2008/04/16(Wed)
大分前の話だが、障害者への優遇措置の金銭を、いったん、障害者に渡して、障害者から必要な金額を優遇対象事業業者に支払わせるほうが、障害者の尊厳を守ることにつながる、というような考え方が、有力になった。
福祉キップという考え方も、そのひとつなのだろう。
このような考え方からいくと、今回の後期高齢者医療制度における「年金天引きスキーム」は、まさに、傍若無人、野蛮国家のスキームとみなされても仕方ないのではなかろうか。
そのスキームの根底には、「どうせ後期高齢者は、いったん、年金を渡したら、保険料には回してこないだろう。」という不信の思惑があるからだ。
まさに、弱者の尊厳を損なう「年金天引きスキーム」なのだ。