Sasayama’s Weblog


2006/11/08 Wednesday

アメリカ中間選挙による議会の『膠着』(Gridlock )現象は、経済界にとって吉との論評

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 09:38:42

2006/11/08(Wed)

 
nullこのサイト「When Gridlock Is Good」では、今回のアメリカの中間選挙で、民主党が下院で多数を占め、共和党が、上院で、多数派を維持し続けることによって生じる議会の立法過程における『膠着』(Political Gridlock )現象は、経済界にとっては、好ましい状態であるとしている。

この現象は、引き裂かれた議会(Split Congress)とも、呼ばれる。
参照「Analysts Predict Split Congress, Political Gridlock

その理由として、投資家や経済界にとって、政治は、おせっかいでない、口を出しにくい状態にあることが、ベストであるからとしている。

特に、キャピタルゲイン課税や石油会社に対する超過利得税や製薬会社に対する価格統制などに前向きな民主党と、減税に前向きな共和党とが、「Mixed Bag}(ごちゃ混ぜ)の状態に、陥ることは、タックスペイヤーにとっては、歓迎すべきことなのだという。

まあ、これと同じように、大統領制との違いはあるものの、日本の二大政党制のためには、今回のアメリカと同じような、『参議院では、民主党多数』『衆議院では、自民党多数』という議会の『膠着』(ポリティカル・グリッドロック.Gridlock )現象を生じさせるメリット・効用というものについても、そろそろ、考えるべき時なのかも知れない。

つまり、国民なり有権者にとって、二大政党に対して、もっとも、けん制力とインセンティブとが利く体制という意味で。

2006/11/08追記 アメリカの中間選挙結果に、市場はどう反応するのか?

アメリカの民主党の予想を上回る健闘で、上記で述べたアメリカ議会の『膠着』(Gridlock )現象がより確実になったわけだが、予想外だったのは、下院ばかりでなく、上院までも、民主党が多数派になるかもしれないというシナリオ展開となったことだ。

このことで、共和党主導型の法案成立は、より困難になるとともに、財政赤字に対する民主党の追及が激しくなり、その結果として、増税路線が強化されるのではないのかという憶測が広がりつつある。

さらに、増税懸念以上に、インフレ懸念も広がるのではないのかという見方も出ている。
厄介なのは、たとえ、民主党が過半数を占めるとしても、接戦だったヴァージニア州の得票再点検が、来月のクリスマスの数日前になるまでわからない、ということだ。

次のFOMCのミーティングは、来月12月12日だから、これも、微妙なタイミングではある。
参考
「Stocks seen steady as ‘gridlock’ scenario unfolds」

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