Sasayama’s Weblog


2008/05/15 Thursday

14年前に私が衆議院委員会で追及していた調査捕鯨肉横流し疑惑問題

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 18:03:17

2008/05/15(Thu)
 
今日の新聞各紙でいっせいに取り上げている調査捕鯨船「日進丸」の乗組員による調査捕鯨の鯨肉を持ち出し疑惑事件だが、実は、私は、16年前の平成06年06月03日の衆議院環境委員会で、この問題について質疑追及をしていた。

当時の議事録は下記のとおりである。

笹山委員 
一九九〇年の六月に、ある大手の月刊誌がその調査捕鯨の問題を取り上げまして、藤原英司さんという環境科学文化研究所の方が調査捕鯨のコメントを出したのですね。
それに対しまして、その二カ月後に有名な島さんが反論を出しました。
しかし、その反論の中に、藤原さんが提起された問題のうち、答えてない部分があるのですね。
といいますのは、抽出調査でとられた鯨の調査後の鯨体が、鯨類研究所を通じて市場に流れているということなんですね。
学校の生徒が理科の実験に使ったウサギを肉屋に売るようなものだと考えればいいのでしょう。
これは、国際世論からいいますと、調査捕鯨というのは疑似的商業捕鯨じゃないかという世論もありますので、この辺のメカニズムはブラックボックスにしないで明らかにしてほしい。
しかも、その価格の決め方がどうであるのかとか、あるいはその辺の流通がどういう経路になっているのかというようなこととか、市場の鯨体の単価というのは今物すごく高いですね。
五メートル百五十万とかいうのもありますね。
その辺の市場の価格との乖離とか、あるいは売った鯨類研究所の支出の処理がどういうふうになっているのか、どういう伝票が残っているのかわかりませんけれども、その辺をひとつ明らかにしていただけませんでしょうか。

森本説明員 
今先生の、調査後の鯨肉の流通の状況といいますか、実態いかん、このような御質問だったと思いますけれども、国際捕鯨取締条約の第八条の規定によりますと、調査で得られた鯨については、実行可能な限り加工し、その取得金については政府の発給する指令書に従って処分しなければならない、このように規定されておるところでございます。
そこで、この国際捕鯨取締条約の規定に基づきまして、調査副産物の有効利用を図るという観点から、調査実施主体であります財団法人日本鯨類研究所は、商業捕鯨モラトリアムが発効する以前の、過去の都道府県別の鯨肉消費量の比率に応じまして、指定価格で各県の中央卸売市場に放出をいたしております。
そういうことで、国民各層に公平に行き渡るように措置を講じているところでございますが、そのほかにも、従来から特に鯨肉に依存しております宮城県の鮎川等の地域の地方自治体であるとか、あるいは学校、病院等へ特別に配分する等の配慮を行ってきておるところでございます。
なお、副産物の処分により得られた取得金の使途でございますけれども、これにつきましては、この捕獲調査事業に経費がかかるわけでございますので、その調査資金に充てているところでございます。
それから、先ほど市場価格が非常に高く売られているのではないか、このような御指摘でございますけれども、調査捕鯨を開始いたしまして既に七年経過をいたしておりまして、当初有識者から成る販売委員会というものを設けまして、どの程度の市場価格、指定価格で卸したらいいかということを検討いたしまして、できるだけ公正、かつ特定の人たちに独占的な利益が生じないような配慮をして決定いたしているところであります。
一般的に言いますと、指定卸売価格に対しまして末端小売価格は約三倍くらいになっている、これは詳しい調査はございませんのでわかりません。また、鯨の肉の部位によりまして随分違いますが、一般的に赤身の一級の値段というのが標準価格ということになっておりますけれども、大体指定価格の三倍ということが末端の価格というふうに我々は考えているところでございます。
以上でございます。

笹山委員 
これ以外にアイスランド等の調査捕鯨の鯨肉の輸入もあるわけです。
これは商社ベースで入ってくるわけですか。それと、荷受け以降は一般の肉類といいますか、鯨肉と同じとみなすわけですね。
そういう輸入物とのバランスはどうでしょうか

