Sasayama’s Weblog


2006/11/23 Thursday

韓国で、大規模な鳥インフルエンザ発生

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 15:49:58

2006/11/23(Thu)
 
null韓国南部の全羅北道(Jeollabukdo)郡 益山(Iksan)市(韓国語で「익산시」)咸M献愁ネ里(地図は、こちらこちらご参照)の「씨암탉」養鶏場で、大規模な鳥インフルエンザ(韓国語で「조류독감」)が、発生した。

先週日曜日以来、養鶏場の鶏一万三千羽のうち、六千羽が死亡しているという。

ウイルスの型などは、不明であるが、今週の土曜日までに確定する見通しである。

韓国での大規模な鳥インフルエンザの発生は、2003年12月以来のものである。
参照

韓国語ニュースサイトでの鳥インフルエンザ関連報道は、こちらか、こちらからどうぞ。。

韓国語の翻訳は、このサイトからどうぞ。

ビデオは、韓国語ですが、こちらこちらからどうぞ。

2006/11/24追記 渡り鳥は、鳥インフルエンザ発生の朝鮮半島を経由して、南に向かう季節

今回の韓国での鳥インフルエンザ発生は、渡り鳥シーズンだけに、及ぼすところ、大きそうだ。

特に、ロシアやカザフスタンやモンゴルから南に向かう渡り鳥の休憩地が朝鮮半島であるところから、韓国政府は、頭を抱えているようだ。

とりあえず、渡り鳥の季節には、家禽を屋内にとどめておいたり、渡り鳥の鳥インフルエンザ感染状態をモニターする体制をしくとかの対策しか、思いついていないようなのだが。

ちなみに、シベリアからのフライウェイは、この図のように、朝鮮半島をかすっていっている。

null韓国の渡り鳥(韓国語で「철새」)の飛来地としては、忠清南道浅水湾(韓国語で「천수만 」)、京畿道シファ湖(韓国語で「시화호 」)、坡州市臨津江(韓国語で「임진강이」)江原道鉄原郡(韓国語で「철원평야」)、全羅南道栄山湖順天湾(韓国語で「순천만」)などがある。

今回の発生地は、冬には、コハクチョウやマガモ、ミヤコドリやズグロカモメなどが飛来する忠清南道錦江(クムガン)河、に近い。(参照地図このサイト)( 錦江(韓国語で「금강」)(左側の図では、左側の海岸沿いの下から二番目の赤丸の地帯)は、忠清南道(チュンチョンナムド)と全羅北道(チョルラナムド)の境界線に位置している。錦江での水鳥の写真は、こちら参照)

この韓国SBSテレビの映像では、洛東江(ナクトン(Naktong)川)近辺を飛び交う渡り鳥のすさまじい大群を映し出しており、また、もう一つの韓国SBSテレビの映像では、今回の鳥インフルエンザ発生地と渡り鳥の休憩地とは、10キロメートルしか離れていなくて、そこに、60万羽の野鳥がいるとして、鳥インフルエンザ発生養鶏場周辺の道路に落とされた渡り鳥の糞などを映し出している。

韓国の渡り鳥の飛来地の写真は、こちらのサイトや、こちらのサイトや、こちらのサイトもご参照

朝鮮半島からの渡り鳥のフライウェイは、この通り、四方に広がっている。

null左記の図について、このサイト「익산 AI는 주범은 철새? 」は、次のような説明をしている。

「韓国の農林部関係者は 11月27日 “獣医科学検疫院専門家で構成された調査班の見解によると、今回の韓国の鳥インフルエンザは、渡り鳥によって、感染された可能性が強いとの見解を示した。
今回、鳥インフルエンザが発見された益山は、韓国有数の渡り鳥飛来地である錦江と近い距離にあり、2003年 12月に忠清北道で発生した鳥インフルエンザの原因も、渡り鳥と考えられるところから、今回の発生も、冬の渡り鳥と、密接な関係にあるとみなければならない。
マガモ(청둥오리)、コガモ (가창오리), 野生のガン (쇠기러기)など、北方からきた渡り鳥は 10月末から江華島(강화도,左記地図の左上から一番目)に飛来し、忠清南道浅水湾(천수만、左記地図の左上から二番目)→錦江( 금강하구、左記地図の左上から三番目)→栄山江(영산강、下記地図の左一番下)・洛東江(낙동강、下記地図の右下から二番目)下流などを経て、来年2月頃に、韓国を飛び立つと思われる。
従って、今月から、来年 2月までを 、韓国での鳥インフルエンザ特別防疫期間に、設定する。
この期間には江華島(강화도)、忠清南道浅水湾(천수만)、錦江( 금강하구)、栄山江(영산강)、洛東江(낙동강)下流などの、渡り鳥渡来地 30余箇所で、野鳥の感染の有無について調査する。」

null左記の図は、「江華島(강화도)」周辺の野鳥の飛来地のロケーションである。

江華島(カンファド)は、長花里(チャンファリ)、如此里(ヨチャリ)地域と席毛島(ソンモド)、注文島(チュムンド)など島一帯にかけて広がる干潟1億3千6百万坪からなり、韓国の国家天然記念物第419号に指定されている。

地図上部の真ん中の「江華島(강화도)」から、各飛来地に通じるフライウェイがあるようだ。
参照「강화도 갯벌에서의 철새관찰 요령

日本とのフライウェイトの関係だが、このサイトにみるように、ロシア→朝鮮半島→日本の九州→ニュージーランド へのフライウェイなどがある。

なお、「シギ」は、韓国語で「도요새」、「チドリ」は、韓国語で、「치드리」という。

なお、このサイトの赤い旗のところが、韓国の各渡り鳥飛来地についての解説である。

こちらのサイトもご参照

参照
「S.Korea poultry farm has suspected bird flu case

近くの主なダムサイト一覧

2006/11/25 追記 韓国で二例目の鳥インフルエンザ発生

今回発生したのは、京畿道 平澤市( Pyeongtaek)(韓国語では「평택」)の南70キロメートルにある農家で、今週の火曜日から、200羽が死亡したという。

低毒性のものというが、確定はされていない。

参照
Low-grade bird flu kills 200 chickens in Seoul: ministry

なお、二例目に関しての
ビデオ放送は、こちらのサイト(左側の鶏の写真の下にある赤いテレビマークをクリックすると、みられます。)

