2007/03/09 Friday
2007/03/09(Fri)

先月2月10日発生の鳥インフルエンザの防疫にあたった韓国の公務員が、ヒト感染疑いとなったことで、韓国では、これまでの防疫にあたる作業要員管理体系見直しの声が強まっているという。
すなわち、作業要員管理体系マニュアルでは、
高熱, 高血圧など健康に異常がある人を問診などを通じて、作業要員から除く。
保護服, マスクなどの着用方法とタミプルの服用方法を徹底する
タミフルは、作業当日から毎日一粒ずつ 1週間服用する。
防護服は、着用手順の逆に脱いで、現場で焼却する。
インフルエンザワクチンの接種などを検討する。
防護に当たった要員については、二週間後に血清と呼吸器検体を採取して詳細な調査をする。
また、高熱を伴った呼吸器系統の異常がないかを観察する。
タミフルの副作用について、検討する、
などとなっているが、本当に守られていたのか、という点についての非難である。
このうち、
今回は、一部公務員たちが、作業の時、保護めがねやマスクを脱いで作業をしていた例が見られ、
また、タミフルの服用についても、タミフル服用時に、嘔吐などを起こしたものが、一人7錠支給されたタミフルを適切に飲んでいなかった例もあったという。
これは、タミフルの副作用が報道されたことで、要員たちが、渡されたタミフルを、服用規則を守らずに、適切に飲まなかったものと、指摘されている。
まだ、防護服は、外気との空気を完全に遮断できていないものであったため、たとえ、タミフルを適切に服用しても、感染を完全に防げたかは、疑問とする声も、上がっている。
今回のヒト感染疑惑となった金さんは、入院時に、初期隔離収容などの措置なしに、脳髄膜炎患者として分類されて、天安檀国大病院に入院したということも、適切な措置とはいえないとしている。
また、金さんは、作業要員として登録される予備診断で、軽い風邪の症状を示していたにもかかわらず、問題なしとして、要員候補となってしまったという。
金さんは、2月10日11日の二日間、殺処分に従事したという。
疾病管理本部では、金さんの呼吸器から痰と血液などを採取して調査中であり、 1週間後に、中間検査結果が出るとされている。
このときは、安城市の公務員 304人が2月10日から13日にかけ4日間、鳥インフルエンザ発生農場の半径 3km 以内で、家擒類 21万8950羽と豚 7386匹の殺処分にあたったとされている。
安城市保健所では、疾病管理本部の指示に従い、これら他の303人に対しても、痰などの採取をし、このうち 277人については、2月 26日から現在までに、血液を採取し、血清の検査をしたという。
サイト「AI 비상..살처분요원 관리 적정한가 」
「안성서 AI 의심 환자…당국 “AI 감염은 아닌듯” 」
参照
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2007/02/16 Friday
2007/02/15(Thu)
福井県が昨日発表したところによると、「あわら市」の北潟湖に飛来したマガモのふんの一部から、鳥インフルエンザウイルスH5N2亜型を検出したという。
検出されたのは、北潟湖で昨年十一月三十日に採取されたふん十八検体のうち一検体と、十二月五日採取の三十検体のうち二検体。
ふんの採取は、国立感染症研究所の依頼を受け県衛生環境研究センターが行った。
三方五湖でも昨年十一、十二月に六十八検体を採取したが、いずれもウイルスは見つからなかったという。
北潟湖に飛来する鳥類は、ガンカモ科鳥類では、多い順に、�.泪�モ、�▲�ルガモ、��マガン、�ぅ灰�モ、�ゥ劵疋螢�モ である。
参照
なお、最近のアジアでのH5N2は、日本の茨城でのA/chicken/Ibaraki/1/2005 と台湾のA/chicken/Taiwan/CE9/2005 の二例しかない。
A/chicken/Thailand/CK-160/2005(H5N1)に対するA/chicken/Taiwan/CE9/2005 の交差相同性(cross homology)は、71パーセントのようである。
これについては、このサイトやこのサイトもご参照
また、家禽疾病小委員会での検証によれば、日本の茨城でのA/chicken/Ibaraki/1/2005と台湾の A/chiken/Taiwan/1209/03 との相同性は、HA 91.6%、NA 91.8%とのことである。
その他、Intervet UK社開発の鶏用インフルエンザワクチンのノビリス IA inac(Nobilis Influenza Vaccine)は、DIVA(Differentiating Infected from Vaccinated Animals) のために、H5N2を基株としており、このウイルス名はA/chicken/Mexico/232/94/CPA である。
例の茨城闇ワクチン騒動で、農林水産省の家禽疾病小委員会が、ほのめかしたグァテマラ株は、2002年のA/Chicken/Guatemala/194573/02 、2000年のA/chicken/Guatemala/45511-1/00 の二つがあり、いずれも、H5N2である。
しかし、家禽疾病小委員会が、その相同性を検証したのは、上記の二つのグアテマラ株を含む以下の8種類のウイルスに過ぎなかった。(他の台湾株などの相同性検証は、データベース上のシースケンスによったようだ。)
相同性の高い順に並べると、下記のとおりである。
相同性(%)相同性検証対象ウイルス名
��98.0 A/chicken/EI Salvador/102711-1/01
��97.7 A/chicken/Tabasco/234-8289/98
��97.5 A/chicken/Guatemala/45511-3/00
��96.7 A/Chicken/Queretaro/14588-19/95
��95.3 A/chicken/Queretaro/14588-19/95
��94.7 A/chicken/Queretaro/14588-19/95
��94.3 A/chicken/Guatemala/194573/02
��93.7 A/chicken/Queretaro/14588-19/95
しかし、メキシコ株についてみると、A/chicken/Queretaro/との相同性は検証されているにもかかわらず、もっとも、世界のワクチン株(vaccine strain )として使われているA/CK/Mexico/232/94/との相同性は、検証されていないのは、驚きである。(私のブログ記事「イギリスの「家禽用鳥インフルエンザ・ワクチンに関するQ&A」」で確認しただけでも、このA/CK/Mexico/232/94/をワクチン株に使っている世界のワクチンは、10を数える。)
ちなみに、メキシコのワクチンのうち、「Volvac AI KV」や「Flu Kem」や「I.A. Plus」や「Avimex」や「Investigacion aplicada」のワクチン株は、A/Chicken/Mexico/232/94/CPA-H5N2であるが、「Optimune AI KV」は、H5N2ではあるが、ワクチン株は、明らかではない。
その他の世界でのH5N2ワクチン株の名としては、「ITA - FLU」(フランス) 「Harbin Veterinary Research Institute」「Zhengzhou Bio-pharm Co. Ltd」「Guandong Yongshun Bio-pharm」「Guandong Yongshun Bio-pharm」「Liaoning Yikang Bioengineering」「Nanjing Merial Animal Products」「Chengdu Jianghua Bioproducts」「Qilu」「Qingdao Yebio Bioengineering」(左記の8つはいずれも中国、左記に同じく、ワクチン株はA/Turkey/England/N-28/73を使用)
などがある。
各国での鶏用鳥インフルエンザワクチン株の一覧表は、こちらのサイト『AVIAN INFLUENZA VACCINES』をご参照ください。
中国・香港のワクチンも、Nobilis同様、メキシコのA/CK/Mexico/232/94/(H5N2)を基株としているようだ。
中国本土での、正式な?鶏用鳥インフルエンザ・ワクチンとしては、上記にも掲げたサイト「AVIAN�INFLUENZA VACCINES」にみるように、四種類を使っているが、このうち、H5N2ウイルスをワクチン株に使っているN28ワクチンには、A/Turkey/England/N28/73(H5N2)を使っているようだ。
「中国禽流感免疫情况」参照
このサイトが、中国でネットで売られているワクチンのようだ。
また、中国の闇ワクチンには、メキシコ株など、いろいろなものが使われているようだ。
以下は、まったくの余談だが、例の茨城の闇ワクチン検証のために、大槻委員がわざわざ中南米に飛び、何の成果もなく帰ってきたのだが、ちょっと、飛んだ方向が見当違いのようで、私なんかから言わせれば、中国か香港に飛んだほうが、成果が得られたのではないのかとも、思ってしまう。
ちなみに、一昨年2005年11月に中国で大問題になった、大量の闇ワクチン製造摘発事件(中国語では、『仮疫苗事件』というようだ。)の金宇集団・蒙古生物薬品廠で製造していた闇ワクチンは、H5N2基株(H9N2とH5N28)のものであった。
これについては、このサイト「真假疫苗农业部定点厂造假禽流感疫苗始末」やこのサイト「“假疫苗事件”:金宇集团如何交代 」やこのサイト「禽流感疫苗的利益之争」や、このサイト「真假疫苗」をご参照
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2007/02/13 Tuesday
緊急
このサイトを、検索キーワード「H1N1」で訪れた方へ
この記事は、2007/02/13に書かれた記事であり、今回のメキシコ・カリフォルニア豚インフルエンザ問題に対応した記事ではありません。
今回のメキシコ・カリフォルニア豚インフルエンザ問題に対応した記事としては、別に
「肝心のポイントがまだわかっていないメキシコ・カリフォルニアのH1N1豚インフルエンザ問題」
を設けておりますので、そちらの記事をご参照願います。(2009/04/28記載)
2007/02/13(Tue)
これまでの考えが覆されうる研究成果が発表
これまで、 多くの学者は、新型インフルエンザウイルスであるH5N1と、これまでの季節的に流行するインフルエンザウイルスであるH1N1とは、なんらの関係もないと思っていた。
通常のインフルエンザに関するドグマでは、H(ヘマグルチニンたんぱく質)のほうが、 インフルエンザ感染において主要な働きをしていると考えられており、ワクチンの設計においては、Hが重視されている。
それは、『ウイルスについたHたんぱく質が、人細胞の表面にくっつく』とかんがえられているからだ。
ところが、本日、2007年2月13日発行の「PLoS Medicine」に発表された論文「Cross-Reactive Neuraminidase Antibodies Afford Partial Protection against H5N1 in Mice and Are Present in Unexposed Humans 」
(関係論文「Can Immunity Induced by the Human Influenza Virus N1 Neuraminidase Provide Some Protection from Avian Influenza H5N1 Viruses?」も、ご参照)によると、これらのこれまでの考えが覆されうる研究成果が発表されている。
この研究は、St. Jude Children’s Research HospitalのRichard Webby 氏らの研究によるもので、次のような仮説に基づく検証である。
1968年のインフルエンザ大流行は、なぜ、穏やかなものだったのか?