森本説明員 
我が国の鯨肉の輸入の状況でございますけれども、鯨肉の輸入は貿易管理令によりまして管理されておりまして、これはIWCの決議に従って当時国内措置を設けた面もございますが、IWCの非加盟国からの輸入は禁止いたしております。それから、IWCに加盟しておりましても、加盟している捕鯨国から輸入する場合でありましても事前承認を要する、このような措置を講じているところでございます。
最近の状況でございますけれども、我が国の輸入実績は、商業捕鯨モラトリアムの実施後急速に減少いたしておりまして、平成三年にアイスランドから八百二十トンが輸入されたのを最後といたしまして、平成四年以降輸入の実績はございません。
御指摘の、ミンククジラの調査でとった肉と輸入物がどのように峻別されるのかということでございますが、私どもといたしましては、南氷洋のミンククジラの流通につきまして、少なくとも卸の段階までは、パッケージに南氷洋でとった肉であるという識別がきちっとつくような格好で流通をさせておりますので、末端までそれがどのようになっているかというのは十分把握しておりませんけれども、可能な限り、例えば輸入肉が混同されて価格がつけられるということがないように指導しているところでございます

笹山委員 
一種の規制品目が、荷受け以降は突如として今度は投機品目になってしまうわけですかね。
その辺の価格三倍というのは高いか安いか、これは私は高いと思いますけれども、これからは情報公開してちゃんとした値決めの公開をしていただかないと、ますます国際世論が厳しくなりますから、その辺はひとつ注意していただきたいなと思います。

 

2008/05/14 Wednesday

錯綜している日韓の鳥インフルエンザ・ウイルス報道

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 11:06:29

2008/05/14
 
昨日、5月13日、韓国の’KBS 9時ニュース’では、政府関係者の話として、現在韓国で大発生中の鳥インフルエンザウイルスが、南方系ベトナム型AIウイルスと遺伝子塩基序列が似ていると報じた。

しかし、ヴェトナム型のどのウイルスであるかは、明らかにされていない。

参考「국내 AI 바이러스 인체감염 우려 높은 베트남형과 유사

一方、今朝のNHK報道では、「13日に開かれた農林水産省の専門家の会議で報告されたものです。先月から今月にかけて、秋田県の十和田湖と北海道の野付半島、それにサロマ湖の3か所で、毒性の強いH5N1型の鳥インフルエンザウイルスに感染したオオハクチョウが見つかったことから、大学や専門の研究所でウイルスを詳しく分析しました。その結果、3か所で採取されたウイルスの遺伝子のパターンはほぼ一致しましたが、国内で平成16年と去年、鶏が感染したH5N1型のウイルスとはパターンが異なり、違うタイプのものであることがわかりました」と、報道している。

このNHK報道だが、言外に、モンゴルのウブス湖由来のH5N1であって、遺伝子のポジション743で、G(グリシン)→A(アラニン)への変異を持つウイルスといっているとも読み取られる。

参考「モンゴルのウブス湖由来のH5N1に、今回は、G743A変異が見られるのか?」

となると、昨日の韓国KBSテレビ報道の、「韓国のH5N1ウイルスは、ヴェトナム型」との報道と食い違うことになるのだが、その辺の検証はした上での専門家の見解やNHKの報道なんだろうか。

ちなみに、このG743A変異を持つウイルスには、ヴェトナム型のものは、含まれていない。

ちょっと、日韓のこれらについての報道が錯綜しているような気もするのだが。

もちろん、渡りが、韓国→日本としての話にはなってしまうのだが。

追記 2008/05/14

上記の韓国側の見解(今回の韓国のH5N1は、ヴェトナム型)について、ニーマン博士のRecombinomicsでは、次のような分析を加えている。

すなわち、ヴェトナム型には、クレード1とクレード2とがあり、2004/2005年に流行したのが、クレード1であり、近年流行したのが、福建株(開裂部位の配列がKが欠けたRERRRK_Rという配列)といわれるクレード2.3であった。

したがって、今回韓国側がヴェトナム型といっているのが、どちらのことなのかが、はっきりしていない。

韓国と日本で2003/2004年に発見されたのはclade 2.2 の青海株の先駆株ともいうべきものであり、これが、モンゴルとシベリアで増え、そして、2006/2007年に西中国や韓国と日本で発見されたのも、 クレード2.2であった。

