所在がわからない。


[5135] クリスマス音楽のインターネットラジオリンク集 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/11(Sat) 20:58  

そろそろ、街も、クリスマス気分になってきたようです。
ちょっと、気が早いですが、クリスマス音楽のインターネットラジオのリンク集をご紹介します。
このサイトhttp://www.web-radio.fm/christmas/からどうぞ。
ここには、たくさんのクリスマス専用インターネットラジオがリンクされていますが、ごく常識的なものとしては
これ
http://208.100.15.165:5068/listen.pls
なんかいかがでしょう。

また、昨年ご好評を博しました、私のブログ記事『MP3で聴くクリスマス・ソング集-保存版-(Christmas MP3 Free Songs)』
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=510
も、今年もどうぞ。
今年は、この中に、「YouTube クリスマスソング・ビデオ・リンク集」も、入っています。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=510


[5134] 宇井純さん、ご逝去 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/11(Sat) 20:28  

長い間、万年東大助手の地位に甘んじられながらも、公害の原点を追求された宇井純さんがご逝去されたとのことである。
謹んで、ご冥福を祈りたい。
私は、宇井さんとは、諫早問題を通じて、ご交誼をいただいた。
日ごろの新聞紙上などを通じる情報から、どんなに激しいかただろうかと、想像していたが、実際に見る宇井さんは、節目がちの、物静かなファイトマンであった。
諫早の水質の汚染を、常に気にかけられておられた。
宇井さんの「公害原論」は、まさに、日本の公害論争のバイブルとも言うべきものであった。
宇井さんは、水俣病問題にも、常に、深い関心を抱かれていた。
謹んで、ご冥福を祈りたい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061111-00000094-mai-peo


[5133] Re:[5106] [5101] 食物アレルギーと乳幼児の腸の発達と離乳食について 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/11/11(Sat) 18:49  

厚労省、「6カ月離乳」検討へ WHO報告受け
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200610110617.html

笹山さん、情報ありがとうございます。
重要な話題だと思うのに、朝日新聞しか報道してないんですが。。

メーカーサイドのHPのひとつですが。。WHOの勧告なんか無視されてたんですね。
http://pigeon.info/rinyu/index.htm

離乳食といえば、BSE発見当時に牛エキス入り離乳食が結構回収されてたのを記憶してますが。



[5132] 「農政改革と国際農業交渉」「道州制」両タウンミーティングでもやらせ発覚 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/11(Sat) 16:43  

内閣府主催のタウンミーティングで参加者の「やらせ質問」が判明した問題で、今年五月に札幌市内で開かれた「再チャレンジタウンミーティング」に加え、六月に札幌で開かれた「農政改革と国際農業交渉タウンミーティング」と、八月に稚内市で開かれた「道州制タウンミーティング」でも、道が内閣府の依頼に基づき、事前に発言候補者を内閣府に推薦し、その候補者が司会者の指名を受けて発言していたことが十一日、分かった。


この二つのタウンミーティングの質問者の発言要旨とビデオは、下記のとおり

@農政改革と国際農業交渉タウンミーティング(札幌)(6月11日開催)
要旨
http://www8.cao.go.jp/town/sapporo180611/youshi.html
ビデオ
http://www.townstream.go.jp/meta/060611/digest.asx

A道州制タウンミーティング(稚内)(8月27日開催)
要旨
http://www8.cao.go.jp/town/wakkanai180827/youshi.html
ビデオ
http://www.townstream.go.jp/meta/060827/digest.asx

http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20061111&j=0023&k=200611115224


[5131] Re:[5130] [5127] 『ふり込んだ』は、やらせ質問の隠語? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/11(Sat) 13:55  

タウンミーティングのインターネット中継は、
こちら
http://202.229.23.114/profiles/d_yoshii.html
のようですね。
新聞広告は、こちら
http://www.e-procurement-cao.jp/choutatsujouhou/0000000789/3700000789.html
のようですね。
こちらのほうは、
「随意契約によることとした理由 当該調達は、企画競争を実施した結果、最も優れた企画案であるため。 」
とあり、こちらhttp://www.e-procurement-cao.jp/choutatsujouhou/0000000793/3700000793.htmlのほうは、
「随意契約によることとした理由 予測不可能な緊急の調達のために、入札等を行える期間が持てないため。 」
とありますね。

つまり、タウンミーティングにかかわる電通との契約は、すべて、隋契という驚くべき実態を、どうして、野党さんは、問題にしないんだろう?
ってことですね。
一応『タウンミーティング運営業務の請負契約』http://www.e-procurement-cao.jp/choutatsujouhou/passed/2_h03_20060110.html
とか
「「タウンミーティングパンフレットのデザイン作成」の企画競争」
http://www.e-procurement-cao.jp/choutatsujouhou/passed/3_h01_20060222.html
ってのはあるようなんですけれども。

このサイトhttp://www.asyura2.com/0505/senkyo11/msg/454.htmlに詳しいみたいですね。

参考

公共調達の適正化に関する関係省庁連絡会議の設置について
http://www.mlit.go.jp/singikai/kensetsugyou/wg/060228/03.pdf

(1)随意契約によることとする理由が「契約の性質又は目的が競争を許さない場合」(会計法第29条の3第4項)である随意契約について、
@契約の目的である事務・事業について、第三者に行わせることが不可能であるか、
A随意契約の相手方が、再委託(外注等を含む。)を行っている随意契約について、「契約の性質又は目的が競争を許さない場合」として随意契約によることとした理由と不整合がある事態となっていないか、
再確認を行う。
(2)随意契約によることとした理由が「契約の性質又は目的が競争を許さない場合」以外の随意契約についても、例えば、真に「緊急の必要により競争に付することができない場合」(会計法第29条の3第4項)であったか等、随意契約によることとする理由が適切であるかについて再確認を行う。

以上のとおりですが、タウンミーティングが「緊急の必要により競争に付することができない場合」に、どうしてなるのか、さっぱりわかりませんが。

追加参考

タウンミーティングにかかわる業者との契約金額

平成13年度939,329,495円(随意契約・電通)
平成14年度193,410,669円(朝日広告・電通)
平成15年度297,110,000円(電通)
平成16年度242,186,845円
平成17年度295,540,185円(朝日広告)



[5130] Re:[5127] 『ふり込んだ』は、やらせ質問の隠語? 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/11/11(Sat) 11:32  

まー、笹山さん、すごいやらせですねー。
これも狂牛病の食品安全委員会の意見交換会のときのように、某広告代理店が裏にいるんですかねー?

あ、あのときは、外食産業さんが広告代理店とタッグを組んで、大量申し込みをしたんでしたっけ。

ぜんぜん報道されませんでしたけどねー。


[5129] 大分でのタウンミーティングのやらせ質問者は、ヨシムラさん 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/11(Sat) 07:51  

「教育改革タウンミーティング・イン大分では、大分県教委職員が発言していた。
大分県教委によると、質問を行ったのは当時、県教委義務教育課に在籍していた男性職員4人。
当日、会場では別の県教委職員の指示でお互いに離れて着席し、義務教育国庫負担など4つのテーマについて手分けして発言。
このうち1人は教育基本法改正のテーマで「わが国の教育のあり方を根本までさかのぼった大胆な改革が必要」と賛成する発言をした。4人のうち1人は発言に際して職業を「公務員」と名乗ったが、あとの3人は名乗ったかどうか「記憶がはっきりしない」などと話しているという。

当日のビデオは
http://www.townstream.go.jp/meta/041127/sync_b00.asx
当日の発言要旨は
http://www8.cao.go.jp/town/oita161127/youshi.html

ですが、上記の記事の「わが国の教育のあり方を根本までさかのぼった大胆な改革が必要」と賛成する発言をしたのは、ビデオ録画時間1:14:37にあるヨシムラ・コーゾーさんでした。

発言は、次のものでした。

「こんにちわ。
宇佐市からやってまいりました、公務員をしております、ヨシムラ・コーゾーともうします。
先程からのお話のなかでも、触れられておりますように、社会の状況が、大きく変化をしておりまして、現在、教育におきましても、さまざまな問題が生じておりますが、このような大きな変化の時代とも言える中では、わが国の教育のあり方を、その根本にまでさかのぼりまして、見直して、思い切った改革を進める必要があるのではないでしょうか。
昨年3月には、中央教育審議会から教育基本法のあり方について、答申が出されました。
そして、現在政府などにおかれましては、教育基本法改正に向けた議論が進められていると伺っております。
そこで、現在、この教育基本法改正につきまして、どのようにお考えなのか、そのお考えをお聞かせいただけませんでしょうか。
よろしくお願いいたします。」

ちなみに、当日は、14名の質問者があり、そのうち、男性は、次の方々であった。
1番目ミヤモトさん(公務員)(32:18)
4番目コイケさん(公務員)(55:50)
5番目マツオさん(小学校先生)(57:10)
7番目マツイさん(中学教師)(1:12:35)
8番目ヨシムラさん(公務員)(1:14:37)
9番目ソノダさん(教師)(1:15:00)
11番目タケダさん(公務員)(1:30:00)
12番目オオクラさん(自営業)(1:31:25)
13番目イマオカさん(教職員)(1:42:17)
別府会場 諏訪博子さん(フリーアナウンサー).
また、この日の偽装指名をしたコーディネーターは、諏訪博子さん(フリーアナウンサー)でした。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20061111/20061111_008.shtml


[5128] 「再チャレンジ」タウンミーティングでも質問依頼 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/11(Sat) 00:35  

5月に札幌市で「再チャレンジ」をテーマにした政府のタウンミーティングで、内閣府が北海道庁を通じて参加者に質問を依頼していたことが10日、明らかになった。教育改革以外の分野で質問依頼が判明したのは初めて。
札幌市の会合は5月21日に開かれ、当時、官房長官だった安倍首相も参加した。北海道によると、5月の連休前後に内閣府の担当者から「会を円滑に進めるため、誰か質問者を推薦してもらえないか」と依頼があった。担当部署で協議の上、札幌市で働く30代の女性会社員に参加と質問の意思を確認し、内閣府に連絡したという。質問内容の指定や強要はなかったという。
北海道の担当者によると内閣府の担当者から「会合を円滑に進めるために意見を持っている人を紹介してほしい」との連絡があり、若者の就職相談に携わっている人物を紹介したという。ただ、北海道側ではその後の対応などは分からず、質問内容についても内閣府から指示を受けたことなどはないという。


とのことだが、そのタウンミーティングのビデオは、次のサイト
http://www.townstream.go.jp/meta/060521/sync_b00.asx

当日は、14名の質問者がいて、そのうち、女性の質問者は、
1番目タナカさん(録画時間帯06:14)
4番目ヒラタさん(録画時間帯16:48)
5番目ヤナギハラさん(録画時間帯18:56)
8番目ササキさん(録画時間帯29:49)
9番目アサカ?さん(録画時間帯31:43)
12番目ニッタさん(録画時間帯45:16)
意見概要は、このサイトhttp://www8.cao.go.jp/town/sapporo180521/youshi.htmlご参照

この中で、札幌市で働く30代の女性会社員は,だーれ?
ということなのだが、このうちの8番目のササキさんは、23歳というから対象外。

1番目タナカさんが正解とのことのようだ。
コーディネーターは、八戸でもやらせ指名にご活躍だった津田美穂子さんのようだ。
指名する人がすでに決まっていて、やらせ指名しようとしているのに、言っていることが白々しい。
「あっ。ありがとうございます。あまり、心配すること、なかったですね。」
だってさ。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20061110i116.htm?from=main1


[5127] 『ふり込んだ』は、やらせ質問の隠語? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/10(Fri) 19:44  

文部科学省の田中壮一郎生涯学習政策局長が、今日の衆議院教育特別委員会で、こんな奇妙な答弁を。
委員会ビデオ
http://www.shugiintv.go.jp/jp/wmpdyna.asx?deli_id=32270&media_type=wb&lang=j&spkid=11655&time=04:39:46.5
の27:00から27:40まで。

「お答えを申し上げます。
あの、大臣に対しましては、タウンミーティングの趣旨、それから、そのときにご発言していただくような内容、それから、その当時の、当然、主要事項につきましては、ご説明しておりますけれども、具体的な、その、担当官がふり込んだ、その−、ふりこんだと申しますか、あの、あ、失礼いたしました。あの、担当官が、あの、内閣府に、あの、お渡しをしたものに関するような想定質問を作ってはおりません。」

相当なあわてぶりですね。
ちなみに、釣りの用語に『仕掛けを振り込む』というのがありますね。
こんな感じ
http://www.turi1.com/sikake/sikake-ajis.gif
ですが。
仕掛けの数を『やらせ質問の数』と見れば、まさにぴったりの表現ですが。
『マージャンでの振込み』ではなさそうです。

http://www.shugiintv.go.jp/jp/wmpdyna.asx?deli_id=32270&media_type=wb&lang=j&spkid=11655&time=04:39:46.5


[5126] 「H教授の環境行政時評」に私の意見が掲載 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/10(Fri) 15:24  

「H教授の環境行政時評」
http://www.eic.or.jp/library/prof_h/h061109_4.html
に、私のミチゲーションについての意見が掲載されていました。
実は、この「H教授の環境行政時評」の9月号に、H教授さんが、拡大ミチゲーション論
http://www.eic.or.jp/library/prof_h/h060803_3.html
なるものを展開されていましたが、非常に共鳴するものがありまして、お便りを意見のような形で、差し上げましたところ、今月号の「H教授の環境行政時評」に取り上げていただいたものです。
おそらく、5123で取り上げた宮内庁さんも、この「H教授の環境行政時評」さんサイトから飛んでこられたものと、推測されます。
ちょっと、説明が面倒になるのですが、ミチゲーションに時間軸を設けるという発想ですね。
これまでのミチゲーションを垂直的ミチゲーション(Vertical Mitigation)とすれば、この拡大ミチゲーションは、水平的ミチゲーション(Horizontal Mitigation)といえるかも知れませんね。
今は、ある地点で、環境価値の損傷されるものを、他の地点で環境価値の創造を図ることで、ノー・ネット・ロスが実現できるというのが、ミチゲーションバンキング構想ですが、これに時間軸を付与すると、現在環境価値があっても、将来環境価値が減価するものを、開発許可という利得を得るために、売り建てておいて、環境価値が低下した時点で、買い戻す、という発想ですね。
もちろんのこれに適した環境スポットとは、人智を持って、修復しがたい環境スポットで、いずれは、壊滅するのだが、ここ当分は、環境価値を保ちうる、というものになりえますね。
まあ、現在は、管理の行き届いた環境スポットではあるが、このままでは、荒廃必然というスポットをいったん、開発許可という利得を得るために、売り建てておいて、後に買い戻す、ということでしょうか。
しかし、いったん、売り建てた時点で、その当時の環境価値での収益を得られるわけですから、新たな環境価値のスポットの創造ということも可能なわけですが。
いえ、べつに、宮内庁の御狩場がそうというわけでは決してありません。
ちょっと、リアルすぎましたでしょうか。

また、このH教授が例示している例で見てみると、

現在2006年時点では、現在年間100万トンの二酸化炭素を排出しており、2010年には製造量が二倍になり、そのときの二酸化炭素排出総量では150万トンとなり、現在の総量の1.5倍となってしまうが、この二酸化炭素排出によって製造される省エネタイプの電化製品が、現在使われている製品よりも、二酸化炭素排出量が少なく、この旧タイプが新タイプに買い替えされていくと、その製品使用に伴う市場でのトータルの二酸化炭素排出量は現在の1000万トンから2010年には850万トンになる。
つまり150万トン減る。
したがって、この場合では、10年間で二酸化炭素排出量が100万トンから150万トンに膨れ上がる製造施設が出す二酸化炭素排出量を買い建て(ロングポジションにしておく。)にしておいて、その製造施設で作ろうとする同種製品の旧製品と新製品とが出す二酸化炭素排出量を売り建て(ショートポジションにしておく。)にしておくと、ロングポジションのほうは、100万トンから150万トンに増えるが、ショートポジションのほうは、1000万トンから、850万トンへ、150万トン分減価していくから、この減価した時点で、買い戻せば、売り建て分の環境負担増と、買い建て分の環境負担減とが、チャラになって、ロングとショートとの差は、実質、ゼロとなる。
ということなのでしょう。
もっとも、このスキーム、ちょっと問題なのは、製造施設の二酸化炭素排出量は、実数の150万トンで見るのではなく、100万トンから150万トンとの差分の50万トンとの比較で見なければならないような気がするのですが。
つまり、上記の「現在年間100万トンの二酸化炭素を排出しており、2010年には製造量が二倍になり、そのときの二酸化炭素排出総量では150万トンとなり、現在の総量の1.5倍となってしまうが、」
という部分を
「現在、旧製品を製造するために、年間100万トンの二酸化炭素を排出しているが、旧製品を省エネ型新製品にラインを切り替えることになり、2010年には、省エネ型新製品の製造量増加によって、二酸化炭素排出量が150万トン増えて、総量では250万トンとなり、現在の総量の2.5倍となってしまうが、」
と直したほうがいいような気がするのですが。
今日は、ちょっと、疲れてしまいましたので、もうちょっと、ゆっくり考えて見ましょうね。

http://www.eic.or.jp/library/prof_h/h061109_4.html


[5125] 公益通報者保護法とやらせ質問との関係 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/10(Fri) 14:11  

といっても、この二つには、何の関係もないはずなのだが、今、やらせ質問で話題の内閣府の幸田徳之参事官の前のポストは、内閣府国民生活局消費者調整課長で、この公益通報者保護法立法化の過程での、責任者。
なんかなあ、っていう感じですね。
なぜって?
やらせ質問者は、完全に、公益通報者の対極に位置しているからですよ。

http://www006.upp.so-net.ne.jp/pisa/2004/20040616.html


[5123] 宮内庁がミティゲーション・バンキング構想にご関心? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/10(Fri) 10:48  

私のサイト「日本にミティゲーション・バンキングは可能か 」http://www.sasayama.or.jp/policy/S_2_06.htm
に宮内庁さんから、アクセスがあって、びっくりしているのだが、しかし、考えてみれば、宮内庁は、日本で有数の自然生態系のオーナーでもある。
ミチゲーションバンキングでいえば、膨大なクレジットの持ち主ということになる。
以下は、まったくの雑談だが、もし、宮内庁の御料地にミチゲーションバンキング構想を適用するとなると、妙な言い方だが、宮内庁は、ミチゲーションバンキングのドデカイ胴元となりうる。
御料地の自然生態系の復元を、開発によって喪失する生態系の価値であるミチゲーションのデビットを有する民間開発業者に委託することによって、ただでさえも、窮屈となっている宮内庁予算の維持費軽減につながる、というもの。
ちょっと、不謹慎でしょうかね。
この構想。
でも、手始めに、武蔵野市が井の頭公園の池の周囲に掲げている『この公園の維持にかかる費用明細』みたいなものを、全国の御料地にディスクロージャーすることで、この辺の認識も、高まるのかも知れない。

それと、あえて、宮内庁さんに忠告だが、IPは、さらされないほうがいいんじゃないでしょうかね。
皇族の方だって、インターネット徘徊の権利はあるんだから、プロキシ経由にするとかして、その自由度は、確保してあげなければね。


[5122] 愛媛県松山市の教育改革タウンミーティングでのやらせ質問は、カジさん。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/10(Fri) 10:35  

昨日、 内閣府は、 八戸以外の教育改革タウンミーティングで、ほかに、4会場で、同様のやらせ質問だあったと、 発表した。

そのひとつ、 愛媛県松山市でのやらせ質問を、紙上再現してみると、次のとおりだ。(このビデオhttp://www.townstream.go.jp/meta/040515e/sync_b00.asxの1:18:26から1:20:09までに収録)

「失礼します。 エー、中学校に勤めておりますカジと申します。
エー、 鳥居会長さんにおたづねをします。
エー、 先ほどの教育基本法でございますけれども、多少重なる点がございますと思うんですが、エー、ちょうど 私が生まれた年に、昭和22年に制定されて、57年目を迎えております。
その間、一度も改正されることなく、今日までにいたっておりますけれども、 制定当時と比べて社会は大きく変化し、教育について、さまざまな問題が生じているなか、今こそ、教育の根本にさかのぼった改革が求められていると考えます。
そのためには、これまでの教育基本法の、先ほどもございましたけれども、普遍的な理念、これは引き続き継承しながら、 将来を見据え、今後のわが国の教育は、どうあるべきか、という視点から、新しい時代にふさわしい教育基本法となるよう、 改正することが必要ではないかとおもいます。
今後の教育のあり方については、中央教育審議会でずいぶん議論されたこととぞんじますけれども、鳥居会長さんは、今後、 50年100年先を 見据えた教育のあり方について、どのようにお考えなのか、お聞かせいただいたらとおもいます。
おねがいいたします。 」

以上が、昨日新たに判明した他の教育改革タウンミーティングでのやらせ質問の松山での例だが、どうも、このカジさんというかた、このサイトhttp://www.ehime-np.co.jp/rensai/shasetsu/ren017200611107334.html
によると、 「実際に発言したのは中学校長で、当時は県総合教育センター幹部だった」ということらしい。

それにしても、 このうんざりするようなやり取りの中で、おやっと思ったのは、次の次に質問されたアカマツ?さんという大学生の「大学生は、 国家や企業の人材ではありません」という質問と、それに対する宇宙飛行士毛利衛さんとのやり取りであった。

やり取りの収録時間帯は、 大学生の質問が、1:21:40-1:22:40まで、 毛利さんとのやりとりが、1:31:02-1:35:11まで。

大学が企業の僕と化し、高校は、 大学の僕と化し、中学、小学、幼稚園は、高校・大学の僕と化し、悪しきドミノが広がっていると見ると、この大学生の意見、もっともと、 思えるのだが、皆さんは、いかが、お考えなのだろう。

有名人となってしまった毛利さんの説得度が、いまいちだったのは、世代の違いなのだろうか。

私の掲示板に頻繁にいたずらをする愛媛大学農学部の皆さんとは、違った若者が、この松山には、おられることを知って、 うれしく思った。


[5121] Re:[5119] アメリカのスイフト社からの牛肉に胸腺混入 投稿者:虹屋 投稿日:2006/11/10(Fri) 08:20  

笹山さん、情報有難うございます。

> で見る限りは、Swift & CompanyのGreeley Plantでは、Cattle(Est#969)とSheep(Est#3L)のみで、、Vealは、入っていないようですね。

食用に出来る大きさの胸腺は、子牛Vealで採取されるものですからね。Greeley Plantでと畜したのでなければ、他の輸出許可を得ていない施設でと畜し解体したものを仕入れたのではと疑っているのですけれど・・、さおの子牛肉の桃とかの部位は、許可を得ていなくても、日本向けの製品に混入しているのではないかと・・

閑話休題

平成17年度 動物衛生研究成果情報
http://niah.naro.affrc.go.jp/publication/seikajoho2/2005/index.html

>羊・山羊の扁桃からの異常プリオン蛋白質検出法のサーベイランスへの応用

羊スクレイピーでは異常プリオン蛋白質(PrPSc)が中枢神経系に加えて、リンパ組織にも蓄積することが知られている。リンパ組織からのPrPScの迅速検出法を開発し、我が国のサーベイランスに応用している。

>牛肉骨粉に含まれるプリオン蛋白質の検出法

高速溶媒抽出装置とフローサイトメトリーによるマイクロビーズ分析法を組み合わせ、牛肉骨粉中に含まれるプリオン蛋白質を高感度に検出する技術を開発した。汚染肉骨粉モデルを用いた場合、感染脳乳剤を約0.3%に混合した肉骨粉から異常プリオン蛋白質を検出することができる。

>と畜場におけるBSE検査の定量的評価

と畜場におけるBSE検査対象牛の月齢区分の変更に伴うリスクの変化について、確率モデルを用いて定量的に評価した。検査を全月齢の牛を対象とした検査から、20、24、30ヶ月齢を超える牛を対象とした検査に変更すると、人へのリスクは増加するが、特定危険部位の除去やBSE検査による陽性牛の摘発・排除を行わなかった場合と比較するとその変化は小さいと推定される。


>肥料用肉粕液の製造工程におけるプリオン不活化法の検討

3. 加熱アルカリ処理法で、高力価のプリオンを完全に不活化することはできない。
4. BSE汚染リスクを避けるには、単独の不活化処理に頼らず、原材料から特定危険部位を除くなど、複数の対策を組み合わせることが必要と考えられる。



[5120] 原油価格が再び、高騰 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/09(Thu) 21:30  

12月先物ライト・スイート・クルド・オイルは、40セント上がって、一バーレル60.25ドルとなった。
要因としては、
アメリカの在庫指数が、冬季暖房用石油も含めて、予想以上に低い水準であったこと。
12月に、再び、OPECの日産50万バーレル以上の生産調整があるのではないのかについての思惑、
アメリカ中間選挙結果によるアメリカ議会のガバナビリティ低下予測
などがあげられている。

http://www.lse.co.uk/MarketReports.asp?shareprice=&ArticleRef=95595&ArticleHeadline=Oil_rises_above_60_usd_on_larger_than_expected_decline_in_US_fuel_stocks_UPDATE


[5119] Re:[5115] [5112] アメリカのスイフト社からの牛肉に胸腺混入 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/09(Thu) 20:22  

虹屋さん。
このリスト「LIST OF PLANTS APPROVED TO RECEIVE IMMEDIATE SLAUGHTER ANIMALS(including the last date of inspection)」http://www.aphis.usda.gov/NCIE/pdf/slaughter_list.pdf
で見る限りは、Swift & CompanyのGreeley Plantでは、Cattle(Est#969)とSheep(Est#3L)のみで、、Vealは、入っていないようですね。
あ、ちょっと待ってください。
そうともいえないか。
Swiftとの提携会社もありうるし、Greeley Plantに含まれているかもしれないし。
ちょっと、わかりません。

http://www.aphis.usda.gov/NCIE/pdf/slaughter_list.pdf


[5118] 「教育改革タウンミーティング」の5会場でやらせ質問との発表 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/09(Thu) 13:58  

内閣府は9日、八戸市を除く過去7回のタウンミーティングのうち、4回で同様の質問依頼があったとの調査結果を衆院教育基本法特別委員会の与野党理事に報告した。
八戸市以外に質問依頼をしたのは、1回目のミーティングとなった03年12月の岐阜市、04年5月の松山市、同10月の和歌山市、同11月の大分県別府市でそれぞれ開催された教育改革タウンミーティング。
岐阜では当日の発言者11人のうち、4人が文科省の依頼に基づいて意見表明。同様に松山では8人のうち1人、和歌山では12人のうち4人、別府では14人のうち4人が文科省の質問依頼に沿って発言したとの事とである。
いずれも文部科学省か内閣府が地元県教委に発言候補者の推薦を依頼。その上で、文科省が教育基本法改正に賛成するなどの内容を盛り込んだ質問を4-7項目作成して発言依頼していた。
内閣府の内田事務次官は、記者会見で、政府がこれまでに行った174回のタウンミーティングすべてについて、政府側が、事前に質問案を作成して、参加者に質問を依頼していなかったかを調べ、調査が終わるまで、タウンミーティングを再開しない方針を明らかにした。

ちなみに、この5会場で、グルで依頼発言者を指名したコーディネーターは、下記のとおりである。
岐阜会場 渡邊奈美さん(福島中央テレビキャスター)
松山会場 上野千奈美さん(株式会社メディア・スタッフ所属)
和歌山会場 津田美穂子さん(株式会社オフィスニート所属)
別府会場 諏訪博子さん(フリーアナウンサー).
八戸会場 津田美穂子さん(株式会社オフィスニート所属)

こうしてみてくると、タウンミーティングの膨大な予算(1回一千百万円といわれている。)にすがり付いているイベント屋さんやイベントタレントの、魑魅魍魎ぶりが、透けて見えてきそうだ。

参照
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=662

http://www.kobe-np.co.jp/kyodonews/news/0000162170.shtml


[5117] イラク戦争開戦のときに、私は、どうおもっていたのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/09(Thu) 10:20  

アメリカ中間選挙での共和党の大敗北で、ラムズフェルド国防長官辞任というおまけまでついてしまったという。
まさに、私のブログ記事「ニューヨークタイムズ紙が、中間選挙で、共和党不支持を言明」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=663
で紹介したニューヨークタイムズの社説でのこの言葉『今回の中間選挙は、まさに、ブッシュについての選挙であり、ブッシュの犯した過ちと愚行の結果を覆い隠そうとする多数派議会人についての選挙なのだ。』通りの展開となったようだ。
そのことからすれば、この間、イラク戦争になんらの疑念も抱かず、ブッシュ外交に追随してきた、日本の小泉前総理も、平和の党を自負してきた政権政党のひとつも、所詮は、追従者(ass crawlerやapple-polisher)にすぎなかった、ということになりうる。
改めて、イラク開戦の時点で、私が、何を感じていたかを、私のこの掲示板でのコメントをまとめた「イラク戦争-開戦前から終結までのコメント集-」http://www.sasayama.or.jp/diary/2003feb09.htm
でみてみると、その辺での、私自身のスタンスが、時を経て、客観的に見られて、自分で言うのも変な話だが、興味深い。

http://www.sasayama.or.jp/diary/2003feb09.htm


[5116] "残業代、12兆円(1人・114万円)が消えます" 厚労省が導入検討の「ホワイトカラー・イグゼンプション」試算 投稿者:掲示板から 投稿日:2006/11/09(Thu) 04:39  

"残業代、12兆円(1人・114万円)が消えます" 厚労省が導入検討の「ホワイトカラー・イグゼンプション」試算
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1163006758/

ほんの一部の人間の利益に適う政治ということが、よおく、よーくみえてくる法案かと。


[5115] Re:[5112] アメリカのスイフト社からの牛肉に胸腺混入 投稿者:虹屋 投稿日:2006/11/08(Wed) 23:03  

笹山さん、情報有難うございます。
厚生労働省:米国産牛肉の混載事例について
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/11/h1108-3.html

胸腺とは、いやー懐かしい。例の背骨付き子牛肉と一緒に19箱、約200ポンドきた品目ですね。

出荷施設のスイフト社 グリーリー工場では、子牛もと畜しているのでしょうかね。


[5114] アメリカの中間選挙結果に、市場はどう反応するのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/08(Wed) 21:37  

アメリカの民主党の予想を上回る健闘で、[5109] で述べたアメリカ議会の『膠着』(Gridlock )現象がより確実になったわけだが、予想外だったのは、下院ばかりでなく、上院までも、民主党が多数派になるかもしれないというシナリオ展開となったことだ。
このことで、共和党主導型の法案成立は、より困難になるとともに、財政赤字に対する民主党の追及が激しくなり、その結果として、増税路線が強化されるのではないのかという憶測が広がりつつある。
さらに、増税懸念以上に、インフレ懸念も広がるのではないのかという見方も出ている。
厄介なのは、たとえ、民主党が過半数を占めるとしても、接戦だったヴァージニア州の得票再点検が、来月のクリスマスの数日前になるまでわからない、ということだ。
次のFOMCのミーティングは、来月12月12日だから、これも、微妙なタイミングではある。
参考
「Stocks seen steady as 'gridlock' scenario unfolds」

http://www.marketwatch.com/news/story/Story.aspx?guid=68a3239b-5155-4a8a-8a18-21bb8597f9be&siteid=mktw&dist=morenews


[5112] アメリカのスイフト社からの牛肉に胸腺混入 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/08(Wed) 21:00  

アメリカのコロラド州のSwift & CompanyのGreeley Plant から日本へ輸入された牛肉760箱のうちのひとつに、胸腺が入った箱があることがわかり、日本政府は、同社からの牛肉輸入を一時停止した。
他の会社からの輸入は妨げられない。
胸腺は、危険部位には、含まれてはいないが、輸入には、書類の添付が必要とのことである。
なお、胸腺とは、このサイトhttp://www.bseinquiry.gov.uk/report/volume16/fig5_4.htm
の喉の辺りのthymusと書いてある部位である。

http://today.reuters.com/news/articlenews.aspx?type=domesticNews&storyID=2006-11-08T112429Z_01_TKV002707_RTRUKOC_0_US-MADCOW-JAPAN-USA-SUSPEND.xml&WTmodLoc=USNewsHome_C2_domesticNews-8


[5111] 「つれづれすくらっぷ」さんに引用されていました。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/08(Wed) 10:07  

このサイトhttp://koibito.iza.ne.jp/blog/entry/66970
のコメント欄での記事です。
光栄です。

http://www.cbsnews.com/blogs/2006/11/07/publiceye/entry2160115.shtml


[5110] 近所に入ったどろぼうの話 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/11/08(Wed) 09:54  

笹山さんおはようございます。
ごくごく近所に数件の空き巣が入ったんですが、鍵はピッキング対策済にしてあったにもかかわらず、カードと現金を盗られ、しかもご丁寧に鍵を閉めなおしていたため発覚が遅れたということでした。(いつ入ったのかも不明)

警察の方曰く、鍵は数個つけないともはや意味ない、とのこと。

世知辛い世の中になって参りました。

カードも、かばんに入れて、普通に歩いているだけで情報をスキミングされる世の中と聞いたことがありますが、ほんとなのかしら。




[5109] アメリカ中間選挙による議会の『膠着』(Gridlock )現象は、経済界にとって吉との論評 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/08(Wed) 09:33  

このサイト「When Gridlock Is Good」
http://www.cbsnews.com/blogs/2006/11/07/publiceye/entry2160115.shtml
では、今回のアメリカの中間選挙で、民主党が下院で多数を占め、共和党が、上院で、多数派を維持し続けることによって生じる議会の立法過程における『膠着』(Political Gridlock )現象は、経済界にとっては、好ましい状態であるとしている。
この現象は、引き裂かれた議会(Split Congress)とも、呼ばれる。
参照「Analysts Predict Split Congress, Political Gridlock」
http://abcnews.go.com/Politics/Vote2006/story?id=2630173&page=1
その理由として、投資家や経済界にとって、政治は、おせっかいでない、口を出しにくい状態にあることが、ベストであるからとしている。
特に、キャピタルゲイン課税や石油会社に対する超過利得税や製薬会社に対する価格統制などに前向きな民主党と、減税に前向きな共和党とが、「Mixed Bag}(ごちゃ混ぜ)の状態に、陥ることは、タックスペイヤーにとっては、歓迎すべきことなのだという。

まあ、これと同じように、大統領制との違いはあるものの、日本の二大政党制のためには、今回のアメリカと同じような、『参議院では、民主党多数』『衆議院では、自民党多数』という議会の『膠着』(Gridlock )現象を生じさせるメリット・効用というものについても、そろそろ、考えるべき時なのかも知れない。

つまり、国民にとって、二大政党に対して、もっとも、けん制力とインセンティブとが利く体制という意味で。

http://www.cbsnews.com/blogs/2006/11/07/publiceye/entry2160115.shtml


[5108] <やらせ質問>タウンミーティングの半数弱で疑い-というのだが。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/08(Wed) 07:22  

内閣府タウンミーティング担当室の幸田徳之参事官は7日、記者団に「174回のすべてで行われているわけではない。半分も行われていない感じだ」と語った後、同担当室は同日夜、この発言について「何の根拠もなく申し上げたものであるため、訂正いたします」とのコメントを出した。
しかし、実態は、幸田徳之参事官のいうとおり以上のものなのだろう。
この実態について、一番よく知っているのは、これらのタウンミーティングのコーディネーターをつとめた皆さん方であろう。
なぜなら、これらコーディネーターは、何らかの意図を持って、事前に決定している発言依頼者を、間違いなく指名するという、重大な役割を担っていたからである。
これまでどのようなかたが、タウンミーティングのコーディネーターを勤めたかは、このサイトhttp://www8.cao.go.jp/town/opinion1507/5.pdfなどでわかるし、最近のものなら、ビデオhttp://www.townstream.go.jp/
を熟視するだけで、ばればれである。(ただし、一瞬、画像をよぎるコーディネーターの名前の一部を確認し、この一部情報から、コーディネーターご本人の名前を確定するには、多少の技術?を要しますが。)
ちなみに、教育改革のタウンミーティングでの過去8回でのコーディネーターは、次の方々である。
津田美穂子さん(八戸、静岡、和歌山)渡邊奈美さん(山形、岐阜)上野千奈美さん(愛媛)諏訪博子さん(大分)、宮西直美さん(島根)

これらのかたがたにとっては、当分、これから、おいしいバイト先がなくなるのは、残念なことでしょうが。
だったら、どうせのことなら、いっそ、これらのコーディネーターのかたがたが、やらせ指名の実態を、いち早くカミングアウトしてしまえば、浮かぶ瀬もあろうというものである。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061108-00000005-mai-pol


[5107] Re:[5105] グレッグ・パラスト:「選挙不正のレシピ」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/07(Tue) 21:34  

なるほど。
昔、青森の選挙では、開票中に突然停電して、票が食べられる、なんて、伝説的な話を聞いたことがありましたっけ。
近いところでは、習志野市の疑惑の画面http://accessjournal.jp/modules/weblog/index.php?user_id=0&cat_id=75
が、最近テレビで報道されてましたっけ。
この種の話は、洋の東西を問わないようで。
それにしても、政府自ら『国民の声の偽装』までする世の中ですからね。



[5106] Re:[5101] 食物アレルギーと乳幼児の腸の発達と離乳食について 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/07(Tue) 19:49  

まりちゃんさん。
このサイト『Infection and disease: The impact of early weaning』http://www.unu.edu/unupress/food/8F174e/8F174E0i.htm
は、母乳(breastfeeding)と早期離乳(early weaning)との、乳幼児の罹患率を比較したものですが、下痢や急性呼吸器感染症にかからないのは、母乳が圧倒的で、肺炎は、やや、その率が少ないというもののようですね。
アレルギーとの関係には、このサイトhttp://www.provita.sk/bf+eczema.htmのように諸説あるようですね。

http://www.007b.com/early_weaning.php


[5105] グレッグ・パラスト:「選挙不正のレシピ」 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/11/07(Tue) 17:50  

グレッグ・パラスト:「選挙不正のレシピ」
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2006/10/post_50ee.html

私も電子投票はどうにも信用できないですが。


[5103] 内閣府「やらせ質問」認め陳謝 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/07(Tue) 13:32  

内閣府は7日午前の衆院教育基本法特別委員会の理事会で、青森県八戸市で教育改革に関する政府主催のタウンミーティングが今年9月に開かれた際、参加者に質問を依頼していた問題で調査結果を報告し、正式に事実と認め陳謝した。
調査結果によると、内閣府から八戸市教育委員会を通じて質問予定者に「教育の根本となる教育基本法は見直すべきだ」などとした質問案を送付し、発言を依頼。さらに「依頼されたことを言わないように」などの注意事項も伝えた。
2人の参加者が文書を踏まえて発言した。
文書は内閣府が作成したことを認めていたが、調査で文部科学省の関与が明らかになった。
内閣府はこれ以前に7回行われた教育改革タウンミーティングについても、9日をめどに調査結果を報告する方針を示した。 
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=poli&NWID=2006110701000299

という記事だが、教育改革タウンミーティングだけではあるまい。
一番いいのは、コーディネーターに携わった津田美穂子さんなどの方々から、聞き出せば、一番、その「やらせ構造」がわかるのだが。

なお、 「これ以前に7回行われた教育改革タウンミーティング」については、下記サイトご参照
平成17年度
●教育改革(静岡)(6月11日開催)(このときのコーディネーターも、八戸と同じ津田美穂子さん)
http://www8.cao.go.jp/town/shizuoka170611/index.html

平成16年度
● 教育改革(山形)(4月3日開催)
http://www8.cao.go.jp/town/yamagata160403/index.html
● 教育改革(愛媛)(5月15日開催)
http://www8.cao.go.jp/town/ehime160515/index.html
● 教育改革(和歌山)(10月30日開催)
http://www8.cao.go.jp/town/wakayama161030/index.html
● 教育改革(大分)(11月27日開催)
http://www8.cao.go.jp/town/oita161127/index.html
●教育改革(島根)(3月5日開催)
http://www8.cao.go.jp/town/shimane170305/index.html

平成15年度
●教育改革(岐阜)(12月13日開催)
http://www8.cao.go.jp/town/gifu151213/index.html

http://www8.cao.go.jp/town/report/index.html

私のブログ記事『八戸の教育改革タウンミーティングでのやらせ質問の構図』
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=662
もご参照

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061107-00000057-jij-pol


[5101] 食物アレルギーと乳幼児の腸の発達と離乳食について 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/11/07(Tue) 10:17  

BSEの件では、乳幼児や子牛が、腸が発達していないため、タンパク質がまるごと吸収されやすいため、感染しやすいという話があって、ふと思ったのですが、

食物アレルギーやアトピーと離乳食開始時期について触れているサイトがあって、ちょっと考えさせられましたのでご紹介いたします。

http://odevivi.com/allergy/sitemap.htm
最近の子供の食物アレルギーって尋常じゃないみたいですし、主食のお米、小麦、大豆、それから、ゼラチン、オレンジ、桃、バナナアレルギーなんてのもありますし。

今現在、元気で長生きされている方々の離乳の時期や離乳食状況ってどんなだったんでしょう。最近は2ヶ月くらいから果汁を飲ませたり5〜6ヶ月くらいからでんぷん系の離乳食、順次、大豆や魚などのタンパク質を食べさせろと指導されるのが普通とされているみたいですが。


[5098] Re:[5097] 無題 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/07(Tue) 07:18  

Taddさん。
翻訳のご指摘ありがとうございました。
ポピュラー・ヴォートの意味、わかりませんでしたが、そういうことでしたか。
今後とも、よろしく、ご指導願います。
ブログ
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=663
のほうは、ご指摘に従い、訂正させていただきます。
ありがとうございました。
[5097] 無題 投稿者:Tadd 投稿日:2006/11/07(Tue) 03:02  

ブログの「ニューヨークタイムズ紙が、中間選挙で、共和党不支持を言明」ですが、翻訳の間違いがあります。
まず共和党と共和党候補がごっちゃにされています。穏健な共和党を支持してきたのではなく、穏健な共和党員を支持してきたのであって、今回「初めて」というのは、共和党の候補を「1人も支持しないのが初めて」ということです。
「ブッシュは2000年から一般投票を失い」のポピュラー・ヴォートとは総得票数のこと。「2000年にブッシュがポピュラー・ヴォートで負けた」というのは、総得票数はゴアの方が多かったことを指しています。


[5096] 宮城県有林、「ENEOSの森」に=全国初の命名権売却− 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/06(Mon) 22:37  

宮城県は6日、同県利府町の県有林5.70ヘクタールに全国で初めてネーミングライツ(命名権)制度を導入し、5年契約計100万円で新日本石油(本社東京)に売却したと発表した。県有林は「宮城県ENEOSの森」と命名された。
 県は9月に始めた「わたしたちの森づくり事業」の一環で、県有林の命名権者を募集。森林整備課によると、新日本石油からは10月中旬に打診があり、協議を経て11月2日に契約した。 

という記事だが、私は、この命名権売買と、ミチゲーション・バンキングのスキームと重ねあわせると、一石二鳥のスキームができると思うんだが。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061106-00000071-jij-pol


[5095] 「政治家の文章―「僕」と「わたし」の物語』という時評 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/06(Mon) 13:39  

このサイト「政治家の文章―「僕」と「わたし」の物語」
http://www.janjan.jp/editor/0611/0611060178/1.php
では、小沢一郎さんの、『小沢主義』では、著者自身を『僕』と呼んでいるのに対し、安倍晋三さんの『美しい国へ』では、著者自身を、わたし、私、わたしたち、の混在で呼んでいるとしている。
それを持って、武田泰淳の岩波新書での「政治家の文章」にならって、その政治家の著書での真正性を類推しているのであるが、面白い。
まあ、ゴーストライターが介在しても、それらしく見せないテクニックとして、自分称に工夫を凝らすということもあるのだろう。
私は、政治家の文章で、真正性を感じるのは、政治家の日記である。
遺書には、ゴーストライターは、美的に見せるために、介在はあるかもしれないが、日々の日記を書くのに、わざわざ、ゴーストライターを介在させる政治家は、おそらくいないであろう。
また、その政治家が、文章を書くのに秀でた方なら、ゴーストライターの介入は、むしろ、文のトーンにノイズをかえって生じさせてしまうだろう。
後は、大なり小なり、ゴーストライターの介入を、疑って正解だろう。
では、政治家の真正の文章は、どのような形によったらいいのだろうか。
私は、宮沢喜一さんが、御厨 貴,中村 隆英さん相手にされている、聞き書という形が、真正さを保つためには、よい方法であると思う。

ところで、私のこの掲示板は、まさに、真正そのもので、私自身が、しこしこ、いまだに、エディターソフトなしに、じかにコメント欄に、カナタイプを打ち殴って、書いているものだ。


[5094] ニューヨークタイムズ紙が、中間選挙で、共和党不支持を言明 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/06(Mon) 10:57  

ニューヨークタイムズ紙が、日曜日の社説「The Difference Two Years Made 」で、次のように、明確に共和党候補不支持を言明した。
これは、ニューヨークタイムズ紙では、初めてのことで、ある。

以下は、その概要。
「ニューヨークタイムズ紙では、これまで、穏健な共和党を支持してきた。
それは、二大政党制が、重要であるとの観点からの、われわれの忠誠の証でもあった。
それが、今回、なぜ、われわれをして、共和党不支持を社説上で明確にしなければならなかったのかについてだが、それは、何よりも、多数派である共和党が、政治のうえで、基本的に、ひどい仕事をしているから故である。
減税は、国家予算を破壊し、中産階級を弱らせ、長期的に、経済的危機を招いた。
地球温暖化に目を向けることなく、国は、海外の原油に依存し続けている。
特に、下院の共和党議員は、長期の多数派に特有な有害さを見せてきている。
彼らは、反対派をシャットし、自らの党の穏健派をも、締め出そうとしている。
彼らのただひとつの使命は、永続化のための自己保存のみであるように、みえる。
彼らは、最も最小の倫理規範に対しても驚くべき無関心の状態で、消耗した機能で持って、何とか、永らえている状態だ。
このような党が、お手盛りの政府事業を緊縮財政に持ち込むことできるなど、信じられないことだ。
中略
今回の中間選挙は、まさに、ブッシュについての選挙であり、ブッシュの犯した過ちと愚行の結果を覆い隠そうとする多数派議会人についての選挙なのだ。
ブッシュは、2000年から一般投票を失い(大統領になって、直接選挙による先例を受けなくなったことを意味しているのか?)、それからというもの、彼は、あたかも、大きな命令力を持つもののごとく、支配を始めてきた。
2004年に対立大統領候補を打ち破って以来、彼は、真の政治的資産を持ち、それを使うつもりであることを、公言してきた。
われわれは、その結果を見てきた。
もし、ブッシュが、中間選挙のある来週の水曜日に目を覚まし、彼の党である共和党が、下院も上院も、保持できるとわかったとしたら、彼がさらになしうる新たなでっち上げを想像するだに、恐ろしいことである。
以上

全体の文は、下記のサイトご参照
http://www.sasayama.or.jp/jouhou/newyorktimes.html

http://www.nytimes.com/2006/11/05/opinion/05sun1.html?ei=5087%0A&em=&en=531d22426607c598&ex=1162875600&adxnnl=1&adxnnlx=1162776742-LzIu7fI0ekSq43CFkn7shw


[5093] クリークストーン社対USDA 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/06(Mon) 10:20  

BSEの自己検査を主張しているクリークストーン社に対して、この自己検査は、the Virus, Serum, and Toxins Act(VSTA )法(生物製剤法)に抵触しているとして、裁判になっているその後の経過だが、このたび、クリーンストーン社のCEOの地位を退いたJohn Stewart氏は、「USDAは、このVSTA法を、アメリカの議会が決して意図しなかったやり方で、法の適用をしようとしている。」と非難している。
一方のUSDAは、「クリークストーン社は、自己検査をしなくとも、会社の業績には、影響ない。」として、退けている。
これに対して、クリークストーン社は、「この自己検査ができないことによって、業績の35パーセントが影響を受ける。」としている。
参照
「Beef Company Argues USDA Exceeding Authority 」

http://www.farmfutures.com/ME2/dirmod.asp?sid=CD26BEDECA4A4946A1283CC7786AEB5A&nm=News&type=news&mod=News&mid=9A02E3B96F2A415ABC72CB5F516B4C10&tier=3&nid=DFBB29D553C04056A0F2A56F7B829DE4


[5092] イギリスのブレア首相が、BSEを引き合いに、科学者が果たす役割の重要性を強調 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/06(Mon) 10:02  

オックスフォードで行われた科学の将来に関するスピーチで、ブレア首相は、科学者の果たす役割の重要性について、BSE問題を引き合いに出して、次のように強調した。
「BSE問題について、科学者を非難するものがあるが、それは、ばかばかしいことだ。
なぜなら、牛に汚染した飼料をやるのは、科学者ではないからだ。
科学者は、調査し、何が行われているか、最終的に発見する役割を担っているからだ。」
参照
「Blair speaks up for scientists in attempt to end public distrust」

http://education.guardian.co.uk/higher/research/story/0,,1938822,00.html


[5091] 「八戸の教育改革タウンミーティングでのやらせ質問の構図」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/04(Sat) 22:31  

「八戸の教育改革タウンミーティングでのやらせ質問の構図」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=662
として、ブログ記事のほうにまとめておきました。


[5090] Re:[5089] [5084] コメント事前検閲にしたら、歯の浮くようなコメントばかりになってしまった川内ブログ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/04(Sat) 12:59  

ああ、そうか。
一見歯の浮くようなコメントでしたが、よくみたら----。


[5089] Re:[5084] コメント事前検閲にしたら、歯の浮くようなコメントばかりになってしまった川内ブログ 投稿者:  投稿日:2006/11/04(Sat) 11:41  

> こんな具合に。
> http://blog.goo.ne.jp/kawauchi-sori/cmt/fcef1bbe817e4589187dcb48407698bb

どこが?


[5088] 安倍首相の政策説明「分かりにくい」63%…読売調査 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/03(Fri) 21:05  

読売新聞社の安倍内閣に関するネットモニター調査(10月13〜17日実施、回答率89%)で、首相の外交、国内政策についての説明が全体として分かりやすいかどうかを聞いたところ、「そうは思わない」が63%で、「分かりやすい」31%を大きく上回った。

 内閣支持層、自民支持層でも「そうは思わない」が「分かりやすい」を上回り、無党派層では「そうは思わない」が76%に上った。

 高い支持率(10月の面接方式の世論調査で70・0%)でスタートした安倍内閣だが、首相の国会答弁や記者会見での政策説明に不満を持っている人が多かった。

 安倍首相は所信表明演説の中で、自ら掲げる「美しい国」の姿について、<1>文化、伝統、自然、歴史を大切にする国<2>自由な社会を基本とし、規律を知る、凛(りん)とした国<3>未来へ向かって成長するエネルギーを持ち続ける国<4>世界に信頼され、尊敬され、愛される、リーダーシップのある国――と説明した。

という記事だが、一口で言えば、スタッフも含めて、比喩能力の貧弱さということなんでしょうね。

そういえば、この間、『レトリック事典』
http://thistle.est.co.jp/tsk/detail.asp?isbn=4-469-01278-5&sku=10226
なるものが出版されたようだが、こんなのお側にどうかしら?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061103-00000412-yom-pol


[5087] 八戸の教育改革タウンミーティングで、やらせ質問をやらせられたのは、コイズミさんとデガワさん? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/03(Fri) 16:50  

このサイト「タウンミーティング動画配信」のビデオに、八戸での教育改革タウンミーティングの質疑応答が納められている。
当日の議事要旨は、こちらのサイトhttp://www8.cao.go.jp/town/hachinohe180902/youshi.htmlで要約されています。

当日は、10人の方の質問があった。
長いビデオなので、以下に発言者とその大体の時間とを書いてある。
このサイト「タウンミーティング動画配信」http://www.townstream.go.jp/kaisai/kaisai.html?__060902h
の「全体再生」の横の
『Windows Media Player』
http://www.townstream.go.jp/meta/060902h/sync_b00.asx

『RealPlater』
http://www.townstream.go.jp/meta/060902h/sync_b00.ram
をクリックしてください。

1.トキ?ハルミ(女、主婦)経過25分あたり(教育の目標・幼児期の教育)
2.ヒラガ・エミ(女、主婦)経過27分あたり(地域の教育)
3.タケサワ(男、高校教員)経過29分あたり(教育基本法の改正-反対-)
間あり
4.デガワ・エツコ?(女、主婦)経過1時間1分あたり(学校・家庭・地域の役割−家庭教育-)
5.コイズミ(男、建設業)経過1時間4分あたり(教育基本法の改正-賛成-)
6.ヤマダ・ワキコ?(女、学生)経過1時間7分あたり(地域の教育)
間あり
7.ナラダテ?(女、学生)経過1時間27分あたり(心や命の教育)
8.ヤマザキ(男、教育委員)経過1時間29分あたり(当たり前の教育・総合型地域スポーツクラブの維持)
9.タバタ(男、無職)経過1時間31分あたり(教育費)
間あり
10.タカダ(男、中学校教員)経過1時間54分あたり(教員に時間的余裕を)
以上で質疑終了

で、このうち、誰が、内閣府からやらせ質問を「やらせられた」か? だが、新聞紙上
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200610310530.html
で伝えられる内閣府からの指導『質問案として「時代に対応すべく、教育の根本となる教育基本法は見直すべきだと思います」などと発言してください。』を忠実に守っていた質問者は、5のコイズミさん(収録箇所は、1時間3分51秒から1時間6分6秒のあたり)であった。
青森県の三八教育事務所を通じてたのんだ教員関係者は、同日、欠席したとの報道
http://www.chunichi.co.jp/00/sei/20061102/mng_____sei_____001.shtml
もあるようだが。
となると、このコイズミさん、その代打ってわけかな?

ところが、別の報道
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-11-02/2006110201_01_0.html
には、質問には、三つの雛形があったとされ、

(1)時代に対応すべく、教育の基本となる教育基本法は見直すべきだと思います
(2)改正案は「公共の精神」などの視点が重視されていて共感している。改正をきっかけに思いやりのある社会の実現を目指すべきだ
(3)教育の原点はやはり家庭教育だと思います

の三つが書かれているとされている。

となると、いわゆる『文科省依頼』該当者は、

(1)は、5のコイズミさん
(3)は、4のデガワ・エツコ?さんとして
(2)は?

あ。わかった。この(2)の質問依頼をされた方が、欠席したってわけか。

他のタウンミーティングhttp://www.townstream.go.jp/kaisai/kaisai.html?__060514
の式次第を見ても、大体、このような質疑構成で、開始から30分、一時間、一時間半ごとに、三人づつの質問者が設定されているようだ。  
となると、各省指定の質問依頼をされた質問者は、この一時間半目の三人に入っているというしかけなのだろうか?

それにしても、当日の、はきはきしてはしているが、わざとらしい、津田美穂子なる女性のコーディネーター、いかにも、AからFの6つのブロックの中から発言者を自然のように指名していたが、これも、グルだったってわけか。

このサイト
http://www8.cao.go.jp/town/kantei-tono160228/yoshi_kantei.html
によれば、この津田美穂子さん
http://www.office-neat.co.jp/narrator_pro/01_tuda.html
という大阪のかた、これまで、7回も、タウンミーティングのコーディネーターを勤めてきたという。
他にも余罪がありそうだが。

上記の「やらせ顛末」を見てから、教育基本法改正案に書かれている次の文言を見ると、何やらうそら寒い気持ちになってくるのだが。
「我々は、この理想を実現するため、個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求し、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進する。」

http://www.townstream.go.jp/kaisai/kaisai.html?__060902h


[5086] 福建株が、鳥インフルエンザの大きな要因とのアメリカ研究チームの指摘 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/03(Fri) 11:41  

アメリカ・メンフィスのSt. Jude Children's Research HospitalのR. G. Webster博士らを中心とした研究チームが、10月31日付号の「PNAS」(Proceedings of the National Academy of Sciences)に共同研究成果を発表し、その中で、「『福建株』と呼ばれるH5N1型ウイルスの変異体が中国大陸南部、香港、ラオス、マレーシア、タイに拡大した」とし、、このウイルスは、必ずしも、鶏と接近しての場所に発生したものではなく、市街地の中にも蔓延しているとの説を発表し、話題を呼んでいる。
この論文は、「Emergence and predominance of an H5N1 influenza variant in China 」
http://www.pnas.org/cgi/gca?allch=&SEARCHID=1&FULLTEXT=Robert+Webster++2006&FIRSTINDEX=0&hits=10&RESULTFORMAT=&gca=pnas%3B0608157103v1&allchb=
というもので、概要は下記のとおりである。

中国南部におけるH5N1は、異なった家禽の種類の中で、蔓延中であるが、われわれの遺伝子分析によれば、2005年以来の亜系の福建株(sublineage (Fujian-like))(A/DK/Fujian/1734/05(H5N1)など。下記参照)とよばれるウイルスは、徐々に蔓延し、最近では、ヒト感染を引き起こすまでにいたっている。
この福建株は、すでに、香港、ラオス、マレーシア、タイにまで達していて、東南アジアにおける新たな感染ウイルスとなっている。
この福建株は、家禽マーケットにおいては、少なく、ワクネーションによって、選別可能なものになっている。
この福建株の短期間での広範な地域での感染拡大抑制が、大きなポイントとなりうる。

以上が、研究成果のアブストラクトだが、これに対して、中国外交部の劉建超・報道局長は「2004年から中国南部で鳥インフルエンザウイルスの分析を行っているが、ウイルスに生物学的な変異は見られない」「学説は実際の状況と全く異なる」と否定している。
参照「中國否認南方禽流感病毒變異」
http://news.sina.com.hk/cgi-bin/news/show_news.cgi?ct=headlines&type=hongkong&date=2006-11-03&id=2261541
「香港專家呼&#31858;民&#30526;嚴防「似福建株」禽流感」
http://news.yam.com/bcc/china/200610/20061031500746.html

また、『H5N1 Qinghai Fujian Recombination in China』
http://www.recombinomics.com/News/11010601/H5N1_Fujian_Qinghai.html
では、この福建株の東南アジアに渡る広範な伝播については、渡り鳥が絡んでいると指摘している。

A/DK/Fujian/1734/05(H5N1)については、こちらのサイト「Fujian H5N1 Bird Flu Spreads Throughout China 」http://www.recombinomics.com/News/04050601/H5N1_Fujian_Spread_China.htmlもご参照。

なお、福建株には、鶏関係ウイルスだけでも、下記のものがあり、そのほかにも、Duckのウイルスがある。
A/chicken/Fujian/584/2006
A/chicken/Fujian/10039/2005
A/chicken/Fujian/10313/2005
A/chicken/Fujian/1042/2005
A/chicken/Fujian/10567/2005
A/chicken/Fujian/11933/2005
A/chicken/Fujian/12239/2005
A/chicken/Fujian/9794/2005
A/chicken/Fujian/9821/2005

参照
「The Influenza Sequence Database 」
http://flu.lanl.gov/search/

http://www.pnas.org/cgi/gca?allch=&SEARCHID=1&FULLTEXT=Robert+Webster++2006&FIRSTINDEX=0&hits=10&RESULTFORMAT=&gca=pnas%3B0608157103v1&allchb=


[5085] アメリカの投資家に、再び、利上げの懸念増幅 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/03(Fri) 07:48  

ニューヨーク株式市場は、昨日も、ダウ平均を下げたが、その理由として、投資家に、再び利上げの懸念があるためと、このサイト「Dow down 12 on flat productivity report 」Dow down 12 on flat productivity report では、指摘している。
昨日の労働局(Labor Department )からの発表では、第3四半期では、生産性は、横ばいなのに、賃金は、4パーセント上昇している。
また、レイオフ人口は、過去三ヶ月で、最高の数値に達している。
としている。
このことから、投資家は、FEDが、引き続き、インフレ懸念を強く持ち、据え置き後に、利上げを強行するのではないかという懸念を持ったため、ダウ平均は急落したと見ている。
その急落度を、原油相場の下落が、やや、和らげていると見ているようだ。

http://www.newsone.ca/piercelandherald/ViewArticle.aspx?id=21782&source=2


[5084] コメント事前検閲にしたら、歯の浮くようなコメントばかりになってしまった川内ブログ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/02(Thu) 09:23  

こんな具合に。
http://blog.goo.ne.jp/kawauchi-sori/cmt/fcef1bbe817e4589187dcb48407698bb


[5083] 市場の不安度係数であるボラティリティインデックス係数は、うなぎのぼり 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/02(Thu) 08:38  

シカゴオプション取引所のボラティリティインデックス(CBOE Volatility Index)(市場に対する投資家の恐怖心を反映する指数)http://finance.yahoo.com/q/bc?s=%5EVIX&t=5d&l=on&z=m&q=l&c=
は、昨日から今日にかけてうなぎ上りとなっている。
市場の不安の理由は、昨日から今日にかけて発表された製造業景気指数(the ISM index-Institute for Supply Management-)の10月分( 9月の52.9%から10月分は、51.2%に低落 )など、各種係数の発表によるものと見られる。

http://www.marketwatch.com/News/Story/Story.aspx?siteid=mktw&guid=%7B98F7BC14-4A79-43BE-B89C-0DC827EDC3D0%7D


[5082] Re:[5081] [5080] タウンミーティングでやらせ質問 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/02(Thu) 06:50  

謎工さん。
そうですね。
そもそも、これら利害関係団体の意見を、パブリックコメントの対象にするかどうか、を、再検討しなければならないでしょうね。
むしろ、これらのグループの意見は、フォーカスグループ・コメントとして、除外して、次なる段階での意見として扱っているアメリカの州もあると聞いておりますが。
参照
http://www.easternidahoprosperity.org/pdf/kids%20count%20writeup%20on%20letterhead_d_.pdf

http://www.cao.go.jp/news.html


[5081] Re:[5080] タウンミーティングでやらせ質問 投稿者:謎工 投稿日:2006/11/01(Wed) 21:50  

パブリックコメントこそやらせのオンパレードになってしまっている気がします。

最近だとこれとか。

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/contents/dai8/8siryou3.pdf


[5080] タウンミーティングでやらせ質問 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/01(Wed) 20:59  

今年9月2日に青森県八戸市で開かれた政府の「教育改革タウンミーティング」で、内閣府などが教育基本法改正案に賛成の立場で質問するよう参加者に依頼していたことが1日明らかになった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061101-00000112-yom-pol

という記事だが、ありえますね。
タウンミーティングだけでなく、各省のパブリックミーティングや食品安全委員会などのそれでも、ありえる話です。
今日の内閣府の土居原官房審議官の答弁では「やらせ質問は、会場内の活発な議論を促すきっかけとする目的」との意味の答弁をしていました。
よく言いますよね。
こんなこと。
盗人猛々しいの部類かな?

もっとも、国会の委員会の質問でも、「確認答弁」ってのがあって、支援団体向けに実績を議事録に残そうってんで、特に、労働組合出身の議員が、こんな出来レースの質疑をしたがります。
以前、委員長のとき、これを禁止しようとしたら、だいぶ、けむったがられましたっけ。
たとえば、このサイトhttp://www.jam-union.or.jp/katudo/seisaku_news/2002/s_news18.htm
のように、実績として残るってわけですね。

http://www.townstream.go.jp/kaisai/kaisai.html?__060902h


[5079] Re:[5075] トランス脂肪酸、米KFCも使用中止に 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/01(Wed) 19:36  

まりちゃんさん。
KFCに続いて、バーガーキングも、脱トランス脂肪酸のようですね。
また、イギリスのスーパーマーケットも、続々、脱トランス脂肪酸の動きを見せており、Sainsbury's、Asda 、Tesco 、Waitrose などが続いているようですね。
また、ニューヨーク市当局では、軽食堂のメニューに、カロリーを併記するような制度を考慮中ということですが、軽食堂業者が反対しているようですね。
これが制度化されると、食堂の10軒に1軒が対象になるようです。
参照
「Burger King to test oil minus trans fats」
http://www.app.com/apps/pbcs.dll/article?AID=/20061101/BUSINESS/611010366/1003
「NYC Wants Calorie Counts on Some Menus」
http://www.forbes.com/home/feeds/ap/2006/11/01/ap3135811.html
「Supermarkets cut out trans fats」

http://www.foodanddrinkeurope.com/news/ng.asp?n=71730-sainsbury-s-trans-fats-tesco-asda-waitrose


[5078] vCJDに利く薬「キナクリン」とは? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/01(Wed) 08:24  

ACS(the American Chemical Society)のJournal of Medicinal Chemistry
http://pubs.acs.org/journals/jmcmar/
の11月2日号に発表を予定されているドイツのGmeiner氏のグループの研究で、BSEや vCJDに利く薬「キナクリン」(quinacrine)
http://www.siegelpigeons.com/cgi-bin/pigeonup.exe?preadd=action&key=C0044
についての発表があるようだ。
詳細は、不明だが、このキナクリンという薬自体は、すでに他の用途として、認可されているものらしい。(もっとも、この薬、女性の同意なしに、不妊化を招くとして、反対運動もあるらしいが。)
この論文名は、「A Chimeric Ligand Approach Leading to Potent Antiprion Active Acridine Derivatives: Design, Synthesis, and Biological Investigations 」
http://pubs.acs.org/cgi-bin/sample.cgi/jmcmar/2006/49/i22/abs/jm060773j.html
である。
論文のアブストラクトによると、下記のとおりである。

vCJDの薬物療法として、かねてから、三環式へテロ環式化合物が注目され、その化合物のひとつとして、 キナクリンをつかって生体内実験がされてきたが、 これまでのところ、 効果は、はっきりしなかった。
そこで、キナクリンとイミノジベンジル誘導体の持つ、アンチプリオンの特性をベースにして、キナクリンキナクリンとイミプラミン類似体との両方の構造上のキメラを代表する薬物候補を使っての実験を した結果、従来の実験結果の15倍の薬効を 示した。
というものだ。

http://www.sciencedaily.com/releases/2006/10/061030120759.htm


[5077] アメリカの景気の先行きに、ますます、懐疑的なムード 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/01(Wed) 07:41  

このサイト『Stocks stall on economic worries』(株価は、経済的な憂慮で失速)http://money.cnn.com/2006/10/31/markets/markets_0515/index.htm
では、ダウ平均の好調にもかかわらず、ニューヨーク株式市場への投資家が、アメリカ経済の先行きに、この数日、いっそう懸念を持ち始めたとのことが書いてある。
その理由として、
@10月の消費者信頼感指数(Consumer Confidence index)が、予想を超える下落を示したこと、
Aシカゴ購買部指数(Chicago Purchasing Managers Index)報告で、第3四半期での地域指数の悪化と雇用コストの上昇が、予想を超えるものであったこと。
などをあげている。
今週は、このほか、水曜日に製造業景気指数(the ISM index-Institute for Supply Management-)の10月分発表、9月分自動車販売実績の発表があるが、どのような反応を投資家が示すかが、注目されている。

http://money.cnn.com/2006/10/31/markets/markets_0515/index.htm


[5076] 実質コメント欄の封鎖となった川内さんのブログ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/11/01(Wed) 07:24  

前にも5010で話した川内博史議員の『正々堂々』ブログhttp://blog.goo.ne.jp/kawauchi-sori/
のコメント欄の荒れ放題の様子だったが、ついに、コメント欄投稿を、事前検閲にして、実質、自由なコメント欄の閉鎖としたようだ。
まあ、こうしてみると、もちろん、荒らしコメントをする側に非があるのだが、まともなコメントに対しても、なんらの反応もしないできた管理人のほうに、もっと、アラシを呼び込んだ責任がありそうだ。
事前検閲制で、ちょうちん持ちのコメントしか載らなくなった時点で、その政治家ブログは、半ば死んだともいえそうだ。
ちなみに、下記サイトのようなトラックバックが舞い込んでいた。

http://www20.cds.ne.jp/~yugen/itah3/v_main.php?dir=main&parent=365&vmode=1


[5075] トランス脂肪酸、米KFCも使用中止に 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/10/31(Tue) 17:26  

トランス脂肪酸、米KFCも使用中止に
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20061031AT2M3100F31102006.html
日本のメーカーはなにやってんですかね。

お菓子で「国産バター使用」なんて書きながら、裏の表示みると一番最初に書いてあるのがマーガリン、ショートニング、植物油脂たっぷりなんてのも少なくなくて、誇大広告じゃん、JAROにツーホーするぞ、と思ったりして腹立たしいことがあるんですが、

まぁ、バターにもトランス脂肪はあるわけだけど、あれは飼料の油に含まれるトランス脂肪にも多少関係があるんじゃないかと思っているきょうこのごろです。
大豆油はもちろん、綿実油なんてのもよく使われてますけれども、乳質にとても影響すると思うんですけれどもどうなんでしょ?エクストラバージンオリーブオイル(コールド圧搾)やら一番絞り菜種油の飼料育ちのミルクとか、一度飲んでみたいものですが(^^ オーガニック牛乳なども販売してますけど油脂はどうなってるんでしょうね。

追伸:。。。。と思ったんですけれども、オリーブオイルなどについての論文を掲載したサイトを掲示板で見つけました。アレー?
http://homepage2.nifty.com/smark/TrFA.htm
http://homepage2.nifty.com/smark/TrFAMeas.htm
http://homepage2.nifty.com/smark/

笹山さん、ガウスメーターって、レンタルにしても高いと思ってたら、手が届きそうな値段の販売が出てきたんですね。
これのレンタルがあるといいのになぁ。1週間で1000円とか。


[5074] Re:[5070] [5066] ご自身が使う家電の電磁波の測定を試みた方がいるようです。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/31(Tue) 14:16  

まりちゃんさん。
これ「電磁波測定器 (ガウスメーター) EMF-822A」http://www.mksci.com/ev/emf822a.html
が、市販されている電磁波測定器ですね。
私も、以前、このような立派なものではなかったのですが、オーディオアンプから漏れる電磁波を図るために測定器を使ったことがあります。
結構、アンプ周りなどから、不気味に、がりがりと音を立てていましたっけ。


[5073] 家中にコンピュータが増えて、コンピュータ同士、競合する場合の対処の仕方 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/31(Tue) 14:04  

おそらく、皆さん方のお宅でも、家中にコンピュータが増えて、インターネットが、競合して、つながらなく場合が、よくあることだとおもいます。
私の場合も、6台、おまけに、隣接家屋かららしき電波も入ってきているようです。

その場合の対処方法を以下に整理してみました。(Windows XPの場合についてのみ記載)

1.「ネットワーク上の他のシステムと競合するIPアドレスがあります」」とのエラーメッセージが出る場合

対処方法
『スタート』クリック→『すべてのプログラム』クリック→『アクセサリ』の中の『コマンドプロンプト』クリック→『ipconfig/release』と入力→『Enter』→『ipconfig/renwew』と入力→『Enter』→『exit』と入力

2.ネットワークの状態に黄色い!(感嘆符)マークが出て、『接続状態: 限定または接続なし』とのエラーメッセージが出る場合

対処方法
『スタート』クリック→『コントロールパネル』クリック→『ネットワーク接続』クリック→『ワイアレスネットワーク接続』のアイコンを右クリック→『プロパティ』クリック→『全般』タブをクリック→「□接続が限られるか、利用不可能な場合に、通知する(M)』の□内のチェックをはずす→『OK』をクリック


[5072] Re:[5066] 電磁波 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/31(Tue) 12:13  

bemsjさん。まりちゃんさん。
このシンポジウムにイタリアからおいでのPaolo Vecchia博士は、ヨーロッパ各地で、SAR: Specific Absorption Rate. (電磁波吸収率)問題でご活躍のようですね。
日本におけるこのSAR: Specific Absorption Rate. (電磁波吸収率)問題というのは、これからのことなのでしょうか。
ちょっと、心配です。
このサイト「SAR Information Information on Specific Absorption Rate (SAR) values 」
http://www.upkh.hr/pages/pkiz-en.html
では、日本の各社も含めたthe international guidelines (ICNIRP)
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jhps/j/information/nonioniz/icnirp.html
準拠度検査の結果一覧を公表していますね。
韓国では、携帯電話の電磁波吸収率を全面公開したようですが、日本の場合は、どの程度までいっているのでしょうか。
法律的には、携帯電話端末等の一般環境における局所比吸収率(「局所SAR」という。)の基準が無線設備規則(昭和二十五年電波監理委員会規則第十八号)第十四条の二で定められているようですが。

参考
(人体頭部における比吸収率の許容値)
第十四条の二  携帯無線通信を行う陸上移動局及び非静止衛星に開設する人工衛星局の中継により携帯移動衛星通信を行う携帯移動地球局の無線設備(伝送情報が電話(音響の放送を含む。以下この項において同じ。)のもの及び電話とその他の情報の組合せのものに限る。)は、当該無線設備から発射される電波の人体頭部における比吸収率(電磁界にさらされたことによつて任意の生体組織一〇グラムが任意の六分間に吸収したエネルギーを一〇グラムで除し、さらに六分で除して得た値をいう。以下同じ。)を毎キログラム当たり二ワット以下とするものでなければならない。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S25/S25F30901000018.html


[5071] 減価償却制度の見直しと、イノベーションとは、リンクしているのかな? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/31(Tue) 11:54  

私のブログ記事「「イノベーションを技術革新と訳したのは、誤訳である」との意見」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=654
は、近頃ちょっと、話題になっているようだが、尾身財務大臣が就任早々、打ち出した減価償却制度の見直しhttp://www.yomiuri.co.jp/atmoney/special/47/naruhodo264.htm
に、大田弘子経済財政担当相も、追随
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20061003AT3S0300803102006.html
してきたことで、この減価償却制度の見直しに、安倍総理のイノベーション戦略が重ねあわされて、技術革新を旨とした設備投資のあり方論議に火がついてきたような感じがするのだが。
もっとも、この世界にも、格差社会が見え隠れしていて、減価償却制度見直しの恩恵にあづかれるのは、利益を出している、しかも、設備の陳腐化が激しい、優良企業に限られてくる。
むしろ、ここで、必要なのは、イノベーションを私のブログ記事でのような、広義の意味で捉えた、幅広い優遇措置を考えてやらないと、企業間格差を、より拡大させることにもなりかねない。
技術者主導型の設備投資が失敗するのは、サプライサイドばかりを見て、ひとつの技術の力を過信してしまい、デマンドサイドにいたるまでの、えもいわれぬ諸環境を無視して、設備投資に走ることが多いためと聞く。
本田技研の社長も、当初は、FRPのボディにこだわって、壮大な設備投資をして、失敗したと聞いている。
いうなれば、優秀な技術者の発言力の強い企業ほど、設備投資の失敗をしでかしているとも、言える。
NHK「プロジェクトX」の主人公的でない、もっと俯瞰した見方が、ここで要求されてくる。
今必要なのは、イノベーションの意味を広義に捉え、サプライサイドからデマンドサイドにいたる流れを円滑にするための、インセンティブなのではなかろうか。
このサイト「The Machida Research Center for business environment」http://homepage2.nifty.com/MachidaResearch/finan006.htm
http://homepage2.nifty.com/MachidaResearch/index.htm
は、その意味で、日本の産業界ならではの、いろいろな特色をこまめに拾い出していて、興味深い。



[5070] Re:[5066] ご自身が使う家電の電磁波の測定を試みた方がいるようです。 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/10/31(Tue) 08:58  

http://www10.plala.or.jp/wesdyne/yomoyama2.htm

私は最近携帯の電源は入れてません。たまに確認する程度にしてます。仕事で持たざるを得ない人とか、若い人や小学生までが長電話したりしているのが気になりますね。

っつーか、携帯電話を子供に売り込もうとしてるメーカーの姿勢がどうもアレげで。。


[5069] ノルウェー 多雨のためにチェルノブイリ事故による羊の放射能汚染レベルが昨年の2倍以上 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/10/31(Tue) 08:54  

ノルウェー 多雨のためにチェルノブイリ事故による羊の放射能汚染レベルが昨年の2倍以上
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/earth/nuclear/news/06103001.htm
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/index.html

核実験やら核武装やらいろいろ話題が出てますが、結局のところ、ある意味自爆テロというかなんというか。




[5068] Re:[5041] [5040] [5023] [5019] [5017] 【ワクチン】乳幼児 三種混合ワクチン素材の由来を比較してみました。 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/10/31(Tue) 08:22  

笹山さん、おはようございます。情報をありがとうございます。

人毛由来の薬剤、Lシステインなどは結構使われているようですが、その人毛の原料はどこから、どのように調達しているのか、処理はどこで行われているのか、毛根などは入っていないのか、国によっては死刑囚の臓器も利用(違法?)しているそうですが、まさか皮膚などまで混入してないだろうし(^^;??、、あとはカラーやパーマなど薬剤の影響などはないのか、など、いろいろ考えてしまいました。
使用するなら産地とか処理方法までちゃんと公開してほしいですね。タケダ薬品さん。

> 各社共通の『薬の適正使用協議会』
http://www.rad-ar.or.jp/intro/kyogikai_shokai_01.html
> というようなのもあるようですので、こちらのほうにでも、『武田さんにこのような対応をされたのですけれども、武田さんの場合は、どのような方が対応されているのでしょうか?』と、お伺いをしたらいかがでしょう。

ワクチンは必要だとは思うものの、こんなんじゃ、ですよね。
薬屋に威張る医者は少なくないですが、薬屋は消費者に威張るんですかね。威張っても文句を言わせない製品や対応ならともかく。

http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/4a735213e23a2d31d453d7ee99df2c12


[5067] アメリカのもっとも危険な都市・安全な都市、トップ25 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/31(Tue) 07:23  

危険な都市(人口10万人当たり犯罪)
1.St. Louis, MO 2.Detroit, MI 3.Flint, MI 4.Camden, NJ 5.Memphis, TN 6.Miami Gardens, FL 7.Orlando, FL 8.Compton, CA 9.Springfield, MA 10.Little Rock, AR 11.Trenton, NJ 12.Baltimore, MD 13.North Charleston, SC 14.Atlanta, GA 15.Nashville, TN 16.Miami, FL
17.St. Petersburg, FL 18.Pompano Beach, FL 19.Stockton, CA 20.Birmingham, AL 21.Philadelphia, PA 22.Kansas City, MO 23.Minneapolis, MN 24.Tampa, FL 25.Oakland, CA

安全な都市
1.Brick, NJ 2.Greece, NY 3.Orem, UT 4.Irvine, CA 5.Troy, MI 6.Amherst, NY 7.Colonie, NY 8.Mission Viejo, CA 9.Fargo, ND 10.Cary, NC 11.Chino Hills, CA 12.Gilbert, AZ 13.Newton, MA 14.Thousand Oaks, CA 15.Warwick, RI 16.Dover, NJ 17.Simi Valley, CA 18.Round Rock, TX 19.Bellevue, WA 20.Newport Beach, CA 21.Lake Forest, CA 22.Murrieta, CA 23.Danbury, CT 24.Orange, CA 25.Roswell, GA

http://money.cnn.com/2006/10/30/real_estate/Most_dangerous_cities/index.htm


[5066] 電磁波 投稿者:bemsj 投稿日:2006/10/31(Tue) 04:31  

電磁波の健康影響に関する無料の国際シンポジウムが
2006年11月8日東京で開催されます。

WHO本部からも来て講演に参加するようです。
同時通訳もあるそうです。
参加費は無料です。

関心を持たれた方は 参加されては如何でしょうか? 
詳細はシンポジウムウェブサイトを
http://www.ilcc.com/nict-ws を覗いてください。

参加には事前の登録が必要です。

私は申し込みを済ませています。

http://homepage3.nifty.com/~bemsj/


[5065] Re:[5034]電磁波の影響 投稿者:bemsj 投稿日:2006/10/31(Tue) 04:30  

> bemsj さん。
> 4976でも取り上げたのですが、このまえの国立環境研究所の兜さんの悪性リンパ腫でのご逝去は、ショックでした。
> 研究のご成果が、今後生かされることを祈るばかりです。

 本当に残念です。
兜先生とは交流があり、研究の成果は本人からじかに
聞いています。
欧米での研究結果だけで日本の対応を判断する訳には行かない。
やはり、日本でも疫学研究を行い、日本も同じ状況であるか
確認する必要がある・・・・といって
研究を始められたのですが。

http://homepage3.nifty.com/~bemsj/


[5064] 昨日で、サマータイムが終了していたんだ。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/30(Mon) 22:47  

今日は、なかなか、ニューヨーク市場が始まらないとおもっていたら、昨日の10月29日にサマータイムが終了していたのだった。
日本人にとっては、海外ウチォッチが、きつく感じる季節となるようですね。



[5063] 増田岩手知事が不出馬 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/30(Mon) 18:06  

岩手県の増田寛也知事(54)は30日午後、岩手県庁で記者会見し、来年4月の統一地方選で行われる知事選について「就任当初から長くとも3期12年を区切りにしたいと考えていた」と述べ、不出馬を表明した。
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2006103001000396_Politics.html

との記事だが、これも、福島県知事の逮捕に示された多選弊害批判の世論を反映したものであろう。

自民党サイドの出方は今後あるだろうが、ひとまず、達増さんのご健闘を祈る。


[5062] Re:[5059] [5058] 民主党の菅さんが、WTOも認める農家所得補償といっていたが。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/30(Mon) 10:28  

桜の花さん。
ファミリーファームの土地保有をそのままにしながら、実質、大土地所有による効率化を目指す、という、難問を解く必要が、日本農業にはありそうですね。
私は、かつて、フランスの契約農場制度(Cotract Farm)の日本型適用に関心を持ったことがありました。
これについては、小倉武一さんも、ご関心をもたれていたようですね。

1999年7月9日からは、新農業基本法成立によって、「経営に関する国土契約(CTE)」(持続農業契約(CAD)制度)の導入も図られ、これは、2002年8月6日から、CTE契約を一時停止し、2002年11月29日からは、CTEに代え、新たな「持続型農業契約(CAD)」( le Contrat d’Agriculture Durable.)の創設をしました。
http://www.agriculture.gouv.fr/spip/ressources.themes.exploitationsagricoles.contratsdagriculturedurablecad_r589.html
農地の所有と経営の分離という形をどのような図っていくか、農地所有者の農地を所有することによる換金回路を崩さないで、農地所有のメリットを生かし、結果、農地の散逸化を防ぐ、この難問解決が、知恵の出しどころのように思えます。


[5061] アメリカ2007年農業法、もう二つの焦点 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/30(Mon) 09:29  

論議かまびすしいアメリカ2007年農業法に向けての論議だが、このサイト『Congressmen optimistic on bill's program』では、アメリカ下院議員のCollin PetersonとRuben Hinojosaとの両氏が、もう二つの2007年農業法のメリットを伝えている。
そのひとつは、恒久災害救済プログラムで、慢性的な洪水・旱魃に悩む農業地帯にとっては、朗報であるとしている。
もうひとつは、農業生産地帯におけるバイオマスエネルギー振興が規定されることで、今後、農村地域におけるバイオマスエネルギー活用プラントが増えるのではないかと期待されている。

http://southwestfarmpress.com/news/102606-bill-program/


[5060] 悪い材料があるのに、なぜ、ダウ平均は上昇するのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/29(Sun) 17:34  

近頃のアメリカのダウ平均ガ、なぜ急上昇しているのかについては、誰しも、明確な理由を見出してはいないようだ。
悪い材料は、いくらでもあるのに、ダウ平均は、上昇する。
謎である。
このサイト「Mixed messages puzzle investors as Dow goes up」
http://www.ohio.com/mld/beaconjournal/business/15871596.htm
は、その辺のアメリカの投資家の困惑振りを伝えていて、面白い。
先週は、アメリカの国内総生産の第3四半期での伸び率が、過去三年来もっとも低い1.6パーセントにとどまったし、住宅価格は、多くの地域において、急落を見せており、銀行家は、インフレ再燃を警戒している。
また、経済成長の鈍化は、誰しも、懸念しているところである。
一方、ダウ平均は、連日過去最高値を突破し、同時に発表される企業の業績は、一部の不振企業を除いては、多くは、企業利潤を増しての発表をしている。
アナリストの中には、楽観的な見通しを続けるものがある一方で、アメリカ経済の先行きに、次のような表現で、警戒を示すアナリストもいる。
「現在の状況は、鈍行列車の故障のようなもので、経済が、今のままの低成長を続けていくと、終いには、企業収益も、鈍化していく。」としている。
来週は、10月の雇用統計が発表されるが、これに、ダウ平均がどのような反応を見せるかが、ひとつのポイントとなりそうだ。

下記サイト「Economic growth totters to slow rate 」もご参照

http://www.siouxcityjournal.com/articles/2006/10/28/news_business/local/eaf423400f0da68e862572150010ab90.txt


[5059] Re:[5058] 民主党の菅さんが、WTOも認める農家所得補償といっていたが。 投稿者:桜の花 投稿日:2006/10/29(Sun) 16:42  

笹山さん 
おっしゃる通りだと思っています。

私の持論ですが 日本にも大土地所有制度の無い農地法は農業政策の欠陥だと考えています。あわせてJAの完全に支配する農政にも問題が山積しているはずです。

日本は知っていながら 過っての高度成長期を支えた産業政策=労働者の不足を補い、米価中心の農業政策の その後の展開を考えた新政策がないからです。
もっとも土地所有に始まる(その面で土地所有については企業のような自由が認められない保守的側面故に)根本的改革などは不可能に近いのですね。

余った土地や山があったとしても大土地所有制度が伴う農地法が無い限りは 大局から考えた農業従事者にはお恵み政策しか考え付かないとも思っています。小沢さんや菅さんほどの政治家が知らないわれがありません。政治を自らがおもちゃにして 更に国民を馬鹿にしているだけなのだとも思っています。


[5058] 民主党の菅さんが、WTOも認める農家所得補償といっていたが。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/29(Sun) 11:30  

今朝のテレビ朝日の田原総一朗さんの番組『サンデープロジェクト」で、民主党の菅直人さんが掲げる個別(戸別)所得補償制度は、WTOも、認めているといわれていたが、そのようなことはない。
すなわち、ドーハラウンド決着なら、アメリカの主張する新・青の政策該当ということで、すれすれ、逃げ込めたかもしれないが、ドーハラウンド決裂となった今では、それまでの在来型の「旧・青の政策」と、黄色の政策逃れを目的とした「新・青の政策」とは、明確に分けて対応すべきという議論の方向になってきている。

(2006年3月22日に、非公式で開かれたコンサルテーション会議では、従来型の青の政策と、2004年7−8月に合意されたフレームワーク(「WTO July 2004 Package of Framework Agreements」)において、アメリカ側提案の新・青の政策とは隔絶して考えるべきとして、後者については、より、厳格な規律を用意すべきとの対応が話し合われている。
この議論の経過については、「TWN Info Service on WTO and Trade Issues (Mar06/16)」http://www.twnside.org.sg/title2/twninfo378.htm
をご参照)

となると、政府が、現在施行しようとしている品目横断政策自体も、修正を迫られかねない状況なのに、『生産制限的でない』という意味で、それよりも、いっそうWTO違反度の高い民主党の個別(戸別)所得補償制度は、より黄色い政策として、貿易歪曲的といわれかねないのだが。
詳しくは、『小沢民主党が掲げる個別(戸別)所得補償制度は、貿易歪曲的補助金ではないのか?』http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=653をご参照



[5057] <国会議員JRパス>問題 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/29(Sun) 05:55  

一連のタレントと民主党国会議員との逢引にJRの国会議員無料パスをつかったかどうか問題で、一躍注目を浴びている<国会議員JRパス>問題だが、下記のサイトの記事のように、たしかに、予約して、グリーンの指定券を買うことは、私自身の経験からして少なかったように思える。
だから、例の浮気議員の苦しい弁明については、おそらく、立証することは難しいように見える。
ちなみに、東北新幹線の場合は、グリーン車の5番A席だったかD席だったか、そのあたりが、指定券なしに乗ってきた、そのようなかた向けの、いつも、空けている指定席のようで、ここらあたりに座っている方は、たいてい、そんな方と見たらいいのかも知れない。
とりあえず、そこに座っていて、他の席が空いたら、移動する場合も、あるようだ。
他の新幹線も、おおかた、番号は異なるが、そのような席は用意されているようだ。
地方の市町村長さんで、乗るときは、グリーン車で、乗った後、普通車に移動、なんてのは、よく目にする光景。
これなんかは、出張旅費差額ポッケというせこい手なんだが。
もっとも、ある市長さんで、秘書連れで、堂々とグリーン車に乗っていたのに出くわした例もあるが、これなんかは、珍しい例だ。
空港でも、公務出張のマイレージ登録に必死の、この種のかたも、まま、見受けられる。
なんか、せこい世の中になってきましたね。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061029-00000010-mai-pol


[5056] Re:[5055] [5054] [5051] プリオンたん白質の汚染除去の洗浄剤 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/28(Sat) 15:05  

虹屋さん。
これのもともとの研究は、North Carolina State UniversityのJason Shih博士らの共同研究になるもので、「“Enzymatic Degradation of Prion Protein in Brain Stem from Infected Cattle and Sheep”」
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=PubMed&list_uids=14639552&dopt=Abstract
として、The Journal of Infectious Diseases Dec. 1, 2003に発表されたもののようです。
http://www.ncsu.edu/news/press_releases/04_01/001.htm

http://www.bionews.in/index.php/archives/534


[5055] Re:[5054] [5051] プリオンたん白質の汚染除去の洗浄剤 投稿者:虹屋 投稿日:2006/10/28(Sat) 10:17  

笹山さん、情報有難うございます。
水虫ですか、、伊達食う虫も好き好きですね。
この菌を、肥料などで肉骨粉が散布された土壌に撒くと浄化してくれますかね??

[4977] 鳥インフルエンザの「農場監視プログラム」 の続報
高病原性鳥インフルエンザに関する特定家畜伝染病防疫指針の一部変更案についての意見・情報の募集
の資料、2)一部変更案(新旧対照表)に出ています。
http://www.maff.go.jp/www/public/cont/20061026pb_1.html




[5054] Re:[5051] プリオンたん白質の汚染除去の洗浄剤 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/28(Sat) 08:28  

虹屋さん。
プリオザイムは明治製菓が開発したもので、ケラチナーゼ(NAPase))を主成分としているもののようですね。
このケラチナーゼという酵素は、Nocardiopsis sp.(TOA-1) というバクテリアから採取されたもののようで、摂氏60度のペーハー10の水溶液にこの酵素を入れたもので、スクレイピー・プリオンが、3分以内に、減少したとのことですね。
ちなみに、このケラチナーゼという酵素は、水虫の白せん菌が増殖するための栄養源となる酵素のようですね。
参照
「Degradation of PrP(Sc) by keratinolytic protease from Nocardiopsis sp. TOA-1」
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=PubMed&dopt=Abstract&list_uids=16717429

http://www.which.co.uk/files/application/pdf/May%202006-445-84039.pdf


[5053] イベント・リスクに反応しなくなった原油市場 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/28(Sat) 07:57  

昨日の「サウジアラビアへのアルカイダ攻撃に備えての軍隊配置」というニュースに対しても、原油市場は、結果的には、さほどの反応を示さなかった。
この理由について、マーケット心理学者は、先日のOPEC減産発表で、市場は、逆に、生産余力も在庫余力もあると見て、冷静な対応をしたのだろうと、分析している。

http://www.chron.com/disp/story.mpl/ap/business/4292916.html


[5052] サウジアラビアの給油港に軍隊配置で、原油価格高騰 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/28(Sat) 00:06  

イギリス海軍が発表したところによると、サウジアラビアの給油港Ras Tanuraに、サウジアラビア軍が配置されたことで、給油港閉鎖を警戒して、原油価格が高騰
http://finance.yahoo.com/q/bc?s=CLX06.NYM&t=1d&l=on&z=m&q=l&c=
した。
地元によると、この軍隊配置は、通常のものであり、アルカイダからの襲撃に備えたものだとのことであるが、内情は、OPECが減産を決定したにもかかわらず、一向に、原油市場での低落が止まらないのを嫌気したサウジアラビアが、軍隊配置によって、給油港閉鎖の構えを見せたものと見られている。
このRas Tanura港からは、一日6百万バーレルの積み出し能力があるといわれている。

http://money.cnn.com/2006/10/27/markets/oil.reut/index.htm


[5051] プリオンたん白質の汚染除去の洗浄剤 投稿者:虹屋 投稿日:2006/10/27(Fri) 22:01  

洗浄剤(プリオザイム)はケラチナーゼを主成分とし、プリオンたん白質の汚染除去の目的で、と畜処理あるいは検査等に使用された器具の洗浄に用いられます。
ケラチナーゼは難分解性たん白質であるケラチンたん白質(毛髪、爪等の上皮や細胞の骨格を構成する主要な線維状のたん白質。)を加水分解する酵素の俗称です。
食品安全委員会動物用医薬品専門調査会の第62回(10月20日)会合で審議の結果、「適切に使用される限りにおいて、製剤に含有される成分が食品を通じてヒトの健康に影響を与える可能性は無視できるものと考えられる」とすることが了承され、一部修正の上、評価書(案)を食品安全委員会に報告することとなったそうですが、プリオンたん白質を加水分解して汚染除去するのでしょうか。

http://www.fsc.go.jp/senmon/doubutu/index.html

本会議は「食品安全委員会の公開について」[PDF](平成15年7月1日内閣府食品安全委員会決定)に基づき、「企業の知的財産等が開示され特定の者に不当な利益若しくは不利益をもたらすおそれがある」ことから非公開で開催されました。なお、本会議に関連する情報として以下のとおり公開する予定です。

[1] 議事録は、企業の知的財産を侵害する恐れがある箇所などを削除したものを速やかに公開します。

[2] 審議に用いた各種試験結果概要及び評価結果をまとめた評価書(案)を作成することとし、評価書(案)は専門調査会での評価終了後に食品安全委員会へ報告して公開します。

[3] 原則として、企業が作成した資料概要については、企業の知的財産を侵害するおそれがある箇所などを除き、承認と同時に公開します。

◎ 委員名簿も座席表も「検索中のページは、削除された、名前が変更された、または現在利用できない可能性があります」


[5050] 700万円もリース代のかかるファックス器機とは?? 投稿者:虹屋 投稿日:2006/10/27(Fri) 15:20  

>ファクス故障を2年間放置 原発緊急連絡用を保安院


 経済産業省原子力安全・保安院が災害や事故などの緊急時、国内各地の原発にファクスを送る「原子力発電所緊急時連絡網システム」の一部の機能が2004年に故障したまま、今年6月までの約2年間、修理されずに放置されていたことが27日分かった。

 故障したのは、原発内にある保安院の事務所や地元自治体などと保安院を電話回線でつなぎ、ファクスなどで連絡するシステムのうち、複数のあて先にファクスを同時送信する装置。

 当時の担当者が上司に報告せず、機器をリースした日立製作所側に修理を依頼しなかった。通常は電子メールで同時連絡しているため、この装置を使う機会はほとんどなく、故障は今年3月に会計検査院が指摘するまで忘れられていたという。

 保安院は、ファクスなどのリース料700万円と、保守点検費1000万円を故障後も毎年、日立側に支払い続けていた。検査院はこのうち計約600万円を無駄な出費と指摘、保安院は日立側に返還させる方針だ。

 保安院原子力防災課の井元良(いもと・りょう)課長は「当時の担当者は、修理に多額の費用がかかると言われたため修理依頼を留保したまま、上司の判断を仰ぐのを忘れたようだ」と説明。日立側は過去2年間に数回、故障した装置も点検していたはずなのに報告はなく、井元課長は「日立側にも大きな問題がある」としている。

(共同通信社)
http://www.toonippo.co.jp/news_kyo/news/20061027010001801.asp


[5049] BSafE社が、新しいプリオン検出方法を開発 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/27(Fri) 09:11  

アメリカ赤十字とProMetic Life Sciences Inc(ProMetic)社とのジョイントベンチャーである Pathogen Removal and Diagnostic Technologies Inc. ("PRDT")社が持っている技術を使って、BSafE(BSafE Innovations Inc.)社は、新しいBSEプリオン検出方法を開発したと発表した。
この方法は、牛の脳組織のプリオンについて、フィルター技術で、そのシグナルを増幅するもので、いずれは、血液サンブルからも、この増幅が可能になるものとされている。
このフィルター技術は、もともとは、人間の血液フィルターの技術から、派生したものであるといわれる。
参照
「ProMetic Announces Positive Development for Mad Cow Disease Detection」

http://www.genengnews.com/news/bnitem.aspx?name=7509025


[5048] 大分県漁業協同組合(中津支店) に電話して聞いてみました。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/26(Thu) 15:56  

[5045]でライオンさんが言われ、 [5046] で私が応答した、大分県中津市のアサリについて、ライオンさんが言われる危険性があるのか、大分県漁業協同組合(中津支店) に電話して聞いてみました。
このようなことだそうです。
いわれるような、アサリの貝毒事件など、まったくない。
しかし、大分県浅海研究所には、イワノさんという所員もいるし、中津市コイワイ地区という地名も一致している。
とのことでした。
上記のことや、この投稿が、私の掲示板ばかりでなく、多くの掲示板にマルチポストで書き込まれているところを見ると、何らかの悪意をもっての、書き込みであると推察されます。
大分県漁業協同組合(中津支店)の話によると、すでに、アサリの出荷は終了しており、風評被害による実害はないそうです。
また、このような書き込みがネット上で、多数出回っていること自体、まだ、ご存知でなかったようでした。
今後、この情報の出元をよく調べるとのことでした。

http://www.mfs.pref.oita.jp/planning/paper/H16/H16jihou57.pdf#search='%E5%A4%A7%E5%88%86%E7%9C%8C%20%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%83%AA%20%E4%B8%8B%E7%97%A2'


[5047] FOMC声明のポイント 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/26(Thu) 08:40  

本日発表されたFOMC声明です。

FOMCは、連邦準備金利を5.25パーセント据え置きとした。
経済成長は、年にわたって、減速化し、これは、一部には、住宅市場の冷え込みを反映してのものである。
今後、経済は、穏やかなペースで拡大するものと見られる。
コアインフレ指数は上昇しており、また、資源利用の高度化は、インフレ圧力ガ継続してある可能性がある。
しかし、インフレ圧力は、エネルギー価格による起動力が減じられているところから、徐々に緩和の傾向にあると見られる。
緩和の原因には、インフレ期待や、金融政策措置の累積的効果や、他の総需要抑制の要素も、含まれる。
それにもかかわらず、FOMC委員会では、一定のインフレ懸念が残っていると判断した。
これらのリスクに対応すると見られる追加的措置の規模とタイミングについては、今後入ってくる情報の意味するインフレと経済成長の見通しの進展によっている。
なお、採決の結果、Jeffrey M. Lacker委員のみ、0.25パーセントの引き上げを主張したほかは、意見が一致した。

http://www.federalreserve.gov/boarddocs/press/monetary/2006/20061025/


[5046] Re:[5045] [3881] 貝毒のニュース 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/25(Wed) 17:47  

ライオンさん。
情報ありがとうございます。
(とはいうものの----)
福岡県との県境である、大分県中津市の山国川河口の豊前海の干潟でのアサリの貝毒の恐れという情報ですね。
今のところ、このサイト『貝毒発生状況』http://www.city.sendai.jp/kenkou/seikatsu/food/contents/dokujou/dokujou.html

「平成18年 全国の出荷自主規制一覧  」
http://info.pref.fukui.jp/suisan/kaidoku/itiran.html
には、大分県では、佐伯市南部海域のムラサキ貝にしか、警報は出ていませんね。
このサイトの掲示板
http://6060.teacup.com/kogure/bbs
にも、同様の以下の情報が寄せられていますね。
「大分県からです。大分県中津市産のアサリを食べた家族や友人全員が下痢を起こしました。
大分県浅海研究所へ問い合わせると、イワノさんという所員が「中津市コイワイ(小岩井 ?)地区という海では、アサリに下痢の毒を蓄えるプランクトンが前から大量に発生している。そこのアサリは下痢を起こす毒を持っているかもしれないので、しばらくは食べない方がいい。」と言っていました。」
他の掲示板「食品の安全と表示の掲示板」http://8315.teacup.com/syokuhinn/bbs
「渡辺商会水産部掲示板」
http://6331.teacup.com/tdream17/bbs
にも、マルチポストのようですね。
おやおや、こちら「マジメな中華迷人の軽示晩?」
http://8126.teacup.com/meijin/bbs?BD=9&CH=5
にも。
「軟弱な労働者掲示板」
http://6930.teacup.com/worker/bbs

「アトリエの掲示板」
http://9007.teacup.com/murette107/bbs
にも。
その他にも、こんなに。
http://9007.teacup.com/banff133b/bbs
http://www3.rocketbbs.com/322/dai14.html
http://352.teacup.com/LC475/bbs
http://8703.teacup.com/senkichi/bbs
http://park2.wakwak.com/~toyonaka/cgi-bin/yybbs_tori/yybbs.cgi?page=7&bl=0
http://community.teacup.com/scuba_diving/?&page=3
http://6115.teacup.com/hanamiya/bbs
http://hidebbs.net/bbs/ueda25617?sw=2
http://6540.teacup.com/kroyan/bbs
http://8221.teacup.com/oon117/bbs


なんかなあ。匂いますね。中津市に、相当恨みがあるみたい。
いずれも、最後に「アサリは、有明海産などのものがいいみたいです。 」と書いてあるのが、気になりますが。
だって、ここ(有明海産)は、アサリ産地偽装問題で、かつて、問題になりかけたところですから。
http://www.tv-asahi.co.jp/hst/contents/special/050511.html参照
しかも、これらの投稿は、今月10月6日に集中、このころは、『安倍首相、北朝鮮に対して、追加制裁を示唆 』なんて記事が踊っていた時期。おりしも、北朝鮮からのアサリがストップ。なんて、妙な気をまわしてしまいました。
さて、この件が風評かどうかについては、大分県浅海研究所のイワノさん(岩野英樹さんのことでしょうか?)に、お答えいただいたほうがいいかもしれません。
この豊前海では、このところ、アサリの資源回復計画が試みられているようです。
ご参照
「大分県豊前海アサリ資源回復計画」
http://www.jfa.maff.go.jp/sigen/ooitaasari.htm
(関係ない話ですが、以前、ここでは、九州電力豊前火力反対闘争なんてのがありましたね。
松*さんでしたっけ?
それにしても、この話題、原発と関係、なんか、あるのかしら?
ッてんで、検索してみたらなんと、この中津市の対岸の山口県の祝島に計画、あるらしいじゃ、あーリませんか。
となると、このマルチポスト、攻める側かまもる側か?
いよいよ、奇奇怪怪となってまいりました。
それにしても、今日の午後から、2chさんから飛んでこられる、日本原子力研究所(いまは、日本原子力研究開発機構、かつて「死の灰」到達シミュレーション策定)さんからのアクセスの激しいことよ。
訪問者IDは、そのたびごとに異なっていますが。)

上記の真偽は、別にして、この時期のアサリの貝毒の原因としては、有害渦鞭毛藻ヘテロカプサ・サーキュラリスカーマ(Heterocapsa circularisquama)
http://www.nnf.affrc.go.jp/hcaphp/index_e.htm
をあげられるかたが多いようです。
これは、カキにも、共通ですね。
大分県海洋水産研究センターのサイト「赤潮シート」
http://www.mfs.pref.oita.jp/aquaculture/akasio/redsheet/redsheet.html
にも、のっているようですね。
これは、7月から10月の間に発生するようですが。
もう、終結まじかともおもわれますが、今年の海水温度は、どうなのでしょう。



[5045] Re:[3881] 貝毒のニュース 投稿者:ライオン 投稿日:2006/10/25(Wed) 13:41  

大分県中津市からアサリを食べて下痢になった情報です。
大分県中津市の干潟でとったアサリを食べると、下痢になりました。
しかも、下痢になったのは私だけじゃなく、一緒にアサリをとって食べたグループ全員です。
地元の保健所や市役所などから警報は出ていませんが、大分県中津市のアサリには下痢になる毒が含まれている可能性があるので、注意してください。


[5044] 古い平和主義から新しい平和主義へ。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/25(Wed) 12:59  

日本の、民主党を含めたいわゆる革新政党が、低迷を続け、民心から支持を得られないのは、ひょっとすると、古い平和主義をいまだに振り回しているせいなのかもしれない。
このサイト「Can Old Peace Movements Stand up to the New War ?」
http://www.vacarme.eu.org/article262.html
は、その辺の事情を、見事に解明している。
ここでは、かつての平和運動なり、平和主義が、なぜ死語になりつつあるかを、克明に解明している。
これによれば、過去の平和運動なり平和主義は、ヴェトナムの社会改良運動と結びついた反戦運動を経て、それが、ヴェトナム戦争を知っているものの数の低下によって無力化し、今度は、核反対運動に、転化していったという。
しかし、この運動も、冷戦構造の消滅と同時に、消え去り、そして、9.11以降において、これらの古い平和主義は、新しい価値観を見出しえずに低迷していった。
唯一、海外での暴力否定と、反戦を結びつける試みもあったが、テロへの民心の恐怖にかき消され、説得力を失っていった。
その後、これまでの平和団体なり反戦運動の母体は、これまでのムーブメントとしての働きから、ガンジーの非暴力に先祖がえりしたような、より、精神主義的な運動を展開するようになり、その目的は、大衆を巻き込んだ運動というよりは、愛をテーゼとした、自己教育と行動といったものへと変遷していった。
そして、今、模索されているのは、新しい平和主義であり、新しい平和運動であるという。
これは、Advocacy networksと呼ばれる活動である。
これは、多国間に渡る人権侵害問題に焦点を絞った運動であるという。
これには、ポイントが二つあって、
1.平和運動と、他の問題との連関付けを図る。
特に、人権侵害の焦点を女性に絞利、これと平和運動とを関連付ける。
2.ネットなどを利用した、国際的なAdvocacy networksを構築し、そのネットワークでのサポートを、国際的に行う。
ということである。
まあ、このような世界の流れからすれば、旧態依然とした平和主義者の集まりである社民党と、民主党とが連帯を結ぶこと自体、民主党にとっては、自殺行為であることが、わかるのではなかろうか。
それにしても、民主党の党首は、まづ、変遷しつつある平和主義についての認識を、新しい平和主義に改めなければ、対抗党から、古い人と、言い続けられるであろうに。

http://www.vacarme.eu.org/article262.html


[5043] カナダ畜産農家のオーストラリア飼料会社に対する集団訴訟は、世界に波及するであろうとの記事 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/25(Wed) 09:52  

カナダ・ケベック州の畜産農家が、カナダ政府とオーストラリアの飼料会社Ridley Corp Ltd社に対して、集団訴訟を計画している点について、オーストラリアは、神経質になっている。
今回の訴訟は、ヨーロッパの主要各国が、1990年代に、危険部位入り飼料の禁止に踏み切ったのに対して、カナダは、その動向を知りながら1997年8月にいたるまで、なんら禁止措置をとらなかったこと、また、オーストラリアの飼料会社は、自国のオーストラリアでは、1996年5月にこれらの危険部位入り飼料の使用を禁止したのに、その後、1997年8月にいたるまで、カナダへ危険部位入り飼料を輸出し続けていことに対するものである。
これと同様の集団訴訟は、カナダ以外の国にも、発生する可能性があると、Ridley Corp Ltd社なり他の輸出飼料会社に対する集団訴訟の広がりを懸念している。
ちなみに、日本においても、同様の観点からの訴訟は、クラスアクションへの道はふさがれているが、十分、可能であり、考えられうる。
参照
「Mad cow class action 」
http://www.thewest.com.au/default.aspx?MenuID=146&ContentID=10376

http://www.thewest.com.au/default.aspx?MenuID=146&ContentID=10376


[5042] これは面白い「PANDRA」というサイト 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/24(Tue) 21:06  

mixiの「[主婦&主夫 in アメリカ] トピック」というサイトに、「お役立ちサイト」というのがあって、英語サイトの面白いサイトを紹介している。
その中で、このサイト「PANDRA」
http://www.pandora.com/
つというサイトは、面白い。
好きな曲またはartistを1曲入力すると似たような曲を勝手に選んで次々にかけてくれるというものだ。
もっとも、本格的に登録するには、アメリカ居住者でzipコードがないと、だめなようだ。

そのほか、日本語環境の悪い外国のPCで、日本語を書くときに使うサイトhttp://www.chasen.org/~taku/software/ajax/fullime/
も使えそうだ。

もうひとつ、市役所や銀行や医者などに繋いだ上で日本語から英語に通訳する新サービス
http://www.languageline.com/page/welcome/
も、使えそうだ。
「KDDIテレサーブ」のようなもんでしょうか。



[5041] Re:[5040] [5023] [5019] [5017] 【ワクチン】乳幼児 三種混合ワクチン素材の由来を比較してみました。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/24(Tue) 18:00  

まりちゃんさん。
文章で見る限りは、想像を絶する乱暴なご対応振りですね。
特に、今回の場合は、一般用ではない、相談窓口のようですから、もっと、商品知識が相談窓口にないと、務まらないのでしようね。
もっとも、このごろは、この種の相談窓口なり、クレーム処理のアウトソーシング化が進んでいるようで、私も、トヨタのコールセンターで、非常に不愉快な思いをしたことがあります。
まさか、薬の相談窓口も、アウトソーシング化が進んでいるとは、おもいたくないのですが、このサイト「株式会社日立インスファーマ(日立製作所と武田薬品工業の合弁企業) 」
http://type.jp/job/detail.do;jsessionid=F3A936E5B977AD9A62F83A609C71D1F4.user_lb_1?id=42166
のような例もありますので。
各社共通の『薬の適正使用協議会』http://www.rad-ar.or.jp/intro/kyogikai_shokai_01.html
というようなのもあるようですので、こちらのほうにでも、『武田さんにこのような対応をされたのですけれども、武田さんの場合は、どのような方が対応されているのでしょうか?』と、お伺いをしたらいかがでしょう。


[5040] Re:[5023] [5019] [5017] 【ワクチン】乳幼児 三種混合ワクチン素材の由来を比較してみました。 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/10/24(Tue) 15:36  

笹山さん、こんにちは。

DPTワクチンの素材の由来について、武田薬品工業株式会社
医薬学術部・くすり相談室
TEL:03−3278−2490
http://www.takeda.co.jp/contact/index.html
に電話してきいてみたんですが、安全性云々以前の問題っていうか、タケダ薬品自体を今後信じていいものか、強烈な対応でしたので、ご報告させていただきます(^^;ここって上場企業でしたよね?

>本剤は製造工程でヒトの毛髪由来成分(L−シスチン)、トリの羽毛由来成分(L−チロシン)、ウシの血液、肝臓、心臓、肉、乳由来成分(スキムミルク、ポリペプトン、バクトカジトン、カザミノアシド)及びウマの血清を使用している。
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/4a735213e23a2d31d453d7ee99df2c12

最初にお電話に出られた方に、
→三種混合ワクチンの由来について伺いたいのですが
>「うちはDPTワクチンは出してませんよ」
→え、医薬品情報のページにあるんですが(^^;
>「ちょっとまって」
→ウシなど動物の産地を教えていただきたいのですが。
>「DPTワクチンにはウシは入ってませんよ」
→え?医薬品情報室のページに書いてあるのですが (@@?
>「ちょっとまって、ああ、ニュージーランドと豪州」
→ウマとかヒトの人毛の産地はどうなんでしょう
>「DPTには使ってませんよ。」
→・・・(@@  あのう・・・医薬品情報室のページに書いてあるのですが
(ここで人が変わる)
>「使ってるけどそれは種菌の製造時に使われるもので製品の最終には入ってないので絶対大丈夫です!」
→えーと、でもCJDやBSEなどは感染ルートがわかってないのと、EUではヒツジの毛も含めて?新しい研究結果が発表予定だそうとかあるので、情報として知りたく・・
>「種菌だから絶対大丈夫、それならワクチン打たないでください。あなたにワクチンは無理ですね。」
→他社はたとえば人毛とか、ヒト由来のものを使わないでワクチンを製造できてるので・・・
>「他社のをお使いになればいいんですよ。うちのを使わないでください!」「論議の対象からはずしてくれ!」
ガチャンッ!!っと電話を一方的に切られて終わりでした。

お名前を伺っても「名乗れません」だそうで。

以上ご報告まで。。

追伸:私がなぜ産地を聞いてるかというと、EUではリスクあると新評価があがったブラジルについて、日本の厚労省が対応してないからどこのを使ってるか確認しておきたかったというのもありますが、っつーか産地聞くだけでヒステリックになられても。。
ちなみにデンカ生研さんにも電話して伺ったんですけれど、非常にわかりやすく丁寧にご説明くださいました。

http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/4a735213e23a2d31d453d7ee99df2c12


[5039] 石橋湛山日記と私の郷里の横手との関係 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/24(Tue) 14:40  

石橋湛山日記を改めて読んでみると、戦中から戦後にかけて東洋経済が印刷所を私の郷里横手に疎開させる前後の事情がわかって面白い。
この石橋湛山日記http://www.msz.co.jp/titles/02000_03999/ISBN4-622-03676-2.html
は、始まりが、昭和20年1月1日で、その前までのメモは、焼失しまって、ないらしい。
で、どうして、東洋経済の疎開先に、私の郷里横手が選ばれたのかは、この日記では定かでないが、東京空襲が本格化する昭和20年2月ころには、すでに、横手への疎開を決めていた節がある。
石橋湛山さんが、実際、横手の地に足をふみいれたのが、昭和20年4月29日で、翌月の5月5日には、横手の疎開先の印刷所で、東洋経済が刷り上っている。
父を東京の農林省に残して、私の家族が、熊本から横手に疎開してきたのも、ちょうどこのころである。
石橋湛山日記には、横手の桜がきれいだと書いてある。
そのとおり、4月から5月にかけてのこの季節は、郷里の自然が、最高に美しかったし、今でも、美しい。
その後、石橋さんは、7月に一度上京し、終戦直前の8月には、また、横手に舞い戻っている。
ちょうど、8月14日は、秋田空襲の日で、日記には、そのときの模様がつづられている。
この時点では、さらに横手の中心部以外の場所に、印刷所を再疎開させようとの物件の下見もあったようである。
横手での石橋さんは、結構、講演の依頼などがあったらしく、それなりに、退屈しないような、地元の経済人との懇談などが、毎日のように続いたようだ。
日記に出てくる固有名詞には、郷里では有名な名前の方が連ねられてある。
地元の銀行から、味噌の差し入れがあったなどの記録も、その当時らしい。
そして、終戦後も、しばらくは、横手におられたようだが、その年の秋ごろから、石橋さんは、GHQとの接触もふえてきたようで、東京在住が多くなっていったようだ。
翌年昭和21年の5月には、吉田内閣の一員として、入閣され、石橋湛山日記からは、いつしか、横手の字が見えなくなっていく。
東洋経済の東京の印刷所は、確か、目白と、高田馬場の間にあったはずだが、上京してまもなくは、山手線で、その脇を通るたびに、雑誌の生命線の確保の一端を担った郷里との不思議なご縁を、感じていたものだった。
となると、疎開というものには、一種の文化交流なり文化移転の効用が、本来あるのかもしれない。


[5038] 注目される今日と明日のFOMC(連邦公開市場委員会) 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/24(Tue) 08:23  

今日と明日にかけて、連邦準備制度理事会(FRB,Federal Reserve Board)が開くFOMC(連邦公開市場委員会)が開催されるが、5.25パーセントのレート据え置きは、規定の事実として、FOMC(連邦公開市場委員会)がどのようなコメントを付すかが、注目を浴びているようだ。
あるアナリストは、「連邦準備制度理事会は、タカのように話し、ハトのように歩く」といったが、大方のアナリストの見るところ、明日のFOMCのコメントには、インフレ懸念のバイアスを強く含んだものとなりそうだ。
つまり、誰しも、インフレ懸念の兆候は感じないのだが、今回は、より『タカのように(hawkish tone) 』話したコメントを、FRBは付するのではないか、ということである。
また、前回のFOMCで、ただ一人、0.25パーセントの利上げを理事会で主張したリッチモンド銀行のJeffrey Lacker氏は、今回は、全会一致の方に回るとされている。
問題は、次の1月に、0.25パーセントの利下げをするかどうかであるが、金融先物市場では、2007年の第二四半期までには、5パーセントになるのではないかとの見方である。
参考
「Fed to keep hawkish tone and hold rates steady 」
http://www.financialexpress.com/fe_full_story.php?content_id=144339


[5037] 朝には紅顔ありて、夕には------ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/23(Mon) 20:24  

佐藤栄佐久前福島県知事逮捕--という報道を聞いて、なんとも、後味の悪い思いをしているのは、私ばかりではあるまい。
1988年に、佐藤さんが、松平勇雄前知事の後を受け、参議院議員から、急遽、福島県知事選挙に立候補されるというので、当時、浜田卓二郎さんを中心として、リゾート法などの政策を提言してきた、本当の意味での政策集団「自由社会フォーラム」の仲間たちは、彼を、こぞって、知事選挙に送り出し、その政策作りまで、手伝った。
当時、この政策集団の事務局長を務めていたのは、今は、衆議院議員の小沢鋭仁さんだった。
そんな、手作りの政策作りなどの支援までもして、彼を送り出したのに、18年たっての、かつての紅顔の知事は、こんな結末を迎えてしまった。
姻戚を国会議員に送るなどのネポティズムが始まったころから、今日のようなことになるのではないかと、気になってはいたのだが。
権力の座についたものへの、業者の誘惑とは、恐るべしである。
今回の事件は、全国の土建業などの生業を実質営んでいる知事や首長にとっては、これまでの安泰な迂回献金回路図を脅かす、冷や汗ものの、逮捕劇と写ったことだろう。

「朝には紅顔ありて 夕には白骨となれる身なり」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061023-00000012-yom-soci


[5036] 亡命のチベット尼僧銃撃の映像 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/23(Mon) 07:19  

YouTubeばかりで恐縮だが、この映像http://www.youtube.com/watch?v=kiF44Wu20Zg
http://www.youtube.com/watch?v=KfVI9kOTZhE&mode=related&search=
は、9月末に中国チベット自治区とネパールの国境近くで亡命を試みたチベット尼僧や少年僧らが、中国の国境警備隊の銃撃を受け少なくとも2人が死亡した事件の映像。
映像はルーマニアの登山家、セルゲイ氏が偶然撮影したものをルーマニア民放局が14日に放映、「ユーチューブ」などインターネットの映像配信で世界中を駆け巡った。

http://www.youtube.com/watch?v=kiF44Wu20Zg


[5035] 失われた日本のアメリカ牛肉市場回復にカウボーイ・コンビ登場 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/23(Mon) 06:54  

このサイト「U.S. tells Japan 'We Care'」
http://www.capitalpress.info/main.asp?SectionID=67&SubSectionID=782&ArticleID=28061&TM=22376.63
のカウボーイ姿http://www.capitalpress.info/SiteImages/Article/28061a.jpg
のTom BeechinorとCindy Beechinorの両氏は、ワシントン州のワラワラ郡(Walla Walla)から来た畜産生産者だが、the Washington Beef Commissionのサポートを得て、これから、BSE問題で失ったアメリカ牛肉の日本での市場シェア回復に向かって、テレビやマスコミで、宣伝に努める模様。

http://www.capitalpress.info/main.asp?SectionID=67&SubSectionID=782&ArticleID=28061&TM=22376.63


[5034] Re:[5032] [4557] 電磁波の影響 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/23(Mon) 05:47  

bemsj さん。
4976でも取り上げたのですが、このまえの国立環境研究所の兜さんの悪性リンパ腫でのご逝去は、ショックでした。
研究のご成果が、今後生かされることを祈るばかりです。
bemsj さんは、秋田のご出身ということですが、秋田は、このところ、「酒飲み運転事故防止先進県」として、注目されています。
ということは、なんのことはない、「酒飲み事故先進県」でもあったということですから、あんまり自慢はできませんね。



[5033] Re:[5031] [5030] 日本にも、YouTubeを利用した告発物登場 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/23(Mon) 05:38  

まりちゃんさん。
そうですね。
ネット規制が始まらなければ、確実なサードパーティーのルートになりえますね。
増えていますね。
Views: 17,244
になっていました。


[5032] Re:[4557] 電磁波の影響 投稿者:bemsj 投稿日:2006/10/23(Mon) 03:35  

>[4557] 電磁波の影響 投稿者:聞きかじり 投稿日:
>http://homepage3.nifty.com/~bemsj/startCorce.htm

はい、紹介していただいたBEMSJです。
私のサイトがこのような掲示板で利用されているとは
思いませんでした。

http://homepage3.nifty.com/~bemsj/


[5031] Re:[5030] 日本にも、YouTubeを利用した告発物登場 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/10/22(Sun) 23:23  

笹山さん、新たな時代ですね。神保哲生さんのブログでも、
食品安全委員会の記者会見?の最初から最後まで、一部始終を配信されてたことありましたけれども、これからはマスコミの映像切り貼りの印象操作がしにくくなるでしょうね。
撮影の経緯だそうです。
http://blogs.dion.ne.jp/spiraldragon/archives/2006-10.html#4392217
今見たら、Viewは6000を超えてました。
関連スレッド一覧だそうです。
http://2ch.skr.jp/hot/fujita.htm


[5030] 日本にも、YouTubeを利用した告発物登場 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/22(Sun) 21:19  

[4939]と [4941] で、アメリカのYouTubeを利用した告発サイトを紹介したが、このサイト
http://www.youtube.com/watch?v=dApNqiZ5k3A
は、その日本版初のもの。
これから、こんなパターンが増えるでしょうね。
もっとも、日本のテレビ局や映画、音楽など23団体・事業者が、米動画投稿サイト「ユーチューブ」に対して著作権者に無断で投稿された映像など約3万ファイルの削除を要請したというから、その辺、どうでしょうかね。
前回のこのサイトhttp://www.youtube.com/watch?v=c-i0siLNIKs&NRは、プロのカメラマンが映し、ニュースに使った映像だが、今回の映像は、素人の追っかけカメラマン(らくちんランプさん、spiraldragon)が映して、サイトにウプしたものらしい。
それにしても、『Views: 337 』は、ちょっと少ない感じ。

http://www.youtube.com/watch?v=dApNqiZ5k3A


[5028] 糖尿病は、贅沢病ばかりではないのに。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/21(Sat) 20:43  

自民党の中川昭一政調会長は二十日夜、静岡県浜松市内で講演し、北朝鮮による日本への核攻撃の可能性に関し「普通はやらないが、あの国の指導者はごちそうを食べ過ぎて糖尿病ですから考えてしまうかもしれない。広島、長崎に続く第三のどこか(が被爆地)とならないようにしなければならない」と述べた。

という記事なのですが、どうも、このかた、糖尿病についてのご認識がいまいちのようですね。

糖尿病には、「1型糖尿病」(Type I diabetes )と「2型糖尿病」(Type 2 diabetes)とがあって、

「1型糖尿病」は、すい臓にある「ランゲルハンス島」という組織の中の「β細胞」を、血液中の「リンパ球」が破壊してしまうために、β細胞が、インスリンの分泌や貯蔵ができなくなってしまうために起こるとされています。

では、どうして、リンパ球が、間違って、β細胞を攻撃・破壊してしまうのかについてですが、これは、リンパ球が、「自己免疫」(自己免疫性糖尿病 autoimmune diabetes )という名の内乱現象(自己免疫性膵島炎autoimmune insulitis)を起こすからだといわれています。

この内乱現象を起こす原因については、ウイルス説もあれば、遺伝子説(HLA(ヒト組織適合抗原)遺伝子)もあり、 膵ランゲルハンス島抗体(ICA islet cell antibody)説もあり、といったところで、解明されていないようですね。

「2型糖尿病」は、インスリンの出る量が少なくなって起こる場合(インスリン不足型糖尿病-insulinopenic diabetes mellitus -)と、インスリン作用の必要性が感じられなくなって、インスリンの消費に異常ガ起きる場合との二つの場合があるようです。

つまり、インスリンの入り口での異常(β細胞からのインスリンの分泌の減少)と、インスリンの出口での異常(糖を取込む側の細胞におけるインスリン作用が減衰することによるもので、これをインスリン抵抗性糖尿病(insulin resistant diabetes )というようです。)というわけですね。

で、中川さんのいわれる贅沢病といわれる糖尿病(食事性糖尿病 alimentary diabetes )というのは、このうちの、「2型糖尿病」のなかの、インスリンの出口での異常ということで、肥満(肥満性糖尿病、obese diabetes )や生活習慣(lifestyle-related diabetes)によって、インスリンの作用に依存しない状態になって、代謝障害を起こすことによる糖尿病、ということになります。

これを、インスリン非依存型糖尿病( noninsulin-dependent diabetes mellitus、NIDDM )というようです。

これまで、日本人の糖尿病の95パーセントは、「2型糖尿病」で、「1型糖尿病」は、5パーセント程度のようで、男女比では、男性の方が、糖尿病になる比率が高いようです。
「1型糖尿病」が、日本人に少ないのは、民族的に、もともとのインスリンの分泌量が、欧米人に比して、少ないためといわれています。

小児糖尿病といわれるのは、「1型糖尿病」では、年間発症頻度が小児10万人に1〜2人、「2型糖尿病」では、年間発症頻度が、小児10万人に4〜6人いるとされ、深刻な問題となっています。
原因は、前者が、自己免疫やウイルス感染が関係しているとされ、後者は、遺伝との関係が濃厚であるとされています。

このように見ると、糖尿病をジョークに使うのは、もってのほかで、もっと、全国の小児糖尿病患者を含む糖尿病患者に朗報をもたらしうるような、政治なり行政の光を当てるのは、まさに、政調会長のお仕事だとは、思うのですが。

ついでですが、近頃の糖尿病治療の話題としては、今月10月17日に、アメリカのFDAが、Merck社の Januviaという名のジペプチジルペプチターゼ (DPP-IV)阻害剤と呼ばれる血糖降下剤を認可したということが話題になっていますね。
ジペプチジルペプチターゼ(DPP-IV)という酵素は、インスリン分泌を促すGLP-1(glucagon-like peptide 1)という名のペプチドの働きを妨げるので、このジペプチジルペプチターゼ (DPP-IV)の働きをブロックしてやれば、インスリン分泌を促すことができるという考えの下に作られているようです。
同じDPP-IV阻害剤としては、 Novartis 社のGalvusがあります。
どちらも、2型糖尿病をターゲットにしたもので、一日一回の錠剤を飲むだけでよく、副作用もなく、体重の減少もなく、薬代も安い(一日$5、一ヶ月 $145)ということで、注目を浴びているようです。
Merck社もNovartis 社もこの二つの薬の違いを強調していますが、専門家に言わせれば、この二つの薬(JanuviaとGalvus)の違いは、「コカコーラとペプシコーラの違いのようなもんだ。」といっていますね。
参照「F.D.A. Approves Merck's Diabetes Medicine」
http://www.nytimes.com/2006/10/17/health/18merckcnd.html?hp&ex=1161144000&en=aaf35f39eba3c6da&ei=5094&partner=homepage
「Novartis vs. Merck over diabetes」
http://money.cnn.com/2006/06/13/news/companies/novartis/

http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20061021&j=0023&k=200610210373


[5027] 農地集約へ賃借仲介機関、企業の農業参入促す・農水省検討 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/21(Sat) 17:36  

農地集約へ賃借仲介機関、企業の農業参入促す・農水省検討
 農林水産省は農地の集約を進めるため、耕作放棄地など利用が進んでいない農地の流動化を促進する。耕作放棄地の情報を集め、農業に新規参入する企業に賃借を仲介する第三者機関の創設を検討する。また、生産性の向上を目指し、飛び地解消の仕組みも整備する。企業の農業参入に弾みをつけ、規模の拡大も後押しする考えだ。

 耕作放棄地は2005年時点で約38万ヘクタールと、埼玉県の面積とほぼ同じ。1990年に比べ約7割増え、耕作地の1割程度に広がっている。ところが農地を探す場合、市町村や農協などにそれぞれ問い合わせる必要があり、まとめて情報を収集できないのが現状。農水省は借り手と貸し手をつなぐ「農地版の不動産仲介」制度の整備を急ぐ必要があると判断した。

という記事だが、この発想は、この私の掲示板での4955と4965と4969での、壺さんとの対話の中で提示した、農協などのプラットフォーム化での発想と、ほぼ、軌を一にしている
私も、プラットフォームの主体を農協にこだわるのではないが、やはり、仲介機関は、公益法人など、やや、公共性を帯びた主体にしたいものだと思っている
ぜひ、このスキームの完成を期待したい。

http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20061021AT3S2000U20102006.html


[5026] 結局、昨日のOPECの120万バーレル減産発表は、どう影響したのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/21(Sat) 10:48  

結論から言うと、あまり影響しなかったといえますね。
ダウ平均は、一時、急速に下がったが、それは、OPEC減産の要因よりは、キャタピラー社の減益見通しによる影響であったし、
シカゴのシカゴオプション取引所ボラティリティインデックス(CBOE Volatility Index)(市場に対する投資家の恐怖心を反映する指数であるといわれている。)http://finance.yahoo.com/q/bc?s=%5EVIX&t=5d&l=on&z=m&q=l&c=
も、寄り付きは、急上昇したものの、次第に、安定したカーブとなってしまったし、
当の原油相場も、このよう
http://finance.yahoo.com/q/bc?s=CLX06.NYM&t=1d&l=on&z=m&q=l&c=
に、逆に、前日終値比1.68ドル安の1バレル=56.82ドルで取引を終えたという有様。
結局、口先だけのOPECということで、市場から足元を見透かされていたというわけだ。
では、今後、OPECは、どうやって、当面の原油安を乗り切るのか、というところだが、予定の12月の50万バーレル減産の前倒しも、行いかねない状況となって来た。

なお、来週の火曜日・水曜日は、FOMCの会議だが、利率据え置きは、確実であるとしても、声明文の中に、加熱しすぎている株式市場を冷ましうるコメントが盛り込まれる公算が高いと、ウォールストリートジャーナル紙などは、見ている模様。
ご参照
「Lookahead: Peril Amid Profits」
http://online.wsj.com/article/SB116135130265198896.html?mod=googlenews_wsj
「Calendar of U.S. Economic Events」
http://online.wsj.com/documents/mktindex.htm?uscal.htm
「Earnings Calendar 」
http://online.wsj.com/public/Markets_Calendar.html

蛇足ですが、上記のカレンダーを見ますと、来週木曜日に、ニューヨーク連銀総裁のTimothy F Geithner 氏が、日本経済について講演すると書いてありますね。


[5025] Re:[5024]朝日新聞斉賀孝治記者レクイエム 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/21(Sat) 10:07  

この方は、いろいろな社会問題を追っていらっしゃったんですね。
阪神大震災の時の「5000人の鎮魂歌」http://marute.co.jp/~hiroaki/chinkonnka/index.htm
このときの問題意識の延長として、耐震偽装の問題に、入られたような気もします。
謹んでご冥福を祈ります。
参考
「在外被爆者にも援護策を」
http://www.hiroshima-cdas.or.jp/home/yuu/zaigai10.htm



[5024] Re:[5020] 耐震偽装などのその後 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/10/21(Sat) 09:47  

笹山さん、2chから拾ってきたんですが、http://blogs.dion.ne.jp/spiraldragon/
事実かどうかはわかりませんけれども、とてもじゃないけどこういう件は実名ではできないかと。。。


[5023] Re:[5019] [5017] 【ワクチン】乳幼児 三種混合ワクチン素材の由来を比較してみました。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/21(Sat) 09:18  

まりちゃんさん。
情報ありがとうございました。
これでいきますと、
羊に関しては、
「製造販売元/社団法人北里研究所
沈降精製百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン「S北研」
ヒツジの血液由来成分(血清)を使用」
ですね。
この北里は、確か、保存剤チメロサールを除去したように記憶しているんですが。
それにしても、この羊のTSEの人感染という問題は、今後、ますます、大きくなっていくような気がしています。
元帯広畜産大学の品 川 森 一さんの、長年の研究成果が生きてきそうな雲行きです。
過去のスクレイピー発生の地理的コホートと、過去の日本のCJD患者発生の地理的コホートの一致点などが見つかると面白いんですが。
まづは、来月のEFSAの発表に、注目したいと思います。


[5022] Re:[5019] [5017] 【ワクチン】家畜のワクチンなどはどうなってるんでしょう? 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/10/21(Sat) 09:17  

ヒトのワクチンばかりに目が行きますが、家畜など動物向け予防接種、ワクチンの素材ってどうなってるんでしょうね。まさかヒト素材のもあったりして。。。?


[5021] Re:[5019] [5017] 【ワクチン】といえば添加物、有機水銀の話題があったような 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/10/21(Sat) 08:56  

といえば。
ワクチン問題には有機水銀の指摘もあって、メーカーによっては添加剤を変えたところもあるとききましたが、そこらはまだ調べてません。


[5020] イーホームズ藤田社長の耐震偽造告発を夕刊フジ位しか報道しない件について 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/10/21(Sat) 08:35  

本当に見事に、申し合わせたように報道されないですね。どうしてでしょう?
先日話題に出たような、本人が直接ネットTVで告発するなどの方法が今後は活きてくるのでしょうね。
でもネットにはgoogle八分なんかもあるわけで。。

2chにこんなスレがありましたが。
イーホームズ藤田氏が耐震偽装を告発した「エグゼプリュート大師駅前」、急遽販売中止に! HP掲載の構造計算書も削除される
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1161358869

エグゼプリュート大師駅前ってどうですか?
http://www.e-mansion.co.jp/cgi-local/mibbs.cgi?mode=point&fol=yokohama&tn=0281&rn=15


[5019] Re:[5017] 【ワクチン】乳幼児 三種混合ワクチン素材の由来を比較してみました。 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/10/21(Sat) 08:19  

笹山さん、乳幼児が結核のBCGの次に注射する予防接種、三種混合ワクチン
>百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン(DPT)
ですが、それらの由来を、いくつかですけど調べてみました。
化血研はいまだにヒトの血液を使ってるし、他もウシもヒツジも使われてますよ。豚の産地はどこでしょうね?!破傷風なども怖いけど、ちょっと考えてしまいますね。

追伸:タケダのやつはヒトの毛髪成分が入ってますが、これって美白ビタミン剤にもよくはいってますね。本当に必要なんですかね。

【ワクチン】乳幼児 三種混合ワクチン素材の由来を比較してみました。
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/

http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/4a735213e23a2d31d453d7ee99df2c12


[5018] OPEC加盟各国の減産誓約が守られるかについて、市場では疑心暗鬼 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/20(Fri) 21:24  

当初予想の100万バーレルを20万バーレル超過した今日のOPECの減産計画であったが、市場では、果たして、OPEC加盟各国の減産誓約が守られるかについて、疑心暗鬼が、早くも広がっている。
カルテル維持の可能性に不安がもたれているということだ。
その結果、一時は、11月引き渡し分は、一バーレル59ドルを突破したが、その後は、58.6ドルから59ドルの間を行き来しているようだ。
http://finance.yahoo.com/q/bc?s=CLX06.NYM&t=1d&l=on&z=m&q=l&c=参照

http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2006/10/20/AR2006102000301.html


[5017] おたふくかぜワクチンと羊のBSEの危険性 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/20(Fri) 19:50  

乾燥弱毒生おたふくかぜワクチンの成分に、牛由来の成分が入っていることについては、この掲示板でも、2006/08/11の4581などで指摘されてきたが、これらには、牛ばかりでなく、羊の毛由来成分(コレステロール)もはいっている。
これについては、今年の3月に、羊の母子感染が話題になったときに、イタリアのサッサリ地方で飼育されている818頭のヒツジについて、調べたところ、脳、リンパ節、扁桃腺、乳腺でPrPSc(異常プリオン蛋白質)が発見されたとの報告がすでにある。
下記サイトご参照
そこで、気になるのが、昨日紹介した「[5008] 羊やヤギが、プリオン病を人に感染させるかどうかについての研究を、EFSAは、11月に発表する見通し』との関係なのだが、現在、国産羊については、全頭検査の上、羊の毛由来成分の使用をしているようなのだが、11月のEFSAの発表しだいでは、羊の各種利用の際の検査のあり方を抜本的に再検討する必要に、今後、迫られるかもしれない。
つまり、TSEの人感染という可能性にたった、抜本的な見直しが必要なのではないのか、ということである。
参考
「「羊がBSEに母子感染する」という、ショッキングなイギリスの実験結果」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=439

http://www.wam.go.jp/wamappl/bb11GS20.nsf/0/e81411c4b9e47d20492571a70003409a/$FILE/20060707s_all_3_2.pdf


[5016] OPECの原油減産は、日産百二十万バーレルに拡大 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/20(Fri) 13:33  

当初、日産百万バーレルの減産と見られていたOPECの減産は、日産百二十万バーレルに拡大されることとなった。
これは、減産による原油高が、日産百万バーレルでは、えられないとの見通しに基づくものである。
今後、12月にも、日産50万バーレル程度の更なる減産枠拡大の見通しもある。
今回の減産の各国別の減産量としては、最大の産油国サウジアラビアの減産枠として、日産38万バーレルを予定しているという。
この結果、すでに原油取引市場では、11月原油引渡し分で、1.5パーセント上昇し、一バーレル59.40ドルに上昇している。
http://finance.yahoo.com/q/bc?s=CLX06.NYM&t=1d&l=on&z=m&q=l&c=参照
今後、在庫の払底状況では、更なる急上昇が見込まれるという。
なお、この予想を20万バーレル超えたOPEC原油減産のニュースは、日本時間の今晩のニューヨーク株取引市場を直撃するものと見込まれる。

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601101&sid=a5eCVfTW6ipw&refer=japan


[5015] 「きっこの日記」の核実験並みの情報とは、「エグゼプリュート川*大師」の偽装マンション隠蔽疑惑でした。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/20(Fri) 12:10  

今朝から『きっこの日記』で今日の午前中に、核実験並みの爆発力のある情報があるということで、心待ちにしていましたが、サイトアップされたのは、このような日記の記事内容http://www3.diary.ne.jp/user/338790/
でした。
「えっ?これが、核爆弾級?」ってのが正直な印象です。
藤*建設株式会社http://www.fujimitsu-kensetsu.co.jp/profile/outline.htmlが分譲する「エグゼプリュート川*大師」http://www.myhome21.jp/の偽装マンション隠蔽疑惑でした。
果たして、おなじ柳の下にドジョウはいるのかな?


[5014] Re:[5013] 検索について 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/20(Fri) 10:09  

まりちゃんさん。
5010の川内ブログの落書きにある写真サイトリンクなんか見ますと、野党も追及しづらい関係も仄見えているようで。
なんともですね。


[5013] 検索について 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/10/20(Fri) 09:49  

2chをサーフィンしていたら、面白い話題を見つけました。
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1161264557/

アパ 安*会 
というキーワードでgoogleで検索すると1件も出てこないのですが、他の検索サイトで検索すると出てくるんですって。検索してみたらやっぱりその通りなんですが?


[5012] ニューヨークダウ平均は、ピーク到達後、下方調整局面に入るとの見方 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/19(Thu) 22:45  

ちょうど、今頃は、ニューヨーク株取引市場の寄り付きのあたりだろうが、このサイト「Dow's break above 12,000 could spark pullback」http://maconareaonline.com/news.asp?id=15367
では、昨日、一瞬ではあったが、12000ドルの過去最高水準を過ぎて、これから、ダウ平均は、下方調整局面に入るとの見方である。
その理由として、このサイトでは、今回のダウ平均のフィーバーぶりを、次のような面白いたとえで言っている。
「アパートに住んでいる人が、隣の部屋で、パーティーをやっているときには、思わず、隣の家のドアをノックしたがると同じようなもんだ。今の投資家の心境とは、まさに、その程度のようなものだ。」
つまり、アメリカの住宅バブルの終焉、北朝鮮核実験などの地政リスクの増加などなど、アメリカ経済の低落についての心配はいくつもあり、売り材料だらけなのに、これほどまでに、その心配とは、かけ離れて、ダウ平均が上昇するのは、ひとえに、原油価格の低落の要因のみである、というのだ。
しかし、心配の種は、ダウ平均の市場最高値のピークを過ぎたあたりから、急速に現実のものになり、今後、12000ドルをマイルストーンにして、次の13000ドルに向かうのではなくて、10000ドルのラインに向かう可能性が強いと、コリンズスチュワート社のアナリストは、言う。
それに、シカゴオプション取引所のボラティリティインデックス(CBOE Volatility Index)(市場に対する投資家の恐怖心を反映する指数であるといわれている。)の低下http://finance.yahoo.com/q/bc?s=%5EVIX&t=5d&l=on&z=m&q=l&c=
も、気になるところだという。
もっとも、上記の今週にはいってのCBOE Volatility Indexの低下は、むしろ、それ以前の北朝鮮核実験による地政学的リスクの上昇による投資家の不安心理の上昇からの反動落ちという要素もあるので、なんともいえないのだが、専門家では、この指数の低下は、そのまま、株式相場のピークの時期と一致しているのだという。

http://maconareaonline.com/news.asp?id=15367


[5010] 川内博史議員のブログのコメント欄は、荒れ放題 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/19(Thu) 21:53  

PSE問題などで、私自身も、今年の3月ごろまでは、ちょくちょく見ていた川内博史議員のブログ「正々堂々」http://blog.goo.ne.jp/kawauchi-sori
だが、久しぶりにのぞいてみたら、そのコメント欄は、落書きでいっぱいの荒れ放題。
びっくりしてしまった。
ここのブログには、管理人はいらっしゃらないのかしら?
PSE問題では、その話題で、沸きに沸いたブログだけに、その落日ぶりに、何とかならないのかと、嘆きたくもなる。
私の掲示板にも、毎日のように、不適切な投稿も闖入するが、これらの雑草取りも、他のまじめな来訪者のための、玄関をきれいに掃き清める作業のようなものと考えて、即消去ということにしているのだが。
それにしても、この落書きの中にあった、『郵貯資金、米国債シフトで、3兆円キックバック説』記事リンク
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10017934823.html
は、面白くて、つい、リンク先
http://www.asyura2.com/0601/senkyo26/msg/1113.html
に飛んでしまったが。
そのほか、「ワインの会出席者」(「日本を語るワインの会」http://www.apa.co.jp/appletown/pdf/wine/0501_wine.pdf
ってのがあるらしい。)なんていう写真サイト
http://blog.ameba.jp/user_images/e8/cd/10010961327.jpg
http://blog.ameba.jp/user_images/28/b6/10010972953.jpg
へのリンクもある。
サイトを汚くしておくと、いろいろなゴミ情報も集まってくるようで、それはそれなりの効用があるのかも知れないが。


[5009] OPECは、日産百万バーレル減産に合意したものの、各国別割り当て決まらず。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/19(Thu) 21:24  

カタールで開かれているOPEC総会では、先週来、日産百万バーレル減産に合意の方向だが、各国別割り当てについては、いまだに、足並みがそろっていないようである。
今回の減産の目的は、低落しつつある原油価格のつなぎとめが狙いだ。
OPEC加盟国のうち、アルジェリアは、最大日産五万バーレル減産に合意、しかし最大の産油国のサウジアラビアは、これまでのところ、減産については、一言も、発していないようだ。
問題のポイントは、何をベースに、各国別の減産枠を決めるかにかかっており、公式割り当て(official quotas )によるのか、それとも、現在の生産ベース(actual production)によるのかにかかっている。
一方、原油取引市場では、すでに、日産百万バーレル減産を織り込み済みで、果たして、OPECの各国別減産合意によって、原油高騰となるかどうかは、疑問と見ている。

追記
サウジアラビアの石油大臣Ali Naimi 氏は、サウジアラビアも、日産百万バーレル削減に同意したという。
また、この合意がされれば、削減は、今年の11月1日からなされるという。
一方、果たして、削減幅は、百万バーレルで十分なのかという意見もあるようだ。
参照
http://www.turkishpress.com/news.asp?id=147294
http://www.pennlive.com/newsflash/international/index.ssf?/base/international-34/116129575347790.xml&storylist=international

http://www.marketwatch.com/News/Story/Story.aspx?dist=newsfinder&siteid=google&guid=%7BFC6C596A-4B7B-492B-A31A-7F4778988E85%7D&keyword=


[5008] 羊やヤギが、プリオン病を人に感染させるかどうかについての研究を、EFSAは、11月に発表する見通し 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/19(Thu) 19:36  

今年の初頭に、キプロスで1頭、フランスで2頭の羊が、BSEに感染している疑いで、その後、調査を続けてきたが、その調査結果を、EUのEFSAは来月11月に発表することにした。
すべての研究が終わるのは、来年となる。
これらの羊は、当初は、スクレイピーと診断されていたが、来月の発表では、TSE(伝達性海綿状脳症、transmissible spongiform encephalopathy)の人間への感染の可能性などについても、発表する予定であるという。
1990年代の後半からEUは、BSEとスクレイピー、TSEとの関係を調べ、また、人間とのvCJDとの関係を調べてきたが、これまでは、孤発性(コホート群不明)のBSEについては、主要な議題となっていなかった。
今回は、この関係に迫る、重要な調査結果となる予定である。
参照
「EU will comment on human risk from prion disease」

http://abcnews.go.com/US/wireStory?id=2584619


[5007] 規制緩和が裏目に出ているイギリスのBSE対策 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/19(Thu) 19:16  

昨年11月に、これまでのOTMルール(月齢30ヶ月以上の牛の肉を食用に回さないルール=Over Thirty Month rule)が変更になり、月齢30ヶ月以上であっても、1996年8月1日以降に生まれた牛であれば、BSE検査を経て、食用ルートに入れていいこととなったが、実際は、1996年8月1日以前にイギリスで生まれ育てられた牛180頭以上が、昨年11月以来、と畜場に送られていたことがわかった。
当局は、これらの牛が、食用ルートに入ってはいないとはいっているが、OTMルール緩和措置が、裏目に出た結果となっているようだ。

http://www.meatinfo.co.uk/articles/23188/Farmers-still-sending-OTM-cattle-to-slaughter-despite-ban.aspx?categoryid=9045


[5006] Re:[5005] [5004] [5003] [5001] さらなる耐震偽造告発の件について 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/19(Thu) 14:56  

まりちゃんさん。
5001に見たように、少なくとも、「アパガーデンパレス成田」についてみれば、当事者からこのサイト
http://www.apanarita.com/minasama.pdf
のようなコメントが出されているのですから、その点については事実なのでしょう。



[5005] Re:[5004] [5003] [5001] さらなる耐震偽造告発の件について 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/10/19(Thu) 09:14  

藤田氏や東京新聞は匿名の媒体ではありませんが、どっちにしろ、建物は存在して調査すれば真偽がわかることなので、しっかり調査していただきたいですね。

ホテルなら公共性の高い建物ですし、マンションには住民、近隣の住民の方々にもかかわる問題ですし。



[5004] Re:[5003] [5001] さらなる耐震偽造告発の件について 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/19(Thu) 08:29  

まりちゃんさん。
この件については、「きっこの日記」http://www3.diary.ne.jp/user/338790/に詳しいようですが、なんせ、匿名ブログの記事を、この名前を明らかにしている私の掲示板で取り上げることは、「マネー・ロンダリング」ならぬ「ガセネタ・ロンダリング」(ソース・ロンダリング)という事態にもなりかねませんので、差し控えさせていただきます。
逆の回路(真正ソース→ガセネタへのコンバート)もありえますが。
匿名ブログと実名ブログとでは、所詮、ウィン・ウィンの関係には、なりえないのかも知れませんね。


[5003] Re:[5001] さらなる耐震偽造告発の件について 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/10/19(Thu) 08:06  

笹山さん、この件、東京新聞くらいしか報道してないんですが、日経とか朝日、読売、産経などは現在事実確認中ということなんですかね?

『アパ3物件も偽装』 藤田元社長暴露(東京新聞)
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1161181118/l50

東京新聞もリンク切れになってしまったようですが?
触れないのが不気味・・・永田事件の二の舞を避けるための調査中ってことでしょうか


[5002] 大阪大学が、ようやく、残りの二つの捏造疑い論文調査に乗り出す。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/18(Wed) 20:58  

この掲示板の9月25日付け「[4881] リアルに分かる捏造の手口 」で紹介した、残り二つの論文についての捏造疑惑について、大阪大学は、ようやく、追加調査に踏み切るとの発表を、今日した。
それにしても、問題の追加二つの論文の捏造疑惑が、2chの『生物」版で、24日前に,捏造疑惑箇所まで指摘されていながら、どうして、ここまで、かかったのだろう?
追加調査される論文は、下記のとおりで、捏造疑い箇所は、下記のとおりである。

1.Shimizu K, Hashimoto K, Kirchner JM, Nakai W, Nishikawa H, Resnick MA, Sugino A.

Fidelity of DNA polymerase epsilon holoenzyme from budding yeast Saccharomyces cerevisiae.
J Biol Chem. 2002 Oct 4
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?db=pubmed&cmd=Retrieve&dopt=AbstractPlus&list_uids=12124389&query_hl=1&itool=pubmed_DocSum
http://www.jbc.org/cgi/content/full/277/40/37422

検証者らしき方のコメント
Fig. 2のj-mとn-qのレーン(右端の2レーン)は全く同一像。(バックグラウンドのスポット等)

Fig. 2の画像は以下のサイトご参照
http://www.jbc.org/cgi/content/full/277/40/37422/F2
http://www.jbc.org/content/vol277/issue40/images/large/bc3820827002.jpeg

Fig. 4には不自然なコピペのあと。

Fig. 4の画像は、以下のサイトご参照
http://www.jbc.org/cgi/content/full/277/40/37422/F4
http://www.jbc.org/content/vol277/issue40/images/large/bc3820827004.jpeg


2.Ohya T, Kawasaki Y, Hiraga S, Kanbara S, Nakajo K, Nakashima N, Suzuki A, Sugino A.

The DNA polymerase domain of pol(epsilon) is required for rapid, efficient, and highly accurate chromosomal DNA replication, telomere length maintenance, and normal cell senescence in Saccharomyces cerevisiae.
J Biol Chem. 2002 Aug 2
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?db=pubmed&cmd=Retrieve&dopt=AbstractPlus&list_uids=12015307&query_hl=1&itool=pubmed_DocSum
http://www.jbc.org/cgi/content/full/277/31/28099

検証者らしき方のコメント
Fig.1のEのDpb2レーン1と2(左2レーン)が全く同一。

Fig.1の画像は、以下のサイトをご参照
http://www.jbc.org/cgi/content/full/277/31/28099/F1
http://www.jbc.org/content/vol277/issue31/images/large/bc2929706001.jpeg

Fig.2のChip assayもAとBで全く同じ。時間軸をずらして同じものを使っている。
Fig.2 AとBでARS1のデータがまったく同じ
Fig.2はARS305+8も時間を横にずらしただけで同じデータ

Fig.2の画像は、以下のサイトをご参照
http://www.jbc.org/cgi/content/full/277/31/28099/F2
http://www.jbc.org/content/vol277/issue31/images/large/bc2929706002.jpeg

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200610170076.html


[5001] 『きっこのブログ』が、アパマンショップホールディングスの株価を下げただと? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/18(Wed) 18:23  

で、今日のアパマン(アパマンショップホールディングス 代表取締役社長 大村 浩次)の株価推移は、このとおり。http://company.nikkei.co.jp/index.cfm?scode=8889
(午前11時前から、46000円から、44500円以下まで急落、その後回復したた。)
株価下落の原因になったであろう『きっこのブログ』の記事「こんな国など信じられるか!」は、このサイトhttp://kikko.cocolog-nifty.com/
この『きっこのブログ』の記事での「アパ」とは「アパガーデンパレス成田」
http://www.apanarita.com/minasama.pdf
を販売した「アパグループ」。
ちなみに、こちらのほうの会社名は、「アパマンション株式会社代表取締役 元谷 外志雄」であり、アパ株式会社(非上場)を中心としたアパグループの中の一会社である。
となれば、「きっこのブログ」は、「アパマンション株式会社」と書くべきだったのだろう。
アパマンショップホールディングスから損害賠償請求がくるかもね。
それにしても、このごろの「きっこの日記」は、白夜書房発行の「きっこの日記」の売れ具合を喜ぶだけの、堕落した内容と化しつつあるのは、なんとも、残念な話だ。


[5000] カナダ・ケベック州の農場主たちが、オタワと飼料会社を相手に、集団訴訟を計画。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/18(Wed) 17:54  

カナダ・ケベック州の農場主たちが、オタワと多国籍企業の飼料会社が、カナダで、BSEが発生する以前から、その危険性を知っていたにもかかわらず、その間、なんらの措置も講じていなかったとして、この両者に対して、集団訴訟をする計画であるという。
この訴えられる多国籍企業の飼料会社とは、オーストラリアのRidley Corpという会社で、オーストラリアでは、このことで、カナダのBSE訴訟問題が、オーストラリアに飛び火するのではないかと、警戒心を募らせている。
なお、このRidley Corpという会社については、昨年の私のブログ「泥仕合と化してきたカナダの畜産業者たちの集団訴訟合戦」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=262でも取り上げたことがある。
このRidley Corp. Ltd.社は、この会社のオーストラリアの親会社
http://www.ridleyinc.com/
では、1996年に、肉骨粉の使用を中止したにもかかわらず、このカナダのRidley Corp. Ltd.社(現在の名前は、Feed Rite社http://www.feedrite.com/となっている。)では、大豆よりも肉骨粉のほうがコストが安いとの理由で、肉骨粉を飼料として使い続けたとしている。
参照
http://www.theage.com.au/news/business/australian-link-to-canada-bid-for-mad-cow-lawsuit/2006/10/17/1160850931754.html
http://www.canada.com/reginaleaderpost/news/story.html?id=b37ccbab-26f8-4c4e-87ea-135eb023ee11

http://www.guelphmercury.com/NASApp/cs/ContentServer?pagename=mercury/Layout/Article_Type1&c=Article&cid=1161079746917&call_pageid=1050067726078&col=1050421501457


[4999] ロシア国境地帯でBSE発生 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/18(Wed) 17:48  

BSEが発生したのは、ロシアのNesterovski地域のRazdolnoyeという町で、ここは、Kaliningrad というポーランドとリトアニアとロシアの三国が国境を接している地帯である。
患畜に接触した二人は、ワクチン注射を接種したというが、どのようなワクチンなのか、よくわからない。

ロシアでのBSE発見は、2005年7月に、10頭の感染を見ている。

http://www.todayonline.com/articles/149235.asp


[4997] 「大西洋の両側での陰鬱な一日」という世界経済先行き懸念の記事 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/18(Wed) 10:57  

アメリカ経済の先行き見通しが、住宅市場のバブル崩壊で、決して、楽観を許さない状況なのに、ダウ平均
http://new.quote.com/stocks/quote.action?s=%24INDU
は、連日記録更新の状況であったが、昨日の記録更新終了(-0.26 % )で、にわかに、アメリカ経済の先行きを懸念する動きが広がっている。
一方、ヨーロッパの特にドイツ市場ZEW index
http://new.quote.com/stocks/quote.action?s=%24DAX-XET
も、昨日は、大幅な下落(-1.15 % )を見せ、このことから、この記事「Black day on both sides of Atlantic」
http://www.telegraph.co.uk/money/main.jhtml?xml=/money/2006/10/18/cnecon18.xml
は、「大西洋の両側での陰鬱な一日」との表現を使っているのだろう。
確かに、ひとつひとつの経済指標を見ると、アメリカでのコアインフレ指数の予想外の上昇とか、生産能力使用指数の予想以上の低落とか、今後のアメリカ経済の先行き懸念を示すものばかりである。
では、なぜ、ニューヨーク株式市場が、このように好調なのだろう。
バーナンキの意図するメッセージが、グリーンスパンの時のようには、市場に正確に伝わっていないことも考えられる。
また、ヘッジファンドの決算期を迎えて、今のうちに煽り立てて、ストーンと、落下する着地点を狙っての動向とも、かんぐられる。
いずれにしても、このままでは続かないよ、というのが、真実のようで、特に住宅市場の再興までには、後、数年もかかるとの見方もあるとなると、相当、このダウ平均急上昇後の後遺症は、重症なものになるのかも知れない。

http://www.telegraph.co.uk/money/main.jhtml?xml=/money/2006/10/18/cnecon18.xml


[4996] Wikipediaに対抗してCitizendium立ち上げ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/18(Wed) 10:02  

Wikipedia創設者の1人で、現在はWikipedia「批判者」であるラリー・サンガー氏は10月17日、Wikipediaに対抗する新たな無料オンライン百科事典サイト「Citizendium」を立ち上げると発表した。Citizendiumは、Wikipedia同様ユーザー参加型のWikiプロジェクトである。ただしWikipediaとは異なり、コミュニティー全体を専門の編集者が監修し、書き込みを行う人はハンドルネームではなく、本名の使用が求められる。

との記事だが、早速、このCitizendiumにアクセスして見ると、こんなサイトhttp://citizendium.org/が、まだ、あるだけであった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061018-00000012-zdn_n-sci


[4995] 木村尚三郎さんと市民農園法 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/18(Wed) 09:55  

木村尚三郎さんがご逝去されたという。
謹んでご冥福を祈ります。
私が木村さんと出会ったのは、市民農園法制定を通じてのものであった。
当時、市民農園法策定の過程において、シンポジウム(平成元年11月 第1回「農のあるまちづくりシンポジウム」)の基調講演を木村尚三郎さんに、お願いしたのは、私ども、『日本クラインガルテン研究会』のリーダーであり、農林漁業体験協会(後に、日本コミュニティ研究所を設立)の故若林正さんであった。
当日は、日本青年会館ホールでおこなわれたが、満員の盛況であった。
私も、このときばかりは、壇上で、「これまでの「暗いガルテン」から「明るいガルテン」の「クラインガルテン」への転換を!!」と声を張り上げた。
その後も、木村尚三郎さんは、私どもの市民農園法成立にご尽力され、さまざまな場で、私どもの活動をバックアップしてくださっていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061018-00000012-mai-peo


[4994] 犬連れ登山規制条例案とエコツーリズム規制法案との類似点 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/18(Wed) 08:23  

2002年ごろ、長野県内の山岳団体が犬連れ登山の規制を含めた「高山の自然保護環境保全条例(仮称)」の条例制定を検討していたが、その後、これは、どうなったのだろうか?
この原案には、犬連れ登山者に対する罰金なども盛り込まれていて、賛否両論をよんでいた。
そのうちの反対論の中には、
「確信犯にしろ知らないで立ち入り禁止区域に入り込んでしまったにしろ、それを見咎めた誰がどう罰金を徴収するのだろう。身分の明らかな警察官だから、交通違反の反則キップを切ることができる。だが見ず知らずの民間人から、あんたは立ち入り禁止区域に立ち入った、違反だ、罰金を払え、と言われ、“違反者”は取締者の身分の確認もせずに罰金を払うだろうか。とにかく罰則を厳しく適用しようとすれば、“違反現場”で取締側と条例違反者とのトラブルが頻発することは間違いないだろう。ケースバイケースで罰則を適用したりしなかったりすれば、恣意的な条例運用をまた非難される。もっと大きな心配は、罰則を適用された人が、納得いかないと訴訟にもちこんだ場合、長野県は勝てるのか。もしおかしな適用をされたら、訴訟を考える“骨太”の人はかなり出てくるかもしれない。」
などの意見が見られた。
これと同じような心配は、これから提出されるであろうエコツーリズム推進法案にも見られる。
立ち入り規制地域に侵入した者に、罰金を迫り、納得がえられず、訴訟に持ち込まれた場合、勝てるのだろうか。
あくまで、罰金は、現行犯に限られるのである。
山のあちこちに、「環境警察」がいれば、どうにかなるだろうが。
まあ、環境スポットに「定住」するホームレスの追い出し効果はあるかも知れないが。
『月10万生活貧乏さん』とか。
「お犬公方」的というか、「お環境公方」的なものにならないことを祈るばかりである。

http://www5a.biglobe.ne.jp/~katsuaki/heta005.htm


[4993] Re:[4992] [4987] 山梨県知事選挙 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/17(Tue) 19:08  

山梨評論さん。
そうですか。また、選挙ですか。
横内さんも、出られるようですが、前回参議院選挙に出られなければ、違った展開もあったでしょうが。

私のサイトのデータベース化が、ご参考になって、幸いです。
これも、ご投稿いただける皆様のおかげです。
今後とも、ご指導ください。
ところで、吉田つとむさんが、都議選ご出馬のようですね。
ネット出身議員の誕生となればひとつの刺激になるでしょう。



[4992] Re:[4987] 7年目の「笹山登生の掲示板」 投稿者:山梨評論 投稿日:2006/10/17(Tue) 16:26  

7年間のご活動に敬意を表します。

> そして、あくまでも、ソースにさかのぼるという姿勢を貫いていきたいと思います。

> 過去ログ自体が、図らずも、結果としては、膨大な情報データベースとなっております。

笹山登生さんの掲示板を知ってから、このスタンスが当方にもビルトインされました(^_^)
インターネットはソースの提示とそれへのアクセスが容易であること、その蓄積はデータベースであること。
だからこそ名も無き市民も自分で考え発信できる武器になるのだということ。

山梨では早くも知事選が始まっています。当方は教職員組合問題を焦点の一つにしたいと考えますが、県内でこの問題はシーンと静まり返ったまま、教職員組合にはホームページすらありません、そういう人々が次世代を育てて来た、いまも育てているのだと思うと道州制よ早く来い(^_^)

リンク先を産経新聞記者のブログにしました。山教組問題をメディアとして真っ先に報じ、いまも継続されている方です。

http://abirur.iza.ne.jp/blog/


[4991] 院内感染対策としても見直されてきているNeumuneという薬 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/16(Mon) 21:31  

このNeumune(HE2100、「ニューミューン」)という薬は、もともと、放射線照射障害である急性放射線症候群(ARS)(放射線照射によって、主たる血液成分が損傷され、日和見感染症を誘発するものとされている。)に対する薬として、Hollis-Eden Pharmaceuticals( ホリス・エデン・ファーマシューティカルズ)社が開発してきた薬であるが、近頃、感染症対策や、抗炎症薬としても、効果があることがわかってきた。
マウス実験などから、炎症性のサイトカインの生成を抑制する働きがあり、また、炎症を促進するTNFアルファ(壊死因子)の過剰産出をも、抑制する効果があることがわかってきた。
さらに、ウイルスやバクテリアの生成をも、抑制する働きも、確認されてきている。
このことから、院内感染対策としての肺炎桿菌、緑膿菌感染対策薬としても、注目を浴びてきている。
専門家によると、このNeumuneには、人間が本来持っている免疫反応を再生させる効果があるのだという。

ところで、東京医科大病院(東京都新宿区)の院内感染は、これまでに、死亡したがん患者ら5人から、通常の抗生物質が効かない多剤耐性緑膿菌(MDRP)(multidrug -resistant Pseudomonas aeruginosa)が検出されているという。
これらの患者は、いずれも、放射線治療を受けていたという。
一方、今年6月に院内感染が発覚した 埼玉医大病院では、2005年末までの2年間に入院患者約100人から、多剤耐性緑膿菌が検出されたという。

http://www.medadnews.com/News/Index.cfm?articleid=381196


[4990] 「メールはトラブル時の大きな証拠」という記事 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/16(Mon) 20:48  

このサイトの記事によれば、メールの長期保存がいざというときの、立証証拠となり、コンプライアンスの点から、有力なソースになりうるとして、その長期保存のシステムの提言をしている。
これは、バックアップではなくて、メールのアーカイブ化であるとしている。
もっとも、これは、盾の両面で、いざ経済犯罪の場合は、自らの首を絞める元凶ともなりうるものだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061016-00000052-mai-peo


[4989] 桧垣徳太郎さんご逝去 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/16(Mon) 16:30  

農政の重鎮であられた桧垣徳太郎さんがご逝去されたという。
自民党の農政調査会の重鎮としてご活躍されていたが、例の1989年の土井たか子さんのマドンナ旋風の「山動く」の参議院議員選挙にあおられ、また、オレンジ・牛肉自由化問題(1988.6.20日米牛肉・オレンジ交渉決着)・消費税問題(1989年4月、消費税法施行)も、これに加わり、誰しも予想しなかった落選の経験をされていた。
とにかく、このときの選挙は、ひどく、私も、出口広光さんの選挙責任者だったが、街頭車が、街中に入るたびに、主婦の方々が、街頭車を取り巻いて、消費税についての質問攻めを候補者に浴びせるなどの異様な選挙であった。(このときは、出口さんも大敗)
私の桧垣さんの思い出としては、桧垣さんは、自主流通米制度の発足当時の食糧庁長官であり、事務次官であったが、私が当選の後に、桧垣さんに対して、「自主流通米制度発足時に、自主流通米比率を50パーセント以上にするという、密約文書があったはずなのだが。」と問いただしたことがあったが、なかなか、本当のことは言ってくれなかったという思い出があります。
大の競馬好きで、昔の農林官僚の面影なり気風をまだ持たれた懐の深い方でした。
色色な面でご指導いただきました。
謹んでご冥福を祈ります。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061016-00000052-mai-peo


[4988] アメリカ上院議員が、アメリカ牛肉の日本向け等輸出について、全頭検査をUSDAに対して、要求の書簡提出 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/16(Mon) 15:42  

アメリカのケンタッキー州選出上院議員Jim Bunning氏が、アメリカ牛肉の日本輸出について、全頭検査をUSDAに対して、要求の書簡を10月12日に提出していた。

http://www.cattlenetwork.com/content.asp?contentid=75572


[4987] 7年目の「笹山登生の掲示板」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/16(Mon) 04:42  

1999年10月14日にスタートしましたこの「笹山登生の掲示板」も、今月14日で、7年経ちました。
この間でのトータル投稿数は、14,047となりました。
これを、2556日で割りますと、一日あたり5.5の投稿ということになりますね。
この間に、掲示板のクラッシュが2回あり、スパムによる妨害もありましたが、無事、継続できました。
この7年間の間、この掲示板からは、いろいろな問題についての投稿が、ここから、発信されていったような気がします。
これからも、質の高い、そして、時には、高みに立ち、時には、低みにたっての、変幻自在で、しかも、ニュートラルな視座での、既存のマスコミ情報にない、多角的かつ詳細な検証に基づいての、情報発信につとめて参りたいと思います。
そして、あくまでも、ソースにさかのぼるという姿勢を貫いていきたいと思います。
今後とも、よろしく、ご指導願います。
なお、過去ログにアクセスするには、トップページ
http://www.sasayama.or.jp/
の右側メニューからお入りください。
過去ログ自体が、図らずも、結果としては、膨大な情報データベースとなっております。
これをキーワード検索するには、これまた、トップページのサイト内全文検索からお入りください。

では、7年目にちなんで、以下のサイトのビデオトレーラーから、マリリンモンローの「The Seven Year Itch 」(「七年目の浮気」)をお楽しみください。
例の地下鉄から吹き上げる風の力で有名になった映画ですね。
もっとも、先日、裏話をテレビでやっていましたが、スチール写真と、映画では、そのシーンを変えたようで、このスチール写真http://www.museumca.org/exhibit/images/iconic_marilynsolo.jpg
のほうをセンセーショナルなものにした(というよりは、このサイト
http://www.moviediva.com/MD_root/reviewpages/MDSevenYearItch.htm
によると、Billy Wilder監督が、検閲コード(censorship code )ぎりぎりの線を狙ったため、映画のほうが、 52 フィート(15メートル)分カット(cut-out)されたとのことのようですが。)ことが、この映画を有名にしたということのようですね。

http://www.ifilm.com/player?ifilmId=2674783&refsite=7103


[4986] 「次世代コンクリート」という話題 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/15(Sun) 22:59  

このサイトhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061015-00000000-san-bus_all
は、 大手ゼネコンが「次世代コンクリート」を相次いで開発しているという話題で、興味深い。
1.「EIEN(えいえん)」(鹿島、電気化学工業、石川島建材工業)-コンクリート寿命が100倍の1万年(通常は約100年)-
http://www.kajima.co.jp/tech/katri/leaf/pdf/2006-04.pdf
2.「ダクタルAF」(大成建設)-従来のコンクリートに比べて6〜7倍と、鋼材と同程度というケタ違いの強度-




[4985] 山形大学がパーキンソン病、発症関与の酵素発見 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/14(Sat) 23:22  

このサイトhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061014-00000013-yom-soci
では、パーキンソン病の発症に深く関与している酵素を、山形大医学部の加藤丈夫教授(神経内科)らが突き止めた、としている。
この論文が発表されたのは、「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」で、原論文名は「The Role of G-Protein-Coupled Receptor Kinase 5 in Pathogenesis of Sporadic Parkinson's Disease」である。
これによると、GRK5 gene (Gタンパク質共役型受容体キナーゼ5、G-Protein-Coupled Receptor Kinase 5 )というのが、その酵素原因遺伝子のようである。

http://www.jneurosci.org/cgi/content/abstract/26/36/9227?maxtoshow=&HITS=10&hits=10&RESULTFORMAT=&fulltext=yamagata&searchid=1&FIRSTINDEX=0&resourcetype=HWCIT


[4984] 「イノベーションを技術革新と訳すのは、誤訳である。」とのご意見 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/14(Sat) 10:21  

このサイト「イノベーションとは?」http://www.waseda.jp/scoe/kenkyusya11.pdf
によれば、1958年の経済白書で、「イノベーション」を「技術革新」と、誤訳してから、日本のイノベーション感はくるってしまったと、指摘している。
すなわち、このサイトの早稲田大学の吉川智教氏によれば、どんなに優秀な技術を開発したところで、その技術を取り巻く社会的環境や、川下のマーケットにいたる諸条件がととのわなければ、その技術革新は、生きてこない、といわれている。
そこで、肝心の唱える安倍さんが、このイノベーションをどう解釈しているかなのだが、施政方針を見る限りでは、次のとおりである。

「人口減少の局面でも、経済成長は可能です。
イノベーションの力とオープンな姿勢により、日本経済に新たな活力を取り入れます。
成長に貢献するイノベーションの創造に向け、医薬、工学、情報技術などの分野ごとに、2025(平成37)年までを視野に入れた、長期の戦略指針「イノベーション25」を取りまとめ、実行します。自宅での仕事を可能にするテレワーク人口の倍増を目指すなど、世界最高水準の高速インターネット基盤を戦略的にフル活用し、生産性を大幅に向上させます。」
つまり、「技術革新をテコに成長戦略を推進する2025年までの長期戦略指針」なんだそうですが、ちょっと、微妙ですね。

そこで、このWikipediaの「Innovation」http://en.wikipedia.org/wiki/Innovation
を見ると、世界のイノベーションの概念の変遷がわかって面白い。
これによれば、1934年にシュンペーターが定義づけた古典的なイノベーションでは、生産過程に、新しい方法や、デバイスを組み込むことによって、新しい方向を生み出すものしてきたが、1995年になって、OECDが、「Oslo Manual」(THE MEASUREMENT OF SCIENTIFIC AND TECHNOLOGICAL ACTIVITIES)で、新しいイノベーションの概念を規定し、Technological product and process (TPP)イノベーションと名づけ、このTPPは、科学的、技術的、組織的、機能的、商業活動的なものを包括するものであると、定義づけた。
そして、今日的な定義では、次のようなイノベーションがあるという。
1.ビジネスモデルとしてのイノベーション
2.マーケティングとしてのイノベーション
3.組織変革としてのイノベーション
4.生産・流通過程でのイノベーション
5.製品イノベーション
6.サービスイノベーション
7.サプライチェーン・イノベーション
8.エンド・ユーザー・イノベーション

そしてそのためには、
1.品質の改善
2.新市場の創造
3.プロダクト・レンジの拡張
4.労働コストの低減
5.生産過程の改善
6.原料の低減化
7.環境負荷の低減
8.生産・サービスの置換
9.エネルギー消費の低減化
10.規制の適合(Conformance)性

そして、最後のイノベーションが失敗する要素としては、
1.リーダーシップの欠如
2.組織力の弱体
3.コミュニケーションの貧困
4.劣悪な環境
5.ナレッジマネジメントの弱体ぶり
6.ゴール設定の弱さ
7.ゴールまでの連帯の欠如
8.チームへの参加力の欠如
9.結果についてのモニター欠如
10.コミュニケーションと、情報アクセスの欠如





http://www.waseda.jp/scoe/kenkyusya11.pdf


[4983] 確実に老化している事務次官就任年齢 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/14(Sat) 08:06  

環境行政時評の10月分
http://www.eic.or.jp/library/prof_h/h061005_2.html
に、環境事務次官の年齢老化(新事務次官が59歳だと!!)についての記事があって、興味をひかれた。
そこで、ついでに、農林水産省の事務次官の年齢老化度を調べてみると、

吉田清成 初代農商務次官 明治18年就任 37歳
阿部寿準 初代農林次官 昭和元年就任 就任時年齢不明
石黒武重 初代農商次官、昭和18年就任 47歳
楠見義男 初代農林事務次官、昭和20年就任 46歳
小林芳雄 現農林水産事務次官 平成18年就任 55歳

でも、私が初めて政治家になったころのお役人さんは、それでもまだ、最初のお付き合い時には、ういういしかったのが、40歳代から50歳代になって、急速に前頭・小結・関脇・大関・横綱とのぼりつめて、そして、急速に、私の目の前から消えさっていった、という感じは、まだ、ありましたね。
まあ、政治家サイドからすれば、「今でこそ偉そうだが、あの官僚の若いころを知っている」というような妙な余裕感があったのだが、これからは、逆の立場になるというわけなのかな?

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8B%E5%8B%99%E6%AC%A1%E5%AE%98


[4982] Re:[4981] [4975] お世話になりました。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/14(Sat) 05:49  

壷さん。branchさん。
この山下一仁さんが書かれた「食料・農業・農村基本計画の問題点(1)―“緑”ではない“品目横断的政策”―」http://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/yamashita/21.html
をわたくしのブログ「小沢民主党が掲げる個別(戸別)所得補償制度は、貿易歪曲的補助金ではないのか?」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=653で引用させていただいたのですが、この時点では、山下氏は、農林水産省の品目横断的政策については、農林水産省の須賀田菊仁氏の国会答弁に見られるような『「げた」の過去の作付面積に基づく支払いについては、緑の政策であり、「げた」の年々の生産量等に基づく支払いについては、黄色の政策である。』との見解については、「過去の作付面積に基づく支払いと各年の生産量・品質に基づく支払いが別個のものであれば、一方は緑、他方は黄色とできる。
しかし、過去の作付面積に基づく支払いに各年の生産量・品質をリンクするのであれば、全体が黄色の政策となってしまう。」といわれていますね。
山下氏自ら、ダブルスタンダードの見解と、今後ならないように祈るばかりです。
まあ、この時点では、どなたも、ドーハラウンドが決裂しないで、アメリカ提案の「新・青の政策」に逃げ込めると思っていた節があったようですね。


[4981] Re:[4975] お世話になりました。 投稿者:branch 投稿日:2006/10/14(Sat) 02:10  

> この人既に農水省に戻る気ないんだろうなというのが良く伝わってきます(w

山下氏は8月1日付で本省、しかも従来は農業土木技官ポストだった農村振興局整備部長(構造改善事業の大本営)に事務官として初めて就任しています。


[4980] ノーベル平和賞にバングラデシュのムハマド・ユヌス氏 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/13(Fri) 19:43  

今年のノーベル平和賞は、バングラデシュのムハマド・ユヌス氏と、同氏が総裁を務めるグラミン銀行に贈られることが決まった。
このムハマド・ユヌス(Muhammad Yunus)氏(1940年6月28日生まれ)は、銀行融資の対象にならない、特に女性を中心とした貧困者に対するマイクロ・クレジット(Microcredit)のシステムを考案し、自ら経営するグラミン銀行(Grameen Bank)で、これを実践してきた人だ。
現在、世界には、2931のマイクロ・クレジット(Microcredit)プログラムがあるが、そのうち、アジア1603、アフリカ919.となっている。
マイクロ・クレジット(Microcredit)については、下記サイトをご参照。
http://www.fao.org/docrep/x4400e/x4400e06.htm
http://www.foreignaid.com/thinktank/microcredit.html

格差社会日本で、サラ金擁護に回る政治家には、爪の垢でもせんじて飲ませてやりたいような、スキームのようだ。
マイクロ・クレジット(Microcredit)全体のスキームを理解するには、下記のサイトのスライドが適している。
http://www.he.net/~ids/Presentations/Microcredit/sld001.htm

http://en.wikipedia.org/wiki/Microcredit


[4979] Re:[4977] 鳥インフルエンザの「農場監視プログラム」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/12(Thu) 18:09  

虹屋さん。
この農場監視プログラムは、イタリアのDIVA(differentiating infected from vaccinated animals)システムを、日本型にアレンジしたもののようで、おとり鶏(sentinel birds 、日本語では、指標鶏または歩哨鶏とでも、訳したほうがいいのでしょうかね?)を使うことまでは一緒ですが、そのおとり鶏の役割としては、イタリアのように、「ワクチン接種個体から感染した個体を区別する」という意味ではなくて、「弱毒タイプと強毒タイプとを区別する」という意味での指標鳥との、日本型DIVAシステムのようですね。
もっとも、この指標鶏、これまでの経緯からすると、闇ワクチンお目付け鶏(まさにこれぞ監視鶏-sentinel birds -)とも言えそうですね。


[4978] ソフトを買う時代から、ウェブツールを使う時代へ。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/12(Thu) 17:49  

ちょっく旧聞になってしまったが、「Yahoo! Internet Guide 11月号 」http://www.sbcr.jp/yig/url/art.asp?newsid=376
で紹介されていた「あんなこともこんなこともできる! 高機能ウェブツールに注目! 」には、これからのソフト購入の時代から、ウェブツール使用の時代への変遷が感じられた。
これもそれも、JavaアプレットAjax使用というメリットがあるからなのだろう。
たとえば、この特集の中で紹介されている「ThinkFree 」は、私も、購入ソフト単体で使っているものだが、これが、「ThinkFree Online 」http://www.thinkfree.com/
に登録すれば、ただで使えてしまうのだから、なんとも、損したような気がしてくる。
そのほかにも、ここで紹介されているオンラインソフトは、いずれも、ただで使えて、しかも、使いやすいものだ。
これらの将来性については、『ウェブアプリケーションの新しい可能性』http://www.cb21.co.jp/catchballnews/cbnews299.htmlをご参照


[4977] 鳥インフルエンザの「農場監視プログラム」 投稿者:虹屋 投稿日:2006/10/12(Thu) 17:48  

鳥インフルエンザ防疫指針 弱毒対策盛る/農水省
日本農業新聞 2006年10月12日

 農水省は11日、食料・農業・農村政策審議会の家きん疾病小委員会を開き、高病原性鳥インフルエンザの防疫指針の見直し案をまとめた。弱毒タイプの場合のまん延防止対策として、鶏から抗体が見つかってもウイルスが検出されない農場では、すぐには殺処分しないでも済む方式を指針に盛り込むことにした。
 この方式は「農場監視プログラム」と呼ばれる。仮に農場にウイルスが残っていても、農場の外に広がらないよう厳格な飼養衛生管理が行われていることが条件だ。
 防疫指針は感染やまん延を防止する対策の基本方針に当たる。一般からの意見募集や、小委の親組織である家畜衛生部会での審議を経て同省は11月にも指針を改正する。
 防疫指針を見直すのは、茨城県を中心に昨年発生した高病原性鳥インフルエンザが、はっきりとした症状が現れず鶏が死なない弱毒タイプで、しかも抗体だけを持つ鶏が多数発見されたため。
 現行の指針は致死率が高い強毒タイプを想定し、感染が確認された農場では鶏を殺処分するのが原則だ。しかし、同県での発生に際しては、弱毒タイプの特性を踏まえて例外的に「農場監視プログラム」を適用。適用農場からウイルスは広がらなかったため、指針にも盛り込むことにした。


[4976] 電磁波の研究者が悪性リンパ腫で死亡というのは、なんとも、不気味な記事 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/12(Thu) 09:38  

国立環境研究所の電磁波の影響を調べている研究者(兜真徳さん)が、悪性リンパ腫で死亡したという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061011-00000090-mai-peo
もちろん、因果関係などについては不明だが、なんとも、不気味な記事である。
ちなみに、1993年にフィンランド、デンマーク2カ国が報告した電磁波の生体障害に関する報告書「ノルディック報告」では、
悪性リンパ腫
磁場強度 1mG以上 増加倍率 5.0
    2.5mG以上     5.0
    4mG以上      5.0
との報告がされている。
http://www.marrow.or.jp/tokyo/report/no126/02.html

以下参考
この研究者の研究テーマは、がん抑制力のあるメラトニンが、電磁波の照射で、その抑制力が低下する、というテーマのようですね。
このサイトhttp://72.14.235.104/search?q=cache:UvSlDxXOTLUJ:www6.big.or.jp/~pad/network/index1.html+%E5%85%9C%E7%9C%9F%E5%BE%B3%E3%80%80%E3%80%80%E6%82%AA%E6%80%A7%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%91%E8%85%AB&hl=ja&gl=jp&ct=clnk&cd=3&lr=lang_ja|lang_enより引用
「環境研の石堂正美主任研究員と兜真徳首席研究官らの実験では、まず磁 界感受性のある乳がん細 胞「MCF7」に人体と同じ濃度のメラトニンを加え、乳がんの増殖が抑制されることを確認。次に同じ条件でこのがん細胞を高圧線下や家電品など日常生活でも経験されるのと同じレベルのl.2〜4マイクロテスラと、やや強い100マイクロテスラの磁界に入れた。その結果、いずれの場合もメラトニンは細胞の中で抑制作用を低下させ、濃度によっては消失する例もあった。」



[4975] お世話になりました。 投稿者: 投稿日:2006/10/12(Thu) 01:02  

色々ご教授ありがとうございました。
お蔭様で自分の中にあったいろいろな考えがアップデートされて、とっても楽しかったです。
これからも影からこっそり覗いているので頑張ってください。


ちょっと追記
一つ忘れておりました。
農政改革では、元農水省の研究員の方が書かれたこれが面白かったです。
http://www.rieti.go.jp/jp/fellow_act/writing.php?id=yamashita-kazuhito
この人既に農水省に戻る気ないんだろうなというのが良く伝わってきます(w


[4974] 米国のフィードバンの効果は、88年英国規制と同じか ・・A 投稿者:虹屋 投稿日:2006/10/11(Wed) 23:12  

 BSE感染の規模Kは、病原プリオンの飼料への投入量、汚染量Mとその飼料を牛が(生後1年以内の牛が)摂食する率、汚染頻度Hにより、K=M×H。(食品安全委員会の12月の答申『「米国・カナダの輸出プログラムにより管理された牛肉・内臓を摂取する場合と、我が国の牛に由来する牛肉・内臓を摂取する場合のリスクの同等性」に係る食品健康影響評価について』より)
 その年に生まれた牛の頭数をAとすれば、感染確率P=K/Aであるが、ここでは100万頭当たりで考えP=M×Hとする。
フランスの96年規制やアイルランドの97年規制は、プリオンの99.4%が存在するSRMを飼料から除き汚染量を減少させることで感染確率を減少させる規制である。米国ではSRMも飼料原料に使われて汚染量を減少させる規制はないから、もっぱら摂食する率・汚染頻度をコントロール減少させることで感染確率、感染率を減少しようとする規制である。

米農務省の感染率の推計が成立するためには、2001年には汚染頻度が規制によって千分の一以下になっていなければならない。(下記試算参照)
食品医薬局(FDA)が発表した監察結果によると、2001年7月の発表では、牛の肉骨粉など禁止物質を扱う企業のうち調査された2,653社で、591(22%)はまったく規制に従っていない、431(16%)が要求された「反芻動物に与えてはならない」という表示をしておらず、222(8%)は適切な鶏・豚・魚からものとの混合防止システムをもたっていない。10月の発表では、調査された2,501社でで、333(13%)はまったく規制に従っていない、204(8%)が要求された表示をしておらず、116(5%)は混合防止システムをもたっていない。これでは、汚染頻度が規制によって千分の一以下になっているとはとても言えない。

米農務省が、米国産牛のBSE有病率の推定に使ったBBC法での仮定、「1997年に実施された米国のフィードバン(反芻動物に哺乳動物由来のたんぱく質を与えることを禁止する飼料規制)には、少なくとも1988 年にイギリスで導入されたフィードバン(反芻動物に反芻動物由来のたんぱく質を与えることを禁止する)と同程度の効果があり、感染率が低下した」という仮説は、絵空事である。したがって、BBC法で有病率の推定「100万頭に1頭未満」も絵空事である。

97年夏の飼料規制で牛が肉骨粉などを摂食する率、汚染頻度が百分の一、1%に減ったとしても、2001年には規制以前よりやや多い感染率ではないだろうか。

試算
 2001年での汚染量は、93年生まれの8歳牛のBSE感染牛によるもの、94年生まれの7歳牛のBSE感染牛によるもの、・・・・1999年生まれの2歳のBSE感染牛によるものの総和である。93年生まれの8歳のBSE感染牛による感染価は、8歳までと畜などされず生き残る率と8歳で発症またはその寸前のBSE検査でプリオンが検出されるレベルまでにいたる率を1993年の感染率に掛け合わせ、さらに感染成牛1頭の感染価に掛けた価となる。同様に各年のそれを算出した総和が2001年の汚染量になる。
 症状発症の年齢は、2004年10月の日本学術会議の公開討論会での資料にある英国の臨床症状発症の年齢。生き残る率は米農務省の米国産牛の年齢構成(推定)による。食品安全委員会は感染成牛は1頭当たり10000 ID50の感染価をもつとしている。これはレンダリング、肉骨粉製造の方法によって減衰するが、ハーバード大のリスク評価での米国内のレンダリングの設定に従えば、平均的には10分の一に減衰するので、1000 ID50とする。
BSE発症の30%を占める4歳感染牛による汚染量は、0.147×生まれた年の感染率×感染成牛1頭の感染価=147×(生まれた年の感染率) ID50。
BSE発症の30%を占める5歳感染牛は、125×(生まれた年の感染率) ID50。
BSE発症の20%を占める6歳感染牛は、72×(生まれた年の感染率) ID50。

2001年の4歳牛は1997年生まれ、5歳牛は96年生まれ、6歳牛は95年生まれである。米農務省の推計では、93年から97年までの感染率は同じと仮定してあるので、それに従えば、20001年に米国の飼料原料に投入される汚染量は、95年から97年生まれに限定しても344×(97年の感染率) ID50。
 米農務省の推計では2001年の感染率は、0.11×(97年の感染率)。
0.11×(97年の感染率)=(2001年の汚染量)×(2001年の汚染頻度)
(2001年の汚染頻度)=0.11×(97年の感染率)/(2001年の汚染量)
(2001年の汚染頻度)=0.11×(97年の感染率)/{344×(97年の感染率)}
(2001年の汚染頻度)=0.11/344=0.03%
規制前は汚染頻度は100%、

2001年の汚染量を97年生まれの4歳感染牛のみに限定すると
(2001年の汚染頻度)=0.11/147=0.07%

米国での感染成牛のレンダリング後の感染価を1000 ID50 から500 ID
93年から97年までの感染率は徐々に上がったとし、96年の感染率を97年の0.8、95年を97年の0.6とした場合
米農務省の仮定を満たす2001年の汚染頻度は
(2001年の汚染頻度)=0.11/145=0.07%


2001年の汚染頻度が1%の場合、
米国での感染成牛のレンダリング後の感染価を500 IDとし
93年から97年までの感染率は徐々に上がったとし、96年の感染率を97年の0.8、95年を97年の0.6とした場合
2001年感染率=145×(97年の感染率)×1%=1.45×(97年の感染率)


[4973] OPECが日産100万バーレル減産に合意 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/11(Wed) 22:14  

OPECは、水曜日に、現在の日産二千八百万バーレルを日産100万バーレル分減産することに合意した。
このところ、OPECの減産のアナウンスにもかかわらず、原油相場は、下落し続けていたが、今回は、やや、反応を見せているようだ。
OPECの次の公式会合予定は、12月だが、この間にも、適宜、会合を持つとのことである。

http://www.localnewswatch.com/jordanfalls/stories/index.php?action=fullnews&id=14194


[4972] 「アンカテ(Uncategorizable Blog)」というブログに、私のブログ記事が引用 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/11(Wed) 20:56  

「アンカテ(Uncategorizable Blog)」http://d.hatena.ne.jp/essa/20061004/p1
というブログに、私のブログ記事「「美醜とり混ぜた国」こそ、真のエネルギッシュな国のすがたなのだ!!!」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=651
が引用されています。
光栄です。

http://d.hatena.ne.jp/essa/20061004/p1


[4971] 週刊ダイアモンドの今週号「全解剖・新富裕層・新たな階層の誕生」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/11(Wed) 12:00  

週刊ダイアモンドの今週号「全解剖・新富裕層・新たな階層の誕生」
http://dw.diamond.ne.jp/number/061014/index.html
は、格差社会の一方の極を見るうえで、面白い特集でしたね。
それにしても、定価670円のこんな記事を、本屋で立ち読みしているワタクシは、いったい「何層」?

http://dw.diamond.ne.jp/number/061014/index.html


[4970] Re:[4969] 釈迦に説法だったようで 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/11(Wed) 06:50  

壺さん。
>>個人的に、コンバインや田植え機には大きいライトをつけて夜中にも動かせば2倍出来るのではないかとか思っているのですが>>
ですが、夜の8時9時程度は普通ですが、夜露や朝露が稲につくころは、コンバイン作業がうまくできないようですね。
>>腐っている業界から新規参入しても泥水に泥水を注いでいるようなもので>>
とは、よく言ったもので、確かに、今の地元の土建業のもともとは、太平洋戦争前の救農土木が原点のようで、出たり入ったりの繰り返しとしての建設帰農のスキームでは、どうも、といった感じですね。
建設帰農については、ブログのほうで、同じようなことを書いたことがありましたっけ。

ご参考「「建設帰農」というパラダイムの光と影」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=159



[4969] 釈迦に説法だったようで 投稿者: 投稿日:2006/10/11(Wed) 02:01  

そうなんですよね。やはり農家にお詳しい方だったら、誰でもそう思いますよね。
本当に考える事が全く一緒で嬉しいやら悲しいやら、『農協の購買事業のいけにえ』なんて、本当に僕も思っていたことです(まあ買う方も見栄で浪費しているような面もあるような…)。
『適期に、人より一日も遅れないで、田植えや刈り取りをしたい』、これも自分の中で『皆で使えば良いのに』と思ったあとに、僕も思いついた疑問です。
(個人的に、コンバインや田植え機には大きいライトをつけて夜中にも動かせば2倍出来るのではないかとか思っているのですが、自分は実際にトラクターを動かした事が無いので、夜中に本当に稲刈りが出来るかは分かりません)
仰っていたファンドや機械のシェアはとっても有意義だと思います。そして大規模化すればファンドや機械のシェアやあとは保険なんかも活用しやすいと思います。ですから、どんな形の大規模化でも、今の個人農家よりはマシだと思うのです。

擬似大規模化の手段として地域の農協がプラットフォームになるという考えはとても面白いですし、それが出来るところはやれば良いと思うのです。しかし、地元の農協に意欲あるところはそれで良いと思いますが、そういう農協がないところは別の手段が必要だと思いますし、現在の農業には農協の自主性にだけ任せている余裕はないと思うのです。農協のプラットフォーム化はありだと思いますし、農協は最も期待できる勢力でしょうが、農協だけに頼るよりも色んな可能性を期待したいです。
しかし、国が直接ああせいこうせいといって再編を進めるよりも、進むべき道を開いたら、あとは後ろから圧力を加えるだけでにしておいた方が、より良い結果を残せるんじゃないかと…。
例えば自分は、東京の都心で農業をする必要なんてないと思っていますが、都心の農家を直接潰さないでも、普通に北海道と競争させれば、勝手に都心の農家は廃業すると思っています。
だから小沢さんがテレビで『参入したい人はどんどん参入したら良いんですよ』といってたのを聞いて、ちょっと血が沸きました。
民主党案なら、あるところは農協が、あるところは企業が、あるところは有志が、中心になって再編できるのではないかと、更に小規模でも質の高いものを作れる人は個人でも続けていけるのではないかと思ったわけです。
ですが民主党の補助金案が無理ならば、今行なっている大規模化政策はやむ終えないと思います。しかしそれならば、せめて企業などを参入させて農家と同じ水準で競争させてあげたいです。

ただし、田舎の土木屋さんには僕も期待していません。
農業と同じくらい腐っている業界から新規参入しても泥水に泥水を注いでいるようなもので、同じ泥水ならば畑仕事の素人である土木屋が参加しても足を引っ張るだけだと思います。同じ土木屋なら大都市のゼネコンにお願いしたいのですが、彼らも彼らで他所の再編に手を出す前に、自らの再編をしなければいけない身ですからね。
個人的には農業がサボっていた間にも磨かれ続けた現代企業のノウハウを持った企業に参加してもらいたいです。

あとは例え再編の結果、生産性が上がっても海外農業と戦えるのかというのが、大いなる不安です。


[4968] スタチンが、鳥インフルエンザの安価な治療薬として有効という話題 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/10(Tue) 11:01  

外岡立人さんの情報で知ったのだが、抗高コレステロール薬のスタチン(日本での商品名としては、メバロチン、リポバス、ローコール、リピトール、リバロ、クレストールなどがある模様)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%81%E3%83%B3
が、強毒性インフルエンザによる「サイトカイン・ストーム」を抑制し、死亡率を下げるとの研究が、話題になっているという。
このサイト「Flu Roundup: West Java goes own way」
http://news.monstersandcritics.com/health/article_1208279.php/Flu_Roundup_West_Java_goes_own_way
「Cheap bird flu drug possible」
http://www.stuff.co.nz/stuff/0,2106,3820692a7144,00.html
での、the University of Virginiaをリタイアした学者David Fedson氏によれば、このスタチンは、既に、どこの国にも出回っているポピュラーな薬であり、安価($1.88)に手に入る薬なので、低開発国での鳥インフルエンザ対策の一部として、取り入れられるべきとしている。
ちなみに、このスタチン、もともとは、アオカビ(ペニシリウム・シトリヌム、penicillium citrinum)http://ecoport.org/ep?SearchType=pdb&PdbID=2429
から発見されたもののようだ。

http://news.monstersandcritics.com/health/article_1208279.php/Flu_Roundup_West_Java_goes_own_way


[4967] Re:[4966] [4961] [4960] [4959] 大気中には本当に出てないんですかね 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/10(Tue) 09:59  

まりちゃんさん。
おやおや、ご紹介のサイトの『風向・風速』サイトでは、昨日のの核実験地からの矢印が、50ノットのスピードで、わが郷里の秋田県を直撃しているじゃーあーりませんか。

http://cimss.ssec.wisc.edu/tropic/real-time/westpac/winds/wgmsdlm6.html


[4966] Re:[4961] [4960] [4959] 大気中には本当に出てないんですかね 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/10/10(Tue) 07:38  

笹山さん、こんなサイトがありましたよ。

http://cimss.ssec.wisc.edu/tropic/real-time/westpac/winds/wgmsdlm6.html
また実験やるみたいですね。

今回の件の裏に誰がいて、誰が一番儲かるかっていうと武器商人でしょうね。


[4965] Re:[4964] 国内農業政策について 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/10(Tue) 07:24  

壺さん。
私の郷里の集落の中で、一番豊かなのは、バイパス際の農家で、田んぼを、スーパーやパチンコ店や、大型店に貸している農家です。
毎年、集落で、海外研修?に出かけるほどのリッチさです。
中には、税金対策で、アパートやマンションを立てている方もおります。
こうなると、農家というよりは、農地所有活用農家といったほうがいいでしょう。
この農地の貸す相手が、このパチンコ店や巨大スーパーのような資本力のある相手であり、十分な換金スキームを持っている、農業を行う相手方であれば、バイパス際の農家でなくても、同じような思いが、できるというわけですが。
農家は、なかなか、パチンコ店員には、向きませんが、農業専門株式会社であれは、お給料もいただける道もありえますね。
近年、受委託という形で、農地の貸し借りが広がってきました。
しかし、受託した側から見れば、農地は、集落の北から南まで、というわけで、コンバインや田植え機をそのたびに転々と動かしていかなければならない。
委託された農地が、点在化した状態では、決して、規模の経済の余慶を十分受けるということにはならないようです。
やはり、ここは、受託するほうに、資本力というものが動員されないと、なかなか、うまくいかない、ということなのでしょう。
また、おっしゃる機械化の問題ですけれども、ドイツのマシーネリングというスキームをまねて、日本でも、農業機械銀行というスキームが導入されて、一部、うまくいっているところもあるらしいですが、多くの農家は、無関心で、農協のローンで、小規模経営に適したチマチマした農機を買ってきていました。
これなんて、農協の購買事業のいけにえ?って感じすら、覚えますね。
また、適期に、人より一日も遅れないで、田植えや刈り取りをしたいのに、機械化銀行の機械のローテーションがそれに追いつかない、といったことも、敬遠要素にあるのでしょう。
災害日本では、一日でどんでんかえしってことも、よくありますから。
これは、りんごの例ですが、平成14年に11月2日に初雪が降った年は、一日早く、りんごを収穫したりんご農家と、果実に蜜を蓄えさせるために、木にりんごをならしたままにしていたりんご農家とでは、まさに、天国と地獄との差がありましたもの。
優秀な農家ほど、今、切実に、「借金でない資本の注入の方法」があれば、と考えているのではないでしょうか。
それは、農業部門でない部門からの出資であり、ファンドであり、ということなのでしょう。
そのためには、農協をプラットフォームにして、農協系統以外の資本や技術やマーケットチャンネルが乗りうるプラットフォーム作りが必要、との、感じがするのです。
なぜ、純粋民間でなくて、農協がプラットフォームなのか、ということですが、現状では、農地の純粋民間移転後も、農地のスプロール化が避けられるという保障がないからです。
建設帰農のスキームと絡めて、株式会社の農地参入を志向する向きもありますが、建設会社と農家との間には、農協なり何なりの、ひとつのバッファーがないと、危険なことと思われます。
なぜなら、建設会社に隠れ借金があって、いつ、差し押さえられるかわからないような状況では、安易に、建設帰農なんてパラダイスは、描がけないんじゃないのか?っていう、疑問ですね。
これまで、土木作業員を使って、地元経済を牛耳っていた地元土建会社が、今度は、建設帰農会社に衣替えして、農業作業員を使って、地元経済を牛耳っている姿というのも、ちょっと、見るに忍びないですね。
やはり、注入資本力とファミリー農家との間に立つ、健全なプラットフォームとしての主体の存在が、求められますね。



[4964] 国内農業政策について 投稿者: 投稿日:2006/10/10(Tue) 04:00  

国内農業では、自分の中にも少し蓄えがあるので意見が言わしてもらいます。

私は、農業には大規模化は必要不可欠だと思っています。
私の祖父が農家だったので十数年以上前小学生の頃から、国内農業は海外の農産物にどうして勝てないのか、どうしたらもっと良くなるんだろうと、子供ながらにぼんやり考えていました。
そして小学生の当時ですら、隣もその隣も一軒一軒のガレージにトラクターがあるのは『皆で使えば良いのに勿体無い』と思っていましたし、狭い継ぎ接ぎのような農地をあっちを耕し、こっちを耕しというのも『一緒にやれば良いのに』と思っていました。
そして、一面の小麦畑に飛行機から農薬をまく、アメリカの農家をテレビで見て圧倒されました。『こんな人たちに勝てるわけがない』と小学生ながらに思いました。
個人農家の孫として見ても、日本の個人農家は間違いなく無駄の塊です。
また個人農家はリスクがでかいです。かなり前にあった冷害で祖父の家に金を借りに来た農家の方が居たくらいです。祖父の長男である叔父は公務員で祖父の仕事を手伝ってはいましたが、農業は継ぎませんでした。それも当たり前の話だと思います。
松坂牛や魚沼の米を作っているような職人的な農家はやっていけるのかもしれませんが、一般の農家はなんというか…、一杯一杯で、普段は暮らしていけても気候次第で大変になっちゃうわけです。

ですから、大規模化は必要だと思います。
そして、農家にはせこいというか、身勝手というか、偏屈的なプライドのようなものがあるので、仕組みを大きく変えるには多少の強引さも必要なのではないかと思います。また実際、大多数の一般の農家が多様性というほど多様なモノを作っているかというと…、専業だった祖父ですら、米作りが本業であとは趣味で野菜を作っているという感じでした(誇張有)。
ですので欧州は分かりませんが、現段階では多少の多様性を犠牲にしてでも問題だらけの個人農家を大規模にする方が先決なのではないかと思います。勿論その手法としてファミリー農家はありだとは思います。

しかし、小学生の時に見た一面の小麦畑が未だに軽いトラウマになっていまして…、例え大規模化によって効率が二倍になったとしても、それだけでアメリカや中国と戦えるとは、とても思えないのです。
ですから、大規模化に加えてさらに国がその差額を補助でもしない限り競争は成り立たない、少なくとも多様性という『質』ではなく、食糧自給率という『量』の確保は出来ないのではと思っています。
地方間競争で例えれば、地方交付税もなしに岩手が東京と競争ができるはずが無いようなものだと思うわけです。

ですから小沢案の補助金というハンデをもらえれば、競争が成り立つのでは?と思ったわけです。
そして補助金と規制緩和によって、競争を活性化させれば、個人農家と大規模農家や農業企業と海外農家との間の競争を通じて、自然に日本の農業も再編できるのではないかと思ったわけです。そしてその結果として、職人的農家、大規模農家、農業企業などが並立でき、まさしく農業に多様性も生まれるのではないかと思いました。
私は、自民党が今やっている政策も、遅々としていますが今までに比べれば遥かに良いと思います。しかし今の政策では大規模農家だけが優遇されるので、職人的農家や農業企業にも公平な民主党案の方が良いと思ったのです。

しかし、世界の潮流的に農産物そのものに対する補助金が廃止になりかかっているのだとすれば…、自民党案で行くしかないというのが現実でしょうか。

紹介していただいた記事も面白かったです、こういう事例は勇気が出ますね。
そして国や全農は無能を通り越して、むしろ農業を安楽死させようとしているようにしか見えないんですよね、本当に腹が立ちます。
東京で農業なんかやる必要ないのに、東京の農家を守る為に、北海道の農家の足を引っ張って、国内の農家を守る為に海外の農家の足を引っ張るような政策は改めて欲しいです。

私は阿部内閣を結構評価しているのですが、農相だけは心配です。
自分としては、農業の世界こそイノベーションをしてもらいたいのですが…。

時間が時間になってしまい文章の推敲が不十分ですが、ご勘弁ください…


[4963] Re:[4960] [4959] やけに強烈なデムパ? 投稿者:とき 投稿日:2006/10/10(Tue) 01:38  


http://www.jca.apc.org/

(情報の確度には)お気をつけて。


[4962] 原油価格は、北朝鮮核実験よりも、OPECの更なる生産量削減見通しで、上昇 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/09(Mon) 22:30  

4パーセントの原産を目指している模様。
これによって、ニューヨーク商品取引所では、ライトスイート原油で、71セント上昇し、一バーレル60.47ドルとなった。

http://abcnews.go.com/Business/wireStory?id=2544343


[4961] Re:[4960] [4959] 大気中には本当に出てないんですかね 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/09(Mon) 21:25  

まりちゃんさん。
そうですか。
これは、神のみぞ知る--ですね。
実験地は、山岳地帯といいますから、当面は、放射能入りマツタケの迂回輸入にご注意といったところでしょうか。

http://new.quote.com/world/asia_australia.action


[4960] Re:[4959] 大気中には本当に出てないんですかね 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/10/09(Mon) 20:10  

どっちにしろコンブを食べるくらいしかないなぁ、と思ってたらこんなのを見つけました。
http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/aomori_mail/aomori_leaf.pdf
これは日本だけの問題じゃなくて、近隣国から反対を受けてもいいような件だと思うんですが、
日本って恐ろしいこと始めちゃいましたね。



[4959] ヨーロッパ株式市場は、比較的冷静 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/09(Mon) 18:06  

イギリス(FTSE 250 )
Last Change / Pct Change
10,152.20 -24.60 / -0.24 %
http://new.quote.com/stocks/quote.action?s=%24MCX-FTSE

フランス(MASTER CAC 40 NET ASSET VALUATION(EURONEXT PARIS) )
Last Change / Pct Change
5,266.12 -15.94 / -0.30 %
http://new.quote.com/stocks/quote.action?s=%24CAC

ドイツ(DAX (PERFORMANCE-INDEX))
Last   Change / Pct Change
6,060.70 -25.12 / -0.41 %
http://new.quote.com/stocks/quote.action?s=%24DAX-XET

北朝鮮よりもイランに関心、とぃった所なのでしょう。


http://new.quote.com/world/europe.action


[4958] 北朝鮮核実験で、アジアの株式市場は、中国を除き、軒並み下落 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/09(Mon) 15:39  

韓国(KOSPI )
Last Change/ Pct Change
1,319.21 -32.79 / -2.43 %
http://new.quote.com/stocks/quote.action;jsessionid=l7fCyudhix-kcX8R?s=%24KOSPI-IDX

香港(HANG SENG INDEX )
Last Change / Pct Change
17,683.36 -220.03 / -1.23 %
http://new.quote.com/stocks/quote.action;jsessionid=l7fCyudhix-kcX8R?s=%24HSI.X-HKG

シンガポール(STRAITS TIMES INDEX )
Last Change / Pct Change
2,614.46 -34.84 / -1.32 %
http://new.quote.com/stocks/quote.action;jsessionid=l7fCyudhix-kcX8R?s=%24019.X-SES

インド(S&P CNX NIFTY )
Last Change / Pct Change
3,554.50 15.20 /-0.43%)
http://finance.yahoo.com/q/bc?s=%5ENSEI&t=1d

中で、中国のみ、一人勝ち といったところですね。
これは、日中間の政冷経熱の解消見通しの要素のほうが大きかったようで。

中国(SHENZHEN STOCK EXCHANGE A SHAR )
Last Change / Pct Change
460.37 4.92 / 1.08 %
http://new.quote.com/stocks/quote.action?s=%24SZSEA-IDX

http://new.quote.com/world/asia_australia.action


[4957] 米国のフィードバンの効果は、88年英国規制と同じか ・・@ 投稿者:虹屋 投稿日:2006/10/09(Mon) 13:21  

米農務省が、米国産牛のBSE有病率の推定に使ったBBC法(Bayesian Birth-Cohort Method)では、「1997年に実施された米国のフィードバン(反芻動物に哺乳動物由来のたんぱく質を与えることを禁止する飼料規制)には、少なくとも1988 年にイギリスで導入されたフィードバン(反芻動物に反芻動物由来のたんぱく質を与えることを禁止する)と同程度の効果があり、米国におけるBSE 有病率は比例して低下すると仮定」している。
その仮定では「感染の確率は、1997 年のフィードバンの実施までは一定である、規制施行後は規制の効果で英国と同様に低下し、低下は、規制施行後の5 年間にのみとし、5 年後以降は規制による低下はないと想定する。」
具体的には、1993年から97年までの感染確率をPとする。97年夏の飼料規制実施の効果で
1998年にはP×0.42、
1999年にはP×0.28、
2000年にはP×0.28、
2001年にはP×0.11、
2002年にはP×0.08にまで低下し、
”控えめな推定をするため”03年以降はP×0.08に固定して有病率を推定している。
 この感染確率は、食品安全委員会の昨年12月の輸入再開容認の答申では「米国・カナダ・日本ともに国内での暴露は1990 年代から増加し、規制前に生まれた牛群で最大となり、その後に生まれた牛群では緩やかに減少したと考えられる( 欧州のデータをもとにすれば、2004 年生まれの牛群では最盛期の約1/4{ 0.1〜 0.36= (0.29〜 0.6) ×(0.29〜 0.6)} 位に減少していると予想される)。」とある。単純化すれば、2004年には米農務省は規制以前の最盛期の0.08、日本はその3倍の0.25と感染確率を想定している。米農務省の仮定は妥当なものであろうか。

 米農務省は、米国のフィードバンには、少なくとも、1988 年の英国のフィードバンと同程度の効果があるとする次のような理由を揚げている。「英国で1988 年7 月に初めて実施されたフィードバンの内容は、1997 年に米国が実施したフィードバンほど厳しくなかった。英国のフィードバンが米国のフィードバンと同等の厳しさになったと考えられるのは、少なくとも、1994 年以降である」「米ではイネ科牧草地と牧草地での摂食が広範に行われており、子牛の舎飼い育成は英国やヨーロッパほど行われていないため、フィードバン後の汚染飼料への暴露の可能性は英国よりも低くなると考えられる。北米における有病率と畜産慣行は、禁止飼料への暴露の可能性を排除しないが、それでも、英国の小規模な牛群の場合と比較すると、禁止飼料への暴露の可能性はより低くなると考えられる。」(仮訳13ページ)

 子牛の舎飼い育成の規模によってBSEの感染確率は影響を受けるであろうか。米国は、米国内の肉用牛は感染しやすい子牛の時期も牧草地に放牧され、母牛の乳や牧草で育ち、人工的な飼料を摂食することが少なく肉骨粉などを摂食が少ないので、感染が極めて少ないと主張してきた。この主張を敷衍すればが、子牛の牧草地育成が多い地域、国、牛種ほどBSEの感染確率は低いと主張することは理解できる。それでは、子牛の舎飼い育成が多いほど感染確率は高くなるのであろうか。米国でも乳牛は、子牛は舎飼いで育成される。米国の全飼育頭数は約9700万頭で25%が乳牛と言われているので約2400万頭になる。英国の飼育頭数は肉牛・乳牛を合わせて1200万頭。国全体で比べれば、牧草地での摂食に飼育規模と子牛の舎飼い育成の規模の違い、つまり牛畜産業の構造は両国で違う。それで国全体での感染確率も違うとの米国の主張は理解できる。しかし米国の乳牛飼育つまり酪農部門に焦点をあわせて比較すれば、子牛の舎飼い育成の点では汚染飼料への暴露の可能性、つまり感染確率に差はない。

 この点、想起したいのは米農務省は以前、米国にBSEが発生しない主な理由として「(BSEにとても感染しやすい)離乳期に子牛に与える代用乳に英国は肉骨粉を添加しているが、米国では植物蛋白のみを添加している。」「配合飼料への添加蛋白は英国は肉骨粉が主体で、米国では大豆や綿の種が主体である。 」事をあげていた。子牛の舎飼い育成の規模よりも、そこで与えられる代用乳や配合飼料での肉骨粉の使用の方が重要であると主張していた。
 それならば英国は1988年規制で、a)この代用乳への肉骨粉添加が禁止による多大な減少効果とb)他の配合飼料の減少効果が生じ、大幅に感染確率は減少したと考えらる。しかし、米国は、もともと代用乳に肉骨粉を使っていなかったのでa)の減少効果は起こらないし、b)も英国ほどの減少効果を期待できない。米国の97年の飼料規制に、英国の88年規制と同様の減少効果を期待できるであろうか。英国の減少率は米国の減少率より高い値ではないだろうか。

 もともと代用乳に肉骨粉を使っていなかった国、地域での規制効果が、米国の規制効果に近似しているのではないか。食品安全委員会の審議資料によれば、英国の1988年規制で規制後3年間の平均発症数の0.29に減少し、スイスは1990年の肉骨粉等の飼料規制によって0.6に減少し、フランスでは1996年のSRMの飼料への使用禁止により0.37に減少、アイルランドでは1997年のSRMの飼料への使用禁止により0.55に減少し、ドイツでは1996年の肉骨粉の飼料への使用規制により0.44に減少した。



[4956] 飲み屋さんが代行料金一部負担サービス 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/09(Mon) 11:07  

私の郷里秋田県は、酒の国だけあって、人一倍、飲酒運転対策には、厳しい県だ。
それだけに、酒場まで、自分の車で運転していき、帰りは、代行運転を頼むのは、常識。
そこで、考え出されたのが、飲み屋さんが、この代行運転費用を500円限りで、負担するというサービスのようなのだが。
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20061009b参照
もっとも、このようなサービスをする飲み屋さんが増えた場合、はしごして、二重取りなんてことにならないんだろうか?
ちょっと、心配。



[4955] Re:[4954] 『規模の経済・依存症』脱却のスキームはあるのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/07(Sat) 09:37  

壺 さん。
いくらかでも、お役に立てたようで、光栄です。
>>日本のような国では大規模化しただけで、海外の農産物と競争できる水準にあるのか、『質』はともかく食糧自給率という『量』を確保するのは厳しいのではないかとも思います。>>
というのは、ごもっともなご指摘だと思います。
ここにも、『規模の経済依存症』のスキームが横行していますね。
規模が大きくなれば、コストが下がる、ある意味真実ですが、それは、川下に、(無知で)大量のデマンドがある場合にのみ可能ということなのでしょう。
むしろ、農業の場合には、規模の経済と同時に、多様な「範囲の経済」(複数の産品を一つの主体が同時に生産・販売する方が、各々の産品を単独に生産・販売したときの合計の費用よりも割安につく。多角的資源利用。いまコンビニなどの世界で言われているロングテール現象(パレートの法則神話から脱して、死に筋商品に安定的利益を求める)効果なども、この考え方に入るのかも知れませんね。)というものも、考えなくてはならないように思えます。
今、フランスで小農民たちが、EU共通農業政策の不均衡是正を求めて、ハンガーストライキをやっていますが、彼らの主張は、EU共通農業政策が、大規模企業農業グループのみを優遇し、持続可能な農法を採用する農民たちを冷遇しているという不満にもとずくのです。
多様性のスキーム欠如という構図は、ヨーロッパでも、変わらないようですね。
現在の日本の農業政策の志向する担い手農家優先政策も、今後、手痛いしっぺ返しを食らう可能性は、大いにありそうです。

では、零細なファミリー農家と、土地集約化型農業に対して、どのようなインセンティブを与えていくのか。

今、経営の世界では、ファミリービジネスのよさが見直されていますが、このあたりに、ヒントがありそうです。

つまり、所有と経営が分離する形の中で、ファミリー農家の換金回路が発生するという仕組みです。

農地のホルダーとしてのファミリー農家、資本と技術力、マーケティングの注入源泉としての民間の別の主体、そして、その両者をつなぐ、農地の完全民間移転化を防ぐ、バッファーとしてのボード・ディレクター的存在、というようなスキームですね。

農協(JA)は、株式会社の農地取得に反対していますが、では、なぜ、農協(JA)自身が、農地の取得・営農事業ができる経営母体になれるように、農協法改正を主張しようとしないのでしょう。
つまり、上記のボード・ディレクター的存在としての農協、所有は、ファミリー農家、経営は、民間、というトロイカ方式による、スキームですね。
このようなスキームを構築しつつ、農協法第10条(事業)の改正も、視野に入れるべきときです。
農地が、完全に民間移転にならずに、ファミリー農家の農地返還権(買戻し特約登記)確保のもとに、協同組合組織の下にとどまり、農協が、ボード・ディレクター的存在として、所有と経営のガバナンスをコントロールできる結節点にある、というようなスキームを、農協(JA)自ら提案すべきときにきていると思います。

ちょっと、古い記事ですが、このサイト「シリーズ 農協のあり方を探る-6」
http://www.jacom.or.jp/series/shir113/shir113s03061802.html
の対談なんかも面白いですね。
この中から、抜粋
「農協は営農事業ができないという法解釈はもともとおかしいのですよ。日本で最初に農協法をつくった時の農水省の担当課長・小倉武一さんは、農協は実行組合を持って生産活動ができるようにするという構想を終始抱いていました。GHQの反対や、その後の農地法の制約から結局は実現しなかったのですが。」
ここでのJA山形おきたま(不祥事も近年あったようで、ちょっと、このごろ元気がないようなのですが。)は、「農協本体では営農事業ができないため、65%出資(農協出資型法人、ほかに、アグリジビネス投資育成株式会社も出資)の別会社(農業生産法人「有限会社アグリサポートおきたま」)
http://www.mlw.or.jp/center/topics/column21.htm
をつくって農業経営に乗り出し、既存の農業生産法人や大規模農家などを補完する有限会社」ということですが、ここで、なにもかもJAで仕切るのではなくて、JAは、ボード・ディレクター的存在に徹して、ここをプラットホームにして、コラボレート的に、民間の技術なりマーケティングチャンネルの参入を図るほうが、効率的なような感じがします。
この法人は、有限会社ですが、法人同士の連携を行う場合、現在の農協法では、このスキームがないため、中小企業等協同組合法にもとづく事業協同組合を使っている場合が多いようです。
この辺の農協法の改正も必要なのではないでしょか。

参考-農地法と農業協同組合法との関係

1.農地法における農業生産法人には、農業協同組合法第72条の8規定の農事組合法人を含む。
2農業協同組合についての、農地法第7条の「所有制限の例外」となる小作地は、
(1)農業協同組合がその組合員の行う耕作又は養畜の事業に必要な施設の用に供している小作地
(2)農業協同組合法第10条第2項に規定する事業(組合員の委託を受けて行う農業の経営の事業)を行う農業協同組合がその所有者(法人を除く。)から委託を受けて、農業協同組合法第10条第2項に規定する事業に供している小作地
(3)信託事業を行う農業協同組合(農地保有合理化法人としての農協を含む)が所有する小作地で信託事業に係る信託財産であるもの
3.農業協同組合法第10条第3項の信託(組合員の委託により、不動産を貸付けの方法により運用又は売り渡すことを目的とする信託)の引受けにより所有権を取得する場合には、農業委員会の許可を受けなくていい。
4.農業協同組合が、農業協同組合法第10条第2項に規定する事業を行うため、農地又は採草放牧地の所有者から委託を受ける時、農業生産法人以外の法人が、所有権、地上権、永小作権、質権、使用貸借による権利、賃借権若しくはその他の使用及び収益を目的とする権利を取得する場合には、農業委員会の許可を得ることができる。

なお、ファミリービジネス再評価の動きについては、下記サイトご参照
http://workingknowledge.hbs.edu/item/2469.html

http://hbswk.hbs.edu/item/2536.html


[4954] とてもとても勉強になりました 投稿者: 投稿日:2006/10/07(Sat) 02:07  

素早く詳しく明確にご教授いただいたのに、返事遅くて本当にすみません。ヘロヘロになって帰ってきたあとに読んでも、何となくは分かりのですが、なかなか自分の考えを上手く整理できませんでした。(今でも出来ているとは言い難いですが)

自分はすでに関税と補助金は、どちらも形が違うだけだと考えていました。特に関税にするのか補助金にするのかは主に国内問題だと考えていましたので、市場の形を歪めず食料自給率を確保するなんて不可能なのだから、WTO違反かどうかは、所詮建前や政治の話だと、あまり重視してなかったのですが、現実問題としてはそこが最も大切ですよね。紹介していただいた情報はとっても面白かったです(自分の中で整理するのが大変でしたが)。
NTCsと黄色、青、緑の政策の分類というのは分かり易い考え方ですね。さすがプロ中のプロたちが作った建前だと感心しました。
正直自分の中に今までなかった様々な考え方が入ってきてちょっと整理し切れていません。例えばFTAは世界経済全体でも+だと、考えていましたがこういう問題をみてみると、そうとも言い切れないし、環境というのも、テイの良い言い訳だと思っていましたが、これもそうとも言い切れないのかなと、と思うようなことばかりでした。

上手く整理して消化して自分なりの意見に昇華させてをレスしようと思っていたのですが、それがどうにも上手く行きません。ずっとうにうに書いたり消したり文章を弄っているのですが、これ以上遅くなるわけにはいかないので上記のつたない感想に続き、以下の子供染みた自分の意見を箇条書きで述べさせてもらいます。

・自分の日本農政に対する不満
私は、これからも一部の農産物の異常に高い関税を守りきれるのか、ジリ貧になるだけのように思えて不安でした。また日本のように食料の6割近くを輸入している大国なんてそうそう無いのに、なお食料のことでケチをつけられ続ける状態に納得がいきませんでした。それは、やはり日本の農業の異常に低い生産性に伴う一部の農産物の異常に高い関税が実際以上に目立っているからだと思っています。
また補助金は貿易問題というより、国内産業の育成、つまり異常に低い生産性を改善する為にそちらの方が望ましいという考えでした。

・NTCsという概念を知った後の意見
食糧安全保障(食料自給率)を考慮したホワイト・ボックスのようなものは作れないのでしょうか?幾らなんでも4割というのは低すぎると思うのです。
せめて6割くらいは自給させてもらってもいいのではないかと、それでも4割は輸入するわけですから…。

・過去の日本の農政
イエロー・ボックスのオンパレードですね。
しかもそれが日本の農業を安楽死させるような使われ方をしていたというのが、本当に悔しいです。

・現在やろうとしている日本の農政
グリーン・ボックスを使い、大規模農家を作ろうとしているわけですね。そう考えると今の日本の政策も悪くないのかもと思えてきました。
しかし日本のような国では大規模化しただけで、海外の農産物と競争できる水準にあるのか、『質』はともかく食糧自給率という『量』を確保するのは厳しいのではないかとも思います。

・個人的意見
これからの日本を良くするには農業と金融を変える必要があると思っています。その為にもぜひとも阿部内閣には頑張って欲しいです。
ちなみに私は『美しい国』というのはただのキャッチフレーズ(センス無いですが/w)だと思っているので、あまり気にしていません。

お返事遅くなった上、長文で散文的ですみません。言い訳がましいですが、これでも半分くらいに削ったので、許してくださると助かります。
うちの祖父は専業農家でしたが、数年前に廃業(自分の分くらいは作っていますが)してしまい、それ以来自分の中で日本の農政は胸の中に霧のようにわだかまっています、それが今回少し晴れました。
迷惑かけましたが、ほんとここに投稿してよかったです。ありがとうございました。


[4953] Re:[4952] [4920] 安倍さんが、施政方針演説で引用したアインシュタインの言葉には、裏があったようで。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/06(Fri) 11:14  

コイディ さん。
そうですね。
近時、アインシュタイン−シュタイン混同論争
http://www.yorozubp.com/0511/051109.htm
なんてのがありましたので、ちょっと、ついでに調べてみただけです。


[4952] Re:[4920] 安倍さんが、施政方針演説で引用したアインシュタインの言葉には、裏があったようで。 投稿者:コイディ 投稿日:2006/10/06(Fri) 11:02  

例え事実が異なっていても、本質的には変わらないと思います。引用の信頼性よりも引用を通してのコミュニケーションに視点を置くべきではないでしょうか。


[4951] Re:[4950] 1984→2084?? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/06(Fri) 10:49  

虹屋さん。
このサイト「With Homeland Security grant, Cornell seeks to sort facts from opinions」http://www.news.cornell.edu/stories/Sept06/Cardie.homeland.ws.html
の図示によると、
文章構成要素のそれぞれに、属性を付与するマークをつけて、解析をするようですね。
この中のlocというのは、どのような意味なのか分かりませんが。
locationの意味でしょうか。
もっとも、私のこの掲示板にもブログにも、米国務省からのアクセスも既にあることですから、既に、スキャンは、始まっているのかも知れません。
光栄なことです。

http://www.news.cornell.edu/stories/Sept06/Cardie.homeland.ws.html


[4950] 1984→2084?? 投稿者:虹屋 投稿日:2006/10/06(Fri) 10:09  

批判の報道を監視せよ〜政府助成で大学連合がソフト開発へ


 コーネルとピッツバーグ、ユタの各大学は、国土安全保障省の助成を受け、国内や海外のメディアから米国へ向けられる批判的な意見を監視するソフトウェアを開発する。情報の「志向分析」を通じて、米国にとっての潜在的脅威を特定するのが目的。

 ソフト開発では、ブッシュ大統領による2001年の「悪の枢軸」発言や、グアンタナモ収容所における「テロ容疑者」拘束、地球温暖化問題、ベネズエラ・チャベス政権へのクーデタ未遂事件など最近の重要な出来事に絡み、01〜02年の報道記事から米国を批判する内容をどの程度特定して拾い出せるかを実験するという。今後3年間で240万ドルの開発費用が拠出される。

http://www.usfl.com/Daily/News/06/10/1005_017.asp?id=50808


[4949] 五族誅滅の意識での菅さんの質問スタンス 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/06(Fri) 07:18  

昨日の予算委員会での民主党の菅さんの安倍総理に対する「岸信介さんの戦争責任如何」質問のスタンスを見て、これでは、三族誅滅(当人と妻子、父母、兄弟を処刑する罪)どころか、五族誅滅(誅殺)の意識での質問スタンスだな、と、感じた。
私が安倍さんだったら、「なんせ、母方のおじいさんのことですので、なんとも、はや」と、答えるしかないのだが。
同様の三族誅滅的意識は、オウムの麻原氏の子供に対する人権侵害にも、見られる。
憲法に保障された教育の機会均等すら得られない。
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1733/aum-2/nytimes-sims-children.html参照
日本人の意識下に有する東洋的な五族誅滅・三族誅滅・一門誅滅意識の図らずもの発現なのか。
これじゃ、再チャレンジが、そもそもできないような日本人の意識風土じゃないですか。
もっとも、五族に政治のバトンタッチができる政治体質というのも、そもそも、おかしいのだが。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061005-00000126-mai-pol


[4948] 見事に反比例を見せるダウ平均と原油価格とのチャート 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/06(Fri) 06:41  

私は、毎晩11時ころ、ニューヨーク・ダウ平均の寄付きを見てから就寝するのだが、この二-三日は、朝起きてみると、びっくりという連日の高値更新である。

ところで、ダウ平均と原油価格とは、反比例しているといわれるのだが、以下のチャート

ダウ平均
http://money.cnn.com/quote/chart/chart.html?symb=djia&sid=1643&time=1mo&Submit1=Refresh

原油価格(期間を一ヶ月に設定しなおしてから、見てください。)
http://jp.advfn.com/p.php?pid=qkchart&symbol=NYM%5ECLX6

を比べて見てみると、それが、真実であることがよくわかる。

もっとも、今週末から来週にかけての北朝鮮での核実験というイベントが、来週早々の暴落の気配を感じさせるのだが、これがどう作用するのかが、注目どころである。

このロイターの記事「N.Korea nuclear threat spooks market, oil slumps」http://today.reuters.com/news/articleinvesting.aspx?type=hotStocksNews&storyID=2006-10-04T065033Z_01_SP37558_RTRUKOC_0_US-MARKETS-GLOBAL.xml
では、北朝鮮の核実験の脅威が、アジア株式市場を中心として、spook(怖がらせる)させているとしている。


[4947] Re:[4946] Orphan Works法案、遂に潰される 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/05(Thu) 20:28  

謎工さん。
同じ提出者の直前での模様替えでの再提出というのが、かえって、アダになったのではないでしょうかね。
謎工さんのブログ記事での引用「Zombie and Once-Dead Works:」
http://www-rcf.usc.edu/~pgeller/ecterm.htm
も面白い話題でしたね。
いわば、著作権のアービトレージというか。


[4946] Orphan Works法案、遂に潰される 投稿者:謎工 投稿日:2006/10/05(Thu) 20:09  

 どうやら今回もハリウッドの全面勝利に終わったようです。

http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/cae/item.php?itemid=559


[4945] Re:[4943] [4938] [4936] [4935] 放射線:香辛料に照射検討を主張 原子力委が報告書 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/10/05(Thu) 18:22  

oryza さん、情報ありがとうございます。
>  国産ジャガイモの年間生産量は約300万トン。そのうち照射処理されるものは、0.3%程度に過ぎない。量が少ない上に加工原料として用いられることが多いから、売り場で「照射」の表示を見ないのだろう。

0.3%程度に過ぎないっていっても”1万トン”もあるんですよ。かなりの量ですよね。少ないとはとても思えませんが。何に加工されてるんですかね?!流通経路を調べてみたいですね。

笹山さん、牛の中枢神経チェックキットもそうですけど、これも消費者が簡単にチェックできるよう、キットが簡単に入手できるようにすべきですよね。偽装だらけの世なのですから。


[4944] Re:[4943] [4938] [4936] [4935] 放射線:香辛料に照射検討を主張 原子力委が報告書 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/05(Thu) 14:48  

oryza さん。
まりちゃんさん。
まさにこれもトレーサビリティーの世界ですね。
見えないことをいいことに、消費者から警戒感の抱かれる照射済みのマーク逃れが、欧米でも、日常横行しているようです。
検知の研究としては、東京都立産業技術研究所さんが、光ルミネッセンス法(optically stimulated luminescence OSL)による検知技術を開発されているようですが。
http://takafoir.taka.jaea.go.jp/dbdocs/005001000028.pdf#search=%22photostimulated%20luminescence%E3%80%80%E3%80%80food%22参照

OSLは、刺激光の波長で次のように略記されている
赤外線励起発光:IRSL(Infrared Stimulated Luminescence)
緑色光励起発光:GSL(Green Light Stimulated Luminescence)
青緑色光励起発光:BGSL(Blue−plus−green Light Stimulated Luminescence)

下記サイトは、光ルミネッセンス法(IRSL)による線量計(Dosimeter)の写真です。
信頼性(reliable)正確性(accurate)廉価性(inexpensive)の点で、優れているとしていますね。

http://picturethis.pnl.gov/PictureT.nsf/All/5PHSE8?opendocument


[4943] Re:[4938] [4936] [4935] 放射線:香辛料に照射検討を主張 原子力委が報告書 投稿者:oryza 投稿日:2006/10/05(Thu) 13:25  

http://biotech.nikkeibp.co.jp/fsn/kiji.jsp?kiji=764
に下記のような記載。
---------------------------------------------------------
 国産ジャガイモの年間生産量は約300万トン。そのうち照射処理されるものは、0.3%程度に過ぎない。量が少ない上に加工原料として用いられることが多いから、売り場で「照射」の表示を見ないのだろう。加工品の原料として用いられた場合は、表示義務の対象外となり、私たちは意識することなく食べることになる。
 実際に表示される場合は、箱や袋に「ガンマ線照射済 芽止めジャガイモ 照射年月日 ○年○月○日」など記載される。以前私が見た表示は、大きめの文字で「ガンマ線照射済」と書かれており、なかなかインパクトのあるものだった
---------------------------------------------------------

http://oryza.perma.jp/sb/


[4942] Re:[4940] [4938] [4936] [4935] 放射線:香辛料に照射検討を主張 原子力委が報告書 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/10/05(Thu) 09:07  

笹山さん、情報をありがとうございます。

アメリカは肉や卵まで放射線照射が認められてますけれど、輸入分についてはどうなんでしょうね。

加工品の表示義務がないっていうならば、マックのポテトは確か米国で牛脂(骨油)入りオイルで揚げてから輸入して回収になったりしてましたけども、それらのポテトなんかの照射もどうなってるんでしょうね。
何にしろ、しっかりした表示がないと胡散臭くて、食べる気がしません。

韓国のラーメンも日本に輸入されてますけど、ヨーロッパでは放射線殺菌されてるとかいって回収になったのに日本では何のアクションもなかったみたいなので、???と思う今日この頃です。


[4941] Re:[4939] 企業の内部告発、映像ネットの時代に 本人が登場 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/05(Thu) 07:16  

このサイト
http://www.youtube.com/watch?v=DlHaudbj50o
がそのようですね。
すでに、アップデート版も、二つ出ているようです。

http://www.youtube.com/results?search_query=Coast+Guard+++Lockheed+&search=Search


[4940] Re:[4938] [4936] [4935] 放射線:香辛料に照射検討を主張 原子力委が報告書 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/05(Thu) 06:51  

まりちゃんさん。
放射線照射済み食品表示の規定は、「食品衛生法施行規則 第二章 表示 第二十一条 一 」の中で、「容器包装を開かないでも容易に見ることができるように当該容器包装又は包装の見やすい場所に記載すること。」として「ケ 別表第三第八号に掲げる食品にあつては、放射線を照射した旨 」とありますね。
また「6」において、「別表第三第八号に掲げる食品にあつては、期限及びその保存の方法の表示に代えて、放射線を照射した年月日である旨の文字を冠したその年月日を容器包装を開かないでも容易に見ることができるように当該容器包装又は包装の見やすい場所に記載するものとする。」となっています。
そして、「別表第三 (第二十一条関係)」には、「八 放射線照射食品」となっていますね。
ただ、この規定では、たとえば、原材料への照射については、加工段階にいたるまでの表示となっており、照射原料使用の食品表示とは、いたっていないようですね。

ご参考
http://www.wellba.com/wellness/food/contents/991115/index.html
http://www.mhi.co.jp/atom/ichigo.htm
http://www.nucpal.gr.jp/website/jidou/toshokan/sa/si/shokuhin.html
http://www.jaeri.go.jp/jpn/study/basic/basic04.html


[4939] 企業の内部告発、映像ネットの時代に 本人が登場 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/10/05(Thu) 06:40  

企業の内部告発、映像ネットの時代に 本人が登場
http://www.asahi.com/digital/pc/TKY200610040370.html
おもしろいですねこれ。
ますます情報の切り張り操作ができなくなってくるという意味で。
日本の消費者団体の方々もネット報道をはじめてくれないかなー。


[4938] Re:[4936] [4935] 放射線:香辛料に照射検討を主張 原子力委が報告書 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/10/05(Thu) 06:32  

笹山さん、おはようございます。
> パブリックシチズンが指摘するところによると、放射線照射された食材に特有にある2-アルキルシクロブタノン(2-alkylcyclobutanones (2-ACBs))が、人間のDNA損傷を促し、結腸癌(colon carcinogenesis )などの腫瘍形成を促すとしていますが、日本の報告書でのこの点についての言及は、わずか14行のようです。

ニラとか、人参まで入ってくるんですね。
そんなもん食べたくないという人がほとんどでしょうが、どうやって消費者に見分けさせるつもりですかね。
BSE問題で食品安全委員会の信用は地どころか地獄の一丁目まで落ちたわけですが、たかだか14行での結論ですか。唖然としますねー。このトンデモ機関を、食品や健康関係の真の有識者の方々がいつまで放置されるのかという感じですが、

ところで、日本でも北海道士幌で照射されているたまねぎとじゃがいも?ですが、私はいろんなスーパーにいくたびに照射済表記のものを探してるんですが、いまだかつて見たことがありません。一度見てみたいんですけど、どこにあるんでしょう?全部メーカーの加工やら外食にまわってるということでしょうか?



