Sasayama’s Weblog


2009/05/25 Monday

浅薄な事実認識での官房長官の「インフルエンザ終息方向」発言

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 19:09:53

2009/05/25(Mon)
 
河村建夫官房長官は25日午前の会見で、新型インフルエンザの感染拡大について、終息に向かっているとの認識を示し、ここにきて「日を追うごとに発生者が減ってきている」と述べた上で、「終息宣言を出すところまでには至っておらず、推移を十分注意するが、一つの終息の方向に向かっている感じを持っている」と語った。

というのだが、事実認識に関しては、あまりにお茶の間的な解釈/認識なのではなかろうか。

「終息」を全肯定しての発言ではないにしても、内閣官房長官が、この段階で、記者会見の中で、「終息」の二文字を使うこと自体、常軌を逸した発言であると思う。

この場合、
�〆2鵑慮�生労働省の方針の転換(行動計画の修正)
�⊃祁織ぅ鵐侫襯┘鵐狂〆才僂�PCRキットが現場では枯渇し、保健所での検査は不能となりつつあること、
�8従譴砲�ける新型インフルエンザと季節性のインフルエンザの区別が不可能になりつつあること
などで、
「社会的閾値」(social threshold )が変化してきており

このことによって、表面にあらわれて来る感染者数が、少ない数字になってきつつある。

という解釈の方が事実認識としては適切なのだろう。

 

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新H1N1ワクチン候補株の選定が、主要課題に

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 08:21:18

2009/05/25(Mon)
 
H1N1新型インフルエンザ問題も、どうやら、対応するワクチン候補株の選定に注目が集まっているようだ。

昨日のこのサイト
「H1N1 Swine Flu Vaccine Candidates Created」
によると、アメリカCDCのAnne Schuchat博士の言として、CDCはNew York Medical Collegeから、ワクチン候補株のひとつを受け取ったとしている。

このワクチン候補株は、今回の新H1N1ウイルスと他のウイルスとの遺伝子の組合せ(combining)から生まれたものであるとしている。

CDCは、このほかFDAと協力し、リバース・ジェネティック技術を使って、第二のワクチン候補株を用意しているという。

今後、CDCは、この二つのワクチン候補株について、抗血清の反応性を検査するとしている。

Anne Schuchat博士によれば、早ければ今月中にもワクチン向けの株を選び、製薬会社に渡せるとしている。

もし、このワクチン候補株のひとつか両方かでも有効であれば、製薬会社は、パイロット・ロットでの治験用のワクチン製造に取り掛かり、7月には量産が可能になるとしている。

The Department of Health and Human Servicesの発表では、これらのために10億ドルの予算を組んで゜いるという。

なお、新型インフルエンザのウイルス開発に向けては、韓国・忠南大学の徐相熙教授が候補株を発見したと主張していたが、CDCの広報担当Thomas Skinner氏は、徐教授の使った手法では有効なワクチンを製造できないと述べている。

 

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外岡立人さんがマスク有効是非発言で2chで祭りにあったらしき経緯

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 08:18:43

2009/05/25(Mon)
 
大分以前(H20.05.10)書いた私のブログ記事
「孤立感漂う外岡立人先生の日記」
にこのところ妙にアクセスが多いので気になっていたら、どうやら、外岡さんの「マスク有効・非有効・是非」発言をめぐって、2chで祭りにあっていたらしいのだが。

ついぞ、知らなかった。

参照
http://pandemic.seesaa.net/article/119159656.html
http://d.hatena.ne.jp/BigLove/20090511/1242056503

