2007/12/15(Sat)
パキスタンのマンセラで、養鶏場で働く二人の兄弟が、鳥インフルエンザに感染し、ペシャワールの病院で、今週月曜日に、死亡したとのことである。
検査の結果、H5N1が検出された。
アフガニスタンにおいても、今年の3月にH5N1鳥インフルエンザが発生しているが、これとの関係については明らかではない。
全体では、12月5日時点で、5人の感染が確認されており、その後の感染拡大は、ないようだ。
今回のパキスタンのヒト→ヒト感染疑いでのファミリー・クラスターは、確認されたようだが、WTOからの確認は、まだないようだ。
今回のこの兄弟の感染は、これに先立つ、10月21日-23日のパキスタンのAbbottabadのIjaz Shah 養鶏場での、殺処分と関係しているようで、この殺処分作業に関わった40人について、10月30日に検査したところ、そのうちの4人が陽性だったという。
そのうちの一人である獣医のIshtiaq Durraniさんは、三千羽を殺処分した方で、この方は、いったん入院したが、回復し退院されたようだ。
この方の兄弟二人が、Khyber大学付属病院に入院したのだが、これらのかたは、殺処分作業には、携わっていなかったという。
このうちの一人であるMohammad Ilyas Durraniさんは、11月19日になくなり、もう一人のMohammad Owais Durraniさんは、11月29日になくなったという。
この亡くなった兄弟の一人は、検査の結果陽性だったが、もう一人のかたは、検査していなかったようだ。
この三兄弟は、家族クラスターとして分類されえる。
もう一人の感染者は、 Mansheraからきた労働者で、彼が入院したあと、彼の妹も入院したようだ。
しかし、この妹が陽性だったかどうかは、報告されていない。
しかし、第二の家族クラスターである可能性は強いようだ。
第三の入院者と、上記の2家族5人との関係は、わかっていない。
陽性4人のうちの残りの2人が誰であるのか−第一のクラスターの検査しなかった兄弟のほうなのか、第二のクラスターの妹のほうなのか、−がはっきりされていない。
また、第一の家族クラスターの4番目の弟は、回復して、アメリカに帰ってしまったというのだが、このひとが、殺処分作業に関わった40人の中の一人だったかどうかは、わかっていないし、また、その名前も、 Muhammad Ilyas なのかTariqなのかも、わかっていないようだ。
なお、死んだ兄弟は、検査されずに、そのまま埋葬されたとの報道もあるようだ。
この「Recombinomics」の記事では、表面的な記事のみ流す報道の鳥インフルエンザ関連記事の不正確さが、問題であると、指摘しているようだ。
参考「Avian Flu Diary 」
追記 2007/12/17
パキスタンのヒト感染鳥インフルエンザは、9人に拡大
パキスタンのヒト感染鳥インフルエンザは、9人に拡大したようだ。
このうち、4人が、兄弟で、2人がそのいとこたち、3人が、これらの家族とは関係ないが、10月21−23日の養鶏場の殺処分作業に携わっていた人たち、のようである。
このうち、死亡したのが、5人兄弟のうちの二人だが、このうちの一人は、検査を受けずになくなったようだ。
兄弟は、全部で5人だが、五番目の弟は、いったんアメリカへ帰り、また兄弟の葬式のために戻ってきたが、このときの検査では、陰性だったという。
また、ミャンマーでのヒト感染鳥インフルエンザのその後だが、7歳の少女で、11月21日に、サーベイランスで感染が見つかり、11月27日に入院したが、現在は、回復しているという。
H5N1 Cluster in Pakistan Grows
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