すなわち、Webby 氏らは、毎年、通常のインフルエンザ・ウイルスであるH1N1に、人々がさらされることで、部分免疫ができ、 H5N1への防御となっているのではないか、という仮説を立てている。
さらに、そこから、
「毎年、 H1N1のインフルエンザワクチンをすることで、H5N1に対しても、人間は、抵抗力を持っているのではないのか。
通常の季節的インフルエンザ・ウイルスであるH1N1についてみると、同じウイルスに対しては、何回もかかるが深刻な症状にまで陥ることはないのに対して、新しいウイルスに対しては、 それまでの部分免疫が効力を発揮するのではないか。
そこには、H5N1もH1N1も、ウイルスの表面には、N1(ノイラミニダーゼたんぱく質)という共通のたんぱく質があるということと、関係があるのではないか。
そのために、H5N1に感染した人の60パーセントは、それらの自然免疫によって、深刻な症状になることをまぬがれているのではないか。』
とも、考えられた。
1968年のインフルエンザ大流行のときに、 それまでのH3N2は、H2N2ウイルスにとってかわられ、 それから、11年後まで、H2N2ウイルスが循環してきた。
そのことは、N2部分を共有することにつながることとなり、結果、大流行が防がれてきたと見られる。
その結果、 1968年の大流行は、20世紀におけるインフルエンザ流行の中でも、もっとも、穏やかなものであった。
このことから、人が、 それ以前から、ノイラミニダーゼに曝露されてきたことが、感染を防ぐ効果を持ち、病気の発生を最小化する役割を果たしてきたとの仮説も成り立ちうる。
現在のH5N1感染者の年齢別分布を 見ると、感染者の90パーセントが、40歳まえの人であり、そのことから、40歳以上の人は、その人生において、よりおおく、 H1N1ウイルスにさらされてきたといえる。
ちなみに、WHOによれば、2003年以来のH5N1感染者144例のうち、その50パーセントが、18歳以下の人であり、90パーセントが、37歳以下の人であった。
仮説の背景
H5N1インフルエンザの蔓延は、鳥インフルエンザウイルスへの免疫性の欠如による。
この状態は、ヘマグルチニン介在の免疫に関してありうるが、鳥のH5N1ウイルスのNA(ノイラミニダーゼ)(avN1)や風土性の人間のH1N1のNA(ノイラミニダーゼ)(huN1)は、 同じ血清型に分類されうる。
そこで、研究グループは、人間のH1N1のNA(ノイラミニダーゼ)(huN1)への免疫反応は、H5N1インフルエンザ感染に対して、干渉効果(cross protection )を持っているのではないかとの仮説をたてた。
仮説の検証方法
これらの仮説検証のために、研究チームは、次のような実験をした。
まず、マウスを、半分のグループに分け、
一方のマウス群には、DNAワクチンによって、人間のH1N1のNA(ノイラミニダーゼ)(huN1)に対する免疫性を持たせ、
もう一方のマウス群に対しては、ダミーのワクチンを与えた。
このH1N1を含むDNAワクチンは、現在流行しているA/Puerto Rico/8/34 (PR8)ウイルスの遺伝子結合によって、huN1 (PR8-huN1) を生み出すことによった。
これらの人間のH1N1のNA(ノイラミニダーゼ)(huN1)を含むDNAワクチンを打たれたマウスは、すべて、生き残った。
今度は、 このマウスに対して、鳥のH5N1ウイルスのNA(ノイラミニダーゼ)(avN1)を曝露させた。
H5N1を含むDNAワクチンは、A/Vietnam/1203/04ウイルスの遺伝子結合によって、avN1 (PR8-avN1) を生み出すことによった。
ダミーのプラセボ(偽薬)のワクチン を与えたマウスは、すべて死んだが、さきに、H1N1を含むDNAワクチンを打たれていた マウスのうち大量のウイルスを曝露されたマウス5匹は死に、少量のH5N1を曝露させたマウス5匹は、生き残った。
これらのほとんどのマウスには、人間のH1N1のNA(ノイラミニダーゼ)(huN1)に対する抗体の形成が見られた。
また、何匹かのマウスには、鳥のH5N1ウイルスのNA(ノイラミニダーゼ)(avN1)に対する抗体もみられた。
それから、それらの生き残ったマウスの血清を採取し、これを新たなマウス群に注入したうえで、鳥のH5N1ウイルスのNA(ノイラミニダーゼ)(avN1)に曝露させたところ、 そのすべてのマウスが生き残った。
人間の季節的なインフルエンザウイルスであるH1N1のNと、鳥インフルエンザウイルスのH5N1のNとは異なる。
そこで、同時に、 研究チームは、人間の38人のボランティアチームについて、その血液に、H5N1抗体や、H1N1抗体があるかどうかを検査したところ、
H1N1(A/New Caledonia/20/99 、 A ソ連型H1N1ウイルス)のNA(ノイラミニダーゼ)に対しては、38人中31人に抗体反応が見られ、
H5N1(A/Hong Kong/213/03)のNA(ノイラミニダーゼ)に対しては、8人に抗体反応が見られ、
H5N1(A/Vietnam/1203/03)のNA(ノイラミニダーゼ)に対しては、9人に、抗体反応が見られた。
このことから、研究チームでは、ワクチンに果たすNA(ノイラミニダーゼ)の働きは、 予想以上に大きいものがあると、 結論づけた。
Webby氏は『それは、 非常に弱い防御機構ではあるが、しかし、われわれは、それぞれのウイルスのノイラミニダーゼ(N)の差によらず、 全部のウイルスのNA(ノイラミニダーゼ)に対して、一定の抗体反応が見られたことに、おどろいている』と語っている。
ヘマグルチニン主体のワクチンから、ノイラミニダーゼ主体のワクチンへのシフトはあるのか?
現在の通常のインフルエンザワクチンの主体は、ヘマグルチニン(H)であり、ノイラミニダーゼ(N)への弱い反応性のために、 ノイラミニダーゼ(N)主体のワクチンの生産増強のために、通常のインフルエンザワクチンへの支障を生じかねないことは、避けなければならない、という。
現在の通常の季節的インフルエンザ対応ワクチンにおいて、どれほどのN成分があるかについては、よくわからないという。
また、ノイラミニダーゼの成分については、現在のワクチンではバッチ・バッチによって異なり、標準化がされていないという。
もし、これらの実験成果が、人間にも適用されるようになっても、、 ワクチンメーカーとしては、このノイラミニダーゼの増量化は、コストのかかることであるという。
つまり、このノイラミニダーゼ(N)の抽出をふやせばふやすほど、 今度は、ヘマグルチニン(H)の抽出を減らさざるを得ないという、二律背反が生じてしまうという。
また、 現在のH5N1感染が進んでいる国々では、年取った人々の間では、すでにH5N1の感染が進んでいるものと、Frederick Hayden博士は、 みている。
また、 Vanderbilt University のWilliam Schaffner氏は、 このことによって、毎年の季節的インフルエンザに対応したワクチン接種の重要性が高まったとしている。
さらに、通常のワクチンの大量接種のための鼻噴霧などの新しいワクチン接種の方法もかんがえだされうるとしている。
しかし、このことによって、 通例のSanofi-Aventis SAなどの季節的インフルエンザ対応ワクチンに対して、季節外の膨大な需要を生み出してしまうおそれもあるといえる。
次なる課題は、白イタチなどの動物実験
いずれにしても、今回のマウス実験の結果が、 そのまま、人間の場合にも、通用しうるとは限らない。
当面、 人間の反応によく似ているというFerrets(白イタチ)のような動物にも適用し、今回の実験成果を、これらの動物に対しても、試す必要があると、 専門家はみているようだ。
参考ニュースサイトは、下記のとおり。
「Flu exposure may help protect against H5N1」
「Are some people immune to avian flu?」
「Flu or shots may aid pandemic immunity」
「Some People May Be Immune to Bird Flu, Mouse Study Suggests」
「Study Suggests Possible Bird Flu Immunity」
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2007/02/07 Wednesday
2007/02/07(Wed)
先月の1月15日に、日本の国産鶏用鳥インフルエンザワクチンが認可されました。
「“京都微研”ポールセーバーAI」、「ナバックAI」、「オイルバックスAI」の三つ(『動物医薬品データベース』ご参照)です。
これらのワクチンは、「鳥インフルエンザワクチン等緊急開発事業」の助成を受けて、国内メーカー4社が共同開発していたものです。
これらは、いずれも、『A/duck/Hokkaido/Vac-1/04(H5N1株)』 と 『A/duck/Hokkaido/Vac-2/04(H7N7株) 』を使ったもののようです。
このうち、前者については、「The Influenza Sequence Database」に、そのシーケンスが公表されていますが、後者については、そのシーケンスの公表は、まだ、されていないようです。
シーケンスの公表がない時点での認可という点については、疑問が残ります。
国産ワクチンとしては、そのほか、「北研」の鳥インフルエンザ(油性アジュバント加)不活化ワクチンが、今年になって、食品安全委員会の審査を得て、続いて、製造承認される見込みとなっています。(食品安全委員会 動物用医薬品専門調査会(第66回:平成19年1月26日)で審議予定)
このほか、輸入ワクチンについては、「ノビリス IA inac」、「AI(H5N2亜型)不活化ワクチン(NBI)」、「レイヤーミューンAIV」がすでに輸入承認済みで、食品安全委員会での食品健康影響評価も受けています。
いずれにしても、日本においても、鶏用鳥インフルエンザワクチンをコントロール手段に使うという機運が、今後、いっそう、高まるものと思われます。
なお、現時点における世界の鶏用鳥インフルエンザ・ワクチンの動向は、下記のとおりです。
「AVIAN INFLUENZA VACCINES」
「HPAI Vaccines available」
「AVIAN INFLUENZA VACCINES」
「中国禽流感免疫情况」
私のこのブログにおいても、かねてから、EUにおいても、一昨年のEUの新指令の発令によって、これまでの殺処分のみに頼ったスタンピング・アウト政策から脱皮し、ワクチネーションをもコントロール手段に使った鳥インフルエンザ対策へと、方向転換したことからかんがみ、日本においても、ワクチネーションをコントロール手段に使う必要があるという提言をしてきました。
参照「低毒性時代の日本の鳥インフルエンザ対策についての、ひとつの提案」
「低病原性鳥インフルエンザ対応のEU新司令のもつ意味について-Stamping Out政策からの転換 -」
そこで、すでに、Intervet UK社のNobilis Influenzaワクチンを、鳥インフルエンザのコントロール手段に使っているイギリスのサイトに、「家禽用鳥インフルエンザワクチンについてのQ&A」というわかりやすいサイトがありましたので、今後の日本での鶏用鳥インフルエンザワクチンのあり方を模索する意味で、下記に概訳してみました。
ご参照ください。
なお、 鶏に対する鳥インフルエンザワクチンについて、「国が鶏に対して予防的ワクチン接種を行わないのはワクチンを打つと鶏に抗体ができてしまうため、いざ感染が疑われた場合、抗体検査でどの鶏が感染したかの特定が困難になる。」との意見がありますが、以下の、ノビリス IA inac(Nobilis Influenza Vaccine)開発のIntervet UK社のJim Hungerford氏は、「感染した動物と、ワクチン接種した動物とを区別するために、あえて、現在、出回っているH5N1とは異なるH5N2を使っている。」といっています。
この考えは、 “DIVA” (Differentiating Infected from Vaccinated Animals) システムと同じ考え方にたったものですが、日本の農林水産省の家きん疾病小委員会の議論においては、これとは、異なった議論が展開されているようです。
すなわち、「今はH5N2が流行していず、H5N1主体だから、H5N2ワクチンによって、DIVAの役割を果たしているが、では、H5N2が流行してきたら、H5N2ワクチンは、それ自体DIVAの役割を果たせないじゃないのか、では、どうするんだ。」という趣旨の議論です。
