Sasayama’s Weblog


2010/01/31 Sunday

面白いツイッターでの経済アフォリズム

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 07:07:11

2010/01/29(Fri) 0
 
このサイト

ですが、なかなか、面白いですね。
この中から選ぶとすると以下のようなところかな?

〇利して而る後にこれを利するは、利して利せざる者の利あるに如かざるなり。-「筍子」

〇経済学は己自身の世帯をやりくりする科学なり。- セネカ 「書簡集」

〇商業の利己主義的思想には国というものはなく、利潤以外になんの情熱も主義も考えない。- ジェファーソン 「ラルキン・スミスへの書簡」

〇巣箱の利益にならざることは、蜜蜂の利益にもなりえず。- アウレリウス 「自省日記」

〇今日の世界における最大の実業家たちは借財者たちだ。- ハバード 「広告」

〇金利生活者の莫大な資金の蓄積は、大きなガンになっている。したがって、彼らの資金を産業投資にふり向けねばならない。これは、金利生活者が安楽住来することによって漸次解決される。- ケーンズ 「雇用・利子および貨幣の一般理論」

〇損害は塵挨に書き、利益は大理石に書け。- フランクリン 「貧しいリチャードのアルマナック

〇商業…Aなる者がBなる者から、Cなる者の商品を奪い、その埋め合わせにBなる者がDなる者のポケットから、Eなる者の所有にかかる金銭をかすめとる取引の一種。- ビアス 「悪魔の辞典」

〇商業が永く栄えるところに名誉は地に落ちる。- ゴールドスミス 「旅行者」

〇資本とは、一国の富のうち生産に用いられる部分であり、食物・被服・道具・原料・機械など労働にはほとんど利用されない。- ゴルドー二 「パメラ」

〇資本は利潤の正当な分け前にあずかる権利があるが、ただし、正当な分け前だけだ。- オコンネル 「労働者の権利についての書簡-1927」

〇不況の唯一の原因は好況である。- ジュグラール 「フランス、イギリスおよびアメリカの商業恐慌とその周期的循環」

〇極度の節約は経済ではない。…巨額の出費が真の経済の不可欠な役割を果すであろう。- バーク 「某貴族への書簡」

〇もろもろの産業は、もともと女のものである。したがって、産業の力は次第に男を女に似たものにしている。- エリス 「男と女」

〇所得税は己れの良心にかけられた税と認識すべきである - ミル 「自由論」

〇アラーは商売はお許しになったが、利息取りはご法度だ。- マホメット 「コーラン」

〇収入を消費している限り、人々の口から奪い取るパンと同量のパンを再び彼らの国に投げ込んでいる。- バートランド・ラッセル 「怠惰への讃歌」

〇資本ある者は、あらゆる権利利益をおさめ、社会の表面に立ち、わ占が物顔にこの世のなかに飛びまはりをるにあらざるや。法律はとくに彼らのために保護を与へ、政治は彼らの利益のために行なはる。- 横山源之助 「内地雑居後の日本」

 

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2010/01/29 Friday

今日の鳩山総理の施政方針演説の「いのち」のネタ元は?

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 21:07:48

2010/01/29(Fri)
 
今日の鳩山さんの施政方針演説なんだが、生硬な表現が目立ちましたね。

意外に、鳩山さんは、レトリック下手なんですね。

安倍さんの『美しい日本』にも鼻白むものがありましたが、今日の『いのち』には、それ以上の『くささ』がありましたね。

『人間圏』なんて、英語の”Humanosphere”の直訳なんだろうし『いのち』ってのも、英語の”Biosphere”の直訳なんだろうし。

これをそのまま、もっとも大衆的・俗物的な国会の場にもってくるのには、所詮ムリがあるんですよね。。

妙な環境学者の入れ知恵があったのかしら?

