Sasayama’s Weblog


2009/11/28 Saturday

D225G変異H1N1新型インフルエンザ・ウイルスに対してワクチン不全ありとWHO確認

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 20:46:27

このサイトにおいでいただいた方へ

この情報は11月28日時点での情報です。
今回のウクライナを初めとしたH1N1新型インフルエンザ・ウイルスのD225G変異につきましては、このサイト以外にも、私のブログ記事では、下記で取り上げておりますので、あわせてご参照ください。
あたらしい記事順です。

ウクライナ・ノルウェイ・香港共通のH1N1新型インフルエンザ・ウイルス変異について(11月25日時点)
覚書-専門家が、ウクライナのH1N1新型インフルエンザ・ウイルスのD225G変異が肺に集中していることに関心を持っている理由(11月22日時点)
ウクライナで大量死亡の新型インフルエンザ・ウイルスは、肺組織で集中し変異していることが判明(11月19日時点)
ウクライナでH1N1新型インフルエンザ感染者が呼吸器疾患で大量死亡 (11月9日時点)

2009年11月28日
 
ウクライナ・ノルウェイ・香港で発見のD225G変異ウイルスについては、私のブログ記事「ウクライナ・ノルウェイ・香港共通のH1N1新型インフルエンザ・ウイルス変異について」をご参照いただきたいが、ここにきて、イギリスのMill HillにあるWHOの地域センターのNIMR( National Institute for Medical Research) が、金曜日に、これらのD225G変異ウイルスに対しては、現在のワクチンは効力を発しない( D225G Vaccine Failure、ワクチン不全、ワクチンを接種しても十分な抗体が得られない)との確認をしたが、これについてのWHOからの公式的な見解の表明はされないままにあるようだ。(このページの下部にある11月26日のWHOのDr Keiji Fukuda氏のバーチャル記者会見参照)

すなわち、上記のロンドンのMillHillにあるWHOの研究所で確認したところによると、ウクライナから検体のひとつA/Lviv/N6/2009に、ワクチンに対して低いリアクター(低反応陽性)を持つウイルスがあり、その他のウイルスには、タミフル耐性があったとのことである。

これは、D225G変異によって、免疫反応が回避(免疫逃避、 immunological escape)されたとの見方がされている。

参考
D225G Evades Immune Response

これについては、ニューヨークタイムズ紙のDonald McNeil氏の記事「Experts Say Swine Flu Mutations Do Not Warrant New Alarm 」においても、D222G変異やD225G変異についてのワクチン不全懸念が示されている。
参考「Vaccine Failure Confirmed in New York Times by UK National Institute for Medical Research

また、このサイト「Mill Hill Designates Ukraine with D225G a Low Reactor」 では、現在のH1N1新型インフルエンザワクチンが、もうしばらくすると、無用のものとなりかねない、との見方もしている。

問題は、ウイルス検体の採取が、現在は、上気道からのみの採取となっているところから、肺組織にとどまっているD225G変異のウイルスが、発見されにくい状態であり、現在発見されている以上のD225G変異ウイルスが、世界中に蔓延している可能性があること、そして、それに対するワクチンが、D225G変異・D225E変異・D225N変異ウイルスに対しては、ワクチン不全である、ということである。

WHO Silence on D225G Vaccine Mismatch Confuses Media」では、
「4倍量のワクチンを接種しなければ、タイター(力価)が増加しないということは、『ワクチンのミスマッチ』ともいえ、このワクチン接種によっては、タイターを減少させる新たな変異を減少することにはつながらないが、野生タイプの変異ウイルスのみを減少させることにつながる。その結果、ミスマッチしたワクチンを続けて使っていくと、ワクチン耐性ウイルスの増加を生むことになる。」
としている。

また、フランスからの報道では、アジュバント入りのワクチンでなければ、タイター(力価)が増加しないとの風説が流れているようである。
(” Ces nouvelles mutations doivent au contraire inciter tous les Fran醇Mais 醇A aller se faire vacciner, avec adjuvant.”「これらの変異は。逆に、すべてのフランス人をして、アジュバント入りワクチン接種へと、向かわせる。」「“Ces mutations du virus H1N1 doivent 醇Stre prises tr醇Qs au s醇Prieux“」より)

D225G変異ウイルスについては、これまでのウクライナ、ノルウェイ、香港に続いて、フランスでも、同様の変異ウイルスが確認された。

フランスでのD225G変異ウイルスを有している患者は、二人おり、そのいずれも重態であり、そのうちの一人には、タミフル耐性が見られたという。

ブラジルでも同種の変異ウイルスが、見つかっている

参考
2009年11月26日のWHOのバーチャル記者会見でのウイルス変異に関する部分抜粋

(Transcript of virtual press conference with Kristen Kelleher, Communications Officer for pandemic (H1N1) 2009, and Dr Keiji Fukuda, Special Adviser to the Director-General on Pandemic Influenza, World Health Organization 26 November 2009 )

Dr Keiji Fukuda:
Now the last point that I want to address before I throw it open to questions is that in the last several days we have also seen a lot of reports in the media about a mutation and this was specifically raised because it was Norway which recently reported seeing mutations in three patients who had severe disease.

Since then there have been additional reports of the same mutation being seen in viruses in a number of other countries, such as Brazil, China, Japan, Ukraine and the US [CORRECTION FOR ACCURACY: AND MEXICO].

The question is whether this mutation again suggests that there is a fundamental change going on in viruses out there or whether there is a turn for the worse in terms of the severity.

I think that the answer right now is that we are not sure.

I want to answer why we are not sure in a way which explains why more investigations are needed.

As you know these influenza viruses change frequently.

Their gene properties change because these are viruses which frequently undergo mutations and so mutations in and of themselves are not necessarily important and in fact, if every mutation was reported out there, it would be like reporting changes in the weather - saying that there is a temperature difference of one degree one hour and then an hour later, saying there is a temperature increase or decrease of one degree.

This kind of information does not really help anybody.

But, what we try to do when we see reports of mutations is to identify whether these mutations are leading to any kind of changes in the clinical picture - do they cause more severe disease or less severe disease and also we try to look at whether these viruses are increasing out there, suggesting that there may be a change in the epidemiology.

With this particular mutation we have seen that it is reported in people who have severe disease and we have also seen that it is also been reported in people who have milder disease.

Right now one of the questions is, is it really associated with severe disease more often.

The second point that though, is are these viruses becoming more common or are they relatively infrequent.

So again, this requires looking at more viruses over time to get a sense of whether there is a change in the overall prevalence or number of these viruses.

It is these kinds of investigations which require time and it is these kinds of questions which have to be answered before we can fully talk about the importance of one mutation or another mutation.

参考 225ポジションでの変異一覧

RPKVRDQEGRI,>A/Kansas/UR06-0068/2007(H1N1)
RPKVRGQAGRI,>A/Index/1977(H1N1)
RPKVRDQSGRM,>A/Denver/1957(H1N1)
RPKVRDQAGRM,>A/Index/early human
RPKVRDQAGRM,>A/Brevig Mission/1/1918(H1N1)
RPKVRGQAGRM,>A/Index/early swine
RPKVRGQAGRM,>A/swine/Jamesburg/1942(H1N1)
RPKVRGQAGRM,>A/New Jersey/1976(H1N1)
RPKVRDQEGRM,>A/******/index/2009/02/01
RPKVRGQEGRI,>A/Taiwan/01/1986///
RPKVRGQEGRI,>A/Beijing/262/1995///
RPKVRDQEGRI,>A/New Caledonia/20/1999///
RPKVRDQEGRI,>A/Solomon Islands/3/2006/08/21/
RPKVRDQEGRI,>A/Brisbane/59/2007/07/01/
RPKVREQAGRM,>A/swine/Germany/2/1981(H1N1)=1578
RPKVRDQAGR-,>A/******-match/1-2/07(H3N2)
RPKVRDQPGRM,>A/UK/1/1933(H1N1)
RPKVRDQAGRM,>A/Puerto Rico/8-1/1934(H1N1)
RPKVRGQEGRI,>A/Texas/36/1991(H1N1)
RPKVRNQEGRI,>A/Chile/1/1983(H1N1)

One of the D225G cases is a low reactor? 」より

参考
WHO Confirms That The H1N1 Swine Flu Has Mutated In Ukraine – But That We Should Not Worry

D225G変異関連ビデオ



 

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2009/11/25 Wednesday

ウクライナ・ノルウェイ・香港共通のH1N1新型インフルエンザ・ウイルス変異について

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 09:52:08

このサイトにおいでいただいた方へ

この情報は11月25日時点での情報です。
今回のウクライナを初めとしたH1N1新型インフルエンザ・ウイルスのD225G変異につきましては、このサイト以外にも、私のブログ記事では、下記で取り上げておりますので、あわせてご参照ください。
あたらしい記事順です。

D225G変異H1N1新型インフルエンザ・ウイルスに対してワクチン不全ありとWHO確認 (11月28日時点)
覚書-専門家が、ウクライナのH1N1新型インフルエンザ・ウイルスのD225G変異が肺に集中していることに関心を持っている理由(11月22日時点)
ウクライナで大量死亡の新型インフルエンザ・ウイルスは、肺組織で集中し変異していることが判明(11月19日時点)
ウクライナでH1N1新型インフルエンザ感染者が呼吸器疾患で大量死亡 (11月9日時点)