一方、 家きん疾病小委員会の委員長である喜田宏氏の考えられているであろう日本型DIVAシステムの考え方とは、審議過程の中での発言から抜粋しますと、下記のようなもののようです。
「喜田委員長
今のところ、DIVAシステムというものは、どのサブタイプで高病原性鳥インフルエンザが発生するかもわからないのに、H5N2だからDIVAシステムを満足させるよと先に決めてかかって言っているわけです。これは間違いなんです。
メキシコでH5N2が、今もはやっていますが、昔もはやって、そのときにつくったワクチンがH5N1の発生のときにはワクチン抗体と感染抗体が区別できるということで、DIVAシステムと。それならそれで、はっきりと例えばNS1に対する抗体が検出されるかされないかということでやれば、インフルエンザAウイルスについて全部言えますから、本当のDIVAということになると思いますが、今のあいまいなDIVAシステムをちゃんとクリアするのでなければワクチンを打ってはいけないというようなことは、本末転倒の話なんです。だから、こういう論理的な矛盾をもっと正していく必要はあると思います。
ワクチンを打っていて清浄というのは検査方法に非常に左右されるわけです。検査方法でDIVAシステムだけに頼っているのだったら、今申し上げたように、お話にならないわけです。」
このご発言のうち、「はっきりと例えばNS1に対する抗体が検出されるかされないかということでやれば、インフルエンザAウイルスについて全部言えますから、本当のDIVAということになると思います」という部分が、喜田宏さんの考えられておられるであろう日本型DIVAシステムであろうと推察されます。
これを裏付けるものとして、株式会社ビーエル(静岡県沼津市神田町6番26号)と喜田宏氏・迫田義博氏とが、 すでに共同特許を取られている「インフルエンザA型ウイルスの免疫検出法」(特許出願2004−258880、特許公開2006−67979 )(インフルエンザA型ウイルスのNS1蛋白に対する第一の抗体と第二の抗体とを用いたサンドイッチ式免疫測定法からなるインフルエンザA型ウイルスの検出法。)があるようです。
詳細は、こちらの検索サイト「特許・実用新案文献番号索引照会」に、上記の特許出願番号を打ち込んでください。
また、ワクチンの力価についてのお尋ねがありますが、これについては、抗体(セロコンバージョン-seroconversion-抗体)出現にいたる幾何平均力価(Geometric Mean Titers (GMT))(単位はmIU/mL、ミリ・国際単位・パー・ミリリットル)というものであらわしているようです。
ちなみに、このサイト「Strategic Vaccination for Avian Influenza in Asia The Hong Kong Experience」における香港でのH5N1を対象にした実験結果によれば、香港のA/CK/Mexico/232/94をワクチン株にしたワクチンでの、接種後十日後のH5N1への抗体のGMTは1対238.9 という結果になっているようです。(Geometric Mean Titers (GMT))は、一対いくらという数値で表されているようです。)
このサイト「Prevention of Avian Polyomavirus 」のテーブル2においては、Biomune, Inc.,のワクチン(商品名は、書いていないのですが、A/Turkey/Wisconsin/68 (H5N9)をワクチン株にした「Layermune AIV H5N9」または、Optimune AI KV(H5N2)と思われます。)を使っての、二度目のワクチン接種後二週間後の結果が出ており、ここでは、セロコンバージョン率(seroconversion rate)65パーセントで、GMTは、1対295.2 との数字が出ています。
「Seroconversionが 4-fold 以上増加」というのがひとつの基準になっているようです。
これらについては、下記のサイトもご参照ください。
「Controls, Preventions and Vaccines」
「H5 Adult - Chiron Study of Bird Flu Vaccine」
以下は、 Intervet UK社のJim Hungerford氏との一問一答です。
これは、「Q&A About Bird Flu Vaccine For Poultry」を、小生が概訳したものです。
Q 問題を起こしているウイルスがH5N1なのに、どうして、H5N2のワクチンをつかうのですか?
A Intervet UK社が、現在問題を引き起こしているH5N1と密接な関係を持つH5N2ワクチンを使っているのは、感染した鳥に対して、区別を可能とするためです。
Q ワクチン接種後、どれだけ早く、鳥を守ることができるのですか?
A 鶏は、ワクチン接種後に、免疫体を作り上げます。
われわれは、 接種後、1−2週間に、保護の効果の兆候を見ています。
3週間後に、相当な保護効果があがり、5週間後にピークに達しているようです。
保護効果の継続についてですが、最初の注射による接種後6-10週後に再接種することで、一年間は、 効果を継続できます。
最初の接種は、少なくとも、2週間前から、臨床疾病に対して、 防護措置をとることで、ウイルスの排出を激減させるでしょう。
その結果、病気の蔓延を 減少させ、感染させていた鶏が排出していたウイルスは、激減するでしょう。
Q 注射以外のワクチネーションの方法はあるのですか?
A 現在は、不活化ワクチンを使っていますので、ウイルスは、不活の状態にありますし、よき免疫反応を得るには、注射によらなければなりません。
Intervet UK社は、大規模なワクチン接種の方法を、たとえば、スプレイや水の方法で、できないものかと、調査しているところです。
しかし、このためには、バイオテクノロジーの方法によるなど、新しいタイプのワクチンを開発しなければならないのです。
まだ、この開発は、初期段階にあり、そのような製品が登録され市場に出るには、時間がかかるものと思われます。
Q 感染した動物と、ワクチン接種した動物とを区別することは、できるのですか?
A Intervet UK社のワクチンは、現在、出回っているH5N1とは異なるH5N2を使っています。
ワクチンがH5をベースにしていますので、H5ウイルスに対しては、フルに機能します。
もし、あなたが、H5N2ワクチンを接種すれば、接種された動物は、それ以上の抗体を獲得することになり、もし、H5N1の鳥からの感染を見ても、感染をしないのです。
Q ワチクチネーションが、野外での感染を隠してしまうことはあるのですか?
A いいえ、ワクチン接種された鶏には、たまには、感染するものもあります。
それらの少数の鶏は、非常に限られた量のウイルスを排出し続けることになります。
しかし、その排出されたウイルスの量は、きわめて少ないものなので、他の接種後の鶏を感染させることは、ほとんどないのです。
香港においては、Intervet UK社のワクチンが、感染農場において、広く使われてきました。
これらの農場では、ウイルスの伝播は、ワクチン接種後、18日後に、完全にブロックできました。
接種された鶏は、もはや、ウイルスを伝達することはなく、キャリアにもなりませんでした。
Q 鳥インフルエンザは、どのようにして、鳥から鳥、そして鳥からヒトへ感染するのでしょうか?
A 感染した鳥は、その糞に、膨大な量のウイルスを排出します。
その糞が、更なる感染拡大となるのです。
鳥から鳥への感染は、主に、呼吸する間にウイルスを吸い込むことによって起こります。
鶏舎から鶏舎へと、ウイルスは、主に、汚染された設備との接触によって感染をしていきます。
人間の場合には、感染した鳥との集中的な接触によって、大量のウイルスにさらされることによって感染します。
Q 不活化ワクチンを接種した鶏を食べても、安全なのでしょうか?
A はい。完全に安全です。
鳥を健康に保つために、イギリスのコマーシャル鶏は、慣例的に、いろいろな疾病に対するワクチンを、これまでしてきました。
ですから、そのようなワクチン接種された家禽生産食品類についても、安全なのです。
これは、鳥インフルエンザワクチンを接種した鶏についても、同じことが言えます。
ワクチンの消退期間は、ゼロ日です。
消退期間は、動物に与えられる最後の薬を与えた時間と、人間に最初に消費される時間との差のことを言います。
ですから、ワクチンの消退期間がゼロ日ということは、接種された鶏にとっても安全で効果的であるし、接種された鶏を食べる人間にとっても、安全ということになります。
また、ワクチン接種された雌鳥の卵をたべることについても、リスクはありません。
鳥インフルエンザは、家禽や卵を食べることでは、うつらないということは、強調しておきたいと思います。
ここに、独立機関による、この件に関するステートメントがあります。
オランダの栄養摂取センター(Voedingscentrum)からのステートメントです。
それによると、食用に加工された鶏肉や卵は、たとえ、それが、鳥インフルエンザが流行しているときでも、安全である、とのことです。
このことは、鳥インフルエンザに対するワクチン接種が行われた鳥からの肉や卵についても同じ考え方が適用できます。
ウイルスがヒトに感染しうるのは、病気や死んだ鳥に集中的に接触を持った場合についてのみです。
さらに、政府は、ウイルスが、売られている鶏肉や卵に存在しないように、あらゆる努力を続けるでしょう。
このことは、単に、消費者を守るばかりではなく、疾病の拡大を防ぐことになります。
万が一、感染した鳥や卵が売られたとしても、調理の過程で、そのウイルスは、生き残り得ないでしょう。
Q ワクチンは、一定の規則にのっとって作られるのでしょうか?
A はい。われわれは、鳥を鳥インフルエンザから守るために、一定のベースの元に作っています。
鳥インフルエンザは、たとえば、H9.H5H7のように、異なる菌株によって、しばしば引き起こされます。
Q どのくらい多くのワクチンを作ることが可能なのですか?どのくらい早く供給できるのですか? 今、各国が鳥インフルエンザの影響を受けているに十分な量なのですか?
A お問い合わせのワクチンを、われわれは、一定のベースで作っています。
われわれは、一定の販売をサポートしうるに、十分なストックを持っています。
急に大量のワクチンの供給を要求された場合には、さらに、生産を増強することもできます。
しかし、ワクチンの引渡しには、数週間から数ヶ月かかる場合もあります。
これは、生産過程の段階や、注文の状況や、現在の在庫の状況によって、異なってきます。
われわれができることは、ただ、正式の注文を受ければ供給することだけです。
われわれは、需要が増加しても、早急の供給を保障できるものではありません。
イギリスへのNobilisインフルエンザワクチンの出荷は、2006年3月半ばとなる予定です。
Q 新しいワクチンのバッチ培養をするのに、どのくらいかかるのでしょうか?
A あなたがバッチ培養をし、それから、品質管理テストをする前に、ストックの中から、適した抗原探しをし、スタートするまでに、通常、数ヶ月かかります。
たとえ、生産を可能な限りスピードアップしても、検査段階に持ち込めるバッチをつくるまでには、数週間かかるでしょう。
ワクチンのテストは、抗原や最終製品について、ヨーロッパの規則にしたがって、されなければなりません。
非常事態の場合には、最終製品の検査については、部分的には、英国政府の賛同を得て、省略できますし、そうなれば、製品は、早期に利用可能となりえます。
Q これらのワクチンは、どこで作られるのですか?
A Intervet UK社では、慣例的に、スペインとメキシコで作っています。
Q 実際に、鶏へのワクチン接種は、どのようにするのですか?
A 皮下への注射か、筋肉注射となります。
Q ワクチネーションには、どのくらいのコストがかかるのですか?
A ワクチンのコストは、一服あたり、三ペニーで、一羽につき、二服用必要ですので、一羽当たりのコストは、六ペニーです。
このコストは、ワクチン管理のための労働コストと関連しています。
Q ワクチネーションについて薦めるものがあるとすれば何ですか?
A Intervet UK社では、次のことを薦めています。
すなわち、イギリスでの放し飼い養鶏(約九百万羽)と、その他の戸外の鶏について、ワクチネーションを図ることによって、イギリスの家禽集団を、鳥インフルエンザから守ることができます。
Q 放し飼いのニワトリを、室内へ移すほうが、ワクチン接種よりも、安上がりなんではないですか?
