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2006/07/14 Friday

カナダの最若齢牛のBSE発生で、問われる、アメリカの「ファイナル・ルール」

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 08:01:08

2006/07/14(Fri)
 
null確定検査中であった、カナダの月齢50ヶ月のBSE疑い乳牛は、昨日、確定検査の結果、カナダでは、7例目のBSEと確定された。

問題は、今回のBSE牛が、飼料規制以後にうまれた、いわゆるBARB牛(Born After Real Banまたは、Born After the Reinforced Ban)であったことだ。

このことについて、アメリカのジョハンズ農務長官は、訪問中のモンゴルで記者会見をし、この7例目のBSE牛がどのような環境で育ち、どこで感染したのかについて、アメリカUSDAとしても、カナダの調査に参加したい、とのコメントを出した。
STATEMENT BY AGRICULTURE SECRETARY MIKE JOHANNS REGARDING CANADA’S SEVENTH CASE OF BSE, FROM ULAN BATOR, MONGOLIA
U.S. to join Canadian mad cow investigation
参照

ここで、問題となってくるのは、アメリカの「ファイナル・ルール」との関連である。

かねてから、カナダからの生体牛の輸入に反対しているアメリカのR-CALFは、このサイト「Canada’s latest BSE case in youngest animal yet; U.S. cattle producers organization calls for USDA to rescind final rule」で、今回の一件で、アメリカUSDAのファイナル・ルールについての5つの問題点が浮かびあがったとしている。

第一は、カナダでのBSE潜伏期間の評価についての誤りである。

USDAは、カナダでのBSEの潜伏期間を、4.21年とし、OIEにおいても、これまでの8年を5年とする主張をしてきたが、今回のBARB牛の発見によって、この主張の前提が崩れてしまうことになる。

第二は、USDAはカナダでのBSEの蔓延度は低いとの評価をしてきたが、今回のBARB牛の発見で、カナダのBSEリスクの程度は、3倍に膨れ上がったとしている。

第三は、USDAは、ファイナル・ルールでは、その前提として、カナダでの飼料規制が有効に働いているとの前提にたっていたが、今回の一件で、この前提が、根底から崩れた。

第四は、USDAは、カナダでのBSEリスクへの曝露度は、ヨーロッパと同じ程度との前提であったが、今回の一件で、その曝露度は、過去12ヶ月で、牛一万頭あたり0.72ケースと、欧米のそれに比して、かなり高いものとなっている。

第五は、USDAは、カナダでのBSEリスク度は、アメリカのBSEリスク度とは、関係ないものとしているが、今回のBARB牛の発見で、その前提は崩れた。

以上の5点から、R-CALFは、USDAに対して、ファイナル・ルールの見直しを求めている。

参考
アメリカUSDAのファイナル・ルール策定の経緯

2003年5月のカナダでのBSE発生に伴い、USDAは、ファイナルルール案を作成。
2003年8月8日、仮の規則発表
2003年8月15日、拡大リスト発表
2003年11月4日、正式の方針発表。この後、各国に対して、パブリックコメント要請
2003年12月24日、アメリカで初のBSE発生
2003年12月26日、日本がアメリカのファイナルルールに対してのコメント送付
2004年4月19日、モンタナ地裁へ、R-CALFから、カナダ牛輸入差し止め訴訟
2004年12月29日、ファイナルルールの最終案が確定。
2005年1月4日、ファイナルルールは公式発表され、2005年3月7日に、発効(Federal Register, Vol. 70, No. 2, Jan. 4, 2005)
こちら「Bovine Spongiform Encephalopathy; Minimal-Risk Regions and Importation of Commodities; Final Rule and Notice」もご参照

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=570参照

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