そうか。鳩山さんのネタがわかってきたぞ。

国連開発計画(UNDP)による「人間開発指数(HDI)」やBritish Columbia 大学の「Human-Ecological Dysfunction」や京都大学の杉原薫さんたちのグローバルCOEプログラムの「生存基盤指数」の概念などの直訳的な演説への導入なんだな。

あっさりネタばれとは、なさけないですね。

おそらく、鳩山さんの今日の演説ネタは、京都大学グローバルCOEプログラムの「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」 に多くをよっているようですね。 

ここにも、稲盛さんの影かな?

ひょっとして、松井孝治官房副長官か平田オリザさんが、環境理論にそぐわない余計な情緒的修文加工を施しすぎて、「ワケワカメ」になってしまったのかもしれないのだが。

参考

京都大学のGlobal COEプログラム

生存基盤指数のひとつの基礎、HDI 

「生存基盤指数」では、

地球圏(Geosphere)・ 生命圏(Biosphere)を中心とした環境関連指標と、
人間圏(Humanosphere)を中心とした人間関連指標を統合することで、
両者のもつ問題点を乗り越えることを目指している。

実験

鳩山総理の施政方針演説の冒頭部分の『いのち』を『生存基盤』に変えてみました。

たった、これだけで、ぐーんと格調高く、また、切実さを伴った主張となり、かつ、わかりやすくなりますよ。

つまり、たった一つの言葉の変換によって、酒の甘口が辛口に変化するようなものとなるわけです。

やはり、ゴーストライターの入れ替えが必要のようですね。

【1・はじめに】
 いのちを、守りたい。
 (あらゆるいのちの)生存基盤を守りたいと、願うのです。
 生まれくるいのち、そして、育ちゆくいのち(の生存基盤)を守りたい。
(まさに、沖縄の言葉「ぬちどう宝」こそ、政治の原点なのです。)
 若い夫婦が、経済的な負担を不安に思い、子どもを持つことをあきらめてしまう、そんな社会を変えていきたい。未来を担う子どもたちが、自らの無限の可能性を自由に追求していける、そんな社会を築いていかなければなりません。
 働く(ひとびとのベースとなる)生存基盤を守りたい。
 雇用の確保は、緊急の課題です。しかし、それに加えて、職を失った方々や、さまざまな理由で求職活動を続けている方々が、人との接点を失わず、共同体の一員として活動していける社会をつくっていきたい。経済活動はもとより、文化、スポーツ、ボランティア活動などを通じて、すべての人が社会との接点を持っている、そんな居場所と出番のある、新しい共同体の在り方を考えていきたいと願います。
 いつ、いかなる時も、人間を孤立させてはなりません。
 一人暮らしのお年寄りが、誰にもみとられず孤独な死を迎える、そんな事件をなくしていかなければなりません。誰もが、地域で孤立することなく暮らしていける社会をつくっていかなければなりません。
 世界の(あらゆるいのちの源泉となりうる)生存基盤を守りたい。
 これから生まれくる子どもたちが成人になった時、核の脅威が歴史の教科書の中で過去の教訓と化している、そんな未来をつくりたいと願います。
 世界中の子どもたちが、飢餓や感染症、紛争や地雷によって(彼らの安寧のための)生存基盤を奪われることのない社会をつくっていこうではありませんか。誰もが衛生的な水を飲むことができ、差別や偏見とは無縁に、人権が守られ基礎的な教育が受けられる、そんな暮らしを、国際社会の責任として、すべての子どもたちに保障していかなければなりません。
 今回のハイチ地震のような被害の拡大を国際的な協力で最小限に食い止め、新たな感染症の大流行を可能な限り抑え込むため、(ライフラインとしての)生存基盤を守るネットワークを、アジア、そして世界全体に張り巡らせていきたいと思います。
 地球の(環境がはぐくむ、あらゆる種のいのち、そして、)生存基盤を守りたい。
 この宇宙が生成して137億年、地球が誕生して46億年。その長い時間軸から見れば、人類が生まれ、そして文明生活を送れるようになった、いわゆる「人間圏」ができたこの1万年は、ごく短い時間にすぎません。しかし、この「短時間」の中で、私たちは、地球の時間を驚くべき速度で早送りして、資源を浪費し、地球環境を大きく破壊し、生態系にかつてない激変を加えています。約3000万とも言われる地球上の生物種のうち、現在年間約4万の種が絶滅していると推測されています。現代の産業活動や生活スタイルは、豊かさをもたらす一方で、確実に、人類が現在のような文明生活を送ることができる「残り時間」を短くしていることに、私たち自身が気付かなければなりません。
 私たちの英知を総動員し、地球というシステムと調和した「人間圏」はいかにあるべきか、具体策を講じていくことが必要です。少しでも地球の「残り時間」の減少を緩やかにするよう、社会を挙げて取り組むこと。それが、今を生きる私たちの未来への責任です。本年、わが国は生物多様性条約締約国会議の議長国を務めます。かけがえのない地球を子どもや孫たちの世代に引き継ぐために、国境を越えて力を合わせなければなりません。
 私は、このような思いから、2010年度予算を「(いのち、そして、喫緊の)生存基盤を守る予算」と名付け、これを日本の新しい在り方への第一歩として、国会議員の皆さん、そして、すべての国民の皆さまに提示し、活発なご議論をいただきたいと願っています。

