2007/02/15(Thu)
福井県が昨日発表したところによると、「あわら市」の北潟湖に飛来したマガモのふんの一部から、鳥インフルエンザウイルスH5N2亜型を検出したという。
検出されたのは、北潟湖で昨年十一月三十日に採取されたふん十八検体のうち一検体と、十二月五日採取の三十検体のうち二検体。
ふんの採取は、国立感染症研究所の依頼を受け県衛生環境研究センターが行った。
三方五湖でも昨年十一、十二月に六十八検体を採取したが、いずれもウイルスは見つからなかったという。
北潟湖に飛来する鳥類は、ガンカモ科鳥類では、多い順に、�.泪�モ、�▲�ルガモ、��マガン、�ぅ灰�モ、�ゥ劵疋螢�モ である。
参照
なお、最近のアジアでのH5N2は、日本の茨城でのA/chicken/Ibaraki/1/2005 と台湾のA/chicken/Taiwan/CE9/2005 の二例しかない。
A/chicken/Thailand/CK-160/2005(H5N1)に対するA/chicken/Taiwan/CE9/2005 の交差相同性(cross homology)は、71パーセントのようである。
また、家禽疾病小委員会での検証によれば、日本の茨城でのA/chicken/Ibaraki/1/2005と台湾の A/chiken/Taiwan/1209/03 との相同性は、HA 91.6%、NA 91.8%とのことである。
その他、Intervet UK社開発の鶏用インフルエンザワクチンのノビリス IA inac(Nobilis Influenza Vaccine)は、DIVA(Differentiating Infected from Vaccinated Animals) のために、H5N2を基株としており、このウイルス名はA/chicken/Mexico/232/94/CPA である。
例の茨城闇ワクチン騒動で、農林水産省の家禽疾病小委員会が、ほのめかしたグァテマラ株は、2002年のA/Chicken/Guatemala/194573/02 、2000年のA/chicken/Guatemala/45511-1/00 の二つがあり、いずれも、H5N2である。
しかし、家禽疾病小委員会が、その相同性を検証したのは、上記の二つのグアテマラ株を含む以下の8種類のウイルスに過ぎなかった。(他の台湾株などの相同性検証は、データベース上のシースケンスによったようだ。)
相同性の高い順に並べると、下記のとおりである。
相同性(%)相同性検証対象ウイルス名
��98.0 A/chicken/EI Salvador/102711-1/01
��97.7 A/chicken/Tabasco/234-8289/98
��97.5 A/chicken/Guatemala/45511-3/00
��96.7 A/Chicken/Queretaro/14588-19/95
��95.3 A/chicken/Queretaro/14588-19/95
��94.7 A/chicken/Queretaro/14588-19/95
��94.3 A/chicken/Guatemala/194573/02
��93.7 A/chicken/Queretaro/14588-19/95
しかし、メキシコ株についてみると、A/chicken/Queretaro/との相同性は検証されているにもかかわらず、もっとも、世界のワクチン株(vaccine strain )として使われているA/CK/Mexico/232/94/との相同性は、検証されていないのは、驚きである。(私のブログ記事「イギリスの「家禽用鳥インフルエンザ・ワクチンに関するQ&A」」で確認しただけでも、このA/CK/Mexico/232/94/をワクチン株に使っている世界のワクチンは、10を数える。)
ちなみに、メキシコのワクチンのうち、「Volvac AI KV」や「Flu Kem」や「I.A. Plus」や「Avimex」や「Investigacion aplicada」のワクチン株は、A/Chicken/Mexico/232/94/CPA-H5N2であるが、「Optimune AI KV」は、H5N2ではあるが、ワクチン株は、明らかではない。
その他の世界でのH5N2ワクチン株の名としては、「ITA - FLU」(フランス) 「Harbin Veterinary Research Institute」「Zhengzhou Bio-pharm Co. Ltd」「Guandong Yongshun Bio-pharm」「Guandong Yongshun Bio-pharm」「Liaoning Yikang Bioengineering」「Nanjing Merial Animal Products」「Chengdu Jianghua Bioproducts」「Qilu」「Qingdao Yebio Bioengineering」(左記の8つはいずれも中国、左記に同じく、ワクチン株はA/Turkey/England/N-28/73を使用)
などがある。
各国での鶏用鳥インフルエンザワクチン株の一覧表は、こちらのサイト『AVIAN INFLUENZA VACCINES』をご参照ください。
中国・香港のワクチンも、Nobilis同様、メキシコのA/CK/Mexico/232/94/(H5N2)を基株としているようだ。
中国本土での、正式な?鶏用鳥インフルエンザ・ワクチンとしては、上記にも掲げたサイト「AVIAN�INFLUENZA VACCINES」にみるように、四種類を使っているが、このうち、H5N2ウイルスをワクチン株に使っているN28ワクチンには、A/Turkey/England/N28/73(H5N2)を使っているようだ。
「中国禽流感免疫情况」参照
このサイトが、中国でネットで売られているワクチンのようだ。
また、中国の闇ワクチンには、メキシコ株など、いろいろなものが使われているようだ。
以下は、まったくの余談だが、例の茨城の闇ワクチン検証のために、大槻委員がわざわざ中南米に飛び、何の成果もなく帰ってきたのだが、ちょっと、飛んだ方向が見当違いのようで、私なんかから言わせれば、中国か香港に飛んだほうが、成果が得られたのではないのかとも、思ってしまう。
ちなみに、一昨年2005年11月に中国で大問題になった、大量の闇ワクチン製造摘発事件(中国語では、『仮疫苗事件』というようだ。)の金宇集団・蒙古生物薬品廠で製造していた闇ワクチンは、H5N2基株(H9N2とH5N28)のものであった。
これについては、このサイト「真假疫苗农业部定点厂造假禽流感疫苗始末」やこのサイト「“假疫苗事件”:金宇集团如何交代 」やこのサイト「禽流感疫苗的利益之争」や、このサイト「真假疫苗」をご参照
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