2007/06/30(Sat)
すでにご承知のとおり、アメリカFDAは、6月28日付で、中国からのうなぎなどの汚染食品の輸入を全面禁止しましたが、以下は、その詳細です。
輸入禁止したのは、
1.catfish(ナマズ)種名はIchtalurus punctatus
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2.Basa(バサと呼ばれる白身魚)種名は, Pangasius
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3.shrimp(えび)
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4.dace(鯉の一種でコイ科ウグイ属)学名はLeuciscus leuciscus
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5.eel(うなぎ)
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です。
このサイトの魚の影絵をご参照
輸入を差し止める理由は、これらの魚の中に、次の物質の混入が認められたためとされています。
1.ニトロフラン(Nitrofurans)
潜在的な発がん性-carcinogenicity-と、遺伝毒性-genotoxicity-と、アレルギー反応の原因-allergic reaction-があるとされる。
-含まれていた魚は、シュリンプ、
2.マラカイトグリーン( Malachite Green)
発がん性-carcinogenicity-と、生殖毒性-reproductive toxicity-と、発達毒性-developmental toxicity -と、神経毒性-neurotoxicity-と、急性毒性-acute toxicity-があるとされる。
-含まれていた魚は、うなぎ、dace、シュリンプ、Catfish, Basa
3.ゲンチアナバイオレット(クリスタルバイオレット)(Gentian Violet)
発がん性-carcinogenicity-と、生殖毒性-reproductive toxicity-と、発達毒性-developmental toxicity -と、神経毒性-neurotoxicity-と、急性毒性-acute toxicity-があるとされる。
-含まれていた魚は、うなぎ、dace、シュリンプ、Catfish, Basa
4.フルオロキノロン(Fluoroquinolones)
発がん性-carcinogenicity-と、催奇形性-teratogenicity-があるとされる。
-含まれていた魚は、シュリンプ、Catfish, Basa
参照
http://www.fda.gov/ora/fiars/ora_import_ia16131.html
このサイトにありますように、FDAは、2006年10月から2007年5月にかけて、中国産輸入魚について、抗菌剤が混入しているかどうかを、サンプリング調査をしてきました。
FDAが懸念しているのは、これらのついての混入が微量なものであっても、長期の曝露によって、抗菌剤への耐性が、消費者についてしまうのではないかというのが、懸念のようです。
また、FDAの検査機関であるCVMでは、魚の養殖に安全な抗菌剤の開発を進めているようで、さらには、不許可薬品の使用を見分ける検査方法の開発も、つづけているようです。
FDAでは、魚にとどまらず、貝の検査も続けており、また、民間会社と提携してのサーモン・コントロール計画というものも、すすめているようです。
さらに、缶詰食品の安全性を確保するために、LACFプログラムというものも、進めているようです。
ここでは, とくに缶詰食品に含まれがちな、クロストリジウムの発生防止のための缶詰パック技術開発などに取り組んでいるようです。
輸入食品の安全のために、FDAでは、インプラント検査というものを実施しているようです。
以上がFDAの今回とった措置の概要と、検査体制の概要ですが、これに対して、昨日の日本のうなぎ輸入業界(日本鰻輸入組合」)の報道対応は, 非常にずさんなように思えました。
「土用のうなぎのかき入れ時に、厄介なこと、いってくれるな」といわんばかりの迷惑顔そのものの記者会見でしたね。
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