Sasayama’s Weblog


2006/07/25 Tuesday

アルビン・トフラーさんと、ポスト小泉の責務

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 09:41:00

2006/07/25(Tue)
 
null今日の朝日新聞の文化面に、新著「富の未来」(Revolutionary Wealth) の宣伝で来日した、アルビン・トフラーさんが、面白いことを語っている。

2001年に来日したときに、小泉首相に会ったトフラーさんが、小泉首相に対して「国民は改革の痛みに耐えなければならないと、小泉さんは言っているが、その改革の痛みの先にあるものは、なんですが。」と問うたところ、何の返事もかえってこなかったという。

日本人というものは、この種の「改革の痛みに耐えなければならない。」とのメッセージに対して、ともすれば、「そうだ、そうだ。」と同調しがちであるが、そのときには、そのメッセージの向けられている先の想定が、自分に対してではなくて、日ごろ仲の悪い近所のおっさんだったり、している場合が多いのだ。

でも、このトフラーさんの言葉は、そのまんま、ポスト・小泉に対して、われわれ、日本人自身が突きつけなければならない問いなのだろう。

「改革の道半ばとはいっても、もう、改革の痛みに、これ以上耐えるのは、まっぴら」という本音が、国民の間から、沸々と、沸き起こるのは、いつのことなのだろう。

ちなみに、この「富の未来」で、トフラーさんご夫妻(Alvin Toffler and Heidi Toffler)は、前著「第三の波」(The Third Wave)で強調した、「プロシューマー」(生産者でもあり、消費者でもある、という概念、Prosumer: Both PROducer and conSUMER)の概念を拡張し、これまで、隠れてきた「非貨幣経済」の領域(the “hidden” non-money economy)(たとえば、子育て、ボランティア、ブログ書き、家のペン塗り、食改善、ご近所付き合い、などなど)が、貨幣経済の領域に入ってくることを予言している。

つまり、金にならないことに汗を流すことが、結果として、金になる。という時代の到来、とでもいいましょうか。

为翻译对汉语, 使用这
http://translate.livedoor.com/chinese/

Translate
http://www.google.com/translate_t

笹山登生HOME-オピニオン-提言-情報-発言-プロフィール-図書館-掲示板

No Comments

No comments yet.

RSS feed for comments on this post. | TrackBack URI

Sorry, the comment form is closed at this time.