2005/08/30(Tue)
中心付近の最大秒速風速145メートルの超大型ハリケーン「カトリーナ」が石油精製基地の多くあるメキシコ湾のニューオリンズなどを襲い、原油価格が一時1バレル=70ドルを超えるなど、急騰したことで、昨日、アメリカが、戦略石油備蓄(SPR=the Strategic Petroleum Reserve )の放出を検討していることが明らかになった。
しかし、これに対して、McClellan報道官は、「まだ、決定に至るまでにはいたっていない。」としている。
国内石油精製能力の10パーセント、原油生産の15パーセントを占めるルイジアナ・ミシシッピにある八つの石油精製所は、日産1.774百万バーレルの石油精製能力を持っているが、これらが、ハリケーンのために、閉鎖されている。
アメリカの戦略石油備蓄(SPR=the Strategic Petroleum Reserve )の量は、700 百万バーレル以上とのことで、昨年のイワンというハリケーンの時にも、5百万バーレルを放出している。
上記の地図の地名が、備蓄の場所だ。
http://eyeball.sabotage.org/spr-eyeball.htm参照
今後、ハリケーンの推移を監視しながら、戦略石油備蓄放出如何を決定することになりそうだ。
それにしても、この決定如何が原油先物相場を左右するのだから、きわめて、思惑に満ちたものとなりそうだ。
フィナンシャルタイムズ紙によると、これらの事態は、序章に過ぎないという。
すなわち、ハリケーンが残した後遺症によって、リグやプラットホームやパイプラインが損傷し、回復が、大幅に遅れる見通しがあるという。
昨年のイワン・ハリケーンの時も、オフショアの施設の回復が大幅に遅れた。
これらによって、今後、ガソリン価格の高騰が、ますます、心配になってくる。
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