2003年2月9日から
イラク戦争-開戦前から終結までのコメント集-
ここは、一つ、フランス・ドイツの見解を支持したい。 3/02/09(Sun) 17:23:41 削除
URL: http://www.yomiuri.co.jp/top/20030209it04.htm
上記URLが、日本の川口外相のイラク攻撃問題へのご見解だが、何を言っているか、さっぱりわからない。 優秀な官僚上がりの答弁とは、外交では、かくも言語明瞭・意味不明瞭となるものか。 種を守る女性としての性をさらけ出せば、各国の共感を呼ぶであろうに。
昨年のアフガン攻撃の節、私は、「爆弾と援助物資が同時に空から降ってくる戦争」といったが、片方で、難民製造機械が稼動し、片方で、難民救済機械が稼動しているような国連の決議に、たいした大儀名分があろうはずはない。 世界の反米の潮流の底に、反グローバリズムへの滔滔たる流れがあることを、日本政府は、まだ汲み取っていないのだろうか?
日本の外相のピントはずれぶり 02/10(Mon) 09:26:19 削除
URL: http://www.yomiuri.co.jp/00/20030210i201.htm
ロシアのプーチン大統領も、イラク攻撃に関し、国連主導でイラクの武装解除を実施する独仏共同案に同感を示したとのこと。 中国も、これに追随する見通し。 こうなると、昨日のテレビで、独仏提案に懐疑的な態度をしめした日本の川口外相のピント外れぶりが、改めて問われる。
イラク攻撃-仏・独・露 対 日・米 02/11(Tue) 12:38:12 削除
URL: http://www.yomiuri.co.jp/00/20030211i202.htm
さて、どちらに軍パイがあがるか。 日本の哲学なき外交路線が気になるところ。
この川口外相の論理には、無理がある。 02/12(Wed) 11:52:16 削除
URL: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030212-00000170-jij-pol
この川口外相の論理によると、イラクの大量破壊兵器に対する国連査察の継続と強化を訴えた仏独ロ3カ国共同宣言に関し、「今、大事なことは(国際社会が)割れないことだ。意見対立があるとイラクに利用される」と述べ、改めて国際協調の重要性を強調したというのだが、意見対立の責任は、日本にもあるということをまったく無視した一方的な見解だ。 戦争遂行の可否について多様な意見がでるということは、そこに拮抗力が生まれるということだ。そのこと自体が、世界平和追求のための抑止力として働くということを、この見解は、すっかり忘れている。
「難民を増やさない」というキーパラダイムの不在 02/16(Sun) 13:10:42 削除
URL: http://home.wondernet.ne.jp/~terayan/nanmin.html
今朝のテレビは、与野党とも、イラク攻撃についての技術的なわなにはまった議論を行っていたが、根本となるキーパラダイムとなりうる「難民を、これ以上増やさない」という観点一本に絞っての議論を展開している政党は皆無であった。 私は、昨年のアフガン攻撃の際にも、「難民製造機械と難民救済機械とが同居しているような国連」「爆弾と援助物資とが同時に降ってくる戦争」と称したが、まさに、この「難民を増やさない」というキーパラダイムにたてば、結論は、おのずと出るであろう。 この掲示板でもかねてから指摘している日本の外務大臣の迷言ぶりは、ますます、深刻化を増すばかりである。
完全に国際世論を読み誤っている日本政府のイラク攻撃対応 02/17(Mon) 05:42:32 削除
URL: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030217-00000084-mai-pol
昨日の全世界のイラク攻撃反対デモの規模は、ベトナム戦争時のそれを大幅に上回る規模のものであったという。 マスコミの報道に去勢されがちな日本の反戦ムードも、これで急速に勢いづいてくることだろう。 その前にマスコミの急速な、論調転回があっての話だが。 北朝鮮問題をアメリカ側に担保に取られてしまっている日本政府のふがいなさは、かねてから、この掲示板で指摘している川口外相のわけのわからない答弁に、象徴的に集約されているが、そろそろ、日本の良識ある市民は、「難民をこれ以上増やさない」ための反戦運動を、日本国中に展開すべきときだ。
「難民支援」よりも、「難民を発生させない」ことを優先にすべき 02/17(Mon) 06:59:08 削除
URL: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030217-00000140-jij-int
上記URLは、スイス主導での人道支援問題を協議する国際会議開催だが、戦争となった場合、60万人規模の難民発生が予想され、難民の受け入れ負担軽減を求める周辺諸国を中心に、国際機関による支援計画への資金拠出を訴える声が上がったという。 しかし、難民が発生してからの資金拠出よりも、個々で必要なのは、この難民を発生させないための枠組み作りなのではないのかな。
「世論の支持なければ、戦争の開始は困難」と、英ストロー外相が言明 02/17(Mon) 22:21:48 削除
URL: http://www.guardian.co.uk/worldlatest/story/0,1280,-2410530,00.html
BBC放送で英ストロー外相は、次のように語った。(上記URL参照) 「このたびのロンドンでの反戦デモは、近年まれに見る大規模のものであった。われわれは、大衆の意見に耳を傾ける必要がある。」と、語った。 国民の大半が戦争に反対する中で、戦争開始に踏み切るかどうかの質問に対して、ストロー外相は、「このような状況の下において、戦争開始に踏み切ることは、きわめて困難である。」と、答えた。 さらに、ストロー外相は、「国民の支持が得られない中で国が軍事的行動をとるよりも、支持が得られる中で国が軍事的行動を取ることのほうが、政府にとって、明らかに簡単であるということだ。私は、この一点こそ、明白な事実であると考える。」と、答えた。
イラクにも『戦場のピアニスト』候補者は、いる。 02/22(Sat) 00:32:49 削除
URL: http://www.copula.net/mag/vol_1/iraq04.html
今話題の映画『戦場のピアニスト』の実在の人物は、シュピルマンhttp://www.szpilman.net/ と、彼を助けた命の恩人ドイツ人将校ヴィルム・ホーゼンフェルトhttp://szpilman.net/hosenfeld.html との交流の話だが、今のイラク攻撃に見舞われうる、イラク版戦場のピアニストの主人公となりうる少年ピアニストが、上記URLの天才ピアニスト・アッパーズ少年だ。 アッバース(10歳)は、すでに自作の鎮魂曲アーメリーヤ(シェルター)を演奏する天才ピアニストであるそうな。 願わくば、彼が、シュピルマンと同じ運命をたどらないことを祈るばかりである。 それにしても、いつから、日本には、「平和の党」がいなくなってしまったのか? いつから、戦争に物分りのいい国民になってしまったのか? これは余談だが、戦場のピアニストの主役のエイドリアン・ブロデイhttp://www.inrock.co.jp/moviestar/new/more_06.html は、役をこなすに当たって、実際ピアノを猛烈に練習したらしい。 それにしても、彼のあまりにピアニストっぽい細長い指は、実在のシュピルマンのものとは、かなり、ちがうのではないんだろうか。 私は、むしろ、フジ子ヘミングやゲルバーのみじかくて、ごつごつした、しかし、力強い音を出す指を想像したのだが。
反戦を考えさせれる映画 02/22(Sat) 11:23:32 削除
URL: http://www.zmag.org/content/showarticle.cfm?SectionID=15&ItemID=2931
上記URLでは、反戦を考えさせられる映画として、次の3つの作品を挙げている。 一つは、前にあげた"The
Pianist"(戦場のピアニスト)。都市戦に巻き込まれる一般市民の悲劇を書いたもの。 第二は、"Black Hawk
Down"(日本語も同名)。1993年のソマリアの首都モガディッシュを舞台とした、米軍の第三国紛争への軍事介入のむなしさを描いたもの。 第三は、"Full
Metal Jacket" (日本語も同名)。ベトナム戦争での、人間の非人間性への転化を描いたもの。 この際、ビデオを借りて見ようかな。
IAEAのバラデイ局長「開戦ならば辞任する。」と言明 02/23(Sun) 08:07:55 削除
URL: http://www.spiegel.de/spiegel/vorab/0,1518,237346,00.html
国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は24日発売の独週刊誌シュピーゲルとのインタビュー(上記URL)で、イラク政府がここ数日、大量破壊兵器の国連査察に協力的になっていると評価した上で、国連安保理決議なしにイラク戦が開始された場合は辞任する考えを示唆した。
おーい。日本には、「平和の党」は、いなくなっちまったのかい? 02/23(Sun) 12:02:12 削除
URL: http://www.mirror.co.uk/news/allnews/page.cfm?objectid=12665855&method=full&siteid=50143
2月21日にイギリスのブレア首相がローマ法王ヨハネ・パウロ2世に謁見を許されたことについて、上記URLの記事では、「ブレア首相は、英国国教徒(Anglican)か、カソリック教徒のかのいずれの態度をとるかが、せまられている。」と皮肉っている。 すなわち、ローマ法王が、「イラクとの戦争回避に最期まで努力する」と言明したのに対して、個人的には英国国教徒であるブレア首相が、しおらしく、応じたことを指して、「ブレアは、カソリック信徒になろうとしている。」と皮肉っているものだ。 ちなみに、イラクのアジス副首相は、カルデア教会(Chaldeanというのは、カレンダーの語源なんだって)派カソリック教徒であるそうだし、ブレア首相の奥さんと子供は、カトリック信者だそうで、奥さんのほうは、公式会談後、別途ローマ法王との謁見を許されたのだという。 このブレアっていう人、過去にも、奥さんの出産を利用して、国民向けイメージアップを図るなどしたことのある方だけに、今回の一件も、どうやら、奥さんを利用して、何気に世論におもねた方向転換をアピールしているようにも、見えるんだが、 とにかく、まさに、宗教は政治よりも強しの感強しだが、日本の場合も、むしろ、この際は、政教分離なんていっていないで、宗教者側から、与党ボケした政治家の判断の誤りを諭すべき段階にきているんじゃないのかな?
「ブッシュもフセインも、世界に脅威を与えている点では同じ」という、イギリスのアンケート結果 02/23(Sun) 21:39:35 削除
URL: http://www.iribnews.com/Full_en.asp?news_id=174180
英日曜紙サンデー・タイムズが23日に掲載した世論調査(上記URL)によると、英国人はブッシュ米大統領をフセイン・イラク大統領に匹敵するほど世界にとって危険人物であると考えていることがわかった。同紙は英国人が対イラク武力行使に反対する背景にブッシュ大統領への嫌悪感があると指摘した。 世論調査は約2000人を対象に行なわれた。米国に対する見方に関する質問で「米国は世界支配を狙って弱者いじめをしている」が47%でトップ。「世界を良くするために武力を使用している」は23%にすぎなかった。また、「だれが世界平和にとって危険か」の質問で、米大統領とイラク大統領がともに45%で同率一位だった。
原文と違う原口国連代表部大使演説の外務省日本語訳 02/24(Mon) 07:20:16 削除
URL: http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/15/un_0218.html
上記URLが、外務省が仮訳としてホームページに掲載してある原口国連大使の演説の日本語訳であるが、原文には「イラクに自らの疑惑を晴らす責任があるにもかかわらず」に対応する部分がない。
原文 we
cannot help concluding that the declaration submitted by Iraq in response to
resolution 1441 was neither complete nor accurate, and that Iraq is not fully
and proactively cooperating with the resumed inspections. To the best of our
knowledge, only Iraq, and no other Member State, has expressed the view in the
Security Council that it has been cooperating fully and proactively.