2009年11月25日
 
ウクライナやノルウェイのH1N1新型インフルエンザ・ウイルスの変異については、前の私のブログ記事
ウクライナでH1N1新型インフルエンザ感染者が呼吸器疾患で大量死亡
ウクライナで大量死亡の新型インフルエンザ・ウイルスは、肺組織で集中し変異していることが判明
覚書-専門家が、ウクライナのH1N1新型インフルエンザ・ウイルスのD225G変異が肺に集中していることに関心を持っている理由
などで紹介した。

ここにきて、香港でも、ノルウェイと同じ変異を持つウイルスが確認されたという。

ここで、ちょっと、整理をしておこう。

変異は、225ポジションにおける変異である。

ウクライナの場合

10検体のうち、4検体に、HAにおいて、D225G変異を示していたという。

D225G変異を起こしているウイルス名は下記のとおりである。

A/Lviv/N6/2009
A/Ternopil/N11/2009
A/Ternopil/N10/2009
A/Lviv/N2/2009

このうち、1検体については、喉からのものであり、3検体については、肺組織からのものであった。

ノルウェイの場合

5月から10月にかけて採取した検体のうち、すべてが225ポジションにおける変異が見られた。

そのうち、5検体については、D225E変異であった。

ウイルス名は、下記のとおりである。

A/Norway/4023/2009
A/Norway/3478/2009
A/Norway/3059/2009
A/Norway/2690/2009
A/Norway/2674/2009

1検体については、ワイルド・タイプとの混合物とみられるD225であり、D225G変異であった。

ウイルス名は、下記のとおりである。

A/Norway/2924/2009

香港の場合

ノルウェイと同様の変異が見られたとの報道だが、具体的なウイルス名は、発表されていない。

このサイト『專家:甲型H1N1流感變種病毒 中國6月就已發現』によると、変異は、D225G変異とD225E変異(H3ベースで225であり、H1ベースで222である。HA基因222位氨基酸位點變異)であり、その一例は、今年6月にイギリスからの帰国者から見つかったもので、もう一例は、9月に浙江省浙江醫科大學で発見されたものであるとのことである。

また、このサイトによれば、現在、中国では、8例の225變異があるという。

参考
Mutation detected in Hong Kong toddler
香港の新しいH1N1変種情報については、こちらのサイトご参照

「香港衛生署根據挪威公布的變種病毒資料,檢查該署監測系統曾進行的甲型流感病毒樣本的基因序列,結果發現在該署進行的123個基因序列研究,其中有一個病毒樣本曾出現變種,病毒的基因序列亦與挪威出現的致命變種病毒相同。 」
(香港衛生署監督系統は123個のH1N1型インフルのDNA配列に対する研究を行い、男児のサンプルがノルウェーで流行している変異ウイルスと同じであることを発見した。同ウイルスは、タミフルやレレンザに対し、抗薬性は現れていないという。)
本港1歲男童被驗出感染變種甲流病毒(與挪威病毒相同),曾在7月底入住沙田威爾斯醫院。資料圖片

受容体変異について

パターン認識受容体伝達を障害する変異があったかどうかが、最大のポイントのようである。

すなわち、このことは、なぜ、ウクライナで、新型インフルエンザで死亡した患者の肺組織に変異が見られたのか、ということに関係してくる。

すべのインフルエンザ・ウイルスは、細胞に取り付くために、シアル酸を必要とする。

シアル酸には、いろいろな化学的にことなる種類があり、それによって、ウイルスとの親和性がことなる。

鳥インフルエンザ・ウイルスはシアル酸がガラクトースにα 2,3 結合したもの(SAα2,3Gal)を認識し、

ヒト・インフルエンザ・ウイルスは主としてシアル酸がガラクトースにα2,6結合したもの (SAα2,6Gal )を認識する。

ヒトのレセプターの分布は、鳥インフルエンザ・ウイルスの場合と、ヒトインフルエンザ・ウイルスの場合とでは異なり、

ヒト・インフルエンザ・ウイルスの場合のヒトのレセプターの分布は、、ヒトの上部気道の鼻粘膜、副鼻腔、咽頭、気管,気管支の上皮細胞にしかないが、

鳥インフルエンザ・ウイルスの場合のヒトのレセプターの分布は、ヒトの呼吸器の深部(呼吸細気管支と肺胞細胞の一部であり、呼吸細気管支と胞とII型肺胞上皮細胞との間の結合部である非線毛気道細胞-nonciliated bronchiolar cells-にある。)に、多く存在する。

ウイルスの「受容体結合ドメイン」(receptor-binding domain )(RBD)での変異が、ヘマグルチニンをヒト受容体に結合し易くし、人への感染の容易さを決定づけているとされている。

このreceptor-binding site(RBD)は、HAによってamino acids position の何番目に位置するかが異なっているとされている。

ここで、パターン認識受容体伝達を障害する変異があれば、肺組織におけるレセプターが、ヒト・インフルエンザ・ウイルスを認識(SAα2,3Gal)することもありうる、ということになる。

つまり、ヒトから分離されたH1N1ウイルスが、ヒトおよび鳥の両方の受容体に結合できる体制が、変異によって、整うということになる。

あるいは、認識の対象が、鳥のSAα2,3GalとヒトのSAα2,6Galとの混合物であった場合も、肺組織で、SAα2,3Gal以外の混合物を認識することもありうる、ということになる。

ウイルスに好まれるシアル酸をコントロールするのは、ポジション190とポジション225での変異であるといわれる。

そこで、D225G変異またはD225E変異が、受容体変異において、鳥のSAα2,3GalとヒトのSAα2,6Galとのどちらの認識に影響を及ぼすか、ということになるのだが。

D225G変異は、鳥のSAα2,3GalとヒトのSAα2,6Galとをともにターゲットにしうる、とされる。

これらについては、私の以前のブログ記事
人間の上気道が、鳥インフルエンザ感染の場所」という正月以来話題の論文
H5N1インフルエンザウイルスのヒト型受容体への結合を可能にするヘマグルチニンの変異
Haemagglutinin mutations responsible for the binding of H5N1 influenza A viruses to human-type receptors
などもご参照

なぜ、D225G変異が肺を直撃するのか?

これについては、鳥インフルエンザ・ウイルスが認識するSAα2,3Gal受容体がII型肺胞上皮細胞( Type II Alveolar Epithelial Cells )の上にあるためといわれている。

このII型肺胞上皮細胞は、サイトカインの発現を含む免疫防御とともに、肺の表面張力を調整する役割を担っている。

D225G変異によって、H1N1ヒト・インフルエンザウイルスが、本来は、鳥インフルエンザ・ウイルスが認識するSAα2,3Gal受容体を認識してしまうことによって、II型肺胞上皮細胞にとりつき、サイトカインの発現を促す、ということのようだ。

しかし、一方、以下のような説もあるようだ。

すなわち、D225G変異は、感染を阻害する変異でもあるので、増殖はとまらないが、感染は一定の箇所でとどまるということで、ウクライナなどで、肺組織など一定の部分のみがウイルスにおかされているのではないのか、という見方だ。
これについては、「The D225G change in 2009 H1N1 influenza virus is not a concern」をご参照

参考「1918 RBD D225G in Lung Cases in the United States
Cytokine Regulation in Type II Alveolar Epithelial Cells as the Mechanism for Interstitial Pneumonia by Gefitinib」

スペイン風邪とD225G変異との関係

上記のD225G変異またはD225E変異は、1918年と1919年のスペイン風邪においても、見られた変異である。

そのウイルス名は、次のとおりである。

A/New York/1/1918
A/London/1/1919

変異ウイルスでないA/South Carolina/1/18 は、alpha(2,3)(鳥ウイルス認識)を好み、A/New York/1/1918 は、alpha(2,3)(鳥ウイルス認識) と alpha(2,6)(ヒト・ウイルス認識) との両方を好んだ。

A/South Carolina/1/18 は、ポジション225において、変異しておらずDであった。

A/New York/1/1918 は、ポジション225において、変異しており、Gであった。

A/New York/1/1918 は、ポジション190において、DからEに、D190E変異していた。

このD190E変異は、alpha(2,3)(鳥ウイルス認識)とのバインドを好む。

このD190E変異とD225G変異とが、同時に起こると、そのウイルスのα(2,6)への取り付き(バインディング)は、著しく弱まるという。

1918インフルエンザウイルスを用いての、SC18と呼ばれる、1918大流行の原因ウイルスと、SC18とは1つだけアミノ酸が異なるNY18と、2個のアミノ酸が違うAV18と呼ばれるウイルスとを比較した結果、このうちAV18と呼ばれるウイルスは、D190E変異とD225G変異とを同時に起こしており、このAV18ウイルスは、α(2,6)への取り付き(バインディング)がまったくなかったという。
参考「MIT explains spread of 1918 flu pandemic」

CDCのNancy J. Cox 氏をはじめとする59人からなる研究チームのH1N1 新型インフルエンザウイルスの遺伝子分析によれば、8つのセグメントのうち、ヘマグルチニン(H)を含む3つの遺伝子セグメントは、1918年のスペイン風邪のH1N1に由来するものであり、その後、ずっと豚に存在していたものであるが、その間においても、変異はしていなかったとしている。

遺伝子セグメントでは、ポリメラーゼB(PB)遺伝子はヒト由来、他の二つは鳥由来であったとしている。

また、1918年のH1N1とH5N1とは、毒性があることを示す遺伝子セグメントを、同じNS1セグメントにおいて有しているが、今回の新H1N1は、そうではないという。