韓国語ニュース報道は、このサイトご参照

2006/11/25 追記   韓国の鳥インフルエンザは、H5N1と判明

null韓国政府当局は、本日、今回の韓国での鳥インフルエンザウイルスは、H5N1であると判明したと発表した。

これを受けて、発生養鶏場の周囲500メートル以内にある6つの養鶏場の鶏二十三万六千羽を殺処分することとした。

また、これには、300頭の豚と577頭の犬の処分も含まれる。

さらに、10キロメートル以内を隔離地域とし、その中での鶏や卵の移動を禁止した。

さらに、今後、3キロメートル以内の家畜の殺処分へと、拡大する予定である。

このように、対象養鶏場がさらに拡大されることもあり、最大、221養鶏場五百万羽に及ぶことも考えられる。

この図をご参照

これに関する韓国のテレビはこちらからどうぞ。

ちなみに、韓国語で、タミフルのことを「타미플루」というらしい。

参照「South Korea confirms bird flu of H5N1 strain

2006/11/26 追記 韓国の農業大臣が、鶏肉の安全性を強調するためのデモンストレーション

韓国の農業大臣が、今日、鶏肉を食べさせる食堂や、鶏肉を扱う市場を視察し、鶏肉を食べたり、さわったりして、その安全性を強調していた。

このサイトがその模様を報道したKBSテレビ。

写真の下の青マーク(300Kまたは56K)をクリックすると、みられます。

食べているのは参鶏湯(サムゲタン)でしょうかね?

2006/11/27 追記 続々、鳥インフルエンザ発生

先に韓国の京畿道の平沢市で鶏283羽が低病原性の鳥インフルエンザが原因で死んでいたが、その同じ京畿道の楊平郡介郡面で飼育されていた鶏800羽余りがこの3〜4日間で死亡したことがわかった。

また、忠清南道・瑞山市の養鶏場でも、鳥インフルエンザ1次抗体試験の結果、陽性反応が確認された。

忠清南道が27日、明らかにした。

現在、国立獣医科学検疫院に精密検査を依頼した状態だ。

この養鶏場は、高病原性鳥インフルエンザが発生した全羅北道・益山市の養鶏場から卵の供給を受けていたふ化場からひよこを購入し飼育していた。

これで、韓国での鳥インフルエンザ(未確定を含む)は、全羅北道・益山市、京畿道・平澤市、京畿道・楊平郡介郡面、忠清南道・瑞山市の四件となった。

2006/11/27 追記 韓国の鳥インフルエンザで、渡り鳥原因説に論争
このサイト
によると、今回の韓国の益山での鳥インフルエンザの原因について、国立獣医科学検疫院では、渡り鳥を原因と見ているようだ。

その理由として鳥インフルエンザが確認された益山の農場が、渡り鳥がたくさん集まる錦江(クムガン)の河口から10キロほど離れている所にあるからだとしている。

しかし、環境運動連合のキム・キョンウォン湿地海洋チーム長は「原因を野生鳥類に断定したら、防疫に問題が生じうる」とし「足りない鳥インフルエンザ関連の研究者を補足するのが急がれる」と指摘している。

また、SBSテレビでは、鳥インフルエンザ発生に伴う、鶏肉加工業の影響についてふれ、ここ2年間順調にきた鶏肉加工産業は、今回の事件で三割の減産体制を迫られるとしている。

画像の下の赤いマークをクリックしてみてください。

2006/11/28追記 韓国の益山で、また、鳥インフルエンザ発生

韓国での第一回目の発生地の益山で、再び、鳥インフルエンザが発生した。
この農場は、初めに発生した益山の養鶏農場からわ3キロ離れた地点にあり、26日から2日で206羽が集団死したという。

28日午後に、確定判定結果が出る見通し。

なお、この段になって、韓国の鳥インフルエンザ早期防疫のための初動体制の確立の遅れが指摘されてきた。

最初に発見の益山の養鶏農場主は、地方自治体など関連機関に申告せず、死んだニワトリを数百キロを積んで運ぶなどしていた。

また、主務部署である農林部は発病1週間が経っても発病場所半径500メートル以内の家畜現況さえまともに把握できていなかった。

この結果、最初の発生以後の、申告が遅れたことが響き、現在、鳥インフルエンザが発生した全国4地域はすべて最初の集団死後4〜6日が過ぎてから防疫当局に届けた有様であったという。

また、全羅南道地域では、ここ1ヶ月の間に全羅北道の最初の感染農家である益山の養鶏場と接触していた養鶏農家が67軒に達しているとして、神経質になっているという。

追記

益山での二例目の鳥インフルエンザ疑いについて、国立獣医科学検疫院で精密検査を行なっところH5N1型に判明した。

農林部など防疫当局は、該当農場と初めて感染が確認された農場との関連性を調べる疫学調査を進めている。
今回の農場は、初めて感染が確認された農場から半径3キロ、すなわち「危険地域」の境界付近に位置している。

2006/11/30追記 韓国の鳥インフルエンザの殺処分範囲拡大

韓国で、益山で、最初に発生した農場と、次に発生した農場のそれぞれ周囲3キロメートルにある家禽について、殺処分がされる見通しになった。

この措置によって、当初、発生した農場の半径3km内にいる鶏40万羽と、2番目鯣生の農場半径3km内の70万羽の鶏、合計100万羽余りの鶏が殺処分されるものと見こまれる。
参照

参照

参考1. 韓国の渡り鳥飛来地一覧

■ 철원평야  (江原道鉄原郡)上記の地図では、中央内陸部上から一番目
■ 한강 미사리(팔당대교) 上記の地図では、 左側上から二番目
■ 한강 밤섬
■ 임진각, 오두산 전망대  (坡州市臨津江)上記の地図では、左側上から一番目
■ 천수만  (忠清南道浅水湾)上記の地図では、左の上から三番目
■ 낙동강 하구  上記の地図では、右側下から二番目の海側
■ 주남저수지  上記の地図では、右側下から二番目の内陸部
■ 우포늪  上記の地図では、右側下から三番目の内陸部
■ 동해안 석호(화진포·청초호·경포호)  上記の地図では、右側上から二番目と一番目
■ 금강 하구   上記の地図では、左側下から二番目
■ 제주도 성산포 및 하도리 양식장上記の地図では、一番下の島の済州島
■ 고천암호

日本語と韓国語との対比での水鳥生息地一覧

鉄原セムトン「철원평야 」
漢江「한강」
江華花道面干拓地と如此里「여행정보 」
浅水湾「천수만 」
安山始華湖「시화호 」
錦江河口 牛浦沼「금강」)
注南貯水池 「창원」
海平湿地「낙동강」
洛東江「부산 낙동강 」
順天湾「순천만」
済州下道里 「제주도 성산포 및 하도리 양식장」

