任期満了に伴う秋田県知事選は26日告示され、共産党公認の党県委員藤本金治氏(62)と、いずれも無所属の前秋田市長佐竹敬久氏(61)、元羽後町長佐藤正一郎氏(56)、前小坂町長川口博氏(61)の新人計4人が届け出た。4月12日に投票、即日開票される。
自民党県連と社民党そして民主党県連の支持母体でもある連合秋田が佐竹氏を、民主党県連と国民新党県支部そして野呂田芳成が川口氏をそれぞれ支持、公明党は自主投票としているのだが、ここにきて、小沢一郎さんの西松献金問題が、この知事選挙にも、微妙な影を落としているようだ。
というのは、任期満了退任の現職の知事寺田典城さんが、よせばいいのに、公示日直前の過日開かれた自らのパーティー(「知事を囲む集い』3月20日)にわざわざ川口氏を招いて、『個人的な立場』とはしながら、川口氏応援を、公衆の前で、表明しているからだ。
また、パーティー前日の19日には、寺田知事はわざわざ自ら会見の場を設定し、記者団に川口氏支援を明言している。
寺田さんを、昔からよく知っている私から見れば、寺田さんと小沢さん、そして、いま、小沢さんの対立候補となってしまった高橋嘉信元秘書との関係は、因縁浅からぬものであると、理解している。
県民の政治に関心のある方ならだれでも、寺田−小沢−高橋のトライアングル関係は、容易に理解できるはずだ。
また、そのネポティズム的支配構造構築に、小沢−高橋ラインが少なからず、寄与してきたことについても、である。
いまでも思い出されるのだが、最初の知事選挙におけるゼネコン総動員体制の選挙運動展開には、私ども陣営には、近づけないものがあった。
今回の小沢・西松献金問題は、単なる政治資金規正法における誤記記載以上のものが、背後にあることは、衆目の見るところだろう。
その意味では、パーティーに招かれた川口さんにとって見れば、いい迷惑であったに違いない。
私には、知事退任直前にパーティーを開こうとする感覚も、その席で、次期選挙の候補者を呼ぼうとする感覚も、いずれも、常軌を逸した行動であるとしか思えない。
何かを錯覚している。
ながいあいだ、トップの座にあったものにとって、いくらかでも、後継者に隠然たる力を発揮したいという気持ちは、会社のトップも、政治の世界もおなじことなんだろう。
しかし、その幻影を追い続けることが、いかに、無意味なことだと悟るまでには、彼らにとっては、まだまだ遠いことなのかもしれない。
参考 私のブログの関連記事
「小沢-西松問題マスコミ報道の隔靴掻痒度」
「ゼネコン金塗れの小沢さんには、もう、魅力はないですね。」
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