A このことは、理論的には正しいことではあっても、実際には、重大な福祉的な意味合いを持っていなければ、これを達成するのは、困難であると考えております。
放し飼い養鶏の農業者たちのなかには、これを実施する室内設備を持っていなかったり、狭いところに閉じ込めていなかったメンドリなどは、室内に移せば、喧嘩しがちになるでしょう。
積極的なワクチネーション政策こそ、アウトブレークが起きたときに、数百万の鳥を殺処分にすることから回避させうるでしょう。
Q ワクチネーションに関して、オランダ政府が採用しているプロトコルとは、何ですか?
A オランダ政府は、すでに、動物園の鳥や、絶滅危惧種についてのワクチン接種を行っています。
これは、放し飼い養鶏についても、同様のプログラムを組んでおり、そのプランの中には、種痘計画、抗体応答評価、「おとり鳥」の要素が組み込まれています。
Intervet UK社としては、この統合化されたプログラムのタイプが、ワクチンの効果的使用法についての決定的に重要なものとなると、信じています。
オランダのワクチネーション・プログラムの目的は、放し飼い養鶏や趣味のペット・バードを守ることで、鳥インフルエンザのリスクを減少しうることにあります。
ワクチネーションは、生産者のコスト負担になり、政府は、診断に金を払うことになります。
Q フランス政府の鳥インフルエンザ防止計画とは、どのようなものですか?
A フランス政府は、ワクチネーション・プログラムを、ガチョウとか、アヒルとか、育成を保つ必要がある種の保護をターゲットにして、実施しています。
この計画は、Landes.Loire.Vendの地域で373の共同体にわたって立地している育成農場に適用されています。
現在、このワクチネーション・プログラムは、閉じ込めることが不可能なガチョウやアヒルの農場のみに関して、適用されています。
以上、翻訳終わり
参考 世界のワクチン株別 ワクチン生産動向一覧
H5株
フランス(Merial)(Trovac AIV, H5. ) A/Turkey/Ireland/83 recombinant Fowlpox vector
インドネシア(Pt. Vaksindo satwa Nusantara)(Vaksiflu AI)
インドネシア(PT. Medion Farma Jaya)(Medivac AI)
インドネシア(Pusvetma)(Afluvet)
中国(Harbin Veterinary Research Institue) A/Goose/Guangdong/1996
H5N1株
中国 (Harbin Veterinary Research Institue)A/Goose/Guangdong/1996, 低毒性
中国 (Harbin Veterinary Research Institue)A/Goose/Guangdong/1996, human influenza vaccine
H5N2株
フランス(Laprovet S.A.S. )(ITA-FLU. )
フランス( Ceva Sant・Animale SA)(FLU-KEM.) A/Chicken/Mexico/232/94/CPA H5N2 Oil emusified.
メキシコ(Intervet) A/Chicken/Mexico/232/94/CPA (H5N2)
メキシコ(Boheringer Ingelheim Vetmedica, S.A. de C.V.)(Volvac AI KV) A/Chicken/Mexico/232/94/CPA (H5N2)
メキシコ(Avimex laboratories) (Avian Influenza)A/Chicken/Mexico/232/94/CPA (H5N2)
メキシコ (Tehuacan, Puebla) A/Chicken/Mexico/232/94/CPA (H5N2)
メキシコ(Ceva de Mexico)(FLU-KEM) A/Chicken/Mexico/232/94/CPA (H5N2)
メキシコ(Avilab)(I.A. Plus)A/Chicken/Mexico/232/94/CPA-H5N2
メキシコ(Biomune)(Optimune AI KV)
オランダ(Intervet)(Nobilis influenza H5N2)A/Chicken/Mexico/232-CPA/94-H5N2
ドイツ(Boheringer Ingelheim Vetmedica, GmBH) A/Chicken/Mexico/232/94/CPA
中国 (Guangdong Yongshun Bio-pharm Co.Ltd) A/Turkey/England/N-28/73
中国(Zhaoqing Dahua agriculture Bio-pahrm Co.Ltd) A/Turkey/England/N-28/73
中国(Liaonong Yikang Bioengineering Co.Ltd) A/Turkey/England/N-28/73
中国(Nanjing Merial Animal Products Co., Ltd) A/Turkey/England/N-28/73
中国(Qilu Animal Health Products Factory) A/Turkey/England/N-28/73
中国(Chengdu Jianghua Bioproducts Co.Ltd) A/Turkey/England/N-28/73
中国(Zhengzhou Bio-pharm Co. Ltd) A/Turkey/England/N-28/73
中国(Qingdao Yebio Bioengineering Co. Ltd) (Qinliugan Miehuoyimiao (H5N28))A/Turkey/England/N-28/73
中国(Harbin Veterinary Research Institue) A/Turkey/England/N-28/73
H5N3株
アメリカ(Fort Dodge)(Poulvac Flu Fend I H5N3)A/CK/ltaly/22A/H5N9/1998
アメリカ(Overland Park)(Inactivated AIV type A, )
H5N9株
アメリカ(Fort Dodge)(Poulvac FluFend i H5N9)
アメリカ(Biomune vaccines)(Layermune AIV H5N9.)A/Turkey/Wisconsin/68 (H5N9)
イタリア(Merial Italy Spa)(Gallimune Flu H5N9)
H7N1株
オランダ(Intervet)(Nobilis influenza H7N1)A/ck/Italy/AG-473/1999-H7N1
H7N2株
アメリカ(Layermune AIV H7N2) A/Chicken/New York/273874/03 (H7N2)
H7N3株
アメリカ A/Turkey/Utah/24721-10/95 (H7N3)
フランス(Merial)(Fluvac H7)A/Chicken/Pakistan/1995-H7N3
H7N7株
オランダ(Intervet) (Nobilis Influenza H7N7) A/duck/Potsdam/15/80 (H7N7)
H9株
中国(Qingdao Yebio Bioengineering Co. Ltd)
H9N2株
イスラエル(Abic)(AI vaccine)Chickens, Turkeys
イスラエル(Biobac)(Virsin 126)Chickens, Turkeys
イスラエル(Shafit)(AI vaccine)Chickens, Turkeys
イラン(Iranian Razi Institution)(AI vaccine)Chickens, Turkeys
オランダ(Intervet)(Nobilis Influenza H9N2)
H5N2とH5N6株
オランダ(Intervet International b.v. ) A/Chicken/Mexico/232/94/CPA (H5N2 or H5N6)
メキシコ(Intervet Mexico) (Nobilis influenza H5. )
H5N2とH9株
中国(Qingdao Yebio Bioengineering Co. Ltd)(Qinliugan Erjia Miehuoyimiao (H5, H9))
H5N2株プラスLa SotaNDV
メキシコ(Ceva de Mexico)(NEW-FLU-KEM)A/Chicken/Mexico/232/94 (H5N2+La SotaNDV)
H5N9とH7N1株
フランス(Merial)(BioFlu H7N1 and H5N9 )A/chicken/Italy/1067/99 (H7N1) and A/chicken/Italy/22A/98 (H5N9)
アメリカ(Fort Dodge)(Poulvac i AI H5N9 H7N1)A/ck/Italy/22A/98-H5N9 A/ck/Italy/1067/99-H7N1
H7N1とH9N2株(Some H7N3)
フランス(Merial)
H7N3とH9N2株
パキスタン(Sindh Vaccine Production Centre)
パキスタン(Biolab (pvt) Ltd)
パキスタン(Avicina Laboratories)
パキスタン(Otoman Pharma)
ワクチン株不明のもの・その他
インドネシア(Pusvetma)(Afluvet)
インドネシア・日本(Shigeta - IPB )(Close 5.1)A/IPB-SGT/1/2004
以上
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2007/02/04 Sunday
2007/02/04(Sun)
イギリスで、七面鳥がH5N1鳥インフルエンザ感染となった。
このことで、日本のデパート筋からアクセスがあるので不思議に思っていたのだが、どうやら、今回の七面鳥の感染農場が、世界的に、七面鳥の輸出で有名な Bernard Matthews社の農場(イギリス東部の Lowestoft 近くに所在)で発生したからのようだ。
参照
「H5N1 Confirmed in England」
Bernard Matthews社は、ニュージーランド、ドイツ、フランス、ハンガリーなど、世界に七面鳥を輸出している最大手のようだ。
参照「Bernard Matthews」
会社独自の、非GMのオーガニック飼料による肥育で、信頼を集めているようである。
ちなみに、これがBernard Matthews社のサイトだが、この中で「Bootiful Family Food」とあるのは、初代の社長が、1980年に、自ら、はじめてテレビ・コマーシャル出演をしたときに、ノーフォーク訛りがひどくて、それが、逆に話題になったことを逆利用してのもののようだ。
そのときの実際のコマーシャル映像は、このサイトで見ることができる。
しかし、今回、このBernard Matthews社は、鳥インフルエンザ発生の報告をするに際して、発生からDefra(イギリス環境・食料・農村地域省)への通知が、48時間以上たって行われたことに対して、非難が集まっているようだ。
現地の模様を伝えるビデオは、こちら
Bernard Matthews社で、最初に55羽の七面鳥が死んだのが、先週の火曜日で、翌日には、さらに186羽が死んだ。
木曜日になって、急激に死亡が増え、860羽に上った。
Bernard Matthews社は、この時点で、Defraに通知をしたという。
その後、獣医が訪れ検査をしたが、その獣医によると、水曜日には、報告すべきものであったという。
木曜日の遅くに検査結果がわかり、隔離措置がとられた。
社長のBernard Matthews氏は、農場に隣接する居宅にいたが、会見を拒否したという。
その翌日には、1500羽が死んだ。
そして、金曜日に、加工工場はストップしたという。
この工場の従業員は、ポルトガルからの移住労働者で、千人以上おり、多くは、近辺のBecclesという町からバスで通っているという。
その辺の心配も、近所の住民にはあるようだ。
この会社、いろいろ、話題の多い会社のようで、二年前に、テレビ・シェフが、七面鳥に含まれる脂肪の多さを指摘し、学校給食から七面鳥を取り除くようになったところ、Bernard Matthews社は、脂肪分の少ない七面鳥を開発し、逆に売り上げを伸ばしたこともあるようだ。
しかし、今回の鳥インフルエンザ発生時の広報体制のまずさは、今後、尾を引くのではないかと、このサイト「The firm: Bad publicity strikes Bernard Matthews … again. 」では警告している。