参照
韓国での水鳥観測地一覧表
韓国バードウォッチング
韓国の地名については「韓国地名一覧&郵便番号・地図表示 一覧表示
韓国の渡り鳥飛来地検索
参照

参考2.韓国のテレビ報道が伝える韓国鳥インフルエンザの実態

1.KBSの報道

テレビ報道1−01
テレビ報道1−02
テレビ報道1−03
テレビ報道1−04
テレビ報道1−05
テレビ報道1−06
テレビ報道1−07
テレビ報道1−08
テレビ報道1−09
テレビ報道1−10
テレビ報道1−11

上記サイトは、画面の下の青マーク(300Kまたは56K)をクリックすると、みられます。

なお、その他の最新のKBSの鳥インフルエンザ関連最新ビデオは、このサイトのなかの「VOD」をクリックしてください。(音声だけのも混ざっていますが。)

2.SBSの報道

テレビ報道2−01
テレビ報道2−02
テレビ報道2−03

上記サイトは、画面の下の赤マークをクリックすると、みられます

3.CBSの報道
テレビ報道3−01

上記サイトは、画面の下の青マーク(VOD)をクリックすると、みられます。

韓国語の翻訳は、こちらのサイトからどうぞ


为翻译对汉语, 使用这
http://translate.livedoor.com/chinese/

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2006/11/22 Wednesday

院内感染菌「クロストリジウム・ディフィシル」の変異株が日本でも感染拡大の兆し

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 20:46:10

2006/11/22(Wed)
 
null国立感染症研究所などのグループが学会で報告したところによると、院内感染菌「クロストリジウム・ディフィシル」(Clostridium difficile)の変異株が、国内で初確認されたという。

この変異株は、北米やヨーロッパの病院や高齢者施設などで広がっているもので、これまでの「クロストリジウム・ディフィシル」より、数倍の毒性を持つものである。

通常のクロストリジウム・ディフィシルは新生児の糞便中で約半数程度に認められ、その存在自体で、消化器症状をみることはないのだが、抗生物質の投与によって、腸内細菌叢が変化し、菌交代によって増殖を始め、トキシン-A、トキシン-Bと呼ばれる毒素を産生し、この、トキシン-A(A-toxin)が産生する毒素(エンテロトキシン−enterotoxin −)と、トキシン-B(B-toxin)が産生する毒素( サイトトキシン-cytotoxin-)が腸管粘膜に障害を起こし、クロストリジウムディフィシル関連腸炎(CDAD:Clostridium difficile associated. diarrhea、偽膜性大腸炎 pseudomembranous colitis (PMC))に至ることがある。

偽膜(pseudo=偽の、membranous=膜形成性の)とは、本来の粘膜が壊死して、壊死細胞片、浸潤細胞、線維素から成る偽の膜で覆われることから、この名前がついている。

この場合、トキシン-Aも、トキシン-Bも、炎症カスケードを活性化させる役割を、ともに持つが、トキシン-Aは、細胞間の結合を崩壊させる役割を持ち(腸管毒素)、その結果、分泌液の増加、粘膜損傷、浮腫、腫脹の発生を起こし、トキシン-Bは、細胞骨格破壊の役割を持つ(細胞毒素)、とされている。

このトキシンの産生をコントロールするものとして、tcdC遺伝子(toxin regulator gene)というものがあるのだが、近時、発見されたクロストリジウム・ディフィシル(PCR ribotype 027(toxinotype III))では、この、tcdC遺伝子が変異しており、毒素産生を制御しているtcdC遺伝子内の塩基配列に18bp(bp=塩基対=はDNAの長さの単位、base pair)が欠失(18-bp deletion)しており、このためトキシンの産生をコントロールすることができないため、トキシン-A、トキシン-Bの産生がそれぞれ16、20倍に増加していることがわかっている。

このクロストリジウム・ディフィシルには、トキシンA(遺伝子名は、tcdA)、トキシンB(遺伝子名は、tcdB,)にくわえ、第3の毒素と言われるバイナリー・トキシン(binary toxin、ADP-ribosyltransferase 、ADPRT、遺伝子名はcdtA/cdtB)が産生しているもので、これをトキシノタイプIIIとして、分類している。
参考「Novel multiplex-PCR method for simultaneous detection of Clostridium difficile toxin A and toxin B and the binary toxin (cdtA/cdtB) genes applied on a Danish cohort

そのほかに、大腸菌16S rDNA遺伝子(rRNA−リボゾーム(Ribosome) RNA(リボ核酸)−は、大きさによって23S,16S,5S rRNAに分類され、それをコードするのが rDNA遺伝子 )も毒性に関与している。

今回、国立感染症研究所などが発表のクロストリジウム・ディフィシルも、この毒性の強い、「PCR ribotype 027(toxinotype III)」とよばれるものとみられる。

この、「PCR ribotype 027(toxinotype III)」は、こちらのサイト「Table 2. Correlation of toxinotyping with other typing methods」によれば、
ToxinotypeがIIIで
Serogroup(血清群)がA1, A5, G で
Ribotypeが027、034、075、080あるうちの027ということになる。

このクロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)というのは、どこの国でも、やっかいなものとなっているようだ。

クロストリジウム・ディフィシルが出現したのは、1978年であり、それは、clindamycin(クリンダマイシン、日本での商品名はダラシンS、クリダマシン、パナンコシン、ハンダラミン、ミドシン、モハマイシン、リンタシンSなど)に対する耐性菌としてであった。

その治療薬としては、1983年までは、経口服用の vancomycin(日本での商品名: バンコマイシン)が使われた。

しかし、多くの患者に対しては、このvancomycin服用は、効果があったが、25パーセントの患者に対しては、効かなかった。

そして、1983年から2003年にかけて、クロストリジウム・ディフィシルは、cephalosporins(セファロスポリン、日本での商品名は、セファメジン、セファトレキシールなど多数、セフェム系抗生物質 は、第一世代セフェムから第三世代セフェムまである。)耐性菌となった。

この治療に使われたのは、metronidazole(メトロニダゾール、日本の商品名は、フラジールなど)であった。

しばらくは、このmetronidazoleがクロストリジウム・ディフィシル治療の標準になったが、2003年から、今回のようなクロストリジウム・ディフィシル変異株の出現によって、新たな治療方法が、模索されつつある。
参考「The New Epidemic of Clostridium difficile–Associated Enteric Disease

もっとも、このサイト「Clostridium difficile PCR ribotype 027, toxinotype III in the Netherlands」でのオランダのPCR ribotype 027クロストリジウム・ディフィシル変異株治療例では、これまでのmetronidazoleに代わって、再び、vancomycinでの治療を施しているとの記述もみられる。