しかし、 2003/2004年に韓国と日本で発見されたウイルスには、開裂部位において、RのないRERR_KKR配列の遺伝子を持つものであった。

そして、この配列のウイルスは、2005年初頭に、北ヴェトナムで発見されたものであった。

これは、クレード1のものが、変異したものである。

したがって、これらのことから憶測するに、今回、韓国側が発表したヴェトナム型とは、このクレード1のヴェトナム型が開裂部位において、RのないRERR_KKR配列に変異した北ヴェトナム型を指すのではないかと、している。

参照「Vietnamese H5N1 In South Korean Outbreak

追記 2008/05/15 更なるニーマン博士の推測

Fujian Clade 2.3 H5N1 in Whooper Swans in Japan 」では、ニーマン博士は、更なる推測をくわえ、今回、日本の白鳥から発見されたH5N1は、2006/2007年のモンゴルのウブス湖の クレード2.2.3ではなく、 インドネシアのクレード2.1か、ヴェトナムの福建株様のクレード2.3ではないかと、推測している。

渡り鳥におけるクレード2.1または2.3の検出は、初めてであり、このことによって、今度は、モンゴル、シベリア、北米におけるクレード2.3の進出が始まったとしている。

 

2008/05/11 Sunday

毎日新聞秋田支局の坂本太郎さんの記事

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 13:52:26

2008/05/11(Sun)
 
4月14日に毎日新聞の秋田支局に赴任したばっかりの新人記者の坂本太郎さんが、赴任早々遭遇した十和田湖の白鳥の鳥インフルエンザ騒動の感想記事がこれだ

なかに
「十和田湖の鳥インフルエンザ問題で取材に行ったときのことだ。観光物産店の女性は風評被害を懸念し、「この美しい十和田湖にいる白鳥から鳥インフルエンザが検出されるなんてありえない」と必死になって答えた。鳥インフルエンザ問題を報道することで、この人の生活はどうなるのだろうと思うと、メディアの力にぞっとするものを感じずにはいられなかった。」
なんてあるが、これって、ヒューマンのようでヒューマンでないな–。

wikiでは「風評被害とは、災害、事故、不適切あるいは虚偽の報道などが生じた際に、生産物やサービスの質の低下を懸念して消費が減退することにより、それらとは関係の無い業者が経済的損害を受けること。」とあるが、H5N1が現に、野生界に存在すること自体は、事実なのだから、その報道が、風評にあたることはない。

しかし、野生界にウイルスがあるという、その事実をすっとばして、ウイルスのコントロールの責任如何に対して、報道が刃を向けることで、作られた風評が跋扈することになるのだ。

そのことで、メディアが養鶏業者を死に追いやったことだって、過去にはあったのだ。

このようなスタンスでの鳥インフルエンザをめぐるスタンピードな報道ほど、社会的な公平を欠くものはないと思うんですが、いかがでしょうかな?

とはいっても、若葉マークの新入社員に鳥インフルエンザ記事を書かせること自体は、鳥インフルエンザ問題についての問題意識の練り上げは課題としても、今後のいい教育になるのかもしれないってことで、まずは、初記事、おめでとう。

それにしても、毎日には、ワクチン推進確信論者の小島さんもいるのだが、このごろおとなしく見えるのは、気のせいだろうか。

「鳥フル・専門ブログ」などと揶揄される私のブログとしては、ちょっと、気になるところである。

 

ソウルのH5N1感染経路が明らかに

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 08:24:25

2008/05/11(Sun)
 
null5月6日にソウル市広津区庁の動物飼育場で発生したH5N1の感染経路が明らかになったようだ。

このサイト「안성 농장 1곳 ‘AI 판명’ 직전 1만3000마리 6개 시·도 출하」によると、

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京畿道・安城・孔道邑の農場
5月4日に鳥502羽(一万五千羽中)が死亡、
5月8日に鳥インフルエンザ判定を受ける前に、各地に鳥を出荷。
4月16日から最近まで、1万3000羽を出荷。
出荷向け地は、
京畿道-4517羽出荷(これまでの発生は、平沢市と安城市)
忠清北道−2992羽(これまでの発生はない。)
大邱−3660羽(5月2日に発生確認)
大田−900羽(これまでの発生はない。)
全羅北道−900羽(これまでの発生は、金堤市、井邑市、淳昌、益山市)
慶尚南道-60羽(これまでの発生はない。)

