2005/07/28 Thursday
2005/07/28(Thu)
USDAは、7月27日、BSE感染疑いの牛が新たに一頭見つかったと発表した。
確認検査のため検体を英国のウェイブリッジ研究所に送付し、結果は来週中にも出る見通しである。
最終的に感染が確認されれば米国では3例目となる。
問題の牛は「少なくとも12歳以上」の高齢牛で、今年4月に出産に伴う合併症で死亡した。発見場所や飼育環境は公表していない。
しかし、カナダ産ではなく、アメリカ国内産であるとしている。
また、食品としては流通していないという。
USDAの公式発表
http://www.aphis.usda.gov/lpa/news/2005/07/bsestatement_vs.html(記者会見の模様については、http://www.usda.gov/wps/portal/usdahome?contentidonly=true&contentid=2005/07/0280.xmlを参照)
によると、このサンプルは、拡大サーベイランスプログラムに基づき、民間獣医から任意に提出されたもの(この獣医は、遠隔地の農場からのサンプルを、求めに応じて集めている方らしい。)で、サンプル自体は、今年の4月に採取されたものであるが、獣医が、IHC検査にかけられるように、ホルマリン防腐材入りで、保管していたもののようである。
このサンプルは、7月19日になって、 The National Veterinary Services Laboratories (NVSL) に届けられた。
今回6月に検査プロトコルが変わる(新鮮なサンプルを、氷詰めにして、48時間以内に届ける。遠隔地などで、48時間を超えそうな場合は、冷凍を許す。)以前に採取されたものなので、冷凍された上で、ホルマリン入りとなっているということである。
4月に採取したサンプルを、 何で、今頃になって提出になったのかといえば、USDAの言い分によると、当の獣医が、先週まで、提出を忘れていたためという。
今回の検査では、ホルマリン漬けのサンプルのため、迅速検査(ELISA、Bio-RAD)やウエスタンブロット検査はできないで、即、IHC検査にかけられたもので、この段階で、Inconclusiveとなったため、イギリスの ウェイブリッジのthe International Reference Laboratoryと、アイオワ州AmesのNational Veterinary Services Laboratoryで、さらに、平行して、同種のIHC検査がされるということである。
また、通常のステイニング(staining、染み)のできる以外のところにステイニングがあり非定型BSEの疑いがある、という点と、と畜場に入らないで、発見されたケースという点も、これまでのケースと違う点である。
しかし、この疑惑牛が、出産に伴う合併症で死亡牛であったにせよ、ダウナーであったのか、中枢神経異常を見せていた牛なのか、単なる死亡牛であったのか、の詳細について、USDAは、明らかにしていない。
また、公式発表では、「死亡牛は、Destroyedされた。」としているものの、サンプル採取後の屍骸が、農場内で埋められたのか、焼却されたのか、焼却されたとすれば、どこで焼却されたのか、などについては、よくわからない。
また、該当農場が、まだ、隔離されていないのも、異常である。
ここで、なんとも、不可解なのが、この「防腐剤入り」ということと、「4月のサンプルを今頃」、という二点である。
「防腐剤入り」というのは、ホモジェネート(ミキサーで破砕した細胞のジュース)したウエスタンプロット検査などができないことを意味し、 また、「4月のサンプルを今頃」というのは、ひょっとして、昨日の、コンシューマーズユニオンの指摘に触発されて、獣医が、あわてて提出してきたとも考えられる。
いずれにしても、この二点は、アメリカの拡大サーベイランス・システムの杜撰さを、世界のアメリカ牛貿易相手国に、図らずも示した形となってしまった。
これについて、US Meat Export Federationの会長のPhilip Seng氏は、次のように語っている。
「US mad cow flubs raise safety fears」http://www.thestandard.com.hk/stdn/std/World/GG29Wd08.html参照
「この不手際が世界に報道されるとことは、アメリカの牛肉貿易市場にとっては、決して、いいイメージを与えないであろう。アメリカ牛肉を遠ざける、いい口実になってしまうからだ。」という。
また、Tom Harkin上院議員(アイオワ州選出、民主党)は、「これらのUSDAの侵した失態は、日本・韓国など、アメリカ牛肉貿易再開問題を抱える諸国にとっては、アメリカ牛肉の安全性についての疑義を抱かせる要因になるであろう。」という。
さらに、the Center for Food SafetyのJoe Mendelson氏は、今回のケースのように、農場内での歩行困難牛や中枢神経異常牛のサンプル集めを民間の獣医に依存している拡大サーベイランスの現状について、「これらのUSDAの不手際は、他にも同様のケースがあるのではないかという、疑心暗鬼を呼び起こさせる。もし、これらの牛について、サンプルが採取されても、今回のケースのように、サンプルが提出されないケースがあるとしたなら、拡大サーベイランス自体の意義があるののかどうかということが、問われることになる。」といっている。
http://www.bradenton.com/mld/bradenton/news/breaking_news/12239657.htmもご参照
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笹山登生HOME-オピニオン-提言-情報-発言-プロフィール-図書館-掲示板
2005/07/27 Wednesday
2005/07/27(Wed)
アメリカのコンシューマーズ・ユニオンが、昨日、USDAに対してUSDAが実施する拡大サーベイランス・プログラムについて、そのデータが公開されていないとして、次の点にわたる公開質問を行った。