 

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鳩山総理施政方針演説『いのち』は『生存基盤持続型発展』という意味なのに。

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 19:16:57

2010/01/29(Fri)
 
今日の鳩山さんの施政方針演説なんだが、生硬な表現が目立ちましたね。

意外に、鳩山さんは、レトリック下手なんですね。

安倍さんの『美しい日本』にも鼻白むものがありましたが、今日の『いのち』には、それ以上の『くささ』がありましたね。

『人間圏』なんて、英語の”Humanosphere”の直訳なんだろうし『いのち』ってのも、英語の”Biosphere”の直訳なんだろうし。

これをそのまま、もっとも大衆的・俗物的な国会の場にもってくるのには、所詮ムリがあるんですよね。。

妙な環境学者の入れ知恵があったのかしら?

そうか。鳩山さんのネタがわかってきたぞ。

国連開発計画(UNDP)による「人間開発指数(HDI)」やBritish Columbia 大学の「Human-Ecological Dysfunction」や京都大学の杉原薫さんたちのグローバルCOEプログラムの「生存基盤指数」の概念などの直訳的な演説への導入なんだな。

あっさりネタばれとは、なさけないですね。

おそらく、鳩山さんの今日の演説ネタは、京都大学グローバルCOEプログラムの「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」 に多くをよっているようですね。 

ここにも、稲盛さんの影かな?

ひょっとして、松井孝治官房副長官か平田オリザさんが、環境理論にそぐわない余計な情緒的修文加工を施しすぎて、「ワケワカメ」になってしまったのかもしれないのだが。

参考

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地球圏(Geosphere)・ 生命圏(Biosphere)を中心とした環境関連指標と、
人間圏(Humanosphere)を中心とした人間関連指標を統合することで、
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やはり、ゴーストライターの入れ替えが必要のようですね。

【1・はじめに】
 いのちを、守りたい。
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 世界の(あらゆるいのちの源泉となりうる)生存基盤を守りたい。
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2010/01/25 Monday

ロストーの逆の発展段階というものは、あるのだろうか?

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 09:56:20

2010年1月25日
 
ロストーの発展五段階説(「伝統的社会」→「離陸のための準備段階」→「離陸」→「成熟化へのドライブ」→「大量消費時代」)は、いわば、右肩上がりの離陸論であった。

そして、このロストーの理論どおり、世界経済は、G5国(イギリス→アメリカ→フランス→ドイツ→日本)をリーダーに、次々と、ロストーの予言したテイク・オフを果たし、そして、持続型の水平飛行に入っている。

しかし、ロストーは、この水平飛行から、再び、着陸するシェーマまでは、見通せていなかった。

かねてから、ロストーの発展理論(Rostovian take-off model)に対しては、二つの指摘があり、そのひとつはlinear systemのもとで、発展をとらえており、non-linearityによる発展の失敗を捕らえていないということ、もうひとつは、大国にのみ当てはまりうる理論であると言うことのようである。