など全国6ヶ市・道へ出荷

城南モラン市場
広津区庁でH5N1で死亡のキジ二羽はモラン(牡丹)市場で4月24日に購入。
4月14日と19日に、京畿道・安城・孔道邑の農場のトラックが、モラン市場に、出荷。このトラックは、その他、13箇所の出荷先に立ち寄っていた。
ソウル市広津区庁が4月24日にキジ二羽を購入する前は、モラン市場で、5〜10日間ほど、感染していたひよこ(200羽)・鴨(60羽)と、一緒にいた。

ソウル・広津区丁
4月24日にキジ二羽をモラン市場で購入
4月28日に動物飼育場でキジ二匹死亡
5月3日に、検査依頼
5月6日に、H5N1感染と判明

の経路

ということで、この京畿道・安城・孔道邑を感染源とするH5N1感染の広がりは、今後とも続くと、関係者は見ている。

なお、城南モラン市場の概要は下記のとおりである。

城南モラン市場=ソウルの南、京畿道・城南市・中院区・城南洞にある常設市場.
民俗市場(5日毎)も常設。
市場周辺で毎月4のつく日と9のつく日に、5日ごとに開いている。
犬・鶏・鴨・ガチョウなど生きている動物を売る店舗は25店ほどある。
先月25日から鳥類の販売を中断しているが、それ以前には一日200〜300匹の家禽類の取り引きがされていた。

参考「“AI, 농가 → 중간상 → 시장 통해 확산”」

参考
京畿道側の反論

京畿道は「ソウルの鳥インフルエンザ発生と安城の農場は何らの関連性がない。」と反論している。

その根拠として、
ヽ催の安城の農場に対して先月15日、国立獣医科学検疫院が精密検査を行った結果、全て陰性判定だった
鳥インフルエンザの潜伏期間は、数時間から長くても3日程度である。
0他觧圓稜西譴ら牡丹市場に出荷された先月14日と19日のニワトリは、潜伏期間からして、広津区庁の鳥インフルエンザとは関係ない。
ソウルの広津区庁が牡丹市場でキジを購入した24日には、すでに潜伏期が過ぎていた。

なお、京畿道によると、安城市の農場では先月16日からの今月6日まで、
家禽類5832羽-京畿と忠清北道に出荷
卵7260個-京畿、慶尚南道、大邱)、大田、全羅北道など全国6つの都市と道に出荷
したとしている。

 

2008/05/10 Saturday

ソウルの病院が、ヒト感染鳥インフルエンザ警戒体制へ

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 22:09:36

2008/05/10(Sat)
 

ソウルの衛生当局が、鳥インフルエンザの非常事態警告を出したのに呼応して、ソウル市内の病院は、警戒態勢に入った。

韓国疾病管理予防センターは、フル状の症状(高熱、咳、咽頭炎、呼吸困難など)をいくらかでも示した患者についての報告体制をしくよう、関係先に要望した。

さらに、地方へのタミフル供給体制に万全を期するほか、血液検査体制もしいた。

これらの厳戒体制を敷かざるを得ない背景には、ソウル市広津区庁の動物飼育場で4月28日にキジ2羽がH5N1で死亡していたにもかかわらず、その後も、動物飼育場を閉鎖せずに、多くのソウル市民が子供も交え休日来園することを放置(子供の日の5日には、50万人余りの市民が来園していたという。)し、検査依頼したのが、5月3日へとずれ込み、5月6日になって、ようやく、H5N1感染と判明したという、対応遅延への危機感があるものと思われる。

さらに加えて、ソウルの南近郊の城南モラン市場で、4月14日以降、京畿道・安城・孔道邑の農場から出荷したH5N1感染鳥が、販売の鳥類と半月以上、同居していた疑いも、出てき、すでにH5N1感染鳥が、潜伏期間の中で、ソウル市民の中に、存在している可能性もあるうるためとも思われる。

http://news.xinhuanet.com/english/2008-05/08/content_8126540.htm

関連記事
ソウルのH5N1感染経路が明らかに

 