外務省訳 イラクがこの最後の機会を受けて提出した申告書は完全かつ正確な内容を含んでおらず、再開された査察に対してもイラクは完全かつ自発的な協力は行っていないと考えます。私の知る限り、イラクに自らの疑惑を晴らす責任があるにもかかわらず、未だ完全かつ自発的な協力を行っていないという点について安保理において異なる見解を述べた加盟国は、イラク以外にないと考えます。
これが話題の「ヴァーチャル・マーチ・オン・ワシントン」 02/28(Fri) 06:27:38 削除
URL: http://www.winwithoutwarus.org/
昨日、アメリカの国会議員事務所のコンピュータをダウンさせた、メールによる反戦運動「ヴァーチャル・マーチ・オン・ワシントン」のサイトだ。 この運動には、アメリカの最有力環境団体である「シェラ・クラブ」がかかわりあっている。 「戦争によらない勝利」まさに、共感を呼ぶ運動のキーワードだ。
反戦で見直されるギリシャ喜劇 03/04(Tue) 21:54:28 削除
URL: http://www.janjan.jp/world/0302261701/1.php
上記URLを見ると、このように、いろいろな形で、世界中に反戦運動が繰り広げられていることに、共感を覚えるが、中でも、人目を引くのが、ギリシャ喜劇『女の平和
Lysistrata』の朗読会だ。 http://daily.stanford.edu/tempo?page=content&id=10529&repository=0001_article には、その様子が写真に写っている。 この『女の平和
Lysistrata』は、ギリシャ喜劇最大の作家
Aristophanes(アリストファネス)が書いたもので、そのストーリーは、夫たちに戦争を止めさせるために、妻たちが夜のストライキをやるという喜劇で、古代ギリシャのデュオニューソス祭で上演され、他の作家の作品をしのいで一等賞を取ったものだそうだ。 この作品が上演された頃、アテネは他都市(スパルタとコリント)との戦争であるペロポネソス戦争に参加していて敗色が濃かったようだ。 その内容がわいせつとの理由で、発禁処分となったものだが、むしろ、それは理由付けで、やはり、民心に厭戦気分が広がることを警戒してのものだったらしい。 原文は、英語で、http://eserver.org/drama/aristophanes/lysistrata.txt で読むことができるが、なかに、今のイラク戦争にも通じる、戦争に対する女の気持ちが現れている部分があったりして、興味深い。 そのなかの一節に、主人公Lysistrataの戦争に関する発言として "War
is men's business!" "Now tell me, if I have discovered a means of ending the
war, will you all second me?" "To seize the treasury; no more money, no more
war." "That's our first principle-no war!" "All the long time the war has
lasted, we have endured in modest silence all you men did; you never allowed us
to open our lips." "Even so, to finish of the war, we shall send embassies
hither and thither and everywhere, to disentangle matters." "When the soldier
returns from the wars, even though he has white hair, he very soon finds a young
wife. " "Bound by such ties of mutual kindness, how can you bear to be at
war?" というものがある。 戦争をとめるのは、やはり、女の力が尊い。 日本の川口外務大臣は、前にも書いたが、この際、女の性に訴えて、反戦を訴える勇気はないのか?
アラブの民族自決原則のジレンマ 03/05(Wed) 07:03:39 削除
URL: http://ww1.m78.com/topix-2/israel.html
ヴェルサイユ体制の元、ヨーロッパでは、民族自決原則に基づく、領土再分割が進みました。 もともと、アメリカは、アラビア半島での民族自決原則を主張していましたが、その民族の概念それ自体、二律背反性を含むものであったようです。 今日のアメリカの武力介入の大儀も、その民族自決原則に徹することのできないアラビア半島の弱みを、逆手に取ったものと解釈されます。 民主国家樹立を大儀としての一国の覇権主義は、そのような歴史的経緯からみて、あまりにご都合主義といわざるを得ません。
これが「米英は、国連決議なくとも武力行使」とのワシントンポストの記事 03/05(Wed) 07:33:07 削除
URL: http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A37359-2003Mar3.html
上記URLが、日本の今朝の新聞でも話題http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030304-00000115-yom-intの、ワシントンポストの記事。 いよいよ、大儀名分のなくなった日本の立場。
世界的に広がる反戦授業放棄 03/06(Thu) 17:54:41 削除
URL: http://www.nytimes.com/2003/03/06/nyregion/06PROT.html?ex=1047618000&en=d3b59e10cd64b229&ei=5062&partner=GOOGLE
アメリカやイギリスのハイスクール生や大学生の、イラク攻撃を抗議する授業放棄が拡大している。 いずれは、日本にも、この波は押し寄せるだろう。 総合的学習のいい材料にもなるかもしれない。
イデオロギーにもとづかない反戦運動であることを、小泉さんはわかっていない。 03/07(Fri) 07:04:42 削除
URL: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030307-00000001-yom-pol
ますます、イラク攻撃支持の態度を硬くする日本だが、昨日の小泉さんの発言には、首をかしげるものがあった。 日米安保体制維持のために、アメリカのイラク攻撃を支持するというものだが、どうも小泉さんの頭の中は、「日本がアメリカに見捨てられないための、アメリカのイラク攻撃支持」というお考えのようだ。 しかし、今の世界を覆いつくしている反戦ムードは、かってのベトナム反戦ムードとは異なった、政党の煽動なしの、イデオロギー抜きのものだ。 インターネット時代の世界の連帯の成果とでも言うべきなのだろうか。 一人、日本のみ反戦ムードが低迷しているのは、既成政党の無力化、北朝鮮問題などいろいろな要因があるのだろう。 国際社会対イラクという対決スキームは、「難民をこれ以上増加させない。」という大前提の下では無力であることを、小泉さんは理解されていないのではなかろうか?
英国が用意しているという国連決議修正案 03/07(Fri) 09:00:21 削除
URL: http://www.nytimes.com/2003/03/06/international/middleeast/06CND-IRAQ.html?ex=1047618000&en=bd0406b714a17692&ei=5062&partner=GOOGLE
の内容は、不明だが、ブレア首相は、「われわれは、国連を脱退するつもりはないが、拒否権が理不尽にも発動されれば、直ちに、イラク攻撃に踏み切る。」と、述べた。 何やら、物騒な発言が続きますね。
イラク攻撃支持の日本政府・外務省の見解は、完全に常軌を逸脱している。 03/08(Sat) 20:31:29 削除
URL: http://www.phillyimc.org/article.pl?sid=03/03/05/0056254&mode=thread
日本政府は8日、イラク攻撃に向け、17日を査察最終期限とする米英など提出の修正国連安保理決議案支持を表明した。 また、国連安保理構成国に働き掛けを強める方針を固めた。 態度未定の中間派6カ国の首脳に対しては、小泉純一郎首相が電話で修正決議案への同調を求める方向で調整している。 しかし、これらのイラク攻撃支持の日本の態度は、世界のとうとうたる反戦の流れから見れば、完全に常軌を逸脱したスタンスだ。 上記URLでは、イラク戦争が到底正当化し得ないものであること、この正当化論理の根底にあるものは、根強い植民地支配論理に裏付けられたものであること、この戦争正当化のレトリックは、イラク周辺諸国ばかりいでなく、全世界にとっても、うけいれられがたいものであること、アメリカがイラクに勝利したところで、全世界にとって益するものは何もないこと、などを主要な論点としている。 自民党の中でも、亀井静香さんが、イラク査察継続の態度を表明した。 見識ある態度表明であると、感銘するものである。
戦争回避に努力しない国に、難民支援の大儀名分はない。 03/09(Sun) 07:33:56 削除
URL: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030309-00000001-yom-pol
日本は、イラクから周辺国に流出する難民支援を目的として、自衛隊機による物資輸送や国際機関を通じた資金拠出を行い、また、在日米軍基地の警備を強化するため、米国から要請があれば、自衛隊による警護出動も検討するというものだが、いつもの、パターンだなぁという感じがしますね。 難民発生装置と、難民救助装置とが一緒に稼動して、後者を戦争開始のエクスキューズとしているというスキームです。 しかし、戦争回避に努力しない国に、「おためごかし」の難民支援を口にする四角が、そもそもあるのだろうか? このような偽善的な難民支援スキームには、そろそろおさらばしたいものだ。
なぜ対イラク戦争が悪なのか? 03/09(Sun) 10:09:58 削除
URL: http://thestar.com.my/news/story.asp?file=/2003/3/9/nation/iraqwar&sec=nation
上記URLでは、一般市民の反戦意識が以前よりずっと強いのは、インターネット社会の進展によって、世界的に抗議の「共振」現象がおきていることをあげている。 性急で一方的な戦争開始を阻止することに共通の動機を持つ世界中の多くのグループが、インターネットを通じて結束しているのだという。 また、平和主義者、反帝国主義者、反軍国主義者、憲法学者、ローマ法王をはじめとする宗教家たちなどが、一致して反戦の態度をとっていることも、強い要因だ、としている。
ブレア首相は、身内の反乱にあうかもしれないとの記事 03/09(Sun) 18:16:50 削除
URL: http://www.channel4.com/apps26/news/news_story.jsp?storyId=621175
もし、ブレア首相が、国連決議を経ないで、イラクへの軍事攻撃に踏み切った場合、少なくとも10人の閣僚が辞表をたたきつけるであろうし、何人かの下院議員は、ブレア首相の下を離れるだろうということだ。 いよいよ進退きわまった感じだか、こんな裏話を聞くと、今回の国連修正決議案は、結局はブレア首相の保身のためとも受け止められかねない状況のようだ。
同様の記事は、BBCにも 03/09(Sun) 22:18:51 削除
URL: http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk_politics/2834139.stm
あります。 ブレア首相は、かつてのフォークランド紛争以後に絶大な国民からの人気を得たサッチャー効果にみならおうとしているが、結果は、逆の退陣につながるだろうとの、辛らつな論評です。
これがブレア辞任に追い込みかねないAndrew Reed議員 のウエブサイト 03/10(Mon) 07:23:38 削除
URL: http://www.andyreedmp.org.uk/
Andrew Reed議員は、ブレア首相の国連決議なしイラク攻撃方針に反対して、PPS(Parliamentary Private
Secretary、議会秘書官)を辞職したが、この辞職に呼応して、多くの議会秘書官が同調する動きにあり、また、ブレア首相の労働党内でも、反対派は、労働党の下院議員のほぼ半数に相当する200人に達した。 このウエブサイトには、辞職のコメントや、その経過などが載っている。
Clare Short労働大臣も辞任の意向 03/10(Mon) 07:58:49 削除
URL: http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk_politics/2834971.stm
ブレア政権の女性閣僚であるClare
Shortさんも、ブレア首相の国連決議なしイラク攻撃に反対し、閣僚辞任の意向を表明した。 Clare
Shortさんは、これまでにも、戦火に晒されるイラク一般市民や子供を守るべしとの主張をされており、今回の閣僚辞任は当然の成り行きと思われる。
日本の新聞にもようやく出ましたね。 03/10(Mon) 20:24:10 削除
URL: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030310-00000104-yom-int
英国のクレア・ショート国際開発相は9日、英BBCラジオで、「国連の承認がないまま英国がイラクに対する武力行使に踏み切れば、閣僚を辞任する」と述べた。ブレア政権の閣僚が、武力行使に関し、抗議の辞任に言及したのは初めて。また、環境省の政務次官を務める労働党のアンディ・リード下院議員も9日、「国連承認なき攻撃」が実施されれば、辞任することを明らかにした。 9日発表された世論調査では、イラクへの武力行使賛成が69%にのぼったが、国連新決議がなくても支持するとしたのは15%だった。
Clare Short大臣の辞任の波紋 03/10(Mon) 20:32:22 削除
URL: http://www.timesonline.co.uk/article/0,,5470-600277,00.html
Clare Short大臣の辞任は、ブレア首相を困らせ。そして、結局は、ブッシュを困惑させるという、ロンドンタイムズ紙の評。
「日本は沈黙を打ち破るべき時」との田中真紀子さんの論説が台北タイムスに掲載 03/10(Mon) 21:07:41 削除
URL: http://www.taipeitimes.com/News/edit/archives/2003/03/10/197489
おや。どうして台北タイムズなのかわかりませんが、まさしく正論です。
田中真紀子さんの論説を要約すれば 03/10(Mon) 21:45:52 削除
URL:
こんなところでしようか?
