Sasayama’s Weblog


2004/01/27 Tuesday

これまでにない人畜共通伝染病のおそれ

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 11:38:33

  
2004年01月27日

ロイターが、サイトhttp://www.reuters.co.uk/newsArticle.jhtml?type=healthNews&storyID=4211937&section=newsで、 Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)の2004年2月3日号のロッテルダムのthe Erasmus Medical Centerの Ron A. M. Fouchier博士の論文を紹介した。 

論文の概略は、
http://www.pnas.org/cgi/content/abstract/0308352100v1?maxtoshow=&HITS=10&hits=10&RESULTFORMAT=&fulltext=
Fouchier&andorexactfulltext=and&searchid=1075162926455
_7550&stored_search=&FIRSTINDEX=0&sortspec=relevance
&resourcetype=1

に記されている。

これによると次の内容である。

H5とH7のサブタイプである高病原性鳥インフルエンザAウィルスは,家禽の伝染病の原因となる病原体である。

H5N1のサブタイプであるインフルエンザAウィルスもまた,1997年と2003年に,香港で,重度の呼吸器疾患を,引き起こした。

2003年2月から5月にかけて流行したオランダのH7N7によるインフルエンザについて、ロッテルダムのthe Erasmus Medical Centerが調べたところ、鶏から採種した高病原性のH7N7のウィルスと野鴨から採種した低病原性ウイルスとが、連関性を持っていることがわかった。

また、同じウイルスは、家禽類を扱っていた86人の人間からも検出された。

89人の患者のうち、78人が結膜炎を患っていて、5人が結膜炎とインフルエンザの症状を呈していて、2人が、インフルエンザの症状を呈していて、4人は無症状だった。

これらの人のインフルエンザ症状は、概してマイルドなものであったが、激しい呼吸切迫症候群(RDS)をともなった重度の肺炎を患っていたのが特徴であった。

それらの人から採種したウィルスのおおくは、突然変異を見せていなかった。

しかし、重症患者から採種したウィルスからは、14箇所に(突然変異による)アミノ酸置換を起こしており、このことが、病気を重症にした事と、関連があるのではないかとしている。

H7N7ウィルスは、過去に何度か、馬やアザラシや人間などの哺乳類に病気をもたらしているところから、これらは、これまでにない人畜共通伝染病であり、人間に蔓延する脅威をもたらすものであるとしている。

参考 http://www.google.co.jp/search?q=cache:9T46kfc0mn4J:life.zsu.edu.cn/bioacademe/
immunology/kuby_imminology5e/0716749475_17.pdf+
amino+acid+bird+flu++H7N7&hl=ja&ie=UTF-8

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