Sasayama’s Weblog


2005/12/30 Friday

日本牛肉市場をめぐる米豪戦争勃発という記事

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 16:32:27

2005/12/30(Fri)
 
nullLive! Battle of the beefsteaks」は、日本のアメリカ牛肉解禁によって、アメリカとオーストラリアとの日本市場をめぐっての牛肉戦争が勃発したとの記事である。

アメリカがBSE問題発生で、日本市場での身動きが出来ない間に、オーストラリアが、その分のマーケットを我が物に出来たのは、料理研究家・栗原はるみ さんの貢献によるものであるとしている。

一方、シカゴ・ホワイトソックスで活躍中の野球選手井口資仁さんは、アメリカ牛肉の宣伝に登場したという。

これは、12月21日に、アメリカの食肉輸出連合会が主催した輸入再開を感謝する食事会に、アメリカのシーファー駐日大使などとともに、井口資仁選手などが出席して、18日に空輸されたばかりのアメリカ産牛肉のローストビーフを試食したことをさしている。

日本市場のドアは開いたが、新たなきつい課題が始まった、と、この記事は結んでいる。

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2005/12/26 Monday

廃棄されるクリスマスツリーからタミフルを作る、カナダの製薬会社のお話

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 07:58:33

2005/12/26(Mon)
 
nullクリスマスが終わって、廃棄されるクリスマスツリーを有効に活用して、それから、タミフルを作るというカナダの会社がある。

カナダのオンタリオ州にあるBiolyse Pharma Corpという製薬会社で、毎年、クリスマスが終わると、50万本ものクリスマスツリーが廃棄されるが、これらの松、トウヒ、モミの木に含まれるシキミ酸 (shikimic acid)を抽出し、タミフルを作ろうというものだ。

このシキミ酸の価格は、1年前は、45カナダドルであったのが、このところ、10倍以上もの値上がりをし、一キログラム600カナダドルの値段をつけている。

ロッシュのタミフルの原料は、中国の八角(star anise )だが、成長に8年も要するということなので、コスト的にも、十分、これに対抗できるという事だ。

来年1月に、トロントのGro-Bark Ltdという樹木回収会社が、クリスマスツリーを集め、1ヶ月2トンの生産をし、さらに、他の木材会社からも、これらの樹種の木を集め、タミフルを作る予定であるとしている。

また、オタワが、強制実施権(compulsory licenses)を認めた場合には、5週間以内に、これらの原料で、タミフル生産が出来る体制にあり、また、フィリピンやタイなど、強制実施権(compulsory licenses)に踏み切る国に対しても、これらのシキミ酸を供給できる体制にあるという。

注-強制実施権(compulsory licenses)について

本来特許発明の使用には特許権者のライセンス許諾が必要であるが、例えば国家的緊急事態や極度の緊急事態といった一定の条件下において特許権者の許諾を得なくても特許発明(例えば医薬品)を使用する権利を第三者に認めることができる場合があり(TRIPS協定第31条)、このような権利を強制実施権という。

http://www.financialexpress.com/fe_full_story.php?content_id=112590
http://www.huntingtonnews.net/health/051224-shns-trees.html参照

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2005/12/25 Sunday

世界の空気自動車開発の動向

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 22:38:35

2005/12/25
 
null2005 東京国際自転車展に、86歳の研究者である村上技術開発研究所(東京都江東区)の村上栄三郎代表が開発した燃料いらずの画期的エンジン「Murakami EMロータリーエンジン」が、出品され、話題になっていいる。

このエンジンには、左右隣り合った二つのピストンがあり、片方のピストンが伸びると、片方のピストンが縮む仕組みになっている。

ピストン内には圧縮空気が充填され、モーターなどで起動させると、縮んだほうのピストンに反発力が生じる。その力を回転運動に変えて駆動する仕組みだ。

シリンダー同士をつなぐ軸棒の支点の位置を移動するところが大きなポイントで、小さな電力でも永続的に大きな力が出せるという。

具体的には、このサイトに、当の村上さんが説明しているビデオがあるので、ごらんいただきたい。

この種の永久・無限動力の発明というのは、発明出願の多くを占めているため、どうしても、日本では、眉唾扱いをされてしまう悲劇がある。

しかし、今度は、本物のようだ。

世界には、この村上さんのように、同様のシステムでの、空気エンジンを開発する動きが盛んだ。

たとえば、オーストラリアのAngelo Di Pietroさんも、村上さんと同じようなロータリーピストンエンジンを開発しており、これを利用したエアーカーも、開発している。

そのビデオがこのサイトにある。

このサイトhttp://www.poe-news.com/stories.php?poeurlid=39289またはhttp://www.drive.com.au/editorial/article.aspx?id=5558または、http://www.gizmag.co.uk/go/3185/もご参照。

さらに、ルクセンブルグのMDIという会社でも、このように開発が進んでいるようだ。

このメカニズムをあらわした写真は、こちらのサイトや、こちらのサイトをご参照。

今後の進展に注目したい。

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インフルエンザA型H5N1感染治療中のタミフル耐性について