よく、政治家でも、マスコミで有名になったものは、後に、マスコミにたたかれる、というジンクスがあるのだが、これは、ネットの世界でもいえるのかもしれない。

とくに、ネットの世界で名を成したものが、今度は、メディアを変えて、テレビなどでの発言比重を高めると、この傾向が強いような気もする。

どうも、”上位メディアへの成り上がり”と、ネラーには、解釈されているのかもしれない。

アーティストでも、インディーズから名を成したものが、メジャーに進出すると、これまで育てられた母体などから、あれこれ言われるのと同じ構図なんでしょうかね。

まさに
「からくり民主主義」
とおんなじ構図です。

もしかして、ネットの世界では、嫉妬されない作法というものがあるのかもしれませんね。

自らの発言の放つ機会費用(逸失利益=発言したことで、有名にはなるが、反面、それがために、余計なわずらわしさに見舞われる、ということでしょうかね?)を抑制し、発言の費用対効果を高めるには、そのようなテクニックも必要なのかもしれません。

野村監督の「ぼやき発言」など、その祭り抑制テクニックの最たるものなんじゃあないかと—

これも若いときに散々たたかれた人のみのもちうる奥義なんでしょうが。

参考
2chでの状況

YouTubeでのマスク関連ビデオ

CDC推薦N95レスピレーター(Respirator)


マスクのファッションショー

鳥インフルエンザ用マスク

家庭でのパンデミック対応チェックリスト


オーストラリア政府のパンデミック対応啓蒙ビデオ

カリフォルニアでのパンデミック講演会ビデオ

「Face masks fight the flu」


 

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2009/05/23 Saturday

やはり新型ではなかった、今回のH1N1新型インフルエンザ・ウイルス

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 21:53:26

2009年5月23日
 
5月22日のサイエンス・エキスプレスの記事
「Antigenic and Genetic Characteristics of Swine-Origin 2009 A(H1N1) Influenza Viruses Circulating in Humans 」
(アブストラクトはこちら 図表等はこちら ご参照)
では、CDCのNancy J. Cox 氏をはじめとする59人からなる研究チームが 、今回のH1N1 新型インフルエンザウイルスについて、初めて本格的な遺伝子学的な分析を試みている。

それによると、

今回のH1N1 新型インフルエンザウイルスについて、メキシコと北米から76検体を採取し、これについて分析した結果、今回のH1N1は、ユニークな遺伝子セグメントのコンビネーションとなっているという。

研究者たちは、これを「混合物の混合」(Mixture of Mixture)と表現している。

すなわち、一部は、1998年に発見されたような、トリプル再集合ウイルスの一部を含み、また、一部には、1999年に発見された香港型ウイルスに遺伝子セグメントが近いユーラシア株を含んでいるという。

また、このH1N1 新型インフルエンザウイルスの遺伝的多様性がすくないところから、このウイルスは、単数か複数かのイベントによって、人間に導入されたものとみている。

遺伝的多様性がすくないという点は、季節性インフルエンザ・ウイルスによく見られるものであり、また、近年の豚インフルエンザ・ウイルスにおいても、よく見られる特徴であるという。

さらに、分子マーカー(Molecular markers)から見ると、人間への適応性は、現在はないところから、以前に検知されない分子決定要素がヒト間の感染をゆるした、とみている。

抗原性の点から見ると、このウイルスは、アメリカの豚インフルエンザH1N1ウイルスとおなじものであるが、季節性インフルエンザH1N1とは異なるものであるとしている。

研究チームの遺伝子分析によれば、8つのセグメントのうち、ヘマグルチニン(H)を含む3つの遺伝子セグメントは、1918年のスペイン風邪のH1N1に由来するものであり、その後、ずっと豚に存在していたものであるが、その間においても、変異はしていなかったとしている。

その理由として、豚は、長生きしなかったため、短期間での再感染が許されなかったため、としている。

Nancy J. Cox 氏によれば、再感染が免疫系を回避しうるウイルスの変異をもたらすのだが、この場合は、その再感染がなかったとしている。

その他の遺伝子セグメントでは、ポリメラーゼB(PB)遺伝子はヒト由来、他の二つは鳥由来であったとしている。

また、1918年のH1N1とH5N1とは、毒性があることを示す遺伝子セグメントを、同じNS1セグメントにおいて有しているが、今回の新H1N1は、そうではないという。

感染性を示す遺伝子セグメントにおいても、今回の新H1N1は、1918年のH1N1にあったものを失っているという。

これらのことから、今回の新型H1N1は、1918年のH1N1が、人間への感染を可能とする変異をみせていないものであるために、 その他の要素が、今回の人間への感染を促したものと、研究者たちはみている。