日本政府は、イラク危機に対応する気力に乏しいが、今こそ、もっと成熟した議論を展開すべきときである。 近時の日本の世論調査の結果によれば、日本人の68パーセントがイラク攻撃に反対している。 しかし、国会論議においては、総理も、外務大臣も、「日本は、仮定の状況には、こたえられない。」とか「査察の結果を見なければ、日本は、はっきりしたスタンスを明らかにできない。」とか「軍事力行使の是非を明らかにしないことが、日本の国益につながる。」といったような、生ぬるい応答しか展開されていない。 しかし、日本は、不安定さを増す世界の状況や、朝鮮半島で展開されつつある隣国の危機に対して、いつまでも、物言わず、漠然とした態度をとり続けることは、もはや許されない。 どうして、日本は、そのような国際的な問題に対して、これほどまでに、よそ事に過ぎているのだろうか? この50年間、日本は、その安全保障を完全にアメリカに頼り、日本政府は、本質的には、米国に同調するか、黙っているかの選択しか、持ち合わせていなかったのである。 実際のところ、日本は、第二次世界大戦終結以来、一国の国家安全保障の枠組みについて、米国と議論の不一致も省みず、勇気を持って米国と本格的な議論をすることを、回避してきた。 もちろん、多くの政治家やメディア・コメンテーターや学者たちは、くさいものにふたをするというような日本的な特性があることもてつだって、日本のあらゆる外交問題について、彼らに沈黙を支配させた。 以下略
イラク攻撃に反対しているのは、Clare Short大臣だけではない 03/11(Tue) 05:05:03 削除
URL: http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk_politics/2835871.stm
上記によれば、Robin Cook も、環境大臣Michael Meacher も、Larry Whitty も、Gordon
Brownも、強行反対者であるという。 ttp://news.bbc.co.uk/1/hi/uk_politics/2837981.stm も、参照。
田中氏の論説は、日本国内では、矮小化されて取り上げられているとのニューヨークタイムズの論説 03/11(Tue) 05:49:28 削除
URL: http://www.nytimes.com/2003/03/10/international/asia/10TOKY.html?ex=1047877200&en=f12eb277ec04ea55&ei=5062&partner=GOOGLE
とのことで、ノー天気な日本の政界の空気を伝えている。 この田中氏の論説は、もともとは、日本の英字紙ジャパンタイムズに寄稿されたものが、外国メディアに伝わったもののようですね。 日本語では、寄稿されなかったのか、とりあげられなかったのか、その辺の事情はわかりませんが。 まあ、そのうち日本のメディアも、急速に変わってくるでしょうが。
イラク攻撃は、女性の支持を失うとの調査 03/11(Tue) 07:41:48 削除
URL: http://www.itv.com/news/1068937.html
イラク攻撃についてのアンケートでは、男性と女性との結果の差が著しい。 上記によれば、 イラクへの軍事行動に反対−女性66パーセント、男性49パーセント イラク問題対応で政府を信じるもの−女性26パーセント、男性40パーセント ブレア首相のイラク対応を認める人-女性24パーセント、男性42パーセント ブッシュ大統領のイラク対応を認める人−女性14パーセント、男性31パーセント フセインやテロ問題について、政府が本当のことを語っていると思っている人-女性26パーセント、男性40パーセント 英国の軍隊派遣について賛成の人-女性16パーセント、男性37パーセント
ということで、男性と女性とでは、イラク攻撃について、著しい差がありますね。 やはり、平和を追求するのは、女性共通の性なのでしょうか。 夫。日本の外務大臣は、女性のかたでしたっけ。 それにしては?????????
この認識は正しいのだろうか? 03/12(Wed) 19:58:44 削除
URL: http://member.nifty.ne.jp/kanbei/pdfs/tame26.pdf
溜池通信というサイトがあって、そこの主人公かんぺさんなる方が、2年前に書いたコラムが上記URLだが、イラク紛争真っ只中の今、この文章を読んでみると、このような体質が、世界に比べ反戦ムードに乏しい、今の日本の状況を作ってしまっている元凶のような気がしてくる。 ここで引用されているEdward
Luttwakの"Give war a chance" http://emily.news-portal.com/ と、 Rajeev
Srinivasanの"Other peopile's
wars"http://www.rediff.com/news/2001/oct/31rajeev.htm
http://www.rediff.com/news/2001/nov/01rajeev.htm
は、戦争に対する二つの考え方をあらわしたものだ。 前者は、直訳すれば「戦争に出番を」ということで、ジョンレノンの「平和を我等に」"Give peace a
chance"をもじったもので、世界の紛争に下手に介入しないで、戦争で完全燃焼してしまったほうがよいというものだ。 後者は、戦争に際しては、自国の国益のことだけを考えればよいというものだ。 今に日本の対応を見ると、どちらの見解も当てはまるようなものに見えてくる。
Give peace a chance というのは、どんな歌? 03/12(Wed) 20:58:13 削除
URL: http://www.geocities.com/TheTropics/7902/RealVideo/JohnLennon/j_lennon2_trib.ram
Give Peace a Chance - John Lennon
Ev'rybody's talkin'
'bout Bagism, Shagism, Dragism, Madism, Ragism, Tagism This-ism, that-ism,
ism ism ism All we are saying is give peace a chance All we are saying is
give peace a chance
(C'mon) Ev'rybody's talkin' 'bout Minister,
Sinister, Banisters and Canisters, Bishops, Fishops, Rabbis, and Pop Eyes,
Bye bye, Bye byes All we are saying is give peace a chance All we are
saying is give peace a chance
(Let me tell you now) Ev'rybody's
talkin' 'bout Revolution, Evolution, Masturbation, Flagellation,
Regulation, Integrations, mediations, United Nations, congratulations All
we are saying is give peace a chance All we are saying is give peace a
chance
Ev'rybody's talkin' 'bout John and Yoko, Timmy Leary,
Rosemary, Tommy Smothers, Bobby Dylan, Tommy Cooper, Derek Taylor, Norman
Mailer, Alan Ginsberg, Hare Krishna Hare Hare Krishna All we are saying is
give peace a chance All we are saying is give peace a chance (Repeat 'til
the tape runs out)
ブレア首相のお膝元から辞任の声が。 03/12(Wed) 21:30:39 削除
URL: http://news.independent.co.uk/uk/politics/story.jsp?story=386254
40人の労働党の国会議員が、公然とブレア辞任を求めた。
ブレアのブレアによるブレアのためのイラク攻撃新決議案 03/13(Thu) 07:06:35 削除
URL: http://politics.guardian.co.uk/foreignaffairs/comment/0,11538,912353,00.html
イギリスがイラク攻撃に関する6項目にわたる国連決議修正案を提示したが、いずれの項目もテクニカルなもので、到底、各国の同意を得られないもののようである。 ここにきて、イギリスがこのような新提案をせざるを得なくなった背景には、ブレア首相が国内の反戦運動で窮地に立たされていることの証左である。 まさに、新提案は、ブレア首相の保身のための「ブレアのブレアによるブレアのためのイラク攻撃新決議案」といえる。 上記URLでは、ガーディアン紙が、皮肉交じりに「近時のブレア首相の身振り手振りゼスチャーは、彼の正直さをあらわしている。ブレアは、今回の一件で、著しい政治的打撃を受けたが、そのことは、彼の正直さを、損なうまでのものではない。」などといっている。 日本の村山政権などに見るように、ブレアに限らず、長らく野党の地位にあった方が、政権を握ると、過度に自己補償し、極端な右よりの態度をとるものだが、世論の動きを完全に読み誤った今回のブレア首相の一連の行動を見ると、ここに、またしても、新たなピエロ出現の感がある。
おきていない戦争への「反戦運動」 03/13(Thu) 11:39:21 削除
URL: http://www.nwj.ne.jp/public/toppage/20030205articles/TI_dem.html
上記サイトでは、これまでの反戦運動がねベトナム戦争などのように、戦争で犠牲者を出してからの反戦運動だったのに、今回のそれは異なると述べていますね。 今の各国の反戦運動については、いくつかの特色があります。 第一は、スターのいない反戦運動といいますか、主役は、普通の女の人だったり子供だったりします。 半分売名目当ての政治家や芸能人は、少ないようですね。 第二は、扇動者のいない、政党抜きの、インターネットなどで自生的に生まれた反戦運動であるということです。 第三は、戦争後の結果−難民−を想定しての反戦であるということです。 いわば、戦争による世界的な損害の総和を市民が考えはじめているということです。 イラクの世界遺産の損害、難民の総合的な発生数、などを考えた、反戦運動であるということです。 前から、この掲示板でもいっていますように、難民発生装置と難民救済装置との両方を持つ国連は、ようやく自らの無力さと罪に目覚めたといっていいでしょう。 それにしても、日本の政治サイトで、反戦をうたっているサイトの少ないことよ。 ずいぶんと物分りがよくなってしまったもんだと、嘆かざるを得ません。
「反戦イコール平和」という時代ではない。 03/13(Thu) 20:30:17 No.4048 へのコメント 削除
URL: http://www.pbs.org/wgbh/peoplescentury/episodes/lostpeace/
聞きかじりさん。 今日の朝日新聞でしたか、そんな視点からの特集が組まれていました。 反戦というメッセージの裏には、反グローバリズム・反米というメッセージが隠されている、といったものでしたね。 平和という言葉には、そこにいたる過程が省略されているがために、「平和にいたる過程の戦争」というものが、ともすれば是認されてしまう危険性があります。 ロスト・ピース、ロスト・パラダイスの時代にはいったとでも言うのでしょうか。
英国の新提案採決は、望み薄 と、ブレア首相本人がいったんだって 03/13(Thu) 21:02:45 削除
URL: http://asia.reuters.com/newsArticle.jhtml?type=worldNews&storyID=2373498
イギリスが提案した新決議案は、当の英国内でも、成立は望み薄との観測だ。 保守党総裁のダンカン・スミス氏は、「ブレア首相自身が、新提案採決は望みうすだといっていた。これで、国連決議なしのイラク攻撃は確実になった。」と、内幕をばらしてしまったという。
ドビルパン仏外相は、英国提案を拒否 03/13(Thu) 21:52:37 削除
URL: http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/middle_east/2846039.stm
ドビルパン仏外相は13日、英国が提示したイラクの武装解除にからむ6条件について、「武力行使直前に数日の猶予をイラクに与えるだけの内容」として受け入れを拒否する方針を表明した。 ドビルパン仏外相は「問題は、戦争までの期間を伸ばすことにあるのではなく、平和的軍備縮小に向かって、戦争に変わりうる信頼に足る査察計画をもってして、確固たる決意を持って前進することにある。」と述べたという。
査察継続を言い続けるde Villepinを、なぜ日本は非難できるのか? 03/14(Fri) 15:17:09 削除
URL: http://reuters.com/newsArticle.jhtml?type=worldNews&storyID=2378593
福田康夫官房長官は14日午前の記者会見で、対イラク武力行使容認決議案をめぐりフランスが拒否権の行使を明言していることについて「残念なことだ。妥協点を見いだす粘り強い努力をフランスもすべきだ。単に拒否権(行使)という姿勢ではいけない」と厳しく批判し、川口順子外相も記者会見で、フランスの姿勢について「国際社会が分かれているということをイラクにあからさまに見せて、しかもいかなる案が出てきても反対だと言い切るフランスは、収拾する努力を本当に一生懸命しているのか」と強い不快感を示したというのだが、「国際社会の一体化のためには、査察継続しかない」といい続け、その唯一の手段としての拒否権を行使しようとするde
Villepinを、日本は、なぜ、拒否権だけをとらえ、非難できるのか?
