Sasayama’s Weblog


2006/09/24 Sunday

USDAが採用しているという、新しいBSE発生確率分析・評価手法『BsurvE』とはどのようなものなのか?

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 12:59:08

2006/09/24
 
nullちょっと、古い話にさかのぼるが、今年、4月28日に、USDAがアメリカ国内におけるBSE発生拡大の見通しについての報告書を発表したが、この報告書の中で、根拠数値に、これまでの、2004年7月からの拡大サーベイランスの数値ばかりでなく、5年前からのサーベイランス数値も取り入れた。

これを「the BSurvE Prevalence B method」 (BsurvE)と「 the Bayesian birth-cohort method」(BBC)という、二つの分析手法で、専門家が分析したものであるという。

これら二つの分析手法による分析結果は、同じような分析結果を示したという。

この結果として、現在四千二百万頭いるアメリカの成牛百万頭に対して、1頭のBSE発生の確率であるという。
「USDA RELEASES BSE PREVALENCE ESTIMATE FOR U.S. 」参照 

この調査は、USDAの専門家が、1999年3月31日〜20063月17日までの7年間のサーベイランスの全データに基づき、BSEの有病率を分析をするために行った。

これによると、

米国内に存在する最も可能性のあるBSE症例数は

BSurvE 法では7(5及び95% confidence level 3,24),

BBC法では4(同1,8)

と推定される結果となった。

このため、USDA は、米国内の成牛が4,200 万頭であることから、この推定の上限の値5をとっても、有病率は成牛100 万頭あたり1 頭未満であるという結論を下した。

また不確実なパラメータによる変動の程度は重要でなく、この結論を変える必要はないという。

分析結果ならびに、BSE 強化サーベイランスプログラムについては、下記サイトご参照。
「Apr 27, 2006 Summary of Enhanced BSE Surveillance in the U.S. 」

概して、有症率が低下しつつある場合には、「 the Bayesian birth-cohort method」(BBC)」。
有症率のデータがそろわない場合には、「the BSurvE Prevalence B method」 (BsurvE)」
という仕分けの仕方のようだ。

そこで、一躍、注目を浴びてきたのが、この「the BSurvE Prevalence B method」という分析手法である。

もともと、この手法は、2004年に、EUのTSE Community Reference LaboratoryとイギリスのVeterinary Laboratories Agency Weybridgeとが協力して、2004年3月12日に、Wilesmithなどを中心にして、行った「Strategies for Bovine Spongiform Encephalopathy」というプロジェクトの中で、使われた手法である。

これについては、次のサイトをご参照
1.「Scientific Report of the European Food Safety Authority on the BSE surveillance model (BSurvE) established by the Community Reference Laboratory for TSE」
2.「Letter from the EC (D(2004)/KVD/ip/420621) inviting EFSA to provide scientific advice on the general approach used within the BSurvE model.」
3.「Report on the Development of a Method for Evaluation of National Surveillance Data and Optimization of National Surveillance Strategies for Bovine Spongiform Encephalopathy 」
4.「A Project Conducted by the European Union TSE Community Reference Laboratory, Veterinary Laboratories Agency Weybridge, United Kingdom.」
5.「Appendix 3.8.4 on surveillance and monitoring systems for bovine spongiform encephalopathy of the Terrestrial Animal Code 2003.」

日本の食品安全委員会でも、このBsurvEという評価方法の日本的適用についての議論があったようであるが、具体的に、このBsurvEという手法が、どのようなものなのか、どうもピンと来ない方も多いのではなかろうか。

そこで、このサイト「BSurvE Forums 」にもとずいて、具体的に、見てみることにする。

次のサイトから、エクセルに落として見られることをお勧めする。

(このサイト「BSurvE Forums 」の中の「BSurvE_0603.ZIP」をクリックして、開いてみてください。こちらのサイトもご参照)

開くと、入力項目がいくつか見えるが、エクセルの黄色いシェルの部分に、数値を入力していけば、評価結果が出てくるというもののようだ。

褐色のシェルは、状況によって変わりうるデータ項目ということのようだ。

なお、下記の説明の中での「4つのサーベイランス層」(surveillance strata (streams): )というのは、次の四分類のことのようだ。
1.clinical suspect-臨床でのBSE疑い
2.casualty slaughter-死亡と畜牛
3.fallen stock-農場内で倒れた牛
4.healthy slaughter−健康な、と畜牛
参照「Terrestrial Animal Health Code - 2006」
私のブログ「アメリカUSDAの監査局が、「ダウナー牛の食ルート混入」を認める」
のなかの「参考3.USDA 監査庁報告書の問題の箇所」の部分