これらの抗生物質とクロストリジウム・ディフィシルとの追いかけごっこの動きとは別に、新たな視点から、クロストリジウム・ディフィシル対策を講じようとする動きもある。

このサイト「ImmuCell’s Milk Immunoglobulin Technology」では、ドナー牛の初乳からとった DiffGAMという製品(IMMUCELL CP社製)が、耐性化してきかなくなった抗生物質の代わりに、CDAD (クロストリジウム・ディフィシル関連下痢症、Clostridium difficile associated colitis) に効くとしている。

初乳に含まれる免疫グロプリンが、効果的のようだ。

これについては、このサイト
Colostrum」もご参照

参照
Clostridium difficile Toxins: Mechanism of Action and Role in Disease
Characterization of a toxin A-negative, toxin B-positive strain of Clostridium difficile.」
http://www.biomerieux.com/upload/api_news_no.14.pdf
Clostridium difficile PCR ribotype 027, toxinotype III in the Netherlands
Molecular Analysis of Clostridium difficile PCR Ribotype 027 Isolates from Eastern and Western Canada


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2006/11/21 Tuesday

アルゼンチンがトウモロコシの輸出停止

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 10:13:39

2006/11/21(Tue)
 
nullアルゼンチンの農務長官Miguel Campos 氏は、11月17日、次期収穫期(2月)以降の新しいコーンについて、輸出を停止すると発表した。

すでに契約済みのコーンの契約トン数は、一千五十万メトリックトンあるといわれる。

輸出停止の理由として、輸出量の増加が、アルゼンチン国内流通量を制約する結果、国内消費者に高いコーンを買わせている結果(国内消費分は、一千七百五十万トンのうち、八百万トン程度とみられている。)となっているためとの理由をつけている。

この輸出停止が、すでに契約済みの一千五十万メトリックトン分にも及ぶかどうかは定かではないが、コーンの国際市況に大きな影響を与えるものとみられる。

この発表のあと、シカゴのコーンの相場は、1996年7月以来、10年来の高値を示し、3パーセント以上の上昇を示した。

ちなみに、世界のトウモロコシの輸出量のうち、米国が70%であり、アルゼンチンは、2位の13%、そして三位は、中国の、3%である。

日本のトウモロコシ輸入量に占めるアルゼンチンのシェアは、年なり季節なりによって異なるが、 5 %から15%程度とみられている。

以前は、口てい疫の関係で、飼料用がストップしたことがあったほか、二三年前には、遺伝子組み換えコーンの輸入騒ぎもあったようだ。

このアルゼンチンのコーン輸出停止は、世界のエタノール生産の今後にも、少なからぬ影響を与えるものとみられる。

また、アメリカの干ばつの影響によるコーンの不作もあり、きわめて不安定な市況となるものと、今後、みられる。

参考
Corn Rises as Argentina Halts Exports to Conserve Supplies 」
Argentina Said to Take Action on Corn Exports

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2006/11/18 Saturday

赤潮発生と黄砂発生との因果関係はあるのか?

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 11:03:14

2006/11/18(Sat)
 
null長崎大学の環東シナ海海洋環境資源研究センターの研究チームが、西日本各地で深刻な漁業被害を引き起こしている赤潮プランクトン「コクロディニウム・ポリクリコイデス」の発生源が東シナ海であることをDNA解析で突き止めたという。
参照「魚大量死の原因「コクロディニウム」 「赤潮」発生源は東シナ海 長崎大研究班DNAで特定

ここで、思い出したのだが、黄砂と赤潮の発生という、奇妙な因果関係について、いつだか、耳にしたことがあったのだが。

以前に書いたサイトの記事「生態学的な仮説にもとづく有明海の調査を
でも書いたのだが、赤潮発生に「鉄仮説」(The Iron Hypothesis)というものがあるということだった。
参考「The iron hypothesis: Basic research meets environmental policy
The Iron Hypothesis」

1996年アメリカとカナダとの国境・エリー湖で見られた水中の鉄分に反応する赤潮が存在するなど、特定成分に反応した赤潮発生が、世界各地から報告されているという。

また、珪藻は、その発生のためには、オルト珪酸(水ガラス)の形で珪素をとりこまねばならないという栄養要求性をもっているという。

諫早湾などの工事現場で、珪藻の異常発生が見られるのは、建設予定地の地盤強化のために、水ガラス系の薬液を注入して人工的な難透水層をつくる(グラウト)ことが影響していると、私は見ているのだが。

今回の長崎大学の研究対象のコックロディニウム・ポリクロコイデス(Cochlodinium polykrikoides)は、珪藻でなく、渦鞭毛藻だが、珪藻から渦鞭毛藻への遷移という事態も、考えられるとの説もある。

ところで、黄砂の成分だが、、シリコンが24〜32%、アルミニウムが5.9〜7.4%、カルシウムが6.2〜12%、微量の鉄などが混じっているという。

となると、あながち、上記の鉄仮説も、珪素と珪藻の発生の関係も、因果関係がないとは、いえきれなさそうにも見えるのだが。

ちなみに、黄砂が降る範囲は、上記の地図のようである。

見事に、今回の研究の東シナ海と一致している。

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2006/11/17 Friday

狂犬病は、犬だけのものではないのに。

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 21:09:20

2006/11/17(Fri)

 
nullフィリピンで、犬にかまれて狂犬病になり死亡した京都の60代の男性のニュースで、テレビは、もちきりだが、肝心の『狂犬病は犬ばかりのものではない。』という点がしっかり伝えられていないような気がする。

狂犬病を人に伝染させる動物としては、犬のほかには、次の動物が含まれるようだ。

猫(Cat), アライグマ(Raccoon), キツネ(Fox), スカンク(Skunk)、こうもり(Bat)、ウッドチャック(げっ歯目リス科マーモット属で、groundhog ともいう。)、ジャッカル(jackal )などがある。

このビデオは、猫の狂犬病の話、

このビデオは、アライグマの狂犬病の話、

このビデオは、こうもりの狂犬病の話

このビデオは、キツネの狂犬病の話

である。

また、2003年に南米のボリビアで、狂犬病のハムスターにかまれ、すくなくとも、40人が治療を受けたようだ。
参照「RABIES, HAMSTER - BOLIVIA EX PERU: ALERT

もっとも、このハムスター、クリスマスプレゼント用に、買ってきたもののようで、南米の別の国から輸入されてきたもののようだが. 

