2008/01/25 Friday
朝日新聞の3面のシリーズ「地域格差に挑む」特集の昨日と今日の版に、私の郷里の秋田県横手市金沢中野の本間恒さんの話が載っている。
本間さんは、農事組合法人「十二牲担い手生産組合」を作って、仲間6人と給料制に基づく米生産体制をとっている意欲的な農業経営者だが、その中で、「冬場、使われることのない農用トラクターで集落内の生活道の除雪をした場合、自治体から補助の出る仕組みを作ってはどうか」という案を出されていて、興味深い。
市町村の除雪体制は、その年、または、その日、雪が降ろうが降るまいが、冬の期間中、常時、夜間も、待機体制を組んで置かなければならない。
しかも、早朝には、除雪が完了していなければならないため、待機時間が多く、人員的にも、労力的にも、金銭的にも、非常にロスの多いものとなっている。
また、集落にとっては、除雪時間が後回しになってしまう地区も出てきてしまう。
これが、集落内の生活道については、地元の人による、これらの農用トラクターなどによる体制が組め、しかも、それに対する助成手当が出る仕組みになっていれば、自治体にとっても、集落の構成員にとっても、ウィン・ウィンの関係になるのではなかろうか。
もちろん、このスキームによって、冬場の現金収入の道がとざされてしまう、市町村の臨時の除雪作業員にとっては、手取りに影響の出てくるスキームではあるが、その辺は、別に考慮するとして。
私は、この本間案を、是非、全国の豪雪地帯の自治体で検討してもらいたいものだと思っている。
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2008/01/12 Saturday
2008/01/12(Sat)
昨年末に私のブログもノミネートされたブログの大賞「アルファ・ブロガー」ブログでも、その後、更新停止中ってのが結構あるので、もったいない、と思う反面、その更新停止に至る心理的な”あや”、というのも、わかるような気がする。
要は、あまりに、アクセスする人が気になりすぎて、 R・D・レインのいうような、ひとつの精神病的な「結ぼれ」にさいなまされるってことなんじゃないんだろうか。
いわば、当初は無邪気な子供の魅力にあふれていたブログが、他人からの支持を求める子供のブログに変化する過程の葛藤ってことなんでしょうかね。
「私がこう思うものと、あなたが思うだろうから、私はこう思う」っていう、精神病的ループが、ブログにできてしまうってことかな?
そういう観点から過去の「アルファ・ブロガー」となったブログの受賞後の現在のブログを見てみると、ちょっと、無理しているな、と、思えるブログもないではない。
私の場合、ブログは、その時々に、ひとつの刺激をもって、調べ、見解を持った備忘録と、完全に化している。
参考
R・D・レイン( Laing)の「結ぼれ」(Knots)から
「彼らは楽しんでいない。
彼らが楽しんでいないと、私は、楽しくない。
もし、私が彼らを楽しませることが出来るなら、私は、彼らとともに楽しむことが出来る。
彼らを楽しませることは、楽しいことではない。
それは重労働だ。
なぜ、彼らが楽しまないかを見つけることから抜け出すことが、私にとって楽しいことである。
なぜ、彼らが楽しまないかがわかることから抜け出すことから、私自身楽しみが得られるとは、(他人からは)見なされていない。
しかし、なぜ、彼らが楽しまないかを、見つけ出すことが、楽しいものではないという”ふり”を彼らにすることによって、いくらかの楽しみは、私にある。
一人の少女が私に近寄ってきて、こういった。
“楽しみましょうよ。”
でも、楽しむことは、時間の浪費である。
なぜなら、なぜ、彼らが楽しんでいないかを見いだせる助けにはならないからである。
キリストが十字架で死ぬことが、あなたにとって、どうして楽しいことなのか。
彼は、楽しい状態にあるのか?」
(They are not having fun.
I can’t have fun if they don’t.
If I get them to have fun, then I can have fun with them.
Getting them to have fun, is not fun. It is hard work.
I might get fun out of finding out why they’re not.
I’m not supposed to get fun out of working out why
they’re not.
But there is even some fun in pretending to them I’m not
having fun finding out why they’re not.
A little girl comes along and says: let’s have fun.
But having fun is a waste of time, because it doesn’t
help to figure out why they’re not having fun.
How dare you have fun when Christ died on the Cross
for you! Was He having fun?)
「A READER’S TREASURY: Knots Chapter: Psychotherapy
by R. D. Laing」より
どうです?
十分、頭、変になりました?