感染性を示す遺伝子セグメントにおいても、今回の新H1N1は、1918年のH1N1にあったものを失っているという。

参考1.
これまでD225G変異をみせたウイルス名一覧
(ウクライナとノルウェイの分を除く)

01 A/******/index/2009/02/01 (A/swine-flu/index/2009-02-01(H1N1))
02 A/Hiroshima/201/2009/06/17
03 A/Georgia/01/2009/04/27
04 A/Zhejiang-Yiwu/11/2009/09/06
05 A/Zhejiang/DTID-ZJU03/2009/09/07
06 A/Zhejiang/DTID-ZJU02/2009/09/07
07 A/Sao Paulo/53206/2009/07/19
08 A/Sao Paulo/53225/2009/08/01
09 A/New York/04/2009/04/
10 A/Catalonia/NS1706/2009/07/29
11 A/Mexico/InDRE4114/2009//
12 A/Texas/11/2009/04/23
13 A/Texas/05/2009/04/15
14 A/Mexico/3955/2009/04/02
15 A/Cancun-NY/Index/2009/04/15

参考2.
これまでD225E変異をみせたウイルス名一覧

Rhiza Labs FluTracker Forum」から

A/Norway/4023/2009(H1N1)   
A/Norway/3478/2009(H1N1)
A/Norway/3059/2009(H1N1)
A/Norway/2690/2009(H1N1)
A/Norway/2674/2009(H1N1)
(A/Catalonia/S1761/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1758/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1748/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1698/2009(H1N1).
A/Catalonia/S1674/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1672/2009(H1N1)
A/Serbia/3547/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1641/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1637/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1632/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1606/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1605/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1604/2009(H1N1)
A/Nagasaki/HA-44/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1592/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1587/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1545/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1479/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1478/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1436/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1379/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1369/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1350/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1333/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1331/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1304/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1300/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1286/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1273/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1272/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1269/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1265/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1260/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1254/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1249/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1248/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1237/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1236/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1227/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1222/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1215/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1209/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1205/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1199/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1187/2009(H1N1
A/Catalonia/S1183/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1182/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1165/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1161/2009(H1N1)
A/Catalonia/S1120/2009(H1N1)
A/Almati/01/2009(H1N1)
A/Changsha/78/2009(H1N1)
A/California/25/2009(H1N1)
A/Milan/83/2009(H1N1)
A/Milan/80/2009(H1N1)
A/Ancona/05/2009(H1N1)
A/Catalonia/378/2009(H1N1)
A/Italy/172/2009(H1N1)
A/Sapporo/1/2009(H1N1)
A/Catalonia/387/2009(H1N1)
A/Hong Kong/2369/2009(H1N1)
A/Athens/893/2009(H1N1)
A/Paris/2591/2009(H1N1)
A/New Jersey/01/2009(H1N1)

参考3.ポジション225での変異

D225N
ブラジル・サンパウロやニューヨークで見られた変異

D225G
ブラジル・サンパウロ、中国・Zhejiang、日本・広島、アメリカ・テキサス、アメリカ・ジョージア、アメリカ・ニューヨーク、メキシコ、スペイン・カタロニアで見られた変異

D225E
日本・長崎、日本・札幌、中国・香港、アメリカ・ニュージャージー、アメリカ・カリフォルニア、フランス・パリ、スペイン・カタロニア、 カザフスタン・アルマトイ、中国・長沙、イタリア・ミラノ、イタリア・アンコーナ、ギリシャ・アテネ、で見られた変異

その他参考サイト
Re: Sequences at Genbank!
225G Preliminary Worldwide Tracking & Evaluation

H1N1変異を伝える中国のテレビ「H1N1疫情綜合報道 - 午夜最前線 20091122」


 

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2009/11/23 Monday

カナダで使用中止となったワクチンについての詳細情報

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 10:04:33

2009年11月23日
 
null情報が錯綜しているようなので、ここで、ちょっと整理してみましょうね。

カナダの衛生当局は11月22日までに、英医薬品大手グラクソ・スミスクラインが製造した新型インフルエンザのワクチン17万回分の使用を中止することを決めました。

その理由として、接種後に通常よりも高い比率で重いアレルギー過剰反応(アナフィラキシーショック)が発生したためです。

とくに、カナダ中部のマニトバ州で、グラクソ製の一定量のワクチンについて、通常1〜2例にとどまる重い副作用が6例発生したとのことです。

カナダ政府が使用中止を求めたのは、次のワクチンです。

製品名「Arepanrix」

製造ロット番号「A80CA007A」

リコール対象数量「172,000服」

出荷先
British Columbia, Alberta, Saskatchewan, Manitoba, Ontario and Prince Edward Island

副反応報告
11月7日時点で660万回分供給、うち、副反応報告634例、うち重症例36、うち死亡4例

「Arepanrix」ワクチンの概要

「Arepanrix」ワクチンは、グラクソ・スミスクライン社製のアジュバント(AS03)入りのワクチンです。

ウイルスの培養は、発育鶏卵培養法(embryonated egg culture)によつています。

アジュバントAS03は、スクワレンを使用しているため、アメリカのグラクソのワクチンでは使われていません。

「Arepanrix」ワクチンはカナダ・バージョンでの商品名であり、これは、同社の「Pandemrix 」と実質、同じものです。
参照「Pademrix and Arepanrix adjuvanted vaccines, made by GSK

その「Pandemrix 」は、今回日本が輸入のグラクソのワクチンです。

「パンデムリクス」(Pandemrix)は、モックアップ(mock-up)ワクチンです。
対象とするウイルス株が特定されていない段階で、モデルウイルスを用いて作製されたワクチンで、製造承認はこの段階で得ています。
鳥インフルエンザ・ウイルスH5N1対応ワクチンとして開発されたワクチンのモデルウイルスを、A/Vietnam/1194/2004(H5N1)からA/California/7/2009 (H1N1)に入れ替えて、製造しているものです。

カナダの「Arepanrix」も日本へ輸入の「Pandemrix」も、下記のビデオにありますように、二つの容器と注射器がワンセットになったものです。
1.サスペンション(Suspension)-多服用容器にアンチゲン(antigen)が入っています。
2.エマルジョン(Emulsion)-アジュバント(adjuvant)が入っています。

この1と2を、ミックスして使います。
ただ、混合する前に、二つが、部屋の温度にならなければいけません。
使用方法の詳細は、このサイト「Pandemrix suspension and emulsion for emulsion for injection」をご覧ください。

これらのことから、これらのワクチンは管理が難しいとされています。

「Arepanrix」のパッケージには、「Bubble Wrap」と「Shoe Box」との二種類があります。

「Arepanrix」ワクチンは、三千人以上の治験を経ているとされていてますが、それが、H5N1のモックアップワクチンの前段階での治験を含んでいるのかが明らかでありません。。

カナダでは、生後6ヶ月から3歳以下の幼児については、二回接種、三歳から10歳以下の子供に対しては健康状態に応じて、二回接種、健康な三歳から10歳以下の子供に対しては、一回接種を推奨しています。

しかし、Arepanrixについては、60歳以上、10歳から17歳まで、生後6ヶ月から35ヶ月まで、このいずれの世代についての clinical dataが明らかにされていません。

アナフィラキシーショック(anaphylactic shock )の原因としては、アジュバント(AS03)に含まれている界面活性剤であるpolysorbate 80(Tween80)が原因との見方が有力のようです。
参考「Polysorbate 80 in medical products and nonimmunologic anaphylactoid reactions.
Coors EA, Seybold H, Merk HF, Mahler V
.」

カナダでは、このほか、アジュバントが入っていない、妊婦用のワクチンとして、オーストラリアCSL Ltd社から、「Panvax」を 200000服、輸入しています。

なお、私のブログ記事『H1N1新型インフルエンザ・ワクチン接種回数は、10歳以上は1回接種にすべし』に以前10月初旬に書きましたように、カナダでは、65歳以上のかたに、季節性用のワクチンを接種すると、かえって、H1N1インフルエンザにかかりやすくなるので、季節性用インフルエンザ・ワクチンの接種は、2010年になるまで、待ったほうがいい。」との研究成果がthe B.C. Centre for Disease Controlから発表されています。

これと、今回の一件との関係は、今のところわかっていません。

まあ、ちょっと、皮肉な見方にはなりますが、日本では、すったもんだの政務官の政治主導の右往左往の末、国産ワクチンの一回接種が決まり、結果、当初計画のかなりの数の輸入ワクチンが不要となりそうなのですから、このカナダの一件を、厚生労働省は、ネタなり因縁なりスケープゴートなり渡りに船なりにして、輸入打ち切りできれば、結果、輸入ワクチン過剰在庫への責任逃れができるのかもしれませんね。

以上

参考
アジュバント(AS03)の副作用(副反応)とみられている症状には次のものがあるようです。

ALERT Canadians: Toxic Ingredients in the Arepanrix H1N1 Vaccine will Harm Your Health」から

Pain(疼痛)
Redness(発赤)
Swelling(腫脹)
Fatigue(けん怠感)
Headaches(頭痛)
Arthralgia (joint inflammation)(関節痛)(関節の炎症)
Myalgia (muscle inflammation)(筋肉痛)(筋肉の炎症)
Shivering(震え)
Sweating(発汗)
Swollen lymph nodes(リンパ節の腫大)
Fever(発熱)
Vomiting(嘔吐)
Tingling or numbness of the hands or feet(手足の、うず゛き感、または、しびれ感)
Shortness of breath(息切れ)
Vasculitis (inflammation of the blood vessels)(血管炎)(血管の腫脹)

Serious adverse reactions are as follows(以下は深刻な有害反応)

Blood and lymphatic system disorders (lymphadenopathy)(血液やリンパ系異常)(リンパ節腫脹症)

Psychiatric disorders (insomnia)(精神障害)(不眠症)

Nervous system disorders (dizziness, paraesthesia, inflammation of the central nervous system, inflammation of nerves, autoimmune disorders affecting myelin sheaths of nerves such as Guillain-Barré Syndrome)(神経系疾患)(目まい.知覚異常障害.中枢神経系炎症.神経炎症.ギランバレー症候群のような神経の髄鞘に影響を与えうる自己免疫異常.)