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 15:07:51

2005/12/24
 
null12月22日に、 New England Journal of Medicine 誌に発表のWeill medical collegeのAnne Moscona氏ら研究グループの論文「Oseltamivir Resistance during Treatment of Influenza A (H5N1) Infection」では、ベトナムでH5N1感染の患者8人が、感染発覚後にタミフルの投与を受けたにもかかわらず4人が死亡したが、そのうちの13歳少女と18歳少女の2人から、タミフル耐性ウィルスが検出されたとして、H5N1治療をタミフルのみに頼るのは危険であり、タミフル使用の場合には、その患者のタミフル耐性があるかどうかを検討すべきとしている。

この指摘は、タミフル備蓄でパンデミックに備えている現在の世界の鳥インフルエンザ対策に対して,警鐘を鳴らしたものと思われる。

以下は、その「Oseltamivir Resistance during Treatment of Influenza A (H5N1) Infection」の概訳である。

要約

インフルエンザA型(H5N1)ウイルスで、オセルタミフルに対して、高水準の耐性をノイラミニターゼのアミノ酸置換に与えられたものが、タミフル治療中のヴェトナムの患者8人中、2人から、検出された。

二人の患者は、ともに、インフルエンザA型(H5N1)感染で死亡し、そのうちの一人は、初期の処置にもかからず、死亡した。

生き残った患者は、処置の間、検出不可能なレベルにまで、ウイルス負荷(注-血液中のウイルス量)に、急速な低下が見られた。

これらの観測は、次のことを意味している。

すなわち、現在推奨されているタミフル治療による摂生の間、(ウイルスに対する)耐性が増してくるという事であるということ、そして、そのことは、臨床症状の悪化と関連している事、そして、インフルエンザA型(H5N1)ウイルス感染の措置戦略としては、他の抗ウイルス薬を追加する必要があること、である。

