Sasayama’s Weblog


2006/10/21 Saturday

糖尿病は、贅沢病ばかりではないのに。

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 08:22:37

2006/10/21(Sat)

 
null自民党の中川昭一政調会長ガ、10月20日の静岡県浜松市内の講演で、北朝鮮による日本への核攻撃の可能性に関してのジョークで「普通はやらないが、あの国の指導者はごちそうを食べ過ぎて糖尿病ですから考えてしまうかもしれない。広島、長崎に続く第三のどこか(が被爆地)とならないようにしなければならない」と述べたことで、この発言が糖尿病で苦しむ全国の患者に対しての侮辱発言であると、物議をかもしている。。

どうも、このかた、糖尿病についてのご認識がいまいちのようだ。

糖尿病には、

「1型糖尿病」(Type I diabetes )

「2型糖尿病」(Type 2 diabetes)

とがあって、

「1型糖尿病」は、さらに、

ー己免疫型糖尿病(autoimmune diabetes )
と、
非自己免疫性劇症1型 糖尿病(non-autoimmune fulminant type 1 diabetes)

H鷦己免疫性慢性型(非劇症型)1型糖尿病(non-autoimmune non-fulminant type 1A diabetes

とがある。

,亮己免疫型糖尿病は、 すい臓にある「ランゲルハンス島」(pancreas islet)という組織の中の「β細胞」(β-cell )に反応するT細胞(T-cell)が出現し、これが、ランゲルハンス島(膵島)に浸潤して、自己免疫性膵島炎(autoimmune insulitis)を起こし、その結果、β細胞が破壊され、β細胞が、インスリンの分泌や貯蔵ができなくなってしまい、糖尿病が発症すると考えられている。

では、どうして、T細胞(T-cell)(Tリンパ球、T lymphocytes )が、間違って、β細胞を攻撃・破壊してしまうのかについてだが、これは、T細胞(T-cell)(Tリンパ球)が、「自己免疫」(自己免疫性糖尿病 autoimmune diabetes )という名の内乱(immune disturbance 免疫性障害)現象を起こすからだといわれている。

この内乱現象を起こす原因については、ウイルス説(ヘルペスウイルスのEBウイルス(Epstein Barr virus)との説もあるが、証明はされていないようだ。)もあれば、遺伝子説(HLA(ヒト組織適合抗原)遺伝子)もあり、 膵ランゲルハンス島抗体(ICA islet cell antibody)説もあり、といったところで、解明されていないようだ。

△侶狆1型糖尿病は、1型糖尿病患者の約2割を占めるといわれ、何らかの原因で、ほんの数日のうちにインスリン分泌がなくなるもので、発症を見逃すと命にかかわってくる。

特に、妊婦がこれにかかると、流産の危険にさらされる。

原因は、明らかでないが、何らかのウイルスがかかわっているものと見られている。

の非自己免疫性慢性型(非劇症型)1型糖尿病は、発症がゆっくり(数週間〜数カ月で)進むものをいう。

ただし、亜型がはっきりしていないところから、△糧鷦己免疫性劇症1型 糖尿病の分類に含める場合もあるようだ。

「2型糖尿病」は、

.ぅ鵐好螢鵑僚个詢未少なくなって起こる場合(インスリン不足型糖尿病-insulinopenic diabetes mellitus -)
と、
▲ぅ鵐好螢鷓醉僂良要性が感じられなくなって、インスリンの消費に異常が起きる場合

との二つの場合があるようだ。

つまり、.ぅ鵐好螢鵑瞭り口での異常(β細胞からのインスリンの分泌の減少)と、▲ぅ鵐好螢鵑僚亳での異常(糖を取込む側の細胞におけるインスリン作用が減衰することによるもので、これをインスリン抵抗性糖尿病(insulin resistant diabetes )というようです。)というわけだ。

上記の中川発言のいわれる贅沢病といわれる糖尿病(食事性糖尿病 alimentary diabetes )というのは、このうちの、「2型糖尿病」のなかの、▲ぅ鵐好螢鵑僚亳での異常ということで、肥満(肥満性糖尿病、obese diabetes )や生活習慣(lifestyle-related diabetes)によって、インスリンの作用に依存しない状態になって、代謝障害を起こすことによる糖尿病、ということになる。

これを、インスリン非依存型糖尿病( noninsulin-dependent diabetes mellitus、NIDDM )というようだ。

これまで、日本人の糖尿病の95パーセントは、「2型糖尿病」で、「1型糖尿病」は、5パーセント程度のようで、男女比では、男性の方が、糖尿病になる比率が高いようだ。

「1型糖尿病」が、日本人に少ないのは、民族的に、もともとのインスリンの分泌量が、欧米人に比して、少ないためといわれている。

小児糖尿病といわれるのは、「1型糖尿病」では、年間発症頻度が小児10万人に1〜2人、「2型糖尿病」では、年間発症頻度が、小児10万人に4〜6人いるとされ、深刻な問題となっている。

原因は、前者が、自己免疫やウイルス感染が関係しているとされ、後者は、遺伝との関係が濃厚であるとされている。

このように見ると、糖尿病をジョークに使うのは、もってのほかで、日本全国1,620万人(2002年厚生労働省発表、うち「糖尿病が強く疑われる人740万人、糖尿病の可能性を否定できない人880万人』、日本の総人口の12パーセント)の糖尿病患者を怒らせないで、もっと、朗報をもたらしうるような、政治なり行政の光を当てるのは、まさに、政調会長のお仕事だとは、思うのだが。

近頃の糖尿病治療の話題としては、今月10月17日に、アメリカのFDAが、Merck社の Januviaという名のジペプチジルペプチターゼ (DPP-IV)阻害剤と呼ばれる血糖降下剤を認可したということが話題になっている。

ジペプチジルペプチターゼ(DPP-IV)という酵素は、インスリン分泌を促すGLP-1(glucagon-like peptide 1)という名のペプチドの働きを妨げるので、このジペプチジルペプチターゼ (DPP-IV)の働きをブロックしてやれば、インスリン分泌を促すことができるという考えの下に作られているようだ。

同じDPP-IV阻害剤としては、 Novartis 社のGalvusがある。(こちらのほうは、2006年3月30日にFDAに申請受理)

どちらも、2型糖尿病をターゲットにしたもので、一日一回の錠剤を飲むだけでよく、副作用もなく、体重の減少もなく、薬代も安い(一日$5、一ヶ月 $145)ということで、注目を浴びているようだ。

Merck社もNovartis 社もこの二つの薬の違いを強調していますが、専門家に言わせれば、この二つの薬(JanuviaとGalvus)の違いは、「コカコーラとペプシコーラの違いのようなもんだ。」といっている。

参照「F.D.A. Approves Merck’s Diabetes Medicine
Novartis vs. Merck over diabetes

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