[4937] パナマで、謎の病気発生 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/04(Wed) 18:57  

パナマで、原因不明の病気が発生し、これまでに6人が死亡、10人が重態とのことである。
症状は、熱、下痢、部分麻痺とのことであり、進行すると、腎臓障害や神経損傷にまでいたるという。

これで思い出したが、数年前にパナマを訪問したところ、ホテルの前の海の色が、褐色ににごっていたので、聞くと、下水処理施設が完璧でないためなのだという。
また、パナマは、米軍基地の払い下げが済んだのだが、旧基地内や周辺の演習に使われた森林内には、危険汚染物質が、長年の間に埋蔵されており、手のつけようがないとも話していた。
これでいくと、どうも、後者が原因のような気もするけれども、詳細を聞かないと、よく分からない。

http://www.alertnet.org/thenews/newsdesk/N03219590.htm


[4936] Re:[4935] 放射線:香辛料に照射検討を主張 原子力委が報告書 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/04(Wed) 08:25  

まりちゃんさん。
この問題につきましては、今年の7月に、ブログ「日本にも、食品に放射線照射許可の動き」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=625
にまとめておきましたが、いよいよ、報告書がまとまったということですね。
このときのブログにも書きましたが、EUが、香辛料についての放射線を認めた経緯は、「これらの香辛料の原料の採取地が、細菌汚染された地からのものが多い」ためとされていますね。
ただ、今回の日本のリストには、エシャロット、ゴマ(胡麻)、シソ(紫蘇)、ショウガ(生姜)、タマネギ(玉葱)、トウガラシ(唐辛子)、ニンジン(人参)、ニンニク(大蒜)、ネギ(葱)、ミョウガ(茗荷)、など栽培野菜に属するものも、かなり、便乗リスト入りしている気配もありますので、この辺の検証が必要でしょうね。
パブリックシチズンが指摘するところによると、放射線照射された食材に特有にある2-アルキルシクロブタノン(2-alkylcyclobutanones (2-ACBs))が、人間のDNA損傷を促し、結腸癌(colon carcinogenesis )などの腫瘍形成を促すとしていますが、日本の報告書でのこの点についての言及は、わずか14行のようです。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=625


[4935] 放射線:香辛料に照射検討を主張 原子力委が報告書 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/10/04(Wed) 07:21  

放射線:香辛料に照射検討を主張 原子力委が報告書
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20061003dde007040042000c.html

2chにスレがたってましたが
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1159891673
ゴマやねぎ、たまねぎまで入ってるみたいですが?

20年間くさらないみかんってほんとですかね。


[4934] Re:[4933] 吉野家牛丼復活試食記 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/10/04(Wed) 07:15  

> まあ、BSE問題では、いろいろ勉強させてもらった吉野家さんだし、なんかのシンポジウムでも、ご同席させていただいたこともあったようだし、この掲示板にも、毎日のように、お立ち寄りいただいている風なんで、

あれまぁ。掲示板に。そうなんですか。
そうして勉強されてる割には、テレビで「誇りを持って(牛丼を出す)」なんてCMやってるんで、私はあまりのことに絶句してしまいましたが。
あれは誰がコピーを考えたんですかね。電通さんですかね。ひどいもんで。


[4933] 吉野家牛丼復活試食記 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/03(Tue) 19:55  

今回は、5日間の牛丼復活とあったので、訪問先の帰り道にあった吉野家さんへ。
店の前で、呼び込みの女性がいるという重厚布陣。
その割には、店の入りは、5.5割という程度か。
まあ、BSE問題では、いろいろ勉強させてもらった吉野家さんだし、なんかのシンポジウムでも、ご同席させていただいたこともあったようだし、この掲示板にも、毎日のように、お立ち寄りいただいている風なんで、感謝の意味も、込めて、まづは、「並」注文っと。
で、全体の感じなんだが、やっぱり、肉の厚さが薄い感じなんで、店員さんに聞いてみると、「20ヶ月齢以下なんで、厚さが取れない」んだそうで。



[4932] 団塊の世代退職人材をうまく集めた地方が得をする時代 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/03(Tue) 07:07  

「かんべえの不規則発言」http://tameike.net/comments.htm
を久しぶりに覗いてみたら、お仲間で、会社を退職し、北海道で起業をされた方の体験話が出ていて、興味深かった。
家を借りるのに苦労した話、ローンを組むのに、苦労した話、いちいち、もっともな定年後に襲い来るバリアである。
結論の『地方でできる商売のネタは一杯転がっていて、そういうノウハウを持った人たちが、これから大量に定年を迎える。そういう人たちを上手に集めた地方が得をする。たとえば新庄が北海道に来てくれなかったら、日ハムの人気や優勝は可能だっただろうか?地方活性化というのは、まず人材の移動から始まると思うのですがどうでしょう。』には、納得。

http://tameike.net/comments.htm


[4931] Re:[4928] 米国のサーベイランスは、100万頭に1頭のBSEを検出できる水準か? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/02(Mon) 22:22  

虹屋 さん。
少し、考えをまとめてから、レスをしたいと思いますので、少々お待ちください。
この問題、ちょっと、正直、苦手ですので。


[4930] ブログ記事「小沢民主党が掲げる個別(戸別)所得補償制度は、貿易歪曲的補助金ではないのか?」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/01(Sun) 22:57  

4925の壷さんのご疑問に答えたような内容を、ブログ記事「小沢民主党が掲げる個別(戸別)所得補償制度は、貿易歪曲的補助金ではないのか?」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=653
にまとめてみました。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=653


[4929] Re:[4924] 「甘味料キシリトール、犬には危険=米報告」ですが人間にもという説も 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/01(Sun) 20:37  

まりちゃんさん。
このサイト「No Sugar Coating: Products Sweetened With Xylitol Can Be Toxic To Dogs 」
http://www.aspca.org/site/PageServer?pagename=press_082106
が、もとのサイトですね。
こちらのほうでは、大量摂取を避ければ、大丈夫とも書いてあります。
キシリトールと低血糖症(hypoglycemia )との関係についてですが、このサイト「キシリトールによる低血糖症」http://luna.stella-luna.com/archives/2005_1025-0107.php
では、「キシリトールが犬には強い作用を与えるのは、キシリトールの代謝機能に違いがあるためで、人間は小腸でキシリトールを代謝する時にインシュリンの影響を受けないが、犬はインシュリンを分泌し低血糖を引き起こすため」としていますね。
これらの研究、結構、以前からあったみたいですね。
で、この研究『Studies on the mechanism of xylitol-induced insulin secretion in dogs 』http://www.springerlink.com/content/t68ut6716732364r/は、日本人(当時の東京大学の葛谷健(Takeshi Kuzuya)氏と金澤康徳(Yasunori Kanazawa)氏)による研究ですが、麻酔で眠らせた犬に、キシリトールを、動脈と静脈とに分けて注射したところ、動脈注射では、直ちにインシュリンのリリースが見られたのに対して、静脈注射では、何の反応も、みられなかったとのことですね。
このことから、エピネフリン(アドレナリン)(血糖値をあげる)の抑制やインスリン(血糖値を下げる)産生を阻害するジアゾキシドの作用が、キシリトールによって、抑制効果を失うのではないか、としていますね。

http://www.aspca.org/site/DocServer/Foss-Tox_Brief-Nov_VT_04.pdf?docID=3781#search=%22xylitol%E3%80%80harmful%22


[4928] 米国のサーベイランスは、100万頭に1頭のBSEを検出できる水準か? 投稿者:虹屋 投稿日:2006/10/01(Sun) 16:20  

 米農務省は過去7年、1999年4月1日から2006年3月17日の7年間の約73万5千頭の検査で、297万3千ポイントになっている。約300万ポイントだから100万頭に1頭のBSE牛も摘発できるといっています。

 検査した約73万5千頭を年齢と正常な屠殺牛、死亡牛など4グループ分けした表を(原文の表1)をみるとおかしな点があります。その一つは、24ヶ月齢未満の牛を1万頭も検査したことになっています。米国では1990年から24ヶ月齢以上の中枢神経症状牛等のいわゆる高リスク牛を中心にサーベイランスを実施しています。それは年間1000〜2000頭前後。2002年から死亡牛や起立困難牛なども含め24ヶ月齢以上を2万頭前後。2004年6月から40万頭前後に大幅に増やした拡大サーベイランスでした。これは最初は月齢を問わずサンプルを集める計画でしたが、実施になって急遽、30ヶ月齢以上の牛に限定されました。2004年6月から1年で約38万3千頭が検査されていますが、30ヶ月齢以下は中枢神経症状牛の274頭だけです。つまり24ヶ月、2歳未満の牛は公式なサーベランスで調べられたことが一度もありません。この1万頭のデータの出所が全く不明です。

 また5歳以上の牛の年齢分布が不自然です。米農務省の報告書では「検査サンプル収集時には、牛の正確な年齢を記載した文書が入手できないことが多かったため、主に歯の状態から年齢を推定した。」「歯の状態は、5 歳未満の牛については比較的信頼できる年齢指標である。だが、5 歳以上の牛の年齢を実際の年齢より1 年未満の誤差で正確に特定することは難しい。」それで、収集時には5歳以上の牛は一括して5歳(時期によっては5歳以上)と記録されました。さらに2004 年2月から6月のサンプル約2万には記録がされていません。それで「5 歳以上の牛の年齢は、米国の母集団に属する各年齢の牛の確率に基づいて(すなわち、米農務省がおこなった年齢分布の推定の表A2 の5 歳以上の牛に関するデータを用いて)調整した。」そうです。
 年齢不詳な牛は、この表A2の年齢分布の推定を基に各年齢に振り割ったわけです。しかし表A2から得られる5歳以上のと畜や死亡牛などの年齢分布とサーベイランス・データの年齢分布はあまりにも違いがあります。ポイント値の高い5歳牛のと畜・死亡の比率は年齢分布表A2からは13.9%ですが、サーベイランス・データでは59.9%と4倍以上。逆にポイント値の低い10歳以上は47%のはずがデータでは5%と余りに少ないのです。
 そこで、サーベイランスでの5歳以上牛の総数をだし、年齢分布表A2での割り振りし直してみました。そして、ポイントを計算し直すと、約297万から約208万となりました。

 また、死亡牛はほとんどが原因不明で死亡と記録されています。それは拡大サーベイランスの計画では肉用牛では死因不明、乳用牛では死因不明、歩行障害または怪我、、運動失調の症状を呈して死亡した牛にサンプルを限ったからであり、それでは余りに集まりが悪いので、途中から死因を問わず死亡牛から検査サンプルを集めるようになったからです。それで後から死因、症状に関するデータをサンプル提出者に追加的に求め、再評価しています。しかし、サンプル採取時に死因や症状がわかっていれば記載があるはずで、後から記憶や憶測で書かれたデータにどれほど価値があるでしょうか。それによる評価で、死亡牛からよりポイントの高いグループに化粧直しされた牛が3万〜5万です。

 もう一つの問題は、OIE規約のポイント値が米国や日本などの状況には不適切ではないか、高すぎるのではということです。OIE規約のポイント値は英国とヨーロッパでのBSEの疫学的情報を使用しています。例えばヨーロッパのデータは、死亡牛、屠殺を余儀なくされた牛、擬似症状のリスク牛は、正常な屠殺牛にくらべBSE を発症する可能性が28 倍も高いので、そうした知見がポイント値の設定に生かされています。ところが日本の検査データからは、8倍でしかありません。症状がありBSEが疑われる牛と正常な屠殺牛では、ヨーロッパでは5000倍以上ですが、日本では80倍程度です。
またEU加盟国25か国では2004年に健康と殺牛のBSE検査で100万頭当たり16.6頭、日本ではこの4年余りで4.6頭、2004年なら4頭。

 この日本とヨーロッパとの違いの原因の一つは、英国からの肉骨粉や生体牛などの輸入による侵入量の違いです。輸入量の違いから、「米国、カナダ、日本をこれらの欧州主要国と比較するとBSE の侵入リスクは1/10〜 1/100 以下である。」(食品安全委員会、2005年12月の答申)。米国の状況はヨーロッパとも日本とも違うでしょうが、日本の状況のほうがより近い。米国の状況は英国や欧州の状況とは違いが大きすぎます。ですから現行のOIE規約のポイント値、英国や欧州の状況から設定されたポイント値を使用して評価しているのは不適切です。7.9/28=0.28ですから、ポイント値を引き下げて再計算してみました。約297万から年齢補正して約208万、さらにリスク牛のポイント値を半分にしてみたら、約104万です。

 このように米国のBSEサーベイランスの検出水準は、10万頭に1頭のレベルは超えていますが、100万頭に1頭にはるかに及びません。ですから、この2頭検出のサーベイランス結果から10万頭に1頭未満といった10万頭単位の推定は可能ですが、100万頭単位の推測は無理です。また米国はサーベイランスの規模を10分の1に縮小しようとしていますが、10万頭に1頭のレベルも維持できなくなる可能性が高いと考えます。

米農務省の報告書原文、訳文は下記から入手して下さい
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/p-dai38/index.html

>日本でのデータ、2001年10月18日から2006年3月31日までのBSE検査の結果では次のようになります。

 中枢神経系にかかわる臨床的兆候を示している成牛、死亡牛、廃用牛を調べる農水省のサーベイランスでは、この間に247,730頭を検査し6頭摘発。

と畜場に出荷された牛を調べる厚労省のスクリーニングでは、症状を呈する牛(生後24ヶ月齢以上の牛のうち、生体検査において運動障害、知覚障害、反射又は意識障害等の神経症状が疑われたもの及び全身症状を呈する牛)を26,870頭から4頭摘発、

30ヶ月齢以上の牛は2,166,760頭から10頭、

これら以外の牛、30ヶ月齢以下で上記の症状がない牛の3,334,285頭から2頭摘発しています。

 死亡牛、屠殺を余儀なくされた牛、擬似症状のリスク牛は、約27万4千頭(247730+26870)で10頭摘発であり、ヨーロッパで検査された正常な屠殺牛に相当するのは、スクリーニングでの30ヶ月齢以上で約216万7千頭で10頭。
検出される相対的確率比は、(10/27万4千)/(10/216万7千)=216万7千/27万4千=7.9倍

農水省データの内訳は不明なので、症状を呈する牛2万7千頭から10頭検出として、216万7千/2万7千=80倍


[4927] Re:[4925] 小沢代表の農業政策はばら撒きなのでしょうか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/01(Sun) 11:42  

壷さん。
アクセスありがとうございます。
関税と補助金とは、トレードオフしうるのか、という疑問だと思います。
この問題の大前提としては、日本の農業政策は、既に、WTOのもとにある、という点を忘れてはならないと思います。
本来、現在のラウンドでは、関税も、国内農業保護も低減、というのが趣旨ですから、いわば、ラウンドの元では、関税も、補助金も、トレードオフし得ない構造になっているのですね。
中には、牛肉関税のように、関税の収入が、特定財源として、国内補助金に回って、ルーピングしているケースも、あるのですが、これは、欲張りですね。
ここで問題は、トレードオフしうる範囲を、あらゆる産業部門でのトータルでのチャラとするのか、それとも、農業部門なら、農業部門で完結するのか、という問題やらが、絡んでくることです。
各国にはそれぞれ自国が成果を得たい分野とそうでない分野があるわけで、そのトレードで、譲許の交換を完結したいという思惑があるわけですね。
つまり、言葉は悪いですが、交渉相手に、先にババを引かせて、グーたら、交換条件となりうる交渉を長引かせて、得をしたいという思惑があるわけです。
この方式ですと、トレードオフとなる部門の交渉が完結しないと、全体としてのトレードオフが完結しないということが起きるわけです。
そこに、「俺たちの国は、ババをひかされているんじゃないか?」というような猜疑心が起こるため、加盟国にWTO協定違反が横行するのを避けるため、紛争解決了解の明確化・改善に関する交渉(いわゆるDSU交渉-The Dispute Settlement Understanding-)の重要性というものが叫ばれてきているというわけです。
このDSU交渉は、他の分野の交渉成果とは関わりなく「前倒し」で合意することを目指して行われるということになっているのですね。

で、関税を撤廃して、その分を国内農業保護に、という壷さんのスキームですが、これは、WTO違反ではないのか、ということを、まづ第一に、見ておかなければならないでしょう。

OECDの定義では、農業には「農産物の生産機能」と、「非農産物の生産機能」があるとして、後者を「NTCs」(非貿易的関心事項 Non-trade concerns)と呼んでいます。
その中間として、青の政策(ブルー・ボックス補助金)というのがあって、これは、生産制限を条件とした補助金(=所得補償)というものですね。
これについては、アメリカは、価格変動対応型支払いを「青の政策」に位置づけるため、その要件変更を画策していると言われています。
参照「WTOの動向について」
http://www.meti.go.jp/policy/trade_policy/wto/round/data/200407package_framework.pdf#search=%22%E9%9D%92%E3%81%AE%E6%94%BF%E7%AD%96%E3%80%80WTO%E9%81%95%E5%8F%8D%22
このNTCsには、食糧安全保障に関係するものと、環境保護に関するものとがあるとされていますが、その仕分けは、正直明確なものではないようです。
この小沢民主党さんがおっしゃる個別(戸別)所得補償制度の創設が、この「NTCs」にあたるのかどうか、ということが、問題になるでしょう。
もし、関税とトレードオフの制度であれば、これは、「農産物の生産機能」のためのものであり、もし、「農業の多面的機能』のためのインセンティブであれば、NTCsと、みなされるでしょう。
また、ブルー・ボックス補助金的性格であるとするなら、その国内農家の生産制限目標を明確にしうるものでなくてはならないでしょう。
なお、上記で見た、アメリカの価格変動対応型支払(counter cyclical payments)(CCPs)の導入 のその後の状況ですが、2005年10月1日から始め、現在の実績は、このサイトhttp://www.usda.gov/wps/portal/!ut/p/_s.7_0_A/7_0_1OB?contentidonly=true&contentid=2005/10/0419.xmlの通りで、今年の支払いは、今週始まったようです。
この政策の中身は、従来あった商品金融公社(CCC)から融資するスキームのなり代わりのスキームとでも言うべきもので、主要作物(小麦、トウモロコシ、コメ、大豆等)に関し、現在の価格支持融資・直接固定支払いを継続しつつ(それぞれの単価は引き上げ)、96年農業法で廃止された不足払い制度(新法では価格変動対応型支払い)を事実上再導入するというものです。
しかし、これは、2002年農業法に基づくもので、これが、2007年に失効し、2007年農業法に変わるのですが、この失効と、今年7月に決裂し、まだ再開の日程すら決まっていないドーハラウンドの決着のどちらかが、早くなるかで、この価格変動対応型支払制度も、見直さざるを得ないということになっています。
アメリカの農業団体は、WTOが決着するまで、2002年農業法の延長をUSDAに働きかけているようですが、果たして、どうでしょう。
http://southeastfarmpress.com/news/092506-farm-bill/参照

そのようなことで、今回の小沢民主党ご提案の個別(戸別)所得補償制度は、アメリカの価格変動対応型支払(counter cyclical payments)(CCPs)のコピーとも見えるものですが、コピー元のアメリカのCCPs自体が、上記のような、心もとない状態になりつつあるところから、この小沢民主党ご提案の個別(戸別)所得補償制度は、WHOの動きを考慮していない、かなり、貿易歪曲的補助金(trade-distorting subsidies)の性格をもち、選挙対策的な恣意性が感じられるということで、私も、反対しているところであります。

ご参考
ドーハ宣言のパラグラフ13.14.15

青の政策

13.加盟国は、農業改革の促進における青の政策の役割を認識している。この観点において、農業協定第6条第5項は、加盟国が次の措置を使用することができるよう再検討される

・生産制限計画による直接支払であって、次のいずれかに該当するもの。
−更新されない一定の面積及び生産に基づいて行われる支払
−更新されない基準となる生産水準の85%以下の生産について行われる支払
−更新されない一定の頭数について行われる家畜に係る支払
又は、
・生産が求められない直接支払であり、かつ
−更新されない一定の面積及び生産に基づいて行われる支払、又は
−更新されない一定の頭数について行われる家畜に係る支払であり、かつ
−更新されない基準となる生産水準の85%以下の生産について行われる支払

14.更なる基準とともに、上記の基準が、今後交渉される。そのようないかなる基準も、以下の理解の下、青の政策の支払がAMSの措置よりも貿易歪曲性が低いことを確保するものとする。
・新たな基準は、いずれも、WTOに関する権利義務のバランスが考慮されることが必要。
・今後合意される新たな基準は、いずれも、現在進行中の改革を阻害するような悪影響を与えない。

15.青の政策は、過去の期間における加盟国の農業総生産額の5%を超えないものとする。この過去の期間は、交渉において確立される。この上限は、現在青の政策を使用している又は今後新たに青の政策を使用するいかなる国にも実施期間の当初から適用される。加盟国が例外的に大きな割合の貿易歪曲的支持を青の政策として保持している場合は、今後合意される基礎に基づき、完全に不均衡な削減を求められないよう、何らかの柔軟性が供与される。

NTCsについては、下記のサイトが、参考になりそうですので、紹介しておきます。

http://www.fbc.keio.ac.jp/jsie/17-1_Iwata_full.pdf#search=%22%E4%B8%AD%E5%B1%B1%E9%96%93%E5%9C%B0%E3%80%80%E3%80%80%E8%BE%B2%E5%AE%B6%E3%80%80%E3%80%80%E8%A3%9C%E5%8A%A9%E9%87%91%E3%80%80%E3%80%80WTO%E9%81%95%E5%8F%8D%22


[4926] 私のブログ記事に対して、このようなコメントが。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/10/01(Sun) 10:31  

私のブログ記事「「美醜とり混ぜた国」こそ、真のエネルギッシュな国のすがたなのだ!!! 」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=651に対して、このようなコメントが、このサイト

http://www.choix.jp/politics/「美醜とり混ぜた国」こそ、真のエネルギッシュな国のすがたなのだ_

に寄せられていましたので、転載させていただきますと。

「私も美しい国って何だろうと思います。何に美しさを見出すのかは十人十色。安倍さんの言う美しさに共感できるか疑問。」
「美しい国っていってもいろんな価値観があるわけで、安部さんが言う美しい国っていうのと日本国民が考えている美しさが違えば、結局はヒットラーみたいになってしまう可能性もあるってことですね。
『美しい国』って本売れてたみたいだから今度買ってみるかな。」
「私は普通の国がいいです。美しくなくていいので。 」
「確かにこのブログの記事には共感しますが、今日発表された安倍内閣の支持率などを見ると、彼の言う「美しい国」を支持する人が多いということでしょうか。」
「何が美しくて美しくないのかは、それぞれが決めることであって。安倍さんの感じる「美しさの基準」を押し付けられている気がします。」


[4925] 小沢代表の農業政策はばら撒きなのでしょうか? 投稿者: 投稿日:2006/10/01(Sun) 09:57  

初めまして、以前からずっと疑問に思っていることがあり、ここで質問をしたら疑問が解決するかもしれないと思ったので質問させてください。

私が、小沢代表の政策の中で最も支持しているのが【個別(戸別)所得補償制度の創設】なのですが、何故か世間ではばら撒きと評判が悪いです。

私は関税も立派なばら撒きだと思います。
国内農家は海外からの安い農産物を関税で抑えているから、自らの農産物を高く売れるわけです。逆に言えば民間は関税のせいで、本来はもっと安く買えるはずの農産物を高く買わされているわけです。
国が間に立っていないとはいえ、これは立派なばら撒きだと思います。

確かに補助金はばら撒きです。しかし小沢代表は同時に関税を撤廃するといっているのだから、関税という見えないばら撒きを、補助金と言う見えるばら撒きに切り替えるだけなのだから問題ないのではないでしょうか?
私は食料自給率を保つ必要があるというなら、賃金も安く土地も広い、強力な海外農業と競争する為にはハンデ(ばら撒き)は不可欠だと思います。
そしてどうせばら撒きが必要だと言うのならば、強者の足を引っ張る内弁慶な関税よりも、弱者の背中を押す補助金の方がマシだと思います。
なぜなら、関税では狭い国内市場でやりくりするしかない上、対外的にも目立ちます。しかし補助金ならば海外の市場でも戦えますし、近頃批判が多いとはいえ関税ほど目立たない分批判も関税ほどではないと思います。

また国内農業の保護の手段を関税から補助金へ切り替えれば、間違いなく農産物の価格は下がる上、工業品の輸出の機会も増えるわけですから、私は補助金と無くなった関税分の財源の為に消費税を上げても異論は無いです。

私はこのように思っていて、これはみんなも薄々は分かっていることだと、思っていたのですが(財源の問題はともかく)、自民党から批判が出るのは分かるとしても、新聞などでもばら撒き批判の大合唱で、本当に問題があるのかとだんだん不安になってきました。
上記の私の意見に何か穴があるのでしょうか?もしあるとしたら教えてください。またもし穴が無いのでしたら何故誰も上記のことを言わないのでしょうか?

http://www.ozawa-ichiro.jp/policy/run_for_ipolicy_0609.htm


[4924] 「甘味料キシリトール、犬には危険=米報告」ですが人間にもという説も 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/10/01(Sun) 07:36  

>[ニューヨーク 29日 ロイター] シュガーレスの菓子類に広く使用されている人工甘味料キシリトールが、犬の肝臓に障害を起こす可能性があり、場合によっては死に至らせる危険もあると、米国の獣医師らが29日、米獣医学協会(AVMA)のジャーナルで警告した。この報告を受け、砂糖の代わりとして使用されるキシリトールと肝機能不全など犬の病気との関連を疑う声が強まりそうだ。報告書を共同執筆したグワルトニー・ブラント氏によれば、犬はキシリトールを少量でも摂取すると大量のインシュリンを放出し、その結果血糖値が下がり、命に危険が生じるという。同氏は「体重10キロの犬が1グラムのキシリトールを消費した場合でも治療が必要になる」としている。ただ、キシリトールと肝臓への影響を結論付けるにはさらなる研究が必要だとも話した。
http://news.goo.ne.jp/news/reuters/geino/20060930/JAPAN-230403.html

人間の糖尿病ほかにもよくないと書いてあるサイトもありますね。
第22回 フルクトース、キシリトールは危険
      特に糖尿病患者では危険が大
http://npojip.org/newspaper/hodanren/022.htm

これは正反対のことを書いたページ
糖尿病者への糖質輸液
http://www.dm-net.co.jp/gotoh/2005/01/post_21.html

病気のことはわかりませんが、健康な人はあまり余計なことをせんでも、ということでしょうか。
他の問題でも、人間はともかく環境や他の生物にはどうなのか、ということもありますし。



[4923] Re:[4921] [4918] 闇に消えた未承認ワクチンを捜せ 投稿者:通りすがり 投稿日:2006/10/01(Sun) 02:16  

> > 闇に消えた未承認ワクチンを捜せ
>
>  宿主なしに存在できないウイルスは、そんなにご都合よく、人間の思う通りにはなりませんよ。いわば自然を甘くみて舐めてかかってるようなものです。人為で思うとおりにできると勘違いして。もしくは、そんなでっち上げ話まで流布させて、「清浄国論」のマヤカシを維持させたいのでしょうか?

伊藤博なる人物は、頭が変ですね。



[4922] 大学教授がPhotoShopなんぞをいじるんだろうか?という素朴な疑問 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/30(Sat) 20:40  

大阪大学の論文捏造事件で、私が、まだ、納得できていないのは、杉野教授がすべてのデータの捏造をしたと、主張している点だ。
前にも書いたように、そのデータ捏造のほとんどは、バンドなどの写真画像の修正である
おそらく、われわれもたまに使うPhotoShopなんぞの画像加工ソフトを用いて、ちまちまっと、やるに違いない。
でも、かんがえてもみなさい。
杉野教授は、もう、62歳である。
そんなかたが、ひとめのつかない研究室で、PhotoShopを使って、そのようなセコくて、地味な修正をする姿は、同年代のものとしては、到底、想像できないものなのだ。
このお年なら、通常の世界なら、捏造実行部隊の助手なり院生なりがいるはずだ。
もっとも、『秘書がやったことですから』で済む政界とは、異なる世界なのかも知れないが。
この種の研究室の姿を、私自身、理解しているわけではないので、そんなものだといわれれば、それまでなのだが。
また、そのような癖があったのだといわれれば、それまでなのだが。
あるいは、ひょっとして、杉野教授は、責任を一身にかぶることを覚悟してのカミングアウトだったのかも?などの疑念がよぎる。
この一連の事件、どうも、すっきりしない。



[4921] Re:[4918] 闇に消えた未承認ワクチンを捜せ 投稿者:とき 投稿日:2006/09/30(Sat) 17:31  

> 闇に消えた未承認ワクチンを捜せ

> 近年、鶏界を襲った一連の忌まわしい騒動は、それぞれを見ると独立した事件のように見えるが、このように時系列的に整理すると関連があるように見える。

>今、イセ食品やキューピーなど日本の鶏界大手は潰されようとしている。

>この背後には鶏界大手を底値で買収しようと狙う国際金融資本が存在するのではないだろうか?


 なかなかよくできた、想像力たくましい「陰謀説」にもとづく「虚構(フィクション)」世界であります。ウイルス感染症と免疫学の知識知見について、ほんの少し知識があれば、こんなつくりばなしのマヤカシに引っかかるわけはないと思うのですが…。

 宿主なしに存在できないウイルスは、そんなにご都合よく、人間の思う通りにはなりませんよ。いわば自然を甘くみて舐めてかかってるようなものです。人為で思うとおりにできると勘違いして。もしくは、そんなでっち上げ話まで流布させて、「清浄国論」のマヤカシを維持させたいのでしょうか?

◇岸信介の影 2006-09-30
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/329952ec7c657f52c30887d5c91748ef

[4920] 安倍さんが、施政方針演説で引用したアインシュタインの言葉には、裏があったようで。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/29(Fri) 21:51  

安倍晋三総理が、今日の施政方針演説で、『かつて、アインシュタインは、訪日した際、「日本人が本来もっていた、個人に必要な謙虚さと質素さ、日本人の純粋で静かな心、それらのすべてを純粋に保って、忘れずにいてほしい」と述べています。』といったというのだが、これは、アインシュタインの講演旅行を主催した改造社の雑誌『改造』(大正10年9月号)に「文明の再建」というタイトルで掲載されたものからの引用のようであるが。
http://www.keio.ac.jp/view_vol.19/index.html参照

たしかに、アインシュタイン(Albert Einstein)のことを書いた Banesh HoffmannとHelen Dukasとの共著の「Albert Einstein: Creator and Rebel(N.Y.: Viking Press, 1972)」
http://www.amazon.ca/Albert-Einstein-Creator-Banesh-Hoffmann/dp/0452261937
の150ページに、こう書いてあるようだ。
「アインシュタインは、日本及び日本人のピクチャレスクな魅力にとりこになってしまった。
数年後、アインシュタインは、この日本への訪問のことを生き生きと、このように回想している。
『私は、日本の人と国を余りに好きになったので、日本から離れるときには、涙を禁じえなかった。』

「He was captivated by the picturesque charm of the Japanese. Years later he vividly recalled this visit to Japan, saying 'I loved the people and the country so much that I could not restrain my tears when I had to depart from them.」
参照「Bertrand Russell at Keio University, July 1921(2)」
http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/SNEL-P2.HTM

しかし、一方、Ronald Clarkの「Einstein : The Life and Times(London: Hodder & Stoughton, 1973)」の288ページと289ページでは、Ronald Clarkによれば、「出ないミルクをしぼりだすような過酷なマラソン講演旅行」を、こと無げにこなしたアインシュタインだったが、たとえ、日本や日本人の簡明さとやさしさを好きになったとしても、彼の日記においても、そして、いくつかの新聞のインタビューでの遠まわしの言及においても、実際には、幻滅した経験であったように、それとなく言っているのだという。

「"Both his brief diary notes and the oblique references in several newspaper interviews suggest that in practice it turned out to be a disillusioning experience, even though he liked what he considered to be the simple, gentle Japanese."」

なるほど、物事は、両面から見ないと、なかなか、真実は分からないものですね。


[4919] 「あいおい損保」の、早すぎるお辞儀の直り様 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/29(Fri) 19:20  

損保数社の未払い保険謝罪の記者会見を、画像で見ていたが、なかで、「あいおい損害保険」のお辞儀の仕方には、唖然としてしまった。
「このたびは」と頭を下げたのはいいのだが、そのまま、反動で、ピンと、上方に、頭が跳ねたような、下方滞在、わずか、0.0001秒程度のお辞儀の仕方であったからだ。
いったい、このような上司を持つ会社は、どのような社員教育をしているのだろうか。
その他の会社も、総じて、この種の不祥事での頭の下げ方の丁寧度よりは、たぶんに劣るお辞儀の仕方であった。
やはり、殿様商売なんでしょうね。
これからは、不祥事でのお辞儀の仕方の画像データベースでも、作っておくか。
そういえば、私の自動車保険は、この「あいおい損保」なのだが、これから、どうしましょう。
不安になってきた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060929-00000207-yom-bus_all


[4918] 闇に消えた未承認ワクチンを捜せ 投稿者:伊藤博 投稿日:2006/09/29(Fri) 19:16  


闇に消えた未承認ワクチンを捜せ

2005年に発生した高病原性鳥インフルエンザの感染経路について国は未承認ワクチン原因説を否定できないとしている。このような発表がなされると消費者は「養鶏業界は未承認ワクチンを使ったのか?」という疑問を抱く。しかし、浅田農産、愛鶏園、イセ食品そして「未承認ワクチン」をキーワードに事件を見つめると、養鶏業界は「未承認ワクチン」を使いそうにないことがよくわかる。

1.未承認ワクチンを巡り、鶏界が巻き込まれた事件

2002年、シゲタ動物薬品工業株式会社(西尾義行社長)は農水省に申請中であった鶏用未承認ワクチン(Q熱およびH5N1)の需要開拓のため、巽典之氏(人獣研所長)と山口和男氏(金沢大)とともに「人獣研の検査により鶏卵とマヨネーズから危険な病原体が検出された。このような汚染食品を販売した場合には、その販売店名、生産者名の公開を行うとともに、その販売については差し止め等の法的措置が必要である」という怪文書を全国の大手スーパー等の百数十社の代表者、メディア、報道機関宛に執拗に送付していた。人獣研(巽典之所長)の主たる中傷対象はイセ食品(株)とキューピー(株)である。シゲタ動物薬品工業は人獣研の検査結果を旗印に、鶏卵消費と鶏卵価格を暴落させ、養鶏業界を経営危機に陥れることによりシゲタの鶏用ワクチンと人獣研の検査需要を開拓しようとした。このためキューピーの株価は暴落し、底値で外資に買収されようとしていた。

2.日本養鶏協会 浅田氏の対応

これに対し日本養鶏協会の理事、副会長を務めていた浅田農産会長はシゲタ動物薬品工業株式会社(西尾義行社長)に怪文書送付の中止を求めた。浅田氏によると西尾義行社長は「菌はシゲタの秘密の検査法でしか検出されず、特効薬はシゲタのワクチンしかない。シゲタのワクチンを買いなさい。」と説明したという。
http://www.jpa.or.jp/news/q_netu/i_tamago17.html

3.愛鶏園も浅田氏とともに「いわれなき鶏卵のQ熱汚染キャンペーン」に対抗。
http://www.ikn.co.jp/hiroba/oyaji/fujio2.htm#39

愛鶏園はHPでシゲタ動物薬品工業と人獣研によるQ熱汚染キャンペーンを非難した。2003年11月19日本養鶏協会をはじめとする鶏卵に関した業界団体が一致協力して「いわれなき鶏卵のQ熱汚染キャンペーンに反論する」の記者会見を厚生労働省で行った。「いつも鶏卵関係業者は一方的にマスコミに「鶏卵の悪口」を云われっぱなしで悔しい思いをさせられている。現在の低卵価の一因でもある「鶏卵の悪口」報道を一つ一つ潰していく根気のいる活動は極めて大切である。今回鶏卵のQ熱問題に対してとられた日本養鶏協会の迅速な対応及びその広報に感謝したい」と述べた。
http://www.jpa.or.jp/news/q_netu/i_tamago16.html

4.謎の匿名電話と浅田氏の自殺

2004年2月27日、匿名電話を受けた京都府の保健所が浅田農産「船井農場」を立ち入り調査し、鳥インフルエンザ(H5N1)の感染が発覚。その後、鶏の出荷先や近隣の養鶏場でも感染が確認された。同年3月8日 浅田農産会長は鳥インフルエンザ(H5N1)の発生を苦に自殺した。鳥インフルエンザ(H5N1)感染をめぐる一連の騒動の中、京都府丹波町の養鶏場「浅田農産船井農場」を経営する浅田農産本社の浅田肇会長(67)と妻で同社監査役の知佐子さん(64)が首をつって死んでいるのが見つかった。遺書があったことや、現場の状況から自殺と見られている。

5.マスコミに送られた謎のFAX

浅田農産会長の自殺から数日後、シゲタ動物薬品工業株式会社から都内のマスコミ関係者宛に次のFAXが送られてきた。
「人獣研です。金沢大学と人獣研(人獣共通感染予防医学研究所)の支持母体であるシゲタ動物薬品工業株式会社が、遺伝子組換技術により鳥インフルエンザ(H5N1)ワクチン(鶏用)の開発に成功致しました。」(2004年3月)
なんと、シゲタの未承認ワクチンは浅田農産を襲ったウイルスと同じ型だった。

6.シゲタと人獣研の目論見が破綻

人獣研の検査について国に調査が上申され、調査を行っていた厚生労働省は2004年7月、「Q熱コクシエラの鶏卵からの検出に関する研究」を発表し、「市販鶏卵からQ熱菌は検出されない」と結論した。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/topics/040730-1.html
2005年1月、食品安全委員会もQ熱ファクトシートを発表し、鶏卵のQ熱汚染を否定した。
http://www.fsc.go.jp/sonota/factsheets-qnetu.pdf
「市販鶏卵とマヨネーズについて汚染調査を行った結果、すべて陰性でした。また、現在まで、鶏卵を原因としたQ熱の感染事例も報告されていません。」と結論した。これにより、シゲタと人獣研の目論見は完全に潰れた。

7.愛鶏園で異変が発生

同年1、4、5月頃より愛鶏園が運営する複数農場で一部の鶏に産卵量が減ったり死ぬなどの異変が発生。茨城県の「有限会社アレバメントカントウ」養鶏場(約2万5000羽)では4月から産卵率が低下し、6月までに約800羽が死亡した。6月下旬に民間機関に検査を依頼したところ、6月24日に鳥インフルエンザを疑わせる結果が出た。8月18日、埼玉県のイセ食品グループ農場で、過去の感染を示す抗体の陽性反応が出たことが公表された。

8.愛鶏園の逮捕とシゲタ動物薬品工業の記者会見

愛鶏園元役員ら逮捕 「陽性」県に届けず

鳥インフルエンザ問題に絡んで、石岡、水戸署と県警生活環境課は、鶏の抗体陽性反応を知りながら県に届けなかったなどとして、家畜伝染病予防法違反の疑いで、養鶏会社「愛鶏園」の元取締役、江口郁夫容疑者(58)と、元研究開発部長、前田良雄容疑者(53)ら四人を逮捕した。県警は、組織ぐるみの犯行の可能性が高いとみて、押収証拠の分析を急ぐとともに、社長を含む同社幹部の事情聴取を始めた。茨城新聞2006/2/28

一方、シゲタ動物薬品工業(西尾義行社長)は記者会見を行い、鳥インフルエンザ用ワクチン(日本では未承認ワクチン)を開発したと発表した。日経新聞2006/3/9

9.鳥インフルエンザ騒動のウイルスはワクチン株と推定

「原因として未承認ワクチン又はウイルスそのものが持ち込まれ不法に使用された可能性は否定できない」。農林水産省2006/9/28
http://www.maff.go.jp/www/press/2006/20060928press_8.html

茨城県で分離されたウイルスが遺伝学的にニワトリに適応していると思われることから、野鳥間で感染を繰り返して自然界に定着していることは考えられず、ニワトリに近縁のキジ目の野鳥には長距離の渡りをする種はいない。さらに、渡り鳥が運搬したのであれば、他地域で発生が見られても不自然ではないが、今回の感染は1 地域以外からは発生がない。このようなことからも、本ウイルスの国内への運搬は、野鳥の関与よりは人為的運搬の可能性の方が高いと考えられる。(p45)
http://www.maff.go.jp/tori/kentoukai/h17_interim_report.pdf

10.潰される鶏界大手

近年、鶏界を襲った一連の忌まわしい騒動は、それぞれを見ると独立した事件のように見えるが、このように時系列的に整理すると関連があるように見える。今、イセ食品やキューピーなど日本の鶏界大手は潰されようとしている。この背後には鶏界大手を底値で買収しようと狙う国際金融資本が存在するのではないだろうか?



[4917] 米国のBSEの状況は英国、欧州と同じか? 投稿者:虹屋 投稿日:2006/09/29(Fri) 19:06  

公式発表で18万頭にも及ぶBSE発症牛を出したかっての英国の状況、欧州の状況と米国、カナダ、日本の状況は同じであろうか?今回の米農務省の米国のBSE有病率推計では、英国、欧州の状況と米国の状況は同じと考えている。
 有病率推計に用いる2 つの分析方法、BSurvE有病率B 法とBBC法(Bayesian 出生コホート)は共にBSurvEで得られたたポイント値、「サンプルのサーベイランスポイント価値」を使用している。
 BSurvE は、英国とヨーロッパでBSE が発生した時期に蓄積された疫学的情報を使用して、特定の年齢でと畜や病気、死亡した牛から病気が検出される相対的確率と、4 つのサーベイランスグループ、正常な屠殺牛、死亡牛、屠殺を余儀なくされた牛、擬似症状のサーベイランスグループにおいて病気が検出される相対的確率に基づいて、BSE 検査を受けた牛にポイントを割り振る。このスキームの下では、牛群から無作為に抽出した牛1 頭に1 検査を行った場合に、1 ポイントを与える。陽性である可能性が高い標本ほど、高いポイント値が割り当てられる。例えば、ヨーロッパのデータは、中枢神経系にかかわる臨床的兆候を示している成牛、死亡牛、評価不可能な臨床的兆候を示している歩行不可能の牛はBSE を発症する可能性が28 倍も高いことを示唆しているので、そうした知見がポイントの割り振りにいかされている。

 日本でのデータ、2001年10月18日から2006年3月31日までのBSE検査の結果と較べると、英国とヨーロッパと大きく違っている。先の28倍は、日本では約8倍になる。
 中枢神経系にかかわる臨床的兆候を示している成牛、死亡牛、廃用牛を調べる農水省のサーベイランスでは、この間に247,730頭を検査し6頭摘発している。
と畜場に出荷された牛を調べる厚労省のスクリーニングでは、症状を呈する牛(生後24ヶ月齢以上の牛のうち、生体検査において運動障害、知覚障害、反射又は意識障害等の神経症状が疑われたもの及び全身症状を呈する牛)26,870頭から4頭摘発、
30ヶ月齢以上の牛は2,166,760頭から10頭、
これら以外の牛は3,34,285頭から2頭摘発している。
 中枢神経系にかかわる臨床的兆候を示している成牛、死亡牛、評価不可能な臨床的兆候を示している歩行不可能の牛に相当する牛は、約27万4千頭(247730+26870)で10頭摘発であり、ヨーロッパで検査された健康と殺牛に相当するのは、スクリーニングでの30ヶ月齢以上で約216万7千頭で10頭である。健康と殺牛と病牛、死亡牛との比はヨーロッパでは28倍、日本では約8倍である。EU加盟国25か国では2004年に健康と殺牛のBSE検査で100万頭当たり16.6頭、日本ではこの4年余りで4.6頭、2004年なら4頭。

 つまり、日本と英国や欧州では状況、疫学的に見たBSEの状況は異なる。正常な屠殺牛とリスク牛つまり死亡牛、屠殺を余儀なくされた牛、擬似症状のグループにおいて病気が検出される相対的確率比は、ヨーロッパの状況では28倍、日本の状況では8倍であり、それに基づいて設定されるポイント値も異なってくる。
 日本とヨーロッパ違いの原因の一つは、英国からの肉骨粉や生体牛などの輸入による侵入量の違いが考えられる。輸入量の違いから、「米国、カナダ、日本をこれらの欧州主要国と比較するとBSE の侵入リスクは1/10〜 1/100 以下である。」(食品安全委員会、2005年12月の答申)米国の状況はヨーロッパとも日本とも違うが、日本の状況のほうがより近い。米国の状況は英国や欧州の状況とは違いが大きすぎて、米国のBSE有病率推計に用いる2 つの分析方法で、共に、英国や欧州の状況から設定されたポイント値を使用しているのは不適切。結果の信頼性が低くなる。


[4916] 安倍内閣は、『多い船頭×「分散型小さな政府」=大きな政府』ってとこでしょうか。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/29(Fri) 15:28  

まあ、補佐官路線で、アメリカ型日本版大統領府を目指したいお気持ちは、分かりますが、どうにも、今のところは、『船頭の多い「分散型小さな政府」=大きな政府』というようにも見えますね。
この船頭さんの中には、時の船長に擦り寄っては、見限っての繰り返しで、五艘飛びも平気な、船を乗り換えるのに長けたかたもお見受けしますので、安倍さん、ナビゲーションには、苦労されそうですね。


[4914] Re:[4913] [4912] [4911] [4909] [4906] 茨城のH5N2 感染経路の報告書 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/29(Fri) 09:51  

補欠さん。
> >小委員会の結論は儀式に過ぎないと思います。 >>
では、農林水産省自体が、ノン・コンプライアンスという、妙なことになってしまいますね。
「となみ」からの発信というのが、ちょっと、気になりますが。


[4913] Re:[4912] [4911] [4909] [4906] 茨城のH5N2 感染経路の報告書 投稿者:補欠 投稿日:2006/09/29(Fri) 09:48  

> 補欠さん。
> >>農林水産省は、少なくとも真相を把握しているようです。臭い物にふたをという決着になりましたが、使った人たちは「ほっと」していることでしょう。>>
> が本当だとしても、それでは、小委員会自体が、ノン・コンプライアンスということになってしまいますね。

小委員会の結論は儀式に過ぎないと思います。


[4912] Re:[4911] [4909] [4906] 茨城のH5N2 感染経路の報告書 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/29(Fri) 09:31  

補欠さん。
>>農林水産省は、少なくとも真相を把握しているようです。臭い物にふたをという決着になりましたが、使った人たちは「ほっと」していることでしょう。>>
が本当だとしても、それでは、小委員会自体が、ノン・コンプライアンスということになってしまいますね。


[4911] Re:[4909] [4906] 茨城のH5N2 感染経路の報告書 投稿者:補欠 投稿日:2006/09/29(Fri) 09:18  

> このような不十分な報告書では、はからずも、委員会自ら、闇ワクチンに関する「風説の流布」に加担していたということになります。

農林水産省は、少なくとも真相を把握しているようです。臭い物にふたをという決着になりましたが、使った人たちは「ほっと」していることでしょう。


[4910] Re:[4907] [4904] [4901] 29例目のBSE 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/29(Fri) 09:07  

まりちゃんさん。
29例目の北海道・中川町でのBSE発生は、これで2度目ですね。
前回は、23例目で、平成18年3月15日、68ヶ月齢(平成12年7月8日生まれ)ホルスタイン種、雌でしたから、今回の29例目の生年月日:平成12年6月24日 と同じ出生コホートということになりそうですね。
同じ出生コホート群と見られるのは、

18例目(H.11(1999).8.31 北海道砂川市 )「ミルフードAスーパー」使用
28例目(H.11(1999).11.21 北海道天塩郡幌延町)「ミルフードAスーパー」使用
21例目(H.12(2000).2.13 北海道千歳市 )「サツラクニューカーフ」使用
25例目(H.12(2000).4.18 北海道枝幸町 )「カーフトップ」使用
29例目-今回(H.12(2000).6.24 北海道中川郡中川町)
23例目(H.12(2000).7.8 北海道中川郡中川町 )「ミルフードAスーパー」使用
26例目(H.12(2000).8.11 北海道今金町 ))「ミルフードAスーパー」使用
20例目(H.12(2000).8.12 北海道河東郡鹿追町 )「ミルフードAスーパー」使用
27例目(H.12(2000).8.20 北海道豊頃町 ))「ミルフードAスーパー」使用
22例目(H.12(2000).9.1 北海道野付郡別海町 ))「ミルフードAスーパー」使用
17例目(H.12(2000).9.11 北海道河東郡音更町 )「ミルフードAスーパー」使用
14例目(H.12(2000).10.8 北海道鹿追町 )「ミルフードAスーパー」使用

といったところです。
また、前回の23例目の投与飼料の中には、科学飼料研究所高崎工場の代用乳・ミルフードAスーパーが含まれていましたが、今回は、どうでしょう。
注目されるところです。

トランス脂肪酸代替物については、先にも述べましたように、まだ、一長一短があるようですね。


[4909] Re:[4906] 茨城のH5N2 感染経路の報告書 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/29(Fri) 07:17  

Chaosさん。
ポイントは、委員会自ら指摘した「闇ワクチン」説を裏付けるものが、報告書に記載されていたかどうかということなのでしょうね。
遺伝子シーケンス(genome sequence )などが発表されない限り、説得ある報告書とはいえないのではないでしょうか。
つまり、中米株との「相同性がある」(concordance rate 94−97%)としながらも、Strain名や、遺伝子シーケンスの公表がされていないというのは、片手落ちではないのでしょうかということです。
また、中米株がグアテマラ株だとしても、では、2002年のA/Chicken/Guatemala/194573/02 なのか、2000年のA/chicken/Guatemala/45511-1/00 なのか、そのいずれと、相同性が高いのか、ということを公表しないと、その年代の差による相同性の違いというものが分かりませんね。
中米株が、メキシコ株だとしても、1994年株(A/Chicken/Mexico/31381)、1995年株(A/chicken/Mexico/28159)、1996年株(A/chicken/Mexico/37821)、1997年株(A/Chicken/Mexico/26654とA/chicken/Mexico/15407/97)、があるわけですから、それぞれの株との相同性が公表されなければ、十分な報告書とはいえません。
それぞれの株のシーケンスについては、http://flu.lanl.gov/search/によってご参照
それと、もし、闇ワクチン説にこだわるのでしたら、同じ中米株(A/CK/Mexico/232/94/(H5N2))を使用した中国の香港ワクチンの遺伝子シーケンスとの相同性をも、検証する必要があるのではないでしょうか。
このような不十分な報告書では、はからずも、委員会自ら、闇ワクチンに関する「風説の流布」に加担していたということになります。

以下に関係箇所を抜粋しますと、次のようですね。

「分離ウイルス株の遺伝子が中米で分離された株と相同性が高い(相同性94〜 97 %)ことから、中米等の関係国政府と連携し、分離ウイルスの遺伝子情報や未承認ワクチンに関する情報収集等に努めたが、分離ウイルスの由来は明らかにすることはできなかった。
しかしながら、以下の理由から、中米由来ウイルス株から作出された未承認ワクチン又はウイルスそのものが持ち込まれて不法に使用された可能性は否定できない。
@ 分離ウイルス株の遺伝子が中米で分離された株と相同性が高い
A 日本の近隣諸国において、分離ウイルス株との近縁株による発生がみられていない
B 発生が茨城県南部に限局しており、分離ウイルスの遺伝性状がほぼ同一
C 渡り鳥による侵入の可能性が低い
D 分離ウイルスは自然宿主である水きん類よりも鶏に適応している」
以上

備考
私の下記のブログ『日本と中南米とのH5N2鳥インフルエンザウイルスの接点』http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=455もご参照

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=455


[4908] "「母乳パワー」大人にも効果あり! 進む研究開発"だって。 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/09/29(Fri) 01:41  

「母乳パワー」大人にも効果あり! 進む研究開発
http://www.sankei.co.jp/news/060928/bun000.htm
産経新聞がこんなの書いてますけど、そのうちプラセンタなみにまたまた怪しげな美容治療に使われだしたりして。
こうやって、○○の成分が効く!なんて煽るマスコミだけど、そのタウリンなんかが、BSEで問題提起されている国の牛の胆嚢から抽出されてることがあったりとか、素材のことまでなんで取り上げないんですかねぇ(ため息)

テレビで化粧品や健康食品の宣伝やってますけど「生体アミノ酸」配合なんてのを見てぎょっとしました。なんでしょうね。
ドムホルンリンクルなんかは以前「非加熱コラーゲンを一滴一滴抽出」「目や口元の(粘膜の)きわぎりぎりまで伸ばしてください」なんてCMやってましたけど、何から取ったんですかねぇ



[4907] Re:[4904] [4901] 喫煙と同じぐらい健康に害を与えるというトランス型脂肪酸 ですって 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/09/29(Fri) 01:30  

トランス脂肪の代替物については米国で牛脂などの動物油脂にシフトしてるところもあるなんてニュース、以前ありましたね。BSEの観点からぞっとしましたが。

ニューヨークからファストフードが消える? - 米国
http://www.afpbb.com/article/934320
【ニューヨーク/米国 28日 AFP】ニューヨーク市がレストランでの喫煙を禁止した3年後、保健当局は喫煙と同じぐらい健康に害を与えるというトランス型脂肪酸の使用禁止を検討している。(略)


ところで、日本で29頭目の狂牛病がでたんですが、ヤフーBSE関連、まだ更新されてませんね。
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1159428769/


[4906] 茨城のH5N2 感染経路の報告書 投稿者:Chaos 投稿日:2006/09/29(Fri) 00:43  

笹山様

農水省 報道発表
http://www.maff.go.jp/www/press/2006/20060928press_8.html

「2005年に発生した高病原性鳥インフルエンザの感染経路について」
http://www.maff.go.jp/www/press/2006/20060928press_8b.pdf

結局、確定できなかったようです。
人の方の検査はどうなったんでしょうね。



[4905] ようやく、毎日新聞が、大阪大学のあと二つの、2002年の2論文についての捏造疑い報道、しましたね。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/28(Thu) 21:25  

この毎日新聞の記事「<阪大論文ねつ造>別の2論文もデータ改ざんの疑い」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060928-00000020-mai-soci
での,「大阪大大学院生命機能研究科の杉野明雄教授(62)による2論文のねつ造問題で、杉野教授らが02年に米国の専門誌に発表した別の論文2本でも、実験データをねつ造、改ざんした疑いの強いことが毎日新聞の調べで分かった。少なくとも計3カ所の図に不自然な部分があり、複数の共著者も認めた。」
というのは、この掲示板の9月25日付け「[4881] リアルに分かる捏造の手口 」
で紹介した、次の二つの論文についてのことなんでしょうね。
以下、再掲

1.Shimizu K, Hashimoto K, Kirchner JM, Nakai W, Nishikawa H, Resnick MA, Sugino A.

Fidelity of DNA polymerase epsilon holoenzyme from budding yeast Saccharomyces cerevisiae.
J Biol Chem. 2002 Oct 4
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?db=pubmed&cmd=Retrieve&dopt=AbstractPlus&list_uids=12124389&query_hl=1&itool=pubmed_DocSum
http://www.jbc.org/cgi/content/full/277/40/37422

検証者らしき方のコメント
Fig. 2のj-mとn-qのレーン(右端の2レーン)は全く同一像。(バックグラウンドのスポット等)

Fig. 2の画像は以下のサイトご参照
http://www.jbc.org/cgi/content/full/277/40/37422/F2
http://www.jbc.org/content/vol277/issue40/images/large/bc3820827002.jpeg

Fig. 4には不自然なコピペのあと。

Fig. 4の画像は、以下のサイトご参照
http://www.jbc.org/cgi/content/full/277/40/37422/F4
http://www.jbc.org/content/vol277/issue40/images/large/bc3820827004.jpeg


2.Ohya T, Kawasaki Y, Hiraga S, Kanbara S, Nakajo K, Nakashima N, Suzuki A, Sugino A.

The DNA polymerase domain of pol(epsilon) is required for rapid, efficient, and highly accurate chromosomal DNA replication, telomere length maintenance, and normal cell senescence in Saccharomyces cerevisiae.
J Biol Chem. 2002 Aug 2
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?db=pubmed&cmd=Retrieve&dopt=AbstractPlus&list_uids=12015307&query_hl=1&itool=pubmed_DocSum
http://www.jbc.org/cgi/content/full/277/31/28099

検証者らしき方のコメント
Fig.1のEのDpb2レーン1と2(左2レーン)が全く同一。

Fig.1の画像は、以下のサイトをご参照
http://www.jbc.org/cgi/content/full/277/31/28099/F1
http://www.jbc.org/content/vol277/issue31/images/large/bc2929706001.jpeg

Fig.2のChip assayもAとBで全く同じ。時間軸をずらして同じものを使っている。
Fig.2 AとBでARS1のデータがまったく同じ
Fig.2はARS305+8も時間を横にずらしただけで同じデータ

Fig.2の画像は、以下のサイトをご参照
http://www.jbc.org/cgi/content/full/277/31/28099/F2
http://www.jbc.org/content/vol277/issue31/images/large/bc2929706002.jpeg



[4904] Re:[4901] トランス脂肪酸・日本の食品の危機 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/28(Thu) 21:06  

隼人さん。
トランス脂肪酸の問題については、この掲示板やブログでも、比較的早い時期に取り上げたことがありますが、その後、急速に、日本でも、その危険性についての関心が強まっていることは、喜ばしいことですね。
アメリカでのラベル表示以降、このトランス脂肪酸の代替物の開発も、いろいろ、進められているようですね。
ただ、この代替物にも、一長一短があるようで、まだ、定着した動きとはなっていないようですが。
今後とも、よろしく、意見・情報の交換など、いただけましたら、幸いです。
参考「The Race for Trans-Fat Alternatives」
http://www.medicinenet.com/script/main/art.asp?articlekey=50516
「Alternatives to trans fats 」
http://www.tfx.org.uk/page22.html
「Industry Seeks Trans Fat Alternatives」
http://www.ffnmag.com/NH/ASP/strArticleID/232/strSite/FFNSite/articleDisplay.asp
「Trans Fat Alternatives」
http://www.vonl.com/CHIPS/transfat.htm
「A New Oil and Trans Fat Alternative」
http://chef2chef.net/news/foodservice/Editorial-Technology/A_New_Oil_and_Trans_Fat_Alternative.htm



[4903] 「民間」という言葉にも、定義が必要な時代のようで。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/28(Thu) 18:26  

「官僚出身の民間人」「官僚経験のある民間人」などの言葉が飛び交う今回の安倍人事なのだが、いったい、民間人とは何を指すのかを定義しないと、偽装民間人がはびこることになりかねない。
普通、民間人といえるのは、学校を卒業して、民間で飯を食った人を指すんじゃないんでしょうかね。
「民間出身の官僚」「民間経験のある官僚」という反対語の概念に属する人が希少である以上、ここは、明確な定義が必要な気がする。
で、今回の官房副長官人事のかたは、それまで、「官僚出身の、ただいま、民間人」って所だったのだが、4900での 「続・航海日誌」さんのサイトの中に、なぜ、官房副長官(事務)を、旧内務省系から出してきたのかについて、後藤田正晴さんの『情と理―後藤田正晴回顧録〈上〉』283頁 からの引用http://www.seri.sakura.ne.jp/~branch/diary0609.shtml#0926
があって、分かりやすい。
つまり「大蔵省も考えられますが、これは各省が嫌うんです。総合調整というのは人事と企画と予算でやるんですね。いちばん効いているのは予算による総合調整です。それを大蔵省にやられているわけです。そこにもってきて、人事に関与してくる官房副長官を大蔵省にやられると息がつけないということですよ。しかも内政審議室というのが最近になってできた。これはひとつ下のレベルの総合調整をやっているわけですが、ここには大蔵から来ている。そのうえ副長官までとなると、そうでなくても大蔵天下といわれるのに、各省は嫌がるんですね。だから大蔵省出身の副長官というのはないんです。 」ってんで、「民間出身の官僚」「民間経験のある官僚」を強調せざるを得なかったというところらしい。
でも、ドブ溜めにいた鶴に、わざわざ「ドブ溜め経験のある鶴」なんていうかしら?

http://www.seri.sakura.ne.jp/~branch/diary0609.shtml


[4902] 無題 投稿者:通りすがり 投稿日:2006/09/28(Thu) 16:13  

照り焼きチキンが美味しいモスバーガー、このあいだふとお肉の生産地を尋ねてみたら、中国産だということ。
聞くという方法をなぜ今まで気付かなかったんだろう。


[4901] トランス脂肪酸・日本の食品の危機 投稿者:隼人 投稿日:2006/09/28(Thu) 09:56  

はじめまして、隼人と申します。笹山先生のブログを興味深く拝見させて頂きました。勉強させていただきました。ありがとうございます。

笹山先生も以前このブログでトランス脂肪酸の危険性を警鐘されていますが、日本の内閣府の食品安全委員会や食品業界は未だに重い腰を上げている様に思いません。 

私の稚拙なブログでもこの件については取り上げ、『食品安全委員会』、『日本マクドナルド』、『日本ウエンディーズ』、『COOP』また本来国民の安全を監視する機関である『日本消費者連盟』等からは日本では摂取量の基準が無い、或いは日本人のトランス脂肪酸の摂取量は欧米と比較すると少ないなどの回答或いは、回答さえ頂けないのが現状です。

ニューヨークではレストランでもNon-Transを徹底すべきであるとの論争が始まったようです。この件は、日本では第1・第2のBSE・AIDS問題のような後手後手の対応になりそうにです。

先生のお考えをお聞かせ願えればと思います。

又、どうぞ日本の消費者が既に危機にさらされている事に関して早期の政治判断をお願いいたします。

隼人

http://plaza.rakuten.co.jp/unwind/


[4900] 「続・航海日誌」さんに、この掲示板へのリンクが。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/28(Thu) 09:29  

「続・航海日誌」
http://www.seri.sakura.ne.jp/~branch/diary0609.shtml
さんに、この掲示板へのリンクがされていますね。
記事番号[4893]へのコメントです。
光栄です。

蛇足ですが、まあ、前のお方の場合、昨年11月の総括審議官問題など、ギクシャクする場面もあったことは、事実でしょうし、その点、身内同士の方が、有無相通じる(互通有无 )ということなんじゃなかろうかと。
信濃の国の冷静沈着の事務次官と、火の国の熱血漢の大臣という面でも、相性はよさそうですね。
参照
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=501

http://www.seri.sakura.ne.jp/~branch/diary0609.shtml


[4899] 大阪大学は、「科学研究費補助金」(科研費)の支出停止措置をとったとのこと 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/28(Thu) 08:10  

大阪大生命機能研究科の杉野明雄教授(62)がデータをねつ造、改ざんした論文を米国の科学誌に発表した問題で、
同研究科が、杉野教授に対して文部科学省から交付されていた2006年度の「科学研究費補助金」(科研費)を使えないようにする支出停止措置を取ったことが分かった。

交付額は計2280万円で、すでに約3割は使われているが、残額は返還する。
科研費が交付されたのは、
染色体DNAの複製に関する研究など。同研究科では、杉野教授が論文をねつ造したと断定したため、不正な行いをした
研究者に科研費を支出できないと判断した。

とのニュースである。
参照
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060928i501.htm?from=main5
http://www.jsps.go.jp/english/e-grants/gaiyo/bi14j.pdf



[4898] 「東京ローズ」さん、ご逝去 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/27(Wed) 22:02  

太平洋戦争中、戦線のアメリカ兵に対して、かく乱を意図し、日本軍の宣伝ラジオ放送Zero Hourで、『Orphan Ann』の名前で、英語で呼びかけた日系人「東京ローズ」さんこと、 Iva Toguri D'Aquinoさんhttp://www.wtov9.com/news/9944289/detail.html
が、シカゴで、死去されたという。
享年90歳とのことである。
彼女は、1916年に、ロスアンゼルスで、日系移民の家に生まれ、UCLAを卒業して、日本に向かったところで、太平洋戦争が始まってしまったという。
戦後、1945年に彼女は、GHQによって、横浜で逮捕され、6年間、懲役刑がかせられたが、1977年に、フォード大統領の特赦によって、アメリカ市民権を回復したという。
参考「Japanese-American accused of being Tokyo Rose dead at 90」
http://www.chicagotribune.com/news/local/chi-060926toguri-daquino,1,5095924.story?coll=chi-news-hed

戦後、東京ローズさんが、アメリカ色一色に塗りつぶされた社会となってしまった故国日本を振り返ったときには、誰も、助けるものがいなかったと知って、彼女はどう、感じたのであろうか?

東京ローズさんの実際の放送中の声は、こちらのサイトhttp://www.dyarstraights.com/orphan_ann/zerohour.wav
から。

http://www.dyarstraights.com/orphan_ann/anorphan.html


[4897] Re:[4896] [4851] [4850] E.COLI・・・ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/27(Wed) 21:20  

Chaosさん。
情報ありがとうございました。
阪大論文問題に気をとられているうちに、いつの間にか、更にO157ほうれん草問題、拡大していましたね。
台湾のほうは、検査の結果シロとなったようですが、警戒態勢は解かず、といったところのようです。
http://news.sina.com.tw/tech/ttv/tw/2006-09-26/203112104626.shtml 参照
こう、次から次へとありますと、なかなか、ひとつの問題を辛抱強く、トレースするということは、困難なことですね。


[4896] Re:[4851] [4850] E.COLI・・・ 投稿者:Chaos 投稿日:2006/09/27(Wed) 20:55  

笹山様

経緯を見ていたのですが、米国のほうれん草騒ぎは
まだまだ終わらないようですね

FDAが更新
http://www.fda.gov/bbs/topics/NEWS/2006/NEW01466.html
183 人(9月26日) 26州に拡大
CDCも
http://www.cdc.gov/foodborne/ecolispinach/current.htm

RFIDの情報は
http://www.atmarkit.co.jp/frfid/
http://itpro.nikkeibp.co.jp/rfid/index.html
http://www.aimglobal.org/technologies/rfid/
http://www.uidcenter.org/japanese.html

反対派の情報は
http://www.epic.org/
http://www.notags.co.uk/




[4895] 「美醜とり混ぜた国」こそ、真のエネルギッシュな国のすがたなのだ!!! 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/27(Wed) 17:46  

なんとも、安倍さんが何度も、就任以来口にされる「美しい日本」「美しい国づくり」の言葉に、鼻白むものを感じるのは、私だけであろうか。
このレトリックは、ひょっと間違うと、とんだ揚げ足取りのレトリックに使われてしまうのかもしれない。
すなわち、美しいもので固めた国づくり、醜きものを排除し、ひたすら、リファインされた国の姿をもとめる国づくりという意味で捉えられる危険性があるということだ。
ナチスヒトラーも、表現を変えていえば、人種的に、自らの恣意的な価値判断に基づいての「美しき国」を求めた宰相であったといえよう。
ことほどさように、「美しき国づくり」には、異なるものを排する独善的な価値観の存在が、影に漂う言葉なのだ。
むしろ、真の民主的な国の姿は、決して、美しき国からは生まれ得ない。
混沌とした中に、ひとつのエコロジー的なよりどころがあり、棲息域があり、そして、ひとつの価値判断では、美であっても、もうひとつの判断では、醜ともなりうる、多様な価値判断のものさしがある国こそ、エネルギッシュな国の姿であると思うのだが。
「自然論」を書いたエマソンは、1833年にパリの植物園(le Jardin des plantes)にある標本室を訪れたとき、無数の標本を見て、「その標本には、それぞれ、野蛮とされるものもあり、美しいとされる標本もある。
しかし、それを野蛮と見るか、美しいと見るかは、所詮は、人間という一生物の持つ属性によるものである。』との啓示を受けたという。
その日の日記に、エマソンは「私は、自分の中に、ムカデを、ワニやコイやワシや狐を感じる。」と記したという。
まあ、この考え方は、ノーマライゼーションの考え方にも、通じるかと。
不潔・危険の価値評価はできても、汚い、美しいの価値判断には、それぞれのものさしがあるのだから、その閾値は、無限大ということなんではないでしょうかね。
首長族では「首が長いほど美しい」とされるのを、おかしいとは思っても、それを全否定することは、できないのである。

http://links.jstor.org/sici?sici=0734-6018%28199223%2940%3C57%3ATEM%3E2.0.CO%3B2-X&size=LARGE


[4894] 外電では、尾身新財務大臣の「桜の花の咲くころ」発言が蒸し返されていますね。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/27(Wed) 08:17  

安倍新内閣を伝える外電では、やはり、今後の日銀の金利政策の帰趨にどう影響があるのか、そして、出しそびれているデフレ脱出宣言の時期にあるようだ。
そこで、注目されているのが、尾身新財務大臣。
正直「オミ、フー?」といった感じなのだが、このサイト「New Japan MOF chief to be soft on BOJ」
http://news.ninemsn.com.au/article.aspx?id=147771
では、尾身新財務大臣が、1997年に、経済企画庁長官時代に、景気が下降局面から抜け出す時期について、記者団から聞かれたときに発した発言「景気は桜の花の咲くころに回復する」が、経済見通しに疎い大臣評として、蒸し返されていることが、気になる点だ。
もっとも、あの当時、「桜の花の咲く時期にも、日本列島、いろいろある」とか、「せみのなくころ」とか、「スズムシやこおろぎのなくころ」とか、ずるずる来て、当の尾身長官も、言わなきゃいいのに、「景気は参議院選のころから着実に回復する」などと、いっていたような気がする。
今回は、そんなうかつなことは、言わないはずだが。
まあ、いってみれば、あの当時は、経済企画庁長官の発言が、株価を左右できるかもしれないとの錯覚が、あったわけで、まだ、官邸と市場との間に信頼関係が残存していた時代の「おおいなる勘違い」だったわけなのだが。

今日の株価は、昨日のNYダウの急上昇と、安倍新内閣発足による日銀再利上げ遅延見通しで、相殺ってところでしょうか?
違っていたら、ごめんなさい。

http://news.ninemsn.com.au/article.aspx?id=147771


[4893] Re:[4892] 農林水産大臣に松岡利勝衆院議員 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/27(Wed) 06:07  

まりちゃんさん。
これも、対小沢民主党農政シフトとも、みえなくもない。
つまり、旧態依然とした小沢民主党の農家所得補償金(個別(戸別)所得補償制度)構想に対抗した、健全なスキームが構築されることを祈ります。
決して、農民票をめぐる掴み金配分構想ブチアゲ競争にならないように、ということでしょう。
鳥フル問題についても、ある意味?精通されているかたかな?
このごろでは、ご地元の水俣病対策についても、新スキームを志向されているようで、以前のイメージとは、かなり、方向転換されているようですね。
まさに、「男子、三日会わずば刮目して見よ」(士別三日即更刮目相待)です。


[4892] 農林水産大臣に松岡利勝衆院議員 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/09/27(Wed) 01:21  

農林水産大臣に松岡利勝衆院議員
http://www.nissyoku.co.jp/newssokuho/daijin.html

私がこの方について記憶してるのは、日本で狂牛病が発見された当初、検査前の肉が流通、検査もはじまってないのに「安全だ、食べなさい」と国民に主張してたことだったりしますが。

検索結果
http://www.google.com/search?hl=ja&q=%E6%9D%BE%E5%B2%A1%E5%88%A9%E5%8B%9D&lr=


[4891] 「獄門に価する」との柳田充弘さんの英語ブログ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/26(Tue) 17:09  

日本人が書いた英語ブログ記事を訳しているのも、妙な話なのだが、この柳田さんの本音トークは、英語ブログでしか、されていないのだから、仕方がないのだが。
で、今日更新された、柳田充弘さんの例によっての阪大論文捏造ネタ記事「Worth to be put in jail」http://mthiei.exblog.jp/
には、いよよ増す、きつい言葉で満ち溢れている。
要約すれば、次のようなことなのだろう。

「前のブログ記事で「これ(阪大論文捏造事件)は、獄門に価するような、犯罪行為に近いものである。』と書いたことで、アメリカ在住のあるかたから、「この言葉は、好きでない。」との手紙をいただいたが、私(柳田)は、再び、この言葉を使いたい。
考えてみれば、この研究室に5年間いて、卒業された方々は、主任教授による論文の閲覧を得て、論文を発表されたのに、それが、数年を経たあとになって、その主任教授が、捏造データを挿入したばっかりに、彼らのPhD論文が、もはやなく、撤回されてしまったという方々の身を考えても見なさい。
(そればかりでなく)彼らの博士号も、多くの場合、パーにならざるを得ないのだから。
主任教授は、彼らの一生を台無しにしてしまったのだ。
これは、物理的な攻撃ではないが、潜在的には、身体的暴行以上にたちの悪い、彼らの心とキャリアを深く切り刻むものである。」

と、怒りがなお収まらない、柳田充弘教授ではある。

http://mthiei.exblog.jp/


[4890] Re:[4889] 「Fast Food Nation 」という映画って? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/26(Tue) 13:35  

まりちゃんさん。
こんな映画http://www.youtube.com/watch?v=hfPYbFCLZ5o
のようですね。
で、作者のこの映画に関する講演模様が、このサイト
http://vodreal.stanford.edu/phb/030326.ram
でみられるようですね。
で、この日の講演を聴いた感想を書いたブログが、このサイト『Rash.log』March 5, 2003
http://www.wunderland.com/WTS/Rash/white/10.htmにありますね。

http://images.apple.com/movies/fox_searchlight/fast_food_nation/fast_food_nation-h.ref.mov


[4889] ファストフード告発のシュローサー氏 豪州フィードロット牛肉を批判 出版以来身の危険 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/09/26(Tue) 13:16  

ファストフード告発のシュローサー氏 豪州フィードロット牛肉を批判 出版以来身の危険
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/agrifood/food/06092601.htm
こんなんじゃオーストラリアの肉も食べたくないですね。
成長ホルモン使用については使用の有無と薬品名の記載義務付けをしてもらいたいものです。というより、飼料、使用薬品全公開を希望。


[4888] 海外と日本を行き来する人のためのインフルエンザワクチンは? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/26(Tue) 10:19  

ある医療関係メルマガに、企業担当のお医者さんから、海外と日本を行き来する人が接種するワクチンの種類が、日本と海外で、若干異なるというお話があった。
で、その種類とは、

2006年南半球向け推奨ワクチン
A/New Caledonia/20/99(H1N1) 15micrograms
A/California/7/2004(H3N2) 15micrograms
B/Malaysia/2506/2004 15micrograms

2006(平成18)年度の日本のインフルエンザワクチン製造株
*Aソ連型 : A/New Caledonia(ニューカレドニア)/20/99(H1N1)
*A香港型 : A/Hiroshima/52/2005(H3N2)
*B型   : B/Malaysia(マレーシア)/2506/2004

ということで、海外(南半球)向けが、A/California/7/2004(H3N2)で、海外(北半球向け)が、A/Wisconsin/67/2005で、日本向けが、A/Hiroshima/52/2005(H3N2)
ということで、H3N2についてのみ、異なるらしい。

これは、南半球WHO推奨株と北半球WHO推奨株とが異なることと、関係しているらしい。

今年は、北半球では、A/Wisconsin/67/2005(H3N2)類似株(like strain)を使うこととなっていることの違いということのようだ。

ちなみに、昨年(2005/2006)と今年(2006/2007)の推奨株の違いは、
北半球では
A/New Caledonia/20/99(H1N1)は、変わらず。
A/California/7/2004 (H3N2) →A/Wisconsin/67/2005 (H3N2)
B/Shanghai/361/2002 →B/Malaysia/2506/2004

南半球では、
A/New Caledonia/20/99(H1N1)は、変わらず。
A/Wellington/1/2004→A/California/7/2004(H3N2)
B/Shanghai/361/2002 →B/Malaysia/2506/2004
となっているようだ。
http://www.drreddy.com/shots/flu.html参照

で、この表「Recommended composition of influenza virus vaccines for use in the 2006&#8211;2007 influenza season」http://www.who.int/csr/disease/influenza/2007northreport.pdf#search=%22%20A%2FHiroshima%2F52%2F2005%20%20A%2FCalifornia%2F7%2F2004%22
の2ページの「Table 1 Results of haemagglutination-inhibition tests of influenza A(H3N2) viruses with postinfectionferret sera」
を見ると、

感染後のフェレット血清による赤血球凝集抑制(HI)テストでは、基準ウイルスである@A/California/7/2004 AA/New York/55/2004 BA/Wisconsin/67/2005
に対して、A/Hiroshima/52/2005は、@A/California/7/2004よりも、BA/Wisconsin/67/2005と、抗原性において密接に関連しているようだ。

その推奨株の類似株として、「日の丸ウイルス」であるA/Hiroshima/52/2005を使ったというんでしょうが、実際の効果は、どうなんでしょう?

そろそろ、今年も、インフルエンザワクチンを打ちに行きましょうかね。


[4887] 「課税に代わるオルタナティブはあるのか」という視点 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/26(Tue) 08:19  

日ごろこの掲示板にご投稿をいただいている桜の花さんのMixiでの最新記事で、「なんにでも税金(消費税も含む)の悪循環も」というのがあって、「日本の複雑な税制度が無策をよびこんで」いて、本来は、「無税の状態から(日本人の幸せを)考えるべき」であるのに、課税によってのみ「理不尽を解決」しようとするために、そのこと自体が、「 新しい理不尽を創りだす」とおっしゃっている。
つまり、所得配分がうまく機能していないために、税による所得再配分が、新たな不公平を生み、それが、更なる課税と、不適切な所得再配分を生む、という構図の是正を桜の花さんは、いっており、そのためには、税から、他の手段への切り離しをいったんしなければならない、といわれているようなのだ。
なるほど、これまで、この掲示板でも、ちょっと、分かりにくかった桜の花さんの労働徴税制度の主張のもとのお考えは、このようなものだったということが、ようやく、分かってきた。
つまり、一挙に、労働徴税制度をご主張になる前に、「無税の状態から(ゼロベースで日本人の幸せを)考えるべき」時にあり、「課税に代わるオルタナティブはあるのか」という視点での問いかけから、多くの考えを生み出していけばいいことになる。
この広い選択なりオルタナティブの中には、トービン税とか、負の所得税とか、使途指定税とか、いろいろな、擬似税制的なものも、入り込んでくるのだろう。



[4886] 拉致問題の社会的比重は、適切なのだろうか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/26(Tue) 07:56  

新安倍政権は、拉致問題に、なお、政治的な裨益を求めているようにも、感じられる。
拉致問題というものは、日本人の心の琴線にあるナショナリズムを刺激しうる、いわば、誰しも、もっともな問題と共感を呼びうる問題ではある。
しかし、では、拉致問題が、すべての外交課題とトレードオフとなりうる問題かといえば、そうではないような感じはする。
ここいらで、現在の拉致問題の政治的・社会的比重は、適切なのだろうかという視点からの検証が必要な気がしている。
やや、タブーに触れる視点になるとは、思うが、誰かが、言わなければならない問題ではある。


[4885] Re:[4884] 米農務省の不確かな牛年齢分布の推定 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/26(Tue) 07:45  

虹屋さん。
この有病率って概念は、、ややこしいですね。
正直言って、ちょっと、苦手です。
で、この係数をマクロで見た場合と、4つのサーベイランス層ごとに見た場合とでは、その評価にずれが生じるような気がしています。
虹屋さんご指摘の基礎係数が不備のサーベイランス層と、不備でないサーベイランス層というものとで、別れうるのではないでしょうかね。
4つのサーベイランスグループが、@正常な屠殺牛、A死亡牛、B屠殺を余儀なくされた牛、C擬似症状 であるとするなら、たとえば「年齢分布に関する資料」に関する基礎係数がそろわない順から並べ替えれば、A→B→C→@ というような順序になるのでしょうか。
また、有病率各法比較でも、同様なことがいえるのではないでしょうか。

そもそも、この4つのサーベイランスグループの存在なり妥当性というものこそ、問われなければならないのでしょうが。


[4884] 米農務省の不確かな牛年齢分布の推定 投稿者:虹屋 投稿日:2006/09/25(Mon) 17:37  

年齢の特定 (年齢分布の推定)

BServE有病率B 法で米国牛のBSE有病率の推定は、原文のP11にある数式で行われる。牛の年齢分布は、BServE モデルの入力パラメータの一つであり、推定には米国で飼育されている牛の年齢構成とサンプリングされ検査された牛の年齢の情報が不可欠である。BSurvE 有病率B 法では、1 歳〜17 歳まで各年齢のデータを使用する(年齢「1」は2 歳未満の牛を、「17」は17 歳以上の牛を表す。)この年齢分布の情報はBBC法でも用いられるから、米農務省の有病率推計では重要な情報である。

 ところが、牛の個体識別のシステムが実質的に存在しない、年齢分布に関する資料は十分ではない。米農務省は、そのため年齢分布の推定を行って代用している。その年齢分布は表A2(原文P32)に示されている。
 
米農務省の自己評価は「表A2 に示す推定の年齢分布は、処分牛数と死亡牛数に基づき国内飼育群に入ると予測される牛の数の適切なモデルを形成している。例えば、連邦政府が監督した屠殺牛数は、2004 年では5,069,000 頭と報告されている。上記の通り、肉牛の死亡による損失率は1.5% とすると0.015×33,038,725 =495,580 である。乳牛の死亡による損失率は0.048×9,004,976 = 432,239 と概算される。合計数は、約600 万頭となる。表A2 に示した2 歳牛の合計数6,439,494 頭との差は、NASS では「農場での屠殺」(154,000 頭)や、「その他(商業的な)」屠殺(587,000 頭)などのカテゴリーで報告されたことに起因すると思われる(NASS 2005)。」である。

表2Aとの差44万頭は連邦政府が監督していない屠殺があるからとしているが、それは74万頭なのだから説明になっていない。こうした死亡牛の大口の受け入れ先がレンダリング業である。この6月に米国のレンダリング製品のほとんどすべてを生産するレンダリング協会(NRA)の52のメンバー企業と動物物質をレンダリングする22の”動物蛋白質生産者産業”のメンバーを対象とする調査結果が公表された。それによると成牛死亡牛をフィードロッド(肉牛の肥育場)から40万頭(フィードロットからの死亡牛の100%)、フィードロッド以外から年間58万頭(30ヵ月以上:46万9000頭、30ヵ月以下:11万1000頭、これはと畜前にフィードロット以外で死ぬ牛すべての32%)、身体不具の牛25000頭、成牛をトータルで約100万5千頭、子牛86万4827頭を受け入れている。これは、米国農務省(USDA)推計NASSによるすべての死亡牛・ダウナーカウの45%(成牛で53%、子牛38%)に相当するとなっている。すなわち、成牛での連邦政府が監督すると畜以外の死亡成牛が約190万頭、と畜場検査で撥ねられたダウナーカウ20万頭と米農務省は推計している。連邦政府が監督すると畜約507万頭と合わせると2 歳牛は約717万頭になる。表A2とは約73万頭の違いがある。これでは、米農務省の年齢分布推定・表A2は、適切とはいえない。
参照 http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06081001.htm

この不適切な年齢分布推定がサーベランスデータの評価にも関連してくる。
「標本収集時には、牛の正確な年齢を記載した文書が入手できないことが多かったため、主に歯の状態から年齢を推定した。」「歯の状態は、5 歳未満の牛については比較的信頼できる年齢指標である。だが、5 歳以上の牛の年齢を実際の年齢より1 年未満の誤差で正確に特定することは難しい。」「5 歳以上の牛の年齢は、米国の母集団に属する各年齢の牛の確率に基づいて(すなわち、表A2 の5 歳以上の牛に関するデータを用いて)調整した。」
さらに「2004 年の5 ヶ月間を除き、年齢や月齢を継続的に記録した。」とあるが、今年の2月に公表された米農務省BSE対策監査報告によれば、「2004年7月1日以前に集められたサンプルについては年齢が記録されなかった。」とある。1990年から2004年5月末までのサンプル数は約75000、拡大サーベイランスでは一月に3万から4万サンプルだから、年齢記録がないものは約10万サンプル。「2004年10月25日以前、サンプル収集者は、年数またが月数ではなく、年齢幅を記録していた。」例えば成牛であるが年齢の推定が不可能な牛は99歳とかかれていた。「25日以降、APHISは、”20ヵ月以下”→19ヵ月、”20〜30ヶ月”→20ヶ月、”31〜36ヶ月”→30ヶ月、”4歳”→4歳、”5歳以上”→5歳とするように改めた。5歳以上の牛すべてが5歳とされることになった。」「2004年6月から10月の間に集められたサンプルについては、年齢のデータを欠くものは14%に減少、それ以後は1%以下に減った。」

米国には牛の個体識別制度がないから牛の正確な年齢を記載した文書記録がないため、歯の状態から年齢を推定するのは致し方ないが、それには誤差が付きまとう。2004年7月1日前に集められた約10万のサンプルデータに歯の状態は記録されていたのだろうか。また2004年6月に始まった拡大サーベランスでは2006 年3 月までに約66万頭からサンプルが採られているが30ヶ月齢以上の牛が99%以上である。少なからぬ数が5歳(以上)と記録されていることになるが、この「5 歳以上の牛の年齢は、米国の母集団に属する各年齢の牛の確率に基づいて(すなわち、表A2 の5 歳以上の牛に関するデータを用いて)調整した。」
表A2は不適切、不正確なので、これに基づく5 歳以上の牛の年齢の推定はもっと不適切、不正確な物になる。

有病率B 法で有病率の推定のためには、サーべイランスデータを1 歳〜17 歳まで各年齢カテゴリーに振り分けなければならない。しかし、米国ではサーベイランスの不備のため不適切、不正確な振り分けしか出来ない。有病率B 法が如何に優れたものでも、入力されるデータがクズなら、クズな結果しか出てこない。


[4883] 大阪大学の「不正行為があった疑いのある2論文」報告書 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/25(Mon) 17:24  

メールの写しなどあって、なかなか、リアルです。
下記サイトをクリックしてください。

http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/reports/FinalReport20060921.pdf


[4882] Re:[4880] [4878] 飼料規制強化を逃げれる効果 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/25(Mon) 09:08  

虹屋さん。
ああ、そうでしたね。
ここでの、タイプBサーベイランスは、Maintenance (type B) surveillance”という意味でした。
削除します。
ご指摘ありがとうございました。
http://www.rr-americas.oie.int/in/proyectos/Copea/in_copea_fortc_informe.htm


[4881] リアルに分かる捏造の手口 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/25(Mon) 07:30  

2chの「生物」スレに、専門家らしき方による、大阪大学の他の杉野論文について、捏造如何についての検証が始まっていて、興味を惹かれる。

どうも、共通するのは、エライザ法によるバンドの濃淡を、論文の結論にあわせて修正するというやり方のようだ。

たとえば、この画像http://www.jarvm.com/articles/Vol2Iss1/figs/DEBOSSCHEREFig2web.jpg
は、この問題とは関係のない、非定型BSEのエライザ法によるバンドの写真なのだが、このような写真の濃淡を、ぼかしたり、強調したり、他のノイズを消してしまったりすることで、自由自在に、論文の結論を補強する写真となってしまうということのようだ。

そこで、この2ch「生物」スレで専門家らしき方が検証されている他の論文は、次のようである。

1.Shimizu K, Hashimoto K, Kirchner JM, Nakai W, Nishikawa H, Resnick MA, Sugino A.

Fidelity of DNA polymerase epsilon holoenzyme from budding yeast Saccharomyces cerevisiae.
J Biol Chem. 2002 Oct 4
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?db=pubmed&cmd=Retrieve&dopt=AbstractPlus&list_uids=12124389&query_hl=1&itool=pubmed_DocSum
http://www.jbc.org/cgi/content/full/277/40/37422

検証者らしき方のコメント
Fig. 2のj-mとn-qのレーン(右端の2レーン)は全く同一像。(バックグラウンドのスポット等)

Fig. 2の画像は以下のサイトご参照
http://www.jbc.org/cgi/content/full/277/40/37422/F2
http://www.jbc.org/content/vol277/issue40/images/large/bc3820827002.jpeg

Fig. 4には不自然なコピペのあと。

Fig. 4の画像は、以下のサイトご参照
http://www.jbc.org/cgi/content/full/277/40/37422/F4
http://www.jbc.org/content/vol277/issue40/images/large/bc3820827004.jpeg


2.Ohya T, Kawasaki Y, Hiraga S, Kanbara S, Nakajo K, Nakashima N, Suzuki A, Sugino A.

The DNA polymerase domain of pol(epsilon) is required for rapid, efficient, and highly accurate chromosomal DNA replication, telomere length maintenance, and normal cell senescence in Saccharomyces cerevisiae.
J Biol Chem. 2002 Aug 2
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?db=pubmed&cmd=Retrieve&dopt=AbstractPlus&list_uids=12015307&query_hl=1&itool=pubmed_DocSum
http://www.jbc.org/cgi/content/full/277/31/28099

検証者らしき方のコメント
Fig.1のEのDpb2レーン1と2(左2レーン)が全く同一。

Fig.1の画像は、以下のサイトをご参照
http://www.jbc.org/cgi/content/full/277/31/28099/F1
http://www.jbc.org/content/vol277/issue31/images/large/bc2929706001.jpeg

Fig.2のChip assayもAとBで全く同じ。時間軸をずらして同じものを使っている。
Fig.2 AとBでARS1のデータがまったく同じ
Fig.2はARS305+8も時間を横にずらしただけで同じデータ

Fig.2の画像は、以下のサイトをご参照
http://www.jbc.org/cgi/content/full/277/31/28099/F2
http://www.jbc.org/content/vol277/issue31/images/large/bc2929706002.jpeg

なお、当該教授の論文一覧は、書きサイトの該当者名をクリック

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?tmpl=NoSidebarfile&db=PubMed&cmd=Retrieve&list_uids=16837457&dopt=Abstract


[4880] Re:[4878] 飼料規制強化を逃げれる効果 投稿者:虹屋 投稿日:2006/09/25(Mon) 00:14  

笹山さん、情報有難うございます。
タイプAからタイプBへのサーベイランス移行ですか・・
お話の後段のOIEコードの件は、その国のBSEステータスによって採用すべきサーベランス方式、水準の規定で、米農務省のサーベランス結果からBSE有病率推計のために採用した2方式とは別ではないでしょうか。

OIEコードの2005年版3.84.3条では、無視できるリスク・ステータスの国、地域がB型サーベランス、それ以外はA型。2006年版3.8.4.3条でただし、管理されたリスク・ステータスならA型を実施して目標のポイントを達成したら、その後はリスク低減措置の有効性などの知見の信頼度を維持する目的でB型を実施できる。
100万頭に1頭なら300万ポイント、10万頭に1頭なら30万ポイント。

米農務省のサーベランス結果から有病率推定のBSurvE有病率B 法とBBC法では、
有病率B 法では、新たな発生事例の罹患率は年間を通じて不変であるとの仮定、出生コホートにかかわらず、BSE 有病率が不変であるとの仮定している。つまり、飼料規制フィードバーンの効果を無視している。したがって、その結論は、フィードバーンの効果がいかなる程度のものであっても成立する。
「BSurvE モデルは、サーベイランスデータを使用して牛母集団におけるBSE 有病率を推定するが、フィードバンの存在や有効性に関する新たな情報は考慮しない。・・最終的には、フィードバンの効果に関するあらゆる仮定は、十分な量のデータの前に屈服するであろう。」

一方、BBC法ではフィードバンの効果を考慮する。1997 年に実施された米国のフィードバンには、少なくとも1988 年にイギリスで導入されたフィードバンと同程度の効果があり、米国におけるBSE 有病率は比例して低下すると仮定している。フィードバン以前の罹患率は不変だが、その後は低下すると仮定する。フィードバン実施5 年後には、フィードバンに関連する有病率の減少は見られなく
なるとしている。したがって、その結論は、現行の飼料規制の有効性を示す。

日本や米国内からの飼料規制強化要求に対し、BBC法での成牛100万頭当たり1頭未満の結論は強化不要の根拠になる。有病率B 法での同様の結論は、これほど低いのだから現行の飼料規制さえ不要ともいえるるら、これ以上の規制は無用の根拠になる、と言えるのではないでしょうか。


[4879] えっ? もっと、大阪大学の捏造論文があるらしいってうわさ? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/24(Sun) 20:48  

「[4875] あらためて「柳田充弘の休憩時間」 」
でご紹介した、 柳田さんの英語版ブログ「The Third Eye of Mitsuhiro Yanagida」http://mthiei.exblog.jp/だが、そのせいかどうか分からないが、今日になって、えらいアクセスが増えているという。

そのブログで、新しい記事「Professor Akio Sugino's case」が更新されていて、その中に、気になる次の一節が。

「I feel one should go back to his whole publications from beginning in order to examine whether he made fake data only in these two papers (I personally heard at least three papers). 」
仮訳
「私が思うに、彼がこの二つの論文(少なくとも、三つあると、私は、個人的には、聞いているが。)についてだけ、データを捏造したのかどうか、調査するため、彼の、これまで発表されたすべての論文の最初から立ち返って(検証して)見なければならない。」
とあるではないか。
となると、この中の括弧書き「(少なくとも、三つあると、私は、個人的には、聞いているが。)」というところが、大いに気になるところである。

これだけでは、「少なくとも、これまでのものも入れて、三つ」なのか、「少なくとも、これまでのものは別にして、あと三つ』なのかは、定かではないのだが。

そして、このブログのコメント欄には「Tadamitsu,Kishimoto」を匂わせる「Tadamitshu Kish」との名前で、 「It's all my fault. 」(それはすべて私のせいです。)とのコメントが。
まあ、このコメントの真偽は、あてにならないとしても。

この掲示板の9月22日の「[4865] もうひとつある大阪大学の捏造研究論文というのだが。」で
「こっちhttp://www.dma.jim.osaka-u.ac.jp/kg-portal/aspi/RY0011L.asp?UNO=10232&flg=&seq=85123
のほうの検証も必要なのでしょうか?」
と書いてしまっていたが、どうやら、本当になりそうな気配ではある。

ちなみに、PubMed把握の、これまでの当該教授の関係した論文は、116あり、一覧は、下記のサイトで見られるのだが。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?db=pubmed&cmd=Search&itool=pubmed_Abstract&term=%22Sugino+A%22%5BAuthor%5D


[4876] Re:[4874] 米農務省の推計は、同義反復? 投稿者:虹屋 投稿日:2006/09/24(Sun) 12:44  

笹山さん。
情報ありがとうございました。
何とかに小判状態で、・・
■ 米農務省の成牛100 万頭当たりのBSE 有病率は1 頭未満という推計が妥当かは、BSurvEが判らなくては、詳細には判断できないと思いますが、素人目にもおかしな点がいくつかあります。一つはBSurvEには有病率A 法と有病率B 法の二つの推定方法があるそうですが、有病率B 法を用いていることです。下に米国における有病率推計(仮訳)の要約を読んでいただけると、有病率B 法を用いることは、「米国にはBSEは稀」という主張の同義反復です。


有病率の推計について。
私たちは2 つの方法を用いてBSE 有病率を推定した。第1 の有病率推計は、BSurvE モデル(Wilesmith et al., 2004 )の有病率B 法を用いて推定した。もう1 つの有病率推計は、ボセ・コンサルティング(Vose Consulting )社が分析の独立審査の中で提案したBayesian 出生コホート(BBC )モデルによるもの。{仮約では、ベイジアン子牛群モデルとも訳されている。以下BBC法で統一}
この分析に用いる2 つの分析方法は、全面的(有病率B 法)または部分的(Bayesian 出生コホート)に、前述のBSurvE モデルの理論と仮定に依存している。BBC 法は、BSurvE モデルで生成したポイント値を使用して有病率推計を算出するため、BSurvE モデルを部分的に使用する。

ポイント値・・特定の年齢で{と畜や病気、死亡で}群を離れる牛に病気が検出される相対的確率と、{4 つのサーベイランスグループ、正常な屠殺牛、死亡牛、屠殺を余儀なくされた牛、擬似症状の}特定のサーベイランスグループにおいて病気が検出される相対的確率に基づいて、BSE 検査を受けた牛にポイントを割り振る。このスキームの下では、牛群から無作為に抽出した牛1 頭に1 検査を行った場合に、1 ポイントを与える。陽性である可能性が高い標本ほど、高いポイント値が割り当てられる。


BSurvE モデルは、英国とヨーロッパでBSE が発生した時期に蓄積された疫学的情報を使用して、BSE の潜伏期間、感染牛の推定寿命、感染牛における病気発現の力学といったパラメータを予測する。BSurvE モデルは、サーベイランスデータを使用して牛母集団におけるBSE 有病率を推定する。

有病率A 法は、抑制措置によって感染率が低下しているか否かを判断することを第1 の目標とするため、流行性感染が発生している国に適している。この方法では、各年の出生コホート間のBSE 有病率の差を評価するために、各出生コホートを別々に処理する。また、現時点で生存している各出生コホートの感染牛の数を推定し、この数を加えることで、現在の成牛集団における有病率を推定する。

有病率B 法は、流行性感染が見られない国での使用に適している。流行性感染が見られない国とは、「継続的なサーベイランスプログラムの実施にもかかわらず、発生事例が1 件も認められないか、BSE の病因がかなり国内に分散していることを示すには不十分な、非常に少ない数の有病事例が認められる」国をいう(Wilesmith et al., 2004, p.7)。この方法は、国内における感染率が適度に一定に保たれる期間があると仮定し、この間に蓄積されたサーベイランスデータ全体にわたるBSE 有病率を推定する。

有病率B 法がより米国に適切であると判断した。したがって、ここでは有病率B 法による推定結果を報告する。

http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/p-dai38/index.html
からダウンロードしてください。
参考資料2−2 米国における有病率推計(仮訳)、参考資料2ー1 An estimate of the prevalence of BSE in the United States



[4875] あらためて「柳田充弘の休憩時間」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/23(Sat) 21:22  

この「柳田充弘の休憩時間」http://mitsuhiro.exblog.jp/
の英語版「The Third Eye of Mitsuhiro Yanagida」の中の「The death of Dr Yasuo Kawasaki 」(2006-09-14)
http://mthiei.exblog.jp/
を読んでいなかったなら、私も、大阪大学の捏造研究論文問題に、それほど、入れ込まなかっただろうに、と思う。
この柳田さんが英語のブログで発した『Dr Yasuo Kawasaki』という固有名詞のおかげで、私は、たいして時間を経ずに、この問題の背景となった論文も難なく探し当てられたし、今回の問題教授の固有名詞も、難なく、探し当てられた。
まことに、インターネットの世界は、その意味では、恐ろしい。
今日の「柳田充弘の休憩時間」では、『大阪大学生命科学における授捏:杉野教授事件 』と題して、その中で、「ここで誤って一度ネットに出してしまいました。柳田もとうとう頭がおかしくなったと思った人もいるでしょう。(中略)
関係者は勇気を奮って、彼等の信ずる真相を言わないと、それらを総合、統合して生まれて来るであろう、客観的な真相に到達することはできないでしょう。
警察も裁判所も介入しないのならです。
わたくしは裁判所が介入する方向に事件が展開することを、個人的には願っています。
残念ながら、真摯なジャーナリストが近づいても意見をいう人はほとんどいないようです。
それどころか、怒鳴られるか、白眼視されるようです。
日本のアカデミアはそういう人達が占める世界なのでしょう。 」
と、柳田さんは、語られている。
こんなお話を聞いて、食品安全委員会の学者委員のみなさんの、おどおどした態度を、思わず、思い出してしまった。


[4874] Re:[4873] BsurvE ってなんだ? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/23(Sat) 21:03  

虹屋さん。
情報ありがとうございました。

文中の、BsurvEという、分かったような分からないような評価手法なんですが、実物を見てみないと、どうも、ビンと来ないということで、次のサイトから、エクセルに落として見られることをお勧めします。

このサイト「BSurvE Forums 」http://www.bsurve.com/forum/topic.asp?$sid=&id=22
ですが、このサイトの中の「BSurvE_0603.ZIP」をクリックして、開いてみてください。

開いてみても、何やら分からないのですが、入力項目がいくつかありますね。

エクセルの黄色いシェルの部分に、数値を入力していけば、評価結果が出てくるというもののようですね。
褐色のシェルは、状況によって変わりうるデータ項目ということのようですね。

なお、下記の説明の中での「4つのサーベイランス層」(surveillance strata (streams): )というのは、次の四分類のことのようですね。
1.clinical suspect-臨床でのBSE疑い
2.casualty slaughter-死亡と畜牛
3.fallen stock-農場内で倒れた牛
4.healthy slaughter−健康な、と畜牛
参照「Terrestrial Animal Health Code - 2006」
http://oie.int/eng/Normes/mcode/en_chapitre_3.8.4.htm
私のブログ「アメリカUSDAの監査局が、「ダウナー牛の食ルート混入」を認める」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=544
のなかの「参考3.USDA 監査庁報告書の問題の箇所」の部分

なお、そもそもの、「BsurvE」モデルの原典は、次にあるようですね。
Strategies for Bovine Spongiform Encephalopathy. A Project Conducted by the European Union TSE Community Reference Laboratory, Veterinary Laboratories Agency Weybridge, U.K., by Wilesmith, John, Roger Morris, Mark Stevenson, Rob Cannon, Deb Prattley and Helen Benard (March 12, 2004), hereafter referred to as Wilesmith et al. (2004).

これについては、次のサイトをご参照
1.「Scientific Report of the European Food Safety Authority on the BSE surveillance model (BSurvE) established by the Community Reference Laboratory for TSE」
http://www.cattlenetwork.net/docs/decisions_regulations/other_resources/Report_EU%20Food%20Safety_BSE%20surveillance%20model.pdf#search=%22the%20European%20Union%20TSE%20Community%20Reference%20Laboratory%2C%20Veterinary%20Laboratories%20Agency%20Weybridge%2C%22
2.「Letter from the EC (D(2004)/KVD/ip/420621) inviting EFSA to provide scientific advice on the general approach used within the BSurvE model.」
3.「Report on the Development of a Method for Evaluation of National Surveillance Data and Optimization of National Surveillance Strategies for Bovine Spongiform Encephalopathy 」
4.「A Project Conducted by the European Union TSE Community Reference Laboratory, Veterinary Laboratories Agency Weybridge, United Kingdom.」
5.「Appendix 3.8.4 on surveillance and monitoring systems for bovine spongiform encephalopathy of the Terrestrial Animal Code 2003.」

以下は、エクセルに落としたスプレッドシートの説明

入力項目
Age Data−対象コホートの月齢の分布を見るためのもの。
Test Data -サーベイランスによる検査のデータ

以下は、上記の入力の結果の出力形態のようですね。

Exit Constants-Exit定数データの要約−これはどう訳すのでしょう?
係数のままの出力ということでしょうかね。
Input Graphs-月齢データと、検査データをグラフ化した出力。

BSEの状態のアセスメント
Parameters-月齢の特化によって、4つのサーベイランス層の中で、感染・非感染牛が、取り除かれる確率。
Test Results-検査結果の普遍化をするための、サーベイランス検査結果の準備。
Prevalence A-現行の牛の数の中でのそれぞれのコホート群の中での、最初の感染 拡大の評価。
Inf Status-現行の牛の数におけるBSE拡大の評価と、感染した牛のそれぞれの月齢別コホートからの感染動物の割合の評価とから、要約した感染状態。
Prevalence B-非感染国または、感染コホートが独立している国においての、現行の牛の数を前提にしての今後の感染限界の評価。

BSE Surveillance Assessment
Surveillance A-感染拡大が進んでいく中での4つのサーベイランス層の中での感染評価。
Surveillance B-サーベイランス検査の評価。
Surv Graphs-4つのサーベイランス層でのサーベイランス検査の割合。

Surveillance Resource Allocation
RA Tables-サーベイランス検査のポイントの割り当てと、ポイントターゲットの計算。
RA Graphs-資源配分表のグラフ化。
Surv Status-現在の国内サーベイランス評価。
RA Sort-ランキング分類表と、ポイント別結果要約。

ということで、詳細については、「: "Development of a Method for Evaluation of National Surveillance Data and Optimization of National Surveillance Strategies for Bovine Spongiform Encephalopathy" 」
http://www.aphis.usda.gov/newsroom/hot_issues/bse/content/printable_version/BSE_ongoing_surv_plan_final_71406%20.pdf#search=%22Development%20of%20a%20Method%20for%20Evaluation%20of%20National%20Surveillance%20Data%20and%20Optimization%20of%20National%20Surveillance%20Strategies%20for%20Bovine%20Spongiform%20Encephalopathy%22
参照ということになっていますね。

以下は、スプレッドシートに記された英語原文

BSurvE
A model for evaluation of national BSE prevalence and surveillance.
Version 06.03

Introduction:
This spreadsheet contains an example analysis by the BSurvE model. For a full description of the model, please refer to: "Development of a Method for Evaluation of National Surveillance Data and Optimization of National Surveillance Strategies for Bovine Spongiform Encephalopathy", Morris et al, 12 March 2004.
The following worksheets are included:
Input Data
Age Data Defining the cohort age distribution.
Test Data Surveillance testing data.

Exit Constants Summary of exit probability data.
Input Graphs Graphical representation of Age Data and Test Data.
BSE Status Assessment
Parameters Determination of the age-specific removal probabilities for infected and uninfected cattle in the four surveillance streams.
Test Results Preparation of surveillance testing data for use in prevalence estimation.
Prevalence A Estimation of initial infection prevalence for each cohort in the standing population.
Inf Status Infection Status: summary of the estimated BSE prevalence in the standing population, and the estimated proportion of animals from each birth cohort which became infected.
Prevalence B Estimation of upper prevalence limit in the standing population in uninfected countries, or where the infection rate is cohort-independent.

BSE Surveillance Assessment
Surveillance A Estimation of BSE infection in the four surveillance streams at varying prevalences.
Surveillance B Evaluation of surveillance testing.
Surv Graphs Proportion of surveillance testing in the four streams.
Surveillance Resource Allocation
RA Tables Resource Allocation Tables: allocation of points for surveillance tests and calculation of points targets.
RA Graphs Resource Allocation Graphs: graphical representation of the Resource Allocation Tables.
Surv Status Surveillance Status: evaluation of the current national surveillance programme.
RA Sort Resource Allocation Table Sorting: ranking and summarising points gained.
A yellow cell denotes required user-defined input.
A tan cell indicates data which may be altered under certain circumstances.

http://www.bsurve.com/forum/topic.asp?$sid=&id=22


[4873] 米国、成牛100 万頭当たりのBSE 有病率は1 頭未 投稿者:虹屋 投稿日:2006/09/23(Sat) 11:35  

9/19、第38回プリオン専門部会が開かれた。
3月末にプリオン専門調査会を退任した山内一也氏も専門参考人として各国のリスク評価について意見を述べられたそうである。
内容は、@米国における対日輸出施設現地調査のフォローアップ調査の結果A各国のBSEリスク評価B米国農務省が発表したBSEサーベイランスに係る報告書、BSE有病率推計や縮小されたBSEサーベイランスのサンプル規模などの報告書。
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/p-dai38/index.html

委員会は昨年12月の輸入再開容認の答申で「模米国及びカナダにおけるBSE の汚染状況を正確に把握し、適切な管理対応を行うためには、健康な牛を含む十分なサーベイランスの拡大や継続が必要である。管理対応がある程度効果を示し、流行が不連続で地域的な偏りや散発的な状況になった場合には、最低限、高リスク牛の全てを対象とした継続的なサーベイランスが必要であると考えられる。」としている。この観点から現在の縮小された米国BSEサーベイランスが妥当か、きちんと評価する必要がある。また米農務省は成牛100 万頭当たりのBSE 有病率は1 頭未満としているが、答申では20ヶ月齢以下100万頭当たりで2〜3頭としている。この違いも評価し、消費者に説明が必要である。
米国は輸入月齢の20ヶ月齢以下の輸入月齢制限の撤廃や30ヶ月齢までの引き上げを要求してきている。そのためには、食品安全委員会でのこうした点の審議が欠かせないと考える。

報道などによれば、委員会での審議では
米国の報告ではEUが開発したBsurvEなどを使って分析している。委員からは「BsurvE自体がまだ国際獣疫事務局(OIE)でも検討中で、感染頭数の多い欧州のモデルをBSEが蔓延していない米国のようにあてはめるのはおかしい」などの意見が出ている。次回会合でさらに論点を詰め、米国に意見提示するか、OIEの総会にかけるかも検討する。
日本食糧新聞
http://www.nissyoku.co.jp/bse_news/index.htm

BSurvE(欧州で開発されたBSEサーベイランスモデル)をBSE低汚染国に適用することが可能か、サンプリングが母集団を反映しているかどうか等の意見があった。
この結果、今回の審議を踏まえて「たたき台」を次回会合で提示した上で、議論することとなった。
食品安全委員会e−マガジン 第16号   平成18年9月22日
http://www.fsc.go.jp/sonota/e-mailmagazine/back_number.html

これらの点についてのこれまでの経過では、

8 サーベイランス基準の見直し( 付属書3 .8 .4 )
E U のモデルをベースにしたサーベイランス基準に関するこの提案は、加盟国の検討によい基礎を与えるものであり、O I E の努力を評価する。しかしながら、現段階においては、科学的、統計学的に更に明らかにされるべき点があり、この提案を採択するに
は時期尚早と考える。
( 理由)
○ 提案されたサーベイランスモデルを我が国に適用した簡単なケーススタディーについて紹介したい。大まかに計算すると、我が国はとさつ牛の全頭及び2 4 ヶ月齢以上の死亡牛全頭について検査を実施しているが、3 百万ポイントに達するには20 年以上必要とすることが示唆されており、我が国としてはこのモデルは非現実的であると考えている。
その理由としては、E U のデータとこのモデルを開発するに当たり適用された手法が我が国のように低リスクあるいは浸潤状況の低い国の状況と実質的に異なるのではないかと考えられる。このように非現実的なモデルを導入することは加盟国のサーベイランスが著しく偏った形で実施されることにつながると考える。
○ 特に、表1 及び表2 の「目標ポイント」及び「サンプルのサーベイランスポイント価値」の科学的根拠が詳細に示されるべきである。
○ 我が国としては、今後その経験とこれまで蓄積してきたデータを提供することにより、サーベイランス基準の改善に貢献したいと考えている。
2005年5月公表の「O I E /B S E コード改正案に対するコメント」
http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20050511press_1b.pdf

我々も、欧州でBSEが蔓延していた時期において、BSEの臨床症状を疑う牛に焦点を合わせることが、BSE感染牛を検出するための最も効率的かつ効果的戦略であったことは理解している。しかし、このことは、受動的サーベイランス(臨床症状牛)が浸潤率の決定とそのトレンドを決定する上で最良の方法ということを必ずしも意味しない。言い換えれば、我々は、受動的サーベイランスが世界のどこでも適用できる万能の戦略とは考えていないということである。例えば、表1は、EU加盟国と我が国の受動的サーベイランスの摘発率を示したものである。これにより、受動的サーベイランスが能動的サーベイランスよりもより効率的に機能するのは、成牛100万頭あたりの年間発生頭数が高い国のみであることが明確に示されている。逆に、受動的サーベイランスは、我が国を含む成牛100万頭あたりの年間発生頭数が比較的低い国では有効に機能しない。我々は、この減少の理由は、不十分な畜主/獣医師の啓発プログラムによるものではないと考ええている。というのも、これらの成牛100万頭あたりの年間発生頭数が低い国々は、非常に整備された家畜衛生サービスの基盤を持ち、EU加盟国だけでなく我が国においてもBSEの臨床症状を含む畜主/獣医師の啓発プログラムを積極的に実施してきたからである。
 さらに、表2は、「受動的サーベイランスの摘発率」が「年間発生件数」の減少に応じて減少することを示している。これは、受動的サーベイランスは「成牛100万頭あたりの年間発生頭数」が10頭以下では検出できないことを示唆している。
 さらなる透明性を確保するため、以下の情報が加盟国に対して提供されるべきと考える。
a) 2か所のOIE協力センターによって実施された、BSurvE モデルに関するピアレビューに対するOIEの評価
2006年2月公表の「OIE陸棲動物衛生規約改正案に対する我が国のコメント」
http://www.maff.go.jp/soshiki/seisan/eisei/bse/oiecomment.pdf

なお米農務省の報告書は、3人の専門家のピアレビューを経ている。

全員、米国におけるBSE の推定有病率が牛100 万頭あたり1 頭であるということで見解が一致している。

ポール・S・モーリー(Paul S. Morley)、DVM(獣医学博士)、PhD、DACVIM(米国獣医内科学会専門医)
ラリー・G・ペーズリー(Larry G. Paisley)、D.V.M.、M.S.(理学修士)、Ph.D.デンマーク獣医学研究所 疫学・リスク評価部門 主席研究員(デンマーク)
Eric A. Suess カリフォルニア州立大学統計学部教授Eric A. Suess


米農務省はサーベイランスプランが国際獣疫事務局(OIE)の「タイプA」サーベイランス勧告事項に適合している、あるいはそれ以上であり、BSE リスクの抑制に基づいて科学的政策および取締りの決定が指導されているとしている。

Dr. MacDiarmidとDr. Gardnerは、サンプル規模の評価としては、年間4 万サンプルで十分であり、OIEによる「タイプA」サーベイランスの要件を上回っていることに同意した。
Dr. Morris は、サンプル規模はOIE による「タイプA」サーベイランスの要件に「多分」適合していると意見を述べた。

Dr. Gardner カリフォルニア大学デービス校、獣医学スクールの疫学教授
Dr. MacDiarmid 、OIE(国際獣疫事務局)の陸生動物保健基準委員会(Terrestrial Animal Health Standard Commission)(「規約委員会」)の事務局長
ニュージーランド・バイオセキュリティ国際協力グループ(ニュージーランド農林省の1 部門)でリスク分析を担当する、主任国際アドイバイザー
Dr. Morris ニュージーランド、パルマーストン・ノースにあるマッセー大学EpiCentre のディレクターを務める、オーストラリアの獣医疫学者


[4872] 「Mystery surrounds lab death」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/23(Sat) 09:25  

4864.6865で話題にした大阪大学の捏造論文問題だったが、新聞報道に先駆けて、早い段階で、教授の実名をリンクで示唆したために、アクセスが、うなぎのぼりにあがってしまった。
そのような意図は無かったのだが。
そして、今週発売の「ネイチャー」(21 September 2006)
http://www.nature.com/nature/journal/v443/n7109/index.html
では、「Mystery surrounds lab death」と題して、この事件の渦中で自死された、川崎泰生氏
http://www.dma.jim.osaka-u.ac.jp/kg-portal/aspi/RX0011D.asp?UNO=12271&page=3
についてのことが書かれている。

http://www.dma.jim.osaka-u.ac.jp/kg-portal/aspi/RY0011L.asp?UNO=12271&flg=&seq=33937


[4871] 小沢民主党の個別(戸別)所得補償制度について、再び。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/23(Sat) 08:17  

この掲示板の「[4790] 日経の『小沢民主党はもっと迫力ある政策を』という社説」で、私は、小沢民主党の唱える「基幹農産物については、わが国の生産農家の生産費と市場価格との差額を各農家に支払う「個別(戸別)所得補償制度」を創設する。』との政策に対して、「時計の針を元に戻すような観点からの政策」であり、「EUのCAP(共通農業政策)の変移に見るとおり、財政負担の伴う農業政策は、それ自体、失格というのが、世界の農業政策の流れ」といったが、案の上、自民党政調会役員による「民主党政策検証チーム」の22日の会合でも、小沢氏が農業政策として打ち出した所得補償制度創設案について「バラマキ政策だ」「食料自給率100%を達成する財源や農地をどう確保するのか」と疑問が投げかけられたとのことだ、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060922-00000216-yom-pol参照

一度、小沢民主党さんには、EUのCAP(共通農業政策)のこれまでの歴史と、それが、なぜ、うまくいかなかったかについての再検証をされることを望みます。

私は、基幹作物の生産者を、一億生活保護者(措置民)にするような、易きに流されたような農業政策には、いくら、農業者から支持を受けても、反対ですが。

ちなみに、このCAP(共通農業政策)における所得補償政策のもともとの出自は、イギリスの山岳地帯政策(ヒルファーミング政策)に由来するものだったのだが、その累積する財政負担の増嵩で、見直しを迫られたものである。

むしろ、EUのCAP政策に学ぶとすれば、下記のブログに以前書いたような、「LEADER PROGRAMME 」と呼ばれる農家の起業化支援システムだと思うのだが。

ご参照
「いずれの政党も中山間地直接支払い制度継続と主張するけれども」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=14


[4870] Re:[4866] フランス 輸入トウモロコシ種子の4分の1がGMO汚染 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/22(Fri) 20:17  

アメリカの遺伝子組み換えとうもろこしの栽培面積は、2004年で八万一千百エーカーで、全体の45パーセントということですね。
参照「Genetically Modified Crops in the United States」
http://pewagbiotech.org/resources/factsheets/display.php3?FactsheetID=2

で、「ゆでるとおいしいあのとうもろこし」で気になったのですが、生食用の「スイートコーン」と、飼料用の「デントコーン」の遺伝子組み換え種子使用比率なんですが、ちょっと、サイトをさがし中ですガ、問題意識としては、この二つは、分けて考えたほうがいいような気がしています。

参考
「Corn: Market Outlook」
http://www.ers.usda.gov/briefing/corn/2004baseline.htm
「GM Maize Survey 2004 Sweet corn and Popcorn」
http://www.fsai.ie/surveillance/food/GM_Maize_Survey.pdf#search=%22dent%20corn%E3%80%80%E3%80%80sweet%20corn%E3%80%80%E3%80%80genetically%E3%80%80modified%E3%80%80%E3%80%80variety%22
「Maize」
http://en.wikipedia.org/wiki/Maize


[4869] Re:[4868] Chemical combo inactivates disease-causing prions 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/22(Fri) 19:21  

まりちゃんさん。
この論文『A Novel Copper-Hydrogen Peroxide Formulation for Prion Decontamination 』
http://www.journals.uchicago.edu/JID/journal/issues/v194n6/36170/brief/36170.abstract.html
が元ですね。
なんか、このごろ、論文不信症になってしまったみたいですが。
銅イオン( Cu2)と過酸化水素(H2O2)との処方が、プリオンの不活化に寄与しうるということで、このことを内視鏡などの素材に応用できるというもののようですね。


[4868] Chemical combo inactivates disease-causing prions 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/09/22(Fri) 12:45  

Chemical combo inactivates disease-causing prions
http://news.yahoo.com/s/nm/20060919/hl_nm/prions_dc_1



[4867] BSEの話題を2つ(農業情報研究所さんから) 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/09/22(Fri) 11:40  

米FDA 死亡牛の脳・脊髄の飼料利用禁止案を撤回へ 経済コストが高すぎる
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06091301.htm

異常プリオン蛋白質が土壌中で分解する可能性ーフランスの新研究
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06091501.htm
隠そうと思ってちょっと深く埋めるとダメみたいですね。

これで安全だなんていってる企業はまじめに淘汰されてほしいですが、広告の力というのはすごいものですね。

こんな報道がありました(韓国)
政府、専門家のBSE警告黙殺し米国産牛肉の輸入再開決める
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=79536&servcode=300&sectcode=300




[4866] フランス 輸入トウモロコシ種子の4分の1がGMO汚染 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/09/22(Fri) 11:38  

フランス 輸入トウモロコシ種子の4分の1がGMO汚染
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/gmo/news/06092101.htm
夏場に日本中に出回る、ゆでるとおいしいあのとうもろこしですが、どうなんでしょうか?食欲がうせてきました。


[4865] もうひとつある大阪大学の捏造研究論文というのだが。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/22(Fri) 10:52  

このニュースサイト「阪大教授の論文、不正さらに1本」http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060922i101.htm?from=main1
では、
「同じ科学誌に発表した別の論文1本でも、同様の不正行為をしていたことが、同研究科の研究公正委員会(委員長・田中亀代次教授)の調べで分かった。」
「新たに不正が明らかになった論文は、DNA複製に関するたんぱく質の研究で、7月28日、生化学の専門誌「ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー」(JBC)に発表された。著者は教授のほか、他大学の研究者ら5人。」

というのだが、

この論文のことかな?

「GINS Is a DNA Polymerase Accessory Factor during Chromosomal DNA Replication in Budding Yeast*」
http://www.jbc.org/cgi/content/short/281/30/21422

終わりのほうに、
「This work was supported by grants from the Ministry of Education, Science, Sports, Culture, and Technology of Japan 」
とかいてある。
またしても、文部科学省さん、やられたかな?
このサイト
http://www.jsps.go.jp/english/e-grants/gaiyo/bi14j.pdf
を見ますと、八千六百三十万円も出させられていますね。
こっち
http://www.dma.jim.osaka-u.ac.jp/kg-portal/aspi/RY0011L.asp?UNO=10232&flg=&seq=85123
のほうの検証も必要なのでしょうか?


[4864] 取り下げられたはずなのに、サイト上では残っている大阪大学の捏造研究論文 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/21(Thu) 17:26  

今日のニュース「論文不正、阪大教授が単独でねつ造」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060921-00000306-yom-soci
によれば、「大阪大生命機能研究科のグループが米国の科学誌に発表した論文を取り下げ、共著者の男性助手が自殺した問題で、同研究科の研究公正委員会(委員長・田中亀代次教授)は、論文責任者の男性教授が論文のデータを捏造(ねつぞう)、改ざんした上、共著者4人に無断で投稿していたと断定した。同研究科は調査結果を近く公表、教授の処分を検討する。」
として、
「不正行為があった論文は、酵母の染色体DNAの複製に関するもので、教授と助手、過去に研究室に在籍した3人の計5人の連名。7月12日に生化学の専門誌「ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー」電子版に発表されたが、教授名で8月2日に取り下げられた。」
とあるのだが、サイト上では、下記のように、まだ、残っているのはどうしたわけ?
よくよく調べてみると、こちらのサイト「WITHDRAWN: The MCM2p-binding is crucial for the function of CDC7-DBF4 protein kinase during the initiation of chromosomal DNA replication in budding yeast 」
http://www.jbc.org/cgi/content/abstract/M603586200v2
で、「Withdrawn」(取り下げ)と確かになっているが、もともとの論文は、消えない仕組みのようですね。

まさに、「綸言(りんげん)汗の如し」という言葉がこの場合、当てはまるようだ。


参考
「The MCM2p-binding is crucial for the function of CDC7-DBF4 protein kinase during the initiation of chromosomal DNA replication in budding yeast 」
http://www.jbc.org/cgi/content/abstract/M603586200v1
「The death of Dr Yasuo Kawasaki 」
http://mthiei.exblog.jp/
「柳田充弘の休憩時間」
http://mitsuhiro.exblog.jp/
http://72.14.235.104/search?q=cache:3y9XBBJnyMsJ:mitsuhiro.exblog.jp/+Mitsuhiro+Yanagida&hl=ja&gl=jp&ct=clnk&cd=1&lr=lang_ja|lang_en

http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rls=GGLG,GGLG:2005-34,GGLG:ja&q=The+MCM2p%2Dbinding+is+crucial+for+the+function+of+CDC7%2DDBF4+protein+kinase+during+the+initiation+of+chromosomal+DNA+replication+in+budding+yeast


[4863] 「鳥インフルエンザ」関連 投稿者:とき 投稿日:2006/09/21(Thu) 13:37  

◇篠山のアイガモ遺棄事件、肉の処理、販売難しく(2006/09/20 神戸新聞)
http://www.kobe-np.co.jp/news_now/news2-658.html

「鳥ウイルスが人にうつる」などという、妄想恫喝情報がなければ、もう少しうまくいくはずだったのですが…。農業経営として、見通しを誤ったということは素直に認めないと駄目だとは思いますが、それにしても…。それこそ、いかがわしい情報に騙されないような「民度」を、もう少し高めることが必要とは思いますが、それが一番困難なことだとも思います。一般庶民レベルではなく、専門的情報を発信する側の知的分野の人々の「民度」が。
 農林水産と保健厚生関連の行政「統治」がいまひとつ「拙い」ということの現実でもあり、その「結果」として、しわ寄せが、末端庶民を、ほかの生き物を道連れにしての、犠牲となって現れていることでもありましょう。直接命に関わる問題ではないにせよ。
 「清浄国論による制度」とは、本当に現実を無視した脳内妄想のみが先走った、苛酷な制度であります。それについても、当事者感覚を理解できないヒトゴト感覚では、永遠に理解はかなわないでしょう。まったくおかしな「行政」所作になったものです。「制度」をつくったとたんにおかしなことになっているのですから。きちんと「現実」実態を把握しての「制度」とは到底思えません。本当におかしな「制度」が、あちらこちらに乱立する事態に陥っているように感じます。まったく異常です。

◇災害への備えと対応と今日の医師および医師会をテーマに(平成18年9月20日)
http://www.med.or.jp/nichinews/n180920a.html

>『感染地域の拡大に関連して,感染拡大のメカニズムについても言及.従来考えられていた,渡り鳥による感染だけでなく,家禽の輸出入など,人為的な関与が大きな要因の一つと考えられるとした.』

 『家禽の輸出入』『人為的な関与』は、大いに関連ありだと思います。

>『従来,渡り鳥にはウイルス耐性があるものと考えられていたが,平成十七年,中国の青海(チンハイ)で,H5N1 型ウイルスに汚染された六千羽を超える渡り鳥が突然死したことなどを例に挙げ,ウイルスの急速な遺伝変異の可能性を示唆.その予知不能な可変性を多様性の一つとして挙げた.』

 青海省事例、これこそまさに、畜産養鶏産業(人工・人為環境)から、生態系(天然・自然環境)への感染伝播の一様態ではないかと思っております。その「病」を起こした原因ウイルス常在地域に、感染未経験個体群が入り込んで初めての感染を受ける形になったのだと。もちろん全部はへい死するわけがありませんので、そこからまた渡りによって拡がることにもなるわけです。
(個体密度の高いところで出現し、そして拡がるというウイルスの生態は、太古より繰り返されてきたごくごく当然のことだとも思います。変異しての新型出現をやたらに恐れたからといってどうにかなるものでもありません。起こったときの具体的な対処方法を知っておくべきでしょう。ウイルスには必ずや増殖至適条件があるのですし。上手に付き合っていくということに関しては、「細菌」感染もまた同じだと思います。)

■養鶏協会の方向性を問う(2006.9.20)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/se.htm

>『どんな馬鹿げたことでも、それが業界の意志ということなら行政側も取り上げざるを得なくなる。その図式のなんと多いことか。そのたびに個々の業者は窮地に立たされるのだが。』

(それは、「吉野家」も同じ目に遭っていると、ずっと思ってきましたが…。根本的に「科学的な根拠」があやふやな「病」に関する風評によって。別の目的があったんだなと勘繰らざるを得ません。いわゆる政治マターだったのかと…。)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166604376


[4862] 昨日のFOMC声明の概要 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/21(Thu) 09:31  

昨日のFOMC(連邦公開市場委員会)声明(速報版)の概要は、下記の通りである。
http://www.federalreserve.gov/boarddocs/press/monetary/2006/20060920/参照

FOMCは、本日、フェデラルファンドレートを5.25パーセントに据え置くことを決定した。
経済成長の緩和は、住宅市場の冷え込みを一部反映して、続いているように見える。
コアインフレの数値は、上昇しており、資源利用の高度化、エネルギーや他の商品価格の上昇などで、インフレ圧力が持続する可能性を持っている。
しかし、インフレ圧力は、時間とともに軽減していく可能性があり、それは、インフレ期待をも含むエネルギー価格、金融政策の積み重ねによる効果、総需要抑制の他の要素などによっての(インフレ圧力の)推進力の減衰を反映してのものである。
それにもかかわらず、FOMCは、なお依然として、インフレリスクは残っていると判断した。
それらのリスクに対処する必要がある、更なる安定策の度合いとタイミングについては、これからの情報で意味されるインフレと経済成長見通しの展開によって変わりうる。
FOMC委員の投票の結果、Jeffrey M. Lacker委員を除いては、賛成した。
Jeffrey M. Lacker委員は、この会合で、0.25パーセントの引き上げが望ましいと主張した。




[4861] Re:[4857] 米国のBSEと中国米粉のGM米。当局に探す気がなければ、見つからない。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/21(Thu) 08:23  

虹屋さん。
昨年の中国の米輸出量は、67万トンだそうですが、この中には、米調製品は、入っているのか、いないのかは、分かりません。
このサイト「2005年中国対日本農産品輸出地区別統計」http://wms.mofcom.gov.cn/aarticle/ztxx/aq/da/200601/20060101437595.html
では、日本向け輸出は、

穀物類食品 25,705万ドル(万美元)
穀物    19,107
となっているようですが。

EUやグリーンピースとの関係の遺伝子組み換え米混入問題についても、その後も、のらりくらりしていますね。



[4860] 再び「後ろ向き症例」について 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/20(Wed) 23:50  

この掲示板の4788と4796と47797で話題になった「retorospective」を「後ろ向き症例」と訳すことについての違和感が、ある医療関係者のメルマガでも話題になっていて、ある方が、このような日本語訳を考え出してくれたようだ。

retrospective:過去事例 or 過去症例・過去事象 

retrospective study:過去事例(統計的)研究

retrospective cohort study:過去事例コホート(統計的)研究

また、「prospective」を「前向き症例」と訳すことについても、

prospective study:将来事例(統計的)研究 

うーん。「prospective study」のほうは、「将来事例実証研究」とするなど、もうちょっとの工夫かなとは思うけれども、この線なら、以前に比べて、かなり分かりやすそうですね。

また、別のかたは、こうもいわれる。

「疫学研究における"prospective"、"retrospective"というのは、「原因」と「結果」をどのように観察したかで決まると認識。

つまり、
起こってしまった結果について、その原因を過去にさかのぼって検討する場合が・retrospective

(仮説に基づき)原因となる(であろう)要因への曝露をあらかじめ評価しておき、その後どのような結果が生じるか追いかけていく場合を・"prospective"

ともいわれている。




[4859] これはリアルな「タイでがんばる社長のブログ」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/20(Wed) 21:50  

このブログ「タイでがんばる社長のブログ」
http://korat.ameblo.jp/
を見ると、今朝のクーデターも、意外と、現地の人々には、知らされていないことが分かる。
「なんだかおかしいので、ネットで見てみると軍と警察が首相府とTV局を掌握したと...
クーデターなんてTVのニュースで見るもんだと思っていまひたが...
ここコラート基地からも出撃したとNationのHPニュースでは出ていまひた
バーツもいきなり1.何%か下がっていまひた
すいまへん、そんなんしか興味がなくて
ということで、本日は金融機関等はお休みでふ」
なんだそうで。
このかたは、バンコクから北東230km離れたコラートという町に住まわれているようだ。

一方、このブログ「KuniTHAIi blog」
http://monte66.seesaa.net/
は、タイで海外生活を始めたばかりの方のブログ。
今朝写したバンコクの町の様子は、まさに、平静そのものといった感じです。

それにしても、ウィキペディアによるクーデター(Coup d'&eacute;tat )の歴史
http://en.wikipedia.org/wiki/Coup_d'etat
によれば、最初のクーデターの犠牲者は、シーザーであると書いてある。
このサイト「List of coups d'&eacute;tat and coups attempts」
http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_coups_d%27%C3%A9tat_and_coups_attempts
は、過去に世界で起こったクーデター一覧リストである。
今日のタイのクーデターも、早速このリストに書き込まれているが、これによれば、タイでは、これまで、1947.1976.1991.そして今回の2006と、計4回クーデターが起こっていたことがわかる。
王室がしっかりしている国は、安心して、クーデターを起こしやすい、って言う法則があるのかな?
えっ?「おいおい、物騒なことをいうな」って?
ここは、安倍さんも「臣茂」の精神でいかないとね。

http://korat.ameblo.jp/


[4857] 米国のBSEと中国米粉のGM米。当局に探す気がなければ、見つからない。 投稿者:虹屋 投稿日:2006/09/20(Wed) 16:14  

探し物は何ですか。見つけにくいものですか。鞄の中も、机の中も探したけれど見つからないのに。まだまだ探す気ですか。それより僕と踊りませんか。夢の中へ、夢の中へ行ってみたいと思いませんか。
休むことも許されず、笑うことは止められて、はいつくばって、はいつくばって、一体何を探しているのか。探すのをやめた時、見つかることもよくある話で、踊りましょう、夢の中へ行ってみたいと思いませんか。 by井上陽水

米国のBSEと中国米粉のGM米。当局に探す気がなければ、見つからない。

>GM米懸念 検査対象外の中国産米粉
米国産長粒米、中国産の米加工品に、安全性未承認の遺伝子組換え(GM)米が相次いで混入しているとの指摘を受けて国内産を扱う米粉業界が困惑している。輸入するミニマム・アクセス(最低輸入機会=MA)米は、国が全ロットをGM検査しているが、「米粉調製品」として中国から民間が輸入する分は、検査の対象外。未承認のGMが入り込む懸意はぬぐえない。中国産を見分ける表示義務もない。外国産の使用が増えればGM混入の可能性も高まり、米粉全体の需要影響を及ぼしかねない。

米粉調製品―米粉含有量が全体の85%未満と定められ、残りは砂糖や塩、でんぷんなどで占める。関税を払えば自由に輸入でき、砕いて粉にする手間もない。輸入後は「簡単に分離でき、米粉として使うのが常」(業界筋)。価格は1キロ約100円と、国産上新粉の7分の1で手に入るため、小麦粉との差別化を狙って米粉を使うメーカーが急増。

■なぜ、未承認のGM米混入が相次ぐのか。フランス、ドイツ、英国で売られていたビーフンから未承認の中国産GM米を発見した国際環境保護団・グリーンピースは、「中国、米国いずれも国の試験機関から未承認のGM米が流出している。農家は知らずに栽培し、出回っている」(GM問題担当)と実態を明かす。中には「汚染ファーストといって、意図的に未承認のGM米を海外に流出させ、すでに入ってしまったのだから(GMを承認しなくては)仕方がないと、と既成事実にしてしまう場合もある」(同)という。
 
 GM混入の懸念が残る中国産の「米粉調製品」の輸入は贈える一方だ。輸入全体では、国内産米粉の年間生産量に匹敵する量が毎年輸入されている。しかし厚生労働省は、米国産米粉の検査は始めたものの、中国産については「検討中」(監視安全課)のままで、具体策に乗り出していない。

「10月中旬には刈り取れる。小麦アレルギーの子どもたちにも米粉ケーキを食べさせてあげたい」と、「タカナリ」を栽培する互さん。米粉パン向きの超多収品種「タカナリ」を栽培し、埼玉米粉加工研究会の会長を務める吉川氏の水稲農家、互泰行さん(46)は熱い思いをぶつける。「タカナリは10e当たり12表(720`)はいける。中国産は安全性が心配。子供たちのためにも安全な食べ物を渡してあげたい。」

■「疑わしきは表示して欲しい。そうでないと国産米粉が浮かばれない。」12年かけて国産米粉を普及してきた、新潟市の協同組合米ワールド21普及協議会の高橋仙一郎専務は憤る。
 こだわりの米粉を配合しました―。大手製菓メーカーが販売するケーキの材料に使っている米粉は、こううたいながらも、中国産米粉を使っていた。「こだわっているといえば、100%国産だと思ってしまう。(GM混入の恐れのある)中国産を使っているのに、誤解を与える。正々堂々、中国産と表示してほしい」と、高橋専務は原産地表示の実現を強く訴える。米の消費拡大の切り札として注目され始めた米粉さえも、外国産に食われてしまう危機感をあらわにする。

 しかし、農水省は「米粉は加工度が高く、外国産と国産の品質に違いがない。表示は難しい」(表示・規格課)と主張、あくまでメーカー側の自主性に委ねる考えだ。

 混乱するのは食べる側だ。日本消費者連盟の水原博子事務局長は「食品事故が起こらない限り、どこから何が入っているのか分からない。米粉を含む加工食品すべてに原産地表示を義務付けてほしい」と強く求める。

>米国産長粒米種 輸入再開へ
厚生労働省は19日、・・混入を検知する検査法を確立したため、今週半ばから各検疫所で検査を始め・・ない事を確認次第、輸入を再開する。日本が国家貿易で米国から輸入して米は中粒種と短粒種。問題となった長粒種は、米粉として利用する場合が多い。tだ、一定量以上長粒種が含まれていないとGMの検出が難しいため、少量しか使っていないものは、輸入禁止を続ける。

 以上 日本農業新聞06年9月20日 

>安全性未審査の米国産遺伝子組換え米(長粒種)の混入事案に係る調査結果について

平成18年9月15日 厚生労働省医薬食品局食品安全部 監視安全課  輸入食品安全対策室長


 平成18年8月19日に米国政府が安全性未審査である遺伝子組換え米(LLRICE601)が米国国内の商業用の米から微量検出されたとの公表を踏まえ、既に輸入された米国産米(加工品を含む。)について調査を行った。

結果概要:
 米国産米を輸入した業者を管轄する地方自治体が調査したところ、1輸入者が平成18年に輸入した加工品において長粒種米を含むことが判明し、LLRICE601の混入していないことが確認されるまで、本製品及び当該製品を使用した製品については販売を行わないよう指導した。
 また、本日、LLRICE601の混入を検知するための暫定的な試験法を検疫所に通知し、長粒種米及び長粒種米を主たる原料とする加工品を対象に輸入時の検査を実施することとしている。
 なお、中国産米加工品から安全性未審査の遺伝子組換え米が検出されたとの情報もあることから、試験法を確認しているところであり、確認作業が終了次第輸入時の検査を実施することとしている。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/09/h0919-2.html

>偽者の兵馬俑はどこでしょう?
http://www.people.ne.jp/2006/09/18/jp20060918_63156.html



[4856] すき家さんが「食品安全追求室」を立ち上げていますね。 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/09/20(Wed) 10:58  

http://www.zensho.co.jp/fspu/
http://www.zensho.co.jp/fspu/20060915.html
願わくば、もし、肉エキスや動物油脂を使っていたら、その産地なども公開してもらいたいです。すべての材料表示とかしてくれたらありがたいなぁ。

しかしほとんどのマスコミは吉野家の大宣伝をやってましたね。なんなんですかねあれは。この国のマスコミにジャーナリズムってあるのかしら、と思ったりした一日でした。


[4855] Re:[4853] 米国産遺伝子組み換え大豆、作付けの9割に 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/20(Wed) 10:31  

まりちゃんさん。
確かに、ここまで、遺伝子組み換え大豆が増えてくると、現在の表示自体を疑いたくなってきますね。

要は、日本での義務表示の条件である、輸出先での分別生産流通管理(Identity Preserved Handling)が適切に行われているかどうかに尽きるのですが。

現在は、輸出国の証明書を信じるしかないという状況のようですね。

更に、加工によって加工後に遺伝子組み換え成分が検出されなければ、表示義務がないという点も、抜け穴としてあるようですね。

これは、国外国内とわずということですから、実際、加工製品の輸出国での裁量に、この点は、まかされてしまうということになりますね。

遺伝子組み換えの含有率については、国内では、「原材料に占める重量の割合が上位3位までのもで、かつ、原材料に占める重量割合が5%以上のもの。 」となっているようですが、国際的には、含有率については、ブラジルの消費者保護協会が異議をとなえているような問題も抱えているようですね。

また、「遺伝子組み換えでないもの」との表示は任意表示 という点も、グレーゾーンが発生してしまう大きな抜け穴でしょうね。

ご参照
http://www.miso.or.jp/topix/read/gene/idensi04.html
http://www.newfarm.org/japan/features/200305/200305009Brazil/SJ_BrazilGMO.shtml

アメリカにおけるIdentity Preserved Handlingの過程については、
http://www.extension.iastate.edu/agdm/crops/pdf/a4-53.pdf#search=%22Identity%20Preserved%20Handling%20%20USDA%20%20corn%22
http://agcrops.osu.edu/corn/IPFAQ.php
ご参照


[4854] 「利上げだろうが据え置きだろうが問題じゃない」というブルームバーグの今日の論説 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/20(Wed) 10:09  

利上げか、据え置き継続か、で注目される今日のアメリカFOMCの動向だが、

今日のブルームバーグのDouglas S. Roberts氏の論説「Wednesday's Fed decision: Bernanke should leave rates alone」
http://www.bloggingstocks.com/2006/09/19/wednesdays-fed-rate-decision-bernanke-should-leave-rates-alone/
では、

まず、グリーンスパンが、なぜ、このように長い間市場をうまくコントロールできたかの秘密について触れ、それは、市場に流動性を付与するには、すばやく、利下げをし、市場の過剰流動性を回避するには、対応を遅くし、問題が静まったあとに、利上げをしたからだ、との論説をしているのが興味深い。

確かに、グリーンスパンの魔術は、利上げをすることそのこと自体に、市場のインフレ期待を高めることに成功してきたことにあるものと思われる。

ちょっと、RD レインの「むすぼれ」的な精神分析をすれば、

グリーンスパンが利上げした→市場は、このグリーンスパンの行動を、おそらく、彼は、インフレ懸念をしたから、利上げをしたに違いないと思う。→市場は、では、これからインフレ期待が持てるのだと思い、投資活動を活発にする。→結果、インフレ懸念が起きて、市場は、グリーンスパンの思惑に後から付いてくる。

といった具合に。

この論説では、次のようにも言っている。

「利上げだろうが据え置きだろうが問題じゃない。要は、そのとき、FOMCがどのようなコメントをつけるかで、どのようにでもなる。
利上げの場合には、「これは一時的な利上げで、これでもって、引き締め過程に入ったわけではない。」とのコメントをつければいいし、
据え置きの場合には、「今回の決定には、更なる事象の検証が必要だ。」とのコメントをしたうえで、
もし、さらなる引き締めがあるとのコメントをすれば、大量株式保有者は、喜ぶだろうし、
もし、FEDが、引き締め自体は、主要な関心事項ではなく、経済の弱体化こそ懸念材料だとのコメントをすれば、少量株式保有者は、歓迎する、
といった具合に、どうにでもなる。」
としている。
何やら、こうなってくると、FOMCは、むしろ、レトリックの世界の渦中にいるようなものだ。

http://www.bloggingstocks.com/2006/09/19/wednesdays-fed-rate-decision-bernanke-should-leave-rates-alone/


[4853] 米国産遺伝子組み換え大豆、作付けの9割に 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/09/20(Wed) 09:48  

米国産遺伝子組み換え大豆、作付けの9割に
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060919AT1J1300S19092006.html
市販されているほとんどの、みそとかしょうゆとか、大豆加工品には「遺伝子組み換えでない」という表示があるような気がしますが、偽装がすくなくないということでしょうか。

しかしほとんどの消費者が「遺伝子組み換え食品を食べたくない」と考えていて、割高でも国産表示のほうが売れているというのに、なんでこう押し付けられますかね。ニーズに合わない押し売り商売というか。

ところで無明さん、貴重な情報をありがとうございました(^^



[4852] 河野太郎さんのブログが「炎上」というのですが。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/19(Tue) 20:59  

なるほど、これhttp://www.taro.org/blog/
ですか。
エラーメッセージ『Error establishing a database connection』が出てしまいますね。
おや?私と同じWordPressを使ってらっしゃるんですね。
このWordPressだったら、サーバーの容量に支障なかったら、炎上するはずはないんですけれどもね。
むしろ、サーバーの問題か、データベースのMySQLとの関係なのだと思いますが。
こっちのブログでないサイトhttp://www.taro.org/blog/は、大丈夫のようなのですが。
こっちのほうには、コメントに209はいっていますね。
でも、コメント欄http://www.taro.org/blog/index.php/archives/549#commentsにアクセスすると、止まってしまう。


[4851] Re:[4850] E.COLI・・・ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/19(Tue) 20:52  

ぼたっくさん。
本当だ。リッチモンドのネットからでしたね。
日本でのアメリカのほうれん草騒ぎの伝え方は、ごくごく、地味なものでしたね。
生産会社に出資しているのが日系人というのにですね。
この会社も、これから、財政的に大変でしょう。
もっとも、今日になって、この生産会社は、汚染は、生産段階ではないとしていますが。
日本で輸入しているほうれん草の90パーセント以上は、中国ものですから、日本での関心は、低いのでしょう。
では、ご帰国後も、よろしく情報交換願います。


[4850] E.COLI・・・ 投稿者:ぼたっく 投稿日:2006/09/19(Tue) 18:51  

正直、その分野の専門家じゃありませんで・・・たまたま絶妙なタイミングでアメリカに来ていた関係上、キーワードが多少ずれてしまったというところだと思います(といってももう帰国するんですが (^_^;)。

さて、アメリカの一般の人達(聞いたのは多分、結構上流の人達かな)に関しては、BSEの事なんて全然知らない感じでして、それよりは E.COLI の方が知られているように思われました。
とはいえ、あまり深刻な感じがしないのは、そもそも野菜をあまり食べない(語弊があるかな・・)国だからなのかもしれません。

そうそう、RFIDですが「コストが・・・」というのは言い訳でして、実はそれ以前の部分に大きな問題を抱えています。
夢の技術は、コスト(導入じゃなくて運用!)のかけられる他の分野から導入していただきたいものですが・・・・さて、これもどうしたものか。

本当にご指導いただきたいのはこちらでして・・・とにかく早急に官公庁の方々に現実をご理解していただきたいのですが、どうしたらいいものなのでしょうね。


[4849] Re:[4848] E.COLI やらトレーサビリティやら・・・ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/19(Tue) 18:33  

ぼたっくさん。
O157でググらずに、 E.COLIでググるあたりは。
お話の中に、「色々な意味で夢を追い求める人が多いというのか・」というあたりが、本当の障害なのかも知れませんね。
国際商品との関連をもと、理想を追及すれば、EDI連動システムまで、欲を出したいのでしょうし、一挙にRFIDにまでいってしまえば、当面、多くが解決できる。
しかし、コストが。
といったところなのでしょう。
そのあたりに、独立行政法人さんのヌルくて地味なシステムが隙間に入り込んで、結果、塩漬けってところなのでしょうね。

もっとも、アメリカのCOOL制度も、すったもんだしているうちに、BSE発生ってこともありましたから、なにかの黒船なり追い風を利用して、一気に動かしたほうがよろしいかも。
どうも、アメリカでは、BSEよりも、E.COLIのほうに関心が強いようで、これも、歴史的な力関係なんでしょうかね。
とかいっているうちに、台湾にも、アメリカのO157ほうれん草到着のようで。
高島屋、阪神と、日本資本のスーパーがいずれも関連と、妙なところで、日本資本の食い込みぶりが、見えてきますね。

おっしゃる『とにかく全体の意識をあげないことには・・・』までには、なかなか、程遠いようです。
今後ともご指導ください。


[4848] E.COLI やらトレーサビリティやら・・・ 投稿者:ぼたっく 投稿日:2006/09/19(Tue) 17:57  

# E.COLI関係でググっていたらここにたどり着きました・・・

トレーサビリティですかぁ、まあなるべきしてという感はありますが、ほぼ同じようなメンバー構成で今年も含めてここ数年関連補助事業が続けられているということも含めて、色々と検討しなければならないことが多くあるのは事実だと思います。

正直、技術的な解決策はほぼ固まっているのですが、法制度の整備が追いつかないというのか、色々な意味で夢を追い求める人が多いというのか・・・実際のところ、EDIとの連携までを考えてしまうと手をつけられないところが多くありますから難しい所なんですよね。

# かといってRFIDで解決っていうのも技術的に無理が・・・

ちなみに、「トレーサビリティ=消費者への情報提供」という行政の方向は、このシステム(http://seica.info/)あたりから来ているものだと思います。付け加えると「トレーサビリティ導入促進総合対策事業」で、正確な意味での集出荷履歴管理(ロット管理)を行ったところは「ほぼ」ないでしょうね。

まあそんなに嘆いてみたところで、ホウレン草のE.COLIに関する対応をみると、事情はどの国でもたいして変わらないのかなぁと思ったりもします。
アメリカでは結構頻繁にニュースで流れていますが、日本ではどの程度報道されているのでしょうか?興味深いところです。

# とにかく全体の意識をあげないことには・・・


[4847] アメリカのO157汚染ほうれん草は、台湾にまで波及 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/19(Tue) 17:48  

台湾がアメリカから輸入したほうれん草がO157感染の疑いがあるとして、台湾のスーパーマーケットが、商品棚からの撤去を始めた。
撤去を始めたスーパーは、台北のマーケットで、その主な店としては、
台北市101購物中心、
大葉高島屋、
漢神百貨(高雄)、
興農超市(台中玉門路)

などがある。
参照「美國疑遭&#27745;染菠菜 衛署估逾2000盒分銷全台」
http://news.sina.com.tw/articles/14/16/59/14165928.html?/living/

英語表記では、次の店のようである。
the Taipei 101 shopping center, (台北101購物中心)
Dayeh Takashimaya, (大葉高島屋百貨公司JASONS超市)
Hanshin Department Store (漢神百貨JASONS超市)
the Sinon supermarkets (興農超市)
参照
http://english.www.gov.tw/TaiwanHeadlines/index.jsp?categid=10&recordid=99593
http://news.yam.com/chinatimes/life/200609/20060919333865.html

なお、最新の台湾関係汚染ほうれん草情報は、下記のサイトをクリック

http://news.google.com/news?hl=zh-TW&ned=tw&ie=UTF-8&scoring=d&q=%E8%8F%A0%E8%8F%9C+++%E5%8F%B0%E5%8C%97101&btnG=%E6%90%9C%E5%B0%8B%E6%96%B0%E8%81%9E


[4846] Re:[4845] やはり「机上の空論」「画餅」なのでしょうか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/19(Tue) 15:53  

ときさん。
やっぱりうまくいっていないみたいですね。
私は、当初から、この携帯による消費者の確認システムの効果には、疑問を持っていました。
確か、岩手県が最初にやられたシステム(「いわて牛生産履歴情報システム」(TBC)、参照http://www.sasayama.or.jp/diary/2002jan29.htm)の延長のようで、この山形の場合は、独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構の中央農業総合研究センターと、日本農業IT化協会との共同開発システムのようですね。
何やら、聞くだけで暑苦しいイメージのシステムですね。
いっちゃ悪いですが。
こうなると、他の関連事業も怪しいものですね。
この「トレーサビリティ導入促進総合対策事業」は、多くの場合、栽培履歴データベースシステムと集出荷履歴管理データベースシステムとセットになって、消費者側からの追跡が可能な計画が付帯していないと、補助対象にならないもののようで、そうなると、お飾りでも、「消費者側からの追跡が可能な計画」をつけとこうかって程度の認識だったんじゃないでしょうかね。
やはり、ここは、骨太のトレーサビリティシステムの構築と、法制度の整備が必要のようです。
おやおや、きずいてみれば、これも、10日たっても食べられないメロンの出荷県だったようですね。


[4845] やはり「机上の空論」「画餅」なのでしょうか? 投稿者:とき 投稿日:2006/09/19(Tue) 14:23  

◇豚肉トレーサビリティー制度、販売不振稼働せず 山形・協議会が補助金返還へ 

>食品の生産や流通履歴を確認できる「トレーサビリティ」制度を巡り、国の補助事業を使い設立された山形県の「県豚肉トレーサビリティ協議会」が、システムの稼働を1年以上事実上停止していたことが18日、分かった。販売不振やシステムを生産者が使いこなせなかったことが原因で、協議会は、国から受けた補助金約5670万円を返還する方針。

>県によると、同協議会は、平成15年度に農林水産省の「トレーサビリティ導入促進総合対策事業」を使い、県内の生産、加工、流通5社で設立された。約1億2000万円をかけて消費者が携帯電話をつかい店頭で豚肉の飼育、加工状況などを検索できるシステムを構築、国は補助金として約5670万円を負担した。

>システムは16年10月から稼働を開始したが、対象商品の売れ行きが悪く、生産者が飼育状況などを記録する機器を使いこなせないなどの問題から17年3月に販売を停止。今年6月の会計検査院の実地調査でも、システムが1年以上稼働していない実態が確認された。(09/19 09:33) Sankei Web 東北
http://www.sankei.co.jp/local/tohoku/060919/thk001.htm

◇十和田の牛トレ違反に関係者憤り 2006年9月17日(日) 東奥日報
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2006/20060917125226.asp

 そこだけの特殊な事例? それとも氷山の一角? 結局、システム構築に関わる企業のための「目先の利」のための制度だったのか、ということにもなりかねませんが・・・。(それは「ポジティブリスト制度」にも言えるのかもしれません。)


『サルモネラ…朝日新聞大見出しへの業界反応』追加(2006.9.18)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/salmo6.htm

>現在、人に食中毒を起こすサルモネラの代表格のSEは輸入外国鶏に付着して持ち込まれた<鶏特有の菌>であるという間違った思い込みは広く業界をも支配してしまっている。それが人間に対して腸チフス様疾患を引き起こすことは無論重視すべきだが、他の多くのサルモネラを含めて、それは人間を含め動物の腸内細菌として広く家畜からペットに至るまで分布している。

>我々の生活圏にはサルモネラに限らず、無数の食中毒菌が生活菌として存在する。皮膚や牛の乳房を滑らかにするブドウ球菌も反乱をおこせば恐ろしいMRSAにも変身する。それが人間の生活環境なのだから在る者は在ると認めて対策を立てることが大切であろう。普通に存在するものを「居ない」と強弁して、たまたま見つかると大騒ぎしたカイワレ事件、茨城弱毒鳥インフルエンザ、九州のSE事件、その生産者は全部引っ被って潰された。《清浄国論》の恐ろしさは実にそこにある。

一般的に、「病」の主体は、あくまでも、「病原体(とされている存在)」の方ではなく、ホスト(患者)の側であるということが、もっともっと強く意識されなければならないのですが…。「病」における「主体」感覚(認識)がなくなっているのでしょうか。すべて害悪は「外」からやってくるとの「妄想」にかられて。それが、すべての「病気」に対する一般的な感じ方になっているのかもしれません。それをほどく努力が足りないのでしょう。日本の「教育」には。必要な知識を常に「学ぶ」意欲を換気することも含めて。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50633656.html


[4844] 外岡さんのサイトに「軽症鳥フル事例の見逃しは、感染者数過小評価の可能性」の訳掲載 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/19(Tue) 10:19  

この問題については、この掲示板でも、ときさんから、問題提起され、

[4816] 鳥ウイルスに対するH5N1抗体なのか?
[4817] Re:[4816] 不顕性感染率をどうとらえるのか?
[4818] Re:[4817][4816] 不顕性感染率をどうとらえるのか?

で議論なり文献の紹介があったばかりであるが、

外岡立人さんのサイト
http://homepage3.nifty.com/sank/jyouhou/BIRDFLU/index2.html
でも、
CBC Newsの「Reports of missed mild bird flu cases raise questions about scope of spread 」
http://www.cbc.ca/cp/health/060917/x091704.html
が訳されていて、この掲示板での不顕性感染率の意味なり問題点なりを、この掲示板の視点とは、まったく逆に捉えているという意味では、興味深い。

この外岡さんの訳によれば、次のようなことらしい。

「前略
最近の韓国とインドネシアにおける軽症鳥フル事例の発見報告は、再び現在の鳥フル死亡率の異常な高さが、軽症事例の見逃しに起因している可能性の論議を呼び起こしている。
 専門家達は軽症例を探し出す努力の継続を指摘している。実際の感染例の数と症状の多様性を理解することは、研究者達が、ウイルスによるパンデミックの危険性を把握する上で参考になる。
 軽症例が増加してくることは、ウイルスが人に適合してきている証拠と考えられ、それは人におけるパンデミックを引き起こす可能性が高いことを意味する。
中略
今日確認されている科学的知見では、H5N1ウイルスは人に感染するように十分適合していない。しかし、もし感染したなら重篤な症状を引き起こし、その致死率は60%近い。
 しかし、多くの軽症例が見逃されている可能性を指摘する声もある。
 多くの病気の症状は、無症状から命に関わる症状まで広い範囲で存在する。例えばポリオの場合、無症状患者は多いが、狂犬病ではほぼ100%死亡する。
 もし確認されているH5N1鳥フル患者が、いわゆる氷山の一角だとしたなら、致死率は大幅に下がる。それはある意味では、H5N1ウイルス感染に対する不安を緩和する。
 ヨーロッパCDCのインフルエンザ専門家のアンガス・ニコル博士は、今回報告された無症候患者の例は、これまで得られている事実、すなわち無症状者は希であるという考えを否定することにはならないと語っている。
後略」



[4843] Re:[4842] [4828] [4826] ミクシィは本当に、情報のハブになりうるのでしょうかね? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/19(Tue) 09:02  

桜の花さん。
sasayamaで検索すれば出てくるはずですが。
もっとも、私の場合、ブログへの誘導の看板サイト的な邪道の使い方をしていますので、おそらく、ご期待に添えないと思いますが。


[4842] Re:[4828] [4826] ミクシィは本当に、情報のハブになりうるのでしょうかね? 投稿者:桜の花 投稿日:2006/09/19(Tue) 06:23  

> 笹山さん ご無沙汰しています。
> 私も ミクシーにて自己主張をささやかにしています。

笹山さん
ミクシーをされておられる・・と言うことなので検索していますが わかりませんでした。差し支えなければハンドルを教えていただければ ミクシーで楽しませていただければと考えつつお願いできますでしょうか。


[4841] Re:[4840] [4836] [4835] 輸出入書類作成簡易化ソフトのGFS 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/18(Mon) 23:16  

Chaosさん。
なるほど、輸出許可を要する貨物には、「リスト規制」によるものと、品目ごとの仕様を定めずに用途により規制する「キャッチオール規制」によるものとがあるということですね。
ありがとうございました。


[4840] Re:[4836] [4835] 輸出入書類作成簡易化ソフトのGFS 投稿者:Chaos 投稿日:2006/09/18(Mon) 22:49  

ご無沙汰しています。

輸出するときは、事前に下記のチェックも忘れずに

安全保障貿易管理HP
http://www.meti.go.jp/policy/anpo/

(財)安全保障貿易情報センター(CISTEC)/総合データベーストップページ
http://www.cistec.or.jp/


[4839] Re:[4837] [4834] [4825] [4824] [4822] [4821] [4809] [4808] [4798] 謎の多いセレウス菌感染経路−台湾などで起こった意外な犯人例- 投稿者:無明 投稿日:2006/09/18(Mon) 20:48  

PCカフェさん

菌の滅菌の目的や対象が分からないと、方法は考えにくいですね。
たとえば、種子を生かして、細菌だけを消毒するとすれば、化学物質(消毒剤)になってしまいます。
常温で消毒できる方法はあっても、環境汚染をおこす恐れもあります。本末転倒になりそうですね。

細菌ごとに対応は違ってくると思います。

蛇足ですが、私もセレウス菌の病原性はそれほど強いものとは考えておりません。
似たような例で、レジオネラ菌感染症(在郷軍人病)があるんですが、これはエアコン
(クーリンクタワー)の普及とか管理の悪い24時間風呂とかで発生してますよね。
人間か利便性、快適性、効率性を求めた結果、その隙間に常在菌などが入り込んで病原菌と
なっているような気がしますね。


[4838] Re:[4832] [4831] 「せんなきことなれば口も出さず」 投稿者:とき 投稿日:2006/09/18(Mon) 20:34  

笹山様

> 「せんなきことなれば口も出さず」ということで、すべては、片付くことですね。


◇頻繁TV出演は違法の恐れ 人気チンパンジーで環境

>環境省は17日までに、将来繁殖させるなどとして千葉県市原市の私立動物園「市原ぞうの国」(坂本小百合園長)へ譲渡されたチンパンジーが頻繁にテレビなどに出演しているのは、種の保存法に抵触する恐れがあるとして調査を始めた。テレビ出演で繁殖に支障が出ていないか動物園から事情を聴き、詳細な繁殖計画の提出を求めた。

>同省野生生物課によると、チンパンジーは5歳の雄で、市原ぞうの国は2002年、宮崎市の動物園から譲渡を受けた。その後、映画やCMなどへ出演し、今春からはテレビの深夜番組で司会役を務め人気を集めている。
(2006年 9月17日 (日) 17:59 共同通信)
http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/shakai/20060917/20060917a4120.html
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20060918-91678.html
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200609/sha2006091804.html


 本当に法(『種の保存法』?)をおかすおそれがあったとしても、手足となっている都道府県をさしおいて動ける制度になっているのでしょうか? 何か非常に違和感を感じるニュース記事です。

 となれば、こちらの「民間警備犬」も、働かせすぎには注意しなくてはならないかも? 「動物愛護法」なんてのもあるようですし。
http://www.sankei.co.jp/news/060918/sha004.htm
「闘牛」なんてのも、見方によっては、動物愛護の精神に反してる?(まさか。)
http://www.sankei.co.jp/news/060918/sha005.htm

 先日の作家の子猫殺しでのネット内での議論沸騰もありましたけれど、昨今人間(社会)以外の事柄について、どうも「公」(制度)の介入のしかたがいびつになりつつあるように感じられてなりません。(「食の安全・安心」なども含めて。「民でできることは民で」ということに逆行して、社会主義的な発想に引きずられているような気も…。)
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/4cb96ae7784acc861f9168be3d65b7eb
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50620950.html
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50626665.html
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50622762.html


[4837] Re:[4834] [4825] [4824] [4822] [4821] [4809] [4808] [4798] 謎の多いセレウス菌感染経路−台湾などで起こった意外な犯人例- 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/18(Mon) 20:19  

PCカフェさん。
「Bacteria Descriptions」
http://www.orthodox.net/microbiology/notes-lab-practical-01.doc
によれば、
耐熱性によるバクテリアの分類は、下記の通りです。

1.Thermophile 好熱細菌

B Stereothermilus

2.Mesophile 中温菌

Bacillus Cereus セレウス菌
Clostridium Sporogenes クロストリジウム・スポロゲ ネス
Corynebacterium Xerosis
E-Coli O-157
Micrococcus Luteus
Staphylococcus Aureus
Staphylococcus

3.Psychrotroph 低温細菌

Aspergillus Niger
Enterococcus Faecalis
Pseudomonas Flourescens
Sacchyromyces Cervisae
Serratia Marcescens

「Ecological diversity: Microbes are distributed more widely than any other organisms.」
http://biology.fullerton.edu/biol302/envir.html
もご参照

なお、それぞれの殺菌方法などについては、下記サイトに詳しいようですが、まだ、詳しく読んでおりませんので、後ほど。

「SERVICES OFFERED BY THE FOOD TECHNOLOGY AREA」
http://www.leartik.com/english/servitec/Food_technology.pdf



[4836] Re:[4835] 輸出入書類作成簡易化ソフトのGFS 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/18(Mon) 19:11  

これは、広告ですが、ひょっとして役立つ方もあるかもしれませんので、残しておきます。


[4835] 輸出入書類作成簡易化ソフトのGFS 投稿者:GFS 投稿日:2006/09/18(Mon) 18:55  

当社は、輸出入書類が簡単に作成出来る書類作成簡素化ソフトを開発し、ファイルの読み出し・保存の簡単なフロッピーディスクで提供しております。
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http://www.gfs-exform.com


[4834] Re:[4825] [4824] [4822] [4821] [4809] [4808] [4798] 謎の多いセレウス菌感染経路−台湾などで起こった意外な犯人例- 投稿者:PCカフェ 投稿日:2006/09/18(Mon) 16:31  

笹山先生、すみません。
セレウス菌だけでなく、100度Cでは死なない、菌類一般についての消毒法を知りたいのです。

最近、生ごみを効率的に処理すると言う、醗熱耐性の菌が、やたらと使われているんです。ハウスなどで使うと、トマトが高温の時、枯れたりしています。
中には、EM菌とかいうのを、体に良いと信じ、培養液を飲んでいるお年よりも秋田にはいるんです!


[4832] Re:[4831] セレウス菌って脅威なのでしょうか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/18(Mon) 15:34  

ときさん。
別に脅威をあおっているわけではありませんが、現に、両事件とも、死者が出ているわけですから、レッセフェーレというわけにはいかないのでしょうね。
あいにく、「「生きた」研究をされているかたは、一味も二味も違う」という評価を、私自身得られないということは、もともと、望むべきもないことなのでしょう。
「せんなきことなれば口も出さず」ということで、すべては、片付くことですね。


[4831] セレウス菌って脅威なのでしょうか? 投稿者:とき 投稿日:2006/09/18(Mon) 15:18  

 何か、それだけを取り上げて、ごくごく稀な顕性化した症例をことさら針小棒大に大きく扱い情報流布されて「不安」を煽るの図、ではないでしょうか。

 ご存知かもしれませんが、セレウス菌は炭疽菌と同じバチルス(Bacillus バシラス)属の細菌です。芽胞を形成する好気性のグラム陽性桿菌の。その(バチルス属細菌の)ほとんどが、ヒトにとっては病原性がありません。セレウス菌の毒性は、食品中で増殖し、そして産生されたエンテロトキシンが原因とされています。増殖至適条件はpH7.0〜7.4、温度は30〜37℃のようです。(増殖させなければ、ほとんど無害ということでもあります。)

 よほど、食品管理が雑でなければ、存在したとしても食中毒をおこすことはありません。わずかな菌量で発症があるとすれば、他に主な原因をかんがえなければならない「日和見感染症」の類と考える必要もあります。

 ごくごく一部の発症例をもって、それを起こさないが為の根絶のための「対策」は、これまた、人間の周辺には存在をゆるさない、しいては自然界から撲滅してしまえ的な、無駄な足掻きとなることでしょう。

 細菌の特性をよく知って、あまり過剰な反応をするべきではないなと思っております。

 ほうれん草のO157騒動にしても、本来、野菜は生で食すべきではないと思います。有機栽培や自然農法によってつくられた農産物ほど、細菌レベルで見たら、「汚染」まみれなわけですし、基本的には加熱(ゆでる、焼く、いためる)して食すべきでしょう。何のものでも「生」で食べるというのは、体調がすぐれないときは控えておくべきです。あとは消化器官を冷やしながら食べ物を通すとか。

◇IDWR:感染症の話 ◆セレウス菌感染症
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k03/k03_05/k03_05.html
『微生物学』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4830605111/

『鏡の法則』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4893469622
>《「現実に起きる出来事は1つの『結果』です。『結果』には必ず『原因』があり、その原因はあなたの心の中にあるのです。つまり、貴方の人生の現実は、あなたの心を映し出した鏡だと思ってもらうといいと思います」》
(産経新聞9月18日付 読書欄「話題の本を斬る」から)

 これをもじって言えば、
>「現実に起きる出来事は1つの『結果』です。『結果』には必ず『原因』があり、その原因は『人間の営為』(人為)にあるのです。つまり、人間社会の現実は、人間の営為を映し出した鏡だと思ってもらうといいと思います」
になりますね。

◇finalventの日記 2006-07-03
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20060703/1151886184

『科学とは「原因と結果」である』(p.120)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062723123/

 今日の産経新聞「科学面」(第9面)に、審良静男教授(大阪大学微生物病研究所)の紹介記事が掲載されております。ご紹介まで。やはり「生きた」研究をされているかたは、一味も二味も違うということが、この僅かな記事(新聞記事としては大きいですが)でよくあらわされているような気がします。


[4830] Salinas Valley は、O-157の常襲地帯 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/18(Mon) 12:59  

今回、O-157汚染のほうれん草を出荷したSalinas Valley の地帯は、1995年以来、レタスを中心に、8回のO-157汚染問題を引き起こしており、その結果、8つの州で、217人の感染者を出してきたという。
そのうちの二人は、死亡している。
この間のアメリカ全体でのO-157発生件数は、19件というから、実に、そのうちの四割強が、この別名「世界のサラダボール地帯」ともいわれるSalinas Valley地域から発生していることになる。
今回のほうれん草汚染事件発生に先立って、先月8月23日に、これから、このSalinas Valley地域のレタス生産施設を中心にして、モニターを開始すると発表したばっかりであった。
「Agencies To Inspect Local Lettuce For E. Coli: Salinas Valley: Practices, facilities targeted in state, federal effort」参照http://cr.pennnet.com/News/Display_News_Story.cfm?Section=WireNews&SubSection=HOME&NewsID=138408

原因としては、畜産牛の排泄物の混入などが考えられている。


[4829] Re:[4827] その後のOrphan Works法案 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/18(Mon) 09:26  

謎工さん。
その後のOrphan Works法案は、今年、5月22日に「HR 5439 Orphan Works Act of 2006」
http://thomas.loc.gov/cgi-bin/bdquery/z?d109:h.r.05439:
を提出したLamar Smith下院議員が、
先週の9月12日に、これまでの「著作権者がいない場合の著作物の改変の制限」に加え、新たに、これに「音楽のディジタル配信のライセンスの付与」(MUSIC LICENSING)の条項を加えた、「HR 6052 Copyright Modernization Act of 2006」http://thomas.loc.gov/cgi-bin/bdquery/z?d109:h.r.06052:
を下院に提出したことで、混乱を加えているようですね。
ご参照「Double Jeopardy . . .」
http://www.stockasylum.com/text-pages/articles/a6fa092006-new-ow.htm


[4828] Re:[4826] ミクシィは本当に、情報のハブになりうるのでしょうかね? 投稿者:桜の花 投稿日:2006/09/18(Mon) 08:19  

笹山さん ご無沙汰しています。
私も ミクシーにて自己主張をささやかにしています。
二ヶ月ほどたちました・
ネット社会の中で この空間は 限られた中でも人間の意識の凝縮した手ごたえを得ています。機能に限らず 利用者同士の意識と行動が結びついた その結果まで 既に色々あるという話さえ出ています。
既に機能性に於いて 素人にもなじみやすく介護者つきのネットというイメージがあります。この機能は更に 進化・発展の段階にもあるそうなので楽しみです。



[4827] その後のOrphan Works法案 投稿者:謎工 投稿日:2006/09/18(Mon) 07:21  

 5月に米下院へ提出されたOrphan Works法案、案の定と言うかハリウッドを中心とするロビイングにより
(裁定制度の根拠自体が途上国向けのベルヌ条約附属書である以上、法案反対派に分が有るのは
致し方無い気もすれど)潰されかけているようで全米図書館協会(ALA)が議員への陳情を呼びかけています。

翻って、日本では来週末にJASRACを始めとする複数の団体が「何が何でも著作権を延長しろ」と言う
共同声明を発表するそうですが、これすら日米年次改革要望書の尻馬に乗っているに過ぎないと
言うことに気付いているマスメディア関係者はどのぐらいいるのやら。

そして数奇なことに、26日開催のセミナーへゲスト出演する為にL.Lessigが来日するのだそうですけれど。

http://www.ala.org/ala/washoff/washnews/2006ndx/091sep07.htm


[4826] ミクシィは本当に、情報のハブになりうるのでしょうかね? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/18(Mon) 06:38  

ちょっと騒がれすぎの感がある上場のミクシィなのだが、日ごろ、ミクシィに参加していて感じることは、どうも、情報の昇華の過程というか、昇華にいたるダイナミズムというのが、希薄のような感じがする。
つまり、情報の受け手は多いのだが、情報の発信手がすくないというか。
それと、情報同士のジャミングというか、ノイズが少ないというか。
結果、あるテーマに特化したコミュニティでも、2chよりも、情報の昇華や結晶化が少ないような感じがするのだが。
いってみれば、ゴルフ場の会員になるのは難しいが、中で行われているゴルフは、へぼゴルフ、って名門ゴルフ場の感じかな?
となれば、2chは、なんでもありのパブリックゴルフ場なのだが、時に、「プロゴルファー猿」のごとき、めっぽううまいプレーヤーというか、情報の使い手がいるって、感じでしょうか。
いいかえれば、「情報がもつバーバリズムの希薄化」というか、「JR女性専用車特有の生ぬるさに似たもの」とかっていう感じかな。
もっとも、ミクシィにもいいこともあって、在外の邦人の方が、結構参加されていることですね。
これらのかたがたの感覚なんて、非常に参考になるみたいです。
でも、せっかくの上場にけちをつけるつもりはないのですが、「ミクシィって、本当に、情報のハブになりうるの?」って疑問は、まだ私に付きまとっています。


[4825] Re:[4824] [4822] [4821] [4809] [4808] [4798] 謎の多いセレウス菌感染経路−台湾などで起こった意外な犯人例- 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/18(Mon) 05:27  

ピーシーカフェさん。
そうですね。
「132度の熱風」では、土壌消毒以外には、実用化にむずかしいでしょうしね。
ある程度の希釈率を高めるという方法も、あるようですが。
放射線のレベルについても、もう少し、調べなければ。
もう少し、方法を探してみましょう。


[4824] Re:[4822] [4821] [4809] [4808] [4798] 謎の多いセレウス菌感染経路−台湾などで起こった意外な犯人例- 投稿者:ピーシーカフェ 投稿日:2006/09/18(Mon) 01:11  

レス、ありがとうございます。

実用的な滅菌の方法、何かありませんんでしょうか。
種子は、死んでしまいますし、土壌消毒にも、非現実的で土壌障害も引き起こされます・・・・
それに、食べると人間にも影響がありそうですし・・・



[4823] このごろ朝日新聞の見出しがおかしいのは、活字が変わった後の テストをしているため? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/17(Sun) 22:52  

今月9月11日から、朝日新聞の活字の横の線が、やや、太くなり、一段の字数が1文字すくなくなったというのだが、それにしても、このところの朝日新聞の一面トップの見出しは、おかしいように思えるのだが。
ときさんからも、ご指摘あった、9月15日の大見出し「サルモネラ菌、採卵養鶏場4分の1で検出 養鶏協会調べ」
http://www.asahi.com/health/news/TKY200609140361.html
なんて話題を、仰々しく、トップに持ってきたと思ったら、今日のトップの大見出しも、どうして、トップなの?っていう話題(「ペット引き取り、有料化が急増」という大見出し)である。
活字変更後の一面トップ大見出しは、縦書きと、横書きを組み合わせたような構成になっており、そこに横書きに強いカタカナ文字がはいっているのは、その活字の変更とは、無関係ではないような気がしている。
どうなんです?
朝日新聞さん。


[4822] Re:[4821] [4809] [4808] [4798] 謎の多いセレウス菌感染経路−台湾などで起こった意外な犯人例- 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/17(Sun) 21:28  

ピーシーカフェさん。
ご心配です。
このサイト「PHYSICAL METHODS OF STERILIZATION OF MICROORGANISMS」
http://mmbr.asm.org/cgi/reprint/9/1/1.pdf#search=%22sporeformer%E3%80%80%E3%80%80germicidal%20%22
によれば、有芽胞菌の芽胞(sporeformer)の死滅には、132度の熱風が必要(20ページ)としていますね。

http://mmbr.asm.org/cgi/reprint/9/1/1.pdf#search=%22sporeformer%E3%80%80%E3%80%80germicidal%20%22


[4821] Re:[4809] [4808] [4798] 謎の多いセレウス菌感染経路−台湾などで起こった意外な犯人例- 投稿者:ピーシーカフェ 投稿日:2006/09/17(Sun) 21:07  

はじめまして。
100℃の熱でも、殺菌できないという有芽胞菌の芽胞まで、滅菌する方法は何かないでしょうか。
最近、農業資材に、得体の知れない菌を添加した物が増え、農作物を早く腐らせてしまう事が、問題になっています。
土壌や、種子消毒に応用出来そうな物、何かご存知ありませんでしょうか。


[4820] 日本の「グリーンツーリズム」を理解してから、イタリアの「アグロツーリズモ」をみたら? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/17(Sun) 19:10  

この民主党の「蓮舫-れんぼう-」さんのサイト「れんぼうのつぶやき」の「アグリツーリズム〜その1〜 〜その2〜〜その3〜」http://www.renho.jp/nikki/200609.html
なのだが、日本にも、イタリアのアグロツーリズモを、という理解者が増えるのは、うれしい限りなのだが、ちょっと待ってください。
どうやら、この方、日本での「グリーンツーリズム」のこれまでの経緯なり問題点なり法制度などについては、からきし、ご存知ないままに、イタリアに行って、アグロツーリズモ賛歌を歌っていらっしゃるようなのだが。
私たちが、もう早や、20年近く前から志向してきた日本型農家民宿のこれまでの苦難の道のりを忘れてしまってもらっては、こまりますものね。

http://www.renho.jp/nikki/200609.html


[4819] 日本テレビのバンキシャ、とかいう吉野家の宣伝番組で 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/09/17(Sun) 18:39  

牛丼再開の宣伝をやっているんですが、吉野家の社長が
「我々が世論操作することはできないし」とかいってましたが、

といえば、この広告代理店を用いての外食産業の世論操作、どこがやったんですかね。

【企業倫理】BSE対策の意見交換会に 特定企業関係者が大量応募
http://money3.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1094081257/
【狂牛病】国のBSE対策で意見交換会 応募者の大半が外食産業関係者に偏る
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1094086813/


[4818] Re:[4817][4816] 不顕性感染率をどうとらえるのか? 投稿者:とき 投稿日:2006/09/17(Sun) 14:06  

笹山様
 ご紹介ありがとうございます。

 一方、BSEに関して、以下ようなコメントも。(私も、どちらかといえば、こちらの方に立脚しております。)

2006-09-17
■オマニーの良質コメントだけセレクトする方法はないのか
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20060917/1158450852

>なぜ「神経戦」を強いられるかと言うと、既に業界では対策済+人間に悪さをしないBSEを人類滅亡の大事であるかのように大袈裟に騒ぐマスメディアのせいです。自分たちで風評被害を作って業界と役所に火消ししろとはマッチポンプも甚だしい。他の公害や薬害と同一視は出来ない。
>これで新聞に食肉安全宣言の公告でも出ればまさに総会屋系のユスリ新聞と何が違うかという話ですよ。

 そういう事柄は、いたるところに…。
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/4cb96ae7784acc861f9168be3d65b7eb
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/40648/


[4817] Re:[4816] 不顕性感染率をどうとらえるのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/17(Sun) 12:16  

ときさん。
ご議論の不顕性感染(inapparent infection)率を、どうとらえるのかについては、「FluWiki」でも、議論が行われていますね。
このサイトhttp://www.fluwikie2.com/pmwiki.php?n=Forum.DrHenryNiman

このサイト
http://www.fluwikie2.com/pmwiki.php?n=Forum.FatalityRateQuestion

このサイト
http://www.fluwikie2.com/pmwiki.php?n=Forum.NewSeroprevalenceData
ですね。
ここでは、WHOは、H5N1について、不顕性感染(inapparent infection)率を低いものと見ているがために、病院ベースの死亡率(‘hospital fatality rate’)となってしまい、逆に、実際よりも、高めのH5N1死亡率("case fatality rate")になっている、との意見がありますね。
有意の死亡率("real case fatality rate")は、WHOの公表する死亡率の半分との意見も、ここでは、出されていますね。
「case fatality rate」の定義については、このサイト「DEFINITIONS」http://www.ph.ucla.edu/epi/bioter/anthapha_def_a.htmlをご参照

なお、下記サイトも、ご参照
http://effectmeasure.blogspot.com/2005/03/tamiflu-dylans-retort-part-i.html

http://www.recombinomics.com/News/02210502/Real_Fatality_Rate_H5N1.html


[4816] 鳥ウイルスに対するH5N1抗体なのか? 投稿者:とき 投稿日:2006/09/17(Sun) 11:42  

◇鳥インフルエンザ無症状感染者5人を追加確認…計9人に

疾病管理本部は15日、鳥インフルエンザ(AI)無症状感染者5人を追加で確認した、と明らかにした。

疾病管理本部は今年2月にもAI感染が疑われる鶏・鴨殺処分従事者11人の血清を米疾病対策センター(CDC)に送って検査し、4人が抗体陽性反応を示した、と発表した。

03年末から04年3月にかけてAIが流行した当時に殺処分にかかわった2019人を調べた結果、AI無症状感染者は計9人となった。

疾病管理本部は「陽性反応者はAIウイルスが体内に入ったものの、現在はウイルスと症状がない無症状感染者であり、世界保健機関(WHO)が規定するAI患者やAIウイルス保菌者ではない」と説明した。
(2006.09.15 16:42:59  中央日報)
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=79920&servcode=400&sectcode=400

>『AIが流行した当時に殺処分にかかわった2019人を調べた結果、AI無症状感染者は計9人』

 これでは、鳥ウイルスが人間に感染したことにはなりません。鳥(鶏・鴨)からというよりも、それ以外のところ(人‐人)にもっと目を向けるべきではないでしょうか。たとえば、抗体保有者の家族などへ。もっと、広くまん延している可能性があるなと思っています。何といっても、『症状がない無症状感染者』(不顕性感染者)ということですから。普通のインフルエンザに紛れてかなり拡がっているということも想定しておいたほうがよいように思います。すなわち、H5N1型のA型インフルエンザウイルス感染は、たいした脅威にはならないのではないかと。(ただし、抗体保有検査も感染後の経過期間によってはあまりあてになりません。正確を期すならば、抗原となりうるもので、攻撃試験した後の経過にそって、抗体の消長を検査観察する必要があると思いますが。)

◇国立感染症研究所 感染症情報センター 高病原性鳥インフルエンザ
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html
 ◆感染確定症例数(06/9/14 WHO)

 感染していても、ほとんどが、発症しないまま抗体産生能を獲得してしまっているのではないかと思っております。しかも高温期(本来の流行シーズンではない)の発症例なわけで。たまたま特に感受性の高い人のみが発症しているのではないかと。ますます、鳥は鳥、人は人の感染様態ではないかとの感を強く抱きます。「ウイルスは別」ではないかと。人から分離したウイルスと、鳥から分離したウイルスの遺伝子シーケンスは、本当に一致しているのでしょうか? ウイルス学者さん。


[4815] アメリカ20州で、生ホウレソウにO-157 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/17(Sun) 08:26  

ウィスコンシン州など、アメリカ20州に、O-157汚染のサラダ用の生ほうれん草が出回っており、一人が死亡、100人が感染ということのようである。
この生ほうれん草を出荷したのは、カリフォルニア州San Juan Bautistaにある有機野菜の生産を得意とするNatural Selection Foods であるという。
感染者が発生している州は、
California, Connecticut, Idaho, Indiana, Kentucky, Maine, Michigan, Minnesota, New Mexico, Nevada, New York, Ohio, Oregon, Pennsylvania, Tennessee, Utah, Virginia, Washington, Wisconsin、Wyoming,
であり、カナダやメキシコも、警戒態勢に入っているようだ。

リコール対象となっている商品のラベル名、ブランド名は、下記の通りである。

Bellissima; Cheney Brothers; Coastline; Compliments; Cross Valley; D'Arrigo Brothers; Dole; Earthbound Farm; Emeril; Fresh Point; Green Harvest; Jansal Valley; Mann; Mills Family Farm; Natural Selection Foods; Nature's Basket; O Organic; Premium Fresh; President's Choice; Pride of San Juan; Pro-Mark; Rave Spinach; Ready Pac; River Ranch; Riverside Farms; Snoboy; Superior; Sysco; Tanimura & Antle, The Farmer's Market and Trader Joe's.