別のサイトによると、ハムスター自体は、狂犬病ウイルスの宿主となることはなく、犬などの唾液に、ハムスターが接触する場合としている。

ちなみに、狂犬病のウイルスは、ラブドウイルス(rhabdovirus、HIRRV)科で、このウイルスは、鯉、うなぎ、ひらめ、雷魚などの魚にもあるという。

狂犬病のウイルスは、このラブドウイルス科(Rhabdoviridae)のなかの、リッサウイルス(lyssavirus )とされている。

これに対するワクチンとしては、HDCV(Chiron Behring社Sanofi-Pasteur社), PCECV(Chiron Behring社)、AVA/Biothrax(Bioport社),PHKCV(地方メーカー) PVRV(Sanofi-Pasteur社)などがある。
参考「Zoonotic Infections:Rabies

発症すると、恐水病(hydrophobia)となる。

この文字通り、水を恐れる症状で、水を飲めなくなってしまうという。

凶暴性狂犬病(Furious Rabies)と、寡黙性狂犬病(Dumb Rabies)とがあるようだ。

感染から、発症までには、次の三段階があるとされる。

第一段階

前駆期(prodromal period)といわれる期間で、およそ、1日から4日までの間。
この期間は、熱、頭痛、筋肉痛、食欲不振、吐き気、セキ、咽頭炎などが続く。
動物にかまれた跡が、うずくような引きつるような感じになる。

第二段階

脳炎のような症状を見せ始める。
神経過敏となり、幻覚症状を見せ始める。
筋肉の痙攣が始まり、異常な姿勢をとり始める。
音や、触感に、きわめて敏感になる。
唾液や涙が絶え間なく出始め、声帯が麻痺して、声が出なくなる。

最終段階
神経系の破壊が始まる。
顔の筋肉を動かすことができなくなり、呼吸をすることが困難になり、つばを飲み込むこともできなくなる。
その結果、口から泡を吹いてくる。
最後は、昏睡状態になり、呼吸停止となる。
狂犬病の症状が出てから、4日から20日以内に死に至る。
参考
Rabies - rare but deadly infection

2006/11/22追記 狂犬病発症2例目、フィリピンから帰国の男性

厚生労働省は22日、フィリピンから一時帰国した横浜市の65歳の男性が狂犬病を発症したと発表した。

マニラ近郊で8月に犬に手をかまれたという。

国内での狂犬病患者は16日に京都市の男性が36年ぶりに確認されたばかりで、今年2例目。

厚労省は海外渡航者向けに全国の検疫所を通じ空港や港に狂犬病への注意を促すポスターを張り出した。

男性は仕事のためフィリピンに滞在、今年10月22日に一時帰国した。11月15日に風邪のような症状と右肩の痛みを訴え、19日に病院で受診、いったん帰宅したが夜に呼吸困難になり翌日に再度受診した。

狂犬病の疑いがみられたため、別の病院に転院。現在は人工呼吸器を付け重体という。
厚労省によると、京都の男性との関連性はない。

との記事

私の掲示板でのやりとりが、現実の脅威になりつつある感じですね。

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まだ、高いワード・エクセルのソフトを買おうなんて思っていらっしゃる方へ

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 19:30:12

2006/11/18(Sat)
 
nullコンピュータの初歩のかたが、最初に薦められるのが、ワード・エクセルの使い方ってのが定番のようで。

そんなかたが、高いワード・エクセルを、パソコン教室に通うために、買わせられているとしたら、それは、むごいお話。

そこで、ここのブログにこられるかたなら、そんなことは、とうにご存知なことでしょうけれども、耳寄りなお話を。

結構高い値段(Microsoft Office 5万円)のするワード・エクセルのソフトを、無理して買う必要は、まったくありません。

名前は、ちょっと違いますが、ワード・エクセルとまったく同じ機能で、本当のワード・エクセルで作ったファイルも、このソフトで開けるOpenOffice.orgを、ただでダウンロードされてみては?

このサイト
http://ja.openoffice.org/からダウンロードできますよ。

実は、私も、以前のワードは、秋葉原のジャンク屋さんで、正体不明のワード(一応、プロダクトキーは、ついていましたが。)を千円で売ってたのを使ってたんですが、今は、この、ただのOpenOffice.orgを使って、何事もこなしています。

これには、ワード・エクセルのほか、パワーポイントもついていて、合計6種類のソフトが使えます。

各アプリケーションの概要は、このサイトからどうぞ。

実は、このソフト、ドイツ製(ドイツの StarDivison 社)なんですが、このごろでは、日本語での解説サイトも数多くあり、不自由しません。

それに、マイクロソフトのワード・エクセルと、ほとんど同じ使い方なので、便利です。

一部には、マイクロソフトの経営基盤を侵すのではないかと、心配する向きもあるほどのようですね。
企業の中には、これまで、マイクロソフトを使っていて、そのバージョンアップ費用を節約するために、全社で使っているマイクロソフトのワード・エクセルソフトを、この無料のOpenOffice.orgにのり換えて、大幅なコスト削減を図っているところもあるようですね。

参考
Microsoft Office との対応
機能 OpenOffice.org 対 Microsoft Office
ワープロ Writer 対 Microsoft Word
表計算 Calc 対 Microsoft Excel
データベース Base 対 Microsoft Access
プレゼンテーション Impress 対 Microsoft PowerPoint
HTML編集 HTML Editor 対 Microsoft FrontPage
描画ツール Draw 対 Microsoft Draw
数式作成 Math Editor 対 Word の数式エディタ


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ミルトン・フリードマンさん亡き後のレッセ・フェーレ

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 11:02:04

2006/11/17(Fri)

nullレッセ・フェーレ(レッセ・フェール)の重鎮であるミルトン・フリードマンさんが、ご逝去されたという。

まあ、市場経済への父親という観点から見ると、ケインズは、金は出すが、口も出すガミガミ父親で、フリードマンは、金は出すかどうかは、わからないが、口は出さない自由放任父親ということなのだろうが、しかし、このレッセ・フェーレという言葉自体、そんなに、単純化ができるものでもなさそうで、この機会にもっと、この言葉なり概念を、今日的に考えなおさなければならないのかなぁ、とも、思う。

もともと、この言葉、wiki pediaによれば、フランス語の「 “laissez faire, laissez aller, laissez passer,” 」(英語では、”let make, let go, let pass”日本語では、”作らせよう、行かせよう、通過させよう”)という意味なんだそうで。
参考「Laissez-faire
Milton Friedman