でも、パニック症候群ってのは、このような思考形態にあるようですね。
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2007/11/22 Thursday
2007/11/22(Thu)
きょうのNHK連続テレビ小説「ちりとてちん」 の中に、つぎのような台詞があり、ちょっとびっくりした。
「鋭い目ぇしてウロウロしとる姿。塗り箸職人言うより、マタギみたいでしょう。バッタリ会うたら熊と間違えて撃たれるんやないかと、もぅ、おそろしてぇ。」
まあ、善意に解釈すれば「獲物をねらうような目をして」とでも言いたかったのだろうが、ちょっとでも、マタギの差別の歴史を知っているシナリオライターであるならば、「言葉狩り」にあいかねない、このような表現は、間違っても、とらないであろう。
マタギの歴史とは、いわゆる「山人」の歴史でもある。
民俗学者の柳田国男は、「山の人生」等の著書のなかで、サンカとマタギの研究に取り組んだ。
かならずしも、サンカとマタギと木地師の違いは、はっきりしないが、山の資源を頼りに生きてきた人々をさし、独自の文化を形成していたと見られる。
マタギを単なる狩猟者ととらえるのは、一面的といえる。
彼らは、決して、山の与える資源を取り尽くすことはなかった。
今で言えば、彼等は、「持続的資源利用の達人」「自然資源との共生の達人」でもあったといえる。
彼らは、「マタギ言葉」という独自の言語も有していたと伝えられている。
しかし、これら独立自尊の民が、社会的に平等な扱いを受けてきたかと言えば、他の先住民族同様、多くの社会的偏見の元に生きながらえてきたという歴史も、これまた、事実のようである。
そこで、上記のNHK連続テレビ小説「ちりとてちん」 での、マタギという言葉の扱い方なのだが、これら山人が、独立自尊の民でありながら、多くの社会的偏見の元に生き続けてきたという歴史的経緯を持って、みてみると、なんと、配慮のない台詞なのではなかったのか、と、思わさせられる。
このことについて、NHKに、その真意を尋ねてみたのだが、おざなりのコールセンターでの聞き流すだけの応答に終わり、最後には、男性が、こちらの質問を遮るようなことで、電話が切られてしまったというようなことで、なんとも、腑に落ちない、応答ぶりではあった。
ネットでは、この連続テレビ番組が新たに引き起こしたらしき、誤解にもとづく「マタギ」論が、はやくも、始まろうともしている。
参考
マタギに関する今日のNHK連続テレビ小説「ちりとてちん」の台詞部分
「ちょっとちょっとちょっと、奥さん。」
「はぁ 松江さん、いらっしゃい。」
「喜代美ちゃん、落語家なるんやってねぇ。ほんで…どないなん?ご主人、許しとんなるん?」
「そやろね。ご主人が許しとんなったん?」
「ぇ…それがねぇ」
「ほやろねぇ。 ご主人頑固な職人さんやもん。奥さんには悪いけんど、うち あのご主人、ちょっと苦手やねんわぁ。
鋭い目ぇしてウロウロしとる姿。塗り箸職人言うより、マタギみたいでしょう。バッタリ会うたら熊と間違えて撃たれるんやないかと、もぅ、おそろしてぇ。」
「誰がマタギですか」
「いやご主人、ご精が出ますねぇ。ほな奥さん、また。」
「うまいこと言いなるわぁ。」
「マタギやない、ちゅうねん。どないするんど 喜代美の事、あのスズメのお松さんに知れてしもうてぇ。」
「ええやないの。」
「お前はなぁ、あの喜代美が落語家になれる思うとんのんけ。」
「さ、どんなんやろにぃ。」
「どやろね、っていっつもお前言うとるやな。喜代美はなんでも直ぐ投げ出すぅ言うて…。」
「けどぉ、今度はそうやない気ぃするんやぁ。」
「何でや。」
「何となく。」
「もぉええ。」
追記 2007年11月23日 皆さんのご意見にお答えして
この上記のブログ記事に対しまして、私のサイトの掲示板で、いろいろな皆様からのご意見をいただきました。
まず、皆さんの議論ができる冷静なご対応に感謝申し上げます。
台詞には、構成上のいろいろなあやがあるのでしょうから、そのようなこまかなことに目くじらを立てるつもりはありません。
ただ、「マタギは、鋭い目をしていて、ばったり会ったら熊と間違えられて撃たれかねない、恐ろしい存在」という意味と取られる台詞部分は、やはり、問題であると思います。
マタギが、特定のテリトリーのグループの総称である以上、それらを総称して、「恐ろしい」といっているものと同じものと、解釈され得ますし、そのことで、妙な誤解を生むことにもなります。
