Sasayama’s Weblog


2006/12/03 Sunday

今日的な代用燃料車とは?

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 10:50:03

2006/12/03(Sun)
 
null安倍晋三首相は30日夕に開かれた経済財政諮問会議で、ガソリンにかかる揮発油税など道路特定財源の暫定税率や道路特定財源の一般財源化について、現行税率を維持しつつ、揮発油税も含めた道路特定財源の見直しを指示したというのだが、いろいろな議論があるようだ。

そこで、原点に立ち返ると、二つの問題が浮かび上がってくるようだ。

一つは、そもそもの、揮発油税というものの原点は何か、ということと、もうひとつは、その使途としての道路特定財源化をはかった当時の時代的背景は、どうだったのか、ということについての検証である。

前者についてみれば、そもそもの揮発油税の創設は、昭和12年4月に、代用燃料生産を助長する目的で創設されたということである。

nullつまり、当時の代用燃料車であった木炭車などの普及を目指してのイコールフッティングをはかるための下駄的存在だったということだ。

後者についてみれば、昭和29年4月の道路特定財源化への当時の社会的ニーズとしては、インフラ整備のための特定財源確保というものがあったということだ。

要は、このそれぞれの創設当時のニーズを、全部覆すのではなくて、そのそれぞれのニーズの今日的な再検証をはかるということから始めればいいというわけだ。

そこで、前者についてみれば、今日的な代用燃料車としては、Alternative-Fueled Vehicle (AFV)開発への世界的な傾向がある。

nullそもそも、この代用(または、代行)燃料車(代燃車)が世界に現れたのは、1900年代の日本でいう明治中後期に、ヨーロッパ各国で 開発されたもののようで、日本では、大正時代から開発研究が進み、昭和9年に、陸軍がガス発生装置(陸式)を考案し、これを民間のガソリン節約のために使用することを奨励して後、急速に、民間サイドで、各種代燃車が考案されたが、戦後のディーゼル車の普及で、急速に姿を消していったという代物である。
(上記の写真は、1917年に開発された、Woods Dual Powerという自動車である。ガソリンと電気モーターとのハイブリッドというから、驚きである。参照「Woods Dual Power
その下のバスの写真は、1942年に作られた、「ニッサン90型」という木炭ガスを使った代燃車である。)

しかし、近年になり、当時の代用燃料車とは異なった先進的な技術を取り入れた代用燃料車が、出現するようになった。

null現在の代用燃料車の主流は、エタノール車と、ハイブリッド車のようだ。

また、代用には、補助的代用と、完全代用の二つの考え方があり、補助的代用車は、Substitute−Fueled Vehicle であり、完全代用車は、Alternative-Fueled Vehicle (AFV)ということのようである。

後者の特定財源化への政治的経緯からみれば、大儀名分として、「受益者負担」を掲げ、1953年(昭和28年)に議員立法「道路整備費の財源等に関する臨時措置法」がつくられ、「揮発油税」が道路特定財源となったという経緯がある。

では、この二つの歴史的経緯を原点に、逆回転させてみるとどういうことが?

ということだが、揮発油税のインセンティブとしては、今日的な代用燃料促進という社会的ニーズは、昭和12年当時よりも強いものがあるということで、原点にあったインセンティブの今日的なニーズへのシフトは可能である。