もともとは、18世紀の重農主義者たちが、政府の取引制限に対して、使った語句なんだそうだ。

重商主義に対峙する言葉として、使われたとの記述もある。

それが、アダムスミスの『見えざる手』による市場の予定調和説につながるのだが、その後、大恐慌が起こり、この大恐慌の原因は、レッセ・フェーレとの指弾を受けて後、しばらく、レッセ・フェーレ論は、後退を余儀なくされる。

そして、その復活を提起したのが、このたびご逝去されたミルトン・フリードマンであった。

ミルトンフリードマンは、大恐慌がおきたときには、すでにフーバー大統領政権の規制に見られるごとく、政府の管理規制や高税賦課が始まっていて、その後の、ルーズベルト大統領のニューディール政策が、いっそう、経済への国家管理政策を推し進めたと、主張した。

その後フリードマンに加えて、シカゴ学派とされるハイエクが、この概念を、個人の経済的自由という領域にまで、拡大していった。

今日のレッセフェーレは、これまでに見たような、原初的な意味でのそれではなく、経済への一定の政府干渉を含んだものとして、とらえられている。

それは、自由市場が自由であるがためのセーフティーネットだったり、国際協約に元ずく、コンプライアンスの遵守だったり、寡占禁止のための独占禁止法の強化だったりしている。

つまり、レッセフェーレの概念は、日々、進化し、かつ、変質してきているのである。

小泉改革での市場万能主義は、やや、その点を見誤った、古い意味でのレッセフェーレに走りすぎた感じも見られる。

フリードマン亡き後、新時代にあったレッセフェーレの概念を切り開くのは、おそらく、政府・民間・NPO・市民の四極にとっての『モデラート にコントロールされたレッセフェーレ』ということになるのだろうか?

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2006/11/14 Tuesday

親自由貿易主義(Pro-Free Trade)からの曲がり角

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 09:57:05

2006/11/14(Tue)
 
nullアメリカの中間選挙での民主党の躍進は、これまでの親自由貿易主義(Pro-Free Trade)から、反自由貿易主義への曲がり角をも、招きかねない状況となっているようだ。

この論評「Major trade fight predicted in next Congress」では、その辺を次のように分析している。

アメリカ上院は、下院に比して、これまで、親自由貿易主義者の上院議員が多かった。

しかし、今回の中間選挙で選出されたオハイオ州選出のSherrod Brown議員や、ノースカロライナ州選出の下院議員Heath Shuler氏やインディアナ州選出の下院議員Joe Donnelly氏らは、いまや、変化の時が来たとして、親自由貿易主義(Pro-Free Trade)に対する挑戦を、公然と口にしている。

そして、その挑戦の先頭に立つ議員として、Sherrod Brown上院議員は、みずからと、Bernie Sanders下院議員とをあげる。

Public Citizen Trade CampaignのディレクターであるLori Wallach氏の見方によると、今回の改選で、上院のこれまでの親自由貿易主義的議員のうちの33議員が、離脱すると見ている。

また、大統領のファストトラック権限についても、これまでの無条件承認ではなく、そこに、一定の労働的・環境的標準の元での承認になるべきという。

そして、彼ら反自由貿易主義的議員の最初の役割は、来年6月にくる大統領のファストトラック権限阻止にあると、公言する。

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2006/11/13 Monday

APECは、ドーハラウンド早期再開を叫べども。

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 18:11:46

2006/11/13(Mon)
 
nullアジア太平洋経済協力会議(APEC)の高級事務レベル会合(SOM)が12日、ベトナムのハノイで始まり、中断している世界貿易機関(WTO)新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)早期再開の必要性を強く訴える声明を閣僚や首脳レベルで出すことで合意したという。
 
しかし、問題は、アメリカのブッシュ大統領にある。

今回の中間選挙で、上院・下院とも、過半数を失い、アメリカ議会へのコントロール権をうしなったブッシュ大統領だが、来年の夏(2007年7月1日)までは、ファストトラック権限( 「貿易促進権限」(TPA:Trade Promotion Authority)(米国の憲法は、「通商に関する権限は議会にある」と定めているが、この権限をファストトラック権限として、大統領に期限付きで与えている。)があるので、アメリカ議会の如何にかかわらず、大統領は、ドーハラウンド再開に向けての、行動ができる。

というのは、2005年7月1日のファストトラック権限期限切れのときに、ブッシュ大統領が2年間の延長を要請したが、期限までに上下両院で不承認案が審議されなかったので、自動的に2007年7月1日までの期限延長が決まっていたからである。

しかし、この2007年7月1日を過ぎると、まさに、ブッシュ大統領は、レームダックとなってしまう。

それを乗り切れるのは、超党派(バイパルチザン)(by-partisan )対策のみ、といわれているようだ。

しかし、今回再選されてきた民主党の両院議員の中には、強烈な保護貿易や、外国人労働者の排斥を公約にうたって当選してきた議員も多いだけに、ファストトラックの期限延長は、難しいようである。

不幸なことに、ドーハラウンドに限らず、コロンビア、ペルー、ヴェトナムとの貿易交渉など、目白押しの状況のようである。

となると、ブッシュ大統領は、一定のファストトラック権限の限定を図っての期限延長を求めるのか、それとも、初の女性の下院議長である民主党のNancy Pelosi氏をパートナーにしての、新たな展開を試行錯誤するのか、注目される。

しかし、下院議長予定者の民主党のNancy Pelosi氏は、あくまで、民主党の「Six for ‘06」アジェンダにしたがって行動するという。

この「Six for ‘06」アジェンダとは、『新しいアメリカの方向』と題されての「1.国家安全保障、2.職と賃金、3.エネルギーの自立、4.誰しも得られる健康、5.引老後の安全、6.すべての人の就学機会」の六つを柱とするもので、さらに、好ましくない方向として「1.安全の弱体化、2.経済不安の増大、3.学費の増嵩、4.エネルギー価格の高騰、5.医療費の高騰、6.老後の不安の増大」をあげており、これに背馳する政策は、受け付けないという姿勢のようだ。

参考
通商交渉とファストトラック権限
APEC officials urge revival of WTO talks
Apec summit to focus on trade drive
Stephen King: Bernanke vs Trichet… Who’s your money on?
Now what?」
「U.S. trade policy is likely to face changes from Congress
Democrats launch ‘Six for ‘06′ agenda

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2006/11/11 Saturday

特定失踪者問題調査会は、NHK放送命令なんか、望んでいないのに。

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 10:31:40

2006/11/11(Sat)
 
null総務大臣の放送命令なんて、いかにも、おどろおどろしく、官憲支配くさい言葉なのだが、どんなことなのか。

平たく言えば、現在、北朝鮮拉致被害者救済のためのラジオ放送「しおかぜ」があるが、これでは不十分なので、もっと、NHKがNHKラジオ国際放送(「NHKワールド・ラジオ日本」)で北朝鮮による拉致問題を重点的に取り上げるように、電波監理審議会の答申を経て、総務大臣が、放送法33条にもとづいて、NHKに命令するってことなのかな。