より敏感になるべき時代だと、私は、思います。
投稿された一部のかたが、いみじくもおっしゃっているように、映像による「ステロタイプ化」ということが、一番怖いのではないかと存じます。
マタギは、主な生計を狩猟によっている民ではありますが、いつも、鉄砲を持っているわけではありません。
柳田国男さんは、里に住む人を常人と名づけ、定住しない山人と定住する常人との間の存在として、山の資源によって里を形成し、定住の生活をする人として、マタギを位置づけましたが、その定義が中途半端のまま、柳田さんは、この層別化を中止し、黙しました。
このことが、よかったのか、悪かったのか、私としては、ちょっと疑問があります。
ただ、マタギが、山の資源を使いながら、守ってきた、という持続的利用の知恵や、コモンズ的利用の知恵の面には、もっと、学ぶ必要があろうかと存じます。
この番組をはじめとして、映像の世界では、「蓑けら着て、鉄砲を持って」というイメージのみ誇張されすぎてはいないでしょうか。
そして、そのうえに、「目つきのけわしい」という外形的イメージまでもが付与されれば、それは、現代の「やわらかいディス・クリミネーション」の素地形成につながりかねないものだと思っています。
私は、別にアボリジニとマタギとを対比させるつもりは、毛頭ありませんが、世界的に、現代は、これらの特異な生活形態の地区に対してのエコツーリズム化が進み、ともすれば、オーセンティック(真正的)でないイメージなり、フォークロアをそれらの地区に住んでいる人々に強いる傾向があります。
それらの人々は、換金回路の一助として、オーセンティックでない「民族衣装」を着て、オーセンティックでない、機械で作った「手作り木工具」を売り、ロック調のヨーデルなどを歌わされている、といった具合です。
しかし、同時に、アボリジニに見るように、それらの人々に、これまでの生活資源に代わる換金回路を見出し、それを手助けしようとするNGOも出てきたようです。
今回の私の発言は、皆さんに、やや、ショックを与えてしまったようですが、これをきっかけに、何らかの知恵が生まれることを期待しております。
なお、今回の一件とは、直接関係ないことですが、2001年に、同じNHKでの、「NHKプロジェクトX、「白神山地・マタギの森の総力戦」」について、「NHK プロジェクトX 挑戦者たち「白神山地 マタギの森の総力戦」 への異論」という記事を書かせていただいたことがありますので、ご参考までに。
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2007/06/03 Sunday
2007/06/03(Sun)
カンヌ映画祭でグランプリ受賞して、今話題の河瀬直美監督の「殯の森」だが、この題名の「殯(もがり)」って、どういう意味?ってんで調べてみると次のようなことらしい。
このサイト「殯(もがり)」によると、古代日本の葬祭儀礼のなかに、高貴な人の本葬をする前に、棺に死体を納めて仮に祭る慣習があって、そのこと、または、遺族が、ある期間を仮小屋(喪屋)にて喪に籠ったその場所を、「殯(もがり)」というらしい。
この慣習の裏には、この過程を踏むことで、死者を生前と同様に扱って蘇生を願いつつ、死を確認するとともに、死者の霊魂を恐れ、慰める意味を持っていたという。
で、この映画のストーリーと、この「殯(もがり)」という言葉との連動性だが、映画は見ていないが、聞くところによれば、「認知症の主人公が、33年前に死別した妻への思いを抱き続けながら、死んだ妻と交流するために、山の中の妻の墓を訪ねるうちに、交通事故で子供を失った介護福祉士の女性と出会い、再生していく。」といったストーリーらしい。
となると、「認知症の主人公の頭の中では、シームレスに介護福祉士の女性が、妻の化身たる女性となり、そこに再生の証を見出し、再生していく。」ということなのだろう。
認知症の主人公の頭の中での妻に対する殯と、子供を失って生ける屍となっていた、介護福祉士の女性の子供に対する殯とが、バーチャル対バーチャルに結合して、現象的にはリアルな生命体(本当にリアルな生命体なのかどうかは、誰にもわからない。)が、殯の森のなかで再生した、ということなんだろうか?
その意味では、「殯の森」は、再生を生み出しうる森ということになるのだろうか?