つまり、究極のde
Villepinの目的は、国債社会の一体化であり、その条件として査察継続があり、それを可能とする手段として、拒否権があるという位置づけなのに、日本の福田・川口両氏の非難は、あえてその順序を逆にしての、難癖に過ぎない。
罷免されなかったショート大臣 03/15(Sat) 07:40:37 削除
URL: http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk_politics/2851709.stm
「あれっ、とっくにやめたんじゃなかったんだっけ。」といいたいところだが、ショートさんは、大臣辞任をブレアにちらつかせながら、それを最大の武器にして、イギリスの世論を味方につけた。 かんぐり深く言えば、「これって出来芝居?」って思いたいところだが、このショートさん、ブレアさん以上にかなりしたたではある。
フランス語追放のばかばかしさを間接的に揶揄した社説 03/15(Sat) 17:45:53 削除
URL: http://www.csmonitor.com/2003/0314/p10s02-comv.html
アメリカにフランス憎しとの意味で、フランス語追放の動きがあるが、上記URLのクリスチャン・サイエンス・モニターの社説では、ご丁寧にも、フランス由来後を傍線で消して、英語に言い換えている。 dispute approach
disarming States level hotel Representatives chairman Committee Administration
renamed restaurants question language peoples hostages declare sacrifices
satisfaction origin modern matter huge just
などが消されているが、むしろ、この社説の意図するところは、アメリカ社会からのフランス語追放のばかばかしさを間接的に揶揄したものと解釈すべきだろう。
日本がとらわれている「湾岸戦争トラウマ」 03/16(Sun) 09:12:09 削除
URL: http://www.japantoday.com/e/?content=comment&id=363
これは、先にあげた田中真紀子さんの文でも言っていたことだが、今回、日本が、かくも早くアメリカのイラク攻撃支持のスタンスを表明した背景には、湾岸戦争時、多額の拠出をしたにもかかわらず、貢献者としての名前さえあげられなかった屈辱が背景にあるのだとしている。 しかし、「世にある失敗の最大の原因は、前回の状況と今の状況とを同じにみなしてしまうことにある。」という失敗学の法則から言えば、まさに、今の日本政府は、湾岸戦争時のトラウマにとらわれ。更なる失敗を繰り返そうとしているかに見える。
『独立の気力なき者は、 国を思うこと深切ならず』 03/16(Sun) 10:16:27 削除
URL: http://kazankai.searchina.ne.jp/publishing/toa/2001_04/nitibe/04-1.html
上記の言葉は、宮沢さんが、日米同盟の功罪の罪の部分について問われたときに、答えの代わりに福沢諭吉の言葉を引用されたものだ。 で、対イラク戦争で、日米同盟か、人道かをトレードオフにして考えた場合、この言葉は、次のようにも置き換えることが出来るだろう。 「救難民の気力なき国は、民を思うこと深切ならず。」 開戦に賛同しながら、それによって生じる難民救済・戦後復興処理を、おためごかしに言い出すという、矛盾した日本のスタンスに、その「深切」さは、感じられない。
ちなみに、福沢諭吉は、上記の言葉に続いて、次のように言っている。 「独立とは自分にて自分の身を支配し、他に依りすがる心なきを言う。人々この独立の心なくしてただ他人の力に依りすがらんとのみせば、全国の人は皆依りすがる人のみにて、これを引き受くる者はなかるべし。この国の人民、主客の二様に分かれ、主人たる者は千人の智者にて、よきように国を支配し、その余の者は悉皆(しっかい)何も知らざる客分なり。既に客分とあれば固より心配も少なく、ただ主人にのみ依りすがりて身に引き受くることなきゆえ、国を憂うることも主人の如くならざるは必然、実に水くさき有様なり。」 まさに、日本は、このイラク戦争においては、「客分とあれば固より心配も少なく」ということで、気軽に開戦を支持しているというわけだ。
「Japan--Why? 」というイラク紙バビルの論説 03/16(Sun) 22:39:10 削除
URL: http://www.iraq2000.com/babil/archive/sun/babil_eng/eng2.htm
概略次のとおり。
「世界中、いかなる地域の国においても、だれしも、一国の決定に干渉する権利はなく、その決定自体、自由である。しかし、その一国の決定がビジネスや利益、将来、セキュリティ、主権などと絡むときには、状況は異なってくる。日本の場合、イラク戦争について、アメリカを支持するにとどまらず、外務大臣をして、安保理事会におけるフランスの拒否権行使に対して、これは、世界の一体化を壊すものであり、イラクに対して誤ったメッセージを送ることになると、言わしめた。そればかりでなく、他の日本政府高官は、英国の6項目の新提案がなされたにもかかわらず、フランスがそれも拒否する態度をとったことについて、残念であるとの発表をしたようである。われわれは次のような事実を知っている。すなわち、サウジアラビアのアラムコ会社が、二年以上も前に、日本の会社と契約した石油関連投資を契約更新しなかったということである。われわれは、それがアメリカのイラク石油に対してのコントロールの一環であることを知っている。この会社がガルフオイルとアラビア半島のオイルを掌握したとき、日本や他の蔵国和植民地化させ、他の資源についても、石油を使い果たすまで、攻撃的政策を取ってくるであろうことを意味している。日本の政策当局者はこのことを知っているのであろうか? 過去30年間における日本とイラクとの関係は、日本の利益に影響を与えるものは、何もなかった。むしろ、日本は、イラクとの関係においては、常に勝ち馬に乗っていたようなものだ。どうして、そのような攻撃的態度を日本はイラクに対して取れるのだろうか。その答えは、明らかなことではあるが、資本主義とグローバリズムによるものだ。この二つが、政治家を狂わしてしまっているのだ。-中略−残念なことに、日本の政治家は、アメリカの覇権主義とグローバリズムを拒絶するために世界でいま行われている動きを聞くまいと、頭を地面の中に突っ込んでいるダチョウのようなものである。」
というような内容ですね。同紙はフセイン大統領の長男ウダイ氏が発行している新聞です。 ご参考までに。
"more discussion is just more delay" 03/17(Mon) 08:25:16 削除
URL: http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk_politics/2855649.stm
ブレアさんが、"more discussion is just more
delay"と、アゾレス・サミットで述べたというのだが、これって、日本語に直せば、「問答無用」ってことじゃない?
「小泉総理は、平壌のためにバクダッドを交換した。」との記事 03/17(Mon) 23:19:57 削除
URL: http://www.atimes.com/atimes/Japan/EC18Dh02.html
要約次のとおり。
「日本の小泉総理は、長い間、どっちつかずであったのを、最終段階で、アメリカ支持の態度を打ち出した。日本人の多くは、イラク攻撃に反対であるが、小泉総理は、今回の政治的な賭けについて、意外なほど自信を示している。イラク攻撃を支持するということは、ポピュリスト的な趣のある小泉さんらしからぬものであるが、これは、国際的政治ゲームでの高度に計算に基づくものである。本当の所は、イラクを見捨て北朝鮮で勝つと仮定すれば、彼の政治的将来は、危ういものになる。普通の日本人にとって遠くのイラク戦争よりも近くの北朝鮮のことに関心があるのである。 小泉さんの生き残り戦略の中でも、イラク問題を北朝鮮問題に摩り替えようとする意図があったのではなかろうか。日本人の80パーセントがイラク戦争に反対しているのは確かだが、100パーセントの日本人が、北朝鮮から発せられる好戦的メッセージに恐れをなしていることも、事実なのである。北朝鮮問題の解決には、アメリカからの支援が必要であり、そのためには、アメリカのイラク攻撃方針への積極的な支持が、何よりも必要なのである。日本人はねこのイラク問題と北朝鮮問題とをトレードオフの関係に持っていくことについては、不快感を持っているものの、北朝鮮の動きに敏感になっている大方の国民にとってみれば、このほうがわかりやすい構図なのである。」 以下略。
国連安全保障理事会決議1441は、イラクへの軍事行動を容認してはいない。 03/18(Tue) 07:17:50 削除
URL: http://homepage2.nifty.com/mekkie/peace/iraq/news/023.html
新たな決議なしでイラク攻撃となり、混迷する日本政府が、米イラク攻撃支持の唯一よりどころとしている国連安全保障理事会決議1441野全訳が上記URLだが、これについては、ドイツ・ロシアも指摘しているように、この決議自体が、アメリカのイラク攻撃を容認しているものではない。 したがって、今回の日本政府のアメリカ・イラク攻撃支持表明は、日本の国連との決別をも意味することになる。 それでいいのかな?自民党以外の与党各党さん?
今回辞任したクック労働党員内総務のブレア首相への決別の書簡 03/18(Tue) 07:37:00 削除
URL: http://www.timesonline.co.uk/article/0,,635-614721,00.html
上記URLがそうだが、これに対して、ブレア首相が返信している。 クック氏は、今回のイラク攻撃によって、ヨーロッパの中でのイギリスの孤立化を心配してしている。 特にイギリス労働党が、EU内の他の姉妹政党からの孤立化を促したのではないかと懸念している。
開戦支援国に、難民支援の資格はない。 03/18(Tue) 09:28:48 削除
URL: http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20030318AT1E1700E17032003.html
政府は17日、米国によるイラク攻撃後、周辺国の難民支援のために自衛隊を派遣する方針を固めた。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の要請や周辺国の同意があれば、速やかに生活必需品や医療物資を輸送するというのだが、難民を発生させる回線を支援した国に、難民支援の資格はない。 これは、火をつけて火事にしてから、被災後の新築工事の御用聞きをするようなものだ。
Sad Day for Everyone 03/18(Tue) 13:01:05 削除
URL: http://www.rferl.org/nca/features/2003/03/17032003190923.asp
国連のアナン事務総長は、イラク攻撃に向ったアメリカの声明を聞いて、"War is always a catastrophe"
(戦争は常に災いである。)"sad day for everybody."(今日のこの日は、誰にとっても悲しい日である。)と、語ったという。
またしても、ブレアさんの下を離れる閣僚 笹山登生 103/03/18(Tue) 20:11:09 削除
URL: http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk_politics/2859749.stm
昨日のクックさんに続いて、今日は保健大臣のLord
Huntさんが辞任を表明した。 ところで、最初に辞任を表明したショートさんは、まだやめておらず、今後の去就が注目される。
さらに続々ブレアさんの元を離れる動き 笹山登生 103/03/19(Wed) 07:09:55 削除
URL: http://asia.reuters.com/newsArticle.jhtml?type=worldNews&storyID=2398161
これまでのRobin Cookさん、Lord Huntさんに続いて、今度は、John Denham大臣が辞任した。 そのほか、
Anne Campbellさん、 Bob Blizzardさん、 Gill Richardsonさんもブレアさんの下を離れた。
平沢進さんが、反戦の音楽配信 笹山登生 103/03/19(Wed) 19:03:14 削除
URL: http://s-hirasawa.com/nowar/
リンクしていただいている音楽配信さんhttp://xtc.bz/からの受け売りですが、平沢進さんが「殺戮への抗議配信」という名前で、1:高貴な城 2:Love
Song [2003年バージョン] の二つの曲をMP3でダウンロードできるように、配信し始めた。 新しい、反戦運動のあり方のようだ。
戦争がおきると薬屋さんが儲かるという真実 笹山登生 103/03/19(Wed) 19:19:35 削除
URL: http://marketsearch.nikkei.co.jp/stock/search.cfm?currentpage=http://marketsearch.nikkei.co.jp/stock/result.cfm&nextpage=/stock/search.cfm&Cname=%96%F2
上記URLが、今日の薬品関連の株価だが、バブル後最低の株価の今日でも、薬品関連株は、確実にあがっている。 国境なき医師団って言うのはあったけど、国境なき薬品って言葉も、やや動機不純だけど、真実のようですね。
「ブレア首相はコリオランの劇を演じることをやめよ。」との論説 笹山登生 103/03/19(Wed) 21:55:48 削除
URL: http://politics.guardian.co.uk/columnist/story/0,9321,917066,00.html
コリオランのストーリーとは次のようなものである。 ローマの貴族コリオラヌスは、数々の勲功を立てた後に、ローマ市民から不当にも追放を受ける。 怒ったコリオラヌスは、ローマの敵ボルシア人と手を結びその軍隊を率いてローマに攻め寄せる。 市民は和を願ったが彼は聞き入れない。 そこで城内にいた彼の母と妻子が哀訴嘆願し、コリオラヌスもさすがにその願いを聞き入れないわけにはいかなかった。 彼は囲みを解き、軍隊を本国に帰すが、後に刑を受け身を破壊させて、その悲劇的な生涯を終わる。
うーん。このストーリーでいくと、ブレアがコリオランで、ブッシュがボルシア人、ローマをヨーロッパと見れば、よくわかりますね。 ブレアがヨーロッパの孤児にならないために、彼は、今後何をすればいいのか?