参照「Bernard Matthews took 48 hours to report turkey deaths」
つまり、このときのBernard Matthews社の広報体制は、決して、社長の言うような『Bootiful』とはいえない代物だったということなのだろう。
一部日本の報道では、「イギリスでH5N1型のウイルスが鳥から検出されるのはこれが初めてで、イギリス当局は飼育場の残りの七面鳥を処分すると共に、飼育場一帯で家きん類の移動を禁止することにしています。」としているが、イギリスでは、過去に3回、H5N1感染に見舞われている。
第一回が、1991年で、このときのウイルスは、A/Turkey/England/50-92/91 であった。
第二回は、2005年10月で、これは、台湾からイギリスのペットバード業者に送られてきたオウムが、鳥インフルエンザに感染していたものだ。
これについては、私のブログ『ペットバードの鳥インフルエンザ感染・媒介・拡大の可能性について』や『イギリスでも、鳥インフルエンザ感染ー台湾から輸入のペット・バードから感染の疑いー』をご参照。
これは、中国の福州港から、台湾へ輸送されたペットバードのようだ。
第三回は、2006年4月で、スコットランド東海岸FifeのCellardyke村で発見された白鳥の死骸に、H5N1型鳥インフルエンザ感染が確認されたものだ。
参照「H5N1 avian flu confirmed in dead wild bird in Scotland」
しかし、このときのウイルスは、鳥フル・ウイルスのデータベースには、登録されていないようだ。
今回のイギリスでのH5N1鳥インフルエンザ発生に伴って、農水省は2月4日付けでイギリスからの鳥や鶏肉などの輸入を停止した。
これらの影響については、以前、2006年5月13日時点で、私のブログ
『欧州の鳥インフルエンザ拡大による原種鶏・種鶏の輸入停止で、日本の養鶏業はどうなる?』にまとめておいたのだが、基本的には、そのときの事情と変わらないようだ。
すなわち、平成17年におけるイギリスからの肉用鶏初生ひなの用途別、国別検疫状況を見てみると、
原種鶏 雄 58,566羽 雌 128,012羽
種鶏 雄 12,312羽 雌 79,304羽
合計 雄 70,878羽 雌 207,316羽
という状況だ。
最新時の統計については、『農林水産省動物検疫所』のサイトの中の『初生ひな(鶏)国別輸入状況』をクリックして、ご覧ください。
肉用鶏の原種鶏がイギリスからのみということである。
もっとも、イギリスのAviagen Ltdから原種鶏を輸入している株式会社日本チャンキーなどでは、Aviagen Ltdが、イギリス以外の5ヶ国(米国・ブラジル・オーストラリア・ニュージーランド・南アフリカ)からも原種鶏を供給できる体制を確立 しているところから、米国とオーストラリアからの代替輸入が可能のようだ。
卵用鶏については、原種鶏についてはドイツとアメリカがほとんどなので影響はないが、種鶏の一部がイギリスからの輸入となっているようだ。
コマーシャル鶏については、卵用鶏・肉用鶏とも、影響はないようだ。
日本のブロイラー生産事情などについては、このサイト「養鶏における生産システムと、疾病の防除対策」の31ページ以降あたりをご参照
イギリスのその他の育種会社としては、次のものがあるようだ。
ブロイラー
Cobb Breeding Company Ltd.(イギリス)
Ross Breeders Limited (スコットランド)(企業グループ BC Partners Ltd. - Aviagen Group Ltd. - Ross Breeders - Arbor Acres - Nicholas )
ブロイラー種鶏育種会社のシェア
Aviagen (Ross Chickens生産、イギリス) 49%
Cobb Vantress (Cobb Chickens生産、イギリス) 31%(うちTyson Foods6%)
Groupe Grimaud La Corbiere (Hubbard Chickens生産、フランス) 10%、
Nutreco/Hybrobreeders (Hybro Chickens生産、オランダ) 3%
と、寡占化が進んでいる。
いずれにしても、この問題は、養鶏業界にとっては、まさに、前門のトラ・後門の狼で、国内の鳥インフルエンザに匹敵する問題と、今後、なりそうな気配である。
最後になるが、このサイト『Circulation of H5N1 and H7N3 in England 』では、今回のイギリスで発見されたH5N1と、昨年イギリスで、発見されたH7N3とは、関係あるのではないかとしている。
すなわち、今回のエジプトで発見されたH5N1には、M230Iの変異において、イギリスの昨年のH7N3における変異と一致しているとしている。
エジプトのH5N1においては、このM230Iの変異は、人間と野鳥の、二つのケースにおいて見られた。
人間のケースにおいては、M230Iの変異は、アジアの変異と一致しており、そのほかの二つの変異-一つは、HA のV223I 、もうひとつは、NA のM29I -も、Shantouの鴨の変異と一致していた。
ところが、エジプトにおける野鳥より採取のH5N1ウイルスにおいては、M230Iの変異は、昨年のイギリスのH7N3での変異と一致していたということだ。
そこで、この昨年のH7N3が、ヨーロッパ圏内において、循環していたのではないかと、思われるということだ。
問題は、 H7のほうが、H5よりも、ヒトに感染しやすいということだ。
受容体ドメインにおけるM230I 変異に加えて、人間のケースにおいては、エジプトにおいては、V223I, S227Nの変異、トルコにおいては、S227N変異、イラクにおいては、N186S, Q196R変異、アゼルバイジャンにおいては、N186K変異が見られるということも、これらの変異が、ヒトへの感染を容易にしているのではないかと、見られているようだ。
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2007/02/02 Friday
2007/02/02(Fri)
エジプトで発見された、青海湖株H5N1にタミフル耐性が見つかったということについては、私のブログ「エジプトで、タミフル耐性のH5N1ウイルス検出との報道だが。」で述べたことだが、今日のRecombinomicsの記事「Migrating Tamiflu Resistance in Qinghai H5N1」では、今回エジプトのGharbiya地方で発見されたGharbiya株には、タミフル耐性変異として、N294Sでの変異以外にも、H274Yでの変異(この変異は、ヴェトナムで死亡した少女に見られたタミフル耐性変異と同じ変異配列、参照「インフルエンザA型H5N1感染治療中のタミフル耐性について」)が、Astrakhanの白鳥に見られたとしている。
また、このGharbiya株の特徴として、通常、見られるNA 遺伝子の塩基配列における、 NA 幹部(Stalk regionまたはStalk portion)配列での、二十数個のアミノ酸の欠失(amino acid deletion)が、このGharbiya株には、見られないということである。
このNA 幹部(Stalk regionまたはStalk portion)配列での、二十数個のアミノ酸の欠失(amino acid deletion)が、どのような意味を持つかについて、このサイト『Biological significance of amino acids deletion in NA stalk of H5N1 avain influenza virus』では、次のようにいっている。
「 NA 幹部(Stalk regionまたはStalk portion)におけるアミノ酸の欠失は、そのウイルスの宿主域を拡大させる効果を持ち、ウイルスの家禽への適応能力と関係しており、さらに、異なるホスト間での伝染力の能力が増すことと関連している。」
H5N1鳥インフルエンザの遺伝子型には、genotype Vとgenotype Zがあり、そのうちのgenotype Zは、タイやベトナムで2003年暮れから2004年初頭にかけて分離されたものや、2003年暮れから2004年初頭にかけて広東で分離されたものに見られ、それらのZ genotypeにおいては、上記のようなNA 幹部(Stalk regionまたはStalk portion)におけるアミノ酸の欠失という特徴があり、この特徴は、青海株にも見られるのだが、今回エジプトのGharbiya地方で発見されたGharbiya株には、二十個のアミノ酸の欠失が見られなかったということだ。
その意味では、Gharbiya株は、genotype Zの新しいタイプともみられる。
このGharbiya株と類似した株が、ナイジェリアでも、死亡者を発生させている。
このナイジェリア株とエジプトのGharbiya株との共通する変異シーケンスは、 G196A, G496A, C661T, C727T, A878G, C1018T, C1261T, C1686Tとのことだ。
参照「WHO Confirms Qinghai H5N1 Fatal Cluster in Lagos Nigeria 」
「H5N1 Evolution Via Recombination in China」
これらのことから、タミフル耐性をもたらすH5N1青海株変異は、その地域・地域によって、いろいろなシーケンスでの変異をもたらしているのではないのかとの疑念を示している。
つまり、青海湖発では、欠失していたものが、エジプトでは、復活していたという単純な事実を捉えれば、ということだ。
となれば、現在、宮崎・岡山で発見されているH5N1にしても、新たなタミフル耐性を持った青海湖H5N1株である可能性も、否定はできないということになってしまう。
なお、これまでのタミフル耐性変異のシーケンスとしては、H5N1では、R152K、H274Y、N294Sでの変異があり、H5N2では、E119G/A/D/V,R292K での変異がある。
参照「Frontline defense against the next pandemic: Antivirals for avian flu」
このところ、タミフル耐性についての私のブログ記事へのアクセスが続いているのは、ひょっとして、タミフルを飲んで、大量の鶏の処理に当たっている鳥インフルエンザ発生の宮崎・岡山の現場のかたがたからのアクセスかもしれないと思うと、ちょっと、憂鬱になってしまうのだが。
それにしても、今回、鳥インフルエンザが発生した宮崎県に他県からの要員派遣が相次いでいるのだが、パンデミックのリスク管理なりミチゲーションの点から行くと、果たしてどうなのだろう。
上記に述べた今回の日本での青海株 (H5N1 Clade 2.2(Clade 2/subclade 2.2))のタミフル耐性が未知であることも、気がかりである。
宮崎県へは、1月31日時点で、12都府県から12名の家畜防疫員(2月3日時点では、全国28道府県 35名)が現地へ派遣され、派遣された家畜防疫員の任期は、平成19年1月31日から2月3日までで、日向市内での清浄性確認検査に携わるという。
そのほか、2月1日になってからは、長崎県から、獣医師ら県職員計十三人を宮崎県に派遣することを決定、大分市では獣医師1人と保健師2人の合わせて3人の職員を宮崎の現地に派遣することにしたという。
一見、麗しい話なのだが、もしものことを考え、新型鳥インフルエンザ感染の恐れから言うと、山林火災に、飛び火を伴う籾殻をぶっ掛けているような感じもするのだが。
特に、それぞれの県なり市においての養鶏現場に近い人の応援は、帰県した後に、恩があだになる可能性も強いのではなかろうか。
通常の災害派遣要請とは、異なった観点からのアプローチが必要な気がするのだが。
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2007/01/29 Monday
2007/01/29(Mon)
今回の青海株の日本への伝染が、渡り鳥によるものとしても、では、どうして、渡り鳥の入り込めない鶏舎内にまで、入ってきてしまったのか、については、なぞが残っているのですが、専門家の中では、ハエが、二次的な役割をしているのではないかと、される方もあるようです。
サイト「2004年高病原性鳥インフルエンザ国内流行地で採集されたクロバエ(blow fly)類からのH5N1亜型インフルエンザウイルスの検出と分離」は、国立感染症研究所の研究ですが、ここにおいては、大分県九重町と京都府丹波町で冬季に活動するハエ類の採集を行い、それら採集個体からH5N1亜型インフルエンザウイルスの検出と分離を試みたところ、オオクロバエ、ケブカクロバエの一定割合から、H5N1(A/blow fly/Kyoto/93/2004)が、検出されたとしています。