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2007/05/28 Monday
2007/05/28(Mon)

今日の松岡利勝農林水産大臣の自死については謹んで哀悼の意を表したいが、ちょっと、気になったのが、報道でしか知る由もないのだが、ドアの蝶番(ちょうつがい)を自死の手段にしたような報道があった点だ。
このサイト「The epidemiology and prevention of suicide by hanging: a systematic review 」(首吊り自殺の予防のための疫学-システィマテックな見直し-)では、特に、刑務所の独房(Cell)での自殺防止のためのハード面での改良などについて、事細かく示されている。
その中で、次のような記述がある。
「A recently published evaluation of ‘safer cells’ in six prisons in England and Wales identified that five suicides by hanging or self-strangulation have taken place in these cells.34 The ligature point used in the prison where the three cases of hanging took place was the upper hinge of the cell door—the design of these has subsequently been changed. 」
(最近になって、イギリスにおける6つの刑務所での “安全な独房”についての報告書が出され、その中で、ウェールズの刑務所において、5つの独房内における首吊り自殺例が報告された。
そのうち、3つのケースにおいては、独房のドアの上部の蝶番(丁番)に、ひも( ligature) をかけて(紐をかけるポイント= ligature point)のものであった。
その後、このドアの蝶番のデザインは、変えられた。)
とある。
また、このサイト「Designing the Environment to Prevent Suicide: Anti-Suicide Door Offers No-Hang Hold」は、病院内での自殺予防のためのドアについての考察サイトであるが、ここでは、ドアの蝶番に「continuous hinge 」(連続蝶番 この図をご参照)を使うことを推奨している。
このサイト「Clarification: Environmental Suicide Prevention」も病院での自殺予防のためのハードウェアの点検ポイントだが、ここでも、以下のように書いてある。
「Door hinges should be of the continuous piano style. Door lever handles should point downward when in the latched position.」
(ドアの蝶番は、ピアノスタイルの連続蝶番にすべきであり、ドアのレバーハンドルも、ドアチェーンを掛けた状態の時に、下向きの状態になるようなものとすべきである。)
さらに、このサイト「Combined Assessment Program Review of the Samuel S. Stratton VA Medical Center, Albany, New York」の監査報告では、4ページにおいて、医療施設における蝶番について、自殺予防のための配慮をすべきとの提言を、下記のようにしている。
「Door hinges needed to be designed to minimize the risk of suicide by hanging. Doors to patient rooms and congregate bathrooms were mounted with the standard three separate hinges. A patient could potentially wrap a hanging device around the upper hinge in a suicide attempt. Hinges should be of a design that minimizes suicide risk.」
(ドアの蝶番については、自殺のリスクを軽減するようにデザインされるべきである。
患者の部屋や共同浴場へ通じるドアについてみると、ここでは、通常の三つの蝶番がマウントされていた。
患者は、自殺を目的として、ドアの上部の蝶番に、首吊りの用具を架ける可能性がある。
蝶番は、自殺のリスクを最小化するようにデザインされるべきである。)
このように、議員宿舎はともかくとして、刑務所や病院やホテルのように、自殺動機の多い人の集まる場所では、蝶番は、自殺志願者にとっては、そのための有力なツールとなることが多いようだ。
これを機に、これらの観点からのドアの蝶番のデザインの見直しも、必要なのかもしれない。
最後に、これは皮肉なことなのだが、今日自死された松岡利勝前農林水産大臣は、昨年制定された自殺対策基本法に基づき、内閣府に設置された自殺総合対策会議の構成員でもあったという。
ちなみに、先々月4月27日に開催された「自殺総合対策会議(第2回)」においての資料「報告書-総合的な自殺対策の推進に関する提言-」において、上記の問題意識である自殺回避のためのハードウエアの点検に関する部分は、以下の点についての指摘のみであった。
「自殺の発生を回避するため、危険な場所への柵の設置や見回り、危険な薬品の譲渡規制を遵守させることが重要である。」
いかに、この検討会の資料が官僚の作文であったかを、まざまざと感じさせる今日の事件ではあった。
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2007/01/05 Friday
2007/01/05(Fri)
この朝日新聞のコラム「少子化を受け入れよう」は、私が、常日頃思っていることを、代弁している。
つまり、やれ、「うちの嫁にも、少子化対策だ」などと、世の女性を、雅子さん的苦衷に追い込む前に、むしろ、少子化になると困る政策スキームを見直すことから始めなければならないのではなかろうか、という問題意識である。
少子化になると、困る政策スキームとは、人口構成が、右肩上がりで、これまで、成り立っていたスキームということである。
ちょっと、たとえは悪いが、マルチ商法で、上位階層の会員(アップライン)に、結果的に貢ぐことになる下位階層の会員(ダウンライン)が増えないような状態のものと、考えれば話は早いだろう。
年金は、まさにそうだし、規模の経済で成り立っているスキームは、多かれ少なかれ、この影響をうける。
地方経済の疲弊は、そもそも、過疎化で規模の経済が成り立たない経済圏に、規模の経済メリットで成り立っている大手スーパーが、闖入してきたことによる、クラウディング・アウト的疲弊でもある。
また、これまでの、インフレに裨益しての、後世代の実質負担軽減のスキームの破綻を前提にしての、新しいスキーム作りというものを、考えていく必要があるのではなかろうか。
これは、安易な、デフレ脱却論や、功利的なインフレターゲット論からの脱却であり、いたずらな、インフレ回帰志向からの回避でもある。
そもそも、年金のスキームもままならないのに、ただでさえ、年金生活者を脅かすインフレを、政策目標とする、支離滅裂さが、インフレターゲット論には、ある。
このような観点から、少子化にあった、各種政策スキームを編み出していくことこそ、これから必要なことかも知れない。
これぞ、レッセ・フェーレ(レッセ・フェール)への少子化対策、あるいは、ケセラセラへの少子化対策への、パラダイムシフトというべきか?