このNatural Selection Foodsへの三分の一の出資者は、Tanimura & Antleであり、このTanimura & Antleの経営者であるジョージ・タニムラ (George Tanimura)氏は、日系人の福祉向上と日本農業者の指導育成に当たったことで、平成16年には、日本国から旭日中綬章の叙勲を得ている


なお、日本の輸入ほうれん草の99パーセントは、中国産である。

関連ビデオは、下記をクリック

http://www3.whdh.com/video/player/whdh_video.php?f=l060915_spinach.wmv


[4814] 「鳥インフルエンザ」が人間にもうつるという・・・ 投稿者:とき 投稿日:2006/09/16(Sat) 13:49  

 誤った情報流布による「不安」印象の影響がこんなところにも?

◇野鳥の森:入場者、オープン時の6分の1 赤字拡大、閉園の危機に−−奈良 /奈良(毎日新聞) - 9月15日20時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060915-00000308-mailo-l29

 一概に「鳥インフルエンザ」だけが不振の原因とは言い切れませんが…。鳥を含めて人間以外の動物に対する関心を育む機会を失うということは、人間以外の生き物とともに生きているのだという、ごく当然の「生態系の中の感覚」を、どんどん失いつつあるのかもしれません。(とはいっても、本来その地域に生息していない鳥類を、不自然にも囲っておく施設自体に無理があるのかもしれませんが。)
 ますます「花鳥風月」を愛でる日本人の詩の心も失ってしまうのでしょうか。川柳は理解できても、俳句や和歌は理解できなくなるとか…。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413035380/


[4813] デジタル社会がアナログ社会へ尾っぽを振る瞬間は、転落への構図なのかな? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/16(Sat) 11:03  

真名さんのサイトでの問題を契機に知ったことなのだが、「きっこの日記」の作者が出版をすると聞いて、どうも、これも、ほりえもん騒動と同じように、デジタル社会が、アナログ社会に対して、尾っぽを振る瞬間・すなわち、転落の構図なんだろうかな、と思ってしまった。
まあ、これに限らず、インターネットで名を上げて、テレビのキャスターに躍り出たようなかたや、自ら職をおいていた新聞をネットで批判して、名を上げて、結果は、アナログ社会で、地歩を築こうと、嬉々として転進を図られたようなかたも、見られるようだが、要は、ネットを踏み台にして、実がありそうに見える換金回路のあるアナログ世界への転進を図ろうとするのだが、その瞬間に、自らがそれまで持っていた、ネット社会でのアドバンテージをも、失うということに、まだ、気づいていらっしゃらないのが、イタイ。

[4812] Re:[4811] 闇に消えた渡り鳥を捜せ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/15(Fri) 21:50  

伊藤博 さん。
すみませんが、なんとも、お返事の仕様がありません。


[4811] 闇に消えた渡り鳥を捜せ 投稿者:伊藤博 投稿日:2006/09/15(Fri) 18:49  

筆者は浅田氏の自殺とシゲタは無関係であると考えている。もちろん、鳥インフルエンザ陰謀ウイルス説は信じていない。しかし、陰謀説を信じるものもいるようである。

2004.03.15
浅田農産事件で隠蔽されている日に何があったのか?
極東ブログ by finalvent
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2004/03/post_31.html

私は鳥インフルエンザは人的に持ち込まれたのではないかと疑っている。とはいえ、まったくの陰謀論を考えたいわけではない。わざわざ悪人が鳥インフルエンザに感染した鶏を浅田農産に混入させた、などとは考えない。ただ、人的に鳥インフルエンザが浅田農産に持ち込まれたのだろうと思うのだ。そう思う理由は、先にも引いた「丹波の農場、鶏1万羽死ぬ  鳥インフルエンザ、5羽から陽性」の記事にある。

  伊藤寿啓鳥取大教授の話 京都のケースが鳥インフルエンザだとすると、状況からみて山口、大分両県で鶏に感染したウイルスが来たとは考えにくい。地理的に朝鮮半島に近い両県と比べ、野鳥が運んだ可能性も低いかもしれない。海外から散発的に来たウイルスが感染を引き起こしているのだろう。さまざまな仮説を立て、考え得る感染ルートを遮断すべきだ。

 記者が伝言をたらっと書いているのだが、ここで伊藤寿啓鳥取大教授は、浅田農産での鳥インフルエンザ感染について、こう指摘している。

山口、大分両県で鶏に感染したウイルスが感染したものではない
野鳥が運んだ可能性も低い
何らかの経路で海外からウイルスが持ち込まれた

 この指摘は、人的な介入を示唆していると考えていいのではないか。

<略>

 まどろこしいようだが、浅田農産のケースでは野鳥説が消えているので、次の2つが残る。

養鶏場に出入りしている人やトラックに付いていた
ニワトリのエサについていた

 つまり、今回の事件で、もっとも真相を解明しなければいけないのは、2月15日から17日の浅田農産養鶏場の人とトラックの出入りと餌の状況だ。
 だが、それが報道されているだろうか?
 いないと思う。なぜなのだろう。
 そう考えると、先に仮定の仮定として残した部分がすべてここに集約するようにも見える。この先は言うまでもないが、あえて言うなら、「殺害と決めつけるわけではないが、浅田農産の老夫妻の口を封じ、カラスに社会ヒステリーを向けさせているやつは誰か? 2月15日から17日に浅田農産に何があったのか?」となるだろう。
 極東ブログとして、浅田農産事件について指摘したいことは以上。


1.浅田氏が巻き込まれていた事件

2002年頃から2003年にかけて、シゲタ動物薬品工業株式会社は農水省に申請中であった鶏用ワクチン(Q熱およびH5N1)の需要開拓のため、巽典之氏や山口和男氏らと共に「人獣研の検査によりマヨネーズや鶏卵から危険な病原体が検出された。このような汚染食品を販売した場合には、その販売店名、生産者名の公開を行うとともに、その販売については差し止め等の法的措置が必要である」という怪文書を全国の大手スーパー等の百数十社の代表者、メディア、報道機関宛に幾度も送付していた。

www.food-safety.gr.jp

これに対し日本養鶏協会の理事、副会長を務めていた浅田農産会長はシゲタ動物薬品工業株式会社の西尾義行社長に怪文書送付の中止を求めていた。浅田氏によると西尾社長は「菌はシゲタの秘密の検査法でしか検出されず、特効薬はシゲタのワクチンしかない。シゲタのワクチンを買いなさい」と説明したという。

http://www.jpa.or.jp/news/q_netu/i_tamago17.html

2.匿名の電話と浅田氏の自殺

2004年2月27日、匿名の電話を受けた京都府の保健所が浅田農産「船井農場」を立ち入り調査し、鳥インフルエンザ(H5N1)の感染が発覚。その後、鶏の出荷先や近隣の養鶏場でも感染が確認された。

そして、2004年3月8日 浅田農産会長は鳥インフルエンザ(H5N1)の発生を苦に自殺した。

鳥インフルエンザ(H5N1)感染をめぐる一連の騒動の中、京都府丹波町の養鶏場「浅田農産船井農場」を経営する浅田農産本社の浅田肇会長(67)と妻で同社監査役の知佐子さん(64)が首をつって死んでいるのが見つかった。遺書があったことや、現場の状況から自殺と見られている。

3.マスコミに送られた謎のFAX

浅田農産会長の自殺後まもない2004年3月某日、シゲタ動物薬品工業株式会社から都内のマスコミ関係者宛に次のFAXが送られてきた。

「人獣研の金村です。金沢大学大学院医学系研究科と人獣研(人獣共通感染予防医学研究所)の支持母体であるシゲタ動物薬品工業株式会社(富山県小矢部市)が、遺伝子組換技術により鳥インフルエンザ(H5N1)ワクチン(鶏用)の開発に成功致しました。」

4.生物学的な謎

近年の日本で流行する鶏病はシゲタの検査でしか検出されず、しかもその特効薬がシゲタのワクチンだという。


[4810] 無題 投稿者:通りすがり 投稿日:2006/09/15(Fri) 18:46  

さっそくありがとうございました。

>ただひとつの報告例として、セレウス菌胞子によって、エチルアルコールの汚染が引き起こされた擬似感染のクラスターが報告されている。

では、どんぴしゃだったということですね。
エタノールといえども、過剰信用は危険ですね。
かなりひやっとしました(ずいぶんと安価の業務用エタノール「製剤」を多量に購入したりしていました)が、とても勉強になりました。


[4809] Re:[4808] [4798] 謎の多いセレウス菌感染経路−台湾などで起こった意外な犯人例- 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/15(Fri) 17:58  

通りすがりさん。
この台湾の病院の例では、工場から出荷のエチルアルコールが、95パーセントのアルコール。
それを病院で、皮膚消毒用に、70パーセントにしていたようですが、そのいずれからも、セレウス菌が発見されたということですね。
そして、病院の薬局部門のタンクからも、汚染95%アルコールが見つかったということで、主犯は、工場出荷元ということになったようですね。
では、95パーセントのエチルアルコールでさえ、セレウス菌の殺菌力がないのかということなのですが、
エチルアルコールの殺菌力( germicidal activity )について記した『Guideline for Hand Hygiene in Health-Care Settings 』http://www.cdc.gov/MMWR/preview/mmwrhtml/rr5116a1.htm
では、
「アルコールをベースにした溶液の汚染は、めったに、報告されていない。
ただひとつの報告例として、セレウス菌胞子によって、エチルアルコールの汚染が引き起こされた擬似感染のクラスターが報告されている。」( Contamination of alcohol-based solutions has seldom been reported.
One report documented a cluster of pseudoinfections caused by contamination of ethyl alcohol by Bacillus cereus spores )
として、この台湾の病院の例が、その論文(Hsueh PR, Teng LJ, Yang PC, Pan HL, Ho SW, Luh KT. Nosocomial pseudoepidemic caused by Bacillus cereus traced to contaminated ethyl alcohol from a liquor factory. J Clin Microbiol 1999)とともに、紹介されていますね。

「Bacillus cereus and Related Species」
http://cmr.asm.org/cgi/reprint/6/4/324.pdf#search=%22alcohol-based%20handwashing.%20solutions%20are%20ineffective%20against.%20Bacillus.%20spores.%22
「Bacillus cereus meningitis in two neurosurgical patients: an investigation into the source of the organism.」
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=PubMed&list_uids=1474265&dopt=Abstract
もご参照

http://cmr.asm.org/cgi/reprint/6/4/324.pdf#search=%22alcohol-based%20handwashing.%20solutions%20are%20ineffective%20against.%20Bacillus.%20spores.%22


[4808] Re:[4798] 謎の多いセレウス菌感染経路−台湾などで起こった意外な犯人例- 投稿者:通りすがり 投稿日:2006/09/15(Fri) 17:12  

横からごめんなさい。いつも楽しく拝見しています。
ところで、このセレウス菌院内感染について、

>原因は、皮膚消毒用のエチルアルコールだったという例だ。
> そして、そのエチルアルコールは、工場段階で汚染されていたということだった。

という点がとても気になり、確認させていただきたいのですが、エチルアルコールは、私は、日常的に掃除や家事や皮膚消毒、殺菌に頻繁に使っています。時には、空気清浄のつもりで部屋にスプレーすることもあります。おそらくそういう使用をしている方は非常に多いと思うのですが、これが、セレウス菌感染の原因とのこと。エタノールがセレウス菌殺菌に効果がない、ということならわからなくはないのですが、エタノールがセレウス菌を運んできたということなのでしょうか。エタノール中にセレウス菌が繁殖していた、ということかしら?原文を読む能力がないので、恐れ入りますが、もう一度お教えいただけますか。


[4807] Re:[4806] [4794]米国の原種、一般種子の品質管理は、どうなっているのだろう 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/15(Fri) 14:25  

虹屋さん。
アメリカの米の育種事情を知るには、その一例として、このカリフォルニアの「Calofornia Rice Research Board 」http://www.carrb.com/
が適しているようです。
種子に関する法制度としては、二つあり、
ひとつが、「The Plant Variety Protection Act of 1970 (PVPA)」であり、
もうひとつが、「the Patent Act of 1952」であり、
前者が、性別のあるプラントの種子、
後者が、性別のないプラントの種子、
となっているようです。
そして、特許法の附則として、
United States Code Title 35 Patents-Chapter 15 "Plant Patents" (Consolidated Patent Laws)
http://www.upov.int/en/publications/npvlaws/usa/PPA_consolidated_laws.pdf#search=%22United%20States%20Code%20Title%2035%20Patents-Chapter%2015%20%22Plant%20Patents%22%22
があるようです。
更に、カリフォルニアには、州法として、The Rice Certification Actなどがあるようです。
また、国際協約との整合性については、the Union pour la Protection des Obtentions V&eacute;g&eacute;tales 準拠となっているようです。
PVP-Actと遺伝子組み換え作物との関係ですが、最近まで、PVP証明による権利保護(TITLE II - Protectability of Plant Varieties and Certificates of Protection)が図られてきたのですが、近時の著しい遺伝子組み換え作物の発達によって、PVP証明書での知的所有権の権利保護が難しくなってきており、今後は、これらの権利保護の主役は、intellectual property rights (IPRs) にとって変わられるであろうとされています。

参照「Plant Variety Protection Act」
http://en.wikipedia.org/wiki/Plant_Variety_Protection_Act
「PLANT VARIETY PROTECTION LAWS」
http://www.upov.int/en/publications/npvlaws/index.htm
「Does Plant Variety Intellectual Property Protection Improve Farm Productivity? Evidence from Cotton Varieties」
http://www.agbioforum.org/v8n23/v8n23a06-oehmke.htm
「Plant Variety Protection Act」
http://www.ams.usda.gov/science/PVPO/PVPO_Act/PVPA2005.pdf

後の点につきましては、後ほどまた。

以下は
「Calofornia Rice Research Board 」の各年別育種レポート

2005年育種レポート
http://www.carrb.com/05rpt/Breeding.htm
2004年育種レポート
http://www.carrb.com/04rpt/Breeding.htm
2003年育種レポート
http://www.carrb.com/03rpt/Breeding.htm
2002年育種レポート
http://www.carrb.com/02rpt/Breeding.htm
2001年以前育種レポート
http://www.carrb.com/SubjectLinkPg/Breeding.htm

http://www.carrb.com/


[4806] Re:[4794]米国の原種、一般種子の品質管理は、どうなっているのだろう 投稿者:虹屋 投稿日:2006/09/15(Fri) 13:25  

笹山さん。様々情報有難うございます。

@ foundation seed rice
米国の種子用米の生産体制が皆目わかりませんが、この foundation seed rice は日本でいえば各県が維持・管理・増殖している原種、原々種に当たるのでしょうか。

日本の種子用米の供給体制は、主要農作物種子法により(笹山さんには釈迦に説法でしょうが・・)

都道府県は、稲、大麦、はだか麦、小麦及び大豆の主要農作物の優良な種子の生産を行うために必要な主要農作物の原原種の確保が図られるよう主要農作物の原種及び原原種の生産を行う。

その原種を指定種子生産者が指定種子生産圃場で栽培し、出穂、穂ぞろい、成熟状況等についての圃場審査や種子の発芽の良否、不良な種子及び異物の混入状況等について生産物審査をへて種子(一般種子)を生産する。

その種子をJAなどが各農家に販売・供給する。

A 原種、一般種子の品質管理の問題

米ルイジアナ州立大学のLSU AgCenter のCheniere原種でのLL601の混入が見過ごされた理由、及び、生産農家が購入した種子用Chenier米での混入が検出できなかったという品質管理の問題があります。

日本の生産物審査での基準は、稲では異品種粒、異種穀粒 、種子伝染性の病虫害粒は含まないこと、雑草種子は0.2%以下、その他の病虫害粒は0.5%以下です。検査方法は、測定試料は1測定単位につき50グラムを採取し、純種子粒、異品種粒、異種穀粒、雑草種子、病虫害粒及びその他の内容物に分離するとなっています。50gは約1500粒(籾)ですから、今回の1万粒に6粒では検出できたか微妙なところでしょうか?見逃すことになった??

米国の種子用米の品質管理の基準や方法は、どんな物なのでしょうか??仮に日本と同様だとすると、他の品種で混入が起きていても発見、検出できないのでは??

B 野外実験栽培で収穫されたLL601の管理の問題

1998年〜2001年まで野外栽培実験で収穫されたLL601の量、その中から研究で持ち出され消費された量、現在の保管量が未だわかりません。Bt10のようにその一部が間違って流出したのなら、それでわかるはずです。

C 野外栽培実験時での遺伝子汚染の可能性

1999年〜2001年まで野外栽培実験は、ルイジアナ州Crowley近郊のthe LSU AgCenter’s Rice Research Station で行われました。
笹山さん、ご紹介の記事より前の8月31日のリリースでは、実験は規則よりも大きな隔離距離をおいて実施されたとあります。
参照 http://deltafarmpress.com/news/060831-lsu-libertylink/

Bの収穫されたLL601の管理に問題があったか否か調べるほうが、1999年〜2001年まで野外栽培実験で遺伝子汚染が起きたか否か調べるより、はるかに容易ではないでしょうか。何故、この点の発表が無いのでしょう??


[4805] 「新型インフルエンザ訓練」がいつのまにか・・・ 投稿者:とき 投稿日:2006/09/15(Fri) 13:12  

 「鳥インフルエンザ訓練」にすりかわる妙。

◇国内発生想定し初訓練=新型インフルエンザで政府−19省庁、連絡体制や行動確認(時事通信) - 9月11日20時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060911-00000121-jij-soci

>政府は11日、世界的な大流行の恐れが懸念されている新型インフルエンザが国内で発生した場合に対応するため、初の机上訓練を12、13の両日に19省庁で実施すると発表した。
>訓練は、アジアを中心に猛威を振るっているH5N1型の高病原性鳥インフルエンザが、新型インフルエンザに変異して人から人への感染が世界的に拡大し、世界保健機関(WHO)が流行の警戒水準(6段階)を現在の「3」から1〜2段階引き上げたと想定。

◇「鳥インフルエンザ発生!」 羽曳野で防疫総合訓練(産経 09/15 09:38)
http://www.sankei.co.jp/local/osaka/060915/osk000.htm

>「府内の農家のニワトリから鳥インフルエンザウイルスが確認され、従業員とその家族計6人が発熱などの症状を訴えている」との想定で訓練を行った。

 味噌も糞も一緒とはこのことかも。カイワレのときと全く同じ、養鶏業界に抱く人々の印象に対して、「風評」被害をもたらしているようなものです。これでまた、養鶏場での鳥フルが発生したとき、即、人の健康を害するかもしれないとの「不安」「恐怖」がおこりやすくなるようなものです。なぜにこのような不正確な情報が流布されてしまうのか。ウイルスによって起こる「病」というものに関しての「無知」のなせるわざだと思います。行政に関わる方々も、やけに大雑把な認識しか持ち合わせていないのでしょうか。まったくトホホな状況です。

◇大量死:山林に鶏の死がい788羽 酒田、2カ所に /山形 (毎日新聞 2006年09月12日11時25分)
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2436514/detail

 へい死後の経過時間によってはウイルス検出は非常に困難かと思います。なぜにわざわざ目立つような捨て方をしたものやら…。(通常であれば、埋却すると思うのですが。牛ですらそうするのに。) 起こってないふりをしつづけなきゃならない苛立ちの現れ?

◇鳥インフルエンザ(AI)について
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/ai.htm
◇『ワクモ考(2)…(薬剤耐性の見直し)』(2006.9.14)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/wakumo2.htm

>『直ちに給餌と集卵を中止、鶏群は軽い強換状態として床に消石灰を散布してバリゾン(カーバメイト)を動墳で噴霧し翌朝調査。Cリング、コロニーの中には薬剤は全く浸透していない。ワクモは真っ赤に吸血している。そこで一時全く効かなくなったネグホンに界面活性剤を加えて粘着性を出し、200倍の溶液で肩掛け噴霧器で、Cリングとコロニーを重点的に噴霧、これを数日置きに繰り返すことで、モニター内のワクモも殆ど見られなくなった。』

ネグホンとは、これまた懐かしい名前です。トリクロルホン製剤ですね。有機リン系(殺虫剤)の。薬剤もまた、多用すれば効きが悪くなり、使わなくなれば効きだすとは、ウイルス感染と同じ感じがしないでもありません。

◇石灰協、鳥インフルエンザ対策研究で海外業界団体と連携強化(日刊工業新聞) - 9月13日8時30分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060913-00000027-nkn-ind

 なるほど、この意味がわかりました。普段からおつきあいがあるということなんですね。しかも、養鶏産業における鳥フルの「不安」にかられればかられるほど多用されるということでもありますね。「不安」だけで。以下の事柄も…。

◇シキボウ、動物衛生研と鳥インフルエンザ対策繊維を開発(日刊工業新聞) - 9月14日8時30分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060914-00000024-nkn-ind
◇シキボウが急騰、鳥インフルエンザ対策の抗ウィルス加工繊維「フルテクト」を開発(テクノバーン) - 9月14日19時0分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060914-00000005-tcb-biz

「ウイルス感染」と「病(発症)」は、そんな「繊維・素材」でどうこうなるものではないのに(あくまでも宿主が伝播キャリアーですから)、効きそうだというイメージを抱かせる情報だけで、世の中が動いてしまってるの図でしょう。せめて、細菌までにしておけばいいのにと思います。(防カビ、抗菌程度。)
 やはり、細菌とウイルスの感染伝播の様式(生態)が異なっているということを正確に認識できないまま、非常に怪しげな情報だけが独り歩きしてしまっているようなものです。あくまでもイメージ(印象)だけで。けっして「科学」的知識で向かうことなく。「ウイルス」分野は、まだまだ世間知は、「トンデモ」科学のレベルなのではないでしょうか。それは騙す側にとっては非常に好都合の状況だと思います。ひたすら「不安」を煽るだけで、自分らの意見が通ってしまうことでもありますから。

『環境問題のウソ』池田 清彦
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480687300/

 現行のウイルス感染症の防疫対策とは、いわば、台風がやってくることを、やってこなくすることができるというつもりでいるに等しいと思います。真の対策は、やってくることは避けられない、いかに被害を軽くしてやり過ごすことができるか、ということに意識を傾注すべきと思います。飛沫核(空気)感染するものは、ほかの自然災害と同じだと思っておかなければならないでしょう。それが太古より繰り返し起こってきた「疫病」というものだと思います。感染したときいかに軽い症状で済ませられるかということと、発生をいかにすばやく感知するかということ、それに尽きると思います。それが現場の現実です。鳥でも人でも。
 机上訓練が不要・無駄であるとは毛頭思っておりませんが、私が想定している「インフルエンザ感染」とはあまりにもかけはなれたような想定での訓練のようですので、むしろ、バイオテロか何かに対応するためを兼ねての連絡網構築訓練なのかなと勘繰ってしまうほどです。激烈な感染症は「新型インフルエンザ(?)」だけではないわけですし…。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4140019611/
 それにしても、「鳥」が魔女扱いされて、不憫でなりません。「人」のウイルス感染症は、何はともあれいっとう先に、「人」から「人」の感染を精査すべきだろうと思うのですが…。「細菌」学的な認識で「ウイルス」を認識(誤認)してしまっているのではないでしょうか。細菌はあくまでも「外部」に在る「生命体」ですが…。「レオウイルス」のような例もありますし。「ウイルス」の生態はまだまだ未知のことばかりです。ましてや、けっして細菌のように「外部からやってくる寄生体」ではないようですし。

◇「渡り鳥の交差点」で、鳥インフルエンザ大調査(2006年 9月14日 (木) 19:00 朝日新聞)
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/kokusai/20060914/K2006091401810.html

『ものを怖がらなすぎたり、怖がりすぎたりするのはやさしいが、正当に怖がることはなかなかむつかしい』(寺田寅彦)(p.61)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822203840/


[4804] 「ガセ「きっこ」の作り方」その後 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/15(Fri) 12:38  

真名さんのブログ
http://blog.livedoor.jp/manasan1/archives/50492652.html
の方では、新たな展開があったみたいなんで。
まあ、当方としては、原点に徹して、あくまで、新聞報道が伝えないようなこととか、原典なり「ソースのまたソースにまでさかのぼっての、事象の分析」やら、掲示板に寄せられた情報を、更に、私なりに、できるだけ、深めていく、そして、それらについての私なりの考えかたの吐露とかを淡々とやることしかないわけで。
そのネタを、きっこさんなり、民主党さんなり、何なりが、扇動的に使おうが、当方は、関知(「感知」のほうが、この場合いいのかな?)せず、ってとこでしょうか。
そういえば、「環境行政時評」http://www.eic.or.jp/library/prof_h/index.html
の久野さんが、「神は細部に宿る」("God is in the details")なんていわれていましたっけ。
建築家のミース・ファンデルローエ(Ludwig Mies van der Rohe)の言葉のようですが、決して、「神は細部にのみ宿る」といっているわけではないので、これをもじって、「悪魔は細部に宿る。」("Devil is in the details")なんてことを言う方もおられるようですが。
まあ、「突き詰めすぎず、突き詰めなさ過ぎず」ほどほどで、ということなのでしょう。
大平正芳さんの「楕円の哲学」http://www.sasayama.or.jp/diary/2002jun24.htm
の程合ってとこでしょう。

http://blog.livedoor.jp/manasan1/archives/50492652.html


[4803] アメリカの食品安全センターが、USDAの「未承認遺伝子組み換え米の混入発覚後の後追い承認」に対して、反対要望 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/15(Fri) 10:08  

今回のバイエル社の未承認遺伝子組み換え米「LLRICE 601」の混入問題について、USDAが、既に、同系統のLLRICE 62 と LLRICE 06については、承認済みであるところから、問題のLLRICE 601についても、10月10日までにパブリックコメント徴求の上、後追い承認することによって、なし崩し的な問題決着を図ろうとしていることに対して、アメリカのThe Center for Food Safety
http://www.centerforfoodsafety.org/
は、このことによって、バイオテック会社の怠慢を許し、将来、同様の問題が起きた時の悪しき前例になるとして、昨日、反対を表明した。
参照
「Consumer group urges USDA not to approve GMO rice」
http://today.reuters.com/news/articlenews.aspx?type=scienceNews&storyID=2006-09-14T171607Z_01_N14248724_RTRUKOC_0_US-FOOD-RICE-PETITION.xml&WTmodLoc=NewsHome-C3-scienceNews-3

http://abcnews.go.com/US/wireStory?id=2435001


[4802] 更に続く、ドイツの遺伝子組み換え米混入騒動 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/14(Thu) 22:35  

ドイツのスーパーマーケットのEdekaと、そのグループ会社Kaufland は、 Rickmers Reismuhle 社の『Fit for Fun』ブランドの"Fit for Fun Vollkornreis Marathon" と "Fit for Fun Trix Reis-Mix Marathon"の二種類(商品の写真は、こちらのサイト
http://www.fitforfun-food.de/produkte-reis-triathlon.php
http://www.rickmers-reis.de/cms/front_content.php?idcat=64&lang=4
をご参照)
を、遺伝子組み換え米混入のおそれがあるとして、自主的に、棚から撤去した。
なお、購入済みの客に対しては、返金で応じるとのこと。
参照
「Edeka Sudwest nimmt Gen-Reis aus dem Angebot」
http://www.oekotest.de/cgi/nm/nm.cgi?doc=akt-140906-reis
「Gen-Reis in Baden-W・ttemberg nachgewiesen」
http://www.rp-online.de/public/article/nachrichten/wirtschaft/sonstige/deutschland/351781
「Deutschland: Edeka und Kaufland nehmen Genreis aus dem Regal」
http://derstandard.at/?url=/?id=2587270

http://www.oekotest.de/cgi/nm/nm.cgi?doc=akt-140906-reis


[4801] ドイツのスーパーマーケットで、アメリカの遺伝子組み換え米混入米が売られていた。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/14(Thu) 09:21  

売られていたのは、Aldi Nordというスーパーの35地域の販売地域で、販売されていたのは、BON-RIブランドの「Parboiled USA REIS」という名のクッキングライス(この写真
http://www.oekotest.de/img/akt/akt/bonri_reis.jpg
や、この写真
http://img.stern.de/_content/56/98/569868/reis_ddp_250.jpg
のもの)のようだ。

参照
「Genetically Modified Rice Found in German Supermarkets 」
http://www.dw-world.de/dw/article/0,2144,2171602,00.html
「Aldi nimmt moglichen Gen-Reis aus den Regalen」
http://www.oekotest.de/cgi/nm/nm.cgi?doc=akt-130906-reis
「Genreis im Angebot」
http://www.stern.de/wirtschaft/immobilien/verbraucher/:Aldi-Nord-Genreis-Angebot/569868.html



[4800] Re:[4799] Jリーグの試合で**党議員が宣伝活動 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/14(Thu) 06:15  

謎工さん。
これ
http://blogs.yahoo.co.jp/shikida0928/archive/2006/9/9
が炎上ブログですか。

このサイトhttp://www.malicia.org/message/column060913.html
で、現場実況風に、写真を交え、語っていますね。

http://blogs.yahoo.co.jp/shikida0928/archive/2006/9/9


[4799] Jリーグの試合で**党議員が宣伝活動 投稿者:謎工 投稿日:2006/09/14(Thu) 03:04  

「はしゃぎ過ぎ」の一形態でしょうか。

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_09/t2006091333.html


[4798] 謎の多いセレウス菌感染経路−台湾などで起こった意外な犯人例- 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/13(Wed) 23:04  

自治医科大学で、20人以上がセレウス菌に院内感染したという話
http://www.asahi.com/national/update/0913/TKY200609130263.html
だが、サイトで「Bacillus cereus  nosocomial 」のキーワードであたってみると、世界には、セレウス菌院内感染の意外な犯人例がいくつもあることが分かる。

たとえば、このサイト「Nosocomial Pseudoepidemic Caused by Bacillus cereus Traced to Contaminated Ethyl Alcohol from a Liquor Factory 」
http://jcm.asm.org/cgi/content/abstract/37/7/2280
は、1990年の9月から10月にかけて、台湾の国立台湾大学医学院付設医院で、別々の分棟に入院していた15人の患者が感染した例だが、原因は、皮膚消毒用のエチルアルコールだったという例だ。
そして、そのエチルアルコールは、工場段階で汚染されていたということだった。

また、今回の自治医科大学で懸念されているという、洗濯機とリネンと点滴針を通じての感染に似た感染例としては、1999年におきた、洗濯機と、人工呼吸器回路(ventilator circuit )、NNU(新生児ユニット)、LTS(低温蒸気殺菌器) の複合汚染による新生児感染例があるようだ。
参照「An outbreak of Bacillus cereus respiratory tract infections on a neonatal unit due to contaminated ventilator circuits.」
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=PubMed&list_uids=9949960&dopt=Abstract

1998年、オランダ・アムステルダムのthe University Hospital Vrije Universiteitでは、人工呼吸器のゴム風船状空気送り器の感染での新生児感染例もあったようだ。
参照「Outbreak of Bacillus cereus Infections in a Neonatal Intensive Care Unit Traced to Balloons Used in Manual Ventilation」
http://jcm.asm.org/cgi/content/full/38/11/4131

各種院内感染例については、
「The Journal of hospital infection」
http://www.medscape.com/medline/publicationbrowser/123?pmid=9949960
ご参照

Medscapeでの検索でも、「セレウス菌」でサーチすると、
こんなに
http://search.medscape.com/uslclient/searchAll.do?queryText=Bacillus%20cereus
出てくる。

http://www.google.co.jp/search?hl=ja&rls=GGLG%2CGGLG%3A2005-34%2CGGLG%3Aja&q=Bacillus+cereus+nosocomial&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=


[4797] Re:[4796] [4788] 『後ろ向きに確定された症例』とは、これいかに? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/13(Wed) 22:34  

Mr.Chomboさん。
なるほど、業界用語と考えれば、それに従うしかありませんね。
ご指導ありがとうございました。


[4796] Re:[4788] 『後ろ向きに確定された症例』とは、これいかに? 投稿者:Mr.Chombo 投稿日:2006/09/13(Wed) 22:01  

確かに、違和感のある訳語ですが、疫学分野では前向き、後ろ向きの訳語が定着していますので、おそらくそれにならったもので、一種の業界用語では?


[4795] Re:[4792] MAD COW USA作者のコメント 投稿者:無明 投稿日:2006/09/13(Wed) 21:21  

まりちゃんさん、貴重な情報をありがとうございます。
大変参考になりました。

お礼といってはなんですが、日本の野外死亡牛の材料で得られた成果が
公表されています。このPDFの16ページの右側です。
(ページが印刷してあるのでそれの16ページ、pdfでは18枚目)
http://www.naro.affrc.go.jp/publication/first_stage/fairst_stage.pdf

英国からも感染牛の材料を送ってもらって確認をしたそうです。


[4794] Re:[4793] GM米混入、続報 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/13(Wed) 21:03  

虹屋さん。
> > 米国でもGM米は一つも商業栽培されていないのに、LL601が13〜20%の効率で検出されるのは、何故だろうか。> >

ですが、ほぼ、「2003年のCheniere種のみLL601混入」ということで、原因が特定できているからではないでしょうか。
参照「More tests show Louisiana rice GM-free」
http://deltafarmpress.com/news/060912-louisiana-rice/

なお、このサイト『A king in the making』
http://ricefarming.com/Home/2004_JanCheniere.html
には、Cheniere対Cocodrieなどの品種間競争の事情が書かれていて、面白かったです。

おや?そういっている間に、ドイツのグリーンピースさんから、この掲示板に、「LL601 genotype rice」のキーワードでアクセスあったみたいです。

http://deltafarmpress.com/news/060912-louisiana-rice/


[4793] GM米混入、続報 投稿者:虹屋 投稿日:2006/09/13(Wed) 18:32  

米国産米GM米(遺伝子組換え米)の混入について
 農業情報研究所さんご紹介のEUのフードチェーン・動物保健常設委員会のプレスリリースによれば、
◎米貿易の90%にかかわる欧州精米連盟は、既に承認された検査方法を使って162のサンプルを検査したが、そのうちの33のサンプルにLL601が検出された (検出率は33/162、20%)

◎ ロッテルダム港に貯留している米国からの2万トンの船荷で、今までに検査された23艘のはしけのうち、3つのはしけの貨物でLL601が検出された。他の20のはしけの荷には検出されなかった。検出された荷は引き続き貯留、米国に送り返されるか、廃棄されることになる。  (検出率は3/23、13%)

http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/gmo/news/06091301.htm

米国でもGM米は一つも商業栽培されていないのに、LL601が13〜20%の効率で検出されるのは、何故だろうか。

USDA米農務省はLL601の安全性評価を終え認可を与え、安全だから混入していても問題はないという落としどころをねらっているようだが、最も問題な、2001年に野外実験栽培が終わっているLL601の種子米がどのようなで経路で実験施設から流出したかは、一切不明である。

2005年のBT10のように、施設から間違えて種子用に出荷、流通したことが証明されない限り、実験栽培時における花粉による周辺環境への遺伝子汚染、実験栽培圃場での収穫時に周辺へ種子米を落としたなど、イネの自家受粉などの性質から、起こる可能性が非常に少ないとされていた経路しかなくなる。

そうなると、米国や日本でのGM米の野外実験栽培での様々な措置の見直しや周辺圃場への汚染の有無の確認まで波及する可能性がある。私の住む新潟の北陸農試での栽培実験では、研究者からはみれば「過剰な」措置が、風評被害予防としてとられたか、それで十分であったのか、再検討、周辺圃場への汚染の有無の確認まで波及する可能性がある。

>中国産GM米の混入問題

日本農業新聞9月8日「ニュース3面鏡」抜粋
中国産GM米に政府 二の足
「事実確認が先」輸入停止模様眺め

厚生労働、農水省は、米国と違って中国政府の公式見解が出ておらず、国内業者への輸入自粛要請すら二の足を踏んでいる。
「中国、欧州連合(EU)に情報を求めている段階だ。」グリーンピースの発表を受け食品安全を担う厚労省の担当部署は「情報収集中」の一点張り。食品衛生法ではGM米の流通を禁止しており、GM米問題発覚となれば同省の出番となるわけだが、中国産米の
輸入を止める動きはしていない。一方、輸入米を所管する農水省も神経をとがらせるが、「対応といっても、これは第一義的には厚労省の担当」(幹部)と腰が引け気味だ。

中国産は、国が輸入する米(10万トン程度)にはGM検査をしているが、民間輸入の米粉(4万トン)などは検査対象外でGM米が入り込む懸念をぬぐえない。・・今のところ、中国産米粉など加工品の独白検査や輸入停止をする気配はない。

>まりちゃんさん。どうもご面倒をお掛けしました。


[4792] MAD COW USA作者のコメント 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/09/13(Wed) 14:08  

ジョン・ストウバーさんが6月に発表されたBSEに関するコメントの邦訳がありました。http://www2.odn.ne.jp/~cdu37690/dokujinobsekabu.htm


[4791] Re:[4789] 真名さんが、「ソースを示さない」きっ子の日記にお怒りです。 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/09/13(Wed) 10:29  

真名さん、笹山さん、私、掲示板に書き込んだりブログにUPした情報を、きっこさんにも直接お知らせしていました。私もリナックス的思考でしてごめんなさい(^^;
きっこさんはもちろん他にも情報源をお持ちだし、書き方はきっこさんテイスト、ところにより週刊金曜日的?誇張などの書き方をされている部分があると私も思いますが、鶏糞飼料のことなど、きっこさんが書かなければここまで認知されなかったんだろうなぁと思います。

虹屋さん、ご質問の件、わかりませんでごめんなさい(^^;


[4790] 日経の『小沢民主党はもっと迫力ある政策を』という社説 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/13(Wed) 09:21  

このサイトhttp://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20060912MS3M1200212092006.html
だが、
たとえば、農業政策
http://www.ozawa-ichiro.jp/policy/run_for_ipolicy_0609.htm
についてみれば、確かに、時計の針を元に戻すような観点からの政策ばかりで、新味に欠ける。
これじゃ、時代錯誤気味の農協さんだって、喜ばないだろうな。
つまり、EUのCAP(共通農業政策)の変異に見るとおり、財政負担の伴う農業政策は、それ自体、失格というのが、世界の農業政策の流れというのに。
ここで、もし、民主党が参考にしうるとすれば、同じ民主党のアメリカの民主党のケリーが、一昨年の大統領選挙でしめした「ルーラル・アメリカ強化プラン」なんではないでしょうかね。
つまり、農村地域・農業地域の総合的地域政策的観点からの政策樹立ということになるのでしょうね。
「グローバルマーケットの支配に、風前のともし火と化している、日本の家族農業の再興こそ、真のルーラル日本の地力ある地域経済の復権につながるという考え方」にもとづくトータルな政策の提示のほうが、説得力があると思うんですけれどもね。
であれば、格差問題とも、密接に絡み合って、訴えられるのだが。
それに、農業法人の企業参画などの点からのアプローチがないと、かえって、進んでいる農業人からは、あてにされないことになりそうだ。
まじめな農業者ほど、真剣に、外部からの資金投入を望んでいるという現実も見ないとね。
まあ、ひらたく、いってみれば、農業そのものに金をかけるよりも、農業地域そのものに、金をかけるほうが、急がば回れだけれども、結果として、農業そのものも、うまくいく時代、ってわけでしょうかね。

それに、よく、この種の政策構想が出されるたびに思うのだが、もっと、時系列的な政策のシーケンスを提示したほうがいいのではないでしょうかね。
参考
「ケリー米大統領候補の「ルーラル・アメリカ強化プラン」には、日本のわれわれをも、奮い立たす何物かがある」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=19
「ブッシュ大統領が、農業部門補助の大幅カットを明言」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=212


[4789] 真名さんが、「ソースを示さない」きっ子の日記にお怒りです。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/13(Wed) 04:32  

この真名さんのサイト「ガセ「きっこ」の作り方」http://blog.livedoor.jp/manasan1/archives/50492652.html
で、きっこの日記の狂牛病ネタが、ソースを示さないまま、真名さんのサイトやら、私のこの掲示板のサイトのBSE関連ネタなどを、「奇妙な尾ひれをつけて」「黙って使われちゃったからなのだ。」というのが、そのお怒りの理由のようです。
おやおや、阿修羅http://www.asyura2.com/0601/bd45/msg/792.html
にものっていますね。
なるほど、けっこう、私の掲示板やブログでのBSEネタも、使われてしまっているようですね。
まあ、私としては、リナックス的考えなんで、あまりこだわりませんが、あまり、扇動的な材料として、「週刊金曜日」的に、使われてしまうことについては、ちょっと、困る場合もありますね。
「きっこの日記」も、この10月に書籍化されるようhttp://www.7andy.jp/books/detail?accd=R0215986
なんで、そのまえに、このソース明示なしの問題は、片付けておいたほうが、いいようですね。
でないと、名誉毀損何ぞで、出版元(白夜書房http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E5%A4%9C%E6%9B%B8%E6%88%BF)さんが、火事場さわぎにあいそうですね。
このきっ子の日記のもつ、BSEアジテーター的側面については、「finalventの日記」
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20051228
さんでも、取り上げられておられるようですね。

そうそう、これまた、アルツハイマー・ネタで恐縮なのですが、アジテーターに走るのは、アルツハイマー症発症の兆候なんて研究が、9月11日に発表されてましたっけ。
参照「Increasing Agitation Can Be A Sign Of Alzheimer's Disease」
http://www.playfuls.com/news_002142_Increasing_Agitation_Can_Be_A_Sign_Of_Alzheimers_Disease.html

http://blog.livedoor.jp/manasan1/archives/50492652.html


[4788] 『後ろ向きに確定された症例』とは、これいかに? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/12(Tue) 23:06  

ある医療関係メルマガに、厚生労働省検疫所海外感染症情報の引用があって、インドネシアの鳥インフルエンザのことが出ていて、その中に、
『上記の症例に加え、H5N1型感染の症例定義が最近改訂されたことを受けて、WHOは、2005年6月および11月に遡って、インドネシアの2例を追加した。中略
改正前には、このような症例は、WHOの定めた、血清学的に確定されたH5N1型鳥インフルエンザ感染の症例定義には合致しなかった。  
後ろ向きに確定された症例の第1例目は、Banten州Tangerang出身の8才の少女であった。』とあったのだが。
参照「厚生労働省 検疫所 海外感染症情報 鳥インフルエンザ流行状況−更新106」
http://www.forth.go.jp/tourist/topics/topics06-9.html#2

どうも、この中の「後ろ向きに確定された症例」という言葉がなじまないので、この方が翻訳したらしい原文をあたってみると、

どうやら、次の部分
「The first retrospectively confirmed case was an 8-year-old female from Tangerang in Banten Province. 」

『後ろ向きに確定された症例の第1例目は、Banten州Tangerang出身の8才の少女であった。』
と訳したらしい。

参照「New Indonesian case of human infection with the H5N1 virus」
http://www.news-medical.net/?id=20004

そこで、この「retrospectively confirmed case」の訳し方なのだが、

釈迦に説法で申し訳ないのだが、
ここは、そのまま、
「(過去の症例を)レトロスペクティブに分析確認したケース」
とでも訳したほうが、良かったのではなかろうか?

どうも、このサイト
http://blog.alc.co.jp/d/2001064?theme=4
を見ると、統一されているようではないようなので、そうであれば、「レトロスペクティブ(後ろ向き)」とでもすればいいのだろう。
ちなみに、この反対語は、「プロスぺクティブ(前向き)(prospective)」なんだそうで。
このサイトでは、「色々な臨床実験を重ねることが「前向き」で、過去のカルテや症状から推測することが、「後ろ向き」」とある。

この「前向き」ってのも、おかしいですね。
なんか、「気持ちの持ちかた次第」って意味に捉えられてしまいそう。
むしろ、レトロスペクティブは、ヒストリカルの同義語で、プロスぺクティブは、ノン・ヒストリカルまたは、インプライド(implied、予測的、または、黙示的)の同義語、って言ったほうが、分かりやすいようで。
罪なのは、最初にこのような訳し方をしてしまったかたなのであろうが。


[4787] さらにアルツハイマー症関連の二つの話題 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/12(Tue) 09:51  

別の敬老の日が迫っていることを意識したわけではないが、更に、アルツハイマー症(認知症)関連の二つの話題をご紹介。

ひとつは、急激な体重の減少は、アルツハイマー症発症の前触れ との説
ワシントン大学のDavid Johnson氏らの研究によると、449人のアルツハイマー症発症前後の状態を見たところ、発症前に、急激な体重減少が起こっていることがわかったという。
この449人のうち、125人が、アルツハイマー症発生前後で、8ポンド(3.629 kg)の体重減少に見舞われたという。
この研究は、Neurologyの最新号Vol. 63 No. 9, September 2006の論文「Early-Onset Alzheimer Disease in Families With Late-Onset Alzheimer Disease: A Potential Important Subtype of Familial Alzheimer Disease」
http://archneur.ama-assn.org/cgi/content/abstract/63/9/1307
で発表された。

もうひとつの話題は、果物や野菜のジュースを飲むと、アルツハイマー症を回避できるとの話題。

これは、シアトルとハワイに住む日系アメリカ人1836人についての10年間にわたる追跡調査に基づくもので、この調査の最初の段階では、アルツハイマー症の症状がないものについて、調査し、毎週少なくとも三杯の果物・野菜ジュースを飲んだ人と、毎週一杯以下しか飲まなかった人とを比べたところ、三杯以上飲んだ人の76パーセントが、アルツハイマー症の懸念がなかったという。
参照「Juicy Way to Avoid Alzheimer's」
http://www.drkoop.com/newsdetail/93/8014415.html
http://www.irishhealth.com/?level=4&id=10138
なお、この研究は、the American Journal of MedicineのVolume 119, Issue 9で、『Fruit and Vegetable Juices and Alzheimer’s Disease: The Kame Project 』
http://www.sciencedirect.com/science?_ob=ArticleURL&_udi=B6TDC-4KSH77B-B&_user=10&_handle=V-WA-A-W-WW-MsSAYVA-UUW-U-AAZUCVBWUW-AACYAWVUUW-AADBVUYWA-WW-U&_fmt=summary&_coverDate=09%2F30%2F2006&_rdoc=10&_orig=browse&_srch=%23toc%235195%232006%23998809990%23631367!&_cdi=5195&_acct=C000050221&_version=1&_urlVersion=0&_userid=10&md5=7a9e3fcb1e2b8439a47ff7d0beb14e18
として発表された。
なお、この研究は、The Kame Project (Seattle Kame Project: A Community-Based Study of Aging & Dementia in the Japanese American Community of Seattle and King County, Washington)
http://www.nikkeiconcerns.org/pdfs/kame_results.pdf#search=%22the%20Kame%20Project%22
の一環として、行われた。

http://www.sciencedirect.com/science?_ob=ArticleURL&_udi=B6TDC-4KSH77B-B&_user=10&_handle=V-WA-A-W-WW-MsSAYVA-UUW-U-AAZUCVBWUW-AACYAWVUUW-AADBVUYWA-WW-U&_fmt=summary&_coverDate=09%2F30%2F2006&_rdoc=10&_orig=browse&_srch=%23toc%235195%232006%23998809990%23631367!&_cdi=5195&_acct=C000050221&_version=1&_urlVersion=0&_userid=10&md5=7a9e3fcb1e2b8439a47ff7d0beb14e18


[4786] 「公務員、大リストラ時代がやって来た 」との記事 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/11(Mon) 21:38  

「「国鉄民営化以来」ともいわれる、大規模な公務員の“リストラ”が動き始めた。政府の国家公務員純減計画で、農林水産省から約2900人の職員が「配置転換」を迫られることになり、同省は、地方自治体にも職員の引き受けを要請する展開に。財政難の自治体側からは「何を身勝手な」とあっさり拒否されているが、打診する側も、される側も、公務員の世界の「激変の予感」は感じ取っているようで…。」

とのサンケイ新聞東北版の記事。
http://www.sankei.co.jp/local/tohoku/060910/thk003.htm

http://www.sankei.co.jp/local/tohoku/060910/thk003.htm


[4785] ブラジル・フォーラム「貴卑談語(きびだんご)」に掲載 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/11(Mon) 17:06  

私のブログ『 アメリカ下院が、馬肉禁止法案を可決』
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=642
が、ブラジル・フォーラム「貴卑談語(きびだんご)」http://www.brasilforum.com/に引用されています。
光栄です。
ところで、このサイト見ますと、「海外日系人代表を国会に送る会」なんてのがあるんですね。

http://www.brasilforum.com/


[4784] もうひとつのアルツハイマー症関連の話題-自己防御物質の発見- 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/11(Mon) 13:14  

もうひとつ、ついでに、アルツハイマー症関連の話題。
これは、2006年9月7日号の Neuronに発表された論文「A Genomic Screen for Modifiers of Tauopathy Identifies Puromycin-Sensitive Aminopeptidase as an Inhibitor of Tau-Induced Neurodegeneration」http://www.neuron.org/content/article/abstract?uid=PIIS0896627306005824&highlight=PSA%20%20Alzheimer
で、概要は、次の通り。
アルツハイマーの原因としては、知能の低下や脳細胞の死につながっていると見られる脳細胞に見られる繊維質の束のもつれ("tangles")が原因と見ており、この縺れを生じさせるのが、「タウ」(tau)というタンパク質なのだが、この縺れを切り離す酵素が発見され、これが、PSA(PSA/Npepps-puromycin-sensitive aminopeptidase-ピューロマイシン感受性アミノペプチダーゼ)と呼ばれるものということだ。
将来、このPSAの作用を拡大させる物質が発見されれば、アルツハイマー症を自己防御できる体制が、体に備えることができるとしている。
『Alzheimer's 'self-defence found' 』
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/5319540.stm
もご参照

そういえば、思い出したが、この「タウ」(tau)というタンパク質の存在は、『狂牛病殺人事件???』http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=275
で述べたとおり、殺された斉藤綱男さんが発見し、学会で発表する直前に殺されたものだったはずだ。
となると、なんとも、奇奇怪怪ですね。

それにしても、このタウという物質、この発見者斉藤さんの名前にちなんで、別名、Saitohin (STH) と名づけられていたというのは、今日始めて知った。
「A polymorphic gene nested within an intron of the tau gene: Implications for Alzheimer’s disease」
http://www.pnas.org/cgi/reprint/99/11/7751.pdf#search=%22tau%20%20Tsunao%20Saitoh.%22
参照

http://www.neuron.org/content/article/abstract?uid=PIIS0896627306005824&highlight=PSA%20%20Alzheimer


[4783] 「改めて、BSEとアルツハイマー症との関係を問う必要がある」との論説 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/11(Mon) 10:06  

この論説「Mad Cow Disease and Alzheimer’s  Is there a connection? 」
http://blackhillsportal.com/npps/story.cfm?id=1843
では、これまで、謎とされていたBSEとアルツハイマー症との関係について、改めて、問う必要があるとの説を展開している。
ここでは、これまでに、これらの二つの関係ありとの説を展開してきた、『Brain Trust: The Hidden Connection Between Mad Cow and Misdiagnosed Alzheimer's Disease 』
http://www.paraview.com/kelleher/index.htm
などの著書もあるColm Kelleher氏の主張や、Michael Greger博士の「American Beef Supply at Risk」http://www.counterpunch.org/greger05232003.html
などに見られる説を、改めて紹介している。
そして、アルツハイマー症と、現在されている患者について「アルツハイマー症とvCJDとの関係」を検証すべき時に来ているとしている。

http://blackhillsportal.com/npps/story.cfm?id=1843


[4782] 米上院に提出された「イラク開戦前の機密情報を全面否定」した報告書原文 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/10(Sun) 21:29  

アメリカの上院情報特別委員会は8日、イラク戦争の開戦前に米政府が持っていたフセイン政権の大量破壊兵器計画や、国際テロ組織アル・カーイダとの関係についての情報を検証した報告書を発表した。

この報告書「Report of the Select Committee on Intelligence on Postwar Findings About Iraq's WMD Programs and Links to Terrorism and How they Compare with Prewar Assessments」
http://intelligence.senate.gov/phaseiiaccuracy.pdf
がその原文で、151ページに及ぶ、大部のものである。

この中で、「フセイン政権が(アル・カーイダ指導者)ウサマ・ビンラーディンと関係を築こうとした証拠はない」と断定しており、また、大量破壊兵器計画についても、少なくとも1996年以降、存在しなかったと結論付けた。

こちらのサイト『Saddam Saw al-Qaida As Threat?』
http://breakingnews.redstate.com/blogs/steven_foley/2006/sep/09/saddam_saw_al_qaida_as_threat
もご参照

http://intelligence.senate.gov/phaseiiaccuracy.pdf


[4781] Re:[4779] 米国産牛肉、輸入再々開から約1ヶ月間で198トン 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/09(Sat) 14:50  

虹屋さん。
この7月に韓国のKorea Rural Economic Institute (KREI)が、韓国の主婦651人に対して、アメリカ牛肉輸入再開後の購買意欲を問うたところ、70パーセントの主婦が、アメリカ牛肉を買いたくない、との結果が出たようですね。

http://www.chron.com/disp/story.mpl/ap/fn/4172308.html


[4780] アメリカ経済の今後について、Sandra Pianalto氏が「インフレ期待のつなぎとめが必要」との見解 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/09(Sat) 09:21  

アメリカ経済の低落見込みが、日本の日経平均の足を引っ張リ、脱デフレ宣言の遅延をも招いているという近頃の構図なのだが、FOMCの委員でもあるクリーブラント連邦準備銀行総裁のSandra Pianalto氏は、今後のアメリカ経済の見通しについて、昨日、次のように語っている。

「FOMCしか、インフレをコントロールできないのだから、われわれ、FOMCの委員たちは、インフレに対しては、油断なきようにしなければならないとは思うが、それには、適切な判断が必要だ。
金融政策の落としどころをどこにするかについては、常に、難しいものがある。
なぜなら、金融政策が、実際に効力を発揮するまでには、常に、遅れがあるからだ。
これまで、FOMCは、17回にわたる利上げをしてきたが、実際のところ、この経済効果となると、十分には感じられるものが少ない。
私は、この8月において、利上げの休止をしたことについては、これは、更なるインフレ安定化政策が必要かどうかを判断する前に、より情報の蓄積をするチャンスであると思う。
私の考えにある、もうひとつの重要なポイントは、インフレ期待の安定性というものである。
中央銀行が、このインフレ期待をつなぎとめるということは、非常に重要なことであると、思う。」

さらに、Sandra Pianalto氏が、近頃の商品価格やエネルギー価格の上昇が、インフレにつながることについての懸念があり、FOMCは、インフレリスクがこれ以上高まらないようにするとの態度を強調することについて、触れ、

「これまでにも、われわれは、インフレーションデータに一時的な影響を与えるような、相対的な価格変動を経験してきたてが、その代表例が、エネルギー価格だ。
われわれ(FOMC)は、石油を生産することはできないのだから、連邦準備委員会が、それらのエネルギーコストを相殺することはできない。
それにもかかわらず、連邦準備委員会は、長期的に、メディアを通して、インフレをコントロールすることは、できる。」といった。

また、Sandra Pianalto氏は、

「生産者が、上昇コストを消費者に転嫁することは、難しくなってきており、それは、最終消費者に近い生産者ほど、彼らの価格設定力は、弱くなってきている。」

「インフレ期待についての理解が深まればなるほど、FOMC内部での、そのことについての議論の進展を助けることになり、特定のインフレターゲット策を採用するかどうかの議論にもつながってくる。」

「インフレ期待についてのいくつかのミステリーを解きほぐすことは、中央銀行が、数値的インフレ目的を、金融政策過程に組み込むことを助けることになる。」

「しかし、明白な数値目的があるかどうかにかかわらず、インフレ期待をつなぎとめることは、中央銀行が、物価安定目的を強化するために、インフレーションを低いままにとどめ、安定化させるためには、必要なことだ。」

と、述べた。

以上が、昨日のSandra Pianalto氏の、コメントである。

この最後の「インフレ期待をつなぎとめることが重要」発言によって、米国債価格は、上昇した。

http://today.reuters.com/news/articleinvesting.aspx?type=bondsNews&storyID=2006-09-08T155203Z_01_N08452706_RTRIDST_0_ECONOMY-FED-PIANALTO-UPDATE-2.XML&pageNumber=0&imageid=&cap=&sz=13&WTModLoc=InvArt-C1-ArticlePage2


[4779] 米国産牛肉、輸入再々開から約1ヶ月間で198トン 投稿者:虹屋 投稿日:2006/09/09(Sat) 08:35  

韓国が米国産骨無し牛肉の輸入再開を決めたそうですが

日本経済新聞 2006年9月7日記事要約
米国産牛肉の輸入が再開して1カ月余り。タン、ショートプレートなど人気部位の価格は2003年の輸入禁止前より軒並み二倍以上と高い。供給量が極端に少ないことが原因だ。今後も日本向けが増える環境にはなく、高値が固定化される可能性が高い。
タンの輸入価格(冷蔵物、運賃込み)は現在、1ポンド9・50ドル前後。禁輸前の2.8倍。
牛丼に使うショートプレートは2.15ドル前後。禁輸前の2.6倍。
農水省によると、輸入再開から9月3日まで約1ヶ月間で輸入検査を終えた量は198トン。禁輸前の月間平均輸入量2万トンに遠く及ばない。
「月間2千トン程度はあるだろう」というのが業界での事前の読みだった。
ある大子米食肉会社(パッカー)の幹部は「限られた需要にも対応できないなんて」と肩を落とす。
日米両政府は日本に輸入できる肉牛の月齢を20ヶ月齢以下に定めた。しかし米国牛は生年月日がわからない場合が多い。米農務省の検査官は枝肉の質や骨などを見て、成熟度の規格A40に該当するか判断する。
輸入再開前、業界ではA40の比率は全体の10%程度と見ていたが、実際には4%弱にとどまっているようだ。検査官が判定になれず「迷ったときにはA40よりも月齢の高い牛の多いA50(月齢11-21ヶ月)にしている」(米大手パッカー)のためという。
 数少ない月齢証明付きの肉牛の価格は月齢証明のない牛より一頭当たり50ドル程度高い。「量を確保しようと買い集めるとさらに高くなってしまう」(日本の輸入商社)。米パッカーも日本が三たび輸入を禁止する場合を恐れ、積極的には買い集められない。

日本農業新聞 9/8 
7月27日の輸入解禁以来、今月6日までに農水省動物検疫所の検査を終えた米産牛肉は286トンにとどまっている。



[4778] 「きしみ」というフレーズに反応した安倍さん 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/08(Fri) 20:55  

うーん。
出来レースなんだが、困難な中、あえて出馬に踏みきった方々への敬意を込めて、自民党総裁選挙の番組を見てみたのだが。
麻生さんの「自民党の地方組織に見られるキシミを修復したい。」という発言に対して、安倍さんが反応したように見えたのだが。
この点が、ポイントなんでしょうね。
もっとも、安倍さん以外のお二方は、いまだに、派閥の力の存在を信じている錯覚主であるのだが。
今日発表された政治家別の政治資金収支報告なのだが、私の地元でも、安倍さんの集めた資金の半分近くを集めている方もおられたようだが、なんのためにそんなに集めたがるのかが、さっぱり分からないのだが。
これも、錯覚のひとつなのだろう。
「組織」「派閥」「金」のいずれにも、それぞれの錯覚とずれが見られる、今の総裁選挙を取り巻く自民党の環境のようだ。
それにしても、18年前に、清新な門出を仲間とともに祝った福島県知事が、いまや、金の肥え溜めに落ちつつ、あがいている姿を見るのは、いかにも、忍びない。
まさに、細川護熙さんがいみじくもいわれた「権腐十年」というあたりが、相場ということなのだろう。


[4777] アメリカ下院が、馬肉禁止法案を可決 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/08(Fri) 12:33  

日本への馬肉輸出にも影響を与えうる馬肉禁止法案(American Horse Slaughter Prevention Act )(H.R.2428.IH)(To provide for the protection of the last remaining herd of wild and genetically pure American Buffalo. )
http://thomas.loc.gov/cgi-bin/bdquery/z?d109:h.r.02428:
が、アメリカ下院を263対146の大差で、通過し、上院(法案ナンバーは、[S.1915.IS]となる。http://thomas.loc.gov/cgi-bin/query/z?c109:S.1915:)に送られた。 

政党別では、民主党の下院議員のほとんどが賛成に回ったのに対して、共和党は、都市部選出議員と農村部選出議員とで、賛否が別れた。

今回の法案成立にいたる過程には、馬好きの有名人の証言が寄与したとの説が強い。
特に、Willie Nelson, Clint Eastwood, William Shatner 、 Mary Tyler Moore. そして、テキサスの石油王 T. Boone Pickens らのバックアップが利いたとしている。

上院の賛否の行方は、分からないが、毎年九万頭分、18,000トン、 六千百万ドルの馬肉の生産がストップするとなると、アメリカ馬肉の主要輸入国のフランス、ベルギー、日本にとって、かなりの影響を与えるものと見られている。

なお、日本の馬肉輸入は、アルゼンチン、 ブラジル、カナダ、オーストラリア、アメリカの順であり、馬刺用馬肉では、カナダがトップとのことである。

世界では、およそ、主要14カ国で、毎年70万トンが生産されており、そのトップ6位は、 1 China, 2 Mexico, 3 Kazakhstan, 4 Italy, 5 Argentina, 6 Mongolia とのことである。

参考
「House bill bans slaughter of horses in U.S. for consumption abroad」
http://www.bradenton.com/mld/bradenton/news/politics/15464193.htm
「House approves bill to shutter horsemeat industry」
http://www.centredaily.com/mld/centredaily/news/politics/15464492.htm


[4776] Re:[4775] [4774] [4773] [4771] 中国は衣服にも問題が出てきたようで。日本輸入分は大丈夫なんでしょうか 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/08(Fri) 10:00  

虹屋さん。
このサイト
http://www.cntextech.org.cn/files/%B9%FA%BC%D2%B7%C4%D6%AF%B2%FA%C6%B7%BB%F9%B1%BE%B0%B2%C8%AB%BC%BC%CA%F5%B9%E6%B7%B6.doc
を見ますと、「輸出品については、バイ(Bilateral)で」(合同的約定執行)
と書いてあるようですね。

http://www.cntextech.org.cn/files/%B9%FA%BC%D2%B7%C4%D6%AF%B2%FA%C6%B7%BB%F9%B1%BE%B0%B2%C8%AB%BC%BC%CA%F5%B9%E6%B7%B6.doc


[4775] Re:[4774] [4773] [4771] 中国は衣服にも問題が出てきたようで。日本輸入分は大丈夫なんでしょうか 投稿者:虹屋 投稿日:2006/09/08(Fri) 09:38  

笹山さん。有難うございます。
> 「生後24ヶ月以内乳幼児用衣料については、20mg/kg以下。
>
> 直接肌に触れる衣料については、 75mg/kg以下。」

中国でこの規制が遵守されているとしても、乳幼児衣料は日本の基準では不合格。

日本では、建材などからの汚染を防ぐのに、袋に入れたまま店頭で展示するなど色々気を使う基準です。三分の一とはいえ、残留しても良いとなっているのなら、生産ラインもそれなりの物でしょうし・・

輸入時に検査しているのでしょうかね。


[4774] Re:[4773] [4771] 中国は衣服にも問題が出てきたようで。日本輸入分は大丈夫なんでしょうか 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/08(Fri) 07:44  

虹屋さん。
横レスになりますが、

「生後24ヶ月以内乳幼児用衣料については、20mg/kg以下。

直接肌に触れる衣料については、 75mg/kg以下。」

ということのようですね。
ご参照
http://www.ex2006.com/fzhu/19145139.htm

http://ks.cn.yahoo.com/question/1306070502227.html


[4773] Re:[4771] 中国は衣服にも問題が出てきたようで。日本輸入分は大丈夫なんでしょうか 投稿者:虹屋 投稿日:2006/09/08(Fri) 07:02  

まりちゃんさん。
ご存知なら、中国の繊維製品から放出されるホルムアルデヒドに関する国家基準を教えていただけませんか?

日本の規制

「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」では、乳幼児(24ヵ月以下)の衣類等の繊維製品には、ホルムアルデヒドを含んではいけないことになっています。また、幼児や大人用の衣類でも、直接身につける下着やパジャマなどについては、ホルムアルデヒドの基準値(75ppm以下)が定められています。
http://www.city.shinjuku.tokyo.jp/division/340500eisei/kankyojirei/jireikan8.pdf

衣類のしわ、縮みを防ぐためなどの樹脂加工で衣類の繊維に付着する。


[4772] Re:[4771] 中国は衣服にも問題が出てきたようで。日本輸入分は大丈夫なんでしょうか 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/08(Fri) 06:47  

まりちゃんさん。
今度は、衣料ですか。
ホルムアルデヒドは、中国語で、「甲酸」というんだそうで、ニュース関連サイトは、下記とおりです。

EUでの遺伝子組み換え米問題のその後ですが、「金大米」というのが、原因米のようで、フランスが、現地の貿易法人「TangFr&egrave;res」に対して、サンプルを要請したようですね。
http://news.sohu.com/20060908/n245224511.shtml参照

http://news.google.com/news?hl=zh-CN&ned=cn&q=%E7%94%B2%E9%86%9B&btnG=%E6%90%9C%E7%B4%A2%E8%B5%84%E8%AE%AF


[4771] 中国は衣服にも問題が出てきたようで。日本輸入分は大丈夫なんでしょうか 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/09/07(Thu) 22:51  

衣料品購入時、ホルムアルデヒドに注意 (2006/09/06 18:00:33)
http://www.xinhua.jp/newsdetails.aspx?newsid=P100002245&cate_id=705

>【長春5日新華社=蘇福・王暁明】 秋に入ると気候は次第に涼しくなり、衣替えの季節となる。専門家は消費者に対し、健康を害する「問題のある服装」を慎むよう呼びかけている。

>いわゆる「問題のある服装」とは、ホルムアルデヒド含有量が基準超過した衣料のことを指す。吉林省公安局辺防(辺境防衛)総隊医院の呉立格医師の説明によると、ホルムアルデヒドは反応剤として広く各種繊維製品の染色補助剤の中に使われている。樹脂加工剤、色安定剤、柔軟剤、難燃剤などだ。このため、印刷や染色または加工された繊維製品の中には、多かれ少なかれホルムアルデヒドが残留している可能性があり、それらが放出されて一定の量に達した時、人体に危害を与える恐れがある。(以下略 URLの全文をどうぞ)

ところで中国の遺伝子組み換え米ですが、上新粉はどうなんでしょうね。日本の和菓子を食べるにも産地表示が必要になりそうですね。もち米は大丈夫でしょうか。





[4770] Re:[4769] [4759] EUなどでの検査で、どれ位検出され、積戻し・廃棄処分になるでしょうか?? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/07(Thu) 19:24  

虹屋さん。
この掲示板では、中国語の簡体文字が化けてしまいますので、ブログ「アメリカの未審査遺伝子組換え米混入は、「残留実験作物」問題ともいえる。」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=641
の追記中心に書いているのですが、今回のグリーンピースの中国遺伝子組み替え米の摘発には、前段があって、昨年の2月から、4回にわたって、ドイツから派遣のグリーンピースが中国・湖北省を調査し、中国での違法遺伝子組み換え米作付けが蔓延し、その作付けしている農民すら、自身の栽培米が、遺伝子組み換え米であることを知らないケースがほとんどであったところから、既に、食品ルートにも、混入していることは、確実との確信の元に、今回のヨーロッパでの摘発となったようですね。


[4769] Re:[4759] EUなどでの検査で、どれ位検出され、積戻し・廃棄処分になるでしょうか?? 投稿者:虹屋 投稿日:2006/09/07(Thu) 17:21  

昨年のBt10コーン混入の場合
@この期間に米国で栽培されたすべてのトウモロコシの0.01%程度(農水省)
A輸入業者には、米国で積み込む前に検査して「検出されなかった」という証明書を付けるよう行政指導
B飼料用について5月23 日から肥飼料検査所で分析を開始。年間400 隻ぐらいの船が、トウモロコシを積んでアメリカから日本にやってくるのでそのうちの、当初50 船ぐらいのペースで検査しようということで始めたところ、12月までに14隻検出。
 輸入前検査では、ゼロが14検出。全検査数が明らかではないが、14/50=28%、14/400=3.5%。

今回のLL601米混入の場合
@ バイエル社では1万粒(約350g)に6粒、0.06% Bt10の約6倍
A EUは輸出前の検査を要求 
 USDAが、9月1日に発表した10分以内に検出しうるストリップ・キットでは、LL Rice 601 の混入2パーセントの感度限界。この検査では、現状でも混入はゼロ。
 検査法はさておき、Bt10の件を見ると米国の検査能力自体が信頼性に乏しい。
B 輸入元のEUなどでの検査で、どれ位検出され、積戻し・廃棄処分になるでしょうか??

中国産米製品の件、元タネ
グリーンピース、プレスリリース 商品の画像付き
http://www.greenpeace.or.jp/press/releases/pr20060905_html


[4768] その後のヨーロッパでの中国産GM米混入問題 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/07(Thu) 13:17  

4757.4759.4760でのヨーロッパでの中国産GM米混入問題のその後の動きであるが、

NGOであるグリーンピースと地球の友が、ドイツ・イギリス・フランスのアジア系スーパーマーケットで買った米や、バーミチェリなどのヌードル・米スティック
(「金梅牌」 という銘柄の「江門排粉(バーミセリ)のようである。江蘇省糧油食品進出口集團股&#20221;有限公司 製造 ここは、日本へも金梅印の「鎮江香酢」などを輸出しているところのようですね。)
などの米加工製品から、5つのサンプルについて、遺伝子組み換え米が見つかったことについて、EU委員会としては、その点を立証できておらず、まず、これらの環境団体に対して、それらのサンプルを、イタリアにあるEUの研究所に送ってもらい、9月11日までに、EU委員会に対して、報告書を出すことにしている。

しかし、グリーンピースや、地球の友では、これらEU委員会の対応が遅いとして、即刻、中国からの米輸入を差し止めるべきであり、中国政府に対しても、情報開示を迫るべきであると、主張している。

見つかったのは、27のサンプルのうちの5つで、Cry1AC、または、Cry1Ab/Cry1Acタンパク質のミックスとのことである。
これは、マウス実験においては、アレルギー反応を起こすタンパク質であるとされている。
これらは、ベビーフードやヨーグルトに含まれている可能性もあるとしている。

一方、この問題は、タイにも、飛び火しているようで、タイでは、以前、パパイア遺伝子組み換え問題がおきているところから、中国から輸入米を中心としての検査強化をしようとしているとのことである。

なお、中国サイトでは、「杯保組促欧盟禁中国特基因大米」
http://www.foodqs.com/news/gnspzs01/200697134445.htm
との記事が流れているようだ。

こちらの私のブログ記事
『アメリカの未審査遺伝子組換え米混入は、「残留実験作物」問題ともいえる。』
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=641
もご参照



[4767] Re:[4766] ビンテージ=全ての中古でいいのです 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/07(Thu) 12:31  

ZON さん。
なるほど、「トロイの馬だらけ」作戦ですね。
それで、中古市場の希少性メリットが保たれれば、いいのですが。
しっぺ返しは、あると思いますよ。


[4766] ビンテージ=全ての中古でいいのです 投稿者:ZON 投稿日:2006/09/07(Thu) 11:46  

中古の楽器機材、オーディオ等をどんどんリストに含めてもらい、リスト自体を無意味化する事で経済産業省さんに考えを改めてもらうのです。これからもどんどん増えますよ。きっと。


[4765] Re:[4763] [4762] [4761] [4752] これはこれは、大盤振る舞いの、いわゆる「ヴィンテージ」リスト 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/07(Thu) 09:36  

マニアさん。
お言葉ですが、もし、中古業者さんと経済産業省さんとが、お互いのこれまでの経緯での傷と抱えた弱みを舐めあう形で、馴れ合いで、PSEヘイブンの避難港ともなるべきビンテージリストの意味なき拡大を、暗黙の合意の下に進めているのだとしたら、これは、とがめられてしかるべき問題ですね。
片方で脱税を見逃していて、片方で課税を強化する、そんな形と同じになります。


[4764] ドイツの「腐った肉騒動」は、なお拡大の見通し 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/07(Thu) 09:30  

[4753] 広がるドイツ・バイエルンの腐った肉騒動
で述べたドイツ・南バイエルン・Johanneskirchenの肉問屋からの腐った肉流出問題であるが、更に、昨日になって、これらの肉が、ドイツ以外のAustria, Belgium, the Czech Republic, Denmark, France, Italy, Luxembourg 、 the Netherlandsにも流出したらしいことが分かってきた。
これらの国には、合計90トンの肉が輸出されていたらしい。
また、関係者らしきものが自殺したとの報道もある。
更に、賞味期限が、どうやら、改竄されていたらしいことも分かってきた。
また、第二の事件として、同じドイツのエッセンのGelsenkirchenのドルトムンド近くの業者が、ラベル表示の改竄と、腐敗肉問題を起こしていることが分かった。
ココまで来ると、ドイツ政府への課ザあたりもひどくなり、「ドイツ事態が腐った肉だ。」との酷評もでてき、ドイツ政府では、これらの食品コントロールを目指す『10- point plan』を含めた法律をこの9月25日に、議会に提案することになった。
『German Company May Have Sold Contaminated Meat in EU』http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601100&sid=aVRZqEciNhPE&refer=germany参照


[4763] Re:[4762] [4761] [4752] これはこれは、大盤振る舞いの、いわゆる「ヴィンテージ」リスト 投稿者:マニア 投稿日:2006/09/07(Thu) 09:10  

> でも、坂本さんが署名集めの時にいっていた、ビンテージってのは、どんな程度のものを指していってたのでしょうかね。

「楽器だけでなくすべての中古の除外を求める」「その物でなければ
出せない音がある」という観点に立てば、稀少価値、代替不能で
いいんじゃないですか。国民は喜ぶ、役所も喜ばれる。
笹山さんは、ビンテージが増えると何かお困りになるのでしょうか。
この法律はメーカーに規定通りに物を作る事を守らせる法律ですよ。


[4762] Re:[4761] [4752] これはこれは、大盤振る舞いの、いわゆる「ヴィンテージ」リスト 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/07(Thu) 00:20  

K4さん。
逆説的に、ビンテージリストなんて作れたもんでない、という視点にたてば、あれもないじゃないか、これもないじゃないか、ということになりますね。
キテレツ・ビンテージや、2chでしゃれにありました、貧テージや、ジャンク・ビンテージもはいってくるというわけです。
でも、坂本さんが署名集めの時にいっていた、ビンテージってのは、どんな程度のものを指していってたのでしょうかね。
「音楽商売に支障の出る」というような意味で使ってたような気がするんですけどね。
追加されていたリストのうち、SANSUIのアンプ(撤退)AKAIのデッキ(撤退)なんてのは、入れてもいいような気がするんですが、OTTO、OPTONICA、LO−D(いずれも撤退)は、どんなものでしょうかね。
B級のような感じもするんですがね。
それに、OEMでは、しっかり残っているようなもの(TEACのOEMやPhillipsのOEMなど)の、取り扱いもあるでしょうしね。


[4761] Re:[4752] これはこれは、大盤振る舞いの、いわゆる「ヴィンテージ」リスト 投稿者:K4 投稿日:2006/09/06(Wed) 23:18  

> そこで、ザーッと、アキュフェイズ、ラックスマン、マランツ、フィリップスあたりを見ていくと、なんと、普及品、高級品如何にかかわらず、すべての製品が、このヴィンテージリストに載っているではないか。

また足りませんね。
8mmビデオ、βビデオ(手に入らない)
フライングイレースヘッド(つなぎ撮りにレインボーノイズが入らない)付きのVHSビデオ(手に入らない)
DCCデッキ(手に入らない)
エルカセット(手に入らない)
SANUIのアンプ(撤退)
AKAIのデッキ(撤退)
OTTO、OPTONICA、LO−D(いずれも撤退)も当然ビンテージですね。
それからナショナルのBCLラジオ(手に入らない)もビンテージ希望です。



[4760] Re:[4759] [4757] EUで中国産のビーフンなどに未承認中国GM米 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/09/06(Wed) 23:16  

笹山さん、
さいきんお米の入ったパンなんかも売ってまして、お米の粉末なんかもよく出回っていて、加工されていると無意識に食べてしまいますから本当に困りますね。違法に組み替えてどれだけの得があるんでしょうか。

産地や生産者のわかっているものを、と思っても交雑したら終わりなんでしょうし。


[4759] Re:[4757] EUで中国産のビーフンなどに未承認中国GM米 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/06(Wed) 21:30  

まりちゃんさん。
いろいろ、出てきましたね。
問題は、輸入の米調製品なんでしょうけれども、検出は、アメリカの長粒種米の場合で、一万分の六の確率だそうですから、枯れ草の中から針を探す(Looking for a needle in a hay stack )のよりも、難しいことでしょうね。
なお、中国語で、遺伝子組み換え米は、『 基因修改 &#31868;稻米』というようですね。


[4758] イギリスのブレアさんの退陣日程が決まったようで。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/06(Wed) 21:12  

このサイト「Report: Blair leaving office in July '07」
http://www.mercurynews.com/mld/mercurynews/15446066.htm
によると、

2007年5月31日に、労働党党首を辞任
2007年7月26日に、英国首相の座をしりぞく。

とのことらしい。



[4757] EUで中国産のビーフンなどに未承認中国GM米 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/09/06(Wed) 20:33  

英国等3国の食品に未承認中国GM米 環境団体、即刻の世界的リコールと選別を要求
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/gmo/news/06090601.htm

日本の輸入分は大丈夫でしょうか
手広くやっている米屋が中国米を国産と偽って販売していた事件もありましたが、遺伝子検査はしたのだろうか。


[4756] Re:[4755]PSE問題 投稿者:ZON 投稿日:2006/09/06(Wed) 10:19  

ていうか、経済産業省さんがリストを作成する事自体が間違っていると思うんですよ。
そんな事、坂本さんを含め誰も望んでいなかったはずです。
メーカまたは輸入代理店が新製品を販売して終了というスキームしか無い法律(PSE法)でもって
中古の販売を制限しようとする事がそもそも矛盾しているんですよ。



[4755] Re:[4754] PSE問題- 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/06(Wed) 09:14  

ZON さん。
そうですね。
別にわたくしも、アイワも、fostexも、いい音がでていないとは、いっていなくて、私自身も、fostexのマルチチャンネルのネットワークを、今のアキュフェーズのそれに変える前に使ってきたので、コストパフォーマンスでは、いい音をしているとは思っています。
でも、断じて、これは、ビンテージではない、と、思っています。
ことほどさように、ビンテージとは、何か、という定義なり、アシキリは、むずかしいということなのでしょう。
そんなあいまいな避難所を、署名の大義名分にしてしまったMr.Sakamoto日本シンセサイザープログラマー協会さんにも、責任があるのでしょう。
今でも、あの署名活動は、おかしなものであったと、私は、おもっています。
最初は、「錦鯉だけは、かくまってくれ。」って話だったのに、いつのまにか、ドジョウまでも、かくまったりしているようなリストの存在は、どう考えても、おかしいですね。


[4754] PSE問題- 投稿者:ZON 投稿日:2006/09/06(Wed) 08:20  

経済産業省さんは「ビンテージ」と書いています。
最初からそんなの無理だからやめれという意見が有りました。
私も同意です。
なんちゃって製造業者制度と共に今すぐやめてほしいものです。


[4753] 広がるドイツ・バイエルンの腐った肉騒動 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/05(Tue) 22:33  

ドイツ・バイエルンのある工場出荷の腐敗した肉(豚肉、牛肉、アヒル肉、鶏肉など)(Gammelfleisch)が、ドイツ国内のみならず、EU各地域にも、出回っていることが分かった。
また、この企業から少なくとも、26の企業が、肉の供給を受けていたとしている。
ドイツ当局は、この工場の名前を明らかにしていないが、従業員16人の小さな工場のようである。
工場から見つかリ、没収された腐敗肉は、50トンにおよび、その中には、賞味期限切れが、4年前のもので、悪臭がありカビが生えているものもあったという。
そのほか、2つの系統のディストリビューターから80トンの肉の没収、ミュンヘンの10のレストランの抜き打ち検査などをしているという。

参考「German Rotten Meat Scandal May Take On Wider Dimension 」
http://www.dw-world.de/dw/article/0,2144,2153530,00.html
「Germany hit by new tainted meat scare」
http://www.news.com.au/heraldsun/story/0,21985,20334534-5005961,00.html
「German Politicians Want Jail for Rancid Meat Dealers 」
http://www.dw-world.de/dw/article/0,2144,2155684,00.html
「Something Rotten in the State of Germany」
http://service.spiegel.de/cache/international/0,1518,435268,00.html
「Fresh rotten meat scare in Germany」
http://www.gulf-times.com/site/topics/article.aspx?cu_no=2&item_no=105631&version=1&template_id=39&parent_id=21

この事件に関しての、ドイツ語サイトでの最新情報は、下記サイトご参照

http://news.google.com/news?hl=de&ned=de&ie=UTF-8&q=Gammelfleisch&scoring=d


[4752] これはこれは、大盤振る舞いの、いわゆる「ヴィンテージ」リスト 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/05(Tue) 21:44  

PSE問題も、下火になって、しばらくヴィンテージリストなるものを見ていない間に、いつの間にか、このリスト、膨れ上がってしまっていた。
電子楽器のほうは、型番だけではさっぱりだが、オーディオのほうなら、型番だけで、何とか分かる。
そこで、ザーッと、アキュフェイズ、ラックスマン、マランツ、フィリップスあたりを見ていくと、なんと、普及品、高級品如何にかかわらず、すべての製品が、このヴィンテージリストに載っているではないか。
まあ、上記のメーカーなら、ヴィンテージにふさわしいとしても、アイワも、fostexも、ヴィンテージリスト掲載だって?
アイワさんやfostexの社員さんも、これでは、照れくさいやら、片腹痛いってわけでしょうね。
フナイがのっていないのは、まだしもの救いか?
どうも、このリスト、中古屋さん、メーカーさんの申請リスト、そのままに、掲載されてしまったというわけでしょうね。
なんとも、Mr.Sakamoto日本シンセサイザープログラマー協会さんの署名と政治力の成果ってのは、こんな、お粗末なヴィンテージリストに現れていたのでした。
ちょっと、ひどくねーか?このヴィンテージリスト。
トホホ。

http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/tetsuduki_annai/vintage/list060831.pdf


[4751] 楽観的な中国当局の今年秋の鳥インフルエンザ見通し。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/05(Tue) 20:52  

4749.4750の記事とは、相反するような記事「中國農業部副部長張寶文表示:由於對家禽大規模注射疫苗,禽流感在今年秋天有望不在中國蔓延。 」
http://news.bbc.co.uk/chinese/trad/hi/newsid_5310000/newsid_5315900/5315968.stm
なのだが。

中國農業部副部長の張寶文氏が、今日発表したところ、渡り鳥シーズンを迎えたのにもかかわらず、今年の中国の鳥インフルエンザ発生の懸念は、少ないのだという。
その理由として、張氏は、2005年11月以来、家禽に対する鳥インフルエンザワクチンを、ほぼ、家禽の全数に当たる150億羽に対して、打ったためであるとしている。
この間に、人間の鳥インフルエンザ感染者は、21人,そのうち、死亡したのは、14人で、最近の死亡者は、今年の7月であるとしている。

http://news.bbc.co.uk/chinese/trad/hi/newsid_5310000/newsid_5315900/5315968.stm


[4750] Re:[4749] 鳥インフルエンザにまつわる香港情報 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/04(Mon) 21:10  

いつもはROMな人さん。
情報ありがとうございます。
なかなか、中国の実態は、つかみづらいのですが、

たしかに、このサイト『澳洲檢疫處提醒:禁止含蛋黄或肉餡月餅入澳 』
http://big5.xinhuanet.com/gate/big5/news.xinhuanet.com/overseas/2006-09/04/content_5046342.htm
にも、オーストラリアが、中秋節入りを控えての、例年三千個以上入境するとされる黄身入り月餅(含蛋黄或肉餡的月餅)
http://www.nanfangdaily.com.cn/southnews/tp/tpzt/200510310565_85172.jpg
の中国からの持込を禁止したとの記事が載っていますね。

また、このサイト「貨輪上突現“發熱病人」
http://www1.nanfangdaily.com.cn/b5/www.nanfangdaily.com.cn/southnews/dd/dsb/z37/200608220808.asp
では、航空機内などで、原因不明の発熱を出したものがいた場合の緊急処理のための演習がやられているとのニュースですね。

警戒されていることは確かのようです。

中國疫苗生物科技(Sinovac Biotech Ltd)などからの情報から察しますと、中国でのH5N1のパンデミック状態は、1年以上の長期戦になるもののように、感じられます。

その中國疫苗生物科技(Sinovac Biotech Ltd)が疾病預防與控制中心(Chinese Centers For Disease Control and Prevention (CDC))と共同開発したワクチンである“大流行流感疫苗”が話題になっているようです。
『人用禽流感疫苗證明安全有效』http://www.qoos.com/news/show.php?a=111410
「我國人用禽流感疫苗T期臨床研究完成 」
http://www.stdaily.com/big5/stdaily/2006-08/29/content_564943.htm参考

これは、ヴェトナムの A/Vietnam/1194/2004 (NIBRG-14) H5N1ウイルスを元につくられたアジュバンド添加不活化ワクチンのようですが、その効果については、まだ、はっきりしていない点もあるようですね。
http://www.sinovac.com/Investors/2006/8/cqqhm41nav.htm
http://homepage3.nifty.com/sank/jyouhou/BIRDFLU/2006/8tukino2.html
参照

なお、最近の中国の鳥インフルエンザ事情については、下記サイトをご参照

http://news.google.com/news?hl=zh-TW&ned=hk&q=%E7%A6%BD%E6%B5%81%E6%84%9F&ie=UTF-8&scoring=d


[4749] 鳥インフルエンザにまつわる香港情報 投稿者:いつもはROMな人 投稿日:2006/09/04(Mon) 20:38  

個人サイトでの情報なので信頼度は低いかもしれませんが以下のような話がありました。ご参考までに。

>忍び寄る鳥インフルエンザ 月餅の季節 黄身入り月餅を頼んだら「正気か?」と台湾人に言われる
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2006/09/post_6b2b.html

>忍び寄る鳥インフルエンザ 香港は大陸人民の体調を厳しくチェック
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2006/09/post_d01d.html


[4748] Re:[4744] 楽天の株価を読む 株価操作されたマヨネーズ会社との類似点 投稿者:外野 投稿日:2006/09/04(Mon) 15:46  

山口和男氏の主張は「6割のマヨネーズから危険な菌が検出されたのでシゲタ動物薬品工業の鶏用ワクチンを使用しなさい」というものであった。

これは、山口氏に確認をする必要があると思いますが、シゲタは、ホームページを見る限り、鶏用ワクチンは販売していませんね。(インドネシアで認可されたという鳥インフルエンザワクチンは日本では認可は下りていないはずです。)
。シゲタがQ熱用のワクチンを開発したと聞いたこともありません。

その場にいたような書き方ですが、固有名詞を出す以上、はっきりした証拠がない以上憶測で言うのは危険な感じがします。(シゲタのやり方には共感しませんが、もう少し、冷静に対処して欲しいですね。)



[4747] アメリカの無認可・遺伝子組み換え長粒種米混入問題をブログのほうにまとめてみました。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/03(Sun) 22:17  

『アメリカの未審査・遺伝子組換え米混入は、「残留実験作物」問題ともいえる。』
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=641
です。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=641


[4746] 安倍晋三さんが今日訪問した農業生産法人「あぐり」は、建設帰農の一例 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/02(Sat) 20:54  

次期総理大臣候補の安倍晋三さんが、今日、訪問されたという農業生産法人「あぐり」は、平成12年11月6日に、金亀建設鰍フグループ企業のひとつとして設立された、建設帰農の一例である。
建設帰農については、私のブログ『「建設帰農」というパラダイムの光と影』http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=159もご参照
このサイトhttp://www.maff.go.jp/tatiagaru/H1725aguri.htm
をみると、金亀建設(株)は舗装工事を主体として活動してきたが、縮小する建設市場下で、雇用確保(技能工の温存)のため農業に着目し、この農業生産法人(有)あぐりを設立したとのことである。。
当初60aの営農から、高齢化した地域農家より、農業委員会を通じて借地し、営農を拡大。現在では30haを耕作している。
耕作放棄地の活用と、建設労働力の新たな雇用の場の提供を行っている。
また、「精密農業」 をキーワードに、新しい地域循環型の有機農業を志向し、特に、残菜を利用した、ぼかし肥料の生産など、意欲的な新農業の取り組みを始めている。
http://aguri.jp/himitu.shtml
まあ、同じ農業視察でも、小沢一郎さんや鳩菅さんの農業視察先とは、一味違った、再チャレンジの場に農業生産の場を、ということを狙いにしての視察先選定という意味では、安倍さんの方に軍パイを上げたいのだが。
こうしてみると、ただ、菜っ葉服を着て、農業地帯の視察ということだけでは、農家から見れば、農業に関心をもってくれる政治家というわけには行かないほど、政治家に対する農家の見る目は、厳しくなっているということなのだろう。
その辺は、各党とも、よく考えた農業視察先の選定が重要ということになる。


[4745] Re:[4744] 楽天の株価を読む 株価操作されたマヨネーズ会社との類似点 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/02(Sat) 16:38  

中田かおるさん。
Q熱がらみのお話のようですが、文中
>>この時はマヨネーズ会社の株が大量に空売りされ、多くの株主に大損害を与えた。>>
とありますが、この場合は、売り建てですから、通常、行われている手法ですよね。(ただし、役員等の自社株等の空売り規制違反 (証取法165条)は、あります。)
で、
>>多くの株主に大損害>>
というのは、買い建てのみしていた投資家が、株価の下落で損害をこうむったのであり、ヘッジをしていなかったということですよね。
それと、
>>その後大量の買い戻し注文が出されたのである。>>
の時点は、株価の最下落時に買戻しが行われたということで、
>>その後見事なV字回復をとげた。>>
とは、関係のない話ですね。

問題は、いわれる
>>株価が下がることを事前に知ることが出来た者>>
が、その情報を元に、事前に、大量に、売り建てをしていたかどうか、そして、株価の最下落時に、大量の買戻しがおこなわれたかどうか、についてですが、
この点が明らかにならなければ、なんとも、いえないのではないでしょうか。

それと、この週刊新潮の記事、見出しの割には、内容的には、特に目新しいものは、ありませんでしたね。
http://www.gamenews.ne.jp/archives/2006/08/_x.html

http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read?f=200608301840


[4744] 楽天の株価を読む 株価操作されたマヨネーズ会社との類似点 投稿者:中田かおる 投稿日:2006/09/02(Sat) 15:58  

週刊新潮に掲載された記事により楽天が3日連続でストップ安となった。似たようなことは過去に何度もある。例えば週刊文春により鶏卵とマヨネーズを中傷するキャンペーンが行われたことがある。この時はマヨネーズ会社の株が大量に空売りされ、多くの株主に大損害を与えた。しかし株価急落の場面でも、株価が下がることを事前に知ることが出来た者は大量の空売りにより大きく儲けることが出来るのだ。
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=2809.t&d=c&k=c3&a=v&p=m130,m260,s&t=ay&l=off&z=m&q=c&h=on
シゲタ動物薬品工業と週刊文春によるマヨネーズ中傷キャンペーンをご存知だろうか? まず、マヨネーズ会社のチャートを見ていただきたい。週刊文春によるマヨネーズ中傷キャンペーンにより当時1200円ほどあったマヨネーズ会社の株価が800円になるまで空売りされ既存の株主に大損害を与えたことがわかる。そして2005年1月に内閣府食品安全委員会からマヨネーズ安全宣言が出されるとともに低迷したマヨネーズ会社の株価は大きく高騰した。当時、週刊文春でマヨネーズ中傷キャンペーンを行ったのはシゲタ動物薬品工業に雇われたジャーナリストで、「6割のマヨネーズから危険な病原菌が検出された。マヨネーズを食べると病気になる」などという怪情報が幾度も掲載され、週刊文春の発売にあわせてキューピー株が空売りされ、株価は暴落していった。当時、マヨネーズ協会と養鶏協会は、「マヨネーズから危険な病原菌が検出された」と騒いでいた金沢大学の山口和男氏を訪ね、「検査方法を教えてほしい」と要請したが「検査方法は秘密だ」と断られた。「菌が出た。マヨネーズは危険だから食べるな」と騒いでおきながら「検査方法は秘密だ」などという山口和男氏の態度には当初からインチキ臭さを感じた。山口和男氏の主張は「6割のマヨネーズから危険な菌が検出されたのでシゲタ動物薬品工業の鶏用ワクチンを使用しなさい」というものであった。また、山口和男氏はシゲタ動物薬品工業から多額の研究費をもらっていた。このため、マヨネーズ協会と養鶏協会はシゲタ動物薬品工業の西尾義行社長に「マヨネーズから検出された菌を見せてほしい」と求めたが、西尾社長は「菌は見せられない」と断った。また、検査方法を公開するよう求めても「検査法は秘密です」と繰り返すばかりだった。協会側は西尾義行社長にマヨネーズ中傷キャンペーンの中止を求めたが、「怪文書を配ってみんなに知らせる」「シゲタ動物薬品工業の鶏用ワクチンを買いなさい」と繰り返すばかりで話し合いは平行線のまま終わった。これは企業体質の問題かもしれないが、一番困るのは消費者であった。ついにこの騒動に辟易した東京の消費者から国に調査が上申されると、シゲタ動物薬品工業は検査方法を公開せざるをえなくなり検査方法を公開した。そして、国立感染症研究所を含む公的機関にて検証が行われ、マヨネーズからは病原菌が検出されず、内閣府はマヨネーズの安全宣言を出した。これにより週刊文春の記事が全てインチキであることが判明し、事件の全容は東洋経済に掲載された。
http://www.fsc.go.jp/sonota/54kai-factsheets-qnetu.pdf
すると、マヨネーズ会社の株価は急激に回復したのである。この一連の騒動によりマヨネーズ会社の株価は急落したものの、その後見事なV字回復をとげた。マヨネーズ中傷キャンペーンの背後では大量の空売りが行われており、その後大量の買い戻し注文が出されたのである。マヨネーズ会社を襲った週刊文春による中傷キャンペーンは株価操作のようであり、インサイダーは大儲けしたように見える。ここはしばらく動かず楽天株価のV字回復を待とう。



[4741] アルツハイマーをめぐるコロンビア大学での二つの話題 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/02(Sat) 09:18  

ひとつは、アルツハイマーによる記憶欠損を補強する酵素が発見されたという話題。
これは、コロンビア大学のBing Gong博士や Ottavio Arancio博士の研究によるもので、アルツハイマー症を起こすと考えられているアミロイド・ベータ・タンパク質は、生理学的には、体内において重要な働きをしているが、このアミロイド・ベータ・タンパク質を損傷することなく、記憶を復元できるUch-L1(CD45RO )とよばれる酵素が発見されたということだ。
博士らは、このUch-L1とよばれる酵素をマウスに注入したところ、記憶が復活できたということだ。
http://www.allheadlinenews.com/articles/7004655750
参照

もうひとつの話題は、同じく、コロンビア大学の研究で、地中海料理を食する人ほど、アルツハイマー症にかからないという調査結果がでたということだ。
2,258人の平均年齢77歳の高齢者を対象にし、調べたところ、そのうち、4年間に262人がアルツハイマー症になったが、地中海料理を食べていた人たちは、地中海料理を食べなかった人たちや地中海料理を適当にしか取っていなかった人たちに比べて、アルツハイマー症になった割合が各々40%、20%低かったということである。
http://www.kansascity.com/mld/kansascity/living/15351739.htm参照


[4740] Re:[4739] [4737] [4733] [4732] Bayer CropScience訴訟サイト 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/02(Sat) 06:43  

虹屋さん。
たしかに、LL62もLL06も、なぜ販売されなかったのかについての、疑問点がありますね。
USDAとしては、LL601についても、認可するから、早く、販売してくれれば、USDAへの風あたりは少ないと、見ているのでしょう。
ということは、LL601の混入は、検出不能の状況にあるということなのでしょう。
しかし、肝心のBayer CropScienceには、その気がなさそうだし。
「残留実験作物」問題という意味では、Bt10・Bt11メイズ問題と共通のものがあるといえましょう。
その間に、 Arkansas, Missouri, Mississippi, Louisiana, Texas 、 California 各州の農家が、Bayer CropScience相手に、訴訟に踏み切りましたね。
このサイト「Bayer GM Rice (Genetically Modified Rice) Rice Lawsuit Investigation 」
http://www.alexanderlaw.com/bayer-crop-science/index.html
が、その訴訟関連サイトのようです。
一方では、米の先物取引への影響は、大きくなっているようです。
まさか、訴訟を操りながら、米の先物取引で、稼いでいるんじゃないでしょうね。

なお、このサイトhttp://www.alexanderlaw.com/bayer-crop-science/#llの『About "Liberty Link" Rice (offsite links)』あたりに、Liberty Link Riceについての参考リンクが、充実しているようです。

参考
Liberty Link-グルホシネート(glufosinate)耐性作物
Roundup Ready-グリホサート(glyphosate)耐性作物-ラウンドアップ耐性-
http://generalhorticulture.tamu.edu/LearningCommunity/Assignments/TransgenicCrops/TransgenicCrops.htm参照



[4739] Re:[4737] [4733] [4732] 日本製粉:輸入原料用雑穀に長粒種米 製品在庫の出荷停止 投稿者:虹屋 投稿日:2006/09/01(Fri) 19:40  

> Bt10とBt11で、前者については、開発が断念され、安全性の評価はされず、後者については、安全性の評価がされていたのに、Bt10が、Bt11に誤って混入してSyngenta社の種子として販売されたという事件がありましたね。

組み換え遺伝子の挿入部位の違いに由来したBtタンパクの発現量の差から、Bt11が商品化され、Bt10は落とされた。(Bt11が250〜450倍産出)
 米国の規制当局は、異なる挿入部位の周辺遺伝子の構造に変化、いわゆる非意図的な影響がBt10にないかをおそらく3ヵ月かけて(米政府への届出が2004年末、公表が3月21日)慎重に調べた結果、食品、飼料および環境にリスクはなく、よって回収の必要はないと判断したのだろう。
http://biotech.nikkeibp.co.jp/fsn/kiji.jsp?kiji=361

今回のGMイネでは
@LL601の開発が中止された理由が不明
Aバイエル社が7月31日に政府に報告し、食品医薬局(FDA)と農務省(USDA)が8月18日に公表しており、いわゆる非意図的な影響をFDAがチェックする時間的余裕が無い。
B既に販売されていたBt11の種子にBt10がラベルの張り間違いで混入したのと違い、LL62、LL06も販売されていない。


[4738] Re:[4736] これまで、サトウキビを粗末にしておいて、エタノール獲得に走るお粗末 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/01(Fri) 18:52  

ときさん。
世界のエタノール狂奔で、砂糖相場が上がるのは、まだ、健全な流れなんでしょうが、日本の場合には、既に産業的にダウン寸前・気息奄々のサトウキビ生産者に対して、お国のために、甘しゃ糖(キビ糖)を搾らなくてもいいから、エタノール原料としてのサトウキビ・バガスを供給してくれ、とでも言うんでしょうかね。
何やら、キャビアを取るために、チョウザメの死体累々といった光景と、似ているような気がするんですが。
おっと、これも「見えないものを演繹する」に、はいってしまうかな?

北海道の28例目、ここにも、しっかり、ミルフードAスーパー(ほ乳期子牛育成用) 入っていましたね。


[4737] Re:[4733] [4732] 日本製粉:輸入原料用雑穀に長粒種米 製品在庫の出荷停止 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/01(Fri) 18:42  

まりちゃんさん。虹屋さん。
今回の問題のBayer CropScience社の長粒種米が、LLRICE 06 (Liberty Link Rice 601、LL601 )で、ジョハンズ農務長官が安全だといっているのが、 LLRICE 06と同じLiberty Linkという名のプロテインを含む、同社のLLRICE 62 と LLRICE 06 ということですね。
もっとも、似たような話が、とうもろこしにもあったような。
Bt10とBt11で、前者については、開発が断念され、安全性の評価はされず、後者については、安全性の評価がされていたのに、Bt10が、Bt11に誤って混入してSyngenta社の種子として販売されたという事件がありましたね。
このサイト「USA; Long-grain rice contaminated with unapproved GM variety」
http://www.gmcontaminationregister.org/index.php?content=nw_detail3
では、この二つの事件は、よく似ているケースとしていますね。
この余波としては、インドが、早速、日本への輸出を狙っているという話が、このサイト「GM Watch」http://www.gmwatch.org/archive2.asp?arcid=6921
に載っていますね。
「Fact sheet on the illegal release of Bayer Crop Science's rice LL601 」http://www.saveourseeds.org/dossier/fact_sheet_bayer_LLRICE601.html
http://pubs.acs.org/cen/news/84/i35/8435rice.html
も、ご参照

http://www.usda.gov/wps/portal/!ut/p/_s.7_0_A/7_0_1OB/.cmd/ad/.ar/sa.retrievecontent/.c/6_2_1UH/.ce/7_2_5JM/.p/5_2_4TQ/.d/4/_th/J_2_9D/_s.7_0_A/7_0_1OB?PC_7_2_5JM_contentid=2006%2F08%2F0306.xml&PC_7_2_5JM_parentnav=LATEST_RELEASES&PC_7_2_5JM_navid=NEWS_RELEASE#7_2_5JM


[4736] 『理系とハサミは使いよう。文系につける薬はない』 投稿者:とき 投稿日:2006/09/01(Fri) 18:40  

◇亡国系 2006年09月01日
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50615736.html

>『理系はよく内省する一方、視野が狭くなる傾向はあるかと思う。理系にとって、自分に見えない世界は世界ではないのだ。そこもまた、正しさはさておき過程と物語で見えないものを演繹する文系に付け入られる隙ではないのだろうか。』

>『つける薬なき文系が、ハサミのごとく理系を使った時に、悲劇が起こる。』

 しかも、サビだらけで切れ味の悪い、紙も思うようにきれない『ハサミ』だったのではないか?

◆笹山政策道場ウイルス論争 -養鶏現場から-(2006.9.1)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza313.htm

>『それまで全く養鶏現場を知らなかった、研究者の先生達から「病鶏を出荷した、不埓千万」といわれて仰天したくらいです。噂やガセネタの現場情報でみた限りは浅田事件そのものが近くのブロイラー農場を含めて最後のケースでした。あれは自然終息以外の何物でもありません。』

>『きっとこんなことを昔から繰り返して居たんだろうとする喜田教授の本音のほうに賛成です。放って置けでは無論ありませんが、放って置けば日本中の鶏が居なくなるという認識(農水にあります)は明らかに間違いです。』

 AIVにしろ、KHVにしろ、確かに当事者の現実・現場の「現象」に対する知識も足りなければ、それを対象とする「法令」に対する知識も足りず、全くチグハグな「政策・制度」が放置されているも同然です。が、それと同時に、行政担当部課の人間の、その現実に適さない「制度」に対する「不作為・無策」も、確実に存在します。「法」的な「過失」はないだろうにせよ。
 これもまた、あの食えない「メロンもどき」流通の構図そのものに見えてきます。「鳥インフルエンザウイルス「鳥→人」感染情報」も、まったく「メロンもどき」ですし。

 「無謬性」が前提で動いてしまう法令(制度)は、「フェール・セーフ」の考え方を拒絶しながら、ひたすらどん底まで、過ちを果てもなく繰り返し、また第ニ、第三の、茨城養鶏大虐殺や獣医師報告義務違反事件を惹き起こすことになるのでしょう。「ウイルス感染」に関する「家畜伝染病予防法」の基本思想である「まん延防止・排除・根絶」を改めないかぎり。最低限、「法」をいじらなくても(ウイルス病に関しては実質、「形骸化」させておくということになりますが)、AIVを(あるいは、その中のある特定の型を)「施行規則」から除外しておくことは、本気でやろうと思えば簡単なはずです。

◇エタノール燃料普及案、関係各省で乱れ 減税なるか(09/01 10:20)
http://www.sankei.co.jp/news/060901/kei055.htm
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060829-00000114-mai-pol
http://nsearch.yahoo.co.jp/bin/search?p=%A5%A8%A5%BF%A5%CE%A1%BC%A5%EB&st=n

 なにか、いろいろあやしげな利権がからんでいるように見えなくはないですが…。証券市場ネタでもありますし。最近やたらに、テレビ(NHKでも民放でも)でもそれに関する番組をやっていましたが。やたらブラジルの宣伝をやってたような…。農水省と環境省がタッグを組んだのですか。

 AIVやKHVのような、さして大きな産業でもなくお金にならない分野は、あとしまつもせずに放置なのでしょうか。適当にお茶を濁して、あとは終わったようなふりをして。
http://www.maff.go.jp/syohi.html
 農産物(さとうきび)とはいえ、エネルギー分野に進出のほうが一見派手なことは確かですが。地味で地道な食糧安定生産確保の問題はそっちのけで、やはり、加工品を含め、海外から買ってくることには熱心な施策をやりつづけるのでしょうか 
 そういえば、その後の「ポジティブリスト制度」輸入品規制緩和検討の続報が、いまのところまだないようですが…。
http://nsearch.yahoo.co.jp/bin/search?p=%A5%DD%A5%B8%A5%C6%A5%A3%A5%D6%A5%EA%A5%B9%A5%C8&st=n
-----------------------------------------------------------------------------------

◇農林水産省 報道発表資料
http://www.maff.go.jp/www/press/press.html
【9月1日】BSE患畜(28例目)に関する情報(BSE28例目の疫学調査第2報)
【8月28日】BSE患畜(28例目)に関する情報(BSE28例目の疫学調査第1報)



[4735] Re:[4721] リコール法制度と事故情報データベース共有制度の充実を図るべき時 投稿者:虹屋 投稿日:2006/09/01(Fri) 18:38  

ご参考までに
日本経済新聞 - 2006年8月19日
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20060820AT3S1800M19082006.html

悪徳業者や不良製品、苦情データ巡り綱引き・内閣府と経産省
 悪徳セールスや不良製品に関する消費者の苦情情報を巡り、内閣府と経済産業省が綱引きをしている。経産省は内閣府の外郭団体の国民生活センターが管理する苦情データベースにオンライン接続して、悪徳業者の取り締まりやパロマ(名古屋市)の瞬間湯沸かし器のような製品事故の予防にも役立てたい考え。だが内閣府は情報漏洩(ろうえい)を懸念し、開示の拡大には消極的だ。

 経産省は「特定商取引法」に基づき、消費者をだまして製品購入を強制する悪徳業者などを取り締まっているが、人手不足で情報入手に苦労している。また同省内では、松下電器産業の石油温風機やパロマの製品事故が相次いだことにも「消費者の苦情情報を事前に分析できていれば」(製品安全課)と嘆く声も出ている。 (07:01)


[4733] Re:[4732] 日本製粉:輸入原料用雑穀に長粒種米 製品在庫の出荷停止 投稿者:虹屋 投稿日:2006/09/01(Fri) 15:49  

> 例の遺伝子組み換え米の余波ですが、

この組換えイネ・米の安全性を、同じ組み換え操作をされた他の2系統のイネが「安全性評価が行われており、食品への利用についても環境に関しても安全に見える(ジョハンズ農務長官)」からこの混入した系統も安全と言うのは、3兄弟で上の二人が東大に合格したから、末っ子も合格する能力があると言う様なものですね。そういう欲目、僻目で安全といわれても、・・


[4732] 日本製粉:輸入原料用雑穀に長粒種米 製品在庫の出荷停止 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/09/01(Fri) 09:29  

日本製粉:輸入原料用雑穀に長粒種米 製品在庫の出荷停止
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20060901k0000m040137000c.html
例の遺伝子組み換え米の余波ですが、

最近パンやお菓子に米粉を使うのって増えてるんですよ。
スーパーでも製菓材料売り場に米粉売ってるし。
あ上新粉の安いのって大丈夫かしら。
ビーフンなんかのヌードル系も米が原料でしたが。

あ、おせんべいとか。


[4731] 薬害エイズ:事件後に旧厚生省幹部39人が天下り 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/09/01(Fri) 06:58  

薬害エイズ:事件後に旧厚生省幹部39人が天下り
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20060901k0000m040138000c.html
製薬企業への天下りは3社計4人。田辺製薬に2人、中外製薬と事件の舞台になった三菱ウェルファーマ(旧ミドリ十字)に各1人だった。業界団体は、17のうち12団体が計35人のOBを受け入れ、トップは日本製薬工業協会の6人。日本血液製剤協会が5人、日薬連、医薬工業協議会、日本臨床検査薬協会が各4人と続く。

 このうち、事件に絡み「責務を果たさなかった」として訓告処分を受けた斉藤勲・元官房審議官は退職2カ月後の96年9月、東京医薬品工業協会に理事長として天下り。04年5月に退任すると同月、日薬連の理事長に就任した(現職)。エイズ関連資料の調査や報告が不適切だったとして厳重注意を受けた鶴田康則・元官房審議官は、05年1月から日本大衆薬工業協会理事長を務める。

 厚労省出身者が団体の特定ポストを独占するケースもある。医薬工業協議会は常務理事を、日本臨床検査薬協会は事務局長を、各4代にわたってOBで受け継いでいる。
(抜粋、毎日新聞の全文をどうぞ)


[4730] Re:[4724] 『悪魔のささやき』 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/01(Fri) 05:46  

ときさん。
ああ、この最後の部分は、JA庄内みどり農協さんの「10日たっても、硬くて食べられないメロン」のことを言われていたのですね。
今では、リモートセンサーでの糖度管理のもとでの出荷が普通のようなのですが、このJA庄内みどり農協さんの場合は、どうなっていたんでしょうね。
それに、スーパーのチェックも働らかなかった。
おとなしい消費者がいる市場での出荷で助かったようなもんですね。


[4729] 【眼科など】白内障手術におけるCJD対策について 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/09/01(Fri) 05:45  

テレビで眼科の特集番組を見たときはダイアモンド・メスを使ってたような。そういえば、有名な脳外科医さんも、特注器具を使ってたんですが、器具やさん、量産していただきたいですね。

白内障手術におけるCJD対策について
http://www.ganka.jp/CJD.htm
V.手術時の注意点
>感染防止を第一に考えて、手術に際しては出来る限りディスポーザブル器具を使用するようにしなければならない(白内障手術でダイアモンド・メスを使用する術者も多いが、出来ればディスポーザブル・メスにすべきである)。
>また、ディスポーザブル器具の再使用は絶対にしてはならない。白内障手術のUSチップも高価なために再使用しているところが多いが、多くはディスポーザブルとして厚生省の認可になっているので注意が必要である。(〜略)
>ディスポーザブルでない手術器具は(少なくとも眼内に挿入するものは)表2−aの消毒法で消毒後に通常のオートクレーブやガス滅菌による消毒を行わなければならない。
>未だに一部のところでは白内障手術に際し、USチップを消毒もせずに連続使用していると聞くが、このようなことは犯罪行為とも言うべきであり、即刻止めなければいけない。(抜粋。全文をURLでどうぞ)

過去の投稿ですが
[4669] 通常滅菌ではプリオンは器具に残留するようで 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/08/24(Thu) 23:56

Sterilisation 'may not kill CJD'
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/5281100.stm


[4728] Re:[4727] 米国飼料関連施設査察は無駄骨 食品安全委のGBR評価は吉川マジック再演か 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/01(Fri) 05:32  

まりちゃんさん。
早起きですね。
このGBR評価を食品安全委員会が請け負うということは、他国のリスク管理の部分にまで、日本の食品安全委員会を利用して、お墨付きを与えてしまうという、欠陥がありますね。
日本の食品安全委員会には、GBR評価を行う、体制なり能力があるものとは、思われません。
異なる思惑が、リスク管理機関側から、働いているものとも、思われますね。
昨年12月8日の食品安全委員会では、当時の寺尾委員が、次のようにいわれていますね。
「今回のパブリックコメントで寄せられた国民の意見は、リスク管理官庁に、十分伝える必要がある。」
「アメリカに輸出プログラム遵守させる義務が、日本のリスク管理官庁にはあるし、その検証結果を食品安全委員会に報告する義務がある。食品安全委員会は、そのことを今度は、国民に開示する必要がある。」
まあ、意識的にどうかは、分かりませんが、GBR評価というパラメーター(媒介変数)を使って、食品安全委員会自らが、すすんで、ババをつかんだということのようですね。



[4727] 米国飼料関連施設査察は無駄骨 食品安全委のGBR評価は吉川マジック再演か 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/09/01(Fri) 05:16  

米国飼料関連施設査察は無駄骨 食品安全委のGBR評価は吉川マジック再演か
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06083101.htm

笹山さん、よくわからないんですが、こういう人たちって、ものすごい研究費と謝礼もらってんですよね。税金から。
こういう人たちに辞めてもらいたい場合はどうしたらいいんでしょうか。署名活動とか裁判とか?


[4726] Re:[4725] [4642] [4640] [4557] 電磁波の影響 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/09/01(Fri) 04:48  

bemsj さん。
おやおや、そうでしたか。
同郷のよしみってのも、古い言葉にはなりましたが、今後とも、よろしくご指導ください。
ところで、某巨大掲示板
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/203.html
で「生体電磁環境研究推進委員会」
http://www.tele.soumu.go.jp/j/ele/body/comm/summary.htm
の「研究成果」の妥当性への疑問が取り上げられていましたが。
いろいろ、問題の根は、深いようですね。
携帯の電波の問題と、基地局の電波の問題とは、分けて考えた方がいいのかも知れませんが。
携帯電話基地局の電磁波に関する危険性については、4692でご紹介のサイト「Mobile Phone (Cell Phone) Base Stations and Human Health」http://www.mcw.edu/gcrc/cop/cell-phone-health-FAQ/toc.htmlに詳しいようです。



[4725] Re:[4642] [4640] [4557] 電磁波の影響 投稿者:bemsj 投稿日:2006/09/01(Fri) 02:44  

> 私の郷里でも、携帯波電波塔が、あちこちで見られるようになって来ました。

私は秋田県の出身です。

http://homepage3.nifty.com/~bemsj/


[4724] 『悪魔のささやき』 投稿者:とき 投稿日:2006/08/31(Thu) 23:02  

◆笹山政策道場ウイルス論争)(もどかしいようでも大切なこと)《鳥→人問題》(2006.8.31)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza312.htm

 でもやはり、当事者の知識・知恵の水準が試されています。もはや民主主義の時代ですから。たとえそれが「仮想現実」の建前だとしても。もういまさら、「啓蒙主義の時代」にはもどれません。知識階級という高みから注がれる知識という構図は今やなりたちません。知識もまた、まさに、「求めよさらば与えられん」という時代ですから。

>『コンピュータ、携帯電話、おびただしいテレビ番組、電子ゲームなど、情報や刺激が氾濫するなかで、私たちは一番大切なこと、自分自身の内面を見つめ、個人としての成長を重んじることを忘れてしまったのです。自分の考えではなく、意識の辺縁に入ってくる無数の情報に動かされて、いつの間にか自分でものごとを考え、自分とは何かを反省し、自分の好きな道を見つけ、個人として生きていくことを、ないがしろにしてきました。悪魔はそう言うあなたに、ささやくのです。そのささやきにあなたが動かされれば、悪魔は大喜びでにたにた笑うことでしょう。』
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50613628.html

 いまの「悪魔」は、『鳥インフルエンザの《トリ→ヒト》感染が起こっている』と、ささやいているかのようです。

◇鳥インフル、感染防止は当面困難 中国衛生省(共同)(08/31 19:17)
http://www.sankei.co.jp/news/060831/kok071.htm

>『高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)の家禽(かきん)から人への感染について「今後も散発的に発生する可能性がある」と報告、感染防止は当面困難との見通しを示した。』
>『人から人への感染については「中国では発生していない」と説明した。』

 「鳥⇒人」ではなく、「家禽⇒人」としているのですね。
 いま確実に起こっているだろうことは、「鳥(家禽)⇒鳥(家禽)」と、「人⇒人」であって、鳥で起こっているのは「鳥インフルエンザ」、人で起こっているのはあくまでも「(人)インフルエンザ」ということだと思います。
 いつまでも、その双方をごちゃ混ぜに混同させ粉飾攪乱したような情報を出すべきではないと思っております。

 内容のチェックのほとんどない、単に伝言情報を流通させるような通信社の情報には要注意でもありますし。
http://blog.livedoor.jp/saihan/archives/50699413.html
http://blog.livedoor.jp/mumur/archives/50605298.html
http://japanese.china.org.cn/japanese/257260.htm
(◇中国、鳥インフルエンザのヒト‐ヒト間感染例は無し)

◇ハト:死因不明のハト発見 鳥インフル検査へ−−神戸
http://www.mainichi-msn.co.jp/kansai/news/20060815ddn041040038000c.html

 簡易検査では、検査キットであらかじめ設定してある既知のものの陽性陰性だけ。しかも、へい死してからの時間経過によっては、高い気温に放置してあった場合、ウイルスそのものも溶解してしまうのはかなり早いのではないでしょうか。

■日経社説 研究費集中こそ不正の温床
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20060831/1156986646
>『放言で言うのだけど、一部のスター研究者ってメディアとぐるっぽい。』

 それ(『メディアとぐる』)は、お役所の方が上手なのかもしれません。となればやはり…。
http://www.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=31174&log=20060828
http://blog.livedoor.jp/saihan/archives/50703017.html

>『現代において支配的な<政治・法曹・メディア>複合体が、たとえ根拠がなくとも何らかの恐怖を広め大衆を操作してしまう構図を「恐怖の極相(ステイトオブフィア)」と呼ぶ』
http://d.hatena.ne.jp/schazzie/20051110

 鳥インフルエンザの場合は、『<政治(官)・学(産業‐製薬・ワクチン)・メディア>複合体』とでも言えるでしょうか。
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 しかし、食えない農産物を流れ作業で流通に乗せてしまうシステムは、どこにもチェックが働かなかったのでしょうね。生産者、農協、市場、卸問屋、スーパー、なんともお粗末なものです。みな、人の所為に思っているのでしょうかね。何といっても一番のモラルハザードは、やはり生産者でしょう。形ばかり(見栄えだけ)で出荷してしまうようなことになっているのですね。(とはいっても、種や苗が、農協の配布の可能性も大有りですが。それの当たり外れの要因も、場合によってはかなり大きいこともあります。いまや、農家は農協の小作人のようなものかもしれません。借金を背負わされている農家ほど。)
 農協集荷の農産物はどこでも、そのようなことになりがちのようです。(チェックが人任せになって、しかもチェックするべきところが、他人事になっているという構図。この構図、どこかの例と全く同じですね。)


[4723] Re:[4720] 深夜徘徊者の不安 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/31(Thu) 21:57  

みのきし汁さん。
確かに、いざという場合の責任逃れのための「クスリを売ることのできる単なる販売業者」としての資格では困りますね。
となると、この「相談者」たりうる資格要件は、どうなるのでょう?
このごろでは、お医者さんが、薬屋さんのようになってしまっていたり、薬屋さんがお医者さんのようになってしまっていたりするような、錯覚を受けることが、間々ありますが。
もしかして、お医者さんは、既に、薬屋さんのデポ化してるんじゃないんでしょうね。
あれ?
このみのきし汁さん、マルチポストのようですね。
まあ、イッカ。


[4722] JA庄内みどり農協さんの「硬くて食べられないメロン」のクレーム処理顛末 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/31(Thu) 20:29  

今年の夏は、長雨のせいか、果物も、糖分の少ないものがおおかったようで。
私がお盆前に、北上市のスーパー(ジャスコ)で買った庄内のメロンもその口だったようで。
買ってから、10日後に食べても、中の身が硬くて、メロン用の先のとがったスプーン
http://www.felice-jp.com/webshop/60vision/noritake60/images/nori-melsp.jpg
が、刺さっていかないほどなのには、さすがに驚いた。
これでは、あまりにひどすぎると、メロンの皮に書いてあった山形のJA庄内みどり「庄内みどり農業協同組合」さんに、その旨を告げ、更に、生産者の名前(名前の一番最後に『人』という字がついている生産者。)と番号をしらせると、
「今年は、長雨で、方々から、苦情が多い。」とのこと。
で、「お詫びのしるしに、枝豆を送るので、住所を知らせてくれ、」といわれたので、知らせたのだが、その後、10日たっても、何の音沙汰もないって言うのは、どういうことなの?
もっとも、スーパーにあれだけ積んであったJA庄内みどり農協さんの「10日たっても、硬くて食べられないメロン」のクレームが舞い込んでしまったら、パニック状態になるんでしょうけれども。
そんなに、クレームを電話でする消費者は、意外と少ないのかも知れませんね。


[4721] リコール法制度と事故情報データベース共有制度の充実を図るべき時 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/31(Thu) 07:44  

シュレッダー、ガス湯沸かし器、などなど、各種製品の安全性が、問われる時代に入ってきたにもかかわらず、日本のリコール法制度は、各国に比して、充実していないのが現状のようである。
現在、日本においてリコール法制度があるのは、医薬品、食品、自動車関連、消費生活用製品などがあり、関連法令としては、薬事法(69条の2,70条)、食品衛生法(54条)、消費生活用製品安全法(31条、82条)、飼料安全法(24条)、道路運送車両法(63条の2)、電気用品安全法(43条の5)、化審法(化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律 )(22条)、ガス事業法(39条の18)、液化石油ガス保安法(65条)、高圧ガス保安法(49条の30)、毒物及び劇物取締法(15条の3)、農薬取締法(9条の2) 、家庭用品規制法(6条)などがある。
http://www.shakai-gijutsu.com/ronbun2/313.pdf#search=%22%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%20%E5%88%B6%E5%BA%A6%22
http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/report/2000_21.html
参照
しかし、そのリコールの代表である自動車関連のリコールにおいてさえ、メーカーの自主的リコールが中心となり、リコール隠しが蔓延した教訓に基づいて、勧告制度リコールが付加されてはいるものの、強制リコールとまではいっていない。
一方、海外においては、アメリカにおいては、タイヤ事故の報告を義務付けたTREAD法の整備や、アメリカのCPSC(消費者製品安全委員会)によるリコール・ラウンドアップ("Recall Roundup")キャンペーン・プログラム(リコールの一斉手入れ・キャンペーン)の実施などが、充実されてきており、また、EUにおいては、一般製品安全に関するEU指令(General Product Safety Directive. GPSD (2001/95/EC) )のもとに、各種施策が充実されつつある。
日本においては、製品安全四法(電気製品、ガス、消費生活用製品、液化ガス)については、比較的、事故情報の集積が可能のようではあるが、それでも、今回のパロマのような事故情報が、秘匿されている始末である。
今、必要なのは、事故情報のデータベースの管理を、メーカーサイドに任せるのではなく、共有の失敗の経験データベースとして、官民そして、関連NGO、事故関連者以外の消費者 との、共有を図るためのシステムを構築することである。
PSE問題では、このような視点からのアプローチが皆無であったが、中古等、再上市後の製品の事故情報についても、データベースを共有するシステムの構築が必要なのだろう。


[4720] 深夜徘徊者の不安 投稿者:みのきし汁 投稿日:2006/08/31(Thu) 04:27  

暑くるし〜寝苦しい〜痒い〜てんで深夜にレスタミン買いにドラッグへ!ありゃ分かっていたけど閉まっとる!

 でも今年の6月に薬事法が改正されて2年後位に薬剤師がいなくても薬が売れるようになりドラッグストアも24時間営業に移行するんだよね〜。便利になるな〜と思う反面、不安な点も。

 新しい法律でもまったく無資格な人が医薬品を売ることはないらしいが,その資格が「クスリを売ることのできる単なる販売業者」としての資格で医薬品の効能書にある「○○のような方、○○な症状がでた方は医師か薬剤師に相談して下さい」の文中の”相談者”に該当しないというのだ!

 この点消費者にとっては無責任な気がしてならないし薬害が発生した場合に製薬会社から「ちゃんと相談すべき者に相談しなかったアナタも悪い」と逃げ道を与えかねない。

それに加えて一般消費者にも判るような責任を明確にした資格名称の名札義務化も無いというからたまらない!



[4719] C型肝炎ウイルス(HCV)訴訟 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/30(Wed) 19:05  

福岡地裁判決のポイント

【1964年6月のフィブリノゲン製剤の製造承認責任】

 当時の知見では産科出血の原因は低フィブリノゲン血症であり、治療には血液を凝固させる血中因子フィブリノゲンの補充が有効と考えられ、フィブリノゲン製剤の有用性は認められていた。ミドリ十字の製造、販売に過失はなく、厚生大臣の製造承認も違法とはいえない。

 【77年12月までにフィブリノゲン製剤の投与対象を先天性低フィブリノゲン血症に限定しなかった責任】

 当時の知見ではフィブリノゲン製剤の有用性が認められており、投与対象を限定しなかったことにミドリ十字の過失はなく、厚生大臣の権限不行使が違法と言うこともできない。

 【80年11月までにフィブリノゲン製剤の投与対象を先天性低フィブリノゲン血症に限定しなかった責任】

 78年には米食品医薬品局(FDA)のフィブリノゲン製剤承認取り消しが公示され、当時の知見としても製剤の有効性に疑問が生じていた。ミドリ十字だけでなく厚生大臣もこの情報を得た上で調査、検討するべきだった。この時点で製剤の再評価を始めていれば、遅くとも80年11月までには製剤の有効性と有用性を判断することができたし、仮にそうでないとしても、厚生大臣はミドリ十字に緊急安全性情報を配布するよう行政指導するべきだった。

http://www.shikoku-np.co.jp/news/kyodonews.aspx?id=20060830000331


[4718] 今月8月8日のFOMCの会議録が、昨日公開 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/30(Wed) 09:53  

なんといっても、注目されたのが、この日の会議で、『インフレリスクへの対処を目的としての更なる引き締め策(firming)の程度やタイミングについては、今後、入ってくる情報が意味する、インフレと経済成長の両方の見通しの成り行きに依存するであろう。』の表現をめぐって、「金利引き上げをすべし」との観点から、ただ一人、反対の票を投じた、Jeffrey Lacker氏の言い分。

参照「暫定的金利据え置きを決めたFOMC声明」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=634

昨日発表された会議録では、Jeffrey Lacker氏は、その反対の理由を、下記の通りに語っている。

「政策金利が変更されなかった場合には、予想される以上に、より急速なインフレ収束のための更なる引き締め策が必要であろう。
インフレ見通しは、悪化してきており、最近のコアインフレの増加傾向は、定着化を見せており、広範囲にわたってきているように見える。
一方、国民所得や生産勘定についてみれば、急上昇を見せており、それが、労働所得の上昇を補償する形になっている。
今後の四半期においては、実質成長は、幾分低下の兆しを見せているが、それが、コアインフレの低下を招く力になるとも、思えない。
更にいえば、実質短期金利は、このところ低下してきており、いまだに、低金利水準にあるといえる。」

http://www.federalreserve.gov/FOMC/minutes/20060808.htm


[4717] 火に油を注ぐかもしれない、一応の総括を試みましたが。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/29(Tue) 17:27  

ときさん。無明さん。通行人さん。
途中総括といっても、火に油を注ぐことになるかも知れませんが。
いくつかの問題点が、すれ違っているようですね。
私なりに、対立点をまとめてみました。

1.養鶏業界の社会的責任の限界は、どこまでなのか?
人⇔人感染にまで、養鶏業界は、社会的責任を有さざるをえないのか?
ウイルスの宿主域についての明確な定義なしには、養鶏業界にのみ、社会的責任のスパイラルが起こってしまうのではないのか?

2.1と関連して、H5型鳥インフルエンザウイルスの「まん延防止と根絶」の社会的責任の範囲は、どこまでの射程距離にあるのか?

3.同じく、清浄国志向の社会的妥当性は、どこまでのしきい値(Threshold )まで、求めることをゆるされるのか?

4.清浄国志向のオルタナティブとしての政策は、まったく、ゆるされないのか?
対策のための社会的コストを考えれば、「耐過・馴致」を含めたオルタナティブを用意することこそ、総体としての社会的コスト低減と、疾病のミチゲーション的対応ができるのではないのか?
また、そのひとつのオルタナティブとしてのワクチネーションを拒否する論拠が、今ひとつ、弱いのではないのか?

5.上記1.2.3.4についての養鶏業界のコンセンサスがないまま、業界は、強毒変異確定説を無定見に受け入れたままの流れで、一切を黙した形のなかで、茨城の愛鶏園裁判は、進行しているのではないのか?(同じ業界構造の中にあった、浅田農産の名誉回復も、ありうるのではないのか?)


[4716] 『隠れたところに届く言葉は小さい。』 投稿者:とき 投稿日:2006/08/29(Tue) 15:42  

>『一般的な(H5N2)不活化ワクチンは、(H5N1)流行株との抗原性の違いから「症状は出にくくなりますけれども、感染を完全に防止することはできない」とのこと。従って、メーカーには、流行株と抗原性の一致しており、感染防止により効果のわるワクチンを作っていただきたい。』([4699] )

 ワクチンによる「病気の発生(発病)」の逓減化によって、「感染」そのものの発生も確かに減少させることができるのは事実でしょうが、基本的には、「感染を防止する」ということにはなりません。感染はいつでも起こりえます。インフルエンザウイルスを含めてウイルスは、自然界に宿主(鳥ウイルスの場合は鳥が宿主)と共にありふれていますから。
 しかも、ワクチンを処方して発病を免れるということは、ウイルスの「まん延防止と根絶」が無為であるとの「諦観」(けしてあきらめる≠ニいう意味ではなく)に至ってからです。つまり、いつでもどこでも、ウイルスの「感染」を被ることはあたりまえのことだ、ということが前提であり常識となっているからできることです。
 ゆえに、『感染防止により効果のわるワクチン』などというものが、この世に存在するわけがありません。あくまでも「感染」しても激しく「病」がおこらない、重篤化あるいはへい死が起こらなくするための「免疫システム」の予行演習のために有益なものというのが、ワクチンに対する常識的な認識なのですが…。
 あくまでも、『「病」を起こりにくくして、「感染」を多少抑制するという効果』があるかどうか、といった程度のことでしょう、ワクチンが「感染」現象に作用するとすれば。と同時に、必ずしも「病」が目に見えないからといっても「感染」は起こっていることがある、ということもきちんと認識・理解しておいたほうがよろしいかと思います。(茨城事例の鳥H5N2型とおなじようなことが、人間でも、種々のウイルスにおいて。) それが、ウイルス「感染」の実態であるということを。
 ウイルスがあるかないかは、なければ「病」が起こらないということはたしかなことですが、しかしながら「病」が起こることについては、ウイルスが「ある」ということは、「病」が起こることのほんの一部の要素にすぎない(あくまでも「ウイルス」・「ホスト」・「環境」の3要素におけるそれぞれの抱えている条件が合致したときにのみ起こる)という病理現象をよく理解して、いたずらに「病」に対する不安や脅威を過剰に抱くことは慎みたいものです。何事もそれについて知らないから不安なのであって、知ってしまえば何も不安はありません。ウイルスと免疫と医の知識に関しては、学校教育課程では、ほとんど何もやられていないに等しい状況ですし。不安を煽る側にたてば、これほどつけこみやすい分野もなかなかないかもしれません。その面で、製薬メーカーやそれに類する産業は、これまでだいぶ美味しい思いをしたと思います。否応なく使用期限がきて捨てるばかりの備蓄抗ウイルス薬とか、ワクチンはもちろんのこと。
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◆笹山政策道場ウイルス論争(もどかしいようでも大切なこと)(2006.8.28)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza311.htm
>『それなのに茨城は何ですか?症状もない鶏を陽性というだけでたまたま見つけた拾ってきたようなウイルスを添えて有無を云わさず殺してしまった。これを素直に防疫に必要な手段だったと受け入れられますか?繰り返すけれど浅田農産の処置、オランダのそれ、ベトナムでの鳥ワクチンなどウイルス対策としたら噴飯ものです。ただそのような法律なり省令の条文に沿ったものだといわれれば対策は対策です。』

 もう、規則や法の改正・改廃については、「民主主義」の手続きは無理と観念して(日本にはやはり「民主主義」は、いまだ定着していないのだなという愕然とした想いと共に)、ここは渡りに船と思って、あの「魔女狩り」に遭ってしまった「愛鶏園」の獣医師さんがたが、「家畜伝染病予防法」が「ウイルス感染症」に対しては、いかに現実現場にそぐわない、それが無効なものであるかを証明するために、せめてもの国民の無知に対する「知」の側のレジスタンスとして、「最高裁」まで徹底的に闘って欲しい、と強く願うものです。
(なお、必要なのは当方です。実名を晒して実体のあきらかな方があってこその、言論の確かさがネットでは保証されるということになっています。その面では、私のやり方は卑怯この上ないものと見る方々も確実におられるはずです。しかも「虎の威を借る狐」と言われてしまえばそれまでのことでしょうし。)

■遠いかすかなリーチ 2006-08-29
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20060829/1156813191
>『私としては、遠いかすかなリーチを信じている。』

>【一見、へんな○○だが最も正しい○○だった! 】
http://oshimas.iza.ne.jp/blog/entry/31204/

『もどかしいようでも大切なこと』
(そのもどかしいことを簡単に放棄して、簡単なこと判り易いことの中へ、どんどん流されやすくなる傾向が高まっているのかもしれません。情報が豊富であればあるほど。)
http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/20060829/1156813765
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/16661/
http://oshimas.iza.ne.jp/blog/entry/30578/
http://blog.livedoor.jp/mumur/archives/50607776.html
http://www.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=31174&log=20060829
http://homepage2.nifty.com/silkroad-uzbek/works/2001/04_yuuzuru_nagata.html
http://www.epochtimes.jp/jp/2006/08/html/d97473.html
http://haraguchik.iza.ne.jp/blog/entry/24585/
(『ウズベキスタンの抑留者』)


[4715] Re:[4706] [4702] マンション住戸への政党ビラ配り 投稿者:通行人 投稿日:2006/08/29(Tue) 11:15  


> 「ヤ筋」の方や自民、公明、民主、社民関連の方、募金集めと称するボランティア、宗教勧誘、新聞勧誘などなど、の無断立ち入りに対しても同じように対応できる市民でありたいと、個人的には考えています。
> それは電車内で大声で携帯電話を使ういかなる国籍の人々に対する対応でも同じです。

座布団2枚!


[4714] 農水省元消費安全局の中川坦氏インタビュー(日本食糧新聞) 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/08/29(Tue) 10:49  


BSE対策の科学、技術−中川坦氏に聞く−(サンプルダウンロード)http://www.nissyoku.co.jp/bse_news/index.htm
がありました。


[4713] Re:[4708] [4699] 無題 投稿者:通行人 投稿日:2006/08/29(Tue) 10:48  


> ただ、河岡さんを例に出されていますが、これは無駄ですね。以前河岡さんの鳥インフルエンザウイルスの
> レセプターの論文に対して、そんな事は無いとおっしゃって攻撃していた方ですから。
> 自分の目で確かめないと何も信じない、それでいて、科学的な反論ができないのですね。

小生、本件に関しては素人ですので、単に有名ということで河岡さんの名前を出したまでです。もちろん、有名だからといって河岡さんの説が正しいは思っていません。それなりの権威がどう考えているかは、我々素人には少し参考になるからです。
無明さんは、本件に関しては少なくとも基礎知識は身につけておられ、自分の説にこだわりと思いこみを持っているトキさんとの論争は、永久に平行線になると思われたので、お節介を焼いたまでです。
私も、名前を挙げた人たちの説が正しいとは思っていませんが、何が正しいか分かるほどの知識がありません。
本件は、非常に重要な事項ですので、論争は続けて欲しいとは思います。



[4710] 化粧品の情報開示を義務化 EU 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/08/29(Tue) 06:22  

化粧品の情報開示を義務化 EU
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=econ&NWID=2006082801003637
>【ブリュッセル28日共同】欧州連合(EU)欧州委員会は28日、加盟25カ国内で販売されるすべての化粧品について、成分の詳細と副作用に関する情報を消費者に対して開示するよう命じる化粧品流通の指針を発表した。
>EU外で製造され、輸入された化粧品も、輸入者が情報開示の義務を負うとされており、日本のメーカーにも影響が及びそうだ。

参考までに。。。
2002年2月のBSEによる化粧品の回収リストですけど、すごいですよ〜。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/02/xls/h0225-4i.xls
ヒトプラセンタ入り化粧品の回収とか
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kaisyu/kaisyuu2002-2-647.html

医薬品と医薬部外品も全公開の資料をつけてほしいですね。
化粧品の内容を表示したくないがために医薬部外品申請なんていうのも聞く話ですし。

薬は薬局で受け取る分はわかりますけど、院内処方は何を注入されたり飲まされたんだかさっぱりわかりませんものね。



[4709] スイスも来年から米国産牛肉を禁輸へ=EUと共同歩調 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/08/29(Tue) 06:07  

スイスも来年から米国産牛肉を禁輸へ=EUと共同歩調
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2376011/detail
>ホルモン投与を受けた牛の肉の輸入を禁止するEU(欧州連合)基準を採用することを決定


[4708] Re:[4699] 無題 投稿者:無明 投稿日:2006/08/29(Tue) 00:00  

通行人さん、ご忠告ありがとうございます。

私も、議論が科学的な議論でなく泥沼に入ってきたと感じております。
やはり、論点の整理が必要ですね。その意味で、人−人感染と鳥−鳥感染が別との議論に
まとめようとしたのですが、そうはいかなかったようです。

当然鳥インフルエンザに対する考え方、対処の仕方が議論の中心になるべきでしょう。

ただ、河岡さんを例に出されていますが、これは無駄ですね。以前河岡さんの鳥インフルエンザウイルスの
レセプターの論文に対して、そんな事は無いとおっしゃって攻撃していた方ですから。
自分の目で確かめないと何も信じない、それでいて、科学的な反論ができないのですね。

私は科学は予断を持って論じてはいけないと思っております。明らかになっている事を組み立てて
説を校正するものだと考えております。

長くなりますので、今回はここまでで。


[4707] Re:[4706] [4702] マンション住戸への政党ビラ配り 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/28(Mon) 20:33  

山梨評論さん。
確かに、政党ビラくばりのみが、逮捕というのは、ちょっと、異常のような気がしますね。
それと、来年が、また、知事選挙ですか。
http://www.nga.gr.jp/tijifile/successi/yamanasi.html
を見ますと、例外を除き、大方は、きれいに三期づつ勤めているのが、過去の姿のようですね。
そんなことも、影響しているのでしょう。
そのほか、武田晴信ならぬ別の晴信騒動もあるようで、にぎやかそうですね。


[4706] Re:[4702] マンション住戸への政党ビラ配り 投稿者:山梨評論 投稿日:2006/08/28(Mon) 20:20  

> このサイト
http://www.shikoku-np.co.jp/news/kyodonews.aspx?id=20060828000181

毎日新聞の記事を先に読んでいましたので、判決要旨のご案内はありがたかったです。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060828k0000e040024000c.html
ビラ配布:「住居侵入」否定し無罪 東京地裁
>葛飾区の7階建てマンションに入り、共産党の「都議会報告」などのビラを3〜7階27戸のドアポストに入れた、として起訴された。注意した住民が現行犯逮捕し、23日間にわたり拘置された。

立川とは違って住民が逮捕したということを毎日新聞の記事で知りました。

勇気ある住民と言うべきなのか、無謀と言うべきか、分かりかねます。この被告という方がまっとうな方で良かったという事例かも知れません。
「ヤ筋」の方や自民、公明、民主、社民関連の方、募金集めと称するボランティア、宗教勧誘、新聞勧誘などなど、の無断立ち入りに対しても同じように対応できる市民でありたいと、個人的には考えています。
それは電車内で大声で携帯電話を使ういかなる国籍の人々に対する対応でも同じです。

話が違いますが、先日ご紹介したふるさと山梨を考える会
http://www16.ocn.ne.jp/~fyk/
に井上幸彦さん(元警視総監)の知事候補推薦辞退の回答が掲載されました。


http://www16.ocn.ne.jp/~fyk/


[4704] 堀尾哲一郎さんの『潜在自然植生から学ぶもの』に、私の宮脇観が掲載 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/28(Mon) 18:38  

ちょっと、気づくのが遅かったが、このNPO法人超微細 化学システム技術研究協会の堀尾哲一郎さんの『潜在自然植生から学ぶもの』
http://www.gcf.nir.jp/~horio-1371314-t/report/chinjyunomori20050914.pdf#search=%22%E7%AC%B9%E5%B1%B1%E7%99%BB%E7%94%9F%22
の13−14ページに、私の宮脇昭観
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=144
が掲載されていました。
光栄です。

http://www.gcf.nir.jp/~horio-1371314-t/report/chinjyunomori20050914.pdf#search=%22%E7%AC%B9%E5%B1%B1%E7%99%BB%E7%94%9F%22


[4703] 徳島のナカちゃんを死に至らしめたのは、誤った、日本人のアニマルライツの考え方 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/28(Mon) 17:52  

元の国会議員仲間の岩浅嘉仁さんが、テレビで出ているので何事かと思ったら、岩浅嘉仁さんが現在市長をされている阿南市の那賀川に昨年11月から住み着いている迷子アザラシのナカちゃんが、昨晩、原因不明で死んだのを受け、今年3月にはナカちゃんが阿南市の名誉市民となっていたことから、「阿南市民を癒やしてくれた功労者」として、はく製にして市が管理することを提案したほか、ナカちゃんのモニュメント建設などの検討を始めたのだという。
私は、この種の問題については、4年前に「タマちゃん問題とアニマルライツへの誤解−日本人の環境意識の幼児性が問われている-」http://www.sasayama.or.jp/diary/2002aug31.htm
にも書いたことなのだが、厳しいことを言うようだが、このナカちゃんは、死ぬべくして、餓死して死んでしまったということなのだろう。
すなわち、迷子アザラシがなぜ発生しているかについて、これが、海洋の気候変動の結果によるものであることは、明らかなのだから、もし、この迷子アザラシを保護するという方針であるとするなら、このような状態で、生息のままに放置しておくこと自体、間違っていたのである。
名誉市民にするくらいだったら、その分、十分なえさを与えられる環境に、いち早く、ナカちゃんを、置くべきだったのである。
そろそろ、迷子アザラシに対する情緒的対応をすることをやめて、「タマちゃん問題とアニマルライツへの誤解−日本人の環境意識の幼児性が問われている-」にも書いたような、世界各国の迷子アザラシへの対応に学んだ、生息環境を整えることから始めなければならないのではなかろうか。
このナカちゃん以外の多摩川のタマちゃんなども、死体は揚がらなかったろうが、おそらく、どこかで、餓死をしていたに違いないのだが。

http://www.sasayama.or.jp/diary/2002aug31.htm


[4702] マンション住戸への政党ビラ配り事件で、東京地裁が無罪を言い渡した判決の要旨 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/28(Mon) 15:43  

このサイト
http://www.shikoku-np.co.jp/news/kyodonews.aspx?id=20060828000181
のとおり

「内部的には政治目的のビラ配布目的も含め立ち入りが禁じられていた事実は認められるが、その意思表示が来訪者に伝わるような表示がされていたとはいえない。管理者の意思に反する立ち入り行為を被告がしたとしても「正当な理由」がない立ち入り行為と解することもできない。

 一般的には社会通念上、本件のようなビラ配りが当然に禁じられていたともいえず、被告の立ち入り行為は住居侵入罪を構成する違法な行為とは認められない。」

一昨年、アムネスティが、日本で初めて『良心の囚人』として認定したケースとのバランスは、どうなるのでしょう?


[4701] Re:[4698] [4697] [4695] [4694] [4690] [4689] 『どれだけおもしろい体験ができたか』 投稿者:とき 投稿日:2006/08/28(Mon) 14:01  

無明 様

> オランダにおけるH7や米国における発生例、日本の2004年の事例をどのように評価するのですか。
> 再度の侵入は可能性がありますが、蔓延防止、撲滅にし敗したのでしょうか?

 ウイルスは、宿主界に内在するものであり、それに対しては勝ちも負けもないということが、どうしても理解できないのですね。それでは、「医」の感覚としての「ウイルス感染症」(病)とはいかなるものかも、「サーベイランス」とはどのような意味をもつものかも、基本的なことはなにも理解できないに等しいと思います。俗に、「相手が理解できないと思われることは話すな」ということになってしまいますが…。そのようなもどかしい思いを、プリオンの辞められた委員の方々にも強く感じました。おそらく喜田教授にもおありだろうと思います。感染研の岡部センター長にも。(もはや、この「鳥インフルエンザ禍」の「妄想」と「誤解」は、いかにその道の権威といえども、個人の意見ではどうにも変えられない状況です。)

> ずばり、鳥インフルエンザウイルスです。RNAウイルスであるために、変異の速度が速く、次々と宿主域を広げる株も有ります。H5N1はどのように変化するか予測がつきません。

 他にはないのですか? しかも、それ(『次々と宿主域を広げる株』)はまだ、全く「事実」として認定されたものではありません。あのあやしげな「プリオン」以前でもあります。

> 何をいっているのですか。そのような状況になって困るのは、養鶏業の方々ですよ。

 困っているのは、いまのAIに対する「まん延防止と根絶」指針の対策体制に対してです。

> 「耐過・馴致」以前に大被害がでますね。

 感染と発症を混同しないほうがよろしいかと。

> あなたはまともに人の話を聞く気がないと。どうぞ、ウエブスター博士と論争をしてください。博士の説を否定するなら、その反証をだして、論じるのがフェアーなやり方ですね。引かれ者の小唄に聞こえますよ。

 カルト教義のように信じる信じないというレベルでなく、まずは、従来からある積み重ねられた科学的知識知見に照らして判断してみるというのが、まっとうな思考方法ではないでしょうか。科学的事実の前には、権威もへったくれもありません。人のこれまでの実績すらも。アインシュタインのような大科学者にしても、さまざまな間違った仮説を公表していたようですし。

> 付け加えるに、鶏鳴新聞は、業界紙ですよね。その記者さんが講演を聴いて記事にしているのですよ。

 なにか絶対に信頼に足るとでもおっしゃりたいのでしょうか?
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=331246&log=20060827
(『この記事が正確かどうかすら疑わしい。』)

> 蔓延していたベトナムでは、ワクチンによって一定の成果が上がっているとの話でした。残念ながら、陸上に国境線があり、国境措置がないに等しい東南アジアのため、隣国からの侵入が完全には阻止できないのですね。

 けっして、科学的に確認検証されている話ではありません。ただの見た目の印象的な話です。
 いまや鳥インフルエンザ感染症に関しては、WHOの発表も「科学的事実」という意味では、けっして信頼に足るものとはいえない状況だと思います。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4534040245
(『急がば疑え!』)
----------------------------------------------------------------------

『インフルエンザ危機(クライシス) 』
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4087203131
 こちらの書は、最初から、著者が書いたものではないな、かなり飛躍がある胡散臭い内容だな、もしかしたらゴーストライターが書いたようだなと思いながら読み進めましたが、あとがきで、なんとあっさりそれを認めてしまっていました。(浅野恵子さんという方。) 
 著者とされている人に、インタビューをした内容に基づいて、完全にそのライターの方が書かれたそうです。内容については、著者とされている人が全責任を負うと書かれてはいますが、実際に文章を書いたのは「あとがき」だけのようです。(まあ、いまの世に出版されているものは、このような形式で出されるものも多いのが実態なのかもしれませんが。正直といえばそうかもしれません。しかし、なにかまずいことがあれば、最後は「私が書いたものじゃない」と逃げれるわけで…。) やはり看板に偽りありというほかありません。
 しかも、その内容が、いまの科学(「疾病」をめぐる、ウイルス学・免疫学)の知識に照らし合わせてどうかとなれば、いまだ全くの「事実」以前の「仮説」だらけの羅列です。まるで、「野火」や「ビルマの竪琴」のような「小説(虚構)」世界です。とにかく、この方は、「医」でいうところの臨床的な「病」の様態を理解されていないとしか思えません。まるで「ウイルス」ばかりを見て。鳥(動物、獣医学分野)のウイルス(微生物)学者は、世界中の方が、みなそのようなセンスなのでしょうか? とすれば、「病」に関しては「素人」同然です。そういう方々だからこそ、以下のようなことも言ってしまえるのかもしれないな、と思うこのごろです。

>『ずばり、鳥インフルエンザウイルスです。RNAウイルスであるために、変異の速度が速く、次々と宿主域を広げる株も有ります。H5N1はどのように変化するか予測がつきません。』

 そのような不確かなことは、もっと慎重にすすめるべきであって、いたずらに(功を焦って?)公表してしまうことはなるべく慎むべきであったでしょう。もっと、科学的な確認・検証のデータを蓄積し確実なことを確認してから公表するべきで、案の定これまでに、あまりにも政治や経済を巻き込みすぎてしまいましたね。(もはやその間違っている可能性の高い「仮説」を引くに引けない状況にもなっていますね。「プリオン仮説」ほどにはなっていないとはいうものの。)

 「鳥フル禍」に関する、すべての過ち(鳥ウイルスが人間に感染したとの)は、あの香港事例(1997年)から始まっていると思います。個体の感受性の差も無視されているようですし、「発症」だけではなく「感染」の実態も精査された風もないようですし。(そのように見ると、サーズの原因ウイルスである特定のコロナウイルスに関しても、ハクビシンなどがそれこそ“魔女”にされてしまったのだなと思います。ヒトウイルスの宿主はあくまでもヒトですから。ヒトで起こる怪しげな「(ウイルス)病」の原因を、ヒト以外の動物の所為にもっていくマヤカシを、もういいかげんにやめたほうがいいのではないでしょうか。いくら五輪大会が控えているからといっても。)

 実際は、ヒトH5N1型インフルエンザにしろ、サーズのコロナウイルスにしろ、「感染」の経験者はありふれているのではないでしょうか。それこそゴキブリを一匹見かけたら・・・のように。(昨年、一昨年の某国での「脳脊髄膜炎」の大流行の仕方は、まさにインフルエンザと思えるようなものではなかったかと、常に頭をかすめます。そういえば、なにやら得体の知れないワクチンも処方していたような…。そして、日本の今夏期のインフルエンザの流行と…。簡易検査では、新型フルに関しては何もわかっていないというのが実態です。従来にも流行期以外での感染がおこっていたのかもしれませんが、発症したり重症化する(顕性感染)率が小さかったのではないでしょうか。今期、多少新型が流行して、従来よりも目に付くことが多かったのかもしれません。)
http://jp.chinabroadcast.cn/151/2006/08/28/1@72040.htm
(さて、どうでしょうか? 今の段階では、この情報はあまり信頼にたるものではないでしょう。)
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0608/28/news075.html
(間違ったウイルス対策である「排除・根絶」思想に基づく、ガラクタ的アイデア。チリや、せいぜいバクテリアまでにとどめて、ウイルスを含めなければよかったのにと思います。そのおかげで、せっかくのアイデアが、すべて胡散臭くなってしまったと思います。結局、この公開情報も証券市場対策のためなのでしょうか。)

[4700] Re:[4686] ヒトプラセンタユーザー数 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/08/28(Mon) 10:44  

噂話の類じゃなくて、クリニックのHPに使用回数が書いてありました。

2.吉田クリニックのプラセンタ療法
http://home.catv.ne.jp/dd/y3636y/treatment/index.html
>特に最近5年間は毎年6万回以上(5年間で30万回)の注射を行い、

1医院でこれだけ使用されてるとは厚生労働省もびっくりじゃないでしょうか、

点滴バーなんてのもあるようで。
http://www.google.com/search?hl=ja&q=%E7%82%B9%E6%BB%B4%E3%83%90%E3%83%BC%E3%80%80%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF&lr=
クリニックの触れ込みが、【自分で薬剤をオーダーできる。】

こんなのまで売りだしてる医院も。。
アルブミン点滴(アドオンメニュー)(10000円)
http://www.koboriclinic.com/56tenteki.htm
http://3-333.jp/ken/tokyo/ninniku_tokyo.htm
http://3-333.jp/index.htm
うーむ。。。。


[4699] 無題 投稿者:通行人 投稿日:2006/08/28(Mon) 09:40  

「無明」さんと「とき」さんの論争は面白いのですが、泥沼に入り込んでいるような気配が。お二人には失礼ですが、それなりの識者の意見を聞く、あるいは発言を引用しながら、結論(とまではいかなくてもある程度の方向性)を導き出すのはどうでしょうか。
識者とは、その道の専門家で、著作もある東京大学の河岡先生や、岡田晴恵さん、田代眞人等です。
尚、鶏用ワクチンについて言えば、現在日本で認可されているワクチン(備蓄されている物も含めて)には「十分な感染防止、発症防止効果が認められてない」と農林水産省の消費・安全局動物衛生課の石川清康課長補佐が「鶏の研究」(2006年第5号)で述べています。それが予防的なワクチン使用を許可しない理由の一つだそうで、効果が高いワクチンがあれば、政策を変更する可能性も示唆しています。
つまり一般的な(H5N2)不活化ワクチンは、(H5N1)流行株との抗原性の違いから「症状は出にくくなりますけれども、感染を完全に防止することはできない」とのこと。(同上)
従って、メーカーには、流行株と抗原性の一致しており、感染防止により効果のわるワクチンを作っていただきたい。


[4698] Re:[4697] [4695] [4694] [4690] [4689] 『どれだけおもしろい体験ができたか』 投稿者:無明 投稿日:2006/08/27(Sun) 23:06  

ときさん

「鳥インフルエンザウイルス」と「(人)インフルエンザウイルス」に関しては、明らかに、『蔓延防止、撲滅を目標とする事が間違っている』と言えます。

オランダにおけるH7や米国における発生例、日本の2004年の事例をどのように評価するのですか。
再度の侵入は可能性がありますが、蔓延防止、撲滅にし敗したのでしょうか?

>  こちらでは、あくまでも「鳥インフルエンザ」と「(人)インフルエンザ」について考えています。

私もそのつもりで議論しているのですが、ときさんが、勝手に議論の土俵を拡大するので、
論点がかみあわないのですよ。


>  鳥インフルエンザウイルスと、ヒトA型インフルエンザウイルスに、その宿主域に関して、アバウトなものがあるなどとは、いまのところ公式には確認・検証されておりません。(はて、細菌や寄生虫ならまだしも、ウイルスと宿主の関係に、アバウトなものがあるなどとは、初耳です。例えばどのウイルスのことを指しているのでしょうか?)

ずばり、鳥インフルエンザウイルスです。RNAウイルスであるために、変異の速度が速く、次々と宿主域を広げる株も有ります。H5N1はどのように変化するか予測がつきません。


>  どうやら国内ではH5型鳥インフルエンザウイルスが生態系でまん延してしまっていて、もはやワクチンを用いなきゃ病気を防ぐことができないなどという状況であると認識されてしまうと、何か個人的に困ることでもあるのでしょうか?

何をいっているのですか。そのような状況になって困るのは、養鶏業の方々ですよ。


 輸入のワクチンを用いるような状況になったりすると…。(H5型鳥インフルエンザウイルスの「まん延防止と根絶」を諦め「耐過・馴致」も可能であるとすることと、「ワクチン」を用いていいということとは、また別の事象の話になるのだと思いますが。)

「耐過・馴致」以前に大被害がでますね。


>  ロバート・ウェブスター博士が、「鳥の対策によって、人のインフルエンザ発生数に直接影響している」とか、「鳥インフルエンザウイルスが人間に感染している」などということを言っているのであれば、まさに「トンデモ科学者」になってしまいますよ。受け取る側の思い込みが多分に入っているのではないでしょうか?(もし本当にそのようなことで論考をすすめているのであれば、プリオン仮説のプルシナー博士同様に、かなり疑ってかかる必要があります。)

あなたはまともに人の話を聞く気がないと。どうぞ、ウエブスター博士と論争をしてください。
博士の説を否定するなら、その反証をだして、論じるのがフェアーなやり方ですね。引かれ者の小唄に聞こえますよ。
付け加えるに、鶏鳴新聞は、業界紙ですよね。その記者さんが講演を聴いて記事にしているのですよ。


蔓延していたベトナムでは、ワクチンによって一定の成果が上がっているとの話でした。
残念ながら、陸上に国境線があり、国境措置がないに等しい東南アジアのため、隣国からの侵入が
完全には阻止できないのですね。



[4697] Re:[4695] [4694] [4690] [4689] 『どれだけおもしろい体験ができたか』 投稿者:とき 投稿日:2006/08/27(Sun) 19:54  

無明 様

> ウイルス病は対策ができないからほっておくのですか。蔓延防止、撲滅を目標とする事が間違っているのでしょうか。

 「鳥インフルエンザウイルス」と「(人)インフルエンザウイルス」に関しては、明らかに、『蔓延防止、撲滅を目標とする事が間違っている』と言えます。

 「耐過・馴致」もその対策に組み入れ、正々堂々それをできるようにしておくことが望ましいと思います。けっして、感染した経験があるからといって殺してしまわなきゃならないなどという愚かなことはやめて。その程度の「病」が発生しても治して生かすことでやっていくか、あらかじめワクチンを処方しておき「病」が起こらないように免疫系の予行演習をしておけばいいだけです。どんなことをしても、最初から、「感染」そのものを避けられるすべなどあるわけはありませんし。
 一番ラクな方法は、免疫応答が軽いうちに感染を済ましておくことだ、ということを現場に周知すること、もしくは、育種雛段階で経験させてしまうことでしょう。もうそのようなことは、やっていそうな気がしますが…。まさか、それを隠蔽するのに加担しているわけではないですよね、お役所は。養鶏種種苗は、非常に限られた中で流通しているわけですから。
 要領のいい方々は、十分にワクチンに頼らずともやっていけるはずですし、現に経験的にやってしまってるような気がいたします。それこそ、毎日毎月、頻繁に抗体保有検査をやっているわけではないので、確実なことは何もいえないわけですが。

(個別の「病」を、対策対象に規定し制度の枠組みに入れることにしているのは、あくまでも「法」でなく、「法」の「施行規則」(省令)であるということも、ご存知かとはおもいますが。規則やそれに基づく指針は、あくまでも人が決めた恣意的なものです。「法」はなかなか動かしがたいものですが、「規則」の改廃は、そのときどきの状況によって「国民」(当事者)の合意があれば即可能なものとしてある、という法令体系についてもご存知だとは思いますが…。)

> ウイルス病と一口にくくっていますが、それぞれ性状が異なっているので、具体的な対策は個別にあるべきでしょう。

 こちらでは、あくまでも「鳥インフルエンザ」と「(人)インフルエンザ」について考えています。

> ウイルスでも宿主を厳密にせんたくするものと、かなりアバウトなものがあるのです。

 鳥インフルエンザウイルスと、ヒトA型インフルエンザウイルスに、その宿主域に関して、アバウトなものがあるなどとは、いまのところ公式には確認・検証されておりません。(はて、細菌や寄生虫ならまだしも、ウイルスと宿主の関係に、アバウトなものがあるなどとは、初耳です。例えばどのウイルスのことを指しているのでしょうか?)

> > ◇緊急時のワクチン接種を提案 JEPAと日鶏協がAI対策でセミナー(鶏鳴新聞 - 2006年8月24日)
> > http://www.keimei.ne.jp/article/20060825n1.html
> 私はこの講演会に出席しましたが、この通りのことを述べておられました。また、現段階では日本はワクチンを使う状況にはないとも言っておられました。

 どうやら国内ではH5型鳥インフルエンザウイルスが生態系でまん延してしまっていて、もはやワクチンを用いなきゃ病気を防ぐことができないなどという状況であると認識されてしまうと、何か個人的に困ることでもあるのでしょうか? 輸入のワクチンを用いるような状況になったりすると…。(H5型鳥インフルエンザウイルスの「まん延防止と根絶」を諦め「耐過・馴致」も可能であるとすることと、「ワクチン」を用いていいということとは、また別の事象の話になるのだと思いますが。)

 ロバート・ウェブスター博士が、「鳥の対策によって、人のインフルエンザ発生数に直接影響している」とか、「鳥インフルエンザウイルスが人間に感染している」などということを言っているのであれば、まさに「トンデモ科学者」になってしまいますよ。受け取る側の思い込みが多分に入っているのではないでしょうか?(もし本当にそのようなことで論考をすすめているのであれば、プリオン仮説のプルシナー博士同様に、かなり疑ってかかる必要があります。)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062575043
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4830605111
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4874020992
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4822203840
------------------------------------------------------------------------------

◆茨城鳥インフルエンザ問題の総括(今後に繋げる)(2006.8.27)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza310.htm
>『さて今後である。業界の支援が受けられないなら被告人にされた人達はせめて良い棋譜を残すために努力すべきだし、一方、國が清浄国論の立場にあるうちはあるものをないとされているのだから見つかれば酷い目に遭う。すべからく見つけないことだという風潮は押さえることは出来ないだろうし、警告がまた規制を呼んでますますのっぴきならなくなるから知ってても黙って居るに越したことはなくなる。』

 現実にそぐわない、おかしな制度のおかげで、日本の養鶏界の人間は、まるで旧共産圏の人々のように暮らしていかなければならなくなっています。(ということは、この国が、もうそのような統治のかたちに踏み込んでいると言うことを示唆しているようなものではないでしょうか。)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4042334016
(『動物農場』)

◇8月27日付・読売社説(1)
[研究不正対策]「魔女狩りにはならないように」
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20060826ig90.htm

 『政府が支給した研究費の不正利用』『研究論文のデータねつ造や改ざん、盗用など、研究内容の不正』に関わった研究者を対象にしたとき、どうして、いわゆる『魔女狩り』という言葉を用いるのでしょうか。『隠れた者』に対する、『表沙汰になった者』という意味なのはわかりますが、とても『魔女狩りの対象となった者』と同じとは言えないと思います。罪もない濡れ衣を着せられた者というならわかりますが。
 それこそ、研究者の不正に対して、A級B級C級(東京裁判とは異なる意味で)などと等級をつけるようなことにならなければいいのですが…。あくまでも不正は、研究費に関しては、詐欺や横領罪ですし。現行の刑事法によって厳格になされるべきと思います。(なにやら抜け道でも探っているのでしょうか?) 
 論文のデータ捏造や、内容の盗用、不正などは、情実を排した学界の自浄作用の問題でしょう。(幼稚園じゃあるまいし、いちいちそんなところまで、過剰に国の役所が介入すべき問題なのでしょうか? これも行革に逆行したあり方ではないでしょうか。最近、おかしな制度が、やたら増殖しているような気がいたします。)


[4696] がん転移・たんぱく質が抑止 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/27(Sun) 19:36  

日本赤十字社(秋田赤十字病院)とSouthern Illinois University School of MedicineとResearch Institute of the New York Blood Centerとの日米研究グループは、がんの転移を抑える新しい免疫機構の仕組みを突き止めた。
二種類のたんぱく質が、血管に入ったがん細胞が別の臓器に転移するのを抑える。
これらのたんぱく質を使った薬を開発すれば、転移を防ぐ新しい治療法になるとみている。

研究に当たってきた日本赤十字秋田短期大学の廣田茂教授らの研究グループはこれまでに、がん細胞周囲の細胞が作る「KAI1」というたんぱく質ががん細胞にくっつき、転移を抑えることを発見していた。
今回はさらに詳しい仕組みを調べた。

血管内皮細胞が作るたんぱく質を調べたところ「DARC」というたんぱく質がKAI1と結合することが分かった。
KAI1が付いたがん細胞が血管内に入ると、KAI1にDARCがくっつき、これら二つのたんぱく質でがん細胞を抑えると考えられる。

DARCを作れないマウスに人の前立腺がんを移植して一年間様子を見たところ、がんは肺に転移したが、DARCを持つマウスでは転移しなかった。

という記事。
「日経産業新聞医療情報」より引用
http://nikkei.upsidecom.com/?day=20060807

ちなみに、原文をあたってみると、この論文は、2006年7月23日のNature Medicine - 12, 933 - 938 (2006)に発表されたもので、原題は「Interaction of KAI1 on tumor cells with DARC on vascular endothelium leads to metastasis suppression」(このまま訳すと『腫瘍細胞のKAI1 と、血管内皮のDARCとの相互作用が、転移の抑制につながる。』ということになる。)
http://www.nature.com/nm/journal/v12/n8/abs/nm1444.html
となっている。

で、ついでにちょっと調べてみると、このDARCは、 ケモカイン(ケモタクティック サイトカイン、ケモタキシス(細胞遊走)を誘導 するサイトカイン(細胞間情報伝達分子))のためのダフィー抗原(赤血球膜状のタンパク質)レセプター( Duffy antigen receptor for chemokines)ということらしい。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?db=gene&cmd=Retrieve&dopt=Graphics&list_uids=2532
参照、
また、 KAI1は、CD82(テトラスパニン分子、膜貫通型タンパク質) の遺伝子変換名(Gene aliases)のひとつのようで、膜タンパク質のひとつのようだ。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?db=gene&cmd=Retrieve&dopt=Graphics&list_uids=3732参照

こちらのサイト「Collaborative research on cellular markers」
http://www.hlda8.org/CD1toCD350.htm
もご参照

ここまで来ると、チンプンカンプンですね。

論文の原文のさわりを訳すと次のようになりますが。
「近年、前立腺がんの転移抑制遺伝子と確認されている、 KAI1としても知られているCD82の動作メカニズムを確認するために、gp-Fyとしても知られているDARCとの相互作用を調べたところ、KAI1 とDARCとの相互作用を通して、血管内皮細胞に取り付いたKAI1 に対して、がん細胞が、反応したということ、そして、この相互作用が、腫瘍細胞増殖抑制につながり、TBX2遺伝子 と p21放射線応答遺伝子の反応を調整することで、(がん細胞の)老化への誘導につながるということ、がわかった。
さらに、DARCを不活性化したマウスにおいては、KAI1 の転移抑制活動は、著しく、損なわれたのに対して、ワイルドタイプの異型接合同腹子での肺の転移に対して、KAI1 は、完全に転移抑制をした。
これらの結果から、DARCは、KAI1 の転移抑制活動にとって、不可欠の存在であるとの直接的証拠が得られた。」


[4695] Re:[4694] [4690] [4689] 『どれだけおもしろい体験ができたか』 投稿者:無明 投稿日:2006/08/27(Sun) 15:14  

ときさん

その認識は根本的に間違いです。「家畜伝染病予防法」の基本設計(思想)であるところの、『「病」の「まん延防止と根絶」』対策(政策)が、その病理・病態に関する(ウイルス学・免疫学の)科学的知見を考慮に入れて鑑みたとき、どうやら「ウイルス」感染症においては有効でない、あるいは、完全に間違った対応しかとれない、ということを申し上げているのですが…。

ウイルス病は対策ができないからほっておくのですか。もちろん伝染病ごとに対策は違っていて当然でしょう。
しかし、蔓延防止、撲滅を目標とする事が間違っているのでしょうか。感染症法も同じですか?
産業を伝染病の被害からどのようにして守るのかが、法の精神で、実施にあたては指針が策定されていますね。

>  現在の科学で認定された「事実」に基づけば、ウイルスの宿主域は非常に限局されたものであるというのは、どうやっても動かしようのない「事実」そのものです。それ以外の可能性を探ることも、もちろん必要なことでしょう。しかしながら、まだそれはとても「事実」になりようがありません。もしそんな「説」を「事実」として認定してしまうようなことになったら、かならずや、「惑星・冥王星」と同じ轍を踏んでしまうと思っております。私個人的には、そう強く思っております。

ウイルス病と一口にくくっていますが、それぞれ性状が異なっているので、具体的な対策は個別にあるべきでしょう。
ウイルスでも宿主を厳密にせんたくするものと、かなりアバウトなものがあるのです。

この議論をしていて、ときさんのにこそ再度ウイルス学、免疫学を勉強し直すことをお薦めしますよ。
冥王星の話は関係ないでしょう。

> ◇緊急時のワクチン接種を提案 JEPAと日鶏協がAI対策でセミナー(鶏鳴新聞 - 2006年8月24日)
> http://www.keimei.ne.jp/article/20060825n1.html
> >『「最新の鳥インフルエンザ対策」をテーマに講演したセント・ジュード小児研究病院のロバート・ウェブスター博士は、鳥インフルエンザの最近の発生と流行について説明するとともに、鳥インフルエンザ対策としてのワクチン使用の必要性が高まっていることを強調した。
> > ワクチンを接種して成功している国として、人の感染・死亡が減少したベトナムや、弱毒タイプの鳥インフルエンザを制圧した米国・コネチカット州の例を挙げるとともに、良いワクチンの接種と殺処分、バイオセキュリティの組み合わせがより重要だとした。
> > ワクチンの使用については、(1)大流行の予兆が出れば素早く使用することが人への感染予防にもなる(2)ワクチンは連続的に使用するのではなく、短期使用に心がけるべき(3)ワクチンを接種しないおとり鳥を使ったDIVAシステムで行なうことが重要――などと指摘した。』
>
>  この記事も、記者が混同してしまってるのか、ウェブスター博士がそのように発言したのか、非常に曖昧な記事だと思います。現地での対応策は、鳥は鳥の、人は人の対策のはずですから。

私はこの講演会に出席しましたが、この通りのことを述べておられました。また、現段階では日本は
ワクチンを使う状況にはないとも言っておられました。



[4694] Re:[4690] [4689] 『どれだけおもしろい体験ができたか』 投稿者:とき 投稿日:2006/08/27(Sun) 12:08  

無明 様
> 要するに、ワクチンを打ちたいのに打たせない政策が気に入らないと、かみついているわけですね。

 その認識は根本的に間違いです。「家畜伝染病予防法」の基本設計(思想)であるところの、『「病」の「まん延防止と根絶」』対策(政策)が、その病理・病態に関する(ウイルス学・免疫学の)科学的知見を考慮に入れて鑑みたとき、どうやら「ウイルス」感染症においては有効でない、あるいは、完全に間違った対応しかとれない、ということを申し上げているのですが…。

> cf:H5N2は不顕性感染といったところ、ときさんはそうでないと言いました。愛鶏園の獣医さん達の主張と違うんですが、それでいいですか。

? 「病」現象と「感染」現象の違いをきちんと分けて認識できていれば、このような思い違いはしないはず。

> > >『泣く子(マスコミ、消費者)と地頭(政府小委員会、行政)には勝てぬ。なら積極的に訴訟を起こすべきである。嫌な言葉だが《毒を食らわば皿まで》は或る意味日本人の思考傾向でもある。言い過ぎか。』
>
> この方は何を言いたいんでしょうか。自分だけ良ければいいとか。

 理解できない事柄に関して、理解しようと努力するのか、それともあっさり思考停止して、ひたすら誹謗中傷に走るのか、それは人それぞれの品性品格が出てしまうともいえるわけで、すくなくとも、わざわざ議論を挑むのであれば、相手の言い分を丸ごと飲み込み理解する努力も必要ではないかと思います。『言い過ぎか』と問われれば、もちろん言いすぎです、ということで、論を進めていたつもりですが、それも理解がかなわぬようで。わざわざそのような足しになるとも思えない発言をするとは、努めて有意義な掲示板にしようとしているのに非常に残念なことです。

> また、鯉ヘルペスの件と、鳥フルの件を一緒に論じるのは無理が有りますね。防疫対策でも全く次元が異なる事象です。魚病体制が家畜防疫体制と全く違っていることを認識すべきでしょう。

 「病」の「まん延防止と根絶」という意味においては、「家畜伝染病予防法」も「持続的養殖生産確保法」も、その基本設計においてはまったく同じ思想に則ったものです。

> ところで、私が前に提示した議論の答えがないのですが。10年以上前の教科書に書かれていることだけを根拠に「人−人」のみの感染との議論を進めていますが、それを補強するデータはなんのですか。

 まずは、人‐人以外の感染を科学的に証明しないうちは、「仮説」であって、けっして「事実」とは言えないということです。それは未だ、科学的に「確認・検証」されたものではありません。([4675]をご参照ください。コッホの原則の誤認のこともありましたが、この件に関連する専門知識の訓練をあまり受けたことがないようにお見受けいたします。人‐(他動物)の感染がなさそうだとなると、個人的に何かお困りになることでもあるのでしょうか?)
http://www.microbes.jp/aimai/aimai.html
(『暮らしと微生物‐曖昧模糊』)

(なんとなくふと思ったのですが、養鶏の世界にも、こっそり「闇」で耐過馴致を行なってしまって、それを流通させてそ知らぬふりをしている方々がおられるのでしょうか? そのほうが、ウイルスフリーより格段に丈夫であることは絶対に確かなことでもありますし。やるとすれば、「雛」の段階ですが。というよりも、意識してやるか無意識のうちに経験的な作業においてやってしまうかの違いはあるのかもしれませんが、ウイルス・フリーで流通させるなどということは、まずもってほとんどありえないのではないかとも思えます。)

 現在の科学で認定された「事実」に基づけば、ウイルスの宿主域は非常に限局されたものであるというのは、どうやっても動かしようのない「事実」そのものです。それ以外の可能性を探ることも、もちろん必要なことでしょう。しかしながら、まだそれはとても「事実」になりようがありません。もしそんな「説」を「事実」として認定してしまうようなことになったら、かならずや、「惑星・冥王星」と同じ轍を踏んでしまうと思っております。私個人的には、そう強く思っております。

>『そもそもの間違いは、冥王星が最初に発見されたときに、その小ささや公転軌道の異常さを問題にして小惑星の仲間にしておけばよかったものを、うっかり惑星にしてしまったことにあったわけである。最初が間違っていたわけである。』
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=41506&pg=20060825
>『この騒動を題材に太平洋戦争前の米国の科学のトンデモぶりを検証したほうがいいかも。』
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20060826/1156576522
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20060826

『99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方』
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4334033415
http://kaoru.to/hypothesis.htm
http://nakano.main.jp/blog/archives/2005/02/post_26.html
http://www.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=31174&log=20060827
(玉石混交の情報化社会の“ウソ”に対する“免疫”も必要では? 「臭いものに蓋」的に、「ウソ」‐これもウイルスと同じく内在的‐の「まん延防止と根絶」が可能だと思っているのでしょうか? と同時に、そのような情報を無批判に言われたまま垂れ流ししてしまう新聞社の事大さと、情報の「ホント」を担っているのはわれわれだけとの驕りもあるのではないでしょうか。)
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/nisekagaku/nisekagaku_nyumon.html
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/events/JPSsympo0306.html

◇緊急時のワクチン接種を提案 JEPAと日鶏協がAI対策でセミナー(鶏鳴新聞 - 2006年8月24日)
http://www.keimei.ne.jp/article/20060825n1.html
>『「最新の鳥インフルエンザ対策」をテーマに講演したセント・ジュード小児研究病院のロバート・ウェブスター博士は、鳥インフルエンザの最近の発生と流行について説明するとともに、鳥インフルエンザ対策としてのワクチン使用の必要性が高まっていることを強調した。
> ワクチンを接種して成功している国として、人の感染・死亡が減少したベトナムや、弱毒タイプの鳥インフルエンザを制圧した米国・コネチカット州の例を挙げるとともに、良いワクチンの接種と殺処分、バイオセキュリティの組み合わせがより重要だとした。
> ワクチンの使用については、(1)大流行の予兆が出れば素早く使用することが人への感染予防にもなる(2)ワクチンは連続的に使用するのではなく、短期使用に心がけるべき(3)ワクチンを接種しないおとり鳥を使ったDIVAシステムで行なうことが重要――などと指摘した。』

 この記事も、記者が混同してしまってるのか、ウェブスター博士がそのように発言したのか、非常に曖昧な記事だと思います。現地での対応策は、鳥は鳥の、人は人の対策のはずですから。
 ウイルスが一致しなければ、机上の空論の『DIVAシステム』。あまり現実的ではないとの喜田教授の委員会での指摘もありましたし。
 ごくごく常識的な科学者であれば、鳥の対策をやったから人の発生が減少したなどとは、けっして言わないと思います。

(笹山様 大変申し訳ございません。カキコミ者同士の勝手な議論板にするつもりなど毛頭ないのですが、これも、ささやかながら、傍観者の方々のウイルス病に関する“思考停止”状態からなるべく脱する一助になればとの一念でやっております。なるべく控えめを心がけますので、なにとぞお許しくださるようお願い申し上げます。どうか今後ともよろしくお願いいたします。)


[4693] 日本脳炎に注意−感染危険性基準超え(香川 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/08/27(Sun) 11:05  

日本脳炎に注意−感染危険性基準超え
http://www.shikoku-np.co.jp/news/social/200608/20060826000069.htm
うーん、BSE、vCJD対策にしろ副作用問題にしろ対策されるまえにワクチンを打ちたいものではないですが、、流行ったらしょうがないんだろうけど。
中国ではかなり患者が出ていませんでしたっけ。

日本脳炎のワクチンはマウスの脳ベース、メーカーによっては牛の胎児血清とかヒツジの毛が入ってきますね。牛の産地はどこだろう
http://www.info.pmda.go.jp/psearch/html/menu_tenpu_base.html

こういうマウスの餌ってどうなってるんでしょうね。
餌によっては寒い気がするんですが。


[4692] 携帯電話の電磁波の危険性に関するリンク集 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/27(Sun) 09:45  

このサイト「Reports on EMF & Cell Phone Radiation Issues」
http://www.emf-health.com/reports-emf.htm
に、最新ニュースがのっているようですね。

また、携帯電話基地局のの電磁波に関する危険性については、このサイト「Mobile Phone (Cell Phone) Base Stations and Human Health」http://www.mcw.edu/gcrc/cop/cell-phone-health-FAQ/toc.htmlに詳しいようです。


その他の関係サイトは、下記の通り。

http://www.google.co.jp/search?hl=ja&rls=GGLG%2CGGLG%3A2005-34%2CGGLG%3Aja&q=2006++electromagnetic+radiation+%E3%80%80cell-phones%E3%80%80%E3%80%80New+York%E3%80%80&lr=lang_ja%7Clang_en


[4691] Re:[4688] GreenMan氏の正体について 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/27(Sun) 07:34  

薩摩地鶏とヒガシヒラキさん。
この件に関しましては、いやな思い出しかありませんでしたので、今後は、かかわりあわないことにしております。
それと、「笹山登生様の友人」は間違いで、私のほうは、とんだとばっちりを受けてしまった被害者ですよ。


[4690] Re:[4689] 『どれだけおもしろい体験ができたか』 投稿者:無明 投稿日:2006/08/27(Sun) 00:49  

> ◆愛鶏園関係の刑事裁判記事を読んで(2006.8.26)
> http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza309.htm
>
> >『あえて突っ込んだ云い方をすれば、現場情勢の的確な判断材料を持つ江口氏らの意見を良く聞いたうえで、行政に対し行動すべき業界団体とその現場での接点である地元の家保が有ろうことかガセネタの闇ワク説にまるで乗ってしまったり、権威を笠に着た強毒変異確定説を無定見に受け入れたことが問題である。何故3点セットとの矛盾を突くことをしなかったのか。特に地元家保の在り方は疑問であったし今後に禍根を残したことは明白である。』

要するに、ワクチンを打ちたいのに打たせない政策が気に入らないと、かみついているわけですね。
ときさんの主張もこの線で展開されているわけで、坊主にくけりゃ袈裟までも・・・、になって、
農水の施策は全部駄目との主張になるんですね。
私も総て肯定する訳ではないのですが、ときさんの議論はむちゃくちゃになっていると思います。

cf:H5N2は不顕性感染といったところ、ときさんはそうでないと言いました。愛鶏園の獣医さん達の
主張と違うんですが、それでいいですか。



> >『泣く子(マスコミ、消費者)と地頭(政府小委員会、行政)には勝てぬ。なら積極的に訴訟を起こすべきである。嫌な言葉だが《毒を食らわば皿まで》は或る意味日本人の思考傾向でもある。言い過ぎか。』

この方は何を言いたいんでしょうか。自分だけ良ければいいとか。


>  「鳥」業界も「鯉」業界も、いわゆる「国民」としての「業界当事者」は、いまこそ『決断力』が必要な時なのかもしれません。

鶏業界とは?採卵鶏の業界だけでしょうか、ブロイラー産業は仲間ではないのですか。
今までそのような議論がなかったのが不思議なのですが。
また、鯉ヘルペスの件と、鳥フルの件を一緒に論じるのは無理が有りますね。防疫対策でも
全く次元が異なる事象です。魚病体制が家畜防疫体制と全く違っていることを認識すべきでしょう。


> >『これらの「不祥事」が絶えない原因は、危機管理に対する意識欠如が最大のものだが、それに伴って、「大人たちの判断力低下」がその底辺にあると思われる。要するに「物事を考えない」様になった、いや、考えなくても済む世の中になり、それに甘えているのである。』

これはときさんの議論をいっているのかな?


ところで、私が前に提示した議論の答えがないのですが。10年以上前の教科書に書かれていること
だけを根拠に「人−人」のみの感染との議論を進めていますが、それを補強するデータはなんのですか。
当然答えられないのなら、あなたの説は妄想ですよね。


[4689] 『どれだけおもしろい体験ができたか』 投稿者:とき 投稿日:2006/08/26(Sat) 22:28  

>『「例えば鳥インフルエンザのワクチン。足りない時には、年寄りにはうたないでいて、犠牲にすべき。日本人は、そんなことはあっちゃいけないと言うけれど、年寄りはそれを承認する勇気が必要です」』
http://www.zakzak.co.jp/people/20060826.html

>『「タダは、劣等者と認めること」 』
 安全や安心に関しても。
>『「最近の高齢者には依頼心の強い人が目立つような気がする」』
 これは高齢者に限ったことではないかも。

◆愛鶏園関係の刑事裁判記事を読んで(2006.8.26)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza309.htm

>『あえて突っ込んだ云い方をすれば、現場情勢の的確な判断材料を持つ江口氏らの意見を良く聞いたうえで、行政に対し行動すべき業界団体とその現場での接点である地元の家保が有ろうことかガセネタの闇ワク説にまるで乗ってしまったり、権威を笠に着た強毒変異確定説を無定見に受け入れたことが問題である。何故3点セットとの矛盾を突くことをしなかったのか。特に地元家保の在り方は疑問であったし今後に禍根を残したことは明白である。』

 それが、一番の当事者たる業界内部の、しかも大手業者が支持してしまっているものですから厄介至極です。政策や制度は、基本的に当事者本位が大前提ですから。(発信の大元?)

『「自分が存在しないと信じ込ませるのは悪魔の最大の芸術」』
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsvs/05_byouki/prion/pf63.html

>『泣く子(マスコミ、消費者)と地頭(政府小委員会、行政)には勝てぬ。なら積極的に訴訟を起こすべきである。嫌な言葉だが《毒を食らわば皿まで》は或る意味日本人の思考傾向でもある。言い過ぎか。』

『民主主義の世界では、こういう構図に終止符を打つのは市民』(国民)。
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20060630/1151625734

 まずは、主権者たる市民=国民、今の場合は当事者たる養鶏業界のなかの人々の意思統一が一番の要。業界の声の大きい方々が変わらないうちは、方針転換・路線変更はほぼ不可能でしょう。

>『民主主義にゆだねられた決定が、群衆の叡智を反映するとは限らない。群衆の叡智を反映するのは、群衆を民主主義にゆだねるという決定そのものなのである。』
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50594746.html
 起こった結果から鑑みれば、H5N2型AIV騒動は、『「同志の愚鈍」』の例そのものかもしれませんが。

>『民主主義国においては、「失敗の所有者」は国民である。そこにおける役人は、国民の代理人に過ぎない。政府の失敗は、国民の失敗なのである。しかし、日本の有権者は、「国の失敗」を「自分たちの失敗」と見なしているだろうか?』
>『国家の失敗はあなたとわたしの失敗であり、だから失敗の貴重な経験もあなたとわたしのものなのである。まずはそこからなのではないだろうか。』
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50585107.html

>『年寄りは、知恵もあり、人間もできた、穏やかな性格の完成された人格に見えるかもしれないが、歳をとることで、性格が良くなったり、能力が高くなることは、事実上まずない。あっても、それは見せかけのものだ。カバーをする手法、テクニックを身につけただけのことである。』
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50577041.html

>『さいごのよりどころは、自分の直感だという。〜雑念にとらわれず、澄み切った心で勝負に入る。〜手を読まなくなった代わりに、勝負の流れを読むようになった。いうところの大局観である。』
http://oshimas.iza.ne.jp/blog/entry/20938/

羽生 善治 『決断力』
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4047100080
【決断するときは、たとえ危険でも 単純で、簡単な方法を選ぶ。】

 「鳥」業界も「鯉」業界も、いわゆる「国民」としての「業界当事者」は、いまこそ『決断力』が必要な時なのかもしれません。
http://www.maff.go.jp/tori/index.html
http://www.maff.go.jp/koi/index.html
http://www.maff.go.jp/syohi.html
(行政当事者は、「無謬性」の「虜」でしょうし。それが「局所最適・全体最悪」であっても。)

>『これらの「不祥事」が絶えない原因は、危機管理に対する意識欠如が最大のものだが、それに伴って、「大人たちの判断力低下」がその底辺にあると思われる。要するに「物事を考えない」様になった、いや、考えなくても済む世の中になり、それに甘えているのである。』
http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/20060826/1156548930

>『透徹した美学を支えるのは「晩年の良さはどんなにひどい世の中になっても、それほど長く生きていなくて済むということ」という「悲観的」な視点。』
(それは別段、高齢者ばかりの『美学』ではないと思います。『誰もがその境地に近づき得る』と。)

>『「100%確実なのは人間死ぬことなの。皆さん防災訓練なさるでしょ。でもね、それはさぼっても多分、ビルの火災には遭わない。けれど死は必ず来る。なのにこの国の教育は、死を全く教えない」』
http://www.zakzak.co.jp/people/20060826.html

 『この国の教育は、死を全く教えない』も、大変、ヘンな言い回しだと思いますが…。それこそ大きなお世話でしょう。死はいたって身近なものですし。


[4688] GreenMan氏の正体について 投稿者:薩摩地鶏とヒガシヒラキ 投稿日:2006/08/26(Sat) 21:44  

笹山登生様、必死になって、吉田つとむ様のHP掲示板上にて、吉田つとむ様を守ってくれた、笹山登生様の友人GreenMan氏の正体を紹介します。
笹山登生様も政治家なら、あなたの友人吉田つとむ様を下記の情報処理センターのSEに、御礼のメールを送信したらいかがでしょうか?

別掲示板において「GreenMan」とありますが、Yahoo!掲示板で公務員擁護の投稿を数多く行ったmikarin8940=mikairin8940氏と同一人物です。

さすがにmikarin8940氏は、経済産業省情報セキュリティ監査企業と地元プロバイダの情報管理責任者だけあって、ネット送信記録を解読するのは名人です。
なぜなら、経済産業省から「情報セキュリティ監査」を委託されている業者ですから。

実は、全国の自治体・企業及び個人情報は、経済産業省を頂点に全国の情報セキュリティ監査委託企業によって監査名目に情報収集され、企業が国に監査報告後ファイルとして管理保存されているのです。

Google等において「経済産業省」と「情報セキュリティ監査企業台帳」で検索すると次のHPを検索できます。
情報セキュリティ監査企業概要については、詳しい企業概要・監査概要は登録申告書(HTML形式、PDF形式)をご覧ください。なおリストの企業名をクリックすると、その企業のホームページに繋がります。

http://www.meti.go.jp/policy/netsecurity/is-kansa/index.html
さらに、GreenMan氏の正体は、下記のリンクに記載されています。
http://www.meti.go.jp/policy/netsecurity/is-kansa/htmls/130.html
の情報セキュリティーアドミニストレータを取得された方です。

経済産業省及び上記の全国の情報セキュリティ監査企業には、個人情報等が流出乱用されないよう厳重に全国の自治体や企業及び個人情報を守って頂きたいです。



[4687] 若月俊一さんは、今の農村医療をどう思われて、なくなられていったのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/26(Sat) 20:35  

長野県厚生連佐久総合病院の農村医療の権威である若月俊一さん
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%A5%E6%9C%88%E4%BF%8A%E4%B8%80
が、このほどなくなられたという。
(2006年8月22日午前5時5分、肺炎のため、入院先の佐久総合病院で死去。(96歳))
この佐久総合病院は、全国でも、農村医療の最先端基地のような存在で、近年では、遠隔診療などの先進的試みも、されていたようだ。
http://www.jcmi2002.med.kyushu-u.ac.jp/jcmi-kakunin/JCMI22/2-A-1-3/paper.html参照
しかし、この長野県に限らず、農村医療を目的として建設された農協厚生連病院は、私の郷里でも、それまでの設立の趣旨とは、異なった変質を見せているようである。
農村地帯に風土病的にあった、脳卒中と塩分の多い食生活の関係、農薬散布と農民の健康の関係の追求、など、これまでにあリ、無名の医師たちによって真剣に取り組まれた厚生連病院のテーマは、農業・農民の生活形態の変遷とともに、希薄となり、病院のたたずまいは、格段に立派にはなったが、単に、財政難で縮小撤退を迫られる町立病院と相対峙し、その撤退後の医療機関空白地帯を埋めるための存在意義しかなくなりつつあることは、ある意味、やむをえない変遷なのかも知れないが。
厚生連病院である程度の期間、勤めた医師たちは、そのときの顧客をかかえ、その地域で、独立開業を果たす、そんな存在でしかなくなってしまったような気がする。
なくなられた若月俊一さんが、もし、農村医療の今後について、残されたメッセージがあったのなら、ぜひ、この際、聞いてみたいものなのだが。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%A5%E6%9C%88%E4%BF%8A%E4%B8%80


[4686] 日赤がやっていたプラセンタ調査 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/08/26(Sat) 12:40  

献血ルームでの調査中のチラシ
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/10/dl/s1020-5d2.pdf
>(内服薬、ドリンク剤、化粧品は対象としません)
と書いてあるんですが、こんなサプリも流通してます。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
>ヒトプラセンタメディカルカプセル
>透明感のある白い素肌に!
http://www.msbrand.com/html/items/hmc.html

クールーは食べて感染するわけですが、日赤の担当者はなんで除外したんでしょーか。

下記報告では、3ページ目に
1ヶ月間の献血者のプラセンタ使用実態調査報告がありました。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/10/dl/s1020-5d1.pdf
宮城とか福岡が多いですね。クリニックが流行ってるんでしょうか。天神には胎盤埋め込みを広告してた医院もありましたが。

ほんとか知りませんが、
名古屋では、たった1医院で40年で30万人に延べ200万回使用、
http://www.google.com/search?q=cache:DQNLYzwv1OIJ:www.placenta-10.com/q_a.htm+%E6%A3%AE%E4%B8%8B%E5%8C%BB%E9%99%A2+30%E4%B8%87%E4%BA%BA&hl=ja&ct=clnk&cd=1
プラセンタ本を多数出してる、渋谷の1クリニックでは1日300人に注射しているとあります。
”プラセンタの権威吉田健太郎先生の指導で〜”というところをリンク
http://www.yagies.com/pharmacy/placenta/

薬事法違反の胎盤埋め込みで問題になった会社は毎年万単位の破片を製造していましたが。。

余談ですが、これってすごい市場ですね。
1回2000円くらいですかね?埋め込みは数万円らしいし。




[4685] 安倍晋三さんの「美しい国へ」を立ち読みすれば。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/26(Sat) 11:40  

例によって立ち読みで申し訳ないが、安倍晋三さんの「美しい国へ」を、本屋で、パラパラ読んでみたのだが。
一番印象的だったのは、やはり、身内でしか知らないご尊父安倍晋太郎さんの、最後の壮烈なご病気との闘いのご様子。
昭和62年ころの安倍さんの自民党幹事長当時、私は、大蔵委員会での決議の決済をもらうために、安倍晋太郎さんの清和会の事務所に判子もらいによくいった。
その他の三役は、総務会長が伊東正義さん、政調会長が渡辺美智雄さん、だったような。
自分と異なる派閥の事務所にお伺いするのには、ちょっと、異様な緊張感をおぽえたものである。
こんなところは、やはり、中選挙区の時代だったせいなのでしょう。
そんなに、安倍さんは、お痩せになっていたようには、見えなかったのだが、口さがない政界では、点滴ビンを、腰にぶら下げて、歩かれているなどと、うわさされていたものであった。
この「美しい国へ」では、すい臓がんでやせ細った安倍晋太郎さんをいかにふくよかに見せるために、下着を何枚も、着込ませた、などの身内ならではのご苦労話が披露されている。
こんなところは、よく読まれるんですね。

内容的には、

第1章 わたしの原点;
第2章 自立する国家;
第3章 ナショナリズムとはなにか;
第4章 日米同盟の構図;
第5章 日本とアジアそして中国;
第6章 少子国家の未来;
第7章 教育の再生

なのだが、内政の面での政策の披露が、いかにも少ないな、という印象を受けた。
つまり、「教育の再生」だけでなく、「弱者の再生」「地方の再生」「農業の再生」もといったところですね。
その点は、大いに物足りながったのだが。
それに、この「美しい国」というパラダイムは、やや、古い印象を受ける。
つまり、ある筋の象徴となってしまっている桜の花のイメージが、背後にちらちら、感じられてしまうという意味で。
ドイツ語でいえば、Das schone Land der Japanといったところなのだろうが、形骸的な美に、国を愛する心の根拠を求めることは、ちょっと、無理な時代なのではないのだろうか。
むしろ、地球公共財を大切にする心こそ、結果として、国を愛する心につながる時代との認識で、レトリックを構成したほうが良かったのではなかろうか。
政治のレトリックも、変化している時代なのである。
何年前だったか、外務省の榎泰邦さんの 「品格ある美しき国」のレトリックのほうが、分かりやすかったのかもしれない。
もっとも、「国を愛せよ!」と、政治家からいわれることほど、今の若者にとっては、この上なく、うざったいことのはずである。


まあ、立ち読みなのだから、あくまで、雑感に過ぎないのだが。

http://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?isbn_cd=4166605240


[4684] Re:[4682] [4681] 他山の石 投稿者:虹屋 投稿日:2006/08/26(Sat) 11:34  

笹山さん。
米国のタブロイド新聞では、まだプレスリーが生きていて発見されていますよね。


[4682] Re:[4681] 他山の石 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/26(Sat) 07:52  

虹屋さん。
この「タブロイド化」というのは、ゴシップ化というのと、同意義ととらえていいのですね。
となると、イエロー・テレビジョンとでもいうのかしら?

