Sasayama’s Weblog


2004/09/30 Thursday

パブコメ提出運動は、量より質の時代

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 22:24:26

 
2004/09/30
孫正義さんが、携帯電話の割り当て周波数問題について、サイトhttp://blog.livedoor.jp/koitaro8/archives/6496575.htmlのような、総務省に対するパブリックコメントを呼びかけるスパム・メールを乱発したことが話題になっているようだが、どうも、この方は、パブリックコメントの使い方をご存知ないらしい。
パブコメの質を重視するのか、量を重視するのか、担当各省によって、パブリックコメントの扱い方は、異なるであろうが、たとえば、内閣府の食品安全委員会の例で見れば、パブコメと、リスクコミュニケーションを連動させてのもので、かなり、質重視のものになっているようである。
各省の求めるものも、これまでの、どちらかといえば、官僚の主張を正当化・補填する意見の重視というよりは、政策のカウンターバランス的な位置づけを、パブコメに求めているように、変化してきているようにも、思える。
パブコメの出発点が、「官庁は敵」的主張では、かなり、古い感覚ともいえる。
この辺の力関係をパブコメによって、うまくすり抜け、自分の主張を通すスキルを、もっと、市民団体は、身につけたほうが効率的ともいえる。
この孫氏のように、スパムでパブコメを呼びかけたとしても、質のいいコメントは集まらず、結果、効果のないものになってしまうのではなかろうか。
つくづく思うのだが、イギリスのグランドワークのような、末端のパブコメ的レベルに、専門家的英知を付け加え、質の高い要望に仕立て上げるフィルター機能が必要のように思える。
それには、これまでの業界団体のような存在でなく、グランドワーク的NPOの存在が、この際、不可欠のように、思える。

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