インフルエンザA型(H5N1)ウイルスは、人間に対し、厳しい症状を引き起こし、かつてない流行病についての脅威を作り出す。

ノイラミニターゼ阻害剤であるタミフルは、重要な措置の選択肢となり、タミフルの備蓄が、パンデミック対策計画の一部となっている。

しかし、このタミフルの、人間のインフルエンザA型(H5N1)ウイルスに対する薬剤耐性の効力と進展についてのデータは、乏しい。

我々は、二人の患者から、タミフル耐性をもつインフルエンザA型(H5N1)ウイルス変異株を検出した。

そのうちの一人は、早期の措置開始にもかかわらず、死亡した。

さらに、我々は、次の点についても、確証を持って、提言する。

すなわち、措置完了後にも、ウイルスが存在している事が、措置の結果が出せない事と、関連しているという事である。

これらの観測は、今後のインフルエンザA型(H5N1)ウイルス感染に対する措置のあり方についても、影響を与えるものである。

症例報告

以前には、健康であった13歳のヴェトナムの少女(患者1)で、体重は、28キログラムであった。

この少女は、2005年1月22日に、、DongTap郡の病院に来院した。

このときには、熱と咳が一日出たという症状であった。

前日、彼女の母親が、一日間のタミフル治療の後に、インフルエンザA型(H5N1)ウイルス感染で死亡していた。

この母親から検出されたウイルスには、タミフル耐性は、見られなかった。

子供に、インフルエンザA型(H5N1)ウイルス感染が疑われたので、少女は、最初の75ミリグラムのタミフルを投与され、小児科病院へ転院された。

入院時、少女は、40.3度の熱があり、脈搏106/分、呼吸回数36/分で、血圧は正常であった。

身体検査や所定の生化学測定にも、異常はなかった。

血液検査では、WBC 4800/μl、リンパ球、12%、血小板数18.3千/μLと、正常値よりも、少なく、血液培養陰性であった。

胸部単純X線写真では、右肺に小さい浸潤物が見られた。

この浸潤物は、二日後には、多少、増えていた。

これらは、4日目も、死んだ6日目も増えてきた。

少女は、最初のタミフル投与後、6時間後に、第二番目のタミフル投与を75ミリグラムし、入院後、24時間後に、三度目の投与をした。

これらのタミフル投与は、75ミリグラムづつ、毎日二回、4日間にわたって続けられた。

cdftriaxoneやamikacinなど、抗生物質による治療も、同時に行われた。

入院後、最初の3日間は、患者は、安定状態にあり、酸素吸入も必要としなかっさた。

タミフル投与後4日目にあたる1月25日になって、少女の呼吸状態が悪化してき、酸素吸入が与えられた。

最初は、鼻からのカニューレ管によるものであったが、その後、持続陽圧呼吸療法装置(CPAP)に変えられた。

抗生物質も、Vancomycin、ciprofloxacin、amikacinなどに変えられた。

胸部単純X線写真で見ると、肺の浸潤も拡大していた。

血液検査の結果も、以前より、かなり悪化しており、WBC 1800/μL リンパ球 41%、ALT 144、AST 279 U/L であった。

呼吸状態も悪化してきた。

1月25日には、胸部単純X線写真で見ると、右全肺と左下肺の肺炎に陰影がみられ、浸潤は、肺全体に及んでいた。

そして、1月28日に、少女は死亡した。

剖検は行われなかった。

方法

患者と臨床見本

患者の喉からの分泌物の綿球採取を、少女と、その他の患者7人について、行った。

これらの集められた綿球は80度で保管された。

ウイルス分析

ウイルス検出は、RT-PCR法と、血球凝集抑制凝集分析で行われた。

ノイラミニターゼ遺伝子シーケンス分析

ABI PRISM 3700 DNA AnalyzerのBigDye Terminator Cycle Sequencing Kit で行われた。

結果

インフルエンザA型H5N1感染患者から採ったタミフル耐性インフルエンザA型H5N1変異ウイルスは、患者の入院時に咽頭からの綿球採取により得たサンプルをもとに、 他の地方の研究室で、RT-PCR検査で確定診断された。

この検査サンプルでは、それ以上の分析をすることができなかった。

我々の研究室では、少女の患者の咽頭からの綿球採取によって、2005年1月25日のタミフル治療4日目に得たサンプルで、H5N1を確認した。

このサンプルのノイラミニダーゼ遺伝子配列分析で、アミノ酸ポジション274(H274Y)で、ヒスチジン(CAC)がチロシン(TAC)に置換している事が明らかになった。

このことは、インフルエンザ(N1)ウイルスの中で、タミフルに対し高水準の耐性を持っていることと関連している。

これら遺伝子配列トレースのための10の分析によって、274Y突然変異体で優位を占める野生タイプの274Hの小分集団が、存在する事が、明らかになった。

ウイルスは、また、医療措置が完全に終了した二日後の、2005年1月28日に咽頭から採取した綿球からも検出された。

このウイルスの遺伝子配列分析では、直接綿球採取のウイルスRNA とともに、N1におけるH274Yの変更が明らかになった。

遺伝子配列トレースでは、咽頭からの綿球採取でのウイルスRNAにおいて、野生型274Hのいくつかの小さな集団の存在があきらかになったものの、274Y変異のみ、検出に見られた。

おそらく、これは、培養の間での優位を占める突然変異体の増殖を反映しているものと思われる。

インフルエンザA型H5N1のRNAレベルの決定でみると、 タミフル耐性を持った見本においては、ウイルス・ロード(ウイルス負荷)が増していることを示している。

タミフル耐性菌のウイルス応答と分離

2004年1月から2005年2月までのあいだに、 ヴェトナム・ホーチミン市の熱帯病病院に入院した患者であって、そのうち、RT-PCR法によってインフルエンザA型H5N1感染が確認された、13人の患者のうち、7人については、すくなくとも一回は治療前や治療中に、咽頭からの綿球採取でのサンプルが得られた。

すべての患者について、 入院時から、タミフルによる治療が、 決められた服用量と、時間でおこなわれた。

通常の大人の服用量は、75ミリグラムのタミフルを、一日二回投与され、これが5日間続けられた。

13歳以下の子供については、その服用量は、減らして行われた。

残りの6人の患者については、入院時にサンプル採取されたが、治療中には、サンプルは採取されなかった。

これらの患者は、平均4日間(4日から7日の間で)病気の状態にあり、入院時に、タミフル治療を受けた。

これらの患者のうち、5人については、入院後、1日から8日の間(平均入院日数3日)に死亡した。

インフルエンザA型H5N1ウイルスは、7人の患者のうち、6人(患者2.3.5.6.7.8)について、入院時の咽頭からの綿球採取で発見された。

ノイラミニダーゼ遺伝子配列分析では、野生型274H残基だけがあった。

逐次的に 、のどから採取したウイルスRNA負荷を測定した結果、生き残った患者4人からは、 測定不能のレベルでの急激な低下があったのに対して、タミフル治療が終わってから、なくなった二人(患者3と患者4)の患者については、ウイルスRNAの検知が可能であった。

残りの患者(患者2)は、入院後、二日目に死亡したが、そのときには、ウイルスRNA負荷の増加が観察された。

患者3から患者8にいたるまでの分については、 逐次的なのどからの採取サンプルがあり、培養された。

これらのサンプルの中で、インフルエンザA型H5N1ウイルスは、患者4から採取されたサンプルにのみ、発見された。

このサンプルは、治療完了後、 3日後に採取されたサンプルから、 発見されたものである。

これらのサンプルの、遺伝子配列分析から、N1における H274Y置換があることが、 わかった。

シーケンス・トレースでは、274Y変異体があることのみわかったが、 同じ患者1からのサンプルのものと、よく似たウイルスRNA変異体が、野生型274Hウイルスの小さな分集団にあることが明らかになった。