インターネット・サイトのほうは、既に、当初から、イエロー・サイト化していますから、こちらのほうは、逆方向の展開が期待できそうですね。


もっとも、OFF版では、テレビジョンとは、違ったタブロイド化の方向がこれからあるのかもしれません。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%89


[4681] 他山の石 投稿者:虹屋 投稿日:2006/08/26(Sat) 07:33  

タブロイド化するケーブルTV〜ジョンベネ殺害容疑者報道で大騒ぎ
http://www.usfl.com/Daily/News/06/08/0824_019.asp?id=50177

コロラド州の少女ジョンベネ・ラムジちゃん(当時6歳)殺害事件の容疑者逮捕をめぐる報道で、ケーブルテレビ(CATV)局による速報重視のタブロイド化が際立っている

>研究・調査機関「優れた報道のためのプロジェクト」(PEJ)のトム・ローゼンスティール氏は、「おもしろいことに、視聴率が上がると評判が下がる」と指摘した上で、「(地上波テレビの)ネットワークはそれを理解しているが、ケーブルは分かっていてもやめられないようだ」と語った。

PEJが今年行ったメディアの現状に関する調査で、ケーブルは「特に昼間は速報を重視するあまり報道に厚みを欠き」、意見屋に成り下がったり、主張を長々とまくし立てるニュース源ばかり登場するという印象を持たれている。

10年前の事件発生直後、メディアから犯人扱いされたジョンベネちゃんの父親は、ジョン・カー容疑者がタイで逮捕された際、起訴される前から犯人と決めつける報道を繰り返さないようメディアに訴えた。


[4680] Re:[4679] [4676] [4674] 遺伝子シーケンスは、コモンズとの考え方にたてば。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/26(Sat) 07:15  

無明さん。
確かに、おっしゃる「公正な評価システムとのセットでないと、研究者はますます自分のデータを囲い込む事になる。」との事情もあるでしょうが、本来、ウイルスの遺伝子シーケンスであっても、他の遺伝子情報同様、ある意味、コモンズであるとの考え方にたてば、そのシーケンスのデータベースに対するアクセス権は、平等であるべきとの考え方も成り立ちうるでしょう。
WHOの存在意義が、それで成り立ちにくいのであれば、排出権取引に似た、WHOが間にたっての、環境スワップの考え方にたった換金回路も、必要になるのかも知れません。
つまり、ワクチンメーカーは、環境スワップの考え方にたって、悪玉ウイルスの遺伝子シーケンスを、WHOを介在させて、取引するという考え方ですね。
そのスワップの代償として、環境劣悪国は、その代償を得るということになります。
えっ?そんなことをしたら、不衛生な国が、得をすることになるって?
まあ、これは、「局所非最適、全体最適」のスキームの部類に入るかもしれませんがね。
奇麗事ではすまない、なかなか、世知辛い世の中になったものです。


[4679] Re:[4676] [4674] 日本の報道機関は… 投稿者:無明 投稿日:2006/08/25(Fri) 23:41  

笹山さま

 確かに、鳥フルのシークエンスを公開しないということに関して、一部では商売に結びつくものを
軽々に公開できないとの思惑もあるとは思います。
 ただ、それよりも現在研究者の置かれている立場もあると思います。研究者の価値は、その研究
成果を一流の科学雑誌にトップネームで論文として公開することです。学会での口頭発表は別にして、
それ以外の形で公表したデータは、論文に使うことができません。つまり、業績ゼロと査定
されてしまうのです。
たとえ社会的に有益な研究成果を出したとしても、今の評価システムは論文至上主義ですので、
研究者の多くは論文になるまでデータを出さないことになります。

評価システムがほぼ大学の先生によって作られますので、大学偏重になりがちです。また政府の政策も
同様に、論文による成果のみを求めていることも事実で、その傾向は以前より強まっています。
更に、特許取得も評価ポイントとして高いので、それをねらていきますね。
現在は評価が処遇に直接反映する方向での政策誘導が行われています。それ自体は悪いとは思いませんが、
公正な評価システムとのセットでないと、研究者はますます自分のデータを囲い込む事になると思います。

鳥フルのデータ共有についても、以上のような論文との関係を整理しないとうまく行かないのではないでしょうか。


[4678] フィリップス曲線とデマンドサイド経済政策の必要性 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/25(Fri) 23:27  

いつのころだったか、テレビに出演する政治家までも、「サプライサイドに立った経済政策を」なんてことを言っていたが、今の日本経済の状況は、生産の好況・消費の不況といった状況のようで、こんどは、「今こそ、デマンドサイドに立った経済政策を」なんてことをいわねばならない状況のようだ。

で、フィリップス曲線
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%B9%E6%9B%B2%E7%B7%9A
ってのがあって、ある程度、失業率が高いうちは、物価は上がらないっていう法則があるらしい。

今の日本経済の状況は、そのフィリップス曲線が、失業率に引きずられて、物価が上がるに上がれないっていう状況のようらしい。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060825AT3S2500D25082006.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060825-00000095-jij-pol参照
また、IT化の進展や規制緩和の進行によって、サプライサイドでの好況が、必ずしも、物価を引き上げる要素とはならなくなっているともいわれている。
となると、いくら、サプライサイドが、好況でも、それを、消費の不況が打ち消している、といった状況なのだろう。
このサイト「乙女のための政治経済」http://www.freeml.com/message/otomeseikei@freeml.com/0001291;jsessionid=qf70vb7lz1
では、次のような図式を掲げている。

●政治と経済の大所高所
1.生産=サプライサイド=企業責任=完全自由競争=当初所得格差拡大
2.消費=デマンドサイド=政府責任=結果平等=再分配所得格差縮小

ということで、格差是正を、政府の責任でやらなければ、せっかくのサプライサイドでの民間部門における健全なる自由競争のもとでの好況も、消費サイドの挫折によって、チャラになってしまっている、といった図式になるらしい。

つまり、格差社会は、企業サイドでは、経済に対し健全な結果をもたらしうるが、消費者サイドでは、経済に対し、マイナスの結果をもたらすということになるらしい。

では、今、何が必要なのか?ということになるのだが、消費喚起のためのビッグプッシュということになるのかも。
つまり、消費のすくみを吹き飛ばしうるブレークスルーの必要性ってことかな?
となれば、この段に、ただでさえ消費を萎縮させる消費税引き上げだけを、何の裏の手当てなしに声高に言うのは、拙速のそしりを免れないような気もする。

どうも、今の自民党総裁選挙では、各候補とも、これに対する明確な処方箋を示している方は、誰もいないようなのだが。

「座して待つデフレ脱却待望論」だけでは、なんともならない、すくみ合いの状態であるだけに、政策誘導の知恵が、いまこそ求められているといえる。

http://www.mri.co.jp/REPORT/CLUB/2006/05/20060501_club08.pdf#search=%22%E7%89%A9%E4%BE%A1%E6%8C%87%E6%95%B0%E3%80%80%E3%80%80%E5%A4%B1%E6%A5%AD%E7%8E%87%E3%80%80%E3%80%80%E9%96%A2%E9%80%A3%22


[4677] 倉塚かおりさんのブログ「日記・・・・身近な暮らしの中で」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/25(Fri) 17:26  

給食問題、松くい虫対策薬剤空中散布問題、風力発電問題などで、意欲的な活動を展開中の倉塚かおりさんのブログ「日記・・・・身近な暮らしの中で」
http://kao326.jugem.cc/
の2006.08.25 号で、私の掲示板やブログの記事の紹介がありました。
光栄です。

http://kao326.jugem.cc/


[4676] Re:[4674] 日本の報道機関は… 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/25(Fri) 16:37  

外岡立人さん。
しばらくぶりです。
このたびは、岩波ブックレットからのご出版おめでとうございました。

ネイチャー誌の元記事「Bird flu data liberated」
http://www.nature.com/news/2006/060821/full/060821-10.html
をみますと、世界の鳥インフルエンザ関係者が、the Global Initiative on Sharing Avian Influenza Data (GISAID)とのイニシアティブの元に、the International Nucleotide Sequence Database Collaboration とのデータベース構築を目指そうとする動きですね。

この発想の発端は、アメリカ・カリフォルニアのSanta MonicaにあるThe Bogner Organisationや、そこのIlaria Capuaさんの発想に元づいたもののようです。
現在の、サインアップできる科学者でさえも、公開データを手に入れるのは、6ヶ月後ということのようですね。
しかし、ニューヨークのMount Sinai School of Medicine のPeter Paleseさんの話では、どこまで、各国が、そのことに本腰を入れてくれるのかにかかっていると、やや、悲観的ですね。

また、ご紹介の日本のA社の新聞の記事では、「これまでは論文執筆が優先され、データ公表が遅れていた。データの共有が進めば研究が促進され、感染経路の推定や封じ込めの対策に役立つだろう」との日本からのイニシアティブ同調者の談話が載っていますが、

では、肝心の茨城・闇ワクチン疑惑の根拠となりうる「動物衛生研究所による遺伝子配列解析の結果によると、日本のウイルスはメキシコとグアテマラのウイルス株に94〜97%一致(concordance rate)するという。」はずのシーケンスがいまだに公表されないのに、このようなコメントをされることについては、やや、噴飯ものに思えてなりません。

開裂部位のシーケンスでも公表されれば、少なくとも、闇ワクチン疑惑の大半のシロクロは、明らかになるはずですが。

いっていることと、やっていることが、ちょっと違うのではないのか、などとも、思ってしまうのは、やや、いきすぎでしょうか。

そして、同じくご紹介のA社の記事の中の「また今回の米国の発表の中で、インドネシアやタイのような貧しい国家が、国内で得られたウイルス情報を、欧米のワクチンメーカーに売ることを考えていると、非難している。」の部分が、シーケンスを公開しない、各国の本音とも、見て取れましたが。
つまり、一方的なワクチン・マーケットにされたくない、との、インドネシアやタイの本音なのでしょうか。
いわば、このような思惑は、「ウイルス版・死の商人」といった考えに基づくものなのでしょう。

参考

Los Alamos National Laboratoryの「The Influenza Sequence Database 」
http://flu.lanl.gov/search/

下記サイトのほうは、サイン・インなしに、見られるニューヨークタイムズと同様の記事のようです。
「Database urged to share bird flu data」
http://www.mercurynews.com/mld/mercurynews/living/health/15350246.htm
「U.S. Pushing for Release of Flu Data 」

http://www.nature.com/news/2006/060821/full/060821-10.html


[4675] 鳥インフルエンザ有識者発言から 投稿者:とき 投稿日:2006/08/25(Fri) 16:15  

>『現在、アジア諸国および日本で発生している家禽のインフルエンザのH5N1ウイルスは、ニワトリに対して病原性を示すが、ヒトに感染、伝播する能力を有していない。また、他の鳥類を含む動物種のこれに対する感受性は未だ明らかではなく、解析が始まったところである。前世紀に3度出現した新型インフルエンザウイルスと高病原性H5N1鳥インフルエンザウイルスを混同してはならない。』
(シンポジウム「鳥インフルエンザはこわくない」 司会の言葉 喜田宏(北大)「はじめに:インフルエンザウイルスの生態」
http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~nuvet1/kinkyuu-yoshida.pdf#search=%22%E5%96%9C%E7%94%B0%E5%AE%8F%22

◇食料・農業・農村政策審議会 消費・安全分科会
 『家畜衛生部会 家きん疾病小委員会』
http://www.maff.go.jp/www/counsil/counsil_cont/kanbou/seisaku_shouhi.htm

○喜田小委員長
>DIVAシステムは、流行しているウイルスとワクチンウイルスの違いがはっきりしている場合の話であり、机上の話である。あまり現実的でない。
(平成16年6月9日(水)食料・農業・農村政策審議会消費・安全分科会家畜衛生部会 第7回家きん疾病小委員会 議事録 )
http://www.maff.go.jp/www/counsil/counsil_cont/kanbou/kakin_sippei/dai7/giji.htm

○大槻委員
>『少なくとも鳥取大学でも、山陰地方に飛来する渡り鳥に限られているのですが、ずっとインフルエンザウイルスの分離をはかっておりまして、確かにこの2、3年でもH5ウイルスは分離されています。』

○釘田国際衛生対策室長
>『きちんとサーベイランスをやって清浄性を確認している国』
○釘田国際衛生対策室長
>『極端に言えばゾーン、距離的には全く離れて、一つの企業体と考えた方がいいですね。インテグレーションされた企業体で、種鶏農場とコマーシャルの農場とつながっているんですが、その地理的には離れているけれども、衛生管理としては統合されて同じような管理がなされていて、外部との接触がない。そういった場合は独立して考えていいのではないかという考え方です。』
(食料・農業・農村政策審議会消費・安全分科会家畜衛生部会 第8回家きん疾病小委員会 議事録 平成16年7月16日)
http://www.maff.go.jp/www/counsil/counsil_cont/kanbou/kakin_sippei/dai8/giji.htm

 上は、まったく非現実的なin vivoでは通用しないお話のようで。農水行政でいうところの「サーベイランス」とは、『「発生してない」動向調査』という意味のようです。はたしてそれは、「サーベイランス」と言えるシロモノでしょうか。通常は『「発生」動向調査』という概念なのですが…。(片方は、「病」が起こらない起こさないことが前提、もう片方は、「病」が起こることが前提。)

○岡部委員
>『3点セットが必要で、人間の場合でも、ウイルスそのものが出るか出ないかが、感染をしたか感染しないか。焼け跡を見て話をしてもしようがないと思うのです。ですから、どんな場合でも、ウイルスがいるか、いないかが清浄かどうかの判断であって、抗体だけで判断することは非常に危険ではないかと思います。』

○喜田委員長
>『ちょっと気になったのは、私たちは「高病原性鳥インフルエンザ」と言う場合は鶏に対して病原性が高いウイルスの感染による病気であるという定義はできますが、高病原性鳥インフルエンザの定義においても、鶏に接種して決めるんだ、鶏に対してしか病原性はわかっていないのだということを周知した方がいいような気がします。』
>『要するに、高病原性というものは鶏に対してだけしか調べていないわけですね。』
>『高病原性と言うものですから、一般の人は、人がかかったらみんな死ぬと思っているんですよ。』

○喜田委員長
>『ところが、昨日、ワシントンDCの韓国大使館の一等書記官からメールが来て、「情報を教えてくれ」と、日本人の私に聞いてきた。要するに、かなり大変です。実際に、鳥インフルエンザについてわかる人は、中国に駐在しているFAOの人が1人、北朝鮮に行って北朝鮮の研究者と一緒に進めているけれども、リエージェントがないからNが決められないと。そこで分子疫学はまだできないかと思います。ただ、先生、ここだけにH7ということはないんじゃないかという気がしますよ。』
>『H5もH7も自然界にはいつでもありますから、これはいい教訓だと思うんです。H5N1が新型ウイルスだとみんなが思っているのは、大変危険だと思ってきたんです。今回はH9N2型が豚に入っているというインフォメーションもあったので、H5N1だけを警戒していると、とんでもないところでとんでもないことになる。だから、H7についても警戒は怠りなくというサインとして受けとめた方がいいかと思います。』

○大槻委員
>『この前の冬のときはどこから韓国に入ったのかという問題で、北朝鮮経由の可能性はないんですかと聞きました。(中略)北朝鮮には養鶏産業が存在していないから、北朝鮮経由でウイルスが韓国へ浸入してきた可能性はないと思うという返事をしておられました。北朝鮮では、鶏卵とか鶏肉がほとんどないので、自分たちが人道支援で、韓国産の鶏卵と鶏肉を北朝鮮に送っているのが実情だという話を去年の7月に聞いたんです。』

○喜田委員長
>『発生がどんどん起こって大変だ、アジア中に広がってしまっている、こういう状況はいまだかつてないというふうに言えるのかどうかということはもう少し考えた方がいいのではないかという気がします。診断技術が格段に向上して、私たちも貢献にして、いっぱいトレーニングをしているわけですね。世界中で鵜の目鷹の目で見ているから、わずかの人が亡くなっても、それは感染していたのだということがわかるようになりましたが、これは有史以来ずっとあったことではないかと想像しています。それで、こういうことを評価するとき、リスクの考え方にそういうアンノーンのファクターを入れて冷静に判断する必要があるのではないかと思っています。だから、どこかで何かあったら大変だ、どこかで何かがあったら、さあ大変だと言っていたら身がもたないところもありますね。今までも実際に血清抗体検査なんかをすると、とんでもないヘマグルチニン抗体、抗ヘマグルチニン抗体が検出されたり、ヒトからも検出されたりしているわけです。だから、その診断が即できるようになったということは、ファクターとしてはかなりあるのではないかという気がします。』
(食料・農業・農村政策審議会消費・安全分科会家畜衛生部会 第11回家きん疾病小委員会速記録 平成17年4月13日(水))
http://www.maff.go.jp/www/counsil/counsil_cont/kanbou/kakin_sippei/dai11/giji.html

 ウイルス感染の現実を前にして、「まん延防止」「根絶・排除」「清浄化」などという概念が、いかに人間の独りよがりの空虚な「絵に描いた餅」「机上の空論」であるかを、今後ずっと痛感させられ続けることになるものと思います。(人間の感染症では、当然の如く既知のことですが。)
 やがてはそれを、まさに「諦観」をもって眺められることに必ずやなることでしょうが、はたしていつのことになるのやら。
 ましてや、「鳥ウイルス」が「人に感染する」などというのは、いまのところ、まったくのデムパとしかいいようがありません。(もし、それの‐限局された宿主域を広げる‐スイッチを入れるとするならば、人間をおいてほかありません。原子のエネルギーを開放したように。そういう技術までを想定しての書き込みなのでしょうか?)

 検査技術の発展によって、その存在の確認がようやっとできるようになってきたから、その“ありふれた”存在がわかるようになってきたということです。まさに、『これは有史以来ずっとあったことではないかと想像しています』ということです。
(それにしても、第13〜20回の議事録は公開してないのですね。なぜでしょうか? 無病型感染事例や違法闇ワク問題など重要なことがあったのにも関わらず、情報はあくまでも非公開なのでしょうか。)
http://www.jpa.or.jp/news/item/2006/03/08/besshi01.html
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku2005/0511-2.html

◇鳥インフルエンザ:養鶏場・検査妨害 届け出義務違反を否認−−地裁公判 /茨城(毎日新聞 2006年8月25日)
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/ibaraki/news/20060825ddlk08040269000c.html

 ウイルス感染における「病」の概念が、まさに、「細菌」や「寄生虫」の感染症と異なることのあらわれです。被感染側にとって病原体としての「細菌・寄生虫」はいわば「外部」に存在するもの、外部からやってくるものであるのに対して、「ウイルス」はけっして「ホスト(宿主)」の「外部」に存在するものだとはいいきれないからです。むしろ宿主と共生しながら存在すると考えておいたほうがよいと思います。「まん延防止」「排除・根絶」「清浄化」(ができると信じて疑わない)思想(信仰)が相当のネックになっていることは確かなことです。

 一生感染を避けることが可能であるのならば、わざわざ無理に感染させるなどということは必要ありませんが、どうしても避けられないと判断せざるを得ないものに関しては、免疫応答の軽いうちに上手に感染を経験させておくということが、人を含めてあらゆる生物のそれぞれのウイルスとの付き合い方です。ワクチンや予防接種のなかった時代の知恵でもありました。(とくに「はしか」など。)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/414084003X
(p.100など。)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4022613211
(「子供のうちにかかっておくほうがよいと思われる感染症」p.163 レビュー参照。)

 ホストの移動すなわち感染経路を完全に遮断することが不可能である以上、感染を被りそれと折り合いをつける過程としての(ほんのいっときの)「病」を上手にやり過ごすことですむはずものを、それをしようともせず、目の前で起こっているとなれば藪から棒に、目の前の「顕性」化された群だけを無闇やたらに皆殺ししまくったとしても、それが「病」の真の解決となるでしょうか? まさに無間地獄の殺戮を延々と続けることになってしまいます。それは、とても疾病対策といえたものではありません。疾病「思考停止」対策としかいいようがないものです。

 ウイルス感染において、「病」を出さないことはきわめて簡単なことです。「病」の出ない時期に「感染」を経験させてしまえばよいということです。「感染」を経験することなく大きくなってしまったものが、たまたまキャリアと遭遇してしまったとき、そこで初めての感染を被り大きく目に見える形で「病」が起こっているということです。それがウイルス感染症の現実。ゆえに、感染源・感染経路が発覚することはまず稀ということです。病気の出ていないものが第一次の感染源になっているのですから。野鳥によって伝播されたものもそのような形になっているはずです。
 じゃあ、野鳥が感染する元はどこからということですが、私は、新しい変異株の出現は畜産養鶏界からというのもありだなと思っております。それと同時に、種苗(育種)段階で想定しておかなければならないのは、出荷先の様々な環境でいかなる条件におかれても病気が出ることなく死なないで生き延びていけたほうがよいわけで、となれば、「ウイルス・フリー」なんてのはもってのほか、もっとも怖いことだと思っておくことです。赤ちゃんの“知恵熱”や様々な湿疹同様、軽くすませられるうちに自然に経験させておくということが意識的にやられているのだろうことも推察いたします、養鶏種も。(そして、ウイルス性の「病」がおこるのは、外部からの雛の新規移入にもあるのではないかと。周辺地域の野鳥や渡り鳥の場合ももちろんあるかもしれませんが。)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/453106352X
(第5章 免疫系ができる)

 現実に、コイでの「ウイルス感染症」はそのような様相になっているようです。あくまでも人為的なコイ(キャリア)の移動が、その感染伝播拡大の主な原因のようです。(おそらく、鶏に関してもそれに似たような状況になっているのではないかと思っています。)
http://www.maff.go.jp/koi/pcr_kensa.html
http://www.maff.go.jp/koi/index.html
(もう、実質、コイでは「まん延防止と根絶」政策・制度は完全に破綻したようなものです。これがウイルス感染症の実態ではないでしょうか。あらゆる生物に共通の。)


[4674] 日本の報道機関は… 投稿者:外岡立人 投稿日:2006/08/25(Fri) 15:40  

久しぶりに顔を出します。
小樽の外岡です。

 昨日、「Nature」に世界の名高いウイルス研究者達が連名で、鳥インフルエンザウイルス情報(遺伝子情報)を世界で共有するためのデータベースを設立すべきとの意見を記した「編集者への手紙」を掲載したようです。
 発展途上国が遺伝子情報をワクチンメーカーに売り込み、一般的に公開しないとか、研究者が論文が出るまで、その情報を公開しないとか、色々な問題が根底にあるようです。

 内容はともかく、これは世界的にかなり大きな問題で(WHOも米国もからんでいる)、ニューヨーク・タイムズでもかなり大きな論説を掲載しています。また各国の主要な報道サイトでも取り扱っています。
 しかし国内と言えば、ニューヨーク・タイムズと提携しているA新聞社だけが記事を掲載しているようです。
 そして問題は、A社の記事がニューヨーク・タイムズと比較するとなんと貧相な内容かということです。
 ニューヨーク・タイムズもワシントン・ポストも、鳥インフルエンザ関連に関しては、的確に科学的内容でフォローしていますが、国内のメジャーな新聞報道と言えば、内容は科学性はなく、また掲載の仕方も一貫性がなく、ということで、これは能力がないのか、それとも購読者に正しい情報を提供するという意識が低いのか、いささか判断に困ります。
 とりあえずA社の記事とニューヨーク・タイムズの記事を当方のぺージに並べて掲載してますので、興味があればご覧ください。なおニューヨーク・タイムズの方は、当方のいい加減な訳文よりも原文の方がお勧めかもしれません。



http://homepage3.nifty.com/sank/jyouhou/BIRDFLU/2006/8tukino2.html


[4673] Re:[4671] 申し訳ございませんが 投稿者:無明 投稿日:2006/08/25(Fri) 08:46  

> 無明 様
>
> [4613] シゲタ動物薬品工業について 投稿者:近藤幸一 投稿日:2006/08/18(Fri) 20:25
>
> と同じ類の思惑が感じられてなりませんので、今回は返答を控えさせていただきます。

この発言は頂けませんね。この方は憶測や伝聞に基づく発言なので問題有りとは思っておりますが、
私は、ときさんが「H5N1は人−人と鳥−鳥の感染であり、鳥−人はない」との説を出されていますので、
それに対して、現在明らかになっている事象、データ等ヲ提示して、反論をしているわけです。
同じにしないで頂きたい。

少なくとも私の提示した疑問点に科学的に答えるあるいは反論すべきですよね。
それができないなら、ときさんの仮説には整合性がないと言うことですよ。

問題を他者に振るのはアンフェアーです。仮説を貫くなら、それを補強する証拠を提示すべきではないでしょうか。

>
>それと、鶏卵は「細胞」以前であることも付け加えておきます。(個体発生は系統発生を繰り返すということです。それは免疫システムも同様に。)
> http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062571978

えっ、発育鶏卵(有精卵)は細胞以前ですか?既に発生の段階が進んた鶏卵を使っているんですが。


>  それと、どうしても『「鳥インフルエンザウイルス」が人間に感染しやがて「病」が大流行する可能性がある』と思わせておかねば困る、あるいはそれを目論む勢力が存在するのだなということと。(それはおそらく、アカデミズムとは直接関係のない方面なのだなとも思います。)
> http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2357265/detail
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4524220267

なぜこういう論に展開するのでしょうか。リスクがあるものに対しては、様々なレベルの想定をして、
それに対する対策を考えておくのは当然の事です。H5N1がパンデミックをおこすかどうかは分かりません。
しかし、その対応を準備することは必要でしょう。あなたの論からはほっておけばよい、になりますよ。

教科書の件は、長くなりますので、ちょっとだけ。教科書は出版されて時点で古い内容なのですよ。


[4672] Re:[4670] [4667] [4665] [4663] 「E型肝炎ウイルスの不思議」というサイト 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/25(Fri) 07:03  

このサイトhttp://www.drugsinfo.jp/contents/iron/xaru/iroaru3.htmlを見ますと、いろいろ、これまでにも、諸説があったようですね。
当初は、輸入感染症とされてきたものが、既に約100年前には国内に侵入し、”土着化”していたという厚生労働省研究班(主任研究者・三代俊治東芝病院研究部長)の調査研究まで。
まだ、定説までには、程遠いような状況のようですね。

Shuchin Tei, Naoto Kitajima, Kazuaki Takahashi, Shunji Mishiro ; Zoonotic transmission of hepatitis E virus from deer to human beings. ; Lancet. 2003 Aug 2;Vol.362, No.9381:p.371-373.
http://www.rense.com/general39/inge.htm

Zoonotic transmission of hepatitis E virus from deer to human beings
http://www.microbiology.wustl.edu/training/courses/molvir/pdf/Tei03.pdf#search=%22Zoonotic%20transmission%20of%20hepatitis%20E%20virus%20from%20deer%20to%20human%20beings%22


[4671] 申し訳ございませんが 投稿者:とき 投稿日:2006/08/25(Fri) 01:02  

無明 様

[4613] シゲタ動物薬品工業について 投稿者:近藤幸一 投稿日:2006/08/18(Fri) 20:25

と同じ類の思惑が感じられてなりませんので、今回は返答を控えさせていただきます。

 なお、『茨城のH5を例に出していますが、この株は鶏にも不顕性感染をおこしていたのですよ、例が悪すぎる。』は事実誤認であると指摘しておくにとどめます。『なぜ医療関係者の感染がないのか』については、お近くの医療関係者の体験をお聞きください。内科や耳鼻咽喉科の腕のある臨床医の方なら、体験に基づく回答ができるはずです。それと、鶏卵は「細胞」以前であることも付け加えておきます。(個体発生は系統発生を繰り返すということです。それは免疫システムも同様に。)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062571978

 それと、どうしても『「鳥インフルエンザウイルス」が人間に感染しやがて「病」が大流行する可能性がある』と思わせておかねば困る、あるいはそれを目論む勢力が存在するのだなということと。(それはおそらく、アカデミズムとは直接関係のない方面なのだなとも思います。)
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2357265/detail

 せめて、看護学生が学んでいる「微生物学」テキストにのっている「免疫学」の章の基礎知識程度は身につけておかれたほうがよいかとも思いますが…。(恥をかかないためにも。おそらく、リアルでは面と向かって間違いや思い込みをズバッと指摘する人はいないかと思いますし。)
 そういえばコッホの原則についても『現在ではすべての病原体が必ずしもこの原則のすべてを満足するとはかぎらず、とくにウイルスのなかにはこの原則どおりにいかないものが多い。』(医学書院「微生物学」)とはっきり書かれてあります。(まさか、このテキストの内容すらがもう古いとは言われないと思いますが…。)
http://www.igaku-shoin.co.jp/prd/00134/0013451.html
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4524214488
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4524220267

>『感染メカニズムの解明や予防・治療法の開発に必要なウイルスの遺伝子や患者の臨床データなどの収集や共有は進んでいない。背景には国や研究者の思惑、知的所有権などがあり、今回の呼びかけはそうした問題を乗り越えて、世界中の研究者に迅速なデータ提供をできるようにする狙いがある。』
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/kokusai/20060824/K2006082403850.html

 まずは、情報やデータの透明性をはかることでしょう。
http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/shakai/20060822/20060822a4320.html
http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/science/20060822/20060822i103-yol.html
(疫病情報が国家機密と言っていたところが、いきなり情報の透明性や公開度が増すとは到底思えませんが。行革に反して、単に抱えてる研究者の新たなポストやセクションづくりという側面がなきにしもあらずでは…。)

◇経産省、事故報告義務化へ シュレッダー事故で
http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/keizai/20060824/20060824a2430.html
◇子供目線のデザインにお墨付き=安全な製品などに「KDマーク」−経産省(時事通信) - 8月24日19時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060824-00000120-jij-pol
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/shredder_accident/


[4670] Re:[4667] [4665] [4663] E型肝炎感染 北海道で高比率 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/08/25(Fri) 00:01  

> まりちゃんさん、
> 笹山さんのご指摘のように、まず一番問題になるのは鹿肉の生食だと思います。

無明さん、そうですか、
シカのことすっかり忘れてました(^^; といえば、北海道は、お役所の道からして、エゾシカ食用消費拡大運動をやってますね。その割には危険性や安全な食べ方について全然広告していなくて、なんと無責任な、と思った記憶があります。

シカの刺身などで検索するとうじょうじょ出てきますね。
http://www.google.com/search?hl=ja&q=%E3%82%A8%E3%82%BE%E3%82%B7%E3%82%AB+OR+%E8%9D%A6%E5%A4%B7%E3%82%B7%E3%82%AB+OR+%E8%9D%A6%E5%A4%B7%E9%B9%BF+OR+%E9%B9%BF%E3%80%80OR%E3%80%80%E3%82%B7%E3%82%AB%E3%80%80%E5%88%BA%E8%BA%AB&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=

といえば日本はシカのプリオン検査(CWDの検査)はいつだか120頭くらいしかしてないんですよね。


[4669] 通常滅菌ではプリオンは器具に残留するようで 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/08/24(Thu) 23:56  

Sterilisation 'may not kill CJD'
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/5281100.stm
ちこっとだけ機械訳抜粋
>調査は外科手術用の器具にまだ殺菌の後でさえもCJD を隠す潜在性があることが分った。
>エジンバラのチームは器械の正方形1 ミリメートルにつき0.2 のmicrogrammes の蛋白質の汚染の平均レベルを見つけた。

扁桃腺関連はヤバいみたいですね。危険部位の盲腸手術はどうなんでしょうね。

gas plasma sterilisation ガスプラズマ滅菌が現状対応できるなかでおすすめみたいですが。
↓このことでしょうか。
http://www.google.com/search?q=%E3%82%AC%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%BA%E3%83%9E%E6%BB%85%E8%8F%8C&hl=ja&lr=&start=10&sa=N

もう1つニュース
Surgical patients to be screened for CJD risk
http://news.scotsman.com/health.cfm?id=1221872006

無明さん、お返事ありがとうございます。
>追伸:以前BSEの野外材料はどうなっているのかとの疑問が有りましたが、
>これらは、剖検によって必要な部分を採取しているとのこと。残った部分を消却だそうです。
以前のプリオン専門調査会で、感染牛が発見されても現地で全部焼却されて研究所に調査研究のための大事な検体が届かないといって、品川先生が厚労省に大変怒っておられたのですが、改善されたということでしょうか?現状”SRM指定以外の部位”もきちんと調査できてるのか、その点が心配です。どの部位がどれだけ研究所に送られてどうチェックされるのか、そういうのも国民に公開いただけるといいですね。










[4668] Re:[4660] [4651] 人と鳥のインフルエンザは別々に流行との説について 投稿者:無明 投稿日:2006/08/24(Thu) 23:00  

ときさん、
基本的に反論になっていないようですね。

私は、感染症というものはウイルスであれ、細菌であれ基本は変わらないとかんがえています。
要は、病原体、感染経路、宿主のどれかがけければ感染は成立しないわけですよね。
スペイン風邪の時に、同じ地域で徹底した防疫措置(隔離検疫)を取った所と、取らなかった所で、差が出て
います。
措置を執ったところでは域内の発生がなく、取らなかったところでは大発生をしています。同じ地域です。
当然ウイルスのことを知らなかった時代です。


人のウイルスが鳥の細胞に感染しない???人のインフルエンザワクチンはどのようにして製造しているの
かご存じですか。ウイルス分離法は?
前にも述べましたが、10年前の教科書なら人と鳥のインフルエンザウイルスは違うと書いてありますが、
今ある事実は教科書が間違っていたことを明らかにしているのではないでしょうか。また、鳥のウイルスが人
に感染しないとの説こそ
感染試験によって実証されているのでしょうか。

私はまだH5N1が人から人へ簡単に感染するまでには至っていないと考えています。
人−人の感染を疑う例もちらほら出てきていることも事実でしょう。
現時点では、濃厚感染を受けた例か、レセプターを大量に持っている人たち(家族・親族)での感染に止まっ
ているように思えます。

「疫学」が現場第一主義だというのは当然ですが、疫学は大きな数を扱う学問です。現場のデータほどバイ
アスがかかっています。
それを見極めて、ある程度単純化することによって、流行というものに迫れるのだと考えています。

>流入流出などホストの移動の激しいところほど、普段から新しい病原体に晒される機会が激しく多いという
ことです。
とするとH5N1は世界中に広がりまくっているというのですか。そんな報告があるのでしょうか。これこそ妄想
ですね。
人口密集地域のスラムなどは抵抗力の弱い人の集団ですよ。そこだけ不顕性ですか?
不顕性感染もあると思いますが、一定の確率で顕性化するはずです。人口の多いところではたとえ顕性率
が低くても見えてくるはずです。
茨城のH5を例に出していますが、この株は鶏にも不顕性感染をおこしていたのですよ、例が悪すぎる。

それにしてもなぜ医療関係者の感染がないのか、説明になっていません。

ついでに、段落の最後のところでやはり観念論に逃げてますね。科学的に論議をしているとは思えないのですが。
事実なり、現象なり、実験結果をもって論じるべきではないでしょうか。


[4667] Re:[4665] [4663] E型肝炎感染 北海道で高比率 投稿者:無明 投稿日:2006/08/24(Thu) 22:47  

まりちゃんさん、
笹山さんのご指摘のように、まず一番問題になるのは鹿肉の生食だと思います。
鹿の感染率は相当に高いはずです。北海道で言えば、害獣駆除の対象になっている
エゾシカの肉でしょうか。ルイベで食べる習慣が有りますね。若い頃北海道で食べた記憶があります。
豚でもウイルスが残っている例も有るようですが。

E型肝炎ウイルスは、未だに分離(細胞培養での分離や、人工的な増殖)ができていません。
電子顕微鏡での検出、PCRでの遺伝子検出は可能ですが、感染力価などは、動物に材料を接種しないと
わかりません。
清浄解明などにはまだまだ時間がかかりそうですね。

追伸:以前BSEの野外材料はどうなっているのかとの疑問が有りましたが、
これらは、剖検によって必要な部分を採取しているとのこと。残った部分を消却だそうです。


[4666] ノミと鼠のパズルが合わないことを祈りつつ 投稿者:とき 投稿日:2006/08/24(Thu) 22:03  

([4641] と[4649]に関連して)

◇我が家はネズミーランド 2006年08月24日(木)
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=41506&pg=20060824

 以下の記事で思うのは、本当にマツクイムシによる枯れ死なのかということと、これではまるで、癌にならないために、なる可能性があるとみなして、健康な胃や乳房を切除するに等しいのではないかということです。
 こんなことまでして、やがて阻止できないということになったとしても、何もやらなかったからだといわれるよりは、手を尽くしたがダメだったと言い訳するためのポーズにはなるとの判断なのでしょうか。
 秋田県の日本海沿岸の延々と続く松枯れを見てしまうと、あれはけっして「マツクイムシ」なんかが原因じゃない、と思ってしまうのは私だけなのでしょうか。

>『県西北地方農林水産事務所の細川正義・林業振興課長は「まだ被害が及んでいないとされる地域で、マツノマダラカミキリが生息する場所を除去すれば、被害を阻止できる」と話している。』(2006年8月24日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aomori/

◇松くい虫被害、未然に防止 青森県、秋田県境で伐採(河北新報) - 8月24日7時2分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060824-00000002-khk-toh
◇松くい虫対策でマツ伐採に着手(東奥日報 2006年8月24日(木))
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2006/20060824090316.asp
◇秋田県境で松の切り倒し始まる(asahi.comマイタウン青森 2006年08月24日)
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000000608240002

◇松食い虫:後鳥羽上皇ゆかりの松林が全滅 島根・隠岐諸島
http://72.14.235.104/search?q=cache:nwj5r9ZH_boJ:www.gslb.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20060417k0000m040094000c.html+%E5%BE%8C%E9%B3%A5%E7%BE%BD%E4%B8%8A%E7%9A%87%E3%82%86%E3%81%8B%E3%82%8A%E3%81%AE%E6%9D%BE%E6%9E%97%E3%81%8C%E5%85%A8%E6%BB%85%E3%80%80%E5%B3%B6%E6%A0%B9%E3%83%BB%E9%9A%A0%E5%B2%90%E8%AB%B8%E5%B3%B6&hl=ja&gl=jp&ct=clnk&cd=9
◇「ナラ枯れ」全国で急拡大、世界遺産ピンチ 甲虫猛威
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20060726/K2006072603680.html

 たまたま、近くにいた甲虫がとばっちりを食っているのではないでしょうか。原因はそれではないのでは…。

◇二酸化硫黄の排出量世界一 中国、深刻な大気汚染
http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/kokusai/20060803/20060803a3740.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060812-00000010-fsi-bus_all
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060713-00000019-yonh-kr
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060807-00000007-yonh-kr
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060613-00000028-yonh-kr
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060608-00000205-kyodo-soci

 日本に何が降り注いでいるのかは、一度きちんと精査する必要があるのではないでしょうか。

◇鳥取の黄砂急変、マンガン13倍・ヒ素22倍
http://yuuzen.blog.ocn.ne.jp/yuuhodou/2006/06/post_859e.html
◇空の汚れもとで与圧故障 全日空機、センサー不作動
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060728-00000030-kyodo-soci


[4665] Re:[4663] E型肝炎感染 北海道で高比率 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/24(Thu) 21:00  

まりちゃんさん。
E型肝炎と生肉食との関係は、以前から指摘されていますね。
E型肝炎(hepatitis E(HEV)は、zoonosis(動物原性感染症)であるといわれています。
そのウイルスとしては、以前は、ノロウィルスと同じカリシウイルス(calicivirus) があげられていたようですが、近時になり、遺伝子的に異なるものとされているようですね。
http://www.nih.go.jp/niid/virology2/HEV.html参照
遺伝子タイプにしたがって、次の4つの遺伝子クループに分類されるようです。
Genotype I -多くは、アジア・アフリカで見られる。
Genotype II -メキシコで見られる。
Genotype III - アメリカとヨーロッパで発見
Genotype IV -中国、台湾、日本で見られる。
「Hepatitis E」 http://www2.nphs.wales.nhs.uk/ICDS/page.cfm?pid=241
参照
鹿の生肉を食した人間とE型肝炎との関係についての日本人の研究として、兵庫県加西市の市立加西病院の研究グループの論文が、『Zoonotic transmission of hepatitis E virus from deer to human beings.』
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=PubMed&list_uids=12907011&dopt=Citation
にあるようです。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=PubMed&list_uids=12907011&dopt=Citation


[4664] 【薬害根絶デー】薬害の広がりを抑えるため医療機関が発行する明細書に医薬品の名前を載せることなどを求めて 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/08/24(Thu) 19:43  



薬害根絶を 被害者らが訴え
http://www3.nhk.or.jp/news/2006/08/24/k20060824000120.html
血液製剤の投与でC型肝炎やエイズのウイルスに感染するなど医薬品による被害に苦しむ人たちが、24日に東京で集会を開き、川崎厚生労働大臣に対し肝炎患者の救済を急ぐことなどを求めました。このあと、被害者団体のメンバーや支援者は、東京都内をパレードして、過ちを繰り返さないよう訴えるとともに薬害の根絶への誓いを新たにしていました。
この集会は、7年前の8月24日、厚生労働省の玄関前に薬害エイズ事件を反省する「誓いの碑」が建てられたのに合わせて、薬害の被害者たちで作る「全国薬害被害者団体連絡協議会」が毎年開いています。集会では、被害者団体の代表が川崎厚生労働大臣に対し要望書を手渡しました。要望書では、血液製剤の投与でC型肝炎ウイルスに感染した人たちを含め、全国に300万人近くいるとされる肝炎患者や感染者の救済を急ぐことや、薬害の広がりを抑えるため医療機関が発行する明細書に医薬品の名前を載せることなどを求めています。また、今月30日に福岡地方裁判所で判決が言い渡される薬害C型肝炎訴訟の原告の代表山口美智子さんが「わたしたちの被害を回復するため、一日も早く救済策を取ってください」と訴えました。これに対し、川崎厚生労働大臣は「今後とも命の尊さを心に刻み、誠心誠意努力していきたい」と答えました。

全国薬害被害者団体連絡協議会
http://homepage1.nifty.com/hkr/yakugai/
要望書はここからアクセスできるようです。
文部科学省へ
http://homepage1.nifty.com/hkr/yakugai/monbusyou/monbu-youbou0608.htm
厚労省へ
http://homepage1.nifty.com/hkr/yakugai/kouseisyou/kousei-youbou0608.htm

真空管採血ホルダーなどによる院内感染問題、現場ではまだまだ改善されてないみたいで、たいへんまずいと思うんですが。糖尿病検査の血液採取針キャップによる汚染対策は医療の現場はどうなってるんだろう。浸透したんだろうか


[4663] E型肝炎感染 北海道で高比率 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/08/24(Thu) 19:36  

原因はなんですかね?
http://www3.nhk.or.jp/news/2006/08/24/d20060823000161.html
http://www3.nhk.or.jp/news/2006/08/24/k20060823000161.html
肝炎を引き起こすウイルスのうち、感染の実態がよくわかっていないE型肝炎のウイルスについて、日本赤十字社が献血の血液を調べたところ、北海道では東京のほぼ倍の割合でウイルスが検出されたことがわかりました。
8月23日 20時48分
E型肝炎ウイルスは、汚染された水や食肉を通じて感染し、急性肝炎を起こしたあと、多くの場合、治療で回復しますが、ごくまれに劇症肝炎を起こすことがあります。おととし9月には北海道の焼き肉店で豚の内蔵などを食べた60代の男性がE型肝炎ウイルスに感染し、劇症肝炎で死亡しています。23日開かれた厚生労働省の輸血の安全性に関する会議で、日本赤十字社は、東京と北海道で献血された血液についてE型肝炎ウイルスの遺伝子がどれくらい検出されるか調べた結果を報告しました。それによりますと、東京では1万5000人に1人の割合だったのに対して北海道では7700人に1人の割合でウイルスの遺伝子が検出され、ほぼ倍の感染率だったということです。なぜ北海道で感染率が高いのかはわかっていません。東京大学医科学研究所の岩本愛吉教授は、「北海道では、献血の血液の安全を守るため、ウイルスの有無を引き続き調べる必要がある」と話しています。



[4662] 『口うるさい知の巨人』 投稿者:とき 投稿日:2006/08/24(Thu) 17:48  

◇日垣隆「ガッキィファイター」2006年8月23日号(から一部抜粋)
http://www.gfighter.com/

□あの名作をもう一度
 ◆梅棹忠夫『情報管理論』岩波書店

> アカデミシャンに対して、こう提言しています。

>《今日、一般社会の知的水準はおどろくばかりたかいものになってきている。今日の市民は、低俗でもないし、無知でもない。そのような市民の高度な知的欲求に対して、良質の情報を提供し、適切な意見を表明することは、現代の知識人として当然の責務であろう。象牙の塔の住人として要求される資質が、すでに変化しているのである。》

> 私物化を戒めながら自らは名誉教授兼顧問になって特別の部屋を税金で確保するという自分勝手な老人ではあります(現在でも連絡先は国立民族学博物館梅棹資料室。氏が収集した資料も、氏が撮影した写真もすべて同館内に保管されています)が、同氏のような「口うるさい知の巨人」はいなくなってしまったようです。
(以上、引用おわり)

 「科学」の「徒」は、常に批評・批判に晒されることを覚悟しつつ、限りない未知を内包する「自然」に対する畏敬の念と「探求心」を失わないでいてほしいものです。それと、常に自らの「おもいこみ(信念)」や「おもいつき(観念)」に対して、まずは疑ってみる姿勢と。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0535.html
http://www.sankei.co.jp/news/060822/sha099.htm
http://www.sankei.co.jp/news/060824/morning/column.htm
>『発表当時には、いまのような金融商品がなく、世間は「伊藤の方程式」の価値が分からなかった。外交だってただいま現在の衆評より、半世紀後の評価に堪える方がよほど上等だ。』
(成果や結果を出すことを急ぐ、いまの日本の研究体制では、基礎研究はなかなか難しくなっていると、先日のハーバード大・岸義人博士の記事(産経8/21)にもありましたが…。)


[4661] Re:[4659] [4647] 安易な酸素吸入の流行は、果たして大丈夫なのだろうか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/24(Thu) 17:30  

まりちゃんさん。
>>これ、昨日朝の、みのもんたのニュース番組で、まるでメーカーの宣伝番組じゃないかと思うくらい大宣伝してましたよ。>>
ですか。
「祐ちゃんのタオルハンカチ」くらいなら、人畜無害なのに。
困ったもんですね。


[4660] Re:[4651] 人と鳥のインフルエンザは別々に流行との説について 投稿者:とき 投稿日:2006/08/24(Thu) 16:34  

無明 様

 まずは、[4641] で申し上げましたように、『ウイルスの存在が明らかになる前に、コッホの三原則はあったでしょう。感染症に対峙するときにこの基本的な考え方は変わらないと思います。』が、ウイルス感染の実態を考えるときには、明らかに間違った認識であることを、よくよくご理解の程を。このことの前提がきちんと認識できなければ、「ウイルス」感染症の病理・病態も理解できないということでもあります。

> 私は、同一病原体が原因で、時間・空間が一致している疾病は異なる宿主間であっても因果関係があるのではとの意見を述べました。それに対して、ときさんは、偶然の一致との意見。100例以上のケースでの偶然の一致ですか? もし別々なら、何らかのバイアスがあるはずですが、それはなんなのでしょうか?

 いま、「人-人」間で起こっていることと、「鳥(鶏)-鳥(鶏)」間でおこっていることの間に、直接同じ原因(病原体)が関与してるとどうして言えるのでしょうか? 
 それを証明するには、全く同じウイルスが原因になっていることを確認・検証しない限りは断定できないことです。(ウイルス感染の基礎的知識・知見からいったら、まずありえないことでもありますが。)まずは、「科学」的に(in vitroなら、鳥ウイルスを人細胞で感染増殖、あるいは、人ウイルスを鳥細胞で感染増殖が成立することを確認・検証して)証明しないかぎり、どうにもならないことです。そういうことの事実確認がなされないうちから、それがあたかもいま起こっていると言ってしまうことは、空想や妄想と何も違いはありません。もしくは、カルト信仰に似たようなものともいえるかもしれません。あくまでも「科学」的思考は愚直なほどに即物的な姿勢でいくほかありません。科学の「経験」とは、そのような姿勢によるながきにわたる積み重ねです。その意味で、オカルトや錬金術などとは一線を画しておるものと認識いたしております。(そのような愚直ともいえるほどの姿勢がまた逆に、たとえば、ウイルス感染症において「家畜伝染病予防法」の即時の見直しにつながらない、ということにもなっておりますが。冥王星が「惑星」ではなくなりそうだ、というニュースもありましたが…。)
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/kokusai/20060824/K2006082402430.html?C=S
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%83%91%E6%98%9F
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%83%91%E6%98%9F_(%E7%B5%84%E6%9B%B2)

 同地域で、鳥でも人でも発生するということに関しては、それぞれのホスト(宿主)において、感染源となりうるキャリア(carrier)が流入したということでしょう。それまで(流行前)に比較して、外部からの流入もしくは、内部からの移動交流が盛んになった可能性があります。人においても、鳥(鶏)においても。本来、外部に晒されることなく暮らしてきた地域が、まさに「拓けて」きたときに疫病が侵入するということは、歴史的によくあることです。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4896915364
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4794210051

>  また、人のみで流行するのであれば、なぜ人口密集地域で発生がないのでしょう。発展途上国のスラムで発生がない理由がわかりません。これも偶然ですか(笑)。更に、SARS発生の際、感染者が移動する先々で発生があり(この場合人→人の感染ですよね)、とくに患者と接した医療関係者でその後の感染が多発しました。エボラ出血熱でも同じですね。人→人でのみ流行する疾病であれば、なぜ鳥インフルエンザでは関連医療関係者に発生がないのでしょうか?

 ウイルス感染症において、「病」が起こるということは、どのようなことを意味しているのかといえば、「生まれて初めて」そのウイルス(あくまでも宿主が限局されている性質をもつ)に暴露し、どこかしらの体細胞(血液細胞を含めた)での増殖が成立するいわゆる「感染」を被り、細胞性免疫から液性免疫を経てウイルスの増殖を終息させる過程がいわゆる「病」です。細胞組織体いわゆる生物体の免疫システムが、ウイルスという存在と折り合いをつける過程と見ることもできます。そして、個体の免疫能は生得でも、発育段階でも、非常に多様でもあります。しかも、以前にも申しておりますように、ウイルスの「病」を理解するにあたっては、@病原体AホストB環境の三位一体の要因を考慮する必要がありますので、一層、それぞれの病理病態は多様で個別的であるということです。実験室のように同じ条件にそろえて考えるなどということは不可能でもあります。
 事程左様に「病」の起こり方は、非常に多様で多岐にわたっているというのが現実の「病」を見る「医」の目です。単純化・モデル化したような見方は、その多様性を切り揃えてしまうことにつながります。(その意味で、本来「疫学」とは、現場第一主義のフィールドワーク重視の学問だったはずです。残念ながら、今は、その非効率的な手法が切り捨てられがちな傾向にあります。有能な微生物学者ほど、実験室にこもることを嫌い、感染の危険も顧みず、ひたすら現地現場を嬉々として飛び回るものだと思っておりましたが、実際はどうも違うようです。)

 (すこし脇道にそれましたが)そのこと(「病」をめぐる多様性)を念頭において、「病」が起こらない、とはどういうことかといいますと、「まだ感染を被っていない」ということと同時に、「もうすでに経験してしまっている」ということも含まれる可能性がある、ということを意味しているということです。
 病の発生が、インドネシアの僻地にまで広がりつつあるようですが、科学的に確認する必要があるのは、いま感染を被っているウイルスを早急に分離同定し、それに対する「抗体」を究明しておくことでしょう。いまなら、周辺地域の「抗体保有調査」も有効なはずです。(実際は、このような調査には「防疫措置」ではないこともあり、予算化はまず望めないでしょう。WHOも目先の利得を追う体制であり、科学的知見を深めるための研究を推進するという体制ではないでしょうし。)
 『なぜ人口密集地域で発生がないのでしょう』も、流入流出などホストの移動の激しいところほど、普段から新しい病原体に晒される機会が激しく多いということです。さらに、顕性感染と重篤化する率が低いものほど、新しい病原体が侵入したとは意識化されることもなく、まん延してしまうということでもあります。
 その面で、ヒトH5型は、茨城県の抗体調査のデータにも若干示されているように‐H5N2型のみですが‐、不顕性感染もしくは通常の(ヒト)インフルエンザに紛れて、無自覚のまま感染がまん延してしまっている可能性が高いなと思っております。
 
 インフルエンザウイルスに限らず、ウイルス感染症を考える際には、必ず「不顕性」感染がつきものだということも考慮に入れておく必要があると思っております。病原体となりうるウイルスが存在すれば、必ず、一律に、「病」を惹き起こすという妄想観念から、早く脱してほしいと思います。
 肝心なことは、「抵抗力とは病気に罹らないことではなく、病気になっても重篤化せず死なない力のこと」で、「感染したとき、いかに軽く済ますことができるか」の具体的な対処方法を考えることと、その知識を啓発周知し普及させることがもっとも現実的な対策だと思っています。しかしそれは、もっとも経済的には利得の薄い対策ですが…。いまや「医」も経済論理にまみれて、根治療法を目指さない流れになっているのかもしれませんが。(その意味で、自由主義経済の中でマーケットの調整にまかせれば、わざわざ国家予算で養成した医師が、患者の多い都市部に偏在することになってしまうのもむべなるかなといったところでしょうか。これも「局所最適・全体最悪」の例かもしれません。)

『パラサイト式血液型診断』
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4106035626
(生物体における、血液型物質ひとつとっても、かくも個体間にさえ多様性があるということの入門書です。ますます移植臓器の生着は夢・幻の観念世界だと思えてきます。)
『内臓が生みだす心』
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4140019484
『自律神経と免疫の法則―体調と免疫のメカニズム』
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4916037669

◇ニュースプリズム:「愛鶏園」刑事裁判 真っ向対立、双方の主張 /茨城(毎日新聞 2006年8月24日)
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/ibaraki/news/20060824ddlk08040453000c.html

>「検察は『抗体陽性反応が出れば疑似患畜だ。そのように考えなさい』と強要した。実際、私は疑似患畜とは診断していない」
>公判を傍聴した住民からは「被告は殺処分が怖くて鶏のすり替えを行ったのだから、感染している可能性があるとは思っていたはず。届け出をする必要があったのでは」との声もあがる。

 すべては、「ウイルス感染症」をあくまでも「コッホの原則」パラダイムで判断してしまおうとすることに始まっています。(これも、検察側の「局所最適・全体最悪」こじつけ判断のようなものです。どうみたって、「ウイルス感染」において「家伝法」でいうところの「病」は、ここでは「こじつけ」になってしまうのですから。「抗体陽性(保有)」をもって「罹病」とみなすということです。はたして、ワクチンなどの擬似感染や不顕性感染が「病」の状態と言えるでしょうか?)

 ウイルス感染において、「感染経験」と、「発病・罹病」(疾病発生)が必ずしも一致するわけではないという、「科学的」事実がまだ一般知識化されていないだろうということの現れ。(研究費とポジションを他者に握られてしまった「学者」は、「知」と「探究心」に従って、間違っているものに対して、強く抗議したり異議申し立てする良心良識すら希薄化しているのかもしれません。まるで、『動物農場』の家畜のように。「どうせ、理解する気がない者や、理解できるだけの教養がない者には、何を言ったってわかるわけがないさ」と高を括って。)

 「無知」なる「権力」は、ときにかくも横暴なふるまいをしてしまうという自覚もないというのは、どうにもこうにも人間という動物の変わらぬ習性なのかもしれません。それは、権力の立場にないものにも同じ傾向があると言えるのかもしれませんが。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4622015994
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4783502129


[4659] Re:[4647] 安易な酸素吸入の流行は、果たして大丈夫なのだろうか? 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/08/24(Thu) 16:02  

> 甲子園で優勝した早稲田実業の斉藤投手が、疲労回復のために、酸素カプセルを使用していたということで、にわかに、この酸素カプセルへの注目があつまっているようなのだが、このサイト
> http://sansopower.exblog.jp/962553/
> のように、既に各種の酸素カプセルが出回っているらしい。
> しかし、酸素吸入について、むしろ、有害だとする論文も、昨年、カナダから、発表されている。

笹山さん、これ、昨日朝の、みのもんたのニュース番組で、まるでメーカーの宣伝番組じゃないかと思うくらい大宣伝してましたよ。


[4658] Re:[4655] [4653] [4652] プラセンタエキス注射経験者は献血禁止 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/08/24(Thu) 14:13  

読売の差し替えです
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060824ik05.htm
>日赤が昨年2月に実施した調査によると、献血者の0・1%に、胎盤エキス注射剤の使用歴があった。

千人に一人というのは相当な問題だと思いますが。。
調査データはどこで閲覧できるんでしょうか。日赤のHP?




[4657] カナダの狂牛病牛:8頭目が確認される 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/08/24(Thu) 12:01  

カナダ 8例目狂牛病を確認 米加の消費者保護の有効性を確信と米農務長官
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06082401.html

農務長官は、たとえば、牛の危険部位入り肉骨粉を鶏に与えて、その鶏糞ゴミを牛に与えるのは安全だと確信してるんですかねぇ。(これだけの問題じゃないけど)どこでそういう教育をしているんだろうか。ハーバードなんかでは最近そういう教育やってるみたいだけど(^^;

カナダから年間170万頭くらい、米国は輸入してたんですよね。

業界の主張だそうです。
米国レンダリング協会 狂牛病飼料規制強化は経済・環境影響が大きすぎて実行不能
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06081001.htm
これからどうなるのか、恐ろしくなってきました。


[4656] 遺伝子組み換え米が米国で流通とのこと 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/08/24(Thu) 11:58  

南部5州の広範な地域の米がGM汚染 米国最大の米販売業者が明かす
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/gmo/news/06082301.htm

日本でも米国から冷凍輸入した弁当なんかを売ってますけど、あれはパエリアやリゾットなんかに使われるインディカ米じゃないから今回は関係ないんでしょうが、米国の食品そのものの安全性を疑いたくなってくる事件ですね。

インディカ米は日本でも流通してますけど、種子栽培だし、第三国経由とか、そこまで確認してるんでしょうか。



[4655] Re:[4653] [4652] プラセンタエキス注射経験者は献血禁止 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/08/24(Thu) 11:29  

笹山さん、
朝日に詳しい記事が出ていました。

ヒト胎盤製剤使用者からの献血制限 厚労省方針
http://www.asahi.com/health/news/TKY200608230295.html
こっちはアンチエイジングや美容目的で乱用されている旨がちゃんと書いてあります。

それでも化粧品に加工されたものはまだ規制がないようです。ヒト由来生物のみならず、その他も、美容外科の規制はとても必要に思えます。薬害などで何かあったときの救済は適用されるんでしょうか?
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/faa330714087d7b08925e6dfa41f1332

同じく、乳幼児のワクチン、予防接種にヒトアルブミンなどの件ですけれども、使用をやめるべきだという論文は2年前に厚生労働省の血液対策課にお渡ししてますが、こっちもまだ改善されませんね。ワクチンを打たせる親御さんには知らされての上なんでしょうか?


[4654] Re:[4648] 国民主権の本当の意味 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/24(Thu) 09:22  

桜の花さん。
確かに、代議制の限界というものを、このごろ感じますね。
国民の要望を、直接、行政に反映させうる、別のシステムというものの存在が大きくなってきているように感じます。
たとえば、アドボケート・プランナーによる、住民の街づくりの要望の市街化計画への反映などなどですね。
行政と住民との間に立った、摩擦調整機関としてのNPOの役割が増してきているように思えます。
となれば、桜の花さんの言われる護民官的代議制とは、現在の単なるfacilitatorとしての機能にとどまらず、アドボケーター(advocator)としての機能を色濃く持ったものになるのでしょう。


[4653] Re:[4652] プラセンタエキス注射経験者は献血禁止 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/24(Thu) 08:01  

まりちゃんさん。
長い間の、この問題に関する問題点喚起を図ってきたことが、いくらか報われましたね。


[4652] プラセンタエキス注射経験者は献血禁止 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/08/23(Wed) 22:57  

厚労省の血液対策課に情報送って2年、ようやく禁止になるそうです。しかし、ほかにもヒト血清やヒトコラーゲンを使ったボトックス(皺とり注射)なんかも乱用しまくりなわけですが。確か米国などからも輸入されていた記憶が。。そっちは規制しないんだろうか。

胎盤エキス注射も献血禁止 ヤコブ病対策
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=soci&NWID=2006082301003825
 厚生労働省の血液事業部会安全技術調査会は23日、変異型のクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)対策として、人の胎盤から抽出した「プラセンタエキス」の注射を受けた経験のある人の献血を禁止することを決めた。日赤は、10月初めから禁止措置を始める方向で準備を進める。
 変異型CJDの発症リスクが高いとされる英国滞在経験者の胎盤が、エキスに使われている可能性があるため。実際にこの注射が原因で変異型CJDを発症した例はなく、厚労省は「リスクは極めて低い」としているが、輸血の安全性を高めるため献血禁止を決めた。
 プラセンタエキスの注射薬は、肝臓病や更年期障害などに使用されるほか、薬事法の適応外だが肌の美容目的に使われる例もあるという。

血液事業部会安全技術調査会
http://www.mhlw.go.jp/shingi/yakuji.html
最近は議事録ではなく要旨のまとめが多いようで困りますね。



[4651] 人と鳥のインフルエンザは別々に流行との説について 投稿者:無明 投稿日:2006/08/23(Wed) 22:47  

ときさん、議論が広がりすぎると論点がぼやけますので、今回はこのことについて論じたいと思います。

私は、同一病原体が原因で、時間・空間が一致している疾病は異なる宿主間であっても因果関係が
あるのではとの意見を述べました。
 それに対して、ときさんは、偶然の一致との意見。100例以上のケースでの偶然の一致ですか?
 もし別々なら、何らかのバイアスがあるはずですが、それはなんなのでしょうか?

 また、人のみで流行するのであれば、なぜ人口密集地域で発生がないのでしょう。発展途上国のスラムで
発生がない理由がわかりません。これも偶然ですか(笑)。
 更に、SARS発生の際、感染者が移動する先々で発生があり(この場合人→人の感染ですよね)、
とくに患者と接した医療関係者でその後の感染が多発しました。
エボラ出血熱でも同じですね。
人→人でのみ流行する疾病であれば、なぜ鳥インフルエンザでは関連医療関係者に発生がないのでしょうか?

これらの事実について意見を頂きたいですね。観念論で別の土俵に逃げるのなら、あなたの説が眉唾だと
言うことですよね。

今回はここまで。


[4650] Re:[4646] [4638] Orphan WorksとAbandonware 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/23(Wed) 21:13  

謎工さん。
このAbandonwareというのは、適応するOSが古いバージョンで、コンピュータもOSも、古いものとなった場合には、それに適合するソフトウェアも、Abandon(放棄)されざるを得なくなっている状態のソフトウエアの著作権問題をどうするか、という問題ですね。
まあ、これも、一種の Orphan Worksといえるかも知れませんが、それは、通常の Orphan Worksではなくて、技術革新の進展に伴って、見捨てざるを得ない状況に追い込まれた著作権と言うべきでしょうね。
たとえていえば、親が再婚してしまって、見捨てられた旧バーションの孤児といったところでしょう。


[4649] Re:[4645] コストカット魔と改革魔との類似点-局所最適・全体最悪- 投稿者:とき 投稿日:2006/08/23(Wed) 19:58  

笹山様

> まことに、この局所最適・全体最悪という言葉は、いいえて妙で、

> これらの方々は、誰しも、表面上は、異義をはさめないスキームを楯にして、実は、むしろ、その組織内での自らの地歩を固めるために、このような正義の味方を演じている場合が多いようだ。

 似たようなテーマの記事の紹介で。

>『修身斉家には薬となる「愛」も、治国平天下ともなると「毒」となる。その認識を持たぬ「愛国者」ほど国に対して毒となる存在もないのではないか。』
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50606629.html

 『愛国者』の「国」の部分は「全体」、「社会」、「共同」などにも言いかえできると思います。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/447837211X
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4478320896

◇ある作家がネコ殺しを告白。 2006年08月22日(火)
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=45126&pg=20060822

 作家という、虚構を用いて人の心に何がしかの刺激をあたえることを職業にしているものの一つの表現の手法、いわば釣りネタとして見るならば、つむぎだしたものがけっして少数ではない人々に、何がしかの思いを抱かせたというのであれば、ひとまず当初の思惑は成功したということではないでしょうか。(私だったら、避妊手術を施したほうがよいと判断しますが…。現に、オス猫もメス猫もそのようにして飼ってます。無闇な殺生はなるべくしないという判断で。この話題に正解はないと思います。口減らしや間引きは、昔、人間でもあったという伝承もあるようで。最近では日本でも、生み捨てや、パチンコ店駐車場での放置死や、ネグレクトによる死亡や虐待死も、けっして珍しいこととは言えなくなっていることもありますし。)

◇残留農薬:対日輸出激減で日中協議 運用改善検討
http://kuyou.exblog.jp/4166568/
http://antikimchi.seesaa.net/article/22703429.html

 国内においては規定どおりに運用(しかも国内製品を輸出する場合でも)し、輸入品に対する規制を緩和するというのであれば、「ポジティブリスト」制度も、国内ではまさに、「局所最適・全体最悪」の見本のような制度になってしまうのでは…。


[4648] 国民主権の本当の意味 投稿者:桜の花 投稿日:2006/08/23(Wed) 19:41  

笹山さん 自論を書かせてください。
自民党の総裁選挙にしろ、民主党の小沢さんにしろ・・
選挙と政治をなんと国民を馬鹿にして考えているりだろう・・と思うしだいです。

国民が選挙の一票の行使で終わりと言う意味ではありません。
選ばれた政治家は 議決権を行使できますが、不特定多数の国民意思に基づいて議決権を行使すべきが正しい事なのです。
○自らの意思で行使しては その時点で民主主義の精神から 封建時代の精神に反転してしまうのです。
その気になった政治家は・・
ですから 政治家は自然と高姿勢になります。えらくなってふんぞりかえるのです。そして色々な情報等々を独り占めしだします。偏った取り巻きだけの意思を汲んで行使してもいけません。不特定多数が原則です。

・・ならば 政治家の仕事は 社会奉仕の精神に適います。

政治家の仕事とは『国民意思の妙』なのです。
護民官なのです。役人も同様に公僕ではなくて護民官なのです。


[4647] 安易な酸素吸入の流行は、果たして大丈夫なのだろうか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/23(Wed) 19:25  

甲子園で優勝した早稲田実業の斉藤投手が、疲労回復のために、酸素カプセルを使用していたということで、にわかに、この酸素カプセルへの注目があつまっているようなのだが、このサイト
http://sansopower.exblog.jp/962553/
のように、既に各種の酸素カプセルが出回っているらしい。
しかし、酸素吸入について、むしろ、有害だとする論文も、昨年、カナダから、発表されている。
このサイト「Giving oxygen may do more harm than good, new report shows」http://www.medicalnewstoday.com/medicalnews.php?newsid=27266
では、カナダの Queen's UniversityのSteve Iscoe博士が、昨年7月に、CHEST - the Cardiopulmonary and Critical Care Journalに、共著者the Toronto General HospitalのJoseph Fisher博士とともに書いた論文「Hyperoxia-induced hypocapnia : an underappreciated risk」
http://www.findarticles.com/p/articles/mi_m0984/is_1_128/ai_n15622409
を紹介している。
これによると、酸素吸入によって、換気の増加によって、組織に届く血液の流れが遅くなり、二酸化炭素を吹き飛ばし、この低下が、血管を収縮させるという。
しかし、ここに、二酸化炭素を加えることによって、血管は広がり、血流は、増加し、組織への酸素供給か、増加するという。
したがって、酸素吸入と、二酸化炭素の供給は、同時並行的にやらなければ、かえって、酸素吸入が害になることもある、と、博士は警告している。
「If You Are Offered Oxygen - Ask for Carbon Dioxide in Mix」 http://annieappleseedproject.org/ifyouareofox.html
もご参照



[4646] Re:[4638] Orphan WorksとAbandonware 投稿者:謎工 投稿日:2006/08/23(Wed) 18:47  

 しかし、この「Orphan Works Act of 2006」とやらの条文はどこかで見覚えがあると思ったら
日本の著作権法第67条(裁定制度)をほぼそのまま引き写したような内容なんですね。もっとも、
知人に聞いた話では日本の裁定制度と言うのはベルヌ条約附属書第4条(強制許諾の手続)が
根拠になっており、附属書自体が途上国に対する特例であるにも関わらず日本が旧著作権法の
時代から1970年の全面改正時にそのまま裁定制度をさしたる議論も無く温存しているのが
ベルヌ条約違反だと言う意見も出されているそうで、日本の裁定制度を条約違反だと攻撃していた
グループの一翼である米国で裁定制度が導入される可能性が出て来たと言うのは何とも皮肉な
ものです。

日本におけるOrphan Worksの実例 - 国立国会図書館・著作者情報公開調査
https://kokaityosa.ndl.go.jp/

 ただ、Orphan Works以上に企業が「採算が取れない」と言うだけの理由で故意に埋没させている
作品、いわゆる「Abondonware」はそれ以上に深刻な存在であるにも関わらず、裁定制度では全く
解決のしようが無い点は国際レベルで対処に当たらないと解決は不可能ではないでしょうか。
もっとも、ハリウッドが競合相手の排除を理由にAbondonwareの存在を正当化し、USTRが完全に
それを支持するどころか他国にも故意にAbondonwareの大量創出を促しているような状況では
国際レベルでの対処など不可能に近いと思わざるを得ませんが。

http://en.wikipedia.org/wiki/Abandonware


[4645] コストカット魔と改革魔との類似点-局所最適・全体最悪- 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/23(Wed) 15:23  

まことに、この局所最適・全体最悪という言葉は、いいえて妙で、何やら、
かたや、会社においては、自分の高い給料を棚に上げて、しょっちゅう、コストカットを口にしている、自称正義の味方殿、
かたや、改革という誰しも抵抗できないスキームをレトリックにしての、実は、改革による裨益を受けているかた。
などを連想してしまう。
これらの方々のご主張も、確かに、局所では最適なのだが、全体としても、最適なのかどうかについては、かなりのクエスチョンが伴うもののようだ。
これらの方々は、誰しも、表面上は、異義をはさめないスキームを楯にして、実は、むしろ、その組織内での自らの地歩を固めるために、このような正義の味方を演じている場合が多いようだ。


[4644] ポジティブリスト制 投稿者:とき 投稿日:2006/08/22(Tue) 22:40  

>これで骨抜きになった。
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=331246&log=20060822

◇<残留農薬>対日輸出激減で日中協議 規制緩和に前向き姿勢
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060822-00000071-mai-bus_all

 国内の農家の方々が、しぶしぶ自らを納得させ我慢して受け入れた意味が、何もなくなってしまうかのようです。

◇輸入食品監視業務ホームページ
http://www.mhlw.go.jp/topics/yunyu/tp0130-1.html


[4642] Re:[4640] [4557] 電磁波の影響 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/22(Tue) 17:31  

bemsj さん。
このサイトは、聞きかじりさんからのご引用でしたが、大変参考になりました。
今後とも、よろしく、ご指導願います。
私の郷里でも、携帯波電波塔が、あちこちで見られるようになって来ました。


[4641] Re:[4635] [4631] [4628] [4627] [4626] [4625] 局所最適・全体最悪 投稿者:とき 投稿日:2006/08/22(Tue) 17:28  

無明 様

> 偶然が多発しすぎる場合は、必然と考えるのが疫学的な考え方なのです。鳥インフルを考える場合、マスとしての視点が必要になるのではないでしょうか。個々の事例にのみこだわると大局見えなくなりますよ。

 同時多発に起こっている(感染)事例で、相互に関連がなくとも起こることはいくらでもあることです。それを『「偶然が多発」=「必然」』として、相互に関連があると見てしまうということは、「科学」的な思考とは到底いえないでしょう。たえず「事実(ファクト)」の確認・検証に努めるべきです。そういうのを、日本では「幽霊の正体見たり枯れ尾花」と言ったりしたのではないでしょうか。

>  私は医学というものは経験の集大成からなる技術体系だと考えております。先人が経験の中から原理を推察して、実践してきた科学です。演繹的な技術ではないでしょう。

 「医(学)」が本当に、物理学や化学のような「サイエンス」なのかという問いかけは、良心的な医学者ならば、常に自問自答されており、そのような方々ほど『先人が経験の中から原理を推察して、実践してきた科学です』と断言してしまうような姿勢にはありません。「医」は常に目の前の事象に対して、よく言って「臨機応変」、悪く言えば「行き当たりばったり」です。誤診・誤判断は、一般の方が思っている以上にかなり多いのが実情です。(それを今は、過剰に揚げ足をとる風潮になっているのも少し困ったものです。人間がミスをしない前提に立ってしまうのはキケンだと思います。)

>『鳥インフルを考える場合、マスとしての視点が必要になるのではないでしょうか。個々の事例にのみこだわると大局見えなくなりますよ。』

 これこそまさに、『演繹的』な観点に立ってしまっていないでしょうか?
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4334033415
http://kaoru.to/hypothesis.htm
(ウイルス学・免疫学は、まさに「間主観性」の学問・科学です。おそらく、ガンもプリオン?病もでしょう。「難病」と言われて、未だ治療法が確立されていないものも。)
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/p/28/
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/p/

>  ウイルスの存在が明らかになる前に、コッホの三原則はあったでしょう。感染症に対峙するときにこの基本的な考え方は変わらないと思います。

 『コッホの三原則』は、あくまでも「細菌学」の原則であって、「ウイルス学」にあてはめようとしても、無理があるというのは、いまや「教科書」的な常識です。

>『コッホの原則は、細菌について提唱されたもので、ウイルスでは満たせない場合が多くあります。』
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsvs/05_byouki/prion/pf145.html
>『元来、結核菌を初めとする細菌について提唱された、この(コッホの)原則がウイルスで満たされることは稀である。』
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsvs/05_byouki/prion/pf147.html
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%9B%E3%80%80%E5%8E%9F%E5%89%87%E3%80%80%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=

> 何回かのパンデミックの経験から、防疫措置の試行錯誤がなされて、その中から有効な手法が見付かってきたのです。 理論は後からついてきているのだと思います。そうでなければ、先人の経験やトライアルが無駄になりますね。

 その『先人の経験やトライアル』も、あくまでも、コッホ・パスツール「細菌学」(と「血清学」の)時代の思想と技術であって、「ウイルス学」「免疫学」の時代の思想と技術の応用はこれからなのでしょう。

 但し、耐震計算偽装「構造(システム・制度)」と同じように、そこでは「検査機関」にあたるところの、基本・基礎研究のところでつまずいているように思います。もっぱら、応用分野(ワクチンと抗ウイルス薬と、国際経済と「株価」)ばかりに注視することになって、つまり、『防疫措置』の領域ばかりに意識が傾注されることになっていて、それ(一番の大元の病理・病態に関する基礎的な知識・知見)が事実かどうかの確認・検証がおろそかになっているように思います。経済の論理が優先されているからでもありましょうか、学術・研究分野でも。全く同じように「検査機関」が、いいかげんな仕事をしていると思わざるをえません。最後は科学者の良心・モラルの問題になるのでしょう。それ以前にスキルの問題もありますが。

>  H1N1のパンデミック時に他のウイルス病もあったかも、とのこと、それは有ったでしょう、しかし、当時であっても臨床家がフルとそれ以外の呼吸器性感染症とを鑑別できなかったのでしょうか。経験有る臨床かであれば、完全とは言えなくても、症状発現の違いから峻別は可能だったと思います。総て原因病原体が同定できなければ、診断ができないというのは藪ですね。

 細菌学の時代の知識知見では、ウイルス感染症は未知の領域ですから、手の施しようもなく、どうすることもできなかったというのが正直なところでしょう。それゆえの「スペイン風邪(ウイルス?が原因)」禍だったと思います。今とはあらゆる環境(知・食・人的物的交通など)が違いすぎます。ちょうど、中世の黒死病(細菌が原因?)をどうすることもできなかったように。人間はその時代その時代で、わかること、できることしかやれない、というしかありません。それは、今も昔もさほど変わらないことのように思います。

> >「疫病」流行としてみたとき、その死者の数は、第一次世界大戦も考慮すれば、さして驚くにあたいしないものです。疫病の命をあやめる力は、遠く人間の行為には及びもしません。なぜなら、ウイルスは、それを感受するものを、けっして根絶やしにすることなどないのですから。
>
> の意味するところが理解でいません。文章として意味不明なんですね。

 それが、デジタル・デバイドならぬ、微生物学という大枠の中における、細菌学とはまた別の、ウイルス学とさらには免疫学の知識・知見を吸収し理解できているかの、いわゆる一つの壁なのかもしれません。あきらかにコッホ・パスツール時代の「科学」的思想・手法(病原体の排除・根絶)では太刀打ちできないのですから。(その面で、ウイルス感染症に関しては、「家畜伝染病予防法」の基本思想も時代遅れになっています。まさに「らい予防法」が時代にそぐわなくなったのと同じように。)

> H5N1がどうなるかは分かりませんが、同程度のことを想定しておくことも必要でしょう。

 本来、疫病(感染症)の「危機管理」対策とは、それがおこらないためのものであって、起こってしまうことを想定するということは、対策はなんら実効果を発揮せず失敗に終わることも想定しておくと言っているようなものです。
 実際の対策を策定する人々が、もしそれを言ったならば、結局、失敗したときの責任をとらなくてもいいための逃げ道を設定しておくようなものかもしれません。そのような立場にない人が、そんな起こるか起こらないか不明のものをさもさも起こるかの如くに言うのは、いわば不安を煽るための「恫喝」まがいの言動に等しいと思います。それはいわば、「地球温暖化」や、「ダイオキシン」や、「電磁波」や、「化学物質汚染(環境ホルモンを含む)」などと同じ「ネタ」なのではないでしょうか。そういう、不安煽動商法に便乗する『勢力』もなきにしもあらずでしょう。そういうものになるべく加担しないということも、このネット時代の良識であり賢明さではないでしょうか。
http://d.hatena.ne.jp/schazzie/20051110
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4480687300
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4106100991
『混乱にしようとする勢力』(小泉総理インタビュー 平成18年8月15日)
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2006/08/15interview.html
http://kuyou.exblog.jp/4140948/
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=45126&pg=20060815
http://ameblo.jp/worldwalker2/entry-10015801899.html

◆笹山登生政策道場…(パンデミック問答)(2006.8.22)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza308.htm
>『どうみても殺処分によって流行を人為的に阻止できたとは思えず、時季的、または時間的変異そして抗体獲得による自然終息としか思えないのである。』
(なお、アナフィラキシーショックや、極度のアレルギー症状は、広義の免疫応答では、けっして一般的なことではなく、あくまでも特異的体質においておこる特殊なことで、誰にでも起こるわけではないと思っておいたほうがよいと思われます。いわゆる自己成分に対する免疫応答や抗体産生が惹起された状態、いわゆる自己免疫疾患であり、通常、(本来の)宿主とウイルスの関係の中では非常に起こりづらいものです。実験室の中で、無理やりな自然ではおこらない異物認識をさせないかぎりは。)

◆『ワクモ考…(食物連鎖のなかで)』
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/wakumo.htm
>『自然をうまく利用すれば多くの危機は回避できるが近代養鶏はそこから逸脱してしまっている。』

 そういわれてみれば、今年はやけにいつもと違って、あちこちクモの巣の張りに勢いがあるなと思っていましたが。関西の方ではノミが大発生し、バルサンがよく売れてるとの私的な情報もありますし…。(あとは鼠の発生繁殖状況が気になりますが。)
http://varsan.lion.co.jp/
◇亜熱帯化 日本列島で現実味 各地で南方原産の生き物(毎日新聞) - 8月21日17時10分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060821-00000018-maip-soci



[4640] Re:[4557] 電磁波の影響 投稿者:bemsj 投稿日:2006/08/22(Tue) 17:04  

電磁波をキーワードにこの掲示板を拝見。

私のサイトを利用してくださいまして
ありがとうございます。

http://homepage3.nifty.com/~bemsj/


[4638] 「孤児になった作品」の著作権問題 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/22(Tue) 07:53  

謎工さん。
133ページにわたる「Report on Orphan Works」
http://www.copyright.gov/orphan/orphan-report.pdf
を読めといわれても、急には、きついので、とりあえず、このさわり部分を紹介しますと、
この問題意識としては、作者がいるのかどうか分からない作品を使用する側としては、常に、将来、著作権問題が発生するのではないのかという不安感に駆られるという問題意識のもとに、この「孤児になった作品」(この作品の生みの親が、どこにいるのか、または、生存しているのか、分からない。)の著作権問題が、2005年1月5日に、Orrin Hatch と Patrick Leahyとの二人の上院議員によって問題提起され、続く、同月に、こんどは、下院議員の Lamar SmithとHoward Berman との両氏によって、同様の問題提起がされたということですね。
その後、政府当局がNotice of Inquiryを行った結果、850のコメントが届き、これらのコメントを元に、三日間のラウンドテーブルでの議論が行われたということですね。
で、「Report on Orphan Works」の内容の中で、「孤児になった作品」の著作権法とのからみでは、

直接的には、
1. Section 108  Limitations on exclusive rights: Reproduction by libraries and archives

2. Section 115  Scope of exclusive rights in nondramatic musical works: Compulsory license for making and distributing phonorecords 

3. Section 504(c)(2) Limitation on Damages
In a case where the copyright owner sustains the burden of proving,

4.
Sections 203,
Termination of transfers and licenses granted by the author

304 Duration of copyright: Subsisting copyrights

(c),
Termination of transfers and licenses covering extended renewal term.

304(d)-?


間接的には、
1. Section 102 Subject matter of copyright: In general
(b) -- The Idea/Expression Dichotomy

2. Section 107 -- Fair Use

があるとしています。

まあ、日本とアメリカでは、著作権そのものの構造が異なりますから、日本の国会議員が物まねしようとしても、限界はあると思います。

で、「Orphan Works Act of 2006 」は、2006年5月22日に、『H. R. 5439』
http://thomas.loc.gov/cgi-bin/query/z?c109:H.R.5439:
として、提出されています。

http://www.libraryjournal.com/article/CA6346417.htmlもご参照

http://www.law.cornell.edu/copyright/copyright.table.html


[4637] 産業振興派vsアーカイブ派の全面対決へ突入か 投稿者:謎工 投稿日:2006/08/22(Tue) 04:43  

貴重な音源、政府が保存後押し・SPレコードや演説(日本経済新聞・2006.8.19)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060818AT3S1401018082006.html

政府・与党がアーカイブ構築の重要性を認識し、具体的行動に着手すること自体は非常に喜ばしいことだと考えます。
しかし、周知の通りアメリカ政府による著作権延長圧力は強まる一方であり文化庁が「郵政民営化の次は著作権延長」を
合い言葉に何が何でも来年度中に著作権延長を著作権分科会で答申させる為に刃を研いでいる中、与党内にどれだけ
著作権延長がアーカイブ構築に有害無益であるか正しく認識されている方がいらっしゃるのやら。

著作権延長こそ全世界の趨勢だと信じて止まない方々には「Report on Orphan Works」を読んでいただきたいと思います。

http://www.copyright.gov/orphan/orphan-report.pdf


[4635] Re:[4631] [4628] [4627] [4626] [4625] 局所最適・全体最悪 投稿者:無明 投稿日:2006/08/21(Mon) 20:58  

>生態系の中の生物として、それぞれのホストとウイルスの関係は、大差ないものだとすれば、同時多発はあり得ることです。それぞれに相互の因果関係がなくとも。

偶然が多発しすぎる場合は、必然と考えるのが疫学的な考え方なのです。鳥インフルを考える場合、
マスとしての視点が必要になるのではないでしょうか。個々の事例にのみこだわると大局見えなくなりますよ。

 私は医学というものは経験の集大成からなる技術体系だと考えております。先人が経験の中から原理を
推察して、実践してきた科学です。演繹的な技術ではないでしょう。
 ウイルスの存在が明らかになる前に、コッホの三原則はあったでしょう。感染症に対峙するときに
この基本的な考え方は変わらないと思います。

何回かのパンデミックの経験から、防疫措置の試行錯誤がなされて、その中から有効な手法が見付かってきたのです。
理論は後からついてきているのだと思います。そうでなければ、先人の経験やトライアルが無駄になりますね。

『史上最悪のインフルエンザ 忘れられたパンデミック』が読み物的なエピソードを過重にちりばめている
事は承知の上で紹介させていただきました。書かれたのも今から20年以上前ですので、
現在の科学的知見からずれている部分は有りますが、有益な経験が多く見られます。サマリーだけで
本の中身を批判するのはアンフェアーですね。


 H1N1のパンデミック時に他のウイルス病もあったかも、とのこと、それは有ったでしょう、
しかし、当時であっても臨床家がフルとそれ以外の呼吸器性感染症とを鑑別できなかったのでしょうか。
経験有る臨床かであれば、完全とは言えなくても、症状発現の違いから峻別は可能だったと思います。
総て原因病原体が同定できなければ、診断ができないというのは藪ですね。

申し訳有りませんが、
>「疫病」流行としてみたとき、その死者の数は、第一次世界大戦も考慮すれば、さして驚くにあたいしないものです。疫病の命をあやめる力は、遠く人間の行為には及びもしません。なぜなら、ウイルスは、それを感受するものを、けっして根絶やしにすることなどないのですから。

の意味するところが理解でいません。文章として意味不明なんですね。
何を言いたいのですか。大戦中とはいえ2000万人以上の死者が出た(インドや中国をく加えると更に多いかも)を
驚くべき数字ではないと断じる感覚が分かりません。
H5N1がどうなるかは分かりませんが、同程度のことを想定しておくことも必要でしょう。
で、それもほおって置けばいずれ問題なくなるとの結論ですね。
 別の解釈として、戦争での死者に比べれば大したことがないとも取れます。
vCJDによる直接の死者は200人未満ですので、日本での交通事故死者数に比べれば取るに足らないので、
BSEなど何もしなくてもいいといっているようにもとれます。

あまり曖昧な表現は避けた方がよいのでは。論文ならリジェクトの対象ですね。






[4634] 無題 投稿者:YUMA 投稿日:2006/08/21(Mon) 18:38  

お返事ありがとうございます。
情報源がサイトばかりなんですか?すごいです。
あっ、あと、卒論とはまったく関係ありません。趣味で調べているだけです。
もしよろしければ、おすすめのリンクを教えていただけますか?
そういえば、関岡英之の新刊が発売されたみたいです。
たしか、「奪われる日本」だったかな。


YUMAさん。
こんにちわ。
そういえば、昨日の夕方のテレビ(真相報道バンキシャ!でしたっけ?)で、「拒否できない日本」の著者の関岡英之さんが、出演されていましたね。
その著書のことを聞かれた、竹中大臣、「もちろん、私は、読んでいませんけれども」といわれているのが、なんとも、でしたね。
何も、そういわなくても、といった感じでした。
このごろは、私も、情報源はサイトばかりで、あんまり、「お勧めの本」などと改めて聞かれますと、戸惑ってしまうばかりです。
むしろ、このような場合は、「お勧めのリンク集は?」と聞かれたほうが、答えやすい人間になってしまっているのかも知れません。
卒論なんなの場合には、引用サイトのURLは、やはり縦書きなんでしょうかね。


[4633] Re:[4632] 活火山地帯付近に最終処分地 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/21(Mon) 17:48  

虹屋さん。
私も、この宇検村には、数年前に訪れたことがありますが、まことに穏やかな焼内湾に囲まれた、眠くなるような静かな村といった印象でした。
衆議院議員の保岡興治さんの父上の保岡武久さんのご出身地ということで、確か、役場前に、記念碑も、建っていたような。
にもかかわらず、財政力指数は、奄美群島の中では 、下から二番目といった有様のようですが、どういうわけか、昨年2月には、名瀬、大和、宇検、住用、笠利 の合併協議会から、離脱してしまったようですね。(2006 年 3 月 20 日から、笠利町・名瀬市・住用村が合併して奄美市になっている。)
http://www.pref.kagoshima.jp/home/chihoka/gappei/siryou/kouhyou.pdf#search=%22%E7%80%AC%E6%88%B8%E5%86%85%E7%94%BA%E3%80%80%E5%90%88%E4%BD%B5%E5%8D%94%E8%AD%B0%E4%BC%9A%22参照
そんなこんなの事情から、最後の頼みの綱として、高レベル放射性廃棄物最終処分場の誘致という、打ち出の小槌にすがったと見たほうがいいのではないでしょうか。
ちなみに、諏訪之瀬島のあるトカラ列島は、霧島・屋久島火山帯に属していますが、奄美大島との距離は、およそ150キロメートルといったところです。
これらの島々の上を低空で飛ぶ南西航空(現在は、日本トランスオーシャン航空)からは、諏訪之瀬島の噴煙が、晴れた日には、よく見えます。

そういえば、30数年前にも、この宇検村の焼内湾の技手久島に東亜燃料工業が石油基地建設という計画が持ち上がり、大騒ぎになったことがあったようですね。
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/071/1390/07104071390003c.html参照

http://www1.tokara.jp/contents/profile/index.html


[4632] 活火山地帯付近に最終処分地 投稿者:虹屋 投稿日:2006/08/21(Mon) 13:08  

<核処分場>奄美大島へ誘致検討 宇検村が原環機構説明会

 鹿児島県奄美大島の宇検村が、原子力発電環境整備機構が公募している高レベル放射性廃棄物最終処分場の誘致を検討していることが分かった。村の要請で同機構は6月と7月、元山村長らと村議などへの説明会を開いたが、元山村長は「企業誘致の一環として勉強のために開いた。村として検討する段階ではない」と話した。
(毎日新聞) - 8月21日12時6分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060821-00000032-mai-soci

奄美地方には、3つの活火山(口之島、中之島、諏訪之瀬島)があります。http://www.fukuoka-jma.go.jp/kagoshima/kazan/katukazan/katukazan.html

原子力発電環境整備機構の方は「死都 日本」を読んだのかしら??

どこぞの都知事が、昔、ロケットで宇宙に捨てる話をしていましたが、火口からマグマに捨てるのでしょうか


[4631] Re:[4628] [4627] [4626] [4625] 局所最適・全体最悪 投稿者:とき 投稿日:2006/08/21(Mon) 12:19  

無明 様

> ときさんは、私が前に書いた「人と鶏のH5N1発生の空間的・時間的一致」の指摘に対して
> 何ら答えていませんよね。人と鶏のインフルエンザが全く因果関係がないなら、その根拠を示すべきです。
> 科学的説明無しに、関係ないと言われるのは単なる情緒的な発言にすぎません。

 「人と鶏のH5N1発生の空間的・時間的一致」と「人と鶏のインフルエンザの因果関係」に関する「科学的説明」による「立証責任」は、あくまでも「因果関係がある」と言い出してしまった側なのではないでしょうか? その論理では、「あなたに痴漢の被害を受けた」と言ってしまった人がいて、「あなたが痴漢行為をやっていないことを証明しろ」と言っているのに等しいと思います。

 まずは、「人と鶏のH5N1発生の空間的・時間的一致」ばかりじゃなくて、AIVが人感染しているという科学的に検証・確認されたデータを、まずはきちんと明示するべきでしょう。
 生態系の中の生物として、それぞれのホストとウイルスの関係は、大差ないものだとすれば、同時多発はあり得ることです。それぞれに相互の因果関係がなくとも。

>  誰もいたずらに恐れているわけではありません。1917年のパンデミックの経験をどう評価するのか、
> 現代の科学でどこまで拡大阻止が可能かを論じているのです。

 『1917年のパンデミックの経験』といいますが、果たして実際はどうであったか、ウイルス感染症の「事実」を検証・確認するための当時の科学の知識・知見・技術が未熟であった以上、それを現在にあてはめてしまうことは、今を見ることを誤るもとです。あくまでも「事実(ファクト)」を重視しそれを信じてやっていくしかないのが「科学」の姿勢だと思います。いたずらに不確かで不明瞭な過去の経験を参考にすることはえてして、空想幻想の世界に踏み込みかねません。

『環境リスク学―不安の海の羅針盤』
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4535584095

>  H1N1のパンデミックでも病原体の侵入阻止に成功した例もあります。病原体がウイルスである事が
> 分かる以前の話です。「史上最悪のインフルエンザ −−忘れられたパンデミック−−」を一読することを勧めます。

 『病原体がウイルスである事が分かる以前』に、どうして『H1N1のパンデミックでも病原体の侵入阻止に成功した』ということがわかるのでしょうか? 確認・検証のすべがなく、目に見えているところの(顕性的な)「病」現象が広く見当たらなくなったというだけのことでしょう。流行が自然に終息したに過ぎないことだと思います。決して人為的に終わらせることができたというわけではありません。
 結局は、当時の「ウイルス感染症(かもしれない現象)」については、なにも確からしいことはわかっていないということだとしか言いようがありません。だれも、いわゆる「科学的」に検証・確認したわけではないのですから。
(ゆえに、中世の黒死病も、その原因がペスト菌ではなく、ウイルス性出血熱ではないかという説もでてきたりするわけで。結局は不明だということです。)
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsvs/05_byouki/prion/pf159.html

 「スペイン風邪の流行」だって、その死者のすべてがもれなく「H1N1型インフルエンザウイルス感染症」であったかなどということも、今となっては確かめようがないことですし、同時多発的に、別のウイルス感染症も流行していたかもしれないということもあるかもしれません。その当時に科学的な検証・確認がなされていない以上、わからないことだというのが真相です。
 ですから、『史上最悪のインフルエンザ 忘れられたパンデミック』
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4622070812
(レビューの中に『あたかもコイヘルペスで死に絶えた湖があるように全滅した村が散在した。』とありますが、そんな湖はありません。霞ヶ浦全体でのコイヘルペスによるへい死率は、大きく見てもせいぜい全体数の2割以下のようです。このように思い込みで都合のいい妄想を見たがる人がいるということです。)
も、史実のことを織り交ぜた「文学(フィクション)」、あるいはよく言って「歴史的読み物」の類であって、けっして「科学書」とはいえないものと認識しております。「科学」者は、あまりこのような類の論評に傾倒すべきではないでしょう。
http://www.be.asahi.com/20060819/W13/20060810TBEH0001A.html

 「疫病」流行としてみたとき、その死者の数は、第一次世界大戦も考慮すれば、さして驚くにあたいしないものです。疫病の命をあやめる力は、遠く人間の行為には及びもしません。なぜなら、ウイルスは、それを感受するものを、けっして根絶やしにすることなどないのですから。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4874300278
http://www.amazon.co.jp/gp/product/487430026X


[4630] 中国人民銀行(中央銀行)利上げ発表の影響 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/21(Mon) 11:55  

中国人民銀行(中央銀行)が18日発表した利上げを受け、21日の上海外為市場で、人民元 は対米ドルで前週終値から上昇し、先週末18日の終値7.9745元を上回る1米ドル=7.9685元で取引が始まったが、結果、1米ドル=7.9698元となり、18日の基準値7.9736元に比べ大幅に元高の水準となった。
しかし、2005年77月21日の切り上げ後の最高値である7.9650元にまではいたらなかった。
一方、株式市場に与える影響としては、上海総合株価指数が寄り付きで2.04%下落するなど、いずれも、大幅な下げが予想されている。
http://www.hkex.com.hk/csm/indexMoveC.asp?LangCode=en&mkt=sz&StockCode=399106参照

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601087&sid=au82yVRwtDAw&refer=home


[4629] Re:[4628] [4627] [4626] [4625] 局所最適・全体最悪 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/21(Mon) 07:14  

無明さん。
>>「清浄国」論を議論する時に、WTOのSPS協定のことも考慮すべでしょう。なぜヨーロッパにH5N1が侵入した時に、オランダとフランスのごく一部だけがワクチンを使ったのか、それ以外の国はなぜワクチン接種を行わなかったのか。「清浄国論」が妄想なら、WTOやOIEも妄想しか考えない機関なのでしょうか。>>

についてですが、日本の貿易上の二国間(bilateral )での家畜衛生条件(Animal Health Requirements)が、EUのワクチネーション方針までをも左右することになっているということで、この点については、あくまで、バイ(bilateral )の話といえるのではないでしょうか。

参考
「タイからの日本国向け加熱処理家きん肉等に関する家畜衛生条件」
「4 日本国に輸出される加熱処理をされた家きん肉等の原料に供される家きんについては、次に掲げる条件を満たすものでなければならない。
(1)生産農場においてと殺前少なくとも21日間高病原性鳥インフルエンザ等の発生が確認されていないこと
(2)生産農場において高病原性鳥インフルエンザワクチンを接種されていないこと
(3)5に規定する認定食鳥処理施設において、輸出国の政府機関の検査官が行うと殺の前後の検査により、伝染性疾病に感染しているおそれのないことが確認されたものであること」

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=564 などご参照


[4628] Re:[4627] [4626] [4625] 局所最適・全体最悪 投稿者:無明 投稿日:2006/08/20(Sun) 23:18  

>  獣医界における「鳥インフルエンザ」対策は、もうかなり「全体最悪」に踏み込んでしまっています。なぜに、人間の「病」の領域にまで敷衍してしまったのか、非常に疑問を持っております。韓国のES細胞研究データ捏造に匹敵するレベルのものではないかと、強く疑念を抱いております。

この発現は差別観の現れて受け止めさせていただきます。

ときさんは、私が前に書いた「人と鶏のH5N1発生の空間的・時間的一致」の指摘に対して
何ら答えていませんよね。人と鶏のインフルエンザが全く因果関係がないなら、その根拠を示すべきです。
科学的説明無しに、関係ないと言われるのは単なる情緒的な発言にすぎません。

「清浄国」論を議論する時に、WTOのSPS協定のことも考慮すべでしょう。
なぜヨーロッパにH5N1が侵入した時に、オランダとフランスのごく一部だけがワクチンを使ったのか、
それ以外の国はなぜワクチン接種を行わなかったのか。「清浄国論」が妄想なら、
WTOやOIEも妄想しか考えない機関なのでしょうか。

>ウイルス感染における「パンデミック」を徒に恐れたり、それを阻止することが可能であるという観念

 誰もいたずらに恐れているわけではありません。1917年のパンデミックの経験をどう評価するのか、
現代の科学でどこまで拡大阻止が可能かを論じているのです。
あなたの言うように、いずれ弱毒化するからそれまでほっておけばよいとの議論は暴論ですね。
どのような手段を用いればリスクを低減できるか、そのコストパフォーマンスはいかにかを検討する必要は有るでしょう。
 H1N1のパンデミックでも病原体の侵入阻止に成功した例もあります。病原体がウイルスである事が
分かる以前の話です。「史上最悪のインフルエンザ −−忘れられたパンデミック−−」を一読することを勧めます。




[4627] Re:[4626] [4625] 局所最適・全体最悪 投稿者:とき 投稿日:2006/08/20(Sun) 20:56  

笹山様
> 局所最適=清浄国論 と、みなすと、疾病のミチゲーション論からすると、清浄国論というのは、疾病の「回避→最小化→代償」の順序(Sequence)をすっ飛ばして、ひたすら、憎きウイルスめのジェノサイドに奔走するあまり、その疾病のもつ時間的・空間的・地理リスク的アローワンスを通り越して、ひたすら、手洗い神経症(強迫性障害Obsessive-Compulsive Disorder)的行動をとり、結果として、社会的コストを大きくしてしまっているともいえますね。
>
> マックスのパンデミックへの対処を考えると同時に、パンデミックへの時間的速度を緩やかにしうる方途というものを、同時に考えあわせないと、いたずらな社会的コストの増大を招くのではないのかと、鳥インフルエンザ対策についても、同様な危惧を抱くものです。
>
> もちろん、その対策を、ワクチネーションのみに、想定しているものではありませんが。

 『局所最適=清浄国論』というよりも、その「清浄国論」を、より具体的な技術・方法としての「ウイルスのまん延防止と根絶」政策(対策)としたほうが、適していますし、わかりやすいと思います。
 あくまでも「清浄国論」は「デザイン画(設計)」のレベルで、具体的な目にみえる部分(具体的な行動指針)は、「ウイルスのまん延防止と根絶」です。しいていうならば、遺伝形質と表現形質の違いはあるかと。問題の対象として設定し具体的な対策を立てるべきは、あくまでも表現形質の部分ではないかと思います。
 アンリアル(あるいは、バーチャル)ではなく、それを意識的に峻別し退け、あくまでもリアルとファクトのみに対応し、それを冷徹に見つめる目と知が必要とされているような気がします。

>『本当のベテランは、自分の関わるものごとを真に理解(理科系の仕事だと真の科学的理解)している人といいかえられます。こういう本当のプロと呼ばれる人の仕事には、どんな世界でも深い理解に基づいた緻密さを感じることができます。』

 まずは、ウイルス感染における「パンデミック」を徒に恐れたり、それを阻止することが可能であるという観念すらが、アンリアルであるという気付き≠ェ必要だと思います。ウイルスによる「感染」と「疾病」は必ずしも一致しない、つまりは「疾病」を怖れることと「感染」を怖れることは、異なる次元のものであるということを強く認識できるようにならないといけないということでもあります。
 それを意識できる領域は完全に「医」の分野です。@病原体(ウイルス・細菌など)Aホスト(宿主、被感染体、細胞組織体、生物体)B環境(温度、湿度、気圧、気候、重力…)の三位一体における非均衡現象がいわゆる「病(やまい)」ですから、@〜Bのそれぞれについてのバランスのとれた知識とそれに基づく洞察力が必要です。
 はたして、この科学が進んだと思われている時代に、その「病(やまい)」に関する知識がきちんと教育され普及しているといえるでしょうか。ウイルス学と免疫学に関しての一般向け知識教養と教育のレベルには、正直、絶望しております。
 日本の医学・医療体制は、いわば、『民を明にするに非ず、将に以て此を愚にせんとす』『民は由らしむべし、知らしむべからず』(なお、原典の本来の意味と異なり誤用してるとか。)
http://kanbun.info/keibu/rongo08.html
の最たるものでやってきたのかもしれません。(一般の方々が余計に知識をつけると、お医者さん方の仕事がやりにくくなるということもあったのかもしれませんが。)


 獣医界における「鳥インフルエンザ」対策は、もうかなり「全体最悪」に踏み込んでしまっています。なぜに、人間の「病」の領域にまで敷衍してしまったのか、非常に疑問を持っております。韓国のES細胞研究データ捏造に匹敵するレベルのものではないかと、強く疑念を抱いております。


[4626] Re:[4625] 局所最適・全体最悪 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/20(Sun) 17:58  

ときさん。
「局所最適・全体最悪」という言葉からは、小泉改革の功罪を連想してしまう、私ですが、

局所最適=清浄国論 と、みなすと、疾病のミチゲーション論からすると、清浄国論というのは、疾病の「回避→最小化→代償」の順序(Sequence)をすっ飛ばして、ひたすら、憎きウイルスめのジェノサイドに奔走するあまり、その疾病のもつ時間的・空間的・地理リスク的アローワンスを通り越して、ひたすら、手洗い神経症(強迫性障害Obsessive-Compulsive Disorder)的行動をとり、結果として、社会的コストを大きくしてしまっているともいえますね。

ある方が、拡大ミチゲーション論
http://www.eic.or.jp/library/prof_h/h060803_3.html
というのを展開されておられまして、時間的経緯にもとずく、最適化という時間要素も、ミチゲーション論に取り入れようとの考え方を示されましたので、私も、大いに賛同の意をしめしたことがあります。(これについての私の考え方については、いずれ、ブログのほうに、紹介したいとは、思っていますが。)

マックスのパンデミックへの対処を考えると同時に、パンデミックへの時間的速度を緩やかにしうる方途というものを、同時に考えあわせないと、いたずらな社会的コストの増大を招くのではないのかと、鳥インフルエンザ対策についても、同様な危惧を抱くものです。

もちろん、その対策を、ワクチネーションのみに、想定しているものではありませんが。


[4625] 広告料や視聴率など利益につながれば風説でも流すのか? 投稿者:とき 投稿日:2006/08/19(Sat) 20:54  

【<牛乳>「有害」本が波紋 でもやっぱり「有益」は多数派】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060818-00000054-mai-soci
【「ぴーかんバディ!」終了…白インゲン豆ダイエット問題で】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060818-00000011-ykf-ent

>『物事の常識を疑うことは重要だ。しかし、つまらぬ議論をふっかけて風評被害を起こすことは、少なくとも牛乳より遥かに有害だ。』
>『私が指摘したインチキ箇所をTBSは承知していたのである。まったくあきれた連中だ。』
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=331246&log=20060818
(『恍惚の人』)
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=331246&log=20060812
(認知症の家族を抱えることの現実。これも高齢化社会ではけっして他人事ではなく、ごくごく身近に起こるものとして常に覚悟が必要で、起こらないことを前提にするのではなく、当然起こるものとして心がけておくべきではないかと思います。)

◇感染力強いタイプ誕生か タイで鳥インフル再燃(共同通信 2006年 8月18日 (金) )
http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/kokusai/20060818/20060818a3430.html
 
 家禽で起こっているものと、人で起こっているものとの因果関係を示す情報は、このなかに何もないのですが…。家禽自体の感染発症へい死率も、その地域の感染経験によって、同じ型のウイルスであっても、大きく異なるのは当然のことです。顕性不顕性の割合は、雛育成段階に暴露感染しているかいないかに大きく左右されるはずです。ウイルスの感染力も、病原として弱く不顕性であるほど強く、致死性の高いものほど顕性化し拡がっていく力は弱いと言えましょう。

◇「人から人へ感染力なし」 タイ北部の鳥インフル(産経新聞 2006年 8月19日 (土) )
http://news.goo.ne.jp/news/sankei/kokusai/20060819/m20060819005.html
>『一部遺伝子に変異があったが、人から人に感染するほどの感染力はないという結果を発表した。』

 最初から、鳥のウイルスと人のウイルスは別物。
 問題は、確実に人で感染が起こっているH5型の方。とはいっても、どうやら、これまで重篤化している数からいったら、周辺の感染実態(不顕性が必ずあるはず)を類推するに、今のところ病原性としては相当低いのではないかと想定している段階です。


>『物理学者の佐治晴夫氏は著書『宇宙はささやく』の中で、科学は本来「真昼の星」のように目に見えないものでも存在することを教えるものだと説いている。自分以外の存在に対して謙虚になり、寛容にならねばならないことを教えるものだと言うのだ。』(【産経抄】平成18(2006)年8月19日[土])
http://www.sankei.co.jp/news/060819/morning/column.htm

『失敗学のすすめ』
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062747596

◇第四章 全体を理解する 「偽ベテラン」と「本当のベテラン」の違い(p.155-)
>『世の中には「ベテラン」と呼ばれる人がたくさんいますが、厳密にいえば、体験をベースにしながらも、さまざまな知識も貪欲に吸収している「本当のベテラン」と、経験だけはたくさんしてもなにひとつ知識化できないでいる「偽ベテラン」の二種類に分類されます。後者は失敗の種を大きく成長させる張本人になることも多く、自分が対応できない問題が生じたときには、これを無視し、対策をとらず、見て見ぬふりをするなどして結果的に大きな失敗の発生に加担していることもしばしばあります。それでいて組織の長をつとめていたり、ふだんは横柄にふるまっていることも多いので、こういう偽ベテランは組織にとってもかなりやっかいな存在です。
> 本当のベテランは、自分の関わるものごとを真に理解(理科系の仕事だと真の科学的理解)している人といいかえられます。こういう本当のプロと呼ばれる人の仕事には、どんな世界でも深い理解に基づいた緻密さを感じることができます。』

◇第七章 致命的な失敗をなくす 局所最適と全体最悪(p.240-)
>『すべての技術は、萌芽期、発展期、成熟期、衰退期を経てダメになっていくことは、先ほども述べたとおりです。この法則は、「技術」を「組織」に置き換えてもそのままあてはまります。』
(システムや制度にも、あてはまると思います。)
>『この厳しい宿命を乗り越えるためには、新しい技術、新しい組織をつくる形で古いものとの置き換えを行なわなければなりません。衰退の段階までに新しい萌芽をつくり、次の文化を築かないことには、その組織の未来はないのです。』

>『たとえば、ここにある製品を生産するシステムがあったとします。(中略)ところが、次の発展期に入ってきた人は、システム全体を任されることはなく、部分的にしか取り扱うことを許されないので、システム全体を見渡せるだけの能力が養われることはありません。この人が技術の発展に伴って必要となる規模の拡大、商品が大ヒットしたことによる大増産や、逆に商品が売れないことによるリストラ策など、条件の変化によってシステムを改良する必要が出てきた場合、システムを局部的にしか見ることができず、その局所ではよくても全体から見れば致命的な悪である改変を行なってしまうことがあり得るのです。
> これを「局所最適・全体最悪」といいますが、失敗を誘発し、組織に著しい損害を負わせる直接の原因になることはよくあることです。』

 現在の畜産養鶏界における、防疫(貿易)上の「鳥インフルエンザ対策」は、その「局所最適・全体最悪」そのものに陥っていると思えてなりません。「清浄国」論(妄想)につき動かされ、それを実現せんとするがため、目の前のものをいくらやっつけたとしても、結局は際限なく発生し続けることになるのですから。
 「病」という現象は、外部からやってくる病原体の存在のみに起因するわけではないということを理解しなくてはなりません。しかも、ホスト(宿主)にとって、ウイルスは決して外部からやってくる存在ではないのですし。ウイルス感染症は厳密に言えば、とても人獣共通♀エ染症といえたものではありません。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsvs/05_byouki/prion/pf96.html
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsvs/05_byouki/prion/pf99.html
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsvs/05_byouki/prion/pf99ad.htm
(まだまだ、専門家といえども「排除・根絶」思想から離脱することはなかなか困難のようですが…。ウイルスの「暴露」と「感染(増殖)」は、分けて考慮するべきと思います。)


[4623] アメリカの「無名戦士の墓」は、文字通りの、無名の方の墓なのに。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/19(Sat) 20:52  

靖国神社問題に絡んで、一部に「日本にも、アメリカなどのような無名戦士の墓を」なんて声があるのですが。
ちょっと、待ってくださいよね。
ここで、ちょっと、アメリカの「無名戦士の墓」の歴史くらい、頭に入れといてくださいってこと。
で、アメリカのアーリントン国立墓地の一角にある「無名戦士の墓」は、もともとは、1921年3月4日に、アメリカ議会が、無名戦士の墓の設置を決議し、1921年11月11日に、4人の戦士の中から、一人のフランスで殺された身元不確認の戦士が選ばれ、埋葬され、1932年11月11日に、正式に、無名戦士の墓として、専用が決まったもののようで。
http://www.qmfound.com/tomb_of_the_unknown_soldier.htm参照
その後、1958年の戦死将兵記念日に、二つの戦士が埋葬され、そのひとつは、第二次世界大戦で死んだ方で、もうひとつは、朝鮮戦争で死んだ方であったということ。
そして、その時点で、それまでの『the Tomb of the Unknown Soldier』が『the Tomb of the Unknowns』に改められたということ。
ですから、正式には、「無名の方の墓」ということになりますね。
あるいは、「known but to God」(神のみぞ、その名を知る。)とも、いわれていますね。
その後、1984年に、ヴェトナム戦争でなくなった方が埋葬されたのだが、それらの戦士のかたは、その後、身元が分かったので、この墓からは、取り除かれたということらしい。
その後、DNA鑑定技術が進歩し、これ以上の、無名戦士の発生する可能性がないこととなったので、1999年に、アメリカ国防省は、これ以上、この『the Tomb of the Unknowns』に埋葬される方はいないと発表したそうな。
で、その他の国の、「無名戦士の墓」としては、イギリス・ロンドンの「Westminster Abbey」(1920年)や、フランス・パリの「the Arc de Triomphe 」(1921年)、そして、バグダッド(1982年)、ロシアの無名戦士の墓などがあるようだ。
世界の最初の無名戦士の墓としては、デンマークの「Landsoldaten」だそうで、これは、1849年に建てられたそうな。
こちらのサイトhttp://en.wikipedia.org/wiki/Tomb_of_the_Unknown_Soldier
に、各国の「無名戦士の墓」状況が書かれている。

日本の一部に、アメリカの無名戦士の墓は、「無名性により全戦没者を代表させている」なんておっしゃる方がおられるようだが、実際は、そうでなく、本当の意味での無名の墓で、名前が分かれば、そこから取り除かれる類の墓でもあるようだ。

となると、日本には、本当の意味での「無名戦士の墓」と言うものは、ないようなのだが。

ちなみに、東京・千鳥ケ淵墓苑は、名前の特定できない戦没者の遺骨を納める国立の無宗教の墓苑ではあるが、それが、戦士なのか、どうなのかは、特定できていないし、また、アメリカのような、一戦争を代表する戦士の墓ではなく、いわば、合葬による弔いの仕方を取っている。

http://www.infoplease.com/ce6/history/A0850115.html


[4622] IT(情報技術)を活用した農業生産システムの開発というのだが 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/19(Sat) 17:46  

農水省は、IT(情報技術)を活用した農業生産システムの開発に取り組む。
田植えが不要な栽培技術の確立や、人工衛星を利用した収穫期判断などにより、5年間で生産コストを現在の半分に削減するのが目標だ。
2007年度予算概算要求に関係経費を盛り込む。
稲作の場合、現在は水田を耕運機で耕した上、別に育てた苗を田植え機で植えていく方法が主流。
農水省は、水田を耕さず稲の種を直接植えていく技術を研究している。
成功すれば耕運機などの機材や苗の育成が不要になる。
また、麦や大豆でも同じ技術を適用できれば、稲、麦、大豆を輪作する際に種まき機が1台で済み、大幅なコストダウンが可能だ。
問題点は、苗を植える場合に比べ収穫量が5〜10%減ること。
同省は種のじかまきに適した品種を開発することで、収穫量の現状維持を目指す。
また、麦作がさかんな北海道では、人工衛星の画像データを利用し、適切な収穫時期の把握を目指す。
麦は時期を逃すと水分を含み、乾燥させるための燃料費がかさむ。
人工衛星利用の先行事例となっている根室では生産コストが2割削減できており、道内の他の麦作地帯にも広げる。
このほか人手がかかる果物などの園芸栽培では、収穫や選別にロボットを活用することが検討されている。

という記事なのだが、これまでにも、農業の現場では、不耕起栽培の試みや、スイカなどの重量物を運ぶロボットの開発などが、進められていたのだが、
これらの試行錯誤をしてきた人たちは、地元では、どちらかといえば、変わり者扱いをされてきたのが、オチのようだった。
農協も、この種の試みに対しては、不熱心だったように、見受けられる。
本当に、これらの試みに取り組む姿勢が、これまであるのだったら、もっと、農業の現場は、変わっていただろうに。
それと、これらの試みに不可欠なのは、メーカーと農業現場との連携である。
たとえば、不耕起栽培のためのトラクターの開発などには、そのための特殊な爪の開発や、乾田不耕起播種機などの開発が、これまで、一部のメーカー技術者の手でなされていた。
これらのこれまでの技術の蓄積を生かすことも、この際、必要なのだろう。
単なる思い付きでは、この種の技術開発は、続かない。
まず、原点に立って、これまで、ひっそり、農業現場の一部で続けられてきた、これらの試みの再評価から、ことは、始まるのではなかろうか。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060819-00000064-jij-bus_all


[4621] Re:[4616] [4613] 「ウイルス感染」の現実と「便乗商法」は別問題 投稿者:部外者 投稿日:2006/08/19(Sat) 17:42  

>  明らかに鳥の世界で起こっている「鳥インフルエンザウイルス感染・伝播」(自然現象)と、「清浄国論」をめぐっての「鳥インフルエンザウイルス禍」と「ワクチン」の問題(恣意的な制度)は、全く別の次元の話です。
>
> >『鶏界が喜田さんのワクチンに大きな期待を寄せる理由はなんとなく理解できるのです。』
>
>  別にそれでなくたっていいわけで…。
> http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/ai.htm
>  養鶏界はとりたててそれに期待してはいない。期待してるのは別の方面の方々なのではないですか?
>
>  まさか、これに似たようなことをされているのではないでしょうね。
> http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2305303/detail?rd
> http://www.be.asahi.com/be_s/20060806/20060713TSUN0006A.html
> http://qb5.2ch.net/test/read.cgi/saku2ch/1155099767/24
>

たまには、いいこといいますね。


[4620] Re:[4615] [4613] シゲタ動物薬品工業について 投稿者:部外者 投稿日:2006/08/19(Sat) 17:40  

> 近藤幸一さん。
> この掲示板では、あくまで、科学的見地からの検証の場とさせていただきますので、特定企業の経営戦略のあれこれについては、極力、論じないようにしたいものですね。

私もシゲタについてはあまりいい話を聞かないが、この人は憶測だけで物を書いているようで、危険ですね。根拠を示せ、といわれたら示せるのでしょうか。笹山さんのコメントが一番的確ですね。


[4619] Re:[4618] [4614] ロンドンで開かれた非定型BSEに関する会議の模様 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/19(Sat) 16:09  

虹屋さん。
日本での8例目については、全米科学アカデミー会報(Proceedings of the National Academy of Sciences )において、イタリアのIstituto Zooprofilattico Sperimentale del PiemontのCristina Casalone等の研究者たちが、 “Identification of a second bovine amyloidotic spongiform encephalopathy: Molecular similarities with sporadic Creutzfeldt-Jakob disease “ と題する論文を発表し、イタリアにおける、11歳と15歳のBSE牛の発症例と、日本で8例目にBSE症例と確認された若齢牛のケースとが、類似の非定型の異常プリオンに感染していたとの報告がなされていますね。
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=121参照
23例目については、まだのようです。
通常のステイニング(staining、染み)のできる以外のところにステイニングがある、という点が非定型BSE疑い判断理由のようです。



[4618] Re:[4614] ロンドンで開かれた非定型BSEに関する会議の模様 投稿者:虹屋 投稿日:2006/08/19(Sat) 13:18  

笹山さん。情報有難うございます。
この会議で取り上げられて非定型BSE 'Atypical' strain of BSE の中には、日本の24例目と8例目は入っているのでしょうか。
24例目・・長崎県の黒毛和牛・雌・169ヶ月齢・92年2月生まれ・病牛、ウエスタンブロット法による検査結果については、検出された異常プリオン蛋白質のパターンが定型的なものでないため生物学的性状などについて調査する。(厚労省、平成18年3月17日)
8例目・・茨城県のホルスタイン・去勢雄・23ヶ月齢・2001年10月生まれ・健康と畜牛、非定型的なBSEと判断された。ウエスタンブロット法による検査結果については、異常プリオン蛋白が検出されたが、糖鎖パターン及びプロテアーゼ耐性が、これまで確認されたBSEのものとは異なっていた。なお、今後、伝達性など生物学的性状を確認するための実験動物への接種実験を実施する必要がある。(厚労省、平成15年10月6日)

8例目の23ヶ月齢は非定型BSEですから、「老齢化した牛が、弧発的にかかるもの(英国獣医研究所(VLA)のDanny Matthews博士)」、「長期の潜伏期間をもったもの(サウスダコダ州の獣医であるSam Holland博士)」という仮説は、全ての非定型BSEの性質としては退けられる。そうはいえない。非定型BSEは若年から老齢牛まで20ヶ月齢以上の牛に見られる病と言うべきではないでしょうかね。

 30ヶ月齢以下の健康牛を含めた牛でBSE検査をやっているのは日本のみですから、今後も欧州や米国、カナダでのサーベランスで30ヶ月齢以下の若齢の非定型BSEが検出・摘発される可能性は極めて低い。日本も2001年暮から肉骨粉の完全禁止リアルバーンを行っていますから、日本でも今後検出される可能性は極めて少ない。いまだフィードバーン・牛のみへの給餌禁止を行っている米国やカナダで、30ヶ月齢以下の病牛・健康牛で区別しないなどランダムなサンプリングでのサーベランスで検出できるのでは??
つまり、欧米のサーベランス体制では非定型BSEは、老齢牛、長期の潜伏期間をもったものが見つかる。

科学的には若齢牛の非定型BSE、短期、中期の潜伏期間の非定型BSEの存在は8例目の23ヶ月齢で確証があるが、検出体制・サーベランス体制の関係で数多く見つからないだけ。牛とヒトへの感染性も不明ではないでしょうか。ヒトへの感染性は、典型的な定型なBSEでも不明です。定型的BSEより高くない事を願うだけです。人への感染性が牛への感染性と比例関係にあるのなら、非定型BSEの牛への感染性が問題の焦点になるが、「非定型BSEが、これまでのBSEよりも感染性が低く、また、長期の潜伏期間をもったものであり、(サウスダコダ州の獣医であるSam Holland博士)」という仮説は、根拠があるのだろうか?

日本の8例目、24例目は現在実験中で感染性のデータはない。フランス、スゥエーデン、ポーランドの非定型BSEでは調べられているのだろうか?。米国の2例目テキサスの12歳牛は焼却処分、3例目の10歳超のBSE牛は埋葬されて伝達性など生物学的性状を確認するための実験には供されていない。Sam Holland博士の非定型BSEは低感染性、長期の潜伏期間という仮説は、根拠があるのだろうか?

この科学の体制の欠陥を逆手にとって「米国のBSEは低感染性で潜伏期間の長い非定型BSEである」という政治的言説が可能ではないか。長い潜伏期間は30ヶ月齢以下の牛は安全を意味するし、低感染性はルーズな飼料規制でも十分に効果がある事を意味し、人間への感染性が少ない事を暗示している。そして長い潜伏期間の点は根拠は無いが、30ヶ月齢以下の病牛・健康牛で区別しないなどランダムなサンプリングでのサーベランスを実施しないから否定もされない。低感染性も、実験が不可能だから否定されることも無い。

こうなれば、早く、大きな声で言い出したほうが優勢である。日本の8例目の23ヶ月齢は非定型BSEの件は、以前から、英語論文で公表するよう提言されている。まだ、学術誌などで公表されていないのであろうか??


[4616] Re:[4613] 「ウイルス感染」の現実と「便乗商法」は別問題 投稿者:とき 投稿日:2006/08/18(Fri) 22:08  

 明らかに鳥の世界で起こっている「鳥インフルエンザウイルス感染・伝播」(自然現象)と、「清浄国論」をめぐっての「鳥インフルエンザウイルス禍」と「ワクチン」の問題(恣意的な制度)は、全く別の次元の話です。

>『鶏界が喜田さんのワクチンに大きな期待を寄せる理由はなんとなく理解できるのです。』

 別にそれでなくたっていいわけで…。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/ai.htm
 養鶏界はとりたててそれに期待してはいない。期待してるのは別の方面の方々なのではないですか?

 まさか、これに似たようなことをされているのではないでしょうね。
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2305303/detail?rd
http://www.be.asahi.com/be_s/20060806/20060713TSUN0006A.html
http://qb5.2ch.net/test/read.cgi/saku2ch/1155099767/24



[4615] Re:[4613] シゲタ動物薬品工業について 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/18(Fri) 21:49  

近藤幸一さん。
この掲示板では、あくまで、科学的見地からの検証の場とさせていただきますので、特定企業の経営戦略のあれこれについては、極力、論じないようにしたいものですね。


[4614] ロンドンで開かれた非定型BSEに関する会議の模様 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/18(Fri) 20:27  

この日曜日に、ロンドンで開かれた非定型BSEに関する会議では、次のような内容の話題が、提供された模様。

まず、フランスのthe French Food Safety Agency のThierry Baron氏からは、アメリカのテキサスで6月に発見された12歳のBSE牛とアラバマで、三月に発見された10歳のBSE牛について、フランス、スゥエーデン、ポーランドに見られた非定型BSE牛のテスト・パターンと同じテスト・パターンが見られたとの報告があった。
これについて、USDAのAPHISのArt Davis氏からは、このテキサスとアイオワのBSEのテスト・パターンは、2003年12月のワシントン州でのBSEでのテストパターンとは、まったくことなったものであったとの報告があった。
これについて、イギリスのVeterinary Laboratories AgencyのDanny Matthews氏は、最近の非定型BSE研究において、これが、老齢化した牛が、弧発的にかかるものなのか、それとも、以前に考えられていた以上のBSEストレインがあるのか、いわゆる「BSEの息子」("son of BSE" 非常に多くの動物の疾病のトレースを急速に必要とされる慢性病の可能性 )というべきものがあるのがどうなのか、他の原因によるものなのかどうか、などを、考えるべき時にきているといっている。
さらに、サウスダコダ州の獣医であるSam Holland博士は、この非定型BSEが、これまでのBSEよりも感染性が低く、また、長期の潜伏期間をもったものであり、1985年から1986年にかけての英国でのBSEのものとは、異なったものであるとしたなら、われわれは、これまでにないシナリオに元ずく何かを考慮しなければならないのかもしれない。といっている。

http://www.rapidcityjournal.com/articles/2006/05/31/news/local/news05.txt


[4613] シゲタ動物薬品工業について 投稿者:近藤幸一 投稿日:2006/08/18(Fri) 20:25  

シゲタ動物薬品工業は養鶏業界と大きなトラブルを起こしている会社です。この会社には関わらない方がよいです。鶏界では常識ですがシゲタ動物薬品工業の組織は次のとおりです。

1)シゲタ動物薬品工業 西尾義行社長
2)人獣共通感染予防医学研究所(人獣研) 巽典之所長 加納永一前所長
3)食の安全協会 渡辺恵子会長 福田武志事務局長
4)食の安全を守る会 熊谷美恵会長

人獣共通感染予防医学研究所(人獣研)はシゲタ動物薬品工業の研究機関で住所はシゲタ動物薬品工業と同じです。食の安全協会はシゲタ動物薬品工業の広報活動のために設置された消費者団体で、以前は食の安全を守る会という名称でした。なお熊谷美恵氏、渡辺恵子氏、福田武志氏はともにシゲタ動物薬品工業の関係者です。

シゲタ動物薬品工業はこれらの組織をマーケティングのために設置しており、まず人獣共通感染予防医学研究所(人獣研)が「卵を食べると病気になる」、「卵を食べて病気になった」などという怪文書をマスコミに流し、次に食の安全協会と食の安全を守る会が消費者団体として大騒動を演出し、行政や養鶏業界にシゲタ動物薬品工業から鶏用ワクチンを購入するよう呼びかけるシロアリ商法まがいの営業活動が行われました。詳しくは養鶏協会のホームページをご覧ください。あるいは鶏鳴新聞社にご確認ください。

参考:http://www.jpa.or.jp/news/q_netu/i_tamago16_2.html

この事件は当初国が無視していたため被害が広がりましたが、東京の医師から国の公式調査を求める上申書が出されたため国が調査を行い、食品安全委員会から鶏卵の安全宣言が出されると、シゲタ商法は中止されました。

参考:http://www.jpa.or.jp/news/q_netu/i_tamago18_3.html

シゲタ商法は本当にひどいものでした。鳥インフルエンザの発生により自殺に追い込まれた某農産会長が生前語っていた話ですが、シゲタ商法による鶏卵消費低迷で経営難となった鶏界はなんとか2億円を集めてシゲタと契約を結び、シゲタ商法の中止を求めようとしたそうです。しかし、2億円と聞いたシゲタの西尾社長は更に欲が出たらしく「2億じゃだめだ」と断ったそうです。さらに西尾社長から追い詰められて窮地に陥った某会長はメディアや某政治家に頼ってシゲタに圧力をかけたそうです。すると不幸なことに、某会長の農場では鳥インフルエンザが発生し、この会長は自殺に追い込まれました。また、シゲタ商法を批判した政治家は週刊誌にスキャンダルを書き立てられて政治生命を失いました。偶然にしては奇妙です。イセもまたシゲタ商法の被害者です。シゲタはイセを中傷する怪文書を執拗に配布しており、鶏用ワクチン(未承認ワクチン)の使用を求めていました。日本で発生した鳥インフルエンザ騒動の原因として未承認ワクチン説が発表されたのは全く根拠が無いわけではありません。イセの鳥インフルエンザ騒動の前にイセとシゲタは未承認の鶏用ワクチンをめぐりトラブルを起こしていました。不幸な偶然かもしれませんがシゲタにかかわった方々は甚大な災難に見舞われています。鶏界が喜田さんのワクチンに大きな期待を寄せる理由はなんとなく理解できるのです。



[4611] Re:[4610] 質問させてください−2 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/18(Fri) 08:17  

愛さん。
福井工場のことについては、この記事
http://nna.asia.ne.jp/free/tokuhou/040123_tyo/471_480/b474.html
程度のことしか、よく分かりませんが、
このPT. IPB Shigeta のワクチンは、「bird CLOSE 5.1.」(バード・クローズ・ファイブ・ワン)と呼ばれるもので、非致死的な安全な製法が特色のようですね。
また、これまでの、H5N2株ではなく、H5N1株にもとずく、リバースジェネティックによるもののようです。
また、「bird CLOSE 5.1.」は、一服6セントと、安価なのが特色のようです。
http://english.people.com.cn/200603/09/eng20060309_249362.html
http://avianflu.futurehs.com/?p=2205参照

インドネシア政府のバックアップのもと、Bogor Institute of Agriculture (IPB)との提携にもとづいて、いくつかのプラントが建設されています。

最初のブラントは、DarmagaのIPBキャンパス内(鶏用ワクチン月産一千五百万、猫用ワクチン月産百五十万)、二番目のブラントは、IPBのGunung Gede キャンバス内(鶏用ワクチン月産六千万、猫用ワクチン月産六百万)
そして、三番目のプラントとして、Bogor の West Java city に工場を建設(鶏用ワクチン月産三億、猫用ワクチン月産三千万)し、今後、ルーマニアやナイジェリアにも工場を建設し、2006年には、85億円のワクチン生産をするというもののようですね。
http://www.usembassyjakarta.org/econ/esthl_highlight_janfeb05.html参照

今月8月2日付けのジャカルタの「Tempo yesterday 」紙では、 IPB ShigetaのディレクターであるWidiyanto Dwi Surya氏の話として、遅くとも、今年末には、ワクチンのフィールド・テストが終わり、大量ワクチン生産体制が整うとしていますね。
また、既に、イギリス、南アフリカ、ヴェトナム、インドからの発注があるとしています。
特に、南アフリカからは、一千万服、イギリスからは、五百万服のオーダーが既にあるようです。
1年半前に、インドネシア政府農務省に出していた認可に関する合意要望書が、先月末になって、ようやく認可されたことで、事態が急進展したようです。
生産能力としては、一億二千万服から一億五千万服といったところのようです。
http://www.tempointeraktif.com/hg/nasional/2006/08/03/brk,20060803-81137,uk.html参照

http://72.14.235.104/search?q=cache:Q__oSDzO4FAJ:www.kbri-islamabad.go.id/index.php%3Foption%3Dcom_docman%26Itemid%3D%26task%3Ddoc_download%26gid%3D4+IPB+SHIGETA&hl=ja&gl=jp&ct=clnk&cd=16&lr=lang_ja|lang_en


[4610] 質問させてください−2 投稿者: 投稿日:2006/08/17(Thu) 21:50  

ごめんください。
4609で投稿したものです。
参照先を添付させて頂きます。
宜しくお願い致します。

http://www.fukui-iic.or.jp/library/shinbun/nq06031108.html


[4609] 質問させてください。 投稿者: 投稿日:2006/08/17(Thu) 21:44  

ごめんください
はじめて投稿させていただきます。

今年の3月頃、この掲示板で「シゲタ動物薬品工業」という
会社のことが色々書かれてあり、この会社に少し関心を持つ
ようになりました。

ところで、この会社は下の新聞記事(コピー・ペースト)に
よると、福井県大野市に今年の夏までに工場を建設・稼動す
るとありますが、現状はどのようなものなのでしょうか。




記事タイトル  IPBシゲタ動物薬品工業(インドネシア)
  大野市七板の紡績工場跡に鶏用インフルエンザワクチン
  の製造工場「日本福井工場」を建設、2006年夏に稼
  働。地元から60−80人を雇用

掲載紙   日刊県民福井
掲載日付  2006/03/11
掲載企業名  IPBシゲタ動物薬品工業 日本福井工場 
       シゲタ動物薬品工業 
       ボゴール農業大学(IPB) 
       エアランガ大学熱病研究センター
業種  化学・プラスチック
対象地域  大野市  富山県小矢部市  インドネシア





[4606] 「精三会館」の焼失 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/17(Thu) 09:37  

なんとも、後味の悪い今年の終戦記念日になったものです。
加藤紘一さんのご災難には、ご同情申し上げます。
特に、「精三会館」のご焼失には、加藤さんをはじめ、後援会の皆様は、ショックを受けられておられることでしょう。
私も、この「精三会館」には、降矢さんの応援の際、お邪魔させていただいたことがあります。
いかにも、加藤政治の原点といった、風格のある建物でした。
しかし、物質的なものは、焼失しても、精神的なものは、その焼失をあがなうごとく、燃え広がることでしょうから、今後の、いっそうの、原点に立たれた、加藤政治の真骨頂が発揮されることを願ってやみません。
私も、この掲示板などでは、靖国問題について、かなり踏み込んだ発言をしているだけに、人事ではないような気がしています。
もっとも、これらの関係者の見られる情報源は、依然として、テレビ・新聞などのアナログ媒体なのかも知れませんが。

http://accessjournal.jp/modules/weblog/index.php?user_id=0&cat_id=40


[4605] Re:[4603] [4592] [4590] [4588] いやはや、全編フィクションのようなもの 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/17(Thu) 09:26  

無明さん。
ときさん。
>>H5N1自体の遺伝子の変異>>
なんですが、
逆のリバースジェネティックでは、弱毒化が証明されているのですよね。
となると、ウィルス合成(リアソータント・ウィルスreassortant viruses)の観点からのアプローチと、H5N1自体の遺伝子の変異の観点からのアプローチとの、両方からのアプローチが必要と言うことでしょうかね。



[4604] 鳥(鶏)ウイルスが人に感染するという「仮説」の真偽? 投稿者:とき 投稿日:2006/08/15(Tue) 23:07  

>ほ乳類に対する病原性は分かりませんが、このような株の場合、ニワトリは症状を示さず、その他の宿主が発症する可能性があります。発見はかなり難しくなるのではないでしょうか。

 これが、野鳥(渡り鳥)で伝播していたパターンになっていた株(畜産養鶏由来)に相当するのではないか?

>従来、ニワトリでの発生があれば、人への危険性も考えられるので対応を、と考えていたのですが、いきなり人に発症が来ることも想定する必要が有りそうですね。

 この部分は論理にかなり飛躍を感じます。科学的具体的に感染を検証・確認する必要があるでしょう。


[4603] Re:[4592] [4590] [4588] いやはや、全編フィクションのようなもの 投稿者:無明 投稿日:2006/08/15(Tue) 21:21  

笹山様

ご紹介のサイトの記事をざっと読んでみましたが、H5N1の人由来香港とより新しい株のウイルスと
人H3のウイルスを混合して、ほ乳類に広がりやすくなっているかをフェレットやモルモットを使った感染試験で
検証したものですね。
結果は広がりやすくなっていなかったというものですね。

この研究は、鳥由来のウイルスと人由来のウイルスが人や豚?などの体内でリアソータントによって
人の間での感染がしやすくなることを危惧して行ったもののように感じられます。
この場合、フェレットを使った結果がそのまま人に適応できるのか少々疑問ですね。
それよりもH5N1自体の遺伝子の変異の方が危ないのではないでしょうか。

先日、Webstar教授の講演を聴きましたが、その中で気になる発表がありました。
「中国南部でニワトリには病原性を示さす、アヒルに強い病原性を示す株が出現している。」とのことです。
ほ乳類に対する病原性は分かりませんが、このような株の場合、ニワトリは症状を示さず、その他の
宿主が発症する可能性があります。発見はかなり難しくなるのではないでしょうか。
従来、ニワトリでの発生があれば、人への危険性も考えられるので対応を、と考えていたのですが、
いきなり人に発症が来ることも想定する必要が有りそうですね。


> この研究は、人間のフル・ウイルスと、鳥のフル・ウイルスを混ぜても、感染力は、強くならなかったというものですが、では、この研究結果から、どのような結論がひきだされるかというと、なんとも、といったところのようです。
> 参照「Mixed bird flu strain doesn't spread easily」
> http://msnbc.msn.com/id/14122783/


[4602] 『統計でウソをつく法』 投稿者:とき 投稿日:2006/08/15(Tue) 11:57  

◇鳥インフルエンザ致死率、10代で73%…WHO分析(2006年8月15日3時1分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060815ik02.htm

>『致死率は56%に達し、特に10〜19歳では73%と高率になるとの分析結果』

>『H5N1に感染したと確定診断された9か国203人の患者を対象』

>『若者の致死率が高い理由について、一部の研究者は、若い世代ほど未知のウイルスに対する免疫反応が過剰に働き、自分の体を攻撃してしまうためと推測している。』

 『未知のウイルス』⇒『感染未経験のウイルス』。

安保徹『絵でわかる免疫』
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4061538500
(p.88-89 2.2 感染症について「細菌処理は顆粒球、ウイルス処理はリンパ球」 2.2.2 ウイルス感染症)

>『風邪が重症化するメカニズムは、現代医学では混乱して理解されているように思われます。免疫系(リンパ球系)の正常領域があって(大人では30〜45%)、これから過剰でも低下でも、それぞれに特有なウイルス感染症状を強く出すからです。
> 免疫過剰域ではウイルスとリンパ球の戦いで過剰反応が起こり、発熱、炎症、消耗などが強く起こることになります。(中略)
> 逆は、免疫抑制状態で風邪をひいた場合です。炎症が遷延することが多いし、脳炎や脊髄炎などの神経障害に移行する場合もあります。また、顆粒球の炎症に移ったとき、肺炎などを合併します。
> このように免疫系も正常領域で最も効率よくウイルスを排除できるのです。免疫能は高すぎても低すぎてもよくありません。

 しかし、『致死率、10代で73%』の見出しは酷いです。まさに風説の流布そのものです。WHOの発表は、あくまでも実測データの範囲内のことに過ぎないもので、それを演繹して、in vivo全体のことにしてしまうのは、まさに幻想妄想の虚構領域に踏み込むことに等しいと思います。
 その『H5N1に感染したと確定診断された9か国203人の患者』の周辺に、どの位の不顕性感染者≠ェ存在しているのか明確になっていません。ゆえに、その致死率とは、発症確認者≠フ中のものであって、けっして、感染者¢S体のデータではありません。発症そのものが、ホスト(宿主)側の免疫能の状態に大きく左右されることを考慮すれば、感染全体の、ほんのわずかの劇症例の中だけから導き出された、非常に紛らわしい統計モドキの結果としか言いようがないと思います。
 
『統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門』
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4061177206
(第1章 かたよりはサンプルにつき物 サンプルと全体
 第3章 小さい数字はないも同然)


[4601] Re:[4600] [4599] [4598] 年次改革要望書 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/15(Tue) 05:44  

branchさん。
「フクシマ氏は「日本の財界人、役所、政治家が(自分たちの要望を)アメリカの要求に加えてほしいと頼んできたことがある」と証言する。」ですか。
なるほど。
檻っ玖珠さんをはじめとする「改革裨益人脈」の隠れたる利権は、こんなところにあるのかも知れませんね。
こういうのは、なんていうんでしょうか。
恐山のイタコを買収して、口寄せに、自分の思い通りになるようなことを、イタコの依頼者に吹き込ませる、そんな手口でしょうか。
改革の中身とは、所詮、この程度のものなのかも知れません。


[4600] Re:[4599] [4598] 年次改革要望書 投稿者:branch 投稿日:2006/08/14(Mon) 19:36  

政・財・官の外圧利用という側面もあるようです。
「アメリカの言いなり」論にはあやういものを感じます。

(参考)
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2006/07/post_b61c.html
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/tatenarabi/news/20060407ddm002040152000c.html


[4599] Re:[4598] 年次改革要望書 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/14(Mon) 17:08  

YUMAさん。
こんにちわ。
そういえば、昨日の夕方のテレビ(真相報道バンキシャ!でしたっけ?)で、「拒否できない日本」の著者の関岡英之さんが、出演されていましたね。
その著書のことを聞かれた、竹中大臣、「もちろん、私は、読んでいませんけれども」といわれているのが、なんとも、でしたね。
何も、そういわなくても、といった感じでした。
このごろは、私も、情報源はサイトばかりで、あんまり、「お勧めの本」などと改めて聞かれますと、戸惑ってしまうばかりです。
むしろ、このような場合は、「お勧めのリンク集は?」と聞かれたほうが、答えやすい人間になってしまっているのかも知れません。
卒論なんなの場合には、引用サイトのURLは、やはり縦書きなんでしょうかね。


[4598] 年次改革要望書 投稿者:YUMA 投稿日:2006/08/13(Sun) 12:02  

はじめまして、都内の大学生のYUMAと申します。
いつもブログ読ませていただいております。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=258

年次改革要望書と郵政民営化について調べていたら笹山さんのホームページにたどりつきました。
ほんと、日本やばくないですか?最近そんなことばっかり考えています。

もし、日本経済関係の本で、おすすめの書籍があれば、教えていただけませんか?

あっ、もうお読みになったと思いますが、「拒否できない日本」はおすすめです。

というか、笹山さんのおすすめ書籍などをどこかで紹介されてたりしますか?

よろしくお願いいたします。


[4597] Re:[4590] [4588] いやはや、全編フィクションのようなもの 投稿者:忠告 投稿日:2006/08/13(Sun) 11:41  

> ときさんは、いったい何年前の知識で物事を判断しておられるのかいささか驚かされますね。

自分の考えを絶対視しておられますので、何を言っても無駄です。


[4596] Re:[4593] 北海道羽幌町 BSE感染牛、国内28頭目 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/13(Sun) 00:28  

まりちゃんさん。
今度は、羽幌町ですか。
またもや、BSE多発地帯の留萌管内ですね。
スクレイピーとの関係が、ますます、気になってきますね。

http://ec.europa.eu/dgs/health_consumer/library/press/press123_en.html


[4595] Re:[4594] 非公開になった「中国における牛海綿状脳症のリスク分析及び評価(仮訳)」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/13(Sun) 00:22  

虹屋さん。
中国のSSCによるGBR評価については、2001年4月2日時点で、「第三国(ブルガリア、イスラエル、中国、コスタリカ、クロアチア、エルサルバドル、アイスランド、日本、ケニア、マケドニア、メキシコ、モロッコ、ナイジェリア、ルーマニア、スロベニア、タイ、ジンバベ)については、調査が進行中なので、次のSSCの会合の2001年5月11日までには、公表する。」ということだったのですが、例の、日本のもみ消し工作が、その後、展開され、うやむやになってしまっている。」ということなのではないでしょうか。

http://ec.europa.eu/dgs/health_consumer/library/press/press123_en.html


[4594] 非公開になった「中国における牛海綿状脳症のリスク分析及び評価(仮訳)」 投稿者:虹屋 投稿日:2006/08/12(Sat) 11:51  

8月10日の第37回食品安全委員会プリオン専門調査会の審議資料のうち、中国の牛海綿状脳症のリスク分析及び評価だけが非公開になっています。

前後から欧州のEFSAの地理的リスク(GBR)だと思われますが、中国のGBRはありましたっけ??


[4593] 北海道羽幌町 BSE感染牛、国内28頭目 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/08/12(Sat) 08:12  

北海道でBSE感染牛、国内28頭目
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060811i513.htm
>焼却処分され、市場には出回らない。この牛は雌のホルスタインで、肉骨粉が餌として禁止される前の1999年11月に生まれた

また焼却処分だそうです。研究所には送らないようですが


[4592] Re:[4590] [4588] いやはや、全編フィクションのようなもの 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/12(Sat) 06:45  

ときさん。
無明さん。
4539でご紹介しましたように、最近のCDCのJacqueline M. Katz博士の研究などが出てくると、どれがほんとうなのか、学会でも、混乱があるようですね。

この研究は、人間のフル・ウイルスと、鳥のフル・ウイルスを混ぜても、感染力は、強くならなかったというものですが、では、この研究結果から、どのような結論がひきだされるかというと、なんとも、といったところのようです。
参照「Mixed bird flu strain doesn't spread easily」
http://msnbc.msn.com/id/14122783/


[4591] ウイルスの世代更新がもっとも起こりやすいのは・・・ 投稿者:とき 投稿日:2006/08/12(Sat) 00:55  

 近代的な畜産養鶏システムのなかから生じているであろうということです。それが現場の実感。
 昔ながらの粗放的養鶏地域は、どうしても時間的空間的にそのような新型ウイルスによる暴露感染は、遅れて起こることになっているのではないかということです。以上、畜産養鶏における新型ウイルスの発現に対する感触。明らかに、新しい病気は、自然環境よりも人工的(畜産養殖)環境のほうで頻発しています。
 
 片や人で発生しているH5N1型は、通常のH1〜H3に比較して、とても流行といえたものではありません。感染死者も比較したならば微々たるものです。しかしながら、流行シーズンには相当の従来型のインフルエンザ感染死が起こっているのもまた事実です。そのなかにH5型が全くないとは言い切れない状況です。実際、首をかしげる症例は多々あるのですが、わざわざ精密な検査を行なうことは稀有です。「指定感染症」になってからはなおさらです。それは、日本における「鳥インフルエンザウイルス」の検査とまったく同じです。余計なものは穿り出しても何も益がないというのが現場の感覚です。インフルエンザは、人ではありふれた疾病ですから。

 一つ確実にいえるのは、鳥の(インフルエンザ)ウイルスが、人に感染したという確認検証が、まだ何一つ行なわれていないということです。それが「科学的事実」として認められない根拠です。まだまだ「仮説」にすぎません。それが証明できないから、気管の奥にレセプターがあるのではないかなどという「捏造」まがいの仮説まで提示しているのではないかと勘繰らざるをえません。

 まずは、鳥から分離したウイルスで、人細胞での増殖を証明していただきたいものです。だれが実験しても同じ結果になることを。まったく「プリオン仮説」同様、未だまるでいかがわしい「仮説」にすぎないと思えてなりません。
(私は、97年の香港事例もかなりの認識錯誤もしくは事実誤認があると思っています。)
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/kokusai/20060809/K2006080900870.html

 まずはウイルス感染症においては、感染と発症は必ずしも一致しないことと、「病」という現象は、病原体要因だけではなく、宿主要因と環境要因も大きな要素であり、病原体のあるなしだけでは決まらないものであると認識いたしております。けっして病原体のみでおこるものではありません。ろくに抗体保有調査もやらないで、症例が目に見え、そしてたまたま検査できて確認された患者や地域だけで、「感染」が起こっているとは思いません。それこそ「発症」は氷山の一角です。その周辺に数限りない「感染」があると看做しております。それが「疫学」的な思考方法でもあります。
 WHOをはじめとする公式発表は、事実のうちのごく一部のことなのでしょうが、あまりにも最初から、病や病原体を排除すべきものとしてみなしがちな印象を与え続けているため、病原体はまだしも、「病」そのものも「外部」からやってくるもののごとくに印象づけてしまっています。

 ウイルス感染における「病」は、つねに感染を受けた側で起こっている、もっといえば、感染を発信する側(感染源)は、病の起こっているすぐ周辺で、何食わぬ顔で平然としている、ということです。それを気付かぬうちは、いつまでも「排除・根絶」などという妄想的な「対策まがい」に終始するのでしょう。「病」が起こらないからといって、「感染」がないとは思いませんし、ウイルスがあっても、たとえ感染がおこっていたとしても、かならず「病」がおこるとも思いません。
 本来、「ウイルス感染」とはそのような現象だと思っております。ウイルス感染の「二度なし」は、昔からの経験知でもありますし。時期によっては、ほとんど気付かぬうちに感染が終わってしまうということもありえます。「病」が顕性化したことに過剰反応しても仕方のないことだと思います。

 ウイルス感染における免疫システムは、感染前と感染後は、全く異なったものであるという認識を持てるかどうかでしょう。そのような生命体は、免疫システムの観点からみれば、脱皮したものの如く、まさにバージョンアップしたとも言えるでしょう。ともかく、ウイルス感染においては、「経験」に勝るものはないということです。個体レベルで言えば、生命体(細胞組織体)は、ウイルスを選択・選別・拒絶することなど不可能ですが、ウイルスは、宿主として不適なものはときに滅ぼすこともあるということです。それもウイルス自体の毒性とかではなく、あくまでも宿主側の免疫応答(過剰反応)が原因ですが。

 やはり、「ウイルス」と「免疫」を考える場合、「馴致」や「養生」の発想が、生き延びるために重要な観念・思惟となるように思います。まことに東洋的な発想ともいえるようですが…。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4582851959
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4770024282

 まずは、ウイルスが一律に宿主を痛めつけるなどという幻想・妄想は、一番最初に捨てておくべきでしょう。あくまでも、病原体要因と宿主要因と環境要因のトライアングルの中で考えるというのが基本中の基本です。「鳥ウイルス」研究の方々は、「ウイルスだけ」に偏って考えることに陥ってはいないでしょうか。


[4590] Re:[4588] いやはや、全編フィクションのようなもの 投稿者:無明 投稿日:2006/08/11(Fri) 23:04  

ときさんは、いったい何年前の知識で物事を判断しておられるのかいささか驚かされますね。
10年前ならこの論理が通じたと思います。しかし1997年の香港の事例や、オランダのH7の事例から
鳥インフルエンザウイルスに関するそれまでの常識が変化してきたことを理解すべきでしょう。
10年前の教科書では、人にはH1-3亜型しか感染しないと綯っていましたが、現在ではそれは間違いである
とされていることはご存じでしょう。

さて、疫学的見地から考えてみると、同一の病原体による(今では変異もあるようですが)、
感染症が異なった宿主に発生し、それが時間的、空間的に同一である場合、因果関係が有ると考えるのが
まともな思考だtお思います。
もし、ときさんの言うように、別のタイプの病原体が別々の宿主で独立して流行しているのなら、
なぜ、人のH5が鳥の流行地以外で発生しないのでしょうか。別々の発生というならそれを明確に示す必要があるでしょう。
人の動きは現代社会ではかなり広範囲で急速です。先進国においても発生があってしかるべきです。
WHOを含め鳥インフルエンザの人での流行を注目している中で、そのような事例がないのはなぜでしょうか。
もし、見落としているのなら、日本を含む先進国の医療従事者の目は節穴であるということです。

また、現在人や鳥での発生は都会よりも農村部で多いのですが、人の間だけでの伝播というのなら、
なぜ、東南アジア、インド、中近東の農村での発生なのか、その関連は何かを明らかにしていただきたいですね。

それが疫学的な考察というものです。



[4589] 知事も刺客を送られる時代? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/11(Fri) 19:56  

次期岩手県知事選挙に、達増拓也さんが出馬されるとのこと、ご健闘を祈ります。
達増さんとは、法務委員会で、ご一緒で、お若いながらも、まじめな政治姿勢には、好感を持っていました。
ところで、増田寛也現職知事さんの去就が注目されるところですが、増田さんの初出馬の経緯からすれば、達増さんも、それをバックアップする小沢さんも、増田さんとは、これもと、同根。
という関係なのに、いつの間にか、ねじれてしまったのか。
私と、増田さんのお兄さん陸奧夫さんとは、職場がご一緒で、当時の独身住宅事情の関係から一時、同じ部屋に、寝泊りしたこともある間柄。
そして、増田さんのお父さんの増田盛さんは、谷垣さんのお父さんともども、父の農林省の開拓局時代での同僚。
(当時、開拓増産本部というものを組織し、これに加わったのが、増田盛さん、和栗博さん、戸嶋芳雄さん、谷垣専一さん、野田哲五郎さん、中沢忠作さん、そして、私の父だったそうな。)
私自身も、増田盛さんには、宏池会で、ご指導をいただいた間柄なのだが。
やはり、いくら、現職の知事といえども、初心のご恩は、忘れずに、ということなのだろう。
でないと、このように、刺客が送られてしまう羽目になる。
この際、父上の大陸的芒洋さに潜む真実性に学ばれたほうがいいのかもしれない。
どこぞや、おんなじ「ご恩知らず」構図も、私の郷里の近くの知事さんにも、見え隠れしているようなのだが。
こっちの方は、だいじょうぶなのかな?

http://www.iwate-np.co.jp/news/y2006/m08/d11/NippoNews_10.html

[4588] いやはや、全編フィクションのようなもの 投稿者:とき 投稿日:2006/08/11(Fri) 19:28  

◇ 強毒性鳥インフル/予断許さぬアジア地域 [2006年08月10日付] 日本農業新聞
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/column/0608/10.html

 鳥ウイルスが人間に感染するという「フィクション」は、いつから「事実」になってしまったのでしょうか。
 事実と虚構が、よくもここまで「キメラ」にできるものだと、あきれを通り越して、感心してしまいました。いちいち間違いを取り上げる気にもなりません。

 『鳥インフルエンザウイルスが、やがて人に感染し大流行する「脅威」が目前に迫っている』という結論あるいは予想(妄想)にもっていくための(無理やりの)作文にしか見えません。結論にあわせて、都合のよいエピソードを切り貼りしたようなものです。きれいに論理が一貫して出来上がった作文ではありますが、果たしてそれが現実をしっかりと写し取ったものかといえば、これくらい、しっかり作り話になった文章も滅多にありません。
 日本の鳥ウイルス学者さんは、こういう記事に、異議申し立てをするべきではないでしょうか。(いつぞやの委員会の議事録でも、このようなことに関して啓発が必要だと申されていましたが。)

 これが今の農業のプロ向けの、プロの情報屋さんのレベルなんですね。少し軽いめまいと、いきなり落とし穴をくらったような強いショック状態でもあります。

>『東南アジアの国々は日本からの渡航者が多い。夏期休暇中に旅行を計画している人は、十分注意を払う必要がある。感染した鳥との接触で罹患(りかん)した事例も報告されているだけに、鳥を扱う農場や市場への出入りは極力避けるほか、弱った鳥、死んだ鳥に触れない、手洗い・うがいを日常的にするなどで予防に心掛けてもらいたい。』

 本来、人に病気を起こす原因ウイルスの人への感染源・感染経路は、やはり人。それをあやまった情報によって鳥に思わせてしまうということは、真に向き合わねばならないリスクに対して全く無防備になってしまうということです。
 何度も繰り返し申し上げますが、鳥で起こってる感染と、人で起こってる感染を混同してはならないということです。ウイルスの宿主域は極めて限局されていて、種を飛び越えた感染(細胞増殖)は起こらないということを基本認識にしておく必要があるということです。

 せめて情報を発信する人や機関は、ウイルス感染症の病理病態に関する基礎知識を身につけてからにすべきです。自分の書いたもののどこが間違いかも認識できないのではないでしょうか。随所において、本来働くべきチェックが全く働いていないかのようです。これもまた、「耐震計算偽装マンション・ホテル」の構図と同じなのでしょうか。

◆鳥インフルエンザ茨城問題の総括「敵を知る」の巻(2006.8.11)
◆鳥インフルエンザ茨城問題の総括「小委員会」の巻(2006.8.10)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/ai.htm
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/agri/1078146567/408n-



[4587] Re:[4585]ついでに ポリオワクチン 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/08/11(Fri) 09:31  

ポリオはミドリザルの腎臓細胞云々+ウシの血清とか豚の肝臓などでした。
http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/PDF/530357_631340JA1028_1_04.pdf
ポリオはワクチンが生ワクチンどうのこうので論議があったような。

笹山さん、国境、ありませんね。ほんとに。


[4586] Re:[4584] [4583] [4580] 飼料のリコール(FDA) 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/11(Fri) 09:18  

まりちゃんさん。
正確には、こう書いてありますね。

「理由-vCJDのリスクが高まっているところにいたであろうドナーから採取した血液製剤が、流通されていた。」

(REASON
Blood products, which were collected from a donor who may be at increased risk for variant Creutzfeldt-Jakob Disease (vCJD), were distributed.)




[4585] BCGワクチン(結核用)はウシの胆嚢使ってるんですね 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/08/11(Fri) 07:49  

BCGで検索http://www.info.pmda.go.jp/psearch/html/menu_tenpu_base.html

さて、ウシの胆嚢の産地はどこでしょう、と思ってメーカーに電話してきいたら豪州産でした。

============
ワクチンにはメリットとデメリットがあるわけですが、たとえば、ヒトアルブミンを使用しないで他のメーカーが作っているのに、と思います。
ちなみに私のいる自治体の保健衛生課は把握しておらず、ワクチンメーカーの選択は医師次第だそうです。医師から説明あるんでしょうか。

ちなみに今流行中の麻しんのワクチンはウシの血液を使ってるものがほとんどのようですが、産地はどうなんでしょう?EUのリスク評価が下がったブラジルなぞ使ってなければいいんですが(日本の厚生労働省はまだEUの新評価を反映してないみたいですが?)


[4584] Re:[4583] [4580] 飼料のリコール(FDA) 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/08/11(Fri) 07:29  

> このリコールの中でのBSE関係リコールでは、4つほど、気になるリコールがありますね。
>
> まず、
> 1.
> 会社名・住所-South Texas Blood and Tissue Center, San Antonio, TX,
> 製品名-Red Blood Cells, Leukocytes Reduced
> 理由-vCJDの可能性のあるドナーから採取の血液使用

マジですか?(^^;
ところでワクチンのヒト血清アルブミンの産地はどこなんだろう、というかグローバル化において産地なぞ意味ないけれど。


[4583] Re:[4580] 飼料のリコール(FDA) 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/11(Fri) 07:16  

Chaosさん。
情報ありがとうございました。
このリコールの中でのBSE関係リコールでは、4つほど、気になるリコールがありますね。

まず、
1.
会社名・住所-South Texas Blood and Tissue Center, San Antonio, TX,
製品名-Red Blood Cells, Leukocytes Reduced
理由-vCJDの可能性のあるドナーから採取の血液使用

2.
会社名・住所-Alabama Farmers Cooperative, Inc., Decatur, AL
製品名-COOP
理由-反芻動物から採取の可能性のあるたんぱく質であるにもかかわらず、その旨を表示していない。

3.
会社名・住所-Burkmann Feeds LLC, Glasgow, KY
製品名-?
理由-反芻動物の肉および肉骨粉を使ったことで、以前リコール対象となったPro-Lakの製品を使っている。

4.
会社名・住所-Vita Plus Corp., Gagetown, MI,
製品名-?
理由-哺乳類のたんぱく質を使っている。

http://www.fda.gov/bbs/topics/enforce/2006/ENF00963.html


[4582] Re:[4581] [4579] [4578] [4577] [4576] [4575] 予防接種と製剤の由来について 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/08/11(Fri) 07:14  

ここで検索して左下のPDF版をみれば由来がわかるんですが、

例)百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン
で検索
http://www.info.pmda.go.jp/psearch/html/menu_tenpu_base.html

ウシのハートエキス、や、ヒツジの血液を使ってないメーカーってないですね。ヒトのアルブミンは化血研だけ?みたいですが。。。

http://www.info.pmda.go.jp/psearch/html/menu_tenpu_base.html


[4581] Re:[4579] [4578] [4577] [4576] [4575] 化学及血清療法研究所といえばワクチン 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/08/11(Fri) 06:41  

といえば子供が注射しなければならない予防接種ワクチンですけれども、ヒトとかウシ成分はいってるんですよ。メーカーによっては入ってないものもあるとききましたが、

医師から説明あるんでしょうか?

一例ですけれども
沈降精製百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン
http://www.kaketsuken.or.jp/medical/dl/doc/human_a_001.pdf
なお、本剤は製造工程でウシの乳由来成分(カザミノ酸、スキムミルク、ポリペプトン)、ウシの肝臓、ウシの血液、ウシの肉、ブタの胃由来成分(ペプトン、ペプシン)、ブタの膵臓由来成分(パンクレアチン)、ウマの血液由来成分(血清)、クジラの心臓由来成分(ハートエキス) 及びヒトの血液由来成分(アポセルロプラスミン) を使用している。
==============
乾燥弱毒生風しんワクチン
http://www.kaketsuken.or.jp/medical/dl/doc/human_a_009.pdf
なお、本剤は製造工程でウシの血液由来成分(血清)、ウシの乳由来成分(ラクトビオン酸エリスロマイシン) 及びブタの膵臓由来成分(トリプシン) を使用している。
添加物
乳糖
塩酸アルギニン
人血清アルブミン
T.C.Medium199
==============
乾燥弱毒生おたふくかぜワクチン
http://www.kaketsuken.or.jp/medical/dl/doc/human_a_010.pdf
本剤は、培養工程で米国産の牛胎児血清を用いて製造されたものである。ウシ成分を製造工程に使用しており、本剤による伝達性海綿状脳症(TSE) 伝播の理論的リスクを完全には否定できないので、使用の必要性を十分に検討の上、本剤を接種すること。(「重要な基本的注意」の項参照)
添加物
人血清アルブミン
白糖
塩酸アルギニン
T.C.Medium199
==============
マウスの脳で培養しているやつもあるんですけど、マウスの餌ってなんだろう?

日本脳炎ワクチン
http://www.kaketsuken.or.jp/medical/dl/doc/human_a_006.pdf
本剤は、日本脳炎ウイルス(北京株) をマウスの脳内に接種し、感染したマウス脳乳剤を、硫酸プロタミン等で処理し不純物を除き、ホルマリンで不活化した後、更に蔗糖密度勾配遠心で精製した液剤である。

===================
T.C.Medium199の検索結果
http://www.google.com/search?hl=ja&q=T.C.Medium199&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=
[TCMedium199はウマの肉由来成分 (筋アデニル酸) 及びヒツ. ジの毛 由来成分 (コレステロール) を含んでいる。]とありますが?食品の、「かつおエキス」を作るのにウシエキスが入っている、みたいな世界でしょうか


[4580] 飼料のリコール(FDA) 投稿者:Chaos 投稿日:2006/08/10(Thu) 22:54  

ProMedを見ていたら、以下の記事が

ProMed
http://www.promedmail.org/pls/promed/f?p=2400:1001:6563631628310836710::NO::F2400_P1001_BACK_PAGE,F2400_P1001_PUB_MAIL_ID:1000,33934
BSE, bovine - USA (02): feed recall

FDAの記事
http://www.fda.gov/bbs/topics/enforce/2006/ENF00963.html

輸入再開したばかりなのに、大丈夫なんだろうか


[4579] Re:[4578] [4577] [4576] [4575] 化学及血清療法研究所の火事 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/10(Thu) 03:30  

無明さん。
情報ありがとうございました。
なるほど
>>現在法律で製造部門と研究部門を完全に分けることが義務づけられていますが>>
なので、心配はなさそうですね。
たとえば「研究棟での事故」などの場合の、消防上のプロトコルなんてのは、ちゃんと消防署で、キチンとしているのでしょうか。
その点、ちょっと、気になりました。

http://rkk.jp/news-i/news_movie/NS002200608091857274.ram


[4578] Re:[4577] [4576] [4575] 化学及血清療法研究所の火事 投稿者:無明 投稿日:2006/08/09(Wed) 23:46  

笹山様

確かに火事を出したことはセキュリティ上は問題があると思いますが、
ワクチン製造では、危険な株を使用する事は通常ありません。たとえばバイオセーフティレベル3(BSL3)の
病気対策のワクチンを製造する場合でも、製造株は病原性を低下させてBSL2以下にした物を
使用します。製造担当者への危険性があり、製造が難しいためでしょう。
外国では、強毒株を不活化ワクチンとして製造している所もあると聞きますが、ホルマリンなどを使っても
必ずしもウイルスが完全に不活化されないこともあります。弱毒化した株であれば、リスクは低くなります。

かつて、オウムが炭疽のワクチン株をどこからか入手して、大量に培養し、市中に散布したことがあります。
しかし、使用株が弱毒であったために、培養液の臭いが問題になっただけで事なきを得ております。

但し、ワクチン開発研究の過程では強毒株を用いるわけで、研究棟での事故であれば大きな問題となります。
現在法律で製造部門と研究部門を完全に分けることが義務づけられていますが、交差汚染への配慮もあるのでしょう。


[4577] Re:[4576] [4575] 化学及血清療法研究所の火事 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/09(Wed) 17:59  

聞きかじりさん。
既に騒ぎ出しているところも、あるようですね。
このサイト
http://www.kaketsuken.or.jp/info/network.html
をみますと、
「約147,000m2の敷地内にY字型の本館、血漿分画製剤製造棟、ワクチン製造棟、管理棟、厚生会館などがあり、2005年には新たに新製剤棟(NR棟)が完成」
とありますね。
約4万坪と、広大な敷地のようです。
しかし、厳しいことを言うようですが、人間の出入りを厳格にしなければならない、この種の施設としては、不特定多数の人の出入りを許さざるを得ない火事を出すこと自体、失格といえますが。



[4576] Re:[4575] 化学及血清療法研究所の火事 投稿者:聞きかじり 投稿日:2006/08/09(Wed) 17:40  

> その辺のセキュリティ対策は、大丈夫だったのか、

いつものようにへそ曲がりの見解ですが、「改修工事中」であり、その周辺にはウィルスは保管されていないのではないか。
もし、飛散したとしてもウィルスは蛋白質なので、60度以上で死滅したか、宿主がいないために死滅したか。
少なくとも防護服を着用した消防士には感染しないわけで。

管理がずさんであれば、どこかで騒ぎ出すでしょう。
歴史がある研究所ですので、そんなにずさんなことはしていないと思いますけれど。病原体を扱う人ほど、その抗体価は低いというデータがありますから。

http://hytn.way-nifty.com/meiteiki/


[4575] 化学及血清療法研究所の火事は大丈夫なのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/09(Wed) 14:55  

昨晩午後10時15分ごろ、熊本市にある化学及血清療法研究所(略称 化血研)が火事になったというのだが、この研究所、このリストhttp://www.kaketsuken.or.jp/prod/index.htmlのように、各種ウイルスワクチンを製造しているところだけに、その辺のセキュリティ対策は、大丈夫だったのか、気になるところだが、この心配にこたえてくれる新聞記事は、まだ、見当たらないようだ。

http://210.128.247.29/newsfile/view_news.php?id=9500


[4574] 暫定的金利据え置きを決めたFOMC声明 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/09(Wed) 07:33  

FOMCは、8月8日、現在の連邦準備金利5.25パーセントの据え置きを決めたが、引き続き、インフレ圧力への対応を表明したことで、ニューヨーク株式市場は、大幅に、下落した。
http://money.cnn.com/data/markets/dow/?参照
以下は、その声明の概要である。

「FOMCは、本日、連邦準備金利を5.25パーセントに据え置くことを決定した。
経済成長は、この年初来の強いペースでの成長から、穏やかなものに転じてきており、それは、部分的には、住宅市場の徐じょなる冷え込みや利上げ効果の遅延やエネルギー価格を反映してのものである。
コア・インフレについてみると、最近数ヶ月間においては、上昇しており、また、資源利用の高度化やエネルギー価格やその他商品価格の上昇をみると、インフレーション圧力が依然として存在している可能性を見せている。
しかし、インフレーション圧力は、時間を経るにつれ、緩和傾向を見せており、これは、静かなるインフレ期待を反映したものであり、通貨政策や総需要抑制策の累積的効果によるものと見られる。
それにもかかわらず、FOMCとしては、一定のインフレリスクが、まだ残っていると判断した。
それらのインフレリスクへの対処を目的としての更なる引き締め策(firming)の程度やタイミングについては、今後、入ってくる情報が意味する、インフレと経済成長の両方の見通しの成り行きに依存するであろう。」

http://www.federalreserve.gov/boarddocs/press/monetary/2006/20060808/


[4573] 橋本龍太郎さんと、「異国の丘」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/08(Tue) 17:00  

今日は、橋本竜太郎さんのご葬儀。
葬儀委員長なり、弔詞のほとんどは、儀礼的なものであるので、あんまり、正直言って、心を打つものはない。
その中で、おやっと思ったのが、音楽隊が「異国の丘」を演奏したことであった。
その謎は、ご子息の橋本岳さんのサイトhttp://www.ga9.jp/diary/20060719.html
で、わかった。
以下引用
「劇団四季の演目に『ミュージカル 異国の丘』という作品がある。
終戦後のシベリア抑留をテーマとした作品で、『李香蘭』『南十字星』と並ぶ昭和の歴史三部作のひとつとして好評を博している。
これが結果として、私と父が共通して見た数少ないミュージカル作品となった。
父は観劇中ひたすら涙を流し続けていたという。
祖父龍伍は、この作品の劇中歌でもある「異国の丘」がラジオから流れてきたとき、電気が走ったように直立不動となり、じっと聞き込んでいたそうだ。
父はそんな話を後で私に語ってくれた。この曲には思い入れが深かった。」
とある。
(ミュージカルの中での異国の丘のMP3は、こちらのサイト
https://www.shiki.gr.jp/applause/ikoku/images/ikoku_s03.ram
から。)
なるほど、橋本龍太郎さんのお父さんの橋本龍伍さんが、「異国の丘」の歌に、思い入れがあったということなのだろう。
ちなみに、昭和23年(1948年)8月1日に「異国の丘」が、NHKラジオの「のど自慢」で、復員兵の中村耕造さんが歌い有名となった。
そして、中村耕造さんと、当時のヒット歌手、竹山逸郎さんの吹き込みによってレコード化された。
長らく、作曲者が不明であったが、その後、吉田正さんが復員し、作曲者は吉田さんであることが判明した。
そういえば、このころののど自慢には、シベリア抑留所で歌われた歌も、多く、登場したように、私自身も記憶している。
忘れられないのは、「エラブカの歌」という、シベリアのエラブカの収用所で作られたであろう、なんとも哀愁のある歌だ。
このエラブカ収容所には、相沢英之さんも、おられたはずだ。
で、何で、橋本龍伍さんが、この異国の丘を聞いて直立されたのかなのだが、大蔵省の大臣官房戦時課長などをされた経歴などがそうさせたのであろうか。
その辺は、よく分からない。
くしくも、異国の丘が、一復員兵によって、NHKのど自慢で放送されてから、58年目に、一政治家の葬儀の中で、音楽隊の演奏によって、しみじみと、流れ出ることを、誰が想像しえたであろうか。


[4571] 劣化ウラン弾「印象付加」工作番組? 投稿者:とき 投稿日:2006/08/08(Tue) 14:19  

 finalvent氏の(冷静な)見方。

2006-08-08
■NHKスペシャル 調査報告・劣化ウラン弾 見たよ
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20060808/1154995452


[4568] (たまたま運悪く)見つかるたびに 投稿者:とき 投稿日:2006/08/08(Tue) 12:38  

 鶏肉・鶏卵の移動禁止と殺処分。生禽ならまだしも、肉や卵は、ほぼキャリア(ウイルス増殖排出体としての carrier )になりえない。冷凍状態で仮にウイルスが保持されていたとしても、加熱・調理の場に、生きた鳥がいなければ感染は起こらないと思います。(実験室ならまだしも、現実 in vivo では、100%といわないまでも、ほぼ100%に限りなく近く、感染が成立するなどということがおこりようがない。排出されたインフルエンザウイルスが、そのようにいつまでも感染能力の活性を保持できているなどというような強靭さを持ち合わせているとは、非常に考えにくいことであります。)

 問題は、鳥のウイルスが、ことインフルエンザウイルスに限って、じかに人に感染するかのごとく風説が流布され、あたかもそれが事実であるかのように思い込まされてしまったことです。

 それを正す(チェックする)のは、誰なのでしょうか?

◇米国(ペンシルバニア州)からの家きん肉等の輸入一時停止措置について(平成18年8月4日 農林水産省)
http://www.maff.go.jp/www/press/2006/20060804press_9.html

◇平成18年度養鶏問題懇談会の概要について(平成18年8月2日 農林水産省生産局)
http://www.maff.go.jp/www/press/2006/20060802press_3.html
(鳥インフルエンザウイルスの問題は、別セクションということでしょうか? 『養鶏問題』は、ほかにもいろいろあるということでしょうけれど。)


[4567] Re:[4563] 劣化ウラン弾のNHKの特集 投稿者:oryza 投稿日:2006/08/08(Tue) 10:19  

春に放送していた「プラネットアース」の再放送。
http://www.nhk.or.jp/special/rerun/index.html
に、夏休み中の再放送予定。

8月23日(水)深夜【木曜午前】1時10分〜1時59分
●「調査報告・劣化ウラン弾 〜米軍関係者の告発〜」

http://oryza.perma.jp/sb/


[4566] 「かんべえの不規則発言」から 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/08(Tue) 07:00  

「かんべえの不規則発言」
http://tameike.net/comments.htm
の8月3日号から

「ホント、自民党という組織は、優良な遊休資産を有していたのだなあ、と感じた次第です。」
には、同感
もっとも、「優良な遊休資産」たるには、適切な減価償却をされている必要はありますが。
一度大臣をやった人の大部分は、二度目の大臣をやれずに、旗本退屈男の立場に甘んじ、世を過ごす、「優良な遊休資産」たるのも、楽じゃありませんね。

同じ8月7日号には
「長野県における「田中疲れ」は、自民党内における「小泉疲れ」とピッタリ重なって見える。」
「改革はいつかは掛け声から実践の段階に入らねばならない。いつまでも掛け声ばっかりだと飽きられる。長野県知事選挙は、そんな教訓を与えてくれているような気がします。」
とも。
こちらにも、同感。

「改革レトリック裨益族たちに対する、どうしようーもない、飽き現象」、これは、与野党問わず、いえてる現象かもしれない。
小沢一郎さんだって、その例外ではないはずだが。

なお、ここで引用されている「狡兎死して走狗煮らるる」の全体の文は、「狡兎死して 走狗煮られ、高鳥尽きて良弓蔵われ、敵国敗れて謀臣滅ぶ」(ずるがしこいウサギが死んでしまうと、それまで、このウサギを追っていた猟犬が、お役ごめんになって、煮て食われてしまい、高い空を飛んでいた鳥が、失速し、墜落すると、それまで、これらの鳥を射るためのすばらしい弓矢がお蔵入りになってしまい、これまでのライバルだった敵国が滅んでしまうと、泰平の世の中となり、これまでの戦いの知恵者が要らなくなってしまう。)なんだが、

狡兎と高鳥と敵国を小泉さんに置換すれば、いろいろな連想が、おのずと沸いてくる。

http://www.japanphil-21.com/club/haohao/hao-gd-inu2.html
http://www.japanphil-21.com/club/haohao/hao-gd-inu3.html参照


[4565] 輸入再開後の最初のアメリカ牛肉の輸出者は? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/07(Mon) 12:32  

輸入量は、チルドビーフ5.1トン。
輸入者は、コストコホールセールジャパン(Costco Wholesale Japan)のようですが。
輸出者は、誰?
Tysonは、最大40,000 lbs輸出認証済み、
Cargillは、日曜日に到着の見込み。
USDAは、既に 25,000lbs(11.3 tons)(344-box と418-box)を輸出認証済みということらしい。
今回のは、344-box分で、残りの、6.2トン(418-box分?)も、じきに到着なのだろう。
となると、今日着いたのは、カーギル社輸出の分ということなのだろうか?

と、ここまで書いてきて、この写真
http://www.nikkei.co.jp/news/main/imimage/im20060807AS3S070050708200613.jpg
見たら、やっぱり、一番乗りは、あのカーギルさんじゃあーりませんか。

後記
輸出工場は、
Cargill Meat Solutions

1505 East Burlington Avenue
Ft. Morgan, コロラド州
のようである。
この工場は、パブリックシチズン調査による2005年8月15日発表の「BSE Noncompliance Record (NRs)」該当とされた1,036件のうちに入っており、このブラックリストによれば、SRA除去違反2件 月齢違反0件 となっている。
http://www.fsis.usda.gov/PDF/QER_Q4_FY2005.pdf も参照


参照「UPDATE 2-Tyson, Cargill sell beef to Japan, cut production」
http://today.reuters.com/news/articleinvesting.aspx?view=CN&symbol=&storyID=2006-08-03T215316Z_01_N03462733_RTRIDST_0_FOOD-TYSON-BEEF-UPDATE-2.XML&pageNumber=0&WTModLoc=InvArt-C1-ArticlePage2&sz=13
「First U.S. beef since botched veal to arrive Sunday」
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nb20060805a5.html
「UPDATE: US Beef Producers Revving Up For Export To Japan」
http://www.easybourse.com/Website/dynamic/News.php?NewsID=36745&lang=fra&NewsRubrique=2


[4564] Re:[4563] 劣化ウラン弾のNHKの特集 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/07(Mon) 11:36  

まりちゃんさん。
劣化ウラン弾による、ショッキングな写真が、このサイト「Death Made In America: Impacts of Depleted Uranium Contamination on Afghanistan's Children」
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=viewArticle&code=DAU20060509&articleId=2412
にありますね。
テレビ画像より、ちょっと強烈ですね。
私としては、パナマでの基地返還後の汚染問題を見てきただけに、沖縄の基地返還後の土壌汚染問題が気になっています。

http://www.globalresearch.ca/index.php?context=viewArticle&code=DAU20060509&articleId=2412


[4563] 劣化ウラン弾のNHKの特集 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/08/07(Mon) 00:02  

調査報告・劣化ウラン弾
〜米軍関係者の告発〜
http://www.nhk.or.jp/special/onair/060806.html
ぜひまた再放送してほしいです。
その汚染はいずれ地下水まで達する可能性も指摘されているようです。

きょうのきっこさんの日記で、、「松尾あつゆき」という俳人で、明治37年(1904年)に、長崎県北松浦郡に生まれた方の俳句を紹介されていましたけれども、涙なしには読めませんでした。
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20060806
戦争で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。。


[4562] 村井仁さん、おめでとう。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/06(Sun) 21:34  

村井仁さんが、長野県知事選挙で、ただ今、当選確実となった模様。
おめでとうございます。
私は、村井仁さんとは、自民党・新生党・新進党時代を通して、お世話になった方ですが、村井さんは、独特の食料安保論に基づく、農業政策の持論をもたれていた方で、よく、そのお話を聞く機会がありました。
もともと、村井さんは、建設省出身の国会議員 塩島大さん(環境緑化の大家でした。塩島さんの著書「みどりの挑戦」は、今でも、これら関係者には、原典として、読まれているらしい。アルプス安曇野国営公園http://smile.poosan.net/kurukurukurumi/sub059_10/azumino2004autumn.htm
は、塩島さんが作った公園として知られている。
私も、塩島さんとは、大蔵委員会でご一緒させていただいたが、いい方は、早く亡くなってしまうものである。)が早くなくなられたので、その後を継ぐ形で、急遽、通産省をやめられ、国会議員に出られた方です。
温厚なお人柄(新進党から自民党に移られた議員の多くが、小沢一郎さんと、けんか腰で対決し、出られたのに対して、村井さんの場合には、ごく自然に、自民党に移られたように記憶しています。)が、これまで、とかく、ぎすぎすしていた、長野県の知事と議会関係を良好にできるものと、期待しています。


[4561] 原文で読む「A級戦犯」とは? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/06(Sun) 18:47  

極東国際軍事裁判所条例(Charter of the International Military Tribunal for the Far East )
http://www.yale.edu/lawweb/avalon/imtfech.htm


II JURISDICTION AND GENERAL PROVISIONS(管轄権ならびに一般規定)



(Article 5. Jurisdiction Over Persons and Offenses.)(第5条犯罪人ならびに犯罪についての管轄)

において

(a) Crimes against Peace: (平和に対する罪)

に定義された下記のことをさす。

Namely, the planning, preparation, initiation or waging of a declared or undeclared war of aggression, or a war in violation of international law, treaties, agreements or assurances, or participation in a common plan or conspiracy for the accomplishment of any of the foregoing;
(すなわち、宣戦布告された、または、宣戦布告されない侵略戦争、または、国際法、条約、協定、誓約に違反した戦争の、計画、準備、開始、実行をした罪、または、前述のいかなるものの遂行のために、その共通の計画や陰謀への参加をした罪。)

ということだが、これを分かりにくい日本語に訳されると、
http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/saibannsyojyourei.htm
下記のようになってしまう。

「平和ニ対スル罪即チ、宣戦布告ヲ布告セル又ハ布告セザル侵略戦争、若ハ国際法、条約、協定又ハ誓約ニ違反セル戦争ノ計画、準備、開始、又ハ遂行、若ハ右諸行為ノ何レカヲ達成スル為メノ共通ノ計画又ハ共同謀議ヘノ参加。」

なお、同様に、B級戦犯およびC級戦犯についてみると、下記の通りとなる。

B級戦犯

(b) Conventional War Crimes:(通例の戦争犯罪)

Namely, violations of the laws or customs of war;
(すなわち、戦争の法律や慣習の侵害)

C級戦犯

(c) Crimes against Humanity: (人道に対する罪)

Namely, murder, extermination, enslavement, deportation, and other inhumane acts committed against any civilian population, before or during the war, or persecutions on political or racial grounds in execution of or in connection with any crime within the jurisdiction of the Tribunal, whether or not in violation of the domestic law of the country where perpetrated. Leaders, organizers, instigators and accomplices participating in the formulation or execution of a common plan or conspiracy to commit any of the foregoing crimes are responsible for all acts performed by any person in execution of such plan.
(戦争前や戦争中において、いかなる国の一般国民に対して行われた、殺人、皆殺し、奴隷化、国外追放、残酷な行為
または、その犯罪が行われた国の国内法に違反しているか否かにかかわらず、この極東裁判所の管轄内での犯罪の遂行、またはこれに関連してなされた政治的・人種的理由に基づく迫害、
または、上記の犯罪を犯すための共通の戦争計画や陰謀行為の立案と遂行に参加した、指導者、組織者、扇動者、共犯者 は、そのような戦争計画においてなされたいかなる行為に付いて、いかなる人間によって行われたかいなかを問わず、、責任がある。)

以上ですが、このように見てまいりますと、とかく、一般には、A級戦犯、B級戦犯、C級戦犯 という言葉のA.B.Cが、罪の重さのランク付けをあらわしているかのような誤解を受けているのですが、この原文に照らし合わせてみてみると、そうではなく、A.B.Cは、戦争犯罪の罪の種類の分類を表した項目に過ぎないことが分かりますね。



[4560] 地域通貨型ICカード 投稿者:聞きかじり 投稿日:2006/08/06(Sun) 18:39  

電磁波関係では、反対側にも明確な根拠が無いわけで、感情のぶつけ合いになると悲惨です。

地域通過では、烏山商店街や、舞鶴の例があります。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2006/06/20g67100.htm
http://www.renga.maizuru.info/ic_card/ic_top.htm

また、住基カードを使ったものも推奨されていますが、これは電子マネーとは通信方法が違い共存できません。
http://www.mmjp.or.jp/gyoukaku/chiiki/20040326.htm

やはり、利用者がサービスを選べる、お店の方も何を扱うかを自由に選択できることを念頭におかないと、発展性は見込めません。
ソニーにはフェリカポケットと言うものがあります。
http://www.felicapocket.jp/index.html
端末がスタンドアロンみたいなので、システム構築に使えるかどうかは不明です。
http://www.sanwa-newtec.co.jp/cls2.htm

今、知り合いにこれらを使ってシステム構築を依頼できるか問合せてみようと表います。
烏山の事例からは、区議が乗り気になっていますので、行政サービスにこのポイントが使えないかも検討できそうです。
どちらにしても商店街連合会から、システム提案などができると面白いと思います。

http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20177327,00.htm


[4559] Re:[4557] 電磁波の影響 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/06(Sun) 16:16  

聞きかじりさん。
なるほど、まだ、Threshold(閾値)すら、分からない段階なのですね。
でも、東京都墨田区押上に建設予定の新東京タワーがらみの反対運動も、予想されますね。
こちらは、地デジ用ということで、UHF帯(300MHz〜3GHz)での発信ということのようですね。

ところで、このやられようとしている地域通貨的ICカードは、地域多目的 IC カードというものでしょうか。
一部市町村では、これを住基カードと連動させた、デポジット分だけ使えるデビッド・カード化を目指しているところもあるようですね。


[4558] 週刊ダイヤモンド「危険な食卓」批判(3) 投稿者:虹屋 投稿日:2006/08/06(Sun) 15:15  

誤解・・国産牛肉ならば100%の安全性が保証されているという小見出しが付けられています。「国産牛肉の安全神話は、『さばく牛の頭数が少ないからていねいにやっているのではないか』という性善説にのっとたものだ。・・こんな感覚的な考え方は、価値判断の基準になりえない。・・そもそも日本人(全人口1億2千万人)のうち、BSEに感染する確率は0.9人以下(食品安全委員会の試算)である。」客観的な食品安全委の試算で0.9人以下とゼロではないから、安全性が100%保証されていないというわけでしょうか。

 この安全委の試算は2004年9月に公表されたものです。2001 年10 月以前、すなわち全頭検査などのBSE 対策を講じる前におけるBSE プリオンの暴露による人の感染(vCJD) リスクは、脳や脊髄など特定危険部位SRM 除去及びBSE 検査が行われずに食肉(食物連鎖)に入ったBSE 感染牛によるリスクであるとして、試算しています。まず1996年の牛肉骨粉の牛への給餌禁止通知の飼料規制以前の飼育されていたBSE牛、それ以降、牛肉骨粉の牛への給餌禁止通知の飼料規制下の飼料で育ち2001年10月までと畜されたBSE牛で食用された頭数を35頭と推定しました。この頭数をもとに英国での人の発症データなどから0.9人以下と算出しました。

 また安全委は、「2001 年10 月以降は、牛をはじめとする家畜に由来する肉骨粉の飼料への利用禁止下で、全頭検査及びSRM 除去によって、BSEプリオンが食物連鎖(食肉・飼料)から排除されるようになったと考えられ、その結果、vCJDリスクはほとんどなくなったと推測される。」としています。特定危険部位SRMは、脳や脊髄、神経節などBSEプリオンの99.7%が蓄積する部位です。除去をきちんと行われればリスクを百分の一に低減させます。週刊ダイヤモンドの記事が主張するように、SRM除去が不完全でBSEプリオンが食肉に残っていても、BSE検査で摘発され出荷前に廃棄されるので「リスクはほとんどなくなった」と食品安全委は推測しています。

2006年度で試算してみます。
肉骨粉の飼料への利用禁止措置で、その飼料では牛がBSEプリオンに曝されない=感染が起きない、(2006年8月現在、この規制下の飼料だけを食べた牛からは1頭もBSEは検出されていない)。従って、2006年度で、BSEプリオンで汚染された牛肉が食卓に上がるのは、@2001年10月以前の不完全な規制の飼料を食べた可能性の有る2002年4月以前うまれの4歳以上牛群の感染牛で、ABSE検査で検出されずBSRM 除去が不完全な場合です。BSEは4.25歳が発症ピークと見られ、この場合は3.75〜4.0歳で検出可能と見られています。ですから、2006年度のと畜される感染牛は、検出される可能性の方が高いと見られます。
 これまでのと畜実績からは、年間と畜約130万頭中で4歳以上の牛は約24万頭です。この中に多めに見積もって2頭前後のBSE感染牛がいます。BSE検査で全て摘発されれば、リスクはゼロです。一頭検出できず、SRM除去が完璧に行われた場合は0.01頭分、除去が不完全でN%残存した場合は0.N頭分。2頭とも検出できない、4歳以上ということからあまり起こらない場合でも、SRM除去作業が完全なら0.02頭分、除去が杜撰でも2N頭分出回ることになります。
 SRMの脳はBSEプリオン量の64%ですが、切り落とした頭部から舌などを取り出して残りを廃棄する形で除去されます。脊髄は25.6%で、背骨を割る背割りの前後に除去されます。作業が雑なら残存することは起こりえます。シッピングなどで脳の一部が食肉に残存・汚染し、他の脊髄などのSRMが除去されない雑な杜撰な作業がされてもBSEプリオンの残存は0.5を超えません。つまり2N頭は1頭以下です。130万頭中で最悪でも1頭以下。人での感染リスクは1頭以下で日本人全体で0.025人以下。
 2001年10月以降のBSE対策で「リスクはほとんどなくなった」(食品安全委員会)のです。ですから、日本の消費者が国産牛肉に安心感を抱くのは、科学的根拠に基づく”安全”を拠り所とする価値判断です。それを、この記事では「メードインジャパンの農産物なら、安全性が100%保証されるという”国産信仰”」「安全神話」と決め付けています。この記事ではBSE対策の採られていない、SRM除去がされていない35頭の感染牛を食べた結果の「(0.9人以下の)BSE感染リスクなど微々たるものだ。」と言っているのですからBSE対策が行われている現状は、0.025人の感染リスクなどは、もっともっと微々たるリスクでしょう。書き手も週刊ダイヤモンドの編集部も、首尾一貫した論旨、立場の記事を掲載して欲しいものです。

 さて輸入する外国産牛肉のリスクは、国産牛肉と同等か以下でなければなりません。その点をこの記事はどう主張しているでしょうか?