でも、肝心の放送「しおかぜ」を運営する「特定失踪者問題調査会」のほうでは、「『しおかぜ』そのものに対して、金銭的支援などをしてくれるのならともかく、NHK国際放送の『命令放送』で『しおかぜ』を流してほしいとは思わない」と、有難迷惑のようである。
参考「「『命令放送』のひとり歩きは迷惑」 対北朝鮮放送代表

特定失踪者問題調査会が、真に要望しているのは、次の二点のようである。

1、現在の英国にある放送配信会社「VTコミュニケーションズ」(VT社)経由の送信に関わる費用の負担

2、茨城にあるKDDIの送信施設の利用が可能であれば、手続き、技術面、資金面での具体的かつ早急な対応

参照
1.「荒木和博BLOG-しおかぜについての見解-」
2.韓国を訪れた荒木さんに、「しおかぜ」についてインタビューしたKim Yong Hunさんの記事「“Only Democratization of North Korea Can Free the Abduction Victims” 」(The Daily NK)

大体、プロパガンタ放送の有効性というのは、極端に薄れているし、ましてや、北朝鮮で、一般庶民が、そのような敵性放送を聞くための短波ラジオを持っているはずもない。

まだ、中波ラジオなら、まだしも。

(しかし、北朝鮮には、三百七十五万台のラジオセットがあるとされているが、その多くは、特定周波数に固定されているとの説もある。
この記事によれば、市民がラジオを購入したばあいには、 必ず人民保安省(警察署)に申告することとなっており、申告されたラジオは、クリスタル選局による周波数固定式のものか、または、北朝鮮の公式放送の周波数1つにチャンネルが、半田付けで、固定されるという。
そこで、 この半田付けされた固定ラジオの周波数を専門的に解く人々がいて、そのためには、 北朝鮮のお金で1万8千ウォン程度の費用が掛るという。
中波ラジオでさえ、このようなのだから、短波ラジオについては、推して知るべし、である。

北朝鮮中波周波数リスト」によれば、出力別の中波の周波数分布図は次のとおりである。

大出力(1500kw)-657kHz.1053kHz.1080kHz
中出力(500kw)-621kHz、720kHz.801kHz.819kHz.855kHz.
小出力(250kw)-684kHz.864kHz.999kHz
弱出力(50kw)-702kHz.729kHz.765kHz.810kHz.882kHz.927kHz.
弱小出力(2kw)-1368kHz

このうち、弱出力、弱小出力にあたる、日本のNHKの周波数局名(つまり、北朝鮮の固定周波数ラジオにも、飛び込みうる周波数)は、「主なラジオの周波数」や「【周波数一覧】AM」によれば

702kHz→北見第二(10kw).
729kHz→名古屋第一(50kw).
765kHz→該当なし(山梨放送5kw).
810kHz→該当なし(AFN東京50kw).
882kHz→静岡第一(10kw).
927kHz→稚内第一(1kw).
1368kHz→鶴岡第一(1kw)

となる。

なお、その他の大出力・中出力・小出力についての国内該当周波数放送局名は、下記のとおりである。

北朝鮮大出力放送局(1500kw)周波数
657kHz→該当なし、
1053kHz→中部日本放送:愛知/名古屋(50kw)、
1080kHz→該当なし

北朝鮮中出力放送局(500kw)周波数
621kHz→NHK第1:旭川(3kw)、
720kHz→岐阜ラジオ:岐阜/高山(100w)、岐阜ラジオ:岐阜/神岡(100w)、中部日本放送:三重/熊野(100w)、 KBCラジオ:福岡/北九州(1kw)、
801kHz→北海道放送:北海道/根室(100w)、北海道放送:北海道/北見(100w)、北海道放送:北海道/苫小牧(100w)、北海道放送:北海道/遠軽(100w)、秋田放送:秋田/鹿角(100w)、東北放送:宮城/気仙沼(100w)、ラジオ福島:福島/原町(100w)、東海ラジオ放送:岐阜/恵那(100w)、中部日本放送:三重/尾鷲(100w)、
819kHz→NHK第1:長野/長野(5kw)、
855kHz→該当なし

北朝鮮小出力放送局(250kw)周波数
684kHz→IBC岩手放送:岩手/盛岡(5kw)、 IBC岩手放送:岩手/大船渡(1kw)、 IBC岩手放送:岩手/久慈(100w)、IBC岩手放送:岩手/岩泉(100w)、NHK第1:長崎/長崎(5kw)
864kHz→北海道放送:北海道/旭川(3kw)、北海道放送:北海道/室蘭(3kw)、北海道放送:北海道/遠別(1kw )、栃木放送:栃木/那須(1kw)、信越放送:長野/松本(1kw)、福井放送:福井/福井(5kw)、東海ラジオ放送:愛知/豊橋(100w)、ラジオ沖縄:沖縄/那覇(10kw)
999kHz→NHK第1:青森/八戸(1kw)、NHK第1:新潟/糸魚川(100w)、NHK第1:長野/駒ヶ根(100w)、NHK第1:京都/宮津(100w)、NHK第1:島根/津和野(100w)、NHK第1:広島/尾道(1kw)、NHK第1:高知/中村(1kw)

参考「Communications in North Korea」「Broadcasts into North Korea」「Political Rights and Civil Liberties in North Korea」「Travel more difficult

このサイト「Strange Gift from Above」には、アメリカは、二百万ドルを使って、北朝鮮の国境沿いに、ミニラジオを空中投下するなどの記事が載っていますね。)

日本海側に住むものにとって、深夜になると、700ヘルツあたりからがんがん聞こえてくる大陸の中波放送の威力を、東北出身の総務大臣なら、わかっていそうなはずなのだが。

特に、朝鮮半島では、NHK東京第二がよく聞こえるようである。
参考「北朝鮮中波周波数リスト
近隣諸国放送情報板

特定失踪者問題調査会の荒木和博氏は、「NHKは現在の内容のままでも、中波放送を北朝鮮に聞こえるよう工夫するだけで北朝鮮に対するきわめて有益な放送が可能だ」と提言している。

