2006/11/21(Tue)
アルゼンチンの農務長官Miguel Campos 氏は、11月17日、次期収穫期(2月)以降の新しいコーンについて、輸出を停止すると発表した。
すでに契約済みのコーンの契約トン数は、一千五十万メトリックトンあるといわれる。
輸出停止の理由として、輸出量の増加が、アルゼンチン国内流通量を制約する結果、国内消費者に高いコーンを買わせている結果(国内消費分は、一千七百五十万トンのうち、八百万トン程度とみられている。)となっているためとの理由をつけている。
この輸出停止が、すでに契約済みの一千五十万メトリックトン分にも及ぶかどうかは定かではないが、コーンの国際市況に大きな影響を与えるものとみられる。
この発表のあと、シカゴのコーンの相場は、1996年7月以来、10年来の高値を示し、3パーセント以上の上昇を示した。
ちなみに、世界のトウモロコシの輸出量のうち、米国が70%であり、アルゼンチンは、2位の13%、そして三位は、中国の、3%である。
日本のトウモロコシ輸入量に占めるアルゼンチンのシェアは、年なり季節なりによって異なるが、 5 %から15%程度とみられている。
以前は、口てい疫の関係で、飼料用がストップしたことがあったほか、二三年前には、遺伝子組み換えコーンの輸入騒ぎもあったようだ。
このアルゼンチンのコーン輸出停止は、世界のエタノール生産の今後にも、少なからぬ影響を与えるものとみられる。
また、アメリカの干ばつの影響によるコーンの不作もあり、きわめて不安定な市況となるものと、今後、みられる。
参考
「Corn Rises as Argentina Halts Exports to Conserve Supplies 」
「Argentina Said to Take Action on Corn Exports」
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