今回の新H1N1のノイラミニダーゼ(NA)が、ユーラシアの豚インフルエンザウイルスと近い関係にあることについて、これは、1979年頃に、豚から鳥に跳んだものだと推定している。

研究者たちは、 今回のH1N1は、、北米とユーラシアの豚由来インフルエンザウイルスが、長い間、みつけられないまま、比較的に安定的なまま、豚と人間の間に循環してきたものであると見ている。

Nancy J. Cox 氏は、世界のどこかの豚集団において、長い間、見つけられないまま、静かに循環していたものと、推定している。

Nancy J. Cox 氏は、これらについて、いくつかのシナリオが考えられる、としている。

そのシナリオの中には、今回の新型H1N1が生まれるイベントにアジアか南北アメリカにおいて、ウイルスの再集合があった可能性も含まれるという。

また、一定の動物がウイルスのリザーバー(貯蔵所)として機能し、自らは、病気にかからないが、他への感染の媒体になり、その過程で、起源を特定できない「失われた環」(Missing Link)を生んだ可能性もあるという。

もし、世界の獣医師の中で、これらの起源となりうる豚インフルエンザウイルスをフリーザー貯蔵していれば、この「失われた環」を埋めることが出来ることになり、このことで、今回の新H1N1が再び変異して循環することは防ぎうる、としている。

そのためには、豚のウイルスについての、更なる世界的かつ組織的な研究が必要である、と、Nancy J. Cox 氏は、いう。

なぜなら、豚インフルエンザウイルスについては、アメリカにおいても、世界的規模においても、これまで、組織的な研究がされていなかったからだという。

今回のH1N1新型インフルエンザウイルスは、たしかに、1988年に見られた鶏-豚-ヒトの三つの宿主を持つトリプル再集合ウイルスの一種ではあるが、このウイルスが、今回以前に発見されたことはない、としている

また、 このH1N1が、いつ、どこで、なぜ、今回の人間の感染に向かったのか、については、いまだわからないという。

ただ、朗報としては、今回の研究において、新型H1N1が決して新型ではなく、大きな変異を示していないことがわかったことで、現在のインフルエンザワクチンでは、今回のH1N1新型インフルエンザウイルスへの防御効果はおそらくないとしても、このウイルスは、抗ウイルス薬に影響を受けやすく、新H1N1対応ワクチン設計はしやすいとしている。

 

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2009/05/22 Friday

消しときゃいいのに–新JAビル見取り図の一角–

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 21:52:01

2009/05/22(Fri)
 
null東京都千代田区大手町1丁目地区の再開発にともない新JAビルが建設され、5月7日から新JAビルが始動、JA全中、JA全農、農林中央金庫等が新しいビルへと移転、4月22日には竣工披露式典があり、麻生首相や与党野党もこれに出席し、新JAビルの門出を祝ったというのだが。

このサイトに、その新ビルの見取り図がある。

その中で気になるのが26階

こうなっている。

26階 
(社)農協観光協会、
(株)農協観光、
全国農協役職員共済会、
全共連、
日本農業新聞、
JAおきなわ、
全国農政連、

とあつて
最後に

山田俊男事務所

とある。

まあ、高額相場であろう所定の家賃は、払っていらっしゃるのでしょうが、ちょっと、露骨すぎはしませんか?

国会議員版ヤミ専従らしきものを連想させてしまいますね。

農林中金への出資金増強で単協がひいひい言っている折から、これこそ、KYって感じもする。

竣工披露式典に参列された野党の皆さんも、これについては、チェック漏れだったようで。

若い頃読んだ「パーキンソンの法則」に、こんなのがあって。

「新築の巨大ビルを建設した時がその組織の栄枯盛衰のピークである」
(New buildings tend to appear just when success is turning into decline. )(By the time its grand headquarters building is completed an organisation is falling apart, or at least already in decline from its former glory and success.)

