Sasayama’s Weblog


2009/05/29 Friday

検疫段階での感染者発見を先行指標とすれば、外来サーベイランスのガイドライン遵守は、必要ないのではないのか?

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 08:20:21

2009/05/29(Fri)

 
国内で新型インフルエンザウイルスの感染が広がっていることをいち早く察知するため、 国が整備していた「外来サーベイランス」という監視システムが、全国ほとんどの自治体 で運用されず、機能していなかったことがわかったという。

このシステムは、全国のおよそ7500の医療機関が、高熱やけん怠感などインフルエンザに似た症状を訴えた患者の人数を、毎日、国に報告するというもので、空港や港で感染に気づかず、入国した人がいても、国内で感染が広がり始めた段階で異変を察知するのがねらいで、厚生労働省は、5月1日システムの運用を始めるよう都道府県などに通知したという。

しかし、全国のほとんどの自治体では、医療機関に運用開始を知らせるなどしておらず、システムが機能していなかったという。

運用を始めていない自治体は「通知に気づいていなかった」とか、「水際対策で手いっぱい だった」などと理由を話しているという。

という報道なのだが—

ということで、そのガイドラインの現物をみてみますと–

このサイト
「新型インフルエンザ対策(フェーズ 4 以降)におけるサーベイランスガイドライン
7

このサイト
に実施要領がかいてありますが、

まことに整然としたマニュアルではありますが—–

ひとえに、それゆえに、機能しなかったのも無理もないような風にもおもわれ—

専門家は「感染拡大の発見の遅れにつながった可能性もある」などと指摘しているようだが、私から見ると、それ以前の問題、このガイドライン自体に問題がある、ようにもおもわれますね。

特に、フェーズに直にリンクしてしまっている点が問題にもみえますし—

というか、成田の検疫段階で感染例が見つかったら、それを先行指標(鳥インフルエンザにおける指標鳥/DIVAシステム的考えのようなもの)としてとらえ、下記の△痢屮機璽戰ぅ薀鵐好イドライン」に基づく行動はすっ飛ばしで、いち早く、イ痢岼緡殿寮に関するガイドライン」に基づく行動に移行しないと、末端の医療機関に余計な報告負荷のみがかかってしまうことになるんではないんでしょうかね。

つまり、
下記,慮 ̄崔奮での感染例発見を「国内に不顕性感染者侵入」の先行指標としてとらえれば、
△痢峭馥發某入した症例を一刻も早く発見」の役割は、ほぼ達成、という考え方に立てることになり、
限られた感染対策資源の有効化に資する、という考え方ですね。

厚生労働大臣は、検疫段階での感染者発見を「時間稼ぎ」といっていましたが、実際には、これが時間稼ぎになってはいなかったということがわかった以上、スキームのスリム化による感染対策資源の省資源化を図る意味では、むしろ、これは、先行指標ととらえて、対処しうるスキームに変えられたほうがよろしいようです。

キーワードは「感染対策スキームのスリム化による、感染対策資源(人・物・金・時間)の省資源化と、機会費用(逸失利益)の最小化と、動態的かつ戦略的視点にたった実効ある資源投入の実現と」です。

現在の大鑑巨砲主義的な感染対策スキームでは、いけません。

ちなみに、先に述べた鳥インフルエンザにおけるイタリアでの指標鳥(おとり鶏(sentinel birds)システムやDIVAシステム(Differentiating Infected and Vaccinated Animals )は、感染鶏のワクチン抗体のあるなしによって、ワクチン接種の判断をするための先行指標という考え方ですね。

成田で検疫にかかったヒトを鳥扱いにしてしまうのは、はなはだ失礼なことなのですが、考え方としては、鳥も人間もおんなじですので、ご容赦を—

お役所の方々などが優秀な頭の体操で作ったガイドライン、実地ではあんまり役立たなかったみたいで—作り直しでしょうかね

ちなみに、現在のガイドラインの段階別対応としては、
仝 ̄屮イドライン

▲機璽戰ぅ薀鵐好イドライン(国内に侵入した症例を一刻も早く発見)、

積極的疫学調査ガイドライン(発生初期の対応)、

ち甦対応戦略ガイドライン

グ緡殿寮に関するガイドライン(国民への医療サービスの維持と新型インフルエンザの流行による被害拡大を最小限に抑える)、

Π緡纏楡濺における感染対策ガイドライン、

О緡典ヾ悗砲ける診断検査ガイドライン、

┘錺チン接種に関するガイドライン、

抗インフルエンザウイルス薬に関するガイドライン、

など、13のガイドライン群からなっているようです。

これらのガイドライン制定にいたるまでの討議などの資料については、
こちら

のサイトご参照

参考
清浄国神話に毒された「『国内で患者が発生した場合』には当たりません」総理コメント

 

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