2007/12/23(Sun)
どうも、政治家が「改革」のレトリックを、自らの政治の裨益として使い出してから、日本の「改革貧乏」は、始まったようだ。
改革貧乏は、いわば、改革というムーブメントの、力の強い者から力の弱いものへの移転・転嫁である。
金融改革は、金融資本のクレジットクランチを招き、その結果は、貧乏人からの貸し金の取り立ての激化を招来し、金融資本は、銀行の税効果会計を有効に利用し、貧乏人からの貸し剥がしをしては、整理損や貸付金の否認分を繰り延べ税金資産にカウントすることで、未収還付事業税を納入し、負債整理の決着が付けば、高率の還付加算金つきで返ってくるという手法で、阿漕な取り立てが、貧乏人を襲った。
地方税にしても、似たりよったりで、地方財政改革の名の下に、苛斂誅求がまかり通った。
政治家が、改革のレトリックに政治的な裨益を求めているうちは、このような改革貧乏現象は続くのだろう。
しかし、国民の多くは、改革で、国民が豊かになることは、これまでにもなかったし、今後ともない、と、確信を持ち始めている。
“改革の鬼”は、庶民たちにとっては、まわりまわって、”苛斂誅求の鬼”ともなっているのだ。
今、そのツケが、風前の灯の福田内閣の命運という形で、決着を見ようとしている。
それにしても、年末までに、新しい政治勢力は、芽を吹き出してこないのだろうか?
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