以下は、エクセルに落としたスプレッドシートの説明になる。

入力項目
Age Data−対象コホートの月齢の分布を見るためのもの。
Test Data -サーベイランスによる検査のデータ

以下は、上記の入力の結果の出力形態。

Exit Constants-Exit定数データの要約−係数のままの出力。
Input Graphs-月齢データと、検査データをグラフ化した出力。

BSEの状態のアセスメント

Parameters-月齢の特化によって、4つのサーベイランス層の中で、感染・非感染牛が、取り除かれる確率。

Test Results-検査結果の普遍化をするための、サーベイランス検査結果の準備。

Prevalence A-現行の牛の数の中でのそれぞれのコホート群の中での、最初の感染 拡大の評価。

Inf Status-現行の牛の数におけるBSE拡大の評価と、感染した牛のそれぞれの月齢別コホートからの感染動物の割合の評価とから、要約した感染状態。

Prevalence B-非感染国または、感染コホートが独立している国においての、現行の牛の数を前提にしての今後の感染限界の評価。

BSE Surveillance Assessment

Surveillance A-感染拡大が進んでいく中での4つのサーベイランス層の中での感染評価。

Surveillance B-サーベイランス検査の評価。

Surv Graphs-4つのサーベイランス層でのサーベイランス検査の割合。

Surveillance Resource Allocation

RA Tables-サーベイランス検査のポイントの割り当てと、ポイントターゲットの計算。

RA Graphs-資源配分表のグラフ化。

Surv Status-現在の国内サーベイランス評価。

RA Sort-ランキング分類表と、ポイント別結果要約。

詳細については、「”Development of a Method for Evaluation of National Surveillance Data and Optimization of National Surveillance Strategies for Bovine Spongiform Encephalopathy” 」
ご参照。

以下は、スプレッドシートに記された英語原文である。

BSurvE
A model for evaluation of national BSE prevalence and surveillance.
Version 06.03

Introduction:
This spreadsheet contains an example analysis by the BSurvE model. For a full description of the model, please refer to: “Development of a Method for Evaluation of National Surveillance Data and Optimization of National Surveillance Strategies for Bovine Spongiform Encephalopathy”, Morris et al, 12 March 2004.
The following worksheets are included:
Input Data
Age Data Defining the cohort age distribution.
Test Data Surveillance testing data.

Exit Constants Summary of exit probability data.
Input Graphs Graphical representation of Age Data and Test Data.
BSE Status Assessment
Parameters Determination of the age-specific removal probabilities for infected and uninfected cattle in the four surveillance streams.
Test Results Preparation of surveillance testing data for use in prevalence estimation.
Prevalence A Estimation of initial infection prevalence for each cohort in the standing population.
Inf Status Infection Status: summary of the estimated BSE prevalence in the standing population, and the estimated proportion of animals from each birth cohort which became infected.
Prevalence B Estimation of upper prevalence limit in the standing population in uninfected countries, or where the infection rate is cohort-independent.

BSE Surveillance Assessment
Surveillance A Estimation of BSE infection in the four surveillance streams at varying prevalences.
Surveillance B Evaluation of surveillance testing.
Surv Graphs Proportion of surveillance testing in the four streams.
Surveillance Resource Allocation
RA Tables Resource Allocation Tables: allocation of points for surveillance tests and calculation of points targets.
RA Graphs Resource Allocation Graphs: graphical representation of the Resource Allocation Tables.
Surv Status Surveillance Status: evaluation of the current national surveillance programme.
RA Sort Resource Allocation Table Sorting: ranking and summarising points gained.
A yellow cell denotes required user-defined input.
A tan cell indicates data which may be altered under certain circumstances.

以上

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2006/09/11 Monday

アルツハイマー症を自己防御で防ぎうる物質の発見

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 21:07:18

2006/09/11(Mon)
 
null今日は、アルツハイマー症関連の二つの論説の紹介となる。

ひとつは、アルツハイマー症(認知症)を自己防御で防ぎうる物質の発見についてである。

これは、2006年9月7日号の Neuronに発表された論文「A Genomic Screen for Modifiers of Tauopathy Identifies Puromycin-Sensitive Aminopeptidase as an Inhibitor of Tau-Induced Neurodegeneration」で、概要は、次の通り。

アルツハイマーの原因としては、知能の低下や脳細胞の死につながっていると見られる脳細胞に見られる繊維質の束のもつれ(”tangles”)が原因と見ており、この縺れを生じさせるのが、「タウ」(tau)(上記写真の白い塊ご参照)というタンパク質なのだが、この縺れを切り離す酵素が発見され、これが、PSA(PSA/Npepps-puromycin-sensitive aminopeptidase-ピューロマイシン感受性アミノペプチダーゼ)と呼ばれるものということだ。

将来、このPSAの作用を拡大させる物質が発見されれば、アルツハイマー症を自己防御できる体制が、体に備えることができるとしている。
『Alzheimer’s ’self-defence found’ 』
もご参照

この「タウ」(tau)というタンパク質の存在は、『狂牛病殺人事件???』で述べたとおり、殺された斉藤綱男さんが発見し、学会で発表する直前に殺されたものだ。

それにしても、このタウという物質、この発見者斉藤さんの名前にちなんで、別名、Saitohin (STH) と名づけられていたとのことである。
「A polymorphic gene nested within an intron of the tau gene: Implications for Alzheimer’s disease」参照

もう一つは、 「改めて、BSEとアルツハイマー症との関係を問う必要がある」との論説である。

この論説「Mad Cow Disease and Alzheimer’s  Is there a connection? 」では、これまで、謎とされていたBSEとアルツハイマー症との関係について、改めて、問う必要があるとの説を展開している。