また、昨年9月に、インドネシア・ジョクジャカルタのジャマダ大学(Universitas Gadjah Mada)で、同様に、ハエに鳥ウイルスが付着していたのを発見したとの報道もあったようです。
これは、ジャマダ大学のWasito氏の研究によるもので、ここでは、ハエの消化器官や呼吸器官から、ウイルスを検出したとのことです。(ただし、このときのウイルスは、まだ、「The Influenza Sequence Database」には、登録されていないようですね。
氏がジャカルタポスト紙に語った記事では、『犬も猫も、あるいは、ハエでさえも、鳥インフルエンザウイルスに感染する可能性がある。』『われわれの研究では、ハエは、H5N1ウイルスのmechanical transmitter(伝達機構)たりうることを示唆している。』( Our results suggest it is possible that blow flies could become a mechanical transmitter of H5N1 influenza virus. )と語っているようです。)
参照「Scientist warns of bird flu in flies 」
「Cats and Dogs and Flies, Oh My! 」
では、ウインドウレス(ウインドレス)ではどうかというと、これについても、以前、私のブログ記事「ウインドウレス鶏舎に対する防疫上の特別扱いは、やめるべし。」でも述べたように、開放鶏舎や放し飼い鶏舎に比べ、感染リスクは低いとはいえ、吸気部分のメッシュは、ハエの侵入を防ぐほど、細かくはない、ということのようです。
さらには、ウインドレスの換気方式には、陽圧換気・陰圧換気など、いろいろな種類はあるものの、ウインドレス鶏舎の本来の目的は、寒冷地の防寒と光線管理であり、もともと防疫専用目的には機能していないという意見もあるくらいです。
「Avian Influenza (Bird Flu): Agricultural and Wildlife Considerations 」では、感染の可能性として、次の要因を挙げているようです。
1.鳥同士が近接している場合は、空気感染もありうる。
2.呼吸器分泌物や糞などの汚物への直接的接触。
3.垂直感染は、起こっていない。
4.鶏の集団内では、次の感染要素がある。
インキュベーター内で卵が壊れた場合、雛への感染がある。
感染した鶏が、集団内を移動することによる感染拡大。
汚染設備や、従業員の衣類・靴など感染の媒介となるものの、集団内移動
野生の鳥や水鳥への接触
飲み水の糞による汚染
鶏舎内のハエ
このうち、最後の「鶏舎内のハエ」については、「Garbage flies (suspected of transmitting the virus during the 1983-1984 epidemic in Pennsylvania) 」とあり、「1983年から1984年にかけての、ペンシルベニア州でのH5N1(A/Gull/Pennsylvania/4175/83)感染拡大の原因と推測される。」とあります。
このペンシルベニアでの事例について、このサイト「Wishful Thinking」では、「鳥インフルエンザウイルスの汚染された池の水が、地下水に滲み出してきた。」としていますが、これでは、やや、推測に難があるようにも見えます。
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2007/01/25 Thursday
2007/01/25(Thu)
「中国の青海湖のH5N1株は、どのようなコースをたどって、日本にたどり着いたか?」
というような、お問い合わせが数多くありますので、わかりやすい地図を下記に示しておきます。
「地図は、ここです。」
「H5N1 Wild Bird Flu Outbreaks February 2006」より引用
地図のマークについて
青色2005/05 ⇒橙色2005/07 ⇒黄色2005/07⇒緑色2005/08/15⇒赤色2005/08/31⇒紫色2005/09⇒白色2005/10⇒空色2005/11⇒灰色2005/12⇒褐色2006/01⇒2006/02さび色
まず、地図の真ん中の青丸が青海湖の場所で、これが、一端、シベリアやモンゴルに北上してから、二手に分かれて南下し、
�^貶�は、バルカン半島を経て、ヨーロッパに渡り、ここからさらに南下してアフリカ・エジプトに渡るものと、
�△發Π貶�は、中国北東部や韓国や日本へと、南下するコースと
があります。
左記の地図が中国の地図で、中心の赤い地域が、青海湖で、ここから、拡大していったというわけですね。
2005年5月4日の青海湖でのH5N1発生時の混乱した模様が、私の2005年5月23日のブログ記事「ヒト感染の鳥インフルエンザは、本格的に世界流行の段階へ突入」に書かれていますので、ご参照ください。
まあ、この時点で、このブログ記事で予測したことが、その後、すべて当たってしまったというのは、皮肉な結果ですが。
これを、感染の年月日別に並べますと、下記のとおりです。
なお、中国内での感染については、一部、青海株だけでなく、福建株も、含みます。
2005/05-中国・青海省 剛察縣⇒
2005/06-中国・新疆 塔城地區⇒
2005/08-モンゴル、カザフスタン、ロシア、中国・西藏自治區 拉薩市⇒
2005/10-トルコ、ルーマニア、クロアチア、インド、中国・內蒙古自治區 呼和浩特市、安徽省 天長市、湖南省 湘潭縣⇒
2005/11-中国・遼寧省、山西省、湖北省、新疆維吾爾(ウイグル)自治區 、湖北省 、寧夏回族自治區、雲南省⇒
2005/12-ウクライナ、中国・広西省、江西省、福建省⇒
2006/01-イラク、中国・四川省・成都⇒
2006/02-ギリシャ、イタリア、フランス、ドイツ、オーストリア、グルジア、ナイジェリア、ニジェール、エジプト、スイス、ハンガリー、ブルガリア、スロベニア、スロバキア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、イラン、パキスタン、中国・浙(せっ)江省⇒
2006/03-アフガニスタン、イスラエル、パレスチナ、ヨルダン、カメルーン、アルバニア、アゼルバイジャン、セルビア・モンテネグロ、ポーランド、デンマーク、チェコ、中国・広東省、上海⇒
2006/04-ブルキナファソ、コートジボアール、ジプチ、イギリス⇒
2006/06−中国・深圳(深せん)⇒
2006/07-スペイン⇒
2006/10-スーダン⇒
2006/11-韓国⇒
2007/01-日本⇒?
そのほかに、参考資料としては、
「中国・鳥インフルエンザの発生時期と発生市町村名一覧」
や、
サイト「世界の鳥インフルエンザ感染分布図」
や
「禽流感地区分布示意図」
や
「中国人感染禽流感疫情分布図」
もご参照
以上のように、青海株が、世界を駆け巡ったことは、わかりましたが、そもそも、この青海株が、どこから来たのか、については、依然、なぞに包まれているようですね。
わずかに、「Probable H5N1 in Sicily Italy」など、Recombinomicsの記事において、この青海株のオリジンは、インドにあるとしているのですが、そのインドにおいて、肝心のウイルスの検出ができていないようですね。
ちなみに、「Bird Flu in Migrating Bar Headed Geese from India」では、2005年5月に中国・青海湖で発見された鳥インフルエンザは、インド北平原からの渡り鳥によるものとの見方をしており、2005年2月に、インドの Uttar Pradesh地域での豚、ヒト、孔雀の感染や、ニューデリーでのヒトの髄膜炎(流行性脳脊髄膜炎)の流行と関連があるとしています。
また、2002年には、インドで、家禽や家禽従事者から集めた血清が陽性であったことも、関係しているのではないかとみています。
インドでは、2002年に、3人の家禽従事者の血清から、H5N1抗体が見つかったことを、最近になって認めているからです。
これらの人は、当初髄膜炎の疑いで、診断を受けたものとのことです。
しかし、これらの推論とても、確証があるわけではなく、まだまだ、なぞは、続くようです。
日本への青海株の伝播ルートにしても、渡り鳥による感染としても、それが、モンゴルからの直行なのか、韓国経由の各駅停車のものなのか、それとも、青海湖直送のものなのか、まだ、わからないことが多そうですね。
何やら、大乗・小乗の仏教伝来の話のようになって来ましたが。
青海株の進化については、「H5N1 Evolution Via Recombination in China」をご参照
青海湖株とされるウイルス一覧(2006年6月時点)は、こちらのサイト『Qinghai H5N1 Bird Flu Sequences in Bali Indonesia』をご参照
なお、青海株ではない株による感染国としては、上記の福建株による中国での感染のほか、次のものがあります。
ベトナム(2004/01)、
タイ(2004/01)、
カンボジア(2004/01)、
インドネシア(2004/01)、
ラオス(2004/01)、
マレーシア(2004/05)、
ミャンマー(2005/03)
また、これ以外のH5N1発生例としては、代表例としては、次のものがあります。
スコットランド
1959年
A/chicken/Scotland/1959
アメリカ
1966年
A/turkey/Ontario/7732/66 、
1975年
A/Mallard/Wisconsin/428/75 、
1981年
A/Duck/Minnesota/1525/81 、
1983年
A/Gull/Pennsylvania/4175/83 、
イギリス
1991年
A/Turkey/England/50-92/91 、
中国
1996年
広東省A/Goose/Guangdong/1/96 、
1997年
湖北A/chicken/Hubei/wh/1997 、
1999年
広西チワン自治区 A/duck/Guangxi/07/1999 、
2000年
華東 A/Goose/Huadong/1/2000 、 福建 A/duck/Fujian/19/2000 、 広東省 A/duck/Guangdong/07/2000 、浙江 A/duck/Zhejiang/11/2000など、
2001年
安寧 A/Duck/Anyang/AVL-1/2001 、湖北 A/chicken/Hebei/718/2001 、広東 A/chicken/Guangdong/1/2001 、建徳 A/chicken/Jiande/1218/2001 、福建 A/duck/Fujian/17/2001 、広西壮族自治区 A/duck/Guangxi/50/2001 、モンゴル A/duck/Mongolia/54/01-duck/Mongolia/47/01 、上海 A/duck/Shanghai/08/2001 、開封 A/duck/kaifeng/1/01 など、
2002年
中国 A/chicken/China/1/02 、湖北 A/chicken/Hebei/108/02 、江蘇 A/chicken/Jiangsu/cz1/2002、吉林省 A/chicken/Jilin/hg/2002 、鄭州 A/chicken/zhengzhou/1/02 、福建 A/duck/Fujian/01/2002、広東 A/duck/Guangdong/22/2002 、広西壮族自治区 A/duck/Guangxi/53/2002 、上海 A/duck/Shanghai/35/2002、浙江省 A/duck/Zhejiang/bj/2002 、湖南 A/quail/yunnan/092/2002 、A/ostrich/HeNan/14/2002 、雲南 など、
2003年
A/Ck/ST/4231/2003 、A/Dk/HN/5806/2003 、湖北 A/chicken/Hubei/wn/2003 、A/chicken/Jilin/ha/2003 、A/chicken/jiyuan/1/03 、A/chicken/luohuo/3/03 、A/duck/China/E319-2/03、A/duck/Shantou/4610/2003 、A/goose/Fujian/bb/2003 、A/swine/Shandong/2/03 など、
2004年