つまり、大衆消費社会の爛熟後の遷移(“transition”)までは、見通せていなかったということが言えそうだ。

しかし、見事テイクオフし、今日までどうやら持続的水平飛行を果たしてきた日本の『失われた20年』の惨状を見ていると、私にとっては、『ロストーの発展五段階説を超えた可逆的なシェーマやシナリオ』が必要なのではないかと、思いたくなるのだが。

つまり、その着陸先は、もともと、飛び立った離陸時の段階に再び着陸というのではなく、それとは、異次元での着陸先ということになりそうなのだが。

経済成長という価値観やGDP世界第二位という価値観などとトレードオフしうる新たな価値観とのコンバーター回路がそこに必要ということになる。

経済学には、開発理論はあっても、経済発展成熟後の持続可能理論についての予言は、環境関係の理論以外には、見当たらない。参考「エントロピー派経済理論の私的整理」環境経済学の種類

しかし、エントロピー理論だけでは、解決できないものがそこにあると思われるのは、私だけであろうか。

ひとつの着陸先としては、『経済は収縮するが、高質化する。』という着陸先であり、『人口は、社会的にも出生的にも、矮小化するなかで、パー・キャピタでの快適性は、保たれうる。」という着陸先であり、といった具合である。

また、グローバル化のスキームの後に、どのような差別化のスキームが確立しうるのか、ということにもなるのかもしれない。

さらに、経済成長をドライブする技術革新ではなく、他の価値観をドライブする技術革新の出現というシナリオも考えられる。

あるいは、地域経済なり地方都市を、生命系やクラスターになぞらえて、その内発的かつ持続的発展力を醸成するというような、ジェイコブスの考えに似た地域発展戦略といったものも、考えられるであろう。参考「ヨーロッパのアメニティ都市

それらの、ポスト・ロストーの進路については、『THE GHOST OF ROSTOW』に、ちょっとだけ触れられているようなのだが、

この新しいパラダイムを見つけうれば、何も、衰弱国家は、責任逃れのための、たとえば、少子化対策といったごときの、その場しのぎの「ないものねだり」をする必要はないというわけなのだが。

つまりは、コンパクト・シティならぬコンパクト・ステート・ニッポンとなるための立国デザインの構築が必要というわけなのだろう。

果たして、どうなのだろう?

 

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2010/01/22 Friday

佐竹秋田県知事、全国知事会で「泣く泣く国に従った」と発言

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 09:26:53

2010/01/22(Fri)
 

「国に泣く泣く従わざるを得なかったが、これはいかがなものか」。

佐竹敬久知事は21日、東京都内で開かれた全国知事会議で発言し、コメの生産数量目標の配分をめぐって、国が戸別所得補償制度からの“秋田外し”をちらつかせて配分の見直しを求めたことへの不満をあらわにした。

同時に「これから財政事情がさらに厳しくなると、いろいろな方面で地方に手を突っ込んでくる可能性がある」と指摘。国への不信感を強めていることをうかがわせた。

との記事だが、さすがの佐竹の殿様も、、今回の赤松農林水産大臣の脅しと賺しの暴挙には、腹に据えかねたらしい。

おまけに、その解決の翌日には、あてつけ気味に、減反破りの大潟村の涌井氏を、大臣が激励している始末である。

秋田県農民は、よっぽど、コケにされても、怒らないと踏んでいるらしい。

それにしても、ふがいなかったのは、秋田県選出の衆参の民主党議員たちである。

苦悶する秋田県の農家の立場を国に対して擁護なり代弁することをまったくせずに、拱手傍観していた。

その彼らの無責任さこそ、問われるべきなのだろう。

 

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2010/01/21 Thursday

世界に蔓延しつつある『日本の失われた10年恐怖症』

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 22:57:14

2010年1月21日
 
今日は、中国の09年第4四半期(10〜12月)の実質国内総生産(GDP)の伸びが前年同期比10・7%だったと発表され、世界2位の日本に肉薄したとの話題でにぎわっている。

同時に、これからの中国のバブル崩壊を懸念する声も、同時に強まっている。

このサイト「China economy sees strong growth」では、東京で取材した鈴木太郎氏というグリーンキャブの運転手さんのバブル時代の回顧録から始まっている。

