2005/10/16(Sun)
今月10月4日に、アメリカFDAが、新飼料規則を発表したが、その中に、チキン・リター(Chicken Litter )の禁止がなかったことで、アメリカ消費者団体からの反発を買っている。
このチキン・リッター(Chicken Litter )または、ポートリー・リター(Poultry Litter)というのは、鳥・家禽に与えた餌が、地面や床にこぼれ、それが、排泄物や、ホコリ、羽などと一緒に、ゴミ化したものをさす。
中には、この写真のように、鶏の死骸自体が、コンポザーに投げ込まれている例もある。
アメリカでは、このポートリー・リター(Poultry Litter)が、毎年百万トンも排出されているという。
このうちの5パーセント程度が、再び、飼料として、利用されており、その中での交差汚染が心配されているというわけだ。
特に、ブロイラー・リター(Broiler litter )が、栄養価の点から、牛の餌に使われるという。
「Food and Drug Law Journal」
「BSE SPURS BAN ON FEEDING BROILER LITTER TO CATTLE」参照
このPoultry Litterの処理については、各国でも、いろいろ、頭を悩ましているようだ。
逆に、このPoultry Litterを、バイオマス資源として、活用する動きも盛んになってきている。
そのひとつは、ペレタイザーによってペレット化し、資源化する動きだ。
熱心なのは、AgriRecycleと言う会社で、このように、大規模な、ペレタイザーによる資源化を図っている。
これが、ペレット化したPoultry Litterだ。
また、Poultry Litterを、バイオマス資源として、発電に利用するプロジェクトもある。
イギリスのthe Non-Fossil Fuel Obligation (NFFO)では、Poultry Litter Power Stationを作り、他の自然エネルギーを組み合わせての電力を、このように
作り出している。
このサイトは、Thetfordのパワーステーションの概要だ。
Poultry Litterのコンポストとしての利用の研究も盛んで、ジョージア大学では、このサイトのように、Poultry Litterをコンポスト化し、土壌浸食対策などに使う動きもある。
もっとも、この Fibrowatt Ltd.社のアメリカ・ミネソタ州へのPoultry Litter発電の進出に対して、このような反対運動もあるようだ。
このサイトは、Poultry Litterをバイオディーゼルの燃料に使うという興味深い実験だ。
また、BioSolidsという名の、肥料としての利用も、されている。
(BioSolidsについては、このサイト「WHAT ARE BIOSOLIDS?」もご参照)
各用途への利用形態は、このサイトの図式をご参照。
こうしてみてみると、嫌われ者のPoultry Litterだが、正に、これからのバイオマス資源としては、無限の可能性を秘めていることがわかる。
このサイトは、Poultry Litterのバイオマス利用のスライドだ。
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