世界のイスラム圏に広がる反戦運動 笹山登生 103/03/21(Fri) 17:46:15 削除
URL: http://www.islam-online.net/english/News/2003-03/17/article05.shtml
戦果を誇る米国系メディアの報道とは対照的に、イラク攻撃反戦運動は、燎原の火のごとく、世界各地に、広がりを見せている。 特に、パキスタン、マレーシァ、インドネシアなど、イスラム圏国を中心に広がりを見せていることは、修復しがたい亀裂をアジア諸国においても、生じさせていることを意味する。 一方、日本政府は、従来型の発想による戦後復興・難民救助などのカネで解決手法に頼っているのがなんともこっけいである。 民族間・宗教間の精神的亀裂は、おためごかしの物質的援助によって、ぬぐい去れるものではないだろう。
昨日今日で、反戦運動のあった世界の主な都市 笹山登生 103/03/21(Fri) 18:08:50 削除
URL: http://www.msnbc.com/news/887126.asp?0sl=-22&cp1=1
エジブト・カイロ、フイリビン・マニラ、バングラディシュメダッカ、インド・カルカッタ、イギリス・ロンドン、ギリシャ・アテネ、イラリア・ミラノ・ローク、ドイツ・ベルリン、スイス・ジュネーブ、スペイン・マドリッド、アメリカ・サンフランシスコ・フィラデルフィア・ワシントン・ペンシルベニア・ニューヨーク・シカゴ・デトロイト・ボストン・ミネアポリス・オハイオ・デラウェア・メリーランド・ウィスコンシン・アーカンサス・ネバダ・アトランタ・ソルトレークシティ などなどですね。
反戦ウエブサイト・リンク集 笹山登生 103/03/21(Fri) 20:04:30 削除
URL: http://www.antiwar.com/
上記URLがそうで、世界の主要な反戦ウェブサイトに直行できます。
Re:歌を忘れたカナリア 笹山登生
103/03/22(Sat) 09:47:40 No.4121 へのコメント
削除
URL: http://players.music-eclub.com/players/Song_detail.php3?song_id=12816
吉田さん。 「歌を忘れたカナリア」のおじさんたちですか。 私も含めて、いいえて妙ですね。 で、今の高校生たちにとっての、反戦歌化しているのは、SMAPの「世界に一つだけの花」なんだそうで。 上記URLで「再生」ボタンを押すと、自動的に再生ソフトがインストールされて、聞くことが出来ます。 私どもの世代の、ドロンとして荘重な「沖縄をかえせ」とは、一味違ったノリですね。
さらに世界中に広がる反戦の波 笹山登生 103/03/23(Sun) 10:53:32 削除
URL: http://www.canoe.ca/CNEWS/World/2003/03/22/48875-ap.html
湾岸戦争の時には、CNNの圧倒的画像にただ見入るばかりであったが、今回は、CNNの映像の背後にある、それぞれの意図も分析できるようになったのも、もう一方のメディアであるインターネット情報によるものかも知れない。 どんなにすばらしい兵器を画像が紹介したところで、「それがどうしたの?」っていう感じでいられるということだ。 反戦運動は、その後も世界に着実に広がりを見せている。 上記URLによれば、カナダではアメリカの国旗が燃やされ、オランダ・アムステルダムのダム広場では、アメリカへの抗議の旗が振られた。 フランス・パリでは、「殺人者ブッシュ」と叫ばれ、フィンランド・ヘルシンキでは、「ブッシュとCIAは、何人の子供を殺すのか」と叫ばれた。 反戦デモのプランがねられてから時間もなかったのに、多くの人が集まったのは、これらの参加者が、ほとんど、自発的な一般市民の参加者だからなのだという。 また、犠牲者も出ている。 アフリカ・スーダンのデモでは、19歳の大学生が機動隊によって射殺された。 イギリス・ロンドンでは、先月よりデモの規模は縮小したものの、大衆のブレアに対する失望感は、むしろ増幅している。 シカゴ・モントリオール・オタワ・ハリファックス・トロント・セントジョーンズなどでの反戦デモは、激しいものであった。 特に、モントリオールのデモ参加者は25万人に達し、検挙者も出た。 ヨーロッパでは、英国・フランス・ドイツ・フィンランド・イタリア・スゥエーデン・ノルウェー・デンマークなどの諸国で行われた。 中でも、スペイン・マドリードでは、警察が、ゴム爆弾をデモ参加者に発射した。 バルセロナでは、50万人の参加者があった。 ノルウェー・オスロのアメリカ大使館前では、デモ参加者が石を投げるなどの行動にで、警察は、それに対して催涙ガスを使った。 フランス・パリでは、9万人のデモ行進があり、アメリカの象徴としてのマグドナルドの店が壊されたりした。 ストラスブルグレストランやリヨンのマグドナルドも、同様の被害にあった。 スイス・ベルンでは、3万人の行進、オランダ・アムステルダムでは、7万5千人の行進があった。 ドイツ・ベルリンでは、4万人の参加者があり、プラカードには、1945年のドレスデン大空襲と今回のバグダッド空襲を同一の犯罪としてとらえたものがあった。 ヨーロッパにある米軍基地周辺でも、たとえば、イギリスのフェアホード基地では、ゲートの前に、「デモクラシーの死」と書かれた花束を置くなどしての、5千人のデモがあった。 アジアで最大規模のデモがあったのは、インドネシアである。 ジャカルタにあるアメリカ大使館前では、「殺人者アメリカに仕返しを」とのスローガンでのデモがあった。 中東では、これまでに増したデモがあった。 バーレーンのアメリカ大使館前では、200名の高校生に、催涙ガスが浴びせられた。 エジプト・カイロのアルアザール大学では、数百人の機動隊と、5千人の学生がにらみ合った。 参戦するイギリス・オーストラリアへの風当たりも強い。 イタリア・ベニスにあるイギリス領事館前では、デモ参加者に対し催涙ガスがあびせられ、ニュージーランドのオーストラリア大使館前では、「ジョン・ハワード・オーストラリア首相は、もう逃げ隠れで着ない。われわれは、彼に虐殺を課す」とのプラカードのもとに、5千人のデモで、あふれかえった。
世界の反戦デモの様子を伝えるテレビ報道がすくないものですから 笹山登生 103/03/23(Sun) 18:14:00 削除
URL:
吉田さん。 こうして、伝えているんですが、テレビ報道のほうは、あまりに露骨な暗黙の規制が敷かれているようにもかんぐられます。 でも、今回の戦争報道では、攻める側の報道しかしえない従軍記者は、それほどの効果を上げていないし、むしろ、仲間同士での誤爆があって従軍記者が犠牲になったとの報道もありますし、ヒューマンなジャーナリスト魂を貫徹するには、かつてのベトナム戦線で、生死をかけたロバート・キャパに比べれば、カメラに対し薄笑いを浮かべながら、神輿に乗って報道する今の従軍記者野態度は、あまりに、非人道的で、安逸な報道姿勢だと思います。 これからは、従軍お断りの報道社も出てくることを期待します。
一国のイラク攻撃のスタンスによって変わる報道姿勢 笹山登生 103/03/23(Sun) 19:18:00 削除
URL: http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A12144-2003Mar22.html
上記URLは、一国の方針によって、従軍記者たちの報道姿勢がいかに変わっているかについて、述べている。 たとえばイギリスで、反戦の態度を貫いているのは、デイリー・ミラー紙であって、その見出しには、「軍隊は英雄だが、戦争は狂気だ」と書いてあるという。 その他のBBCやスカイニュース、ザ・サン などにしても、相対的に、自国政府の方針に従った、穏健な論調であるという。 これと対照的に、フランスは、反戦基調の記事が多く、ル・モンド紙などは、見出しに、「アメリカの戦争が始まった」といった具合に露骨であるとのことだ。 中東紙は、総じて、暗さをにじませているという。 カタール拠点のアルジャジーラ紙は、バスラの戦闘での死傷者の様子や、バグダッドの病院での負傷者の様子、さらには、イエメン・サナーのアメリカ大使館前での反戦デモの様子、ブッシュ政権とアメリカ石油会社との関係についての特別レポートなどを、地の利を生かして報道しているという。 総じて、アメリカに対して厳しい論調で、シリアのアルタウラ紙などは、「アメリカは、アラブの領土の空間も水も、死の道へと至らしめる」などといった激越な論調を展開している。 また、サウジアラビアのアルリヤド紙は、「たとえフセインを憎むにしても、イラクの空間を焼き尽くし、居場所を破壊するような人々を、アラブの人は、決して愛することは出来ないだろう。」と、アメリカを間接的に非難している。 同じイスラム圏のインドネシア・ジャカルタのジャカルタ・ポスト紙は、連日、ブッシュを強く非難している。 反戦感情のつよいメキシコのレフォーマ紙は、「アメリカは、容赦なくイラクを叩きのめした」「ブッシュは、世界平和の墓堀人」などの見出しを、漫画つきでのせている。 参戦しているオーストラリアは、当然のことながら、概して戦争に好意的だ。 日本の民放の多くは、金曜日の夜は、メロドラマやゲーム番組に戻ったが、NHKだけは、自衛隊関係コメンテーターの解説つきで、戦争報道を続けた。 中国外務省は、バグダッド在住の中国報道陣に退去を命じたが、これに応じないで、中国国営テレビは、最初の爆撃を、CNNとともに映像にとらえることに成功した。
イラク問題で、アセアンが割れることはないとの見解 笹山登生 103/03/23(Sun) 20:45:52 削除
URL: http://straitstimes.asia1.com.sg/asia/story/0,4386,178853,00.html
シンガポール国際問題研究所招待での講演の席で、アセアン事務総長のOng Keng
Yong氏は、今回のイラク攻撃対応問題で、アセアン加盟国間の見解がまっ二つに割れたことについて、今後のアセアンの結束に支障にはならないとの見解を示した。
従軍記者の戦争ツアーも楽じゃない 笹山登生 103/03/24(Mon) 20:35:02 No.4138 へのコメント 削除
URL:
影絵さん。 こちらも「イラク報道の見過ぎ」ですけど、湾岸戦争のときはCNNでしたが、今回は完全に、アルジャジーラですね。 それにしても、NHKは、視点がまだ、湾岸戦争時とあまり変わっていないですね。 アメリカ発と違う視点で、放送するのが、日本国営放送の使命だと思うんですけどね。 おとといまでは、薄ら笑いを浮かべて気軽に映像にうつっていた従軍記者たちも、これが死のツアーでもあることをようやくわかって、顔が引きつってきたみたいです。 SpybotSD、よく虫が取れるでしょう。どこにいたんでしょうね。こんなに多くのもんが。
マレーシアのマハティール首相、イラク攻撃の米英を痛烈に非難 笹山登生 103/03/24(Mon) 21:49:03 削除
URL: http://www.bernama.com.my/B2002/news.shtml?general/ge2403_7
上記によると、マレーシアのマハティール首相は、マレーシアのNGOを訪問し、NGOが国際的に連帯して、アメリカ・イギリスの政府に対して、イラク攻撃をストップさせるよう影響力を行使してほしいと、要請した。 首相は、米英のイラク攻撃をストップさせ、国連機能を回復させうるのは、両国の市民のみであるとのべた。 「もし、現在は国連を排除している両国政府が、自国の市民に拒絶されるならば、おそらく、米英両国の新しい政府が、国連にもどってくることになるであろう。」と、首相は言った。 首相は、さらに、こうも言った。 「アメリカとその同盟国は、マレーシアが、今回の一方的なイラク攻撃行動に対して、一貫して批判的であるということについて、かなりの不安を抱いていることに、米英両国政府は気づいている。」 彼は、さらに強調して、「マレーシアは、アメリカとは、口論もしないし、憎悪を抱くこともしないし、米英やその他の参戦加担国を敵に回したいとも思わない。」 「しかし、われわれは、両国の不当と圧迫の行為については、見逃すことは出来ない。」 「イラクは、12年間にわたって、食料・薬品の制裁措置を受けたが、そのことは、イラクにとって、きわめて不公平で、増大する圧迫であった。」 首相は、さらに「イラク政府が残酷で独裁的であるとの非難をうけるとはいえ、湾岸戦争以来12年間にわたって、イラクの人々が、このような制裁措置を受けることのほうが、より残酷である。」 「一国の人々を殺してデモクラシーが受け入れられることを保障することは、不道徳な考えであり、そのこと自体、デモクラシーの原則に反するものである。」 「マレーシアは、デモクラシーの国として、一国の人々がさまざまな考えを抱き、多くの問題を、彼ら自らの政治的イデオロギーに基づいて主張するということを認める。」 「しかし、今回の一方的イラク攻撃が国際法を侵害しているという問題について、われわれマレーシア人そしてマレーシアの各政党は、ごく常識的な立場を取りうると、私は考えている。」 「この問題について、人々の間で争うことは、ただ、問題を引き起こし、一国の力を弱めるだけである。」 「いまや、これは、まさにイラクの問題なのだとわれわれは確信する。いかなる国も、以後安全ではないであろう。マレーシアを守るのは、マレーシア人自身の責任なのだ。」 最後にマハティール首相は、「この戦争から人類を救う、あらゆる努力がなされるために、イスラム教徒や、他の宗教の人々が、それぞれのやり方で、神の庇護を祈り追求することは、決して遅すぎることではない。」 「マレーシア政府は、イラク戦争を直ちにやめさせるために祈り続けることを、世界中のイスラム教徒に対して、呼びかけた。われわれのすべての努力と祈りによって、神は、殺されたり傷ついたりするイラク人が少しでも少なくなるよう神が望めば、アメリカ・イギリスは、イラクに対する激しい攻撃を直ちにやめるであろう。」といった。
さらに激越化するマハティール節 笹山登生 103/03/25(Tue) 11:22:00 削除
URL: http://www.deepikaglobal.com/ENG4_sub.asp?ccode=ENG4&newscode=1475
概訳は後ほど。 「デモクラシーはなくなり、傀儡政権による圧制のみが残った。」と、さらに米英に対して手厳しい。
「アジアはマーフィーの法則におちいっている。」との説 笹山登生 103/03/25(Tue) 12:04:33 削除
URL: http://bloomberg.com/feature/feature1048516007.html
おさらいまでに、皆様、ひょっとして若い頃に凝ってしまったかもしれないマーフィーの法則とは、
失敗する可能性のあるものは、失敗する 複数の選択肢のうち、人は最悪のものを選ぶ トーストのバターを塗った面が下に向いて落ちる確率は、カーペットの値段に比例する????
