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この情報は11月9日時点での情報です。
今回のウクライナを初めとしたH1N1新型インフルエンザ・ウイルスのD225G変異につきましては、このサイト以外にも、私のブログ記事では、下記で取り上げておりますので、あわせてご参照ください。
あたらしい記事順です。
D225G変異H1N1新型インフルエンザ・ウイルスに対してワクチン不全ありとWHO確認 (11月28日時点)
ウクライナ・ノルウェイ・香港共通のH1N1新型インフルエンザ・ウイルス変異について(11月25日時点)
覚書-専門家が、ウクライナのH1N1新型インフルエンザ・ウイルスのD225G変異が肺に集中していることに関心を持っている理由(11月22日時点)
ウクライナで大量死亡の新型インフルエンザ・ウイルスは、肺組織で集中し変異していることが判明(11月19日時点)
2009年11月9日
ウクライナで、この2週間で、80名が呼吸器疾患で死亡しており、現在、同様の疾患の患者が40万人いるという。
そのいずれも、H1N1新型インフルエンザにかかっているところから、、WHOから、非常事態チームが派遣され、現地で監視に当たっている。
ウクライナ政府は、学校や大学の三週間の閉鎖を決め、各種イベントの取りやめも決めた。
ウクライナ大統領は、現在、三種類のウイルスが感染とているとし、その変異について危惧しているという。
WHOの緊急事態チームは、患者から9つのサンプルを、ロンドンのミルフィルにある研究センターに持ち帰り、その分析に当たっている。
分析結果の詳細は、明らかにされてはいないが、大きな変異は、見られず、小さな変異にとどまっているという。
ニーマン博士は、ポジション225での変異ではないかとしている。
ポジション225変異は、H3N2によく見られるアマンタジン耐性変異であり、H1N1においても、劇症性を付与しうる変異であるされている。。
ポジション225での変異としては、
D225N(ブラジル・サンパウロやニューヨークで見られた変異).
D225G(ブラジル・サンパウロ、中国・Zhejiang、日本・広島、アメリカ・テキサス、アメリカ・ジョージア、アメリカ・ニューヨーク、メキシコ、スペイン・カタロニアで見られた変異).
D225E(日本・長崎、日本・札幌、中国・香港、アメリカ・ニュージャージー、アメリカ・カリフォルニア、フランス・パリ、スペイン・カタロニア、 カザフスタン・アルマトイ、中国・長沙、イタリア・ミラノ、イタリア・アンコーナ、ギリシャ・アテネ、で見られた変異)
の変異がすでに、各国で見られているという。
ウクライナに隣接するオーストリア、ハンガリー、スロベニアは、ウクライナに対して、ワクチンや消毒液の援助を行っている。
ウクライナと国境を接しているスロベニアでは、接している5つの国境ラインのうち、2つを封鎖した。
ウクライナでは、すでに医薬品やマスクなどの不足状態に陥っている。
一方、この事態は、大統領と首相が争う1月の大統領選挙にも、大きく影響するものと見られている。
参考
「Swine Flu Outbreak Sparks Mutation Fears 」
「H1N1 Genetic Changes in RBD Raise Pandemic Concerns」
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