まさに、こういうときこそ、組織が見られている、ということなのでしょうかね。
“戦戦兢兢として、ゆめ、油断することなかれ”、ですね。

 

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新型インフルエンザ罹患者から「申し訳ない」と言わせる、日本の「疾病贖罪意識風土」

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 07:58:54

2009/05/22(Fri)

null
洗足学園の校長から、感染者からの「申し訳ない」とのお詫びの言葉が紹介されていたが、どうも、感染者からそのような言葉をいわせる日本の風土なりマスコミの風土には、おかしいものがありますね。

いわば、感染者からの「疾病贖罪」意識にたった言葉を間接的にも強要する、暗黙の社会的圧力が、もし、この日本の風土にあるとすれば、まさに、疾病に対する「島国根性」が、まだ、日本にある、ということですね。

沖縄の離島に行くと、昔、飢餓やマラリアなどの風土病やハンセン氏病や妊婦など、ハンディを持つにいたった島人を社会的に切り捨てた、島としての、やむを得ざる疾病拡大防御なり口減らしなりの歴史をかいま見ることがあります。
(例-与那国島のトゥング田や、クブラ割り、与論島の飢餓状態から脱するための三池炭鉱への移住 波照間島のマラリアによる全住民強制疎開 など)

それと同じような意識が、今回の新型インフルエンザ報道にもあるような気がしてなりません。

ウイルスが感染者に対して申し訳ないというのならわかりますが、感染被害者が近隣にたいして、申し訳ないとの言葉を言わせる、無言の社会的な圧力の存在は、先進国として決してほめられたものではありません。

ハンセン氏病への偏見を生んだ風土が日本にまだ生きている、となると、いっそうの息苦しさを感じてしまいます。

それにしても、マスコミの報道記事のなかには、「新型インフルエンザに感染した生徒の容体や様子などについての会見中に涙ぐむ洗足学園中学校・高校の前田隆芳校長」などというおためごかしの解説をつけているものもありますね。

こんな具合に

「八王子市の女子生徒からは21日朝、母親を通じ「周りの人や先生方に本当に申し訳なかったと伝えてほしい」と伝言があったという。会見の中でそのことを説明しようとした前田校長が、言葉に詰まり、めがねを外してハンカチで涙をぬぐう場面もあった。」

新型インフルエンザ患者に対して、知らず知らずに社会的なレッテルを張っているのは、そして、感染者やその家族たち、関係者たち、をこのように泣かせているのは、むしろ、マスコミなんじゃありませんか?

2009/05/21 Thursday

詳説-1957年以前生まれ人間には、新型インフルエンザに対する免疫をもつとの説

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 19:42:07

2009年5月21日
 
null今回の新型インフルエンザには、老人層に患者が少ないことから、老人層には、何らかの免疫体があるのではないかとの憶測が、以前からあった。

私のこのブログ記事
「1968年のH3N2の香港カゼ・パンデミックが、その当時の人間に、H1N1抗体を与えている、との見方」
などでもこれについての諸説を紹介してきた。

ここにきて、昨日のCDCのプレス・ブリーフィングで、CDCのインフルエンザ部副部長のダニエル・ジャーニガン(Daniel Jernigan)博士が、 WebMDのDaniel DeNoon氏などの質問に答える形で、次のような説を展開し、話題になっている。

参考
「Press Briefing Transcripts
CDC Telebriefing on Investigation of Human Cases of H1N1 Flu
」

オーディオでの記者会見の模様はこちらをクリック(MP3ファイル)

まず、WebMDのDaniel DeNoon氏は、次のような質問をした。

「WHOの戦略アドバイザリー・グループ゜が、過日、老人層には、H1N1に対する交叉免疫があるために、血清中に中和抗体の形成をしめしているとの報告書が出たが、私どもは、そのことが既成の事実であるかどうか、わかりません。
それが本当かどうかについてコメントしいただ:ませんか?」
(注-ここでいうWHO戦略アドバイザリー・グループの報告書とは下記のことを言っています。
「Recommendations of the Strategic Advisory Group of Experts (SAGE) on Influenza A (H1N1) vaccines」
PDF版は、こちら)