[4557] 電磁波の影響 投稿者:聞きかじり 投稿日:2006/08/06(Sun) 13:32  

御無沙汰しています。
最近は電子マネー、またはICカードを使った地域通貨について勉強しています。

さて、電磁波の影響ですが、新タワー絡みで調べたとき、ほとんど影響がないというのが「公」の見解みたいです。
携帯電話のペースメーカーへの影響も、15センチメートルくらい離せば大丈夫らしいです。
特に東京タワー周辺では疫学調査が行われていたはずですが、有意差は出なかったと記憶しています。

しかし、いつものお決まりですが、100%安全ではないし、特に妊婦への影響は計り知れないものがあります。
個人的に反対されるのは構いませんが、人に押し付けるだけの根拠はないと考えています。

http://homepage3.nifty.com/~bemsj/startCorce.htm


[4556] 携帯電話の中継アンテナ設置に反対相次ぐ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/06(Sun) 07:24  

携帯電話の中継アンテナの設置に反対する運動が、紀南地方で相次いでいる。反対の主な理由は、電磁波の人体への影響に対する不安。地域住民への説明が不十分だという声もある。一方で、携帯電話が通じない「不感地帯」の解消を求める声は多く、賛否が分かれている。
和歌山県白浜町堅田で今年4月、NTTドコモ関西が4階建てビル屋上に高さ約8メートルのアンテナを設置する計画が持ち上がった。
これに対し、地元の女性は「アンテナから発する電磁波による健康被害は心配」と計画撤回を求め、27日までに135世帯計282人の署名を集めた。
このため、NTTドコモ関西から委託を受けている大阪市の業者は、設置場所を変更する方針を示しており、ほかの候補地を探している。
http://www.agara.co.jp/DAILY/20060804/20060804_002.html

という記事なのだが、これらの反対運動は、全国的にも増えているのだという。
こんなサイト
http://homepage1.nifty.com/ja7bal/denjihaans.htm#cyukeiANT
もあるみたい。
私も以前、高圧線の下に、一時、住んだことがあったが、ちょっと、気になることではあった。
今後、ちょっと、これらの問題、調べて見ますね。


[4555] Re:[4550] [4549] ウイルス感染の発信源と被感染の見方 投稿者:とき 投稿日:2006/08/05(Sat) 23:20  

笹山様
> ヴェトナムも警戒態勢にはいったようです。
> ホーチミン市のテーマパークで、野生のコウノトリが、鳥インフルエンザにかかっているとのことです。

 これは、それまで感染経験のなかった野生コウノトリが、その周辺に生息する感染経験済み(キャリア)となっている何らかの鳥類(家畜養鶏?)から感染を受けたことによって発生している可能性が高いのではないかと想定いたします。感染経験のない野生の鳥(とくに渡り鳥や、あるいは人為的に移動させられるもの)は、何よりもその地域の同居感染試験検体のようなものです。
 その野生のコウノトリの感染発症からいえるのは、ベトナムのその地域はすでに、そのウイルスの常在地域であることを示唆している可能性が高いということです。

 鳥類ウイルスも、野生天然株よりは、畜産系の中の方が、数段世代交代も早く、変異株によるキラー化の出現率も高いのではないかと思います。
 最初から、ウイルス感染のまん延を阻止できるわけがない以上、今後は、いかに柔らかく(重症化しない時期のうちに)死なない程度に経験しておくかを、考えなければならないのだと思います。

Re:[4554]  
 なお、あくまでもラオスとタイとベトナムあたりのことを想定したまでで、茨城事例のことまでは、想定しておりませんでした。言われて見れば確かに、そのようにも考えられますが。
 それよりも、国家間において(国境によって)、病気についての考え方の齟齬によって、大事な食料であるとともに経済をも担っている家禽の、移動もしくは生存が何かと制約をうけるようになることを危惧いたしております。(インドでもイタリアでも、日本でも、それによる自殺者まで出ている状況ですから。)
 まことに、鳥インフルエンザウイルスに対する、ヘンな思い込みや妄想のような情報が先行してしまって、まったくおかしな「中世の魔女狩り」のごときことがおこってしまっています。もちろん、かつての魔女にあたるものは、いまは発病した家禽ですが。(発病しなきゃいいみたいになっていますが、それが実は感染源だったりします。)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4794210051
《第3部 銃・病原菌・鉄の謎(家畜がくれた死の贈り物)》
(大陸間の人対人の感染伝播の様式には異議はありませんが、その人でおこる病気の原因がすべて家畜に起源があるというのは疑問ですが。細菌性のものは承知できますが、はたしてウイルスはどうかなと思っております。)

 何の罪もない被害者側が悪者にされるのは、今も昔もたいして変わりがないようです。「らい予防法」の「病」の社会現象もそうでしたが。つくづく、人間はいつの時代も、妄想を見て恐怖にかられて、ついつい弱いものいじめをしてしまう動物なのだなと思ってしまいます。


[4554] Re:[4553] ウソ、マヤカシだらけ? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/05(Sat) 21:08  

ときさん。
>>あとから発覚したところを、(自分たちは清浄国であり)あたかも発生国を汚染国であるかのように認識するなんてのは、全くナンセンスな話です。鳥のウイルスなんてのは(飛沫核感染といういわば空気感染するものならなおさら)、感染防御などは到底かなうわけもなく、常に感染暴露が常態であると認識しておかなければならないと思います。>>
ですが、おっしゃりたいこと、よく分かります。
これは、国内の茨城県を念頭にしてのお話ですね。
そもそも、感染性疾病を、人為的に分画した都道府県のテリトリーで考えることが、間違っているようにも思えますね。
ウイルスに国境も県境もないのですから。


[4553] ウソ、マヤカシだらけ? 投稿者:とき 投稿日:2006/08/05(Sat) 20:54  

笹山様

Re:[4550]
 ベトナムやタイは、もうすでに感染経験地帯。ということは、ウイルスがないつもりで他国をみてしまうということは、いわば偽装のようなものです。自然環境に棲息する鳥類の感染伝播は、どうすることもできないのですから、家禽であっても、もうすでに、感染馴致個体ばかりでしょう。よほど隔離されて育成されていない限り、感染経験地帯での家禽における感染発症なんてのは、ほぼありえないことです。
 それを、あとから発覚したところを、(自分たちは清浄国であり)あたかも発生国を汚染国であるかのように認識するなんてのは、全くナンセンスな話です。鳥のウイルスなんてのは(飛沫核感染といういわば空気感染するものならなおさら)、感染防御などは到底かなうわけもなく、常に感染暴露が常態であると認識しておかなければならないと思います。
 ウイルス感染において、ホスト側が生き延びていくために有利なのは、できるだけ幼生期(症状の度合いが比較的軽い時期、免疫応答の激しく起こらない時期)に感染経験しておくということです。
 おそらく、それぞれの宿主たる生物において、ほとんどのウイルス感染を、その時期にはっきりと認知されぬまま経験しているからこそ、その後、発病しないで済んでいることになっているのだと考えておいたほうがよいようです。
 たまたま、運悪く、感染経験をしないまま成長してしまったものが、あとになってから初めて感染を経験し、重症化へい死する格好になっているものと思われます。経験しないまま大きくなるからこそ、あとになるほど重症化し苦しむことになっているようです。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4022613211
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4106035626
『人間のあるいは生物の多様性は、微生物との関係(病原菌との闘いや腸内細菌との共生など)の産物』
(藤田紘一郎『パラサイト式血液型診断』(新潮選書) 高橋秀実/A型の藤田先生)
http://book.shinchosha.co.jp/nami/index200606.html

Re:[4551]
 こんなことも。

◇【北海道の雪氷を首都圏に運び 冷房に活用するプロジェクトを推進】
http://www.river.or.jp/kawa/mi0603/06-03_020.pdf

◇北海道の雪氷で都心のビル冷やす 国交省が実験(2006年 7月 8日 (土) 01:14 asahi.com)
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20060708/K2006070705230.html?fr=rk

◇雪氷エネルギー「全国に普及を」 道議会自民が来月研究会(2006/08/03 07:49)
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060803&j=0023&k=200608020199

◇週刊新潮8月10日号 巻頭グラビア 『氷雪冷却大作戦』(p.22-23)
>『20トンの氷で、このビル1棟(延床面積約5万u)の1日分の冷房コストを、約4〜5%(!)削減できるとか。北海道開発局は、この作戦をビジネス化したいそうですが、う〜ん、お寒い′級ハにならないことを祈るばかりです。』
http://book.shinchosha.co.jp/shukanshincho/

(国交省の予算で実験? なにやら、北海道に行って帰ってくるトレーラー車をたくさん抱えてる、どこかの運送屋さんにお手盛りしているように見えなくもありませんが…。)


[4552] 橋本元首相合同葬で自治体に弔意要請、橋本知事が固辞 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/05(Sat) 20:45  

高知県の橋本大二郎知事は5日、記者会見し、8日の兄・橋本竜太郎元首相の政府・自民党合同葬で、政府が全国の自治体に黙とうによる弔意表明や弔旗掲揚を要請したことについて「遺族として本意でなく、兄も嫌うだろう」と述べ、週明けにも内閣に文書で固辞を伝える考えを示した。
弔意などの要請は7月25日の閣議で了解され、28日付の総務次官名の文書で都道府県知事や政令市長に通知された。
橋本知事は5日に通知内容を知り、知事名の要請文書を撤回することにした。知事は「強制ともとられかねず、皆さんにお願いしての弔意に、兄は『恥』と感じるだろう」と語った。
また、橋本知事は「ご配慮いただけるのはありがたいが、国民には強要とも受け取られかねず、兄はそういうことを極めて嫌う性格。兄が生きていれば『そういうことはしてくれるな』と言ったと確信している」と話した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060805-00000011-yom-pol

という記事だが、見識ある弟さんのご判断であるとおもう。

元総理の葬儀のあり方については、「儀杖兵を附せられることあるも、これを辞し」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=59
でも述べたとおりだが、形式的な、仰仰しさだけが目立つ昨今である。
8月8日には、私も、参列させていただく予定にしている。


[4551] 環境省で、地球温暖化防止対策のせいで、熱中症発生だと。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/05(Sat) 19:24  

地球温暖化防止対策の一環として、冷房設定を28度にしている環境省で、OA機器の出す熱などで室温36度を記録した部署もあり、職員から「オフィスの室温を28度以下としている労働安全衛生法に違反している。熱中症になりそうだ」と悲鳴が上がっているとのことだ。
環境省の組合が7月上旬に実施した緊急アンケートでは「対策の名の下に行われる何の効果もない精神主義的取り組みにNOを主張すべきだ」「冷房を制限しても扇風機をいっぱい置くなど、意味がない」「幹部の自己満足」などトップダウンで決まった方針に厳しい意見が並んだ。
http://d.hatena.ne.jp/HE-BOY/20060804#p2

との記事だが、環境大臣のパフォーマンスの乱発で、どうやら熱中症の犠牲者も出ている始末のようだ。
何とか、ならないのか、この小学生レベル以下の稚拙な環境意識にもとづく、パフォーマンスは。
いわく、打ち水作戦、いわく、外来魚撲滅作戦。いわく、「STOPゃ! レジ袋」キャンペーン。
環境成熟大国としての骨太の取り組みが、今、日本には、求められているというのに。



[4550] Re:[4549] ウイルス感染の発信源と被感染の見方 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/05(Sat) 18:42  

ときさん。
ラオス・タイ・ヴェトナムの国境地帯は、鶏の密輸地帯でもありますから、余計、実態がつかみにくい状態になっているのでしょう。
ヴェトナムも警戒態勢にはいったようです。
ホーチミン市のテーマパークで、野生のコウノトリが、鳥インフルエンザにかかっているとのことです。

http://www.gulfnews.com/world/Vietnam/10057819.html


[4549] ウイルス感染の発信源と被感染の見方 投稿者:とき 投稿日:2006/08/05(Sat) 15:30  

◇鳥インフルエンザで1万9000羽処分=ラオス 2006/8/ 4 (09:44)

【ラオス】ラオス外務省は3日、首都ビエンチャン郊外の家禽(かきん)飼育場で7月下旬に発生した鳥インフルエンザに関連し、 これまでに家禽類1万9000羽を処分し、感染拡大は食い止められたと発表した。国営ベトナム通信が伝えた。

 また、外務省当局者は、鳥インフルエンザに感染した家禽類が隣国タイに輸出されたとの一部報道を否定した。
http://www.newsclip.be/news/2006804_005750.html
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 発症が顕性化したところは、あくまでも感染を受けた側。それまで、感染の経験がなかったということの証左。感染発信源は別のところにある。

 どこよりもいち早く発生し経験した地域が、その発生に気付かなかったり、気付いていても隠蔽してしまったときは、おおもとの感染源と感染経路は、隠蔽されてしまったに等しいことになります。

 つまりは、病気がとくに目に付かない、あるいは起こっていないというところが、実はおおもとの感染発信源になっている可能性も多々あるということです。それは、地域間はもちろんのこと、国家間においても。
 感染発症が発覚するところは、あくまでも被感染側です。しかも、感染がおこっていても、100%つねに発覚するわけでもありません。発症は経験的に獲得している免疫がどうかというだけではなく、感染したときの個体をめぐる環境要因(温度、湿度、気圧、気候・天候・・・)の作用も大きいものですし。

 そして、さらにいえば、そのようなウイルスの動態は、こと鳥ウイルスに限ったことではなく、人のウイルス感染にも全く同様に言えることです。

 まず、ウイルス感染症は(すくなくともインフルエンザウイルスは)、鳥も獣も、殺処分したからといって、ウイルス感染の蔓延防止や根絶は実現不可能なものだと、観念しておくことが必要ではないかと思います。当然常識ですが、人間のものも。
 全ては、いちはやく実際に感染を経験(あるものは罹って発症したりして)したもの勝ちということだろうと思います。

 その点で、たとえば今回のラオスとタイの、家禽における免疫獲得状況の実態を精査するのが「科学」の真の役割だと思うのですが…。発覚したところが感染源のような、いわば「加害者」に看做されることを、いつまでもやっていても仕様がないと思います。

>『ミスには面白い法則がある。たとえば、最初に相手がミスをする。そして次に自分がミスをする。ミスとミスで帳消しになると思いがちだが、あとからしたミスのほうが罪が重い。そのときの自分のミスは、相手のミスを足した分も加わって大きくなるのだ。つまりマイナスの度合いが高いのだ。』(p.99)
(羽生 善治『決断力』)
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=331246&log=20060804
(【プール吸水口一度も点検せず、マニュアル「毎日実施」】)

 あらゆる情報の伝言ゲーム≠ノおいても同じことがいえるのでは。たとえば、政策決定上の意思においても。あるいは、マスコミの情報流通においても。
 一般社会においては、ますます、そのようなミスや勘違いや思い込みにいざ気付いたとき、ウヤムヤにしてしまう傾向が強くなってはいないだろうか。逆に言えば、人のミスをここぞとばかりあげつらい叩く傾向も。
http://oshimas.iza.ne.jp/blog/entry/22263/

>『決断するときは、たとえ危険でも
> 単純で、簡単な方法を選ぶ。』(裏表紙)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4047100080
(羽生 善治『決断力』)


[4548] 中国の音楽著作権検索サイト 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/05(Sat) 14:18  

このサイト「 百代音&#20048;版&#26435;搜索」
http://www.emimp.com.cn/index.php?id=102
がそうだが、たとえば、この作曲者の欄に『&#20179;雁彬』と入力し、検索すると、このように
http://www.emimp.com.cn/search.php?action=advanced
この作曲家が作曲した音楽一覧が出てくる。


[4547] Re:[4545] と 8/5、週刊ダイヤモンド「危険な食卓」批判(2) 投稿者:虹屋 投稿日:2006/08/04(Fri) 23:41  

笹山さん。
この特集記事、部分的には肯けるところもありますが、上手に人を騙すには99%の真実に1%のウソを混ぜるのがコツといいますが、この記事は50%の真実に50%のウソといいますか、総論部分は比較的まともでも、各論に入ると眉唾がおおすぎます。

私の商売上は
> 1.残留農薬規制でターゲットとされた中国野菜は果たして、危険だったのか?
> 2.遺伝子組み換え食品は、むしろ、農薬や除草剤の使用が少なく、かえって安全なのではないのか?
> 3.有機野菜栽培は、そもそも、日本の気候に向いてはいないのではなかろうか?
が本領なのですが、

この掲示板では、BSEで書き込んでおりますので、
> 7.BSE問題は、メディアが消費者の不安をあおった結果だったが、果たして、米国産牛肉が安全でなくて、日本の牛肉が安全といえるのか?
を採り上げていきます。

批判(2)

ところで、この特集ではBSE感染リスクを「日本人(全人口1億2千万人)のうち、BSEに感染する確率は0.9人以下(食品安全委員会の試算)である。交通事故では年間約7000人も亡くなることを考えれば、BSE感染リスクなど微々たるものだ。」と評価している。
 リスクを交通事故と比較してるが、これは適切ではない。交通事故被害者から”交通事故菌”が感染して交通事故が蔓延するであろうか?人のBSE感染者・異型CJD感染者からは、血液などを介して病原プリオンが拡がる。英国で既に発生が確認されている。医原性でBSE感染者・異型CJD感染者で拡大するのである。牛(肉)から人への感染は、その始まりである。現在、異型CJD感染者を生前に発症前に検出する技術、例えば血液検査などで感染を調べられない。異型CJDを治療する方法も発症を遅らせる方法も、症状を緩和する方法もない。医原性異型CJD感染(BSEの人感染)のリスクを見積もることは現在出来ない。3例発症し、医原性異型CJD感染が起こることはわかっているが、発症数が少なくそのリスクを見積もり、評価することはできない。発生とともに被害規模が確定する交通事故と較べること自体が、この記事の書き手や編集部がBSE感染リスクを理解していない事を表している。

 蛇足ながら、農薬や有害排出物などケミカルなリスクは、環境への排出量で被害の規模の上限が限定される。1kgの有害物質が排出されたとしよう。人での最小の有害量が一人当たり1gなら被害者の上限は1000人。これは排出から10年たっても変わらない。
 BSEの場合、BSE発症牛が1頭いたとする。この肉骨粉でのBSEの牛への感染は8000ID50であるから4000頭。約4〜5年で発症し、その肉骨粉が全て牛に給餌されたとすると10年後には4000×4000=1600万頭のBSE牛となる。肉骨粉が牛に与えられなければ、1頭で止まる。飼料規制で牛への給餌が1%に減るなら10年後でも160頭、0.1%なら16頭、0.01%なら0.16頭。病原が環境中・生物中で増殖するバイオなリスクは、経過・規制や時間によって被害の上限が定まらない。

 ケミカルなリスク、その評価を行ってきた中西準子氏や安井至氏らは、この辺の違いが彼らのビジョンの中に上手く取り込めてないように思える。

 BSEのリスクは、経過、飼料規制のやり方や遵守状況によって、つまり牛の飼料、飼い方によって感染・被害の規模が変動するから、この点を吟味しないことにはリスク評価は下せない。プリオン専門部会が米国産牛肉の評価で、この点を延々と審議したのは当然であるが、中西氏はそれが理解できない。

 安井氏は、日本人(全人口1億2千万人)のうち、BSEに感染するかもしれない1人のためには、「全頭検査の極一部を積み立てて、保証金にすれば良い。10億円ぐらいで良いのでは。」「食品関連業界で、日本国内で牛肉を食べてそのためにvCJDで死亡した場合には、50億円の見舞金を支払いますとでも発表したら良い。そのぐらい起きないことなのだ、というメッセージを送ることが重要」と提言しています。BSEの人の感染者が、牛→人に限定されるなら、メッセージとしての極論ともいえます。排出量で被害の規模の上限が限定されるケミカルなリスクの専門家らしい発言です。しかし、BSEは増殖するバイオロジカルなリスク、その人を基点として医原性の異型CJD感染(BSEの人感染)がおこりうるリスク、被害の上限が限定されないリスクですから、暴論です。


[4546] 外岡立人さんが、岩波ブックレットから「新型インフルエンザ・クライシス」刊行 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/04(Fri) 22:25  

この掲示板でもおなじみの外岡立人さんが、このほど、岩波ブックレットから「新型インフルエンザ・クライシス」(2006年8月4日発売)を刊行されました。
https://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/00/7/0093820.html
非常に平易に、現在の人感染鳥インフルエンザの動向を、お得意のパンデミック対策も含め、解説されておられます。
ぜひ、皆様も、ご一読を。

でも、このような縦書きの本の場合、引用のおおいURLが、縦書きにしか記されないのは、なんとも、といった感じです。
日本の新聞も、そろそろ、URL記載のしやすい横書きにすべきときでしょう。
そうなれば、人名などの原語での記載も、容易になるはずですし。
今の縦書き社会では、4543でときさんの言われている「Web2.0」時代の既存メディアでの到来は、遠いように思われますが。


[4545] Re:[4544] 8/5、週刊ダイヤモンド「危険な食卓」批判(1) 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/04(Fri) 21:43  

虹屋さん。
私も、この雑誌、ざっと、立ち読みしてきましたが。

この特集の前提として、健康情報や食情報が、「医者のいうことより、テレビやネットでの情報を信じてしまう」という、昨今の現象を捉え、食べ物や栄養素が、健康に与える効果を過大に評価し、のめりこんでしまう「フード・ファディズム」(food faddism)が、蔓延していることに危機感を抱き、食の情報についても、情報を評価・識別しうる能力である「メディアリテラシー」が必要であるとしていますね。

そこで、次に、この掲示板でも、まりちゃんさんなどから攻撃の的にされている科学ジャーナリスト?松永和紀氏が登場し、エセ科学を利用したビジネスが横行しているとし、遺伝子組み換え食品に対するエセ科学情報によって、得をしている企業や市民団体がある、との断言をしています。

そして以下は、松永氏のコラムではなく、特集号の記事となりますが、
悪徳食品とされた味の素やコカコーラの冤罪ぶりを披瀝した後、

間違いだらけの食のリスクとして、
1.残留農薬規制でターゲットとされた中国野菜は果たして、危険だったのか?
2.遺伝子組み換え食品は、むしろ、農薬や除草剤の使用が少なく、かえって安全なのではないのか?
3.有機野菜栽培は、そもそも、日本の気候に向いてはいないのではなかろうか?
4.地域ブランドには、適切な産地表示化なされているのか?
5.養殖魚は、抗生物質を使っているため、天然魚よりも、安全なのではないのだろうか?
6.トクホ(特定保健用食品)は、売るための手段と化していて、イメージ先行と化しているのではなかろうか?
7.BSE問題は、メディアが消費者の不安をあおった結果だったが、果たして、米国産牛肉が安全でなくて、日本の牛肉が安全といえるのか?
もともと、アメリカやメキシコでは、牛肉に対する内需で手一杯で、輸出依存型のものではないのだ。

との7点について、問題点を提起しています。

そのような列挙の後、結論として、むしろ、日本の食にとって最大のリスクは、食糧自給率の低下であって、札束で、食料を買えるのは、もはや、日本だけではなくなってきたとし、
今後の中国・インドなどの新興国との、輸入食品についての争奪戦があり、日本は、それに負けることがあったら、日本の食そのものが立ち行かなくなる、との危機感で、締めくくっていますね。




[4544] 8/5、週刊ダイヤモンド「危険な食卓」批判(1) 投稿者:虹屋 投稿日:2006/08/04(Fri) 18:21  

週刊ダイヤモンドの8月5日発売に「危険な食卓」という特集記事があり、そのなかで”BSE 根拠なき「国産は安全、外国産は危険」の神話”(中吊りの見出し)となっています。

 この特集の趣旨は「食をめぐってあれやこれやと井戸端会議をしていられるのも、安定的な食料資源の確保と言う前提があればこそこそ、である。そんな呑気なことを言ってはいられない未来が、すぐそこにまできている。日本が安定的に食料を確保できるかどうか、すなわち『食糧安保問題』こそ、直視しなければならない重大課題である。」「情緒に訴える”安心”ではなく、科学的根拠に基づく”安全”を担保できる食料品に関しては、輸入を促進させるべきである。・・それを食べるか否かは、消費者の判断に任せればいいことだ。・・発生確率を考えるとBSEや添加物よりも、『日本の食糧危機』が表面化するリスクのほうがよっぽど高いだろう。」「日本が食料資源を安定的に確保していくために、是正しなければならないことは二つある。一つ目は、輸入相手先の偏重だ。・・二つ目は、科学的根拠に乏しい”国産信仰”である。・・食料品の安全性は、国産であるか、海外産であるか、で単純に判断できるものではない。」。その例証として、BSE・牛肉などが採り上げられています。

 さて牛肉・BSE。
 「米国産牛肉の輸入停止が長期化したことで・・日本人は、本当は肉がたらふく食べたいのに、満足に食べられない。」。個人的には実感が湧かないが、日本人は満足に肉を食べられない状態で、すでに食肉部門では食糧危機が顕れているらしい。

 また、「輸入がストップした空白の2年半の間で、米国の内需が急拡大したのだ。(右の2005年度需給動向の表参照)。米国の牛肉の消費量は、生産量を上回っているので、無理に輸出する必要が無い。」「今後、食料資源としての牛肉を確保することが、更に難しくなるだろう」としている。

 国内生産量+輸入量=国内消費量+輸出量であるから、国内生産量+(輸入量-輸出量)=国内消費量。本文にある2005年度需給動向の表では、米国では輸入量-輸出量=約140万トンであるから米国の牛肉の消費量は、生産量を上回っている。それでは、この記事の言うように「今後、食料資源としての(米国産)牛肉を確保することが、更に難しくなるだろう」か。
 米国では、90年代から常に輸入量>輸出量であり、量的には米国の牛肉消費量は、常に国内生産量を上回っている。量的には20年以上前から輸出余力は無い。この米国の牛肉産業の状況は、周知の事実であって、価格的に高く売れるサーロインなどの部位などは輸出して価格を維持し、豪州などから低所得者用の安い牛肉を輸入する構造に20年以上前からなっている。週刊ダイヤモンドは経済雑誌、この記事の書き手も編集部も、それなりの経済知識はお持ちであろう。米国の牛肉消費量が国内生産量を上回っているその事を持って、牛肉食糧危機の裏付けにはならないことはお分かりであろう。
 なぜこのような、子供だましともいうべき論法で「今、米国産牛肉を輸入しなければ、今後買えなくなる」と悪徳商法まがいの記事を載せるのであろうか。

 米国内では、フィードロット(肥育場)での飼育頭数が2004年11月以降、前年同月を上回って増加し、2006年6月は前年同月比4.1%増の985万6千頭になっている。 牛肉の供給は増加の一途を辿っている。USDAによると、2006年の牛肉生産は前年比5.6%増の1,181万7千トンが見込まれている。2005年の米国の消費量は約1300万トンだから、量的には不足している。しかし小売価格は、2005年7月以降11カ月連続して前年同月を下回って推移している。2006年5月には前年同月比7.3%安、サーロインステーキの価格も、前年同月比10.3%安となっている。これまで豪州などから輸入牛肉の市場であった低所得者用の安い牛肉にまで、販路を拡大せざるを得ないのである。
参照 http://lin.lin.go.jp/alic/month/fore/2006/aug/beef-us.htm

 こうした結果、米食肉最大手タイソン・フーズの2006年度(05年10月〜06年9月)の業績が12年ぶりの最終赤字に転落する見通しになっている。同社の4〜6月期の売上高は、前年同期比4・8%減の63億8000万ドル(約7273億円)。これに対し、加工機械用燃料や飼料のトウモロコシが大幅に値上がりしたため、営業損失は牛肉部門で1000万ドル(約11億円)、鶏肉部門で5900万ドル(約67億円)、最終損益は5200万ドル(約59億円)の赤字となった。
参照 http://www.business-i.jp/news/world-page/news/200608030007a.nwc

 米国の牛肉産業としては、高騰する飼料用トウモロコシ代を吸収できる価格で販売できる日本市場への輸出再開を待ち望んでいることは十分に理解できるが、日本の食糧安保こそ重大課題であるという特集の立場からは、逆ではないのか。

 タイソン社の記事でも触れられているように、米国の牛飼育は、フィードロットで人間も食べれるトウモロコシなどの穀物を与えて短期間に肥育する。この春にトウモロコシの価格が上昇した主な要因は、ブッシュ政権が打ち出したエネルギー政策にトウモロコシなどから燃料用のエタノール(エチルアルコール)を取り出す”愚かな”バイオマス政策である。原油高騰が、代替エネルギー源としてのトウモロコシの高騰を導いた。トウモロコシを牛と自動車が奪い合う格好になっている。現在の原油高騰が続くなら、飼料代上昇による牛肉価格上昇や飼育減少=牛肉減少がおこる。

 このように、米国の穀物肥育による牛肉より、牧草で育てる飼育の方が価格面でも将来の穀物不足に対しても安定的である。現在、米国産に代わって輸入牛肉の大半を占めているオーストラリア産は、主に牧草で育てられている。感染牛が1頭も出ていない。週刊ダイヤモンドのこの特集では、「トウモロコシといった飼料の調達先は米国一国に集中しており、リスク分散という観点では、非常に危険な水準だ。」と述べている。日本の牛用飼料の原料穀物が、米国一国に集中していることを非常に危険と言っている。輸入牛肉を米国産に頼れば、米国産牛は当然飼料は米国産であるから、牛用飼料の米国集中が二重になりより危険である。日本の輸入牛肉の大半をオーストラリア産が占めているは、オーストラリア大地の牧草が飼料源に加わるのだから、リスク分散という観点からはより望ましい状態である。

 日本の食糧安保こそ重大課題で、そのためには輸入相手先の偏重を正すべきという特集の立場とBSE・牛肉の各論部分での米国産牛肉の輸入再開と拡大の主張は相反するのではないか。


[4543] 最近のサイトで気になったコトバ 投稿者:とき 投稿日:2006/08/04(Fri) 10:38  

◇【日の丸が親方である限り】
>『国家の失敗はあなたとわたしの失敗であり、だから失敗の貴重な経験もあなたとわたしのものなのである。』
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50585107.html

◇【0.0な人々】
>『「問題はWeb1.0か2.0かというより、いまだに地デジとか再販制度とか言っている0.0な人々の声が一番大きいことだ」』
>『一番遅れているのがマスメディアなのである。』
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/825dbe98321d601acac059fbe18cb613

◇鯨と靖国  帝京大教授 高山正之(ソース:週刊新潮 8月10日版 144ページ)
>『あいにく日本人はこういう悪意に鈍感で、この映画は日本で大ヒットし、彼をもっと悔しがらせた。 』
http://kuyou.exblog.jp/4065966/

◇名人戦問題と毎日支持の羽生さんのこと
>『羽生さんは、手を読まなくなった代わりに、勝負の流れを読むようになった。いうところの大局観である。将棋の世界にとどまらず、あらゆるところでいえることでもあろう。』
http://oshimas.iza.ne.jp/blog/entry/20938/
>『歳をとることで、性格が良くなったり、能力が高くなることは、事実上まずない。あっても、それは見せかけのものだ。カバーをする手法、テクニックを身につけただけのことである。』
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50577041.html

◇あの名作をもう一度
>◆日本の時間は「ゆったり」と流れ、教育も世界一だった
 ラフカディオ・ハーン『新編 日本の面影』角川ソフィア文庫

>《すべてが自分の世界〔欧米人の体型や建物〕よりもスケールが小さく、優美な世界――人の数も少なく、親切そうで、自分の幸せを祈るかのように、誰もが微笑みかけてくれる世界――すべての動きがゆっくりと柔らかで、声音も静かな世界――大地も生き物も空も、これまで見たことのない、まったくの別世界――そんな世界にいきなり飛び込んだのである。イギリスの民話を聞いて育った想像力の持ち主なら、これこそが、昔夢見た妖精の国の現実だ、と錯覚してもいたし方はなかろう。》(P18)
>《近代日本の教育制度においては、教育はすべて最大限の親切と優しさをもって行われている。教師は文字通り教(teacher)であって、英語の"mastery"の意味におけるような支配者ではない。教師は、彼の教え子たちに対し、年上の兄のような立場にある。
> 教師は、自分の考えを生徒に押しつけようとしたりはしない。教師は、決して頭から叱りつけるようなことはせず、生徒を非難することもめったになく、懲罰を与えるようなことは決してない。日本の教師で生徒を殴る者はいない。もしそのような行為をしたら、その教師はすぐに職を追われるだろう。平静さを失って怒ることもない。そんなことをすれば、教え子たちや、同僚たちの眼の前で、自分を貶(おとし)めたことになるからである。》(P290)

>『ラフカディオ・ハーンは最初から日本贔屓(びいき)の人なので、多少は割り引かなければならないでしょう。けれども、欧米を最もよく知った人から見て、1世紀前の日本が当時こう評価されていたことは間違いないのです。』
(会員専用ページから引用。)
http://www.gfighter.com/0001/20060713000284.php

 ご紹介まで。


[4542] Re:[4539] [4538] [4537] [4536] [4528] [4527] [4525] [4524] 無題 投稿者:通りすがり 投稿日:2006/08/04(Fri) 09:57  

> この開裂部位の配列を変えることで、弱毒化するというもののようですね。
> http://www.fluwikie2.com/pmwiki.php?n=Forum.RESRRKKR
> http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=606
> http://www.flutrackers.com/forum/showthread.php?t=7727参照

笹山さん、情報ありがとうございます、と言いたいところですが、私の手には負えません。リバース・ジェネティクスという技術の特許は米企業メッド・イミューン社が保有しており、実際にヒト用の(高病原性)鳥インフルエンザワクチンを製造(販売)していくにあたって特許の問題がある、ということぐらいしか調べていません。


[4541] vCJDの将来の発生予測には同一手術具の使用回数のデータが必要ー英国研究者 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/08/04(Fri) 07:26  

vCJDの将来の発生予測には同一手術具の使用回数のデータが必要ー英国研究者
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06080301.htm
農業情報研究所
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/

本当に憂鬱な話になってきました。厚生労働省の担当者は把握してるんでしょうかね。真空管の注射器の汚染対策だって末端の病院まで浸透してないのに



[4540] 国費で総裁選のためのサプライズ外交をする愚 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/04(Fri) 06:30  

麻生太郎外相が、日本時間の3日午後、イラクの首都バグダッドに入り、マリキ首相、ゼバリ外相とそれぞれ会談したが、滞在時間は、わずか、約5時間とのことである。
外務省は安全確保を優先。同氏がバグダッドを離れるまで今回の訪問を公表しなかったというのだが、どう考えても、これは、自民党総裁選を念頭においた、ブッシュのサプライズ外交を真似たものであるように、邪推されても、致し方ないであろう。
となれば、今回の外務大臣の電撃イラク訪問は、サプライズ外交に名を借りた、国費を使っての、総裁選運動であったということになりかねない。
片方は、財務省の増税キャンペーンのお先棒担ぎ、片方は、国費を使ってのサプライズ・キャンペーン、なんとも、寄生的な思惑に元ずく総裁選挙になったものである。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060803-00000189-jij-pol


[4539] Re:[4538] [4537] [4536] [4528] [4527] [4525] [4524] 無題 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/03(Thu) 19:07  

通りすがりさん。
ご紹介のサイトの、この部分ですね。
「今回日本で流行したウイルスのHA開裂配列をリバース・ジェネティクスを用いて弱毒化して、ワクチン候補株を作製した。」

以下は、人感染ウイルスの場合ですが、HA(インフルエンザウイルス赤血球凝集素、 hemagglutinin )開裂配列(cleavage sequence )としては、

@「RESRRKKR」(2005年発見)
A「RERRRKKR」
B「RESRRKKR」(猫から採取)
C「RERRRKKR」(ヴェトナム、タイ、カンボジアで、もっとも一般的な配列)
D「RERRKKR」(2005年のヴェトナムにおける毒性中位の配列で、上記Cから「R」がひとつ無くなっている。)
E「RERRRKR」(中国のウイルスで、上記Dから、「K」がひとつなくなり、「R」がひとつふえている。
F「GERRRKKR」(中国の青海湖での発見ウイルスで、Cの冒頭の「R」が「G」に変わっている。トルコ、イラク、アゼルバイジャン、エジプトのウイルスの配列もこれと同じ)
があります。

この開裂部位の配列を変えることで、弱毒化するというもののようですね。
http://www.fluwikie2.com/pmwiki.php?n=Forum.RESRRKKR
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=606
http://www.flutrackers.com/forum/showthread.php?t=7727参照

もっとも、つい最近のニュースでは、人間のフル・ウイルスと、鳥のフル・ウイルスを混ぜても、感染力は、強くならなかったというCDCのJacqueline M. Katz博士の研究もあるようですね。
参照「Mixed bird flu strain doesn't spread easily」
http://msnbc.msn.com/id/14122783/


[4538] Re:[4537] [4536] [4528] [4527] [4525] [4524] 無題 投稿者:通りすがり 投稿日:2006/08/03(Thu) 17:21  

このサイトの中の『鶏用H5N1ワクチン開発 北大が国内初、備蓄目指す』
> http://www2.cc22.ne.jp/~hiro_ko/5-46a-toriinfluenza.html
> をご参照ください。
> まあ、こんなニュースhttp://blog.livedoor.jp/newsscrap/archives/50540025.html
> もありましたが。

上記二つの情報は、時期的にはずれがありますが、基本的に同じ内容かと。

私の疑問の一つは笹山さんの4535のレスで解けました。もう一つの疑問は、H5N1型ウイルスは強毒型ですので、通常のワクチンの製法では無理だと聞いたことがあります。国立感染症研究所ウイルス第3部長 田代眞人氏の言葉を引用。

http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a015/288955

今回のH5N1型は強毒性なので、ワクチン生産用の発育鶏卵がウイルスを植え付けたときに死んでしまい、ウイルスが増えない。また製造従事者が感染を受けると重症化する危険もある。そこでウイルスを遺伝子操作で弱毒化してから鶏卵に植え付ける。ただ、弱毒化するときに抗原性に影響が出ないところを操作しなければならず、同じ抗原性を有するかの検証が必要となる。
           
弱毒化には、リバース・ジェネティクスと呼ばれる技術が必要ということで、国もこの技術を使って(ヒト用の)ワクチンの研究開発を行っているとのことです。(以下参照)

http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=5616&hou_id=4974

しかし、北大の先生方はこの技術を使ってはいないようで、ヒト用のワクチン開発でも使われているのですから使ったらいいのにとふと思う次第です。


[4537] Re:[4536] [4528] [4527] [4525] [4524] 無題 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/03(Thu) 14:42  

まあ、差しさわりがあって、こじれてもなんですので、このサイトの中の『鶏用H5N1ワクチン開発 北大が国内初、備蓄目指す』
http://www2.cc22.ne.jp/~hiro_ko/5-46a-toriinfluenza.html
をご参照ください。
もう、あれから2年もたつのに、いつまで、待たなければならないんですかね、といった気持ちを込めたつもりです。
過激なご反論については、お答えできない場合もあります。
まあ、こんなニュースhttp://blog.livedoor.jp/newsscrap/archives/50540025.html
もありましたが。


[4536] Re:[4528] [4527] [4525] [4524] 無題 投稿者:別の通りすがり 投稿日:2006/08/03(Thu) 13:10  

> そういえば、鳥のワクチンの世界にも、「北海道の何とか先生のワクチンを待たなければ」、などという、得体の知れないNightmareが、まだ、徘徊しているようですが。

この意味を敷衍してください。小生、関心があると同時にこれだけの情報では何のことか分からないので。



[4535] Re:[4534] [4528] [4527] [4525] [4524] 無題 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/03(Thu) 11:39  

通りすがりさん。
>>元々あの先生はワクチン接種(鶏に対してですが)に反対してきた人ではなかったですか。
何かすっきりしませんね。>>
ですが、世の中には、「待て待て、まだ早い。」と他を制しながら、いつの間にか、一番乗りって言う類の戦略は、よく見られる手合いですね。


[4534] Re:[4528] [4527] [4525] [4524] 無題 投稿者:通りすがり 投稿日:2006/08/03(Thu) 10:33  

> ときさん。
> うーん。
> 日本の研究者たちは、早稲田の女性研究者に限らず、なにか、公的研究費稼ぎと、独法化で、ちょっと、病んでいるんではないでしょうかね。
> ワクチンについてみれば、先日のグラクソ・ショック
> http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=630
> で、むしろ、アジュバントに世界の研究者の関心がいってしまっていますね。
> 後は、グラクソ社が、他の会社にも、アジュバントを公開するのかどうかに関心が移ってしまっている気がします。
> 公開しないという説が有力のようですがね。
> 既に世界のワクチンの勝負は決まってしまっていて、なんとなく、今の自民党総裁選挙のような感じかとも。
> そういえば、鳥のワクチンの世界にも、「北海道の何とか先生のワクチンを待たなければ」、などという、得体の知れないNightmareが、まだ、徘徊しているようですが。

以下(既出)に「すげー、ペテン記事そのものだぜ。ぶったまげた。研究費維持のためのネタ飛ばしなんだろうか?」との指摘がありました。

http://society3.2ch.net/test/read.cgi/agri/1078146567/395

なるほど、そういうことも十分考えられますね。

鳥のワクチンの世界にも、「北海道の何とか先生のワクチンを待たなければ」、などという、得体の知れないNightmareが、まだ、徘徊しているようですが、との指摘ですが、元々あの先生はワクチン接種(鶏に対してですが)に反対してきた人ではなかったですか。
何かすっきりしませんね。


[4533] ホームタウン・ディシジョンとアウェーゴール 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/03(Thu) 09:18  

ありえない判定勝ちで不評嘖々の昨日のWBA世界ライトフライ級タイトルマッチ亀田興毅対ランダエタ戦だが、ご当地の身びいき判定は、世界共通のようらしい。

これをホームタウン・ディシジョンというのだそうだが、Wikipediaでは、次のように解説している。

「ホーム側に有利と思われる判定を審判がくだすことも、ホームタウンディシジョンと呼ぶ。
ホームタウンディシジョンの要因としては、ホーム側を応援する観客による潜在的/顕在的圧力が、微妙な判断を要求される場面において、審判に対して無意識的に影響を与える可能性が指摘されている。また、スポーツ種目によっては審判が(興行面その他の理由により)ホームタウンディシジョンを行うことが不文律として存在しているといった指摘もある。しかし、そもそもホームタウンにおける試合は判定以外の面でもホーム側に有利であることが多く、その結果としてホーム側の採点が高く(あるいは反則が少なく)なっているという可能性もあるため、因果関係ははっきりしていない。
こうしたホームタウンディシジョンの傾向があまりにも強すぎると、本来ホーム側の勝利を望んでいる地元のサポーターをもしらけさせる場合がある。」

これに対して、アウェーゴール方式というのは、サッカーなどで採用されるもので、対戦するそれぞれのチームのスタジアムで試合を行い、2試合の通算スコアによって成績を決定するもののようだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB参照

何事にも、よその人気にあやかり癖のある環境大臣までも、亀田人気にあやかっての環境キャンペーン(「STOPゃ! レジ袋」キャンペーン)をやられているようだが、こんなイミテーション・人気の力を借りて、日本の環境はまもれるものなのかな?
その環境大臣は、今日来た「小泉メールマガジン」で、「金融力」で活かす日本の「環境力」」と題して、「最近「ファンド」という存在すべてが悪であるかのような印象がありますが、日本でも、企業に社会的な責任を果たさせるようにセットした社会貢献型のSRIファンドがあります」として、SRIファンドの宣伝をしているが、そういえば、あのオリックスさんも、SRIファンド やってましたっけ。(オリックス資源循環(埼玉県大里郡寄居町))
SRIファンドにしても、単なる金融商品のひとつなんだから、あまり、見る人から見ると、オリックスがらみを連想させる、このような宣伝もいかがなものかと。
この方は、以前にも、401K日本型の宣伝をしていましたっけ。
都心地の昨今のミニバブルの要因ともされる不動産投資信託(REIT)の資産運用にも、オリックス系は、絡んでいるようだが。
規制緩和裨益人脈の広告塔ってのが、あるのかな?
あれ?
いつの間にか、ボクシングとは、ぜんぜん関係のない話になってしまいましたね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%BF%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3


[4532] Re:[4531] [4530] 中国のアメリカ牛肉輸入は、「OIE基準のガイドラインに準拠しないという条件付き」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/02(Wed) 22:22  

虹屋さん。
この(2)(3)ですね。
「02.アメリカでの出生地、育成地のトレース情報が可能なもの」
「03.干草を含めた飼料に、肉骨粉などを含まない。」
というのですが、ちょっと厳しい条件かも知れませんね。
なお、その他の条件については、ブログ「中国のアメリカ牛肉輸入再開は、「OIE基準のガイドラインに準拠しない」という条件付き」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=632
のほうに概略書いておきました。
ひょっとして、中国側は、こんなところにも、日本側の向こうを張って、厳格条件を飲ませたのかもしれませんね。
「それに比べて、日本側条件のノーズロぶりよ」、ってとこでしょうか。

http://www.brownfieldnetwork.com/gestalt/go.cfm?objectid=CC27C9CA-B040-B41E-1613D8033E701873


[4531] Re:[4530] 中国のアメリカ牛肉輸入は、「OIE基準のガイドラインに準拠しないという条件付き」 投稿者:虹屋 投稿日:2006/08/02(Wed) 22:05  

> なお、下記URL記載の6条22項目が、中国側のアメリカ牛肉輸入条件である。

この第一條 牛只要求の(2)
出生並飼養於美國境&#20839;,或來自於中國許可進口活牛和牛肉的國家,不得與其他種類動物混養,有完善的記&#37636;,可以保證追溯到其出生農場。

整っている記録があって、必ずその誕生の農場にさかのぼることができる。

これは、部分的トレサとも言うべき条件ではないでしょうか?製品の肉に、供給牛の個体識別が出来るマークをつければ、トレサビリティは確保できる。
どれ位の数の牛が該当するのだろう??

また(3)の從未飼&#21890;過含有反芻動物肉骨粉和油渣的飼料。
一度も反芻動物を含む肉の骨粉や肉カスを食べさせたことがない。
この条件を証明できる牛もどれ位いるであろう?

この2条件を見ると、中国は米国のBSEランクをOIEコードの「BSEリスクが不明な国」と位置付けて、無条件品である骨無し肉に、上乗せ条件をつけたのでは??




[4530] 中国のアメリカ牛肉輸入は、「OIE基準のガイドラインに準拠しないという条件付き」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/02(Wed) 20:57  

中国の國家質量監督檢驗檢疫總局((SAQSIQ) )が発表したところによると、中国は、アメリカ牛肉の輸入を近々再開する予定であるが、問題は、「qualified」(条件付き)での月齢30ヶ月未満の牛からの骨なし牛肉ということになりそうであるということのようだ。
つまり、この「qualified」(条件付き)の意味は、「OIE基準のガイドラインに準拠しない。」という意味のようである。
これをアメリカ側が飲むと、今度は、日本に対する30ヶ月未満牛への輸入拡大戦略に大きく影響することになる。
下記サイト参照
http://english.vietnamnet.vn/international/2006/08/597553/
http://www.brownfieldnetwork.com/gestalt/go.cfm?objectid=CC27C9CA-B040-B41E-1613D8033E701873

なお、下記URL記載の6条22項目が、中国側のアメリカ牛肉輸入条件である。

http://big5.xinhuanet.com/gate/big5/news.xinhuanet.com/newscenter/2006-07/31/content_4901782.htm


[4529] 日本の路線価に見る、地方の勝ち組・負け組 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/02(Wed) 10:37  

昨日、国税庁から2006年の全国の路線化が公表されたが、ここにも、日本列島各県の勝ち組・負け組みの差がくっきり現れている。
ちなみに、わが秋田県は、日本列島どん詰まりの負け組みであった。

以下は、2006/2006の対比変動率から見た、各県の勝ち組・負け組み分類を私なりの基準でしてみた。

勝ち組
千葉、東京、愛知、京都、大阪、

やや勝ち組
北海道、宮城、埼玉、神奈川、静岡、滋賀、兵庫、奈良、岡山、広島、愛媛、福岡、佐賀、大分、宮崎、鹿児島、沖縄、

やや負け組
山形、福島、茨城、栃木、群馬、新潟、石川、長野、島根、高知、熊本、

負け組
青森、岩手、秋田、富山、福井、山梨、岐阜、三重、和歌山、鳥取、山口、徳島、香川、長崎、


[4528] Re:[4527] [4525] [4524] 無題 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/01(Tue) 19:36  

ときさん。
うーん。
日本の研究者たちは、早稲田の女性研究者に限らず、なにか、公的研究費稼ぎと、独法化で、ちょっと、病んでいるんではないでしょうかね。
ワクチンについてみれば、先日のグラクソ・ショック
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=630
で、むしろ、アジュバントに世界の研究者の関心がいってしまっていますね。
後は、グラクソ社が、他の会社にも、アジュバントを公開するのかどうかに関心が移ってしまっている気がします。
公開しないという説が有力のようですがね。
既に世界のワクチンの勝負は決まってしまっていて、なんとなく、今の自民党総裁選挙のような感じかとも。
そういえば、鳥のワクチンの世界にも、「北海道の何とか先生のワクチンを待たなければ」、などという、得体の知れないNightmareが、まだ、徘徊しているようですが。

http://news.yahoo.com/s/ap/20060726/ap_on_he_me/bird_flu_vaccine


[4527] Re:[4525] [4524] 無題 投稿者:とき 投稿日:2006/08/01(Tue) 17:40  

笹山様
> 日本では、やや、ポイント稼ぎ的な先陣争い化しているようですね。
http://news.yahoo.com/s/ap/20060726/ap_on_he_me/bird_flu_vaccine

ネタっぽい向きもありますが、以下のような指摘も。

■鳥インフルエンザ、サルで感染実験 北大と滋賀医大、ワクチンの効果確認(2006/08/01 北海道新聞)
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060801&j=0047&k=200607319645
>論理に一貫性がまったくない研究内容。
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/agri/1078146567/395

鳥ウイルス研究の方々は、ウイルスと宿主の関係性に関して、いまいち緻密性に欠ける思考・認識をされている気がしてなりません。ウイルスは、細胞生命体と違って、そんなに融通無碍な存在ではないという実感をもっているのですが・・・。


[4526] Re:[4525] [4524] 無題 投稿者:通りすがり 投稿日:2006/08/01(Tue) 17:09  

> 通りすがりさん。
> マカクザルを使った、H5N1感染実験は、オランダ・ロッテルダムのエラスムス大学のAlbert Osterhausさんの元でも、やられているようですね。
> ここでは、マカクザルのほかに、齧歯動物{げっし どうぶつ)についても、行われているようです。
> 日本では、やや、ポイント稼ぎ的な先陣争い化しているようですね。
> http://news.yahoo.com/s/ap/20060726/ap_on_he_me/bird_flu_vaccine

情報、有り難うございます。このニュースは、いくつかの新聞にも取り上げられていたので、何か両大学が政府の委託でヒト用鳥インフルエンザワクチンの開発を行っているとの印象を与えていたので疑問に思った次第です。


[4525] Re:[4524] 無題 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/01(Tue) 14:48  

通りすがりさん。
マカクザルを使った、H5N1感染実験は、オランダ・ロッテルダムのエラスムス大学のAlbert Osterhausさんの元でも、やられているようですね。
ここでは、マカクザルのほかに、齧歯動物{げっし どうぶつ)についても、行われているようです。
日本では、やや、ポイント稼ぎ的な先陣争い化しているようですね。
http://news.yahoo.com/s/ap/20060726/ap_on_he_me/bird_flu_vaccine

http://www.ace-ej.org/BiolabWeb/Biolabdocs/Klotztestimony.pdf


[4524] 無題 投稿者:通りすがり 投稿日:2006/08/01(Tue) 13:33  

サルで鳥インフル感染実験・ワクチンの効果確認へ

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060729STXKG021929072006.html

カニクイザルを高病原性鳥インフルエンザH5N1型の強毒性ウイルスに感染させ、開発したワクチンの効果を実験することを、北海道大と滋賀医大が29日までに決めた。
 約半年で結果が分かる見込み。H5N1型は世界で死者が相次いでおり、人から人へ感染するようになると、新型インフルエンザとして猛威を振るう可能性があるが、詳しい感染メカニズムなど不明な点も依然多い。
 霊長類のサルを使った感染実験で解明が期待され、ワクチンの予防効果が確認できれば、ヒトへの応用も近づく。
 使うサルは、滋賀医大動物生命科学研究センター(大津市)が飼育している約10匹。強毒性のH5N1型ウイルスはベトナムで死亡した人から分離した。
 ワクチンは北海道大が開発。野生のカモで採取したウイルスから、遺伝子再集合という方法で弱毒性のH5N1亜型のウイルスをつくり、ニワトリの卵で培養後、感染力をなくした。〔共同〕

 このニュースの意味が分かりません。平成16年7月、厚労省は鳥インフルエンザが人に広がる新型インフルエンザに変異し世界的に流行する事態に備え、遺伝子組み換え技術を使ったワクチン開発に本格的に乗り出した

http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2004/influenza/news/0729-738.html

 当時既に国立感染症研究所とメーカーが協力、ワクチンを試作して動物実験を実施する研究に、既に着手していると、報道されています。

 北海道大と滋賀医大は厚生労働省や国立感染症研究所の委託でやっているとは思われず、勝手に研究をしているというだけの話のようですが、専門家のみなさんはどう思われますか。




[4523] Re:[4522] [4464] 後味の悪い「本荘高校」甲子園出場 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/08/01(Tue) 12:15  

通りすがりさん。
まあ、本荘高校側にも、言い分があるようで、秋田高校が、意識的な遅延試合をしたことに対抗したとのことのようですね。
いずれにしても、秋田県のことをあまり言いたくはありませんが、昨日の死闘の限りを尽くした東北VS仙台育英戦
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060801-00000027-mailo-l04
は、見習うべきでしよう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060801-00000027-mailo-l04


[4522] Re:[4464] 後味の悪い「本荘高校」甲子園出場 投稿者:通りすがり 投稿日:2006/08/01(Tue) 11:49  

> 第88回全国高校野球選手権秋田大会最終日は23日、秋田市のこまちスタジアムで決勝を行い、第3シードの本荘が秋田中央に2―1とサヨナラ勝ちし、18年ぶり3度目の甲子園出場を決めた。
>
> というのだが、問題は、その前日の準決勝本荘―秋田戦であった。
> 問題の行為は7回表、雨が降り続く中であった。
> 高校野球では、7回が終了すれば雨天で コールドが成立し、そこまでの得点の多いチームが勝者になる場面だった。
> 12―1でリードしていた本荘の尾留川徹監督は、1死二塁の攻撃で、 打者を呼んで空振りを指示し、打者は三振し、走者も無気力走塁でわざとアウトになった。
> ノーゲームとなるのを避ける作戦通り、試合はそのまま7回裏で本荘が12―1のコールド勝ちとなった。
> 雨降りの中で、コールド成立を狙った本荘高校が、ノーゲームを回避するため、故意に三振するなどして、試合の進行を早めたというもの。
> http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060722-00000163-asa_loc-l05参照
> 本荘高校は、今日の決勝の試合前に「緩慢なプレーは二度としません」とする校長、野球部長、監督連名の始末書を、県高野連に提出したという。
> http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060723-00000051-mai-soci
> 参照
> これと同じ作戦で、もし、今日の大相撲で、既に優勝の決まっている朝青龍が白鵬に対して、気の抜いた相撲をとったら、どのような批判を浴びただろうか。
> おそらく、同じモンゴル同志だから、手加減をしたに違いない、などの憶測を生んだにちがいない。
> しかし、今日の朝青龍も白鵬も、渾身の力を振るっての迫力ある場面を見せてくれた。
> どうも、この本荘高校の場合、いかに、詫び状を入れようと、そもそものスポーツマンシップにかけた秋田県代表のようである。
> それこそ、甲子園の第一試合で、故意に空振りして、いち早く負け帰り、出直してもらったほうがいいのかもしれない。

松井が星陵高校時代、甲子園で5打席か(4打席)連続敬遠というのがありましたが、ルール違反ではないが、情けないですね。今回のケースも情けないですね。そういう監督の指導を受けた選手は、打算、損得だけでこれからの人生を法律すれすれの中で卑怯な生き方をしていくでしょうね。


[4521] Re:[4520] [4517] 日本国内版オフショア? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/31(Mon) 21:34  

山梨評論さん。

> ニラカナイで検索して、
> バチあたりという気もします。>

良くぞ言っていただきました。
アイヌの方に「カムイコタン」を「カムコタン」といっているようなもんですね。
「地元の神の名を冒涜するのもいい加減にしろ」って言われるのがせきのやまでしょう。
ところで、島やなんかの場合に、このような一定の地域内での地域収支を考えることが多かったようですね。
http://www.sasayama.or.jp/opinion/S_10.htm参照
「域際収支』という概念が使われているようですね。
沖縄や北海道なんかの場合には、「沖縄経済の地域間投入産出分析」http://sousei2.doshisha.ac.jp/kiyou/4pdf/4henna.pdf
「 域際収支からみた地域再生に関する一考察」
http://www.tr.mufg.jp/houjin/jutaku/pdf/c200501_2.pdf
などに見られる手法での分析があるようです。
道州制の一番のメリットは、州税、州起債、のはずですが、そのようなもっとも大事な部分は、置き去りにされて、夢のみが語られているようですね。



[4520] Re:[4517] 日本国内版オフショア? 投稿者:山梨評論 投稿日:2006/07/31(Mon) 19:50  

> 山梨評論さん。
> お話を聞いて、ユニマットの高橋社長の沖縄に与えた、経済効果について、連想が及びました。

ニラカナイで検索して、
http://www.iriomote-love.com/
http://www.nanseirakuen.com/iriomote/NIRAKANAI/index.html
様子がわかりました。
オモロい成功談かもしれないがバチあたりという気もします。

W*のセキュリティ問題についてマスコミ情報からは国民が分かり易い話が見えない中で着々と進められてきた電子政府の姿とダブります。

> 私は、以前、『地方交付税制度に環境スワップ(DNS)の発想を 』
http://www.sasayama.or.jp/akiary051/200405.html#20040511
>そのような実質地方資源支配を、地方の知事さんが好まないのなら、話にならないが。

とお書きになっている事の延長上に道州制姿も見えます。
例えば関東州の中では資源を支配するもされるも無く、域内で如何に最適に配置され活用されるかという事に絞られてくるように思います。
しかし県が無くなった代りに州議員の地盤ごとに支配被支配関係が続き、州政府から金を地元に持ってくる者が勝つという伝統だけが残るような予感もします。
うろ覚えの事ですが産業連関分析とかいう手法で中央−地方、地方−地方の経済関係を解き明かした資料などあるのでしょうか。

道州制採用は同時に国会や州議会の議員数などをどうするかまで考えねばならない、と言うより、むしろそれが一番の問題で道州制であろうとなかろうと、実はどうでもよいのかも知れません。

とにかく来年の統一地方選を道州制への第一歩と考え投票する事が有権者にとって大切ではないか、そんな気持ちで山梨の中を見ているところです。

今回も当方の視野の狭さを補填できる資料をいただきました、感謝します。



[4519] アスベスト渦中に肺がん検診中止の怪 投稿者:加藤達郎 投稿日:2006/07/31(Mon) 18:41  


平成17年6月下旬に(株)クボタがアスベスト(石綿)による健康被害の状況を公表したことをきっかけに、他企業からも続々と被害が明らかにされた。労働者のみならず工場の近隣住民や労働者の家族にも中皮腫の発生があるとの情報から、国民全体がアスベスト(石綿)による健康不安にとらわれる状況となった。しかし奇妙なことに厚生労働省の「胸部エックス線検査等のあり方検討会」において、矢野栄二教授(帝京大学)から胸部エックス線検査の中止要求が出された。アスベスト災禍の発覚と同時に、胸部エックス線検査の中止を要求した矢野栄二教授の行動は、タイミング的にアスベストの害を隠そうとしているように見える。そもそも矢野栄二教授はこの事態を予見していたのではないか? なぜなら、矢野栄二教授は日本産業衛生学会許容濃度委員会でアスベスト問題を担当しており、アスベストの発がん性を御存知だったからである。

アスベスト災禍の渦中、アスベストの専門委員である矢野栄二教授が中止を要求している胸部エックス線検査は、アスベスト被害者の発見に不可欠な検査である。

>アスベスト被害、実態把握へ「健康リスク調査」
>環境省は、アスベスト(石綿)による健康被害の実態を把握するため、住民を対象にした「健康リスク調査」を始める。受診者には、問診や胸部X線検査を行い、医学的に経過観察が必要な場合は定期検査を続け、救済制度見直しに必要なデータにも役立てる。(2006年7月25日 読売新聞) 
http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe4300/news/20060725it14.htm

>アスベスト健康被害、国相手に提訴…住民や元従業員
>昨年夏に始まった我が国のアスベスト災禍では、職業的アスベスト曝露の無かった周辺住民にまで被害が広がっており、健康診断を受けた石綿紡績工場14か所の650人のうち、レントゲン検査で80人が石綿肺と診断された。(2006年5月26日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe4300/news/20060526it03.htm

昨今のアスベスト災禍による中皮腫や肺がん被害が全国に広がる中、胸部エックス線検査の重要性は益々増加しており、許容濃度委員会のアスベスト担当である矢野栄二教授が胸部エックス線検査の廃止を要求したことには大きな疑念を抱かざるを得ない。そもそも、本検討会では従業員のために健診精度向上につながる議論が行われるべきだが、矢野栄二教授は一貫して胸部X線検査の廃止を要求しており、アスベストによる中皮腫や肺がんの発見を妨げようとしている。そもそも矢野栄二教授は委員として1990年代からアスベストの発がん性を認識していたはずであり十数年前に警告を発してもよかったのだ。ちなみに世界保健機関(WHO)がアスベストの発がん性を発表したのは1980年である。帝京大学の薬害エイズ事件と同じ轍を踏んでいるようだ。

薬害エイズ事件のあらまし
http://www.habatakifukushi.jp/yakugai.html

議事録を読むと、矢野栄二教授はアスベストによる健康被害の状況把握には全く関心が無いようだ。国の検討会で日経連の加藤隆康氏はアンケート調査に基づいて「胸部エックス線の存廃については、昨今のアスベスト等による健康被害の状況も踏まえて、もう少し広く総合的に検討することが必要ではないか」と述べたが、矢野栄二教授は「いま60人ほどの人の意見がこうであったと言っても、60人の構成によって全く違ったことが起こると思う」と述べ、矢野栄二教授はアスベスト災禍の状況把握の必要性を無視した。まるでアスベスト被害の全体像を隠そうとしているようだ。

第5回労働安全衛生法における胸部エックス線検査等のあり方検討会議事録
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/12/txt/s1226-2.txt

矢野栄二教授は、この他、「現行の胸部エックス線検査には直接撮影と間接撮影とがあり、直接撮影に比べて間接撮影が劣る」という理由で廃止を求めている。しかし、そうであれば直接撮影の勧奨や医師2人によるダブルチェックの導入などにより現行の検診精度の向上を図る事が可能であろう。
また、矢野栄二教授は「医療被曝による発がん」を問題にしている。もちろん、医療被爆によるリスクは考慮すべきである。「低線量でも発がんリスクは増加する、少ないから無視していいことにはならない」というのは一理ある。しかし、そもそも被爆のリスクを評価できるのは100mSvが限界であり、これ以下については現在の技術では評価できない。矢野栄二教授が引用した報告は100mSvのレベルでの議論であり、胸部エックス線検査はその100分の1以下のレベルであり、これを今回の議論にそのまま適用することは妥当ではない。矢野栄二教授が提出したデータは原子力発電所の作業者等の被ばくの健康影響に基づく疫学解析の結果であり、一般住民や従業員には当てはまらない。胸部エックス線検査による被爆の数十倍から数百倍も被爆する可能性がある原子力発電所や核燃料処理施設での労働や環境汚染を黙認しつつ、胸部エックス線検査によるリスクをいたずらに強調するのは道理に合わない。矢野栄二教授は胸部X線検診によるリスクを強調するが核燃料処理施設などから環境中に放出されるプルトニウムやイラク戦争などで使われている劣化ウラン弾については全くコメントしていない。胸部エックス線による被爆は時間的にもせいぜい数ミリ秒だがプルトニウムの半減期は2万4千年、ウランは数億年であり微量でも絶対に無視できない。矢野栄二教授は胸部エックス線検査による被爆を強調することにより、新たな脅威となりつつある環境中プルトニウムや劣化ウランによる被爆問題を隠そうとしているようにも見える。医療被曝の発がん性を過大に強調する手法は劣化ウラン弾を製造する軍需産業や原子力産業の御用学者が使う常套手段である。プルトニウムや劣化ウランのリスクを過小評価する論文は、良心が無ければ書ける。

また、矢野栄二教授は胸部エックス線検診の有用性を発表した全国労働衛生団体連合会について「日本たばこ産業の喫煙率のデータと同じく信用できない」と述べておられるが、矢野栄二教授こそタバコ会社の研究員である。矢野栄二教授はタバコ会社の世界進出を促すため、タバコ会社に受動喫煙の害を隠す論文を発表するよう提案し、多額の研究費をもらっていた。矢野栄二教授はタバコ会社との共同研究により受動喫煙の発がん性を発見していたが発表せずに隠していた。矢野栄二教授が関与した受動喫煙の害を隠す論文はLeePNの名前で発表され、タバコ会社の言論統制に利用され、受動喫煙の害を発表した研究者は攻撃された。彼らの受動喫煙の害を隠す捏造論文により、世界中でタバコ対策が妨害され、喫煙者が増え、今ではタバコ対策は手遅れとなっている。タバコ会社と研究者が癒着して地球を破滅へと導いているのだ。

>医学者は公害事件で何をしてきたのか
http://iwanami.co.jp/.BOOKS/02/8/0221410.html

>喫煙で今世紀10億人死亡も 国際対がん連合まとめ
 【ワシントン11日共同】喫煙を減らす強力な対策が導入されなければ、21世紀のたばこによる死者数は世界で約10億人に上り、20世紀の10倍に膨らむ恐れがあるとの推計を国際対がん連合などがまとめ、ワシントンで開催中の同連合の会議で10日発表した。(2006年07月11日 東京新聞)

皆さんにも良く考えていただきたい。誠実な研究者が受動喫煙の研究のためにタバコ会社に研究費を要求するであろうか? 誠実な研究者が受動喫煙の発がん性を発見した場合、発表せずに隠しておくであろうか? これは決してありえないことだ。今回の検討会で矢野栄二教授は「外国では多額の国家予算を使って検診の有効性を検討しており我が国も研究すべきだ」と、国に多額の研究費を要求した。矢野栄二教授の主張のとおり検診に有効性がないのであれば研究費を要求する必要性はないはずだ。矢野栄二教授は検診精度の向上や医療被爆の低減につながる有益な提案は一切行わず、国に多額の研究費を要求して発表を終えた。検討会の冒頭で労働衛生課長は「昨今、アスベスト問題が社会問題化しておりますので、健康診断の胸部エックス線を廃止、縮小することは不適切ではないか」と問うていたが、矢野栄二教授の回答は無かった。さまざまな理由をつけて血税から研究費を吸い取ろうとうごめく蛭や寄生虫のような研究者にはなりたくない。

国は蛭や寄生虫を振り払い、毅然として国民のための政策を行っていただきたい。



[4518] タイでの人感染鳥インフルエンザの状況 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/31(Mon) 07:58  

7月28日現在の状況だが、タイでの人感染鳥インフルエンザ疑い患者の数は、全体で、44名。
地域別には、Phichit 11名、 Sukhothai 10名, Suphan Buri 7名,その他Phitsanulok 、Yasothon など 17名
となっている。
http://www.recombinomics.com/News/07280601/H5N1_Spread_Thailand.html参照

一方、別の報道バンコク・ポスト「Bird flu outbreak spreading」
http://www.bangkokpost.com/News/31Jul2006_news01.php
によれば、公衆保健省の確認では、人感染鳥インフルエンザ感染疑い者は、80人に及び、地区別では、Phichit 18名、Sukhothai14名、Phitsanulok 9名 、Suphan Buri 9名,Nan7名, Nakhon Sawan4名, Phetchabun 3名、Uttaradit 3名, Nakhon Pathom 2名、 Nonthaburi 2名, Bangkok 1名, Kanchanaburi 1名, Kamphaeng Phet 1名, Chachoengsao 1名, Nakhon Nayok 1名, Pathum Thani 1名, Prachin Buri 1名, Lamphun 1名 、Uthai Thani 1名、としている。

上記二つの人感染疑い者数の比較で、感染が拡大している模様がうかがわれる。

問題は、タイの国境地帯での人感染鳥インフルエンザの状況が、判然としていないことにあるようだ。
特に、ラオス、マレーシアとの国境地帯の状況が、 気がかりのようであるが、この国境地帯は、鶏の密売地帯でもあるので、その点、余計、実態が把握できない状況にあるらしい。

http://www.recombinomics.com/News/07280601/H5N1_Spread_Thailand.html


[4517] Re:[4516] 日本国内版オフショア? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/30(Sun) 14:15  

山梨評論さん。
お話を聞いて、ユニマットの高橋社長の沖縄に与えた、経済効果について、連想が及びました。
ユニマットの社長高橋洋二さんは、当初、宮古島の上野村に住民登録をし、上野村の地方税収の多くを占め、同時に、『ホテル ブリーズベイマリーナ』などのリゾート開発をしていました。
その後、2001年11月竹富町の小浜島に、居を移し、今度は、小浜島に、「ヴィラハピラパナ」、そして西表島に、「西表サンクチュアリーリゾート・ニラ カナイ」(決して、"ニライカナイ"ではありません。)を建設し、開業しました。
(平成13年の高橋洋二氏の所得税納税額は、68億4,115万円 、上野村に支払った村民税が、約1億7000万円、上野村の村民税総額は、7600万円から、2億4600万円に激増、高橋氏転居後の上野村の一般会計は34億6957万8000円程度、2001年から竹富町に転居、町民税13億3900万7000円、竹富町の一般会計は45億4千9百4万1千円、しかし、竹富町内に生活の実態がないとして、竹富町選管から選挙人名簿の登録を抹消)
後者の方は、法廷闘争にもなったのですが、先日行かれた人の話では、開発前には、うっそうと茂っていたモクマオウの木が、根切れによって、枯れているとのことです。
http://www.geocities.jp/iriomotesosho/2004-08-29.htm参照
しかし、所得税にスライドされ算出される住民税の巨額さのために、竹島町議会の抵抗もなく、開発が進んでしまったということです。
こうなると、日本国内版オフショアは、税の面では、決して、タックスヘイブンとはならなくても、開発行為にとっては、大きな免罪符と化してしまっているという事実が分かります。
私は、以前、『地方交付税制度に環境スワップ(DNS)の発想を 』
http://www.sasayama.or.jp/akiary051/200405.html#20040511
との提言を出したことがあるのですが、今、山梨評論さんの話を聞いて、同様のことを、再び、思ったしだいです。

http://www.mr-sakana.jp/special/keepnature.html


[4516] オフショアと地方交付税の違い 投稿者:山梨評論 投稿日:2006/07/30(Sun) 13:33  

ちょっと不勉強で投稿タイトルも変ですが、地方交付税というものの意味について、かねてから疑問を感じています。
税源移譲とかいろいろな事が地方分権推進の中で言われています、
間違えた解釈かも知れませんが、豊かな東京都で集まったお金を国の力で地方に戻しているようなシステム。その地方が無ければ東京都は(もっと敷衍すれば日本国は)生活が成り立たない、存在すらできないからだと感じます。
本社(納税主体)が地方にばら撒かれていけば、東京都の税収は減り地方が潤うということにはなりませんか。法人税を納める先についての制度のことはよく知りませんので、ゴミ投稿ですね(^_^;)


[4515] Re:[4514] オフショアについて 投稿者:深嶋 修 投稿日:2006/07/30(Sun) 11:01  

 笹山さん
 いつも丁寧なレスありがとうございます。

 笹山さんは税金を払う立場で,私は税金の恩恵を受ける立場で物を考えているように思いました。
 そういう意味で,議論がかみ合わなかった部分もあったと思いますが,大変勉強になりました。
 ありがとうございました。

http://ameblo.jp/seikatushahoni/


[4514] Re:[4513] [4512] オフショアについて 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/30(Sun) 08:03  

深嶋さん。
オフショアに対する日本の規制は、むしろ、近年、つよまっているように感じますね。
9.11以降のテロ資金ロンダリング防止という名目はあるにせよ。
たとえば、200万円以上の日本からの送金については、金融庁報告となっていますし。
また、オフショア口座を持つ人々への税務当局の「お伺い」も、増えてきているようです。
そんなことで嫌気がさしたのか、スイスのHSBCは、日本人にオフショア口座は持たせるが、ファンド運用はさせない、というような方針に転換したようにも、聞いてますが、真偽のほどはわかりません。
http://www.g-net-c.com/clm_hedgejapan.html参照
上記サイトのように、大増税の前のオフショアへの日本円のリーケージ防止策とも、見る向きがあります。
海外でのファンド資金運用による元本増分が、もともと原資の円を送金した日本の銀行口座へUターン送金されずに、オフショア口座へ送金され、その活用によって、日本の円に換えられないまま、外貨べースで、つかわれ、再投資される、これは、まるで、円が「永遠の旅」に出てしまった現象とでも、いうべきですね。
これらの運用をされるかたがたを取り戻しうる、魅力ある金融市場を日本に構築することが必要なのでしょう。
私は、あんまり、松岡佑子さんのような方を責めるのには、気が進みません。
翻訳により利益を生みうる社会資本の力の差は、為替レートのファンダメンタルズによって、一部、調整され済みなのですから。
それに、日本の税当局なり、地方税を扱う地方自治体の窓口は、高額納税者に対する尊厳の示し方が足りないようにも、思えますので。
つまり、まず、疑いありき、の姿勢とでもいいますか。


[4513] Re:[4512] オフショアについて 投稿者:深嶋 修 投稿日:2006/07/29(Sat) 11:36  

 現行の日本国内の法律解釈としてはそういうことなんでしょうね。
 日本とスイスのダブルで課税されるのは問題あると思われるので,今後,日本とスイスの当局の相互協議によって,納税が合理的になる事を期待します。

 ちなみに,本稿では現行の国内法と言うよりは,あくまで納税の本来あるべき姿を述べたつもりです。
 繰り返しになりますが,貧困国で翻訳本を出版していれば,こんなに多くの所得は得られなかった(または出版すら出来なかった)はずです。
 日本の社会システムと言うベースがあったからこそ多くの所得が得られたと考えるべきでしょう。
 そのような社会システムを築いたのは日本国民であり,税率が高いかどうかは別として税の還元の恩恵は日本人自身が受けるべきと考えます。
 



 

http://ameblo.jp/seikatushahoni/


[4512] Re:[4511] オフショアについて 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/29(Sat) 11:04  

深嶋さん。
問題整理のため、以下にまとめておきました。
おそらく、松岡さんが、税当局に居住者と認定されたのは、最後の「住所はないが、居所はあり、その居所を有する期間が1年未満」に該当しないとの解釈によるものと思われます。

参考

所得税の課税範囲

1.居住者
(1). 非永住者
国内の所得(国内源泉所得)の全てと国外の所得(国外源泉所得)のうち国内で支払われたもの及び国内に送金されたもの

(2).永住者
全ての所得

2.非居住者
国内において行う勤務等に起因するもの
(国内源泉所得)

3.居住者⇔非居住者
(1)居住者から非居住者の場合
居住者であった期間内に生じたすべての所得に対して課税

(2)非居住者から居住者
非居住者であった期間内に生じた国内源泉所得と居住者となった後に生じたすべての所得に対して所得税が課税

住民税の課税範囲
1.居住者
1月1日現在、居住者として日本に住んでいた場合は課税

2.非居住者
非課税

定義
1.所得税法における「居住者」
日本国内に住所を有する人、または現在まで引き続いて1年以上日本国内に居所を有する人

(1)非永住者
居住者のうち、国内に永住する意思がなく、かつ、国内に住所または居所を有する期間が、現在まで引き続いて5年以下である者をいい、次のいずれか該当する者

(イ) 永住の意思がなく、かつ、国内に住所を有する期間が、現在まで引き続いて5年以下である者
(ロ) 永住の意思がなく、かつ、国内に居所を有する期間が、現在まで引き続いて1年以上5年以下である者

(2)永住者
(イ) 永住の意思に関係なく、国内に住所または居所を有する期間が、現在まで引き続いて5年を越える者
(ロ) 永住の意思があり、かつ、国内に住所を有する期間が、現在まで引き続いて5年以下である者
(ハ) 永住の意思があり、かつ、国内に居所を有する期間が、現在まで引き続いて1年以上5年以下である者

2.所得税法上における「非居住者」
(1) 国内に住所及び居所を有しない者
(2)国内に住所を有せず、かつ、居所を有する期間が、現在まで引き続いて1年末満である者

(住所がないもの、または、住所はないが、居所はあり、その居所を有する期間が1年未満)


http://www.pubanzen.mofa.go.jp/anzen_info/letter_contents/nwltr134.html
http://www.tfemploy.go.jp/jp/comp/q34.html


[4511] オフショアについて 投稿者:深嶋 修 投稿日:2006/07/29(Sat) 09:14  

寄付控除については,税金の使い道を納税者自身が決める「当然の権利の行使」と言う意味で重要と考えます。

 オフショアは「非居住者の税制優遇」ということで,以下の意味でパリー・ポッターの松岡さんとは別問題ですね。
・松岡さんはスイスの居住者と主張している。
・松岡さんが申告漏れが指摘された35億円は,明らかに日本社会固有の社会資本を背景に得たお金である。

 所得税は,あくまで所得を得る過程で必要な社会資本への対価を,納税の根拠とすべきと考えます。
 そのような考え方を前提にすれば,オフショアのお金は全世界レベルで運用されるため,必要な社会資本も全世界レベルと考えるべきですね。
 本来なら税徴収すべき世界政府が無い限りは,当然その非居住者の運用益は無税にすべきと考えます。

 日本も非居住者(外国人)を対象にオフショアの金融取引をすべきですね。
 そのノウハウを活かして,居住者(日本人)のお金も海外でどんどん運用益を稼いで,課税対象であっても為替リスクの無い有利な商品を開発してもらいたいものです。

http://ameblo.jp/seikatushahoni/


[4510] これは、自民党総裁選挙を利用した、財務省の増税キャンペーンだ。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/29(Sat) 08:37  

先にも、「官僚の巨大広告塔と化した自民党総裁選挙」との表現を、この掲示板4497にのせたが、これまでの「勝つ見込みのないはず」の、特定候補の主張を見る限り、ますます、その感を強くする。
「有権者不在の元での自民党総裁選挙であれば、何を言ってもいい。」、というわけにもいかないだろう。
一方的な、広告塔からの消費税増税キャンペーンに、どう答えていいのか、その手段が、国民に封じられての「自民党総裁選挙を利用した、財務省の増税キャンペーン」は、きわめて不健全な形での、民意の問い方であると、私は、思う。

以下は、フジサンケイの記事からの抜粋
「谷垣財務相が消費税率10%を公約に掲げたことを財務省は大歓迎している。谷垣財務相が総裁に就任することがベストのシナリオだが、結果がどうであれ、国民の消費税率引き上げへの関心が高まり、議論が本格化するだけでも大きな前進となるからだ。」
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200607290041a.nwc


[4509] Re:[4507] 農水事務次官に小林氏 水産庁長官は白須氏 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/28(Fri) 21:50  

小林芳雄さんは、食管改革の問題のときに、大変、お世話になった方です。
もちろん、BSEの問題もありましたが、人間的には、冷静沈着、深謀遠慮、できた方です。
政治家の皆様にとっては、一見、やりやすいようで、このタイプは、かえって、やりにくいタイプでしょうね。
新しいお立場で、気分一新、何かをやっていただけるかな、とも、思っております。
これまた、お世話になった、白須さんも、町田さんも、ご健闘を祈ります。
新官房長の井出さんとは、井出さんが兵庫県ご出向中に、半月ほど、ヨーロッパの農家民宿を、一緒に、視察したこともありました。
それにしても、こじれてしまったWTO問題、これからどうなるんでしょう。


[4508] Re:[4506] ハリー・ポッターの翻訳家松岡佑子さんは日本に税金を納めるべき 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/28(Fri) 21:43  

深嶋さん。
そうでしたか。
大変だったんですね。
そんな意味では、サイトの運営というのは、いわば、存在証明のようなもので、気がぬけませんね。
この松岡さんについては、私も、翻訳でそんなにもうかったの?と、いぶかったほうでしたが、松岡さんが、なくなっただんなさん(松岡幸雄氏、1997年他界)が経営していた静山社の社長をかねていて、この静山社が、翻訳本の版元ということを聞いて、ダブルに税がきてしまったんだと、判断しました。
まさに、朝日新聞の特集「分裂にっぽん 新しき富者(1)=税負担嫌い「永遠の旅」」(朝日新聞 2006年07月19日 朝刊1面)の典型的な例といえます。
金持ちが住みにくい日本というのも、分かるような気がします。
もちろん、公平公正な税負担と、明らかな海外税逃避は、避けなければなりませんが、私は、もっと、寄付控除などの第三の税収ともいうべき、新スキームを考えるべきときにきていると思っています。
オフショアは、合法的な税逃避方法ですが、タックスヘイブン国に居住していない非居住者であれば問題は ありません。
(たとえば、今回の松岡さんの居住?していたスイスのオフショア銀行としては、HSBC Private BankとかCredit Swisseなどがありますね。)
ややこしいのは、保険契約の元での資金運用というラップ口座というもので、これは、グレーゾーンのようです。
ジョイントアカウント(共同名義口座)で、片方が、居住者、片方が非居住者、という場合など、微妙ですね。
アメリカでネットで金融取引をする場合でも、W-8Ben(非居住者源泉税免除申請書)というのを提出しないと、金融取引は、できませんものね。
でも、日本としては、それ以前に、人は、なぜ、オフショアに向かうか、を、考えなければならないでしょう。
金融なり金融派生商品の硬直化、それが、日本の最大の逃げられる理由のように思われます。
言い方は、悪いですが、逃げられるほうも悪いのです。

以下に、なぜ、人々は、オフショアに向かうかを記しています。
参照http://www.lacleman-ofc.com/welcomeoffshore.html

1.非居住者(外国人)に対し、非課税または何らかの優遇税制を与えている
2.その国の法律により、顧客資産の守秘義務が徹底している
3.金融取引の自由度が高いため、世界の有力金融機関、運用機関が集積している
その結果有利で高度な金融取引が可能になる。



[4507] 農水事務次官に小林氏 水産庁長官は白須氏 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/07/28(Fri) 21:17  

問題が判明したら担当者個人「にも」責任とらせるべきと思いますがね、人事異動ですって。

農水事務次官に小林氏 水産庁長官は白須氏
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060728-00000197-kyodo-bus_all
農水省は28日、石原葵事務次官が退任し、後任に小林芳雄水産庁長官を起用する人事を発表した。水産庁長官には白須敏朗官房長が就任する。米国産牛肉の輸入再開問題を担当した中川坦消費・安全局長も退任し、後任に町田勝弘畜産部長が就任。いずれも8月1日付。
 一定規模以上の農家などに国の助成を集中させる農政改革関連法の国会成立に加え、米国産牛肉の輸入再開も決まり、体制を一新することにした。新次官の小林氏は、2001年に牛海綿状脳症(BSE)感染牛が国内で初めて確認された時の生産局長で、対応の不備を問われ降格。その後官房長に昇格した。
(共同通信) - 7月28日20時25分更新

中川坦氏のお写真
http://images.search.yahoo.co.jp/bin/query?ei=UTF-8&fr=top_v2&p=%E4%B8%AD%E5%B7%9D%E5%9D%A6
町田勝弘氏のお写真
http://images.search.yahoo.co.jp/bin/query?ei=UTF-8&p=%E7%94%BA%E7%94%B0%E5%8B%9D%E5%BC%98&fr=top_v2&tid=top_v2&search_x=1&x=35&y=14
小林芳雄氏と白須敏朗氏のお写真
http://www.jacom.or.jp/news05/nous101s05071101.htm

>新次官の小林氏は、2001年に牛海綿状脳症(BSE)感染牛が国内で初めて確認された時の生産局長で、対応の不備を問われ降格。その後官房長に昇格
昇格できるんですね〜不思議

ところで輸入再開についてぼやいてみました
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2




[4506] ハリー・ポッターの翻訳家松岡佑子さんは日本に税金を納めるべき 投稿者:深嶋 修 投稿日:2006/07/28(Fri) 21:07  

 去年はじめに病に倒れ,長い間ネット活動は休止していましたが,少しずつ復活することを目指してブログを作成することにしました。
 初めての記事を以下にコピペさせていただきます。今後ともよろしくお願いいたします。

 先日,ハリー・ポッターの翻訳家 松岡佑子さんが,東京国税局から35億円の申告漏れを指摘されました。

 本人は税金の安いスイスに在住しているとして不服を申し立てています。

 私は結果としては明らかに東京国税局の判断が正しいと考えます。

 正確な法律論は別にして,松岡佑子さんは本来どこの国に所得税を納めるべきなのでしょうか。

 ハリー・ポッターを邦訳し,日本で販売し多額の所得を得た。

 ハリー・ポッターを邦訳したのは彼女自身の才能ですが,日本で翻訳本を販売し多額の所得を得られた背景には,日本の社会資本の整備が大きく貢献しています。

 治安維持,安全,経済の成長安定,雇用維持,道路,流通システム等・・・

 上記のどれが欠けても世界に誇る経済大国は成立していなかったでしょうし,そうでなかったら多くの高価な翻訳本を販売し多額の所得を得る事も無かったはずです。

 それは,貧困国で翻訳本を出版していたらどうなっていたかを想像すれば明らかです。  

 東京国税局は実質的な国内在住者と言うことで申告漏れを指摘していますが,本来は多額の所得が何の恩恵で得られたかを広い視点で考えるべきです。

<関連記事>
生活者本位の税制改革
http://www.geocities.jp/seikatushahoni/kszeisei.htm

http://ameblo.jp/seikatushahoni/


[4505] Re:[4500] [4498] [4496] [4490] Re派遣地方公務員 投稿者:桜の花 投稿日:2006/07/28(Fri) 17:45  

笹山さん ご理解ありがとうございます。
> 地方公務員の労働の仕切りにも、同様に、ボランティックな要素を付加するとすれば、桜の花さんの言われている付加労働部分は、実現できるような気がしています。

私は 革命的行革と考えてもいました。
『組織化された大衆民主主義』と現代社会を言われた方が社会経済学者の故難波田春雄氏ですが・・
社会制度の この制度が終わる要因になる『ひずみ』を聞かずにいた事が 私の残念に思うところです。

今の日本の財政破綻状態が地方自治も含めて この組織化された大衆民主主義のひずみから来るものと私は考えています。
なのに 多くの国民事態が無関心です。若者も年寄りも公共の仕事を平等に勤務する事と言う形式にする事は 公共の仕事を国民全体がはじめて把握することに繋がります。国を支える、地方自治を支える・・これも愛国心に繋がります。社会性の考えが深まる動機付けの役割も持ちます。良い事です。 

合わせて 前にも書きました徴兵制度が制度として認知されているように労働徴税には 考え方に必然性があります。

小泉さんも 単に改革をしようとしたから『例の組織』に妨害されるのが自然なのです。ですから革命的改革と言う『パワー』が必要なのです。それが労働徴税制度です。
労働徴税制度が 財政を食いつぶす組織になりにくいからです。

現代社会もまた処世術社会です。処世術の概念をもっと学問的に確立していくと新しい世の中が見えてくると考えています。
例えば・・
○処世術社会が合理主義を取り入れて民主主義が生まれた。
ゆえに 色々な国体の国がありますが その国体を誰も批判できない。改善の余地があちこちにあります。
○処世術社会が『人心権』を取り入れると 国家は『国民の感覚に安心感と言うベクトルを持った政策を示さなければならなくなります』現在のマニフェストが進化・発展した状態だと考えます。 


[4503] 「公務出張マイレージ加算、私的使用いいの?」っていう話題 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/28(Fri) 15:13  

「海外出張が多い外務省など、大半の省庁は「個人の判断」と容認する。」
なんだそうで。
こういう話題って、指摘するほうも、なんか、セコイ人間のように思われるようで、なかなか、言い出せないもんですよね。
でも、JALなんかだと、JALホテルの売店なんかで使えるJALギフトカードなんかに換えられるから、実質金券みたいなもんですね。
おまけに、ビジネスホテルだって、ポイントカード制度を採用しているところが、結構あるみたいだし。
でも、マイレージならかわいいが、コンピュータソフトを公費で買って、そのポイントカードをちゃっかりつけているらしきかたは、よく、秋葉原でみかける。(あれは、火事にあった耶麻偽環祖父都さんでしたっけ。)
これなんか、単価が高いだけに、相当なポイントになりそうな。
店と客が結託してしまえば、ポイントなんて、いくらでも、過大につけられるらしい。
いつか、そんな事件ありましたっけ。
また、官庁や会社や団体の名前で、講演依頼されて、講演料は、ちゃっかり、自分の懐へ、なんて手合いもあるようだし。
少しは、胴元へ、おさめろっつうの。
このような隠れたる擬似公金横領は、結構あるのかも。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060728-00000006-yom-soci


[4502] ジョハンズ農務長官は、早くも、次の30ヶ月齢以下アメリカ牛輸出作戦へ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/28(Fri) 12:51  

ジョハンズ長官は、今回の日本とのアメリカ牛肉輸出再会に関するコメントの中で、次のような表現を用いて、次なる「日本側に30ヶ月齢以下牛の輸入を認めさせるための話し合いを、この秋からでも、始めたい」意向を示した。
どこまで、日本政府や食品安全委員会のアメ牛輸入至上亡国論者たちは、アメリカ政界に巣食う牛マフィアたちの思惑に翻弄されつづけるんだろうね?
この、アメリカ牛肉輸入停止という、国産牛振興の絶好のチャンスに、その戦略の片鱗でも、考えたことがあったのだろうか。

以下は、その部分についてのジョハンズさんのコメント

「(アメリカで初のBSE感染牛が発見される前の)2003年においては、アメリカは、14億ドル相当の牛肉および牛肉製品を日本へ輸出していた。
今回の日本との牛肉貿易再開に当たって、私は、この当時のレベルの貿易量の確保を望みたい。
私は、これまで、日本政府に対して、この秋にでも、会い、これからの更なる、両国の牛肉貿易関係の、次なる段階における強化策と、科学的根拠に基づく標準への移行について討論していきたいと、要請してきた。」

"In 2003, the United States exported $1.4 billion worth of beef and beef products to Japan. I look forward to the day when we resume that level of trade. To that end, I have asked the Japanese Government to meet with us this fall to discuss the next steps toward strengthening our beef trading relationship and graduating to standards based in science."

http://www.usda.gov/wps/portal/!ut/p/_s.7_0_A/7_0_1OB?contentidonly=true&contentid=2006/07/0265.xml


[4501] グラクソ・スミス・クライン社開発の鳥インフルエンザワクチンのアジュバントについて 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/28(Fri) 07:55  

この掲示板にもたびたびおいでいただいている外岡立人さんのサイトでも、二三日前から取り上げられているグラクソ・スミス・クライン社開発の人用新規鳥フルワクチンの話
http://homepage3.nifty.com/sank/jyouhou/BIRDFLU/index2.html
であるが、グラクソ・スミス・クライン社の臨床試験では、ワクチン投与後、血液を採取して抗体の産生程度を分析したところ、抗原量がわずか3.8マイクログラムで、2回の接種で80%以上のボランティアで十分量の抗体が産生されたという。
その秘密として、使用された抗原と一緒に混ぜられる、抗体産生を高める作用を保有する免疫賦活剤(アジュバント)にあるといわれている。
外岡さんのサイトでは、「使用されたアジュバントは企業秘密とされているが、同社の幹部によると、他製品で既に用いられていると言う。
 同氏は”それをどのように抗原とミックスし、適合させるかが、企業秘密なのだ”、と語る。」と、書いてあるのだが。
そこで、調べてみると、次のようなことらしい。
グラクソ・スミス・クライン社が使っている免疫賦活剤(アジュバント)は、従来の alum adjuvant(アルミニウム塩(aluminum salt ))ではなく、2005年2月9日から使用が開始された、もともとは、アメリカの会社Corixaが開発したMPLという免疫賦活剤(アジュバント)のようである。
そこで、グラクソ・スミスクライン社の別のサイトを見てみると、このサイト
http://72.14.235.104/search?q=cache:x7hh7JzBpUcJ:glaxosmithkline.co.jp/press/press/2006_07/P1000354.html+GlaxoSmithKline+aluminum+salt&hl=ja&gl=jp&ct=clnk&cd=1
では、グラクソ・スミスクライン社が現在開発中の子宮頸がん予防ワクチンにおいても、「グラクソ・スミスクライン社独自開発のアジュバントAS04を組み込んだワクチンは、従来のアルミニウム塩をアジュバントとして使用しているワクチンと比べて確実に強く、そして長期間、免疫応答を高める効果を有することが認められました。ワクチン接種後少なくとも3年半に渡ってこの効果を維持しています。」とあるところからすると、今回の人感染鳥インフルエンザワクチンで使用されたアジュバントにおいても、グラクソ・スミスクライン社は、同様のアジュバントを使ったと考えられる。
となると、このグラクソ・スミスクライン社開発の人用新規鳥フルワクチンのアジュバントは、「AS04アジュバント」ということになりそうだ。
この「AS04アジュバント」については、まだ詳しくは、読んではいないが、下記のサイトに詳しいようだ。
「AS04 in Addition to Cervical Vaccine Boosts Immune System」
http://patient.cancerconsultants.com/news.aspx?id=37652

問題は、この「AS04アジュバント」の成分なのだが、このサイト『Adjuvant Index page』
http://www.vaclib.org/basic/adjuvants.htm
によると、
「グラム陰性菌の中から発見された脂質A分子から派生したもので、バクテリア細胞壁から抽出したもので、正式名称は、『monophosphoryl lipid A (MPL) 』とのことである。



[4500] Re:[4498] [4496] [4490] Re派遣地方公務員 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/28(Fri) 05:52  

桜の花さん。山梨評論さん。
そうですね。
桜の花さんのお考えは、ある意味、地域通貨の発想に似ているような気がしています。
労働の仕切りが、貨幣に換算できるものと、そうでないものとが、重層してきて、その矛盾点を解消するために、地域通貨というものが、編み出された、
それと同じように、桜の花さんの言われる「教育・納税・労働」の仕切りにも、同様の重層性がうまれてきた、このように考えられたらいかがでしょう。
地域通貨の発想については、以前書いたサイト
http://www.sasayama.or.jp/opinion/S_22.htm
がありますので、ご参照ください。
地方公務員の労働の仕切りにも、同様に、ボランティックな要素を付加するとすれば、桜の花さんの言われている付加労働部分は、実現できるような気がしています。
4477でのトフラーさんのいわれる「隠れてきた「非貨幣経済」の領域」での地方公務員の役割、といったところですね。
この発想は、ある意味、故 越智昇さん
http://www.manabook.jp/sinobukai/
がいわれてきたボランタリーアソシエーションの発想
http://www.gakusen.ac.jp/commu/a-compol/project.htm
と似ているところもあるような気がしています。


[4499] Re:[4497] [4495] 公約のタイムスタンプは必要かも 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/28(Fri) 05:43  

山梨評論さん。
その後、加えられていたのですね。
このタイムスタンプ問題については、以前にも、この掲示板で、話題になったことがありますが、たしかに、どの時点で、何を言っていたのか、ということは、政治家の公約が、乾物なのか、生鮮品なのか、賞味期限前なのか後なのか、を見分けるメルクマールになる意味から、重要なポイントではありますね。
その意味では、ブログや掲示板のほうが、その証(あかし)があるという点では、重要なのでしょう。
もっとも、私の場合には、よく、間違いや追加点に後から気づいて、タイムスタンプを改ざんしてしまうことも、正直、ありますが。


[4498] Re:[4496] [4490] Re派遣地方公務員 投稿者:桜の花 投稿日:2006/07/28(Fri) 05:35  

笹山さん、山梨評論さん・・あえての記述を お許しください。
こちらの掲示板の趣旨と笹山さんの主張の関連の中の意味で許していただける議論と考えていました。公開されているし 社会的格調のある掲示板ならばこそのキャパの広さの範囲と認識しての所業ですが・・
もともと議論の掲示板でないことも認識していますが・・
異論を挟みたいときの私流の切り込み方なので 度が過ぎて笹山さんにもご迷惑をかけますが・・無駄でないと判断したとき書かせていただいています。勿論発言の自己の責任は持ってのことです。
しかし ご忠告は 肝に銘じておきます。


[4497] Re:[4495] 官僚から口移しの政策で、総裁選が戦えるのか? 投稿者:山梨評論 投稿日:2006/07/27(Thu) 22:54  

> それにしても、谷垣さんのホームページ
> http://www.tanigaki-s.net/message.htmlをクリックすると、

−−−−引用
2006年7月27日(木)
本日15時から、9月に行われる自民党総裁選に立候補することを表明いたしました。
これからも、皆さんと正直に向き合い、逃げずに訴えるべきことを訴えていきたいと思います。ご支援よろしくお願いいたします。  (詳しくは、「政策」を御覧下さい。)
−−−終わり
ということで、出ていました。
http://www.tanigaki-s.net/seisaku.html

しかし、このページには「本日」とか「明日」とか書かれていても記事に年月日の記載が無い。
2006年7月27日 20:50:50 が最終更新日時のようですが、直接リンクで入ってきた人には、いつのことやら分からないというホームページを作る人にお任せできるかどうかは、読者の自己責任。


[4496] Re:[4490] Re派遣地方公務員 投稿者:山梨評論 投稿日:2006/07/27(Thu) 22:35  

> 山梨評論さんに 私流の考えで反論いたします。
桜の花さん、笹山さんの掲示板で第三者同志の話はご遠慮します。
桜の花さんのブログかホームページで全体像が見えるご意見を拝読できるなら、山梨評論にメールでお知らせください。


[4495] 官僚から口移しの政策で、総裁選が戦えるのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/27(Thu) 18:13  

自民党の総裁選挙で、各候補が、名乗りを上げつあるのだが、その口にされる政策なるものには、国民の生活をどうされるのかという政治家としての意気込みよりは、ただ、官僚の政策を、口移しされた、官僚の巨大広告塔のようなことを口にされている方も、おられる。
消費税の増税を口にされても、それとトレードオフとなる国民負担の軽減策は、口にされていない。
どんな視点からでもいいのだが、その政治家ならではの視点が必要な気がしている。

それにしても、谷垣さんのホームページ
http://www.tanigaki-s.net/message.htmlをクリックすると、年頭所感(一応、今年の分ですけどね。もっとも、その次の次の次には、去年の年頭所感になってしまう。更に、その次の次の次には、一昨年の年頭所感になってしまう。こういうのを、年頭所感特化サイトってんでしょうか。)が出てくるのは、ちょっと、まずいんじゃないですかね。

ちなみに、ほかの候補者とされる方々のサイトは、下記の通り
http://www3.s-abe.or.jp/
http://www.aso-taro.jp/


[4494] POCHIPRESSさんに、私の掲示板記事が紹介 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/27(Thu) 09:23  

このサイト
http://esprix.net/~netfish/nagaya/nagaya.cgi?room=009
です。

紹介された記事は、
[4447] Re:[4446] [4423] 靖国A級戦犯分祀論への疑問
です。

光栄です。

http://esprix.net/~netfish/nagaya/nagaya.cgi?room=009


[4493] 前回、牛肉再開一番乗りのHarris Ranch は、今回は、及び腰。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/27(Thu) 06:27  

Harris Ranchは、前回の輸入再開時に、一番乗りで、12月14日に、日本へ1万ポンドを空路輸出し、その模様は、日本のメディアに歓迎を持って報道されたのだが、それが、一転しての輸入禁止となり、今度は、そのときの映像が、マイナスイメージを持って、日本の茶の間に流れることになった。
あたかも、Harris Ranchブランドに、危険部位が入っていたかの印象を、日本の茶の間に与えてしまったというのである。

なお、このHarris Ranch社は、今年5月、香港へ骨交じりの牛肉を輸出し、輸入停止を食らっている。(この掲示板の4144と4199参考)
http://www.vegsource.com/talk/madcow/messages/1000703.html参照

http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/c/a/2006/07/21/BUGJ1K2NRK1.DTL


[4492] ネルソン上院議員が「牛肉輸入再開のために、もはや、これ以上の会合を待つ必要はない。」と暴言。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/26(Wed) 23:02  

かねてから、アメリカ牛肉輸入再開について、日本への制裁決議をちらつかせていたアメリカ上院議員ネルソン氏は、次のように語った。
「日本のアメリカ牛肉加工施設への査察が終わり、オマハでの日米会談で、査察結果が披露されることを、皆さんに報告できることを、非常に喜んでいる。
このことは、日本が直ちに、アメリカ牛肉の輸入再開をする時期に来たことを意味している。
日本のアメリカ牛肉輸入禁止は、ネブラスカの生産者たちを著しく傷つけた。
ネブラスカは、先導的牛肉輸出州としての立場を失った。
アジアでの輸出市場における牛肉輸出禁止が、その(疲弊の)元凶である。
日本の厚生労働大臣と農林水産大臣は、これらの査察結果について説明するため、次の金曜日に、公聴会(消費者向け説明会の意味か?)を開催するであろう、と、発表した。
私は、日本のアメリカからの牛肉輸入再開のために、もはや、これ以上の会合を待つ必要があるとは信じていないし、また、私は、日本が、きわめて早い機会に、アメリカとの牛肉貿易を再開すると、聞いている。
査察は終わり、その長いプロセスは、終わった。
だから、アメリカ牛肉貿易再開の時は、至ったのである。」

原文
“I am happy to report that the Japanese inspections of U.S. beef facilities are now complete and the meeting in Omaha between Japan and the U.S. to present the findings of the audit has also taken place. This means that it is time for Japan to immediately resume its imports of U.S. beef.

This ban has hurt Nebraska producers. Nebraska has lost its place as the leading beef export state. The ban of beef in the Asia markets is the culprit.

The Japanese Ministries of Health and Agriculture have announced that they will hold public meetings next Friday to explain the results of their audits. I don’t believe resumption of trade needs to wait on any more meetings and I expect to hear very soon that Japan will resume beef trade with the United States. The inspections are completed and this long process is over, so the time is now to restart trade.”

http://www.swnebr.net/newspaper/cgi-bin/articles/articlearchiver.pl?158830


[4491] [4486] カナダの件では取り消させたが・・続報 投稿者:虹屋 投稿日:2006/07/26(Wed) 22:21  

笹山さん。農水省の3月20日の査察結果報告ではXLフーズ社(施設番号401)となっています。

下の報道を読み合わせると、結局、米国で許可を受ける前に処理され輸出された肉。何処にあるのか。食べられてしまったのか。通関できないで冷凍になっている約1000トンの肉の中にあるのか、それが突き止められなかったようですね。その肉だけ、分別して回収すれば再々開から更に3ヶ月も留め置かなくても良いわけですから。これは、[4472] 米国産牛肉、再々開条件の不備 で指摘したA違反品を取り除けるのかの問題点そのものです。

 また許可前というのが、品質プログラムのデスク・アウディット書類審査前の時点つまり作業員などへの教育などが一切行われていない時点なのか、オンサイト・アウディット現場審査前の時点つまり作業員などへの教育などのために訓練などのために処理した肉なのか。現場審査も終り書類上の手続きを残すだけの時点なのか、許可の際にマイナーな問題やメジャーな問題点は指摘されなかったのか。その問題点に当該牛肉は当てはまらないのか・・そもそも、許可が発効する前に処理された肉に輸出許可証が何故発行されたのでしょう??それとも[4472] の@輸出許可を受けた牛肉だけが届くのかので指摘したように、本当は輸出許可証を得ていない肉が輸出されたということなのでしょうか。

 2カ月余り米国政府職員を、当該施設に常駐させ監視させて何の解決なるのでしょう??

>日本食糧新聞 7月26日12:55
自民党・宮路小委員会 一旦中断 午後4時に再開
 自民党の動植物検疫及び消費安全に関する小委員会(委員長=宮路和明衆院議員)は26日午前9時から会合を開き、農水省と厚労省から米国の食肉処理施設などの事前調査結果の報告を受けた。調査した35施設のうち34がほぼ適合していた。昨年12月に手続き停止の影響で保管されたままになっている冷凍の牛肉のうち、米国のEVプログラムの認定を受けていないものもあるのではないかという質問が出て、厚労省の担当者が回答できなかったため、会議は紛糾、午前10時過ぎに中断となった。11時過ぎからの幹部会で午後4時に会合を再開することを決めた。

>毎日新聞 - 7月26日20時6分更新
<米国産牛肉>政府、27日に輸入解禁を正式決定へ

米国産牛肉の輸入再開問題で、政府は26日、米食肉処理施設で行った事前査察に基づいて35施設のうち34施設からの輸入を解禁する方針を、自民党に説明。自民党側も了承した。これを受け、政府は27日に解禁を正式決定し、米国側にも伝える。8月中旬までには、解禁後1号の米国産牛肉が到着することになりそうだ。
 厚生労働省と農林水産省の専門家チームが行った査察の結果、6月に他企業と合併した1施設は作業マニュアルの変更を終えていないため、マニュアル変更後に米政府が問題ないことを確認するまで輸入を認めないことにした。他の34施設は一括して輸入を解禁するが、このうち、昨年12月の輸入再開時に対日輸出認定を受ける前に肉を処理する違反があった1施設は、米政府が2カ月余り職員を常駐させ監視する条件をつけた。
 1月の輸入停止で通関できず港などで保管されている肉(約1000トン)については、解禁直後に全箱を調べ輸入を認める方針だったが、自民党から異論が出た。このため、新たに処理される肉の輸入が問題なく進むことが確認されるまで見送ることになった。3カ月程度かかるとみられる。
 自民党総合農政調査会の谷津義男会長は「日本側がいくつか問題点があると指摘し、それを米側が修正すると確認が取れた。だから輸入再開をOKした」と述べた。【位川一郎】


[4490] Re:[4476] Re派遣地方公務員 投稿者:桜の花 投稿日:2006/07/26(Wed) 21:36  

山梨評論さんに 私流の考えで反論いたします。
財政学上の問題点(補助金行政=人件費)からの反省こそが問題解決の第一条件ですが以下の書かれたことが 財政の現在の支出の『焼き直し』もしくは『更なる悪化』以外の事はHP
読んで理解できませんか? 

>
> 経済価値は現在ではいったんお金に換算した上で処理するしかなく、外貨の事も考えねばなりません。
> 労働による納税というのは、納税分と課税対象労働とをどのように区分するかという点でも困難である事は明らかです。
> その点で笹山さんのご意見に賛成します。
>
> 全ての労働に対して正当な対価が支払われ、それに課税される所定の納税分については、納税者がその何割かを自分の意思でしかるべき組織に寄付できるという制度は魅力的とは思われませんか?
> その寄付する先が公務員人材バンクなら、駄目な公務員は淘汰することもできる納税者主権の確立ですよ(^_^)

話を広げる癖がありますのでお許しください・・
憲法に書かれている代表的な国民の義務を思い出してください。教育・納税・労働ですが 私は この義務こそ『国を支える考え方の基本』だと考えています。私の主張に含まれている事でございます。間違えでしょうか?

愛国心も観念ではありません。国民が国を支える義務の教育・納税・労働こそが 現実的で万人が理解できる言葉と現実です。
同様に 老若男女・貧富の差を越えて 隠居などの言葉もなく 何時も皆で国を支える考え方を 私は表したのです。
・・このような考え方が ネットで検索してもヒットしないから『価値なし』ともとれるネット社会のON/OFFの思考ともそぐわない事は 私自身文章から拝見していて感じております。


[4489] 「ご苦労様」と「お疲れ様」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/26(Wed) 21:25  

文化庁の「国語に関する世論調査」によると、上司に使う言葉である「お疲れさま(でした)」を、部下にも使っている人が半数以上もおり、部下に「ご苦労さま(でした)」といっている上役は、36・1%にとどまったという。

私が社会人になって初めて言われたのが、この、上役に対しては、「ご苦労様」ではなく、「お疲れ様」を使うことと、長野県人の悪口は言わないこと、この二つだった。

しかし、政界に入ってみると、初当選したばっかりの新人議員に、「ご苦労様」といわれ、むっとしたことも。

いまや、無難に、上も下も、「お疲れ様」をいう時代のようだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060726-00000013-yom-soci


[4488] Re:[4486] カナダの件では取り消させたが・・ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/26(Wed) 18:54  

虹屋さん。
今回、カナダの日本向け輸出施設は、次の8施設で、今回、XL FOODS INC. が抜けて、7施設になったのですね。
でも、XL FOODS INC.は、CALGARYとMOOSE JAWの二つの施設があるのですが、CALGARYだけが抜けたということなのでしょうか?

LAKESIDE FEEDERS PARTNERSHIP
CARGILL CANADA (2005) G.P.
CARGILL LTD.
ECOLAIT LTEE
SUNTERRA MEATS LTD.
XL FOODS INC.(4240 - 75TH AVE., S.E. , CALGARY, AB, T2C 2H8)
RANCHER'S BEEF LTD.
XL FOODS INC. (PARCEL "F", PLAN 75-MJ-11811555 - 24TH AVENUE N.W. , MOOSE JAW, SK, S6H 7T2 )
http://www.maff-aqs.go.jp/tetuzuki/eiseijoken/guteirui/america/canada/canada-beef.htm参照

これまでの輸出実績があったのは、次の会社のようです。
BETTER BEEF LTD
CARGILL FOODS
XL FOODS LTD.
SASKATOON SPECIALTY MEATS LTD.
LAKESIDE PACKERS
http://www.mhlw.go.jp/topics/yunyu/1-4/0305.html参照

http://www.maff-aqs.go.jp/tetuzuki/eiseijoken/guteirui/america/canada/canada-beef.htm


[4487] Re:[4478] パロマ 投稿者:通りすがり 投稿日:2006/07/26(Wed) 18:01  

> パロマの製品は、PSE法とやらは適用されないのですか?
> パロマに限らず、電化製品に関して消費者がしりたいのは、
> 事故がおきた時の責任の所在。そんだけ。
> 使用期限内に壊れて自分で修理改造したら誰の責任?
> 使用期限がすぎた製品が壊れたら誰の責任?
> そもそも使用期限というものが存在するのか?
>
> だけど、今回の事件は、壊れた原因が問題というより、
> そもそも、それにより亡くなった人がいるという事実を
> 隠蔽したことが問題なわけでしょ。誰が隠蔽したの?
> パロマ?警察?修理会社?そいつが元凶。間違いない。

何をぼけたこというとる。一番手は、パロマににきまっとるやろ。すぐに改造されるような商品作るな。死因は改造ばかりじゃなく部品の劣化などにもあった。そんないい加減なもの作るな。アフターケアーをちゃんとやれ。パロマの社長を含めあの会社の役員の人ごとのようなコメントを聞いとるとパロマという会社がいかにいい加減な会社かがよく分かった。おぼっちゃん社長には責任感がまったく感じられなかった。企業の本質は、緊急時の対応で分かる。リコール隠しのの三菱自動車は論外。ナショナルはヒーターで死亡者が出た折り、それなりの対応はやった。家にも販売店の担当者がすっとんできた。
家もパロマの湯沸かし器を使っているが、社会的に問題になった後も何一つ言ってこない。
パロマは湯沸かし器作る資格なし。被害者に賠償を行った上で、1日も早く解散してほしい。これ以上死亡者を増やさない為にも。
リコール隠しの三菱自動車やコマーシャルにアングロサクソン系の白人しか使わないホンダの車は絶対に買わないと決めている小生だが、トヨタもリコール隠しをやったので、今度はどの車を買おうか迷う。(乱暴な口調になってしまったことをお許し下さい。)


[4486] カナダの件では取り消させたが・・ 投稿者:虹屋 投稿日:2006/07/26(Wed) 12:47  

牛肉輸入:米で施設認定前に出荷 厚労・農水省が違反報告
米国産牛肉の輸入再開問題で、厚生労働省と農林水産省は26日、米食肉処理施設で行った事前査察の結果を自民党の「動植物検疫及び消費安全に関する小委員会」に説明した。その中で、昨年12月に輸入を解禁した際、処理施設としての認定後でなければ肉を処理できないのに、その認定前に処理した肉を出荷していた施設があったことを明らかにした。政府はこの施設を27日に予定している輸入解禁で対象から除外するかどうか慎重に検討している。
12月の輸入再開時の出荷分については、米農務省が再点検し「問題ない」としていた。日本に届いた肉のうち約1000トンが通関できず港などの倉庫に保管されている。政府は全箱を開封検査し、問題がないと確認できれば、輸入を認めることにしているが、この中に問題の施設で処理した肉が含まれている可能性がある。【位川一郎】
毎日新聞 2006年7月26日 11時53分
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20060726k0000e020050000c.html

3月に発覚したカナダの類似の件では

◎ 対日牛肉輸出 認定取り消し カナダの施設

農林水産省と厚生労働省は十七日、カナダにある日本向け牛肉処理施設一カ所で、現地査察の結果、認定手続きが適切に行われていなかったことが分かったと発表した。日本側からの連絡を受け、カナダ政府はこの施設の認定を取り消した。
取り消しを受けたのはアルバータ州カルガリーのXLフーズ社の施設。同施設は今月八日に対日認定施設となることをカナダ食品検査庁(CFIA)に申請し、翌九日に認定された。しかし、認定に必要な現地確認が行われたのは十日で、認定以前に危険部位が適切に処理されたかどうかの確認作業が行われていなかった。
日本側の査察が十四日に行われて発覚、CFIAでは不手際を認めて十五日に同施設の認定を取り消した。
農水省によると、食肉の処理過程そのものに問題はなく、日本向けにも輸出はまだ行われていなかったという。
【2006/03/17 産経新聞大阪夕刊から】

>続報
共同通信 - 7月26日12時29分更新
34施設から再開方針 米国産牛肉

厚生労働省と農水省は26日午前、米国産牛肉の輸入再開問題で、米食肉処理施設の牛海綿状脳症(BSE)対策を点検した事前調査結果に基づき、1施設を除く34施設を対象に輸入再開を認める方針を自民党の「動植物検疫及び消費安全に関する小委員会」に示した。
両省は自民党の了承を経て輸入再開を27日に正式決定する方針だが、調査で昨年12月の輸入再開時、米政府の対日輸出認定前に処理した牛肉が日本に輸入されたことが判明。この施設からの輸入も認める政府の姿勢に対して自民党内から反発の声が出て委員会は一時中断、調整が続いている。
自民党の了承が得られれば、特定危険部位の脊柱(せきちゅう)の混入という条件違反により、今年1月に再停止した米国産牛肉の輸入は約半年ぶりに再開。月内にも実際の輸入が始まる見通しだ。

時事通信 - 7月26日13時2分更新
米33施設、牛肉処理は適正=自民小委に査察報告−政府
農水、厚生労働両省は26日午前、米国産牛肉の輸入再開に向けて現地で行った査察結果を自民党の「動植物検疫及び消費安全に関する小委員会」に報告した。対象の35施設のうち、33カ所は対日輸出条件の順守が可能と判断。与党の了承を得て、27日に輸入再開を正式決定する。 

産経新聞 - 7月26日15時31分

米産牛肉 輸入再開あす正式決定 政府、施設点検を自民に報告

米国産牛肉の輸入再開問題で、厚生労働省と農林水産省は26日午前、米国の日本向け食肉処理施設35カ所のBSE(牛海綿状脳症)対策を点検した調査結果を自民党の「動植物検疫及び消費安全に関する小委員会」に報告、これをもとに1施設を除く34施設からの輸入再開を認める方針を示した。
事前調査は6月24日から今月23日まで約1カ月にわたり、両省の専門家が米国内の対日輸出認定施設で実施した。
政府は、自民党の了承をへて、問題がないと判断した施設を対象に27日をめどに輸入再開を正式決定、米国政府に通知し、今年1月に再停止した米国産牛肉の輸入は月内にも実際の輸入が始まる見通し。
事前調査では、1施設で、企業合併に伴い、作業手引書の変更手続き中の施設が発覚、日米が手引書を確認するまで日本への輸出を認めない方針を自民党に示した。
また、もう1施設では、米政府の対日輸出認定前に処理した牛肉が日本に輸入されていたことが判明、この施設からも輸入を認めることに自民党内から反発の声が出て、小委員会は一時中断した。両省は27日に昨年12月に輸入再開に道を開く答申をまとめた内閣府食品安全委員会にも調査結果を報告、28日には東京と大阪で消費者や事業者向けの説明会を開く。


[4485] インド株式市場は、持ち直しの気配 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/26(Wed) 12:08  

先々月の大暴落以来、低迷を続けてきたインド株式市場だが、ここに来て、インド連邦準備銀行(Reserve Bank of India -RGB)が、インフレ抑制を意図しての利上げを発表したため、それを好感し、インド株式市場は、BSE、NIFTYとも、久方ぶりの活況を示しているようだ。
また、本来は、インド経済にとって、マイナス要因となる原油高も、マイナス要因とはなっていないようだ。
http://www.euro2day.gr/articlesfna/18173419/

http://www.hindu.com/2006/07/26/stories/2006072607791500.htm


[4484] YouTubeは、なぜ画像開始までが早いのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/26(Wed) 07:53  

私のトップページからリンクしてある「YouTube」http://www.youtube.com/
という、インターネット画像配信サイトは、クリックすると、すぐ、ストリーミング画像が始まる。
普通のニューステレビが採用しているような、始まるまでに、まだるっこく、時間がかかるサイトとは、まるっきり違う。
どうして?
ということで、調べてみると、Flash Video形式(.flv)に変換され、公開されているからだという。
なんでも、Flashを利用した動画を配信する方式には、Flashムービー(拡張子swf)とFlash Video
(拡張子flv)の2種類の形式があって、

 SWF は、圧縮された動画をタイムラインに読み込んだもので、Webアニメーションで汎用される形式。

 FLV は、Flash独自のビデオフォーマット形式で、最近GoogleVideoが採用したことで話題になっており、
動画配信の多くは、FLV 形式が採用されている。

とのことだ。

このストリーミングをダウンロードし、Real Player、QuickTime、Windows Media Playerなどで見るには、拡張子の変換が必要なようだ。

でも、Real Player、QuickTime、Windows Media Playerの段階では、あい変わらず、起動までの遅さがある。

いずれ、これらの遅さへの苛立ちも、解消されるということなのかな?
そういえば、オーストリアのIrfan SkiljanさんがつくったIrfanView3.98 
http://www.irfanview.com/
ってのは、画像圧縮度も、大きくて、これまでのものに比べると、起動までが、かなり早い。

一方、こちらは、国内サイトだが、自作の楽曲や映像の有料配信も可能なYoroZooというサイトhttp://yorozoo.com/が注目を集めている。



[4483] Re:[4479] 靖国 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/25(Tue) 22:05  

こうとうがんさん。
福田さんの「国を二分する議論」を深読みしてしまいますと、政界再編論につながってしまうのですね。
もちろん、ジョークですので、お気になさらないように。



[4482] Re:[4477] トフラーさんと、ポスト小泉の責務 投稿者:山梨評論 投稿日:2006/07/25(Tue) 15:42  

> 追記
> 山梨評論さん。
> お探しの提言は、「提言「日本人のもうひとつの選択」」(新しい日本をつくる国民会議(21 世紀臨調))の31ページにあります。
> こちらの検索サイト(「発表日順」の赤字の上の「検索」クリック)http://www.jpc-sed.or.jp/teigen/index.htmlからはいり、キーワードに『日本人のもうひとつの選択』と入れて出してください。
> あ、このサイトhttp://www.jpc-sed.or.jp/event/21st/teigen.htmでもありましたね。

笹山さん、ありがとうございました。
めぐり巡って山梨評論のトップページに以前からリンクしている(^_^)、
http://www.secj.jp/21th_books.htm
21世紀臨調、その本のページに行きつきました、灯台下暗しとはこの事でした。

尚、[4429] の靖國神社に関する私の投稿は、ホームページに転載させていただきました、念の為お知らせまで。
http://www.geocities.jp/yyreview/yasukuni.htm



[4481] Re:[4480] [4478] パロマ 投稿者:こうとうがん 投稿日:2006/07/25(Tue) 12:43  

なるほど。TG、東京ガスでしょうか(笑)。
そうか、PSEもPSTGも、使用ではなく販売に関する法令なわけですね。ということは、経過期間をすぎた後にこのマークが
ついていないものを中古販売したら、それが壊れて事故が
おきた場合、販売業者の責任となる、わけですか?


[4480] Re:[4478] パロマ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/25(Tue) 12:23  

こうとうがんさん。
ガス器具の安全マークは、PSEマークではなくて、PSTGマークですね。
これも、PSEマークとまったくおんなじ時期に、「通商産業省関係の基準・認証制度等の整理及び合理化に関する法律」によって製品安全4法(「消費生活用製品安全法」「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律」「ガス事業法」「電気用品安全法」)が改正されたことにより、従来行っていた検定制度及び登録型式承認制度が適合性検査制度へ移行され、平成12年10月から施行されている制度ですね。
このうち、PSTGマークは、「ガス事業法」にもとづく安全マークで、PSEマークは、「電気用品安全法」に基づくマークというわけですね。
http://www.jia-page.or.jp/jia/certification/tekigosei/index.html
http://www.kanto.meti.go.jp/seisaku/shohisha/gasujigyou.html
参照
このPSTGマークも、PSEマークとおんなじに、経過措置期間があって、経過期間開始が平成12年10月1日、満了日が平成17年9月30日となっています。
http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/gasji/contents/keikasochi_1.pdf


[4479] 靖国 投稿者:こうとうがん 投稿日:2006/07/25(Tue) 12:04  

テレビをみていて、よくわからないけど、
靖国A級戦犯分祀論というのは、
なにか、問題の巧妙なすりかえのような、
キツネにつままれたような気分にさせられていました。

だから、笹山さんの解体論、は目からうろこでした。

ところで、福田さんのいう「国を二分する議論」って、
なぜあってはいけないのですか。右向け右が危ないので
あって。福田さんは「自民党を二分」というところを
「国」におきかえたのですかね。こういうコミュニケー
ションは、庶民からみて、ずるいです。


[4478] パロマ 投稿者:こうとうがん 投稿日:2006/07/25(Tue) 11:57  

パロマの製品は、PSE法とやらは適用されないのですか?
パロマに限らず、電化製品に関して消費者がしりたいのは、
事故がおきた時の責任の所在。そんだけ。
使用期限内に壊れて自分で修理改造したら誰の責任?
使用期限がすぎた製品が壊れたら誰の責任?
そもそも使用期限というものが存在するのか?

だけど、今回の事件は、壊れた原因が問題というより、
そもそも、それにより亡くなった人がいるという事実を
隠蔽したことが問題なわけでしょ。誰が隠蔽したの?
パロマ?警察?修理会社?そいつが元凶。間違いない。


[4477] トフラーさんと、ポスト小泉の責務 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/25(Tue) 08:03  

今日の朝日新聞の文化面に、新著「富の未来」(Revolutionary Wealth) の宣伝で来日した、アルビン・トフラーさんが、面白いことを語っている。
2001年に来日したときに、小泉首相に会ったトフラーさんが、小泉首相に対して「国民は改革の痛みに耐えなければならないと、小泉さんは言っているが、その改革の痛みの先にあるものは、なんですが。」と問うたところ、何の返事もかえってこなかったという。
日本人というものは、この種の「改革の痛みに耐えなければならない。」とのメッセージに対して、ともすれば、「そうだ、そうだ。」と同調しがちであるが、そのときには、そのメッセージの向けられている先の想定が、自分に対してではなくて、日ごろ仲の悪い近所のおっさんだったり、している場合が多いのだ。
でも、このトフラーさんの言葉は、そのまんま、ポスト・小泉に対して、われわれ、日本人自身が突きつけなければならない問いなのだろう。
「改革の道半ばとはいっても、もう、改革の痛みに、これ以上耐えるのは、まっぴら」という本音が、国民の間から、沸々と、沸き起こるのは、いつのことなのだろう。
ちなみに、この「富の未来」で、トフラーさんは、前著「第三の波」(The Third Wave)で強調した、「プロシューマー」(生産者でもあり、消費者でもある、という概念、Prosumer: Both PROducer and conSUMER)の概念を拡張し、これまで、隠れてきた「非貨幣経済」の領域(the “hidden” non-money economy)(たとえば、子育て、ボランティア、ブログ書き、家のペン塗り、食改善、ご近所付き合い、などなど)が、貨幣経済の領域に入ってくることを予言している。
このような考えが、あるいは、一部、桜の花さん(4475)や、山梨評論さん(4476)のお考えを、善誘導するきっかけになるのかもしれない。
つまり、金にならないことに汗を流すことが、結果として、金になる。という時代の到来、とでもいいましょうか。

追記
山梨評論さん。
お探しの提言は、「提言「日本人のもうひとつの選択」」(新しい日本をつくる国民会議(21 世紀臨調))の31ページにあります。
こちらの検索サイト(「発表日順」の赤字の上の「検索」クリック)http://www.jpc-sed.or.jp/teigen/index.htmlからはいり、キーワードに『日本人のもうひとつの選択』と入れて出してください。
あ、このサイトhttp://www.jpc-sed.or.jp/event/21st/teigen.htmでもありましたね。

http://www.randomhouse.com/knopf/catalog/display.pperl?isbn=9780375401749


[4476] Re派遣地方公務員 投稿者:山梨評論 投稿日:2006/07/25(Tue) 00:19  

笹山さん。
私のコメントに関連した生産性本部の論説ご紹介を感謝します。
http://www.jpc-sed.or.jp/event/21st/teigen-4.pdf
このテーマにたどり着くトップページが何処にあるのかが探し出せていませんが、人材バンクについては当該PDFファイルの6ページ〜にあり、その前段に書かれている事にも大変興味があり、以前から山梨評論のホームページで書いていたような事が書かれているじゃないか!と我田引水です(^_^)

住民自治というと町内会、自治会の活用と短絡的になってしまう現状を、もうすこし理論的に整理していけば、この論説のようになるようにも思いました。良い素材のご教示を感謝します。

桜の花さん、以前に意見を交換させていただいた方かと思いますが、今回の提起には賛成しかねました。
財政負担の問題と公務員、あるいは納税者一般について考えるなら、納税者が納付先を選択できる自由度を高める事が大切じゃないかと思っています。
認定NPO法人制度には、その意味で大変関心をもっていますし、上記の生産性本部論説でもその点に触れている事に同感しています。
源泉徴収制度の廃止などは当然の事であって、それに固執するからには裏があるに違いないと思い込む程に、この制度に対して私は批判的です。同じことが消費税の免税事業者制度についても言えると思っています。

経済価値は現在ではいったんお金に換算した上で処理するしかなく、外貨の事も考えねばなりません。
労働による納税というのは、納税分と課税対象労働とをどのように区分するかという点でも困難である事は明らかです。
その点で笹山さんのご意見に賛成します。

全ての労働に対して正当な対価が支払われ、それに課税される所定の納税分については、納税者がその何割かを自分の意思でしかるべき組織に寄付できるという制度は魅力的とは思われませんか?
その寄付する先が公務員人材バンクなら、駄目な公務員は淘汰することもできる納税者主権の確立ですよ(^_^)


[4475] Re:[4467] [4465] [4463] [4462] [4459] [4456] 派遣地方公務員という発想はいかが? 投稿者:桜の花 投稿日:2006/07/24(Mon) 22:41  

笹山さん。
> ああ、ようやく、分かりました。
> 公務員たるもの、税金納税分をただ働きの労働対価で、納税してもらうことによって、----というお考えのようですね。
> でも、罰金を労働対価で支払うのならともかく、これでは、タックス・オン・タックスの労働版ループが生じかねませんね。
> あるいは、「負の所得控除」という考えでしょうか。

・・ここまで 屈折した屁理屈で返されるとは 考えませんでした。笹山さん流に飛躍させれば 笹山さんは汗を流す事がきらいなんだ・・とも言えます。

戦前に 日本もありましたが 徴兵制度と比べるぐらいの思考ぐらいはあるかとかんがえていましたが、国を支えるのと護るのとの違いで 『私流』では『徴兵制度』にちかいのです。年齢制限なしの 金持ちも貧乏人も 国の為に尽くす事に差のない環境のことです。



[4474] WTOドーハ・ラウンド決裂 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/24(Mon) 21:48  

WTOの多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)で、主要6カ国・地域(G6)(アメリカ、EU、ブラジル、インド、オーストラリア、日本)の閣僚会合は、7月24日、8月中の大枠合意を断念し、Pascal Lamy WTO事務局長は、交渉の中断を決めた。
EUのマンデルソン氏は、「アメリカを除く、各国は、G8サミットにおいて、求められた柔軟性を持って、行動したが、アメリカはそうではなかった。アメリカは、柔軟性を示すことに、気乗りうすであったし、その結果として、農産物価格支持補助金問題について、いかなる柔軟性を示すことも、アメリカはできなかった。」として、アメリカを非難した。
これに対して、アメリカの交渉担当者のSusan Schwab さんは、「アメリカは、フルに、交渉に取り組んだ。交渉が決裂にいたったのは、各国が、WTOに、しつっこく、紛争処理を持ち込んだことを意味している。」と、アメリカの交渉決裂責任を否定した。
もし、2007年中に合意が得られないと、アメリカのブッシュ政権が、政権末期に差し掛かることになり、アメリカ議会の承認を得ることが難しくなり、更に、交渉担当者がWTOの場で合意したことが、ブッシュ政権の下では、やり遂げることができなくなるということで、事実上は、ポスト・ブッシュ政権の到来を待たなければ、WTO各国は、アメリカのWTO合意政策実施に期待できないことになってしまうとの懸念が、もたれている。

http://www.forextelevision.com/FT/AFX/ShowStory.jsp?seq=136015
http://www.lankabusinessonline.com/fullstory.php?newsID=1146849869&no_view=1&SEARCH_TERM=10
http://news.bbc.co.uk/2/hi/business/5209010.stm
http://www.ridiculopathy.com/news_detail.php?id=1628
http://www.abc.net.au/am/content/2006/s1695992.htm
参照

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601070&sid=aHXFryVvppjc&refer=home


[4473] Re:[4469] 豚の糞尿堆肥を利用して坑廃水を浄化 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/24(Mon) 18:18  

逆転の発想気味の興味ある記事ですが、これ以上の詳細の記事が、いまのところ、ないようですね。
日本でも、応用できそうな気がしますが。


[4472] 米国産牛肉、再々開条件の不備 投稿者:虹屋 投稿日:2006/07/24(Mon) 15:29  

今月中に米国産牛肉の輸入が再々開されるとか、再開条件には大きく3つの不備があると思います。
@輸出許可を受けた牛肉だけが届くのか
A違反品を取り除けるのか
B特定危険部位の残存を検査しないのは何故?
詳しくは、下記をご覧下さい。
再々開条件で、米国産輸入牛肉から違反牛肉は取り除けるのか??
http://www5.plala.or.jp/nijiya231-9288/HATAKE/hatake_06/hatake_0630_BSE-saikai.htm


[4471] 牛肉輸出施設査察結果について説明会 投稿者:虹屋 投稿日:2006/07/24(Mon) 14:00  

日本農業新聞7/22
厚生労働・農水両省は28日、23日に終わる米国産牛肉の対日輸出認定施設の現地査察結果について、東京と大阪で説明会を開く。消費者団体は輸入再開決定前に開くことを求めているが、政府側はこだわらない考えを示しており、説明会前に再開する可能性がある。
 東京会場は港区の三田共用会議所、大阪会場は大阪市北区の毎日新聞ビル地下1階のオーバルホール。それぞれ300人の出席を募集している。
 両省は順次、他地域でも説明会を開く予定。
 東京会場の問い合わせは厚労省食品安全部企画情報課、(電)03(3595)2326。大阪会場は農水省近畿農政局消費・安全部消費生活課、(電)075(414)9771。
http://www.maff.go.jp/www/press/2006/20060721press_8.html



[4470] 村上ファンドの「投資家リスト」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/24(Mon) 12:35  

「ザ・ファクタ」(FACTA)という雑誌の8月号
http://facta.co.jp/
に、村上ファンドの投資家リストなるものが掲載されている。
これが本当のリストとなると、まさに、村上ファンドは、「改革派支援ファンド」となってしまうのだが。
CTAの運用益が、本来の運用益なのか、それとも、下駄を履かせた運用益なのか、この辺をはっきりさせないと、いけないのではなかろうか。


[4469] 豚の糞尿堆肥を利用して坑廃水を浄化 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/07/24(Mon) 11:44  

豚の糞尿堆肥を利用して坑廃水を浄化
http://www.excite.co.jp/News/odd/00081153612239.html
>専門家によると、豚の堆肥に含まれるバクテリアが水中の金属物質と結びつき、池の底に沈めてしまうのだという。

興味深い記事ですが。


[4468] 今日の北越製紙の買い気配 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/24(Mon) 08:59  

国内製紙業界最大手の王子製紙が、同6位の北越製紙に対し経営統合を提案したと発表し、1株860円でTOB(公開買い付け)を実施。その後、100%子会社化したうえで完全統合を図るとの発表をしたのだが。

今日の買い気配株は、8時56分現在で、既に、38、143、000株だそうで。(売り気配株は1,900株ほど)
でも、既に、指値は、735円というから、あまり、メリットはなさそうか。

三角関係にある三菱商事との対抗上なのでしょうが、あんまり、発表のタイミングとしては、良くないようですね。
殿様企業は、喧嘩には、向いていないのかもしれない。


[4467] Re:[4465] [4463] [4462] [4459] [4456] 派遣地方公務員という発想はいかが? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/24(Mon) 07:23  

桜の花さん。
ああ、ようやく、分かりました。
公務員たるもの、税金納税分をただ働きの労働対価で、納税してもらうことによって、----というお考えのようですね。
でも、罰金を労働対価で支払うのならともかく、これでは、タックス・オン・タックスの労働版ループが生じかねませんね。
あるいは、「負の所得控除」という考えでしょうか。


[4466] 福田さん。欽ちゃん球団みたく「総裁選、やるよ!」なんてこと、しないんだろうか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/24(Mon) 07:07  

福田さんの総裁選撤退発言によって、一挙にモノトーン化した総裁選だが、ここに来て、元総理なるものからは、「実は、私が、ひっこませたんだ。」などと、黒幕ぶりを裏打ちするかのような発言が出てくる
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060723-00000064-jij-pol
と、「いったい、ひとつの派閥が、擬似コンペの手法を駆使して、一国の総理選出の趨勢を支配しているかのような発言を許しておいていいのか」なんて反発も芽生えてくる。
しかし、自民党内に、そのような反発の活力すら、もはやないということは、相当の体力低下が、既に起こっていて、もはや、「病める巨像」の護送船団でしか、政権維持が図れない状態なのかとも、感じられる。
そこで、どうなんだろう。
福田さん。
この際、<欽ちゃん球団>の萩本欽一さんに見習って「ごめん。俺、やっぱり、総裁選、やるよ!」なんてことにならないもんでしょうかね。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060723-00000034-mai-soci


[4465] Re:[4463] [4462] [4459] [4456] 派遣地方公務員という発想はいかが? 投稿者:桜の花 投稿日:2006/07/23(Sun) 21:40  

笹山さん
労働徴税の制度を加味した社会に真の民主主義の精神が宿ると考えての事です。@労働=社会貢献の意義については 社会ボランティアの導入が教育界のみならず一般企業の社会的責任の顕現する一つの形態にすらなりつつあります。

さて日本国憲法にもA納税の義務が 国民の義務として謳われています。

民主主義の形態として@とAの統合は自然な流れのようにかんがえています。

税制については 世界でも色々ありますし 租税原則を引き合いにだして議論にまで行ってもかまいませんが・・

共通している公平の考え方も 税金が公共サービスの為の財源的性格=公共サービスを受ける最大の受益者を国民ないしは法人格に置くならば 金銭でなくて一部でも その状況しだいでは全てに於いて 労働での支払いこそ社会性に関しての意義は大きいと考えています。

憲法で納税の義務を謳うのですから 格差社会の金持ち貧乏人と言う勝ち組や負け組みの区別社会でなく、資本主義の発展の中で資本の論理に負けない社社会創りに どの制度よりも公平の精神に近いと考えます。

社会性のある労働=労働徴税の制度とは 『生きている人間に平等に進む時間が与えられている』ように 『国家建設の為の労働の観念も平等の意識が芽生えると良い』と考えます。

以上のこれが 今までの『租税原則』に掛けている概念=理念です。補完することが良いと考えます。


[4464] 後味の悪い「本荘高校」甲子園出場 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/23(Sun) 21:27  

第88回全国高校野球選手権秋田大会最終日は23日、秋田市のこまちスタジアムで決勝を行い、第3シードの本荘が秋田中央に2―1とサヨナラ勝ちし、18年ぶり3度目の甲子園出場を決めた。

というのだが、問題は、その前日の準決勝本荘―秋田戦であった。
問題の行為は7回表、雨が降り続く中であった。
高校野球では、7回が終了すれば雨天で コールドが成立し、そこまでの得点の多いチームが勝者になる場面だった。
12―1でリードしていた本荘の尾留川徹監督は、1死二塁の攻撃で、 打者を呼んで空振りを指示し、打者は三振し、走者も無気力走塁でわざとアウトになった。
ノーゲームとなるのを避ける作戦通り、試合はそのまま7回裏で本荘が12―1のコールド勝ちとなった。
雨降りの中で、コールド成立を狙った本荘高校が、ノーゲームを回避するため、故意に三振するなどして、試合の進行を早めたというもの。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060722-00000163-asa_loc-l05参照
本荘高校は、今日の決勝の試合前に「緩慢なプレーは二度としません」とする校長、野球部長、監督連名の始末書を、県高野連に提出したという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060723-00000051-mai-soci
参照
これと同じ作戦で、もし、今日の大相撲で、既に優勝の決まっている朝青龍が白鵬に対して、気の抜いた相撲をとったら、どのような批判を浴びただろうか。
おそらく、同じモンゴル同志だから、手加減をしたに違いない、などの憶測を生んだにちがいない。
しかし、今日の朝青龍も白鵬も、渾身の力を振るっての迫力ある場面を見せてくれた。
どうも、この本荘高校の場合、いかに、詫び状を入れようと、そもそものスポーツマンシップにかけた秋田県代表のようである。
それこそ、甲子園の第一試合で、故意に空振りして、いち早く負け帰り、出直してもらったほうがいいのかもしれない。


[4463] Re:[4462] [4459] [4456] 派遣地方公務員という発想はいかが? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/23(Sun) 19:56  

桜の花さん。
おっしゃる『労働徴税の制度』とはどんな概念のことをさされているのでしょうか?


[4462] Re:[4459] [4456] 派遣地方公務員という発想はいかが? 投稿者:桜の花 投稿日:2006/07/23(Sun) 19:31  

笹山さん、山梨評論さん、そして中田市長さん
私は 労働徴税制度を導入して 少しでも無駄をはぶき さらには公共の仕事を分かち合える制度とする 新しい社会形成の革命的改革(新しいグランドデザインの元に)を考えています。強権的改革も戦後からの四権分立した日本の民主主義制度では 国民の問題認識が 改革するために不十分だからです。

その改革に不十分な問題点を 簡単に説明いたします。
現代の日本の民主主義は『(縦に)組織化された大衆民主主義』です。その60年の『弊害がでている』のです。

全て 縦割り行政といいますが・・国も地方の行政も産業界も政治化の利権も縦割りですから、どれか一つの地方自治体を含めて組織に対して財政支出の消滅をしようとすると 官僚・政治家・産業界の縦の幾つ物組織が不満をもって抵抗勢力になるわけです。ここまでは多くの人の認識です。

財政支出には 受け皿になる組織が必要なのです。新しい受け皿組織も『簡単に・スピーディー出来ません』ここにも問題がありますが・・
もっと問題なのは・・特に『甚だしく財政硬直化の要因』ですが・・
財政支出の多くは『必ず人件費の積算された金額』が含まれます。補助金行政の大部分が『人件費』です。
その意味で『派遣地方公務員の発想』は 財政の健全化の方向からは 従来の方法と五十歩百歩で改革の意味をなさないと考えます。
理解できますでしょうか・・
官僚の天下りにしても 外郭団体の補助金にしても 産業界の公益法人の補助金にしても 殆どが『人件費としての積算』です。
健全財政の意義は 財政支出の経済波及効果にもあります。その財政支出の乗数効果にもあります。

組織化された大衆民主主義の『弊害』とは・・
産業の発展の意義が薄れて 組織化の『人件費』に変わっているのです。財政を『人件費』に消費しているのです。経済に前向きでないと言えます。

革命的改革に 労働徴税の制度を取り入れることによって『組織化された大衆民主主義』の意義あるものに少しでも戻せるものと考えております。


[4461] 「H教授の環境行政時評」に、私のブログ記事に付いて、言及されています。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/23(Sun) 19:28  

「H教授の環境行政時評」
http://www.eic.or.jp/library/prof_h/h060706_2.html
に、私のブログ記事「コモンズ的視点を欠いたエコ・ツーリズムでいいのか?」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=609に付いて、言及されています。
光栄なことです。

この中で、H教授が引用されている「神は、細部に宿る」("God is in the details")という言葉は、建築家のミース・ファンデルローエ(Ludwig Mies van der Rohe)の言葉で、氏は、建築物を構成する材料そのものの持つ特質をさらすことで、シンプルで秩序ある空間を構成できるという考え方のようだ。
氏は、ほかのアフォリズムとして、「"Less is More"」などという言葉も使っている。
もっとも、この市の言葉をもじって、「"Devil is in the details"』などと、もじる人もいるという。
http://www.answers.com/topic/ludwig-mies-van-der-rohe参照

http://www.eic.or.jp/library/prof_h/h060706_2.html


[4460] Re:[4459] [4456] 派遣地方公務員という発想はいかが? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/23(Sun) 19:03  

山梨評論さん。
財団法人社会経済生産性本部で、同じような提言「自治体の人材バンクをつくらないか」
http://www.jpc-sed.or.jp/event/21st/teigen-4.pdf
をしていますね。
「、自治体から自治体をわたり歩く本物の「行政のプロ」も生まれる。」なんてことも言っています。

http://www.jpc-sed.or.jp/event/21st/teigen-4.pdf


[4459] Re:[4456] 派遣地方公務員という発想はいかが? 投稿者:山梨評論 投稿日:2006/07/23(Sun) 14:33  

> 基幹職員までも、臨時的人材というのは、なかなか、難しいようだ。
> そこで、一定の定数を、遊軍的活躍のできる「派遣地方公務員」的人材の定数に当て、道州制的範囲内での人材プールを作り、広域の地方自治体での「派遣地方公務員」的役割を果たさせることはできないものであろうか。

基幹職員(幹部、部長、局長級)こそ派遣にするとよい、将来の道州制予定地域内でのシステムを作る、それは公務員派遣人材バンク。
それを総務省からの天下りに代える。もちろん総務省から移籍して派遣人材バンク(NPO法人のような民間組織)に登録してもよい。もちろん国家公務員以上の高給で、派遣先との給与差額はバンクが補償する。
バンクの資金源は、認定NPO法人として国民の寄付による。
以上、真夏の夜の夢。






[4458] デジタル台風: 台風画像と台風情報 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/23(Sun) 11:47  

このサイト
http://agora.ex.nii.ac.jp/digital-typhoon/
です。

http://agora.ex.nii.ac.jp/digital-typhoon/


[4457] 東京駅すぐそばの貸し金庫だと? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/23(Sun) 11:35  

このサイト
http://www.safety-box.co.jp/index.html?adwords
なんだが、何やら、地方の首長さんたちに歓迎されそうなシステムではありますね。
首長さんも、多選になると、やれ「東京に隠し口座を持っている。」などと、陰口をたたかれがちなんだが。
このサイトの主は、どのようなニーズを感じて、このようなキャッチフレーズをつかったものなのか? 

http://www.safety-box.co.jp/index.html?adwords


[4456] 派遣地方公務員という発想はいかが? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/23(Sun) 09:57  

日曜日のフジテレビの日曜放談で、横浜市の中田市長さんなどの話を聞いて、地方公務員の削減の難しさを聞かされたのだが。
多くの地方自治体では、臨時職員の実質長期雇用で、低質の事務は、こなしているようなのだが。
基幹職員までも、臨時的人材というのは、なかなか、難しいようだ。
そこで、一定の定数を、遊軍的活躍のできる「派遣地方公務員」的人材の定数に当て、道州制的範囲内での人材プールを作り、広域の地方自治体での「派遣地方公務員」的役割を果たさせることはできないものであろうか。



[4455] Re:[4454] [4449] [4448] [4443] 4442 は、要警戒-トロイの木馬トラップ- 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/23(Sun) 07:20  

Chaosさん。
ご紹介のサイトを見ますと。
ボットの機能として
DDoS 攻撃機能、
スパム送信機能、
情報収集機能、
感染機能など、
の機能の実装があげられていますね。
そして、「ボットはスパイウェアであり、ワームであり、バックドアである。」とかいてあリます。
こうしてみてみると、まさに、ボットは、ネット上のアングラビジネス支援の総合商社と見て取ることもできそうですね。

この掲示板
ttp://otdi2.jbbs.livedoor.jp/237238/bbs_tree
の109を見ますと、トロイの木馬トラップ対策の紹介サイトのURLの紹介をしていますが、その紹介サイトのURL自身が、トロイの木馬URLに書きかえられていますね。
このサイトの掲示板ttp://145.teacup.com/tomi/bbsの文をコピぺして、URLを、トロイの木馬サイトに書き換えて投稿したものと思われます。
何を信じていい時代なのやら。

なぜ私の掲示板にひっかかってきたのかと調べてみましたら、鳥インフルエンザの迅速検査方法の紹介として「the Influenza A/H5 (Asian lineage) Virus Real-time RT-PCR Primer and Probe Set」と呼ばれる方法(ウイルス感染疑いの患者の呼吸器から分泌液を採取し、実験室に送り、二時間から四時間で、遺伝子情報を含めた結果がわかるという方法)を紹介したために、その中にキーワード「lineage」が含まれていたためと分かりました。
ゲームの「lineage」と、敵は勘違いしたというわけですね。

http://www.jpcert.or.jp/research/2006/Botnet_summary_0720.pdf


[4454] Re:[4449] [4448] [4443] 4442 は、要警戒-トロイの木馬トラップ- 投稿者:Chaos 投稿日:2006/07/23(Sun) 00:01  

笹山様

Chaosです。

20日にタイムリーな資料が公開されました。

Japan Computer Emergency Response Team Coordination Center
ボットネット研究資料 -ボットネット概要 (2006-07-20)
http://www.jpcert.or.jp/research/index.html

ボットネットは配下のPCを増やすため、色々な方法で攻撃してきます。参考にしてください。


[4453] Re:[4452] [4451] 主権的行為と非主権的行為の違い 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/22(Sat) 16:04  

虹屋さん。
この主権的行為と非主権的行為の違いについては、諸説あるようですが、この原典的解釈としては、 Ian Brownlie の「Principles of Public International Law 」(翻訳があるそうですが、誤訳が多いとのうわさです。島田征夫他『 ブラウンリー国際法学』(成文堂 1989) )というのだそうでして、ここでは、その違いは、国家の行動についての一定の仮定をおいての価値判断と、国策の優先順位に基づくものだとし、一律の基準は、つけにくいとしているようですね。

参照
Brownlie’s Principles of Public International Law : An Assessment
http://www.ejil.org/journal/Vol11/No3/110621.pdf
Underlying Principles of Foreign State Immunity
http://www.austlii.edu.au/au/other/alrc/publications/reports/24/chap5.pdf


http://btobsearch.barnesandnoble.com/booksearch/isbninquiry.asp?z=y&btob=Y&pwb=1&ean=9780199260713


[4452] Re:[4451] 投稿者:虹屋 投稿日:2006/07/22(Sat) 14:43  

笹山さん。有難うございます。

> 無条件で主権免除を認める絶対免除主義から、条件付きで主権免除を認める相対免除主義(制限免除主義)への世界的流れがあり、その相対免除主義(制限免除主義)については、その行為が、主権的行為(acta iure imperii)(sovereign action)だったのか、非主権的行為(acta iure gestionis)(non-sovereign action)だったのか、についての判断が求められ、前者の場合には、主権免除を認めるが、後者の場合には、主権免除を認めない、という考え方のようですね。

この主権的行為と非主権的行為の区分けの基準はまだ確立していないが、主権免除を無条件では認めない、国家の私法的ないし業務管理的な行為、「商取引では外国政府にも日本の裁判権(日経の見出し)」は免除されない流れだと。

戦争は主権的行為ですが、皇軍が中国の”便衣隊””匪賊”を相手にした戦闘やイスラエルがヒスボラを相手に行っている戦闘は、相手を主権国家、交戦団体と認めて宣戦布告を行って始めていないから主権の行使である戦争に当たるのでしょうかね?

こうした戦闘で、非戦闘員の損害、イスラエルの空爆で死んだと300人とも2000人とも言われるレバノン一般市民、軍事的には”付随的損害”を被った人に損害賠償権を認める、主権免除を認めない様にしたらどうですかね。宣戦布告をせずに開始された戦闘行為による非戦闘員の損害については、民事裁判権の主権免除を認めないとなれば、軍事行動で”付随的損害”を出さないように警察行動化して憎悪の連鎖、増幅を抑制できるのではないでしょうかね。



[4451] Re:[4450] 外国政府への支払い請求 「裁判免除されぬ」 最高裁判例78年ぶり変更 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/22(Sat) 09:46  

虹屋さん。
無条件で主権免除を認める絶対免除主義から、条件付きで主権免除を認める相対免除主義(制限免除主義)への世界的流れがあり、その相対免除主義(制限免除主義)については、その行為が、主権的行為(acta iure imperii)(sovereign action)だったのか、非主権的行為(acta iure gestionis)(non-sovereign action)だったのか、についての判断が求められ、前者の場合には、主権免除(Sovereign Immunity または、State Immunity)を認めるが、後者の場合には、主権免除を認めない、という考え方のようですね。
このケースの場合には、外国国家の私法的行為を、民間でもできる行為とみなし、非主権的行為(acta iure gestionis)と判断されるところから、主権免除を認めないとの判断を下した、ということのようですね。
http://www.shikoku-np.co.jp/news/kyodonews.aspx?id=20060721000243
また、横田基地夜間飛行差止請求事件(最判平成14年4月12日)
http://pweb.sophia.ac.jp/~j-eto/IntLaw/cases/yokota.htm
の例では、地位協定それ自体が、主権免除の趣旨を持っているとし、その趣旨の類推適用によって,被上告人の民事裁判権免除を認めるとの判断を下しているようです。
強制労働に関する裁判では、ミャンマーの天然ガス・パイプライン建設の際の強制労働、強姦、殺人などについて米国の石油会社ユノカルを訴えていたDoe v. Unocal事件がありますが、ロサンゼルス連邦地裁は、1997年、ミャンマー軍、および国営企業に対する訴えは主権免除により却下し、2000年、ユノカルに対する訴えも直接、人権侵害に関わったことを示していないとして退けたのですが、 2004年12月13日に和解が成立したようです。
http://www.hurights.or.jp/news/0501/b05.html参照
その他「在日米軍施設用地明渡し請求事件」(横浜地判平成14・8・29)



http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%81%E5%88%A4%E6%A8%A9


[4450] 外国政府への支払い請求 「裁判免除されぬ」 最高裁判例78年ぶり変更 投稿者:虹屋 投稿日:2006/07/22(Sat) 08:25  

笹山さん。教えていたいただければありがたいのですが・・
下記の記事では、最高裁は「法廷地国の民事裁判権から免除される国際慣習法はもはや存在しない」として、外国政府には原則として日本の裁判権が及ばないとする「裁判免除」を認めた昭和3年の大審院判例を最高裁は7月21日に78年ぶりに変更したとあります。

1955年(昭和30年)4月、広島の下田隆一さんら3人が、国を相手に東京地裁に損害賠償とアメリカの原爆投下を国際法違反とすることを求めた訴訟を起こしました。東京地裁1963年(昭和38年)12月判決では、「アメリカ軍による広島・長崎への原爆投下は国際法に違反」としております。損害賠償請求は棄却されています。最高裁の7月21日の変更は、原爆被爆者が、日本の裁判所にアメリカ政府に賠償を要求する訴訟を提起した場合、日本の裁判権が及ばない「裁判免除」で訴訟を棄却、いわゆる門前払いをできず、国際法違反の原爆投下による損害賠償を実質的に審理しなければならなくなったのでしょうか。

また、日本が先の大戦に関連して、中国、韓国、インドネシアなどのアジア諸国、英国、オランダなどの国で、各国の裁判所に強制労働、強制売春などの損害賠償を提訴された場合、裁判免除は認めず日本政府は自ら訴訟の被告人として参加、反論しない限り、賠償請求が認められ、そうした判決が出た場合、判決に従って賠償する義務が生じるのでしょうか。

>外国政府への支払い請求 「裁判免除されぬ」 最高裁判例78年ぶり変更

 東京都内の企業2社がパキスタン政府を相手取り、コンピューターの売却代金など約18億円の支払いを求めた訴訟の上告審判決が21日、最高裁第2小法廷であった。今井功裁判長は「外国国家の私法的行為については、わが国による民事裁判権の行使が外国国家の主権を侵害するおそれがあるなど特段の事情がない限り、民事裁判権から免除されない」と述べ、外国政府には原則として日本の裁判権が及ばないとする「裁判免除」を認めた昭和3年の大審院判例を78年ぶりに変更した。
 その上で、裁判免除を理由に企業側の請求を却下した2審判決を破棄、事実関係についてさらに審理するため東京高裁に差し戻した。
 今井裁判長は判決理由で「法廷地国の民事裁判権から免除される国際慣習法はもはや存在しない」と指摘。訴訟対象となった取引について、「私人でも行うことが可能な商業取引であり、わが国の民事裁判権から免除されない」と判示した。
 国内ではこれまで、自ら訴訟に加わろうとする場合などを除き、外国政府を民事裁判の被告としない大審院判例の裁判免除(絶対免除主義)が原則だった。しかし、国際商取引の増加に伴い、欧米を中心に裁判免除の制限(制限免除主義)が主流となっていることなどを踏まえ、最高裁は判例を見直した。
 訴えによると、原告の日本企業2社は昭和61年にパキスタン政府と契約を結び、米国の高性能コンピューター2台を納入したが、売却代金が支払われないとして提訴。1審・東京地裁はパキスタン政府側が反論しなかったため企業側の請求を認めたが、2審は「裁判免除」を理由に請求を却下する逆転判決を言い渡していた。
(産経新聞) - 7月21日15時55分更新

http://www.sankei.co.jp/news/060721/evening/22iti003.htm

[4449] Re:[4448] [4443] 4442 は、要警戒-トロイの木馬トラップ- 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/22(Sat) 07:12  

Chaosさん。
情報ありがとうございました。
お知らせのリネージュ資料室さんのリストには、まだない、危険サイトのようでしたので、早速、資料室さんには、しらせておきました。
それにしても、段段、手が込んできていますね。
ブログのほうは、NGワード設定ができるのですが、掲示板のほうはできないのが、痛いですね。
どうやら、発信元は、中国福建省のようです。
日本語の分からない人が、既存の日本語サイトをコピぺして、URLだけトロイの木馬サイトに変えて、投稿してくる。そのような手口のようです。


[4448] Re:[4443] 4442 は、要警戒-トロイの木馬トラップ- 投稿者:Chaos 投稿日:2006/07/21(Fri) 21:12  

笹山様

Chaosです。
オンラインゲームのリネージュ関連の掲示板を中心に
最近は、無差別に掲示板にトロイへのリンクを貼る
攻撃があるようです。
ここの掲示板を特別に狙っているわけではなさそうです。

lineage.nyx.bne.jp ここに危ないサイトや事例集が
紹介してありました。

ご参考まで


[4447] Re:[4446] [4423] 靖国A級戦犯分祀論への疑問 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/21(Fri) 19:31  

通りすがりさん。
ご共感いただき、恐縮です。
メモの真偽は別にして、何か、言い方は悪いですが、恐山の巫女たちの「口寄せ」に、一喜一憂、合祀論者と分祀論者とが、お互い、振り回されているような気も、しないではありません。
富田元宮内庁長官がメモを残すことについて、「まったく、なんらかの意味をもたせなかったということは、いえない」でしょうし、また、「ひょっとして、そのメモがもれ出る可能性について、予測がまったくなかった」ともいえないし、また、「その、漏れでた結果が、世論をコントロールする効用を、まったく予測しなかった」とはいえないし。
となれば、一定の効用を見出して、そのメモを破り捨てなかった、ということになるのでしょう。
天皇であろうとなかろうと、公式に話されなかったことは、それだけの意義しかないものと、思います。
そうでないと、現代の天一坊がはびこりだす、有力なきっかけになりかねません。

桜の花さん。
おっしゃる『戦争の歴史を切断する』、意義のある言葉ですね。
同種の英語では、「Erasures of history」(歴史の消去)というような言葉があります。
私が、よく引用するドイツの元大統領ワイツゼッカーの演説の中に、終章に、旧約聖書・申命記・民数記よりの引用で、「イスラエルの民は、約束の地にはいってから、新しい歴史の段階を迎えるまでの40年間、荒れ野にとどまっていなくてはなりませんでした。」とし「この40年という時の経過しか、人々は、過去の傷を心に刻んでおけなかったという事実は、そもそも、人間とは、そうしかねない存在であるという事実をも、忘れてはいけない。』といっている箇所があるのですね。
そして、「残虐行為を思いおこすことをこばむものは、すべて、それに影響された新たな危険にさらされがちである。」といい、「心からの和解 (Versohnung)の前提となるのは、過去の事実を心にきざむ(wird sich immer erinnern)ことである。」ともいっています。
「憎しみの再生産過程の遮断」こそが、桜の花さんの言われる『戦争の歴史を切断する』の意義なのかもしれません。
それを考えるときに重要なのは、風化こそが、悲劇の再生産の過程の始まりなのだ、ということなのかもしれません。
これは、トフラーの「歴史にも時効」論とは、あい対する考えのようにも見えますね。
この格調高いワイツゼッカーさんの演説も、『ワイツゼッカーの演説は、犯罪をナチに限定した、「とかげの尻尾きり」の苦衷の論理の元の演説』との批判もあったようです。
日本のA級戦犯への戦争責任の集約・しわ寄せについても、このトカゲの尻尾きり批判は、まぬがれないでしょう。
ご参照
「いまこそ、小国主義に立脚したアジア外交を−靖国問題への再考-」
http://www.sasayama.or.jp/diary/2001aug12.htm


[4446] Re:[4423] 靖国A級戦犯分祀論への疑問 投稿者:通りすがり 投稿日:2006/07/21(Fri) 17:45  

どうも、私には、「そもそも、昭和天皇の戦争責任と、A級戦犯の戦争責任とは、本来、トレードオフの関係にあったのではないのか?」という、素朴な疑問がわいてくる。
> つまり、ありていにいえば、A級戦犯は、天皇戦争責任論への拡大の防波堤となった方々であり、当時のGHQのマイルドな敗戦国管理の、ひとつの理想的パラダイム実現に寄与した方々とも言える。

上記指摘は、非常に重要だと思います。笹山さん以外誰も指摘していないと思います。例のメモの真偽はある意味どうでもいいことで、昭和天皇がああ言ったからと言って昭和天皇の戦争責任が軽減されるとは思いません。
又、A級戦犯が合祀されていなければ小泉首相が靖国神社を参拝するのは構わないという考えもどうかと思います。政治と宗教は分離すべきです。本当に戦没者のことを思うのであれば、心の中でも祈ることもできるわけで、靖国神社参拝を政治的行事にすべきではないと思います。
ある意味、小泉首相が(公人としてであれ個人としてであれ)靖国神社に参拝しようがしまいが、小泉純一郎個人の心のなすがままの行動と捉えればよいのではないでしょうか。
あの人の信念に基づく行為な訳で、ほっとく(語弊はありますが)以外ないのでは。そういう首相を選んだのは自民党議員で、そういう自民党を与党に選んだのは国民なのですから。


[4444] Re:[4423] 靖国A級戦犯分祀論への疑問 投稿者:桜の花 投稿日:2006/07/21(Fri) 16:38  

笹山さん
すべてに『歴史の時効』の概念を当てはめても良くないと考えます。今回は 日本の立場と外国の立場で考えると 時効は現時点で成立しないと考えます。
>
> 憎しみの再生産過程を遮断しうる、トフラーさんの言う「歴史の時効」というような概念が、この際必要なように思える。
>

今回は 昭和天皇の発言で改めて靖国の分詞問題がにぎやかになりました。
しかし『昭和天皇の心を全て解釈できる言葉ではありません』・・なのに 分詞賛成論的方向の解釈になるのでしょうか? かねがね『人心権』を主張しているので私流の解釈で昭和天皇の『心』の推測を書かせてください。

○昭和天皇は ごくごく凡人の処世術で意思を述べたのだと解釈いたします。戦犯に上げられた彼らと 敗戦末期の意見対立の話は伝えられています。更に当時は天皇機関説があるほどですから 昭和天皇の彼らに対する個人的な恨みは強かったと想像させてください。敗戦の為の玉音放送の録音でさへ昭和天皇自身の身の危険があったと聞きます。よほどの執念ぶかさも持ち合わせていた天皇だったのでしょう。

今一つ推測できるのですが 徳川侍従長の記述なので正しいと思いますが・・
昭和天皇が 国民の平和を念頭に置いての発言であれば まさに正しくその場の印象を記述しているはずです。侍従長ならずとも『感動』した記述をするはずですが、その辺りの記述にならないのは 自己中心的な処世術の言葉だったのでしょう。

日本人の中で 客観的歴史評価のなされていない問題についての『歴史的時効』はないと考えます。
あえて近い言葉を私流に言うならば『戦争の歴史を切断する』ことが 新しい国体での日本にはピッタリだと考えます。・・まさに人間天皇的な解釈です。



[4443] 4442 は、要警戒-トロイの木馬トラップ- 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/21(Fri) 16:14  

4442は、一見、まともな投稿のようにみえますが、要警戒です。
該当URLをクリックすると、トロイの木馬が検出されましたので、URLを、削除しました。
なんか、新手のサイト妨害でしょうかね。
文章は、同様の文章が他のサイトにありました。
その文章をそのまま引用し、そして、本来の文にあった新聞社サイトのURLを、トロイの木馬のURLにさしかえた悪質なやり口のように見えます。
私のサイトに対する、明らかな、妨害を意図したもののようにみえます。
もっとも、他のサイトにも、同種の投稿をしているかも知れませんが。
リンクしている該当URLは、「网&#32476;美女&#35270;&#39057;在&#32447;」という中国のサイトのようです。
検索のキーワード『lineage 各種掲示板』から進入してきているようです。
IPは、『59.58.210.81』です。
皆さんも、この4442のような投稿がありましたら、お気を付けくださいね。


[4442] アエリアのHDD紛失による個人情報流出について 投稿者: クエストVIII 投稿日:2006/07/21(Fri) 15:38  

オンラインゲームの個人情報6万5千人分紛失

  オンラインゲーム運営のアエリア(東京都港区、大証ヘラクレス上場)は29日、
  同社のサーバー内にあった情報記憶装置30台がなくなり、
  最大でゲーム利用者約6万5000人分のメールアドレスや
  年齢、性別などの個人情報が流出した可能性があると発表した。
 
  同社によると、26日夜に、同社のデータセンター(東京都豊島区)のサーバーの
  情報記憶装置がなくなっていることがわかったという。
  センターは施錠管理されていることから、盗難の可能性もあるとみて、同社は警察に届け出るという。



6万人の個人情報が紛失 オンラインゲームで
 
  インターネットを使ったオンラインゲームを運営するゲームポット(東京)は29日、
  業者に管理を委託しているサーバーからハードディスクが紛失し、
  約6万4000人分の名前や住所、メールアドレスなどの個人情報が外部に流出した可能性があると発表した。
  同社は盗まれた可能性が高いとみて、同日警察に被害届を提出した。
  同社によると、サーバーの管理を委託していたアエリア(東京)のデータセンターから
  30台のハードディスクが紛失。うち5台に個人情報が入っていた。クレジットカード番号は記録されていないという。



某掲示板などで複数のゲームとの関連が書き込まれていたり、理由を明示せず緊急メンテを行っているタイトルがあります。
ぜひTopで扱い、どのゲームが関連しているのかを公開していただきたいと思います。


[4441] Re:[4438] 無題 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/21(Fri) 15:00  

tyranosaurousさん。ZON さん。
どうも、食い違って、すみませんね。
製造物責任法の時効が10年ですので、製造物責任法の時効にも引っかからない、PSEにも引っかからないのが、後3年位続くわけですね。
実際、PSEは、施行されているのですから、このスパンで、スキームを考えるのが現実的というものです。
であるなら、この際、新しいパラダイムで、循環型社会に適した、安心・安全のスキームを考えたほうが生産的、というのが、私の考えですが。
ガス湯沸かし器については、自己認証制の功罪についての論議が、蒸し返されそうな気配ですね。
平成10年には、このサイト
http://www.meti.go.jp/kohosys/committee/oldsummary/0000105/
のような議論もあったみたいですが。

http://www.federalreserve.gov/FOMC/minutes/20060629.htm


[4440] FOMCが、6月28−29日の議事録公開 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/21(Fri) 14:23  

昨日公開されたこの議事録では、次のような点が、採決後、特に追加された点が、市場から注目されている。

総需要の伸び悩みが、インフレ圧力の軽減に資するとしても、一定のインフレリスクは、依然として、残る。
これらのインフレリスクの対応に当たっては、その程度とタイミングについて、今後、インフレと経済成長に関し、入ってくる情報に応じて、リスク対応するものとなるだろう。
いかなることがあっても、FOMCとしては、インフレ対応という目的達成のためには、景気見通しの変更に対し、機敏に対応するつもりである。

"Although the moderation in the growth of aggregate demand should help to limit inflation pressures over time, the Committee judges that some inflation risks remain. The extent and timing of any additional firming that may be needed to address these risks will depend on the evolution of the outlook for both inflation and economic growth, as implied by incoming information. In any event, the Committee will respond to changes in economic prospects as needed to support the attainment of its objectives."

http://www.federalreserve.gov/FOMC/minutes/20060629.htm


[4439] 4437笹山様 投稿者:tyranosaurous 投稿日:2006/07/21(Fri) 12:59  

それは法を誤解していたことの言い訳にはなりません。
また道義が法に優先することは法治国家であってはならないことです。
とても政治家として責任ある書き込みであるとは思えません。極めて残念です。

中古家電の安全性について必要であるなら、立法を公約して民意を問えばいいことです。
官僚の違法解釈を支持することは政治の責任放棄でしょう。


[4438] 無題 投稿者:ZON 投稿日:2006/07/21(Fri) 12:04  

いいえ。
昨年までと同様、通電検査だけで良いと考えます。
私の質問に答えて頂けなくて残念です。
私は経産省の指導は絶対に絶対に「おかしい」と思います。


[4437] Re:[4436] 4432笹山様 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/21(Fri) 11:41  

tyranosaurousさん。ZON さん。
リユースの本格的な時代を迎え、それまでには想像もしなかった付加価値で持って、中古品が売られている状況では、中古業者さんご自身の社会的責任において、「一定の安全基準を満たし」の条件を確保することが、必要な事態とは、かんがえられませんか?
経産省さんから言われる以前に。




[4436] 4432笹山様 投稿者:tyranosaurous 投稿日:2006/07/21(Fri) 11:11  

>上市後の製品は、「一を持って十を知りうる、均一化した状態での」出荷時
>の製品ロットを離れ、いわば、「昨日の友は友ならず。」の「はぐれ狼」状
>態になっているわけですから、ですから、個々の問題として、検査後のPSE
>マークの貼布を要求されているわけですよね。

これはまるで「経産省の法解釈が正しい」ということが大前提としてあるかのようです。
それにまだ上市という言葉を流通と同義で使ってらっしゃいます。
経産省も笹山様も、法解釈を間違っています。まず前提というか思い込みを捨てた方がよろしいかと思います。
矛盾があるのは「上市」と「流通」を意味的に混同した解釈の方です。経産省がやってる指導は明白な法令違反であり、そこに法的正当性はありません。
>製品ロットを離れた後のPSEマーク貼布義務商品は、

PSE法の違反品とは何か?と考えてみてください。
上市前の製品名の設計と製造について、一定の安全基準を満たし、それを表示する。それに違反したもの(製品)がPSE法における「違反品」です。その製品がどの流通過程にあろうと何の関係もありません。工場の出荷前であろうと、家庭で使われていようと、PSEマークが嘘だったり検査が不十分ならその製品は「違反品」なのです。流通後、個々の製品にPSE「違反品」という状態は生じません。この法律が流通後の個体を単独で回収する事はありません。


[4435] PSE法 投稿者:ZON 投稿日:2006/07/21(Fri) 10:40  

笹山さんは同じ製品で2000年製造(PSEマーク無し)のものを業者が販売する場合には検査(PSE表示)が必要で2001年製造(PSEマーク有り)のものは検査が不要というのは単純に考えておかしいと思われませんか?
私はPSE法施行以前の製品の販売をPSE法で制限するのは間違っていると思います。そもそも販売の制限は製品流通前の措置なのですから。中古品は既にに流通(上市)済みですから。パロマの件やPL法と絡める必要の無い議論だと思います。



[4434] こういうのは食品安全委員会で利用量とかリスク評価されてましたっけね?? 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/07/21(Fri) 09:57  

「食品の裏側」という本
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4492222669/249-9214090-6446700?v=glance&n=465392
を貸してくださる方がいてたいへん面白く拝読しました。おすすめの本ですが、その中でひとつ気になる点があったのでご報告まで。

ドロドロのくず肉が30種類の添加物でミートボールに甦る
の章から抜粋

>「そのミートボールは、スーパーの特売用商品として、あるメーカーから依頼されて開発したものでした。
>発端はそのメーカーが「端肉」を安く大量に仕入れてきたことでした。端肉というのは、牛の骨から削り取る、肉とも言えない部分。現在ではペットフードに利用されているものです。」

>「本来なら産業廃棄物となるべきクズ肉を、添加物を大量に投入して「食品」に仕立て上げた−−それがこのミートボールだったのです。」

>「ヒットの理由は子どもと主婦に受けたこと。それは開発当時からの狙いでした。使った肉はまずくて食べられたものではないけれど、添加物を駆使して子供の大好きな味をつくり出したのです。軟らかさも子どもが2口、3口噛んだら飲み込めるようなソフトなものを狙ってつくりました。」

これはMRMなんでしょうけれど、産地とか、さて、どこだったんでしょうね。私も発売当初、遠い遠い昔に食べたことがあったような。

イギリス(だけの問題ではないが)からのMRM輸入は(少?)ないとかいう話になってた記憶がありますが、”加工品扱い”になってるのは確か調査してないんですよね。

さて、数々の添加物を作り、売り上げNO.1だったモーレツサラリーマンの作者さんは、ある日、自分の子供がこのミートボールを、おいしい、と食べているのを目の当たりにして開眼、自分や家族が生産者でありながら消費者である現実に気付き、翌日会社を辞めたそうです。

国の審議会にはこの作者の安部さんのような「加工の」「現場」を知っている方をぜひ呼んでいただきたいものです。

余談ですが、この本には「自分でご飯を炊いて(ちゃんとした出汁と味噌で)味噌汁を作れば添加物ゼロです」、といった記載があったけど、最近は精米時点で炊き上がりをよくする改良剤(表示義務なし)がまぜてある場合がある、というのを聞いたことがあります。。

昔、機会があって添加物のエキスポ
http://www.google.com/search?hl=ja&q=%E6%B7%BB%E5%8A%A0%E7%89%A9%E3%80%80%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%B1%95%E7%A4%BA%E5%A0%B4&lr=
を見にいったことがありますが、たいへん勉強になりました。みなさまもぜひ。



[4433] Re:[4428] [4427] [4426] [4425] パロマ瞬間湯沸かし器事件 と、PSE問題の類似性 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/21(Fri) 07:49  

Mr.Chomboさん。
私が言いたいのは、製造物責任法の免責条項に逃げ込みうるピンホールが、今回の例に限らず、ある、という問題意識なのですね。
では、そのピンホールを、どこでカバーするのか、というのが、消費者サイドにとっての、大きな関心時なのでしょう。
その意味では、製造時と、出荷後の責任とを、はっきりセパレートするという考えは、リユースを奨励し、製品のロングライフを奨励する、今の循環型社会には、なじみにくい、スキームなのではないのかな、ということで、申し上げたのですね。
PSE問題では、中古ユーザーの視点というよりは、中古業者の視点のみが強調され、「レア物がなくなる。」という一点で、かつがつ、中古ユーザーと中古業者との紐帯が保たれていたというのが、実態なのでしょうが、私のように危険な中古商品を買わされた中古ユーザーにとってのPSE問題という視点は、ないがしろにされた嫌いはあります。
ブログの
「音楽家・坂本龍一さんらが電気用品安全法(PSE法)に対する反対ネット署名開始」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=560
に書きましたように、「動脈産業と静脈産業との間のグレーゾーンの領域の救済なり活用というところに、当時の関係者が考えおよばなかったところに、今日の混乱があるとすれば、動脈産業でも静脈産業でもない、グレーゾーンの製造業者の概念を、この問題を契機に、拡大する必要がある」との問題意識を私は持っております。


[4432] Re:[4430] 法の認識に誤解があるようなので 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/21(Fri) 07:38  

tyranosaurousさん。
エッ?
その論理ですと、ちょっと矛盾が生じるのではないんでしょうかね。
上市後の製品は、「一を持って十を知りうる、均一化した状態での」出荷時の製品ロットを離れ、いわば、「昨日の友は友ならず。」の「はぐれ狼」状態になっているわけですから、ですから、個々の問題として、検査後のPSEマークの貼布を要求されているわけですよね。
上市後の製品は、工場出荷後のロットを離れているわけですから、それぞれの経年変化の履歴がことなってくる、その意味では、製品ロットを離れた後のPSEマーク貼布義務商品は、製造者責任法の場合におけるものと、まったく条件はセームになるんではないでしょうかね。


[4431] Re:[4429] [4423] 靖国A級戦犯分祀論への疑問 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/21(Fri) 07:05  

山梨評論さん。
>>何故一般市民までが靖國神社にこだわり続けるのか、それがよく理解できません。>>
ですが、やはり、こには、日本遺族会
http://www.nippon-izokukai.jp/index2.html
という、実質、 戦傷病者戦没者遺族等援護法に基づく年金という形での、戦争遺族の生活保障の政治との橋渡し役をする団体の存在というものが、大きくあるでしょう。
ま、年金をNHKの受信料と考えれば、山梨評論さんの言われる>>靖国神社はNHKみたいなもん>>ということもいえそうな。
そのトレードオフでは、本来ボランティアである遺族の皆様の、自立的選択が、不可能な、護送船団となってしまっていることが、大きいものと思います。
>>私の父は、祖父は外してください>>
という方も、おられるようではありますが、少数派でしょう。
そういえば、東条さんのご遺族の方への年金の高さを、ある作家の方でしたか、なんかの文で「一か月分の年金が、初任給よりも高い。」などと、皮肉っていたことがありましたね。(1953年の援護法改正で、国は遺族援護のために戦犯刑死者を公務死と認定し、戦犯刑死者と遺族は、遺族年金などで、一般戦没者と同様の処遇を受けられるようになったため。)
それぞれのA級戦犯のご遺族が、それぞれの人格をいろいろな場面で否定されながらも、ひっそりと、遺族年金で暮らしていた、これも、歴史の事実なのでしょう。


[4430] 法の認識に誤解があるようなので 投稿者:tyranosaurous 投稿日:2006/07/21(Fri) 03:13  

横合いから口を挟ませていただきます。
まず「上市」という言葉の定義を間違っていないでしょうか。
「上市」とは、商品が流通することを意味するのではなく、「新製品として市場に出る」ことを意味します。
PSE法で対象となるのは、「上市」であり、製品個体でなく同一製品名の全個体です。
流通後の個々の商品についての責任を規定した製造者責任法とはまったく性格も対象も異なる法律なので、同列に議論されるのはいかがなものか?と思います。

製造者責任法では、個々の製品一個あたりの製造者責任が問われますが、PSE法での違反品は製品名単位なので、同法律による「回収命令」などが流通後の個体を対象としたことはありません。法的処分はつねに「製品名」が単位です。


[4429] Re:[4423] 靖国A級戦犯分祀論への疑問 投稿者:山梨評論 投稿日:2006/07/21(Fri) 01:37  

> ましてや、戦勝国主導の軍事裁判の正当性はと問われれば、古来、いろいろなバイヤスを持った裁判となりうることは、歴史が証明している。

> むしろ、それをいうなら、それ以前に、「靖国神社解体論」があってしかるべきものなのだが。

靖國神社ってNHKみたいなものじゃないかと考えています。
民間で出来ることは民間に・・・靖國神社が民営神社だという事は表面上の事にしか思えません。

東京裁判への疑問は靖國神社に祭られているということで解消しておいて、
あの人々と一緒ではいやだという戦没者遺族の方から、私の父は、祖父は外してください、とすれば良いでしょう。そして一緒で良いなら今のままにしておけばよい。

仏教やキリスト教など神道以外の家系ならそれぞれに方法がある訳ですし、仮にご遺骨などが帰って来なかったとしても、ご位牌はつくり、その家のお墓にはお名前を刻んでお参りされていると思います。
何故一般市民までが靖國神社にこだわり続けるのか、それがよく理解できません。

国としては千鳥ヶ淵のような施設をキチンと作って何処の国の人が来ても、その気持ちがあればお参りしていただけるようにすればよいと思っています。


[4428] Re:[4427] [4426] [4425] パロマ瞬間湯沸かし器事件 と、PSE問題の類似性 投稿者:Mr.Chombo 投稿日:2006/07/21(Fri) 00:19  

横合いから失礼します。
「パロマが不正改造促す文書、修理会社へ80年代に配布」
事故を起こした4機種の湯沸かし器はいずれも80年代に発売されたもので、すでに80年代半ばごろからは、コントロールボックスの基板に「はんだ割れ」などの異常が多発し、利用者からは、湯沸かし器が正常に作動しなくなるとの苦情が相次いでいた。
 修理には、新しいコントロールボックスに交換する必要があったが、製造が間に合わず在庫が不足。このため、パロマは、コントロールボックスが届くまでの「応急処置」として、配線を短絡させる不正改造をパロマサービスに促していたとみられる
とのことで,メーカーは否定しているようですが,やはりPSE問題とは違った話と思います。
そもそも新製品購入後のメンテナンスをメーカーの認定業者が行っているわけですから,形式的に責任を除外されるという認識をもつメーカーというのは通常ではありえない話だと思います。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060720it07.htm?from=top


[4427] Re:[4426] [4425] パロマ瞬間湯沸かし器事件 と、PSE問題の類似性 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/20(Thu) 23:00  

ラオウさん。
過激発言だったでしょうか?
もう一度、製造物責任法の免責条項(Liability Disclaimer)を見てみましょう。

第四条 (免責事由)
前条の場合において、製造業者等は、次の各号に掲げる事項を証明したときは、同条に規定する賠償の責めに任じない。
一 当該製造物をその製造業者等が引き渡した時における科学又は技術に関する知見によっては、当該製造物にその欠陥があることを認識することができなかったこと。
二 当該製造物が他の製造物の部品又は原材料として使用された場合において、その欠陥が専ら当該他の製造物の製造業者が行った設計に関する指示に従ったことにより生じ、かつ、その欠陥が生じたことにつき過失がないこと。

一は、パロマがガス湯沸かし器をユーザーに引き渡したときに、「当該製造物にその欠陥があることを認識することができなかったこと」というのは、当初の記者会見で、小林若社長が、「改造したのが悪い」との居直り発言をした論理の根拠となりうるものですね。
二の「その欠陥が専ら当該他の製造物の製造業者が行った設計に関する指示に従ったことにより生じ」も、「パロマという名のついたパロマとは、資本関係のない会社のサービスマンが改造してやったこと」という、初期段階のパロマの言い分の根拠となっている部分ですよね。
製造物責任法を中心となって作られたのは、経済産業省の同じ秋田出身の方なので、申しにくいのですが、現在の製造物責任法のいわばグレーゾーンに当たる部分が、今回の事件の中で、浮き彫りにされてきているという、私の認識です。
リユースの時代にあった、法制度が必要という認識で、あえて、過激発言をした次第です。
つまり、PSE問題では、そのような可能性は低いものとは思いますが、いったん上市したものが、リユースの過程を経て、人身事故を起こすケースというものは、ますます、増えてくるのではないのか、しかし、メーカーは、製造物責任法の免責条項に逃げ込み、消費者は、メーカーと中古業者とのはざまで何の保護も与えられないという状態は、避けたいものだと思います。
まあ、この政策パラダイムを名付けるとすれば、リユースであり、リ・セーフティーの確保される、上市済みの商品の安全な再流通のための政策スキームとでも言いましょうか。
「製造時点で製品がまともであれば、松下にせよパロマにせよ問題は起きていません。」とのご意見については、私としては、? です。
また、パロマ問題については、中古業者の関与はないとの認識ですので、「中古業者がいじくった。」とのことは申し上げていません。


[4426] Re:[4425] パロマ瞬間湯沸かし器事件 と、PSE問題の類似性 投稿者:ラオウ 投稿日:2006/07/20(Thu) 22:33  

笹山さんからこのような発言があろうとは驚きです。上市された後のスキームよりも、先ず松下のファンヒータと同様製造時点での欠陥(本件は欠陥と呼べるものかどうかはまだ結論が出ていませんが)を問題視すべきだと思われますが如何でしょうか。問題を起こしたのは中古屋ではなく、メーカー及びメーカーのサービスではありませんか。
製造時点で製品がまともであれば、松下にせよパロマにせよ問題は起きていません。
弄ったのは中古屋ではありませんよ。



[4425] パロマ瞬間湯沸かし器事件 と、PSE問題の類似性 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/20(Thu) 21:28  

パロマ工業製の瞬間湯沸かし器による一酸化炭素中毒事故で、原子力安全・保安院の広瀬研吉院長は19日、小林敏宏社長を呼び、安全確保と原因究明、再発防止の徹底をするよう求めたのだが、その様子を写すテレビ映像では、小林敏宏社長を威嚇するような原子力安全・保安院の担当者の出迎えの様子が映っていた。
原子力という名がついているので、誤解を受けやすいが、この原子力安全・保安院のなかの、ガス安全課が、担当部署らしい。
「おいおい、そっち(原子力安全・保安院)側は、もう良い子側になったふりしてんのかよ。」などとも、思ってしまう光景だった。
まことに、小役人なるものは、御しがたいものとも。

一方、経済産業省の北畑隆生事務次官は20日の記者会見で、パロマ工業製の瞬間湯沸かし器による事故をめぐる同省の対応について「あれだけ多くの事故が起きているのに情報が共有できず、問題点があるということにも思いが至らなかった」と述べ、対応のあり方を見直すため省内の総点検を始めていることを明らかにしたという。

ちょっと、判じ物めくが、ここで、2−3ヶ月まえのPSE問題と、このパロマ瞬間湯沸かし器事件を重ね合わせてみると、いったん、上市されたものが、改造されたという点では、一致する。
その意味では、PSE問題での、経済産業省のとった方針は、フェイルセーフの観点からは、正鵠を得ていたといえる。

ここで、問題の抽象度を上げて、いったん上市されたものについての、安全・安心の政策スキームを作ることが必要な時代になってきたものとも、思えるのだが。

PSE問題に反対された業者や政治家のみなさん、いかがでしょうか。
えっ?そんなはずじゃなかったって?
だから、PSE問題の最初からいってたでしょう。
この問題は、中古業者さんたちが問題にすればするほど、まさに、ブーメランのごとく、中古業者さんご自身に帰ってくる問題だってことを。
政治家の皆さんも、それを承知で煽らないとね。


[4424] 韓国の「日本版オーマイニュース」で、市民記者募集 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/20(Thu) 19:25  

韓国のオーマイニュースhttp://www.ohmynews.com/ が、このほど、鳥越俊太郎氏を編集長にし、日本版「オーマイニュース」を作ることになったという。
そこで、市民記者募集となったのだが、トップ級の記事で最高2000円の原稿料を支払うという。
創刊は8月28日の予定。
7月21日(金)10:00より正式に市民記者募集を開始
応募の方は、こちらのサイト
http://www.ohmynews.co.jp/blog/archives/2006/07/post_83.html
から応募のこと。

早くも、準備ブログのコメント欄に「市民記者つぶし」らしきコメントが寄せられているのが、ちょっと気になりますね。
イエローとならない自負がある限り、誤報に対するペナルティ措置も明らかにしてほしい。

シビル・ブンヤの皆様のご安全を祈ります。

参考
2006年2月22日、ソフトバンクと千百万ドル相当の投資契約を締結。両社の業務提携によってオーマイニュース・インターナショナル株式会社を立ち上げ、「オーマイニュース・ジャパン(OhmyNews Japan)」を創刊する計画を発表。
同5月22日、編集長にジャーナリストの鳥越俊太郎を起用することを発表。
同6月1日、日本版準備Blog「オーマイニュース開店準備中Blog」
http://www.ohmynews.co.jp/blog/
を開設。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060720-00000203-kyodo-bus_all


[4423] 靖国A級戦犯分祀論への疑問 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/20(Thu) 15:46  

今日の日本経済新聞は、どうしたことか、日経らしからぬ大見出しで、昭和天皇の靖国A級戦犯合祀反対の意向を記した元宮内庁長官富田朝彦さんのメモの紹介で、一面トップを飾っている。
いまや、靖国問題の有力な解決案であるA級戦犯分祀論を後押しする論調なのだが、どうも、私には、「そもそも、昭和天皇の戦争責任と、A級戦犯の戦争責任とは、本来、トレードオフの関係にあったのではないのか?」という、素朴な疑問がわいてくる。
つまり、ありていにいえば、A級戦犯は、天皇戦争責任論への拡大の防波堤となった方々であり、当時のGHQのマイルドな敗戦国管理の、ひとつの理想的パラダイム実現に寄与した方々とも言える。
そして、それ以前に、私の心には、アルビン・トフラーの「歴史にも時効を」との考えが、よぎる。
参照「アルビン&ハイディ・トフラー夫妻の「歴史にも時効を」には同感」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=105
つまり、今の靖国A級戦犯分祀論には、解けないパズルを、A級戦犯への責任の四捨五入で、無理して、解いてしまっている嫌いがある。
A級戦犯は、日本国にあっては、未来永劫、その御霊すら否定されるのか、トフラーがいうように、戦争責任にも時効というものがあるのではないのか、そんな疑問がわいてくる。
ましてや、戦勝国主導の軍事裁判の正当性はと問われれば、古来、いろいろなバイヤスを持った裁判となりうることは、歴史が証明している。
そして、ある種の当面の外交問題解決のための便宜主義的しわ寄せで、靖国A級戦犯分祀論が論じられている政治家たちの浅はかさを、そこに感じるのだ。
むしろ、それをいうなら、それ以前に、「靖国神社解体論」があってしかるべきものなのだが。
それを言い出せない、政治的しがらみが、政治家たちをして、ハームレスな靖国A級戦犯分祀論に、向かわしめている。
こんなことをいうと、日本版ホロコースト修正主義などと、揶揄されるのを覚悟での、発言なのだが。
参照「「事実なのだろう。」発言と、「ホロコースト修正主義」」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=160

憎しみの再生産過程を遮断しうる、トフラーさんの言う「歴史の時効」というような概念が、この際必要なように思える。



[4422] バーナンキFRB議長の上院銀行住宅都市委員会証言 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/20(Thu) 08:44  

バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は19日、上院銀行住宅都市委員会で証言し、金利が上昇し住宅市場が減速しているが、近い将来景気後退に陥ることはないとの認識を示した。

以下はその証言内容
参照「Bernanke says slowing U.S. economy should keep inflation in check」
http://www.680news.com/news/business/article.jsp?content=b071988A

「アメリカ経済は、より持続可能なペースに減速し、この減速は、インフレ圧力の低下に寄与するであろう。」
「経済成長を緩和させようとする試みは、現在、進行中である。」
「最近のインフレーションの高まりは、関心事であるが、中央銀行は、インフレ圧力の緩和を模索している。」
「エネルギー価格の高騰と、住宅市場の冷え込みは、経済成長の三分の一を支配する消費者支出を切り込ませるだろう。」
「しかし、この経済成長の減速化は、事業投資や、新ビル建設・設備投資の活発化によって、緩和されるであろう。」
「インフレーションの程度は、今年2月に経済教書で、われわれが予測していた程度よりは、やや高いものである。」
「この経済停滞は、今後数ヶ月間、インフレ圧力の低下に寄与するであろう。」
「予期しない有意の出来事がない限り、経済は、一定の持続可能なペースで進展し、コアインフレは、中期的には、最近のレベルよりも、低下するであろう。」
「景気予測としては、GDPは、今年は、3.25はーセントから3.5パーセントあたりに減速し、今年の第一四半期の5.6パーセントの水準を大幅に下回るであろう。」
「結果、2007年は、3パーセントから3.5パーセントに落ち着くであろう。」
「このことは、コアインフレの低下に寄与するであろう。今年のコアインフレ率は、2.5パーセントであろうが、来年は、2.25パーセントに落ち着くであろう。」
「経済後退は、脅威であるとは思わない。中央銀行は、その点のバランスをとるであろう。」
「経済成長の可能性をそぐまでに、経済を引き締めようとは、われわれは、思っていない。われわれは、そのことについては、十分に承知している。われわれは、そのことについて、考え、、実態をみつめ、そして、評価しようとしている。」

以上のバーナンキ議長の上院議会証言を、市場は、インフレ見通し発言ととららえ、ダウ平均は、終値11011.34(+212.11)となった。

http://www.680news.com/news/business/article.jsp?content=b071988A


[4421] Re:[4420] [4417] 「航海日誌/続・航海日誌」さんに謝罪 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/19(Wed) 19:49  

branchさん。
わざわざおいで賜り、恐縮です。
官僚の実名ブログの難しさは、経済産業省の谷ブログの炎上で見るとおりのものですね。
この掲示板にもしばしば、ご訪問いただいている小倉弁護士さんのように、徹底的に、炎上を意図したスパムに、実名で立ち向かうのは、現役官僚では、ほとんど、不可能でしょう。
小倉さんの2月時点あたりでのお考えでは、「コメントスパムが、谷さんのブログを通じたコミュニケーションルートを封じなければ、PSE問題にも、違った解決の糸口が見つかったはずだ。」というようなお考えのようでした。
http://www.sasayama.or.jp/kakolog/kakolog8.htmの[3404] あたりをご参照
匿名にして、ご自分の意思を、ブログ上にあらわす、そのためには、抽象性のレベルを上げて、自らの政策パラダイムを示す、以外には、ないのかも知れません。
私も、実名をさらして、このサイトを運営してから、7年がたちますが、私の場合は、さしたる不便も感じません。
もちろん、そのためには、炎上可能性のものを、極力、俯瞰した観点から、論じる、ということにしています。
今後とも、これを機会に、情報交換賜りますれば幸いです。



[4420] Re:[4417] 「航海日誌/続・航海日誌」さんに謝罪 投稿者:branch 投稿日:2006/07/19(Wed) 18:53  

笹山先生、続・航海日誌のbranchでございます。
コメント、ありがとうございます。

弊日記はそもそもが学生時代に開始した日常雑記の延長で自らの興味の赴くままに書き殴っているものということもあり、有意義な情報発信たりえていないというのはご指摘のとおりで、汗顔の至りです。

「ファクト・ファインディングのすすめ」、拝読しました。私自身、今回の市町村への出向で初めて知り得た地方の実態にあるいは驚き、あるいは感ずるところが少なくありません。web上では匿名性の維持との関係で十分に述べることができないという事情はありますが、ご指摘をも踏まえ、可能な範囲で努力していきたいと考えております。

 なお、弊日記の05/10/16付
http://www.seri.sakura.ne.jp/~branch/diary0510.shtml#1016
で考えを記したことがありますが、無用のトラブルを避けるためには、ある程度の例外はやむを得ないにしろ匿名性の維持が不可欠であると考えており、フィクションである旨註記しているとおり、時期等を含む記述内容については、趣旨を損なわない範囲であえて事実とは異なるものとしている部分がありますので、ご了解をいただきたいと思います。

いずれにしても、今後ともよろしくお願い申し上げます。


[4419] Re:[4418] 発足から3年 中川坦農水省消費・安全局長に聞く 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/19(Wed) 09:38  

まりちゃんさん。
規制食品をあつかう食糧庁を、一般食品行政に引っ付けたのが、そもそもの間違いで、むしろ、この部分は、厚生労働省の一部と引っ付けた、日本版FDAたる食品安全庁のようなものを作るべきだったのでしょうね。



[4418] 発足から3年 中川坦農水省消費・安全局長に聞く 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/07/18(Tue) 20:45  

産業振興をやってた人がリスク管理ですか。
どーりで。
http://www.jacom.or.jp/ronsetsu/kaisetsu/kaisetu06/rons103s06071403.html
(抜粋)
>2001年9月のBSE発生で食品行政に対する信頼が失われ、それをどう立て直すかということが新組織の目的でした。
>その目的は食品のリスク管理ですが、基本はリスクが発現しないようにすることと、もし問題が起きたときにはできるだけリスクを小さくするということです。農水省はそれまでリスク管理をやってこなかったわけではありませんが、産業振興とリスク管理を役割分担せずにやっていたので、3年前に組織をきちんと分けたということです。
>ただ、私も食糧庁の次長でリスク管理とは直接関係はなく、職員もほとんどリスク管理の経験のない産業振興を仕事にしてきた人間も集まってきた。
>そこでいちばん大事にしたのが基本理念をきちんと据えて、意識改革すること。基本理念とは、消費・安全局は産業振興ではなくて、国民の健康保護がいちばん大事なことだということです。もうひとつは消費者の視点に立って物事を判断し政策を実行していくこと。この2つが出発点です


[4417] 「航海日誌/続・航海日誌」さんに謝罪 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/18(Tue) 12:41  

4406で、「航海日誌/続・航海日誌」http://www.seri.sakura.ne.jp/~branch/diaryindex.shtml
http://www.seri.sakura.ne.jp/~branch/diary.shtml
さんのことについて触れ、ちょっと失礼に当たることをいってしまいましたので、謝ります。
早速、こんなご反応
http://www.seri.sakura.ne.jp/~branch/diary0607.shtml
が。
もっとも、ここで、私が言いたかったのは、おそらく、関西地方の有数の大学を出られ、おそらく、中央官庁から、比較的大きな市に出向され、(4月1日に桜の咲いている都市だそうですから、このサイト
http://www.e087.com/sakura/skaika/kaika2.html
で、おおよその見当はつくでしょうが。海沿いを自転車で走れて、隣県に近く、結構、そこで羽を伸ばせる場所のようらしいのですが。それにこんな写真
http://www.seri.sakura.ne.jp/~branch/pic051029castle.jpg
ものっかっている。それに、県都ではない大都市。
となると、山陰地方あたりが、有力ということに、なってしまうのですが。表面的には、あくまで、フィクションということですので、これ以上の詮索はやめたいと思いますが。)、地方独特のいろいろなご体験をされているのだから、その辺の矛盾点などを、匿名ながら、吐露し、情報発信されたならば、もっと、リアルな、ファクトファインディング
http://www.sasayama.or.jp/opinion/S_01.htm
に関する情報発信ができたのに、という、やや、残念な気持ちを述べただけだったのですが。
そういえば、このサイトの「Financial Times報道による更迭劇 」
http://www.seri.sakura.ne.jp/~branch/diary0511.shtml#1123
には、過去に私のブログ記事『日本のWTO対応について記した、問題のフィナンシャルタイムズの論説』
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=501
が引用されていたので、まんざら、知らない仲でも、今にして思えば、なかったのですが。
妙なきっかけでしたが、これに懲りず、今後とも、できましたら、情報交換願いますね。


[4416] Re:[4415] BARB?BAB? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/17(Mon) 18:54  

虹屋さん。
確かに、どこからが、BABで、どこからがBARBなのかを問われると、戸惑うこともありますね。
このサイト「Variant CJD (vCJD) and Bovine Spongiform Encephalopathy (BSE):10 and 20 years on: part 1」
http://www.termedia.pl/showpdf.php?article_id=6211&filename=Variant%20CJD%20-%20part%201.pdf&priority=1
では、

1988年7月18日以降が、反すう動物飼料禁止のBAB(ruminant feed ban)
1996年3月29日以降が、BARBの一部有効(Reinforced feed ban in. March 1996 )(牛豚飼料でのMBM使用禁止)
1996年8月1日以降が、BARBの完全有効(Fully Effective feed ban)

との分け方をしているようですね。

このSSCのサイト『BSE IN UNITED KINGDOM’S CATTLE BORN AFTER 31 JULY 1996 [BARBS]』
http://ec.europa.eu/food/fs/sc/ssc/out353_en.pdf
の15ページには、BARBの時期については、EU加盟国内でも、若干その時期なりが異なるとして、以下のように記していますね。
すなわち、イギリスの1996年8月1日からの、いかなる動物の飼料に対してのMBM完全飼料禁止措置に対して、MBMの処理過程における死亡家畜とSRMの禁止措置も、反芻動物へのMBM禁止措置もあり、単なる反芻動物へのMBM禁止措置もあり、といった具合に、EUのメンバー国のとった措置は、ばらばらであったからです。
結局、EUのメンバー国が、イギリスでの1996年8月の完全禁止措置に当たる措置に完全移行したのは、2001年1月にずれ込んだとしています。

When comparing incidences between countries, different scenarios may apply for the safeguarding of ruminant and animal feed:
for example, UK’s complete feed ban from 1 August 1996 (no MBM allowed for any animal) versus a ban on dead animals and SRM in the MBM processing and ban on MBM for
ruminants, versus only the ban of MBM for ruminants. Also, most Member States only introduced in January 2001 a “real feed ban” comparable to the UK’s “real feed ban” of 1 August 1996.
- Harmonised surveillance systems, involving also rapid testing of risk stock and applied to comparable age-classes, were achieved in the Member States at different times.

http://www.termedia.pl/showpdf.php?article_id=6211&filename=Variant%20CJD%20-%20part%201.pdf&priority=1


[4415] BARB?BAB? 投稿者:虹屋 投稿日:2006/07/17(Mon) 17:18  

笹山さん。
日本、カナダ、アメリカ。この3国で完全禁止(Real ban)を行っているのは、2001年12月以降の日本だけではないでしょうか。

1996の肉骨粉使用禁止通達〜2001年12月までの日本、1997年7月以降のカナダ、97年8月以降の米国でとられたのは、反芻動物由来の蛋白を反芻動物に与えることを禁止する、いわゆるFeed Banです。

7月13日のカナダの例も、BAB(Born After Ban) です。
カナダではBABが3例。暦年でいえば05年1月に見つかった98年3月生まれもそうですが、規制実施後間もないときに製造された飼料が感染源とCFIAカナダ食品局は結論して、BABと認めていない。

BARB (Born after real ban)に当たるのは、暦年的には日本の8例目、2002年1月生まれの21ヶ月齢ですが、プリオン専門部会の論議では、残存していたFeed Ban規制下で製造飼料が感染源となっていませんでしたっけ?

http://www5.plala.or.jp/nijiya231-9288/HATAKE/hatake_06/hatake_0629_BSE-canada.htm


[4414] Re:[4413] [4396] カナダの最若齢牛のBSE発生で、問われる、アメリカの「ファイナル・ルール」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/17(Mon) 16:18  

虹屋さん。
R-CALFが、「USDAはカナダでのBSEの蔓延度は低いとの評価をしてきたが、今回のBARB牛の発見で、カナダのBSEリスクの程度は、3倍に膨れ上がったとしている。」とのコメントで、「3倍に膨れ上がったとしている」の根拠が、今ひとつ分からないのですが。
日本の食品安全委員会の検討結果では、このBARB牛のリスクのカウントは、あまりされていなかったようですね。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=624


[4413] Re:[4396] カナダの最若齢牛のBSE発生で、問われる、アメリカの「ファイナル・ルール」 投稿者:虹屋 投稿日:2006/07/17(Mon) 12:23  

笹山さん、情報有難うございます。

農業情報研究所さん http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/index.html
の情報などと総合すると

カナダ、米国当局はBSEの潜伏期間を4年から5年(4.21年)と見ているそうですから、(中西先生の雑感 ご参照 http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak141_145.html
彼らのシナリオでは
@ 1991〜92年に英国からの肉骨粉などにより第1次BSE感染群が形成
A 95年から97年頃 第1次BSE感染群が95年から97年頃に発症または発症寸前まで病原プリオンを蓄積し、その牛の肉骨粉などによって95年から97年頃に新たな感染集団(第2次BSE群)の形成。
B 99年〜2002年頃  第2次BSE群の肉骨粉による99年〜2002年に第3次BSE群は形成
C 第3次BSE群のプリオン蓄積・供給のピークは、2003〜2007年と想定できる

サーベランスの結果と付き合わせると
@ 第1次群・・7月5日に確認された1992年頃に生まれた15歳以上と見られる交雑牛
A 第2次群・・2003年5月確認された第1例(97年3月生まれ)、2003年12月に米国で確認されたホルスタイン(97年4月生まれ)、2005年1月に確認されたホルスタイン(96年10月生まれ)、05年1月に確認された肉用牛・シャロレー(98年3月と飼料規制以後の生まれですが、規制実施後間もないときに製造された飼料が感染源とCFIAは確認)
カナダは、97年7月から牛の肉骨粉の牛への給餌禁止、飼料とすることを禁ずる飼料規制を実施。その遵守状況は良好で、有効に機能している新たなBSE感染はないとしています。それならば第2次BSE群の肉骨粉による99年〜2002年に第3次BSE群は形成されないことになりますが
B 第3次群・・今年になって1月には2000年1月頃に生まれた交雑種で、4月には同年4月29日生まれの乳牛、7月13日に50ヶ月齢、2002年5月頃にうまれた乳牛でBSE検出
 カナダ食品検査局(CFIA)は交叉汚染が原因としたそうで、飼料規制の強化を7月に実施。

さて問題は第3次BSE群のプリオン蓄積・供給のピーク、2003〜2007年での曝露・感染ですね、正に輸入カナダ牛肉の供給牛ですから。
プリオン専門部会の昨年の答申での方式で、カナダの今年のサーベランスデータで見積もると、100万頭あたり10から12頭。日本の2倍ですね。
R-CALFは、カナダでのBSE病原への牛の曝露度は、過去12ヶ月、2005年7月から2006年7月の間で、牛100万頭あたり72頭になっているとしているそうでうが・・

もう一つ、米国でも同じことが、第3次BSE群形成が起きているはずだけど検出されていない。未検出の第3次BSE群による現在進行中のプリオン曝露・BSE感染の程度ですね。

お時間があれば、下記をご覧ください。
 食品安全委員会は、米国産・カナダ産牛肉の安全性を再評価せよ!カナダで2000〜2002年生まれ(飼料規制後)のBSEが3頭検出

http://www5.plala.or.jp/nijiya231-9288/HATAKE/hatake_06/hatake_0629_BSE-canada.htm


[4412] 食品の放射線照射問題について 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/16(Sun) 11:22  

まりちゃんさん。桜の花さん。
問題整理のため、ブログのほうに、『日本にも、食品に放射線照射許可の動き』
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=625
として、まとめておきました。
ここでは、放射線照射された食材にのみ特有にある2-アルキルシクロブタノン(2-alkylcyclobutanones (2-ACBs))というものが、人間のDNA損傷を促し、主要形成を促すとしている見解についても、紹介しておきました。

桜の花さん。
おっしゃる自然権というものの、同種の考えについては、ちょっとも、時間を貸してください。
この場合の自然というのは、ネイチャーの自然ではなく、むしろ、本能的というような意味なのでしょうね。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=625


[4411] Re:[4410] [4401] イギリスの食品放射線照射状況 投稿者:桜の花 投稿日:2006/07/16(Sun) 05:33  

笹山さん
食品放射線照射に限らず その他の事でも社会不安は 社会生活の便利さの追求と言う側面だけでなく 昔から自然の中にさえ沢山あります。

私が以前から語っています『人心権の概念』の社会的確立の中に社会現象の中の解決策として合理的・科学的判断を意味する方向性を含めて明確にしやすくなると考えています。
『社会現象の発生を言い表せる言葉』だからです。
世界の万人が『不安感を安心感』に転化させる為に お互いがお互いの心を思いやる意識の確立に役立つ『始原的概念』だと考えます。

この『人心権の概念』も『自然権』と言い切れるのだと考えています。笹山さんが 適した英語に変ええていただけるならば この意識が 世界に一陣の風として平和にも寄与する この意識が日本発の意識として 世界に向かって発信するとも夢見ています。

人権では言い切れない 人間のあらゆる権利の基本が『人心権』にはあるからだと考えています。 


[4410] Re:[4401] イギリスの食品放射線照射状況 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/15(Sat) 22:02  

このサイト「IRRADIATED FOOD SUPPLEMENTS: ENFORCEMENT EXERCISE」
http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/ifsenforcementexercise.pdf
は、イギリスの地方庁とthe Food Standards Agencyとが、2003年に、前年に続いて、食品への放射線照射の実態について、48の食品サンプルについて行った調査結果ですが、そのうちの11が、全体放射線照射、13が、部分構成食材について、放射線照射、まったく放射線照射のなかったもの24であった。
そして、この放射線照射についてラベルに記したものは、無かったということのようです。
そして、このうちの二社について、公的警告が発せられたとしています。

イギリスにおいても、ガーリック、ジンジャー、ウコンなどの特定の香辛料については、放射線照射が認められています。

(1999年EU指令、「DIRECTIVE on the establishment of a Community list of foods and food ingredients treated with ionising radiation」
DIRECTIVE 1999/3/EC.Annex II

最高照射線量= 10線量(kGy)

http://ec.europa.eu/food/fs/sfp/fi03_en.pdf参照

対象品目は、Dried aromatic herbs, Spices 、Vegetable seasonings)

しかし、これらについては、たとえ、照射済みの食材が、全体の25パーセント未満であっても、『放射線照射処理済 "irradiated" 』や『 電離放射線処理済み"treated with ionizing radiation" 』との、照射済みの旨のラベル貼布が義務付けられているようです。
また、輸入品については、ラベル表示の有無にかかわらず、特定の香辛料以外の放射線照射食品の輸入は認められていないようです。
その食品なり食材が、放射線照射を受けているかどうかの簡単な判別方法として、
輝尽性蛍光体(photostimulated luminescence(PSL))
http://www.environmental-studies.de/Hirschtruffel_rad_5.6.jpg
http://www.embl-grenoble.fr/groups/neutrin_crys/images/neutron_irradiation.jpg

熱ルミネッセンス(thermoluminescence (TL) )
http://wwwrses.anu.edu.au/environment/eeImages/Facilities/LUMIN3.JPG
が用いられているようです。
なにぶんにも、外観上は分からないがために、食品安全上の問題というよりは、それを検知しうるハードの体制が必要ということでしよう。

こちらのサイトhttp://aec.jst.go.jp/jicst/NC/senmon/syokuhin/siryo/syokuhin01/siryo5.pdf

こちらのサイト
「FOREIGN AGRICULTURAL SERVICE U.S. MISSION TO THE EUROPEAN UNION」
http://useu.usmission.gov/agri/irradiation.html
もご参照

http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/ifsenforcementexercise.pdf


[4409] Re:[4408] [4400] [4399] 見上委員が食品安全委員会委員長代理になってますよ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/15(Sat) 17:36  

どうも、この食品安全委員会の最新の機構図
http://www.fsc.go.jp/iinkai/about2.html
を見ますと、副委員長というのは、誤報のような感じがしますね。

http://www.fsc.go.jp/iinkai/about2.html


[4408] Re:[4400] [4399] 見上委員が食品安全委員会委員長代理になってますよ 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/07/15(Sat) 10:08  

笹山さん、おはようございます。
寺田委員長が見上氏を副委員長にご指名だそうです。
http://biotech.nikkeibp.co.jp/fsn/kiji.jsp?kiji=665


[4407] 製造物責任法と免責条項 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/15(Sat) 10:05  

事故を起こしたパロマ湯沸かし器の社長さんが、しきりに、「不正改造によった事故である」ことを強調されていた
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060714-00000014-yom-soci
が、製造物責任法における免責事由(Liability Disclaimer)は、下記に見るとおり、きわめてあいまいである。
先だってのシンドラー・エレベーター事故での社長の言い訳にも、「保安会社が、マニュアルどおりの点検をしていなかった。」などの言い訳をしていたが、このあたりの境界線をはっきり確定しておかなくてはならないだろう。

第四条 (免責事由)

Article 4 (Exemptions)

前条の場合において、製造業者等は、次の各号に掲げる事項を証明したときは、同条に規定する賠償の責めに任じない。

In cases where Article 3 applies, the manufacturer, etc. shall not be liable as provided in Article 3 if he/she proves that:

 一 当該製造物をその製造業者等が引き渡した時における科学又は技術に関する知見によっては、当該製造物にその欠陥があることを認識することができなかったこと。

(i) the defect in such product could not have been discovered given the state of scientific or technical knowledge at the time when the manufacturer, etc. delivered the product; or

 二 当該製造物が他の製造物の部品又は原材料として使用された場合において、その欠陥が専ら当該他の製造物の製造業者が行った設計に関する指示に従ったことにより生じ、かつ、その欠陥が生じたことにつき過失がないこと。

(ii) in case where the product is used as a component or raw material of another product, the defect occurred primarily because of the compliance with the instructions concerning the design given by the manufacturer of such another product, and that the manufacturer, etc. is not negligent with respect to the occurrence of such defect.


http://d.hatena.ne.jp/kusunokilaw/20060706


[4406] feedathがリニューアル、FASTのエンジンを使ったフィード検索サービスを開始 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/14(Fri) 22:01  

サイボウズの子会社でブログ関連サービスを提供するフィードパスは7月14日、RSSフィードリーダーの「feedpath」をリニューアルした。Fast Search & Transferの検索エンジンを使ったフィード検索機能を導入している。
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20171527,00.htm

との記事だが、なるほど、この「feedpath」というエンジン
http://feedpath.jp/feedpath/index.csp

左っ側に、関連タグが出てくる。
ちなみに、私のブログだと、下記のようなシソーラスで分類されてくるらしい。

BSE 環境問題 鳥インフルエンザ 農業問題 観光 税金 社会問題 生物多様性 環境 村上ファンド 時効 日銀総裁 損害賠償 捕鯨 投資信託 寄付 外交 司法 ワクチン ドミニカ移民


それにしても、まったく関係ない話だが、この、引っかかってきた「航海日誌/続・航海日誌」http://www.seri.sakura.ne.jp/~branch/diaryindex.shtml
http://www.seri.sakura.ne.jp/~branch/diary.shtml
というブログ、何を目的にして、書いてあるんだろう。
ご苦労様なことではあります。

http://feedpath.jp/feedpath/index.csp


[4405] Re:[4404] 強毒型インフル/今冬の感染急増を懸念 日本農業新聞 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/14(Fri) 20:14  

虹屋さん。
このサイトが、この新聞記事のソースですね。
英語版
「Epidemiology of WHO-confirmed human cases of avian A(H5N1) infection」
http://www.who.int/entity/wer/wer8126.pdf
日本語版
「WHO が確認した鳥インフルエンザA(H5N1)ヒト感染症例の疫学」
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/WER8126j.pdf

http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/WER8126j.pdf


[4404] 強毒型インフル/今冬の感染急増を懸念 日本農業新聞 投稿者:虹屋 投稿日:2006/07/14(Fri) 19:33  

高病原性鳥インフルエンザのうち、強毒タイプの「H5N1型」の感染者が今年の冬に急増する可能性のあることが、世界保健機関(WHO)がまとめた疫学調査で明らかになった。4日現在の今年の感染者数は85人に上り、昨年一年間の95人に迫る勢いで増え続けている。特に、インドネシアでは、「ヒトからヒト」への感染が確認されるなど事態は深刻。ウイルスの変異はまだ認められていないが、極めて警戒すべき段階にあることは間違いない。
WHOは、2003年12月〜06年4月までに感染が確認された患者(9カ国、205例)を対象に疫学調査を実施、先月末にその結果をまとめた。感染者の年齢は3カ月〜75歳と幅広いが、9割が40歳未満に集中していた。特に、10〜29歳の女性で感染者が増加している。アジアでは鶏の処理や調理をするのがこの年齢層の女性であり、それが年齢的な特徴に表れているのではないかとみられる。
また、死亡率は56%。最も高かったのは10〜19歳の73%、逆に低かったのは50歳以上で18%。WHOは「高齢者ほど高い死亡率となる通常期のインフルエンザとは異なる」として注視する。H5N1型は年間を通じて発生しているが、疫学調査では流行曲線のピークが北半球の冷涼な時期にあると分析。「06年の終わりから07年の初めごろに症例の急激な増加が予想される」とし、今年の冬に向けて警戒が必要と訴える。
毒性が極めて強いH5N1型の感染者数は4日現在、WHOが統計を取り始めた03年からの累計で229人に上る。このうち131人が亡くなっているが、今年の死者数は55人と昨年(41人)を大幅に上回る。中でも、世界がいま最も注視しているのがインドネシアだ。今年の感染者の4割が同国で発生、死者数も29人(全体の52%)に達している。心配されている「ヒトからヒト」への感染も同国で今年4〜5月に起きており、事態は深刻といえる。
ただ、幸いなことに「ヒトからヒト」への感染は限定的な範囲にとどまった。WHOも「ウイルスの変異はまだ認められない」として、警戒のレベルを上げていない。しかし、「ヒトからヒト」への感染は今回2度起きているし、新型インフルエンザがいつ、どこで発生するかは予測もつかない。ウイルスが変異してしまえば、一地域で抑え込むことは極めて難しい。
わが国は高病原性鳥インフルエンザの封じ込めに成功した。渡り鳥などへの監視は怠れないが、夏季の休みを利用した渡航にも十分注意したい。東南アジアなど鶏と日常的に接触する国へ出掛ける場合は、視察であっても市場などにあまり出入りしないことだ。新型インフルエンザを出現させないために、油断のない監視態勢を続けるとともに、一人一人の心掛けでH5N1型の拡大を防ぎたい。

日本農業新聞 7月14日


[4403] Re:[4402] [4394] 「ぼく」という言葉は何歳まで使えるのか? 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/07/14(Fri) 16:56  

Wikipediaにありました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E4%BA%BA%E7%A7%B0
私の周りの年配者では使う人は多いかな。


[4402] Re:[4394] 「ぼく」という言葉は何歳まで使えるのか? 投稿者:ぼく 投稿日:2006/07/14(Fri) 16:02  

私は、会社及び対外的には「わたし」で、友達には「わし」、中学校までは「ぼく」、高校時代は「オレ」、大学時代に「ワシ」になりました。大学時代の友達が東北出身であったのでそれが移りました。「ぼく」は30代過ぎると恥ずかしくて使えませんね。議員さんは、「わたし」を使うべきでしょう。どこの「ぼく?」と言いたくなりますね。しかし、個人差のある問題ですし、皆さんのご意見をお聞きしたいですね。


[4401] 食品照射の話 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/07/14(Fri) 14:58  

香辛料の殺菌に放射線照射認めるべき 原子力委報告書案
http://www.asahi.com/science/news/TKY200607130553.html
出てきましたね。諮問するらしいですが。といえばBSEでフグ毒の話を持ち出した原子力関係の人いましたねー。


[4400] Re:[4399] 見上委員が食品安全委員会委員長代理になってますよ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/14(Fri) 14:44  

緊急時対応ということのようですね。
いつも思うんですけれども。
あまり、食品安全委員会を国会に呼ぶことは、やめられたほうがよろしいと思うんですけれどもね。

3 連絡要領
(1) 情報・緊急時対応課は、緊急事態等を認知した場合には、速やかに事務局長(事務局長と連絡がとれない場合には、事務局次長とする。以下同じ。)に第一報を連絡することとする。
また、事務局長は、情報・緊急時対応課からの連絡を受けた後、速やかに委員長(委員長と連絡がとれない場合には、委員長代理とする。以下同じ。)に報告を行うこととする。

http://www.fsc.go.jp/senmon/kinkyu/kinkyu-sisin.pdf


[4399] 見上委員が食品安全委員会委員長代理になってますよ 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/07/14(Fri) 14:31  

今国会の農水委員会でBSE問題やってるんで、中継見てるんですが、あらまあ、
見上彪氏が委員長代理になったみたいですね。

http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.cfm


[4397] Re:[4393] 虹屋さんにご連絡 投稿者:虹屋 投稿日:2006/07/14(Fri) 08:13  

笹山さん、お知らせ有難うございます。
先月からの厚労省と農水省のの米国での調査が予定では7月23日に終了しますね。

日米局長会合と合意での貿易条件や手続きの変更点は日本食糧新聞での農林水産省消費・安全局長の中川坦氏のインタビューをご参照。
http://www.nissyoku.co.jp/

6月21日に改訂され有効になったEV Programs Additional Requirements追加要件は
http://www.ams.usda.gov/lsg/arc/EVAddReq.pdf

食肉処理施設別に、輸出品目のリストを作成することになりましたがその雛形は
http://www.ams.usda.gov/lsg/arc/ProductLists.xls

米国のEVプログラム(輸出条件)は下記。
http://www.ams.usda.gov/lsg/arc/evjapan.htm




[4396] カナダの最若齢牛のBSE発生で、問われる、アメリカの「ファイナル・ルール」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/14(Fri) 07:53  

確定検査中であった、カナダの月齢50ヶ月のBSE疑い乳牛は、昨日、確定検査の結果、カナダでは、7例目のBSEと確定された。

問題は、今回のBSE牛が、飼料規制以後にうまれた、いわゆるBARB牛(Born After Real Ban)であったことだ。

このことについて、アメリカのジョハンズ農務長官は、記者会見をし、この7例目のBSE牛がどのような環境で育ち、どこで感染したのかについて、アメリカUSDAとしても、調査したい、とのコメントを出した。
http://www.usda.gov/wps/portal/!ut/p/_s.7_0_A/7_0_1OB?contentidonly=true&contentid=2006/07/0249.xml参照

ここで、問題となってくるのは、アメリカの「ファイナル・ルール」との関連である。

かねてから、カナダからの生体牛の輸入に反対しているアメリカのR-CALFは、このサイト「Canada's latest BSE case in youngest animal yet; U.S. cattle producers organization calls for USDA to rescind final rule」
http://www.ntxe-news.com/artman/publish/article_35420.shtml
で、今回の一件で、アメリカUSDAのファイナル・ルールについての5つの問題点が浮かびあがったとしている。

第一は、カナダでのBSE潜伏期間の評価についての誤りである。
USDAは、カナダでのBSEの潜伏期間を、4.21年とし、OIEにおいても、これまでの8年を5年とする主張をしてきたが、今回のBARB牛の発見によって、この主張の前提が崩れてしまうことになる。

第二は、USDAはカナダでのBSEの蔓延度は低いとの評価をしてきたが、今回のBARB牛の発見で、カナダのBSEリスクの程度は、3倍に膨れ上がったとしている。

第三は、USDAは、ファイナル・ルールでは、その前提として、カナダでの飼料規制が有効に働いているとの前提にたっていたが、今回の一件で、この前提が、根底から崩れた。

第四は、USDAは、カナダでのBSEリスクへの曝露度は、ヨーロッパと同じ程度との前提であったが、今回の一件で、その曝露度は、過去12ヶ月で、牛一万頭あたり0.72ケースと、欧米のそれに比して、かなり高いものとなっている。

第五は、USDAは、カナダでのBSEリスク度は、アメリカのBSEリスク度とは、関係ないものとしているが、今回のBARB牛の発見で、その前提は崩れた。

以上の5点から、R-CALFは、USDAに対して、ファイナル・ルールの見直しを求めている。

参考
アメリカUSDAのファイナル・ルール策定の経緯

@2003年5月のカナダでのBSE発生に伴い、USDAは、ファイナルルール案を作成。
A2003年8月8日、仮の規則発表
B2003年8月15日、拡大リスト発表
C2003年11月4日、正式の方針発表。この後、各国に対して、パブリックコメント要請
D2003年12月24日、アメリカで初のBSE発生
E2003年12月26日、日本がアメリカのファイナルルールに対してのコメント送付
F2004年4月19日、モンタナ地裁へ、R-CALFから、カナダ牛輸入差し止め訴訟
G2004年12月29日、ファイナルルールの最終案が確定。
http://www.aphis.usda.gov/lpa/issues/bse/risk_assessment/03-080-3_risk_doc.pdf
H2005年1月4日、ファイナルルールは公式発表され、2005年3月7日に、発効(Federal Register, Vol. 70, No. 2, Jan. 4, 2005)
http://a257.g.akamaitech.net/7/257/2422/01jan20051800/edocket.access.gpo.gov/2005/pdf/04-28594.pdf

http://frwebgate.access.gpo.gov/cgi-bin/getdoc.cgi?dbname=2005_register&docid=fr04ja05-17

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=570参照

http://www.ntxe-news.com/artman/publish/article_35420.shtml


[4395] 「漂流する東京」との記事 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/14(Fri) 07:18  

このJason Miks 氏の論説『Tokyo Drift?』
http://www.tcsdaily.com/article.aspx?id=071106A
では、今回の福井総裁は、スキャンダルにもかかわらず、辞めそうも無く、給料のカットで済ますようだが、これでは十分ではなく、小泉総理が辞任することもあり、これをフレッシュな日本経済の再スタートとするためには、福井総裁は、この際、辞任したほうがいい、といっている。、

http://www.tcsdaily.com/article.aspx?id=071106A


[4394] 「ぼく」という言葉は何歳まで使えるのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/13(Thu) 21:06  

民主党の国会議員のサイトを見ていると、結構、ご自分を、『ぼく』呼ばわりしているサイトの多いことに気づく。
まあ、「ぼく」を使う年齢制限というものがあるではなく、その点は自由なんだろうが、40過ぎの方が、「ぼく」という言葉を好んで使っているところを見ると、この方は、「言葉による若作り」をしているんではないのだろうか、とも、うたがってしまう。
いったい、この『ぼく』という言葉は、何歳まで使える言葉なんだろうか? 
なんて、あらぬことを思っていましたら、こんなサイトhttp://www.mypress.jp/v2_writers/tenmonbu/story/?story_id=908600
を見つけました。


[4393] 虹屋さんにご連絡 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/13(Thu) 20:42  

虹屋さんのサイト
http://www5.plala.or.jp/nijiya231-9288/HATAKE/hatake_06/hatake_0626_BSE-recool.htm
に関係機関がご関心のようですよ。


[4392] スキャンダルの幻戯(めくらまし)的ゼロ金利解除 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/13(Thu) 20:30  

この掲示板の4313で、あるエコノミストの観測として「あるエコノミストは、7月の金利引き上げを予測している。
その理由として、日銀は、スキャンダルにもかかわらず、その独立性を、ゼロ金利解除で示したいと思っているからであるとしている。」
との観測を示したが、どうやら、そのエコノミストの予想通り、明日は、日銀総裁のスキャンダルの幻戯(めくらまし)的ゼロ金利解除が行われるようだ。


[4391] じん肺九州訴訟判決要旨/熊本地裁 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/13(Thu) 20:22  

判決詳細が出ました。
「(ゼネコンとの)和解の効力は国に及ばない。」というのが、ポイントのようですね。

http://www.shikoku-np.co.jp/news/kyodonews.aspx?id=20060713000185 参照

【国の責任の限定】

 労働者がじん肺になったり悪化したりしないよう安全に配慮すべき義務は、第一次的かつ最終的にはゼネコンなどに課せられた義務であることなどを勘案すると、国が負うべき損害賠償義務は、60年4月以降に各トンネル建設工事に従事し、じん肺になった者のうち一部を除外した者に、それぞれの損害の3分の1を限度とするのが相当。

【時効と和解】

 一般人が労働相の不作為が不法なものだと知るのは極めて困難。原告らが知ったのは筑豊じん肺福岡高裁判決言い渡し後の2002年1月18日ごろと認めるのが相当で、国の時効消滅の主張に理由はない。

 原告とゼネコンとの間に和解が成立し、原告らがゼネコンに対し残債務を免除した時でも、和解の効力は国に及ばない。国は原告に計2億5931万8693円の支払い義務がある。

http://www.shikoku-np.co.jp/news/kyodonews.aspx?id=20060713000185


[4390] 食品安全委員会、寺田委員長を再任 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/07/13(Thu) 14:34  

食品安全委員会、寺田委員長を再任
http://www.asahi.com/special/bse/TKY200607030313.html

結局これは無視されたわけですが
食安委の事務局が不透明に見える件で寺田委員長に伺ってみた
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/11e70e02b14f098e9f24b8189de16aae

ところでこのプリオン専門委員に指図をしたという「本会議委員」は誰なんでしょうね。

「政府姿勢に異論のプリオン専門委員に厚労省が圧力、食安委本会議委員が指図」という記事
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/d2b5a6b2e7edec9e5c3358bb090eebe7


[4389] じん肺訴訟また原告勝訴、熊本地裁が国に賠償命令 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/13(Thu) 11:51  

国発注のトンネル工事現場で働き、じん肺になった九州と山口、沖縄県内の元建設作業員と遺族計196人が、「じん肺になったのは国の対策が不十分だったため」として、国を相手取り、元作業員1人当たり330万円、総額5億1480万円の損害賠償を求めたトンネルじん肺訴訟の判決が13日、熊本地裁で言い渡された。

とのこと。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060713-00000103-yom-soci
判決文詳細は、追って掲載。
国は旧じん肺法が施行された60年4月ごろには、トンネル建設現場の労働者がじん肺を発症する危険性が高く、粉じん吸引防止措置をとる必要性が高いと認識できたと指摘。
国が防止のための各種省令を制定しなかったのは、裁量の範囲を逸脱し、著しく合理性を欠き、違法だと判断。

時効については、原告らが労働大臣の不作為を知ったのは、「筑豊じん肺訴訟」の二審判決(01年)後に弁護士らの助言を受けた02年1月とし、時効は成立しないとした。

次のじん肺訴訟は、来月8月末の仙台訴訟。
残りは、札幌、長野、新潟、金沢、広島、松江、徳島、松山、各地裁

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060713-00000103-yom-soci


[4388] インド同時テロで、日本の株価が動いても、肝心のインドの株価は、上昇の怪 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/13(Thu) 08:32  

昨日の日経平均下落の要因のひとつとして、インドの同時テロを上げている
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060712-00000211-yom-bus_all
のだが、どうも、腑に落ちないのは、肝心のインドの昨日の株価は、上昇しているということだ。
インドにおける証券取引所としては、ムンバイ証券取引所(BSE-India Mumbai S.E.-)とナショナル 証券取引所(NSE-India National S.E.-)があるが、その主要なインデックス(BSE SENSEXとS&P CNX NIFTY)は、
このとおり、
http://www.investtech.com/main/market.php?MarketID=912&product=0
いずれも、上昇しているのだから、わからないものだ。
ひょっとして、日本の株価などというものは、勝手な、思い込みで、現地の衝撃度なども考慮しないで、動いているのかも知れませんね。

http://www.investtech.com/main/market.php?MarketID=912&product=0


[4387] 青森県りんご農家が志向するカナダのNISA方式とは、どんなものか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/12(Wed) 07:34  

青森県りんご協会がカナダのNISA(純所得安定口座)方式に倣った「りんご再生産積立制度」を、採用することを提案してる。
一方、青森県農協グループのほうは、「生食用りんご価格安定対策事業」を提案しているという。

http://www.mutusinpou.co.jp/news/06071104.html参照

このうち、青森県りんご協会が提案しているカナダのNISA(純所得安定口座)方式は、「Net Income Stabilization Account」といわれるもので、現在では、この制度は、2003年から、Farm Income Disaster Program (FIDP)プログラムと合体し、,新しくできた「Canadian Agricultural Income Stabilization (CAIS)」に移行している。

参照
http://www.agr.gc.ca/caisprogram/main.html
http://www.agr.gc.ca/nisa/winddown.html

このNISAまたはCAISは、災害プログラム(disaster programs )と呼ばれるもので、任意加入の互助制度である。
カナダ政府からの財政援助も、安定的に、得ている。
政府対生産者の赤字負担額は、二分の一づつのため、結果、損失額が巨大になると、政府負担額は、増加してしまうという。
加入生産者は、毎年、一定のデポジットを積み立て、不作年の低収入時には、そのデポジットを取り崩すという、一種の基金方式のようである。
支払額は、その農家の作物種類や作物価格とは、切り離され、あくまで、その農家の総収入を基準に支払われることが、特徴といえる。
畜産関係は、対象となっていないようだ。
一農家当たり、大体、一万六千カナダドルというのが相場のようだ。
CAISでは、毎年の要補償額と、払い戻し可能金額を、農家が選択できるようになっている。
この払い戻し可能金額というスキームがミソであるが、おんぶに抱っこの日本農政の場合は、この選択を農家が自制心を持って、することは、可能なのであろうか?

