Sasayama’s Weblog


2007/08/29 Wednesday

やる気なき農林水産大臣であれば、即刻去れ!!

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 16:58:56

2007/08/29(Wed)
 
null第二次安倍内閣での深夜の記者会見で、遠藤武彦農林水産大臣の記者会見を聞いて、耳を疑った。

念のため、農林水産省のホームページでの当日の記者会見から、その部分を、以下に再現しよう。

「Q: 農水大臣ここまで2代続けて非常に異例な形で交代されたと思うんですけれども、そのポストに就かれたことについて、特別の感想、考えがもしお有りならお話していただきたい。

A: 前任者の様々な問題については私も関知しませんし、コメントをするようなつもりもありません。
一番最後まで残ったポストを私に割り振られたわけですから、「参ったな」と実は思いました。「ここだけは来ない方が良かったな」と思っているくらいでありまして。」

これにとどまらず、8月28日の所属する派閥の会合の席においても、「農水だけは嫌だった。本当に嫌だった。ここだけは行きたくないと思っていたといったという。

まあ、テレのつもりか、冗談なのかはさておき、この言葉は、本来大臣が口にすべきではない言葉ではある。

つまり、今回の参議院選挙・政権与党大敗の原因の一部が農業問題であって、いわば、ボクシングで、ダウンを食らった後の農林水産大臣のなすべきことは、何よりも、ファイティングポーズをとることが先決であるのに、この言葉を発すること自体、すでに、やる気をなくしていると見なされるからである。

ましてや、ドーハラウンドの再開は、もう、目前に迫っているし、また、民主党の戸別所得補償に代わりうる対案も、農林水産省としては、即刻、示さなければならない時期なのに、大臣がこのような言葉を発すること自体、すでに、職務放棄をしたと見なされても、仕方のないことなのではなかろうか。

考えてみれば、もし、やる気のある農林水産大臣であれば、今のこの時期ほど、これほど、胸のわくわくするチャンスは、ないのではなかろうか。

つまり、農政の価値転換なりパラダイムシフトの好機がこれほど凝縮して現れる時期は、あまりないのではなかろうか。
という意味においてである。

農政のパラダイムシフトとは、農業生産対策から農業・農村地域対策への農政のシフトであり、また、新規就農者なり新たな担い手の概念を、農地法の見直しによって、農村地域に創出しうる、大きなチャンスでもあるからである。

これは、一人農林水産省のみでなし得ることではなく、経済産業省や総務省と連携しての、特区の概念をより広くするなどして、適用しうるチャンスでもあるからだ。

結果として、農林水産省の省益は、良い意味で、拡大しうるだろう。

つまりは、WTOという外圧と、民主党という内圧を、巧みに利用して、新しいパラダイム作りのチャンスにするという、したたかな戦略展開の開始の時期でもあるからだ。

農業を実際やられている方が大臣になるというのは、いいようでも悪いようでもあるわけで、農業を知りすぎている方が、このように農林水産大臣になられると、この点のパラダイムシフトの軌跡が、よく見えてこないのかもしれない。

その意味で、上記の遠藤農林水産大臣の大臣就任記者会見での冒頭の言葉は、自らの慣れにもとずく発言に過ぎず、今こそ新しい価値パラダイムの転換を求める農業者なり、今後の新規就農の担い手候補者に対し、幻滅と冒涜を与え、自らの力の限界を、図らずも、全国の農業者に対して、示してしまう言葉になってしまったのではなかろうか。

「やる気なき農林水産大臣であれば、即刻去れ!!」
あえて、私は、そういいたい。


为翻译对汉语, 使用这
http://translate.livedoor.com/chinese/

Translate
http://www.google.com/translate_t

笹山登生HOME-オピニオン-提言-情報-発言-プロフィール-掲示板-ご意見


Google











No Comments

No comments yet.

RSS feed for comments on this post. | TrackBack URI

Sorry, the comment form is closed at this time.