患者4は、耐性ウイルスの採取後、 6日後に、呼吸不全で死亡した。

入院時と、治療後2日後に、咽頭からの綿球採取で得たサンプルからのウイルスRNAの直接シーケンスでは、野生型274Hウイルスのみが発見された。

この方法では感度が限られていたので、この患者からの更なるサンプルによる直接シーケンスをすることはできなかった。

同様に、 患者3から得た最後のサンプルについても、直接シーケンスは、できなかった。

ディスカッション

われわれは、 ヴェトナムの二人の患者から発見されたインフルエンザA型H5N1ウイルスで、タミフルに対し高度の耐性を与えてしまう、ノイラミニダーゼ遺伝子のアミノ酸ポジション274(H274Y)で置換されたウイルスの発見について、報告する。

タミフルでの毎日の予防的治療の間に発見された、部分的にタミフル耐性をもつインフルエンザA型H5N1ウイルスについての最近の報告とは対象的に、われわれの患者におけるウイルスは、一日の服用量が二倍でのタミフルによる一連の治療の間と、 その後において、発見されたものである。

そして、その突然変異したアミノ酸ポジション274(H274Y)変異体は、支配的なものであった。

さらに、部分的にタミフル耐性を持つ患者の例では、治療線量までに徹底的にタミフルを 受け、生き残ったのにたいして、 われわれの例での患者は、二人とも、死んでしまった。

患者1に対しては、彼女の体重に対しては、かなり高服用量のタミフルが投与され、特に、 治療開始の最初の一日には、高服用量のタミフルが与えられた。

さらに、 この患者においては、インフルエンザA型H5N1ウイルス感染者の多くの患者とは異なり、最初の症状が現れてから48時間以内に治療をはじめられたということで、 最大の臨床成果が得られることを予期して開始された。

実際、 彼女の状態は、 最初の3日間においては、 酸素吸入も必要なく、安定した状態を保ち続けた。

しかし、処置開始後、 4日目になって、彼女は、次第に、酸素吸入に頼ることとなり、彼女の白血球と血小板算定は、 低下し、肝炎を併発していることが認められた。

彼女の死の時には、彼女の咽頭におけるウイルス負荷は、増加した。

これらの観測から言えることは、薬剤耐性の進展が、 治療の失敗につながったということ、そして、究極には、この患者の死につながったということである。

死んだ第二番目の患者については、治療のあいだ、 ウイルスRNA負荷が、措置の間に低下したが、計測不能のレベルまでではなかった。

治療開始後2日までは、野生型274Hウイルスのみ見られたが、274Y突然変異ウイルスは、治療開始のすぐ後に発見された。

耐性の出現と患者の死との関係については、明確ではないとはいえ、発病後14日後も 、複製されたウイルスの存在があったということは、死の結果への影響があったことを意味している。

タミフルによる治療の間に、タミフル耐性を 持つ インフルエンザA型H5N1ウイルス変異型が出現したということは、驚くべきことではない。

成人のインフルエンザA型のH5N1または、H3N2のウイルス感染においては、タミフル耐性の進展ということは、まれである。

しかし、タミフルを投与された子供の18パーセントにタミフル耐性の変異ウイルスが発見されたという報告が、河岡義裕氏の論文で明らかにされている。

成人と子供とのタミフル耐性を持つ比率の違いについては、子供の初感染の場合、以前の免疫がないために、これが、 高い複製率に関係しているとの説明がなされうる。

人間は、インフルエンザA型H5N1ウイルスに対しては、もともと免疫を持っていないのであるから、すべての人間にとって、このH5N1ウイルス感染は、初感染なのである。

さらに、 動物での研究では、特に、現在のインフルエンザA型H5N1ウイルスは、複製のレベルが高いとされている。

これまでに報告されているところによると、タミフルの効力は、 発症後、時間がたったばあいでは、 適切に発揮されないとされている。

しかし、抗ウイルス薬による措置は、ウイルスの複製が進んでいる事実があるうちは、有益な治療法であると考えられている。

このような効力のある証は、今回の例でも、 四人の生き残った患者についてみれば、ウイルス負荷が、 計測不可能のレベルにまで急速に低下したことでも、 見ることができる。

一方、タミフルにより、 フルコースの治療をうけた後、死亡した3人の患者についてみれば、治療が終わった後も、ウイルスは、 発見できたのである。

そのうちの二人は、咽頭から採取したウイルスにタミフル耐性が見られた。

われわれの観測では、インフルエンザA型H5N1ウイルスを持っている、すくなくとも、 幾人かの患者については、適量のタミフル服用による治療は、 ウイルスの複製を制圧するには、不完全であったといえる。

感染が拡大することに加えて、このようなウイルス複製の制圧に不十分であるということは、薬剤耐性を一層進化させる機会を提供してしまうことにつながるのである。

なぜ、 タミフルによっては、ウイルスの支配的な複写をふくむ、 ウイルスの抑圧が不十分なのかは、その多重のメカニズムの故である。

すなわち、この多重のメカニズムは、Yen HL, Monto AS, Webster RG, Govorkova EA氏らのねずみによる実験結果に見ることができ、下痢をしがちな重症患者においては 薬物動態学の変更を迫るものである。(訳者注-ここの部分の意味は、ちょっとわかりかねました。)