Ear and labyrinth disorders (vertigo)(耳疾患や耳迷路疾患)(目まい)

Respiratory, thoracic and mediastinal disorders (dyspnoea)(呼吸器や胸部や縦隔の異常)(呼吸困難)

Gastrointestinal disorders (nausea, diarrhea, abdominal pain, vomiting, dyspepsia, stomach discomfort)(胃腸異常)(吐き気.下痢.腹痛.嘔吐.消化不良.胃の不快感)

Skin and subcutaneous tissue disorders (pruritus, rash)(皮膚や皮下組織の異常)(掻痒症.発疹)

Musculoskeletal and connective tissue disorders (back pain, musculoskeletal stiffness, neck pain, muscle spasms, pain in extremity)(筋骨格異常、結合組織異常)(背痛.筋骨格の凝り.頸部疼痛.筋攣縮.四肢の痛み)

General disorders and administration site conditions (bruising, asthenia, chest pain, malaise)(さまざまな異常感、投与部位の状態)(挫傷.無力症.胸痛.不安感)

参考
「輸入ワクチンの安全性・非安全性 早分かり一覧

Arepanrixの使用方法のビデオ

(このビデオを見るように、Arepanrixは、二つのコンポーネント(antigenとadjuvant)からなっているので、非常に管理が難しいとされている。)


アジュバント入りワクチンのリスクについてのDr. Roby Mitchellのビデオ


カナダでのワクチン使用中止を伝えるテレビ


 

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2009/11/22 Sunday

覚書-専門家が、ウクライナのH1N1新型インフルエンザ・ウイルスのD225G変異が肺に集中していることに関心を持っている理由

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 19:01:49

このサイトにおいでいただいた方へ

この情報は11月22日時点での情報です。
今回のウクライナを初めとしたH1N1新型インフルエンザ・ウイルスのD225G変異につきましては、このサイト以外にも、私のブログ記事では、下記で取り上げておりますので、あわせてご参照ください。
あたらしい記事順です。

D225G変異H1N1新型インフルエンザ・ウイルスに対してワクチン不全ありとWHO確認 (11月28日時点)
ウクライナ・ノルウェイ・香港共通のH1N1新型インフルエンザ・ウイルス変異について(11月25日時点)
ウクライナで大量死亡の新型インフルエンザ・ウイルスは、肺組織で集中し変異していることが判明(11月19日時点)
ウクライナでH1N1新型インフルエンザ感染者が呼吸器疾患で大量死亡 (11月9日時点)

2009/11/22(Sun)
 
…札ぅ鵐侫襯┘鵐供ΕΕぅ襯垢魯轡▲觧世ガラクトースにα 2,3 結合したもの(SAα2,3Gal)を認識し、
ヒトインフルエンザ・ウイルスは主としてシアル酸がガラクトースにα2,6結合したもの (SA α2,6Gal )を認識する。

▲劵箸離譽札廛拭爾諒布は、鳥インフルエンザ・ウイルスの場合と、ヒトインフルエンザ・ウイルスの場合とでは異なる。

ヒトインフルエンザ・ウイルスの場合のヒトのレセプターの分布は、、ヒトの上部気道の上皮細胞にしかない。

つ札ぅ鵐侫襯┘鵐供ΕΕぅ襯垢両豺腓離劵箸離譽札廛拭爾諒布は、ヒトの呼吸器の深部(呼吸細気管支と肺胞細胞の一部)に、多く存在する。

イ海離劵箸慮撞朶錣砲けるヒト・ウイルスと鳥インフルエンザ・ウイルスのレセプター分布の相違は,H5N1 ウイルスが人から人へ伝播しにくい事実にも関係している。

Ε劵箸鳥インフルエンザ・ウイルスを効率よく伝播するためには,HA がヒト・ウイルスのレセプターを認識できるように変異する必要がある。

Д劵箸、鳥インフルエンザ・ウイルスに感染すると、重篤な下部呼吸器障害を引き起こすことがあるのは、このレセプターの分布(呼吸器の深部に鳥インフルエンザ・ウイルスのレセプターがある。)の違いと、ウイルスの変異によるところが大きいと見られる。

┷2鵝▲Εライナでの新型インフルエンザ感染者が、いずれも重篤で、しかも、その死亡者を含めた重篤者の肺でのウイルスが、いずれも、D225G変異をおこしおり、上気道でのD225G変異が1つしかなかったということが、上記のことと関係あるのか。

ポジション225変異は、H3N2によく見られるアマンタジン耐性変異であり、H1N1においても、劇症性を付与しうる変異であるされている。

アマンタジン耐性変異であることと、ウクライナとの関係はあるのか?

また、1918年のスペイン風邪において、採取された二つのウイルス A/New York/1/1918 と A/London/1/1919 にも225において、同様のD225G変異が見られたこととの関係はあるのかどうか。

1918年のウイルスのシーケンス分析において、受容体特性は、「SA α2,6Gal」 と、「SAα2,3Gal」と、「SAα2,3GalとSA α2,6Galとの混合」との三つのタイプが見られた。

受容体特性の「SAα2,3Gal」から「SA α2,6」への変化自体は、劇症性を付与するものではない。
「SAα2,3GalとSA α2,6Galとの混合」についてはどうか?

CDCのNancy J. Cox 氏をはじめとする59人からなる研究チームのH1N1 新型インフルエンザウイルスの遺伝子分析によれば、8つのセグメントのうち、ヘマグルチニン(H)を含む3つの遺伝子セグメントは、1918年のスペイン風邪のH1N1に由来するものであり、その後、ずっと豚に存在していたものであるが、その間においても、変異はしていなかったとしている。
遺伝子セグメントでは、ポリメラーゼB(PB)遺伝子はヒト由来、他の二つは鳥由来であったとしている。
また、1918年のH1N1とH5N1とは、毒性があることを示す遺伝子セグメントを、同じNS1セグメントにおいて有しているが、今回の新H1N1は、そうではないという。
感染性を示す遺伝子セグメントにおいても、今回の新H1N1は、1918年のH1N1にあったものを失っているという。

参考 関連する私のブログ記事

やはり新型ではなかった、今回のH1N1新型インフルエンザ・ウイルス
ウクライナで大量死亡の新型インフルエンザ・ウイルスは、肺組織で集中し変異していることが判明
ウクライナでH1N1新型インフルエンザ感染者が呼吸器疾患で大量死亡

その他関連サイト
Role of sialic acid binding specificity of the 1918 influenza virus hemagglutinin protein in virulence and pathogenesis in mice.」
virus: alpha2,6-sialyllactose-avian flu citations

 

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2009/11/19 Thursday

ウクライナで大量死亡の新型インフルエンザ・ウイルスは、肺組織で集中し変異していることが判明

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 23:41:36

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今回のウクライナを初めとしたH1N1新型インフルエンザ・ウイルスのD225G変異につきましては、このサイト以外にも、私のブログ記事では、下記で取り上げておりますので、あわせてご参照ください。
あたらしい記事順です。

D225G変異H1N1新型インフルエンザ・ウイルスに対してワクチン不全ありとWHO確認 (11月28日時点)
ウクライナ・ノルウェイ・香港共通のH1N1新型インフルエンザ・ウイルス変異について(11月25日時点)
覚書-専門家が、ウクライナのH1N1新型インフルエンザ・ウイルスのD225G変異が肺に集中していることに関心を持っている理由(11月22日時点)
ウクライナでH1N1新型インフルエンザ感染者が呼吸器疾患で大量死亡 (11月9日時点)

2009年11月19日
 
かねてからこのブログ「ウクライナでH1N1新型インフルエンザ感染者が呼吸器疾患で大量死亡」などでも伝えているウクライナでの新型インフルエンザによる死亡だが、ここに来て、これによる死者は、344人に達したとのことである。

一日あたり16人ずつ死亡者が増加しているというペースのようである。

ここに来て、ウイルスのシーケンスも発表されたが、これによると、10検体のうち、4検体に、HAにおいて、D225G変異を示していたという。

D225G変異を起こしているウイルス名は下記のとおりである。

A/Lviv/N6/2009
A/Ternopil/N11/2009
A/Ternopil/N10/2009
A/Lviv/N2/2009

このうち、1検体については、喉からのものであり、3検体については、肺組織からのものであった。

この4検体を採取した患者はいずれも死亡者であった。

鼻咽頭からの検体については、D225G変異は見られなかったという。

このことから、D225G変異が、肺組織に集中して見られるのかどうかが、関心のもととなっているようだ。

そのためには、この肺組織からの検体が鼻咽頭からの粘液からきているものかどうかを早急に検査しなければならないとしている。

なぜなら、上気道でのウイルスがほとんどなく、肺にウイルスが集中している可能性が強いからだ。

極端には、鼻咽頭からの検体では、陰性を示すことすらあるからだ。

CDCの見解では、ラピッド・テストでは、10パーセントから70パーセントの巾での感度の差があるという。

したがって、状況によっては、実態の10パーセントしか、陽性を示さない場合もあるという。

陰性を示しているラピッド・テストのサンプルは、この場合、より精査をすることが必要であるという。

このD225G変異が肺組織に集中しているということは、H1N1ウイルスが肺組織に集中していることを意味しており、このことが、サイトカイン現象を引き起こしていると見る向きもあるようだ。