鈴木さんは、かつて、大会社のサラリーマンであったが、1980年代のバブル期に不動産投資家となり、そのときから鈴木さんの人生は狂いだしたという。

1980年のこれら日本の状況と、今の中国の状況とは、著しく似ているという。

その意味で、中国は、日本がやってきたことについての、日本の犯した過ちをも含む意味での、最優秀な生徒であるとしている。

このサイト「If history is any indication, China’s economic bubble will collapse」では、日本の1980年代の天文学的な日本の輸出の増加と不動産バブルと株式市場の加熱と、今の中国の状況とは、そっくりであり、今の中国の海外投資の増加と、財政支出の増加についても、1980年代の日本の状況と同じであるとしている。

為替レートのコントロールについても、かつて、日本が1980年代にそのコントロールに苦しんだように、中国が、いまの為替レートをコントロールするのは、難しくなっているという。

日本の失われた10年と、今のアメリカの状況との相似性を指摘する向きもある。

このサイト「Japan: An Inflationary Spiral Ahead?」においては、その両者の類似点の第一は、1990年代の日本の株式市場の高騰とそれに続く景気後退があったことと、アメリカにおける2000年での同じような株式市場の高騰と、されに続く、景気後退との類似である。

そして、日本もアメリカも、それに対して、通貨の供給増と、財政支出の増加を持って対応した点も類似しているという。

その結果として、両国の多くの経済アナリストは、デフレ・スパイラルの到来を危惧している。

しかし、一方、これらの通貨供給増加と財政赤字の増嵩によるインフレ到来を懸念する声もあるという。

この論者によれば、日本における失われた10年におけるデフレは、実は、デフレではなく、物価安定なのであり、また、株式市場や不動産市場でのデフレ現象と、日本国民生活レベルでの物価安定現象を混同した見方なのだとしている。

このサイト「Will the US Economy Mimic Japan’s Lost Decade(s)」においても、アメリカ経済は、日本の失われた10年の経過を真似ているのではないかとの指摘をしてる。

このサイトでは、Ambrose Evans-Pritchardの次のような言葉を引用している。

日本が依然として失われた10年を吹き飛ばしえないでいるのは、日本の投資家が、彼らの置かれた苦境を理解し、それにしたがって行動するようなイメージをもっていないからだという。

そして、そのことを、『グローバルな失敗が、日本において、醸成されている』としている。

過日発表されたIMFレポートでは、日本の失われた10年について、次のような分析を試みている。

すなわち、このサイト「Global economic recovery – Does Japan’s handling of ‘Lost decade’ offer any clue?」では、もし、現在の世界経済が、かつて、日本がたどった失なわれた10年の過程をたどっているのだとしたら、現在の段階は、そのもっとも初期の段階にある、としている。

すなわち、日本の失われた10年と今回のリーマンショックとの比較においては、そのトリガーとなったのは、同じバブルの崩壊と信用供給過剰ではあるが、今回のリーマンショックにおいては、いまだに、その根源の問題が残存しているところに大きな違いがあるのだという。

このサイトによれば、日本の失われた10年は、次の3つのフェーズに分かれうるのだという。

第一フェーズ-1990年から1997年
いったん崩壊した日本経済が、1994年に、それまでの財政出動によって、回復への萌芽を見せた。

第二フェーズ-1997年から2000年
1997年のアジア経済危機が日本経済をほとんど、メルトダウンの状況に陥らしめた。
金融機関への資本注入によって、経済は回復を見せ始めたが、不良債権処理を生煮えの状態に放置したまま、景気刺激策が再開され、金利をゼロ金利状態にしてしまった。

第三フェーズ−2001年から2003年
200年3月にハイテク危機が発生。
財政上の問題や企業にある問題についての包括的な問題解決は、脇に置いたままとなってしまった。

これらの日本の失われた10年の歴史から学ぶべきことは、出口戦略としての景気刺激策の用意の必要性、財政部門と民間部門の健全性と持続性の確保の必要性、であるとしている。