1、地理的分布
サーベイランスプログラムへの参加が任意であるところから、サンプルの地理的分布が偏っているのではないか。
地理的なサンプルの偏在を是正するためには、強制的なサンプル提出に改めるべきではないのか。
2.月齢
一般的には、老齢牛からBSEが検出されるとしているが、イギリスの例などでは,月齢20ヶ月や21ヶ月からも発見されている。
また、乳牛は、肉牛に比べ、老齢であり、また、肉牛よりも、蛋白質補給の機会が多いことから、BSEにかかかる割合が多いと考えられている。
したがって、老齢乳牛のサンプルを取る必要があると考える。
現在、どのような年齢層でのサンプル収集をしているのか、公開願いたい。
3.ハイリスク牛
現在の拡大サーベイランスプログラムでは、成牛であって、中枢神経異常を示している牛のサンプルや、臨床的症状が十分に確認されなかった、死亡牛や歩行困難牛のサンプルは収集されていない。
この点を改めるべきではないのか。
4.狂犬病(恐水病)検査陰性の牛
狂犬病(恐水病)検査が陰性であって、攻撃的な牛については、BSEを疑うべきである。
しかし、OIGの報告書によれば、狂犬病(恐水病)検査が陰性である牛について、BSE検査はされていない。
この辺を改善すべきではないのか。
5.中枢神経症状(CNS)を持つ牛
OIGの報告書によれば、2002年から2004年にかけて、中枢神経異常を持つ牛は、680頭あり、そのうちの357頭が、成牛であり、そのうち、BSE検査を受けたのは、162頭にしか過ぎなかったという。
2004年4月には、テキサス州San AngeloのLone Star Beefと畜場で、そのと畜場のFSISの職員が、、あきらかにCNS症状を持つ牛を、検査を受けさせようと頼んでも、検査されなかったという事件があった。
その後、2004年6月から、今までに、CNS症状を持つ牛何頭を検査したのか、その数字を明らかにしてほしい。
6.農場での死亡牛
農場での死亡牛は、ハイリスクであるにもかかわらず、風聞を押されて、そのサンプルが出てこない。
また、それをトレースすることもできない。
今回のアメリカ二頭目のBSE牛も、この死亡牛であった。
2004年6月から今まで、何頭の牛が、農場で死んだのか、その数字を明らかにしてもらいたい。
以上
原本については、こちらのサイトhttp://www.consumersunion.org/pub/campaignmadcow/002530.html参照
http://www.yubanet.com/artman/publish/article_23199.shtml
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2005/07/14 Thursday
2005/07/14(Thu)
米連邦控訴裁判所(federal appeals court )は連邦地裁の判決や決定に対する上訴を扱うところて゜アメリカ国内12カ所に設置されているものである。
第9 巡回控訴裁判所(9th U.S. Circuit Court of Appeals)は、サンフランシスコをベースにしているが、今回シアトルで、昨日の水曜日に、今年3月2日にモンタナ地裁(Montana US District Court)によってカナダとの牛貿易再開についての差止め命令が出たことについての、USDAの異議を聴くヒアリングが開催された。
ここで、40分間のなかで、USDA側のMark Stern弁護士は、the three-judge panel(3人の判事団であるWallace Tashima判事, Richard Paez 判事 Consuelo Callahan判事の三人)に対して、次のような主張をした。
「カナダの生体牛は、BSEの脅威の元とはなってはいない。
カナダとの生体牛貿易の再開差し止めで、アメリカの牛肉生産者たちは、甚大な損害をこうむっている。
アメリカでもカナダでも、vCJDにかかった人は、これまで、誰もいない。
モンタナ地裁は、われわれの提出している科学的な資料を無視している。
もし、アメリカがカナダからの牛輸入を許可しないなら、他の諸国は、アメリカ牛肉貿易の再開をしないであろう。」
以上のような主張をUSDAは、したようである。
今回は、USDA側からのみのヒアリングであり、今度は、モンタナ地方裁判所で、7月27日に、USDAとR-CALFの両者を呼んで、ヒアリングが行われる。
こんななか、Tom Harkinアメリカ上院議員が、ジョハンズ農務長官に対し、書簡で、以下の4点についての質問を行っている。
1.2003年12月にアメリカで初めてBSEが発見されて以来、アメリカ政府は、四十万頭近くのハイリスクの牛を検査してきた。
これは、以前に比べれば、相当の検査数の増加である。
しかし、これらの検査に参加すると畜業者の多くは、自発的に検査に参加しているのである。
政府は、検査牛のサンプル数について、十分な数のサンプルをえているのか?
また、統計上、有意のサンプルをえているのか?
2.と畜場に現れたときに、神経病の症状を見せているハイリスクの牛を検査するのに加えて、2004年にUSDAは、健康な牛の集団についても、ランダムな検査をすることを約束した。
これは、ヨーロッパでは、すでに慣例化していることなのだが、いまだに、アメリカではスタートしていない。
なぜなのか?
3.ヴェネマン前農務長官時代に、牛のIDシステムの促進を約束した。
このNAIS(the National Animal Identification System )システムは、強制的なものではないし、その完成までには、2009年までかかる。
なぜ、そんなに待たなければならないのか?
4.ジョハンズ農務長官は、今回、結論のはっきり出ない検査結果の際の検査プロトコルについての改変を約束した。
しかし、それまでにいたる経過においては、身内の検査官からの強い要望がなかったなら、ウエスタンブロットでの検査に踏み切れなかったように見える。
アメリカ議会は、新しい検査プロトコルが実際行われるかどうかを、どうやって知ることができるのだろうか?