孤立感漂う外岡立人先生の日記

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 07:51:41

2008/05/10(Sat) 07:47
 
外岡立人先生の日記 から

「取材が多い。すごく忙しいが、当方の主張を社会に伝えてもらえるという点に関しては助かる。でも周辺ではマスコミを通しての発表に、売名行為だとか、目立ちたがり屋とかの批判の声もある。
 保健所長は黙って書類に判を押していてくれればいいんだと考える人も、少なからずいるのかも知れない。
 ある幹部は、周りの意見を無視して何でもやると敵が出来る。そこまでして、「新型問題」や「麻疹問題」、「ノロウイルス問題」等で社会を騒がさなくてもいいんじゃないの?敵が出来ると定年後の職がなくなるよ。でも医者の場合はいいか?と笑われた。小さな北海道の古い町の役所のことだ。」

「昨夕、鳥インフル緊急学習会。厚生局や検疫関係、さらには遠方の保健師さん等も参加。。近隣の保健所にも案内は出したが反応はなし。」

以前、外岡先生から、「公的資格をもつ身での鳥インフルエンザ情報の提示の仕方」について、相談を受けたことがあった。

その後、先生は、岩波ブックレットでの鳥インフルエンザの小冊子の発行などによって、すっかりマスコミの注目することになってしまい、この日記のように、鳥インフルエンザ情報の処理と、マスコミ対応とに、振り回される羽目になっていることが、この日記の端はしに伺われる。

まあ、私のように、医者でも獣医でもないものが、鳥インフルエンザ情報を扱うのとは、かなり違って、しんどいことになるのだろう。

ちょっと、客観的に見てしまっていて申し訳ないが、いわば、ブーメランを、外岡先生は、保健所長というその職種柄、本来、抱え込んで、鳥インフルエンザ問題を論じる羽目になってしまっているともいえる。

その中には、嫉妬の入り混じったブーメランなども、おそらく、含まれているんだろう。

いつか「からくり民主主義」で書いたような、同種のものが—。

アーア−−−、「白鳥は 悲しからずや 空のH5 海のN1にも 染みてただよう 」である。

参考
外岡先生の講演の模様

 

中国の手足口病の現況

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 06:53:20

2008/05/10(Sat)
 

中国の手足口病(hand, foot and mouth disease)は、安徽省・阜陽を中心に依然、拡大を続けているようだ。

今年に入っての死者は、22人となっている。

病原菌は、エンテロ・ウイルス71(EV71)とコクサッキー・ウイルスA(CoxA)とEchoの三種類がある。

このうち、もっとも重症となりやすいのは、、エンテロ・ウイルス71(EV71)であるといわれる。

(追記−手足口病と口蹄疫との混同をされる方がいるようですが、両者のウイルスは、ともにピコルナウイルス科ですが、下記のように属が異なります。

ピコルナウイルス科9属

.┘鵐謄(手足口病)▲薀ぅ(普通感冒)ヘパト(A型肝炎)ぅ僖譽(小児胃腸炎・呼吸器疾患 )ゥ灰(胃腸炎)
以上がヒト関連、,手足口病。

Εルディオ(心筋炎・脳脊髄炎)Д▲侫(口蹄疫)┘┘襯(ウマ鼻炎)テスコ(豚脳脊髄炎)
以上が偶蹄類・馬・豚・マウス関連、Г口蹄疫。)

5月7日現在、安徽省阜陽市での患者数は、269人、新たに入院した患者数249人、退院患者数324人となっている。

これまでの患者数累計は、3764人、うち、入院加療の患者数は1340人であった。

ここにきて、やや、重症患者数は、減っているという。

 

2008/05/09 Friday

モンゴルのウブス湖由来のH5N1に、今回は、G743A変異が見られるのか?

