2007/02/20(Tue)
これは、NIAID(the U.S. National Institute of Allergy and Infectious Diseases) のワクチンリサーチセンターのPeter Kwong氏が発見したもので、この たんぱく質の発見によって、今後、ワクチンの効果がより発揮できるようになるものと、期待されている。
この論文は、Natureの2月15日号に「Structural definition of a conserved neutralization epitope on HIV-1 gp120 」として発表されている。
これは、エイズウイルスの中に、「long sought site of vulnerability」といわれる、エイズウイルスの脆弱性を持つサイトを発見したものである。
この脆弱性を持つサイトに対して、ワクチンによって抗体を作ることによって、エイズの初期感染を防ぐことができるというもののようだ。
このたんぱく質の名前は「gp120」というもので、「 b12 」という抗体によって、攻撃をうけやすいもののようだ。
従来、この「gp120」は、CD4という免疫系と、バインドすると考えられていたが、実は、このバインドは、二段階にわたって行われていることがわかった。
第一段階は、いわば、弱い握手のようなもので、そのバインドは、不安定なものであった。
その後、第二段階では、形を変えて、硬いバインドに変わるのだという。
一方、「 b12 」という抗体は、HIV感染者をさまざまなウイルスから守る働きをしているという。
更なる研究の結果、この「 b12 」という抗体は、「gp120」とCD4との、第一段階での「弱い握手」の段階で、形を変えないで、「gp120」と、バインドすることを発見したもののようだ。
現在、エイズのワクチンとしては、Merck社と, Sanofi-Aventis社とのふたつがある。
参照
「The Current Status of HIV-1 Vaccine Development, 2004: Recommendations for the Future」
「Scientists Unveil Piece of HIV Protein that May Be Key to AIDS Vaccine Development 」
「Weakness Detected in AIDS Virus Provides New Hope for Vaccine」
「Protein Finding Bolsters AIDS Vaccine Hopes 」
「Protein May Lead to HIV Vaccine」
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