A/Chicken/Guang xi/12/2004 、A/Chicken/Hu bei/14/2004 、A/Ck/YN/115/2004 、A/Dk/HN/101/2004 、A/Duck/Guang xi/13/2004 、A/Ph/ST/44/2004 、A/babbler/Fujian/320/04 、A/chicken/China/1204/04 、A/chicken/Guangdong/174/04 、A/chicken/Henan/01/2004 、A/chicken/Macheng/2004 、A/chicken/Shandong/K01/2004 、A/chicken/Yichang/lung-1/04 、A/goose/Huadong/220/2004 、A/swine/Anhui/ca/2004 、A/tree sparrow/Henan/1/2004 など、
香港
1997年
A/Chicken/Hong Kong/220/97 など
1998年
A/Hong Kong/97/98 など、
1999年
A/Environment/Hong Kong/437-10/99 など、
2000年
A/Duck/Hong Kong/2986.1/2000 など、
2001年
A/Chicken/Hong Kong/317.5/2001 など、
2002年
A/Ck/Hong Kong/31.2/2002 など、
2003年
A/CK/Hong Kong/YU357/03 など
2004年
A/grey heron/Hong Kong/837/2004 、A/peregrine falcon/Hong Kong/D0028/2004など、
タイ
2004年
A/Chicken/Nakorn-Patom/Thailand/CU-K2/2004、A/Chicken/Thailand/73/2004 、A/Kalji Pheasant/Bangkok/Thailand/CU-18/04 、A/Prachinburi/6231/2004 、A/chicken/Kamphaengphet-2-02/2004、A/chicken/Nakhon Pathom/Thailand/CU-14/04、A/chicken/Nakornsawan-2-02/2004 、A/chicken/Phetchabun-2-01/2004 、A/chicken/Phitsanulok-2-01/2004 、A/chicken/Ratchaburi/Thailand/CU-68/04 、A/chicken/Saraburi/Thailand/CU-17/04、A/chicken/Sukhothai-2-01/2004 、A/chicken/Uthaithani-2-01/2004 など、
ヴェトナム
2001年
A/Goose/Viet Nam/113/2001 など、
2002年
A/Duck/Viet Nam/Ncvd1/2002 など
2003年
A/Chicken/Viet Nam/Ncvd8/2003 など
2004年
A/Chicken/Viet Nam/1/2004 、A/Hanoi/03/2004 、A/chicken/Viet Nam/AG-010/2004 など、
2005年
A/Chicken/Viet Nam/NCVD10/2005 など、
インドネシア
2003年
A/Chicken/Indonesia/11/2003 、A/chicken/Pekalongan/BPPV4/2003 、A/chicken/Sragen/BPPV4/2003 、A/chicken/Wonosobo/BPPV4/2003 など、
2004年
A/Ck/Indonesia/4/2004 、
A/chicken/Bangli Bali/BPPV6-2/2004 、A/chicken/Denpasar/01/2004 、A/chicken/Jembrana/BPPV6/2004 、A/chicken/Kulon Progo/BBVet-XII-1/2004 、A/chicken/Kupang-1-NTT/BPPV6/2004 、A/chicken/Malang/BBVet-IV/2004 、A/chicken/Mangarai-NTT/BPPV6/2004 、A/chicken/Ngawi/BPPV4/2004 、A/chicken/Pangkalpinang/BPPV3/2004 、A/chicken/Purwakarta/BBVet-IV/2004 、A/chicken/Yogjakarta/BBVet-IX/2004 など、
2005年
A/Chicken/Agam/BBPVI/2005 、A/Chicken/Deli Derdang/BBPVI/2005 、A/Chicken/Langkat/BBPV1-576/2005 、A/Chicken/Medan/BBPV1-571/2005 、A/Chicken/Murao Jambi/BBPV-II/2005 など、
カンボジア
2004年
A/chicken/Cambodia/1/2004 など、
2005年
A/Cambodia/JP52a/2005 など、
マレーシア
2004年
A/chicken/Malaysia/01/2004 など、
ラオス
2004年
A/Chicken/Laos/44/2004 など、
ベルギー
2004年
A/crested eagle/Belgium/01/2004 など、
南アフリカ
2004年
A/duck/South Africa/811/2004 など、
韓国
2003年
A/Chicken/Korea/es/2003 など
日本
2003年
A/duck/Yokohama/aq10/2003
2004年
A/Chicken/Yamaguchi/7/2004 、A/chicken/Kyoto/3/2004 、A/blow fly/Kyoto/93/2004 、A/crow/Kyoto/53/2004 、A/chicken/Oita/8/2004 、A/crow/Osaka/102/2004 、A/duck/Hokkaido/Vac-1/04など、
このうち、最初のA/duck/Yokohama/aq10/2003;横浜株 は、2003年5月に中国から日本に輸入されたアヒル肉から検出されたものです。
「輸入アヒル肉からの新規遺伝子型H5N1鳥インフルエンザウイルスの分離」参照
最後のA/duck/Hokkaido/Vac-1/04は、よくわかりませんが、北海道大学の喜田教授の関係のようですね。
その他のウイルスのシーケンスについては、「The Influenza Sequence Database」をご参照
为翻译对汉语, 使用这
⇒http://translate.livedoor.com/chinese/
Translate
⇒http://www.google.com/translate_t
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2007/01/23 Tuesday
2007/01/23(Tue)
韓国の二度目の鳥インフルエンザ感染地の天安市から2キロ離れた、隣接する忠清北道清原郡の美湖川(韓国語で「미호천」)で、マガモ(韓国語では「청둥오리 」)(Anas platyrhynchos)の糞などの分泌物からH5N1が検出されたことで、昨年来の鳥インフルエンザ感染も、渡り鳥(韓国語で「철새」)によるものではなかったのか、という観測がいっそう高まっている。
その理由として、昨年から今年にかけての鳥インフルエンザ感染地の近くには、いずれも、渡り鳥の大きな飛来地があるということだ。
すなわち、昨年、第一次に発生した益山市咸悦邑惜売里(韓国語で「익산시 함열읍 석매리」)と、第二次に発生した益山市黄登面(韓国語で「익산시 황등면」)は、いずれも、渡り鳥の終結基地である錦江(韓国語で「금강」)とは、10キロメートル余しか離れておらず、第三次に発生した金堤市孔徳面(韓国語で「김제시 공덕면」)も、渡り鳥の集結基地である万頃江(マンギョンガン、韓国語で「만경강」)と接しており、第四次発生地である牙山市湯井面(韓国語で「아산시 탕정면」)も、渡り鳥が多くくる曲橋川(韓国語で「곡교천」)に近い。
今回の第五次に発生の天安市 豊歳面(韓国語で「천안시 풍세면 」)の農家は、豊歳川(韓国語で「풍세천」)と100メートルの距離にある。
このようなことから、韓国当局としては、渡り鳥の観察だけでなく、これら感染した渡り鳥の排泄物と接触する可能性のある鵲・雀・鳩など留鳥に対する監視も、強める構えのようだ。
参照「철새 도래지 주변 집중발생 … 방역당국 긴장」
为翻译对汉语, 使用这
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⇒http://www.google.com/translate_t
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2007/01/21 Sunday
2007/01/21(Sun) 08:29
韓国の忠清南道天安市(韓国語で「천안시」)豊歳面の養鶏場で1月20日、高病原性鳥インフルエンザの発生が確認された。
昨年12月に忠清南道牙山市」(韓国語で「아산시」)で高病原性鳥インフルエンザが確認されて以来、5番目の発生だ。
このサイト「H5N1 in Central South Korea」によると、この昨年から今年にかけての、韓国と日本での鳥インフルエンザ発生の状況が、2003年12月から 2004年 1月にかけての鳥インフルエンザの状況と酷似しているとしている。
このときも、2003年12月に韓国で鳥インフルエンザが発生し、2004年1月に日本の山口で、鳥インフルエンザが発生した。
ここでは、韓国での鳥インフルエンザ発生は、発生時期から見て、モンゴルから飛来したオオハクチョウ(Whooper swans) (Cygnus cygnus)(韓国語で「큰고니」)が関係しているのではないという仮説を立てている。
参考「気がかりな、モンゴルのマナヅル繁殖地での鳥インフルエンザ拡大」
しかし、日本への感染がオオハクチョウによったものとは、断定してはいない。
概して、この時期、オオハクチョウは、ほとんど、北日本中心にみられる(北海道・東北・新潟、富山・茨城・群馬・千葉がほとんど)が、まれに、九州でも、諫早湾などに見られたとの報告もあるようだ。
しかし、韓国での鳥インフルエンザの発生地である忠清南道(韓国語で「충청남도」)の近くの渡り鳥の生息地である浅水湾(韓国語で「천수만 」)などのコロニーで、他の鳥に感染が広がり、マガモなどの別の渡り鳥がウイルスを日本へ運んだとの仮説もありうるだろう。
左記は、浅水湾でのオオハクチョウの模様である。
韓国の報道では、農林部家畜防疫課長の発表によると、今回、鳥インフルエンザが発生した天安市の ヨンジョン里産卵農場(용정리산란계농장)空2キロ地点の豊歲川(풍세천)と美湖川(미호천)の分流点で採取した野鳥(マガモ)(韓国語では「청둥오리 」)(Anas platyrhynchos)の分泌物からH5N1を検出したことから、感染原因は、渡り鳥(철새)であるとの見解を示した。
左記は、同じく、浅水湾におけるマガモのコロニーの模様である。
忠清南道は緊急防疫対策会議を開き、渡り鳥接近遮断方案を論議したという。
ここでは、「現場周辺に渡り鳥狩りの犬を放す」などのチン案が出されたという。
このサイトやこのサイトは、その様子を伝えるビデオである。(写真の下の「300K」「56K」または、赤いマークをクリックしてください。)
今回の鳥インフルエンザの渡り鳥原因説が強まるにつれ、今回の発生地の天安市に隣接する昨年末の発生地・牙山市では、有数の渡り鳥飛来地である「곡교천」(この写真が「곡교천」)を、抱えるだけに、ひときわ神経質になっているとのことである。
参考「충남도 AI 비상대책회의… 방역 총력 당부 」


上記の図は、昨年の11月から12月にかけての鳥インフルエンザ発生箇所と、今回発生の鳥インフルエンザ発生の位置関係を示したものだ。
「천안에서 고병원성 AI 또 발생] 철새가 의심스러워」
「AI, 철새가 옮겼을 가능성 커졌다」より引用
1.2006年11月19日発生 全羅北道・益山市・咸悦(韓国語では「익산시 함열」)
2.2006年11月26日発生 全羅北道・益山市・黄登(韓国語では「익산시 황등」)
3.2006年12月07日発生 全羅北道・金堤市・功徳(韓国語では「김제시 공덕」)
4.2006年12月21日発生 忠清南道・牙山市・湯井面・吉山里(韓国語では「아산시 탕정」)
5.2007年01月20日発生 忠清南道・天安市・豊歳面・龍井里(韓国語では「천안시풍년면」)
モンゴルでのオオハクチョウのH5N1感染は、昨年、A/whooper swan/Mongolia/2/2006 のウイルスとして、確認されている。
参照「H5N1 Qinghai Emergence in Mongolia 」
このモンゴルのウイルスの変異は、次の10箇所にあるとされている。
G59A, T211C, C268T, A539G, C796T, T868C, A1300G, C1330T, G1562T, C1618T.
