2007/05/09(Wed)
今朝の朝日新聞は、どうしたことか、トップに、BSE非定型牛の感染実験結果について、特大の見出しをトップに持ってきての扱いなのだが、いったい、どのような趣旨で、このような大見出し扱いなのか、など、疑問の残る取り扱いだ。
http://www.asahi.com/life/update/0508/TKY200705080402.html参照
私のこのサイトやプログでも、かねてから、このBSE非定型牛の問題は、扱っているのだが、この問題の本筋は、感染実験云々の話ではなくて、私のブログ「BSEとBASEについての新たな研究」などで述べたようにそもそも、この非定型牛は、BSEなのか、それとも、BASE(Bovine Amyloidotic Spongiform Encephalopathy 牛アミロイド型海綿状脳症)なのか、と言う点に絞られるのである。
したがって、感染実験でセーフになったとしても、では、そもそも、このBASEは、何が原因なのか、という点に突き当たるのである。
ちなみに、Sam Holland博士は、この非定型BSEが、これまでのBSEよりも感染性が低く、また、長期の潜伏期間をもったものであり、1985年から1986年にかけての英国でのBSEのものとは、異なったものであるとしている。
また、先日のthe Carlo Besta Neurological Institute のTagliavini Tagliavini 氏の研究では、そもそも、このBASEは、自然界に存在していたとの説も出てきている。
こうなると、これまでのBSEの常識の通用しない、新たなシナリオさえ、構築されかねない問題なのである。
その点については、この朝日新聞の記事では、一向に言及されていない。
非定型BSEについては、私の下記のブログもご参照ください。
「全頭検査廃止の大義名分となりつつある「若齢牛のBSE検出限界論」の「検証限界」」
为翻译对汉语, 使用这
⇒http://translate.livedoor.com/chinese/
Translate
⇒http://www.google.com/translate_t
笹山登生HOME-オピニオン-提言-情報-発言-プロフィール-掲示板-ご意見