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2006/11/11 Saturday
2006/11/11(Sat)
総務大臣の放送命令なんて、いかにも、おどろおどろしく、官憲支配くさい言葉なのだが、どんなことなのか。
平たく言えば、現在、北朝鮮拉致被害者救済のためのラジオ放送「しおかぜ」があるが、これでは不十分なので、もっと、NHKがNHKラジオ国際放送(「NHKワールド・ラジオ日本」)で北朝鮮による拉致問題を重点的に取り上げるように、電波監理審議会の答申を経て、総務大臣が、放送法33条にもとづいて、NHKに命令するってことなのかな。
でも、肝心の放送「しおかぜ」を運営する「特定失踪者問題調査会」のほうでは、「『しおかぜ』そのものに対して、金銭的支援などをしてくれるのならともかく、NHK国際放送の『命令放送』で『しおかぜ』を流してほしいとは思わない」と、有難迷惑のようである。
参考「「『命令放送』のひとり歩きは迷惑」 対北朝鮮放送代表」
特定失踪者問題調査会が、真に要望しているのは、次の二点のようである。
1、現在の英国にある放送配信会社「VTコミュニケーションズ」(VT社)経由の送信に関わる費用の負担
2、茨城にあるKDDIの送信施設の利用が可能であれば、手続き、技術面、資金面での具体的かつ早急な対応
参照
1.「荒木和博BLOG-しおかぜについての見解-」
2.韓国を訪れた荒木さんに、「しおかぜ」についてインタビューしたKim Yong Hunさんの記事「“Only Democratization of North Korea Can Free the Abduction Victims” 」(The Daily NK)
大体、プロパガンタ放送の有効性というのは、極端に薄れているし、ましてや、北朝鮮で、一般庶民が、そのような敵性放送を聞くための短波ラジオを持っているはずもない。
まだ、中波ラジオなら、まだしも。
(しかし、北朝鮮には、三百七十五万台のラジオセットがあるとされているが、その多くは、特定周波数に固定されているとの説もある。
この記事によれば、市民がラジオを購入したばあいには、 必ず人民保安省(警察署)に申告することとなっており、申告されたラジオは、クリスタル選局による周波数固定式のものか、または、北朝鮮の公式放送の周波数1つにチャンネルが、半田付けで、固定されるという。
そこで、 この半田付けされた固定ラジオの周波数を専門的に解く人々がいて、そのためには、 北朝鮮のお金で1万8千ウォン程度の費用が掛るという。
中波ラジオでさえ、このようなのだから、短波ラジオについては、推して知るべし、である。
「北朝鮮中波周波数リスト」によれば、出力別の中波の周波数分布図は次のとおりである。
大出力(1500kw)-657kHz.1053kHz.1080kHz
中出力(500kw)-621kHz、720kHz.801kHz.819kHz.855kHz.
小出力(250kw)-684kHz.864kHz.999kHz
弱出力(50kw)-702kHz.729kHz.765kHz.810kHz.882kHz.927kHz.
弱小出力(2kw)-1368kHz
このうち、弱出力、弱小出力にあたる、日本のNHKの周波数局名(つまり、北朝鮮の固定周波数ラジオにも、飛び込みうる周波数)は、「主なラジオの周波数」や「【周波数一覧】AM」によれば
702kHz→北見第二(10kw).
729kHz→名古屋第一(50kw).
765kHz→該当なし(山梨放送5kw).
810kHz→該当なし(AFN東京50kw).
882kHz→静岡第一(10kw).
927kHz→稚内第一(1kw).
1368kHz→鶴岡第一(1kw)
となる。
なお、その他の大出力・中出力・小出力についての国内該当周波数放送局名は、下記のとおりである。
北朝鮮大出力放送局(1500kw)周波数
657kHz→該当なし、
1053kHz→中部日本放送:愛知/名古屋(50kw)、
1080kHz→該当なし
北朝鮮中出力放送局(500kw)周波数
621kHz→NHK第1:旭川(3kw)、
720kHz→岐阜ラジオ:岐阜/高山(100w)、岐阜ラジオ:岐阜/神岡(100w)、中部日本放送:三重/熊野(100w)、 KBCラジオ:福岡/北九州(1kw)、
801kHz→北海道放送:北海道/根室(100w)、北海道放送:北海道/北見(100w)、北海道放送:北海道/苫小牧(100w)、北海道放送:北海道/遠軽(100w)、秋田放送:秋田/鹿角(100w)、東北放送:宮城/気仙沼(100w)、ラジオ福島:福島/原町(100w)、東海ラジオ放送:岐阜/恵那(100w)、中部日本放送:三重/尾鷲(100w)、
819kHz→NHK第1:長野/長野(5kw)、