このD225G変異は、これまで、すでに、ブラジル・サンパウロ、中国・Zhejiang、日本・広島、アメリカ・テキサス、アメリカ・ジョージア、アメリカ・ニューヨーク、メキシコ、スペイン・カタロニアで見られた変異でもある。

しかし、D225G変異が見られたということは、このウイルスの遺伝子的な歴史背景(multiple genetic backgrounds via recombination)を語るものであるとする見方もある。

すなわち、三種のウイルスの再結合(triple reassortant viruses)にみられる変異であるという説である。

その理由として、1918年から1919年にかけてのスペインかぜにおいて採取された二つのウイルス A/New York/1/1918 と A/London/1/1919 にも225において、同様のD225G変異が見られたことについての懸念から来ているものである。

一方、ノルウェイにおいても、同様の変異を持つ患者が発見された。

H3ナンバリングでは、ポジション222がポジション225にあたる。

また、ロシアにおいては、A/Vladivostok/1/2009二、同様の変異が見つかっている。

ノルウェイの場合は、70人について検査をし、そのうち、8人の患者は死亡している。

D225G変異が見られたのは、このうちの5人であり、そのうちの2人は死亡している。

他の三人は、集中治療室に入っており、重症である。

ここでも、ウクライナと同じく、変異ウイルスは、肺に集中して、発見されているという。

ポーランドにおいても、新型インフルエンザによる死者が急増しているが、これらにもD225G変異があったかどうかについては、今のところ、確認できていないようだ。

備考

これまでD225G変異をみせたウイルス名一覧(ウクライナ分を除く)

01 A/******/index/2009/02/01 (A/swine-flu/index/2009-02-01(H1N1))
02 A/Hiroshima/201/2009/06/17
03 A/Georgia/01/2009/04/27
04 A/Zhejiang-Yiwu/11/2009/09/06
05 A/Zhejiang/DTID-ZJU03/2009/09/07
06 A/Zhejiang/DTID-ZJU02/2009/09/07
07 A/Sao Paulo/53206/2009/07/19
08 A/Sao Paulo/53225/2009/08/01
09 A/New York/04/2009/04/
10 A/Catalonia/NS1706/2009/07/29
11 A/Mexico/InDRE4114/2009//
12 A/Texas/11/2009/04/23
13 A/Texas/05/2009/04/15
14 A/Mexico/3955/2009/04/02
15 A/Cancun-NY/Index/2009/04/15

参考
H5N1Experts.org - View Single Post - swine flu sequences
my supposed index-strain , the virus which I consider the best candidate for the original ancestor virus of all ****** .
Presumably the virus which jumped from swine to a human or (IMO less likely) which reassorted in a human

A/swine-flu/index/2009-02-01(H1N1)
A/******-match/1-2/07(H3N2) (A/Mexflu-match/1-2/07(H3N2))
A/Sw/Index/triple-reassortant/1998(H3N2)

参考
Antigenic and Genetic Characteristics of Swine-Origin 2009 A(H1N1) Influenza Viruses Circulating in Humans

参考
A/Mexflu-match/1-2/07(H3N2)」

参考
Ukraine Dead Increase to 344 - Sequences Released

 

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2009/11/09 Monday

ウクライナでH1N1新型インフルエンザ感染者が呼吸器疾患で大量死亡

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 06:51:34

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2009年11月9日
 
ウクライナで、この2週間で、80名が呼吸器疾患で死亡しており、現在、同様の疾患の患者が40万人いるという。

そのいずれも、H1N1新型インフルエンザにかかっているところから、、WHOから、非常事態チームが派遣され、現地で監視に当たっている。

ウクライナ政府は、学校や大学の三週間の閉鎖を決め、各種イベントの取りやめも決めた。

ウクライナ大統領は、現在、三種類のウイルスが感染とているとし、その変異について危惧しているという。

WHOの緊急事態チームは、患者から9つのサンプルを、ロンドンのミルフィルにある研究センターに持ち帰り、その分析に当たっている。

分析結果の詳細は、明らかにされてはいないが、大きな変異は、見られず、小さな変異にとどまっているという。

ニーマン博士は、ポジション225での変異ではないかとしている。

ポジション225変異は、H3N2によく見られるアマンタジン耐性変異であり、H1N1においても、劇症性を付与しうる変異であるされている。。

ポジション225での変異としては、
D225N(ブラジル・サンパウロやニューヨークで見られた変異).
D225G(ブラジル・サンパウロ、中国・Zhejiang、日本・広島、アメリカ・テキサス、アメリカ・ジョージア、アメリカ・ニューヨーク、メキシコ、スペイン・カタロニアで見られた変異).
D225E(日本・長崎、日本・札幌、中国・香港、アメリカ・ニュージャージー、アメリカ・カリフォルニア、フランス・パリ、スペイン・カタロニア、 カザフスタン・アルマトイ、中国・長沙、イタリア・ミラノ、イタリア・アンコーナ、ギリシャ・アテネ、で見られた変異)
の変異がすでに、各国で見られているという。

ウクライナに隣接するオーストリア、ハンガリー、スロベニアは、ウクライナに対して、ワクチンや消毒液の援助を行っている。

ウクライナと国境を接しているスロベニアでは、接している5つの国境ラインのうち、2つを封鎖した。

ウクライナでは、すでに医薬品やマスクなどの不足状態に陥っている。

一方、この事態は、大統領と首相が争う1月の大統領選挙にも、大きく影響するものと見られている。

参考
Swine Flu Outbreak Sparks Mutation Fears
H1N1 Genetic Changes in RBD Raise Pandemic Concerns

 

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猫がH1N1新型インフルエンザに感染とのニュース

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 06:32:33

2009年11月9日
 
アメリカ・アイオワ州の13歳の飼い猫が、新型H1N1にかかったと、当局が発表した。

この猫の飼い主も、新型H1N1に感染しているという。

すでに、猫も飼い主も、回復しているという。

おそらく、今回の新型H1N1で、猫が感染したのは初めてのようで、ペット愛好者に恐怖を呼び起こしているようだ。

このことに対して、専門家は、次のようにいっている。

「このことは、何も珍しいことではなく、フェレットや家畜にもかかっていることだ。

今のところ、猫→猫→人間への感染ということは見られない。

しかし、種から種への感染はありうることだ。

また、この感染の過程で、ウイルスが変異するかどうかだが、いまのところ、確認されていない。

猫が、熱があったり、突然眠くなったり、元気がなくなったようであったら、すぐ、検査をしたほうがいい。

また、猫が別に病気を持っている場合には、人間と同じように、合併症がおこる。

今のところ、猫に対するワクチンはない。」

以下は、その猫のビデオです。


参考
Veterinarians try to calm H1N1 fears
H1N1 virus has started to threaten cats too!!!」

 

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2009/11/02 Monday

輸入ワクチンの安全性・非安全性 早分かり一覧

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 04:51:18

緊急追加(2009年11月23日)

本日報道されております、カナダで使用禁止になった新型インフルエンザ・ワクチンの詳細につきましては、別のサイトを設けました。

カナダで使用中止となったワクチンについての詳細情報
にお越しください。

2009年10月23日
 

輸入ワクチンの安全性・非安全性を理解するための10のポイント

〆2鵑瞭本への輸入ワクチンは、二社とも、スクワレンを使用したアジュバント入りワクチンである。

▲好ワレンを使用したアジュバントを使っているワクチンにはリスクがある。

今回の日本へ輸入されるワクチンは二社、異なったアジュバントを使っている。
グラクソ・スミスクライン社のアジュバントはAS03、ノバルティスファーマ社のアジュバントはMF59である。
アジュバントAS03とアジュバ ントMF59 とではリスクが異なる

ぅ▲献絅丱鵐箸亡泙泙譴覲μ務萓剤であるTween 80(アジュバントAS03とアジュバ ントMF59の両方に含まれている。)とSpan85(アジュバ ントMF59にのみ含まれている。)が不妊などの原因との説がある。

ゥ好ワレンを使用したアジュバントには、インターロイキン6の増加によるサイトカインのリスクと湾岸戦争症候群のリスクがあるといわれている。

今回、日本に輸入される二社のワクチン製造過程におけるウイルス培養方法は、同じではなく、二社、異なっている。
グラクソ・スミスクライン社は、発育鶏卵培養法(embryonated egg culture)によっており、
ノバルティスファーマ社は、組織培養法(cell culture)によっている。

Ц綣圓瞭以由来のMDCK組織を使っての組織培養ワクチン(cell culture vaccine 、ノバルティスファーマ社のワクチンのみ。)は、その誘導体であるMDCK-T1に腫瘍原性リスクがあるとの説がある。

┷2麁本が輸入のグラクソのワクチン「パンデムリクス」(Pandemrix)は、モックアップ(mock-up)ワクチン(対象とするウイルス株が特定されていない段階で、モデルウイルスを用いて作製されたワクチン、製造承認はこの段階で得ている)であり、鳥インフルエンザ・ウイルスH5N1対応ワクチンとして開発されたワクチンのモデルウイルスを、A/Vietnam/1194/2004(H5N1)からA/California/7/2009 (H1N1)に入れ替えて、製造しているものである。