参照
「農業収入の変動状況と、安定化対策に関する分析」の5−6ページより引用
http://www.primaff.affrc.go.jp/seika/kankou/primaffreview/4/primaffreview2002-4-1.pdf
「NISAのスキーム」

毎年,農家が自分の当該年の農業収入に拠出率(1%,2%および3%について試算)を乗じた額を口座に預け入れると,政府も同額を拠出する。

政府は農家拠出分の残高に対して3%のボーナス金利を与える。

農家は当該年の農業所得が前5年間の平均農業所得を下回る場合に,その差額(引出必要額)を口座から引き出す。

口座残高が引出必要額を下回るときには,口座残高が引出額の上限となる。

したがって,口座残高がゼロであれば,引出基準に該当しても全く引出を行うことはできない。
以上、引用終わり

今回、このカナダの制度を手本とした青森県のりんご再生産積み立て制度は、下記のとおりであるが、県市町村の財政援助が無ければ、このスキームは成り立たないだけに、その点が、すべてのポイントになるように思われる。
これまでの農業関係の基金制度というものが、すべて破綻しているのが実際だけに、外国のスキームを手本とした夢だけではなかなか、うまくいかないのも事実だろう。

【りんご再生産積立制度】(県りんご協会)
 
積立額は農薬費相当とし、1年で十アール当たり1万円(生産者50%、県・市町村50%)。

5年を一期とし、生産者は運営費として十アール当たり300円を別途負担する。

積立金は掛け捨てにせず、脱退者には返金する。

加入対象は50アール以上300アール以下を栽培する全生産者。再生産資金の発動と発動割合は県(委員会)が決め、積み立てた金額の範囲内で加入者に交付する。

http://www1.oecd.org/agr/irm/ppt/irmcan/irmcan.ppt


[4386] オーストラリアでは、12年ぶりで、ヨーネ病発生 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/11(Tue) 21:43  

先月末に、オーストラリア西部のオルバニー(Albany )で、いくつかの牛の集団にヨーネ病(bovine Johne's disease)(BJD)が、1994年以来、12年ぶりで発見されてから、地元の畜産業者の間で、危機感が強まっているという。
このヨーネ病は、接触性の伝染病のため、牛が牧草にたれ流す糞便の中のバクテリアが、他の牛に感染させるという。

オーストラリア当局では、ヨーネ病の根絶のためのサーベイランス計画を、広範囲にわたって、実施する計画であるという。

日本においては、過去に、昭和5年と、昭和53年に、いずれも、輸入した生体牛から発生しているほか、このサイトhttp://niah.naro.affrc.go.jp/disease/fact/yone.htmlのように、偶蹄類に、しばしば発生しているようだ。

慢性で頑固な下痢、削痩を示す法定伝染病で、有効なワクチンならびに治療法は、今のところ無いという。

http://www.theaustralian.news.com.au/story/0,20867,19746312-2702,00.html


[4385] カナダで、7頭目のBSE疑い牛発見 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/11(Tue) 10:12  

先週、カナダで、6頭目の牛が、BSE確定となったばかりだが、今度は、カナダのアルバータ州で、農場で死んだ月齢50ヶ月の乳牛が、BSE疑いとなった。
確定検査の結果は、今週末となる見込み。
生後50ヶ月(2002年5月ころ)となると、飼料規制以後出生BSE牛(いわゆるBARB)となるわけで、飼料規制強化の方針を決めたばっかりのカナダの方針にも、今後、影響をあたえるかもしれない。
また、再び、アルバータ州を出生コホートにもつBSE牛の出現で、かねてから、アメリカのR-CALFが主張していたカナダ生体牛のアメリカ移入の危険性が、現実のものになりつつあるようだ。
R-CALFは、該当牛が陽性と確定した場合には、声明を出すとしている。
また、アメリカ第九巡回控訴裁判所(The US 9th Circuit Court of Appeals)は、2005年7月のモンタナ地裁((Montana US District Court))の決定は覆せないとしながらも、R-CALFの言い分を聞く機会を設けることに同意したという。
時期的には、2006年9月21日としているようだ。
http://www.farmfutures.com/ME2/dirmod.asp?sid=CD26BEDECA4A4946A1283CC7786AEB5A&nm=News&type=news&mod=News&mid=9A02E3B96F2A415ABC72CB5F516B4C10&tier=3&nid=086677704C9F4E9392BEFA6EDC18FD0F参照
これらの動きと並行して、アメリカのthe Creutzfeldt-Jakob Disease Foundationと、,the Consumer Federation of Americaと、CSPI - Center for Science in the Public Interest と、 the national prion centerの各代表が、アメリカのBSE政策について、ジョハンズ農務長官に会見を求め、アメリカの食チェーンへのBSE安全対策を求めたという。
『US Cattle Groups Await Canada BSE Test Results』
http://www.cattlenetwork.com/content.asp?contentid=51021
参考
http://www.dogflu.ca/07102006/17/possible_7th_case_of_mad_cow_found_in_canada
http://www.cbsnews.com/stories/2006/07/10/ap/world/mainD8IPA810B.shtml
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601082&sid=aKOBwi991c9Y&refer=canada
http://www.cattlenetwork.com/content.asp?contentid=51021
http://www.niagara-gazette.com/feeds/apcontent/apstories/apstorysection/D8IPA810B.xml.txt/resources_apstoryview
http://www.columbian.com/news/APStories/AP07102006news42094.cfm
http://www.cjad.com/node/380588
http://www.cidrap.umn.edu/cidrap/content/other/bse/news/jul1006bse.html

http://www.thestar.com/NASApp/cs/ContentServer?pagename=thestar/Layout/Article_Type1&c=Article&cid=1152525187017&call_pageid=968332188774&col=968350116467


[4384] ブログのほうに、ちょっと詳しくまとめてみました。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/11(Tue) 07:53  

ブログのほうに「「血液検査で、異常プリオン発見可能との研究」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=619
として、ちょっと詳しくして、まとめて見ました。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=619


[4383] Re:[4381] [4378] (以下略) 投稿者:通りすがり 投稿日:2006/07/10(Mon) 16:22  

> プリオン仮説を否定した場合やプリオンがBSEの指標にならないとしたら、現在の牛の飼料規制、プリオンを標的とした飼料規制の有効性は、どのように説明されているのですか?

[4372]
>今の主題は、「プリオンが見つかること」と「発症」の関係であって、

この場合の発症はvCJDの発症ね。
虹屋さん自身、BSEによる牛の健康という部分よりは、
公衆衛生という人間に関する部分に注目しているのでは?

> >感染者(≒悪玉プリオンが発見される)と考えられる人の数と発症者数には大きな開きがあるわけです。
>
> これは、感染者の感受性で説明はつきませんか??

つまり、<発症>の原因としては個人の感受性が大きなウエイトを占めているから
<発症>の原因をプリオンにのみ求めるのは問題がある、と。


[4382] 外科器具によるvCJD院内感染は4件あったんですね 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/07/10(Mon) 14:42  

Surgical instruments may put lives at risk
http://www.guardian.co.uk/science/story/0,,1815322,00.html?gusrc=rss


[4381] Re:[4378] (以下略) 投稿者:虹屋 投稿日:2006/07/10(Mon) 14:22  

英国の2例のvCJDの人→人感染では、発症前の血液で伝達が起きています。つまりvCJDの潜伏期間に血液は伝達性を持っている。
ですから、潜伏期間中、または未発症状態の感染の有無を判別するだけでは不十分で、血液などがvCJDの伝達性を獲得する前に発見する手段が必要だということですよね。

牛でいえば、先日のカナダの15歳??牛の場合、カナダ政府がいうように1997年の飼料規制以前に感染したとすると何歳ごろ月齢いくつ頃に伝達性を、どの臓器、部位が獲得して、何時頃発症したのでしょうね。??

プリオン仮説を否定した場合やプリオンがBSEの指標にならないとしたら、現在の牛の飼料規制、プリオンを標的とした飼料規制の有効性は、どのように説明されているのですか?
完全飼料規制後の産仔でもBSEが発見されている。これを規制が完全に守られていないからと見るか、否かという問題もありますけど。

>感染者(≒悪玉プリオンが発見される)と考えられる人の数と発症者数には大きな開きがあるわけです。

これは、感染者の感受性で説明はつきませんか??


[4380] Re:[4377] 冷徹に見極めたいもの 投稿者:とき 投稿日:2006/07/10(Mon) 13:45  

hatena様
> 日本の【公式】HIV感染者数と、アマアマな日本政府の対策の話かと思いました。同じ轍を踏んでもらいたくないものです。

 「HIV感染」対策と、「プリオン(?)感染」対策とは、全く別個の事象であり、それぞれの事象における感染原因についての解明の度合いも異なっております。

 こちらでの議論に、そのような空想・妄想的な、あえて不安を煽るがごとき「恫喝」発言はどうかと思います。それらを一緒くたにして。

 疑わしいことは、徹底的に疑ってみることが必要な時代です。いかに専門家の言辞であったとしても。

◇群馬でニワトリ97羽が集団死 (産経新聞 07/09 14:07)
http://www.sankei.co.jp/news/060709/sha052.htm

>県の調査で鳥インフルエンザなどによる病死でないことは確認。

>発見時には扉のひとつが開いた状態で、簡易な鍵や立て掛けてあった重しも外されていた。金網4カ所に直径約15センチの穴が開いていた。「猟犬のしわざではないか」と話している。

 分母が明確でないのが気になります。外傷なども。
 『病死でないことは確認』と断定できるのかどうか、今の段階では、はなはだ疑問です。
 ウイルス感染症は、死後の経過時間によっては、検出不能なのですから。どうしても、人間いざとなれば、立場上、都合のいい方に考えたがる傾向もありますし。

◇(茨城県)知事定例記者会見における発言要旨 平成18年7月3日(月曜日)
○高病原性鳥インフルエンザ(弱毒性)に関する対応について
http://www.pref.ibaraki.jp/press/06press/p060703.html#3
>『愛鶏園とキミシマファームに関して補償が出ていない』

 報告の手続きの問題と、感染被害の問題を混同してはいけないと思うのですが…。それ以前に、果たして法令に基づくべき「病」の発生かどうかを、厳密に検討すべきではないかと思います。ウイルスの「感染」そのものを「清浄化」する対策になっている現行の「家畜伝染病予防」の根本思想のあり方を見直すべきだと思います。「ウイルス感染症」に関して。まだまだ、道のりは長いとは思いますが、まさに、天動説から地動説にパラダイム転換するがごとしなのかもしれません。今の日本の「大人」の「分別」が試されているようなものです。あらゆる問題にいえることかもしれませんが。


[4378] Re:[4376] [4375] [4372] [4371](以下略) 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/10(Mon) 09:45  

通りすがりさん。
BSEとvCJDとの相関関係は、おっしゃるような、BSE罹患牛の発生頭数と、人間におけるvCJDの発生件数とのピークのタイムラグから、その差をもって、潜伏期間とする説があります。
たとえば、この「Universit&agrave; di Siena Centro di Politica dei Consumatori Consumer Policy Centre」の研究「Relationship between CJD and BSE」
http://www.unisi.it/cipas/output/010127-BSE&CJD/BSE&CJD-en.htm#_Toc505750163
では、その両者のピークの差が6年ということから、比較的、楽観的な見通しをしています。(「Figure 3 Cases of BSE and of CJD worldwide and of vCJD in the United Kingdom」の図ご参照)
しかし、近時になって、二次感染の潜伏期間は、一時感染の潜伏期間より短いのではないのか、また、通りすがりさんご引用のクールー病などでは、潜伏期間は、50年もあるのではないのか、(参照http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=612)などとの説がいりみだれ、やや、混沌とした状態になっているように見受けられます。
ひょっとして、われわれは、長期のサイクルの一部分と、二次感染の短期のサイクルとの、異次元の二つのサイクルを単純に比較し、有意な相関関係ありと見ているかも知れませんしね。
これらの混乱も、潜伏期間中での感染の有無が分かることによって、徐々に、その解明が進むものと思われます。
BSEとvCJDとの相関関係の研究の経緯については、このサイト「Florid plaques in ovine PrP transgenic mice infected with an experimental ovine BSE」の「Introduction」http://www.nature.com/embor/journal/v2/n10/full/embor317.htmlに、簡潔に、その経緯が書かれています。


[4377] Re:[4376] [4375] [4372] [4371](以下略) 投稿者:hatena 投稿日:2006/07/10(Mon) 03:23  

> BSE感染牛の数が(ある程度)コントロールされている現状では
> 「今後深刻な事態になるとは考えにくい」
> としなければならないし、
> 「今後大量に発症者数が出る深刻な事態になるかもしれない」
> とするためには
> 「BSE感染牛はvCJDの原因」ということ自体を見直さなければならなくなる
> (すなわちBSE感染牛の数のコントロールはあまり意味がない)
> 事態になるかもしれないわけです。
>

日本の【公式】HIV感染者数と、アマアマな日本政府の対策の話かと思いました。同じ轍を踏んでもらいたくないものです。


[4376] Re:[4375] [4372] [4371](以下略) 投稿者:通りすがり 投稿日:2006/07/09(Sun) 23:39  

> 感染と発症は区別して考えるべきではありますが、潜伏期間が確定されていない状況では、潜伏期間中に、感染を発見できるシステムの開発は、大きな意義があると思うのですが、いかがなものでしょう。

「潜伏期間が確定されていない」理由とvCJDの原因には実は関係があります。
そもそもvCJDとBSEに関係があるとされた理由の一つはBSE感染牛の流通量とvCJD発症者数の動態がほぼ一致したことです。
(それ以外にも症状が似ているとか、他に理由としてあげられるものが無かったということもありますが)
BSE感染牛の流通量とvCJD発症者数の動態が十数年程度ずれることから潜伏期間が十数年程度とされているわけですが、
「潜伏期間が確定されていない(≒十数年ではない)」ということは
「BSE感染牛の流通量とvCJD発症者数の動態は『単なる偶然の一致』であって『BSE感染牛はvCJDの原因ではない』」
ということになり、
あるいはもし、BSE感染牛由来するとされるvCJD発症者が(BSE感染牛に絡んで騒ぎたい人たちの期待通り)今後新たに大きなピークを形成した場合
実はBSE感染牛の流通量とvCJD発症者数の動態が一致しない、すなわちBSE感染牛の流通量とvCJD発症者数の相関が崩れることとなり、これも
「BSE感染牛はvCJDの原因ではない」
ということになってしまいかねないわけです。
(それを回避するためには、今後の発症者が、例えば医原性のみであるとか、M/V型やV/V型のみでM/M型はいないということにならないといけない)
「BSE感染牛はvCJDの原因」とするためには(基本的には)潜伏期間を今考えられている十数年とし、
BSE感染牛の数が(ある程度)コントロールされている現状では
「今後深刻な事態になるとは考えにくい」
としなければならないし、
「今後大量に発症者数が出る深刻な事態になるかもしれない」
とするためには
「BSE感染牛はvCJDの原因」ということ自体を見直さなければならなくなる
(すなわちBSE感染牛の数のコントロールはあまり意味がない)
事態になるかもしれないわけです。

>潜伏期間中に、感染を発見できるシステム

これで僕の[4365]の書き込みに繋がるわけですね。
マスコミの「売らんかな」なタイトルの付け方は、しょうがないことと分かりつつも、
やっぱりなんとかならないものか、と思わずにはいられない。


[4375] Re:[4372] [4371](以下略) 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/09(Sun) 22:45  

通りすがりさん。虹屋さん。
潜伏期間中に、感染の有無が分かる技術というものが今まで無かったがために、たとえば、食品安全委員会が、たたき台で、日本のvCJD試算の基礎となっている『最も悲観的な数字5.000人』としたときに、その基礎としたピーター・スミスさんの試算では、「Predictability of the UK Variant Creutzfeldt-Jakob Disease Epidemic」
http://www.sciencemag.org/cgi/content/short/1064748v1
の中で、次のように言っているのですね。
「われわれのモデルは、次のことを示唆している。すなわち、MM型vCJDの一次感染数は、数千は超えそうもないが、これまで発生したvCJDの一次感染数については、かなり大きな不確実性がある。数百人かそれ以上の人々が感染していたかどうかということは、公衆衛生上、とくに二次感染の危険性にとって、重要なことである。もし、二次感染が起こっていたとすれば、その潜伏期間は、一次感染の場合よりも、ずっと短いものであるだろう。無発症の感染を検査しうるテストがない場合には、何年にもわたって、何人感染しているかどうか分からない状態が続くことになる。」
「このモデルは、現在のケースのデータが数百から数百万の感染数のレンジに及ぶことを示している。後者の数百万の場合、このモデルは、最大数千の感染蔓延数で、vCJDの潜伏期間が、人間のライフスパンを優に超えてしまうという結果になることを示している。」
つまり、最大5000人というのは、逆解析で、vCJDの潜伏期間をいろいろ変えて試算してみて、潜伏期間100年の時の数値が、人間の寿命が尽きる数字なので、その意味で、『もっとも悲観的な試算数値』といっているのですね。
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=58参照

通りすがりさんのご見解では、「血液検査で、TSEの感染数がわかったとしても、発症数は分からないじゃないか。」という説は、TSEの潜伏期間が確定していない現状では、ある意味、正しいとも言えるし、正しくないともいえますね。

こうなると、鶴は千年、亀は万年で、死んだのが万年目というような議論と大して変わらないことになってしまいます。

感染と発症は区別して考えるべきではありますが、潜伏期間が確定されていない状況では、潜伏期間中に、感染を発見できるシステムの開発は、大きな意義があると思うのですが、いかがなものでしょう。


[4374] Re:[4373] [4372] [4371](以下略) 投稿者:通りすがり 投稿日:2006/07/09(Sun) 22:44  

> vCJDが血液で伝達されるのですから、感染して発症しない感染者は、公衆衛生的には脅威ではないですかね?

前提は「vCJDが血液で伝達される」すなわち輸血により感染源が伝達され、その他条件が揃う事により「発症する」ということです。
プリオンの存在と発症の相関関係は果たして十分にあるのか?
という状況において、プリオンの存在だけ調べても不十分です。
発症者にはプリオンは見つかっているだろうけれど、プリオンが見つかっている人全てが発症しているか? という点はまだ不十分でしょう?

先に書いたように、例えば発症しないで数十年生き続け、老衰で死にかけた人に向かって
「血液検査でプリオンが見つかって数十年も経つんだから、死ぬ前にあなたは発症しなければならない」
として発症させるんですか?
(クールー病は数十年経って発症したケースがあるといわれていることを考えれば、
全くありえない話というわけではないと思うけれど)


[4373] Re:[4372] [4371](以下略) 投稿者:虹屋 投稿日:2006/07/09(Sun) 22:18  

> 感染症において「感染」が重要視される理由は「発症」のリスクが高まるからですよ?
> 要するに、「感染」と「発症」は区別して考えるべき<場合がある>ということです。

vCJDが血液で伝達されるのですから、感染して発症しない感染者は、公衆衛生的には脅威ではないですかね?


[4372] Re:[4371](以下略) 投稿者:通りすがり 投稿日:2006/07/09(Sun) 21:55  

> あれっ?
> M/M型とM/V型のリスクの差は、一昨年7月のランセット論文http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=55
> で、その前提が崩れたんではなかったんでしたっけ?

笹山さんの仮訳で紹介されているのは発症前に死んだ人のことであり、また
「生き続けていたら必ず発症したはずだ」
といった類のことが書かれてはいなかったようですが?

今の主題は、「プリオンが見つかること」と「発症」の関係であって、
「プリオンが見つかること」と「感染」の関係ではありません。

感染症において「感染」が重要視される理由は「発症」のリスクが高まるからですよ?
確か、エイズウイルスはある種の猿(アカゲザルでしたっけ?)の体内で発症することなく存在(すなわち感染)していたのではなかったかな?
要するに、「感染」と「発症」は区別して考えるべき<場合がある>ということです。


[4371] Re:[4370] [4369] Re:[4368] プリオンが決定因子かどうかが疑問? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/09(Sun) 19:09  

>ただし、MM型マウスではほとんどすべてが発症したが、MV型マウスは伝達が確認されたもののうち、1匹が発症しただけだった。他は、発症前に高齢などの別の原因で死んだ。>

あれっ?
M/M型とM/V型のリスクの差は、一昨年7月のランセット論文http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=55
で、その前提が崩れたんではなかったんでしたっけ?
>>「悪玉プリオンが発見された牛を食べても一生発症しない可能性」は十分あるわけですが。>>
の部分は、フェイルセーフの観点からみると、失礼ながら、やや、乱暴な議論と、お見受けいたしました。

プリオン仮説を打ち砕くのは、http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=280
に見たように、「virino仮説での因子を実際見ることができない以上、仮説の域を出ないとして、否定されている。」ということのように、新たなる仮説ということになるでしょう(ただし、仮説対仮説の勝負では、プリオン仮説対virino仮説に見たように、明らかに、先取特権を得た仮説のほうが、優位のようですね。)から、不毛の仮説の肯定と否定の連鎖は、続くということなのでしょう。


[4370] Re:[4369] Re:[4368] プリオンが決定因子かどうかが疑問? 投稿者:通りすがり 投稿日:2006/07/09(Sun) 18:34  

>  プリオン≠ェ、伝染性(?)ヤコブ病の指標になるかどうかが、まだまだ疑問があるのではないかとの可能性を秘めているといえるのだと思います。

実のところ、そこに集約されるわけです。
イギリスでは数十万頭のBSE感染牛が流通し、
相当数の人がこれを食べたと思われるにもかかわらず
(「感染者数は1万数千人」という推定値もあるようですが)
発症者は200人いってないわけで、
感染者(≒悪玉プリオンが発見される)と考えられる人の数と発症者数には大きな開きがあるわけです。

もっとも、
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06032701.htm

> その結果、狂牛病は牛のプリオン蛋白質を持つマウスには伝達したが、人間の蛋白質を持つマウスには伝達しなかった。これは、人間を狂牛病から守る相当に堅固な種の壁が存在することを意味する。

>ただし、MM型マウスではほとんどすべてが発症したが、MV型マウスは伝達が確認されたもののうち、1匹が発症しただけだった。他は、発症前に高齢などの別の原因で死んだ。

というように、
「悪玉プリオンが発見された牛を食べても一生発症しない可能性」
は十分あるわけですが。
(だから、<この結果だけなら>BSE感染が疑われる牛の輸入規制なんて大して意味が無いことになりますが)


[4369] Re:[4368] プリオンが決定因子かどうかが疑問? 投稿者:とき 投稿日:2006/07/09(Sun) 12:33  

 プリオン≠ェ、伝染性(?)ヤコブ病の指標になるかどうかが、まだまだ疑問があるのではないかとの可能性を秘めているといえるのだと思います。
 どうにもこうにも、それを決定する原因因子としての根拠が定まっていないのですから。「プリオン仮説」にとって都合のいいデータのみを抽出して、それ以外は捨象されていることもあるかと思います。同じような症状がみられても、たまたまプリオンの存在が認められなければ、ヤコブ病からははずされているとか。

 元がアヤしいだけに、この類の研究(論文)の公表は、かなり疑ってかからないとダメなのではないかと思います。マスコミメディアには、もはや自社で流す情報のチェックや検証の役割は期待できないようですし。発信サイドの単なる研究資金獲得のためのプレゼンテーションだったりするようですし。(関連企業の株価にも影響するようですし。)
http://officematsunaga.livedoor.biz/archives/50262146.html
http://officematsunaga.livedoor.biz/archives/50262387.html

福岡 伸一 プリオン説はほんとうか?―タンパク質病原体説をめぐるミステリー
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062575043


[4368] Re:[4367] [4366](以下略) 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/09(Sun) 10:18  

通りすがりさん。
この研究成果をどの視点から捉えるかによって、いろいろな評価ができるのでしょうが。
無症状の時期に、TSEを非侵襲的(non-invasive)な方法で、診断できる可能性を生み出した、という点で、私自身としては、とらえていますが。
TSEの非侵襲的方法での検出としては、この血液検査のほかに、 咽喉培養(throat swab)による方法が、試行錯誤されているようですね。
参照「MRC Research on Transmissible Spongiform Encephalopathies (TSEs)」
http://www.mrc.ac.uk/index/strategy-strategy/strategy-science_strategy/strategy-strategy_implementation/strategy-highlight_notices_new/strategy-tse.htm



[4367] Re:[4366](以下略) 投稿者:通りすがり 投稿日:2006/07/09(Sun) 08:45  

> 「しかし、接種の20日後、異常プリオンは、感染ハムスターの半分の血液から発見されたが、彼らは、何の症状も見せなかった。
> そして、感染ハムスターが症状を見せ始めたときには、それらのハムスターの80パーセントに、悪玉プリオンが発見された。」

元の英文を読むのが面倒なのでこの訳文を使わせてもらうと、
これも「発症を判断」というには不適でしょう。
趣旨としては「『発症前に』発症を判断」ということのはずだから、
「発症前に悪玉プリオンが発見された個体」「されなかった個体」

「その後発症した個体」「しなかった個体」
がどういう相関関係にあるかが重要。
「発症前に悪玉プリオンが発見されたという「感染ハムスターの半分」のうち、どれだけが発症したのか?」
(あるいは「発症前に悪玉プリオンが発見されなかったという「感染ハムスターの半分」のうち、どれだけが発症しなかったのか?」)
それが十分に高い割合であればタイトル通りといえる
(あるいは「発症前に悪玉プリオンが発見されたという「感染ハムスターの半分」のうち、どれだけが発症しなかったのか?」

「発症前に悪玉プリオンが発見されなかったという「感染ハムスターの半分」のうち、どれだけが発症したのか?」
の割合が低い場合)

まさか発症していないけれど悪玉プリオンが発見された人がいた場合に
「あなたは悪玉プリオンが発見されたんだからvCJDを発症しなければならない」
なんて迫るわけにもいかないでしょう?


[4366] Re:[4365] [4364] [4360] BSE発症を血液で判断? 米大研究チーム発表 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/08(Sat) 23:56  

通りすがりさん。
ここの部分、ちょっと、省略して、訳してしまいましたね。
「しかし、接種の20日後、異常プリオンは、感染ハムスターの半分の血液から発見されたが、彼らは、何の症状も見せなかった。
そして、感染ハムスターが症状を見せ始めたときには、それらのハムスターの80パーセントに、悪玉プリオンが発見された。」
つまり、症状を見せないうちにも、その感染ハムスターの半分の血液の中に異常プりオンがすでに発見され、症状を見せてからは、その感染ハムスターの80パーセントの血液に、異常プリオンが発見された、
という意味になりますね。
また、研究者の言葉として、「多くの異常プリオンは、発症する前の、たった、2−3週間前にしか、脳に、あらわれない。」とのことから、そのこと自体が、即、早期治療につながるというものでもなさそうですね。


[4365] Re:[4364] [4360] BSE発症を血液で判断? 米大研究チーム発表 投稿者:通りすがり 投稿日:2006/07/08(Sat) 23:12  

>BSE発症を血液で判断?
    −−

> そして、異常な症候は見られなかったが、

タイトルに偽りあり、といったところですかね。
「?」をつけておけば許されるのか?


[4364] Re:[4360] BSE発症を血液で判断? 米大研究チーム発表 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/08(Sat) 21:02  

まりちゃんさん。
情報ありがとうございます。
この研究は、テキサス大学と、スペインのthe Universidad Autonoma de Madridとの共同研究のようで、中心のPaula Saa博士やJoaqu&iacute;n Castilla博士や、Claudio Soto博士らによると、この研究は、46匹のハムスターについては、あらかじめ、スクレイピー感染物質を注射し、他の36匹については、食塩水のみを注射し、PMCA増幅装置という新しい技術をつかって、その比較をしたところ、接種後、二週間は、どちらのグループのハムスターにも、変化は見られなかったが、摂取後、20日後になって、スクレイピー接種のハムスターグループに、異常な折り畳み構造のタンパク質が、発見されたということですね。
そして、感染ハムスターの半分は、血液に異常プリオンが発見されても、異常な症候は見られなかったが、症候を見せ始めたときには、そのグループの80パーセントのハムスターの血液の中に、異常プリオンが見られたということです。
そして、この研究成果によって、血液検査によって、異常プリオンの発見が可能になったとしています。
参考
「Hamsters help develop BSE blood test」
http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2006/07/06/ubse.xml&sSheet=/news/2006/07/06/ixnews.html
「Blood Test For Mad Cow, CJD In The Works」
http://www.allheadlinenews.com/articles/7004148465
「BSE prions 'leak' into blood」
http://abc.net.au/science/news/health/HealthRepublish_1681124.htm
「Scientists say blood test may diagnose human version of mad cow disease」
http://english.people.com.cn/200607/07/eng20060707_280996.html
「New steps towards CJD blood test 」
http://www.inthenews.co.uk/news/news/health/new-steps-towards-cjd-blood-test-$444242.htm

なお、Science2006年7月7日号で発表された『Presymptomatic Detection of Prions in Blood 』のアブストラクトは、こちら
http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/313/5783/92
参照




[4363] 野生鳥類へい死個体は、あくまでも被感染側、初度の。 投稿者:とき 投稿日:2006/07/08(Sat) 18:24  

 感染源は、別に存在するのではないでしょうか。
 渡り鳥で伝播するのは、ありうることですが、その前段階で、かならずや感染し耐過馴致の過程を経ている個体群が、ウイルスのキャリアの役割をすることになるわけで。周辺環境の中で、すでに感染を経験してしまった個体群がいるはず。

◇スペインでも鳥インフルエンザ感染…H5N1型初確認(読売新聞) - 7月8日0時32分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060707-00000415-yom-soci
◇スペインで初のH5N1型検出=鳥インフルエンザ(時事通信 2006年 7月 8日 (土) 03:17)
http://news.goo.ne.jp/news/jiji/kokusai/20060708/060707135857.zk47r4zh.html?C=S

 人とは別に、あくまでも「鳥」(野鳥・家禽)でおこっている地域に注視しますと、もはや、人間のH5N1感染の発生に関しては、鳥からの感染であるとの因果関係を認めるわけにはいかなくなります。鳥で起こっている広がりを鑑みますと、もっともっと人間で起こっても当然ということになるわけですから。鳥H5N1に、人が感染するというのであるならば。
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/map-ai/tori060613.gif
(感染症情報センター「分布地図」)

 最初から、「鳥H5N1(AIV)」と、「ヒトインフルエンザウイルスA型(H5)」には直接のつながりはないというのが、ウイルス学的には、当然のことです。
 その意味で言えば、「細菌学」的な「人獣共通感染症」の概念は、ウイルス感染症にはあてはまらないということも当然のことです。ウイルス感染症は、厳密に言えば、とても「人獣共通」と言えたものではないからです。同じ「微生物」の括りにあっても、その生態は、細菌とは似て非なる存在です。
 とにもかくにも、ウイルスの増殖可能細胞の種特異依存性は、もっと厳密に認識されたほうがよいのではないかと思います。専門の学者さん方も、「細菌学」的な細胞生命体のような大雑把な感覚で見ることを、ウイルスに対しても捨てきれないように思います。

 あくまでも一つの仮説として掲げますが、野生の鳥類に影響を及ぼすほどの「新ウイルス」の発生と伝播キャリアとして、もっともその可能性が高いと考えておかないといけないのは、やはり、人間の活動である「畜産・養鶏」産業的営為ではないかと。渡り鳥での伝播は、あくまでも二次的な現象に過ぎないのではないかと、思えるようになっております。

◆鳥インフルエンザ問題の今後(176)(2006.7.6)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza302.htm
>『これまでいくら説明されても腑に落ちぬことばかりで、どうにも納得出来なかった。ただ茨城株が鶏を含めて環境中にいることは推測出来るが、浅田農産事件の強毒株もその後どこかに隠れてしまった。実際のことは全く分からないとされたままだ。』

 in vivoにおいて、「ウイルス」感染による「病気が起こらない」ということは、何を意味するのか。それは、けっして、「感染してない」ということではなく、「もうすでに感染を経験してしまっている」ということを意味しているのではないかと思えてしょうがありません。「病」がおこるのは、それまでに「感染」を経験しておかなかったからではないのかと。(衛生管理を、今の教科書にしたがって万全にして、きれいに囲うように飼養すればするほど、あとあとのリスクが大になっていくようなものかも。)

 人間でいえば、乳幼児期の、EBVやサイトメガロウイルスのように。もちろん、顕性感染の度合いが高い、麻疹やムンプスや水痘のような感染症もありますが。ウイルス感染は、その経験が目に見えるものよりも、圧倒的に不顕性の場合の方が多いのですから。風邪症候群(コロナウイルス感染など)などのように、原因不明のまま一括りにされてしまうものもありますし。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4585050736
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4086500760
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062569108
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4022613211


[4362] JAS法で県食品店調査 3割不適正表示 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/07/08(Sat) 12:00  

JAS法で県食品店調査 3割不適正表示
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/kz/0000066655.shtml
>交雑種の牛肉を和牛と表示した上に、別の和牛の「BSE(牛海綿状脳症)検査証明書」などを添付して販売したケースなど

給食はどうなるんでしょう。石川県の教育委員長がアメリカ牛を使うとかいっていたような。


[4361] 医薬品回収、05年度は倍増/欧州滞在者の献血が影響 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/07/08(Sat) 11:54  

医薬品回収、05年度は倍増/欧州滞在者の献血が影響
http://www.saga-s.co.jp/view.php?pageId=1618&blockId=82820&newsMode=article
 2005年度に厚生労働省に報告があった医薬品の回収は416件で、04年度の199件の2倍以上だったことが6日、薬事・食品衛生審議会の医薬品等安全対策部会で報告された。

 416件のうち、製品が使用された場合の影響度(3分類)で最も深刻な「重篤な健康被害または死亡の原因となり得る状況」は260件。ほとんどが血液製剤で、中でも、欧州に滞在歴がある人の献血を原料とした血液製剤が牛海綿状脳症(BSE)がらみで回収されたケースが208件を占めた。

 血糖自己測定機に使用するセンサーを高温で保管すると、低血糖で実際より高い測定値が表示される事例が確認され、自主回収した1件も、最も深刻なクラスに分類された。

2006年07月06日 21時07分



[4360] BSE発症を血液で判断? 米大研究チーム発表 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/07/08(Sat) 11:52  

BSE発症を血液で判断? 米大研究チーム発表
http://www.business-i.jp/news/world-page/news/200607080008a.nwc

 【ワシントン=気仙英郎】米テキサス大の研究チームは6日、ハムスターを使った動物実験によって、BSE(牛海綿状脳症)の発症の有無を血液検査で判断できる可能性がある、とする研究結果を米科学誌のサイエンスに発表した。

 それによれば、損傷した脳細胞からBSEを引き起こすとされるタンパク質「プリオン」が放出されるため、血液検査によって、疾病の有無を判断できるのだという。

 現在のBSEの発症の判断は、脳などのプリオンが蓄積されやすい細胞組織のサンプルを採取することが必要だが、血液検査法が開発されれば、BSE感染牛が食肉になる前に確認することが可能になる。



[4358] トンネルじん肺訴訟の時効の起算点 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/08(Sat) 08:06  

下記のとおり

【時効】

 国家賠償法1条1項に基づく損害賠償の消滅時効は、

患者らが規制権限不行使義務違反が同項の違法行為に該当すると知り、損害賠償請求が事実上可能な状況の下に、その可能な程度に「加害者を知った時」とは、

筑豊じん肺最高裁判決の原審判決が言い渡され、それが広く報道された時点(遅くとも2001年7月19日ごろ)と解釈するのが相当。

3年の短期消滅時効は完成しておらず、消滅時効の主張は認められない。

トンネル工事じん肺訴訟(「全国トンネルじん肺根絶訴訟」)は、

対ゼネコン訴訟では、全国23地裁・支部で提訴
対国訴訟では、全国11地裁で提訴。

状況は下記のとおり。

対ゼネコン訴訟(23地裁・支部)(和解済み)

札幌、仙台(2006/04/21)、福島(郡山支部)、前橋(2001/03)、水戸、東京、新潟、横浜、長野、金沢、福井、岐阜(2001/12/21)、松江、広島、徳島(2002/02/15)、松山、高知、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島(2001/09/17)

対国訴訟-国賠訴訟 -(11地裁)

東京地裁(2006年7月7日判決)、熊本(2006年7月13日判決)、仙台(2006年8月末判決)、広島、水戸、金沢、札幌、新潟、長野ほか

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20060707/20060707_048.shtml


[4357] 一漕ぎで、何倍もの力の出る自転車の開発 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/07(Fri) 21:31  

一漕ぎで、人力の何倍もの力を出せる駆動装置を取り付けた自転車(時速30-40キロが可能とのこと)が開発されそうな雲行きだ。
秘密は、駆動装置にあるようで、特許申請中であるという。
この駆動装置は、自転車に限らず、身障者用車椅子や、風力発電の駆動部などに取り付ければ、同様の効果が得られるものという。
また、人力や、水力、風力、波力など、トルクの弱い自然のエネルギーを効率的に、伝えることができる、画期的な駆動装置であるという。
年内には、試作機が完成し、試乗会などが、計画されているという。
これまでの自転車技術としては、このサイトhttp://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/map/kikai09/2/2-1-2-1.htm
のようにたくさんあるが、今回のものは、このいずれにも該当しないものであるという。
もし、これが実用化されれば、村上技術開発研究所(東京都江東区)の村上栄三郎代表が開発した燃料いらずの画期的エンジン「Murakami EMロータリーエンジン」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=526
以上のものになるに違いない。
ご興味のある方は、042-463-3201までどうぞ。


[4356] 「プリオンは、心臓に蓄積し、血液感染し、体内を巡る」という新しい研究 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/07(Fri) 08:40  

この研究は、カリフォルニア大学サンジェゴ校(UCSD)スクレイピー研究室と、アメリカ国立衛生研究所ロッキーマウンテン・アレルギー・感染症研究所が、実験用マウスを使って行ったもので、the journal Scienceの7月7日号で発表されたものだ。
この研究では、スクレイピーの感染物質が脳に感染後、300日後に、心臓に蓄積感染したという。
研究のアブストラクトは、『Prion-Induced Amyloid Heart Disease with High Blood Infectivity in Transgenic Mice 』
http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/313/5783/94?maxtoshow=&HITS=10&hits=10&RESULTFORMAT=&fulltext=PRION&searchid=1&FIRSTINDEX=0&resourcetype=HWCIT参照
この研究は、いろいろなことを示唆している。
すなわち、第一は、プリオンの心臓感染という立場に立った、プリオン病の新しい展開が期待できること、第二は、心臓から血液となって、プリオン病が体内を巡るという仮説にたてば、血液濾過による、プリオン病対策というものも、考えられうること、などである。
この研究を指導してきたMichael B. Oldstone博士によれば、「これまで、プリオン病は、慢性の神経疾患と考えられてきたが、今回のわれわれの研究で、他の発症の可能性もあり、それを引き起こす、コンディションやタイプについても、可能性が拡大されてきた。」という。
今回の研究では、異常な折り畳み構造のタンパク質が心筋に見られるが、心筋にアミロイド蛋白が発見されたのは始めてであるとしている。
カリフォルニア大学サンジェゴ校(UCSD)の心臓学の権威、Kirk Knowlton博士は、この心臓での異常な折り畳み構造のタンパク質が、心臓の血液ポンプアップの機能を低下させるとしている。
更に、博士は、プリオン病感染物質が、血液を、再生産的に、そして、確実に、高力価(ハイ・タイター)化するとしている。
そして、将来の展望として、プリオン感染物質が、血液感染し、体内を巡る間に、その汚染血液をろ過することによって、プリオン病を治すというような可能性も、見えてくるとしている。
また、心臓のアミロイドーシスと、プリオン病との関係も、この研究で究明される可能性も出てきたという。
このアミロイドーシスは、アルツハイマー病の患者の脳にも蓄積しており、これが心臓に蓄積(蝋状のたんぱく質が、心臓に蓄積し、心機能を低下させるもの)することによって、心臓がおかされるものである。
この研究によって、プリオン病と、アルツハイマー病との関係にも、一筋のつながりが出てくるもののようだ。
昨年、同じ、国立衛生研究所ロッキー研究室のBruce Chesebro博士とthe Oldstone group との共同研究では、細胞膜と、プリオンたんぱく質の間にあるCOOHのglycophosphoinositolアンカーの存在がないと、プリオンたんぱく質は、折りたためるが、細胞の表面に取りつくことができないとされた。
この研究のアブストラクトは、「Anchorless Prion Protein Results in Infectious Amyloid Disease Without Clinical Scrapie 」http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/308/5727/1435参照
これらの研究成果も、今回の研究とおおいに関連があるとされている。
参照
「Prion Disease Agent Causes Heart Damage in Mouse Study; Findings Suggest That Neurodegenerative Disease Affects Other Tissues」
http://www.ascribe.org/cgi-bin/behold.pl?ascribeid=20060706.135528&time=14%2024%20PDT&year=2006&public=1

http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/313/5783/94?maxtoshow=&HITS=10&hits=10&RESULTFORMAT=&fulltext=PRION&searchid=1&FIRSTINDEX=0&resourcetype=HWCIT


[4354] カナダのBSE疑い牛は、クロ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/06(Thu) 07:55  

4343でお知らせしたカナダでの第6頭目のBSE疑い牛は、確定検査の結果、BSEと判明した。
今回の6頭目のBSE牛は、これまでの5頭の出生コホートであるAlbertaとは異なる、マニトバ-Manitoba-のGimliの推定15歳の牛であるという。

この推定15歳というのは、この牛が、1992年に、現在のオーナーに買われた取引記録から、推定されたものであるという。
新しい出生コホートについての情報は、調査中であるが、出生地など、これに関する記録は乏しいという。
http://www.agweb.com/get_article.asp?pageid=128938&src=gennews
参照

http://www.todaystrucking.com/news.cfm?intDocID=16407


[4353] 「食品の原産地表示は正直に」との論説 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/06(Thu) 07:41  

この論説「Let's Be Honest About Food's Origin-Mystery Meat-」
http://www.counterpunch.org/johnson07052006.html
では、COOL制度が施行されるにもかかわらず、輸入食品の原産地表示が、高額の予算がかかることを理由に、自発的なものにまかされているために、消費者は、安い輸入肉をアメリカ産の肉だと信じさせられて購入したり、発がん性があるとされる遺伝子組み換え食品を、その表示なしに買わされていると、警告している。

http://www.counterpunch.org/johnson07052006.html


[4352] 専用サーバ移転のため、アクセスできず、ご迷惑をおかけしました。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/05(Wed) 08:07  

今朝ほどから、専用サーバへの移転を行っておりましたので、私のホームページにアクセスできなくなってました。
ちょうど、ワールドカップのイタリア−ドイツ戦の時間帯だったためか?、復旧が若干遅れたようで、この間、アクセスされた皆様方には、ご迷惑をおかけしました。



[4351] 新滋賀県知事は、嘉田良平さんの奥さんでしたか。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/03(Mon) 22:51  

予想外の滋賀県知事選挙の結果だったが、新知事になられた嘉田由紀子さん
http://kadayukiko.net/kada/
は、環境保全型農業の権威者(額縁転作・額縁水田-調整水田-
http://yamatokankyo.hp.infoseek.co.jp/sonota/07220005.JPGの、悪用される前の、純粋な環境的見地に立った、かつての推奨者といったほうがいいかな?)である嘉田良平さんの奥さんでした。
嘉田良平さんとは、池谷奉文さんの(財)日本生態系協会の席などでご一緒させていただいたこともあるが、いまは、象牙の塔を出られて、昨年から、アミタ持続可能経済研究所(AISE)」
http://www.amita-net.co.jp/aise/index.html
代表として活躍されているようだ。
このAISEは主に農林水産業や環境経済学の専門家があつまって、単に、学術研究だけでなく事業のプロデュースも手掛ける行動集団を目指しているようだ。
このサイトhttp://www.amita-net.co.jp/aise/member/index.htmlを見ますと、面白い人材がそろっているようですね。
先月ヘラクレスに上場したばっかりの、この、アミタ
http://www.amita-net.co.jp/
という会社、日本再発見塾
http://www.e-janaika.com/
なんてのも主催されているような面白そうな会社だ。
嘉田ご夫妻のご活躍をいのります。



[4350] Re:[4349] 怪しい厚労省胸部X線検討会 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/03(Mon) 21:45  

平山勲さん。
やや、錯綜した問題提起でしたので、ちょっと、まっすぐな答えにならないのは、ご勘弁いただきたいのですが、ちょうどといっては何ですが、先月の末に、「胸部レントゲン検診と、乳がんとの関係」についての研究が発表されましたね。
the Journal of Clinical Oncologyの6月26日に発表された「Effect of Chest X-Rays on the Risk of Breast Cancer Among BRCA1/2 Mutation Carriers in the International BRCA1/2 Carrier Cohort Study 」
http://www.jco.org/cgi/content/abstract/JCO.2005.03.3126v1
という論文で、フランス・リヨンのthe International Agency for Research on Cancerの研究グループのDavid E. Goldgar博士を中心にして、発表されたものですね。
これによると、「BRCA1/2」という 遺伝子を持つ患者1600人について調べたところ、これらの患者に対する胸部レントゲン検診が、乳がんの発生と関係あるとして、特に、20歳前の女性については、因果関係が深いとしていますね。
この1600人のうち、これまで、胸部レントゲン検診を受けた人は、これまで胸部レントゲン検診を受けなかったひとに比べて、54パーセントも、乳がんの進行がみられたとしていますね。
また、20歳まえに胸部レントゲン検診を受けた人は、胸部レントゲン検査を受けなかった人に比べて、2.5倍も高く、40歳前に乳がんの進行を見たとしています。
これについて、研究グループは、「「BRCA1/2」遺伝子を持つ人は、放射線の照射によって、DNAの修復がしにくくなる」との仮説を立てています。
しかし、一方、この研究の問題点として、乳がんが進行している女性は、乳がんを持たない女性に比して、より、レントゲン照射を受ける機会を覚えていることが多いという、想起バイアス (recall bias )があるのではなかろうか、という点と、レントゲンの照射量や、そのタイミングに関するデータが不足している、という点をあげています。
参考
「X-rays, genes may add to breast cancer risks」
http://www.newsday.com/news/health/ny-hscanc274797400jun27,0,2512137.story?coll=ny-health-print
「Chest X-Rays May Boost Breast Cancer Risk for Some」
http://www.forbes.com/forbeslife/health/feeds/hscout/2006/06/26/hscout533460.html
「Chest X-ray Exposure May Increase Likelihood Of Breast Cancer」
http://www.medicalnewstoday.com/medicalnews.php?newsid=46015
「X-Rays Linked To Breast Cancer」
http://news.worldfitness.ca/news/062706/X-RaysLinkedToBreastCancer.php
「Chest X-rays, breast cancer linked」
http://www.philly.com/mld/dailynews/living/14926905.htm

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2006-06/asoc-cxe062306.php


[4349] 怪しい厚労省胸部X線検討会 投稿者:平山勲 投稿日:2006/07/03(Mon) 19:44  


厚生労働省で「労働安全衛生法における胸部エックス線検査等のあり方検討会」という検討会が開催されている。これまでの議事録は下記のURLから読めるが不思議なことに第五回検討会の議事録だけは未公開である。不都合でもあったのか?
http://www.mhlw.go.jp/shingi/other.html#roudou 

この検討会はもともと労働安全衛生法に基づく定期健康診断の健診項目をどのように取り扱うか検討を行うという目的で始まった検討会である。しかし、これまでの資料を読むと議論の内容が当初の目的を外れており、帝京大学の矢野栄二氏が執拗に胸部エックス線検診の廃止を要求していることがわかる。一方、矢野栄二氏以外の委員は矢野栄二氏の意見に反対の立場を表明している者が多い。矢野栄二氏は「胸部エックス線検診には見落しが多く、放射線による肺がん発生の可能性があるため胸部エックス線検診は廃止すべきである」と主張し、国に胸部エックス線検診の廃止を要求している。

矢野栄二氏提出資料
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/12/dl/s1226-4c.pdf

矢野栄二氏の要求は一見もっともな意見に見えるが、平成17年のアスベスト災禍の発生にあわせ、職場検診を廃止することによりアスベスト被害の実態を隠そうとしているようにも見える。そもそも胸部エックス線撮影には直接撮影と間接撮影の2種類あるが、間接撮影とくらべて直接撮影が優れているという事をもって胸部エックス線検診を廃止すべきという根拠にはならない。また、胸部エックス線撮影時の放射線被曝による肺がん発生の可能性を全否定することはできないが、受動喫煙や喫煙およびアスベストは明白な発がん物質とされているが矢野栄二氏はこれによる影響を全く無視しているようだ。

一方、江口委員の提出資料を読めば喫煙や受動喫煙が、胸部エックス線検査に比べ、いかに大きな健康影響を有しているかを語っている。また、受動喫煙の害を発見した平山雄氏の研究も示している。要するにこの検討会は表向きは胸部エックス線検査の有効性の検討を行っているのだが、アスベストや受動喫煙と肺がんの関連を曖昧にし、かつ胸部エックス線検診を廃止することにより健康被害の実態を隠そうとしているように見えるのである。議事録をどう読んでも先ず結論ありきの議論である。

江口委員提出資料
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/12/dl/s1226-4b.pdf

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/12/s1226-4.html
第5回労働安全衛生法における胸部エックス線検査等のあり方検討会 資料

これまでの議論の概要を見ても矢野栄二氏が強引に持論を展開し、胸部エックス線検診を廃止させようとしていることが伺われる。もちろん、生活環境や医学技術が向上し胸部エックス線検診の必要性が失われたのであれば廃止すべきかもしれないが、アスベストや受動喫煙による肺がん被害が社会問題となってきた時期に胸部エックス線検診(肺がん検診)の中止を要求するのは不自然である。

これまでの議論の概要
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/12/dl/s1226-4a.pdf

ところで、矢野栄二氏はかつてタバコ会社の研究員であった。このことは米国のタバコ病訴訟によりタバコ会社から大量の内部文書(タバコ文書)が押収されたことにより発覚した。矢野栄二氏とタバコ会社の関係はカリフォルニア大学のHongとBeroが論文に書いている。これを読めば矢野栄二氏が受動喫煙の害に触れずに胸部エックス線検診の害を強調することがいかに不自然であるか自明だろう。

http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/325/7377/1413

HongさんとBeroさんの論文概要

1981年、平山雄は受動喫煙の害を発見した。平山雄の論文は影響力が強く、タバコ規制強化への圧力が強まり、タバコ会社は困っていた。そこで矢野栄二教授はタバコ会社に受動喫煙研究を提案し多額の研究費を要求した。彼らの最終目標は平山雄の研究に対抗する論文を書いてタバコ会社による言論統制に利用することであった。矢野栄二教授の多額の研究費要求についてタバコ会社は当初難色を示したが、協議の結果、矢野栄二教授の提案を受け入れた。タバコ文書から発見された矢野栄二氏の関与した論文原稿はいずれも受動喫煙の害を否定する内容であった。矢野栄二氏が関係した論文はPeter N Leeを著者として発表された。ゴーストライター問題は他の科学研究でも起こりえるが論文の信用が失われる。

厚生労働省殿

国の検討会で扱うには国の目的があまりにもあからさまで、人選がずさんである。




[4347] Re:[4346] [4345] [4344] [4341] 中国のアメリカ牛肉限定再開で落胆のタイソンとUSDA 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/03(Mon) 14:56  

虹屋さん。
ああ、そうでしたね。
勘違いしていました。
となると、ここでのUSDAの中国側への失望の意味は、オール・ビーフ(a full range of U.S. beef products )(fresh and frozen boneless beef, bone-in beef 、 other variety meats -stomachs, kidneys livers-)が対象とならなかったことへの失望なのでしょうね。



[4346] Re:[4345] [4344] [4341] 中国のアメリカ牛肉限定再開で落胆のタイソンとUSDA 投稿者:虹屋 投稿日:2006/07/03(Mon) 13:33  

笹山さん

> 1.骨なし牛肉に課されている条件のうち「30 か月齢以下」及び「BSE感染の疑いがなく、もしくは感染が確認されていない」との条件が削除


「30 か月齢以下」の条件は削除されていません。

36回プリオン専門部会の資料2:第74回国際獣疫事務局(OIE)総会の概要について
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/p-dai36/prion36-siryou2.pdf


[4345] Re:[4344] [4341] 中国のアメリカ牛肉限定再開で落胆のタイソンとUSDA 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/03(Mon) 11:35  

虹屋さん。
まだ、5月の総会での決定を受けてのOIEコードの改正が、サイトに反映されていないのですが、
今回の改正点は、
1.骨なし牛肉に課されている条件のうち「BSE感染の疑いがなく、もしくは感染が確認されていない」との条件が削除
2.「無視できるリスク」の要件を、飼料規制が少なくとも、8年間行われ、自国での最近時のBSE牛の生年月日より11年経過した後とする。
3.サーベイランス基準の改正
ですね。
これをもって、アメリカは、中国に対して、科学的根拠を持つ、OIEもみとめた基準なのに、中国側は、当初、5月15日に、「中国とアメリカとの第17回JCCT協議の結果、中国は、6月30日前に、OIE基準にもとづいてのアメリカ牛肉輸入再開をする」との合意を見たのに、このときは、国際基準に沿ってといいながら、それを無視したと、嘆いているというわけでしょう。
http://hill.beef.org/newview.asp?DocumentID=16046
http://www.oie.int/eng/en_index.htm
http://www.maff.go.jp/soshiki/seisan/eisei/bse/h180207gijiroku.pdf
参照

http://www.usmef.org/TradeLibrary/files/05_0622_OIEupdates.pps


[4344] Re:[4341] 中国のアメリカ牛肉限定再開で落胆のタイソンとUSDA 投稿者:虹屋 投稿日:2006/07/03(Mon) 09:11  

> 中国の条件が月齢30ヶ月以下の骨なし牛肉となったことで、主要企業のタイソンも、USDAも、あてが外れたと、落胆している


月齢30ヶ月以下の骨なし牛肉は、5月のOIE新基準でも無条件品目の条件です。
 30ヶ月齢以上もとか、日経では「無条件」と書いてありましたが、これを中国がのめば、中国は米国を狂牛病(BSE)発生国の”無視できるリスク”国と認めたことになります。幾らなんでも、そんなことはしないでしょう?
 米国は、自国のBSEステータスの評価すら公表していません。余りに虫が良すぎるというか、手前勝手ではないでしょうかね。


[4343] カナダで、6頭目のBSE発見 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/03(Mon) 07:33  

カナダ・トロントの Globe and Mail の「Canada may have its sixth case of mad-cow disease」
http://www.theglobeandmail.com/servlet/story/LAC.20060701.NATS01-1/TPStory/?query=BSE
によると、
the Canadian Food Inspection Agencyが、Globe and Mail に話したところによると、この6頭目のBSE牛(公式確定発表はまだのようですね。)は、1997 年の飼料規制以前に生まれたもので、飼料の交差汚染によるものではないかとされている。
カナダでは、つい先ごろ、ペットフードを含む新飼料規制強化を発表したばかりであった。(この掲示板の[4315] の記事をご参照)
http://www.foodconsumer.org/777/8/Canada_Likely_Dealing_With_Sixth_Mad_Cow_Case.shtml
によれば、今回の発見は、通常のサーベイランス検査で発見されたものであるという。

ということで、またまた、アメリカのR-CALFが、それ見たことか、と、騒ぎ出すに違いない。
参考
カナダの新飼料規制に関するR-CALFのコメント
http://www.rapidcityjournal.com/articles/2006/07/02/news/local/news06.txt

http://www.theglobeandmail.com/servlet/story/LAC.20060701.NATS01-1/TPStory/?query=BSE


[4342] 過分なるお言葉を頂戴してしまったようで・・・ 投稿者:とき 投稿日:2006/07/03(Mon) 01:09  

 何ともおもはゆい限りです。素直に受け取ればよろしいのでしょうが、どうしてもへそ曲がりの性分なもので、そうではないとわかっていても「巧言令色すくなし仁」という言葉を思い浮かべてしまうくらい、根性がひん曲がっておるようです。嘘偽りの情報もまた、ますます巧妙になり、メディア・リテラシー(情報の目利き)に関して、その教育の重要性がますます高まっているのではないかと思う昨今でもありますが、私自身が、おいそれと、人(の言葉)を信用・信頼できなくなってしまっているのかもしれません。(これもまた、不幸の一種といえば、そういえるかもしれません。)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza301.htm

>『こういうとなんだけど、明治生まれの日本人というのを見たことがない人が多くなったのだなと思う。
> どの時代にも尊敬する人というのはあるのだろうが、日本の歴史が背負わせた倫理できちんと起立する人々がかつてはいたというかけっこう身近にもいた。
> まあ、なんというか、先人を尊ぶということがわかりづらくなってしまったのだろう。』
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20060702
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50505768.html

 その面で日本のサッカーは、野球に比較して、まだまだ「文化度」が低いのではないかと思えてしまうのは私だけでしょうか。「王」選手(あるいはイチロー選手)に対する「敬意と憧れ(あるいは畏怖・畏敬)」ほどには、「ジーコ」選手(あるいは中田選手)に対するそのおもいの強さがあったかどうか…。
 人間の社会における「いのちのつながり」というのは、そのようなことも多分にあるのではないかとも思います。その意味で、いまの日本のいわゆる「アノミー」は、相当深刻なのかもしれません。(ネットがそれを、いくらか変える力になれるかどうか、あるいは、当世の井戸端会議、縁側談義の場となれるかどうか…。)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4898310850
--------------------------------------------------------------------------------------------------
(以下、こちらでは差しさわりのある文章の引用になるかもしれませんが、不都合がございましたら、お手数ですが削除の程を。色々な意見、ものの見方の一例として。)

(日垣隆「ガッキィファイター」2006年4月26日号 から)
http://homepage2.nifty.com/higakitakashi/

【農協を即座に解体せよ】
 55年体制下で、保守政党も革新政党も「一粒たりとも輸入せず」というスローガンを掲げ続けてきました。
 世界的にはありえない、偽善的かつ無能な農業政策でした。

 この場合の共犯者は、言うまでもなく農協の幹部です。農協は、自民党と社会党の大票田でした。仲良く分け合っていたのです。兼業化の流れのなかで、農家の夫たちの多くは土建屋に就職してゆきます。この土建業界を、自民党だけが集票マシーンとして活用に成功するのは、ご存じのとおりです。

 農協の大罪は、第1に、農作物をメカタ(重さ)だけで買い取ってきたこと、したがって質をまったく問わなかったこと、第2に、個別の取引を禁じたこと、にあります。

 メカタでのみ農作物を売買するのは、前近代のパラダイム(発想の枠組み)です。現代は、常に商品の質が問われるサービス付加社会であるにもかかわらず、農協はそれを最初から無視しました。無視することが、農民全員の利益を保証するのだと強弁して設立されたのです。
 誰が農協の設立を?
 もちろんGHQ(アメリカ占領軍)です。

 生協(これはGHQとは関係ありません)などと同様、「加入や脱退の自由」が協同組合の基本原則であるにもかかわらず、農協には「加入や脱退の自由」は実質的にありませんでした。

「一粒たりとも輸入せず」のかわりに、農水省は1971年から88年まで日本の農家に減反を強い、89年から92年まで保留したものの、そのうち一転して93年には冷夏による大凶作でコメ不足が生じ、なし崩し的に農産物を輸入し始めます。
 輸入するのは(私は)構いませんが、「一粒たりとも」という日本の基幹政策を平気で放棄するなら、その反省をまず明確に為すべきでした。

 結局のところ、「一粒たりとも輸入せず」のスローガンは、輸入しなくても良かった時代にそう言っていただけ、ということになります。「不足し始めたら輸入する」と政治家や農水省が明かしていたら、農民は誰も減反になど応じなかったはずです。年金と同様、国家的な詐欺でした。

 第2の罪は、日本の農業にさらに深い傷を与えました。
 もう忘れ去られつつあるようですが、ついこの間まで日本では、農産物を農家が独自に売ることを法律で禁じられていたのです。諸外国の農業に、これで対抗などできるわけがありません。

【なぜ生乳は捨てられたのか】

 やる気のある農家が、最近では、ネット上や独自ルートで自分の農作物を売るようになってきましたが、それもまだほんの一部です。大半は農協に搾取されています。自分で作ったものを自分で売る、というあたりまえのことを農家にできなくさせておいて、農協だけ肥え太ってきたわけですね。

 農協はもともと《みずから農業を営み、又は農業に従事する個人》(農協法第3条)しか加入できなかったものを、1962年の改正で、農家でない者も準組合員になれるようになり、今では出荷から保険や金融まで、農協関連団体職員の大半が非農家で占められています。非農家を農家が養っているわけであり、もはや《農民の経済的社会的地位の向上》を図る(同第1条)ことからは遠く隔たってしまいました。

 こうして、質を問わずメカタだけで買い叩くシステムが、質に関する個別農家の努力を、ほとんど無に帰してきました。北海道で農協(総合農協ではなく専門農協)が「余ったから」と大量に牛乳を捨てたのも、この必然的帰結です。

 私は、牛乳に対しては別の考え(牛の乳は子牛のためにあるのであって、栄養不足でない国々で人間が大量に飲むのはデメリットのほうが上回る)をもっていますが、そのことは別の機会に述べたいと思います。
 ここで強調したいのは、酪農家に独自の販売ルートがあれば、こんなことにはならなかったという点です。

 今からでも遅くはありません。「牛乳を捨てるのはかわいそうだ/もったいない」というレベルではなく、かつての減反政策の行き詰まりと同じ構造だと察知しましょう。

 1日も早く農協を解体してゆくこと、個別農家としては1日も早く「独自の販売ルート」を築いてゆく(それに耐える商品を生産してゆく)ことが何より肝要です。
(以上引用おわり)
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 食糧は、お金さえあれば、いつでも、どこからでも、いくらでも簡単に手に入るとタカをくくっている人がいるとすれば、それはこの国の食物生産のプロである農業者の方々を、あまりにもなめた精神を持っているかもしれません。逆に言えば、自分の作ったものを、そんな精神を持ったものには食べてもらわなくても結構だと思うくらいの気概と誇りをもった農業者であって欲しいものです。(なんの分野にしても、プロ≠フ技に最大限の敬意を払いたいものです。最近はエセもまた多いようで厄介ですが…。ホンモノを見極める目も、まさにメキキ‐リテラシー‐ですが。たとえば、寿司なんか、ネタを見極める目からはじまって、味を引き出すワザ、キレイに見せる演出のワザ、など総合的な職人の技のオンパレードですが、回転寿司やスーパーの寿司モドキ≠、同じ感覚でしか見れない人にはガッカリします。それは、「漬物」も同じですね。和菓子も。)
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20060701
>『和菓子っていうのはそれを作ることができる町に住んで食うものです。町が和菓子屋(の職人)をサポートする文化が重要。で、その文化というのは、お茶です。』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413035380
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794213476
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4795824835
(『必要なのは、「お金」でも「知識」でもありません。自然のままに生かしつつ、自然を超えた美を表現する―その精神が、品格と安らぎのある一鉢を生むのです。』。何か凡才≠ナ生きることの人生訓が書かれているかのような…。)

◇敢えて問う抗癌剤治療の是非(2006/05/31)
◇藁にもすがる患者の立場を(2006/05/31)
http://homepage2.nifty.com/higakitakashi/comment/comment_top.html
 そして、白血病≠ニ骨髄移植∴纓テならびに、臓器移植医療≠フいかがわしさと、根治療法を目指さない医療?
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4770024282
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806745669
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4121006917

 わざわざ、「大仮説」を装い、延々と研究体制を維持できるように仕組んでるのではないかと思われる分野が多々ありそうなことも。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334033415
http://kaoru.to/hypothesis.htm
(AIV≠烽サう見えてきてしょうがない。万物は流転する、同様、ウイルスは変異する、のも当然としておいたほうがいいわけで。それを人為でどうこうできると考えるのは、まさに「偽」ではないかと。そして、その「偽」によって印象操作世論誘導で形成されたマジョ狩り≠ェ駆逐の標的とするのも、それが「偽」であることを気付かせる可能性をもった「偽」にとって都合が悪い事物ではないかと…。)
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20060630/K2006063005990.html
http://find.2ch.net/?BBS=ALL&TYPE=TITLE&STR=%C1%ED%CC%B3%BE%CA&COUNT=10
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060608-00000003-scn-sci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060701-00000014-san-int
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060702-00000006-san-int
『この世の地獄の存在を思い知らされる映像』
http://nyt.trycomp.com:8080/modules/news/article.php?storyid=5253
http://nyt.trycomp.com:8080/modules/news/
『1984年』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150400083


[4341] 中国のアメリカ牛肉限定再開で落胆のタイソンとUSDA 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/02(Sun) 16:57  

中国は、この金曜日に、アメリカ牛肉の輸入再開を決定したが、その中身は、アメリカ側が予測したものとは異なり、月齢30ヶ月以下の骨なし牛肉となったことで、主要企業のタイソンも、USDAも、あてが外れたと、落胆している
アメリカ側としては、OIE基準の中国への適用で、牛肉輸出の拡大に風穴を開けたがったのであろうが、そうは、とんやがおろさなかった。
まさか、ブッシュ小泉会談が、あだとなったのでも無かろうに。
http://www.theindependent.com/stories/070106/new_usbeef01.shtml

ジョハンズ農務長官の落胆コメントは、こちらのサイト
http://www.usda.gov/wps/portal/!ut/p/_s.7_0_A/7_0_1OB?contentidonly=true&contentid=2006/06/0231.xml
ご参照



[4340] 白い羊の中の一匹の黒い羊 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/02(Sun) 11:08  

篠原さんのサイトで、ご丁寧に、7月1日付け
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza301.htm
で、再度、私のサイトについてのお励ましの言葉がありました。
ありがとうございました。
その中で、ダイアナ妃のセーターについての話がありましたが、
この写真
http://img70.imageshack.us/img70/8928/19830612gharveyaa3sx.th.jpg
のセーターのことですね。
ちょうど右の胸の部分にある黒いのが、黒い羊で、後は、赤い中に白い羊が書いてあるもののようですね。
これが有名になるにつれて、Penny Plain,やLaura Ashleyなどのメーカーが商業的に作ったようです。
イギリスのアパー・ミドル階級の子女であるスローン族(Sloane Ranger) のライフスタイルを示すclassic sweater と呼ばれるもののようです。
Wikipedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Black_sheep_%28term%29
http://en.wikipedia.org/wiki/Black_Sheep
によりますと、もともと、黒い羊という意味には、異端者という意味があるようで、ダイアナ妃自身が、イギリス王室の中では、黒い羊であったのでしょうね。



[4339] 「海は誰のものか?」を考えさせられるひとつの著書 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/01(Sat) 18:52  

水産庁長官時代にお世話になった農林水産省OBの佐竹五六さんや、「まな出版企画」の中島満さんらから、「海の『守り人』論2 ローカルルールの研究」(まな出版企画 5000円)
http://www.manabook.jp/localrule-saiban.htm
という著書を、ただいま、いただいた。
内容は詳しくこれから読ませていただくとして、ざっと見て、私にとって、非常に興味深いテーマに覚えた。
佐竹さんからの著書は、これが二冊目で、第一冊目は、『体験的官僚論』(有斐閣、1998年)http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9971142317
という本で、これについては、私のサイト『ファクト・ファインディングのすすめ 』http://www.sasayama.or.jp/opinion/S_01.htm
で紹介させていただいた。
今回のテーマは、海は、いったいだれのものか?というテーマを、平成8年11月の東京高裁「静岡県沼津市大瀬崎ダイビング訴訟」をベースに考察されている。
現在、公有水面埋立法(大正10年法律第57号)k第二条 「 埋立ヲ為サムトスル者ハ都道府県知事ノ免許ヲ受クヘシ 』の規定によって、地先の都道府県が、公有水面の埋め立て許可の権限を持つ。
一方、上記の大瀬崎ダイビング訴訟においては、ダイビングスポットで、大瀬崎の内浦漁協が、ダイバーたちから、徴収する潜水料は、違法とする判決である。
つまり、この判決では、海は、コモンズであるとの判決内容を示したのである。
判決では、地先権を無視し、ローカルルールを重視したと、この本では書かれている。
これと同じような、権利のグレーゾーンにある権利は、このほかにも、入会権や入浜権など、地域における慣行化した権利がある。
今回、私が、「コモンズ的視点を欠いたエコ・ツーリズムでいいのか?」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=609
で、議員立法「エコツーリズム推進法案」なるものに反対した理由は、このグレーゾーンにあるエコスポットの権利について無視し、地域指定がされることへの危惧から、反対している側面もある。
いつもながら、興味深い視点を佐竹さんは、提供していただくことに感謝申し上げつつ、とりあえず、サイトからのお礼の言葉にかえさせていただく。


[4338] 橋本竜太郎さんと土光臨調 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/01(Sat) 15:46  

橋本竜太郎さんがなくなられたという。
橋本さんの思い出といえば、やはり、自由民主党の行政調査会会長として、当時の土光敏夫経団連名誉会長(第2次臨時行政調査会(第2臨調会長、1981年3月〜1983年3月)とともに、行政改革に取り組まれたときのことだろう。
あのころ、橋本さんは、オンボロのクラウンに乗って、名実ともに、土光さんとともに、質素な形を示された。
あるとき、行政調査会で、私が、ともすれば、特定の特殊法人について、「言うまでもないことですが」という表現をして、暗に特定の特殊法人についての例外的取り扱いを示唆すると受け取られかねない発言をしたところ、会が終わっての、車を待っている玄関口で、「笹山君のさっきの「言うまでも無いことですが」の発言部分は、要らない言葉だね。」と、諭され、例外なき行革を強調された言葉が、今も、耳に残っている。
謹んで、ご冥福を祈りたい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060701-00000011-yom-pol


[4337] 篠原サイトからのお励まし 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/01(Sat) 09:54  

鳥インフルエンザ問題を契機に、この掲示板のご投稿をいただいているときさんのご意見などを通じて、ご共感をいただいている篠原さんのサイトの6月29日号で「笹山道場と《時》師範の武運長久?を祈りたい。」http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza299.htm
とのお励ましをいただいています。
ありがたいことですね。
鳥インフルエンザ問題も、どのスパンなり視座で、この問題を見るかによって、いろいろな視点が変わってくるのが、複雑でもあり、面白いところです。
その点、4331でときさんが言われている
「畜産業界における鳥インフルエンザウイルス感染問題に関しては、まずは、日本の意思決定の主権は国民≠ノあるということを前提にしなければなりません。この場合の国民≠ニは、養鶏業界内に所属する人間です。それで生計をたて懐具合に直接関わってくる人にとっての問題。」
の部分については、
前段については、異論の無いところでしょうが、後段については、果たして、養鶏業界が、どの程度の社会的スパンを持って、この問題を見ているかによって、そうともいえないような気がするのは、私だけでしょうか。
養鶏業界に限らず、いわゆる日本の業界というものは、狭い社会的スパンに固執するのが、正道であり、それを広げてしまうと、護送船団体制が崩れかねないことになり、業界擁護に反するとして、組織内の指弾を受けかねないというのが、常のようですので。
私も、いろいろな業界の方を見てきましたが、残念ながら、そのようなのが、実態のように見受けられました。

http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza299.htm


[4336] 寄付税制について考えるべき時 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/07/01(Sat) 07:45  

ビルゲイツの巨額の寄付に刺激されたのか、無用の社長披露パーティの経費分などを寄付に当て、社会貢献しようとの動きが、はやりだしそうな気配だ。
この記事、「名古屋銀、愛知県と名古屋市に計1000万円寄付 」
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20060630c3d3001s30.html
なんかも、そのひとつ、
24年ぶりのトップ交代で同月29日に簗瀬悠紀夫頭取が就任したが、披露パーティーなどは開かず、その経費を、愛知県と名古屋市にそれぞれ500万円を寄付し社会貢献に役立てるというもの。
愛知県への寄付は社会福祉事業に振り向けられる見通しで、名古屋市向けは名古屋城の本丸御殿を復元するための基金に積み立てられるという。
福井日銀総裁の吝嗇ぶりに辟易としている国民にとっては、金額はともかく、なんとなく、さわやかな話題だ。
国会議員でも、早くから、寄付税制の拡大に意欲を持って当たられてきたかたもいる。
今は、引退されたが、塩崎潤先生だ。
塩崎案は、寄付国債なるものを発行し、これを購入した人への税制優遇措置を考えるというものだったが、いつの間にか、ポシャってしまったようだ。
しかし、私としては、今でも、この塩崎案は、傾聴に価する案であったと、評価している。
寄付税制を優遇すると、本税の歳入が減るのではないか、タックスヘイブン(tax haven、このhavenは「避難所」の意味であって、決して、heaven「天国」ではない。)へのぬけ道に使われるのではないのか、などという、財務省の疑心暗鬼が、この種の軽減税制度の拡充を阻んでいるようだ。
しかし、寄付した人の名前を付けた冠寄付ならば、その寄付した人なり、その子孫も、十分に、社会貢献をしたことへの誇りと、単なる吝嗇家ではなかったとの社会評価も受ける、優れた制度であると思う。
ちなみに、現在の寄付控除は、下記のように、まことに稜々としたもので、心細いものである。

税控除を受けられるのは、以下の要件をみたすものに限られている。
1特定寄付金
・国または地方公共団体に対する寄付金
・指定寄付金
2.公益法人に対する寄付金で財務大臣が指定したもの
・特定公益増進法人に対する寄付金
3.日本赤十字社、日本育英会、国際交流基金などの特定の法人に対する寄付金で、その法人の主たる業務に関連するもの
・特定公益信託の信託財産とするために支出した金銭
・政治活動に関する寄付金
・認定NPO法人に対する特定寄付金

http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20060630c3d3001s30.html


[4335] 村井仁さんが、長野県知事選挙に出られるようですが 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/30(Fri) 21:33  

新生党・新進党時代にご一緒させていただきましたが、いつの間にか、自民党に戻られて、国家公安委員長をされておられましたね。
役人出身らしからぬ、なかなかのアイディアマンのかたでした。
ご健闘を祈ります。
ただ、過去の変節?が、今回の選挙のさわりにならなければとも、念じております。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060630-00000157-kyodo-pol


[4334] Re:[4330] Pandemic Planning Update II 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/30(Fri) 21:19  

Chaosさん。
いつも情報ありがとうございます。
ご紹介の中で、12ページ目の次のチェックリストが、参考になりました。
霊安施設(Mortuary Facilities)なんてのもあって、ギョッとしますが。

Available Checklists:
State and Local
Individuals and Families
Business
Schools (K-12)
Faith-based and Community Organizations
Medical Offices and Clinics
Home Health Services
Long-Term Care and Other
Residential Facilities

Upcoming Checklists:
Law Enforcement and First Responders
Children’s Hospitals
Health Insurance Industry
Travel Industry
Mortuary Facilities
Correctional Facilities


[4333] Re:[4332] 人から人への感染に警鐘=BSEで米経済紙 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/30(Fri) 21:04  

掲示板さん。
この記事の中の『ヒトの変異型ヤコブ病について、「将来、牛ではなく、ヒトのキャリアからの感染が問題になるのは確実だ」と警告した。 』は、この前ご紹介した、クールー病の潜伏期間の50年説と絡んでの話なんでしょうか。
原文見ていませんので、なんともいえないのですが。


[4332] 人から人への感染に警鐘=BSEで米経済紙 投稿者:掲示板から 投稿日:2006/06/30(Fri) 16:01  

読売や産経の社説でやってほしいですね。

人から人への感染に警鐘=BSEで米経済紙
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060629-00000031-jij-int
【ワシントン28日時事】28日付の米経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」は、「BSE(牛海綿状脳症)は社会病」と題した論説記事を掲載。この中で、BSEによって引き起こされるヒトの変異型ヤコブ病について、「将来、牛ではなく、ヒトのキャリアからの感染が問題になるのは確実だ」と警告した。 
(時事通信) - 6月29日11時1分更新


[4331] 誇りも敬意も信頼も失ったアノミーに陥った日本? 投稿者:とき 投稿日:2006/06/30(Fri) 14:39  

 いのちのつながりを感じることさえできなくなって…。

◆鳥インフルエンザ問題の今後(172)(2006.6.30)
『大切な鶏、しかも何十万羽という大量の鶏に、不確かなワクチンを投与するなど、自身が不確かなワクチン接種を受ける以上に恐ろしいことだ。この基本的な感情は、鶏を物としか見ない部外者には分からないのかも知れない。 』
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza298.htm
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/ai.htm

 感染攻撃試験で抗体価の上がる期間が極度に短いというのは、もはや抗体産生能を獲得してしまっている、つまりは、感染経験(野生株・擬似株)を済ましているということを意味します。人の種々のウイルス感染もそうですが、幼少期(学童期以前)の感染時のほうが数段軽く済んでしまうというものが通例です。それと同様、雛の段階で、感染した場合、その環境もさることながら、気付かないうちに軽くすましているという可能性も考慮しておいたほうがよいのではないでしょうか。
 生き物が環境中で生きていくことにおいて、ウイルス・フリー≠ネんていうのは、全くありえない世界≠フことですから。

 それと、ウイルスが、「宿主域を変える(種を超える)」というのも、一つの仮説≠ナあって、まだだれも確認したひとはいません。ある鳥インフルエンザウイルスが、鳥の細胞でも、人の細胞でも、共通して増殖していると確認されてもいませんし、鳥でおこっているインフルエンザの原因ウイルスH5N1と全く同じもので、人間に感染し増殖しているというのも検証されていません。あくまでも、想定しているだけのことです。
 ずいぶんいいかげんなことで、世の中が回ってしまうものだなと、あきれております。まさに『恐怖の極相』そのものです。
http://d.hatena.ne.jp/schazzie/20051110
 そうして見れば、「プリオン仮説」なんてのも、経済・貿易にまで多大な影響を及ぼしてしまっていますが、ずいぶんいかがわしい事象といえるかもしれません。プリオン<^ンパクなんて、ずいぶんありふれたもので、それがあろうがなかろうが、ヤコブ病やアルツハイマー病などの、いわゆる痴呆症・認知症は、確実に起こっているようですから。(長生きするようになれば、身体・内臓が老化するように、脳細胞だって当然老化すると思いますが…。)
 はたまた、そうやってみてくれば、HIV感染によるAIDSもまた、たまたま検査方法が開発されて、「在る」ということが確認できるようになっただけのことであって、昔々から人類の中に存在していたという可能性もあるのではないかとも思っています。(これもまた、だれも確認できないことですが。)
 この世の中に、わかっていることと、確実に知りえないことが厳然としてある、ということを知ることがいわゆる「無知の知」でしょう。いまの一部の学者さん方は、あまりにも既知のものごとの中だけで、事実≠つくりすぎています。その背景には、まだまだ広大な未知が漠々と果てもなく広がっていることを想像できるようであってほしいものです。どうにもこうにも知ったかぶりすぎでは。学者とは、本来、地味で地道な存在であると思っておりましたが…。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50505768.html
『いまのセレブは金ぴか時代の寵児(ちょうじ)である。医師は高収入が常だから「医者寒からず儒者寒し」といった。いまは、儒者たる学者も研究費をくすねる時代だから「儒者また寒からず」か。』
http://www.sankei.co.jp/news/060629/morning/column.htm
(ちなみに、大手新聞社のコラムニストも、なんとも酷いトンデモ本につられてしまったものです。ノンフィクションに偽装した、いわゆる想像たくましいフィクションといえるようなシロモノではないかと思います。こんなことでまた、「恐怖の極相」が拡がっていくのでしょうか。)
http://www.sankei.co.jp/news/060628/morning/column.htm

 畜産業界における鳥インフルエンザウイルス感染問題に関しては、まずは、日本の意思決定の主権は国民≠ノあるということを前提にしなければなりません。この場合の国民≠ニは、養鶏業界内に所属する人間です。それで生計をたて懐具合に直接関わってくる人にとっての問題。(もう、民主主義≠フ限界が見えているようで、愕然とせざるをえない現状ですが…。日本の統治システムは、それである以上、しかもそれ以外のものを認めたくはない以上、なんとしてもこの中で考え生きていくほかありません。)
 まずはなんといっても、おそらく、「鳥インフル」制度下の「業界」の、この感染現象に対する意思の統一ができるかどうかにかかっているというほかありません。
http://www.jpa.or.jp/index2.asp
(酷な言い方になりますが、誤「制度」の犠牲者がある程度の集団・団体になるレベルにならなければ、なかなか解決が困難であるというのが、これまでの通例です。その意味では、民主主義的意思決定とは、最初から、衆愚政治であると思っておくほかありません。間違った制度の責任をとる主体が、初めから存在していないのですから。個人としてできることは、とにもかくにも、間違いは間違いであると、表明しつづけることだけでしょう。それがいかに空に向けられ、だれも耳を貸すことがなかったとしても。異端でありつづけることを覚悟でやっていくほかありません。)

>『民主主義の世界では、こういう構図に終止符を打つのは市民。』
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20060630
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◇沖縄でインフルエンザ流行 真夏なのに学級閉鎖も(共同通信) - 6月30日6時10分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060630-00000028-kyodo-soci
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/science/influenza/?1102494912
◇インフルエンザ流行レベルマップ - 国立感染症研究所 感染症情報センター
http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/inf-keiho/index.html

 あらゆることを考慮にいれて、抗体検査でもやってみれば、面白い結果が期待できると思うのですが…。(とはいっても、「指定感染症」化されてしまうと、おいそれとは「確認」するわけにはいかなくなってしまいましたが…。過剰反応せざるをえないわけで。先回りした(誤)制度のおかげで、ずいぶん窮屈なことになっているのでしょう、現場は。)

(笹山様 掲示板の開放、いつも有難うございます。伝言板替わりに用いているようで相済みません。)


[4330] Pandemic Planning Update II 投稿者:Chaos 投稿日:2006/06/30(Fri) 13:33  

笹山様

ご無沙汰しています。 Chaosです。
米国のpandemicflu.gov に下記のレポートが出ました。
現状と準備状況について、コンパクトにまとめられています。
Pandemic Planning Update II
http://www.pandemicflu.gov/plan/pdf/PanfluReport2.pdf


[4329] FRBが追加利上げし、FF金利は年5・25%に 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/30(Fri) 06:40  

米連邦準備制度理事会(FRB)は29日、前日に続いて連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、短期金利の指標となるフェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標を0・25%引き上げて年5・25%とすることを決めた。
公定歩合も同幅引き上げ、年6・25%とした。
FOMCでの利上げは2004年6月以来、17回連続。
今日のFOMC声明の概要は下記のとおり。
http://www.federalreserve.gov/boarddocs/press/monetary/2006/20060629/ 参照

近時の経済成長を示すインディケーターは、年初の強いベースよりも、緩和基調にあるが、これは、住宅市場の徐徐なる冷え込み、利上げ効果の遅延、エネルギー価格の上昇などの一部を反映したものである。
コアインフレについては、徐徐に上昇してきている。
生産性向上が、単位労働コストの上昇を吸収しており、インフレ期待は、鎮静の状態には、ある。
しかし、資源利用の高度化、エネルギー価格や他の商品価格の上昇は、インフレ圧力を維持している。
総需要成長の伸び悩みは、インフレ圧力の低減に寄与しているが、FOMCとしては、一定のインフレリスクは、残っていると判断した。
それらのインフレリスクへの更なる対応の程度とタイミングについては、今後入ってくる、インフレと経済成長に関する見通しの情報によってなされるであろう。
FOMCとしては、いかなることがあっても、目的達成を支持しうる必要性に応じて、景気見通しの変更に機敏に対応するつもりである。


http://www.federalreserve.gov/boarddocs/press/monetary/2006/20060629/


[4328] 4326の山本さんの日銀総裁退陣論が海外のAP紙にも大きく掲載 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/29(Thu) 21:37  

「Yamamoto: Central Bank Chief Should Resign」
http://www.forbes.com/home/feeds/ap/2006/06/29/ap2848192.html
というような見出しで、ForbsやBloombergなどで、山本幸三さんの日銀総裁退陣論を大きく伝えている。



[4327] どうして高くなった?65歳以上の国民健康保険料 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/29(Thu) 16:50  

1.二〇〇六年度の税制改正で、これまで所得1000万円以下の場合にあった高齢者の非課税限度額が廃止。

2.年金生活者のための控除が、縮小された。

これによって、国保料や介護保険料は原則、住民税を基準に算定されるため、前年と収入が同じでも二倍以上に跳ね上がる場合もでてきた。

結果、国民健康保険料は約3万5000円アップ。介護保険料も約2万円増える見通し。



[4326] 福井総裁に辞任を要求=自民の金融小委員長が意見書−村上ファンド出資問題で 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/29(Thu) 10:00  

自民党金融政策小委員会の山本幸三委員長は28日、村上ファンドに出資していた福井俊彦日銀総裁に対し、即時辞任を要求する意見書をまとめた。近く自らのホームページ
http://www.yamamotokozo.com/
上で公開する方針。
金融政策に関する同党実力者が、公然と総裁辞任を求めるのは初めてで、与党の内外に波紋を投げ掛けるのは必至だ。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060628-00000165-jij-pol

との記事ですが、まだ、ホームページには、掲載されていないようですね。

なるほど。
「村上対村山」の対決ってわけですか。

http://www.yamamotokozo.com/


[4325] 日本側が視察予定のアメリカ食肉加工施設は、35工場 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/29(Thu) 08:11  

このサイト「Japan will lift ban on U.S. beef if U.S. plants pass inspections」
http://www.siouxcityjournal.com/articles/2006/06/28/news/local/2db4b2609173a27b8625719b0009346e.txt
での、アメリカの日本大使館のShin Yokoyama 氏(the agricultural consulate)の話によれば、
日本側は、三チームに分かれて16州を視察する予定であり、視察予定のアメリカ食肉加工施設は、35工場とのことである。
視察は、7月20日には、完了すると言う。
視察先には、台湾・香港向け輸出牛肉で、骨の小片が混じっていた Tyson FoodのNebraskaのLexington工場なども含まれている。
そのほか、Tyson Foodの他の工場としては、7月14日に予定されているNebraska州のDakota CityやIowa州のDenisonなどが含まれており、他の会社の工場としては、Schuyler,Hastings,Grand Island、Omahaなどが、含まれている。



http://www.siouxcityjournal.com/articles/2006/06/28/news/local/2db4b2609173a27b8625719b0009346e.txt


[4324] アメリカ・クリークストーン社のUSDAに対する全頭検査訴訟日程決まる 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/28(Wed) 12:44  

アメリカ・クリークストーン社のUSDAに対する全頭検査訴訟
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=574
の日程が下記のとおり決まった。

2006年7月14日 クリークストーン社の略式判決(正式事実審理を省略して行われる裁判)提訴期限
2006年8月25日 USDAの略式判決控訴期限
2006年9月15日 クリークストーン社の傍証提出期限
2006年10月6日 USDAの傍証書類提出期限

参照http://www.abcnews.go.com/Politics/wireStory?id=2126857

ちょうど、そのころ、アメリカ牛肉が日本に輸入される時期とは、なんとも、皮肉なことである。


[4323] Re:[4322] 「フィッシングの疑いのあるサイトの警告」について 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/28(Wed) 11:38  

新入りさん。
> 笹山さん、早速のレスありがとうございます。ところで、私は Internet Explorer 7のベータ版を使っているのすが、このサイトにアクセスするとしきりにフィッシングWebサイトではないかと聞いていますので>>
ですが、これについては、[4256][4255] [4254] [4248] 「フィッシングの疑いのあるサイトの警告」について ということで、書いてありますのでご参照ください。



[4322] Re:[4321] [4320] [4318] イギリスの MedImmune社が、改良型スプレー式鳥インフルエンザ用ワクチンを開発 投稿者:新入り 投稿日:2006/06/28(Wed) 10:29  

> 新入りさん。
> このサイト「Flu vaccine shortage might continue into 2005」
> http://www.usatoday.com/money/industries/health/drugs/2004-11-16-flu-vaccine-shortage_x.htm
> に世界のワクチンメーカー一覧が書かれていますが、MedImmune社は、MedImmune UKとMedImmune USAの両社でやっているようですね。
> アメリカでは、FluMist生産、イギリスでは、CAIV-T生産とのことのようですね。

笹山さん、早速のレスありがとうございます。ところで、私は Internet Explorer 7のベータ版を使っているのすが、このサイトにアクセスするとしきりにフィッシングWebサイトではないかと聞いていますので、「そうです」と返信しておきました。(冗談です)


[4321] Re:[4320] [4318] イギリスの MedImmune社が、改良型スプレー式鳥インフルエンザ用ワクチンを開発 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/28(Wed) 09:59  

新入りさん。
このサイト「Flu vaccine shortage might continue into 2005」
http://www.usatoday.com/money/industries/health/drugs/2004-11-16-flu-vaccine-shortage_x.htm
に世界のワクチンメーカー一覧が書かれていますが、MedImmune社は、MedImmune UKとMedImmune USAの両社でやっているようですね。
アメリカでは、FluMist生産、イギリスでは、CAIV-T生産とのことのようですね。

http://www.usatoday.com/money/industries/health/drugs/2004-11-16-flu-vaccine-shortage_x.htm


[4320] Re:[4318] イギリスの MedImmune社が、改良型スプレー式鳥インフルエンザ用ワクチンを開発 投稿者:新入り 投稿日:2006/06/28(Wed) 09:51  

私の記憶では、MedImmune 社はワクチン製造に必要なリバース・ジェネティクスと呼ばれる技術の特許を持つアメリカの企業だったはずです。同名の企業なのか、イギリスにも関連会社があるのか、どうなんでしょう。


[4319] 円安が福井日銀総裁の辞任を促している? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/28(Wed) 07:30  

海外メディアでは、福井日銀総裁辞任のうわさが、円安を促しているようだ。
円は、昨日の午後には、一ドル116.27円となり、その後、116.70円となった。
これは、4月21日以来の安値である。
対ユーロでは、146.41 円となり、これは、 過去最安値の更新であり、1999年にユーロが導入されたときの133.49円以来の安値となった。
このまま、責任論があいまいのまま、ずるずるいくと、結果として、驚異的な円安が、日銀総裁の首をはねることになるかもしれない様相となってきた。
参考「Yen May Weaken on Concern Bank of Japan's Fukui Will Step Down 」
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601101&sid=aqXzZkqgqZ70&refer=japan

http://www.axcessnews.com/modules/wfsection/article.php?articleid=10192


[4318] イギリスの MedImmune社が、改良型スプレー式鳥インフルエンザ用ワクチンを開発 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/27(Tue) 21:40  

この MedImmune社は、これまでにも、FluMistなどのスプレー式のワクチンを開発してきたが、今回開発したのは、CAIV-T(Cold Adapted Influenza Vaccine, Trivalent)というもので、A型に効くようであり、H1N1ウイルスに対しては、これまでの注射によるよりは、89パーセント以上有効であり、H3N2ウイルスに対しては、これまでの注射によるより、79パーセント以上、有効であるという。
このCAIV-Tは、これまでのFluMistと異なり、ワクチンを凍結保存しておく必要がない生ワクチンであることが特徴で、保存に楽というのが特徴のようだ。
このほど、MedImmune社は、CAIV-Tについて、アメリカのthe US Health and Human Services Departmentから、一億七千万ドルの受注を受けることとなった。
また、アメリカ国立衛生研究所と、H5N1ウイルスについての有効性についての研究をしており、フェーズ1の臨床実験についての患者登録をしているという。
また、MedImmune社は、アメリカ国立衛生研究所の国立アレルギー・伝染病研究所(NIAID)と、いろいろなタイプのウイルスに対しての試験バージョンを作るための合意書を取り交わしたという。
順調に行けば、MedImmune社は、この二年以内に、イギリスのSpekeの工場で、生産体制に入るという。
下記サイトご参照

http://www.in-pharmatechnologist.com/news/ng.asp?n=68664-medimmune-bird-flu-vaccine-nasal


[4317] 「福井日銀総裁が辞任すれば、7月のゼロ金利解除は、延期』とのブルームバーグの見方 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/27(Tue) 09:35  

今日のブルームバーグでは、『Yen May Fall as Poll Shows 67 Percent Says Fukui Should Resign』
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=10000087&sid=aOdR2hQ2o9C0&refer=top_world_news
との記事を載せているが、その中で、「福井日銀総裁が辞任すれば、7月のゼロ金利解除は、延期』(``If Fukui does have to resign, it will push back a July rate hike by the Bank of Japan.'' )との見方をしている。

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=10000087&sid=aOdR2hQ2o9C0&refer=top_world_news


[4315] Re:[4314] [4304] アメリカの牛が牛の肉骨粉を食べていたという緊急ニュース 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/27(Tue) 07:17  

虹屋さん。
その後のH.J. Baker & Bro.社のリコール問題は、進展は無いようですね。
この「PRO-PAK」、同一社のものかどうかは、分かりませんが、以前にも、FDAから忠告を受けていたラベルのようですね。
http://www.fda.gov/foi/warning_letters/m2293n.pdf
参照
今後も、危険部位混入のアメリカ牛肉の輸入という事態は、大いに考えられることですね。
だから、発生工場のみの禁輸かどうかが、焦点になるというわけでしょう。
それと、まだ、こだわっている韓国の態度をほぐしたいという思惑もあるのかも知れません。
カナダでは、日本市場を意識して、このほど、牛以外の飼料やペットフードなどについて、より厳格な飼料規制を敷くことを決めたようですね。
「Ottawa sets tougher rules on animal feed to fight mad cow disease」
http://www.canada.com/topics/news/agriculture/story.html?id=23a69106-d585-49e5-be04-0f56eb18fccd&k=85630
http://www.940news.com/nouvelles.php?cat=23&id=62653参照



[4314] Re:[4304] アメリカの牛が牛の肉骨粉を食べていたという緊急ニュース 投稿者:虹屋 投稿日:2006/06/26(Mon) 14:14  

22日の食品安全委員会・プリオン専門部会では、牛の肉骨粉入り牛用飼料をリコールの件は、新聞報道や提出資料をみると取り上げられなかったようです。

このリコールされている飼料に含まれている肉骨粉に病原プリオンが含まれていると、新たなBSE感染が起きています。昨年末の答申でこの肉骨粉による交差汚染の可能性を指摘した吉川泰弘座長。新任の門平 睦代委員は(帯広畜産大学)は国連食糧農業機構(FAO)専門家とし て牛疫のアフリカ大陸からの撲滅作戦に携わるなど動物病の予防・家畜飼養管理の専門家ですから、様々な的確な質問を出されるのではないかとおもったのですが・・

私は
@BSE発症の可能性が高い30ヶ月齢以上の高齢牛が原料に含まれていたのか。
A135℃、3気圧下、3時間という病原プリオンの活性が著しく低下する製造方法で作られた物なのか、(米国で最も多い大気圧下での製造だとプリオンの活性はほとんど低下しない)
B牛の肉骨粉は牛に与えないという米国の飼料規制(フィードバン)は1997年夏から実施されています。2005年8月製造から肉骨粉が混じったと発表されていますが、規制実施から2005年7月までの製造分には含まれていなかったのでしょうか。
C05年8月から肉骨粉が使用されるようになった理由は?。Dその違法な製造が10ヶ月あまりも見逃されていたのは何故でしょう。
E他の飼料工場や農場では、牛の肉骨粉が牛用飼料に使われていないのでしょうか。
違法な製造を10ヶ月あまりも見逃してしまうチェック体制が信頼できるのでしょうか?

主要な牧場や飼料工場で牛の生産記録やえさの給与状況などを調べる農水省の1チームは、どんな報告を出すのやら??

http://www5.plala.or.jp/nijiya231-9288/HATAKE/hatake_06/hatake_0626_BSE-recool.htm


[4313] Re:[4312] 4287ザ・タイムズの福井日銀総裁問題についての論評 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/26(Mon) 10:14  

たかさん。
確かに、一定の改革派たたき的バイアスは、福井総裁問題と、オリックスの宮内問題には、あるようには、思われますね。
ところで、国際紙の世論は、いよいよ、厳しくなっているようで、今日は、タイムズ紙に以下のような論評がのっていますね。
以下、概訳しますと、次のとおりです。

「Fukui clings on as pressure to resign bank job grows」
(辞職圧力の中、ポストにしがみつく福井日銀総裁)
http://business.timesonline.co.uk/article/0,,13133-2243204,00.html

「福井日銀総裁は、彼のキャリアを守るために、今日、スイスから東京に戻るであろう。
国会での辞任コールと、国民世論の批判の高まりで。政治の世界や市場の世界でのオピニオンリーダーたちは、今週、福井日銀総裁が、生き延びうる確率は、五分五分の状態に立たされていると見ている。
明日には、福井総裁は、国会で、彼の妻の家計についての質問を含む、彼の民間投資についての尋問で、じりじり攻められることになる。
スキャンダルに満ちた村上ファンドへの関与が、彼の社会的信用を落としたというという点についての示唆を追い払うと同時に、彼は、日銀のスタッフの数百人がカラ出張していることについての非難という、更なる問題に直面している。
この問題についての日銀内部の報告書は、当初、今週出される予定であったが、公表は、無期延期となっていることについても、疑う向きがある。
昨日、あるアナリストは、「福井総裁の辞職は、そのごの何週間にもわたる混乱の引き金になりうるものだ。」と、述べた。
すなわち、日経225インデックスは、かなりの売りに入り、外貨ブローカーは、「彼の辞職は、ドルに対して、円を三セント押し下げうるものである。」といっている。
福井総裁の日本経済の舵取りに見せた手腕については、尊敬すべきものがあるが、福井総裁は、民間時代に、村上ファンドに一千万円の投資をしたことで、厳しい批判を浴びている。
中略
福井総裁は、先週末、国際決済銀行のバスらでの総会に出席し手いたが、その間、日本のメディアは、彼のキャラクターや行為に対しての攻撃をやめなかった。
自体は、ますます、悪化の一途をたどっているように見える。
バークレイズ・キャピタルの小林益久氏は、次のように言う。
「いまや、日本は、ワールドカップで敗退し、新聞・テレビとも、何もすることが無いので、この福井総裁問題に集中してしまっている。
この数日間は、福井総裁へのメディアの辞任圧力は、ますます、高まるであろう。」
世論調査でも、福井総裁の人気は、落ちている。
そのうちのひとつでは、70パーセント以上が、辞職を求めている。
福井総裁をめぐる騒動は、ゼロ金利解除のタイミングについての議論にも、波及している。
このスキャンダルが出るまでは、エコノミストたちは、ゼロ金利解除を、7月か、または、秋口かに分けて、考えていた。
あるエコノミストは、7月の金利引き上げを予測している。
その理由として、日銀は、スキャンダルにもかかわらず、その独立性を、ゼロ金利解除で示したいと思っているからであるとしている。
また、福井総裁を支持する政治家に借りを作りたくないからであるとしている。
一方、このような見方もある。
すなわち、もし、このスキャンダルが長引き、7月上旬の金融政策会合にまで、かかるとすると、日銀は、金利上昇を遅らせる必然的な嵐を切り抜けることができるような、政治上の力をもてなくなってしまうであろうとしている。
もし、福井日銀総裁が、辞職することがあれば、金利は、秋には上昇することは、大いにありうることである。」
以上、概訳は、終わり。
以下は、原文

Fukui clings on as pressure to resign bank job grows
By Leo Lewis in Tokyo

TOSHIHIKO FUKUI, the governor of the Bank of Japan, will fly back to Tokyo from Switzerland today fighting to save his career.
With calls by MPs for his resignation growing and public opinion against him, political and market pundits believe that Mr Fukui stands only a 50-50 chance of surviving the week.
Tomorrow, he faces a parliamentary grilling over his private investments &#8212; an interrogation that will almost certainly involve Mr Fukui’s wife answering questions about family finances.
As well as fighting off suggestions that his involvement in a scandal-tainted fund has destroyed public trust in him, the governor faces further criticism over a travel expenses scam involving hundreds of BoJ staff. Some are suspicious that an internal BoJ report on the issue, due for publication this week, has been delayed indefinitely.
Analysts said yesterday that Mr Fukui’s resignation would trigger weeks of chaos: the Nikkei 225 index could see heavy selling and currency brokers said that his resignation could drive the yen down three cents against the dollar.
Although respected for his stewardship of the Japanese economy, Mr Fukui is under intense criticism over a ten million yen investment in a fund run by Yoshiaki Murakami, an investor indicted last Friday for insider dealing. Mr Fukui bought the stake in 1999 while a private citizen and his failure to declare it when he became governor in 2003 broke no BoJ rules. But he has not fully justified his decision to sell the stake last February. Mr Fukui last week took a 30 per cent pay cut to apologise for his conduct.
While he spent the weekend in Basle at a meeting of Bank for International Settlements, the Japanese media savaged his character and conduct over the Murakami stake. It is likely to get worse.
Masuhisa Kobayashi, of Barclays Capital, said: “Now Japan has been knocked out of the World Cup, the full weight of newspapers and television have got nothing else to concentrate on except Fukui. The pressure on him will intensify over the next few days.”
Polls show that Mr Fukui’s popularity has plummeted. In one, more than 70 per cent said that he should resign.

RATE OF CHANGE

THE turmoil surrounding the Bank of Japan Governor Toshihiko Fukui has added to debate over the timing of the country breaking free from a long experiment with zero interest rates.
Until the scandal broke, economists were divided on whether the BoJ would make its move in July or wait until the autumn. Some believe that Mr Fukui’s difficulties make a July rate rise more likely &#8212; the BoJ will want to show that it retains its independence despite the scandal and that it owes nothing to the politicians who have supported Mr Fukui.
Others believe that if the scandal drags on as the mid-July monetary policy meeting draws near, the BoJ will not have the political clout to weather the inevitable storm that would follow a rate rise.
If Mr Fukui resigns, a rate rise in the autumn becomes much more likely.

http://business.timesonline.co.uk/article/0,,13133-2243204,00.html


[4312] 4287お礼 投稿者:たか 投稿日:2006/06/25(Sun) 21:31  

笹山様

ご丁寧な回答ありがとうございました。
やはり、語弊というべき物があの記事にはありましたか
笹山様は、良心的に知らなかったのだろうとの解釈ですが
私には、これは初めに結論ありきの世論操作にしか見えません

即座に拝見したのですが、ちょっと今回の件で
マスコミのやり口には頭に来てしまったので
冷静になるまでレスとお礼は控えておりました。

福井総裁への国民の怒りは、意図的に作られた物だと判断してます。
私は福井総裁が辞任する必要もないと、考えております
ただ、この行為を今後辞任に該当する行為と、今回決定するにしろ
あるいは、福井総裁が結果的に辞任するにしろ
適正かつ中立的あるいは両論併記的な記事を見た国民が
冷静に判断を下した結果としての辞任と
不正確あるいは中立性を欠いた記事を見た国民が
激怒して下した結果の辞任では
大きな差があると思っております。その意味と結果においても

今回の件で、様子を見ておりますが
どうやら辞任に追い込むまで意地でも叩きたいとしか
思えません。どうなるかは分かりませんが
辞任するしないに関わらず、この国のマスコミが
非常に感情的情緒的判断を強いる事に危惧を覚えます。

とりとめもない事を書いてしまいました。
本来お礼を書くレスだったのに、半分愚痴になってしまった(苦笑)


[4311] 「日銀総裁のポスト維持への懇願」というニューヨークタイムズ紙の記事 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/25(Sun) 10:58  

今日けのニューヨークタイムズ紙では、ロイター報道の転載として「Banker Makes Plea to Keep Japan Post 」
http://www.nytimes.com/2006/06/24/business/worldbusiness/24insider.html
と題した記事を載せている。
以下は、その概訳である。

「日銀の福井総裁は、多くの人が個人資産の取り扱いミス とみなしていることで、辞職の圧力をかけられているが、その福井総裁は、金曜日、総裁の地位にとどまることを望み、中央銀行の信頼回復に努めたいと、述べた。
福井総裁が、金曜日に、このほど起訴された村上氏によって経営されていたファンドに、数年前、一千万円投資していたことを発表して以来、福井総裁の判断と倫理規範が問われてきた。
福井総裁の投資は、福井総裁が民間人時代になされたものであったが、2003年に日銀総裁になった後も、5社の株式とともに、持ち続けてきた。
福井総裁のコメントは、村上氏がライブドアとの取引も含むインサイダーの罪で、東京地検に起訴されて以後に、なされたものである。
村上氏は、関心を持つ会社に対して、攻撃的に価値をしぼりだすトレーダーとして知られていたが、ライブドアによって始められた株式公開買い付けについて、予備的知識をもってトレードを行ったという罪で、6月5日に、逮捕された。
日本政府は、福井氏を、近年まれに見る、もっとも有力な中央銀行総裁であるとして、サポートし、小泉総理も、木曜日には、福井総裁は、大きな仕事を成し遂げてきた方であると、述べた。
しかし、アナリストたちは、もし、この問題についての大衆の怒りが消散しない限り、福井総裁の立場は、不安定なものになるであろう、と、いっている。
そして、福井総裁が退任するであろうという推測が、円を圧迫する要因になるであろうと、予測している。
国会の委員会での二日目の出席の前に、福井総裁は、混乱を起こしたことに対して、再び、謝罪したが、日銀総裁の地位にとどまると明言した。
福井日銀総裁の投資についての委員会での質問に対して、「私は、国民の信用を裏ばったことに対して、申し訳なく思っており、その償いをしたい。」と、述べた。
そして、「しかし、私は、私の総裁としての責任は、成し遂げたいという気持ちには、変わりない。」とも、述べた。
野党から資料要求に対して、福井総裁は、来週の火曜日に、氏の個人的資産についてのより詳細な報告書を提出するであろうと、国会関係者は、言っている。
彼の報告書は、日銀総裁としての本給以外に、どのくらいの収入を得ているかについて、ディスクロージャーするであろうし、2003年以来の福井総裁の財産の残高について、ディスクロージャーするであろう。
その委員会前に出席する予定は、無いようだ。
以下略

Banker Makes Plea to Keep Japan Post

By REUTERS
Published: June 24, 2006

TOKYO, June 23 (Reuters) &#8212; The governor of the Bank of Japan, Toshihiko Fukui, under pressure to resign over what many see as a mishandling of personal finances, said on Friday that he wanted to stay at his job and restore faith in the central bank.

Mr. Fukui's judgment and ethical standards have been called into question since he disclosed that he had invested 10 million yen ($86,000) years ago in a fund run by the financier Yoshiaki Murakami, who was indicted on Friday.
Mr. Fukui made the investments while working in the private sector but had kept them, along with shares in five companies, after becoming the central bank governor in 2003.

His comments came after Tokyo prosecutors indicted Mr. Murakami on charges of insider trading in a deal involving Livedoor, the scandal-plagued Internet company.

Mr. Murakami, a former trade bureaucrat known for aggressively squeezing value out of the companies he is interested in, was arrested on June 5 on charges of trading on advance knowledge of a takeover bid started by Livedoor.

The government has backed Mr. Fukui &#8212; seen as one of the most able central bank chiefs Japan has had in years &#8212; and Prime Minister Junichiro Koizumi said on Thursday that Mr. Fukui had done a great job.

But analysts said Mr. Fukui's situation could become precarious if public outrage over the affair did not dissipate; speculation that he might decide to go has been a factor weighing on the yen.

Appearing before a parliamentary committee for a second day, Mr. Fukui apologized again for upsetting the public but said he wanted to stay on as governor.

"I am sorry for betraying the public's trust and will make amends," he told the committee questioning him over his investments. "But my feelings to continue fulfilling my responsibilities of my job are unchanged."

At the request of opposition party lawmakers, Mr. Fukui will submit a report giving more details of his personal finances to a parliamentary panel next Tuesday, parliamentary officials said.

His report will disclose how much he earned other than his regular salary and the outstanding amount of his financial assets since 2003. He is not scheduled to appear before the panel.

Mr. Murakami, 46, along with Takafumi Horie, the 33-year-old chief executive of Livedoor, have become a symbol of a more free-wheeling style of capitalism that is gradually taking hold in Japan. Their arrests have come amid a growing public debate about the effect of such changes on society.

Mr. Horie and other Livedoor executives were arrested in January in connection with a separate business deal and have been charged with securities law violations. Mr. Horie has denied wrongdoing.

In the Japanese legal system, authorities can hold suspects for several weeks before issuing formal charges.

Mr. Murakami admitted to insider trading before his arrest, though he said he had heard about Livedoor's takeover plan by accident and had not intended to profit from the information.

More Articles in Business &raquo;

http://www.nytimes.com/2006/06/24/business/worldbusiness/24insider.html


[4310] 「ニューギニアのプリオン風土病「クールー」の潜伏期間研究で、vCJD発生評価についても影響」とのランセットの研究記事 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/24(Sat) 22:29  

2006年6月24日の「ランセット」の「Kuru in the 21st century-an acquired human prion disease with very long incubation periods」
http://www.thelancet.com/journals/lancet
で、イギリスのUniversity College LondonのJohn Collinge博士が、パプア・ニューギニアのプリオン風土病「クールー」の潜伏期間についての研究成果を発表した。
これによると、このクールー病の潜伏期間は、これまで考えられてきた期間よりも長く、50年以上とのことである。
この潜伏期間の見直しは、同じ人間のプリオン病であるクロイツフェルト・ヤコブ病の潜伏期間評価にも影響するものと見られている。
これらの研究者は、パプアニューギニア島で、1996年から2004年6月まで、クールーの11のケースについて調査を続けてきたが、これらの患者は、すべて、その原因とされている人肉食用の禁止以前に生まれたひとばかりだ。
そのうち、もっとも若い人が、1959年生まれであるという。
それらの研究から研究者たちは、最少の潜伏期間を31年から41年とした。
しかし、その中のある男性については、39年から56年の潜伏期間を有しているとし、通常より7年も潜伏期間が長いケースがあるとした。
このことから、現在、vCJDで行われている今後の発生予測の数値は、著しく過小評価をしている恐れがあるとしている。

その他の関連記事
「Human mad cow epidemic may be underestimated」
http://www.zeenews.com/znnew/articles.asp?aid=304685&ssid=28&sid=ENV
「CJD Could Be A Time Bomb」
http://www.habersaglik.com/default.asp?Act=Dt&CatId=4&NwId=71257
「Human 'Mad Cow' Could Cause Eventual Epidemic」
http://www.cbc.ca/cp/HealthScout/060623/6062312U.html
「Mad Cow: Symptoms Emerge Decades Later」
http://www.webmd.com/content/article/124/115552.htm
「Human Mad Cow Disease May Be Lethal 50 Years After Initial Infection」
http://www.foodconsumer.org/777/8/Human_Mad_Cow_Disease_May_Be_Lethal_50_Years_After_Initial_Infection.shtml
「CJD Incubation Period May Well Be Over 60 Years」
http://www.medicalnewstoday.com/healthnews.php?newsid=45851
「Human mad cow epidemic 'could be bigger than feared' 」
http://www.guardian.co.uk/bse/article/0,,1804539,00.html

http://www.medscape.com/viewarticle/537274


[4309] Re:[4308] [4307] 4287について 投稿者:桜の花 投稿日:2006/06/24(Sat) 14:41  

笹山さん
処世術の闊歩する日本の社会で 笹山さんが言う究極のインサイダー社会では トップのスキャンダルから 法律の改正までいかないと思います。
日本の事務次官会議と国家公務員法にもとずくシステムは縦社会と言いながら情報は瞬時に横に流れる 政治家にとっても便利な社会です。

これを是正する目的から 考える護民官的姿勢の政治家も役人もおりません。まして国民の認識こそ そこに至っていないからです。その意識の輸入もへんてこですね。

野党の民主党でさえ 極端に言えば鳩山幹事長の有価証券頼みなのですから・・凍結など言い出せません。
それほどに日本は処世術社会なのです。

私は 指導者・権力者・特権を持つ者の立場が 護民主義の発想から新たに考えなければ正しい解決策が出せないとかんがえます。

例えで一番良いのが 皇室の姿勢です。日本で最高の特権を与えられている皇室が 国民の為だけに日夜考え・発言している姿勢しか国民に見せない事で証明されてもいます。ですからそのことに批判が起こらないのです。本当はこれも真の護民主義ではなくて処世術社会の一つの方便と考えているのですが・・


[4308] Re:[4307] 4287について 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/23(Fri) 08:05  

たかさん。
「Mr Fukui’s apology」
のなかの
「poorly with the strict disclosure or “blind trust” requirements for senior positions in the central banks and governments of other big economies)」
の部分ですが、忠実に訳すとすると、
「厳格なディスクロージャーが、(日本において)不十分であること、または、他の経済大国の中央銀行の上級職や、政府部門の上級職においては、必須条件とされている、ブラインドトラストの(日本における)不十分さ」
ということになり、日本のこの種の問題についての制度的条件の不備をいっていますね。
ゲンダイネットさんの記事では、ブラインドトラストの話は、出てきませんが、FTの記事に書いてあるにもかかわらず、その制度の存在を詳しくお調べにならなかったということなのでしょう。
イングランド銀行の場合は、たしか、ブラインドトラスト採用のはずでしたが。
欧州中央銀行の場合は、「スタッフ・ルール」(「the ECB Staff Rules containing the rules on professional conduct and professional」)のArticle 1.2.14 で、はっきり規定されています。

また、この「Mr Fukui’s apology」の記事では、次のようにも言っています。
「福井日銀総裁の村上ファンドへの投資が、このような騒動(furore)を起こした理由として、二つの理由があり、
ひとつは福井氏自身が、村上氏や堀江氏に代表される日本のキャピタリズムの近代的かつ攻撃的なあり方についてのサポーターであったこと、
第二は、ゼロ金利解除を目前にして、このスキャンダルによって、日銀の信頼性を自ら掘り崩している猶予が無かったこと。」
としていますね。
そして、
「福井日銀総裁は、この嵐を何とか、切り抜けよう(weather)とし、政府や内閣に対し、不十分さを謝り、小泉総理は、「これは問題ではない。」とし、また、日銀は、「福井総裁は、規則違反をしていない。」としている。
しかし、問題は、その規則そのものにある。
むしろ、それらのことが規則に欠如していること、そのこと自体こそが問題なのである。
日銀の政策委員会の次期メンバーは、利害の不一致についてのいかなる提案をも避けるために、彼らの投資をトラストに置くことをアドバイスはしたが、それは、義務とするものではなかった。
しかも、資産のディスクロージャーを強制するものでもなかった。」
としています。

この「Mr Fukui’s apology」記事のその他の一部については、finalventさんのブログhttp://d.hatena.ne.jp/finalvent/20060617
に残っていますので、そちらも、ご参照ください。

また、私のブログ記事「福井日銀総裁の村上ファンド出資と、日本版ブラインド・トラスト制度の必要性」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=611
のほうで、ブラインドトラスト制度について、少し詳しく書いてありますので、そちらのほうもご参照ください。

私のスタンスとしては、「この問題を単なる一スキャンダルに終わらせては、何にも、今後の改善は図られない。もっと、利益抵触に関する法律(the Conflicts of Interest Act)の整備などを含む、日本の政治経済全般に通用する制度的措置が必要だ。」という立場で書いてあります。



[4307] 4287について 投稿者:たか 投稿日:2006/06/23(Fri) 07:07  

初めまして、おじゃまさせて頂きます。
ちょっと気になった記事がありまして、その件で

ゲンダイネットが以下の記事を書いてます。
http://news.www.infoseek.co.jp/gendainet/story.html?q=20gendainet02026926
以下抜粋引用

福井俊彦日銀総裁(70)の投資問題に海外メディアが呆れている。

 英紙フィナンシャル・タイムズは16日付社説で、福井総裁が「内規に違反していない」と
弁明していることについて、「その内規に問題がある」とコキ下ろした。
 欧米では、中央銀行総裁の個人資産には厳しい開示基準が設けられている。
 米連邦準備制度理事会(FRB)の幹部は家族名義の分も含めて毎年の公開が義務づけられている。
英イングランド銀行でも、内部担当者に報告する仕組みがある。
 ところが日銀にはそんなルールがなく、同紙は「不十分な内容」とバッサリ。
「今回の騒動は、日銀が金融政策の独立性を保つ上での障害になりかねない」との懸念も示した。

引用終り。

この件で、ft.comだと見出しのちょっとしか見られず
全文確認できないので、検索していてここにたどり着いたのですが
4287を拝見して、上記記事とあまりに印象が違うのでもの凄い違和感を覚えてます。

4287を拝見する限り、フィナンシャルタイムズの記事は、日銀内規の問題ではなく
「ブラインド・トラスト制度の欠如」であって
日銀と福井総裁批判ではなく、日本の制度自体の指摘に見えるのですが・・・
どう見ても、ゲンダイの記事見ると、フィナンシャルタイムズが
日銀と福井を批判しているかのような印象しか受けません。
この国内記事の要約は、いくらなんでもちょっとさすがに変なんじゃないかと、思った次第なんですが、、、原文見ていない以上なんとも、、、どうなんでしょうか?


[4306] 米国国務省からこの掲示板にアクセスあったようなんですが。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/22(Thu) 21:07  

米国国務省(US Department of State)さんからこの掲示板にアクセスがあったようなんですが、何のことかと思ったら、「 半丸枝肉」とは?についてでした。
これについては、3585の虹屋さんの質問に対して、3588で、wattanaさんがsideの訳し方について書いてありましたので、それが、国務省さんのお目に留まったようですね。
恐れ多いことです?
たしか、ここの点での農林水産省さんの訳は、丸も半丸も、枝肉と訳していたので、混乱がありましたね。


[4305] Re:[4304] アメリカの牛が牛の肉骨粉を食べていたという緊急ニュース 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/22(Thu) 17:42  

掲示板からさん。
情報ありがとうございました。
このサイト「USDA MAD COWS IN TEXAS AND ALABAMA SPONTANEOUS, and santa will arrive in July」http://enpf.chinabroadcast.cn/talkchina/ShowThread.aspx?PostID=29559
によると、リコールの対象となった製品は、
H.J. Baker & Bro.社の
1. 商品名「PRO-PAK」
http://www.bakerbro.com/propak.htm
のうちの、
「PORCINE MEAT AND BONE」

2.商品名「PRO-LAK」
http://www.bakerbro.com/prolak.htm

3.商品名「PRO-AMINO II」

で、製造工場は、
Albertville, AL facility.
ということのようですね。

2005年8月から2006年6月までに作られたもので、製品の配布先は、
Georgia, Kentucky, Michigan, Florida, Alabama, Tennessee, Mississippi, California, Louisiana.
の各州の飼料メーカーや農場にわたったようです。
リコールのランクは、リスト1(生命のかかわる成分を含んだリコール)とのことです。
リコールのクラスについては、こちらのサイトhttp://www.fda.gov/oc/po/firmrecalls/recall_defin.htmlをご参照

http://www.fda.gov/oc/po/firmrecalls/hjbaker06_06.html


[4304] アメリカの牛が牛の肉骨粉を食べていたという緊急ニュース 投稿者:掲示板から 投稿日:2006/06/22(Thu) 16:24  

アメリカの牛が牛の肉骨粉を食べていたという緊急ニュース

米飼料企業 反芻動物蛋白質入り牛用飼料をリコール 米国産牛肉輸入再開は再考せよ
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06062201.htm

>16日、反芻動物蛋白質に汚染された乳牛用飼料も含む三種の家畜飼料を製造したH.J. Baker & Bro社が、食品医薬局(FDA)と協力、これら飼料のリコールを始めたと発表した。

>これら飼料は、アラバマ州アルバートヴィルの同社工場で、2005年8月から2006年6月までに製造されたもので、ジョージア、ケンタッキー、ミシガン、フロリダ、アラバマ、テネシー、ミシシッピ、カリフォルニア、ルイジアナの飼料製造業者と酪農農場に売られたという。FDAは、これら製品を受け入れた者は直ちに使用をやめよと言う。



[4303] 電球ソケットに取り付け可能な電球形発光ダイオード・ランプ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/22(Thu) 13:28  

東芝ライテック(小野聰社長)は6月20日、従来の電球ソケットに取り付けて使用できる電球形LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)ランプ7機種の発売を発表した。
消費電力は、ボール形、レフ形、キャンドル形は2.2Wの低消費で、1日24時間連続点灯しても1か月の電気代を約36円に抑えられる。スポットライト形は消費電力1.8Wとさらに低消費。こうした特徴を生かし、ボール形やキャンドル形は常夜灯や装飾用などに、レフ形やスポットライト形は、商品ディスプレイや壁面照明などに活用できる。

 定格寿命は2万時間で、1日24時間連続点灯しても2年以上にわたって使用可能なため、交換の手間も低減。LED光源は熱放射が少ないため、生鮮食品や美術品など熱に弱い物品の照明にも適している。繰り返しの点滅にも強く、点灯直後からほぼ100%の発光出力を得られるため、点滅頻度の多い用途にも活用できる。
参照
http://bcnranking.jp/products/01-00008672.html
http://www.tlt.co.jp/tlt/topix/press/p060620/p060620.htm


[4302] Re:[4301] [4300] [4299] [4298] [4296] C型、B型肝炎訴訟: 血液製剤でヒトのBSE、異型CJDに感染したら国の責任は?? 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/06/22(Thu) 09:56  

笹山さん、虹屋さんこんにちは、

そういや米国牛輸入再開も決定したそうですが、問題が露見した場合、誰がどのように責任を取るのか、国という隠れ蓑ではなくて、個人名ではっきりしてほしいですね。

http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/


[4301] Re:[4300] [4299] [4298] [4296] C型、B型肝炎訴訟: 血液製剤でヒトのBSE、異型CJDに感染したら国の責任は?? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/21(Wed) 19:36  

虹屋さん。
追加です。
C型肝炎訴訟の判決文も出ました。
下記のとおりです。
http://www.shikoku-np.co.jp/news/kyodonews.aspx?id=20060621000364
これによりますと、行政の不作為については、次のとおりとなっています。
78年85年8月時点では違法とはいえず、除斥期間の起算点は、87年4月時点としていますね。
この起算点の解釈の違いで、原告の間に、差(9人のうち5人については国の責任も認定。残りの4人の請求は棄却)が出てしまったようです。

「87年4月時点では、肝炎の危険性などに関する知見がかなり明確になり、血液用剤再評価調査会が非加熱フィブリノゲン製剤の有効性、安全性、有用性に強い疑問を抱いていた中で、当時の医学的、薬学的知見に基づく有効性の審査方法では、製剤の有効性が確認できない状況にあった。さらに当時、非加熱製剤について、青森県での肝炎集団発生事例の報告などがあり、今後も同種感染事例の発生する危険性が高い状況にあった。

 このような状況にありながら、厚生大臣は非加熱フィブリノゲン製剤について、後天性低フィブリノゲン血症の適応除外をしなかったから、規制権限不行使は著しく不合理で違法である。

 そればかりか厚生大臣は、乾燥加熱処理でのウイルス不活化は十分でなく安全性が確保されていないのに十分な調査、検討を行わず、当初から非加熱フィブリノゲン製剤に代えて加熱フィブリノゲン製剤の製造承認をするとの結論ありきの方針で、申請からわずか10日という短期間で有効性、安全性、有用性を十分に確認しないまま、後天性低フィブリノゲン血症の適応除外のない加熱フィブリノゲン製剤を製造承認した。安全性確保の認識や配慮に著しく欠けており違法である。」

http://www.shikoku-np.co.jp/news/kyodonews.aspx?id=20060621000364


[4300] Re:[4299] [4298] [4296] C型、B型肝炎訴訟: 血液製剤でヒトのBSE、異型CJDに感染したら国の責任は?? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/21(Wed) 17:58  

虹屋さん。
今日のC型肝炎の判決文は、まだ見ていませんが、B型肝炎訴訟の判決文では、除斥期間について、下記のような、見解(損害の全部または一部が発生した時が起算点と解釈)が示されているということは、他の同種の国の責任を問う判決に大きな影響を及ぼすものと考えられますね。
もし、この判決の解釈で、国の不作為が、vCJDで問われた場合、潜伏期間の間は、除斥期間の適用はされずに、vCJDが発症したときをもって、起算点とすることになりますから、除斥期間に国は逃げ込むことができなくなりますね。

「【除斥期間】
原告側は、除斥期間の経過で損害賠償請求権が消滅したとして2審判決で請求を退けられた2人も除斥期間は経過していないと主張する。
民法724条後段が定める除斥期間の起算点は「不法行為の時」と規定され、加害行為時が起算点になると考えられる。しかし、身体に蓄積する物質が原因で健康が害されることによる損害や、一定の潜伏期間の後に症状が現れる疾病による損害のように、性質上、加害行為終了から相当期間が経過した後に発生する場合は、損害の全部または一部が発生した時が起算点と解釈すべきだ。」

http://www.shikoku-np.co.jp/news/kyodonews.aspx?id=20060616000413


[4299] Re:[4298] [4296] C型、B型肝炎訴訟: 血液製剤でヒトのBSE、異型CJDに感染したら国の責任は?? 投稿者:虹屋 投稿日:2006/06/21(Wed) 17:54  

笹山さん、まりちゃんさん。
C型肝炎(患者数約150万人)でも国の責任が認められましたが、異型CJDに血液製剤や不適切な機器の管理で感染した場合、国の責任、行政の不作為は問えるのでしょうかね??

明日6月22日に、プリオン専門部会が開催されますが、新任の委員の、山田 正仁委員(やまだ まさひと・ 金沢大学大学院医学系研究科教授 )は日本の異型CJD研究の第一人者。どのような発言をなされるのか?


[4298] Re:[4296] B型肝炎訴訟:最高裁判決に厚労省「ショックで言葉出ない…」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/21(Wed) 10:38  

まりちゃんさん。
「ユニバーサルプレコーションとスタンダードプレコーション」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=218
でも、述べたところですが、注射針の使いまわしに関しての指導が、いつから行われていたかによって、行政の不作為の起算点が決まってくるような感じがしています。
判決文
http://www.shikoku-np.co.jp/news/kyodonews.aspx?id=20060616000413
によれば、国の不作為の起算点は、「身体に蓄積する物質が原因で健康が害されることによる損害や、一定の潜伏期間の後に症状が現れる疾病による損害のように、性質上、加害行為終了から相当期間が経過した後に発生する場合は、損害の全部または一部が発生した時が起算点と解釈すべきだ。加害行為終了から相当期間の経過後に発生すると認められ、起算点は加害行為(接種など)時ではなく、損害の発生(発症)時というべきだ。」としていますね。

今日は、そのほか薬害C型肝炎訴訟についても、一部について、 国と製薬2社に賠償命令が下りましたね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060621-00000013-san-soci
まあ、厚生労働省さんは、さらなる追い討ちをかけられたようです。


[4297] カナダのCFIAが、最新のカナダのBSEは、飼料交差汚染が原因と言明 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/21(Wed) 10:32  

Canadian Food Inspection Agency (CFIA)が、昨日発表したところによると、今年の4月16日に発見されたカナダの第五番目のBSEの原因は、おそらく、飼料の交差汚染が原因であると発表した。
これによると、これについての調査が、6月16日に終わり、この第五番目のBSEのケースは、それ以前に発見された4つのケースと同じ地理的クラスターに属していると判断した。
第五番目のカナダ南西のブリティッシュコロンピアの6歳のホルスタインについて、これとリンクしている148頭の牛のうち、22頭について、BSE検査をしたところ、すべて陰性であった。
残りの77頭については、死んだり、既にと畜されたりしており、33頭については、トレース不可能であったという。
アメリカのUSDAは、アメリカへ輸入されたもののうちの1頭を発見したと発表したが、他の14頭については、存在確認中という。
また、カナダ当局は、感染牛の若牛時の記録を調査したが、特定の感染源は、発見できなかったという。
しかし、調査の結果、感染は、出荷時の輸送車や施設での感染、または、飼料からの交差汚染によるものであると、断定した。
調査は、2006年1月22日発見のカナダ第四番目のBSE牛についても行われた結果、これまでのカナダで発生のすべてのBSE例は、飼料の生産形態や飼料配給形態からして、同じ地理的クラスターにあったとしている。
このブリティッシュコロンビアのBSE牛については、月齢確定が1997年の飼料禁止措置以前生まれか、以後生まれかについて、疑念が残っているが、CFIAによれば、当時の飼料禁止措置については、高いコンプライアンスが守られていたとしている。

http://www.cidrap.umn.edu/cidrap/content/other/bse/news/jun2006bse.html


[4296] B型肝炎訴訟:最高裁判決に厚労省「ショックで言葉出ない…」 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/06/21(Wed) 08:16  

B型肝炎訴訟:最高裁判決に厚労省「ショックで言葉出ない…」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060616ic25.htm
>「ショックで言葉も出ない」。B型肝炎訴訟の最高裁判決を受け、厚生労働省は沈痛な空気に覆われた。(以下略

プラセンタ&献血のことも厚労省の担当者には情報を送ったし、
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/43de01537ba9a244b63cb0412d365181
BSE&vCJDの公衆衛生や院内感染への影響に関しても、事態を把握するように意見交換会ではさんざんお願いしてきたわけですけれども。

http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/


[4295] 米国牛原料の注射剤、誤って出荷=中外製薬が90万本回収へ−厚生労働省 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/20(Tue) 12:20  

 厚生労働省は19日、中外製薬が製造販売している注射剤に、米国産牛を原料とする製品が混入していたと発表した。同省は「健康被害を生じるリスクは極めて低い」としている。中外製薬は同日までに、90万本の自主回収に着手した。
 同省によると、注射剤は腎臓透析に使われる「エポジン」と、化学療法に使われる「ノイトロジン」。
 2つとも遺伝子組み換え製品で、原料の培養過程で子牛の血清を使っている。通常、豪州産牛を原料としているが、出荷管理の不手際で、誤って米国産を原料にした製品が出荷されていたという。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060620-00000009-jij-pol

ということですが、

成分を詳しく見てみますと

「エポジン」(EPOGIN )(エリスロポエチン)(erythropoietin;EPO)
本剤は,チャイニーズハムスター卵巣細胞を用いて製造される。セルバンク構築時にはウシの血清由来成分(ウシ胎仔血清及びウシ血清アルブミン)及び乳由来成分(ペプトン),ブタの膵臓由来成分(ブタインスリン)並びにヒト血清由来成分(ヒトトランスフェリン)を使用している。また,製造工程において,培地成分としてウシの血清由来成分(ウシ胎仔血清)及び乳由来成分(ペプトン)を使用している。
http://mid.cc.kumamoto-u.ac.jp/data.php?record=5444700

「ノイトロジン」 ( Neutrogin ) (Lenograstim. レノグラスチム)
本剤は,チャイニーズハムスター卵巣細胞を用いて製造される。セルバンク構築時にはウシの血清由来成分(ウシ胎仔血清)及び乳由来成分(ペプトン),ブタの膵臓由来成分(ブタインスリン)並びにヒト血清由来成分(ヒトトランスフェリン)を使用している。また,製造工程において,培地成分としてウシの血清由来成分(ウシ胎仔血清)及び乳由来成分(ペプトン)を使用している。
http://mid.cc.kumamoto-u.ac.jp/data.php?record=2665300

ということで、これは、かねてからこの掲示板でまりちゃんが問題視していたウシ胎仔血清(FBS- fetal bovine serum -)が、いずれも絡んでいる薬剤のようですね。

で、このサイト「BioWest 社 組織培養用ウシ胎児血清 (FBS)」http://www.funakoshi.co.jp/h_news/0602/060201_BWTs.php
を見ますと、次のように書いてあります。
「チリおよびメキシコは,国際獣疫事務局( OIE )によってBSE および口蹄疫の非感染国に指定されています。
◆ フランス産FBS はフランス農業省獣医局の協力により体系的な BSE 検査を実施しており,最大限の製品安全性を確認しています。
◆ フランス産の他に,割安なヨーロッパ各国産のFBS も供給可能です。詳細は下記までお問い合わせ下さい。 」

で、他の「Animal Blood Products」http://www.innov-research.com/products4.htm
については、こちらのサイトご参照。


[4294] 「商業捕鯨一時禁止措置不要」宣言が採択された後のオーストラリアの言い分 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/20(Tue) 07:53  

「商業捕鯨の一時禁止措置はもはや不要だと認識する。」との一項が盛り込まれ採択されたIWC宣言
http://www.iwate-np.co.jp/newspack/cgi-bin/newspack.cgi?detail+CN2006061901000650_1
だが、これについて、オーストラリアのキャンプベル環境・ヘリテージ大臣は、次のように語っている。
「今回、日本など商業捕鯨国が勝利した宣言には、内容が無い-hollow-もので、IWCに対してインパクトを与えるものではない。
これら宣言は、非義務的な提案であり、それは、鯨保存国同盟が続けざまに成功してきた後における、(商業捕鯨国の)欲求不満のガス抜きの声明-toothless statement-に過ぎない。」
と、あくまで強気の発言をしているようだ。
参照「Japan win is hollow: Campbell」
http://www.bordermail.com.au/news/bm/national/283300.html




[4293] Re:[4292] [4289] [4288] 透明性が高ければ、いくら儲けられても構わない 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/18(Sun) 18:13  

桜の花さん。
>>ブラインド・トラスト制度のお話と違いはかなり少ないのではないでしょうか。>>
ですが、まったく概念の異なるものです。

ここhttp://www.ethicscommissioner.ab.ca/originalforms/mlas/TRUST.pdf
に、ブラインド・トラスト合意書の雛形がありますが、利益相反法(the Conflicts of Interest Act)などにしたがって、settlor とよばれる 財産譲渡者と、Trusteeと呼ばれる財産管理受託者との間の合意に基づくものです。

http://www.ethicscommissioner.ab.ca/originalforms/mlas/TRUST.pdf


[4292] Re:[4289] [4288] 透明性が高ければ、いくら儲けられても構わない 投稿者:桜の花 投稿日:2006/06/18(Sun) 16:57  

いくら儲けられても構わない・・の意味するものと
透明性が高い商品・・の意味するものと
の関係が現実社会で成り立たちませんね。

村上ファンドという商品の内容(信託契約等の事項)を知らないで私は話しますが・・
投資家は 村上ファンド側に一任勘定だと推測いたします。
ならばブラインド・トラスト制度のお話と違いはかなり少ないのではないでしょうか。
世間の批判の趣旨は 違いますよ。

この4288のくだりのように 外国のマスコミにつられて語ると きれいに聞こえますが、本筋を忘れては それこそ 頓珍漢ですね。

過剰流動性の中で 投機市場は常に『あだ花』なのです。
福田日銀総裁のすすめた金融政策が個人資産の預貯金にもたらした影響と金融機関と大企業にたいする影響とが『天国と地獄』の違いを演出したと思える 差のある政策だったからです。
もっとはっきり言うと・・
金融機関には『国の指導・指針・ガイドライン』で過剰流動性の政策を享受させたのです。だから安心して儲けられたのです。笹山さん これも究極のインサイダーだったのですね。
国民に 政府・官僚のだれが 指導したでしょうか。

このように 国民はごまかされるのがつねです。
評論家よろしく つまみ食いしてわかったようなことしか言えなければ社会が良くなるはずもありません。

究極の『護民官』がいなければ 民主主義の世の中は良くならないと考える所以です。
そして現代社会は 擬似的封建社会なのです。それは『処世術』が世間をはばからずに闊歩している社会だからです。

[4291] Re:[4290] 例の黒塗り報告書 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/18(Sun) 08:06  

真名さん。
情報ありがとうございました。
白塗りの報告書かと、一瞬、期待してしまいましたが、黒塗りのままだったんですね。


[4290] 例の黒塗り報告書 投稿者:真名 投稿日:2006/06/17(Sat) 23:46  

ネットに全文公開されてました。

http://officematsunaga.livedoor.biz/archives/50252895.html



[4289] Re:[4288] 透明性が高ければ、いくら儲けられても構わない 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/17(Sat) 22:06  

聞きかじりさん。
ブラインド・トラスト制度の場合は、信託された機関と、資産の保有者とは、情報的にも、セパレートされるわけですから、インサイダーの疑惑からは、一応解放されるということになります。
また、もし、スキャンダルの疑いをもたれた場合でも、ブラインドトラストに加盟していれば、一応の免責要件が整うということになります。
官民の出入りの激しい国ならではの知恵と、感じたしだいです。


[4288] 透明性が高ければ、いくら儲けられても構わない 投稿者:聞きかじり 投稿日:2006/06/17(Sat) 21:34  

政治家や高級官僚が、自分の資産を定期預金以外で運用してはいけないなんて理論は、私には理解しがたいです。
どんどん運用していただいて、儲けた分は累進課税で高率の税金を納めていただけばよろしいと思います。
あっ、今は分離課税にしてしまいましたっけ。あれは不味かったですよね。
どちらも声高に批判するのは、ジャーナリストを自認するサラリーマンたるマスコミ記者ですから、私には受け入れがたいことです。

> この機会に、日本版「ブラインド・トラスト制度」の確立という視点も必要なのではないでしょうか。

しかし、「究極」の冠が付こうが付くまいが、「インサイダー」の疑惑がもたれるようなことがあってはいけないと思います。
投資信託であろうと、ファンドへの出資であろうと、ご自分の得られる情報と、その運用組織との隔絶が明白であれば構わないと思います。

ただ一つ、村上ファンドが変質したときに、拠出金を解約するべきかとは思いましたが、その点だけは福井総裁に頭を下げてもらってもいいかと考えています。

http://hytn.way-nifty.com/meiteiki/


[4287] Re:[4285] 外国紙は、「ブラインド・トラスト」制度の欠如との酷評 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/17(Sat) 18:35  

聞きかじりさん。
概して、今回の福井総裁の村上ファンド問題については、外国紙のほうが厳しい見方をしているようですね。
ウォールストリートジャーナル紙も、「Japan's Central-Bank Chief Vows to Keep Post」との論評を掲載しました。
また、フィナンシャルタイムズの「Mr Fukui's apology」
http://news.ft.com/cms/s/34e259d6-fcd5-11da-9599-0000779e2340.html
では、「ブラインド・トラスト制度の欠如」(poorly with the strict disclosure or "blind trust" requirements for senior positions in the central banks and governments of other big economies)という言葉を使っていますね。
この「ブラインド・トラスト」という言葉、そのまま、日本語に訳せば「白紙委任」ということですが、「受益者と投資者との利害の不一致によるトラブルを回避するために、自己の財産の裁量権を他者に任せる」というような意味で使われているようですね。
外国では、「公職者の不正な財産増殖を防ぐため,財産を信託会社に登録させて管理する 制度」が、完備されているようですね。
政治家などよく使う方法のようです。
この機会に、日本版「ブラインド・トラスト制度」の確立という視点も必要なのではないでしょうか。

http://en.wikipedia.org/wiki/Blind_trust


[4286] 国際捕鯨委員会(IWC)の年次総会は、日本側にとって厳しい出だし。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/17(Sat) 16:12  

6月16日から、カリブ海のセントクリストファー・ネビスで開かれている国際捕鯨委員会(IWC)の年次総会で、日本側は、初日に、無記名投票導入案を提案したが、賛成30票、反対32票、棄権1で否決された。
この無記名投票導入案は、反捕鯨国や自然保護団体の圧力で捕鯨支持国が反捕鯨に回ったり、投票を棄権したりするのを防ぐのが狙いのものであった。
昨年も、日本側は、同様の提案をしたが、賛成27票、反対30票で否決されていた。
今回の日本側の誤算は、これまで、日本側であったTuvalu, Nauru が反対に回り、the Solomon Islands が、棄権に回ったためと言われている。
なお、WWFによれば、近時のパブリックオピニオンでは、太平洋のPalau, Kiribati, Solomon Islands, Tuvalu 、Marshall Islandsの諸国のほとんどが、商業捕鯨再開に反対であるとのことである。
参照http://www.fijitimes.com/story.aspx?id=43366
この日本側提案の投票方式の変更が可決されれば、これに続く投票で、捕鯨支持国が約30年ぶりに全体の過半数を確保できるとの予測もあっただけに、日本側としては、出鼻をくじかれた形となった。
日本側としては、今後、遅れて出席するGambia と Senegalの票に期待しているという。
今回は、捕鯨支持派が初めて反対派を上回り、日本が総会の主導権を握るのではないかと、予測されていた。
今年の総会時のIWC加盟国は70か国であり、捕鯨支持国が新たに3か国加盟し、日本政府としては、捕鯨支持国が36、反捕鯨国が33、態度不明が1か国と、捕鯨支持国が反捕鯨国を上回っているとみているようだ。
しかし、たとえば、マーシャル諸島の当局者などは、「われわれは、独自路線を貫く」と、ラジオ・ニュージーランドで語るなど、これら、太平洋の中の諸島国は、日本の意のままには、ならないような情勢となっているようだ。
参照http://www.ens-newswire.com/ens/jun2006/2006-06-12-01.asp
また、たとえ、捕鯨支持国が過半数を占めたとしても、商業捕鯨再開の前提となる鯨類の新たな管理制度(RMS)の策定には加盟国の4分の3以上の賛成が必要なため、今回の総会で捕鯨再開が決まる可能性はない。

http://tvnz.co.nz/view/page/423466/751896


[4285] 日本銀行員の心得 投稿者:聞きかじり 投稿日:2006/06/17(Sat) 13:28  

福井総裁は以下の条項に照らして処理していたので、首相や総裁は「問題なし」としているのでしょうね。

http://www.boj.or.jp/type/law/fukumu/fukumu02.htm

8.贈与等、株取引等および所得等の報告
(2)局長級の職員は、別に定めるところにより、株券等の取得または譲渡および所得等に関し、所属長に報告しなければならない。

> 庶民感情としては、「量的緩和やゼロ金利政策で一般預金者の利子収入が抑えられた中、金融政策の最高責任者である総裁が結果的に高利の資金運用をしていた。」という点が、腹の立つことなのでしょうね。

民主党、金子洋一さんのメルマガではこんなご意見もあります。
http://blog.mag2.com/m/log/0000181269/

私には福井総裁が余人を以って代え難い人ではないかと感じているので、これ以上言及するのは止めます。

http://hytn.way-nifty.com/netdekansi/


[4283] 福井日銀総裁は、「日本みらいキャピタル」にも出資? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/16(Fri) 21:06  

福井日銀総裁は、村上ファンドのほか、「日本みらいキャピタル」にも出資していることが分かった。
http://gendai.net/?m=view&c=010&no=17931
このサイトhttp://www.catena.co.jp/topics/2002/020205.htm
によると、日本みらいキャピタル株式会社のアドバイザリーボードに、福井日銀総裁は、富士通総研 理事長時代に、アドバイザーとして就任していた。
庶民感情としては、「量的緩和やゼロ金利政策で一般預金者の利子収入が抑えられた中、金融政策の最高責任者である総裁が結果的に高利の資金運用をしていた。」という点が、腹の立つことなのでしょうね。
貸しはがしされたときの恨みつらみが、ここにきて、噴出してきているようです。


[4282] 何が本質・本筋なのか? 投稿者:とき 投稿日:2006/06/16(Fri) 16:48  

 マスコミ情報は、上っ面をなぞっただけのよう。

■読売社説 「福井日銀総裁」「大いに反省して説明を尽くせ」
>おや、読売まで。ということは世論はこの問題にお怒りということ?
■朝日社説 日銀総裁 これでは納得できない
>おや?まだコレ引っ張るの? 落とし所はどこと思っているのか、朝日?
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20060616

◇日銀福井総裁の村上ファンド投資問題、只管傍観 2006.06.15
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2006/06/post_2533.html

◇村上世彰から数千万円の支援を受けていた政治家がいるという 平成18年06月14日
http://www.rondan.co.jp/html/kisha/0606/060614-7.html
◇安部ちゃん、統一協会に祝電を送る 2006年 06月 13日
http://kuyou.exblog.jp/3731131/
◇2006年06月14日(水)  総裁選に向けての工作開始?
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=45126&pg=20060614

◇June 15, 2006 ITAKURASTYLE 「国会茶番劇」
http://www.yuichiro-itakura.com/archives/2006/06/15-1731.html
◇June 05, 2006 ITAKURASTYLE 「村上会見」
http://www.yuichiro-itakura.com/archives/2006/06/05-1243.html

◇インサイダー取引はなぜ犯罪なのか 2006-06-09
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/bd0a42c59edfb861ef1b78a152175d7e
◇村上無罪説 2006-06-13
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/a3605913b3ef2fb7603ab7ef6e17f279

『こと村上ファンドへの捜査に関しては首相官邸はあらゆる情報を持っているらしいのだ。』
http://www.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=31174&log=20060616
『1999年頃の村上ファンドなんて極めて普通の個人投資家相手の低PER銘柄ばっか買うファンドだったわけで、こんなもん問題視する奴等の方こそ何か別の思惑があると思われ。』
http://nullpo.2log.net/home/engacho/archives/blog/main/2006/06/14_044617.html

 米産牛肉再開の際の骨付き牛肉@A入と同じような、怪しさを感じますが…。(「村上ファンド〜福井総裁」のニュースや記事は、目をひきつけておくための壮大なネタ≠フようにも思えてきます。何かから目をそらさせておくための。それと、ゼロ金利解除が先伸ばしになることでの損得勘定…。)

◇ブッシュ政権、中国の軍事関連の四企業の在米資産を凍結
 イランへミサイル技術を輸出していた証拠あがり、財務省が措置
http://www.melma.com/backnumber_45206_3234305/
『投資は自己責任だという。しかし、こんなはめ込みが白昼堂々と行われ、情報の出し方が見事にコントロールされ、個人投資家のゼニを食い物にしてる連中が村上や堀江と違って証券取引法で裁かれることもない。新株予約権の発行も証券会社による空売りもすべて合法だからである。常に敗者となる側はわずかな資金で戦っている個人投資家である。』
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=41506&pg=20060614
『ダイワボウが1000円を超えると買い煽っていた投資顧問も怪しい評論家も、本来なら証券取引法違反(風説の流布)で検挙されるべきだと思っている。いつもはめ込まれるのはだまされるのは個人投資家なのだ。健全な証券取引市場が日本に根付くためにはあと何十年待てばいいのだろうか。』
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=41506&pg=20060615

■2006/06/15 (木) 北朝鮮人権法案。
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=331246&log=20060615
◇シンドラーエレベータ事故雑感 2006.06.13
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2006/06/post_0061.html
◇社会保険庁による国民年金保険料の不正免除問題がわからん 2006.06.11
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2006/06/post_1ee2.html
◇国の研究費、早大教授が不正受給の疑い(読売新聞) - 6月14日3時5分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060614-00000101-yom-soci
http://www.zakzak.co.jp/top/2006_06/t2006061432.html
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1150255666/l50

 最近なんとなく、何か恣意性の高い(発出する時期を選ぶことが可能な)ニュース・ソースで、埋め尽くされている感があります。ワールドカップと大雨と地震のニュース以外は。(いちばん肝心なことは、あまり報道されていなかったりするのでは・・・。)
http://nsearch.yahoo.co.jp/bin/search?p=%C3%E6%B9%F1%A1%A1%C4%C6%CD%EE&st=n
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/overseas_japanese/
http://nsearch.yahoo.co.jp/bin/search?p=%C3%E6%B9%F1%A1%A1%B5%B6%C2%A4&st=n
http://nsearch.yahoo.co.jp/bin/search?p=%A5%C6%A5%DD%A5%C9%A5%F3&st=n
http://nsearch.yahoo.co.jp/bin/search?p=%BE%E5%B3%A4%B6%A8%CE%CF%B5%A1%B9%BD&st=n
◇国立追悼施設
http://nsearch.yahoo.co.jp/bin/search?p=%CC%F7%B9%F1%A1%A1%C4%C9%C5%E9&st=n
http://kuyou.exblog.jp/3738851/
http://www.sankei.co.jp/news/060616/morning/column.htm
http://www.melma.com/backnumber_45206_3232928/

(直接つながりのない情報の羅列のようで、まとまった論考でもなく、大変申し訳ございません。)


[4281] プリオン専門部会は、日本版GBRを実施できるか? 投稿者:虹屋 投稿日:2006/06/16(Fri) 15:49  

北米産以外も安全性評価へ 輸入牛肉で食品安全委

内閣府の食品安全委員会(寺田雅昭委員長)は15日、日本が輸入する牛肉のうち、既に評価を済ませた北米産以外の牛肉についても、牛海綿状脳症(BSE)のリスク評価を独自に実施する方向で検討することを決めた。同委員会プリオン専門調査会や、農林水産、厚生労働両省と調整し、月内にも正式決定する。
日本が昨年度輸入した牛肉は、欧州食品安全庁の評価で「清浄国」とされているオーストラリア産(89%)とニュージーランド産(9%)が群を抜いて多い。
一方、2003年12月の米国産の輸入停止後、メキシコ産やチリ産が急増し、バヌアツやパナマ、中国などからも輸入されている。これらの国でBSEの発生は確認されておらず、日本は米国やカナダのような厳しい条件を求めていない。
(共同通信) - 6月15日20時10分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060615-00000208-kyodo-soci

<輸入牛肉>北米産以外も健康影響評価を検討 食品安全委

食品安全委員会(寺田雅昭委員長)は15日、日本が輸入している牛肉について、北米産以外のものも健康影響評価を行う方向で検討することを決めた。昨年3月に消費者が、メキシコ、チリ、中国産牛肉の評価を同委に要望。これを受けた同委の企画専門調査会が「各国でのBSE発生の可能性をつかむ必要がある」としていた。
(毎日新聞) - 6月16日0時21分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060616-00000000-mai-bus_all

日本版GBR策定 半歩前進 評価するかどうかをまず検討 食品安全委員会
 食品安全委員会は15日の会合で、牛肉の輸入相手先国のBSEの状態(ステータス)評価を行うかどうかを検討した。まずプリオン専門調査会の意見を聞いてから、評価を開始するかどうかを決めた。欧州が行っているGBR(地理的リスク評価)の日本版の作成に向けて半歩前進した。
 同委員会の企画専門調査会が昨年11月に「食安委が自らリスク評価すべき候補」としてメキシコ、チリ、中国などの牛肉を挙げていた。今まで米国産牛肉などの輸入手続き停止などの問題で対応が遅れていたが、食安委は今回の会合で議論、「3ヵ国に限定している理由がわからない」「輸入量が多い豪州も対象にすべき」「データがない国もある」などの意見も出たが、寺田雅昭委員長が「 まずプリオン専門調査会の意見を聞き、情報収集にあたっては厚労省や農水省の協力が得られるかどうかも考慮すべき」として、22日に開かれるプリオン専門調査会の会合で意見を聞く予定。OIEや欧州の手法を検証して、日本版の手法をほぼ確定させてから、三ヵ国だけでなく各国のリスク評価を行う。また、リスク評価を行う前に意見交換会などを開く。消費者に誤解を与えないように配慮する。(6月15日17:10)
日本食糧新聞 http://www.nissyoku.co.jp/bse_news/index.htm

中国 EU評価・・評価無し
メキシコ EU評価・・レベルV(国内飼育牛がBSE病原体に感染していることはありそうだが、確認されていない)
チリ EU評価・・レベルV(国内飼育牛がBSE病原体に感染していることはありそうだが、確認されていない)
バヌアツ EU評価・・T(BSEは存在しない)
パナマ EU評価・・T(BSEは存在しない)
豪州 EU評価・・T(BSEは存在しない)
ニュージーランド EU評価・・T(BSEは存在しない)
農業情報研究所 EU、新たな地理的BSEリスク評価(2005年8月24日)より
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/05082401.htm



[4280] 「究極のインサイダー」って言葉は、私の特許のはずなんですが。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/16(Fri) 08:54  

日銀総裁の不祥事情報に接して、私がこの掲示板[4272]
で、「究極のインサイダーってことでしょうか?−日銀総裁の村上ファンド運用」と使ったのが、2006/06/13(Tue) 19:12でしたが、その翌日から、この「究極のインサイダー」って言葉が、あちこちのブログで使われるようになり、ついには、野党の党首まで、「究極のインサイダー」って言葉を口走るようになってしまったようですね。
もっとも、誰でも思いつくような言葉なりレトリックなんでしょうけれども。
昨年8月の「女刺客」って言葉も、この掲示板が一番早かったみたいな。


[4279] 「改革裨益人脈」の相次ぐ体たらく 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/16(Fri) 07:40  

今回の日銀総裁の不祥事といい、社会保険庁長官の国民年金猶予者増加による分母きり指導といい、宮内義彦オリックス社長の村上ファンド拠出問題といい、一連の小泉改革人事で、名を成した方々の起こす、不祥事が目立っている。
このような人脈を「改革裨益人脈」とでもいうのでしょうか。
つまり、「改革」という、誰しもが、正面からは反対しづらい錦の御旗を掲げている方々が、裏で、その「改革の裨益」にあづかっている、という構図ですね。

ところで、日銀総裁が辞めない場合と、やめた場合の、今後の日本経済に及ぼす影響、なんてことを、今朝のテレビで、バークレー銀行の方が、分析していましたね。

福井総裁が辞任した場合、
ゼロ金利解除が、更に遅れる→アメリカの6月29日利上げによって、日米の金利格差が更に広がり、ドル高に寄与し、円売りが始まる。

福井総裁が辞任しない場合
世間に貸しを作った形で、日銀主導の立場が取りづらくなる。→7月ともいわれたゼロ金利解除が8月にずれ込む

まあ、どちらにしても、ゼロ金利解除が、今回の日銀総裁の不祥事によって、遅れることは確かなのでしょう。
しかし、日銀当局は、そのゼロ金利解除の遅れを、日銀総裁の不祥事によるものでなく、近時の株安を配慮したものであり、金利高による株の信用取引への影響を考慮したものである、との、妙な論理を持ち出しているようですね。

バーナンキ議長による利上げ継続は、規定の路線として、公認されている状況となりつつあり、6月29日のFOMCの利上げは確実視されている中で、日本が、早くても、8月のゼロ金利解除となると、いろいろ、影響するところが多くなってしまう感じがしていますね。

日本のゼロ金利解除が遅れるということは、世界の金利引き上げ傾向に更に遅れをとるということになり、そのことは、日本の金融機関から低利の円を借りて、高金利の米社債などに投資する『円キャリー・トレード』(yen-carry trade)の主役の座を日本が守るという以外には、あまりメリットはなさそうな。




[4278] Re:[4277] [4276] [4272] 究極のインサイダーってことでしょうか?−日銀総裁の村上ファンド運用ー 投稿者:桜の花 投稿日:2006/06/15(Thu) 23:59  

笹山さん
またまた 一言私くし流に書きます。
私は 今では下記の解釈は反対なのです。
> 戦前の官僚は、よくも悪くも、勅任官としての誇りを持っていました。
> 天皇の命を受けて、公のために仕事をするという意味での誇りですね。
> http://www.geocities.jp/since7903/kantyou/kanryou.htm参照

封建時代とあえて言わせていただきます。
天皇も官僚もそして全ての国民は 処世術で生きていたのです。処世術で生活していたのです。処世術が能力社会を望むと これまた擬似的封建制度と言えるのですね。産業革命以来現代に至る社会制度が この擬似的封建制度と考えています。

民主主義の時代ならば どこの違いを指し示せると思いますか?
・・それは 自由・平等・平和の社会で実現できる 私たちそれぞれの『安心感と不安感』を念頭に置いて尊重すると言う理念だと考えています。そしてお互いの『心』を尊重する姿勢(人心権の尊重)にあると考えます。

ここまで言い切らないと 日銀総裁を含めて擁護する立場の人に何も言えないのと同じだと私は考えています。


[4277] Re:[4276] [4272] 究極のインサイダーってことでしょうか?−日銀総裁の村上ファンド運用ー 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/15(Thu) 17:00  

桜の花さん。
戦前の官僚は、よくも悪くも、勅任官としての誇りを持っていました。
天皇の命を受けて、公のために仕事をするという意味での誇りですね。
http://www.geocities.jp/since7903/kantyou/kanryou.htm参照
違った形での桜の花さんの言われる護民主義がつらぬかれていたのかもしれません。
日銀の総裁の究極のインサイダーになりかねない、といったのは、もし、やる気であれば、日銀総裁の発言ひとつで、株も、円も動くのですから、私服を肥やす機会は、無限に与えられた存在と、自らを見るべきなのでしょう。
グリーンスパンさんが、もし、株をやっていたのなら、思いのままの発言で、し市場をコントロールする傍ら、巨額の蓄財をなしえたでしょうね。
それと同じことです。
これは、財務大臣についても、言えることです。
このような弱みをつかまれては、ゼロ金利脱出は、遅れるばかりでしょう。
こんなことで、また、日本は、非負制約のくびきから逃れるチャンスをうしなったことになります。
BBCでも福井総裁の記者会見は、報道されていましたね。
早く、決着をつけていただかないと、せっかく上向きかけた日本経済に水を差すことになりかねませんね。





[4276] Re:[4272] 究極のインサイダーってことでしょうか?−日銀総裁の村上ファンド運用ー 投稿者:桜の花 投稿日:2006/06/15(Thu) 15:48  

笹山さん
私くし流に言うと官僚の考え方が元々国民の事を考えていない 国民を考えた行政感覚が出来上がっていない証明だと考えます。
前に 護民心主義と書きました。官僚も役人も政治家も護民官になるべきなのです。

総裁は 低金利政策を長きにわたり維持しています。今回の事は自らは 低金利の状態から逃げ出したのです。そしてこの政策こそ 銀行と言う産業を筆頭に 産業だけに目を向けた エリート意識・特権意識しかなかったとも言えます。国民と共に痛みを感じる意識がなかった事の証明です。

これでは 国民はたまりません・・
護民心主義こそ 民主主義の指導者の基本理念です。
意識改革が必要なのですね。


[4275] 外岡さんの情報−香港で、無症状の鶏からヒト感染- 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/15(Thu) 09:26  

この掲示板でもおなじみの外岡さんのブログの情報だが、香港との国境沿いの中国で、家禽の間でのH5N1ウイルス無症状感染が、発生しており、それが人に対する感染の危険性を高めているとのことである。
詳細は、外岡さんのこのサイト
http://homepage3.nifty.com/sank/jyouhou/BIRDFLU/2006/6tukino1.html
をご参照。

http://homepage3.nifty.com/sank/jyouhou/BIRDFLU/2006/6tukino1.html


[4274] Re:[4272] 国策捜査の闇は深い? 投稿者:とき 投稿日:2006/06/14(Wed) 13:42  

 ルール・モラルを問われれば、確かに今となっては、言い訳できることではありませんが・・・。

◇昔の村上ファンドに関するおもひで 2006-06-14
http://nullpo.2log.net/home/engacho/archives/blog/main/2006/06/14_044617.html
◇村上無罪説 2006-06-13
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/a3605913b3ef2fb7603ab7ef6e17f279
◇村上世彰から数千万円の支援を受けていた政治家がいるという(平成18年06月14日)
http://www.rondan.co.jp/html/kisha/0606/060614-7.html
『彼らが逮捕されたって、別に日本がおかしくなるわけではない。まったく影響はないだろう。』
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50531152.html
(このような感覚をもっている教育≠ノ携わる人も、わりあい特殊というほどのものでもなく、むしろ一般的なのかもしれませんが・・・。)
『抽象化というのは大いなる武器だ。この武器があったからこそ、曲がりなりにもこのさほど大きくない国で1億3000万人、このさほど大きくない星で 63億もの人々が生きていける。数学から貨幣に至るまで、我々はあえて「同じように見える」ものを「同じ」と見なし、それ以外の部分を捨象することでこの世を分け合って来た。黄金も黄金水も、貨幣にしてしまえばもう「匂わない」。
 だからこそ、その危険性を、我々は常に忘れぬようにしなければならないのではないか。ましてやジャーナリストや弁護士といった職業にあれば。』
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50531134.html

 その抽象化のいきすぎが、「インフルエンザウイルス」で起こっているようなものです。鳥と人の、あるいは、H5におけるN1とN2の、区別見分けができなくなっていることの。

◇日テレの隠蔽工作が活発化:炭谷アナまとめサイト削除される他 2006-06-14
http://nullpo.2log.net/home/engacho/archives/blog/main/2006/06/14_060805.html
http://nullpo.2log.net/home/engacho/archives/blog/main/

◇2006-06-12 中台紛争に備えよ
http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/20060612/1150068834
◇中共中央宣伝部:台湾の政局報道を禁止
http://www.epochtimes.jp/jp/2006/06/html/d41315.html
http://www.epochtimes.jp/jp/newcome.php
◇中国の対外武器販売が世界の紛争を悪化させている 2006.06.12
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2006/06/post_ee74.html
◇朝鮮に占領されつつある対馬
http://ameblo.jp/worldwalker2/entry-10013573264.html

 ネット情報発信は、掲示板も含めて、下手に関わると、ある勢力の思惑に乗せられて、余計な印象操作・世論誘導に加担してしまうことになることも・・・。

◇インフルエンザ
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/science/influenza/?1102494912
http://news.goo.ne.jp/news/search/search.php?MT=%A5%A4%A5%F3%A5%D5%A5%EB%A5%A8%A5%F3%A5%B6&kind=text&text.x=33&text.y=17&text=%B5%AD%BB%F6%B8%A1%BA%F7&day=30
◇インフルエンザ 季節外れの流行 県内 学級、学年閉鎖相次ぐ(西日本新聞)2006年 6月14日 (水)
http://news.goo.ne.jp/news/nishinippon/chiiki/20060614/20060613_local_FT_001-nnp.html
 感染経験のない(抗体産生能を獲得していない)新型?


[4273] 「コモンズ的視点を欠いたエコ・ツーリズムでいいのか?」 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/14(Wed) 08:54  

ちょっと、物議をかもし出しかねない「エコツーリズム推進法案」についてのテーマでしたが、ブログ記事「コモンズ的視点を欠いたエコ・ツーリズムでいいのか?」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=609
のほうにまとめてみました。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=609


[4272] 究極のインサイダーってことでしょうか?−日銀総裁の村上ファンド運用ー 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/13(Tue) 19:12  

日銀の福井俊彦総裁は13日の参院財政金融委員会に出席し、証券取引法違反(インサイダー取引)容疑で逮捕された村上世彰容疑者が前代表として率いていた「村上ファンド」に対し、平成11年秋に1000万円を拠出していたことを明らかにした。
数カ月前に解約を申し入れて受理されており6月末に精算される予定だが、収支については「分からない」とするにとどまった。
福井総裁の資金拠出について、委員会では民主、共産両党から「総裁として異例」「耳を疑う」などの厳しい声が相次いだ。

日本銀行プロパー出身総裁のドジということでしょう。
この種の職につく場合は、一切の株関連を手放してからつくべきでしょうね。
もっとも、今の財務大臣も、相応の株の所有者と聞きますから、似たもの兄弟ってことでしょうか。
これで、ゼロ金利脱出は、また、遠のくのでしょうかね。
明日の株価が、また、気になりますね。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060613-00000012-san-bus_all


[4271] カラ騒動は「プリオン」も同じ? 投稿者:とき 投稿日:2006/06/13(Tue) 14:13  

◇鳥インフル対策遅れを批判 インドネシア死者増で世銀(共同通信) - 6月12日22時5分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060612-00000182-kyodo-int

 ヒトインフルエンザウイルスも、発病が激しく顕わになっていないだけで、感染まん延は、静かに拡がっているのではないだろうか? 確実にヒトで起こっていて、かつ、数十人単位でしか顕性化しないのであるならば。感染そのものが、その程度で限定的にとどまっていると考える方が不可思議でならない。顕性不顕性、病状の軽重は、あくまでもホストの感受性の高低によるのですから。

>『報告書は、インドネシアでは全国で家禽(かきん)類への感染が広がっているが、予算不足のため監視態勢が貧弱で、処分された鶏は10万羽に満たないと指摘。「現時点でウイルス変異は起きていないが、人から人への感染の段階に進む可能性は十分ある」と警告した。』

 いまだに、あたかも鳥(鶏)から感染していることが事実であるかのように思わせる記事。ウイルス学・免疫学のプロフェッショナルの方々は、いまだに傍観しているのではないでしょうか。結果、スキルの低い方々が牛耳っているのかもしれません。

◇渡り鳥数百羽の死骸 名取・岩沼海岸沿い(河北新報) - 6月13日7時4分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060613-00000006-khk-toh
>『ハシボソミズナギドリは渡り鳥で、春から夏にかけてオーストラリアからシベリアに移動する際、日本を通過するという。』
>『鳥インフルエンザの簡易検査の結果は陰性。重油が付着した様子はなく、胃の内部は空だった。』
>『ハシボソミズナギドリの大量死は、5月下旬から全国各地の太平洋岸で確認され、漂着地は高知、神奈川、千葉、福島と北上している。』

 何らかのウイルス感染症によるものであるとするなら、へい死個体は、あくまでも被感染側。感染源は、おそらく、日本周辺地域に常在する野鳥。本来、簡易検査ではなく、迅速に(時間経過とともに、ウイルスの分離同定が困難になるため)精密検査するべき事象とおもいますが・・・。(予算化できないのであれば、趣味的・マニア的な学究姿勢を持つ者が、アマチュアリズムを発揮するしかないのかもしれません。アマチュア天文家や、昆虫マニアや、アマチュア石器・化石オタクの新発見のように。ただし、ウイルスの分離同定は、アマではなかなか機材をそろえ難いですが・・・。)

◇能代の魚大量死:産卵期の細菌感染症が原因 /秋田(毎日新聞) (9日12時2分)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060609-00000036-mailo-l05
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/science/infectious/?1101290639

◇キンギョのヘルペスウィルス性造血器壊死症に関する研究
http://www.pref.saitama.lg.jp/A06/BQ24/jouhou/herupesu/kingyoherupesu.htm

 「フナ」だけというのであれば、おそらく、養殖キンギョから漏出した「ウイルス」感染症の疑いが濃いでしょう。フナの大量死は、ここ数年内、天然水系において頻発しておりますし。自然淘汰の摂理によって、生き延びていける体質をもった個体・遺伝子系統で繁殖していくというだけのことでしょう。おそらく、野鳥でも同様のことが起こっているのだと思います。それは、ヒトでも全く同様でしょう。ヒトのウイルスは、別の種を超えてくることは、さほど重要なことではなく、問題は、人の中で変異することだと、強く認識いたしております。その意味で、とんでもなく「鳥」が、えらいとばっちり濡れ衣を着せられてしまったものだと思います。本当に酷いお話です。人間の妄想によって。中世のペスト大流行のときと何も変わりがありません。
http://www.microbes.jp/aimai/kurashi/fl065.htm
(『ウイルスはどこから来たのですか』)
http://d.hatena.ne.jp/schazzie/20051110
(『「恐怖の極相(ステイトオブフィア)」』)


[4270] Re:[4268] 価格修復という奇妙なお願い 投稿者:聞きかじり 投稿日:2006/06/12(Mon) 17:54  

まあ、同じ物を買うなら安い方がいいのは消費者の常ですが、何が何でも「安い方を買うのが偉い!」のではないと思います。
私はパソコンなどを買うのにヤマギワに決めていました。担当者が辞めてしまったので、今は松屋のベスト電器ですけど。

> 今では、そのくもの巣も、川上の方からも、また、川下の方
からも、大手に切り崩されて、だいぶ、スカスカになったとは思いますが、基本的なチャンネルは、まだ生き残っているんでしょうね。

そういえば以前は売価を設定しておいて「特売をするから値段出してよ」と言う交渉をしたことがありますが、今ではその余裕は全く無いでしょうね。
自転車操業で止めるに止められないところまで落ちた事業者はほとんど留めを刺されていると思いますから。
取扱量は少なくても、取り扱っている件数は格段に多いでしょうから、メーカーから直接消費者に訴えかけるという異例の事態になったのだと思います。

日用雑貨の問屋も淘汰が進み、中小の小売店も減ってきています。
しかし、私は二組の両親の面倒を見るためにも、公務員のままでは無理だと思いましたし、自宅の下で商売をしていたので、子供の勉強を見ることもできました。
どんなに景気が悪くても、やりくりさえきちんとしていれば、飯を食っていくことができます。日本経済を下支えしているのは零細企業だとさえ考えています。
商店街はどう変わっていかなければならないのか、答えのひとつは「昔の市場」なのかもしれません。

http://hytn.way-nifty.com/netdekansi/


[4269] 農水省BSE患畜に関する情報 投稿者:とき 投稿日:2006/06/12(Mon) 17:37  

◇平成18年6月8日 農林水産省
BSE患畜(27例目)に関する情報(BSE27例目の疫学調査第3報)
http://www.maff.go.jp/www/press/2006/20060608press_3.html
◇平成18年6月5日 農林水産省
BSE患畜(27例目)に関する情報(BSE27例目の疫学調査第2報)
http://www.maff.go.jp/www/press/2006/20060605press_3.html

◇平成18年6月2日 農林水産省
BSE患畜(26例目)に関する情報(BSE26例目の疫学調査第2報)
http://www.maff.go.jp/www/press/2006/20060602press_3.html

 まだ、掲示されていなかったようですので、ご紹介まで。

 H5N1インフルエンザウイルスの「指定感染症」扱いについては、国内で発覚すれば、サーズなみの一騒動になりかねないように思われますが、過剰な扱いではないかと思っています。
 きちんと検査をともなった実態調査をほとんどなされていないうちから、「存在してない」ことを前提に踏み出してしまっているのですから。「在る」とも「ない」とも、きちんと確認しているわけではないのですから。(私は、国内に存在していても何ら不思議がないだろうと思っています。人の出入りは、もはや国境がないもののごとく、激しいのですから。発生地域や発生国であろうと。)
 たぶん現場では、ごく通常のインフルエンザのよう判断し、よもや「指定感染症」に判断することはないでしょう。感受性に個人差がありすぎるであろうと思われるからです。H5N2型と同じように、知らないうちにまん延してしまってるというのが実態ではないかと思っております。まあ、それは、HIVも同じではないでしょうか。

◇偽装結婚:戸籍に虚偽記載 2容疑者逮捕−−県警と久喜署 /埼玉(毎日新聞) - 6月10日16時2分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060610-00000163-mailo-l11
>風俗店経営
>張被告は「日本人の配偶者等」ビザを同年8月に取得し、不法入国した中国人約80人に仕事をあっせんしていたとみられる。

◇【主張】エイズの起源 敵知ることで感染症克服(6月11日 3K)
http://www.sankei.co.jp/news/060611/morning/editoria.htm

◇畑中正一『エイズ』1999 共立出版
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1078.html
 これも根絶は不可能で、やがては、宿主と共存共生するウイルスのひとつになると思います。問題は、発症したときの対症療法の確立でしょう。


[4268] Re:[4267] [4264] 価格修復という奇妙なお願い 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/12(Mon) 13:00  

聞きかじりさん。
政治家になる前の若いころ、企業融資の審査をしていたとき、紙の流通のチャートを見せられたことがありましたが、まるでくもの巣のようで、見ただけで、頭が痛くなってしまった経験があります。
今では、そのくもの巣も、川上の方からも、また、川下の方からも、大手に切り崩されて、だいぶ、スカスカになったとは思いますが、基本的なチャンネルは、まだ生き残っているんでしょうね。
ですから、今回の原油高のような大義名分が無ければ、なかなか、値上げの踏ん切りがつかないし、消費者への価格転嫁も、思うようにいかないということなのでしょう。
まさに、紙だけに、薄利多売ならぬ剥離−スキミング-で、生き残りをかけているんでしょうね。
消費者にとって、人情紙の如し、にならなければいいがな、とも、おもうしだいです。



[4267] Re:[4264] 価格修復という奇妙なお願い 投稿者:聞きかじり 投稿日:2006/06/12(Mon) 11:46  

> どうも、この辺が、消費者にとっては、正直、分かりづらい論理です。
> 価格体系を崩したのは、決して、消費者ではなく、中間卸売り業者さんであるからです。

この説明は非常に難しいのですが、零細小売業の立場から説明してみたいと思います。


まず、紙業の問屋には大手が少ないのではないかと思います。
大手小売店でしたら、嵩張る物だけにトラック1台仕立ててメーカーと取引すると思います。

昔は大手小売店が無かったために、中小の問屋と中小小売店で、それほどの利幅を取らずに販売していたようです。
今の大手量販店の粗利益は20%〜25%だと思われますが、昔からそのくらいの利幅で販売するのが紙業界の常識だったそうです。
そこに大手量販店やスーパーが跋扈してきて、客引きの目玉として、紙類を激烈に安く売るようになりました。
中小小売店からの問屋への圧力も猛烈で、多くの問屋からの声でメーカーも値下げを続けてきました。

クレシアもこの1年間で何回か値上げの噂がありましたが、その都度断念してきたようです。
今回は、ガソリンや他の石油製品(納豆の容器とか)の値上げが消費者に周知されてきたことから、あのような「消費者向けのお願い」と言うかたちで、値上げに踏み切ったのだと想像しています。

余談ですが、何年か前に外資企業がペーパー類を中国で生産して西日本方面に輸出する計画をしたそうですが、採算に合わないと頓挫したそうです。

私は適正な価格体系を崩しているのは、大手販売店と、そこに群がる消費者だと思っています。
もちろんそのような環境の変化に、企業努力を怠ってきた中小・零細企業にも要因はあると思っています。

http://hytn.way-nifty.com/netdekansi/


[4266] 韓国は、アメリカ側に、老齢牛の処理のセパレートを提案 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/12(Mon) 09:24  

一時は、6月7日にも再開と予想されていた各国のアメリカ牛肉輸入再開は、直前の6月7日になって、韓国側から、アメリカの処理施設の問題点の指摘がなされ、再び、輸入再開延期となったのだが、その理由としては、処理施設の2-3については、処理ラインがひとつしかなく、そのひとつのラインの中で、月齢30ヶ月未満と以上の牛が、同時処理されている点にあった。
アメリカ側は、この点については、問題なしとしているが、韓国側は、これによる交差汚染の懸念があるとしたものだ。
韓国側は、と畜施設についても、老齢牛の処理についての分離を提案している。
参照
http://www.foodnavigator-usa.com/news/ng.asp?n=68291-us-beef-imports
http://www.cattlenetwork.com/content.asp?contentid=43626


[4265] アメリカの二つのBSEは、非定型BSEとの説 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/12(Mon) 07:48  

アメリカのテキサス・アラバマでの二つのBSEは、非定型(Atypical)なものであるとの説が、先月ロンドンで開かれた専門家会議の席で話題となった。
これによると、この二つのケースでは、BSEの証拠となるプリオンによる海綿状の障害が見られず、脳内にプラーク形成され、脳細胞を殺す異常折り畳み構造のタンパク質も見られなかったという。
更に、テキサス・アラバマのサンプルには、プリオン分布が、通常のBSEとは、異なるものがあったという。
これら二つのBSEの罹患牛が高齢牛であったところから、研究者は、これらの牛のBSEが、非定型(Atypical)なものである可能性が強いとしている。
前USDAの獣医であるLinda Detwiler氏は、「早急に非定型であると決め付けることは、尚早であるが、非定型BSEは、BSEの突然変異に由来する場合や、羊のスクレイピーなどの他の病気に由来する場合が多い。」としている。
一方、アイオワのAmesにあるUSDAの研究所は、現在、従業員が、「この研究施設では、動物の排泄物が不適当に処理されている。」と主張し、機能停止状態にあるという。

なお、非定型BSEについては、私のブログ記事「非定型BSEの位置づけ方のむづかしさ.」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=121
に、チョー詳しく書かせていただいておりますので、こちらのほうも、ご参照ください。

虹屋さんの[4253]のご投稿「 今後のBSE対策/末梢神経に病原体 2重の構え必要」にも一部、この問題は触れられているようですね。

http://www.wral.com/aphealthandwellnewsnews/9352775/detail.html


[4264] Re:[4263] [4260] 価格修復という奇妙なお願い 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/11(Sun) 18:17  

聞きかじりさん。
このクリネックスさんの言い分http://www.crecia.co.jp/whatsnew/release060531.html
によると、決して、原油高によるのみの値上げでなく、これまで崩れていた価格修復の意味合いもあるという言い分ですね。
どうも、この辺が、消費者にとっては、正直、分かりづらい論理です。
なぜなら、価格体系を崩したのは、決して、消費者ではなく、中間卸売り業者さんであるからです。
それをいうなら、では、その値引き配分率が、流通各段階で、公平な値引率で、これまで、きていたかということにも、なりかねません。
便乗値上げとの指弾をも、受けかねないものとも思われますが。

http://www.sasayama.or.jp/india2/?p=21


[4263] Re:[4260] 原油高で、ティッシュペーパーは軒並み値上げへ 投稿者:聞きかじり 投稿日:2006/06/11(Sun) 18:06  

> クレシアは、ブランド名「クリネックス」などを、7月18日出荷分から25%以上値上げ。
> 王子ネピアは、ブランド名「ネピア」「ホクシー」などを、7月21日出荷分から2〜3割値上げ。

すでに報道されているので、いつ頃、どのくらい仕入れしようかと迷っていましたが、目安がついてきました。
ただ、問屋とか大手量販店はかなり在庫するでしょうから、中小零細は対応しないという手もあります。

ネピアなどは独占禁止法に問われないかどうかなど、かなり神経質になっていたようです。
しかし、プライスリーダーの考え方もありますので、時期をずらすことで解決したのかと思います。

それにしてもティッシュー1箱40円なんてクレシアに言われると、その値段で良いから仕入れしたくなります予ねぇ。
以前に「定価は150円」と言われていますし。

http://hytn.way-nifty.com/netdekansi/


[4262] Re:[4261] 追従?迷走?実利優先? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/11(Sun) 09:00  

虹屋さん。
今回の日本側の思惑が那辺にあるかは別にして、インドの核平和利用の主張は、私が4月にブログ記事のほうで訳しておいたインドの外務大臣シャム・サラン氏のアメリカのヘリテージ財団での講演のはしはしに見ることができますね。
参照「「インドは、同盟国と標的国との両方の立場には、同時にはなれない。」とのインドのシャム・サラン外務大臣のアメリカ講演」
http://www.sasayama.or.jp/india2/?p=21
この中で、シャム・サラン外務大臣は、「エネルギーの不足が、インドの経済成長率にとって、唯一最大の制約事項である。」とし、「もし、インドが、核非拡散システムの外に置かれたままであったなら、そのこと自体、世界のセキュリティに役立つことになろうか?」との問いかけをした上で、「核技術否定体制(a nuclear technology denial regime )の下では、すべての技術範囲にわたって、より制限的な意味が持たれてしまうのではないか、ということを、私は、指摘しておきたい。」と主張され、この障害が取り除かれることによって、「インドの進歩の加速は、ただ、劇的な反貧困の成果をもたらすだけでなく、世界経済を著しく強化しうるものである。」とされています。
世界唯一の被曝国というマイナスのシンボルを持つ日本としては、サラン大臣の言われる「核技術否定体制」の最も典型的な国であり、同時に京都議定書の開催国であるという、矛盾を抱えている中で、私としては、これまでのトラウマから脱出し、インドの「原子力の官民分離プラン」になぞらえた大ビジョンを再構築するべきときに来ているものと思っています。

http://www.sasayama.or.jp/india2/?p=21


[4261] 追従?迷走?実利優先? 投稿者:虹屋 投稿日:2006/06/11(Sun) 08:36  

首相、米印の原子力合意に「支持」表明へ 日本経済新聞 6月11日
 小泉純一郎首相は今月下旬の日米首脳会談で、米国とインドの民生用の原子力協力合意への支持を表明する意向を固めた。米国は核拡散防止条約(NPT)に加盟するイランの核開発問題に制裁をちらつかせる一方、未加盟で核保有を続けるインドとの協力に踏み切った。日本政府は唯一の被爆国として核不拡散を強く主張してきた経緯がある。対米配慮を優先する形で米印協力への支持を明確にした場合、国内外から批判を浴びる可能性もある。

 小泉首相は29日のワシントンでの会談でブッシュ米大統領に米印協力への一般的な「理解」ではなく「支持」を伝える方向。インドが民生用原子力施設への国際原子力機関(IAEA)の査察を受け入れる意向を示したうえ、英仏などが米印協力を支持していることを考慮した。同時に東アジア地域での中国の台頭を念頭に、日本とインドの関係強化を進めたいとの思惑もある。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060611AT3S1001710062006.html


[4260] 原油高で、ティッシュペーパーは軒並み値上げへ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/10(Sat) 21:53  

クレシアは、ブランド名「クリネックス」などを、7月18日出荷分から25%以上値上げ。
王子ネピアは、ブランド名「ネピア」「ホクシー」などを、7月21日出荷分から2〜3割値上げ。
約250円で売られているティッシュ5箱パックが300〜325円程度に値上げされる見通し。
大王製紙は、ブラント名「エリエール」などの卸値を、8月出荷分から20―25%程度値上げ。
参照
http://www.crecia.co.jp/
http://www.nepia.co.jp/
http://www.elleair.co.jp/


[4259] 「悪法モ法ナリ」 投稿者:とき 投稿日:2006/06/10(Sat) 19:03  

◆鳥インフルエンザ問題の今後(165)(2006.6.10)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza290.htm

>『訳の分からぬ症例が各地で頻発している原因を、この際はっきりさせるべきだと思っていたからである。しかしその後の国による<闇、欠陥ワクチン>疑惑での疑似患畜扱いや、全体像も分からぬうちに尻尾だけを捉えての強毒変異説をもとに、法令をそのまま当てはめての無限の殺戮の可能性には、それでも国の良識を期待していただけに流石に肝をつぶした。百姓の現場といえども法律の細部までを熟知してかからねば<村上ファンド>ならずとも危ないことを知らされた形である。』

>『政府でも業界自体も茨城事例の反省はろくに行われず、全国調査の第二年度が始まる。』
>『超大手の国策会社並なところか、細々直売の自前業者位しか残らぬ採卵業界にはしたくないし、関連業者あっての養鶏業でもある。』

 現行の防疫指針(ガイドライン)の見直しをしないかぎり、確実にそれ≠ヘやってくるように認識いたします。それほど妄想『清浄国論』は、国内の産業・生業をことごとく破壊せんとするキケン思想であります。
 まさか、よもやみな、生き延びるための、やむにやまれぬズルをし通せるとも思えませんし。

>『政治や商売の世界にもダランがいて、世間を意のままに操って私腹を肥やす。』
>『乱陣の中を剣を頼りに切り結び、食うか、食われるかが彼らの戦陣訓』
http://www.sankei.co.jp/news/060608/morning/column.htm
>『「多くの善人がいざという場合に突然悪人になるのだから、油断しては不可(いけ)ない」』
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20060606ig15.htm
>『〈プロ中のプロ〉だなんて自分の口から言うことでない』
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20060607ig05.htm

>『昔から言います。「賢者は最悪に備えよ」と。』
http://www.melma.com/backnumber_45206_3224693/

 こういうときにこそまさに、この国の「意思決定」についての「(どこにも不在の)国民主権」の弱点が露呈するように思います。
 鳥ウイルス対策制度の当事者は、あくまでも養鶏業界であり、その意見は、業界団体としての統一見解を明確にすることでのみ意思表明できるもので、法令規則を変更する「意思」はまさにそこにあるのですから。「制度」は、個人ではどうにもこうにも、いかんともしがたいものであります。まさに、ソクラテスの立場に理解がおよぶのではないでしょうか。
 人間の一方的な思い込みによって作られた「現実」にそぐわない「制度」は、ときに、人間をとても理不尽で不条理な目にあわせるものだと、つくづく思い知らされることになっております。
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Re:[4258]
笹山様
 池田氏の市場ガバナンス≠フ考え方も、行き過ぎるとどうかな、と思っておりますが、どうしてもまだまだ閉鎖的恣意的な日本の市場を、「計画経済」的な桎梏から解き放つための、カウンターカルチャー的な思惟もあってもよいのかなと思っております。
 清濁併せ呑む市場ガバナンス≠フ実験場として、せっかくの「構造改革」に歩みだしたこともありますし。(なかなか、中庸というのは難しいですが。)
http://nsearch.yahoo.co.jp/bin/search?p=%B9%D4%C0%AF%B2%FE%B3%D7%BF%E4%BF%CA%CB%A1%B0%C6&st=n
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/p/
『これからはさらに進んでゆすり、たかり、ぶら下がり、瞞(だ)ましの精神の有無を問うところへ国民の追及は進むだろう。』(p.21)
http://web-will.jp/backnum/index.html
(2006年4月号 ■繁栄のヒント 改革推進のための十ヶ条 日下公人) 


[4258] Re:[4257] アービトレージな世界 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/10(Sat) 18:08  

ときさん。
なるほど、村上ファンド問題には、いろいろなプラスマイナスの評価があるようですね。
この中で、「鞘取り」是非論については、やや、島国日本的な考えに過ぎるような気がしますね。
なかなか、日本人の考え方になじまない、アービトレージ (Arbitrage)な世界というものが、理解できていないような気がします。
つまり、それぞれ異なるスタンダードで動く金融商品を渡り歩くという考え方を、鞘取りと決め付けるのは、どういうものでしょうかね。
ちょっととっぴな発想ですが、正倉院の御物は、オリエント発の「文化的なアービトレージ」な取引の終着点の賜物ということもいえそうな。
リチャード・メイのこのサイト「リチャードの視点」http://www.jmrlsi.co.jp/menu/report/2004/r_eye01.html
は、この点をよく書いているようですね。

http://www.jmrlsi.co.jp/menu/report/2004/r_eye01.html


[4257] デムパ恫喝系?想像力働きすぎ? 投稿者:とき 投稿日:2006/06/10(Sat) 15:53  

◇地球はウイルスの巨大な培養槽?爆発する鳥インフルエンザの脅威(書物漂流) (日経ビジネスオンライン 6月9日)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20060608/103927/

 まるで、ウイルスは外部(宇宙)からやってくるエイリアンのごときに描き、いたずらに恐怖心を煽ることを好むようで・・・。(ちゃんとした科学者≠ヘ、けっして、みだりに恫喝≠キるようなことを言わないように思いますが・・・。)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4822203840
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4309612024
http://www.amazon.co.jp/gp/product/414084003X

>『カナダ北部、シベリアのツンドラといった酷寒の地では、夏の営巣のために、水辺に膨大な数の渡り鳥が集結する。最初の鳥インフルエンザ・ウイルスはここで水鳥の腸管で繁殖し始めたらしい。鳥たちは菌を持ったまま南に向かった。水鳥を一次宿主とするA型ウィルスは危険で凶暴なヤツだ。鳥たちはやがて群をなして飛び立ち、その飛行の間中、糞としてウイルスを地上や水辺にまき散らす。〜どうすりゃ、いいんだ!』
(笑)

 そのような生態(天然)系よりも、畜産(養殖)系のほうの稠密度のほうが数段高く、かつ世代交代も早いのに・・・。

>『このインフルエンザは都市部で猛威を振るった。世界の大都市、特にアメリカでは人口集中が進み、大都市には決まって巨大なスラムがあった。不衛生なスラムはウイルスの培養基となった。人口稠密、衛生状態最悪、ウイルスは欣喜雀躍と人にとりつき進化した。』

 現世で起こるとすれば・・・。
 自然の絶妙なバランサーだと思っておいてもいいのかもしれません。人間の無理・無茶がたたるということでしょう。俗に言う、正真正銘の「バチがあたる」とか。旧約聖書の世界にも似て(神は、ヒトが生き延びていくには厳しい自然≠ネのかも。その点で、日本列島は恵まれすぎていたのかもしれません。豊穣の〜)。
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2049053/topics_detail
http://topics.sports.livedoor.com/article/detail-3633243.html
http://ameblo.jp/worldwalker2/entry-10013314463.html

◇村上氏はなぜ嫌われるのか 2006-06-09
>『村上氏が嫌われるのは、人間の本能的な感情に逆らっているからなのである。』
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/56802e35bfca4f6fa15a29bb7d7ef73c

 かならずしも、そうとは言い切れないような・・・。

◇国策捜査 2006-06-08
>『今度の一連の捜査の掲げる国策は、明白である。小泉政権で進められた金融分野の規制改革によって出現したマネーゲームに歯止めをかけ、市場を国家のコントロールのもとに置くことだ。』
>『こういう「プロジェクトX」的な精神主義で、日本はよくなるのだろうか。ライブドアや村上ファンドの行ったことは、合法か非合法かは別として、資本市場で他人を出し抜いてもうける「鞘取り」である。これは大鶴氏には、汗をかかないでもうけるアブク銭にみえるかもしれないが、資本主義の本質は鞘取りなのだ。』
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/244db80e71ed5e9d1c39681c6cbdad6a

◇新聞は公共財?  2006-05-20
>『こういう人の頭にある「市場原理」というのは、公共性と無縁なエゴとカネの世界なのだろう。しかし経済学のもっとも重要な発見は、市場原理は公共的な意思決定を分権的に行うメカニズムだ、ということである。取引は一見、個人が私的に行う活動だが、それが一定の条件のもとで市場で集計されると、社会的にも(政府による集権的な決定よりも)効率的な結果をもたらすのである。』
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/69af1d32ddb2c2bc6aeea7b8b4c6097d

◇NHK国営化の第一歩 2006-06-07
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/e2500b8a269b22fc337693667da0f6a9
>『これから「骨太の方針」に入れるための折衝が始まるが、経済財政諮問会議の位置づけは、すっかり変わった。もう官邸主導で自民党の頭越しに決めることはできなくなり、最終的には、昔のように自民党の郵政族が決定権を握るだろう。』

◇改革の季節の終わり 2006-05-31
>『そういえば、新聞の特殊指定も維持することが決まったらしい。この問題についても、官邸からのバックアップはなく、「議員立法」の脅しまで出てきて、公取委は孤立していた。まるで一夜の夢のように「改革の季節」は終わり、自民党は昔の自民党に戻りつつあるようだ。』
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/426791b08bb79cd3340c2725e0a86454

◇裁判員制度
>『<検察庁>反日マルキストの司法界支配は検察庁もその例外ではなく、例えば改憲や歴史教育是正に尽力してきた村上正邦・中尾栄一・小山孝雄といった正統保守派の政治家を起訴する一方、加藤紘一や田中真紀子といった中共シンパの売国左翼政治家は議員辞職するだけで逮捕されずに見逃している。村上正邦氏は、議員辞職後も毎朝欠かさずに靖国神社に参拝され、「国難の折りに国政に携われず申し訳ない」と英霊に詫びておられるとのことだが、このような国士が政界から去ったことは日本にとって大きな痛手であり、この起訴か不起訴かをイデオロギーで決めるという検察の不公正さは、まさに横田喜三郎の「遺産」なのである。』
http://ryutukenkyukai.hp.infoseek.co.jp/baisinin_seido_1.html

◇村上キャリアは“誇大広告”「法整備タッチせず」 通産先輩の江田議員が証言(ZAKZAK 2006/06/10)
http://www.zakzak.co.jp/top/2006_06/t2006061001.html
◇巨悪は誰だ…「ヒルズ腐蝕列島」元凶は小泉 改革ならぬ“改悪”進めた竹中(ZAKZAK 2006/06/08)
http://www.zakzak.co.jp/top/2006_06/t2006060810.html
 節操のない情報流通屋さん?

◇中国獣医学専門家:鳥インフルエンザは地域性伝染病に定着【大紀元日本6月9日】
http://www.epochtimes.jp/jp/2006/06/html/d62197.html
 やっと今頃、の感。もちろん人の変異新型もだろうと思いますが、それはまだ国家機密情報?

◇中国政府が映画検閲強化 「歴史曲解」なら削除(共同通信) - 6月9日11時14分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060609-00000105-kyodo-int
◇Google、中国政府による「インターネット封鎖」の犠牲に(japan.internet.com) - 6月8日14時8分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060608-00000013-inet-sci

(ながながと、コピペとリンク貼り付け、申し訳ございません。支障がございましたら、削除くださいませ。)


[4256] Re:[4255] [4254] [4248] 「フィッシングの疑いのあるサイトの警告」について 投稿者:Chaos 投稿日:2006/06/10(Sat) 01:53  

笹山様

心配性のChaosです。
お手数をおかけして、申し訳ありません。

ただ、インターネットは、一回のクリックが、個人にとって
大惨事を引き起こす場合もあるので、「安心、安全」はない
たとえ、大企業のサイトや政府のサイトであっても、ハッキングされている可能性があるというくらいの覚悟で使わないといけないと考えています。
架空請求詐欺のサイトにも「ここは安心、安全です」とか
書いてあります。

フィルタリングソフトは、ときどき、まともなサイトまで
警告を出す場合があります。また特定の語句が入っていると機械的にブロックするものもあるようです。

ちょっとマニアックなフィッシング対策サイトをご紹介
http://www.rbl.jp/phishing/

来週にはM$のパッチが12個も出るそうです。
更新作業が面倒です。




[4255] Re:[4254] [4248] 「フィッシングの疑いのあるサイトの警告」について 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/09(Fri) 22:14  

Chaosさん。
ご心配ありがとうございます。
IEブラウザ7のベータ版を導入しましたところ、このようなメッセージや黄色ランプがつく場合もあり、つかない場合もあり、といったところなので、念のため、掲示したしだいです。
確かに、原因不明のまま、「安心して」ということは、ちょっと飛躍でしょうが、さりとて、原因とすれば、直ちに消去したはずの関係リンクが、キャッシュとして、データベースに残っている、ということしか考えられないのですね。
また、このメッセージがつかない場合は、では何なのだろう、ということになるのですが、その辺が、どうも、分かりません。
やはり、キャッシュで拾ったものが、データベース元で、残っていて、キャッシュの更新とともに、消えていった、という推測が妥当のような気がします。
私のサイトの中では、この掲示板だけに、そのような現象が起こりますので、やはり、原因は、おっしゃるspam広告業者の書き込みによるものと、見るしかないように思われます。
ご指摘にしたがって、4248は、書き直しましたので、再度、ご点検ください。


[4254] Re:[4248] 「フィッシングの疑いのあるサイトの警告」について 投稿者:Chaos 投稿日:2006/06/09(Fri) 20:52  

笹山様

Chaosです。ご無沙汰しています。

>警告にかかわらず、ご安心して、今後とも、アクセスして
>いただきますよう、お願い申し上げます。

とのことですが、セキュリティ警告を軽視するようなお願いは、管理上問題があるような気がします。
(自治体等でオレオレ証明書を警告が出ても無視するように
指示しているのと同じような...)

できれば、
spam広告業者の書き込みにより、ときどき怪しいリンクを含む記事が存在する場合があること。

管理者が、頻繁にチェックして、不要な書き込みは、可能な限り、迅速に削除していること。

ブラウザの警告が出た場合は、未削除の不要な書き込みが存在している可能性があるので、一応警戒した上で、掲示板を閲覧するようにしてもらう。

例えばブラウザのセキュリティレベルを上げるなど
怪しいそうな書き込みのリンクはクリックしない等

原因と対処法と管理状況を指示しておいていただいた方が
いいような気がします。
「安心して」という部分が、ちょっと気になりました。

ここの読者の皆さんは、たぶん大丈夫だとは思うのですが
検索から飛んできた初心者さんが、運悪く未削除の怪しいリンクを踏んでしまった場合、クレームがつきそうな気がするのです。




[4253] 今後のBSE対策/末梢神経に病原体 2重の構え必要 投稿者:虹屋 投稿日:2006/06/09(Fri) 17:39  

 世界初の牛海綿状脳症(BSE)発生確認から20年。英国で5月末に開かれた国際専門家会議で、牛肉に含まれる末梢(まっしょう)神経に病原体が蓄積することを報告した動物衛生研究所の横山隆プリオン病研究チーム長に、研究結果の意義と世界のBSE研究の動向を聞いた。末梢神経での蓄積から「特定部位の除去だけでなく、BSE検査との2重の対策が必要だ」とし、牛肉輸出の基準を緩和しようとする輸出国の動きをけん制した。

 研究は2004年に日本の死亡牛検査で見つかったBSE感染牛で、脳などの特定部位でない末梢神経から異常プリオンたんぱく質が検出されたことが発端。当時、海外で報告はなかった。目的は、どのBSE牛でも末梢神経に蓄積するのか、いつから蓄積が始まるのか調べることだ。もし、脳よりも筋肉の末梢神経に先に蓄積するなら、特定部位やBSE対策を根本から見直す必要があるからだ。
 英国の感染牛5例と感染していない牛5例を調べ、感染牛の胴体部の末梢神経から異常プリオンが出た。横隔膜沿いや臀部(でんぶ)の座骨神経などだ。脳など特定部位を除去すればいいという考えでは、感染牛の末梢神経にある病原体を排除できない。BSE検査との2重の対策が必要だ。
 末梢神経への蓄積時期を調べるため、英国でBSE感染牛の脳を給与した牛の検体計45頭分を分析した。脳や脊髄(せきずい)は33カ月齢から蓄積した。末梢神経への蓄積は36カ月齢からと遅かった。病原体が脳に蓄積した後、末梢神経に蓄積し始める可能性が高い。
 会議では、病原体のタイプが従来のものと違う非定型の感染例の報告が相次ぎ、世界的に増えていることが分かってきた。日本の8例目(23カ月齢)や24例目の黒毛和種(14歳1カ月齢)、米国の2、3例目も非定型だった。
 非定型タイプに感染性があると確認した実験結果も報告された。イタリアでは牛の脳に直接接種する方法で、16、17カ月齢の牛でBSE感染を確認した。増加の理由は不明だ。BSEの発生数は減っているが、清浄化には時間がかかるだろう。
 今年は、BSEの人への感染が分かって10年の節目でもある。BSEが牛から人に感染すると、(輸血などで)人の間で拡大し対策も牛より困難で費用が掛かる。牛の病気であるうちに厳しい対策をとることが大切だ。
日本農業新聞 6月9日


[4252] Re:[4250] [4243] 科学技術コミュニケーションとシチズンシップ(市民権、市民性) 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/09(Fri) 09:55  

虹屋さん。桜の花さん。
興味深い視点ですね。
平川秀幸さんとは、例の脊柱入り牛肉輸入問題で、ご指導をいただいたこともありました。
科学的市民が涵養されるための社会的条件とでも言いましょうか。
このためには、単なる官製のリスコミ的な考えから一歩進んだシステムが必要と思われますね。
いわば、コーポラティブ方式にもとずくリスクコミュニケーションとでもいいましょうか。
リスクコミュニケーションの参加者から、一定のフォーカスグループが形成され、そこに、専門家が、アドボケートプランナー的存在として、コーポラティブ方式で加わり、究極は、役所とのネゴシエーションや代替案提示にまで至る、というシステムですね。
これは、形骸化された現在の代議制度にとっても、脅威なものとなるはずです。
イギリスのグランドワークが、実質、地域レベルではありますが、そのような働きをされていますね。
ここで、重要なのは、代替案提示ということです。
これを、従来の官対市民との関係からすれば、ともすれば「なれあい」との批判を受けがちですが、むしろ、今日的な官の感覚から言えば、代議制度にもとずく硬直化したやり取りよりは、生産的な果実が得られるとの評価も出てくるのではないでしょうか。
そのためには、なんとしても、テーブルを作る、テーブルを壊さない、そのような忍耐が双方に求められてくるのではないかと存じます。
今回のPSE制度をめぐる国会でのやり取りを聞いている限りでは、もっと、実質的に有効な解決策が、このような方式確立で可能になるようにおもえています。



[4251] Re:[4250] [4243] 科学技術コミュニケーションとシチズンシップ(市民権、市民性) 投稿者:桜の花 投稿日:2006/06/09(Fri) 09:25  

虹屋さん はじめまして
私のテーマでもありますので 語らせてください。
市民権と市民性は 科学技術だけでなくて社会生活全般の課題で語れると考えています。ご紹介のブログでもその意味合いにあふれています。

この市民権と市民性を社会生活や国家で具現できる言葉が『護民官』、そして『護民心主義』だと考えています。

こう言い出すと抵抗感をもたれる人もをられますが・・
安心感と不安感に始まる 始原的感覚である二元論からの考察こそ とどのつまりの単純な回答だと考えています。
人心権の尊重を・・される社会システムに理想があります。

市民権とか市民性と言う言葉は人権と言う言葉と同様に・・
『人心権の尊重』される社会に向かう 封建社会から民主主義の理念が生まれた・・真の民主主義へ向かう段階の その過渡期の言葉に過ぎないと考えています。

・・その様に 考えると人文科学を含めた現代の先端的学問の方向と一致していることがご理解いただけるものと思います。


[4250] Re:[4243] 科学技術コミュニケーションとシチズンシップ(市民権、市民性) 投稿者:虹屋 投稿日:2006/06/09(Fri) 08:46  

笹山さん。情報有難うございます。
トリフルとは直接関連がないのですが、平川秀幸 先生(阪大)が 「科学技術コミュニケーションとシチズンシップー日欧の違い」という一文を書かれています。
http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/200605/291907.php

これを詠んで、この掲示板で交わされているトリフルやBSEなどをめぐる議論の役割を考えさせられました。



[4249] 各国中央銀行の金利引き上げと、世界同時株安との関係 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/09(Fri) 07:22  

昨日も、世界の株式市場は、日本も含めて、同時株安の傾向にあったが、このサイト「Stocks, Commodities Tumble Worldwide on Rising Interest Rates 」http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=10000087&sid=aGo_cKsfr8.s&refer=top_world_news
では、各国中央銀行の利上げと、世界同時株安との関係について論説している。
これによると、その国の中央銀行が、最近になって利上げを決めたのが、欧州中央銀行、デンマーク(3%)、南アフリカ(7.5%)、韓国(4.25%)、インド(5.75%)、トルコ、タイ  である。
一方、株式市場では、インドは、4.7パーセントダウン、南アフリカは、6.5パーセントダウン、韓国は、3.5パーセントダウンとなっている。
ロシアの株式市場も最悪の状態となっているようで、4.9パーセントダウンとなっている。
香港は、4.5パーセントダウン、フランスは、2.9パーセントダウン、イギリスは、2.5パーセントダウン、ドイツは2.9パーセントダウン、ノルウェーは、5.8パーセントダウン、南米コロンビアは、9.5パーセントダウン、となっている。
一方の日本だが、唯一、利上げと株安とが連動しない、奇妙な株安の構図となっている。

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=10000087&sid=aGo_cKsfr8.s&refer=top_world_news


[4248] 「フィッシングの疑いのあるサイトの警告」について 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/08(Thu) 21:58  

新しいIEのブラウザ(新ブラウザー「IE7」の試用版)などで、この「笹山登生の掲示板」にアクセスしますと、「疑いのあるWebサイト」ということで「フィッシングの疑いのあるサイトを警告する」黄色の色が出ることがあります。
他の掲示板同様、この掲示板にも、スパム広告業者の書き込みにより、ときどき怪しいリンクを含む記事が存在する場合があります。
そこで、この掲示板では、管理者が、頻繁にチェックし、不要な書き込みは、可能な限り、迅速に削除しております。
したがって、考えられることは、スパム広告業者が書き込んでから、管理者が、それを消去する間でのクローリングによって、該当スパム記事が、データベースにキャッシュとして、登録されてしまっていることも考えられます。
もし、ご訪問の皆様のブラウザに警告が出た場合は、未削除の不要な書き込みが存在している可能性も無いとはいえませんので、怪しそうな書き込みのリンクはクリックしないようにしてください。


[4247] いのちのつながりがとぎれた教育は何処にいく 投稿者:とき 投稿日:2006/06/08(Thu) 17:13  

 なんでも、キケンなものは、即、排除・根絶の思想は、やがて人間自身を蝕んでしまうことになるでしょう。安心・安全などというものは、所詮心理的なものであって、ファクトではなく、際限のない欲望・願望にとらわれがちです。リスクやキケンを背負う覚悟・心構えが必要なのですが・・・。

◇揺れる「動物教育」(2006年6月8日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20060608ur01.htm

『寄生虫博士のおさらい生物学』 藤田 紘一郎 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062128357
『ソロモンの指環―動物行動学入門』コンラート・ローレンツ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150502226

 あの小さなミジンコやアカダニがどういう姿をしているのかをよく見たこともなく、そして、そのような微小な生き物が、身の回りにどれほど満ち溢れているのかを、あまりよく知らない人々が、頭の中の限定された枠の中の知識だけで、環境や生態系の諸問題を語り、いろいろな対策の見通しや判断を誤る見本のようなことが起こり続けています。

『環境問題のウソ』 池田 清彦 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480687300

 日本人の体質が、外来病原体に対して弱くなるに従って、頭のほうの智恵も弱くなっているというのは、言い過ぎかもしれませんが・・・。O157-カイワレ騒動や、ダイオキシン騒動や、H5N1鳥インフルエンザ騒動あたりからとみに。BSE-プリオン騒動も。結局は、「幽霊の正体見たり枯れ尾花」ではないでしょうか。いちばん怖いのは、人間の考えること、やることでしょう。

◇『愛鶏園』事件 『届け出義務』 法解釈争点に(東京新聞5/31)
http://www.chunichi.co.jp/00/ibg/20060531/lcl_____ibg_____001.shtml
◇女性獣医師の立件見送り 愛鶏園めぐる鳥インフルエンザ検査妨害(東京新聞6/3)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/ibg/20060603/lcl_____ibg_____000.shtml

 いまだに、「違法ワクチン」「陰謀ウイルス」説を捨て去ることもできなければ、鳥インフルエンザウイルスの根絶・制圧「清浄国」妄想からも脱却するのはかなわないのでしょうね。
 既知の事柄だけで物事を組み立てようとしてしまう愚からは、なかなか離脱できないようです。人間の脳というものは。

>サイクス博士は、著書「アダムの呪い」で、男性のY染色体に着目し、ユーラシア大陸に広く分布しているある型のY染色体を、モンゴル帝国を築いたチンギス・ハンのものという説を唱えている。
(毎日新聞 2006年6月5日 東京朝刊)
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/yoroku/news/20060605ddm001070005000c.html

『99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方』 竹内 薫 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334033415
http://kaoru.to/hypothesis.htm
『統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061177206

 全体を説明するのに、やたら分母の小さい調査ばかりが最近目立ちすぎます。どうやったって、バイアスのかかった結論にならざるをえませんね。というよりも恣意的にやっているのではと勘繰り、疑っておくことも必要でしょう。詐欺ペテンまがいがはびこる今のようですから。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/public_opinion_poll/
(◇世論調査)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060607-00000014-yom-soci
(◇だまし?W杯観戦ツアー、旅行会社は実在せず(読売新聞) - 6月7日22時37分更新)
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/picture_plagiarism/
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2006/05/11_11ca.html
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=361
(賞というのは、授けるほうに全面的に責任があると思いますが・・・。一人で決めるのではないとはいうものの。多数がペテンにかかった?)

