2008/10/22(Wed) 09:27
ブログ『債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら 』の中の記事「怪しいニューヨーク」を見ていたら、面白い構想が書かれていた。
つまり、米国債がアメリカの公的資金支出と裏腹の関係にある以上、ドル建ての米国債を、ソブリン債といえども、他国が青天井で買い続けることはできない。
まあ、アメリカの抱きつき詐欺で、共倒れってリスクのことかな?
ってことで、では、日本向けは円建て米国債を、中国には、元建て米国債を、ってことなら、為替リスクは、購入側の国には、一応は、なくなるわけだから、買い手はあるんじゃないかっていう発想なんですね。
まあ、サムライ米国債というか、ご当地米国債というか、ってことかな?
サムライ米国債が無事に洋行帰りでアメリカご帰還の時の償還為替リスクは、アメリカ本国持ちってことですかね。
果たして、この構想、マジで考えるに値する構想なのか、ちょっと、眉唾物ではありますね。
第一、それ以前に、それぞれの国のソブリン債よりも、有利な条件にあるサムライ米国債との競合に立たせられるその国のソブリン債の販売環境が、サムライ米国債に劣後するという屈辱的状況に、その国の財務担当省が、耐えられるんでしょうかね?
ちなみに、過去にも、この種の現地通貨建て米国債構想があった。
ローザ・ボンド(Roosa Bond)とカーター・ボンド(Carter Bond)である。
このうち、ローザ・ボンド(Roosa Bond)は、ロバート・ローザの発案によるもので、1960年代から1971年にかけて、スイス・フラン建てで発行されたものであり、カーター・ボンド(Carter Bond)は、1978年のドル防衛プログラムの一環として、西ドイツにおいてマルク建てで発行されたものである。
これらの歴史については、『THE FORUM HALL OF FAME』をご参照
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