「特定失踪者問題調査会」がいわれるように、そんな短波のNHKラジオ国際放送(「NHKワールド・ラジオ日本」)(ハングル語での番組は、こちら)を使うよりも、日本の国内の中波放送の内容を不自然でないかたちで、実質それ用の内容を含ませたり、アンテナの指向性(もっとも、中波の指向性は、そんなに鋭いものではないのだが、単一指向性のアンテナ複数と、無指向性のアンテナとを組み合わせることによって、かなりの効果を挙げうると聞いている。)をちょっと、大陸向けに調整することで、かなりの効果が、実質出るはずだ。

それは、NHK放送命令なんて、仰々しいことをやらなくても、NHKは、自主的にやるはずだ。

ここに、実際、中国の瀋 陽 (シェンヤン)で、「しおかぜ」第一放送を受信した音声受信ファイルがある。

ずいぶん、クリアーに聞こえていますね。

そして、これがInterval Signal Onlineに収録されている2005年10月31日放送の音声ファイルだ。(英語版の2006年2月7日放送の音声ファイルは、こちら)

参照「Interval Signal Online-KOREA, NORTH-」(ここで、”Clandestine”と書いてあるのは、「地下放送局」(Clandestine Radio Station)の意味)

『しおかぜ』の送信所は、49mバンドの時代は、北朝鮮向けの短波放送「開かれた北韓放送」(Open Radio for North Korea)とともに、ロシア・イルクーツクから、送信されていた。

しかし、北朝鮮政府が、この「開かれた北韓放送」の送信について、ロシア政府に対してクレームを付け、ロシアが「開かれた北韓放送」の送信を一方的に中止したため、日本の「しおかぜ」と、「開かれた北韓放送』をともに配信している英国のVT社は、『しおかぜ』についての送信についても、同様の懸念を持った。

そこで、特定失踪者問題調査会は、拉致被害者向けの呼びかけと、ニュースや解説の放送とを分離し、さらに放送時間や周波数、そして送信地も変更する方針を決め、VT社との契約を変更し、周波数を31mバンドにかえるとともに、送信所を北朝鮮と国交のない東アジアの某国(このサイトでは、「台湾」となっている)に変更したという経緯があるようだ。
参照「特定失踪者問題調査会の北朝鮮向け短波放送「しおかぜ」送信地・放送時間・周波数を変更

この構図からすると、このNHK放送命令という、いさましい話、拉致問題に政治的裨益を求めたがる大臣なり政治家たちのパフォーマンスに振り回された形の結果のようだ。

それにしても、放送命令、命令放送とは、いやな言葉だ。

この点については、NHKさんにご同情申し上げる。

『****に刃物』ならぬ『総務大臣に**』ってとこですかな? 

ところで、肝心の『しおかぜ』のほうだが、短波放送の49mバンドの5.89MHz(5890KHz)のほうが、2006年6月15日で廃止になり、2006年6月15日から、いずれも、31mバンドとなり、第一放送(9645キロヘルツ):午前5時30分〜6時 第二放送(9730キロヘルツ、11月11日からは、9950キロヘルツ):午後10時00分〜10時30分に放送となっている。

ジャミング対応についてだが、基本的に電波妨害できる範囲はそれほど広くなく、北朝鮮全国土をカバーすることは不可能とのことである。

とはいえ、このサイトに見るように、依然、妨害電波は、出ているようだ。

2006年5月5日ころからジャミングが出始め、その後、周波数を変えては、また、ジャミング、という、追いかけっこが続いているようだ。

(ここで、余談だが、ジャミングの先進国の中国では、当初は、ノイズによるジャミングを外国放送に対して流していたが、それが、最近では、中国の太鼓や、ワルツなどの音楽や、中国中央放送の番組やらを、ターゲットとされる外国放送に対して、絶え間なく、ジャミングとしてぶつけるようになってきているようだ。
この放送局は、「Sound of Hope」という、地下放送局で、音声ファイルは、このようである
参照「INTERVAL SIGNALS ONLINE-China Mainland-」
そのほか、『Great Brightness Radio』や『Ming Hui Radio』や『 New Star Broadcasting Station』や『Voice of China』や『Voice of China Reborn』なども、地下放送局かその部類のようである。
中国は、2004年に、フランスのThales Companyという会社から、ジャミング用の軍用施設を買い受け、また、同社のジャミング技術(Sky Wave(上空波)ジャミング)を導入しているようである。
参考「Overcoming the Radio Broadcast Jamming Facilities Bought and Installed by the Chinese Authorities at Huge Expense
Systematic Interference Targets SOH Broadcast

なお、冷戦時代に使われたジャミング発生のための大掛かりな機器の写真が、このサイトにあって、興味深い。)

こんなことで、久しぶりに、短波放送なんて、なつかしい言葉が出てきて、納戸に突っ込んであった、かつてのソニーの名機「Sony ICF-6800W」を引っ張り出してきた。

うーん、いかにもメカっぽいのが、なんとも、いい感じですね。

まだ、機能しているようだ。

この「Sony ICF-6800W」、BCLの機械としては、ヤエスなどに比して、安物に入るが、機能的には、BFO (Beat Frequency Oscillator)など、一応、すべてついているという、コストパフォーマンスものだ。

ほかにも、AOR AR3000AUというのも持っていたが、どこに突っ込んでしまったのか、さっぱり所在がわからない。

参考
放送法

(国際放送等の実施の命令等)
第33条 総務大臣は、協会に対し、放送区域、放送事項その他必要な事項を指定して国際放送を行うべきことを命じ、又は委託して放送をさせる区域、委託放送事項その他必要な事項を指定して委託協会国際放送業務を行うべきことを命ずることができる。
2 協会は、前項の国際放送の放送番組の外国における送信を外国放送事業者に委託する場合において、必要と認めるときは、当該外国放送事業者との間の協定に基づきその者に係る中継国際放送を行うことができる。
3 第9条第7項の規定は、前項の協定に準用する。この場合において、同条第7項中「又は変更し」とあるのは、「変更し、又は廃止し」と読み替えるものとする。

(業務)第9条 協会は、第7条の目的を達成するため、次の業務を行う。
4.国際放送及び委託協会国際放送業務を行うこと。
2 協会は、前項の業務のほか、第7条の目的を達成するため、次の業務を行うことができる。
1.前項第4号の国際放送の放送番組の外国における送信を外国放送事業者に委託する場合に必要と認めるときにおいて、当該外国放送事業者との間の協定に基づきその者に係る中継国際放送を行うこと。
7 第2項第1号の協定は、中継国際放送に係る放送区域、放送時間その他総務省令で定める放送設備に関する事項を内容とするものとし、協会は、当該協定を締結し、又は変更しようとするときは、総務大臣の認可を受けなければならない。

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