イラク攻撃では賛否まっ二つ、観光客が嫌がる妙な病気がはやっている--などなど、アジアにとって、悪いことは続くようで。
日本の言論人は、なぜ、「イラク・テレビ局の爆撃」に抗議しないのか? 笹山登生 103/03/27(Thu) 09:03:49 削除
URL: http://web.amnesty.org/library/index/engmde140462003
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは26日、バグダッドにあるイラク国営テレビ局に対する米軍の爆撃を戦争犯罪に当たるとして非難した。 同団体幹部は、テレビ局はジュネーブ協定で保護されていると指摘。攻撃を正当化するには「テレビ局が軍事目的に利用されていることを米英軍が示す必要がある」と語った。 上記URLのアムネスティ・インターナショナルの見解によれば、「プロパガンダの目的でのテレビ局攻撃は、容赦出来ないものである。テレビ局は、民間目的のもので、国際人道法上で保護されるべきものである。ジュネーブ協定52(2)によれば、攻撃は軍事目的にかぎられるべきであるとされている。その軍事目的とは、その対象物の性質・立地・目的・使用について、それが軍の行動に効果的な貢献を果たしているものに限られるのであり、それらの全部または一部の破壊が、現時点において、一定の軍事的利点をもたらすものに限られるものに限定すべきものと解釈される。」としている。 上記の観点から、今回のアメリカ軍によるイラクのテレビ局攻撃は、ジュネーブ協定違反である。」としている。 日本の言論人も、この点に付いては、抗議すべきはずだが、今日の日本の新聞でこれに触れているのは、ごくわずかしかないところを見ると、いかにも、言論魂も封じられている現状なのかと感じさせられる。
Charlotte Aldebronさんの反戦メール全文 笹山登生 103/03/27(Thu) 11:08:42 削除
URL: http://www.wiretapmag.org/story.html?StoryID=15291
今日の朝日新聞掲載のアメリカメイン州の13歳の少女Charlotte
Aldebron(シャルロット・アルデブロン)さんの反戦メールの原文が上記URLです。 メールは、最期に、こう結んでいます。 We feel
scared when we don't know if we'll live another day. We feel angry when
people want to kill us or injure us or steal our future. We feel sad because
all we want is a mom and a dad who we know will be there the next day. And,
finally, we feel confused -- because we don't even know what we did wrong.
もし、私たちが、明日をも生きられないと思うと、恐ろしさを感じます。 人々が、私たちを殺そうと思ったり、傷つけようと思ったり、私たちの将来を亡きものにしようと思ったりしたとき、私たちは、それを憎みます。 私たちはみんな、明日も、お父さんやお母さんと一緒にいたいと思うので、悲しく思います。 そして、最後に、私たちが悪いことをしたとは思わないので、私たちは、困惑しています。
こうして原文に当たってみると、朝日新聞の藤原泰子さんが訳した文は、ちょっと意訳に過ぎる点が多々あることがわかります。 特に、朝日新聞は、第二の文について「殺されたり、傷つけられたり、将来を盗まれると思うと、悔しいです。」としていますが、原文では、「人々」の悪意についてふれているのであり、その「人々」とは何かについて、ジャーナリストとしては、もっと言及しなければならないのではないでしょうかね。
ロシアの主張は正しい。 笹山登生
103/03/27(Thu) 11:34:44 削除
URL: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030326-00000210-kyodo-int
ロシアのイワノフ外相は26日、上院で演説、同日にも開催する国連安全保障理事会が米英のイラク攻撃の違法性について明確な判断を示し、停戦を要求するべきだと主張した。また、戦後復興は米国ではなく安保理が主導するべきだとの立場を示した。 また、戦後復興は「安保理に従属する政治機構と国際部隊」が担い、大量破壊兵器の国連査察も再開、継続するよう求めた。 国連の同意なく、イラク開戦に参加したもの、支持したものは、戦後復興についての発言権そのものがないという、このロシアの主張は正しいものと私も思う。 その意味では、日本が、おためごかしの戦後復興・人道支援を早々、金額まで持ち出して言うことは、それこそ本末転倒というべきであろう。
「火をつけながら炊き出しを行う。」という構図 笹山登生 103/03/28(Fri) 07:49:07 削除
URL: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030327-00000971-jij-int
どうも、米英主導による人道援助というものがわからない。 停戦が先なのに、これでは、「火をつけながら炊き出しを行う。」という構図といわれても、仕方あるまい。 日本も、マッチに火をつけるのを止めないで、炊き出しに精を出すというのでは、理屈に合わない行動と言われても仕方がない。
政治とは、結局は、哲学と歴史観 笹山登生 103/03/28(Fri) 09:39:10 削除
URL: http://homepage2.nifty.com/mekkie/peace/yuji/ishibashi_1.html
こうして、イラク攻撃をめぐる日本政府の対応のちぐはぐ振りを見ると、結局は、政治というものは、政治家本人の持つ哲学と歴史観によってしか、善良な方向性は示されえないものだと、つくづく思う。 いまこそいでよ。平成の石橋湛山!!!!!
ローマ法王も世界の反戦運動を支持 笹山登生 103/03/28(Fri) 21:28:41 削除
URL: http://www.wcr.ab.ca/news/2003/0331/antiwar-pope033103.shtml
3月25日、ローマ法王は、イラク攻撃に反対する世界の反戦運動について、「人類の多くは、諸国間の紛争を解決する手段として、戦争という手段がとられることを拒絶する。世界は、今、再び武器の轟音を聞くという、困難な歴史の時に直面している。武力抗争に駆り立てられての犠牲者や破壊や苦痛を考えると、深い悲しみと心痛を覚える。しかし、いまや、人類の多くは、正当防衛を除いては、諸国間の紛争を解決する手段として、戦争という手段を使うことを拒否するということは、誰にとっても明らかなことである。」などといわれた。
反戦一行詩 笹山登生
103/03/29(Sat) 15:51:13 削除
URL: http://www.g-labo.to/word_crane.shtml
毎日新聞より転載 イラク戦争に反対する若者たちがインターネットで反戦一行詩を募集したところ、2日間で1200以上の詩が寄せられた。30日に東京都内の反戦イベントで朗読する。心中事件などで暗いイメージが先行するネット社会だが、デモなど表立った行動を敬遠しがちな若者たちの反戦機運を伝える手段となっている。 詩はホームページ「千人祈(せんにんき)」で募集している。東京都大田区の会社員、大島智博さん(29)らネット仲間の20代の男女3人が「自分たちも何か行動を」と反戦詩のネット募集を思いついた。千羽鶴にならって1000人のメッセージを込めたいと「千人祈」と名づけ、26日に開始した。 ネット社会は基本的に匿名社会だが、「千人祈」では、投稿者のメールアドレスを掲載し、発言に責任を持ってもらうことにした。ふざけた投稿はほとんどなく、大部分の人が気持ちをぶつけにきた。詩の応募だけでなく、自分のホームページで「千人祈」を紹介し、リンクする人も200人以上に。見知らぬ人同士が速やかに連帯できるネットの利点が発揮されている。 大島さんは「ネットを見ていると、戦争で人が死ぬのは嫌だと思っても、デモなどに参加するのにためらいを持っている人が多い。そんな人々の声を吸い上げられたのでは」と話している。 朗読は文京区向丘2の駒込大観音で開かれている「ピーステント 悪法おだぶつ村」の中で30日午後4時から。ネットで応募した人が読み上げる。
ローマ法王は、米英主導のイラク攻撃が宗教戦争へと発展することを憂慮 笹山登生 103/03/30(Sun) 09:55:04 削除
URL: http://www.abc.net.au/news/justin/nat/newsnat-30mar2003-21.htm
ローマ法王は、昨日、米英主導のイラク攻撃が、宗教戦争に発展することを懸念する談話を行った。 すなわち、「われわれは、人類の悲劇を許してはならないし、同時に宗教的災いをもたらすことをも許してはならない。」として、イラク攻撃が、キリスト教徒対イスラム教との宗教間対立を誘発する危険性を指摘した上で、「戦争が、世界の宗教を分裂に導くことは、許してはならない。」といった。 さらに、ローマ法王は、インドネシア在住のカソリック教徒からの要望書を受け取った後、次のように話された。 「インドネシアのようにカソリック教徒が少数派の国においては、今後、カソリックに対する差別・偏見が生まれうるし、また、宗教施設への破壊行為も行われるであろう。」「真の宗教は、テロも暴力も説くものではなく、ただひたすら、人類全体の平和と統一をとくものである。」と述べ、最後にローマ法王は、「今回のイラク攻撃は、人類の運命をおびやかすものである。」と、結んだ。
攻撃される側からの報道 笹山登生
103/03/30(Sun) 17:39:06 削除
URL: http://baghdadradio.com/
テレビ報道だけを見ていると、攻撃する側の報道のみに関心がうばわれがちだが、ここでは攻撃される側の報道のサイトを集めてみた。 ElectronicIraq.net http://electroniciraq.net/
zmag.org/weluser.htm http://zmag.org/weluser.htm
Iraqjournal.org http://iraqjournal.org/
baghdadradio.com http://baghdadradio.com/
antiwar.com http://antiwar.com/
alternet.org http://alternet.org/
dearraed.blogspot.com http://dearraed.blogspot.com/
戦場からの兵士のインターネット日記など 笹山登生 103/03/31(Mon) 07:22:23 削除
URL: http://dear_raed.blogspot.com/
ということで、いくつかのサイトをご紹介します。USA Today
http://www.usatoday.com/tech/world/iraq/2003-03-24-web-logs_x.htm から。
http://dear_raed.blogspot.com/
http://gotham.realwomenonline.com/
http://www.warblogs.cc/
http://warblogging.com/
http://annatopia.com/
エジプト・ムバラク大統領が警告「イラク攻撃は、100人のオサマ・ビン・ラディンを生むばかり」と。 笹山登生 103/04/01(Tue) 08:28:56
削除
URL: http://www.alertnet.org/thenews/newsdesk/L31576573.htm
エジプトのムバラク大統領は、昨日、スエズ市で、エジプト兵士たちに対し、次のように語った。 「アメリカ主導型の今回のイラク攻撃は、100人のオサマ・ビン・ラディンを生むだけに終わるだろう。たとえ、イラク戦争が終わったとしても、その後に待つのは、恐ろしい結果のみである。イラクが米英軍と戦っているのは、イラクの土地を守り、イラクの名誉と気高さを守るためにある。エジプトの立場は、今までも、そして今でも、きわめてはっきりしたもので、それは、アラブの友国イラクへの連合軍の軍事的行動にたいして、その軍事的行動を拒否し、そして、連合軍への参加を拒絶するというものである。今回の戦争は、多くの疑問を提起した。特に、中東におけるアラブとイスラムの人々の間で、国連に代表される集団安全保障という国際的システムへの信頼性についての、疑問である。多くのアラブ人は、ワシントンがパレスチナ紛争とイラク戦争との両者について、ダブルスタンダードの基準を採用しているのではないかと、思っている。ロード・マップ(RoadMap)と呼ばれるイスラエル-パレスチナ平和計画は、無意味なものである。もし、大国が同意しない限り、また、大国が、この計画の何の変更もなしに実行することがないかぎり、この計画は、動かず、かえって複雑な状態に発展するであろう。」と語った。
ドイツのラウ大統領、ブッシュの宗教観を批判 笹山登生 103/04/01(Tue) 20:56:00 削除
URL: http://www.dw-world.de/english/0,3367,7489_A_822077_1_A,00.html