◇2006年06月07日(水) 個人投資家、絶望の撤退戦の行く末
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=41506&pg=20060607
>オレは昨年秋の異常な株価上昇というのは政府と証券会社と銀行が組んで個人投資家のゼニを巻き上げるために仕掛けた、壮大なはめ込み相場のような気がしてならないのだ。
◇2006/1/19(木) 東証システム破綻:まず証券会社の自己売買を規制せよ
◇2006/1/20(金) ジェイコム誤発注で露呈したヤクザ「自己売買」の不正システム
http://www.mypress.jp/v2_writers/hirosan/idx/?mycategory_id=37376


[4245] シカ肉も給食に 釧路市教委が今秋から 【写真】 投稿者:掲示板から 投稿日:2006/06/08(Thu) 13:09  

 2006/06/08 08:41
 【釧路】地場食材による学校給食を進める釧路市教委は、今年秋から地元産のエゾシカ肉を使ったメニューを初めて導入する。七日には栄養士らによる試作会が開かれ、第一弾としてコッペパンにタレ付きシカ肉やピーマンなどをはさんだ「焼肉ドック」を十月の小中学校の給食に登場させることを決めた。道教委は「エゾシカ肉を使った給食は初めて聞く」と話している。

 試作会に登場したのは、「焼肉ドック」のほか、カレーライス、ハンバーグ、酢豚ならぬ「酢鹿(じか)」の計四つ。いずれも野生のシカを捕獲して飼育している同市阿寒町の業者から仕入れたエゾシカ肉を使い、学校給食に携わる栄養士たちが調理した。

 試食では「肉が軟らかく牛肉のようだ」「臭みがなく食べやすい」などの声が上がった。「焼肉ドック」は「子どもたちが食べやすい」との理由で選ばれた。

 釧路市教委は二○○四年から調査捕鯨で取れたクジラの肉を使った献立を導入。それ以降も釧路沖のサバなどユニークな食材を次々に学校給食に取り入れている。

<写真:エゾシカ肉を使った釧路市の学校給食の試作会。左手前が10月に登場する焼肉ドック>




http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060608&j=0046&k=200606084824


[4244] インド株式市場は、半恐慌状態 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/08(Thu) 10:41  

別に風説の流布をするつもりは、毛頭無いのだが、インドの株式市場は、まだ、先月の大暴落ショックから立ち直っていないようだ。
それに加えて、5月期に17億ドルもの大口買い手であったインド国内投資信託が償還期を迎えることや、アメリカでの金利引き上げが確実視されてきたこと、更にくわえて、日本の村上ファンドのクラッシュも手伝って、損切りのための大手投資筋のインド株式市場からの資金引き上げが、このところ目だっている。
資金を引き上げなくとも、多くの投資家は、ヘッジをかけて、サイドライン(sidelines )に引きこもり状態となっているようだ。
昨日のBSE-SENSEXは、2.01パーセント続落し、9,756.76 に終わった。
これは、ブラックマンデーの水準(9,826 )をも下回るものであった。
これで、先月5月11日に記録した12,671.11 から、わずか、一ヶ月足らずの間に、インド株式市場は、23パーセントもの下落を見たことになる。
参照http://www.indianexpress.com/story/5963.html

http://www.gulfnews.com/business/Markets/10045326.html


[4243] Re:[4242] 人の弱毒性H5N1型インフルエンザウイルス感染者は、強制入院させられるのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/08(Thu) 07:16  

虹屋さん。
日本における強毒型・弱毒型の差というものが、何によって判定されているのか、ちょっと定かではありませんが、一般的には、遺伝子配列の中の、開裂部位シーケンスのPB2 E627K(PB蛋白の E627K)とPB2 V649Iに変異(強毒性の場合は、アルギニン(Arg)または、リジン(Lys)の塩基性アミノ酸が開裂部位 に連続して配列)が見られるかどうかによって、ヒト感染の恐れがあるかどうかが、判断されているようですね。
このRecombinomicsのサイト「H7N3 Bird Flu Confirmed in UK Poultry Worker」
http://www.recombinomics.com/News/04280601/H7N3_UK_Confirmed.html
では、イギリスで養鶏場作業員が、H7N3のヒト感染にかかったが、このH7N3ウイルスにも、PB2 E627Kに変異が見られたとしていますね。
中国青海湖で見つかったH5N1にも、同様の変異が見られたとしています。
なお、昨年、10月1日付のThe Journal of Infectious Diseasesにイタリアのイタリア高等衛生研究所(Istituto Superiore Sanita )などのチームが、発表した北イタリアの例では、1999年から2003年にかけて、弱毒性LPAI H7N3でも、ヒトに感染した例があるとしていますね。
参照「Serological Analysis of Serum Samples from Humans Exposed to Avian H7 Influenza Viruses in Italy between 1999 and 2003」
http://www.journals.uchicago.edu/JID/journal/issues/v192n8/34097/34097.web.pdf?erFrom=7543282297360522628Guest
虹屋さんのご指摘は、かねてからの茨期県での対応のことだと思いますが、どうも、県と厚生労働省とが、中途半端のボールの投げあいをして、時が過ぎているといった感じがしますね。

こちらのサイトhttp://www.phcd.jp/shiryo/pandemicflu1804NTT.pdf
もご参照

http://www.recombinomics.com/News/04280601/H7N3_UK_Confirmed.html


[4242] 人の弱毒性H5N1型インフルエンザウイルス感染者は、強制入院させられるのか? 投稿者:虹屋 投稿日:2006/06/07(Wed) 22:40  

この12日から新型インフルエンザや鳥インフルエンザのうちのH5N1型に感染、または感染の疑いのある人を、都道府県知事が強制的に健診を受けさせたり入院させたり、就業制限、移動禁止、家族など接触者への健康診断実施などが可能になります。30日に政令で「指定感染症」と「新感染症」に指定することを決定しました。

インドネシアなど海外の状況を見ると、指定は肯けるのですが、弱毒性のH5N1型インフルエンザウイルス感染者も強制入院などの対象になるのでしょうか??

茨城やイタリアでの弱毒性鶏インフルエンザの良好では、養鶏業者、従業員でこのウイルスでの感染が認められています。弱毒性のH5N1型鶏インフルエンザが流行すれば、同様の事態が起きると思います。

鶏では、「流行当初は弱毒であっても家きんの間で感染(流行)を繰り返すうちに数ヶ月後には強毒に変異する場合があります」という理由で、弱毒性でも、今日毒性と同じ措置・殺処分が採られました。「感染(流行)を繰り返すうちに数ヶ月後には強毒に変異する場合があります」ということは、被感染動物が、鶏でも人間でも同じなのでしょうか??

人間の間で感染(流行)を繰り返す場合は、弱毒性のヒト新型インフルエンザというのが的確でしょうが、そのように弱毒性のH5N1型インフルエンザの感染(流行)が繰り返されると、「数ヶ月後には強毒に変異する場合があります」のでしょうか?

農林水産省は、鶏では、弱毒姓に感染した鶏を殺処分しました。厚生労働省は、人の弱毒性感染者には、どう対応するのでしょうか。農水省と同じく、強毒性と同じ措置を採るのでしょうか?


[4241] またも、除斥期間の適用に逃げこまれたドミニカ移民訴訟 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/07(Wed) 12:55  

1956−59年にドミニカ共和国へ移住した日本人とその遺族約170人が「日本政府は広大な農地を無償譲渡する約束を守らず、劣悪な環境下で過酷な生活を強いられた」として、国に総額約31億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は7日、国の賠償責任を認めた上で、賠償請求権は除斥期間(権利の法定存続期間、20年)の経過で消滅したとして請求を棄却した。
 金井康雄裁判長は判決理由で「外務省と農林省(当時)は移住に際し、調査や説明を尽くす義務に違反した」と国の不法行為を認定した。

というのだが、「国の賠償責任はあるが除斥期間の適用で、請求権は消滅」という、国賠訴訟によくある解釈のパターンで終わった。
ちなみに、この除斥期間の適用は、三井鉱山訴訟判決においては、「除斥期間制度の適用の結果が,著しく正義,衡平の理念に反し,その適用を制限することが条理にもかなうと認められる場合には,除斥期間の適用を制限することができると解すべきである。」とし、また、ハンセン病国賠訴訟においては、除斥期間の起算点が新法(「らい予防法」)廃止時(1996年(平成8年)3月27日)であるとの判断を下し、実質40年の損害賠償責任を問うた。
消滅時効については中断があるのに対し、除斥期間には中断がない(民法第147条)。
したがって、除斥期間には、消滅時効と異なり、ペナルティとしての性格を有しないのであるから、その適用にあたっては、時効の成立を認める根拠が、公平・正義の観点からも、より明確であらねばならぬものと思われるのだが、司法は、またも、安易な解釈をしてしまったような気がしている。
また、民法第724条規定(20年)が、国際標準である40年に比して、著しく短いという問題点もある。
除斥期間の適用については、私のこちらのサイトhttp://www.sasayama.or.jp/diary/2002jul10.htmもご参照

参考
民法724条
(不法行為による損害賠償請求権の期間の制限)
不法行為による損害賠償の請求権は、被害者又はその法定代理人が損害及び加害者を知った時から3年間行使しないときは、時効によって消滅する。不法行為の時から20年を経過したときも、同様とする。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060607-00000077-kyodo-soci


[4240] Re:[4239] 村上ファンド:日本の金融不正摘発に偏り 英紙が論評 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/06(Tue) 19:38  

虹屋さん。
情報ありがとうございました。
同じようなとらえ方をする方もいるんですね。
ちょっと安心しました。
この原文は、「Japan's watchdogs」
http://news.ft.com/cms/s/10aedd12-f4f8-11da-86f6-0000779e2340.html
ですね。
概要は次のとおりです。
検察のこれまでに無かった分野での行動については賞賛に値する。
しかし、二つの点が問題である。
第一は、この犯罪に対する罪は、適正であろうか。
遺憾ながら、中央青山に対する罰は、厳しすぎるものである。
これについては、罰金が望ましい。
第二は、これらに対する検察の対応は、公平を欠くものではなかったのか。
村上氏や堀江氏に対する有罪無罪は、法廷の場で決せられるべきものである。
しかし、日本においては、彼らの稼ぎの手口にのみ、集中して解明がなされようとしているのは、奇妙なことである。
更に、法廷闘争にいたる前の過程でのマスコミへのリークも、残念なことである。
われわれは、この二人がなした罪は、既存の伝統的な日本の経済システムをひっくり返す役割も果たしたものとも見られうる。
明らかに、犯罪行為は、許されざるべきものである。
しかし、それらの追求は、選択的に行われるべきでなく、システィマティカルに行われるべきものである。
同時に、日本では、もっと、コーポレイトガバナンスの強化に努める必要があるようだ 。
会社が株主の利益にかなうように、誠実によく機能していれば、村上氏や堀江氏が取ったような投資家行動主義に対して、おそれるようなものは何も無いはずだ。

http://news.ft.com/cms/s/10aedd12-f4f8-11da-86f6-0000779e2340.html


[4239] 村上ファンド:日本の金融不正摘発に偏り 英紙が論評 投稿者:虹屋 投稿日:2006/06/06(Tue) 18:32  

毎日新聞 2006年6月6日 17時19分
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kinyu/news/20060607k0000m020006000c.html
 6日付の英紙フィナンシャル・タイムズ(アジア版)は、社説で村上ファンドの村上世彰代表逮捕を取り上げ、日本の金融不正摘発が一部に偏っており、不公平だとの懸念を示した。

 社説は、過去にインサイダー取引のまん延などを見逃してきた日本の当局が、不正摘発に力を入れ始めたと評価。

 しかし、派手な立ち居振る舞いで有名人となった村上容疑者とライブドア前社長の堀江貴文被告の2人に力を集中しているのは奇妙だと指摘。旧来の経済界からみれば、2人の最大の「犯罪」は企業経営陣に果敢に挑み、伝統秩序を覆したことだ、と皮肉った。

 カネボウ粉飾決算事件に絡む中央青山監査法人に対する一部業務停止命令についても、罰の内容が重すぎるとし、日本の資本市場に透明性をもたらすには公平な取り締まりが必要だと論じた。(共同)



[4237] 明暗分けた昨日のアジア各国の株式市場 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/06(Tue) 09:35  

アメリカの金利引き上げ継続が確実視される中での、5月雇用統計の不振、原油高という材料の中での、昨日のアジア各国の株式市場は、明暗を分けた形だ。
まず、明のほうは、中国・香港市場で、上海市場は、0.94パーセント上昇、香港市場も0.65パーセント上昇となった。
そのほか、ジャカルタ・クアラルンプールも上げとなった。
一方、暗のほうは、村上ファンド問題にゆれる日本をはじめとして,ソウル・インドの株式市場であった。
ソウルは、0.57パーセントの低下、インドは、2.2パーセントの低下であった。
特に深刻なのが、インドで、先週金曜日に一時的な反発があったものの、長続きせず、昨日も、寄り付きの反発が見られたが、これも長続きしなかった。
この要因としては、先月の大暴落の後、外国投資ファンドが、インド市場から資金を引き上げたまま、もどってきていないものと見られ、国内投資家の資金力では、一時的な反発はできるものの、終日は、持ちこたえられていないとの見方が強いようだ。
インドルピー自体の為替相場も弱くなってきているようだ。
なお、今朝のニューヨーク市場は、FOMCが、次回に金利引き上げを行うとの観測が高まり、先週に続いての続落となり、ダウ平均株価(工業株30種)の終値は前週末比199・15ドル安の1万1048・72ドルと、3月9日以来約3か月ぶりの安値となった。


http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=2006%5C06%5C06%5Cstory_6-6-2006_pg5_24


[4236] 原油価格再び高騰 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/05(Mon) 11:00  

ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)の原油先物は、5日、1バレル=73ドルを超えた。
原因としては、イランの最高指導者であるAyatollah Ali Khamenei氏が、 イランの核開発をめぐる問題で、「もし、アメリカが、イランの核問題について、間違った動き(wrong move)をすれば、世界第四位の産油国イランから世界へのエネルギー供給は、危機に瀕することになるであろう。」といったことによる。

http://today.reuters.com/News/newsArticle.aspx?type=businessNews&storyID=2006-06-05T011810Z_01_SP342982_RTRUKOC_0_US-MARKETS-OIL.xml


[4235] 微妙になってきたアメリカFOMCの利上げ継続 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/03(Sat) 20:26  

昨日発表されたアメリカの5月雇用統計で、給与支払い名簿による5月期の新採用者数が、75000人に終わり、当初予想されていた175000人をはるかに下回った数値となり、昨年のハリケーン以来では、もっとも弱い数字となったことで、FOMCは、これ以上の金利引き上げをしないのではないかという観測が広まっている。
更に、同時に発表された時間当たり平均収入の数字も、微増を示すに終わったことも、この予測に輪をかけている。
これまで、世界同時株安の要因となった、今後のアメリカでの金利引き上げ予測の一角が崩れたことで、週明け以降の世界株価の反騰も、期待されているようだ。
インド株式市場は、金曜日にようやく、反発に転じたが、日本の場合は、村上ショックが気になるところだ。
なお、原油価格は、ナイジェリアでの石油関係者の誘拐事件の発生や、イランの核計画推進発表、三つのテキサス石油精製所の減産、大型ハリケーンの接近などを受け、反発している。


[4234] Re:[4233] [4232] 村上ファンド出資の会社の株価騰落なんだそうで。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/03(Sat) 07:10  

虹屋さん。
そうですね。
私が「邪教を排するような偏見」といったのは、裏に、間接金融から直接金融への流れを、阻止したいという、一定勢力の思惑が垣間見られるということですね。


[4233] Re:[4232] 村上ファンド出資の会社の株価騰落なんだそうで。 投稿者:虹屋 投稿日:2006/06/02(Fri) 23:31  

笹山さん。
 近頃、企業買収防止を名目に、企業間の株式持合いが復活してきていますが、ライブドアといい、この村上ファンドといい一種の反革命が進行しているように門外漢にはみえますが・・


[4232] 村上ファンド出資の会社の株価騰落なんだそうで。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/02(Fri) 21:20  

毎日新聞が、面白い記事を出している。
村上ファンドが出資している会社の今日の株価の騰落状況なんだそうで。
それにしても、なんか、この問題、邪教を排す、というような偏見が見られるようなのだが。
以下引用、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060602-00000106-mai-bus_allより
村上ファンドの主な出資企業と出資比率◆
阪神電鉄            46.82(1)(▼ 1.1)
ウッドランド          33.99J(▼ 8.8)
TRNコ−ポレ−ション     20.54C(▼11.3)
ヒュ−・マネジメント・ジャパン 17.25J( −−− )
セブンシ−ズホ−ルディングス  16.27(2)(▼14.1)
住友倉庫            16.26(1)(▼ 7.0)
東京ソワ−ル          12.50(2)( −−− )
ホシデン            12.44(1)(▼ 7.0)
松坂屋              9.90(1)(▼11.8)
特種製紙             8.38(1)(▼ 2.9)
GMOインタ−ネット       7.80(1)(▼ 6.7)
新日本無線            7.54(1)(▼ 0.7)
エフ・ディ・シィ・プロダクツ   6.58(1)(▼ 2.0)
TBS              5.79(1)(▼ 4.4)
中村屋              5.76(1)(▼ 9.4)
ダイド−リミテッド        5.53(1)(△ 2.6)
日商エレクトロニクス       5.49(1)(▼ 0.3)
USEN             5.21H(▼ 7.6)
ダイワボウ情報システム      5.17(1)(▼ 6.2)
サ−クルKサンクス        5.07(1)(▼ 5.6)
東京美装興業           5.00(2)(▼10.9)
(注)単位は%。出資比率の後の(1)は東証1部、(2)は同2部、Jはジャスダック、Cは名証セントレックス、Hは大証ヘラクレスの上場企業。カッコ内は2日の株価の騰落率で、▼が下落、△が上昇。−は、前日に値がついておらず比較できず



[4231] インド株式市場の混乱収まらず。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/06/02(Fri) 07:30  

先月、5月18日の大暴落に始まったインド株式市場の混乱だが、月が替わっても、一向に、その混乱が収まる気配がない。
昨日は、BSE SENSEXは、前日比3.15パーセントダウン、または、327ポイントダウンの、10,071.42インド・ルピーとなった。
また、The S&P CNX Nifty も、108ポイントダウンの、 2962インド・ルピーとなり、2006年1月31日に、はじめて3000インドルピーを上回って以来、6ヶ月ぶりの3000ライン割れであった。
BSE SENSEX構成銘柄のうち、1968銘柄がダウン、42銘柄が、横ばい、上昇を見せた銘柄は、わずか、404銘柄であった。
特に、金属、自動車関連銘柄の落ち込みが激しかった。
外国投資家の資金の引き上げ傾向は、著しく、これに、アメリカの金利引き上げ継続が確実視されてきたことも、てつだって、ディーラーの一部では、BSE SENSEXは、7500インドルピーの線にまで、落ち込むのではないかとの観測もある。
一方、インド政府は、昨日、2005年度のGDP=国内総生産の伸び率がプラス8.4%の、予想を上回る高い成長率を記録したことを発表したが、いかなる良いニュースもかき消すほどの、インド株式市場の下落ぶりであった。

http://www.telegraphindia.com/1060602/asp/business/story_6301271.asp

http://news.moneycontrol.com/india/news/localmarkets/sensexnifty/marketswhackedagainniftyshutsbelow3000/23/55/article/217687


[4230] Re:[4229] [4222] [4203] [4201] "全体の70%が黒塗り" 厚労省・農水省の調査報告書…輸入再開で処理施設を査察 投稿者:真名 投稿日:2006/05/31(Wed) 21:29  

笹山先生。 いえいえ、レスをいただくほどの内容ではないんで・・・・

そのへんは、私はよくわからないですね。

しかし、例えばへたり牛の頭数とか症状とかは、
公衆衛生に関わる部分なので、
企業秘密ないしトレードシークレット(営業上の秘密?)とは一線を引くべき内容であると思います。
へたり牛の原因が本当に明らかになっていたら、
こんなことは言いませんけど。

http://blog.livedoor.jp/manasan/1


[4229] Re:[4222] [4203] [4201] "全体の70%が黒塗り" 厚労省・農水省の調査報告書…輸入再開で処理施設を査察 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/31(Wed) 21:12  

真名さん。
レスが遅れてすみません。
ノンコンプライアンスに関する情報をどこまで公開するかについては、意見の分かれるところでしょう。
例のUSDAのノンコンプライアンス情報も、パブリックシチズンが手に入れたものを除いては、公開されていないようですので、そのあたりと平仄を合わせたのではないでしょうか。


[4228] Re:[4227] [4218] [4217] [4191] ハードオフその後 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/31(Wed) 08:03  

ラオウさん。
前回ご引用の国会会議録にしても、今回ご引用の国会会議録にしても、懐かしい名前が出てまいりますね。
そして、当時としては、よく、見識を持たれた発言を、いずれのかたも、されていますね。
ミクロの知識なり見解としては、現在の政治家のほうがましとしても、マクロの大局観としては、当時の政治家なり官僚のほうが、一枚上手といった感じですね。
ちなみに、前回、引用の森清さんは、いまの衆議院議員森英介さんのおじさんに当たる方で、森財閥の中で、日本冶金や昭和火薬の経営も担当された理学系のかたですね。
それなりの緻密なご発言は、そのようなご経歴から出たものでありましょう。
また、今回ご引用の大堀宏さんは、後に、電源開発の総裁にまでなられた方で、その見通しのよさが当時の発言からも伺われますね。
それはともかく、前にも、PSE反対派の中古関係の方々には、申し上げていたのですが、この問題は、畢竟、安全な中古品のあり方、安全な中古品の検査のあり方に、帰結してしまうよ、といっているのですね。
但し、もし、中古品業者さんたちが、消費者オリエンテッドのお考えをお持ちなら、という前提ですが。
つまり、これからは、蝙蝠を売って、鳥じゃないというクレームがくれば、、これは、実は、鳥ではありません、という、言い逃れができないということですね。
まあ、ここのところは、中古電気品の流通在庫の二面性というか、あいまい性というか、いつでも、上市可能なのか、それではいけないのか、についての議論へも、発展しえますよね。
いったい、この中古電気製品は、何として、あなたは、売られているのですか、ということが、いやおうなく、はっきりさせられるということです。
そのためのプロトコルなりガイドラインというものが、まず、法改正という以前に必要なものと考えられます。
以前、ブログの方でもご紹介しましたように、「Hipot Testにおいて、Y キャパシタ をとりはずすのか」というような問題とか、「中古電気品検査の場合、電源部分も大切だが、劣化の激しいリレー部分も検査の必要性が無いのか、また、ほかに検査のポイントは無いのか。検査済みのデリケートな部品について、何回の検査が限界なのか。」などというような問題なり、ガイドライン化の必要性が、そこにはあるように思えますね。もちろん、これは、輸出中古品というグレーマーケットについても言えることですが。
つまり、国境を越えた非安全物の移転という意味も、大げさに言えば、そこにあるということです。



[4227] Re:[4218] [4217] [4191] ハードオフその後 投稿者:ラオウ 投稿日:2006/05/31(Wed) 00:40  

すばやいレスありがとうございます。
笹山さんが痛い目にあったのは排気ファンのあるアイソレーション・レギュレータでしたか。私はアンプは電源も含めて価値を判断するので、その存在すら知りませんでした。

PSE問題、現在積極的に取り組まれているのは川内議員ぐらいになってしまい「もうみんな諦めたの?」というぐらい冷めてしまい、一抹の寂しさというか日本人の民族性はやはりこのようなものかと今更ながら痛感している次第です。しかも最近の議員のブログも業を煮やした輩が批判めいた書き込みをする始末で、どなたかが言われた「長期化にモチベーションの維持が耐えられない」ということがいみじくも真実味を帯びてきたようです。
笹山さんも過去に「インフォームドコンセント」云々おっしゃられていたようですが、私は長期化することはやむを得ないと考えておりましたので比較的冷静でおりますが、いずれにせよハードオフには1000Vをかけるような行為は、一刻も早くやめてもらいたいと念じております。さもなくば中古で出回るものは1000Vかけられた得体の知れない物で埋め尽くされてしまう。そのためには誰かが働きかけを行わなければ事態は永久に解決しない。その意味でも議員の活躍に期待せざるを得ません。ただ、一時のようにもっと賛同者がいなければなという気がします。法改正はその内容の及ぶ範囲が大きすぎ難しいと思いますね。なら、別に法律を作ればいいのかと。

それから、前回の問題提起した議事録の意味は以下のとおりです。

驚くことに遥か45年前に、今回の問題が起きることが危惧されていたこと。

1.再生品(中古)についての規定が何もないことの指摘(新品だけである)
2.政令に委ねることの危険性(行政の恣意的な運用)の指摘。
3.40年前から電気用品の事故の原因が把握できていない。
追記
38-参-商工委員会-14号 昭和36年04月04日
○政府委員(大堀弘君)  第十二に、新しく製造業者だけを取り締まっても、もぐりの製造業者があるいは型式承認を受けない不良品が相当市中に出回っておりまして、(中略)販売の制限をいたしまして、電気用品の販売の事業を営む者は、ただいま申し上げましたテイ・マークの表示がついてないものは、電気用品を販売の目的で陳列してはならないという規定を入れたわけでございます。

○吉田法晴君 大臣その点をお伺いいたしますが、抽象的な概念だけで、そうして実際の基準というのは全部政令にまかせる、そうすると、これはまあ通産省を信頼をいたしますから、問題はなかろうと思いますけれども、しかし、通産省のいわば行政官の恣意といっては誤弊がございますが、法律として何らかの基準がないと、基準の客観性というものが保障されない。
○国務大臣(椎名悦三郎君) 法理論としては、一応法律によって政令に委任をされている範囲を逸脱しなければ、それでいいわけでございますが、しかし法律を読んだだけじゃ内容がわからぬ、しかも、内容をなすものは、行政庁で、早く言えば、勝手に規定ができる、こういったようなことでは、何か非常に大半なところが抜けはしないか、一方趣旨が反映しないといううらみがあるのではないかというお尋ねだと思いますが、できることならば、法律事項にして内容を明確ならしめ、そうしてこれに対して十分の審議を尽すということが望ましいとは思いますけれども、法律技術の上からいって、あまり内容等のこまかく錯綜する場合には、こういう形式をとるのでございます。
○吉田法晴君 これを信頼をされる間は問題ないですけれども、基準が一切政令にまかされている。それから処分についての異議中立も通産大臣にする、こういうことになると、法の目的を実現するについて間違いがあったあるいは行き過ぎがあったというときに、是正するというものがあまりない。

38-参-商工委員会-15号 昭和36年04月06日
○政府委員(大堀弘君) ただこの中で、電気用品が悪かったために火事になったか、あるいは取り扱いが悪いために火事になったか、あるいは工事が悪いために火事が出たか、そういった原因につきましては、実は、私どもも調べておるのでございますが、正確なところは、ちょっとつかみ得ないのが現状でございます。

笹山さんは中古を称して「グレーゾーン」と呼ばれましたが、私は二時流通品は法の想定外であったのだと認識しております。つまり対象外。理由は出尽くしておりますが以下のとおり。
「この販売というものは新品を指さしておる。」「もぐりの製造業者があるいは型式承認を受けない不良品が相当市中に出回っておりまして。」「再生品等については、何らかの規定があった方がいいんじゃないか」「販売事業者が型式認可済みの表示のない電気用品を販売することを禁止する」
以上から立法の趣旨は、もぐりのような事業者が製造した形式認可(承認)のない新品の電気用品の流通を阻止することであって、再生品(修理上がり等)は規制の対象外であり、形式認可(承認)されていれば販売はなんら問題無いということであったからです。

また、通商産業省関係の基準・認証制度等の整理及び合理化に関する法律の附則の第五十条「移行電気用品ごとに五年(製造から販売までに通常相当の期間を要する移行電気用品として政令で定めるものにあっては、十年」は、製造から販売までとあるように、法施行後に既に製造されているにもかかわらずまだ販売出来てていないものについてはこの期間内までに販売を完了することの意であって、法施行時点で既に販売の完了しているものは適用のしようが無いからです。さらにこの旧マークの販売期限は、これ以上の旧マークの拡散(絶対数の増加)を止めるためであって、すでに市場に出回っている旧マークはこれ以上絶対数は増えようが無いので販売期限を設けることに意味はありません。

さらに電安法として、届出製造(輸入)事業者が製造(輸入)する場合は、技術適合試験を行った証として表示を付して、この表示がないものは販売してはならないのですから、製造も輸入もしていない事業者の製造も輸入もしない物は、いったい何なのかと(これはグレーなのかもしれません)。

勿論、中古販売店が何もしないで販売してよいかという事とは別問題です。

まあ、当時の議事録を読みますと国会が立法府の責を認識し非常に慎重に審議を行っていることがよく伝わってきます。


[4225] 『「アンリアル」が「リアル」を見下している』? 投稿者:とき 投稿日:2006/05/30(Tue) 17:45  

◇H5N1型を指定感染症に=来月12日に施行−政府(時事通信) - 5月30日13時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060530-00000058-jij-pol

 果たして、ヒトA(H5N1)型が「国内に存在していない」というのが「リアル」なのか「アンリアル」なのか?
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50505768.html
 ろくに国内の精密な疫学調査もせずに、「病」が顕在化していないからといって、それが「ない」ことを前提にして、施策に踏み込んでしまってはいないだろうか。鶏の鳥H5型と同じ轍を踏むことになるのではないでしょうか。

◇届け出義務違反認めず=愛鶏園元会長ら一部否認−鳥インフル感染・水戸地裁(時事通信) - 5月30日14時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060530-00000040-jij-soci
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/bird_flu_in_japan/

 人において、簡易検査A型陽性の結果は、もっと精密な検査が必要なのではないでしょうか。ヒトH5N2型の抗体まで確認されている現状なのですから。
 ますます、その存在があっても、なきごとくにふるまわなければならなくなる方向へ向かっています。なるべく現実対処≠して、検査をしないように仕向けるように。ウイルス感染による「病」は、結局のところ、死なないでやりすごせば(耐過馴致)、それで済んでしまう現象ですから。

 「思い込み」をそういうそぶりもみせずに、あたかも「事実」であるかのように見せかけるのは、偽装・偽造の手法でしょう。結局、これもまた、最後まで責任の所在が明確にならない、耐震計算偽装ホテル・マンションができてしまう構図と同じなのかもしれません。

 エイズやvCJDの国内確認第一号のような騒ぎになるのでしょうか? いまやHIV感染やヤコブ病は、毎年相当数発生が確認されてもほとんど何も報道されなくなりましたが。サーズ(コロナウイルス感染)はどこへいってしまったのでしょう(ごく普通の風邪症候群に紛れて常在化してるようで)。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822203840

藤田 紘一郎 『パラサイト式血液型診断』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106035626

 血液(赤血球・白血球)型を通じて、人間と微生物との関係を論じる概論のようです。その限りない多様性は、微生物との関係の産物だということの。「リアル」側からのささやかな抵抗ともいえるようですが・・・。
http://book.shinchosha.co.jp/nami/
(6月号p.50-51『A型の藤田先生』高橋秀美)


[4223] 杓子定規のお題目行政? 投稿者:とき 投稿日:2006/05/30(Tue) 14:37  

 表向きは国内生産物を対象にしているように見えて、その実は、輸入農産物の為?

◇記者の目:残留農薬規制のポジティブリスト=小島正美(生活家庭部) 毎日新聞 2006年5月30日 東京朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/kishanome/news/20060530ddm004070119000c.html

◇ポジティブリスト
http://nsearch.yahoo.co.jp/bin/search?p=%A5%DD%A5%B8%A5%C6%A5%A3%A5%D6%A5%EA%A5%B9%A5%C8&st=n

◇【中国】ポジティブリスト制度に中国「農業への影響に注目」(サーチナ・中国情報局) - 5月30日12時47分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060530-00000006-scn-cn

◇伝統行事のちまきに有害添加物 中国政府が警告(2006.05.29 17:38 JST- AP)
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200605290022.html

【中国】「鮮やかな緑色の葉には注意」…端午節のちまきに有害添加物、中国政府が警告
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1148897833/l50
【中国】偽物の調味料に注意、劇薬が含まれている場合も〔05/30〕
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1148918450/l50


[4222] Re:[4203] [4201] "全体の70%が黒塗り" 厚労省・農水省の調査報告書…輸入再開で処理施設を査察 投稿者:真名 投稿日:2006/05/30(Tue) 13:53  

笹山先生。

「へたり牛の発生件数」を秘匿するのは困る感じもしますが。
これは「測定結果」「観察結果」です。
「企業秘密」の範疇とは区別するべきではないかと思います。

それに黒塗り部分の割合が高すぎるのではないかという感じもします。

http://blog.livedoor.jp/manasan/


[4221] 村瀬清司 社会保険庁長官の世迷い言 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/30(Tue) 09:57  

ご自分の進退について、記者団から聞かれた村瀬清司 社会保険庁長官
「世間が、どうしてもということであれば、任命権者である厚生労働大臣と相談して、しかるべき−−云々」
との趣旨のご発言をされていたが、この世の中のどこに、辞めさせられる側が、辞めさせる側に、ご相談できる余地があるんだろう。
ちょっと、思い上がりも、ほどほどに、という感じでしたね。
民間至上主義、市場至上主義の限界というのは、このような、民間出身の登用人物の言の端はしにも、感じられますね。
いわば、憂国の士では、決して無い、という意味で。


[4220] 感染症を上手にやり過ごす智恵は今も昔も、人も鳥も・・・ 投稿者:とき 投稿日:2006/05/29(Mon) 16:59  

◆鳥インフルエンザ問題の今後(164)(2006.5.29)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza289.htm

>昔からの流感対策として室内を閉め切って暖かくするより解放して空気の流通をよくするほうが家族に罹らないだけでなく、病人の回復も早いという民間療法があったことだ。

>これらの雛は生育後、声帯をやられていて全く声が出なかったところを見ると、既に罹患してワクチンもなしに助かったのである。

>屋外での直接感染を防ぐため大量の鶏を室内に閉じ込める手法など、百害あって一利無しと私自身は思うのである。

>近代的な治療を拒否して、直接感染させる恐れの無い裏山のバラックに一人で籠もりたい。そのほうが自分だけなら助かる気がする。実際大気中に拡散したウイルスが10の5乗とか感染可能なだけの仲間を呼び集めるのは不可能だろう。その意味で大気中のウイルス量を減らす効果のあるワクチンは有効だと思うのだが。

 ウイルスの増殖にとっては、宿主自身が増殖培養リアクターの役目を果たします。換気する通気をよくする空気で薄める、ということが、呼吸器系の細胞で増殖を好むウイルスの暴露濃度を低減させる一番確かな方法です。宿主外に放出されたウイルスの寿命もまたはかないものです。それほど強靭な生命体ではありませんし。

『近代的な治療を拒否して、直接感染させる恐れの無い裏山のバラックに一人で籠もりたい。』、おもわず『デカメロン』を連想してしまいました。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4061976648

>『この物語は、疫病から逃れるために、フィレンツェを捨て、トスカーナ地方の田園にある領地に避難した七人の紳士と三人の淑女が、一人一話ずつ10日をかけて、100のお話を語るという形式でつづられています。ペストの際に目にしたフィレンツェの状況がリアルに表現されている点で、ペストの歴史を垣間みることができます。』(p.79 『人類vs感染症』第3章 ペストの歴史から学ぶ)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4005004911

>どんな調査も、<初めに結論ありき>で予め路線と結末が決められ、それに沿った人選が行われるのもいつものやり方である。鳥フル問題も小委員会のメンバーが代わっても、世界の状況が代わっても、闇ワク原因説と清浄国論は揺るぎない形で、粛々と最終結論に向かうことだけは判っきりしている。《決められた路線価》は上がることはあっても下がることはない。

 ペストの原因(ノミと動物の間で共存)が広く知られる以前の中世、それは、以下の理論であったようです。

>『星と空気と毒によって論じられたのでした。パリ大学医学部の研究者たちは、フランス国王フィリップ三世に、天体の異常によって発生したという報告をしています。(中略)1345年の木星と火星の動きが地上に有害な蒸気を沸き立たせ、疫病が生じたというのです。
>さらに、有害なガスが疫病をおこしたとする大気腐敗説も、同様に信じられました。ペストが流行する直前に、ヨーロッパやアジアで多くの地震がおこっていることは前にお話しました。この地震によって、地球内部から噴出したガスが空気を腐敗させ、疫病をおこしたというのです。(中略)そして、毒を用いた毒物散布説によって、何万というユダヤ人が犯人扱いされて惨殺されることになり、ペスト流行の悲劇の上にさらに人為的な悲劇を上塗りすることにもなりました。』(上掲同書p.73-74)

 何十年何百年に一度の大地震が頻発しておることも何やら似ておりますし、ペストの大流行も300年周期だとのことで、ちょうど符合しておりますが・・・。かつてのユダヤ人への原因なすりつけは、今は、鶏へ。「鳥」というのは「鶏」だけではないのにもかかわらず。そして、『大気腐敗説』は、いまは、『地球温暖化説』ですね。
 さすがに、天体運行異常をいう「科学者」はいないようですが・・・。なにやら、あやしげな星占いなどをするテレビタレントは複数名、頻繁に露出してはいますが。

◇極小の赤いダニ 国内で増殖中!【PJニュース 05月29日】
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2017240/detail
 ということは、ダニに限ったことではないでしょうね。

◇5月25日(木)「中国目撃(2)〜砂漠化の危険〜」
http://www.ntv.co.jp/kyodeki/
(内モンゴル自治区の砂漠化の拡大は、カシミヤ生産のためのヤギの放牧の激増拡大にひとつの原因があるとの結論でした。そのヤギは、牧草を根まで食い尽くす性質のようで。そのカシミヤはどこの国へ・・・。)

 目に付きにくい経済活動に括られないところの変化や出来事は、直接人間になんらかの影響(経済的・生命的)が及ぶようにならないかぎり、重大視されないようです。まずは、生態系のバランスを崩す原因は、人間の過剰な経済活動にもあるということを当然の認識としておく必要があります。知らなかったではあまりにも、愚かです。もしくは、知らなかったことを、あとで十分反省し悔い改める姿勢で身構えておくことも必要でしょう。

 生物(動物)が過密稠密の環境におかれた場合、それの反作用として、かならず数減らしの現象がおこるようになるのは、当然の自然の摂理に思えますが、因果律で説明できるかといえば、まだまだその方面の科学は、成熟しているようではないようです。


[4219] 日野原重明さんのお話を聞く 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/29(Mon) 10:29  

新宿・大久保の淀橋教会で、日野原重明さんのお話を聞く会があるというので、出かけてみた。
この淀橋教会、創立103年目というから、歴史のある教会のようだ。
中田重治と「東洋宣教会」の二人の宣教師とが意気投合して1901年に神田神保町に開設した中央福音伝道館を端緒とした、日本のホーリネス教会の最初の教会のようだ。
1904年に、この流れで、「柏木聖書学院」として設立されたもののようだ。
私のような仏教徒からすれば、そんなことは、ともかく、パイプオルガンの設備がいい、新装成った新教会の建設費、20億円のうち、10億円が寄付で集まったのは、すごい、などの、あらぬ下世話な方向に関心がいってしまう。
肝心の日野原さんのお話だが、「「信仰と望みと愛」の中で、一番大切なのは、愛であるが、その愛も、与えられる愛と、Tender Loveとがあって、後者は、許す、忍耐強い愛である。」とされていた。
そのためには、仕返しをしない人生が大切であるとされた。
そして、すべてを洗って、和解(Reconcile)することから、その愛は始まるとされた。
また、人間の存在とは、生きたいと願っているあらゆる生物の中に生きているのが、人間であるとされた。
更に、本当のものは、見えないものであるとも、言われた。
私は、日野原さんについては、ブログ記事「日野原重明さんの「理想の死に方」」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=168
の中で、「日野原さんは、人生の終わりの時には、フォーレのレクイエムを聴きたいとされている。」と書いたことがあったが、今回の講演の中でも、「フォーレのレクイエムの第3楽章のあたりで、人生を終えれば、理想的だが、あまり、音楽のテンポが早くなっても、これまた、こまる。」などと、冗談を言われていた。
最後に、日野原さんは、 イギリスの詩人ロバート・ブラウニング(Robert Browning)の詩http://www.poemhunter.com/i/ebooks/pdf/robert_browning_2004_9.pdf
の一節「「小さな円を描いて満足するより、大きな円の、その一部分である弧になれ」(上記のブラウニングのサイトの25ページ「Abt Vogler」の中の「On the earth the broken arcs:in the heaven,a perfect round.」の部分を指されているのでしょうかね?
こちらのサイトhttp://www.h6.dion.ne.jp/~bunshi/poems.htmlもご参照)の言葉で、講演を締めくくられた。
ところで、ここの教会には、専属の聖歌隊がいて、当日は、「What a friend we have in Jesus」「How Great Thou Art」http://www.dutchconnie.com/ASF%20Map/How%20Great%20Thou%20Art.asfなどを歌っていた。


[4218] Re:[4217] [4191] ハードオフその後 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/29(Mon) 08:10  

ラオウさん。
おいでいただき、また、興味あるお話、ありがとうございました。
で、おはなしのなかでの「笹山さんは中古オーディオファンのようですが、過去に埃の堆積したオーディオアンプを買って発火して痛い目にあったとか。(しかし排気ファンのあるオーディオアンプは私は見たことはありません。それが騒音源になるのでピュアオーディオとしたは?です)」
ですが、私の買ったのは、「排気ファンのあるオーディオアンプ」ではなくて、「排気ファンのあるアイソレーション・レギュレータ(交流安定化電源)」です。
いろいろ、オーディオ雑誌が、ピュア電源などと騒ぎ立てるので、「いわしの頭も信心」のたとえどおり、これにつられて、以前から、CSEやアキュフェーズや信濃電気などのアイソレーション・レギュレーションを使っていたのですが、火を噴いたのは、そのうちのCSEのものです。
おそらく、おっしゃるようなファンの風切音が邪魔なために、前の持ち主が、それが聞こえないように、部屋の奥のホコリの多いところに、設置していたのではないでしょうか。
ハードオフさんも、結構、店員さんが神経質のようで、ピリピリしておられるようですね。
おっしゃるように、この店内では、ジャンク品とメンテナンス品とが、一物二価の形で、従来からおかれていました。
つまり、同じ機種でも、ジャンク品以外は三ヶ月保証つき、といったような形ですね。
では、PSEに関しても、一物二価であるかといえば、この前、見たところでは、そうではなくて、ジャンク品にも、ハードオフ自家製PSEマークがつれられていたのには、ちょっと、物のあはれさも、感じました。
「部品取り」などの用途を特定しても、このようなマークをつけざるを得ない、この点については、ユーザーとしても、ちょっと、疑問を感じますね。
腐っても鯛、中古品の尊厳をその中古品が完全に死に絶えるまで、守る、なんて、ギャグにもなりませんですね。
私は、今回の事件を契機に、おっしゃる循環型社会の中での、これまで、取り上げられなかったグレーゾーン循環物についての概念規定をっきりさせ、真の意味で、中古消費者にも歓迎されうる流通体系をはっきりさせることが必要なのではないかと考えています。
つまり、動脈産業と静脈産業との間のグレーゾーンの領域の救済なり活用というところに、当時の関係者が考えおよばなかったところに、今日の混乱があるとすれば、動脈産業でも静脈産業でもない、グレーゾーンの製造業者の概念を、この問題を契機に、拡大する必要があるものということですね。。



[4217] Re:[4191] ハードオフその後 投稿者:ラオウ 投稿日:2006/05/28(Sun) 23:05  

時々某ブログにてお名前を拝見してこちらを見つけました。
私など、程度のよさそうなジャンク品を手に入れては修理して使う、(というより修理して動かなかった物を動くようにする行為そのものに喜びを感じる。いや宝捜しのように幸運にも良質なものを安価で誰よりも先に確保できた喜びを味わうことかもしれません)そのような人間に今回の事態は非常な衝撃であり由々しき事態と受け止めております。
事の顛末も概ね把握しておりますが、そもそも中古品は古物営業法での「一度使われたもの」という定義に当てはめてみれば劣化していて当然であり、それを新品と同等の基準を用いて物を語ること自体がナンセンスというべきではないでしょうか。

さらに中古家電は本当に電気用品なのか。特にハードオフで扱うジャンク品は言い方は悪いですが循環型社会形成推進基本法でいうところの廃棄物等で、中古はその再使用という形態と解するほうが適当だと感じております。廃棄物まで電気用品安全法は適用されるのでしょうか。

ハードオフでは最近1000V1分の試験をやり始めたようで、私としては困ったことです。
よく店員と「1000V1分なんて試験は壊れるまたは劣化する可能性があるのでやめて欲しい」と話しますと、鸚鵡返しのように店員は「法律で決まっているのでやらないわけにはいきません」と来ます。
私も「では、法律のどこに中古で絶縁耐力試験をやれと書いてあるのか。あなた法律読んだの?。販売の規制は流通前でしか規定されていないでしょ。なんで流通の終わった中古でやる必要があるの?」
店員「いや上が言っているので試験をしなければ売れません」
などと押し問答をやっております。まあ、結局法律云々言っているようですが、中身を読んで言っているのではないのかと。

私としては1000Vなどかけれれた、寿命のわからない品などはっきり言って買いたくありません。私のようなジャンク漁りや中古オーディオ(別に中古にこだわるわけではありませんが、現在のオーディオ市場の縮小ぶりを見れば技術者の執念のある製品は中古でしか手に入らないからです)ファンにとっては、如何に当初の状態を保っているか(手を入れられていないか)がその価値度合いを表すのでありまして、そこへもってきて1000Vなどかけられたもの等興味の対象外とせざるを得ません。

1000V1分は周りでも見解が分かれていて、「1000V1分は抜き取りでその他は1500V1秒全数」「1000V1秒は売り物にしない」「電流が流れないから大丈夫」「一次側にサージアブソーバやノイズフィルタの入っている場合は外さなければ壊れる」等など時間をかけて調べておりませんのでどれが真実がわかりませんが、私の実感としてはこれはブースト試験、つまり長期間にかかるであろう電圧を1分間に圧縮して、その上で絶縁が確保できているかを評価する項目なのではないかと思っております。まあ同じ機械に何度もかけるものではない、だからハードオフにはこのようなことを止めて欲しいのが正直な気持ちです。もちろんこの試験を何度やっても何も劣化しないということが明らかであればその限りではありませんが。

笹山さんは中古オーディオファンのようですが、過去に埃の堆積したオーディオアンプを買って発火して痛い目にあったとか。(しかし排気ファンのあるオーヒオアンプは私は見たことはありません。それが騒音源になるのでピュアオーディオとしたは?です)
確かに埃の堆積と誰がどのように弄ったかわからないという危険性はついてまわる問題ではありますが、まあ私としては中古を買ったらまず蓋を開ける癖があるので(だいたい中古店を信用していない、現に今回有名になったところの中古は改造されていたことも有り)その事態は避けられるのですが、少なくとも誇りに関しては、その浸入口である放熱口から内部を見ればおおよそどのような状態かは容易に推察できるのではないかと思います。

笹山さんの過去の経験を考えますと、中古店が所謂「中古」として保証をつけて販売するものは店側で埃とか改造とかの確認が出来ないならば一度メーカーに出して点検をしてもらうか、そのような手間も費用もかける価値のない物はジャンクとして自己責任、無保証とすべきなのかと思います。

PSEの問題は全く解決されておりません。

この議事録は語り尽くされておりますが、笹山さんの苦い経験もありもう一度問題提起のために以下記載いたします。

39-衆-商工委員会-10号 昭和36年10月26日
○森(清)政府委員 第三に、一般消費者が安心して電気用品を購入使用できるようにするためには、製造及び輸入の規制のほか、販売の段階におきましても、不良な電気用品の流通を阻止する必要がありますので、販売事業者が型式認可済みの表示のない電気用品を販売することを禁止することといたしております。

39-衆-商工委員会-11号 昭和36年10月27日
○田中(武)委員 次に、条文に入りたいと思うのですが、本法の第二条に定義ということが掲げてあって、この定義は、一般用電気工作物、これは電気工事士法の規定をそのまま入れているわけです。そのほかは政令で定めるとなっている。これだけ見てこの法律でいわゆる電気用品とは何かということが一つもわからぬ。これでわかりますか。
○田中(武)委員 だから、第一条の目的はそれでいいのです。しかし第一条を見て今度は二条を見た場合に、これが入るのか入らぬのか、こういうことが出てこないですよ。
○田中(武)委員 私は、民主主義の基礎である三権分立を侵そうとは思いません。すなわち、政令は行政権によってきめられるわけです。従って、国会の承認がなければ、政令はきめられないというような性格じゃない。それだけに、政令に委任するときには、ある程度法律においてはっきりとしたところを押えておく、これが私は立法府の任務だと思う。それから見たときに、この条文はどうも抜けている。

○田中(武)委員 ちょっと戻りますが、二十七条の先ほど言った「販売の制限」の問題ですが、この販売というものは新品を指さしておる。それならば、再生品だとかあるいは改善をした修理品、手直しをした修理品、こういうものについては販売規制からのがれるのかどうか。
○樋詰政府委員 店で売る限りは、これはちゃんとした検査のマークがついておらなければ売れないわけであります。ですから、最初のものがちゃんとテー・マークがついておる、それをいろいろ修理してそうしてまた売るということであれば、一番最初にそのチーム・マークがついておる限りは、これは一応本法では売ってもよろしいという格好になっております。
○田中(武)委員 本法の目的とするところは、電気による災害防止を第一の目的としておるわけです。ところが、やはり一番問題になるのは、その再生品とか修理品、ことにしろうとの修理、こういうものが一番問題になるのです。ところが、そういう点について何らの規定がないわけです。本法の目的が、電気による災害防止を第一の目的とするならば、一番事故を起こしやすいと考えられるしろうとの修理品あるいは再生品、そういうことに何らかの配慮をなすべきである
○樋詰政府委員 しかし個人修理はやっちゃならないというようなことも、これは場合によっては行き過ぎになるのではないかという点も、ございますので、できるだけ一つ何かものを直すというときには、電気の知識のある工事屋さんなりなんなりに直してもらうということを今後奨励する。
○田中(武)委員 そういう点が一つと、さらにこの再生品等については、何らかの規定があった方がいいんじゃないか、こういう気持もするのですが、そういう気持がしておるということを申し上げておきます。政令等を定めるときには、そういう点も考慮してもらいたい、このように考えます。


[4216] Re:[4213] [4211] スクレイピーの発生状況 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/05/28(Sun) 21:38  

笹山さん、聞きかじりさん、そういえば狂牛病発生当時こんな報道ありましたね。

http://www.dogpromotionnews.com/foram7_r.htm

>「スクレイピー感染羊」は‘96年までに56頭を数え、「狂牛病審議会議」の座長を努めた帯広畜産大学の松井教授の「感染羊が肉骨紛に加工されたのはほぼ確実」との談話を載せている

>「農水省の管理体制の杜撰さ」について「週刊文春12月6日号」は日本の羊のスクレイピーの発生は57頭とされるが、実際は前出の松井教授の言として、実際はその数倍に達すると見ており、ほとんどの羊は豚や牛と一緒に肉骨紛になっているとし、品川帯広畜産大学教授(厚労省狂牛病対策専門会議座長)の『狂牛病の発生は、羊のスクレイピーの特殊なプリオン株が飼料を介して牛に感染したと考えられる』とのレポートに言及、羊のスクレイピーが狂牛病を引き起こしたというのが専門家の定説であるとし、驚いたことに農水省は羊のスクレイピーには触れないようにとクギを刺し、更に農水省の隠ぺい工作として、横浜動物検疫所長は「狂牛病」に関する話題は、今後触れないで欲しい」とクギを刺したとし、更に「週刊文春12月13日号」は「90年代半ばに、農水省が肉骨紛の使用を奨励していた文書を発見したとし、この時期は英国が肉骨紛の使用を禁止し、人への感染が認められた時期で、


http://www.obihiro.ac.jp/~fukui/my_opinon/BSE.htm
>ヒツジのスクレピー発症は我が国では初めての報告であるが、実際には1974年以来カナダなどから導入されたヒツジ(主に、肉用ヒツジであるサフオーク種)が原因で、



[4213] Re:[4211] スクレイピーの発生状況 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/28(Sun) 18:51  

聞きかじりさん。
どうも、資料ありがとうございました。
問題は、このスクレイピーの発症統計以外の闇に葬られたスクレイピーの数がどのくらい合って、どのような処理の仕方をされたのか、これが、問題なのだと、思います。
これは、品川森一先生のご専門なのですが。



[4212] 「仮想的有能感」の罠と詭弁 投稿者:とき 投稿日:2006/05/28(Sun) 13:03  

◇2006年05月23日 他人を見下す(バ|ワ)カ者たち
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50505768.html

>本書の主題は実は「若者」ではなく、著者が「仮想的有能感」と名付けた、「裏付けのない自尊」である。確かに「若者」がダシにはされてはいるけど、仮想的有能感は、著者を含めた誰にでも生じ得る感情であり、著者自身その罠にはまっているかも知れないという自省があちこちにこもった本である。

>実は、「他人を見下す若者たち」の「誰が」「誰を」見下しているかというと、脳内で理想化された自分が、実存する他人を見下しているのである。人が人を見下すのではなく、魂が体を見下しているというのに近い。「ルサンチマン」的に言い換えると、「アンリアル」が「リアル」を見下しているわけである。

>「アンリアル」が「リアル」を見下し始めた理由は実に簡単。「リアル」がつまらなくなったからだ。いや、もう少し正確に言うと、「面白いリアル」へのアクセスが難しくなったからだ。

>視覚と聴覚という、人の脳に強く訴える部分の仮想化が先に進んだおかげで、大脳皮質を「だます」のはかなり簡単になった

>このトレンドで最も割を食うのは、他人を見下して来たマスメディアではないかというのはうがち過ぎだろうか。

 しかしながら、そのようなことの中で、まんまとその手のひらの中で、付和雷同的に踊らされてしまう人々がいるのもまた確かなようです。

◇詭弁のガイドライン
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%EB%CC%CA%DB%A4%CE%A5%AC%A5%A4%A5%C9%A5%E9%A5%A4%A5%F3
http://ex13.2ch.net/test/read.cgi/gline/1117949258/l50
http://ex13.2ch.net/gline/

『「経済人」の終わり―全体主義はなぜ生まれたか』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/447837211X
『産業人の未来―改革の原理としての保守主義』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478320896

『ファンタジーには罠(わな)があるらしい』
http://www.sankei.co.jp/news/060527/morning/column.htm
 ファンタジーのほんの一例とその綻び。
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/9b1900c520df5d861c9cb7d2cc9a9b16
http://www.wafu.ne.jp/~gori/diary3/cat5/index.html
http://www.angelfire.com/psy/g_on/
http://web-will.jp/latest/index.html
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1148722806/l50

◇2006.05.25 李鍾郁WHO事務局長の死を悼む
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2006/05/post_e0a0.html
◇韓国慶州ナザレ園〜異国に生きる日本人妻〜
http://www.nippon-foundation.or.jp/inter/topics_dtl/2001493/20014931.html

『孟子の場合、惻隠心がなければ、それは人間ではないという、ただそれだけのこと。』
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20060528

 「ルール」と「モラル」の構図に等しいものでしょうか。さらにしいていえば、ウイルス感染における、顕性・不顕性の関係にも。そして、「アンリアル」「リアル」の構図にも。「アンリアル」もまた「リアル」の内にあるものとして。『視覚と聴覚という、人の脳に強く訴える部分の仮想化が先に進んだおかげで』。

 そして、「プリオン病」なるものもまた、「ファンタジー」ではないのかと常に疑ってみておくべきで、徒に集団ヒステリーに陥るようなことになってはいけないと自戒しつつ常に冷静でありたいものです。その因果関係は、まだ何も証明されていないに等しいのですから。
http://d.hatena.ne.jp/schazzie/20051110
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062575043


[4211] スクレイピーの発生状況 投稿者:聞きかじり 投稿日:2006/05/28(Sun) 11:54  

> こうなると、それ以前の中川郡におけるスクレイピー発生の状況というものも、知りたいですね。

軽くググッただけですが、余り記事が見つかりませんでした。以前の発生頭数だけ貼っておきます。

http://asyura2.com/0311/gm9/msg/142.html

わが国におけるヒツジのスクレイピーの発症統計
1984年 13頭 (わが国で初めての発生)
 85年 4頭
 86年 3頭
 87年 18頭
 88年 0頭
 89年 1頭
 90年 6頭
 91年 4頭
 92年 2頭
 93年 4頭
 94年 0頭
 95年 0頭(95年3月末〜4月、緊急検査)
*95年4月27日以降に、届け出義務のある伝染病としてスクレイピーの監視体制が敷かれた

農水省発表資料(96年4月26日)

http://hytn.way-nifty.com/netdekansi/


[4210] Re:[4209] [4207] [4206] 桜の花さんへ 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/05/28(Sun) 10:46  

おっしゃろうとしているここと、わかります。(わかってなければごめんなさい)
私も乳製品のお世話になっています。なくては生活ができません。それと同時に、「まさか日本で、私たちが安全を信じて食べているものが汚染されている可能性が」という2001年の狂牛病発生確認時と同じ轍を二度と踏みたくないのも、これからの子供達に踏ませたくないのも事実です。

最近とても共感した農業情報研究所さんのオピニオンをご紹介させていただきます。

余乳問題 日本の末路を予兆ー北海道からの最近の現場報告の紹介を兼ねて
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/opinion/review02.htm



[4209] Re:[4207] [4206] 北海道中川郡は、BSE多発地帯? 投稿者:桜の花 投稿日:2006/05/28(Sun) 10:29  

まりちゃんさん
笹山さんとともに ジャーナリズムの基本に徹した姿勢にいつもながら自然と心から感動をおぼえます。

そして日本の食の安全の為にも 少しでも早いBSE問題の解決が計られる努力こそ必要だと思います。酪農家を含めて考えは同じだと思います。

私は この早い問題解決の為には 日本人全体の心の成長の意識こそ 一番必要に思っています。

人間が抱く 始原的感覚の『安心感・不安感』の心の成長です。現時点で この問題をより早く解決するには 私たちの心の許容範囲の成長なくして 解決できない問題だと考えています。

このネット社会は 情報化社会ですが・・
お互いの『醜い心』さえ 見えるようになります。
そうであることは 不安感を抱くきっかけが増えることを意味いたします。
BSE問題では 生産者と消費者がお互い同士が内容を変えて不安感を与え合う立場にたちます。ご理解できますか?善し悪しを度外視して考えれば 酪農家も生活の危機があります。
お互いに 解決の対象に勝ち負けを存在させてはいけない問題だと言えませんか?
勝者は 病原菌に勝つ人類であると考える事なのです。

・・ですから 更なる情報化社会に向かっては 心の成長に伴う心の許容範囲の成長が必要になると考えます。
・・何故ならば 社会的側面で解決を計らなければ絶対にできない問題であるからです。社会的側面とは・・この問題では個人的な金銭的負担では スムーズな解決が計れないほどに 因果関係が特定されていないだけでなく 早期に解決する社会的な意義が高い問題だからだと考えてのことです。

人間の進化・発展で つちかってきた科学的手法と人間的暖かさの伴った 二つの手法をかみ備えた考え方がそろそろ考え出してもよいのではないかと思ってもいます。
情報の隠蔽を伴はない手法でのことを言っています。


[4208] Re:[4207] [4206] 北海道中川郡は、BSE多発地帯? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/27(Sat) 21:39  

まりちゃんさん。
やっぱりそうでしたか。
こうなると、それ以前の中川郡におけるスクレイピー発生の状況というものも、知りたいですね。
何らかの因果関係が考えられそうな気がしていいます。
それと、二年前の食品安全委員会の農協ビルでのリスコミで、北海道での素埋め事件についての質問が、来場者から出ていましたが、これは、どこのことだったのでしょうね。


[4207] Re:[4206] 北海道中川郡は、BSE多発地帯? 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/05/27(Sat) 20:57  

笹山さん、2003年のふるい記事ですけど、スクレイピーも出てますね。

北海道でスクレイピーの羊 2年ぶり確認、国内60頭目
産経新聞 2003/9/20
>北海道酪農畜産課は20日、本別町の農場で飼われていた雌の綿羊1頭が伝染性海綿状脳症(スクレイピー)に感染していたと発表した。綿羊は既に焼却処分された。
>同課によると、国内のスクレイピー発生は1984年に北海道で初めて見つかって以来、今回が60頭目(うち北海道で53頭)。2001年10月に茨城県で確認されて以来約2年ぶり。

http://www.google.com/search?q=cache:2fqsSXrp5gwJ:www.d1.dion.ne.jp/~ckahongs/09soonkaho01.htm+%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E3%81%A7%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%94%E3%83%BC%E3%81%AE%E7%BE%8A&hl=ja&ct=clnk&cd=1




[4206] 北海道中川郡は、BSE多発地帯? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/27(Sat) 16:40  

第15例目( 05.02.26 )北海道中川郡本別町 (1996.08生まれ) 月齢102 ヶ月ホルスタイン・雌) 死亡牛
第23例目(06.03.15) 北海道中川郡中川町 (2000.07生まれ) 月齢68ヶ月 (ホルスタイン・雌 )
第27例目 06.05.19 北海道中川郡豊頃町 (2000.08生まれ) 月齢68ヶ月 (ホルスタイン・雌) 死亡牛
ということで、道東道の池田インターチェンジ周辺に三頭ものBSEが発生しているとは、これいかに?

http://map.goo.ne.jp/route/routemap.php?depa=&dest=&&MAP=E143.36.52.060N43.7.18.780&ZM=3&SZ=1&MT=&sw=&P=1001E143.36.52.060N43.7.18.780,1202E143.36.52.060N43.7.18.780&P2=1202E143.36.52.060N43.7.18.780


[4205] Re:[4085] 粉ミルクに牛の胆汁由来のタウリンなどの件 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/05/27(Sat) 13:45  

笹山さんこんにちは(^^

ブラジル産牛の胆汁から抽出したタウリンが粉ミルクに入っている件、明治乳業から文書をいただいたんですけれど、「前向きに検討します」みたいな政治家みたいな回答を頂戴しました。

本を読んでいたら、
>「タウリンは乳幼児の脳神経と網膜の発達に大いに寄与云々」
とか書いてありました。脳神経と網膜って、大丈夫なんですかね?

はやいとこ、そういったサプリ部分まで産地限定、オーガニック版の粉ミルクを希望したいところです。

> 別件
> 粉ミルクについていろいろ調べているのですが、大塚製薬と明治乳業のミルクに入っているタウリンが牛の胆汁由来でした。大塚製薬の産地は確認中、明治乳業は「リスクの低いニュージーランド、オーストラリア、ブラジルの牛の胆汁混合」だとか。
> EUのブラジルのリスク評価が下がったことはご存知なかったようです。
>
> EU、新たな地理的BSEリスク評価 ブラジルがリスク国に 英国でブラジル牛肉即輸入禁止の要求
> http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/05082401.htm
>
> ついでに明治には、大豆白絞油とパーム核油も入っていたので、トランス脂肪の量についてきいたらお客様相談室の相談員の方はトランス脂肪についてもご存じなく、「そんなにいろいろ気にされたら食べるものなくなりますよ」とか、”メーカーらしからぬ”ことを言ってました。結局その担当者がご存じなかっただけのようで、調べてお返事いただきましたが、粉ミルクのトランス脂肪の割合は0.2%〜0.3%とのことでした。
>
> 明治には豚脂も入っていて、「国産です」と胸を張ってお答えいただきましたが、偽装やら輸入豚もあるんだけどなぁと思いつつ。。
>
> 大人の食べる食材はオーガニックとか、いろいろ選択肢があるのに、子供の粉ミルクはないんですよね。世界調達の混合が当たり前。ニュージーランドやオーストラリアの産地限定、オーガニックなんてのも選択肢で選べればいいのですが、日本では販売されていないようですね。なんとか選択できるように手に入れられればいいのになぁ。。。
>
> 赤ちゃんの粉ミルクの産地は?
> http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/cd3b9603a55e80712a86e1f7aa4b2e37


[4204] 『バック、ツー、ベーシック(基本に戻れ)』 投稿者:とき 投稿日:2006/05/27(Sat) 13:30  

◇バック、ツー、ベーシック(基本に戻れ)
http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/20060521

>「屋上屋を重ね」つづけて来た弊害が、ヘドロのようにこびりついている様に思えなくもない。

>このあたりで、静かに『基本に戻って』見ると、案外、将来の進路が開けてくるかもしれない。

>『理論が現実にあわないときは、理論を現実にあわせるべきであって、その逆ではない。』
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/660147ad277c04a8dd8fde21c2c53aa4

 経済学以上に実証科学(自然科学)であろうと思われる、鳥インフルエンザ「ウイルス学」が、どうにもこうにもヘンテコなことになっているようで・・・。
 ウイルスのふるまいに対して、「不自然」という言葉まで飛びかうことになろうとは。あきれるしかありません。

◆鳥インフルエンザ問題の今後(163)(2006.5.27)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza288.htm

>その意味で茨城のH5N2とイギリス、ノーフォークでのH7N3は同列には論じ難い。向こうは明らかに発症という実害を伴っているからで、それも一部強毒致死的発症であるといわれる。なのに無毒のこちらは皆殺しである。誰だってそれはないだろうと考えて当然である。茨城県は更に対策を強化するとあるが、先の譬えの、象の尻尾だけを捉えての対策は全体像を見誤るだけで労して功なしである。大きな犠牲を払って象の尻尾を切り落としても全く意味はない。茨城600万羽は疑似患畜、もしくはそれに準ずる扱いによって殺された形だ。為政者にとって「闇ワクチン接種路線」は都合が良く、また必要欠くべからざるものとして、今後もそれを補完する形の都合のいい報告に終始するであろうことを憂うのである。

◇インドネシアの鳥インフル、ヒト−ヒト感染の可能性=WH0(2006年05月25日12時02分 AP/ライブドア・ニュース)
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2002467/detail

 ようやっと、認めざるをえないようになってきたのだと思いますが、最初から人で起こった場合は、ヒトヒト間感染とピンとこなかったのでしょうか? 余計な思い込みや願望に引きずられてしまったのではないでしょうか? それと、ウイルス感染を、あまりにも過大過剰な脅威に思い込みすぎていたとも。
 今にして思えば、一昨年あたりの、中国における「脳脊髄膜炎」の大流行こそが、限りなく疑わしいものではなかったかと思えてなりません。

 暖かくなってからも、インフルエンザが流行しているというのはどういうことでしょうか? 
 経験のなかった(新?)ウイルスに感染しているのと同時に、気温(体温)・湿度など、本来流行しやすい時期でなくとも、増殖できるような性質を獲得したのか、それとも、ヒト(ホスト)の側の体質が、季節に関係なく感受するように(脆弱に)なってしまったのか? いろいろな要因が考えられますが・・・。A型インフルエンザが、インドネシアで起こるくらいですし。
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060527&j=0046&k=200605271390
http://www.nnn.co.jp/news/060526/20060526002.html
http://www.sakigake.jp/servlet/SKNEWS.News.kiji?InputKIJICODE=20060526d
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060524-00000151-mailo-l42
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/science/influenza/?1102494912
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/science/infectious/

◇国立感染症研究所感染症情報センター〈インフルエンザ〉
http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/
インフルエンザ流行レベルマップ
http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/inf-keiho/index.html


[4203] Re:[4201] "全体の70%が黒塗り" 厚労省・農水省の調査報告書…輸入再開で処理施設を査察 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/27(Sat) 13:23  

掲示板さん。
これは企業情報に関するものを秘匿したというわけですね。「米国からは調査先の企業特有の情報は開示しては困る」との要望にこたえたということでしょう。
むしろ、黒塗り情報が漏れて困る、敵は、アメリカ国内の同業者さんというわけです。
私としては、やむをえない感じもしていますが。
そういえば、今朝ほど、カーギルさんからアクセスあったみたいな。
「するとある日、厚労省の担当者が来て『先生には内緒で見せます。その代わり、外部には出さないでください』と言うんです。」こっちの方がひでぇんではないのでしょうかね。
ねぇカーギルさん。
見せるなら見せる、見せないんなら見せない。
そういえば、マッチ売りの少女ってのは、どういうんでしたっけ?


[4201] "全体の70%が黒塗り" 厚労省・農水省の調査報告書…輸入再開で処理施設を査察 投稿者:掲示板から 投稿日:2006/05/27(Sat) 10:59  

"全体の70%が黒塗り" 厚労省・農水省の調査報告書…輸入再開で処理施設を査察
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1148550876/
米国産牛肉「黒塗り報告書」のデタラメ
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2005835/detail
>この報告書は4月下旬、農水委員会に所属する国会議員などに配布された。しかし、議員の手元に届いた時点で書類は真っ黒。各食肉処理場の検査官の人数や、BSEの感染が疑われる“へたり牛(歩行が困難な牛)”の発生件数、日本向けの検査内容など、重要な情報のほとんどが塗りつぶされていた。


なんとまあ。。。




[4200] インドネシア・北スマトラ地区のヒト感染鳥インフルエンザ・ウイルスの遺伝子配列 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/27(Sat) 08:10  

アメリカのCDC(Disease Control and Prevention) が発表したところによると、今回の北スマトラでのヒト感染鳥インフルエンザウイルスの遺伝子配列は、これまで、インドネシアで採取されたウイルスの遺伝子配列と、基本的には、異なったものではなかったという。
しかし、具体的な遺伝子配列は、まだ、発表されていない。
The Flu Wikiのサイトhttp://www.fluwikie2.com/pmwiki.php?n=Forum.RESRRKKRでは、早くも、これについての活発な議論が交わされている。
これまで発見されたインドネシア・ジャカルタ地域でのヒト感染鳥インフルエンザウイルスの遺伝子配列の開裂部位(この開裂部位のアミノ酸配列状況に反応する、たんぱく質分解酵素の働きの違いが強毒性を決定するものと考えられている。アルギニン(Arg)または、リジン(Lys)の塩基性アミノ酸が開裂部位に連続して配列されている場合が多い。)でのシーケンスは、次のとおりである。
ひとつが、「RESRRKKR」(2005年発見)
もう一つが「RERRRKKR」である。
そして、猫から採取されたウイルスとして、「RESRRKKR」配列がある。
ちなみに、ヴェトナム、対、カンボジアで、もっとも一般的な配列は、
「RERRRKKR」であり、
2005年のヴェトナムにおける毒性中位の配列が、これから「R」が無くなった
「RERRKKR」であり、
中国では、ヒト感染鳥インフルエンザウイルスの場合、これから「K」がひとつなくなり、
「RERRRKR」となり、
中国の青海湖での発見ウイルスでは、「GERRRKKR」配列となり、これは、トルコ、イラク、アゼルバイジャン、エジプトでヒト感染鳥インフルエンザウイルスの配列と同じであった。

http://www.recombinomics.com/News/05250601/H5N1_Sumatra_Analysis.html


[4199] Re:[4198] 25日の食品安全委員会(本委員会)で、米国産牛肉の質疑 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/27(Sat) 07:30  

虹屋さん。
輸入再開にあたって、日本側が最小限要求することは、この香港と台湾の該当施設(ネブラスカ州のTyson Fresh Meats のLexington工場 とカリフォルニア州のHarris Ranch Beef Company、これらはいずれも、日本向け加工施設でもある。)は、日本向け加工施設リスト「Official Listing of Eligible Suppliers to the EV Program for Japan」(EV Japan Eligible Supplier List)から排除するということでしょうね。


[4198] 25日の食品安全委員会(本委員会)で、米国産牛肉の質疑 投稿者:虹屋 投稿日:2006/05/26(Fri) 15:22  

委員から再開後に問題が起こった場合の対応についての質問があり、両省は「検証の途中であり、事前にルール化をすることは難しい」との認識を示した。また、「(香港、台湾も骨付き肉の混入は)輸出システムの問題なのか、個別の施設の問題だったのか」との質問には、「結論は出ていない、今後、時間をかけて評価していく」と回答した。
 日本農業新聞 5月26日


香港、台湾も骨付き肉の混入の問題は、個別の施設の問題だとしても、対日輸出施設で今回点検した、マニュアルの問題なのか従業員、作業員への訓練の問題なのか、それ以外の今回点検しなかった原因によるものなのかで、対応が異なるのではないだろうか??


[4197] インドネシアのヒト→ヒト感染疑い鳥インフルエンザの詳細 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/25(Thu) 21:23  

インドネシアの北スマトラ州Karo郡Kubu Sembelang村の家族が次々とH5N1に感染したことで、ヒト→ヒト感染が懸念されている。
以下は、その詳細である。
感染者は8人おり、そのうちの7人が死亡した。
この8人は、37歳(40歳の説もある。)の母親Praise Br Ginting さん@の息子二人に、三人の兄弟、それに一人の甥と一人の姪である
4月27日に、37歳の母親Praise Br Ginting さん@が発症し、咳と頭痛の症候を示す。
4月29日に、母親Praise Br Ginting さん@と、19歳の息子Roy KarokaroさんAと18歳の息子 Bonny Karo-karo Bさんの二人の息子、そして、25歳になる母親の二番目の兄弟Jones GintingCさんの4人が、バーベキューで、狭い部屋に居たときに、母親が、兆候を示し、しきりに咳をしていた。
5月上旬になって、これらの家族は、症状を示してきた。
他の家族のメンバーは、そのとき、隣の家に居た。
5月4日に、Roy Karo-KaroさんAの母親、Praise Br Ginting さん@が死亡。
5月9日に、19歳のRoy KarokaroさんA(母親は、5月4日に死んだPraise Br Ginting さん@)が死亡。
5月10日に、母親の一番目の兄弟である29歳のAnta Beru GintingさんDが死亡。
彼には、5人の家族が居て、Anta Beru Gintingさんの弟の25歳のJones GintingさんC, 同じく、Anta Beru Gintingさんの弟の18歳のBonny Karo-karoさんB、Anta Beru Gintingさんの甥の8歳のUlina GintingさんE、Anta Beru Gintingさんの姪の1歳半の子供Renaita Beru TariganさんFである。
5月12日に、18歳の息子 Bonny Karo-karoさんBが死亡。
5月12日に、生後18ヶ月の子供Renaita TariganさんFが死亡。
5月13日に甥の8歳(または、10歳)のUlina GintingさんE(別名Rafael Ginting)が死亡、
5月15日に、この少年を看病していた父親のDowes Ginting(32)さんGが発症し5月22日に死亡。
5月25日現在生き残っているのは、8人の感染者の内、ただ一人のJoned GintingさんC(5月10日に発症)である。
なお、86歳のMana Sitepuさんは、感染しなかった。
現在30人が、自主隔離状態になっている。

ちょっと複雑で、ナンバーを打たないと分かりません。

参照
http://www.recombinomics.com/News/05110603/H5N1_Sumatra_Fertilizer.html
http://www.curevents.com/vb/showthread.php?t=47912&page=3
http://boards.courttv.com/showthread.php?threadid=264679

http://www.recombinomics.com/whats_new.html


[4196] 「情報でウソをつく法」 投稿者:とき 投稿日:2006/05/25(Thu) 21:08  

◇5月25日付・編集手帳
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20060524ig15.htm
>分子が分母よりも大きい頭でっかちの分数を「仮分数」という。俗に大頭のたとえでもある。社保庁官僚の大頭も、役人根性と浅知恵でさぞかし重たかろう。無用のみならず有害な長物ならば、漬物石の代わりに拝借したいところである。

 水に落ちた犬は叩けのごときマスコミさんの姿勢もいかがなものかとはおもいますが・・・。

>これってみんな知ってたことでしょ?
>っていうか、それまでOKだったのでは?
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20060524

ダレル・ハフ『統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061177206

>■第10章 統計のウソを見破る五つのカギ(p.191〜)

> 第1のカギ:誰がそういっているのか?(統計の出所に注意)
> 第2のカギ:どういう方法でわかったのか?(調査方法に注意)
> 第3のカギ:足りないデータないか?(隠されている資料に注意)
> 第4のカギ:いってることが違ってやしないか?(問題のすりかえに注意)
> 第5のカギ:意味があるかしら?(どこかおかしくないか?)

 こと統計ばかりではなく、情報一般にもいえることでしょう。たとえば、一昨日の共同とロイターの例。

>(リー・クアンユー氏)「靖国問題は中国が心理的なプレッシャーをかけているだけで、日中友好の底流は変わらない」(ロイター)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060523-00000354-reu-int
>(リー・クアンユー氏)「(日中、日韓関係の)基礎は強いが、靖国問題は不幸なことだ」「アジアとの経済関係や人とのつながりを乱すものではない」(共同)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060523-00000093-kyodo-pol

 こんな捏造まがいの歪んだ報道をしてまで、なんとしても、靖国参拝を問題化したいという願望でもあるのでしょうか?
 マスコミ記者が、なんらかの思い込みに囚われているようでは、文学やフィクションならいざ知らず、事実報道に徹すべきジャーナリズムの精神に反することです。
 作家がその虚構世界をつむぎだすように、まさか、自分たちの事実&道で、密かに期待する現実世界をつくれるとでも錯覚しているわけではないでしょうね。(かつては、その錯覚も事実であったのでしょうが、このネット情報が飛びかう今ではもはや、ただの傲慢さに過ぎないものに成り下がっているのでは・・・。)
http://blog.livedoor.jp/asapykadan/archives/50015288.html
http://blog.livedoor.jp/mumur/archives/50508948.html
◇遺棄化学兵器:中国、新たな負担要求 処理施設計画は中断
◇2審も軍人遺族の請求棄却 百人斬り「虚偽と言えぬ」
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=45126&pg=20060524
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=41506&pg=20060511
http://ameblo.jp/lancer1/
■稲田朋美「『百人斬り』裁判で日本の司法は滅びた」
■向井千恵子「『百人斬り競争』新聞の虚報に殺されたわが父」(2006年5月号)
http://web-will.jp/backnum/index.html


 残念ながら、ただいま炎上中です。
http://blog.livedoor.jp/yabumoto_net/

■2006年05月24日 炭谷宗佑祭り
http://blog.livedoor.jp/saihan/archives/50572273.html
http://www.zakzak.co.jp/gei/2006_05/g2006052415.html
http://www.zakzak.co.jp/gei/2006_05/g2006052416.html
http://blog.livedoor.jp/mumur/archives/50505254.html
http://blog.livedoor.jp/mumur/archives/50504066.html
http://blog.livedoor.jp/mumur/archives/50501429.html

『ブログで自滅する人々』
http://arena.nikkeibp.co.jp/coltop/20051101/114106/

 筋の通らない理屈には、容赦ない呵責が注がれてしまうネット空間です。従来であれば、サイレントマジョリティと言われていた人々からの。

◇H5N1型ワクチン優遇へ 「希少医薬品」指定で(共同通信) - 5月24日20時43分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060524-00000229-kyodo-soci
>この制度は、発生時期や流行規模が不明だったり、患者数が少なかったりして採算が見込めず、メーカーが手を出したがらない薬の開発促進が目的。助成金や早期承認に向けた指導を受けられるほか、平均で2年かかる承認審査が1年前後に短くなるなど優遇される。

◇薬事・食品衛生審議会医薬品第2部会
http://www.mhlw.go.jp/shingi/yakuji.html#yaku2
(報道発表資料等の公表が未だのよう?)

◇韓・日・中3カ国、感染病共同対応の意向書採択(YONHAP NEWS) - 5月25日10時14分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060525-00000006-yonh-int
>韓国・日本・中国の3カ国は24日、鳥インフルエンザなどパンデミックインフルエンザをはじめ新種の感染病発生時の共同対処などを内容とする、3カ国清浄地域構築に関する意向書を採択した。

 『3カ国清浄地域構築』?

◇【中国】鳥インフル:青海、チベットで野鳥が大量死
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060525-00000002-scn-cn

 当地での宿主において、常在化しているのであれば、外部から移動してくる未経験個体での初度の感染へい死(一部)は、まだしばらく続くことでしょう。変異新型となれば、その限りではありませんが。それよりも、大連の養鶏地帯の方は・・・。


[4195] Re:[4194] 茨城の鶏は、何故殺されたのか??、英国の弱毒性はなぜ、禁輸されないのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/25(Thu) 19:22  

虹屋さん。
確かに、苦しい初ひな輸入解禁のための理由付けですね。
同じ州でも、アメリカとイギリスとでは、規模が違いますからね。
また、H5の弱毒性とH7の弱毒性との差も、よく分からない。
結局は、泣く子と地頭には、勝てないといったところなのでしょうね。


[4194] 茨城の鶏は、何故殺されたのか??、英国の弱毒性はなぜ、禁輸されないのか? 投稿者:虹屋 投稿日:2006/05/25(Thu) 17:54  

>英国産家きん類 輸入停止措置一部を解除
  日本農業新聞 2006年05月25日
 農水省は24日、鳥インフルエンザの発生で停止していた英国産家きん類の輸入を一部の州を除いて解除した。ウイルスが弱毒性タイプだったため。発生州であるノーフォーク州からの輸入は引き続き停止する。英国は、日本の養鶏業のもととなる初生びなの最大供給国であり、その影響が心配されていた。早ければ、今週中にも輸入が再開する。
 英国では4月29日に同病が発生し、日本は生きた家きん(初生びな)と家きん肉の輸入を全面的に停止した。日本は英国から2005年で初生びなの全輸入量の4割にあたる約37万5000羽を輸入している。

>4月29日 農林水産省
英国からの家きん肉等の輸入一時停止措置について
1.今般、英国において鳥インフルエンザ(血清亜型H7N3)の発生があった旨、英国環境・食糧・農村地方省(DEFRA)からの情報提供があった。
2.これを受けて、同病の我が国への侵入防止に万全を期すため、英国からの家きん、家きん肉等の輸入を本日付けで一時停止

家畜伝染病予防法で定められている高病原性鳥インフルエンザとは、1)静脈内接種で鶏を高率に死亡させる鳥インフルエンザウイルス または 2)病原性の高低にかかわらず全てのH5あるいはH7亜型の鳥インフルエンザウイルス のいずれかにあてはまるA型インフルエンザウイルス

茨城県はH5亜型の弱毒性、英国はH7亜型の弱毒性。


[4193] 読みにくい世界同時株安の構造 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/25(Thu) 08:04  

昨日も、世界同時株安傾向が地球を駆け巡った。
イギリスのFTSE 100 インデックス、ドイツのDax フランスの Cac は、いずれも、1.2%以上のダウン、インドのBSE Sensex インデックスは、2.3%の大幅ダウン、一方、日本とアメリカは、ドルの持ち直しで、いずれも、上昇した。
金価格は、6パーセント下がり、原油価格も、2.7パーセント下落した。
インドのインデックスの下落は、例の外国投資家に対する課税強化の懸念が払拭しきれていない面もある。
他の国については、このところの商品価格の高騰によるインフレ懸念の増大と、利上げ懸念による、投資家の長期債投資への転換ということなのだろう。
また、5月はヘッジファンドの決算のため、決算対策としての売りということもあるようだ。
日米については、円高の基調がどこまで続くのかが焦点になりそうだ。
日本がゼロ金利脱却に対して、政治的思惑から躊躇している間に、世界経済は、また、萎縮傾向を見せ始めてしまった。
日本としては、せっかくの非負金利制約脱却の機会を逃してしまうことになりそうである。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/business/5011530.stm


[4192] Re:[4184] サッカー日本代表が合宿中の福島・Jヴィレッジに押しかけて顰蹙の国会議員だとさ。 投稿者:聞きかじり 投稿日:2006/05/25(Thu) 03:44  

おはようございます。こんな時間に起きてしまうとは、歳の所為かもしれません。

> 話題に便乗というような思惑がせこい。

> しかし、逢沢氏は「今回の試合は海外交流につながって非常に有意義だった」と自画自賛し、突然の訪問については、「1週間ほど前にジーコ監督から『合宿があるから来ないか』と誘われ、試合を決めた。川淵キャプテンに電話したら、『大歓迎だ』と答えがあった」とゴリ押しの事実を否定したが…。

日本代表のスケジュールに無理やり変更を迫ったのならばいざ知らす、開き時間に話題を盛り込んだのであれば、いいPRになったと思います。
折角藤末健三さんがメンバーに入っていますので、何らかの方法でその経緯を尋ねてみたいと思います。

http://www.fujisue.net/

http://hytn.way-nifty.com/meiteiki/


[4191] ハードオフその後 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/25(Thu) 00:08  

PSE問題で揺れたハードオフさんを久しぶりに覗いてみると、「PSEあるなしにかかわらず買取再開」との張り紙が。
聞いてみると、各店舗で自主検査の体制を敷いているらしい。
でも、商品棚の品物は、まだ少ないようだ。
あれ?この商品、なんか、以前に見たことがあるような。
まさか、特価で販売していたのを、あのとき買った人が、ほとぼりが冷めた後、再買取りにかけたんじゃないでしょうね。
店のかたに、「いろいろ、方針が変わって、われわれも、大変ですよ。」と声をかけると、「結局、声の大きい人が出てきて、当初の方針が変わってしまったのです。ユーザーにとっては、基本的には、何も変わっていないのです。私どもとしては、特価販売するなど、それなりの痛手は負っているのです。」と言い出して、とまらなくなってしまった。
でも、中古ユーザーにしたって、「当面不要なものを買わされてしまったのは、これ、いったい誰のせい?」ともいいたいのをぐっとこらえて、店を出ました。
中に、「電気入らず」のメッセージの着いたジャンク品に「ハードオフ独自のPSEマーク」がついているので、「これどんな意味ですか」と聞いたところ、「不良品であっても、通電テストをしたということです。」との返事が返ってきた。
でも、これは、ちょっと、中古ユーザーとしては、紛らわしいですね。
「電源部分はオーケーだが、スイッチ部分がだめで、電気入らず」の意味なんでしょうかね。
まあ、中古ユーザーにとっては、必ずしも、中古販売店という存在は、味方というわけではないようだ。
PSE問題を論じるかたは、中古品販売店の視点だけではなく、もっと、中古ユーザーの視点に立ってみられては、いかがでしょう。
違った、いろんな問題点が浮かび上がってくるはずです。


[4190] Re:[4189] 未だに相も変わらず「闇ワクチン・陰謀ウイルス」説へ誘導? 投稿者:補欠 投稿日:2006/05/24(Wed) 22:41  

あんたは完全に頭がいかれていますね。いかれている人を相手にはできますまい。いろいろな情報を一つひとつ分析していこうと言っているのに「、、、説へ誘導?」とは、言葉は、きついですが、阿呆かとしかいいようがありません。阿呆とは話合いになりませんので、撤退します。


[4189] 未だに相も変わらず「闇ワクチン・陰謀ウイルス」説へ誘導? 投稿者:とき 投稿日:2006/05/24(Wed) 19:31  

 マスコミ情報を鵜呑みしないということが、まさに今の、情報リテラシーでもあります。

 5月15日の報道に関しては、原資料の方を重視しておくべきでしょう。マスコミ情報はバイアスがかかりやすいようです。
http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20060515press_5.html
http://www.maff.go.jp/www/counsil/counsil_cont/kanbou/kakin_sippei/dai20/itiran.html
 この部分、『感染原因をめぐっては、中米のウイルスを基に作られた違法ワクチンを使用した可能性が浮上しており、農水省は「使用の可能性をあらためて示した」としている。』は、農水省の発表ではなく、どうもこじつけの捏造まがいの内容に見えてしまいます。(そのようなフライングや、憶測記事はよくあることのようで・・・。もっと事実報道に徹してもらいたいものです。)
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/1ce8906a1a5d478475f9b1d2772a0c53

■これまでの調査結果から今回のウイルス(H5N2型)は中米のグアテマラ株であることが判明しており、中米から渡り鳥が飛来する可能性が低いことから、ワクチンやウイルスのバイオテロの可能性も考えられます。
■2005年12月30日付け読売新聞では、特に違法ワクチンの可能性を報道しています。
■2006年2月9日号週刊新潮でも違法ワクチンの可能性を報道。
http://www.ise-egg.co.jp/influenza/index.html
■NHKクローズアップ現代「鳥インフルエンザ 闇ワクチンを追う」(11月8日(火)放送)
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku2005/0511-2.html#tue
■週刊新潮特集「茨城だけ発生『鳥インフルエンザ』はばらまかれた『陰謀ウイルス』が原因だった!」
http://www.jpa.or.jp/news/item/2006/03/08/besshi01.html

 ヘンな思い込みや被害妄想に引きずられてしまったのではないでしょうか? それとも・・・。

◇海岸に海鳥175羽の死骸 奈半利町(高知新聞 2006年05月24日)
http://www.kochinews.co.jp/0605/060524headline03.htm

◇鶏卵トップ 茨城・鳥インフルエンザ(東京新聞 2006.05.23)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20060523/mng_____kakushin000.shtml

>県内で感染が確認された養鶏場は計四十カ所。処分した鶏は約五百六十八万羽に上った。それまで都道府県別では全国トップの約千二百万羽弱いた採卵鶏の半数を処分した計算になる。

>業者が経営を再開するには、施設の消毒、検査などで四、五カ月は必要とされる。今月十一日現在、再開したのは約四割の十七カ所。資金繰りに行き詰まり、廃業を決めた業者も出ている。

>ただ、感染経路が判明していないため、抜本的な予防策を講じるのは困難だ。

>国の専門委員会は業者が違法な未承認ワクチンを使った可能性を示唆しているが、断定には至っていない。一部業者による検査妨害事件を端緒に、解明を狙った県警も立件できなかった。

>人への感染については、国立感染症研究所が感染歴を調べる抗体検査で、業者や処分にかかわった県職員ら八十六人が陽性反応を示したと発表している。
>これに対して県は、最も強い陽性反応を示した県職員は、処分作業の初日に採血し、それ以前は鶏と接触したことがほとんどないと反論している。

>市販の抗ウイルス薬を服用したため抗体検査で陽性になった可能性もある。

 抗ウイルス薬で抗体検査に引っかかるなど、まず、ありえないことです。なぜにこういう記事を書いてしまうのやら・・・。

◇鳥インフル、インドネシアで人から人に感染した可能性(ロイター) - 5月24日9時47分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060524-00000474-reu-int

 人で起こったばあいは、まずはじめに人から人の感染を疑うというのが常套なのですが・・・。もうとっくに起こっていると想定しなければならないのに、なにをいまさら、という感が強いです。
 人で起こってるものと、鳥で起こってるものとは、峻別し混同せずに、見分けて考えることを前提にしておく必要があります。ウイルス学的にも。

◇大連:中国最大の鶏卵生産地、ニワトリ大量死、鳥インフルエンザの懸念【大紀元日本5月15日】
http://www.epochtimes.jp/jp/2006/05/html/d24551.html

◇「ワクチンの皇帝」、WHOの李事務局長が死去(05/23 01:03)
http://www.sankei.co.jp/news/060522/kok091.htm
◇WHOの李事務局長、スイスの病院で急死(読売新聞) - 5月23日1時4分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060522-00000515-yom-int

 単なる事故、体調不良だったのでしょうか?

◇鳥インフル対策など協議 WHO総会が開幕(共同通信) - 5月22日18時30分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060522-00000138-kyodo-int
◇WHO、台湾参加を拒否(産経新聞) - 5月23日3時10分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060523-00000014-san-int

◇書評『感染爆発』(2006年5月22日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20060522bk0b.htm

 素朴な疑問を抱くのは、なぜ、感染学・疫学の専門家ではなく、国立天文台助教授なのか、ということです。これでは、内容の真偽をも含めた批評・批判はできていないだろうと思います。小説や文学作品等の、虚構(フィクション)を読む感覚なのではないでしょうか? いまのところ直接、生命の危機が目前に迫っているわけではないですし。
 おそらくこれもまた、日垣氏言うところの、『基本的な枠組みが「恫喝」』の書と言えるのかもしれません。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106100991
http://images.amazon.com/images/G/09/detail/review/4106100991.jpg

◇報道発表資料 5月24日
英国からの家きん肉等の輸入一時停止措置の一部解除等について
http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20060524press_1.html


[4188] 米国産牛肉の輸入条件 1日から意見交換会/厚労・農水省 投稿者:虹屋 投稿日:2006/05/24(Wed) 17:24  

意見交換会の案内
米国側においては対日輸出認定施設のレビューを行い、今般、5月17日から19日にかけて日米専門家会合が開催され、その結果について米国側から聴取したところです。

つきましては、米国政府の説明の内容及び米国産牛肉の輸入手続再開の考え方について、消費者、事業者など関係者の方々との意見交換を行うための機会を設けることとしましたのでお知らせするとともに、出席者を募集いたします。
http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20060523press_5.html

6月25日日本農業新聞
厚生労働、農水両省は米国産牛肉の輸入再開に向け、再開条件案などを国民に示して理解を求める意見交換会を1日から14日まで国内10カ所で開く。政府はこれを踏まえ、日本側による事前査察などの追加条件を米国と最終調整する。6月末の日米首脳会談前までに、日米が輸入再開で合意する公算が濃厚になった。
 国民との意見交換会では、米国産牛肉の牛海綿状脳症(BSE)対策の徹底で、「20カ月齢以下」と「BSE特定部位除去」を義務付けている対日輸出プログラム順守の信頼性が焦点になる。
 両省は、17〜19日に東京都内で開いた日米専門家会合で、米国が示した対日輸出施設の輸出プログラム順守を問題なしとする再点検報告を了承したことを説明する。その上で、輸入再開の追加条件として、1.米国が認証した対日輸出施設の日本側による事前査察 2.米国政府の施設の抜き打ち検査による日本側の同行 3.日本の水際検査の強化――などを示す見込みだ。
 また、内閣府の食品安全委員会には25日に、日米専門家会合の結果を説明する。
 6月に日米両政府が輸入再開で合意すれば、日本の事前査察には3週間程度かかるため、実際の輸入再開は早くて7月になりそうだ。
  以上 農業新聞

件の牛にせき柱の除去とその後の処理について

「牛せき柱適正管理研修のご案内」ここに、背根神経節がついた背骨と香港では残っていた仙骨の画像
http://fma.lin.go.jp/usi-sekichu/060517.pdf

除去されたせき柱のその後の処分は
牛のせき柱分別管理/(社)全国食肉学校
http://fma.lin.go.jp/usi-sekichu/index.html
下記にはせき柱の画像があります。
http://fma.lin.go.jp/usi-sekichu/041104.pdf




[4187] 農水省コメント 投稿者:レギュラー 投稿日:2006/05/24(Wed) 15:19  

久しぶりの投稿です。最近はレギュラーではなく、補欠にもなっていません。

http://www.tokyo-np.co.jp/influenza/060515T191800.shtml
上記記事をそのまま記載:
 茨城県の鳥インフルエンザ問題で、農水省は15日、感染が確認された鶏から採取されたウイルスを鶏とアイガモにそれぞれ接種したところ、鶏は感染性が高く、アイガモは感染しないなど通常のウイルスではみられない「不自然な点があった」とする調査結果を明らかにした。
 感染原因をめぐっては、中米のウイルスを基に作られた違法ワクチンを使用した可能性が浮上しており、農水省は「使用の可能性をあらためて示した」としている。
 調査は農水省の専門家らでつくる感染経路究明チームが実施。鶏とアイガモへのウイルス接種試験以外にも、鶏へのウイルス感染後、抗体が5−7日(通常は10−14日)と短期間で作られるなど不自然な点が多く「渡り鳥による感染可能性は低い」としている。

 ということだそうです。本板には「思いこみ」、「決めつけ」、「独断」でしか物事を語れないお方がいますが、冷静に情報を一つひとつ洗っていけば、何らかの結論が導き出されると思います。軽々しく「ありもしない、、、」とか言うのはやめてください。すべての可能性は排除できないのですから。





[4186] インド株式市場の大暴落は、大蔵大臣罷免問題にまで発展 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/24(Wed) 10:16  

インドのインド人民党(BJP:Bharatiya Janata Party)は、今回のインド株式市場の大暴落は、大蔵大臣であるP.Chidambaram氏の不適切な声明にあったとして、大蔵大臣罷免を要求した。
大蔵大臣は、この問題について、インド議会に対して、何の説明も行っていないとしている。
インド人民党の党首であるV.K.Malhotra 氏は、即刻の大蔵大臣の辞任を求めている。
また、インド議会のインド人民党の議員会議からも、同様に要求があった。

なお、このサイト「Markets? It's over-regulated for a politician」http://economictimes.indiatimes.com/articleshow/1549989.cmsでは、
いかに、インドの国会が、株式市場の思惑に無知で、市場を混乱させる政策を無神経にうちだしているかについて書いている。

http://www.newindpress.com/NewsItems.asp?ID=IEH20060523140903&Page=H&Title=Top+Stories&Topic=0


[4185] 「金融サービスについての消費者教育が必要」と、バーナンキ議長が議会証言 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/24(Wed) 07:53  

昨日、アメリカ議会の銀行業務パネルで証言に立った、バーナンキ議長は、「多くの金融商品の中から、消費者が、賢明な選択をするためには、消費者は、これらのますます複雑になっている金融市場を操るための知識を持たなければならない。」との証言をした。
これと同様な証言は、証券取引委員会議長のChristopher Cox氏からもなされた。

http://www.marketwatch.com/News/Story/Story.aspx?guid=%7B489CBE3E%2D7B37%2D4B88%2DABC8%2DD39C04B816C9%7D&dist=newsfinder&siteid=google


[4184] サッカー日本代表が合宿中の福島・Jヴィレッジに押しかけて顰蹙の国会議員だとさ。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/24(Wed) 07:34  

自民党の逢沢一郎衆院議員率いる国会議員18人のサッカーチームが19日、サッカー日本代表が合宿中の福島・Jヴィレッジで海外特派員と親善試合を行った。同時に代表の練習を視察したが、関係者やサポーターからは、「日程のゴリ押しだ」「権力を使って自分たちばっかりずるい」とブーイングが上がっている。

との記事だか。
話題に便乗というような思惑がせこい。

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_05/t2006052003.html


[4183] 参院比例代表に、山田俊男JA全中専務理事を推薦候補に 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/23(Tue) 21:25  

「全国農業者農政運動組織連盟」は23日、来夏の参院選比例代表で、初の予備選を実施した結果、JA全中専務理事の山田俊男氏 239 対 自民党現職で元農水省局長の福島啓史郎氏 57の大差で決定した。
もっとも、推薦候補になることと、勝つことは違うんだし、今の農協の体力低下では、どうなることやらという感じだが、ともかくも、元同志の山田俊男さんのご健闘を祈りたい。


[4182] 彗星墜落と世界同時株安の関係? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/23(Tue) 15:01  

どうも、ほとんどデムパな話なのだが、5月25日に、シュワスマン・ワハマン第3彗星(73P/Schwassmann-Wachmann)の破片が大西洋に墜落して、大津波を起こすとの予測をフランス人のエリック・ジュリアン(Eric Julien)氏
http://quanthomme.free.fr/energieencore/anglaisericjulien.htm
が予測したということをJames Randi氏のブログhttp://www.randi.org/jr/2006-05/050506imminent.html#i1
や、ビジネスワイヤ「Former Space Camp Instructor Confirms His Prediction of Giant Tsunami in the Atlantic on Upcoming May 25」などが伝えたということで、世界の株価が、同時連動し下がっているとの説がある。

そういえば、今日は、妙な風が吹いている。---なんて。

http://quanthomme.free.fr/energieencore/anglaisericjulien.htm


[4181] Re:[4179] [4178] ライブドアの違法性 投稿者:聞きかじり 投稿日:2006/05/23(Tue) 08:56  

> つまり、信義則上では、違法性が濃厚ではあるが、現行証券取引法上では、グレーゾーン扱いということですね。

多分そうだと思うんです。
堀江氏のことは「真っ黒」みたいに報道されていますが、その端々からグレーが顔をのぞかせているような感じなんです。
NHKでも最初の容疑は語られていませんでした。
何かが起こりそうなので、注意して見ています。

http://hytn.way-nifty.com/netdekansi/


[4180] 昨日のインド株式市場のパニックを引き起こしたのは、次の文言 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/23(Tue) 08:12  

昨日、インドのCBDT(The Central Board of Direct Taxes)が、外国投資家を投資家とみなすか、トレーダーとみなすかについての声明を出したが、その中で、次の一節があったことが、インド株式市場の一時閉鎖を引き起こすほどのだニックを引き起こしたと、このサイト「Tax scare leaves Sensex swinging」http://www.tribuneindia.com/2006/20060523/main3.htm
では見ている。
その一節とは、
「外国投資家を、投資家とみなすか、トレーダーとみなすかについては、依然、事実上の問題(question of fact)として残っている。これを評価するものは、結論に達するまでに、全体の事実と状況とを、テークノートしておく必要がある。」
(“Whether a person purchasing and selling shares or securities is a trader or an investor remains a question of fact. The assessing officer would have to take note of the totality of the facts and circumstances before reaching a conclusion,” )の部分であった。

http://www.ibnlive.com/news/sensex-reopens-above-10500-recovers-6-pc/11088-16.html


[4179] Re:[4178] ライブドアの粉飾決算 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/22(Mon) 21:48  

聞きかじりさん。
この問題は、現行証券取引法上では、「有価証券報告書の記載内容にかかわる確認書の提出の義務化」がされておらず、ライブドア事件が、今度の改正案「証券取引法等の一部を改正する法律案」
http://www.azsa.or.jp/b_info/acn/200603/acn_200603_03.html
に盛り込まれる以前のことであることと、関係しているのでしょうか。
これについては、2003年4月の内閣府令第28号(企業内容等の開示に関する内閣府令等の一部を改正する内閣府令)
http://www.fsa.go.jp/news/newsj/16/syouken/f-20050308-1.html#bessi2
で、有価証券報告書の提出に際して「代表者による適正性の確認書」を添付することを求めるようになり、2005年1月 東京証券取引所が有価証券報告書等の適正性に関する確認書、適時開示に係る宣誓書を義務化するようになった
http://www.tse.or.jp/jokan/sensei/index.html
という経緯がありますね。
つまり、信義則上では、違法性が濃厚ではあるが、現行証券取引法上では、グレーゾーン扱いということですね。


[4178] ライブドアの粉飾決算 投稿者:聞きかじり 投稿日:2006/05/22(Mon) 20:47  

今日のクローズアップ現代で、ライブドア社の株取引で1000万円以上の被害をこうむった人たちの損害賠償の可能性を探っていましたが、その裏にはもっと大きな問題があるのではないかと感じています。
ポイントは、「堀江容疑者は無罪ではないか」です。
ブログに「ネットの怖さ」を書きなぐってみました。宣伝スパムもどきで申し訳ありませんが、ここをお読みの方々のお考えを聞かせていただけると幸いです。

http://hytn.way-nifty.com/meiteiki/2006/05/post_61d3.html


[4177] インド株式市場は一時取引停止するなど、大混乱 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/22(Mon) 18:36  

今日のインド株式市場は、午前11時55分にBSEインデックスが、10パーセントの降下を見せた時点で、一時間の市場閉鎖が行われ、その間に、インドの大蔵大臣P Chidambaram などから、「パニックになる必要は無い、流動性の危機は無い。」との声明の後に、再開した。
今回の急落は、ブローカー筋が追証の不足に陥ったため、その準備のための売りが殺到したと思われる。
これに対して、「追証が必要な投資家に対しては、資金を提供する」などの対策も示された。
更に、今回の暴落の要因となった外国投資家に対するthe Central Board of Direct Taxes (CBDT)課税強化問題について、「外国投資家を単なる投資家かとレーダーと見るかについては、依然、疑問点が残る。」との見解の表明も、これに追い討ちをかけたものと見られる。

http://www.ibnlive.com/news/sensex-reopens-above-10500-recovers-6-pc/11088-16.html


[4176] Re:[4175] 「年金制度についての質問」の回答についての御礼 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/22(Mon) 09:43  

河嶋義彰さん。
こちらこそ、今後とも、情報交換をよろしくお願いします。
ところで、この前、私の思いつきの「年金受給権オプション化」構想ですが、アメリカのウィスコンシンで、同様の考えでの構想「Wisconsin Retirement System (WRS)」http://cwag.org/uploads/UMPRP%20Files/WRS-FS6.pdfがあるようですね。
詳しく読んでいませんので、今回は、紹介だけになりまずが。

http://cwag.org/uploads/UMPRP%20Files/WRS-FS6.pdf


[4175] 「年金制度についての質問」の回答についての御礼 投稿者:河嶋義彰 投稿日:2006/05/21(Sun) 21:24  

早速の的確なる御返事をいただき有難うございます。また国会でのやりとりの資料を拝見し感激しております。私個人の頭の中の様態を少し現実の世界で位置付けることができました。
ドイツなどの例も紹介していただきましたが、私は如何なる理由があるにせよ、年金を頼りとしなければならない、精一杯に生きている国民の大切な御金を1円たりとも国が没収することはしてはならないことと思います。
もうひとつ、見せていただいた資料から、次の事を考えました。
質問に答弁する方は、質問を切り抜けることのみ考えて、事の本質を顧みる気持ちが全くみられない。他方で、質問する議員氏も、通り一辺倒の論議がすめばそれで終わりと心得ているようです。なぜならば、本当にやる気があれば、その後でも、熱心な運動を国民に示すことが出来るのにやっていない。野党第一党の組織があれば、相応のことは出来たはずです。大体において、選挙のときは地方にきて、身近な問題を力説しても、国会の場では型通りの議論でおしまいの議員ばかりである。
年金会計における決算の方法も、おそらく役所特有の単年度決算のやり方に固執した結果の欠陥システムと想像します。
笹山様におかれましては、失礼ながら、このような御返事がすぐにいただけることから推察し、この問題にも興味を持っていてくださるように思います。私は今後もこの問題を訴えて行きたいと思います。笹山様におかれましても、どうか宜しく御願いします。



[4174] Re:[4173] 年金制度についての質問 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/21(Sun) 20:07  

河嶋義彰さん。
現在、年金保険料の納付期間(免除期間等も含む)が25年間に満たなくて、年金の支給は無く、これまで支払った保険料も返ってこない。この恐れのある方が、65歳以上で40万人、70歳以上に限っても10万人に達するとのことのようですね。
それで、この年金掛け金没収禁止の措置が取れないものかということですね。
それで、没収不能要件の各国比較ということになるのでしょうけれども。
ドイツが、1999年年金改革法案で提示して没収不能期間短縮は、10年を5年に短縮というものでした。
しかし、これについては、EU内でドイツの没収不能期間(Unverfallbarkeit英語では、Non-Forfeiture charges )が他国のそれと比して長すぎると批判がでました。
この辺は、優遇しすぎても、優遇しさなすぎても、今後の年金給付に支障が出るということなので、今以上の各種延納制度の充実と、もっと画期的な考えを述べれば、年金受給権の売買というようなことまでも考えたほうがよろしいのではないでしょうか。

いわば、排出権取引に似た考え方ですね。
これであれば、ライフスタイルに応じた年金受給権の取得ということも可能になるし、売れるのであれば、加入するという若い人も出てくるかもしれない。
期間に満たない端物の期間があつまって、トータルの年金受給権確保ということも可能となるでしょう。
まあ、あまりドラスティックなので、一般受けはしないでしょうが、これって、オプションの考え方の流用なんですね。
つまり、権利行使できる権利の売買ということです。

http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b159149.htm


[4173] 年金制度についての質問 投稿者:河嶋義彰 投稿日:2006/05/21(Sun) 16:56  

《公的年金のの話です。
私自身が年金の受給資格に達し、社会保険庁から通知がきた。
そのなかで、年金の受給資格として、一般的な例で、25年間(300ヶ月)の納付期間に満たないと給付できませんとある。
まさかと思って同庁に問い合わせたところ、確かにその通りで、その場合は、それまで収めた金は一切没収とのことだ。
福祉政策の根幹の公的年金で、また強制的に加入をさせておきながら、そんなことが許されることかと詰問する私に、担当者氏は堂々と「年金は福祉ではなく保険なので問題はない」とおっしゃる。
勝手な財務省の用語がどうであれ、我々は福祉国家の象徴として公的年金制度を見ていた。
それでは、年金もずっと払えないくらいに困窮してきた人々から取り上げた金額はどこへ消えるのか。
これも問題である。
また若くして亡くなった不幸な人が掛けた金額も、その一部が遺族に返金される程度で、これも大半は没収の対象となっている。
こんなに理不尽な行為が許されてよいのか。
国家による国民に対する詐欺行為である。
共済年金と厚生年金の統合くらいで精一杯の改革とする、政治・行政を許してよいのか。
ついでに申しあげておく。
同時期に私が若いころ掛けていた企業年金の方からは、たった7年間の加入であったが、受給手続きをしてくださいと書類が郵送されてきた。
年額で数万円ではあるがこれが本当の姿である。
我が国の制度がどれほど酷いものか考えてくださ。
私がいただく年金に、年金も継続して払えなかった人々から取り上げた資金も含まれていると思うと悲しくなる。
憲法第25条「国民の生存権、国の社会保障的義務」には次のように書かれています。
〈1.すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
2.国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
〉掛け金没収のを規定している現在の年金制度そのものが重大な憲法違反ではないかと思います。
皆さんでこの点を追求してくれる事を望みます。》
以上は他のサイトに投稿した文章です。

はじめまして。私は京都府の田舎で建築設計事務所を営む60歳のものです。笹山さんは議員の経験豊富な方で現役の政治家と拝見いたしまして、先にの文章の内容につき、実際に政治家の間ではどのように把握されているのか興味がありまして、お伺いしたいと思います。
ニュースや各テレビ局の評論家諸氏におかれても、肝心の内容については全く発言がありません。いろんな問題がありますが、中でも、国家による年金泥棒は特に許せません。考え方が可笑しいのでしょうか。



[4172] 暴落したインド株式市場は、もちなおせるのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/21(Sun) 15:53  

「Gale of fear sweeps markets」
http://business.timesonline.co.uk/article/0,,8209-2189298,00.html
では、先週木曜日と金曜日にわたって暴落したインド株式市場の今後について、コメントしている。
それによると、今回のインド株式指示用の暴落は、インド政府による外国機関投資家に対する課税強化のうわさとともに、アメリカのインフレ懸念の要因もあったという。
すなわち、アメリカにおけるコアインフレが、2.1パーセントから2.3パーセントに上昇したことが大きいという。
これによって、アメリカのFOMCは、6月に再度利上げに踏み切るのではないかという観測が強くなった。
同時に英国における利上げの可能性も要因としてくわわった。
今後の見通しについて、投資銀行は、一様に楽観的である。
ゴールドマンサックス証券は、「インド株のエクイティ評価は依然として魅力的であり、キャッシュサポートは、依然として強含みである。なぜならね今回の下ぶれのリスクは、そんなに大きなものではなかったからだ。」としている。
しかし、ファンドマネージャーは、「今回の暴落後のリバウンドは、そんなに強くはならない。」としている。
また、ある海外投資家は、「投資家は、近々、高金利時代が到来するのではないかと、おそれている。このリスクのほうが、もっと高い。」という。



http://business.timesonline.co.uk/article/0,,8209-2189298,00.html


[4171] Re:[4169] 米国産牛肉の行方 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/20(Sat) 14:18  

教えてくださいさん。
輸入牛肉の輸入後のトレーサビリティの話であろうと思いますが。
現時点では、部位別に輸入しても、輸入後は、セットばらしなどをすることで、その時点で、トレーサビリティは途切れてしまうということですね。
部位ごとのバーコード管理などによるトレーサビリティは可能ですが、それは、あくまで、輸入した輸入元が、部位別セットをばらした時点で途切れてしまうということに、残念ながらなりますね。
まあ、この段階以降も、トレースするとなると、ICタグやRFIDタグということになりますが、生体にICタグをつけるというような試みは、あわびなどにつける試みは、凸版印刷などでやられているようですが、まだ、試験段階のようです。
参照http://www.toppan.co.jp/aboutus/release/article0297.html


[4170] Re:[4168] 骨抜きどこまで/香港VS米国 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/20(Sat) 06:32  

虹屋さん。
今度のOIE資料のアップはまだのようですが、先々月に発表された、OIEのTAHSC meeting (March 2006)(Terrestrial Animal Health Standards Commission)の資料そのままが使われるようですね。
下記のサイトがそうです。
概要は、このサイトの5-6ページに書いてあります。
コード委員会としては、アドホックグループの提案に同意したが、各国からのコメントの中には、この提案には、科学的な根拠が乏しいとの指摘もあったので、各国に図る際には、一定の新科学情報の提供をともなうことが必要であるとしていますね。
また、日本側からのコメントは、Article 3.8.4.1.(サーベイランス)に関するものでしたが、この指摘部分は、Article 3.8.4.3,の存在(“all clinical suspects should be investigated,regardless of the number of points accumulated. In addition, animals from the other subpopulations should be tested”.)によってカバーされうるとの見解のようです。

こちらhttp://www.oie.int/tahsc/eng/en_reports.htmもご参照

http://www.oie.int/tahsc/eng/Reports/A_TAHSC_MARCH2006.pdf


[4169] 米国産牛肉の行方 投稿者:教えてください 投稿日:2006/05/19(Fri) 23:30  

基本的な質問ですが、米国産牛肉を輸入した場合、

その行き先はどうなりますか? 特に肉エキスなどの添加物

として使用する場合は表示するのでしょうか?

焼肉や店頭販売なら『買わない・食べない』選択は個人の

自由ですが、知らないうちに食べるパターンはどんなもの

が有りますか?  


[4168] 骨抜きどこまで/香港VS米国 投稿者:虹屋 投稿日:2006/05/19(Fri) 23:04  

笹山さん、情報有難うございます。

下の記事を見ると、米国はOIE年次総会で骨無し肉、骨抜き肉における「骨の定義」を議題に持ち出すでしょうか??

骨無し肉、骨抜き肉も骨=BSEの原因となる異常プリオンがたまりやすい特定部位SRM=背骨という手前勝手な解釈を2国間協議、SPS協定で既成事実化して押し付けるつもりなのでしょうか。日本の背骨付き子牛肉の件も、日米合意を子牛を除外すると米国農務省のFSISが勝手に解釈したことが遠因でしたが、米国産牛肉の安全性に不安をもたらしている原因の一つは、こうした米国政府の恣意的な手前勝手な解釈による合意、約束破りにあると気付かないのでしょうか?

そのうち、背骨が残っていても30ヶ月齢以下の牛の背骨・せき柱はSRMではないから安全と、どこぞの国に飲ませにきますよ。

>牛肉問題で攻防 骨抜きどこまで/香港VS米国

「骨混入はどこまで許されるのか」。米国政府と香港政庁との間で牛肉の輸入再開条件となった「骨抜き」の定義をめぐり、さや当てが始まった。小骨片なら問題ないとする米国側と、あくまでも骨は骨として発見し次第、輸入禁止措置を連発する香港。近く輸入再開を計画する韓国やタイ、シンガポールも「骨抜き」が条件だけに、米国側は神経をとがらせている。
 
香港で15日夜、米国の食肉処理会社ハリス・ランチ・ビーフ社(カリフォルニア州)が輸出した牛肉から骨が発見され、直ちに同社からの輸入を禁止した。3月のスイフト社、4月のカーギル社の牛肉からの発見に続いて今回で3例目。日本で1月に見つかったせき柱(背骨)のような大きな骨ではなく、小さな骨片と説明されている。
 
香港政庁は、米国からの牛肉輸入再開の条件に「骨抜き」を盛り込んだ。骨片であっても米国産の輸入牛肉から発見される以上は、「違反」という立場だ。輸出した食肉処理施設からの輸入を禁止し、再開のためには「米国農務省による調査が必要」と主張する。…

米国政府は香港で輸入禁止が相次いだことを受けて、香港政庁に対して「骨混入の許容範囲を定めてほしい」と申し入れている。

BSEの原因となる異常プリオンがたまりやすい特定部位ではない骨であれば、特に安全性には問題がないという言い分だ。作業の中で紛れ込む骨片まで目くじらを立てないでほしいというわけだ。

ただ、国民に対して 「骨抜きで輸入する」と条件を提示して米国産牛肉の輸入再開をしてきただけに、香港側としても簡単には譲歩しにくい。

厚生労働省と農水省は香港政庁に対して、詳しい情報の提供を求めてきたが、香港政庁からの返事はきていない。
日本農業新聞 : [2006年05月19日付]


[4167] Re:[4166] 5月21−26日にOIEゼネラル・セッションが始まります。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/19(Fri) 22:20  

虹屋さん。
しばらく、OIEの話をしないでいましたが、今月5月21−26日に、加盟167カ国代表が集まっての第74回OIEゼネラル・セッションが始まります。
議題は、最終報告書についてです。

ここでの議題の資料は、このサイト
http://www.oie.int/delegatesite/en_sg.htm
で見ることができます。
この中の、中段あたりの「Preparatory documents for the 74th General Session of the International Committee - Paris, 21-26 May 2006」をクリックしてください。
このうちの「Report of the meetings of the Terrestrial Animal Health Standards Commission」が、例のOIE基準改正に関するもののようですが、現時点では、pdf資料は、まだ、ダウンロードできないようですね。

この議題については、5月23日「2:30 p.m. FIFTH PLENARY SESSION」のなかの四時半からの「Terrestrial Animal Health Standards Commission Reports of Working Groups」で扱われるようですね。
参照http://www.oie.int/downld/SG/2006/A_74%20SG_8.pdf

http://www.oie.int/delegatesite/en_sg.htm


[4166] 「食品安全委員会は、諮問自体が妥当か公の場で判断していく必要がある」 投稿者:虹屋 投稿日:2006/05/19(Fri) 21:46  

>2006年5月19日 日本農業新聞
牛肉輸入再開、慎重に
 食品安全委員会プリオン専門調査会の元座長代理の金子清俊東京医科大学教授が18日、生協主催の講演会で牛海綿状脳症(BSE)問題について話した。輸入再開に関し、国内で一人でも感染者が出ると輸血で感染が迅速に拡大する可能性があるとし、「政府は予防原則に立ち慎重に判断すべきだ」との考えを示した。
 金子教授は、食品安全委が出した米国産牛肉の安全性評価で、特定部位除去の順守など仮定付きの厚生労働、農水両省からの諮問に問題があったと指摘。国民の不信感を解消するため「食品安全委員会は、諮問自体が妥当か公の場で判断していく必要がある」と話した。
 BSE対策では、飼料規制と特定部位の除去、十分なBSE検査の3重の安全管理が欠かせないとした上で、米国のBSE感染牛の摘発が3頭と少なく検査が不十分と批判した。可能であれば全頭を検査し、欧州のように30力月、24ヵ月と特定の月齢以上の牛を全頭検査し、汚染度を明らに
してから必要のない牛を検査対象から外すのが望ましいとした。
 講演会は東京マイコープとパルシステム生活協同組合連合会が主催し、110人が集まった。


『中央公論』の中西準子氏の「科学者に求められる責任とは何か」は未読ですが、科学は原理的に未完であり科学的言説は常に仮定です。BSEやvCJDでは、科学的に解明されている部分が極めて小さいから、対策・リスク管理、その前提となる評価は、できるだけ事実で裏打ちしようとしても多くの推定、仮定を含まざるを得ません。それでも、何らかの対策を打たざるを得ませんし、そのために評価を下さざるを得ません。

正しいまたは妥当な質問・問いかけをしなければ、正しいまたは妥当な答えを得られません。金子先生の言葉を借りれば「科学的評価を行うためには、諮問そのものが論理的でなければならない」中西先生は、「英国と日本の科学諮問機関は科学と科学者への信頼を失わせた。諮問委員会としての任務を厳密な科学的評価だけに絞ったために、不確実性が残るvCJDリスクの評価を放棄するに近い結論しか出せず、結局はリスク管理機関(行政機関)の独走を許すことになったからだ。」と批判している伝えられています。今回の諮問そのものが論理的で公正で透明性があったでしょうか。これまでも、度々、笹山さんが指摘されているように日米局長会談で「外堀を埋め」たもの、結論が先にあったではなかったでしょうか??。

輸入牛肉の月齢を30ヶ月に引き上る米国の要求が出ており、遅かれ早かれ、BSE検査義務や輸入牛肉の月齢を30ヶ月に引き上げが食品安全委員会の俎上にあがります。昨年8月に「農林水産省及び厚生労働省における食品の安全性に関するリスク管理の標準手順書」が作成されています。
http://www.maff.go.jp/syohi/guidelines/risk_tejunsyo.pdf
その手順書には
リスク管理者は、リスク評価機関へ食品健康影響評価を依頼するために諮問文書を作成する。リスク管理者は、作成したリスクアセスメントポリシーを諮問文書に明確に記述する。(4.5.1)
リスク管理者は、リスク評価が系統的で欠けたところがなく、公正であって透明性の保たれたものとなるよう保証するため、以下の手順に従い、リスク評価機関や「関係者」の協力を得て、食品健康影響評価を依頼する前にリスクアセスメントポリシーを作成する。リスク評価機関への諮問は、可能な限り明確でなければならない。(4.4)
リスク評価機関にどのような食品健康影響評価を依頼するのか、事前にリスクアセスメントポリシーを検討する。リスクアセスメントポリシーには、リスク評価機関への依頼や質問を明確に記述する。(4.4.3)
リスクアセスメントポリシーの検討に当たって、リスクコミュニケーションを実施する(4.4.4)

リスクコミュニケーション・・リスク分析の全過程において「関係者」の間、で、情報及び意見を相互に交換すること。
「関係者」・・危害要因の食品中の存在やリスク管理措置によって影響を受けるすべての者。消費者、生産者、事業者、リスク分析に関わる者、学界など。ステークホルダーともいう。

と記述されています。

公正で透明性があり論理的な諮問内容になるポイントは、「関係者」とのリスクコミュニケーションにあると思います。19日までの米国産牛肉の輸入再開問題をめぐる日米両政府の専門家会合で、事前に新潟などでのリスクコミュニケーションで出された主な意見を米国に問いただしたそうですが、17日の会議初日の朝に米首脳会談前に輸入再開と報道されていますから、リスク管理機関・農水省・厚労省での「関係者」とのリスクコミュニケーションの重みが良くわかります。新潟の会場でも形骸化していると言われていました。

BSE検査義務や輸入牛肉の月齢を30ヶ月に引き上げの諮問では、消費者、生産者、事業者、リスク分析に関わる者、学界など「関係者」とのリスクコミュニケーションが行われて、公正で透明性があり論理的な諮問内容で行われるでしょうか??神仏に祈るしかないのでしょうか?

http://www.maff.go.jp/syohi/guidelines/risk_tejunsyo.pdf


[4165] 始業チャイムと、ウェストミンスターとヘンデルと。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/19(Fri) 17:18  

喫茶店で、イギリスのコーツ(Eric Coates)の音楽をきいていたら、中に、始業チャイムがあって、ありゃ、これ、何じゃということになった。
で、調べてみると、なんと、これが奥深くて、例のキンコンカンコンの音は、イギリスの「ウェストミンスター宮殿( 英国国会議事堂)」に付属する時計塔 (Clock Tower) ビッグベン (Big Ben) のチャイムの時報の音
http://www.stgeorgesinthepines.org/ChurchMusic/Westminster.mp3
で「Westminster Quarters 」(または、The Westminster Chimes または、 Cambridge Chimes)というんだそうだ。
この始業チャイムを4つに分けて、最初が15分、次までが、30分、その次までが45分、そして全部が、1時間となって、ならされるそうだ。
で、この作曲者は誰かというと、諸説あって、「Who wrote the clock chime tune?」http://www.straightdope.com/classics/a990430b.htmlによれば、もともとは、 1794年にWilliam Crotch というひとが作ったとある。
そして、その歌詞は、「"Oh, Lord our God / Be thou our guide / That by thy help / No foot may slide." 」だとある。
なるほど、始業チャイムにあわせて、この歌詞をつけてみると、よく合うことが分かる。
そして、その後がややこしいのだが、ヘンデルが、これを「メサイア」の中のアリア「"I Know That My Redeemer Liveth,"」に使ったとあるのだが、この部分のメロディーをきいても、その痕跡は無いし。
このアリアの歌詞「I know that my Redeemer liveth, and that He shall stand at the latter day upon the earth」に流用したという意味なのでしょうかね。
で、作曲者のWilliam Crotchさんは、このメロディーを、セントメリーに新設なったケンブリッジ大学のthe Great Churchのチャイムに使うよう、求めた。
それから後、このチャイムの音が各地にコピーされて、ウェストミンスターに採用されるにいたって、世界各地で有名になっていったということのようだ。

http://en.wikipedia.org/wiki/Westminster_Quarters


[4164] モールス符号 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/19(Fri) 11:27  

極東ブログhttp://finalvent.cocolog-nifty.com/さんに、モールス符号と合調語法の話が出ていて、ああ、そうそう、子供心に聞いたことがあると思って、探したら、こんなサイトhttp://www.arknext.com/lib/contents/morse.htmlが。
これでいくと、
私の名前、「ササヤマ」 は

「サーイコーイコー/サーイコーイコー/ヤキュージョー/マーマカソー」
「― ・ ― ・ ―/― ・ ― ・ ―/・ ― ―/― ・ ・ ―」
ってことになる。
なんか、野球場の管理人みたいですね。

これの現代版なんてのを世相にあわせて作ってみると面白いかも。
たとえば「カイカク」「・ ― ・ ・/・ ―/・ ― ・ ・/・ ・ ・ ―」を
「過労だよ/痛ア/課税だよ/苦しそー」
または、
「家計へは/ズシー/オカーには/くじけそー」
なんてのは、どうでしょうか。

世の中には、モールスコードで音楽を作ってしまう「Morse Code Music」なんてのもあるようだ。


[4162] Re:[4161] [4160] [4159] 沖縄エタノール特区は、可能か? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/19(Fri) 11:02  

oryza さん。
情報、ありがとうございました。
また、私のこの掲示板なども、http://agri.air-nifty.com/oryza/ にリンクしていただき、感謝しております。
なるほど、伊江島ですか。
伊是名島に比べては、サトウキビ生産は、小規模のようですが、本島に近いというメリットはあるでしょうね。
ここも、以前は、高速船が、那覇の泊から直航していたのですが、コスト高で、廃止となってからは、島おこしの決め手に欠いていた島ですね。
ムラサキ芋のポテトチップスなんてのを開発していたようですが、なんとも、不気味で、ちょっと敬遠でした。
この長棹型のサトウキビの新品種で、バイオマス量を増やそうという狙いなのでしょう。
島内に、巨大な滑走路が二本残っていて、そこを、車で走った記憶があります。
もっとも、デコボコしていて、そんなに、スピードは出せませんでしたけれども。
ここに、ついでに、エタノールで走ることを条件にした「高速走行特区」なんてのも、どうでしょう?
この周辺の未利用地の活用なんてのも、あるかも知れませんね。
もっとも、伊江島のごみ集積場は、私が行ったときは、大変な状況で、やはり、ゼロエミッションは、トータルで考えないといけないな、とも、そのとき思いました。



[4161] Re:[4160] [4159] 沖縄エタノール特区は、可能か? 投稿者:oryza 投稿日:2006/05/19(Fri) 09:55  

補足です。
●アサヒビールのエタノール取り組み
http://www.asahibeer.co.jp/news/2005/0804_2.html




[4160] Re:[4159] 沖縄エタノール特区は、可能か? 投稿者:oryza 投稿日:2006/05/19(Fri) 09:53  

いつも、詳細な情報ありがとうございます。
砂糖きびからのエタノール精製については、TV東京系の「ガイアの夜明け」で取り上げていました。
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview060214.html
アサヒビールが沖縄農試などと提携して、社内プロジェクトとして沖縄の伊江島で実験中ですね。特長は、高収量品種を開発選抜し、砂糖をしぼり、その廃蜜を発酵させてエタノール化するものだったと思います。高収量品種と廃蜜利用が、他の国のエタノール化との違いでしょうが、沖縄の砂糖産業自体が斜陽で、集団化は難しい感じでした。ただ、沖縄の産業振興面で、土壌に合った砂糖きびは必要不可欠な作物だとも思うので、エタノール特区はうまく行ってほしいとも思います。多収穫品種砂糖きびのモノカルチャーが、農地の収奪にならないよう配慮も必要だと思います。


[4159] 沖縄エタノール特区は、可能か? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/19(Fri) 09:04  

このところ、ボリビアの国有化騒動で、ブラジルなどのエタノール先進国に、更に、エタノール化の拍車がかかっているようですね。
それに更に刺激されたのか、日本でも、沖縄のサトウキビを利用したるエタノール特区構想が浮上しているようです。
http://www.asahi.com/politics/update/0519/001.html
参照
経済産業省さんも、今回は、ご熱心のようで。
わざわざ、「今回は」と書いたのは、例の「ガイヤックス」騒動という過去の例があるからですね。
2003年、経済産業省は、「改正揮発油品質確保法」施行によって、ガソリンへのアルコール等混合許容値を、「エタノールは3%まで」、「含酸素化合物は含酸素率1・3%まで」と定めたことで、エピオンなどアルコールを50%以上含んでいたアルコール系燃料は販売を中止に追いこまれたという経緯があるんですね。
私も、ガイヤックスを使ってみたことがあるんですけれども、一般のガソリンと混ぜて使う分には、トルク不足も無いようでした。
今回は、やはり、エタノール特区というからには、エタノール燃料をめぐる、税制の問題や、適合エンジンの問題も、あわせて、再検討していかなければならないんではないでしょうか。
そういえば、沖縄のかたから、京都の「ニュー・エナジー」が、菜の花ディーゼルの経験を生かし、沖縄に進出するなんて話を聞きましたっけ。
それと、そもそも、ただでさえ、離農激しい原料元のサトウキビ農家が存続しうるだけの農業環境にあるかどうかというのが、一番の根本問題のように思えます。
対象バイオマスを、原則移動せずに、オンサイトで利用、というのが、原則でしょう。
一次加工という手はあるでしょうけれども。
トータルとしては、サトウキビのバイオマス量はあるとしても、それを移動せずに、オンサイトで処理しうる量があるのかどうかということは、大きな問題でしょうね。
離島は、バイオマスのロットの上で無理でしょう。
でも本島、宮古島、石垣島で、可能なほど、サトウキビ農家は、存続しているのかといえば、心細いかぎりですね。
このなかでは、宮古島以外は、絶望的ですね。
まさか、普天間基地跡に、サトウキビ畑なんて、ご冗談でしょう。(私も、パナマの米軍基地撤退跡地を見てきましたが、危険物の除去や、これまで汚染された土壌浄化で、しばらくは、まともなことができないってのが、わかっていますので。)
サトウキビ生産の団地化は、かなり進んではいますが、それほどの量が一箇所に集まるまでには、いたっていないのではないでしょうか。
それと、周年操業となれば、現在のサトウキビの収穫期間(1-3月)を、夏植によって、長期化するというような工夫も、必要であろうし。
政府の生半可な思い付きでは、なかなか、沖縄のエタノール特区構想実現にいたるまでには、課題が多すぎそうな気がしています。

http://www.asahi.com/politics/update/0519/001.html


[4158] 日本のインド投資熱にも冷や水か?−昨日の史上最高のインド株式市場の大暴落- 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/19(Fri) 07:40  

昨日のインドのBSE市場は、史上最高の826.38ポイント、前日比6.76パーセントの大暴落となった。
前回の大暴落は、1992年4月28日であった。
毎年、雨期前に、インド市場の簿イラクは、あるが、今回の大暴落は、外国投資家に対しての課税強化のうわさがひろまったためであった。
そのうわさによると、当局は、現在の外資のインド株式市場への流入を、取引業者-とレーダー−とみなし、これに対して、41パーセントの課税を強行するであろうとのうわさである。
5月25日に、これに関するガイドラインが発表されるとのことであった。
大暴落の取引市場の状況を受けて、インドのP. Chidambaram大蔵大臣は、急遽、記者会見を開き、「いかなる外国の機関投資家も、トレーダーとは、みなさない。」として、それらのうわさを否定した。
しかし、市場では、この大蔵大臣の釈明が、市場終了後に行われたことに対してのうらみ節も聞かれたようだ。
また、今回のインド株式市場での大暴落が、今後の他のアジア市場にも、波及するのではないかとの懸念もある。
インド市場に流れ込んでいる外資は、昨日だけでも、九千四百二十万ドル売られたとされる。

http://www.teluguportal.net/modules/news/article.php?storyid=4301


[4157] 人畜無害の仮説は大いに結構ですが・・・ 投稿者:とき 投稿日:2006/05/18(Thu) 23:42  

◆鳥インフルエンザ問題の今後(162)(2006.5.18)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza287.htm
(変換ミスと思いますが、全頭葉→前頭葉。)

>確かに逮捕された江口氏は愛鶏園の管理獣医師の立場ではあった。しかし誤解される点があったにせよ、その行動自体は現場を知る専門家としての倫理に反するものではなかったと思う。知事として本当に県民の為に考えて呉れて居るのであれば、司直の手に委ねる前に自ら直接詰問するくらいの熱意もあって然るべきと考える。それによって泣いてバショクを切ったのだとすればわれわれもまた納得せざるを得ないのであるが、、。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060518-00000088-mailo-l08
(◇鳥インフルエンザ:養鶏場・検査妨害 「愛鶏園」起訴、届け出義務違反など /茨城(毎日新聞) - 5月18日13時2分更新)

>この種のものは、ぎりぎりまで全部詰めてはダメで、ある程度ファジーというか、車のハンドルの遊びみたいなところがないと、うまくいかないのである。
http://www.rondan.co.jp/html/mail/0605/060517-9.html
 のはずだったのでは・・・。産業的に打撃を現出せしめるものと、人間に確実に影響を及ぼすものを、もっと厳密に枠付けするべきでは。逆の意味で、法令の適用が大雑把すぎるように思います。人の思い込みも。
◇国家冥利(平成18年05月14日)
http://www.rondan.co.jp/html/mail/0605/060515-12.html

>鯉ヘルペスの問題でも仮に「霞ケ浦方式」を全国展開したら、今頃日本の文化そのものが失われていたかも知れない。

 いまだに各地で、苦悩はつづいております。続々と。もはや、各地の行政は、国の法令指針に従ってもいっこうにまん延防止にはつながらない無為な作業を、延々くり返すことになっております。(なんという人的物的に貴重な資源の浪費でしょう。)
http://www.pref.mie.jp/TOPICS/2006050153.htm
http://www.pref.hiroshima.jp/nourin/suisan/koi/index.html
http://www.pref.okinawa.jp/suisan/khv3.htm
http://www.maff.go.jp/koi/pcr_kensa.html
 もはや、法令対象から解除して、現実対応≠キるほかないはずですが・・・。以下のキンギョ(フナ)の例のように。
http://www.pref.saitama.lg.jp/A06/BQ24/jouhou/herupesu/kingyoherupesu.htm
 鯉では全国的に、以下のようなことは、大きな水系では、ほぼまんべんなく起こってしまいました。
◇ヘラブナ大量死感染症原因か [新潟日報 05月16日(火)]
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/index.asp?id=2006051631785

 マヤカシ科学をふりまく学者は、良識を問われます。闇ワクとか、陰謀ウイルスとか。
 そして、「鳥ウイルスが種の壁を超える」なんてことは、どういう意味のことを言っているかといえば、魚類が両生類や爬虫類に進化することが、まさに現前でおこっているのを見えるというようなものです。その胡散臭さに関して、すこし鈍感になっているのではないでしょうか。

◇ヒトとチンパンジーの祖先、いったん分岐して交雑?(2006年5月18日3時6分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060518i501.htm
>直感的にはこれは間違いだと思うが。
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20060518

◇スティーブ・ジョブズ氏、Wired Rave Awardsを受賞 2006年05月18日 10時10分 更新
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0605/18/news033.html

>ジェフリー・トーベンバーガー氏は医療への貢献により受賞した。同氏は米軍病理学研究所の病理学者で、昨年、1918年のインフルエンザウイルスを再現した研究者の1人。

>分子生物学の進歩により、研究者らは亡くなった人の肺組織の中に保存されていたウイルスの遺伝子コードの断片を見つけることができたと同氏は語った。

>このウイルスのゲノム配列の全貌を解明するのに9年を費やした末、同氏のチームは今、これは人間に適応した鳥インフルエンザであると確信している。世界が再度のインフルエンザ大流行におびえる中、同氏は、インフルエンザの変異に関するこの画期的な研究は新たな抗ウイルス薬の開発に利用できると語った。

 『肺組織の中に保存されていたウイルスの遺伝子コードの断片』、『人間に適応した鳥インフルエンザであると確信』、『インフルエンザの変異に関するこの画期的な研究』。

 確信≠ネんて、科学的事実ではありません。まさに、思い込みではないでしょうか。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0199.html
 種間の遺伝子シーケンスの差異など、どれほどのものか。しかも、ゲノムの小さいなかの一個はより大きな違いにもなっているのに。鳥ウイルスかヒトウイルスかは、もっと厳密に考えられる必要があります。いまのところはまだ、鳥ウイルスではないのではないかと判断するほかありません。それほどに、ウイルスという寄生体は、厳密です。細胞体の細菌とはまったく異なっています。AIVとヒトA型の、遺伝子的な差異はどれほどのものか。断片だったら、かなりの部分で、一致しててもなんら不思議はありません。

◇【生命:星の材料からアミノ酸のもと】
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=331246&log=20060518
>専門的な話は抜きにしても、この‘シナリオ’とやらには欠陥がある。

 日本のマスコミは、自国の政権や国家に対しては激しく批判批評はすれども、サイエンスの事柄に関して、その精神がまったく発揮されていないかのようです。科学者にとっては、すこし生ぬるい環境ではないでしょうか? 政治や経済よりも、その事実≠竍仮説≠ノ関しては、より厳しい目を向ける必要があるのではないでしょうか。ヘンな思い込みの仮想現実が、さもさも事実であるかのように流布されて、まやかしにかかってしまわないためにも。いまや、検証≠キる機能さえ自らのものとせず、分業して、さらにそのポジション作りを企ててもいるのでしょうか。それではまるで、やがて科学や学術研究も、耐震偽装制度構造と同じになるということかもしれません。
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20060518ig05.htm
〈不作為の詐欺〉。現実現場にマッチしない法令指針制度は、そうといえないでしょうか。今の日本では、いったんできてしまって、かつ現実にそぐわない「制度」は、なかなかどうすることもできないのでは。だれもそれを変える責任を負わないようですし、法や国に関してはヒトゴト感覚になりがちですし。
 やはり、日本「国民」は、「公」の精神、「法」の精神を希薄化、あるいは欠落させてしまったのでしょうか。あるいはその前提となる道徳倫理(モラル)と良識が。
http://adon-k.seesaa.net/article/17914849.html
http://ameblo.jp/worldwalker2/entry-10012549810.html
http://www.melma.com/backnumber_45206_3194570/
>(いまも基本構造はかわらず、サヨクのつくった教科書を自民党がただで配布しているわけですから。)

 いつまで、H5N2AIVを法令指針対象にしておくのでしょうか。(それはKHVコイヘルペスウイルスもですが。)
 それとも、うすうす在るらしいことを見て見ぬふりをするようになる?ないふりをしながら、まさに、車のハンドルの遊びみたいに思って。

>『どこの国でも政治家になると、何か違った裏事情が生じて、「視野狭窄症」に陥るものらしい。』
http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/20060517/1147829888
 何か前例のないことが起こると、政治的学者も業界も、同様? 日本国民がそうなってる?
http://www.rondan.co.jp/html/mail/0605/060518-9.html

 平然とした顔で流布されている風説まがいの情報には、もっともっとツッコミをいれることが当然になってもよいのではないでしょうか。とくに大手マスコミ・マスメディア情報報道に関しては。(ネットでは、それが恒常的になっているような面がたしかにありますが。)
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/0cc4c3739f5853dae6e6a68e97d77628
http://blog.livedoor.jp/saihan/


[4156] イギリスが、原子力発電所の立地方針へ転換 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/18(Thu) 21:25  

現在イギリスには、12の原子力発電所があり、これによって、英国の電力需要の22パーセントをまかなっている。
しかし、このうちの3つの原子力発電所を除いて、2020年までに、閉鎖される予定であった。
ここにきて、ブレア政権が、原子力発電所の建設に前向きになったのは、近時の石油価格の高騰によるものである。
イギリスは、2025年までは、天然ガスの90パーセントを輸入に頼る予定であった。
今後、これらの輸入先の不安定要因を考え、反対運動を避ける形で、現在立地の原子力発電サイトに発電所を増強しようというものだ。
ブレア首相は、昨晩の英国産業連盟の会合で、この方針転換を明言した。

このイギリスの方針転換には、日本も、見習うべきものがあるものと、私は思う。

特に、カーボンエミッション排出と原子力エネルギーの環境負荷をトレードオフで考えた場合、更には、近時の原子力発電技術の向上などを考えた場合では、いたずらな、原子力アレルギーに拘泥する時代ではなくなってきているものとすら、私は考える
もちろん、日本では、賛否両論があることは事実だろうが、政治が、このイギリスのようなドラスティックな方針転換を言い出せない政治風土こそ、問題であるものと思う。

http://www.timesonline.co.uk/article/0,,2-2184192,00.html


[4155] 「日本でのBSE発見頭数がアメリカに比して多いのは、検査体制の成果か?」とのアメリカの論評 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/18(Thu) 08:10  

この論評「Is mad cow making its way into our beef?」
http://msnbc.msn.com/id/12839903/
をしているのは、"Today" の食品担当編集責任者のPhil Lempert氏で、氏は、今回日本で28頭目のBSEが発見されたのに、アメリカでの発見頭数が異常に少ないのは、アメリカの検査体制に問題があるのではないかとし、そのような懸念のなかにも、USDAは、サーベイランス体制の縮小を図ろうとしているのを、問題視している。。
BSEの恐怖をアメリカに知らしめたのは、人気トーク番組The Oprah Winfrey Show
(1996年4月17日http://www.mad-cow.org/~tom/oprah.html )でのHoward Lyman氏
http://www.madcowboy.com/
とのことであるが、その恐怖が、現実のものとして、アメリカの食卓に及ぼうとしているとしている。
FDAなりUSDAの規則は厳格なのに、この種の過ちが次から次へと、アメリカの食卓に出てくるのは、なぜなのだろうと、氏は、問いかける。
そして、これらの過ちの最初の犠牲者は、消費者なのであると、氏は言う。

http://www.dogpile.com/info.dogpl/clickit/search?r_aid=69D1A06FECD34765BB527A0AB1CA88E0&r_eop=2&r_sacop=2&r_spf=0&r_cop=main-title&r_snpp=2&r_spp=0&qqn=qHO%2Br.Ai&r_coid=372673&rawto=http://www.maddeer.org/madcow_canada/lyman.rm


[4154] Re:[4153] [4152] 「(疫)病」と「ウイルス感染」は別。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/18(Thu) 07:33  

ときさん。
「「清浄国論」にこだわることがなければ、生かしておいても何ら支障のない生体だったのです。」
の点ですが、この場合、鶏は、鳥であり、生体であると同時に、経済的生産物ということなのですから、流通在庫の質的純化を図るという側面もあるわけですよね。
食卓が拒否したら、経済的生産物の行き場が無くなり、生体であることが不可能になってしまうのですから。
もっとも、食卓を説得できれば、何事も無し、でしょうが。
ここでは、食卓の選択権利というものが、捨象されてしまっているような気がしますね。
farm-to-table の過程におけるリスクアセスメントとでもいいましょうか。
そのへんの一物二価値的存在のものを、どう、ハームレスに問題処理していくかという際に、やはり、ミチゲーション的考えは、現実問題として、必要なものと考えます。
いずれにしても、ミチゲーションは、完全な解決策とはなりえませんが、社会的損失極小化へ向かっての第一歩とはなりえます。

http://www.sasayama.or.jp/policy/pol.htm


[4153] Re:[4152] 「(疫)病」と「ウイルス感染」は別。 投稿者:とき 投稿日:2006/05/17(Wed) 23:18  

笹山様

 陰に陽に、ウイルス感染は日常茶飯事。「病」は、その幾多の機会のほんの一部の目に見えた、しかも日常通りではない異常な現象としての現れ。
 感染成立集団中、どの程度の顕性率なのか、その症状の軽重は、そしてへい死率は。そして、病原体の伝播様式は、宿主の感受性は、どのような環境条件のときに悪化させやすいか。その情報の積み重ねが、「疫病」対策です。
 目の前で見えたその異常なものだけを根絶やしにして、はい終わり、という短絡に走るように定めたのが従来の根絶制度。そして、異常(「病」)はなくとも、感染経験のみで、その根絶政策対象にされてしまったのが今。それから解放したほうがよいのではないかと考えることが、どうして「疾病に対するレッセフェーレ」になるのでしょうか。

 あくまでもH5N2AIVは、感染はあれども、「疾病」ではありません。そして、鳥ウイルスが、原則的には、人には感染せず脅威にはならないことも。
 同様、ハンセン病も、治癒可能な容易に伝染のしない病でありました。しかし実際の制度は、ながらく過酷なことをしいていました。

 どういうわけか、ここ最近に勃興してきた、鳥ウイルスを人の脅威に思うのは、いまいきなり天動説を信じて、地動説を異端視するのと同じようなものです。もしくは、大陸大地は永遠不動であるとの思い込みをしてしまうことと。

 鳥世界における、ウイルス感染は、いかに鶏舎という仕切られた空間であろうとも、外界から閉鎖隔絶されているわけでは決してありません。必ずや鳥(鶏)の出入りがあります。宿主の出入りが。なんらかのウイルスの感染と、それによっておこる疾病はまずは完全に防ぎようはないという前提に立つ必要があります。さらには、生き物(動物)は、環境のつながりから閉ざされて生きることは、どうやっても不可能です。

 いままで、ただ指針に従っただけで殺処分されてしまった700万羽近くの鶏は、家畜伝染病予防法(昭和26年制定)
http://www.houko.com/00/01/S26/166.HTM
に基づく「清浄国論」にこだわることがなければ、生かしておいても何ら支障のない生体だったのです。ウイルスはどこにでもあり常在化していると考えておけば。
 しかもその法には「免疫」の考え方はまったくといっていいほど加味されておりませんし、「病」のまん延防止は対象になっていますが、「病原体」のまん延防止は明記されておりません。(典型的なザル法です。その法によっても、最初からまん延防止は不可能です。そして感染症の現実・実際にも。法自体に種々の矛盾があります、いまとなっては。まさに机上の空論計画のようなもの。その意味で、らい予防法に近いのでは。)

 免疫学的にみれば、いわば、はしかやおたふく風邪にかからないで、大人になるのがいいという考え方を、鶏にあてはめているようなものです。しかも、インフルエンザと言うありきたりの感染症ごときで。(件の感染攻撃実験における抗体産生期間が通常想定されているより短いという事実は、雛出荷前段階での感染馴致が、意識的か無意識的かは不明ですが、広く行なわれている可能性をも考えざるをえません。)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060516-00000403-yom-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060516-00000201-kyodo-soci
(ワクチンを含めて感染経験のない人が不利。しかも子供より大人が。)

 いろいろな、ウイルス性疾患のなかでも、「インフルエンザ」というのは、まん延防止が困難、かつ、ホスト側が適応しやすい類のウイルスです。リスク分散しようとするなら、遺伝子の多様性を確保し、被ったときの感受性に多様性を持たせておくことでも十分、大きな損害をかわすことができるはずですが。
(おそらく現場では、もっと柔軟な馴致対応ができるようですが。人でも、風邪は万病の元といって、大事をとって安静にするのが一番の対処ですし。体調・症状を無視したような養鶏家が、大きく失敗をおかすというのは、昔から農家の腕の差の現れでもあったはず。)

 まずは、それが人に影響するとのガセネタの妄信から脱することでしょう。「法令指針」を、「防疫」と「貿易」の、「目的」と「手段」のすり替えに利用されてしまわないためにも。「食糧戦略」という新しい「戦争」における、「武器商人」の利益追求に、その制度がうまく利用されるかたちになっているように思えてなりません。不安を煽ることによって。
(それはBSEもおなじことではないでしょうか。目の前でおこっているわけでもない、あるかもしれない可能性≠ノ踊らされてしまっているようで・・・。牛肉あるいは牛由来のプリオンで起こった病気を本当に目の前で見た人はいるのだろうか? 因果関係が証明されたというのは聞いたことがないのですが。)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062575043

 牛の「認知障害・痴呆症」も、授乳期の育成条件・環境によってではないかと思えてきている昨今です。人はもちろんのこと。人を含めて哺乳類は、離乳が早すぎたら、その後の育成にとってまずいのではないかと。
http://www.nishihara-world.jp/workshop/baby/soudan.htm
 「プリオン病」なるものに関して、牛の病気と、人の病気は、直接には因果関係がなく、別々に同じ様相の病気が起こっているだけではないかと。まさに、インフルエンザが、鳥と人間とで混同されてしまったように。
(そうすると、いまのBSE騒動はなんなのかとなりますが・・・。 やはり「恐怖の極相(ステイトオブフィア)」?)
http://d.hatena.ne.jp/schazzie/20051110


[4152] Re:[4151] [4145] [4143] 大道廃、有仁義。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/17(Wed) 21:13  

ときさん。
私は、ときさんの言われるような、疾病に対するある種のレッセフェーレの考え方には、組しません。
ハザードに対する社会的なコストを最小にするためのシステムを考えるべきであると思います。
そのための、完全ではないが、ひとつのシステムが、ミチゲーションの考え方であると思っています。

http://www.sasayama.or.jp/policy/pol.htm


[4151] Re:[4145] [4143] 大道廃、有仁義。 投稿者:とき 投稿日:2006/05/17(Wed) 20:40  

笹山様
> Incident Hazard Mitigationの手法の鳥インフルエンザ・パンデミックへの適用としては、こんなもの「Biological Disease Outbreak 」
> http://www.globalsecurity.org/security/ops/hsc-scen-3.htm
> がある程度のようですが。
> 疾病、自然災害など、あらゆるハザードを包括したミチゲーションプランとしては、ダコタ州の「The All-Hazard Mitigation plan」http://www.dakota.lib.mn.us/planning/allHazardMitigation.htm
> なんてのがありますね。

 「疫病」や「天災」そのものに関して、人為でそれ自体をどうこうできるわけがありません。目の前で起こってしまったものに、臨機応変に対処対応していくほかありません。そこでは、通常の民主主義的制度(物事の意思決定手順)が通用しません。計画などというものがほとんど機能しない領域ですから。まさに前例のない世界です。
 そこにこそ、真の統治(行政)あるいは政治の真価が問われることになります。「戦争」というのも、それの最たるイベントでしょう。が、日本のぬるま湯的ななかでのルーチンワークをこなす能力だけで維持されてきたほとんどのシステムは、おそらく、いざとなったらことごとく通用しないことになるでしょう。最大の危機管理である「戦争」が「ない」という前提の上に築き上げられた「国家」なのですから。事実上、「危機管理」というのは存在しないも同然です。「ないこと」「おこらないこと」が前提なのですから。「戦争放棄」と称して。それこそがもはや「虚構」以外のなにものでもありません。
 たぶん、日本の現行のシステムでは、想定外(法定外)のことが起こってしまった場合、対応するすべがないでしょう。それゆえ、外交では起こらないことばかりを考えるおかしな方向で、ずるずるきてしまったはずです。その点で、阪神淡路大震災のときも反省があったように思いますし。(自衛隊初動に関してとか。新潟中越地震のときは、その反省が多少生かされたようですが。)

 「H5N2AIV感染」に関しては、人間の思い違いによる、まったくの「人災」である以上、「減災」と言う概念にはあてはまりません。
 ある種の法の対象とする「病」(感染症)が「人に影響がない」としてしまえば、制度は形骸化してしまうことになり、「人に影響する可能性がある」としてしまえば、制度を超えてありもしない恐怖で「集団ヒステリー」にかかってしまうことになっています。「ない」という洗脳煽動によって広く醸成されてしまったひとの思い込みが、「ある(かもしれない)」という不安・恐怖の妄想を生んで。
http://d.hatena.ne.jp/schazzie/20051110
 せめて、学者先生方の「知」は、明晰であってほしいものです。そして『過ちては則ち改めるに憚ること勿れ』という精神と。
http://homepage1.nifty.com/kjf/China-koji/P-011.htm

 日沼先生も、AIVの変異は人の脅威であるから、排除根絶清浄化対象にすべし、という発想をするのでしょうか?
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006051600094&genre=G1&area=K1D
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4585050736

『フィールドワークの技法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4788507889
『「隔離」という病い―近代日本の医療空間 』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4122044928

色川 武大『うらおもて人生録』(新潮文庫)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101270023
《ものを眺めるときのコツは、まずはじめに、これ以上は疑ってもしかたがない、という素朴なところまで、できるだけ戻ってみることだね。》(P144)
http://homepage2.nifty.com/higakitakashi/
(紹介されておったものの受け売りです。上の二冊も。)

◇茨城県 知事定例記者会見における発言要旨 平成18年5月16日(火曜日)
○高病原性鳥インフルエンザ(弱毒性)に関する対応について
http://www.pref.ibaraki.jp/press/06press/p060516.htm#4
>また一方で,鶏のほうだけではなくて,今の不思議な話がいろいろあるということですが,それ以上に不思議なのは,鶏に接触していない人が鳥インフルエンザに罹っているということでありますから,こちら(を究明すること)のほうが私は大事だろうと思っております。

>そのウイルスを使う側からしてみれば,即効性もあって,持続性もあって使いやすいという。そうなってくると,ますます闇ワクチンの不正使用が裏づけられてくるのかなというふうにも思うのですが,その辺についてはいかがですか。

 実験感染に用いた鶏が、すでに抗体産生能を獲得しているように見えるとは発想できないのでしょうね、大手の記者さん。あくまでも、闇ワクの性能≠セと思い込んでしまっているようで。
 もう、この国の情報にかかわる川上の人間の知の劣化が激しすぎるように見えてしようがありません。わからない分野なら、語らなきゃいいのに。免疫の基本知識が欠落しているのなら。
 感染症を、単純な「主-客」関係でしか考えていないのでしょう。「清浄無垢な生物体」と「汚穢邪悪な病原体」として。


[4150] Re:[4149] [4147] [4146] 中央公論に中西準子氏のBSE論&週刊文春に桜井よしこ氏の米国牛論 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/17(Wed) 16:02  

掲示板さん。
ハザード・ミチゲーションを実施するうえで、多くの誤解があるのは、ミチゲーションの手順を踏まないで、一挙に代替措置に突っ走るという誤りが見られるのですね。
その手順とは、「回避→最小化→代償」の順序(Sequencingという)なのですね。
つまり、「リスクを回避する試み」→「リスクを最小化する試み」→「リスクがどうしても回避・最小化できない場合の代替措置」
この手順を踏まないで、最後の代替措置に移行してしまう考えが、ともすれば、横行してしまいます。
BSE検査を費用対効果で、最小化する試みも、この順序を狂わしてはならないものと思われます。
ミチゲーションの考え方については、下記の私のサイトもご参照ください。

http://www.sasayama.or.jp/policy/pol.htm


[4149] Re:[4147] [4146] 中央公論に中西準子氏のBSE論&週刊文春に桜井よしこ氏の米国牛論 投稿者:掲示板から 投稿日:2006/05/17(Wed) 12:12  

笹山さん、
”専門家”に任せることの問題点はとても理解しますが、かといって”リスク論専門”の中西氏のBSE論に任せると、感染潜伏牛の増加についても、米国でBSEがどれだけ拡大し、どれだけ人間に影響しているかも、血液製剤などの安全性についてもリスクが増える一方ではないでしょうか。

米国の飼料管理はずさんなままで、感染が拡大してもおかしくないのですから。


[4148] Re:[4139] 機能的民主主義とは何ぞや? 投稿者:桜の花 投稿日:2006/05/17(Wed) 11:30  

笹山さん
機能的民主主義・・・
勝手ついでに 私流の解釈をさせてください。

> 先日、インドのタタ・グループやインド大使館などのかたの話を聴く機会があったが、その話の中で、しきりに、「インドは、「Functional Democracy 」(機能的民主主義)の国である。」と、強調されていた。
>
> この「Functional Democracy 」(機能的民主主義)というのは、いったいどのような概念なのだろうか?

私は 国民の納得できる『意思伝達能力』が加味された社会又は国家になったことを 先進諸外国と比較したとき そんしょくない自信を持ち 民主的な意味合いに転化した表現だと思いました。
機能的民主主義であげられた説明が・・
解りやすく言うと・・
意思伝達能力を伴った社会と言う言葉の範囲に当てはまると思います。

そうだとしたら インドは国民の意識として素晴らしい国だと思います。

私は 意思伝達能力を人類自身の進化・発展の要素の一つと考えています。




[4147] Re:[4146] 中央公論に中西準子氏のBSE論&週刊文春に桜井よしこ氏の米国牛論 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/17(Wed) 10:08  

掲示板さん。
このなかの「科学的評価にこだわるかぎり、科学者や専門家はリスク評価・管理に何も貢献できないだろう。」というのは、ある意味、4143.4145での問題意識と似ているような感じがしていますが。
すなわち、鳥インフルエンザ対策にしても、疾病の専門家に制度設計を任せておくと、浮世絵的な制度を設計してしまう、これをけん制すべきものが、無いといけない、という指摘であれば、共感できる面もあるようですが。
では、その、オーバーオールな社会制度設計を誰ができるのか、ということになると、諸論があることは、事実でしょう。
その意味では、現在のリスク管理機関は、専門家を隠れ蓑に、恣意的にイイとこ取りをしている、ということなのでしょう。


[4146] 中央公論に中西準子氏のBSE論&週刊文春に桜井よしこ氏の米国牛論 投稿者:掲示板から 投稿日:2006/05/17(Wed) 09:59  

雑誌記事寸評:リスク社会をどう生きるか(中央公論、06年6月号)
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/opinion/review01.htm

>諮問委員会としての任務を厳密な科学的評価だけに絞ったために

「厳密な」科学的評価という言葉は中西氏の言葉なんでしょうか。委員は「科学者として信用を失う」といって辞めていったようですが。

桜井氏の方は隠蔽の日本より米国の方がまし、といった様な内容みたいですが?



[4145] Re:[4143] 大道廃、有仁義。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/17(Wed) 09:49  

ときさんのご主張は、一度、「清浄国幻想のもたらすミスマッチ政策の跋扈」というような視点で、まとめておきたいと思います。
要は、まだ、日本のこの種の政策にとって、ミチゲーションの考え方が浸透していないことによるものと思われます。
一部、防災から減災へとの方針転換は、国土交通省では、行われていますが。
もっとも、このミチゲーションの考え方の前提としては、代替となるべきものが、トレードオフとして相対峙して、なければならないのですが。
そのトレードオフが、単に、養鶏業界ということでは、ミチゲーションは成り立ちません。
Incident Hazard Mitigationの手法の鳥インフルエンザ・パンデミックへの適用としては、こんなもの「Biological Disease Outbreak 」
http://www.globalsecurity.org/security/ops/hsc-scen-3.htm
がある程度のようですが。
疾病、自然災害など、あらゆるハザードを包括したミチゲーションプランとしては、ダコタ州の「The All-Hazard Mitigation plan」http://www.dakota.lib.mn.us/planning/allHazardMitigation.htm
なんてのがありますね。


[4144] 香港で、またまた、アメリカ牛肉に骨混入発見 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/17(Wed) 08:21  

今回、発見されたのは、アメリカのカリフォルニア州のHarris Ranch Beef Company加工の肉であるが、どの部分の骨であるかは、明らかにされていない。

なお、Harris Ranch Beef Company社は、日本向け加工施設リスト「Official Listing of Eligible Suppliers to the EV Program for Japan」(EV Japan Eligible Supplier List)にも載っている会社である。

http://www5.chinesenewsnet.com/MainNews/SocDigest/Technology/cna_2006_05_16_09_01_08_291.html


[4143] 大道廃、有仁義。 投稿者:とき 投稿日:2006/05/17(Wed) 00:19  

>仁義なんていうことがほざかれるのは、大道が廃れている証拠である。
>知恵のあるやつが目立つときには、世に偽りがある。
>親子の情が薄れたときに、ファミリーに価値だとかマスコミが吹く吹く。
>国家が混乱したときに、あいつは貞臣だとかいう偽物野郎が出てくる。
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20060516

『大道廃(すた)れて仁義有り。知慧(ちえ)出でて大偽有り。
 六親(りくしん)和せずして孝慈有り、国家昏乱(こんらん)して忠臣有り。』(第18章)
http://www.netwave.or.jp/~m-kenji/page/rousi/rousi018.htm

『大上は下之れ有るを知るのみ。其の次は親しみて之を譽(ほ)む。
 其の次は之を畏(おそ)れ、其の次は之を侮る。
 信足らざれば、信ぜられざる有り。
 悠として其れ言を貴(わす)れ、功成り事遂げて、百姓、皆な我れを自然と謂う。』(第17章)
http://www.netwave.or.jp/~m-kenji/page/rousi/rousi017.htm
http://d.hatena.ne.jp/jjb/20060319/1142723032

◆鳥インフルエンザ問題の今後(161)(2006.5.16)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza286.htm
>勢いが付けば途中では誰も止められなくなり戦争と同じで谷底に、つまりは日本中の鶏に類が及ぶまで阻止出来なくなるでしょう。今のところ茨城だけの問題のようですが、明らかにその現地の被害を過小評価し過ぎています。

 それでも、実際はどうなるかといえば、制度が形骸化することになる、ということです。おそらく、よほど下手をしないかぎり馴致できるはずですから。他山の石としてコイヘルペスウイルス(KHV)病。おそらく、国内では(養殖生産段階でも)まん延してしまっているのにもかかわらず、制度は「清浄国論」の基本設計のまま、業界は動いてしまっているようです。つまり、ウイルスがありながら、まさに馴致でやり抜いてしまっているようにしか見えない。現実と防疫制度が、とてもマッチしなくなっているのにもかかわらず。もう、法令指針対象から除外するほかないと考えるのが常識的なのでは・・・。ことさら、人には影響がないと謳ってしまっていますから、平気で馴致されて流通することが行なわれているのではないでしょうか。実際は抗体をもつことによって「病」にならなくなるのですから。(新たな感染源にもなるということですが。みんな罹ってしまえば怖くない、ということを地でいってるのかも。防疫制度を度外視して。)

◇農林水産省 施策情報(消費)
http://www.maff.go.jp/syohi.html
コイヘルペスウイルス病に関する情報
http://www.maff.go.jp/koi/index.html
コイヘルペスウイルス病に関するPCR検査結果
http://www.maff.go.jp/koi/pcr_kensa.html
第9回コイヘルペスウイルス病に関する技術検討会の概要について
http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20060208press_3.html
http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20060208press_3b.html
(○配布資料一覧)

 資料をながめれば、相当の箇所(全都道府県)で発生が確認されているのにもかかわらず、しかも治癒方法まで公表されてしまっているのにもかかわらず、いまだに「根絶政策」をやっている摩訶不思議。
 おそらく、やがて養鶏も実態は同じようなものになるのではないでしょうか。「制度」がまさに「形骸化」してしまうことに。しかも「鳥ウイルス」の学者先生がたは、どうにもこうにもおかしな理論を振り回すことにもなっていますし。

>『鶏へのウイルス感染後、抗体が5−7日(通常は10−14日)と短期間で作られる』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060515-00000180-kyodo-soci

 もうすでに、抗体産生能があると考えていいのでは。耐性系統として確立されてしまっているとも考えられますし。完全にH5N2とは、共生関係を築いてしまっていると判断するほかありません。

◇2006/5/16 卵かけご飯 ブーム爆発の謎
http://jp.jinbn.com/2006/05/16164531.html
◇卵かけご飯『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%B5%E3%81%8B%E3%81%91%E3%81%94%E9%A3%AF
(アレルギーは、離乳が早すぎるためとのこと。卵のせいではない。ホスト側の乳児期の食環境に左右される。)
http://www.nishihara-world.jp/workshop/baby/soudan.htm

 鳥インフルエンザ禍がなければ、なんと幸せな心温まるページであるのに。とても残念なご時世です。しかも人間の勝手な思い込みで招いてしまっている災難ですからなおさら。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/tamago.htm

畑村 洋太郎 『失敗学のすすめ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062747596
◇エピローグ 失敗を肯定しよう

『最大効率をお題目に、こうやればどうなるという仮想演習さえ禁じて、関連するはずの他部署の仕事の中身もまったく教えず、全体システムの中でそれぞれの関係の脈絡を断ち切ってきたのが、日本企業の典型的な管理手法でした。このやり方で、作業者を思考停止状態に陥れた挙げ句、失敗が起こったときの言い訳が「思いもよらなかった」「予測できなかった」の決まり文句です。「思いもよらなく」「予測できなく」させているのは何なのか、もう一度深く考えてみるべきです。
 経営不振に苦しみ、事故やトラブルなどの失敗を繰り返す日本のいまの状態は、おごり高ぶり、健康管理を怠って病に倒れた病人の姿を彷彿とさせます。』(p.280-281)

『創造力のなさは、失敗に直面したときの対応のまずさにも顕著に現れます。真の創造は、目の前の失敗を認め、これに向き合うことからしか始まりません。にもかかわらず、起きてしまった失敗を直視できず、「思いもよらない事故」「予測できない事故」という言い訳で失敗原因を未知への遭遇にしてしまう責任逃れを繰り返しては、次の失敗の防止も、失敗を成長・発展の種にすることもできません。』(p.282)

『失敗は、新たな創造行為の第一歩にすぎません。その失敗と上手につき合い、うまく活用していくためにも、まずは失敗を恥である、減点の対象であると考えるいまの日本の失敗文化そのものを変えていく必要があります。(中略)じつをいうと私自身は、失敗が起こったとき思わず隠してしまうのは、人間の心理として仕方のないことだとも思っています。思わず隠せるほどの失敗ならば、まだそれほど大きな失敗には結びつきません。しかし問題は、隠しきれない失敗を起こしたとき、それ以上ウソをついて失敗を隠し続けるのは、絶対避けるべきです。その段階ですべてを明らかにできれば、致命的なダメージは避けられます。』(p.286-287)

『失敗は、一時的に私たちの心を苦しめますが、じつは発展のための大きな示唆をつねにあたえてくれます。そして、真の創造は、起こって当たり前の失敗からスタートするということを私たちは決して忘れないようにしたいものです。』(p.287)

◇文庫版あとがき
『残念ながら世間はまだ人の営みに冷たい見方が支配的なようで・・・(中略)しかし、人の営みを暖かく見る見方だけが新しいものを生み、人間の文化を豊かにする・・・(中略)
 失敗は誰にとっても嫌なものだが、人間の活動につきもので人が生きているかぎり避けて通れない。そうであるなら大切なのは失敗しないことではなく、失敗に正しく向き合って次に生かすことである。これが失敗学の基本的な考え方だが、(中略)そんな人の営みに優しい見方がこの社会に少しでも浸透することを切に願っている。』(p.301)

 どうしても、優秀な方々ほど、失敗や間違いに対する免疫≠ェ、なかなか身についておらないようで・・・。その体験が少ないだけに。


[4142] Re:[4141] [4138] 中国は、6月30日前に、アメリカ牛肉輸入再開と、USDA発表 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/16(Tue) 21:01  

虹屋さん。
このサイト「Need More Negotiation To Resume Beef Exports To China」http://www.cattlenetwork.com/content.asp?contentid=37036
を見ますと、どうも、ペン次官の体面づくろいのような面もあるようですね。
すなわち、中国は、牛肉輸入再開の大筋については同意したものの、その時期については明確にしなかったというのが真相のようですね。
だから、ペン次官は、「6月30日前に」以上の詳細を明らかにすることができない、との見方をこのサイトはしていますね。
ペン次官は、以前から、日本との輸入再開についても、ビッグマウスのところがあると指摘されていましたが、対中国でも、そのような一面が現れていたようですね。

http://www.cattlenetwork.com/content.asp?contentid=37036


[4141] Re:[4138] 中国は、6月30日前に、アメリカ牛肉輸入再開と、USDA発表 投稿者:虹屋 投稿日:2006/05/16(Tue) 18:28  

> 昨日、USDAが発表したところによれば、中国とアメリカとの第17回JCCT協議の結果、中国は、6月30日前に、OIE基準にもとづいてのアメリカ牛肉輸入再開をするとのことである。
>

このOIE基準は、現行の2005年の物なのでしょうか?この21日からのOIE総会で討議、採択される2006年版なのでしょうか??

どちらにせよ「脱骨」肉では、SRMのせき柱以外の骨が残っていても「脱」されていなくても問題がないという米国の主張、香港や台湾での骨付き肉での米国の主張を中国政府はどう扱ったのでしょうか?

内臓肉は中国は輸入するのでしょうか?米国のBSEステータスは??


[4140] アメリカのBSE検査体制をイリノイ大学の学者が痛烈に批判 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/16(Tue) 16:52  

イリノイ大学のGregory Berlowitz 氏が、USDAのBSE検査体制のあり方に対して、批判する記事を、書いた。
この中で、Gregory Berlowitz 氏は、「USDAは、公共の福祉に先立って、アメリカ牛肉産業の福祉と、販売促進への懸念のほうを重視している。」と批判している。
そして、2005年6月24日発見のBSEをカナダ経由ではないアメリカ初のBSEとしているが、2004年11月において、BSE疑惑となった牛こそが、アメリカ初のBSE牛であるとしている。
Gregory Berlowitz 氏は、USDAの検査体制のあり方について、これまでのhead-in-the-sand (「現実逃避的な」という意味、ダチョウは危険が迫ると、砂の中に頭を突っ込み、現実を見ようとしないといわれるところから来ている。)な方法を改めて、消費者からの信頼を得られる強制検査と、ボランタリー検査のミックス体制を志向すべきときであるとしている。
また、ダウナー牛に偏ったサンプリングをやめ、月齢24ヶ月以上の牛についての全頭検査に改めるべきであるとしている。
クリークストーンが要望している自主検査に対して、the 1913 Virus-Serum-Toxin Actの存在を盾にUSDAが拒否していることは、本来、この法律が持っている意味を、USDAが曲解して、都合のいいように使っていると、非難している。
そして、議会は、自主検査を可能とするような法制の整備に努め、USDAは、自主検査のための基準作りをすべきであるとしている。
また、FDAの飼料検査のあり方についても、飼料検査についての一定のプロセスについての手続きの定めが無く、過ちを繰り返していると、している。
このGregory Berlowitz 氏のUSDA検査体制批判論の題名は、「"Food Safety vs. Promotion of Industry: Can the USDA Protect Americans From Bovine Spongiform Encephalopathy?" 」(「食品安全vs.牛肉産業宣伝促進:USDAは、アメリカ人をBSEから、まもることができるのか?」)というものである。
参照
http://washingtontimes.com/upi/20060515-070116-5755r.htm

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2006-05/uoia-ftf051506.php


[4139] 機能的民主主義とは何ぞや? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/16(Tue) 10:48  

先日、インドのタタ・グループやインド大使館などのかたの話を聴く機会があったが、その話の中で、しきりに、「インドは、「Functional Democracy 」(機能的民主主義)の国である。」と、強調されていた。

この「Functional Democracy 」(機能的民主主義)というのは、いったいどのような概念なのだろうか?
そこで、「Functional Democracy Defined」
http://www.democracywatch.org/functional-democracy.html
のサイトを見ると、どうやらこのようなことらしい。
このサイトでは、機能的民主主義であるかどうかを、自己採点するスコアリング表がつけられている。

それによると、
1.政治的・司法的な環境の下で、次のような点で、民主的な原則が貫かれているか。
司法制度の番人が、少なくとも、国民の33パーセントの信任を得ているか。
報道が、選挙に対して公平であるか。
対立する選挙の候補者に対して、報道が、公平な報道をしているか。
少なくとも、国民の20%以上の支持を得ている政党が、選挙の過程を監視しうる状態にあるか。
政党が自由に集会などを持つことができるか。

などなど十数項目にわたるスコアリングで、最高は、100で、最低は、マイナス1500であるという。

人口が多いわりには、投票率が高い、インドの普通選挙制度の歴史と存在が、インドの民主主義を支えてきたということと、それが、中国との最大の違いであることを強調したいのだろう。

ところで、インドは、今年1月のダボス会議
http://www.weforum.org/site/knowledgenavigator.nsf/Content/India+KN+sessions
で、中国と並ぶ成長国として取り上げられるなど、いよいよ、注目を浴びている。
参照
http://forum.maplecroft.com/loadmap?template=map&issueID=9

成長の要因として、タタ・グループの社長は、次の要因を挙げていた。
@経済成長が、内需伸張に基づくものであり、アメリカ経済に依存していない。
Aその内需を支えるのが、年齢20-30台の生産人口かつ消費人口の多さである。そして、中間層の確実な増大も、これに寄与している
Bローンが少ないことが、経済の成長を支えている。
CIT関連の貿易外収支の黒字が大きい。
D知価時代にふさわしい、英語の話せる人材が多い。
Eソフトに強い経済体質である。

などをあげていた。

また、インド経済のリスク要因としては、

原油価格の高騰、海外からの資金流入ストップ、アメリカの金利上昇による流動性低下、アメリカの景気減速、中国の過剰投資、日本の金融引き締め、インド企業収益についての失望感、政治的および偶発的クライシスの勃発、
などをあげていた。

なお、私のブログ「「インドは、同盟国と標的国との両方の立場には、同時にはなれない。」とのインドのシャム・サラン外務大臣のアメリカ講演」
http://www.sasayama.or.jp/india2/?p=21
は、最近のインドの国際的な中における位置づけを知るうえで参考になるかもしれない。

http://www.democracywatch.org/functional-democracy.html


[4138] 中国は、6月30日前に、アメリカ牛肉輸入再開と、USDA発表 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/16(Tue) 06:02  

昨日、USDAが発表したところによれば、中国とアメリカとの第17回JCCT協議の結果、中国は、6月30日前に、OIE基準にもとづいてのアメリカ牛肉輸入再開をするとのことである。

http://www.usda.gov/wps/portal/!ut/p/_s.7_0_A/7_0_1OB?contentidonly=true&contentid=2006/05/0166.xml


[4137] Re:[4136] [4101] [4099] 英国政府 14ヵ国に輸出血液製品によるvCJD感染リスクを警告ーガーディアン紙 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/16(Tue) 05:48  

掲示板さん。
フランスからの再輸出先をおっていますが、まだ、わかっていません。
下記のサイトの地図では、日本列島は、汚染対象国として、黒く塗りつぶされてしまっていますが。

http://www.smh.com.au/news/world/too-late-to-shut-the-gate-on-this-killer/2006/05/14/1147545210765.html?page=fullpage#contentSwap3


[4136] Re:[4101] [4099] 英国政府 14ヵ国に輸出血液製品によるvCJD感染リスクを警告ーガーディアン紙 投稿者:掲示板から 投稿日:2006/05/15(Mon) 23:32  

北海道新聞から

>一方、フランスは問題の血液製剤を十カ国に再輸出したが、その国名を明らかにしていない。

ヤコブ病、90年代輸出の血液製剤で感染の恐れ 英国政府が警告  2006/05/14 07:55
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060514&j=0026&k=200605137562
 【ロンドン13日高田昌幸】英国から一九九○年代に輸出された血液製剤が、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病を引き起こす可能性があるとして、英政府がブラジルやトルコなど輸出先の十四カ国に警告を発している。警告対象に日本は含まれていない。

 ヤコブ病は、牛海綿状脳症(BSE)にかかった牛の危険部位を食べた人が発病するとされ、血液製剤による感染ルートはこれまで理論的な可能性のみが取りざたされていた。英政府は二○○三年十二月、輸血によるヤコブ病の発生を初めて確認。その後、英政府傘下の生物製品研究所(BPL)の血液製剤を当局が再検査したところ、英国以外での危険性が判明したという。

 問題の血液製剤は、後にヤコブ病を発症した九人、計二十三回分の献血から製造された。英国内では約六千人が感染した可能性があるという。

 海外では、ブラジルとトルコへ輸出された血液製剤の危険性が最も高く、トルコ政府はすでに血液製剤を使用した患者の追跡を始めた。

 ブルネイ、アラブ首長国連邦、インド、ヨルダン、オマーン、シンガポールの六カ国に輸出された製品も注意が必要という。ベルギー、モロッコ、エジプト、フランス、オランダ、イスラエルへも輸出されたが、危険性は低いとしている。

 一方、フランスは問題の血液製剤を十カ国に再輸出したが、その国名を明らかにしていない。

 BPLを管轄する英血液移植局は「英国の血漿(けっしょう)を使った血液製剤は安全性確保のため、九九年に製造を終了している」として、現行の血液製剤には問題がないと説明している。

>英国は、現在、米国から血液製剤を輸入していませんでしたっけ。


[4135] 貧すれば鈍するか? 投稿者:とき 投稿日:2006/05/15(Mon) 23:04  

◇「鳥」インフルを「取」り除く
 三洋電機、鳥取大学との共同研究の成果を発表【ライブドア・ニュース 05月15日】
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1963713/detail

 細菌は減らすことで事足りますが、ウイルスは0にしなければ意味がないですし、ウイルス0というのは実質ありえない世界です。なんらかの細胞体(宿主)がいれば、かならず存在すると考えておかなければなりませんし、ウイルスごときを防御するシステムは生き物にみな具わっているものです。そのための「免疫」のしくみです。(「免疫」のごく一部の機能ですが。)
 ウイルスに対して、除去すればいいと考えるのは、「エセ科学」だと思います。流行のものに乗っかっての便乗商法ですね。かつての遠赤やマイナスイオンのように。
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/nisekagaku/nisekagaku_nyumon.html
http://atom11.phys.ocha.ac.jp/wwatch/intro.html
http://www6.big.or.jp/~beyond/akutoku/

◇2006年5月10日 三洋電機の落陽
http://www.policejapan.com/contents/syakai/20060510/index.html

■2006/05/15 (月) あっちでもこっちでもまやかしばかり。
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=331246&log=20060515
【将来の出生率1・39、厚労相が政府目標を提案】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060514-00000214-yom-pol
>いずれにしても年金のために子供を産めよ増やせよと言うのは納得出来んなぁ。


[4134] 農薬規制問題と、牛肉問題とが、ごっちゃになってきそうな日米協議 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/15(Mon) 22:36  

5月29日に、日本の農薬規制問題について、Chuck Lambert氏とEllen Terpstra氏が来日し、日米協議をするとのことであるが、このサイト「U.S., Japan to discuss Tokyo's new rules on agrochemical residues」
http://mdn.mainichi-msn.co.jp/business/news/20060513p2g00m0bu023000c.html
では、その際に、日米牛肉問題についても、話し合われるようなことが書かれている。
今日の石原農林水産事務次官の記者会見では、農薬規制の話し合いは、あるが、牛肉問題については、そのような日程は決まっていないといわれるし、いったい、どうなっているんでしょうかね。

http://mdn.mainichi-msn.co.jp/business/news/20060513p2g00m0bu023000c.html


[4133] 記者さんは、いつまで、翻訳待ちなんだか。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/15(Mon) 22:26  

今日の農林水産事務次官の記者会見で

Q: BSE関連なんですが、アメリカ側の報告書について中川大臣は以前から公表するという姿勢を明言していらっしゃるのですけれども、前回、日本側は仮訳の公表でしたが、今回、押し迫っていることを考えると日本側に届いた報告書を、そのまま生(英文)で公表するということもあり得るのでしょうか。
A: これは、これからの問題でございます。この前、どなたか大臣に公表をするのかどうかという質問がありました時に、大臣がきちっと公表するということを答えておられましたけれども。
我々はできれば、皆さん方、この前、大変なご苦労をされたというふうに承知しておりますので、皆様方の情報が正しければ、薄いものだということですので、我々としては皆様方の便宜も考えまして、あるいは消費者のことも考えまして、できるだけ、間に合えば翻訳して公表したいというふうに思っておりますけれども。
Q: 翻訳のしていないものについては、公表する意思はないという・・・・・。
A: ちょっと、それは担当の方で、今、どういう状況になっているか分かりませんけれども、我々としましてはできるかぎり公表したいと思っています。

ああ、いつまで、こんなことやってんだろう。

http://www.kanbou.maff.go.jp/kouhou/060515jimujikan.htm


[4132] Re:[4131] [4130] 鳥ウイルスが人に感染する、は錯覚 投稿者:とき 投稿日:2006/05/15(Mon) 22:21  

笹山様
> いや、そのような厳格な論争をする意味なのではなく、ともすれば、業界擁護的とも受け取られかねないこの種の注意書きを、このような形で、掲示するセンスに問題ありとしているのです。

 あくまでも、プレスリリース文書の形式上、マスコミの皆様むけに、過度な反応を謹んでくださいというポーズをとるための口上に過ぎないのでは、と思っております。たしかに言葉足らずではありますが。結論はあれで間違ってはいないと思います。

 どうしても、マスコミの記者さん方は、いまだに鳥のウイルスごときが、さもさも鋼鉄の鎧でも着て、人間を痛めつけることを虎視眈々と伺っているかのようなイメージを抱いているかのような記事を書いていましたから。
 そのおかげで、海外では相当の自殺者ならびに消費低迷流通阻害が起こってしまいましたし。アメリカもパニック寸前なのでしょうか?
http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200605140003.html
 まるで、「火星人襲来」の現代版のようです。
http://www.anecs.net/social/seso/seiyo-mod/kaseizin.htm
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%82%BA
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%88%A6%E4%BA%89_(%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3)

◇NHKクローズアップ現代「鳥インフルエンザ 闇ワクチンを追う」(11月8日(火)放送)
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku2005/0511-2.html#tue
◇週刊新潮特集「茨城だけ発生『鳥インフルエンザ』はばらまかれた『陰謀ウイルス』が原因だった!」への抗議と謝罪・訂正の要求
http://www.jpa.or.jp/news/item/2006/03/08/besshi01.html
・これまでの調査結果から今回のウイルス(H5N2型)は中米のグアテマラ株であることが判明しており、中米から渡り鳥が飛来する可能性が低いことから、ワクチンやウイルスのバイオテロの可能性も考えられます。
・2005年12月30日付け読売新聞では、特に違法ワクチンの可能性を報道しています。
・2006年2月9日号週刊新潮でも違法ワクチンの可能性を報道。
http://www.ise-egg.co.jp/influenza/index.html

 日本最大手の、当事者中の当事者がこれでは・・・。どうにもなりませんね。まさに、ビジネス戦略上、罠に嵌められてしまったと見てもハズレではないような気がします。ウイルスが「ある」ことを主張すると異端になってしまうのですから。


[4131] Re:[4130] 鳥ウイルスが人に感染する、は錯覚 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/15(Mon) 21:43  

ときさん。
いや、そのような厳格な論争をする意味なのではなく、ともすれば、業界擁護的とも受け取られかねないこの種の注意書きを、このような形で、掲示するセンスに問題ありとしているのです。
この辺のメッセージは、もっとニュートラルな視点で、別の形で、書かれるべきでしょう。
インドネシアやヴェトナムでの鶏肉を食したことによる原因解明というのも、判然とはしていないようですし。


[4130] 鳥ウイルスが人に感染する、は錯覚 投稿者:とき 投稿日:2006/05/15(Mon) 21:27  

【鶏卵、鶏肉を食べることにより、鳥インフルエンザウイルスが人に感染することは世界的にも報告されていません。】

 こちらのほうが、正確のように思います。
 WHOの方が誤りを認めるべきではないか、と思います。

◇感染確定症例数(06/5/12 WHO)
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/case060512.html

 鳥(鶏)が、その感染原因となっているとの濡れ衣≠着せられていると思っております。もし仮に、その鳥ウイルスが、本当に人に感染しているのなら、もっともっと感染者数症例数が多いはずだと思います。それでは、まるで、感染する人間を選り好みしているかのようです。そんな莫迦なことはありません。
 もう人での重症へい死事例があるということは、ヒトヒト感染が起こっていて、その中で、とくに感受性の高く、免疫能が適正範囲内からそれている個体が重症化へい死していると考えるほかないはずです。
 本来であれば、抗体検査を広く実施し、本格的な疫学調査をやるべきでしょう。抗ウイルス薬を備蓄する以前に。
http://d.hatena.ne.jp/schazzie/20051110
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/nisekagaku/nisekagaku_nyumon.html
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198604088

◇茨城のウイルスに不自然さ 農水省の鳥インフル調査で(共同通信) - 5月15日19時18分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060515-00000180-kyodo-soci

>感染原因をめぐっては、中米のウイルスを基に作られた違法ワクチンを使用した可能性が浮上しており、農水省は「使用の可能性をあらためて示した」としている。

 プレスリリース外の情報報道ですね。創作・捏造による主観憶測記事でしょうか? 農水省の公表資料にきちんと残る形で出ている?

>鶏へのウイルス感染後、抗体が5−7日(通常は10−14日)と短期間で作られるなど不自然な点が多く「渡り鳥による感染可能性は低い」としている。

 その感染実験個体が、すでに感染経験があるということではないか。育苗育種段階ですでに常在化しているということの証左?

◇<鳥インフルエンザ>英ヒナの輸入停止、農水省がほぼ解除へ(毎日新聞) - 5月15日19時26分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060515-00000079-mai-bus_all

 背に腹は変えられないということでしょう。育種をするとお題目を唱えたところで、現実は待ってはくれないのですから。
 あいかわらず「清浄国論」には頬被りでしょうか。いつまでもそれを堅持するようだと、もう腹を括って、ひたすら発生を隠す以外に道がなくなってしまうでしょうね。バレたら運が悪かったと思うしかないように。抗体保有だけでも、あげられてしまうとなったら、もはやロシアンルーレットみたいなもの、運を天にまかすのが日本の養鶏業の姿になります。まさにバクチのようなもの。それが健全な「産業」「職業」といえるでしょうか?


[4129] Re:[4128] ウイルスの拡大は、やはり鶏(雛)の移動に伴う? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/15(Mon) 21:12  

ときさん。
この農林水産省さんのサイトの注意書き「鶏卵、鶏肉を食べることにより、鳥インフルエンザウイルスが人に感染することは世界的にも報告されていません。」ですって?
WHOの勧告では、「It is safe to eat chicken, eggs and other poultry products as long as they are properly cooked.」
http://www.who.int/bulletin/volumes/84/1/who_news.pdf
との条件付きなのですにね。
インドネシアでのヒト感染鶏インフルエンザは、むしろ、適切に処理されていない鶏肉を食べた感染者が多いというのにですね。




[4128] ウイルスの拡大は、やはり鶏(雛)の移動に伴う? 投稿者:とき 投稿日:2006/05/15(Mon) 20:56  

◇プレスリリース
平成18年5月15日 農林水産省
食料・農業・農村政策審議会消費・安全分科会家畜衛生部会
第20回家きん疾病小委員会及び第6回高病原性鳥インフルエンザ
感染経路究明チーム検討会の概要について
http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20060515press_5.html
【鶏卵、鶏肉を食べることにより、鳥インフルエンザウイルスが人に感染することは世界的にも報告されていません。】

>分離されたウイルスを用いた鳥類への接種試験の結果、本ウイルスの感染性は鶏で高く、アイガモに対してはないこと、本ウイルスは鶏に対する抗体誘導能力が高く、かつ、抗体持続期間が比較的長い

 感受性が鶏で特異的? 雛の段階で感染経験済みとなっている可能性は?(おそらく、天然野鳥由来と考えるよりは人為的畜産システム内において出現していたと考えたほうが自然ではないか。)

◇65.ウイルスはどこから来たのですか
http://www.microbes.jp/aimai/kurashi/fl065.htm
http://www.microbes.jp/aimai/aimai.html

>英国ノーフォーク州で発生した高病原性鳥インフルエンザについては、弱毒タイプのH7N3型であることが確定

 ウイルス感染による病理病態は、ウイルスのみで決まるのではなく、あくまでも、@病原体A宿主内システムB環境(宿主外要因)の相互関係で、その病像の現れかたに差異が生じます。その観点からすれば、『高病原性鳥インフルエンザについては、弱毒タイプのH7N3型であること』の表現は首を傾げざるをえない。けっしてウイルスの型のみで病原性の高低が決まるわけではないのでありますから。

>海外からの初生ひなの輸入に関し、高病原性鳥インフルエンザの侵入リスクを高めない範囲での検疫措置のあり方

 上記の感染性・感受性に連関してのことでしょうか? 雛を通じても入ってくるというのは当然のことでしょう。むしろ抗体能を持っていたほうが丈夫で安心ということでもあります。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4086500760

>高病原性鳥インフルエンザは発生していないものの、全国一円で愛玩用や平飼い用に限定したワクチン接種が行われているオランダ

 病の発生が見られないからといって、ウイルスがないのではなく、とくにワクチンを用いているとなれば、うまく馴致していることになっていて、くりかえしくりかえし感染の事実は起こっていると見なさなければなりません。ウイルスは宿主とともに確実に共存共生していると思っていたほうが、間違いがないと思います。早くに馴致したもの勝ちということです。
 鶏の雛がこれほどまでに海外依存に陥っていたとは全く関知していませんでしたが、となれば、いちばんの新ウイルスの侵入経路は雛と思っておいたほうがよさそうですね。
 成鶏のウイルスの病気は、雛によってもたらされていると考えておいたほうがよいのでは・・・。生まれて初めての度の感染の症状は、大人ほど酷いのですから。逆に、若ければ若いほど軽く済んでしまうのですし。

◆鳥インフルエンザ問題の今後(160)(2006.5.15)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza285.htm

>繰り返すように、まだ国内的には一般に明らかにされて居ない情報と照らし合わせても、茨城での陽性鶏の摘発淘汰は、彼らによる人災である疑いが強い。怪しい情報と中米株を結び付けての闇ワク接種説など、もはや噴飯物である。やれ台湾のと違う、中国大陸のと違うと説明しても、そんなものPCRのプライマーを変えただけで全く違うものが出たりするとの説明もある。その意味からは各国同じ参照試薬、検査方法に依らねばその段階での比較は出来ない筈だ。特に隣国ではそれらが入り乱れて居るという。当初から云われて居た偏西風に乗っての野鳥の飛来は当然で、ある種のクモでさえ糸を伸ばしてたどり着く距離に過ぎない。環境によっては黄砂に紛れ込むだけで充分かも知れないのだから。

 やはり、宿主である生きた鳥から鳥へ、というのが原則だとおもいます。かつ、畜産養鶏における世代更新が、天然よりもなおさら速いというのであれば、それはウイルスの変異を早めているということでもありますし、結果的にウイルスの世代更新をも促していることになっているのでは。ウイルスをも鍛えることになっていると。
 雛段階でH5N2(低病原型)に馴致しているとなると、可能性としては、野鳥で起きているH5N1感染へい死を、もしそれに感染したとしても交叉免疫によって免れてしまうことはありますまいか? その鶏群は、結果、「病」がおこらないということになるのでは? 日本でH5N1型での感染発症がほんの数か所で発覚しただけで、広く顕性化しなかったということは・・・、なんらかの免疫能が作用してる?

