田園を勇気づけた人々


サイト内全文検索
サイト内の記事全文が、キーワード検索できます。



早すぎた田園主義者「宮沢賢治」と「松田甚次郎」


田園散策のナチュラリスト「H・D・ソロー」


はるかなる先見者「ウィリアム・モリス」


郷土のエネルギー発現を目ざした「新渡戸稲造」と「柳田国男」


風土の力に光をあてた「ラッツェル」と「三沢勝衛」


みちのくの鳥のファーブル「仁部富之助」


田園の魅力を生涯追求した「天野藤男」


消えゆく田園風景を描き続けた「コンスタブル」と「大下藤次郎」


農村のイメージ
田園が経済合理主義のなかで苦悶したのは、現代に至るまでもたびたびありました。

産業革命の進行により人口が都市へ流出し、農村の荒廃を招いた時期もありました。

相次ぐ世界大戦に伴い軍事産業に雇用を奪われ、農村が疲弊した時期もありました。

さらに、敗戦により極度の食糧難にあえいだ戦中・戦後の苦難の時期もありました。

これらの幾多の時期には、田園は現在にもましてその存在の基盤を危うくされたのです。

しかし、これらの田園の冬の時代には、決まって田園を勇気づけ、田園の危機を救おうと身を挺した人々がいました。

もちろん彼らの行動は、必ずしも農民の理解を得られたものではありませんでした。

余りに高邁な理念に基づく行動であるだけに、明日の暮らしにも事欠く大方の農業生産者には理解されず、そのまま孤立への道をたどった田園主義者も少なくありません。

また、彼らの発想が農業の生産的観点にたった改善策にとどまらず、きわめて多角的な観点からの田園再興策であったために、農業生産者たちから冷やかな目を浴びせられることも多かったようです。

しかし現代の視点から、これらの田園主義者たちの思想や行動力を照射すると、その先見性と、広範かつ緻密な田園再興の哲学のすばらしさに驚かされます。

加えて、当時には考えも及ばなかった環境問題の発生という現代の状況が、彼らの行動をいっそう光り輝くものとしている点も見逃せません。

テントウムシのイメージ そこで、数多い田園主義者たちのなかから、それぞれの特定の分野で田園を勇気づけた人々を選び、彼らの軌跡を追ってみることにしました。


HOME -オピニオン -政策提言 -発言- profile & open - 著書 - 政策行動-図書館-掲示板 -コラム- リンク- 政策まんが