ドイツのラウ大統領は、月曜日夜のテレビインタビューで、次のように語った。 「査察継続は、イラク抗争におけるもっとも正しい解答である。聖書は、誰に対しても、十字軍を行うことまでも、要求していない。誰しも、神から、他の人々を解放するというメッセージは受けていない。イラク抗争に宗教的なアプローチを行う権利を有するものは、ローマ法王をおいて、ほかにいない。ブッシュ大統領は、イラク抗争に対して、宗教的アプローチをすることをやめて、国連による査察という世界的使命を、まっとうすべき時である。国連査察団は、この使命を、なんの苦痛を与えることなく、やり遂げるだろう。それが正しいやり方なのだ。」
見せかけの人道援助が、いかに不毛のものか 笹山登生 103/04/02(Wed) 08:24:32 削除
URL: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030402-00002037-mai-pol
<イラク戦争>日本の人道・復興支援戦略が空回り
イラク戦争で日本が「見せ場」と踏んだ人道・復興支援戦略が、早くも空回りしている。国際社会の再構築を目論んだ復興決議には暗雲が立ち込め、当初予想した周辺国への難民の大量流入も発生していない。戦況の流動化による治安悪化で、文民医療チーム派遣も先送りするはめになった。
これは、大枠での大儀を踏み誤った日本外交の末路でもある。
ヨーロッパの主導権はフランスにうつりつつある。 笹山登生 103/04/03(Thu) 08:03:46 削除
URL: http://www.nytimes.com/2003/04/02/international/worldspecial/02ALLI.html?ex=1049864400&en=b3750f2bc70443a8&ei=5062&partner=GOOGLE
フランスが、政治的に窮地に立ちつつある米英を引き寄せ、開戦前の状態に引き戻す試みを始めた模様。 ドビルパン外相は、アメリカとの長期的な友好関係は変わらないと秋波を送りつつ、イギリスには、国連主導型の戦後復興の味方をするということで、徐々にフランスの主導権は高まりつつあるように思える。 川口外相は、イギリス案支持で、フランスなど歴訪の予定のようだが、この調子では、その頃には、フランス主導型で、大方、かたはついてしまっているに違いない。 エジプトのイラク攻撃抗議者たちは、スエズ封鎖を要求し始めているとなると、日本やイギリスにとっては、一番厄介な事態となるに違いない。 http://www.theherald.co.uk/news/archive/2-4-19103-0-25-41.html も、ご参照。
日本の高校生の反戦運動が紹介される 笹山登生 103/04/04(Fri) 21:44:07 削除
URL: http://www.ojr.org/japan/internet/1049353263.php
学芸大付属高校の久保ともひこさんのメールなどによる反戦活動がここに、紹介されています。 また、ここでは、4月6日に渋谷で行われる全国高校生平和大集会http://www.geocities.co.jp/HiTeens/2859/ についての紹介もされている。 頼もしい日本の高校生群像の出現だ。
中東の記者たちのつぶやき 笹山登生
103/04/08(Tue) 22:31:17 削除
URL: http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/2927627.stm
今日は、多くのジャーナリストが爆撃にあったが、中東の記者の本音をBBCが、以下のように載せている。 「現実の事実にアプローチすると同時に、われわれは、イラクの将来がどのようになるかについて考えなければならない。-サウジアラビアのAl-Watan」 「われわれが国際社会から要請されているのは、イラク人の運命を決定する権利は、イラクの人々にのみ託すべきものである。サウジアラビアのUkaz」 「アメリカはいまや危険な手術に着手した。そして、その手術によって、果たして、患者は、回復過程に入ることができ、穏やかに回復できるのか、そして、しばらくすれば、その富を使うことによって、回復への道をたどることができるのか、また、患者はバース党の病気よりはるかにひどい病気を克服することができるのか、いずれの点も明らかでない。イランのHamshahri」 「アメリカの介入が独裁者の崩壊よりもよいことなのかは、確信をもっていえない。しかし、古来、イラクの歴史は、イラクを独裁者と全体主義者の犠牲者にしてきたことだけは、確信を持っていえる。サウジアラビアのAl-Riyadh」 「この戦争の目的は、ひとびとを、国家とともにある市民から、米国の権威に従った世界秩序の従属者へと、変換させることにある。リビアのAl-Jamahiriah」 「一般的に、アラブ人とその地域は、イラクを助ける機会を失い、アメリカにその目的を達せさせることを阻止してしまった。パレスチナのAl-Hayat
al-Jadidah」 「アラブの国家は、イラクの置ける破滅的な戦争を甘受するべきでなく、また、全体地域の政治的な影響を甘受するべきでもない。アラブ地域の国家は、、戦争終結のための国際舞台の構築に共同して当たるべきであり、アメリカの方針に対極する国際的前線強化に努めるべきであり、イラクに対するアメリカの敵意に対する国際的非難を惹起すべきである。エジプトのAl-Ahram」 「毎日テレビでくり返されるイラクでのアメリカ軍の戦闘は、絶滅への戦争であり、独裁制度からのイラク人の解放とは何の関係もないものである。エジプトのAl-Jumhuriyah」
イラク戦争でのジャーナリスト犠牲者一覧 笹山登生 103/04/09(Wed) 20:33:01 削除
URL: http://media.guardian.co.uk/iraqandthemedia/story/0,12823,926624,00.html
4月8日現在 死者11名、行方不明5人、監禁中5人
今朝の新聞に「シャーナリストの命もイラク市民の命も、命の値に差はない。」との見解を出していた識者がいたが、それはそうだが、両者の命を対比して考えるべき性格のものでもあるまい。 ジャーナリストの一声が、世界の良識を戦火の中で再び呼び起こすことができるのなら、彼らの死を無にしないためにも、バグダードのジャーナリストは、この犠牲をふまえての、声を上げてもらいたい。
ジョセフ・ナイ氏のソフト・パワー論 笹山登生 103/04/10(Thu) 07:26:38 削除
URL: http://www.google.co.jp/search?q=cache:yeE-lU-m8f4C:www.ksg.harvard.edu/news/opeds/nye_soft_power_iht_011003.htm+Joseph+Nye%E3%80%80soft+power&hl=ja&ie=UTF-8
アメリカの重機を借りての、200人程度の「市民?」によるフセイン銅像の倒壊画像は、真の市民の喜びに包まれたベルリンの壁崩壊画像とは、一味もふた味も違う、擬似的な作られた画像であった。 上記URLは、ハーヴァード大学のジョセフ・S・ナイ(Joseph
S。
Nye)氏のソフトパワー論であるが、氏は、ソフトパワーを「強制でなく魅力によって国際問題において望ましい結果を得る能力である。」と定義し、アメリカには、その能力が備わっていると、かつて、論じていた。 しかし、今朝のテレビで、氏は、「今回のイラク戦争で、アメリカは、ハードパワーの威力を国際社会に対して示しえたが、ソフトパワーの著しい減衰を、アメリカは、国際社会に見せ付けてしまった。」と、断じている。 それにしても、上記サイトは、昨年秋のサイトであるにもかかわらズ、早くもキャッシュでしか見ることが出来ないのは、いささか気になるところではある。
怒りに満ちたアラブ世界の報道 笹山登生 103/04/10(Thu) 20:31:46 削除
URL: http://www.freep.com/money/tech/mwend10_20030410.htm
上記URLは、アメリカサイドの報道とは、違った、アラブ世界のインターネット・サイトでの反応を伝えている。 Al Bawaba
Web siteでは、「私は、アラブの地が、アメリカの汚物で汚染されることを、決して許さない。」とつたえ、Al-Jazeera
のサイトでは、「アメリカは、フセインの背骨を折りはしたが、戦争は、まだ終わらない。」などと、アメリカサイドの報道とはかなり違った観点から、今回のバグダード陥落を伝えている。
正義の御旗を掲げての介入も、所詮は、民族自決には、劣後するもの 笹山登生 103/04/11(Fri) 09:11:34 No.4224 へのコメント 削除
URL: http://www.nikkei.co.jp/pub/newbooks02-09/35008/35008.html
Satoさん。 4219のジョセフ・ナイ氏の近著日本語訳「アメリカへの警告」と対照されるサミエル・ハンチントンの「引き裂かれる世界」の両著における異なるアメリカの果たす役割論からいえば、ナイが、アメリカの持つ「ソフト・パワー」によってアメリカの世界秩序に対する影響力はゆるぎないものとなるとの見解に対して、ハンチントンは、「アメリカ的価値」は決して、イスラムや中国の受け入れるところとはならず、アメリカの世界への介入は、ますます「文明の衝突」を引き寄せてしまう、というものですね。 そのいずれの見通しが、現時点では当たっているかということになりますね。 4219でも述べたように、そのナイさん自身が、今回のイラク戦争で、アメリカは、本来持ちうるソフトパワーを失ってしまったとの見解に大きく傾いてしまっているのですから、この両者の見通しは、現時点では、ハンチントンサンの意見に集約されてしまっているともいえます。 それにしても、信念なき日本の外交は醜態ですね。 その場その場で追随する者を、昔のある政治家が「金魚の糞」といわれたようですけれども、そういえば、水槽の中で、金魚が出した糞が、金魚にまとわりついて、たなびいているさまは、まさに今の日本の外交そのものですね。 そして、結局は、両方から相手にされない。
「無政府状態の治安の回復責任は、米英にあり」との、アナン事務総長の意見 笹山登生 103/04/11(Fri) 11:24:24 削除
URL: http://reuters.com/newsArticle.jhtml?type=topNews&storyID=2543692
アナン国連事務総長は、10日、無政府状態に陥っているイラクの治安問題について次のように語った。 「軍人・民間双方のイラク人の死傷者のことを思えば、イラク人は、多大な犠牲と代償を払った。」「現状を見ると、イラクは現在無政府状態にあると見られる。略奪行為などのテレビ画面を見ると、今イラクにとって必要なのは、明らかに法と秩序の回復である。」「これらの課題解決は、米英など、イラク戦争主導国の責任にある。」
「略奪という名の自由」「自由という名の略奪」 笹山登生 103/04/12(Sat) 07:41:13 削除
URL: http://sf.indymedia.org/news/2003/04/1598459.php
フライシャーが「自由の味は、欲求を抑えがたいものがある。」と述べ、暗に略奪を認める発言をしたことに対して、上記インディ・メディアは、「フライシャーのアドバイスに従って、略奪によって、自らの自由を獲得する準備が出来た。」と、皮肉っている。 また、http://www.alertnet.org/thenews/newsdesk/4200224.htm では、「これが、あなた方の求める自由なのか」と、噛み付く商店主に対して、「略奪をとめるのは私の仕事ではない。」とのみいう海兵隊員。「不発弾があっても、それを取り出すのは、私の仕事ではない。イラクの人の仕事だよ。」という米軍兵士。 ああ。すべてが無責任体制に入ってしまったようだ。 目を輝かせるのは、復興特需を狙った、復興絵支援刻という名の、形を変えた略奪者のみか。
「白人の重荷」の再来 笹山登生
103/04/12(Sat) 21:56:55 削除
URL: http://www.boondocksnet.com/ai/kipling/kipling.html
「ジャングル・ブック」で有名な、キップリング(Rudyard Kipling,
1865-1936)の植民地主義を正当化する詩として有名なのが、上記URLの「白人の重荷White Men’s
Burden」だが、今回のイラク戦争に、その鼻持ちならなさをたとえているのが、このワシントンポストの記事http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A10596-2003Apr11.html だ。 いわば、圧制に打ちひしがれた民を思うことにかこつけて、誰のたためのものかわからぬ、「開発・援助」に乗り出す人々の姿を、白人の重荷の時代に重ね合わせることは、さして難しいことではないようだ。 なかでも、To
seek another's profit And work another's
gain というのが、なんとも胡散くさい話ではある。
続 「白人の重荷」 笹山登生
103/04/12(Sat) 22:25:18 削除
URL: http://www.haaretzdaily.com/hasen/pages/ShArt.jhtml?itemNo=280279&contrassID=2&subContrassID=14&sbSubContrassID=0&listSrc=Y
上記記事もご参照 ところで、「白人の重荷」の日本語訳の一部は、下記のとおり。
白人の重荷をになえ−− 平和のための野蛮な戦いで−− 飢えたる者の口を満たし 病める者を死なしめよ 行って生ける者と戦い 死者をもってそこを飾れ!