ノバルティスのワクチン「フォセトリア」(Focetria)はモックアップ(mock-up)ワクチンであるが、「セルトュラ」(Celtura)は、モックアップ(mock-up)ワクチンではない。

アメリカは、今回、新型インフルエンザワクチンの選定に当たって、
アジュバントなしのワクチン
であり、
MDCK組織を使っての組織培養の製法によらないワクチン
を選んだ。

これに対し、日本では、輸入・国産両ワクチン交えて、
アジュバントありのワクチン(輸入)とアジュバントなしのワクチン(国産)
とがあり、
しかも、
アジュバントありのワクチン(輸入)では、
異なったアジュバント(AS03とMF59)を使ったワクチン

異なったウイルス培養法(発育鶏卵培養法と組織培養法)
でのアジュバントありのワクチンがあり、

輸入ワクチンのうちの一つ(グラクソのワクチン)は、モデル・ウイルスを、鳥インフルエンザ・ウイルス(H5N1)から新型インフルエンザ・ウイルス(H1N1)へシフトさせたモックアップ・ワクチンであり

これらが混在して、
モックアップ・ワクチン段階での治験も含めての、わずかな治験の元に接種されようとしている。

参考

スイス政府は10月30日、ノバルティスとグラクソ・スミスクラインの新型インフルエンザ用ワクチンを認可したと発表した。
ただ、

グラクソのワクチン「パンデムリクス」(Pandemrix)については、

成人についてのデータは十分である。
しかし、妊婦についての必要臨床データは、まったくない。
18歳未満の子供についての必要臨床データは不十分である。
この理由から、SwissMedicとしては、「パンデムリクス」(Pandemrix)の妊婦と18歳未満の子供と60歳以上の成人への認可を留保する。
しかし、60歳以上の成人男女への接種については、スイス衛生局(FOPH.Federal Office of Public Health )の勧告のもとであれば使うことができる。

ノバルティスのワクチン「フォセトリア」(Focetria)については、

すでに、欧州医薬品審査庁(EMEA.European Medicines Agency)の認可が出ているので、SwissMedicとしては、EMEAの認可決定を基にする。
これ(EMEAの認可)に従えば、「フォセトリア」(Focetria)は、成人男女と生後6カ月以上の子供への使用を勧告する。
妊産婦と、授乳母への接種については、スイス衛生局(FOPH.Federal Office of Public Health )の最新の勧告に沿って、主治医が、潜在的な利点と欠点について、比較検討し、接種の有無を決定しなければならない。

ノバルティスのワクチン「セルトュラ」(Celtura)については、

SwissMedicとしては、現在、このワクチンのNobel Combinationについて、試験中である。
なお、今回、SwissMedicが、この「セルトュラ」(Celtura)について、はっきりしたコメントをしていないひとつの理由として、「セルトュラ」(Celtura)のバクテリア汚染の可能性が指摘されている。
the Swiss daily Tages-Anzeiger のレポートによると、SwissMedicは、「セルトュラ」(Celtura)のtest batchesに、バクテリア汚染をみつけたという。
SwissMedicは、このレポートを否定も肯定もしていないという。
一方、ノバルティス側は、「バクテリアの汚染はなく、この組織培養法の過程は、発育鶏卵培養法よりも、クリーンであり、この製造過程は、ここ数年の同社ワクチンの製造過程と同じものである。」と、している。
しかし、この「セルトュラ」(Celtura)は、日本が輸入するワクチンのひとつとされており、今後のSwissMedic及び、EUでの安全性の確認に注目する必要がある。

参照サイト「Swissmedic grants authorisations for pandemic flu vaccines
Switzerland restricts use of GlaxoSmithKline swine flu vaccine
Novartis denies problems with swine flu vaccine
Die wichtigsten Infos zur Schweinegrippe-Impfung」)

以下は、そのそれぞれについての詳細説明である。

輸入ワクチンは、二社から

約7700万人分のうち、4950万人分は輸入ワクチンで、残る約2700万人分を国産で賄うとしている。
厚生労働省は、10月6日に、グラクソ・スミスクライン(GlaxoSmithKline、GSK、英国)とノバルティスファーマ(Novartis Pharmaceuticals Corporation 、スイス)との輸入契約を締結した。
供給量はGSKが3700万人分、ノバルティスファーマが1250万人分、合計4950万人分である。

海外ワクチンにはアジュバントを使っているワクチンとアジュバントを使っていないワクチンとがある

海外ワクチン(海外製造ワクチン)には、免疫補助剤(アジュバント、adjuvant)を使っているワクチンと、アジュバントを使っていないワクチンとがある。

また、国によって、アジュバントを使ったワクチンの採用をしている国もあれば、アジュバントを使っていないワクチンを採用している国もある。

ちなみに、アメリカでは、今回、新型インフルエンザワクチンには、 アジュバントを使っていないワクチン(unadjuvanted form)を使用している。

(同じプロセスで、次の四社で接種対象年代別に分けて作らせている。
MedImmune LLC(2歳から49歳の健康な人、生ワクチン経鼻投与)、
CSL Limited(18歳以上、投与量は、0.5 ml )、
Novartis Vaccines and Diagnostics Limited(4歳以上、投与量は、0.5 ml )、
Sanofi Pasteur Inc(生後6ヶ月以上、投与量は、生後6ヶ月から35ヶ月までは0.25 ml 、三歳以上は、0.5 ml ).
このうち、MedImmune LLCのみ、鼻吸入式のフル・ミストというLive attenuated ワクチン。後の三社は不活化( Inactivated)ワクチン
参照「H1N1 Swine Flu Update」)

これは、アメリカ国内で使用するアジュバントは、alumと呼ばれるアルミニウム塩(aluminum salts または、Aluminum gels )に限定されているからである。 

後記のように、今回のグラクソ・スミスクライン社とノバルティスファーマ社のアジュバントは、スクワレンを使ったものであり、このスクワレンをアジュバントに使った炭素菌ワクチン(BioThraxのAnthrax Vaccine Adsorbed)が、湾岸戦争症候群(Gulf War Syndrome-GWS-)の原因となっているとされている。
このことがあって、アメリカが、アジュバントを使っていないワクチンを使用する理由のようである。
これは、湾岸戦争に従軍した兵士には、炭素菌ワクチン(anthrax vaccines)が従軍時に接種されており、このワクチンは、スクワレン・ベースのMF59を使用していたため、これらの湾岸戦争退役軍人には、スクワレンに対する抗体(anti-squalene antibodies (ASA))がすでにできているといわれている。
これについての参考文献は、こちらのサイト「Squalene-based adjuvants in vaccines」ご参照
また、1976年接種での、ギランバレー症候群副作用問題浮上へのトラウマもあるようだ。
参考「Swine Flu Vaccine: What The Heck Is an Adjuvant, Anyway?」

なお、イギリス、カナダでは、アジュバントを使ったワクチンを使用している。
フランスとドイツは、GSK社のワクチンをボイコットしている。

日本への輸入ワクチンのアジュバントは、二社異なる。

今回、日本が契約しているグラクソ・スミスクライン(GSK、英国)とノバルティスファーマ(スイス)のワクチンは、いずれも、アジュバントを使ったワクチンを製造している。

しかし、注意しなければならないのは、そのアジュバントは、オイル・イン・ウォーター・エマルジョン(oil-in-water emulsion)というタイプでは共通しているものの、そのアジュバントは、両社、ことなるものであるということだ。

グラクソ・スミスクライン(GSK、英国)では、AS03という名のアジュバントを使っており、また、ノバルティスファーマ(スイス)では、MF59という名のアジュバントを使っている。

なお、AS03とMF59 の違いは、次の成分表をご参照

AS03 (Glaxo-Smith-Kline)
squalene 10.68 mg,
DL–tocopherol (Vitamin E)11.86 mg,
polysorbate 80(Tween80) 4.85 mg

MF59 (Novartis)
squalene 9.75 mg,
polysorbate 80(Tween80) 1.175 mg,
sorbitan trioleate(Span85) 1.175mg

参照「Why the epidemiology of swine flu matters

アジュバントを使うメリット

アジュバントを使うメリットとしては、免疫応答性がよくなるという点と、アジュバントを使った生産システムのほうが、ワクチン生産が早く、治験に十分な時間が取れる、という2点が、利点としてある。
また、WHOがワクチンメーカーに対して、免疫応答性促進戦略(antigen sparing strategies)を採用せよとの要請があったため、アジュバントを使用している企業の事情がある。
アジュバントを使ったワクチンは、免疫応答性がいいため、アジュバントを使わないワクチンに比して、免疫反応を4倍押し上げるといわれている。
また、免疫持続性も、アジュバントを使わないワクチンに比べて長いといわれている。
したがって、今回の新型インフルエンザ・ウイルスが、抗原ドリフトしたりして、感染が長く続く場合、このアジュバントを使ったワクチンのほうが効果があるとされている。
なお、通常の季節性インフルエンザワクチンには、アジュバントを使っていないが、肺炎球菌ワクチンや髄膜炎菌感染症ワクチン、Hibワクチンなどには使われている。

