Sasayama’s Weblog


2008/08/10 Sunday

「ファーム・トゥー・フォーク」の意識が希薄な日本の農林水産大臣

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 23:05:07

 
null新任間もない太田誠一農林水産大臣が、今朝のNHKの日曜討論会の席上で、「(日本の食の安全については、)日本国内では心配しなくていいと思っているが、消費者がやかましいから徹底してやっていく」との発言をした。

太田農相の事務所では、番組出演後、「『やかましい』という発言は、『日本は消費者が正当な権利を主張できる民主主義の国』という趣旨だった」とのコメントを発表したが、意味不明の弁明ではある。

大田大臣は、では、何を根拠に「日本国内では心配しなくていい」とおもっているのか ?

それが明らかにされない限り、これは、消費者蔑視の発言となる。

日本の農林水産行政は、長いこと、生産者優位の立場をくずさなかった。

しかし、欧米では、すでに、「ファーム・トゥー・フォーク」(Farm to Folk )の立場にたっての、生産の現場である農場から、口に運ぶフォークのある食卓まで、一貫した食の安全のための行政を志向している。

図らずも、今朝の大田農林水産大臣の発言は、日本の食を守るはずの農林水産省が、依然として、生産者優位の、時代遅れのスタンスを取り続けていることを、図らずもあらわした言葉のようにも見えるのだが。

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