これに対してダニエル・ジャーニガン(Daniel Jernigan)博士は、次のようにこたえた。

「おそらく、その情報は、今日の午後か明日にMMWR(Morbidity and Mortality Weekly Report )からでるレポートに基づくものなのでしょう。
現時点でコメントするとすれば、われわれが、これまで得た、血清学上の研究や患者からの血液からいえることは、1957年以前に今回のH1N1と同じようなウイルスに曝露されていたということ、そして、そのことが、今回のH1N1ウイルスに対して、ある人に対して免疫反応をもたらしている 、ということはいえます。」

これに対して、同じような質問としてHelen Branswell氏からつぎのような質問

「今回の新型H1N1に対して抗体は、防御性があるのですか?」

ダニエル・ジャーニガン(Daniel Jernigan)博士

「もちろん、それは、難しい問題だと思います。
抗体の防御効果については、より進んだ研究が必要な感じはします。
しかし、現在の検査から判断する限り、反応性への証拠はあり、それらのことからわれわれが推論するとすれば、一定レベルの防御効果は、あるといえますが、断定するまでにはいたっていません。」

さらにHelen Branswell氏から補足質問

「博士はただいま、感染率などの数字を示されましたが、不思議におもうのは、これは、遺伝子組換えによる 抗原シフト(antigenic shift)なのですか?それとも、抗原連続変異(抗原ドリフト)(antigenic drift)によるものなのですか?」

ダニエル・ジャーニガン(Daniel Jernigan)博士

「これまで見る限り、今回の新型インフルエンザウイルスに対して、人口の一定割合は、免疫がない状態です。
過去のH1N1が季節性インフルエンザウイルスとして循環してきたもので、今回の新型H1N1は、それとことなったサブタイブではないと見ていますが、以前のH1N1と今回のH1N1との間の距離があまりにあったがために、今回のH1N1には、潜在的なインパクトがあったのではないか、と、思われます。
今回の感染が、シフトかドリフトかについては、議論中です。」

次の一旦ワクチンの話に質疑の話題が跳んだと、再び、老齢者免疫説について

Betsy McKay氏から質問

「1957年以前のH1N1への曝露についてですが、この1957年以前のH1N1が今回のパンデミックと関係しているのでしょうか?
そして、今回の若い世代への感染は、どのくらい広がるのでしょうか?」

ダニエル・ジャーニガン(Daniel Jernigan)博士

「後者の質問から答えれば、罹患者の18パーセントは10歳から18歳の若い世代です。
11パーセントは、5歳から9歳の子供です。
大多数の入院している人の年齢幅は、37パーセントが、19歳から49歳の間です。
しかし、なかには、50歳か、それ以上の年齢の人も13パーセント程度、いることはいます。
しかし、学生の感染増加率は、それら老年の感染実数を上回っています。

第一の質問に戻れば、H1N1は、当初、1918年に現れて、その後、毎年の季節性インフルエンザシーズンに現れ、その間に当初のウイルスはドリフトし、1957年にその姿を現しました。
そして、そのH1N1は、H2N2と入れ替わりました。
この1957年の時点がまさに、 それまでの過去のH1N1が、終焉を迎えた時点というわけです。」

ここで、さらに他の質問がはいったあと、Mike Stobbe氏から質問

「CDCが 一定の年齢層に今回のH1N1に免疫があることを認めたとことはわかりました。
その年齢層とは、50歳以上ということでしょうか?」

ダニエル・ジャーニガン(Daniel Jernigan)博士

「先ほども申し上げましたが、今日の午後か明日にでるMMWR(Morbidity and Mortality Weekly Report )に、私よりも、その点について、雄弁に語られていますので、そちらをご参照願います。」

Richard Knox氏の質問

「二点について質問します。
一点は、免疫を持つ人口が少ないことと、ウイルスのアタック率が、家庭もコミュニティも学校も、通常の季節性インフルエンザの場合は、変わらないということとの関係がよくわからないのですが。
二点目は、低い免疫率がアタック率を高めているのか? 」