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 20:06:58

2008/05/09(Fri)
 
2006年8月にロシアとモンゴルの国境にあるウブス湖で、野鳥におけるH5N1の大規模な感染が起こり、その後、このウブス湖のH5N1は、渡り鳥を通じて、世界に感染を広げたという。
ところが、この同じウブス湖由来のH5N1にも、アミノ酸塩基配列のポジション743で、G(グリシン)→A(アラニン)への変異を持つものと、持たないものがあるという。

このG743A変異を持つものとしては、

2007年2月15日にエジプトのGharbiyaで最初に発見された
A/chicken/Egypt/1892N3-HK49/2007
(しかし、同時期に発見されたA/chicken/Egypt/1890N3-HK45/2007
A/chicken/Egypt/1891N2-CLEVB/2007
については、G743A変異は、見られなかった。)
A/Egypt/2621/2007 と A/Egypt/2629/2007(Qenaで発見)
A/Egypt/2630/2007(Sohagで発見)
をはじめとして、

モスクワの
A/chicken/Moscow/2/2007

サウジアラビアの
A/houbara bustard/Saudi Arabia/6732-1/2007

クウェートの
A/chicken/Kuwait/KISR2/2007
A/chicken/Kuwait/KISR3/2007
A/chicken/Kuwait/KISR5/2007
A/chicken/Kuwait/KISR6/2007
A/chicken/Kuwait/KISR7/2007
A/chicken/Kuwait/KISR8/2007
A/chicken/Kuwait/KISR9/2007

チェコの
A/turkey/Czech Republic/10309-3/07

ウクライナの
A/chicken/Lobzenko/01/2008

ドイツの
A/black-necked grebe/Germany/R1393/07

ロシアのKrasnodarの
A/chicken/krasnodar/300/07

そして、イギリス、フランスなどがあるという。

一方、このG743A変異を持たないものとしては

一昨年の韓国のH5N1

A/chicken/IS/2006
A/chicken/IS2/2006
A/chicken/IS3/2006
A/quail/KJ4/2006
A/duck/Asan5/2006
A/duck/Asan6/2006
A/chicken/CA7/2007
A/environment/Korea/ W149/2006
A/environment/Korea/W150/2006

韓国に続いた日本

A/Ck/Miyazaki/S749/07
A/Ck/Miyazaki/H358/07
A/Ck/Miyazaki/K11/07
A/Mountain hawk-eagle/Kumamito/1/07
A/Ck/Okatama/T6/07

などがあるとしている。

では、今回の韓国でのH5N1にG743A変異が見られているのか、ということだが、まだ、シーケンスが発表されていない現時点では、なんともいえない。

ただ、もし、現在、韓国や日本に感染を広げているH5N1にG743A変異が見られたとすれば、いったん中東・ヨーロッパを一周して、再び、モンゴルへと帰還し、さらに、G743A変異のウイルスを持って、渡りによる感染を繰り返したとの観測も成り立ちうるもので、非常に関心のあるポイントとなりうる。

参考
Aggregation of Single Nucleotide Polymorphisms in a Human H5N1 Clade 2.2 Hemagglutinin

H5N1 Acquisitions in Egypt Challenge Influenza Dogma

Topic: Avian Flu Updates

Highly Pathogenic Avian Influenza Virus (H5N1) in Domestic Poultry and Relationship with Migratory Birds, South Korea

Highly Pathogenic Avian Infl uenza Virus (H5N1) in Domestic Poultry and Relationship with Migratory Birds, South Korea

Highly pathogenic avian influenza virus (H5N1) in domestic poultry and relationship with migratory birds, South Korea

Highly Pathogenic Avian Influenza Virus (H5N1) in Domestic Poultry and Relationship With Migratory Birds, South Korea

Concurrent H5N1 Aquistions Challenge Basic Genetic Tenet

EGYPT

Satellites Help Scientists Track Migratory Birds: GPS Latest Tool in Fight Against Avian Influenza

1.モンゴルの白鳥のフライ・ウェイ

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2.モンゴルとロシア(Kubukhay湖)の間の白鳥のフライ・ウエイ
….
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2008/05/08 Thursday

前秋田県知事佐々木喜久治さんを悼む

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 11:52:32

2008/05/08(Thu)
 
前秋田県知事佐々木喜久治さんがご逝去されたという。

つつしんで哀悼の意を表します。

秋田県に食糧費問題というのが勃発し、その責任を一心に引き受け、任期半ばにして、辞任された後は、ひっそりと、余生を過ごされたようだ。

でも、今となってみれば、佐々木さんご自身のみ、一身に攻められる問題でもなく、ましてや、佐々木さんご自身のスキンダルなどでは毛頭なく、あとになってみれば、長崎県や宮崎県、岐阜県などなど、いわば、全国の県庁に、実は、ざらにあった問題であったのだが、佐々木さんは、そのことについては、一切口に出されずに、静かに余生を過ごされた。