まことに手厳しい、アメリカ国内からのUSDAに対する、的を得た質問事項ではある。
http://www.cbc.ca/story/world/national/2005/07/13/mad-cow050713.html
http://www.businessweek.com/ap/financialnews/D8BAOJE80.htm?campaign_id=apn_home_down&chan=db
http://www.billingsgazette.com/index.php?id=1&display=rednews/2005/07/10/build/state/40-border-expected.inc
http://www.signonsandiego.com/news/nation/20050713-1401-wst-madcow.html
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=10000082&sid=a4w9x._3eBos&refer=canada
http://www.cbc.ca/cp/world/050713/w071388.html
http://www.cattlenetwork.com/content.asp?contentid=5909
も参照
追記 2005/07/15(Fri) カナダ産牛輸入再開問題で米高裁が輸入再開を認める逆転決定
サンフランシスコ連邦高裁は14日、BSE発生で停止しているカナダ産生体牛の米国への輸入再開問題で、モンタナ地裁の差し止め決定を覆し、輸入再開を認める決定を下した。
内容については、このサイトhttp://www.ca9.uscourts.gov/ca9/Documents.nsf
/54dbe3fb372dcb6c88256ce50065fcb8/134c98ea28ef
26cd88256fcb007db929/$FILE/R-CALF_stayord.pdfご参照
第9 巡回控訴裁判所(9th U.S. Circuit Court of Appeals)における「Wallace Tashima判事, Richard Paez 判事 Consuelo Callahan判事の3人の判事団」の 三判事は、「USDAに政策裁量の余地がある」ことを認めた。
この裁定についての詳しい報告書は、後ほど出る。
R-CALFの見解は、この正式の報告書が出た後になる。
この後、7月27日にモンタナ地裁である、R-CALFとUSDAとの合同ヒアリングは、第9 巡回控訴裁判所の結論如何にかかわらず開催するということである。
したがって、このモンタナ地裁での結論が、依然として、重要なものとなる。
つまり、今回、USDA側の弁護士は、「モンタナ地裁は、第9 巡回控訴裁判所の今回の裁定に従うであろう。」としているが、従わない場合もあるわけで、その場合は、カナダとアメリカとの国境再開はまた、延期されるということになる。
参照 http://www.alertnet.org/thenews/newsdesk/N14528131.htm
http://www.cbc.ca/cp/world/050714/w071498.html
http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?file=/news/archive/2005/07/14/national/a160857D47.DTL
http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=10000103&sid=aUdr8pMwMe7c&refer=news_index
http://www.contracostatimes.com/mld/cctimes/12135281.htm
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2005/07/03 Sunday
2005/07/03(Sun)
「プリオンは、BSEだけのためにあるのではない、」というのは、 Zurich University Department of Psychiatry Researchの研究グループの長Andreas Papassotiropoulos氏の言葉である。
ノーベル賞受賞者Eric Kandel氏は、すでに、カタツムリを使っての短期の記憶構造に果たすプリオンの役割を解明しているが、これまでの研究では、長期の記憶構造については、シナプス間のたんぱく質に依存するものとしてきた。
今回のPapassotiropoulos氏と de Quervain氏との研究では、Kandel氏の仮説を基にして、それぞれの個人で異なったプリオン遺伝子異型が、それぞれ異なった長期的記憶形成にかかわっているとした。
このことは、マウス実験では立証できたが、人間の場合は、まだわからないという。
これら長期の記憶にかかわっている人間の遺伝子異型は二つあって、129-Met と 129Valであるという。
この研究は、 Human Molecular Genetics誌http://hmg.oxfordjournals.org/の8月号に発表された。
Swiss.info「Prions play key role in long-term memory」http://www.swissinfo.org/sen/swissinfo.html?siteSect=106&sid=5916033&cKey=1120313262000より
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2005/07/02 Saturday
2005/07/02(Sat)
キャピタルプレス(Capital Press)の記事「Multiple missteps made in BSE testing of animal」http://www.capitalpress
.info/main.asp?SectionID
=75&SubSectionID=767&Article
ID=18167&TM=29036.85
は、「USDAは、BSE検査で二重の読み誤りをした。」との辛らつな記事を掲載している。
これによると、USDAが、アメリカのBSE検査システムのファイアウォールの完全性を自画自賛したとしても、今回のBSEは、「アメリカの検査システムのゆえに発見された」のではなくて、「アメリカの検査システムがあるにもかかわらず発見された」のだとしている。
今回のUSDAのウエスタンブロットの検査は、ジョハンズ農務長官の承認を待たずに、Phillis Fong女史の強力な主張によってなされた故の結果であるとしている。(『USDA’s Gutsy Inspector General Deserves Gratitude From Cattle Industry, Consumers』参照)
また、ジョハンズ農務長官の言うに、今回のBSEサンプルは、分離不可能な他の4頭のサンプルと一緒に、保存されていて、昨年の11月に、二つの検査では陰性であったが、もうひとつの実験的検査では、異常を示していたといっている。
この実験的検査は、通常の検査プロトコル外のものであり、今後は、この検査プロトコルを換える用意があるとしているが、このことを聞いて、消費者や農場主たちは、「これまでの検査には、多くの間違った検査があったのではなかつたのか?」と思うのではないだろうか、としている。
さらには、「いったい、適切な検査プロトコルの元に、これまで、USDAの検査はなされてこなかったのではないのか?」という点についての疑念が生じるのではないのか?としている。