ここでは、これまでに、これらの二つの関係ありとの説を展開してきた、『Brain Trust: The Hidden Connection Between Mad Cow and Misdiagnosed Alzheimer’s Disease 』などの著書もあるColm Kelleher氏の主張や、Michael Greger博士の「American Beef Supply at Risk」などに見られる説を、改めて紹介している。

そして、アルツハイマー症と、現在されている患者について「アルツハイマー症とvCJDとの関係」を検証すべき時に来ているとしている。

追記 2006/09/12  さらにアルツハイマー症関連の二つの話題

別の敬老の日が迫っていることを意識したわけではないが、更に、アルツハイマー症(認知症)関連の二つの話題をご紹介。

ひとつは、急激な体重の減少は、アルツハイマー症発症の前触れ との説

ワシントン大学のDavid Johnson氏らの研究によると、449人のアルツハイマー症発症前後の状態を見たところ、発症前に、急激な体重減少が起こっていることがわかったという。

この449人のうち、125人が、アルツハイマー症発生前後で、8ポンド(3.629 kg)の体重減少に見舞われたという。

この研究は、Neurologyの最新号Vol. 63 No. 9, September 2006の論文「Early-Onset Alzheimer Disease in Families With Late-Onset Alzheimer Disease: A Potential Important Subtype of Familial Alzheimer Disease」

で発表された。

もうひとつの話題は、果物や野菜のジュースを飲むと、アルツハイマー症を回避できるとの話題。

これは、シアトルとハワイに住む日系アメリカ人1836人についての10年間にわたる追跡調査に基づくもので、この調査の最初の段階では、アルツハイマー症の症状がないものについて、調査し、毎週少なくとも三杯の果物・野菜ジュースを飲んだ人と、毎週一杯以下しか飲まなかった人とを比べたところ、三杯以上飲んだ人の76パーセントが、アルツハイマー症の懸念がなかったという。

この研究は、the American Journal of MedicineのVolume 119, Issue 9で、『Fruit and Vegetable Juices and Alzheimer’s Disease: The Kame Project 』として発表された。

なお、この研究は、The Kame Project (Seattle Kame Project: A Community-Based Study of Aging & Dementia in the Japanese American Community of Seattle and King County, Washington)の一環として、行われた。

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2006/08/18 Friday

ロンドンで開かれた非定型BSEに関する会議の模様

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 07:56:00

2006/08/18(Fri)
 
nullこの日曜日に、ロンドンで開かれた非定型BSEに関する会議では、次のような内容の話題が、提供された模様。

まず、フランスのthe French Food Safety Agency のThierry Baron氏からは、アメリカのテキサスで6月に発見された12歳のBSE牛とアラバマで、三月に発見された10歳のBSE牛について、フランス、スゥエーデン、ポーランドに見られた非定型BSE牛のテスト・パターンと同じテスト・パターンが見られたとの報告があった。

これについて、USDAのAPHISのArt Davis氏からは、このテキサスとアイオワのBSEのテスト・パターンは、2003年12月のワシントン州でのBSEでのテストパターンとは、まったくことなったものであったとの報告があった。

また、イギリスのVeterinary Laboratories AgencyのDanny Matthews氏は、最近の非定型BSE研究において、これが、老齢化した牛が、弧発的にかかるものなのか、それとも、以前に考えられていた以上のBSEストレインがあるのか、いわゆる「BSEの息子」(”son of BSE” 非常に多くの動物の疾病のトレースを急速に必要とされる慢性病の可能性 )というべきものがあるのがどうなのか、他の原因によるものなのかどうか、などを、考えるべき時にきているといっている。

さらに、サウスダコダ州の獣医であるSam Holland博士は、この非定型BSEが、これまでのBSEよりも感染性が低く、また、長期の潜伏期間をもったものであり、1985年から1986年にかけての英国でのBSEのものとは、異なったものであるとしたなら、われわれは、これまでにないシナリオに元ずく何かを考慮しなければならないのかもしれない。といっている。

参照「‘Atypical’ strain of BSE found in U.S. cattle」

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2006/08/02 Wednesday

中国のアメリカ牛肉輸入再開は、「OIE基準のガイドラインに準拠しない」という条件付き

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 21:18:42

2006/08/02(Wed)
 
null中国の國家質量監督檢驗檢疫總局((SAQSIQ) )が発表したところによると、中国は、アメリカ牛肉の輸入を近々再開する予定であるが、問題は、「qualified」(条件付き)での月齢30ヶ月未満の牛からの骨なし牛肉ということになりそうであるということのようだ。

つまり、この「qualified」(条件付き)の意味は、「OIE基準のガイドラインに準拠しない。」という意味のようである。

これをアメリカ側が飲むと、今度は、日本に対する30ヶ月未満牛への輸入拡大戦略に大きく影響することになる。

下記サイト参照
「China to resume imports of qualified US beef 」
「U.S., China have yet to agree on beef trade details」
「质检总局发布恢复进口美国牛肉的检验检疫要求」