ダニエル・ジャーニガン(Daniel Jernigan)博士

「アタック率は、感染の一部のことであり、感染の症状の進展は、ウイルスを受けたホスト次第ということになります。
今年の12月段階て゜の季節性インフルエンザがシビアになるものとの予測はありえます」

Richard Knox氏

「イリノイ州やウィスコンシン州が、他のカリフォルニア州やニューヨーク州などとくらべて、飛びぬけて感染がひどいのですが、その理由はなになのでしょう?」

ダニエル・ジャーニガン(Daniel Jernigan)博士

「その点は、私どもも調査中です。
それらの州の人々が曝露されている、なんらかのファクターかイベントがあるのだと思います。
それは、必ずしも、その土地特有な温度や湿度や地理的条件が反映したものとは限らないものと推測しています。」

つぎにDonald McNeil氏が質問

「血清検査について、もっと詳しく教えてください。」

ダニエル・ジャーニガン(Daniel Jernigan)博士

「これについても明日のMMWR(Morbidity and Mortality Weekly Report )を見てください、このことについても雄弁にかいてありますから。
ただ、言えることは、血清検査によって、その血液の人が、過去にどのようなウイルスに曝露されたがわかる、ということです。」

以上だが、肝心のMMWR(Morbidity and Mortality Weekly Report )
http://www.cdc.gov/mmwr/weekcvol.html
の記事だが、まだ、 現時点では、リリースされていないようだ 。

追記2009/05/22

上記でいっているMMWR(Morbidity and Mortality Weekly Report )の報告書がようやく発表されました。

「Serum Antibody Response to a Novel Influenza A (H1N1) Virus After Vaccination with Seasonal Influenza Vaccine 」
です。

内容は下記のとおりです。

CDCでは、 今回の新型インフルエンザウイルスH1N1に対応するワクチンの製造が数ヶ月かかる見通しであるところから、現在の季節性インフルエンザ用ワクチンで代用しうるウイルスなのかを検証するために、これまでのワクチン研究で集めてきた保存血清見本を 使って、今回の新しいH1N1に対して、交差反応抗体のレベルを検証することにした。

その方法は、まず、予防接種した年度に応じて、大人と子供のコホートにわけて、検証した、
��2005年から2006年にかけての予防接種において、その予防接種の前後の比較
��2006年から2007年にかけての予防接種において、その予防接種の前後の比較
��2007年から2008年にかけての予防接種において、その予防接種の前後の比較
��2008年から2009年にかけての予防接種において、その予防接種の前後の比較

この結果わかったことは、
�〇匐,離灰曄璽箸砲�いては、ワクチン接種前は、今回の新しいH1N1に対しては、なんら、交差反応抗体は、見られなかった。
ワクチン接種前においては、生ワクチン、不活化ワクチンとも、今回の新しいH1N1に対しては、なんら、交差反応抗体は、見られなかった。
��大人のコホートにおいては、18歳から64歳の間の年齢層において、その6パーセントから9パーセントについて、ワクチン接種前に、交差反応抗体が検出された。
60歳以上の年齢層については、その33パーセントについて、交差反応抗体が検出された。
季節性インフルエンザ・ワクチンにおいては、今回の新しいH1N1に対しては、
18歳から64歳の年齢層においては、2倍の交差反応抗体が検出されたのに対して、
60歳以上の年齢層においては、それが、20倍から90倍の交差反応抗体が検出された。
これらのデータから見るに、最近の2005年から2006年の季節性インフルエンザ・ワクチンの接種では、今回の新しいH1N1に対しては、防御抗体を獲得できそうもないように見られた。

 

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2009/05/19 Tuesday

「インフルエンザより感染しやすいのは、ヒステリー」というコラム

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 11:50:19

2009/05/19(Tue)

このサイト
「More infectious than the flu bug - hysteria」
ですが、気軽に読める内容のコラムですね。

舛添厚生労働大臣も、ご一読いかがでしょうか?