855kHz→該当なし
北朝鮮小出力放送局(250kw)周波数
684kHz→IBC岩手放送:岩手/盛岡(5kw)、 IBC岩手放送:岩手/大船渡(1kw)、 IBC岩手放送:岩手/久慈(100w)、IBC岩手放送:岩手/岩泉(100w)、NHK第1:長崎/長崎(5kw)
864kHz→北海道放送:北海道/旭川(3kw)、北海道放送:北海道/室蘭(3kw)、北海道放送:北海道/遠別(1kw )、栃木放送:栃木/那須(1kw)、信越放送:長野/松本(1kw)、福井放送:福井/福井(5kw)、東海ラジオ放送:愛知/豊橋(100w)、ラジオ沖縄:沖縄/那覇(10kw)
999kHz→NHK第1:青森/八戸(1kw)、NHK第1:新潟/糸魚川(100w)、NHK第1:長野/駒ヶ根(100w)、NHK第1:京都/宮津(100w)、NHK第1:島根/津和野(100w)、NHK第1:広島/尾道(1kw)、NHK第1:高知/中村(1kw)
参考「Communications in North Korea」「Broadcasts into North Korea」「Political Rights and Civil Liberties in North Korea」「Travel more difficult」
このサイト「Strange Gift from Above」には、アメリカは、二百万ドルを使って、北朝鮮の国境沿いに、ミニラジオを空中投下するなどの記事が載っていますね。)
日本海側に住むものにとって、深夜になると、700ヘルツあたりからがんがん聞こえてくる大陸の中波放送の威力を、東北出身の総務大臣なら、わかっていそうなはずなのだが。
特に、朝鮮半島では、NHK東京第二がよく聞こえるようである。
参考「北朝鮮中波周波数リスト」
「近隣諸国放送情報板 」
特定失踪者問題調査会の荒木和博氏は、「NHKは現在の内容のままでも、中波放送を北朝鮮に聞こえるよう工夫するだけで北朝鮮に対するきわめて有益な放送が可能だ」と提言している。
「特定失踪者問題調査会」がいわれるように、そんな短波のNHKラジオ国際放送(「NHKワールド・ラジオ日本」)(ハングル語での番組は、こちら)を使うよりも、日本の国内の中波放送の内容を不自然でないかたちで、実質それ用の内容を含ませたり、アンテナの指向性(もっとも、中波の指向性は、そんなに鋭いものではないのだが、単一指向性のアンテナ複数と、無指向性のアンテナとを組み合わせることによって、かなりの効果を挙げうると聞いている。)をちょっと、大陸向けに調整することで、かなりの効果が、実質出るはずだ。
それは、NHK放送命令なんて、仰々しいことをやらなくても、NHKは、自主的にやるはずだ。
ここに、実際、中国の瀋 陽 (シェンヤン)で、「しおかぜ」第一放送を受信した音声受信ファイルがある。
ずいぶん、クリアーに聞こえていますね。
そして、これがInterval Signal Onlineに収録されている2005年10月31日放送の音声ファイルだ。(英語版の2006年2月7日放送の音声ファイルは、こちら)
参照「Interval Signal Online-KOREA, NORTH-」(ここで、”Clandestine”と書いてあるのは、「地下放送局」(Clandestine Radio Station)の意味)
『しおかぜ』の送信所は、49mバンドの時代は、北朝鮮向けの短波放送「開かれた北韓放送」(Open Radio for North Korea)とともに、ロシア・イルクーツクから、送信されていた。
しかし、北朝鮮政府が、この「開かれた北韓放送」の送信について、ロシア政府に対してクレームを付け、ロシアが「開かれた北韓放送」の送信を一方的に中止したため、日本の「しおかぜ」と、「開かれた北韓放送』をともに配信している英国のVT社は、『しおかぜ』についての送信についても、同様の懸念を持った。
そこで、特定失踪者問題調査会は、拉致被害者向けの呼びかけと、ニュースや解説の放送とを分離し、さらに放送時間や周波数、そして送信地も変更する方針を決め、VT社との契約を変更し、周波数を31mバンドにかえるとともに、送信所を北朝鮮と国交のない東アジアの某国(このサイトでは、「台湾」となっている)に変更したという経緯があるようだ。
参照「特定失踪者問題調査会の北朝鮮向け短波放送「しおかぜ」送信地・放送時間・周波数を変更」
この構図からすると、このNHK放送命令という、いさましい話、拉致問題に政治的裨益を求めたがる大臣なり政治家たちのパフォーマンスに振り回された形の結果のようだ。
それにしても、放送命令、命令放送とは、いやな言葉だ。
この点については、NHKさんにご同情申し上げる。
『****に刃物』ならぬ『総務大臣に**』ってとこですかな?