また、サンプルの扱いにしても、ガイドラインに沿わない扱いがされていたことについての疑念があるとしている。
たとえば、このサンプルが凍っていて、サンプルの完全性が遵守されていなかったことや、昨年11月のIHC検査の結果についての公式報告が何もないということなどについて、ミスがあったとしている。
なお、同じキャピタルプレスの記事『Revelations abound in BSE case』http://www.capitalpress.info/main.asp?SectionID=67&SubSectionID=619&ArticleID=18130&TM=28903.23
と
「APHIS under orders to change BSE test protocol」
http://www.capitalpress.info/main.asp?SectionID=67&SubSectionID=782&ArticleID=18216&TM=29190.43
もご参照
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2005/06/25 Saturday
2005/06/25(Sat)
USDAは「セーフガードが、有効に機能していることを立証」と胸を張るものの
イギリスのWeybridgeのThe Veterinary Laboratories Agencyでの確認検査では、アメリカのBSE疑惑牛は、陽性と判断された。
この結果に対して、ジョハンズ農務長官は、『われわれのセーフガードが、有効に機能していることを立証できたことで励まされた。これで、アメリカ人は、引き続き、アメリカの牛肉が、安全であることに、自信を持つことが出来る。』といった。
(アメリカのサーベイランスシステムが、有効であったということを示したといいたいのだろう。)
ジョハンズ長官は、アメリカの牛肉の安全性を強調するくだりで『アメリカにおける人間に対するBSEの脅威は、あまりにも、低いので、あなたが買った食料品の牛肉のBSEにより傷つけられる確率よりも、あなたが、食料品店へ向かって肉を買いに道路を横切ることにより、傷つけられる確率のほうが高い。』(The BSE threat to humans in this country is so remote that there’s a better chance you’ll get hurt crossing the street to get to the grocery store than by the beef you buy in the grocery store.)と、いった。
USDAは、検査プロトコルの変更を明言
また、ジョハンズ長官は、今後、ルーティンの検査として、より敏感な検査をすると発表した。
すなわち、迅速検査が病気の存在を示したときには、確認検査として、IHC検査とウエスタンブロット検査を行うとした。
この二つの確認検査の結果が陽性の場合には、陽性と判断するとした。
これまでの検査プロトコルが、今後変更されるということである。
このサイトhttp://nebraska.statepaper.com/vnews/display.v/ART/2005/06/27/42c02ebef29f5では、今回USDAに対して、強硬にウェスタンブロット検査を主張し、それをUSDAにやることにまでこぎつけた立役者として、USDAのInspector General であるPhyllis Fongさんを紹介している。
アメリカのことわざ「 it’s easier to get forgiveness than it is to get permission」(許可を得るよりも許しを請うほうが常に簡単である。)(アメリカ海軍ではじめて女性海軍大将となったグレース・マリー・ホッパー (Grace Murray Hopper)の名言)まで持ち出し、まるで、アメリカの牛肉産業を救った、ジャンヌダルクのようなまでの賞賛を送っている。
なぜ同じIHC検査で、異なる結果がでたのか?
今回、同じIHC検査で、アメリカの検査結果とイギリスの検査結果とが、相反する結果となったことについて、USDAは、記者会見で、次のように言っている。
「まず、イギリスでの各種検査の結果では、迅速ウエスタンブロット検査の結果を除いては、その他の検査は、すべて陽性であった。
そして、イギリスでのIHC検査も陽性であった。
一方、昨年11月にアメリカで確認検査のために行ったIHCの二つの検査は、ともに陰性であった。
この、同じIHC検査でも違いが出たのは、エラーによるものではなく、多くのファクターを包含しているが故である。
IHC検査においては単に、検査キットを買っただけでは、標準化できるものではなくて、いくつかの変換を要するものである。
そこが、IHCの検査結果に違った結果が生まれる原因となっている。
また、IHC検査に使用する抗体についてみれば、アメリカの検査での抗体と、イギリスの検査での抗体とは、違ったものを使っていた。
このことがIHC検査の欠点であるかといえば、USDAとしては、そうではないと思っている。
世界のIHC検査では、一つとして同じものはない。
IHC検査というものは、ケーキを焼くのに似ていて、そこでは、抗体が重要な働きをする。
現在のUSDAのIHC検査のプロトコルは、二年前に決められたもので、この二年間に、そのプロトコルは、変えられるべきものであったかもしれない。
このプロトコルにもとづく、これまでのUSDAのIHC検査では、三つのサンプルが使われてきた。
バイオラド検査では、これらのサンプルを検出できて来た。
IHC検査の標準化についてであるが、市場に出回っている既成のIHC検査方法では、今のところ、利用可能のものはない。
たとえ、同じ方法を使ったとしても、たとえば、試薬の均質化についてみれば、水のように同一の品質を得られるものはない。」
以上のように、USDAは、IHC検査の標準化の難しさを説明している。
サンプルのミスラベルがあったことで、手間取るBSE牛の出生地確定
なお、肝心のBSE牛の詳細については、「歩行困難牛であった。」「1997年8月の飼料規制以前に生まれた牛で、少なくとも、8歳そこらの肉用種の牛であった。」「この牛が来たと畜場は、3D, 4D facilityと呼ばれるsalvage slaughter(salvage slaughter (3D/4D)plants) で、そこは、死亡牛や、病気の牛、または、ダウナー牛がと畜される場所である。」「昨年11月に、同じような疑わしい牛が、合計5頭おり、これらの死骸を、ともに保存していたこと。これら5頭は、同じ群れのものではなかったということ。」ということ以外について、出生地や性別などを、USDAは、まだ明らかにしていない。
(注 salvage slaughter (3D/4D)plantsについて
この3D/4Dというのは、決して、「牛の立体裁断」(!!!)という意味ではなくて、4Dが、「dead, down, diseased、 disabled」あるいは、「Dead,Downer, Distressed, Diseased」あるいは、「diseased, disabled, dead、dying」の牛(死亡牛、ダウナー牛、病気牛、障害牛)を対象にした処理場という意味です。
3Dというのは、4Dから死亡牛(dead)を除いたものをさします。)
特に性別を明らかにしていないのが、気がかりである。
これについて、USDAは、「出生地などについては、まだ確認されておらず、更なるDNA検査が必要である。」と述べた。