概要は下記のとおり

いまやおなじみのH1N1ウイルスは、インフルエンザ・ウイルスの中でも、新しいメンバーである。

ウイルスは人類とともに歩んできた。

ウイルスは、バクテリアよりも100倍も小さくて、DNAや、周囲をタンパク膜で覆われているRNAからなる。

ウイルスを差別化しうるのは、そのタンパク膜の形や、RNAの遺伝子配列の違い(インフルエンザ・ウイルスの場合)だけである。

ウイルスの大きな差異が生じるのは、RNAが少し変化したとき、または、人間の免疫系がそのウイルスを以前に見たことがない場合、である。

簡単に言えば、ウイルス感染は、我々人間の細胞のひとつに入り込むことによって起こる。

そして、入り込んだあとは、細胞の制御室をのっとって、細胞破壊を引き起こす前に、ひとりでに何千もの複製コピーを作りながら、新しいウイルスが他の細胞に感染するがままにさせることになる。

それは、一種のゼロックスの複写機械のようである。

一方のバクテリアは、ウイルスとはまったく異なる。

DNAやたんぱく質だけでなく、ほとんど無限の数の形と影響力を持った全細胞である。

そのいくつかは人間にとっていいやつだが、そのいくつかは、悪いやつである。

ウイルスとバクテリアとの違いについての認識は、重要なことであり、特に、それらについて、いかに我々の体が感染を扱うのか、そして、医者は、どのように病人をあつかうのか、について理解することは、重要である。

われわれがインフルエンザにかかるということは、基本的には、われわれはウイルス性肺炎にかかる、ということである。

次に、ウイルス血症(viremia)を、循環血液を通じて、いたるところに生じさせる。

ここに、単なるカゼの患者と、合併症状を起こした患者との決定的な違いが生じる。

続く

新型インフルエンザとネット回線やリモートサーバの容量

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 06:52:36

2009/05/19(Tue)

このサイト
「新型インフルエンザ流行時に「ネットを止めない」対策が不可欠」では、新型インフルエンザがパンデミックになった場合に、ネット回線やリモートサーバに大量の負荷がかかるのではないのか、との想定で、いろいろな対策の必要性を論じていて面白い。

たしかに、一定地域の全世帯が、いっせいに常時接続状態になったばあいには、おそらく、おそらくADSL電話回線にしてもCATV回線にしても、のろのろ状態となるであろうから、実質上、通信回線の機能は、ストップしてしまうのかもしれない。

P2P.IP接続であれば、このへんは、いくらか緩和されるのかもしれない。

また、仮想サーバーであるVPS(Windows Virtual Private Server)を使う手もあるかもしれないが、そこへ行き着くまでの回線が混んでいては、たいして効果はないかもしれない。

緊急時の衛星回線を利用したのネット接続などの第三の回線の準備も必要なのかもしれない。

2009/05/18 Monday

新型インフルエンザへの世界の関心は、すでに、第二波へ

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 10:19:49

2009年5月18日
 
ようやく国内感染本格化という日本ではあるが、世界の新型インフルエンザに対する関心は、すでに、第二波に向けられているようだ。

今回の新型インフルエンザの第一波への評価は、
�|彁狹�なウイルスではない。、
��感染力はつよい。
��疾病率は高い。
�っ彁猯┐蓮�低い。
といった評価のようである。

これが、第二波到来時においてのウイルスは、どうなっているか?というのが世界の関心のようである。

来月から南半球は冬に入り、今回の新型インフルエンザは、南半球においては、通常の季節性インフルエンザとともに、フル・シーズンに入る。

南半球のフル・シーズンを季節性インフルエンザウイルスとともに回り終えた今回の新型インフルエンザウイルスH1N1が、ふたたび9月に北半球に戻ってくるときに、どのような変異を遂げているのか、そして、どのような形での第二波の到来となるのか、というのが、その関心の源にある。

