2005/11/29(Tue)
ヒト感染鳥インフルエンザのパンデミックが始まった場合、住民の「セルフ・ケア」(self-care)や「セルフ・マネジメント」(self-management )または、自助努力(self-reliance)が、有力な手段となる。
そのためには、住民各自が、自衛の手段として、最低限の医療行為が、許される事が望ましい。
そのような発想から、いろいろな、試みがされてきている。
そのひとつが、MedImmune Vaccines社の FluMistによるワクチン接種だ。
このサイト「FluMist properties」の図のように、鼻から噴霧するというものだ。
ただし、完全な不活化ワクチン(inactivated vaccine )ということではないようで、「Live Attenuated Influenza Vaccine -LAIV」(弱毒生ワクチン)ということのようだ。
このサイト「A Vaccine Solution? 」によると、NIAID(National Institute of Allergy and Infectious Disease )も、FluMistに似たH5N1用スプレーを開発したようだ。
Richard Gillespie, B.Sが開発した『auto-injector』をNIAIDが支援するというもので、このサイト「Do-it-Yourself Flu Vaccine Might Protect in a Pandemic」に写真がある。
NIAIDの H5N1用Nasal Spray Flu Vaccine の開発状況などについては、この検索サイトをご参照。
この二つの動きには、共通点があって、一つは、「「注射針への代替」(Alternatives to the Needle)」という考え方であり、もうひとつは、「ワクチン接種のDo-it-Yourself化」という考え方であり、この二つの考え方が、何より、早期にパンデミックを防ぐ決め手になるという考え方のようだ。
以下、FluMistについて、補足すると、実際噴霧している写真が、このサイト「Myths about FluMist outrunning the facts」にあり、また、年代別効力一覧は、『PDR Drug information for Flumist Vaccine 』にある。
5歳から49歳まで有効と書いてあるが、49歳以上の有効のサンプルが得られないために、そうなっているようで、49歳以上でも実際は有効のようだ。
詳しくは、このQ&Aサイト「Questions and Answers on FluMist (Influenza Virus Vaccine Live, Intranasal)」をご参照。
このようにみてくると、いいことづくめのFluMistのはずだが、なぜか、これまで、経営的には、苦戦されてきたようだ。
また、弱毒生ワクチンということで、このサイト「New Live Attenuated Influenza Vaccine (FluMist) Not Recommended for People with HIV or their Close Contacts」のように、HIV 患者には、使ってはいけないという論争もあるなど、使用是非論があったという事も、影響しているのだろう。
しかし、近時、集団接種に適している点が見直され、このニュースサイト「County offers FluMist to schools」
のように、学校での集団接種にFluMistをというところも増えてきているようだ。
これからも、鳥インフルエンザ対策のDIY化は、いろいろな面で進んでくるだろう。
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