ところで、肝心の『しおかぜ』のほうだが、短波放送の49mバンドの5.89MHz(5890KHz)のほうが、2006年6月15日で廃止になり、2006年6月15日から、いずれも、31mバンドとなり、第一放送(9645キロヘルツ):午前5時30分〜6時 第二放送(9730キロヘルツ、11月11日からは、9950キロヘルツ):午後10時00分〜10時30分に放送となっている。
ジャミング対応についてだが、基本的に電波妨害できる範囲はそれほど広くなく、北朝鮮全国土をカバーすることは不可能とのことである。
とはいえ、このサイトに見るように、依然、妨害電波は、出ているようだ。
2006年5月5日ころからジャミングが出始め、その後、周波数を変えては、また、ジャミング、という、追いかけっこが続いているようだ。
(ここで、余談だが、ジャミングの先進国の中国では、当初は、ノイズによるジャミングを外国放送に対して流していたが、それが、最近では、中国の太鼓や、ワルツなどの音楽や、中国中央放送の番組やらを、ターゲットとされる外国放送に対して、絶え間なく、ジャミングとしてぶつけるようになってきているようだ。
この放送局は、「Sound of Hope」という、地下放送局で、音声ファイルは、このようである。
参照「INTERVAL SIGNALS ONLINE-China Mainland-」
そのほか、『Great Brightness Radio』や『Ming Hui Radio』や『 New Star Broadcasting Station』や『Voice of China』や『Voice of China Reborn』なども、地下放送局かその部類のようである。
中国は、2004年に、フランスのThales Companyという会社から、ジャミング用の軍用施設を買い受け、また、同社のジャミング技術(Sky Wave(上空波)ジャミング)を導入しているようである。
参考「Overcoming the Radio Broadcast Jamming Facilities Bought and Installed by the Chinese Authorities at Huge Expense」
「Systematic Interference Targets SOH Broadcast 」
なお、冷戦時代に使われたジャミング発生のための大掛かりな機器の写真が、このサイトにあって、興味深い。)
こんなことで、久しぶりに、短波放送なんて、なつかしい言葉が出てきて、納戸に突っ込んであった、かつてのソニーの名機「Sony ICF-6800W」を引っ張り出してきた。
うーん、いかにもメカっぽいのが、なんとも、いい感じですね。
まだ、機能しているようだ。
この「Sony ICF-6800W」、BCLの機械としては、ヤエスなどに比して、安物に入るが、機能的には、BFO (Beat Frequency Oscillator)など、一応、すべてついているという、コストパフォーマンスものだ。
ほかにも、AOR AR3000AUというのも持っていたが、どこに突っ込んでしまったのか、さっぱり所在がわからない。
参考
放送法
(国際放送等の実施の命令等)
第33条 総務大臣は、協会に対し、放送区域、放送事項その他必要な事項を指定して国際放送を行うべきことを命じ、又は委託して放送をさせる区域、委託放送事項その他必要な事項を指定して委託協会国際放送業務を行うべきことを命ずることができる。
2 協会は、前項の国際放送の放送番組の外国における送信を外国放送事業者に委託する場合において、必要と認めるときは、当該外国放送事業者との間の協定に基づきその者に係る中継国際放送を行うことができる。
3 第9条第7項の規定は、前項の協定に準用する。この場合において、同条第7項中「又は変更し」とあるのは、「変更し、又は廃止し」と読み替えるものとする。
(業務)第9条 協会は、第7条の目的を達成するため、次の業務を行う。
4.国際放送及び委託協会国際放送業務を行うこと。
2 協会は、前項の業務のほか、第7条の目的を達成するため、次の業務を行うことができる。
1.前項第4号の国際放送の放送番組の外国における送信を外国放送事業者に委託する場合に必要と認めるときにおいて、当該外国放送事業者との間の協定に基づきその者に係る中継国際放送を行うこと。
7 第2項第1号の協定は、中継国際放送に係る放送区域、放送時間その他総務省令で定める放送設備に関する事項を内容とするものとし、協会は、当該協定を締結し、又は変更しようとするときは、総務大臣の認可を受けなければならない。
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2006/10/25 Wednesday
2006/10/25(Wed)
日本の、民主党を含めたいわゆる革新政党が、低迷を続け、民心から支持を得られないのは、ひょっとすると、古い平和主義をいまだに振り回しているせいなのかもしれない。
このコロンビア大学のDana Burde氏の論説「Can Old Peace Movements Stand up to the New War ?」は、その辺の事情を、見事に解明している。
ここでは、かつての平和運動なり、平和主義が、なぜ死語になりつつあるかを、克明に解明している。
これによれば、過去の平和運動なり平和主義は、ヴェトナムの社会改良運動と結びついた反戦運動を経て、それが、ヴェトナム戦争を知っているものの数の低下によって無力化し、今度は、核反対運動に、転化していったという。
しかし、この運動も、冷戦構造の消滅と同時に、消え去り、そして、9.11以降において、これらの古い平和主義は、新しい価値観を見出しえずに低迷していった。
唯一、海外での暴力否定と、反戦を結びつける試みもあったが、テロへの民心の恐怖にかき消され、説得力を失っていった。
その後、これまでの平和団体なり反戦運動の母体は、これまでのムーブメントとしての働きから、ガンジーの非暴力に先祖がえりしたような、より、精神主義的な運動を展開するようになり、その目的は、大衆を巻き込んだ運動というよりは、愛をテーゼとした、自己教育と行動といったものへと変遷していった。