また、ワシントンポスト紙によれば、「USDA当局は、陽性となったサンプルを明らかに、ミスラベルしていた。USDA主任獣医の John Clifford氏によれば、「感染牛の育成地を示すラベルは、明らかにミスラベルであって、そのことが、BSE牛がどこから来たのかを確定するプロセスを遅らせている。」といっている。
このサイトhttp://www.picayuneitem.com/articles/2005/06/25/news/20madcow.txtでは、USDAの主任獣医師John Clifford 氏がAP記者に語ったところによれば、「牛が、糞尿にまみれていて品種確定が間違ってしまい、また、サンプルの組織が他の組織と、混ざってしまっていたためではないか?」としている。
John Clifford 氏によれば、ラベル記載のオーナーに照会したところ、この持ち主が出荷した品種は、肉用種でない、他のものであったことで、ミスラベルがわかったという。
したがって、現在、USDAは、そのオーナーもプラントも、識別し得ない状態であるという。
(注 USDAへのサンプル提出書類である「USDA BSE Surveillance Data Collection Form」の欄には、『Breed (Select one)』という欄があり、ここに該当のBreedをチェックするようになっている。以上のことから類推すると、この「USDA BSE Surveillance Data Collection Form」の用紙とサンプルとがはなればなれになってしまったように思われる。)
サンプルは、五頭の牛の組織のミックスしてしまったものであったという。
本来は、この五頭の組織を別々の容器に分けいなければならなかったのに、何らかの理由で、容器を一緒にしてしまい、BSE罹患の牛のサンプルに、BSE罹患していない他の4頭の組織が一部混じってしまっていたという。
そして、この牛は、生まれた時期と、飼料を給与された時期と、肥育時期と、と畜された時期と、4つの州を渡り歩いてきたのではないかと、推測されている。
現在のDNA検査状況であるが、The Dallas Morning NewsのKAREN ROBINSON-JACOBS 氏による「Mad cow answers may take time」http://www.pe.com/sharedcontent/health/stories/062705ccjcbizmadcow.4eac0eac.html
(登録が必要)では、
USDAのスポークスマンの Jim Rogers氏がかたるところにによれば、サンプルは、他の組織と混ぜられてしまっており、その他の組織は焼却済みという状況の元で、現在、DNA鑑定が続けられているという。
焦点は、このBSE牛がどの集団に属しているかの確定にあり、このサンプルに、どれが遺伝子的にマッチするかの検査に入っている。
この検査によって、このBSE牛が属していた仲間の牛、兄弟の牛、子の牛を、確定する作業をしており、完了までには、数週間を要するという。
アメリカのBSEサンプルコレクションの実際 については、サイト「Bovine Spongiform Encephalopathy (BSE) Surveillance Plan」http://www.rendermagazine.com/news/BSE_Surveil_Plan03-15-04.pdfの7ページ、「Collection sites: Samples may be collected at any of the following sites:」をご参照。
また、BSEサンプルコレクションの書式については、このサイト「USDA BSE SURVEILLANCE SUBMISSION FORM」http://www.agriculture.state.ia.us/pdfs/BSESurveillanceSubmissionForm.pdf
「USDA BSE Surveillance Data Collection Form』http://www.agriculture.state.ia.us/pdfs/BSESurveillanceDataCollectionForm.pdf
『USDA BSE SURVEILLANCE SUBMISSION CONTINUATION FORM』
をご参照
テキサス生まれの牛との説が濃厚
また、この牛がテキサスからのものでないかとの観測は、強まっている。
http://www.dfw.com/mld/dfw/news/nation/11984986.htm参照
Cattle Buyers Weekly紙のSteve Kay氏によれば、高度に信頼できる牛肉産業の筋からの情報として、今回のアメリカの二頭目のBSE牛は、『テキサス東部』の農場から来た12歳の牛であるとしている。
また、この情報ソースは、USDAにとっては、都合のいいものではなかったともいっている。
http://www.nwaonline.net/articles/2005/06/25/business/01madcow.txt参照
一方、USDAのRon DeHaven氏は、the Chicago Mercantile Exchangeのパネル討論会で、「この牛は、8歳の肉用牛で、pet food plantで見つかったものだ。」と発言した。
http://desmoinesregister.com/apps/pbcs.dll/article?AID=/20050625/BUSINESS01/506250335/1030参照
(まさか、昨年4月に問題になったTexasのSan Angeloにある, Lone Star Beef slaughterhouseではないんでしょうね?)
(追記 2005/06/30 アメリカBSE牛は、テキサス生まれと判明 )
USDAの発表によると、このBSE牛は、テキサス生まれで、通算12年間をテキサスで過ごした牛であるという。
(ただし、USDAの発表では、年齢については、違う場合もあるようなニュアンスである。
USDAのこの点に関する公式発表
If the age of the animal cannot be pinpointed, then we may expand our inquiry to include all animals in this herd before the feed ban went into place in 1997.)
この牛は、brahma-cross種のブリーディング(交配)用のメスの肉牛であるが、USDAは、具体的な地名や同じ群のサイズなどについては、公表していない。
すでに、同じ群集団にいた二頭の牛を発見済みであるという。
これらの牛は、このBSE牛の子(offspring)であるか、母(dam)であったであろうとしている。
また、このBSE牛と同年または数年前に生まれた牛の把握、この二年間に生まれた子牛の把握につとめているという。
また、Cattle Buyers Weeklyの編集者であるSteve Kay氏によれば、通常は、少なくとも、三歳前にブリーディング(交配)をはじめ、また、少なくとも、二頭の子を生んでいると思われるが、母子感染でBSEが感染するかどうかについては、定説がないとしている。
このBSE牛のオーナーは、Benjy Bauer氏で、氏によると、このBSE牛は、死亡の後、テキサス州 のWacoにあるグレイハウンド犬向け(the Greyhound industry)のペットフードを作っているChampion Pet Foods 社に、2004年11月15日に引き取られ、その際、そこには、検査カテゴリーに適合する5頭の牛がいたが、そのうちのサンプル検査の対象になったという。
(となると、サンプルが混同した五頭の牛とは、このことをさすのか?)