抗ウイルス薬の効力を上げることを意図しての戦略(たとえば、 高服用量の投与、治療の長期化、 多剤併用療法など)は、更なる評価に値するであろう。

さらに、タミフル耐性を持つインフルエンザウイルスが影響を受けやすい抗ウイルス薬(訳者注-リレンザなどをさしているのだろう。)の用意も、インフルエンザA型H5N1ウイルス感染対策の中にふくまれるべきであろう。

概訳は、以上で終わり

参考図

図1
13歳のヴェトナムの少女(患者1)の胸部単純レントゲン写真の連続写真パネルAでは、右肺の中間ゾーンに、小さい浸潤物が見られる。
パネルは、二日後の写真。多少増えている。
パネルCは、三日後の写真。だんだん、増えてきている。
パネルDは、四日後の写真。
パネルEは、六日後の写真。この日に少女は死んだ。
null

図2
患者1について、タミフル治療開始後、4日目に採取したウイルスのノイラミニターゼ遺伝子のシーケンス・トレース

黒の矢印は、dominant T のピークを示している。
ヌクレオチド・ポジション763において、Cは、小ピークである。

このポジションにおけるA CからT への変異は、 アミノ酸ポジション274(H274Y)での、ヒスチジン(CAC)からチロシン(TAC)への置換であり、このことは、N1亜型インフルエンザ・ウイルスにおいて、タミフルへの耐性を付与する。

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図3
8人の患者ののどから採取したインフルエンザA型H5N1ウイルスのRNA負荷推移

青の線は、生き残ったインフルエンザA型H5N1感染者をあらわし、赤の線は、死んだ患者を表している。

破線の水平線は、 RT-PCR検査での検知限界ラインを示している。

黒矢印は、タミフル耐性ウイルスが検出された患者を示している。

入院時に得られたサンプルのほかには、他のサンプルからは、ウイルスは、検出されていない。

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2005/12/23 Friday

『少子化大変だ』の大合唱なのだが、視点をかえてみると—。

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 10:15:39

2005/12/23(Fri)
 
null昨日の厚生労働省の平成十七年人口動態統計・年間推計発表で、今年一年間に生まれた赤ちゃん百六万七千人、死亡数百七万七千人と推計し出生数が死亡数を下回る「自然減」になるのがほぼ確実になったことで、いずれの識者も大臣も、大変だ、との一点張りのコメントなのだが、あまりにも、芸のなさ過ぎるコメントの乱発のような気がする。

女性大臣のコメントなど、ちょっと、悲惨でさえあった。

「Beyond Economic Man: Feminist Theory and Economics
edited by Marianne Ferber and Julie Nelson  U. of Chicago Press, 1993
」では、経済的視点からだけ、ジェンダーの問題を捉えると、過誤を犯すと、警告している。

この少子化の問題が、子供を生まない、または、生めない女性に対する社会的脅し(Social Thread)になりかねない要素をはらんでいるからだ。

これらの女性大臣が、そのような深謀遠慮を含んでのコメントをしているとは、到底思えなかったのは残念である。

人口爆発と少子化とは、裏表の関係にあるのだが、要は、それをマクロで考えるのか、それとも、パーキャピタ(per capita一人当たり)の指標で考えるのかによって、まるっきり視点が違ってくる問題である。

前にも、ハーベイ・ライベンスタイン(Leibenstein, Harvey)という経済学者の学説を紹介した事があったが、その著「経済的後進性と経済成長」(Economic Backwardness and Economic Growth )では、

子供の効用を、

労働力の担い手という「生産効用」、

老後の面倒をみてもらう「年金効用」、

かわいらしさの対象である「消費効用」

の三つに分け、

開発途上国では所得効用や年金効用が大きいから子供の数が多いが、先進国では消費効用だけであるからその数が減ると説明している。

ライベンスタインは、人口爆発の経済成長に与える影響を考察した。

今度は、その裏返しを考察する番である。

で、少子化をパーキャピタの視点で見ると、一人当たりの社会資本は、増加するし、一人一人の社会機会(就労機会、能力発揮機会など)は、非グローバルの視点からだけ云うなら、増大しうる。

