Sasayama’s Weblog


2006/03/31 Friday

これは面白い「敬語/タメ口のジレンマ」論

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 19:18:31

2006/03/31(Fri)
 
null以前、この私のプログで、essaさんの「PSE法で経産省は誰に話を聞けばよかったのか?」というのを紹介したことがあるのだが、そのessaさんが、またまたユニークな話題を提供してくださっている。

題して「敬語/タメ口のジレンマ」というのだが、2chなどの匿名掲示板と、mixiなどのID公開掲示板とでは、参加者の使う用語が、前者は、タメ口であるのに対して、後者は、敬語なのだが、実は、この両者の参加者は、同一人物が多く、彼らは、そのサイトによって、言葉遣いを使い分けているのではないのか、という指摘である。

で、これからが、このサイトの面白い指摘なのだが、もし、タメ口と敬語が、論争したら、どちらが優勢になるのか、ということで、ここに、ゲームの理論である「囚人のジレンマ」論を出してきている。

「囚人のジレンマ」の場合には、二人の囚人に対して、

「もし、相手の罪を告白したなら、あなたは無罪、相手は、五年の監獄行き」、

「しかし、もし、お互い、二人が、相手の罪を告発した場合には、二人とも、4年の監獄行き」

「二人とも黙秘した場合には、懲役1年」

との条件を二人の囚人に突きつけると、

囚人は、お互い同士、不信感を持っているものだから、

「相手は黙秘してくれないだろう、で、残りの選択でいくと、5年よりは、4年の監獄行きのほうがまし、あわよくば、相手が裏切らなければ、自分だけが助かる。」

ということで、それぞれ、お互いの罪を告白してしまう。という理論である。

で、このessaさんのサイトでは、掲示板で、最初に、タメ口を使うか、敬語を使うか、参加者は迷うのだが、相手が、敬語を使うものとは思わない、不信感があるものだから、先手にタメ口を使ってしまい、結局、本来は、敬語ができる参加者なのに、その掲示板は、タメ口と、罵詈雑言で、占拠されてしまう、というのが、このessaさんの文のミソ。

そこで、IDのあるmixiでは紳士ぶっていながら、匿名の2chでは、その人の品性から似つかわしくなく、タメ口で暴れまわる、ということで、結局、いくら、mixiで、IDのもとで、紳士的な議論がされても、タメ口掲示板のほうが、メジャーになって、炎上ブログが続出ということになってしまう、という考察のようだ。

このessaさんのサイトには、「mixiが2ちゃんねるを駆逐できない理由
というのがあって、これも、面白い。

これでいくと、要は、2chでの暴理暴論をされている方々は、実は、かなり、まともな方々であるとの前提で、お付き合いしたほうがいいということになるのだが。

「匿名社会は、ID社会を駆逐する」、そんなことを考えさせられる一文でした。

为翻译对汉语, 使用这
http://translate.livedoor.com/chinese/

Translate
http://www.google.com/translate_t

笹山登生HOME-オピニオン-提言-情報-発言-プロフィール-図書館-掲示板

No Comments »

No comments yet.

RSS feed for comments on this post. | TrackBack URI

Leave a comment

XHTML ( You can use these tags): <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <code> <em> <i> <strike> <strong> .