2007/12/10
今日発売のVOICE1月号に中西輝政さんが、「保守新党待望論」を乗せており、共感を覚えた。
中西さんは、同様に、雑誌「諸君」でも、大連立を「公武合体工作」として、揶揄している。
Voiceにおける中西氏の指摘は、小沢氏の迷走は、参議院選挙の大勝利に「調子に乗って、そのため(自公連立を追い込むため)に、テロ特措法を使った」ことからはじまったとし、その最初のボタンの掛け違いのつじつまを合わせるために、「テロ特措法を容認しつつ、恒久法を作って、国連決議に基づく場合にのみに限らせるという「着地点」を探り始めた小沢氏の奇策」が、小沢氏をして、福田総理との会談に向かわしめたとしている。
そして、中西氏は、戦後の短命片山内閣を例に出し、「保守は、政権にしがみつかないことである。」との教訓を引きだし、自民党に対して、その覚悟を問うている。
一方、民主党に対しては、小沢氏が、代表辞任の記者会見で、「逆に、ここで政策協議を行えば、その中で、国民との約束を実行することが可能となる」といった、その瞬間で、小沢氏は、政治家としての「大義の旗」を捨てた、としている。
そのような両党による混乱から、日本の政治が脱するためには、戦後の緊急避難的な保守合同の経緯から抜けきれない「上手な政治」から脱却し、「正しい政治」を志向しうる、自民党でも民主党でもない、新しい保守新党の創立こそが、必要である、と結んでいる。
そして、今や「保守新党への澎湃たる動きの予兆が感じられつつ」あり、「この動きが、一瞬にして、日本覚醒への地下水脈を奔流にかえる」とし、そのときこそ、日本の政治に「まさに、大義の旗が掲げられるとき」なのだとして、結んでいる。
たしかに、このように、最大与党が液状化現象を起こしているときに、そのあふれ出る液状の受け皿は、決して民主党ではなく、新たな「保守新党」というパラダイムなのだろう。
そのような声なき声がひしひしと感じられたればこそ、小沢さんは、あわてて、トランプカードを持たずに、拙速に、福田さんとの党首会談に臨んでしまい、自滅してしまったのだろう。
また、仲人役といわれる渡辺さんにしても、中曽根さんにしても、そのような時代の流れに追いついていけないまま、旧パラダイムをなぞるような「上手な政治」の仕掛けを作ることしか出来なかったのだろう。
これまでのこれらの大連立仕掛けの登場人物たちは、いまや、すべて、退場勧告を、国民から突きつけられているのだろう。
それにしても、政党助成金確保となれば、あと、二十日間しか、保守新党誕生の好機は残されてはいないのだが、ここのあたりで、イチかバチかで、滝壺に身を捧げ、自らを渦と化しうる憂国の政治家はいないものなのだろうか。
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