要は、少子化であっても、それに見合った社会設計をしていけば、パーキャピタでみると、高付加価値型の人生設計の元で、快適な未来社会が築けるという展望に立てる。

コンパクトシティの国家版のビジョンとでもいおうか。

後の、人口増加世代の残す負の遺産についての処理をどうするかだけを考えていけばいいのである。

参考1.「貧困の人口学―「貧困の罠」と生活の質 野上裕生

参考2.出生率と少子化対策・男女共同参画政策の推移

年 出生率
79 1.77 ……国連で「女子差別撤廃条約」採択
80 1.75 
81 1.74 ……国連で「女子差別撤廃条約」発効
84 1.81  
85 1.76 ……日本で「女子差別撤廃条約」批准→「男女雇用機会均等法」
87 1.69 ……西暦2000年に向けての新国内行動計画」策定
89 1.57
90 1.54 
92 1.50……育児休業法
93 1.46……地方交付税に男女均等推進対策経費
94 1.50……「エンゼルプラン」男女共同参画推進本部 男女共同参画審議会 男女共同参画室設置
95 1.42……兼業主婦に育児休業給付…北京宣言
96 1.43……「男女共同参画2000年プラン」
97 1.39……週40時間労働、男女共同参画審議会設置法施行 婦人局→女性局 婦人少年室→女性少年室
99 1.34……「新エンゼルプラン」、「男女共同参画社会基本法成立・施行」
00 1.36……児童手当の拡大
01 1.33……保育所待機児童ゼロ作戦、男女共同参画局設置
02 1.32
03 1.2905
04 1.2886
05 「新新エンゼルプラン予定」


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2005/12/22 Thursday

『円は、来年も、キャリー・トレードの中心となる。』とのアナリスト達の見方

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 09:53:39

2005/12/22(Thu)
 
null日本の金融機関から低利の円を借りて、高金利の米社債などに投資することを『円キャリー・トレード』(yen-carry trade)というが、このロイターの記事『ANALYSIS-Yen still viewed as “carry trade” funding currency』では、来年も、円は、キャリー・トレードの主役を演じるであろうとしている。

ロイターが、17人の外国為替銀行のアナリストに対して、この点について聞いたところ、17人中10人が、『円は、来年も、キャリー・トレードの中心となる。』とこたえたという。

そして、第二の主役としては、スイスフランを上げたという。

その理由として、次の要因を挙げている。

第一に、日銀は、来年も、少なくとも、上半期までは、融資コストを上げるようなことはしないであろう(ゼロ金利脱出はしないであろう。)ということ。

アナリストの予測としては、必ず反対の予測をするものがあるものなのだが、この点に関しては、アナリストの見方は、ほぼ、一致しているということ。

第二は、今年のドルのパフォーマンスを見ると、如何に市場心理が、来年の円の行方に影響を及ぼしているかがわかるということ。

今年の年初は、ドルは、円に対しても、ユーロに対しても、弱いと見られていたが、ドルは、相次いでの連邦準備金利の引き上げに支えられて、結果、強いドルとなってしまった。

つまり、日米金利格差が厳然と存在する限り、円安ドル高の基調は続き、円は、キャリー・トレードの主役にとどまるであろうということ。

第三は、日銀は、ゼロ金利脱出は図りたいのだろうが、実際は、デフレがインフレに確実にターンするまでは、ゼロ金利脱出は困難なのではなかろうかということ。

一方、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、スイス、ニュージーランドは、今年、金利引き上げをし、来年も、利上げを続けるであろうという事で、アメリカ対日本を除く他の諸国との金利格差は、縮まるであろうということ。

以上の見方のようである。

なんか、日本としては、ほめられたのか、けなされたのか、わからないような世界のアナリストたちの見方ですね。

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2005/12/18 Sunday

WTOの農業関係合意事項

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 21:38:06

2005/12/18(Sun)
 
null香港で開かれているWTOでは、農業関係(Annex A)では、次の事項について、合意が得られる模様。

最終のドラフト(細目合意)は、2006年4月30日までに完成の予定。

以下は、最終合意に至る前の曽俊華議長・ラミーWTO事務局長が12月18日に作成した、私的メモ「たたき台」(Draft Ministerial Text (18 December version) )によるものである。
(WTO最新情報は、こちらのサイトをご参照)

国内農業保護カット(Overall Cut)

全体では、先進国において、国内農業保護総額(国内助成)をベースに「限界値」(Thresholds)を次の三つの帯域に分割し、それぞれのバンドごとに、国内農業保護のカット率を決める。(国内農業保護総額の大きい国ほど、カット率が大きいという仕組み。階層方式適用)

第一バンド-「限界値」0から100億ドル カット率31%-70%
第二バンド-「限界値」100億ドルから600億ドル カット率53%-75%
第三バンド-「限界値」600億ドル超 カット率70%-80%

この帯域では、EUは、第一バンドに該当、アメリカと日本は、第二バンド、その他の国は、第三バンドに該当。

最低限(de minimis)ルール例外(デミニミス)

(助成額が特定産品総生産額の一定の%以下の場合に除外することができる。)

先進国 50% と80% のゾーンの間
発展途上国 カットなし

ブルーボックス(Blue box 、青の政策)

( 余剰生産を回避するため農産物の生産量制限措置、ブルーボックス支払いは、農業保護相当額(AMS)の対象とはならない。)

これについては、現在のシーリングである5パーセントを2.5パーセントに縮小する提案があったが、他方、これまでのブルーボックスに代わるシステムを、との提案や、旧ブルーボックスと、新ブルーボックスとのミックスを提案するものもあった。

