2007/12/03(Mon)
なんやら、いささか内ゲバ気味のWTOドーハラウンド交渉だが、ここにきて、アメリカとEUから、ドーハラウンドならではの目玉商品的新スキームとして、「地球温暖化関連技術輸出の関税撤廃」案が提示されることになったようだ。
これは、EGSA(new environmental goods and services agreement 新環境商品サービス合意)というもので、地球温暖化阻止に寄与しうるクリーンエネルギー技術や、それに関する商品・サービス輸出について、関税を撤廃しようとするための合意だ。
これは、世界銀行が認証し、リストに掲載された環境技術について、関税の軽減や撤廃を、世界的にしようとするための合意だ。
これについては、すでに、今年の4月に、アメリカ商務省のITA(国際通商局)が、インドや中国へ、「クリーンエネルギー技術貿易使節団」という名のミッションを送っている。
また、アメリカとEUは、すでに、環境新技術について、二段階での関税軽減?
撤廃をする旨の提案をしている。
その第一段階は、世界銀行で確認した環境新技術のリストに基づいて、関税軽減のためのWTOにおける合意をみること。
第二段階は、先進国と、インド、中国など、新興経済発展国とのあいだに、、これら環境新技術商品サービスの貿易が障害にならないための、ハイレベルのコミットメントを交わすこと、
等を、提案に盛り込んでいるようだ。
このアメリカとEUの今回の提案の対象となる環境財は、2006年時点で、およそ6130億ドルにものぼるとみられている。
なかなか、いいことづくめのアメリカ・EUの提案のようだが、その一方で、アメリカは、アンチダンピング計算方式でWTOで問題視されている「ゼロイング」については、テキストで認められそうと言うのだから、アメリカは、どこら辺でトレードオフしているのか、ちょっと、わかりませんね。
参照
「US, EU proposes agreement on environment-friendly goods at Doha news」
为翻译对汉语, 使用这
⇒http://translate.livedoor.com/chinese/
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⇒http://www.google.com/translate_t
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