inconclusiveとなった死体は、Texas Veterinary Diagnostic Laboratory で、焼却されたという。
Champion Pet Foods 社からのコメントは、このサイト「Statement on USDA Investigation of BSE Case by Benjy Bauer, President/Owner of Champion Pet Foods, Inc.」をご参照
その他
http://seattletimes.nwsource.com/html/nationworld/2002352786_madcow30.html参照
USDAからの公式発表はこちらのサイトhttp://www.aphis.usda.gov/lpa/issues/bse/BSE_statement6-29-05.pdfご参照
http://www.record-journal.com/articles/2005/06/29/ap/headlines/d8b1j1eg0.txthttp://www.ntxe-news.com/artman/publish/article_26948.shtml
http://www.cbc.ca/cp/world/050629/w062982.html
http://edition.cnn.com/2005/HEALTH/06/29/mad.cow/
http://www.capitalpress.info/main.asp?SectionID=67&SubSectionID=792&ArticleID=18129&TM=69919.45
http://www.grandforks.com/mld/grandforks/news/nation/12017275.htm
もご参照
USDAに対する牛肉関連産業の不満
今回、USDAが、BSE牛の出生地を明らかなしなかったことに対して、R-CALFのテキサスのメンバーであるChuck Kiker氏は、『今回のBSE牛は、テキサスの牛であるとのこれまでのうわさを、USDAの発表では払拭できなかった。』として、不満を示した。
また、R-CALF USAのBullard氏は、「(USDAの不手際で)アメリカの牛肉産業は、価格の点で、同じ一頭の牛で二回の打撃を受けた。」と、同様の不満を示した。
さらに、このサイト『Questions On BSE Infected Cow Remain Unanswered By USDA』http://www.cattlenetwork.com/content.asp?contentid=5492では、今回のUSDA発表の謎として、「なぜ、と畜場の場所をUSDAは、明示しなかったのか?」「今回のBSE牛の属する群れを、USDAは、なぜ、確定せず発表しているのか? 」「USDAは、今回のBSEを、第一頭目のワシントンの牛のものとは異なって、フランスの非定型BSE牛に似た、Atypicalなものであり、イギリスなどに見られる定型的なものとは異なる。としているが、それは、カナダから来た牛でないことを指し示しているのか、定かでない。』としている。
強まるUSDAへの風あたり
AP電「U.S. refused to do extra mad-cow test」http://www.duluthsuperior.com/mld/duluthsuperior/news/nation/11991898.htmは、「なぜ早くにウエスタンブロットを確定検査に採用しなかったのか」、「昨年11月にUSDAは、なぜ、早々と、安全宣言をしてしまったのか」、としている。
ニューヨークタイムズ紙では、「For Months, Agriculture Department Delayed Announcing Result of Mad Cow Test」http://www.nytimes.com/2005/06/26/national/26beef.htmlと題して、「昨年11月にUSDAのAgriculture Department laboratory では、二つのテストをし、ゴールドスタンダード検査が陰性となった後、USDAは、該当牛が陰性であることを宣言したが、その後、同じ研究所で、実験的検査をして、違う結果を得ていた。」との暴露記事をかいている。
一方、韓国では、ジョハンズ長官の『肉を買いに道路を渡るときの交通事故のほうが確率がたかい。』発言を非難し、「アメリカは、輸入国に牛肉輸入再開の圧力をかける以前に、情報公開をするべき」との怒りをぶちまけている。
The Korea Herald「Beef imports from U.S.」http://www.koreaherald.co.kr/SITE/data/html_dir/2005/06/27/200506270008.asp参照
また、デイリー読売「U.S. may have concealed BSE test results」http://www.yomiuri.co.jp/newse/20050627wo41.htmは、「アメリカは、7ヶ月間、検査結果を隠していたに違いない。どうしてUSDAは、実験検査結果をかくしていたのか。」と、日本の新聞には珍しい調子で、USDAを非難している。
さらに、このサイト「USDA stance on mad cow a tough sell」http://www.chicagotribune.com/business/chi-0506270164jun27,1,1832414.story? coll=chi-business-hedでは、ジョハンズ農務長官が、今回のBSE発見で、「枯れ草の中から、針を見つけた。」と、喜んでいるのに対して、そのジョハンズ長官の最大の支持者たちからでさえ、「そもそも、現在のUSDAの拡大サーベイランス・プログラムは、抜本的な改革が必要なのではないのか?」と、冷や水を浴びせている。
さらには、「現在のUSDAの検査システムは、BSEを発見するためのシステムというよりは、BSEを隠すことに集中したシステムである。」との、酷評も書かれている。
参考 今回行った検査方法は下記の通りである。
イギリスWeybridgeのThe Veterinary Laboratories Agencyでの検査方法
��IHC,
��OIE指定 Western Blot
��NaTTA Western Blot
��Prionics Western Blot
アイオワにあるUSDAのAmes研究所での検査方法
�� BioRad
��IDEXX
��IHC
��OIE指定 Western Blot
��DNA
参考サイト
USDAの記者会見の全容はこちら
http://www.usda.gov/wps/portal/!ut/p/_s.7_0_A/7_0_1OB?contentidonly=true&contentid=2005/06/0233.xml
USDAからの発表記事はこちら
http://www.usda.gov/wps/portal/!ut/p/_s.7_0_A/7_0_1OB?contentidonly=true&contentid=2005/06/0232.xml
参照
こちらの記事も参照
http://www.agweb.com/get_article.asp?pageid=118798
