2007/06/04(Mon)
今月末で、ブッシュ大統領のファストトラック権限が喪失するのを機に、先週木曜日、ブッシュ大統領は、下院議長のナンシィ・ぺロシ氏(民主党)をはじめ、民主党議員らと、以下の合意に取り付けた。
すなわち、今後の労働・環境問題にかかわる、いくつかの貿易関連事項については、民主党は、邪魔はしない、ということについての合意である。
労働問題では、貿易相手国における団結権の保障とか、幼年労働の禁止とか、についてのものであり、また、環境問題では、国際的な環境問題についての各国との合意事項についてのものである。
ブッシュ大統領と民主党との超党派(バイパルチザン)(bipartisan) 的対話は、今回が始めてである。
しかし、当面は、労働・環境問題にかかわる貿易事項にとどまるが、これを突破口として、さらに、ドーハラウンド問題や、二国間貿易協定問題にまで、拡大するものと予想されている。
二国間貿易協定については、コロンビア・パナマ・ペルー・韓国の四カ国についてである。
ドーハラウンド問題については、アメリカ国内の農業法も含めての問題になるが、民主党としては、無制限に、ブッシュ大統領との合意事項を増やすことには、足元の民主党から、輸出産業関連業界を中心として、不満が出てくるおそれがあるとして、警戒的のようである。
なお、『2007年農業法』(Farm Bill Extension Act of 2007 H.R.2419)の審議は議会で始まっている。
参照
「Bush and Democrats in Accord on Trade Deals」
「Top senator will “nip at edges” of WTO rules」
为翻译对汉语, 使用这
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