また、揮発油税の特定財源化については、そもそも、社会的インフラの構築を大儀名分にして、受益者負担原則で、徴税できるのか、という、問題がある。

昭和28年当時の自動車の保有台数は、自家用車についても、法人所有車についても、ごく特権的な階層に限られていたはずである。

昭和30年時点での自動車保有台数は、百五十万台、平成17年8月時点での自動車保有台数は、七千九百万台、である。

この限りでは、昭和28年時点では、受益者負担原則は、通用しえたかもしれないが、国民悉皆自動車保有状況の今日では、受益者負担原則は、通用はしえないだろう。

また、たとえ、譲って、受益者原則を認めたとしても、その「受益」の概念は、より、広範なものとなっているし、その受益分を還元すべき社会的対象も異なってきている。

自動車の及ぼす影響は、単に、道路という狭いインフラのみに及ぼすものではなく、地球公共財の視点からの、地球温暖化への影響ということも考えると、どうなのだろうか。

上記のところを足して二で割ってみると、次のようなことは、いえるのではなかろうか。

ヾ発油税の税率水準の今日的な見直しと、エタノール燃料などの今日的な代用燃料関連税制とのイコールフッティング。

特定財源化は、堅持するが、その財源用途は、道路財源に限定されない、今日的な見直しが必要。

もうちょっと、頭を絞れば、特定財源と排出権とのトレードオフによる新スキームの確立もできるかもしれない。

などということなのだろう。

ちなみに、アメリカでのエタノール課税については、民主党の Tom Daschle上院議員が提出した、「 “American Jobs Creation Act of 2004.”」(通称” the JOBS bill “(H.R. 4520)」(それ以前は、「Jobs and Growth Tax Relief Reconciliation Act of 2003」(通称”the FSC­ETI bill”)(H.R. 2)がある。

2004年までは、ガソリンが一ガロン18.4セントの課税に対し、エタノールは、一ガロン13.2セントであり、そのうちの10分の一は、「the Leaking Underground Storage Tank (LUST)」にいき、一ガロンあたり2.5セントは、「the General Fund (GF)」にいき、一ガロン10.6セントは、「the Highway Trust Fund (HTF)」(幹線道路信託基金)に蓄積されていた。

これが、American Jobs Creation Act of 2004,(H.R. 4520)の発効によって、エタノール課税は、一ガロン、18.4セントとなり、そのすべてが、現在、 the General Fundに蓄積されている2.5セント分とともに、直接、the Highway Trust Fund (HTF)に蓄積されることになっている。

さらに、容量エタノール物品税控除(VEETC ;Volumetric Ethanol Excise Tax. Credit)制度が創設された。

これによって、表面的には、ガソリンとエタノールの税率は、ともに、一ガロン18.4セントであるが、エタノールについては、一ガロン5.2セント分の税控除がされ、その分をクレジットという形でVEETCが立て替え払いをすることによって、エタノールについての実質のブレンダーの税負担額は、一ガロン13.2セントとなるが、別途、ブレンダーは、VEETC分として、一ガロン13.2セントの負担を強いられるということになった。

参考「Volumetric Ethanol Excise Tax Credit (VEETC)
NEVC

アメリカのガソリン税制の新旧対照表については、「The “Volumetric Ethanol Excise Tax Credit” Eliminates the Impact of the Ethanol Tax Incentive on the Highway Trust Fund」の中の一覧表をご参照
「October 2004 Monthly Report for MTC
Ethanol Report
参照

アメリカの関係税制と、各種トラストファンドについては、このサイト「TRUST FUNDS AND TAXES 」をご参照

現在の代用燃料車の世界的傾向の写真は、下記のサイトでどうぞ。

参考 アメリカのガソリンとエタノールの税率新旧一覧表(単位 セント/ガロン)

1.旧(2004年以前)
....................Gasoline.....E-10
Gas Tax.................18.4.....18.4
Excise Tax Exemption...............(5.2)
Deposited to GF...........18.4.....13.2 (paid by blender)
LUST Transfer............(0.1).....(0.1)
Transferred to HTF.........18.3.....13.1
Deficit Reduction Transfer............(2.5)
Mass Transit Fund Transfer..(2.86)....(2.86)
Benefit to HTF............15.44.....7.74

2.新(2004年以降)

...................Gasoline.....E10 .....VEETC
Gas Tax...............18.40....18.40 ......18.40
Excise Tax Exemption (Form 720).....(5.20)
Volumetric Ethanol Excise Tax Credit (Form 720)....(5.20)
Deposited to GF.........18.40....13.20.......13.20
LUST Transfer..........(0.10)....(0.10)......(0.10)
Transferred to HTF.......18.30....13.10.......18.30
Deficit Reduction........ (2.50)
Mass Transit Fund.......(2.86)....(2.86).......(2.86)
Benefit to HTF..........15.44.....7.74.......15.44
Tax paid by blender......18.40.....13.20.......13.20

参考「The “Volumetric Ethanol Excise Tax Credit” Eliminates the Impact of the Ethanol Tax Incentive on the Highway Trust Fund」より




为翻译对汉语, 使用这
http://translate.livedoor.com/chinese/

Translate
http://www.google.com/translate_t

笹山登生HOME-オピニオン-提言-情報-発言-プロフィール-掲示板-ご意見


Google











No Comments »

No comments yet.

RSS feed for comments on this post. | TrackBack URI

Leave a comment

XHTML ( You can use these tags): <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <code> <em> <i> <strike> <strong> .