農業保護相当額(AMS)

三段階の「限界値」を設ける事には、異論がなかったが、そのバンド幅については、特に、「0-12/15」(カット率37-60%)「12/15-25」(カット率60-70%)「>25」(カット率70-83%)の案も検討された。

グリーンボックス(Green Box)
(貿易に最小限の影響しか与えない国産農作物に対する支持政策)

賛否両論に分かれ、終息できなかった。
しかし、『開発調和型』のあたらしい『グリーン・ボックス』の概念を探る動きも合ったが、大勢とはなっていない。

輸出補助金撤廃

撤廃時期
具体的な最終期日(2013年)は提示されたが、現時点で、結論には至っていない。

輸出信用
信用期間について、180日以下との提案があったが、多くの問題が残っている。

国営企業の輸出について

この国営企業の定義と透明性について、更なる詰めが必要

食糧援助

WTOが、真の食糧援助の妨げにならないようにとの提案と議論があった。

特別・差別的措置

発展途上国における国営企業への差別的措置について、提案がされたが、議論は残っている。

特別・例外的状況
発展途上国への特殊事情による例外的輸出についての基準を設けるべきとの議論があった。

市場アクセスについて

高関税ほど削減率を大きくするという階層方式(Tiered Formula)について

関税引き下げについて、4つの帯域(バンド)を設ける事を検討。

そのバンドの「限界値」については一定の収束が見られた。

最高関税税率(上限関税)の概念適用については、根強い反対があった一方で、75−100パーセント適用の提案もあった。

センシティブ品目(重要品目)について

条件付きではあるが、センシティブ品目(重要品目)の数について具体的な提案を準備したが、その提案が、1パーセントから15パーセントの関税ラインにあることから、それ以上の前進は見られなかった。

センシティブ品目(重要品目)についての基本的な取り扱いについての基本的な乖離については、今後、埋めていかなければならない。

それ以上に、これらのセンシブル品目(重要品目)をどの程度まで自由化していくかについての収束がなされる必要がある。

特別・差別的措置について

発展途上国のための4バンドの設定については、異論はなかった。

また、カット率については、先進国の三分の二との意見があった。

しかし、「限界値」の高い国の異論があった。

発展途上国に最高関税税率(上限関税)の概念を適用することには、異論があった。

また、他のメンバーには、最高関税税率(上限関税)150パーセント適用との意見もあった。

センシティブ品目については、異論はなかったが、その概念について、精緻化すべしとの意見があった。

特別生産物

発展途上国の農業関税ラインのすくなくとも20%は、特別生産物扱いにすべきとの意見があった。
また、その特別生産物の概念規定や対処方針については、おおよそ、三つの方向が示された。

特別セーフガードメカニズム

この概念については、異論がなく、また、これに量的トリガーを設ける事についても異論はなかった。

しかし、価格ベースでのトリガーについては、異論があった。

またセーフガード適用の条件となる「急上昇」(surge)の概念についても、議論があった。

最後発開発途上国(least developed countries)対応

先進国や発展途上国が、最後発開発途上国に対して、関税フリーや量的割り当てフリー(無税・無枠)を適用する事について、現時点では、WTOメンバー国のすべてには、浸透していない。

しかし、2008年までに、先進国は、最後発開発途上国に対して、輸出品の97パーセントについて、無税・無枠を適用する事で、合意が出来る見通し。

綿の補助金について

富裕国は、2006年までに、綿への輸出補助金を全廃

以上

用語については『ドーハ開発アジェンダ用語集』ご参照

参考サイト
WTO 新ラウンドについて
WTO 新ラウンド 最近の動きについて
WTOの動向について
W T O 新 ラ ウ ン ド の 動 向

追記 2005/12/18深夜

最終合意閣僚宣言内容は、こちらのサイトご参照

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日本の農水省・厚生労働省派遣査察団が訪問するアメリカのミートパッカー等施設

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 11:34:36

2005/12/17(Sat)
 
nullアメリカ牛肉再輸入決定を受けて、農水省と厚生労働省が派遣した査察団は、Colorado, Kansas, Nebraska 、Texasの4州の10施設を視察する予定であるという。

これら査察団は、デンバーのLynn Heinzeとthe U.S. Meat Export Federation の日程アレンジの元に、今週火曜日にデンバー入りをした。

今週水曜日には、Cargill Meat Solutions (Fort Morgan, コロラド州)
今週木曜日には、Swift & Co. plant (Greeley, コロラド州)を視察。

the Hutchinson Newsによると、日曜日からカンサス州にはいり、

来週月曜日National Beef(Liberal) (National Beef Packing Company, LLC ・Liberal)

来週火曜日National Beef(Dodge City) (National Beef Packing Company, LLC – Dodge City)

来週水曜日Tyson Fresh Meats (Holcomb)