そして、今、模索されているのは、新しい平和主義であり、新しい平和運動であるという。
これは、「 Advocacy networks 」と呼ばれる活動である。
これは、多国間に渡る人権侵害問題に焦点を絞った運動であるという。
これには、ポイントが二つあって、
1.平和運動と、他の問題との連関付けを図る。
特に、人権侵害の焦点を女性に絞り、これと平和運動とを関連付ける。
2.ネットなどを利用した、国際的な「Advocacy networks」を構築し、そのネットワークでのサポートを、国際的に行う。
ということである。
まあ、このような世界の流れからすれば、旧態依然とした平和主義者の集まりである社民党と、民主党とが連帯を結ぶこと自体、民主党にとっては、自殺行為であることが、わかるのではなかろうか。
下手な『平和党』よりも、『人権侵害糾明党』のほうが、現世の支持を仰ぎやすい時代といえる。
それにしても、民主党の党首は、まづ、変遷しつつある平和主義についての認識を、新しい平和主義に改めなければ、対抗党から、古い人と、言い続けられるであろうに。
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2006/06/07 Wednesday
2006/06/07(Wed)
1956−59年にドミニカ共和国へ移住した日本人とその遺族約170人が「日本政府は広大な農地を無償譲渡する約束を守らず、劣悪な環境下で過酷な生活を強いられた」として、国に総額約31億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は7日、国の賠償責任を認めた上で、賠償請求権は除斥期間(権利の法定存続期間、20年)の経過で消滅したとして請求を棄却した。
金井康雄裁判長は判決理由で「外務省と農林省(当時)は移住に際し、調査や説明を尽くす義務に違反した」と国の不法行為を認定した。
(判決要旨は、こちらのサイトをご参照)
というのだが、「国の賠償責任はあるが除斥期間の適用で、請求権は消滅」という、国賠訴訟によくある解釈のパターンで終わった。
ちなみに、この除斥期間の適用は、
三井鉱山訴訟判決においては、
「除斥期間制度の適用の結果が,著しく正義,衡平の理念に反し,その適用を制限することが条理にもかなうと認められる場合には,除斥期間の適用を制限することができると解すべきである。」とし、
また、ハンセン病国賠訴訟においては、除斥期間の起算点が新法(「らい予防法」)廃止時(1996年(平成8年)3月27日)であるとの判断を下し、実質40年の損害賠償責任を問うた。
消滅時効については中断があるのに対し、除斥期間には中断がない(民法第147条)。
したがって、除斥期間には、消滅時効と異なり、ペナルティとしての性格を有しないのであるから、その適用にあたっては、時効の成立を認める根拠が、公平・正義の観点からも、より明確であらねばならぬものと思われるのだが、司法は、またも、安易な解釈をしてしまったような気がしている。
また、民法第724条規定(20年)が、国際標準である40年に比して、著しく短いという問題点もある。
除斥期間の適用については、私のこちらのサイトhttp://www.sasayama.or.jp/diary/2002jul10.htmもご参照
参考
民法724条
(不法行為による損害賠償請求権の期間の制限)
不法行為による損害賠償の請求権は、被害者又はその法定代理人が損害及び加害者を知った時から3年間行使しないときは、時効によって消滅する。不法行為の時から20年を経過したときも、同様とする。
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2006/05/12 Friday
2006/05/12(Fri)
ウェブ上でのチャットやフォーラムの中で、子供同士の非難を助長しかねないサイトを規制しようすると法案が、アメリカ議会に提出された。
その法案の名前は、「Deleting Online Predators Act」(H.R. 5319)というもので、法案代表提出者は、ペンシルバニア選出のMichael G. Fitzpatrick 下院議員などである。
法案の中身は、オンラインの下で、一位のコミュニティ機能を持ったサイトの中には、子供たちが他の子供を非難する土壌と化しているものがあるとして、このようなサイトを「social networking site」と名づけ、これに該当するサイトのブラックリストを作り、公表し、規制を図ろうとするものである。
また、学校に対しては、これらのサイトに対してのアクセス規制のためのガイドラインを設けることとし、また、図書館からなどのアクセスも、規制するという。
このブラックリストの選定に当たっては、FCC(The Federal Communications Commission 連邦通信委員会)に、8人のメンバーからなる助言委員会を設け、そのメンバーには、 the National Center for Missing and Exploited Children, the Crimes against Children Research Center,それに教育関係者、教育委員会などが、このメンバーとして入るという。
現在、このブラックリストに入ると想定されるサイトには、
MySpace
Friendster
Orkut
Blogger.com
Xbox 360
などがあげられている。
しかし、この「social networking site」なるものの概念が非常に抽象的であるところから、今後、法案や語句・概念などの修正もありうるとしている。
参照「House Bill Might Ban MySpace, Friendster」
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