Sasayama’s Weblog


2006/01/16 Monday

松下電器の「全世帯はがき通知」のもうひとつの側面

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 15:36:35

2006/01/16(Mon)
 
null例の松下電器の石油温風機事故についての周知徹底を図るための「全世帯はがき通知」については、ブログでも、このブログ「ここまでやるのが大企業の‘事故’責任〜松下が国内全世帯にはがきで危険周知を徹底」のように、いろいろな評価がありますが、「製造物責任法」の観点からの言及したものは、ないようですね。

製造物責任法は、たった、6条しかなく、賠償責任についいては、民法の規定にゆだねている法律ですが、この第5条に「期間の制限」として、次のような条項があります。

「(期間の制限)第5条 第3条に規定する損害賠償の請求権は、被害者又はその法定代理人が損害及び賠償義務者を知った時から3年間行わないときは、時効によって消滅する。その製造業者等が当該製造物を引き渡した時から10年を経過したときも、同様とする。」

つまり、「全世帯はがき通知」によって、「知った時」がスタートし、「被害者が損害及び賠償義務者を知った時から3年間」または「製造業者等が当該製造物を引き渡した時から10年」(もっとも、当該製品は、1985〜92年製造ですから、流通在庫が3年くらい滞留していれば、該当ということになるのでしょうが。)ということで、時効に向かっての三年間と十年間がスタートするというわけですね。(もっとも、正確には、全世帯へ配達証明郵便でださなければ、対抗要件は成立しないんでしょうけれども。)

免責要件・対抗要件を満たすためには、4900万世帯×50円=24億5千万円は、安いといえば安いといえましょう。

ちなみに、点検対象台数は、15万台、そのうち、約60%にあたる9万台程度の回収・点検と廃棄確認を終えており、のこり約40%の6万台程度については所在確認ができていないとされています。

2006/01/17追記
この郵便配達には、配達地域指定郵便物(タウンメール)というのを使うようですね。
はがきですと、料金27円のようです。

また、対象となるのは全国の家庭約5000万世帯と、ホテルや旅館など約1000万施設で、計6千万世帯のようです。

となると、計算式は、60,000,000×27=1,620,000,000プラスアルファーということになるようですね。

2006/03/05追記 暮しの手帖1980年の69号(11月号)P40〜53に各社のファンヒータ比較記事が掲載されてあったとのこと。

この暮しの手帖で比較検証記事の対象となっているのは以下の7機種。

・コロナ FH-30TR
・サンヨー CFH-300L
・東芝 KSG3200T
・トヨ VS-3000B
・ナショナル OS-F2511
・日立 OVF-25
・三菱 KD-25CTD

大項目は以下の通り。
・性能
・経費
・使い勝手
・危険はないか
・排気ガスは大丈夫か
・結論

P41より

「機器の安全」

●ファンヒーターとは

●温風は出るし、外観もそっくりだが、FF式とファンヒーターは全くちがう。
FF式はご存じのように、パイプを戸外につき出し、
石油を燃やす空気を強制的にとり入れ、さらに燃えた排気も外に出してしまう。
室内に吹き出される温風は、熱せられた炉にふれて熱くなった空気だから、
いわゆるクリーンである。ところが、ファンヒーターは、
石油をガス化したりする工夫はあるが、
基本的にはいままでの反射型や対流型の開放型ストーブと同じで、
燃えた排気がそのままファンで室内に送り出されてくるのである。

P49より

「危険はないか 」

●いままでの開放型の石油ストーブのいちばんの欠点は、
裸火を室内で燃やす危なっかしさにあった。
このファンヒーターは、その点について、いろいろテストしたが、
炎が箱の奥底に納められており、火災や地震などに対しての安全性は高い、といえる。


●店先のように戸をあけたところで使うこともあるし、
ふつうの家でも換気のときには窓をあける。
だから、強い風が吹きこむこともある。
そんなとき異常燃焼をおこしたり、炎が周囲に吹き出してくると危険である。
そこで、燃えているファンヒーターに、風速2、3、5、8メートルの四通りの風を、
正面と左右60度の三方向からあててみた。
●風の強さによって、炎がとんだり、消えたものはあっても、
本体から炎が吹き出したりはしなかった。


●さわってもヤケドはしないだろうか。
温風の吹き出し口(グリル)が、コロナ、日立、三菱の3機種は150度以上にもなる。
念のため、吹き出す風の温度を測ってみたら、ナショナル以外の6機種は、
130〜200度もあり、これでは温風ではなく熱風である。
●高い温度の排気を、直接室内に送り出す式だから、
裸火が見えないからといって、油断すると、ヤケドをするおそれがある。

停電
●燃焼中に停電した時、異常燃焼されては困る。
停電などで電気が止まると、石油の供給をしゃ断したり、
燃焼をただちに止める安全装置が、どれにもついている。
さらに電気が再び通じた時、知らぬまに点火されていては困るので、
どれも再点火しないようになっている。
しらべてみると、どれも確実に消火し、再点火しなかった。

地震
●どの機種にも、耐震自動消火装置がついている。
地震はいうまでもないが、子どもが走ってぶつかったり、
引っかけたりすることもなくはない。
そうしたときも、確実に火が消えてほしい。
しかし、逆に、そばを歩いたり、ちょっと動かしたくらいで作動されても、また困る。
ファンヒーターを振動試験機にのせ、前後と左右の2方向にゆすってしらべた。
●JISの規格では、100ガル以下で作動せず、
200ガルで確実に働かなければならないことになっている。
これは地震でいうと、ほぼ震度5に相当する振動だが、
しらべてみると、どれもこの規格には合っていた。

P42 より

「排気ガスは大丈夫か 」

●一酸化炭素の多く出るナショナルは欠陥商品

●ファンヒーターは、灯油を燃やした後の熱い空気を部屋の中に送って暖める、
いわば、部屋の中で灯油のたき火をしているようなものだ。
その燃やした後の熱い空気、つまり排気には、
一酸化炭素、炭酸ガスなどの有害なガスが含まれているし、
一方で灯油を燃やすのに酸素を使うから、当然、部屋の空気は汚れ、酸素も少なくなってくる。
●そこで、排気にはどのくらい有害なガスが含まれていて、
部屋の空気を汚すのかを調べてみた。調べたのは、
一酸化炭素、炭酸ガス、一酸化窒素、二酸化窒素、それにニオイの成分である炭化水素、アルデヒド類である。
●下のグラフは、コンクリート住宅など密閉度の高い部屋でファンヒーターを使ったときの、
一酸化炭素の濃度である。なんといっても問題なのは、百ppm以上にもなるナショナルである。
石油ストーブのJISでは、排気中の一酸化炭素の量は、炭酸ガスの量の0.2%以下でなければならないと定めているが、
ナショナル(強)は、その3倍近い0.54%にもなる。
つまり、規定の3倍もの有毒な一酸化炭素を出すのである。
近頃では、めずらしい危険な欠陥商品である。また、こういう商品に、
平気で合格証を貼りつける検査機関も無責任すぎる。

P51より

「においはしないか」

●どれからも有害な二酸化窒素が出る

以下省略

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