を視察する予定という。

その後、Nebraska 、Texasの両州を視察し、その後、アメリカ当局者と、ディスカッションをする予定であるという。

なお、『USDA Export Verification (EV) Program Specified Product Requirements for Beef - Japan』や、http://www.greeleytrib.com/article/20051216/BUSINESS/112160072もご参照

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2005/12/17 Saturday

円高も円安も、ひとえに、アメリカの利上げの今後見通しで動いているという現実

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 19:59:08

2005/12/17(Sat)
 
null日銀の福井総裁は、「景気回復のすそ野の広がりが確認された。」として、あたかも、近時の円高が、日本のゼロ金利脱出の見通しで動いているかのようなコメントを出したが、実際のところは、先日のFOMCの声明文で、連邦準備金利のこれ以上の利上げはない、したがって、日米金利差は、これ以上広がらない、との市場の思惑で、円高に転じているというのが、真実のようだ。

日米の金利差が、ドル高を支えているという事実には、変わりないようで、今回の円高は、一時的なものと見るほうが正解のようだ。

本来、日米の金利差を縮小するのは、アメリカ側の利上げストップが要因となるのではなく、ひとえに、日本側のゼロ金利脱出のコメントが大きく左右するはずなのに、せっかくの日銀総裁のゼロ金利脱出の意欲をにじませたコメントも、市場では、無視されがちなのは、日銀と、政府との、量的金融緩和政策の早期解除についての、意見の違いに、戸惑っているためなのだろう。

参照
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051216-00000168-jij-pol
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=10000101&sid=a_5Q8DcZJUEE&refer=japan

参考 量的金融緩和政策の解除にかかわる、一連の発言集

【福井俊彦・日銀総裁】

「消費者物価指数が安定的にプラスだと確認すれば、1つの通過点として量的緩和策の解除を越えさせていただく」

「異常な政策をいつまでも続けるわけにいかない」

【中川秀直・自民党政調会長の発言】

「どうやったら06年にデフレを脱却できるのか、しっかり考えて量的緩和の議論をしてもらわないといけない。説明責任が日銀にはある」

「来年のデフレ脱却は『骨太の方針』に盛り込まれ、いわば政権公約だ」

「政策手段について日銀の独立性は認めるが、政策目標は常に政権と合致させていく必要がある。それが分からなければ日銀法改正も視野に入れなければならない」

「(日銀には)政策目標について独立性はない。それがわからないようなら、日銀法改正も視野に入れなければならないと思う」

「来年のデフレ脱却はいわば政権公約だ」「政権と合致させていく責任がある」

【小泉首相】

「(解除は)まだ早い。物価(の上昇率)がゼロ以上ないと。まだデフレ状況だ」

【谷垣財務相】

「日銀の金融政策は大きな意味で国の政策の一環だ」

「日銀が金融政策を決定する独立性は法で保証されている。(同時に)日銀の金融政策は大きな意味で国の政策の一環。大きな意味での腹の一致、方向感の一致は当然なければならない」

「デフレが依然として継続しているとの認識は、日銀と政府で食い違いはない」

【安倍官房長官】

「政府としては、来年度予算についても国債発行を減額し、一般歳出を縮減したいと考えるなかで、デフレを克服して経済を力強いものにしていく。その中で自然増収を図っていきたい。日銀にもこうした政府の方向性について理解していただき、政策的調整をしてもらわなければならない」

「政府・日銀一体となって協調することが大切で、デフレを脱却できるか微妙な時期に方向を誤っては、積み上げてきた努力が水の泡になってしまうとの認識の中で、意気込みを示したのだろう」

「日銀法によって政府と政策を協調していくことになっているので、その趣旨を踏まえ、政府の持っている目標に向かって、日銀にもしっかり努力をしていただきたい」

日銀政策決定会合での議決延期請求権の行使などについては、「今の段階では具体的な事柄の発言は控える」とした。

日銀との政策調整については、「経済財政諮問会議の場でも十分、協議、調整できる」との考えを示した。

【与謝野馨経済財政担当相】

「(日銀に)独立性はあるが、(政府の経済政策との整合性を定めた)日銀法四条の精神もある」

与謝野経財相はこれまで、日銀の金融政策の独立性を尊重する考えを示してきたが、従来の姿勢を修正した。

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これが話題のブッシュ大統領の『2005年総括・蛍の光』

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 08:04:21

2005/12/17(Sat)
 
null今話題の JibJab の「’2-0-5′ George Bush’s Year in Review」というのが、このビデオ。

このサイトhttp://www.jibjab.com/Home.aspxのブッシュの顔写真の右斜め下の「CLICK TO WATCH」をクリックすると見られます。

また、このサイトhttp://easylink.playstream.com
/katu/051216jib_jab_gma.wvx
は、これを伝えるテレビ放送のビデオ。

このほか、大統領選挙の時の風刺ビデオ「This Land 」などが、『JIBJAB CLASSICS』にありますので、クリックをどうぞ。

http://www.jibjab.com/Home.aspx

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