なお、下記「質檢總局發佈公告 有條件恢復進口美國剔骨牛肉」記載の6条22項目が、中国側のアメリカ牛肉輸入条件である。

第一条 牛のみに関する要求事項
01.月齢30ヶ月未満で、BSEを持たない牛の牛肉の輸入
02.アメリカでの出生地、育成地のトレース情報が可能なもの
03.干草を含めた飼料に、肉骨粉などを含まない。
04.BSE疑惑牛でないことについての政府獣医の証明

第二条 生産処理に関する要求事項
05.骨格筋に含めない部位の列挙
06.と畜方法についての条件
07.包装・表示方法についての条件
08.カナダ牛肉についての封印措置
09.牛肉加工処理過程についての中国・アメリカ両国政府獣医の監査
10.牛肉加工企業のコンプライアンス

第三条 国家管理に関する要求事項
11.OIE基準に準拠したリスク管理方法と、BSE根絶計画
12.飼料規制措置の円滑な実施
13.アメリカにおける口てい疫などの発生の場合の中国側への迅速な通報
14.アメリカでの病原性微生物減少のための計画実施
15.12.13.14関連の疾病発生の際の、中国側への迅速な通報
16.アメリカで新たにBSEが発生した場合の迅速なリコール措置などの実施
17.必要ある場合には、中国側からの検疫官のアメリカ派遣

第四条 証明書に関する要求事項
18.アメリカから中国に牛肉を出荷する場合のコンテナへの記載事項−出生地、と畜月日、と畜場の名前、加工企業の名前など五項目についての証明書-
19.獣医による健康証明書の添付

第五条 製品の検査・隔離について
20.中国の検疫官のアメリカ査察
21.検疫後の荷揚げ方法
22.コンプライアンス違反の場合の輸入延期・輸入停止措置

以上

以下は、その原文

關於有條件恢復進口美國剔骨牛肉的檢驗檢疫要求

第一條 牛只要求

(一)來自從未發生過瘋牛病(BSE)病例的飼養場,屠宰時牛只不大於30月齡。

(二)出生並飼養於美國境內,或來自於中國許可進口活牛和牛肉的國家,不得與其他種類動物混養,有完善的記錄,可以保證追溯到其出生農場。

(三)從未飼喂過含有反芻動物肉骨粉和油渣的飼料。

(四)經美國官方獸醫宰前檢驗檢疫, 證明不是世界動物衛生組織(OIE)法典規定的BSE疑似牛或確診牛以及它們的後代,也不是BSE病例的同群牛,牛只健康無病。

第二條 生產加工要求

(五)輸華剔骨牛肉是指剔骨骨骼肌及其製品。剔骨骨骼肌不包括頰部肌肉、頭部肌肉、�壼�肌、碎肉、機械分離肉;製品是指以符合本檢驗檢疫要求的剔骨骨骼肌為原料生產的牛肉製品。

(六)生產輸華剔骨牛肉時,未對屠宰牛使用向腦腔內注射壓縮空氣或氣體的擊昏方法,或脊髓刺死法。生產加工過程中應剔除完整脊柱和頭骨、腦、眼、脊髓、扁桃體、回腸末端。經美國官方獸醫宰後檢驗檢疫,證明產品是安全、衛生的,適合人類食用。

(七)輸華剔骨牛肉必須用符合國際衛生標準的未使用過的全新材料包裝。每塊牛肉應有單獨的內包裝,內包裝上用中英文標明品名、生產加工企業名稱和企業批准代碼;外包裝上要用中英文標明品名、重量、生產加工企業名稱、地址和企業批准代碼、儲存條件、生產日期和保質期,並施加美國官方檢驗檢疫合格標志。檢驗檢疫合格標誌應事先經中國國家質量監督檢驗檢疫總局(以下簡稱中國國家質檢總局)確認。

(八)輸華剔骨牛肉裝入集裝箱或密封的運輸容器後,在美國官方獸醫監督下加施鉛封。

(九)輸華剔骨牛肉從生產加工、包裝、儲存到運輸的全過程均應符合中美兩國獸醫衛生和食品安全的法律法規規定和要求,須有可核實的程式將輸華產品和其他產品區分開。

(十)輸華剔骨牛肉的生產加工企業(包括屠宰、加工和儲存企業)應符合中美兩國獸醫衛生和食品安全的法律法規規定和要求,獲得中國國家質檢總局批准後才能向中國出口。經批准的生產加工企業在中國國家質檢總局網站(http://www.aqsiq.gov.cn)上公佈。

第三條 國家控制要求

(十一)美國應按照OIE的法典實施預防、監測、控制和根除BSE的國家計劃,並向中國國家質檢總局和農業部提供年度實施情況報告。

(十二)美國應有效實施國家飼料禁令,禁止用反芻動物肉骨粉和油渣飼喂反芻動物。

(十三)美國如果發生了口蹄疫、牛瘟、牛肺疫、牛結節性疹、裂谷熱、小反芻獸疫等疫情,須及時向中國國家質檢總局和農業部通報,並提供相關資訊。

(十四)美國應有效實施國家殘留監控計劃和致病性微生物減少控制計劃,並向中國國家質檢總局通報計劃的年度實施情況。

(十五)美國如果發生本條第十二、十三和十四款中有關動物疫病和重大食品安全事件時,應立即暫停對華出口,召回可能受污染的相關產品,並立即通知中國國家質檢總局,儘快提供詳細情況,以便能夠確定和控制受到污染的產品。