白人に重荷をになえ−− 古き報いを受けよ 汝が奉仕せし者の責めと 汝が守りし者の憎しみを−−
以上が日本語訳の一部ですが、なんと屈折した願望実現への道のりですね!!!
「黒人の重荷」 笹山登生
103/04/13(Sun) 10:32:52 削除
URL: http://www.boondocksnet.com/editions/morel/
http://www.boondocksnet.com/cb/history8.html に紹介されているThe King
Incorporated: Leopold the Second and the Congo は、Neal
Aschersonが書いたアフリカ・コンゴにおけるLeopold二世王の圧制を描いたものです。 レオポルト2世(Leopold 1835-1909
ベルギー王 位 1865-1909)は、
ベルギー王としてアフリカの探検を行い、1885年コンゴ自由国を私領とした人です。 植民地主義の真髄を描いたものとして、有名のようです。 上記URLは、
E. D. Morelが書いた、The Black Man's Burden「黒人の重荷」ですが、アフリカ支配の植民地主義を描いたものです。
「イラクの石油増産は百害あって一利なし」との見解 笹山登生 103/04/13(Sun) 20:56:57 削除
URL: http://www.boston.com/dailyglobe2/103/focus/Petrol_peril+.shtml
上記URLは、アメリカがいう「イラクの石油が、イラクの発展につながる」との見解を否定している。 これによれば、古来産油国においては、デモクラシーを促進しうる中間階級の形成を阻害し、怠惰な国民性を養い、生産国から消費国への転落を招いている。 さらに、国は、国民に税金を貸すことがないために、経済の競争原理が失われ、インセンティブが働かない。 かつて、オランダで、1960年代に北海海底に天然ガスが発見され、それに伴う1970年代の石油輸出ブームの中で、オランダに起こった一次産品ブームが、いわゆる「オランダ病」を引き起こしたように、戦後イラクにおける石油の増産は、新たな「イラク病」を起こす危険性すらあると指摘している。 いわゆる、イラクにも、「内発的発展戦略」が必要なようで。
「イラク国立博物館からの略奪を守れなかったのは、アメリカの無責任」との、オーストラリア議員の発言。 笹山登生 103/04/14(Mon) 11:18:07
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URL: http://www.abc.net.au/news/justin/nat/newsnat-14apr2003-15.htm
オーストラリアの議員であるボブブラウンさんは、1954年のハーグ条約に基づけば、戦争時に、世界文化遺産を守る義務があるにもかかわらず、イラクの公文書館や図書館・博物館の貴重な文化財を略奪者の手に任せてしまったのは、明らかに開戦国の責任である。ラムズヘルドが、これを偶発的出来事といっているのは、無責任である。」と述べている。 日本は、このハーグ条約には、批准していないのだが、アメリカは自国の捕虜の救出にのみ精力を使い、世界的な文化財の保護に当たることが出来ない、この戦争の空虚さよ。
これも、4245の関連記事です。 笹山登生 103/04/14(Mon) 11:58:51 削除
URL: http://news.independent.co.uk/world/middle_east/story.jsp?story=397004
略奪から文化財を守ることをしなかったアメリカに対する、各国の非難が、高まってきています。
ハーグ条約での戦勝国の文化財保護規定 笹山登生 103/04/14(Mon) 14:33:44 削除
URL: http://www.icomos.org/hague/hague.convention.html#contents
Article
3として、「文化財の保護-条約締結国は、自陣営に属することになった文化財について、平和時にいたるまで、適当な手段を持って、予知しうる武力攻撃に対し、耐えうるような保護的措置がなされなければならない。」
Article
3. Safeguarding of cultural property The High Contracting Parties undertake
to prepare in time of peace for the safeguarding of cultural property situated
within their own territory against the foreseeable effects of an armed conflict,
by taking such measures as they consider appropriate.
ということのようで、略奪に任せた今回の米英軍の措置は、明らかに条約違反といわなければならない。
モンゴルの侵攻でも破壊しなかった文化財を破壊されてしまった。 笹山登生 103/04/15(Tue) 08:28:34 削除
URL: http://www.counterpunch.org/madsen04142003.html
上記URLは、略奪者の思うがままにイラクの歴史的文化財をなきものにさせてしまったアメリカのイラク侵攻を、1248年に中東を侵略したフレグ・ハンの侵攻になぞらえ、フレグ・ハンでも破壊しなかったイラクの多くの文化財を、アメリカは、破壊されるがままにしたと、手厳しく述べている。 ちなみに、ここでいうフレグ・ハンは、チンギズ・ハンの孫にあたり、建築物を愛した人物という。 フレグ・ハンのイラク侵攻にむかうとき、大洪水が起こり、イラクの機能は半分が麻痺した。 今でもムスタアスィム洪水としてバグダードの人々の間で語り草になっている。 この災害の間、ならず者や乱暴者たちが略奪と征服を始め、毎日人々を殺したという。 何やら、よく似ていますね。 フレグハン紀http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/~yyajima/hulagu.html 参照
「自分自身の遺産ばかりでなく、将来の世代への遺産をもなくすがままにさせてしまった」との発言。 笹山登生 103/04/15(Tue) 22:43:25
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URL: http://reuters.com/newsArticle.jhtml?type=focusIraqNews&storyID=2563696
ユネスコは、イラクの文化財保護については、戦争の始まるはるか以前から、アメリカ側に要求していたという。
ラムズヘルドが、いらくの文化財の略奪をStuff Happens といったのは、どういう意味か? 笹山登生 103/04/16(Wed) 10:07:49
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URL: http://www.nytimes.com/2003/04/12/international/worldspecial/12RTEX.html?ex=1050724800&en=5d71f0d12dd9e897&ei=5062&partner=GOOGLE
ラムズヘルドは、上記URLの会見で、「文化財略奪の光景をテレビや写真でうつして、対策がないだのだらしないだの言われても、困る。考えても見なさい。アメリカの都市だって、略奪なんかあるじゃないですか。これは、みんな、stuff
happensなんですよ。」っていったというのだが。 このstuff happens というのには、良いstuff happens と、悪いstuff
happensとがあって、後者は、偶然の災難なんかを指すらしいし、前者は、人生の転機なんてのを指すらしい。 もちろんラムズヘルドは、後者の災難だといいたかったのだろうが、この文化財の略奪は、とうに前から国連・ユネスコから警告を受けていたことだ。
堺屋太一氏も、アメリカのイラク侵攻をモンゴルにたとえている。 笹山登生 103/04/16(Wed) 14:53:07 削除
URL: http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Stock/7553/keikoku.html
4248で述べたモンゴルのアラビア侵攻とアメリカのイラク攻撃との比較だが、同じような論点で堺屋太一が、上記URLで、述べている。
ハーグ条約についての一問一答 笹山登生 103/04/17(Thu) 06:06:28 削除
URL: http://seattlepi.nwsource.com/national/apmideast_story.asp?category=1107&slug=War%20Q~A
上記がそうですが、仮訳は、別のコーナーでします。
ブッシュ大統領のアドバイザー三人がイラク文化財を守れなかったアメリカに抗議し辞任 笹山登生 103/04/18(Fri) 18:32:31
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URL: http://www.msnbc.com/news/901486.asp
イラクの石油施設は守りえても、イラクの文化財を守りえなかったアメリカに抗議して、三人は辞任した。 三人の名前は、Martin E.
Sullivan, Richard S. Lanier 、 Gary
Vikan ラムズヘルドは、このイラクの文化財の略奪を偶然事"stuffhappens."と決め付けたが、真相が明らかになるにつれ、この略奪は、専門家を交えての周到に計画されたものであることがわかってきた。 ラムズヘルドのこの無頓着な発言は、アメリカが他国の文化を尊重しない無神経さを露骨に表したものだといえる。
このロイターの記事が発信元 笹山登生 103/04/18(Fri) 18:51:21 No.4211 へのコメント 削除
URL: http://reuters.com/newsArticle.jhtml?type=topNews&storyID=2586739
のようですね。
Clare Shortさん。ようやく辞任されたようで。 笹山登生 103/05/12(Mon) 23:27:23 削除
URL: http://news.ft.com/servlet/ContentServer?pagename=FT.com/StoryFT/FullStory&c=StoryFT&cid=1051389937897
上記URLが、ブレア首相に対する三行半だそうで。
ツアー気分の抜けなかった従軍記者 笹山登生 103/05/05(Mon) 08:17:32 削除
URL: http://images.google.com/images?q=Robert+Capa&ie=UTF-8&oe=UTF-8&hl=ja&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2
爆発物を持ち帰って空港で爆発させてしまった従軍記者には、ベトナム戦争の戦場カメラマン、ロバートキャパに見るような、命がけで戦場に赴いた悲壮感や、戦場の子供たちを思うヒューマンな気持ちは、ゼロに等しかったのではなかろうか。 いわば、アメリカに仕立て上げられた従軍ツアーに物見遊山で参加したような軽率さが伺い知れる。 上記URLをクリックすると、世界に分散化したキャパの写真が一覧できるが、戦場の弱者からのメッセージの代弁者としての役割を果たそうとするキャパの意図がよくわかる。 どうして、日本の新聞社のカメラマンは、イラクの戦後を撮らなかったのか。 戦争報道のバイアスをすべて剥ぎ取られた真実が、そこに残されているというのに。
続-ロバートキャパ 笹山登生
103/05/05(Mon) 10:35:09 No.4359 へのコメント
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URL: http://www.alltheweb.com/search?cat=img&cs=utf-8&q=robert+capa
こっちのほうにも違った写真がありますね。
これが本当の「与直し」なのでは? 笹山登生 103/07/09(Wed) 09:20:41 削除
URL: http://www.thisislondon.co.uk/news/opinion/articles/5640426?source=Evening%20Standard
政権政党の中において、きちんとしたカウンターバランスを確保して、国の行く道を誤りなきものにするというのが、「世直し」ならぬ「与直し」の言葉の意味するものであろう。 誠に結構な事なのだが、こと、イラク開戦に当たって、その妥当性をめぐって、政権政党内で、しっかりした「与直し」ができていたかどうかについては、はたから見ていても、悔やまれることの多い推移だった。 政党に限らず、日本のマスコミにおいても、開戦までは、いろいろな意見が新聞紙上で表明されたにもかかわらず、いざ開戦となって以降は、潮が引くように、その開戦の正当性如何の論議は、遠のいていった。 そして、挙句のはてのおまけとして、日本の新聞記者のアンマンの国際空港爆発事件まで、ついてしまった。 それに比し、イギリスでは、イラク戦争の参戦の正当性の是非をめぐって、ブレア政権とBBCとの間に、いまだに、過激な言論戦が戦わされている(上記サイト参照)のは、うらやましい限りだ。 もちろん、直接的な参戦国との違いはあろうが、平和憲法を持つ、世界唯一の被爆国として、日本の政党もマスコミも、もっと、世界に対し、牽制力を発揮できるメッセージを送ることができたらよかったのにと悔やまれる。 それこそ、世界に対する「与直し」ならぬ、真の「世直し」なのである。