当時の秋田県内のポビュリズム的な嵐に巻き込まれてしまった、不運な結末ではあった。

佐々木さんは、まさに「酒の国」秋田県知事らしい酒豪で、祝賀会の席など、招待席に一升瓶をドンと置かれて、すすめられるままに、一切乱れず、淡々と、杯を飲み干されていた。

また、趣味のカメラは、プロ級の腕前であられた。

政治家自らの真価は、棺を覆うて後にのみしかわからない、というが、まさに、佐々木さんのご生涯は、名知事に値するご業績に満ちたご生涯だったと、讃したい。

「ポピュリズムを味方につけることに成功しても、その後に、実績を残せなかった首長」よりも、「ポピュリズムに敗れ、去ることを余儀なくされても、生涯に実績を残し得た首長」のほうが、棺を覆うて後の評価は高いはずだ。

「つばくろや何も語らず逝きし人」

「満開の花の道行く棺かな」

「花見んと目覚めよ棺の中の人」

「ひとひらが棺に入りけり朝桜」

 

2008/05/07 Wednesday

各国のH5N1パンデミック対応状況一覧

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 21:18:17

2008/05/07(Wed)
 

2007年4月

ロシア−
タミフル-人口の95パーセント分

スイス-
プレパンデミックワクチン−人口の101パーセント分(Glaxo1服 ヴェトナム1203株)

シンガポール-
プレパンデミックワクチン-人口の96パーセント分(Glaxo1服 ヴェトナム1203株)

デンマーク-
プレパンデミックワクチン

アメリカ-
プレパンデミックワクチン−人口の2.2パーセント分(Sanofi 2服 ヴェトナム1203株)
タミフル-人口の25パーセント分(2007年完了目標)
リレンザ-人口の5パーセント分(2007年完了目標)

ドイツ-
タミフル-人口の10パーセント分(目標は20パーセント分)(州別割り当てあり)

オランダ-
タミフル-人口の30パーセント分

フランス-
タミフル-人口の25パーセント分(目標は35パーセント分)

オーストリア-
タミフル-人口の40パーセント分
Vt-MV-100パーセント分

イギリス-
プレパンデミックワクチン-人口の3.5パーセント分(Baxter)
タミフル-人口の25パーセント分

アイルランド-
プレパンデミックワクチン-人口の50パーセント分(Baxter)

2007年2月

フランス-
タミフル-人口の30パーセント分
リレンザ-人口の3パーセント分
N95マスク-人口の450パーセント分
サージカル・マスク-人口の1520パーセント分

2007年5月

チェコ-
タミフル-人口の25パーセント分
年間ワクチン生産容量-1000パーセント分

アメリカ-
サージカル・マスク-人口の17パーセント分
N95マスク-人口の33パーセント分

2007年8月

GlaxoSmith-イギリスとのワクチン生産契約締結
同様に、スイス、デンマーク、アイスランドとも契約締結

アメリカ-
Glaxoにプレパンデミックワクチン二千二百五十万服を注文
フィンランドも、Solveyに二千八十万服を注文

2007年9月
フィンランドは、Solveyとの契約解除

オーストラリア-
タミフル-二億二千万ドル分発注

ドイツ-

2007年11月
Shadow Health Secretary Andrew lansleyが、「アメリカのマスクの備蓄一億五千二百万分、オーストラリア四千二百万分、フランス二億分」と、発表

日本-
抗ウイルス薬-16.4パーセント
プレパンデミックワクチン-15.6パーセント

アメリカ-
抗ウイルス薬-16パーセント

イギリス-
抗ウイルス薬-50パーセント−倍増
サージカル・マスク-600パーセント
N95マスク−60パーセント

2007年12月

アメリカ-
抗ウイルス薬-17パーセント
プレパンデミックワクチン-8.7パーセント

アイスランド-
プレパンデミックワクチン-4パーセント

2008年1月

日本-
プレパンデミックワクチン−16パーセント(24パーセント)

参照
national stockpiles」