2006/02/25(Sat)
オランダが、養鶏にワクチネーションをすることを決定したとの報道を受け、日本が、オランダがワクチン接種を始めたら、オランダからの鶏肉輸入を禁止するであろうという報道がはいってきた。
『EUが、フランスとオランダの鳥インフルエンザ・ワクチネーション・プランを容認』参照
オランダは、ヨーロッパでは、フランスについでの鶏肉輸出国であり、オランダ農業省のスポークスマンであるBenno Briggink氏は、スイスも、日本に追随する可能性があるとしている。
そこで、オランダの農家は、もし、鶏肉が輸出できないのなら、ワクチン接種をしないことにするといっているようだ。
予定では、EUから認可(green light )を受ければ、今週から、百万羽から三百万羽いるといわれるバックヤード養鶏や五百万羽のフリーレンジ家禽に対して、ワクチン接種をする予定であったとされている。
また、フランス南西部では、ファグラ用の鳥三十五万羽について、来週からワクチン接種を始めるようだ。
「Foie gras alert as bird flu spreads」参照
まさに、日本が国内で、ワクチン接種に難色を示している最大の理由が、貿易上の二国間(bilateral )での家畜衛生条件(Animal Health Requirements)にありということは、私のこのブログ「日本と中南米とのH5N2鳥インフルエンザウイルスの接点」でも指摘してきたところだが、このように、EUのワクチネーション方針までをも左右することになると、これが、EU圏内でのH5N1感染拡大の要因となった場合、日本は、世界的な指弾を受けかねないことになり、非常に微妙な問題になるともいえる。
「Japan to ban Dutch poultry imports over vaccination」
「日本、オランダからの鶏肉輸入禁止」参照
その後、ヨーロッパでは、フランスで、Ainの農家の七面鳥にH5N1が発見され、数百羽が死に、シラク大統領は、全国の農家にパニックにならないように声明を出したとされている。
「‘Don’t panic’ says Chirac as bird flu spreads」参照
EUのピーターマンデルソン氏は、「貿易相手国の過剰な反応が、われわれを危機に陥れる。」と、警告を発している。
「EU tries to soothe trade tensions over bird flu 」参照
日本では、EU初のフランスでの鳥インフルエンザ発生に伴い、フランスから日本への家禽の輸入を停止した。
『日本、フランス産家禽類の輸入を全面停止』参照
香港も、日本に追随して、フランスからの鶏肉輸入を禁止したようだ。
「France fights panic in wake of bird flu confirmation」参照
また、ドイツでは、南西部のBaden-Wuerttemberg 州で、野がもにH5N1が検出されたとのことだ。
この地方は、Constance湖をまたいで、オーストリアとスイスに接しており、その対岸のオーストリアでは、すでに、H5N1感染が報告されている。
「Tests confirm H5N1 bird flu in wild duck in southern Germany: authorities」参照
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