グラクソ・スミスクライン社ワクチン使用のアジュバントはAS03というもの

グラクソ・スミスクライン社が使用しているアジュバントAS03は、魚油からとられた有機化合物であるスクワレンに、水とビタミンEとを混ぜたものをつかっている。
グラクソ・スミスクライン社では、通常の季節性ワクチン製造においては、アジュバントを使っていないが、今回の新型インフルエンザ・ワクチンに製造に当たっては、AS03という名のアジュバントを使った。
その理由として、今回の新型インフルエンザ・ワクチンの承認に当たっては、一定の治験を省略しうる” fast-track” 承認(通常の季節性インフルエンザワクチン製造においては、ウイルスのドリフトなどによって、軽度の成分設計の修正については、治験が省略しうる。)が得られなかったため、治験・臨床実験に十分な時間を割くためには、生産スピードが速い、アジュバントを使ったワクチン製造をする必要があったとしている。
参考「Frequently Asked Questions about the swine flu vaccine

A303の安全性については、H5N1鳥インフルエンザ対応ワクチンのテストで、四万三千人のボランティアによるテストで、安全性が確認されているという。

ちなみに、グラクソ・スミスクライン社では、すでにH5N1ウイルス(A/Vietnam/1194/2004 NIBRG-14 (WHO標準ワクチン株))とA303アジュバントを使ったH5N1対応ワクチン「Pandemrix」( EMEA承認)を発売しており、今回のワクチンは、それのモックアップ(mock-up)タイプ(対象とするウイルス株が特定されていない段階で、モデルウイルスを用いて作製されたワクチン、製造承認はこの段階で得ている、そっくりさんタイプ)である、H1N1ウイルス(A/California/7/2009)とA303アジュバントを使ったH1N1版Pandemrixといえる。 

ノバルティスファーマ社ワクチンで使用のアジュバントはMF59というもの

一方、ノバルティスファーマ(スイス)が使用しているアジュバントMF59は、スクワレン,界面活性剤のポリソルベート80と0ソルビタン・トリオレイン酸(Span85)を含んでおり、これらを乳化したものを0.22μmのフィルターを通し,通過した粒子のみをアジュバントとして用いたものとされている。
MF59の安全性については、ノバルティスファーマ(スイス)は、すでに、日本の鹿児島県で健康な成人約200人に臨床試験(治験)を実施し、安全性と有効性を確認しているという。
MF59アジュバント・ワクチンの治験結果については、「Trial of Influenza A (H1N1) 2009 Monovalent MF59-Adjuvanted Vaccine — Preliminary Report」をご参照

ノバルティスファーマ社においても、グラクソ・スミスクライン社のPandemrix 同様、すでに、鳥インフルエンザH5N1対応のワクチンFocetria(H5N1)を発売している。

これは、同社の季節性インフルエンザワクチンの Fluad と同様の製造プロセスによるもので、アジュバントには、従来のMF59よりも安定性を高めたとされるMF59C.1を、ともに使っている。

今回、そのモックアップ(mock-up)ワクチンとして、これまでのFocetria(H5N1)を、ウイルスをA/Vietnam/1194/2004(H5N1)からA/California/7/2009 (H1N1)に入れ替えて、Focetria(H1N1)を製造しているものである。

Tween 80とSpan85の安全性について

アジュバントの一部に受胎障害作用があると懸念する専門家がおり、、このアジュバントをつかったワクチンを受胎障害ワクチン(Fertility Impairing Vaccine)という向きもある。

Tween 80

Polysorbate 80(Tween 80)と不妊原因説について、このサイト「SWINE FLU VACCINE INGREDIENTS 」に次のように書かれている。

「ポリソルベート80は、Tween 80として知られているが、これは、化粧品の乳化剤として使われているものである。
そして、子宮頸がんのワクチンのガーダシル(Gardasil)の成分でもあり、このGardasilワクチンは10代の女性に接種されているものである。
この成分は、不妊、悪性転換症痙攣、自然流産、そして、生命にかかわるアナフィラキシー・ショックを起こすことでも知られている。
これまで、Gardasil接種で、28人の死亡が報告されている。」

なお、polysorbate 80(Tween 80)のラットによる不妊実験については、the U.S. Library of Medicine and the National Institute of Healthからの報告書「Delayed effects of neonatal exposure to Tween 80 on female reproductive organs in rats.」がある。

このサイト「Reducing interference between oil-containing adjuvants and surfactant-containing antigens」では、
MF59 の成分の中で、スクアレンが5パーセント、polysorbate 80が0.5パーセント、Span 85が、0.5パーセントあるが、これを重量換算した場合、スクアレン4.3パーセント、polysorbate 80 0.5パーセント、Span 85 0.48パーセントになるとしている。

Span85

薬や化粧品や繊維やペイントなどに乳化剤として、または、防錆剤やシックナーとして、使われる。
殺虫剤の安全性を追求する団体であるPANNA(Pesticide Action Network North America )によると、このSpan85は、殺虫剤としても使われるという。
有する毒性としては、発がん性毒性、生殖毒性、発達毒性、神経毒性があるとされている。

参考「Dangers In The Shots - Components Of H1N1 Vaccines
Squalene Emulsions for Parenteral Vaccine and Drug Delivery」の5ページから11ページに詳しい。

スクワレン(Squalene)を使用したアジュバントのリスク懸念

ここで、留意すべきは、この両社のアジュバント(MF59、A303)とも、スクワレン・ベースのオイルを使っているということである。
スクワレン・ベースのオイルが、リンパ球に抗体を作ることを指令する分子「イン ターロイキン6、または、インターロイキン5」(Lymphocyte IL-6 またはIL-5)の増加を招き、これが、サイトカイン現象を招く、との研究がある。
これについては、AS03もMF59も、ともに、同様の懸念があるのでは、との指摘があるようだ。
参考「Constats corrobor醇Ps sur les dangers d醇Pmesur醇Ps du vaccin H1N1 de Glaxo-Smith-Kline avec l’adjuvant AS03

また、すでに上記に書いたように、湾岸戦争に従軍した兵士には、スクワレンをアジュバントに使った炭素菌ワクチン(AVIP anthrax vaccine)が従軍時に接種されており、これが、湾岸戦争症候群(Gulf War Syndrome-GWS-)の原因となっているとされている。
この炭素菌ワクチンは、スクワレン・ベースのMF59を使用していた。
これについては、「Million TIMES More Squalene In H1N1 Vax Than Caused GWI !!
ANTHRAX VACCINE IMMUNIZATION PROGRAM
をご参照

動物由来のMDCK組織を使っての組織培養ワクチン製法の安全性についてのFDAの懸念点

グラクソ・スミスクライン社のワクチンとノバルティスファーマ社のワクチンとでは、ウイルス培養の過程での製法が異なる。

グラクソ・スミスクライン社のワクチンは、産み落とされてから9−10日たった発育鶏卵(孵化するまでの発育途上の状態の卵の尿膜腔(allantoic cavity)でウイルスを増殖培養する方法のワクチン(embryonated egg culture vaccine)であり、
バルティスファーマ社のワクチンは、動物由来のMDCK組織を使って組織培養する方法のワクチン(cell culture vaccine)
である。

この後者のワクチン製造の過程における動物由来の組織培養( cell culture )による製法の安全性について、アメリカのFDAでは、懸念を示している。

細胞培養(culture-based process )自体は、古くからの技術である。

ノバルティスファーマ社のワクチンでは、新型ウイルス(A/California/04/2009)を、MDCK(Madin-Darby Canine Kidney)細胞内で増殖させたものに、上記のアジュバントMF59を添加させて、製造している。

MDCK細胞の名前は、もともと、1958年に、コッカスパ二エールのオスの成犬(Canine)の腎臓(Kidney)を組織として、カリフォルニア大学バークレー校の、Madin と Derby両氏によって、開発されたことから、この名前がつけられている。

今回のノバルティスファーマ社のワクチン製造は、基本的には、同社の季節性インフルエンザワクチンである Optafluの製法を基にしたものである。

アメリカFDAにおいては、MDCK細胞培養によるワクチンが未承認である。

その理由として、もともとのMDCK細胞には発癌性細胞リスクはないが、MDCK細胞の化学的に形を変えた誘導体(chemically transformed derivative)であるMDCK-T1に発癌性細胞リスク(腫瘍原性-tumorigenicity-)がありうるとして、
A.DNA(Residual DNA)のコンタミネーションがあるか?
ワクチンの最終製品の過程において、すべての細胞が取り除かれるための、フィルタリング技術の確立が必要である。
MDCK細胞は、犬の組織であるが、ワクチン注射によって、人と犬とのDNA(Residual DNA)のコンタミネーションがあるか?
B.偶発的な病原体のコンタミネーションがあるか?
C.ウイルスと細胞との潜在的な相互作用があるか?
などを、FDAは危惧しているようである。
この点についてのFDAの見解は、
FDA: Use of MDCK Cells for Manufacture of Inactivated Influenza vaccines
“Designer”1 Cells as Substrates for the Manufacture of Viral Vaccines
をご参照

参考「Use of Madin-Darby Canine Kidney (MDCK) Cells for Manufacture of Inactivated Influenza Vaccines

ただ、FDA自体も、細胞培養(culture-based process )によるワクチン製造の利点については、認識を示しているようである。

特に、「公共緊急事態準備法」(The Public Readiness and Emergency Preparedness Act (“PREP Act”) の成立によって、個人のワクチン被害への補償が果たされ、国やワクチンメーカーの不法行為賠償責任(Tort Liability)への免責が図られるという法制度環境の変化が、FDAをして、柔軟な対応へのシフトをさせているものと思われる。