このうち、青海株(A/Bar headed goose/Qinghai/1A/2005)での変異と一致しているのは、ひとつを除いて、全部のようだ。
興味あるのは、今回、日本の宮崎で発見されたウイルスの変異箇所が、このモンゴルのオオハクチョウのウイルスA/whooper swan/Mongolia/2/2006の変異箇所と、どの程度一致しているかによって、感染経路がかなりはっきりしてくるのではなかろうか。
ちなみに、日本に飛来するオオハクチョウの追跡調査については、東京大学大学院農学生命科学研究科・樋口 広芳教授らの、衛星追跡にもとづく次の研究があるようだ。
「Kanai, Y., Sato, F., Ueta, M., Minton, J., Higuchi, H., Soma, M., Mita, N. and Matsui, S. 1997. The migration routes and important restsites of Whooper Swans satellite-tracked from northern Japan」
参考1.モンゴルのオオハクチョウのH5N1ウイルスの変異点と、他の地域のウイルスの変異点との対照表
「H5N1 Qinghai Emergence in Mongolia 」より引用(太字が、モンゴルのオオハクチョウのウィルス)
参考「Evolution of H5N1 Headlines 」
G59A
AB263752 A/whooper swan/Mongolia/2/06 2006 H5N1 DQ343150 A/chicken/Hebei/326/2005 2005 H5N1
DQ320915 A/goose/Shantou/2216/2005 2005 H5N1
AY609312 A/chicken/Guangdong/174/04 2004 H5N1
AY737289 A/chicken/Guangdong/191/04 2004 H5N1
DQ343151 A/chicken/Hebei/718/2001 2001 H5N1
AY585365 A/duck/Guangxi/35/2001 2001 H5N1
T211C
DQ661910 A/chicken/Afghanistan/1207/2006 2006 H5N1
DQ676834 A/chicken/Krasnodar/01/2006 2006 H5N1
DQ440535 A/swan/Iran/754/2006 2006 H5N1
DQ412997 A/swan/Italy/179/06 2006 H5N1
ISDN136919 A/swan/Italy/179/2006 2006 H5N1
AB263752 A/whooper swan/Mongolia/2/06 2006 H5N1
C268T
DQ661910 A/chicken/Afghanistan/1207/2006 2006 H5N1
AB263752 A/whooper swan/Mongolia/2/06 2006 H5N1 ISDN124038 A/Chicken/Viet Nam/NCVD09/2005 2005 H5N1
ISDN124037 A/Chicken/Viet Nam/NCVD10/2005 2005 H5N1
AM183674 A/chicken/Vietnam/P22/05 2005 H5N1
AM183673 A/chicken/Vietnam/P78/05 2005 H5
DQ497674 A/duck/Vietnam/272/2005 2005 H5N1
AM183676 A/duck/Vietnam/AG40-O2/05 2005 H5
DQ497677 A/mallard/Vietnam/352/2005 2005 H5N1
ISDN111351 A/Chicken/Indonesia/7/2003 2003 H5N1
DQ497646 A/chicken/Sragen/BPPV4/2003 2003 H5N1
DQ497681 A/chicken/Vietnam/28/2003 2003 H5N1
DQ497693 A/chicken/Vietnam/8/2003 2003 H5N1
AY585364 A/duck/Guangxi/22/2001 2001 H5N1
ISDN38260 A/Goose/Viet Nam/113/2001 2001 H5N1
ISDN38261 A/Goose/Viet Nam/324/2001 2001 H5N1
A539G
DQ661910 A/chicken/Afghanistan/1207/2006 2006 H5N1
DQ440535 A/swan/Iran/754/2006 2006 H5N1
DQ412997 A/swan/Italy/179/06 2006 H5N1
ISDN136919 A/swan/Italy/179/2006 2006 H5N1
AB263752 A/whooper swan/Mongolia/2/06 2006 H5N1 DQ320939 A/duck/Vietnam/568/2005 2005 H5N1
AY737289 A/chicken/Guangdong/191/04 2004 H5N1
AY518362 A/duck/China/E319-2/03 2003 H5N1
T796C
AB263752 A/whooper swan/Mongolia/2/06 2006 H5N1
DQ320939 A/duck/Vietnam/568/2005 2005 H5N1
AY585373 A/duck/Guangdong/07/2000 2000 H5N1
AY059476 A/Duck/Hong Kong/ww381/2000 2000 H5N1
AY059477 A/Duck/Hong Kong/ww382/2000 2000 H5N1
AY059478 A/Duck/Hong Kong/ww461/2000 2000 H5N1
AY059479 A/Duck/Hong Kong/ww487/2000 2000 H5N1
AY059480 A/Goose/Hong Kong/ww491/2000 2000 H5N1
DQ092869 A/Pekin duck/Singapore/F59/04/98 1998 H5N2
AF194992 A/Chicken/Italy/9097/97 1997 H5N9
ISDN49024 A/duck/Singapore/3/97 1997 H5N3
AF303057 A/duck/Singapore/Q-F119-3/97 1997 H5N3
S68489 A/turkey/England/50-92/91 1991 H5N1
AF082042 A/Duck/Potsdam/1402-6/86 1986 H5N2
CY006036 A/duck/Potsdam/2216-4/1984 1984 H5N6
AF082041 A/Duck/Potsdam/2216-4/84 1984 H5N6
M18450 A/Duck/Ireland/113/83 1983 H5N8
M18451 A/Turkey/Ireland/1378/83 1983 H5N8
AF082039 A/Duck/Hong Kong/698/79 1979 H5N3
AF290443 A/Duck/Ho Chi Minh/14/78 1978 H5N3
CY005575 A/duck/Hong Kong/342/1978 1978 H5N2
U20475 A/duck/Hong Kong/342/78 1978 H5N2
CY006028 A/goose/Hong Kong/23/1978 1978 H5N3
AF082038 A/Duck/Hong Kong/205/77 1977 H5N3
AB241615 A/duck/Miyagi/54/76 1976 H5N3
T868C
DQ661910 A/chicken/Afghanistan/1207/2006 2006 H5N1
DQ440535 A/swan/Iran/754/2006 2006 H5N1
DQ412997 A/swan/Italy/179/06 2006 H5N1
ISDN136919 A/swan/Italy/179/2006 2006 H5N1
AB263752 A/whooper swan/Mongolia/2/06 2006 H5N1 DQ104701 A/duck broiler/Malaysia/F118/08/04 2004 H5N2
DQ122147 A/duck broiler/Malaysia/F189/07/04 2004 H5N2
AB241624 A/duck/Hokkaido/101/04 2004 H5N3
AB241625 A/duck/Hokkaido/193/04 2004 H5N3
AB241626 A/duck/Hokkaido/299/04 2004 H5N3
AJ715872 A/Hanoi/03/2004 2004 H5N1
AY651335 A/Viet Nam/3046/2004 2004 H5N1
ISDN40278 A/Viet Nam/3212/2004 2004 H5N1
AJ632269 A/chicken/France/03426a/03 2003 H5N2
DQ497679 A/chicken/Vietnam/20/2003 2003 H5N1
DQ320938 A/chicken/Vietnam/27/2003 2003 H5N1
DQ497681 A/chicken/Vietnam/28/2003 2003 H5N1
DQ497693 A/chicken/Vietnam/8/2003 2003 H5N1
AY995885 A/mallard/Sweden/21/02 2002 H5N2
AY995895 A/mallard/Sweden/58/02 2002 H5N3
AF194169 A/Chicken/Italy/312/97 1997 H5N2
A1300G
AB263752 A/whooper swan/Mongolia/2/06 2006 H5N1
(plus many other H5N1 isolates)
C1330T
DQ661910 A/chicken/Afghanistan/1207/2006 2006 H5N1
AB263752 A/whooper swan/Mongolia/2/06 2006 H5N1
DQ497651 A/chicken/Gunung Kidal/BBVW/2005 2005 H5N1
DQ497643 A/chicken/Magetan/BBVW/2005 2005 H5N1
DQ320933 A/chicken/Wajo/BBVM/2005 2005 H5N1
DQ497659 A/duck/Parepare/BBVM/2005 2005 H5N1
DQ387854 A/mallard/Bavaria/1/2005 2005 H5N2
DQ647648 A/ostrich/South Africa/1/2004 2004 H5N2
DQ007623 A/Anas platyrhynchos/Chany Lake 2003 H5N3
AY995886 A/mallard/Sweden/22/02 2002 H5N9
AY995887 A/mallard/Sweden/27/02 2002 H5N9
AY995888 A/mallard/Sweden/28/02 2002 H5N9
AY995889 A/mallard/Sweden/31/02 2002 H5N2
AY995890 A/mallard/Sweden/37/02 2002 H5N9
AY995891 A/mallard/Sweden/39/02 2002 H5N3
AY995892 A/mallard/Sweden/40/02 2002 H5N6
AY995893 A/mallard/Sweden/49/02 2002 H5N9
AY995894 A/mallard/Sweden/52/02 2002 H5N9
AY995897 A/mallard/Sweden/79/02 2002 H5N9
AY995898 A/mallard/Sweden/80/02 2002 H5N9
AJ621807 A/duck/Primorie/2633/01 2001 H5N3
AY075030 A/Goose/Hong Kong/3014.5/2000 2000 H5N1
AY059482 A/Goose/Hong Kong/3014.8/2000 2000 H5N1
AY684894 A/mallard/Netherlands/3/99 1999 H5N2
AJ305306 A/chicken/Italy/8/98 1998 H5N2
AF194169 A/Chicken/Italy/312/97 1997 H5N2
AF194990 A/Chicken/Italy/367/97 1997 H5N2
AF194992 A/Chicken/Italy/9097/97 1997 H5N9
AF194991 A/Guinea Fowl/Italy/330/97 1997 H5N2
G1562T
AB263752 A/whooper swan/Mongolia/2/06 2006 H5N1 DQ497642 A/chicken/Malang/BBVet-IV/2004 2004 H5N1
DQ497653 A/chicken/Purwakarta/BBVet-IV/2004 2004 H5N1
C1618T
DQ661910 A/chicken/Afghanistan/1207/2006 2006 H5N1
ISDN133364 A/Turkey/65596/06 2006 H5N1
AB263752 A/whooper swan/Mongolia/2/06 2006 H5N1
DQ320910 A/chicken/Hunan/999/2005 2005 H5N1
DQ095630 A/Duck/Hunan/114/05 2005 H5N1
DQ320902 A/duck/Hunan/127/2005 2005 H5N1
DQ320903 A/duck/Hunan/139/2005 2005 H5N1
DQ320904 A/duck/Hunan/149/2005 2005 H5N1
DQ320905 A/duck/Hunan/152/2005 2005 H5N1
DQ320906 A/duck/Hunan/157/2005 2005 H5N1
DQ320907 A/duck/Hunan/160/2005 2005 H5N1
DQ320908 A/duck/Hunan/166/2005 2005 H5N1
DQ320909 A/duck/Hunan/182/2005 2005 H5N1
DQ095631 A/Duck/Hunan/191/05 2005 H5N1
DQ387854 A/mallard/Bavaria/1/2005 2005 H5N2
AF509025 A/Chicken/Hong Kong/715.5/01 2001 H5N1
AY221524 A/Chicken/Hong Kong/FY150/01 2001 H5N1
AF509019 A/Chicken/Hong Kong/FY150/01 2001 H5N1
AY221523 A/Chicken/Hong Kong/FY150/01-MB 2001 H5N1
AF509016 A/Chicken/Hong Kong/FY77/01 HA 2001 H5N1
AY221522 A/Chicken/Hong Kong/NT873.3/01 2001 H5N1
AY221521 A/Chicken/Hong Kong/NT873.3/01-MB 2001 H5N1
AY221526 A/Pheasant/Hong Kong/FY155/01 2001 H5N1
AF509020 A/Pheasant/Hong Kong/FY155/01 2001 H5N1
AY221525 A/Pheasant/Hong Kong/FY155/01-MB 2001 H5N1
M18450 A/Duck/Ireland/113/83 1983 H5N8
M18451 A/Turkey/Ireland/1378/83 1983 H5N8
X07869 A/chicken/Scotland/59 1959 H5N1
X07826 A/Chicken/Scotland/59 1959 H5N1
参考2. 青海株の変異箇所
下記の通り。
RNAフラグメント(RNA fragments)1.PB2
A1398G T1460C
RNAフラグメント2.PB1
T87C C557T G1362T T2196C
RNAフラグメント3.PA
T147C G228A T571C T1594C G1825G
RNAフラグメント4.HA
G59A C796T A1300G G1562T
RNAフラグメント5.NP
C74T G343A
RNAフラグメント6.NA
C162T C979T G1361A
RNAフラグメント7.MP
C559A
RNAフラグメント8.NS
T41A A849G A851G
G59A, T211C, C268T, A539G, C796T, T868C, A1300G, C1330T, G1562T, C1618T.
参照「Tuva and Mongolia H5N1 Bird Flu Sequences Are Similar」
A/whooper swan/Mongolia/2/2006の遺伝子配列については、このサイトご参照
为翻译对汉语, 使用这
⇒http://translate.livedoor.com/chinese/
Translate
⇒http://www.google.com/translate_t
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