(十六)美國如發生新的BSE病例,應立即停止相關生產加工企業生產輸華剔骨牛肉,召回可能受污染的產品,並立即通知中國國家質檢總局,儘快提供詳細情況。在具備恢複出口條件,經中國國家質檢總局同意後,相關生產加工企業方可恢復對華出口。如果美國在飼料禁令後出生的牛發生新的BSE病例,中方將重新評估美國有關BSE防控計劃。

(十七)中國國家質檢總局可根據需要派檢驗檢疫人員赴美對美國BSE等動物疫病防控、殘留監控體系和微生物減少計劃的實施情況進行檢查。

第四條 證書要求

(十八)向中國輸出的每一集裝箱或運輸容器剔骨牛肉應隨附一份美國官方獸醫衛生證書正本,證明該批產品符合本檢驗檢疫要求的規定。證書中至少包括以下內容:

(1)牛的來源及屠宰日期;

(2)屠宰、加工企業名稱、地址和企業批准代碼;

(3)證書的簽發機構、日期和地點以及簽發人姓名和職務;

(4)集裝箱或運輸容器鉛封號;

(5)屠宰用牛符合第一條各款要求;剔骨牛肉的生產加工、儲存和運輸符合第二條各款要求;美國按第三條各款要求實施了國家控制計劃。

(十九)獸醫衛生證書用中英文寫成,具有防偽性能,格式和內容應事先經中國國家質檢總局確認。

第五條 產品檢驗檢疫

(二十)中國國家質檢總局可根據需要派檢驗檢疫人員赴美對輸華剔骨牛肉進行產地預檢,並對屠宰和生產加工企業抽查,進行體系審核,以檢查輸華剔骨牛肉及其生產、加工和管理等是否符合本檢驗檢疫要求。

(二十一)美國輸華剔骨牛肉到達中國口岸後,須由口岸出入境檢驗檢疫機構檢驗檢疫合格後方可入境。

第六條 違規處理

(二十二)如果中國國家質檢總局發現從美國進口的剔骨牛肉違反本檢驗檢疫要求時,將依法對產品進行處理,必要時可採取包括暫停進口和撤銷批准企業對華出口資格等保護性措施。如果反復發生違規問題,可能會導致本檢驗檢疫要求的中止。(完)

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2006/07/14 Friday

カナダの最若齢牛のBSE発生で、問われる、アメリカの「ファイナル・ルール」

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 08:01:08

2006/07/14(Fri)
 
null確定検査中であった、カナダの月齢50ヶ月のBSE疑い乳牛は、昨日、確定検査の結果、カナダでは、7例目のBSEと確定された。

問題は、今回のBSE牛が、飼料規制以後にうまれた、いわゆるBARB牛(Born After Real Banまたは、Born After the Reinforced Ban)であったことだ。

このことについて、アメリカのジョハンズ農務長官は、訪問中のモンゴルで記者会見をし、この7例目のBSE牛がどのような環境で育ち、どこで感染したのかについて、アメリカUSDAとしても、カナダの調査に参加したい、とのコメントを出した。
「STATEMENT BY AGRICULTURE SECRETARY MIKE JOHANNS REGARDING CANADA’S SEVENTH CASE OF BSE, FROM ULAN BATOR, MONGOLIA」
「U.S. to join Canadian mad cow investigation」
参照

ここで、問題となってくるのは、アメリカの「ファイナル・ルール」との関連である。

かねてから、カナダからの生体牛の輸入に反対しているアメリカのR-CALFは、このサイト「Canada’s latest BSE case in youngest animal yet; U.S. cattle producers organization calls for USDA to rescind final rule」で、今回の一件で、アメリカUSDAのファイナル・ルールについての5つの問題点が浮かびあがったとしている。

第一は、カナダでのBSE潜伏期間の評価についての誤りである。

USDAは、カナダでのBSEの潜伏期間を、4.21年とし、OIEにおいても、これまでの8年を5年とする主張をしてきたが、今回のBARB牛の発見によって、この主張の前提が崩れてしまうことになる。

第二は、USDAはカナダでのBSEの蔓延度は低いとの評価をしてきたが、今回のBARB牛の発見で、カナダのBSEリスクの程度は、3倍に膨れ上がったとしている。

第三は、USDAは、ファイナル・ルールでは、その前提として、カナダでの飼料規制が有効に働いているとの前提にたっていたが、今回の一件で、この前提が、根底から崩れた。

第四は、USDAは、カナダでのBSEリスクへの曝露度は、ヨーロッパと同じ程度との前提であったが、今回の一件で、その曝露度は、過去12ヶ月で、牛一万頭あたり0.72ケースと、欧米のそれに比して、かなり高いものとなっている。

