2005/10/26(Wed)
スリナムからイギリスのペットバード業者に送られてきたオウムが、鳥インフルエンザに感染しことで、各国では、ペットバードが、鳥インフルエンザの感染拡大の要因になっているのではないかと、警戒を強めている。
参照「イギリスでも、鳥インフルエンザ感染ー台湾から輸入のペット・バードから感染の疑いー」
EU委員会は、昨日、EU域内への生体鳥の輸入の全面禁止を打ち出した。
このサイト「Global Trade in Exotic Birds Raises Bird Flu Worries, Prompts Calls for EU Import Ban」では、なぜ、ペットバードが、鳥インフルエンザの感染拡大に寄与してしまうかについて書いている。
これらのペットバードは、南米や南アフリカなどの生息現地で、もち網などで捕獲された後、消費国に輸出されるのであるが、直の場合もあり、第三国経由の場合もあるのだが、その間は、非常に汚い環境の元に、輸送が続けられる。
これらの鳥は、概して、免疫性にかけるため、これらの輸送途中に病気に感染しやすい。
この輸送途中で、多くの鳥が死ぬと言う。
また、輸出国と輸入国とでは、一定の21日から30日程度の期間、隔離を義務付けられているので、この期間に他の国からの鳥と、隔離空間を共有する期間があるため、今回のイギリスの例のように、この段階での空気感染の機会も多い。
このようにして、ペットバードは、病気の伝達媒介体として、いくつかの問題点を抱えているようだ。
日本の場合はどうなのだろう。
このサイト「Departure from Japan with a bird 」と「Entry into Japan with a bird」には、日本からペットバードを持ち出したり、日本へ持ち込んだりする場合のQ&Aが書かれているが、かなり緩やかなようである。
日本獣医畜産大学のHP「野生動物から見た鳥インフルエンザ」によれば、2002年にわが国に輸入された野生動物490,771,517のうち、検疫されたのは、その0.3パーセントに過ぎない1,500,561という驚くべき数字が載っていた。
今回、特に気になるのが、イギリスと台湾とのライン、そして、台湾と、中国の福建省とが、ペットバードでつながっていることだ。
ちなみに、中国の福州港を出港したパナマ船籍「大佶号」から、密輸のペットバードがみつかったのは、先週のことである。
また、今週になって、中国東部安徽省のの天長市梁營村( Liangying) で新たに鳥インフルエンザ感染が確認されている。
これらの中国・台湾など第三国・第四国経由でのペットバードが、日本に入ってきている可能性は、ゼロとは、いえない状況なのだ。
まことにお寒い日本の危機管理体制のようだ。
参考「How to import and export Pet Birds」
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