2005/07/02(Sat)
キャピタルプレス(Capital Press)の記事「Multiple missteps made in BSE testing of animal」http://www.capitalpress
.info/main.asp?SectionID
=75&SubSectionID=767&Article
ID=18167&TM=29036.85
は、「USDAは、BSE検査で二重の読み誤りをした。」との辛らつな記事を掲載している。
これによると、USDAが、アメリカのBSE検査システムのファイアウォールの完全性を自画自賛したとしても、今回のBSEは、「アメリカの検査システムのゆえに発見された」のではなくて、「アメリカの検査システムがあるにもかかわらず発見された」のだとしている。
今回のUSDAのウエスタンブロットの検査は、ジョハンズ農務長官の承認を待たずに、Phillis Fong女史の強力な主張によってなされた故の結果であるとしている。(『USDA’s Gutsy Inspector General Deserves Gratitude From Cattle Industry, Consumers』参照)
また、ジョハンズ農務長官の言うに、今回のBSEサンプルは、分離不可能な他の4頭のサンプルと一緒に、保存されていて、昨年の11月に、二つの検査では陰性であったが、もうひとつの実験的検査では、異常を示していたといっている。
この実験的検査は、通常の検査プロトコル外のものであり、今後は、この検査プロトコルを換える用意があるとしているが、このことを聞いて、消費者や農場主たちは、「これまでの検査には、多くの間違った検査があったのではなかつたのか?」と思うのではないだろうか、としている。
さらには、「いったい、適切な検査プロトコルの元に、これまで、USDAの検査はなされてこなかったのではないのか?」という点についての疑念が生じるのではないのか?としている。
また、サンプルの扱いにしても、ガイドラインに沿わない扱いがされていたことについての疑念があるとしている。
たとえば、このサンプルが凍っていて、サンプルの完全性が遵守されていなかったことや、昨年11月のIHC検査の結果についての公式報告が何もないということなどについて、ミスがあったとしている。
なお、同じキャピタルプレスの記事『Revelations abound in BSE case』http://www.capitalpress.info/main.asp?SectionID=67&SubSectionID=619&ArticleID=18130&TM=28903.23
と
「APHIS under orders to change BSE test protocol」
http://www.capitalpress.info/main.asp?SectionID=67&SubSectionID=782&ArticleID=18216&TM=29190.43
もご参照
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