http://www.dallasnews.com/sharedcontent/dws/bus/stories/062405dnbuscow.3fcf4cee.html
http://www.drovers.com/news_editorial.asp?pgID=675&ed_id=3148
http://biz.yahoo.com/prnews/050624/dcf052.html?.v=5
http://www.kansas.com/mld/kansas/news/11978643.htm
http://www.agriculture.com/ag/story.jhtml?storyid=/templatedata/ag/story/data/agNews_050624crBSE5dl.xml&catref=ag1001
http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=10000006&sid=a.FeInsM0W90&refer=home
http://www.cattlenetwork.com/content.asp?contentid=5493
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2005/06/24/AR2005062401638.html
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299
2005/06/17 Friday
2005/06/17(Fri)
サイトhttp://www.newswire.ca/en/
releases/archive/June2005/16/c2783.htmlによると、この画期的検査方法を開発したのは、Vacci-Test(TM) Corporationで、一滴の血で、Protein 14-3-3の有る無しがわかるという触れ込み。
結果は30分以内にわかるという。
識別確率は、96パーセントという。
検査対象は、細菌ウィルスにまで及ぶといい、さらに6種類のVacci-Test(TM)を開発中であるという。
また、動物ばかりでなく、人間のクロイツフェルトヤコブ病の生体診断まで出来るという。
検査コストは、動物の場合、一検査20ドルだという。
今年の秋までに北米で売り出すという。
詳しくは、Vacci-Test Corporationのサイトhttp://www.vacci-test.com/へ。
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2005/06/16 Thursday
2005/06/16(Thu)
この研究は、the journal Scienceに発表されたBruce Chesebroを中心とするthe Rocky Mountain Laboratories (RML)の研究者たちによる研究である。
これによると、異常プリオンは、それ自体毒性を持つものなのではなく、細胞膜の中に細胞凝集の根幹を担っているアンカー(Anchor)があるかないかで、致死的か致死的でないかが決まるという。
実験は、生後6週間のマウスを二つのグループに分けて行われ、すべてのマウスに自然のスクレイピー感染因子を注入したところ、GPI細胞膜アンカーが無いようにした遺伝子導入マウスのほうは、500日から600日経過した後も、スクレイピーを発症しなかったという。
Chesebro博士が言うに、この実験は多くの意味を持つという。
一つは、感染因子を注入しても、遺伝子導入マウスのほうは、発症しなかったということである。
第二は、濃密に蓄積した、スクレイピーのプラークが、アルツハイマーのものと近似していたということである。
これまで、アルツハイマーの原因は、このプラーグにあり、この毒素が、ニューロンを破壊しているとして、これの除去のみを考えていたが、このプラークが不活性とも考えられるとすれば、これまでのアルツハイマー研究の根幹を揺るがすものになるとしている。
また、このアンカーの存在の有無がプリオン病の致死性を決めるとすれば、プリオン病の研究も、転換を迫られることになるという。
さらに、アンカーのない未発症のプリオン病の存在も、肯定できることになる。
参考 the journal Science掲載論文「Anchorless Prion Protein Results in Infectious Amyloid Disease Without Clinical Scrapie 」
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=pubmed&dopt=Abstract&list_uids=15933194&query_hl=1
http://www.sciencedaily.com/releases/2005/06/050615001037.htm参照
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294
2005/06/14 Tuesday
2005/06/14(Tue)
Lone Star Beef社は、このProMEDの記事http://www.forth.go.jp/
hpro/bin/hb2141.cgi?key
=20040510-0090に書いてあるように、昨年5月に、BSE検査をされるべきものが、行われずに疑惑をよんだところであるが、今回のBSE疑惑牛が、Lone Star State(テキサス州の愛称)の群れの一部のものであるとの一部筋の報告(Cattle Buyers Weeklyの記事など)に対して、それがLone Star Stateの群れの一部かどうかについては、 the Texas Animal Health CommissionのBob Hillman氏は、承知していないとのみ答えた。
http://www.chron.com/cs/CDA/ssistory.mpl/front/3224280 参照
Lone Star Beef社は、カナダ議会で証言した例のLester Friedlander博士の証言にも出てきた会社だが、これは、かなり怪しい。
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=262参照
ここの会社の牛肉であるとすると、構造的なBSEもみ消し疑惑が浮上することになる。
なお、上記に関する記事とは、次の通りである。
The announcement did not pinpoint Texas as the home state, and the agency declined on Monday to confirm published reports speculating that the cow was once part of a Lone Star State herd. Several publications, including Cattle Buyers Weekly, suggested that the cow came from Texas.
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292
2005/06/11 Saturday
2005/06/11(Sat)
アメリカでBSEが発生した。
http://www.usda.gov/wps/portal/!