第五は、USDAは、カナダでのBSEリスク度は、アメリカのBSEリスク度とは、関係ないものとしているが、今回のBARB牛の発見で、その前提は崩れた。

以上の5点から、R-CALFは、USDAに対して、ファイナル・ルールの見直しを求めている。

参考
アメリカUSDAのファイナル・ルール策定の経緯

��2003年5月のカナダでのBSE発生に伴い、USDAは、ファイナルルール案を作成。
��2003年8月8日、仮の規則発表
��2003年8月15日、拡大リスト発表
��2003年11月4日、正式の方針発表。この後、各国に対して、パブリックコメント要請
��2003年12月24日、アメリカで初のBSE発生
��2003年12月26日、日本がアメリカのファイナルルールに対してのコメント送付
��2004年4月19日、モンタナ地裁へ、R-CALFから、カナダ牛輸入差し止め訴訟
��2004年12月29日、ファイナルルールの最終案が確定。
��2005年1月4日、ファイナルルールは公式発表され、2005年3月7日に、発効(Federal Register, Vol. 70, No. 2, Jan. 4, 2005)
こちら「Bovine Spongiform Encephalopathy; Minimal-Risk Regions and Importation of Commodities; Final Rule and Notice」もご参照

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=570参照

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2006/07/11 Tuesday

カナダで、7頭目のBSE疑い牛発見

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 21:20:47

2006/07/11(Tue)
 
null先週、カナダで、6頭目の牛が、BSE確定となったばかりだが、今度は、カナダのアルバータ州で、農場で死んだ月齢50ヶ月の乳牛が、BSE疑いとなった。

確定検査の結果は、今週末となる見込み。

生後50ヶ月(2002年5月ころ)となると、飼料規制以後出生BSE牛となるわけで、飼料規制強化の方針を決めたばっかりのカナダの方針にも、今後、影響をあたえるかもしれない。

また、再び、アルバータ州を出生コホートにもつBSE牛の出現で、かねてから、アメリカのR-CALFが主張していたカナダ生体牛のアメリカ移入の危険性が、現実のものになりつつあるようだ。

R-CALFは、該当牛が陽性と確定した場合には、声明を出すとしている。

また、アメリカ第九巡回控訴裁判所(The US 9th Circuit Court of Appeals)は、2005年7月のモンタナ地裁((Montana US District Court))の決定は覆せないとしながらも、R-CALFの言い分を聞く機会を設けることに同意したという。

時期的には、2006年9月21日としているようだ。

「Court Schedule Set for R-CALF BSE Rule Appeal Process」参照

これらの動きと並行して、アメリカのthe Creutzfeldt-Jakob Disease Foundationと、,the Consumer Federation of Americaと、CSPI - Center for Science in the Public Interest と、 the national prion centerの各代表が、アメリカのBSE政策について、ジョハンズ農務長官に会見を求め、アメリカの食チェーンへのBSE安全対策を求めたという。
『US Cattle Groups Await Canada BSE Test Results』

参考
「Possible 7th Case of Mad Cow Found in Canada」
「Canada Testing Animal Suspected of Mad Cow」
「Canada Says Alberta Cow May Be Seventh Mad-Cow Case」
「Canada Testing Animal Suspected of Mad Cow 」
「An Alberta cow may have been stricken with Canada’s seventh case of BSE, or mad cow disease.」
「Canada reports potential 7th case of BSE」
「US Cattle Groups Await Canada BSE Test Results」

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2006/07/08 Saturday

血液検査で、異常プリオン発見可能との研究

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 22:08:50

2006/07/08(Sat) 21:02
 

nullこの研究は、テキサス大学と、スペインのthe Universidad Autonoma de Madridとの共同研究として、行われた。

中心となったPaula Saa博士やJoaquín Castilla博士や、Claudio Soto博士らによると、この研究は、次のようにして、行われた。

46匹のハムスターについては、あらかじめ、スクレイピー感染物質を注射し、他の36匹については、食塩水のみを注射した。

次に、PMCA(Protein Misfolding Cyclic Amplification )という増幅装置をつかって、その比較をした。

この増幅方法は、ホモジェネートした、異常プリオン感染のハムスターの脳を、インキュベーションと超音波清浄の繰り返しによって、増幅させるもののようだが、牛や人の感染脳についての増幅は、これからの課題のようではある。
(注-上記の図が、左から右にかけての増幅の過程である。−拡大図は、こちら-
茶色が異常プリオン、薄い青色が、正常プリオン、薄い茶色が、増幅によって生まれた異常プリオンである。
超音波処理と、インキュベーションの過程を交互に繰り返すことによって、左から右にかけて、異常プリオンが増幅されていく過程がよくわかる。
薄い緑色が、その超音波処理で、一時間当たり、一回の超音波処理と、一回のインキュベーションのサイクルで、異常プリオン部分と、増幅異常プリオン部分に、超音波を当てて、分離し、その分離したものをインキュベーションによって、さらに増幅し、こうして増幅・分離・増幅の過程をくりかえしていく。というもののようだ。)

Soto博士らは、このPMCA法の更なる改良のために、”Amprion”という会社を立ち上げて、ハムスターだけでなく、牛や人の脳や、目を使っての研究を続けているという。
参照「UTMB spins off firm to develop mad cow test」

このClaudio Soto博士が開発したPMCA増幅方法については、「Major Breakthrough to Improve Detectability of Mad Cow and Other Prion Diseases 」などに詳しい。