以上に見たように、リーマンショック後の世界経済は、日本における失われた10年に学び、これを先行指標とし、かつ、自らの国が、日本と同じ失われた10年の状態に陥らぬようにとの、考えを持っているようだ。

しかし、IMFのレポートにあるように、もし、日本が、失われた20年を脱却できれば、世界をリードしうる明るい先行指標としての地位も確立しうるのだが。

いかんせん。今の日本の民主党政権にそれを期待するのは、所詮、ムリのようである。

 

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「リーダーが検察に揺さぶられ機能停止した日本」という今日のニューヨークタイムズ紙記事

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 10:44:21

2010年1月21日
 
今日も、ニューヨークタイムズでは、小沢問題にゆれる日本について書いている。

この記事「Japan Stalls as Leaders Are Jolted by Old Guard 」がそうで、ここでの「Old Guard」とは、検察のことである。

この中では、鳩山さんの『戦ってください』発言が取り上げられ、この発言をもって、『第二次世界大戦後の総理大臣の中で、検察官に対しての政治的なコントロールを行使するために、法的権力をもった唯一の首相である。」としている。

そのほか、検察に対する民主党内部の対決姿勢や、インサイダーについて寛容な日本の政治風土などについても、縷々、書かれている。

このように連日海外メディアによって報じられる日本の姿というものは、私どもにとって、決して心よいものではないのだが。

 

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2010/01/20 Wednesday

ニューヨークタイムズでは、小沢問題をどう見ているか?

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 10:57:23

2010年01月20日
 
null今日のニューヨークタイムズの記事「Probe Widens Into Japan Ruling Party Kingpin」(広がる日本の政権政党大物への捜査)では、小沢問題の今後の日本の政治・経済に及ぼす影響について書いている。

それにしても、この題名で使われている「Kingpin」だが、そもそもは、ボーリングの5番ピン(真ん中のピンで、1番ピンの後ろにあるピン、まさにいいえていますなぁ。)という意味のようで、これにヒットすれば、ストライクというような意味で、一般的には、中心人物とか大物という意味のようだが、その大物も、「the crime lord Kingpin」とか「drug kingpin」とか、裏の世界の大物という意味で使われる場合が多いようだ。

この記事では、次のように書いている。

日本の株式市場では、このスキャンダルが景気底入れのための補正予算や本予算の審議を遅らせることにつながるのではないか注視している。

また、もし、日本の民主党が、このスキャンダルの影響を追加補正予算で相殺することに手間取ると、日本政府は、日本の債券利回り上昇圧力に見舞われるであろう、としている。

さらに、このことによって、鳩山政権は、「社民党と国民新党という二つのしばしば意見の異なる小政党への依存度を少なくするために、次の参議院選挙に勝つ」との前提となる国民の民主党支持を損なっていくことになるとしている。

連立政党によらねばならぬという損失が、議会でのデッドロックを生み出し、また、日本の人口の老齢化による深い構造的問題に対処する努力を妨害することになる、としている。

そして、あるアナリストの言として「小沢氏は、検察と戦っているが、その他の民主党議員たちは、大衆からの認知と戦ってる。」としている。

 

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2010/01/17 Sunday

「税金のキックバック」という観点からのスキャンダル評価は必要

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 04:31:29

2010/01/17
 
民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体による土地取引問題について、前原誠司国土交通相は15日の閣議後の会見で「公共事業で政治家に多額のお金が渡ること自体、税金のキックバックのような話で許されざることだ」と述べたということだが、このような視点からの検証は、検察批判をする前に、当の民主党内部から必要だと思うのは、わたくしだけであろうか?

