Sasayama’s Weblog


2007/10/12 Friday

WTO農業交渉の今後の日程

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 11:41:43

2007/10/12(Fri)
 
Third World Network (TWN)のMartin Khor氏によれば、今後のWTO農業交渉は、次のとおりになるという。

これまで、2週間の空白をへて、今週月曜日から、すでに、話し合いを再開しており、36カ国(the “Room E“での話し合いといわれている。)で話し合っている。

中心議題は食料援助をはじめとしして、今週前半は、輸出競争問題について
今週後半から、来週にかけて、重要品目、階層問題、国内保護問題について話し合われる。

ここにきて、今週火曜日に、非農産品( NAMA )のほうで、進展が見られ、NAMA 11グループを中心にして、NAMA 問題についての考え方についての声明を出すことになった。

それによって、NAMA モダリティー改訂テキストが、ファルコナーからの農業部門改訂テキストに先行して出される見通しとなった。

NAMAの ミーティングは、10月5日にはじまっているが、スイス・フォーミュラといわれる案(最終譲許税率のカウントで、開発途上加盟国係数を19-23とする公式)に対しては、進展がないようだ。

ここにきて、発展途上国側にも、微妙な色分けが出来ているようで、南アフリカ、ブラジル、アルゼンチン等の新興経済国とウルグアイ、パラグアイの本当の発展途上国とでは、微妙な思惑の差が出てきているようだ。

参考
1.スイス・フォーミュラとは?

最終譲許税率-Final bound rate of duty-=
(先進加盟国係数-Coefficient for developed Members- 8−9 または、開発途上加盟国係数-Coefficient for developing Members-19−23)
÷
【(先進加盟国係数-Coefficient for developed Members-8−9 または、開発途上加盟国係数-Coefficient for developing Members-19−23)+基準税率-Base rate of duty-】

ということで

開発途上国の最終譲許税率=(19-23)÷【(19-23)+基準税率】

ということになる。

上記の係数は、上限関税に実質的に相当するものである。

WTOサイドからの先進国8〜9、途上国19〜23の提示に対して、

先進国グループは先進国係数10、途上国係数15を主張

NAMA11は、途上国係数30、先進国係数との差は25を主張

中間派グループ(チリ、コロンビア、コスタリカ、香港、中国、メキシコ、ペルー、シンガポール、タイ)は、先進国係数10未満、途上国係数10代後半(the upper teens)〜20代前半(the low twenties)の間を主張

2.「Agriculture talks resume, little progress reported in NAMA Published in SUNS #6340 dated 9 October 2007

3.「WTO farm talks resume this week

4.「外務省 WTOドーハ・ラウンド交渉の動き


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