2006/09/05(Tue)
PSE問題も、下火になって、しばらくヴィンテージリスト(「特別承認に係る電気楽器等一覧」)なるものを見ていない間に、いつの間にか、このリスト、膨れ上がってしまっていた。
電子楽器のほうは、型番だけではさっぱりだが、オーディオのほうなら、型番だけで、何とか分かる。
そこで、ザーッと、アキュフェイズ、ラックスマン、マランツ、フィリップスあたりを見ていくと、なんと、普及品、高級品如何にかかわらず、すべての製品が、このヴィンテージリストに載っているではないか。
まあ、上記のメーカーなら、ヴィンテージにふさわしいとしても、アイワも、fostexも、ヴィンテージリスト掲載だって?
アイワさんやfostexの社員さんも、これでは、照れくさいやら、片腹痛いってわけでしょうね。
別にわたくしも、アイワも、fostexも、いい音がでていないとは、いっていなくて、私自身も、fostexのマルチチャンネルのネットワークを、今のアキュフェーズのそれに変える前に使ってきたので、コストパフォーマンスでは、いい音をしているとは思っている。
でも、断じて、fostex製品は、ビンテージではない、とも、確信を持って、思っている。
それに、OEMでは、しっかり残っているようなもの(TEACのドライブのOEMやフィリップスのピックアップであるCDM-4のOEMなど)の、取り扱いもあるのだろう。
ことほどさように、ビンテージとは、何か、という定義なり、アシキリは、むずかしいということなのだろう。
そんなあいまいな避難所を、署名の大義名分にしてしまった日本シンセサイザープログラマー協会さんにも、責任があるのだろう。
最初は、「錦鯉だけは、かくまってくれ。」って話だったのに、いつのまにか、ドジョウまでも、かくまったりしているようなリストの存在は、どう考えても、おかしい。
そもそも、坂本龍一さんたちが署名集めの時にいっていた、ビンテージってのは、どんな程度のものを指していってたのだろうか。
「音楽商売に支障の出る」というような意味で使ってたような気がするのだが。
当初の署名の趣意書では「ビンテージと言われている、現在もそのほとんどが現役で使用されている機器類(1950年代から1990年代に生産された機器類すべて)が対象製品として該当するので、検査機関の基準値を満たすことは到底不可能。」と書かれていたのだが、最終の署名の趣意書には、この文言から、「検査機関の基準値を満たすことは到底不可能」の部分が削除されていたはずだ。
どうも、このリスト、中古屋さんが、メーカーさんの製品リストそのままに、申請し、掲載されてしまったというわけのようだ。
もし、中古業者さんと経済産業省さんとが、お互いのこれまでの経緯での傷と抱えた弱みを舐めあう形で、馴れ合いで、PSEヘイブンの避難港ともなるべきビンテージリストの意味なき拡大を、暗黙の合意の下に進めているのだとしたら、これは、とがめられてしかるべき問題だとおもう。
片方で脱税を見逃していて、片方で課税を強化する、それに似た不公平な政策を、中古業者と経済産業省は、中古消費者抜きで、ビンテージリストを避難港にしていくつもりなのであろうか?
中古消費者を抜きにしたこのようなPSE問題の処理の仕方については、中古業者も経済産業省も、ある意味、同罪であるといえる。
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