このことは、職務権限があろうとなかろうと、関係ない。

つまり、民主党がお好きなレトリックである「国民のための民主党政権」ということを標榜されるのであれば、「税金のキックバック」というような状況があったのかどうか、そのことが、「国民のための民主党政権」にかなうものなのかどうなのか、ということについての検証である。

その検証がない限り、「事業仕分け」を民主党がする資格はない。

昨日の民主党大会での小沢さんの発言を見る限り、そのような視点からの批判には、答えていない感じだ。

鳩山さんの発言にも、小沢さんの発言にも、その「税金のキックバック」という点について、「一切そのようなことはない」というような確言はなかった。

一応、前原さんには、党内で孤独にならないように、党外からだが、エールを送っておこう。

それにしても、鳩山さんの「戦ってください」ってのは、変な話だ。

しかも、そのようなことを総理官邸のなかでいうこと事態異常なことだ。

いったい、検察は、鳩山総理大臣・鳩山内閣の敵なのか?

いったい、鳩山さんは、三権の長なのか?

総理大臣が、検察を反乱将校扱いしている、ということなのか?

「ノーコメント」と逃げまわる稚児さん的な民主党国会議員(私の見る限り、はっきりした見解を述べていたのは、村越祐民衆議院議員だけであった。無事を祈る。)に勝る、鳩山さんの公家さん振りである。

そのまえの、「私自身の問題もあったが、総選挙の前から出ていた話であり、こういう問題があるにもかかわらず、民主党を国民の皆さんの多くが選んだ」って発言も、国民からのクーリングオフはもうききませんよ、といっているような、詐欺的レトリックに満ちた、おごりきわまれる発言である。

「民主党議員は腰抜けか」という乾正人さんの論説に一服の清涼感&爽快感を抱いたが、この表題は、「鳩山総理は腰抜けか」という題に書き換えた方がよさそうである。

まあ、こうしてみると、日本の政治は、腰抜けの民主党議員と腑抜けの自民党議員からなるバナナ共和国的二大政党政治の下にある、ということになるのか?

 

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「税金のキックバック」という観点からのスキャンダル評価は必要

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 04:28:58

2010/01/17
 
民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体による土地取引問題について、前原誠司国土交通相は15日の閣議後の会見で「公共事業で政治家に多額のお金が渡ること自体、税金のキックバックのような話で許されざることだ」と述べたということだが、このような視点からの検証は、検察批判をする前に、当の民主党内部から必要だと思うのは、わたくしだけであろうか?

このことは、職務権限があろうとなかろうと、関係ない。

つまり、民主党がお好きなレトリックである「国民のための民主党政権」ということを標榜されるのであれば、「税金のキックバック」というような状況があったのかどうか、そのことが、「国民のための民主党政権」にかなうものなのかどうなのか、ということについての検証である。

その検証がない限り、「事業仕分け」を民主党がする資格はない。

昨日の民主党大会での小沢さんの発言を見る限り、そのような視点からの批判には、答えていない感じだ。

鳩山さんの発言にも、小沢さんの発言にも、その「税金のキックバック」という点について、「一切そのようなことはない」というような確言はなかった。

一応、前原さんには、党内で孤独にならないように、党外からだが、エールを送っておこう。

それにしても、鳩山さんの「戦ってください」ってのは、変な話だ。

しかも、そのようなことを総理官邸のなかでいうこと事態異常なことだ。

いったい、検察は、鳩山総理大臣・鳩山内閣の敵なのか?

いったい、鳩山さんは、三権の長なのか?

総理大臣が、検察を反乱将校扱いしている、ということなのか?

「ノーコメント」と逃げまわる稚児さん的な民主党国会議員(私の見る限り、はっきりした見解を述べていたのは、村越祐民衆議院議員だけであった。無事を祈る。)に勝る、鳩山さんの公家さん振りである。

そのまえの、「私自身の問題もあったが、総選挙の前から出ていた話であり、こういう問題があるにもかかわらず、民主党を国民の皆さんの多くが選んだ」って発言も、国民からのクーリングオフはもうききませんよ、といっているような、詐欺的レトリックに満ちた、おごりきわまれる発言である。

「民主党議員は腰抜けか」という乾正人さんの論説に一服の清涼感&爽快感を抱いたが、この表題は、「鳩山総理は腰抜けか」という題に書き換えた方がよさそうである。

まあ、こうしてみると、日本の政治は、腰抜けの民主党議員と腑抜けの自民党議員からなるバナナ共和国的二大政党政治の下にある、ということになるのか?

 

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