2006/06/26
この研究は、the Journal of Clinical Oncologyの6月26日に発表された「Effect of Chest X-Rays on the Risk of Breast Cancer Among BRCA1/2 Mutation Carriers in the International BRCA1/2 Carrier Cohort Study 」という論文で、フランス・リヨンのthe International Agency for Research on Cancerの研究グループのDavid E. Goldgar博士を中心にして、発表されたものである。
これによると、「BRCA1/2」という 遺伝子を持つ患者1600人について調べたところ、これらの患者に対する胸部レントゲン検診が、乳がんの発生と関係あるとして、特に、20歳前の女性については、因果関係が深いとしている。
この1600人のうち、これまで、胸部レントゲン検診を受けた人は、これまで胸部レントゲン検診を受けなかったひとに比べて、54パーセントも、乳がんの進行がみられたとしている。
また、20歳まえに胸部レントゲン検診を受けた人は、胸部レントゲン検査を受けなかった人に比べて、2.5倍も高く、40歳前に乳がんの進行を見たとしている。
これについて、研究グループは、「「BRCA1/2」遺伝子を持つ人は、放射線の照射によって、DNAの修復がしにくくなる」との仮説を立てている。
しかし、一方、この研究の問題点として、乳がんが進行している女性は、乳がんを持たない女性に比して、より、レントゲン照射を受ける機会を覚えていることが多いという、想起バイアス (recall bias )があるのではなかろうか、という点と、レントゲンの照射量や、そのタイミングに関するデータが不足している、という点をあげている。
参考
「X-rays, genes may add to breast cancer risks」
「Chest X-Rays May Boost Breast Cancer Risk for Some」
「Chest X-ray Exposure May Increase Likelihood Of Breast Cancer」
「X-Rays Linked To Breast Cancer」
「Chest X-rays, breast cancer linked」
「Chest X-ray exposure may increase likelihood of breast cancer」
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