◇ 中国、「愛鳥週間」をスタート 2006-05-14 21:19:06 cri
http://jp.chinabroadcast.cn/151/2006/05/14/1@63224.htm

 人為的に「防止」などできるはずもないのですが・・・。まあ、日本の報道記事も似たり寄ったりのことが日常茶飯事なのかもしれません。
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/813c31d8a0790a38087ebb1cd968607e
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid45.html#sequel


[4127] 「語りえぬものについては,沈黙せねばならない」 投稿者:とき 投稿日:2006/05/14(Sun) 20:16  

『論理哲学論考』
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0833.html
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/488679078X
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480089810
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003368916
『子不語怪力乱心』(述而第七)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003320212

◇<防衛庁>昨年度の自衛隊災害派遣は892件(毎日新聞) - 5月13日11時28分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060513-00000034-mai-soci
>福岡県西方沖地震(05年3月)に4193人、茨城県の鳥インフルエンザ(同年9月)に6285人、新潟県などの豪雪(06年1月)に4200人が、倒壊家屋の補修や医療活動などに派遣された。

 現実は、いっぱしの災害扱いですが・・・。実質は、狂言のようなもの。あるいは、悲劇と喜劇か漫画の入り混じったようなことというのが実態。他の災害が天災だというのは自明ですが、「鳥インフルエンザ」は、しかもH5N2感染は、とても天災といえたものではありません。人間が勝手に規定し自縄自縛に陥った人災そのもの。
http://images.amazon.com/images/G/09/detail/review/4106100991.jpg
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106100991

◆鳥インフルエンザ問題の今後(159)(2006.5.14)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza284.htm

>「我々が持っている全ては、ウイルスのわずかなスナップショットに過ぎない。欲しいのはその生活環の全体像である」(Dr.Lubroth fromProMED-mail)とあるようのに、今度の鳥取大の発表ではないが研究者達は、アフリカの野生の象も上野動物園のそれも一緒にして夫れ夫れが自分の領域として或る者は鼻を、また或る者は脚を、そして腹を、尻尾をまさぐって示してくれたとしてもそれが一体ウイルスの全体像を見るうえで何の役に立つのだろう。その実態はまだ野鳥と家禽の間のウイルスの往来さえ分かってはいないのだ。

 ところで、『週刊文春(5月18日号)』といえば、私の注目記事は、『対馬の現状』です。
http://www.bunshun.co.jp/mag/shukanbunshun/
(■現地ルポ 対馬に4万人の韓国人が来襲)
http://book.shinchosha.co.jp/shukanshincho/
(5月18日号■竹島の次は「対馬」か! 「明日は韓国領土」の危機が進行中)

◇2006-05-12 韓国が“合法的に”対馬を侵略か?
http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/20060512/1147400825

>沖縄方面は100を越える離島が散在し、有人離島も50を超える。それを陸・海・空合わせて僅か7000人の自衛隊で守ることになっている。相手が公然と侵略してきた場合には、防衛出動が発動されるだろうから、存分に訓練の成果を発揮できるだろうが、問題は平時に間接侵略が行われた場合、適用できる法律がないから、恐らく政府は『困惑』して、何も手出しが出来ないだろう。その内に『合法的に』島々は占領される。

>『週刊文春5月18日号』を見て驚いた。『警告』通り、今対馬では恐るべき事態が進行しているようである。見開きのグラビアに『傍若無人!我が物顔で跋扈する彼等に対馬住民は大迷惑』とあったので、“彼等”の姿から、どこかの暴力団か?と思って読んだ所、“彼等”とは韓国からの『観光客御一行様』だったのである。現地ルポは、本文154ページに特集してあったが、『対馬に4万人の韓国人が来襲』とタイトルにあった。まるで第3次蒙古来襲さながらではないか。

>北から、南から、そして西から、『上陸用舟艇』ならぬ、観光船で、日本国民が戦後『公正と信義』を信用し続けてきた周辺諸国から、『万引き・密漁のやり放題』な人民が、大挙『来襲』している現実を、政府はどのように『理解』しているのだろうか?と、『安倍か福田か』『森派分裂か』などと『興奮?』している政界や、政治評論家達の姿を見て、どこか場違いな感想を持ったのだが…。

松岡正剛の千夜千冊『墨子』墨子
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0817.html

『示すことができるものは、語るわけにはいかない』
(本来のヴィトゲンシュタインがいわんとする意味とは違いますが、ネット言論時代における、ソースを示すことの重要さに関して、非常にマッチする言葉でもあります。)


[4126] Re:[4125] 雛の供給 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/14(Sun) 19:19  

聞きかじりさん。
情報ありがとうございます。
トップシークレットのようで、なかなか、情報が集まらなくて困っていましたが、聞きかじりさんの情報を手づるに、さがしてみましたところ、カナダのサイトにわかりやすいものがありました。
「欧州の鳥インフルエンザ拡大による原種鶏・種鶏の輸入停止で、日本の養鶏業はどうなる?」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=600
に、これまでの掲示板での関連記事を、まとめて見ました。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=600


[4125] 雛の供給 投稿者:聞きかじり 投稿日:2006/05/14(Sun) 16:03  

> 日本における種鶏の実態というものが、今ひとつわかりませんが。

http://www.nlbc.go.jp/okazaki/mametisiki/gijyutukouza/ikukairyo.htm

今から30年程前の実態ですが、いわゆるF2が使われていました。
つまり二組の親から生まれた子供を種鶏として輸入し、その子供(つまり孫)を採卵鶏として養鶏場が買い入れていました。
このF2の成績を元にして、祖父母の代の品種改良を続けているんですね。
ですから、日本では孫を急激に増産することはできず、子供の輸入が止まれば、いつしか孫は生まれなくなるわけです。

30年前にはシェーバーがほとんどで、これは卵が大きく、産卵率が高かったからです。
この影響で、M卵の中心重量が60グラム(プラスマイナス3グラム)から63グラムに上がった経緯があります。

現在のシェアはこちらに載っています。
http://www.chunky.co.jp/JCA/33thJCA3.htm

世界の種鶏餌付羽数3億4,600万羽に対して
エビアジェン社(チャンキー?)は49%を占め、
コッブ種は31%(うち6%はタイソン社)、(日本ではこの2社で98%)
グリモー(ハバード)が10%、
ハイブロが3%

http://hytn.way-nifty.com/netdekansi/


[4124] Re:[4123] [4120] [4119] 心のくびき 投稿者:桜の花 投稿日:2006/05/14(Sun) 15:47  

ときさん
現代物理学をもちだされての説明ご苦労さまです。
自然物理学の思考の範疇と考えますが・・
自然物理学では 宇宙も無限の広がりがあると認識されています。
どこまでを宇宙と言うのでしょうか。
この範囲とは 確認できる領域までというそうですね。
・・何となく お互いの変な強がりが この宇宙の限界論に似ていませんか。しかも お互いに宇宙の限界論を自説で押し通そうとする虚しさがありますね。偉大に思えるほどに整然ととした宇宙にたいしても 特定しようとすることの虚しさです。

ときさんが 出された「たとえ話の内容」は ご自分の投稿のことですね。そのように読みとれますね。
ときさんが ネットから引き出す思想家や・・
ときさんが インフルエンザでのネット検索での主張に・・
ご自分で・・すべて無意味な事だと語っているのと同じ意味合いだと言うことに気がついていないのでしょうか。
ここは残念に思います。
ときさんの考えている「土俵」がいかばかりなものか疑問にさえ思います。

反論ならば どのようなご意見でも受け入れますが・・
反論でなくて反論を装った感情的文章は 好みませんので・・







[4123] Re:[4120] [4119] 二極思考のくびき 投稿者:とき 投稿日:2006/05/14(Sun) 14:37  

桜の花様

>私は 人間が抱く心の安心感と不安感の二元論で 社会の事を社会の矛盾を含めてすべて合理的に説明できると考えています。善悪でさえも 心の安心感が 善悪になり 心の不安感が善悪になります。

 大変失礼なことを申し上げるように思われるかもしれませんが、お許しを。
 すべてのことを『合理的に説明できる』という思い込みは、ざっくばらんに言ってしまえば、だれにでもありがちですが、それは稚拙な妄念に端を発する、まさに人間の「思い上がり」「傲慢さ」のあらわれに見えてしまいます。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061498274
 普段、人間に理解できるものはごくごく僅かのことで、わからないことのほうが多いと思っておれば、わからないことはわからないままそこに「ある」としておけばよいだけです。
 「不安」の解消なんて、永遠にできるわけはありません。「不安」を考えているだけ余裕があるということの証左でもありますし。(生きることに精一杯であれば、そんなことは考えている暇がない。いわば、一種の贅沢病ともいえるもの。)

>私は 現在の民主主義の欠陥を洞察しつつ 平和な社会を創るための考え方を その為の理念として笹山さんの掲示板に書かせていただいています。

 「反戦・平和」のプロパガンダに蝕まれているのではないでしょうか? まさに「平和な社会」という、お題目・空論・虚構ではないでしょうか。「ユートピア」として。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4562036672
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396681062
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569643663
http://nokan2000.nobody.jp/switz/

 前提として「土俵」あるいは「ものさし」が違っておれば、議論が成立するわけがございません。まずは、いろいろなものの見方があるのだということをよく理解されたほうがよいのではないかと思います。その意味での「階層性をもった重層的な意識」ということです。

『真理は誤謬である』
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1023.html
>重力や電磁気力といった自然がもつ力のように、社会の力があるわけではない。それなのに人々が政治力や資本力や教育力などの「力」に巻きこまれていくのは、それらをめぐる「解釈」が進行し、その説得に負けているからなのである。

 このことを、まずはご理解ください。

>人類社会の起こりに於いて 人間の心の安心感と不安感の二元論が存在しないのだとお考えであるならば ときさんの言葉で否定してください。

> 前にもかきましたが「安心感と不安感」が 人間の意識の始原だと考えています。

 安心・不安(快・不快)は、こと人間ばかりの心理状態ではなく、動物が未知のものに遭遇したときに抱く原初的な感情です。いきものが生きていくことにおいて、ごく当然にあるものとしてうけいれていくほかありません。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150502226
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0172.html
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4535584095

> 私は 仏教で言う「空」を否定いたします。

 概念上、措定されたものにたいしては、本来、否定も肯定もないはずだと認識しております。それはいわば、数学における「0(零)」の概念を否定するがごとしです。自然実態の中に「O」が存在していないのと同様の事象です。

> 現実の社会が「有」ですから。逆に不安感を無い事にすることで「空」の観念を言う事ができるのです・・・矛盾がありますね。

 『現実の社会が「有」』というのも、意識が生み出すひとつの「仮説」とおもっていたほうが良いのでは・・・。現代物理学が単子還元論に立脚して「物」を極めていったら量子の世界に入っていってしまったように、その「有」なるものも、人間の言語による取り決めに過ぎないのではないのかというのが、言語学記号論の世界です。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4000048724
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0535.html
(『「信念」は「おもいこみ」、観念は「おもいつき」』)

> ちなみに キリスト教もイスラム教も根っこは同じですが・・アダムとイブの物語で 楽園を追い出される切っ掛けがそもそも「安心感と不安感」を身に着け 人類の進化・発展のスタートを暗示しているのだと思っています。
> ・・・てなことは 何処にも書かれていませんが この二元論を人類の始原と考えると このように類推できてしまいます。

 それも所詮、シッタルタのお話同様、文学・フィクションの世界に近いものであって、「現実・事実」認定するわけにはいかないのでは・・・。

 よくあるたとえ話ですが、失礼を承知で申し上げます。

 昔、ある小学校にとても算数の得意な生徒がいました。しかしながら家が貧しかったものですから、中学校には行くことができずに丁稚奉公することになりました。しかし、その子は仕事の見習いをつづけながらも算数から数学のこともいろいろ考えをめぐらし、日々、独学をして過ごしておったそうです。
 ある日、ふと二次方程式の解法を発見したそうな。本人は、もうそれはそれは大発見したと喜んで、かつての恩師のところに駆け参じて報告しにいったと。通常であれば、中学でとっくに習う既知の概念であるにもかかわらず。かつての恩師は、そのことには何もふれず、よくやったとねぎらいの言葉をかけ、今後も精進をつづけろといったとか。

 以上、うろ覚えの伝聞ですが。つまり「井の中の蛙大海を知らず」的なことには陥らないようにしたいものです。逆にいえば、「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」ということもありえますが・・・。まずは、自らの意識無意識にかかわらず、驕りを排すというのはなかなかできないものなのではないでしょうか。

真神 博『ヘーシンクを育てた男』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163592202


[4122] Re:[4121] [4120] [4119] 「空」は 存在しない 投稿者:桜の花 投稿日:2006/05/14(Sun) 13:03  

笹山さん。ありがとうございます。
> 日本における空というのは、老子のいう空と、ちょっと違って、日本的にバイアスをかけた概念となっているように、私には、思えますね。
> たとえば、無為は、空ですが、これを、どうとらえるのか、何か日本的にせわしい価値観が、これに加わってくるような気がします。

・・私も「色でなくて有」と書きましたのは、私の全体的主観的記述を考慮してでございます。しかしある程度の考え方をもってしての記述ですが 私の宗教家に対する一言でもあります。

> ニート問題についての考え方も、ある意味そうでしょうかね。

・・そのとおりだと考えています。ある面でニートは社会的必然性の中で出現しているとかんがえています。日本特有でもないことで理解できます。社会性へ向かう段階での健全な心の成長が止まった人間(自我の確立が未発達)だと・・二元論から類推してみるのも一つのアプローチの方法と考えています。

> 私は、老子は、ラジネーシのタオからしか全体を理解していませんが、あれを読んで「ああ、こういう考え方があったんだ」と、若いときに感動したことがありましたっけ。
> もっともラジネーシのタオをオカルティックにとらえる向きもあるようで、変人扱いされそうで、あまり言いたくはなかったのですが。
> 「老子とラジネーシのタオは違うよ」、という反論が必ずあることを承知の上で言っているわけですが。
> 安心感と不安感の間に、必ず、ニュートラル空間(ミラーの無い空間とでもいいましょうか)があるはずというのが、せめていえば、感想でしょうか。

私も 二ュートラル空間があるかもしれないと考えております。是非お考えをお聞かせください。
私なりに考えたものが「安心感の許容範囲と不安感の許容範囲」です。許容範囲という違う概念で 個人差と人間的成長の変数としての概念で補うことが 社会性を前提とした時には言い当てられるのではないかと考えています。

私の基本的考え方に 西洋思想の流れも東洋思想の流れも
大人でしか その根本を理解できない思想だと思っております。これこそ最大の欠点なのではないでしょうか。
しかも社会性に長けた大人だけに限られます。
この思想の段階を 心の中の封建的残像とでも言えると考えています。

ここで基本的人心権の尊重する時代・・民主主義の発展した状態の基準こそ 赤ん坊から子供から大人までの誰でもが 心に抱く安心感と不安感の始原的気持ちの二元論を「社会的発想(社会規範も含む)」の根本的基準として考える事に尽きるとかんがえます。

例えば 自衛隊も護民心隊の立場で再編です。日米安保をその日米と諸外国の立場で考える基準にできるはずです。
政治家は 護民心家であるべきです。

何故・・今までの軍隊の考え方を変えないのかでさえ 疑問が生まれて当然なのです。封建時代に生まれた軍隊の成り立ちのままではいけないからです。
日本の政治家も「組織化された大衆民主主義」で生まれた政治家のままではいけないからです。この意識は大切だと考えています。

笹山さん 稚拙な理念の展開ですが 何とか発展できないものかと思案中でもあります。よろしくお願い申しあげます。 







[4121] Re:[4120] [4119] 「空」は 存在しない 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/14(Sun) 08:08  

桜の花さん。ときさん。
日本における空というのは、老子のいう空と、ちょっと違って、日本的にバイアスをかけた概念となっているように、私には、思えますね。
たとえば、無為は、空ですが、これを、どうとらえるのか、何か日本的にせわしい価値観が、これに加わってくるような気がします。
ニート問題についての考え方も、ある意味そうでしょうかね。
私は、老子は、ラジネーシのタオからしか全体を理解していませんが、あれを読んで「ああ、こういう考え方があったんだ」と、若いときに感動したことがありましたっけ。
もっともラジネーシのタオをオカルティックにとらえる向きもあるようで、変人扱いされそうで、あまり言いたくはなかったのですが。
「老子とラジネーシのタオは違うよ」、という反論が必ずあることを承知の上で言っているわけですが。
安心感と不安感の間に、必ず、ニュートラル空間(ミラーの無い空間とでもいいましょうか)があるはずというのが、せめていえば、感想でしょうか。


[4120] Re:[4119] 「空」は 存在しない 投稿者:桜の花 投稿日:2006/05/14(Sun) 02:34  

ときさん
仏教に造詣が深いようですね。

私は 仏教で言う「空」を否定いたします。
釈迦が そもそも解脱の道に入る切っ掛けが「自らの不安感」を取り除く為・・と伝えられています。

この「不安感」が仏教の始まりであるならば「空」を主張するためには「自らの不安感」を無い物と嘯かなければなりません。不安感があれば「有」が成り立ちます。現実の社会が「有」ですから。逆に不安感を無い事にすることで「空」の観念を言う事ができるのです・・・矛盾がありますね。

間単にいいましたが 前にもかきましたが「安心感と不安感」が 人間の意識の始原だと考えています。ここに心の二元論が 仏教のそもそもを調べると成立いたします。
仏教は観念に走りすぎです。大人の解脱したとするロジックじゃないと理解できない世界だと、大人の考え方でつくりだしている世界だと・・故に その様に私は思ってもいます。

ちなみに キリスト教もイスラム教も根っこは同じですが・・アダムとイブの物語で 楽園を追い出される切っ掛けが そもそも「安心感と不安感」を身に着け 人類の進化・発展のスタートを暗示しているのだと思っています。

・・・てなことは 何処にも書かれていませんが この二元論を人類の始原と考えると このように類推できてしまいます。


[4119] Re:「善悪の彼岸」は 存在しない 投稿者:桜の花 投稿日:2006/05/14(Sun) 00:53  

ときさん
ご本の ご紹介ありがとうございます。
しかし 本の著者が何処で私の述べる理念に反対しているのでしょうか。 私の理念に反対を表明していないのではないでしょうか。

私は 人間が抱く心の安心感と不安感の二元論で 社会の事を 社会の矛盾を含めてすべて合理的に説明できると考えています。善悪でさえも 心の安心感が 善悪になり 心の不安感が善悪になります。

反対意見があるのは ときさんのはずです。

なぜ 私がこのように言わざるをえなかったか ですが。
あまりにも ときさんの語っていることが・・間主観性にしてもずれていると感じるからです。

私は 現在の民主主義の欠陥を洞察しつつ 平和な社会を創るための考え方を その為の理念として笹山さんの掲示板に書かせていただいています。
ですから 間違っていると思うならば 私の考え方に対して
ときさんの考え方でもって 反論らしく述べていただけますか。

ときさんは 自分の考え方を述べていないのと同じなのです。間主観性でもって私に反論があるなら その内容を持ってご自分のご意見を述べてください。本に書いてある等では
その本の著者と 私が議論しなければなりませんが 現実にはそれができません。その著者が私に反論していないからです。おわかりください。

たとえば お互いの見解が違っていても お互いの心からの言葉で意思の伝達がおこなわれていれば 極端なわだかまりは避けられます。・・こういう事こそ 私たち大人が取る方法だとさえ考えています。

たとえば ときさんは 鳥インフルエンザの予防方法があれば その方法を何らかの形で検証して 良し悪しの判断を述べられています。
私は 述べた理念を 検証を試みてから書いています。

その様に 私の述べる 人類社会の起こりに於いて 人間の心の安心感と不安感の二元論が存在しないのだとお考えであるならば ときさんの言葉で否定してください。お待ちしています。



[4118] Re:[4115] 北海道の乳牛、BSEに感染…国内26頭目 また”焼却処分”みたいですが 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/13(Sat) 23:40  

まりちゃんさん。
北海道の素埋め事件は、確か、北海道十勝支庁士幌町でしたね。
なんとも、疑心暗鬼になる即今です。
それにしても、2000年4月から9月までに、同じ北海道で、6頭のBSEとは、これ如何に、

http://www.pref.nagasaki.jp/kyogyu/seikatueisei/index.html


[4117] Re:[4116]シアル酸と鳥インフルエンザ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/13(Sat) 20:27  

ときさん。
このシアル酸と鳥インフルエンザとの関係については、この鳥大助教授が初めてではなくて、これまでにも、何人かの世界の研究者がいろいろな角度から究明していますね。
昨年スゥエーデンのUniversity of GoteborgのOlafssonさんの研究「Avian influenza and sialic acid receptors: more than meets the eye?」http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=PubMed&list_uids=15766653&dopt=Abstract
では、H7N7とH7N3発生の時に、結膜炎の発生が見られたのは、眼球をカバーする組織が、鳥インフルエンザウイルスのレセプターとなるシアル酸とリンクしているアデノシン燐酸アルファ2.3を有していて、これを、涙が、アデノシン燐酸アルファ2.3を、人間のウイルスの場合には洗い流してしまうのに対して、鳥ウイルスの場合は、流さない。反対に、呼吸器の場合には、細胞が、アデノシン燐酸アルファ2.3レセプターを持っているのだが、保護用のムチン層に覆われていて、レセプターの役割を果たさない。
というような研究のようですね。
この鳥取大学農学部の新矢恭子助教授の研究では、保護用のムチン層の存在については、言及していないのですね。
また、河岡義裕教授のシアル酸レセプター研究では、このレセプターは、人間の場合は、上気道に少なく存在しているがために、人間がH5N1にかかりにくいという研究もあるようですね。
http://www.cidrap.umn.edu/cidrap/content/influenza/panflu/news/mar2306receptors.html
さらには、鳥インフルエンザは、シアル酸レセプターアルファ 2-3 と結合し、人間のインフルエンザウイルスは、シアル酸レセプターアルファ 2-6と結合し、豚のインフルエンザは、シアル酸レセプターアルファ 2-3とシアル酸レセプターアルファ 2-6の両方とも結合するという研究も有名ですね。

まあ、地方の新聞でもあり、ある程度許せるとしても、「世界的な発見だ」というのは、ちょっとオーバーのようで。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=PubMed&list_uids=15766653&dopt=Abstract


[4116] 鵜呑みにできない情報群? 投稿者:とき 投稿日:2006/05/13(Sat) 18:04  

◇鳥インフル 人への感染原因を鳥大助教授が究明(日本海新聞 5月13日)
http://www.nnn.co.jp/news/060513/20060513011.html

>細気管支や肺にある物質「シアル酸」のために人にもウイルス感染し、増殖する恐れがあること

>伊藤寿啓センター長(鳥取大農学部教授)は「なぜ人に感染し、多数の死亡例を出しているかという疑問を解決する世界的な発見だ。(鳥インフルエンザウイルスが)新型ウイルスに変化することを予測する上でも貴重な研究となった」

>人の気管支の末端部分と肺胞内に、鳥インフルエンザウイルスを吸着する受容体(レセプター)のシアル酸が多く存在することを確認したと報告。「気管支終末部分と肺胞でウイルスの感染と増殖が広がる恐れがある」と強調した。

>「人が鳥インフルエンザにかかれば、重篤(じゅうとく)な肺炎を引き起こす恐れもある。鳥から人に感染する機会、接触する機会を根絶することが大切だ」

 これでは、恫喝記事のようなものでは・・・。
 まだまだ、医学的見地からの検証がなされていない、仮説の前段階ではないでしょうか。さもさも事実であるかのようにかきつらね、かつ、権威付けし、まさに“事実”が捏造されていく過程そのものの典型例のような記事です。
http://d.hatena.ne.jp/schazzie/20051110
 しかも、なかなか容易に検証確認しづらいところを選んでいるかのようにも思えますし。人で実験できるわけでもないのですし。確かめようのない「仮説」(しかも黒い)ではないかと疑ってかかる必要があります。
 もう、いかがわしい「鳥インフルエンザウイルス」分野には、医学領域のかたがたは、アンタッチャブルのようですね。あとで、間違いが判明しても、トカゲの尻尾きりで済ませるようにセッティング完了でしょうし。ポジション維持のためだけの研究領域になっていて、論文発表は、科学的事実探求は後回しで、研究組織体制維持のための儀式になっているようにも見えてしまいます。

◇渡り鳥でウイルス北上せず 鳥インフル、欧州安堵(2006年05月12日)

> 11日付ニューヨーク・タイムズによると、アフリカで越冬した渡り鳥が欧州に北上して鳥インフルエンザの感染が拡大すると懸念されていた問題で、予想に反して感染が広がらず、関係者は安堵(あんど)している。各国は家禽(かきん)の室内飼育などの対策を緩和し始めた。

> 欧州では2月に野鳥から相次いで鳥インフルエンザウイルスが検出され、アフリカでも発生したため、渡り鳥の関与が疑われていた。

> しかし、国連食糧農業機関(FAO)の委託で国際湿地保全連合が昨冬、アフリカで調査した野鳥約7500羽からウイルスは検出されなかった。同連合は、野鳥が南に渡る過程でウイルスが弱まった可能性があるとの見方を示している。

> アフリカではエジプトやナイジェリアなどの家禽でウイルスが発見されている。専門家の間では、感染した家禽が持ち込まれたのが原因ではないかとの見方が強まっている。(共同)
http://www.usfl.com/Daily/News/06/05/0512_002.asp?id=48457

 ウイルス感染が現象として顕在化するのは、あくまでも症病が起こったときだけ。症病の発生の要因は、@「病原体」があって、A「宿主」が感受性があり、Bどのような生活(環境要因)状態の中にいたかのベースとなります。多様な感受個体が同じ条件で起こるということは極めて稀なことです。
 症病が起こっていないからといって、感染がなかったなどとは決して断言してはならないはずです。ウイルス感染は、感染が実際にあっても、発症しない場合も多々あるのですから。

>渡り鳥でウイルス北上せず
>予想に反して感染が広がらず
>野鳥が南に渡る過程でウイルスが弱まった可能性があるとの見方を示している。
>専門家の間では、感染した家禽が持ち込まれたのが原因ではないか

 これらは、あくまでも想像の域をでず、事実というには程遠い空想・主観だらけと言わざるをえません。
 ウイルス感染において、「病」が起こらなかったというのは、ウイルスの進入がなかったということと同じように、もうすでに感染経験がおわってしまっている、ということも可能性の一つだからです。安易に、一つの情報のみを鵜呑みにするべきではありません。


[4115] 北海道の乳牛、BSEに感染…国内26頭目 また”焼却処分”みたいですが 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/05/13(Sat) 15:43  

北海道の乳牛、BSEに感染…国内26頭目
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060513-00000207-yom-soci

>農林水産省は13日、北海道今金町で飼育されていた乳牛(5歳8か月)がBSE(牛海綿状脳症)に感染していたと発表した。
>2000年8月生まれ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060513-00000086-kyodo-soci
>肉や内臓は焼却処分され、市場に流通しない。
研究用に提供されずに、また”焼却処分”でしょうか?いつまでもこんなことやっていると、食べる気なくしますね。ミルクは本当に大丈夫なんだろうかって気にもなってきます。

>この牛は同町で飼育されていた雌のホルスタインで、今月10日に死んだ。北海道石狩家畜保健衛生所の1次検査で疑陽性とされ、動物衛生研究所(茨城県)の確定検査でも陽性




[4114] 興味ある全国農政連の参議院候補者選び 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/13(Sat) 12:38  

農協の政治組織、全国農業者農政運動組織連盟(全国農政連)は12日、農協が来年の参院選比例区で推薦する候補者を決める予備選の実施を正式発表した。
候補は、全国農業協同組合中央会(全中)の山田俊男専務理事と、元農水省局長の福島啓史郎参院議員の2人。12日から22日にかけて全国の農協幹部313人が投票し、23日に開票して推薦候補を1人に絞り込む。

というものだが、今にして遅いかもしれないが、ようやく、農協組織も、目覚めたかな?って感じですね。
山田俊男さんは、若いときから、緻密かつ謙虚ということで、周囲の期待を集められてきた方。
地方の農協青年部などにも、信奉者は多い。
昔の農協組織にありがちだった団体屋さんって言う感じは全然しない、優れた方だ。
おそらく、予備選では、山田さんが、勝つだろう。
ついでに、農林中金の理事長も、もう、農林水産省さんの古手をお預かりしているのではなく、中金出身のネイティブのかたに、この際、なってもらったらいかがだろう。
そんな声なき声は、私どもの元にも、聞こえてくる。

http://www.asahi.com/politics/update/0513/002.html


[4113] 亀井善之さん、ご逝去 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/13(Sat) 11:29  

元農林水産大臣の亀井善之さんが、ご逝去されたとのこと、びっくりしました。
亀井さんとは、お父様の亀井善彰さんの時代からのご縁でしたが、本当に、ご温厚なかたでしたね。
私の一期先輩(7ヶ月前でしたけれども。)でした。
中選挙区時代は、河野洋平さんのおなじ選挙区でしたので、ご苦労もあったようです。
横浜市の市長選挙で当時の飛鳥田一雄市長に挑戦されたこともありました。
お父様の亀井善彰さんは、全国の米屋さんの代表として、参議院の全国区でご活躍された方でした。
亀井善之さんご自身も、2003年4月の大臣就任会見でこのようなことを話されておられましたね。
「大学を卒業して食品会社に勤務し、その後は米穀の卸業務に。自分で米俵を担ぎ、そして精米工場で良質な精米が確保されるような仕事もし、あるいはまた食糧倉庫の免許の取得等々、その保管ということをいたしてきた経験を持っています。」
http://nourin.vis.ne.jp/daijin/kaiken03/kaiken030401.htm
昨年でしたか、私が、神奈川県下の先進的な木質バイオマス・プラントを見学させていただいたときに、亀井さんが、このプラントを視察されたということを聞き、ご晩年までも、新しい技術に対して、ご関心が深かったのだなあ、と、びっくりしました。
ご冥福を祈ります。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060512-00000110-mai-peo


[4112] Re:[4107] 初冬ごろからブロイラーひなの供給ペースが崩れる可能性 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/13(Sat) 08:30  

虹屋さん。
日本における種鶏の実態というものが、今ひとつわかりませんが。
このサイト
「養鶏と卵」
http://homepage3.nifty.com/takakis2/07_genkou.pdf
「鶏の品種」
http://zookan.lin.go.jp/kototen/tori/t422.htm
「養鶏学コーナー」http://homepage3.nifty.com/takakis2/youkei.htm#keisyu
が比較的よく、まとまっているかな?
これによれば
輸入種は
@ 白色レグホン-卵用種
A横斑プリマスロック-卵肉兼用種
Bロードアイランド・レッド-卵肉兼用種
Cロックホーン-卵肉 兼用種
D白色プリマスロック-ブロイラー用種
Eミノルカ-卵用種
Fニューハンプシャー-卵肉兼用種
G白色コーニッシュ-ブロイラー用種
といったところでしょうか。

そのほか、このサイト「Breeds of Chicken 」
http://www.ansi.okstate.edu/poultry/chickens/index.htm
によると、こんなにあるようですね。

Ac,Ancona ,Andalusian ,Appenzell Bearded Hen ,AppenzellPointed Hood Hen ,Araucana ,
Aseel ,Australorp ,Bandara ,Baheij ,Brahmas ,Barnevelders ,Buckeye ,Buttercup ,Campine Catalana ,Chantecler ,Cochin ,Cornish ,Crevecoeur ,Cubalaya ,Delaware, Dominiques ,Dorking ,Dutch Bantam ,Faverolles ,Frieslands ,Frizzle ,Gallus Inauris ,Gimmizah, Golden Montazah ,Hamburgs ,Holland ,Houdan ,Java ,Jersey Giant ,Jungle Fowl,Green ,Gray ,La Fleche ,Lakenvelder ,Lamona ,Langshan ,Leghorn ,Malay ,Matrouh ,Minorca ,Modern Game ,Naked Neck (Turken) ,New Hampshire Red ,Old English,Game ,Orpington ,Plymouth Rock ,Polish ,Red Cap ,Rhode Island Red ,Silkie Bantam ,Silver Montazah ,Styrian ,Sultan ,Sumatra ,Sussex ,Swiss Hen ,White-Faced Black Spanish ,Wyandottes,

それぞれの種鶏の特徴については、このサイト「Handy-Dandy Chicken Chart」
http://www.ithaca.edu/staff/jhenderson/chooks/chooks.html
に詳しく書いていますね。

これらの地域的分布なり、これまでの歴史については、
このサイト「History of Breeds」
http://www.urbanext.uiuc.edu/eggs/res10-breedhistory.html
またはこのサイト「BREEDS AND VARIETIES OF CHICKENS」
http://www.msstate.edu/dept/poultry/breeds.htm
または、
「Breeds and Varieties Officially Recognized by the American Poultry Association, Inc. 」
http://www.urbanext.uiuc.edu/eggs/res09-breeds.html
に詳しいようです。

おおむね。次の12の地域分類となるようです。
@America(Plymouth Rock、Dominiques、Wyandottes、Javas、Rhode Island Reds、Rhode Island Whites、Buckeyes、Chanteclers、Jersey Giants、Lamonas、New Hampshires、Hollands、Delawares)
AAsiatic(Brahmas、Cochins、Langshans、)
B English(Dorkings、Redcaps、Cornish、Orpingtons、Sussex、Austraporps)
CMediterranean (Leghorns、Minorcas、Spanish、Blue Andulasians、Anconas、Buttercups、Catalanas)
DHamburgs(Hamburgs)
EContinental(Campines、Lakenvelders)
FPolish(Polish)
GFrench(Houdans、Crevecoeurs、La Fleche、Faverolles)
HGames (Modern Games、Old English Games)
IOrientals (Sumatras Malays 、Cubalayas)
JMiscellaneous(Sultans,Frizzles)
KBantams

この辺は、秋篠宮殿下のご研究のご領域でしょうかね。

いわゆるコマーシャル鶏については、

@イサ・ブラウン
Aデカルブ・ワーレン・セクサルリンク
Bハーバード・コメット
Cシェーバー・スタークロス 579
Dハイセックス・ブラウン
Eハイライン・ブラウン
などなどなど

こちらのサイト「コマーシャル鶏」
http://homepage3.nifty.com/takakis2/cmdori.htm
やこちらのサイト「鶏の種類」
http://www.shimane-egg.com/tori/index.html
ご参照

まあ、こちらのほうは「せめぎあいの世界」のようですから、あまり立ち入らないほうがいいかもしれませんね。

そういえば「ハイライン」という言葉を聴くと、所さんという名前を思い出してしまいますね。



[4111] Re:[4109] [4105] 「善悪の彼岸」と「人に聞くより物を見よ」 投稿者:とき 投稿日:2006/05/12(Fri) 22:04  

桜の花様

> 良し悪しを別物として・・
> 人間の処世術には 心理・真実を必要としない場合があると考える事が常識です。
> ときさんは 鳥フルシンジケートに 商売での嘘を認めている如きと 少なくとも4105では その印象を受けました。

 それは、鳥ウイルスと人ウイルスを峻別できずに、ウイルス感染症の実相を、世間に流布されているコトバ(報道・情報)によってしか思い描くことができないからではないでしょうか。「ウソも方便」というほどのレベルですらない事象です。人間が定めた歪んだ「正」によって、本来あるままの存在が誤りであるとされてしまっているのですから。

> ・・では 真理・真実を 処世術に求めない事が マトモナ生き方なのでしょうか。
> 都合のよい物をネットで探すことがあっても・・
> その良し悪しの判断を ときさんは 自分でしています。
> 自分以外の人間に 良し悪しの判断を認めない如きですね。

 すくなくとも、「間主観性」にいたる「科学史」におけるものの見方の変遷について、さらりと学んでいただけたら幸いです。基本的には「善悪の彼岸」に立って見れるようになったらよいのにと願っています。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334033415
http://kaoru.to/hypothesis.htm
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062723123
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480080813
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406149726X
(あとがき ‐さらば二極思考‐)

> 現代人が 現代の感覚で語る事を認めない如きですね。
> だとしたら 現代人に考える事をするな・・昔に誰かが考えているに違いない それで充分だ・・と言うが如きですね。

 私がどのように考えようとも、それぞれがそれぞれの恣意の中で考えて生きていることを曲げられるわけはありませんし、ましてや、それで世の中がどうにかなるとはさらさら思ってはいません。それぞれ個々人の意識の問題です。

> 心の安心感・不安感 この二つそれぞれの許容範囲が 人間の成長と共に成長させることが出来るならば それを自分で認識できれば 人間不信の原因の一つを 相対的に取り除けるとおもいます。・・このように考えてもいます。

 その「臭いものに蓋」的「除去・根絶」思考こそが、まさに超克されるべき人間の脳内妄想のように思います。

『〈人に聞くより物を見よ〉捜査は自白を求めるのではなく証拠の収集と検討が第一という捜査官への戒めだ。』
『逆に〈物を見るより人に聞け〉では自白の任意性がしばしば疑われる。』
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20060512ig05.htm
 『鬼面仏心』で、世の中に向き合えるだろうか? それでなんとなくピンときたのは、戸塚ヨットスクールの戸塚さんあたりなのかなと。(鬼面のイメージはむしろ関係者以外の、主にマスコミの演出、印象操作の感がありますが。)

 〈人に聞くより物を見よ〉、言葉は容易に嘘をつける、あるいは、受け取った側が勝手に妄想を膨らましてしまいがち。“言葉”を見分ける能力が、ネット言論時代で、ますます研ぎ澄まされていっている現在ではないかと思っています。その面でのデジタルデバイドも。とはいっても、昔から書物を多く読んでいる人間には当たり前の能力であり、それが日本では庶民化しているといえるのかもしれません。

『真理は誤謬である』
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1023.html
>重力や電磁気力といった自然がもつ力のように、社会の力があるわけではない。それなのに人々が政治力や資本力や教育力などの「力」に巻きこまれていくのは、それらをめぐる「解釈」が進行し、その説得に負けているからなのである。

>『かくして精神は、いま、みずからの意志を意志するようになる。世界を喪失していた者よ、いま、みずからの世界を獲得する。』

◇『インド古代史』
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1021.html
◇龍樹
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BE%8D%E6%A8%B9
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E8%AB%96
◇唯識
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%94%AF%E8%AD%98
 (階層性のある重層構造であることが要諦。)
◇『ウィトゲンシュタインから龍樹へ――私説「中論」』
http://www.tetsugakushobo.com/book/091.html
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4886790852
三枝 充悳 『中論―縁起・空・中の思想』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4476011586

 歴史(意識)のつながり、生命のつながりの中で生きているということから、少しはぐれかかっている、断絶しかかっているというのが、今の日本の言説空間なのかもしれません。
 それとも、なんのことない、人間もまた動物の一種であり、細胞レベルでみれば、単なるDNA型生命体のひとつながりの円環の内にあるという実感≠持ちづらくなっているのでしょうか。
 食べるものを自らの労働によって得る術を知っているものにとっては、到底いたることのできない境地でもあります。まるで糸の切れた凧のように、自然からつながりが切れて、どこへ飛んでいってしまうか自らでさえわからない浮浪者漂泊民のようではなく、自らの立ち位置を自らで定める意志が必要と思います。
 環境に順応した生物としての基本は、食欲を満たすことと、繁殖をし集団になること、つまり家族を持つということ。いま、社会的な生き物になる根っこのところで、危うくなっているのでしょうか? とすれば、それの一番の原因は「言葉」によって構築されたそれぞれの「世界観」の「違い」を、相互に理解しあるいは受容する能力が低下あるいは欠落させてしまったからではないでしょうか。「言葉(意識)」に囚われてしまったがゆえに。


[4110] ウエブサイト上でのチャットやフォーラムを規制する法案提出−但しアメリカでの話- 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/12(Fri) 21:11  

ウェブ上でのチャットやフォーラムの中で、子供同士の非難を助長しかねないサイトを規制しようすると法案が、アメリカ議会に提出された。
その法案の名前は、「Deleting Online Predators Act」(H.R. 5319)
http://www.politechbot.com/docs/fitzpatrick.social.networking.051006.pdf
というもので、法案代表提出者は、ペンシルバニア選出のMichael G. Fitzpatrick 下院議員などである。
法案の中身は、オンラインの下で、一位のコミュニティ機能を持ったサイトの中には、子供たちが他の子供を非難する土壌と化しているものがあるとして、このようなサイトを「social networking site」と名づけ、これに該当するサイトのブラックリストを作り、公表し、規制を図ろうとするものである。
また、学校に対しては、これらのサイトに対してのアクセス規制のためのガイドラインを設けることとし、また、図書館からなどのアクセスも、規制するという。
このブラックリストの選定に当たっては、FCC(The Federal Communications Commission 連邦通信委員会)に、8人のメンバーからなる助言委員会を設け、そのメンバーには、 the National Center for Missing and Exploited Children, the Crimes against Children Research Center,それに境域関係者、教育委員会などが、このメンバーとして入るという。
現在、このブラックリストに入ると想定されるサイトには、
MySpace,
http://www.myspace.com/
Friendster
http://www.friendster.com/
Orkut
https://www.orkut.com/
Blogger.com
http://www.blogger.com/
Xbox 360
http://www.xbox.com/

しかし、この「social networking site」なるものの概念が非常に抽象的であるところから、今後、法案や語句・概念などの修正もありうるとしている。

http://abcnews.go.com/Technology/ZDM/story?id=1950986


[4109] Re:[4105] 『鳥フルシンジケートは、真実で嘘を語る。』か? 投稿者:桜の花 投稿日:2006/05/12(Fri) 19:30  

ときさん
良し悪しを別物として・・
人間の処世術には 心理・真実を必要としない場合があると考える事が常識です。
ときさんは 鳥フルシンジケートに 商売での嘘を認めている如きと 少なくとも4105では その印象を受けました。

> >『政治家は真実で嘘を語る。小説家は嘘で真実を語る。』
>
>  真理∞真実≠ネるものもまた、よどみに浮かぶうたかたのようなもの。
>
・・では 真理・真実を 処世術に求めない事が マトモナ生き方なのでしょうか。
都合のよい物をネットで探すことがあっても・・
その良し悪しの判断を ときさんは 自分でしています。
自分以外の人間に 良し悪しの判断を認めない如きですね。

>  新しいものなど何もなく、すべて過去のなかにすでにあります。「ある」ことに気付けるかどうかだけ。
>  本来、仏教でいう「解脱」とは、その実体なぞありもしない「真理」から脱することなのでは・・・。さしでがましいことをいうようで、大変申し訳ございません。

過去の人は 自分の判断で 自分の考えを述べています。
ときさんは その意見を尊重していますね。
現代人が 現代の感覚で語る事を認めない如きですね。
だとしたら 現代人に考える事をするな・・昔に誰かが考えているに違いない それで充分だ・・と言うが如きですね。

心の安心感・不安感 この二つそれぞれの許容範囲が 人間の成長と共に成長させることが出来るならば それを自分で認識できれば 人間不信の原因の一つを 相対的に取り除けるとおもいます。・・このように考えてもいます。


[4108] アメリカ側のWTO提訴を恐れる韓国 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/12(Fri) 18:57  

アメリカのアラバマ州でのBSE発生で、アメリカ牛肉輸入再開が遅れている韓国だが、この5月20日に、アメリカから帰国する調査団の報告をえて、輸入再開か否かを決定する予定であるが、ここにきて、アメリカ側が、この輸入再開延期について、 WTOに提訴するのではないかと、恐れているようだ。
この記事では、日本側が、日米サミットで、牛肉輸入再開問題が、決定するであろう事を念頭に、孤立化を恐れてのことらしい。

http://www.truthabouttrade.org/article.asp?id=5707


[4107] 初冬ごろからブロイラーひなの供給ペースが崩れる可能性 投稿者:虹屋 投稿日:2006/05/12(Fri) 14:47  

日本農業新聞 2006年05月11日

採卵用、肉用の鶏ひなの供給業者らで構成する、日本種鶏孵卵(ふらん)協会は10日、東京都内で総会を開き、新会長に、新延修氏(香川県)を選出した。
 新延会長は総会後、本紙の取材に応じ、鳥インフルエンザの広がりなどで、食鳥、養鶏業界から懸念も出ている今後のひな供給について、主力だった英国、オランダなど欧州以外からの種鶏導入を業界挙げて取り組んでいることを説明。「当面は採卵鶏、ブロイラー用とも安定供給できる」との見通しを示した。
 同時に、「鳥インフルエンザの世界的な広がりが、予想以上に早い」と指摘。ブロイラー用については、「初冬ごろからひなの供給ペースが崩れる可能性がある」ことを明らかにした。

新延修氏
http://lin.lin.go.jp/alic/month/dome/2005/sep/senmon1.htm



[4106] 昨日のFOMC声明後、なぜ、ニューヨーク市場は下がったのか?との論説  投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/12(Fri) 09:44  

昨日のFOMC声明後のニューヨーク市場は、ダウ平均株価が6営業日ぶりに反落し、前日比141・92ドル安の1万1500・73ドルで取引を終えたが、これは、一日の下落幅としては、今年1月20日(213・32ドル)に次ぐ下げ幅であった。
この論説「My Interpretation of the Fed's Comments」http://www.schaeffersresearch.com/commentary/observations.aspx?click=home&ID=15988では、なぜこのような現象がおきたのかについて、コメントをしている。
それによると、0.25パーセントの利上げは誰しも予想していたことだが、関心はFOMCが、今後のアメリカの景気見通しについて、どのような見解を、声明に盛り込むかにあった。
今後、バーナンキは、定期的な利上げはストップすることは確実なのに、なぜ、ニューヨーク市場は、反落という反応を示したのか。
それは、昨日のFOMC声明は、今後の利上げストップの可能性の余地を残したと同時に、利上げの可能性の余地も残した点にあるとする。
声明では、今後も利上げを行うかどうかは、景気見通しについての各種情報の的確なFOMC方針への反映ということであったが、このことは、もし、経済成長が引き続き堅調で、インフレーションが拡大していけば、利上げの可能性も大いにあるということになるとしている。
経済減速とインフレーションとの関係は無いとする経済見通しであれば、利上げはそこでストップしうる。
これは、いいニュースでも悪いニュースでもない。
要するに、昨日のFOMC声明は、今後、オープンマインドで、利率決定について、ことに当たるということだ。
この数ヶ月の各種経済見通しは、今後、FOMCが利上げストップをするかどうかの一点に絞られていた。
したがって、FOMCが今後の利率改定の判断の根拠とするとした各種景気見通しから、市場は、特に、小売店売上高統計での売り上げ伸び悩みの数字などから判断し、利上げストップを確信し、ドル売り、株売り、長期債へのシフトに走ったというのが、この論説の見方のようである。

私の思うに、なんか、このFOMC判断の根拠と、経済見通しなるものの関係は、卵が先か鳥が先か、から言えば、原因と結果とが、混在ないし逆転したような因果関係にみえるのだが。

もうちょっと毅然としたFOMCの判断を、市場は聞きたかったのではなかったのでしょうかね。

http://www.schaeffersresearch.com/commentary/observations.aspx?click=home&ID=15988


[4105] 『鳥フルシンジケートは、真実で嘘を語る。』か? 投稿者:とき 投稿日:2006/05/11(Thu) 23:53  

◇奥山篤信 映画「Vフォー・ヴェンデッタ」とテロリズム
http://www.melma.com/backnumber_133212_3186563/

>『政治家は真実で嘘を語る。小説家は嘘で真実を語る。』

 真理∞真実≠ネるものもまた、よどみに浮かぶうたかたのようなもの。

黄 文雄『日本人が知らない日本人の遺産―教科書が教えないもうひとつの歴史』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413035380
大森 荘蔵『流れとよどみ―哲学断章』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4782800150
西尾 幹二『人生の深淵について』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4896919041
西原 克成『免疫、生命の渦』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4886790844
団 まりな『性のお話をしましょう―死の危機に瀕して、それは始まった 魂の本性』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4886791514

 新しいものなど何もなく、すべて過去のなかにすでにあります。「ある」ことに気付けるかどうかだけ。
 本来、仏教でいう「解脱」とは、その実体なぞありもしない「真理」から脱することなのでは・・・。さしでがましいことをいうようで、大変申し訳ございません。


[4104] PSE検査などについてのメモ書き 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/11(Thu) 22:50  

もう一度、
「JISC9335-1 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第1部:一般要求事項」
を読んでみましょう。

10ページ
「5.試験のための一般条件
特に規定がない限り、試験はこの箇条によって行う。
5.1 この試験は、形式試験である。
備考 出荷検査は、付属書A に記載する。」
以上

以下「電気用品製造工場の管理のあり方」
http://www.biwa.ne.jp/~tnakayan/d0_08.htm
より引用

「形式試験」は、「製品確認試験」ともいいます。

製品確認試験/検査の記録。(形式検査・定期品質検査などとも言う)
設計、製造方法、生産設備等の変更時及び技術基準適合の確認必要時に検査を実施していること。
確認検査の周期とサンプル数は適切か?、外部機関での検査項目は適切か?。
*親会社、外部試験機関等に製品確認試験/検査を委託する場合は、責任の分担及び成績書の授受・保管について、文書で明確にしておくことが望ましい。
製造物責任問題発生時には、製造事業者の責任は免れないので親会社に試験/検査を依存している場合であっても、成績書は入手して製造事業者自ら合否を確認しておくことが大切です。
定期の製品確認試験/検査は年1回、3個程度が望ましいが、生産数や生産期間・時期等を考慮して適宜増減及び簡素化をしてもよいと思われます。
工程検査・出荷検査・製品確認試験/検査の結果は、技術基準を満足しているか、各検査記録間で整合しているか、検証しておくことが大切です。
以上引用終わり

http://www.vcci.or.jp/member/tekigo/qa_a1_v4.html
より引用

Q1.適合確認届出用のサンプル数は?量産機器と非量産機器では異なると思うのですが?

A:適合確認届出(書)は完成品から抽出した任意の1台で行ってください。ただし,製造上の「バラツキ」等から製品の適合性が1台で判断できない場合には,技術基準4.3の統計的評価方法を参照してください。
以上引用終わり

http://www.jqa.jp/07safety/11_topics/news4_1.html
より引用

「認証は全てモデル単位ですが、その方法は量産前に測定して認証する「モデル認証」と同一工場で、同一時期に、同一条件で生産した製品、またはそれらを使用施設等に納品されたものを測定して認証する「ロット認証」の2方式からお選びいただけます。」
以上引用終わり


[4103] Re:[4096] 近接性のプロトコル 投稿者:桜の花 投稿日:2006/05/11(Thu) 22:37  

笹山さん ときさん
探せば似たものは 世の中どこかにでもあるでしょう。

私には 似ているだけで 私が導きたい目的と絶対にかけ離れた その結果しか 私には思いつかないほどにかけ離れていると思っています。
持ち出された「人間主義」は 処世術に近いと判断いたしています。

私は 笹山さんが この度で洞察されたように 哲学的プラス心理学的冒険をしています。
基本は 哲学的思考です。ですから自分の自身の存在を深く考える事を大切にしています。真理を自分の心に求めているのです。人間主義のように社会生活に真理があると考えている事と違います。

> これと、4095のときさん引用の「人間(じんかん)主義」というのも、相通じる概念のようで。
> 不安感が人と人との近接のインセンティブになり、安心感が人と人との近接のディス・インセンティブになり、という割り切り方は、ちょっと、いきすぎでしょうかね。

・・ですから 何らかの誤解すら感じます。

話題を変えて話します。
この笹山さんの掲示板ですが 私も大好きな一人です。
ときさんの記述の姿勢にも共通していますが・・
科学的手法に伴って 真実を追究なさっておられるからです。
この科学的手法もまた 近代西洋哲学の賜物ですね。
私の言うまでもなく 当然認識されておられることですが、
改めて 言わせていただきました。

ここに 私は 笹山さんの掲示板と 私の主張の哲学的手法の真実を追究する姿勢に於いて「近接性」があると感じています。

この近代西洋哲学は・・
社会的に 経済・科学技術に於いて大きく貢献していますが・・ 残念ながら 肝心な個人個人の社会生活での哲学方面の進歩がありません。格差社会と暴力 更に はたまたエログロのはびこりつつある社会が目の前に来るような気がします。ある人は 間単に 混乱した世の中を「カオス」と言い捨てるだけの世の中になってきつつあります。将来に希望を持つ者にとっては これでは残念であると思っております。

私の考え方は 子供たちに向かって話せる・意味の通じる話だと思っています。心の成長の話で 壊れかけた大人が少しの希望を持つこともできます。

・・そして 明日のすばらしい社会を創るのが 子供たちではなくて 大人たちの責任である事の自覚ある思想こそ必要だと考えています。処世術のことを言っていないと思います。 


[4102] 悪質な劣化情報による印象操作? 投稿者:とき 投稿日:2006/05/11(Thu) 20:41  

 それはもはや「鳥」インフルエンザではないでしょうね。鳥(鶏)と関わりのない人の抗体検査を広く実施してみればわかるはずです。もう人人感染によって知らず知らずのうちに拡がっているヒトウイルスによるものと考えておいたほうがよいのではないでしょうか。

◇鳥インフル、茨城県で新たに16人感染か
> 茨城県と埼玉県内の養鶏場で去年流行した毒性の弱いH5N2型の鳥インフルエンザウイルスで、新たに茨城県内の養鶏場関係者16人が感染していた可能性が高いことが分かりました。
> 厚生労働省によりますと、去年6月から国立感染症研究所で、H5N2型の鳥ウイルス感染が起きた養鶏場の関係者ら399人を対象に抗体検査を実施してきました。
> その結果、今年1月に77人が感染していた可能性が高いことが分かったのに続き、今回、新たに茨城県内の養鶏場関係者16人が感染していた可能性が高いことが分かりました。16人はいずれも、せきや発熱などの症状は出ず、2次感染の恐れはないということです。
> H5N2型は、アジアを中心に流行しているH5N1型より毒性は弱いものの、ヒトからヒトへの感染を起こす「新型インフルエンザ」に変異する可能性があるということで、厚労省では、各都道府県を通じて養鶏場の関係者に感染を防ぐ対策を徹底するよう通知しています。(TBS 11日16:20)
http://news.tbs.co.jp/headline/tbs_headline3287286.html

◇茨城の鳥インフルエンザ、93人が感染の疑い(05/11 18:21)産経新聞
http://www.sankei.co.jp/news/060511/sha076.htm

 A型のインフルエンザウイルスが、人での抗体が確認されているならば、それは鳥から人ではなく、人から人への感染実態があるようだ、と考えるごくごく普通の臨床的な見方をすら、できなくなっているのでしょうか? まったく摩訶不思議な報道情報がまかり通ってしまっています。鳥のウイルスは、生きた鳥から生きた鳥へ感染するという基本中の基本をさえ無視しているようですし・・・。人間の現実世界を見るための知識が、甚だしく劣化しているようです。

◆鳥インフルエンザ問題の今後(158)(2006.5.11)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza283.htm

>こう考えて来ると、いくら近年遺伝子レベルでの選抜技術が進歩したとはいえ、一旦放棄した体制を元にもどしての国産鶏の作出など、その経費労力を考えたら、とても合うものではない。正に絵に描いた餅であり、口だけなら何でも云える典型である。要するに国も何か考えているんだとのジェスチャーに過ぎない。全く情けない国である。

>多少の知識があれば、こんなことをまともに受け取る業界人は皆無だろう。ところがマスコミや一般国民はそのことが分からない。この乖離こそが問題なのである。

>被害地の茨城の業界事情を中央団体は察知せず、現地をそっちのけに事を進めたとか、ひとり政府に限らず押しなべて現場を無視して机上での判断に委ねることの多い我が国のこの傾向は全く酷いものだ。愛鶏園と江口氏はその犠牲としか思えない。

■暮らしと微生物
http://www.microbes.jp/aimai/aimai.html
『医科ウイルス学』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4524214488
『医科免疫学』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4524220267

◇プレスリリース 平成18年5月10日 農林水産省
 ■BSE患畜(25例目)に関する情報
http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20060510press_1.html
http://www.maff.go.jp/www/press/press.html


[4101] Re:[4099] 英国政府 14ヵ国に輸出血液製品によるvCJD感染リスクを警告ーガーディアン紙 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/11(Thu) 15:13  

まりちゃんさん。
問題の英国からの輸出血液製品輸出先の14国は、
Brunei, the United Arab Emirates, France, India, Israel, Jordan, the Netherlands, Oman, Singapore, Belgium, Morocco, Egypt, Brazil、 Turkey
のようですね。

http://www.turkishpress.com/news.asp?id=121790


[4100] 手術器具滅菌管理トレーサビリティですって 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/05/11(Thu) 12:57  

手術器具滅菌管理トレーサビリティシステム 
http://release.japan.cnet.com/release/abstract.html?release_id=8570

[4099] 英国政府 14ヵ国に輸出血液製品によるvCJD感染リスクを警告ーガーディアン紙 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/05/11(Thu) 12:16  

英国政府 14ヵ国に輸出血液製品によるvCJD感染リスクを警告ーガーディアン紙
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06050201.htm

British blood products may pose vCJD risk in 14 countries
http://politics.guardian.co.uk/foi/story/0,,1770184,00.html

真空管採血の問題などシャレになりませんね。


[4098] ジョハンズ農務長官が、ネルソン議員の日本経済制裁論を支持 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/11(Thu) 09:16  

ジョハンズ米農務長官は、ネブラスカ選出上院議員のネルソン氏が、6月1日を締切期限として、日本がアメリカ牛肉輸入再開に応じない場合での対日経済法案提出を唱えていることについて、

「日本側は、ネルソン上院議員の最後通告を真剣に考慮すべきである。
米議会は、たとえ、他の重要法案があっても、議会は、この日本との牛肉問題を優先するであろう。
議会が、この経済制裁を可決した場合は、誰にとっても、結果は、よいものとはならないであろう。
私が日本に言いたいのは、「そこまでは、われわれを、行かせないでくれ」ということだ。」

と、述べた。

http://wfrv.com/ag/local_blogentry_130175627.html


[4097] 5月10日のFOMCの声明の概要 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/11(Thu) 08:15  

以下、概訳しておきます。

連邦公開市場委員会は、本日、法定準備預金( フェデラル・ファンド)金利を0.25パーセント上げ、5.0パーセントにすることを決定した。
今年は、今までのところ、経済成長は、非常に力強く推移してきている。
委員会としては、今後、経済成長は、より維持できるペースでの穏やかなものに推移するとみている。
その根拠としては、住宅市場の徐々なる冷え込みと、金利における上昇効果の遅れ、そして、エネルギー価格の高騰を反映してのものと見る。
今までのところ、エネルギー価格や他の商品価格の急上昇は、コアインフレに対しては、限定的な影響しか与えていないように見られるが、引き続き上昇を見せている生産性の向上は、単位労働コストの上昇を抑えることに寄与しており、インフレ期待は、今のところ、静かなままである。
それでも、エネルギー価格や他の商品価格の上昇に伴って、資源利用高度化への確かな増加傾向は、見られ、これが、インフル圧力を高めうる可能性はある。
委員会としては、インフレ・リスクに対処した、更なる一定の安定策は、まだ、必要であるとは見ていないが、そのような安定策実施にいたる限界点とタイミングについては、今後入ってくる情報の意味するところにしたがって、景気見通しを進化させることによっているものと見ている。
いかなることがあっても、委員会としては、(インフレ回避という)目的達成に必要な、景気見通しの変更に反応するつもりである。
以上概訳おわり。

http://www.federalreserve.gov/boarddocs/press/monetary/2006/20060510/


[4096] Re:[4094] [4092] [4091] [4087] 近接性のプロトコル 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/11(Thu) 07:46  

桜の花さん。
「人心権という明確な概念を否定されておりますね。」ということではないのですが、「心の安心感と不安感の二元論」というのは、ある意味わかります。
これと、4095のときさん引用の「人間(じんかん)主義」というのも、相通じる概念のようで。
不安感が人と人との近接のインセンティブになり、安心感が人と人との近接のディス・インセンティブになり、という割り切り方は、ちょっと、いきすぎでしょうかね。
ただ、人間というもの、単純に行かないようで、ここに、
RDレインの「結ぼれ」
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A3%D2%A1%A6%A3%C4%A1%A6%A5%EC%A5%A4%A5%F3?kid=51099
のように「相手がこう思っているであろうから、私は、こう行動する」「相手がこう思うだろうから、私はこう行動するだろうと思うから、相手は、こう行動する。」というような、堂々巡りの心の中の連鎖になって、過剰フィードバックのもとで、複雑な行動をする、という、厄介な動物のようですね。
間主観性という概念も、動態的な概念で捉えると、RDレインみたいなとらえ方になるのでしょうかね。
そういえば、R.D.レインの「結ぼれ」を以下のブログに引用したことがありましたっけ。
なんか、これ読んでいると、頭がくらくらしてきます。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=557


[4095] 絶対という概念? 投稿者:とき 投稿日:2006/05/11(Thu) 01:05  

◇第28回:日本人の感覚に科学がやっと追いついてきた
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/p/28/
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/p/

>日本では、はっきりした意見をあまり言わないのが麗しいとされてきた。はっきりした意見はお互いの“間”に置くのだ。つまり、日本は、「人間(じんかん)主義」なのである。価値を人間と人間の間に置いて、双方のものとするやり方だ。

>しかし僕は、そのやり方が一番よいとは思っていない。そうではなく、個々人の価値観が、スムーズに伝わる日本固有の心の持ち方があると思う。

>日本の心の持ち方は、科学を超えている。超科学的なのだ。これはキリスト教的な考え方の人たちには分からないから、欧米の学者は日本人のものの考え方を「非科学的」といった。ところが最近、科学がだんだん進歩してくると、研究が日本風の領域になってきた。

>例えば「察する」「ひらめく」などといった頭の働きが実際にあるのはどうしてなのか。科学では、そのメカニズムは分からなかった。科学の方が後れていたのだ。それが最近になって少しずつ追いついてきて、だいぶメカニズムが解明されるようになってきた。つまり、日本風の感覚に、やっと科学が追いついてきたのである。

 それがまた、「間主観性」ということにも通じているようにも思います。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4334033415
>『間主観性というのは、ようするに、「相手の立場になって考えてみる」というだけのことなのです。』(p.233)
http://kaoru.to/hypothesis.htm
 湯川秀樹先生などのひらめきにも。

◇松岡正剛の千夜千冊『暗黙知の次元』マイケル・ポランニー
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1042.html

 さて、

◆鳥インフルエンザ問題の今後(157)(2006.5.10)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza282.htm

>さて今回、ヨーロッパの鳥フル拡大により種鶏の輸入が止まった事に鑑みて、今後は我が国独自のニワトリの品種開発を、という農相の発言が紹介されている。繰り返すように、この問題は養鶏の根幹に係る大問題である。鳥フル自体が当面の問題ではないだけに一方で「当面は鶏の飼養期間を延ばすことで対応出来る」とした当局のノーテンキ振りには呆れるより無い。

>何れにしても鶏の改良繁殖など一朝一夕でどうなるものでもない。当面の採卵延長策と品種開発、そのあいだの実際的な解決策を当局はわざと避けているとしか思えない。

◇河岡東大教授にロベルト・コッホ賞=独(時事通信) - 5月10日23時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060510-00000218-jij-int

 さて、できればワクチンの概念のところだけに踏みとどまっておいていただきたいものです。「病」の臨床「医」学には、「免疫学」の概念が必須なのですから。しかも、「間主観性」の。

◇鳥インフルエンザ:鶏処分終了 「養鶏日本一」再び−−業者ら復活へ歩み /茨城(毎日新聞) - 5月10日12時2分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060510-00000120-mailo-l08

 いまの「家畜伝染病予防法」の基本思想では、ウイルスの病気に対しては、まったく無力でしかない。「まん延防止と根絶」だけでは。それは、ウイルスの側からみれば、机上の空論どころか妄想幻覚に見えているでしょう。
 実際の現場が、この制度の中で生きのびていくには、あることを知らないまま、ないものとしてやり続けるしかないということでしょう。『忘れようとしても思い出せない』くらいに。
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=331246&log=20060506

>トマトに牛糞堆肥を多く施肥していた農家で、トマトが異常に枯れるという現象があった。調査の結果、施肥した牛糞堆肥中から国内では登録されていない枯葉剤が検出された。つまり、輸入した牛用の餌に農薬が残留していて、それを食べた牛の糞尿にその農薬が含まれていたのである。有機農法のはずが、まったく皮肉な話だ。
>世の中には、良識を持って懸命に安全安心な作物をつくっている農家、農園もたくさんある。これは農業に限ったことではないが、真面目な取り組みをしている人たちがバカを見ない社会であってほしいと願う。
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=331246&log=20060507


[4094] Re:[4092] [4091] [4087] 近接性のプロトコル 投稿者:桜の花 投稿日:2006/05/10(Wed) 23:27  

笹山さん
・・お考えでは 人心権という明確な概念を否定されておりますね。

思考を膨らませて考えてみて 世間を見回してください。
国によて 権利も違います。
訴訟に耐えうる権利とは・・
国家や社会習慣上の 国家権力の執行方法、これが常識で単に便宜上と言われているだけなのですから。
ですから 人心権の単なる認知度合いだけで その引き合いにあてはまるのでしょうか。むしろ間違えだと私は考えます。単に 学問的に法学的に権利という言葉からのアプローチも 象牙の塔といいますが 思考の広がりをなくすと思えます。

ですから 他の例えですが・・
仏教の空ではありませんが 人間が生きているにもかかわらず その空の思想にごまかされてきたのだと考えています。

記述の都合で 禅問答のようになりますがお許しください。
人間は生きている限り 特定すると社会生活を営む限り(単独であっても社会とかかわりを切らない限り)は 絶対に空ではありません。絶対に有なのです。

一番 特に大事な事は 人間の心に安心感と不安感が芽生えた時から 人類は有として歩き出しましたと推論できると考えることから始まります。
ですから すべての始まりを 心の安心感と不安感の二元論と考えた所以です。
それ故に その不安な意識をかき消すために 社会生活がスタートしたと そして文明・文化の発達が見られたと考えています。
社会生活イコール社会規範が 色々な形態でできました。当然ルールの一つとして権利という意識も生まれたと考えています。
しかし 安心感と不安感の心の意識が すべての始原的な文化・技術この総称の文明の源であると考えても 私は間違えだとは考えません。

以上のような 心の安心感と不安感を 面々と祖先から引き継いでいるのです。これこそ人類としての『絶対的に宿命付けられた財産=本源的権利』だとする考を 導きだしました。

・・これこそ 世界で 人類の共通した権利の考え方に立ていると考えてもよいのではないでしょうか。

ここに着目することで 近代西洋哲学をも超えた考え方に至れるとさえ考えてもいます。


[4093] 日銀の6月利上げのうわさは本当? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/10(Wed) 22:26  

日米の金利動向から目が放せない状態になってきた。
今日の東京市場の株価が大きく値を下げた要因としては、円高の進行に伴う先行き不透明感の強まりとされる。
その円高要因としては、今晩のアメリカFOMCの5パーセントへの利上げと、今後の利上げストップとの観測、更には、日銀の6月利上げのうわさがあったとされる。
要は、これまで、ドル高を支えてきた有力要因-日米金利格差-が、崩れつつあるということなのだろう。
日米の自国通貨安を狙う「慇懃な無視」(ビナイン・ネグレクト)競争が再び始まったようで。
原油高がしばらく続くと予想される中での円高は、日本経済の復帰力を疲弊させるに違いない。


[4092] Re:[4091] [4087] 近接性のプロトコル 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/10(Wed) 20:39  

桜の花さん。
いまだに、しかと人心権なるものを、理解できていない私ですが、むしろ、権利という明確な概念ではなくて(権利というものは、それに関する訴訟に耐えうる明確なゾーンを持ったもので無ければならないという意味ですが。)、ひとつの、「近接性に間するプロトコル」とでもいうべきものなのかな、とも、思っております。
まあ、ブログは、百花斉放・百家争鳴でよろしいかとは、思いますが。
止揚するべきというか、結実するべきものが、あれば、それに越したことは無いのですが。
ここでも、あまり、プログ論に固執してしまいますと、自らのブログに対するブーメランのごとき叱責につながってしまいますので、ここらでご勘弁を。



[4091] Re:[4087] ブログの性格性にも問題 投稿者:桜の花 投稿日:2006/05/10(Wed) 15:31  

ブログに炎上しない 健全性があるかどうかを考えると・・
無いのです。意思疎通の手段として欠陥があります。

ブログの置かれた位置付けを 今の内容から 私は「落書き板」の比重が高いと考えています。
・・だとしたら 荒れても不思議ではありませんね。
ブログ主は 自己主張の垂れ流しです。読者との普通の意思疎通の手段がありません。ブログ主と読者の気持ちの調整弁がどこにもなければ 当然 匿名に限らず 罵詈雑言すらありえます。現実です。

さて 全てに於いて
その「許容範囲」の落差が 社会的健全性を損なうとは
私は考えていません。過去の社会がその意味でありました。
何故ならば 飛躍しますが・・
秩序立った封建社会・身分制度等なのです。

しかし 民主社会は 社会の全てに平等の概念を当てはめようとしています。
・・ですから 矛盾がおこります。

人心権の尊重とは 個人個人の許容範囲の違いを認めて 人間的な個性を楽しむ社会です。また個人の子供の時代から死ぬまでの「許容範囲の成長」を許容する社会です。
ここにわけの解らない身分制度を否定しておきます。
当然のことですが 民主主義の概念を 発展させた民心主義と
考えています。


[4090] Re:[4085] vCJDと歯科&粉ミルク 追伸 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/05/10(Wed) 11:09  

追伸:
ちなみにアメリカ牛の加工品が医薬品や健康食品の原料として2月現在もいまだに輸入されているという国会の家西議員の指摘はメーカーさんはご存じなく、「なにか問題があったら厚生労働省から通達出すはずですがねー」(明治乳業)とのことで、「安全性」は厚生労働省に頼り切っている、ということなのかな?と感じた次第です。
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/c8f51b5f491341c7c757830feda6fa4e


[4088] Re:[4087] 「システム」の側での、「炎上」をなるべくさせない工夫 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/10(Wed) 09:38  

小倉秀夫さん。
確かに、コメントスクラムも、一種のスパムと考えれば、 「システム」の側での、「炎上」をなるべくさせない工夫は必要でしょうね。
ただ、コメントの内容判断でのスパムはじきが可能かどうかということになると、その点が、自動的には、いかないような気がしますね。
考えられる方法としては、同一IPについては、一定のインターバルをおいての投稿とするシステム(2chなどでの連続投稿禁止の変型ですが。)とか。
こうして炎上ブログを見ますと、たきつけの段階から、不特定多数が押し寄せるのではなく、同一IPの過度の焚き付けから、広がり、それから一定の時を経て、不特定多数のコメンターが押し寄せるというようなパターンも見られるようですので。


[4087] 無題 投稿者:小倉秀夫 投稿日:2006/05/10(Wed) 09:06  

 自分の許容範囲内にはない発言をする他人に嫌がらせを執拗に行うために相当の時間を費やすことをいとわない人々の許容範囲を超えないように注意して発言をしていれば「炎上」はしないのだと思いますが、そのような細心の注意を払わなければ安心して発言ができないということ自体が「萎縮の構図」なのでしょう。そういう意味では、「炎上」しない工夫をブログ主の側で講ずることを求める見解というのは、ネット上の言論に対するある種の支配を、無責任な「匿名の卑怯者」たちが行うことを許容するものということができようにと思います。
 だから、私は、「炎上」しない工夫をブログ主に求めることには反対であり、「炎上」をなるべくさせない工夫を「システム」の側に求めるのです。


[4086] FOMC最後の定期的l利上げになるのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/10(Wed) 07:50  

アメリカFOMCは、日本時間の今晩、第16回目の連邦準備金利の引き上げを行い、4.75パーセントから5.0パーセントに引き上げることは確実であるが、今後も、バーナンキ議長が、グリーンスパン路線を引き継いで、定期的(Measured)な利上げを行っていくかどうかについては、エコノミストの間では、否定的な見解が多いようだ。
最近、バーナンキさんは、テレビ番組で、「市場は、私の発言について、あまりにも、楽観的な見方をしている。」との発言をされ、これがどのような意味なのかが、ミステリアスになっているようだ。
市場最高のニューヨーク株高、そして、従業員賃金の高騰など、インフレ懸念の材料はあるものの、これが、果たして、消費者支出の増加に結びつくかどうかについては、エコノミストは、懐疑的のようだ。
4月の1時間当たり収入は、9セント上昇し、2001年8月以来の高水準となっている。
一方、原油価格の影響は、労働者の家計を圧迫するであろうから、この時間当たり賃金の増加は、消費増加には、結びつかないとするエコノミストもある。
ある予測では、2005年の消費者支出の伸びを3.5パーセント、2006年3.3パーセント、2007年3.0パーセントと見ている。
このような、入り組んだ最近の統計数字から、バーナンキは、今後、連邦準備金利を相当長期の期間(場合によっては、来年中も)5.0パーセントに維持するとの見方が強いようだ。

http://www.financialmirror.com/more_news.php?id=3819


[4085] vCJDと歯科&粉ミルク 投稿者:まりちゃん 投稿日:2006/05/09(Tue) 23:46  

農業情報研究所さんがご紹介くださってました。

英国政府諮問委員会 歯科器具の使用は一回かぎりに vCJD伝達リスク排除のため
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06050901.htm

別件
粉ミルクについていろいろ調べているのですが、大塚製薬と明治乳業のミルクに入っているタウリンが牛の胆汁由来でした。大塚製薬の産地は確認中、明治乳業は「リスクの低いニュージーランド、オーストラリア、ブラジルの牛の胆汁混合」だとか。
EUのブラジルのリスク評価が下がったことはご存知なかったようです。

EU、新たな地理的BSEリスク評価 ブラジルがリスク国に 英国でブラジル牛肉即輸入禁止の要求
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/05082401.htm

ついでに明治には、大豆白絞油とパーム核油も入っていたので、トランス脂肪の量についてきいたらお客様相談室の相談員の方はトランス脂肪についてもご存じなく、「そんなにいろいろ気にされたら食べるものなくなりますよ」とか、”メーカーらしからぬ”ことを言ってました。結局その担当者がご存じなかっただけのようで、調べてお返事いただきましたが、粉ミルクのトランス脂肪の割合は0.2%〜0.3%とのことでした。

明治には豚脂も入っていて、「国産です」と胸を張ってお答えいただきましたが、偽装やら輸入豚もあるんだけどなぁと思いつつ。。

大人の食べる食材はオーガニックとか、いろいろ選択肢があるのに、子供の粉ミルクはないんですよね。世界調達の混合が当たり前。ニュージーランドやオーストラリアの産地限定、オーガニックなんてのも選択肢で選べればいいのですが、日本では販売されていないようですね。なんとか選択できるように手に入れられればいいのになぁ。。。

赤ちゃんの粉ミルクの産地は?
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/cd3b9603a55e80712a86e1f7aa4b2e37


[4084] Re:[4080] [4078] [4075] 基本的人心権の尊重 投稿者:桜の花 投稿日:2006/05/09(Tue) 23:07  

笹山さん 考察をありがとうございます。
> 人心権という言葉は、桜の花さんの造語のようですが、その意味を表す英語としては、the dignity of man(人間の尊厳)という言葉がこれにあたりそうですね。

私は 人心権についての考え方として(人間の尊厳)と考えていません。
もっと 意味は簡単ですが 子供から大人までを含んだ
精神的成長を視野に入れて 見つめて人間を洞察しているつもりです。
私は 人心権を(人間個人個人の心の許容範囲)と考えています。
ですから 社会性に於いて 意思伝達能力・手段が大切である 不可欠なものと考えています。

ですから 心の二元論 つまり安心感と不安感が 人間らしい そのものだと考えています。
そして社会性に関して 人間は 大人になるほど心の成長をする・・と考えています。
あくまで 一人の人間として存在していますが 社会性にあっては すべての絶対的な価値観を 否定されると考えてもいます。ですから人間の尊厳とかのもっともらしい言い方も、前に書きました人権でさえ 私の考えでは 人間社会において絶対的な意味・価値観だと そうは捉えていません。実際の世の中でも そうだと捉えています。

簡単に言うと 他人をいたずらに不安に追いやる、恐怖を与えることが犯罪と考える方法です。ですから法体系も変えて当然と考えます。加害者と被害者の関係では平等な人権を認めません。更に極論で誤解を生むと思いますが あえて言うと 子供と大人の関係に於いても
心の成長を前提として考えると同様に考えます。

・・なかなかまとめにくい主張ですが、
・・多分 私のオリジナルな発想で未熟ですが 心の二元論こそ 今までの社会の矛盾を解き明かす原点だと思います。

そして 民主主義でなくて 世界中が民心主義で満たされる
世の中になればよいと考えています。



[4083] Re:[4082] [4077] 原種鶏 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/09(Tue) 21:52  

ときさん。
ご紹介のサイトの中に、炎上しない方法が書いてありましたね。
いろいろ、これで、チェックリストができそうです。
どなたか、作られてはいかがでしょうか。
まあ、ネット社会でのプロトコルといえそうです。

原種鶏の話は、ちょっと手ごわさうです。
一口に原種鶏といっても、以下のように、細分化されているようですね。
記号は、
B(Broiler ブロイラー),
L(layer 産卵鶏)、
Pedigree(Elite)stock(エリートストック、育種素材基礎鶏)
GGP stock(Great Grandparent 原原種鶏)、
GP stock(grandparent 原種鶏)、
PS (parent stock種鶏)(for evaluation purposes)

肉用原原種鶏用         BROILER (B-GGP)
卵用原原種鶏用         LAYER (L-GGP)

肉用原種鶏用         BROILER(B-GP)
卵用原種鶏用         LAYER (L-GP)

肉用種鶏用          BROILER (B-PS)
卵用種鶏用          LAYER (L-PS)

以下のスライドの10ページ目にアメリカの原種鶏の状況が、図示化されています。

http://www.rec.udel.edu/Poultry/proceedings2005/Genetics_Past,%20Present%20and%20Future.pdf


[4082] Re:[4077] 政治家の有料チャットサイト 投稿者:とき 投稿日:2006/05/09(Tue) 18:54  

笹山様

>「会員制HPは月会費500円で、入会時に1年分計6000円をまとめて払い込む必要がある。 」

 その記事を見てパッと思ったのは、新手のパーティ券収入みたいなものを当て込んだのかなと。おそらくネット言論界のアマチュアリズムでは、情報の収支にお金を使うことには何らためらいなくやってしまえる人々が相当数おられるはずですから、その程度の制約を易々と飛び越えていくツワモノたちがたくさんおられるでしょう。公人の方々がネットで自分の考えを浸透させんとの気概は高く評価いたしたいと思いますが、さてさて、継続しきれるかどうか・・・。
 従来のマスコミ・マスメディア情報環境のように、川上と川下があって、自分の側にだけ都合がいいように、ある程度の制御が効くと思っているのであれば、とんでもない勘違いをしていることになりますが。
http://blog.livedoor.jp/saihan/
http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/20060507/1146966004

批判者の正体を知ってどうするの? 2006年 05月 08日
http://kuyou.exblog.jp/3583517/
今井君のブログを読んで。 2006年 05月 07日
http://kuyou.exblog.jp/3577661/
ネット右翼って何? 2006年 05月 06日
http://kuyou.exblog.jp/3571065/
http://kuyou.exblog.jp/m2006-05-01/

2006年05月05日(金) ネット右翼
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/45126/

 話し変わって、いつもの鳥インフルエンザの情報を。

平成18年5月9日 農林水産省
食料・農業・農村政策審議会消費・安全分科会家畜衛生部会第20回家きん疾病小委員会及び第6回高病原性鳥インフルエンザ感染経路究明チーム検討会の合同開催について
http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20060509press_3.html
>日 時:平成18年5月15日(月)10:00〜12:00

◇ニワトリの品種開発を 農相、鳥インフル対策(共同通信) - 5月9日12時32分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060509-00000084-kyodo-bus_all

 人間の制度や思惑とは何ら関係なく、ウイルスはどんどん変異し拡がり、ときとしてホスト側の病気発生を惹起させることはあれども、なくなることはけっしてありません。
 にもかかわらず、「起こさない・拡げない」が前提になっているわけですから、法令指針は現実に即していないわけで、その基本思想・設計のもとで、どんどん貿易・経済がブロック化ローカル化していってるのが現在のようです。しまいには、やがて産業としては身動きが取れなくなってしまうでしょう。


[4081] ブレア首相が、首相辞職のタイムテーブルを示さなかったことに対する英労働党幹部の反応 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/09(Tue) 14:02  

ブレア英首相は、首相退任時期を示すことは、英内閣を麻痺させることになるとのことで、辞任時期のタイムテーブル提示を拒否したが、そのことに対する英議員の反応は次のとおりである。

DAVID CAMERON
退任時期を示した時点からブレアの権威が流出し始めるとしたことは彼のミステークだ。
いまや、われわれは、大きな不確実性をかかることになった。
ブレアが辞任時期を示すのは、早ければ早いほどいい。
なぜなら、どうやっても、今後、彼の権威が回復することは、望めないからだ。

SIR JEREMY BEECHAM
整然としたリーダーシップの移転は、確かに重要である。
われわれは、今後も政策についての整然とし、かつ建設的な議論を続けていく必要がある。
われわれは、長期の間、(地方選挙敗戦についての)内省に浸っているべきではない。
次なる選挙で勝利するためには、人々の共同体の将来に対する懸念について、しっかり見つめ、この9年間で、どれほど経済やインフラや社会的正義の状態が好転してきたのかについて、しっかり見つめる必要がある。

などなど
参照「Blair's exit strategy 」


http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/4751197.stm


[4080] Re:[4078] [4075] 基本的人心権の尊重 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/09(Tue) 13:12  

桜の花さん。
人心権という言葉は、桜の花さんの造語のようですが、その意味を表す英語としては、the dignity of man(人間の尊厳)という言葉がこれにあたりそうですね。
この考え方は、イスラミックな考え方にあるようです。
このサイト「The Dignity of Man An Islamic Perspective」http://www.fonsvitae.com/islamdignity.html
では、その内容として、「物理的・精神的気高さ」「人間性に対する愛」「生活の清浄性」「自由と平等と、アカウンタビリティの必要性」などをあげていますね。
この著者Mohammad Hashim Kamali博士は、人間の尊厳性の尊重が、社会の相互関係を高めうるとしています。
そして、西洋的な人権に替わるべきオルタナティブが必要であると主張しているようですね。


http://www.fonsvitae.com/islamdignity.html


[4079] 「(∩ ゜д゜)アーアーきこえなーい」ってなに? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/09(Tue) 10:03  

どうも、「電車男」での「劇団ひとり」とのやり取りにあるらしいんですが。
いろんな使い方があるらしく、「都合悪いから、聞く耳を持たない」とか「都合の悪い事は聞こえなかった事にする」ってような意味にも受け取られるんですが、実際、どんな意味なんでしょうね?
検索すると、下記のように三万以上出てくるのですが。

http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rls=GGLG,GGLG:2005-34,GGLG:ja&q=%28%E2%88%A9+%EF%BE%9F%D0%B4%EF%BE%9F%29%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%81%8D%E3%81%93%E3%81%88%E3%81%AA%E3%83%BC%E3%81%84


[4078] Re:[4075] 無題 ・・・なのは民心主義でないからです 投稿者:桜の花 投稿日:2006/05/09(Tue) 08:37  

人権派の限界だと考えています。

民主主義の欠陥を 私たちは考える時代にきたと考える所以で あえて小倉さんに(笹山さんにでもありますが) 挑戦的書き方をさせていただいております。

基本的人権の尊重の思想にも反対なのです。
基本的人心権の尊重の思想こそ 人間社会の未来を語れると
かんがえるからです。
従って 日本国憲法も『基本的人心権の尊重』に改憲すべきだとかんがえている・・人心権派です。

小倉さんの ご主張の中で『朝日にしてもネットにしても』その解決の糸口が『心の問題』であることに言及していません。
また 加害者も被害者も その因果関係のそもそもに・・
『心の安心感と不安感の二つの気持ちが内在している事』に気がついていません。 それが唯一の解決手段にも拘らず 見逃し且つうわべの事象のみで考えているとしか考えられません。つまり話題にしているだけの価値しかありません。

つまり ネット社会に向けての社会を ネットを武器にしている方でありながら ご本人自身にネット社会の洞察力がないのだと 失礼ですが思って書いております。
ネット社会で極めて必要なのが『基本的人心権の尊重の精神』なのです。

以前のですが・・
ジャーナリズム論で 人権論で 私には不発で終わっていたと思えるのです。

また このことを含めて 民主主義の思想ではなくて
民心主義の思想を考える事によって 人類の進化・発展の考え方が加味されて 人類の明るい未来を前提に 素晴らしい
社会創りを語ることができると考えております。



[4077] 政治家の有料チャットサイトには、疑問 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/09(Tue) 08:33  

加藤紘一さんが、会員制ホームページ(HP)で複数の人と同時に会話できる「チャット」による政策談議を始めるというのだが、問題は、「会員制HPは月会費500円で、入会時に1年分計6000円をまとめて払い込む必要がある。 」
この6000円ってなに?て感じなのだ。
mixi化なら、まだ話はわかるのだが。
このサイトhttp://www.katokoichi.org/notice/tokyonp_chat.html
には、「加藤氏は、これまでも自身のホームページ掲示板への書き込みに対し、後日、返事を書いていた。来月からは現在募集中の“ファンクラブ”である「クラブ・カッコー」の会員限定ながらも、書き込みに即座に答えるチャットを始める計画だ。」と書いてある。
6000円払って、直に話をさせてもらえる−−ってのが目的なのなら、これは、完全に、リナックス型社会の実現には、逆行する考えですね。
それに、そのような金を払って、チャットに参加するような方は、本来、ネット社会の住人ではないって感じなんですけれども。
それとも、「ただだと、アラシがくるから」という発想なら、これは、まさに、前のスレではないけれども、言論のフラット化に逆行する話になりうるし。
言論の相互交流と、換金回路とは、画然とわけないと、そこからは、不健全な派生物しか生まれ得ないとも思う。
こんなこと思うの、私だけなんでしょうか?

http://www.asahi.com/politics/update/0508/010.html


[4076] Re:[4072] 興味がありましたら 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/09(Tue) 07:50  

寺岡克哉さん、こんにちわ。
ご本の内容がどのようなものなのか、もし、リンクされている森岡正博さんの以下のサイトのようなスタンスでしたら、非常に興味深いですね。
ここでは森岡さんは、「無痛文明」という言葉を使って、環境を守るとの合言葉の元に、擬似的環境を作りすぎると、馴化されたぬるま湯の環境のみが、はびこる、という考えのようですね。
ビオトープも所詮は、森林環境破壊への贖罪意識から、ドイツから出発したものと考えれば、本来、自然にとって宿命的なはずである自然の遷移の過程を回避する、乳母日傘の擬似環境創出運動ともいえますね。

http://www.lifestudies.org/jp/todai01.htm


[4075] 無題 投稿者:小倉秀夫 投稿日:2006/05/09(Tue) 07:47  

 阪神支局襲撃事件によって自分たちが受けた圧迫感を、匿名による言葉の暴力によって「無辜の市民」が感じてしまっているのではないかという問題意識を朝日新聞社が持っていたとしても不思議ではないとは思っています。もちろん、実弾を用いた襲撃と言葉の暴力とではインパクトは違うのですが、大手新聞社と一個人ではインパクトに耐えうる能力も異なるので。



[4074] Re:[4073] 言論のフラット化と階層化 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/09(Tue) 07:10  

小倉秀夫さん。
「「匿名の卑怯者」により仲間の命を奪われた朝日新聞社」というのは、例の阪神支局襲撃(116号事件)のことを言われているのですね。
無辜の市民の言論の自由のファイアウォールの機能を、既成のマスメディアが果してきた、という認識でいいのでしょうか。
言論のホロニック化が、逆に、言論の自由を、総和として果たしているということにまでいたっていないのでしょうか。
言論のフラット化は、ある意味、過渡的には、悪貨が良貨を駆逐する事態とはなりえましょうが、そこに健全な拮抗力が育ってくれば、そんなに悲観的な事態にはならないものと、わたくしは思っております。
むしろ「無辜の市民の言論の自由のファイアウォール」的機能を、はたして、既成メディアは、広告主からの換金回路を断ち切ってまでも、果たしてきたのか、という検証のほうに、わたくしは、興味があります。 


[4073] 無題 投稿者:小倉秀夫 投稿日:2006/05/09(Tue) 01:25  

これまでの教科書的な見方だと、言論を萎縮させる主体というのは、国家権力だったり、大企業だったり、地域社会のしがらみだったりというある意味見えやすい「強者」だったので、匿名性の保障の程度を高めてあげることが「多様な言論の確保」に繋がるのだと考えられてきたのに対し、インターネットの普及によりいざ匿名性が高く保障された状態で人々が自由に発言できる環境が整うや、その環境を、他人の言論を萎縮させるために活用する向きが際だってきたわけで、自分たちの言論を萎縮させるために「匿名の卑怯者」により仲間の命を奪われた朝日新聞社がこの問題を取り上げるのは必然だったと思うのです。


[4072] 興味がありましたら 投稿者:寺岡 投稿日:2006/05/08(Mon) 19:56  

 地球環境や、地球温暖化、生態系について考えるエッセイを書いています。
 すこしでも、社会的な啓蒙活動に寄与できればと考えております。
 また、愛や生命、生きる意味などについて考えるエッセイもあります
 もし、このような話に興味がありましたら、ぜひ一度いらしてみて下さい。

http://www2.odn.ne.jp/seimei/


[4071] Re:[4070] 日本の食品安全委には、論理学の専門家が必要かも? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/08(Mon) 17:55  

虹屋さん。
案の定、そんなもんでしょうね。
とにかく、日本の食品安全委員会の結論を読み砕くには、背理法の知識がないと勤まりませんので。
となると、メンバーに必要なのは、論理学の専門家?
いろいろ、新たな悪知恵を教えてくれるかも知れませんね。


[4070] プリオン専門部会に春の目覚めはいつ訪れるのか? 投稿者:虹屋 投稿日:2006/05/08(Mon) 17:01  

米国のBSE拡大サーベランス結果についての、日本の専門家の評価を、プリオン専門部会の先生方の評価を是非、お伺いしたいものである。新任の委員のうちお二人は疫学の専門家のだから・・国民の理解には、適時・的確な専門家からの情報提供が「大きな役割を持つ」のだから。農水省・厚労省の諮問がなければ何もしないのだろうか??

>食品安全委が米国産牛肉で調査/輸入条件「知らぬ」65%
[2006年05月08日付、日本農業新聞]
食品安全委員会が米国・カナダ産牛肉の輸入再開をする際、どのような根拠で安全性を判断したのかを知っている人は35%にすぎないことが、食品安全委員会のインターネット調査で7日までに分かった。米国産牛肉の輸入が再開されるかどうか、関心は高かったものの、それに比べ科学的な理由への認知度はいまひとつで、同委には情報提供の手法に工夫が求められている。
 食品安全委員会は2005年12月、輸入が停止されていた米国・カナダ産牛肉の安全性について、生後20カ月以下で脳やせき髄(背骨)など特定部位を除去する条件付きで、輸入再開を認めた。国産との「リスクの差は非常に小さい」との結論だった。  
この判断の根拠を知っているか、インターネットで20歳以上の男女1000人に聞いたところ、「よく知っている」はわずか3%で、「ある程度知っている」が32%だった。「あまり知らない」「全く知らない」を合わせると65%に達した。・・
 食品安全委員会の食品安全モニターの場合443人の場合、 「よく知っている」は41%で、「ある程度知っている」が43%・・今後は、専門家からの情報提供が大きな役割を持つといえそうだ。



[4069] ブレア英首相に対し退陣日程明確化要望書 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/08(Mon) 08:40  

ブレア英首相にとって、「労働党にとっての最悪の血の日曜日」(Labour’s bloodiest Sundays )となってしまった統一地方選での労働党の惨敗をうけて、労働党の国会議員の間に「7月までに退陣時期の公表を求める回覧要望書」( the round-robin letter)が回わされ、既に、この要望書に署名を決意した下院議員が50名に上っているという。
この回覧要望書の現物のテキストは、David HillによってBBCに、送られてきた。
これに加えて、BBCの「Sunday AM 」というテレビ番組で、次期首相候補のブラウン財務相が、「私の次なる政治的経歴の段階において、労働党が4回目の勝利を得るとの希望を持って、労働党の新たな連帯を広めるために、決意をした。」と強調したことで、にわかに、ブリア政権の行く末に風前のともし火がともることになった。
これが、そのビデオ
http://www.bbc.co.uk/newsa/n5ctrl/tvseq/od/bbc1/nb/wm/video/am_nb.asx
当初、ブレア首相は、三期目までは、労働党党首を務め、その後は無いとの言明をしていた。
ブラウン財務相は、おなじBBCのテレビ番組で、次のようにも言っている。
「私は、過去25年間、労働党が分裂し、過激派が引き継ぎ、穏健派が、党でのコントロールを失ってきたことは、労働党にとって、災難のレシペ(recipe for disaster)で、あった。」とも語っている。
何やら主語を変えれば、どこぞの政党にも通じる、含蓄のある言葉ではありますね。
改革政党の曲がり角は、どこの国にも、生じてきているようですね。
これを「改革疲弊現象」とでも言うんでしょうか。

なお、「退陣時期の公表を求める回覧要望書」の現物の概訳をブログ記事「ブレア英首相に対し退陣日程明確化要望書 」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=597
に掲載してあります。

参考「Brown tells Blair to hand it over . . . nice and smoothly」
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,17129-2170101,00.html
「Blair fails to shake off critics 」
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/4982000.stm
「Blair 'target of Old Labour coup' 」
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/4981532.stm
「Labour faces civil war over Left's 'plot' to oust Blair」
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,2-2170330,00.html

http://news.bbc.co.uk/2/hi/programmes/sunday_am/default.stm


[4068] Re:[4064] ウイルスにとってのエコ・トープ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/08(Mon) 06:17  

ときさん。
おっしゃるお話をきいて、ドイツ語の「エコ・トップ」(エコ・トープ)という言葉をおもいおこしました。
つまり、ウイルスを含む最適生息箇所という概念ですね。
これを「ウイルスのエコ・トープ」と言う概念におきかえれば、「異なるものの排除」という概念では、到底対応できないことは、確実でしょう。
おっしゃる、ある程度の減感作的対応は必要でしょうが、問題は、そのエコトープにおける弱者としての人間の一部にたいして、ミニマムとして、どのような政策的対応をするのか、ということに尽きるのではないでしょうか。


[4067] Re:[4066] 匿名性善説と、匿名性悪説 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/08(Mon) 05:58  

小倉秀夫さん。
朝日新聞の「萎縮の構図」の狙いを、これまでのテーマの取り上げ方から類推してみますと、匿名社会の闇というのが、メインテーマのようですね。
この延長戦で、何を政策的に生みだすか、となると、朝日新聞さんとしては、思いもよらぬ鬼っ子さんが生まれる可能性も、ありえますね。
つまり、拡張の構図があっての萎縮の構図なのか、そのあたりのバランス感覚を、朝日新聞さんが、考えていらっしゃるかどうか、私としては、ちょっと、疑問でした。
では、匿名社会の光というパラダイムとは何かと、問われますと、ちょっと一概には、言えない面もあるのは事実ですが。
で、ご指摘の点は、私の、4062の「炎上しないのは簡単で、コメント欄を閉じればいい。」との点に関するコメントであろうかと思います。
私がここで想定したのは、小倉さんのブログではなくて、経済産業省の谷さんのブログのことです。
あの場合は、炎上以前に、谷さんは、押し寄せるコメントに対して、まともなこたえをしていませんでした。
この点は、小倉さんの場合とは、決定的に異なる点でしたね。
しかも、その後、日経新聞のコラムでは、いわば、炎上をいわば、逆にステータスにしたがごとき反論を、既成メディアの元でしたというところに、ネット世界での反発を増幅させたものと思われます。
「コメント欄をもうけながら、押し寄せるコメントの一部にたいしてしてでも、コメント対応しないのなら、炎上を嘆くまえに、そのコメント機能をオフにされたら」という、覚悟のないブログ主に対してのものでした。
おっしゃるように、コメント欄をもうけながらも、ブログ主がまったく登場しない、政治家ブログもあります。
このような片務的ブログに群がるコメンテイターには、手痛い反論をブログ主から受けないという、安心感が、逆にあるかとは、思いますが、コメント欄の意見のイイトコ取りのスキミング・ブログであり、情報フィッシング・ブログであるともいえます。
まあ、私は、このようなブログに対しても、スキミング覚悟で、情報は提供してはいますが。
「実名系の人たちの多くが匿名系のコメンテーターをまともに扱っていない」これは、換金回路のある情報のみがステータスがあるとの幻想を、社会のある面が振りまいていることも、影響していると思います。
もっとも、例の「炎*観*記」の主が、思わぬ既成のメディアの取材を受けて、興奮気味なコメントを自らのブログに残しているのが、気になりましたが。


[4066] 無題 投稿者:小倉秀夫 投稿日:2006/05/08(Mon) 00:50  

 匿名による執拗な嫌がらせ電話を受けたくなければ、そのようなことをしかねない人を刺激しかねない言動は慎めばよいとか、電話を切ってしまえばいいと言ってしまえばそれまでかもしれないけれども、それはまともな大人の生き方としてどうしたものかなというのと似たような話になっていきますね。

 まあ、「匿名の卑怯者たち」に理解があるかのような発言をしている実名系の人たちの多くが匿名系のコメンテーターをまともに扱っていない(そもそもブログを開設していなかったり、していたとしてもコメント欄を設置していなかったり、コメント欄を設置していても原則コメントを無視していたり)というところも実は面白かったりします。それでも匿名さんたちは、「あの人たちは自分たちに対して理解がある」なんて思ってくれそうで。
 


[4065] アメリカの下院議員が、クリークストーン訴訟に対して「法廷助言」の試み 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/07(Sun) 20:41  

クリークストーン社のUSDAに対する法廷闘争に対して、最終予算案の項目の中に、但し書き条項( proviso) を入れることによって、知事や司法長官に対する法廷助言(friend of the court)の役割を持たそうとする動きがある。
これを最初に提案したのは、クリークストーン社のある地域選出のEd Trimmer下院議員と、,D-Winfield下院議員である。
ちなみに、アメリカには、第三者が法廷助言者となって法廷助言を提出する制度があり、これが最高裁などの判決の帰趨を決する重要な役割りを果たしている。
しかし、予算委員長のDwayne Umbarger氏や R-Thayer氏は、これに取り合う様子はないようである。
参照「Lawmakers dispute beef packing item」

http://www.hutchnews.com/news/regional/stories/beef050506.shtml


[4064] 特定のウイルスだけが流行するわけでない 投稿者:とき 投稿日:2006/05/07(Sun) 19:37  

■【主張】プール熱流行 抵抗力つけ、十分消毒を
http://www.sankei.co.jp/news/060507/morning/editoria.htm
>二年前に大流行したときは(1)温水プールが普及した(2)簡易検査キットが広まり、アデノウイルスの検出がすぐできるようになった(3)アデノウイルス自体が変異して新たな環境に適応している−が考えられたが、正確な原因は分かっていない。
>今年の増加も原因は不明だ。だが、どのように感染し、どうすれば未然に防げるかを理解していれば、何も怖がる必要はない。感染症対策の基本は、その感染症に対する正しい知識を持つことである。

 経験したことのない集団(個体群)が、経験のないウイルスに初めて感染したときに流行することになるのですから、根本の原因は、人間の移動によって、そのキャリア(感染経験者)がウイルスを運ぶということを想定しておくだけのことです。
 マスコミはおいそれと、想定されることは書けなくなっているようです。O157カイワレ濡れ衣事件もありましたし。人の移動が原因になっていると断言してしまえば、「旅行・観光」業界にも少なからず影響が生じるでしょうし。
 特に、現在、東アジア方面から日本にやってくる「旅行・観光」客が、その産業の大きな収入になっているようですし。
 人間が、激しく移動をするようになると、病気も拡がりやすくなるというのは昔から史実として現れているのですが。(検疫‐quarantine - の語源なんかにも。終戦直後、大陸引揚者は、舞鶴で一定期間、隔離検疫したそうですし。そのへんの智恵知識も消えかかっているのでは。)

IDSC病原微生物検出情報
http://idsc.nih.go.jp/iasr/index-j.html
IDSC感染症の話 ◆咽頭結膜熱
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k03/k03_14.html
IDSC疾患別情報
http://idsc.nih.go.jp/sakuin/index.html#ai

 消化器系・呼吸器系双方で増殖可能なウイルスで、しかも病像が多様であるならば、インフルエンザ以上に感染能力が高いわけで、まん延拡大の抑制は不可能です。流行情報にはアンテナを立てておいて、それらしいときはうまくやりすごす(馴致・耐過・養生)ことだけです。特に、ウイルス感染症において、経験のない新型となれば、大人のほうが子どもよりダメージが大きく出るということを理解しておくべきと思います。それは、麻疹(はしか)、おたふくかぜで、経験的に知っていることだとおもうのですが、「大人になってから罹ると重い」ということです。(EBVもそうです。「清潔」が過度にいきわたりすぎて、免疫能を持たないまま、かえって安心できなくなっているのが今の実情なのかもしれません。)
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k03/k03_03/k03_03.html
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k03/k03_35.html

■子どものうちにかかっておくほうがよいと思われる感染症
1.はしか 2.みずぼうそう 3.おたふくかぜ 4.風疹 5.EBウイルス感染症 6.A型肝炎
(藤田紘一郎『清潔はビョーキだ』P163.)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022613211

 そのほかの、ごくありきたりのウイルス、たとえばアデノやコロナなども、普段からくりかえしくりかえし経験しておく事によって、ブースター効果のように免疫能が強化されていると考えておけばよいはずです。ウイルスと共存していくには、経験(感染)による免疫力を身につけることが一番の方法であり、それに勝る方法はないと考えることが肝要だと思います。
 とはいえ、わざわざ積極的に感染しましょうといっているのではなくて、思いがけず罹ってしまったときは、体の免疫システム(ソフトウェア)がバージョンアップするのだと考え、重症化しないように、うまくやり過ごすことに専念しましょうということです。抗生剤はあくまでも二次感染をおさえるだけのことで、ウイルス感染症には直接の効果はありませんし。

>『風邪が重症化するメカニズムは、現代医学では混乱して理解されているように思われます。免疫系(リンパ球系)の正常領域があって(大人では30〜45%)、これから過剰でも低下でも、それぞれに特有なウイルス感染症状を強く出すからです。
> 免疫過剰域ではウイルスとリンパ球の戦いで過剰反応が起こり、発熱、炎症、消耗などが強くおこることになります。いつも風邪をひくとか風邪をひきやすいといわれるパターンの人たちです。子ども時代に多く見られます。
> 逆は、免疫抑制状態で風邪をひいた場合です。炎症が遷延することが多いし、脳炎や脊髄炎などの神経障害に移行する場合もあります。また顆粒球の炎症に移ったとき、肺炎などを合併します。このように、免疫系も正常領域で最も効率よくウイルスを排除できるのです。免疫系は高すぎても低すぎてもよくありません。』
(安保徹『絵でわかる免疫』p.88〜 2.2.2ウイルス感染 風邪はどんな場合に重症化するのか)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061538500
(おそらく免疫学・医学の同業者とおもわれる方々のイジワルなレビューをながめるのも面白いものです。)
[4063] 悲劇の前尾繁三郎さんのトラウマに取り付かれているらしき谷垣さん 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/06(Sat) 17:38  

谷垣禎一さんが、熱下45度のインドに行かれているようだが、東南アジア諸国連合(ASEAN)や日中韓(ASEANプラス3)財務相会議そして、アジア開発銀行総会出席などもあるようだ。
また、それなりに、「地域通貨単位構築に向けた研究」のような大ビジョンをもってのことらしいが、これとて、今の日本の円の立場から言えば、ドンキホーテのような構想ではある。
だったら、もっと、早く、アジア通貨バスケット構想に熱心になっていればいいのに、という批判も出そうである。
おまけに、一連の谷垣発言「市場はG7の議論を誤解している。G7は、アジア通貨に対してのドル安を要求していない。」とか「日本の財政事情は、厳しい」との発言で、アジア通貨も含み、円相場も急激に下落した。
このような、やや、整合性を欠く一連のアドホック(その場限りの)発言から見ると、今回のインド訪問は、それ以上に、秋の総裁選挙での影が薄くなりつつあることへの巻き返しとも見る向きが強い。
谷垣さんが京都、そして、旧宏池会ということになると、重ね合わせられるのが、前尾繁三郎さんの悲劇だ。
そのいきさつは、ここに書くよりも、このWikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%8D%E5%B0%BE%E7%B9%81%E4%B8%89%E9%83%8E
に詳しいので、そこにゆだねることにする。
あの時とは、時代も、派閥の状況も、そして、何よりも、田中六助さんという稀有の寝業師的存在もいないので、そんな悲劇が起こるはずは無いのだが、どうも、京都の旧宏池会の流れを引かれる方には、あのときのトラウマが、根付いているような気がする。
つまり、勝ち目は無くても、やる気を見せなければ、派閥の長を召し上げられる、というような恐怖感のようなものが、そこに見え隠れする。
さっさと、方向転換を見せ始めた麻生さんのほうが、その点、賢いような気もするのだが。
まあ、ここは、宏池会の先輩として(谷垣さんのほうが補選が58年初当選という意味では、一応先輩ですが)いえば、本来の後継者であったはずの加藤紘一さんをあくまで立てることから、すべては始まるものと思われますが、いかがでしょうか。
でも、当の加藤さんは、福田さんを向いているんですからね。
私も実は、福田さんを向いているんですが。
谷垣さんについては、正直、自転車以外は、パッションョを感じられないというのが、私の正直な感想です。
すみません。


[4062] Re:[4061] [4057] それがドラッカー氏の原点、出発点。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/06(Sat) 07:59  

ときさん。
なるほど、このなかの「われわれはいまだに『何が起こったのか』ではなく、『どうすればあの事態を防ぐことができたか』を考えている。過去を説明することよりも、過去を再現させないことに心を奪われている」から始まる1969年版序文」というのは、一脈、「なぜ社会主義は死に絶えないのか?」の論説者の論調と符号しているような。
人々は、アイデンティティのよりどころを信仰に求め、信仰のよりどころを、イデオロギーに求め、そして、実践家がそのよりどころを挫折・失意させ、そして、彷徨し、また、いつの日か、かつての信仰としてのイデオロギーの復権に出会っていくのでしょうかね。
思想家を政治の裨益の対象とした実践家の罪ですね。
まさに、信仰としてのイデオロギーは、信仰としてのユートビアでもあり、そのユートビアは、「どこにも無い-Nowhere-」のです。
ところでご紹介の炎上問題掲示板(これまた、すごい速度でのスレの伸びですね。)の中に、「友達の多いやつほど、事件をやらかしている。われわれは、そのようなことは、何もやらかしていない。」というような趣旨の発言があったのが、気になりました。
まあ、炎上は、そのブログのステータスシンボルのようなもんでしょうけれども、炎上阻止は簡単な事で、コメント許可をオフに設定すればいいだけの話だと思うんですけれどもね。

http://en.wikipedia.org/wiki/Utopia


[4061] Re:[4057] それがドラッカー氏の原点、出発点。 投稿者:とき 投稿日:2006/05/06(Sat) 00:29  

 そして、「マネジメント」へ。その思想・哲学は「経営学」を超えて、現代の「統治学」あるいは現代版「帝王学」とでもいえるものなのかもしれません。

『「経済人」の終わり―全体主義はなぜ生まれたか』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/447837211X

 古典的な文学作品としては、『1984年』と『すばらしい新世界』。(「カタロニア讃歌」で有名なルポライターと、高名な生物学者の家系出自の作家による、全体主義批判小説。)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150400083
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480087273
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061370014

Re:[4058]
■コメントスクラム 2006-05-05
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/6b4ec1f6bc7310920842cc09534e2866
>Gooのオフィシャル・ブログだった小倉秀夫氏の「IT法のTop Front」が閉鎖された。原因は、大量の「コメントスクラム」だという。

May 05, 2006
【朝日新聞】ブログを荒らすネット右翼
http://blog.livedoor.jp/mumur/archives/50484324.html
>こういうのを印象操作と呼ぶ。
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1146817170/53
>マッチポンプ

 朝日新聞に関して言えば、哀しいかな毎日が“大炎上”状態の様相のよう。
http://society3.2ch.net/mass/index.html
http://society3.2ch.net/mass/subback.html
 たぶん、匿名掲示板に対しては、かなり目障りに思っているのかもしれません。「ネット右翼」という言葉には、思わず笑ってしまいましたが。事実報道にこそ忠実に徹すべき大新聞が本来出すべきではない、あまりにも低級低俗な記事に見えてしまいます。
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1146839721/l50
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1146789882/
http://news19.2ch.net/newsplus/subback.html
(このようににぎわってるくらいだと、さぞ「ネット右翼」のコメントスクラムの炎上は、強烈なのかもしれません・・・。)

 扶桑社の教科書がなぜ嫌われるのか、内容を見てもよくわからないのですが、たぶんこんなのも原因なのか?
http://www.asahicom.com/koumin.html
http://www.asahicom.com/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594050107
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594050093
 歴史教科書のほうでは、はっきりと、二つの全体主義の犠牲ということで、「ファシズム」と「共産主義」について記述がありますので、それが社会主義・共産主義にいまだ共感を持つ人々にとっては気にくわない面なのかもしれません。
 
【アメリカ保守思想家が選ぶ有害図書ベストテン】
http://d.hatena.ne.jp/world3/
>ヒューマン・イベント誌は、15人の保守系の評論家・政治家からなる評議会の協力を得て、19世紀及び20世紀において社会に最も悪影響を与えた本10冊をを選定した。

 もしや、そのような米国の保守から見たら、日本には保守といえるレベルの人がほとんどいないのかも。扶桑社の歴史教科書レベルのものが「有害」だと思うくらいなのですし。(ほとんど採用実績がなきに等しいわけですし。)


[4060] Re:[4059] [4057] 「なぜ社会主義は死に絶えないのか?」との論説 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/05(Fri) 22:40  

桜の花さん。
この論説での「revolutionary socialism」をあえて、日本語に訳したくなかったのは、いったい、この「revolutionary socialism」とは、何のことなのか、ということが、日本語では、あいまいであるからですね。
これは、日本語だけではなく、この「revolutionary socialism」という言葉自体が、多くの場合、誤解を与えていると、たとえば、このサイト「What Revolutionary Socialism Means.」http://marxisthistory.org/history/usa/parties/spusa/1903/1000-thompson-whatrevsoc.pdf
では指摘していますね。
で、ここでは、多くの場合「revolution」という言葉自体から、軍隊による「流血」「暴力」を想像するが、そうではなく、この「revolution」は、資本主義体制の下での「reform」に対峙する概念であり、社会主義体制の下での「revolutionists」は、資本主義体制の下での「reformers」に対応するものであるとしていますね。
したがって、社会主義体制のもとでの「revolution」は、決して、流血や暴力をもたらすものではなく、平和的問題解決を求めるとしていますね。
そこに、科学的社会主義の意義があるとしています。
ここでいわれているのは、資本主義の改革神話(transformative myth )で、社会主義の「revolutionary socialism」の神話がかき消されてしまった20世紀であったが、20世紀初頭にあった本来の「the myth of revolutionary socialism」の原点に立ち返れば、いわば、「二つの体制の神話競争」が生まれるのではないか、という視点のようですね。
まあ、きわめてドグマティックに食い荒らされた日本での健全な「revolutionary socialism」神話の復権には、いろいろな障害があることは事実でしょうけれども。
しかし、資本主義体制の改革神話に倦んだ人々にとっては、新鮮な神話に映るかも知れません。

http://marxisthistory.org/history/usa/parties/spusa/1903/1000-thompson-whatrevsoc.pdf


[4059] Re:[4057] 「なぜ社会主義は死に絶えないのか?」との論説 投稿者:桜の花 投稿日:2006/05/05(Fri) 21:53  

> そして、もし、社会主義の復活があるとするならば、それは、過去の失敗体験によって食い散らかされ、使い古された社会主義ではなく、革命的社会主義(revolutionary socialism)にもとづくものであるという。
>

・・・この事に 具体性もなく 何を指し示しているか私に分かりません。
・・・どこか完璧に間違っていると感じています。私の感想です。

何故ならば マルクスのユートピアにしても
高々 個人一人の頭の中のユートピアである事に気がつかないところに、・・ですから 個人だけの考えが 社会を構成する大勢の考えと絶対に一致いたさないと言う、当然の帰結する結論の自覚を持つことに 誰もが気がつかない、
強制・恐喝的制度に於いて実現しようとする・・
人類と個人の生まれてから死ぬまでの心の成長を(私の仮説)考えない未熟さを伴って、
・・この歴史的実験だったのです。

私は ネット社会の先に来る 意思伝達能力の高まる社会になって ユートピアに近い社会が可能だと考えています。
民主主義の理念である自由・平等・平和が・・
何故に絶対に正しいのか この証明を フランス革命以来の人類の歴史のなかで追求していないからだと考えませんでしょうか。・・考えなくとも 徐々にではありますが・・
人類の心の進化・発展は 見えざる人類の意思によって住みよい社会に 世界をかえつつあると感じています。

多分 このような意識は笹山さんの自覚する守備範囲の圏外のことと思ってもいます。余計なことですね。


[4058] 小倉秀夫 さんの朝日新聞での記事 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/05(Fri) 18:01  

この掲示板にも、ちょくちょくおいでいただく弁護士の小倉秀夫さんが、今日の朝日新聞のシリーズ「萎縮の構図」の「炎上」という記事の中に出られている。
例のコメント・スクラムを受けたことについての記事である。
この件については、私のこの掲示板でも、小倉さんにおいでいただき、コメントスクラムのことについて、いろいろ、意見を交わしたことがありましたね。
この記事の中には、例の「炎上観察記」ブログのかたも出られている。
下記サイトご参照

http://d.hatena.ne.jp/plummet/archive?word=%2a%5b%b1%ea%be%e5%b4%d1%bb%a1%b5%ad%a1%a7%ca%db%b8%ee%bb%ce%ca%d4%5d


[4057] 「なぜ社会主義は死に絶えないのか?」との論説 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/05(Fri) 14:10  

この「Why Isn't Socialism Dead?」
http://www.tcsdaily.com/article.aspx?id=050506I
とのLee Harrisの論説は、「今回のベネズエラとボリビアの石油天然ガス資源の国有化に、社会主義の復活を見る。」との視点から書かれている。
20世紀には、社会主義が夢見たユートピアの終焉に終わり、一見、資本主義に変わりうる体制の神話は無いように思えたが、ここ、ここにいたって、このベネズエラとボリビアの石油天然ガス資源の国有化にみられるような外国資本の資源国からの追い出しの動きが、これに、キューバのカストロやペルーの新大統領候補なども加わり、南米に顕著に見られるようになって来た。
これは、死に絶えたはずの社会主義の復活の端緒になるものとの見方である。
Lee Harris氏の言われるに、社会主義は死に絶えたのではなく、これは一種の信仰であるのだから、根強く、世界各地に生き残っているものであるとしている。
ペルシャの経済学者である Hernando de Soto氏がその著書「The Mystery of Capital」でいったのは、「20世紀において、社会主義は、あまりに、手痛い失敗によって、人々に絶望感を与えすぎたので、その復活はありえない。」といったのだが、その予測は、的中しなさそうだという。
それが復活するかしないかは、資本主義と社会主義との神話の比較で、よい神話であるのか、悪い神話であるのか、との比較によるものであるとしている。
本来、マルクスが志向したのは、空想社会主義であり、それは、現実の社会主義と言われるものとは、かなり違っていたとする。
これを悪しく利用した革命家によって、本来のマルクスが目指したものは、著しく改変されてしまったとしている。
これを「 myth gap」と、氏は、言っている。
そして、もし、社会主義の復活があるとするならば、それは、過去の失敗体験によって食い散らかされ、使い古された社会主義ではなく、革命的社会主義(revolutionary socialism)にもとづくものであるという。

http://www.tcsdaily.com/article.aspx?id=050506I


[4056] ダーク・ツーリズムってなに? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/04(Thu) 19:25  

BBCを見ていたら、例の9.11の旧世界貿易センタへのグランド・ゼロの現場へのツアーが増えているんだそうで。
このような悲惨な思い出の地へのツーリズムを、「ダーク・ツーリズム」(Dark tourism)というんだそうだ。
このほかには、ナチ収用所跡地へのツーリズムとか、
たぶんに、この観光には、カタルシス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%B9
的要素があるんではなかろうか?
このサイト「DARK TOURISM:UNDERSTANDING VISITOR MOTIVATION AT SITES OF DEATH AND DISASTER」
https://txspace.tamu.edu/bitstream/1969/89/1/etd-tamu-2003C-RPTS-Yuill-1.pdf
には、そのような側面からのダークツーリズムの動機が分析されているようだ。

http://en.wikipedia.org/wiki/Dark_tourism


[4055] ボリビアにとっては両刃の刃となりかねない、天然ガス国有化との説 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/04(Thu) 18:50  

衝撃的なボリビアの天然ガス国有化発表から一夜明けて、いろいろな動きが出てきた。
まず、アルゼンチンを経由して、Repsol SAを持つスペインは、ボリビア政府との交渉団を派遣することとした。
また、ボリビアと友好的な、ブェネゼラのHugo Chavez大統領は、ボリビアに祝意を送り、「ボリビアにわが国も学びたい。」とのメッセージを寄せた。
ボリビアの大統領は、この木曜日に、アルゼンチンのプエルト・イグアス(Puerto Iguazu)で、ブェネゼラ・ブラジル・アルゼンチンの三大統領とのサミットを行い、話し合いを進める予定であるという。
一方、このボリビアの国有化構想について、果たして、その国有化のために十分な資金と技術と人材がそろうのかを懸念する声も強まってきている。
国有化には、ボリビアのYPFB が当たりことになるのだが、このYPFB には、その運営に当たるための条件はそろっていないの味方が有力である。
今回の三大統領とのサミットの議題には、これらのことも入るものと見られている。
参考「Bolivia's Leader Faces Complex Task」
http://www.wjla.com/news/stories/0506/324776.html

http://www.wjla.com/news/stories/0506/324776.html


[4053] Re:[4052] 米国のパンデミック対策計画 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/04(Thu) 14:02  

Chaosさん。
情報ありがとうございました。
相当総合的な対策だけに、評価がある一方で、これだけの対策をするだけの予算措置はなされているのかという批判もあるようですね。
このサイト「Bird flu plan lacks a key detail」
http://www.usatoday.com/news/health/2006-05-03-flu-plan_x.htm
では、現在措置されている鳥インフルエンザ対策予算のほとんどは、ワクチン開発と抗ウイルス薬備蓄費用に消えてしまって、地方対策に使えるのは、そのうちのたった5パーセントに過ぎないとしていますね。
専門家によれば、緊急患者ですぐに一杯になってしまうと見込まれる地方の病院の整備と健康管理費用だけでも、50億ドルは必要との味方をしていますね。
画餅に終わらないことを祈るのみです。
おっしゃる「Chapter 9 - Institutions: Protecting Personnel and Ensuring Continuity of Operations」の部分にある「パンデミックになったばあい、就労人口の40パーセントが数週間、職場を離れなければならない」ことについて、「Bird Flu Plan 」http://www.whsv.com/news/headlines/2741811.htmlでは、the Central Shenandoah Health District のDoug Larsen博士は、支障ないとしていますね。
この対策発表での記者会見では、「Mitigate」という言葉を盛んに強調されていましたが、なるほど、この計画の中には、この「Mitigate」という言葉が、随所にちりばめられていますね。

http://www.usatoday.com/news/health/2006-05-03-flu-plan_x.htm


[4052] 米国のパンデミック対策計画 投稿者:Chaos 投稿日:2006/05/04(Thu) 11:40  

笹山様

Chaosです。
米国のパンデミック対策計画が公開されました。
233ページ ブッシュ大統領の署名入り

Implementation Plan for the National Strategy
       for Pandemic Influenza
http://www.whitehouse.gov/homeland/nspi_implementation.pdf

Chapter 9 - Institutions: Protecting Personnel and Ensuring Continuity of Operations
個人的にはこの章が興味深いですね。




[4051] アメリカでの清涼飲料水の学校販売禁止措置決定 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/04(Thu) 08:40  

以前、私のブログ記事「米国飲料協会(ABA)が、学校の自動販売機での清涼飲料の種類制限」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=440
で紹介した、アメリカの学校でのソーダ清涼飲料水の発売禁止措置だが、このほど、アメリカの大手の清涼飲料水業界が合意し、実施の運びにいたった。
この措置に同意したのが、 Cadbury Schweppes, Coca-Cola, PepsiCo, the American Beverage Associationである。
この合意に対して、the Alliance for a Healthier Generation, the President William J. Clinton Foundation 、the American Heart Association.
などがその活動をバックアップすることになる。
アメリカの医学関係者は、この措置を、最初の一歩と、歓迎している。
この措置は、年々増えるアメリカの児童の肥満傾向に対処するものである。
そのためには、単にこの禁止措置だけでなく、スナック、朝食、ランチ、肉体運動などについても、対策が必要としている。
特に、中学生は、小学生に比べて、食を選り好みする傾向があり、この世代に子供の肥満対策が必要という。
現在、アメリカの12歳から19歳までの子供の16パーセント、6歳から11歳の子供の15.3パーセントがオーバーウェイトであり、これによる子供の糖尿病や高血圧や高コレステロールが増えているという。
原則、一容器あたりのカロリーは、栄養価のある牛乳やミルク分を除いて100カロリー以下のものしか、学校で販売できないことになる。
この新基準は、2009年から適用となるが、その準備期間の2008年までに、全米の学校の75パーセントは、この基準に適合させるという。
問題は、ダイエットソーダとよばれるものやスポーツドリンクであるが、これについても、人口甘味料の使用や、合成化学物質の使用など問題が多いのだが、これについての見解は、専門家とメーカーとでは異なっているようだ。
これらの措置の清涼飲料水メーカーに与える影響は、軽微なものとされる。
同様の日本での動きは、今のところ鈍いようだ。

http://www.forbes.com/forbeslife/health/feeds/hscout/2006/05/03/hscout532509.html


[4050] 「改革の誤謬」というキーワードはいかが? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/04(Thu) 07:40  

「合成の誤謬」という有名な言葉がある。
ミクロで正しいことも、マクロでは誤謬を生じ、マクロで正しいことも、ミクロで正しくないことがある。
その結果が、市場の失敗や政府の失敗につながる、というものである。
これを小泉改革に当てはめると、「改革の誤謬」という言葉も成り立ちうるのではなかろうか?
つまり、「政府としては合理的な行動であっても、多くの人がその行動をとると、好ましくない結果が生じる」改革という発想である。
特に、スタンピードな行動をとりがちの日本人には、この誤謬の働きやすい環境にあるといえる。
これらの誤謬が、現在の格差社会のひずみを生んできた、とのバイアスで見ると、小泉改革の歪みが、モロに見えてきてしまったりする。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%88%E6%88%90%E3%81%AE%E8%AA%A4%E8%AC%AC


[4049] Re:[4048] 米国BSE三例目の最終報告 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/03(Wed) 21:06  

虹屋さん。
この三例目の月齢不確定問題を一番問題にしていたのは、韓国でしたが、来週早々にも、アメリカに調査団を派遣して、36箇所の牛肉加工場を、二週間にわたって、視察し、これがオーケーとなれば、6月中旬にも、輸入再開の運びとなるようですね。
台湾のほうの問題はどのような決着になるかわかりませんが、韓国のほうは、どうやら、一抜けた、というようなことになりそうです。

http://times.hankooki.com/lpage/biz/200605/kt2006050120572811910.htm


[4048] 米国BSE三例目の最終報告 投稿者:虹屋 投稿日:2006/05/03(Wed) 18:06  

飼料規制前の誕生と断定=3例目のBSE感染牛で米農務省

 【ワシントン2日時事】米農務省動植物検疫局(APHIS)と米食品医薬品局(FDA)は2日、3月にアラバマ州で見つかった3例目のBSE(牛海綿状脳症)感染牛についての最終報告を発表した。報告は、この牛が10歳以上と断定。米が感染源となる肉骨粉の飼料規制を実施した1997年以前に生まれたと結論付けた。 (時事通信) - 5月3日11時1分更新

米、BSE原因特定できず 3例目感染牛、情報不足で

 【ワシントン2日共同】米農務省は2日、今年3月にアラバマ州で見つかった米国で3例目の牛海綿状脳症(BSE)感染牛に関する調査結果を発表した。感染原因や流通経路が特定できなかった上、直近に産んだ子牛2頭を除いては、感染牛と親子関係にあるなど血統上関連するほかの牛も見つけられなかった。
 烙印(らくいん)や耳標など牛の個体識別用の情報が不足していたためで、米国における家畜識別や追跡システムの不備があらためて浮き彫りになった。
 問題の牛は米国産の雌の乳牛で歯の状態から10歳以上と判定。BSE感染の原因とされる肉骨粉飼料の規制が始まった1997年より前の出生となるため、汚染飼料で感染した可能性があるが、同省の最終報告書は原因を明記していない。
(共同通信) - 5月3日12時48分更新

最終報告書

http://www.aphis.usda.gov/newsroom/hot_issues/bse/content/printable_version/EPI_Final.pdf


[4046] A.N.S.W.E.R.同盟って? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/03(Wed) 13:36  

5月1日に、アメリカ中で大規模で行われた「移民取締り法」に反対する「The Day Without Immigrants」デモの仕掛け人のひとつが、A.N.S.W.E.R.同盟(Act Now to Stop War & End Racism )というんだそうですけれども。
このサイト
http://www.internationalanswer.org/

このサイト
http://www.jca.apc.org/~p-news/houhuku/over1million_protest_la.htm
で、模様がよくわかりますね。
デモのビデオは下記サイトから。
このCBS4のニュースビデオ
http://cbs4.com/video
は、この話題に限らず、楽しめますね。
既に、ニュースビデオは、このようなサイト・ビデオのかたちになっているようですね。
日本のテレビニュースは、まだ、ソースを出し惜しんでいるようですね。
でも、いくら、放映後のビデオテープを局内に山積みしていても、何にもならないんですが、その点が、よくお分かりにならないらしい。
今は、即アーカイブの時代のようです。
http://cbs4.com/video/?id=16749@wfor.dayport.com
http://cbs4.com/video/?id=16741@wfor.dayport.com
http://cbs4.com/video/?id=16740@wfor.dayport.com
http://cbs4.com/video/?id=16733@wfor.dayport.com
http://cbs4.com/video/?id=16722@wfor.dayport.com
http://cbs4.com/video/?id=16720@wfor.dayport.com
http://cbs4.com/video/?id=16710@wfor.dayport.com
http://cbs4.com/video/?id=16709@wfor.dayport.com
http://cbs4.com/video/?id=16694@wfor.dayport.com
http://cbs4.com/video/?id=16679@wfor.dayport.com
http://www.powerlineblognews.com/video/?clipId=1093_PLN023&channel=Powerline%20News
http://interface.audiovideoweb.com/lnk/il80win10138/ImmigrantRally2.wmv/play.asx
http://cbs4.com/slideshows/photoalbum_slideshow_121180831

http://cbs4.com/video


[4045] Re:[4043] 自分で、確からしいと思われる仮説と、現実一般的に公表流布されている情報とがずれてしまった場合 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/03(Wed) 10:27  

ときさん。
そうですね。
ネットという場は、いくらでも、それらに対する傍証も反証も得られる場所だけに、どの程度が、唯我独尊なのかが、わからない場合がありますね。
しかし、その傍証も反証も、それこそ、おっしゃる「本気で調べ始めれば、ざっくざくだろうと思います。」のように、山のようにあつめれば、一定の方向性は出てくるような気がします。
そのためには、ある程度のバイアスを持ったキーワードによる検索技術が必要な感じがしています。
それにしても、日本のサイトの情報は、かなりに、質が悪く、専門的でないのが気になりますが。
これは、日本の研究者なり情報提供者が、依然、情報の換金回路から逃れえていないためであると思います。
それと、官庁情報のデジタル化がなされていないためとも思われます。
私が、どちらかというと、海外情報にその判断の基礎を置きがちなのは、そのためでもあります。


[4044] 南米ボリビアの天然ガス国有化の衝撃 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/02(Tue) 21:09  

南米ボリビアのEvo Morales 大統領は、昨日、ボリビア内の天然ガス産業へ、軍隊を派遣し、その国有化を発表した。
もし、外資のエネルギー会社が、これに同意しない場合は、国外退去を申し付けるとした。
このボリビアの天然ガス資源国有化の以降は、以前から、先住民民族からの要求の激化などにより、取りざたされてはいたが、軍隊派遣は意外な措置と受け止められている。
ブェネズエラも、国内の30の油田について、最近、外資系石油会社と契約を結びのその60パーセントを国有株とするとの契約を交わしている。
エクアドルも、最近、外資の不当な利益規制規制のための法律をとおしている. 
昨年行われたEvo Morales 大統領の選挙の公約では、外資の50パーセントを国有化との話であったが、現在では、その82パーセント引渡しの方向であるという。
この条件に6ヶ月以内に同意しない外資企業は、国外退去を命じるという厳しいものとなっている。
現在、ボリビアには、25の国際的企業が立地しており、その代表的な外資としては、ブラジルの Petrobras 、スペインのRepsol YPF 、そして、アメリカの Exxon Mobil イギリスのBPなどがある。
日本とボリビアとの関係は、沖縄を中心とした、古くからの日系移民の受入関係で深く、今でも、1万3千人の移民の子孫たちがいるという。



http://seattletimes.nwsource.com/html/nationworld/2002965951_bolivia02.html


[4043] 天然ウイルスを「闇ワク・陰謀ウイルス」化に画策する陰謀勢力が寧ろ恐ろしい 投稿者:とき 投稿日:2006/05/02(Tue) 14:01  

◆鳥インフルエンザ問題の今後(156)(2006.5.2)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza281.htm

 とても笑ってなんかいられる状況ではありません。心底、恐ろしいことです。人間の無知と、それによって犠牲になってしまった茨城の無数の鶏と(京都も山口も大分も。たぶん、発覚せずに闇に葬られたものも)。そして、そのような理不尽不条理なことをもたらすことがわかっていながら、平気で自分の利や理を最優先に考えるご都合な志向傾向をもつ人々。根本原理を考えることなく、目先の経済運動のみしか見えなくなっている人々。ぞっとする恐ろしさを感じます。
http://ugaya.com/column/taisha2.html
(『イヤな組織だと思ったり、居心地が悪いと思ったことは何度もあったが、「怖い」とまでは思わなかった。が、この出来事を境に、この上司や同僚たちの無関心と無気力と無作為が文字通り怖くなった。』)

 きちんと情報を収集反芻し、身の回りの現実と照らし合わせて検証し、自分なりのひとつの考えとして生起したもの(確からしいと思われる仮説)と、現実一般的に公表流布されている情報とがずれてしまった場合、どちらを信じるかといえば、やはり自分以外にしかないわけで、この「鳥インフルエンザウイルス」事例は、まったくもってバーチャルリアリティの世界そのものです。そうはいっても、その仮想現実の中にいる人、あるいは、それを作り上げてしまった人々にすれば、私のような考え方をする人間のほうが異端で、非現実的な虚言をふりまいている不届き者ということになるのでしょう。
 私がこれまで述べてきたことでの、私自身のメリットは直接には何もありません。ただ単純に、私の身の回りの現実に照らしたときにヘンだなと思ったその気持ちに従ってきたまでです。
 おそらく、そのバーチャルな現実を構築された側の人々は、その仮想現実によって、多大なるメリットがあるからだと思います。損得勘定が必ずやその世界をつくることの動機になっているのではないかと思われます。「人の命を救う」という偽装偽善の名の下に。

 なお、たぶん肩書きを背負っていなければ、その発言に威力を持てない人々は、このような場で、私のような匿名無名の人間との対話をしようとは思わないでしょう。あまりにも、そういうサークルの中での「権威・権力」のみにすがりがちになっているようにも思われますし、今の日本の学会あるいは研究環境は。ある意味、最後の「日本」株式会社・談合共産体制が残るところなのかもしれません。もっとも、だれもが「出る杭」にならなければだめな場所が、もっともそれを嫌うところになっている可能性があるのではないでしょうか。結果、弟子が師匠を超えていくなんてことが不可能な世界に。しだいに世代交代にしたがって、矮小化していってるのではないか・・・(けっして全部が全部そうであると言っているわけではありませんが、そのような面も多くなってるのではないかと。明治の頃に比べれば、日本全体の研究者の数も研究費も莫大に多いのに比してどうかということ)。

◇コラム落穂 「逆さメガネ」(JACOM 2006.4.28)
http://www.jacom.or.jp/column/ochi00/kora101s06042801.htm
>養老孟司さんじゃないが、われわれは「色メガネ」ならず「逆さメガネ」をかけていて、それに慣れてしまい「世の中がおかしくなっている」のに気がつかない、「何も人の健康に影響がない」のに気がつかない、愚かな人種になってしまったのかもしれない。

 往々にして、そう言っている人がもっとも、自分を棚に上げて、『気がつかない、愚かな人種になって』いることも多いような・・・。

◇鳥インフルエンザ検出=弱毒性ウイルス−米(時事通信) - 5月2日7時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060502-00000010-jij-int
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/bird_flu/

 本気で調べ始めれば、ざっくざくだろうと思います。
 先人の学識になかなか至れないのが凡人の常。それを一種、悟りの境地といったのでしょう。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4585050736


[4042] 胎児性水俣病の補償上の位置づけなくして、水俣病50年慰霊式の意義なし。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/02(Tue) 11:17  

昨日、公式確認から50年を迎えた。熊本県水俣市の「水俣病慰霊の碑」前で、午後1時半から犠牲者慰霊式があり、胎児性水俣病患者の金子雄二さんが、慰霊式で、誓いの言葉を仲間4人と宣言したというのだが、では、この誓いの言葉に対する国の答えは、ありえたのだろうか?
中途半端なお涙頂戴のための胎児性水俣病患者の扱いでは、困るのである。
小池環境大臣は、これら胎児性水俣病患者に対して、慰霊式上で、笑みを漏らして手を振った写真が朝日新聞に掲載されていたが、それですむ話ではない。
おそらく、この慰霊式には、水俣市も、熊本県も、環境省も、絡んでいたはずである。
誓いの言葉の出番に胎児性水俣病患者の出番を許すからには、それ相当の答えを、国なり県は、覚悟と用意をしておかなければならないはずである。

1996年5月、村山内閣の「政府解決策」においては、保険手帳取得者の取得要件としては、「メチル水銀ばく露の疫学条件があり、感覚障害以外の何らかの症状をもっている」ことであり、小児や胎児性患者は、この分類に入った。

しかし、胎児性水俣病は、脳性マヒと紛らわしいために、なかなか、認定されにくく、いまだ、多くのグレーゾーン患者がいることも事実である。

2004年10月15日の最高裁第二小法廷における「水俣病関西訴訟」の上告審判決では、新しい病像論として、「不知火海沿岸の住民で、(手足の先ほど感覚異常が強く表れる)四肢末端優位の感覚障害があれば水俣病」であるとし、その根拠として、「感覚異常の原因は中枢神経(大脳皮質)の損傷」とする中枢説」を認めた判決となっている。
ということは、胎児性水俣病患者についても、「不知火海沿岸の住民で、四肢末端優位の感覚障害」をもつ該当者になりうるはずである。
つまり、「不知火海沿岸の住民」ということが、曝露条件になりうるはずである。
もっと、ジャーナリズムも、行政も、胎児性水俣病患者の存在に対して、はっきりした答えを持って、望まなければ、単なる哀れみの象徴に、彼らを利用しているだけにすぎなくなってしまう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060502-00000010-nnp-kyu


[4041] 無題 投稿者:www.health-medical.us 投稿日:2006/05/02(Tue) 09:13  

http://www.health-medical.us/

http://www.health-medical.us/


[4040] Re:[4039] [4035] リナックス型の新聞・雑誌媒体ってのは、不可能なんでしょうかね? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/05/02(Tue) 08:38  

謎工さん。
いつも、この再販制度問題で、かんがえるんですけれども、新聞・雑誌媒体が、換金回路からの桎梏から逃れられないうちは、このような発想しかできないのだと思うんですね。
そこが、ネット媒体とは異なるものだと思います。
そこらをきり崩す、パラダイムの創出ってのは無いんでしょうかね。
「New York Timesが「Times Reader」と呼ばれるプログラムを開発」
http://seattlepi.nwsource.com/photos/photo.asp?PhotoID=89618
なんてニュースで感じるんですけれども。
それにしても、この「Onscreen Reader」は、すごい迫力ですね。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060501-00000002-cnet-sci


[4039] Re:[4035] 「電通のインサイダー疑惑」ってのは、本当なのか? 投稿者:謎工 投稿日:2006/05/02(Tue) 01:47  

「FACTA」創刊号は買いました(編集長が新聞記者出身でありながら再販制度・特殊指定に与しないことを言明したことに好感を持ったと言う以外に他意は無いのですが)。

で、その創刊号の三面記事にも2年前に失脚した依田巽氏が復権を賭けて「再販制度絶対護持」のコピー&ペースト票をパブコメで総動員させた話が出ていたのですけれど、この手のコピー &ペースト票と言うのはBSE説明会の時と一緒でありのままに晒されるとその醜悪さが際立って見えることを再認識した次第です。

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/keikaku2006.html

それにしても、新聞は「特殊指定絶対護持」キャンペーンに余念が無いにも関わらず5年前と違って出版メディアが随分と冷ややかで「Will」が「新聞は既に再販制度自体が破綻してる」と指摘するなど、ネットの普及で短期間に状況が様変わりしていることだけは確かであると感じました。


[4037] 日本の「鳥インフルエンザ」現実はバーチャル? 投稿者:とき 投稿日:2006/05/01(Mon) 14:10  

◆鳥インフルエンザ問題の今後(155)(2006.5.1)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza280.htm
>このように調べて来ると、日本の場合<何故茨城に出たのか>という疑問より、<何故日本だけ清浄なのか>という公式発表への疑問のほうが何十倍も大きいことは子供でも分かることであり、心ある研究者なら誰でも日本の発表のように闇ワク疑惑一辺倒の、周辺国との対比でもウイルスにあるまじき不自然な説明に、世界の仲間に対しても耐え難い恥ずかしさを感じても無理からぬことと思うのである。そういえば最近世界のAI問題の会議の場では補助金の話だけで、実際の防疫面では日本の学者の影が薄いと感じるのは私だけだろうか。そして日本の場合、国民的に、世論を先導する形のマスコミも含めてその<怒りをぶつける方向>が明らかに違うのである。

◇また渡り鳥感染を確認 鳥インフル、中国青海省(共同通信) - 5月1日1時15分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060501-00000007-kyodo-int
◇【中国】青海省の野鳥・家畜で鳥インフル、口蹄疫発生(サーチナ・中国情報局) - 5月1日11時19分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060501-00000003-scn-cn

 制度設計が、「清浄国」化「根絶」政策をとるかぎり、無間地獄だということに気付けば、すぐ解決できることであるし、問題にならないレベルのほんの些細なつまらない問題です。
 クリーンを目指すから、「病気」がおこってるということ。

 今日の朝日新聞の「ののちゃんの自由研究 鳥インフルエンザなぜ騒ぎ?」の記事も、ひとつの鳥フル脅威「カルト教義」の流布に相当するようなものです。この記事で、もうすでに多大に、誤った印象を流布してしまっています。

 @鳥から人へ「感染」する。A今まで世界各地で起こった人の発生は、鳥から人の「まれに感染」の事例。B“今後”、鳥から人へ「感染」したものが、人から人へ感染するようになる虞がある。

 上記3点は全部、ひとつの仮説ではありますが、とても「事実」とはいえないものでもあります。(ついつい「胃潰瘍ストレス」原因説を流布していた頃を思い出します。その後ある種の細菌によっておこるという仮説に入れ替わってしまいましたが。)
 @は、鳥ウイルスに大量に暴露した場合、外来の異物として抗原反応がおこる、いわばアレルギー反応と、細胞増殖をおこなう「感染」とをごっちゃにしている可能性があること。
 A鳥との接点があるからといって、@がおこっているのか、それとも人人「感染」が起こっているか否かを精査していないこと。
 B現在までおこってきたものが@Aの思い込みで、人人「感染」が見逃されてしまっているのならば、それがもうすでに十分起こっている可能性が非常に高いこと。これから起こる虞ではなく、もうすでに何気なく日常的に起こってしまっていて、たまたま強く感受する個体によって表面化しているに過ぎない可能性が高いこと。

 『専門家にもよくわかっていません。』(記事文末)ということを、なぜにかくもくわしい「妄想」記事で演出できてしまうのか。ウイルス感染症について知らない人間にたいする「恐怖心」を煽動することにしか働かない記事内容にしか見えません。
 まったくの「“鳥”インフルエンザウイルス」によって起こりもしないことを、さもさも現実に起こるかのように演出を企てている記事にしか見えません。無知によるのかどうかは、定かではありませんが、どちらにせよ悪質です。しかも、学校教育用の記事なのですから。
http://d.hatena.ne.jp/schazzie/20051110
(『たとえ根拠がなくとも何らかの恐怖を広め大衆を操作してしまう構図を「恐怖の極相(ステイトオブフィア)」と呼ぶ』)


[4036] 無題 投稿者:www.health-medical.us 投稿日:2006/05/01(Mon) 13:57  

http://www.health-medical.us/

http://www.health-medical.us/


[4035] 「電通のインサイダー疑惑」ってのは、本当なのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/04/30(Sun) 21:18  

何でも、この4月20日に創刊した新 雑誌「FACTA」http://facta.co.jp/backnumbers/200605.shtml
のトップを飾っているのが、「電通インサイダー疑惑」なんだそうで。
その「創刊号の読みどころ」http://facta.co.jp/blog/archives/20060420000133.html
には、次のように書いてある。
「この国の広告業界を特徴づける一業多社制は、彼らに話すまでもない。ある代理店がA電機をクライアントに持つなら、その代理店はけっして同業種B電機の広告作業を請け負うことはない。こういった一業一社制が、欧米ではビジネス上の常識だ。競争企業への情報漏洩リスクを恐れるからである。だが日本の広告代理店には、この国固有の歴史的な特殊事情がある。だからこそ、(中略)IDカードがなければ他の営業局に出入りできないし、PCではアクセス可能な範囲限定といった各種のファイアウォールが設けられている。競争する企業間の情報流通を内部で遮断するこの壁の存在は、日本の広告代理店の生命線といってもいい」
として、
「昨年暮れから1月にかけて電通が提携を発表したシーエー(CA)モバイル、オプト、ネットプライスの三社について、CAモバイルの親会社サイバーエージェント(マザーズ上場)、オプト(ジャスダック上場)、ネットプライス(マザーズ上場)の3銘柄の株価が、発表前に不自然な急騰を見せている。東京証券取引所の売買審査部は関係者に照会して、その“異常”の原因を調べている。」
というのが、その疑惑の中身なんだそうだ。
この会社の子会社株式会社 電通パブリックリレーションズ(DPR)さんは、アメリカ牛肉の日本輸入についても、パブリケーションをご担当のようだし。
ちょっと、気になるニュースですね。
いよいよ、本格的な日本版SEC設立の動きになるのでしょうかね。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060430-00000802-reu-ent


[4034] ガルブレイスさん。ご逝去 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/04/30(Sun) 20:35  

ちょうど、私が学生のころ、岩波現代叢書から「豊かな社会」(The Affluent Society、1958年発刊)の翻訳本が発刊された。
それにつられて、ガルブレイスのそれ以前の「大恐慌一九二九」(The Great Crash 1929、 1955年発刊)(この本は確か、経済往来社というところから発行された粗末な装丁の本でしたね。)というのにも、目を通したのが、懐かしい。
これをきっかけに、岩波現代叢書の他のシリーズのT.パーソンズ、N.J.スメルサーの「経済と社会」(上・下)や、モーリス・ドッブの「資本主義發展の研究 」などにも、目が行った、私にとっては、肥やしになった時代だ。

この方の別名は、「最後の制度学派」ともいわれ、「近代経済学の背教者」とも言われた。
戦時中、価格管理局というところに勤めていた関係で、「戦後のアメリカの発展は、価格機能が正常に働いた結果生まれたものではなく、価格機能が、間違って働いたために生じた」とする、やや、アイロニーに満ちた独自価格論を持っていたようだ。
初めて、「豊かな社会」を読んだとき、なんとも新鮮なパラダイムに映ったのは、「カウンター・ベイリング・パワー」(拮抗力)という考えで、労働組合、消費者、政府統制、供給者、独占企業体、それぞれに対して、健全な拮抗力を持った主体が対峙することで、健全な社会が生まれるという考え方であった。
しかし、この消費者主権というのは、神話に過ぎないとの批判もなされた。
私にとっては、青春の思い出と重なる、懐かしい、経済学者だ。
ご冥福を祈ります。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060430-00000802-reu-ent


[4033] 台湾の消費者団体は、あくまで、アメリカ牛肉全面輸入停止を要求 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/04/30(Sun) 18:33  

台湾の有力消費者団体である消基会(中華民國消費者文教基金會 CFCT)は、今回のアメリカからの今回の牛肉輸入問題で、あくまで、日本の例に倣って、全面輸入禁止を要求した。
その理由として、ID制度が完備していないこと、BSE検査比率が低いこと、などをあげ、アメリカの今の状況は、「醜態百出」であるとしている。

http://www.epochtimes.com/b5/6/4/30/n1303166.htm


[4032] USDAが、、アメリカ国内におけるBSE発生拡大見通しについての報告書発表 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/04/30(Sun) 13:54  

USDAは、4月28日、アメリカ国内におけるBSE発生拡大の見通しについての報告書を発表した。
これによると、科学的根拠に基づけば、アメリカ国内におけるBSE発生拡大の可能性は、著しく低いとのことである。
更に、検査と分析が、危険部位や飼料規制などについてのセーフガードとあいまって、アメリカの牛に対する信頼を高めているとしている。
今回の根拠数値は、2004年7月からの拡大サーベイランスの数値ばかりでなく、5年前からのサーベイランス数値も取り入れており、これを「the BSurvE Prevalence B method」 と「 the Bayesian birth-cohort method」という、二つの分析手法で、専門家が分析したものであるという。
これら二つの分析手法による分析結果は、同じような分析結果を示したという。
この結果として、現在四千二百万頭いるアメリカの成牛百万頭に対して、1頭のBSE発生の確率であるという。

http://www.usda.gov/wps/portal/!ut/p/_s.7_0_A/7_0_1OB?contentidonly=true&contentid=2006/04/0143.xml


[4031] 学閥の覇権争い? 投稿者:とき 投稿日:2006/04/30(Sun) 13:22  

◆鳥インフルエンザ問題の今後(154)(2006.4.30)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza279.htm

>状況証拠でいえば茨城株の如きは、たまたま茨城で偶然発見されただけなのである。何故茨城で発生したかが最大の疑問だなどとする見解は当局のこじつけ発表に毒されたままでいる証拠でウイルスは大笑いしていることだろう。AIウイルスのあるところ、つまり地球上いたるところ<所きらわず>の筈で、特に茨城株のような鶏に親和性のある弱毒株はどんどん増えているそうである。周辺諸国の状況からみて何故日本だけ清浄なのかと寧ろ揶揄されることは、心ある日本の研究者の中には耐え難い屈辱と感じて居る人達がいることも伝えたい。

 宿主になりうる細胞組織体(生物体)のあるところ、必ずや存在するとも。ウイルスだけの「根絶・清浄化」論なぞ、まったくの「妄想」虚構であるということも。

『ウイルスとどうつきあうか―闘いから共存への戦略』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/414084003X
『清潔はビョーキだ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022613211
■連続講座 人獣共通感染症
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsvs/05_byouki/ProfYamauchi.html

◇2養鶏場で新たに検出 英の鳥インフルエンザ(共同通信) - 4月30日8時42分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060430-00000018-kyodo-int

 検査技術や精度が高まって、これまで存在を確認できなかったものが、確認できるようになっただけ。もともとからそこら周辺の野生の鳥の中に存在していたのだと考えておかなければならないのに・・・。
 学者・研究者は、いままで見たことがないものを初めて見たと幼児のような反応をして、ぬか喜びするようなことがあってはならない。感受しやすい体質になっている「清浄育成」の多数の鶏群によって、たまたま見出しやすくなっているだけにすぎないと思っておくことも必要であります。
『「きれい好き」が免疫力を落とす』ということそのもの。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062569108

『とりわけ日本人は、匂いや常在菌を排除して、集団が均一化、免疫力が落ちて、ひよわなコロナウィルスよりさらにひよわな生物と化してしまった。』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4094172424
 家畜社会は、人間社会を映す鏡であるといえるかもしれません。人類史のなかで、一番最初に「家畜」化された動物は人間であったと自覚しておくことも必要かと・・・。

◇ProMED-mail Avian influenza
http://www.promedmail.org/pls/promed/f?p=2400:10001:15038513836664817263
http://www.promedmail.org/pls/promed
http://www.forth.go.jp/hpro/bin/hb214.cgi
http://niah.naro.affrc.go.jp/disease/poultry/avian_infl.html
(動衛研 ProMEDに掲載されたトリインフルエンザに関連する情報)

(※追加)

◇発信箱:パスツールの弟子=青野由利(毎日新聞 2006年4月30日 東京朝刊)
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/hassinbako/news/20060430ddm002070116000c.html

 ワクチンを、まっとうな特効薬・万能薬のように思わせたいのでしょうか。これでは闇雲な、その推進による利益団体のお先棒を担いでいるようなもの。
 ワクチンなぞ、型が一致しなければ、ただのゴミ同然。備蓄なんて博打のようなもの。それにかけるコストと、その費用で他に何ができるかの判断は、よほど慎重に天秤にかけなければならないと思います。
 おそらく記者の方々は、病原ウイルスに感染したら、感染したほとんど全部の人が発症し重症化するようなイメージを妄想してしまっているのではないでしょうか。「感染」と「発症」は必ずしも一致しないと認識しておくことも必須です。


[4030] Re:[4029] 投稿者:虹屋 投稿日:2006/04/30(Sun) 11:57  

笹山さん、情報ありがとうございます。
台湾、香港の骨付き肉の件、米国の危険部位=背骨でなければ問題はないという主張がとおれば、韓国への輸出再開が短期的には一番影響を受けるのでしょうね。輸入停止前は、骨付き肉が60%を占めていましたから、骨無し肉が全ての骨がない肉なら、再開しても以前の半分以下、背骨無しならOKとなれば、以前と同じ水準の輸出入が可能となるのでは??今度のOIE基準の討議・採択へも影響しますよね。
 
米国との合意は信用できないとう学習効果を米国はどう見ているのでしょう。

タイソンの件。以前の日本の条件を満たした輸出特区といった話を思い出しますね。専門部会で甲斐諭委員が「大手パッカーに限るべき」旨の主張をされていましたが、それが現実化していくのでしょうか、実質的に。ヒスパニック系従業員の件は中小業者により影響が大きいでしょうし、設備投資額から見ても、実質的に米国産牛肉の輸出は大手パッカーが独占することになるのでしょうかね。制度的には明記されないでしょうが・・



[4029] Re:[4027] [4026] [4024] 台湾の骨付き肉、日本向け輸出承認米国工場が出荷 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/04/30(Sun) 09:55  

虹屋さん。
このタイソンのネブラスカの工場のうち、 West PointとNorfolkの工場は、この二ヶ月間、閉鎖しているようですが、のこりは、Lexington、Dakota City のようですね。
アメリカでは、今回の問題は、日本の問題と違い、混入していたのは、骨の小片であり、危険部位ではなく、これは単なる包装上の手違いであるとしていますね。
1週間以内に、調査報告を台湾側に渡すとしています。
参照http://www.epochtimes.com.tw/bt/6/4/29/n1302525.htm

タイソンは、日本への輸出再開に向けて、Dakota Cityの工場を八千万ドルをかけて、大幅に設備増強し、集約化するようです。

http://www.siouxcityjournal.com/articles/2006/04/19/news/latest_news/73481311be75144d86257155006b1ea1.txt


[4028] 大本営発表、検証なしの鵜呑み受け売り記事 投稿者:とき 投稿日:2006/04/30(Sun) 01:21  

◇土曜解説:茨城・鳥インフルエンザ=水戸支局・長野宏美(毎日新聞 2006年4月29日 東京朝刊)
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/kaisetsu/news/20060429ddm004070161000c.html

>農水省は昨年10月の中間報告で(1)発生国への旅行者からうつった(2)日本では承認されていない鳥インフルエンザワクチンから感染が広がった−−という二つの可能性を挙げたが、最終報告はまだまとまっていない。

>事態が混乱した背景には県のずさんな対応もある。一部の養鶏場では県が採取すべき鶏の血液などの検査試料を養鶏場側が採取して提出したことが発覚。県は「人手不足もあり、相手を信用した」などと説明し、検査をやり直すと一度は陰性だった養鶏場から感染歴を示す抗体が見つかったりした。

>こうした経緯も含め、専門家の見方は「ワクチン説」に傾いている。今回のウイルスは中米で分離されたウイルスの株と酷似している。鳥が運ぶには中米は遠すぎるし、渡り鳥や旅行者からうつるのなら広範囲で感染が確認されるはずなのに、茨城県南部に集中した。「人為的な感染」が疑われるのだ。

>病原性が残った不良ワクチンが使われた場合は逆に感染する危険がある。日本で承認されない理由について農水省は「発生時にワクチンによる感染か自然感染か分からず、防疫措置が遅れる」と説明するが、養鶏業者は「病気予防のために不法ワクチンを使う業者がいてもおかしくない」と話す。

>茨城県警は今回、養鶏業者の獣医師ら5人を家畜伝染病予防法違反の疑いで逮捕したが、業者らは不法ワクチンの使用を否認し、捜査は難航している。

 どちらかの方々の意図に忠実に従ったような、偏向記事にしか見えないようですが・・・。

◇英国産鶏肉の輸入停止=鳥インフルエンザ発生で−農水省
>農水省は29日、英国で鳥インフルエンザが発生したため、鶏やアヒルなど同国産の家禽(かきん)や肉類の輸入を一時停止したと発表した。国内の養鶏業者は英国などからひなを輸入し、孫に当たる鶏を採卵や食肉用として育てている。英国からは2005年に、全体の4割近くを占めるひなの輸入実績(約37万 5000羽)があり、今回の措置が長引けば養鶏農家に影響が出そうだ。 
(時事通信) - 4月29日15時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060429-00000052-jij-pol

◇鳥インフルで英のヒナも輸入停止、全体の約8割に(読売新聞) - 4月30日0時39分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060429-00000113-yom-bus_all
◇(4/29)英産鶏の輸入を一時停止、鳥インフル発生で農水省
http://health.nikkei.co.jp/birdflu/index.cfm?i=2006042905314ph&genreNum=1

◇報道発表資料
4月29日 英国からの家きん肉等の輸入一時停止措置について
http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20060429press_1.html
>(参考)英国からの輸入実績
>2005年 家きん肉等 0.2(単位:トン)
>2005年 家きん等 374,964(単位:羽)


[4027] Re:[4026] [4024] 台湾の骨付き肉、日本向け輸出承認米国工場が出荷 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/04/29(Sat) 20:33  

虹屋さん。
なるほど、台湾のニュースサイトには、大々的に出ていますね。
Tyson Fresh Meatsのようですね。
http://www.tyson.com/Corporate/B2B/FreshMeats/Locations.aspxによると
Beef Plantsの所在地は

Amarillo, Texas
Boise, Idaho
Dakota City, Nebraska
Denison, Iowa
Emporia, Kansas
Finney County, Kansas
Joslin, Illinois
Lexington, Nebraska
Norfolk, Nebraska
Pasco, Washington
West Point, Nebraska

日本の指定工場は、ネブラスカ州では、West Point、Norfolk、Lexington、Dakota Cityですから、全部ダブっていますね。
日本向け出荷施設が問題を起こしたことは、確実となってきました。

http://news.sina.com.tw/articles/13/80/47/13804770.html?/living/20060428.html
http://financenews.sina.com/MarketWatch/000-000-107-106/102/2006-04-20/08326339.html

http://www5.chinesenewsnet.com/MainNews/SocDigest/Economy/cna_2006_04_28_23_00_04_934.html


[4026] Re:[4024] 台湾の骨付き肉、日本向け輸出承認米国工場が出荷 投稿者:虹屋 投稿日:2006/04/29(Sat) 17:48  

中華民国(台湾)行政院衛生署が28日、米国ネブラスカ州のタイソン・フレッシュ・ミート社製の輸入牛肉に骨が混入しているのが見つかり、同社からの牛肉輸入を停止したと発表した。骨混入は、27日夜、台北郊外の中正国際空港税関で発見されたという。
なお、この牛肉を処理したのはネブラスカ州のタイソン・フレッシュ・ミート社とされているだけで、いまのところどの工場かは分からない。しかし、ネブラスカにあるタイソン・フレッシュ・ミートの4つの食肉処理場のすべてが日本向け輸出を承認されている。従って、もし日本が輸入を再開したとすれば、この牛肉を輸出した工場から輸出されることになるのは確かである。
農業情報研究所
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/index.html
日本向け輸出承認米国工場が台湾に骨入り牛肉輸出 日本も輸入再開の前に原因調査を 



[4025] イギリスにおける人感染鳥インフルエンザの詳細 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/04/29(Sat) 16:01  

今回、H7N3型の鳥インフルエンザが発生したのは、イギリスのノーフォーク州のNorth TuddenhamにあるWitford Lodge Farmである。

ここで、更に、死んだ鶏と接触した男性が、鳥インフルエンザに感染したことが、木曜日わかった。

彼は、 Banham Poultry UK Ltdという会社の70人の従業員の一人である。

この男性は、鳥インフルエンザ勃発とともに、抗ウイルス薬タミフルを投与されていた。

しかし、入院はしていないという。

当局は、H7ウイルスの感染力が弱いところから、これ以上の人感染はないと、発表した。

この男性の症状としては、結膜炎症状を起こしているほかは、呼吸器系には、異常が無かった。
同時に働いていた、他の労働者たちに対しても、同様のタミフルが投与されている。

彼らからは、のど・モップによる粘液の採取と、血液検査が実施されている。

殺処分された鶏は、34000羽にのぼり、半径1キロメートルは、立ち入り禁止区域となっている。

今回のH7N3ウイルスは、イギリスでは、1979年以来発見されておらず、通常、LPAI-低病毒性といわれているが3年前、オランダで、88人が感染し、その一割が重態に陥ったことがある。

http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk/4957198.stm


[4024] Re:[4022] 米国の検査は、あてにならない?? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/04/29(Sat) 13:29  

虹屋さん。
この台湾への骨混入牛肉問題、外電では、出ていないですね。
どうしたんでしょう?
「日本への牛肉輸出に備え、USDAが生産施設監査」http://www.cattlenetwork.com/
なんてニュースは入っていますが。



[4023] Re:[4021] 「家畜伝染病予防法」はすでに「らい予防法」化している。 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/04/29(Sat) 13:16  

ときさん。
篠原サイトさんには、なんと言っていいやら。ですが。
確かに、「鶏のことで、人間様に逮捕者が出る」というのは、ある意味、市民感覚から言って、異常なことでしょうね。
しかも、その根本は、社会的セキュリティが不完備なところに、そもそもの原因があるとしたら、これは、篠原さんが言われることが、まっとうなことかも知れませんね。
日本人の潔癖主義が、「現代のお酉さま」を生み出した、そんなとこでしょうか。
やはり、日本の政策体系に今求められているのは、特化した政策ではなく、ミックスポリシーであると思います。
政策の総和として、人間にも動物にも快適な社会システムを生み出す、政策スキームとでも言うんでしょうか。
そのような意味では、EUの政策スキームには、見習うべきものがあるように思えます。


[4022] 米国の検査は、あてにならない?? 投稿者:虹屋 投稿日:2006/04/29(Sat) 07:08  

<米牛肉>台湾でも輸入品に骨が混入 輸入禁止措置

 台湾の行政院衛生署は28日、米ネブラスカ州の食肉加工場から輸入した牛肉に骨が混入していたため同加工場の製品の輸入を禁止すると発表した。台湾は今年1月、BSE感染牛の確認を受けて発動された米国産牛肉の輸入禁止措置を解除した。骨などの部位を除いた生後30カ月以下の牛の肉であることを輸入条件にしていた。
(毎日新聞) - 4月29日0時19分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060429-00000002-mai-int


[4021] 「家畜伝染病予防法」はすでに「らい予防法」化している。 投稿者:とき 投稿日:2006/04/28(Fri) 22:46  

◆鳥インフルエンザ問題の今後(153)(2006.4.28)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza278.htm

 ウイルス学・免疫学の科学的知見がいくらすすんでも、結局「法」に反映されず、それが旧いままでは、いつまでも野蛮な皆殺し政策を変えようがない。「国民主権」という建前があるのならば、当事者自身が団体として意見を一つに集約する努力を怠らないで、人任せにする気持ちを捨てないかぎり、いつまでも解決はかなわず、今後もいたずらに犠牲者が増え、最終的には、水俣病やアスベスト問題の二の舞となるだけです。もうそうなっているようなものですが。
 「ノンワクチン・清浄国」政策の基本設計下では、やがては農業全般みな同じようなことを招いてしまうでしょう。それは、いろんな細菌やウイルスが自由に出入りすることを前提にはせず、あたかも閉鎖空間において成り立つことが前提となっているからです。まさに「リスク0」の狂気の思想です。やがて豚コレラも同じことになるでしょう。(これも茨城県が一大産業ですが。)
 まったく、いまの畜産防疫(獣医学)の思想は、宇宙ステーションか、月面での閉鎖空間で畜産を成立させようとしているのでしょうか。アリゾナの砂漠でそのような実験もありましたが・・・。
 生態系から切り離して成立するわけがないのが「農業」なのですが、どうやら、農業の現実・現場をまったく知らない人々が、机の上や実験室・研究室だけでものを考えるようになって、政策意思決定をするようになってしまったようです。かつ現場をよく知る同業者の意見には聞く耳を持たず、保身のためなのかどうかはわかりませんが、その人々を排除するような仕打ちまでやるようになってしまったのか。日本では、本当に野生の鳥からのAIV感染は「ない」のか。(ないわけがない、ひとまず「ある」だろうと思っておくのが「良識」なのではないでしょうか。)
 どうしてこのような「偽装」がまかりとおるようなことになってしまったのでしょう。しかも辻褄合わせのだけの、「闇ワクチン」だの「陰謀ウイルス」だのという、まるでいかがわしい妄想が、公道をあからさまに走るようなことになって。それを担うべき人々の「知(智恵)」が劣化してしまっているのでしょうか。いつの時代も衆は愚なのだから、「知」を担う人々は、「公」の観念をもっと強く意識するべきと思います。下らぬ派閥争いにいそしんだり、余計な権力・権威保持に汲々とするのではなく。
 どう考えても、「清浄国論」は、いかにそれが「法」に適合するものであっても、「現実」に適合しないおかしなものになってしまいます。ウイルス学者だったら、だれよりもそのことを一番よくご存知のはずではないのですか。
 ウイルスは、宿主あっての存在なのですから。卵が先か鶏が先かということでいえば、宿主とウイルスの関係は、どうやら宿主が先ということを考えざるをえないようですし。新型のウイルスは、大昔より、人間が関与する農業活動の中(の宿主)から生じる場合も多いと考えることが主流になるつつあるようですし。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794210051
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4896915364
「根絶」政策は、結局、人間の側の一人相撲のごとく無駄なあがきで終わるようです。なんら実効力を発揮することなく。ごくごく常識的に考えて、一度出現した新ウイルスを、人為的になくしてしまうことなどできるわけがない。できないことをやるように定めていること自体がすでに虚構ではありませんか。(「予防」の手段は、唯一ワクチンだけです。あとは実際の馴致経験のみ。)

 もう、「鳥インフルエンザ」ネタは、まったく「地球温暖化」ネタと同じ様相・構図になっているのかもしれません。いまだ証明不可能な大仮説のように演出して。(個人的には、そのように強く確信したい気持ちになっております。)
http://kaoru.to/hypothesis.htm
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152086688
http://d.hatena.ne.jp/schazzie/20051110
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4842912286
(環境ナチズムみたいなものも。それにならえば、まさに鳥フル・ナチズムです。)
http://images.amazon.com/images/G/09/detail/review/4106100991.jpg
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106100991

◇報道発表資料 輸入一時停止措置について
http://www.maff.go.jp/tori/index.html

 家禽と人間の接触・接近にばかり目をむけてると、ごくごく通常、もっともありがちな人から人の新型インフルエンザ感染伝播を見落としがちになることのほうを危惧いたします。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/bird_flu/?1108544184
 それとも、わざとそう仕向けてるのかとも。(WHO?) さらに、本来、鶏肉・鶏卵の移動は、人はもちろんのこと、鳥にも感染伝播の影響は、ほぼ及ばないことになっていたと思いましたが。

◇デジタル放送とNHK問題
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/d0009b97145d60630dbe23b77d62e171
(TVに明日はあるか?)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106101505
http://blog.livedoor.jp/saihan/


[4020] 家庭用及びこれに類する電気機器のType TestとRoutine Testについて 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/04/28(Fri) 08:05  

これについて、川内さんのブログに書いてしまったら、いろいろ、問い合わせが多いので、以下に、まとめて書いておきます。
(政治家ブログにコメントするのは、潔しとしないのですが、どうも、ブログ内の論議で、試験の概念に混乱が見られているようなので、やむにやまれず、といったところでした。)
もっとも、私は専門家ではありませんので、これ以上のことは、経済産業省か、専門家に聞いてくださいね。
経済産業省さんが、理路整然・丁寧に説明すれば、何てことない、問題なんでしょうが。
それと、この問題、日本語のサイトよりも、英語のサイトのほうが、その流れなり、背景が、よくわかりますよ。
結局は、日本の標準は、国際標準準拠なんですから。
背景には、the test time reduction (TTR)問題というのもあるようですが。
ちなみに、「なぜ、Hipot Testでは、1200ボルト1秒なのか?」についてですが、下記のFAQ「Dielectric Withstand Test」では、次のように書いてありますね。
「これは、経験則(Rule of thumb ルールオブサム )に基づくもので、次のような公式に基づく。」として、
「定格100ボルトの場合は、作動電圧100×2+1000=1200ボルト」としています。
ここで、「ルールオブサム」ってのは、昔、ドイツのワイン作りの職人が、醸造内の温度を、親指を、ワイン樽に漬けて、山勘で計ったことに由来しているんだそうで。
国際標準なんていうと、いかにも物々しいですが、ルーツをあたれば、こんな程度なのかも知れませんね。
おっと、これは言いすぎでしょうかね。


以下が「家庭用及びこれに類する電気機器のType TestとRoutine Testについて」に関する説明です。

IEEEの規定では、試験のカテゴリー(Test categories)として、
Type test (TT).
Production sample test(PST).
Routine test (RT).
の三つがあるとしています。
(正確には、このほかにも、Development Tests Prequalification Tests(事前資格審査試験) 、Electrical Tests after Installation (設置後試験)がある。)

これについては、「JISC9335-1 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第1部:一般要求事項 」のなかの13.3ならびに、「付属書A製品検査の試験」をご覧ください。

(JISのサイトhttp://www.jisc.go.jp/から入り、右端の「JIS検索」に入り、「JIS規格番号からJISを検索」にJIS番号「C9335-1 」を入力してください。)

ちなみに、JISの電気分野は、IEC規格と整合がとられています。

対応国際規格としては、IEC(国際電気標準会議規格)ではIEC 60335-1 (「Safety of household and similar electrical appliances-Part 1: General requirements」)が対応しています。

オーディオ機器については、IEC 60065 「 Audio, video and similar electronic apparatus - Safety requirements 」
IEC 61883-1などが対応しています。

このIEC規格とEUの1973年の低電圧司令(the European Low VoltageDirective (LVD)73/23EEC)との対比表は、こちらのサイト「Official Journal C102 (2005/4/27) に追加された整合規格」http://www.etsps-japan.com/japanese/news/int/material_int_news/lvd_j20040429_20050427.pdfご参照


Type Testについては、
「13.動作温度での漏えい電流および耐電圧」(25ページ)の中の「13.3.絶縁部には、50Hzまたは、60Hzの正弦波形電圧を1分間加える。」(26ページ)とあり、その下の「表4.耐電圧試験電圧」の規定があります。

Routine Production Testについては、
「付属書A(参考)製品検査の試験」(83ページ)に「A2.電気耐電圧試験 約50Hzおよび60Hzの周波数の実質的に正弦波形の電圧を、機器の絶縁に1秒間加える。」とあり、以下に「付属書評A.1.試験電圧」が掲載されています。

Hipot Test(Dielectric Withstand Test、high-potential test) とIR Test(Insulation Resistance Test)との違いについては、次の二つのFAQをご参照ください。
日本のサイトや、経済産業省さんのご説明に比して、きわめてわかりやすい説明がされています。
「IR Test(Insulation Resistance Test)」
http://www.asresearch.com/support/faqs/insulation.shtml
「Hipot Test(Dielectric Withstand Test)」
http://www.asresearch.com/support/faqs/dielectric.shtml

ここでは、IR TestもHipot Testも、新製品または、メンテナンスについての試験であるが、IR Testは、定性試験であり、絶縁耐性の長期の耐力を試験するものであり、Hipot Testは、主として、製品製造ラインの中での試験であり、通常は、IR Testよりも、高圧の電圧で行うものであるとしています。
そのため、もし、被試験装置(DUT:Device Under Test )が先にIR Testの段階で、失格となったばあいには、次のHipot Testでも、失格する可能性が多いということで、この二つの試験がコンビネーションでなされる場合には、通常は、IR Testが最初になされ、次に Hipot Testがされるとしています。
Hipotテスターには、IR Test( Insulation Resistance test )の機能もAC低抵抗試験器(Ground Bond Tester) の機能も含まれているオール・イン・ワンのものがあるようですね。
下記のサイトもご参照
「A Review of Common  Electrical Safety Test Requirements」
http://www.evaluationengineering.com/archive/articles/0597emi.htm
「Understanding the How and Why of Electrical Product Safety Testing 」
http://www.ce-mag.com/archive/01/Spring/Ahmadi.html
「Understanding Insulation System Testing」
http://www.termogram.com/articulos/Understanding_Insulation_System_Testing-Don_Shaw.doc
「DIELECTRIC WITHSTAND TEST 」
http://www.google.co.jp/search?q=Rule+of+thumb++Hipot+Test&hl=ja&lr=&rls=GGLG,GGLG:2005-34,GGLG:ja&start=10&sa=N
「Insulation System Testing」
http://www.bicon.nl/frame_standards.html
「Insulation Resistance Testing For Maintenance & Safety」
http://www.branom.com/literature/irt.html
「A Review of Common Electrical Safety Test Requirements」
http://www.textestes.com/review.pdf
「THE NEED FOR HIGH VOLTAGE TESTING IN PREDICTIVE MAINTENANCE PROGRAMS」
http://domino.automation.rockwell.com/applications/gs/region/EntekWebST.nsf/files/Lanham00.pdf/$file/Lanham00.pdf
「The Operator’s Guide to Electrical Safety Compliance Testing」
http://alava-ing.es/EPORTAL_DOCS/GENERAL/GRUPOALAVA/DOC-cw423830a877a10/The_Operator_Guide.pdf
「Electrical Safety Testing Electrical Safety Testing Reference Guide」
http://www.psma.com/ul_files/forums/safety/estguide2.pdf

最後に、この問題にご熱心なかたから、次のような質問が寄せられていましたので、次のようにご回答申し上げました。

質問-
「附属書N(参考)ルーチン試験」、「JISC9335-1」は、電気用品安全法施行規則 別表第三1-(2)における「同等以上の方法」、2における「同等以上の方法」として、電気用品安全法施行令別表第一の上欄及び別表第二に掲げられた全ての電気用品に対して、電気用品安全法第八条2項の検査方法と認められている事になるのでしょうか。


回答
「附属書」の(参考)が(規定)になったかどうか?
というご質問の意味であるとするならば、「J60065」は、「附属書」の(参考)が(規定)になっています。
これに対応するJISC6065(「家庭用電子機器の安全性」Audio, video and similar electronicapparatus−Safety requirements)の修正は、まだのようです。
参照
http://www.jqa.jp/07safety/11_topics/news26/pdf/p7.pdf
「電気用品の技術上の基準を定める省令第2項の規定に基づく基準について」平成14・03・13 商第6号平成14年3月18日
「4 基準中で国際規格を引用する場合であって、表1、2及び3の中に当該国際規格に対応する基準がある場合にはこれを適用するものとする。」
http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/hourei/gijutsukijun/2koukijun/140318.pdf  

JISC9335-1が対応する国際規格としては、IEC(国際電気標準会議規格)ではIEC 60335-1 (「Safety of household and similar electrical appliances-Part 1: General requirements」)(日本ではJ60335-1)ですから、これも、上記の表の中にはいっていますから、このAppendix Aの規定が準用されるものと思われます。
参照
http://www.jetro.go.jp/jpn/regulations/guidebook/pdf/free/denan-soui2002jul-j.pdf

「JISC9335-1 」そのものについては、(参考)のままのようですが、上記サイトにも「今後、日本工業標準調査会の審議を経てJIS規格として制定され、 その後、電気用品安全法の省令第2項の基準として引用される予定です。」とありますので、JISの整合化も、すでに視野に入っていると見て、いいのではないでしょうか。

http://www.jisc.go.jp/


[4019] ひたすら虚しさがこみ上げてくるばかり・・・ 投稿者:とき 投稿日:2006/04/28(Fri) 01:37  

◆鳥インフルエンザ問題の今後(152)(2006.4.27)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza277.htm

>そんな時(とき)に、この業界に居る我々に対する外部からの痛烈な批判をたまわる『笹山登生の政策道場』の《とき》様達の存在がせめても言論の自由を感じさせるこの頃である。宜しくお願い申し上げます。

 ウイルス学・免疫学の最新の知見からいっても、よほど「フィールドワークの知」を欠落させていないかぎり、きちんと現実が見えていれば、もう「家畜伝染病予防法」の基本思想が旧くなって、現在のいろんな知識や技術に適合しなくなっていることには気付いて良いはずだと思うのですが。どうやら、分業が行き過ぎて、全体をみわたす役割を担う人が政策の現場に不在のようです。それこそ「机上の空論」を振りかざす人だけになってしまったようです。その範囲で辻褄が合えばそれでよしとするだけの人ばかりに。
 それを危惧し打破するための思想運動が近代の科学・哲学の流れだったと思うのですが。またぞろ人間の思考が何かの虜にされてしまったかのようです。まるで、天動説をかたく信じるかたくなさにも似たような。それとも、「現実」からは「司法・立法・行政・情報」複合体は乖離してしまっているのか。
 それを、ぐっと現実に引き寄せてくるのもまた「政治」だと思うのですが・・・。その政治すら不在なのかも。なにはともあれ、現実・現場の当事者の人々が「考えること」すら人任せにしてしまっているのであれば、それは衆愚政治の極みでもありますが。まったく耐震計算偽造問題の構造がそこばかりの特殊なことではなく、様々なところに生じて、この国全体を覆っているようなものに思えてきます。マスコミは何をやっているのか? 学術的なことを含め、情報を扱うプロこそがもっともその能力を問われているというのに。(愚痴っぽくなって申し訳ございません。)

 「病」は実体のあるものではなく、あくまでも「現象」にすぎないものであるにもかかわらず、いまの「法」は「実体」として捉えています。もう、「外来」の確たる「害毒」が入り込んで生じているのではないということを強く認識する必要があります。あくまでも「病原体(外来抗原)」と「宿主要因(免疫系)」と「環境要因(温度・光・空気(気圧)・重力・・・)」の相互作用によって発生するものであって、単純に「病原体(外来抗原)」のみを人為的に制御すれば事足れりというわけにはいかないということを強く認識する必要があると思います。しかもウイルス感染症においては一番制御できないものを相手にして。
http://www.microbes.jp/aimai/kurashi/fl065.htm
(65.ウイルスはどこから来たのですか.)
http://www.microbes.jp/aimai/kurashi/fl087.htm
(87. 学者の評価の仕方. )
http://www.microbes.jp/aimai/aimai.html
そして、「病」と「感染」はかならずしも一致するわけではないということにも気付く必要も。
 いまの有識者の考え方は、『「病」と「感染」』のところばかりをクローズアップしてそこだけをしか見ていないまま、そこから風呂敷を広げて、その外側もふくめた全体を説明しようとするようなものです。その演繹法はあきらかに片手落ちではないでしょうか。それで現実をほぼカバーできていると思い込んでいるのならば、とても「科学」(事実)とはいいきれない「文学」(虚構)のレベルでしかないと思います。そのように自説に都合の悪いことは認識しなくてもよいように都合よくできているのかもしれません。人の感染症に比較すれば投入されている頭脳がかなり限局されているということもあるのかもしれませんが。この国の教育課程における生物学の素養がお粗末になっているのか、それとも、この国の子どもたちの生育過程が生き物とのつながりを感じさせないような環境になってしまったのか。知的水準が高いと思われている階層が、ふたを開けたら、実はトンデモなレベルになってしまってるのではと危惧いたします。鳥インフル騒動を見てると。(その意味でいえば、いまの「医療」も胡散臭いところが多々ありますが。「プリオン病」ですらそうですし。)

 ある国の知的水準の平均をあげようとすれば、底をあげる方法と、頂点を高くする方法があるとはおもいますが、いくら平均が高くとも、頂点が低いダンゴ状態になったら、おそらく「国」は成立しないのではないかと最近思っております。かならずや、やがては「国」の強い意志を持ったところに飲み込まれてしまうと。もうだいぶやられてるような気がしておりますが。いまや日本では、「国」とか「国境」なんかなくたっていいと、本気で思うような大人も多数おられるようですが・・・。
http://book.shinchosha.co.jp/shukanshincho/
(週刊新潮5月4・11日号【特別レポート】中国が日本に「軍事侵攻」する日 日本ルネッサンス「拡大版」[第213回] )
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794214642
(文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの)

◇養鶏王国の明日:処分を終えて/上 半減 /茨城(毎日新聞 2006年4月26日)
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/ibaraki/archive/news/2006/04/26/20060426ddlk08040282000c.html
◇養鶏王国の明日:処分を終えて/中 風評被害 /茨城(毎日新聞 2006年4月27日)
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/ibaraki/news/20060427ddlk08040104000c.html

◇英国で鳥インフルエンザの疑い 日本、輸入停止も(2006年 4月27日 (木) 21:12 朝日新聞)
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/kokusai/20060427/K2006042703060.html

厚生労働省 海外で注意すべき感染症について -大型連休(いわゆるゴールデンウィーク)を前にして-(2006年4月27日掲載)
http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/04/tp0425-1.html
http://www.mhlw.go.jp/
 
 インフルエンザに関していえば、鳥よりも人なのにと思うのですが。
 普段あまりに清潔に生活しすぎて、ブースター効果の恩恵もうけずにしだいに免疫力が低下し、現地の人々にはほとんど病気を起こさないものにさえ、一度は強く感受してしまう体質になっている可能性もあるはずです。いざ罹ると重い症状になりやすくなっていることも。体調がすぐれないときは、無理をしないに限るのですが・・・。

藤田 紘一郎『日本人の清潔がアブナイ! 』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4094172424
藤田 紘一郎『清潔はビョーキだ 』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022613211

 「鳥インフルエンザウイルス」に対する人間のふるまいは、もはや精神のビョーキを超えて、集団の狂気のようなものになっています。なぜに、茨城県のようなことになるのか? そのようなことを招いておきながら、その異常を異常とも感じない知的階層の方々の精神は如何。
(笹山様 長文占拠、大変申し訳ございません。なにとぞご容赦くださいませ。)


[4018] Re:[4016] [4003] 韓国は、6月にアメリカ牛肉輸入再開の予定 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/04/27(Thu) 18:52  

虹屋さん。
かねてから、6月1日説というのがあって、これを過ぎたら、経済制裁という説も、アメリカの議員筋から流されていましたね。
ここにきて、韓国が、6月中のアメリカ牛肉輸入再開を決めたようですね。
これは、韓国が輸入再開しようとした矢先に、アラバマの月齢不詳のBSEが発生し、それが、飼料規制のすれすれだったものですから、韓国が納得しなかったのですが、この点、韓国は、土中から掘り出した牛を見て、納得したのでしょうかね。
まさか、拉致問題で、アメリカが配慮を見せたということは、関係ないでしょうけれども。
WTOがらみということは、あるにしても。
いずれにしても、再開に向けたピッチがあがってきたことは事実ですね。

アメリカの移民改革法審議のアメリカのミートパッカーに与える影響は、なお、深刻になりつつあるようですね。
当面、5月1日の反対集会に、ミートパッカーの従業員の大半が出席する為に、工場が、閉鎖される事態になりそうです。
カーギルでは、ヒスパニック従業員との対話で、工場を休業とし、すべてのヒスパニック従業員を集会に出席させる方針とのことですが、タイソンでは、それらの集会への出席については難色を示しているようです。
豚肉下降の大手Seaboard Corp http://www.seaboardcorp.com/も、工場を閉めるとしています。
このサイト「US agriculture and immigration tied in a knot 」
http://www.heraldnewsdaily.com/stories/news-00181728.htmlでは、アメリカの農業を支えているのは、これら移民であり、ブッシュ大統領の言う「アメリカ人が働きたくない」農業の人的支えとなっているとしていますね。
これら移民の40パーセントは、農業関連に働いているとしています。
もし、今回の移民法のもつれで、移民規制が強化されると、結果として、アメリカ人は、高い農業生産物を買う羽目となり、その損失は、12兆ドルにまでおよぶとしていますね。
移民問題のもつれは、家畜市場の相場を高くするとまで、いわれています。

http://www.cattlenetwork.com/content.asp?contentid=32143


[4016] Re:[4003] アメリカの移民改革法審議とミートパッカーとの関係 投稿者:虹屋 投稿日:2006/04/27(Thu) 18:35  

> アメリカのヒスパニック系の就労者たちは、これらの動きに対して、連日、デモを繰り広げている。
> この影響を受けているのが、歴史的に、これらの移民を受け入れているミートパッカーの会社だ。
> 例の自主検査で話題になったクリークストーン社も、従業員の三分の二が、ヒスパニック系の従業員ということで、この余波を受け、工場の一部を、現在閉鎖しているようだ。

米農務省による対日輸出の食肉処理施設再点検が24日(現地時間)から始められた。

「(3月末の)先般の専門家会合で、我が国の方では消費者との意見交換をやりますと。それからアメリカの方では、チェックリスト、これを日本側の意見も入れた形できちっと作り直していただきまして、その新しいチェックリストに基づいて既認定の施設についてアメリカの方でチェックしていただくと。それぞれがその結果を持ち寄って、その後どういう段取りにするかは協議するというのが、前回の専門家会合の結果だったわけです。ですから我が方は、これまで9か所、今日を入れて10か所になりますけれども、意見交換会は着実にやっております。アメリカの方は、既認定施設のチェックが若干遅れているようでございますけれども、それ程、我々は時間をかける問題ではないと思っておりますし、向こうも我が方への輸出を急ぎたいということでありましょうから、向こうでもチェックが行われると思っています。・・専門家会合によって決まりました手続きを、これをきちっとやっていくことが我が国の消費者の理解を得るという上でも重要なんじゃないかと思って、我々はこれを着実にこなしてきたところでございますけれども、アメリカにも同じような対応を求めたいと考えております。(石原農林水産事務次官 24日記者会見)」

>再点検の項目は?

 18日に米側が提示した再点検項目の最終案では、日本政府が求めていた(1)牛海綿状脳症(BSE)の原因物質が蓄積しやすい特定危険部位の除去マニュアルの確認(2)作業従事者らが日本向け輸出条件をどれだけ理解しているかのインタビューによる確認、の2点が盛り込まれた。(朝日新聞、4月26日)http://www.asahi.com/life/update/0426/001.html

4月21日の日本農業新聞では「日米牛肉協議/検査項目対立続く 宙に浮く処理施設点検」との標題で、農水省筋、厚労省筋の米国案が日本の要求を満たしていないとの声を伝えている。

26日付けの日本農業新聞は「24日までに合意した。日本側は「われわれの関心事項がリストに盛り込まれた」(農水省動物衛生課)、「基本的な部分は良いと判断している」(厚労省監視安全課)としている。」と同じ案にたいして評価が一転した様を報じている。

何が起きたのであろうか??

◎スペイン語が母語のメキシコなどからのヒスパニック系の従業員が大半なのに、米語で書かれた除去マニュアルの確認を点検したり、おそらく米語による作業従事者らへのインタビュー確認で十分であろうか??



[4015] 笹山登生 投稿者:お初 投稿日:2006/04/27(Thu) 18:02  

ずっと「ささやま・とうせい」さんだと思っていました。「たつお」さんだったのですね。失礼しました。


[4014] アメリカのR-CALF会員のメールによる投票結果 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/04/27(Thu) 10:05  

R-CALFが、今回から、メールによる会員の意思確認をはじめたが、その結果が昨日、発表された。
それによると、
月齢30ヶ月以上の生体牛を日本やカナダを始めとしたBSE発生国から輸入することを一切禁止するという措置に対しては、3,815対22で、圧倒的に賛成が多かった。
また、「R-CALFは、個体認識制度について、政府による強制的な加入やデータベースの独占には、反対し、任意の、そして、NAISのシステムと互換性のあるシステムの採用に賛成する」という方針に対しては、3,628対183 と、これも賛成が多かった。
さらに、現行の牛肉チェックオフプログラムの修正を意図したthe National Beef Promotion Act の採択については、3,615対142と、賛成が多かった。
その他、家畜生産者の権利を守る委員会の設立については、3,587対101
新種の寄生原虫であるNeospora caninum対策を政府に迫る案については、3,562対74となり、いずれも可決された。

http://www.cattlenetwork.com/content.asp?contentid=32061


[4013] 再-PSE問題での絶縁耐力検査の方法についての混乱−国際的な論争の現況- 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/04/27(Thu) 09:08  

4009で、「絶縁耐力検査においては、1000Vの電圧を1分」「工程完成品検査-ルーチン検査-の場合は、「多数個の場合は20%増しの1200V電圧で1秒間検査」の差について、述べたが、ここで、これと関連しているような問題についての国際的な論争の経過を紹介しておきましょう。
なお、ここでの例の Ethernetケーブルを使っての電源供給問題は、昨年6月12日、「IEEE802.3af-2003」標準規格としてIEEE Standard Boardにより承認され、7月11日発効となっています。

このサイト「IEEE802.3poep Study Group Revision of isolation requirements in IEEE802.3 clause 33.」
http://www.powerdsine.com/Support/IEEE/Documents/peker_1_0705.pdf
は、昨年6月のサンフランシスコでの「IEEEpoep meeting」の論議の模様を紹介したものである。

ここでは、「絶縁耐力検査であるhipot testは、あくまで、非破壊検査であり、電気安全検査は、大きく二つに分けられる。」
とし「ひとつは、Type Testと呼ばれる型式試験、もうひとつは、メーカーの製造ラインの最終に行われるRoutine Production Testと呼ばれるルーチン試験」であり、「前者の試験が1分であり、後者の試験が1秒である」とし、
この問題点として、
「IEEE 802.3afの定義が明確でない。」ということであり、「IEEE 802.3afの最新版から、DC hipot testが除外されたことが、工場の製造現場に、障害と誤解を生じされている。」とし、
「製造現場側の誤解として、DC hipot testは、 Ethernetケーブルを使って電源を供給するPoE(Power over Ethernet)には、適用しないとの誤解が生じている。」として、一方では、
「UL60950-1 標準と 10/100/1000 BASE T標準では、DC hipot testを認めているということで、現状では、IEEE 802.3af標準と、UL60950-1 標準や 10/100/1000 BASE T標準との間に齟齬が生じている。」
ということであった。

まあ、このような論議の事例にも見られるように、実質、絶縁耐力試験については、いろいろな国際標準の問題が、まだ、あるようだ。

しかし、これらの問題は、日本政府の責任ではない。

http://www.powerdsine.com/Support/IEEE/Documents/peker_1_0705.pdf


[4012] Re:[4011] やはりウイルスは、鳥と人を分けて考えるべきでは・・・ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/04/26(Wed) 21:56  

ときさん。
しばらく、鳥インフルエンザ問題を放置していましたら、ずいぶん、その間に世界では、増えていましたね。
しかし、日本での関心は、日々、衰えつつあるようですが、ちょっと、今後の反動が怖いような気がしています。
厚生労働省の鳥インフルで診断基準ですが、海外では、「Clinical Trials 」とか「clinical treatment protocols」とかいう形で、マニュアル化されているようですね。
たとえばこんなもの「AVIAN INFLUENZA」
http://www.bioterrorism.uab.edu/EI/Avian/summary.pdf
があります。
この旅行者向けの「TravelDoctor」http://www.traveldoctor.co.uk/chest.htm
なんてのが、一番実践的のような気がしますね。

http://www.toptechnews.com/news/Bush-Suspends-Environmental-Rules-on-Gas/story.xhtml?story_id=12100C8BYFS7


[4011] やはりウイルスは、鳥と人を分けて考えるべきでは・・・ 投稿者:とき 投稿日:2006/04/26(Wed) 13:23  

笹山様 ご無沙汰いたしておりました。またよろしくお願いいたします。

◆鳥インフルエンザ問題の今後(151)(2006.4.26)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza276.htm

>茨城株のことも、これまでの大方の報道では世界的にセントラルアメリカからのブラックマーケットワクチン、ないしはフォールティワクチン使用によるものと断定的で、いくら良識ある人達がリメイン アンノウンと言い続けても、一旦小委員会が発した不名誉な報道は消えることが無いようである。 

>環境の清浄化の真偽も確かめずに経営を再開して一旦陽転すれば、その養鶏場に全責任があるとされて強化された県の方針のもとに再び摘発淘汰の憂き目に会う恐れが有るうちは余程の警戒が必要だと懸念するのである。外部からのウイルスの侵入に強いとされたウインドウレス鶏舎での軒並みの感染事実は、ウイルスによる環境汚染があるならば防御不可能との体験を持ったことにもなる。

◇鳥インフルエンザ騒動は、根拠なしの集団ヒステリーだった!
http://images.amazon.com/images/G/09/detail/review/4106100991.jpg
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106100991

◇濃厚接触、38度超の高熱=鳥インフルで診断基準−厚労省(時事通信) - 4月24日12時0分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060424-00000045-jij-pol
◇厚労省がH5N1型症例案 38度の高熱や鳥との接触(2006年 4月24日 (月) 19:38 asahi.com)
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20060424/K2006042403360.html

>死んだ鳥か、H5N1型ウイルスに感染またはその疑いがある鳥、患者に10日以内に、1、2メートルの範囲で濃厚に接触したことがある人(時事)
>感染する可能性がある鳥や人、または死んだ鳥に10日以内に1〜2メートルの範囲で接触した人(朝日)

 この条件をつけてしまえば、日本では30年前ならいざしらず、いま生きた鶏と日常接している人はほとんどいないに等しいわけで、本来、ヒト・ヒト間感染によるインフルエンザウイルスの、こと新型出現による感染発症であっても、ことごとく見過ごされてしまう懸念が大であり、わざわざ鳥との接触という条件をつけることで、新型の早期の発見確認を故意に遅らせているに等しいものとおもいます。見かたによっては、悪質ともいえます。パニックを惹き起こさないがための配慮とは到底言えるはずがありません。
http://www.netwave.or.jp/~m-kenji/page/rousi/rousi065.htm
 これでは、いくら人人感染の新型が出現していても、鳥との接触がないということで、極端な場合、発見確認されないうちに、通常のインフルエンザに紛れながら、まん延がほぼ終わってしまい、みな抗体産生能を獲得したとはいえ、普段はまったくないもののごとくになってしまう可能性もおおありだということにもなります。(もうなっているかも知れない。今シーズン、国内の新型のサーベイランスのための検査はほとんどやられていないのだから。種々のLPAI鳥ウイルスのまん延とほぼ同じことになっているのかもしれません。)
 最初、言ってしまったウソ(鳥から人に感染するがごときに煽った脅威・恐怖)をとりつくろうがために、ここまで巧妙に仕組むのか、とは思いたくはありませんが。
 おそらく、人間の移動・交流は、経済的観点からみても、もはや止めるわけにはいかない現状ですから、あらゆるウイルス感染の防御壁は、限りなく低くなって、感染を抑止するということは非現実的で、感染した場合どうするかを提示しておいたほうがより現実的と言えるのではないかと思います。
 とはいっても、顕性不顕性、宿主要因であるところの感受性の度合いなどから鑑みて、どうしてもこの世の中の脅威の順位の高位にはなりえないようにおもえてなりません、最初から。
 自然災害である「疫病」によって、人類が絶滅するような事態には到底なりえないわけですし。それよりも人為的なことによる恐ろしいことがごまんとあるわけですし。やはり、どうにもこうにも胡散臭い騒動ではないでしょうか。
http://d.hatena.ne.jp/schazzie/20051110
 H5N1の“感染”そのものの分母がどのくらいあるのかは定かではありませんが(相当あってもおかしくはないなと思っていますが)、発病へい死確認としての分子の数があまりにも小さいのではないでしょうか。

◇感染確定症例数
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/case060421.html
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html
◇鳥インフルエンザの分布図
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/toriinf-map.html
◇厚生労働省 鳥インフルエンザに関する情報
http://www.mhlw.go.jp/houdou/0111/h1112-1f.html
◇厚生労働省 新型インフルエンザ対策関連情報
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

 ところで、NHKのクローズアップ現代と週刊新潮の「闇ワクチン」ならびに「陰謀ウイルス」関連記事・報道の真偽検証はどうなったのでしょう。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku2005/0511-2.html#tue
http://www.jpa.or.jp/news/item/2006/03/08/besshi01.html
http://www.ise-egg.co.jp/influenza/index.html
 まったくのガセネタであるならば、情報を扱うプロとして、とても恥ずかしい醜態を晒したことになるのですが。過ちを潔く認め謝罪する態度を見せることにはならないのでしょうね。酷い話です。それをけしかけた、大手の業者さんや、追認してしまった御用学者さんがたも。
 科学の仮説は、黒も白もあって当然ですが、黒の場合はさっさと早い段階で、その過ちを認める潔さがなければ、ますます大きな黒となってしまいます。かのES細胞騒動のように。(個人的には、スクレーピー・BSE・クールー・vCJDの“プリオン外来因子”仮説も、かなり大きな黒仮説ではないかという確信が日増しに強くなっております。あくまでも、初期成長過程に形成決定される生体の免疫システムの齟齬・異常に因があるのではないかと。その時期に何に暴露されたかの。)

◇鳥の大量死
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/birds_death/
http://hokkaido.yomiuri.co.jp/shiretoko/shiretoko_article/index.htm
 あきらかに、ごく一部の事実を全部にあてはめて理由付けるのは無理なものもありますが。千葉市花見川区の小学校のうさぎの不審死もウヤムヤになったようで・・・。


[4010] ブッシュ大統領の各種対策提示で、原油価格高騰は、沈静化の方向へ 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/04/26(Wed) 07:41  

25日のニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場は、ブッシュ米大統領が夏需要に備えての戦略備蓄原油の積み増しの秋までの一時停止を発表したことを受け、指標となる米国産標準油種(WTI)6月渡しは一時、1バレル=71ドル台後半まで下落した。
一方、ブッシュ大統領は、ガソリンに適用予定だった、エタノールなどの添加物添加を義務付ける新環境基準適用の延期も決定した。
更に、ブッシュ大統領は、石油高価格の構造についての調査を開始することを言明した。
これには、石油会社が市場を操作しているかどうかの実態や、ガソリン税の実態についての調査も含まれる予定のようである。
これは、この11月に選挙を控える共和党の下院議員からの危機感にこたえたものもあるようだ。
参照
http://www.playfuls.com/news_0000000432_Bush_Orders_Investigation_Into_High_Petrol_Prices.html

http://www.toptechnews.com/news/Bush-Suspends-Environmental-Rules-on-Gas/story.xhtml?story_id=12100C8BYFS7


[4009] PSE問題での絶縁耐力検査の方法についての混乱 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/04/25(Tue) 23:16  

PSE反対派の皆さんから、絶縁耐力検査の方法についての解釈に疑問が出ているんですけれども、この経済産業省商務情報政消費経済部製品安全課さんのサイト「絶縁耐力検査の方法」http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/kensahouhou.pdf
では、「絶縁耐力検査は、検査対象となる電気用品(以下「被検査対象品」)に1000Vの電圧を1分間かけ、被検査対象品の表面から10mA以上の電流が流れないことを確認するものです。」と書いてあるんですね。

ところが、あるサイトhttp://www.biwa.ne.jp/~tnakayan/d0_39.htm
では、「工程完成品検査」のばあいは、「多数個の場合は20%増しの電圧で1秒間印加が認められております。」と書いてあることで混乱があるらしい。

そこで、まづは、原本に当たるのが、なによりということで、世界標準である「IEC-J60065」(日本の基準番号ではJ60065(H14))「10.3 絶縁抵抗及び絶縁耐圧」にあたってみると、次のように書いてありますね。

「絶縁耐力検査は、最初は規定の試験電圧の半分以下の値を印加し、その後最終値まで急速に上げ1 分間保持する。」

これをそのまま読みますと、一挙に最終値(定格電圧≦150Vのばあいは、1,410V)まで上げるのではなく、いわゆる「スイープ」(スローアップ)であげていくということらしい。

で、これをその間、規定数値に置き換えますと。

「定格電圧≦150Vについては、705Vから始め、最終1,410Vにまであげる。その後、1分間保持」ということになりますね。

で、ここでは、スイープ速度の規定はありませんが、この「スイープ時間プラス1分間の保持時間」というのが、所要時間ということになりそうですね。(スイープ時間内の曲線部分と、保持時間内の直線部分の積和を1秒換算すれば、瞬時印加時の値が出るはずですね。)
このスイープ曲線の705Vから1410Vまでの加重平均が、ちょうど、平均1057Vとなるのですが、これなどが、いわゆる1000V1分間の根拠なのでしょうかね?

「工程完成品検査」のときの「多数個の場合は20%増しの電圧で1秒間印加」の根拠は、この「IEC-J60065」の「附属書N(参考)ルーチン試験」の中での、「N.2 生産工程の最後での試験」を適用しているのではないでしょうかね。

すなわち、ここでは「N.2.1 絶縁耐圧試験」において、「表N.1−試験電圧」で、「定格主電源電圧≦150」のばあいは、「基礎絶縁」が試験電圧の適用個所のばあいには、「1130V」を、「二重絶縁又は強化絶縁」が試験電圧の適用個所のばあいには、「2120V」を、「初め、規定された試験電圧の半分以下を加え、それから1,560V/ms を超えない速さで規定値まで上げて1 秒から4 秒の間維持する。」とありますね。

まあ、これもスイープで流すようですから、これをそのまま読めば「スイープ速度1,560V/ms 以内で、最初565(1060)ボルトから始めて、最終値1130(2120)ボルトまで、スイープ時間経過後、1秒から4秒の間、保持する」ということになりますね。

ちょっと計算が合いませんが、このあたりが根拠でしょうかね。

この辺については、このサイトhttp://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/kaishaku/q&a/20041129/J60065fuzokusyonotoriatukai.pdf

このサイト
http://homepage3.nifty.com/tsato/terms/withstand-voltage.html

このサイト
http://www.jqa.jp/07safety/11_topics/news26/pdf/p7.pdf

このサイト
http://www.jetro.go.jp/jpn/regulations/guidebook/pdf/free/denan-soui2002jul-j.pdf

このサイト
http://www.meti.go.jp/feedback/downloadfiles/i30825cj.pdf
あたりに詳しく書かれていますね。

ここでのポイントは、ちょっとわかりにくい表現ですが、

「一般に電気製品の安全を確保するために生産出荷時には所定の絶縁耐力試験が課せられています。一方、IEC60065第7版においてはルーチン試験が付属書Nに「参考」という位置付けで記載されており、これをもって生産出荷時の絶縁耐圧試験を課しているとはいえないという指摘がありました。 一方、関係当局との打合せの結果、電気用品安全法施行規則別表第三「検査の方式」のなかの「絶縁耐力については一品ごとに、 技術基準において定める試験の方法またはそれと同等以上の方法で行なう」の内容が、付属書Nの要求におきかえて適用することについて問題がないという見解が出されました。以上を受けて、 付属書Nの絶縁耐力試験の項目を本規格の付属書JA(規定)として入れ込み、製造ラインにおけるルーチン試験の中の絶縁耐力試験は 「規定」となりました。」
という箇所と
「1項基準の電気用品の完成品検査の絶縁耐力では、従前から「技術基準において定め
る試験方法と同等以上の方法」として「技術基準で定める試験電圧の1.2倍の試験電圧
で1秒間耐えること」の耐電圧試験が行われてきた。しかし、J60065では付属書Nでル
ーチン試験の絶縁耐圧試験を規定していることから、それを採用することが望ましい。」

ということに尽きるのでしょう。

この点についてのJIS規定を見るときには、「JISC9335-1
家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第1部:一般要求事項 」のなかの13.3ならびに、付属書Aをご覧ください。
なお、JIS規格の詳細は、このサイトhttp://www.jisc.go.jp/ からJIS番号を入力すれば検索できます。

ちなみに、菊水電子のQ&Aには下記のように書かれていますが、これも、厳密に言うと、丁寧な説明ではないようですね。
このなかの「電圧と時間の関数」というのがポイントのようです。

「Q9私の事業所では1000ボルト1分間の耐電圧試験を、生産性を上げるため1200ボルト1秒間にして実施しています。このような方法は正しいのでしょうか?

A一部の規格では生産ラインの耐電圧試験において認められている場合があり、考え方としては間違いではありません。
一般的に耐電圧試験は、規定の電圧を規定の時間印加して絶縁破壊が起きないことを確認しますが、これは絶縁物の劣化は電圧と時間の関数として取り扱えるためです。従って、電圧を上げて時間を短縮した試験として安全規格でも認められている場合があります。
たとえば、生産ラインの耐電圧試験においては、生産性を上げるため1分間の試験で規定される電圧値の6/5の電圧値を使用すれば1秒間の試験に短縮できるように規定されているものも多くあります。
ただし、それぞれの規格によって違う場合がありますので確認する必要があります。」

PSE反対派の方々は、この「IEC-J60065」の「附属書N(参考)ルーチン試験」の部分があることは、お気づきではないようなのが気になりますが。

PSEの原点が、IEC標準(International Electrotechnical Commission規格 )にあるということは、PSE反対派の方々も、よく認識しておかなければならないことですね。。

そういえば、子供のとき、トランスレスのラジオのシャーシを触っていて、思いっきりビビられたことがありましたっけ。
トランスレスってのは、ACラインの片側がラジオのアースと直結されてたんですね。
コンセントの向きを変えれば、いいだけの話だったんですが。

http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/hourei/gijutsukijun/2koukijun/140318-j60065.pdf


[4008] ドイツでは、自分の家の木でも、勝手に切ることはできない? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/04/25(Tue) 10:52  

私のブログをリンク頂いている「在外日本人ネットワーク」
http://zaigaij.net/modules/xhld7/
さんで紹介されていた、ドイツの方と結婚されている日本人の方のブログ「わいるどわ〜るど 」http://ethno.blog13.fc2.com/blog-entry-348.html
で、「人間の幸福よりも鳥の幸福」という記事があって興味をひかれた。
それによると、ドイツでは、たとえ自分の庭であっても、勝手に木を切り倒したりできないんだそうで。
市の職員に電話したら、
「市の職員が言うには、
「どうしても切るというなら罰金払ってもらいますよ。それに、切るのは秋になってから。これから夏が来るんだから、今はだめですよ」
「どうしてですか」
「そんなことしたら、鳥達が困るでしょう!」 」
といわれたんだそうだ。
コメント欄にもいろいろな情報が寄せられていて、「直系1m以上の木、それから種類によっては特別保護しなければいけない木には許可が要る」との情報もありますね。
エコファシストや環境マフィアが大勢いそうなドイツだけのことはありますね。
私の郷里の家にも、ビルの三階建てくらいの高さのもみの木が長年居座っているが、あんまりもみの木には、小鳥たちは来ないような気がするのだが。

http://zaigaij.net/modules/xhld7/


[4007] 原油価格高騰は一服したが、懸念は増大 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/04/25(Tue) 10:26  

今日のニューヨーク賞品取引所の原油価格は、一バーレル73.33 ドルとなり、前日比2.5パーセント下落した。
また、ガソリン価格も、前日比 4セント下落し、一ガロン2.174 ドル、暖房用オイルも、2セント下落し、一ガロン2.031ドル、となった。
要因としては、OPECが、「今回の原油高騰は、地政学的リスクの増大と、投機筋の思惑買いによるものでOPECの増産体制に心配ない。むしろ心配は、メジャーの石油精製体制だ。」との声明を出したことと、先週末の高騰分の利益確定の売り急ぎがあったものと見られている。
しかし、高騰要因は、更に、増大しており、特に、ベネヅェラでの国内石油会社国有化の動きと、イランの輸出先国選別化見通しの動きは、大きい。
高騰一服後、更に、一バーレル100ドルラインに向かって高騰しつづけるというのが、大方の見方のようである。
http://today.reuters.com/news/articlenews.aspx?type=businessNews&storyid=2006-04-24T152833Z_01_N24297652_RTRUKOC_0_US-GROUP-OPEC-1.xml
参照

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=10000080&sid=aIDi9GgmtkFY&refer=asia


[4006] 今日の朝日新聞13面の「水俣病」特集 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/04/25(Tue) 09:44  

よくまとまった記事でしたね。

で、一昨年9月の関西訴訟の最高裁判決で、司法救済の道が開かれ、末梢神経感覚障害の人には、これまでの行政救済にたよらずとも、司法救済の道が開かれ、以後、ダブルスタンダード訴訟が相次いでいる、というまでは、いいのだろう。

問題は、このどちらの救済措置にもあづかれない、人たち、つまり、1996年5月、村山内閣の「政府解決策」に基づき、関西訴訟原告を除く二千人以上の原告の和解対象者だ。

このときには、次のような健康手帳、保健手帳、棄却の3ランクに選別し、層別対応が行われた。

結果、健康手帳取得者は8,565人、保健手帳が1,187人、棄却1,781人となった。

うち、
健康手帳取得者は、医療費無料となる健康手帳と、一時金260万円を取得、
医療手帳取得者は、医療費一部自己負担の医療手帳を取得、
その他は、棄却された。

この「その他」の方1,781人は、皮肉にも、司法救済の道が残されている。

問題は、一時金と健康手帳の取得者と、一時金も無く、医療費一部自己負担の医療手帳取得者である。

ちなみに、行政救済の対象者に対しては、水俣病の症状に応じて補償金がAランク=1800万円、Bランク=1700万円、Cランク=1600万円が支払われている。

この方々が、これから司法救済を求めるには、この村山内閣の「政府解決策」和解を解消するため、手帳の返還と、このときの一時金260万円(総額22億円)を返還しなければならない。

このあたりに政治的救済の手を差し伸べることが、水俣病50年を迎えての国会決議よりも優先する、政治の勤めなのではないのだろうか。

私自身も、村山内閣に変わる前に、この村山内閣「政府解決策」のたたき台を作った人間だけに、責任は感じている。

参照
「形骸化した「水俣病国会決議」よりも、実のある「認定基準の見直し」を」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=586
「やはり起こった水俣病ダブルスタンダード訴訟」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=467
「敗訴した環境省は、水俣病認定基準を、この際、改訂すべし」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=115



[4005] 久しぶりに鳥インフルエンザの話題を 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/04/25(Tue) 08:22  

このところ、ちょっと、鳥インフルエンザの話題から遠ざかっていましたが、最近の状況を、ちょっと報告しますと。
アフリカでの状況は、発生国が
Egypt, Nigeria, Niger, Burkina Faso、Sudan、Ethiopia
となっています。
中東での状況は、発生国が、
Turkey, Azerbaijan, Iraq, Iran, Israel, Jordan
となっています。
ヨーロッパでの状況は、発生国は、
Denmark 、Great Britain、Spain、Scotland、Poland、Germany、Sweden、 Italy 、 France、Bulgaria、Hungary、Austria 、Slovenia 、Greece、Cyprus
となっています。
その他では
Pakistan、India、中国、タイ、インドネシア、ベトナム、ロシア、ウクライナ、クロアチア、マレーシア、日本、香港、台湾
といったところでしょうか。
旧ロシアの小国は、もれているかもしれませんが。
Canadaもはいっていましたっけ?
発生マップは、こちらhttp://www.recombinomics.com/H5N1_Map_2005_QinghaiL.html
です。
渡り鳥によるH5N1感染予想図は、こちらのマップhttp://www.fao.org/ag/againfo/subjects/en/health/diseases-cards/migrationmap.html
がよくわかります。
このように蔓延化してきますと、逆に、日本での発生率の少なさが気になってきますね。
中国のアマンタジン耐性に似たものが、何かあるのでしょうか。
人感染では、Azerbaijan、 IndonesiaのBekasi、などですね。
また、中国福建省のH5N1の遺伝子シーケンスが、他の中国や東南アジアのH5N1の遺伝子シーケンスと一致していることが話題になっているようです。
参照http://www.recombinomics.com/News/04040603/H5N1_Fujian_Spread.html

http://www.recombinomics.com/H5N1_Map_2005_QinghaiL.html


[4004] 「児童手当の財源に相続税を」という姑息な案浮上 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/04/24(Mon) 21:47  

児童手当を大幅に拡充する財源として相続税の課税を強化する構想が、有識者らでつくる政府の「少子化社会対策推進専門委員会」で浮上しているという。
一見、世代間のブリッジ課税というような、感じなのだが、どうも、税理論の趣旨からいって、どうなのでしょうかね。
この掲示板でも、児童手当のインセンティブのあいまいさを指摘してきた。
すなわち、児童手当てが現金給付であるがために、長期的な政策目的のためのインセンティブとしての性格を弱めていおり、その使途も、あいまいで、結局は、ばら撒きで、家計補助で雲散霧消してしまう可能性がおおきいからだ。
一方、相続税は、私的資産価値が、パブリックドメイン化したことに対する再分配のための課税ともいえる。
その意味では、公会計からいえば、相続税を児童手当の財源にするということは、長期資産から短期資産へのシフト、しかも、現金への振り替えであり、異次元間での資産の再分配、しかも、きわめて効率の悪い、リーケージの多い、再分配と化してしまうのではなかろうか。
このプランを唱える渥美由喜さんの考えとは、このサイトhttp://www8.cao.go.jp/shoushi/suisin/se-2/siryou1.pdfに見られるようなものである。
むしろ、世代間ブリッジ課税を言いたいのなら、このサイト「Goodbye, Death Tax. Hello, Birth Tax! 」
http://www.buzzflash.com/theangryliberal/03/06/23.html
にあるように、資産家に生まれたベビーに対して、課税するほうが、よっぽど、わかりやすくてよろしいように、思えるのだが。
いわば、「銀の匙課税」ってとこでしょうか。
えっ?妙なタックスヘブンがふえるって?
それもそうですね。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060424-00000183-kyodo-pol


[4003] アメリカの移民改革法審議とミートパッカーとの関係 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/04/24(Mon) 18:22  

アメリカ議会では、不法移民の雇用者に対し、罰金を科する移民改革法案が成立し、また、今上院では、米国内にいる不法移民に就労ビザを交付する寛容策を含む移民改革法案の審議を始めている。
アメリカのヒスパニック系の就労者たちは、これらの動きに対して、連日、デモを繰り広げている。
この影響を受けているのが、歴史的に、これらの移民を受け入れているミートパッカーの会社だ。
例の自主検査で話題になったクリークストーン社も、従業員の三分の二が、ヒスパニック系の従業員ということで、この余波を受け、工場の一部を、現在閉鎖しているようだ。
参照「More than 4,000 people protest immigration proposal in Wichita」
http://www.kansas.com/mld/kansas/14310896.htm

このサイト「Meatpacking still fraught with danger」http://www.tdn.com/articles/2006/04/23/nation_world/news07.txt
は、移民労働者と、ミートパッカーとの関係の歴史を詳しく記している。
100年前の1906年に、このミートパッカーにおける移民の就労状態を「 The Jungle」http://sunsite.berkeley.edu/Literature/Sinclair/TheJungle/
という本に纏め上げたのは、 Upton Sinclair であり、その後、当時のTheodore Roosevelt が、調査団をシカゴに向け、その調査結果をアメリカ議会で報告したという。
その当時のジャングルは、今は、どうか、というのが、この論説なのだが、移民労働者が、当時の東ヨーロッパからの移民から、メキシコなどからのヒスパニック系労働者に置き換えられ、工場施設の自動化が進んだ点は、当時と変わっているが、基本的なジャングルであることは、100年前も今も変わらない事態であると、この論説では言っている。
GAOの指摘では、指を、カッターで切るなどの労働災害は、依然として多いとされ、以前は、一般労働者よりも高い水準にあった労働賃金も、今では、低くなってしまっているという。
どうにも、アメリカのミートパッカーは、このような移民労働者に頼らざるを得ない、今も、ジャングルのような労働環境の下で、運営されているようだ。

http://www.tdn.com/articles/2006/04/23/nation_world/news07.txt


[4002] 17日、新潟での辞任理由の説明 投稿者:虹屋 投稿日:2006/04/24(Mon) 14:36  

17日の新潟の意見交換会では、「食品安全委員会の議論の概要」という4ページの資料が配られました。これ式次第の資料一覧には名がありませんから、急遽作られたものと思われます。農水省のHPからもダウンロードできません。当日の質問でも、この委員交代の件が一番多かったように、関心が高いので対応したのでしょう。安全委員会の西郷さんが口頭で説明。
 安全委員会の説明は、内閣府の規定に沿った委員会の規則によるというものでいたが、「一人は年齢規定による」で山内先生の解任を説明しました。品川先生について「ずっと欠席していた」とあたかも職務放棄が理由であるように説明しました。
 先の資料では、産経新聞4/4の記事、品川先生は「平成16年12月に辞表を提出しようとしたこともあり、『省庁が望む結論ありきの委員会で、やってられない』」、日本農業新聞4/7「寺田委員長は・・『始めに結論ありきだった』などとの発言したことに関しては『後で言われたらそれはないよとなる』と不満を表明した。・・同日の会合では『言いたいことは専門調査会で徹底的に言うべきだ後になって言うのは失礼だ』との意見がだされた。」という記事が付けられていました。
 会場からは高齢の方から「中曽根さんみたいに70過ぎても立派な方もいらっしゃるのだから」と皮肉を飛ばされていました。
 「自己弁護」の会場では、安全委員会の事務局はどう説明したのでしょうかね。


[4001] Re:[4000] どんな「自己弁護」? 投稿者:笹山登生 投稿日:2006/04/24(Mon) 12:48  

虹屋さん。
この金子さんのブログ記事は、あえて、主語を不明にしていますが、こちらで、足してあげると、次のようなことになるのでしょう。

「意見交換会の席上、専門調査会メンバーが6人交代した件につき、自ら新聞記事
(東奥日報http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2006/0412_1.html
「審議の過程で「科学的根拠がない」と退けられ、吉川座長が記者会見で削除を明言した「生後二十カ月以下の感染牛を発見することは困難」との文言を、座長に無断で事務局が残したまま、結論として公表したという。吉川座長も「(文言が残ったことは)見せられなかったので、知らなかった」と話す。」という内容の記事)
を交えて(吉川座長は)自己弁護されたと聞いた。一般の方々はどう考えておられるのか、それを承るせっかくの貴重な機会を逸してしまったように感じるのは私だけであろうか。

かって
(2004年09月09日)(吉川座長が急に欠席してしまって、私金子が急遽代理で、)
プリオン専門調査会を代表して、いわゆる「中間とりまとめ」を親委員会に報告した際、20ヶ月齢という文言が、報告書の本文中に残ったいきさつを、わざわざ事務局(村上評価課長)自ら報告した件http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=76
を思い出す。」
ということでしょうが、この「意見交換会」というのが、どこの意見交換会なのか?

ということなのでしょう。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=76