新しいワクチン製造技術の評価については
A New Vaccine Supply Strategy
Flu Vaccines and the Risk of Cancer
What You Need to Know About the New Flu Shots
などをご参照

アメリカ使用のH1N1新型インフルエンザ・ウイルス・ワクチンのチメロサールと水銀の含有量一覧

CSL Limited
チメロサール 0.01%(1:10000)
水銀 24.5 mcg/0.5ml

Novartis Vaccines and Diagnostics Limited
チメロサール 0.01%(1:10000)
水銀 25 mcg/0.5ml

Sanofi Pasteur Inc
チメロサール 0.01%(1:10000)
水銀 25 mcg/0.5ml

MedImmune LLC
チメロサール 0%(1:10000)
水銀 0 mcg/0.5ml

濃度 1:10,000
= 0.01% 濃度
= 50 マイクログラム/0.5 mL あたり

1 マイクログラム

= 1mcg
= 1グラムの百万分の一

小児用ワクチンのほとんどは、0.5 mL (ミリリットルの半分)で提供される。
したがって、濃度のほとんどは、”per 0.5 mL.” で報告されている。

チメロサールの半分は、水銀なので、

チメロサール濃度0.01%のワクチン
= 0.005% 水銀濃度
= 25 マイクログラムの水銀/ワクチン0.5mLあたり

(ちなみに、
食卓に供される魚の平均水銀含有量=23マイクログラム/魚8オンスあたり
8オンス=226796185マイクログラム=226グラム

魚1グラムあたりでは、
23÷226=0.10マイクログラム)

参考「Thimerosal Content in Some US Licensed Vaccines」

その他の構成成分については、このサイト「Components of H1N1 Influenza A Vaccines 2009/10」をご参照

以上

 

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2009/10/30 Friday

「ワクチン接種は一回」とのWHO専門家グループの勧告概訳

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 23:10:55

2009年10月30日
 
本日、WHOから発表された
Experts advise WHO on pandemic vaccine policies and strategies
の概訳です。

WHOの免疫化に関する戦略的勧告専門家グループ(SAGE)は、10月27日から29日にわたって会議をひらき、 現在における世界の感染流行の疫学的状況について再検討し、公衆衛生的な観点からの問題を考慮した。

そこでは、ワクチンの免疫原性についての臨床実験からみてのワクチン接種の可能な状況や、現在接種中の国々における安全性のモニタリングについての速報結果などについて、議題とした。

同時に、ウイルスからの防御に必要な接種回数についてや、ことなった年齢層における季節性と新型とのワクチンとの同時接種や、妊婦へのワクチン接種の問題についても議題とした。

さらに、2010年における南半球での季節性インフルエンザワクチンの推奨インフルエンザワクチン製造株の構成についても、議題とした。

仝什澆両況

世界の現状は、ティーンエージャーやヤングアダルトの感染が依然として増加し続けており、また、乳幼児の入院率も増加している。

患者の1パーセントから10パーセントが、入院を 必要としている状況である。

また、入院した患者の10パーセントから25パーセントが、集中治療室への入室を必要とする状況である。

そのうちの2パーセントから9パーセントが重症である。

すべての入院者の7パーセントから10パーセントが妊婦であり、一般人と比較すると、妊婦は、その10倍、集中治療室での看護を必要とする状況である。

このような現在の状況を踏まえ、 専門家は、以下の勧告をする。

▲錺チン接種は、一回を推奨する

現在認可されているワクチンについて、それが、生であろうと、不活化であろうと、アジュバ゜ント入りであろうとなかろうと、監督機関からの指示が一致している場合には、10歳以降の成人・青年への接種は、一回接種を推奨する。

生後6ヶ月から10歳以下の子どもについては、免疫原性データが限られており、更なる研究が必要である。

国が子供たちに優先接種順位を 置いている国においては、できるだけ多くの子どもたちにワクチン接種がいきわたるように、一回接種を推奨する。

なお、免疫障害を持つ人々に対しては、その投与量如何について、更なる研究が必要であるということを強調しなければならない。

5╂畧インフルエンザワクチンと新型インフルエンザワクチンの同時投与について

季節性インフルエンザワクチンと新型インフルエンザワクチンの同時投与については、臨床実験が進行中であるが、CDCの見解では、弱毒化した生ワクチンについては、同時投与は避けるべきである、としている。

季節性・新型両方のワクチンが不活化ワクチンであったり、片方のみ生ワクチンであった場合では、同時投与は許される。

このような場合の同時投与では、有害事象のリスクを増大させる証拠は、なんら見当たらない。

ワクチンの安全性については、これまでワクチン接種したものについてのモニターでは、異常な副作用(副反応)は見られていない。

いくつかの副作用(副反応)例は、あるが、それらは、季節性インフルエンザワクチン投与で見られる範囲のものにとどまっている。

現在のところは、安全性は確認されているが、引き続きモニターは続ける。

でド悗悗離錺チン投与の安全性について

妊婦へのワクチンについて、実験動物への生弱毒化ワクチンの投与では、アジュバントのあるなしにかかわらず、受胎能力,妊娠、胎芽の発達、胎児の発達に対しての、直接的・間接的影響は見られていない。

これらのことから、特定の禁忌症状が確認されない限り、認可されたワクチンであれば、妊婦へのワクチン使用は可能である。

2010年の南半球での推奨インフルエンザワクチン製造株の構成について

二つのオプションについて、検討された。

ひとつは、三価ワクチン(H1N1.H3N2.B型)、
もうひとつは、二価ワクチン(H3N2.B型)である。

後者については、現在の新型H1N1ワクチンを補う形での接種となる。

専門家グループとしては、両者のオプションとも可能な選択である、とする。

以上

 

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今日「ワクチン接種一回」を推奨したWHO専門家グループの報告書概訳

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 22:54:40

2009年10月30日
 
本日、WHOから発表された
Experts advise WHO on pandemic vaccine policies and strategies
の概訳です。

WHOの免疫化に関する戦略的勧告専門家グループ(SAGE)は、10月27日から29日にわたって会議をひらき、 現在における世界の感染流行の疫学的状況について再検討し、公衆衛生的な観点からの問題を考慮した。

そこでは、ワクチンの免疫原性についての臨床実験からみてのワクチン接種の可能な状況や、現在接種中の国々における安全性のモニタリングについての速報結果などについて、議題となった。

同時に、ウイルスからの防御に必要な接種回数についてや、ことなった年齢層において、季節性と新型とのワクチンのと同時接種や妊婦へのワクチン接種の問題についても議題となった。

さらに、2010年における南半球での季節性インフルエンザワクチンの推奨構成株についても、議題となった。

仝什澆両況

世界の現状は、ティーンエージャーやヤングアダルトの感染が依然として増加続けており、また、乳幼児の入院率も増加している。

患者の1パーセントから10パーセントが、入院を 必要としている状況である。

また、入院した患者の10パーセントから25パーセントが、集中治療室への入室を必要とする状況である。

そのうちの2パーセントから9パーセントが重症である。

すべての入院者の7パーセントから10パーセントが妊婦であり、一般人と比較すると、妊婦は、その10倍、集中治療室での看護を必要とする状況である。

このような現在の状況を踏まえ、 専門家は、以下の勧告をする。

▲錺チン接種は、一回を推奨する

現在認可されているワクチンについて、それが、生であろうと、不活化であろうと、アジュバ゜ント入りであろうとなかろうと、監督機関からの指示が一致している場合には、10歳以降の成人・青年への接種は、一回接種を推奨する。

生後6ヶ月から10歳以下の子どもについての免疫原性データが限られており、更なる研究が必要である。

国が子供たちに優先接種順位を 置いている国においては、て゜きるだけ多くの子どもたちにワクチン接種がいきわたるように、一回接種を推奨する。
なお、免疫障害を持つ人々に対しては、その投与量如何について、更なる研究が必要であると強調している。

5╂畧インフルエンザワクチンと新型インフルエンザワクチンの同時投与について

季節性インフルエンザワクチンと新型インフルエンザワクチンの同時投与については、臨床実験が進行中であるが、CDCの見解では、弱毒化した生ワクチンについては、同時投与は避けるべきであるとしている。

季節性・新型両方のワクチンが不活化クチンであったり、片方のみ生ワクチンであった場合では、同時投与は許される、としている。

このような場合の同時投与では、有害事象のリスクを増大させる証拠は、なんら見当たらない、と、している。
 ワクチンの安全性については、これまでワクチン接種したものについてのモニターでは、異常な副作用は見られていない。

いくつかの副作用例は、あるが、それらは、季節性インフルエンザワクチン投与で見られる範囲のものにとどまっている。

現在のところは、安全性は確認されているが、引き続きモニターは続ける。

でド悗悗離錺チン投与の安全性について

妊婦へのワクチンについて、実験動物への生弱毒化ワクチンの投与では、アジュバントのあるなしにかかわらず、受胎能力,妊娠、胎芽の発達、胎児の発達に対しての、直接的・間接的影響は見られていない。
これらのことから、特定の禁忌症状が確認されない限り、認可されたワクチンであれば、妊婦へのワクチン使用は可能である、としている。

2010年の南半球でのワクチン推奨株について

二つのオプションについて、検討された。

ひとつは、三価ワクチン(H1N1.H3N2.B型)、
もうひとつは、二価ワクチン(H3N2.B型)である。

後者については、現在の新型H1N1ワクチンを補う形での接種となる。
専門家グループとしては、両者のオプションとも可能な選択である、とした。

以上

 

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