Sasayama’s Weblog


2007/09/18 Tuesday

「ただのランチは存在しない」うんちく

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 07:44:31

2007/09/18(Tue)
 
nullあるブログに、政治家と官僚との付き合い方への警告として、「ただのランチは存在しない」という格言を引いているのが、目についた。

まさに至言である。

この言葉は、ミルトンフリードマンの「“There Ain’t No Such Thing As A Free Lunch」(頭文字をとって「TANSTAAFL」)の言葉として有名ではあるが、言葉の原初は、もっとさかのぼりうるもののようだ。

このサイト「TANSTAAFL」によれば、Robert HeinleinのSF小説「The Moon is a Harsh Mistress」(日本語の本の題名は、『月は無慈悲な夜の女王』)にさかのぼるうるとしているし、「TANSTAAFL」との言葉自体は、1952年の Alvin Hansenにさかのぼりうるとしている。

また、このサイト「Re: TANSTAAFL」やこのサイト「Free lunch in Hamilton saloons faced opposition in 1910」では、禁酒法由来説をとっている。

すなわち、1910年以前には、禁酒法逃れの偽装で、飲み代を払えば、その前に出てくる軽食は、ただ、ということで、旦那が、家に金を持ってくる前に、酒場(saloon )でフリーランチで、酒と食事を済まし、結局、飲み代に賃金が消えてしまうという現象があった。

いわば、ただの軽食を撒き餌にして、客を呼び寄せ、実質は、酒代を払わせる、という悪質商法だったようだ。

まあ、「あいまい宿」ならぬ「あいまい食堂」ってとこなのだろうか。

このことが社会問題になり、1910年から1915年にかけて、公衆衛生法によってフリーランチ規制が始まった。

しかし、1933年に禁酒法が終わったのを期に、再び、フリーランチが復活した、

という歴史があるようだ。

このフリーランチという言葉自体は、サンフランシスコの「Wide West」という雑誌の1854年11月23日号に見ることができるとの説もある。
参照「The Big Apple: Free Lunch-」

では、今の社会にもこのフリーランチの習慣があるかどうかなのだが、このサイト「Cops’ free meals in bad taste?; 」を見ると、いまでも、アメリカでは、警官などの制服公務員にフリーランチを振る舞う長年の習慣があるようだ。

このことで、店のセキュリティがわりになる、という、きわめてせこい考え方に元ずくもののようなのだが。


为翻译对汉语, 使用这
http://translate.livedoor.com/chinese/

Translate
http://www.google.com/translate_t

笹山登生HOME-オピニオン-提言-情報-発言-プロフィール-掲示板-ご意見



Google











No Comments

No comments yet.

RSS feed for comments on this post. | TrackBack URI

Sorry, the comment form is closed at this time.