ut/p/_s.7_0_A/7_0_1OB?content
idonly=true&contentid=2005/06
/0206.xml 参照
テキサス州の老齢の牛で、と畜場まで歩いてこられなかったダウナー牛であるとしている。
http://www.americanchronicle.com/articles/viewArticle.asp?articleID=617参照
迅速検査(ELISA法検査、the BioRad rapid test)で、3頭が、陽性であり、続いてのIHC検査(免疫組織化学法、USDAのnational laboratoryで実施)では、3頭とも、陰性であった。
このように二種類の検査結果が分かれたため、結論不能(inconclusives)としてきた。
注-サイト「BSE Test Results」http://www.aphis.usda.gov/lpa/issues/bse_testing/test_results.htmlによると、結論不能(inconclusives)としたのは、一頭目が、6/21から6/27検査(2004年6月25日)、二頭目が、6/28から7/4検査(2004年6月29日)、三頭目が、11/15から11/21検査(2004年11月19日)ということになる。
今週になって、独立の監視組織であるInspector General(OIG)からの再検査の要請で、ウエスタンブロット(WB)検査(USDAのジョハンズ長官の言によれば「しばしば、ウエスタンブロット検査といわれている(often referred to as )SAFイムノブロット検査」)をしたところ、3頭のうち1頭が陽性であった。
なお、検体( 12 gramsしかない。)は、詳細検査のため、イギリスのウェイブリッジ研究所へ送られた。
最終検査結果が出るまでに、二週間を要するという。
6月13日に、アメリカイギリス両国の研究者たちは、検査のプロトコルについて、協議した。
その結果、次のようなプロトコルで行われる模様である。
イギリスの Weybridgeのほうでは、
IHCと OIE指定の Western BlotとNaTTA Western Blot とPrionics Western Blotの4種類の検査
また、アメリカのCenter for Veterinary Biologicsのほうでは、BioRad ((BioRad test ELISA systems))とIDEXX(The IDEXX HerdChek BSE Antigen Test )の迅速検査、そして、IHCと、OIE指定のウェスタンブロット検査とDNA検査
ということのようだ。
今後の日米牛肉交渉に与える影響について、USDAは「老齢の牛でもあり、影響はないであろう。」としている。
USDAは、この牛の出生地などをまだ明らかにしていない。
しかし、 Cattle Buyers Weeklyによれば、この牛は、テキサスから来た牛であるとしている。
http://www.latimes.com/news/nationworld/nation/la-na-madcow11jun11,0,7290961.story?coll=la-home-headlines参照
今回のBSEがもし、カナダ産であった場合には、来月7月27日に迫ったモンタナ地裁とのカナダ生体牛貿易再開差し止めに関する最終ヒアリングに対して、大きな影響を与えると同時に、日本との牛肉貿易再開に対しても大きな影響を与えることになる。
R-CALFは、今回のBSE疑惑牛発生について、次のようなコメントをしている。
http://www.cattlenetwork.com/content.asp?contentid=5244 参照
「USDAの昨日の発表は、昨年11月の検査結果が、「弱陽性」であったことを示している。
再検査がOIGの要請で実施されたとのことであるが、OIGのもうひとつの要請として、ウェスタンブロット検査をすべしとの要請もしていた。
アメリカはBSEに対して、二つのファイアウォールを築く必要がある。
昨年、三頭の牛が「結論でず(inconclusives)」との報道で、生体牛の価格は、著しく下がってしまった。
どうして、USDAは、7ヶ月前に、再検査をしなかったのか?
皮肉にも、昨日のBSE発表の前日、ジョハンズ農務長官は、ミネソタ大学でのラウンドテーブルで、BSEの科学について話をしたが、出席したどの科学者たちも、再検査の必要性なりプロトコルについて、討論をしたものはいなかった。
われわれから見れば、USDAは、検査手続きについて、方向転換(flip-flopping)をしたように見える。
以前、USDAは、われわれに対して、IHC検査は、最初の検査が陰性であった場合の確認検査に用いられるゴールドスタンダードの検査であると、いってきた。
そして、IHC陰性で、ウェスタンブロットでのみ陽性となった日本の二つのケース(8例目(23 ヶ月齢)及び9例目(21 ヶ月齢)を日本側が陽性と発表したことに対して、アメリカは批判したが、今回アメリカが「弱陽性」としたケースは、アメリカが批判した日本のケースとまったく同じであり、いまとなっては、むしろ、アメリカサイドの方が、BSEを支える、より完全な科学的分析が必要である。」
R-CALFのいうように、確かに、USDAの検査のプロトコルが、今回、変化してしまったように思える。
これについて、USDAは、記者会見で、次のように言っている。
http://www.usda.gov/wps/portal/!ut/p/_s.7_0_A/7_0_1OB?contentidonly=true&contentid=2005/06/0207.xmlUSDA 参照
「IHC検査のメリットとしては、ホモジェネートしていないために、汚染部が明確にわかることであり、ウエスタンブロットでは、それが明確にはわからない。」
しかし、これでは、これまで、 IHC検査陰性で、BSEフリーとしてきたUSDAの過去の検査体制が万全であったか、その疑惑を払拭することは出来ない。
ここにきて、これまで、アメリカに対してのBSE加害者の立場に立たされていたカナダから、次のような言葉が聞こえてくるようになった。
http://www.edmontonsun.com/News/Canada/2005/06/12/1083387-sun.html参照
「もし、アメリカにカナダから輸入された牛でない牛にBSEが確認できたなら、現在、アメリカが、安全上の意味で、カナダからの生体牛輸入を禁止していることについては、論争を引き起こすであろう」といっているのは、カナダのthe Alberta Cattle Feeders Associationの Ron Axelson氏だ。
つまり、R-CALFの「カナダのBSE汚染牛輸入危険論」を基にした訴訟の前提が崩れてしまうからだという。
「アメリカの検査体制が怪しい」とは、カナダの牛肉産業の誰しも、以前から疑っていたことなのだという。
カナダの獣医主任のGerald Ollis氏は、「もはや、この問題は、科学の問題なのではなく、法律の問題なのだ。これによって、カナダの若い牛は、何の障害もなく、アメリカに入れるのだ。」という。
まあ、わかりやすくいえば、今回、もし、カナダから来た牛でない牛が、BSEになれば、これまでの「カナダ牛によるアメリカでのBSE発生論」が成り立たなくなり、アメリカもカナダも、「目くそ、鼻くそを笑う。」状態になるからだ。
しかし、こうなると、目くそも鼻くそも買わされる立場になってしまう日本は、どうなるの?っていいたいのだが。
为翻译对汉语, 使用这 ⇒http://translate.livedoor.com/chinese/
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