そこには、過去のウイルスにおける第二波に対するトラウマがあるものと思われる。

1918年のスペインカゼ(H1N1)では、第一波でいきのびたものが、第二波でやられ、また、1968年から1970年にかけての香港カゼ(H2N2→H3N2)においては、北米とヨーロッパとでは、第一波と第二波とで、ことなった特徴が見られたからだ。

1957-1958年のアジア風邪(H2N2)パンデミックにおいても、第一波よりも第二波のほうが、被害が大きかった。

今回の新型インフルエンザウイルスH1N1の特徴として
�ー稠�層が多く罹患し、老年層には、何らかの免疫体があるように見られる。
�⊂評�に豚インフルエンザ特有の嘔吐・下痢がみられる。
�4擬圓瓦箸棒�伏期間にばらつきが見られ、あるものは、一日、あるものは3-4日と、差異が見られる。
�ぅ瓮�シコでの高い致死率についての解明が明らかでなく、今回の新型インフルエンザの毒性についての解明が進んでいない。
�サ╂畧�インフルエンザウイルスに比較して、接触伝染性が強い。

などがあげられている。

第二波は、最初の第一波感染発見から勘定して、最低2ヶ月後から、最大2ヵ年後に到来といわれている。

早ければ今年の9月には、第二波到来の可能性が強い、と、言われている。

そこで、第二波は、どのような形の襲来となるのかについてだが、「Will H1N1 be back in deadly second wave? 」では、今回のH1N1が、今後季節性インフルエンザとなって、再び、第二波として来襲する場合には、どのような影響をアジア地域に与えるかを論じている。

ここでは、過去の福建株(H5N1)の第二波などを例に挙げている。

2003年から2004年にかけての福建株は、2003年12月の季節性インフルエンザシーズンと重なり、フランスでは、二百万人罹患、スペインでは、前年より20倍の罹患率となった。

特に子供の罹患がひどく、イギリスでは、7人の子供が死に、アメリカ・コロラド州では、5人の子供が死んだ。

いずれも、例年の季節性インフルエンザでは、1人か2人の死亡であったのが、である。

ワクチン計画の失敗にも懸念が残るという。

それは、1976年の豚インフルエンザ(H1N1)発生時のワクチン計画失敗のトラウマによるものだ。

今回のH1N1についてみても、、
現在のH1N1がシフトするのか?
毒性はどうか?
タミフル耐性を持って再来襲するのか?
などによって、今回軽微で終息した地域が、第二波では、思わぬ人的被害をあたえるのか?
などなど、わからないことが多いようだ。

ここにきて、WHOは、現在のレーティング・システムの改善を志向しているといわれている。

すなわち、現在のSARSやH5などの強毒性を前提とした感染の範囲の広狭をしめすアラートシステムと、今回の弱毒性であっても感染力の強いウイルスを前提とした毒性の強弱に応じたアラートシステムとの、二つのカテゴリーを縦横にグリッドしたマトリックスのかたちでの、ハイブリッドなポートフォリオ・アラート・システムを考えているようにも見える。
(一部報道では、WHOは、(1)健康被害の大きさ(2)社会的インパクトの強さという二つの指標にたった、フェーズにかわるカテゴリー概念の導入を検討中との話もあるようだ。)

ここに、 DALY (Disability-Adjusted Life Year)という指標がある。

これは、「疾病の負荷」(Burden of Disease)を示す指標である。

インフルエンザによって、85歳の人が亡くなるのと、21歳の人が亡くなるのとでは、疾病が人口から生産的な人口を奪う率が異なるという、やや、顰蹙を買いそうな概念ではあるのだが。

若い人が死ぬエイズは、死亡数は少ないが、そのDALY値は高いのに対して、老人がかかる脳疾患は、死亡数は多いが、そのDALY値は、低い。

同様に、今回のH1N1は、死亡数は少ないが、若い人にのみかかかるという意味で、そのDALY値は高いとされる。
参考「Is H1N1 scare just a false alarm?」

いずれにしても、今回の軽微で終わった地域が、第二波でも、軽微で終わるかは、わからない。

いま必要なのは、第二波到来に備えた、定期的なH1N1やH3N2のモニター/定点観測であるものと思われる。

 

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