この結果、接種後、二週間は、どちらのグループのハムスターにも、変化は見られなかった。

接種の20日後になり、異常な折り畳み構造のタンパク質は、感染ハムスターの半分の血液から発見されたが、彼らは、何の症状も見せなかった。

そして、感染ハムスターが症状を見せ始めたときには、それらのハムスターの80パーセントに、悪玉プリオンが発見された。

つまり、症状を見せないうちにも、その感染ハムスターの半分の血液の中に異常プりオンがすでに発見され、症状を見せてからは、その感染ハムスターの80パーセントの血液に、異常プリオンが発見されたとのことである。

一方、プリオン検査のタイミングは、きわめて、微妙で、接種後、40日後が、もっとも、発見されやすく、それが接種後80日後になると、発見されず、114日後になると、症状を示しだす、というもののようだ。

つまり、接種後、40日後から114日後の間が、悪玉プリオンにとっては、沈黙の時期( silent phase)となるようだ。

Soto 博士によれば、このsilent phaseは、人間にとっては、20年から40年も続くことがあるとしている。
参照「Prion Find Points Way To Test For Human ‘Mad Cow’ Disease」

これからすると、1990年代初期に感染した人の発症は、2010年または、2020年に集中することもありうると、Soto氏は、言っている。
参照「UTMB spins off firm to develop mad cow test」

研究者は、「多くの異常プリオンは、発症する前の、たった、2−3週間前にしか、脳に、あらわれない。」としている。

この研究成果によって、血液検査によって、異常プリオンの発見が可能になったとしているが、上記の研究者の言葉(「多くの異常プリオンは、発症する前の、たった、2−3週間前にしか、脳に、あらわれない。」)からすれば、そのこと自体が、即、早期治療につながるというものでも、まだ、なさそうだ。

むしろ、40年もあるかも知れないとされるsilent phaseの段階にある、異常プリオンの潜伏期間中の無症状の時期に、TSEを非侵襲的(non-invasive)な方法で、診断できる可能性を生み出した、という点を、評価するべきものかもしれない。

TSEの非侵襲的(non-invasive)な検出方法としては、この血液検査のほかに、 咽喉培養(throat swab)による方法が、試行錯誤されているようだ。
参照「MRC Research on Transmissible Spongiform Encephalopathies (TSEs)」

なお、Science2006年7月7日号で発表されたこの研究のアブストラクトは、こちら
『Presymptomatic Detection of Prions in Blood 』で見ることができる。

参考
「Hamsters help develop BSE blood test」
「Blood Test For Mad Cow, CJD In The Works」
「BSE prions ‘leak’ into blood」
「Scientists say blood test may diagnose human version of mad cow disease」
「New steps towards CJD blood test 」

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2006/07/07 Friday

「プリオンは、心臓に蓄積し、血液感染し、体内を巡る」という新しい研究

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 08:58:35

2006/07/07(Fri)
 
nullこの研究は、カリフォルニア大学サンジェゴ校(UCSD)スクレイピー研究室と、アメリカ国立衛生研究所ロッキーマウンテン・アレルギー・感染症研究所が、遺伝子改変マウスを使って行ったもので、the journal Scienceの7月7日号で発表されたものだ。

この研究では、スクレイピーの感染物質が脳に感染後、300日後に、心臓に蓄積感染したという。

研究のアブストラクトは、『Prion-Induced Amyloid Heart Disease with High Blood Infectivity in Transgenic Mice 』
参照

この研究は、いろいろなことを示唆している。

すなわち、第一は、プリオンの心臓感染という立場に立った、プリオン病の新しい展開が期待できること、第二は、心臓から血液となって、プリオン病が体内を巡るという仮説にたてば、血液濾過による、プリオン病対策というものも、考えられうること、などである。

この研究を指導してきたMichael B. Oldstone博士によれば、「これまで、プリオン病は、慢性の神経疾患と考えられてきたが、今回のわれわれの研究で、他の発症の可能性もあり、それを引き起こす、コンディションやタイプについても、可能性が拡大されてきた。」という。

今回の研究では、異常な折り畳み構造のタンパク質が心筋に見られるが、心筋にアミロイド蛋白が発見されたのは始めてであるとしている。

カリフォルニア大学サンジェゴ校(UCSD)の心臓学の権威、Kirk Knowlton博士は、この心臓での異常な折り畳み構造のタンパク質が、心臓の血液ポンプアップの機能を低下させるとしている。

更に、博士は、プリオン病感染物質が、血液を、再生産的に、そして、確実に、高力価(ハイ・タイター)化するとしている。

そして、将来の展望として、プリオン感染物質が、血液感染し、体内を巡る間に、その汚染血液をろ過することによって、プリオン病を治すというような可能性も、見えてくるとしている。

また、心臓のアミロイドーシス(Amyloidosis) と、プリオン病との関係も、この研究で究明される可能性も出てきたという。

このアミロイドーシスは、アルツハイマー病の患者の脳にも蓄積しており、これが心臓に蓄積(蝋状のたんぱく質が、心臓に蓄積し、心機能を低下させるもの)することによって、心臓がおかされるものである。

