2005/10/22(Sat)
サイト『Parrot that died in UK quarantine diagnosed with avian flu』によると、南アフリカのスリナム共和国からの148羽のオウムが感染死し、それと同じ検疫施設(biosecure quarantine unit)のなかに、台湾からの 216羽の鳥(ソフトビルと呼ばれるくちばしの柔らかいFincheなど)があり、このオウムに幾人かの人が触った。
このスリナム分と台湾分の合計364羽は殺処分された。
このオウムは、9月16日に輸入され、3日前に死に、Hウイルスが検出された。
現在、ウイルスタイプを検査中である。
前英国獣医協会のBob McCrackenさんは、愛玩鳥の感染であったこと、台湾からの鳥と混居されていたことなどに、注目している。
http://www.scoopt.org/article26140.html
http://www.guardian.co.uk/uk_news/story/0,3604,1598058,00.html?gusrc=rssもご参照
10月19日のルーマニアの発表で、ルーマニア、トルコ(A/turkey/Turkey/1/05 )、ロシア、カザフスタン、モンゴル、中国の鳥インフルエンザウイルスの遺伝子が、一致したと、 Recombinomicsでは述べている。
http://www.recombinomics.com/
News/10200502/H5N1_WBF_Sequence_Romania.html参照
一方、台湾では、中国の福州港を出港したパナマ船籍「大佶号」で、台湾への九官鳥などの密輸鳥にH5N1株が発見された。
感染したのは、19種類の愛玩用の鳥で、46羽中、8羽が感染で、種類は、紅嘴相思鳥、九官鳥、�酲躄�(麗鳥)鳥などとのことだ。
このウイルス株は、昨年の金門で発見された紅面タイワンアヒル(Muscovy duck )
のH5N1ウイルスや、今年福建で発見されたアヒルのH5N1ウイルスと、よく似ているという。
肝心の福建での鳥インフルエンザの状況がどうなのかについての報道はない。
http://www5.chinesenewsnet.com/MainNews/
SinoNews/Taiwan/2005_10_20_17_10
_59_561.html
http://www.libertytimes.com.tw/2005/new/oct/21/today-life1.htm
も参照
この英国での台湾鳥と、福建省から台湾に向けた愛玩鳥の関係がないことを祈りたい。
追記 2005/10/24 イギリスの鳥インフルエンザは台湾からの鳥が感染元か?
イギリスでのオウムの鳥インフルエンザ感染の続報だが、イギリスのDepartment for Environment, Food and Rural Affairs.では、このオウムから、H5N1が検出されたと発表した。
また、この感染ルートとして、死んだスリナムからの鳥と検疫施設で空間を共有していた台湾の鳥からの空気感染である可能性が強いとされている。
当局は、なお、台湾の鳥についての検査を続けていると言う。
また、政府DEFRAの主任獣医であるDebby Reynolds氏は、今後、バードショーや、バード・フェア、愛玩鳥のマーケットなどについての規制も考えなければならないといった。
このようなことから、先日の台湾での中国から輸入された愛玩鳥の鳥インフルエンザ感染とのかかわりが、強くなってきたものと見られる。
しかし、台湾政府は、英国の鳥インフルエンザと、台湾をリンクする証拠はないとした。
これらついて、専門家から、いくつかの疑問点が出されている。
ひとつは、そもそも、なぜ、台湾からの鳥が、隔離されていたのかと言うことである。
台湾では、想像以上に、鳥インフルエンザが拡大しているのではないか、と言う疑念である。
もうひとつの疑念は、遺伝子解析によると、このオウムのH5N1は、中国で発見のH5N1とタイプが似ており、ルーマニア・トルコで発見のH5N1とは、異なるタイプのものであったと言うことである。
これまで、ヨーロッパでの鳥インフルエンザへの対応は、ロシア・カザフスタンを経て、トルコ・ルーマニアなどに拡大したH5N1に対する感染拡大のための防御措置であった。
EUのスポークスマンの話によると、EUは、鳥インフルエンザ発生国以外を含む、あらゆる国からの、生体鳥のEU域内への輸入禁止措置に踏み切る公算がつよい、と、語った。
「Britain suspects bird flu infection from Taiwan」
「 UK parrot had deadly flu strain」
「Taiwan Says No Proof Yet of Link With UK Bird-Flu Discovery 」
「Cry for bird import ban」
「UK Parrot tests positive for H5N1 」ご参照
追記 2005/10/25 EU域内への生体鳥輸入全面禁止へ
イギリスでのオウムの鳥インフルエンザ感染を受け、イギリスの大臣が、EUに対し「EU域内への生体鳥の前面輸入禁止」を提案し、ストラスブルグで開かれるEU委員会で、この提案は了承されることになる。
この提案は、さらに、EUのStanding Committee on the Food Chain and Animal Health(SCFCAH)で、獣医などの専門家を交え討議されることになる。
The Royal Society for the Protection of Birds は、この決定を支持する見通しである。
参照「EU close to sealing bird import ban 」
追記 2005/10/25 イギリスでのオウムの死亡の状況についての詳細
この鳥インフルエンザ感染ししたオウムは、イギリスのEssex州のBrentwood近くのWest HorndonのLittle Warley Laneにある「Pegasus Birds」と言う名の愛玩用鳥ショップの検疫隔離施設で発見された。
この「Pegasus Birds」は、2001年2月27日に、27匹の豚に口てい疫が発見されたthe Cheale Meats に隣接している。
2005年9月16日に、スリナムから輸入された148羽のオウムが検疫隔離施設に到着し、その10日後に、216羽の鳥が、同梱されて、台湾から到着した。
2005年10月19日に、スリランカからのオウム二羽が死亡した。
その飛んだオウムの一羽から、H5N1が検出された。
残りの424羽は、安楽死させた。
台湾からの鳥の何羽かは、安楽死の前に死亡していたと言う。
『Parrot quarantined next door to foot and mouth farm』参照
2005/10/26日追記 EUのEFSAが、生卵・生鶏肉を控えるように警告
「食物によって鳥インフルエンザが伝染する疫学的証拠はないが、生卵と生鶏肉を食することは、控えたほうがいい。」との間接的な表現ながら、EFSAは、生卵と生鶏肉を控えるアドバイスの見解を表明した。
イギリスの農場経営者たちは、このEFSAの見解が、消費者の今後の卵や鶏肉の購買動向に大きく響くのではないかと、心配している。
参考「Don’t eat raw eggs, EU watchdog warns」
「Experts offer bird flu egg advice」
「EU raw egg flu alert」
「EU warns of bird flu danger in chicken and eggs」
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