この研究によって、プリオン病と、アルツハイマー病との関係にも、一筋のつながりが出てくるもののようだ。

昨年、同じ、国立衛生研究所ロッキーマウンテン・アレルギー・感染症研究所のBruce Chesebro博士とthe Oldstone group との共同研究では、細胞膜と、プリオンたんぱく質の間にあるCOOH(カルボ. キシル基)末端 構造で、グリコシルフォスファチヂルイノシトール・アンカー(GPI(glycophosphoinositol)アンカー)の存在がないと、プリオンたんぱく質は、折りたためるが、細胞の表面に取りつくことができないとされた。

この研究のアブストラクトは、「Anchorless Prion Protein Results in Infectious Amyloid Disease Without Clinical Scrapie 」参照

これらの研究成果も、今回の研究とおおいに関連があるとされている。

参照
「Prion Disease Agent Causes Heart Damage in Mouse Study; Findings Suggest That Neurodegenerative Disease Affects Other Tissues」
「Prion Disease Infectivity Causes Heart Damage in Mouse Study」

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2006/06/25 Sunday

パプア・ニューギニアのプリオン風土病「クールー」の潜伏期間見直し研究が、今後のvCJD発生予測に対しても影響

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 09:55:12

2006/06/24(Sat)
 
null2006年6月24日の「ランセット」の「Kuru in the 21st century-an acquired human prion disease with very long incubation periods」で、イギリスのUniversity College LondonのJohn Collinge博士が、パプア・ニューギニアのプリオン風土病「クールー」の潜伏期間についての研究成果を発表した。

これによると、このクールー病の潜伏期間は、これまで考えられてきた期間(平均12年)よりも長く、50年以上とのことである。

この潜伏期間の見直しは、同じ人間のプリオン病であるクロイツフェルト・ヤコブ病の潜伏期間評価にも影響するものと見られている。

これらの研究者は、パプアニューギニア島で、1996年から2004年6月まで、クールーの11のケースについて調査を続けてきたが、これらの患者は、すべて、その原因とされている人肉食用の禁止以前に生まれたひとばかりだ。

そのうち、もっとも若い人が、1959年生まれであるという。

それらの研究から研究者たちは、最少の潜伏期間を31年から41年とした。

しかし、その中のある男性については、39年から56年の潜伏期間を有しているとし、通常より7年も潜伏期間が長いケースがあるとした。

このことから、専門家では、これまでvCJDで行われている今後の発生予測の数値は、著しく過小評価をしている恐れがあるとしている。

その他の関連記事
「Human mad cow epidemic may be underestimated」
「CJD Could Be A Time Bomb」
「Human ‘Mad Cow’ Could Cause Eventual Epidemic」
「Mad Cow: Symptoms Emerge Decades Later」
「Human Mad Cow Disease May Be Lethal 50 Years After Initial Infection」
「CJD Incubation Period May Well Be Over 60 Years」
「Human mad cow epidemic ‘could be bigger than feared’ 」

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2006/05/16 Tuesday

アメリカのBSE検査体制をイリノイ大学の学者が痛烈に批判

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 17:02:28

2006/05/16(Tue)
 
nullイリノイ大学のGregory Berlowitz 氏が、USDAのBSE検査体制のあり方に対して、批判する記事を、書いた。

この中で、Gregory Berlowitz 氏は、「USDAは、公共の福祉に先立って、アメリカ牛肉産業の福祉と、販売促進への懸念のほうを重視している。」と批判している。

そして、2005年6月24日発見のBSEをカナダ経由ではないアメリカ初のBSEとしているが、2004年11月において、BSE疑惑となった牛こそが、アメリカ初のBSE牛であるとしている。

Gregory Berlowitz 氏は、USDAの検査体制のあり方について、これまでのhead-in-the-sand (「現実逃避的な」という意味、ダチョウは危険が迫ると、砂の中に頭を突っ込み、現実を見ようとしないといわれるところから来ている。)な方法を改めて、消費者からの信頼を得られる強制検査と、ボランタリー検査のミックス体制を志向すべきときであるとしている。

また、ダウナー牛に偏ったサンプリングをやめ、月齢24ヶ月以上の牛についての全頭検査に改めるべきであるとしている。

クリークストーンが要望している自主検査に対して、the 1913 Virus-Serum-Toxin Actの存在を盾にUSDAが拒否していることは、本来、この法律が持っている意味を、USDAが曲解して、都合のいいように使っていると、非難している。

そして、議会は、自主検査を可能とするような法制の整備に努め、USDAは、自主検査のための基準作りをすべきであるとしている。

また、FDAの飼料検査のあり方についても、飼料検査についての一定のプロセスについての手続きの定めが無く、過ちを繰り返していると、している。

このGregory Berlowitz 氏のUSDA検査体制批判論の題名は、「”Food Safety vs. Promotion of Industry: Can the USDA Protect Americans From Bovine Spongiform Encephalopathy?” 」」(「食品安全vs.牛肉産業促進:USDAは、アメリカ人をBSEから、まもることができるのか?」)というものである。
参照
「U.S. must change mad cow testing」
「Federal testing for mad cow disease a failure, law review editor says」

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